近藤豊

こんどうゆたか



当選回数回

近藤豊の1982年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月23日第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第3号
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○近藤(豊)委員 最近、日米関係が大変緊迫をしてきております。これは大臣御承知のとおり経済摩擦が緊迫の中核ですけれども、経済摩擦という面で大臣所管の政府の行政分野は言うなれば大株主でありまして、大変関係が深い所管の分野を持っているわけです。  そこで、まず第一に、日米間の貿易バ...全文を見る
○近藤(豊)委員 日本が穀物の自給率がもう三割に下がっている。農業基本法制定以来二十年以上たっていまだにこういう事態であり、あるいはいまだにこういう事態というよりも、むしろ自給率がどんどん低下をしているということはきわめて嘆かわしいことだと思います。しかしながら、わが国の食生活が...全文を見る
○近藤(豊)委員 いまの官房長のお話、それからいろいろな国際間の取引の実態から見て、仮にアメリカが禁輸を行った場合に、日本が、たとえば食糧庁なら食糧庁が米国にウエアハウスを持って、倉庫を持って備蓄をしているものを、日本に運び出すことを禁止するということがあるのじゃないか、こういう...全文を見る
○近藤(豊)委員 もうこれでこの問題は打ち切りますけれども、日本の政府が買ったものですよ。そして日本の政府が借りるなり買うなりした倉庫に置いてあるメーズあるいは大豆あるいは穀物をアメリカが禁輸をしてそして外へ持ち出してはいけないということは、これはちょっとやりにくい問題なんで、む...全文を見る
○近藤(豊)委員 農水産物資の中では一品目も自由化はいたさない、あるいは季節的に輸入をふやしているものについても季節自由化というようなこともしないのだ、そういう言うなれば非常に強硬な姿勢で、そして現在の日米関係の緊迫する中でいろいろな交渉が行われるのですが、とにかく避けて通ってし...全文を見る
○近藤(豊)委員 アメリカ側に対して日本は最大しかも最良の顧客である、これは数字の上で明らかにそうだと思います。しかし非常に注意をしなければいけないことは、現在、アラスカの石油の輸入の問題でいろんなやりとりが行われておると思います。その過程で、向こう側の一部の関係者から出た議論と...全文を見る
○近藤(豊)委員 この次に予想されているアメリカとの協議の対象であるオレンジと牛肉は、最もそうした意味ではアメリカ人がいつも日本に来て値段の差にびっくりする二つの代表的な品目であるわけなんです。もしこうした点に——もちろんいろいろな案を用意して交渉をしていただくわけですけれども、...全文を見る
○近藤(豊)委員 もちろんそういう心構えで交渉に臨んでいただきたいと思いますし、日本の経済運営を内需中心でやらなければいかぬということもそのとおりであります。しかし私は大臣と考え方が少し違うのは、日米関係の深刻さというものは想像以上に急なリズムで恐らく悪化をしていくだろうと思うの...全文を見る
03月23日第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第9号
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○近藤(豊)委員 畜産局長が先般三月十五日付で畜産振興審議会に出しておられる報告の中で、わが国の牛肉の生産は規模においてはEO並みになった、同時に今後各種の努力をしていくことによって土地あるいは資源の制約のない豪州や米国並みは無理としてもEC並みの水準にすることは可能である、こう...全文を見る
○近藤(豊)委員 幾つかの要素が絡まっているわけですから、見通しを立てることがきわめてむずかしいことはもちろんわかります。しかし、いまの日米貿易摩擦の彼我の交渉状況等を見ておりますと、農水産物資に対してはアメリカ側の風当たりが非常に強い。仮に、全部自由化してしまったとしても、アメ...全文を見る
○近藤(豊)委員 それが結局、今回の価格問題等にも関係してくると私は思うのですけれども、局長の報告においても、それからこれまでの農林省のいろいろな場での発言、意見の表明においても、とにかく規模の拡大をしよう、それからその他のいま御説明にあったような合理化をどんどん進めていこうとい...全文を見る
○近藤(豊)委員 いま答弁の中にあったように、要するに、方向としては子取り生産を専門にしている人でも五頭以上というふうに大規模化してきているわけで、そうしたことを農林省としても成果として挙げておられる。そうした成果として挙げておられるだけじゃなくて、私が申し上げたいのは、やはりこ...全文を見る
○近藤(豊)委員 私は、そういう角度からお聞きしているのではないのです。自由化をするべきだという要求でもないのです。実は、いまの日本の農業が国際的な批判の的になっておる。これはある意味では不当な批判もたくさんあるのです。それは御指摘の中にも一部含まれておる。そうではなくて、いわゆ...全文を見る
○近藤(豊)委員 では、目標を限るかどうかについてはまた後日の議論に任せるとしまして、合理化あるいは生産性向上の大事な努力の一つとしての粗飼料ですか、特に牧草の栽培あるいは飼料用作物の栽培、そういう点については今後、農林省としても大いに奨励をして増産を図られるという方向にあります...全文を見る
○近藤(豊)委員 それでは、えさの国産増進に関連して二つの質問をします。  一つは、ドイツあるいはスイスでは畜産農家に対して、牛一頭について何アール以上は牧草をつくれという義務づけをしている例がありますね。わが国においても、北海道などはとにかく非常に牧草をつくっております。これ...全文を見る
○近藤(豊)委員 いまの答弁によれば、えさ米については価格差が大きいからなかなか手が出せない。それからもう一つ、いわゆるえさ麦ですか、えさ用の麦についてもこれは転用可能の問題等もあり、そう簡単ではないということなんですけれども、先ほど私が質問した裏作が全然行われないで、非常に貴重...全文を見る
○近藤(豊)委員 このえさの問題を考えますときに配合飼料の割合、特に、日本の場合には非常に配合飼料がたくさん使われておる。そして濃厚な飼育が行われている傾向にあるわけですけれども、この配合飼料の割合はヨーロッパと比べたら日本の場合うんと高いわけですね。これをもっと下げるのは、いま...全文を見る
○近藤(豊)委員 確かに配合飼料についていろいろなまぜ方とか、それから使い方などが日本では進んでいることはそのとおりだと思うのですけれども、それは反面、今度は各畜産家が創意工夫をするチャンスをある意味では奪ってしまった。むしろヨーロッパの場合には、そういう点では単体でえさを買って...全文を見る
○近藤(豊)委員 いま私は、実は畜産農家の側からの努力をし、創意工夫をこらすチャンスということを申し上げたんですけれども、もう一つ、いわゆる飼料会社側が、供給側ですね、供給側の努力は果たして十分なんだろうか。特に、現在とっておられる承認工場制度、これは、ある意味では自由競争を否定...全文を見る
○近藤(豊)委員 まさしく過当競争のような気配を呈しております。けれども、大型の工場が多いですから、それが日本を東から西まで全部とにかく自分たちの飼料を売るんだということでえらい手を伸ばしております。これは当然かさむ商品ですから輸送費が相当のコストになります。トン当たり七、八千円...全文を見る
○近藤(豊)委員 私は依然として、えさの業界は自由競争が認められてしかるべきであるし、それほど害はないと確信をいたします。  このえさの関係でもう一つ大事な問題があると思うのです。今度第三国への援助用穀物をアメリカから買い付けて流すというような新聞報道がありました。そうした用意...全文を見る
○近藤(豊)委員 時間がなくなってきたので、この第三国援助用穀物を日本が米国から買って、それを第三国に援助として流す、これがいわゆる日米貿易摩擦の交渉過程の中から新聞で報道されておりました。こういうことを現実に考えておられるのか。考えておられるとすれば、それはいかほどの予算を持っ...全文を見る
○近藤(豊)委員 つまり、これは特別にとりたてて新聞が書き立てるほどのことではなかったということだと思います。そうしますと、もう一つその関連で、私は、実は日本の穀物、つまり飼料用の穀物の輸入源がアメリカに偏り過ぎておるということを年来考えておりました。こういう際ですから、アメリカ...全文を見る
○近藤(豊)委員 最後に一つだけ、食糧あるいは穀物の海外備蓄を以前からアメリカから注文を受けて、われわれの日本の方はこれを断ってきましたですね。いまえさ用の穀物の備蓄は一カ月しかない、これは非常に苦労した一カ月ですね。十分だとはとても思えないのです。そういう事実を踏まえて、農林省...全文を見る
○近藤(豊)委員 終わります。
04月07日第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号
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○近藤(豊)委員 この漁業災害補償法について、まず非常に根本的なことを一つ大臣にお尋ねします。  この法律は、そもそも災害が起きたときに災害から漁民を救済する、そして再生産を可能にさせるための法律である、これが趣旨だと思うのですが、目的の条文の最後の方には生活安定にも資すると書...全文を見る
○近藤(豊)委員 したがって、依然としてこの法律の目的については混乱があると私は思います。  そこで政策当局にお伺いしますけれども、そもそも災害というのは通常保険業務の中でカバーされるものなんですね。生活安定を確保するということは、むしろ国の行政のカバーする分野である。この二つ...全文を見る
○近藤(豊)委員 そこで、最近、保険業界が非常に複雑多岐な商品を開発して売り出してきているわけでして、たとえば、いままでは想像もできなかったような形の保険が可能になってきているわけです。離婚した場合に、どうしても生活できるだけのお金がもらえなかったからその場合には幾らの保障がある...全文を見る
○近藤(豊)委員 さて、そうしますと、加入の拡大がどの程度図れるかということが非常に大きな問題になりますね。予定どおり加入の拡大が図れなければ、結局またさらに赤字は累積していくわけです。現在のこの改正を行うことによって、特に、漁獲共済の方、それから養殖の方ですが、この二つについて...全文を見る
○近藤(豊)委員 そうすると、改正後の国庫補助率の改定された数字が現在出されておりますけれども、現在の予定されている補助率で加入者がふえれば、それだけ今度財源はよけいに必要になりますね。補助の金額全体はふえていくけれども、それだけの財政支出をよけいにすることによっていまの累積債務...全文を見る
○近藤(豊)委員 そのようにうまくいくことを私も期待いたしますけれども、必ずしもそうは問屋が卸さぬ場合がある。  もう一つは、どうも長期的円安の傾向という時代に入ったのではないかと思いますから、漁民の経営内容を見ていっても、かなり油代の先行きは楽観を許さないと思います。そうしま...全文を見る
○近藤(豊)委員 確かに、継続加入ができないことが税務上の措置のできない一番大きな原因だと思うのです。  そこで、四年間の継続加入という門戸がここで開かれたわけですけれども、これをさらに継続加入を長くさせる方向を考えながら、同時に、それとセットで税の控除とか特別な措置というもの...全文を見る
○近藤(豊)委員 いまの点は、漁民にとっては非常に関心のあるところだと私は思うのです。これは、大臣の政治力が非常に左右いたしますので、大臣も同じような決意でそういう方向に御努力いただけるかどうか、ちょっと御回答をいただきたいと思います。
○近藤(豊)委員 さて次に、地域共済の関連でお伺いをいたします。  地域共済事業というのは、国の掛金補助や事務費補助は全然行わないわけですけれども、まず第一に、地域共済事業の対象としてアサリを考えておられるのかどうか。  なぜこういうことを申し上げるかといいますと、この委員会...全文を見る
○近藤(豊)委員 このアサリの問題はちょっときょうの審議テーマから外れているのですが、大臣が御臨席でございますので特にこの点お願いをしておきたいのです。これをほっておきますと日本の近海のアサリは全滅してしまうのです。大分県がポンプを認めているから、ポンプを一律に禁止漁具にできない...全文を見る
○近藤(豊)委員 いずれにせよ、引き続き油のコストの低減という点については真剣に考えていただきたい。なぜなら、外国から魚を輸入するよりも日本の漁民がとった魚を食べた方がいいわけですから、われわれが払うお金が石油の税金に消えていくのかあるいは外国の漁師の労賃に消えていくのか、これは...全文を見る
○近藤(豊)委員 この共済制度の問題を議論をしていても結局は二百海里という壁が非常に大きな問題であるということは明白だと思うのです。そこで、漁業協力というような形で、たとえば、日米貿易摩擦においても一部漁業協力の問題が持ち上がってきておりますし、スケソウダラのすり身をもっと買って...全文を見る
○近藤(豊)委員 終わります。
04月20日第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第16号
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○近藤(豊)委員 大臣にまずお伺いいたしますが、今回の農用地開発公団が開発途上地域に対する経済協力にその人材を生かしていく、私は、これは大変好ましいことだと思います。しかし、一部世評によると、これは農用地開発公団の仕事がだんだん少なくなってきたから、だからその余った人をそちらに使...全文を見る
○近藤(豊)委員 さらにこの人材を大いに活用して取り組む場合、たとえば、ペルーのかつてインカが支配をしていたころは緑であったところが砂漠になってしまっておる。あるいは今度中東問題で焦点になっておりますシナイ半島が返還をされたけれども、このシナイ半島の砂漠の緑化という問題も出てきて...全文を見る
○近藤(豊)委員 いま大臣のお答えを聞いて私は非常に意を強くするものです。しかし、これもだんだんいろいろな方が大臣になられるわけですから、農林省の中でどういう方法をとるか知りませんけれども、海外協力に献身する人たちが報われるのだということを何らかの形ではっきりした形であらわすこと...全文を見る
○近藤(豊)委員 大臣はアメリカからお客さんが来ておられるようですから、何でしたらここで御退席いただいても異存はございません。  農林省の方にお伺いしますが、海外の農業協力はどうしても気候、風土の違ったところがかなり多いわけです。熱帯農業、それから砂漠の農業、さらにこれから非常...全文を見る
○近藤(豊)委員 この際、一つの要望事項を申し上げておくのは、植林関係なんですけれども、非常に乱伐が行われた後、植林をしてもそう簡単に苗が育たないというような熱帯の事情がございます。そういう点まだまだこれから日本は海外の木材を必要としているわけですから、その跡が裸になってしまって...全文を見る
○近藤(豊)委員 いまの御答弁の中のできるだけ幅広く公団職員を動員しようということは、確かに一つ大きなプラスなんですが、反面、今度みんなが薄く経験を持つということにもなるのですね。ですから、中には、たとえばスペイン語屋だとか、あるいはフランス語屋だとか、あるいはインドネシア語屋だ...全文を見る
○近藤(豊)委員 その点は了解しました。  そこでもう一度改めて主管局長にお伺いしますけれども、熱帯農業の研究所を農林省がお持ちであることはよく知っております。しかし、まだまだはなはだ不十分なものである。それから砂漠の緑化についてはいろいろな試みがこれまでも行われておりますけれ...全文を見る
○近藤(豊)委員 では、今後大いに関係者がこの面で努力をされて、そして海外協力に農用地公団及び農林省の技術者たちが積極的にかつ効果的に参加できることを願いながら、少し時間が早いですけれども、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。