木庭健太郎

こばけんたろう



当選回数回

木庭健太郎の2006年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月07日第164回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○木庭健太郎君 公明党の木庭健太郎でございます。総理並びに関係大臣に質問をさせていただきたいと思っております。  まず最初は、毎日のように報道されております情報の流出事件についてでございます。ある日は刑務所かと思えば、次は県警、次は自衛隊、一体、我が国の情報管理というのは一体ど...全文を見る
○木庭健太郎君 同じように、モラルという問題でいうなら、もう一つのやっぱり今回大きな問題になっているのは、これも防衛庁に関係ある、施設庁から始まったこの官製談合の問題ですよ。やっぱり、ここも一つのこのモラルという問題が私は問われていると思いますし、与党としては、この官製談合防止の...全文を見る
○木庭健太郎君 総理、あえておっしゃらなかった。もうこの原因の一番大きいところは天下りの問題だという認識は当然おありになるんであって、だからこそ問題になっている早期退職勧奨の問題についても、総理自身提案もされて一つの方向性は出されている。  やっぱりこの問題の根源にある問題とい...全文を見る
○木庭健太郎君 是非私どもも、与党にも課題を与えていただいておりますから、きちんとした取組をしながら、やはり国民の信頼回復、これをするためには、こういった問題、今国会中に一つ結論を出していく課題だと思っておりますので、我々も努力します。是非ともこれについては一つの解決の方途を見付...全文を見る
○木庭健太郎君 今、もう一つのその六か国協議の問題も触れていただきましたが、六か国協議も今なかなか厳しい、状況は厳しい状況です。ただ、昨年末、実務者レベルでやってきたこの六か国協議ですけれども、初めて共同声明を去年の末に出しました。  その意味では、六か国協議は一応スタートライ...全文を見る
○木庭健太郎君 まあそれはそれとして、やはりいろんな方法をちょっと考えていかないと、いま一つ、そういう意味ではこの問題については一つ角突き当たっているようなところだと思いますし、私は本当にこの問題に関していうならば、小泉総理の時期ということが一番解決できる、残りはあとわずかでござ...全文を見る
○木庭健太郎君 今、担当大臣言っていただいたように、この仕分をやる際に何が大事かというと、仕分という結果じゃなくて、どうやって仕分をしていくかという方が大事なんですよ。  今おっしゃったように、一つ大事なことは、これを国民に見える形でどう公開しながらやっていくかというのが一つの...全文を見る
○木庭健太郎君 すばらしい見識を示していただきましたし、我々も是非この精神で仕分を本当に進めていきたいと、こう決意をしており、やはり無駄がない、そういう政府というものをつくり上げていきたいと、こう決意をしております。    〔委員長退席、理事市川一朗君着席〕  そこで一つ、今...全文を見る
○木庭健太郎君 二階経産大臣、つまり何を私が今言いたい。結局、中小企業の皆さんは、政府系金融機関、本当使い勝手いいし、使おうとしているんですよ。ところが、一つの制度をつくると、制度を変更しないままでずうっとやっているんです、同じ制度。どうなるかと。制度、だんだん使わなくなるわけで...全文を見る
○木庭健太郎君 なかなか今の流れは厳しい状況の中で、中小企業を守って頑張らなくちゃいけないのは二階大臣でございますから、大変なこともいろいろ起きるでしょうけど、御支援いたしますから、是非御努力をお願いしたいと、このように思っております。  さて、話変わりますが、四月からいよいよ...全文を見る
○木庭健太郎君 厚生労働大臣から今配慮のある御答弁をいただいたと思っています。ただ、厚生労働大臣、知っていただきたいのは現場の実態がどうなるかということなんです。  つまり、今回新しく、その小規模作業所というのは、元々、市町村や厚生労働省から言われて、親御さんたちが、もう場所も...全文を見る
○木庭健太郎君 それともう一つ、今回、自立支援ということで、障害者の就労支援ということを全般的に始まるわけでございますが、これはケネディ大統領が、その就労、障害者の問題でよく言われたのは、この障害者をタックスイーターからタックスペイヤー、つまり税金を払える、障害者もそういう立場へ...全文を見る
○木庭健太郎君 いや、本当に障害者にとってこのパソコンというか、ITというのは劇的な変化をもたらすんですよ。  私は、自分のおいが、全く目が見えないおいなんですけれども、七年間一緒に暮らしたんですけれども、彼が大学に進学して私の宿舎に来たんですけれども、そのときに何が一番大変だ...全文を見る
○木庭健太郎君 分かりました。ありがとうございます。  さて、これからひとつ、昨日も論議を民主党の方がされておりましたが、子供の通学の安全、言わば子供の安全をどう確保するかという問題でお伺いをしたいと思います。  一応、写真を撮ってきましたので、何かといったら、スクールバスで...全文を見る
○木庭健太郎君 それと、子供の安全というか、通学路の問題のときに緊急提言も見させていただいたんですけれども、何でこの組織を使わないのかなと、ふと思ったのがあるんですよ。  それは何かというと、一昨年法律改正で、文科省は学校運営協議会、コミュニティ・スクールというのをつくっている...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、そういう既につくってる組織というのはできるだけ活用した方がいい、子供の安全、登下校を守るためにですよ、まあ幾つかの緊急提言もしていただいたんですけど。じゃ、それをやるため、例えば地域の人たちが子供を守るために腕章を用意しようとすると。どうなるかというと、自分...全文を見る
○木庭健太郎君 今年、いぬ年なんで、一問。(資料提示)  これ、犬使うのは、例えば盲導犬がいたり聴導犬がいたり、麻薬犬がいてみたり介助犬がいる、いろいろ犬いますけれども、これ何というかというと、災害救助犬だそうでございます。  総理、何か、この災害救助犬というので聞かれたこと...全文を見る
○木庭健太郎君 おっしゃっていただいたとおり、これ、災害救助犬というのは何かというと、においをかぎ取る力を使うんです。何のにおいかというと、人が生きている、生存しているという、そういうにおいがあるんだそうでございまして、地震が起きている現場、生き埋めになっている人たちを捜すという...全文を見る
○木庭健太郎君 よく勉強していただきました、大臣。ハンドラーなんという言葉が出てくると思いませんでしたから。是非、研究をしてください。  私の質問の最後に、同じように救急の問題、ドクターヘリの問題、ちょっと厚生労働大臣、なかなかこのドクターヘリが広がらないんですよね。私は一つの...全文を見る
03月16日第164回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○木庭健太郎君 午後の質問でございます。  杉浦法務大臣は、午前中も御答弁なさっておりましたが、就任に当たり、小泉総理から、四点、是非と、格別の指示を伺い、指示を全力で取り組むということをおっしゃったということでございます。四項目、再度繰り返しますが、一つが世界一安全な国日本の...全文を見る
○木庭健太郎君 いいですよ。あと個別に聞きますから。
○木庭健太郎君 何かまとめて答えていただいて、再犯防止の問題も別途聞こうと。  やっぱり大臣おっしゃったみたいに、再犯防止の中でやっぱり一つの問題は、この満期釈放者の問題なんですよ。これはもう二十八年間ぐらいの統計見て、一二パーから一〇パーの間、再犯率ずっと一貫しているわけです...全文を見る
○木庭健太郎君 その今の指紋の問題も、こういうメリットもあるんですよと、どっちかというと指紋の問題言われると何か人権の問題引っ掛かってきて嫌がる方向性もあるわけですよ。でもその一方で、テロの防止とかいろんな意味もあるけれども、その意味とはまた別の意味でそういう迅速化させる、いろん...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、多方面にいろんな方途を使いながら、是非御理解をいただけるような努力を更に続けていただきたいと、こう思います。  総括的な、まず冒頭の中でもう一つ、先ほどちょっとお触れになりました性犯罪の再発防止対策の問題です。  当委員会でもこの問題随分論議をしてまいり...全文を見る
○木庭健太郎君 それでは、少し個別のことをそれぞれまずお伺いしていきたいと思うんですが、まず最初は四月から立ち上げます日本司法支援センターでございます。  正にこれは、国民の期待にこたえる司法制度の構築という意味ではこの司法支援センターというのが大きな一つの柱になることになりま...全文を見る
○木庭健太郎君 特に、その関係機関との連携の確保強化という問題で、国会でこれ修正でございました。連携の確保強化を図る対象として、特に「高齢者又は障害者の援助を行う団体」というのを加えました。ある意味では、こういう団体が司法という意味では過疎というか外れがちになりそうなんで、是非と...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、日本司法支援センターというのは、名前が、愛称が法テラスですか、という名前が付いて、こんなマークですね、私もしっかり宣伝をしておりますから、傘、太陽、どこでもきちんと、司法過疎にならないように、だれでも行ける、こういうのを作って宣伝もなさっているようでござ...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、法テラスというやつは情報提供の充実というのもあるんですけれども、もう一つは、実際紛争を解決するという問題になってくると、これも午前中ちょっと議論の、ADRの問題がやっぱり大きな一つの、これをどう拡充していくか、活性化していくかというのが重要なテーマになっ...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、この法テラスというか、ここがやる仕事の一つが、これまで財団法人の法律扶助協会が今行っております民事法律扶助制度、これを今後はこの支援センターが引き継ぐことになっていくわけでございますが、引き継ぐことによって、私は是非とも事業内容そのものも、量的にも質的に...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つのこの犯罪被害者支援の方では、国会で修正をここ行っております。どんな修正を行ったかというと、「被害者等の援助に精通している弁護士を紹介する等被害者等の援助が実効的に行われることを確保するために必要な措置を講ずるよう配慮すること。」という文言をわざわざ加えた...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つの司法制度改革の二つ目の柱といいますか、大きなテーマが、いわゆる司法制度を支える法曹の在り方の改革という問題でございました。  つまり、何かといえば、法科大学院の設置であり、新司法試験の問題でございます。言わばこれは点による選択というか、試験による選択か...全文を見る
○木庭健太郎君 この辺もいろいろ、制度発足からいろんなことがありましたので、ただ、最初にこの制度が、法科大学院というシステムをつくるとき、大体法科大学院行けば七、八割ぐらいが合格するみたいな話、それはだれが言い出したか分かりませんし、どうこうという問題あるのかもしれないけど、最初...全文を見る
○木庭健太郎君 是非この点は、いろんな意味で、今年が本当にそういう意味では初めてですから、どういう結果が出るかというのは極めて今後の流れの中で一番大事な年になるだろうと思いますんで、そこはきちんといろんな状況を見ながら判断をしていっていただきたいなということを思います。  裁判...全文を見る
○木庭健太郎君 その映画ですかね、それから野沢さん、野沢前法務大臣が出られた映画ですかね、いずれを見ても何に感動するかというと、裁判官が立派なんですね。ある意味では平衡感覚を持ってうまくその人たちを巻き込みながらやっていくんですよ。中村雅俊ですね、だれがやっているかというと。いや...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、大臣、見守っていただいて、この裁判員制度が本当にきちんと導入できるように。  大臣、答弁長くなってしまうと私の時間が超えてしまいますので、一言答弁いただいて、質問を終わりたいと思います。
○木庭健太郎君 終わります。
03月23日第164回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○木庭健太郎君 今日は裁判所職員定員法の改正の問題でございますが、その前提として、今政府は全体的には小さくて効率的な政府ということをキャッチフレーズの下に総人件費の削減の検討が進められておりまして、昨年十二月の閣議決定を受けて、行政改革の重要方針に基づいて衆議院に行政改革推進法案...全文を見る
○木庭健太郎君 そういう意味では、環境はなかなか厳しい中で、その中でどう本当に、先ほど社会が変わっていく、事前規制型から事後チェック型と、こういう中で、どういうふうにこの方針の中で位置付けていくかというのはなかなか難しい問題であるとも思います。  今回、この裁判所定員法におきま...全文を見る
○木庭健太郎君 まあそのとおりだと思っておりますし、充実を図らなければならないと思っておるんですが、その一方で、やはり数だけの問題ではないんだろうなとも思いますし、最近様々な判決が地裁段階、高裁段階である。そのたびに何か話題になるのは、裁判所によって、同じような問題が全く違った判...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、その点が本当にこれから大事になっていくなということも感じましたし、また法務大臣の方から、弁護士、裁判官、この交流の問題も先ほど御指摘もありましたし、是非そういった面も進めていただきたいと、こう感じておりますし、そしてなおかつ、もうこれ裁判官だけ増やしてもこの...全文を見る
○木庭健太郎君 お答えをいただきながら、そして荒井先生提出の図表を見ながら、何を感じているかというと、今おっしゃった、単に裁判官、弁護士、検事だけの問題ではないんだなと、支える層の問題は。つまり、全体的に、そのすそ野の部分である人たちをどう充実させていくのかというような問題もあっ...全文を見る
○木庭健太郎君 早いけど終わりましょうか。終わります。
03月30日第164回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○木庭健太郎君 今日は、犯罪者予防更生法並びに執行猶予者保護観察法のそれぞれ一部を改正する法律案に対する質疑でございます。  午前中から質疑を続けておるわけでございますが、まず最初の方に、こういう改正案を出す背景と経緯のようなことを整理してお伺いしていきたいと思いますので、まず...全文を見る
○木庭健太郎君 当然、受刑者が増えていっている経過の中で、仮釈放審理事件数も当然増えてきているんだろうと思いますが、この仮釈放の申請件数でございますが、過去どれくらいデータがあるか分かりませんが、どういうふうにこれも変化していっているのか、数字を教えていただきたいと思います。
○木庭健太郎君 そうなると、例えばこれも午前中少し議論がございましたが、関東地方更生保護委員会において、過去十年間、委員一人当たりの事件数の推移がどうなっているのかということを報告していただきたいし、また本案の提案理由にもなっておりますが、仮釈放審理事件が複雑困難化していると、当...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、根本的なことを局長に聞いておきたいんですけど、これ、仮釈放制度の意義というのは何なのかということをちょっと聞いておきたいということと、それから、今お話あったように、複雑困難化する中でいろいろ大変なんでしょうけど、仮釈放というのは、申請して許可までの手続がど...全文を見る
○木庭健太郎君 そして、やはりそうなると、地方更生保護委員会の委員がどんな人で、どういう人がやるかというのが大事になるという問題が起きてくるわけで、これも午前中少し話がありましたが、この保護委員会の委員、五十三名のうち四十三名が保護観察官の出身であるという話もありましたが、一体こ...全文を見る
○木庭健太郎君 これも様々議論はあると思うんですけど、その地方更生保護委員会の委員の構成がこれでいいのかどうかという問題はやはりあると思います。大臣は、そういうことをいろいろ、例えば仮釈放する人たちをきちんと知っている人たち、言わばいろんなところで体験した人たちがその任務に当たる...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、これ、その審理の過程の中で、いわゆる被害者の方の意見がこの仮釈放の問題について求められるということはあるのか、現実にそういうことをやったことがあるのかどうかということもちょっとお聞きしておきたいのとともに、もう一つは、これ十八年度予算でございますが、外部...全文を見る
○木庭健太郎君 この問題、法改正が出されたことも、また今、中間報告の話がありましたが、有識者会議を設けた点も、何がきっかけかといえば、これもやはりあの愛知県の安城市の事件、正にこの事件がいわゆる仮釈放の在り方含めてどうなのかということを問い掛けた問題でございまして、正にある意味で...全文を見る
○木庭健太郎君 こんなことを申し上げるのも、その中間報告が結構厳しい形で、これも午前中前川委員が指摘されてたんですけど、私もえらいこの中間報告というのは厳しい指摘しているなと思ったのは、例えば、今審理の在り方どうなんだということを申し上げたんですけど、仮釈放の審理の実態そのものに...全文を見る
○木庭健太郎君 さて、保護観察制度の問題でちょっとお伺いしたいんですけども、この保護観察制度の意義について、これは保護観察制度とはどういうものかというと、罪を犯した者を改善更生して社会復帰をさせるという福祉的機能があるとも言われています。もう一方で、再犯を防止して社会の安全に寄与...全文を見る
○木庭健太郎君 その意味で、これも有識者会議の指摘の中で、今は六万人の保護観察対象者がいて約二千名が所在不明となっていると。ただ、これはなぜ所在不明になるのかという問題について、遵守事項違反というのがあると。これに対する措置が積極的に行われていない結果、保護観察という制度はあるん...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、やはり大事になってくるのは、保護司の問題も大事ですが、日本のこの更生保護制度の一番の特徴は、やっぱり保護観察官、それからその保護司という民間の方々、これが協力体制でやっていることが一番の特色であり、他国に例を見ない。ある意味では、地域が機能すれば本当にその...全文を見る
○木庭健太郎君 ちょっと、どんな研修をして、もう少しその研修の中身少し教えてくれます。やっぱりその研修の中で、例えばやはり生身と接するという部分、まあ後ろで控えていてかどうか分かりませんが、言わば現場を知るような研修までおやりになっているのかどうか、そういうところをやらせればその...全文を見る
○木庭健太郎君 ともかく今のこの保護観察の制度を見ていると、結局、日常的にいろんな役割を果たしている、いわゆる対面者との面接指導をやるのは保護司の役割になり、本来は保護司というのは保護観察官で十分でないところを補って保護観察所長等の指揮監督を受けて保護観察所等の事務に従事するもの...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
04月20日第164回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○木庭健太郎君 今日はこの犯罪収益規制法、被害回復給付法の審議でございます。今、様々な議論が行われておりましたが、私は、この法案というのはいわゆる犯罪被害者保護という観点から極めて重要な法案であり、画期的な法案でもあると思っております。様々な問題点も御指摘はございましたが、基本は...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、今回の組織的犯罪処罰法の改正案の十三条三項一号、これも今ずっと議論になっておりますが、ここには、犯罪の性質に照らし犯人に対する損害賠償請求権その他の請求権の行使が困難であると認められているときに犯罪被害財産を没収することができるとしております。  これ、...全文を見る
○木庭健太郎君 今度は、逆に、犯人の方が自ら被害者に対して被害弁償をするというような事件もあると思うんですが、このような場合はこの没収、追徴の関係は行われるのかどうか。これも法制審で随分議論になったようですが、言わば犯人の弁償の意思というものと没収、追徴の関係、これがどうなってい...全文を見る
○木庭健太郎君 まあそうは言いながら、なかなか現実にはその被害者が請求権の行使というのを期待できない場合が現実であって、犯人が自ら被害弁償するような事件というのはなかなかケースとしては難しいだろうと思うんです。さっきも金額の問題、三千億に対して一割にも満たない二百億ぐらいですかね...全文を見る
○木庭健太郎君 続いて、被害回復給付金支給法についてお伺いしますが、大規模な詐欺とか出資法違反の事件では、通常、刑事裁判で審理の対象になった事件の被害者以外に当然数多くの被害者がいるということが推定されるわけですが、この法律、確認の意味でお聞きしておきますが、いわゆるそういう審理...全文を見る
○木庭健太郎君 でも、一般の人にとってみると、この一連の犯行として行われた対象犯罪行為と言われても、給付金の申請をする者にとってはなかなかこれちょっと、何のことなのかしらという分からない面もあるのではないかと思うんです。そういう意味では、被害者から見れば、自分がそれらの犯罪の被害...全文を見る
○木庭健太郎君 これもさっき官報の問題を含めてどう掘り起こすかという問題が議論をされたんですけれども、一つ、今おっしゃった中で通知の問題というのは極めて大事で、これをやることで随分いろんな意味での掘り起こしというか確認ができていくだろうと思うんです。  ただ、今伺った公告、通知...全文を見る
○木庭健太郎君 今度はその申請期間の方でございます。  できるだけ多くの被害者を救済するためには、この給付金の支給の申請を行うことのできる期間というのをどれだけ確保するか、それによって十分なのかどうかという問題が大きくなってくると思うんですが、この本制度における申請期間がどのよ...全文を見る
○木庭健太郎君 数か月って、範囲広いですね。現時点ではそれくらいですかね。例えば半年程度なのか三か月程度なのかというような話でございますが。
○木庭健太郎君 そして今度は、被害者が支給を受けられる額については本法案でどのような規定がなされておりますか、御説明いただきます。
○木庭健太郎君 そうなると、言わば支給を受けられる額というのは、まあ被害者の犯人に対する債権額であり、いわゆる犯罪被害額という形になっておるわけですが、私は、事案によっては言わば慰謝料等も含ませるようなことができるようなことも検討すべきではないかと思うんですが、この辺の考え方につ...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、この法律の大きな特徴というか大事な点というのは、被害回復事務管理人という一つの制度を設けようとしたことだと思っておるんです。これ、こういう制度を設けることとした趣旨について、大臣なり副大臣から伺っておきたいと思います。
○木庭健太郎君 そこで、今お話があったように、この被害回復事務管理人、検察官との関係になるわけですが、検察官はこの管理人を監督することになるんだろうと思うんですが、監督するんであれば、具体的にその手段はどのように規定されておるのか、まず伺っておきたいと思います。
○木庭健太郎君 そういう、これは被害回復事務管理人、まあ弁護士さんだと。で、一方に検察官がいらっしゃると。検察官が弁護士に指示するなど、言わば監督するのは行き過ぎじゃないかという話が幾つかからちょっとお聞きしているんですけれども、この辺について、印象から見ると何か、犬猿の仲とは言...全文を見る
○木庭健太郎君 もう私の時間は終わりですので。  確かに今回の制度というのは、冒頭申し上げたように、被害回復というか、これまでどうしても犯罪利益というのがそのまま残っていく形をある意味じゃ没収できるような画期的な法律だと私は思っておりますし、ただ、御指摘も幾つかあって、その没収...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
04月25日第164回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○木庭健太郎君 公明党の木庭健太郎でございます。  今日は、三人の参考人の方、本当に貴重な御意見をありがとうございます。  私も、今回の法案というのは、犯罪被害者の財産的な支援、保護という意味では正に画期的な法案であり、極めて重要な法案だと思っておりますし、その意味で審議もし...全文を見る
○木庭健太郎君 先ほど、これは細川参考人が、よくこんな制度が日本でできたなと、でも比べてみるとえらく後れているんじゃないかなという御指摘がございました。これ、法制審議委員されている椎橋参考人も、実はあるものをめくらせていただきましたら、犯罪被害対策は日本は二、三十年後れていると言...全文を見る
○木庭健太郎君 ありがとうございました。
05月09日第164回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○木庭健太郎君 それでは、午前に引き続いて、出入国管理及び難民認定法の一部改正案について質疑をいたしたいと思っております。  午前中から議論があるように、今回の法律はテロ対策という意味で一つの方法として是非とも導入をするという趣旨での法改正だと思っております。ただ、これも議論が...全文を見る
○木庭健太郎君 近年、そういった上陸検査において発見した偽造又は変造旅券、この数はどれくらいになるかをお伺いしておきたいし、また、入国管理局におけるこの偽造、変造文書というか、こういったものに対して現状はどうなっているのかと。一方の議論で、それがきちんとできれば今回のような法改正...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、今回、こういったテロの未然防止対策の一つとして、是非とも、個人識別情報、特に指紋を提供させるという、上陸審査に際してこういうことを決めたわけでございますが、改めて大臣になぜこの指紋を提供させるのか、その効果ですね、テロの未然防止対策の中で正にこれが一つの決...全文を見る
○木庭健太郎君 そういう意味では、テロ防止対策という意味では何人たりともというような考え方になるんでしょうが、今回の法改正の中では万全を期すべきとおっしゃっている一方で、この個人識別情報の提供義務について一定の免除措置も設けていると。これはなぜこういった措置が設けられているか、こ...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、これも議論が分かれたんですが、結局、特別永住者については、これは個人識別情報の提供義務が免除ですよね。これは、それこそ歴史的経過という意味で二つの歴史的経過の意味が私はあると思っています。もちろん、どういう立場でこの人たちが日本に永住しているかという、そう...全文を見る
○木庭健太郎君 それで、差別化されるというような一面をどう本当にきちんと解消できるのか。ある意味では、人権という意味でいくとこれがこれでよかったのかという疑問はやや残るところはやはりございます。そういう意味では、その辺はそういう方々に対する詳しい説明も要るでしょうし、また、やはり...全文を見る
○木庭健太郎君 そのほか定めているのは、法務省令で、国の行政機関の長が招聘する者等に準ずる者として法務省令で定めるものについて指紋等の個人識別情報の提供義務を免除するということを言っておりますが、法務省令ではどのようなものを定めるのかということをお聞きしたい。  つまり、これは...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、ちょっと別の角度からお伺いしたい。  外国人がこの個人識別情報の提供をしなかった場合の対応というのはどうなるでしょうか。
○木庭健太郎君 それともう一点、副大臣からお伺いしておきたいと思うんですけれども、この個人識別情報の保有期間の問題でございます。やはり衆議院でも指摘があり、また参議院でも指摘があったように、やはりこれを長く保存することはどうなんだということはいつまでも議論を引くような気が私もいた...全文を見る
○木庭健太郎君 ただ、先ほどのお話では、これはいったん採取したこの識別情報については、ある意味では長ければその人の一生分ですか、七、八十年という話がございましたね。その話と今の話はちょっと矛盾しておりませんかね。
○木庭健太郎君 そういう意味では、先ほど副大臣お答えされたように、やはり人権上の問題、いろんなことを考えると、この保存という問題については極めて抑制的に限定的に考えなければならない。  ただ、副大臣これもおっしゃっておりましたが、じゃそれを何年にするのかということを明らかにする...全文を見る
○木庭健太郎君 是非検討をよろしくお願いしておきたいと思います。  そして今度は、テロリストの退去強制の対象とする措置の効果の問題でございますが、これも副大臣から再度、まず、テロリストを退去強制の対象とする措置の効果について伺っておきたいと思います。
○木庭健太郎君 先ほどこのいわゆる二十四条三号二項の規定の問題、規定としてどうなんだと、あいまいな一面もあるんじゃないかという御指摘があっておりました。  逆の角度から私はお伺いしたいんですけれども、テロに関する条約あるいは改正入管法にはテロとかテロリストの定義規定はあるのかど...全文を見る
○木庭健太郎君 もう余り時間が少なくなったので、ちょっと午前中、多分議論になると思ったけれども出なかったものですから、これはちょっと聞いておきたいなというのが自動化ゲートの導入の問題なんです。  この自動化ゲートについては、大臣の趣旨説明では円滑化のための措置というお話がござい...全文を見る
○木庭健太郎君 何かお隣からそこに本質があるとか言って。まあ、ともかく今手続というものが日本においては非常になかなか時間が掛かるような問題があって、ある意味では自動化ゲートがもしきちんとした形でできるようになれば、こういった問題にも逆にいい面で作用するところもあるのかもしれないと...全文を見る
○木庭健太郎君 最後に、大臣に。  この法案については評判の悪い点もそういってあるわけで、それは何かというと、どちらかというとちょっとあいまいさが残っているんじゃないかというような御指摘でございます。  これは、それこそ参議院の質疑の中で大臣からきちんと答弁していただきたいと...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
05月11日第164回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○木庭健太郎君 公明党の木庭健太郎でございます。三人の参考人の皆様、貴重な意見を本当にありがとうございます。  私は、今回の法改正、つまりテロの未然防止ということを目的にこういった形の新たな制度を設ける、このこと自体はやむを得ざるやり方ではないだろうかと、こう思っている一人でご...全文を見る
○木庭健太郎君 それと、今回は生体認証情報ということで指紋と顔写真、この二つということになったわけで、法務省に対してもこれ質疑の中で、これ以外を何か考えているのかという質疑に対して、法務省の方は現在のところこの指紋と顔写真だという答弁をなさっております。ただ、本当にテロの未然防止...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
05月16日第164回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○木庭健太郎君 様々な議論がなされている本法案でございます。最後の質疑ではございますが、少し細かい点も含めて確認の意味でお尋ねしておきたいと思います。  第一点は、私たちも視察させていただいた自動化ゲートの件について幾つか伺っておきたいと思います。  自動化ゲート、これ利用を...全文を見る
○木庭健太郎君 これ日本人も当然利用可能なわけですが、法務省令で自動化ゲートの導入ということなんですけれども、この日本人の場合は登録するためには何か要件を規定することになるのかどうか、伺っておきます。
○木庭健太郎君 そうなると、これ在留外国人の場合と日本人の場合に差が出るわけですね。日本人だったら有効な旅券さえ所持していれば一応原則いいわけでございますが、こういう差別というようなことになりはしないのか。これちょっと、差別する合理的な理由、説明をいただいておきたいと思います。
○木庭健太郎君 それから次は、本国送還の問題でございますが、今回、本国送還の原則の緩和を行うことになっておりますが、その理由について河野副大臣から御答弁をいただいておきたいと思います。
○木庭健太郎君 今ほぼ御説明がありましたが、自費出国が許可される場合のみ本国送還の原則を緩和するということの、もう一回、理由について局長から伺っておきたいと思います。
○木庭健太郎君 次は、難民の件なんですけれども、先ほどもちょっと議論があっておりましたが、具体的にちょっとお聞きするならば、例えば本国においてはテロリストとされているという人がいたとします。この人が我が国で難民申請をした場合、こういう場合はどういう対応になるのかということを伺って...全文を見る
○木庭健太郎君 その辺は是非丁寧に、ある意味ではこういったケースが具体的に起きる可能性はあると思うんですよね。やはり、その国にとってみれば、そういうテロリストと認定するような人たちはある意味では難民になる可能性は極めて高いんであって、その辺の関係というのは是非きちんとした形でやっ...全文を見る
○木庭健太郎君 そうなると、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律が提供制限の枠組みを規定しているということになりますと、この個人識別情報の外国政府への提供については具体的にどのような制限があるんでしょうか。
○木庭健太郎君 これ、参考人からも御意見をお聞きしたときに様々な意見がございました。特に、この個人識別情報の管理体制については厳しい指摘もございましたし、特に指紋のように個人のプライバシーにかかわる情報は、一度これ漏えいしてしまうと本当に取り返しが付かないものだと思いますし、最近...全文を見る
○木庭健太郎君 最後に大臣に。  先ほども長い答弁もありましたが、ともかくこの法律はこれからだと思うんです。どう本当にきちんとした運用ができていくかということで、正に人権という問題、テロ対策という問題、この兼ね合いの中で、どう本当にこれがきちんと運用されるかがポイントになると思...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
05月23日第164回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○木庭健太郎君 今日から刑事施設及び受刑者の処遇に関する法律の一部改正案の質疑が始まったわけでございます。午前中から様々な論点の指摘がございました。  そこで、改めて今回の法律案の意義というのを大臣から聞いておきたいと思っております。  もちろん、今回の法律案は、昨年成立した...全文を見る
○木庭健太郎君 先ほど大臣が弁護士時代の経験として、代用監獄の問題が起きたとき、当時は日弁連の方にいらっしゃって、これについては、一弁だ、一弁の方にいらっしゃって反対もされたというようなこともお話しになっておりました。そういう意味では、今回の法改正に当たって、弁護士会も含め様々な...全文を見る
○木庭健太郎君 そういう意見を聞いて出された法律でありますが、民主党の議論を聞いておりますとなかなか厳しい批判もあるようでございまして、それを受けるわけではないですが、日弁連の方からも、この法案できた後また衆議院で可決された後も、いまだにこの代用監獄の漸減問題、更に弁護士の秘密交...全文を見る
○木庭健太郎君 その委員さんたちがある意味ではその視察をきちんとする、見ていくときに、これをどう機能させるかでポイントとなっていくのは、実は本当に委員会に適切な情報提供がなされるんだろうかと、中で起きていることについてきちんとしたものが報告をされるんだろうかということがポイントに...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、この透明性の確保という観点から、刑事施設に関しては、これは行刑改革会議の提言で、不服申立ての公平かつ公正な処理を図るため、第三者から成る機関を設けることが必要であると、こう指摘され、これに基づいてできているのが刑事施設の被収容者の不服審査に関する調査検討...全文を見る
○木庭健太郎君 それでは、これからいろんな問題点の指摘があったことについてお聞きをしていきたいと思うんですけれども、これは先ほどから委員の皆さん、御自身がおっしゃっておるんで、でも改めて聞いておきますが、勾留の場所というのは拘置所及び警察の留置施設と。それでは、刑事施設に勾留する...全文を見る
○木庭健太郎君 今おっしゃるように、これはもうずっと裁判官が勾留場所を決定していると、こういう言い方に終始しているわけですが、これ様々な御意見がある中で、例えば重大事件であるとか否認事件であるとか女性や少年、この被疑者が勾留される場合には、先ほどからこれも議論になっている自白の強...全文を見る
○木庭健太郎君 それでは、もう一つ聞いておきますが、現在は法律上いったん裁判官が指定した勾留場所、これを裁判によっては変更することは可能になることがあるんでしょうか、今回の法律案でこの点について変更が起きているのか、これも伺っておきたいと思います。
○木庭健太郎君 それと、結局一番問題になってくるというか、先ほどから指摘があっている点の大きな理由の一つは、結局勾留される被疑者のうち拘置所にいるのがどれくらいかといえば、全体の二%にしか満たないわけでございまして、先ほど捜査の事情、いろんなこともおっしゃっておりましたが、やはり...全文を見る
○木庭健太郎君 今種々、少し冒頭の論議をさせていただきましたが、今の法務省のお話をお聞きしていると、つまり今回の法整備というのは、いろんな議論はあったんだけれども、議論があったこの代用刑事施設の問題、ただ全国津々浦々にある、捜査上いろんなこともある、そんなことも含めて、今まではこ...全文を見る
○木庭健太郎君 そういう状況の中で、法務大臣、御確認の意味でお聞きしたいんですけれども、そうなると、今回の法整備というのはこの代用刑事施設制度を恒久化するものとなるのか、ここを大臣からお伺いしておきたいと思います。
○木庭健太郎君 そこで、常にこの問題を議論するときに一つの論点になりますのが、昭和五十五年の法制審議会でいわゆる漸減条項と呼ばれるものが全会一致で採択しているわけでございます。これがいつも論点の一つになるわけです。この全会一致で採択された漸減条項の趣旨、これを伺っておきたいと思い...全文を見る
○木庭健太郎君 それなら、これはもう大臣が少しお答えになっておられましたが、じゃ法務省がどこまでこの拘置所など未決のいわゆる被収容者の収容能力ですか、増強するために本当に努力されてきたのかという姿形の問題ですよね。ここがどこまで行っているのかということは一応きちんと答弁で残してお...全文を見る
○木庭健太郎君 警察庁にも伺っておきたいんですけれども、警察庁としてこの日本の法制度の中でこの代用刑事施設が必要とされる理由、警察としてはどうお考えですか、これについては。
○木庭健太郎君 ということは、例えばこれから、それはなかなか予算的には厳しいというお話もございましたが、拘置のためのいろんな施設が、刑事施設ができていったと。これは十分な要員も施設も整っていると。でも、それができたとしても、そんな刑事施設ができたとしても、やはり勾留は留置施設でな...全文を見る
○木庭健太郎君 だから、その一方でどうなるかというと、やはり隣接するところに置くがために、つまり有罪判決が出るまで留置施設に留置するというようなことが起きるために、ある意味では裁判所でのこの被留置者の証言に圧力を加えているというような批判も出てくるわけですよね。こういった批判に対...全文を見る
○木庭健太郎君 やはり留置施設に留置するということが、被疑者の留置が捜査に利用される、先ほどの例じゃないんですけれども、そんな問題もあり、正に自白の強要の問題、更に進めると冤罪の問題、そういう温床だという批判がこれは絶えない部分もあるわけですね。そういう意味では、こういった批判に...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、様々具体的な取組をここはやっていただいておかないと、いろんな意味で一番批判のあるところでございますし、ここへの取組を更に私どもは強めていただきたいと、そこが一番大事な点ではないかなと、こう思いますし。  これでちょっと法務省にもう一つ聞いておきたいのは、先...全文を見る
○木庭健太郎君 ここ、もう本当に論議をもう少ししなければいけない点だと思いますが、大臣も先ほど話はしていただきましたが、ともかくこの代用刑事施設の問題、現在はこれはこれである一定程度の位置付けをせざるを得ないというお話はされましたが、それでもやはりこれをできるなら変えていく努力と...全文を見る
○木庭健太郎君 大臣の認識は認識としてきちんとしたものがあって、それでいいと思うんです。ただ、全体の流れの中で、やはりこういう拘置、留置の在り方、今のままで本当にいいんだろうかという問題意識は常に持ちながら、どういった方向が本当にいいのか。それは人の問題もありますよ。金の問題もあ...全文を見る
○木庭健太郎君 それでは、もう一つ別の角度からお聞きしていくんですが、これ、衆議院において未決拘禁者は無罪の推定を受けるとの原則を法文上盛り込むという修正案が衆議院で出されたと聞いておりますが、これに対する法務当局のお考えを局長から伺っておきます。
○木庭健太郎君 もう一つ、これやっぱりその処遇の基本原則の中で、例えばこの逃走、証拠隠滅の防止、これは未決拘禁を行うことそのものによって既に達成されているんであるから、これを処遇の原則に規定することそのものは不適切であるというような意見もこれあったとお聞きしておりますが、この点に...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、基本原則で聞いておきますけれども、未決拘禁者はこの無罪の推定の原則が働くことを理由としまして、いわゆる未決拘禁者に対して懲罰を科すことに反対する考え、これも結構ございました。この点についてはどうお考えでしょうか。
○木庭健太郎君 少し質問を飛ばさせていただきます。そして、先ほども警察庁の方から御指摘があった捜査と留置の分離の問題を何点かお尋ねをしておきたいと思うんです。  先ほども少しお話がありましたが、やはりこの捜査と留置の分離という、これが極めて大事な点だと思っておりますが、この捜査...全文を見る
○木庭健太郎君 そうすると、例えばこの捜査と留置の分離ということをより明確化するために、捜査員が被留置者の処遇を行わない旨、これを法律に規定するというような方法はなかったのかどうか、これもお答えいただいておきたいと思います。
○木庭健太郎君 そう言われても、例えば両部門がどうなるかというと、捜査と留置、これは結局同一の警察署長の指揮命令を受けてやる形になる。そうすると、この弊害の懸念というのがなかなか払拭できにくいんじゃないかなと思われるんです。  だから、例えばその留置担当官は捜査官に対して、先ほ...全文を見る
○木庭健太郎君 今回のこの代用刑事施設の存廃問題というのは、これは未決拘禁者の処遇等に関する有識者会議で御指摘があっているように、言わば取調べの方法も含めて刑事手続全般にもかかわる、単に施設だけの問題でなく、そういった大きな問題なんだろうと私も認識をしております。  その中で、...全文を見る
○木庭健太郎君 最後に大臣に、今の問題も含めてこの可視化の問題、いろいろ検討すべき課題もあって、いつ法務省そのものも含めてこういう刑事手続の中での可視化の問題取り組まれるだろうかと。でも、是非これはやっていただきたいなという気持ちで、私どもは先ほど申し上げたように認識をしておりま...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
05月25日第164回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○木庭健太郎君 四人の参考人の方、ありがとうございます。  それぞれ御意見の中にもう既にあったとは思うんですけれども、今回の法律の一番のポイントは、やはり代用刑事施設の位置付けの問題であり、先ほどから御指摘あっております漸減事項の問題含めて、これを今後どうするかというところが一...全文を見る
○木庭健太郎君 椎橋参考人と小池参考人にお伺いをしたいと思います。  それは、法案の百十七条は拘置所、二百十九条は留置所における未決拘禁者の面会の一時停止及び終了を規定しておるわけでございますが、弁護人との面会においてというところでございますが、施設の規律及び秩序を害する行為が...全文を見る
○木庭健太郎君 今度は後藤参考人に、この法案の三十一条ですね、未決の者としての地位の意味、この見解を。つまり、何をお聞きしたいかというと、未決の者としての地位の問題と無罪推定の原則の問題、この関係についての見解を後藤参考人から伺っておきたいと思います。
○木庭健太郎君 終わります。
05月30日第164回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○木庭健太郎君 質疑二回目、前回は刑事施設及び留置施設の視察もさせていただきました。見させていただいて、随分いろんな面で改善もされている、収容の面でも人権その他に配慮するようなものも新しいものは整ってきているなという実感もいたしました。その上で、法案に絡みながら、この刑事施設、留...全文を見る
○木庭健太郎君 保管私物の問題も聞いておきたいと思うんです。  未決拘禁者が保管する物品についてはこの法律案でも、法務省令で定めるものを除き、その結果刑事施設の長が制限することができるというふうにされているわけでございます。この点について、未決拘禁者が被告人という当事者の立場に...全文を見る
○木庭健太郎君 次は、運動の機会の保障の問題でございます。  未決拘禁者が健康な心身を維持するためには一日に最低一時間ぐらいの運動の機会を与えることが必要でないかというような指摘があるわけでございます。法律案では、特にこうしたところまでの規定はないわけで、五十七条に、「被収容者...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つは、処遇の問題、作業、教育機会の保障の問題でございます。  これは、未決拘禁者の処遇等に関する有識者会議ですか、ここで一部の御意見としてあったのは、未決拘禁者に関してもその希望に応じて受刑者と同様の作業を行った方がいいんではないかとか、薬物の害悪について...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、先ほど警察庁の、少しお触れいただきましたが、留置施設においていつも問題というか、よく言われるのは何かというと、被留置者に対して行われる医療の問題でございます。これに対して、全く責任取ってないんじゃないかというような批判は結構ございました。  こういう問...全文を見る
○木庭健太郎君 こういった問題も、是非きちんとした取組をしておいた方がいいと思うんです。野党の方から、弱らせてというような話があったり、そういう問題、言われること自体が極めて、ウィニーの愛媛県警が言っていた中にそういう指摘があるという御指摘が野党の方から正確に言うとございましたし...全文を見る
○木庭健太郎君 未決拘禁者から弁護人に対する信書の検査の問題を当局にちょっと伺っておきたいと思うんです。  この法律では、弁護人から未決拘禁者に対する信書につきましては、その弁護人からのものであることを確認する限度で検査を行うのに対して、未決拘禁者から弁護人に対する信書について...全文を見る
○木庭健太郎君 この弁護人に対する信書の問題については、やはり証拠隠滅の結果を生ずるおそれがあるなどという、その不当な内容の記載の有無の判断ですか。  これは信書を受け取った弁護人にゆだねてもいいんじゃないかなという意見もあるようで、この辺はどんなふうにお考えになるのか。私もこ...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
06月01日第164回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○木庭健太郎君 先日の当委員会でございますが、警察庁の方から食事を取調室で取らせることはないという明確な答弁があったわけでございますが、これに対して、一部の委員の方から誤解を招く答弁であると、資料も理事会の方にその委員から提出をされまして、実際に食事を取調室で取ったケースがあるで...全文を見る
○木庭健太郎君 今、厳しい御意見もあっておりました。ただ、そういう点も踏まえた上で、原則そういうことがないということでやっているんであって、もし万が一そういうことがあるんであれば、その事実に即した様々な対応もするということも今御答弁なさったわけですから、そのとおりにやっていただき...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、この留置施設視察委員会、この委員をどうするかというのも大切な問題だと私どもは思っております。  法律上、この留置施設視察委員会の委員というのは、法律上は都道府県の公安委員会が任命するということとされておりますが、警察庁としてどのような方にお入りいただく...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、是非最後の質疑の中で確認しておきたい点は、先ほども議論がございましたが、この未決拘禁者の弁護人との面会における一時停止の問題でございます。  この問題、ある意味ではこの秘密交通権の問題とも絡み合って、どうもこの規定を設けることはどうなのかという先ほど御...全文を見る
○木庭健太郎君 つまり、今の御発言は、未決拘禁者と弁護人の面会を一時停止することができるというこの規定でございますが、おっしゃりたいことは、弁護人の秘密交通権の問題、これについては絶対侵害することにならないというふうに解釈していると、また、そういう対応をしようということでございま...全文を見る
○木庭健太郎君 今、これは別の意味の携帯電話の話をされましたが、もう一つ確認しておきたいのは、法案では電話による弁護人との接見という規定はないわけでございますが、運用上の工夫によってこういった仕組みを検討されているとも伺っております。  これ、具体的にどういうことを現時点で考え...全文を見る
○木庭健太郎君 私の質問時間もうそろそろ終わりでございますので、ただ、今は電話の問題をお聞きしましたが、正に今回の法案を整理することによって百年ぶりに、言わばこの代用刑事施設の問題を含めて処遇の問題も百年ぶりにある意味ではきちんと位置付けられると法務大臣おっしゃいました。正にその...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
06月02日第164回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○木庭健太郎君 久しぶりのこの拉致特でございます。  この間というか、この間一番やはり話題になったのは、今もお話があっておりました横田早紀江さんとブッシュ大統領のこの面会でございます。この面会、拉致問題が正に日朝二国間の問題でなく国際的な人権問題であるということをある意味では強...全文を見る
○木庭健太郎君 先日、衆議院の拉致特の方では、横田めぐみさんの夫の可能性が高い韓国の拉致被害者の家族がわざわざ来日をされまして参考人としてお話もされる、またいろんな会合にも出られる。極めて感銘を受けるとともに、今もお話あったように、正に拉致問題というのは日本の問題だけじゃなくて本...全文を見る
○木庭健太郎君 本当に、これから韓国とどう連携しながらこの問題に取り組めるか、本当大事になっていくと思いますし、その意味では、これ警察の方だと思いますが、金英男さんのDNA鑑定が判明したのを受けて警察庁の方は担当者を韓国に派遣すると、日韓の両国間の捜査協力について協議するというよ...全文を見る
○木庭健太郎君 最後に外務大臣に伺っておきたいんですけれども、人権大使の問題でございます、人権大使。我が国もアメリカもこれ人権大使というのをそれぞれ新設したわけでございますが、どうも何か、アメリカの方はブッシュ大統領、すぐ何か、先ほどもお話があったみたいに早紀江さんと会ってみた、...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
09月05日第164回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
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○木庭健太郎君 質疑に先立ちまして、さきの豪雨で亡くなられた方々、また被害を受けられた皆様方に対して、心より弔意とお見舞いを申し上げたいと思っております。  今回私も、先ほど岩井理事から御報告があったとおり、鹿児島県北部の大雨洪水被害の状況の調査に行かさせていただきました。行っ...全文を見る
○木庭健太郎君 二か月。
○木庭健太郎君 ということでございます、地元の皆様。  そういった意味で、まず緊急対策にして是非お取り組みもいただきたいと、こう思っておりますし、それとともに、今回少しこの川内川流域、五市三町あるわけでございますが、この五市三町それぞれの被害を受けている、そのことを考えながらこ...全文を見る
○木庭健太郎君 私たち現地に行きまして、この川内川の改修促進期成会、これは五市三町でつくっていただいた期成会、その他、県からも要望をいただいたわけですが、これ見ていくと、やはり要望書で、災害が起こったからまた後追いで対応すると、このある意味じゃ一つの遅れみたいなものがやはり今回の...全文を見る
○木庭健太郎君 そこで、ちょっと心配しているのは、これから効果的、効率的な治水対策もちろんやっていかなくちゃいけないんですけれども、今政府としてはこの特別会計の見直しという問題、大きなテーマで検討しておりまして、この治水特別会計も、空港整備特別会計、港湾特別会計、道路整備特別会計...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、この問題はとても大事な視点だと思っておりますので、私たちも今一応与党の一員でございますので、いろんな意味で協力しながらこの辺をどう本当にしていくかと。よろしいでしょうか。  そして、これもさっきから議論になっておるんですけれども、これまで水害対策といえばど...全文を見る
○木庭健太郎君 鶴田ダムの問題につきましては様々な点から御指摘をいただきましたんで、鶴田ダムの問題では一点だけお聞きもし、また是非新たな対策も必要ではないかと思ったのは、情報の伝達というのが本当に今回この鶴田ダム放流時においてきちんとできたかどうかという問題だと思っております。 ...全文を見る
○木庭健太郎君 さらに、被災者生活再建支援法の弾力的運用の問題についても各委員から質疑がございました。この中で是非地元の要望として確認をしておきたい点、先ほど増田統括官も少しおっしゃっておりましたが、大事なのは、今回被害に遭ったところがすなわち店舗地域、商店街が甚大な被害に遭った...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、これは非常に大事な点だと思いますので、ある意味では、それは何でも、店舗しかないのにそれを住居と無理やり解釈しろとは言っていません。でも、一部でもそういったことが認められるならば、是非市町村も協力していただいて、今答弁があったわけですから、店舗一体型住宅であれ...全文を見る
○木庭健太郎君 是非今のような答弁に基づいて取組をしていただければと、こう思っております。  最後に、防災担当大臣にお伺いしておくのは、防災白書、大臣の御提案によってどう一体いろんな防災関係動いているのかという数字も並べられたりいろんな防災白書を作り直されたり、大臣、されている...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
10月26日第165回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○木庭健太郎君 大臣、就任おめでとうございます。  早速でございますが、先ほど江田委員も少しお触れになっておりましたが、いじめの問題、私、地元福岡でございますが、福岡でも大変痛ましい事件がございましたし、そういう意味では今、最も深刻な一つの問題がこのいじめの問題だと思っておりま...全文を見る
○木庭健太郎君 今もお話がありましたが、このミニレターとともに、もう一つ大きな課題として、人権擁護で取り組んでいただいているのは、今話があった、人権擁護委員の中から、子供の人権にかかわる問題についてということで子どもの人権専門委員を指名してこういう擁護の制度を実施しているというこ...全文を見る
○木庭健太郎君 是非そういった取組を深めながら、今お話があったように、この問題やはり人権という意識に対する啓発の問題というのが極めて大きな視点なんだろうと、こう思っております。  そして、おっしゃったように、法務省一省で対応できる問題じゃなくて、これは正に学校現場含めた文部科学...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、総合的取組ができる体制へ、大臣としてもまた経験を生かしながら御尽力をいただきたいと思っております。  次は、これも午前中ちょっと議論がありましたが、更生保護制度の抜本改革の問題をお伺いしておきたいと思います。  これまで当法務委員会も法務省が様々に取り組...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、今おっしゃったような様々の視点からおまとめをいただき、来通常国会ぐらいにはこの問題をこの場できちんと議論できるようなところまで是非仕上げていっていただきたいなと思いながら、少し具体的に中身について一、二点だけちょっと伺っておきますと、おっしゃったように、我が...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、抜本改正のこの更生保護制度の中の一つの柱というか箱物になっていくんでしょうが、一つは自立更生促進センター、この構想でございますが、この構想の中において非行少年の、再び挑戦できるといいますか、再チャレンジとこれを言っていいのかどうか分かりませんが、非行少年...全文を見る
○木庭健太郎君 先ほども御指摘ありましたが、やはり更生ということを考えた場合、医職充というのを岡田先生が、ああそういう考え方もあるのかなという医、職、医は医療で職が就職だという、正に職というのがどれだけ生きる上での大事な問題だという御指摘もありましたし、そういった意味では極めて私...全文を見る
○木庭健太郎君 今おっしゃったその外国人登録制度について、担い手の側の一方である市町村ですか、ここから法務省に対してどのような要望が寄せられておりますか。
○木庭健太郎君 この問題、大臣、外国人の在留管理というのは、言わばそういった意味では二元的みたいな今処理になっている。そういう問題点があるということで、ワーキングチームをつくっていただいて様々な検討がなされているんですよね。これは規制改革・民間開放推進三か年閣議決定においてもこの...全文を見る
○木庭健太郎君 次は、電子債権法制の問題についてちょっとお伺いしておきたいと思います。  中小企業というのはなかなか資金調達をどうするのかというのがこれはいつも悩みなんですけれども、その中に、資産が乏しい中小企業が経営健全を行っていく上でこの調達手段がいろんな角度であればいいと...全文を見る
○木庭健太郎君 今大臣からお話があったように、この電子登録債権というのは従来の手形と比べると全く違うような部分が随分出てくる。そういった意味では、これをどう法制化していくかということになるとなかなか難しい課題もあるようでございますが、ともかく、本年三月三十一日でしたか、規制改革の...全文を見る
○木庭健太郎君 是非、法制化、具体化へ向けてのお取り組みを更にスピードアップさせながらやっていただきたいという御要望をいたしておきたいと思います。  最後に、法テラス関係で一、二問、ちょっとお伺いをしておきたいと思うんですけれども、法テラス、十月二日、いよいよ待望のスタートをい...全文を見る
○木庭健太郎君 最後に大臣に、法テラスの問題、先ほども質問があったようでございますが、本当にこの法テラスというのは、単に相談だけじゃなくて、犯罪被害者の支援業務をやってみたり、先ほど話が、国選弁護人どうやっていくかと、様々ないろんな業務をやる幅広いものでございまして、いろんなこれ...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。
12月07日第165回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○木庭健太郎君 この信託法、なかなか一面では非常に難しい法律で分かりにくい、国民にとって分かりにくい面もあるんですけれども、様々な論議をして今日を迎えているわけでございまして、もちろん今回の信託法の一番の目的は八十年ぶりの大改正ということで、全面的な改正と。一方で、今もずっと議論...全文を見る
○木庭健太郎君 言わば、今局長が言われたことを整理してみると、一つは高齢者の財産管理のための信託であり、二つ目が親亡き後の子の財産を管理するための信託という問題であり、もう一つは障害者である子供に一定の財産を確保するというような形、これは自己信託に、論議のあったものにつながってい...全文を見る
○木庭健太郎君 今おっしゃったように、こういう信託をつくることで言わば財産をだまし取られたり、言わば訳分からなくなって浪費するというようなリスクは確かに回避できる問題になってくると思いますし、そういった意味では、この高齢者の財産管理をしっかりしていくということでは極めて有効な制度...全文を見る
○木庭健太郎君 そして、もう一方の、親亡き後の子供、つまり障害者も含めてでございますが、そのために信託を行う。この仕組み、具体的にどういうものになるかと想定すると、まず、多分今、高齢者のケースでおっしゃっていただいたと同様に、言わば生存中に自己の財産を第三者に信託して、障害者の子...全文を見る
○木庭健太郎君 そういう意味で、この自己信託というのは正に福祉分野で信託を活用するという意味において一つの大きなツールになるということでの御提案でもあるんだろうと思います。  つまり、この信託法そのものは八十年以上前にできた法律ですから、じゃ、福祉分野に活用するといっても様々に...全文を見る
○木庭健太郎君 これからこの福祉分野にどう信託という問題が広がってくるかという問題は、もう先ほどからこれも御議論が進んでいるとおり、何が一番大事かといえば、もう一つは、この信託を受託する受託者、この範囲をどう拡大していくかという問題であり、ここに様々な規制があった中でそれをどう広...全文を見る
○木庭健太郎君 もう一つ、公益信託関係についてちょっとお伺いをしておきたいと思うんです。  信託法、まあ八十四年ぶり大改正ということを言っていますが、基本的な見直しの課題は今回終了ということになるんですが、他方で、この公益信託問題については今回の改正では見直しが行われておりませ...全文を見る
○木庭健太郎君 お話あったように、この公益信託そして公益法人というのが類似の制度であるとしますと、その両者についての法規制の在り方は基本的に同様のものであるべきではないかと私は思うんです。  したがって、何を言いたいかというと、公益法人の制度について改革の動向、つまりこれを見つ...全文を見る
○木庭健太郎君 最後に大臣にお伺いして終わりたいと思うんですけれども、今回の改正、もう皆さんが議論しているように信託法全体見直すもので、その際は是非、その経済的な利用の側面だけでなくて、福祉あるいは慈善活動などを促進するという側面、これをきちんと頭に入れながら改正したものを運用し...全文を見る
○木庭健太郎君 終わります。