小泉純一郎

こいずみじゅんいちろう



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小泉純一郎の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
06月21日第118回国会 衆議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第9号
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○小泉委員 きょうは、質問というより、お互い政治家として議論をしてみたいと思います。  今回の税制改革は、消費税の導入ばかりでなく、所得税、住民税の大幅な減税が行われました。昨年の参議院選挙、またことしの衆議院選挙を通じて、各地区において、街頭において、あるいは会場内において、...全文を見る
○小泉委員 私は、金持ち優遇の批判は全く当たらないと思っております。なぜならば、税制改革前、夫婦、子供二人の給与所得者の場合、年間五千万円の収入のある家庭は、税制改革前は実に二千六百三十五万四千三百五十円の税金を払っていたのです。半分以上です。これが税制改正によって、二千六百三十...全文を見る
○小泉委員 実に、今のお話でもわかるように、最低税率一〇%、八割以上に最低税率が設けられている、これは私は、大変な低所得者に対する配慮だと思います。  しかも、日本は、金持ちになればなるほどきついというのが今回の税制改正でも明らかなんです。この税制改正前は、収入が三百万の場合、...全文を見る
○小泉委員 日本は課税最低限も欧米先進国に比べれば高いですし、低所得者に対しては税制のみならず歳出の面でかなりの配慮がなされていると思います。  この問題から、同じく今まで税制改革に反対していた方が言われたのが、酒の税金の改正においても同じように金持ち優遇という批判がなされまし...全文を見る
○小泉委員 そうすると、このしょうちゅうに対してもっと配慮なさるべきだったということは、これはしょうちゅうの税率が一升七十円あるいは百十円上がったというのは、これは負担が強過ぎる、ウイスキーの下げ過ぎだと思っているわけですか。
○小泉委員 お互い考えが違うわけですから、それはそれで違っていいんですけれども、私は、一升今まで千円だったのが七十円なりあるいは百円なり上がった、これはまあ妥当な改正だったんじゃないかなと思っています。そしてウイスキーも八百円下がったということは、これは大変なことですから、私はそ...全文を見る
○小泉委員 私は、抽象的なことではなくて今具体的に言ったのです。  旧物品税はゴルフだけかかってスキーやテニスにかかっていなかった。しかし、一昨年でしたか、日本の人々の中でどのスポーツを一番やるかといったら、ついにスキー、テニスを抜いてゴルフがトップの座を占めたのですね。今、日...全文を見る
○小泉委員 党の責任者としてなかなか具体的に言うのは難しいかもしれませんけれども、私は率直な感じを聞いているのですよ、議員として。暫定的だということは、やはりこれからの時代においては、今言ったゴルフとか、ぜいたく品あるいはそうでないというのを分けるのは離しい、将来はやはり一律的な...全文を見る
○小泉委員 質問に答えてないというか、もう答えるのが嫌なんでしょう。意見が分かれていますが、もう一つよく俗に言われたのが、これまた金持ち優遇、庶民いじめだと言われた物品税の改正で、製造段階では最高税率三〇%、最低税率五%であった、小売段階で最高税率の一五%だった宝石類が三%に下げ...全文を見る
○小泉委員 しかし、消費税といったって三〇%じゃないのです。三%なんですよ。たえられない負担じゃないのです。将来も、衣類、確かに身につける下着、五百円とか千円、こういう下着というのは必需品でしょう。しかし、どれが必需品でどれがそうでないかという区別ができないからこそこういう税制改...全文を見る
○小泉委員 それでは、衣類においても課税物品と非課税物品を分けられると思っているのですね。もう一回確認したいと思います。
○小泉委員 すべて国民税制改革協議会に逃げ込んじゃう。これはいろいろな人と議論して、必要品、ぜいたく品、区別ができないということで一律課税になつたのです。それを、大事なところに来ると全部国民税制改革協議会、今私は、そういうことだと思って、個人の、議員としての今までの見識で答えてく...全文を見る
○小泉委員 この野党の昨年提出した代替財源案によりますと、ゴルフボールもルームクーラーもカラーテレビも八%の物品税をかけることになっています。今や、先ほどお話ししましたように、ぜいたく品と思われるものを低所得者が購入することも少なくない時代なんです。盛んに野党は逆進性のことを言わ...全文を見る
○小泉委員 物品税でも逆進性というのはあるんですね。それを認めているんです。だから、税制だけで逆進性を全部解消するというのは無理なんです。そのために財政の支出とかいろんな面があるわけです。どれが公平か、今言った、野党がやっぱりぜいたく品と思われるものも、今や国民は必ずしもぜいたく...全文を見る
○小泉委員 いや、免税点はあってはならないと思っているのかどうかということを聞いているのです。
○小泉委員 いや、しかし、野党の皆さんは、代替財源案あるいは選挙の最中も、消費税を廃止して永久に消費一般にかかわる課税をなくしますなんて言っていませんよ。消費税が廃止されたらば個別物品税を復活します、流通段階にもサービスにも適正な課税をしますと言っているのですよ。いわゆる消費一般...全文を見る
○小泉委員 やはり神崎さん、率直に議論をしてくれました。将来流通、サービスに適正に課税する。しかし、そういう場合、免税点というのは設けなければできないのではないですか。これは具体的な内容ではないのですよ、考え方として。免税点というのは、額は別にして、少なくとも一定割合設けなければ...全文を見る
○小泉委員 わかりました。やはり野党も免税点を設けるということは、これはやむを得ないということを認めているわけです。  問題は、これは程度の問題。これは当然将来話し合いしていい問題だと思います。三千万円が適当か、二千万がいいのか、一千万がいいのか、こういうのはお互い十分話し合い...全文を見る
○小泉委員 いずれにしても、マル優廃止のときの大きな議論になったのは、高額所得者が有利になる、あるいは低所得者が不利になるということだったわけですが、しかし考えてみると、この低所得者のための配慮のマル優制度も、実態は必ずしもそうでなかった。むしろ一人三百万円、郵便貯金も銀行預金も...全文を見る
○小泉委員 ですから、マル優で身元確認されるよりも、源泉で三五%の課税をされてもした方がいいという人の方が、必ずしも高額所得者に限らなかった、あらゆる階層にわたってきたということですね。  野党が主張される納税者番号をしようということ、これは本当に国民が歓迎するかどうか。もし納...全文を見る
○小泉委員 私は、そういうことをやって国民が歓迎するとは思っていません。なぜならば、昨年、私が厚生大臣のとき、年金受給者が一番希望していたのはどういうことかといいますと、去年までは三カ月に一回年金の通知をはがきで出していました。三カ月に一回連絡してくれるのはありがたいのだけれども...全文を見る
○小泉委員 私は次元の違うことはわかっているのです。ただ、国民の心理として、それだけの煩わしい手間暇をかけさせて把握する体制を国民が歓迎するかどうかということを言っているのです。今、野党の皆さんは国民の意見を尊重しながらということをたびたび言われるわけです。そういう場合に、そうし...全文を見る