小杉隆

こすぎたかし



当選回数回

小杉隆の1994年の発言一覧

開催日 会議名 発言
06月03日第129回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○小杉委員 既に同僚議員の方から、北朝鮮の核問題また日米交渉あるいはODAの問題が取り上げられましたが、私は主としてODAを中心に、大臣並びに外務省の見解を伺いたいと思います。  今お話があったように、一昨年、平成四年六月三十日に政府開発援助大綱というのが発表になりました。これ...全文を見る
○小杉委員 幾つかの成果が報告されましたけれども、今原田先生が指摘された中国の問題、これについては私も大変釈然としないものを感じております。中国に対するODAの供与額は近年、急上昇しておりまして、一体どこまでふえるのだろうかというふうに思うわけですが、最近の中国に対するODAの金...全文を見る
○小杉委員 中国の軍事支出がどのぐらいになっているのだろうかというのを私なりにいろいろ調べたのです。実際のところよくわかりませんが、一九九二年、これはミリタリー・バランスあるいはジェーン海軍年鑑等の資料だと思いますが、中国の軍事支出は百五十億ドルということになっております。  ...全文を見る
○小杉委員 それから、中国の武器の輸出を見てみますと、ちょっとこれは古い資料しかありませんが、一九八四年から八八年まで、第三世界向けの武器輸出を見ますと、ソ連が一位、これは今ロシアになりましたが、それから米国、フランス、それに次いで第四位に中国がランクされておりまして、一九八四年...全文を見る
○小杉委員 いずれにしても、日本は武器輸出登録制度を主張したりしていますが、現在、冷戦後にいろいろなところで地域紛争が起こっています。こういう、特に安全保障常任理事国五大国から相当武器の輸出が行われて、それが結局、途上国、第三世界の紛争に使われている。いわば死の商人みたいな役割を...全文を見る
○小杉委員 民間投資が非常に活発ですから、そういうこととの関連で、できるだけODAは、今話が出ましたような脱硫・脱硝装置であるとか、あるいは代替エネルギーであるとか、食糧の増産とか森林保全とか、衛生医療とか情報通信インフラとか、こういうところにもつと集中をして、民間ベースでやれる...全文を見る
○小杉委員 会計検査院の海外現地調査の概要について伺いたいと思います。
○小杉委員 昨年の十二月十五日の新聞によりますと、この会計検査院の報告によって、例えば十四億円の漁港に砂が入ってしまったので、改修に二十一億円かかったとか、発電所に九十九億円かけたけれども、それは需要に比べて非常に過大であって、二三%しか使われていない、こういうようなむだが報告さ...全文を見る
○小杉委員 海外現地調査をやっている会計検査院は、先ほどの援助四方針に照らして、それの評価というようなことは事実上できないのでしょうか、会計検査院。
○小杉委員 少し具体的な話にしていきたいと思うのですが、まず、今までのODAについては、外務省が海外土木建設省になっていたのじゃないか、こういうような批判もあります。どうも巨大プロジェクトにばかり集中している、そういう批判がありますけれども、大臣はどういうふうに受けとめますか。
○小杉委員 そういう方向をぜひ目指してほしいのですが、現実の予算の配分を見ますと、全く従来の巨大プロジェクトに相当のウエートがかかってしまって、新しいそういう分野の金額が非常に少ないということを残念に思います。  私は、今後の新しい一つの、東南アジアその他に対する援助として三つ...全文を見る
○小杉委員 技術的にはかなりのところまで来たということですが、問題はコストだ、こういうことであります。  今ここに私が持ってきたのは、一番簡単なソーラーの見本ですけれども、これはソーラーランタンといって、一日じゅうこれをひなたに置いておくと一晩電気がつく。これをこの間、私のうち...全文を見る
○小杉委員 既に本会議の予鈴が鳴りましたからこれでやめますが、私が先ほど申し上げたように、開発途上国に対するODAのあり方、従来のようないわゆる建設とか土木中心ではなくて、こういう新しい分野、バイオテクノロジーあるいは再生エネルギーあるいは情報通信──情報通信につきましては、アメ...全文を見る
06月22日第129回国会 衆議院 外務委員会 第6号
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○小杉委員 まず、北朝鮮問題について質問をしたいと思います。  ちょうど一九九〇年に金丸、田邊訪朝団が行きまして、それに基づいて日朝会談が始まったのですが、その後の日朝会談はどういう状況になっているか、まず御説明いただきたいと思います。
○小杉委員 先日カーター元大統領が訪朝いたしまして、金日成との会談を行いまして、米朝協議が始まるということになりましたし、また金泳三、金日成、この南北朝鮮のトップ会談が行われることになったのですが、今回のこのカーター・金日成会談について外務大臣の評価はどうか、聞かせてください。
○小杉委員 今回はアメリカの政府ということではなくてカーターという元大統領、いわばリタイアした政治家が個人という資格で訪朝をして、そしてこの制裁問題で今後どうするかという国連での非常に緊迫した空気の直前にこうした会談が行われて、今外務大臣からも歓迎すべきというお言葉がありました。...全文を見る
○小杉委員 先ほども言ったように、政府間ではなかなか解決できなかったこういう問題が、自民党、社会党訪朝団の結果動き始めた。  今答弁にありましたように、日本の自由民主党、 社会党そして朝鮮労働党の三党による共同宣言というものが採択をされました。内容としては、非正常な状態を解消...全文を見る
○小杉委員 先ほどのお話によりますと一昨年の十一月からほとんど日朝会談というのは途絶えている、こういうことであります。しかし、さきに挙げた一九九〇年の自民党、社会党の訪朝団あるいは今度のカーターの訪朝に見られるように、国交正常化していない国との外交の進め方としては政府よりもむしろ...全文を見る
○小杉委員 例えば田邊誠さんに行っていただくとか、あるいはしかるべき元総理大臣とか、そういう人に非公式に行ってもらうなんということも考えるべきだと思うのですが、どうでしょうか。  それから、今国交正常化、国交回復しておりませんけれども、地方自治体では、例えば航空交渉なんかは政府...全文を見る
○小杉委員 次の問題は、北朝鮮の核兵器についての政府の統一見解、昨日の参議院の予算委員会ですか出されましたけれども、この三項目を見ると、柿澤外務大臣が常々言っているように、過去の北朝鮮の核疑惑の検証というものが大前提だ、こういうことで、この三項目の中でも、ブリックスIAEA事務局...全文を見る
○小杉委員 基本的認識はそう変わらないと言いますけれども、今までの報道を見る限り、やはりアメリカは過去のことは問わない、要するに現状とこれから後のことを凍結してもらえば北朝鮮との会談に応ずる、こういうニュアンスが伝わってきておりますし、日本の場合は過去までさかのぼってきっちりと査...全文を見る
○小杉委員 アメリカ追随というような外交がよく批判されているわけですけれども、やはりこれまで日本は過去の分についてまで疑惑というものを問題にしてきた。それを黙認した上で北朝鮮のこの核施設、例えば軽水炉に変えるといった場合に経済支援だけは分担をさせられる、こういうことでは私は国民は...全文を見る
○小杉委員 次に、プルトニウムの国際管理の問題について申し上げたいのですが、去る六月四日にオーストリア・ウィーンで、安全保障常任理事国と日本、ドイツ、ベルギー、スイス、九カ国とIAEAが参加をして、この国際的な枠組みを決めようということになったわけです。  従来アメリカはプルト...全文を見る
○小杉委員 あかつき丸問題等で非常に国際世論にさらされた日本としては、こういう面についてはやはり透明性を高めるという見地から大いに積極的にやってもらいたいと思います。  時間がなくなりましたから、私がODAについてこの前取り上げた中で、ちょっとその後の展開におきましてどうしても...全文を見る
○小杉委員 せっかくODA大綱を決めたのが空文化しないように、やはり友好は友好あるいは近代化支援は支援として、一方において今ほかの核大国が実験を自粛している中で中国のみがやっている、こういう異常な態度に対してはやはり毅然たる態度でひとつ臨んでもらいたい、このことを注文しておきます...全文を見る
○小杉委員 それから、最近沖縄で大変すばらしいサクセスストーリーがあるのですね。それは農薬とか殺虫剤を使わないで、ウリミバエの不妊虫を放飼といいますか放し飼いにして、交配をしてもふえない、そういう新しい技術でウリミバエを絶滅させて、沖縄の農産物や果物、果樹等が年間にして約百数十億...全文を見る
○小杉委員 もう時間が来ましたからやめますが、外務省に特にお願いしておきたいのは、こういうソーラーシステムとかウリミバエのような不妊虫による害虫駆除というような、大変小さな金額でもかなり地域住民に歓迎されるような、そういう草の根の援助といいますかそういうところへもっともっと私は力...全文を見る
11月24日第131回国会 衆議院 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第6号
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○小杉委員 小杉でございます。きょうは、時間が制約されておりますので、私は、主として貿易と環境、知的所有権、さらには経済制裁、その三点に絞って質問をしたいと思います。  このWTOの協議につきましては、七年有半に及ぶ長期間、しかも先進国、途上国、大変な利害を乗り越えて合意に達し...全文を見る
○小杉委員 そこが私は、最近環境問題に対する意識が非常に高まってきたことと、環境問題は自分の国の中だけの問題ではなくて、国際的な関連といいますか、非常にグローバルになってきているわけでありますから、従来のガットの判断だけで十分律し切れるかどうかというのは非常に問題だと思うのです。...全文を見る
○小杉委員 今お話がありましたように、こうした問題は今後多発すると思うんですね。  例えば今ドイツでは、包装材についても、外国から輸入をする場合に包装材にいろいろリサイクルのことを義務づけているわけですね。そういうものをやってないところから輸入はもうしない、こういうようなことを...全文を見る
○小杉委員 さらにこれに関連して、NGOの関与についても伺いたいと思います。  先ごろ、日本海にロシアの海軍の潜水艦が核廃棄物を投棄した問題が国際的に非常に大きな問題になりました。これの発端をつくったのがいわゆるグリーンピースであります。このように、最近、環境問題に関するNGO...全文を見る
○小杉委員 これからWTOの中にそうした委員会ができるときにNGOの意向というものを反映させるという面では、両大臣とも認められたわけです。その仕組みについては若干議論があると思いますが、いずれにしても、私は、これからの国内の政治においてもあるいは国際政治においても、こういった健全...全文を見る
○小杉委員 途上国における環境対策へのインセンティブをさらに高めていくということが必要だと思いますが、環境庁長官として今後どうされるおつもりでしょうか。
○小杉委員 まだ指摘したい点はいっぱいあるんですが、時間の制約がありますので、また別の委員会でやりたいと思いますけれども、いずれにしても、環境と貿易という新しい視点からのアプローチを、これは通産省も環境庁も、もちろん外務省も挙げてひとつ取り組んでいただきたいと思います。  それ...全文を見る
○小杉委員 時間の制約がありますのでこれで終わりますが、いずれにしても、私がきょう取り上げた問題はまだまだ今後詰めなければならない問題点ばかりでございまして、どうぞ関係各省でもひとつ真剣に取り組んでいただきたいということを要望して、質問を終わります。  ありがとうございました。
11月28日第131回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○小杉委員 私は、去る九月に、二人の国会議員と三人の学者から成る、経済制裁で苦しむ新ユーゴスラビア並びにボスニア・ヘルツェゴビナの難民の実態調査に行ってまいりました。  武力や戦争で人が死ぬとマスメディアも世論も騒ぎ立てるのですが、経済制裁で死んだり、あるいは子供や病人の数が大...全文を見る
○小杉委員 確かにアドリア海における今までのその監視活動を緩めるという段階ですけれども、今までもいろんなうわさがありまして、イスラム諸国から武器がひそかに入っているんじゃないかといううわさもありますし、これは、アメリカがこういう行動をとると武器の密輸というのが起こり得る可能性があ...全文を見る
○小杉委員 確かに、それは一面ではそういうことが言えるかもしれませんが、今日本の常任理事国入りをめぐってのいろいろな議論がありますが、私が現地でいろいろ聞いたのは、日本が常にアメリカ追随でアメリカと同じ姿勢で行くのだったら、ボスニア問題に限らずそういう姿勢をとり続けるのならば、日...全文を見る
○小杉委員 予防外交ということについて申し上げたいと思うのですね。  これは既にガリ事務総長が予防外交の重要性を指摘しておりますし、また、外務大臣も去る九月の国連総会で、予防外交の推進を強く提唱するという発言をされましたし、また、我が国の民間の総合研究開発機構などもそのことを、...全文を見る
○小杉委員 最後に、新ユーゴスラビアの経済制裁のさらなる緩和について申し上げたいと思います。  国連では、従来新ユーゴスラビアに対して、ボスニアのセルビア勢力に相当援助していたのではないかという疑いのもとに経済制裁をやっていたのですが、今回、新ユーゴスラビアはボスニアのセルビア...全文を見る
○小杉委員 これで終わりますが、きょう私は経済制裁の及ぼす影響という観点から指摘をしましたけれども、従来、経済制裁というのは二足の役割を持っていると思います。しかし私は、経済制裁がいたずらに長引くことは、決してその国に対する、指導者に対する制裁にはなっていない、むしろ弱い部分にみ...全文を見る
○小杉委員長代理 秋葉忠利君。
○小杉委員長代理 柴野たいぞう君。