佐々木憲昭

ささきけんしょう



当選回数回

佐々木憲昭の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月21日第142回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  質問に先立ちまして、一言申し上げたいと思います。  野党が一致して要求をしておりました新井将敬議員、金子日興証券社長の証人喚問について本日自民党の回答がありましたが、残念ながら事実上のゼロ回答でありまして、本補正予算...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、預金者保護に限定をしたというふうにおっしゃったことはないというようなお話でありました。そうしますと、この新聞記事自体が事実と違うということになるわけでありますが、具体的なスキームの問題について伺いたいと思うんです。  優先株の購入を行う、それは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 この危機管理勘定というのは、風が吹けばおけ屋がもうかる式に預金者が保護されるというような今の説明では、実際のこの危機管理勘定の説明にはならないわけであります。つまり、十七兆円で、こちらの方が預金者保護に直結する問題である、勘定である、そして十三兆円の方は資本の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁でも、この危機管理勘定に銀行が直接負担をする仕組みはないわけです。一円も出さないんです。当然、株を発行すればそれに関連する費用というのは、これは当たり前であります。これは通常、株を発行すればそういうことになるのは当たり前です。そういう仕組みになっている...全文を見る
○佐々木(憲)委員 上から入れるかどうかということについては明確なお答えではなくて、優良な銀行からと、こういうふうにおっしゃいました。  それで、もうちょっと具体的にお伺いしますが、自民党の山崎政調会長は、一月十五日の全国幹事長会議で、優良な銀行から資金を注入していく、このよう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、申請が出されるかどうかというのがまず最初のスタートである、こういうことであります。  東京三菱の岸頭取は、昨年末に、まず最大手の東京三菱から優先株をやったらどうかとの意見もあるというふうに問われまして、次のように述べております。これは十二月二十五日...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、昨年十一月の事例を挙げまして、かなり深刻な事態になっていた、こういうお話でありました。  仮にそういう資金調達難が生まれてくる、こういうことになったときに、本来やるべきことは、中央銀行、つまり最後の貸し手としての日銀の特別融資、こういうものが一つの対策と...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が質問をしたことに全然答えてないじゃないですか。経営責任についてどう問うのかと聞いているんですよ。全然答えてないですよ。
○佐々木(憲)委員 私が質問していることに何か答えたか答えてないのか、よくわからないような御答弁であります。  今説明になったのは、破綻した銀行の経営責任については民事、刑事の話でしょう。破綻しない銀行ですから、こっちは。優良銀行なんですから。その優良銀行に対して、優先株を買う...全文を見る
○佐々木(憲)委員 破綻した金融機関と区別するというのは当たり前なんですが、具体的にどういう責任を問うのかということに対しては、ケース・バイ・ケースという話であります。要するに、まともに問わない。この第四条では、優先株等の引き受けを行った金融機関等の経営に不当に関与をしてはならな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は不正確であります。  「証券研究」という雑誌がありますけれども、この中で具体的な研究が行われておりまして、アメリカでは、確かに今おっしゃいましたように、緊急銀行法そのものの中には具体的な条件は書かれておりませんが、この成立を受けまして、RFC、復興...全文を見る
○佐々木(憲)委員 単純に比較してはならないというお話であります。そのとおりであります。今まで政府の説明では、アメリカで大きなところから優先株を買ったじゃないか、日本でも同じようなことをやって当然なんだ、こういう説明をされていたわけです。しかし、日本がやろうとしていることとアメリ...全文を見る
01月23日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第4号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  提案されている金融二法というのは、三十兆円の公的資金投入の枠組みをつくるという重大な内容のものであります。私は二つの問題があると思うのです。  まず第一は、金融機関の破綻処理に当たりまして、財政資金、公的資金というの...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ここに大蔵省からいただきました資料があります。「自己資本比率の分布状況」というものでございます。これは平成九年九月末現在のものでありますけれども、これによりますと、大手十九行、このうちで国際活動を行っている十七行というのは、すべてBIS基準八%をクリアしており...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、大手の十七行、体力のある銀行も排除されていない、資本注入の対象になるという御答弁であります。  この金融安定化法の第三条には、発動要件として、自己資本の充実の改善がなければ、我が国における金融の機能に対する内外の信頼が大きく低下するということを挙げてい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 手法として個別銀行を通じてシステムの安定を図る。しかし、現実にこの法案の成立を前提として大手の主要な銀行が着々と優先株の発行の準備をしている、劣後債発行の準備をしているということが報道されております。中小の金融機関でどんどんこういう準備をしているという報道はあ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今は仕組みの説明をしただけでありまして、現実にこういう動きがあり、この法案が成立をすれば真っ先に申請をする、これが大手主要銀行の動きだという点については否定されなかったわけであります、  そこで、山日銀行局長は国会での答弁で、例えば十兆円を使いますと、仮に今...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が質問したのは、十兆円を十九行のうちの半分ぐらいに入れると大体一三%程度に上がる、こういう感触は大臣も同じようにお持ちでしょうかと聞いたんですが、質問に対しては一言もそれにお答えになりません。  私が申し上げておりますのは、結局、大手を中心としてこれを利用...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大手中心の現実の動きについてはそのとおりであった。そして、それを歓迎した。  さあそれでは、このように大手の、つまり国際市場で活動をしている巨大銀行がさらに資本の注入を受けて、そしてますます体力を強めていく、そういうのがこの法案のねらいであります。そして問題...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ロスが出た場合には国民の負担になるということはお認めになりました。実際に、法案の第三十条を見ますと、取得価額を下回る価額で処分された場合、つまり損失補てんする。損失補てんは結局国民の負担になっていくわけであります。ですから、損失が出ないなら初めからこういう条文...全文を見る
01月28日第142回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第2号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。私は、二点についてお尋ねをします。ます一つは、会計検査院の検査報告のあり方についてであります。二点目は、検査の系統性という問題についてです。  ます第一点ですけれども、会計検査院の検査報告への掲載の基準について、これは何を...全文を見る
○佐々木(憲)委員 わかりました。では、一応終わります。引き続き、この点について委員会で議論をさせていただきたいと思います。  以上で終わります。
02月03日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第6号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  これまでの内閣の答弁をお聞きしておりますと、三十兆円の銀行支援計画についての理由として、拓銀、山一の破綻によって金融システムが揺らいだ、これを最大の理由に挙げています。ところが、拓銀と大蔵金融検査官の贈収賄事件、さらに...全文を見る
○佐々木(憲)委員 不良債権が一つの大きな原因であったということ、そういう認識だということであります。不良債権が拓銀の乱脈経営によって非常に大きく肥大化をしまして、それが命取りになったということはもう既に周知の事実でございます。  本来、このようなことを防ぐために金融の検査とい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、この経営の健全性、適切性を確保するという本来の目的が、大蔵省の金融検査官が拓銀などの接待攻勢を受けてゆがめられた。検査官の逆指名を受けて、それに応じたということさえ指摘されているわけであります。  これでは、健全性の確保どころか、九四年八月の大蔵検...全文を見る
○佐々木(憲)委員 極めて怠慢だと思うのです。具体的に、みずからの身内の問題でありますから、これだけ重大な事実が指摘されていたら、当然それに対して、内部で真っ先にみずから調査をする、何があったのか、そういう事実を明らかにするというのが本来の任務だと思うわけです。  それで、具体...全文を見る
○佐々木(憲)委員 調査もしないで否定できないと思うのですね、調査していないわけだから。そうでしょう。全然答弁になっていないですよ。  ここに、銀行の立場でつくられた「営業店の自己資産査定 緊急対策Q&A」という本がありまして、こういうふうに解説があるのです。「金融検査官が納得...全文を見る
○佐々木(憲)委員 具体的な調査もしないで、そういう答弁は全くできないはずであります。調査していないわけだから、正しく行われたという、そういうことの証明ができないわけであります。  同様のことは、きょうの毎日新聞、三和銀行にも便宜の疑い、「一九九五年二月、贈賄側の三和銀行本店(...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは極めて重大な疑惑がかけられている問題なんですよ。既に明らかなように、不良債権の実態を、あの拓銀の乱脈経営でつくられた、まさにめちゃくちゃな不動産融資、そういう実態を知っていながら隠ぺいした疑いがある。そのことによって経営改善の適切な手が打たれなかった。つ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全然調べもしないで適正に行われたなどというのは答弁になっていないですよ。答弁の根拠が成り立っていないですよ。全然理由にならないですよ、資料を出さないというのは。大体、住専のときにも立入調査の結果というのを何回も出しているじゃないですか。具体的な資産の査定の、そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 以上で終わります。
02月04日第142回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第3号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  一月十八日に、日本道路公団の理事に天下っていました元大蔵省造幣局長の井坂容疑者が逮捕されました。また、一月二十六日には、大蔵省金融検査部の幹部二名が同じく収賄容疑で逮捕される。大蔵省幹部と業界の癒着問題というのが国民の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、天下りの規制というのが重要だというお話がありました。やはりこの問題が癒着と言われるものの一番の基本にあると思うのです。  今回、例えば収賄容疑で逮捕された金融検査部の課長補佐の谷内容疑者は、拓銀から過剰接待を受けたわけですけれども、この拓銀には、検査部か...全文を見る
○佐々木(憲)委員 天下りの問題というのは、大蔵省と関係業界、その間の問題でありますけれども、重要なのは、大蔵省の側がどのような対応を主体的に行うのか、この点が大変重要だと思うのです。  大蔵省の側で、再就職、つまり天下り先を確保するとか、あるいは大蔵省の内部で、退職者の役職に...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、以上で終わります。
02月04日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。きょうは、松野元証券局長に対して中心的にお伺いをしたいと思います。あなたは、日経の一月三十日付のインタビューで、「僕が記憶している限り山一はない。」「山一は全然聞いてない。」それから、三木さんに会ったという記憶はないかと聞か...全文を見る
○佐々木(憲)委員 記憶が、その当時はあいまいであったが、次第にはっきりしてきたということかもしれません。  そこで、そこで何が話題になったかということでありますけれども、先ほど一般的な飛ばしの話をされたというふうにお答えになっていましたが、それだけですか。山一の側の何か問題点...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そのトラブルでありまずけれども、このトラブルの内容というのはお聞きになっていたと思うのですが、内容なしにトラブルがあるという一般的な話をされたとはちょっと想像できないわけでありまして、何がトラブルになっていたか、お答え願いたいと思います。
○佐々木(憲)委員 先ほどのお話をお聞きしていますと、外に持っていったらどうかということについては、そういう指導は断じてしていないというふうにお答えになっていましたが、山一証券に対してそういう指導をしたという記憶は全然ありませんか。
○佐々木(憲)委員 その話の内容については、記憶で今お話をされているわけですが、何かメモだとか、手帳、日記、こういう記録はございませんか。
○佐々木(憲)委員 客観的な証明がないわけであります。  山一証券の側は複数の元役員の証言がありまして、いわゆる海外、外で処理したらどうかとはっきり言われたというふうに言っているわけですね。社長を初め複数の証言がありますが、山一の側とあなたがどちらが真実を述べているのか、これは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 あり得ないと言うわけですけれども、しかし証拠もないわけでありますね。  それで、客観的にどういう関係になっていたかということでありますが、例えば、これは予算委員会に提出された資料でありますが、この中に山一の飛ばしの受け皿となった相手先の名称及び金額という一覧...全文を見る
○佐々木(憲)委員 だから裁判になっていないわけであります。裁判になっていないから表に出ず、適正に処理されず、そしてそれが結果的に簿外で処理をされた可能性が極めて大きい。これが今回の山一証券の自主廃業の要因となった。こういうことであるとすれば、そこにどのような形でかかわったかとい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 初めに、山一証券についてお聞きをいたしたいと思います。  山一証券の三木前社長が、九一年の十二月に、大蔵省の松野元証券局長に東急百貨店との間のトラブルを報告したということが言われております。その際、松野元証券局長は、山一で償却するしかないでしょうかと打診され...全文を見る
○佐々木(憲)委員 当時は山一証券と東急百貨店との間で何度も飛ばしの関係がありまして、受け皿となった。そのときに一定の利回りも保証されていたということも幾つか指摘をされているわけであります。  当時、松野氏は、証取法の改正もあったので、このような問題については当事者間の訴訟など...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうなりますと、予算委員会に提出されました資料で、飛ばしの受け皿となった企業の名称と金額が出ておりますが、この中で二百六十四億円という東急百貨店の数字がございます。これはその先どうなったかという点については、「鋭意調査中でございます。」というふうに書かれている...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これが簿外の数字であるということになりますと、結局、損失を山一側がかぶって、それを簿外で処理をしたということになるわけであります。  これは証取法の違反ということが当然考えられるわけでありまして、一つは、飛ばしの過程で、例えば東急に特別に高い利回りを保証した...全文を見る
○佐々木(憲)委員 次に、大蔵検査のあり方についてお聞きをしたいと思うのです。  大蔵官僚と銀行の贈収賄事件の究明をすることなしに三十兆円の血税を投入するという仕組みをつくるというのは、大変これは問題があると多くの国民が怒っているわけであります。一体大蔵省の検査というのはどのよ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 当時の答弁が正しい答弁であったのかどうかという点を私は聞いているわけであります。検察の捜査が入っているということは、当時この宮川室長が、部下からの報告があったにもかかわらず、それを握りつぶしたという疑惑があるということだと思うわけです。そうなると当時の答弁が正...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、うそをついた可能性があるということをお認めになったと思うのです。  さらに重大な問題があるのです。中川部長は、金融機関の検査の場合は金融機関の資産内容の健全性あるいは適切性といった観点を中心にチェックするので、総会屋融資といった法令違反、商法違反と...全文を見る
○佐々木(憲)委員 問題のある融資ということで、具体的に私は、総会屋の問題や、あるいは法違反の問題についてチェックする、そういう項目があるのかと聞いているわけです。
○佐々木(憲)委員 チェックリストに載っているのかどうかということを私は聞いているのです。  ここに大蔵省大臣官房金融検査部というところがつくりました「銀行検査資料の様式と作成要領」という資料がございます。この中に「株主の状況」というところがありまして、「特殊な株主について」、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、六月の大蔵委員会での答弁であります、総会屋融資といった法令違反、商法違反といったものを検査しているわけではない、この答弁は事実と違っていたということをお認めになったということだと思うのです。  この中には「検査報告書附属表」というものもありまし...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そこで禁止をされている項目というのは、具体的にはどういうものが挙がっていますか。
○佐々木(憲)委員 つまり「会食(パーティーを含む。)」「遊技(スポーツを含む。)、旅行をすること。」それから「講演、出版物への寄稿等に伴い報酬を受けること。」こういうことが細かく規定されているわけですね。それで「次に掲げる行為を行ってはならない。」つまり禁止する、こういうことに...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大臣も知らないような組織でありますが、これはこの存在を御存じの大蔵省の幹部の方、お答えを願いたいと思います。
○佐々木(憲)委員 これは単なる私的なOB会ということでしょうか。
○佐々木(憲)委員 全く私は今の答弁はでたらめだと言わざるを得ない。  ここに「「霞桜会」会員名簿」というのがあります。これは平成九年四月一日現在でございます。これは、大蔵省銀行局検査部及び大蔵省大臣官房金融検査部のOBだけではありません。これを見ますと、会員と準会員、こうなっ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 「金融検査部管理課総務係」となっておりまして、住所、電話番号、内線、これが書かれております。つまり、OBだと言いながら現職がそこに含まれ、そして、その全体の組織の連絡場所が省内の金融検査部の総務係に置かれている。そして、「名簿の記載内容について、変更その他お気...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは単に親睦団体ではないんですよ。検査をする側とされる側が一緒に親睦ということになると一体どういうことになるか。まさに情報が筒抜けになり、手心が加えられ、そして一緒に会食もするわけでしょう。  この会則には年に一回以上総会が開かれると書いてあります。必ず総...全文を見る
○佐々木(憲)委員 まさにこれは重大な問題を含んだ組織であります。倫理規程を幾らつくって、先ほど言われたように十二項目もつくって、こういう行為を行ってはならない、このように書いても、現実にはこういう組織が堂々と運営されている。こういうことでは全く今の癒着の構造そのものが根本的に直...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、以上で終わります。
02月06日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第8号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  金融機関の大蔵官僚に対する過剰接待によって大蔵省の金融検査がゆがめられ、また不良債権の償却証明に手心が加えられ、金融機関の抱える不良債権の処理がゆがめられた、不法、不当に処理されてきたという疑惑が浮かび上がってきており...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁で、不良債権の問題についての検査が極めて重要な課題であったということが明らかになりました。  そうしますと、実地検査では資産内容のチェックあるいは不良債権の状況の把握に相当日時を費やすと思いますけれども、そして同時にまた、検査報告のまとめも大事になっ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 直接渡すかどうかというのはあるけれども、流れとしてはそういうことであると。  さて、そうしますと、金融検査部と銀行局の検討の段階で、例えば実地検査に不十分な点があった、再検査を要するような場合ということも起こり得ると思うわけであります。過去にそういう事例はあ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 余り例がないということは、あったということでしょうか。
○佐々木(憲)委員 ところが、現実には、宮川宏一金融検査室長と谷内敏美課長補佐の検査については、不良債権の粉飾を認めるとか、不良債権について償却証明で手心を加えるとか、そういう問題があったということが明らかになっているわけであります。  そうしますと、今まで問題になって再チェッ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 極めてあいまいで苦しい答弁だと思うのです。  要するに、検査の中身がゆがめられた、ゆがんだ報告が出された、そして出された報告に対して審査を行ったけれども間違いはなかったというのを、今までずっとやってきたわけでしょう。チェックしなかった、問題にしたことは一度も...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、宮川容疑者の場合の検査の対象になりました主な金融機関の名前が示されました。これは、今疑惑を持たれている以外の新しい金融機関の名前がここに出ております。谷内容疑者の場合には実績がないということでありますが、内勤が主だったからでありましょう。  それでは、谷...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今私が質問したことによって、宮川容疑者が過去五年間に金融検査をした金融機関が明らかになりました。  私の手元にあります資料によりますと、過去五年間で二十四回検査を行っております。つまり、二十四の金融機関に対して行っております。今報道で問題になっております第一...全文を見る
○佐々木(憲)委員 この九五年の山一の検査は、宮川容疑者が主任検査官を務めていた。これは極めて重大な疑惑を抱かせるものであります。あの時点では簿外債務というのは既に存在をしていたはずでありまして、この問題を把握できなかった、検査に疑惑が持たれている。  この際、委員長にお願いを...全文を見る
○佐々木(憲)委員 次に、谷内容疑者については、過去五年間、金融検査は行った実績がないということですけれども、先ほどの御答弁では、北海道拓殖銀行と三和銀行の二行のほかにさくら銀行、三菱銀行、第一勧銀、大和銀行の不良債権償却証明にかかわっていたことが明らかになりました。  これは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これはやはり徹底してやっていただかなければならないと思うのです。  といいますのは、先ほども明らかになりましたように、検査報告書、検査示達書にサインをして判を押したということになりますと、当時の金融検査部長やあるいは銀行局長の責任も問われることになるわけであ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要望したいわけでありますけれども、検察の捜査はそれとして、今御答弁になったということだと思いますが、同時に、大蔵省の検査のあり方、検査の過程、どこでどのような判断が下されたのか、誤りがなかったのか、あり方についての再検討、こういう点についてぜひやっていただきた...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ぜひ厳しくやっていただきたいと思うのです。  さて、それでは次に、提案されている金融二法案について具体的にお聞きをしたいと思うのです。  この法案がどれだけ国民の負担をふやすのか、このことが大変重要な関心事になっており、この法案そのものの持っている性格、大...全文を見る
○佐々木(憲)委員 では、具体的にお聞きをします。  現在二月までに資金援助をした銀行名とその金額、これを述べてください。
○佐々木(憲)委員 二月九日を予定にして資金贈与というのが、東海信用組合ありますね。
○佐々木(憲)委員 それを入れますと、三つの資金援助で一千四十七億円という計算になると思いますが、これを計算に入れますと、先ほど御答弁のありましたマイナス約四千億円ということになるのだろうと思います。  それでは、今後の、九八年の現時点から二〇〇一年三月までの保険料の収入の見通...全文を見る
○佐々木(憲)委員 約一・二兆が使用可能金額ということでありますが、そうしますと、現時点で破綻が確定をしまして平成十年度で処理をするための資金、これは幾ら必要になると予想されていますか。
○佐々木(憲)委員 「財政法第二十八条による平成十年度予算参考書類」、ここに出ている金額は、金銭贈与の十年度見込み額として九千五百六十二億円という数字が挙がっておりますが、今のお話ですと見込みが一兆一千五百億ということですが、具体的に銀行名と金額を出していただけますか。
○佐々木(憲)委員 徳陽シティがゼロと計算して、合わせて約一兆円前後ということだと思います。  そうしますと、先ほど一・二兆という使用可能金額というものが示されましたが、そのうちの約一兆円は平成十年度で消えてしまう。残りますのが約二千億円ということになりますが、それでよろしいで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、約二千億円という数字しか残らないわけであります。つまり、今まで破綻が確定した金融機関に対する資金贈与、資金援助、こういうものをこれから払っていくということになりますので。  さて、そうなりますと、二千億円を超える破綻が起きますと、つまり二千億円...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、税金投入ということが最初からかなり必至のスキームである、買い取った資産の回収利益というのも多少はあるとしても、国民の負担は極めて大きなものになるというのがこの預金保険法の改正の内容だということになるわけでありまして、こういうことを、いきなり次の破...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、中小金融機関の負担の重さについてお話がありました。  私が問題にしたいと思いますのは、大きな銀行と中小金融機関の間に実質的な保険料の負担率に差があるのではないか、地銀や信用金庫あるいは信用組合に比べまして、負担能力の高い都市銀行や長信銀といった大手銀行の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 一月二十九日の参議院の予算委員会で、我が党の筆坂議員が、金融機関の業態別に負債に占める付保対象預金の割合というのを指摘いたしました。そうしますと、都銀は五一・九%、長信銀が六・四%、地銀が七九・二%、信用金庫が八九・四%。  今、山日銀行局長が認めましたよう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 特例的措置といいまずけれども、保護されることには変わりはないですね。保護されるのに保険料は払わない。つまり、保険料ゼロで保険金だけを受け取る、こういうことになるじゃありませんか。それは特例措置としてやるといっても、結果としてそれが保護されているわけでありますか...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が言っているのは、この特例期間中の特例措置の話についてであります。特例措置として、今保険料の算定基礎に入っていない譲渡性預金や外貨預金などが保護される。保護されるわけだから、当然、その保護される対象となるところの預金については算定の基礎に入れて保険料も払うと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は私は納得できないのです。  これは、昨年の十二月三日に当大蔵委員会で私が質問をいたしましたときに、山日銀行局長はこのように答弁をしました。金融業界が保険料負担で相互の扶助を行っているものだ、そういう性格のものだ、こういうふうにおっしゃいました。です...全文を見る
○佐々木(憲)委員 相互扶助という性格は、今でもそういう性格を持っているというふうにおっしゃいました。  そうであれば、保険料負担のあり方もこれは検討する。つまり、平成十年度末までに保険料のあり方については、当然引き上げの方向だと思いますが、検討をするというふうになっているわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 金融機関の保険料による機構財源の穴埋めが可能であるということになっていけば、何も税金投入の必要性はなくなってくるわけであります。最初からすべて保険料負担で賄うということにすればいいわけでありまして、現行の預金保険法施行令は、特別保険料についても「遅くとも平成十...全文を見る
○佐々木(憲)委員 保険料の引き上げをやらないというのであれば、財源の二千億円がなくなった後は、銀行は一円も負担しないということになるわけであります。国民には負担だけ押しつける、これは絶対に私は納得できないと思うのです。  山口銀行局長は昨年十二月三日の大蔵委員会の答弁でこうい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どういうふうな見直しをするかという点は、下げるはずはないわけで、当然上げるわけでありますね。ですから、そういう点も直ちにやっていただきたい。もしそれをやらないとなれば、国民には大負担を押しつける、銀行は負担はない、保険料を払わずに保険金だけ受け取るのが銀行だ、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  預金保険料の問題について、総理の基本的な認識をお聞きしたいと思います。  自民党の加藤幹事長は、先日、テレビ朝日系の番組で、銀行が預金保険機構に払う保険料について、特別保険料の期間を、二〇〇一年か、その後も続けて集め...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、平成十年度末までに見直すということもこれまでの方針で述べているということでございました。  しかし、法案が通りますと、公的資金が入ってくるわけであります。そうなりますと、資金は潤沢にあるわけですから、預金保険の保険料の引き上げというようなことは必要がなく...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、検討の内容ですが、それは引き下げという方向ではなくて、当然引き上げという方向での検討だと思いますが、いかがでしょうか。
○佐々木(憲)委員 今度提案されている金融二法では、政府は三十兆円に上る国民負担の仕掛けを提案いたしました。  これに対して多くの国民は、本来預金者保護あるいは金融システムの安定に第一義的に責任を持つべき銀行が、なぜ一円も負担しないのかと。法案では保険料の引き上げは盛り込まれて...全文を見る
○佐々木(憲)委員 公的資金を投入するということはこの法案の提案の中にはっきりと書き込まれていて、保険料の引き上げについては検討である、どのような結論が出るかはわからない。つまり、国民にはまず負担である、負担は決める、こういう仕掛けになっているというところにこの法案の問題点がある...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の御説明でも明らかなように、二〇〇一年で特別保険料を打ち切るということになりますと、二〇〇一年四月からは、銀行の負担、つまり保険料が大幅に引き下がるわけであります。今は一般保険料が〇・〇四八%、特別保険料が〇・〇三六%、合わせて〇・〇八四%になっております。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結果的に、国民には負担増、銀行には負担減、これが現実の姿だということが明確になったと思います。私はこのような仕掛けは絶対に反対だという点を表明しまして、質問を終わります。
02月07日第142回国会 衆議院 本会議 第10号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の預金保険法の一部改正案並びに金融機能の安定化のための緊急措置に関する法律案の両案に対し、反対の討論を行います。(拍手)  まず指弾しなければならないのは、三十兆円の銀行支援計画の前提そのものが根本的に崩れているのに、しゃにむ...全文を見る
03月11日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  昨日、大蔵大臣も出席されました預金保険機構の金融危機管理審査委員会で、優先株を発行する四つの銀行について公的資金による引き受けを承認をされたということでありますが、この三十兆円の銀行支援策に関連をしまして、今国民の中に...全文を見る
○佐々木(憲)委員 予算委員会での答弁については、大体そういう趣旨だというふうに先ほどお答えになったわけでありますが、つまり「行政処分等が存続しておれば別ですけれども、」というところが、大変重要な答弁だったと私は思っております。  昨日、審査委員会で公的資金の投入が承認されまし...全文を見る
○佐々木(憲)委員 具体的に言いますと、銀行法第二十六条に基づく行政処分を受けているのは、第一勧銀がことしの八月五日までであります。したがいまして、松永大蔵大臣が御答弁になりました行政処分等が存続しているわけでありますから、第一勧銀というのは、この公的資金の対象から外されて当然だ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 予算委員会での発言は、不祥事のあった銀行、その銀行について行政処分が存続しておれば別ですけれども、そうでない場合は受け付けてもいい、こういうふうに答弁されているわけです。  ですから行政処分は、あの総会屋への不正融資というのはこれは大問題でありまして、それを...全文を見る
○佐々木(憲)委員 先ほどの予算委員会での答弁に関連して私はお聞きしているわけでありまして、資本注入の目的がどうのということを聞いているわけじゃないのです。松永大蔵大臣が、行政処分を現在受けているものは、つまり処分等が存続しているものは別ですがとおっしゃっているわけですから、つま...全文を見る
○佐々木(憲)委員 よくわからないですね、その答弁は。  行政処分が存続しておれば別ですけれども、そうでない場合は受け付けます、こう言っているわけでしょう。別ですというわけですから、行政処分というのは何もこれから行われる行政処分の話じゃないのです。実際に今資本注入を申請してきて...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは全然答弁になっていないですね。  春名議員が質問をしたのは、行政処分を受けているような銀行に公的資金を投入するというのはおかしい、むしろペナルティーを科すべきではないか、こういうふうに聞いたわけです。それに対して、行政処分等が存続していれば別ですけれど...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、以上で終わります。      ――――◇―――――
○佐々木(憲)委員 午前中の質問に続きまして、まず、公的資金投入問題についてお伺いをしたいと思います。  私たちはこの投入そのものに反対ではありますけれども、今度の申請を見ますと、二十一行申請書が出されている。合わせて二兆一千億円。このうち、都銀九行というのがすべてほぼ一行当た...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それぞれの銀行が独自に判断をして出した結果がこうだと。どうも私は不思議でならないわけです。何かがあったのではないか。少なくとも、談合があったのではないか。  大蔵省は圧力をかけたことはない、このようにおっしゃいました。しかし、これは毎日新聞が三月八日付でこう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは、かなり目立つような内容の記事なんですね。毎日新聞としては取材をして書いたのだろうと思うのですね。これは、今確かめていないというふうにおっしゃいましたが、こちらの方に聞いた方がいいかもしれませんけれども、三日前にこういう重大な報道があるわけです。やはり大...全文を見る
○佐々木(憲)委員 なぜ私はこういう問題を提起するかといいますと、銀行の側が本当に必要として申請を出しているのかどうかという点に疑問を感じるからなんです。別な形で説得されて出したのではないか、本当は出す必要がないのに出さざるを得なくなったんじゃないか、こういう疑問を持つからなんで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が聞いたのは、具体的な圧力をかけるようなやり方があった、こういうことについて、実際にその点を大臣として調査をし、もし問題があればそれを是正させるという立場に立つべきだと私は主張しているわけであります。今、一般的な仕組みの話を私は質問したわけではありませんので...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、この記事だけで質問をしているわけではございません。具体的に多治見税務署の中に榊原会がつくられているということを調べて、それで質問をしているわけであります。ですから、具体的な実態がどうであったのか、その点について、大蔵省としても大臣としても当然注目をして調...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その際に、税務署長になったときに、この新聞に報道されているような事実、例えば接待ですとか、いろいろなそういうことはおありになったでしょうか。体験されましたでしょうか。
○佐々木(憲)委員 社会的に問題になることをやったという事実を私は言っているわけじゃありませんで、例えばその地域の有力者の接待を受けたとか、そういうようなことがあったかどうかという記憶を聞いているわけです。
○佐々木(憲)委員 確かに一年しかいなかったわけですから、それ自体も極めてスピード出世の事実を示しているわけでありますけれども、署長をやめる際に山口会というような会はつくられましたでしょうか。
○佐々木(憲)委員 今お認めになりましたように、その親睦会のようなものがあった。これは伊勢崎税務署の関係者にお伺いしますと、山口会というものは確かにあったということをおっしゃっているわけです。  実はなぜそういうことをやるかということについては、先ほど私も新聞記事などで紹介をさ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 この問題はいろいろな形で引き続き議論をしていきたいと思います。  提案されているこの法案について入りたいと思いますが、法人税の一部改正の法案ということでありますが、今回の改正というのは三十三年ぶりという抜本的なものであります。基本税率をシャウプ税制以来最も低...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今おっしゃいましたように、企業の税負担ということを考えますと、表面税率だけでは判断できないわけでありまして、課税ベースが実際にどうなのかということとの関係で総体的に見なければならない。そうしますと、一昨年十一月に出されました法人課税小委員会報告書によっても、こ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 実質減税が平成十年度で、国税で三千三百億円ですか、地方税合わせると四千億ということで、実際には実質減税になっているわけですね。  それで、問題は、経団連に対して大蔵省が昨年の七月に提示した素案というのが報道されております。これは、九八年度税制改正で、現行の三...全文を見る
○佐々木(憲)委員 一点だけ、もう時間が参りましたので。  これを示したのは、経済団体というのはいろいろあると思うのですけれども、経団連だけに示されたのですか。ほかのいろいろな団体がありますよね。そういうところには示されなかったのでしょうか。
○佐々木(憲)委員 経団連以外には示したということを言われなかったわけでありまして、そういう点では、私は、極めて偏ったやり方をしているなというのが非常に深い印象でございます。  以上で終わります。
03月17日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  政府は、三月十三日に、第一勧銀を初め四行に対して公的資金で優先株を購入するということを閣議決定しました。そして本日、引き続いて十七行に対しても公的資金の投入を認めたということであります。合わせて約二兆円、大変な血税が使...全文を見る
○佐々木(憲)委員 では、具体的に伺いますけれども、今回贈賄事件を引き起こした銀行、先ほど述べましたが、九行がそれに当たるわけですけれども、具体的なこの贈賄の事実について社内調査を行うということは、当然それらの銀行はやらなければならないと思うわけであります。最低限それは必要だと思...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が聞いているのは、そういう規定を新たにつくったりあるいは厳しくしたり、そういうことをやっているかどうかということではなくて、贈賄事件を起こしたわけですから、その贈賄事件を起こした銀行が、その行内で実際に何があったのかを調査し、そしてその規定に基づいて処分を行...全文を見る
○佐々木(憲)委員 検察が調べるというのは当然やっているわけですけれども、問題は、銀行自身が、みずからの行内で起こったことですから、みずからの自浄作用として、実際に何が行われたかについて調査をし、どこに責任があるかを明らかにして、そして一定の規定に従って処罰をする、こういうことを...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は、第一勧銀が出した健全性確保のための計画の内容を紹介されたわけでありますが、私もこれは持っているのです。持っておりますが、問題は、今回問題となった贈賄事件についてどのように調査をし処罰をするのかということが書かれていないのですよ。「当行は、清例で透明...全文を見る
03月18日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第15号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。本日最後の質問ですので、どうかよろしくお願いをいたします。  最初に、法人税問題で質問をさせていただきたいと思います。  法人税率を大幅に引き下げまして、実質減税を実行しようというのが今度の法案でありますけれども、その理...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の数字でも明らかなように、法人税の減税の恩恵を受ける、そういう企業は、赤字法人には恩恵が行かないわけでありますから当然黒字法人であります、その比率は約三五%、つまり三分の一にしか法人税減税の効果が及ばないということになると思いますが、こういう解釈でよろしいで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 赤字法人が黒字法人になればそれは減税の対象になる、これは当たり前のことでありますが、しかし赤字法人の比率がこの数年間ずっと三分の二ぐらいあるわけです。ですから、そういうところにはその恩恵が及ばないということは、これは事実でありまして、まさにそこに構造的な問題が...全文を見る
○佐々木(憲)委員 新規産業への刺激ということをおっしゃいましたけれども、業種別に見ましても、赤字法人が非常に多いのは、繊維産業が八割、食料品、製造業七〇%、それから、料理飲食、旅館業八割。つまり、こういう国民生活に密着している部分については、減税効果というのは非常に低いわけであ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 したがって、決定権は内閣にある。これは当たり前のことだと思いますが、そういう答弁でございました。(松永国務大臣「承認なんだよ、決定権じゃない」と呼ぶ)何ですか。
○佐々木(憲)委員 最終という意味は手続上の最後ということでありますが、しかし、内閣というものの決定、内閣自身が決める、これは先ほど大臣がおっしゃったことであります。一松永国務大臣「承認」と呼ぶ一承認をするということですね。承認するということは、そこで承認を決めるわけでありますか...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は納得できません。国が決定を行うわけでありますから、交付の決定をするのですから、国が直接お金を渡すわけではないのはもちろんでありますが、整理回収銀行を通じて行くわけですね。しかし、この資金は国が承認するわけです。最終的に国が決めるわけであります。  ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 交付決定の手続を国が行う、止そういう場合には対象になるということですね。ですから、今回の公的資金投入、優先株等の購入の資金を国が決定をする、最終的に承認をする、このことは当然この規定の中に入るわけであります。ですから、内閣が決めて、申請をした銀行が受け取る、そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今までの自治省の答弁あるいは自治省の解説、いろいろ自治省が出している本は私全部見ましたよ。全部、国が直接決定をして、その決定したお金が申請をした会社に入る、そういう場合に、ルートは問わず、決定権がどこにあるかということによって規制の対象が明確に規定されているわ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 簡潔に、質問を最後一問だけさせていただきますが、決定する、つまり最終的に承認するということは、銀行が申請をして、その銀行が政府の最終承認のもとで財政資金を投入されるわけです。そうでしょう。日銀から借りても政府保証がついているのです。政府保証がついているというこ...全文を見る
03月19日第142回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○佐々木(憲)分科員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  伊吹労働大臣に初めて質問させていただきますので、どうかよろしくお願いをいたします。  最近、拓銀ですとか山一証券、三洋証券、徳陽シティ、金融機関が次々と破綻をして国民の不安というのが広がっております。また、相次ぐ贈...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 確かに今おっしゃるように、経営権を実際に持っておられる方々が乱脈経営と言われるような事態を生み出した一番の責任があるというふうに私も思うわけです。ですから、経営に直接参加をしていない一般の従業員の場合には、やはりこれとは区別して考える必要があると思います。 ...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 先ほど労働大臣の方から基本的な見解を伺いました。確かに市場経済というのは一定のルールがないと弱肉強食の世界に入り込んでいきますので、どうしても弱いところにしわ寄せが行くわけでございまして、そのルールをきちっと確立していくということが私は非常に重要だと思ってお...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 共産党もリベラル的政党に変わったのではないかという御発言がありましたが、私どもは、本来の科学的社会主義の政党というのは、今の資本主義のこういう矛盾を克服していく、そのためのルールをきちっと定めていくということが筋だと思ってやっておりますので、どうかそのように...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 血税という言葉について今言われたわけですけれども、私どもは、十三兆の投入の場合は政府保証の問題、これは保証ということですから最終的に国の方に負担が回ってくる、それは財政負担になるということになるわけでありまして、これは支払いができない場合にはそうなるわけです...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 日本経済新聞が昨年の七月に「金融マンの意識調査」というのをやっておりまして、これは日経金融新聞ですけれども、かなり大きく報道しておりまして、調査結果がずっと出ているのです。これだけあるのです。  この最後にこういうことを書いているのです。「あなたは現在また...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 それではお聞きいたしますけれども、過去五年間で金融機関関係で労働基準法第三十七条、これは時間外、休日及び深夜の割り増し賃金の問題ですけれども、この違反で百十九条によって処罰を受けた事例はどの程度ありますでしょうか。その処分があった年度、それから件数、そして金...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 金融機関名はおっしゃらなかったわけですけれども、二件ということであります。  そうすると、この二件ということは、労働省としては金融機関については三十七条違反の問題はそれ以外にはない、このように理解しているということでよろしいのでしょうか。
○佐々木(憲)分科員 私は、これはかなり広くあるということを聞いているわけなのです。  昨年の十一月に……
○佐々木(憲)分科員 わかりました。もう時間ですので終わりますけれども、この点で労働基準監督署に寄せられたいろいろな訴えがございます。これも投書などがありまして、例えば、終電におくれることもしぱしばあって、まともに残業代が払われていない、タクシー代で小遣いがなくなってしまったとい...全文を見る
○佐々木(憲)分科員 この投書は労基署に寄せられたものなんです。労働基準監督署に寄せられた……(伊吹国務大臣「ですから、お名前をきちっと書いてですね」と呼ぶ)そうなっております。  では、これで終わります。ありがとうございました。
03月20日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第17号
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○佐々木(憲)委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました内閣提出の九八年度財政運営のための赤字公債発行の特例等法案、法人税法等の一部改正案、租税特別措置法等の一部改正案の三法案に対し、反対の討論を行います。  まず最初に、九八年度財政運営のための赤字公債発行の特...全文を見る
03月25日第142回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第5号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  先ほどから、参考人の皆様から大変貴重な御意見を伺いまして、本当にありがとうございました。これまでの御意見をお伺いしておりまして、特に、日本の官僚組織の特殊性と申しますか、あるいは国際的に見て、例えば天下りなどの特異性と...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間がなくなってしまいつつあるわけですが、一問だけそれぞれお伺いしたい。  簡単にお答えいただきたいのですが、今回贈収賄事件が相次ぎましたけれども、官僚の側で逮捕され、起訴されるということが相次いでおります。しかし同時に、収賄がある場合には贈賄があるわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ありがとうございました。
○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  平成の目安箱ということで、いろいろな要望、苦情などが寄せられておりますけれども、大蔵省に対する批判というのがかなり強く、数も多く出ているようであります。例えば、最近の大蔵省官僚の乱脈ぶりは少ない労働賃金の中から税金を納...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは具体的にお伺いしますけれども、大蔵省が単独で所管をしている特殊法人は、国民金融公庫、日本開発銀行、日本輸出入銀行の三つだと思いますけれども、この三つの特殊法人に大蔵省から現在出向している職員は何人おられますか。
○佐々木(憲)委員 それでは、その出向をしている職員の給与はだれが払っていますか。
○佐々木(憲)委員 退職した形で出向をする、これを退職出向というのだそうでありますけれども、したがって、給与は当然その特殊法人が支払う、こういうことになるわけですね。  総務庁にお伺いしますけれども、総理府が昭和五十八年十二月二十三日に出した人事局長通知があります。ここには、公...全文を見る
○佐々木(憲)委員 再出向をさせるということは好ましくない、それは厳に慎むべきだというのがこの通達の趣旨であります。  そこでお聞きしたいわけですけれども、大蔵省から所管の特殊法人へ出向した職員のうち、現在公益法人等に派遣されているのは何人でしょうか。
○佐々木(憲)委員 今の数字で言いますと、合わせて十一名。海外長期出張の六名を入れますとそういう数になるわけでございます。  これは、公益法人に派遣された職員というものの仕事の内容からいいまして、特殊法人の仕事の継続として行っているのではなくて、特殊法人から、さらに事実上の再出...全文を見る
○佐々木(憲)委員 特殊法人の必要性ということを言われましたが、実際にやっている仕事は、公益法人の仕事をやる、公益法人の仕事であるというのが今の答弁でありました。  結局、特殊法人に出向をしても、特殊法人の仕事を現実にはやらずに、公益法人に行って公益法人の仕事をしているというこ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は全く答弁になっていないと思うのですね。  業務上の要請に基づいてと言いますけれども、それは形式的な話でありまして、どこどこへの派遣を命ず、こういうものが出るわけでありますね。それで、行って、一カ月して行くわけですよ。一カ月たって再派遣になりまして、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは徹底して調査をしていただきたい。そうしなければ、私は納得できません、これは。  公益法人、例えば金融情報システムセンター、研究情報基金、国際金融情報センター、これはどういう公益法人か。ここには、例えば理事長ですとか理事ですとか、そこに大蔵省のOBが天下...全文を見る
04月07日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第20号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  初めに、公的資金投入問題についてお聞きをしたいと思います。  先月、二十一行に対する公的資金の投入が行われました。金融システムの安定ということが名目でありますが、私どもは、なぜ体力のある銀行に財政資金を投入しなければ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、三月の上旬に、東京三菱銀行を初めとして、一斉に二十一行が申請をしたわけであります。極めてこれは不可解な状況だと私は思うのです。東京三菱銀行は二月の中旬から下旬にかけて事態が急変したのだろうか、公的資金を受け入れなければ金融システムの安定につながらない...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ちょっと説得力がないと思うのです。  なぜかといいますと、二月の中旬以後に態度が変わったわけでありますが、三月に向けての状況というのはそれまでとそれほど変わっていないわけですね。つまり、客観的な経済状況というのは、いわば金融不安というのは十一月がピークだった...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そういう答弁でありますが、これは、態度の変更の裏に何があったかというのは、さらに私ども研究をさせていただきたいと思っております。  公的資金を投入された場合には貸し渋りの緩和に今度はつながっていくのだというのが説明でありますけれども、ところが、大蔵省の三月末...全文を見る
○佐々木(憲)委員 余力が生じたのだけれども現実の行動がどうかというのが今問われているわけであります。実際に、調査によりますと、貸し出しがより一層厳しくなっている。  これは、今後ビッグバンを控えて競争が激化するという状況の中で、欧米並みに十数%に自己資本比率を引き上げるという...全文を見る
○佐々木(憲)委員 重要なのは、接待を繰り返した企画部のMOF担であります。そのMOF担が行った接待というのは、個人で行ったのではないというのは当然のことでありまして、これは銀行の費用で接待費用が支払われているわけでありますし、銀行の全体の公認のもとで、いわばぐるみで行われていた...全文を見る
○佐々木(憲)委員 役員報酬の減額というぐらいでは、やはりこの責任というのは、とり方としてはまだまだ足りないというのが世間の常識だろうと私は思うのです。ぜひその点を考えていただきたいと思います。  私は、今回、こういう事件が再び起こらないように、それぞれの銀行の中での倫理規定の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうもまともな答弁でないと思うのですよ。それぞれの銀行はこれを出しているんですよ。行内の全行員に徹底するものでありますが、そういうものをそれぞれの銀行が出しているわけです。ですから、当然これは国民の前にどのような基準でどのようにこれから律していくのかということ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。本日最後の質問ですので、どうかよろしくお願いいたします。  先ほどの総裁の御答弁の中で、天下りについてはかなり厳しいスタンスで臨むというお話がございました。時間もありませんので、具体的なことについてひとつお伺いしたいと思う...全文を見る
○佐々木(憲)委員 七社ということでありますが、外資系が一社ありますので、日本の国内では六社ということになります。  それで、この短資会社に日銀からかなりの数が天下っているわけでございます。昨日、私、日銀の方から、短資会社に天下りしているお名前の一覧表をいただきました。大変な数...全文を見る
○佐々木(憲)委員 役員に二十六名。これは六社で二十六名、こうなっているわけですね。これは大変な数でございまして、しかもそのほとんどが会長、社長、それから副社長、こういうトップの地位についております。例えば、東京短資は副社長、山根短資は社長、日本短資は会長、社長、名古屋短資も会長...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、接待は全く行われていないというお話がありましたけれども、しかし報道によりますと、民間以上の接待がある、日銀に対して行われているということが言われているわけですね。短資会社は、会社の規模の割には利益が非常に大きい、あるいは内部留保が大き過ぎる、赤字にならない...全文を見る
○佐々木(憲)委員 最近というのはいつのことかというのはいろいろありますので。  しかし、これまで随分行われていたというのが報道されておりますし、六百人の調査ということが言われていますが、短資会社に天下った方々は調査の対象にはなっていますか。
○佐々木(憲)委員 接待の問題については、短資会社に天下ったあるOBが、日銀への接待は確かに過去には過度と言われても仕方のないものがあった、こういう報道もございますし、それから利益については、大手四社の収益に偏りが出ないように調整して仕事を回しているということを日銀幹部の話として...全文を見る
○佐々木(憲)委員 まことに後ろ向きの答弁で大変私は不満であります。この問題は引き続き、これは天下り問題としても重大でありますし、また民間会社とはいいながら日銀と極めて密接な関係があって、日銀の公開市場操作の一つのルートとしても極めて重要な位置にあるわけであります。そういう意味で...全文を見る
04月17日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第22号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  藤田参考人と岸参考人にお伺いしたいと思います。  ビッグバンが推進されますと、内外の金融資本の競争が非常に激化する。その際に、銀行、証券、保険、それぞれ体力差があると思うんです。そのために、例えばイギリスのビッグバン...全文を見る
04月22日第142回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第7号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  私も、日銀に絞ってお伺いをしたいと思います。  日銀は四月十日に、このような「内部調査の結果および人事処分の公表について」、こういう文書を発表されました。これは、接待問題に関連をして内部で調査を行い、この調査に基づい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 対象の数、今お聞きしたのは具体的な数字をお聞きしたわけであります。六百人プラス数十人というのは、六百何十何人ですか。
○佐々木(憲)委員 後でこの具体的な数字を出していただければと思います。  それで、今この発表文によりますと「過去五年間に取引先金融機関から接待を全く受けたことのない者は少数であり、ほとんどの者は何らかの接待を受けた経験があった。」と。この数字でありますけれども、先ほど一割と言...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大変な数であります。  次に、この発表文によりますと、「節度を越えていたと認められる者が少なからず存在した。」このように書かれています。この場合の「節度を越えていた」という判断の基準、これはどのように考えておられるのか。月何回以上の接待あるいは金額で幾ら以上...全文を見る
○佐々木(憲)委員 「節度を越えていた」というわけですから、あるところまでは節度を超えていないと。それを超える基準というのがあるわけですね。「少なからず存在した。」というわけですから、この場合には超えていた、その人数は大体このくらいというのがあるはずです。その数字、それから節度の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 何かもう一つはっきりしない感じがしますね。要するに、基準というのはかなり主観的な判断という感じがするわけです。  鴨志田理事にちょっとお聞きしたいのですが、あなたは二月の初めに、この調査を行う前の記者会見で、接待の問題について、あくまでも自己申告になるという...全文を見る
○佐々木(憲)委員 「節度を越えていたと認められる者が少なからず存在した。」という場合に、では、この数は何人と把握されておられますか。
○佐々木(憲)委員 譴責三十六名、戒告三十九名、合わせて七十五名が節度を越えていたと。ただ問題は、この節度を越えていた、その節度の基準が明確ではない。これは極めてあいまいでありまして、今の答弁を聞きましても、何を基準に節度を越えていたのか、このことが明確ではありません。これが今問...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その検討内容はいつまでに明らかにされますか。
○佐々木(憲)委員 公表された文書の中に次のようなことがあります。「考査局幹部が、考査先から接待を受けた例もみられた。」というふうに書かれている。これは極めて重大だと思うのですね。つまり検査、大蔵で言えば検査、日銀で言えば考査でありますが、銀行に対して考査に入る。その入った先から...全文を見る
○佐々木(憲)委員 儀礼的かどうかというのは、それは主観的判断でありますから、あったかどうかということが大事であります。やってはならないわけであります。  先ほどお聞きしましたのは、例があったというわけですが、何人かという、これは何も固有名詞を挙げていただきたいと言っているわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 数字が把握できなければ処分もできないはずですね、何人処分するのか。これは実際に処分されたわけでしょうか。
○佐々木(憲)委員 ちょっとこれは、具体的な数字が出せないというのはおかしいと思いますね。処分をする場合にはその処分の理由があるわけです。考査関係で接待を受けた例があったわけですから、何人あったのか、そしてその中身はこれだからここまでこういう処分をする、こういう結果になるわけです...全文を見る
○佐々木(憲)委員 具体的な人数を言えないというのは、私はおかしいと思うのですね。だって、九十八名処分したわけでしょう。その処分の理由がそれぞれ明確なわけですから。この、考査の関係でも接待を受けた例も見られた、これを根拠に処分をしているわけでありますから、考査の関係で何人が接待を...全文を見る
○佐々木(憲)委員 次に、今回の不祥事に関連をして、「前営業局証券課長の容認のもと内部情報を取引先に漏らしたことがあると申告した者が若干名いた。」こういう表現があります。取引先に内部情報を漏らしていた。これは、今問題になっている興銀と三和銀行以外に全くありませんでしたか。
○佐々木(憲)委員 それでは、その漏らした情報はどのようなものか。  四月十日付の報道によりますと、「金融関係者によると、大手金融機関との窓口になっている日銀営業局では、吉沢被告と同様、複数の職員たちが興銀に内部情報を漏らすことが恒常化しており、」と書かれているわけであります。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうもまともに調査をしている気配がうかがえないわけでありますが、その「申告した者が若干名いた。」、これも数字を非常にあいまいにしている。私がこれまで具体的なことをお聞きをしても、結局自主申告でありますからまともな調査になっていないのではないか。もう一つは、例え...全文を見る
○佐々木(憲)委員 終わります。
04月23日第142回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第6号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  日本経済は極めて深刻な事態を迎えております。省庁再編問題の質疑の前提といたしまして、日本経済の現状をどのように認識しているかという点について、まず確認をしておきたいと思います。  まず、松永大蔵大臣にお聞きをしたいと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その中で、中小企業の場合はとりわけ深刻な状況にあると思います。日本経済の中で、事業所数の九八・八%、全従業員の七七・六%を占めているのが中小企業でございます。まさに中小企業というのは、日本経済の土台を支えている大黒柱と言っていいと思うのです。  そこで、一昨...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、まさに中枢が揺らいでいるというのが現状でありまして、これは極めて重大だと思うわけです。  四月十四日に帝国データバンクが発表いたしました昨年の倒産件数一万七千四百三十九件、これは前年比で一七・四%増で、八五年度以来十二年ぶりに一万七千件を超す高い水...全文を見る
○佐々木(憲)委員 格差が確かに広がっておりまして、中小企業白書でも格差を問題にしております。したがって、弱いところはどんどん今倒産の憂き目に遭っているわけであります。  中小企業基本法では、第一条の「政策の目標」として、「国民経済の成長発展に即応し、中小企業の経済的社会的制約...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ところが、この提出されている中央省庁等改革基本法案、この内容を見ますと、法案の第二十条、ここでは、財務省の場合の編成方針が書かれております。このトップに「財政構造改革を推進すること。」ということが書かれているわけでございます。  ここで推進するとされている財...全文を見る
○佐々木(憲)委員 一般概念ということでありますが、この財政構造改革法の推進というのがその基本に置かれていると私は思うわけでございます。  この財革法第三十条の一、これを見ますと、中小企業対策費についてすべての歳出を見直すものとする、このように書かれているわけでございます。第三...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、キャップそのものについては動かさないというようなニュアンスの答弁だったと思いますが、社会保障費については、小泉厚生大臣は、財革法を修正するなら社会保障費のキャップを外すように、こういう主張をされまして頑張っているわけですね。堀内通産大臣は、中小企業対...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が質問したのは、キャップそのものを外すように、つまり中小企業対策費を増額するという方向でこの制約を取り払うという立場に立っていない、なぜ立たないのかということを聞いたのです。
○佐々木(憲)委員 結果として増額するといいますけれども、この中小企業対策費そのものについて、現在の財革法ではキャップがはめられまして増額できないとなっているわけですね。ですから、口では先ほどへ中小企業は大切だ、大変重要だ、日本経済の一番中心にある、このようにおっしゃいましたけれ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の数字でも明らかなように、〇・六、〇・五、〇・四、毎年比率が下がっているわけです。中小企業の日本経済に占める比率というのは極めて大きい。圧倒的な比率を占めているにもかかわらず、予算の中での比率というのは〇・六、〇・五、〇・四、どんどん下がってきている。その上...全文を見る
○佐々木(憲)委員 補正予算のお話がありましたが、私も過去の補正予算を全部調べてまいりました。この十年間、補正を組んで中小企業対策費は一定の上積みがありますが、それでも、一番多いのでも、これは予算総額に占める割合では補正後〇・八二というのが一番高い水準です。しかし、この数年は、補...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その数字は、全体の融資態度が厳しくなったと回答した企業の中での中小企業の占める比率の数字でございます。私が先ほどお聞きしたのは、民間金融機関の融資態度が厳しく なったと回答した企業のパーセントを聞いたのですが、いずれにしましても、一月では二六・八、三月では三...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今お答えがありましたように、主要行の中小企業向け貸し渋りというのが、大企業よりも極めて高い比率になっております。明らかに中小企業向けの貸し渋りというのが深刻化している。これが、貸し渋り倒産を広げ、中小企業の経営難をますます広げているというのが現状であります。 ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 原因として三つ挙げられましたが、その前提として、先ほど債権の流動化というのがありました。しかし、その債権流動化でどのくらいの額がそちらに移ったかという数字は出せますか。これは出せないと思うのです。したがって、そういう理由は挙げられますけれども、その証明はできな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 では、具体的に厳しい指導をやっていただいて、貸し渋りが完全に解消されるように、中小企業がこんな状況なんですから、そこのところをぜひやっていただきたいと思います。  最後に、この法案について一つだけお聞きをしたいと思いますが、この法案の中では、第二十一条「経済...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので、終わります。
04月28日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第23号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  接待汚職に関する大蔵省の内部調査と処分の公表で、大蔵省と金融業界との癒着というのがいかに深刻なものであるか、構造的なものであるかということが明確になりつつあります。ところが、この接待というものの中身がどういう目的で行わ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 職務に関係のある業者との間の接待、会食、こういうものは許されないというお話でありました。  そこで、今回、百十二人の処分が発表されたわけでありますが、この処分のランクづけがありますね。停職、それから減給あるいは戒告。ところが、それぞれの基準というのが示されて...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今言われた基準を当てはめて処分を行った。  それでは、先ほど上田議員の質問に対しまして武藤官房長は、戒告以上の処分について、一人一人について処分理由を文書で具体的に示すことを検討する、このように答弁されましたが、それはいつまでに結論を出し、いつまでに公表する...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう既に処分もされて、そしてまた基準も明確なわけでありますから、現実にその資料はそろっているわけですね。あとは公表するかどうかということだけであります。直ちにこれは公表すべきだと私は思うわけですが、その決意、これは大蔵大臣にお聞きした方がいいかもしれません。基...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それならば、今ここで戒告以上のそれぞれの理由について具体的に述べてください。
○佐々木(憲)委員 お答えできると言いながら答えないんですが、具体的な内容について、それでは後で、委員長、理事会で直ちにこの処分の内容を文書で提出するようにお取り計らいを願いたいと思います。
○佐々木(憲)委員 具体的なことについて少しお聞きをしたいと思います。  今回処分を受けた滝本銀行局保険部第一課長、これは当時の肩書でありますが、この方は現在は証券取引等監視委員会総務検査課長でありますが、一九九五年一月十九日、二月九日、二月十四日、この三度にわたりまして日本生...全文を見る
○佐々木(憲)委員 具体的な調査を行ったわけでありますから、では、この問題について対象にはなったということでしょうか。
○佐々木(憲)委員 具体的な点は把握しているという答弁でありました。内容については公表していただきたいという要望を申し上げておきます。  きょうの日経によりますと、杉井、長野両氏に大蔵大臣は、責任の重さを考慮してみずから進退を判断してほしい、このように要請をされて事実上辞任を求...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大臣は、この二人に直接、責任の重さを考慮していろいろ判断してほしいというお話はされましたか。
○佐々木(憲)委員 大臣は、先ほどの答弁でもありましたが、退職金の問題について、やめる人の気持ちを聞いて判断したい、これは昨日の記者会見でも述べておられました。これだけ重大な処分を受けたわけですから、退職金は当然辞退すべきだ、あるいは出すべきではないというふうに思うわけであります...全文を見る
○佐々木(憲)委員 決めていないということは、出すこともあり得るということですね。
○佐々木(憲)委員 本人が退職金をいただきたい、こう言えばそれに従うということですか。
○佐々木(憲)委員 判断する場合は、出すことも判断の内容には含まれるということですね。
○佐々木(憲)委員 それでは、ちょっと別の角度で。  再就職、まあ、天下りか再就職かという言葉の違いはいろいろありますが、この辞職をされた方は再就職先というのは決まっているのでしょうか。
○佐々木(憲)委員 その際に、大蔵省として就職のあっせんとかそういうことはやるつもりがありますか、ありませんか。
○佐々木(憲)委員 次に、接待をした銀行の側のねらい、目的であります。  この点については、それぞれ具体的に調査をされましたか。
○佐々木(憲)委員 調査をしたのかしないのか、対象に入っているのかいないのかという点を聞いているのです。
○佐々木(憲)委員 ということは、調べはしたが、問題があるというふうには把握できなかった、こういうことですか。調べたわけですね。
○佐々木(憲)委員 要するに、調べていないわけですね。つまり、本人が自主申告をした、自主申告をした中に特定の銀行名がある、その場合にその銀行に対していわば反面調査を行う、そういうことをやったというだけであって、銀行が何の目的で接待をしたのか、そのねらいは何かというところは調べない...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、その点を究明するという姿勢に立っていないということであります。極めてこれは問題だと私は思います。  自主申告ですから、自分がこうこうこういうことをやりましたということを正直に告白すれば、それは意味のあることですけれども、千五十人の調査をやったわけで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間が参りましたから終わりますけれども、最後に松永大蔵大臣、こういう大蔵省の不祥事が繰り返されている状況の中で、国民の怒りも非常に強くなっております。行政の在り方に関する懇談会というのも設置されたというふうにお話を伺いましたが、しかし問題は、大蔵行政につい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りましたので終わりますが、この点は引き続き究明をしていくつもりであります。  以上です。
05月06日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第24号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。本日最後の質問ですので、どうかよろしくお願いをいたします。  きょうは、ビッグバン関連法案について総論的にお聞きをしたいというふうに思います。  まず初めに、日本のビッグバンがどれほどの大きな影響力を持っているかという問...全文を見る
○佐々木(憲)委員 争奪戦という言葉のことで先ほどからいろいろ議論がありますが、新たな商品が次々と生み出されまして、国民の金融資産、それをどのように運用するか、こういう話でありますから、金融機関にとってみるとお客さんをどのように争奪するか、こういうことになるわけでありまして、まさ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大銀行はかなり体力があるということでありますが、地方銀行の場合には大変不安を抱えておられる方々がいらっしゃいます。例えば名古屋銀行の加藤頭取は、九六年十二月十九日付の日経で次のように言っておられます。「地域金融機関にとって問題点もあるというのが本音だ。証券など...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どこに住んでいようとというふうに申し上げましたのは、どの地域にいようと金融というサービスを受けるその条件は、できる限りこれは平等でなければならない。つまり、民間金融機関であろうと公共性ということが言われているわけですから、Aという銀行が埼玉県で経営している、そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 弱小の金融機関がこの競争の中で仮に負けてしまう、競争に負けて破綻するという可能性もこれはかなり高くなるわけでありますが、これまであったある特定の地域の金融機関が、それは今おっしゃったように、A、B、C、Dとたくさんあれば、それはよろしいのですけれども、そこには...全文を見る
○佐々木(憲)委員 先ほど名古屋銀行の頭取のお話を紹介しましたけれども、第二地銀などはかなりの危機感を持っておられるわけでございます。これは通常の競争よりも相当激化しますから、まさにお客さんの争奪戦というのがあり得るわけでありまして、それをお互いにやるわけですから、大変激しい競争...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が申し上げておりますのは、金融の持っている公共的性格、この性格を弱めてはならないということを申し上げているわけでございます。ビッグバンを推進するという、仮にそういう立場に立っても、公共性をどう確保するかという立場からこの問題について対応していかなければならな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 海外の数字というのは極めて少ないと思うのですね。大半が国内の店舗の縮小だと思います。それでも、九行で三百五十カ所の店舗縮小ということでありまして、これは極めて地域の方々にとっては大変な事態を引き起こす可能性があるわけでございます。そういう点では、住民に対するサ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうも、具体的に雇用がふえていくという展望がなかなか見えにくいわけでございます。  具体的な数字をまず確認をしたいのですけれども、一九九四年三月から九七年九月までの三年半で、都市銀行、信託銀行、長信銀、地銀、第二地銀、それぞれの従業員の削減の数を示していただ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 たった三年半で三万三千三百五十六名の減少である。これは、まさに今雇用不安が広がっている一つの要因となっていることは明らかでございます。  それでは、証券それから保険、この二つの業界でこの三年間で従業員は何人減ったでしょうか。
○佐々木(憲)委員 今お聞きした数字だけでも大変な数になるわけでございます。約六万数千人の金融業界全体での減少ということでございます。これは実に経済全体に大きな影響を与えておりまして、例えば、証券業界の場合のピーク時の人員は十六万七千人だったわけでございますので、この間に四一%の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ビッグバンによって活性化して雇用がふえるといいながら、実際に今後雇用を拡大するという具体的な計画はつかんでいない。むしろ拡大計画がないのではないかというふうに私は思います。これでは雇用がふえるといっても全く無責任なことになるわけでございまして、実際に出されてい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 一九九七年の三月から二〇〇〇年の三月、その間に二万二千六百二十六人の削減計画になっているはずでございます。つまり、ビッグバンを推進していくことによって雇用はますます減らされるということが明確でございます。これは二十一行ですけれども、これが全銀行、さらには保険、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 次の展望を示すことができないというような意味もおっしゃいましたけれども、次の飛躍の苦しみというふうにもおっしゃいました。現実の従業員の現場では、職場の実情を聞きますと、これはなかなか大変な事態でございまして、例えば、既に破綻をしました山一証券あるいは拓銀、徳陽...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の数字でも明らかなように、全体として八千人以上の再就職希望者がいらっしゃいますけれども、ところが、実際に内定をされたのが七〇%でありますが、確定したのはまだわかっていないということであります。  特に重要なのは、五十歳以上の場合には内定率が四割台、約五割近...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今後、具体的な問題についてさらに突っ込んで、十分時間をとって質疑をしたいと思いますので、きょうはこれで終わりたいと思います。
05月08日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第25号
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○佐々木(憲)委員 参考人の皆様には大変御苦労さまでございます。私、日本共産党の佐々木憲昭でございます。  今度のビッグバン法案では,市場原理を徹底するということで、大変激しい競争を促進させることが一つのねらいとされているようでございます。そこで、フリー、フェア、グローバル、こ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 昨年の金制調の答申、六月の答申でありますけれども、この中では、この問題について、今後の議論の進め方について触れていまして、投資家保護などについて「直ちに検討を進めるべきであるとする意見と、より中期的な課題として検討していくべきであるとする意見とが出されたところ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 問題としては三つばかりあると思うのですが、一つは今おっしゃった横断的な金融サービス法、これはかなり時間がかかるというふうにおっしゃいましたが、二つ目に統一的な消費者信用保護法といいますか消費者保護法、それから三つ目に苦情処理体制の確立、問題を考える場合はこうい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 確かに、現在の体制というのは非常に不備がありまして、例えば苦情処理について、これは、相談窓口に座っているのは業界の内部の方でございますので、苦情処理の結果についての統計ですとか内容について提供していただきたいということを求めましても、なかなかこれが出てこないと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 時間が参りました。どうもありがとうございました。
05月14日第142回国会 衆議院 緊急経済対策に関する特別委員会 第3号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  日本経済はかつてない深刻な事態に陥っております。失業率は三・九%で最悪。倒産も激増し、追い詰められた中小業者が自殺するという痛ましい事件も相次いでおります。  昨年四月から実施されました消費税の増税、これを初めとする...全文を見る
○佐々木(憲)委員 公共投資を抑制するという方針を転換したのかどうかということをお聞きしたわけでありますが、どうも明確な答弁はないわけです。しかし、七%をカットすると言いながら実際には二五%ふえているわけですから、これは明らかに転換であります。いわば公共投資については聖域にしてい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今そういう説明があったわけですが、私ここに、例えば建設省の資料を持っております。道路整備が四割。しかも、物流効率化特別対策というのは全部が道路であります。情報通信は、最大の費用が道路。中心市街地活性化、中心は道路。全部道路じゃないですか。ですから、何か新しいこ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今聞いていないことまで長々と答弁されましたが、幾らそういうことを言いましても、本来型事業に大幅に補正がついた、建設省の事務次官が言っているのですよ。だから、在来型の今までのやり方をやったというので盛んに強調しているのですから、大臣が幾らそんなことを言ったってだ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 いろいろ上から旗を振ってやっていただこうということ、そういう答弁でありますけれども、しかし、現実の自治体の側の財政事情というのは大変厳しいものであります。財源の多くは地方債の発行、こういう借金でございます。そのため、財政危機にある自治体は、これ以上の借金はもう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 現実に税収が落ち込んでいるのに自治体独自の公共事業に充てる借金をふやせば、ますます借金漬けになるわけであります。自治体の借金は今、百六十兆円ということでありまして、これはもう政府が経済対策をやるたびに借金がかさんできているわけであります。  自治体の借金がか...全文を見る
○佐々木(憲)委員 実際に、総額をまず決めるわけですね。通常の予算じゃありません、補正予算というのは、まず幾ら幾らという総額を決めて、その総額をどのように消化していくかというのがやり方でしょう。ですから、その消化をどうするか。地方自治体に対して、単独事業はこれこれの金額、もう示し...全文を見る
○佐々木(憲)委員 結局、戻っていないわけですね。今までカットされました、例えば難病患者に対する医療費の自己負担の導入、あるいは母子家庭の児童扶養手当に大幅な所得制限を強化した、こういう点は全然戻っていないのですよ。一方では公共事業をどんどんふやすけれども、社会保障の方は抑え続け...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁は全然なってないですね。全体が伸びたと言いますけれども、難病患者の一部自己負担というのはそのままじゃありませんか。復活していないでしょう。結局、そういう形で、本当に財政全体からいえば、公共事業の膨大な数からいえばほんのごく一部、それを回せば難病患者の方...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私の立場は一貫しております。公共事業の中で、浪費部分は抑えなさい、中小企業に重点的に、生活密着型に変えなさい、全体として縮減をしながら。そういう内容をまず明らかにし、同時に、公共事業と福祉を比べた場合にどちらが経済効果、雇用拡大効果があるか、こういう点で福祉の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 総理にお伺いしますが、恒久減税と消費減税、当然やるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○佐々木(憲)委員 今の答弁は不満ですが、時間が参りましたので、終わります。
05月18日第142回国会 衆議院 緊急経済対策に関する特別委員会 第4号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。先週に引き続きまして、質問をさせていただきます。  初めに、先週、私の質問に対しまして、総理から明確な答弁がなかった問題からお聞きをしたいと思うのです。  財革法では、一切の聖域なしということで一律カットということであり...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それはそのとおりとおっしゃいました。  公共事業抑制というところから拡大というところに転換をしたということは、これはお認めになったということでよろしいでしょうか。
○佐々木(憲)委員 転換したかどうかとお聞きをしているわけです。(橋本内閣総理大臣「だから、今答えた」と呼ぶ)  補正で二五%ふえたことになるわけですね。これはもうだれが考えたって、マイナス七%からプラス二五%ですから、抑制から拡大へということはもう事実でありまして、この事実は...全文を見る
○佐々木(憲)委員 景気回復のために二五%増という形になっているわけでありまして、公共投資を、これまでは抑制という立場であったのが大幅に拡大というわけでありますから、この部分は明確に、聖域という言葉が前にありましたが、聖域化されたということになると私は思うわけでございます。  ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 四千五百億社会保障を積み増ししたとおっしゃいましたが、先週の厚生大臣の答弁でも、五千億円のカットというのは、「もとに戻したということではありません。」というふうにお答えになっているわけですね。つまり、今年度のキャップはそのままであります。新たに四千五百億円がつ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 公共投資は二五%もふやしたけれども、社会保障は抑制をした基本は維持されているわけでありまして、なぜそうなのかと聞いているのですよ。なぜそういうアンバランスな状況を進めるのかという点を聞いているわけであります。その点についての答えにはなっていないですね。
○佐々木(憲)委員 私が聞いたのは、公共事業が二五%も伸びているのに、社会保障は伸びていない。なぜ伸びないのか、なぜこのような差を設けるのかと質問しているのに、それについての答弁はございません。結局、私が聞いていることに答えられないということになるのじゃありませんか。それぞれの説...全文を見る
○佐々木(憲)委員 他の部分もふえているとおっしゃいました。多少ふえておりますが、しかし、今回の十六兆円を超える最大の景気対策と言われている、その中で七・七兆が公共事業、こういう内容になっているわけでありますから、これが最大の拡大率になっておりますから、全体としての比重は極めて大...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私の質問に全然答えていないじゃないですか。私が質問したのは、総理が国会の本会議、衆議院の本会議で十月十七日に、景気対策として大型の補正を累次にわたって編成をしたために、現在の財政状況が危機的な状況に陥った、今後は、安易に財政に依存せずに民間需要中心の成長を図っ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今度の補正で、内容については若干の違いを今説明されましたが、結局、このように七・七兆の社会資本整備とおっしゃいました。それが中心になりまして補正が組まれる。こうなりますと、結果として、九八年度の国債発行額は二十一・七兆円。これは過去最高でありました九六年度実績...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が紹介したのは三十九歳の会社員の方でございますが、普通のサラリーマンだと思います。  今、庶民とはどういう方かとおっしゃいました。総理の御存じの方で、貯金をする余力もない方がいらっしゃるとおっしゃいました。昨年の消費税の引き上げ、医療の負担増、そういう点を...全文を見る
○佐々木(憲)委員 財源は、確かに歳出構造についてむだを省くというようなことを当然やるべきだと思うのですね。  私がお聞きしましたのは、一時的な減税ではなくて恒久減税をやる方が消費拡大効果がある、こういうことをお認めになりませんかとお聞きしたわけです。そういう点についてはお答え...全文を見る
○佐々木(憲)委員 例えば、日経の社説でこういうのがあります。「一時的な特別減税では消費活動は刺激されないことを端的に物語っている。消費は一時的な所得ではなく、将来にわたっても獲得できると予想される恒常的な所得によって決まるというのは、どの経済学の教科書にも書いてある。」常識だ、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、例えば、今百貨店の売り上げというのは大変落ち込んでおります。その点について、日本百貨店協会の会長、伊勢丹の社長の小柴さんが次のように言っている。二兆円の特別減税は消費につながりませんかと聞かれまして、ほとんど効果はない、九九年は追加減税がなくなり、再...全文を見る
○佐々木(憲)委員 恒久減税には財源が必要である。だから、私どもは財源問題についても提起をしているわけでありまして、公共投資などの浪費的な部分については徹底してメスを入れる、予算全体の構造について再検討していくということを提起しているわけでございます。  それから、四月の百貨店...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全く答えにもなっていない答えですが、それではお聞きしましょう。消費をしない人とはどんな人ですか。消費しない人が世の中にいますか。
○佐々木(憲)委員 消費しない人というのはいないはずであります。消費の少ない人、例えば低所得者の方々こそ消費性向が高いんですから、政府の統計で明らかでしょう。だから、そういう方々に減税効果が及ぶ消費税減税こそ一番効果があると、当たり前のことを私は言っているだけなんです。それをお認...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今のは全然反論にも何にもなっていないわけで、消費拡大効果があるのはもう厳然としているのですよ。消費税の減税をやれば駆け込みの買い控えが起きる、こう言うけれども、すぐにやればそんな心配はないし、また、消費税を減税したら消費はどっとふえるわけなんですよ。だから、も...全文を見る
06月03日第142回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第11号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  先ほど来の質疑で、石井議員、若松議員から装備費についての過大な支払い問題について指摘がありました。私もこれに関連をしてお聞きをしたいと思います。  この過大請求の計算の根拠、それからそれを是正させた返還の根拠、これは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうすると、これから入れるという話でありますが、それ自体、私は極めて重大だと思っておりますが、この東洋通信機の計算の際にも宣伝広告費を入れたと。直接防衛庁と取引をしているわけでありますから、宣伝費なんというのは必要ないわけであります。それを入れるというのが大体...全文を見る
○佐々木(憲)委員 事実かどうかは、調査をして、具体的にその問題のその当事者に聞けばわかるわけでありますから、そういう指示をされたかどうか。そういう点を調査するというのが当然のことで、それによって確認される。それをまともにやってないということじゃないですか。  それからもう一つ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 最初の相談のときに、NECの担当者とそれから防衛庁のこの担当が会って相談をした、一番最初の段階で。それは事実ですね。
○佐々木(憲)委員 企業側というのは、NECの担当者という意味ですね。
○佐々木(憲)委員 こんなものは調べればすぐわかるわけであります。最初に担当者が顔をそろえたのはNECの本社ビルの一室だった、こういうことでありますから、すぐその関係者に聞けばわかるわけです。それをやっていないということですね。調査していないということですね。
○佐々木(憲)委員 調査の中にこれも入っているということだろうと思いますが、事実は事実として明確にしていただきたい。  それから次に、この調本副本部長の疑惑は極めて大きいわけであります。マスコミでも、ゴルフあるいはマンション購入祝いパーティーというのが指摘をされておりますが、こ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 いずれもあいまいな答弁しか出てこないのですが、この元調本副本部長は、自宅マンションを買った際に、祝い品を持った通信・電機業界大手六、七社の重立った営業幹部がずらりと顔をそろえた。それで、一社から五十万円集めたという話もある。それから、祝い金を取られたと業者がぼ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間が参りましたので終わりますが、お配りした資料は、私、ゼネコン五十社について調べました。その中で、防衛施設庁及び防衛施設局からの天下りというのは、十社に及んでおります。このように、防衛庁、防衛施設庁との関連で極めてたくさんの天下りがあって、それが今のよう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうもありがとうございました。
08月25日第143回国会 衆議院 本会議 第6号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、いわゆる金融再生関連六法案に関し、総理並びに大蔵大臣に質問をいたします。  前提としてただしたいのは、長銀に対する税金投入問題であります。  自民党政府の失政によって引き起こされた消費不況のもとで、中小企業の多くは、手形が落ちなけれ...全文を見る
08月28日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第4号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  質問に先立ちまして、昨日未明からの東北、北関東地域を中心といたしました集中豪雨の被災者に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。政府は、被災者救済に万全の対策をとり、今後の被害の拡大防止に全力を挙げるよう、要望をさせ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私がお聞きしましたのは、なぜ真っ先に国民に負担を求めるのかということをお聞きしたわけです。  おかしいじゃないですか。あなた方は債務超過ではないと言っているわけですね、債務超過ではないと。それなら、最終的に債務不履行になるはずがないわけであります。何でそれが...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ひとり立ちするのが難しいと。それなら、真っ先に負担を求めるのは当然銀行業界にではありませんか。ところが、銀行業界には話もしていない、負担を求めていない。国民に対しては、ともかく金は出せ、口は出すな、こういう話では絶対納得できません。今からでも遅くありませんので...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大体、今おっしゃった護送船団の発想というのはあなた方がやっていることですよ。税金を投入するというのがまさに護送船団じゃありませんか。我々が言っているのは、銀行業界に自己規律を求めなさい、自己負担でやりなさいと言っているんですよ。  大体、七倍に引き上げたとい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大体、銀行に負担を求めることもしていないで、よくそういうことが言えると私は思うのですよ。  私どもは、昨日、金融機関の不良債権及び破綻処理問題についての日本共産党の見解、具体的な今回の金融問題の提案をさせていただいております。  この提案では、銀行業界の不...全文を見る
○佐々木(憲)委員 大蔵省の検査基準、今は監督庁の検査基準でありますけれども、債権確保上の諸条件が満足に満たされないため、あるいは信用上疑義が存する等の理由により、その回収について通常の度合いを超える危険を含むと認められる債権等の資産、こういうふうになっておりまして、監督庁の解説...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁ではっきりしたと思うのですね。引き継ぐということになっていないのですよ。そうでしょう。極めてこれは重大であります。  住友信託の高橋社長は、六月の記者会見で、資産内容がわからないのになぜ合併を前向きに検討できるのかと聞かれまして、それは正常債権しか引...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私が聞いているのと全然違う答えじゃないですか。聞いているのは、長銀と住信の合併で、この第二分類というのを住信は引き受けないと言っているわけでしょう。その第二分類は、圧倒的多数、九割が中小企業。その中小企業は一体どこに行くのか、こういうことを聞いているのですよ。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 必要なところに資金が流れる、これが金融システムの重大な柱であります。日本長期信用銀行の中小企業はその資金の動脈が断たれる、こういう問題になるということを言っているのですよ。ところが、善良な借り手を保護するという保証が全然ない。何でこれが金融システムの維持なんで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答えのように、中小企業に対する貸し渋りというのは依然として深刻なんです。通産省の調査でも、先行きに対する不透明感の根強いことがうかがわれると。  それでは、貸し渋りがなくならないその理由は何でしょうか。
○佐々木(憲)委員 今の答弁のように、銀行の資産圧縮という姿勢、そういう行動、これが中小企業に対して極めて重大な影響を与えているんですよ。  例えば、ここに第一勧銀の文書がありますけれども、「十年度上期の基本方針について」という全店あての指示文書でございます。この中では、貸し渋...全文を見る
○佐々木(憲)委員 信用保証協会の枠をふやすというのは、これは当然だと思うんです。しかし、問題なのは、民間の銀行が現に行っている資金の回収、貸し渋り、どう具体的にそこに手を打つかということですよ。全然具体的な手を打っていないじゃないですか。  この文書の日付を見て、私はもう一度...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、質問通告も出しまして、具体的な質問事項をお知らせいたしました。それに対してまともな答弁をしない。  しかし、事実は、借金を百億円以上しまして、私は調べましたけれども、まじめな借り手という声もありますが、そうではございません。自民党は、本部の建物の謄本を...全文を見る
○佐々木(憲)委員 返済は、では具体的にどこから返済しているかといいますと、銀行から新たな政治献金を受けて返しているんじゃありませんか。大体、借金の減少と政治献金の額がほぼ合っているんです。政権党が巨額の無担保融資を受けて政治献金で棒引きする、こんなやり方はまともなやり方だとは思...全文を見る
○佐々木(憲)委員 銀行から献金をもらって、それで国民の税金を銀行にどんどん入れる、そういうやり方をしている自民党政府には金融システムの安定について語る資格も能力もない、この点を最後に申し上げまして、質問を終わります。
09月04日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第9号
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○佐々木(憲)委員 佐々木憲昭でございます。  宮沢大蔵大臣は、当委員会のこれまでの答弁の中で、長銀に公的資金を入れ、合併を支援しなければシステミックリスクを招くという趣旨の答弁を繰り返されておりますが、私は、これは大変大げさだと思うのです。  そこで、きょうは、公的資金を入...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そこで、一つの金融機関の債務不履行、このことが連鎖的に広がっていく。じゃ、その場合の一つの金融機関の債務不履行というのはなぜ発生するのか、その発生原因でありますけれども、日銀にいろいろお伺いしますと、三つのケースがあると。  一つは、銀行が債務超過に陥った場...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、債務超過に陥っていない金融機関、これは最終的には債務不履行に陥ることはあり得ないと思いますけれども、そのとおりですね。
○佐々木(憲)委員 そうしますと、債務超過に陥っていない金融機関、これはそこから債務不履行に発展する可能性はないというふうに理解してよろしいわけですね。
○佐々木(憲)委員 結局二つのことを言われたわけですね。一つは、債務超過でない銀行の場合には、財務内容、債権債務関係を通じて、そこから債務不履行が起こるということはない。しかし二つ目に、それでも例外的に信認の低下がある、そういう場合には資金ショートが発生する可能性がある、こういう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 現状では今の答弁のように債務超過の状況ではないと。それなら、財務面から債務不履行というのは起こり得ないわけですね。しかし、債務超過ではない場合でも、日銀総裁の先ほどの御答弁にありましたように、幾つかの予測されない事態が生じて信認が低下する、そういうことによって...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今大変重要なことをおっしゃったのですね。政府の資金がなくても、資金ショートが起こった場合には、四つの条件を満たした場合には日銀特融によってそれを全体に波及することを防ぐことができる、このようにおっしゃったわけでございます。  結局、そうすると、宮沢大蔵大臣、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、今、そういうことを聞いているのではないのですね。システミックリスクにつながることを瞬時にしてそこで抑えることができる、これが日銀総裁の答弁でございます。そういう形で波及をまず抑える、その点は可能だということなのです。  そうしますと、問題は、その後破綻...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それは違うと思うのですね。受け皿を、拓銀の場合には北洋銀行があった。それはそうでしょう。ありましたが、受け皿がない場合も、例えば山一の場合、これは破綻して清算という形になりますよね。システミックリスクにはなっておりません。そうでしょう。ですから、破綻すれば必ず...全文を見る
○佐々木(憲)委員 銀行であろうが証券会社であろうが同じことでございます。銀行の場合、例えば破綻をした、預金者は現在の預金保険で全部守られる。そうでしょう。取りつけ騒ぎというのはあり得ません。したがって、銀行が破綻してもシステミックリスクにはつながっていかないのです。それは、日銀...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それも全然理屈にならないのですが、山一の場合、例えば、日銀が中央銀行として内外の決済などに必要な資金を提供するということをやりました。これは日銀の総裁の談話、昨年十一月二十四日でございますが、「臨時異例の措置に加え、市場流動性の低下等不測の事態が生じる慣れがあ...全文を見る
09月04日第143回国会 衆議院 本会議 第8号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、野党三党提出の金融機能再生のための緊急措置に関する法律案など四案の基本点について質問いたします。  まず、国民の圧倒的多数が反対する日本長期信用銀行への公的資金投入問題についてであります。  銀行への十三兆円の税金投入を可能にしてい...全文を見る
09月08日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第11号
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○佐々木(憲)委員 長銀に対する資本注入、公的資金の投入に関連をしてお聞きをしたいと思います。  これは既に、金融安定化法に基づいて行われるというふうに説明をされておりまして、十三兆円の枠内で行うのだということでありますが、果たして長銀のような銀行に投入できるのかどうか、根本的...全文を見る
○佐々木(憲)委員 法律の解釈の根拠になるということでございます。  そこで、金融安定化法を国会で審議をしていた当時のことでありますが、一月二十三日の大蔵委員会で、山日銀行局長はこのように述べております。破綻するような、あるいは破綻が見込まれるような銀行に注入することは個別銀行...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、それはそのように書いてありますが、具体的にもう少し突っ込んでお聞きをしたいと思います。二つの問題についてお聞きします。  まず一つは、ある銀行が、そのまま放置をすれば破綻が見込まれる、放置をすれば破綻してしまう、しかしながら資本注入をしたならば破綻...全文を見る
○佐々木(憲)委員 何かよくわからぬ答弁でありますが、注入したら破綻を防ぐことができる、しかし注入しなければ破綻してしまう、こういう銀行について注入ができるのかと聞いているのです。
○佐々木(憲)委員 大蔵大臣にお聞きしますけれども、公的資金を入れなければ破綻してしまうような銀行、そういう銀行に注入できる、こういうふうに考えてよろしいですね。長銀はまさにそれに当たる、当委員会でもそのように答弁されたように思いますが、いかがでしょうか。
○佐々木(憲)委員 そうしますと、公的資金を入れて合併をしなければ長銀は破綻する、破綻したら大変なことになりますよ、こういうふうにおっしゃいましたね。ですから、長銀というのは公的資金を入れなければ破綻をしてしまう、そういう大変な状況にある、こういう銀行なわけですね。
○佐々木(憲)委員 そういう今のやり方が、政府答弁と全く違っております。  二月四日の大蔵委員会で山日銀行局長は、破綻を防ぐために申請をするというような場合はこれに該当しないと述べております。破綻を防ぐための圧入はやってはならない、このように国会で答弁をしております。  そう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 ですから、破綻を防ぐための公的資金の投入でしょう。公的資金を投入しなければ破綻して大変なことになります、日本発世界恐慌にならないように国民の皆さんにも御理解をいただいて公的資金を投入するのです、こう言っているのです。だから、投入しなければ破綻するわけですよ。そ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 全く説明になっていないと思います。  それでは、二つ目の問題について聞きます。  今おっしゃった吸収合併されるような銀行、この点について山日銀行局長は、二月六日、衆議院の大蔵委員会でこのように答弁されております。  吸収合併される方の銀行のことをおっしゃ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは答弁になっていないですよ。  大体、公的資金を入れて合併しなければ破綻をするような銀行なんでしょう。当事者が言っているかどうかというのは、先ほど、いないかどうかわからないとおっしゃいましたけれども。宮澤大蔵大臣がそうおっしゃっているわけですよ、そうしな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 その点では、我々と全く一致した考え方でございます。  長銀への公的資金投入というのは、政府の従来の法律についての解釈、これまでの答弁に照らしても全く説明がつきません。また、道理が全くないということも明らかになったというふうに思います。  以上で終わります。
09月09日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第12号
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○佐々木(憲)委員 長銀問題について、政府は、公的資金を入れなければ大変なことになるというようなことを繰り返しておりますけれども、そういう危機的な状況にあるならば、この危機管理審査委員会がどのような審査をしたのかというのが問われるわけでございまして、なぜ三月の資本注入の時点でその...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今お答えのように、不良債権がどの程度あるのか、また、それがなぜつくられたのかという点を調べることは大変重要だと思うわけでございます。  そこで、具体的にお聞きしますけれども、三月の資本注入のときに、この不良債権の実態についてどの程度、どのように審査をされたの...全文を見る
○佐々木(憲)委員 従来の公表されているもの、それからリスク管理債権など、いわばその総額について数字を確かめられたということだろうと思うのです。  では、具体的に不良債権の中身ですね。二十一行ありますが、例えば長銀なら長銀について、その不良債権の内容について、どういう分野にどの...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の答弁で審査のやり方の一端が明らかになったと思います。つまり、具体的なラインシートは直接は見ていない、しかし大蔵省や日銀のいわば専門家がそれを見て、その精査した総括的な意見をいただいた、こういうことでありますね。  さあ、そうなりますと、この審査委員会とい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今私が質問した点については答えていただいていないわけですが、膨大な数があるので時間がかかると。しかし、その事実関係を調べるというのが審査じゃないのですか。その実態の内容について具体的に審査をしないとわからないわけですね。  私が今お聞きしましたのは、ノンバン...全文を見る
○佐々木(憲)委員 じゃ、具体的にどのような審査がありましたか、ノンバンクについて。
○佐々木(憲)委員 今の答弁ではっきりしたと思うのですね。その前の段階ではあったかもしれないけれども、審査委員会の席上ではこの問題は具体的には審査はしなかった。これは極めて重大な問題でありまして、三月の時点で長銀問題というのはもう、それからずっと去年からも大問題になっていまして、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 事前に準備をしたとはいいますが、審査のその中で具体的な問題を調べるということをしないと、本当の審査にならないわけです。間接的な、ああ結構でした、これでクリアできますという報告、結論だけ聞いたのでは、審査委員会の審査の内容がしっかりしたものにならないのは当たり前...全文を見る
○佐々木(憲)委員 これは重大な答弁ですね。山口銀行局長の二月三日の答弁では、有識者すべての方が自分の目できちんと御判断いただけるものと思っておりますと。だから、例えば事務局が事前の審査をしても、ここにこういう問題点がありますと、集中的にこの資料のここの点はと指摘をして、それでそ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 肝心なポイントのところの資料をきちっと見るというのは、最終的な審査の当たり前のことじゃありませんか。それは見ないんですから。見てないんですから。そうでしょう。その具体的な事実を見ずして、ああ結構ですと。そんな判断をするような審査委員会というのは、あり方が、もと...全文を見る
09月24日第143回国会 衆議院 本会議 第13号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、国連総会及び日米首脳会談について総理に質問をいたします。  初めに、金融問題についてであります。  第一は、長銀への公的資金の投入についてです。  総理は、アメリカで、長銀を破綻させずに住友信託銀行と合併させる、破綻していては合併...全文を見る
10月02日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第18号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  この金融再生法案の修正というのは、これまでの経過からいっても、また内容からいっても、私たちは、見過ごすことができない非常に大きな問題を含んでいるというふうに考えております。  経過から言いますと、九月九日以降、修正協...全文を見る
○佐々木(憲)委員 あり得ないと言いましても、このように報道されておりまして、長銀と住信の合併を支援するというのは、公邸にお呼びになりまして住友信託銀行に要請をされているわけですね。したがって、政府の姿勢は、長銀を破綻させずに合併をさせていきたい、こういうことであったと思うわけで...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、適用できるスキームをつくる、こういうことでございましたが、今回の修正内容によって適用できるスキームができた、このようにお考えだということですね。
○佐々木(憲)委員 いや、話し合いではなくて、この法律によりまして適用できるスキームができた、こうお考えかと聞いているわけです。
○佐々木(憲)委員 どうも私が質問していることに正面からお答えにならないわけでありますが、それでは具体的にお聞きをしていきたいと思います。  この間の経過からいいますと、まことに私は残念だと思っておりますのは、合意があった自民、民主、平和の三党の間では実務者会議が繰り返されてお...全文を見る
○佐々木(憲)委員 石原理事はいかがお考えでしょうか、この点は。同じですか。
○佐々木(憲)委員 この条文は「著しく不適切であること。」と、こうなっている。不適切であった、破綻した銀行とはなっておりませんので、これは当然、間口は破綻周辺まで含むのじゃありませんか。  枝野さん、いかがですか。
○佐々木(憲)委員 それでは、三十七条の特別公的管理の問題ですが、つまり、一時的国有化の対象となる銀行の規定であります。  ここでは、銀行がその業務もしくは財産の状況に照ちし預金等の払い戻しを停止するおそれが生ずると認める場合、特別公的管理開始の決定ができるものとされています。...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の御答弁で明らかになったように、明確な破綻後ではなくて、破綻の直前の銀行もこの対象になるということでございます。したがいまして、破綻後に限定をしていた従来の野党三党の原案よりは対象が若干膨らんでいるということが確認できると思います。  それで、その次に長銀...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは石井議員にお聞きしますが、八月二十七日の石井議員の議事録を見せていただきましたが、債務超過ではないとおっしゃっているが、実際はもうほとんどつぶれかかっている銀行ではないか。つぶれかかっている銀行を公的資金で救うというのか、この枠組みは。非常に疑問に思わ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それでは、つぶれかかっている銀行をいわば特別公的管理という形で一時国有化、つまり、まだ破綻をしていないその以前の段階で公的管理に移行をする、こういうスキームになっているわけでございます。このことは、結局は、つぶれかかっている銀行をいわば公的に抱えてこれを救うと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 どうもよくわからない答弁ですが。  宮澤大蔵大臣にお聞きします。  この修正法案によって特別公的管理に長銀が入る。その長銀が一定の不良債権の処理などを行いまして、株式を住友信託銀行に譲渡をする、住友信託銀行は子会社としてそれを抱える、こういうことはこれで可...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私、非常に不思議だと思いますのは、これだけ明確な条文になっているこの法案を大蔵大臣が御存じない。どういうことですか、これは。大蔵大臣は全然見ていない。こんな法案、ここで審議できませんよ。大蔵大臣も見ていない、総理大臣も見ておられない、そんな法案をここでできませ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 対照表はあるけれども、法案そのものはない、見ていない。これで一体この審議ができるのですか。おかしいじゃないですか。
○佐々木(憲)委員 法案は、できたのは昨夜であります。昨夜の夜中に私どもはこの法律をいただきました。その法律を見てもおられないと。(発言する者あり)
○佐々木(憲)委員 しかも、二時間でこれを審議して通せなんというのはとんでもない話だ。だめだよ、こんなのは。こんな法律を、全然政府も何も知らない間に、これを二時間審議して、それで通せというのはとんでもない。(発言する者あり)
○佐々木(憲)委員 私は、絶対にこれは許すことができません。
○佐々木(憲)委員 議員提案と言いますが、これは三党の共同提案でしょう。ということは、宮澤大蔵大臣も当然自民党の最高責任者であられるし、小渕総理大臣が一番の責任を持っておられる方でありますから、最高責任者がこの法案を全然見ていない、そんなでたらめなやり方がありますか。問題にならな...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間が参りましたので終わりますが、極めて重大な事態だと私は思います。この点について厳しく私どもは問題点を指摘し、絶対このようなやり方で法案を通すわけにはまいらない、この点を申し上げて質問を終わります。
10月02日第143回国会 衆議院 本会議 第15号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、金融再生法案など八法案に対する反対討論を行います。  まず、私は、我が党などの反対を押し切って、本法案を十分な審議を尽くさず本会議に緊急上程したことに対し、強い抗議を表明するものであります。  九月十八日の五党の党首会談以降、合意が...全文を見る
10月12日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第21号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  この提案されております早期健全化法案というのは、会期末になりまして慌ただしく当委員会に提出をされております。これは十三兆円の従来のスキームと本質的にどう違うのかという点に根本的な疑問を感じているわけでありますが、きょう...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の御説明ですと、十三兆円のスキームは中途半端であって、信用秩序の維持ですとか貸し渋り対策ですとか、こういう面でさらにこれをより強力なものに置きかえよう、こういう意図だというふうに説明がありました。そういうことであるならば、まさに十三兆円のスキームの形を変えた...全文を見る
○佐々木(憲)委員 はっきり根本的に違うとおっしゃいましたが、本質的には違わないと私は思うんですね。  今おっしゃったことは、条件が幾つか変わったということの説明でございまして、本質的には資本注入、つまり資本の増強のための法案である。これは、目的はそういう形で、その本質は極めて...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今お認めになりましたように、目的あるいは手段としての資本増強、こういう点では共通点がある。つまり、一度廃止されたものが再びその同じ目的のために衣がえをしまして復活をした、このことを事実上お認めになったわけでございます。  それで、具体的にお聞きをしたいのです...全文を見る
○佐々木(憲)委員 要するに、破綻する蓋然性が高い金融機関には資本注入はできない、これが十三兆円のスキームの特徴でございました。  ところが、今度の早期健全化法案では、自己資本が著しい過少資本の状況、あるいは修正をなされようとしている内容を見ますと、特に著しい過少資本の状況にあ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 自己資本比率が四%以下〇%のところと。  そうなりますと、これは従来の考え方からいい ますと、破綻の蓋然性が極めて高い銀行、こういう部類に入ると思うわけです。  例えば、金融危機管理審査委員会の審査基準を見ますと、自己資本比率が〇から四%の銀行というのは...全文を見る
○佐々木(憲)委員 つまり、今まで資本注入が不可能であった。自己資本比率が四から〇の破綻の蓋然性の極めて高い、そういう金融機関に対しては資本注入はしてはならない、これが十三兆円のスキームの特徴でございました。つまり、早期是正措置の発動区分としての第三区分でないこと。あるいは、第二...全文を見る
○佐々木(憲)委員 そうしますと、著しく自己資本比率の低い銀行というのは、〇%未満、あるいは〇%から四%、こういう銀行というものは、今までは対象にならなかった。十三兆の場合には資本注入の対象にはならなかった。しかし、そういう破綻寸前の銀行が今度の法案では注入の対象になるというわけ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 十三兆円のスキームの場合は、第二区分、つまり四%から〇%、これが一年間経過しても改善されないような銀行には注入ができない、こうなっていたわけですね。ところが、そうなっていたにもかかわらず、それをやろうとしている。例えば、破綻寸前の銀行にも入れなければならないと...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今、返ってくるかどうかというお話がありましたが、それはまた後で議論をするといたしまして、対象となる金融機関は、最初から〇%以上というところに対象というのは設定をされておりまして、その上で一定の条件を満たした場合ということでありまして、最初から対象が排除されてい...全文を見る
○佐々木(憲)委員 それなら十三兆円のときと全然違わないじゃないですか。  十三兆円のときにも、危機管理審査委員会に健全性確保計画を出しまして、その中に「金融の円滑化」という項目がつくられていたわけです。その実施状況のモニタリングもある。  つまり、今回出されているものと、十...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今認めたように、変わらないというのですよ。そうでしょう、仕掛けは。あの三月の資本注入時点で審査委員会に提出をしたのが健全性確保計画でありまして、その中には、どの銀行も中小企業に対しての貸し出しはこうします、ふやしますと書いているのですよ。  例えば、ここにそ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今のような姿勢では、具体的な貸し渋りの是正にはつながらないと私は思いますね。銀行自身が、自分たちが計画を出していながらそれを実行しない。そういうことに対して、具体的にそれを是正させる指導を政府の責任でやらなければ改善にならないじゃないですか。幾ら公的資金を入れ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 具体的な数字をお答えにならないわけですけれども、この資本注入をした資金は返ってくるという保証はありますか。
○佐々木(憲)委員 保証というのは今具体的にお答えにならなかったわけだけれども、仮に立ち直って、いずれはもうかる、こういう銀行であるなら、何も公的資金を使って買ってやる必要ないわけです。銀行自身が市場で資本を調達できるわけでありますから、みずから調達すればいいわけですね。  し...全文を見る
○佐々木(憲)委員 反省しておられるということでありますが、反省しているなら、あれだけの退職金をもらって平然としているというのはあり得ないわけでありまして、まともな反省をしておりません。大体、そういう形で公的資金をお願いしたい、お願いしたいと言うのは、やはり私はよくそういうことが...全文を見る
10月13日第143回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  金融機関の不良債権をどのように処理するか、あるいは金融機関の破綻の際に預金者とまじめな借り手をどのように守るか、これらは日本経済の直面する重要な課題であるというふうに思います。問題は、そのコストをだれが負担するかという...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私の質問は極めて単純な質問でございまして、そのような複雑な御答弁でなくても結構なんです。  要するに、この不良債権はなぜできたかというか、だれがこれをつくったのか、その責任はだれにあるのかという点を聞いているのです。つまり、銀行の経営者なのか国民なのか、極め...全文を見る
○佐々木(憲)委員 銀行の経営者に一番の責任があるというふうには思わないわけですか。
○佐々木(憲)委員 まあ大きな責任はあると。  国民には責任はないと思うのです。一般の国民が不良債権をつくったわけではありません。この点ははっきりしているんじゃありませんか。
○佐々木(憲)委員 今の御答弁でわかりました。  金融機関に基本的な責任がある。これはもう当たり前のことであります。ところが、最大の責任のある銀行業界に自己負担を求めるということなく、今回、徹頭徹尾公的資金の投入、国民の税金投入で問題を処理しようとしているというのが現在の政府の...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今お認めになりましたように、金銭的には負担はない、つまり国民に対しては大変な負担をお願いするということになるわけだけれども、しかし、当の銀行業界、つまり現在の事態をつくり上げた最大の責任のある銀行業界は一円の負担増も行わない、こういうスキームが、現在通りました...全文を見る
○佐々木(憲)委員 新しい法律の枠組みで処理されていくということでありますが、まだ申請が出されていないということでありますけれども、一般論としてお聞きをしたいわけですが、長銀のように破綻寸前の銀行、そういう銀行を、これは将来的に、預金等の払い戻しを停止するおそれが生じるというこの...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今私が申し上げましたようなそういう流れも、この法律によっては可能だということですね、選択として。
○佐々木(憲)委員 結局、この長銀について、具体的にはまだ申請は出ておりませんけれども、長銀のような破綻寸前の銀行をいわば身ぎれいにしてほかの銀行に合併させていくという筋道が、この再生法によってつくられているわけでございます。  それからもう一点聞きますけれども、長銀の場合、自...全文を見る
○佐々木(憲)委員 長銀の場合は自己資本比率が三月で一〇%を超えていた、しかし現在は、ゼロ以下ではないはずでありますから、かなりのところに落ちている。しかし、破綻したと認定されていないわけでありますから、当然それは早期健全化スキームの資本注入の対象となり得る銀行であるということに...全文を見る
12月04日第144回国会 衆議院 本会議 第4号
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○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに大蔵大臣に質問します。  今、国民の暮らしと営業は、未曾有の危機に直面しております。十二カ月連続マイナスを記録した家計消費の落ち込み、戦後最悪の失業、中小企業の倒産など、どれをとっても一刻の猶予も許されない事態となっておりま...全文を見る
12月11日第144回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
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○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。  きょうは、新日銀法のもとでの初めての国会報告と質疑でありますが、国民に信頼される日銀として今後発展できるかどうか、改めて問われていると思います。  私は、主に三つの問題についてただしたいと思います。  第一は、現在...全文を見る
○佐々木(憲)委員 公共事業の積み増しその他の施策が行われたということに対する期待感が示されましたが、我々は、このような公共事業の積み増しで本当に景気回復なりにつながっていくのかどうか基本的には疑問を持っておりますが、いずれにしましてもかなり厳しい現状であるということはおっしゃっ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 報告書の十一ページに今おっしゃったようなことが書かれておりまして、平成九年四月以降、消費税率の引き上げ、特別減税廃止等の影響から伸び悩んでいたが、九年秋から十年初にかけては、金融システム云々というふうに書かれております。それで、「特別減税を実施したものの、前述...全文を見る
○佐々木(憲)委員 直接的な家計への影響ということを考える場合には、金利の一番高いところを基点にしまして、それ以後、預金金利がずっと下がっていく、その間に、本来高い時点で入るべき家計への金利収入がどの程度減ったかという概算の数字はあると思うのですが、それは出していただけますか。
○佐々木(憲)委員 金利の低下による所得移転、家計から企業、これは銀行も含めてですが、所得移転が起こった。計算の仕方はいろいろあると思います。今の数字もその一つかもしれません。我々は、もっと深刻だというふうに計算をしたこともありますけれども。  いずれにしましても、家計への影響...全文を見る
○佐々木(憲)委員 家計の落ち込みというのは極めて深刻でありまして、特別減税をやったとしてもなかなかそれで埋め合わせができないほど、雇用環境や全般的な経済の落ち込み、この影響がそこにあらわれているというような御説明でございました。  この報告書を読ませていただきまして、例えば中...全文を見る
○佐々木(憲)委員 私は、これまでの政策の現状を見ますと、例えば、この夏以来の新しい内閣で中心的にやってきた政策というのは、銀行に対する六十兆円の支援政策、これは非常に熱心にやってこられましたが、同時に、全く手を触れなかったのは、家計消費に対する支援策ですね。これは具体的には、現...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の御説明で最近の状況の一端がわかりましたが、大手と中小の銀行を比較しますと、依然として大手銀行の方がいわば貸し出しについてかなり厳しい態度をとっているということがわかると思うのです。全体として、やはり国際的活動をしている大手銀行が国内では極端な貸し渋りを行っ...全文を見る
○佐々木(憲)委員 今の数字でも明らかなように、大企業向けについてはプラス三%、七―九月の実績ですか、中堅企業はマイナス〇・二、中小企業がマイナス四・〇。ですから、大企業向けにはふえているわけです。しかし、中堅企業以下、特に中小企業に対しての伸びはマイナスになっている。ですから、...全文を見る
○佐々木(憲)委員 中小企業向け貸し出しがより厳しくなっているという点は今お認めになったわけですが、本来、困っている中小企業にしっかりと資金供給を行うというのが銀行の公共的使命でありまして、その点を十分に監視をしていただきたいと思います。  これまで大手銀行に対して公的資金が投...全文を見る
○佐々木(憲)委員 信用供与能力を高めるということも一つの支援策と言われましたが、やはり銀行そのものの行動に対してもっと監視をするということが私は重要だと思います。それは、日銀というよりも、むしろ政府あるいは金融監督庁の仕事かもしれません。  次に、国際金融の問題について伺いま...全文を見る
○佐々木(憲)委員 戦後の国際通貨を振り返ってみると、一九七一年、ニクソン・ショックでドルと金の交換が停止をされる。七三年に変動相場制に移行して、ドルは世界貨幣の座から一部足を踏み外した形ではありますが、代用品として世界貨幣として通用して、そのためアメリカは基軸通貨国として特権的...全文を見る
○佐々木(憲)委員 もう時間が来たので終わります。