桜井茂尚

さくらいしげなお



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開催日 会議名 発言
03月11日第46回国会 衆議院 商工委員会 第19号
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○桜井委員 基本的な点についてお伺いいたしますが、いろいろな方面にわたりますので、質問いたしました点についてお答え願って、あまりそれないような御答弁をお願いいたしたいと思います。  まず第一に、池田内閣の高度成長政策の進展の中で、大企業に対して中小企業が立ちおくれているので、中...全文を見る
○桜井委員 そこで、開放経済体制へ移行するに際し、経済の国際競争力を培養し、輸出を増加し、輸入外国製品に勝つことが貿易の体制的赤字を解消するためにも絶対必要なことだと考えてよろしゅうございますか。
○桜井委員 そこで、石油のような装置産業は別といたしましても、自動車のような組み立て産業や、その他の機械産業等においては下請企業に対する依存度が非常に高く、そしていまでは下請企業を近代化、合理化しなければ品質の改良もコストの低減も困難で、下請企業の近代化のおくれが大企業の国際競争...全文を見る
○桜井委員 さらに物価の安定のために、国民生活に関係深い商品を生産する中小企業、たとえば食料品工業等の近代化を促進し、かつ流通機構が立ちおくれているので、これが合理化を推し進める政策をとり行なう、こう考えてよろしゅうございますか。
○桜井委員 そして政府は、中小企業の近代化が最も効率的かつ最も望ましい姿、すなわちバランスのとれた近代的、合理的経済体制ができるよう各種施策を重点的に実施すると考えてよろしゅうございますか。
○桜井委員 そういたしますと、たとえば機械工業などをとってみますと、わが国は中小企業が多く、しかも多品目少量生産の傾向が強い。そして常に過当競争を行なってまいりました。だから親企業や買い手に対して弱く、製品価格の引き下げを低賃金でカバーするようなことが今日まで行なわれてまいりまし...全文を見る
○桜井委員 おっしゃることは、私の申し上げたことと違っていないはずなんです。要するに多品目少量生産ではどうにもならない。少品目大量生産、そういう形に持っていかなければならぬ、そのためには適当な企業を選んで、それを保護育成するなり、あるいは若干下のものであるならばそれを協業化するな...全文を見る
○桜井委員 いずれにしましても、そうした場合の共同化、協業化あるいは合同といたしましても、私の考えでは相当やはり中小企業の上層な部面にならざるを得ない。現在中小企業の中で発展しておりますのは、やはり雇用者が二百人から三百人、そういうところが発展しておるのであって、五十人以下という...全文を見る
○桜井委員 その点はそういたしまして、私の考えからいけば、どうしても数社を、極論すればそれは一社にまでいってもよろしいが、数社を育てていくということにならざるを得ぬと思うのでありますが、そうした場合に、やはり選別から漏れた多数の中小企業はつぶれざるを得ないと思う。ところが、いま大...全文を見る
○桜井委員 何しろ中小企業の数は非常に多いのです。製造業だけとりましても五十万越します。四人以上の製造業をとりますと二十四万あります。これほど多い製造業の中で、合理化なり共同化なり、こういうものを進めるという場合に、みんな利潤を追求して事業をしておるわけですから、それらのものが全...全文を見る
○桜井委員 そうすると、長官のほうにお伺いいたします。私は工業に限って質問いたしますが三人なり五人なりの企業で共同化が非常に進んでおるという事実はございますか。
○桜井委員 組合は昔からあったのです。だけれども、いま大臣のおっしゃっている合理化、近代化の場合には、設備の共同、ことに企業設備の急速度な発展に伴う合併、こういうものがなければ、個々のもの、たとえば販売なり購買なりというだけの共同ということでは、あるいは資金を借りるための共同とい...全文を見る
○桜井委員 限定して口をきいてください。製造業のことを私は言っておるのです。そのほかのことはまた別に聞きます。
○桜井委員 先ほどちょっと大臣に申し上げて御回答を得たのですが、物価の安定のために消費財産業も近代化を進めなければならぬ。ところが、たとえば従業員四人以上の事業所数二十四万四千のうちで食料品製造業が三万八千、繊維工業、繊維製品製造業が四万九千、木材木製品工業、家具、装飾品製造業が...全文を見る
○桜井委員 その点はちょっと実行不可能ではないかと思いますが、私は一例をパンにとっただけで、たとえばイワシの加工であるとかサンマの加工であるとか、たくさんございますけれども、これは各町々に散らばっているのです。各町々に散らばっているのであって、しかも三人や四人の業者が十人集まって...全文を見る
○桜井委員 売りことばに買いことばみたいで、あなたがお認めくださらないからまた申し上げるのですけれども、たとえばしょうゆにいたしましても、私どもの千葉県にヤマサ、ヒゲタ、野田醤油とありまして、私の親戚にも佐原に百人ぐらい使っておるしょうゆ屋さんがありますけれども、これはもう問題に...全文を見る
○桜井委員 工業生産力の発展、生産性の向上ということが、いま申し上げましたような形で進んでいって、生産力発展の結果、小規模のものが販売店なりあるいはほかのものになっても、要するに人間として生きていくための所得が得られるということであれば、それは何も決して不幸なことじゃないのであり...全文を見る
○桜井委員 ですから先ほどから申し上げておりますとおり、政府の生産政策の中心というものはどうしても中小企業の上層、大体現在発展しているのは二百人から三百人であります。せいぜいあれしましても百人から二百人のこういうところが発展しているのであって、工業統計で見ましても、大体五十人以下...全文を見る
○桜井委員 実は私、この問題もう少しお伺いしていきたいのでございますけれども、大臣が十一時半にいなくなるそうでありますから、またこの点はあとからお伺いすることにいたしまして、二つだけお伺いいたします。一つは、今度の法案に中小企業者の定義が出ております。そこで、企業とは何か、このこ...全文を見る
○桜井委員 私、実は八方調べまして、法律学者の見解も経済学者の見解も、日本にあるだけは調べました。それから法律でも、企業と名のついている法律は全部調べました。しかしこの点については、大臣からお伺いしたほうがよろしいと思いますので、いずれ御答弁をお願いいたしたいと思います。そういた...全文を見る
○桜井委員 たとえば商業、サービス業におきましては、戦後農地改革の結果、農業が潜在失業のプールの役割りをだんだん果たさなくなってまいりましたので、大部分がこういうところに潜在失業のプールがあったが、三十五年ごろから商業はこのプールの役割りをはずれて、絶対数におきましても減少をして...全文を見る
○桜井委員 それは大臣も一例として交通機関をお引きになったのでしょうけれども、たとえばポリエチレンの袋ができた、各家庭のほうにも冷蔵庫ができたということになりますと、これは流通革命というものは確かに大きくそこへ出ているわけなんです。そこで肉屋さんだ、魚屋さんだといいましても、そう...全文を見る
○桜井委員 先ほど工業について大臣がおっしゃられたことと同じことを、商業についてもおっしゃられました。とにかく商業でなくたって所有があれはいいじゃないか、そのように私も思います。しかしそういう政策を具体的に通産省はおとりになっていますか。そしてどのような施策を現実におやりになりま...全文を見る
○桜井委員 最後に大臣に、ほんとうに一言でございます。それほどの大臣のお考えがあるにもかかわらず、なぜに——通産六法をちょうだいいたしましたが、国民金融公庫法は通産六法には入っておりません。主管は確かに大蔵省でございます。しかし日夜通産行政をやっておる者が、そういう重大な、大臣が...全文を見る
○桜井委員 では先ほどの質問をもう一ぺん前に返って申し上げます。商業のことはやめまして工業のほうにまた戻ります。  先ほど長官は、四人から五人というようなのは零細企業だ、こうおっしゃっておりました。それに対しては、国民金融公庫、中小企業、信用保証協会あるいは商工中金ですね、こう...全文を見る
○桜井委員 私、最初にお断わりいたしましたが、あまりそれないで御答弁願いたいと申したはずでございますから、質問について御答弁を願いたいわけです。私が申し上げましたのは、四人から五十人は零細である、これについては国民金融公庫なり、信用保証をつけたりあるいは商工中金から出す、それなら...全文を見る
○桜井委員 以下には一人があるということを私は申し上げておる。だから百人から下はどこまでかということをお伺いしておるのです。
○桜井委員 それで、そういうような一切の政府の施策は、先ほど一番最初に大臣に確認したのでありますけれども、最も効率的に、重点的にやるのだ、こう答弁なさった。効率的、重点的にやるということになると、平面的にみんなにやるわけにいかない。もしいまおっしゃられたやつを全部の数で割ってごら...全文を見る
○桜井委員 資本主義自由経済ですから、つぶれるものはつぶれる、ほかに転向したほうがいい、こうおっしゃるほうがより正直だろうと私は思うのですけれども、それを、盛んに何とか国民金融公庫なり信用保証協会のほうでもカバーしてくれるのだ、こういうようなお考えのようでございます。  それで...全文を見る
○桜井委員 また貸付金は、たとえば小売り商の場合、運転資金で見ますと、大体一カ月の売り上げの範囲内ということをめどにいたしまして、二カ年なら二カ年の月賦ということで貸している、このように聞いておりますが、いかがでありますか。
○桜井委員 現在の貸し付け額が大体、公庫の資料で拝見さしていただきますと、二十万から五十万、このくらいの貸し付けが四五%を占めております。それで平均が三十五万円程度ということから、原則的に考えてみますと、大体二十万以上——先ほど私申しましたが、小売り商の場合、十万円以下の売り上げ...全文を見る
○桜井委員 いま私の質問を逆にとられて答弁なすっているのですが、五人以下といいましても、私は一人から二人ということについて御質問申し上げた。そこでもうけようと思おうとも、現実を客観的に見て、全然利潤が上がらぬ、こういうものが公庫の金融の対象になりますか。先ほど、利潤の中から元利金...全文を見る
○桜井委員 これはあなたが公庫の「調査月報」の二月号にお書きになったものですが、「最近のマス・コミはレジャーとか消費ブームとかの華やかな面を取り上げることが多いが、われわれの手元に集まる資料によれば夜逃げなど悲惨な事実は依然としてあとを断っていない。」ということをあなたはお述べに...全文を見る
○桜井委員 次に信用保険公庫のほうの方にお伺いいたしますが、保証協会は金融機関の手を経て貸したものについて保証する、もちろん保証協会のほうからあっせんする場合もあります。そういう手を経て保証協会が保証し、金融機関が貸す場合に、非常にぎりぎりの線だ、ここでちょっとてこ入れすれば何と...全文を見る
○桜井委員 そこで銀行としましても、たとえあっせんされましても、やはり金融機関も営業でございますから、まさか救済資金を貸すわけでもございませんので、利潤が生まれ、金利は利潤の一部でございますから、その中から支払われるということが一応見通しとして前提になければ、銀行としては貸すこと...全文を見る
○桜井委員 いま国民金融公庫ないし信用保証の件についてお伺いいたしたのでありますが、このように銀行の採算ベース——少なくとも利潤を生まない、もう金融機関の対象にはほとんどなり得ない、事実取引もしてない——国民金融公庫ですと、おそらく二割ぐらいしか対象にはなっていないはずですが、そ...全文を見る
○桜井委員 いま私が申し上げたのは、金融のべースに乗らぬ人を言ったわけです。ですから、金融政策でやるとおっしゃられても意味をなさない。それから税制と申しますが、そういう人たちは多くの場合は税金を納めていない。そういう場合に税金を下げましても、対象にならないのです。ですから、そうい...全文を見る
○桜井委員 しつこいようですけれども、質問とはずれた御答弁ばかりなさっていらっしゃいますが、金融のベースに乗らない人なんです。もしそこでもって利潤を生まぬ、先ほど言うように所得部分きりないのだ、利潤部分がないのだ、こういうものにお金を貸したら返せなくなるのです。返せないにもかかわ...全文を見る
○桜井委員 社会保障にしましても、たとえば商売をやっておれば対象にならないのです。そういう点、たとえば生活保護、少なくともそういうものの対象にはならない。だから社会保障においても落ちてしまう。そうして通産行政の上からいっても落ちてしまう。そういう政治のほんとうの谷間みたいな人たち...全文を見る
○桜井委員 それ以外に、今度ちょっと工業にまた返りますけれども、工業につきましても、たとえば一人ないし二人というのが非常に多くて、一人のものが六万、二人のものが九万四千、こういう状態であります。四人以上の事業所二十四万中、四人ないし九人のものが九万七千、十人ないし十九人が七万三千...全文を見る
○桜井委員 ぼちぼちもう締めくくりに移りますが、先ほど来私が問題にいたしておりますことは、要するに通産行政の中に階層的な区分というものをもう少しはっきりときめこまかにきちんとしなきゃだめなんじゃないか。そういう意味で通産行政あるいは通産統計を見ますと非常に見にくいのです。わからな...全文を見る
○桜井委員 私の先ほど申し上げたようなものをつくってくださるように努力なさるということで了解いたします。  それから年次報告ですが、これがどうも私は何かちょっとこうおかしいといいますか、間違っているとは言い切れませんけれども、何だろうかと思う点がある。たとえば一例をあげますと卸...全文を見る
03月18日第46回国会 衆議院 商工委員会 第22号
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○桜井委員 中小企業金融公庫の総裁にお伺いいたします。  政府の現在の中小企業に対する近代化の考え方、この考えそのものがとにかく合理化、近代化をしていかないならば——ことに下請産業におきましては、たとえば自動車のような場合にはもう一目瞭然なんですが、非常に弱体なんで、大企業のほ...全文を見る
○桜井委員 舟山さんに再質問いたしますが、私は、すべての企業を保護育成するほどあなたのほうに予算はなかろうと思います。あなたの御答弁によりますと、何かすべてのものを専門化したりあるいは共同化する、こうおっしゃっておるように聞こえるのです。それからもう一つは、株式会社において共同と...全文を見る
03月24日第46回国会 衆議院 商工委員会 第24号
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○桜井委員 私はこの前、企業ということの定義につきまして大臣に御質問いたしましたが、あとで御答弁下さることになっておりましたので、ひとつ御回答をお願いいたします。
○桜井委員 ほぼそういうことだろうとは思いますが、では私から申し上げますから、大体そうだとお思いになったら……。企業の定義につきましては、戦前の法律にはあまりございませんでした。戦後におきまして、これは多く中小企業の問題をめぐりましてそういう定義が使われるようになってまいりました...全文を見る
○桜井委員 そういたしますと、実はこの前大臣がお帰りになったあとで、私いろいろと質問しておったわけでございますけれども、たとえば事業所の総数が、三十七年の統計によりましても、日本で三百五十六万事業所がある。そのうち個人の事業所、個人と申しましても一人ないし二人、そうしてまた家族だ...全文を見る
○桜井委員 目的としているということが客観的に実現しない場合それが客観性を持っていない場合、それは企業と行えるか。ですから継続的、計画的にということをあなたにお認めを願ったわけなんです。継続的、計画的に行なわれていく、しかも営利を目的としておる——あなたは営利とおっしゃったから営...全文を見る
○桜井委員 それは犯罪でもそうでしょう。どろぼうをしよう、することを目的としたけれどもやらなかったら、どろぼうではないのです。目的としたけれども実現しなかった、企業が現実に存在するかしないかということは、目的を持っているかいないかということだけではないでしょう。目的として営利行為...全文を見る
○桜井委員 私の申し上げておるのは、二万五千円の月収で利潤部分がありますかということを申し上げておるのです。二万五千円の所得しか上がらないものは、その中に利潤がございますかということを質問しているわけです。
○桜井委員 主観的に個々の問題というよりも、現実に統計が示している問題を私は申し上げておるわけです。一国の政治を行なう場合におきましては、現実に通産省でお出しになっておる統計が問題だと思うのです。その統計が誤りであるというならば、私はその統計をつくった方を追及しなければなりません...全文を見る
○桜井委員 大臣はだんだん本筋のりっぱなことをおっしゃっておるのですが、農業については兼業農ということが非常に政策の対象となって大きな問題になっておる。しかるに商工関係においては、現実は兼業が非常に多い、ことに商業、サービス業においては多いのです。大臣のおっしゃるとおりです。しか...全文を見る
○桜井委員 この間も大臣にちょっと申し上げたのですが、三十七年からあとにおきまして商業なら商業の絶対数が減ってきている。これは珍しいことなんです。画期的なことです。要するにいままで潜在失業のプールの役割りを果たしておったものが、だんだんにその分野からも人が出ていって潜在失業が解消...全文を見る
○桜井委員 その点は御答弁で今後ということでございますから、やむを得ませんが、たとえば職業指導所、これはこちらの関係じゃないかもしれませんが、一つをとってみましても、そういう指導所が多くの場合には工場の所在地、こういうところにあるわけなんです。ところが転業したいという人は、むしろ...全文を見る
○桜井委員 私は、中小企業と一般にいわれておりながら、現実にはその範囲内とはいえないのじゃないか、むしろ中小企業対策ではないのじゃなかろうか、先ほど非常にしつこく定義の問題で申し上げましたけれども、そういうことをあいまいにしておく結果がこのように何か忘れ去られるような問題が生ずる...全文を見る
○桜井委員 最後に、一言でやめますが、大臣が、だいぶ意見が違う、逢うとおっしゃっておりますけれども、国民金融公庫のほうにお伺いいたしましたら、結局貸し出しは三十五万ということが大体の平均でございますし、しかもそれは月売り上げ三十五万なら三十五万ということをほぼめどにして貸し出しを...全文を見る
○桜井委員 以上で終わります。
○桜井委員 日本と韓国との貿易の現状はどうなっておりましょうか。大体六二年まではこの通商白書に出ておりますが、昨年の状況はわかりませんので、お伺いいたしたいと思います。
○桜井委員 それではその点は若干あとにいたしまして、六三年がわかりませんので、六二年の貿易を前提にいたしまして御質問をいたします。  六二年の日本の輸入は、魚介六百万ドル、米七百万ドル、ノリ百万ドル、黒鉛百万ドル、鉄鉱石五百万ドル、無煙炭四百万ドル、計二千三百万ドルでございます...全文を見る
○桜井委員 私は前に焦げつき債権があったと思うのでございますが、これはその後どのようになっており、どう処理なさるおつもりでございますか。
○桜井委員 韓国は昨年から輸出入リンク制を実施するようになったと聞いております。この点はどうなっておりますか。
○桜井委員 私は、確かに輸出入リンク制を韓国がとっていると思うのでございますけれども、大臣が知らない……。
○桜井委員 やってないのですか。それでは、韓国に輸出し得るもの、そして、今後輸出額の日本において増大するというようなものはどういうものがございましょうか。
○桜井委員 韓国にはもともと地下資源がございません。ほとんどないといってもいいくらい。あるのはお米です。それと木浦の近くに綿花が少しできる程度、それからあとは海産物でございます。こういう状況のもとにおいて、将来とも輸出入が円満に、日本のほうからは大臣のおっしゃるとおりに非常に伸び...全文を見る
○桜井委員 中国やソ連に対しては、見返りに輸入するものがないから輸出の振興はなかなか困難だとおっしゃり、韓国に対してはそういうものはないけれども促進をする。これは何かロジックが合わぬような気がするのですが、差しつかえないのでございますか。
○桜井委員 そういたしますと、いまのところ現金決済でできている、しかし将来、当分の間韓国において産業がない、そうした場合に韓国において、韓国の外貨が今後は豊かになるのだというお見通しでございますか。
○桜井委員 六二年をとってみますと、従来もずっとそうなんなすが、韓国の輸入は全体で四億二千七百万ドル、輸出は五千五百万ドルでありまして、これはもう非常なアンバランスでございます。そしてこれを何とかやってきたのは、アメリカからの援助があったからであります。それだから今日までやってき...全文を見る
○桜井委員 したがって、韓国との貿易におきましては、アメリカのほうにおきましても、今年度の予算等を見ましても、援助がどうも減りそうですし、そういたしますと、韓国としましては非常に貿易のアンバランスがある。しかもそれをカバーするだけの生産物は今後とも当分期待できない。しかも、たとえ...全文を見る
○桜井委員 今度の日韓交渉におきまして、無償三億ドル、有償二億ドル、民間協力一億ドルということでございますが、六億ドルのお金を韓国に注ぎ込んだといたしましても、アメリカがすでに数十億ドルの援助をいたして、なおかつ現在のような状況であるところに、この六億ドルのお金を無償援助、有償援...全文を見る
○桜井委員 漁業問題がきまればほぼ問題の大詰めにくる、このように一般に言われておりまして、この問題はまだきまらないとおっしゃられましても、すでに公表され、もうほぼ両者で納得のいった問題だ、このように聞いておりますが、まだこの問題が動く余地があるのでございますか。
○桜井委員 韓国がアメリカからあれだけ膨大な援助を受けたにもかかわらず、現在、いま申し上げ、大臣も認めたような現象である。この場合に、アメリカにいたしましても、経済援助をする国、経済協力をする国に対しましては、国内改革をするように、大体その方針をいっておるようであります。韓国につ...全文を見る
○桜井委員 ちょっと韓国の問題はしばらくおきまして、現在の北鮮との貿易の現状はどのようになっておりましょうか。
○桜井委員 私は満鉄におったことがあるのですが、そのときに、この間の戦争の前ですが、茂山に参りまして、茂山の鉄山というのが非常にりっぱな鉄山でございまして、日本におきましても、あの戦争遂行に際しては、茂山の鉄山というものが非常に経済的に重要な位置を占めておったはずであります。した...全文を見る
○桜井委員 日本の産業界では、いま御答弁のありましたとおり、われわれ日本人がかつて開発した茂山というものにつきましては、なじみも深いし、さらに北鮮におきましては鉱産資源が非常にあるのであります。鉄以外の鉱産物にしましても、非常にたくさんの埋蔵量を持っております。したがって北鮮の場...全文を見る
○桜井委員 これは二十一日の新聞でございますけれども、アメリカの商務省におきましても中国禁輸を緩和する、要するに中共貿易を緩和する、このように言っておると新聞報道では書いております。そしてキューバのような直接のところはアメリカとしては困るのでございましょうけれども、アメリカ自体じ...全文を見る
○桜井委員 ソ連や中共に対しても延べ払いを認めておるのですが、北鮮にだけは延べ払いを認めてない。これを今後延べ払いを認めるという考えをお持ちでございますかどうですか、大臣にお答えを願います。
○桜井委員 私のところにありまする資料によりますと、たとえば北鮮側のほうとしては、尿素肥料生産設備年間八万トンの能力、あるいはオクタールブタノール生産設備年四千トンないし五千トンのもの、それからDOP生産設備年産四千トンないし六千トン、ニトロン生産設備七千トンないし一万トン、火力...全文を見る
○桜井委員 これは相当大規模なプラント輸出でございまして、したがって、延べ払いをやる意志があるかないか、延べ払いをやる意志がないということになりますと、これは非常な差別待遇が相も変わらず継続していくことになります。しかるに、オランダはすでに延べ払いをやっております。イギリスもまた...全文を見る
○桜井委員 これはどうなんですか。現実に起きているのではないのでございますか。業界のほうが大臣に、その茂山の鉄山の鉄がほしいというのは言わなかった。先ほど通商局長の話によればそういう希望があったと言うし、大臣はそれは現実に起きてない、こうおっしゃる。そしてプラントのあれにしまして...全文を見る
○桜井委員 条件や事情が他国と同じであった場合には許可していただけますか。
○桜井委員 ですからその信用は、先ほど経済的な基礎的な分析を申し上げたのであって、輸入し得る物資はないのじゃなくてあるのだ。現実にあり、その上で支払い能力があるということを前提にしてお伺いしている。そしてそういうものがあるということをお認めになっていらっしゃる。それですから、そう...全文を見る
○桜井委員 具体的にするために、少なくとも人の往来ができなければ交渉もできない、かけ合いもできない、商売もできない。だから人事の往来を認めていただけるか。それがなかったら、あなたのおっしゃるように具体的には永遠になりません。大臣のことですから御承知だろうと思う。昔のギリシァの哲人...全文を見る
○桜井委員 中共にも使節団が行っているのでしょう。そして向こうからも来ようとしている。そのときに北鮮にだけはそれができないという理由を、簡単でございますから聞かせていただきたい。これはいまの現実で、仮定じゃないのです。それがやっていない、できないという理由を聞かせていただきたい。
○桜井委員 ですから先ほど、閣議決定にまだ拘束されていらっしゃるのですか、こういうことを御質問しているのです。世の中が大きく変わり、これだけ世界の情勢が変わってきているのに、いまだに閣議決定に縛られて、そうして変えようとはしないのですか。輸出貿易ということが日本の本年度のほんとう...全文を見る
○桜井委員 閣議決定に閣僚が縛られないということになりますと、新しい閣議決定が何かなければならぬでしょうし、少なくとも通産大臣はその変更を閣議にはっきりとはかるべきだろうと思うのでございますが、そのつもりはございませんか。
○桜井委員 そうすると、閣議決定とはかってにやってよろしいのですか。通産大臣はその決定には縛られずにかってにものをやってよろしい、簡単なことですから、それを御質問します。
○桜井委員 先ほど来お伺いしていても、ちっとも大臣はお答えくださらない。仮定だ、仮定だと申しますが、何が仮定であり、何が現実であるかということの問題を整理しなければ、もはや質問を継続しても意味ないような状態でございます。  そこで私は、通産大臣としては、貿易振興をすることが当面...全文を見る
○桜井委員 非常にりっぱなことばを私聞いておりまして、うれしくなるのですが、自主性が非常におありのようですから、自主的にお考えを御答弁願いたい。他人によってどうだとかこうだとかいうことでなしに、自主的であるということは全責任を自分が負っているということであるし、したがってことばを...全文を見る
○桜井委員 その順次拡大する場合に障害になっているのが延べ払いだ、その延べ払いを北鮮にだけは認めてない、これはそれこそいままでの経緯でございましょう。それだから北鮮にだけはいままでは認めていなかったのだが、それは世界のいろいろな事情もあって、自主的じゃなかったかどうかそれは知りま...全文を見る
○桜井委員 そういたしますと、船舶がいままでは羅津なり清津なりに直航できなかった。それが今度は直航できるようになった。いま局長さんがそうおっしゃっておりましたが、これはもう何回ぐらい行っておりますか。
○桜井委員 では調べてお答え願うとして、先ほどからいろいろ申し上げて大臣もだいぶ御了解願うし、そうだとおっしゃっておったのですが、朝鮮の場合、地下資源の関係、あるいは港との関係、あるいは電力との関係、いろいろな関係からいきまして、朝鮮という国、あの国は本来独立した民族統一国家とい...全文を見る
○桜井委員 ちょっと話が矛盾しているように私はお伺いしますが、貿易を促進すると言って、しかし貿易の関係から南北朝鮮の生活水準の向上ということに協力する意思はない、このように聞いたのですが、それでよろしいのでございますか。
○桜井委員 日本の輸出を増大しなければならない。そして北鮮とは、先ほどのお話では、統一を促進するしないは別として、貿易は拡大する。しかし延べ払いは知らないし、人事往来も知らない、こういう御回答のように聞こえるわけです。しかし、もう一度繰り返して申し上げますが、アメリカをはじめ世界...全文を見る
○桜井委員 一例を引いたら、また一例のほうに話がそれてしまった。私は一例を茂山にとった。先ほどはタラの子までとったのです。非鉄金属のごときは、これは相当輸入を希望しているだろうと思います。鉄鉱だけではありません。そして輸出する向こうのほうで、先ほど申し上げましたとおり具体的に輸入...全文を見る
○桜井委員 中共との関係におきましても人事の往来があるのでございますが、この商売でもってプラントの輸出、輸入ということにつきましても、売りたい買いたいといって——大臣のところに入る前の前提条件ですが、行きたいという場合には許可を願える状態にあるのでしょうか。まだだめなんでしょうか...全文を見る
○桜井委員 いまの問題につきましてこれ以上通産大臣にお伺いしても、法務省の関係のようでございますから、あとでそちらのほうに来てもらって質問をするということで、本日は終わります。
04月21日第46回国会 衆議院 商工委員会 第34号
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○桜井委員 私は外務省と経済関係省との関係についてまず最初にお伺いしていきたい、このように存じます。  そこで、新聞でも問題になっておりましたが、また臨時行政調査会からの答申もございますが、経済外交ということはどういうことであるか、従来まだあまり正確な規定というものはないようで...全文を見る
○桜井委員 そこで、経済外交の事務量が非常にふえている、そう思うのでありますけれども、その内容の御説明をお願いいたします。
○桜井委員 臨時行政調査会の「貿易関係行政の改善に関する報告」というのが出ております。その中で経済外交というもの、そしてその事務というものを、まず第一に海外経済行政事務、そしてその内訳といたしまして経済外交事務、これは「例えば通商条約、通商協定、貿易取決めなどの国際約束の交渉、締...全文を見る
○桜井委員 それで、非常に広範囲に量、質的に膨大なものになってきておる。たとえば昭和三十五年から三十八年の、過去四カ年間に締結された条約、協定などの数を見ると、総数で二百八件のうち経済関係分は百四十五件、約七〇%を占めている、このように報告されております。これは条約、協定だけであ...全文を見る
○桜井委員 先ほど私が申し上げましたとおり、条約あるいは協定等だけでも経済関係が七〇%を占めている。それ以外に、一般海外行政事務が膨大なものになっている。しかるにかかわらず経済担当官は百九十二名、わずかに二二%であります。しかも、臨時行政調査会のこの報告によりますと、経済担当官は...全文を見る
○桜井委員 私がいま質問申し上げましたのは、経済担当官の方々が専門的知識や語学力に不足であった、あるいは在任期間が短くて現地の事情を把握するのに非常に不十分である。また逆の意味でいえば、日本国内の産業の動向、問題意識、貿易手続、こういうようなものの知識が非常に乏しいと言われている...全文を見る
○桜井委員 この件につきましては、民間からも、あるいは各方面から非常に不満があるのであります。だから臨時行政調査会においても審議をして、そして答申が出ておるわけなんです。外務省のほうでは違うとおっしゃるが、山村長官の御答弁をお願いしたいと思います。
○桜井委員 それでは山村長官が参るまでちょっと進めます。  次に移ります。外務省のほうではわかっているのだとおっしゃっておりますが、通産省とか農林省あるいは企画庁、こういう経済省庁のほうでは連絡が十分にとられていない、そしていろんな点におきまして支障を来たしている、こういう事実...全文を見る
○桜井委員 外交におきましては国家意思の一元化ということが非常に大切であります。いま通産大臣は、若干はというようなことばで申しておりましたが、私は若干ではなかろうと思う。一例を申し上げますが、「例えば、昭和三十八年六月三十日、日米綿製品取決め事項のガットへの通報に関する訓電を発す...全文を見る
○桜井委員 ただいま通産大臣からはそのような答弁があったのですけれども、外務省のほうはどのようにお考えでございますか。相変わらず従来どおりにやっていきたい、このようにお考えなのか、それとも何か改善をするとするならば、どういうぐあいに改善したいとお考えなのか。
○桜井委員 あとで行政管理庁のほうにお伺いいたしますことを留保いたします。  次に、EECのような機関が非常に発達してきた。これはEECのみならず、南米におきましても各地におきましてそういうような動きはございます。従来外務省は、一国または国際機関に派遣され、そして一国を任地とす...全文を見る
○桜井委員 これは私、ヨーロッパだけじゃなしに、今日におきましてはやはり世界的な関連性が非常に強くなっておるので、もし少し機動的にもののできるように、そういう機関といいますか、責任あるもの、そういうものをつくらぬことには解決できぬのではないか、このように思うのですが、この点はいか...全文を見る
○桜井委員 ではこの問題はまたちょっと保留いたします。  次に、現在ジュネーブで国連貿易開発会議が開かれております。これに対しまして、わが国からは宮澤長官が参りました。そこでわが国の貿易会議に臨むにあたりまして重点としていた点はどういう点だったか、それをお教え願いたいと思います...全文を見る
○桜井委員 後進国も、やはり自分の国ですから、自分みずから何とかしたい、だれだってそう思っているに違いない。そこで自助といいましても、それなりの問題がございますから、こちらの都合のいいようなぐあいには必ずしもいくわけはないのであります。プレビッシュ報告は次のように述べております。...全文を見る
○桜井委員 世界の百二十一カ国が参加しましたこの会議におきまして、日本のような主張をなしておる、そういう国は何カ国ございますか。
○桜井委員 私は何カ国あるかということを具体的に御質問したのでございます。たとえばフランスにおきましては全然変わった提案をいたしております。したがって、EECの諸国の中にも若干の意見の違いはありましょうけれども、EECの場合におきましてはわが国とは明らかに違った主張だ、このように...全文を見る
○桜井委員 何か後進国のためにというようなことをおっしゃっておりますけれども、それは一応前提といたしましても、日本のためにならないのじゃないですか。要するに、もっとはっきりおっしゃったほうがいいので、わが国産業が非常に第一次産品、原材料で依存する点が多いから、フランス案のようなや...全文を見る
○桜井委員 ちょっと角度を変えて御質問いたしますが、宮澤長官は、会議で、日本政府としては、低開発国の貿易及び開発上の諸問題の解決を求めて、できる限りの協力を行なう用意がある旨を明らかにしております。そしてさらに、わが国はアジアの一国として近隣のアジア諸国の繁栄に強い関心を有してお...全文を見る
○桜井委員 そういたしますと、先ほど一番先におっしゃられました、従来は一様に全マーケットに対してコマーシャルペースで対処してきたという経緯がある。宮澤長官も会議の席上、自由貿易の基礎理念たる自由市場の法則を重視すべきものであると述べておる。これとの関係に若干の矛盾が生ずる。この点...全文を見る
○桜井委員 したがってガットというものが、すでにある意味におきましては、相当これは先進国に有利な制度であって、世界全体には有利な制度でないということが国際会議の席上において暴露された。そしてプレビッシュ報告となって出ており、あるいは共産圏からの反撃となって出ておる。いま国際貿易機...全文を見る
○桜井委員 いま申されたことは、お茶あるいは皮程度の、どっちかといえば比較的小さな問題について言っておられるわけです。ところが製品、半製品の問題になってまいりますと、これは繊維産業あるいは日本の輸出の戦略産業と言われるラジオあるいは自転車、オートバイ、さまざまな実に重大な影響が出...全文を見る
○桜井委員 貿易会議の席上だから発言をしてほしかった。ほかの会議の席上でももちろん必要でしょう。しかしああいう大きな貿易会議の席上だからこそ日本において最も有利なそして世界平和をもたらし得る、そして後進国からは万雷の拍手を受ける、こういう点についてなぜ言わなかったか、いかなる政治...全文を見る
○桜井委員 一国の外交をやるのに、そういう重大な問題、それを貿易開発会議だから貿易に限りましたと言う。日本の外交をどのように進めていこうとするのか、大きな外交上の問題です。この外交上の大きな基本的な問題に対して、逃げ回ったような行き方をなぜおやりになるのか。一言も触れてないのです...全文を見る
○桜井委員 では、あまりにも無能であるということを指摘だけいたしておきます。  次に、時間がなくなってきましたからはしょりますけれども、わが国の外貨収支の赤字の原因はどこにありますか。簡単に御説明願います。
○桜井委員 たとえば日本の輸出の伸びは一九六二年、六〇年と比較いたしまして、六〇年を一〇〇として北米が一八四、EECが二〇九、EFTAが一四〇、共産圏が三〇〇、東南アが一一一、アフリカが九七であります。このように日本の輸出の伸びているのは、共産圏を除きますと、大体において北米と欧...全文を見る
○桜井委員 自由競争の原則ということを主張なさって、現在までそうでしたが、しかし、日本の巨大な産業、そうしてそれによって犠牲を受けるのは低開発地域の国民並びにそういう貿易のアンバランスが招来された結果として、直ちに外貨収支の上で非常に困難を生じて公定歩合の二厘引き上げをやらなけれ...全文を見る
○桜井委員 山村長官が、おいでのようでございますけれども、御出席いただけなくて残念でございますが、あらためてまたお伺いするということにいたしまして、本日はこれで私の質問を終わります。      ――――◇―――――
04月23日第46回国会 衆議院 本会議 第25号
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○桜井茂尚君 私は、日本社会党を代表し、ただいま趣旨説明のありました中小企業団体の組織に関する法律の一部を改正する法律案について、総理大臣をはじめ関係各大臣に御質問いたします。  近年、従来中小企業の営んでいた事業の分野に対する大企業の進出は口に余るものがあります。中小企業が長...全文を見る
05月19日第46回国会 衆議院 商工委員会 第45号
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○桜井委員 アジアと申しましても二十数カ国あり、一国一国についてお伺いいたしますと十日以上もかかります。そこで、各論は一応省きまして、本日は総論的なことでお伺いいたしたいと思います。私は、通産、外務、農林等の事務当局と一週間以上にわたり質疑応答をいたし、事務的段階における質疑はほ...全文を見る
○桜井委員 ちょっとつけ加えてお伺いしておきますが、鉱業のほうですね、これは世界各国、先進国はもうほとんど輸入に待つというような傾向が非常に多くなっておりますから、大して影響はないのじゃないかというように私は思うのでございますが、その点はどうかということが一つと、それから補償融資...全文を見る
○桜井委員 次に、池田内閣はことしの初め、一九六四年の日本の外交の課題として、近隣外交を掲げ、「わが国は、これら近隣諸国の願望や、その直面する困難を正しく理解し、友情に基づいた率直な助言と適切な援助を与え得る立場にあると信ずる」と言明し、さらに大平外務大臣は、「わが国民が、ただ単...全文を見る
○桜井委員 私が申し上げましたのは、ヨーロッパにいたしましても、おそらく内容としては具体的にはタイド貿易になるのではなかろうか、カナダもインドに若干タイド貿易をやっておるようでございます。したがって、ヨーロッパからの援助というものは結局ヨーロッパへ返るというようなことで、日本の貿...全文を見る
○桜井委員 私はこの点につきましては事務当局にもすでに十日ほど前から申し上げて、よく検討しておいて答弁してくださるようにお願いいたしておいたのでございますが、先ほど申し上げましたとおり、首相も外務大臣も、東南アジアについてとにかく現地住民を援助する、日本も苦楽をともにするのだとい...全文を見る
○桜井委員 国連におきましても、たとえばエカフェとかいろいろと地域間のことは認められているわけなんです。ですから、私は、IMFにおいてもこういうことを原則的に否定するものではなかろう、こういうように考えているわけなんであります。では、まだ御研究が不十分なようでございますので、ひと...全文を見る
○桜井委員 ところで、いまおっしゃられました開発輸入や技術協力につきましてはあと回しにいたしまして、低開発国が本格的に経済を発展させるためには、経済活動における循環の歯車がきちんとからみ合って、らせん状式に回転して拡大していくのでなければスムーズな発展にはならないと思うのでござい...全文を見る
○桜井委員 そこで、アジアの低開発国ことに南方地方は、歴史的に見て経済が拡大再生産に向かうべき原始的資本の蓄積がございませんでした。蓄積らしいものといえば、それは植民地主義に基づく母国による鉱山開発とエステート農業であり、次には主として流通部門を担当した華僑やインド人による商業資...全文を見る
○桜井委員 いま東畑先生のお話がございましたとおり、そういたしますと、基本的には農林業の発展と、これに結びつく中小企業の層の厚みを増すということが非常に必要なこととなります。したがって農業技術の援助と中小企業育成のための援助が必要となります。そこで経済協力白書にもこのことは指摘さ...全文を見る
○桜井委員 それでは、宮澤長官はいなくなるそうですから、この点の質問は留保いたしまして、続けます。  これと関連して申し上げておきますが、政府は中小企業の資本進出や合弁事業を実は考えているようでありますが、台湾やマレーシアやタイのような創始産業法の施行されているところや、自由港...全文を見る
○桜井委員 おっしゃるとおり、ほとんどないのでございます。ですから先ほど確認いたしたのでございますが、現地経済の構造的発展の中に中小企業を発展させる。先ほど東畑先生もおっしゃいましたとおりに、そういう方向への発展の道というものが、それがない。そういう点に対して発展の道をつけないな...全文を見る
○桜井委員 最後に一つ宮澤さんに新興国が近代化を急ぐあまりに、近代工業を急速に確立するという気持ちはよくわかります。先ほども申し上げましたとおり、公共事業をたくさんやるとかあるいは上から経済発展を促進するとか、こういうことも重要であるということは私も重々知っているのです。ただしか...全文を見る
○桜井委員 まだ私質問を続けますけれども、宮澤長官お帰りになるそうですし、中村さんが出かけたいというので、先に中村さんにちょっと……。
05月20日第46回国会 衆議院 商工委員会 第46号
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○桜井委員 昨日私は本委員会において通産大臣から、このような問題を国会において論ずるのはいかがかと思う、こういう御注意をいただきました。だが、大臣の御心配のような点は、低開発国が独立して間もなく、第一次経済五カ年計画をつくった当時の状況でございまして、現在の段階ではもっとすなおに...全文を見る
○桜井委員 いま御答弁がありましたとおり、中小企業のアジアヘの援助あるいは進出というものは実際は非常に乏しいのであります。しかもそれが香港であるとか台湾であるとかいうところはわりあいあるのでありますが、東南アジア方面に至っては非常に乏しい。また、農協の問題につきましてもただいま御...全文を見る
○桜井委員 そこで、従来は援助といいましても、賠償以外は金もうけ主義と結びついた経済援助、早い話が掛け売りであります。しかも重化学工業の振興に名を借りたプラント輸出に片寄っていた、このように思うのでありますが、通産大臣の御所見をお伺いいたします。
○桜井委員 そこで、昨日から論じておるのでありますが、現段階としてまず最初に必要なことは、生産技術の改善とともに流通機構の確立が必要となってまいります。流通機構の確立については、各国とも資本不足のためにこれができない状態にございます。タイでもインドネシアでもそうでございます。こう...全文を見る
○桜井委員 タイにしても、インドネシアにしても、お金がないために集荷ができないのです。私の申し上げておるのは、そういう意味の流通機構でございます。現地におけるその国の流通機構なんでございます。そしてそこで集荷資金がないし、従来はそれを華僑なりあるいはインド人なりが取り扱っていた。...全文を見る
○桜井委員 ですから、その点が現に農協閣僚会議で問題になっているのです。そして現地の人々が要望しているのです。それだから私申し上げておるのです。要望があるというならやりますとおっしゃいますから、質問はその点については終わります。  次は、集荷されたものを加工する段階になるのであ...全文を見る
○桜井委員 そうおっしゃられますと、私は質問するつもりはなかったのでざいますが、そういうことをエカフェなりそういう機関において日本としてもう少し話し合ってみるということが必要なんだろうと思うのです。そういう点をエカフェにおいて話し合ったことはございますか。私はあるだろうと思うので...全文を見る
○桜井委員 なければ、エカフェにおいて今後そういうことを討論するお考えはございますか。
○桜井委員 そういう点を実は私も初めから心配はいたしておるのでありますけれども、しかしいまの段階はもはや変わってきている、だから申し上げているのです。  では、この点につきましてアジア研究所のほうにお伺いいたします。
○桜井委員 東畑先生、私の質問をはき違えて御答弁なすっているようですが、大東亜共栄圏的感覚をいまだに日本が持ってやせぬかということを心配して、現地の人たちにこちらからそういうことを率直に言うと非常に問題が生ずるのではなかろうかというような点につきまして、現地の事情はもはやかなり変...全文を見る
○桜井委員 もう一度先生にお尋ねいたします。私の申し上げているのは、農業の開発であるとか中小企業の発展であるとか、こういうことについて、経済の構造的発展ということについて、日本がもっとアジアの人たちに言ったらどうだろうか、こういうことを昨日来申し上げているわけであります。こういう...全文を見る
○桜井委員 それはいつごろでございますか。そして私の申し上げているのは、最近におきましてアジア研究所にいろいろと各国から意見を求めてきている、こう聞いているのでありますけれども、その場合に、アジア研究所は学者あるいは研究所として良心に恥じない報告を各国に出そうとするならば、やはり...全文を見る
○桜井委員 そういたしますと、エカフェでもアジア研究所の研究を非常に高く評価して、そしてそれをいろいろと問題にしようとしている、こういうように私は聞いておるのでございますが、そういうことはないのでございますか。
○桜井委員 いや、そういう錯覚を持たれやせぬかということを福田大臣が御心配なされておるから、それだから私は、アジア研究所の存立のゆえんも、そして各国に対する協力という点からも、学者ならば学者らしい良識に従って、良心に基づいて言わざるを得ぬ、したがって、そういうことをエカフェならエ...全文を見る
○桜井委員 では、次に移ります。  政府は中小企業の資本進出や合弁事業を考えているようであります。この点は昨日も若干触れましたが、宮澤長官から御答弁がございませんでした。台湾やマレーシアやタイのような創始産業法の施行されているところや、自由港である香港等では若干のそういうことが...全文を見る
○桜井委員 ですから、昨日私は、実務を兼ねたような試験所あるいは技術指導所というものを多数現地につくるように援助をしたらどうかという提案をいたしたのでありますが、宮澤長官はそれはけっこうなことだというように申しておりましたから、これ以上質問いたしません。ただ、従来は、低開発国にお...全文を見る
○桜井委員 ですから最初にお断わりして申し上げました。香港とかシンガポールとか、あるいはインドもそうでございましょうが、こういうところにおいては企業進出していけるであろうけれども、現地の、昨日先生もおっしゃいましたが、農業の生産増大、これと結びついた工業の発展、これを日本が応援を...全文を見る
○桜井委員 したがって、日本における機械工業の弱点というのも、実はマーケットの不足にあるのでありまして、日本の機械工業の発展の展望ともからみ合わせ——もちろん、いまの私が申し上げたことは、三年や五年で実現するもの、急速にりっぱなものになるとは考えません。しかし、そういう方向をたど...全文を見る
○桜井委員 次に、先進資本主義国はともかく、アジアでは国家ないしこれに準ずる機関が貿易をつかさどる、こういう体制になっております。そしてビルマやインドネシア等のごときは、わが国の商社活動さえ禁ぜられておる。この傾向は、多かれ少なかれ各国とも同様であります。そして相手国は国家ないし...全文を見る
○桜井委員 私の申し上げておることは、昨日から一貫していると思うのでありますけれども、現地における生産の援助、そして、次に流通の援助、そしてその次に貿易という形であります。そこで、その貿易の段階にきてばらばらになってしまう。このばらばらな貿易のいわゆる現存の機構というものが、相手...全文を見る
○桜井委員 私はわざわざ大臣が答弁しやすいように、実は東南アジアに限って申し上げたのであります。現に国連の貿易開発会議におきまして、日本の大蔵大臣さえ、補償融資の問題についてアメリカの提案に賛成してもいいんじゃなかろうかというようなことが新聞に出ております。そういたしますと、当然...全文を見る
○桜井委員 非常に残念なお話を聞くのですが、オーストラリアよりも国力がないかのごとき日本であるというような印象を受けるのであります。ですから私は先ほど、国策として技術援助を大規模に実施する気持ちはないか、こう申し上げた。いま大臣の御答弁にもありますとおり、一昨々日の新聞に書いてあ...全文を見る
○桜井委員 その点は大臣のおっしゃるとおりであります。しからば文部省はそういう点につきまして、なぜ今日までそういう状態にしておったのか、そして文部省は今後におきましてもそれに対処するつもりはないのか。留学生をとってみましても、わが国への留学生は、本年四月十五日現在三百六十八名であ...全文を見る
○桜井委員 先ほどから私は申しておりますが、ただ単に前向きという程度のものではなかろうと思うのであります。何しろ西ドイツの場合には一万四千名の留学生を受け入れており、こっちはいまの報告を受けますと、たった二百人、あまりにも情けない状態であります。そしてそれさえまともに処理ができな...全文を見る
○桜井委員 もうあと一問で終わります。  私、この前の質問におきまして、国連の貿易開発会議の問題が非常に重要であるということでお話し申し上げたのですが、残念ながら宮澤長官がそのときお見えになりませんで——いずれにいたしましてもこの問題は非常に大きな影響を将来持つ、だから、もっと...全文を見る
○桜井委員 いま答弁がないのです。政府はアジア研究所の研究に対してどの程度施策に取り入れておったか、それを東畑先生にお伺いいたしましたら、東畑先生からはお答えがなかった。それからまた、われわれがかつて戦争の当時の大陸における政策の失敗も、こういう点も考えなかったからじゃなかったか...全文を見る
06月17日第46回国会 衆議院 商工委員会 第59号
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○桜井委員 本日の本論に入ります前に、昨日新潟にたいへんな地震がございました。私は罹災者に対して深甚なる同情の念を持ちつつ御質問いたしますが、これに対して通産当局としてはどのような今後の処置をおとりになられる考えか、この際、最初にまず御質問いたします。
○桜井委員 まだ被害の程度も本格的にはわからないと思いますので、今後どうか敏速に各種の施策を講ぜられて、ことに通産関係におきましては復旧ということにおきまして大きな責任を持っておると思いますので、なるべく時期を失しないで施策を実施されるよう要望いたします。  では本論に入ります...全文を見る
○桜井委員 いま大臣のおっしゃるとおり、国連貿易開発会議では、低開発国の多数の強い要求にもかかわらず、先進国との十分な了解がつかないままで第一次産品問題や特恵問題は後日に持ち越された。だからいま直ちに重大な影響を持つとは確かに考えられません。しかし今後常設機関が設置され、しかも三...全文を見る
○桜井委員 いま大臣は援助の問題を主として申されました。この点につきましては私はこの前質問いたしておりますし、その点は十分承知いたしております。また冷笑されたということは、これはけさの日本経済新聞にも出ているとおり、日本が発言すると冷笑しておったのでありまして、全部が笑われたとい...全文を見る
○桜井委員 いま大臣は、他の先進国も困難は持っているということでございました。そのとおりではございます。しかし、すでにイギリスにおきましては、特恵において譲るというような動きもこの間の会議においてあったのであります。したがって、われわれとしまして、われわれ日本がまあ一番困難な立場...全文を見る
○桜井委員 いま大臣の仰せられたとおり、自分のためにやらなければならないことであって、そのとおりであります。そこで産業構造の変革を急速度に実現する方法として、三つの場合が考えられます。一つ一つ申し上げますから、ひとつ順を追ってお答えを願いたいと思います。  第一は、大企業が中小...全文を見る
○桜井委員 下請企業の点もございます。私はその点もわかりますが、先ほど申し上げましたとおり、中小企業の圧倒的部分が食料品工業、あるいは繊維、家具木工、こういうようなところに——数日前の日本経済にもありましたが、家具木工方面に新たな大会社がどんどんと進出して、アラスカパルプまでが出...全文を見る
○桜井委員 次に農林大臣にお伺いいたしたいのでございますが、御病気とかいうことでございますので……。
○桜井委員 次官はおいでになりませんか。
○桜井委員 では、次官がおいでになりますまで若干技術的なことをお伺いいたします。  食糧庁長官にお尋ねいたしますが、去る五月の二十七日に、全澱連の会長本坊氏をはじめ千葉県、鹿児島県の代表の方々があなたに陳情にお伺いいたしております。その席上、長官は、あなた方はでん粉が安くて困る...全文を見る
○桜井委員 統計部長にお伺いいたしますが、カンショの生産費調査は、三十七年の重要農産物生産費調査報告によれば、反当り粗収入の全国平均は二万六百二十三円であり、非災害農家の平均は二万一千八十五円でありますが、間違いございませんか。
○桜井委員 ところで、カンショの生産地は茨城、埼玉、千葉、静岡、愛知、三重、愛媛、高知、長崎、熊本、宮崎、鹿児島であり、しかも三十八年の全澱連の統計によりますと、商品化率の高い県は、宮崎、三重、千華、長崎、高知、愛知、鹿児島、愛媛、茨城という順であり、他の県はすべて自給を主とした...全文を見る
○桜井委員 そこで自家用を主とした生産を行なう農業においては、作物栽培の合理化、近代化が行なわれないのは当然であり、農家も真剣にイモづくりに取り組むはずもございません。また原則として販売するわけではないから、価格に対しても興味は薄く、反収が少ないのも当然でありましょう。たとえば、...全文を見る
○桜井委員 何といいましても農林省で生産費調査と銘打ってここにありますようなりっぱな本をつくりますと、これをもとにして官僚の皆さん方が一応はやっておるのですから、結局価格決定の基礎の中にそういうニュアンスをあらかじめ入れてしまうという傾向が生ずるのはやむを得ない。だからこの点にお...全文を見る
○桜井委員 以上の質問でも明らかなとおりに、たとえば千葉県におきましては、一反歩当たりの所得が二万七千五百六十七円で、経費が二万四千二百八十九円であります。食糧庁長官のところに陳情に行ったのは主として千葉県人であります。人を見て法を説けということもございますが、食糧庁長官はこれら...全文を見る
○桜井委員 もう一ぺんあとでお伺いすることにしまして、同じことの繰り返しになるかもしれませんけれども、まず大ざっぱな点からお伺いしておきます。  低開発国の第一次産品並びに二次製品のわが国への輸入の問題についてお伺いしたいのですが、万一低開発国の要求どおり受け入れると仮定した場...全文を見る
○桜井委員 私は、ほらではありませんけれども、ずっと農業問題専門にやってきておりますので、こういう問題になりますと、通産大臣から抽象的に御意見をお伺いいたしましても、核心に触れるのは非常にむずかしいと思いますので、農林省の責任のある人にどなたかやはり出ていただきませんと、審議が進...全文を見る
○桜井委員 先ほど私は、国連貿易開発会議のことにつきましていろいろと質疑をしてきたのでありますが、次官が参られましたから、関連したことをもう一度申し上げます。  低開発国の第一次産品並びに第二次製品のわが国への輸入の問題について農林次官にお伺いいたしますが、万一低開発国の要求ど...全文を見る
○桜井委員 大体問題になっているのは、熱帯産品を除きまして、米とタピオカ、お茶、こういうものがおもだろうと思う。それ以外にはあまりない、  コンニャクも若干ございますが……。  主要作物である米麦につきましては、これは現在食管制度でやっております。それに次ぎましてはイモでござ...全文を見る
○桜井委員 この法律の適用はあるのですか、ないのですか。
○桜井委員 わからないようでありますからどうにもならない、あとでよく御研究をお願いいたします。しかし非常に大きな問題でございます。しかしこれだけでは問題は解決いたしません。たとえば、昨年度政府は外国でん粉を三万四千トン輸入いたしております。その内訳は、タピオカでん粉一万五千五百三...全文を見る
○桜井委員 いまの世界情勢に対する認識が何か非常に甘いように私感ずるのでございます。これは先ほど申し上げましたとおり、この前宮澤長官あるいは外務省の方々、すべての方々と一応この委員会において論議され、そして大局的な歴史の方向ということで確認されてきた、そういう問題であります。した...全文を見る
○桜井委員 当面の施策としてはこれで乗り切れるかもしれません。しかし先ほど申しましたとおり、世界情勢の大きな変革に対応する必要があり、砂糖やコーンスターチやタピオカでん粉等との関連を考えるとき、いまこそ政府が基本的に施策を考え直さなければならないときと思われます。そしてこのことは...全文を見る
○桜井委員 そこで、ことしの秋のカンショの価格はどのようにきめようとするお考えでございますか。先ほど私が申しましたように、生産費調査それ自体非常にあいまいなものであり、先ほど部長から答弁がございました問題があるばかりではありません。日銀の統計によれば、一般の都市労働者の賃金指数も...全文を見る
○桜井委員 労賃の上昇や物価の騰貴はお認めになるのですから、したがって、いろいろな算定方式は私も存じておりますが、それらの算定方式の中に当然織り込まれるということになれば、昨年より高くなるのが当然だというぐあいに理解してよろしゅうございますか。
○桜井委員 次官いかがでございますか。
○桜井委員 次に、いつごろカンショは収穫されるかということを三十七年度の生産費調査報告で見ると、比較的早く掘る、しかも商品化率の高い関東での茨城、千葉をとってみるならば、十月中に収穫されるものが茨城八〇%、千葉五三%であり、おそいといわれる九州の鹿児島、宮崎でさえ三八%が十月中に...全文を見る
○桜井委員 統計が間に合わないとおっしゃいますが、十月三日に公示した例もございますし、統計の末端の事務当局その他からも私もいろいろ聞きました。今日、電信電話網、それから計算機が非常に発達しているのですから、これはできないことじゃありません。どうかひとつ早く発表をお願いいたします。...全文を見る
○桜井委員 この点は政治における合理性です。この合理性が貫かれていないということは、これはおかしいのです。そしてしかもそのイモの品種の改良ということ、これなしにはどうにもならないということは、みなわかっていることなんです。ですから、この点につきましてもどうか前向きで御措置くださる...全文を見る
○桜井委員 あめ工場につきましては、指定業種に入っていないと思うのですが、入っておりますか。
○桜井委員 そのあめの工場がでん粉の最大の消費者なんです。ですから、それでは合理化が進まぬじゃないか。それからでん粉工場につきましては確かに入っておりますが、これは前に中小企業庁長官が、中小企業については共同化を進めるのだ、こう申されておりますが、現実には存在しておりません。しか...全文を見る
○桜井委員 いま私申し上げましたとおり、一件当たり五十万円なんです。千葉県におきましては……。
○桜井委員 そうしますと私の調査が足らないのかどうか。私は千葉県の県庁並びにそのほかへいって調べてあるのですけれども、ほんとうに申し込みがございますか。これだけの仕事をしようとするなら三千万円ないし四千万円かかるはずなんです。
○桜井委員 私はいま新しい提案みたいなことを申し上げたのですが、これは急速に進めていただきませんと、世界の情勢その他からいって非常に困る事態になりはしないか、こう心配いたしますので、それを一番実現可能な方法として、私も各種の学者その他にもお伺いして申し上げているのですが、農林次官...全文を見る
○桜井委員 次官にお伺いしますが、これは次官ばかりでなく皆さんに、どなたにも聞いていただきたいのです。ほんとうは大臣にお伺いしたいのですが、現在の畑作の状態において、イモの生産を直ちに他の作物に転換するということは非常に困難であります。ところが、先日閣議において佐藤科学技術庁長官...全文を見る
○桜井委員 以上、国連貿易開発会議と関連して、二次製品、一次産品の問題について質疑してまいり、関係閣僚の所感を伺ってまいりましたが、できるだけ早急にわが国の産業構造を変革しなければならないということは、これは通産大臣も農林次官も確認されました。そしてこの産業構造の変革は、わが国経...全文を見る
○桜井委員 最後に私は意見を申し述べます。  私が最初の委員会において質問をいたしましたが、たとえば自動車産業には膨大な投資が行なわれました。しかしこれは組み立て産業であるので、下請産業としての中小企業がたくさんあります。これに対する投資は不足であり、合理化がおくれた。だからこ...全文を見る
11月20日第47回国会 衆議院 本会議 第2号
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○桜井茂尚君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員寺島隆太郎君は、去る七月三十一日、病のため急逝されました。まことに痛惜の念にたえません。  私は、ここに諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、つつしんで哀悼のことばを申し述べたいと存じます。(拍手)  寺島君は、...全文を見る