久世公堯

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開催日 会議名 発言
06月21日第114回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○久世公堯君 参考人のお二人の先生、本当にきょうは御苦労さまでございました。急にお願いを申し上げまして、お出ましをいただきましたことを感謝いたしております。  まず園山先生にお尋ねしたいと思うわけでございますが、先ほど宇宙開発の歴史あるいはその流れの中における宇宙ステーションの...全文を見る
○久世公堯君 ただいま先生が、宇宙開発についてはアメリカ等に比べて立ちおくれはあったけれども、というふうにおっしゃいましたけれども、一般の衛星やロケットについてもそういうことが言えるかもしれませんが、特にこの宇宙ステーションの場合におきましては、宇宙環境の利用でございますとか、あ...全文を見る
○久世公堯君 今のに関連をいたしまして、アメリカとの間でかなりそういう面の技術格差があるだろうと思うわけでございますが、そうなりますと、例えば日本のモジュールの中における通信関係でございますとか、エレクトロニクスのコンピューター関係でございますとか、そういうことは日本の技術という...全文を見る
○久世公堯君 有人宇宙飛行、宇宙ステーションということになりますと、やはり宇宙飛行士と申しますか、これは計画上は大体わかっておりますけれども、一人乗せるに当たって予備的にも訓練をしておかなきゃいけないとか、何交代でしなきゃいけないとか、そういうことを考えますと、これからこの宇宙ス...全文を見る
○久世公堯君 幾つかの点を今まで伺いましたけれども、宇宙開発の分野、特に宇宙ステーションにこれから参加するに当たって、日本の技術的な実力と申しますか、そういうものは一体アメリカやヨーロッパと比べてどの程度だと先生はお考えでございましょうか。また、それは日本の場合においては、もう随...全文を見る
○久世公堯君 龍澤先生に一点お聞きいたしたいと思うわけでございますが、先ほど矢田部先生や中村先生がお尋ねしたことと同じようなことなんですが、私も過去に多少法律をやった人間でございますが、先ほどのお話を承っておりまして、宇宙法というものの位置づけというのがなかなか難しいような気がす...全文を見る
○久世公堯君 終わります。
○久世公堯君 宇宙基地の問題につきまして、最初に外務大臣に基本的な事項についてお尋ねを申し上げたいと思います。  大臣、今横浜で横浜博というのをやっておりますが、大臣はごらんになりましたでしょうか。
○久世公堯君 ただいま横浜で「宇宙と子供たち」というテーマのもとに横浜博が開かれているわけでございますが、私もちょっとのぞいた程度でございますが、そこには宇宙人とかいろいろの天体とかあるいは惑星の宇宙旅行とか、そういう展示がいろいろされておりまして趣向を凝らしたものなんですが、ど...全文を見る
○久世公堯君 私は、先ほど横浜博の例を出したわけでございますが、日本においてはまだ宇宙というとドリームの段階じゃなかろうかと思うのに対して、ぜひこの宇宙ステーションというものを契機にいたしまして「ドリーム イズ アライブ」という段階にまでなってほしいと思うわけでございます。  ...全文を見る
○久世公堯君 ただいまの産学官の協同の問題でございますが、我が国では最近至るところでこの産学官ということが盛んに言われるわけでございますが、本当の意味で産学官の協調体制になっているのかということについて、特にこの宇宙開発の面では若干疑問を前から私は抱いておるわけでございます。産学...全文を見る
○久世公堯君 先ほど宇宙基地計画への参加の意義について御答弁をいただいたわけでございますが、もう少し具体的に掘り下げる必要があろうかと思うわけです。  我が国におきましても、先般三人の宇宙飛行士候補が日本に帰ってきまして、今たしか筑波かどこかでやっておられると思いますが、いわゆ...全文を見る
○久世公堯君 次に、我が国の宇宙基地の建設のスケジュールについて承りたいと思います。  この宇宙基地協力は、予備的な設計が昭和六十年から開始されて既に四年が経過をいたしております。たしか、我が国以外の参加十一カ国のすべては、昨年の九月から本格的な設計を開始していると承っておりま...全文を見る
○久世公堯君 この各参加国と申しますか、十一カ国は昨年九月の協定の署名を境にしていわばこの協定に沿った協力を既に開始をしている、暫定協定という段階を経たというお話でございますが、我が国の場合におきましてはこの協定は国会承認を条件にしているということで、今明日でこれを何とか議了した...全文を見る
○久世公堯君 今お話がございましたけれども、我が国だけがこの協定を締結しても協定は発効しない。協定を審議するに当たりましては、国会が協定を承認したらどのような法的な効果が発生するのかということを承知しておく必要があると思うわけでございます。そこで、我が国以外の参加国の協定の締結、...全文を見る
○久世公堯君 先ほどこの宇宙ステーションの体制についてお話を承ったわけでございますが、いよいよ有人の宇宙飛行、そしてそこにおけるいろいろの実験ということになりますと、この宇宙飛行士というものがある程度数が必要だろうと思うわけでございます。  もちろん、既に三名の宇宙飛行士が今ア...全文を見る
○久世公堯君 日本のこのモジュールの開発のために三千億円の巨費を投じて我が国の最先端の技術を結集するということになっているそうでございますが、あくまでも私はこの政策のみならず、今後におきまして我が国の自主的な計画に基づいて行うべきであると思うわけでございます。かりそめにも、我が国...全文を見る
○久世公堯君 今三千億円というのは我が国の予算規模から見ますと大変大きな額でございますが、たしか今年度の我が国宇宙関係予算は千五百五十億円と承っております。これもアメリカのNASAの予算に比べますと十分の一程度ではなかろうかと思いますし、アメリカの場合におきましては、宇宙開発とい...全文を見る
○久世公堯君 宇宙基地の平和利用につきまして、大臣のお考えを承りたいと思います。  宇宙分野における技術の進歩というものは日進月歩でございまして、かつてはドリームだとしか思われておりませんでしたのが今や夢物語ではなくて、現実に実現の可能なものとして語られるようになったわけでござ...全文を見る
○久世公堯君 いろいろと宇宙ステーションの問題についてお話を承ったわけでございますが、最後に大臣に、むしろ国務大臣という立場から、これからの宇宙教育と申しますか、青少年に対して文字どおりのドリームを与えるというような見地から、宇宙教育の重要性についてお尋ねをしたいと思うわけでござ...全文を見る
○久世公堯君 終わります。
10月30日第116回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○久世公堯君 今国会の二つの課題は、政治改革と消費税を含む税制改革につきまして徹底した論議を行い、国民の理解と納得を得ることだろうと思います。  政治改革につきましては衆参の代表質問、予算委員会を通じてかなり質問がなされておりますが、あらゆる問題の根底にあるのが政治改革だと思い...全文を見る
○久世公堯君 自由民主党は、政治改革の実現のためにことし一月政治改革委員会を設置して精力的に審議を行い、政治改革大綱をまとめました。私もその起草委員の一人をやらせていただきました。取りまとめるに当たりましては、国民各層二万人のアンケート、それから有識者会議の提言を踏まえました。ま...全文を見る
○久世公堯君 政治改革は一般にはリクルート問題をきっかけに浮かび上がった政治課題と理解されております。もちろんリクルート問題のようなことは二度と起こらないように謙虚に反省し、政治倫理の確立を図ることが出発点だろうと思います。  ところで、政治改革はこのようなリクルート問題に類す...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  次に、行政の総合調整と政治の役割について御意見を承りたいと思います。  最近、社会経済的な環境が変化をいたしており、また国民のニーズも多様化いたしております。行政は量的にも質的にも変化をし、新しい行政需要がいろいろ多くなってきておりま...全文を見る
○久世公堯君 外務大臣に重ねて日米構造協議問題につきまして承りたいと思います。  日米の経済関係は、最近極めて緊密化いたしております。緊密なるゆえにまた問題が生じておりますことも不可避でございます。従来は物の輸出入に関する貿易問題が中心でございましたが、最近ではサービスや技術の...全文を見る
○久世公堯君 外務大臣、ありがとうございました。  次に、国土庁長官にお伺いをいたしたいと思います。  国土庁は国土政策に関する総合調整官庁としての責務を持っておりますが、必ずしも十分な機能を発揮しているとは思われません。一昨年の総合保養地域整備法や昨年の多極分散型国土形成促...全文を見る
○久世公堯君 国土庁長官、ありがとうございました。  国土庁に限らず国務大臣を長とする総合調整官庁、科学技術庁、環境庁、経企庁、総務庁、まだほかにもございますが、これらの各省は立派な大臣と優秀なスタッフを持っておられますが、共通して色男の悩み、経済企画庁長官はそうじゃないかもし...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  次に、自治大臣に総合調整と地方分権というような見地からお尋ねをいたしたいと思います。  「ここはお国を何百里 離れて遠き満州の」で始まる軍歌「戦友」は、明治三十八年につくられたものでございまして、もう八十数年になっておりますのに国民に...全文を見る
○久世公堯君 ただいま県方自治体に自主性というふうなお話がございましたが、地方分権の確立とか地方自治に対する権限移譲ということは、行政改革や政治改革が論議をされるたびごとに論じられながら、ほとんど何一つ実ることがなかった問題でございます。総論賛成各論反対の典型的な例だろうと思いま...全文を見る
○久世公堯君 ただいまの地方分権の考え方に基づいて地域の創意と工夫によって行う事業として、最近国民から期待もされておりますし、また一部批判もございますが注目を浴びておりますのが、ふるさと創生一億円事業と私は了解をいたしております。この構想が出されて以来、全国の市町村がそれぞれの地...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  平成二年度のことはこれからお聞きしようと思ったわけでございますが、お答えを賜ったわけでございますけれども、私も決してこれはばらまきでない。たとえ千に三つのもし過ちがあったとしても、その三つの芽を摘むとしたら自治の芽が摘まれてしまうだろう...全文を見る
○久世公堯君 冒頭に総理から政治改革についての基本的な考え方を承りました。またその際に、総理から具体的な当面の改革についても御答弁があったわけでございますが、重ねて重要なことでございますので総理にお尋ねをいたしたいと思います。  公職選挙法と政治資金規正法の改正は五月二十四日に...全文を見る
○久世公堯君 重ねて総理にお尋ねをいたしたいと思いますが、国会改革と党の改革につきましては大綱では中長期的な課題とされておりますが、自民党の政治改革推進本部ではかなり具体的な検討と改革の方向が今出されつつございます。党改革の方は既に派閥の問題等実施に移されているようで、まことに結...全文を見る
○久世公堯君 自治大臣にお伺いをいたしたいと思っておりますが、当面中長期の課題を通じて政治改革の中心的な課題は、国民のための政治が行われ国民のための政策が議会制民主主義の原理にのっとって論議をされ、また民意を的確に反映した政権を誕生させることにあると思われます。現在の選挙制度や政...全文を見る
○久世公堯君 ただいまお話しがありましたように、政治を進める基盤を常に国民に置いて、政党が真に政策中心の選挙を行い責任を持って政権を担うには、やはり選挙制度の改革というのが必要だろうと思います。これについては私も意見を持っておりますが、また別な機会に述べさせていただきたいと思いま...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  大蔵大臣にお尋ねしたいと思いますが、ただいまお話のございました行政改革の実施とともに、財政当局とされましても年々歳出の削減の努力によって計画的な公債償還を図られまして、ようやく来年度は赤字解消のめどがついたと了解をいたしております。過去...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  最後に、総理にお尋ねをいたしたいと思います。  今、総務庁長官、大蔵大臣からお話がありました。今回の消費税を含む税制改革は、過去十数年来のまさに汗と血の結晶であるとともに、今大蔵大臣もお話しになりましたように、二十一世紀の展望に立って...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。
11月28日第116回国会 参議院 税制問題等に関する特別委員会 第9号
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○久世公堯君 私は、最初に税制再改革基本法案について御質疑を申し上げたいと思います。  そこで、まず最初にちょっとお伺いしておきたいのでございますが、昨日私はこの法律について逐条お尋ねをしたいということを申し上げました。そこで、この基本法につきまして、昨日の朝委員長からおっしゃ...全文を見る
○久世公堯君 そこでもう一つお願いがございますが、私の質問は、今までの各委員の御質問と同じように、何人かの方が質問をされ、それに対して皆様方がそれぞれ御答弁をされました。そういう御答弁との関係もございます。また、それぞれの党のお考えをお伺いしたいものもございますので、私の方から御...全文を見る
○久世公堯君 今どなたかが名は体をあらわすということを言われましたけれども、この法律ほど体をあらわしていない法律はないかと思うわけでございまして、加えて、私が申し上げましたように、手続の法律であるならば、手続法で実体法である政府の税制改革法を廃止するというのは非常に問題でございま...全文を見る
○久世公堯君 それでは、「先の税制改革に代えて行う」、この「代えて行う」ということになりますと、今御指摘の税制改革で実施をいたしました所得税の減税をもとに戻すべきだと思います、法律的には。それはいかがでございましょうか。
○久世公堯君 迂遠なという奇妙な法解釈を展開されたわけでございますが、これは法律的に言うならば、さきの税制改革の一部にかえて行うと言うのが法律的には正確だと思うわけでございます。  ところで、「税制再改革」と書いてございますが、税制再改革には消費税の廃止を含むのでございましょう...全文を見る
○久世公堯君 そこで、少し法律的なことを、細かくて申しわけないんですが、およそ法令というものを制定する場合においては、あらゆる事態というものを考えておかなければいけないと思います。例えばこの税制再改革基本法案と消費税廃止法案との関係でございますが、今その含まないというのは当然だろ...全文を見る
○久世公堯君 後者の場合だけで結構でございます。
○久世公堯君 なぜでございますか。
○久世公堯君 それは立案者の方がそう思っておられるだけでございまして、法律的には、もし再改革基本法が消費税法の廃止を前提としているのであれば、二つの法律の施行日は一致をさせなければいけない。それが皆様方の法律によりますと、消費税の廃止法は「平成二年四月一日」と、こうなっておるのに...全文を見る
○久世公堯君 今の御説明は全くわけがわからない。無理に何か言葉をこじつけられたと思いますが、これは全く同じことを言っておられる。別に、第一条は法全体の目的であって、国民税制改革協議会の目的を書いておられるわけではない。私はどうもこの法律は、もう非常にお急ぎになったから一条と六条を...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。ただいま大蔵大臣が御説明をいただきましたのが五本柱でございますが、国民の理解と信頼を得られなかったのはこの五本柱のうちのどれでしょうか。これはきのうたまたま谷川先生がそれぞれ御答弁についてお尋ねされたので私は繰り返し皆様方にお尋ねしようとは思...全文を見る
○久世公堯君 いろいろと考え方があろうかと思いますが、少なくとも所得税減税なり法人税減税については評価をしておられる。そうしますと、先ほどと同じように法律的に言うならば、さきの税制改革の一部が広く国民の理解と信頼を得た上で行われないものとは言いがたい、本来ならばそうしていただきた...全文を見る
○久世公堯君 今笹野さんからそういう御答弁をいただいたんですが、今たまたま私も持っておりますこの「Q&A」という御本、これを今ごらんになりながら答弁されたと思いますが、私もこれはよく読ませていただきました。  その前に、この法案の提案理由説明のときに、最後のところに「国民税制改...全文を見る
○久世公堯君 私は法律を聞いているんです。どういう憲法なり法律にどこに使われているか。
○久世公堯君 その第一条を読んでください。国民の合意ということがどこに書いてあるか読んでください。
○久世公堯君 私は、日本の法律でと、日本の憲法、法律でというお尋ねをしているわけです。皆様方のこれは法案であって、法律でも何でもないわけでございます。間違えないようにしていただきたいと思います。どうぞお答えください。日本の憲法なり法律なりのどこに国民の合意という言葉が使われている...全文を見る
○久世公堯君 どこに書いてございますか。憲法学者にあえてお尋ねをいたします。  憲法の前文には書いてございません。ただ憲法学者でいらっしゃいますから、今前文とお答えになったわけでございますが、この日本国憲法の前文には書いてございません。もし書いてあるとすれば、日本国以外の憲法か...全文を見る
○久世公堯君 国民の総意と国民の合意とでは全く違っております。確かに、憲法第一条には天皇の規定のところに「国民の総意」という言葉がございますが、国民の合意という言葉は、私の知る限り憲法あるいは日本の法律にはこれはないと思いますが、私もそこは確信を得ているわけではございませんが、ま...全文を見る
○久世公堯君 私の質問に対して全くお答えになっておられない。私はひとつそこで、三点を申し上げたいと思います。  第一点は、私は、およそ日本の憲法なり法律なりに「国民の合意」という言葉は使われていない。その使われていないのは、先ほど申し上げましたように、これは憲法の解釈において大...全文を見る
○久世公堯君 今の点の、私は疑いがあると申し上げているのでございまして、現に日本の法律には一切そういうものは使われていない。また、従来ともそういう国民の合意というものは、この議会制民主主義におきましては国会の議決のみが国民の合意である、そう確信をいたしております。  それでは、...全文を見る
○久世公堯君 これも法律的に申しますと非常に不可解なる表現だと私は思います。  それでは次に、第三条に移ってまいりたいと思います。  第三条でございますが、私はこの再改革基本法というのは大変不思議な法律だと思うんですが、第三条もそうなんです。一々読みませんが、「次のような環境...全文を見る
○久世公堯君 法律のスタイルとおっしゃいましたけれども、私は先ほど、二十年代の翻訳の法律にはそういうものがかなりあったと。皆さんは英文か何かに書かしてそれを翻訳されたんでしょうか。どうも他人事のように書かれている。第三者にやってもらうというふうに解せられもするわけでございます。そ...全文を見る
○久世公堯君 それでは、これに関連してあと二点お尋ねしたいと思います。  一つは、「構想が明らかにされ、」と書いてございますけれども、構想だけで実現をしなくてもいいのでございましょうか。  また、二年後までに環境整備ができなかったならば税制の再改革はどうされるんでしょうか。こ...全文を見る
○久世公堯君 私は今、二年後までに環境整備ができなかったなら税制再改革は先送りされるのかと。この条文によりますと、「税制が国民の信頼を得るものとなるため、」と書いてございますので、環境整備がなされないのに再改革を実施するならば国民の理解と信頼を得られないので失敗することになるんじ...全文を見る
○久世公堯君 この環境整備の内容につきましては、特に行政改革につきましては後ほど、大きな問題でございますので、別途取り上げさせていただきたいと思います。  そこで次に、第四条でございますが、これは税制再改革の基本原則でございまして、五つの条項が書かれております。先ほど政府の税制...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  どうもこの皆様方がお立てになった柱立て、これは非常に重要なものを含んでおりますが、政府の今回の税制改革におきましてもこれはほぼ完全に達成されております。そういう意味におきまして、別に新鮮な、積極的な方向づけとは考えられない。  それか...全文を見る
○久世公堯君 そこで、この原則の中で、盛んに当委員会におきましても議論されました公平と公正の問題とか、また皆様方は余り取り上げておられない簡素の原則でございますとか、あるいはまた中立性の原則とか、そのあたりも少し議論したいわけでございますが、時間の関係から先に急がしていただきたい...全文を見る
○久世公堯君 それでは、「所得、資産、消費等」の「等」は何でございますか。
○久世公堯君 今おっしゃいました流通とは何でございますか。具体的な税目を言ってください。――よろしゅうございます。流通税と申しますのは取引所税あるいは印紙税、登録免許税、そういうようなものでございますけれども、これは非常に、ちょっと御注意いただきたいのは、「所得、資産、消費等」と...全文を見る
○久世公堯君 私も先ほど申しましたように、全部に係る「等」もあるし、それから消費と資産の流通税を考えた場合においては、流通税の多くは、今御指摘のありました印紙税とかそういうものにつきましても、資産に近い印紙税もあれば両方あるわけでございます。しかし、消費の部分は非常に少ない。それ...全文を見る
○久世公堯君 大蔵大臣、お忙しいところ大変恐縮でございました。どうぞお引き取りいただいて結構でございます。  それでは、続けて質問させていただきたいと思います。  今増収を図ろうとはしていないとおっしゃったわけでございまして、私は、これは増収を図ることをねらっておられるんだと...全文を見る
○久世公堯君 少し細かい議論になりますので次に移りたいと思っております。  皆様方の案によりますと、盛んに総合課税というものを強調しておられるところが多いわけでございますが、総合課税というものは大体どういうものを考えておられるのか。例えば土地譲渡所得とか山林所得とか退職所得とい...全文を見る
○久世公堯君 今具体の項目を問うたことをお答えください。土地譲渡所得、山林所得、退職所得はどうするのか。
○久世公堯君 もう結構です、それはわかっておりますから。山林を聞いているんです。山林、退職と。
○久世公堯君 山林所得はどうするのか、現在五分五乗でやっておりますが。
○久世公堯君 どちらにいたしましてもじゃなくて、山林所得はどうするのか。総合課税されるのか。
○久世公堯君 恐らく皆様方のお考えでも、土地譲渡所得なり山林所得なりあるいは退職所得、そういうようなものは現在の分離課税のままだろうと思うのでございますが、このあたりで次の問題に移らせていただきたいと思います。  これは総合課税をやる場合に納税者番号制というのは非常に重要な問題...全文を見る
○久世公堯君 今のは答えになっておりません。私の聞いたことにお答えいただきたいと思います。私が申し上げましたのは、一般に総合課税になった場合においては累進度が高まるから、そうなりますと、勤労意欲とか貯蓄意欲というものを損なうのは、どちらかといえば高額所得者あるいはこれに近い中所得...全文を見る
○久世公堯君 どうも一般に常識的に言われているのは私が先ほど言いましたことですから、あるいは私はこれ、低所得はミスプリで、高額所得の間違いじゃなかろうかと、こう思ったくらいでございます。普通の場合は、総合課税をやると累進率によってはそこが一番影響するわけでございますので、高額所得...全文を見る
○久世公堯君 今のおっしゃることもよくわからないわけでございまして、具体的にそういうカーブがあり得るならかいていただきたいと思います。私は察するに、次にお尋ねすることも同じなんでございますが、どうも何か受けのいい言葉を羅列して、低所得者や中堅所得者の勤労意欲や貯蓄意欲を云々すると...全文を見る
○久世公堯君 峯山さんに重ねてお伺いいたしますけれども、今の住宅用地の特例、地方税法で固定資産税の特例を書いておりますが、二分の一、四分の一をやって今どのくらいそれによって固定資産税の減税が行われているか御存じでございましょうか。
○久世公堯君 自治省が来ておられましたら御答弁をいただきたいと思います。
○久世公堯君 その一兆四千億を減税していると言われましたが、税務局長、土地の固定資産税全体の収入は今幾らでございますか、土地のでございますが。
○久世公堯君 全体で、日本じゅうのあらゆる土地の固定資産税の収入が平成元年度で二兆二千億、それに対して小規模住宅用地のために減税をしている額が、一年前でございますが一兆四千億。二兆二千億しかない収入、それに一兆四千億もの小規模住宅用地については減税をしているわけでございます。これ...全文を見る
○久世公堯君 今お答えいただきましたように、二百平米以下は固定資産税の四分の三を減税しているわけでございますね。そういうような、これほどまで手厚い減税を既にこういう土地の所有者に対して、小規模な住宅用地についてはしているわけでございます。そうなりますと、私いよいよこの条文を見ます...全文を見る
○久世公堯君 佐藤さんに重ねてお聞きをしたいと思いますが、皆様方の案でございますと措置率はどのくらいのパーセントになるのか、国の場合と地方の場合に分けてお答えいただきたいと思います。
○久世公堯君 自治省は、消費税を実施する上におきまして、地方財源の充実という見地から完全補てんということを旨としておやりになったと思うわけでございますが、この野党案というものに対してもし計算をしておられるとすればお答えをいただきたいと思います。
○久世公堯君 国の場合はどうですか。
○久世公堯君 いろいろ仮定の計算があろうかと思いますが、今自治省の方で御答弁をいただきましたように、国の場合におきましては措置率が七四%なのに対して、地方の場合におきましては六七%しか措置をしていない。これは大変問題じゃないでしょうか。皆様方には、さっきの低所得とか小規模云々と同...全文を見る
○久世公堯君 ただいま峯山議員の御答弁でございましたが、峯山議員はたしか宮澤委員の質問に対しまして、国民税制改革協議会は国家行政組織法第八条に基づく委員会であって、政府税調は総理府本府組織令の十八条に基づくものであって、このように法律的には全く違う、こういう御答弁をされております...全文を見る
○久世公堯君 どういう構成でございますか。
○久世公堯君 政府税調は、これは分類の仕方はいろいろあろうと思いますけれども、マスコミが七名、学識経験者が六名、産業界が五名、金融といいますか、これには環衛公庫とか中小企業の金融機関とかそれも含めてでございますが五名、地方自治体が三名、労働組合が二名、その他婦人団体とかの関係者が...全文を見る
○久世公堯君 今の問いに答えてください。
○久世公堯君 私の質問したことに答えていただきたいと思います。  私は、一応二年間と限られておるから急がなきゃいけないでしょうと、そのときに国会が休会中であったりあるいは解散されておるときにはどうするんですかと。今もごもごと、事後承認もありましょうとおっしゃいましたが、もう一回...全文を見る
○久世公堯君 私は、どうもこの法律は大変拙速のもとにつくられたという気がしてしようがないわけでございます。しかも、皆様方にとっては基本法であるにもかかわらず拙速だった、そうなりますとほかの法律は一体どうなるのだろうと大変心配するわけでございますが、例えば臨時行政調査会の設置法、そ...全文を見る
○久世公堯君 附則じゃありません、本文です。
○久世公堯君 今の答弁は全く答弁になっておりません。皆さんお聞きになってわかりますでしょうか。ほかの法律には両議院の同意を得るものについてはこういう条文がついている。それなのに何か今久保さんはむにゃむにゃ言ってそのことではない、全くわかりません。
○久世公堯君 どうもこれまた理解が全くできないわけでございます。皆さんの方は二年間でやらなければいけない、何でもかんでも玉手箱か打ち出の小づちの中に突っ込んで、あたかもすばらしいものが出るように国民に錯覚を与えるような構成になっております。それなのに、たった二年しかないのに、どう...全文を見る
○久世公堯君 これは法律的にはそういうことは全くあれでございますほかに、事実上だってたった二年しかなくて急がなきゃいけないときに、ほかの審議会が全部こういう規定がついているんだったら当然これはつけるべきだと。これはどうでございましょうか、皆さん同じ考えでございますか。
○久世公堯君 例えば臨時行政調査会の設置法なんかにはこれがかちっとついているわけでございまして、臨調の当時の重要性、社会党ですら最終的には臨調の設置に賛成をされたわけでございます。いろいろ初めは条件つきでございましたが、条件つきで賛成された。後でまたいろいろお尋ねをしたいのでござ...全文を見る
○久世公堯君 先ほどから二時間近くいろいろと御指摘を申し上げました。御指摘を申し上げた中には、憲法にもかかわる非常に基本的な問題から、私は余りつまらない問題は御指摘をやめたわけでございまして、そういう問題を加えればまだまだあるわけでございまして、久保さんが今お答えいただきましたよ...全文を見る
○久世公堯君 公明党、民社党それぞれ行政改革にはかなり熱心に取り組んできたし、今また積極的な姿勢をお持ちであると、こういうふうに承ったわけでございますが、社会党は従来行政改革というものに対してどういうお考えを持っておられますでしょうか。
○久世公堯君 重ねて社会党にお尋ねをしたいと思います。  国民的行政改革ということを私は社会党のおまとめになったもので何度か拝見をしたわけでございますが、国民的行政改革というのは言葉は何か麗々しく聞こえますけれども、実態は何でございましょうか。
○久世公堯君 私はここ数年間、国会で申しますと九十五国会から百四国会までに成立をいたしました百本の行革関係の法律について、皆様方がそれぞれどのように賛成をされ反対をされたかということを調べてみました。  それによりますと、公明、民社の両党はその大半に賛成をしておられます。数から...全文を見る
○久世公堯君 私の数え方が間違いでなければ、今申し上げましたように、百三の中で六十八件が欠席もしくは反対でございます。賛成は三十五だけでございます。それに対して公明、民社の場合は大半は賛成をしていただいております。  そこで、公明党、民社党にお尋ねをしたいと思いますけれども、社...全文を見る
○久世公堯君 太田さん、お願いいたします。今私が聞きましたのは、社会党は従来行革に反対をし続けてこられた。今回四野党のこの協議会で税制は一緒にやることになったけれども、このように行革に反対をされた社会党と一緒に一体行革を進むことができるのかということでございます。
○久世公堯君 今お二人の答弁とも、四党で協議をして四党が足並みをそろえるのだからと。公明党、民社党はそれぞれ従来から行革には賛成をし、原則として賛成をして路線を歩んでこられた。それが今四党だから、お二方はこの行革をいよいよ推進するということだそうでございますが、私、この四党の共同...全文を見る
○久世公堯君 私は佐藤さんよりははるかに素直なつもりでいるわけでございますけれども、私が今お尋ねをしましたのは、政府の行革には反対だとおっしゃいますが、公明党や民社党は政府の行革にもすべてではございませんが大半御賛成になってきた。その公明党や民社党と今一緒に連合構想というものを持...全文を見る
○久世公堯君 総務庁長官、先ほどからずっと来ていただいておりまして恐縮でございますが、第二次臨調、行革審、新行革審というふうに行革というものをやってこられたわけでございますが、その行革の成果と申しますか、行革をどういうふうにこれから、こういう答申を尊重し恐らくアクションプログラム...全文を見る
○久世公堯君 大臣ありがとうございました。  今大臣から国鉄改革、それからNTTの民営化の問題があったわけでございますが、この国鉄改革についてそれでは少し皆さん方のお立場を承りたいと思います。国鉄改革につきまして公明党と民社党はどのように取り組んでこられたか、またその成果をどの...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  民社党、簡単にで結構でございますから国鉄改革について評価……
○久世公堯君 ただいま公明党、民社党から国鉄改革についての評価と、それから今もってそれを評価し期待しておられるわけでございますが、国鉄改革は経営状態の抜本的な改善、経営の活性化、とりわけサービスの向上によりまして、国民から目に見える形での行政改革の代表的な成果の一つとして非常に私...全文を見る
○久世公堯君 非常に長々と御答弁されましたが、そうしますと、国鉄の改革については結果としては現在は賛成であり、このJRの分割・民営化というものの路線をより進めようというお考えでございますね。
○久世公堯君 私は、今三党のお考えを聞きまして、公明党と民社党は割合に考えが同じでございますが、やはり社会党とはかなりのそこに違いがあるのじゃなかろうか、こういう気がしてならないわけでございます。今大臣からNTTの民営化の問題もお話が出たわけでございますが、私もこのNTTの改革と...全文を見る
○久世公堯君 公明党、民社党、簡単にNTT改革に対する評価を。
○久世公堯君 民社党、お願いします。
○久世公堯君 NTTの民営化につきましても、今お聞きいただきましたように、社会党のお考えと公明党、民社党のお考え方につきましては私はかなりの差があるという感じがしてならないわけでございます。  この税制再改革基本法案の中の環境整備のところに、事務事業の見直しという項目がございま...全文を見る
○久世公堯君 御発言中でございますが、地方自治のことはよくわかっておりますので結構でございます。
○久世公堯君 同じような意味におきまして、民間活力の活用というものにつきましても公明党、民社党は、民社党が十一月二日に出されました御見解、公明党が十一月二日に出されました御見解によりますと、非常に評価をしておられるわけでございますが、社会党は民間の活力の活用というものにつきまして...全文を見る
○久世公堯君 この税制再改革法案におきましては、「行政機能の充実を確保した上での公務員総数の抑制、」、こういうことを言っておられるわけでございますが、これまた私は公明党、民社党の御見解につきましては今直接お話を承ってもいいのでございますが、公明党などは前にも、ことしの七月十一日に...全文を見る
○久世公堯君 具体的にどういう部門、どういう人数で。
○久世公堯君 抑制の方をお聞きしたいと思います。公務員総数の抑制の方でございます。
○久世公堯君 減らす方でございます。
○久世公堯君 そうしますと、今抑制する方向には賛成だとおっしゃったわけでございますね、社会党も抑制する方には賛成であると。よろしゅうございますでしょうか、公務員総数の抑制には賛成だとおっしゃるわけでございますね。
○久世公堯君 連合参議院、従来行政改革についてどういうお考えを持っておられたのかよくわかりませんが、先ほどから笹野さんも寂しそうな顔をしておられますので、せっかくさっき憲法論をお尋ねしたのでございますがお答えいただけなかったもので、このあたりのところは、今私が一連の申し上げました...全文を見る
○久世公堯君 ただいま行政改革についていろいろお尋ねをしたわけでございまして、私はちょっと地方行革についても引き続きお尋ねをしたいわけでございまして、自治省からも来ていただいているわけでございます。また、総務庁からも行政管理局長にお出ましいただいて、少し政府の実態についてお尋ねを...全文を見る
○久世公堯君 峯山さん、本当に行政改革について社会党と御一緒にこれから歩むことができると確信をしておられるわけでございましょうか。
○久世公堯君 今、たまたま第一臨調のお話がありましたが、第一臨調も原則的には政府はあれを尊重してその後の行政改革をやってきた次第でございます。  次に、時間もございませんけれども、エネルギー政策、原子力問題。これもどうも私が見る限りにおきましては四党かなりお考えが違う。そう言っ...全文を見る
○久世公堯君 簡単にお願いします。
○久世公堯君 きのう承ったのと同じペーパーをお読みいただいたわけでございますが、小川先生のお言葉でお聞きしたかったと思う次第でございます。もっと具体的に、例えば核燃料サイクルをどうするのか、具体的なお話を承らなければ、総論的なお話ではどうも真意が理解できないと思う次第でございます...全文を見る
○久世公堯君 そういたしますと、対米貿易なりあるいは従来から対米偏重の貿易構造を改善するというようなことを言っておられますが、それについてのお考えは従来どおりでございますか。
○久世公堯君 日米関係について、我が国の外交の面におきまして日米関係は大事だということは今久保さんもおっしゃいましたし、これは山口書記長も認めておられるところでございますけれども、御承知のとおり、日米合わせますと世界のGNPの四割を占めている現在の状況にかんがみますと、日米両国と...全文を見る
○久世公堯君 以上をもちまして質問を終わりたいと思います。(拍手)
12月06日第116回国会 参議院 税制問題等に関する特別委員会 第14号
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○久世公堯君 六名の参考人の皆様方には、本日は公私いろいろと大変お忙しいところをこのように皆様方の御意見を賜りましてありがとうございました。私はできるだけ多くの方に御意見を拝聴いたしたいと思いますので、できるだけ簡潔にお答えをいただければありがたいと思う次第でございます。  ま...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  また山口参考人には後ほど承ることにいたしまして、次に、大島参考人にちょっとお話を承りたいと思います。  大島参考人は非常に理論的にこの消費税の特性、それから間接税がいかにこれから必要かということをお述べになりまして、特に私が大島参考人...全文を見る
○久世公堯君 大体わかりましたので、ちょっとほかの先生にもお尋ねしたいと思います。
○久世公堯君 ありがとうございました。  それでは次に、土井参考人にお尋ねしたいと思います。  二点あるんですが、まず一点目は、簡潔にお答えいただければありがたいと思いますが、今四党で出されております再改革基本法案には、例えば二条に「現在及び将来の経済社会に対応する税制」と書...全文を見る
○久世公堯君 サービス、流通に対する課税はどのようにお感じでございますか。
○久世公堯君 ありがとうございました。  納税者番号についてもう一点お聞きしたいんですが、これは後ほどにいたしまして、半澤参考人にお尋ねをいたしたいと思います。  半澤参考人には市長さんとして地方自治体を預かるという見地から地方財政の点についてお話をいただきましたのと、もう一...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  もう一点、市長さんにお尋ねをしたいわけでございます。  消費税が導入されて八カ月ぐらい経過したわけでございますが、私どもの日常生活にはかなり定着をしていると私は思うわけでございます。館山市ではいかがでございましょうか。それで、かつ自由...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。  実は、時間がなくなってしまいましたもので、関本参考人と今井参考人の御意見を承れないのが残念でございますが、関本参考人は、この財源セット論というのは不要なんだと、それじゃ、一体消費税廃止の後の税制のあり方はどうしたらいいのだ、それは新たに...全文を見る
○久世公堯君 ありがとうございました。以上で終わります。