小宮山洋子

こみやまようこ



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小宮山洋子の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月10日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第2号
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○小宮山洋子君 私は、私の周囲に夫からの暴力あるいは恋人からの暴力から逃げている女性とかが結構いますのでいっぱい申し上げたいことはあるんですけれども、きょうは皆様せっかくおいでいただいているので、具体的な質問を進めていきたいというふうに思います。  先ほどからお話しいただいた方...全文を見る
○小宮山洋子君 それは全国的に女性が中心にこういう女性に対する暴力に対応するのにはかなり少ない数だと思うんですが、積極的にふやしていかれるおつもりはありますか。
○小宮山洋子君 先ほどからデータというか実情の把握の問題が話題になっていますけれども、御説明いただいたのは、性暴力についてのいろいろなデータを主にいただいていると思います。  確かに暴力の中で性暴力というのは非常に精神的なダメージも含めて重要な部分ですが、暴力というのは必ずしも...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほど調査の仕方も難しいとおっしゃったとおりですけれども、この場合は民間のNGOとしてそういう対応をずっとしてきた人などを調査員に使ったりしてかなりきめ細かく東京都では調査したわけです。  私はこういう全国的な実態調査が必要だと思うんです。先ほど警察庁も一端を担...全文を見る
○小宮山洋子君 これは警察庁の方だけに申し上げても無理かとは思うんですけれども、男女共同参画社会の女性に対する暴力部会がまとめました中間報告でも、当面の取り組み課題として実態把握のための調査の実施ということが挙がっていますので、これは政府の側でどこが主体になるかはともかく、ぜひ実...全文を見る
○小宮山洋子君 できればこの調査会でずっと進めていって、法律の足りないところについては新しい法律をつくるように提言するぐらいのことができればとは思っているんですけれども、例えば警察庁のお立場から、特に家庭内暴力、DVについては今、日本では法律がないと言っていいと思うんですが、こん...全文を見る
○小宮山洋子君 それから、警察官の方のジェンダーの視点からの研修というのはとても大切だと思うんですが、今全体の警察官の中のどれぐらいの割合の方がそういう研修を受けていらっしゃるか、それから今後の計画というのを少し伺わせてください。
○小宮山洋子君 しつこいようですけれども、どれぐらいの方が受けていらっしゃるかというお答えが今はなかったわけですが、すべての警察官の方がどこかの時点でもう既に受けていらっしゃると考えていいのか。これはまた繰り返し繰り返しやらないと、そんなちょっと二、三時間やって済むものではないと...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほど、女性の割合は八千百人で三・五%と言われると、二千人というのはまだ非常に少ないパーセンテージかなと思いますので、ぜひその研修の方も繰り返し、どの警察官の方に当たると言うと変ですけれども、対応されるかわからないわけですから、必ずどなたでもそういう視点があるよう...全文を見る
○小宮山洋子君 でも、これから対応していかれるのにそういうデータも実態を把握するという意味で必要かとは思うんですけれども、これからとっていかれようというようなお考えはないんですか。
○小宮山洋子君 やっぱりここへ来ていらっしゃる以上はそういう言い方をするとしかられると思いますが。きちんとお伝えをいただきたいというふうに思います。  それから、あと刑法の御説明がございましたけれども、例えば強姦が二年以上の有期懲役というようなのには、よく強盗と比べてすごく低い...全文を見る
○小宮山洋子君 検察官の方を初め法務省の関係で、こういう事件に対応する方の研修について少し詳しく具体的に教えてください。
○小宮山洋子君 その四百人が何%かは伺いませんけれども、全体からすればまだかなり少ないと思いますので、それをぜひ積極的に進めていただきたいと思います。  それから、後半お話にあった人権擁護委員の方ですけれども、この人権擁護委員というのはどういう方が任命されるのか。果たしてこうい...全文を見る
○小宮山洋子君 聞くところによりますと、人権擁護委員は割と地域の小学校の校長先生を退職された方とか、必ずしも女性の問題について深い識見をお持ちの方ではないようなケースもあるように承っています。  人権擁護委員の選び方と、そういう方に対するこういう面での研修ということが必要かと思...全文を見る
○小宮山洋子君 もう一点、女性の割合は。
○小宮山洋子君 これから国会で審議される男女共同参画の基本法などでもオンブズパーソンを置くようにというような意見が出たりしているのは、今あるものももちろんいい形で仕組みとして使わなきゃいけないけれども、それだけでは不十分だというところから出ていると思いますので、せっかく今ある人権...全文を見る
○小宮山洋子君 その調停委員の方の選び方というのはどういうふうになっていますか。
○小宮山洋子君 私の体験だけではなく、弁護士さんなどから聞いても、こういう特に女性の問題などに関して理解している方は大体五人に一人ぐらいかなというのを聞いておりますけれども、そのあたり、割と年配の方が多いですね、いろいろな経験を積まれた後の。そういう人選の問題とそのあたりの研修と...全文を見る
○小宮山洋子君 今おっしゃったように、平均年齢六十一歳ということはそれより上の方が半分ぐらいいらっしゃるとしますと、女は我慢して家庭をなるべく円満にすることを第一にというお説教が大体先に始まるように思います。  そういう意味では、やはり調停委員の方の処遇の問題もあるかと思うんで...全文を見る
○小宮山洋子君 ちなみに、私は二年間調停をしてうまくやっていただけないので取り下げましたが、ぜひそういう事例がいろいろあった場合に適切に対応できるような調停委員の制度にしていっていただきたいと思います。  質問を終わります。
02月25日第145回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○小宮山洋子君 先日私は、オランダのハーグで開かれましたカイロプラス5、カイロ会議から五年目の見直しの会議の準備会議に行ってまいりました。これは、一九九四年にカイロで開かれました人口問題の会議、これはリプロダクティブヘルス・ライツという舌をかみそうな、何人子供を持つか持たないか、...全文を見る
○小宮山洋子君 ことしの一月に厚生省の方ではたった六カ月でバイアグラを認可されました。これとの比較で国際的にも非常にニュースになっております。これはやはり女性の方の自己決定は何とか少なくしておきたいというダブルスタンダードではないかということで、会議で発行されましたジ・アース・タ...全文を見る
○小宮山洋子君 今、大臣は、バイアグラについては外国のいろいろな安全性のデータを使ったとおっしゃいましたが、ピルも国連加盟国で日本以外はみんな使っているんですけれども、なぜピルについては外国でのそういうものをお使いにならないんでしょうか。日本でも治験を一九八七年から五千人にわたっ...全文を見る
○小宮山洋子君 実際に、インドネシアからの要求にこたえられず援助ができなかったという例もあるわけです。ぜひ外務省の方からもそういう国際感覚で、縦割りでなく進むように働きかけをお願いしたいと思います。  そして、三月三日に開かれる中央薬事審議会の常任部会では、先ほど結論はと厚生大...全文を見る
○小宮山洋子君 今の総理の結論を早くすべきというお答えは、なるべく早くいくことに総理がイニシアチブをとっていただけるものと期待をしたいと思います。  きょうは、午前中同僚の円議員の質問の中にも、カナダの総領事の女性に対する暴力の問題がございました。それからハーグの会議でも、日本...全文を見る
03月15日第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第3号
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○小宮山洋子君 民主党・新緑風会を代表いたしまして、私の持ち時間は四十五分でございますが、私余り演説をいたしませんので、質問をたくさん用意しておりますので、ぜひ皆様にも簡潔明瞭にお答えをいただきたいと思います。最初にそれをお願いしておきます。  まず最初に、現在の雇用情勢の中で...全文を見る
○小宮山洋子君 全国六カ所に学生職業センターがあるわけですね。私も以前に何回か取材させていただいて、そこでは非常によくやっていらっしゃると思うんですが、やはり全国六カ所といいますとなかなかそこが遠い人にはアクセスしにくい。各県ごとにもいろいろつくっていらっしゃるようですけれども、...全文を見る
○小宮山洋子君 そして、特に女子学生については、ことしに限らずかなりまだまだ女性であるためのバイアスがかかって、いろいろな踏み絵を踏まされる。私がいろいろ取材をしていた中でも、ジゲコというのは御存じでしょうか、自宅通勤、現役、コネ、これがないと女性はだめだと一般に言われております...全文を見る
○小宮山洋子君 今どき女子学生だけ自宅通勤というのは一体どういう考えからくるのかと私などは不思議で、男子学生よりよっぽどしっかりしている女子学生が多いのではないかと思います。  これは学生への相談と同時に、今おっしゃったように事業主の方にもやはりそういう古い頭は切りかえていただ...全文を見る
○小宮山洋子君 私もこのインターンシップなども検討した検討会にも参加させていただいていたこともあるんですけれども、確かに私もこれはいい形で使っていけば大変これから期待が持てる仕組みかとは思うんですが、インターンシップといいますと、何か今五〇%以上の企業がしたいと言われたように、み...全文を見る
○小宮山洋子君 次に、職業生活と家庭生活との両立支援の部分について幾つか伺いたいと思います。  育児休業、介護休業を取得しやすくする環境整備ということで介護休業給付百三十一億円が予定されているわけです。今までも制度を持っていた事業所で大体二割ぐらいかと思いますけれども実施されて...全文を見る
○小宮山洋子君 その中で、育児休業の方から先にちょっと伺いたいんですけれども、男性がまだ日本では今お話しのように〇・八%、これもたしか私の記憶によりますと、以前に調べた三年前よりも八倍に上がって〇・八%という数字だったかと思うんですね。そのあたりなかなか意識がやはり、子育ては女が...全文を見る
○小宮山洋子君 今、「家庭にやさしい企業」の表彰などのお話もありましたが、労働大臣、これもしないよりは私はましかなとは思いますけれども、日本ではすぐ何か意識啓発というとシンポジウムをしていいところを表彰すればいいみたいな、私はちょっとそれ違うんじゃないかというふうに思うんですよ、...全文を見る
○小宮山洋子君 特にこの四月からは、労働基準法の改正の中で、母性保護以外は女性の保護規定がなくなるわけですよね。  それで、当面は激変緩和措置ということで、女性について三年間、年間の時間外は百五十時間を守るということになっていますが、その先の道筋としては、これは男女ともに家族へ...全文を見る
○小宮山洋子君 若干増額になっているということですが、これは概要の中に新規を中心にしたから落ちているということですけれども、やはり大事なものは入れておいていただかないと、これを見た人の認識からしても、私は事業所内託児施設については、ああ、その程度の認識なのかなという印象をまず持ち...全文を見る
○小宮山洋子君 ぜひよろしくお願いしたいと思います。介護の方は結構世の中を動かしていらっしゃるおじ様方も力が入るのでいろいろ手厚くされていると思うんですが、それに引きかえ子供の方がかなり手薄になっているのではないかという印象をずっと私は持っていまして、やはり高齢者と子供はバランス...全文を見る
○小宮山洋子君 雇用の分野での男女の均等な機会、待遇の確保ということでは、先ほど新卒者のところで女子学生の問題に触れましたけれども、もう一点、職場でのセクシュアルハラスメントの防止のためのことも新しく盛り込まれているわけですけれども、具体的にはどのようなことを考えていらっしゃるの...全文を見る
○小宮山洋子君 もう一点、女性局長の関連で伺いたいんですけれども、随分前から話題になっていました女性の歴史と未来館がいよいよ今年度開館予定です。  これは働く女性にとってどのように役立つのかということと、以前から労働省の女性局と総理府の参画室の間に、これは怨念と言っちゃいけない...全文を見る
○小宮山洋子君 せっかくできるものですから、ぜひ今おっしゃったように連携を各省庁とっていただくということと、先ほどちょっと申し上げましたようにNGO、市民がいろいろな活動をするための場所を求めていますので、そんなことも考えていらっしゃると伺いましたので、ぜひ市民の側の声も聞きなが...全文を見る
○小宮山洋子君 とはいうものの、やはり研修生ですと研修中だからというので非常に安い賃金で、実際は今座学を減らして実働をどんどん多くしているわけです。その中で、それは不合理だということで実習生という制度ができて、そこのところは賃金をもらって働く仕組みにしたと思うんです。  これが...全文を見る
○小宮山洋子君 去年の十二月の新聞ですけれども、中国人の実習生十六人が銚子市の協同組合に未払いの賃金千九百万円の支払いを求めて訴えを起こしています。このほか、二百人以上から支援団体が委任を受けているということです。  こういうようなことだと余りうまく機能しているとは思えないので...全文を見る
○小宮山洋子君 このような訴えを起こされるようなのは本当にひどい例であって、これはまだ氷山の一角なのではないかというふうに思うわけですね。  私もこの外国人実習生のこともずっといろいろフォローしてまいりましたけれども、実際に労働力が入って──労働力というと労働省はそうおっしゃら...全文を見る
○小宮山洋子君 今の外国人労働者のこと、先ほどから申し上げている女性のこと、それからきょうは伺いませんでしたが高齢者のこと、これも大体どちらかというと働き盛りの元気な男の人を基準にしてきた中で弱い立場になってくるわけですね。全体に規制緩和の中で安心して働けるためのセーフティーネッ...全文を見る
04月19日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第3号
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○小宮山洋子君 御説明いただいた順番に文部省、厚生省、労働省と伺っていきたいと思いますが、御承知のように、急遽質問者が変わりましたのでお願いしておいた質問とちょっとずれてくるところがあるかもしれないところは御容赦ください。  まず、文部省に伺いたいんですけれども、今のお話の続き...全文を見る
○小宮山洋子君 教科書における男女差別について何か本が執筆されるぐらい、チェックをいたしますと、中のいろいろ扱いについてもまだまだ不十分な点があると思いますので、ぜひそのあたりのことと、教員の研修の中にきちんとこういうジェンダーの視点が入るようにということをお願いしたいと思います...全文を見る
○小宮山洋子君 おっしゃるとおり日教組しか調査をしておりません。  それで、全体で四割とおっしゃいましたけれども、中学が非常に率が悪いんです。以前私が聞いたところでは一六%しか上がっていませんでした。都道府県の方でも多くのところではそういう調査はしていらっしゃらないと聞いていま...全文を見る
○小宮山洋子君 それからもう一点、細かい点ですけれども、現在、小中学校の中に女子の更衣室が設置されていない学校が割とあるというふうに聞いています。このあたりのことについては、もしそういうところがあれば補助制度なども使ってきちんとするという点についてはいかがでしょうか。
○小宮山洋子君 それから、教員の生徒に対するセクシュアルハラスメントなどについてですが、相談の窓口の体制は整えてあるというふうに伺っていますけれども、子供たちが被害に遭ったときに本当にそれを訴えていきやすい状況が整えられているのか、そのことが周知徹底されているのか、そこで相談に乗...全文を見る
○小宮山洋子君 ぜひ十分に取り組んでいただきたいというふうに思います。最初に申し上げましたように、この暴力の問題というのは小さいころからの教育の問題がとても大きいと思いますので、ぜひ文部省の積極的な取り組みをお願いしたいというふうに思います。  次に、厚生省の方に伺いたいと思い...全文を見る
○小宮山洋子君 それで、暴力の実態としては、とてもそのままにしておけない状態というのが、最近、例えば埼玉県の女性政策を考える住民ネット、ここでかなり綿密な調査をした結果、一〇・八%の女性が暴力を受けた経験があると。それから、先日来御紹介している東京都の調査におきましても、程度の差...全文を見る
○小宮山洋子君 公的なシェルターというのは今幾つぐらいあるんでしょうか。
○小宮山洋子君 形としてはありましても、量からいきますと民間の方で対応しているものの方が中身的にもかなり濃いものがあるのではないかというふうに思うのですけれども、そのあたりで、民間との連携をどういうふうにとっていくかとか、あるいは民間の方では財政的にも非常にきつい中でやっている、...全文を見る
○小宮山洋子君 ちょっと前の委員の質問に出ましたけれども、母子生活支援施設ですか、以前母子寮と言っていた部分ですけれども、そこについて、児童福祉法改正の中ではっきりと暴力の被害に遭った人についても積極的に受け入れるということになったかというふうに思うんですが、現実にはそうした対応...全文を見る
○小宮山洋子君 それと、これも先ほど質問が出た部分ですけれども、ある程度高学年の男の子を持っている場合に別にされてしまう、本当は必要があるのにそのことで入れないというケースもあると聞いているんですけれども、そのあたりはどういう具体的な配慮が可能だとお考えになりますか。
○小宮山洋子君 ぜひそのあたりは柔軟な対応ができるような配慮をしていただければと思います。  これはお答えいただかなくて結構なんですが、最後に、労働省の方は婦人少年室を女性少年室と改称しています。今、全体に婦人を女性と言いかえるようになってきていると思うんですが、婦人保護事業に...全文を見る
○小宮山洋子君 特に、母子家庭に対する児童扶養手当の受給条件が去年厳しくされたときにも就労支援ということが大きな柱に立てられていたと思いますので、今おっしゃったように、ぜひ厚生省の方とも連携をよくとっていただいてそのあたりの周知を、せっかくある仕組みが知られないというのは残念なこ...全文を見る
○小宮山洋子君 それで、今度新しく十一年度から女性少年室にセクシュアルハラスメントカウンセラーが設置されると伺っていますけれども、これは全部のところに設置されるのか。大体、常勤でいて、どういう資格というかどういう人材がそのカウンセラーに充てられるのか、教えていただけるでしょうか。
○小宮山洋子君 女性少年室でしっかりした体制をとっていただくと同時に、各企業の中に女性の産業医がいるとかあるいはそういうカウンセラーのようなことができる人がいるというようなことも必要かと思うんですが、そのあたりは労働省としてはどういうふうにお考えになっているでしょうか。
○小宮山洋子君 先ほどからこうした問題については女性少年室が中心に取り組むというお話を伺っていますけれども、今度、行革の中で三つの部署が統合されることになります。そうした中で、私は、女性の部分が今でさえ人手が足りなかったのに統合される中でまたないがしろになってしまうのではないかと...全文を見る
○小宮山洋子君 終わります。
05月12日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第4号
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○小宮山洋子君 皆様の御意見、いろいろ賛成するところはあるんですけれども、先ほどどなたかがおっしゃいましたように、これからやはりこのテーマでもう少し時間をかけて、せっかくここまでヒアリングをしたのですから、ある程度成果としての形が実るように進めていただきたいということをまず申し上...全文を見る
○小宮山洋子君 私も先ほど小池委員がおっしゃったことにほぼ全面的に賛成をしたいというふうに思うんです。  というのは、やはりDVの基本法なり特別法というのは、罰するというだけではなくて何がDVであるかという、今まで日本人に余りなかった概念をきちんと定義して、もちろん被害者の救済...全文を見る
05月13日第145回国会 参議院 総務委員会 第8号
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○小宮山洋子君 ただいま議題となりました民主党・新緑風会提出の男女共同参画基本法案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を説明いたします。  一九九六年、二十一世紀を展望し提出された男女共同参画ビジョンや政府の行動計画である男女共同参画二〇〇〇年プランで、男女共同参画社会推...全文を見る
○小宮山洋子君 今、江田議員からお話がありましたように、もちろん両性、男女の平等というのは憲法のもとに保障されていますし、午前中にも石井委員を初めいろいろな方からのお話にありましたように、一九七五年の国際女性年以来、四回の世界女性会議が行われた国際的な流れがあります。その中で、日...全文を見る
○小宮山洋子君 江田議員のおっしゃるとおりだというふうに思います。  私もやはり、現状追認型と言われましたけれども、女性をある程度のところまで引き上げればそれでよしということではなくて、今この日本の社会のいろいろな状況を見てどなたも思われると思いますが、基本的に構造を変えなけれ...全文を見る
○小宮山洋子君 私もそのように思います。  男女共同参画という言葉自体がなかなか理解されない中で、この法律が先ほどから申し上げているようにきちんと基本法として機能していくためには多くの人が理解をしなければいけない、そのためには今の点も含めて前文をつけてわかりやすくするということ...全文を見る
○小宮山洋子君 今度は政府案について質問をさせていただきたいと思います。  まず、この基本法制定の目的、「男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。」となっていますけれども、やはり目的に、男女の平等の実現ということが私たちはその目標としてはあるのではな...全文を見る
○小宮山洋子君 少し前にいたしました江田委員との議論の延長に、またここも同じことですので、なってくると思うのですが、男女の人権ということでも、先ほどそちらの席でも申し上げたように、やはりジェンダーの視点ということを入れませんとはっきりしないのではないか。  そこで、ジェンダーの...全文を見る
○小宮山洋子君 この問題だけを繰り返していても時間があれなのですが、私はこれは目的の中、あるいは前文も含めて、まずこの基本法自体がどの方向を向いて、個別法に向かっていろいろなことができるような仕組みをつくるのかということを明確にするためにも、やはりジェンダーの視点というのはぜひ必...全文を見る
○小宮山洋子君 これは政府案に対するNGOの意見などからも幾つか挙がっていたと思うんですけれども、私はやはり改善というのでは非常に何かあいまいというんでしょうか、どこまでよくするかということがあいまいになる。あいまいにした方が、先ほどのエンジン論でいきますと、小さなエンジンで波風...全文を見る
○小宮山洋子君 そして、同じ第三条の中ですけれども、次の点ですけれども、「性別による差別的取扱いを受けないこと」ということが政府案にはありますが、ここにやはり間接差別の禁止ということも盛り込むべきなのではないでしょうか。私たちは、間接差別を盛り込むべきだと考えまして、「直接的には...全文を見る
○小宮山洋子君 今、一本化して取り扱ったと言われましたけれども、定義することが難しい、だから一本化するとなりますと、間接差別ということをきちんとそこで定義してこういうものだということにしていかないと、ますますあいまいになって、やはり間接差別の部分というのは非常に抜け落ちやすくなる...全文を見る
○小宮山洋子君 結果としてその方が広く認定されやすいというのは、それはやっぱり小さなエンジンをつけてゆるゆるとやっていくか、ある程度のものをきちっと盛り込んでおいて一定の速度で世の中を男女共同参画に変えようとしていくかという基本的なスタンスというか考え方の違いなのではないかという...全文を見る
○小宮山洋子君 今、総合的、計画的にということで、個別の事項については言及をしないということでありましたけれども、後ほど、その個別の事項についても基本計画のところでまた改めて伺いたいと思いますが、女性に対する暴力の撤廃というのは決して私は個別事項ではないのではないかというふうに思...全文を見る
○小宮山洋子君 今、調査会などでもいろんな調査をしたり、いろいろほかのところが調査した結果などを見ましても、人権の問題だと考えていない人すらいるわけですね、例えば夫から妻へあるいは恋人からの暴力というのは。それはもう女性の人権を阻害するものだという認識すら持っていない人も中にはあ...全文を見る
○小宮山洋子君 同じ繰り返しの御答弁なので、これ以上議論をしても余り意味はないと思いますが、私はあくまで一つの個別の問題だとは考えておりませんので、またこの委員会でいろいろ審議をしていく中で、各党の御意見も伺いながら、できればいい形で何か一言ぐらいはどこかにその道筋をつけるものを...全文を見る
○小宮山洋子君 遵守に努めるというふうにおっしゃいましたけれども、なかなか遵守されていない現状があるということを申し上げているのです。  例えば、女性差別撤廃条約の第二十四条には、「自国においてこの条約の認める権利の完全な実現を達成するためのすべての必要な措置をとること」という...全文を見る
○小宮山洋子君 これも議論をしていても議論は尽きないと思いますけれども、私は、やはり国際的な協力とか協調に含まれているとか、遵守をするということだけでは不十分だと思いますので、これもせっかくつくる基本法なのですから、やはり女性たちの憲法とも言える女性差別撤廃条約を初め、そうした国...全文を見る
○小宮山洋子君 その時代の流れの中で柔軟に、確かに具体的に書くと、それからいろいろ状況の変化、時代の変化の中で変わっていくかもしれませんけれども、基本的な項目を書いておく分にはそれほど変わっていくものではないのではないか。私たちは、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保...全文を見る
○小宮山洋子君 もちろん男女共同参画会議の働きについては私たちも期待をしておりますし、きちんとそこが働くように、またこれからの設置法を含めいろいろな取り組みの中できちんとしたものを獲得していかなければいけないというふうに考えておりますが、そのこととここに基本計画を具体的にした方が...全文を見る
○小宮山洋子君 ちょっと今の御説明は全然よくわかりません。ここに規定を掲げてあって、そのことがすべて一〇〇%全部のことが達成されるということはまずなかなか、二十一世紀になっても難しいんじゃないでしょうか。達成されればそれは結構なことでありまして、それがここに掲げてあることとどう矛...全文を見る
○小宮山洋子君 今、図らずも官房長官がおっしゃったことは現状追認型であるということが明らかになったのではないかという気がするんですね。マイナスをゼロにというか、女性に弱い面をと言っているのではなくて、私はこれは全部、すべてのことについて男女の共同参画ということを言っているのであり...全文を見る
○小宮山洋子君 今回の基本法が本当に実効性のある働くものになるかどうかということは、それぞれの地域にまできちんとそれが行き渡るかどうかということが一つ大きなポイントだというふうに私は考えております。  その中では、いろいろ実情に差があることは承知しつつも、特にいろんな地方の現状...全文を見る
○小宮山洋子君 次に、やはりこれは審議会からの報告の後も特にNGOを初め一般の皆さんからの意見の中にも論議の多かった部分だと思いますけれども、苦情処理などについて伺いたいというふうに思います。  第十七条の「苦情の処理等」というところでは、政府案では人権が侵害された場合における...全文を見る
○小宮山洋子君 やはりきちんと働くかどうかというのはそのチェックがどこでできるか、これに反した場合にそれをどのようにそれに対してきちんとした対処ができるかということにかかっているんじゃないでしょうか。もちろん、行革が行われることは承知しておりますけれども、それは既存のシステムだけ...全文を見る
○小宮山洋子君 十分配慮ではわからないです。だから、例えば研修をするとか人選の仕方をこう変えるとか、具体的に言っていただかないと、十分配慮では何もしないということだろうというふうに私は思わざるを得ない。  私どもが言っておりますのは、施策についての苦情処理、それから個人、被害者...全文を見る
○小宮山洋子君 私の聞いたことに答えていただいていないと思います。プランの中で何をやっていらっしゃるかを聞いているのではなくて、プランには一部、一部というかかなり削られてしまいましたけれども、ビジョンをつくった。総理府の男女共同参画審議会で男女共同参画ビジョンというのをNGOの方...全文を見る
○小宮山洋子君 このオンブズパーソンということにつきましては、これは男女の問題だけではなくて、子供の問題、人権の問題、いろいろなところで私はぜひ日本の国でも必要な仕組みなのだというふうに思っております。確かに、このオンブズパーソンあるいはオンブドの仕組みというのは、北欧の国、ノル...全文を見る
○小宮山洋子君 ありがとうございます。  今の官房長官の言葉は非常に心強い言葉だと思いますので、ぜひこのオンブズパーソン的な機能を持ったものの検討ということも、その範疇に入れていただいて検討をしていただければというふうに思っております。  私の持ち時間もあとわずかになりました...全文を見る
05月18日第145回国会 参議院 総務委員会 第9号
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○小宮山洋子君 今幾つかの点がございましたけれども、特に公務部門での積極的な取り組みにつきましては、私たちは、第四条のポジティブアクションに当たるところ、積極的是正措置と政府案よりはちょっと強い表現を使っておりますが、その中で言うまでもなく国や地方公共団体の公務分野で率先して取り...全文を見る
05月20日第145回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○小宮山洋子君 参考人の皆様、お忙しい中いろいろな御意見をありがとうございます。  民主党・新緑風会を代表いたしまして、私たちも、最後に浅倉参考人がおっしゃいましたように、よりよい法律にするための案を提案しておりますので、その中の何点かに絞って何人かの参考人の方に伺っていきたい...全文を見る
○小宮山洋子君 今言われたとおり、そうした方向性を明示するという意味で私どもも提案をしておりますので、参考人の皆様の御意見も受けながら、ぜひこの委員会の中でそういった検討がされるように希望をしたいと思っています。  次に、もう一点、私どもがぜひここはもう少しきちんと書き込まない...全文を見る
○小宮山洋子君 時間がもう余りないので手短にお答えいただきたいんですが、もう一点は、やはり地方にきちんと行き渡るために、私たちは国がそこまで言うのはどうかという意見もありますが、地方にかなり温度差があるので、条例の制定、改廃というような言葉も条文に入れているんですが、江橋参考人は...全文を見る
○小宮山洋子君 もう一言、浅倉参考人にも、今東京都でやっていらっしゃるお立場から一言いただきたいと思います。
06月01日第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第11号
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○小宮山洋子君 参考人の皆様、お忙しい中貴重な御意見をありがとうございました。  私も時間が限られておりますので、広松参考人を中心に、あと古川参考人に私は御意見を伺いたいというふうに思っています。  今回の派遣法改正、多様な働き方を否定するものではございませんけれども、やはり...全文を見る
○小宮山洋子君 それから、これは多くの人に多様な働き方ができるようにということも言われているわけなんですが、実態としては派遣で働くに際して年齢による差別というのがあると聞いていますけれども、そうした実態はどうでしょうか。広松さんに伺いたいと思います。
○小宮山洋子君 それから、派遣というと、ともすると自分の好きな時期に働けるのだから常用の労働者のように育児休業とか介護休業は対象にならないとか、今実態上はなっていないわけですけれども、これはどれぐらいの長さ働いているかという労働省の調査ですけれども、派遣で五年から十年働いていると...全文を見る
○小宮山洋子君 もう一点、広松参考人に伺いたいんですが、今回、一年の期間が過ぎた場合には雇うように努めるという規定にはなっているんですけれども、その実効性があるのかどうかということが議論になっているわけです。現在も、二十六の業種について契約更新をして三年たったらその先はきちんと雇...全文を見る
○小宮山洋子君 次に、古川参考人に伺いたいと思うんですが、先ほどのお話でも、このままだと常用労働が侵食される、不安定な短期雇用がふえるという御指摘がありましたけれども、実際にはどのような状態が短期雇用として心配されるのか、伺いたいと思います。
○小宮山洋子君 今、臨時的、一時的雇用に限定というお話がありましたけれども、私は、一つの考え方としては派遣事由をきちんと明記することによってそこに縛りをかけるという方法があるのではないかと思うんですけれども、そこらあたり、フランスやドイツとは実態が違うという話も出てくるわけですが...全文を見る
○小宮山洋子君 今幾つかの選択肢とおっしゃいましたけれども、労働者保護の視点というのが韓国の法律にはちゃんと明記されている、そこの点がないのが問題だとおっしゃって、私も同感なんですが、労働者保護のための幾つかの選択と言われましたけれども、最低限こんなことがここには入っていなきゃい...全文を見る
○小宮山洋子君 それと、先ほど広松参考人のお話にもありましたけれども、現在の派遣労働者が保護されない、権利があってもそれをうまく行使できないというのは、派遣元と派遣先に責任がいろいろ分かれているという点がありますよね。同じ休みをとるにしても、この部分はこちらに行って、この部分はこ...全文を見る
○小宮山洋子君 あと残り少しなんですが、今厳しい方の意見をお二人に伺いましたので、最後に荒川参考人に、今のような実態があるということを踏まえて、そのお立場から御意見を伺いたいと思います。今回広げることに対して、やはり経営する側の責任というのが非常に重要だと思うんですが。
○小宮山洋子君 ありがとうございました。
06月08日第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第12号
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○小宮山洋子君 それでは、続きまして、民主党・新緑風会を代表いたしまして、私は派遣法改正の方を中心に幾つか質問をしていきたいというふうに思っています。  まず大臣に伺いたいんですけれども、今回の派遣法改正、これは労働基準法の改正とともに労働分野での規制緩和の柱の一つと言われてお...全文を見る
○小宮山洋子君 先日の参考人質疑の際にも参考人のお一人の古川弁護士などから指摘された点ですけれども、例えば韓国の派遣法には労働者保護ということがはっきりと明記されているのに対して、今回の派遣法改正は労働者保護の視点が足りないのではないかという指摘が参考人からもございましたし、私も...全文を見る
○小宮山洋子君 今回の派遣法改正で非常に大切な視点としては、今大臣もおっしゃいましたけれども、やはり常用雇用の代替にならないようにすることと派遣労働者の労働条件の確保、権利の保護、この二つの視点が欠かせないというふうに考えます。  まず、常用の代替防止の観点から幾つか伺いたいと...全文を見る
○小宮山洋子君 今ありましたように、例えばフランスでは空きポストが一時的であること、あるいは業務の予期できない一時的な増加、それから季節的な業務に限定をしているわけです。コストが上がってなかなか実効性が上がらないというお話もありましたけれども、私は一つの考え方してはこのフランスの...全文を見る
○小宮山洋子君 常用雇用の代替にさせないということについては、日経連もそういう派遣は認めないということを言っているわけですけれども、例えば常用代替と考えられるような派遣は認めないということを法文上明らかにすることは難しいのでしょうか。例えば、部門を丸ごと派遣会社に移籍してそこで派...全文を見る
○小宮山洋子君 衆議院で、改正法施行三年後に派遣事由の限定などを含めて派遣法の規定について検討を加えるということを答弁されていると思うんですけれども、その点をもう一度確認させていただきたいと思います。
○小宮山洋子君 今回こういう形で歯どめをしたと言われている期間の限定が実効性のあるものにならなければいけないと思いますので、その点で幾つか伺いたいというふうに思います。  一年を超えたら正規に雇うよう努めるというふうになっていまして、衆議院での修正で、雇い入れ勧告をして従わなけ...全文を見る
○小宮山洋子君 例えばドイツなどのように期間を超えた場合にはユーザー企業である派遣先への雇い入れが強制されるみなし雇用の制度を持つ国も多いと思うのですけれども、この点については日本では取り入れられないんでしょうか。
○小宮山洋子君 例えば、一つの班とか係に複数の派遣労働者を数カ月単位で異なる派遣会社から受け入れたというような場合、その同一業務の派遣の上限一年というのはどこに当てはまって、どのようにして特定されるのかということをちょっと伺いたいと思います。
○小宮山洋子君 やはりこの期間の限定に実効性がありませんと、常用雇用の代替になりまして不安定な働き方を増すことになると思いますので、ここのところの実効性というのはぜひ確保されるように努力をしていただきたいというふうに思います。  先ほどの質問で同一業務のことにも触れたわけですけ...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほどの答弁にもありましたし、衆議院の審議でもそのように答弁をされていた班とか係を基準とするということで、これで十分なんでしょうか。
○小宮山洋子君 同一の事業所内で異動、先ほど隣の席はという話があって、隣ということはないかもしれませんけれども、同じ事業所の中で異動をさせていわゆる転がしをしていくということを防ぐためには、事業所ごとの同一業務という中に業務の一部が同一ということも含む必要があるんじゃないかという...全文を見る
○小宮山洋子君 やはり業務の中のかなりの部分は、先ほどから複合的な業務がふえているという中で、どこの部分までが重なったら同一であって、どれだけずれたら同一でないのかというのは非常にこれは難しいと思います。先ほども、審議会でなるべくそのあたりのところを明確にと言われました。そのこと...全文を見る
○小宮山洋子君 今安定機関でというお話がありましたけれども、安定機関でこのことを担当する方はどれぐらい人数がいらっしゃるんですか。その皆さんに行き渡るようになるんでしょうか。
○小宮山洋子君 今民間に協力員とおっしゃいましたが、これはどういう仕組みで、どの程度実効の上がる仕組みなんですか。
○小宮山洋子君 ぜひいろいろな形で実効性のある形をとっていただきたいというふうに思います。  それともう一つ、業務のことでなんですけれども、今ある二十六の専門的業務とそれから今度新たに原則自由化されるものとの明確に区分できる業務指定が必要なのではないかと思いますが、その点はいか...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほどからどうやって実効性を上げるのか、どうやってチェックをするのかということを伺っているわけなんですけれども、常用代替を禁止するということについては、特に監督の体制がきちんとしていないと守られないのではないかという心配を持ちます。  先ほどからどうもそれでは不...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほど、職安のところでも年間千件を超える単位でいろいろ受けてやっているというお話がありましたけれども、これからこの派遣についても広がり方、ふえ方というのが非常に急激になると思うんです。  そういう中で、職安の中で今までのようなやり方だけで十分いくかというと、私は...全文を見る
○小宮山洋子君 今まで専門性があることである程度賃金の一定の水準が保たれてきたということがあると思うんです。それでもその専門性があっても賃金が今下がってきているような状態にある。例えば派遣労働ネットワークの調査では、九八年より九九年、平均しますと一時間あたり千六百円台から千四百円...全文を見る
○小宮山洋子君 次に、適用除外業務について伺いたいと思います。  附帯決議で、「その業務の実施の適正を確保するためには労働者派遣により派遣労働者に従事させることが適当でないと認められる業務について、中央職業安定審議会の意見を踏まえ適切に措置する」ということになっておりますが、こ...全文を見る
○小宮山洋子君 この委員会の前回の質疑の中でも、同僚の谷林委員の方から、タクシーやバスのドライバーについて安全の確保の視点などからの質問をしていますけれども、派遣が適当でない業務に私は医療とか介護も入るのではないかと思うのですけれども、その点はいかがでしょうか。
○小宮山洋子君 今おっしゃったように、医療は命にかかわるものですし、介護の場合ですと派遣先が介護を受ける対象の人になるわけですので、指揮命令を派遣先がするといっても、例えば痴呆の高齢な方のところに行った人がどのようにして指揮命令を受けるのかとかいろいろ問題があると思いますので、私...全文を見る
○小宮山洋子君 ぜひ慎重な検討をよろしくお願いしたいと思います。  次に、派遣労働者の権利、労働条件などを守るという観点から幾つか伺っていきたいと思います。  今の派遣の仕組みというのは、派遣元と派遣先の責任が労基法につきましても分かれていまして、それが派遣労働者の権利が守ら...全文を見る
○小宮山洋子君 お昼ですが、関連してもう一問だけ伺って午前中の質問を終わりたいと思います。  今母性に関するものについてはともに責任を持つというお話がありましたけれども、私は、本来でしたらこうしたものはともに責任を持つ体制が必要なのではないかと思いますので、こういったこともぜひ...全文を見る
○小宮山洋子君 それでは、午前中に引き続きまして、派遣法改正について質問をさせていただきます。  社会保険、労働保険について伺いたいと思います。  派遣労働者の保険加入につきましては、九七年に会計検査院も加入率の低さを指摘しております。また、派遣労働ネットワークの九八年の調査...全文を見る
○小宮山洋子君 これは労働保険は労働省、社会保険は厚生省ということで別々にお答えいただかなければいけないのだと思いますが、派遣を含む短期労働者の労働保険のあり方について根本的に検討する必要があるのではないかと思いますが、まず労働省の方の御見解を伺いたいと思います。
○小宮山洋子君 厚生省にもおいでいただきましたけれども、健康保険につきましては特例で日雇い保険者制度というのがあって、短期であっても加入することになっているのだと思いますが、実態としてはまだ加入していない人がかなり多い。それからまた、厚生年金の場合は二カ月未満の短期にしてしまうと...全文を見る
○小宮山洋子君 今事業主、労働者への啓発も含めてと言われましたけれども、今度原則自由化になりますと非常にふえるのではないかと予想されていまして、そうすると今の人手で今でも不十分なところがさらにということがありますと、よっぽど腰を据えてやっていただかないと徹底しないのではないかと思...全文を見る
○小宮山洋子君 今度の派遣法も、多様な働き方を用意するということでもありますけれども、そのためにどういう働き方をしてもやはり守られるべきものは守られるべきだと思いますので、そういう意味からしまして保険の問題もしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に、個人情...全文を見る
○小宮山洋子君 指針でということがありましたけれども、そのあたりはぜひ細心の注意を払ってお願いをしたいと思います。中には妊娠をしているかどうかとかかなりプライバシーにかかわる、特に女性のいろいろなことにかかわることを聞くケースもこれまではあったと聞いております。  それから、個...全文を見る
○小宮山洋子君 次に、派遣労働者を含む短期雇用者の労働と家族的責任、育児、介護の両立について伺いたいと思います。  短期雇用者には産休は実際にあっても特に派遣の場合はなかなかとれない、とった場合にまた戻れない、なきがごとしというところがあります。今の仕組みの中では育児・介護休業...全文を見る
○小宮山洋子君 修正の中で、妊娠中及び出産後の健康管理に関する措置の規定を適用するものとするということになっていますが、例えば六カ月更新で六年間派遣で働いてきて、産休後職場復帰をしたいが契約更新をしてくれないというようなケースも現実にあります。今指導を徹底と言われましたけれども、...全文を見る
○小宮山洋子君 平成七年の通達で、「労働契約の形式上期間を定めて雇用されている者であっても、経済的事情の変化による剰員の発生等特段の事情のない限り当然に更新されることとなっている場合は、実質上期間の定めなく雇用されている者として育児休業や介護休業の適用対象となり得る」とされている...全文を見る
○小宮山洋子君 この問題は何回お聞きしてもなかなか歯切れのいいお返事をいただけないのですけれども、やはり私は派遣労働者を含む短期雇用者についてその家族的責任との両立ということはこれから課題だと思っているので、検討をするということはお約束いただけるでしょうか。
○小宮山洋子君 次に、中途契約解除のことについて伺いたいと思います。  相変わらず相談で一番多いのが契約の中途解除で、昨年九八年の東京都の実態調査でも、中途で打ち切られたことがあるという人が五七%ということです。大体どの相談を見ても三分の一ぐらいが中途解除についての相談になって...全文を見る
○小宮山洋子君 均等法の差別待遇禁止規定に反するような中途契約解除、例えば妊娠とか出産などによる中途契約解除というのは派遣法の二十七条により禁止されていると考えられますけれども、この点はどうでしょうか。
○小宮山洋子君 それから、事前面接というのも当たり前のように現在では行われていまして、中には採用試験をする派遣先まであると聞いています。何件歩いても交通費も出ないということもあるということなんですね。労働省にも何回もこういう申し入れを派遣労働者の側からしているけれども、なかなか方...全文を見る
○小宮山洋子君 それから、年齢ですとか容姿による差別的な選択というのも、これまでもしてはいけないはずでしたけれども、今回の場合はそのあたりを防ぐためにはどういうふうになっているでしょうか。
○小宮山洋子君 それから、午前中の審議の中でも、新卒の人たちの就職難というお話が出ていましたけれども、そういうこともありまして新卒の派遣ということも最近ふえているということなんですが、この点はどういうふうにお考えでしょうか。
○小宮山洋子君 それから、まだ卒業する前というんでしょうか、いろいろな働き方の中でインターン制度というのが今普及をし始めていますけれども、ビジネスインターン制度による派遣というのも行われていて、これは一般よりも二割程度低額で働いているということもあると聞いていますけれども、そのあ...全文を見る
○小宮山洋子君 中には、正社員への登用の可能性ということをキャッチコピーにしてビジネスインターン制度を取り入れている派遣の会社があるということです。  今、実態は把握していないとおっしゃいましたので、そのあたりで実際に本当に正社員になった人はじゃどれぐらいいるのかとか、そのあた...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほどお答えにもありましたけれども、もちろん働き方の多様な選択として派遣で働くということは、その権利がきちんと保障されて働くのであれば、それは一つの考え方だと思うんですけれども、特に新卒でこれからずっと仕事をしていこうという人がなかなか職業が見つからない中でどちら...全文を見る
○小宮山洋子君 今回、この派遣法改正それから職業安定法の改正というのは、ILO百八十一号条約の考え方をかなり取り入れていると言われておりますけれども、この百八十一号条約では派遣の自由化促進だけではなくて、その前提として労働者の保護の徹底を求めていると思うんです。また、一番最初に伺...全文を見る
○小宮山洋子君 そのことに関しまして、余り個々の細かい点でなくても結構なんですけれども、ちょっと何点かその百八十一号条約の労働者保護の観点から大臣のお考えを伺いたいと思います。  再三お話をしている、臨時的、一時的に厳格に制限して常用代替を禁止する、そういうこともこの百八十一号...全文を見る
○小宮山洋子君 それから、この派遣法に違反した場合に派遣先が雇用の責任を持つ、この点では私は今度の改正法の中では不十分ではないかと思っているんですけれども、その点については大臣はどういうふうにお考えになっていますか。
○小宮山洋子君 大臣、それでよろしいでしょうか。
○小宮山洋子君 それから、やはり労働者の保護という意味では、もちろん個人情報もそうですけれども、プライバシーそれから人権の保護という面で、どうもこれまではこういう便利な労働者として派遣労働者などが使われていた経緯から、そのあたりが依然として心配なんですけれども、このあたりについて...全文を見る
○小宮山洋子君 人権です。
○小宮山洋子君 もう一点伺いたいんですけれども、一番最初に規制緩和をしてミスマッチを防いでいくというお話の中で、働く側にもいろいろな選択肢があった方がいいというお話があったと思うんですけれども、その場合に、選択する側が、使う側が都合よく使うのではなくて、働く側がなるべく多様な働き...全文を見る
○小宮山洋子君 このことは派遣だけの問題に限らないと思いますけれども、今のリストラとか効率化の中で、ともすると企業の中の基幹の部分の中心になる労働力は少数の男性であって、派遣は今八割から九割女性が働いている、登録型ではやっているわけですけれども、女性は派遣だったり契約だったりパー...全文を見る
○小宮山洋子君 一言だけ。  もちろん女性が能力をつけるのも必要でしょうけれども、置かれている状況が余りにもまだ、建前上はもちろん均等法で禁止されていますけれども、実態としてはなかなかそうなっていない。その中でこの派遣法改正がまたまた逆風にならないように、ぜひそのあたりは実施を...全文を見る
07月26日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○小宮山洋子君 私は、要らないものを垂直型にやっていくODAではなくて、本当にその途上国で自立するために必要な水平型と言うんでしょうか、傍らから必要な支援をするためにはNGOがしっかりと働く必要があると思っています。  日本でやっている中では、日本のNGOと現地のNGOとが連携...全文を見る
○小宮山洋子君 先ほどから重債務貧困国の債務の削減について御批判の意見が幾つかあったので、ちょっと違う視点から一言申し上げたいと思うんですね。  確かに借りたものを返すのは常識であるし、自助努力をしている国がほかにあるのに一部の国だけ削減することへの批判があるのはわかりますけれ...全文を見る
11月19日第146回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第2号
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○小宮山洋子君 お二人のそれぞれのお立場からの本当に元気な御発言、ありがとうございます。私も女性の元気が日本を変えるということをずっと言っておりまして、男女共同参画社会で政治のこの場面でもやはり女性がもっと出てくること、企業の中でももっと女性がいろいろな場で活躍するということは、...全文を見る
○小宮山洋子君 いろいろ伺いたいことあるんですけれども、一つ伺うといっぱい幾らでもこれは広がっていくテーマだと思いますので、残りの時間はちょっと政策決定の中でも一番中心になると思われる政治参画の問題に絞ってお話を伺えればと思っています。  今お話を伺いましたように、いろいろな阻...全文を見る
○小宮山洋子君 あともう残りが五分ほどになってしまいましたけれども、政党の中の割り当て、クオータということは、外から二〇〇〇年プラン、ビジョンのときにも、NGOからも四割とはいかなくても三割あるいは三分の一は女性にという声がありましたが、これは各政党が中で決めるといいましても、な...全文を見る
○小宮山洋子君 ありがとうございます。  今いい具体的な御提案をいただきましたので、会長にお願いをしたいんですけれども、前回の女性に対する暴力も中間報告という形で今できることをまとめました。これをまたさらに法律へつなげるという検討課題もぜひ進めていただきたいと同時に、この政策決...全文を見る
12月07日第146回国会 参議院 経済・産業委員会 第4号
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○小宮山洋子君 小宮山洋子でございます。民主党を代表して質問させていただきます。  四人の参考人の皆様にはそれぞれのお立場から御意見をありがとうございます。  河瀬参考人からももっと早く法律が制定されていればというお話がございましたが、民主党でもプロジェクトチームなどでずっと...全文を見る
○小宮山洋子君 原子力安全委員会は、今科学技術庁が事務局をやっている、その内々でやっているので問題だということが当然あると思います。内閣府に昇格したからといって、それがきちんとなされるのかどうかというのは、先ほどから参考人からの御指摘もあるところですけれども、現在の安全委員会は八...全文を見る
○小宮山洋子君 やはりせっかく法律をつくりましても、安全規制のあり方、国民が納得のいかない形では余りその実効性が上がるという期待も持てないと思いますので、この点はぜひこれからも詰めていきたいというふうに思います。  それからもう一点ですけれども、今回の事故の教訓としましても、迅...全文を見る
○小宮山洋子君 ありがとうございました。  時間ですので終わります。