佐々木憲昭

ささきけんしょう



当選回数回

佐々木憲昭の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月29日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第1号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。さきの総選挙で東海ブロックから選出をされました。きょうは初めて質問をさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。  地域を回っておりますと、国政に対する暮らしの問題、営業の問題についてのさまざまな要望が渦巻いて...全文を見る
○佐々木(憲)委員 過去で最高が一兆六千億円ということであります。したがいまして、今回の消費税の増税で五兆円、所得減税の打ち切りで二兆円、合わせて七兆円という大増税はまさに史上空前の国民収奪だということは、数字を確かめるだけでも明白であります。したがって、これが景気の回復にブレー...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ということは、新たな国民の血税を投入するつもりはない、こういうことで確認してよろしいですか。
○佐々木(憲)委員 大蔵大臣にお聞きをしたいと思いますが、大蔵大臣は記者会見で否定的な見解を述べたというふうに報道されていますが、これは事実ですか。
○佐々木(憲)委員 それでは次に、公約問題についてお聞きをしたいと思います。  私は、政治家の命というのは国民に対する約束、つまり公約だと思います。もしそれが損なわれるならば、議会制民主主義は成り立たない。そこで、三塚大蔵大臣にお聞きいたします。  大臣は、さきの総選挙で、読...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それは言いわけにもならないと思うのですよ。選挙民は何を頼りに三塚さんの消費税の問題についての態度を見るか。選挙公報という話がありますが、選挙公報がここにありますが、消費税の増税については一言も書いていない。つまり、選挙民が三塚さんの消費税に対する態度を判断をす...全文を見る
○佐々木(憲)委員 事務所が申し入れたはずだとおっしゃいましたけれども、そういう事実は確認されていないはずであります。  事務所の点で申しますと、選挙後十一月十三日、女性団体が宮城県の岩沼市の三塚さんの事務所を訪ねております。この延期というアンケートの回答、つまり公約を見て、こ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は、要するに読売の読者はこれを見て信用するわけでありまして、訂正も申し入れていない、抗議もしていない。地元はこれは公約だと事務所の方は言っている。つまり、会議でいろいろなことを言ってもそれは会議の話でありまして、有権者に明確な形で新聞のアンケートで答え...全文を見る
02月13日第140回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。東海ブロックから選出されまして、予算委員会では初めての質問でございますので、よろしくお願いいたします。  政府は、来年度予算で、消費税の増税、特別減税の打ち切り、そして社会保障、医療費の負担増、合わせて九兆円の負担を国民に...全文を見る
○佐々木(憲)委員 いろいろ弁明されましたけれども、九兆円の新たな負担というものを、一度決めたらこれはもう絶対動かさない。いわば、私に言わせますと、国民が評価できないものは強行する、やってほしいことにはこたえない、こういう姿勢だと言わざるを得ない。  例えば、先行減税とおっしゃ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 逆進性はお認めになったわけであります。消費税は、このように結局庶民に非常に重くかかってくる。  もう一つの問題は、大企業の負担がどうなるかという問題がございます。  もともと大企業の場合は消費税すべて負担転嫁できますから、消費税がふえてもほとんど痛痒を感じ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ただいまのお答えについてでありますが、減税があったのでそれに見合う増税だ、こうおっしゃいました。  減税というのは、現在の不況の中で、国民の生活あるいは経営について、これを何とか立て直さなければならない、そういう意味で、庶民の懐を暖かくするという意味での必要...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、表面税率から見れば日本は高いが、しかし、課税ベースという点からいうと日本は狭い。したがって、国際的に比較する場合には、その両面を検討する必要があるというのが法人課税小委員会報告の内容であります。結論として、法人課税の税負担の水準の高低は、高い、低いは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 聞いていることに全然答えていない。将来の消費税の再引き上げは、税調答申で可能性に言及しているのです。その点についてやるつもりがあるのですか、ないのですかと聞いている。そのことについて全く答えない。九七年度についてはこうですと答えただけであります。まともに答えな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 当面、直ちにはやらないが、将来については否定されなかったわけであります。  つまり、こういう点では、ここに経団連の「税制改正に関する提言」というのがありますが、この中で、法人課税、現在約五割だけれども、これを四割に引き下げるという提言をしているわけであります...全文を見る
○佐々木(憲)委員 お尋ねしたことに真っすぐにお答えにならないものですから。  私が聞いたのは、中小企業の経営、これが雇用にも密接に関連をしているがどうかとお聞きをしたわけであります。設備投資は上向いているとおっしゃいましたが、大企業の上向き方と、中小企業の面でいいますと従来の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、影になる部分がどんどん広がる面があるが日の当たる面も出てくる、こういうことでありました。しかし、この影の部分というのが大変重要でありまして、この部分をどう支えていくかというのが政治の役割だと思うのですね。  そこで、財界の発言で大変気になるのは、例えば経...全文を見る
○佐々木(憲)委員 二〇〇〇年の時点で、現在の為替レート百円、一ドル百円で試算をすると、百二十四万人程度減少すると。二年前の試算では、八年間で六十四万人減少、こういう試算だったわけですから、そういう点では、極めて、より急激な減少という予測を出されているわけであります。  問題は...全文を見る
○佐々木(憲)委員 じゃ、具体的にお伺いをしたいと思います。  経済構造改革あるいは規制緩和、これが最も現実的に進んでいるのは大型店を規制する大店法の規制緩和でありました。この間、不況の中で売り上げが伸びない中小零細の商店は大変な状況であります。このため、大型店の規制緩和は中小...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、行け行けどんどんでは、単純ではよくないという意味の御発言がありました。  先ほど日本共産党は自由主義経済ではなく統制経済だ、これはとんでもない認識違いでありまして、私どもの政策をぜひ読んでください。「新日本経済への提言」、まさに現在の資本主義の枠組みの中...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今大店法について、廃止あるいは……。
○佐々木(憲)委員 はい、わかりました、終わります。  ぜひ中小商店の営業を守るために御努力をいただきたい、このことを要請して質問を終わります。ありがとうございました。
02月21日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。来年度の公債特例法案に関連して質問をさせていただきます。  私どもは、今日の財政危機をもたらした原因を究明して、その構造にメスを入れるということを一貫して要求してまいりました。大蔵大臣も、歳出全般について聖域なく見直しを行...全文を見る
○佐々木(憲)委員 見直しは見直したということで、全体としては、やり方として期間をどうするか、内容をどうするか、そこを検討して、聖域を設けず、いわば報道によれば圧縮の方向ということが基本方向だというふうに思います。  そこで、この公共投資基本計画、六百三十兆というこの計画という...全文を見る
○佐々木(憲)委員 公共投資基本計画だけではなくて、個別の長期計画についても具体的な措置を検討していくということでありますが、私は、こういう時期ですから、一度十六事業全体を白紙に戻して、国民生活に必要な分野がどういう分野であるかということについて洗い直しを行って、そして積み上げ方...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ぜひ抜本的な見直しをお願いしたいと思います。  そこで、公共事業の中でも大変比重の高いのが道路でございます。道路整備五カ年計画は、十六の長期計画の中でも最大規模となっております。一般公共事業関係費に占める道路事業費の比率というのは、来年度予算で見ましても依然...全文を見る
○佐々木(憲)委員 したがいまして、道路特定財源というのは、それが余ったからといって、現在の状況ではほかに回せない。そういう非常に限定された特定の目的のために使われているわけであります。ですから、道路財源がふえればふえただけ事業もふえるという仕組みになっていまして、例えば第一次か...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうなりますと、かなりの水準に、今、道路の整備は達しているということになるわけですね。  そこで、大蔵省の主計局が一九八〇年に「歳出百科」というのをお出しになりました。この「歳出百科」の中でどのように書かれているかといいますと、「道路の整備水準が著しく向上し...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間が参りましたので終わりますが、大蔵省の広報誌であります「ファイナンス」、これの昨年の八月号ですが、この中で、大蔵省出身で京都大学の吉田和男教授は、特定財源制度になっていると、歳出の要請で決まるのではなく整備の必要性と関係のない財政収入から決まる、事業が...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ありがとうございました。
03月03日第140回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○佐々木(憲)分科員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  まず、三塚大蔵大臣に、生命保険問題について基本認識をお聞きをしたいと思います。  簡単な事例でお聞きをしたいわけですが、例えば私がある人にないしょで生命保険を掛けまして、その人が死亡した場合に、遺族に知らせずに保険...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 よくないか、いいかということなのですが、いかがでしょうか。
○佐々木(憲)分科員 原理的に申しますと、なぜ悪いかという点でいいますと、被保険者本人の同意がない、同意をしていないのに保険を掛けたという点ですね。それから二つ目に、遺族に渡るべき保険金を第三者である私が懐に入れた。この二点で生命保険の本来の趣旨に根本的に反しているという点であり...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 今アメリカの事例について、団体定期保険の保険金が遺族に渡る、そのようになっているというお答えがありました。  これは、アメリカでは最初から現在まで一貫してそのような仕組みになっておりまして、一九一七年に、全米保険監督官会議というのがありますが、そのモデル法...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 ここに日本団体生命保険株式会社「五〇年 そのあゆみ」というものの写しがありますが、この中でこういう事例が紹介されております。  ある会社で若い従業員が急病で亡くなった。年老いた父親が、呼ばれて郷里から上京した。その会社が契約した団体保険金三〇〇円を、弔慰金...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 ところが、現在、日本の現状はどうかということでございますが、今配付をさせていただきました資料を見ますと、現状は、そこにありますように、保有契約件数が約十八万三千件、被保険者数四千四百九十万人、保有金額三百兆円、大変規模が大きくなっております。支払い件数年約七...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 この統計の問題ですけれども、問題なのは、会社経由で遺族に全額支給しているというのが二割しかないという点なんですね。保険金名目では遺族に全く支給しないというのが約五割ありまして、もちろん、退職金その他は若干支払われているというものも含まれているかもしれませんが...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 法律上の規定がないから何をやってもいいということにはならないわけであります。本来、この生命保険というのは遺族が受け取るべきものであって、それが基本原理であって、会社が介在すればそれはそうでなくてもよいということにはならないはずであります。ですから、遺族の問い...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 保険金の請求権がないという答えは私は納得できません。それは、従業員の命を保険の対象にして、そしてその保険金を会社が手に入れるということを合理化するものであります。従業員の問い合わせに対して、どういう保険会社に幾ら保険金を掛けて、保険料は幾ら払い、そして目的は...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 先ほど法律がないと言いました。確かに、団体定期保険についての法律はないのです。私はおかしいと思うのですね。基準となっているのは、団体定期保険の運営基準という、これは大蔵省の通達でありますけれども、唯一この基準となっているのはこれであります。  ところが、こ...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 これまでのいわゆるAグループ保険の問題点がいろいろ出てきたので、それを改善するというお話でありました。そうしますと、今までのAグループ保険の欠陥を認めたわけであります。  したがって、これは現状でいいますと、新型保険よりもAグループ保険に現実に入っている人...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 それはおかしいのです。今まで問題があったから変えるわけであって、問題そのものが明確になったわけですから、それを、具体的に中身を明確にする、遺族あるいは従業員に、現実のAグループ保険はこうなっております、中身についてすべて周知徹底するということを必ずやっていた...全文を見る
03月05日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
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○佐々木(憲)委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました内閣提出の四本の法律案について、反対討論を行います。  まず、九七年度公債発行特例法案について反対する理由を述べます。  本法律案は、九七年度において七兆四千七百億円の赤字国債を発行するためのものでありま...全文を見る
03月07日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第3号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  本来なら、この税制問題等特別委員会というのは、来年度予算案の採決前に開くべきだったと私は思います。予算案の中で最大の焦点になっております消費税増税の可否を含めて、総理を初め閣僚も交えて正面から徹底的に議論をするというの...全文を見る
○佐々木(憲)委員 当委員会には、新進、太陽両党から特別減税の継続法というのが提案されておりますが、私はまず、最大の焦点になっております消費税問題を中心にお聞きをしたいと思います。  政府・与党は、消費税の増税など国民に九兆円の史上空前の大負担を押しつける予算案を強行いたしまし...全文を見る
○佐々木(憲)委員 消費税の増税というのが長い間議論されてきたと言いますけれども、国民全体から見れば、やってはならないことを強行したわけであります。しかも所得税の減税を打ち切るということはまさに増税になるわけですから、合わせて七兆円の増税。しかも医療保険の負担増で九兆円。まさに国...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、大変重要な答弁があったと思うんですね。  つまり、将来の問題について提案者の側は、消費税そのものについての議論はいろいろある、将来についての税率はどうなるかという点について別な考えがあると。  我々日本共産党は、将来は廃止だと考えております。そういう点...全文を見る
○佐々木(憲)委員 確かに一昨日、本会議にかけられました新進党の予算の組み替え動議の中では、「重点事項」という中のトップに「消費税率の据え置き」というのが掲げられておりまして、「平成九年四月一日から予定している消費税率の五%への引き上げを行わず、三%に据え置くこと。」と書かれてい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 現状で、国会で意思を鮮明にするということは大変重要なことでありまして、この今の時点で、四月一日から税率を上げないということをやはり国会の意思として確認するということは、これは、公約に照らして各議員が行動すれば、当然通るべき性格のものだというふうに我々は考えてお...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ぜひ真剣に検討されることを要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
03月24日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第4号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。消費税の問題を中心に質問をしたいと思います。  四月を目前にいたしまして、国民の間で消費税増税に対する怒りの声というのはますます広がっております。昨年の総選挙以後、我が党に寄せられた請願署名は一千百五十二万人。朝日新聞には...全文を見る
○佐々木(憲)委員 国民の間にこれだけ怒りがひどいのは、広がっている理由は、負担がふえるということに対する不安もありますけれども、それだけではないというふうに思うのです。それは、政治家が、公約との関係で、その公約を誠実に守っていないのではないか、こういう点で大変な怒りを持っている...全文を見る
○佐々木(憲)委員 自民党は自由だ、何を言っても自由だ。そこで三塚大蔵大臣は、読売には延期、朝日には増税、こういうことでは、全く国民に対する公約としては統一したものになっていないことは明らかでありまして、しかも、個々の自民党の候補者は選挙民に対して、私はこうですということをそれぞ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今問題なのは、聞きようによってはということをおっしゃいましたが、これは極めて重大な発言ですよ。聞きようによっていろいろな聞き方ができる問題じゃないんだ。それぞれが、新聞のアンケートあるいは選挙公報、その中ではっきりと書かれている客観的事実をもとに、私は先ほどこ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは私的なものではなくて、三塚派の中でこういう議論があるということを紹介したわけでございますので、どうか御理解をいただきたいと思います。
○佐々木(憲)委員 公党の意見とは申しておりません。自民党の中でこういう議論があるという紹介をさせていただいたわけであります。  次に、逆進性の問題についてお尋ねをいたします。  特にお年寄りに厳しいというのが今回の消費税の内容でございまして、全国の高齢者世帯のうちで年収二百...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは国民から見ますとスズメの涙といいますか、この点について怒りの声さ え上がっておりまして、例えば朝日新聞三月十四日付の投書、これは六十六歳の男性の方ですけれども、このように投書がありました。「ある亡くなった政治家が言って問題となった”疑似餌”かなと考えた...全文を見る
○佐々木(憲)委員 したがいまして、例えば夫婦で二万円ですと数カ月で消えてしまうということになるわけですね。  そこで、今こういうパンフレット、リーフレットですか、これを配付をしまして、一万円、三万円、一万円とこの三種類の給付金を支給すると。その際に、ここに書いてあるんですけれ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 高齢者の中には長期入院だとかいろいろな都合で申請に間に合わないという方も出てくるわけでありまして、場合によっては、四月に入ってから気がついて申し込みたいということもあると思うんですね。そういう方々に配慮するというのはこれは当然だと思うわけでございます。  大...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。
04月09日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第11号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  本日最後の質問になりますので、どうかよろしくお願いいたします。  外為法の改正案に即して御質問をしたいと思います。  大切なことは、経済の基礎にあります実体経済との関連で問題をとらえることではないかと思います。国民...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、一定の秩序ある国際化というのは必要なことだと思うわけでありますが、その中で、やはり一定のルールが求められるというふうに思います。ここの「目的」にありますように、「国際収支の均衡及び通貨の安定を図る」、そして「我が国経済の健全な発展に寄与する」という、この...全文を見る
○佐々木(憲)委員 つまり、その有事規制という考え方は、これは全く放棄されたということをおっしゃったわけですか。
○佐々木(憲)委員 今回の改正では、確かに有事規制の仕組みというのは形の上で残っているわけであります。しかも、今おっしゃったように、経済的有事よりもいわば政治的有事、経済制裁ですね、この方を優先させておりまして、条文上も前面にそれが出ているということであります。しかも、その政治的...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、日本政府が単独で判断をして経済制裁を行うことが可能となるというのが今回の内容でありまして、これは、今までよりは大幅に発動要件を緩和をしたというふうに感じるわけであります。  さて、次に聞きたいのは、経済的有事の問題であります。経済的有事という点では...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その点が法文上不明確なわけであります。  次に、外為の担い手の問題についてお聞きをしたいわけですが、これまで、外国為替業務の担い手というのは、大蔵省が認可した外国為替公認銀行に限定されてきました。また、一部の業務につきましては、証券外為という形で証券会社の営...全文を見る
○佐々木(憲)委員 監督は必要がないということでありますが、そうなりますと、為替レートが異常に乱高下するというような事態に責任を持って対応するといいますか、つまりそれは、第一条の「目的」でありますが、その「目的」に沿うように全体を運営していくというのが政府、大蔵省の本来の役割だと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私、なぜこのことを重視するかといいますと、規制がどんどん緩和されまして自由化が進んでいくと、資金の流れが極めて自由に内外動き回るわけですね。そして、その規模も。極めて巨大なものになっていく。そうなりますと、為替そのものの変動が、予想をはるかに超えた非常に大きな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が来ましたので終わります。どうもありがとうございました。
04月11日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。日債銀が発表しました経営再建策に関連をしまして質問させていただきます。  今回の再建策を見る限り、日債銀は事実上の経営破綻の状態に陥っていたということが言えるのではないかと思うのです。そのため、この自立再建というのが不可能...全文を見る
○佐々木(憲)委員 先ほども質問がありましたが、大蔵省が最後に検査に入ったのは平成五年のことであったということでありますが、その検査の時点では日債銀をどのように評価をされていたのか。その時点では日債銀は自力で再建できるというふうに見ていたのではないかと思いますが、いかがですか。
○佐々木(憲)委員 自立再建の方向、計画を立ててやるという方向を大蔵省は認めていたということでありましたが、今回は、その自助努力、自立再建という方向からやはり支援の方向へ、こういうふうに転換をしたというふうに思うのです。  大臣談話が出されました。その内容を見ますと、「不良債権...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の御答弁はちょっと事実と違うのではないかと思うのです。新株の引き受けを要請するという点について、これは大蔵省の承認のもとで、いわば大蔵省のお声がかりのもとでやられたということは事実だと思うのですね。  それで、大臣談話の中では「大蔵省としては、今後とも、日...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大蔵大臣は、二月十日の予算委員会で、二十行というメジャーバンクについてはしっかりと支えていく、このように答弁をされました。先ほども、二十行はつぶさないというのは大蔵大臣の決心である、このようにおっしゃいました。今後のビッグバンに対応する基本姿勢にも関連するわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 日本発の金融不安ということをおっしゃいましたけれども、今回の日債銀は本当にそういう事態としてとらえられていたのかどうかですよね。情報の開示がないわけですから、よくわからないわけです。システムが非常に大変だということが生じるという場合は、これは金融機関相互の債権...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間がなくなりましたので終わりますが、最後に一言だけ。  住専で大変問題になりました母体行主義ということでありますが、これは今後とも、こういう事態が起こった場合には親会社が責任を持つという原則は貫いていただきたいということを御要望申し上げまして、質問を終わら...全文を見る
04月15日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。本日は、参考人の皆様、御苦労さまでございます。時間がありませんので、端的にお伺いをしますので端的にお答えをいただきたいと思います。  まず、為替取引それから資本取引の規制が緩和され自由化されるということになってまいりますと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、工藤参考人にお伺いをいたします。  先ほどの意見陳述の中で、実態を常時把握し、有事に対応できるようにするというのがこれまでの為替管理のあり方ではあった、しかし国際化の進展の中で自由化というのは必然的なものである、このようなお話をお伺いいたしました。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、米山参考人にお伺いをいたします。  日本版ビッグバンが進んでまいりますと、証券にとっては非常に厳しい条件が出てくるというふうにいろいろ報道もされておりますけれども、例えばイギリスのビッグバンの場合は、証券業界を中心とした改革であった。しかし日本版ビ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、終わります。ありがとうございました。
04月16日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号
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○佐々木(憲)委員 外為法の改正をフロントランナーとした日本版ビッグバンというのは、イギリスのビッグバンと違いまして、証券市場にとどまらない、金融市場、金融改革、全体を目指したものであるということであります。したがって、イギリスよりもはるかに広い範囲を扱い、すべての金融機関を巻き...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、国際業務をやっているかいないか、つまり国際的影響が大きいのか小さいのか、こういうことで分けているわけでありますね。ですから、これは結局二十行とそれ以外の銀行を区別して対応するということには違いないわけであります。しかも二十行の金融機関、そのうちの一つが仮...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうも今の説明を聞いてもよく理解できません。結局大小で区別をしているということに違いはないというふうに聞こえたわけであります。  それからもう一つは、内外の問題であります。国内資本と外国資本、この点については区別をされて対応されているのか、それともそうではな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 区別はないということですね。  実はここに第一勧業銀行の総合研究所が公表したレポートがありまして、昨年十二月のものですけれども、イギリスのビッグバンについてのレ ポートであります。この中ではこういうふうに書いているのです。「英国証券業界を中心として大規模な...全文を見る
○佐々木(憲)委員 現実的には外国資本の方がかなり先行している、しかしそれに対応しなければならない、こういうお話でありました。そうなりますと、場合によっては、外国資本によってかなり押されるという危険性さえあるわけで、実際に日債銀とバンカース・トラストの業務提携を見ましても、日本市...全文を見る
○佐々木(憲)委員 余りリアルな答弁ではなくて、雇用がふえるといいなという願望をおっしゃったような感じがいたしますが。  これまでに事実上破綻をした銀行を見ますと、兵庫銀行、太平洋銀行の場合は受け皿というのが一応ありましたね。しかし、昨年十一月二十一日、大蔵省によって業務停止命...全文を見る
○佐々木(憲)委員 経過的に言いますと、大蔵省の責任というのは極めて大きいと私は考えております。  問題は、こういう状況になった後の雇用問題であります。阪和銀行の清算銀行として新銀行、紀伊預金管理銀行というのが昨日設立されました。この銀行の目的は、結局は預金の払い戻しを中心とし...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが実際には、四十歳までという年齢制限があるとかあるいは銀行職員の職務を発揮できない例えば保険の外交員など、あるいは地域が全く違うところというように、なかなか深刻な状況でありまして、将来の生活設計が成り立たないという声も聞かれるわけであります。従業員の要望...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、今後の雇用問題をぜひ今おっしゃったような立場で、従業員の不安のないように、特に阪和銀行は現実にそういう問題が起こっておりますので、対応をされるようによろしくお願いを申し上げまして、質問を終わります。
04月18日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第15号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  酒巻参考人にお伺いしますが、昨年の七月に証券監視委員会の調査があったということを言われました。ことしの初めに社内に特別チームをつくって調査を開始したというふうに言われました。この七月からことしの初めまでの間、野村証券側...全文を見る
○佐々木(憲)委員 問題は狂いと言われて、それを信用した。しかし、SECの調査が進行して、これは怪しいぞということで特別のチームをつくられたということなのですけれども、しかし、SECの調査が入った時点で徹底した調査を行う、特別のチームをその段階でつくるというのがこれは自然だと思い...全文を見る
○佐々木(憲)委員 先ほどの御答弁で、一任勘定と見られても仕方がないものがあったというふうにおっしゃいました。しかし、総会屋親族企業に対する利益供与という、そういう言葉はお使いにならなかったわけですけれども、この利益供与ということはお認めになるわけですね。
○佐々木(憲)委員 事実上、利益供与ということを自白されたということだと思うのです。  先ほど、VIP口座について約一万件ある、こうおっしゃいまして、一々その内容を把握することができていないと言われましたね。ところが、他の委員からの質問で、この中に政治家、高級官僚、総会屋の名前...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の御答弁は、内容については、政治家、高級官僚、総会屋の名前があるということを否定されなかったわけであります。  時間が参りましたので、以上で終わります。
04月24日第140回国会 衆議院 本会議 第30号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、ただいま趣旨説明のありました金融監督庁設置法案及び関連整備法案について、総理並びに関係大臣に質問します。  大蔵省改革、金融制度の改革は、まさに焦眉の課題であります。我が党は、九四年四月に「新・日本経済への提言」を発表し、その中で「大...全文を見る
05月07日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第18号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。本日最後の質問でございますので、お疲れでしょうけれども、よろしくお願いをいたします。  日銀法の改正案についてでありますが、現行の日銀法は、第二次大戦中の昭和十七年、一九四二年に国家総動員体制のもとでつくられたものでありま...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、二回とも実現をしなかった。第一回目は、政府の側と日銀の側といいますか、A案、B案というのが出されまして、結局、池田勇人総理大臣によりまして、立法化は急がないのだということで、これは実現しなかった。二回目は、自民党の財政部会の採択が得られなかったというふう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、独立性と透明性、こういう二つの柱が大事であるというふうな御発言がありました。これがなぜ必要かという点なんですけれども、従来、日銀独自の政策判断が、政治的圧力といいますか大蔵省の圧力といいますか、そういう中でゆがめられた、そしてその結果として日本経済の全体と...全文を見る
○佐々木(憲)委員 日銀総裁としてはそういうふうにお答えになると思っておりましたが、今のお答えの中にも、独立して判断をするよう努力をされてきたということを言われましたし、それから、最終的には政策委員会で決めた、こういうわけでありますから、その過程でいろいろなことがあったということ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 いろいろおっしゃいましたが、最終的には日銀の専管事項であり、最終的にはそこで決められるものだと。  しかし、問題なのはその過程であります。その過程でこれまでもいろいろな圧力がかかり、今も大蔵大臣がおっしゃいましたが、調整をする、緊密な連絡をとる、ここがいろい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今のお話の中で、物価は安定していた、消費者物価、卸売物価の点では安定していたと。しかし、当時はマネーサプライが急増していまして、資金の流れが不動産に集中した、投機的な動きが非常に激しくなったというのが実態でありまして、それがいわゆる資産インフレに火をつけたわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、その後の具体的な改正案づくりの経過を見ますと、日銀の側からのこの改正案の提起というのは具体的にはなかったわけであります。もちろん方向性は出されましたけれども、大蔵改革が叫ばれていたこの大蔵省の側がいわば主導権を握ったといいますか、そういう経過になって...全文を見る
○佐々木(憲)委員 専門紙によりますと、松下総裁は、十二月十八七にこの日銀法改正で初めて公式発言をして、議決延期請求権は不要との見解を表明した、この見解に橋本首相、梶山官房長官が激怒した、中銀研で決めた話を日銀は何でだめだと言うのかとしかった、それで日銀幹部が真っ青になった、こう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは次に、この議決延期請求権の問題ですけれども、ドイツの中央銀行ブンデスバンクでも、現時点では議決延期請求権がある。これはかなり強力な命令権でありますが、このドイツの議決延期請求権については、今後の取り扱いというのはどのようになっているか、これは大蔵省の方...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ドイツでは議決延期請求権は廃止だということであります。確かに日本の議決延期請求権の場合は命令権ではなくて求める権利というものでありますが、しかし、国際的な流れでいいますと、ドイツの事例にありますように、議決延期請求権はもはや廃止の方向というのが流れであります。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ドイツでは廃止ということでありまして、日本はドイツのような命令権ではないが、しかし請求権という形でこれは残す、残すといいますか、入れてくる、こういうことになりますから、世界の大きないわばグローバルスタンダードといいますか、独立性という方向を考えますと、日本が近...全文を見る
○佐々木(憲)委員 公的性格があるから認可権が必要だというふうに直結するのかどうかというのが問題でありまして、公的性格があるというならば、それは、国会に決算報告し、会計検査院の検査を受けるということで十分担保されるというふうに私は思います。  次に三つ目の問題でありますが、一般...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今までよりは確かに一般監督権の範囲が限定されてきているということは言えると思いますけれども、しかし、依然としてこのような形で残っていること自体が日銀の独立性について阻害要因になるというふうに思いますので、私はこれはぜひ是正をしていただきたいと思います。  よ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 内閣法制局という御答弁でしたけれども、昭和三十五年の金融制度調査会の「答申ならびに説明書」というのがここにありますけれども、この時点では、この当時はかなり専門的に法改正の問題について憲法上のいろんな説について議論をして、法律の専門家の意見の集約なども行ってこの...全文を見る
○佐々木(憲)委員 質問にお答えにならないのですが、私がお聞きしたのは、中銀研の報告書の中で、貸し付けを、融資を行う場合、明白な回収不能のケースに損失補てんのようなことは行うべきではない、こういう規定がありました。それが、金制調の報告それから今回の改正案の内容を見ますと、そのこと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、その考え方が背後に流れているという説明だけであって、それが法案の条文上は明確ではないわけでありまして、この点は今後さらに明確にしていきたいというふうに思いますが、何かありますか。
○佐々木(憲)委員 しかし、法文上はこういう歯どめがないわけでありますから、政府が要請し、日銀政策委員会がその要請に応じたとすれば、これは可能になるわけであります。  中銀研の報告書で指摘をされた、いわばロスを補てんする、こういう内容について、これはもう今後はそういうことはやっ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これまでも日銀特融が頻繁にこの間繰り返されてきておりまして、その残高が一兆円をはるかに超えるという状況になっております。その中には乱脈経営によって経営が破綻した東京協和、安全の東京二信組、ここに二百億円を出資したということを初めとして、責任があいまいなままに破...全文を見る
05月09日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第19号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  大変貴重な御意見を先ほどから賜っておりまして、本当にありがとうございます。十分間ですので、端的にいろいろと御質問させていただきたいと思います。  現行の日銀法は、戦時体制下、昭和十七年、一九四二年に制定をされたもので...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間も余りありませんので、三木谷先生と中北先生にお伺いをいたします。  日銀に対する内閣の関与の問題でありますけれども、先ほども憲法六十五条との関連で御見解をお聞かせいただきました。人事と予算を内閣が握るのが最低限必要であるという議論もあると思いますけれ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので終わります。ありがとうございました。
05月16日第140回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第5号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  金融監督庁について最初に御質問したいと思います。  金融監督の独立と権限の強化というのは今大変強く求められていると思います。空前のバブル経済とその破綻、その過程で護送船団方式と言われる状況というのが大変弊害があったと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 最終の合意ではないけれども、九月の時点では先ほど申し上げましたような内容になっていたわけであります。  ところが、現実に、その後の経過それから実際につくられた法案を見ますと、この金融監督庁設置法案によりますと、同じ総理府の外局とはいいましても、公取型三条委員...全文を見る
○佐々木(憲)委員 十二月にはそうなったということでありますが、その過程で、十一月に大蔵省が根回しに使ったという文書がありまして、それは報道もされているわけですけれども、「独立官庁では優秀な人材の確保は困難」、こういうふうに書かれているわけでありますが、これは今もそういうふうに考...全文を見る
○佐々木(憲)委員 「独立官庁では優秀な人材の確保は困難」、こういうふうに書かれていたわけであります。この立場は今も変わらないかというふうにお聞きしたわけですが、お答えにならないのですが、いかがですか。
○佐々木(憲)委員 「専門的」という言葉を使われましたけれども、十一月の文書では「優秀な人材」、こうなっているわけですね。それで、公正取引委員会は、では我々は優秀ではないのかというようなことで、事務総長が烈火のごとく怒ったというふうに言われているわけであります。つまり、大蔵省の意...全文を見る
○佐々木(憲)委員 透明かつ公正なという答弁でありましたが、それで、具体的な内容を見ますと、必ずしも検査監督機能と企画立案機能というのは明確に分離されていない。例えば、大蔵省の権限を定めた大蔵省設置法改正案、この中には、預金保険機構を監督する、こういう部分がありまして、監督という...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の説明は、結果的にこうなったというその結果についての説明だけでありまして、私が質問したのは、二月二十五日の与党三党の合意の三分類から今回の法案は変わっているではないか、このことを聞いているわけです。二月二十五日の合意と違うという点はお認めになるわけですか。
○佐々木(憲)委員 もう一つ納得できるような答弁ではありませんでした。  次に、天下りの問題についてお聞きをしたいわけですが、大蔵省の高級官僚による特定金融機関への天下り、頭取や役員に対する天下りというのがこれまで常態化しておりまして、一度占めたポストというのはその人がやめた後...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今大蔵大臣の御答弁を聞いていますと、天下りを合理化するというふうにしか私は思えないわけです。  大分長い御答弁でありましたけれども、結局従来の、昨年来続いている政府の立場ということを繰り返し説明されただけでありまして、九月二十五日の与党プロジェクトチームの、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは次に、日産生命の問題についてお伺いしたいと思います。  生命保険会社としては初めて業務停止命令を受けたわけでありますが、このことは、生命保険全体に対する不安、こういうことで国民の中に大きな議論を呼んでいるわけであります。原因を徹底的に究明して、納得い...全文を見る
○佐々木(憲)委員 先ほど申し上げました、実質的な債務超過に陥っていた後で大蔵省の平成七年九月の調査があった。したがって、大蔵省は債務超過の事実について既に知っておられたわけであります。しかし、今回このように実質的には再建不可能ということで業務停止命令というのが発せられたわけです...全文を見る
○佐々木(憲)委員 最終的には四月二十五日ということでありますが、それでは、大蔵省としては日産生命が立ち行かなくなっているとその以前に既に判断をされていると思うわけでありますが、二十五日に初めてその事実がわかったわけではなくて、それ以前に既に知っていたのではありませんか。
○佐々木(憲)委員 大蔵省は、日産生命の保険を引き継ぐ救済会社として、大手生保会社に対してその救済会社になってくれるようにことしに入って打診をしていたという事実があると思うのですが、そのとおりですか。
○佐々木(憲)委員 報道によりますと、最大手の日本生命に対しては何度か働きかけた、しかしこれは拒否されたということも言われているわけであります。そうしますと、既に以前からそういう深刻な事態について掌握をし、今一般的にはいろいろな話をされるということを言われていましたけれども、話の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 最終的な判断は二十五日の朝と言いますけれども、実は当日朝、緊急役員会というのが日産生命では開かれていて、その前に、もうお客さんからいろいろな問い合わせがあるということを想定されまして、「お客さまQ&A」というのが、こんな分厚い一問一答が作成されているわけであり...全文を見る
○佐々木(憲)委員 このように、事実上の経営破綻に陥ったということについて、実は三、四年前に債務超過に陥っていたということを検査の結果掌握をしていた。ところが、実際に経営の内容について大蔵省自身が情報を開示し、あるいは傷の浅いうちに処理するという立場に立つべきでありましたけれども...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が申し上げたのは、実質的に債務超過になっていたということを大蔵省も知っていながら、それを公表しなかったということを言っているわけです。経営改善努力を指導したと言われましたけれども、しかし、それは表には見えないわけでありますから、経営の実態がどうかということを...全文を見る
○佐々木(憲)委員 当期剰余が生まれていた。しかし、オフバランスで、帳簿以外のところで大変な損失を出しているわけでありますね。そのことついては大蔵省は十分承知をしていた。しかし、契約者や国民はそのことは一切見えないわけでありまして、手続上表に出てきたのは、確かに当期剰余があった。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今は配当の仕組みについての御説明でありましたが、しかし、配当の問題というのは経営全体の中で決められるものでありまして、粉飾経営だったと一般的にも指摘をされているわけであります。それは、明確なルールが定まっていないこれまでの護送船団方式でやってきた、そういうこと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それで、個人年金保険が急増したというのが、その後の低金利時代に逆ざやを生む非常に大きな原因になったということでありますが、問題は、この個人年金保険がどのような方法で急増していったかという点であります。  これは、銀行と提携をしまして、提携ローンという形で銀行...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そこで問題は、これが、銀行とセット販売で大変乱暴な形で勧誘が行われたということであります。この中には違法なやり方も含んでいた。  きょうの日本経済新聞の社説によりますと、   バブルの時代、銀行など金融機関の中には、日産生命と組み、融資と抱き合わせで年金型...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は納得できないわけでありますが、もっと具体的に私先ほど指摘したのです。銀行員が、行員が生命保険のパンフレットを持って、それで、この生命保険に入りますと有利ですよ、私の方で融資もしますから、こういうことで保険の契約をとるというのは、これは違法なのか違法で...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全然聞いていることに答えていないわけですね。つまり、銀行の行員が保険の募集をしてはならないというのは、銀行法に決まっているわけでしょう。銀行法第十条「業務の範囲」にそう書いているのじゃありませんか。
○佐々木(憲)委員 これは当たり前のことで、隠す必要も何もないわけであります。そういう姿勢が、これが銀行を弁護し、こういう生命保険を弁護する、そういう結果になるわけであります。大蔵省に対する疑惑がますます大きくなるわけでありますから、ぜひ正面から答えていただきたい。  それで、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その具体的な是正の指導がまともになされてこなかったのですよ。ですから、最近もこういう事例がたくさんあるわけです。私が知り得る範囲だけでも多数あります。  例えば、千葉銀行の行員が、この保険は得な保険だ、僕も入るからあなたも入ったらどうか、こうやって勧めた例が...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは積極的に、そういう事例が報道もされ、社会問題になり、そして保険の契約者が不安を覚えている、そういう状況なわけでありますから、このような事態を招いた根本的な原因である個人年金問題について、その実態はどうだったのかということを現在の時点で調査をするという姿勢...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大蔵大臣に最後にちょっとお聞きをしたいのですけれども、このような具体的な事例が、実際今お話がありましたように、法律違反になると言われる事例が報道もされ、訴えもあるわけでありますが、そういう事実、訴えがあった場合に、大蔵省として、積極的にその実態について調査をし...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、今後の対応の仕方といいますか、これについて、契約者が不安を覚えないようにどのような対応策を考えておられるか、一言、その点についてお伺いしたいと思います。
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので終わります。
05月21日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第5号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  中里参考人にお伺いをしたいと思います。  消費か所得かという話がありますけれども、所得を公平性の物差しにするから逆進性が見えるだけだというふうにおっしゃいました。この点は、消費というのは確かに所得と結びついているわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 はい、わかりました。あと一問だけ。  流通税のお話でトービン・タックスのお話がありましたが、そのトービン・タックスについての評価をもう一度お聞きをしたいと思います。  以上です。
05月21日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
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○佐々木(憲)委員 私は、日本共産党を代表して、政府提案の日本銀行法案に対する我が党の修正案の提案理由説明を行います。  日本銀行は、我が国の中央銀行として、銀行券の発行、金融政策など重要な役割を担っています。しかし、現行日本銀行法は、戦時下の一九四二年に制定されたもので、その...全文を見る
06月05日第140回国会 衆議院 予算委員会 第25号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  まず、確認をしたいわけですけれども、野村証・券による総会屋小池隆一容疑者に対する利益供与、その事件の資金的な源流となったのが第一勧銀の融資だったと思うわけであります。それが四大証券の株購入資金あるいは株取引資金となって...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全く関係ないというのは私は言い逃れだと思うのです。それならば、なぜ東京地検が第一勧銀の強制捜査をやったのか、こういうことになるわけですね。  五月二十九日の参議院法務委員会で、我が党の橋本議員の質問に対しまして原田刑事局長は、野村事件の被疑事実について、小池...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結果としてその資金が小池隆一に流れ、不正な取引につながっていった、この構図はお認めになりますね。
○佐々木(憲)委員 まことにふまじめな答弁だと私は思います。  具体的にお伺いしますけれども、それでは、融資の場合、あなたの銀行は、営業部門から稟議書や決裁書類というのが審査部門に回されて、担保価値、返済能力、融資残高、返済状況などがチェックされた上で実行されるというふうになっ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、第一勧銀が三十一億円の融資を行う際に、小池側が大株主として各社に影響力を持つことになる、こういうことを認識しながら融資したという状況が報道されております。審査に当たりまして、四大証券の株購入というこの資金の使途を明記した稟議書が提出された。中には難色...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、総務部が審査部門のチェックを抑える形で融資をした。そのことができたのは、総務部が単独でそういうことができるというシステムではないはずでありますから、結局、その上の担当役員あるいは頭取、副頭取などの了承があったと思うわけですけれども、それはいかがで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 この構図について、極めてこれは重大でありまして、つまり、担当の部署が勝手にやったのではなくて、それを上層部、経営者の側が、役員の側が承認をして実行した、このことを事実上お認めになったわけであります。  そこで、なぜこのようなことをやらざるを得なかったのか、そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ルール違反にならない範囲でと言いますが、明白なルール違反じゃありませんか。だからこういう問題になっているのでしょう。  先日の参議院の参考人質疑の際に、宮崎参考人は、元総会屋の出版社社長の息子さんの結婚式に出席をした、その際に沼田という者も出たというふうにお...全文を見る
○佐々木(憲)委員 つまり、この木島氏の息子さんの結婚式に、頭取と副頭取がそろって、しかも総務部の歴代の部長が打ちそろって出席をする。極めて異常な状況であります。つまり、最後の大物総会屋と言われた木島氏との密接な関係をこの ことは証明していると思うのです。そして、その木島氏の紹...全文を見る
○佐々木(憲)委員 以上で終わります。
06月12日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第6号
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○佐々木(憲)委員 先ほど来、両参考人には大変貴重な御意見をお聞かせいただきまして、本当にありがとうございます。  日本共産党の佐々木憲昭でございます。  先ほど、植田参考人の方から、ビッグバンを推進する際の障害になっているのが不良債権である、その不良債権の処理といいますか負...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうもありがとうございました。  それから次に、ビッグバンの関連ですけれども、ビッグバンで規制緩和がどんどん進んでいく。これはイギリスの場合には証券市場の枠内での改革でありましたけれども、日本の場合には証券だけではない、銀行、保険、すべての金融全体の大幅な改...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ありがとうございました。  終わります。
○佐々木(憲)委員 お二人の参考人の御意見、大変興味深く拝聴いたしました。  野田先生のお話の中でグローバル化と国民国家の危機というお話がございまして、大変興味深く伺いました。国際化ということが既定の方向であるかのようにずっと行われておりますし、実際そういうふうに推進されている...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ありがとうございました。  田中先生にお伺いしますが、先ほどグローバルスタンダードのお話がございました。私は、何をもってグローバルスタンダードと言うのかということが大変重要だというふうに思うのですね。例えば日本の場合には、アメリカのように企業のディスクロージ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ありがとうございました。  終わります。
06月17日第140回国会 衆議院 決算委員会 第10号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  野村証券、第一勧銀の総会屋に対する利益供与の事件というのは、日本のトップクラスの企業の経営者が次々と逮捕されるということで、内外に大変大きな衝撃を与えております。  第一勧銀側の大蔵省検査に対する虚偽報告、これは極め...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁で、どこに問題があったかということについては明確なお答えがなかったように思います。  具体的に申しますと、例えば、野村証券事件の発端となりました、野村証券を含む四大証券の株式百二十万株を購入する資金となりました総会屋小池隆一の親族企業への三十一億円の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 小甚ビルディングに対する融資三十一億円ということは、報告を受け、それをチェックした。チェックしたと言われますけれども、しかし、その小甚ビルディングの性格、その内容、ここについては明確な検査が行われていないと思うのです。  大体この小甚ビルディングというのは、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 適切な説明を行わなかったからわからなかった。  しかし、例えば、一度に二十億円、三十億円、四十億円という巨額の融資を行い、その融資残高が百億円あるいは二百億円、こういう状況にある企業に対して、融資先の企業の実態、それをみずから調べなかった、あるいは、担保があ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 検査の内容そのものにやはり問題があったというふうに私は思います。  検査の内容の改善というのがやはりこの事件を契機に求められているというふうに思いますけれども、具体的にどのような改善策が必要なのか、罰則の強化というお話もありますけれども、その点について、総理...全文を見る
○佐々木(憲)委員 より厳密な改善を求めたいと思います。  次に、融資の問題であります。これは、銀行にとっては極めて厳密性を求められていることでありますが、政党に対する融資の問題であります。  六月五日の衆議院予算委員会での参考人質疑で、第一勧銀の近藤頭取に対しまして自民党の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは一般的にも既に報道されておりますし、九〇年、九三年というのは、総選挙の資金として銀行から融資を受けたということで、既にこれは客観的にだれも否定していない数字であります。  それで、銀行からの融資というのは極めて厳密なものだと私は思うわけであります。合計...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは、これだけ大規模な融資が行われ、そしてその融資というものが選挙資金として総選挙のときに使われているわけであります。したがって、どのような状況で借りたのかという点について当然総裁としての橋本首相は認識していると私は思っておりますけれども、例えば担保を出して...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは九〇年と九三年の融資についてなんです。現在の総理の問題ではないんです。
○佐々木(憲)委員 しかし、現在自民党の最高幹部であり、最高責任者なわけですよね。当時も自民党の幹部であられたわけであります。担保を出しているのかいないのか、こういう点についてはっきりとお答え願いたいと私は思います。
○佐々木(憲)委員 いや、私が質問させていただいたのは、銀行の融資のあり方との関連でお聞きをしたつもりなんですけれども、それでは、橋本総理自身の御発言に関連してお伺いをいたします。  昨年の二月でありますが、銀行からの献金について、献金は、住専問題などいろいろありますので自粛を...全文を見る
○佐々木(憲)委員 献金を受けているということですか。(橋本内閣総理大臣「自粛と申し上げたのです」と呼ぶ)ごめんなさい、自粛をされていると。それでは、これは今でも変わらないということですね。  そうしますと、報道によりますと、昨年末に、自民党の要請に基づいて銀行業界、都銀と長信...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは、党の方のと言いますけれども、橋本総理自身が銀行からの献金を自粛するとおっしゃったわけですので、その関連でお聞きをしているわけであります。  それで、献金が実際に銀行業界から昨年末に行われた、これは献金に間違いないんじゃないでしょうか。
○佐々木(憲)委員 私はどうも納得できないわけであります。つまり、銀行からの融資を受け、そして融資の返済のために銀行から献金を受ける。これが実際に、自粛をされたというその献金を再開したということになるのではないかという点を、橋本総理の政治姿勢との関連でお伺いをしているわけでありま...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が質問させていただきましたのは、銀行融資のあり方との関連で、今いろいろな問題が議論になっているわけであります。つまり、融資というのがどういう形で行われているのか、これが問われているわけであります。国民全体が、銀行の融資のあり方について、なぜか、預金者がみずか...全文を見る
○佐々木(憲)委員 わかりました。もう終わります。  そういう意味でお尋ねをしているわけでありまして、真意を御理解をいただき、御答弁をいただければと思うわけであります。
○佐々木(憲)委員 終わります。
○佐々木(憲)委員 私は、日本共産党を代表して、一九九四年度決算及び一九九五年度決算に関する議決案に対し、反対の討論を行います。  反対する理由の第一は、消費税の定着、継続を図りつつ、国民の切実な減税要求に対して、高所得者に厚く低所得者に薄い一律二割方式で赤字国債を財源とする臨...全文を見る
10月20日第141回国会 衆議院 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第3号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  危機的な状況にあります日本の財政の再建が緊急課題だというのは、だれもが認めるところであります。そのためには、我が党が一貫して主張してきたように、財政の浪費とむだの構造に徹底的にメスを入れることが不可欠であります。  ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今厚生大臣の答弁の中で、一番予算を使っていると。国の一般会計では確かに数は多いかもしれないけれども、地方も全体も含めますと、公費負担は約二十兆円。それに対して公共事業は五十兆円であります。国と地方の財政全体を問題にしているわけでありますから、社会保障が多いとは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 年末までにということでありますが、現に、今回の財政改革法案で削減の問題が枠がはめられるわけであります。この法案で枠をはめるわけですから、具体的にどこがどういう内容になるのかということを明らかにしないで、何で議論ができますか。中身をはっきりさせてください。
○佐々木(憲)委員 具体的な削減の内容を聞いているわけです。三千億円認めるというけれども、当然増を減らすわけですから。四千二百億円、これは、今の制度、水準を維持するためには当然ふえるわけでしょう。それを削減して一千八百億円にしようというわけですから、これを削減することになることは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今回枠を決めるという法案を出しているわけですから、その枠の中身がなければ具体的な審議というのはできないはずであります。  では、もう一つ具体的に聞きましょう。  高額療養費の自己負担限度額、現在六万三千六百円ですけれども、これも引き上げを検討されていると言...全文を見る
○佐々木(憲)委員 審議の内容を我々は問題にしているわけです。枠を決めるということは、その枠の中で減らされる部分が出てくるから、どこがどう減らされるのかということがないと具体的な審議ができないというようなことを言っているわけです。  もう一つ、検討しているわけでしょう、実際に。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 検討の中身はあらゆるということですから、例えば漢方薬、ビタミン剤、パップ剤、これを保険から外すということも検討されている、有力な意見がある、こう言われている。このように、何を聞いても具体的な内容をお答えにならない。  国民が一番知りたいのは、今回の財政構造改...全文を見る
○佐々木(憲)委員 委員長。
○佐々木(憲)委員 来年度予算で、つまり年末までに中身を明らかにすると。しかし、今回の法案では枠を決めるわけだから国民は中身を知りたい。そうしなければこの法案の是非は決められない、こういうことになるわけであります。ともかく、今の答弁では私は納得できないということを申し上げたいと思...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今答弁の中では、この難病患者の自己負担というのを導入していく、こういう姿勢をとっている。これはもう本当に大変なことだと私は思うのです。  そして、例えば対象患者の問題について今おっしゃいましたけれども、現実は、どの疾患を見ても、いまだに原因や治療法は確立して...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今のは決算ベースだと思うのですけれども、最高時でも予算の一%にも満たない。企業数でも雇用数でも、先ほど申し上げましたように日本経済の中で圧倒的な地位を占めているのに、予算というのは本当に微々たるものであります。ここに歴代政府の中小企業の位置づけがあらわれている...全文を見る
○佐々木(憲)委員 先ほど過去最高ということを言われまして、今、今年度予算の数字をお聞きしましたが、非常に全体として低下をしているということはもはや数字でも明らかであります。予算額で過去と比較しますと、絶対額で四分の三に減らされております。予算に占める比率も、ピークの三分の一にな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今おっしゃいましたように、総数でも極めて大きく落ちており、特に、輸出型産地の落ち込みというのは大変な状況であります。特に、輸出型産地は、企業数でいいますとこの間に二万三百三十六社から四千二百八十九社、約五分の一に落ちているわけですね。従業員は二十三万人から六万...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今そのようにおっしゃいましたけれども、現実には、例えば最近の報道を見ましても、三菱重工長崎造船所が下請業者の集まりを持ちまして、外注費を七%から一〇%引き下げたい、吸収してほしい、こう通告をした。あるいは、自動車のマツダでは、八月販売のカぺラから部品価格を三割...全文を見る
○佐々木(憲)委員 中小企業の融資のお話もありましたけれども、貸し付け条件の改善、借りやすくしてほしい、これが中小業者の皆さんの要求でございます。ぜひそういう方向で改善をしていただきたいと思います。  この財政構造改革法案、これは全体として、今見てまいりましたように、社会保障あ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは、過去なかった、そういう意味で大変重大な法案だと思うわけであります。中身も明らかにしない、先ほどの議論でも明らかになりました。中身も伏せたままで三年連続の削減の枠だけを決める、そして、もう決まったことだからというので、どんなに国民の反対があろうが制度改悪...全文を見る
10月28日第141回国会 衆議院 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第9号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  これまでの審議を通じまして、提案された財政構造改革法案というのが、内閣の予算編成権や国会の予算審議権に制約を加えるという点でも重大な問題があるということが明らかになりました。また、法案が、社会保障、医療、文教、中小企業...全文を見る
○佐々木(憲)委員 提案されている財政構造改革法案というのは、この「財政事情の試算」にどのように織り込まれているか、この点についてお伺いしたいと思います。
○佐々木(憲)委員 要するに、この提案をされている財政構造改革法案を実行すればこのような表になる、簡単に言うとそういうことですよね。これは注書きでもそのように書かれておりまして、これを実行するということを踏まえて、一定の仮定のもとに試算をしたというふうに注書きでも書かれているわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今確認をいたしましたように、残高は毎年毎年ふえていくわけであります。残高は減りません。したがって、この点から見ますと、再建とはいうけれども、そういう点で重大な問題点を持っているというふうに思うのです。  さてそこで、法案を実行すればこのような姿になるというこ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大蔵大臣、ということは、法案の内容をそのとおり実行をしても、なおかつ歳出歳入のギャップがあらわれる、それは残る。つまり、法案の内容が事実上達成できない。主管官庁として大蔵省自身が法案の内容を実行しても、それは実現できません、こういうことを意味するんじゃありませ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 つまり、この「財政事情の試算」ということは、法案を実行して、そして歳出歳入を計算してみた、しかし、法案を実行する数字を置いてもなおかつ要調整額という形で歳出歳入のギャップが埋まらない。つまり、法案を実行しても法案の目指す内容が実現できない、こういうことを意味す...全文を見る
○佐々木(憲)委員 つまり、要調整額というのは、今おっしゃいましたように、三・五%の成長率の場合には二兆一千億円出る、一・七五%の成長率の場合には二・九兆円のギャップが生まれる。これは、今回の場合は通常と違う。例年ですと、大体自然体で歳出の方向が出てまいりまして、それに対して年末...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、今の答弁でも、これを解消するにはさらにキャップ以下に切り下げなければならない、こういうことになるんじゃありませんか。どうですか、大臣。
○佐々木(憲)委員 その上限が達成されないと二・一兆円、二・九兆円という莫大な要調整額というのが生まれて、それを解消しなければならない。しかし、キャップというのが厳しくかかっている。そのキャップを達成するのも本当に大変なことになる。こういう状況なのに、さらにそのキャップを下回るよ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 国債費といいましても、国債はもう枠がはまっているわけですよ。そうすると、地方に覆いかぶせるんですか。こういう重大な内容の試算を大蔵省が責任を持って出した。大蔵大臣、これはどういうふうにするんですか。
○佐々木(憲)委員 何をおっしゃっているのかよくわからないですよ。  要するに、国債費というのはもう抑えられているわけでしょう。赤字国債ゼロに向けて毎年毎年抑えていくという数字になっているわけですね。これはふやさないというのが方針でしょう。法案にもそう書いてありますね、目標は。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁はよく理解できません。というのは、結局、キャップ以下に抑えるということを一つは三塚大蔵大臣が認めたということ、これは極めて重大ですよ、もしこれであれば。  キャップまで、ぎりぎりのところまで切り詰めて、削減して削減して、それが今大問題になって、国民全...全文を見る
○佐々木(憲)委員 尋ねたことにお答えになりませんので、もう一度お尋ねしたいのですが、キャップがありますね、キャップは限界だとお思いですか、それともそれ以下に下げることが可能だとお思いですか、どちらですか。
○佐々木(憲)委員 これは非常に私は納得できない答弁でありまして、明確に答えるべきだと思うのです。先ほど必要性についての説明がありました。つまり、キャップ以下には下げないと事実上言ったわけですね。  そこで、次に防衛庁長官に伺いますが、要調整額というのは平均すると来年度二・五兆...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全部減らせということを私は先ほど言っておりません。半分にしなさい、直ちに、このことを言ったわけです。しかし、長官は、それをやらないということであります。  極めて不満でありますが、次に厚生大臣に伺いたいのです。  社会保障費は、私は、これはもう絶対減らして...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、こういう暮らし、福祉、命にかかわる問題というのは絶対に切り込んではならないと思うのです。キャップ自身も、私は、重大問題で、これがことしよりも来年もっと大きな被害を国民に与える可能性があるということを指摘したいと思います。  もちろん地方交付税の問題も、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全く抽象的で説得力がない。具体的にどうするのかということに答えられない。つまり、この「財政事情の試算」、大蔵省自身が出し、大蔵大臣が責任を持って出しているという、この数字自身の解消の展望がない。これでは全く、財政の再建といっても絵にかいたもち、すべて犠牲は国民...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今考えていない、こういうふうにおっしゃいました。この計画期間中、二〇〇三年まで、この間は消費税の増税などをしない、こういうことを確認できますか。
○佐々木(憲)委員 大蔵大臣、中長期、その間には考えられるという、そういうようなニュアンスでお聞きしましたけれども、そうすると、中期というのは、この財政構造改革期間六年間、これは入るということですか。
○佐々木(憲)委員 私は、消費税増税というのは絶対にやってはならぬと思うのです。中長期、将来は私どもはこの消費税は廃止すべきだというふうに思っておりますが、大蔵大臣の今の答弁ですと、増税も可能なような、消費税をさらに上げる、そういうことも可能なような発言に聞こえました。  三月...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、行き着く先というのは暮らしの破壊。しかも、その中で財政の立て直しの展望が見えてこない。まさに暮らし破壊と財政破綻への道であり、日本の将来を暗黒の道に引きずり込むという以外の何物でもないということが、きょうの質疑を通じて私は明らかになったというふうに思いま...全文を見る
11月05日第141回国会 衆議院 決算委員会 第3号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  厚生省と支払基金に御質問をしたいと思いますけれども、先ほど来の質疑の中で不正請求ということの金額がいろいろ出されています。九兆円という大変大きな金額も出ておりましてびっくりしているわけですが、先ほど保険局長は、九兆円と...全文を見る
11月12日第141回国会 衆議院 決算委員会 第4号
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○佐々木(憲)委員 時間が短いので、端的にお答えをいただきたいと思います。  内部告発をきっかけに水増しあるいは過大請求の事実をつかんだ、これは日本工機と藤倉航装の二社からであったということでありましたが、では、残りの二社は、過大請求分があったというのがなぜわかったのでしょうか...全文を見る
○佐々木(憲)委員 一般確定契約をしている企業は、現在何社ありますか。
○佐々木(憲)委員 三百弱ということですけれども、この特別調査を今回の事案を契機に実施をしたその対象となった会社の数ですね、何社でしょうか。
○佐々木(憲)委員 としますと、三百弱の会社すべてを調査したわけではないわけですね。主要な会社であったと、今数字はおっしゃらなかったわけですが。  そうしますと、似たような計算方法をとっている企業はほかにもあって、しかしまだ調査が行われていないということがあるわけですから、四社...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁ですと、全体は調査をしていないが、なかったと。これは、調査しないのになかったとは言えないと思うわけです。したがって、三百弱と言われましたけれども、防衛庁長官に伺いますが、全体を調査するということが必要だと思いますが、いかがでしょう。
○佐々木(憲)委員 年に五社とかあるいは十社という程度では、実際に水増しをしているかどうかというのは把握できないということにしかならないと思うのです。ですから、これは徹底して調査をしていただくということをぜひ要求をしたいと思います。  それからもう一点は、抜き打ちということを今...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、事前に通知をして、行きますよということで本当に効果があるのかどうかというのは、根本的に私は疑問に思います。  それから次に、資料の保存義務ですけれども、会計検査院の先ほどの御答弁の中にも、保存義務は課されていない、こういうことでありましたね。そうします...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうもあいまいでありまして、結局実態が十分に把握できない体制にあると言わざるを得ないと思うのです。  今回の特別調査の内容について具体的に数字を、例えば工数が本来ならこの工数であったのが幾つ上積みされていたという具体的な資料が、やはり公表していただかなければ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の委員長のお取り計らいでぜひよろしくお願いしたいと思います。
○佐々木(憲)委員 四社の過大請求をしていたこの時期に担当の部署の責任者であったのは、今指摘をされている上野氏でありまして、この方は第一担当だったと思います。その担当の会社として東洋通信機とニコー電子が入っていたと思いますが、まずそれを確認したいのが一つです。  そして、その退...全文を見る
11月19日第141回国会 衆議院 決算委員会 第5号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  農林関係公共事業の問題を中心にお伺いをしたいと思います。  この問題では、各方面からむだ遣いが多いんじゃないかということが指摘をされておりまして、まず確認したいのですけれども、農林水産関連予算の中で公共事業の占める比...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ただいまお伺いしたように、公共事業の比率が毎年毎年高まっているということであります。しかも、補正後も含めますと、例えば昨年度は五八・三%、約六割というふうになっておりまして、全体で約二兆円、こういう状況でありますので、大変比率が高いわけであります。  ところ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今農水大臣が、日本の農地は面積が見劣りする、こうおっしゃいましたけれども、しかし一方で、農業そのものが成り立たないような状況でずっと推移してまいりますと、一方で幾ら農道をつくったり、空港をつくったり、いろいろなことをやっても、これはなかなか日本の農業の将来とい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 迷惑でなければよいというような御発言だったわけですけれども、ゼネコンにとっては大変これは歓迎なんですね。農政関係に直接携わっていた、行政に携わった方が天下ってこられて、それで営業をやっていただく、公共事業をどんどん受注する、こういう関係になれば、迷惑どころか、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間がありませんので簡単に御質問しますけれども、この中には、本人から営業部門に携わらないという誓約書を提出させたり、それから、就職先の会社には公共工事の受注にかかわる営業の業務には従事させない旨を証明書に明記させるとか、こういう明文的な規定があ るわけであり...全文を見る
○佐々木(憲)委員 終わります。ありがとうございました。
11月28日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  このところ、山一証券、三洋証券、北海道拓殖銀行あるいは日産生命など、金融、証券、保険会社の破綻が相次いでおります。預金者、投資家、契約者、本当に保護されるのだろうかと多くの国民が不安を抱いているところであります。  ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 預金者の場合、銀行の預金者は、これは言うまでもなく二〇〇一年まで金利込みで全額保護されるということになっておりますね。ところが、生命保険で初めて経営破綻に陥りました日産生命の場合、これは、大蔵大臣は四月二十五日の記者会見で契約者は全員保護される、このように言明...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は、全然私は納得できないです。継続されているというのは当たり前なんですよ、これは。  問題は、約束をした例えば返戻金あるいは支払われるべき保険金、これが場合によっては七割もカットされて三割しか返らない、これが保護されると言えるのかという問題なんです。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、今の答弁でも、三割になる可能性がある、そういう場合もあるというふうに認めました。契約者にこういう負担をさせるということは、これは明らかに契約者保護に反しているということに私はなると思うんです。  預金者や投資家に対しては、これはもう自己責任は問えない、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 決済システムに関係がないから負担を負わせてもいい、そういうことになれば、これはもう次から次と生命保険会社が、今危ないところもあると言われている、破綻したらまた負わせるのか、証券会社は決済システムに関係ないから、では負担を負わせるのか、こういうことになるじゃあり...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、他業態と同じである。ところが、預金者は依然として情報を開示されていないから自己責任は問えませんという見解でしょう。生命保険だって他業態と同じ水準にあるという答弁でしょう。それなのに、なぜ生命保険の契約者にだけ特別自己責任を問うのかということを聞いてい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 認識が全然なっていないと思うのですね。実際にどんな状況にあるのかということを、やはり私は調べるべきだというふうに思うのです。  私は、次に、この問題に関連をして、銀行との関係がいろいろ言われておりまして、例えば保険募集の問題というのがいろいろ指摘されておりま...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、先ほど具体的に、保険募集人以外の者が保険商品の説明を行い、パンフの配付を行い、申込書を手渡し、署名捺印してもらって受け取る、こういうことを申し上げたわけです。そのこと自体は法律に違反するのですかと聞いているわけです。
○佐々木(憲)委員 全く法律そのものの解釈さえまともに行わない。本当に私はひどいと思うのですよ。  ここに「生保業界における、提携に関する行政指導および業界対応の経緯について」という文書があります。この文書は、日産生命を初め四つの生命保険会社がどのように行政指導を受けたか、そし...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全然調査もしないで、個別の案件については具体的には答えられないと。  それじゃ、私、皆さんにお配りした資料をちょっと見ていただきたい。  この中で、日産生命保険会社がスルガ銀行に対して、銀行が余りにも保険商品を単独でどんどん販売するものですから、これは大変...全文を見る
○佐々木(憲)委員 問題があれば適切に対応したと言うけれども、何も適切に対応していないじゃないですか。  具体的にこういう事態が起きたわけであります。それで、その点について何ら具体的な措置をとってこなかった、だからこういう状況になったわけでしょう。こういう答弁では私は納得できな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全く話にならないんですね。これだけ具体的な事実があるにもかかわらず、まともに答弁さえできない。これでは大蔵省の行政責任は本当にますます大変な事態になると私は思います。  しかもスルガ銀行一行だけじゃないんですよ。大蔵省は、経営が危なくなるといって日産生命が懇...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全然答えてないよ。今私が指摘したのは、「本件はたてまえでのことであります。」と書いた、これは銀行の行員のいわば販売マニュアルですよ。これについてどうかというのを聞いているんですよ。
○佐々木(憲)委員 全く話にならないですね。まさに銀行の代弁者、銀行擁護のみ。そういう姿勢では本当に生命保険の契約者に対して、これからも私は本当に不信を広げるだけだというふうに思うわけであります。  しかも、じゃもう一つ挙げましょう。金融機関が独自の募集リーフを作成しております...全文を見る
○佐々木(憲)委員 具体的にそれでは調べてください。調査しますか。
○佐々木(憲)委員 当事者からは何度も大蔵省に苦情が行っているはずです。私は、これは具体的に当委員会で指摘をしているのです。この資料に基づいて私は指摘しているわけだから、調査するのは当たり前じゃありませんか。
○佐々木(憲)委員 具体的な調査を私は要求しているわけであります。  委員長、具体的に答えさせてくださいよ。今提起した内容について調査するかしないかです。
○佐々木(憲)委員 協力預金の問題も本当はあるのです。私、きょう時間があればやりたかった。「七十七金融機関に巨額「協力預金」 日産生命 勧誘の見返りに」と、つまりローンを出して契約者が生命保険会社に払う、その払ったお金が協力預金としてまた銀行に還流する、こういう問題まで出ているわ...全文を見る
12月03日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第9号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  公的資金投入の問題が一つの焦点となっております。この問題で、私大変不思議に思っておりますのは、預金保険機構に公的資金を投入するということをしさえすれば預金者保護になる、そういうふうに言われていることでございます。預金者...全文を見る
○佐々木(憲)委員 金制調の平成七年十二月二十二日の「金融システム安定化のための諸施策」の中では、預金保険の発動に際して、前提条件として三つ挙げられております。「破綻金融機関は存続させないこと、経営者の退任及び民事・刑事上の厳格な責任追及が行われること、株主・出資者の損失負担が行...全文を見る
○佐々木(憲)委員 こういう考え方だということでありますが、私は、果たしてこの三つだけでいいのだろうかと。例えば、現実に破綻をした金融機関、実態を考えてみますと、系列の親会社に当たる部分が上の方から紹介融資、迂回融資、こういうことを盛んにやりまして、その結果、破綻の原因をつくって...全文を見る
○佐々木(憲)委員 金制調の先ほど挙げた答申では、「関係金融機関による可能な限りの協力が必要となる。」ということがうたわれているわけですね。ですから、場合によってはあるなしというのではなしに、可能な限り関係金融機関の協力ということが書かれているわけでございます。  ですから、そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 関係金融機関というのは、直接的な関係のある金融機関だけではなしに、やはり業界全体としての責任、この点が私は大変重要だというふうに思います。日本のように、不良債権を預金保険機構にどんどん買い取らせていく、こういうやり方というのは、これはアメリカと比べましても非常...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は銀行寄りの姿勢だと私は思うわけであります。一方でグローバルスタンダードと言いながら、こういう処理の仕方については、日本独特のいわば銀行救済的内容になっているという点を私は指摘せざるを得ないと思うんです。やはり肝心なことは、アメリカの制度からも学ぶとい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 両行がそう言っていると言うんですけれども、これは両行の頭取の記者会見がありまして、こういうことを言っているんです。合併に関する大蔵省からのあっせんについて、七月中旬ごろに、預金保険法の改正を考えているがどうかとの話はあった、つまり大蔵省から働きかけがあった、こ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 かなり苦しい答弁だと思います。あっせんについての話があった、七月中旬ごろにそれがあった、その際に預金保険法の改正を考えているがどうか、こういうふうに言われたと当人が、記者会見で両方の頭取がおっしゃっているわけですから。  それで次に、新聞報道などによりますと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 この不良債権の問題も乱脈経営の結果というのがほとんどでありまして、そういう点を問うことなしに、この新しい改正案によりまして、あっせんをし、合併をし、そして不良債権は預金保険機構にどんどん買い取らせていく。そうなりますと、まさに金融機関救済の預金保険機構という性...全文を見る
○佐々木(憲)委員 規模はまだ調査中でわからない。しかし、結論としては、不良債権が出ればそれは預金保険機構が買い取りますという、あらかじめ先に買い取りありきといいますか、そういうことだけは決まっているということになるわけで、私は、非常にここは問題だと思うのですね。  どんなに規...全文を見る
○佐々木(憲)委員 拓銀の経営破綻というのは、問題は、正常な経営をやっていてそのような不良債権が生まれたというのではなくて、まさに乱脈経営の結果であります。  例えば、一九八〇年代に始まりました新興企業育成という方針でバブル企業への多額の融資が行われた。それが焦げついて不良債権...全文を見る
○佐々木(憲)委員 同様に、拓銀にはさまざまな関連企業があります。例えばたくぎん抵当証券、これも融資先の大半は首都圏の不動産関連会社で、バブル期に大規模に貸し込んだ。膨大な不良債権を抱えて十一月十八日に自己破産をいたしました。拓銀からの融資残高は千二百十二億円と莫大な規模に上って...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今のお答えでも、今後ますます条件が厳しくなっていくだろうという不安を持たれている中小企業の方々が大変多い。現実に、メーンバンクに見放された、あるいは新規融資してもらえなかった、手形の割引額が圧縮されたという事例も起こっております。  実際、十一月二十八日には...全文を見る
○佐々木(憲)委員 誤解のないような発言、誤解を与えないようにしていただきたいというふうに思うわけです。  もう御退席になって結構です。  それで、次に、大蔵省が拓銀に対しまして業務改善命令というのを出していますけれども、この中で、これは概要を私いただいたのですけれども、非常...全文を見る
○佐々木(憲)委員 現実に、新規融資が望めるような状況ではなくなったといって破綻をしたという企業が生まれているわけでありますので、この貸し渋りあるいは新規融資についての従来以上の厳しい締め上げというようなことのないようにぜひお願いをしたいと思うわけです。  そこでもう一つは、そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 次に、雇用問題についてお聞きをしたいと思います。  拓銀の従業員は五千百人、そのほかパートですとか嘱託、そういう方々も含めますと六千人と言われております。そういう方々の不安というのは今非常に大変な状況にありまして、銀行の行員の様子をお聞きしますと、物すごく忙...全文を見る
○佐々木(憲)委員 雇用の問題では、北洋銀行に経営が譲渡されていく、その際に優良資産がどの程度移るかによって雇用も決まるというようなことが言われています。そうなると、こういう報道もあるのです、資産十億円に一人だと。こういうことでは本当に雇用を安定させていくということにはつながらな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、つかんでいなかったということですね。これ自体、大変私は重大だと思うのですよ。系列の保険代理店の中には、帳簿上は営業職員一人が一カ月に数百件の契約をとっていたケースもあり、代理店の税務対策上の問題からも手数料を減額する必要があった、このため、金融機関ごとに...全文を見る
○佐々木(憲)委員 過度な協力預金が実際にあったわけであります。そういう点で、これを見逃していたということは極めて私は重大だと思う。  銀行の責任は主に三つあると思うのです。提携ローンで金利でもうけた、しかもこれは単独で契約をして、事実上法違反で、もうあちこちそういう事例があり...全文を見る
○佐々木(憲)委員 違法な募集をしていたということは、事例を挙げて私は先日指摘をし、一定の調査も約束をされたはずであります。ぜひそれをやっていただきたい。  それから最後に、保険契約者保護基金、ここからあおば生命に二千億円支援されるということになっていますけれども、これはどのよ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、以上で終わります。
12月05日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第11号
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○佐々木(憲)委員 質疑に入る前に、一言申し上げたいと思います。  先ほど議運で、この法案の採択を前提として、本会議を月曜日に設定するということが強行採決された。これは、絶対に私は認めるわけにはいきません。現に、私がこれから質問をしようとしているわけで、採択されていないじゃあり...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、新設合併に伴う預金保険機構からの資金援助というのは、結局その中心は不良債権の買い取り、こういうことになると思いますけれども、それはそれでよろしいですか。
○佐々木(憲)委員 債務超過に陥っていない、それならば資金援助をわざわざする必要はないと思うわけですけれども、これはなぜ資金援助をしなければならないのでしょうか。
○佐々木(憲)委員 資金繰りというお話がありましたが、現実の資金繰りを効果的に行うためには、当然これは日銀特融という問題があるわけでありまして、何もこの預金保険機構からの資金援助、つまり不良債権の買い取りというものは必要がないと思うわけですけれども、この点はいかがですか。
○佐々木(憲)委員 しかし、このことは、安易に乱用されますとモラルハザードを招くということで大問題があると思うわけであります。それで、歯どめはどこにあるのかという問題が出てくるわけですね。当委員会でもいろいろ議論がありましたが、安易に乱用される危険性がある、基準が示されていない、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ということは、仮に破綻金融機関同士が預金保険機構の資金援助を受けたいということで特定合併を認めてほしいと大蔵省に言ってきても、それはそのまま認めるわけではない、こういうふうに解釈してよろしいですか。
○佐々木(憲)委員 特定合併は、要するに、大蔵省のあっせんがなければできない、こういうふうに理解してよろしいですね。
○佐々木(憲)委員 それでは、具体的な問題についてお聞きをしたいと思います。  福徳銀行となにわ銀行の合併の関係でありますが、十月九日に発表されました「合併に関するお知らせ」こういう文書があります。それによりますと、それぞれの取締役会で、平成十年十月一日をめどとして、対等の立場...全文を見る
○佐々木(憲)委員 いずれにしても、双方で、福徳銀行、なにわ銀行が合併を決めましてその準備に入った、そういうことでありまして、確かにこう書かれております。   合併のための基本事項  (1) 株式会社福徳銀行と株式会社なにわ銀行とは対等の立場で合併いたします。合併の法手続き上...全文を見る
○佐々木(憲)委員 あっせんすべき合併というのは、もう既に合意に達しているのです。あっせんの必要ないじゃありませんか。合意に達して、既に準備はどんどん進んでいるわけであります。あっせんというのは、合併をあっせんすると先ほど言いましたね。もう合併は決まっているのです。何をあっせんす...全文を見る
○佐々木(憲)委員 預金保険法が通っていないわけであります。だから、合併をあっせんするというのは、既に合併が決まっているものの合併を将来あっせんする、この法律に基づいてもう一回あっせんする、こういうことになるわけでありまして、これは全然つじつまが合わないわけであります。合併をあっ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 預金保険を使った合併、なぜ預金保険を使わなければならないのですか。
○佐々木(憲)委員 決まっていない。しかし、預金保険の適用が適当である、こう判断すればやると。  では、なぜ適当であると判断できるのか。適当であるという理由は何ですか。     〔委員長退席、村田(吉)委員長代理着席〕
○佐々木(憲)委員 内容がよくわかりません。もう一度具体的にお答えください。
○佐々木(憲)委員 要するに、債務超過には陥っていない、しかし、不良債権が大きい、不良債権の重荷がいろいろなマイナスの影響を与えるので、それで支えなければならない。簡単に言うとこういうことでしょうか。
○佐々木(憲)委員 要するに、不良債権の重圧が大変大きい、その影響で破綻の可能性がある、だから支えなければならない。こういうことを事実上おっしゃっているわけですね。  さてそこで、先ほど御紹介しました「合併に関するお知らせ」、この文書の中でこういうくだりがあります。「不良債権の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それならば、これだけ処理はできます、合併すればこのように完了いたします、二年、三年でできます、こういうふうに発表されているわけですから、当然、この預金保険法の改正された特定合併は適用されない、こういうことを明言すべきではありませんか。
○佐々木(憲)委員 決めるわけではないといっても、この大臣談話にも、それから「合併に関するお知らせ」の中にも、この適用の可能性をにおわせているわけであります。したがって、この計画書によりますとその必要はないということがはっきりしているわけですから、当然適用すべきではない、こういう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは、まさに銀行救済のための、救済というよりも銀行支援のための法案だということは極めて明白であります。  重大なのは、この法案によりますと、特定合併の際には、その要件としてリストラ実施計画の大蔵大臣承認、これを明示しているということであります。これは端的に...全文を見る
○佐々木(憲)委員 聞いたことには全然答えておりません。私がお聞きしましたのは、公的資金の投入について、つまり財政資金も含むわけですけれども、しないと言明できますかと聞いているのですよ。基金を整備するという話を聞いているのではありません。聞いたことに答えてください。
○佐々木(憲)委員 公的支援、この中には、最終的に財政資金の投入というものも含まれますか。
○佐々木(憲)委員 あらゆる可能性の中には入る。私は、現在の議論というのは、国際的に見ましても、日本独特の、先走った、グローバルスタンダードから外れた、そういう内容の議論だというふうに思わざるを得ないのです。なぜなら、欧米諸国と比較して違うからです。  では、大蔵省にお聞きしま...全文を見る
○佐々木(憲)委員 実際に財政資金の投入の例は一度もないということであります。  ですから、ここで私は、日本の議論というのは、大変、資本主義全体の中からいってもいわばノンルールになっているのではないか、そう思わざるを得ないわけであります。預金を預かり決済機能を担う銀行と証券会社...全文を見る
○佐々木(憲)委員 把握できなかったということでありますが、やはりここで大事なのは、そういう検査体制そのものの抜本的な強化ということが、今後このようなことを起こさないためにも大変重要だと思いますけれども、三塚大蔵大臣にその点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○佐々木(憲)委員 関係者の責任問題としまして、今回の飛ばし行為によって損失補てんを受けた企業の側の責任というものもあるわけでございます。山一証券の飛ばしによる簿外債務は、裏を返すと、それだけ損失補てんを受け利益を得た企業があるということだと思うわけです。ところが、どういう法人が...全文を見る
○佐々木(憲)委員 国民の中には、例えば新聞の投書などを見ましても、こういう損失補てんを受けた会社がほおかむりしてひたすら沈黙を守っているが、社会正義の面からも、道義的にも、かかる会社に何のおとがめもないことは許されない、こういう投書が載っておりますし、一罰百戒の意味を込めて損失...全文を見る
○佐々木(憲)委員 政治献金を受け取るということは当然、献金をする側は見返りを求めるものであります。したがって、この点をきちっと禁止をするという姿勢に立たなければ、まともな大蔵行政は行うことはできないという点を私は指摘をしたいと思うのです。  最後に、今回、この預金保険法案が審...全文を見る
12月09日第141回国会 衆議院 本会議 第18号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、預金保険法一部改正案に反対する討論を行います。(拍手)  まず初めに、本日の本会議が、各党の意見を十分に踏まえ、円満な運営に努めてまいりますとの議運委員長の約束を踏みにじって開催されたことに強く抗議するものであります。  本法案の大...全文を見る
12月09日第141回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  参考人は、先ほど、破綻の原因は突き詰めていくと不良債権だと答弁されましたが、問題は、なぜそれがつくられたかということでございます。  まず、確認したいのですが、九二年二月一日に拓銀が審査体制を強化して新しい体制をつく...全文を見る
○佐々木(憲)委員 審査第一部の担当者として引き続きカブトデコム関係の問題を見ていたと思いますが、カブトデコムに対しては支援を打ち切る一方で、エイペックス、リッチフィールドを拓銀の傘下にしていったわけですけれども、その後、この二社が拓銀の重荷に事実上なっていくわけですね。どうして...全文を見る
○佐々木(憲)委員 第一部、第三部を担当された。第一部は北海道担当で、第三部が不良債権の処理と。  たくぎん抵当証券に対する融資の問題をお聞きしますが、ことしの三月の融資残高は九百八十四億円、これが破産時には千二百十二億円、二百二十八億円ふえております。さらに、最近破綻したたく...全文を見る
○佐々木(憲)委員 追加融資あるいは他の金融機関からの融資の肩がわり、つまりほかの金融機関はたくぎんファイナンスでは融資が減っているわけですね。それに対して拓銀はふえている、こういう関係にあったわけです。そういう意味では、不良債権をふやすという結果を招いたことは事実だと思います。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 報道によりますと、表向き不良債権の扱いにはなっていないけれども、実際には、延滞債権、金利減免債など、焦げついた不良債権を移すペーパーカンパニーだというふうに言われておりまして、このペーパーカンパニーは三十社近くある、こう言われています。  一社平均二百億、三...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ペーパーカンパニーも中には含まれているということは確認できますね。  それで、九二年の十二月に、営業実績がほとんどなかった事実上のペーパーカンパニー、これが、カブトデコムなどが所有していたビル購入資金として計二回、総額約百五十二億円の融資を行っていたというこ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは拓銀が主要な株主になっている会社で、かつ有力な融資先であります。
○佐々木(憲)委員 報道によりますと、あなたが頭取に就任をしました九四年六月、このころに、三月中旬ごろから大物総会屋が拓銀本店に頻繁に出入りしていたと報道されています。  あなたは、総会屋に会ったことはありますか。また、拓銀が総会屋に利益供与を行ったという事実はありませんか。
○佐々木(憲)委員 徹底した調査を行い、かつそれに基づいて今回の経営破綻の責任、それから関係者による負担、このことを最後に求めまして、時間が参りましたので、質問を終わります。