栗田翠

くりたみどり



当選回数回

栗田翠の1976年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月13日第77回国会 衆議院 文教委員会 第1号
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○栗田委員 大臣に伺いますが、大臣は、今度の主任の制度化の目的としまして、学校の管理、運営の二本の柱の調和をとって、管理面だけが強調される中で起こるきしみをなくすものであるということを言っておられました。それから、きょうの所信表明を伺いましても、「調和のとれた学校運営の実現を目標...全文を見る
○栗田委員 いま問題になっておりました鹿児島では、まさに話を聞かない人が出ているのです。それは先生方ではなく地教委なんです。先生たちが話をしようと思ったら逃げ回っているという事態がいま出ております。交渉を受けないで、たとえばこれは鹿児島の南薩地区、ここは七つの町があります。当然七...全文を見る
○栗田委員 調査をなさる上で非常に大変な事態がありますので、留意をして調べていただきたいと思うことがございます。  それは例の山中教育長、大変問題の多い方のようで、私どものところにもいろいろな評判がこの遠い東京まで聞こえてまいりまして、この山中教育長がやっていらっしゃることとい...全文を見る
○栗田委員 初中局長は、何かそういう事情のもとではそういうこともあるいはあっても必ずしも間違いではない、事態の評価は差し控えたいとおっしゃっておりますが、私がいま言ったような事実でありましたら、大臣はどうお思いになりますか。
○栗田委員 私はその話を聞きまして、戦争中の教育のことを思い出しました。方々で次々に日本軍隊が玉砕をしまして、日本は負けるんじゃないかななんという話がちらちらと出そうな事態だったとき、学校では神風が吹くから絶対に日本は負けないという教育をいたしました。いま思えば、神風なんというこ...全文を見る
○栗田委員 こういうわけでして、実にいろいろな問題があると思われます。山中教育長はかつて文部省の課長をしておられた方、いわば通俗的な言葉で言えば天下り教育長でございますが、そこがいち早く主任の制度化を実施したところ、こんな形で問題が出てきている。大臣はそういうふうにしないつもりだ...全文を見る
○栗田委員 次に、新管理読本のことで伺います。  これは、この前総括質問が行われましたときに、山原議員が質問をしていることに関連してでございますが、この新管理読本の中に、たとえば主任は上司であり、職務命令が出せるといった種類のことが書かれております。これは大臣のお考えでないと、...全文を見る
○栗田委員 以前出されたものであって、今後は文部省の方針に従うとおっしゃいますと、そうしますと、これが使われると文部省の方針でなくなる、そういう部分が出てくるわけですが、使わないということでございますか。
○栗田委員 この本を私も一カ所だけ例を出しましたが、かなり各個所に実はずうっと問題になるところがあります。それを一々やっていますといま時間がありませんから申し上げませんけれども、じゃ大臣としては、少なくとも文部省の意向と違うところについてはコメントをつけて使われるということなんで...全文を見る
○栗田委員 もう一つ伺いますが、この新管理読本にはしがきがございます。このはしがきは、当時の文部省地方課法令研究会代表別府さんが書かれております。その当時文部省初中局の地方課長でいらして、現在は財務課長でいらっしゃいますか、この方が書いていらっしゃいます。  ここにこういう文章...全文を見る
○栗田委員 それでは、時間がありませんから私の質問は終わりますけれども、大臣が調和のとれた学校運営を理想にされて主任制度化をされたにもかかわらず、実態はむしろきしみが大きくなってきていて、学テ、勤評の当時のような大変な騒ぎさえも鹿児島では起こっていて、そこでは上から下へという管理...全文を見る
02月28日第77回国会 衆議院 予算委員会 第19号
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○栗田委員 私は、主任の手当と人事院勧告との関連について質問いたします。  まず最初に、人事院に伺いますけれども、人事院は勧告に当たりまして主任手当という制度を新設されるおつもりでしょうか。
○栗田委員 三月一日からの実施ということを文部省は言っておられまして、勧告も少なくとも三月半ぱには出さなければならないと思うのですけれども、主任手当という制度になるかどうかまだ決まっていないということでございますが、文部大臣に伺いますけれども、大臣は主任を制度化するということを省...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、主任という職に対して出るということでしょうか。
○栗田委員 特殊勤務手当というものがいまありまして、一般の先生のお仕事にプラス何かされた場合、困難が伴ったり危険が伴ったりする場合に、御苦労であるからということで出る手当がありますが、そんな性質だと考えてよろしいのですか。
○栗田委員 人事院に伺いますが、いま省令に明記されている主任には全部手当が出るのでしょうか。
○栗田委員 ちょっとお願いしておきますが、持ち時間が大変少のうございますので、伺ったことを簡潔にお答えいただきますようにお願いいたします。  それでは、いまのお答えですと、省令に明記されたもの、その他拡大していくということはいまちょっと別にしても、明記されたものでも全部手当がつ...全文を見る
○栗田委員 いま小学校二つ、中学校三つとおっしゃいましたが、そうしますと主事はどうなるのでしょうか。
○栗田委員 先ほど大臣は、手当の性格ということでお答えくださいましたが、いま進路指導主事などが入っておりませんけれども、進路指導主事も今度の改正によりまして、やはり他の主任と同じような内容が含まれておりますね、指導、助言、それから連絡調整。それなのになぜ進路指導主事など抜けている...全文を見る
○栗田委員 中学校にも進路指導主事ございますね。それをお入れになりませんでしたが、入っていますか。
○栗田委員 私は大変不思議に思いますが、管理職手当であれば話もわかりますけれども、先ほどのような内容ですと、進路指導主事も主任と同じような中身であり、仕事の中身がそうであり、しかも忙しさからいいますと、中学三年の進路指導主事など大変な忙しさですね。これは教務主任とどちらが大変かと...全文を見る
○栗田委員 中学の進路指導主事は全校どこにもございますね。しかも重要性から言ったら、それは大学進学も大変ですが、中学から高校進学、就職も実に重要だと思いますし、実際に中学校の進路指導主事はずいぶんいま、それこそ学年末ともなれば大変な仕事を負っていらっしゃいますが、それで重要でない...全文を見る
○栗田委員 それでは次に伺いますけれども、すでに省令の中にあるものでも手当が出ないものもあるということがいまわかってまいりましたが、それでは大臣、いま主任の枠も拡大していきたいということもしばしば発言しておられますけれども、県教委や地教委が自分たちで独自に主任をつくった場合、こう...全文を見る
○栗田委員 行く行くは考えていかなければというお話でございます。  私は、先日鹿児島に行きまして調査をしました。鹿児島は、省令で決められた主任以外に教科主任などを独自に置いておりますけれども、こういうふうになってきますと、たとえば鹿児島の平均規模以上の中学校で教職員が二十人ぐら...全文を見る
○栗田委員 いま主任の制度化ということを一般に考えましたときに、みんな省令化された主任には手当がつくように思っている方が多いのですが、いまのお話を伺いましても、つかない場合もあるし、また主任同士に手当に差がつく可能性もあるし、また拡大された場合、地教委などが単独につくりましたもの...全文を見る
○栗田委員 いま二・五%の枠内であるかどうかわかりませんが、そういう枠内でやられるとしますと、全教員に平均して給与改善をやっても、平均の改善額は三千三百円です。ましてこれを四つの柱に分けて、主任手当だとか、それよりももっと順位の高い、すぐれた、経験豊かな先生の一等級渡りということ...全文を見る
○栗田委員 はい。人確法の精神に沿って考えてみましても、こういう状態の中では全教員の給与改善ということをまず第一にやっていくべきだと私は思いますし、少なくとも三月度の分ですね、これは実際には実施されるところが四県と言われました。しかもこれは準則が改正されたところが四県で、鹿児島な...全文を見る
○栗田委員 終わります。
03月05日第77回国会 衆議院 文教委員会 第3号
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○栗田委員 きょう私は、高校増設問題について主に伺おうと思いますが、その前にひとつ大臣に伺っておきたいことがあります。  いま、ロッキード疑獄をめぐりまして国民に大きな波紋を投げかけております。税金の申告期になって、税金の申告をするのもいやになったとか、そういった意味でのさまざ...全文を見る
○栗田委員 大臣は真相究明をしていかなければならないとおっしゃいます。実際にこれが正しく解決されるかどうかということが、最もよい教育的な効果をあらわす、もしこれがいいかげんになりましたら、ああいうふうにやれば成功するんだなということにもなりかねないわけでございます。  ところで...全文を見る
○栗田委員 それでは、文部大臣はこの問題について真相究明の必要ありとおっしゃるけれども、閣僚の一人として特に何もおっしゃる必要はない、そう考えていらっしゃるわけですか。
○栗田委員 私が申し上げているのは、やはり支持なさる以上、それは行動であらわしていただかなければいけないし、総理のおっしゃることを支持するだけでなくて、文部大臣としてやはり真相究明のための積極的な努力をなさるべきで、こういう疑惑を晴らすためには努力をなさらなければいけないと思いま...全文を見る
○栗田委員 それでは次の問題に移ります。  高校増設の問題ですけれども、文部大臣は先日の所信表明の中で「今後の高等学校生徒の増加に対処するため、緊急対策として、新たに公私立高等学校建物の新増設費に対する国の補助を行い、」云々、こうおっしゃっております。今度の高校新増設に充てる国...全文を見る
○栗田委員 国庫が負担しますものと、それからその他、いままで地方債などが組まれておりますが、それを入れますとどういうふうになりますか。
○栗田委員 そうしますと、今度この五百四十二億が高校新増設に充てる国の財政措置の額だと考えてよろしいですか。
○栗田委員 交付税は大体どのくらいそのために充てられることになるでしょうか。
○栗田委員 四十九年、それから五十年の新増設費の国の実績はどのくらいになっていますか。いまおっしゃいました地方債、それから交付税の実際に使われたものなどだと思いますが、合計して四十九年、五十年、それぞれどうなっているでしょうか。
○栗田委員 この交付税が全部建設に使われたわけではないと思いますが、高校建設に使われたのはどのくらいになるでしょうか。
○栗田委員 決算がされている部分についておわかりになるのではないでしょうか。
○栗田委員 そうしますと、昨年、一昨年の実績から考えてみまして、たとえば五十年度は起債だけで五百四十六億になるわけです。それに交付税の使われた分、八百六十七億を入れますと、千四百億くらい使われていることになるでしょうか。そうしますと、ことしは国庫補助と起債五百四十二億、よほど交付...全文を見る
○栗田委員 高校の増設の実績ですけれども、四十九年、五十年、それぞれどのくらい建てられていますか。
○栗田委員 五十一年度の計画は、何校でしょうか。
○栗田委員 前年より十二校も余分に建てなければならない。これは文部省の計画だけですが、そういうことになっているわけです。  ところで、先ほどから五十一年は上回るとおっしゃるのですけれども、交付税の積算の基礎というのはそんなに変わらないはずですが、それで起債、国庫補助を合計して五...全文を見る
○栗田委員 それでは次に伺いますけれども、いままで文部省は補助をつけることについて、義務教育でないのに補助をつけることは財政制度を非常に乱すとか、いろいろおっしゃっておりましたし、起債、交付税で賄うのが原則であるというふうにお考えになっていらっしゃったわけです。今度補助金をつけら...全文を見る
○栗田委員 大蔵省に伺いますが、文部省はいままで二年間、今度三度目になるのですが、この補助をずっと要求してこられましたが、それを大蔵省は削ってきたわけです。今度大蔵省がこれを認められたのはどういう立場に立ってですか。
○栗田委員 そうしますと、先ほどから緊急性ということを大臣もおっしゃっております。大蔵省も急増問題の重要性を認識したというふうにおっしゃいました。いままでだって高校生はずいぶん急増しまして、大分大きな問題になっていたんですね。特にここで踏み切られたということですけれども、それは非...全文を見る
○栗田委員 重ねて大蔵省に伺いますが、いままでは補助をつけないでも賄えるだろう、起債と交付税でできるだろうと思ったけれども、今度は賄えなくなってきたからとおっしゃいますが、補助をつけないでは賄えない実態が私もあると思います。それをどんなふうに把握して、どこを補っていこうとしていら...全文を見る
○栗田委員 大臣はその辺はどんなふうに認識していらっしゃいますか。
○栗田委員 これは五ヵ年の期限がつけられておりますけれども、それでは、さしあたりといま大臣もおっしゃいましたが、五ヵ年たって同じ状態であるか、もっとひどい状態であるかというふうになった場合、これは延長されるおつもりですか、どうなさいますか。
○栗田委員 それでは次の質問をいたしますが、今度の国庫補助で、公立の場合、千五十二クラス分と寄宿舎二つですか、こういうふうになっております。千五十二クラスというと、かなり細かい数で、二なんという半端まで出ているのですけれども、この算定の基礎はどんなふうになっているのでしょうか。
○栗田委員 そうしますと、進学率とあき定員の活用とあと自助努力を勘案された、大体三つの要件を勘案されたようなお話ですね。  それではもう少し詳しく伺いますが、たとえば進学率の勘案とおっしゃいますと、どんなふうに勘案されたんでしょうか。
○栗田委員 そうしますと、五十年度の全国平均を基準にして、その下回るものは平均まで達するところまで補助をして、上回るものはそれを下回らない、現状を下回らないようにするというわけですね。私、これはなかなか問題があると思うのです。たとえば全国平均を上回っているところといいますと、大体...全文を見る
○栗田委員 いま学区制の再検討ということをおっしゃいまして、これは大変なことだと思うのですけれども、いまの現状ですと、大体中学区制をとっておるところがほとんどですね。余り遠距離まで通学できないのも実情ですから、実際には都市部が過密で、それから離れたところが過疎でも、その過密の地域...全文を見る
○栗田委員 これは大きな問題だと思いますが、そうしますと、いわゆる大学区制というのでしょうか、全県一学区のように学区制をかなり広く取り外して、かなり遠くでも子供たちが行けるように、また通い切れなければ、寄宿舎に入れてでも過疎のあいているところへも子供が学校に入れるようにという、こ...全文を見る
○栗田委員 多少御意見が違うんですね。私、具体的に寄宿舎が二つついていたことをかなり気にもしておりました。寄宿舎を建てよという要求は、父母や教育界の中からはそうないのですね。そうではなくて、いま必要な高校を必要なところに増設せよというのが、これがいまの大きな要求だったわけです。と...全文を見る
○栗田委員 現実に、いまでさえも片道二時間とか二時間半通っている生徒たちがおります。高校不足のためにそういう状態になっていて、まあ越境入学ですか、実際にはそういうようなことをやっているわけですけれども、そこから出てきている問題というのは、やはり勉強する時間がない、クラブ活動もでき...全文を見る
○栗田委員 問題ですね、これも。なぜかといいますと、先ほどから特に過密地域での生徒急増ということを大臣もおっしゃっていましたけれども、こういうところに非常にこれに該当するものが出てくるわけですね。ですから、いわば足切りとでもいうのですか、その上回るところを切って補助額から引かれて...全文を見る
○栗田委員 その点もまた後で再び質問させていただきます。  第二の要件でございますが、あき定員の活用というふうにおっしゃいましたけれども、あき定員というのはこれは何ですか。それをどんなふうにして出していらっしゃるのか、具体的にお教えください。
○栗田委員 私立と公立が違う割合で算定されているようですが、私、後でまだ伺いますが、そうしますと、それぞれそのあき定員の何割ずつになっているのですか。
○栗田委員 私まだよくわかりませんけれども、先ほどおっしゃった全日制公立が五万八千五百三十四人、それから私立が十六万幾ら、これは全校生徒のあき定員ですね。この中で三年生というのは何人になるのでしょうか。
○栗田委員 カウントしているとおっしゃるのですが、そうしますと、これはその補助対象額で必要な教室数がありますね。そこからその生徒数を教室数に数え直して引くとか、そんなふうにしていらっしゃるわけですか。
○栗田委員 そのあき定員なんですけれども、三年を対象にされたということをもう一度ちょっと説明してください。なぜ三年を対象にされたのでしょう。
○栗田委員 それは私どうもおかしいと思うのですけれども、私も実は調査をいたしまして、文部省がどんな調査をされたか調べたのです。そうしますと、各県のそれぞれの学校の三年生で、定員オーバーしている学校もありますし、それから欠員のある学校もありますが、プラス・マイナスずっと出して、それ...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、さっきおっしゃったように、あいた施設を活用できるだろうというお考えなんですけれども、たとえばいま三年生になると、一年に入学したときより確かに欠員が出るのです。一年のときに定員いっぱいであっても、三年間たちますといろいろな理由で減っておりますね。大体どんな...全文を見る
○栗田委員 結局そうなんですね。転校したり進級できなかったり、それから中には不幸にして休学とか亡くなった生徒さんも出るとかいうことで減るわけですね。しかし一年生に入るときには定員いっぱい入っているという場合もかなりあるわけです。そうして減ったものを全部合計してあいたところが使える...全文を見る
○栗田委員 そのために八割と五割ですか、そうおっしゃるのだと思いますけれども三年があいているから活用するまではわかりませんが、それでは公立が歩どまり八割は活用できる、私立が五割は活用できるというのはどういう根拠から出てきた数ですか。
○栗田委員 その点でも非常に現実性がないと私思うのです。私、調査しましたけれども、たとえば東京都の私立の場合、いまあきを持っているところは二百三十校中百九校でして、百九校の定員が四万五千二百四十二人、実員が三万六千三百四十一人、あき定員は八千九百一人になります。これは三年だけでな...全文を見る
○栗田委員 それでは伺いますが、いまあき定員の活用ということを非常に考えていらっしゃるようですが、定員オーバーのところがあるのですね。大変なすし詰め学級がありますが、こういうところの対策はどうしていらっしゃいますか。大臣、定員オーバーの対策です。あき定員以上に教育的に見ますと問題...全文を見る
○栗田委員 文部省は、五十四年ごろになりますと、一クラスの定員、生徒数をふやす計画だという話を聞いておりますが、そういう御計画ありますか。
○栗田委員 時事通信の「地方行政」を見ますと、  「高校補助」「問題は六項目の条件」という中に、最後のところに「少なくとも五十四年度から計画的に一学級当たりの生徒数をふやす」これが条件の一つに挙げられています、これは別に文部省の文書ではないわけですけれどもね。そうしますと、これ...全文を見る
○栗田委員 大変微妙な発言をされていますが、中身は重要だと思います。将来そういうことが出たときにまた考えるとおっしゃっていますね。全く考えに入れていらっしゃらないわけではないのですが、そうしますと、将来そうなったとき予算上配慮するというのは、ではたとえば一クラス五十人なら五十人に...全文を見る
○栗田委員 これは可能性としてあるということですね。大変な御発言だと思いますが、大臣、いま小、中学校でも四十五人、大変多いということで問題になっています。まして高校生四十五人というのは大変多いのですね。これは文部省が法律でちゃんと決めている学級定数ですが、生徒数が急増してどうしよ...全文を見る
○栗田委員 可能性があるようなお話をさっきされて、当然そういう考えで臨んでいくとおっしゃいますが、大臣、ここではっきりおっしゃってください。学級定数を守るために、大臣としてできる限りの、最大の努力をしていただかなければならないのです。そのために、予算が足りなければ予算をつけて必要...全文を見る
○栗田委員 これは大変ですね。いまのお答え一つ一つ大変なものですから、時間が足りないのですけれども。  それでもう一つ伺いますが、さっきの三つ目の条件ですね、地方の自助努力ということをおっしゃいましたが、自助努力というのは何でしょうか。
○栗田委員 つまり授業料を値上げさせていく、まあ三千二百円で考えていらっしゃらないということですが、いまの自治省などの基準は千二百円ですね。それを下回る県はありますけれども、こういう千二百円のラインではかなり今度計算の中に入れていらっしゃるわけですね。
○栗田委員 つまり今度の補助金配分の積算の基礎に、積算の算定の中に、千二百円のラインを引いて組み込んでいらっしゃるということですね。つまりそれより安いところは、その分を引いていらっしゃるわけですか。そういうことですね。
○栗田委員 これも大変なことですね。いま自治体では続々と授業料値上げを決めております。実際自治体の財政が大変だからということもありますが、補助金がつかないからということで、いまずっと言われているわけですね。文部省がそういうふうにしていらっしゃるということを伺いますと、これは補助金...全文を見る
○栗田委員 もう少し詳しく伺いたいのですが、それではどういう結果が出たらどういうことになるのでしょうか。
○栗田委員 とにかく大変な財政誘導ですね。大問題だと思います。大臣、こういうことで誘導しているのじゃないとおっしゃっても、これはやはり補助金が必要ですから、自治体はそのために授業料を上げなければならなくなるのですね。父母の要求としては上げないでほしい。これが県が独自に決めていくの...全文を見る
○栗田委員 これは実に問題が多いですが、時間がなくなってしまいました。  それで結論的に伺いますが、こういうふうにして、いま三つの条件でいろいろとやっていらっしゃいましたが、そうなりますと、この四十二億、配分されるところは大変少なくなると思います。私の計算ですと、二十県そこそこ...全文を見る
○栗田委員 確かに県名はおっしゃれないかもしれませんが、全体に行き渡らないとおっしゃるのですか。県数としてはどのくらいになりますか。
○栗田委員 大臣、いま実にたくさんの問題が出まして、ただ最後にこれを貫いて言えることは、その補助額が非常に少なくて、必要が非常に多くて、その必要に対して少ない補助額を合わせるために、いろいろな基準を決めて切り捨てているけれども、実際にいま高校増設で要求されていて、また大臣が所信で...全文を見る
○栗田委員 そのために教育的に見て大変大きな問題が出ますが、大臣、これはやはり改善していかなければならないと思うのですね。こんな状態でいたら、とてもだめだと思いますが、大臣、いまこのままでお願いしているとおっしゃいますけれども、抱えているさまざまな問題について、そこから出てくるい...全文を見る
○栗田委員 それでは引き続いてまた私質問させていただくつもりですけれども、きょうはこれで終わります。      ————◇—————
05月12日第77回国会 衆議院 文教委員会 第5号
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○栗田委員 それでは、高専問題で二点ほど関連の質問をさせていただきます。  一つは、教宮の昇任問題なんですけれども、いま国立高専の教官の昇任について審査をしている機関はどこでしょうか。
○栗田委員 いまお答えのありました文部省内にある選考委員会、学識経験者が担当していらっしゃるということですが、どんなメンバーで、何人くらいがやっていらっしゃいますか。
○栗田委員 ただいま基準についても高専設置基準でやっておるというお話でもありましたけれども、こういう中でも業績判断というものは当然入ると思うのですけれども、それはどんな中身でやっていらっしゃいますか。
○栗田委員 研究業績、教育業績がともに入ってきて、非常にいろいろ複雑な内容であるというお話でございますが、特に教育業績の場合には校長が判断をして意見を出してくるわけですね。そういたしますと、先ほども嶋崎委員の御質問などでも問題にもなっておりましたけれども、教育業績というのは非常に...全文を見る
○栗田委員 しかし定員の枠というのがありますから、設置基準に言われます基準に合致した経歴をお持ちの方でも全部教授になれるとも限らないという場合、出てまいりますね。そこが大変私微妙だと思うのです。そのことでいま伺っているわけなんですけれども、その点いかがですか。
○栗田委員 学校教育法によりますと、大学の教授の場合には五十八条で教授とそれからもう一つは研究に携わるということがはっきり述べられておりますが、高専の場合には学生の教授、それは入っていますけれども、研究が入っておりませんね。これはどういうわけでしょうか。
○栗田委員 教育と研究というのは両輪であるとよく言われますし、私も当然だと思います。そういう意味でいま高専の中身を見ますと、さっき大臣も、内容の改善の努力がまず第一であるとおっしゃっていますし、改善と充実ということはいま大変要望されていると思うのですけれども、研究時間が保証されて...全文を見る
○栗田委員 いまのようなさまざまな実態がありまして、一つは中身で研究の充実などができるような保証、配慮というのが大変必要だと思いますが、もう一つがその判定なんですけれども、校長がいろいろ論文などについての材料をそろえ、それから教育実績の判定をしてそれを文部省の中でやっていらっしゃ...全文を見る
○栗田委員 その点はわかっておりますが、専門家は結構なんですけれども、やはり身近な高専の中でともに仕事をしていらっしゃる方たち、そういう方が一番よく判定できると思うのですね。少なくとも教育実績については判定できるのではないかと思います。そういう点で申し上げているわけです。いかがで...全文を見る
○栗田委員 教育公務員特例法の十三条の二項によっても、大臣は「前項の選考の権限を校長に委任することができる。」というふうになっておりますね。ですから、そういう形で、しかも先生方、教授会と呼ぶのかどうかわかりませんが、そこにもっと大きな権限を持たせていくべきではないか、単なる諮問機...全文を見る
○栗田委員 高専の先生方からもそういう点での改革の大きな要望が出ておりますので、ぜひ御配慮いただきたいというふうに思います。  次に、先生方の定員増の問題なんですけれども、いま高専の場合、非常勤講師が非常に多いのですけれども、依存率はどのくらいになっておりますか。
○栗田委員 人数で言ってきますと二七・九%、これは全部かどうか。たとえば宇部高専なんかの例を挙げますと、二七・九%の方が非常勤講師で、しかも学年で見ますと、一学年が三一・六%、四年生で三六・二%など非常に多い。三分の一くらいまでが非常勤講師で賄われているという状態のように思います...全文を見る
○栗田委員 先ほどお話をしました宇部高専なんかから出されている意見でも、文部省の必要と認めた定員、たとえば応用数学や応用物理は増すが、その他の一般教養については増してない、こういうことが言われているのですね。いまのお話でもまさにそのとおりなんですけれども、こうなってきますと、さっ...全文を見る
○栗田委員 では、これで終わりますけれども、大臣、高専の内容の改善と充実がまず先決であるとおっしゃいましたが、いまのような実情に沿って今後どういうふうにしていらっしゃるか、御決意を伺いまして、質問を終わります。
○栗田委員 これで終わります。
05月19日第77回国会 衆議院 外務委員会 第10号
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○栗田委員 国連大学に関する協定について質問いたします。  この国連大学が日本に設置されるについてのいろいろな特権、免除が協定や条約などでも決められておりますけれども、出入国に関して、国籍による差別は当然ないものと思います。さてこの問題について、それでは日本と国交を樹立していな...全文を見る
○栗田委員 国交を樹立していない国でも同じ扱いだということでございますね。
○栗田委員 それでは、たとえばPLOのような非政府組織がありますけれども、こういうところの出入国についてはどうでしょうか。
○栗田委員 私はいま国連大学に関係して申し上げているわけですが、非政府組織の関係者が国連大学の関係で出入国するような場合やまた滞在する場合もありますね。そういうことについて伺っているのです。
○栗田委員 PLOなどが代表として国連へ行く場合、いままではどんな資格で扱われておりましたか、同じようにやっているわけですか。
○栗田委員 PLOの代表が国連の代表としてアメリカなどに出入りする場合、それと全く同じような扱い方を国連大学の場合でもなさるのでしょうかということです。非政府組織の人が出入りするわけですから……。
○栗田委員 それではこれに関係いたしまして、今度はちょっと国連大学と外れますけれども、PLOの東京事務所が近く開設される運びになっていると思いますが、これはいつごろ開設になるのでしょうか。
○栗田委員 わが党としましてもPLOの東京事務所の開設については、一貫して主張して努力をしてまいりました。そしてこの事務所に滞在される方たちの待遇なんですけれども、非政府組織であっても大使館員並みの扱いをしていただくべきである、私どもはそう考えておりますが、その辺については政府と...全文を見る
○栗田委員 国連大学の方に戻りますが、国連大学の設置に当っては、建物、敷地等かなりのものを使うことになると思います。そうしますと、この設置の土地、建物などを使うことによって起こりますいろいろな問題が出てくると思うのです。たとえば一つの案として、東京教育大学の跡地などという案もある...全文を見る
○栗田委員 次に、国連大学基金について少し伺いますが、まず、各国の拠出状態はどんなふうになっておりますか。
○栗田委員 四千二百五十万ドル、日本円に換算するとどのくらいになりますか、百三十億ぐらいでしょうか、大体そうだと思いますね。そうしますと、これはいずれはもっとふえていくということを考えながらやっていらっしゃるようにうかがいますが、現在この基金となっているものを運用することによって...全文を見る
○栗田委員 百二十四万八千ドル、私、どうも弱くて困りますが、日本円に直すとどのくらいになりますか。
○栗田委員 これは、まあ大学と名がついておりますけれども、日本のいわゆる私たちが大学と考える大学とはかなり違うわけですけれども、しかし、いま東大などの年間予算が五百億か六百億というふうに聞いております。そうしますと、これの数%にすぎない状態になるわけですね。これはどうなんでしょう...全文を見る
○栗田委員 そこで、さっき伺いましたら、日本と、それからベネズエラですか、その他拠出されているところがかなり小さな国、後進国などが多いように思います。ソ連だとか、フランス、イギリス、アメリカなどが基金を拠出していないのは、なぜでしょうか。
○栗田委員 大きな国も基金を拠出されて、豊かな中身で運営がされることは望ましいと思います。  ただ、一つ心配になることは、逆に今度は大国が拠出をしますと金額も多くなると思いますから、そうなりますとそういう大国の特定の利益に研究の中身なんかが合致していくといったようなことも往々に...全文を見る
○栗田委員 いまのお考えを伺って私も大変安心しているわけですけれども、この「国連大学」などの内容を書かれておるものを見ましても、発展途上国、特に恵まれない人々の利益と願望にこたえることが一つの大きな目的になっており、原則になっておるように思います。ですから、いずれにいたしましても...全文を見る
○栗田委員 国連大学の設けられる意義を見ますと、たとえばこういうふうに書いてございます。「国連大学は本格的な国際機関であり、これが我が国にあることにより、研究教育を通じて、我が国の国際協力の姿を世界に示し、」云々というようなこともあります。また、「国連大学に協力することにより、閉...全文を見る
○栗田委員 この勧告を見ますと、これを普及していくために関係者に対して注意を喚起すべきであるということを言っておりますが、その中で「科学研究者の利益を代表し又は促進する種々の団体及び」というものも入っております。  そこで伺いますが、いまの国会には提出され、それから国公私立の大...全文を見る
○栗田委員 日本学術会議の会員の方たちは各方面から勧告の中身を入手しておられるようですが、私の聞いたところでは、正式に学術会議にこの勧告文が行っていないのだそうです。これは文部省の関係でなく総理府の関係だというお話でございますが、ぜひ政府としてお調べをいただきたいと思いますが、特...全文を見る
○栗田委員 さっき学術局長もおっしゃいましたが、日本学術会議が五月十一日から十三日まで七十回総会を開きました。そしてこの中で、この勧告の趣旨に沿った科学研究基本法制定に関する勧告と法律試案のようなものを出しております。これがさっきおっしゃったことだと思いますが、そうでしょうか。
○栗田委員 ちょっと勘違いしていらっしゃるようです。権限ある措置の問題ではありません。別の話でございます。日本学術会議が開いた総会で意見が出たとさっきおっしゃいましたね。そのことについて私は申し上げたのです。それは、いま言いました科学研究基本法制定に関する勧告とその法律試案が出さ...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、ことし五月十一日から十三日の七十回総会でそのようなものが出されたということはまだ御存じではございませんか。
○栗田委員 この科学研究基本法のようなもの、これに類するものは、国際的にはどこかの国で持っていますでしょうか。
○栗田委員 内容はまだごらんになっていらっしゃらないようですが、私が聞きました限りでは、科学研究基本法というものは、まだ国際的にも余りないというふうに聞いております。その試案が出されておりまして、そういう意味では大変貴重な中身ではないかというふうに思うのです。しかも、その日本学術...全文を見る
○栗田委員 しかし、このユネスコの報告事項の中にも、どのようにして原則及び基準を領域内に適用したかということとあわせて、関係者に注意を喚起していくような方途などについても勧告されているわけですから、それにこたえてつくられてきた内容というのは、当然こういうことを実施されて措置をとら...全文を見る
○栗田委員 それでは、いまの報告事項とは別に伺いましょう。この勧告に沿って学術会議が立法試案を出してまいりました。これは非常に重要だと思いますけれども、こういうものは決められた報告以外には出さないわけではないと思うのですけれども、どうお扱いになるのでしょうか。
○栗田委員 ぜひとも重視して扱っていただきたいと思います。  それでは次に、このユネスコの勧告の中身に沿って伺いますけれども、「高度の才能を有する若い人々が科学研究者としての職業に十分な魅力を感じ、かつ、科学研究及び実験的開発が適度の将来性とかなりの安定性のある職業であるという...全文を見る
○栗田委員 これは年々ふえているのじゃありませんか。
○栗田委員 オーバードクターとか院生の方たちからのいろいろな話によりますと非常にふえているという、私も数字的につかんでおりませんが、当事者たちの数で言うと千六百九十四人というふうにいま言われておりますが、そこらはちょっと差がありますが、大変定員削減などによって助手などに採用される...全文を見る
○栗田委員 数が全体から見て多いとか少ないというばかりでなくて、そこにある有為な才能がそのまま埋もれたり、生活苦のために生かすことができずに、大学院を卒業したままになっているということにいかに対処していくかという問題だと思うのです。  私、いまオーバードクターだけを最初申し上げ...全文を見る
○栗田委員 文部省の関係でいらっしゃいますから、あわせてその措置について二、三申し上げますが、いま奨励研究員制度というのがございますが、これはオーバードクターその他研究者たちにある一定の枠でお金を支給して研究資金などを出しているわけですが、二百八十人の枠しかありません。月額八万四...全文を見る
○栗田委員 それで特に婦人の教職員が四年制大学で総数の平均八・二%おりますが、五五%が助手で、教授が一一%、助教授一六%、専任講師八%、もっぱら婦人は下級職として用いられ、上級職に進むに従って非常に少なくなっているということが言われております。これがただ差別によるかどうかという判...全文を見る
○栗田委員 私も数は全部同じにということは言っておりません。いずれそうなるにせよ、そういうことをすぐいま実現せよということではないわけでして、ただ機会の平等ということでも、さっき出されておりました大学の助手が公募の形をとっていても、女性に対しては事実上公開されていないというような...全文を見る
○栗田委員 最後に、精神的、物質的な援助をしていくべきであるということに関係して伺います。  いままで大分内閣関係に関係の多いことを伺ってしまいましたが、これは「わが国の学術」、文部省学術国際局発行の資料でございますから、まさに局長の担当のところでございますが、そこで出されてい...全文を見る
○栗田委員 それでは、時間が参りましたので終わります。国連大学に関連して、ユネスコの勧告その他いろいろ伺わせていただきましたが、国連大学が設置されるについて、その趣旨が本当に徹底して貫かれますことを願いまして、質問を終わらせていただきます。
05月19日第77回国会 衆議院 文教委員会 第7号
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○栗田委員 就学援助の制度について、私は去年の七十五通常国会でも二回質問しております。そのときに、この制度を実際に適用していく中で現場ではいろいろな問題が起こっているということを申し上げて、またそれに関係する調査もお願いしてまいりました。その中の一つに、文部省がいままでいろいろと...全文を見る
○栗田委員 いまのお答えなんですけれども、全国的にどんな状態になっているかを特に余り調査なさらずにこういう措置をおとりになったように聞こえました。それでいまの措置ですと、これは、病気その他何らかの事由があった場合には例外として所得割りの家庭でも対象とするという考え方なんですね。こ...全文を見る
○栗田委員 調査が文部省の段階だけでできないとすれば、自治省などと協力をされて調査をなさるべきだと思うのです。実際に適切にできるかとおっしゃっていますけれども、実情としては狭められてきているということが実態です。  もう一つ伺いますが、大体所得では生保の一・三から一・五倍くらい...全文を見る
○栗田委員 ただ、いまのようなやり方をいたしますと、実態に応じて入っていくにせよ、東京都のいまの例でいいますと、生保の一・三倍ですと、年間所得百七十一万まで入るわけです。一・五倍だと百九十七万くらいまで入るわけですね。そういう家庭の子供さんたちがいままで対象になっていたものが、と...全文を見る
○栗田委員 いま四十八年からの統計ですらわずかに受給率は下がっております。しかも私は文部統計要覧で調査しましたところが、四十一年ごろには七・五%、四十二年に七・二%ですから、そのころと比べますと、五十一年四・六五%というのはずいぶん下がっているのですね。三%ぐらい受給率が下がって...全文を見る
○栗田委員 比率として横ばいとおっしゃるのですがね、四十一年度に七・五%、五十一年度に四・六五%、決してこれは横ばいじゃないですね、ずいぶん減っています。それは実数がふえるのは当然なんです、子供の数がふえていますから。それは実数で見てそうおっしゃったのではだめなんですね。しかも家...全文を見る
○栗田委員 それでは具体的に出ている実態をお話しいたします。秋田では去年まで所得の一・三倍から一・五倍くらいまでも一つのラインとして引いていたのです。今度ことしは秋田県の「就学援助の取扱い」という秋田市教委が出しておりますこの手引きを見ますと、文部省が去年、五十年の暮れにことしに...全文を見る
○栗田委員 実際にそういうことが各地であるということが頻々と入ってくるわけです。それで伺いますが、この質問を去年もいたしましたときにも就学援助制度の本来の趣旨に沿って対処していくということを繰り返し文部省はおっしゃっておりました。重ねた質問になりますけれども、本来の趣旨とはどうい...全文を見る
○栗田委員 いま大臣言われたとおりだと私も思います。憲法二十六条の教育を受ける権利、受けさせる義務、これを保障しなければなりませんし、また教育基本法の三条の精神に沿って教育の機会均等という権利ですね、これも保障していかなければいけない、これに沿った学校教育法などの規定を保障するた...全文を見る
○栗田委員 生活保護法というのがありますけれども、それについて伺いますが、あの生活保護法も戦前はいかにも救貧対策というような考え方で、生活保護法というよりも福祉、社会保障というのが考えられておりましたけれども、戦後の生活保護法というのはやはり憲法二十五条の健康で文化的な生活を営む...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、いま出ていた秋田のような例は、これは単に人数をしぼっているというだけではありませんで、結局あなたのうちは隣よりいいように見えるけれども、受けない方がいいのではないかとか、こういう形でやっているわけですね。子供が恥をかくからがまんをしなさいというような言葉...全文を見る
○栗田委員 それにもう一つは父母の請求権というのが当然あると思うのです。請求した人が全部適用されるべきだとは思いません。中には、調べてとても所得が多いという場合があると思います。でも、父母が請求するということは、自分たちの子供に教育を受けさせる義務があるわけですから、これの裏づけ...全文を見る
○栗田委員 家庭の経済状態の一番客観的な判断の基準というのは所得だと私は思うのです。子供の着物がきれいだとか汚いとか、こんなのは親の心がけでずいぶん違ってきますし、一見してどうであるかというのはわからなくても、所得というのは客観的な基準になると思うのです。いまいろいろ問題が出てお...全文を見る
○栗田委員 いまのお答えでもはっきりしているように、就学援助制度の性質から考えても、これは生業資金などの場合と違いますから、やはり客観基準はある程度所得で線を引くべきだと思うのです。それがないものですから、熱心過ぎる民生委員さんなどがいろいろと調査に深入りし過ぎたというようなこと...全文を見る
○栗田委員 しかし実際にはなかなかその点で混乱が出て、統計上も受給者の数が減ってきているという実態はやはり客観的に見ていただくべきだと思います。ある程度所得の線を引いて、それ以外にいまおっしゃったような家庭の事情、病人がいるとか、家族構成だとか、こういったようなものが加味されてい...全文を見る
○栗田委員 これで終わりますが、現場では実際に受給者が非常にしぼられているという実態とか、いまお話ししたような実態が出てきております。よく現場を調査されて、趣旨に沿った実施ができますように努力をお願いしたいと思います。
07月16日第77回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第7号
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○栗田委員 私は、七月十日から十二日にかけて起きました集中豪雨での静岡県の被害をめぐって質問いたします。  伺いたいことはたくさんありますので、私もなるべくまとめて伺いますが、お答えはぜひ簡潔にお願いいたします。  まず最初に伺いますが、被害の復興ということで、何といっても予...全文を見る
○栗田委員 局激のことをいまおっしゃいましたが、伊豆などの、特に河津、下田、松崎それから南伊豆町、ここで局地激甚災適用の見通しはどんなふうになっておりますか。
○栗田委員 私も大体の見通しを伺っているのですが、ほとんど確実だというところはやはり年末まで待つのではなく、なるべく早く見通しを確定していただくことがやはり市や町にとっても非常に励ましになるのではないかと思います。  私が調査しましたところでは、まず南伊豆町は軒下までつかった家...全文を見る
○栗田委員 特に伊豆の災害は三年続きでございます。去年、局地激甚災が適用されているところもありまして、そういうところについてはやはりすれすれのものについてはかなり配慮する必要があるのではないだろうかと思います。昨年の復興がまだできないうちにことしの二次災害、三次災害を受けておりま...全文を見る
○栗田委員 私いま伺ったのは、連続の被害の場合ですね、すれすれの場合の適用に配慮が必要だと思うがどうかということを伺ったわけです。  それからもう一つは、私がいま申し上げたこの被害額もどこから入手したわけではない、地方公共団体から、全部市長、町長から聞いてまいりました。ですから...全文を見る
○栗田委員 それでは私これから伺いますが、ずいぶん昨年のものがちゃんとなってないために起こっている被害がありまして、法の定むるところとおっしゃるけれども、すれすれのものですね。大変低いというのはこれはしようがないですよ。しかし、去年局地激甚災が適用されていて改修工事ができてないと...全文を見る
○栗田委員 静岡県が調査したところでも、県下の大規模開発のうち百四十四件を対象にしたらば、百十七が要改善であったという大変な状態です。いま国土庁のお答えですと、具体的に総合的にはまだつまびらかにしていないというふうにおっしゃっていますけれども、つまびらかになっておりませんと、これ...全文を見る
○栗田委員 たとえば林野の関係ですと農林省、それから宅地開発だと建設省、その中の何課、何課とまた課が分かれているわけです。けれども、実際に雨が降った場合には、そのお役所の課の分担ごとに雨が降るわけではなくて、全体の開発に関係して土砂崩れとか洪水になるわけでして、そうしますと、その...全文を見る
○栗田委員 整っているというお話ですが、それでは伊豆の南端部の総面積に対しましてゴルフ場、それから林野などを伐採したいろいろな開発、それから新たにされている宅地造成、これは合計して何平米ぐらいになっているでしょうか。
○栗田委員 つまり私が申し上げているのはそういうことなんですね。結局、担当がどこである、どこであるということで数字が出てないのです。実は私もきのうそれを伺いましたら、わからないんですね。それで、国有林の開発は国がチェックしますが、民有林は県だし、それから都市開発指定区域は、宅地造...全文を見る
○栗田委員 五十一年度梅雨前線豪雨対策会議というのが今度できたそうですけれども、これについて伺いますが、これは何をいつまでに決めるような対策会議でしょうか。
○栗田委員 これから議論をなさるそうですので、これは本当に遅いと思いますが、その議論の参考になる内容も提供するという意味も含めて、私の意見を申し上げさせていただきます。  今度の災害で、河川の災害はほとんどが二次災害でした。特に伊豆ですね。また、静岡県の掛川市の逆川の災害も二次...全文を見る
○栗田委員 稲生沢川なんか四割改修されていましたが、二次災害が起こっています。これでも間に合わないということになりますし、蓮台寺川はこれは大事でなかったのかどうかわかりませんが、ほとんどされていないのです。ところが、大変な二次災害です。ですから、大事なところという見方も予算との関...全文を見る
○栗田委員 蓮台寺川だけでなくて青野川とか逆川——青野川というのは南伊豆ですか、逆川は掛川、それから南伊豆妻良にあります殿田川、こんなところも小さな川ですが大変な被害を起こしていますから、川という川どれもこれも見てまいりますと、それぞれ川筋の特徴をとらえた抜本対策が必要だと思いま...全文を見る
○栗田委員 建設省の所管でもあるけれども、災害対策全体としては国土庁としても十分お考えになっていただく問題だと思います。  それじゃ、建設省から伺いますが、いかがですか。
○栗田委員 いま努力するとおっしゃってくださいましたが、これは形式的なお答えでなくて実際にやっていただかなければならないし、さっき国土庁に伺いましたのは総合的にやらないとだめだということですね。せき一つでも農林省との関係もあったりいろいろなことになってまいりまして、またお役所の関...全文を見る
○栗田委員 重ねて伺いますが、いま言いました資料を私は町からもらっていますが、いま言った中身であるとすれば、軒下までが五百二十戸以上、これだったら、この基準でしたら当然適用できますね。
○栗田委員 次に、河津町の普通河川の問題を伺いますが、田尻川、谷津川、この普通河川がやはり去年の十月に続く二次災害を受けております。また、さっき申し上げた南伊豆町妻良の殿田川もそうであります。これは二次災害ではありませんが、普通河川が大はんらんしております。それで、この普通河川を...全文を見る
○栗田委員 次に、掛川市の逆川の問題で伺いますが、去年私は十月八日の災害のときに太田川水系について質問をいたしました。この逆川も太田川水系でございまして、前からずいぶん大きな問題があります。今度の災害ではやはり二次災害で、しかもこの逆川の場合には曽我の八幡というところが改修工事を...全文を見る
○栗田委員 逆川改修の問題はいかがですか。太田川水系の改修の問題です。
○栗田委員 それでは、まだ伺いたいことはたくさんありましたが、時間になりましたので終わりますが、私、いまのお答え、ずいぶん不満なんです。いままでやったことを伺っているのではなくて、こういう新しい事態が出ているから抜本対策が必要で、それをどうしていくかと伺ったら、いままでのことをお...全文を見る
10月08日第78回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第5号
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○栗田委員 私は、地震対策について質問させていただきます。  遠州灘沖地震が問題になりましてから、二年前から東海地方は地震の観測強化地域に指定されておりますが、最近、この遠州灘沖地震よりももっと陸寄りに震源地があるのではないかというような学説も出始めました。場合によっては、すっ...全文を見る
○栗田委員 対策もおくれてるばかりでなく、被害の予想についての研究も大変おくれているような御答弁でございます。  第一にそこが問題になると思いますが、何といいましても、この駿河湾周辺というのは、東海道メガロポリス、いわば工業地帯でもありますし、また静岡市、清水市などは人口四十四...全文を見る
○栗田委員 ずいぶん対策がこれからのようなお話で困るのですけれども、実はここ数日出されましたいろいろな新聞報道などを見ましても、また国会でも東大の浅田教授などが答弁しておられますけれども、この地震はあす起きても不思議ではないというぐらいに切迫しているわけです。しかも、それ以外のデ...全文を見る
○栗田委員 指導していらっしゃると言いますが、それじゃ伺いますけれども、防災対策予算というのは、いま国はどのくらいとっていらっしゃいますか、地震での防災対策予算。
○栗田委員 いま住民が一番心配しているのは、まず逃げ場所ですね。やはり地震が起きた場合に、安全に逃げられる広場が欲しいということ、それからまたそこへ行くまでの通路が問題になるわけです。幾ら逃げる場所、どこかに広場があっても、そこへ行くまでの道が危なかったらとても逃げられない。それ...全文を見る
○栗田委員 余りお金がかからないとおっしゃるのですけれども、これは机上プランだったらそうかもしれませんが、実際に自分たちが地震の真上に住むというつもりで、本当に命の安全を保っていくためにどうしていくかという立場で考えていきますと、既存の緑地帯を指定して、それで緑地帯のないところは...全文を見る
○栗田委員 地震というのは急に起こります。しかも、全国平均的に起こるのではなくて、起こりそうなところにがあっと起こるわけです。そうすると、地震の対策というのはやはり緊急に、重点的にやらなければならない、私、これが特徴だと思うのですよ。いまのお答えですと、各市町村がそれぞれその市町...全文を見る
○栗田委員 これから研究してくださるんだそうですけれども、あしたにも起こるかもしれないと言っていまして、これは急いで研究し、急いで決断していただかなければならないわけですね。いま、災害対策基本法も地方がやることになっておりましてとおっしゃるけれども、だから私、申し上げているわけで...全文を見る
○栗田委員 それでは、たとえば、県からこれこれのものが必要でこれしかできないけれども、何とかしてほしいと言ってきた場合には、それはお考えになる、前向きの姿勢でやってくださるわけですね。
○栗田委員 きょうは私、大臣が出ていらっしゃらないのは大変残念なんですけれども、そういうお答えにしかならないわけですよね。実際には、やはり地震というような急に起こるものについて、前向きの積極的な姿勢でぜひともやっていただきたい、これを申し上げておきます。  それから、引き続きま...全文を見る
○栗田委員 簡潔にお願いします。  やってくださったことだけで結構です。もう時間ありませんから。
○栗田委員 御前崎沖の地震計も何か二年くらいかかるというお話ですけれども、こういうのはぜひとも速度を速めていただきたい。  で、もう一つ伺いますが、東大の浅田教授が地震の予知、防災体制の一元化ということをしきりに言っておられます。先日は静岡県知事とも話し合われて、県知事もそうい...全文を見る
○栗田委員 最後にもう一つ伺いますが、清水市の東亜燃料の増設問題が以前から問題になっていまして、私も商工委員会などで幾度も質問をしております。ことしの五月にも質問主意書を出しまして、通産省からも慎重に検討する所存だというお答えをいただいておりますけれども、あの地域は石油タンクが林...全文を見る
○栗田委員 それでは、時間がありませんので、終わります。  建設省などいらしていただいて伺わなかったところがありますが、申しわけありませんでした。
10月20日第78回国会 衆議院 文教委員会 第3号
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○栗田委員 私は、最初、障害児教育の問題について質問させていただきます。  五十四年からの養護教育の義務化についてはすでにいろいろと論議もされておりますし、私自身も、第七十二国会でもこの問題を取り上げて、二回にわたって質問しております。それで、この問題で永井大臣にお伺いするのは...全文を見る
○栗田委員 そういうお考えから進めておられることですし、これは全国の教育者、父母たちの願いでもあるわけですけれども、そうしますと、五十四年からの義務化の対象というのは、当然その考えに沿って、いま外されております障害児たちをすべて対象にしていくというたてまえでやるべきものだと私は考...全文を見る
○栗田委員 いまのお答えで一つ伺っておきたいのですが、最重度、重度、軽度というふうに出現率を出されて、それで掛け算をなさったわけですね。掛けて出されたわけですが、これ最重度を外してありますね。出現率は、精薄〇・一九五、病弱〇・〇五七、肢体不自由〇・一一九。この出現率は、最重度の分...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、最重度二万六千人は学校建設計画には入っていないということで、それは私も、実際に学校までは通えない程度の重いお子さんというのはいらっしゃるわけですから、それを無理に学校施設へ運んでいかなければいけないということはあり得ないと思っておりますけれども、しかし、...全文を見る
○栗田委員 私、いろいろ資料を調べてまいりましたらば、就学猶予、免除の児童生徒の数というものがなかなか正確につかまれていないということがわかったわけです。実際に猶予、免除を出しているお子さんもあれば、何も出さないで学校へも行っていないというお子さんもかなりあるように思うのですね。...全文を見る
○栗田委員 実際には、学齢に達したお子さんの数というのは、その年に入学のいろいろな手続がありますからわかるわけですね。それで、各学校に実際に入る子供の数というのもわかりますね。そうしたら、その差というのは、学齢に達しながら学校へ来ていない子供たちということになるのではないかと思う...全文を見る
○栗田委員 そうですね。  ただ、さっき申し上げましたように、静岡県の統計で言っても、つかまれているのは百五十六人、ところが、一方で学校教育統計調査報告書を見ると五百八十七人、同じ年の同じ日でなっているわけですね。大変な差があると思いますし、全国的な統計から言っても、推計された...全文を見る
○栗田委員 次に、学校の施設の建設の問題でございます。  文部省からいただきました建設の実態状況の資料を見ましても、初めの四十七年、四十八年、四十九年ごろまでは順調に設置が進んで、計画よりも設置実数の方が多かったのですけれども、五十年になりましたら三十八校の計画数に対して実際に...全文を見る
○栗田委員 こういう実態なんですね。それで心配になるのです。五十四年が近づいてきますのにだんだん年度がたつにつれて、設置計画数が多かったからということがあるにせよ、非常にダウンしてきておりますね。一体五十四年に間に合うのでしょうかということです。まず、その見通しをお聞かせください...全文を見る
○栗田委員 問題は、期待だけでそうならなかったとき大変だということです。五十四年から義務化ということがうたわれて、みんなが期待しております。しかも、こういう形で政府が進めてきていて、もしできなかったらこれは文部省の威信にもかかわるわけで、早く手を打たなければいけないと思うのです。...全文を見る
○栗田委員 実際、私もそうだと思います。そうしましたならば、いままでとられている補助金の制度などについても検討したり、それから、いろいろネックになっておりますところを文部省としても十分に調査をして、いち早く手を打っていく必要があるのではないかと思うのです。私も、いろいろな地方財政...全文を見る
○栗田委員 各県からの事情聴取なども具体的になさる必要があると思いますが、その辺についてはいかがですか。私必要だと思いますが。
○栗田委員 計画だけでなく、特に困難なところを解消していくという立場でぜひやっていっていただきたいと思います。  そしてその中で一つ、いま学校の建物の建設は三分の二の補助がされておりますけれども、土地取得について補助がございませんね。この土地問題で特に都市部などは非常に苦労をし...全文を見る
○栗田委員 大臣に伺いますが、いま各県からの事情聴取もしていらっしゃるということでございます。土地取得についてもいろいろなたてまえはありますけれども、要は、さっきも大臣の御抱負を披露されましたけれども、いま障害児たちが本当におくれていた教育の実態を取り戻して、どの子も教育を受けら...全文を見る
○栗田委員 次に、学校建設もさることながら、先ほどの学校へ通えないほどの重度のお子さんたちのための施策というのもあわせて進めていかなければならないと思うのですけれども、その一つとして施設内学級の拡充ということがどうしても必要だと思います。私は四十九年四月二十六日、七十二国会で定数...全文を見る
○栗田委員 もうすでに、二年前にも検討のお約束がありまして、そしてこれは必ずしも義務化してからという問題ではないはずです。現在もう施設内学級があって、そこに先生が配置されていて、そこで実際に教育をしていく上で十三人とか、いま十二人というような数になってきますと、教育が十分できない...全文を見る
○栗田委員 学級のあり方を特殊学校に、つまり養護学校に移すということですね、いまの場合。
○栗田委員 早急に御検討をお願いしたいし、実施をしていただきたいです。言うまでもなく、幾度も繰り返しますが、養護学校に通っているお子さんたちよりも重度の場合が多いのですから、それはもう当然なことだと思います。大臣いかがですか、私の言っていることはごくあたりまえのことで、これは早急...全文を見る
○栗田委員 次に学校建設に伴うその他の施設の問題ですけれども、養護学校の場合、これは学校だけぽつんと建てて済むものではないと思います。これは、いまのように対象の範囲が広がっていけば一層その必要が出てきますけれども、たとえばすぐそばに付属して病院の施設がある必要もありますし、それか...全文を見る
○栗田委員 特に病院が併設されていく必要というのは、子供たちの障害の状態から見てもずいぶん必要だと思っておりまして、これは所管は違いますけれども、やはり文部省として厚生省に協力を依頼されて、そしてそういう形で総合的に進めていくような努力をなさるべきだと思うのですけれども、いかがで...全文を見る
○栗田委員 次に通学手段の問題ですけれども、大変通学をするのに苦労をしまして、そのために、せっかく学籍を持ちながら、一度学校に通いながらやめていったお子さんたちの例なども出ているわけです。この通学手段というのは、国としてもいままで付き添いの足代ですか、こんなものまでは出されている...全文を見る
○栗田委員 次に、訪問指導員の問題について伺います。  重度のお子さんたちにまで教育を受けさせていくということになれば、当然訪問指導員の充実をしていかなければならないし、いまの現状の改善ということが必要になると思います。この訪問指導を行っている指導者の状態ですが、文部省からいた...全文を見る
○栗田委員 非常に県によっては違うと思いますけれども、全般的に見まして学校に籍を置かない教育委員会の指導員は、非常に低い条件で指導に当たっておられる例が多いようでございます。私はこれは静岡県の例として調べてまいりましたけれども、非常勤の場合には時間単位千三百十円の報酬なんですね。...全文を見る
○栗田委員 ぜひそのような方向で、先生方も安定した身分で、しかもしかるべき報酬も保証されて、子供たちも学籍を持つような方向でぜひとも進めていただきたいと思います。  いかに障害児の父母たちが子供たちの教育について考えているかということや、学籍を持たせたい、そうして本当に持ってい...全文を見る
○栗田委員 それでは、障害児教育の問題はこれで終わりまして、次に大学問題を少しやらせていただきます。  大学の予算不足というのは以前から言われておりまして、私大の危機を初めとして国立大学も大変危機状態になっております。ただ、全部これをやっておりますと大変なことですから、きょうは...全文を見る
○栗田委員 大変細かい配慮といいますか不合理な差といいますか、そういうのがあるのにもかかわらず、また大きいところで抜けているような気もするのですが、大学の職員の旅費というのは、これはどうなっていますか。
○栗田委員 そういう中で実態は非常に大変なことですね。いま所要の額を計上しているとおっしゃるのですけれども、実績に沿って出ているわけでないために大きな不足というのがあるわけです。そういうものは大学によって違うと思いますが、学校によっては全部の旅費がプールされて、それから使われてい...全文を見る
○栗田委員 国鉄運賃が上がることを予想してことしの旅費の予算を組んでありませんね。いかがですか。
○栗田委員 おかしいですね。物価が上がっていますのに、五十年度に比べて五十一年度は大体研究旅費は一%減ているのですよね。それを国鉄の値上がり分も予想して積算してあるとおっしゃるのですけれども、今年度はさようなものは入っていませんでしょう、減っているのですから。
○栗田委員 ですけれども、去年の補正より減らされているのですね。五十年度の初めと五十一年度の初めを見ますと減っていますね。
○栗田委員 〇・一%減っております。〇・一%減っているのがほぼ同額ということになるのかもしれませんが、減っています。ですから値上がり分を考慮しているとは言えないですよね。そうじゃありませんか。あと補正で八%ふやしたとおっしゃったけれども、最初が五十一年度の当初予算より減っているの...全文を見る
○栗田委員 そうしますと、旅費は足りないけれども、ほかの大学の予算の中でやりくりせよということですか。
○栗田委員 そうしますと、補正予算は組まないけれども、全体の中で文部省としては手を打っていかれるということですね。
○栗田委員 具体的にはどこらを使われるのかということですが、いま省内調整費というのがありますね。普通とめ置き分と言われているのですが、これは文部省どのくらいいま省内調整費としてとめ置いていらっしゃいますか。
○栗田委員 どのくらいかと申し上げているのですが、はっきりお答えになりません。お答えになれませんか。
○栗田委員 私などが聞くところでは、一〇%くらいあるというふうに聞いておりますけれども、いま首を振っていらっしゃる方もあるから、それほどないということですか。でも相当額ありますね。五%でも三十億くらいありますし、不測の事態、国鉄運賃が上がったとかいうのは不測とは言えないでしょうけ...全文を見る
○栗田委員 集中講義などで他の大学からいらっしゃる方の旅費も同様ですが、これは同じようにやってくださるものと思います。  最初お答えがありましたように、いま旅費の額が講座制、修士講座制、学科目制で細かく分かれております。何でこんなことをするのかということですね。なぜこれは違うの...全文を見る
○栗田委員 そのお答えを伺いまして、ぜひともそういうふうにしていただきたいと思います。また概算要求を見ましても「学科目制単価等を講座制単価に改定」というふうに書いてありますが、中身を見ると完全には一致してないようですから、これはできるだけ早く改定をしていただいて、余り説明のできな...全文を見る
○栗田委員 平均して年間二十四万というとボーナスなど入れずに月二万円ということで非常に少ないし、他とかけ持ちの方もいらっしゃるわけですけれども、私などの調べましたところでも一こまずつやって月に七千六百円から七千八百円、一こまは九十分から百分、一週間に一回ですから、これは非常に安い...全文を見る
○栗田委員 では、これで終わりますけれども、来年度十分の一補助を行うような要求も出ているように思います。しかし、実際に私大そのものの経営がよくなることも必要なのですが、私大の経常費に全部組み込まれてしまって講師そのものの給与のアップにならないような扱い方では困るのです。やはりこれ...全文を見る
○栗田委員 それでは終わります。
10月26日第78回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第7号
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○栗田委員 私も引き続いて地震の問題で質問いたします。  前回の十月八日に私はすでに駿河湾地震の問題でいろいろ伺っておりまして、その中で感じましたことは、これだけ地震がいろいろと取りざたされているのに、予知体制も防災体制も非常に貧弱なものだということを感じたわけでございます。特...全文を見る
○栗田委員 それでは次に、水準測量の問題でございますが、これも前回の御答弁で、その水準測量はことし海岸線一帯を行ったということをおっしゃっています。御前崎周辺の海岸線の沈下が速まっていることが指摘されたということをおっしゃっておりますけれども、これは海岸線の測量です。いわゆる縦線...全文を見る
○栗田委員 縦線の観測網ももっと密度を高くつくっていく必要があるのではないかと思いますが、その点はいまので十分だとお考えですか、いかがでしょうか。
○栗田委員 さきの水平測量の問題にちょっと戻りますけれども、去年、五十年におやりになったということでしたね。それで、次にされますのは五年後なのでしょうか。
○栗田委員 いまの点はわかりました。ぜひとも密度を濃く、特に観測を強化していただきたいと思います。  次に、伊豆の観測の問題なのですけれども、伊豆半島の隆起はいま中心が冷川峠から西方に向かっておると言われております。ところが、現在測量が行われているのが伊豆の中部で、そこのところ...全文を見る
○栗田委員 次に、ひずみ計の問題ですが、これも前回伺っておりますが、いまひずみ計は五カ所につけられております。けれども、専門家のお話ではぜひとも倍ぐらいにしてほしいという意見が強く出ております。この点についてはいかがでしょうか。
○栗田委員 次に、民間の協力の問題について伺います。  この地震などの場合には、民間の協力というのが観測にも非常に必要ではないかと思います。中国あたりではずいぶん、井戸水の水深をはかったり、その他いろいろ民間が協力をして予知をやってきているという話もすでに聞いておりますし、また...全文を見る
○栗田委員 ぜひともいまのような、すでに民間でいろいろやっておられます例も十分に検討されて、使えるものは前向きに使っていくという方向でやっていただきたいと思います。
○栗田委員 主宰者の側のお考えもいろいろあると思いますので、そういうことであればそれは無理にどうというわけにはいかないと思いますけれども、しかし、いまのお話でもデータの提供まで要請されているということを伺いましたので、民間の協力については大変積極的な姿勢でいらっしゃるということも...全文を見る
○栗田委員 中間段階だとしても、どのような検討をされたかということを伺っております。
○栗田委員 次に、東海地区の地震想定対策ですが、前回の質問では国として余り具体的に持っていらっしゃらないということがわかりました。そして、これは災害対策基本法に沿って地方に積極的にやらせていくようにしたいということもお答えになっていたと思います。  ところで、実際にどんなことに...全文を見る
○栗田委員 これも早急な御検討が必要だと思うのです。将来に向かってというのですけれども、急いでやっていただきませんと、市町村で計画を持っていないままにもし地震が起こりましたときにはやはり災害が大きいと思います。ぜひとも早急にお願いしたいと思いますが、よろしゅうございますか。
○栗田委員 次に、いろいろな危険地域がすでに想定されているところがあります。これは地震が起こるという危険地域でなくて、起こった場合に大変被害があるだろうと思われるところなんですけれども、静岡県地震対策基礎調査報告書というのがここにございます。これは県の消防防災課が七五年に出したも...全文を見る
○栗田委員 以上で私の質問を終りますが、地震の予知、防災には非常に大きな予算がかかります。しかし、これはたくさんの人命を守るという立場にかかわっておりますから、ぜひともそういう意味で各省庁積極的に必要なことを進めていただきたいということを最後に要望いたしまして、私は終わります。 ...全文を見る