栗田翠

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開催日 会議名 発言
02月13日第72回国会 衆議院 文教委員会 第5号
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○栗田委員 大臣は今度の所信表明演説で、「養護学校の義務制を昭和五十四年四月一日から実施することといたしましたが、今後は計画的に実施の諸準備を進めるとともに、」云々ということで「きめこまかな努力を傾けてまいる所存であります。」と障害児教育の問題について述べていらっしゃいます。私は...全文を見る
○栗田委員 そのためにはあらゆる手だてを尽くすのが行政の責任だといま大臣はおっしゃいました。ほんとうにそうだと思います。ところが、私、先日、ある教育委員会に行きましたら、五十四年になってもどうせ義務化はできないよという話を聞いたのです。いままでたびたび義務化の話が出ながら、それが...全文を見る
○栗田委員 それでは伺いますが、四十七年度は文部省は二十校建設する計画を立てておられたと思います。実際には何校建ったでしょうか。
○栗田委員 それでは四十八年度はいかがでしたでしょうか。
○栗田委員 もう一つ伺いますが、たとえば五十三年度、義務化されます前年ですが、計画では四十校建てることになっております。普通こういう学校建設の計画というのは、土地を手に入れてからあと二年ぐらいかかるものなんですけれども、四十校の計画ですと、最後の年に義務化に間に合わないというおそ...全文を見る
○栗田委員 特に四十八年、四十九年、来年度あたり資材の値上がりで一般の学校も非常に建ち悩んでいるわけです。こういう関係での見通しはいかがでしょうか。
○栗田委員 四十九年から学年進行で義務化するという計画が以前出ておりました。それが今度五十九年設置に変わりました。期待している人たちにとって、これはかなりがっかりすることだったわけでございます。これが四十九年学年進行が五十四年義務化に延ばされたのは、どういうわけでしょう。
○栗田委員 いま一年生のお子さんも高等部のお子さんも一緒に就学義務が課せられるようにということをおっしゃいました。私の考えとしましても、いままで就学猶予・免除を受けていたお子さんたちは、できる限り多く全部就学できるようにすべきだというふうに思っております。ただ、一緒に就学義務がで...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、今度の義務化は、五十四年に就学義務を持つ子供たちにとっては、九年間全部就学しないで義務教育を終わったという子供が出てくるわけですね。子供さんによってそういう場合が出てくるわけですね。
○栗田委員 それではもう一度確認させていただきますが、本人が希望すれば、年齢は過ぎていても九年間就学できるような対策をとるということですね。
○栗田委員 私が伺っていますのは、長くなるほうは問題ないわけです。高等部へいらっしゃろうと、もっと上の大学へいらっしゃろうと、それは本人が希望し能力があれば十分であるわけです。義務教育の問題を言っているのですが、義務教育というのは小学校六年、中学校三年がたてまえになっているわけで...全文を見る
○栗田委員 就学義務といいますのは、保護者が自分の保護する子供たちを就学させる義務だということは当然なことです。ただ、子供たち自身がちゃんとした教育を受けたい、みんなと同じように九年間教育を受けたいと望んでいるお子さんはたくさんありますし、また家族が、保護者がそれを望んでいる場合...全文を見る
○栗田委員 大臣ちょっと誤解していらっしゃるようですが、五十四年から一斉に義務制にするということは私も知っております。それで問題にしていますのは、いままで猶予、免除で就学できなかったお子さんたちがたくさんあるわけです。一万九千人といま言われましたけれども、その方たちが教育を受けた...全文を見る
○栗田委員 この文部省で出されました特殊教育拡充整備計画要綱を見ますと、出現率が出されて、それで大体推定数が計算されております。  ところで、たとえば五十三年度の対象者として精神薄弱出現率〇・一九五、病弱が〇・〇五七、肢体不自由が〇・一一九%ということで推定されております。とこ...全文を見る
○栗田委員 それでは、その希望があれば学籍を持たせていくというたてまえで十分考えていらっしゃるわけですね。そうでしょうか。
○栗田委員 それでは、現在、就学猶予、免除になっているお子さんたちをあとどのぐらい収容する予定でこの計画は立てていらっしゃるのでしょうか。
○栗田委員 いま希望する人たちを全員入学させるということで、国よりも非常に早く努力しておるところがあります。東京都は来年度から就学希望者を就学させていくということで、いまたいへんな苦労をしながら養護学校、特殊学級の建設その他を進めているというふうに聞いております。たとえば東京都の...全文を見る
○栗田委員 それでは確認させていただきますが、この文部省の計画は計画であるけれども、各地でやっている例などを見ながら、もっともっと途中で充実、改善させていく方向でいらっしゃるということですね。
○栗田委員 今度の定数の改善はどんなふうにふやす予定でいらっしゃるのですか。
○栗田委員 再び東京の例を出させていただきますが、この北養護学校では小学部が二十三学級あります。ここに教員を四十八名配置しています。つまり一学級二名以上の配置なんですね。それから中学部が七学級、これに十三名の教員を配置しております。高等部三学級、ここに六名を配置していまして、それ...全文を見る
○栗田委員 義務化を進めていく上で地方自治体がもう一つたいへん苦労していることがあります。それは、学校を建てるための土地取得が非常に困難だということです。そのために広げたくても広げられないで、それこそ東京の王子養護学校なんかの例を見ますと、おふろ場の脱衣場で教育をしています。脱衣...全文を見る
○栗田委員 それでこういうことが起こっております。東京の例が多いのですけれども、東京は四十九年度に本校三校開校して、分校六校開校をすることでいまやっております、御存じだと思いますが。これはどうなっているかといいますと、特に分校の場合などは、足立地区につくられる精神薄弱児の養護学校...全文を見る
○栗田委員 私が心配していますのは、最初にも言いましたように、五十四年義務化ということがたいへん期待されているわけです。それが、またまたやってみたらうまくいかなかったら延ばしますということに今度したら、これはもう政府、文部省の威信は失墜するというふうに思います。ですから、あと五年...全文を見る
○栗田委員 過去のことに戻りますが、昭和二十八年十一月九日に次官会議の決定で「精神薄弱児対策基本要綱」が出されております。あのとき、精神薄弱の児童生徒を対象とする特殊学級、養護学校を義務制とすることが、この次官会議できまっておりますね。いかがでしょうか。覚えていらっしゃいますか。
○栗田委員 きまっているのです。その当面の措置というのと、それから行く行くはということできまっているわけですね。  それでは次に、昭和三十九年一月に発表されました文部省の「特殊教育振興計画」、これにはどういうふうにいっているでしょうか。——私、資料を持っていますから言います。特...全文を見る
○栗田委員 昭和四十年の、いま言いました資料、心身障害児の判別と就学指導には何と書かれてあるかといいますと、文部省ではこれらの未設置府県を早急に解消する方針で、昭和三十九年度から毎年度十六校増設、十年計画を立て、設置を推進している。この計画によれば、肢体不自由養護学校については四...全文を見る
○栗田委員 未設置県がなくなったのは何年でしょうか。
○栗田委員 精薄児の養護学校はどうでしょうか。また病弱・身体虚弱養護学校についても、いまの現状をちょっとおっしゃってください。
○栗田委員 四十三年以降なるべく早く設置義務を施行するという方針だったわけですが、現在こういうふうになっているわけですね。  続いて四十四年の一月二十八日、文部省の特殊教育課で特殊教育の振興計画については出されて、四十九年から学年進行で義務化ということになって、これがまた延びた...全文を見る
○栗田委員 その単価は、普通の義務制の小・中学校の単価と比べてどうでしょうか。
○栗田委員 確かに、小・中学校、一般の学校より高くなっていますけれども、まだまだそれでも問題があると思います。たとえば、もし重症の子供さんの部屋だったとしますと、すわっていられないで床にべたっとなっている場合もあるわけですね。そういうときに、こんな冬、床暖房をしなければならないだ...全文を見る
○栗田委員 どこの府県でも、基準単価内でやらなければいけないのだと思っている府県はないのですね。もっともっとちゃんとしたい。だけれども、基準単価が少ないために、低いために、超過負担をしているという場合が非常にたくさんあるのです。  いま私が言いましたのは、特にさっきから言ってい...全文を見る
○栗田委員 いまの単価改定の問題ですと、一平方メートル当たり普通の学校でもいま九万円ぐらいかかっているのじゃないですか。だから、そういう意味では、また次の質問、ほかの質問でやらせていただくつもりでいましたけれども、六万円というのは決して多くないのです、足りないのです。それで、現在...全文を見る
○栗田委員 あと私はまだ判別委員会の問題就学猶予・免除の問題、それから就学の義務化をほんとうに保証をしていくための措置の問題、いろいろ質問させていただきたいことが残っておりまして、ほかにも別の質問もまだありますけれども、時間がだいぶたちましたので、きょうは残させていただいて、次の...全文を見る
02月15日第72回国会 衆議院 文教委員会 第6号
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○栗田委員 おとといに引き続いて質問させていただきます。  障害児問題のことについての引き続きの質問ですが、最初に、先日伺いました養護学校建設の数字がどうも私、ふに落ちませんので、その点だけあらためて伺わせていただきたいと思います。  先日のお話ですと、安嶋局長がおっしゃいま...全文を見る
○栗田委員 それでは、学校基本調査のほうの数字なんですが、管理局助成課でお答えいただきました四十八年五月一日の二百三十校、分校が五十四校という、これはどういうことでしょうか。
○栗田委員 わかりました。そうしますと、やはり三年ぐらいはかかっていて、その年に補助金がついても、建設されて、実際に子供が入れるまでには三年ぐらいかかる場合があるということですね。そうなりますと、やはりきのう問題にしましたように、特に五十四年に近いころになって四十校、四十校という...全文を見る
○栗田委員 それでは、間に合うように必ず予算をつけていただくという御返事だと思います。  では、次の質問に移ります。  最初に、就学の猶予・免除について伺いたいのですが、この猶予・免除制度というものはどういうものでしょうか、御説明ください。
○栗田委員 特に免除制度といいますのは、九年間の義務教育に対して就学困難な者に対してだけ出されるということですね。
○栗田委員 それでは伺いますが、文部省が昭和四十七年に「就学猶予・免除児童実態調査のまとめ」というのをお出しになりました。この中で、実態調査をしまして、猶予・免除の児童の措置をされましたが、その措置状況について説明してください。
○栗田委員 この中で、六歳児で免除を受けていたお子さんが十七名就学しております。それから七歳児で四十四名、全体の四・六%になりますが、就学しておりますね。
○栗田委員 そこで私問題にしたいのですが、さっきもお答えがありましたように、免除制度というのは、九年間の義務教育の就学が困難である子供に対して適用されるものだというお答えだったのです。ところが、文部省が調査しましたら、この調査はたしか九月だと思いますけれども、六歳児ですと、小学校...全文を見る
○栗田委員 私が特にいま問題にしていますのは免除ということなんですね。このお子さんたちは、猶予でなくて免除だったのです。結局、一度免除という制度が適用されれば、普通だったら九年間もう二度と就学の機会が与えられないというその免除制度を適用されていたのですね。いまのお返事ですと、施設...全文を見る
○栗田委員 いまのお答え、たいへん問題だと思います。親御さんたちの義務を免除することによって子供は教育を受ける権利を奪われるわけなんです。私は免除制度ということをいま言っております。とにかく一回免除になれば九年間二度と教育の機会が与えられない、そういう制度ですから、よほど慎重に扱...全文を見る
○栗田委員 私は全く納得できません。親御さんの義務を免除すれば、それでもうその子供の就学の権利は保障されるということにはならないのです。結局保護者が就学させなければ、子供は自分で就学したいとかするとかいう手続をすることすらできない。結局権利を奪われることになるじゃありませんか。し...全文を見る
○栗田委員 施設がなければ子供の教育義務を免除してよいのかどうか、大臣に伺いたいと思いますが、この猶予・免除制度といいますのは、その猶予の場合には、またその次の年に学校へ行けるかどうかということで毎年検査を受ける機会も持っております。ところが免除という制度になりますと、一度受けた...全文を見る
○栗田委員 もう一度大臣に伺いますが、いま私があげている例は、就学困難で免除になっていたのではなくて、施設がないために免除になっていたということですね。現に半年足らずのうちに就学しているわけなんですから、その子供は就学できないからだの状態ではなかったのですね。それなのに免除制度を...全文を見る
○栗田委員 このような扱いが方々に出てきております。現に、先ほどあげました文部省の調査の中にも、ふに落ちないのがずいぶんたくさんあるのです。調査がじゃないです。どうしてこのお子さんが免除になっているのだろうか、どうしてこのお子さんが猶予になっているのだろうかと思うような例が続々と...全文を見る
○栗田委員 そのほかにも、たとえば三七ページのまん中にあります虚弱児ですね。六歳児で免除になっているお子さんがありますが、このお子さんなんかも、言語、着脱、排便、食事、睡眠、移動、全部普通なんです。ただ入浴にちょっと手がかかるというだけなんですね。これで子供は教育を受ける権利を奪...全文を見る
○栗田委員 大臣にもう一度伺いますが、免除制度というものをおやめになるおつもりはありませんか、猶予は残すとしても。免除制度というものは二度と子供に就学について検討する機会を奪う制度だと私思いますけれども、それをおやめになるお気持ちはありませんか。私はやめるべきだと思いますが、どう...全文を見る
○栗田委員 ここに文部省の初等中等教育局で編集しています「特殊教育」という雑誌がございます。ここに久里浜の特殊教育総合研究所の所長をしておられます辻村先生が論説を書いていらっしゃるのです。この中を見ますと、こういうことが出ております。イギリス文部省の特殊教育主任官ラムスデン氏にお...全文を見る
○栗田委員 義務制を実施して、完全に受け入れていくようになさるという大臣のお話でございました。  それでは次に、厚生省に伺います。以前、昭和四十七年に小笠原議員が質問をしましたときに、時の斎藤厚生大臣が、厚生省が出しております施設での猶予・免除の通達、あれは私個人としては撤回し...全文を見る
○栗田委員 確認させていただきます。そうしますと、通園施設については通知の改正をなさるということで、これも早急にやられるということでございますね。
○栗田委員 重度棟に関していろいろ問題があるとおっしゃいましたが、具体的にどういうところがいま問題になっているのでしょうか。
○栗田委員 大臣に伺いますが、厚生省の通園施設の通知を改正するというお話がいまありましたが、そうしますと、当然文部省の通知も関係してくると思いますが、その辺はどう検討されていらっしゃるでしょうか。
○栗田委員 文部省の通達も通園施設の問題に触れていると思いましたが、その点は、それではやはり改正の方向でやっていらっしゃるわけですね。
○栗田委員 それでは、あとまだ判別委員会の内容だとか、その他いろいろ私、用意しておりましたが、時間がありませんので、次の機会にそれは譲らせていただきまして、最後に一つだけ質問させていただきます。  この就学義務を五十四年から父母に課する場合に、当然今度は就学義務が遂行できるよう...全文を見る
○栗田委員 特に通学費など、親の付き添いの問題なんかもありますが、伺うところでは実費全部が補償されているというふうに聞いております。ところで、特に雨のひどい日なんか、普通のバスではなくて、タクシーか何かで学校へ行かなければならない。その出費が非常にたいへんだという声もありますが、...全文を見る
○栗田委員 静岡にねむの木学園という肢体不自由児の学園があります。これは宮城まり子さんが私費を投じて建てた学園でして、先日、一月ごろにはこのねむの木学園の子供たちの学園の中での状態を、どんなふうにやっているか映画にしたのをたぶん大臣もごらんになったのではないかと思います。文部大臣...全文を見る
○栗田委員 四十九年度特殊教育就学奨励費補助金の予算単価というのがここにございます。これを見ますと、たとえば寄宿舎居住に伴う経費寝具、日用品等の購入費などいろいろあるのですけれども、寝具対象学年の小学部四万九千五百六十六円、その他の学年四万四千五百六十六円、五千円の差になっており...全文を見る
○栗田委員 いまふとんを買いますと、五千円じゃとても買えません。どんなに安くても二万五千円くらい、毛布その他を入れれば三万円くらいはかかるわけです。ところがこの文部省の計算ですと、五千円ということになっております。こういうのがその他にも全部あるわけで、こまかくやっていったら切りが...全文を見る
○栗田委員 それでは私はこれで質問を終わりますが、最後に、大臣が繰り返しおっしゃられたように、五十四年からは就学を希望しそして可能な子供たちに完全に教育を受ける権利を保障していくように政府は努力をしていくのだという御決意でございましたので、それに沿ってあらゆる面でこれが保障される...全文を見る
03月05日第72回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
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○栗田分科員 私は、団地の造成によります交通渋滞に伴う施策について伺いたいと思います。  まず最初に伺いますが、静岡市には一級河川安倍川が流れております。この安倍川の中流にあります狩野橋の右岸上流に安倍口団地という非常に大きな団地ができておりますが、これは安倍川の河川敷を払い下...全文を見る
○栗田分科員 これは国の管轄であります一級河川を払い下げてつくったものだということは確かでございますね。
○栗田分科員 それでは、この団地がどんな戸数でどのくらいのふえ方をしているかということですが、資料をお持ちでないようですので、私のほうから申し上げます。  この安倍口団地というのは非常に大きな団地で、現在市営団地が千三百七十戸、県営が四百六十戸、合計千八百三十戸で六千三百人とい...全文を見る
○栗田分科員 いまお答えの中で、栃ケ島線はまだ団地からは通じておりません。静岡-大川線一本しかなくて、これが市内に入るようになっているわけです。いまこの状態で、実はこんでおると聞いているとおっしゃいました。そのこんでいる状態をちょっとお話しいたします。  大体いま申しましたよう...全文を見る
○栗田分科員 この問題につきまして住民からさまざま出てきている要求については、県も国も責任があるとおっしゃいます以上、十分なその対策とその努力をなさるおつもりでいらっしゃいましょうか。
○栗田分科員 そこで、住民からは三つほどの大きな要求が出てきております。一つは、この地図でごらんくださいます狩野橋と曙橋の中間に橋を一つつくってほしいという要望でございます。これはもともと橋があったところで、橋が落ちております。この橋をつくることの必要性というのは、ただ交通渋滞を...全文を見る
○栗田分科員 この橋をつくることが非常に急がれているのにはほかの理由もあります。それはたとえば火事がこの渋滞の時間に起きた場合にどうなるだろうか。こちら側に消防署はございません。美和の側にないんです。ですから、火事が起きたらもうそのままです。それからもし急病人ができたらどうなるで...全文を見る
○栗田分科員 次に、さっき開通しているとおっしゃいました梅ケ島-昭和線ですが、これは実はこの狩野橋下流の右岸から下だけ開通しておりまして、狩野橋の近くは山が張り出していて、実は開通していないのです。それで現在ここにトンネルを掘って通すという計画が進みつつあります。これをやはり一日...全文を見る
○栗田分科員 特に二月の二十七日、この地元代表が建設省に伺いました。御存じでいらっしゃるでしょうか。そのときに、特に中心的な一番おもな要求は、ここに、狩野橋の左岸に現在サイクリングウエーがつくられております。幅五メートル。これは路面で五メートルのサイクリングウエーなんです。ここの...全文を見る
○栗田分科員 このサイクリング道路はいまは建設中で、まだ開通しておりません。それで子供たちは、学区が安倍口団地側は川の右岸に学校がありまして、子供がこの橋を渡って通る必要がありません。それから左岸の子供たちというのは小学校の方角が違いまして、この土手の上を通ったのでは学校のほうか...全文を見る
○栗田分科員 最初から私が申しておりましたようなたいへんな事態の中で、ややもすれば命の危険も伴うという、そういう事態にこの地域の人は置かれていたわけでございます。ところが、その市当局も県も、そしてまた中部建設局も、きょうも私は話をいたしましたけれども、河川課長などは土手を守るとい...全文を見る
○栗田分科員 最後に団地造成につきまして、おもに市、県が行なうわけでございますけれども、その許可をなさる場合には、十分計画性のある道路、水その他ですね、そういう状態を確かめた上で許可されますように、それが当然な姿勢だと思いますので、そのことを主張いたしまして、私の質問を終わりにい...全文を見る
03月07日第72回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第3号
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○栗田分科員 私は、長距離通学の問題について質問いたします。  ただいま、小中学生の適正通学距離というのは、小学校で四キロ以内、中学校で六キロ以内というふうに大体されておりまして、それ以上を通学している子供たちは、長距離通学ということになっていると思います。  ところで、最近...全文を見る
○栗田分科員 補助または交付税の対象として遠距離通学の通学費を考慮に入れているということは、教育的な見地からはどのような精神でそれをやっていらっしゃるか伺いたいと思います。
○栗田分科員 補助金の場合は別としまして、交付税の対象になっている場合ですが、実際にその対象になるべき条件を備えた児童生徒で通学費が出されている数、または率でもけっこうですが、それを……。それからまた四キロ、六キロ以上でありながら、出されていない数はどのくらいか、文部省はつかんで...全文を見る
○栗田分科員 いまのお答えを伺いますと、小学校で対象になっている児童が十五万人、それに対して地方自治体から通学費が実際に支払われているのは、約三分の一の五万五千、中学校の場合、十八万が対象であるのに、約半分の九万人にしか払われていないということになりますと、その残りの子供たちは、...全文を見る
○栗田分科員 それでは、交通機関があって、しかも父母がそれを利用することを希望しているような場合には、地方自治体としては、交通費を補償すべきであるというふうにお考えになりますか。そのように行政指導すべきだとお考えになりますか。
○栗田分科員 文部省のお答えですと、ほとんどがそうされているとおっしゃいますが、実態はなかなかそうでないわけなんです。ぜひ、その辺は今後調査をしていただきたいと思います。  私のつかみました例でも、たとえば私は昨年の十月、長崎県の五島列島を調査にまいりました。あそこは離島でして...全文を見る
○栗田分科員 局長、ちょっと誤解していらっしゃいますが、中学校の場合には六キロ以上です。市の教育委員会の調査で、徒歩で六・七キロ、バス路線で七・四キロ、交付税の算定の対象に入っております。それなのに支出されておりません。いかがでしょうか。
○栗田分科員 それでは、もう一度、市の教育委員会等、お調べいただきたいと思いますが、少なくとも私は、市教委へ調査いたしまして、算定の対象になっている四十九名のうち、熱海中学までの子供が三十七名入っておりまして、そのうち二十一名が相ノ原団地からの子供ということになっておりますので、...全文を見る
○栗田分科員 実績と言われますと、実際に統合などで補助金を出しているものの平均ということでしょうか。
○栗田分科員 ちょっと私、よくわかりませんが、もう一度御説明いただけますか。実績とおっしゃいますのは、交付税の場合には単価をきめて出していますから、実際にかかる交通費、通学費というのは、補助金などで出している場合でないと調査できないわけですが、それを平均したものということでしょう...全文を見る
○栗田分科員 わかりました。つまり、学校統合の地域などで、実際に五年間補助金を出しているものの平均に見合った数ということだと思います。ところが、さっきも申しましたように、長崎の例のように、十二キロ歩いても二キロしかバスに乗れない。学校統合などの場合、交通機関が発達しておりませんか...全文を見る
○栗田分科員 本来、交付税の対象になっている児童生徒に対して、実際に交通機関を利用していたならば、できる限り出していくべきであるというお考えだと思いますが、それに沿って自治体が実行していくためには、自治体に赤字を出させないように単価を十分検討していただくということ。遠く歩いて、交...全文を見る
○栗田分科員 交通費の不当な父母負担を軽減していくことや義務教育を円滑に進めていくというたてまえから考えて、この点は再度御検討いただきたいと思います。  次に、遠距離通学の問題で、最近、新しい型の遠距離通学が出ております。それは過疎地の統廃合によるばかりでなくて、団地などが方々...全文を見る
○栗田分科員 特に団地のような場合は、一つのかたまった生活圏です。そのまん中を、そういう線が通っているときは非常にむずかしい。こういう場合について、文部省としても、また自治省としてもそうですが、血の通った行政、配慮ということを要望いたします。  次に、たとえ四キロ、六キロ以下で...全文を見る
○栗田分科員 最後に、適正距離というものが、はたして適正かということについて伺いたいと思います。  いまのような交通問題も出ている新しい事態の中で、小学校四キロ以内、中学校六キロ以内というのが適正なのだろうか。これは、たいへん大きな問題です。この適正距離というのは、何を根拠にし...全文を見る
○栗田分科員 私の調査によりましても、一九五七年の七月に文部省が出されている「学校統合実施の手びき」の中で、労働科学研究所の調査によってこれがきめられているように見受けられます。  ところで、いま言いました疲労度ですが、山の場合とか豪雪地帯、雪の中を歩く場合ですね、こういうもの...全文を見る
○栗田分科員 平たん地を通学する児童及び生徒の疲労度を調べたというふうになっているのです。ですから、坂道を通る場合、雪の中を歩く場合は、全然調べてないんですね。豪雪地帯でも四キロは、適正範囲ということで統合なんかされるのですが、しかし子供が豪雪の中を歩いたら、半日かかっちゃうんで...全文を見る
○栗田分科員 私の質問を終わります。
03月15日第72回国会 衆議院 文教委員会 第15号
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○栗田委員 私は、今度の国立学校設置法によってつくられます三つの医大の参与の問題を最初に伺います。  これはいままでの審議の中で幾人かの委員の方が質問していらっしゃいますが、去年の筑波大学法案の審議の経過もありますし、この参与が置かれるということがいま非常に大きな世論を呼び起こ...全文を見る
○栗田委員 参与会ではなく、参与であるということをおっしゃっています。法制局に伺いたいと思いますが、参与会と参与の最も大きな違いというのはどういうところなのでしょうか。
○栗田委員 参与会が合議体であって、参与が単独の職務だということになりますと、たとえば学長などが意見を聞くような場合に、単独でその意見を述べられるということが出てくるわけですね。
○栗田委員 法制局に伺います。いまの点でいかがでしょうか。合議体と単議体といいますか、単独の職務の場合ですが、意見を聞く場合に単独で答える、協議せずに自分で判断してお答えになるということが出てまいりますね。
○栗田委員 続けて法制局にもう一度伺いますが、合議体である場合、合議制である場合、それから単議制である場合、おのずからその諮問の内容というものは変わってくると思うのですが、いかがでしょうか。それにふさわしい内容になってくるのではないだろうかと思いますが、いかがでしょうか。
○栗田委員 文部省に伺います。いままで参与会というのが筑波大学へ置かれたけれども、今度は参与という単議体の形にされたその一番おもな理由は何でしょうか。
○栗田委員 合議体ですとやりにくいわけですか。その辺をもうちょっと……。筑波の場合は合議体であったわけですが、それをわざわざ単議体になさった、それがやりやすいとおっしゃいますが、その内容をもう少し具体的にお話しください。
○栗田委員 筑波の場合、参与会を置かれたのはあくまでも大学の意向に沿ったものであるからだ、それが理由だとおっしゃるわけですね。
○栗田委員 それでは次の点で伺いたいと思います。  先日、嶋崎委員の御質問があった中で、今後新設される医科大学には参与を置きたいとおっしゃったと思いますが、もう一度確認させていただきます。そのとおりでしょう。
○栗田委員 医科大学でない大学が新設された場合はどうでしょうか。
○栗田委員 それでは、今回三医大に参与を置くことは医科大学という特質から出ているというお話ですが、特にどのような特質から出ているのか、参与を置く必要をどういうところにお考えになったのか、その御説明をお願いいたします。
○栗田委員 地域医療との関係で地域の意見を広く聞きたいとおっしゃっております。それでは今度置かれる参与のメンバー、構成ですが、大体どんな構成にしようと考えていらっしゃるのでしょうか。
○栗田委員 私も地域の意見を取り入れるということは必要なことだと思います。モニター制度というのがよくありますが、そうやっていろいろ意見を広く聞くということもできますけれども、こんなふうな精神だと考えてよろしいでしょうか。
○栗田委員 人数についても大学の判断にゆだねると前回おっしゃったように思いますが、そのとおりでございますか。
○栗田委員 参与の持っております権限ですけれども、筑波大学のときには、学長の諮問に応じ、また助言、勧告をするということになっておりました。今度置かれます参与はどんな権限を持つものだとお考えでしょうか。
○栗田委員 それでは、その諮問する内容ですね、どんな問題について参与が発言するかということですが、筑波大学のときには「大学の運営に関する重要事項」となっておりました。今度の場合はいかがでしょうか。
○栗田委員 任命権者はどうなるでしょうか。だれが任命いたしますか。参与をだれが任命しますか。
○栗田委員 そうしますと、参与は職員でございますね。公務員になるのでしょうか。その辺の身分はどう考えていらっしゃいますか。
○栗田委員 任命の手続はどうなるのでしょうか。
○栗田委員 参与の任期についてはどう考えていらっしゃるでしょうか。
○栗田委員 筑波大学の場合は、年次計画、それから実施状況の報告を受けるということになっておりましたが、こんなことについてもそれではまだきまっていないわけですね。
○栗田委員 それでは基本として、文部省のお考えは、今度の参与についての細目はすべて大学の自主的な考えにまかせるというお考えですか。
○栗田委員 参与を置くか置かないかという判断も大学におまかせになりますか。
○栗田委員 いまのお答えですと、それでは、置くということになるのであって、置く必要がないと大学が判断した場合でもこれは置かせるということですか。
○栗田委員 そうしますと、省令で定めるということは、つまり置かせるということをきめる、職をきめるというところに文部省の目的があるわけですね。
○栗田委員 以前、筑波大学の参与会は法律できめてありました。今度は省令で定めることになっております。  法制局に伺いますが、一般的、常識的に考えて、法律できめられたもの、その機関の持っている職務内容と省令で定められているものの職務内容が同じであるということはありますか。それとも...全文を見る
○栗田委員 では、重ねてもう少し具体的に伺います。  すべての内容を大学にまかせるというお話でした。置くこと以外は全部まかせる。それならば、たとえば参与の権限について、筑波大学と全く同じように、諮問に応じ、また助言、勧告の権限も持っているようにしたいと大学がおきめになる、しかも...全文を見る
○栗田委員 省令で定められるのは国立学校の組織とその運営の細目だと思いますが、そうしますと、この参与というのは国立学校の内部組織になるわけですか。
○栗田委員 いろいろと伺ったところ、ほとんどの点は大学の考えにまかせるとおっしゃっておりました。しかし、いま内部の職であるというふうにおっしゃいます。参与は、これは学外者によって構成されるものですか。
○栗田委員 それでは、採用されれば学内者になるのだというお考えですね。
○栗田委員 採用するまでは学外者であっても、採用されたらこれは学内者であるというお考えですね。
○栗田委員 非常に重要なところで文部省はきめていらっしゃるのですが、大体省令でおきめになるといいますけれども、いろいろな学校、三つの大学で参与というのがそれぞれいろいろな違った内容を持ってくるということが、いまのようなやり方ですと、出てまいりますね。そのときにそれを一つの省令でき...全文を見る
○栗田委員 私がいま伺ったのは、もう少し具体的なことを言っていただきたかったわけです。そういう非常勤の職だとおっしゃいますが、参与の持っている権限、それから諮問だけかどうか、それもはっきりしないのですが、関与していく内容、人数、構成のメンバー、いろいろみんな違うわけなんですね。そ...全文を見る
○栗田委員 すみません。もう一度言っていただけませんか、私よく理解できませんので。
○栗田委員 当該大学の定めるところにより参与を置く、これだけになるわけですか。参与という職を置くというそのことだけが省令できまるわけで、参与の内容については一言も触れない。当該大学の定めるところにより参与を置く、これだけの省令になるわけですか。
○栗田委員 先ほど、参与を置かれる精神というのは、広く地域の意見を聞くということだとおっしゃっていました。私、精神としてモニターのようなものですねというふうに申し上げたのですけれども、もしそういう目的だけで参与を置くのでしたら、わざわざ非常勤職員という形で置かなくても、幾らでも方...全文を見る
○栗田委員 私が調べましたところでは、大臣の訓令で置かれておりまして、謝礼は出ているのですけれども、これも公聴経費という形で出ておりますから、非常にゆるやかな形で出されていると思うのです。こういうやり方をしても広く意見を聞くということはできるわけです。またNHKがモニターというの...全文を見る
○栗田委員 いろいろと意見の聞き方はあるとおっしゃいます。そうだと思います。目的が地域社会の意見を広く聞くところにあるならば、方法もいろいろあると思うのです。それにもかかわらず、参与という職を置かれるということ、大学で置きたくないと言おうとも置きたいと言おうとも、職を置くというこ...全文を見る
○栗田委員 それなら、参与は場合によったら大学の管理運営に対して非常に大きな関与をする役職になるかもしれないわけですね。さっきからいろいろおっしゃっていますが、内容は非常に弾力的だとおっしゃいます。それでは、学校の意向による場合もあるけれども、助言だの勧告だのいろいろなことをして...全文を見る
○栗田委員 それでは、参与は置くことをきめるけれども、あくまでもその参与の活用のしかたは大学の考えにまかせるのだ、そういうことをもう一度確認させていただきます。いかがでしょうか。
○栗田委員 それでは次の問題に移らせていただきます。  今度は単科大学の問題です。これも先日以来質問がされておりました。大臣が十二日の閣議後の発言で、単科大学に今度は重点を置いていくということをおっしゃった。そのとおりであると先日大臣は言っていらっしゃいます。  そこで伺いま...全文を見る
○栗田委員 去年の国立学校設置法の審議のときにやはりこれはかなり問題になりました。学校教育法の五十三条の中で「数個の学部を置く」という「数個」を取りはずした。いままでは総合大学が常例であって、例外として単科大学があったけれども、今度は単科大学が例外ではなくなったということで論議を...全文を見る
○栗田委員 単科大学が望ましい分野というのはどういう分野でしょうか。
○栗田委員 たとえば医学などの場合ですけれども、入るわけですね。——そうだとおっしゃっていますが、医師を養成する場合に、医師というのはたいへん広い教養が必要だと思います。倫理的な考え方、社会的なものの見方、そういう幅広い教養の上に立った専門的な知識が必要だと思いますが、そうお考え...全文を見る
○栗田委員 以前、戦後間もなく新制学校がつくられましたときに、新制大学の理念ということがいわれました。戦前と戦後の大学の考え方が変わったわけです。その新制大学の理念のおもな点はどういう点だったのでしょうか。
○栗田委員 学校教育法の五十二条にそのための理念が述べられております。これも昨年の論議の中で私かなり申し上げたことです。私は、新制大学の理念というのは、いまおっしゃったように、豊かな人間形式としての一般教養を非常に重視していくということ、単なる専門的な職業教育だけをやるのではない...全文を見る
○栗田委員 大学の設置基準がございます。今度つくられる三つの医大は、それぞれ百人を定員にしていると思いますが、では、たとえば百人を入学の定員にした単科大学で一般教育に何人の教員数が配置されるのか、これをお答えください。
○栗田委員 設置基準を上回る措置をされたその意図はどういうところにありますか。
○栗田委員 それはたいへんけっこうなことでございますが、さて、そこで、たとえば、私、静岡県の出身ですので、今度つくられる浜松医科大学についてはたいへん関心を持っております。また、この医大の形態というのは、浜松ばかりでなく、滋賀、宮崎、みんな同じような形で、単科大学として今度つくら...全文を見る
○栗田委員 地理的な条件とおっしゃいますが、静岡大学は静岡市におもに学部を持っていますが、工学部は浜松にありまして、浜松に医学部を置いても、別に地理的な条件でぐあいの悪いことはないと私は思うのです。地理的な条件とおっしゃるのはどういう条件なのでしょうか。その点が一つ。  それか...全文を見る
○栗田委員 豊かな一般教養を与えるために設置基準を上回る十二人の教官を配置したとおっしゃいました。しかし、いま豊かな一般教養を与えるという立場から考えるならば、総合大学の一つの学部として置いたほうがはるかに豊かな教員、そして専門的な方たちの教育を受ける機会が得られると私は思います...全文を見る
○栗田委員 一般教育を医科大学にふさわしいものにするとおっしゃいますが、一般教育というのは、広く知識を得て、それからまた深く専門の学芸を受けていくための、その土台としてあるもので、医学関係の一般教育だから、これとこれとこれで、その他はやらない、あまり履修しないでよいというふうには...全文を見る
○栗田委員 いま医学進学コースという課程で二年間一般教育を受けるようになっていると思いますが、六年間の中で一般教育課程を選んでいくようにするおつもりなんですか。
○栗田委員 理念どおりの一般教育になっていないとおっしゃいましたが、その内容を詳しく御説明ください。
○栗田委員 現在でも工学部は、一般教育は静岡のキャンパスでやりまして、そのあと専門は浜松へ行ってやっているわけなんです。こういう形で学ぶことにさして支障は現在ございません。工学部の場合も、特に専門的な、大臣がおっしゃった単科大学にしたほうがよい内容のものだと思うのですけれども、そ...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、たてまえとしてはそうだけれども、現在学部と一般教養課税との間が理想的にいっていないから総合大学でなく単科大学にしていくというところに一番おもな目的があるわけですか、理由があるわけですか。
○栗田委員 改善くふうとおっしゃいますが、一体どういう目的で改善くふうをされるのでしょうか。改善くふうをしていく内容というのは、何といっても教育と研究が円滑に進んでいくということ、教育内容が大学の理念に沿ったものとして、ほんとうに広い知識と深い研究ができるように充実していくことだ...全文を見る
○栗田委員 それじゃ、一般教養はどうなるのですか。
○栗田委員 幅広く取り入れるとおっしゃいますが、さっきから言っていますように、単科大学だったら十二人しか配置できない。ほんとうは八人だけれども、それを十二人にふやしたんですよとおっしゃっています。非常勤講師を置くとおっしゃいますが、非常勤講師だってそうたくさんは置けるものじゃない...全文を見る
○栗田委員 それは、局長が見劣りしないと思うとおっしゃいますけれども、さっきも言いましたように、総合大学、一例として静岡大学ですが、静岡大学の医学部とすれば、いまざっとあげただけで五十三名の一般教育を担当される教官がいらっしゃるわけです。幾ら非常勤講師をふやしたって、そんなにはふ...全文を見る
○栗田委員 五十三人の教官の講座が全部聞けないとおっしゃいますが、それはそうでしょう。ただ、私が言っているのは、選択の自由がはるかに広いということなんです。医学を学ぶ学生であっても、社会学、人文系の一般教養だって身につけなければならない。そういう意味で、いろいろ局長おっしゃいます...全文を見る
○栗田委員 学校教育法の五十二条で、「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。」こういう考え方がありますが、では、この考え方は、この理念はいまだに変わらず、それに沿って考えても、単科大...全文を見る
○栗田委員 局長の主観的なお考えでは、十分に一般教養を授けられるとおっしゃる。しかし、その講座の数、教員の数からいっても総合大学のほうがはるかに豊かだ、こういうことになっております。私はそうだといまも考えておりますし、あくまで五十二条の考えに沿って総合大学というものが新制大学の理...全文を見る
○栗田委員 関連教育病院にいらっしゃる医師のうち、全部でなくて、何人かの方たちを指導医とするわけですね。
○栗田委員 指導医の教育上の身分はどうなるのでしょうか。
○栗田委員 そうしますと、任命はだれになりますか。
○栗田委員 授業料といいますか、教授料といいますか、指導されるわけですから、その授業料または教授料というのですか、謝礼ですか、これはどういう形で出るのですか。
○栗田委員 職員ですから給与ということになりますね。
○栗田委員 多くの場合、関連病院は公立の病院が多いと思います。公立の病院の医師であった方というのは公務員だと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○栗田委員 非常勤講師の場合、公務員であって、その関連病院の医師という仕事と、医科大学の非常勤講師という仕事を併任したり、また給与を両方からもらうということはできるのですか。
○栗田委員 そうしますと、非常勤講師でありますが、大切な学生の臨床実習などの指導に当たるわけですが、教授会などとの関係はどうなりますか。指導にあたってのいろいろな意見を交流させたりする必要も出てくると思いますけれども、その関係はどうなるでしょう。
○栗田委員 そうしますと、教授会の一員にはなれないわけですね。
○栗田委員 指導医になりますと、やはり臨床実習などの評価、採点もしなければならないと思いますが、これは指導医が採点するわけですか。
○栗田委員 学生の評価というのは大学管理機関が行なうということになっておりますが、非常勤講師は教授会の一員ではないというわけですけれども、こういう評価というのはできるのでしょうか。
○栗田委員 関連教育病院の病院長の身分はどういうようになりますか。
○栗田委員 病院長が非常勤講師を兼ねられる場合もありますね。
○栗田委員 謝礼などの問題がありますが、たとえばその大学の教育職の給与とその病院での医師としての給与は非常に差がございます。非常勤講師ですから、こういう給与体系には沿わない形で出されるわけですね。
○栗田委員 次に予算の問題について伺いますが、関連教育病院になったために多くの経費が要るという場合が出てくると思います。どのような予算措置を考えていらっしゃるでしょうか。
○栗田委員 考えていらっしゃるのは設備費の補助だということですが、愛媛の松山市立病院でこういう不安が出ております。たとえば、一人の内科なら内科のお医者さんが学生の指導もなさる。そうすると、いままで一日に四十人ぐらいの患者さんを処理していたのがどうしても数が減ってくるだろう。三分間...全文を見る
○栗田委員 しかし、いま出ている問題は、現実に現在そういうことになったら診療報酬が減るだろう、赤字が累積するだろうという心配です。病院の赤字問題というのは非常に大きな問題になっていますが、長い将来を見れば、それは病院にとって後継者を育てるというプラスの面はあるのですけれども、現在...全文を見る
○栗田委員 まだ細目があまりきまっていないというお話ですが、いま申しましたように、現実にこういう不安の声が出てきているわけです。少しでも早く負担区分などについて細目をきめていく必要があると思いますが、その辺の御努力の姿勢を大臣から伺いたいと思います。いかがでしょうか。
○栗田委員 次に私は、医科大学設置についての地元負担の問題について伺いたいと思います。  まず自治省に伺いますが、自治省は、「昭和四十九年度の地方財政措置について」という自治事務次官の各省庁事務次官あて文書を出しておられます。この中で、八ページですけれども、「国、地方公共団体間...全文を見る
○栗田委員 浜松医科大学を設置するについて、関連事業費として静岡県と浜松市がどのくらい負担しているか、御存じでいらっしゃいますか。
○栗田委員 三十九億円でございますが、これは関連病院の充実、整備その他も全部含まれた費用として、三十九億円になっております。  そこで、いま幾つか、こういう場合はどうだろうかという点で私は伺いたいと思います。  文部省に伺いますが、いま医学進学コースの校舎はまだできておりませ...全文を見る
○栗田委員 その借用は有償ですか、無償ですか。
○栗田委員 これは議決を経ておりますか。ただにしてよいという県議会の議決を経ておりますか。
○栗田委員 この仮校舎は女子短大の旧校舎ですが、ここを使うために県は三千万円かけて改築をしております。私が調べておる範囲では、まだ、静岡県議会で無償でよいという議決をしていないと思うのですけれども、こういう場合に、自治省に伺いますが、ただで貸すということになったら、さっき言いまし...全文を見る
○栗田委員 使用によって生じる経費といいますと、建物を借りるための借用料ではなく、その他の部分をおっしゃるわけですか。
○栗田委員 私、ちょっとよくわからないのですけれども、そうすると、暫定的ならば無償でよいとおっしゃっているのか、それとも建物を借用する借用料は払うべきであるとおっしゃっているのか、ちょっとわからないのですけれども、もう少し御説明ください。
○栗田委員 まだ議決はしていないと思います。しかも、この女子短大の校舎というのは旧校舎で、新しい校舎が建ててあったのです。取りこわすつもりであったけれども、医大が来るためにわざわざ三千万円をかけて手入れをしたというものなんです。私が聞いた範囲では、終わったらまたこわすでしょう、こ...全文を見る
○栗田委員 一緒になってつくることはそうなんです。あたりまえなことだと思いますし、そのために関連教育病院を充実させたり、また市は道路を直してみたり、水道を引いてみたり、いろいろやっておるわけですね。だから、それは当然一緒になってつくるというのはいいわけなんですけれども、しかし国と...全文を見る
○栗田委員 私が聞いた範囲では、そういう必要がなければこわすはずだったけれども、必要が出たから改築したのだと聞いております。御存じのように、この医科大学誘致については、浜松市か静岡市かというたいへんな誘致合戦がやられまして、浜松市はそのためにありとあらゆることをやったような感じが...全文を見る
○栗田委員 文部省に伺いますが、この場合、これは国が負担しておりますか、それとも関連病院の改築費の中に全部まとめて県、市が負担しているのでしょうか。
○栗田委員 自治省のお答えと文部省のお答えが違っておりますね。純粋に教育のために必要な施設は国が負担すべきだと自治省はおっしゃる。文部省は、地域の医療水準を充実させていったり、病院の水準そのものをよくしていくためだから病院がつくればいいじゃないかとおっしゃいますが、そういうふうに...全文を見る
○栗田委員 具体的に私はさっき申し上げました。学生控室、それから研究施設、教官室、これは、こういう教育がやられなかったら必要のないところです。関連教育病院でなければ、教官室だとかそれから学生の控室なんというものは必要のないものです。しかし、それが関連病院の中で自治体の負担でつくら...全文を見る
○栗田委員 今後充実していく必要は、それはあるでしょう。当然あると思いますけれども、現在、現実の問題として、この関連教育病院になったために、地方自治体が負担をしなければならない施設があるのだと私は繰り返し言っているわけです。   〔森(喜)委員長代理退席、委員長着席〕  さっ...全文を見る
○栗田委員 たいへん問題だと思います。そういうやり方で進めていったら、予算のない自治体なんかは大学病院をつくることもできない。経済的な、財政的な負担のためにますますおくれていくということになるじゃありませんか。しかも、いまのように地方財政の緊縮ということがいわれて圧迫されているわ...全文を見る
○栗田委員 その家賃はどういう金額でお払いになるわけですか。
○栗田委員 常識的な額でお払いになるということですね。
○栗田委員 次に、用地の問題で伺います。  医大の用地を先に県が造成して、そしてこれに医大をいま建てているわけです。ここにかかっている費用が約十三億円です。この用地については今後どういうふうにしていらっしゃいますか。有償で借りられますか。
○栗田委員 大体どのくらいの額を考えていらっしゃいますか。
○栗田委員 わかりました。  それでは次に、設置協力会の問題について伺います。  この設置協力会というのは、最近、医科大学、また医学部がつくられたところで大体みんな持っている組織です。これは医大設置のために協力するというたてまえで寄付金を集めているわけです。静岡のこの浜松医大...全文を見る
○栗田委員 竹山県知事が会長となりまして、名目一億、実質二億円を集めようということでいまやっているわけです。この募金の目標ですが、割り当てられております。募金を割り当てるということについていかがでしょうか、自治省のお考えを伺いたいと思います。集める前に割り当てられているのですね。
○栗田委員 割り当ての禁止がされているというお話です。しかもその内容はこんなふうになっております。まず浜松市内の会社に二百万円ずつ二十口、これは必ずしも金額の強制割り当てとはなりませんね、二十口ですから。日楽、鈴木自動車、遠州鉄道、河合楽器、薬品グループ、西武百貨、松菱、大体こう...全文を見る
○栗田委員 この協力会の募金趣意書にはこう書いてございます。「とくに、早期開学をめざすためには、開学時における教育研究用の図書及び備品の整備が不可欠の条件とされております。国立医科大学設置協力会は、これらの図書、備品の整備事業を募金活動を通じて達成」するというふうになっておりまし...全文を見る
○栗田委員 いま私が読みましたように、協力募金の趣意書には「遅滞なく国へ寄贈します。」というふうに書かれております。
○栗田委員 わかりました。オートレース、競輪などというところからの寄付金がいまのような形で協力会にされておりまして、これは、自治省のお答えですと地方財政法違反ということだと確認いたします。ない中でいろいろな負担をするために地方自治体は苦労して、何とか学校を誘致しようということであ...全文を見る
04月26日第72回国会 衆議院 文教委員会 第24号
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○栗田委員 私は、まずこの定数の標準法の中で、学級編制基準について、その第三条にかかわる問題で伺いたいと思います。  先日、馬場委員の御質問に対して大臣が、四十人にクラス編制を下げるということは検討課題であるというふうにおっしゃっていました。私などは、いままで四十五人を四十人に...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、四十人にしたときたいへん減ってしまう場合が出てくるので、それが問題だというお話なんですね。私はたいへんこれを伺って驚いているのですが、実は、学級編制を四十人にするというお話は、ずいぶん以前から課題になっていたと思うのです。ざっくばらんに申し上げれば、一体...全文を見る
○栗田委員 真剣に掘り下げていらっしゃるわけですが、一体、何を基準にして真剣に掘り下げていくか。言ってみれば、子供たちに行き届いた教育をしていくという立場で、どれがよいかという立場で掘り下げるべき問題だと思うのです。そのことについては、いままでもかなりいろいろな資料が出されており...全文を見る
○栗田委員 私が最初申し上げましたように、教育効果についての検討は済んでいないのかということを伺っているわけです。最初言いましたように、教員養成だとかその他の人口問題だとかはあるでしょうから、そのことで四十五人を四十人にできないでいるのだとばかり思っていたら、効果についても研究課...全文を見る
○栗田委員 もう一度重ねて伺いますが、もろもろの事情は別としまして、教育効果の点だけから見たなら、四十五人を四十人にいま学級編制を変えるほうがよいというふうに結論を出していらっしゃるわけですね。
○栗田委員 私もいままでいろいろ調べてみました。たとえば、ここに昭和四十六年に出ています全国教育研究所連盟の調査などがあります。これは都道府県教育委員会に設置されている教育研究所の連盟だというふうに聞いておりますけれども、こういうところから出されているいろいろなアンケートの調査で...全文を見る
○栗田委員 そこで、最初の問題に戻りますけれども、戦後、昭和二十二年に覚え書きがかわされているということを私申し上げました。これを見ますと、第一項から六項まで要求が出ておりまして、それがとにかく覚え書きという形で文部大臣と全教協とかわされて、つまり一致したからかわされているという...全文を見る
○栗田委員 具体的ないろいろな事実、実態というのが新聞などにも報道されていますし、大臣も御存じかと思いますけれども、ほんとうに現場の先生は行き届いた教育をするためにたいへんな苦労をしています。たいへんな努力をしながら、それがやり切れないという悩みをかかえているのが実態です。  ...全文を見る
○栗田委員 大臣がそういうお答えをなさいますので、私また質問に時間がかかっちゃうのですけれども、さっき教育効果について、人数を下げたほうがいいということで大体一致したと思っていました。そうしましたらまた先生の質の問題ということをおっしゃるわけですね。それは同じ四十五人でも、熱心な...全文を見る
○栗田委員 それでは一つ伺います。  何しろ二十七年間懸案になっていた四十人の問題で、大臣もいま弾力的にというふうにおっしゃっているわけです。四十九年から小学校はベビーブームで人数がふえます。ところが中学校はまだふえておりません。六年後ですね。中学だけなぜ四十人または四十五人以...全文を見る
○栗田委員 同一歩調とおっしゃいますけれども、弾力的にというお答えがさっきから出ているわけです。一ぺんに減らすことはできないという事情はあるでしょう。しかもベビーブームの子供たちが中学にだんだんに上がってくる。先生たちを多くしておかなければなりませんし、いろいろな先の見通しを持っ...全文を見る
○栗田委員 別にいま減らしてあとで上げてほしいというわけではありません。ですけれども、ベビーブームになるから、それも大きな問題だということをおっしゃった。中学はそうでないんだから、六年後なんだから、いまやっておかなければ、またあとでますますできなくなるのではないだろうかというのが...全文を見る
○栗田委員 私の質問にお答えくださってないような気がします。自然増の多いときに改正するのだから無理だとおっしゃるから、中学校は自然増にまだなっていないから、その間に五カ年計画なりで先におやりになったらどうでしょうか、小学校の免許を持っている先生と中学の免許を持っている先生と多少違...全文を見る
○栗田委員 それでは、ベビーブームがその大きな原因だというだけでなくて、その他にあるということで、中学もベビーブームではないけれども、できないというお話なのですね。そうしますと、条件が整ったときとおっしゃいますけれども、いまのような条件が並んでいるのですと、いつになったら学級編制...全文を見る
○栗田委員 十年後に下がるという確証があるのかどうか私たいへん疑問ですけれども、十年後だと、まだ生まれてない子供たちが一年生になるのですからね。いまそうおっしゃいますけれども、それだってどうかなというふうに思うのです。そのときまたふえてきたら、またそういう問題が出てくる。これは、...全文を見る
○栗田委員 いまもお聞きくだすったように、世界のいろいろな水準から見ても、日本の四十五人は非常に高いというふうに思います。  それからまた分布にしましても、これは私の調べましたもので、昭和三十九年の資料でたいへん古いのですけれども、三十人以下の児童生徒が何%いるかというと、日本...全文を見る
○栗田委員 いま三万四千学級、予算で千四十億というふうにおっしゃいました。まあ施設とあわせても二千三百数十億ぐらいなものでして、これはさほど金額として多いものではないと私は思うのです。文教予算というのが、全予算額の中で年々率が減っているということをたいへん私は憂えております。国民...全文を見る
○栗田委員 大臣、こんなにたくさんの学級が四十六人以上だったのを御存じでいらっしゃいますか。
○栗田委員 最高の標準、四十五人を上回る学級があるということは、これは望ましいことではないと思うのですが、こういうものをなくしていくための努力は惜しまれないと思いますが、いかがでございますか。
○栗田委員 私が伺っているのは、こういう四十六人以上のところで勉強している子供たち、四十五人でさえ多いといわれているのに、実際には四十六人、四十七人、中には五十三人なんという学級があるのですね。そういう子供たちが非常に行き届いた教育を受けるという点で恵まれない状態に置かれていると...全文を見る
○栗田委員 私は、自治体、当該団体の責任を言っているのではなくて、国としての責任を伺っているわけなんですね。こういうふうに四十六人以上になっているのが非常に苦しい状態の中で出てきているということは、私わかります。地方自治体はそのために非常に努力をして苦労をしています。それについて...全文を見る
○栗田委員 それはたいへん問題なお答えでして、行き届いた教育環境を保障していくということ、そのために努力を惜しまないということは、何も中央集権化に通ずることじゃないと思うのですね。それはやはり国としても大きな責任を持って、子供たちに行き届いた教育を保障するための、そういう立場で努...全文を見る
○栗田委員 この場合、減った場合にはどうなるのでしょうか。先生の配当は減らしますか。予算的に減らしていますか。
○栗田委員 ちょっと私わからないのですが、県が認可した数、そうすると七月以後については実員実額でやっていらっしゃるということですか。
○栗田委員 義務教育費国庫負担法第二条但書に基く限度政令というのが出ていますね。あれを見ますと、理論学級数で学級は出すことになっていて、四十五人を理論学級数とする。実際にはもっと少なくてもそれで計算をしていると思います。そうしますと、ふえたときはいまわかりましたが、児童生徒数が途...全文を見る
○栗田委員 私は静岡県教委で調べましたところが、非常に多くふえた場合、それから非常に減った場合、これは別問題なんですけれども、多少の増減については県段階で相殺してしまって、報告していないのだと言ったのですね。それで驚いて、ふえた場合、一クラスがふえるような場合には、当然先生の数と...全文を見る
○栗田委員 私、ちょっとよくわからないのですが、そうしますと、ふえたほうについて申請されれば理論学級数で割ってクラスが事実ふえる、その分は先生の配当を予算的にもちゃんと保障する、たとえ何人か減って、クラスが一つ減る場合でも、一々学級編制をかえるわけにはいきませんから、そのままでや...全文を見る
○栗田委員 すると、七月以後は実員実額でやっていらっしゃるということですね。
○栗田委員 そうしますと、実際には一クラスふえるような場合でも、五十人なり五十三人なりにしてしまってふやさないでいたら、クラスの数でしか先生の配当はないということですか。
○栗田委員 そうしますと、理論学級数との関係はどうなるのですか。さっきの限度政令でこうきめられているわけですね。市町村立の小学校及び中学校について、標準法に規定する学級編制の標準により算定した学級数に基づき同法第六条に定めるところにより算定した数を、まあ教諭などを配当するというこ...全文を見る
○栗田委員 話がだいぶこまかくなって申しわけないのですけれども、そうしますと、実際には五クラスしかない、その五クラスは四十七人なり四十八人なり子供たちが入っちゃっている、これはほんとうだったら六クラスにすべきところだけれども、年度途中だからまあ五クラスでそのまま変動しないでいると...全文を見る
○栗田委員 わかりました。それで、くどいようですけれども、そうすると、その逆の場合ですね、減る場合が起きるわけですね。いままで六クラスで編制していたところが、何人か減ったために理論学級数でいうと五クラスになってしまう、しかしそれは編制がえするわけにいかないから六クラスでやりますね...全文を見る
○栗田委員 いまの点はよくわかりました。減った場合に、減らされることを心配してふえたほうを申請していない県があるようですが、大きく減ったりふえたりしたら話は別でして、そんな場合に黙っているなんというのはおかしいのですが、教育効果から考えてあまり変動させるべきでない、しかし四十六人...全文を見る
○栗田委員 私も学年の途中で学級をかえるのはいいとは思っていませんし、そのことをさっきから一度も申し上げていません。  次に、五月一日に学年の編制がえをする問題があるのですね。これはよくあります。四月に子供が入学して、先生も全部担任がきまって、班をきめて班長さんを選出して、いよ...全文を見る
○栗田委員 私はその四月一日か五月一日かという問題を申し上げているのではなくて、学級の編制をある程度都道府県の判断で弾力的にできるようにするべきだということを言っているわけです。そう言いますと、大臣おっしゃると思うのですね。それは都道府県の判断にまかせてあるではないか、そういうふ...全文を見る
○栗田委員 標準法を改善しながらとおっしゃいますが、さっきのお話ですと、改善できるのはどうも十年後ぐらいになりそうでして、それもわからないまことに心もとない状態なんですね。しかも大臣は、弾力的にやっていくべきだということを幾度かおっしゃっております。  それで、いま大きな障害に...全文を見る
○栗田委員 四十五人が最高であって標準ではない、まさにそうだと思います。私が言っているのもそうで、問題は、標準ではない最高に限度政令によってしばりつけられているから問題だと言っているのですね。ですから、もっと下げたいと思っても、財政的な裏づけとの関係で四十五人という最高にしばりつ...全文を見る
○栗田委員 まことに申しわけありません。ちょっといまお答えを聞き漏らしました。もう一度お願いいたします。
○栗田委員 そこに私はたいへん異論があるのですね。まず、幾ら財政力があっても、その学級編制基準を非常に下げてしまうことは都道府県でできないと思います。それはさっきも言いましたように、財政だけの問題ではない、これはいろいろな条件で編制基準を下げられないわけですからね。財政力のあるよ...全文を見る
○栗田委員 はたして限度政令を撤廃したほうが不公平になるかということなんです。私さっきから申し上げておりますが、ならないんじゃないかと思います。  では、ちょっと観点を変えて伺いますが、定数法の第四条で学級編制を「都道府県の教育委員会が定めた基準に従い、」というふうにきめている...全文を見る
○栗田委員 つまり、弾力性を持たせて、都道府県の合理的な判断というのをある程度尊重するということだと思います。実際の国の定めた基準を、幾度も繰り返しになるので私もあまり言いたくないのですが、たとえ限度政令を取り払っても、都道府県が国の定めた基準を大幅に下回るようなとっぴな学級編制...全文を見る
○栗田委員 まれな例とおっしゃいますが、さっきの十一万七千六百人の子供が五月一日現在でそういう状態になっている。しかも七月以後はもっとなっているでしょう。その辺の資料を文部省はお持ちじゃないと思うんですけれども、ぜひそれもお調べください。なっています。必ずたくさんなっています。そ...全文を見る
○栗田委員 ほんとうに学級の編制基準を下げていく姿勢でいらっしゃるのかどうか、私、ちょっといまのお答えで疑わしい気持ちがします。本気で具体的に下げていくために、いろいろな事情を克服しても下げていく条件をつくっていくためにどうするかという立場で、ぜひお考えいただきたいと私は思います...全文を見る
○栗田委員 それでは、午前中に続いて次の質問に移らしていただきます。  まず大臣に伺います。学校運営の基礎単位は一つ一つの学校だと私は思いますが、その点どうでしょうか。
○栗田委員 そこで、教員定数の算定の方法についてちょっと疑問があるのですけれども、これは定数法の第七条、教員定数の出し方が出ておりますね。これを見ますと、学校規模の一つのランクごとに県で合計をしまして、それに乗ずる数というのをかけて算定しております。しかし、いまもおっしゃったよう...全文を見る
○栗田委員 沿革についてわかりましたが、そこで今度の場合、一般の教員の定数は改正されていないわけですね、小規模の場合それから事務職員その他はありますけれども。それで、いまのような計算のやり方と、学校ごとに計算をしまして、しかしその人数を全部その一つの学校に配当するということはしな...全文を見る
○栗田委員 いま私が端数と言いましたのは、たとえば、改正前のでちょっと言いますと、六学級から十八学級までの学校を、一・一七をかけるわけですね。この場合に端数が出ますが、一つの学校単位でやればその端数が切り上げられるわけですね。つまりその一つの学校を運営単位として考えた場合、先生が...全文を見る
○栗田委員 いまのは一つの提案でして、そういう考え方もあるということで、学校単位に考えるべきじゃないだろうかということを申し上げたわけです。  ちょっと小さいことですが、私この学校基本調査を調べていまして、ミスプリントがあります。こういうものはやはり正確でなければならないと思い...全文を見る
○栗田委員 次に障害児の施設内学級の学級規模の問題でちょっと伺いますが、障害児学級、つまり特殊学級といわれていたところは、いままで十三人が一クラス、今度十二人になりました。ところが、養護学校の場合はもっと少ないわけですね。六人、今度五人ですか、重複がそうなったわけですね。ところが...全文を見る
○栗田委員 申し上げるまでもなく、施設内学級の場合、養護学校よりも重い子供たちが多いんですね。それが実際には学級規模が特殊学級並みになっているために、ただでさえ先生が足りないで十分な教育ができない上にまたできないという悩みが出ております。今度の改正でも決して十分だとは私は思ってい...全文を見る
○栗田委員 いま定数法の審議でございますから、あまりいろいろな問題にわたってもと思いますが、僻地手当なんかも実に足りないというのですね。別居していられる方が多いですから、一週間に一回本土へ行かれるだけでもう給与の大半がなくなってしまう。特に離島の離れたところから飛行機なんか使わな...全文を見る
○栗田委員 子供を六日間教えて先生が五日制になる場合、決して先生の五日制に反対しているわけではありませんが、相当先生の数をふやさないとできないのではないかと思うのです。人事院の勧告は公務員についてそう遠い将来ではないというふうに聞いているのですけれども、そうしますと、いまの定数で...全文を見る
○栗田委員 まだ子供の週五日という結論は出ているわけでないし、問題もかなりありますから、そうしますといまのお答えですと、ほとんどこれは具体化はされていないし、実際に一年や二年先にはできないことですね。どうでしょうか。
○栗田委員 きのうの毎日新聞の一面に大きくその問題が出て、五十一年ごろから実施かなんて大臣が答えられたというのが出ているのですね。それで、もしほんとうにおやりになるつもりならば、もういまからそれに沿った定員増というのをやらなかったならば、先生の数をふやさなかったらば、もし子供を六...全文を見る
○栗田委員 私が伺いましたのは、県費化された意味ではありませんので、国庫補助対象の、今度県費化される定員ですね、それを上回ってもっと進んだ密度の高い配置をしていた県ですね、それはどことどこでしょうかということです。その人数はどのくらい上回るのでしょうかということなんです。
○栗田委員 県名と人数を、人数は合計でけっこうですから伺わせてください。
○栗田委員 県名は伺わせていただけませんか。
○栗田委員 いまたいへん問題になっているのは、県費化されたときに、定員を上回っているところが、定員以上オーバーした人たちの扱いがどうなるかということが非常に不安になっております。この点ですね。この上回った方たちは、この五年間で全部県費職員になるような措置がとられるのでしょうか。
○栗田委員 それも保障されるというわけですね。  では次の問題ですが、県費化したために給与が下がるところが一部出てまいります。特に東京都下の市、それから大阪府下の市などでかなりダウンするところがあるようですが、その辺はどういうふうにお扱いになるのでしょうか。
○栗田委員 よくわかりました。それで俸給表はどれをお使いになるのでしょうか。
○栗田委員 それでは最後の問題に移らせていただきます。  いままでも、行き届いた教育を子供たちに保障していくために、そういう立場からいろいろ伺わせていただきましたが、最後に、いま子供たちが学校で教育を受けておりますが、放課後家へ帰ります。ところが、最近働く婦人も非常にふえたため...全文を見る
○栗田委員 私、大臣のお考えを伺いたいのですけれども、特定のデータはないとおっしゃるのですが、このかぎっ子が問題になり始めたのは早ければもう十数年前からですね。特に最近ますます問題になっています。それは働くおかあさんがふえますから問題が大きくなっているわけです。これはたいへん重大...全文を見る
○栗田委員 いま厚生省というふうにおっしゃったのですが、もちろんこれは児童福祉法の立場からいって厚生省も責任を持たなければならないと思います。しかし、児童生徒の問題で、これは放課後といえども社会教育の問題でもあるし、子供たちが健全に育っていくという立場からいったら文部省としても責...全文を見る
○栗田委員 大臣、いま小中で千四百万人なんです。このうち五百万がかぎっ子といいますと、これは三分の一以上です。——そんなにいないというふうにおっしゃっているのですか。だって資料をお持ちにならなかったじゃありませんか。大体何人だというふうにお考えなんですか。
○栗田委員 私もいまちょっと勘違いしておりました。確かに中学生以下全部で五百万人ですね。そうしますと、では学齢以下の子供たちを抜いた場合ですが、そうしましても五百万のうち学齢以下が六歳までですね、そして小中学校で九年間あるわけですから、しかしこの数というのは全体の率からいって相当...全文を見る
○栗田委員 いまのお答えを伺いますと、文部省の立場からいえば、かぎっ子だけを特に調査する必要はないお考えのように聞こえますが、そう考えていいのですか。いままでしていなかったということなのか、子供一般について考えればいいのだから、文部省としてはそんなことはする必要はないのだというお...全文を見る
○栗田委員 どこで調査をされようとも、正確なデータが出ればいいわけですが、ただ、教育上の観点から、子供たちの放課後の教育、それは学校で授業するだけが教育ではないはずですから、そういう立場からやはり文部省としても責任を持つ必要があるのではないかと私は思います。だから幾重にも各省庁で...全文を見る
○栗田委員 子供一般についても確かにいま問題があります。遊び場がない、交通事故が多い。それから特に一人っ子や二人くらいの子供が多くて団地住まいをしている。昔は集団で、がき大将がいて、大ぜいで遊んでいたのに、いまはそういうことがなくて、ぽつんとテレビを見ている。いろいろな問題がさま...全文を見る
○栗田委員 以前、留守家庭児童会というのがありまして、文部省も補助金を出していらっしゃったと思います。あれをなくされた理由はどういうことなんでしょうか。
○栗田委員 いま全国に学童保育所をつくる運動というものがあって、学童保育所というのが方々にできておりますが、大臣御存じでいらっしゃいますか。
○栗田委員 いまこの学童保育所は全国で千百七十くらいあります。これは学童保育所の運動を一生懸命苦労してそれぞれの市町村でやっていらっしゃる方たちが集まって、資料を集めて、ざっと、した数を出しております。今度労働省から出た婦人に関する諸問題の総合調査報告書の中にも学童保育所の項があ...全文を見る
○栗田委員 学童保育所の実態をぜひお調べになったり、またときには実際に運動をしている方たちの代表から直接話もお聞きになってくださったらどうかと思います。学童保育所というのは、何もいまの幼児の保育所のように一カ所に集めてずっとそこにいるというものではなくて、指導員がいて、そこで宿題...全文を見る
○栗田委員 指導員などについてやはりもっともっと国からも補助なりなんなりが出たならばと私思うのです。やはり地方自治体がやっているところもあれば民間でやっているところもありますけれども、人件費と経常費、これを集めるのに民間などの場合たいへんな苦労をしておりまして、当面そういうものが...全文を見る
○栗田委員 早急に御検討いただきたい。子供のためにもぜひこれは早くやっていただきたいと思います。  最後に一言ですが、週刊現代十二月六日号に「文相に聞く今の教育これからの教育」というのが出ておりました。大臣、覚えていらっしゃらないような顔をしていらっしゃいますが、この中で「社会...全文を見る
○栗田委員 財源の特別な配慮、予算化などがもうかなり具体化しているのでしょうか。ちょっとそこを伺いたいのですが……。
○栗田委員 こういう計画はぜひ一刻も早く完成をしていただきたいし、それに見合っただけの補助金なり予算の支出を早急にやっていただきたいと思います。  では、これで私の質問は終わります。
05月16日第72回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第13号
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○栗田委員 私も引き続きまして伊豆沖地震の問題について質問させていただきます。  私は災害の発生しました当夜、九日から十日まで最もなまなましい状態を視察させていただきました。また、十四日の院の調査にも参加しまして、現地の惨状をまのあたりに見てまいりました。すでに幾人かの方たちか...全文を見る
○栗田委員 たいへん南伊豆町は財政力の乏しい町でございまして、調査に行きましたときも町長から切々たる訴えがあったわけです。特別交付税や国庫補助金の早期繰り上げ交付だとか、それからまた地方債の特別措置などを早めてほしいという具体的な要望が出ておりますが、こういう点については配慮して...全文を見る
○栗田委員 次に隣接しています松崎町、下田市などについて、災害救助法の適用またはそれに準ずる措置をとっていただくような御配慮はないでしょうか。
○栗田委員 町財政がかなりありましても、個人の被害というのは個人でまかなわなければならない状態でございます。下田の場合、全壊二十戸、半壊三十二月、一部損傷が五百数十戸になっていると思いました。私、当地へ行って聞きましたけれども、田牛というところは下田市にありますが、これは松崎町に...全文を見る
○栗田委員 では、これは下田、松崎についてもそうしてくださるということですね。
○栗田委員 次に融資について伺いますが、環境衛生金融公庫からの貸し出しだということでございました。さっきのお答えですと、一般の千五百万円プラス災害時の一千万円が上のせされるということでございました。まず災害時に出されます一千万円の利息はどんなふうになっているでしょうか。
○栗田委員 できる限り安い金利で、できればその三%台での適用ということを要望いたします。  次にこの貸し付けの場合の手続の問題ですが、保証人だとか担保だとかということが問題になってまいりまして、特にああいう中で保証人を得るということは非常にむずかしい面もあります。地方自治体を保...全文を見る
○栗田委員 一般の千五百万円プラス災害時の一千万円が融資されるということですが、すでにその千五百万円について借りている人、こういう方についてはどのような扱いになるのでしょうか。
○栗田委員 いままで千五百万円を借りていなかった人は、これもあわせて借りられるということですね。
○栗田委員 建設資材の優先的なしかも低廉なあっせんということが必要になると思います。特に部分的に非常にたくさん資材が必要になってきますので、またそれに便乗した高い値段でなんということになったら、これはぶったりけったりということになるわけです。そういうことについての政府としての施策...全文を見る
○栗田委員 いま私、技術者と言いましたけれども、大工さん、左官さん、その他非常にたくさんの方が必要ではないかと思います。このことについて、地元だけではまかない切れないのではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。地元の方を優先ということは大前提でございますが、その...全文を見る
○栗田委員 次に、防災のための集団移転促進事業に係る国の財政上の特別措置等に関する法律、この適用についてでございますが、この第一条には「豪雨、洪水、高潮その他」となっております。この「その他」には当然地震が入りますね。
○栗田委員 今度の場合、特に南伊豆町では、落居部落が土砂くずれできのうの朝から避難しているそうですし、けさの報道ですと、それに隣接した伊浜部落がやはり避難をしておるということを聞いております。避難しなければならないような危険な地域があって、今後の問題もあると思います。もう一つは、...全文を見る
○栗田委員 次に、マーガレットラインについて伺います。  さっきの御質問に対して、マーガレットライン、これは工事の手抜きその他が原因で大きな破壊をしたのではないというふうにお答えになっていらっしゃいました。その根拠についてお聞きしたいと思います。
○栗田委員 私、マーガレットラインの上まで行って、実際に見てまいりました。落居部落それから伊浜部落が孤立したのは、このマーガレットライン直下のがけが大きくくずれて、この部落の人たちの通る道をふさいでいたからでしたし、またきのうの雨でこの二部落が避難しなければならなかったのは、ここ...全文を見る
○栗田委員 調査をなさらないで工事上の欠陥でないとお答えなさるのは、たいへん不誠実なお答えだと思います。私自身行って、見てきているぐらいなんですから、担当の専門の方、係の方はいらして、ごらんになるべきだと思います。マーガレットラインの中での亀裂というのは、非常に大きく出ています。...全文を見る
○栗田委員 そうであるならば、そういうあぶないところに道路をつくって、へたをすれば下の部落が全部埋まってしまうかもしれないような危険をはらんだところにつくったという問題ですね。こういうことについて、今後の地震対策から考えられましても、災害対策から考えても、十分慎重に配慮していかな...全文を見る
○栗田委員 二百九十円で妥当だなどというお答え、たいへん驚きます。ちょっと買いものをなされば、どのくらいのものが買えるか、おわかりになると思うのです。いままでより五十円高いといったら、いままでずいぶん安かったのだと一そう驚く次第でございます。  ところで、この二百九十円で支給さ...全文を見る
○栗田委員 南伊豆町はたいへん平地の少ないところです。この仮設住宅を建設するための敷地についてどのように考えていらっしゃるでしょうか。
○栗田委員 敷地がないけれどもそれだけの戸数の住宅が必要だという場合には、どんなふうに対策をお立てになりますか。他町村などへ建てるとかその他いろいろあると思いますが、その辺の施策を伺いたいと思います。  それからお答えは、時間がありませんので、なるべくダブらないように簡潔にお願...全文を見る
○栗田委員 地元で何ともしようがない場合、国として配慮をするということはないのでしょうか。たいへん狭いところなんです。学校の運動場へ建てるわけにもいかないと思いますが……。
○栗田委員 では、地元の要望に対しては最大限の配慮をなさるということでございますね。
○栗田委員 次に、文部省に伺いますが、学用品の支給などがいまされていますが、教科書の支給はどうなっているでしょうか。
○栗田委員 中木部落の子供たちが通学用のバスがまだ通過しないために学校へ泊まり込んでおります。このことについて伺いますが、こういう場合に子供たちに特別の配慮というのが必要だと思いますが、どういうことをしていらっしゃるのかという問題。それからそのために先生が付き添って宿直しています...全文を見る
○栗田委員 被災地の学校の施設設備の早期改修についての要望が出ております。これについての施策を伺いたいと思います。学校はつぶれてはいませんけれども、壁にかなり大きなひびが入っていまして、やはりさっそく手を入れなければならない状態のように見受けられました。いかがでしょうか。
○栗田委員 次に公衆衛生の問題なんですが、ああいうところでとかく伝染病などが出やすいわけでございます。私、中木へ視察に行きましたら、川で洗たくをしていまして、その下洗で食器を洗っておりました。水が足りないためもありますし、またあの地域の習慣でもあるようですけれども、たいへん危険な...全文を見る
○栗田委員 特に民宿は七月、八月が書き入れどきでございます。この七月、八月までにそういう浄化槽の使用停止が復活したり、またおふろが使えたりしませんと、この年のあの地域の人たちの生業に大きくかかわってまいりまして、それ自体が死活の問題になっておりますので、特にこういう問題を早く解決...全文を見る
○栗田委員 水産物被害が三億数千万円出ていると推定されております。この被害についての対策について一言でけっこうです、伺いたいと思います。
○栗田委員 次に防衛庁に伺います。  私はマーガレットラインの上から落居部落などを視察しておりましたときに子浦湾沖に、しかもかなり近いところに潜水艦が浮上しておりました。報道によりますと「あさしお」という潜水艦だそうでして、一説では救援のために来たといっておりましたが、その後地...全文を見る
○栗田委員 いつも伊豆沖を潜水艦が走っているということを知りませんでしたので、ああいうところに浮かんできたということでその事実を知ったわけでございます。  ところで、潜水艦一隻の建造費は一体どのくらいするものなんですか。
○栗田委員 時間がありませんので、あと簡潔にやらせていただきますが、地震対策についての基本姿勢について伺いたいと思います。  ところで、静岡県は四十四年から四十八年までに県下の地質のボーリング調査を完了しております。それで四十八年に「地震の手引き」というものを出しているわけです...全文を見る
○栗田委員 どことどこを新たに指定されるかはこの調査が終わってからだと思いますが、またそれがわかり次第知らせていただきたいと思います。  それから、先ほども御質問出ておりましたけれども、やはりこういう事態にかんがみて全国六万カ所の危険地域また危険個所に一日も早い防護工事が必要だ...全文を見る
○栗田委員 あと一言で終わります。  気象庁などに対しては非常に予算も少ないというふうに聞いておりまして、今後そのような震源地の調査また地震の予知などに精密を期するためにも十分な予算を国がとっていくということも地震予防の一つの対策として必要なことではないか。政府へのその姿勢を要...全文を見る
○栗田委員 災害救助に万全を期するだけでなく、民生安定の立場から今度の南伊豆での災害、伊豆沖の地震に政府は典型的な施策を講じていただくことを願いまして、私の質問を終わりにいたします。
08月01日第73回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第2号
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○栗田委員 先ほど国土庁長官が、国土が守られていないから災害が起こるということをおっしゃっていましたが、私も今度の八号台風の災害を見ましてまさにそのとおりだということを感じております。私自身静岡市にあの日におりまして、午前零時ごろ腰までつかる水の中を家へやっと帰りました。その翌日...全文を見る
○栗田委員 この静岡県下の中小河川の中で、巴川は一番大きな改修予算がついでおります。四十九年度で三億三千万円だと思います。ところが、巴川全部改修するのに必要だという県の見積もりは百四十億円になっております。このいまの調子で改修予算がついていきますと、全部改修するのに五十年かかるわ...全文を見る
○栗田委員 いま巴川を例にあげて申し上げましたけれども、県下の中小河川どこを見ましても、予算が年度ごとに分割されてついていますために、改修が継ぎはぎになっているというのが一つの大きな特徴です。その改修がされなかった境目のところが決壊しているという場合がたくさんあるわけです。短年度...全文を見る
○栗田委員 とにかく政府の治山治水政策の立ちおくれというのが今度の被害を非常に大きくしたということは言えると思います。そういう中で、いま個人がたいへん大きな被害を受けております。国民の生命財産を守るというのは憲法にも述べられている精神で、これを順守していくということは、政府として...全文を見る
○栗田委員 早急につかむのは無理だから個人の被害総額をつかんでいないというふうにおっしゃいました。それでは、いままでこのような災害がありましたときに、個人の被害総額はその後時間をかけてつかんでいられるのでしょうか。それとも法の適用には該当しないから、戸数は数えるけれども総額という...全文を見る
○栗田委員 その点は問題だと思います。正確にはつかめないという面はあったにしても、やはりリアルに個人の被害などについても国は把握すべきではないだろうか、その努力をしていくべきではないだろうかと思います。大体政府の治山治水政策の立ちおくれによって大きな被害を個人が受けている場合、そ...全文を見る
○栗田委員 いまの援護資金の問題などにつきましても、たとえば手続が非常にむずかしいということ、それから課税標準額百五十万円までという所得制限があります。それから、出される資金額が五十万円以下ですが、たとえば床上浸水などの場合も二十万ぐらい。いまの物価になかなか見合わないという面が...全文を見る
○栗田委員 今度の災害に対して援護資金の増額などを間に合わせて検討していただくことはできないでしょうか。
○栗田委員 次に、民有地のがけくずれについて伺います。  静岡県下でも大きながけくずれが各所に出ておりますが、特に林地崩壊防止事業にも、また急傾斜地崩壊対策事業にも当てはまらないようながけくずれがかなりありまして、しかも、実際にはそれが危険な状態になっています。下に民家がある場...全文を見る
○栗田委員 この緊急性について重ねて申し上げます。  たとえば沼津の獅子浜、この下には百戸の家があります。ここがくずれています。まあ民地でございますが、指定されて、工事をされるように県から申請が出ておりますが、きのうあたり伺ったのではまだ検討されていないということです。ところが...全文を見る
○栗田委員 静岡市の丸山町がやはりがけくずれを起こしまして、死者八名、全半壊七戸、それ以外に、こわれませんでしたが土砂が入った家などというのが非常にあります。この丸山町は静岡鉄道がリフトをつくっていて、そのリフトによって切り開かれた道の真下から大きな崩壊が起きています。私も二回ほ...全文を見る
○栗田委員 私がいま伺いましたのは、その金額が非常に低くて、実際にはよほど資産でもなかったら移転できないけれども、もっと額をふやす気持ちはないのかということです。
○栗田委員 しかし百五十万円で家は建たないし、しかも貸し付け金ですね。(大田説明員「そうではありません」と呼ぶ)そうじゃないのですか。ちょっとそこをもう一度説明してください。
○栗田委員 その点についてわかりました。しかし、あくまで貸し付け金であるということです。そこのところの問題がやはりあります、返さなければならないわけですから。ここのところでもっともっと増額すべきだという声があるわけです。
○栗田委員 その件については、また額その他御検討いただきたいと思います。  次に、先ほど国有地の崩壊による被害の問題が出ておりました。静岡県の三島市小山では、国道が崩壊して民家がつぶれております。しかも、過失責任が国にあるのではないかと思われるケースがあります。それは、その国道...全文を見る
○栗田委員 今度の問題で、非常な豪雨であったから、考えられない豪雨であったから事故が起こったということがたびたび言われているように私は思います。ところが私、気象庁から資料をいただきまして調べましたけれども、いままで日本で降った雨の雨量の多いもの二十位というのがあるのです。これは一...全文を見る
○栗田委員 農業というのは季節との関係が非常にございます。たとえば査定を待っていたのではことしの収穫ができないという問題も出てきておりまして、一例をあげれば、先ほどあげたミカンですが、山の上のほうで助かっているミカンがあっても、途中の農道がこわれたり、ケーブルがだめになっていたり...全文を見る
○栗田委員 時間がなくなりましたので、あとまとめて三点ほど農業に関して伺います。  一つは、静岡県を特別被害地域に指定することができるかどうか、それをぜひしていただきたいということ。  それからもう一つは、貯蔵庫などがすぐ建てられるように補助、融資などをしていっていただきたい...全文を見る
○栗田委員 いまの共同防除施設などでも、清水市北矢部の一つの例でも二千万円ぐらいの借金を負っているということで、非常に深刻な状態ですので、そういう点での大きな御努力をお願いします。  いま農民の状態を見ますと、田畑が流失して収穫が望めないということが深刻な悩みになっていますけれ...全文を見る
○栗田委員 災害が起きてからその復旧のために予算を使うよりは、防災のために十分な予算をとっていくべきだということを最後に申し上げたいと思います。それによって国民が大きな被害を受けているこの状態を見るにつけて、復旧にかかる費用を防災に使って、それだけじゃ足りないと思いますが、それを...全文を見る
09月11日第73回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
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○栗田委員 私は、七月七日の第八号台風の被害のあと始末について、関連という形で質問させていただきます。  これは、そのあとどのようにこの災害は自治体財政を圧迫しているかということ、国の補助の制度などが不備であるために市が単独でどれだけ負担していなければならないかという、そういう...全文を見る
○栗田委員 市の負担が九億三千十一万二千円、市債四億、一般財源五億くらいということになっております。とにかくいま全国の地方財政の状況を見ますと、平均しまして民生費が八・七%くらい、農林水産費九%くらいですから、一割をこえるというのはどちらにしても非常に重大な事態だと思いますし、清...全文を見る
○栗田委員 実施の場合は実勢単価で考えるような準備があるというお答えでございましたので、わかりました。  では次に、流れている川に埋まっている土砂の堆積量を七割に見るというこの見方ですが、これは国庫負担法の六条にあるように思いますけれども、たいへん不都合だと思いますが、この点は...全文を見る
○栗田委員 地元の話でございますと、かわいた土砂をすくうよりは、ぬれた、川の中の土砂をすくうのがたいへんだというんです。たくさんすくえませんから、何度も何度もやらなければならない。実際には七割に減らされたのではたまらないし、一〇〇%であっても、かわいた土砂をすくうよりは費用がかか...全文を見る
○栗田委員 二メートル以下であろうと一メートル以下であろうと、そこは人が通っている、使っている道路です。実際には土砂が埋まれば取り除かなければならないし、現実にこの宮加三の例を引きますと、その除去作業に二百万円もかかっていますが、それが市の負担になっているわけです。それが、さっき...全文を見る
○栗田委員 三万立米の土砂がくぐずれ落ちて、同じ土砂で埋まりながら少額災害であるというのも、ちょっと納得できません。引き続き御検討をお願いします。  次の点ですが、国庫補助の対象事業になるのだけれども、必要な書類が整わないために提出できないでいるものの救済措置について伺いたいと...全文を見る
○栗田委員 私が伺いましたのは、後日発見されたということでなくて、書類が整わないために市が提出できないでいるものです。写真がないとか、いろいろはっきりしてない。しかし、請求書その他があったり、それはしているわけです。こういう場合の扱い方について伺っているわけです。
○栗田委員 信憑性があれば採択していただけるということなのでしょうか。道路の土砂などはどけてしまえば何もないわけです。そのあと査定官が行ったって査定しようがない場合がありますけれども、実際にはどけているし、そのために重機も使っている、請求書などは出ているという場合があるわけですね...全文を見る
○栗田委員 わかりました。  それでは、次に中小河川の改修について伺います。  清水市で河川の決壊個所その他九十九カ所の被害がありました。復旧工事はされますけれども、改修の必要なものがほとんどなんです。私、この前の八月一日のこの委員会での質問でこの点なども質問いたしまして、災...全文を見る
○栗田委員 前回の委員会で、共産党の中路議員の質問に対して、民地の排土作業についてもめんどうを見ていくという回答をいただいております。このことについて、各都道府県にどのように指示、指導されているでしょうか。また、実際に今度の災害で前回のこの発言が適用された例がありましたら教えてい...全文を見る
○栗田委員 最後に一点だけ伺いますが、緊急治山事業で、県は今度の災害に関連して百八カ所の希望個所を出しました。十五億二千九百四十万円の予算で申請したわけです。これはすべて採択基準に合っております。とこが、査定で七十三カ所に切られております。この前の審議の中でも、基準に合うものは緊...全文を見る
○栗田委員 以上のように、いろいろな例を出しましたけれども、地方財政が非常に総需要抑制の中で逼迫している事態の中で、ほんとうに住民、国民の命を守るという立場から、政府としては災害復旧に本気で努力をしていただきたいということ、そういうことを要望して、私の質問を終わります。
10月23日第73回国会 衆議院 文教委員会 第2号
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○栗田委員 十月二十一日の朝日新聞を見ますと、第三次の教員給与一〇%アップは来年度は予算化見送りという記事が出ております。これは大蔵省方針で、春闘へ自粛の姿勢を示しているのだ、こういうことになっておりますけれども、まず大蔵省に伺いますが、これはほんとうでしょうか。
○栗田委員 七十二国会で人材確保法が成立しましたあの経過は、最初はいろいろ心配な問題もありまして、論議がされましたけれども、最後には文部省とそれから日教組との話し合いを背景にして、全会一致で修正案、それから附帯決議が通過したと思います。  そこで、文部大臣に伺いますけれども、あ...全文を見る
○栗田委員 いま文部大臣はこういうふうに言っておられます。私たちもあの審議の中で、教員の給与を上げていけば、公務員の給与にも影響していくだろうし、いろいろそういうこともあるだろうということは当然予想して論議していたわけですけれども、法律の趣旨そのものが、教育の仕事というのが大切で...全文を見る
○栗田委員 それでは、五十年度内にまた一〇%アップの人事院勧告がされた場合は当然大蔵省は予算をおつけになるわけですね。いかがですか。
○栗田委員 私は第三次分のことについて言っているものですから五十年度ということを申しましたけれども、それは五十年度勧告で第三次分がつくわけですから、そう言ったのです。  そうしますと、勧告があっても検討する、勧告があってもやるとは限らないということですか。
○栗田委員 この問題は全国的にいま非常に関心を持たれておりますし、特にわが党としても、教員の仕事のその重要さから考えて、研究条件、教育条件、それから生活条件、そういうものを全面的に改善して、教育基本法のいっているような教育が全うできるような教員の待遇をしていくべきである、そういう...全文を見る
○栗田委員 たとえば参議院の文教委員会でわが党の加藤進議員が質問しております。これは労働基本権の剥奪に関する問題で、人確法が通った場合に、基本権を剥奪して、今後教員身分法を制定する布石にするのではないだろうかといったような質問をしております。これに対して文部大臣が、「私は現行の制...全文を見る
○栗田委員 いま日本では、教員は教育公務員として位置づけられておりますけれども、諸外国の例としまして、いわゆる特別な身分として身分法のようなものがつくられている例はあるでしょうか。
○栗田委員 いわば公務員としての扱いでない、第三の身分というのですか、公務員の持っている諸権利とは非常に違った待遇をしながら、逆に権利の点でも違っているといったようなものですね、こういうものが各国にあるのだろうかという質問でございます。
○栗田委員 私が調べました範囲では、今度の身分法、これは中身があまりつまびらかになっておりませんけれども、もし公務員と別の非常に違った形にするということであれば、たいそう異例ではないかなというふうに考えているわけです。  最後に、時間がありませんので大臣に伺いますけれども、IL...全文を見る
○栗田委員 これで終わります。
11月12日第73回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第5号
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○栗田委員 私は、浜岡原発の問題について質問いたします。  八月十三日から試運転を開始しておりました浜岡の原子力発電所で、十月の下旬に異常が発見されて、いま運転をとめて調査中になっているはずでございます。まず、ここで起こりました異常というのはどんな異常だったのか、またどのような...全文を見る
○栗田委員 バイパス配管の溶接部だけを検査されたのは、どういうわけでしょうか。
○栗田委員 アメリカのドレスデンの事故などの原因になっているものは、応力腐食割れであるというふうに聞いておりますが、そうですね。
○栗田委員 それでは伺いますが、この応力腐食割れによる事故は、これまで何例ぐらい報告されているでしょうか。アメリカでは調査もされて報告がされておると聞きますが、その辺についてお答えください。
○栗田委員 私の調べましたもので、バイパス管の事故ということではありませんが、原子炉に起こっている応力腐食割れによる例ですが、百五十例くらい出されている。これは一九七三年ブッシュ・エンド・ディロンの調査で、米国を主体として集めた例だというふうに、私は調べましてそういう資料を手に入...全文を見る
○栗田委員 それでは、その内容について私の調べたのを申し上げさせていただきますが、これはどんな部分に起きているかといいますと、百五十例のうちで、原子炉内構造が十六例、配管とフィッティングに起きているのが四十八例、ポンプと弁が十、それから熱交換器と蒸気発生器が三十三例、圧力容器また...全文を見る
○栗田委員 それでは、再循環パイプの材質、それから続けまして、さっき非常に多く例が起きているという熱交換器と、それから蒸気を通す管の材質、これは何でしょうか。
○栗田委員 蒸気を通す管、蒸気発生器は何ですか。
○栗田委員 それぞれ溶接部分もたいへん多いと思いますが、どうでしょうか。
○栗田委員 この応力腐食割れといいますのは、材質による影響、それから水質による影響というのが非常に多いというふうに聞いております。いまの、材質も同じ、それから溶接部分も非常に多いとすれば、当然同じような場所に異常が起こるのではないかと私には思われますが、こういう場所について、バイ...全文を見る
○栗田委員 さっき私が申しましたように、アメリカの調査の例でも、バイパス部分だけでないところに応力腐食割れがかなり起きているというわけです。原因をこれから究明するとはおっしゃいますけれども、アメリカでバイパス管に事故が起きたから日本でもそこだけしか調べない、こういう態度はたいへん...全文を見る
○栗田委員 急激には進展しないということをしきりにおっしゃっておりますが、日本原子力研究所の近藤達男先生が仙台で特別講演をしておられます。原子力工業におけるSCC事故と問題点、応力腐食割れ事故と問題点、特に沸騰水型炉の問題ということでやっていらっしゃるのですけれども、これにこうい...全文を見る
○栗田委員 ドレスデンの場合はそうだったかもしれませんけれども、それならば、こういうふうに瞬時的に破断をするというようなことが全くないという研究をしていらっしゃるのでしょうか。そのことを伺っているわけです。日本では原子力発電所の事故についてはどんな調査体制でいままで研究を進めてい...全文を見る
○栗田委員 私の伺ったことのお答えになっていないのですが、瞬間的にパイプが切れたりするような場合が全くない、そういう研究がもう完成しているのですか。
○栗田委員 いまのお答えですと、まだあまり研究は進んでいないようなお答えです。安全だということを前提になさるのは、非常に危険だと私、思います。  こういう点で、実はきのうもNHKで報道されておりましたけれども、アメリカの原子力委員会がいまからちょうど十年前に、原発事故の規模につ...全文を見る
○栗田委員 それでは、さっきから私ずっと質問してまいりましたけれども、応力腐食割れの可能性もあるということは認めていらっしゃるのですけれども、しかし、まだ総点検の必要はない、さほど大きな事故にはつながらないというお考えなんですね。
○栗田委員 浜岡のバイパス管の場合、溶接部分より少しはずれているんじゃありませんか。
○栗田委員 それでは次に伺いますが、浜岡原発はいつまでとめておきますか。どういう条件が満たされたとき動かすおつもりですか。
○栗田委員 めどとおっしゃいますが、それはどういうめどなのでしょうか。原因がはっきりするまでとめておくべきだと私は思いますが、いかがですか。
○栗田委員 資料の提出をお願いしたいのですが、一つは、バイパス管のエックス線写真の異常個所の部分、超音波探傷の記録図、今回の調査結果をいただきたいということ、もう一つは、パイプ系統の設計図と材質について、原子炉の設計図及び材質についての資料をいただきたいと思います。それから、きょ...全文を見る
○栗田委員 次に、原子力発電所が運転されますと放射能が多少出るわけですけれども、環境安全専門部会によりますと、年間五ミリレム以下に押えるようにというふうにいっております。浜岡もそういう目標でやっていると思いますが、そうですね。
○栗田委員 いま、この浜岡の地元では、放射能問題でたいへんみんな気をつかって関心を持っております。ところで、試運転が開始されましてからいままでに、この浜岡地域にはモニタリングポストが七カ所、それからモニタリングステーションが六カ所ありますけれども、地元の住民の中で絶えずこれを監視...全文を見る
○栗田委員 これは私、実際に現場にも行きまして、中電にもただしましたところ、事実出ていたということを言っております。九月十一日か十二日に一回、十月二日に一回出ております。中電側の言い分は、九月十一日か十二日の一回は、計器の格差チェックによるものであろう、十月二日はたぶん雨の影響だ...全文を見る
○栗田委員 直ちに影響であるとは即断できないと思いますけれども、しかし、八月十三日に試運転を開始して、八月二十五日から、いままで平均値であった、普通の状態であったものが急に、近い部分だけ変わってきたという事実はあるわけです。ですから、そういう可能性もあるという一面もあると思います...全文を見る
○栗田委員 将来ゆっくりということでなくて、浜岡に具体的にこういう例が出ていますから、少なくとも、調査団の派遣その他を、この問題についてやっていただきたいと思いますが、いかがですか。
○栗田委員 まだ浜岡は二カ月しか運転していないのです。年間五ミリレム以下しか放出していないとおっしゃいますけれども、年間五ミリレム以下になるような標準値をこえた数字が出ているわけですね。平均したらどうなるか、合計したらどうなるか、これはわかりませんけれども、そういう事実はあるとい...全文を見る
○栗田委員 八月十三日以降のモニタリングポストとモニタリングステーションの観測データを公表していただきたいと思います。いかがでしょうか。
○栗田委員 時間がありませんので、あと一言だけ質問させていただきます。  東京湾でLPGのタンカーが衝突して大きな事故になっております。核艦船が入っているのではないかという、ラロック証言をめぐってますますそういう疑いが強くなっておりまして、もしこの核艦船と衝突したのならばどんな...全文を見る
○栗田委員 まだそういうふうな調査というか、研究というのはないということですね。  次に、核兵器が万一爆発した場合、二十キロトンの場合、百キロトンの場合、五百キロトンの場合、どんな被害になるかということを防衛庁に伺います。
○栗田委員 絶対ないというようなお答えですけれども、とにかくこういうタンカーの衝突事故も起きているし、いままではなかったが、これはあったらたいへんなんですが、そういうことを十分に想定して、もうこういう東京湾に核艦船が入ることのないようにしていかなければならないし、また、こういう被...全文を見る
○栗田委員 これで終わりますが、こういういろいろな問題について国民の不安がいま高まっていますときに、十分慎重な体制と対策をとっていただきたい、これを申し上げて、終わりにいたします。
11月26日第73回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第4号
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○栗田委員 たいへん長くなりましたが、最後の質問者としまして、あと二、三伺わせていただきます。  先ほどから東海沖地震のことを、しばしばお話くださっておりますが、特に東海沖地震について、二月二十八日に東海地域が観測強化地域というふうになりました。特定地域から特に強化地域になりま...全文を見る
○栗田委員 重ねて宇津先生に伺いますが、この遠州灘沖地震が起こった場合に予想される地震の規模なんですけれども、どのくらいになるかということや、それからたとえば震源地から百キロメートルくらい、二百キロメートルくらいのところで最大加速度はどのくらいになると予想されますでしょうか。震度...全文を見る
○栗田委員 この遠州灘沖地震についての観測体制は、いまどんなふうになっておりますでしょうか。浅田先生に伺いたいのですが、お願いいたします。
○栗田委員 重ねて浅田先生に伺いますが、先ほど予算の問題も出ていましたけれども、特にこの観測体制をもっとこの点で強化したいというお考え、御注文などございましたら、伺わせてください。
○栗田委員 観測強化地域の中に、御前崎に近い浜岡というところに原子力発電所があります。それで宇津先生に伺いたいのですが、原子炉安全専門審査会がこういう文書を出しているんですね。「過去の記録によると、静岡県近辺の地震活動性はかなり高く、被害を及ぼすような大地震がたびたびあったが、い...全文を見る
○栗田委員 浅田先生に伺いますが、地震の場合に、基盤に、ある一定の加速度が加えられますが、その上に沖積層などかなり土などが乗っているわけで、基盤と表面とのゆれ方、加速度の加わり方もずいぶん違うと思うのですけれども、その辺の関係、特に最大、大きな差があった場合、基盤と表面とで一体何...全文を見る
○栗田委員 津波の被害については、どんなことが予測されますでしょうか。浅田先生に伺います。
○栗田委員 新潟地震の場合に液化現象というのが起こって、だいぶ被害がございましたが、あれは地盤改良で防げるというふうな説もありますが、学説としては一致しているのでしょうか。両先生、どちらでもけっこうでございますが、お答えいただけますでしょうか。
○栗田委員 最後に伺いますが、さっきも言いましたような浜岡地域、御前崎のすぐ近くに原子力発電所がつくられておりますし、静岡市のすぐ隣の清水市の海岸べりに東亜燃料の工場があって、いまでも石油タンクが林立しているのですが、今度これを三・六倍に増設するという計画があるわけなんです。先ほ...全文を見る
○栗田委員 どうもありがとうございました。