佐々木知子

ささきともこ



当選回数回

佐々木知子の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第151回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号
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○佐々木知子君 きょうは三人の参考人の先生方、お忙しいところどうもありがとうございました。  波多野参考人のお話にありましたように、国際会議において発言の場を確保することが重要であること、そして日本というのは特異なスタンスを持っているから、それについて発言すべきであると、非常に...全文を見る
02月26日第151回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  緒方先生には、きょうは本当にお忙しいところ、現場の体験に基づいた有益なお話をありがとうございました。  三点ほどお伺いしたいことがあるのですけれども、まず、国際社会での経験を通じて国会への提言というのをひとついただきたいので...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございます。  佐藤大使御赴任される前、九八年の九月にやはり当調査会にお越しいただきまして、そのときにも御質問させていただいたんですけれども、実際に赴任されまして、ニューヨークの国連で論議の中心になっているというようなことと日本国内で報道や論議が国連に...全文を見る
03月07日第151回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第5号
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○佐々木知子君 ありがとうございます。自民党の佐々木知子です。  議事進行に貢献するために、残念ですけれども、本当に一件だけお聞きいたします。  枝村参考人なんですが、御講演の中で「日本のあり方に自信を持って、それを外国に発信するということがいちばん不得手」だということを元外...全文を見る
03月22日第151回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。  午前中は治安についてお伺いいたしたいと思います。  これは今月十八日の新聞各紙に大きく載っていることでどなたも御承知のことかと思いますけれども、内閣府が十七日に発表いたしました社会意識に関する世論調査によ...全文を見る
○佐々木知子君 確かに発生件数がふえているということはございますでしょうが、私が感じているところでは、どうも検挙率が随分落ちているというふうに感じております。  私がかつて刑事政策を習ったときには、日本の検挙率というのは六九%あるいは七〇%、これは交通事犯を含めての検挙率でござ...全文を見る
○佐々木知子君 検挙率が落ちている、殊に重大犯罪で落ちていると。国民はそれによって非常に治安に対する不安を感じるというのは非常に納得できることで、その原因についてもお答えいただきましたけれども、犯罪はふえている、そして外国人の組織犯罪がふえている、犯罪も非常にまた巧妙化しているだ...全文を見る
○佐々木知子君 ぜひ人的、物的な施策を拡充させることによって治安の維持に努めていただきたいと切に要望しておきます。  次に、法務大臣に対しまして、この社会意識に対する世論調査の結果をどのように受けとめておられるか、お聞きしたいと思います。
○佐々木知子君 ありがとうございます。  今、お答えの中で組織的犯罪対策三法ということが出てまいりましたけれども、これは施行されてある程度たっているわけですが、この運用状況についてお伺いしたいと思います。
○佐々木知子君 大臣の所信表明の中に、昨年十二月、日本が署名を行った国際組織犯罪条約についてということが出てまいりますけれども、その内容については恐らく外務省の管轄なんでしょうけれども、国内法の整備に当たっては法務省が取り組むことになろうと。  法務省の取り組み、今どういうふう...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっとどういうところが問題点になるか、幾つかお教え願えませんか。
○佐々木知子君 恐らくこの条約はかなり英米法に基づいてできているものだろうと推察されまして、大陸法系の日本において国内法を整備するのは問題点が多々あるだろうと思いますけれども、国際組織犯罪対策というのは世界じゅうの大きな問題になっておりますので、ぜひ真摯な取り組み方を期待したいと...全文を見る
○佐々木知子君 午前に引き続きまして質問させていただきます。  午前に治安の状況について伺ったんですけれども、その中で外国人犯罪がふえているのではないか、殊に重大凶悪な外国人犯罪がふえているのではないか、このことが治安を悪化していると国民が感じる一つの要因になっているのではない...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  どんなふうに取り組むのかをお聞きしようと思いましたら、それまでお答えになってしまいましたので、次に行かせていただこうかと思います。  いずれにせよ、外国人犯罪が非常にふえているというのは私も実感しておりまして、例えば中国人の組織的な...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  実は矯正の分野では分類処遇というのがございまして、余り一般には知られていませんけれども、F級というのがございますね。F級というのはフォーリナーというところから来ているんでしょうか。ただ外国人というだけではなくて、外国人であるがために日...全文を見る
○佐々木知子君 何分にも日本語が話せなくて、そして日本人と処遇が異なる、風俗とかが違うので処遇が異なる人だということですから、処遇する側も非常に気を使うだろうと思われるわけなんですね。例えば食べ物もそうですし、それから通訳というのも要るでしょう。だから、医療問題というのが午前中に...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございます。  処遇をする目的というのは、応報というのもございますけれども、その反面、犯罪者を矯正することによって平たく言えば真人間にして、そしてもとの社会に戻すということが矯正の基本的な役割だというふうに思っております。  その意味で外国人というの...全文を見る
○佐々木知子君 欧州評議会条約を批准されるのかどうかはわかりませんけれども、欧州評議会ですから、日本に来ている来日外国人で犯罪を犯しやすいというか、実際検挙されている人というのは、主にどちらかというとアジア系だというふうに私は認識しているんですけれども、この条約に批准したとしても...全文を見る
○佐々木知子君 ぜひ今後とも前向きに取り組んでいただきたいと思います。  次に、出入国管理行政の充実強化についてお伺いしたいと思います。  これはちょっと午前の魚住議員の質問とも一部関連するというか重複することになろうかと思いますけれども、平成十三年度の法務省所管予算説明によ...全文を見る
○佐々木知子君 パスポートの偽変造、確かに本当に精巧なのがたくさんあるというのは私もよく知っているんですけれども、これが多い国というのはどこら辺ですか。それと、これによって年間の上陸拒否をしている数というのはどれぐらいでしょうか。
○佐々木知子君 そういう国に対してこういう人たちを送らないでくれという、そういう申し入れみたいなことはなさっておられるんですか。
○佐々木知子君 午前中の質疑の中にもありましたけれども、外国人犯罪をとめるためにはオーバーステイだとかそういうものの潜在的な数というのを減らすということが基本的にあろうかと思います。  今、成田空港と新関空のことを述べられましたけれども、空から入ってくるというのは今各地の空港で...全文を見る
○佐々木知子君 これは産経新聞の今月十六日の記事ですけれども、「法務省 不法外国人収容能力を倍増 摘発強化しても焼け石に水」であると。不法滞在外国人の摘発を強化するため、港区に新庁舎を建設、収容能力を四百五十人から八百人にほぼ倍増する。しかし、東京入国管理局に平成十一年に寄せられ...全文を見る
○佐々木知子君 実際、摘発してから送還までの時間というのはどれぐらいかかるんでしょうか。私たちなんかは摘発したらすぐ送還したらいいじゃないかというふうに思うんですけれども、もしそれが早く送還できないんだとしたら、その理由とかについてお答え願いたいと思います。
○佐々木知子君 不法上陸ないし密入国というのは水際で防ぐのが肝要であると。日本は島国だし非常にそれは大変なんですけれども、そうなると税関なり海上保安庁なりの関係諸機関の有機的な連携というのが必要だというふうに考えておりますが、どういう施策というのをとられておりますでしょうか。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  次に、司法制度改革に移りたいと思います。  大臣の所信表明にもございましたけれども、大臣はことしを司法改革元年と位置づけておられるということでございます。そのしょっぱなに、福岡事件と称されておりますけれども、ああいうような検察、それ...全文を見る
○佐々木知子君 前例とか申されるんですが、これは前例がなかった事件のはずでございまして、それに合うような前例は恐らくなかったのではないかと思いますけれども、今、法務大臣も言われました福岡高検検事長と次席検事の処分については、この調査結果を精査いたしますと、どうも山下次席が当然警察...全文を見る
○佐々木知子君 反論したいこともございますけれども、時間の関係もありますので次に進ませていただきます。  法務大臣の発言要旨の中で、検察官の意識改革を図らなければと。まさしく私もそうだと思いますけれども、具体的にどのようにされるおつもりでしょうか。
○佐々木知子君 ぜひ検察官の意識改革に努めていただきたいと思います。それだけの権力を持っております、非常な権力を担っているわけですから、それ相応の意識というのを自戒して持っていただく、一人一人に持っていただくことが司法制度改革の一つの道だと思いますので、よろしくお願いしたいと思い...全文を見る
○佐々木知子君 先ほど大臣に検察官の意識改革というふうに伺ったんですけれども、裁判官もぜひ意識改革をしていただかないとというふうに考えておるものでございます。  今回、ストーカーで有名になりました桶川事件で、どうも裁判官がいつも居眠りをしているというので被害者の方が訴えておられ...全文を見る
○佐々木知子君 ちょっと漠然とした感じで、具体例としてよくわからなかったんですけれども、ぜひ意識改革というか、市民感覚、常識を持った人が裁判官でいられるように、任官のときからの問題もございましょうし、その後の教育の問題もありましょうし、余り管理体制で締めつけみたいなのもきっとよく...全文を見る
○佐々木知子君 審査会の判断に拘束力を持たせるというのはそれは結構なんですけれども、そのためには審理の強化というか充実というか、それが正しい審理の内容でないといけないと思うので、その担保方法などは考えておられますか。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  民事、刑事の基本法制の集中的整備ということも所信表明の中にございました。  簡単にお伺いしたいんですけれども、民法や商法というのもまたこれも非常に古い法律でございまして、平仮名ですら書かれていない、文語体であるというのが、全部という...全文を見る
○佐々木知子君 あと、酒酔い運転等による業務上過失致死傷事件についての刑法改正の見通しなどについて伺いたかったのですけれども、時間が参りましたのでお答えは結構でございます。  いかんせん、刑法ができたのは明治四十年代と、もう九十年以上の昔になりまして、あの当時、交通事故による業...全文を見る
04月18日第151回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第6号
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○佐々木知子君 自由民主党の佐々木知子です。  本調査会は、平成十年八月のスタート以後、「二十一世紀における世界と日本──我が国の果たすべき役割──」について、世紀の節目をまたぐ形で精力的な調査を進めてまいりました。特に、二年目以降は国連の今日的役割について多角的観点から重点的...全文を見る
05月31日第151回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。  このたび弁護士法を一部改正して、弁護士事務所を法人化する道を開くということでございますけれども、これはいかなる方面からどういった要請によったものであるのか、法務当局に伺いたいと存じます。
○佐々木知子君 その中で、弁護士からも要望があったということですけれども、日本では七四%の事務所が一人事務所ということで、すごく小さな規模なんですけれども、一人事務所でもやはり法人化したいという要望は強かったでしょうか。
○佐々木知子君 となりますと、法人化によってかなりのメリットが生じるだろうというふうに推測されるわけですけれども、メリットはいろいろあるかと思いますけれども、殊に、昨今の司法制度改革との関連におきましてどのようなメリットがあるのか。  これは法務大臣に伺いたいと存じます。
○佐々木知子君 弁護士の過疎地域が少なくなるのではということをメリットの一つに挙げられましたけれども、弁護士法は、そもそも複数事務所の設置を禁止しております。さらに今回の法改正に当たっても、法人化していない事務所にはやはり複数事務所の設置を認めていないわけですけれども、この理由を...全文を見る
○佐々木知子君 最初の質問のお答えの中に規制緩和という観点が出てまいりましたけれども、実際、その規制緩和の観点から、法人化というのはどのように評価されるのか、具体的に法務大臣政務官にお伺いしたいと存じます。
○佐々木知子君 歓迎されるべき弁護士事務所の法人化の道ということなんですけれども、この法律が施行されることによりまして、今後実際どれだけの数の法律事務所が法人化される見込みであるのか、これは法務当局に伺いたいと思います。
○佐々木知子君 この法案の三十条の五を見ますと、弁護士法第三条に規定する業務以外に法務省令で行うことを認める業務を行うことができるとございますけれども、その業務範囲というのはどのようなものになりますでしょうか。これも法務当局に伺います。
○佐々木知子君 定款に目的を定めるということになっておりますけれども、今言われたいろいろな業務範囲のうちのどれかを選択して定めるということになるのでしょうか。これも法務当局に伺います。
○佐々木知子君 先進諸外国における法人化の現状について法務当局に伺いたいと思います。  よく司法改革の比較でアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスという四カ国が出されますけれども、大体この範囲でお答え願えればと思いますが。
○佐々木知子君 いわゆる士業というのがあるわけですけれども、それの法人化の現状はどうなっておりますでしょうか。これも法務当局に伺います。
○佐々木知子君 現行法でも、弁護士、それから公認会計士、税理士、司法書士、いわゆる法律隣接職種の方々が、士業の方々が一緒に総合事務所を営む法律経済総合事務所、名前はいろいろあるのでございましょうけれども、そういう開設は可能だというふうに承知しておりますけれども、今後、顧客のニーズ...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  今回は、弁護士法を改正するという、ある意味でマイナーチェンジによったということでございまして、多分いろんな意味では規制緩和するには抜本的な改革なり改正が必要かと思いますけれども、できるだけその方向で進んでいただきたいと思っております。...全文を見る
06月07日第151回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○佐々木知子君 自由民主党の佐々木知子です。  きょうは、両参考人の先生には、お忙しい中をお越しくださって貴重な御意見を賜り、ありがとうございました。  能見先生に幾つか確認の意味も込めまして質問差し上げたいんですけれども、まず一点は、無限責任を負う中間法人というのがございま...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  では、雨宮先生にお伺いしたいんですけれども、雨宮先生の言われていることも私は本当に一々なるほどと思うことがございまして、もう民法も改正をしないといけない、全般的にしないといけないと。  法人もばらばらばらばらといろんな特別法で規定さ...全文を見る
○佐々木知子君 わかりました。結構です。  ありがとうございました。
06月12日第151回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。  このサービサー法改正法案の提案理由の説明によりますと、その趣旨は、債権回収会社、サービサーの取扱債権の範囲を大幅に拡大し、あわせてサービサー業務に関する規制を一部緩和するためで、その目的は、サービサー機能を...全文を見る
○佐々木知子君 もちろん、このサービサーができるまでも債権回収というものは存在していたわけですけれども、サービサーができることによってなぜ債権回収が進むようになったのか、そのことについて提出者に伺いたいと思います。
○佐々木知子君 債権回収業にどうしてもつきまとう暴力団など不法勢力の介入といった暗いイメージを排除するための担保をこのサービサーによってなされているというお答えがございましたが、先ほども、銀行系だとか信販系だとかもございました。  現在、我が国にサービサーというのは四十八社ある...全文を見る
○佐々木知子君 現行サービサー法は、金融機関等の不良債権処理及び債権の流動化の促進を目的として弁護士法の例外として制定されたものでありまして、そのため取扱債権の範囲が限定されたということを承知しておりますけれども、本改正案を見ますと、取扱債権の範囲を一気に拡大するものとなっており...全文を見る
○佐々木知子君 では、さらに今後サービサーの取扱債権を拡大されるという展望があるというふうにお伺いいたしまして、次に、サービサーの取扱債権をこのように拡大することによりまして、どのような経済効果が見込まれるのか、提出者に伺います。
○佐々木知子君 その質問の中に大分お答えはあったと思うんですけれども、我が国におけるサービサー業を今後どのように展望していくか、そのことにつきまして提出者に伺います。
○佐々木知子君 さて、サービサーの取扱債権がこのように拡大してまいりますと、懸念されることは暴力団等のやみ勢力がこれまで以上に参入を企てようとすることではないかと思われるわけですけれども、これを防ぐための措置は別途必要ではないのでしょうか。提出者に伺います。
○佐々木知子君 続きまして、今回の改正法案の具体的な中身について、何点かお伺いしたいと思います。  今回の改正案の中身を見ますと、流動化、証券化の促進の見地に立ってのことと思われますけれども、いわゆるSPCが流動化、証券化対象資産として有する金銭債権の取り扱いが幅広く認められて...全文を見る
○佐々木知子君 倒産処理の促進も今回の改正の大きな柱でございまして、法的倒産手続中の者が有する金銭債権についてはすべてサービサーが取り扱えることになっております。ですが、実際は、倒産処理につきましては、法的倒産手続よりもむしろ私的整理の方が、柔軟性にも富み、迅速に処理が行われるこ...全文を見る
○佐々木知子君 時間がございませんので、最後の質問でございます。  本改正案では取扱債権についての政令委任条項が一部改正され、これまでの、「前各号に掲げる金銭債権に類するもの」以外に、「前各号に掲げる金銭債権に」「密接に関連するもの」も政令で取扱債権として規定できることになって...全文を見る
○佐々木知子君 終わります。
06月19日第151回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○佐々木知子君 今回、提案されております商法等の一部を改正する等の法律案等につきまして、自民党を代表して質問させていただきます。  景気の現状でございますが、先日、竹中経済財政担当大臣が関係閣僚会議に提出された六月の月例経済報告によりますと、悪化しつつあるとの見方が示されており...全文を見る
○佐々木知子君 この後のお答えの中でまたさらにおっしゃっていただけるかと思いますけれども、改正法案は取得目的のいかんにかかわらず自己株式の取得を認めております。となりますと、経営者の判断によって取得した自己株式を適切かつ柔軟に活用することが可能になって経営の選択肢が広がり、規制緩...全文を見る
○佐々木知子君 ここで、非常に基本的な事項で、商法概説書なりコンメンタールを読めばすぐわかることなんですけれども、現行商法二百十条というのは自己株式の取得を原則として禁止しております。この理由を法務当局にいま一度御確認いたします。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  今述べられた各、四つの弊害につきましては改正法案におきましても当然対処しなければならないと考えるものですが、これから順次、改正法案でそれらの対応策がどうされているのか、確認していきたいと思います。  まず、最初に挙げられた弊害、資本...全文を見る
○佐々木知子君 その規制ですけれども、現行法におけるものと比較して異なる点はあるのでしょうか。
○佐々木知子君 改正法案において法定準備金の減少手続を新たに創設するということでございますけれども、法定準備金というのは債権者保護の観点から会社に積み立てることが義務づけられているものでございます。  その減少手続を設けるということは、資本充実・維持の観点から問題はないのでしょ...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  改正法案を見ますと、会社が自己株式を取得するためには定時株主総会の授権決議が必要であるとされていますが、この趣旨をお教えください。
○佐々木知子君 続きまして、自己株式取得の弊害の二番目に挙げられた株主平等を害するおそれでございますけれども、改正法案はこれについてどのような措置を講じているのでしょうか、お伺いいたします。
○佐々木知子君 続きまして、三番目に挙げられた公正な会社支配の確保という観点からは改正法案はどのような措置を設けているのでしょうか、お伺いいたします。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  さて、四番目ですが、株価操作やインサイダー取引といった不公正取引の弊害というものがかねてより指摘されてきたところでございまして、衆議院での審議におきましても、いかにしてこの弊害を防止するかの点について議論が集中したと伺っております。実...全文を見る
○佐々木知子君 具体的な要件は内閣府令で定めるということでございますし、今後検討がなされるものと思いますけれども、現時点ではどのような内容を規定することを考えておられるのか、御教示ください。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  相場操縦と並んでインサイダー取引の弊害というのがあります。すなわち、自己株式の売買を行う会社自身あるいはその決定を行う経営者は自社の株価に影響を与えるような会社の経営に関する内部情報を最も早く知り得る立場にあるわけですが、金庫株を解禁...全文を見る
○佐々木知子君 今回は基本的な事項についてお伺いさせていただいたということで、次回の委員会で時間がありますればさらに個別的な質問をさせていただくことといたしまして、本日はこれで終わらせていただきます。  ありがとうございました。
06月21日第151回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  きょうは、両参考人におかれましては、非常に御多忙なところ、私たちに貴重な御意見を賜りまして本当にありがとうございました。先日の審議ではもう一つよくわからなかったことも、きょうは非常にここがクリアになったような感じがいたしまして...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  続きまして末永参考人にお伺いしたいんですけれども、末永参考人はちょっと疑義が何点かあって慎重論だとおっしゃるんです。レジュメの大きな一の1ですけれども、ヨーロッパ諸国では自己株式の取得に一般に慎重であるということなんです。イギリスは禁...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございます。  末永参考人が、自己株式の取得の弊害と四つ挙げられていて、①、②、④については弊害防止の措置がとられているけれども、③支配の固定化、経営者独裁の危険についてはその懸念が払拭されていないとおっしゃっています。  これはどういうふうな形で、...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  その点、神田参考人は、弊害は大丈夫だとおっしゃったんですけれども、いかがでございましょうか。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  続きまして、末永参考人は、金庫株と自己株式の消却、新株発行とどう違うか、メリットは余りないのではないかということをレジュメの一の4でおっしゃっておられますけれども、確かに過去四年間で株式の消却の額を見ますと、約二兆円程度ということで、...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  それからまた、末永参考人が、これは一の5ですけれども、実質的な相場操縦ではないのかということを言われております。  これはよく言われていることですけれども、非常に今回の金庫株解禁で懸念されることの筆頭に上がるようなものだと思いますけ...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございます。  時間が参りましたので、終わらせていただきます。
○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。火曜日の審議に引き続きまして、商法等の一部を改正する等の法律案等について質問させていただきます。  先日の審議ではこの法律案の基本的な概要をお尋ねいたしました。そして、自己株式の取得財源を配当可能利益の範囲内に限定し、取得に当たっ...全文を見る
○佐々木知子君 つまり、合併等の際の代用自己株は施行後直ちに実施することができるということですが、一般的な処分の場合とそれは何か異なる点があるのでしょうか。御説明をお願いいたします。
○佐々木知子君 ところで、自己株式の取得につきましては、現在の法制度におきましても株式の消却やストックオプションのためであれば取得できることとされております。また、衆議院での審議や先日の審議におきましても、目的を限定せずに自己株式を取得させるのではなく、株式の消却をさせた方が経済...全文を見る
○佐々木知子君 九八年度以降の自己株式の消却総額は増加しているということなんですけれども、過去四年間を足してみますと約二兆円ということになります。これは企業が上げている利益、あるいは約五十兆円とも言われている資本準備金の額などと比較いたしますと、株式の消却のために取得された自己株...全文を見る
○佐々木知子君 考えてみますと、我が国はこれまで自己株式の取得は原則禁止されてまいりましたし、その目的は極めて限定されていたということでございまして、企業が自己株式を取得することで財務政策の機動性、柔軟性を高めるとか、合併等の組織の再編等に戦略的に利用していくとかいった、自己株式...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  今回の法律案が施行されることによって解禁される金庫株の制度と、先進諸外国において認められている自己株式の制度ではどのような差異があるのでしょうか。これも法務当局にお伺いいたします。
○佐々木知子君 ありがとうございました。  つまり、今回の改正によりまして自己株式に関する制度は先進諸外国とほぼ同じような制度になるということですが、そうした法制のもとで先進諸外国の企業による自己株式取得の実施状況はどのようになっているでしょうか。これは提案者の方にお伺いします...全文を見る
○佐々木知子君 EUでも随分ふえてまいりまして、アメリカではもう従来から自己株式の取得が解禁されていたわけでございまして、毎年かなりの金額の自己株式の取得によって株主に会社の利益を還元し、また取得した自己株式を利用して積極的な組織変更等を行い、企業の競争力を高めていくことが行われ...全文を見る
○佐々木知子君 では、同じ質問を、長勢先生。
○佐々木知子君 では、提案者の皆さんに伺っていると時間がなくなりますので、失礼ながら次に進めさせていただきます。  続きまして、金庫株の解禁に関する証券取引法の改正について質問させていただきたいと思います。  前回の御答弁の中で、自己株式の取引に伴う相場操縦を防止するために一...全文を見る
○佐々木知子君 相場操縦やインサイダー取引といった不公正取引の防止措置についての御説明は、午前中の参考人の御説明にもございましたけれども、いろいろな場面でるる議論されているところでございますが、少々違う角度から証券市場の公正性の確保についてお伺いしたいと思います。  証券市場へ...全文を見る
○佐々木知子君 今回、金庫株の解禁に当たりまして、証券取引法においても適切な対応をされているというふうにお伺いいたしました。  市場の公正性を確保するためには、法制面の整備もさることではございますけれども、その執行機関である証券取引等監視委員会の役割が極めて重要ではないかと考え...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  終わります。
10月25日第153回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。  まことに残念なんですけれども、日本では非常に今治安が悪化しているということが国民全般に体感されております。  ピッキング等の新しい犯罪も出てきておりますし、来日外国人犯罪もふえていると言われております。一...全文を見る
○佐々木知子君 アメリカでは、もう周知のごとく、郵便テロという形での炭疽菌が非常な問題になっております。これは、ひとりアメリカのみならず、いずれ日本にもやってくるかもわかりません。  今おっしゃいましたけれども、そういったNBC兵器への対応というのはこれまでにも考えられてきた。...全文を見る
○佐々木知子君 テロ対策は情報収集力一つにかかっていると言っても過言ではないかと思います。ぜひ、日本はかねてより弱いと言われておりますその情報収集の力というのをこれからどんどん伸ばしていっていただきたいというふうに思っております。  さて、二年前に、組織犯罪対策三法ということで...全文を見る
○佐々木知子君 そしてまた、この組織的な犯罪集団につきましては、マネーロンダリング等、そして資産凍結ということが非常に重要というふうに考えられておるわけですけれども、ハイジャック防止等いわゆるテロ防止条約というのはかなりの数ございますが、我が国はテロリストによる爆弾使用の防止に関...全文を見る
○佐々木知子君 続きまして、改正少年法についてお聞きしたいと思います。  この四月から施行になっているわけですけれども、まず少年事件の処分等のあり方の見直しということで、刑事処分可能年齢を十六歳から十四歳に引き下げて、刑法と統一された処理にするということになったのが一つのメーン...全文を見る
○佐々木知子君 続きまして、犯行時十六歳以上で、殺人等故意の犯罪行為で被害者を死亡させた場合は原則として逆送とするというふうに改正となりましたが、この事例についてはいかがでしょうか。
○佐々木知子君 ちょっとこれは通告になかったのであれでしょうけれども、その前の少年法によった場合と比べて、その逆送になったパーセンテージは多いというふうに伺ってもよろしいんでしょうか。もしお答えになれればお願いします。
○佐々木知子君 もう一点、少年事件の処分等のあり方の見直しということが今二つ挙げたのがメーンだったんですけれども、もう一つの改正の抜本的なものというのが少年審判制度における事実認定手続の適正化ということだったのですけれども、審判で裁定合議制をとることができるようにするというのが改...全文を見る
○佐々木知子君 ある一定以上の重い犯罪については検察官関与決定をすることができるということも、これは改正の主な点でございますけれども、この決定例についてはいかがでございましょうか。
○佐々木知子君 その場合に、法の違反、または重大な事実の誤認があった場合には高等裁判所に抗告を受理すべきことを申し立てることができるというふうになりましたけれども、実際にこの事例はございますでしょうか。
○佐々木知子君 観護措置期間が最長四週間だったのですが、これを最長八週間まで延長することができるとなりましたけれども、この運用例はどうでございましょうか。
○佐々木知子君 最近ようやく被害者にもスポットライトが当てられるようになりまして、この少年法の改正におきましても、被害者等に対する配慮を実現する制度が幾つか導入されておりますけれども、まず被害者からの意見聴取の実施状況ですが、これについてどうなっているか伺いたいと思います。
○佐々木知子君 それから、審判結果を被害者等に対し通知する制度が導入されましたけれども、この実施状況はいかがでしょうか。
○佐々木知子君 それから、非行事実に係る記録の閲覧、または謄写を認める制度も導入されましたけれども、この実施状況はいかがでしょうか。
○佐々木知子君 かなり被害者等に対しての配慮はこの制度の導入によってなされるようになったというふうに理解してよろしいかというふうに考えるわけですけれども、やはりその犯罪被害者に関連いたしまして、昨年、犯罪被害者保護法というか、犯罪被害者保護のための法律というものが成立し、施行され...全文を見る
○佐々木知子君 証人の遮へい措置の件につきまして六百四十一人というふうに伺いましたけれども、かなり多いかなとか思うんですが、大体どの種の犯罪が多いでしょうか。わかりますか。
○佐々木知子君 じゃ、ビデオリンク方式の導入につきましても大体同じような犯罪類型だというふうにお伺いしてよろしいでしょうか。
○佐々木知子君 待合室を分けるとか、そういうようなことについてはもうできているんでしょうか。
○佐々木知子君 被害者に意見陳述をさせるということ、させる権利を与えるということで改正されましたけれども、その実施状況というのはどのようなものでしょうか。
○佐々木知子君 被害者というのは本当に傷ついておりまして、今までも権利というのは犯罪者の権利のみにスポットライトが当てられて、ようやく被害者に対しても当てられてきたという、まだ過渡期だというふうに思うんですけれども、何かいろいろ恐らくもっと要望があるのではないかというふうに考える...全文を見る
○佐々木知子君 そのほかに、被害者団体などからもっとこれをこうしてほしいというような要望が法務省の方に来ていますか。もしあるとしたら、その実施のめどについてお聞きしたいと思いますが。
○佐々木知子君 あと、司法制度改革やいろいろお聞きしたいこともあったんですが、時間の関係でこの程度で終わらせていただきます。  ありがとうございます。
11月06日第153回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。  新世紀を迎えた今日の我が国におきましては、停滞を続ける経済社会を再生、活性化し、自由かつ公正で活力に富んだ安心して暮らせる豊かな社会を形成していくことが国民の大きな願いとなっております。そのため、小泉内閣の...全文を見る
○佐々木知子君 本年六月に司法制度改革審議会の最終意見書が出され、ここに網羅されていますいわば司法の理念と実際の現実との間にはかなりのギャップがあると。今後これをどう整合させていくか、関連法案づくりがこれから必要になってくるわけですが、その基本理念がこの法案に盛り込まれているとい...全文を見る
○佐々木知子君 次に、第五条の二号関係に参りたいのですが、意見書の人的基盤の充実に対応し、「司法制度を支える体制を充実強化させるため、」として、法曹人口の大幅な増加、法曹養成制度の見直し等を基本方針として掲げております。  ここでは、国民の関心が高い法科大学院、日本版ロースクー...全文を見る
○佐々木知子君 続いて、法科大学院を修了するための要件として、法学部出身者と他学部出身者とを区別せず、三年の在学期間を原則とすべきであるとの意見もあると聞いております。しかしながら、法科大学院に入学する学生の多くは、実際のところは法学部の出身者であろうと思われるわけです。その場合...全文を見る
○佐々木知子君 他方で、二十一世紀の法曹には、ただ法律だけをやってきたというどちらかというと文科系の人間だけではなくて、経済や理工系など多様なバックグラウンドを持った人材を受け入れていくことが私は非常に重要であると考えております。  法科大学院につきましては、そういうことについ...全文を見る
○佐々木知子君 次に、法科大学院と司法試験の関係についてお尋ねしたいのですが、法科大学院の修了者に対する司法試験の内容はどのように変わるのか、それとも変わらないのか、法務大臣の見解をお伺いいたします。
○佐々木知子君 実際、こうして議論している現在におきましても、多くの人が法曹資格を目指して勉学に励んでいるわけです。そうした人が、一体これからどう制度が変わっていくのか非常に不安を抱えているのではないかと推察するわけですが、新しい法科大学院や司法試験を導入することによって、そうし...全文を見る
○佐々木知子君 続きまして、第五条の第三号関係に参りたいと思います。  これは、意見書の「国民的基盤の確立」を受け、「国民の司法制度への関与の拡充等を通じて司法に対する国民の理解を増進させ、及びその信頼を向上させるため、」として、いわゆる裁判員制度の導入を基本方針として掲げてい...全文を見る
○佐々木知子君 私が先ほど申し上げました幾つかの検討項目のうち、裁判体を構成する裁判官と裁判員の数というのは、つまり裁判を合議体でするに当たって裁判官何人と裁判員何人が一緒に合議をして判決を下すのかという問題なのですが、これにつきましても多方面からさまざまな意見が述べられているよ...全文を見る
○佐々木知子君 ところで、裁判員制度といいますのは、一般の国民が裁判所に出頭して数時間あるいは数日、場合によってはもっと長時間、裁判所の審理に加わるという制度なものですから、この制度の導入が国民に新たに大きな負担を課すものだということは明らかだと考えております。  現在の日本の...全文を見る
○佐々木知子君 お答えいただきましたように、訴訟に関する制度を整備することは不可欠だと考えます。ただ、それだけでは制度というものはなかなかうまく動かないのではないかとも危惧いたします。  一般に、日本の弁護士は多くの事件を同時に受任しておりますし、個人で活動している方が非常に多...全文を見る
○佐々木知子君 お答えになりましたように、弁護士の執務体制の問題にまで影響が及ばざるを得ないということになりますと、裁判員制度の導入のためには本当に多くのことを検討していかなければならないということになります。  今後、本部発足後三年以内の法案成立を目指すということのようですか...全文を見る
○佐々木知子君 被疑者及び被告人が弁護士の援助を受ける権利を実効的に担保するとのお答えがありました。国に対する関係で、被疑者及び被告人の権利をいかに保護するかは刑事手続の中で確かに重要な課題だと思います。しかし、犯罪には通常、被害者というものが存在いたします。そして、声を大にして...全文を見る
○佐々木知子君 私は、二十一世紀の刑事司法の柱はテロ対策を含む組織暴力犯罪対策と被害者対策の二つだというふうに考えております。ぜひ、犯罪被害者対策につきましても十分な検討をお願いいたしたいと思います。  続きまして、これは最後になりますが、第六条の予算措置等についてお伺いしたい...全文を見る
○佐々木知子君 終わります。
11月08日第153回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  本日は、四人の参考人の先生方、貴重な御意見を本当にありがとうございました。  まず、田中参考人にお伺いしたいんですけれども、法曹人口の拡大のことなんですが、御存じのように日本には各種の隣接法律専門職種、いわゆる準法曹がござい...全文を見る
○佐々木知子君 次に、中川参考人にお伺いいたします。  司法の国際化というのは非常にこれから進むでございましょうし、国際的な弁護士、そしてまた、おっしゃられましたように、各分野の専門的な弁護士をつくることは日本という国にとっても非常に重大なことだというふうに思っておりますが、た...全文を見る
○佐々木知子君 じゃ次に、吉岡参考人にお尋ねしたいんですけれども、裁判員制ということが今回盛り込まれました。非常に画期的なことだと思うのですが、私は三年前に国会議員になる前に十五年間検事をしておりまして、プロフェッショナルな検事とか裁判官ですら、法廷に立ち会って真摯に事実認定をし...全文を見る
○佐々木知子君 これは各参考人に簡単にお答え願いたいんですけれども、裁判の迅速化というのは私は民事、刑事を問わずぜひ実現しなければならないことだと考えておりますが、そのための工夫としてどのようなものが考えられるか、何か考えがあれば伺わせていただきたいと存じます。  順番に、じゃ...全文を見る
○佐々木知子君 時間が参りましたので、結構です。ありがとうございました。
11月22日第153回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○佐々木知子君 おはようございます。自民党の佐々木知子でございます。  まず、刑法改正についてお伺いしたいと思います。  私も、長い検事経験を通しまして、これでも本当に過失犯か、これはもう故意犯ではないかと言えるような無謀運転で致死傷という結果を引き起こしたというような事件を...全文を見る
○佐々木知子君 この二百八条の二をざっと見ますと、二輪車が対象外とされているということが目につくわけですけれども、二輪車もいわゆる暴走族が共同危険行為でよく摘発されておりますが、非常に危険な運転をしてやはり致死傷という結果が生じるということは間々あることなのですが、二輪車が今回対...全文を見る
○佐々木知子君 危険な類型ということで二輪車はとりあえず外したということで、今後、そういうことも危険だということになれば恐らくは考えていただけるのではないかというふうに思いますけれども、今回の二百八条の二、よくわからないような条文が並んでおりますが、四つ、これはどうやら危険類型と...全文を見る
○佐々木知子君 実際に起こった非常に悪質な交通事犯の態様をいろいろリストアップしてこの四つを抽出したというふうに伺ってよろしいですか。
○佐々木知子君 実際に刑法を扱ってきた者にとりますと、これはちょっと何となく書き方が普通じゃないのかなという感じがいたします。というのは、法定刑は同じでありますのに一項と二項と設けております。そして、一項の中の前段後段、二項の中の前段後段、普通はちょっと質が違うようなものを設けて...全文を見る
○佐々木知子君 刑法は一般人にとってのマグナカルタというようなもので、こういう行為をしたら、こういう運転行為をしたらこの罰条に該当するということが私はある程度というのは、ある程度じゃなくてもうかなり明確に、一義的に定まるようなものでなければいけないのではないかと思っておりますが、...全文を見る
○佐々木知子君 正常な運転が困難な状態であると運転者本人が認識しているかどうかということに、その立証はどうするのか、あるいはそういう認識の要はないというふうに考えておられるのか。実務において道路交通法における酒気帯び・酒酔い運転もそれは同時に立件するのか、もしそうだとすれば、その...全文を見る
○佐々木知子君 続きまして、一項の後段なんですけれども、これはスピード違反による運転か、または未熟運転という態様かと思うのですけれども、まず、「進行を制御することが困難な高速度」というのはどのような意味ですか。スピードが出ていて、かつ致死傷という結果が生じる事故が起きた場合にはそ...全文を見る
○佐々木知子君 「進行を制御する技能を有しない」ということは書かれてありますけれども、これはどういうことを想定しておられますか。いわゆる無免許運転でこういう事故を起こしたという場合には恐らくそういう認定がしやすいかと思いますけれども、進行する技能を有しないというのはあくまでも技能...全文を見る
○佐々木知子君 二項はスピード違反を書いておるようですけれども、「重大な交通の危険を生じさせる速度」とございます。これは、一項にいう「進行を制御することが困難な高速度」とはあえて違った書き方をしておりますが、これはどちらがどういうふうに速いのか、どういうふうに認定をするのか、それ...全文を見る
○佐々木知子君 何だかやっぱりよくわからないんですけれどもね。  この二項の後段に赤色信号を殊さらに無視とありますが、殊さらかどうかというのはこれまたどのように認定するのですか。
○佐々木知子君 法定刑につきまして、人を負傷させた場合は十年以下の懲役、人を死亡させた場合は一年以上の有期懲役となっておりますが、この理由について法務大臣にお伺いいたします。
○佐々木知子君 諸外国におきましてもこうした悪質交通事犯は処罰が重いと私も認識しているんですが、例を挙げていただけますでしょうか。
○佐々木知子君 諸外国と比べますと日本の今度の改正はかなり重いぐらいになっているかというふうに思いますけれども、故意の傷害罪に準ずるとすれば、傷害罪には罰金刑も御案内のとおり定められております。本罪には罰金刑はございません。これはどのような考え方に基づいておるものでしょうか。これ...全文を見る
○佐々木知子君 ところで、せっかくこうした加重対応の処罰規定を新設いたしましても、実務に携わっていた者といたしましては、構成要件もかなり難しそうだし、立証が困難かもしれないというふうに考えれば、わざわざこれでやらずに、もともとの業務上過失致死傷罪、これは五年以下ということで、道路...全文を見る
○佐々木知子君 今の質問とも関連するわけですけれども、検察官には広範な訴追裁量権があります。ですから、幸いに極めて軽傷にとどまった場合や被害者の落ち度も相当大きいような場合には罰金処理の方が妥当かなという選択肢もあるのではないかと思われます。  このような場合、危険運転致死傷罪...全文を見る
○佐々木知子君 ということは、罰金では済まされないので起訴猶予にするということですか。とてもこれは軽いので、ちょっと公判請求すると重いかなというような場合は起訴猶予になるということですか。
○佐々木知子君 ちょっと実務に携わっていた私としては納得しかねるお答えでございまして、実際問題、公務執行妨害などは、これはもう検事、皆知っていると思いますけれども罰金ございませんので、ちょっと重いかな、起訴猶予にするのはなんだしというのは傷害に落として罰金ということの処理は実際し...全文を見る
○佐々木知子君 刑の免除というのは、犯罪としての成立は認めるけれども刑を免除するものということで、有罪判決の一種であります。刑事訴訟法に書かれておりますが。  実務におきましては、そのような場合は検察官の訴追裁量によって実際問題は起訴猶予処分にするのであって、あえて公判請求して...全文を見る
○佐々木知子君 起訴猶予で、あえて、今までも恐らく傷害の程度が二週間ぐらいであれば全部起訴猶予で落としているということで、余りこれを設けた意味というのは実際問題はないような気がいたしますが、被害者の方からの要望というのでは、この刑の裁量的免除というのは、ありふれた大多数の交通事故...全文を見る
○佐々木知子君 あくまでケース・バイ・ケースというようなことでございますが、どのような矯正教育が想定され、社会復帰の際のフォローアップ体制はどうなるのか、もしつけ加えることがございましたらお願いいたします。
○佐々木知子君 続きまして、刑事訴訟法の関係に参りたいと思います。  今回、裁判の執行に関する公務所等に対する照会に関する規定が新設される運びになりましたけれども、この改正を今回、刑法改正とともに提出した理由をこれは大臣にお伺いいたします。
○佐々木知子君 ここに公務所及び公私の団体というふうにありますが、これとして想定されているものはどんなものでございましょうか。
○佐々木知子君 これ、残念ながら強制力を伴わない規定になっておりますが、その効果はいかほどだというふうに考えますか。
○佐々木知子君 時間が参りましたので、これで終わります。
11月27日第153回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。  きょうは、三人の参考人の方々、本当に貴重な意見をありがとうございました。  私は、三年前に国会議員になる前は十五年間検事をやっていました。その関係で本当に悲惨な、これが過失で扱われていいはずがないというような重大な交通事犯を...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  二点目ですけれども、刑事司法の中で警察、それから検察庁、恐らくは裁判所でも陳述をなさったのではないかと思いますが、被害者として扱われるという中で御不満の点、気づいた点がおありになれば、先ほど加害者の例えば前科なども知らせてもらえればと...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  先ほど川本参考人の方からの御意見もございましたけれども、子供たちを亡くしたお母さんの話というのが一番胸に詰まると。被害者、遺族の方の中でも一番立ち直りが遅いというか、一番ショックを受けるのが子供を亡くした母親であるということはよく知ら...全文を見る
○佐々木知子君 ありがとうございました。  続きまして、川本参考人にお伺いしたいんですけれども、被害者対策、保護ではイギリスが先進国である。それから、アメリカなども非常に盛んで、日本がおくればせながらそれについてきた。そして、三本の基本的に柱があって、まず一本目は損害の回復と経...全文を見る
○佐々木知子君 短いですけれども、これで結構でございます。
12月11日第153回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○佐々木知子君 関連して質問申し上げます。  まず、国家公安委員長にお伺いしたいと思います。  最近、治安の悪化が深刻な問題になっております。検挙率は史上最低、三件に一件検挙されるか否かという事態になっております。これを受けて警察官が増員されるということは非常に喜ばしいことだ...全文を見る
○佐々木知子君 さて、国家公安委員会ですけれども、実はどういうふうな活動をしているのか余り知っている人はいないのではないか。スタッフはいない、警察庁の職員を使っている。警察庁の職員を使いながら警察庁をどのように監督するのかということは、あの当時も言われたわけですが、実はその後もや...全文を見る
○佐々木知子君 職務が重要なことはよく存じ上げております。  あの当時に、国家公安委員会の委員が年収二千数百万円をもらっているということで非常に話題になったことがございます。まさかあのままではありますまいというふうに取材を受けるわけですけれども、その後改正されたということを私は...全文を見る
○佐々木知子君 政府ができることというのは、企業の再編をスムーズにする規制や税制の改革、そして雇用対策だというふうに考えるわけですけれども、まず規制緩和の必要性といたしまして、人材派遣や職業紹介、有期雇用など、今おっしゃったみたいな産業構造の転換が進むにつれてミスマッチということ...全文を見る
○佐々木知子君 ワークシェアリングという言葉が最近よく聞かれるようになりました。オランダでは八二年から始めているということで、非常に成功している。ドイツなど欧米ではあまねく行われているということなんですが、日本では非常になじみがなかった。ですが、人をカットするよりは賃金をカットし...全文を見る
○佐々木知子君 今回成立した緊急雇用対策法は、主に中高年でリストラされたような方を支援するというような法律だったというふうに承知しておりますけれども、最近、再就職支援ビジネスという言葉がよく聞かれるようになりました。  これの実態というようなものについては、これからどのように発...全文を見る
○佐々木知子君 最後に、農水副大臣にお伺いしたいと思います。  食の安全性に対する国民の信頼というのも、今やもう地に落ちているとか、深刻な問題になっております。日本で狂牛病と認定された三頭というのは、どうやら皆九六年の春に生まれたホルスタインの雌ということであるようでございます...全文を見る
○佐々木知子君 これはもう随分、野党の方からも責任問題だということで言われていることだというふうに思いますけれども、九六年の三月に英国からの肉骨粉の輸入の禁止、それから牛への肉骨粉の給与の禁止ということを農林省の方でこれは行政指導をしたということで、法律では禁止をしなかったという...全文を見る
○佐々木知子君 余り明快なお答えを得たとは思わないんですけれども。  ことしの六月に欧州委員会から、日本でも狂牛病感染の可能性ありというステータス評価が出ているわけですけれども、それを農林省は拒否したということもこれはもう周知のことでございます。全般的にわたって早目の段階で安全...全文を見る