河野洋平

こうのようへい



当選回数回

河野洋平の1980年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月21日第91回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○河野(洋)委員 刑法の一部を改正する法律案について若干の御質問をいたしたいと思います。  この刑法の一部改正について、昨年大平総理が、一連の政治不信がつのる中で、ロッキード、ダグラス、グラマン、こういった問題を二度と起こさないように、再発を防止するためにいろいろと諮問機関その...全文を見る
○河野(洋)委員 御説明を伺いますと、総理大臣の再発を防止しようという決意と御努力にもかかわらず、国会で立法措置をあるいは法改正をしなければならない部分についてはなかなか進んでいない。  たとえば当法務委員会にかかわる問題でも、この法律改正が前国会うまくいかなかった。今国会では...全文を見る
○河野(洋)委員 法務省当局からお伺いをいたしますと、この国会で法務委員会にすでに御提案になっているのはたしか八案件だというふうに承っておりますが、その中には入っていない。これから急いでやろうというのですが、何とか努力をして間に合わせて、こういう再発を防止しようということで総理大...全文を見る
○河野(洋)委員 確かに局長にお尋ねをするのには限度があるというふうに私も思います。しかし、いまの局長の御答弁を伺うと、そういうことも場合によっては必要であるかもしらぬ、そういうことも自分たちとすれば不必要なものだとは思わぬ、そういうことを政府が必要だと考えれば、自分たちは立法化...全文を見る
○河野(洋)委員 ぜひひとつ御検討をいただきたいと思います。  と申しますのは、私は、しつこく繰り返して恐縮でございますけれども、それぞれの地位を得ている者、それぞれの権限を有している者が、その地位やその権限を拡大解釈をして、野方図にそういうものを使って世の中を押し渡っていると...全文を見る
○河野(洋)委員 先ほど来、同僚、先輩議員が刑法の一部改正についてはそれぞれ質問をしておられます。  私どもも、この法案が一日も早く国会で賛成をされて機能することを支持をしているわけでございますから、この法案について私から細かい質問を申し上げることはもう必要ないと思いますが、も...全文を見る
○河野(洋)委員 企業とその企業に属する人間との関係というものは、日本は独特なものがありますね。問題が起こると必ず不幸な自殺者が出る。みずからの命を絶つことによって上司といいますか企業あるいは団体というものを救っていくとか、人間の命を幾つか犠牲にすることによって企業自身は何も傷を...全文を見る
04月23日第91回国会 衆議院 法務委員会 第19号
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○河野(洋)委員 外国人登録法の一部改正法案を提出された局長にまず伺いたいと思います。  この法改正の主たる目的は、行政上きわめて繁雑だという部分を直そうという行政的な面から見た改正と、もう一つは、近年外国人の出入りが非常に多いあるいは日本の国内における滞在様式の多様化、そうい...全文を見る
○河野(洋)委員 私が聞いていることはちょっと角度が違うので、行政的にその方がやりやすいから変えるということに重点があるのか、日本に滞在をしておられる外国人の便利さ、あるいは外国人の立場に立ってもう少し快適な日本滞在をしてもらうためにもこうする方がいいんだというところにウエートが...全文を見る
○河野(洋)委員 日本の国の国際化というものは避けて通れない。むしろわれわれが思い切って進めなければならぬ方向なんですから、もっともっと外国人特に日本に滞在をする外国人に対して、甘くしろとかいいかげんにやれということを言うつもりはない、そんなつもりはないけれども、できるだけああい...全文を見る
○河野(洋)委員 積極的な姿勢をとっておられる難民対策会議に一つ二つお伺いをしたいと思います。  あなたがおっしゃるように、難民の方々がずいぶんたくさん日本におられる。その中で日本に定住を希望しておられる方も少なくはない。そんなに多いというふうには思えませんけれども、少なくはな...全文を見る
○河野(洋)委員 先ほどから再三議論になっているように、やはり人道的な見地からできる限りの努力をしていただきたい。  どうも政府の御答弁を伺いますと、日本に定住を希望する人が余りいないとか、一時的に日本を足場にしているだけで、みんなアメリカへ行きたがっています、イギリスへ行きた...全文を見る
○河野(洋)委員 入管局長にちょっと伺いますが、先ほどあなたが発言をされた流民、こういう言葉が適当な言葉であるかどうかということに私は非常に抵抗を感じますけれども、あなたがそうおっしゃったので、恐らくそういう言葉が政府の中で使われているのだろうと思いますから、とりあえずいまそう言...全文を見る
○河野(洋)委員 その数字はちょっと違いやしませんか。私は文部省でちょっと調べましたけれども、文部省というお役所が公式に発表しておられる五十四年四月の時点でも、たとえばベトナムの留学生は百三十三人、カンボジア十二人、その他ラオス何人何人と、ざっと計算しても留学生だけでも二百人ぐら...全文を見る
○河野(洋)委員 卒業した人は定住を認められているからこれは流民ではない、そういう御判断でございますか。私は、そこは少し違うというふうに思っているのです。  これは定住しているんだから流民ではなくて余り配慮は要らない、もしそういう意味だとすれば、そうではなくて、その人たちに対す...全文を見る
○河野(洋)委員 これは私は余りしゃくし定規な議論はしませんけれども、難民条約による難民の定義というのは、人種、宗教、国籍、特定社会団体構成員あるいは政治的意見のゆえに迫害を受けるという根拠のある恐怖のために国籍国の外にあって、かつ国籍国の保護を受けることができない者あるいはこう...全文を見る
○河野(洋)委員 難民問題は重要だという御理解は、難民問題というのは余り簡単に扱ってはいかぬ、こういう問題を軽視して、ただ単に従来どおりしゃくし定規に右左とこう仕分けするのではなくて、時として日本の国の国際社会に対する対応を世界は見ているわけです。そういうときには一つ一つを非常に...全文を見る
10月07日第93回国会 衆議院 本会議 第5号
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○河野洋平君 私は、新自由クラブを代表し、鈴木総理の所信表明演説及び当面の課題について若干の質問を行いたいと思います。  いま、わが国は、激動の八〇年代という予測そのままに、きわめて解決のむずかしい課題に取り巻かれております。しかし、わが国の政治は、こうした状況に対し的確な対応...全文を見る
10月30日第93回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
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○河野委員 防衛庁設置法について若干の質疑をさせていただきたいと思いますが、まず最初に防衛問題についての基本的な防衛庁長官初め防衛庁当局の御認識をお尋ねをしたいと思うのです。  最近世間一般には軍拡の風潮があるとか、一方で軍縮論というものもあるわけでございますが、防衛庁長官の防...全文を見る
○河野委員 昭和五十三年国連軍縮特別総会において、園田外務大臣は一般演説を行っている。そこで、わが国は軍縮の分野ではきわめて先進的な立場にあるとの誇りを持っております、こう園田大臣は国連で演説をしているわけですね。この軍縮について先進的立場に立つことに誇りを持っているという外務大...全文を見る
○河野委員 その当時の新聞記事には世界各国、たしか百三十数カ国が参加したまれに見るりっぱな総会だと書かれたと思いますが、この国連総会における園田大臣の発言と防衛庁及び防衛庁長官が同感だとおっしゃるとなると、今回の防衛庁設置法とはどういう関係になりますか。
○河野委員 憲法の許す範囲内で現実的に防衛力の整備をしよう——私は新自由クラブという政党に所属をしている。新自由クラブという政党は、日本の国の安全、日本の国の防衛のために所要の手順を踏んで防衛力を整備していくということには賛成なんです。日米安保条約を維持していくこともわれわれは大...全文を見る
○河野委員 事務局に伺いますが、シビリアンコントロールをやっているのは何もわが国だけじゃないと思いますね。アメリカ、ソ連、中国、韓国、西ドイツ、イギリス、フランス、この中でシビリアンコントロールが行われている国はどことどこですか。
○河野委員 他国のことをあれこれするのは大変恐縮なので、もし御無礼があったら委員長お許しをいただきたいと思いますが、できるだけ気をつけてしゃべるつもりでおります。韓国という国はシビリアンコントロールの国でしょうか、どうでしょうか、お答えをいただきたい。
○河野委員 現在は非常に特殊な状況にあるということは私も認識しております。私は、シビリアンコントロールというのは非常に耳ざわりがいいし、理論的には正しい、しかし実際にシビリアンがコントロールするということができるのかどうなのかという現実の問題について少しお尋ねをしたい。何といって...全文を見る
○河野委員 当然憲法の精神から言っても何から言っても、ならしめなければならない問題はたくさんあるわけです。ただ、防衛問題ではよく皆さんもおっしゃるように、そうであればそれは理想だけれども現実はそんなものじゃないんだという議論がよくあるじゃありませんか。同じことを私は申し上げている...全文を見る
○河野委員 余り人づてに聞いた話などを信用してこういう権威ある場で議論をするということははばからなければならぬと思いますけれども、先般のミグ戦闘機が函館空港へ来たときに、北海道の自衛隊の方々がどういうふうに行動をなさったか、その行動について実際にシビリアンコントロールのコントロー...全文を見る
○河野委員 シビリアンコントロールを充実させていく一つの手だては、立法府である国会に安保特別委員会なんかをつくるというのは一つのシビリアンコントロールの改善と考えていいのでしょう、せっかく立法府で委員会などをおつくりになったんですから。その立法府がつくった委員会に本当のシビリアン...全文を見る
○河野委員 朝鮮半島の軍事バランスについても、兵員が何人いるからとか、どれだけ戦車の数がふえたからとか、そういう議論が全く意味がないとは言いません。全く意味がないとは言いませんけれども、それを根拠にして全体的な判断を下す。これは軽率だ。まあ岡崎発言についてはもう大体決着がついたよ...全文を見る
○河野委員 シビリアンコントロールというのですから、長官のそうした指導力をぜひひとつお願いをしたいと思います。  さてそこで、意思とか意欲とか士気とかいう問題になりました。これはなかなか計量化しにくい。表現しにくい。表現するとすると非常に情緒的な表現しかできない問題になって、な...全文を見る
○河野委員 非常に抽象的で、とにかく頼むよ、こういうふうにしか聞こえないわけですけれども、とにかく頼むよと言うだけでは、これはちょっと、そうですが、それじゃそうしましょうというふうなわけにはなかなかいかないと思うのですね。私は細かいことを十分知らずにお尋ねをするわけですけれども、...全文を見る
○河野委員 たまたま問題が厚木ということなので少し話が進むのですが、厚木でも青森でも北海道でもどこでもいいのですけれども、最初からここに配備するのだ、ここ用の機材を買うのだというときには、許される範囲内で事前に地元に、こういうものを買ってきて配備するつもりだ、いままで地元にはP2...全文を見る
○河野委員 施設庁はずいぶん長い間基地問題で苦労をしてこられて、さまざまな地域でさまざまな問題に対処してこられた。なかなか御努力も多いと思うのです。しかし、これだけ長い年月をかけて依然としてまだ細かい配慮がなかなか行き届かないというのはきわめて遺憾ですね。  私はもう一度防衛庁...全文を見る
○河野委員 防衛庁設置法をお出しになる防衛庁の答弁としてははなはだ不十分な答弁じゃありませんか。防衛力の整備をしようというときに、白米関係の連絡だけが十分で、日本の防衛力が整備されていくことについて懸念を表明したり不安に思ったりしている国々がアジアの地域にあるかどうか丹念に調べる...全文を見る
○河野委員 その答弁は納得できません。少なくともこの国会にこういう法案を提出なさる防衛庁が、昨年の取りまとめなどをそんな言い方で説明をして、大体抑えようとするよりうれしがっている方が多いらしいなどと言うことは、少し無責任じゃありませんか。もう少しちゃんと各国の反応ぶりを明確におっ...全文を見る
○河野委員 私は、岡崎さんの答弁はもう求めません。ああいう不まじめな態度で答弁をされることははなはだ不愉快です。ああいう答弁ではみんな納得しないと思いますよ。私が申し上げているのは、日本の防衛力の整備充実というものがあれば、それについて不安を持たれる国があるだろうというのは、日本...全文を見る
○河野委員 長官の御答弁は大分岡崎さんの答弁よりいいですな。少なくともアジアに位置する日本の国がこれから先もっとアジアの国々の気持ちを大事にしていく、そういう姿勢が一番大事だ、私はそう思いますよ。どうも防衛庁の中には潜在的脅威論なんというのを唱えて敵をいっぱいつくって、敵をいっぱ...全文を見る
○河野委員 お取り計らいをいただければ大変ありがたいと思います。  その際、防衛庁も、各国の国防大臣が喜んでいるなんという資料じゃだめですよ。もうちょっと各国の民衆がどういうふうに考えているかということがつかめるような資料、データが欲しいですね。これはなかなかむずかしいかもしれ...全文を見る
○河野委員 予備自衛官の存在というのは非常に重要な存在だろうというふうに思っているのですが、予備自衛官というのは一体何人くらいいま必要か。今度の法案では二千人の増員を言っておられるわけですが、将来像としてたとえば現有自衛隊員の五〇%くらいとか、そういうパーセンテージでもいいし具体...全文を見る
○河野委員 予備自衛官の質が年々低下している、そういう評価にはどうお答えになりますか。
○河野委員 おっしゃるとおりだと思うのですね。私は大変悪い表現をして、質なんというようななかなか説明のしにくい表現をして御答弁がなかなかしにくかったと思うのですが、いずれにせよ、予備自衛官というものは年々訓練状況その他が、充足率が下がってくるのに比例して、どうも訓練が甘くなってい...全文を見る
○河野委員 月々三千円ということで、年に五日間呼び出して訓練して、そしてそれが三万九千人いる。もう二千人ふやしてということなんですけれども、どうもぼくら聞いていて、予備自衛官という制度は大事な制度だと思うのですよ。予備自衛官という制度は大事な制度だということはよくわかるのですけれ...全文を見る
○河野委員 予備自衛官側のアンケート調査を拝見をすると、大体訓練は五日ぐらいが、現行が適当だということを答えておられるわけですけれども、その予備自衛官を指導するといいますか、訓練する側から見ると、現行程度で十分であるというふうにお考えですか。
○河野委員 先ほどから申し上げておりますように、日本の防衛力の整備のためには、ただ単にお金をつぎ込んで機材、火力を買ってくればいいということではない。土地の問題、つまり基地供与、提供してくださる方々との精神的なあるいは本当の意味の理解度、協力度というものを深めていくことが大事だ。...全文を見る
○河野委員 過去との比較で大分理解をされてきた、これは防衛庁、自衛隊に対する国民の理解度も相当進んだんですから、それは過去との比較なら相当進んだと考えていいと思いますね。ただし、一方でやはり何といいますか、総論は賛成だけれども、各論については、とにかく防衛力の整備は大事だけれども...全文を見る
○河野委員 日本の防衛力を整備していく一番基本としての防衛哲学みたいなものは、力に対して力で守るということではなくて、やはり終局的には軍縮という理想を持ち続けながら、一方で現実に対応するために時に防衛力の質的充実を図っていく必要も出てくる。その場合には国民の理解、国民の協力が得ら...全文を見る
○河野委員 先ほどからのお話を伺うと、それぞれ必ずしも一〇〇%の充足率ではない、むしろ欠員の数字と今度の防衛庁設置法でふやしたいとおっしゃる数字とを絡めてみてもそう違わないんじゃないかと思うのです。海上自衛隊、航空自衛隊で定員をこれだけずつ上げてほしいと今度の設置法で出しているん...全文を見る
○河野委員 いろいろお伺いをしてまいりましたが、大変しつこくて恐縮ですけれども、私はもう一度長官に、わが国の防衛の最高——最高じゃない、二番目かな、防衛の責任ある立場にお立ちの長官に、ひとつ軍縮ということをまじめに考えてほしい。それはただ単に言葉、表現、それは理想だけれども、なか...全文を見る
○河野委員 防衛庁設置法をことし臨時国会でこういうかっこうで審議をして、来年また防衛庁設置法を出してくる、私はちょっとおかしいと思いますね。少なくとも兵員の増加その他について防衛庁設置法にそういうものを盛り込まれるなら、今度はやはり計画どおりの充足ができるとか、あるいは国際環境が...全文を見る
○河野委員 質問を終わるに当たって、もう一度だけ長官に国連における園田大臣の演説は決して忘れてほしくない。わが国は軍縮の分野できわめて先進的な立場にあるとの誇りを持っているという、このわが国はというのは日本の国のことなんだということは、長官、決して忘れてほしくない。きわめて先進的...全文を見る
11月04日第93回国会 衆議院 内閣委員会 第7号
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○河野委員 ただいまもやりとりがありましたけれども、金大中氏の裁判について、総理も二度にわたって深い憂慮を表明されておるわけでございます。私も金大中氏の裁判の成り行きには特別な関心を持っておりまして、日本国民として、金大中氏の身柄の一日も早く自由になられることを祈っておるわけでご...全文を見る
○河野委員 自由陣営の一員だと私も考えたいと思います。しかし、少なくとも今日の状況は、必ずしも総理がおっしゃっておられる基本的人権が尊重をされたり、民主主義が大事にされている状況と違う、そう私は認識しているのですが、もう一度お答えいただけないでしょうか。
○河野委員 目指すものが自由主義陣営の一員としてというふうに認識しておられるという点については、私も合意をいたします。しかし、少なくとも今日の状況は、必ずしも、だれも異存なくそう言えるかどうかという点では見解がいろいろあるということで、ひとつ総理にもあるいはわれわれ政治に携わる人...全文を見る
○河野委員 もう一点、日本の防衛力の整備についてしっかりとしておかなければならないところは、アジアの国々が日本の防衛力の整備についてどれだけの理解を示すかという点だろうと思います。私がきわめて残念に思いましたことは、今回の防衛庁設置法の審議に当たって、アジアの国々が日本の防衛力の...全文を見る
○河野委員 国連その他で日本が表明している軍縮に対する強い決意、そういうものを踏まえて、ASEAN歴訪の際には、ASEANの諸国に日本の真意をきちっと伝えるということをぜひお願いをして、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。
○河野委員 私は、新自由クラブを代表して、防衛庁設置法等の一部を改正する法律案に賛成の討論を行いたいと思います。  日米安保条約の維持と節度ある防衛力の整備は、わが党の基本的な考え方でもあります。基本的な考え方をそう持っているわが党であっても、しかし、実際は今回の本法案審議に当...全文を見る
11月13日第93回国会 衆議院 内閣委員会 第10号
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○河野委員 いわゆる第二臨調の設置について少しお尋ねをしたいと思います。  この手の調査会等を設置するという以前に、行政管理庁という役所は一体何をするための役所なのかということを御説明いただきたいと思うのです。
○河野委員 第二臨調の仕事は、実はいまおっしゃったようなことをやると考えては間違いですか。
○河野委員 行政管理庁は少し自信がなさ過ぎやしませんか。行政管理庁という役所は、いままさにおっしゃったように、全政府的に抜本的に総括的に行政の管理について検討をするために恒常的につくられている役所であって、臨時調査会などにこうした仕事をゆだねるというのは、いささか行政管理庁は自信...全文を見る
○河野委員 中曽根長官は長官就任以来、仕事減らしあるいはサービスの向上あるいは行政の簡素化、こういったようなことを指摘してこられたように思うのです。先ほど来の同僚議員の質疑の中でも、調査会、諮問機関その他はなるべくなら整理をしていった方がいいじゃないかという、そういう流れの中で、...全文を見る
○河野委員 日本のきわめて優秀な官僚の方々が、複雑化してきた国際関係とか高齢化社会とか、あるいは婦人の問題などに対応できないとは私は思わないのです。十分に対応できるだけの能力が官僚の方々にあるだろう、こう信頼をしてきたのですが、どうも行政管理庁自身が余り自信がない。もっと優秀な頭...全文を見る
○河野委員 私はちょっと意見が違います。国民合意の形成ならば国会の場というのは非常に大事な場であって、国民合意の形成のために数人の有識者を集めるというのは余り筋が通らないのじゃないか。むしろいまの長官のお言葉を理解しようとすれば、国民のさまざまな分野の知恵を集めるということに私は...全文を見る
○河野委員 それなら私からひとつ長官にこういうことを申し上げて、御返事をいただきたいと思うのです。役所でできることは役所でやります、役所でなかなか及ばぬところもあるのだから、日本の英知を集めて調査会をつくる、こういう御答弁のように伺いました。それならこの調査会にはお役人はもう入れ...全文を見る
○河野委員 現役ではなくて、かつて公務員だった方、つまり現在の行政を改革しなければならない状況を構成してきた古手のお役人さん、昔役人だった人も入れるべきじゃないと思うのですが、いかがですか。
○河野委員 だから、私は少し伏線を張っていろいろなお話を申し上げたのです。役所でできるなら役所でおやりなさい、役所でどうしてもできませんというなら民間の力をかりましょう、それなら調査会は民間の方々にお願いをしたらどうですか、こう言っているので、役所のOBで頭のいい人がいればいいじ...全文を見る
○河野委員 どうももう一つ長官らしくなく歯切れが悪くて、はなはだ残念ですね。ここで本当に調査会をつくるなら、それはもう民間をずらっと集めて、全くお役所の発想と違う新鮮な発想をここに集めるべきだ。元役人の中にもいいのがいるよというのは私もよくわかります。いい方がたくさんおられること...全文を見る
○河野委員 仕事減らしについて少しお伺いをしたいと思うのですが、この国会に鈴木内閣が国際電信電話株式会社の法律を変えるという法案を出している。これは行政管理庁とは余り関係がない法案なんですが、この国際電電の法律を変えて、つまり郵政大臣の監督権を強化しよう、こういう法律を出しておら...全文を見る
○河野委員 この問題は逓信委員会でやりたいと思いますから、ここではもうやりませんが、もうちょっとだけKDDについて伺うというか、私の意見を申し上げておきたいと思うのです。  これでまた監督権を郵政省が強化するわけですけれども、KDDの株主構成を見ますと、筆頭株主は郵政省の共済組...全文を見る
○河野委員 先ほど来同僚議員の質問にもありましたが、ちょっと話がそれの近いところまで来ましたので若干重複しますが、いまお話があった十一の特殊法人の中の株式会社ですね、その株主構成は一遍ぜひチェックをしてください。  KDDについて言いますと、私の調べでは一一%近く郵政省の共済組...全文を見る
○河野委員 少しトピックスばかりで恐縮なんですが、先ほどもやりとりがありました電電公社の剰余金の問題ですね。この電電公社の剰余金——これも何も電電公社とばかり限らないのでしょうけれども、こうした剰余金の問題についての長官のお考えは、おとといの当委員会における情報公開法に対する長官...全文を見る
○河野委員 情報問題というのは非常にむずかしい問題であり、非常に重要な問題であります。私は新自由クラブとして、情報公開法の制定を自民党にも強く望んだことがあって、自民党もその当時はいまよりもっともっと前向きに検討を約したことがあるわけで、私は、その情報公開法の進みぐあいがまだまだ...全文を見る
○河野委員 そうすると、第三次臨調の法案というのは十年ぐらいは出ない、少なくともいまはそう考えていいということでございますね。  それから最後に、これはもう答弁はわかり切った答弁なんですが、それでも長官からお答えをいただいておきたいのは、やはりここで、恐らく大体二年で答申が出る...全文を見る
○河野委員 ちょっとぼくが予想していた答弁と違いましたね。この調査会から答申を受けて、その上で行管としてはやれるものとやれないものとの判断をさらにもう一度するということなんでしょうか、いまの御答弁は。
○河野委員 どうももう少し強い調子の決意表明がないと、調査会に集まってこられる方々が一生懸命やるのには多少不安のような気もしないではありませんけれども、しかし、この第二臨調の結論が出るときには、長官が長官でいるかどうかもわからないわけですから、いま長官にこれ以上御答弁を伺っても仕...全文を見る