桜井茂尚

さくらいしげなお



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桜井茂尚の1965年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月17日第48回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○桜井委員 私はまず、質問を始める前に、私の目的を明らかにしておきます。それは、政治を行なう者の基本的な政治姿勢、並びにその施策の前提となる歴史的現段階に対する的確な現状判断をお伺いしたいのであります。  実は、初めに貿易の問題からお伺いしたかったのでございますが、通産大臣がお...全文を見る
○桜井委員 資本主義の発展が国内においても跛行的に進むということは必然的な、あるいは今日の段階における性格かもしれない。そこで大臣も申されているとおりだろうと私は思います。ですから私、最初に前提として、大企業において不況はあったかというようにお伺いしたのであります。もう少し詳しく...全文を見る
○桜井委員 大体大臣もお認めでございますから、それでよろしいのですけれども、ただ、売り上げ金の回収は前に比較して全然問題にならなくよくなっておるということは、企画庁の統計に書いてある。この十二月の報告の中にはっきり書いてある。
○桜井委員 私があえて拘泥しましたのは、好況のときより回収が減っておるというのはあたりまえなんですけれども、ただ、今回の不況の一つの特色をなしますので特に申し上げたのであります。  それから次に、大企業は資金調達のため増資をやったり、内部保留をふやすために配当金を取りくずしたり...全文を見る
○桜井委員 実はこの点が大蔵省関係で私の御質問する中心だったわけでありますが、それでは中小企業庁長官にお伺いしますが、昨年、未曽有の倒産をいたしておりますが、その原因は何か。特に今回の特色をお伺いしたいと思います。
○桜井委員 長官の御説明は、いつの不況でもそういう大体同じ傾向をとっておるだろうと思うのですけれども、特に昨年の特色ということになりますと、やはり大企業のほうは売り上げ金の回収がよかった、中小企業のほうは売り上げ金の回収が悪い、ここが一つの大きな特色をなしておると思います。それか...全文を見る
○桜井委員 いま申しましたとおり、中小企業への引き締めが特に強く、しかも小企業にはそれが激しい状態であった。そこでちょっとお伺いするのですが、政府の中小企業施策で、全金融機関による中小企業金融の総計のうち、施策によって何%ぐらい効果を高めることができますか。
○桜井委員 三機関による金融が全体のウエートの八%にしか当たっていない。で、現に三十八年十月と三十九年十月で比較いたしてみますと、全国銀行と相互銀行の貸し出しワク中小企業向けは約十八兆円ありますが、そこで一%減っております。そして信用金庫と信用組合と政府関係三機関で貸し出しの増が...全文を見る
○桜井委員 ちょっと非常にふしぎなことをお伺いしたのですけれども、銀行も営利会社じゃないんですか。損をしても協力をしろ、こういうようにおっしゃられるのですか。
○桜井委員 だから全体の中小企業金融のワクを銀行に広げろということは、これはちょっと困難でしょう。
○桜井委員 それをずいぶん繰り返してやったと私は理解しているのですが、そうですか。
○桜井委員 やったにもかかわらず、結果はいま申し上げましたとおり減っているのであります。そこで、来年度も結局これと五十歩百歩の政策じゃないですか。わずかに量的に三機関に対して増加はありますけれども、質的な中小企業政策の大転換というようなものは何も見当たりません。だから政府のほうで...全文を見る
○桜井委員 量的なただ単なる若干の施策しかないところにもってきて、何か新聞によりますと、近代化資金の貸し出しにも選別融資をやるというようなぐあいに報ぜられているのですが、それは事実ですか。
○桜井委員 通産大臣がお見えになって、だいぶお急ぎのようでございますので、最初の質問に返っていきたいと思います。
○桜井委員 では企画庁長官にお伺いいたしますが、所得成策というのはどういうことなのか、具体的にわかるようにひとつ御説明願います。
○桜井委員 一月二十九日に企画庁長官は経済同友会の懇談会で、賃上げを慎重にするように言っており、また経営者のいうその所得政策というものに賛成なすったというような新聞記事があったのですが、事実でございますか。
○桜井委員 過去の投資が生産力化して、昨年も鉱工業生産は大きく上昇しております。そうして先ほど大臣が言われたとおり労働生産性も急上昇いたしておりますが、この労働生産性の上昇はどのくらいでございましたか。
○桜井委員 日本には何しろ二重構造があるわけですから、中小企業と大企業との間に相当のアンバランスがありますから、したがってそれを総計すれば下がってくるのは当然であります。  そこで、次に労賃の上昇率はどうなっておりますか。
○桜井委員 三十年以降高度経済成長成策、ことに近代化、合理化投資がどんどん行なわれて、生産性はぐんぐんと上がってきております。そうして現に昨年はおっしゃるとおりに大企業におきましては一五・八%、このように上がっております。一方、労賃のほうも確かに上がるには上がっておりますが、一一...全文を見る
○桜井委員 売り上げ高に占める資本費と労賃との比率は、最近どのようになっておりますか。
○桜井委員 三十九年になって急送に過去の投資が生産力化している。ですから、三十八年の段階の数字でおっしゃられると困るのです。いずれにしましても資本費の占める割合は非常に多くなっている。そして先ほど大臣が、利潤を一定とすれば、こういうようにおっしゃられましたが、その利潤のはじき方に...全文を見る
○桜井委員 売り上げ高利益は、前年の景気のいいときよりも一・三%増益になっているのですから………。  そこで、次にお伺いしますが、本年の消費者物価はすでに御承知のとおり米、パン、みそ、しょうゆ、バター、清酒などが上がっておりまして、一月の上昇だけで一・九%であります。年率に直せ...全文を見る
○桜井委員 話がもとに戻ったから、もう一ぺんそれについて質問します。  三十八年度にすでに投資して、もう固定費はふえているのです。それが生産力化したのです。ですから、その投資したものは、固定費は前からあったのです。それが生産力化したのです。だから三十八年度のときでもほぼ似たよう...全文を見る
○桜井委員 これはこれからの零歳に影響しますから、もう一度お伺いをしておくのですが、あらゆる努力をして物価の値上がりを押える、公共料金などについてはもちろんその中に入る、そのあらゆる努力というのはどの程度のものかちょっと見当がつかないので、最小限といっても、やはりその限界というも...全文を見る
○桜井委員 いま申し上げましたとおり、もう一月でもこういう状態でございまして、中期計画そのものがこのような物価値上がりを予期せずにつくられていると思うのですがそうなると、計画そのものがくずれてしまうと思うですが、いかがなものでありましょうか。
○桜井委員 いま大臣は、二つのいまおっしゃられた条件を絶対的な条件として、それを実現するために努力するということである、こうおっしゃられた。それで、それを基礎にしまして電子計算機ではじいた。ところがその後社会開発だとか中小企業、農業の近代化あるいは労働力の流動化等のために、財政投...全文を見る
○桜井委員 それは私も中期経済計画を拝見しておりますから、そういうことはみなわかっております、書いてあることは、しかし、ではなぜ前書きをつけたんですか。絶対的制約条件として、貿易を、この四十三年に通常貿易だけでとんとんに待っていくんだ。そしてまた物価は二・五%にするんだ、この範囲...全文を見る
○桜井委員 だいぶ言いわけなさっておるようですけれども、電子計算機はごまかされませんからどうにもならないだろうと思います。  通産大臣もお急ぎのようでございますので、企画庁長官でも通産大臣でも、どちらでもけっこうなのですが、企画庁長官もお帰りのようですからお伺いしますが、四十三...全文を見る
○桜井委員 では通産大臣のほうに……。  日本の経済が常に国際収支の動向によって左右される点が非常に大きいので、最初に国際収支の点から御質問したいと思います。  昨年、池田前首相は、日本の国際収支の構造的赤字の原因は、貿易外収支の赤字にあると言いました。したがって、初めに私は...全文を見る
○桜井委員 政府も、方針として、外資導入を減らすような方向のようでございますので、その点はそれまでとしまして、次に、貿易外赤字の最も大きなものとして運賃があります。アメリカのシップ・アメリカン政策というもので非常な影響を受けた去年は、この問題が国会でたいへんな問題であったのであり...全文を見る
○桜井委員 その範囲というのは全体でございまして……。
○桜井委員 シップ・アメリカンによる影響は、こう私は御質問したのですが、おわかりにならなければ、大臣はお忙しいようでありますから、ひとつ、あとで大阪がお帰りになってからお伺いいたします。  また、こういうようなことで外資の算入は非常に少なくなる。先ほども申しましたように、公定歩...全文を見る
○桜井委員 それは通産大臣あるいは産業界が、大資本のほうから見ればおそらくそうだろうと思います。しかし、一国の経済というものはそういうことでは循環してまいりません。ですから、私が先ほど言ったように、外国が高金利政策、そうすればユーロ・マネーも入りにくくなる、それで国内においても資...全文を見る
○桜井委員 きょうの日本経済新聞にも、「選別融資が強まろう」「銀行別にルールづくり」、こういうことが書いてありました。日銀の新金融調節方式というもので、その指導のもとに進めていく。従来は財政面からいろいろと金融につきましてもかなりチェックできたのですが、最近におきましては、企業の...全文を見る
○桜井委員 昨年も私、御質問申し上げまして、中小企業の合理化、近代化を進めるということは、結局のところ中小企業の上層部、そしてまた、関連産業においても最も合理的な企業、こういう下請企業を育成するのである、これが基本的な政府の施策である、このように昨年申し上げましたら、福田前大臣は...全文を見る
○桜井委員 その点については、私、先ほど大臣がいらっしゃらないときにほとんど中小企業長官とお話し済みでございまして、それは九牛の一毛であるという結論になったのであります。  そこで、日本経済が全体として輸出増大という要請をかかえ、あるいは生産設備の増強ということをかかえて大きく...全文を見る
○桜井委員 もう議論はいたしません。それは先ほどさんざんやりました。それが九牛の一毛であるという結論に達したのですから、あとでもってひとつごらんになっていただきたいと思います。  私、実はもっと貿易の問題で、先ほど質問が途中になっている問題、こういう問題で御質問したかったのです...全文を見る
02月22日第48回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○桜井分科員 私はまず最初に貿易関係からお伺いしたいのであります。  昨年池田前総理は、国際収支における構造的赤字の原因は貿易外収支にある、このように言っておりました。しかし、本年度はそのようなことはあまり大きく言われていないようであります。確かにそのとおりでありまして、根本的...全文を見る
○桜井分科員 貿易外赤字の問題につきましては、実は商工委員会におきましても先日御議論願いましたので、私遠慮を申し上げておったのであります。ただ、通産大臣が私の質問に簡単に答えずにいろいろとこまかにお答えくださるので、かえって審議が長引いてしまうのでありますが、たとえば本年の東南ア...全文を見る
○桜井分科員 ですから、私が最初にお伺いしたのは、貿易構造の転換、たとえば通産省でおやりになっておるように、トウモロコシの開発輸入だとか、いろいろそういい意味におきまして、片貿易をなるべくなくす意味における貿易構造の転換をするつもりはあるのかないのか、こういうことだけをお伺いした...全文を見る
○桜井分科員 そこで、一番問題があるのが、先ほど申しましたように、四十五億ドルにも近く及ばんとするであろう石油の問題であります。この石油をこのままに放置しておいたのでは、いかにしても赤字を解消することが困難である。世界の各国に日本からばかり黒字の輸出超過というわけにはまいりません...全文を見る
○桜井分科員 それは私は存じております。スマトラ石油あるいはアラビア石油をやっておるのは知っておる。私がただお伺いしたのは、ソ連からのあのパイプラインの敷設の問題は、その後の経過はどうなったか、そして今後日本政府の方針としてはどうなのかということをお伺いしているのであります。
○桜井分科員 それは、この前日本のほうから、アメリカのほうの要望によって鋼管の輸出をやめましたから、したがって、ソ連のほうからまた再びそういうことを持ち出すということは、それこそソ連の体面にもかかわるでしょう。したがって、そういう点についてわが国のほうからも何とか配慮のある口のき...全文を見る
○桜井分科員 では、ソ連からの石油輸入も、あとう限り輸入する方向に持っていきたいというように考える、ばく然とでけっこうでございますが、そう考えてよろしゅうございますか。
○桜井分科員 その点は好ましいというのでございますから、そのとおりに御努力を願いませんと、何しろ昭和四十三年には何と二十五億ドルに及ぶ輸入でございますので、いまから十分御配慮を願いたいと思います。  次に、昨年ジュネーヴで行なわれました国連貿易開発会議、これが三年ごとに開かれま...全文を見る
○桜井分科員 話が出ていなければわからないというのでは困るのでありまして、南方にどういうものができるかくらいわかっておるのであります。御承知なければあえて聞かなくても、私のほうが知っておりますからけっこうです。ただ、この農産物につきましては、EEC内におきましても非常に問題があり...全文を見る
○桜井分科員 科学技術庁の調査によりますと、たとえば生鮮食料品でも、その輸送がたしか四割くらい節約されるように読んでおります。それからまた、肉、魚だけでも五百六十万トン程度の輸送が節約されるというようなぐあいにも出ていたように考えます。要するに、国民空活の衛生上はもちろん、輸送費...全文を見る
○桜井分科員 すでに、LPガス利用による自動車は、科学技術庁の指導のもとに数台できて動いております。こうなりますと、これから、単に自動車の問題だけではなしに、コンテナによる輸送、あるいは船による輸送というような問題が出てまいります。そういう大きな変革が輸送面に出るばかりでなくて、...全文を見る
○桜井分科員 農林省が参ったようですから、もう一度あらためてお伺いいたします。  低開発国から第一次産品、ことに農産物が日本に入ってまいったときに、日本農業に大きな影響を及ぼすだろうと思われるもの、それは何と何でございますか。また、それに対してどのような施策を現在考えておるか。
○桜井分科員 私、昨年商工委員会におきまして、約二回にわたりまして、時の経済企画庁長官と通産大臣に御質問をし、国連貿易開発会議の問題は実に重大であるということで、私は繰り返しこまかに御質問いたしたのです。しかも、私の質問する日に関係閣僚懇談会まで開いて態度をきめて、私の質問にお答...全文を見る
○桜井分科員 たとえばタピオカの輸入がありますと、でん粉はたいへんなことになります。日本のイモ作農民は、日本の畑作の三番目の作物でありますが、これはたいへんな打撃を受けます。それに対処する方策を持っていらっしゃらない。そして、ことしのイモ作、イモの値段あるいはでん粉価格などを見ま...全文を見る
○桜井分科員 本日の農林大臣からの御説明でも、あるいは通産大臣からの予算の提案理由の説明につきましても、それは全然見当たらないのであります。ですから私御質問しておる。それに対処する姿勢を持っていらっしゃらずに今年度の予算を編成なさった。そこで、これ以上御質問申し上げてもどうにもな...全文を見る
○桜井分科員 これも本年度予算には何も載っていない。そして、これをやろうとするならば、貯蔵から輸送、一貫してこれは重大な問題になるのでありますけれども、これも本年度予算には全然載っていない。私は続けて質問申し上げたいのでありますけれども、もはや時間だと言われましたのでやめますが、...全文を見る
○桜井分科員 私が終わると言ったらまたそういう答弁をなさったものですから、私申し上げるのですが、それはその方針でずっと続けていけるのかどうか。EECの中においても問題があり、日本においても私はある程度保護政策をとらなければならぬということは十分わかるし、そして、そのためには、たと...全文を見る
02月26日第48回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第5号
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○桜井分科員 私は、新国際空港のことにつきましてお伺いしたいのであります。  政府は二月二十三日の閣議で、新国際空港法案を今国会に提出することにきめたというように新聞に報道されておりますが、事実でございますか。
○桜井分科員 そしてその名称は、新東京国際空港公団法案ということであり、空港の位置は、東京の周辺に限定しているようでございますけれども、そのとおりでございますか。
○桜井分科員 これは航空局のほうからもらった資料でございますが、候補地の立地条件としまして、自動車で東京から一時間の範囲内というように前提を立てているようでございますが、そのとおりでございますか。
○桜井分科員 どうして自動車で一時間でなければならないのでしょうか。汽車でも飛行機でもよろしいんじゃないですか。たとえば新東海道線ですと、近く三時間で大阪に行くようになりますし、日本の広さはカルフォルニア州一州くらいのものです。国内線の飛行機に乗り継ぐということをすれば、日本じゅ...全文を見る
○桜井分科員 いまお話しのあったように、二つの問題を一つにからめてしまうというところに、やはり大きな問題点があるのでありまして、先ほど私申し上げましたとおり、YS11ならそんなに広い飛行場は必要ないのです。そういうようにできているのですから。それで、そうなれば、東京へ来るお客が非...全文を見る
○桜井分科員 そこになりますと、議論の相違ですが、貴重な時間で飛んでくるとおっしゃいますが、そういう方は外国の方です。日本の何千万という国民はおそらく乗らないのですから、乗らない人間が、先ほど私申し上げましたとおり、毎日毎日エネルギーを非常にロスしているわけです。ですから、私から...全文を見る
○桜井分科員 ですから、私は別に、そういう飛行場を日本につくるな、こういうことを言っておるわけではない。極論すれば、北海道でも九州でもいいじゃないか、こう言っただけです。  また、先ほど松平さんの御質問に対して、大臣がおっしゃられましたが、日本の中からアメリカの飛行機がだんだん...全文を見る
○桜井分科員 それからもう一つ、いまおっしゃられましたことと関連があるのですが、大体、四十五年が安保条約の改定期になっているわけです。それでSSTも、できるのが四十七年とか四十八年とか、国際空港もこれから一生懸命つくっても四十五年だろうといわれている。そうしますと、そのぐらいの、...全文を見る
○桜井分科員 いま何か非常にお上手におっしゃられたので、私ちょっとわからなくなってしまったのですが、羽田の副港をつくる、これはよくわかります。四十三年までにそうしなければならぬということはよくわかります。しかし、そのあとをSSTに使うというようにおっしゃられたように感じたのですが...全文を見る
○桜井分科員 じゃ、結局は同じことだというように考えられるのですが、そこでたとえばアメリカの空軍による損害、そういう場合には、法律に基づきまして損害賠償がありますね。そして、たとえば学校にしても、病院にしても、極論すれば個人のうちまで建ててやる、こういうような法律ができておると思...全文を見る
○桜井分科員 アメリカ空軍による損害の場合は法律にある。自衛隊の場合もありますね。
○桜井分科員 そうしますと、新しい国際空港の場合にも、それは予算措置で準用される形で行なわれるわけですか。
○桜井分科員 アメリカ空軍による損害の場合には、普通の民家一軒一軒までほんとうはそれが適用できるわけになっております。ですから自衛隊の場合には、予算措置で準用してやる。新国際空港の場合も、もしそこまでやると仮定しますと、これは影響の範囲がたいへん大きい。たとえば、私はたびたび大臣...全文を見る
○桜井分科員 これは内閣調査室で出している「国際情勢資料」、この中で見てみますと、アメリカのジョンソンもこれについて非常な心配をして、被害があるんじゃなかろうかということで、アメリカの商務省にその研究をするようにということを命令しているようであります。それほど、つくっておる御本尊...全文を見る
○桜井分科員 第一順位になっているということだけをお含み願いたい、こういうことですね。とにかく、いずれにいたしましても、先ほど大臣がおっしゃられましたとおり——それほど心配なら、反対も激しいなら、はずすこともやぶさかでないということをおっしゃられましたので、その言を信じて、私もな...全文を見る
02月27日第48回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第6号
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○桜井分科員 私に与えられた時間は非常に少ないようでございますので、常に簡単に申し上げます。ですから、御回答のほうも非常に簡単に率直にお願いいたします。この前、私委員会で御質問いたしましたら、実は何の答弁もなかったので、続いてでございますが、お伺いをしたいのでございます。  実...全文を見る
○桜井分科員 では、具体的にお伺いしても、おわかりにならないのか、お答えができないのかということになると困るのですが、事業団で大体基準価格をつくって課徴金を取るというようなことが新聞に出ておるのですが、そこで基本価格というものをもしおつくりになるとしたら、大体どの程度に予想してお...全文を見る
○桜井分科員 ごく最低でもけっこうですし、たとえば百十五円とか、二十円とか、あるいは幾らですか知りませんけれども、何かこう大づかみなところでも、これ以下には絶対に下がらぬというくらいのところは発表できませんか。
○桜井分科員 時間が非常に少ないものですから、なるべく簡単にお答えを願いたい。  実は、その上限・下限のそういう価格の設定をすべきだということを昨年私は提案を申し上げているわけなんです。いずれにしましても、まだその程度までにいっていない。しかし、政府としては、何としても国内の混...全文を見る
○桜井分科員 次に、前の方からもはや御質問があったかとは存じますが、観点がちょっと違いますので御質問いたしたいのでございますけれども、コーンスターチが、昨年十四万トン、今年は二十七万トンくらいになるだろうといわれている。カンショでん粉が大体昨年よりも十三万トン減、そうしますと、ほ...全文を見る
○桜井分科員 そういたしますと、それだけではやはり全体の需給関係から言って何かちょっと不安心な点があるのであります。その点につきまして、政府としては、それでだいじょうぶだ、このようにお考えでございますか。
○桜井分科員 とりあえずということで、あとでまた追加するかもしらぬ、こういうことでございますね。
○桜井分科員 その点は関連しておるのですが、実はコーンスターチ業界にしましても、現在では過剰生産、過当競争ぎみで困っている状態でございます。これの生産規制を何とかしなければならないのではないか。ということは、いわゆるカンショでん粉、バでん等の関係もあり、いま関係協会のほうからも言...全文を見る
○桜井分科員 それができれば非常にありがたいのでございますけれども、実はその点でも昨年質問しておいたのですが、中小企業団体の組織に関する法律の一部改正というのが昨年の五月に通っておるのであります。これをもし直ちに適用するならば、昨年でもできたはずなんであります。どうしてそれをいま...全文を見る
○桜井分科員 私は、生産物が同じでん粉でありますし、用途も違う違うとおっしゃっていますが、横流しして現実につくっておるのでありますから、必ずしもできないとは思いませんが、そうお考えならば、政府のほうで別の規制の方法をとってくださるならば同じことですから、あえて固執して申し上げる必...全文を見る
○桜井分科員 簡単に申し上げます。  非常に抽象的過ぎて、何を言っていらっしゃるかちっともよくわからないのです。最近におきましては、副業のときの養鶏と違うのです。副業のときは、鶏がたくさん卵を生むようになったらどんどんふやしていく、低落したらやめたってそれでいいのです。ところが...全文を見る
○桜井分科員 もう一問で終わります。ごく簡単であります。  それは豚にしても同様だ。豚も同じように経営が大きくなって困っておる。そうした場合に、最近におきましては、豚コレラがもし発生いたしますと、一挙につぶれてしまいます。経営の管理がよくなって発生率は減っておりますけれども、し...全文を見る
03月30日第48回国会 衆議院 商工委員会 第21号
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○桜井委員 ただいま提案いたしました中小企業近代化資金助成法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案につきまして、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表して、私からその趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。       中小企業近代化資金助成法の一部を...全文を見る
04月13日第48回国会 衆議院 商工委員会 第27号
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○桜井委員 私は質問したいことがたくさんございますので、ひとつ、御回答くださる方は、私の質問したことに関してだけ御返事をいただきたいのであります。それ以外の点、関連してまいります点は、おそらくあとで必ずまたそこで質問をするだろうと思いますので、ダブって何度もいたしますとかえって時...全文を見る
○桜井委員 では、まず最初に、本案の審議を始めます前に参考として、前提条件といたしまして、今後の日本の産業構造、あり方、こういうものを明らかにしておきたいと思います。  そこで、参考のために日本とイギリス並びに西ドイツの雇用構造、ことに自営業者を中心にその比較をお願いいたします...全文を見る
○桜井委員 ついでに、いま私が申し上げたのですが、自営業者だけの点もお述べを願います。
○桜井委員 ついでに、これはこれからの議論の基礎になるものですからお伺いいたすのですが、一人当たりの付加価値生産性の比較をお願いいたします。
○桜井委員 いま御説明のあったとおりでありまして、わが国には中小企業ことに零細なものが乱立し、多品目小量生産その他過当競争を行なっているという現況であります。そしてさらにまた当然のこと、近代化が立ちおくれておりますし、零細な自営業者が多く、これが日本経済の二重構造として指摘されて...全文を見る
○桜井委員 ところで、日本経済は今後も発展を続けなければなりませんが、いま申し上げましたような問題、この問題を解決しつつ発展するのであります。将来十五年あるいは二十年先に、今日のイギリスまでとは直ちにいかなくとも、せめて西ドイツぐらいの産業構造の近代化を実現しなければならない、こ...全文を見る
○桜井委員 そこで、大臣にお伺いいたします。ちょっと角度を変えた御質問でございますけれども、政府は常々、わが国は資本主義の国であり自由経済を基調とすると、あらゆるところで言っている。このように私は記憶しておるのでございますが、間違いございませんか。
○桜井委員 それならばお伺いいたしますが、自由経済が基調である限り、企業の優勝劣敗は必然であります。しかもこの場合、生産、購買、販売、金融等において大企業が常に勝ち、そしてまた、中小企業の分野に残されるであろう限られた中でも、資本度の充実し、近代的経営を行なっているものが優位に立...全文を見る
○桜井委員 大臣、先ほど私、質問を始める前に、質問にだけ答えてほしいと言ったのですが、あとでその点は必ず触れます。それでないと、あっちこっち、かえって混乱いたしますので……。  といたしますと、いま大臣が仰せられたように、政治の課題は、現在の業者がしいたげられることによって、二...全文を見る
○桜井委員 それならば、いかに困難なことであっても、いま大臣が申されましたとおり事実認識が重大であります。だから現実を直視しなければなりません。そして現在行なわなければならない政策とは何であるか。それは一部に生き残るであろう中小企業の近代化、そういうこと。そしてその反面に生ずる膨...全文を見る
○桜井委員 ですから私、先ほど申し上げました、一部に生き残ると、このように申し上げておきました。生き残る分野があることは当然存じております。しかも先ほど申し上げましたとおり、イギリスでもドイツでも当然残っているのであります。  そこでまたお伺いするのですが、現在の政府の中小企業...全文を見る
○桜井委員 それならば、はたして本案がこれらの任務を解決するに足るものであるかどうか、具体的にお伺いします。  まず、その本論に入る前提といたしまして、今後における雇用構造の見通しはどうなるか、労働力の需要と供給についてお伺いしたいと思います。  四十一年を項点にいたしまして...全文を見る
○桜井委員 いま御説明のあったような計画をお立てのようでございます。それ以外に農業から百万ぐらい計算に入れているようでございます。従来、政府の考えは、その給源を農業に求めているように見受けられました。だが農業からの流出が苦しく、学卒者の農業への残留は六%内外であり、農業の青壮年を...全文を見る
○桜井委員 この調査は実は政府におきましても非常に不十分なのであります。たとえば労働力調査や就業構造調査があるにしても、統計研究も時間的にずれを持つ、しかも統計調査項目が不十分であります。だから、いま急速に展開しつつある経済の変化の速度に対応し得ず、あすへの政策樹立に役立ち得ない...全文を見る
○桜井委員 この際特につけ加えておきますが、たとえば高利貸し金融というものを一つとりましても、これが零細業者に及ぼす影響はたいへんであります。その総額は、大蔵省のぼやっとした統計だけでも九千億に及ぼうとしている。金融引き締めのこのときに、これが及ぼす影響というものはたいへんだ。し...全文を見る
○桜井委員 ところで、現在中小企業者の年齢別分布はどうなっておりますか。トータルだけでけっこうです。
○桜井委員 二十五歳から五年間隔でおっしゃってください。
○桜井委員 いろいろな調査があると思いますが、大体いま課長さんから申されましたとおり四十歳以上の者が相当圧倒的に多数を占めておる。そしていまおっしゃられた統計ではちょっと無理なんですが、別の統計からいきますと六十一歳以上の者が実は全体の四分の一を占める、七十二万に達しております。...全文を見る
○桜井委員 とすると、普通の労働者は定年が従来五十五歳でありましたが、最近延びてきたといっても、まだ六十歳をこしておりません。政府は、事業主が幾つまで働けるとお考えでございますか。
○桜井委員 そうだろうと思います。そういたしますと、一応四十五歳というものを基準にして考える。そして六十五歳までを考える。といたしますと、五十歳で転職するときには、最低の人では三万七千円、最高は三十七万円、五十五歳では最低が八万八千円、最高では八十八万三千円、六十歳では、最低が十...全文を見る
○桜井委員 ですから、一番最初に私は大臣に確認したのであります。大きく変転する日本経済の発展、その中において問題は過渡期の政策でなければならない。それを二十五年、三十年先にそれがどうなるであろうかということをいま論議している時間的余裕もなければ、またそういう政策を大問題とすべきで...全文を見る
○桜井委員 高校卒の場合に若干額が下回っている。だが本法によりますと、小規模事業者の場合には、恩給がないにもかかわらず官公庁職員の退職金よりも安い。これはいま申されたとおりであります。そこで、現在の都市労働者の月平均世帯収入——自営業者は世帯で仕事をしておりますから、世帯収入は幾...全文を見る
○桜井委員 前月からの繰り越しは、統計には必ず翌月に繰り越しがございますから……。  ただそこでもう一度、これは統計でちょっとふしぎだったからお伺いするのですが、総理府の家計調査が、三十八年では総収入が八万三千百八十六円になっているのですが、どうして三十九年は減っているのですか...全文を見る
○桜井委員 統計を安いところで取ればそうなるかもしれませんが、一年間平均でありますと私の申し上げたとおりであります。そういたしますと、五百円ずつ本法によってかけていきますと、先ほど申しましたとおり十年で八万八千円、十五年で十五万八千円、二十年で二十五万五千円であります。これでは生...全文を見る
○桜井委員 では、都市勤労者の失業保険の対象になる平均月収は幾らでございますか。
○桜井委員 そうしますと、四万六千六百三十五円としますと、この人は六カ月分というと幾らもらえるわけですか。
○桜井委員 そういたしますと、都市勤労者の失業保険金よりも、この本法によりまして五年掛けましても、十カ月掛けたものに及ばないのであります。ですから、本法は、失業保険の役割りにも達しない。また、自営業者は失業者にさえなれない。この点はいつも日本の統計を見まする場合に重要なことであり...全文を見る
○桜井委員 そこで、本法の対象である自営業者の生命保険への加入額は月平均現在幾らになっておりますか。
○桜井委員 そういたしますと、もう一つお伺いしますが、生命保険の税金控除額は幾らでございますか。
○桜井委員 そういたしますと、現在の生命保険による税金控除額を引きますと、本法適用による利益は約一万三千円しかないということになるのでありますが、そのとおりでありますか。
○桜井委員 この利点から逆算いたしますと、本法による利益は月二口、千円の掛け金までであります。これでは廃業したときに五年で七万四千円、十年で十七万六千円、十五年で三十一万七千円にすぎません。  ところで、本法は、生命保険をも含めて、一貫した税金控除になっているので、その性格は、...全文を見る
○桜井委員 事業の再建に役立つかどうかはあとでまた御討議をお願いいたします。  とにかくいずれにしましても、生活資金的なものであり、しかもそれは官公吏の退職金にも及ばず、失業保険金にも及ばず、結局は、つぶれたときに生命保険よりも幾分有利な掛け金をしているにすぎないという結果にな...全文を見る
○桜井委員 私の質問は、生命保険よりも幾分有利な掛け金をしているにすぎないと思うがどうかという質問でございます。
○桜井委員 次に、公募地方債、利付金融債、電力債の応募利回りは幾らでございますか。
○桜井委員 質問に答えてください。私の質問は、公募地方債、金融債、電力債の応募者利回れは幾らですかということです。
○桜井委員 公募地方債……。
○桜井委員 電力債はどうです。——では私から申し上げます。公募地方債は七分三厘五毛四糸、金融債は七分三厘、電力債は七分四厘八糸であります。間違いないでしょう。本法による利回りは七分二厘と思いますが、いかがですか。
○桜井委員 そういたしますと、これらの債券に比して不利であります。さらに、これらの債券は、据え置き期間が五年ないし七年でありますが、途中で売ることもできるし、担保にすることもできます。しかるに本法によりますと、一年は掛け捨てになるばかりか、たとえば五千円ずつ十一カ月掛けて解約した...全文を見る
○桜井委員 何かいま私が申し上げました公社債が不安定なような御答弁でございますけれども、これらは日銀券発行の基礎として担保にさえなっているものであります。これが不安定なものであるということは言えないはずだと思うのですが、いかがなものでございますか。
○桜井委員 次に、それならば私は、より具体的に現実の問題を把握するために問題を提起いたしますが、本法の対象である二百八十九万の業者、この中で最も多い百二十七万に及ぶ小売り業者、そしてその中でも圧倒的に多い六十七万の食料品店、この食料品店を例にとってみましょう。一人ないし四人の食料...全文を見る
○桜井委員 これは三十八年の統計でございますから、現在はそれよりはおそらく多いだろう、このように私も推定をいたします。しかし、月二十万円程度でございます。しかもこれは一人ないし四人の平均でありますから、一人ないし二人のところではやはりこれ以下かもしれません。ところで、最もわかりや...全文を見る
○桜井委員 運転資金との計算でお願いします。
○桜井委員 運転資金の回転率は月何回になっておりますか。
○桜井委員 そういたしますと、五百円ずつ毎月運転資金として追加していった場合、五年で幾ら、十年で幾ら、十五年で幾らの利回りになり、幾らの収益をあげることができますか。
○桜井委員 その数字の計算はおよそ間違いじゃございませんか。
○桜井委員 けたが違ってやしませんか。
○桜井委員 たしか課長さんは私にこの前には、一千万円になるという報告をいたしております。二十年くらいになりますと、それほどべらぼうもない数字になっていくのであります。しかし、それほどべらぼうもない数字になるということにつきましては、私は現実にはそういうことにならないと思う。中小企...全文を見る
○桜井委員 ですからこの法案にいたしましても、現実には零細業者といいましても、かなり上層部の人しか利用はできなくなってしまう、ちょうど無担保、無保証の先日の法案と同じ状態になる、このことはやむを得ぬ、このように私は考えます。  そこで、政府は掛け金に対して還元融資をするといって...全文を見る
○桜井委員 そうしますと、従来国民金融公庫から借りているということと差はないと思います。そしてまたこのような人々はおそらくちょうど国民金融公庫と取引し得る人、その程度の人がこの法律によって加入をするということになるのじゃないかと思います。  そこで、その還元融資する場合の金利は...全文を見る
○桜井委員 利回りが七分二厘でありますから、八分五厘といたしましても、掛けて借りるということでは、その差額分だけ損をする結果になります。そしてまたこの制度が、還元融資ということは目的ではないだろうと思いますが、もしそれが目的だとするなら相互銀行と同じことになりますし、政府みずから...全文を見る
○桜井委員 いや、考える考えないの問題でも、運営をどうするかという問題でもないのであります。そういう問題ではなくて、この集まった金をたとえば還元融資をするということになると、保証人をとって還元融資をするということになると、どんなことをしても、意図のいかんにかかわらず、零細業者の金...全文を見る
○桜井委員 近代化であるとか、そういうことをはかるということが、近代化、合理化を進めるという過程の中では、いかに配慮する、しないにかかわらず、近代化に進むそのものに対する資金源を零細業者の中から集めていくという結果が出てくる、ただそれだけを指摘したにすぎないのであります。さらにま...全文を見る
○桜井委員 そういたしますと、たとえば中金債を買うにいたしましても、本来国が財政投融資でめんどうを見るべきのもを、食べるものも倹約して掛けた零細業者の金に肩がわりするという結果が生ずるであろう、このように思うのでございますが、いかがですか。
○桜井委員 当然そうでなければならない、このように考えますけれども、結果的には中金の資金量がふえるという形が当然出てくるのであります。先ほど申し上げましたとおり、零細な業者の資金が、それが結果論的にはやはりその零細業者の資金によって零細業者の近代化をはかる、こういう方向に結果論と...全文を見る
○桜井委員 非常に正直におっしゃっていると思います。大体一割見当というのが、私は初めからそうだろうと考えました。そこで、政府のほうから一生懸命お願いして、たいして魅力はないのだけれども入っていただく。それでは、しょっちゅう問題になりますように、いわゆる官庁の外郭機関をむやみにただ...全文を見る
○桜井委員 そのとおりであります。ですから、自営業者の中で、先ほど長官は三百万人程度と言いましたが、まあ統計もいろいろとり方はございますけれども、とにかく十三万四千人というものは、すでに労働者になりたい、こういうことをはっきり意思表示しているのであります。一年間の統計でそうでござ...全文を見る
○桜井委員 先ほども申し上げましたとおり、全然変えてしまうということでは適応性がない。部分的に変える場合にのみ適応性があるのであります。ですから全面的に新規事業にいくという場合も、あるいは万に一つないとは限りませんけれども、部分的に転換していくという場合には本法の適用がありません...全文を見る
○桜井委員 私の質問は、本法によって事業転換ということが具体的にどのようなぐあいになるかということであります。
○桜井委員 ですから、一部事業内容の変更ということでは本法の対象にならない。  次に民間サービス業をとってみましても、たとえば理髪業、パーマ、あんま、はり、きゅう、あるいは各種修理業さらには医師、弁護士等々、こういった専門的技術をもって身を立てている業者はこれまた同様であります...全文を見る
○桜井委員 これも結局、自営をやめて雇用者になるというときだけしか本法は適用になりません。  さらに商業についてお伺いいたします。一般に商業の場合も比較的転業がしやすいように考えられがちでございますが、法人成りした零細法人や自営業者の場合、これとてかなり専門的知識に基づいて経営...全文を見る
○桜井委員 だから先ほども申されましたとおり、統計にも明らかなとおり、自営業者の転換は、その大部分が廃業の結果雇用者になるということであります。いわゆる近代的、資本家的経営者が、多数の専門家を雇い、もうかる事業なら何でも手を出し、何にでも転換し得る能力を持っていることとは非常に異...全文を見る
○桜井委員 先ほど申しましたとおり、数は少ないのでございますが、転業者はございます。そこで、それならば転業をする場合に、金額の点から御質問いたしますが、最高月五千円支払うと想定される雇用者二十人を使用する企業、または五人の従業員を持つ商業、サービス業の事業主の所得はそれぞれ月平均...全文を見る
○桜井委員 また、これらの事業主が経営にあたり、一企業当たりに投下している固定資本、運転資金、年間売り上げの総額、並びに利潤はそれぞれ幾らでございますか。固定資産と流動資産だけでもけっこうです。
○桜井委員 そういたしますと、製造業の場合は、固定資産と流動資産で千六百五十二万円、卸、小売りの場合で千八百二十二万円、これらのものが必要であります。しかるに本法によりますと、これらの企業者は十年掛けても八十万円、十五年で百八十九万円、この程度のお金では事業をやめて新しい事業を開...全文を見る
○桜井委員 ですから、事業転換のためには、先ほどお話がありましたように、約二千万の金がないことには幾ら小さくたってなかなかできない。それに対して十年で八十八万であります。四十五歳の人は十年たてば五十五歳、それがやっと事業転換の最終の年でしょう。まさか六十五歳になって、これから事業...全文を見る
○桜井委員 あと大臣にお伺いしたい点がございますので、もちろん次官もおいででございますけれども、政策問題が相当出てまいりますし、それからまた大蔵省のほうから税制その他の問題についてもお伺いするということで、本法の本論に入ってまいりたいと思いますから、本日はこの程度で……。
○桜井委員 総体的にいいまして本法は、社会保障制度の保護もなく、失業者にさえなれない零細業者というものに対する法律としては、あまりにも零細業者の期待を裏切っているのではなかろうか、このように考えられます。そこで、最終的に結論をお伺いすることは大臣にお伺いいたすといたしまして、大蔵...全文を見る
○桜井委員 私よく知らないからお伺いするの外すが、生命保険は任意加入でございますが、それに対して控除をしておる。これはどういう論拠に基づいておるのでございますか。
○桜井委員 そういう考えを本法に取り入れてなぜ悪いのですか。
○桜井委員 なぜそれをそれ以外にやっては悪いかということです。全額控除をしてはなぜ悪いか。例外はすでに生命保険でできているわけですから。
○桜井委員 あなたは先ほどからの私の議論はお聞きになっているはずであります。官公庁の諸君の退職金よりももちろん悪いし、失業保険の給付よりももっと悪い。そして失業者にもなり得ない自営業者が日本には五百十四万もおる。これが今日まで日本の政治の谷間に、ただ悲しく泣いていた、そして生存を...全文を見る
○桜井委員 生命保険料体系の中に入れなくたっていいじゃないですか。九九%にしたっていいじゃないですか、全額が悪いというなら、強制じゃないからというなら。ただ、大蔵省の皆さんは税の体系上困る、こうおっしゃっている。しかし、体系がどうこうという問題ではなくて、日本において苦しんでおる...全文を見る
○桜井委員 なぜ貯蓄とあなたはきめたのですか。大体今日は資本主義の世の中であるということは、大臣が先ほどはっきりとお答えになった。そして、資本主義の世の中であるがゆえに、資本主義の原則といりものがこの世の中の基本を貫いているのであります。自営業者というものは資本主義以前の形態であ...全文を見る
○桜井委員 立場をとるとらないは別なんであります。皆さま方がそう解釈したのです。一定の法律ができた上に立ってそれを解釈した。そこでそういうことについて、たとえば中小企業退職金共済法ですか、この法律と同じ取り扱いをした場合にどうかということを一つ私はいま申し上げたわけです。それから...全文を見る
○桜井委員 わかりました。本法は生命保険控除の対象にした、そういうことが前提になっているのであります。したがってこれをはずせば、もしそこの点を修正すれば差しつかえないという結果になると考えてよろしいのですね。
○桜井委員 それは差しつかえないわけですね。
○桜井委員 ですから、適当でない根拠を教えていただきたい。生命保険については、それだけのすでにもう法律に対してある穴をこしらえちゃったじゃないですか。
○桜井委員 ですからその前提をはずしてお伺いしたのに、また前提を入れてお答えになっている。問題は、貯蓄ならば資本主義の発展の上からいってこれは有効であるからよろしいが、その犠牲になるものに対するところの救済という点ではそれは反対である、こういうことをおっしゃっているにすぎません。...全文を見る
○桜井委員 一時所得としては、譲渡所得あるいは生命保険と全く同様に取り扱われているのでしょう。
○桜井委員 だから特に有利になっているということを言えるほどのものじゃないのです。
○桜井委員 その分をまた引くのはあたりまえです。そうでなければ二重課税になるでしょう。
○桜井委員 どうも頭が悪いのかな。課税しない——どこに課税しないのですか。生命保険料の範囲だけ課税しないというのでしょう。
○桜井委員 それっぽっちじゃないですか。それじゃ千円分しか利益がないと私は言っているのです。あなたはさっきから議論を聞いているのでしょう。聞いているのにまたおかしなことをおっしゃっているのですけれども、そのくらいのことは承知の上で私は言っている。だから生命保険程度のことしかやって...全文を見る
○桜井委員 自分のために掛けているとおっしゃいますが、そう言うなら普通の労働者だって全部自分のために掛けているのです。官吏の方々だってそうです。全部自分のために掛けているのであって、それだからこそ失業保険をもらえる。それに対して国家がめんどうを見ている。しかるに零細自営業者という...全文を見る
04月14日第48回国会 衆議院 商工委員会 第28号
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○桜井委員 昨日、大臣の御退席のあとでこまかにいろいろと審議を継続したのでございますが、その中でほぼ明らかになった点を、大臣がお聞きになっていないと困りますので、簡単に集約して申し上げますと、たとえば就業構造基本調査によりますと、三十七年にすでに十三万六千人の自営業者が勤労者にな...全文を見る
○桜井委員 そこで大臣に私冒頭に質問いたしておるのでありますが、資本主義である以上、当然こういう自営業者というものは分解していくのが必然であります。いま申し上げましたとおり、生き残る者については、事業資金なり何なり、そして近代化への通というものを考えなければならない。そうして没落...全文を見る
○桜井委員 昨日も労働省の方にもお伺いしたのでありますが、雇用計画を見ましても、学校からの新卒というものは四十一年をピークにいたしまして、ほとんどそれ以降は減少の一途をたどる。そして農業にいたしましても、これ以上はなかなか困難であるという事態になりますと、その給源をどこに求めるか...全文を見る
○桜井委員 次に、いま現に、しからば就職をするといたしましても、御承知のように自営業者の場合には、工業の場合ですと、長年の熟練工であります。それ以外の一番多い商業の場合ですと、これはせいぜいそろばんをはじき、帳簿をつける能力しか持っていない。したがって近代的な産業にこれを転換させ...全文を見る
○桜井委員 通産省のほうの、いま大臣の仰せられたような施策につきましては、これはむしろ零細業者あるいは中小企業者が、企業者としてより合理的な経営のできるように、自分の業を続けていく上において発展的な方向にいくようにという点が、私は主になったる指導だろうと思います。したがって、転換...全文を見る
○桜井委員 大臣がいなくなっちゃうと困りますので、重要な点だけ先にお伺いいたしますが、昨日、実は大蔵省のほうとかなりこまかに審議をいたしたのでございます。そこで本法は、実際は長官も言うとおりに、自営業者の中の一割以下しか適用はされない、大体そういうような状況になるのは必然でありま...全文を見る
○桜井委員 生命保険も任意加入でございます。その生命保険に対して、とにかく五万円までということで一応の税の控除を認めた、それでその理由は何だとお伺いしましたところが、それは貯蓄のためである、貯蓄奨励のためならば例外を認める。ところが先ほど申しましたように、零細な業者、そして失業保...全文を見る
○桜井委員 また、本法によりますと、共済金が給付されたときも、これは一博所得としまして、譲渡所得とか満期になった生命保険と全く同様に取り扱われており、高率の課税を受けることになっております。そこで、事務当局のほうからお伺いいたしますが、生命保険では、今度改正になりまして、四月から...全文を見る
○桜井委員 本法に対する適用はどういうことになっておりますか。本法との関係。
○桜井委員 対象として取り扱うということでございますか。何か法律的根拠がございますか。
○桜井委員 私は、大蔵省のほうでは実にかってに理解しておると思うのです。と申しますのは、大臣が本会議において、あるいは当委員会におきまして、この法案を上挺するに際しまして説明したことは、これは生命共済的性格を持つものであるという説明はございませんでした。事業の転換その他退職等々に...全文を見る
○桜井委員 生命共済、その他これに類似する共済、こうなっているのですが、先ほど私が申し上げましたとおり、大臣は本会議ではそう言っていないのです。当委員会でもそう言っていない。ただ、そういう性格を持つものであるとあなた方が理解しておる。そのあなた方の単なる解釈だけでそれを適用して差...全文を見る
○桜井委員 有利な方向に解釈するということ、そのこと自体は、この法律のたてまえからいきまして、私、差しつかえないんであります。だが、ここではそういう解釈をして、所得税のほうの問題になってくると、今度は体系上どうだこうだ、こうおっしゃるから、一方ではばかにぎちぎちしたかっこうで言い...全文を見る
○桜井委員 大臣は非常に時間がないようでございますので、私もまだ残っているのですが、一番重要な問題を御質問いたします。  それは、去年も私は福田大臣に、前大臣にお伺いしたのですが、企業とは何だ、これは実はきょうもお伺いしようかと思ったのですが、あとでまた御返事いただくといたしま...全文を見る
○桜井委員 最後に、もう一度だけ申し上げておきます。それは、資本主義の発展の過程におきまして、この発展がわが国におきましては、イギリスが二百年の年月を経て苦しんでまいったことを二、三十年でわれわれは実現しなければならないんだ。この間における社会的な諸矛盾、そういうものに対してわれ...全文を見る
○桜井委員 いまお話がありましたとおりで、社会保障というものが非常にばらばらに、何か無原則な形で出てきております。ただ単に、こういうところに足らぬからこういうところに追加するというような形でもって、あっちにもこっちにも、あっちにもこっちにも、しかもそれが全部不十分な形で出ているわ...全文を見る
○桜井委員 この問題に入りますと、非常に多岐にわたりまして、まだまだ聞きたいことが山ほどあるのでございますが、大臣ももうお帰りになりましたし、私としましては、とにかく通産政策というものが実は社会保障政策というものと切っても切り離すことのできないものであって、この問題をはっきりと認...全文を見る
05月17日第48回国会 衆議院 商工委員会 第36号
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○桜井委員 審議を始めますに際しまして、なるべく時間を節約する意味で、御回答くださる方は質問に対して明確に、簡単に、余分なことをおっしゃらずにひとつ御返事を願いたいと思います。五十問ございますので、なるべくそのようにお願いいたします。  また、石炭の関係につきましては、午後連合...全文を見る
○桜井委員 次に、四十二年−四十七年の石油の輸入の計画はどうなっておりますか。金額でお願いいたします。
○桜井委員 ところで、現在これらの原油がイラン、イラクから輸入される場合は、これは米英国際資本の手によるものであるといって、これらの国は自国の輸出とはみなしてない、こう聞いておりますが、事実ですか。
○桜井委員 またクウェート、サウジアラビアの場合は人口も少なく、わが国からの輸入需要がたくさんはございません。したがって、これら中近東からの原油の輸入は純粋なドル流出となっております。  そこで、従来わが国の貿易構造は、北アメリカ、ラテンアメリカ、オーストラリアからは入超であり...全文を見る
○桜井委員 けっこうです。わからなければ、私のほうから申し上げます。大体アジアで二・一%、アフリカで一・六%の年率であります。  そこでこれらの国にとって、それに加えてなお不幸なことには、この低い国民所得の増加に加えて、人口増加がございます。このことが輸出余力を減らし、したがっ...全文を見る
○桜井委員 しかるに政府は、中期計画によってアジアに対しては年率一一・七%、アフリカに対しては三・七%の輸出の伸びを計算いたしております。これらの国々の国民所得の伸びよりも高い。したがって米、英、仏、独、伊等の西欧諸国を席巻して、わが国が輸出シェアを低開発国に拡大するということに...全文を見る
○桜井委員 どうも私の質問に答え得るような方がおいでにならなくて残念でございますが、とにかく一応審議を進めます。  ところで、わが国の原油の供給の上で、国内産石油、アラビア石油、北スマトラ石油並びに外資系原油の比率はそれぞれどうなっておりますか。
○桜井委員 次に、石油精製の分野で、外貨系と民族系の比率はどうなっておりますか。
○桜井委員 次に、外資系精製会社といっても国内法人であると思うのですが、どうですか。
○桜井委員 そこで、現在の政府の方針は、外資系であると民族系であるとを問わずみな平等に取り扱い、ことに設備投資の場合も石油需給関係を基礎として許可するのであって、申請者にはだれをも平等に取り扱っていると思われるのでございますが、いかがですか。
○桜井委員 そこで結果としては、わが国経済の最大の基礎であるエネルギーの源泉を国際石油カルテルに押えられ、利益の一番大きい産油の分野は彼らにとられ、あまつさえ精製の分野でもひもつき原油の輸入ということでまたまた利益をとられ、前に述べたように国際収支の膨大な赤字を招来し、国民経済の...全文を見る
○桜井委員 フランスの石油政策は、非常にフランスの国民経済あるいは国家の安寧という点から強力なものとして行なわれております。そこで英、米、蘭におくれて第二次世界大戦石油開発に乗り出した西欧三カ国すなわち西独もイタリアも、フランス同様に国による強力な施策が現在着々行なわれております...全文を見る
○桜井委員 さらに供給の安定性と安全性を確保するためには、原油供給先の分散をはかるべきであるとも答申されております。この点についてどう考えておりますか。
○桜井委員 三割、四割の石油を確保するといたしまして、ただいま御答弁がありましたとおり、石油需要の伸びからいって、昭和四十七年には二億トンになるのであります。したがって三割で六千万トン、四割で八千万トンを確保しなければなりません。もしこれを七カ年計画で実施するならば、これはたいへ...全文を見る
○桜井委員 初年度といたしましてもあまりにも少ない。そして先ほども申されましたが、十一億円のお金でSKが探鉱するわけでございますが、SKにはその程度の能力しかないのでございますか。また、日本の技術力は総力をあげてもこの程度の能力しかないのでございますか。
○桜井委員 私のお伺いしたのは、技術者はその程度しかいないのか、また、能力はないのか、日本の技術陣には、そういうふうにお伺いしたのであります。
○桜井委員 現にイランがペルシャ湾の広大な地域の物理探鉱参加会社を公募した際や、アルジェリア政府の公募会社の呼びかけに対してもわが国からは応じたことがなく、また、ほかの十三カ国にも及ぶわが国に対する石油開発申し込みに対して政府は辞退、見送り、懸案のままであり、インドネシアを除いて...全文を見る
○桜井委員 私の質問は、世界の大勢におくれるとは思いませんか、こういう質問であります。
○桜井委員 先ほども申し上げましたとおりに、七カ年計画で六千万トンないし八千万トンをもし確保しようとする、それがよろしいのだ、こうお考えになるならば、この程度で出発し、この程度で始まったのでは、いつのことやらわかりません。しかも、利権というものは、そうごろごろころがっておるわけで...全文を見る
○桜井委員 次に、私はスエズより西でも日本は採掘すべきだと思います。現に、エジプトもアルジェリアも協力を求めてきております。この場合、必ずしも、そこで生産された原油をわが国に持ってこなければならないとは限りません。十六万トンタンカーで喜望峰を回って持ってきても差しつかえありません...全文を見る
○桜井委員 また、フランスからすでに申し出があるとおり、オーストラリアなりカナダなりで採掘する場合、提携することも必ずしも不利とは言えません。この点、政府はどのようにお考えでございますか。
○桜井委員 また、中近東の石油が概してサルファ分が多く、このことが公害発生の理由ともされております。これを薄めるためはサルファ分の少ない石油が必要であります。そこでインドネシアの石油もよいが、それ以外に良質なソ連原油の輸入が考えられます。現に出光は若干この方法をとっております。そ...全文を見る
○桜井委員 ソ連原油につきましては、御承知のとおり国際石油カルテルの謀略によって、数年前イルクーツクからナホトカヘパイプライランを引く、そのパイプを輸出することを妨害されました。で、今日国際石油カルテルは、わが国を一番成長率の高い優秀な市場だと思って必死になってかかっているようで...全文を見る
○桜井委員 この問題は非常に大きな問題でございますので、実は通産大臣がおりませんと御回答はできないだろうと思います。国の大きな政治の問題でございます。しかもわが国の総合エネルギーの基幹をなす燃料政策の根本に触れる問題であります。しかもわが国の鉄鋼業にも関連がある。ただいま局長さん...全文を見る
○桜井委員 わかりました。  私の調べた範囲あるいは聞いた範囲では、二千万トンまでは十分出せる能力を持っておると言われております。それで、アラビア石油のカフジ原油は硫黄分が多く、公害を発生するといってきらわれているのでありますが、国際石油カルテルが生産する原油でわが国に輸入され...全文を見る
○桜井委員 私が御質問いたしたのは、日本に輸入される原油で一番中核をなすもののサルファ分は大体どのぐらいか。産地における硫黄分はどの程度か、それは別であります。日本に輸入されるものであります。
○桜井委員 アラビア石油とクエートのものでは大体三、四%程度ある、このように聞いております。そこで、国際石油カルテルの生産する原油でもサルファ分の少ないものはあるはずであります。先ほどもイランのものはそうだとおっしゃられました。それとカフジ原油をまぜて使えば、この問題は解決するの...全文を見る
○桜井委員 渋っているかいないか、それだけなんです。簡単です。国際石油カルテルはカフジの原油を入れることを渋っているのかいないのか。いるならいる、いないならいない、よけいなことを言わぬでいいです。
○桜井委員 現にサルファ分の低いのを入れてまぜて使えば十分解決できるものを、日本のいわゆる民族資本によってつくられたものに対しては、外国資本は協力をしない、渋っている。それならアラビア石油がカフジの下層のラタウィ層を開発した場合、彼らはその引き取りに協力する見通しを持っております...全文を見る
○桜井委員 精製会社と一〇〇%の原油供給契約をしておるところで、そこへ日本のほうで生産したものをどんどん持っていって、それに全面協力するわけですね。
○桜井委員 また、前に申し上げましたが、サルファ分の少ないソ連原油とブレンドするならよいと思うのですけれども、これら国際石油資本はこれにも協力していない。現にしてなかった。妨害しておる。したがって、わが国が海外で石油資源を開発した場合、当然のこととして国の施策に喜んで協力する精製...全文を見る
○桜井委員 数日前の新聞によりますと、通産省は原油公社をつくって、国内産油並びにわが国が海外で産出した原油を一手販売するという案を持っておるようでありますが、事実ですか。そしてまたそれはいつから実施しようとしているのですか。
○桜井委員 また、当面すぐできることですが、わが国は現在千五百万トンに及ぶ重油を輸入しております。この輸入重油をなるべくサルファ分の少ないものを選んで、サルファ分の多いカフジ原油とブレンドするなら公害対策上もよいと思うのですが、カフジ原油と輸入原油をリンクする考えはございませんか...全文を見る
○桜井委員 問題があるというのはどういうことですか。
○桜井委員 国際石油資本に泣き泣き頼んでやっとこさっとこ引き取ってもらうためにいろいろと皆心なさっておる。日本のエネルギー政策というものをわれわれが自分みずから決定することができない。それほど情けない状態です。そうしてそういういろいろの問題がある。問題があるというのは、国際石油カ...全文を見る
○桜井委員 非常に考え方がみみっちいのです。先ほども申しましたが、もう一ぺん繰り返して申し上げます。昭和四十七年には二億トンにも及ぶ需要になるのだ。そして三、四割は国内で、国内資本による原油を確保しなきゃならない。それでなければ外国の国際カルテルの支配から脱却することはとうてい不...全文を見る
○桜井委員 次に、エネルギー部会の報告にもあるとおり、欧州諸国同様三、四カ月のストックを持つべきじゃないのか。欧州でもEECで勧告がございますが、現に重油が切れてあわてて輸入するというようなことがしばしばあります。このことは最近特にLPGにあらわれております。そうするとタンカーの...全文を見る
○桜井委員 この問題を解決するためにも、先ほど申しましたとおり非常に重大な背景となる諸施策がなしにはできないのであります。しかし、これはやらなきゃならないことであります。この点は特に指摘いたしておきます。  次に、LPガスの利用が爆発的に増加してまいりましたし、また各種災害の発...全文を見る
○桜井委員 貿易や低開発援助の一般論につきましては本日はやめるにいたしまして、本日は科学技術庁のいま申されました協力について、もうちょっと具体的にひとつお教え願います。
○桜井委員 次に一次産品の輸入の問題は、昨年ジュネーブにおける国連開発会議のときも、日本が低開発国からつるし上げられ、恥をかくほどの問題でございました。私はこの問題について、昨年も当委員会において、そしてことしは予算委員会の第四分科会で質問いたしましたが、不明確な答弁しか得られま...全文を見る
○桜井委員 聞いたことだけ御回答願いたいのです。私がお伺いしたのは、この問題に関する基本的調査をやっておるかどうかです。
○桜井委員 その資料はあるのですか。
○桜井委員 農業問題が非常にむずかしい問題であるということはよく知っております。各先進国も各種保護政策を行なっており、いろいろと苦心いたしております。わが国においても重大な影響がございますので、簡単に輸入を増加させることはできません。だから自由化や輸入増大をしないにしても、これが...全文を見る
○桜井委員 ただ単なる生産性の増大だけでは、需要のないところには販売はできません。生産性が増大すれば外国との競争において勝つということはあり得ても、需要があって初めて売れるのであります。だから生産性だけ上がっただけでは問題は解決いたしません。  そこで、低開発国からの輸入で一番...全文を見る
○桜井委員 ところで、冷蔵輸送は単にこれにとどまらず、食肉あるいは鮮魚の輸送、さらに食品衛生等にも大きな影響があるはずであります。そこで、冷蔵輸送はどのような利益があるのか、科学技術庁から御説明願います。
○桜井委員 そのような効果があることはわかります。諸外国への輸出ということを目途にいたすにいたしましても、技術的にまず完成し、経済的に採算のとれるものとして、ある程度国内で普及することが必要であります。これなしに海外へということは不可能でございます。そこで、たとえば北海道の牛乳を...全文を見る
○桜井委員 科学技術庁、どのように考えておられますか。
○桜井委員 次に、消費面への影響として、LPガス冷蔵輸送が大気汚染や食品衛生上どういう意味と価値を持ち得るか。厚生省来ておりますか、あるいは通産省からお答え願います。
○桜井委員 たとえば魚のような場合には、最近オーレオマイシンを使っております。そして、これは必ずしも衛生上よろしくございません。こういう点につきまして、厚生省がおらなければやむを得ませんから、科学技術庁から簡単に御説明を願います。
○桜井委員 それにしましても、魚をとる段階で、この漁船はディーゼルエンジンを使って重油をたいておりますが、そして氷を使って冷蔵いたしておりますが、これにLPガスを使った場合には冷蔵も兼ねることができますし、船の貯蔵面積が広くなりますから、魚をたくさんとってくるということができると...全文を見る
○桜井委員 いま科学技術庁からいろいろとLPガスの冷蔵による問題につきまして、こまかい、その非常に進んでいる点の説明がありました。ところで、漁業燃料としての重油の料金は非常に安い。LPガスの使用は奨励されなければならないし、科学技術庁からすでに一月二十六日各省に対して、その点につ...全文を見る
○桜井委員 私は重油との関係について御質問したのです。もしLPガスが、いま言いましたとおり奨励さるべきものだとするならば、漁業における重油との関係についてどう考えるか。
○桜井委員 どうもいままで問題になってないということでうっかりしているようでございますので、この際、通産省でもってよくその点も検討していただきたいと思います。  次に運輸省にお伺いしますが、ガソリンとLPガスとの大気汚染について、先ほど通産省からはLPガスのほうがいいんだ、こう...全文を見る
○桜井委員 それならば税金についてどう考えますか。いま通産省のほうでは検討していると言いましたが。
○桜井委員 LPガスにつきましては非常に問題が多いようでございますので、よく御検討をお願いいたします。  次に、北海道から東京に市乳を運搬することにつきまして、先ほど農林省や科学技術庁のほうからは御説明があったのですが、私は、この間の本会議の答弁で何か運輸大臣は、大量集荷が困難...全文を見る
○桜井委員 運輸省のほうでは困難だと言いますし、科学技術庁のほうではできると申します。この点につきましては、まだ技術が開発途上でございますので、あるいはそういう点も無理もない、こう思いますが、しかしいずれにしましても科学技術が近代の世界をつくっているのでありますから、それに対して...全文を見る
○桜井委員 もう時間がございませんようですので、非常にスピーディに申し上げますから、御協力をお願いします。  次に、簡単に原子力についてお伺いいたしますが、原子力は将来のエネルギーとして重要であるばかりか、すでに今日でもかなり明るい見通しが持たれております。したがって、いまから...全文を見る
○桜井委員 電力会社の問題につきましては、九分割そのものに、すでに昨年も当委員会で問題になりましたが、問題があります。それにもかわらず、原子力までそういうことになりますと、将来にとりまして非常に重大であります。したがってこういう原子力というような一国の運命を左右する問題につきまし...全文を見る
○桜井委員 石油政策につきましては、先ほど申し上げましたとおり、実に無方針そのものであります。通産大臣のおことばではございますけれども、私どもはどう見たって、この問題につきまして従来施策があったというぐあいには考えられません。すでにいろいろな答申は出ておるわけであります。にもかか...全文を見る
○桜井委員 私の質問、もう一つ落ちておりますからお答え願います。  国際収支の問題は焦眉の問題であります。この問題につきましてはどうお考えか。
○桜井委員 最後に、エネルギー関係の付属機関として通産省に石炭鉱業審議会、石油審議会、電気事業審議会、石油天然ガス審議会、企画庁に電源開発審議会、さらに原子力委員会があるのでありますが、これらの機関と総合エネルギー調査会との関係はどうなるのか、さらにまた、これらの機関と総合エネル...全文を見る
○桜井委員 そうすると、総合エネルギー調査会というものは調整機関なんですか。
○桜井委員 以上をもって質問を終わります。
05月18日第48回国会 衆議院 商工委員会 第37号
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○桜井委員 私は昨日石油の問題を中心に御質問いたしたのでありますが、そのとき申し上げましたが、四十七年には何と二億トンの石油の需要が国内にある。そういたしまして、これをもし、有沢調査団その他の総合エネルギー調査会の報告によりましても、三、四割国内で、わが国の影響下にあるいわば民族...全文を見る
○桜井委員 私の御質問申し上げたのは、実はイランなりイラクなりパキスタンなり、広範にやっていくという場合に……。
○桜井委員 日本にはそれだけの技術陣があるようでございます。  ところで、もう一つちょっとお伺いいたしますが、インドネシアに十一億円でことしやる予定になっておりますが、これは終わりますか。どうも場合によると、使い残しをするのではなかろうかというような心配さえ出ておるのですが、こ...全文を見る
○桜井委員 何しろ政府のほうの姿勢が現在まではっきりいたしておりませんので、私は昨日もさんざん申し上げたのですが、至急に、とにかくわが国としても世界の大勢におくれないために、わが国に利権を与えてくれるところならばどんどん進出していくというぐらいの心がまえがなければ、とてもどうにも...全文を見る
○桜井委員 その実情に即しながらというのが非情に気に入らないのであります。何でもそのところでストップする。実情というのはこれだけしかないのだから、自分たちで努力もせぬでおいて、実情がこうだから、実情がこうだから、重役の三人や四人どっちへやってみたって、ふやしてみたって、たかが知れ...全文を見る
○桜井委員 以上で終わります。