小泉俊明

こいずみとしあき



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小泉俊明の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月27日第154回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号
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○小泉(俊)委員 民主党の小泉俊明でございます。  早速、質問通告に従いまして質問させていただきます。まず、日本経済の現状に対する基本的認識についてということでございます。  政府・与党は、九年間で十四回もの景気対策をしてまいりましたが、いつまでたっても、よくなるどころか...全文を見る
○小泉(俊)委員 実質、GDP名目成長率が大体三年続けてマイナスに近い。  続きまして、九九年からの消費者物価指数につきましては、九九年、二〇〇〇年、二〇〇一年でどのような推移になっておりますでしょうか。政府委員にお願いいたします。
○小泉(俊)委員 続きまして、株式の時価総額についてお伺いしたいんですが、ピーク時の一九八九年の三万九千円から、現在一万円前後でございますが、これはどのくらいの時価総額が失われたのかを、政府委員で結構でございますので、御答弁をお願いいたします。
○小泉(俊)委員 続きまして、小泉内閣発足以来、日経平均一万四千円から一万円前後まで落ちたわけでございますが、この間でどのくらいの時価総額が失われましたでしょうか。
○小泉(俊)委員 続きまして、土地の資産額についてちょっと確認させていただきたいのですが、これも、ピーク時から今現在で大体幾らぐらいの土地資産額が失われましたでしょうか。政府委員で結構でございますけれども。
○小泉(俊)委員 今、事実の数字を確認させていただいたのですが、名目GDPも大体四年連続マイナス、消費者物価も三年連続のマイナスですね。株も土地も十年連続で下落し続けている。これは明らかに、どう見ましてもデフレスパイラルの真っただ中にあるというふうに見るのが自然だと思うのでござい...全文を見る
○小泉(俊)委員 資産デフレといいますか、政府のいろいろなあれを見ていますと、私は明らかにこれ、資産デフレ、デフレスパイラルに入っているにもかかわらず、なかなか今まで、この入り口にいるというような表現を使われているケースが多かったわけでございますが、塩川大臣、これはデフレスパイラ...全文を見る
○小泉(俊)委員 塩川大臣の御認識と私はこれは非常に同じ認識なのでございますが、また柳澤大臣が、私、当選以来、一年八カ月前から御就任されていまして、塩川大臣がちょうど、小泉内閣が成立してから十カ月間大臣をされております。その間、一番最初の質問のときに私がお二人に実はさせていただき...全文を見る
○小泉(俊)委員 今、実はこれ、かなりいろいろな委員会で皆さんが最近話していますし、毎年毎年新聞で大きく出ています。実は、平成十年から急激に一万人近くふえまして、それ以降、十年から四年連続三万人を超える今自殺者なんですね。ただ実数は、私の友人も実は何人か亡くなっているわけですが、...全文を見る
○小泉(俊)委員 同じく、柳澤大臣はいかがでございましょうか。金融の責任者といたしまして、やはりこの自殺者の数、そしてまた、それに伴う家族が今極めて悲惨な状況に置かれている現状につきまして、どうお考えでございましょうか。
○小泉(俊)委員 また、企業倒産が大変ふえております。この数字も非常にいろいろな委員会並びに新聞で、でかでか出ておりますが、昨年一年間の企業倒産数はどのくらいだったかは御存じでございましょうか、大臣。大体の数で結構でございますが。
○小泉(俊)委員 今のは突然でございますが、ただこれ、一年間通じますと二万社なんですね。一月に大体千五百社から千七百社倒産していまして、実は昨年一年間では二万社倒産したわけであります。  この企業倒産に伴う従業員の被害者数を調べましたところ、東京商工リサーチによりますと、二十...全文を見る
○小泉(俊)委員 柳澤大臣、簡単で結構でございますので、いかがでございましょうか。
○小泉(俊)委員 実は一年半前にまた柳澤大臣に質問いたしましたし、ちょうど塩川大臣が就任された後もすぐ質問したんですが、これは実は失業者、大変ですよね。そのときもお尋ねしたんですが、塩川大臣は十カ月たちました。柳澤大臣は一年八カ月たちました。この間にハローワークに足を運んで中を見...全文を見る
○小泉(俊)委員 ぜひとも現場を大臣、忙しいのはわかります。ただやはり、霞が関と永田町の中で数字を見ているのと現実の実態を見るのではかなり違いますね。私は、実はここ三カ所ちょっと行ってまいりましたが、前に、一年半前、十カ月前にそれぞれお二人の大臣に質問させていただいたとき以上に今...全文を見る
○小泉(俊)委員 いわゆるインフレターゲティング論に非常に前向きのお話だったと思うんですが、先ほど私がずっと御質問させていただきましたように、今、日本経済は大変な状況ですね。いまだに景気が引き続き悪くなっているというのが私の認識なんですが、その中で一般物価を上げていくということに...全文を見る
○小泉(俊)委員 確かに意見は分かれるところなんでございますが、これは数値目標を例えば置くとしましても、一たんインフレに入った場合、具体的にコントロールすることというのは極めて難しいんじゃないかと私は思うのでございますが、もしそれをコントロールするのであれば、具体的にはどのような...全文を見る
○小泉(俊)委員 非常に微妙な問題だと思いますので。  ただ、食品とか衣料品とか電化製品、一般物価が下がったことで国民は不満はないんですね、実は。これだけの不景気の中で、なぜ国民が暴動も起こさず普通に生活できるか。実は、物価が下落していますので、給料が下がっていましてもそれな...全文を見る
○小泉(俊)委員 時間がなくなってまいりましたが、一般物価と資産デフレ、両方やられるということでありますので、資産デフレ対策について特にお願いなんでございますが、国民の金融資産、一千四百兆円持っている、この国民金融資産をいかに現金から株と土地にシフトさせるか、これこそがやはり資産...全文を見る
○小泉(俊)委員 午後もまたやらせていただきますが、今、経営者にお話ししますと、やはり税制を経済の活力の方にぜひとも向けてほしいと。ところが、国会に来ますとこれがごく少数派になりまして、外に行きますと九割方そういう話です。ぜひとも財務大臣、その方向でひとつ鋭意御努力いただけますよ...全文を見る
○小泉(俊)委員 民主党の小泉俊明でございます。  午前中に引き続きまして、三十分間、引き続き質問させていただきます。  日銀の速水総裁においでいただいておりますので、まず速水総裁の方にお尋ねしたいと思います。  今古川議員の方からありましたが、自民党のデフレ対策特別...全文を見る
○小泉(俊)委員 実は午前中も、私も速水総裁と基本的には同じ考えでございまして、一般物価を上げていくというインフレターゲティング論、もしこれをやりますと、これだけ不景気の中でやった場合には、景気の悪化とインフレがダブルパンチで来るスタグフレーションの危険性が高いということと、一た...全文を見る
○小泉(俊)委員 また、株式の、何しろ株価の下落をとめるために株式の市場の活性化が必要だということは明らかなんでございますが、私はもう一度、午前中申し上げましたが、ここまで非常に危機的な状況に日本経済が追い込まれている段階では、ドイツ等で行われているようなキャピタルゲイン課税の非...全文を見る
○小泉(俊)委員 経済財政諮問会議等でもよろしくお願いを申し上げます。  また、株と土地でありますが、これは不良債権の処理等を一生懸命やっておりますが、最終的には担保にとっております不動産が流動化しない限り、いつまでたっても不良債権の負の連鎖からは解消されないということで、流...全文を見る
○小泉(俊)委員 いずれにいたしましても、資産デフレに歯どめをかけていくということに関しましては、私は、先ほど申し上げましたが、税制の持つ意義が非常に大きい。ただ、これをやる際に、往々にしますと、例えば連結税のときに付加税とかペナルティーをつけるとか、ある一方で土地を下げどまりす...全文を見る
○小泉(俊)委員 極力、二重性ではなくて、これは原則ですけれども、ぜひとも、常に目的は一本化して政策を推し進めていただけるようお願い申し上げます。  それでは、通告に従いまして、新産業の創出についてお伺いさせていただきたいと思います。  日本経済の重大な問題というのは、何...全文を見る
○小泉(俊)委員 実は、ベンチャー企業とか中小企業のいろいろな政府の優遇措置とか一応あるのですね、形としては。  では、これが現実にどういうふうに機能しているかといいますと、現実には、世界的にも最高水準の技術を、特許を持った企業が、日本国内で例えば工場や研究所をつくる等の設備...全文を見る
○小泉(俊)委員 また具体例に入りますけれども、今のは一般論なんでございますが、先日も、実はあるハイテク産業の社長にお会いしまして、この会社は世界的にも大変な技術力を持った、また特許も世界特許を持っているわけであります。国内はもとより、海外の一流企業に技術を提供してきた中小企業な...全文を見る
○小泉(俊)委員 まさに塩川大臣おっしゃるように、まず有担保主義ですね。土地等の担保がない限り、どんなに特許を持っていましても、民間の金融機関の場合にはお金が出ない。また、大臣おっしゃるように、やはり新技術とか新事業の成長性を評価できる人材が日本の金融機関の中にない。ですから、先...全文を見る
○小泉(俊)委員 ベンチャー企業は立ち上げの段階でお金がかかるという話も確かなんですが、実は、今私が話をさせていただいている現実に融資が受けられない会社というのは、もう既にその段階をはるかに過ぎまして、製品をつくる瞬間まで行っているんですけれども、そこに融資が来ないという大変な状...全文を見る
○小泉(俊)委員 また、次に移りますけれども、実は、いろいろ中小企業のハイテクの社長によくお目にかかるのでございますが、これはまた別の会社の社長が情報通信関係の新技術にチャレンジする子会社を設立し、上場まで目指す勢いであったんですね。この親会社自体は某都市銀行ともう十何年も取引関...全文を見る
○小泉(俊)委員 今柳澤大臣からも御答弁いただきましたが、何しろこれは、先ほどから申し上げておりますが、新しい前向きのエンジンを経済につくるためには、当然これはかなりの期間とお金が必要でありますので、ぜひともそういったところにはきちっと金融が回るように、現実にお金が回るようにぜひ...全文を見る
○小泉(俊)委員 非常に前からの問題なんですが、今本当にぎりぎりのところまでもう来ちゃっていますので、実はこれからの世界企業というのはもう日進月歩でありまして、今このときにやらなければ実は負けちゃうんですね、ほかの国の競争に。ですから、一日も早くそういったところに現実のお金が回っ...全文を見る
○小泉(俊)委員 時間がなくなってまいりましたが、要するに、マニュアルの本来の趣旨を徹底した、運用の改善で対応することにしたということでこれはよろしいんでございますか。そうですね。  そうしますと、これは大臣、今まで検査は逆に言うと硬直的であって、マニュアルの趣旨が行われてい...全文を見る
○小泉(俊)委員 午前中から申し上げておりますが、実はこういう金融庁で今やられているお仕事というのは、霞が関にいるとわかりませんけれども、現場サイドに行っては人の生き死にまで左右する大変大切な仕事でありますので、ぜひとも現場の実態をよく把握していただいて、二度とそんなことのないよ...全文を見る
05月21日第154回国会 衆議院 財務金融委員会 第17号
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○小泉(俊)委員 民主党の小泉俊明です。  それでは、通告に従い質問をさせていただきますが、まず、きょう税制のお話でございますけれども、税制でも経済の政策でも、何しろ現状を正確に把握する、毎回私この委員会で言わせていただいておりますけれども、正確に把握することがやはり一番大切で...全文を見る
○小泉(俊)委員 今ので政府の判断根拠等についてはわかったわけでありますが、幾つかお尋ねさせていただきます。  四月の経済月例報告基調判断は、アメリカの景気回復の動きが製造業の生産回復へと。また、今月の五月は、輸出がアジア向けを中心に増加していると。これは、いずれにしましても、...全文を見る
○小泉(俊)委員 私がいただいた資料によりますと、アメリカは実は失業率は着実に伸びていまして、四月が六%、ついに乗ったと。また、個人消費も今着実というお話なんですが、これは着実に実は伸び率が減ってきていますよね。二〇〇二年一月〇・四%、二月〇・五%、三月〇・二%。また、民間設備投...全文を見る
○小泉(俊)委員 次に、原油の価格についてお尋ねいたしますけれども、原油価格はことし一月から上昇を続けまして、WTI、ウエスト・テキサス・インターミディエートの原油先物価格が十七日、バレル二十八・一八ドルと年初来高値をつけたわけですね。ここ半年で何と一バレル十ドルも上がってきてい...全文を見る
○小泉(俊)委員 私も、日経の商品相場の原油価格、毎日必ず見ておるんですが、大臣おっしゃったように、今のお話ですと、短期的にはある程度の不安定要素もあるけれども長期的には安定的要素が高いのではないかと。  ただ、大臣おっしゃるように、アメリカの場合、ベネズエラに、第二位の輸入国...全文を見る
○小泉(俊)委員 前の委員会、一年ほど前から、為替の問題、当時はまだ円高で百二十円以下だったと思うんですが、やはり輸出企業の、日本は何しろ加工貿易立国でありますので、製造業の輸出を、やはり資本財が今大体七割を占めて、耐久消費財より資本財の方が多いわけでありますが、部品ですね、そう...全文を見る
○小泉(俊)委員 今お答えいただいたわけでありますが、大体、昨年の九月からことしの三月までで、ほとんどの企業が要求払い、要するに定期性から普通預金とか当座に約三二%、七十九兆から百一兆ですか、そこまで預金をシフトさせている。また、逆に定期性の預金が昨年の九月からことしの三月までで...全文を見る
○小泉(俊)委員 実は、このデータをとるときに、財務省、金融庁、内閣府、日銀、総務省、全部に聞いたわけですが、最初、データがないというんですよね。  しかし、これはペイオフが来年四月に来るわけですよね。自治体の預金も、もちろんこれはペイオフの対象になるわけで、先ほど申し上げまし...全文を見る
○小泉(俊)委員 突然のあれでしたので。  今、数字が明らかになりましたように、大体民間企業が要求払いで百兆円、あと自治体が十七兆円あるわけでございますが、来年度、四月の普通預金のペイオフに向けて、民間企業と地方自治体の資金移動の見通しと、これが日本経済ないしは金融に与える影響...全文を見る
○小泉(俊)委員 柳澤大臣は、よろしいですか。
○小泉(俊)委員 これはデータを見ますと、定期性の預金のペイオフだけでも実はかなり資金移動が、小さい地方銀行、第二地銀とか信金、信組から都市銀に移っていたりしているわけですね。それでもまだ普通預金への移動だからこれはいいわけでありますが。  これは、実際、地元の信金とかからお話...全文を見る
○小泉(俊)委員 先ほども申し上げましたように、来年の四月なんですが、実際の資金移動はことしの九月期から始まります。三月から九月ですね。徐々に、秋口にかけて、年度末にかけて大きく動くわけですね。その事態で、もし、今不測の事態があるような場合は、ペイオフに関しては延期するという可能...全文を見る
○小泉(俊)委員 いろいろ、セーフティーネット等を張られているわけでありますが、全部使っても、やはり危機的状況を迎えたときは、ぜひともペイオフの延期も視野に入れて、それを封印しないで、すべてのオプションを広げて対処していただけますよう、よろしくお願いを申し上げます。  今、経済...全文を見る
○小泉(俊)委員 次に移りますが、税制に関する議論で今非常に新聞紙上をにぎわしているのが、経済財政諮問会議と政府税制調査会の権限関係なんですね。  確かに今大臣は、今までずっと委員会で何回も答弁しておりますので、質問しておりますと、非常に現状に対しても厳しい認識を実際お持ちです...全文を見る
○小泉(俊)委員 本会議でも似たような御答弁をされていたわけでありますが、やはりこれは国民から見ると、政府税制調査会と経済財政諮問会議、一体どっちが、そうはいいましても新聞に出てくる報道を見ますと、やはり片方は何しろ税金を取ることしか考えていないという発想でありますし、もう片方は...全文を見る
○小泉(俊)委員 私は、やはりこれは、全部政府の構造を大きく変えたときに経済財政諮問会議をつくられたわけでありますが、やはり上下関係からいえば、本来、経済財政諮問会議が私は司令塔になるべきだと。税制の方たちというのは、税の現場しか見ないわけですね。ところが、経済全体を見て、木を見...全文を見る
○小泉(俊)委員 私もそのとおりだと思います。  ただ、この新聞を見ますとどうも政府税調は意識し過ぎているんですね、大臣の発言とか。その辺は、やはり何か会う機会があれば、ぜひとも税調の会長にもそれを言っていただきたいと思います。  また、これの関連なんですが、私は、やはり日本...全文を見る
○小泉(俊)委員 委員は確かに入っているんですよ。ただ、出てくるものがちょっと余りにも、本当に実体経済を把握されている方たちの意見が入っているのかなと。審議会ではかなりよくある話ですが、最初に結論があって、その方向にどうも意図的に行っているような気もしますので、ぜひともそういった...全文を見る
○小泉(俊)委員 今お話しいただきまして、非常に企業の国際競争が激化している、その中で、企業再編を容認していく極めてこれは重要な、特に税制面のインフラですね。今まで、会社法とかいろいろな法制の中でなかなか進まなかった理由が一つ、税制にあるということで、物すごくこれは重要なんですね...全文を見る
○小泉(俊)委員 非常にこれは、大臣今おっしゃいましたけれども、極めて重要なものですね。ただ、重要なもので大変関連法案が多いからおくれた、万々申しわけない、非常におくれて申しわけないと。しかし、それほど重要なものであるのに、これはみんなに使ってもらわないとやはり意味がありませんね...全文を見る
○小泉(俊)委員 わざわざ一番最初に、導入の趣旨、目的を長々御説明いただいたのは、いかに大切かということを言いたいためなんですよ。大切なものであるからこそ、特に、先ほど申し上げました、日本は、経済力しか国力の源泉はありません。その国力の源泉を担うのがやはり企業なんですね。企業の国...全文を見る
○小泉(俊)委員 今、読売新聞の私が読んだものによりますと、主要五十社中二社しか、五割と今おっしゃいましたけれども、二社と私はきのう新聞見まして書いてありましたし、大和総研等によりますと、二割が検討されているということですね。ですから、導入前から採用する企業が極めて少ないという法...全文を見る
○小泉(俊)委員 これは大臣、先ほど、やってみなければわからないというお話なんですよね。やってみて、これほどの分厚い関連の法案をつくりながらほとんど利用がない場合、これは二年の期限以内でも十分見直すということは、可能性ございますか。大臣、いかがですか。
○小泉(俊)委員 時間が参りましたけれども、これは企業経営者を初め、付加税に対しては、新聞紙上も含めて大変な批判が出ているわけでありますので、やはり謙虚にぜひとも耳を傾けていただいて、もしも導入して使えないような制度であれば、大臣の言うとおりでございますので、やはり速やかな改正を...全文を見る
11月06日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号
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○小泉(俊)委員 民主党の小泉俊明でございます。  まず最初に、先ほど古川委員の質問に対しまして塩川大臣が、今の時代は変化の時代である、対応力が一番大切であるということをさっきお話しされました。確かにそのとおりだとは思うんですが、私が考える政治というものは、特殊な能力ある方はど...全文を見る
○小泉(俊)委員 それでは通告どおり質問に移らせていただきます。  閉会中に私、実は、数限りないたくさんの経済団体、そして企業経営者、金融機関の経営者を含めて、融資担当者、いろいろ話を聞かせていただきました。  その中で、やはり今の企業経営者、そして中小企業の経営者、国民も含...全文を見る
○小泉(俊)委員 竹中大臣の大臣をお受けになられたその勇気を、私は高く実は評価しているわけであります。  ただ、もう一つ、いろいろな方々とお話をしますと、大臣に対するもう一つの不安が、竹中大臣はミスター・アメリカンスタンダードではないか。新聞などによりますとアメリカの代理人なん...全文を見る
○小泉(俊)委員 これにも関連いたしまして、ちょっと具体的な案件をお話しさせていただきますけれども、今回閉会中にまたいろいろな方とお話しいたしまして、いまだにちまたで結構話題になっているのが実は長銀の譲渡問題なんであります。  この点につきましてちょっと確認させていただきますが...全文を見る
○小泉(俊)委員 譲渡金額についてはどうなっていますでしょうか。
○小泉(俊)委員 今お答えいただきましたように、約八兆円近い譲渡前の資産があったわけであります。これを十億円で譲渡した。やはりこの辺に国民一般が大きな不信感と不安感を持っているというのが現実であります。  ただ、この譲渡は前の内閣でありますし、大臣も宮澤大臣そして柳澤大臣のとき...全文を見る
○小泉(俊)委員 二人の大臣の率直な御感想をお聞かせいただきたかったのですが。  ただ、今そういう御答弁をいただいたんですが、実は、長銀の本店がありますね、あれだけでも十億で買えるものではありませんよ。明らかに、八兆円の資産額のものを十億で売ったと。  政府は確かにそういうふ...全文を見る
○小泉(俊)委員 また、九七年以降、いわゆる外資のハゲタカファンドと言われるところが、簿価で大体三十兆円の不良債権を取得した。それも、まず三%とか五%とか、一〇%以下と言われているわけですね。これで膨大な利益を上げて、脱税でかなり摘発されているところもあるわけですね。  ですか...全文を見る
○小泉(俊)委員 次に移りますが、先ほど古川委員の方からも指摘があったようでありますが、竹中大臣の指導というか、主宰されている不良債権処理問題PT、プロジェクトチームでありますが、このプロジェクトチームの法的な位置づけというものをお示しいただけますでしょうか、大臣。
○小泉(俊)委員 私的懇談会となりますと、これは法的根拠というのはどこになりますか。単なる大臣の相談する機関みたいなものなんですか、個人的な。
○小泉(俊)委員 今、民間のメンバーは金融庁の顧問として参加していただいているというお話でありますが、このメンバーの中に木村剛氏が入っているわけでありますね。  この点についてちょっとお伺いしたいんですが、木村氏の本業というのは不良債権処理関係のビジネスですよね。これは、不良債...全文を見る
○小泉(俊)委員 ぜひともそういう守秘義務等の趣旨を徹底するようにメンバーにもう一度、大臣、徹底していただきますよう、よろしくお願いをいたします。  また、経済四団体初め、先ほどもお話しいたしましたいろいろな会合に出ましたところ、今度は、小泉総理自身に三つの大きな不安があるんじ...全文を見る
○小泉(俊)委員 塩川大臣も、いかがでございましょうか。
○小泉(俊)委員 その次の、小泉総理に対する三つの不安のうち第二の不安が、これは先ほど竹中大臣もお答えになりましたが、小泉総理は、大蔵委員会に長く身を置きました。その関係で、どうもこれは財務省の言いなりなんじゃないかというような指摘が、やはりいろいろなところでされるわけであります...全文を見る
○小泉(俊)委員 それでは、小泉総理は常に三十兆円枠というのに非常に固執していますね。しかし、これは三十兆円になろうと、例えば三十五兆円だろうと、これほど膨大な財政赤字のもとでは赤字を減らす効果というのはほとんどないわけですよね。それどころか、私は、これに固執することによって機動...全文を見る
○小泉(俊)委員 ただ、大臣、状況がどんどんどんどん悪化しておりまして、君子豹変し、大人は虎変すといいますよね。やはり状況の変化に応じ、過去、一年六カ月前は意味があっても、現状においてこれに固執していることは私は政治家としては望ましくないと思うのでありますが、大臣、いかがでござい...全文を見る
○小泉(俊)委員 実は、今回の総合対策の中に雇用対策等いろいろありますが、これは三十兆円枠にこだわっていてできるんでしょうか、塩川大臣。この点について。
○小泉(俊)委員 実体の経済は、先ほどの党首討論でも、実は自殺者の問題とか、鳩山代表が小泉総理に質問したわけであります。  これは私、二年四カ月前からこれをずっと言っているんですが、実は、四年連続三万三千人を超える自殺者であります。これは、米国テロの十倍の人たちが毎年毎年この国...全文を見る
○小泉(俊)委員 次に移ります。  また、いろいろ国民が不安に思っている中で、第三の不安が、皆さん必ず話をするのが、総理大臣やまた各大臣が、非常に現状認識が現実と大きくずれているんじゃないか。どうも、テレビで大臣の発言とか聞いていたり、政府の発表と、自分たちが実感しているあれが...全文を見る
○小泉(俊)委員 塩川大臣には、先ほどの質問からずっとお答えいただき、ありがとうございました。今、実は経済統計のお話をさせていただいたんですが、塩川大臣から御答弁いただきましたので。  ただ、私は、六年間ずうっと給与所得が変わっていないというお話でございましたが、これは逆に、富...全文を見る
○小泉(俊)委員 次に移りますが、これも改革加速のための総合対策なんでありますが、これは何度もお話し申し上げておりますように、私は、何しろ日本の政治の最大の課題というのは、経済の活性化と景気の回復、今これこそがこの最大の政治課題なわけでありますね。  今回、この総合対策が出てき...全文を見る
○小泉(俊)委員 今回の対策を見まして、やはり柱となるのは不良債権の処理ですね。  それではもう一度聞きますが、不良債権を処理して、なくなれば日本経済というのは回復するんでしょうか。大臣、この点についてお答えいただけますか。
○小泉(俊)委員 今、マネーがないというわけではなくて、銀行にはあふれていますね。それで皆さん国債を買っていて、お金はあるんだけれども企業に行かない。特に、九九・七%を占めます、直接金融市場から資金調達できない中小企業に回らない、ここが問題だと思うんですね。  ただ、実は、今回...全文を見る
○小泉(俊)委員 まだしかし現実に、戦後五十七年たちましたが、金融機関というのはずっと土地担保でやってきまして、現実にはそういう人材がないんですね。要するに、プロジェクトファイナンスみたいな、アメリカみたいな、そういう判断できる能力がある人が金融機関にいないわけですね。  です...全文を見る
○小泉(俊)委員 いずれにいたしましても、対策に土地の流動化対策がほとんど抜け落ちておりますので、この辺につきましては、やはり税制面、すべての、その点をもう一方でやらなければ、必ず、私はこの対策というのは効果がないと思いますので、ぜひともよろしくお願い申し上げます。  あと、時...全文を見る
○小泉(俊)委員 いずれにしましても、今、社会不安の大きな要因の一つになっておりますので、ぜひとも関係諸機関が連携して、より徹底した調査、そして取り締まりをよろしくお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。