栗田翠

くりたみどり



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栗田翠の1975年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月24日第75回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○栗田分科員 私は、東亜燃料清水工場の増設問題について質問いたします。  昨年十二月の三菱石油水島製油所の石油流出事故はいま大変大きな問題になっておりますし、またつい先日は四日市でやはり大協石油のタンクが炎上したりしております。この中で、消防庁の調査でも一万キロリットル以上の石...全文を見る
○栗田分科員 昭和四十八年の十一月と四十九年九月に石油審議会から答申が出ておりますけれども、そのときに十五の製油所が許可されているわけですが、石油業法による許可を通産省が与えたものはこの十五のうち幾つだったのでしょうか。いままでに与えられているものは幾つでしょうか。
○栗田分科員 そうしますと、残る十二件がまだ許可されていないわけですけれども、これを許可されない理由は何でしょうか。
○栗田分科員 そうしますと、東燃清水工場の場合にはどういう理由で許可していないのでしょうか。
○栗田分科員 当時審議会がやられておりましたころは、地元の反対というのもまだあんまり大きくなかったわけです。ところがその後だんだん状況がはっきりしてくる中で、最近では公害問題とあわせて、安全問題などでも大きな不安が出てまいりまして、地元の反対運動というのはいま高まる一方のように見...全文を見る
○栗田分科員 普通、許可をされる時点というのはどういう時点なのでしょうか。これはもう少し説明を加えますと、増設なり建設なりをする前に環境の状態、立地状態、いろいろなものを見てこの許可をしたりしなかったりするのか。それとも工場が建てられてから、いざ操業直前というときになって許可がお...全文を見る
○栗田分科員 この東燃清水工場は増設されますと、現在四万三千五百バレルですけれども、三・六倍程度、一日に十五万八千バレルという大変大きなものになるわけです。こういう点では安全の面でも慎重に考えていかなければならないと思います。  特にこの清水という地域は東海沖地震の観測強化地点...全文を見る
○栗田分科員 昭和十年の静岡地震のときの液状化地図によりますと、この清水の埋立地付近というのはどんなふうになっていたでしょうか。お持ちでしょうか。
○栗田分科員 私の手元に「静岡県地震対策基礎調査報告書」というのがございます。一九七一年の三月、静岡県の消防防災課が出しているものでございます。これはちょうど静岡、清水地域について述べていますけれども、この中でまず三十一ページを見ますとこう書いてあります。「最近の何回かの地震で、...全文を見る
○栗田分科員 私ここに「土と基礎」という専門誌を持ってまいりました。これは一九七二年八月号でございますが、ここに網干寿夫教授、この方は広島大学工学部の土木工学科の教授でいらっしゃいますが、こういうことを書いていらっしゃいます。「サンドドレーンが工法としてほぼ確立されたころになって...全文を見る
○栗田分科員 消防庁に伺いますが、今度のタンクの総点検で不等沈下したものが百九基もございました。タンクを地盤改良せずにやたらに建設していたということもないと思うのですけれども、こういう不等沈下したものも、当然これらの工法で地盤改良がされていたのではないかと思いますが、御調査になっ...全文を見る
○栗田分科員 いまのお答えにもありましたとおり、恐らく地盤沈下を起こしたところでも、東燃清水工場と同じように、建設したときには安全であるというつもりで地盤改良をして、それがその結果そういうことになっているのだと私も思うわけです。ところで、伺いますけれども、いままでこういうタンクの...全文を見る
○栗田分科員 そうしますと、やはりタンクがつくられてからその安全性を調べるという方法だけであって、つくる前に地盤その他の検討を加えるということを消防庁としてはしておられないわけですね。
○栗田分科員 通産省に伺いますが、通産省でもそういうことはあらかじめやっていらっしゃいませんか。
○栗田分科員 こういう点も大変不備だと思うわけです。今後はその地盤が適したものであるかないか、タンクができてしまってからではわからないわけですから、こういうことを十分にやらなければいけないし、また、工場側だけのPRでは、なかなか正確なものは出てこないのではないだろうかと私は思うわ...全文を見る
○栗田分科員 建物についてではないですね。
○栗田分科員 ガルでおっしゃってくださいませんか。
○栗田分科員 はい、そうです。
○栗田分科員 私が調べましたのでは、松代〇・五二、広尾沖地震が〇・五一三、ガルにしますと松代が五百二十ガル、広尾沖が五百十三ガルになっております。これは「土と基礎」でやはり調べまして、建築物の場合、このガルで大体安全設計をしておるように聞いております。もしこの数字が正しかったとし...全文を見る
02月25日第75回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号
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○栗田分科員 私も、ただいまの御質問と同じような趣旨の中身もありますが、建設業界が大変複雑な機構になっていまして、元請、又請、下請と何段階かにもなっている、そのためにさまざまな問題が生じていることについての行政指導の強化について質問いたします。  一つの例を挙げますと、先日浜松...全文を見る
○栗田分科員 不正投棄の問題については後で伺いますが、ここに書かれていました、千六百万円が六百万円になったという例は、七・七災害によります丸子川の復旧事業で、これは私なども地元の方と一緒に陳情しまして、十五億二千万円の予算のついたものでございます。このうち、一区、二区、三区と三つ...全文を見る
○栗田分科員 繰り返して申しますが、下請業者が犠牲にならないで済むように、また大切な河川の復旧工事が手抜きなどで再び災害を起こすことが起こらないように、そういう状態をつくり出さないように厳重な調査と行政指導をお願いいたします。  引き続きまして、こういうふうな不当に低い下請代金...全文を見る
○栗田分科員 私が調査しましたところ、数日前から土砂がばらばら落ちていて、この主婦の一人はヘルメットを着用させることを要求したというふうな危険な状態の中で仕事をさせられておりましたし、山に亀裂が入っていて、地元の人たちは危ない危ないと以前から言っていたということがあります。  ...全文を見る
○栗田分科員 私が要望しておりますのも、発注者は県でございます。県の指導、そして労働安全衛生法なども、元請ぐらいまでは徹底していても、下請はもういいかげんになっているというこの事態、これは国としても責任を持っていただかなければならないという問題ですし、またさっきの例でもわかります...全文を見る
○栗田分科員 県が処理計画を持っていないというのは大変怠慢だと思いますが、そしてそのようなしわ寄せが結局最も末端のところに来て、逮捕されたりするということについての指導の強化はどうお考えになりますか。
○栗田分科員 それが十分にされていないということについて、指導を強めていただく責任が国にあると思いますが、その点で厳重にお願いします。  続きまして、東名高速道路の問題にちょっと入らせていただきます。  静岡市の瀬名地区から小坂地区にかけて十五キロくらい東名高速道路が走ってお...全文を見る
○栗田分科員 ただいまおっしゃったのは平均値ということでございますね。
○栗田分科員 私もそれと同じ資料だと思いますが、持っておりますけれども、中央値はそのくらいですが、もっと高いときがあるわけです。五メートルのところでは九十ホン、ひどいですよ、これは窓を締めておりますけれども。二十メートルでも最高七十三ホンですが、これは環境基準からいって非常に大き...全文を見る
○栗田分科員 さっき言いましたような大変な実情になっているわけですし、五十年度までには苦情の出ているところは完成させるという約束もあるわけでございます。いま伺うと三分の二というわけですが、二・二キロに四、五キロというと、三分の二になるのでしょうか。十五キロ。三分の二より少ないと思...全文を見る
○栗田分科員 あと一言で終わりますが、大型車の八十キロを六十キロに速度制限してほしいという要望が出ておりますが、これについてのお考え方を伺いたいということと、それからその他抜本的な対策、でき得る限りこういう状態を一日も早くなくすためにいかに当局として努力されるかということについて...全文を見る
○栗田分科員 では、これで終わります。
02月26日第75回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第3号
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○栗田分科員 おとといの東亜燃料清水工場の増設問題を続いて質問させていただきます。  いま国土地理院からお話のありましたとおりでございまして、そのおとといの質問の要旨は、東燃清水工場がPR紙として出していました「東亜橋」という宣伝紙の中で、地盤の問題でもそれから耐震構造の問題で...全文を見る
○栗田分科員 三百五十度ぐらいで燃え上がるというお話でございます。  ここに、清水市の技術顧問グループの出した資料がございます。これは「東亜燃料工業(株)清水工場増設計画に対する公害防止対策等中間報告書」というものでありまして、市が委託しました顧問グループで、安全性についていろ...全文を見る
○栗田分科員 まだ結論が出ていないというお話でございますが、そうしますと、いままで私が、おととい、二十四日に、三十分にわたりましていろいろと立地の問題について申し上げました。ああいう観点からごらんになりまして、この東燃清水工場を、あと三・六倍の容量に増設するということは適切だとお...全文を見る
○栗田分科員 その場合に、何といいましても、市民の安全と健康ということをまず第一に考えなければならないと思いますけれども、その点についてはどうお考えでしょうか。
○栗田分科員 いまの反対派が押しかけられたというのは、先日もおっしゃいましたけれども、その辺はいろいろ異論のあるところだそうでございまして、私の調査では、市民は要望に行ったけれども、しかし、特に開催できなかったのは、三人の委員が出席を拒否されたからであるということも聞いております...全文を見る
○栗田分科員 住民の安全と健康のために、ぜひ慎重にやっていただきたいというふうに重ねて申し上げます。  そこで伺いますが、それでは、この石油審議会の委員の方々のメンバーでございます。私の手元にあります資料を見ましても、二十名の審議委員、そして四名の専門委員の方々がいらっしゃいま...全文を見る
○栗田分科員 そういうのを、私なんかは普通学識経験者と思わないのです。しかも審議委員ですと、中立の立場に立って認可すべきかどうかということを審議される方たちが多数いらっしゃらない限り、やはり特に関連会社などの社長や取締役でしたらば、自分たちの営業に必要な結論を出されるということも...全文を見る
○栗田分科員 いまおっしゃいましたのは、日経新聞の取締役社長円城寺さんと、それから日本経営情報開発協会理事長稲葉さんでいらっしゃるわけですね。それじゃ、お二人しか中立の方はいらっしゃらないわけでしょうか。私の手元にあります名簿を見ますと、これはと驚いたのですけれども、たとえば日本...全文を見る
○栗田分科員 いまのお答えでますます明らかになりましたが、石油の需給安定を中心に審議がされるということです。そうなりますと、一層住民の安全とか環境問題ということは抜けていくわけでして、なるほどなあと、私もいま伺って改めて思ったわけでございます。これではしようがないのですね。爆発で...全文を見る
○栗田分科員 石油業法に基づく通産大臣の認可が最終決定になるわけですから、東燃清水工場ばかりでなく、今後全国の工場の新設、増設に対して、本当に住民の安全、環境を大切にするという立場での認可を必ずやっていただきたい、そう改めて申し上げます。  続いて、ここに今度は私は、清水港の港...全文を見る
○栗田分科員 ですけれども、こういう通達が出ているわけですね。この航路まで千メートルとかその他いろいろな条件というのは、やはり安全の最低の基準として出されたものだと思うのですね。それをはるかにオーバーするような危険な状態でありながら、これこれの安全対策をするからいいのだとおっしゃ...全文を見る
○栗田分科員 通達が出る前にできたのだからとおっしゃるわけですが、しかし現在、通達に照らしてみれば、大変危険な状態でシーバースがあるということは事実なんですね。うなずいていらっしゃいますから、そうだと思います。  そこで、現在でさえこの清水港には、年間一万一千八百七十九隻の船が...全文を見る
○栗田分科員 それでは終わります。
02月28日第75回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第5号
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○栗田分科員 文部大臣は、今度新しく大臣の職につかれまして、大変意欲を燃やして教育改革に携わろうとしていらっしゃると思います。大臣の所信を伺いましても、特に教師の問題で、「学校教育の成果は、究極において、それに携わる個々の教員の資質と意欲のいかんにかかわっている」ということをおっ...全文を見る
○栗田分科員 ことしは国際婦人年でもありますので、私は、教員の問題の中で特に婦人教員のことについて伺いたいと思います。  最近、教育に携わる婦人がますますふえまして、昨年の五月一日の資料を見ましても、小学校の先生で女の方は五四%、中学校でも二八・八%、高校でさえも一六・八%とい...全文を見る
○栗田分科員 そこで、いま婦人教員の中から育児休暇制度を確立してほしいという、大変熱烈な要望が年々高まってきております。この制度につきましては、この声に押されまして、すでに数年前から参議院などで育児休暇法案が議員立法されまして、四十六年の六十八国会、それから昨年の七十二国会で参議...全文を見る
○栗田分科員 文部省として進めておられる検討の中身というのは、どういうことなんでしょうか。ただ見守っていらっしゃるだけでなく、いろいろ具体的な検討というのもある程度やっていらっしゃると思いますが、そこをお聞かせください。
○栗田分科員 六六年にユネスコの教員の地位に関する勧告が出ましたけれども、この勧告の中にやはり「産後一年以内の無給の追加休暇を要請によりとることができるような措置によって、教職にとどまることを奨励されるものとする」ということがあるわけですけれども、文部省としては、これなども積極的...全文を見る
○栗田分科員 望ましいという方向で受けとめておられるということを伺いまして大変うれしく思っております。  ところで、いま、これは教員ばかりでなくて婦人労働者全体を見ましても、婦人であるがために働き続けていくことにいろいろ困難な問題がございます。たとえば育児、家事の問題など、その...全文を見る
○栗田分科員 四十五年度といいますと、ずいぶん古い資料ですけれども、新しいのは調査していらっしゃらないのですか。
○栗田分科員 それでは、妊娠、出産によって退職すると一口に言いますけれども、妊娠や出産によっても新しいいろいろな条件が出てくる、それによって支障が生じて退職するということもあるわけでございます。私、調べました全労働者の場合、やはりここにありますが、これを労働省などの努力でまとめら...全文を見る
○栗田分科員 それでは、年齢構成別に見まして、何歳台が何%ぐらい退職しているかという婦人教師の資料は持っていらっしゃいますか。
○栗田分科員 やはり育児休暇制度の問題を考える場合に、やめなければならなくなる状態から救うために、一年間なり育児休暇という形でその期間だけは保証して、後また職に戻れるようにする、休暇だけとって後仕事につけるようにするという考え方であるわけですから、そのやめた方の数なども、本当は調...全文を見る
○栗田分科員 労働省などの調査の中に完全に教員が抜けていますので、やはりやっていただきませんと、ぽかっと穴があくのです。そういうこともあって申し上げているわけです。  そこで、大臣に伺いますけれども、実態調査というのは、なかなか時間がかかるわけですけれども、あわせて婦人教師に対...全文を見る
○栗田分科員 私は、ここに退職された先生、また退職を迫られている先生方からの手紙を持っております。文部省が育児休暇制度というものについて、好意的に考えておられますので大変うれしいのですが、あわせてこういうものをお耳に入れて、一層そういうことについての考え方も深めていただきたいと思...全文を見る
○栗田分科員 次に、いまも大きく問題になっていますおくれた子供の対策について伺います。  いまクラスで半分以上の子供が教育についていけなくなっているということなどがしきりに言われておりまして、おくれた子供の対策というのは父母、教師、そして国民全部の憂慮する問題になりました。いま...全文を見る
○栗田分科員 実は私も、その学習指導要領を問題にしようと思ったのです。いまのお答えを伺っていますと、学習指導要領でそうなっているから十分な配慮がされているのだというお答えのように聞こえるのです。私、特に中学校の学習指導要領は大層問題じゃないかと思うのです。これは一応「各教科の目標...全文を見る
○栗田分科員 抽象論でやっていきますと、いろいろな意見になってきますので、それじゃ具体的に申し上げます。  これは二月二十日の読売新聞に投書されていたある母親からの投書です。「見切り教育には塾しかない」こういうテーマなんです。「三人の子どもを塾に通わせている母親として一言申し上...全文を見る
○栗田分科員 それから、指導要領の「一部を欠くことができる。」という考えではなくて、やはり各教科の目標に到達できるように配慮して、そのための措置をとるということ、これが私のいま言っている一番の中心なんですけれども、その点についてのお考えを伺います。
○栗田分科員 行き届いた教育の問題で、最後に一つ伺いますが、幼稚園があります。  この幼稚園の問題ですけれども、いま一クラスの学級編制四十人になっていますが、ユネスコの勧告など見ますと、教師一人について幼稚園の幼児二十五人が望ましいというふうになっているわけなんですね。いま日本...全文を見る
○栗田分科員 もう終わりますが、二十五人に一遍にするということは、なかなか大変なんですけれども、では四十人より下げる方向で努力していらっしゃるということですね。
○栗田分科員 これで終わります。
03月04日第75回国会 衆議院 文教委員会文化財保護に関する小委員会 第3号
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○栗田小委員 最初に江上先生、林先生それから山本先生に伺います。  開発に伴う発掘の許可制の問題なんですけれども、考古学協会でもまた学術会議の勧告でも都道府県の教育長、教育委員長の要望書でも許可制にすべきであるというふうに述べられております。先ほど江上先生は事前協議制も不適当で...全文を見る
○栗田小委員 続いて、山本参考人に伺いますけれども、先ほど、市町村、自治体の保護への参加が非常に不十分である、これは不十分にさせられているわけで、したくてもできない状態になっているわけなんですけれども、こういうこととの関連で、たとえば開発の場合の中止とか延期の命令権ですね、これは...全文を見る
○栗田小委員 本田先生に伺いますけれども、法改正をします場合に、民族芸能を保存していく場合に、この点だけはどうしても押えて入れておかなければいけないとお考えになります点を教えてください。
○栗田小委員 あと一問だけ伺いますが、山本参考人に伺います。  先ほど林先生が、改正については懇談形式なり何なりで多くの学者や関係者の方の意見を聞いて突っ込んだ検討をしていくべきだとおっしゃいまして、これは林先生のお言葉であると同時に、学術会議などの方々を代表されるお考えだと思...全文を見る
03月06日第75回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号
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○栗田委員 私は、きょう、お茶の問題について伺います。  いま、世界的に農産物の生産が需要に対して足りなくなるんじゃないかということが言われるようになりまして、国内で自給できるものはなるべく自給率を高めるべきだという声が一般の世論になっております。これは当然なことだと思います。...全文を見る
○栗田委員 そういういろいろな努力の中で、一〇〇%自給していく方向で努力をしておられますか。
○栗田委員 お茶の輸出入の状態を見ますと、輸出は一九五五年は一万四千五百トンでしたけれどども、現在は七分の一の二千トンに激減しております。しかも、輸入の状態は逆で、非常に増大しておりまして、一九六〇年千五百九十七トンが、七三年には二万一千八百トン。この中で緑茶は一万二千八百トンぐ...全文を見る
○栗田委員 昨年、すそもの相場といいますか、二番茶以下が大層値が下がりました。そうしたら、緑茶の輸入が五千六百三十トンですか、ぐっと減ったわけです。結局、いま言われたようにブレンド用に使われているということですけれども、そうなりますと、すそものの相場と、それから台湾茶その他の、安...全文を見る
○栗田委員 いま分量があまり多くないとおっしゃっています。確かに、いま分量はさほど多くはございません。しかし、これはいずれ多くなっていくのではないだろうかという問題が一つあるわけであります。  ここに昨年の八月に出された外務省の経済協力局の資料があります。アフリカ地域経済協力効...全文を見る
○栗田委員 先ほどから民間ベースだとしきりにおっしゃっています。政府としては特に進めるつもりはないんだけれども、まあ貿易は自由であるから、と、こういうことをおっしゃっております。  経済企画庁に伺いますけれども、政府はこの開発輸入に対して海外経済協力基金を出していますね。長期の...全文を見る
○栗田委員 望ましくないと言いながら、民間ベースだと言いながら、国の基金をこうやって援助に出している。一体これはどういうことなんでしょうか。  もう一度伺いますが、「山本山」の方ですね、ブラジルにはどのくらい出していますか。
○栗田委員 たとえ一カ所でありましてもこういうわけなんです。結局、さっきから自給率を高める高めると言いながら、こうやって国の援助をやっている。これでは結局はミカンその他と同じになるんじゃありませんか。供給過剰になるのじゃないかと心配して、しかも日本の特産品として守っていきたいとだ...全文を見る
○栗田委員 次に、公取委に伺いますが、外国の輸入品がブレンドされております。台湾茶が何%とか、どこそこのものが何%と表示するようになっていますけれども。これは実際に実行されていますか。静岡はお茶屋がたくさんあります。私は静岡ですのでずいぶん調べましたけれども、表示されているものを...全文を見る
○栗田委員 つまり、輸入されていることは確かでありながら、表示されたものがない。これは、言ってみれば不当表示なんです。国民も、こんなものが人っているということがわかったら買わないかもしれないのですが、それがまぜられて、実際にかかっている原価よりかなり高く売られている。これは大企業...全文を見る
○栗田委員 経済連に対する指導価格は、硫安なんか決まっているのじゃありませんか。末端でなくて結構です。幾らですか。——時間がありませんから、おわかりにならなければこちらの調べたものを言いますが……。
○栗田委員 はい。私の調査しましたところでは、トン当たり二万三千五百六十七円、つまり、これは二十キロ単位で売っていますが、四百七十一円になります。  ところで、私は、これを県下の六つの農協が幾らで売っているか調べました。A、B、O、D、E、Fと六つの組合です。Aは静岡県内の東部...全文を見る
○栗田委員 一・三倍という価格で売られていることについて伺っているのです。伺ったことだけに答えてくださればいいです。もう時間がなくなっていますので……。これはずいぶん高いのですよ。こういう状態をどうお考えかと言っているのです。
○栗田委員 ぜひ調査をしてください。
○栗田委員 はい。あと一つです。  これはいま硫安だけじゃなくて、実はその他の資材も大変な状態なんです。A重油を調べますと、農協によってずいぶん値の差がありまして、末端価格ですが、Aの農協が三万三千円、Bが三万五千円、Cが三万五千円、Dが三万四千円、Eが三万二千円から三万四千円...全文を見る
○栗田委員 それでは、終わりにいたします。
03月14日第75回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第7号
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○栗田委員 私は、故紙再生業であります中小の製紙工場が、排水またはスラッジなどでPCBの問題がいま出ておりまして、その問題について伺いたいと思います。  二月三日に水質汚濁防止法の排水基準を定める総理府令の一部が改正されました。これはPCBの排水基準が〇・〇〇三ppmというふう...全文を見る
○栗田委員 この故紙を原料としたちり紙、トイレットペーパーなどの製造をやっている製紙工場付近の排水とか、それから底質、またスラッジの測定などは、環境庁はどのようにやっていらっしゃいますでしょうか。どのくらいのデータが出ておりますか。
○栗田委員 この調査は一回おやりになったのでしょうか。あるいは、いつごろどういう回数でやっていらっしゃるかということをちょっと教えてください。
○栗田委員 いつごろというのは。
○栗田委員 そうしますと、その一年間の猶予がいまありまして、故紙再生業は来年の三月からは、PCBが排出口でですか、〇・〇〇三ppm以下に規制されていくわけですね。そうしますと、その一年間でそれがそこまで下がるような状況にいまあるのでしょうか。いまの調査で、どんなふうにお考えになり...全文を見る
○栗田委員 現在、実情としてはどうなっているかというデータは持っていらっしゃいますか。最近、故紙再生工場の付近でどのぐらいのものが出ているか、またスラッジがどうなっているか、故紙の中にPCBがまざっているのかどうかという実態です。
○栗田委員 スラッジについては調査していらっしゃいますか。
○栗田委員 通産省に伺いますが、さっきお話のありましたPCBですけれども、三ppbという規制をされますと、さっき出ていたようなものでも多いわけですね。一体どうしてこんなにたくさんのPCBが出てくるとお考えですか。
○栗田委員 私は、ただPCBが出ているからけしからぬということで、いま御質問しているわけではないのですね。なぜ出てくるのか、その出てくる原因を断たなければ、なくならないのではないだろうか、そういう立場でいま伺っているわけなんです。  実は、私も中小製紙業界の幾つかのスラッジのP...全文を見る
○栗田委員 そのようなわけで、つまり、ノーカーボン紙がいろいろ回収されて出てきて、最後に故紙再生工場でPCBという形で出るということになるわけですね。それでは結局、こういう形でPCBが出てまいりまして、末端で規制をしておりますけれども、実際には規制をされる末端は、自分の責任ではな...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、工場で山と積まれた中からそれを抜き出しまして、いま言われた基準に合致する状態に末端で処理するというのは、大層むずかしいことですね。どうお考えになりますか。
○栗田委員 PCBが混入するもう一つの原因は、印刷インクの中にPCBがいままで含まれていた、それが出てくるということが言われておりますが、インクについての対策はどんなものを持っていらっしゃいますか。
○栗田委員 以前は印刷インクにPCBを使っていたわけですね、いまは使用は停止されておりますけれども。しかし、さっきのノーカーボン紙と同じだと思うのですけれども、インク用に使われていたPCBが民間にストックされていて、これが凍結されているのはほんのわずかではないかと思います。それで...全文を見る
○栗田委員 グラビアとか包装紙に使ってませんでしたか。グラビア、包装紙使っていたはずです。
○栗田委員 私、いまもう一つ質問していたのですけれども、さっきお話をしていらして聞いていらっしゃらなかったと思いますが、このインクがどれだけ生産されていて、どれだけPCB入りのものが凍結されているかということをつかんでいらっしゃいますか。
○栗田委員 製紙の専門家の方から伺いますと、いままで包装紙などにもかなり使われていた。それで、PCBが入っていますと印刷が非常に鮮明に出るということで、珍重がられていたということを私は聞いておりますので、その辺も、もう一度よく調査をしていただきまして、紙の関係としても単にノーカー...全文を見る
○栗田委員 川上の段階で押さえていく、対策を考えていくとおっしゃいましたけれども、それは具体的にどんなふうになさるつもりですか。
○栗田委員 保管されていますノーカーボン紙などが、何かのはずみに流れ出すということも心配あるわけですね。特に石油パニックのときには、一度凍結されていたはずのノーカーボン紙が大変出てきたようで、故紙を再生しましたらPCBの量がぐっとふえたということが言われております。こういうものを...全文を見る
○栗田委員 大臣御退席の御都合があるということですので、先に大臣に伺いますけれども、こういう実態の中で、実は一年間の猶予期間しかないわけなんですね。この一年間に何とかいま言われたような対策を完全に講じまして、末端の犠牲でPCBを排出しないというやり方ではなくて、もとでとめるやり方...全文を見る
○栗田委員 PCBの処理について後で伺おうと思いますけれども、大層高熱の炉で然さなければ分解しないということも聞いておりまして、たとえば出ましたスラッジの処理などでも、炉をつくれば相当高い費用がかかるわけですね。上の方から流れてきたものが、末端の中小企業でそういう高い費用をかけて...全文を見る
○栗田委員 処理方法を一刻も早く完成させていただきたいということ、それから、その選別については努力していただくのは当然ですけれども、しかしさっきのような事情であるということで、末端での処理の方法、融資の面などいろいろお約束があったと思いますから、とにかく一年たったら廃業しなければ...全文を見る
03月14日第75回国会 衆議院 文教委員会 第4号
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○栗田委員 きょう私は、最初高等学校の教育の問題について伺いたいと思います。  三木内閣が成立して以来、三木総理もまた永井文相も、教育を特に施策の中で重視するということを言っておられます。特に、文部大臣の所信を先日は伺いましたけれども、これを拝見いたしますと、いわゆる新制高校、...全文を見る
○栗田委員 所信表明を伺いますと、小中高一貫教育内容の精選、充実ということを言っておられますが、まだ義務制にするかどうか、全入制にするかどうか、いろいろ疑問はあるとおっしゃっておりますが、そういう中で、一貫教育ということを特にはっきり所信で述べていらっしゃるわけです。これはどうい...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、やはり六・三・三の中で一つの教育の段階を完成させていくという考え方は、この一貫教育の中に含まれているわけでございますね。
○栗田委員 最近高等学校の進学率は大層高くなっております。九〇%を超えるか超えないか、全国平均でもそうですし、場所によりましては九六、七%、八%ぐらいのところも出てきているわけです。これは戦後間もなく六〇%、七〇%の進学率だったときとはずっと様子が変わってきていると思いますが、そ...全文を見る
○栗田委員 いままでのお答えを伺っておりますと、所信表明に高等学校についてあまり述べられていないけれども、これは高校教育を軽視しているのでは決してなくて非常に大事に考えていらっしゃる、ただ、いまいろいろの曲がり角に来ているということからはっきりとした定義づけその他ができないという...全文を見る
○栗田委員 所信の中で、いかにして受験体制の過熱化の現状の改善を図るかという課題に取り組まなければならない、こう述べておられます。大学の受験地獄もございますが、まず第一段階として、高等学校への受験地獄が父母の大きな問題になっているわけです。高校の受験地獄の原因は一体どこにあるので...全文を見る
○栗田委員 いま二%だけが積み残しであるから収容能力の方はさほど問題でないというふうにおっしゃいました。確かにいまの受強地獄は高等学校間の格差の問題と言いますか、そういう問題をもめぐって大変大きな受験地獄の問題を起こしていますし、そこで学区制の問題などさまざま論議になると思います...全文を見る
○栗田委員 文部省は昭和四十九年度、それから五十年度、それぞれ高校建設補助金の要求をされております。四十九年度に三十億円、五十年度に七十億円を要求しておられるわけです。いままでの論理でまいりますと、こういうものは義務教育でないのだし、地方自治体が持つべきものであるから、国としては...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、文部省としましては、いままでのいろいろなたてまえはあるけれども、いまのお話ですと、人口急増地での逼迫というのは非常に大変なものであるから、教育的な見地から見ても、補助金も出しましてこの窮状を救いながら高校の教育を円滑にやっていこう、そういう教育的な配慮を...全文を見る
○栗田委員 自治省に伺います。  自治省も四十九年七月十日の事務次官通達で、やはり高等学校の施設整備について国庫補助制度を新設されたいことということを言っておられます。また、第十六次地方制度調査会の中でも同じようなことが答申されておりまして、「高等学校建設費及び私学助成費につい...全文を見る
○栗田委員 重ねて自治省に伺いますが、全国都道府県の知事会で、要望書なども同様の趣旨のものが出ております。人口急増地といいますと、大抵大きな都市を抱えた大県だと思いますけれども、そういうところからもそういう声が上がってきているということは、いま高校建設をしていくのに地方財政が非常...全文を見る
○栗田委員 大蔵省に伺いますが、このような文部省、自治省からの要望が出ているにもかかわらず、四十九年度の三十億また五十年度の七十億を大蔵省は削られました。その根拠はどういうところにあるわけでしょう。
○栗田委員 私学で高等学校以下幼稚園まで八十億という補助金を今度出されておりますが、大蔵省はこれを認めていらっしゃるわけですね。私学の場合こういうものを認められて、高校建設の場合にはいまのような財政制度のたてまえということをおっしゃいました。財政制度のたてまえということだけで言え...全文を見る
○栗田委員 いまの後の方のお答え、よくわかりませんが、高校建設補助金でも、それならそのたてまえを貫いて補助を出すことはできると思うのですけれども、どうして違うのですか。
○栗田委員 地方債が五倍になったとおっしゃいます。昨年度の地方債の高校建設の実績は幾らぐらいになっていますでしょうか。
○栗田委員 そうしますと、五倍にしたとおっしゃいますけれども、それは地方債の枠、名目六十億が三百億、五倍になったのでありまして、実質的には昨年三百億使っているということですね。しかも、これは高校建設予算だけで三百億、用地費を入れますと四百億近いというふうに、私、聞いております。で...全文を見る
○栗田委員 それでは、ことしも枠外債を大いに活用してふやすつもりだ、そういうお考えをお持ちなんですか。
○栗田委員 文部省に伺いますが、去年は一年間で高等学校はどのくらい建ったでしょうか。
○栗田委員 これは三年計画でずっとやってきて建ち上がったもので七十七校ですか。
○栗田委員 いま全国で高校建設の計画が立てられていると思いますけれども、四十九年から五十五年度くらいまでに、全国ではどのくらいの数の高校を建てなければならないのでしょうか。その必要の数ですね。
○栗田委員 去年並みの三百億の起債で、ことし以後の必要に応じてこれが建てられていくのでしょうか。
○栗田委員 具体的なその中身をもう少し説明してください。
○栗田委員 一校について一体どのぐらいの予算で建つというふうに計画していらっしゃるのでしょうか。
○栗田委員 それは単年度の分ですか、それとも三年通して、完成してということですか。
○栗田委員 その点の計算が非常に実情に合わないのではないかと私は思うわけなんです。たとえば、特に人口急増地の場合、土地を入手するのが大層困難でございますから、いま東京都でも神奈川県でも埼玉県でも、そういう人口急増地に行って調べますと、一つの高等学校の規模をかなり大きなものにして、...全文を見る
○栗田委員 いいえ、含んでおりません。三十五億、それから二十億は含んでおりません。
○栗田委員 いま建てようとしております人口急増地の高等学校ですが、一体平均何クラスぐらいのものが建つんでしょうか。つかんでいらっしゃいますか。
○栗田委員 そういうふうですから計算がずれてくるんだと思うんですね。私はさっき申し上げましたけれども、方々調査しても大規模の学校を建てなければやっていけない。用地取得難であるから建てるときには、一カ所大きい土地を買ってそこに多少遠距離から通学させても高校生を入れるというやり方しか...全文を見る
○栗田委員 そういう常識はずれのことで計算されてやっていけるなんというふうに考えられたのではこれは大変です。いま全国でこれだけ高校増設の声が高まっているときに、三百億の起債でやってまいれますということで折り合いがついているということ自体大層大きな問題だと思います。大臣はこのことに...全文を見る
○栗田委員 管理局長に伺いますが、いまの八万幾らという単価の根拠ですね、どういうふうに計算していらっしゃるのですか。たとえば安いところはどのくらいだと、現実に具体的にどういうふうに見ていらっしゃるのですか。私など見まして、八万円というのは最低ですね。最低で八万では地方でも建たない...全文を見る
○栗田委員 いまの計算根拠、大変おかしいと思います。先ほどから人口急増地が特に必要なんだということをしきりにおっしゃっておりまして、単価も全国平均ならすのと、人口急増地に特にたくさん建てなければならない場合とでは計算が違ってまいりますし、学級数もさっきのお答えですと、実際具体的に...全文を見る
○栗田委員 しかも昨年実績並みの起債で非常に財政的に配慮した配慮したなどとおっしゃっていらっしゃる。大体こういうことも実におかしいのでして、昨年よりは物価も上がっていますし、いま高校増設の声が高まっているわけですから、当然進歩がなくちゃいけないわけでして、三百億の起債で事足れりと...全文を見る
○栗田委員 枠の拡大は実際にされていませんし、余り間に合いそうもありませんしという実態なんですね。しかも起債というのは借金ですから、その県の負担になっていく、こういうことを私はさっきから申し上げているわけです。だから私は、よくないと思います。  それで次に、先ほどから、高校の不...全文を見る
○栗田委員 大臣のお考えを伺います。
○栗田委員 私は、やはりいま高校増設を願う全国の世論というのは、教育水準を高めたいという大変前向きの声だというふうに解釈すべきだと思うのです。特に文部省としては、これを教育的な見地からとらえて高校教育が円滑にいくように、やはり大いに力を注いでいくべきだというふうに私は思うわけです...全文を見る
○栗田委員 大臣、そういうふうにおっしゃいますけれども、入試地獄の問題はやはり精神問題だけじゃ解決しないと私は思うのですね。どうしても学区制格差をなくしていくための具体的な施策、それからいま言いましたような建物の問題、これは大学でも同じだと思います。大学間の格差をなくしていくため...全文を見る
○栗田委員 学校ごと一律二分の一でないというお話はわかりましたけれども、そうしますと、助成額として大体どこら辺までに到達させたいというめどを持っていらっしゃるのでしょうか。
○栗田委員 四十五年から五十年度までの五カ年計画は、人件費を含む経常費二分の一ということで言われておりまして、実際には一七%の達成率だったわけですね。それを是正していって、もう少し進歩発展したものにしていこうと考えていらっしゃるというふうに私は思っていたのですけれども、そうします...全文を見る
○栗田委員 その難点とおっしゃるのは、どういうことが主なものなのでしょうか。そして、そうしますと、五十年度当初文部省が考えておられました、三カ年で全体としては二分の一の助成、ということはかなり破綻しているというふうに聞こえますけれども、そうなのでしょうか。
○栗田委員 千差万別であることは私も認めておりますし、全部の学校に経常費二分の一助成がいいというふうにも思ってないのです。その問題ではなくて、現実に私学の経営難というのは四十五年度当時よりまさにもっとひどい状態になっておりまして、急いで救わなければならないところに来ているはずなん...全文を見る
○栗田委員 私学の内容をよくして国公私立の格差をなくしていくということは大切なことなんですけれども、そのためにも、いまそれにかかる予算といいますか、費用が必要になってきていますね。それはもう前から叫ばれていることなんです。  何といってもやはり、予算が必要で、助成は必要だという...全文を見る
○栗田委員 時間がなくなりましたので、実はこれは重大な問題でまだいろいろと質問しなければならないのですけれども、終わらなければなりませんけれども、いまの論議は大変なことだと思うのです。  大体いま私学関係者の方たち、また父母たちは、今度は私学助成が何とかうまくいくのではないか、...全文を見る
03月28日第75回国会 衆議院 商工委員会 第12号
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○栗田委員 私は、きょうはマグロ、カツオ漁業をめぐりまして、特にこれに関して輸入の問題などでいま大変大きな問題になっておりますので、こういうことを質問させていただきたいと思います。  先日も、たしか三月十四日でございましたけれども、清水港で外国船水揚げ阻止全国カツオ・マグロ漁業...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、この事態になっているかどうかということについて、はっきりした御意見というものはまだないわけですか。
○栗田委員 いま、この遠洋マグロ漁業をめぐりまして起きている事態は大変深刻だ、これは私の調査の中でもつくづく感じているわけです。  たとえば幾つかの例がございますけれども、三重県のカツオ船が七十二日の航海を終えまして先日帰ってまいりました。この船は最高の水揚げをしてきたそうで、...全文を見る
○栗田委員 特にこの魚価の低迷は何から起こっているとお考えですか。
○栗田委員 それでは伺いますけれども、そのカツオ、マグロ、カジキ類の総輸入量が最近どうなっているかということです。四十五年から四十九年まで年次別に何トンであったかということを教えていただきたいと思います。
○栗田委員 年々、大層ふえてきているわけですね。特にこの中で韓国、パナマからの輸入はどうなっておりますか。
○栗田委員 いま四十八年が四千七百トン、いいですか。合計したら輸入量より多いみたいですね。——韓国とパナマからの輸入というのは、全体の輸入量の中で大層多うございますね。特に多いのですけれども、いま国内で、私も漁民の方からいろいろ伺っておりますが、たとえば自給率が一〇〇%をわずかに...全文を見る
○栗田委員 いま私伺ったのは需要、供給の関係でして、特に自給率ですね。国内での消費に対しまして、国内の生産と輸入数とを合計したもののその自給率がどうなっているか、供給が過剰ではないだろうか、こういうことを伺ったわけなんです。
○栗田委員 自給率はどうかということです。どのくらいが国内で生産されているかとかいうことでなくて、国内の需要に対してどうなのかということを伺っているわけです。
○栗田委員 つまり国内生産と消費を見ますと、非常に国内生産が上回っているにもかかわらず、またかなり大量の輸入がされているということは事実ですね。そして、その中で、さっきそちらからもお答えがありましたように、韓国、パナマからの輸入量が非常に多いということ、これはお認めになると思いま...全文を見る
○栗田委員 いま挙げられました十の商社などですね、ここで輸入されているものが全体の扱い量のほとんどだと思うのですけれども、その辺はいかがですか。
○栗田委員 その商社がいまやっていますいろいろな輸入の実態というのが問題になっているわけなんです。  そこで、その前に伺いますけれども、いま便宜置籍船というのが大層問題になっていまして、日本の商社、大企業などが資本を出しながら、外国籍の船という形で漁業をやらせている。そして、実...全文を見る
○栗田委員 中古船の輸出というのが非常に盛んにやられましたが、この輸出されたもので、パナマとか韓国へ向けて輸出されたのは何隻ぐらいあるでしょうか。
○栗田委員 私が日鰹連に調査に行きまして、それからまた静岡県の焼津などの漁業関係者の間でいろいろ聞いて調査をしたことによりますと、いま韓国、パナマに置かれている便宜置籍船は五百五十八隻であるということ、これはどちらでも同じことを言っておりました。その中で、パナマが百数十隻ですから...全文を見る
○栗田委員 調査の結果が出ましたら早速その資料をいただきたいと思いますが、私がいまここに持っています資料では、「週刊東洋経済」臨時増刊七四年版、兼松江商が韓国に直接出ておりまして、冷凍魚、活鮮魚の直送という仕事をやっております。これはこれ一つでは恐らくないだろう、最近はかなりたく...全文を見る
○栗田委員 伺いますと御存じないことが大層多くて、ずいぶんのんきにやっていらっしゃるのだなと私思うのですけれども、政府にわからなくて民間の私たちがわかるというのは一体どういうことなのだろうか。これは外務省の経済協力局で出しておりますアフリカ地域の経済協力効果測定調査団の報告書とい...全文を見る
○栗田委員 おっしゃるとおりだと思います、無制限にふえたら大変なことになるわけですから。ところが、便宜置籍船といわれている実際には日本の商社がやっている船、これは許可の対象にならないわけですから、許可なしにどんどんどんどん漁獲量をふやして日本に輸入する、こういうことになるわけで、...全文を見る
○栗田委員 いま、ともに配慮をしていくというふうにおっしゃっておりましたけれども、その配慮の具体的な中身を伺いたいと思います。  通産省、どういうふうに配慮なさるおつもりですか。商社を規制していらっしゃいますか。その内容について伺いたいと思います。
○栗田委員 たとえば日鰹連などの漁業者団体は、輸入をせめて二万トンぐらいまでに抑えてほしいと言っております。この輸入制限などという問題については通産省はどうお考えでしょうか。  また、これは漁業に関する、漁獲物に関するものですから直接は水産庁が担当していらっしゃると思いますけれ...全文を見る
○栗田委員 アメリカなどは最近マグロのかん詰めの輸入制限をやって、それがまた日本の漁業に大きく響いているというふうに聞いております。片方でそういうことをやられながら、日本の方は野放しにしてある。ここのところは大層大きな問題じゃないかと思いますし、国内産業がどんな状態に置かれても、...全文を見る
○栗田委員 次に、外務省に伺います。  日韓条約に基づく経済協力というのがいまやられておりますけれども、その中で対韓協力のさまざまな実態を見てまいりますと、水産関係のものがかなりあるわけなんです。五十年の二月五日に出された外務省の経済協力局の資料を拝見しますと、まず請求権協定に...全文を見る
○栗田委員 それでは、最初に大まかなことを伺いますが、その韓国に対する漁業振興の名目のうち、カツオ、マグロ漁業について全体としてはどのようにやっていらっしゃるわけですか。
○栗田委員 民間信用供与だというふうにおっしゃっておりましたが、それじゃあとちょっと細かいことを少し先に調べておいていただきたいのですが、民間ベースの経済協力、先ほどの資料で漁業協力それから船舶輸出というのがありますが、これはいま中身はおわかりになりますか。いまおっしゃった中身で...全文を見る
○栗田委員 それでは、細かいものは後で資料としていただきたいと思います。  ところで、この民間ベースの経済協力に関与しているところですね、これはどんなところでしょうか。
○栗田委員 通産省にお伺いします。おわかりになりますか。
○栗田委員 いま資料が出ないので大層残念なのですが、おそらくこれは商社が関与しているはずだと思います。基金とかそれから輸銀などから出されていますから、言ってみれば政府資金が使われているということ、政府承認のもとでやられているということ、細かい一つ一つが全部カツオ、マグロに関係があ...全文を見る
○栗田委員 私が問題にしたいのは、結局日本の漁業が危機に陥れられる状態になりながら、政府資金なども出されて韓国などのカツオ、マグロ漁を盛んにさせていく、こういうところに協力がされているという事態、ここのところが問題でございます。ここのところをやはり直していっていただきませんと、日...全文を見る
○栗田委員 通産省にお伺いいたしますが、各商社ごとのカツオ、マグロの輸入量はいまどうなっていますか、つかんでいらっしゃいますか。
○栗田委員 それでは、商社ごとに資本が投下されている実態、それから水揚げについてのもうけ、それから便宜置籍船の実態は御存じないとさっきおっしゃいましたが、これらを必ず調査していただきたいと思います。一日も早くこの実態を明らかにしませんと、やはりこの状態を救えないと思いますが、これ...全文を見る
○栗田委員 つまり企業秘密だということかもしれませんけれども、企業秘密が余り優先しますと産業が守られない、ここのところをよく考えてやっていただきたい、こう思います。  次に伺いますけれども、今度は地中海での漁が禁止されるようになるらしいということを聞いております。こういう経過は...全文を見る
○栗田委員 これはいつごろからこういう話が出ていたでしょうか。
○栗田委員 私の調査では、去年のICCATのマドリッドの理事会でクロマグロの規制の問題が最初持ち上がって、小型のクロマグロの漁獲、陸揚げの禁止などが話題になり始めてきた、そして各国の郵便投票でこれが決められたというふうに聞いておりますが、そうですね。
○栗田委員 それでは、勧告が出たのは二月八日だというふうに私の調査でなっておりますが、このことが問題になっていたのは去年からではありませんが。その中でいろいろ討議をされて、勧告という結果になったんだと思いますが、いかがですか。
○栗田委員 水産庁も去年からの動きはつかんでいらっしゃるようですが、実はこのことの情報が流されるのがおそかったために、たとえばいま七十二隻がすでに地中海に向かって行ってしまっているわけです。ことしの二月になって出ていった船もあるというわけですね。地中海で漁獲をするために、わざわざ...全文を見る
○栗田委員 知っていれば出漁などはしないだろうと思うんですね。ですから、そうなりましたら、流していたにもかかわらず知らずに出ていった、それはそういう情報を徹底させて漁民の損害を少なくさせるために、もっと行政指導を今後徹底させていくべきだという問題になるかと思います。いかがでしょう...全文を見る
○栗田委員 それでは、これで終わりますけれども、いまずっと述べてまいりましたような大変な事態の中で、単に貿易は自由であるからという立場ではなく、本当に日本の漁業、日本の産業全体を守っていく立場で通産省も水産庁も対処していくべきであり、そうしていただきたいということを要望いたしまし...全文を見る
05月23日第75回国会 衆議院 文教委員会 第10号
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○栗田委員 私学共済法の改正につきまして、かなり前に質問された方とダブる点がありますから、その辺は割愛しながら伺うことにいたします。  最初に私が問題にしたいのは、これは毎年毎年国会で改正されておりますが、そのたびに附帯決議がついております。七十一国会でも、また七十二国会でも大...全文を見る
○栗田委員 伺わないことまで最初お答えいただいたのですけれども、まず長期給付について私伺っておりますが、いまのお答えですと、毎年毎年附帯決議が出されながら、余り努力らしい努力がされていない。どうも納得できるような理由があるとも思えないわけです。他との均衡とおっしゃいますけれども、...全文を見る
○栗田委員 結局大した金額ではないということです。  大蔵省に伺いますけれども、さっきのような均衡ということをしきりに言われていますけれども、それは私は余り理由にならないと思うのですがね。大蔵省は一体なぜこれを認められなかったのでしょうか。年々こういう要求が出されながら、認めて...全文を見る
○栗田委員 そうなりますと、国会で毎年毎年附帯決議をつけておりましたけれども、それじゃ国会の決議というのは実情を知らないから、国会で議員がみんなで附帯決議をつくっているけれども、大蔵省としてはそういう理由があるから今後とも百分の十八で十分だ、こう考えていらっしゃるわけですか。その...全文を見る
○栗田委員 じゃ、一生懸命附帯決議をつけてもだめだということなんですね。これは大変な発言だと思います。また後でこの問題については、今後のこと、またこれから私学共済の法案をここで改正を決めていくわけですけれども、みんなで協議をさせていただいて考えさせていただかなければならぬ、こうい...全文を見る
○栗田委員 さっきの大蔵省の答弁もありますけれども、非常に国会でやられている決議、みんなの考えというのが反映しない、文部省としてそれでまた余り十分努力もしていらっしゃらないというようなことで、私は大変残念だと思います。そういう態度でなくて、もっともっと私学の教職員のために本気にな...全文を見る
○栗田委員 ところで、全国の私学連合なんですけれども、たとえばこの中で、七団体ぐらいで構成されているようですけれども、私大連とか私中高連、この選んでいる私学連合そのものが大層問題だと思います。  ここに私中高連の名簿がありまして、私、調べましたところが、驚いたことに、その日本私...全文を見る
○栗田委員 私が組合員関係と言いましたのは、私学共済組合員だと初めから理解して言っております。それで考え方としては、学識経験者と法人役員関係というのがあるわけですから、組合員関係者の中に、さっき平の教職員とおっしゃっていましたけれども、一般の教職員が入って意見を反映すべきだという...全文を見る
○栗田委員 次に、共済組合員の資格取得の問題で伺います。  いま私学共済は本人と学校法人が掛金を半々に出しているわけですけれども、資格の取得の問題では、その学校法人が一方的に通知をすれば資格を喪失したり取得したりする、こういうことになっております。  ところで伺いますけれども...全文を見る
○栗田委員 昭和二十五年の十月九日、厚生省の保険局長から都道府県知事あて通牒が出されておりますけれども、これを見ますと、「解雇行為が労働法規又は労働協約に違反することが明かな場合を除いて、」となっているのですね。ところがいまの場合、明らかであるかどうかということについて十分な検討...全文を見る
○栗田委員 急いで調査をしていただきたいと思います。これはその方たちにとって重大な問題になっておりますから。少なくとも、その調査をした結果そういう疑いが濃厚な場合に、資格が剥奪されていた場合には直ちに保留すべきだと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。
○栗田委員 次に私は、私学共済問題と関連しましてどうしても伺いたい点がありますので、二、三伺わせていただきます。  これは私立学校に対する八十億円の国庫補助金が今度出まして、この配分をめぐって各都道府県いろいろに頭を悩ましたり期待をしたりしているわけです。  ところで先日五月...全文を見る
○栗田委員 同じその委員会で高石課長は、間接的な補助はかまわないが直接的には問題である、こう言っていらっしゃるのです。いまのお答えとちょっと違いますが、その辺はどうお考えでしょうか。
○栗田委員 それではもう少し確かめさせていただきますが、直接授業料補助というのは父兄に現金を渡すのですかね。どこかの窓口で直接に授業料の補助金ですよと現金を渡すような場合であって、間接的と言われたのは、たとえば学校法人に一定の額を下ろしてそれをどのような形で使っていくか、それによ...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、少し具体的に伺いますけれども、直接助成に該当するところはどことどこだと考えていらっしゃいますか。それから間接助成でも、後者の歳入に補助金を充当している場合、これはいまのお答えですとぐあいが悪いということなのでしょうけれども、それはどことどこなのでしょうか...全文を見る
○栗田委員 それではもう一度はっきりお考えを確かめておきますが、直接父兄に現金を渡す場合はぐあいが悪い、それから法人に出された場合でも、歳入面に授業料収入分の足りない分を充当するという形で入れているようなところに対しては八十億配分のときの対象として考えないということでしょうか。
○栗田委員 高等学校の場合、経常費補助だけに限るというその考え方についてですが、私は大臣に伺いたいのですけれども、私学助成の考え方の中に、教育の機会均等という考え方はかなり大きな要素になっていると思います。いま高等学校の場合、すでに九〇%以上の進学率を超えておりまして、私立の高校...全文を見る
○栗田委員 父母の負担を減免するということですわね。大臣、どうお考えでしょうか。
○栗田委員 自治省に伺いますが、自治省は一九六八年に授業料助成についての自治省見解というのを出しておられます。これは先ほどから私が幾度も言っています五月六日の地方行政委員会の中でも問題になりまして、ここで自治省の答弁で、実情に合わない面も出てきたから行政局で検討してもらうようにす...全文を見る
○栗田委員 それではお考えを伺いますけれども、この自治省見解というのが実は各地で授業料助成の運動、私学助成の運動をしていきますときにかなりぶつかる問題なんですね。ところが、この中身を見ますと、ずいぶん実情に合わないなと私も思いますけれども、こんなことが書いてあります。「一般に公立...全文を見る
○栗田委員 公金の支出の面というふうにおっしゃいますけれども、それでは、私まだよくわからないのですが、授業料をたとえ直接補助している場合でも、それは父母の負担の軽減をはかるという立場で考えていくと、一体法人に対して補助する場合と直接補助する場合とどこが違うのかということですね。も...全文を見る
○栗田委員 違いは事務量の問題だけだということですね。自治省の御見解とも、そうしますとちょっと違いますね。それから、さっき自治省は考えは変わっていない、見解は正しいとおっしゃいましたが、この間の地方行政委員会では実情に合わない面があるから検討するというお答えが出ているのですね。矛...全文を見る
○栗田委員 それでは、早急に検討していただいて、また結果をぜひお知らせください。  それでは、時間がありませんからもう終わらせていただきますけれども、今度の八十億の授業料補助に関係する考え方については大体伺ってわかりました。どのようにやっていったらいいだろうかということも大体わ...全文を見る
○栗田委員 高校以下の補助金、来年度はどうなさるおつもりですか。
○栗田委員 では、これで終わります。
05月23日第75回国会 衆議院 文教委員会文化財保護に関する小委員会 第5号
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○栗田小委員 日本共産党・革新共同を代表して今改正についての意見を述べさせていただきますが、その前に今度の改正案につきまして、運用面についての質問を二、三させていただきます。  まず第一に、現行法がいままで実情に即していないために、現実的には運用面が先行して成果もいろいろ上がっ...全文を見る
○栗田小委員 埋蔵文化財は陸上ばかりでなくて水面下にもかなりありますが、今度の法律は、この水面下のものも埋蔵文化財として適用いたしますね。
○栗田小委員 それでは周知の埋蔵文化財包蔵地における開発行為について伺いますが、今度届け出が三十日前から六十日前というふうに改正されました。しかしこの期間は調査終了期間ではなく、届け出の手続をしました上で六十日間に調査が終了しない場合には、その後まで続けられるというふうに考えてい...全文を見る
○栗田小委員 次に、国の機関等に関する特例につきまして事前協議の条項が入りましたが、これは保護上の必要があるときに行うというふうに規定されていますけれども、こうなりますと対象となる計画が限定されるわけです。実際には可能な限り事前協議の対象とすべきだと考えますが、その点いかがでしょ...全文を見る
○栗田小委員 事前協議の後の問題で、たとえば実際は事業の実施段階で遺跡が発見される場合とか、余り大したことはないから現状変更してもよいと協議が成立した後で重要なものが出てくる場合とかあると思いますが、このときはどういうふうに対処されますか。
○栗田小委員 次に、広域開発の場合ですが、一つの開発について周知の遺跡が何カ所か含まれるという場合が出てくると思います。これを一開発一遺跡と考えるのではなくて、それぞれの遺跡を調査、保護の対象にすべきだと思いますが、その点いかがでしょうか。
○栗田小委員 次に、不時発見の場合について伺いますが、当該遺跡の保護上必要な指示という条項が現行法にございまして、いままでも地方自治体などの自主的な努力で調査期間中事実上発掘が停止されるという措置を含んでいたと思います。これらの措置が日常的な対処のたてまえであると私は考えておりま...全文を見る
○栗田小委員 停止命令が発動された場合に、損害補償がされることになりますが、その財源的な裏づけはどうなっているでしょうか。
○栗田小委員 次に、停止期間内に調査が終わらない場合にはどうされますか。
○栗田小委員 それでは以上の点を伺いましたので、この上で日本共産党・革新共同としての意見を申し述べさせていただきます。  現行の文化財保護法の持つ欠陥や不備については、学者、文化人、全国各地の文化財保存団体を初めとする多くの国民から指摘されてきたところであり、わが党としても、文...全文を見る
06月11日第75回国会 衆議院 文教委員会 第15号
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○栗田委員 共産党の栗田でございます。  時間の関係がありますので、幾つかの質問をまとめてさせていただきます。  まず伊藤先生に伺いますが、先ほどのお話の中で、今度の改正とも関連しまして、特に連合大学院の構想との関連でお話しくださいましたが、修士を終えた人の入れる博士課程、大...全文を見る
○栗田委員 どうもありがとうございました。
○栗田委員 並木先生に御質問いたします。  先ほども私大の大学院の状況が財政的にもその他の点でも非常に厳しいというお話にちょっとお触れになりました。特に大学院の理工系などの場合には、研究費用にしても施設設備にしても非常に膨大なものが必要だと思いますけれども、それらを含めまして、...全文を見る
○栗田委員 どうもありがとうございました。
06月13日第75回国会 衆議院 社会労働委員会 第21号
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○栗田委員 私は、いま全国の銀行で働く女子行員の労働条件の問題を伺おうと思います。  皆さん方、昔紡績いま銀行という言葉があるのを御存じでしょうか。昔紡績と言えば、これは女工哀史で有名な過酷な労働をあらわしておりますけれども、そういう過酷な労働条件がいま銀行の中にある、こういう...全文を見る
○栗田委員 それでは、一例としまして駿河銀行の例でもう少し詳しい実情をお話しして御答弁をお願いいたします。  駿河銀行の沼津、浜松の支店が四月三十日、三十分間の違法超勤のときに、現場に立ち入られて勧告をされています。その後六月二日に、同じく駿河銀行の厚木、相模原、藤沢、小田原、...全文を見る
○栗田委員 是正をすると答えては、その後入ってみるとやっている、こういう実態があるわけです。勧告をしても指導が非常に手ぬるいのではないかというふうに思います。  ところで、申告をしましたところ、予算がなくて夜間は調査に入れないということを労働基準監督署が言ったという話を聞いてお...全文を見る
○栗田委員 予算がなくて夜間に入れない、ここが問題なんですね。適切であるということを認めながら予算がなくて夜間に入れないと回答しているわけです。  一つの例を挙げますと、五月二十九日駿河銀行従組が臨検を行ってもらいたいという申し入れをいたしました。ところが静岡労働基準監督課長の...全文を見る
○栗田委員 臨検の申請があったのにそう言って監督署が断っているということなんですよ。そこが問題なんですよ。だから、これは悪く考えれば、基準局と銀行側で何かつながっているのじゃないか、手ぬるい理由はそこにあるのじゃないか、こう思われても仕方がない実態なんですね。あなたがそういうふう...全文を見る
○栗田委員 わりあい臨検をやっているとおっしゃいますけれども、実際、さっき挙げましたように勧告があっても是正されない実態が続いていて、その中でずいぶんたくさんの人たちが違法な超勤をやっているわけですね。大問題じゃありませんか。そこのところ、もっと深く反省し、指導をしっかりしていた...全文を見る
○栗田委員 監督官庁は違いましても、母性保護という立場で厳しく側面からやっていただかなければいけないと思います。  次に、男女差別賃金の問題で伺います。  いま全国の銀行では、さまざまな形で実にわかりにくい形で男女差別の賃金があると私は思います。中にははっきり指摘できるもの、...全文を見る
○栗田委員 いまのお答えでもはっきりしておりますけれども、職能給という名を使われていようとも、男女の性による理由で昇格の仕方を差別をしている場合には、これは男女差別賃金の体系であるというふうな考え方をお持ちなのですね。
○栗田委員 私ここに表を持ってまいりました。これは静岡銀行の職能給の決め方の表でございます。はっきり男女によって昇格の仕方が違っておりまして、そして賃金が基本給プラス職能給ということになっておりますから、上級に上がれるか上がれないかで賃金がはっきりそこで差がついてまいります。 ...全文を見る
○栗田委員 いま誤解という言葉がありましたけれども、私のいまの説明ではっきりしていると思うのです。この静岡銀行の場合には、男はこのよう、女はこのように昇格すると初めに決めてあるわけです。銀行に入ってから能力がどうだとかこうだとかではなくて、男女ということで最初から決めてあるのです...全文を見る
○栗田委員 なかなか複雑ですからのみ込んでいただけないのかと思いますけれども、私のいま挙げた例はほんの一例で、これはすべての今度の女子行員の是正の中にみんな出てくるわけです。だからずいぶん少ないということでみんなが言っているわけでして、おかしいわけなんですね。いまの例も結局同じ四...全文を見る
○栗田委員 法的根拠はないけれども道義的にはやるべきである、常識的にやるべきであるというお答えだと解釈してよろしいですね。  第二に伺いますけれども、いまのようなこういう実態ですね。これをどうお考えになるかということです。是正をしてもなるべくたくさん出さないようにする。こうして...全文を見る
○栗田委員 大蔵省はどうお考えになりますか、いまの実態をお聞きになって。
○栗田委員 私はいま栗山さんという固有名詞を挙げましたけれども、これは具体例を挙げなければお話が通じないと思ったからやったことでございまして、全部の人にわたっているということです。調査をしていただいて、全員の報告というと時間がかかりますが、中間的な報告をぜひいただきたいと思います...全文を見る
○栗田委員 静岡の労働基準局、これは非常になまぬるいんですね。勧告をしておきながら、待ってくれと言われたら待ってもいいような状態。払いなさいと言わない。簡易裁判所の命令が出ていながら銀行がそういう態度をとり続けているということ、これについてしっかりとした指導をしていただきたいと思...全文を見る
○栗田委員 これは異常な事態だと思いますが、いま言いましたような人数が出ているということですね、そのことを非常にゆゆしい事態だというふうにお考えになっていますか。
○栗田委員 衛生行政の重点と考えていらっしゃるということですから、私、もう少し実態をお話ししまして、本当に重点らしく対処できるように実情をお知らせいたします。  この患者さんの一人の方ですが、桜井靖子さんという方があります。この方が「自己意見書」というのを出しておられますけれど...全文を見る
○栗田委員 内情はつかんでいないとおっしゃいますけれども、いま私が申し上げた範囲でどうお考えになりますか。
○栗田委員 すでにその前、六四年の四月、ずいぶん前ですが、機械化がされていく中で「会計機オペレーターの管理について」という通達が出ているのです。これを見ましても、オペレーターなどを使っている場合に、こういう物理的行為を続けていると、肩、腕、指の過激な部分的運動による局部的な疲れ、...全文を見る
○栗田委員 最近、労災認定をされた方のうち九名が是正の申告をしました。七名が賃金の是正をされました。つまりこれはちょっといま説明しますと、さっきの賃金体系で四号とか三号とかありましたけれども、普通四号俸なのですが、病気になったからということでほとんど三号に下げられている人が多いん...全文を見る
○栗田委員 少し誤解していらっしゃるようですが、二名は是正されておりませんが、是正された人でも二年間しかされていないということです。この点なんですが。
○栗田委員 いまおっしゃったとおりで、この協定の中には二年間というのはないのです。公傷による疾病の場合には不利益な取り扱いをしないということで、二年間というのはありませんから。にもかかわらず二年間しかしないということは問題ですね。しかもこれはよく話し合ってとおっしゃいますが、こと...全文を見る
○栗田委員 それでは終わりますが、ことしは国際婦人年ということで、こうして婦人問題の集中審議がやられました。しかし、これを機会に婦人年であろうとなかろうと、私は引き続いて婦人労働の問題、また婦人問題一般に対してもっともっと光を当てて、底辺にいる婦人たちが犠牲にならないように、不当...全文を見る
06月18日第75回国会 衆議院 文教委員会 第17号
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○栗田委員 私は、きょうは、準要保護児童、生徒の就学援助制度について伺います。  まず最初に、いわゆる生活保護世帯よりもやや所得の多い、しかし準要保護と言われている世帯の児童生徒にこういう制度を置きましたその精神は、どういうところから出てきているかということを伺います。
○栗田委員 それでは、この準要保護世帯の基準なんですけれども、この上限はどんなふうにして決めているのでしょうか。
○栗田委員 文部省はここ数年、この就学援助費などについて研修をやっていると思います。いつごろからそういう研修を始めたかということと、それからいまおしゃいました基準というのは、その研修の中で恐らく指導上出されている基準だと思いますが、そう考えてよろしいのかどうか、その辺のことを伺わ...全文を見る
○栗田委員 いまおっしゃいました基準というのも、その指導上の目安といいますか基準として出していらっしゃるものですね。
○栗田委員 私、ここに昨年行われました研修会のテキストを持っております。これを見ますと、さっきお話のありましたような基準とあわせまして、生活保護基準の約一・三倍ないし最高でも一・五倍ぐらいまでの所得というような基準も示されておりますが、これはいつごろからこういう考え方になったので...全文を見る
○栗田委員 文部省が使っておられますそのときのいわば指導のテキストですけれども、その中に書いてあるわけですね。「一般的には、生活保護基準の基準生活費の額、教育扶助基準額及び住宅扶助基準額の合計額の一・三倍程度とするのが適当である。」というふうに書かれてありまして、なぜそういうふう...全文を見る
○栗田委員 それで、なおこの指導のテキストの中身を見てまいりますと、「生活保護基準額の一・三倍程度とした場合でも、」云々とありまして、「その対象となる全部を形式的に準要保護者として認定することは適当ではない。」というふうにも書かれているわけなんです。実はここらをめぐっていまかなり...全文を見る
○栗田委員 その前年のを見ますと、同じところが「不可能である。」という言い方になっているのです。つまり、該当する世帯「全部を準要護者として認定することは不可能である。」という表現に四十八年度のテキストではなっているんですね。それが四十九年度になりますと、全部をそう「認定することは...全文を見る
○栗田委員 それで、文部省が示している基準というのが非常にあいまいなんですね。たとえば生活保護基準の一・三倍から、最高ですと一・五倍ぐらいまでの所得の家庭は一応それに当てはまるという考え方が一方にありまして、そしてそれ以外に「準要保護児童生徒の認定基準について」ということで、さっ...全文を見る
○栗田委員 つまり大まかな基準であって市町村にあとは任せる、こういうことですね。そうしますと、これは予算の範囲内で出されることになっております。いまのように大まかな基準で続々と申し出があって、確かに基準に合致していると思われる者がたくさん出てきた場合には結局どういうことになるので...全文を見る
○栗田委員 いま大体の基準を生活保護基準の一・三倍から一・五倍くらいとして考えますと、これは全児童生徒の数の何%くらいの人数になるのでしょうか。それに対しまして、いまこの就学援助費として組まれています予算は全体の何%分に当たるくらい組まれているのでしょうか。
○栗田委員 実績に対応して予算をふやしていく措置のお心づもりがあるということを伺いましたので非常に安心いたしましたけれども、ではたとえば市町村によって実施される率の非常に高いところとそうでないところもあるわけでございます。ある市町村によっては、実際に配分された予算の枠を超えている...全文を見る
○栗田委員 私が先ほどから心配して幾度も言っておりますのは、実は文部省のテキストにもこういうふうに書いてあるのですね。さっき抜かして読まなかったところがあるのですが、準要保護の基準を生活保護基準額の一・三倍程度とした場合でも、相当数の世帯(二五%)がその対象に含まれることとなるの...全文を見る
○栗田委員 過去の就学援助の実態と非常に違ったものになるというのはどういうことですか。
○栗田委員 最初なぜこれがつくられたかということを伺いましたときに、学校教育法の精神とか、それに沿ってつくられた就学奨励法の精神とか、こういうことをお述べになったと思います。教育は機会均等でなければならないし、義務教育を受ける権利を子供は持つ、親は義務を持つ、これを保障していくた...全文を見る
○栗田委員 私の言い方がちょっと誤解を受けたかもしれませんが、学校を通した受け付けの方法というものもあると思うのですけれども、最初やっていたような、教育委員会に直接父母が申請してそして受け付けるやり方ですね、制度の趣旨からいってこれも認められますね。
○栗田委員 ですから、学校を通さない限りは認めないというやり方、これはおかしいと思いますが、その辺でいかがでしょうか。
○栗田委員 私はもう少し本質的なことを伺っているのですけれども、制度の趣旨からいってそういう方法があってもよい、その方法は間違いだから認めないというやり方、考え方は制度の趣旨からいってどうかということです。さっきもお答えがありましたね。制度の趣旨からいったら教育委員会に直接申請し...全文を見る
○栗田委員 いま問題にしていますのは、なぜそういうふうになってきたかというところに一番問題があるわけです。いままで教育委員会に直接申請して何かぐあいが悪いことがあったかというとそうでないのですね。私、湯沢の例を挙げているのは、湯沢がこの制度を非常によく活用しているところだからで、...全文を見る
○栗田委員 湯沢の広報を見ますと、さっき文部省でおっしゃっていたような基準でやっているわけですね。ですから生活保護基準の一・三倍ぐらい、しかもさっき局長も言われましたような中身での適用基準ですね、これを当てはめているわけです。いままでもそうだったわけです。それが乱に流れるというこ...全文を見る
○栗田委員 つまり市町村の判断によって変わったということですね。その点はわかりました。  ところで、生活が苦しいとか貧困であるとかいう目安というのは、なかなか実際むずかしいわけです。同じ所得の家庭でございましても、親が非常にしっかりしていれば、学校に出すべきいろいろなお金類など...全文を見る
○栗田委員 予算の増額に努力するという大変いいお答えをいただいておりますから、私もほっとしております。  それでもう一つ、生活保護基準の一・三倍ぐらいという考え方から割り出されているこの所得なり収入なりの額というのが、また私どもの計算から見ますと、大変低いように思うのです。文部...全文を見る
○栗田委員 それでは、必要があれば個々の市町村でその支給の枠をそれに応じてある程度広げるということもあってよいということですね。やはりそれだけ実質的に支給されていてそれだけの費用が使われていた場合には、いろいろな形で勘案するというような弾力的な扱いも国としてはなさるということでご...全文を見る
○栗田委員 よくわかりました。実際には岡山市あたりでも七百人ぐらいが今度認定から切り捨てられたという例が出ておりまして、部分的にですけれども、そういう例が出始めているということを聞いております。  私、時間がありませんので終わりにいたしますけれども、さっきからもたびたびお答えを...全文を見る
○栗田委員 それでは終わります。
07月04日第75回国会 衆議院 文教委員会 第21号
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○栗田委員 私、先日質問しました準要保護児童の問題、いわゆる就学援助費の問題の補足的な質問をさせていただきます。  時間がありませんから、もう前置きは抜きにして中身に入りますけれども、この間伺いましたときにも、この準要保護児童生徒の家庭の認定の手続は市町村に任せてあるというふう...全文を見る
○栗田委員 父母が申請したいと思ったら、申請する権利というのは当然ございますね。
○栗田委員 先日も伺った秋田県湯沢市の例ですが、私その後調査を進めましたら、この間伺ったよりもうちょっと違った形だということがわかったんです。いままでは、父母が直接教育委員会に申請したり、学校を通して、さっきもお話あったように、ビラを見て、書類に記入して申請したり、いろいろやって...全文を見る
○栗田委員 いまのお答えで、その点ははっきりいたしました。  それで、次にですけれども、今度は準要保護家庭の認定の水準を文部省が大体大まかに決めておられたと思います。それは、この前の質問ではっきりいたしました。そして、ただ細かいところは市町村で弾力的に判断をしたらよいというお話...全文を見る
○栗田委員 これは私手に入れた資料ですが、ことしの一月三十日、「各都道府県教育委員会就学援助事務担当者殿」というあて先で、文部省の初中局め財務課就学奨励係の名前で事務連絡が出ております。これは御存じありませんか。「要保護及び準要保護児童生徒援助費補助金に係る事務処理について」御存...全文を見る
○栗田委員 割り当てとおっしゃいましたけれども、割り当てといいますと、これはどういうことなんでしょうか。私がいま申し上げた「事務処理について」というこれですか。二種類出ておりますね。
○栗田委員 その事務連絡の中身なんですけれども、どんな内容になっておりますか。
○栗田委員 それでは、全部読んでいただきますと時間がかかりますから、部分的に言っていただきますが、つまり何らかの指導があったということは事実ですね。公文書ではないまでも、指導はなさったということは事実ですね。そうですね。
○栗田委員 準要保護生徒の認定についてのこの部分はどうなっていますか。
○栗田委員 確かにそのとおりのようですが、「適当でないこと。」といいますと、これはかなりはっきりとした指導内容ですね。これに沿って各市町村ではいわば、均等割りでない世帯、所得割りの世帯については認定しないということでぐっと引き締めてきている傾向がいま出ているわけなんです。「適当で...全文を見る
○栗田委員 生活保護の対象になっている世帯より所得の多い世帯である、こういうふうにおっしゃっていますし、この前の文部省が研修会に使われたテキストでも、生活保護水準の一・三倍ぐらいというおおよその目安というのが出ていたと思います。  ところで、伺いますけれども、この均等割りという...全文を見る
○栗田委員 余り十分な調査をなさらないでこういう事務連絡をお出しになりますと、非常に問題が出てくるのです。たとえば静岡市の例ですけれども、静岡市の場合には、住民税の均等割りは標準四人世帯で七十九万三千百六十円までです。これは基礎控除、配偶者控除、扶養控除、生命保険、国民年金、国保...全文を見る
○栗田委員 文部省は非常に調査が足りないのじゃないかと思います。これは恐らく静岡市だけではないはずです。全国でいまかなり問題になっております。結局、文部省がこういう事務連絡を出したために、所得割り以下に制限をしているわけなんですけれども、均等割りに制限しているのですけれども、生活...全文を見る
○栗田委員 もう少しいまの問題に具体的にお答えいただきたいのです。いま私が挙げました静岡市の例の場合には、均等割りの世帯よりも生活保護水準の世帯の数の方が多いのです。生活保護水準の中にあっても、所得割りを払っているところがあるということなんですね。そうしますと、文部省のようなこう...全文を見る
○栗田委員 逸脱しないようにとおっしゃいますけれども、私はとにかく具体的な例を出していま申し上げているのでして、私の調査が間遠っていなければ——私はこれは正しいと思っていますが、均等割りが七十九万三千百六十円の町得、そして生活保護水準の上限が百五十一万七千七百三十円といいますと、...全文を見る
○栗田委員 幅があるからとおっしゃいますけれども、そうしますと、生活保護水準よりも本当はもう少したくさんの対象、所得の多い対象を準要保護と当然考えていらっしゃるわけでしょう。ですから、静岡市の場合には均等割りで切ってしまいましたらば生活保護の対象になる人より数か減るわけなんですか...全文を見る
○栗田委員 何かお答えがずれているのですけれども、もちろん生活保護の対象なら要保護家庭ですから、これは何もわざわざ準要保護にしなくたっていいわけです。しかし、均等割りである、所得割りの者は適当ではないと言うのですね、とにかくはっきり書いてあるのですから。いまおっしゃったとおり、「...全文を見る
○栗田委員 最初、文部省は生活保護水準の一・三倍ぐらいというめどを出しておられましたが、いまのようなお答えになりますと、要保護世帯以外には対象者はほとんどなくなってしまうのじゃないですか。だって、いまのお答えで、静岡市の例では要保護世帯を対象にした場合に、これでも指導の中身よりは...全文を見る
○栗田委員 おかしいです。さっき課長もおっしゃっていましたけれども、この就学奨励費というのは生活保護の対象になっている世帯よりも所得の多い世帯を対象にして考えているものである、こうおっしゃっていましたね。そうですね。
○栗田委員 つまり準要保護の場合にそうだということですね。だから、生活保護世帯よりも所得の多い世帯を準要保護世帯として対象に考えているということでしょう。それなのに、文部省の指導のとおりにたとえば静岡市などでやりますと、生活保護世帯だけでもその対象にならないということです。もっと...全文を見る
○栗田委員 非常にそのために対象者の幅を市町村でぐっと狭めてきているわけです。実際には、所得のある程度の水準の人たち——非常に多い人というのは少ないわけでして、大体平均して水準は決まっておりますから、いま言われたように年間百五十一万前後すれすれぐらいの方が非常に多いわけですね、標...全文を見る
○栗田委員 ですから、そうなりますと、こういうふうな指導をされますと非常に狭められるということなんです、静岡市の例のような場合は。これは静岡市ばかりではないようで、かなりあります。それは非常に市町村によって基準が違ってきていますから、中には所得割りが非常に高い水準で、あと均等割り...全文を見る
○栗田委員 それでは時間がありませんので終わりにいたしますが、大臣、こういうふうな例が非常に出ていまして、うっかりしたことをやりますと、市町村では、文部省で考えていらっしゃるのと非常に違う事態が出てくるという場合があるわけなんですね。だから基準の決め方だとか指導というのは非常に慎...全文を見る
○栗田委員 これで終わります。
08月20日第75回国会 衆議院 文教委員会 第22号
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○栗田委員 いま八月は概算要求の提出の時期でございますが、当然文部省としても文教関係のさまざまな検討をされておられると思います。この中で、私ことしの三月に、七十五国会の中で高校増設問題を質問しております。このときに、全国の高校増設の要求の高まりや、また非常に困難な現状なども、いろ...全文を見る
○栗田委員 きょうの朝刊の読売新聞を見ますと、新増設高校の建設費三分の一を国庫補助する方向に、文部省が昨日、十九日に決めたというような記事が出ております。このような記事について、この内容についてはその真相はどうでございますか。
○栗田委員 それでは重ねて伺いますけれども、しかし、全国にあれだけの状況が出て要望が高まっている中で、文部省はどういう姿勢でこの問題を扱っていらっしゃいますか。今年度、昨年度について要求していらっしゃるわけですが、来年度についても積極的にやっていっていただくことを多くの人たちが望...全文を見る
○栗田委員 高校問題対策協議会がつくられて、すでに幾度か審議をされているようでございます。この協議会の目的、趣旨などはどんなものですか。
○栗田委員 その中で、高校増設についてどのような論議がされておりますか、そのあらましを伺いたいと思います。高校不足を解消していくという立場とあわせてですね、高校増設についての論議でございます。
○栗田委員 全国都道府県の知事会などがいろいろ要望も出しておりまして、必要な高等学校の建設計画なども出しています。これが実際に建設されるかどうかというのではなくて、何校必要であるかということを、だいぶ細かい資料でも出しているようでございますが、それを見ますと、昭和五十年から五十二...全文を見る
○栗田委員 しかし知事会がこれだけの具体的な資料を出しておりますので、その具体的な資料に基づいてなるべくそれができるように努力をされるのが当然だと思いますけれども、それはいかがですか。
○栗田委員 きょうは八月二十日です。八月中に概算要求を出さなければならないわけです。まだ決定していないとおっしゃいますけれども、腹案というのは当然お持ちだと思いますし、ことし三月に伺ったときには五年間で三百三十七校というお話しでございました。これよりふえるのか減るのかといったよう...全文を見る
○栗田委員 それでは重ねて伺いますけれども、三月に私が質問しましたときに学校数についての大体の目当ては持っておいでのようでしたけれども、学級数の調査をしておいでになりませんでした。人口急増地などは標準的な学校では済まなくて、大きな学校を建てなければならない。それも一校と数えられて...全文を見る
○栗田委員 何もかも結論が出ていないようでございますけれども、それでは一校当たりの単価、これはいまどのくらいに考えておいでになりますか。
○栗田委員 決定はしなくとも、大体どのくらいと押さえていらっしゃいますか。いまの常識的な単価ですね、それを余り低く抑えられては困るという心配もあるわけですし、そういうことも含めてどのぐらいに押さえておいでになりますか。
○栗田委員 いろいろな報道などを見ましても、人口急増地では特に用地難があります。そのために用地費を含めまして一校四十億ぐらいはかかるのではないかということがしきりに報道されておりますけれども、この辺の急増地についての現状などは知事会それから教育長会からかなり聞いておると思いますが...全文を見る
○栗田委員 自治省に伺いますけれども、ことし三百億の起債枠が組まれておりますが、現在この消化状況はどのくらいになっているでしょうか。
○栗田委員 今年度の消化状況が五百四十七億ぐらい必要だということですね。
○栗田委員 そうしますと、三百億では足りないわけでございますが、これは枠外債などを活用されるということですか。
○栗田委員 東京都などの特に人口急増地では建設計画はいま非常にダウンをさせているということが報道されております。それで建設費はもちろん、用地費も非常にかかるということで、枠外債の拡大ということなどが大変大きな要望になっているわけですが、こういうことも含めまして、大臣に伺いますけれ...全文を見る
○栗田委員 次に私学助成について伺いますが、七十五国会の終盤で私学助成法が非常にどさくさの中で、余り十分な審議の時間もなく成立をいたしました。とにかく成立しております。ところで私学の危機というのはここ数年叫ばれ続けておりまして、いまますます非常に危機が深くなっているわけですけれど...全文を見る
○栗田委員 次に伺いますけれども、四十六年度から五十年度までの五カ年計画で人口急増地の小中学校の用地費の補助がいままで事業としてされておりました。いまの計画のままですと、ことしでこれが切れることになるわけです。しかし実際にはまだまだ小中学校も非常に学校不足です、急増地の場合は。用...全文を見る
○栗田委員 この方向としては、どんな方向で検討しておいでになりますか。
○栗田委員 それでは次の問題を伺います。  育児休業法が成立いたしまして、来年四月一日から実施されるということになっております。そこで、育児休業法の法文の中にも書かれておりますように「業務の円滑な実施に支障がないと認めるときを除き、第四条第一項の規定により定められた当該育児休業...全文を見る
○栗田委員 代替要員の場合、教員ですと有資格者であることが必要になってくるわけです。潜在的にどのくらい代替要員としてプールがあるかということですね。そういうことなどが問題になってまいりますが、いま調査中でいらっしゃるというものですから、五十一年度一体何人くらい希望するかということ...全文を見る
○栗田委員 どれだけが希望されるかというのは、初めてのことですから、つかめない問題ですけれども、代替要員がないために休暇を取りたくても取れないという人が出てくることのないように、実際にはその結果として何人休業したかということが出ても、それは希望者全部が消化されてなかったということ...全文を見る
○栗田委員 もう一つ伺いますが、いままでの産休の代替要員は、全国で何人ぐらいがおられましたか。
○栗田委員 いままでですと、短い期間ですから、一人の代替教員の方が一年間に何回か仕事をされるということになるわけですが、一年続くとなると非常に大幅にふやさなければならない、これはなかなか困難な仕事だと思いますので、これの確保については極力進めていっていただくことを重ねてお願いいた...全文を見る
○栗田委員 それでは時間が参りましたから私の質問を終わりますけれども、国民の大きな要望に沿って文教行政が進められるようにできる限り最大の努力をしていただきたい。とかく文教予算というのは削られがちですけれども、文部省としては強い姿勢でここのところを要求していっていただきたいというこ...全文を見る
11月06日第76回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第4号
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○栗田委員 去年の七夕災害で静岡県は大変大きな被害を受けておりますけれども、またことし十月七日、八日の豪雨で被害を受けております。  去年は、あの七夕災害は激甚災に指定されたような大災害でして、死者四十三名初め全半壊の家が二千七百六十五戸、床上、床下浸水で七万五千戸以上という大...全文を見る
○栗田委員 建設省の土木研究所が五十年三月に去年の七夕災害を調査した結果の報告書を出しております。この中で、巴川の改修の問題についていろいろ研究をして触れておりますけれども、こういうことを言っているわけですね。去年大水害を受けました麻機地域は低地なんですけれども、この麻機低地がな...全文を見る
○栗田委員 先ほど激特という新しい制度、激甚災害対策特別緊急整備事業ですか、これをいま予定していて概算要求などもしておられるということをおっしゃいましたけれども、静岡県下ではどのようなところにこの要求をされておりますか。これは河川改修ばかりでなくて、砂防、地すべり、その他述べてい...全文を見る
○栗田委員 河川改修についてのこの制度の適用基準というのはどんなふうになっているのでしょうか。
○栗田委員 そうしますと、いまの基準に合致したものは全部当てはめて適用していくということですか。それとも、合致したものの中から選択をしていくということになるんでしょうか、もし適用される場合ですが。
○栗田委員 浜松市が今度八千六百八戸の浸水の被害を受けております。浜松の場合、一市町村の中に何本もの川があって、複合的にこの水害を起こしているのですけれども、こういう場合には適用されるのでしょうか。
○栗田委員 浜松市の今度の水害ですが、市街部に非常にあって、デパートの地下などにも水が入りましてかなりひどい水害でございました。商品などの被害が多かったようです。この浜松の水害の原因は一体どこにあるとお考えでしょうか。それから、これを改善するためにどんなふうにしていこうというふう...全文を見る
○栗田委員 佐鳴湖水系の治水問題では大きな運動が起こっておりまして切実な要望になっております。これを初めとして馬込川、芳川、それから準用河川の新川の改修、それから領家都市下水道の整備、急傾斜地の崩壊対策事業の整備の問題だとか、その他要望が出ておりますが、こういうものについて、今回...全文を見る
○栗田委員 いま二十七年から進めているというお話でしたけれども、しかし工事がやられていながらも相変わらず去年、ことしと被害が出ているというのが実情です。この陳情書を見ましても、太田川の全面改修をするのには百六十億円の巨額を要するということになっております。そうして、現在のような事...全文を見る
○栗田委員 この太田川なんですけれども、現在二級河川になっておりますが、さっき言いましたように、三市二郡にまたがっている県下最大の二級河川です。それで、流域五万余ヘクタール、非常に重要な都市の中を流れておりまして、しかもいま言いましたように、たびたび災害を起こしていて、改修の必要...全文を見る
○栗田委員 一級河川の場合、国が直轄ですから国の大きな規模の予算の中で改修ができると思うのですけれども、さっき言いましたように、中小河川に主に予算を今度努力して配分しているとはいえ、二級ですと、さっきのような県知事の話のような内容になるわけですね。そういうことからの要望でございま...全文を見る
○栗田委員 二年にわたって起きております被害の大きさから見ても、いまの予算の増額の仕方ではとても足りないように思います。その点では政府としても住民の被害の大きさを考えて大いに努力をしていただきたい、改めて要望いたします。  それでは、次の問題に移りますけれども、今度の災害を見て...全文を見る
○栗田委員 ところが、実際そうなっていないからこういう被害が出ているという問題なんですね。ですから、圃場整備をするならば下流にもっと早く予算をつけて改修をしなければこういうことになるという実態だということをお話ししているわけです。そうあるべきだということを言われながら実際そうなっ...全文を見る
○栗田委員 次に、榛原郡相良町の問題ですが、今度の豪雨で五億円の被害を出しております。町の総収入が五億ぐらいですから大変な被害になるわけですけれども、ここの被害の一番大きな原因が、萩間川という川の上流にゴルフ場がつくられて、相良カントリークラブというゴルフ場ができたのです。ところ...全文を見る
○栗田委員 下田市も災害を受けております。ここで、いろいろな災害救助のために出動した人たちの費用などがいま問題になっておりますけれども、消防団の出動費が一人千円しか支払われていなくて、一回夜を徹して救助をしても非常に少ないということが問題になっております。調べましたところ、磐田市...全文を見る
○栗田委員 地方の財政が非常に緊迫しているために、交付税の額全額が支給されていないで、こういうところでしわ寄せが来ていると思うわけですけれども、これは災害の場合にもっとその他いろいろな十分な予算がかけられていればこういうことはないし、抜本的に言えば、災害が起こらないような予算措置...全文を見る
○栗田委員 何年もかかるようでは困る状態ですね。  それから、町から出されている陳情書を見ましても、菊川の改修予算の中で処理するようになっているけれども、これでは菊川そのものの改修も必要なので、なかなか間に合わない。これは別に枠をとっていただいて、しかもぜひとも予算を早くつけて...全文を見る
○栗田委員 それでは終わります。
12月10日第76回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○栗田委員 いま法制審議会で民法の改正問題が論議されておりまして、それが民間でも大きな関心を呼んでいろいろ論議になっております。また、ことしは国際婦人年であったということで、例年になく婦人問題がよく取り上げられていたと思います。婦人年はもうあと一カ月足らずで終わりますけれども、婦...全文を見る
○栗田委員 では、まず国籍法とか戸籍法などで夫と妻の取り扱いが異なっているというものがかなりございます。たとえば国際結婚の場合の国籍法、それから国際私法に関連する法例などを見てみますと、これは大変男性中心になっているように思われるのです。  たとえば国籍法の二条を見ますと、出生...全文を見る
○栗田委員 最初の国籍法二条の出生による日本国籍取得の問題なんですが、二重国籍を避けるためというふうにおっしゃいましたけれども、父または母のどちらか一方ということに選べるようにしましたら二重国籍にはならないのじゃないかと思いますが、その点はいかがでしょう。
○栗田委員 私がいま日本国籍取得の要件と言いましたのでそうおっしゃったと思います。ちょっと言い方がいけなかったのですけれども、それならば国際結婚をして、まあ片方が日本人であった場合に、その両性、男女、夫婦が相談をしまして、生まれた子供はどちらの出生国の国籍にするかということをお互...全文を見る
○栗田委員 それでは、先ほど検討しているところがあるというふうにおっしゃいましたけれども、それはどんなふうに検討していらっしゃるのですか。
○栗田委員 いまの点はわかりました。  それで次に戸籍法なんですが、この戸籍法の五十二条で出生届について決められているものがあります。これも父と母との取り扱いを別にしている一つの例だと思いますけれども、これを見ますと、出生の届け出は「嫡出子出生の届出は、父がこれをし、」というふ...全文を見る
○栗田委員 私もそういう面もあるかと思ってその続きも調べたわけなんですけれども、非嫡出子の場合には母となっておりますね。そうなりますと、いまのような論拠でいきますとやはりおかしいのではないか。非嫡出であろうと嫡出であろうと、出生十四日目といえば肉体的にもその母親というのが動きにく...全文を見る
○栗田委員 義務であるからというふうにおっしゃるのですけれども、理念的にやはり父親中心に考えている。この責任者は父母であり、責任があるからには義務もあるという、こういうことに本当はなるはずで、また権利としても対等であるということになれば義務も同じように持つという考え方の方が実際に...全文を見る
○栗田委員 大臣がこのようにおっしゃっておられますし、ぜひともまた御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○栗田委員 それでは次の問題に移らせていただきます。  いま協議離婚の制度がございまして、実際には離婚をする場合に、日本の例でも裁判離婚、調停離婚、審判離婚などよりは協議離婚の数が圧倒的に多いというふうに聞いております。実際に協議離婚というのは、夫婦でお互いに協議し合って、それ...全文を見る
○栗田委員 私の調査でもこれはかなりあるわけです。いまおっしゃいました二十七年の不受理の申し立ての制度化以来、四十四年まで出されました不受理の申し出総数が一万三千三百二十五件というふうに聞いております。ところが、このうちで妻から出されたものが一万四百五十四件、七八%ですから、圧倒...全文を見る
○栗田委員 確かにむずかしい問題があるわけですが、いまおっしゃった後の方のやり方ですね。それを、やはり受理までに一定期間を置いて、とにかく通知を出すということをしますなら、通知を隠されたとか手に渡らなかったという場合があったとしても、それでもかなり救われる部分があるのではないかと...全文を見る
○栗田委員 それからあわせまして、協議離婚などをする場合に、権利を知らずに離婚をするという例がずいぶん多いと思います。たとえば慰謝料の請求権はありますし、それからまた子供の養育費は、たとえ母親が親権者になろうとも父も出さなければならない義務は持っているわけですし、その他遺産の分与...全文を見る
○栗田委員 先ほどの通知の問題とも関連してこのことを私は伺ったのですけれども、一般的に聞いている場合にはなかなか自分のものとして、権利として考えられなくとも、いざその場になれば非常にみんな自分の問題として取り上げてくるわけです。だから、ふだん一般的なPRももちろん必要なんですけれ...全文を見る
○栗田委員 大臣、いまお聞きくださいまして、協議離婚の問題一つでもずいぶん深刻な問題もあるとお思いくださったと思いますが、ぜひともこういう点でできるだけ問題がなく両性が権利を保障されますように御検討いただきたいと思いますが、いかがですか。
○栗田委員 それでは次に、婚姻中に形成された財産処分の問題で伺いたいと思います。  婚姻中に財産が形成されました場合には、たとえ一方の名義になっていても妻の潜在的な財産権というものはあると思うのですね。寄与分の問題などとも関係して、それがどのくらいであるかということはかなり問題...全文を見る
○栗田委員 ところが、法的には何の規定もありませんね。どうなんでしょうか。この処分を勝手にやらせないための措置ですね、法的にありますか。
○栗田委員 仮処分の問題は離婚を前提とした場合にはできますが、婚姻を継続する意思があって、しかもそのときに一方的に財産を処分された場合には仮処分でできますか。
○栗田委員 実際その必要性はあると思うのです。離婚を前提にしたとき初めて財産が問題になるわけではなくて、健全な夫婦の場合にはこんなことは余り問題になりませんけれども、夫がばくちにこってお金を使い果たして次々に財産をすり減らして売ってしまったというようなこともあるわけで、それが必ず...全文を見る
○栗田委員 たとえば三分の一ぐらいになりますと、一般的な庶民の財産とすると家屋などがあるわけですけれども、一千万ぐらいの家屋はざらにありますから、三百万ぐらいのものは出さなければならないわけです。ところが、離婚を前提にする場合であっても、妻の方がそれだけの現金を持っていないという...全文を見る
○栗田委員 いまの点では裁判所の判断というのもかなりかかわってくる問題だと思いますけれども、あくまでも、そういった事例でお金がないとかその他の問題で権利がむざむざと失われるようなことのないように大いに検討して努力をしていただきたいと思います。  それで次に、世帯主の問題について...全文を見る
○栗田委員 最近は女性もずいぶん働くようになりまして、いま雇用労働者の三割以上が女性ですし、既婚者もその中で六割以上、非常に多くなっております。それで実際には家計を維持していく場合に婦人の果たしておる役割りも非常に大きいし、中には夫より所得の多い人もかなりあるのですね。そういう場...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、それは夫と妻、家族の相談の中でだれを世帯主にするかということを合意で決めて届け出ればそれでよいというわけでしょうか。
○栗田委員 ところが、実際には女性が世帯主になっているのは非常に少ないですね。それは確かに、家計の中心になっているのが男性である場合がまだ多いわけですから、そういう意味でもそうなのですけれども、夫婦で、奥さんの方が圧倒的に所得も——私も別に所得だけて決めるべきだとも思いませんが、...全文を見る
○栗田委員 私も、家族とか世帯というのを考えた場合に、必ずしもそんな所得だけで決められるものでもなく、また、家族の中での考え方というのもあるわけですから、そこのところを無理にはっきりした基準を所得などで決めるべきだというふうには思っておりません。ただ、昭和二十六年に厚生省の保険局...全文を見る
○栗田委員 これにかなり準拠して、実際には市町村でいろいろな登録をしたり何かしますときにやっている例が多いですね。ですから、圧倒的に男性が世帯主になっているというのも、所得の関係やいろいろありますけれども、これに準拠しているというのが非常に多いのです。だから、最後にみんないなくな...全文を見る
○栗田委員 大臣はそういう点で大変御理解のあるはっきりした御答弁をしてくださいますので、大変うれしく思います。ただ、理念的に女性の地位を認めていないという問題もこれは重大なんですが、実際上の不利益というのがこのことから非常に出てきております。これはまた、世帯主というのがこういう形...全文を見る
○栗田委員 いま私、ざっと挙げましただけでもこのようにいろいろ問題がございます。これはまたずっと調べていきますとまだたくさん方々にあると思うわけです。引き続いて実質的な男女の平等を確立していくための法制上、行政上のいろいろな改善というのをぜひともお願いしたいと思います。  先ほ...全文を見る
○栗田委員 ちょっと一言言わせてください。  社会党の佐々木先生の例をお出しくださいました。社会党の佐々木先生どうお考えか知りませんが、共産党の私は男性、女性がともに力を合わせて家庭も築き、本当の平等の権利をつくっていかなければというふうに思っておりますから、そういう立場で一貫...全文を見る