佐々木知子

ささきともこ



当選回数回

佐々木知子の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月12日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第4号
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○佐々木知子君 私は、先ほどの外務大臣の御説明にもございましたODAにつきまして幾つか御質問したいと存じます。  ODAは一九五四年に我が国ではスタートしたわけですけれども、その後、量質ともに増大いたしまして、ここ十年来、量的には間違いなく世界一の開発援助をしている国と言われる...全文を見る
○佐々木知子君 そのニーズというのは、もちろんこれは人道的な援助ということが基本にあるわけですから、軍事的なものに使われては絶対にいけないわけでございます。  それから、よく言われることですけれども、開発途上国においては井戸をつくってもらうこともそれは一つの援助かもわからない、...全文を見る
○佐々木知子君 日本が出した供出金というのが案件どおりに使われているかどうかということをきっちり評価していかなければいけないと思うわけです。ただお金を渡して、後は勝手に使われる、例えば軍事費に使われるようなことがあってはならないということは今申し上げたとおりです。  そして、評...全文を見る
○佐々木知子君 外務省の評価というのは、それは外務省自身が評価されるという方法ですか、それとも、外務省自身の評価では内部ですからおのずから限界があるような気もいたしますし、外部機関等による評価とかそういうようなこともお考えでしょうか。
○佐々木知子君 それは、現在実施されておられるんでしょうか。それとも今後やられるおつもりということでしょうか。
○佐々木知子君 その際、専門家に委嘱するとかいうような形もちょっと言われたかと思うんですけれども、それはどのような観点で選ばれておられるんですか。
○佐々木知子君 透明性をより高めるために、ぜひともそれがうまく機能することを祈っております。  では、被援助国の国民に、例えば日本がこの施設をつくってくれたのだとか、そういうことを本当にわかってもらっているのかどうかというのが非常に私不安というか、感じるところがあるんですけれど...全文を見る
○佐々木知子君 私も、ボリビアではやけどが結構あって、それを治すための病院を日本がつくってくれた、ジャパン・ホスピタルというふうに呼ばれているというふうに聞いて、非常に感激したことがございます。  病院だとか、そういうのは非常にわかりやすいことだと思うんですが、そうじゃない場合...全文を見る
○佐々木知子君 御説明の中に、ODAの透明性、効率性という面でインターネットを用いたODA情報公開の一層の促進ということがございまして、これはよくわかるんですけれども、今さっきおっしゃいましたが、ODA事業の公募のモニターというのはこれはどういうことでしょうか。ちょっと詳しく説明...全文を見る
○佐々木知子君 それは非常にすばらしい方策だというふうに思われますので、ぜひうまく機能させていただきたいと存じます。  また、記憶に新しいんですけれども、前の湾岸戦争のときに、日本はお金は随分出したんですけれども、人を出さなかったということで全く評価されませんでした。援助という...全文を見る
○佐々木知子君 JICAは非常にすぐれた機関で、大きな組織でございますが、日本はNGOとか研究機関というのは非常に弱いというふうに世界的にも言われているそうなんですが、今おっしゃったNGOというのは、具体的には例えばどのようなNGOを指しておられるんでしょうか。
○佐々木知子君 国際交流という場合にはもちろん人の交流が一番大事になるわけですが、できるだけ留学生をふやして我が国と国民にいい感情を抱いて帰国していただいて、その後に両国の友好のかけ橋になっていただくということが私は極めて有効だと思っているんです。  この点、JICAの研修生あ...全文を見る
○佐々木知子君 ぜひそのように願いたいと思っております。  それから、近時ベトナムやカンボジア等アジア諸国に対する法整備支援など、新たな形での援助が功を奏しているというふうに聞いております。  個人的になりますが、ベトナムの法整備支援に関しましては、私が前に法務総合研究所にい...全文を見る
○佐々木知子君 ぜひ、その面での支援をもっと発展させていただけるように心から願っております。  時間がございませんので、次に防衛庁にお伺いいたします。  防衛庁に関してはただ一点だけです。地域の平和を維持するためには経済援助と、本来であれば安全保障という安全保障面での援助とい...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。以上で終わります。
04月21日第145回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
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○佐々木知子君 どうもありがとうございました。  先日、アメリカ人でこの種の政治問題に詳しい方からお話を聞く機会があったんですけれども、その方が言われるには、日本は直ちに今回のNATOの空爆に対して支持表明を出してほしいと。それから、軍事的介入はもうもちろん憲法の制約もあるから...全文を見る
○佐々木知子君 援助とか、そういう形ではもちろんやるべきだというふうにお考えでしょうか。
05月27日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第12号
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○佐々木知子君 実は一昨日にコソボ問題について質問するようにというふうに言われましたが、時間がないこともございますし、またコソボというのは我が国から非常に遠いところでありまして、バルカン半島の歴史というのは非常にわかりにくいということもございますので、一般の関心もメディアで騒いで...全文を見る
○佐々木知子君 簡単にコソボ問題の背景についてお伺いいたしましたけれども、NATO側、つまりアメリカ側にとりましては、ミロシェビッチというのは非常に悪役である、ミロシェビッチさえいなくなればこの問題は片がつく、そういうようなお考えでありましょうし、反対にセルビア人にとりましては、...全文を見る
○佐々木知子君 エスニッククレンジングという言葉はボスニア危機のときからも非常によく使われておりまして、我が国のように民族問題というものがまずほとんどないと言われる国では非常に理解しがたいものがございます。  民族が違いますと、当然のように宗教も違いますし言語も違いますし、いろ...全文を見る
○佐々木知子君 外務大臣の談話というのはもちろん承知しているわけでございますけれども、今回の問題点は、国連の安全保障理事会の決議によらずに武力行使を行ったということにあるというのは私はもう明らかに言えることではないかと思っております。  もちろんNATO側としては本当は国連安全...全文を見る
○佐々木知子君 ただ、これにつきましては御存じのように、国連の危機であるという考え方も随分なされておりまして、それについてのお考えをもう一つ聞かせていただければというふうに考えております。
○佐々木知子君 実は、私はこの問題が起こってから初めて欧州安保協力機構、OSCEという存在を知ったわけですけれども、この機構というのは一体どういう機構であり、今回のコソボ紛争に関しましてはどのような貢献をして、どのような時点で引いたというんですか、結局、NATOの武力行使を容認す...全文を見る
○佐々木知子君 日本政府といたしましては、このOSCEに対する何らかの働きかけというのでしょうか、外交ルートであれ何であれ、そういうことは不可能だったのでしょうか。
○佐々木知子君 今回の我が国の対応といたしましてやはり人道的支援はやらざるを得ないであろう、そしてG8の一員として積極的に貢献していく、このこと自体についてはもちろん反対する理由は全くないわけですけれども、現在のところ、総額約二億ドルの支援策を行うことを決定しているということもも...全文を見る
○佐々木知子君 大臣も御存じでしょうけれども、我が党から四人の議員が現地に調査に行っております。その話を伺ったんですけれども、アメリカやドイツは、例えば缶詰を配るときにアメリカ産である、ドイツ産であるということがわかるようになっている、それを見るかどうかわかりませんけれども。ただ...全文を見る
○佐々木知子君 支援策は、難民に対するものとそれから難民を受け入れる国に対するものと、二とおり大まかに分けてあるかと思いますけれども、難民受け入れ国に対してです。  今回は、マケドニアとかアルバニアとかにお金が渡された場合に、その国が難民に対してというよりは自分たちで使い込んで...全文を見る
○佐々木知子君 後の方で言われておりました約一億ドルは、コソボの復旧と難民の帰還等を支援するために国連に設けられた人間の安全保障基金等に拠出ということを言われておりましたけれども、これは具体的にどのようなことに使われるのでしょうか、もしわかっていたらお教え願いたいのですが。
○佐々木知子君 我が党では、この二十八日から新たな調査団を派遣して現地ニーズに合った新たな支援策を考えるということでございます。  現地は非常に寒いところであり、十一月から本格的な寒さが来るようです。テントとかでは凍え死んでしまうような状態が来るということで、我が国としては、阪...全文を見る
○佐々木知子君 今回、一組の御家族が親戚を頼って大阪の方にやってこられました。遠いといえば遠いのですけれども、彼らに言わせれば、安全なところに行くためには一週間だって子供を連れてただひたすら歩くと。日本は、ある意味では飛行機で一日で来られるようなところであって、安全という意味では...全文を見る
○佐々木知子君 現在、日本政府が財政的な支援を人道的見地から鋭意行っているということは私も非常に理解しており、すばらしいことだというふうに思っております。ただ、予防法学、予防医学という例もございまして、こういうことが起きないようにするというのがやはり一番いいことでございます。その...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございます。非常にその点を期待しております。  もう時間もございませんので、最後に私の意見だけを言わせていただきまして終わりにしたいと思います。  これは、今回の難民支援だけの問題ではなくてODA全般の問題にもかかってくるかと思うんですけれども、OD...全文を見る
06月08日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第15号
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○佐々木知子君 まず、いわゆる拷問等禁止条約について二、三お伺いさせていただきまして、その後にコソボ情勢について幾つかお伺いさせていただきたいと存じます。  まず、拷問等禁止条約でございますけれども、これは公務員等による拷問を防止するため各締約国がこれを刑法上の犯罪とするととも...全文を見る
○佐々木知子君 私は、平成五年から八年にかけまして国連アジア極東犯罪防止研修所というところで教官をしておりました。これはODA予算を使いまして、主にアジア、アフリカ、ラテンアメリカのいわゆる発展途上国の刑事司法に携わる実務家を招きまして研修を実施しているところなのでございますけれ...全文を見る
○佐々木知子君 私が勤めていた国連アジア極東犯罪防止研修所、それから今言われましたように警察もさまざまな研修を実施しております。  それから、これは非常に技術的な貢献になると思いますけれども、我が国は、科学的捜査の手法、例えば指紋捜査、最近はDNA鑑定の時代に入りましたけれども...全文を見る
○佐々木知子君 時間もございませんので、コソボ紛争につきまして、二点ほどお伺いしたいと存じます。  報道で言われておりますが、七日、ボンにてG8緊急外相会議が開催されまして協議が行われましたけれども、結局、同日の会合では前進はあったものの決議案を取りまとめるには至らず、協議は八...全文を見る
○佐々木知子君 五月末から六月にかけまして自民党、自由党の調査団がコソボ難民支援策の検討のために現地調査を実施していると承知しております。  その結果を踏まえまして、政府としては既に二億ドルの拠出を言明しているところでございますけれども、いかなる支援が必要と考えておられるのか。...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。
06月29日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第16号
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○佐々木知子君 同僚議員に関連して、いわゆるKEDO協定について幾つか御質問させていただきたいと存じます。  まず、KEDOの位置づけなんですけれども、協定前文に「日本国政府が、北東アジア地域の安全保障及び安定に直接関連するプロジェクトの成功を確保するために、プロジェクトにおい...全文を見る
○佐々木知子君 何をどう言いましても、日本はミサイルの射程距離に入っているということで既に危機にさらされているわけですが、折しも期待の非常に高かった村山訪朝が延期となりましたが、日本が独自の外交能力によって日朝交渉を正常化させる見込みについては外務省はどのようにお考えでしょうか。
○佐々木知子君 確かに、大臣がおっしゃいますように、平和的解決をするかどうかというのは向こうの意思次第というところがございますので、幾らこちらが平和的解決を望んでも向こうにその意思がなければどうにもならないということは、それはある意味では達観をしていかないといけないというふうに考...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっと話は変わりますけれども、最近台湾の李登輝総統が「台湾の主張」という御著書をPHP研究所から発行されまして、話題を呼んでおります。私も早速一読いたしましたが、非常に感銘を受けました。  李登輝総統というのは、私が申すまでもなくアジアを代表するすぐれた政治家...全文を見る
○佐々木知子君 韓国とか朝鮮半島問題の識者に私が伺ったところでは、アメリカをターゲットにしてミサイルを撃ち込んだのはもう明らかであるというふうな見解でございました。  アメリカは、九四年に米朝枠組み合意ができたにもかかわらず、議会が非常に強硬に反対していることもございまして、軽...全文を見る
○佐々木知子君 複合的な理由だというふうに考えておられるということでわかりました。  李登輝総統の著書の中に、北朝鮮の問題はアジア全体にかかわる問題だという指摘がございます。ASEANその他アジア諸国をめぐる集団安全保障の議論と、日本はどちらかというとそういう集団安全保障という...全文を見る
○佐々木知子君 同様に、今、世界にとって必要なのは北朝鮮の内部で何が起こっているのかを正確に把握することであり、そのためにしっかりした情報を収集することが不可欠という、いわば当たり前の指摘がなされているわけでございます。日本が米国経由ということとは別途に、正確な情報を独自に得ると...全文を見る
○佐々木知子君 日本はスパイ罪がないという世界でも非常に珍しい国でして、情報はどんどん持っていかれる分についてはなかなか防止はできないというか、防止する体制にないんですけれども、情報を得るというのが非常に下手なというイメージがとてもありますので、特に外務省は情報が中枢になるはずで...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっとこれは別ルートからですけれども、恐らくタイの政治家だろうという意見がございました。タイは米を通じて北朝鮮とつながりがございまして、タイというのは、周知のようにアジアで唯一どこからも占領されないまま独立国で来た国で、非常に外交手腕がある国だと。そしてまた親日...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっと早目ですけれども、これで私の質問を終わらせていただきます。
07月22日第145回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木でございます。  参考人の先生方には、お忙しいところ、わざわざここまでお越しいただきましてありがとうございます。また、貴重な御意見を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。  幾つか質問させていただきたいんですけれども、私自身は昨年の五...全文を見る
○佐々木知子君 令状主義を潜脱するのではないかという意見がよく出るわけですけれども、日本では裁判所のチェック機能が甘いのではないかという意見もよく出ます。  私は、九三年から九六年までの三年間にわたりまして国連アジア極東犯罪防止研修所というところで教官をしておりました。そこで、...全文を見る
○佐々木知子君 これまた田口参考人にお伺いしたいんですけれども、この法案に反対する理由のよく挙げられることの一つといたしまして、警察が信用できない、警察にこのような武器を与えてしまうといかに乱用するかわかったものではない、なぜならば警察にこれだけの今まで不祥事があるではないか以下...全文を見る
○佐々木知子君 神参考人にお伺いしたいんですけれども、私は率直な話、現在は弁護士でございますけれども、日弁連の立場が多数の弁護士の立場を、考えを代表しているものとは思っていないというのが事実なんです。  最初の方で、組織的犯罪対策自体は日弁連も必要であると考えているというふうに...全文を見る
○佐々木知子君 では、この法律自体を組織的犯罪のみに限るというふうに見直せばそれで足りる、そういうふうなお考えなんでしょうか。
○佐々木知子君 組織的犯罪対策自体は非常に必要なことであります。そして、もう一つの日本の刑事司法においての大事な潮流というのは、ここでは関係ないと言われるかもわかりませんが、被害者対策ということだと私は考えております。  日弁連も、犯罪者のみではなく被害者の方の側面もこれからぜ...全文を見る
○佐々木知子君 私はこれで結構でございます。
○佐々木知子君 参考人の三人の先生方には、お忙しい中ここまで足をお運びいただき、どうもありがとうございました。また、貴重な御意見をいただき、どうもありがとうございました。  まず、田中参考人にお伺いしたいんですけれども、日々暴力団と対決されている由、本当に御苦労さまでございます...全文を見る
○佐々木知子君 実は、日本の暴力団というのは非常に特色を有しておりまして、先生方も御存じかと思いますけれども、表の社会で共存しているという特色がございます。マフィアであれば裏の社会に潜って表に出てこないようになっているが、日本の暴力団というのは、今は山口組は五代目ですけれども、私...全文を見る
○佐々木知子君 私は前の職業の関係で、先進諸国、発展途上国を問わずたくさんの刑事司法関係者と話をする機会がよくございましたけれども、それで非常に思ったことは、日本の治安は確かにいいと彼らは言います。ただ、本当に安全と水はただではないんだということを非常に感じたわけです。水を環境と...全文を見る
○佐々木知子君 田中先生もこのレジュメの中で述べておられますけれども、被害者というのは非常に弱い立場に置かれる。非常にその保護を考えなければいけない。ただ、刑事訴訟法というのはどうしても犯罪者、被告人、被疑者の権利擁護に重点を置かれたものですから、被害者というのは全然記述がないん...全文を見る
○佐々木知子君 時間がなくなりました。一点だけ川崎参考人にお伺いしたいと思います。  川崎参考人は、通信傍受は同意を得ずに故意に行うものだから許されないということを言われたように思うんですけれども、ただ、捜索、差し押さえ、逮捕ともどもやはり同意を得ずに故意に行うものでございまし...全文を見る
○佐々木知子君 時間が参りましたので、これでやめます。  ありがとうございました。
08月03日第145回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  まず、通信傍受法案につきまして、警察庁に一点お伺いしたいと思います。  本法案では、傍受令状に記載された通信に該当するかどうかが明らかでない場合、その該当性を判断するため、必要最小限度の範囲に限って傍受ができることとされてお...全文を見る
○佐々木知子君 スポットモニタリングに関連いたしまして、先ほども警察庁から御回答があったようでございますけれども、ある通話の中で傍受すべき通信があった場合、その通話についてはその後も継続的に傍受するのか、それともまたスポットモニタリングに戻るのか、今度は法務省の方にお伺いしたいと...全文を見る
○佐々木知子君 消去義務に関してでございますけれども、「複製その他記録の内容の全部又は一部をそのまま記録した物及び書面」に及びますけれども、内容を要約したメモには及ばないことになっております。ただ、このメモにつきましてはその内容を伝達、使用することは禁止されておりますが、使用禁止...全文を見る
○佐々木知子君 次に、公衆電話でございますけれども、公衆電話についてはだれが利用するかわからず、不特定多数の者が利用する可能性があることから、これを傍受の対象とするのであれば、犯罪に無関係の者の通信が傍受されてしまう危険性がより多いといった主張もなされておるようでございます。です...全文を見る
○佐々木知子君 組織犯罪対策三法といいながら、当委員会におきましては専ら通信傍受法にターゲットが置かれて審議されてきた感がございますので、以後、私は他の二法につきまして審議をお願いしたいというふうに考えております。  まず、組織的犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法案でござ...全文を見る
○佐々木知子君 この法案が通ることになりますと、前提犯罪を薬物犯罪から飛躍的に増大させるものとなります。これまではスイスが犯罪組織によるマネーロンダリングの抜け穴になっていると国際的批判を受けておりましたが、スイスも昨年の春にマネーロンダリング法を発効させまして、検察庁が三年もの...全文を見る
○佐々木知子君 本法案九条に、犯罪収益等による法人等の事業支配罪というものがございます。これは麻薬特例法には設けられていない規定でございます。  これにつきまして、例えば日本の暴力団が株式を出資するなり、そういった方法で会社を支配するというようなことが日本で行われている事例があ...全文を見る
○佐々木知子君 麻薬特例法にも同じ規定がございましたけれども、本法案にも犯罪収益等の収受罪というのが設けられております。  この点でございますが、犯罪収益等と言いましても、外見上は一般の財産と変わらないから、犯罪収益等を受け取っただけで犯罪が成立するとなると、正常な経済活動を阻...全文を見る
○佐々木知子君 次に、金融監督庁にお伺いしたいのですけれども、本法案に疑わしい取引の届け出制度が設けられております。もちろんこれは麻薬特例法にもございます。マネーロンダリング行為が金融機関等を利用して行われることが多いことから、金融機関等から疑わしい取引に関する情報を集約して犯罪...全文を見る
○佐々木知子君 この制度の運用におきまして、金融機関等に過大な負担をかけることにはならないか、あるいは顧客のプライバシーを侵害することにならないか危惧する声も一部であるようでございますが、それにつきまして金融監督庁に御見解を問いたいと思います。
○佐々木知子君 特定金融情報室がこれからスタッフを充実させて、予算も充実させて、それから日本全国に、多分財務局あたりに設置することになるかもわかりませんけれども、ぜひ実効を上げられて捜査の実を上げられますよう心から願っております。  次に、刑事訴訟法の一部を改正する法律案でござ...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。時間が参りましたので、これで終わります。
08月04日第145回国会 参議院 法務委員会公聴会 第1号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  三人の公述人の方々には、非常に御多忙なところ当委員会まで御足労いただき、貴重な御意見をお述べくださいましてどうもありがとうございました。  まず、薬物関係についての御発言がございましたので、検事十五年の経験があります私といた...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  時間がありましたらまた質問させていただくということで、佐高公述人にお伺いいたします。  公述人の御意見によりますと、通信傍受という対応がそもそも捜査手法としていけないのか、それとも日本の警察あるいは法務・検察が信用できないからこの捜...全文を見る
○佐々木知子君 佐高公述人に二つ目の質問なんですが、暴力団に代表される組織犯罪とか、今鈴木公述人などもお述べになりました薬物犯罪の蔓延とか、こういうような社会的状況に対する認識と申しますか、それに対する捜査手法は今のままでいいのかどうか。それについての御意見はいかがでしょうか。
○佐々木知子君 村橋公述人にお伺いいたします。  私は、今、弁護士登録をしておる者でございますけれども、常々、実は弁護士会が言われていることが本当に弁護士のマジョリティーというか大部分の方の意見を反映しているものかどうかというのは非常に疑わしいというふうに思っている者の一人でご...全文を見る
○佐々木知子君 このレジュメの中で、弁護士の立ち会いは現実的でないと考えるとおっしゃいました。これについて補足していただけますか。
○佐々木知子君 時間が参りましたので、これで終わらさせていただきます。
○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。三人の公述人の方々には、きょうはどうもありがとうございました。  まず、宮澤公述人からお話を伺いたいと思うんです。  宮澤先生が法律界におきましてドイツ法の権威であることはもう十分に知られておりますが、それ以上に、国際的な法律に...全文を見る
○佐々木知子君 通信傍受法に反対というときによく出されるのが、日本の警察は信用できない、きょうもございましたけれども、緒方事件もある、これに対しての反省もない、こういうのに武器を与えてはどのように乱用されるかわからないという論調が多いわけです。  先生の目からごらんになって、ド...全文を見る
○佐々木知子君 日本は明治時代にドイツをお手本として刑法なり刑事訴訟法をつくったという経緯がございますので、ドイツはいまだに日本の戦前と同じで、司法警察員というのは検察官の補助として動くというような法律、法体制になっているということで補足をさせていただきます。  ドイツではマネ...全文を見る
○佐々木知子君 よく弁護士会の方や一部の法律学者の方が言われるのですけれども、日本では被疑者の取り調べに弁護人が立ち会えないとか、テープとかあるいはビデオを撮らせてもらえないとか、あるいは起訴前の保釈が認められないとか代用監獄がけしからぬとかいろいろ言われているわけですが、多分恐...全文を見る
○佐々木知子君 先生はこのレジュメ、メモの中で、「我が国と比べて市民の人権意識が遙かに高く、しかも、権力国家の統治下にあって、現実に人権の抑圧を経験したヨーロッパの多くの国で、通信の傍受が法律的に認められている現実を直視すべきである。」と、いいことをおっしゃっておられます。  ...全文を見る
○佐々木知子君 まだまだ聞きたいことはあったんですけれども、あと二人の公述人の方にも聞きたいことがたくさんあったんですが、済みません、時間がございませんので、終わりとさせていただきます。  ありがとうございました。
09月29日第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第3号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  きょうは、最初に警察庁に対して、最近の一連の不祥事についてお伺いしたいと存じます。  昨夕の新聞報道によりますと、神奈川県警の一連の不祥事のうち、厚木署集団警ら隊五人の集団暴行及び相模原南署の元巡査長によります女子大生脅迫で...全文を見る
○佐々木知子君 その事案がいつどのような形で発覚することになったのでしょうか、これについてお答えください。
○佐々木知子君 その関係者は、いつ、どのような処分をとられたのでしょうか。
○佐々木知子君 ただ、この件は警察庁には報告されなかったようですが、各県警で起こった不祥事を警察庁に対して報告する基準というのはございますでしょうか。
○佐々木知子君 どうも事案を見ておりますと、余りにもすさまじいというか、何と申しましょうか、機動隊ではこうした集団暴行が、今回はたまたま発覚しただけで実は日常的に行われていたのではないか、そういう懸念も一般には持たれているようでございますが、この点についていかがでしょうか。
○佐々木知子君 ちょっと漏れ聞いたところによりますと、この関係者は全員二十代、大学を出てしばらくしたという程度の若者で、大学時代の体育会系のクラブでこの種のことをやっていた乗りでやったんだということも聞いたことがあるんですけれども、その点について把握されておられますか。
○佐々木知子君 警察官に対しては、日ごろ、どのような教養や訓練、また職業倫理の涵養などに努めておられるのでしょうか。
○佐々木知子君 続きまして、同様に昨年十一月に起こったとされます相模原南署の証拠品持ち出し及び脅迫事案につきまして、事案の概要をお述べください。
○佐々木知子君 この事案は、いつ、どのような形で発覚したのでしょうか。
○佐々木知子君 その結果、行為者である元巡査長は、いつ、どう処分されましたか。
○佐々木知子君 証拠品を勝手に持ち出したということでございますが、証拠品の管理というのは非常にこれは精緻にやらなければいけないものでございまして、一体全体管理はどのようになっているのかと思うわけですが、その点についてお答えください。
○佐々木知子君 この元巡査長につきましては、証拠品については目録を作成するわけですが、作成する前に抜き出したというふうに承知しておりますが、決して二度とそのようなことがないように厳重な指示、指導を行っていただきたいと切に願っております。  今お述べになったような状況は、事件とし...全文を見る
○佐々木知子君 警察官が懲戒免職処分になった場合は公表するという基準になっていると思っているのでございますけれども、本件は公表されなかった。その理由は何でしょうか。
○佐々木知子君 監督者の処分についても継続中であった、処分するともしないともまだ決めていなかった、こういうことでございましょうか。
○佐々木知子君 事案についてはざっとお伺いいたしましたけれども、私自身、発展途上国はもちろんのこと、アメリカなどの警察の腐敗、つまり汚職や被疑者などへの暴行がどれほどひどいものであるかということはよく承知しております。その点、日本の警察は非常に優秀であることはもちろん、腐敗がない...全文を見る
○佐々木知子君 私は、本部長の指示によるものかということをお聞きしたんですが、それについてお答えいただきたいと思います。
○佐々木知子君 指示によったのかどうかはちょっとよくわからないんですけれども、各報道対応に当たって、警察庁はそのたびに報告を受けて適切な指示というのは行っていなかったんでしょうか。
○佐々木知子君 反省しているということで、九月六日、警務部長を招致して指導を行ったようでございますが、どのような内容でしたんでしょうか。
○佐々木知子君 九月九日、全国の警察に対して、不祥事案の未然防止と適正な処理について官房長通達を発出してやはり厳しい指導を行ったと、こういうことなんでしょうか。
○佐々木知子君 警務部長を招致して指導を行ったということで、それを受けて神奈川県警では再捜査を始めた。つまり、当時の捜査は甘かった、こういうことではございませんでしょうか。
○佐々木知子君 再捜査によりましては、再度関係者を懲戒処分にするということはあり得るのでございましょうか。
○佐々木知子君 九月九日、本部長、警務部長、監察官室長を処分したようでございますが、その処分理由と内容につきましてお答えください。
○佐々木知子君 警察の監察制度というのはどういう仕組みになっているんでしょうか。もし、これが機能しないということでありましたら、外部の監視システムが必要ではないかと思われるわけですが。
○佐々木知子君 私自身も横浜地検に二年間勤務いたしましたけれども、どうも神奈川県警には不祥事が多いように、私自身が経験したというわけではございませんけれども思われるわけですが、これは同県警のずばり体質なのでしょうか。あるいは発覚しないだけで、どの県警でも大なり小なり似たようなこと...全文を見る
○佐々木知子君 神奈川県警のこの二つの事案は最近非常に突出したものでございましたけれども、最近これだけではなくて、これをきっかけとするかのようにあちこちで、まさにぼろぼろとといった形で警察の不祥事が明るみになっております。こうした不祥事の再発防止策についてはどのようにお考えでしょ...全文を見る
○佐々木知子君 二つの事案のうち、殊に相模原南署事案は非常に私は重要なものだというふうに考えております。  警察庁もとうに御存じでございますけれども、先般の国会でようやく通信傍受法が成立いたしました。国民の中には警察がこれを悪用したらどうするのだと危惧を感じている者が結構いるの...全文を見る
○佐々木知子君 通信傍受令状の請求に当たりまして本部長の決裁を得るということにしても、これではチェック機能が働かないのではないか、こう批判された場合、それに対してはどのようにお答えになるのでしょうか。
○佐々木知子君 傍受記録を警察官が悪用するかもしれないというそのおそれ、それを防止するための方策を、ちょっとお答えになったかもわかりませんが、いま一度お願いいたします。
○佐々木知子君 万が一警察官による違法な通信傍受や傍受記録の悪用が発生した場合、どのように対処されるおつもりか、御決意をお聞かせください。
○佐々木知子君 昨夜九時にTBSテレビが、TBSテレビも最近不祥事続きでございますけれども、「凶悪犯罪マル秘ファイル!全国警察密着24時・99秋の大捜査スペシャル」と題して、宮城、京都、兵庫など全国十三の警察本部を取材して、多分神奈川県警は入っていなかったのではないかと思いますけ...全文を見る
○佐々木知子君 今、不法滞在者が来日外国人犯罪の中核になっているというお言葉がございましたけれども、次に法務省に対しまして、不法残留者の最近の数値についてお聞きしたいと思います。
○佐々木知子君 退去強制させた者の数というのは、一方どれぐらいでございましょうか。
○佐々木知子君 不法残留者が三十万人弱、最近減ってきて二十七万人弱いるというのに、退去強制者は本当はそれだけの数かけられないとおかしいわけで、五万人しかいないというのは、この間この人たちは泳いでいるということになるわけで、これが来日外国人犯罪のかなりのコアになっているだろうという...全文を見る
○佐々木知子君 来日外国人は平成に入ってから非常に増加しているわけですけれども、それに比例いたしまして入国管理局の陣容というのはふえているのでしょうか、どうなのでしょうか。
○佐々木知子君 来日外国人の増加に比例して、入国管理局の陣容はふえてはいないんですね。入国審査官、警備官等にほとんど占められておりますけれども。  入国審査官の数を適正にふやして、かつ鑑識技術をより精緻に高めることで上陸時の審査を有効に機能させる必要があると考えているわけですけ...全文を見る
○佐々木知子君 それと同様に、犯罪が起こって退去強制させるというのではなくて、入国警備官を適切にふやし収容施設もまたふやして、未然に退去強制をさせて犯罪を防ぐことが私は必要ではないかと思っておりますが、これについての御見解はどうでしょうか。
○佐々木知子君 また、入国審査を経ない不法入国、つまり蛇頭などの組織犯罪集団によります密入国が、警察庁の方からも指摘がありましたけれども最近非常に目立ってふえているということで、これは警察や海上保安庁の管轄なのでございますが、入管局ともども各機関が有効に連携してこれら事案に総合的...全文を見る
○佐々木知子君 続きまして、やはり法務省に対して、刑務所及び少年院の運用状況についてお伺いしたいのですが、全国に刑務所は五十九、少年刑務所は八、刑務支所は七とございますが、その運用について、収容者数、それから定員比としてはどれぐらいの割合なのか、それについてまずお答えください。
○佐々木知子君 何年か前は日本の刑務所は大体定員の八割から九割でかなり余裕があるというふうに伺っていたのですが、最近はそういうふうにふえているという状況を聞いて驚いているわけですけれども、一人頭の一日の経費というのはどれぐらいかかっているのでしょうか。
○佐々木知子君 そのうち食費は幾らでしょうか。
○佐々木知子君 今、人件費を省かれましたので、こちらの方で矯正官署の項目の一部で主に人件費とそれから矯正収容費などから試算をいたしましたところ、平成十一年度の予算ベースで一人一年約三百万円近くかかるという試算になっております。  この今述べられた収容者数のうち、来日外国人の数は...全文を見る
○佐々木知子君 食費等経費につきましては、F級も同じというふうに伺ってよろしいわけですね。
○佐々木知子君 F級は大体府中刑務所に収容されていたわけですが、最近それではおさまらなくなりまして、大阪刑務所にも収容されるようになりました。今、来日外国人の数のうちF級ということで、日本語がかなりしゃべれればF級と認定せずに各地の刑務所に入れるという処置をとらなければ、もうどう...全文を見る
○佐々木知子君 裁判所でもやはり通訳謝金がひどくかかっているということで、最近はもう刑事事件の十分の一ぐらいは通訳が要るような事件になっているというふうに承知しております。  来日外国人がどんどんふえてくるとそれだけのいろいろ経費がかかってくるという状況でございまして、F級受刑...全文を見る
○佐々木知子君 では、少年院の運用についてお伺いいたしますが、少年院は全国に五十四ございます。その収容者数と定員比の状況についてお答えください。
○佐々木知子君 一人頭の一日の経費というのは幾らでしょうか。
○佐々木知子君 少年院の収容者数は最近ふえる傾向にあるというふうに聞いておりますが、そのとおりでございましょうか。
○佐々木知子君 それは少年事件が最近凶悪化していることの反映なのか、それとも裁判所の処理が非常に厳しくなっているからなのか、その辺の分析はされておられるんでしょうか。
○佐々木知子君 少年院の収容期間というのは別に少年法に規定があるわけではございませんが、少年院処遇相当と裁判所が判断する場合には、短期処遇か長期処遇か、一応短期の場合は三、四カ月程度、長期の場合は二年をめどということだったんですが、神戸の事件が起こってから以後、少年院の収容期間が...全文を見る
○佐々木知子君 続きまして、最近非常に話題を集めております被害者支援・保護についてお聞きしたいと思いますが、被害者支援・保護といいましても三つの側面がございます。まず金銭的な支援、そして刑事手続における地位の向上、そして被害者の心のケアでございます。  まず警察庁に対しまして、...全文を見る
○佐々木知子君 警察庁は、平成八年、被害者対策室を設けて以後、被害者支援に積極的に取り組んでいるというふうに私も評価しておりますが、どういうことをやっておられるのか、箇条書き程度で結構でございますが、お述べください。
○佐々木知子君 次に法務省にお伺いしますけれども、ことし、全地検において希望する被害者、目撃者に事件の処理結果や公判期日などを知らせるようになったということで通知制度が完備されたというふうに聞いておりますが、今後さらにどのような点におきまして被害者の地位の向上を図るおつもりか、箇...全文を見る
○佐々木知子君 時間がございませんので、司法改革につきましては要望だけで回答は結構ですという形で述べさせていただきます。  司法改革につきまして、殊に裁判の促進は非常に重要な問題であるというふうに承知しております。ただ、だからといって法曹をふやすというのでは質の低下が避けられな...全文を見る
11月25日第146回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律案について幾つか質問をさせていただきたいと存じます。  そもそも、今国会でこのような団体規制法案を提出せざるを得なかった出発点と申しますのは、松本サリン事件に続き...全文を見る
○佐々木知子君 オウム真理教に対します地方自治体及び住民の不安は当然でありまして、政治が早急に何らかの手を打たねばならないのは疑う余地のないところでございますが、方法としては三つ考えられると存じます。  一つ目は、これは刑事事件ではなく、一事不再理は働きませんので、再度破防法に...全文を見る
○佐々木知子君 今、大臣がお述べになりましたように、本案の骨子である規制措置、これは第二章に規定されておりますが、観察処分と再発防止処分の二つでございます。  まず、五条から七条に規定されております観察処分は、公安審査委員会が公安調査庁長官の請求によって対象団体につきその活動状...全文を見る
○佐々木知子君 七条二項に立入検査の要件として「活動状況を明らかにするために特に必要があると認められるとき」とございますが、これはどのような場合でございましょうか。
○佐々木知子君 実効性の観点からは、これで十分だというふうにお考えでしょうか。もし立ち入りを拒否された場合はどのようになるのでございましょうか。
○佐々木知子君 憲法三十五条、捜索、差し押さえに関する令状主義を定めておるものでございますが、これは行政手続にも適用されるべきとの議論があるのは周知のとおりでございます。  実際に行政手続の一環としての立入検査に裁判所の許可が必要とされている立法例はあるのでしょうか。もしあると...全文を見る
○佐々木知子君 では、本法案のように裁判所の許可を要せず、行政機関の責任において立入検査ができるとした立法例は他にどの程度あるのでございましょうか。そのうち、警察官または警察職員による立入検査を認めた例はどの程度ありますでしょうか。
○佐々木知子君 それはすべて警察官または警察職員による立入検査を認めた例、そういうことでございましょうか。
○佐々木知子君 次に、もう一つの規制措置でございます再発防止処分についてお伺いしたいのです。  八条は結構ややこしい法律でございまして、読ませていただきましたけれども、その趣旨、目的につきまして官房長の方からお答え願いたいと存じます。
○佐々木知子君 今のお答えと少し重複するかと思いますけれども、八条には、前段の場合、要するに危険性が増大したと認められる幾つかの場合と、後段の場合、すなわち観察処分を受けた団体について報告義務違反または立入検査妨害等があった場合の二つのケースが想定されておりますが、その二つのケー...全文を見る
○佐々木知子君 処分は二項で五つ規定されております。恐らくは、団体を解散させた場合の効果というものを一つ一つ具体的に羅列していったらこうなったのではないかと思えるような処分が規定されているわけでございます。  中でも、現在オウム真理教施設を抱えている地方自治体が最も望んでいるの...全文を見る
○佐々木知子君 また同三号は、無差別大量殺人行為の関与者等に、「当該団体の活動の用に供されている土地又は建物において、当該団体の活動の全部又は一部に参加させ又は従事させることを禁止すること。」というふうにございますが、この意図するところは何でございましょうか。
○佐々木知子君 次に、二つの処分いずれにも取り消しに関する規定が六条ないし十条に設けられておりますが、対象団体というのは取り消しの請求権を持つのでございましょうか。
○佐々木知子君 続きまして、第三章の「規制措置の手続」に移りたいと思います。  十二条二項で、「公安調査庁長官は、」各処分を請求する前に「警察庁長官の意見を聴くものとする。」となっておりますが、このように定めた理由は何でございましょうか。
○佐々木知子君 そうですね。同条三項には、「警察庁長官は、必要があると認められるときは、公安調査庁長官に対し、」処分の請求が「必要である旨の意見を述べることができる。」ともございます。やはり公安調査庁は人員的にもどうしても限りがございますので、警察庁にある程度は、依存と言えば言葉...全文を見る
○佐々木知子君 としますと、もし協議が調わない場合にも警察職員は立入検査を行うことができるのでしょうか。それともできないというふうに考えられるわけでしょうか。
○佐々木知子君 これで私の通告済みの質問は終わったのでございますけれども、ちょっと三点ほど意見を言わせていただきたいと存じます。  まず、附帯決議にもございましたけれども、この四項に、「政府は、この法律による規制処分を実施した団体から離脱し又は離脱しようとする当該団体の役職員及...全文を見る
12月14日第146回国会 参議院 財政・金融委員会 第5号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。おはようございます。  前回、十一月の十一日、証人は当委員会に参考人として招致されたわけでございます。その際は、貴社の元東京支店社員新井英介が債権を回収するために保証人に腎臓を売れ、目ん玉を売れという、二十一世紀を目の前にしてこの...全文を見る
○佐々木知子君 ただいま委員長の方からも質問がございましたけれども、新井の事件との関与をお聞きしたいんですけれども、昨年八月に新井は退社するまでの間、証人から直接本社に二回呼び出され、京都で、何だこの数字はなどと厳しい叱責を受け、プレッシャーを感じ、三回目の呼び出しには応じずに退...全文を見る
○佐々木知子君 新井という人間、たくさん、二千人も従業員がおりますでしょうから、だれそれが新井何がしかという認識をするのは社長としては非常に難しいかもわかりません。  ただ、では、新井であるかどうかは別といたしまして、他の債権回収担当者に対しまして京都に呼び出しをするなり電話で...全文を見る
○佐々木知子君 ほとんど日本信用保証の社長の方に任せていて御自分の方はタッチしていないと、そういう証言でよろしいわけですね。
○佐々木知子君 そういたしますと、和田幸宏に対しても、会ったというふうな証言をされておられましたけれども、債権回収に対しての督促なりなんなり、そういうことも全然やっておられませんか。
○佐々木知子君 逮捕された社員以外でも、指定暴力団の名称、このように申し上げたらどの暴力団か多分御見当はつくかと思いますけれども、名称を使って取り立てをしていたともマスコミで言われております。これについても全く知らないことかどうなのか。
○佐々木知子君 特に平成十年以降、社長の、つまり証人の督促が厳しくなったというふうに聞いていますけれども、これについてはいかがですか。
○佐々木知子君 新井が東京支店に在職中の昨年一月から七月までの間、その直属の上司である管理部長が三人交代したと言われております。理由はいずれも業績不振だったということで、いずれも業績を上げるよう社長から何度も指示を受けた、部下にも厳しくせざるを得なかったというふうに警察で供述して...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっとよくわからないんですけれども、証人自身が管理部長に対して業績を上げるよう何度も指示をしたと、そういうことはあるんですか、ないんですか、どちらなんですか。
○佐々木知子君 どうも子会社であるからということで責任逃れをしているような感じがしますが、子会社は完璧に一〇〇%出資のあなたの会社ですよね。あなたが債権回収をさせるために平成三年に立てたという会社であって、責任逃れは決してできないと思うんですけれども。よろしいでしょう。  次に...全文を見る
○佐々木知子君 繰り返します。  昨年の話ですが、おたくの東京支店の管理部長ら二人が警視庁大崎署に傷害容疑で書類送検されたという事実は御存じか御存じでないか、どちらですか。
○佐々木知子君 昨年一月、管理部長が、そんな生ぬるいことで回収ができるかなどと言って社員二人を殴り、四日から二週間程度のけがをさせて告訴を受けた、警視庁大崎署が部長ら二人を六月傷害容疑で書類送検するという事件が起こった。その事件について、新井は、目撃して非常に恐怖を受けたというふ...全文を見る
○佐々木知子君 前回の参考人招致の際もそうでしたし、どうも今伺っている感じでは、これだけ世間を騒がせ逮捕者まで出たというのに、どうもそれは遺憾なことである、非常に残念なことである、なぜそういうことを社員たちが言っているのかよくわからないと、そういうような何か逃げの一手のような感じ...全文を見る
○佐々木知子君 どうもこれだけ事件が多々頻発いたしますと、会社ぐるみ、それもリーダーシップをとったワンマン社長のもとで営まれていた会社というふうな世間では定評がございますので、社長の関与は否定できないのではないかというふうに考えるわけですけれども、これについて社長はただ反省をする...全文を見る
○佐々木知子君 貴社のマニュアル、どんなものがございますか。挙げてください。
○佐々木知子君 マニュアルはたくさんございますよね。新規開拓に結びつくセールストーク集、商手営業マニュアル、債権回収マニュアル、さまざまなマニュアルがございますね。  それを、証人、あなたはワンマン社長でありながらその存在を知らなかった、裏マニュアルがあることも知らなかったとい...全文を見る
○佐々木知子君 もしかしたら、あなたは確かに社員に対して一々こういう脅迫的言辞を使えというふうな指導はされていなかったのかもしれない。だが、あなたの会社のノルマがいかにひどいものであったか、そのノルマ体質が社員をしてこういうふうな脅迫的言辞に至らしめたのだというふうに世間は考えて...全文を見る
○佐々木知子君 時間がなくなってまいりました。  貴社につきましての問題ですけれども、一部弁済を受け付けないと。一括弁済に固執してまた新たな融資を受けさせて、一度元本を払わせた上に借りかえをさせるということを繰り返させていたということが報道されておりますけれども、中小企業の味方...全文を見る
○佐々木知子君 これもまた直接の債権回収担当者の責任においてやっていたことで、どうも証人は御存じないような御発言でございましたけれども、根保証については、では実際どのような説明をされていたのでしょうか。これも直接担当者に任せていたのでよく御存じないと、こういうことでございましょう...全文を見る
○佐々木知子君 残念ですが、時間が参りましたので、あとは同僚議員に任せて、終わらせていただきます。
○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  実は大島証人にお会いするのはきょうは二度目ということで、この夏にたまたまある朝食会で証人から直接、飛躍的に会社を伸ばした経緯についてのお話を伺うことができました。中学生ぐらいから、将来は例えば岩崎弥太郎、三十五歳で創業後十六年...全文を見る
○佐々木知子君 私の聞き方がまずかったかもわかりません。  根保証というのが根抵当権と絡んでの根保証ということであればそれで結構なんですけれども、債務者から手形なりなんなりをとって、その上で保証人をつけて、それに根保証をつける。そういうような形の貸し付けの方法というのは証人が開...全文を見る
○佐々木知子君 今、広く行われているのは私もよく承知しております。  最初に始めたと言われる九四年七月の時点で、商工リボルビングローンをスタートさせたという時点では、それは貴社が初めてだったんではないんでしょうか。違いますか。
○佐々木知子君 実は手形貸し付けというのはそれだけで非常に手がたいものなんですよね、それはもう証人もよく御存じのように。  手形を振り出した者が払わなければこれは不渡りになる、もう要するに倒産してやっていけなくなるわけだから、手形を振り出した以上は何が何でもそれを支払わなければ...全文を見る
○佐々木知子君 根保証については後で聞きますので。
○佐々木知子君 一営業社員の新規開拓のノルマというのはあるんでしょうか、一カ月に何件とか。
○佐々木知子君 聞いたことに答えてください。
○佐々木知子君 ノルマという言葉がどうかは結構でございます。目標は何件でしょうか。
○佐々木知子君 新規開拓については「新規開拓読本」、これを一応マニュアルとして配っていると、こういうふうに見てよろしいわけですね。
○佐々木知子君 これはいつつくったものですか。
○佐々木知子君 次、聞きますけれども、新規開拓して融資をする、そして、先ほども委員長から過剰融資の話が出ておりましたけれども、どの程度の審査をしてどの程度の金を貸すんでしょうか。短くお答えください。
○佐々木知子君 そのときに出させるものは、今お答えになったように税務申告書の写し、それから生命保険金に関するもの、そんなものですか。ほかにもありますか。
○佐々木知子君 どういう場合に保証人をつけるか、どういう保証人を何人つけるか、そのようなことの判断についてはどのようになさっておられますか。これも簡単にどうぞ。
○佐々木知子君 何人つけるかということに関してはどうでしょうか。
○佐々木知子君 いい保証人、悪い保証人、そういうものがきっとマニュアルの中にあると思うんですけれども、私はそのマニュアルを読ませていただきましたので。ちょっと簡単にお答えくださいませ。
○佐々木知子君 いい保証人というのは、平らに言えばやはりかたい職業についておられる方、つまり公務員だとかそれからサラリーマン、大きな会社に勤めているサラリーマン、例えば学校の先生とかそういう方がやはりいい保証人になられるわけでしょうね。
○佐々木知子君 返済意思が必要十分条件、返済能力以前に来るということでございましょうね。
○佐々木知子君 必要条件ね。はい。  一般の人というのは、証人もよく御存じだと思いますけれども、連帯保証の意味さえ知らないというのが普通でございます。検索、催告の抗弁権がないのでほとんど債務者と同じであるということなどほとんど知らない。それでもなおかつ、困窮した親戚や友人から泣...全文を見る
○佐々木知子君 「根保証について」という漫画がございます。これは平成六年度からということで、この漫画の発案は、恐らく証人がされたのかどうかはわかりませんけれども、そうでございましょうか。
○佐々木知子君 ところが、この「根保証について」という漫画を読みますと、これは、五年間期限が決まっているんだよとか、限度額があるんだよと安心させるように書いてありまして、この五年の間にどれだけ膨れ上がっても、結局その通知とかも全然行かないわけですし、わからないままになるというよう...全文を見る
○佐々木知子君 五年という限度期間はかなり長いというふうにはお考えになりませんか。
○佐々木知子君 そうしますと、途中で保証人が、こうこうこういう理由からやめたくなったということで、例えば三年にしてくれとかそういうような、二年にしてくれとかそういうような申し出があった場合はどういうふうに対応されるんですか。
○佐々木知子君 保証限度額を限定したことに意味があると今おっしゃいましたけれども、それはどのぐらいの額に限定されておるわけですか。
○佐々木知子君 二十七日です。
○佐々木知子君 「年収が五百万円未満の場合は上限を五百万円とする自主ガイドラインを制定致します。」とありますが、年収五百万円未満の方が五百万円を限度とする保証というのは、これはちょっと払えるような額じゃないのではないかと私などは思うわけですけれども、それにプラス、これは元本ですか...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっと話題を変えまして、委員長がいみじくも指摘されましたけれども、十一月十一日の参考人招致で、証人は、すべて私どもはコンプライアンス、つまり法令遵守という件につきましては非常に重大に考えておって、したがって違法なことは一〇〇%ございません、これについては何も訂正...全文を見る
○佐々木知子君 また、この十日、貴社の元社員が残業手当なども支払われずに長時間の過酷な勤務をさせられたとして貴社を同法違反によって刑事告発したとのことでございますが、その事実はどうでしょうか。ございますか。
○佐々木知子君 前回、三重野議員からも御指摘がありましたけれども、従業員男子千七百七十人中平均年齢二十八歳二カ月、非常に若い方たちが多いわけですが、平均勤続年数も二年一カ月、これは日栄よりも短くございます。女子に至っては一年四カ月、日栄で二年八カ月でございます。よほど労働がきつい...全文を見る
○佐々木知子君 情報センター福岡というところがございますけれども、十二月一日から一カ月にわたって信用情報を提供しないとの内容証明郵便を届けたということがマスコミに載っております。融資契約に変更があったにかかわらず、変更内容を報告しないという報告義務違反があったためというふうにされ...全文を見る
○佐々木知子君 そういう意味ではコンプライアンスは守られていなかったと私は考えておりますけれども、またそれも見解の相違かもわかりませんが。  出資法の上限の金利引き下げ問題については市場原理に任せるべきと、この前もこのようにおっしゃっておりましたが、御存じのように今回法律が変わ...全文を見る
○佐々木知子君 じゃ、もう最後になりましたけれども、会社のパンフレットによりますと、二〇一〇年コンツェルン構想ということで、二〇一〇年までに関連会社百二社を擁し、社員数三万人、経常利益三千億円を誇る一大企業グループに成長を遂げようという壮大な計画がうたわれておりますが、この夢は依...全文を見る
○佐々木知子君 時間が参りましたので、これで終わります。