高村正彦

こうむらまさひこ



当選回数回

高村正彦の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月08日第151回国会 衆議院 予算委員会 第2号
議事録を見る
○高村国務大臣 大変申しわけないことでありますが、私は承知しておりませんでした。
02月09日第151回国会 衆議院 予算委員会 第3号
議事録を見る
○高村国務大臣 まさに、裁判所と検察がなれ合っているのじゃないか、かばい合っているのじゃないかと国民が疑念を持っている事態を招いたことは、非常に憂慮にたえないところでございます。  今、この事実関係、最高検が乗り出して調査を始めております。この調査は本件脅迫事件の捜査と密接な関...全文を見る
○高村国務大臣 私は今ここに法務大臣としているわけでありまして、検察を所掌する地位にある者が、証拠に基づいて積み上げられた事実以外に基づいてどういう犯罪に当たるとか当たらないとか言う立場にない、こういうふうに思っております。
02月13日第151回国会 衆議院 予算委員会 第4号
議事録を見る
○高村国務大臣 十分ぐらいと言いますが、立ち話としては確かに長い話でありましたけれども、五分ぐらいだ、私はそう思っております。  その会合は、自由社会研究会という経済人と政治家と両方いる会合でありますが、その会合の中で、まず亀井政調会長が今の状況についてかなり長い話をされました...全文を見る
○高村国務大臣 少なくとも立ち話の中では出なかったと思います。
○高村国務大臣 自由社会研究会が始まる直前、一、二分だったと思いますが、ちょうど亀井さんと私は席が隣だったもので、私の方から、今選挙制度も変わったんだけれども、たくさん候補者を立てなければいけないのに、党員二万人などという縛りがあるから、私のグループでも立てたいのになかなか立てら...全文を見る
○高村国務大臣 今も申し上げたように、そうじゃないですよ、これは選挙対策の話ですよ、こう申し上げた。まさに一、二分の話であったと思います。
○高村国務大臣 私文書偽造の構成要件と法定刑ということでありますが、刑法百五十九条をそのまま読んでみますが、「行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事...全文を見る
○高村国務大臣 一般原則でいいということをつけ加えられましたが、具体的な問題を提起して一般原則でいいといっても、法務大臣という立場にある者が具体的な事件を、やるべしとかやるべきでないとか、そういうことを申し上げるのは適切でないと思いますので、答弁を差し控えたいと思います。
02月14日第151回国会 衆議院 予算委員会 第5号
議事録を見る
○高村国務大臣 特別永住者の方たちが日本に住むようになったのはそれなりの歴史的経緯等々があるわけでありますから、今取り扱いとして、法定条件さえ備えれば速やかに帰化を許可するという取り扱いをしているわけであります。  一般には、法定条件が整った上で法務大臣が裁量で帰化を認めるか認...全文を見る
02月15日第151回国会 衆議院 予算委員会 第6号
議事録を見る
○高村国務大臣 検察に対する国民の信頼、特に公平性というものに対する信頼を揺るがせていることに心から憂慮している、申しわけなく思っているということでございます。  今、本件の脅迫事件の捜査と別に最高検で調査をしているわけでありますが、その調査結果を見て私として判断をしなければい...全文を見る
○高村国務大臣 どこからか圧力がかかっているなどという事実は私は承知しておりませんし、仮に圧力がかかったとしても、日本の検察はそんな圧力などというものははねのけてくれるだろう、こういうふうに思っております。
○高村国務大臣 初めて聞いた話でありますし、初めて聞いた話でなくとも、私が特定の事案について、捜査すべきだとかすべきでないとか、そういうことを申し上げる立場にいない、こう思っておりますので、答弁は差し控えさせていただきます。
○高村国務大臣 証人が行った証言が真実であるか真実でないかということは、個々の裁判において裁判官が判断すべき話でありまして、一般論といっても、そういうのがめったにあるのかめったにないのかという話もなかなか難しい話で、これも答えを差し控えたいと思いますが、あえてつけ加えれば、偽証罪...全文を見る
○高村国務大臣 一定の状況……(発言する者あり)
○高村国務大臣 違法か違法でないかという話ですが、一定の状況を想定して、まさに法務大臣に聞くわけですから……(発言する者あり)ちょっと黙っていてください。何様だと思っているんですか、あなた。私の答弁中じゃないか。
○高村国務大臣 黙っていてください。答弁、邪魔しないでください。(発言する者あり)
○高村国務大臣 一定の状況を想定して犯罪の成否を聞かれても、犯罪の成否というのは証拠によって認定された事実、それに基づいて考えるべきものでありまして、私として、これが違法だとか違法でないとか、特に公選法だとかあるいは政治資金規正法は私の所管ではありませんので、答弁を差し控えたいと...全文を見る
02月16日第151回国会 衆議院 予算委員会 第7号
議事録を見る
○高村国務大臣 一般論で申し上げれば、法六条に規定する内容というのは日本国民であればだれでも尊重しなければいけないことである、こういうふうに考えております。  ただ、国会内で行われた具体的行為について、行政を所管する者として、この具体的な行為がどうであったかということは差し控え...全文を見る
○高村国務大臣 仮定の話にどう答えるというよりも、私が先ほど申し上げたように、一般論として、法六条の内容は国民であればだれでも守らなければいけない、だれでもどこでも守らなければいけないことである、こういうことを申し上げているわけです。
02月19日第151回国会 衆議院 予算委員会 第8号
議事録を見る
○高村国務大臣 いわゆる金庫株の問題は、おっしゃったように、自社株の取得、保有、これの規制緩和の問題でありまして、経営の自由度を増す、そういう意味の経済構造改革の一環としても大切なことだと思っております。  ただ、この問題には、そもそも資本充実の原則をどう考えるのかとか、あるい...全文を見る
02月21日第151回国会 衆議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○高村国務大臣 委員長を初め委員の皆様方には、平素から法務行政の運営について格別の御支援をいただき、厚く御礼を申し上げます。  昨年十二月の就任後、二カ月余りでございますが、法務行政が抱える諸課題は、かつてと比べると質量とも飛躍的に大きくなっており、二十一世紀という我が国社会の...全文を見る
02月22日第151回国会 衆議院 予算委員会 第10号
議事録を見る
○高村国務大臣 入管行政について応援をしていただきまして、御理解をいただいて本当にありがたいことだと思っております。  先ほど入管局長から申し上げたように、不法滞在者が二十八万人いる中で、その人たちを、対策といいますか、摘発し、収容し、そして送還するという業務に携わっている入国...全文を見る
○高村国務大臣 入国管理については、法務省が責任官庁であることはもちろんであります。外国人の方が日本に入っていただく、そして、それから在留期間を更新する、そういったことについては法務省が責任官庁でございます。
○高村国務大臣 それは知っております。少なくとも法務省に関してのことは知っております。そして、私の方から、今後この団体について要請があっても法務省から人を推薦しないように、こういうことを申し渡してあります。
○高村国務大臣 大変申しわけありませんが、構成全体を知っていたわけではなくて、法務省からこの団体に推薦した人間がいる、今行っているということを聞きまして、そしてこういう問題のある団体には今後は推薦しないように、こういうことを申したということであります。
○高村国務大臣 法務省は、入国管理を所管すると同時に、人権の問題も所管しているところでありますので、実情をよく調べまして、人権の問題がないように、そしてまた、制度本来の目的、実践的な技術が発展途上国に移転できるように、そういったことに法務省としても努力をしてまいりたい、こう考えて...全文を見る
02月23日第151回国会 衆議院 予算委員会 第11号
議事録を見る
○高村国務大臣 法務大臣としてこの辞職願について所感を述べる立場にないと思っておりますので、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。
○高村国務大臣 NHKというのは聞いたことがありますが、NHKKというのは聞いたことはないので、そういう立場というのはないわけでありますが、個人とすれば、ここに至る経緯は別にして、政治家として切腹されたということは御本人のそれなりの美意識のしからしむるところかな、こういうふうに思...全文を見る
○高村国務大臣 犯罪の成否というのは新聞に書かれた事実について認定するものではなくて、証拠によって認定された事実について犯罪の成否は決めていくものだと考えておりますので、法務大臣としてはお答えを差し控えさせていただきたいと思います。
○高村国務大臣 自由民主党のためにいいかどうかは別として、何らかの目的でもって私が指揮権を発動するつもりはございません。
02月27日第151回国会 衆議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○高村国務大臣 答弁は要らないとおっしゃったことの中で、二十年前の私を褒めていただきましたことを心から御礼申し上げます。二十年前のことを褒めていただいたということは、時間というのは残酷だなという御指摘があったということでもあるかと思いますが、初心を忘れずに頑張ってまいりたい、こう...全文を見る
○高村国務大臣 冒頭ちょっと述べましたように、法曹実務家が三名、法律学者三名のほかに、法律家以外の有識者七名を加えて、今、私とすれば、これは国民各層の意見を反映して調査審議を行うのにふさわしい委員構成、こういうふうに考えているわけであります。今までほとんど法曹三者だけで決めてやっ...全文を見る
○高村国務大臣 今審議会の方で、あらゆる角度からそういう御検討を願っているところでありますが、まさに審議会の結論が出ればその結論を最大限に尊重して、場合によったら人権擁護局を事務局に差し出す、そういったことも含めて最大限に尊重をしていくということはやぶさかでないわけであります。委...全文を見る
○高村国務大臣 委員御指摘のとおり、研修・技能実習制度は、人材育成を通じて海外への技術移転を図り、我が国の国際協力、国際貢献を推進するものでございます。このような研修・技能実習制度の目的が十分達成されるよう、関係機関とも協力しつつ、適正かつ円滑な制度の運用を図るとともに、送り出し...全文を見る
○高村国務大臣 裁判官には中立公正な法廷の主宰者、判断者にふさわしい法律家としての高い能力と識見が求められると考えております。  この点につきまして、昨年十一月二十日に公表された司法制度改革審議会の中間報告におきましては、少なくとも、裁判官は、法律家としてふさわしい多様で豊かな...全文を見る
○高村国務大臣 今までの行政改革、定員削減という考え方の中で、どうしても入国審査官が足りなければ入国警備官をその分減らしなさいと。全然違うことでありますが、検察官をふやすのだったら検察事務官を減らしなさい、そういう一つの省庁の中で定員のつじつまを合わせなさい。法務省全部足りないん...全文を見る
○高村国務大臣 御指摘いただきましたこと、まことにありがとうございます。  実は、予算委員会でこの問題について質問を受けましたときに、私としては、検察を所管する法務大臣としてこの事態を大変憂慮しており、まことに申しわけなく思います、まさに検察の公正性に疑念を抱かせたということを...全文を見る
○高村国務大臣 現行法上、公益を目的とする団体については民法が定める公益法人の制度があり、営利を目的とする団体については商法及び有限会社法が定める営利法人としての会社の制度があるわけであります。しかし、公益を目的とせず営利も目的としない団体については法人格の取得を可能とする一般的...全文を見る
○高村国務大臣 公益法人というものが一番最初にあって、そして特に公益のあるものについて公益法人の必要性を認め、それと別に、営利を目的とする営利法人を認めた、ただしその中間領域がないということで、新たに中間法人法をつくりたい、こういうふうに考えているわけでございます。
○高村国務大臣 必ずしも整理がしにくいというふうには考えておりません。  まさに、先ほど申し上げたように、公益法人、これは必要だから、一定の条件のもとに国がそれを認めてつくらせる、こういうものでありまして、営利法人の場合は、一定の準則があって、それにかなうものは準則主義で認める...全文を見る
○高村国務大臣 捜査については、福岡高検において、国家公務員法違反の捜査が行われております。
○高村国務大臣 脅迫の本件については福岡高検でありますけれども、この元次席検事の件については、調査とともに、最高検で捜査を行っております。訂正をいたします。
○高村国務大臣 何か特別同一の者であっていけないという理由があるのかないのか私はわかりませんが、何かそこがいけないのではないかということがあれば、具体的に御指摘いただければ、私なりの考えを申したいと思います。
○高村国務大臣 捜査するときは、当然のことながら黙秘権の告知を行っていると思います。
○高村国務大臣 純粋に調査であれば黙秘権の告知は要らない、こう思いますが、福岡地検の前次席検事、黙秘権のことは告知されるまでもなく知り抜いている人でありまして、そういう中で、これは調査ですよというときは、完全に調査の段階では要らない、こういうことははっきり言えると思います。
○高村国務大臣 調査であっても、当然のことながら、被疑者になった段階からは被疑者としての立場を尊重してやっていることだ、そういうふうに考えております。
○高村国務大臣 現実の問題として、そういう壁に阻まれるとかなんだとか具体的な問題が出てくればそれはそれとして考えますが、今のところ、そういう壁に阻まれて問題があるというふうな報告は受けておりません。
○高村国務大臣 捜査活動の内容に関することでありますから法務大臣が答えるべき話ではないだろう、こういうふうに思いますが、ごく一般的なことを申せば、そこに犯罪を犯したと思うに足る状況があって、そして逮捕の必要があれば、検察は一般的に逮捕するんだろう、こういうふうに思っております。
○高村国務大臣 これは捜査機関が判断することでありますから、法務大臣としての意見は差し控えたい、こういうふうに思います。  国民がどう見るかということは、全体の捜査終了、そして調査終了、そしてその後でとられる処置、そういったことを見て、そういう身内が身内をかばったととられないよ...全文を見る
○高村国務大臣 法務大臣には指揮権がありますが、これは伝家の宝刀でありますから、できるだけ控え目にするべきだ、こういうふうに考えております。  この場合、かなり大きなことでありますから、そして政治が絡むことでもありませんから、場合によってはということを考えないわけでもなかったわ...全文を見る
○高村国務大臣 空文だとは申し上げていませんが、一方でまさに伝家の宝刀、めったに抜くものではない。めったに抜くものではないものを抜くときに値するかしないかというのは一つの判断の問題でありますが、私は今なお検察の捜査を信頼しているということでございます。
○高村国務大臣 委員のおっしゃることは一つの見識だと思いますが、それはそれとして、私は、全体的に考えて、この件についても現時点で指揮権を発動するつもりはございません。
○高村国務大臣 議院内閣制でありますから、国民が、指揮権を発動しなかったのがけしからぬと言うのであれば、私はそれを受けざるを得ない、こう思っています。
○高村国務大臣 法律に明定されていますように、指揮権というのは内閣の権限ではなくて法務大臣の権限でございます。
○高村国務大臣 責任といってもいろいろな段階があるわけでありまして、大きな意味ではそういうことは言えるかもしれませんが、指揮権を発動するかしないかというのはまさに私の権限でありますから、一義的に私が負うべきものであります。  この件について指揮権を発動しないのはけしからぬという...全文を見る
○高村国務大臣 法曹資格を剥奪する手続は制度上ございません。
○高村国務大臣 直ちにそのとおりだとか違うとか、いろいろな観点がありますので申し上げられませんが、一つの考え方だと思います。
○高村国務大臣 納得できる裁判もあれば、納得できない裁判もあるのではないかと思います。  極めてまじめな裁判官が下した裁判でも納得できない当事者もいるかと思いますが、今伝えられているような状況のもとで納得できるかと言われても、できるとはなかなか申しにくい状況にあるということはそ...全文を見る
○高村国務大臣 現時点では、結論をまだ出しておりません。
○高村国務大臣 慎重に捜査をしているところでございます。
○高村国務大臣 理事長の四女の夫が検事として熊本地検に勤務していますが、同検事は林ケ原病院事件の捜査には関与しておりません。
○高村国務大臣 通告を受けておりませんので正確にはお答えできませんけれども、十人前後の庁ではないかと思っております。
○高村国務大臣 一般的に、被疑者の親族がたまたまそこの地検にいたから疑いを持って見られるのでは、ちょっと検事もたまらないと思いますが、事件の全体像の中でそういうことが関係しているのではなかろうかと思われる、可能性とすればそれはあり得ることだ、こういうふうに思います。
○高村国務大臣 検事の数だとか、その年次の人が何人いるとか、どう配置するか、そういう中でいろいろ考えていかなければいけない問題ではあるかと思いますが、そこに親族がいるから絶対にいけないとまで言い切れるかどうか、そういったことも、御指摘があったことを踏まえて、いろいろ検討してまいり...全文を見る
○高村国務大臣 お尋ねの件につきましては、新潟地検、検察庁において告発を受理しておりますので、現に捜査中であると承知をしております。  具体的事件における捜査の状況等につきましてはお答えを差し控えさせていただきたいと思いますが、あくまで一般論として申し上げれば、検察当局において...全文を見る
○高村国務大臣 告発状の提出が平成十一年一月十二日でございます。
○高村国務大臣 告発事案が二つありまして、平成十一年一月十二日告発状提出の分と、平成十二年一月三十一日告発状提出の部分がございます。
○高村国務大臣 具体的な事件について個人的にさしで会う、それは問題であろうか、こう思いますが、個人的、さしで会う場合、いろいろな場合が想定されますので、一概に、絶対に会っちゃいけないとか、どんな場合でも会っていいんだとか、そんなことはちょっとこの場で言い切れない、こういうふうに感...全文を見る
○高村国務大臣 検事と判事の交際に関して、それを禁ずる服務規定上の規定はありません。  検事と判事の交際については、基本的には私的交際のあり方の問題であり、一般に、職務の公正を疑わせることのないように慎重に対処すべきであると考えておりますが、検事に対して、判事との交際に関する一...全文を見る
○高村国務大臣 法曹というのは、裁判官、検察官、弁護士のいずれの立場におかれても、その立場に応じて職責を全うすることができるとの理念に立脚しているものと承知しております。人事交流によって、行政に関する知識を磨き、法曹としての素養を深めることはあっても、裁判官と検事との癒着の温床と...全文を見る
○高村国務大臣 検察を所管する法務大臣として、今回の件によって、仮にも法曹関係者の間で特別な関係による不公平な扱いがあるとの疑いを国民に抱かせるようなことがあれば、長年にわたって司法が積み上げてきた信頼が損なわれかねないものと深く憂慮しております。  今回の件につきましては、現...全文を見る
○高村国務大臣 法務省の所掌事務の中には、司法制度に関する法令、民事及び刑事の基本法令の立案等の事務、訟務事件の遂行等、法律的知識経験を有する事務があり、また、官房におきましては、これらの法律的事務を中心とした法務省所管行政の総合調整に関する事項及び本省並びにその所管各庁の内部組...全文を見る
○高村国務大臣 最高裁平成十二年九月六日大法廷判決は、最大格差一対四・九八であった平成十年七月十二日施行の参議院議員選挙について、公職選挙法に定められた定数配分規定は違憲とは言えないと判断したわけでありますが、この判決は、投票価値の平等は唯一絶対の基準ではなく、国会の合理的裁量に...全文を見る
○高村国務大臣 最高裁判所裁判官の国民審査の制度につきましては、国民が既に任命された裁判官を罷免すべきか否かを決定する一種の解職の制度でありまして、最高裁判所の裁判官にふさわしくない裁判官が任命された場合に、国民の投票により解職できるという司法の民主的基盤を明確にする制度であると...全文を見る
○高村国務大臣 裁判官の件は裁判所からお答えになると思いますが、裁判の長期化ということは、これは本当にゆゆしき問題だと思っております。それでも、最近、みんな努力して少しずつ短くはなっているんですけれども、まだまだ全体的に長い。裁判の遅延は裁判の拒否に等しい、こういうことも言われる...全文を見る
○高村国務大臣 治安を確保し法秩序を維持することは、国民が安心して暮らせる社会を築く上で不可欠であり、法務行政に課せられた重大な責務の一つであると考えております。  このような責務を果たすため、新たに立法されたいわゆる組織的犯罪対策三法、団体規制法等の適正かつ効果的な運用を図る...全文を見る
○高村国務大臣 委員がおっしゃること、まことにもっともだと思いまして、治安維持のためにも機密費が必要な部分があるわけでありますが、委員が所属する政党も、その機密費を減額せよというような予算についての要求をしているということは大変残念なことだと考えております。
○高村国務大臣 外交的配慮などということは全くあり得ませんし、ないわけであります。
○高村国務大臣 おっしゃるように、偽変造旅券等を行使して不法入国を図る事案は、ますます悪質巧妙化しておりまして、これに対応するために、成田空港支局及び関西空港支局に偽変造文書対策室を設置いたしました。これによりまして、入国審査官が審査ブースで偽変造の疑いのある文書を発見した場合に...全文を見る
○高村国務大臣 人権教育・啓発推進法第七条の基本計画でありますが、広く国民の方々に人権尊重の理念に関する理解を深め、これを体得していただくとの視点に立って、中長期的な展望のもとに策定すべきものと認識しております。  これをどのような形で具体化していくかにつきましては、計画に盛り...全文を見る
○高村国務大臣 人権教育のための国連十年に関する国内行動計画は、内閣総理大臣を本部長とし、関係行政機関の緊密な連携、協力のもとに総合的かつ効果的に施策を推進するために設けられた人権教育のための国連十年推進本部において平成九年七月に取りまとめられたものでありまして、現在、この国内行...全文を見る
○高村国務大臣 決して不自然ではありません。基本計画は、ただいま申し上げましたように、直接的には法務省、文部科学省がそれぞれ所管している人権啓発と人権教育に焦点を当てて策定することになるわけでありますが、おっしゃるように、他の省庁等がその所掌事務との関連で行っている人権にかかわる...全文を見る
○高村国務大臣 人権教育・啓発推進法は、その第四条で国の責務、第五条で地方公共団体の責務、また第六条で国民の責務に関する規定を置いているわけであります。人権政策の確立というのは政府全体で取り組むべき課題である、こういうふうに認識をしております。
○高村国務大臣 人権教育・啓発推進法の法案審議の過程で、衆参両議院の法務委員会における附帯決議にありますように、基本計画の策定に当たっては地方公共団体等関係各方面の御意見をも踏まえるべきものだと承知をしております。
○高村国務大臣 冒頭、委員から、私がこう答えるであろうということをおっしゃられてしまいましたので、まさにそういうお答えなんですが、それでも、昨年十一月に公表された中間取りまとめにおきましても、いわゆる積極的救済の対象として、人権侵害の主体にかかわらない差別、虐待の類型が取り上げら...全文を見る
○高村国務大臣 今度は委員の方から御指摘がなかったので、一応言わせていただきますと、人権救済制度のあり方については、現在、人権擁護推進審議会が調査審議を進めているところであり、私から意見を申し上げることは差し控えさせていただきたいと思います。  なお、昨年十一月に公表された中間...全文を見る
○高村国務大臣 まさに今委員が指摘したようなことが中間取りまとめでも言われているわけであります。その限界や問題点があるわけでありますが、現行制度のもとにおきましても、それではほうっておいていいのかということでありませんので、できる限り改善を図っていきたいと考えておりますが、抜本的...全文を見る
○高村国務大臣 委員がおっしゃるように、まさに審議会の方ではそういう国際的潮流を踏まえて審議をしていただいていると思っております。そして、踏まえて審議をしていただいて、その最終答申が出た段階で、法務省とすれば、それを最大限尊重してまいりたい、こういうふうに考えております。
○高村国務大臣 私としても、審議会の方では当然そういったことも踏まえて議論をしていただいているだろう、こういうふうに思っておりますし、何度も繰り返すようでありますが、最終答申が出た暁は最大限の尊重をしてまいりたい、こう考えております。
03月02日第151回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
議事録を見る
○高村国務大臣 平成十三年度法務省所管の予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  法務省は、法秩序の確保及び国民の権利保全等国の基盤的業務を遂行し、適正・円滑な法務行政を推進するため、現下の厳しい財政事情のもとではありますが、所要の予算の確保に努めております。  法...全文を見る
○高村国務大臣 日朝間で友好関係を築いていくことは、それはそれとして大変重要なことであると思っております。ただ、そのことと、公安調査庁が破壊活動防止法に基づいて必要な調査を行うことは、次元を異にする問題であると考えているわけであります。  こうした観点から、公安調査庁におきまし...全文を見る
○高村国務大臣 公安調査庁長官が御答弁いたしましたように、我が国の民主主義体制を暴力で破壊しようとする団体について調査する機関というのは、私は必要なものだと思っておりますし、これは維持しなければいけないと思っております。そういうことでありますから、そうしたおそれのない市民団体やそ...全文を見る
○高村国務大臣 革マル派は暴力によって民主主義的国家秩序を破壊することを容認する危険な過激派団体の一派であるということは、委員が御指摘になったとおりだと思います。こうした革マル派が重要な公共運輸機関である東日本旅客鉄道株式会社の労働組合内にその勢力を浸透させていることは、憂慮すべ...全文を見る
○高村国務大臣 我が国で出生した子が無国籍児となるのは、生地主義を採用している国の国籍を有する者の子の場合などが考えられるわけであります。  無国籍児は増加しているという御指摘でありまして、今まさに御指摘があったとおりでありますけれども、法務省としては、どのような事情で増加して...全文を見る
○高村国務大臣 直ちにそう言えるかどうかはちょっと私わかりませんけれども、無国籍児ができるだけ少なくなるような配慮というか運用は必要だ、こういうふうに思っております。
○高村国務大臣 先ほど申し上げたように、また委員もおっしゃっておられるように、子供にとって無国籍ということは大変でありますから、そういうことができるだけなくなるような運用、解釈をしていく必要はあるんだろう、最高裁の判決を受けてそういうふうに思っておりますが、直ちに国籍法の改正が必...全文を見る
○高村国務大臣 今委員がおっしゃることはよくわかるんですが、これは法務省が管轄する国籍の問題として処理すべき話なのかどうかということが一つあるのと、それから、届け出ないからそうなっているというのをどうするかというのを、私がどうやったらいいか、今直ちにお答えできないわけですが、ちょ...全文を見る
○高村国務大臣 要するに、子供が何らかの理由で医療等を与えるそういう保護の対象外になっているということをどう救うかという問題で、人権の観点から法務省としても考えたいと思いますけれども、直接的に地方自治体なりあるいは厚生労働省なり、いろいろ政府全体で考えなきゃいけない問題かな、こう...全文を見る
○高村国務大臣 御指摘の人権委員会や児童の権利に関する委員会の各最終見解につきましては、法的拘束力を有するものではないものの、その内容等を十分に検討の上、政府としてこれに適切に対処していく必要があると考えております。  もう少し申し上げますと、民法第九百条第四号ただし書きの規定...全文を見る
○高村国務大臣 一夫一婦制といいますか、法律婚主義を守ることは大切だということは御賛同いただけたんだと思うのですが、責任のある親が何のとがも受けない、おかしいじゃないかというのは、そうかなという気もいたします。いたしますが、ではそれについてどういうふうなことをしたらいいのかな、な...全文を見る
○高村国務大臣 私は、委員がおっしゃっていること、反対だと言っているわけじゃありません。国民世論の動向を見て決めたい、こういうふうな感じを持っております。
○高村国務大臣 判事から検事に行くのが多過ぎると必ずしも言ったわけではなくて、ほかのものが少な過ぎるからバランスがとれないねという話。私個人としてはですよ。  法曹三者というのは、やはりそれぞれ、その立場になったときはその立場でやる、そういうものだと私は思っておるのです。ただ、...全文を見る
○高村国務大臣 不幸にして一度非行や犯罪に走った少年が再び犯罪を犯す、そういったことはまさに、社会にとってもそうでありますが、個人にとっても大変不幸なことであるわけであります。  今、長勢副大臣からお答えいたしましたように、日本の少年院は国際的にも高い評価をされていますけれども...全文を見る
○高村国務大臣 今指摘された数字は、申しわけありませんが、知りませんでした。
○高村国務大臣 選挙が公正に行われるということは、議会制民主主義を維持する上で極めて重要なことであります。選挙違反者に対する罰則の適用はそういう意味で厳正に行われるべきだ、こう考えております。  ただ、選挙違反者についてだけ一律に恩赦の対象から除外するということに合理性があると...全文を見る
○高村国務大臣 最高裁の方はともかくとして、法務省の方はそういった御趣旨は十分に認識しているところでございます。了解という言葉がぴったりかどうかわかりませんけれども、そういう御趣旨は十分に了解しているところでございます。
○高村国務大臣 司法研修所のカリキュラムというのは最高裁判所のもとに置かれた司法研修所で決定されるべき事項ですので、法務大臣が、これはよくないじゃないかとか、いいねとか、そういうことは余り言うべき立場ではない、こう思っています。  法律実務家にとって、行政法等の多様な法的素養を...全文を見る
○高村国務大臣 社会の司法に対するニーズというのはいろいろあるわけですが、そういう中で、これからどういうふうにしたらいいのかということを司法制度改革審議会でいろいろ御審議いただいているところであります。  そういう中で、司法試験をどうするべきかという話もありますし、それから司法...全文を見る
03月06日第151回国会 参議院 予算委員会 第4号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察の公正さとか、あるいは検察と裁判所が癒着しているのではないかとか、そういう疑念を国民に抱かせたということはまさに大変なことでありまして、私としても憂慮しておりますし、検察を所管する大臣として大変申しわけない、こういうふうに思っているわけであります。 ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 判事、検事、弁護士、いわゆる法曹と言われる者はそれぞれどの立場にあってもそれぞれの立場で公正に活動する、そういうふうに期待されているものでありまして、それぞれが交流するということは決して悪いことではない、私はそういうふうに思っております。  ただ、それ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 法律の専門家である刑事局長が困難なことでありますから、法務大臣としても困難でございます。(発言する者あり)
○国務大臣(高村正彦君) 犯罪の成否というのは証拠により認定された事実に基づいて判断されるべきことでありますので、お答えを差し控えたいと思います。
03月07日第151回国会 参議院 予算委員会 第5号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 具体的な捜査機関の捜査活動の内容についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思います。
03月08日第151回国会 参議院 予算委員会 第6号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今、警視庁において、告発を受けて警視庁で捜査をしている事件と承知しておりますので、事件の内容についてはお答えを差し控えたいと思いますが、一般論として申し上げれば、警察当局から送致を受ければ、検察において警察と密接な連携のもとで所要の捜査を遂げて、適切な処...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 具体的なその事件、事案につきましては、証拠によって認定された事実について判断すべき話でありますから、今私がお答えするのは差し控えさせていただきます。
○国務大臣(高村正彦君) やはり法と証拠であります。  刑事事件として取り上げるべきものがあれば検察は法と証拠によって適宜適切に処理するものと、そういうふうに承知をしております。
○国務大臣(高村正彦君) 外相の給与じゃなくて、法務大臣としての給与を六カ月分返納する、法務省から現金でもらう分を六カ月分返納する、こういう手続をとったところでございます。
○国務大臣(高村正彦君) 私の外務大臣当時も含めて言語道断のことが行われていたということにかんがみまして、現時点での外務大臣が返納されたということをお聞きしまして、私はたまたま現時点では外務大臣ではありませんけれども、政治家としての気持ちとして返納する、こういうことでございます。
○国務大臣(高村正彦君) 先ほどの予算審議の中で江田議員が言っているのをお聞きしましたし、その数日前に新聞でそういうような言葉を見たような気がいたします。
○国務大臣(高村正彦君) 検察の公正さ、ひいては司法の公正さに国民が疑念を持っていると、こういう事件が起こったことは心から憂慮しておりますし、国民に検察を所管する大臣として大変申しわけないことだと思っております。できるだけ早くできるだけ詳細な調査を行って、そしてその詳細な調査をで...全文を見る
03月09日第151回国会 衆議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○高村国務大臣 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案及び下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を適宜一括して御説明いたします。  初めに、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について御説明いたします。  この法律案は、下級裁判所に...全文を見る
03月09日第151回国会 参議院 本会議 第8号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) KSD事件の真相究明についてお尋ねがございました。  検察当局は、厳正公平、不偏不党の立場から、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、法と証拠に基づき、適切に対処してきたものと承知しております。  お尋ねの財団法人ケーエスデー中小企業経営者福祉事...全文を見る
03月09日第151回国会 参議院 予算委員会 第7号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 犯罪の成否についてお尋ねになったんだと思いますが、犯罪の成否につきましては、証拠によって認定された事実に基づいて判断されるべきものでありますので、今私が申し上げることは差し控えさせていただきます。
○国務大臣(高村正彦君) 検察当局は、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、法と証拠に基づき適切に対処、今までもしてまいりましたし、これからもしていくだろうと、こういうふうに思っております。
03月15日第151回国会 参議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 委員長を初め委員の皆様方には平素から法務行政の運営について格別の御支援をいただき、厚く御礼を申し上げます。  昨年十二月の就任後、三カ月余りでございますが、法務行政が抱える諸課題はかつてと比べると質量とも飛躍的に大きくなっており、二十一世紀という我が国...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) それでは、所信の一端を述べさせていただきます。  私は、現在、法務行政の抱える多くの新しい課題の中でも特に重要なものは、司法制度改革、経済構造改革に関連する民事、刑事の基本法制の整備、人権擁護の推進の三つであり、さらに出入国管理行政の充実強化も緊急に対...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 極めて独善的で軽率な行為を前次席検事がしたということで、検察に対するといいますか、ひいては司法全体に対する国民の信頼を揺るがせたというか傷つけた、このことについて大変憂慮しているわけであります。憂慮していると同時に、検察を所管する大臣として大変申しわけな...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 最高検察庁におきましては、この問題が司法に対する国民の信頼を損ねかねない憂慮すべきものであって、また国民の信頼を回復するためには真相を解明し、これを国民に対して明らかにすることが必要である、こういうことを考えたわけであります。  そして、最高検察庁総務...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 警察との関係で本件がもたらした問題点でありますけれども、これは福岡地検だけでなくて検察全体として今回の事件の反省に立って、幹部を含む検察官が捜査現場の第一線で汗を流している警察官の活動等に対する理解を深めるための具体的な方策を検討していく、そういったこと...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 山下前次席検事は、脅迫等の刑事事件が警察において内偵捜査中でいまだ検察庁に送致されていない事件であり、かつ事案の全体像及び証拠関係を十分に把握していなかったにもかかわらず、警察と協議することなく、被害者の被害の実態や処罰意思を十分に確認しないまま被疑者の...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察官には起訴、不起訴を決する強大な権限があるわけでありますが、公訴を提起した場合には裁判所によってその当否を判断されるのに対しまして、不起訴処分の場合には検察官は検察審査会の判断のいかんにかかわらず不起訴処分を維持することが可能でありますので、不起訴処...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 一番大切なことは検察官の意識改革の問題だと思います。このことについては、今具体的にどういうことをやるのかということを私も考えておりますし、事務当局にも今詰めさせているところでございます。  それともう一つは、先ほど申しました外部チェック、検察審査会の制...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今回の問題につきましては、国民から検察に対しまして、山下次席検事は厳正公平であるべき検察権の行使をゆがめ、判事の妻を特別扱いしたのではないか、あるいは検事と裁判官は仲間意識があり、癒着しているのではないか、被害者の立場を無視しているのではないか、市民感覚...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今回の事件が検察に対する国民の信頼を深く傷つけたことにつきましては深刻な事態であると受けとめておりまして、この調査結果を公表したことだけで国民の疑念を払拭し、それで信頼が回復できたなどということは毛頭考えておりません。  今回の事件は山下前次席検事個人...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 専門家の方がその報告書を読んだ上でそういう反応をしておられるということでありますから、それについては真摯に受けとめなければいけない、こういうふうに考えております。考えておりますが、ただそれではその一人の専門家の方の反応がすべてそのとおりかどうかということ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 当然のことながら、処分の軽重を決めるときにそういうことを十分考慮いたしました。
○国務大臣(高村正彦君) 委員が最後に指摘されたこと、極めてもっともなことだと思いますので、私としても、検察官全体の意識改革、あるいは検察審査会制度等を改善することによって外部からのチェック体制、そういったこともいろいろ考えながら、検察が独善に陥らないようにいろいろ注意をしてまい...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 捜査関係者が捜査を円滑迅速に進める上で、関係者に対し一定の捜査情報を告げることが必要な場合があること、例えば取り調べの相手方の記憶を喚起するために証拠の内容を告げるとか、あるいは被疑者の家族に捜査への協力を求める際、被疑者が疑われても仕方のない状況にある...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 被疑者の夫が判事であったということが重要な要素の一つになっているのではないかと思います。ただ、それは被疑者の夫が判事だからその事件をつぶそうとかそういうことでは必ずしもなかったと。ただ、まあ過度の信頼を置いたこと自体を身内意識と言えばそうは言えると思いま...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 余り深く考えたことが今までなかったので、私の現時点での率直な感じを申しますと、裁判官が、身内の犯罪にそういう事実があったと明らかに認められる場合に、正直に話しなさいとか、謝って示談しなさいとかいうアドバイスをするのがいけないということが言えるのかどうかと...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 具体的事件について一切アドバイスしてはいけないということは必ずしもないのではないかと。  アドバイスの内容でありますが、私、今、小声で事務総長に聞いてみたんですが、そういうことをやっているのなら正直に言えよというアドバイスは決して裁判官の倫理に違反しな...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察への信頼という意味で非常に大きかったことはこれ事実でありますが、今までの事例からいうと、刑事的な犯罪が成立するような場合でないと原則として懲戒免職にしてこなかったもろもろの事例がありますので、まあ非常に結果は大きいことでありましたけれども、国公法によ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) これからいろいろ考えていかなければいけないと思いますが、一番大きな問題は検察全体の意識改革だと私は思っております。  というのは、この件、まあ山下前次席がやったことではありますが、事実として、事後報告ではあっても、警察に知らせないままにこういうことをや...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) より詳しい説明が必要であれば刑事局長からさせますが、判事の妻が容疑者であったということは事実を判事に告知したことの重要な要素の一つにはなっているだろうと思います。  ただ、それが、だから事件をやみからやみへ葬る事件つぶし、いわゆる事件つぶしということで...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 国公法の秘密漏えいの罪の構成要件ですが、正当な理由なくしてという、文字には書いてありませんが、その正当な理由なくしてということが当然の解釈としてなされているわけであります。それで、では正当な理由というのはどういうことかといえば、正当な事件処理のために告知...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察審査会の話の前に私一言申し上げておきたいのは、法務大臣も自信を持ってこの起訴、不起訴の処分を決めたわけではないとおっしゃいますが、私が不起訴にしたわけではなくて検察においてしたわけで、私はそれなりに了として、指揮権を発動して起訴しろと言う気はなかった...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 判検交流自体が私はそんなに問題があると思っていないんです。  ただ、今、法曹三者、法曹三者だけじゃなくても、人事交流というのはお互いの立場をよく知るということで悪いことではない、こう思っているんですが、人事交流が判事と検事、特に判事から検事へということ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) プロパーのいい人材を育てるということももちろん大切でありますし、それが主流になることはもちろんでありますが、また各方面からしかるべきいい人材を供給するということも私はそれはそれで意味があるのではないか、こういうふうに思っております。  法曹三者がそれぞ...全文を見る
03月16日第151回国会 衆議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○高村国務大臣 法務省といたしましては、従来から、この問題につきましては、社会や家族のあり方など国民生活に重大な影響を及ぼす事柄であり、大方の理解を得ることができるような状況で法改正を行うのが相当である、こう考えており、国民各層の御意見を幅広く聞き、また、各方面の議論の推移を踏ま...全文を見る
○高村国務大臣 本件につきましては、公開の法廷において司法の判断を仰ぐべきではないかという意見があることを私も十分承知をしております。  捜査におきましては、その過程で事件関係者に捜査情報を開示する必要がある場合があるということ、これは、委員も弁護士でありますし、私も弁護士であ...全文を見る
○高村国務大臣 判事の奥さんであるということも一つの要素になっていたということ、これは事実であろうか、こういうふうに思います。  ただ、判事の奥さんだから事件をやみからやみに葬る、事件つぶし、そういう目的であったということではなくて、むしろ、判事の奥さんだから、判事に話せば、古...全文を見る
○高村国務大臣 客観的に超えているかどうかという話と、主観的に超えているかどうかという話。その目的自体をどうとらえるか。  事件の適正処理をしようと山下次席検事がしたということは、私は事実だと思うんです。ただ、客観的に、今委員御指摘のように、送致前である、警察は事件の概要をよく...全文を見る
○高村国務大臣 最高検察庁に対しては古川判事への告知前に本件に関する報告がなされたことはなかったという報告を受けております。
○高村国務大臣 御指摘の点については調査報告書に記載されておりませんので、ここで補足して説明をいたします。  山下前次席検事が記者会見において殊さら虚偽の事実を述べた点は、今委員御指摘のとおり二点ございます。  その一つは、古川判事に対し警告し示談に努力させることについて事前...全文を見る
○高村国務大臣 福岡地検前次席検事の山下永壽に対する国家公務員法の守秘義務違反事件につきまして、警察の内偵捜査段階の未送致事件に関し、次席検事が被疑者の夫である高裁判事に捜査情報を告知したという事実の特異重大性にかんがみて、最高検察庁においては、特別に捜査班を編成して厳正公平に所...全文を見る
○高村国務大臣 司法制度改革審議会では、昨年十一月の中間報告で、司法参加制度の一つとしての「検察審査会制度の機能を更に拡充すべく、検察審査会の一定の議決に対し法的拘束力を付与する方向で、被疑者に対する適正手続の保障にも留意しつつ、検察審査会の組織、権限、手続の在り方や起訴、訴訟追...全文を見る
○高村国務大臣 法務省の所掌事務の中には、司法制度に関する法令、民事及び刑事の基本法令の立案等の事務、訟務事件の遂行等の事務があり、これらの事務を適正に行うために、法律に精通し、訴訟手続等の専門家である裁判官の実務経験を有する者の中から任用することは相当の理由があるものと考えてお...全文を見る
○高村国務大臣 近時、飲酒や無免許運転等を伴う悪質重大な業務上過失致死傷事件が御指摘のように後を絶たないわけでありますが、被害者やその遺族の方を中心に、その量刑や法定刑についてさまざまな御指摘がなされており、昨年十一月二十四日には保岡前法務大臣が、また本年二月九日には私が、それぞ...全文を見る
○高村国務大臣 女子差別撤廃条約選択議定書に規定されている個人通報制度につきましては、条約の実施の効果的担保を図るとの趣旨から注目すべき制度であると考えております。  一方で、司法権の独立を含め、司法制度との関連で問題が生じるおそれがあると考えられるところでもありまして、今後の...全文を見る
○高村国務大臣 五年前に調査をしたときは、まさに国論が二分しているというような格好でありました。四十歳代までの若い層ではむしろやった方がいいんじゃないかという人が多くて、五十歳代以降は、年をとるにつれて反対だという人が多かったわけでありますが、こういう問題については、できるだけ国...全文を見る
○高村国務大臣 ただいま可決されました附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえまして、今後とも努力を重ねてまいりたいと存じます。また、最高裁判所にも本附帯決議の趣旨を伝えたいと存じます。     —————————————
03月19日第151回国会 参議院 予算委員会 第10号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 自己株を取得するあるいは保有する、それについての規制を緩和するということでございますけれども、今、委員御指摘のようにいろいろな弊害も考えられることでありますから、この弊害を防止する措置を十分考えた上で、経営の自由度を増すといいますか、経済構造改革のために...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 結論からいえば、当事者が決められたことであります。ありますが、妻の側だけが九七%変えておられるということは、なぜ当事者がそういう選択をしたかということだと思いますが、やはりこれは日本の社会の長い伝統的な考え方とか、あるいは一方で必ずしも女性が社会的進出を...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 婚姻によって氏を改めることによって仕事上何らかの不便を生ずることがあるという実態はあると思いますし、また少子化の時代でありますから、家名承継の必要から婚姻が難しくなることもあると。そして、そういったことから氏を変更したくないという理由から正式の夫婦となる...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) これは、私個人の考えでもありますし、法務省の一貫した考えでもあるわけでありますが、国民世論の動向を見きわめながら決定していくと。もう少し踏み込んで言えば、皆さんが、皆さんと言っても全部じゃなくてもいいんですが、多くの方が賛成していただける状況にしてこうい...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 多くの国民が反対している状況の中でも断固やるべしというほど賛成でもないわけでありますが、多くの国民がやろうと、こう言っているときにやらないということではないと。できることであれば、多くの方が賛成していただけるような状況の中でこの問題をやりたいと、私はそう...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 結婚ということでありますから、お母さん、お父さんにも、おじいちゃん、おばあちゃんにも祝福される形での結婚がなされることが必要でありますし、そういうことで私は、若い人たちの結婚適齢期、適齢期という言葉は今使っちゃいけないのかもしれませんが、そういう方たちの...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 私自身も、タカムラというところで引かれて、そんな人いないじゃないかとよく言われるので、そういう不便さというのはよく理解できるところでございます。
○国務大臣(高村正彦君) この規定でありますが、嫡出でない子の保護ということと法律婚制度の尊重ということのバランスをとった規定であると理解しておりまして、合理的な理由がなくもない、こういうふうに思っております。
○国務大臣(高村正彦君) 最高裁は違憲ではないということを言ったんで、どっちがいいかということを言っているわけでは必ずしもないわけで、これは立法政策の話とすればいろいろ考えられると、こういうふうには考えております。
○国務大臣(高村正彦君) 子供の人権ということも極めて大切でありますが、同時に、法律婚制度を維持する、そのための制度ということをいろいろ考えてもいいことだと、こういうふうに思っているわけであります。  この問題の世論調査を見ますと、選択的夫婦別姓と比較にならないぐらい今のままで...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 選択的夫婦別姓を進めている方からも世論調査をやってくれという要望を受けておりますので、そういうことを進めるために一生懸命努力しておられる方たちが意見を統一して待ってくれと、こう言っていただければ、私はペンディングにすることにやぶさかでございません。  ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 外国人が関係する犯罪が増加しているわけでありますから、有能な通訳人を確保するということが大切なことは、捜査においても公判手続においても論をまたないことだと思います。  現状を言いますと、特に地方都市あるいは少数言語について通訳人の数が十分でない、それか...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 司法通訳制度の充実に向けた施策として、例えば現在は、通訳人が個別に蓄積している捜査通訳の実践的なノウハウを捜査通訳人間で共有できる環境の整備を図ることが大切だと思っております。そのような方策の具体例としては、例えば常設の通訳人支援センターを設置して、通訳...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 平成十二年度につきましては、約四百五十万円の調査研究委託費を計上しており、二名の刑事法学者を米国に派遣し、主としてニューヨーク州、ニュージャージー州及びフロリダ州の資格認定制度について調査研究を行いました。米国は、連邦法で法廷通訳人の資格認定制度を設け、...全文を見る
03月21日第151回国会 衆議院 法務委員会 第6号
議事録を見る
○高村国務大臣 福岡地方検察庁前次席検事山下永壽による捜査情報漏えい問題につきましては、法曹関係者の間での特別な関係による不公平な取り扱いがあるとの疑いを国民に抱かせるに至り、その信頼を回復するためには真相を徹底して解明することが不可欠であるとの認識に立って、最高検察庁において厳...全文を見る
○高村国務大臣 渡部前検事正でありますが、みずから積極的に非違行為を行ったものではなくて、部下職員を指揮監督すべき職務を怠ったというものでありまして、渡部前検事正としては、山下前次席はベテランの検事であることから、警察の意向等の確認を指示するまでもなく、当然山下前次席において行う...全文を見る
○高村国務大臣 検事に市民感覚を学ばせることにつきましては、例えばでありますが、検事を弁護士事務所や民間企業で勤務させることなどを考えております。今後は、関係機関の協力を求めつつ、検察官の人事教育制度の抜本的な見直しについてさらに具体的に検討していきたい、こう考えております。 ...全文を見る
○高村国務大臣 基本的に言えば、捜査も調査も厳正なものでなければいけない、こう思っておりました。そして、捜査、調査、その結果だけによって国民の不信を一遍で払拭するというのはなかなか難しいことでありますが、少なくとも、国民の不信を払拭するその出発点になり得るものにならなければいけな...全文を見る
○高村国務大臣 検察審査会の一定の議決に法的拘束力を認めることは、公訴権の行使に民意を反映させ、検察官が独善に陥ることを防ぐとともに、検察に対する国民の信頼と理解を得る上で大きな意義があることから、これを導入することが相当であると考えているわけであります。  この点を含め、検察...全文を見る
○高村国務大臣 検察審査会が検察事務の改善に関し検事正に対して行う建議、勧告の制度は、検察運営に民意を反映させることができる点で、大きな意義があるものでございます。  これらの建議、勧告の具体例といたしましては、被害者保護のため、軽微な事案を含め被害者からの事情聴取等を十分に行...全文を見る
○高村国務大臣 検察及び司法にとりまして、厳正かつ公平であるとともに、国民からそうであると信頼されることは何よりも重要であります。今回、検察と裁判所が癒着しているのではないかとの国民の疑念や不信を招き、長年にわたって築き上げてきた検察及び司法の公平性への信頼を損ねたことはまことに...全文を見る
○高村国務大臣 懲戒処分をやったことを見てわかりますように、確かに全体から見てけしからぬことをやったことは間違いないのです。そのことで犯罪は成立しないよ、けしからぬことをやっておきながら犯罪は成立しないよということについては、一般の国民の方がどうも腑に落ちないと感じるのは、私、や...全文を見る
○高村国務大臣 きっちりとした基準があるというふうには思っておりませんが、やはり今までの例とかそういったものを参考にしながらするわけでありまして、少なくとも、私が知る限り、大昔のことは別にして、犯罪が成立しないような場合に懲戒免職にしたということは、私は知らないわけでございます。
○高村国務大臣 今回の山下元次席検事の事案のように、検察官も、国家公務員として非違行為を行った場合には、公務秩序維持の観点から懲戒処分が行われるわけであります。  他方で、検察官は、その職務と責任の特殊性から、一般の国家公務員に適用される分限免職等の規定が適用されないで、これに...全文を見る
○高村国務大臣 お尋ねの奈良県警幹部による贈収賄事件につきましては、奈良地検において、三月十五日、奈良県警から収賄罪により被疑者二名、贈賄罪により被疑者二名の各送致を受けて、現在捜査中であり、今後、厳正公平に所要の捜査を遂げ、適正に対処するものと承知をしております。  福岡地検...全文を見る
○高村国務大臣 法曹というのは、裁判官になれば裁判官として、検察官になれば検察官として、弁護士であれば弁護士として、その立場立場において全力を尽くす、こういう理念に立脚してつくられている、こういうふうに思っております。だから、同期ということでいえば、裁判官と弁護士が同期などという...全文を見る
03月21日第151回国会 参議院 予算委員会 第11号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 嫡出でない子と嫡出である子の相続分の差異の解消、あるいは選択的夫婦別姓制度の導入等の民法改正につきましては、家族制度のあり方や国民生活とも関連する重要な問題として国民各層の意見が分かれている状況にありますので、その御意見を幅広く聞き、また各方面における議...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) いや、今申し上げましたように選択的……
○国務大臣(高村正彦君) 別姓制度も含めてでございます。
○国務大臣(高村正彦君) 私の個人的見解は、今、法務大臣として述べたところで……
○国務大臣(高村正彦君) 個人的見解も同じでございまして、国民の世論の動向を見ながら決めてまいりたい、こういうふうに思っております。
○国務大臣(高村正彦君) 近年、報道による犯罪被害者のプライバシー侵害を初め、マスメディアによる人権侵害の問題が顕在化していることは、人権擁護の観点からまことに憂うべき問題だと、こういうふうに認識をしております。
○国務大臣(高村正彦君) 人権擁護推進審議会が昨年十一月二十八日に公表した「人権救済制度の在り方に関する中間取りまとめ」におきまして、新聞、雑誌等の活字メディアについて、まず、「第三者を活用した苦情処理制度の新設等の取組も含め、一定の努力はなされているが、なお十分な信頼を得るため...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 日本新聞協会から人権擁護推進審議会に対して「人権救済制度の在り方に関する中間取りまとめに対する意見書」が提出されていることは私もよく承知しております。そして、現在、日本新聞協会からのものも含めて中間取りまとめに対して寄せられた数々の御意見を踏まえつつ、人...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 人権救済機関のあり方については、調査審議を行っている人権擁護推進審議会におきましては昨年十一月中に中間取りまとめを公表し、その中で差別や虐待のほか、マスメディアによる一定の人権侵害についても積極的な救済を行うものとして、政府から一定の独立性を有する人権救...全文を見る
03月22日第151回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 最近の犯罪情勢でありますが、刑法犯の認知件数が増加傾向にあるわけでありまして、殺人、強盗等の凶悪犯罪が増加するとともに、薬物や銃器の大量密輸入事件などの組織的犯罪も多発している反面、その検挙率が低下をしております。我が国の治安が悪化しつつあるのではないか...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 公証人につきましては、現在、原則として、公証人法第十三条に基づいて任命資格を有する者のうちから公正中立に公証事務を行う者として適任と認められる者を任命しているわけであります。同法第十三条ノ二に基づいて、公証人を任命する場合は公証人審査会に公証人に任命する...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 委員御指摘のとおり、不法入国者の上陸を阻止するためには関係国との協力が必要不可欠であると考えております。  法務省といたしましても、関係省庁と連携しつつ、領事当局間協議等の国際会議において、中国を含めた不法入国者の出身国等に対する不法出国防止等の申し入...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 女子差別撤廃条約選択議定書に規定されている個人通報制度につきましては、条約の実施の効果的担保を図るとの趣旨から注目すべき制度であるとは考えております。
○国務大臣(高村正彦君) 今御指摘の文言だけを見ますと、確かに主権を尊重する趣旨が盛られている、こう思うわけでありますが、実際の運用状況等を検討してみませんと、本当に司法権の独立を含め、司法制度との関連で問題が生ずるおそれがあるのかないのかわからない点もあるわけであります。  ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今のただし書きはそれはそれで一定の意味がある、こういうふうに思っております。思っておりますが、本当にそのただし書きにあるような状況、不当に引き延ばされたような状況の中でしか個人通報が取り上げられていないかどうか、そういった運用状況の実態を日本政府としても...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 私もよくいろいろなところで、裁判の遅延は裁判の拒否に等しいなどという言葉を使いますけれども、日本の国内制度の中で裁判がもっともっと早く行われるべきである、そういうふうな制度を整えていかなきゃいけない、運用もそうしていかなきゃいけないと思っていますが、ただ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 私も司法法制部長も先ほどから言っているのは、司法権の独立をストレートに侵すということまで言っているわけではないわけであります。司法権の独立を含め司法制度との関連で問題が生ずるおそれがある、こういうような言い方をしているわけで、ストレートに司法権の独立を侵...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 真摯に検討してまいりたいと考えております、こういうことを申し上げているわけであります。先ほど裁判の遅延は裁判の拒否に等しいと申しましたが、行政も同じことだろうと思っております。
○国務大臣(高村正彦君) 先ほど申し上げましたように、この制度が現実にどういうふうに運用されているかということを具体的に検討、状況を見ていくわけでありますから、いつまでにということはちょっと今申し上げられません。  申し上げられませんが、私は外務大臣時代にもこのことについて答弁...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 知的障害者などが被害者となった事件は、被害者から的確な供述を得ることが困難であったり、そもそも供述を得られない場合もあって、本件のように、本来被害者を援助、介護すべき施設においてその経営者や職員等によって犯罪が行われる場合には目撃者も得られない場合が多い...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 渡部前検事正はみずから積極的に被疑行為を行ったものではなく、部下職員を指揮監督すべき職務を怠ったというものでありまして、渡部前検事正としては、山下前次席はベテランの検事であることから、警察の意向等の確認を指示するまでもなく、当然、山下前次席において行うも...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 判事の妻であったということも一つの要素になっているわけでありますが、さらにより大きな要素として、非常に特異な事件、ある意味で非常にセンセーショナルな、関心を呼びやすい事件、こういうものについていろいろな当事者あるいは関係者、そういった者が結果として名誉を...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察官の意識改革を図る方策といたしましては、検事を一定期間市民感覚を学ぶことができる場所で勤務させることを含む人事・教育制度の抜本的な見直しを図る必要があると考えております。その具体的な勤務場所としては、弁護士事務所や民間企業等を考えております。  ま...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察審査会の一定の議決に法的拘束力を認めることでありますが、公訴権の行使に民意を反映させ、検察官が独善に陥ることを防ぐとともに、検察に対する国民の信頼と理解を得る上で大きな意義があることから、これを導入することが相当であると考えております。  この点を...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 検察審査会の審査機能の充実、適正化のための具体的方策といたしましては、例えば検察審査会が公訴に至る効力のある議決をする場合には必要的に検察官から意見を聴取しなければならないとすること、同審査会の適正かつ充実した審査に資するため、検察官において証拠評価や不...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) いわゆる人種差別撤廃条約の締結国は、この条約に基づき設置されている委員会による検討のため、この条約の諸規定の実施のためにとった措置に関する報告をすることになっております。  平成十一年の我が国の報告におきましては、帰化後の氏名に触れていないのは御指摘の...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 現実に帰化者が帰化後の氏名として日本人らしい氏名とすることが少なくない現状にあるということは御指摘のとおりだと思います。これは在日韓国・朝鮮人の方がその本名を名乗ることによって起こる偏見や差別を恐れることもあるかもしれません。あるとすれば、そういう状況と...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) あたかも日本名としなければ帰化を受けつけないというようにしているという意識は私たちには毛頭ないわけであります。  先ほどから私自身あるいは副大臣がお答えしているように、日本人らしい名前にするようにという指導は昭和五十八年以降行っていないということであり...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 氏名は人を特定するためのものでありまして、原則としてみだりにその変更は許されるべきものではないと考えております。  一方で、現行法におきまして、今、副大臣が答えましたように、戸籍法第百七条第一項及び第百七条の二の規定により家庭裁判所の許可を得て氏名を変...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 全くという言葉は私は使いませんでしたけれども、今のところありません。  勧告に従う必要はないと必ずしも言っているわけではありませんで、「伝えられるところによれば、当局が引き続き申請者に氏名を変更するよう求めており、」と。私はそういうことはないと思います...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 国籍と民族という概念は全く別のものだと思っております。国籍とは政治的に組織された共同体である国家の構成員としての資格を意味するものでありますので、言語、宗教、思想、風俗等の文化を共通する人々の共同体を意味する民族という概念とは異なるものであると思います。...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 我が国においては人種差別に由来する暴力行為のみを取り出して処罰する法律はございませんけれども、このような暴力行為については、刑法に定める殺人罪、傷害罪、暴行罪、暴力行為等処罰ニ関スル法律違反等により処罰の対象とされており、人種差別撤廃条約第四条が規定する...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 例えば教育の問題そのものは私の所管でないので、そこをどうするかというふうなことを申し述べる立場にないと思いますが、問題は、例えば在日韓国・朝鮮人に対していまだに偏見、差別意識が一部に存在するということは私としても憂慮をしているわけであります。引き続き、学...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 作成された経緯やビラの具体的内容等を十分承知しているわけではありませんが、一般論で申し上げれば、公的機関であると否とを問わず、外国人に対する偏見を助長する内容と受けとられかねないような表現をできる限り避けるべきであることは言うまでもないことであります。 ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) まず、悪質交通事犯から申し上げますと、飲酒や無免許運転等を伴う悪質、重大な交通関係事犯の刑のあり方につきましては、その量刑や法定刑についてのさまざまな御指摘がなされ、厳罰化を求める多数の署名の提出を受けるなどしました。  法務省といたしましては、処罰の...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 男女にかかわらず有能な方はどんどん採用していくべきだと思いますし、そういうふうに考えております。
○国務大臣(高村正彦君) 弁護士費用の敗訴者負担制度につきましては、法によって認められた権利の実現を求め、勝訴した場合でも自己の依頼した弁護士の報酬を負担しなければならないなどの理由により、訴訟に踏み切れなかった当事者に勝訴した場合に相手方から自己の弁護士費用を回収することを可能...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今、委員が御指摘のような事例というのはあり得ることだと思っておりますし、そういったことも十分検討しなければいけないことだと思っております。  一方で、例えばマスコミによる名誉毀損事件で何年もかかって訴訟をやって、そしてやっと勝ったらその慰謝料は自分が払...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) それぞれのケースでそれぞれどちらがいいかということがあり得るわけで、ですから、現時点でも別に弁護士費用の敗訴者負担制度というのがなくても場合によっては裁判の中でこういうことを認めていることがあるわけでありますが、それはそれとして、ある程度制度としてした方...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 現時点では司法制度改革審議会の議論を見守ってまいりたい、こういうふうに思っております。  行政訴訟で原告側の勝訴率が低いということはおかしいではないかという御意見でありますが、見方によっては日本の行政がそれだけ適正に行われているということも言えるのでは...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 委員が今御指摘になったことを私も聞いておりまして、それなりの理由があると思っております。ただ、その反対のケースもあると私は思いますし、そういったいろいろなケース、全体的にどうなのか、そういったことを司法制度改革審議会の中で御論議いただいている。その御論議...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 必ずしも今すぐ人種差別禁止法という法律が必要だという考えがあるわけではありません。いろいろ御指摘を受けて、今後、私個人としてもいろいろ考えてまいりたいと思いますが、法務省として今、人種差別禁止法というようなものをつくるということを検討はしておりません。
○国務大臣(高村正彦君) 法務局に供託されている供託金は関係法令に従って適切に取り扱うべきものであると考えておりますが、委員の御質問の趣旨が、それをどうしろと言っているのか、ちょっと私よく理解できなかったもので、申しわけありませんが、もう一度おっしゃってください。
○国務大臣(高村正彦君) 供託されたお金とそれを受け取る人の関係が明確な場合と、そうじゃなくて、そのお金をおろして一般的に補償に充てるということをおっしゃっているんでしょうか。
○国務大臣(高村正彦君) トルコがEUに入るために死刑をペンディングにしているんですか。
○国務大臣(高村正彦君) そういう状況であるから、日本もオブザーバーであるそういう状況で、EUの共通の制度である死刑廃止、それをするというのは、私はそういうことなのかなとちょっと疑問に思います。  日本は主権国家として日本の中で決めていく問題であると思います。もちろん国際的な潮...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 勧告は勧告として受けとめますが、最終的決定権は主権国家たる日本が決めていく、こういうことでございます。
○国務大臣(高村正彦君) 森総理がおっしゃったのは、九月まで自由民主党総裁としての任期があるわけでありますが、その総裁選を前倒ししても結構ですよということを党の執行部、多分五役だと思いますが、の人におっしゃったと。そして、前倒しをいつするか、あるいはどういう形でするかということは...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 私が記者会見で申し上げたその時期は森総裁が党執行部の人たちにお話をする前のことであります。  あのとき聞かれたのは、自民党の都道府県連のアンケート調査を某新聞が行ったところ、過半数の人が、具体的にはどういうことだったか、どういう言葉を使っていたか忘れま...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) これも比較的どっちかという話でありますけれども、今まで日本はどちらかというと官僚の裁量行政型、事前規制型の社会であったと思います。そういう裁量行政、事前規制というのをできるだけ少なくする、そして透明なルールをつくって国民一人一人が自己責任によって行動をす...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) よくわかりませんが、憲法裁判所という意味が、憲法が絡むような司法を解決するための裁判なのか、あるいは例えば法律が憲法適合性があるかというような、そういう一般の司法と離れてそういうことをする特別な裁判所なのかということでもまた違ってくると思います。  た...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 機能しているというのが、意味がなかなか難しいことでありますが、ああいう制度は、私は、今機能していないね、だからなくていいということではないんだろうと、こう思っております。  国民の審査によって任命行為が完成するということではなくて、あれは解職の制度であ...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案及び下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を適宜一括して御説明いたします。  初めに、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について御説明いたします。  この法律案は、下...全文を見る
03月23日第151回国会 衆議院 法務委員会 第7号
議事録を見る
○高村国務大臣 今、原則、取得原価主義でやっているというのは、私は相当の理由があると思うのですね。今、事業を実際に経営していて、事業用資産である土地がたまたま上がってしまったからといって経営の実態に影響があるわけではないわけでありますから、取得原価主義というのはそれなりの理由があ...全文を見る
○高村国務大臣 提案者の意見と全く同じなんですが、時価再評価というのは一回限りのものでありまして、それをしたときにはそれが取得原価として扱われるわけでありますから、バランスシートとしてはそのことをしておけばいいので、ただ、企業情報をできるだけ提供しましょうという観点から、それがま...全文を見る
03月27日第151回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 委員御指摘のとおりだと私は思っております。  法務、検察におきましては、私を初めちょっと慎み深過ぎる人が多いので、なかなか今まで十分なことができませんでしたが、応援をいただきましたし、これから司法制度改革審議会の最終答申、これは大きな追い風になると思い...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 御指摘のとおり、現在、公証人法第十二条に基づく試験は実施をしておりません。これは、同条の試験を実施することといたしますと、同法第十三条で法曹有資格者を任用していることからも明らかなように、司法試験と重複したものにならざるを得ないことから効率的でないと考え...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 公証人法第十三条でしかるべき有資格者を任用して、それで現在足りておりますので、わざわざ十二条をやっても司法試験と同じような試験とならざるを得ないということでありますから、私はそれでいいと、こういうふうに思っています。
○国務大臣(高村正彦君) 同じ御質問ですから答えも同じにならざるを得ないんですが、現在のところ考えておりません。  ただ、判事、検事あるいは法務省の職員、それだけというのは私は本当に望ましいことだとは思っておりません。規制緩和推進三カ年計画において、公証人の任命に当たり公証人法...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 十二条の試験というのが司法試験と重複せざるを得ないような状況に私はなるのではないかと思います。ですから、司法試験を受かった弁護士が例えば四十歳でなりたいといった場合に、私は道を閉ざすいわれはないと、こういうふうに考えております。
○国務大臣(高村正彦君) 私が今申し上げたことだけで事務方が用意した答弁書よりはるかに前向きな答弁をしているつもりでございます。
○国務大臣(高村正彦君) 現時点で公証人は十分足りているわけでありますし、そして十三条ノ二に基づく方たちもおられますけれども、そういう中に民間の法律事務をやった人も入れていきたいと思っています。  それから、既存の規制緩和推進三カ年計画の中には入っておりませんけれども、法曹の中...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) ただいま可決されました附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえまして今後とも努力を重ねてまいりたいと存じます。  また、最高裁判所にも本附帯決議の趣旨を伝えたいと存じます。
03月29日第151回国会 参議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今、提案者のお話を聞いておりましたが、まさに債権者側、債権者である金融機関が倒産したこと自体が社会問題なんで、その結果貸せなくなるというのは、これは倒産しちゃったこと自体が社会問題なんですから、それをその先がどうだと言ってもこれはやむを得ないことなのでは...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 一般的に、根抵当権の担保すべき元本の確定というのは、確定後に発生する債権が当該根抵当権によって担保されなくなるという効果を有するにすぎないものであります。元本のそれ自体によって根抵当権設定者及び債務者が何らかの不利益をこうむることは法的にはないわけであり...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今回の法案は、いずれも既に時限の臨時措置法として議員提案により成立した法律について、現在の社会経済情勢等にかんがみ、その期限を延長すること等を主な内容とするものであると承知しております。  議員提案により法案を提出するに際しても、既存の法律との整合性、...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今、私が衆議院で述べたことを橋本委員が紹介してくださいましたが、まさに企業が継続して営業活動を行うということを前提として、企業の収益力を正確に把握し、かつこれを表示するという観点から、資産の評価方法として取得原価主義を採用しているということでございます。
○国務大臣(高村正彦君) 私も昭和四十九年の改正は賢明だったと思いますし、同時に今度のこの土地再評価法改正法、これも賢明である、こういうふうに考えております。  事業用土地について時価による再評価を認めるというものでありますけれども、その再評価というのは一回限りということであり...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 原価主義でやる会社と時価主義でやる会社があるわけではないんです。商法は取得原価主義でやるんですが、一回限り時価を取得原価とするということにすると、そういうふうにしたので、時価主義にしたわけでは決してないということを御理解いただきたいと思います。
○国務大臣(高村正彦君) 再評価の方法でありますが、これは公的に認められている方法が五つあるわけですが、これは貸借対照表に注記しなければならない、こういうことになっているので問題はないのではないかと、こういうふうに思います。  また、土地の再評価による再評価差額金、貸借対照表の...全文を見る
○国務大臣(高村正彦君) 民法第三百九十八条ノ二十第一項第一号は、担保すべき債権の範囲の変更、取引の終了その他の事由により担保すべき元本が生じないことになったときは、根抵当権の担保すべき元本が確定する旨を規定しているわけであります。  このように規定した趣旨でありますが、取引の...全文を見る
04月06日第151回国会 衆議院 本会議 第22号
議事録を見る
○国務大臣(高村正彦君) 今野議員にお答えを申し上げます。  まず、悪質な交通事故についての速やかな特別立法の必要性についてお尋ねがありました。  法務省といたしましても、悪質、重大な事犯の中には、例えば、危険な運転行為であることをわかりながら、このような運転行為を行った結果...全文を見る