佐藤観樹

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開催日 会議名 発言
02月05日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○佐藤(観)委員 証券取引法の改正にあたりまして、今回かなり基本的な点が大きく二点改正になるわけです。つまり、いままで論議がありましたように、企業内容の開示制度に関するものと、もう一点は株式の公開買い付けの規制に関するものです。  まずお伺いしたいのですが、今国会にこの大きな二...全文を見る
○佐藤(観)委員 今度の改正の大きな柱の一つである企業内容の開示制度について、大体内容は三つあると思うのですが、一つは有価証券の届出書に関するものであり、もう一つは企業が提出する有価証券の報告書についてのもの、もう一つは粉飾決算に関するものだと思うのですが、この前の二点は阿部委員...全文を見る
○佐藤(観)委員 今回の改正では、大蔵大臣が粉飾決算を発見した場合——まあ大蔵省と申しますか、粉飾決算が発見された場合、行政措置としてその会社に一定期間増資をストップさせるようになっております。たしかこれは十一条だと思うのですけれども、この一定期間というのは一体どのくらいを大蔵省...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも局長のお話を聞いていると、粉飾決算というのはつまり出てしまわないとわからない、しようがないのだというように受け取れるのですが、先ほどの阿部委員との論議にもありましたように、たとえば報告書を半期にしましても、あるいは臨時報告書にいたしましても、開示制度を広げ...全文を見る
○佐藤(観)委員 たしか現行法にも公認会計士の監査証明にかかる書類の不受理という項目があったと思いますが、これがいままで一度も発動されたことがない。私の知っている限りではそう思うのですが、これを発動できるように改めるべきではないかという議論もありますが、その点に関してはいかがでご...全文を見る
○佐藤(観)委員 何と申しましても粉飾決算というのは、投資者保護の観点から申しまして、営業実績をごまかすものでございますので、なお一そう監視の目を光らしていただきたいと思うのです。  次に、株式の公開買い付けの規制についてお伺いしたいんですが、その根本となりますテークオーバー・...全文を見る
○佐藤(観)委員 私の質問することを先取りしてお答えいただきましたのであれですが、もう一度確認したいのです。  いま局長が言われたように、今度設けたこの編制が会社側にとって有利なのか、ほんとうに投資家保護に有利なのかといろことは、確かに非常にむずかしい。また実際に起こったその場...全文を見る
○佐藤(観)委員 たしか外資法の規制では、既存会社の株式買い付けについては外国人全体の株式取得が二五%未満、外人一人当たりについて七%ですか、制限があると思うのです。ところが今回のこの改正案では、量についての規制というのは私の見た限りではないのじゃないかと思うのです。テークオーバ...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま読まれた公開買付届出書についての準用は知っているのです。しかし、先ほど阿部委員も出された「企業内容開示制度等の整備改善について」という証券取引審議会の答申書によりますと、「その買付けにより発行会社の株式の一〇%以上を所有することとなるもの及び既に一〇%以上所...全文を見る
○佐藤(観)委員 私が前に述べたように、外資法には一人当たり七%以上は持ってはいけないという規定があり、そして改正案には、これは政令しか——その政令もまだきめられてないわけですけれども、量についての規制はない。これはこれからきめるということなんですけれども、私がもう一度お伺いした...全文を見る
○佐藤(観)委員 私も局長の言われることよくわかるのですが、この法案というものは、乗っ取りというものが初めて法的に日の目を見た法案じゃないかと思うのです。それでこういう正しいやり方でやればテークオーバー・ビッドをやっていいのだ。量の規制というものはまだ日本でははっきりないわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 お伺いしたいのですが、そうすると局長の言われる違法なことというのはどういう事態をさしているわけですか。
○佐藤(観)委員 しかしその場合でも大蔵大臣としては、テークオーバー・ビッドはまかりならぬと言うことは現行ではできないわけですね。そういう不当なあれになる、公正取引委員会のほうに通告するにしても、公正取引委員会としては事態がなされる前には何も効力は発効しないし、また法律的にでも大...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまのお答えですとその問題は、つまり独禁法に触れるようなテークオーバー・ビッドがあった場合にどうするのかという問題は、大蔵省内部の運営の問題、受理するかしないかというか、運営上で処理していくということでございますし、それから法律の体系が違うということなんで、その...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間もありませんのでもう一つ念を押すような聞き方をするわけですけれども、いまの法案では十日前に大蔵省に届け出するわけですね。そしてそのときに大所高所から判断をして、公取委の意見も聞きあるいはその他の情勢も聞き——簡単に数字で何%以上は持っちゃいかぬということはで...全文を見る
○佐藤(観)委員 念を押しておきますが、そのあり得るということは先ほど言われた百八十七条の適用ですか。
○佐藤(観)委員 時間がありませんので、次の外国証券業者法に移らしていただきたいと思うのです。  当面、この外国証券業者法が施行された場合に、たとえば二年間をとった場合に、一体どのくらいの外国証券業者が日本に進出してくるというふうに予想されているのか。
○佐藤(観)委員 当然、外国証券会社の進出といったようなものは日本の証券市場、証券会社にも非常に大きな影響があるのじゃないかと思いますが、その影響の予想と対策はどうなっているのですか。
○佐藤(観)委員 最近の情報によりますと、外国の証券業界あるいは証券会社が、たいへん日本の証券業界なり証券会社にアプローチしていると聞いているわけですけれども、外国と日本との証券会社同士の合併あるいは乗っ取り、こういうものが起こるんではないかということもささやかれるわけですけれど...全文を見る
○佐藤(観)委員 今回の外国証券業者法案で外国の証券会社が日本に支店を設けることができるようになるわけですけれども、その際問題になるのはヨーロッパの証券会社だと思うのです。というのは、御存じのように、日本の場合には銀行業と証券業というのは完全に分離しておりますけれども、ヨーロッパ...全文を見る
○佐藤(観)委員 たいへん答弁が長かったので、私も自分の質問の結論がはっきりわからなくなってしまったのです。つまり、形態としては、それはフランスの銀行がある。それが証券業と金融業と両方やっている。その場合日本で、支店を開く場合に、その銀行は証券業なら証券業だけだ、それが鹿児島にあ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、だんだん何といってもこういう問題について国際化が進んでいくわけですけれども、日本はアメリ方法をとった関係から六十五条というもので金融業と証券業というのは完全に分離されているわけです。これは永久不変にこの六十五条というのは堅持されるつもりでございましょう...全文を見る
○佐藤(観)委員 冒頭に局長も述べられたように、永久ということになると、佐藤内閣もそろそろおしまいだという話なのでわかりませんし、またいま述べられたのも証券局長としての談話だと思うので、ひとつお考えがあれば政務次官のほうからお答えをいただきたいと思います。
○佐藤(観)委員 その場合にやはり問題になるのは、ここでもこういう法案が二つ出されるというのは、金融業、証券業などの国際化の問題だと思うのです。この六十五条というものを堅持していて、はたしてその国際化という、ことばでいえば簡単ですが、いろいろ内容があると思うのですが、その国際化と...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題、そう抽象論で言っていてもしようがありませんので、また別の機会に譲るといたしまして、もう一点この外国証券業者法に関してお伺いしたいのは、つまり本店が外国にあるということで営業保証金を支店ごとに供託しなければならないということと、支店の資産を国内に保有しな...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に、この二法が出される前提となったのは、やはり証券取引審議会から去年の十二月十四日に出された答申書だと思うのです。その四つあるうちの三つまでは二法の中に入っておりますので、いままでの阿部委員との質疑も含めて済んだわけですけれども、この答申書にある第二に株価安...全文を見る
○佐藤(観)委員 これで質問を終わります。      ————◇—————
02月10日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第5号
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○佐藤(観)委員 まるまる三日間、証券二法についての質疑があったわけですが、特に株式の公開買い付けについて、基本的な点とそれからこれが新しい制度であるという点について、実際に具体的にこういう場合にはどうなるのだということを、これからいろいろな問題が起こってくるので、その二、三点を...全文を見る
○佐藤(観)委員 あと数点について簡単にお伺いしたいのですが、この株式の公開買い付けのおもな目的となるのは経営権の取得だと思うのですが、その際に一番問題となるのは、一体幾らの値段を提示すれば株式が目的の量だけ買えることになるか、この点が買い取りをやる場合に一番問題になってくると思...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、申し込みを募集する際に、募集者の望んでいた数量よりも上回る場合が当然あると思うのです。その際には一体どういうふうにするのか。こういうことは政令できめるわけですか。
○佐藤(観)委員 最後に、時間もありませんので……。  これは集まらない場合も当然あると思うのですけれども、その際に、一回目と二回目の値段が変わってくるということもあると思うのです。これは株主平等の原則からいくと非常におかしなことだと思う。その点と、当初、目的としては経営権の取...全文を見る
○佐藤(観)委員 終わります。
02月17日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第8号
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○佐藤(観)委員 この預金保険法案の出てくる環境と申しますか、何といってもいまの物価が高くなってくる中で、ほんとうの預金者保護ということを考えるならば、当然これは物価の問題とも関係してきますし、その他この預金保険の出てくる環境についてはさまざまな方がいままでの委員会で質問されてま...全文を見る
○佐藤(観)委員 たとえば流動性資産について見ますと、大体行政指導としては三〇%ぐらいが適当ではないかといわれているわけですけれども、たとえば四十三年の都市銀行、地方銀行でもまだ二四%という台になっております。それから相互銀行及び信用金庫について見ましても、相互銀行が約一九%、信...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまのお答えの中で、金融機関の制度というか、それだけでは改善できないというおことばの中で、経済の高度成長というか成長の角度から、どうもその環境になかったというお話でございますけれども、しかし今年度の予算を見ましてもあるいは財政支出を見ましても、必ずしもその成長が...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも私もわからないのですけれども、いままでこの支払い準備率なりあるいは流動性資産を上げる問題なり、ずっと銀行局としてやってこられたと私は思うのです。預貸率の問題にしましても、行政指導はいままでずっとやってきたわけですね。しかし、やってきたけれどもいまだに、先ほ...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は冒頭に申し上げたように、この預金保険というものを考える場合には、やはり銀行の経営として支払い準備率なりあるいは流動性資産なりというものをしっかりしておかなければいけない。この預金保険とそういう銀行の経営とは表裏一体なものであるというふうに思うわけですけれども...全文を見る
○佐藤(観)委員 銀行局長にたいへんな愚問を発するのですが、たとえばこの十年間をとった場合に、この預金保険なるものがどのくらい発動というか、発効というか、実際に出されるとお考えですか。たいへんな愚問ですが……。
○佐藤(観)委員 銀行局長がこれから数がふえるということになるとたいへんだと思うので、当然これはゼロにしなければいけないことだと思うのですけれども、その際、考え方として、銀行のほうから出していく保険料というのが、この数が減れば当然機構に集まる金というのはどんどんたまっていくことに...全文を見る
○佐藤(観)委員 その点が私はちょっと違うんじゃないかと思うのですね。つまり、保険金を取らないことで内部留保ができるんだったら、私はいままででも内部留保はかなりできていたのではないかと思うのです。やはり強制的に取られ、そして機構にプールされていかないと、銀行のほうとしてもいま言っ...全文を見る
○佐藤(観)委員 少し話を変えますが、この預金保険機構の基本的な性格なんですけれども、これはちょっと確認をしておきたいのですが、一つの銀行にとってみれば、それが積み立てた額以上に引き出すことというのは、この十年間というものをとって考えてみた場合にはないのですね。その銀行が保険料率...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、預金者に払われるのはわかっているんですが、その総額というものが十年間をとった場合に、たとえば五年以後銀行が積み立てておいた総額よりも、いざ何かあったときに預金者に払う総額というのが、機構が支払うほうが銀行が積み立てた額よりも多くなる。つまり機構側としては持...全文を見る
○佐藤(観)委員 そのからくりはわかるのですが、そうじゃなくて、たとえば都市銀行でも相互銀行でもいいのですが、AならAの銀行があるといたします。それで五年間プールいたします。五年後に残念ながら経営の破綻を来たしたとする。そのときに機構が支払う、つまりA銀行の預金者に支払う保険金の...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかしこの制度の中では、一預金者に対して支払われる保険金額というのは百万円までを限度としておりますね。そうした場合に、私もまだ試算はしてないのですけれども、それをオーバーする額になりますか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、この機構には、普通銀行、信託銀行、長期信用銀行、外国為替銀行、相互銀行、信用金庫、信用組合、これだけの銀行が入るわけですけれども、いままで過去にこれらの各種の銀行、信用金庫、信用組合も含めましていろいろ経営の破綻を起こしたことがあると思うのです。そ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、やはり普通銀行から信託銀行からずっと相互銀行、信用金庫、信用組合ということを一緒に含めますけれども、預金者から見てみると、危険率というのは、こう言うと非常に語弊があるかもしれませんけれども、過去の例から見るならば、信用金庫と信用組合が残念ながら一番...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかし、たとえば過去の十年間にこの機構があったとしたら、これは普通銀行から相互銀行までの銀行が、信用金庫なり信用組合の破綻に対して保険料を、取られるというといろいろ語弊があることばになりますけれども、機構から信用組合なり信用金庫に保険を出していただいたという形に...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、この預金保険が発動されるときのお話ですが、これは四十九条に書いてあるわけですけれども、いわゆる「金融機関の預金等の払戻しの停止」、これが第一種保険事故ですね。それから第二種保険事故というのは「金融機関の営業免許の取消し(信用金庫にあっては、事業免許の取...全文を見る
○佐藤(観)委員 その場合に、第一種の保険事故の場合に、これは一カ月間以内に委員会がきめるとなっておりますが、それは、発動するかいなかという判定にそれだけ時間がかかるということですか。
○佐藤(観)委員 ここで問題になってくるのは、この前のいわゆる富士銀行の十九億円事件。これは富士銀行でしたからつぶれませんけれども、十九億事件やら、あるいは各地で起こっている、信用組合、信用金庫の理事長が二千万、三千万持ち逃げする、あるいは背任行為をするというような場合が、不幸に...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、たとえば信用組合の理事長が二千万、三千万を背任、横領したということでつぶれたという場合を仮定しますと、その際に、その信用組合の理事長というのは、もちろん刑事的には責任を問われるし、民事的にも責任を問われるわけですけれども、機構に対して、これは責任と...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、経営の放漫とかあるいは経営が悪かったという責任に関しては、この機構は関係なく発動されるわけですね。それは預金者保護あるいは直接預金者に保険金が出されるという点からいくと当然だと思うのですが、この機構がそういう、放漫な、ということは非常に法律的な用語じ...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと聞き取りにくかったのですが、その責任については政府自身がやるということですか。機構がやるという、その前段がちょっと聞き取りにくかったのですが。
○佐藤(観)委員 そうしますと、民事上と申しますか、その背任、横領した額なり何なり、当然保険機構としてはそれだけ出費になるわけですけれども、そういう民事上の責任というのは、その背任、横領した場合に、理事長というのは機構に対して何にもとらなくていいわけですか。
○佐藤(観)委員 それから、この保険というのは預金者に直接出されるわけですけれども、これは、万が一破綻があった場合に、預金者が機構に対して請求するのですか。それとも機構のほうで、破綻があったのでというふうに預金者に通告して、いまの額では百万円ですけれども、百万円出してくれるという...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、やはりこういうことは一般の預金者に私は知らせなければいかぬと思うのです。私も預金していたとしても、この場でこういう問題が出されなかったら、こういう機構があるということはおそらく知らないだろうと思うのですね。そうしますと、やはり預金の証書か何かに、こ...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、私の言っているのはもっと前の段階で、たとえば預金証書の裏に、万が一当該金融機関が経営上の破綻で、さっき申しました四十九条ですか、破綻の条件が書いてありますけれども、そういうふうになった場合には、おたくには百万円までは保険としております、つまり、この五十七条...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに法律の体系からいくと少し次元が違うことなんで、この法律の体系には入らないかもしれないですが、そうすると、預金保険機構ができた場合に、こういうふうに制度がありますということをPRするなり何なりということになるのでしょうね。
○佐藤(観)委員 私の質問はこれで終わります。
02月18日第65回国会 衆議院 本会議 第8号
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○佐藤観樹君 私は、日本社会党を代表して、ただいま政府より提案されました所得税、法人税並びに租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、首相及び大蔵大臣にその所信を伺いたいと思います。  佐藤首相、いま国民が一番政治に期待しているものは一体何でしょうか。国民がひとしく悩ん...全文を見る
02月23日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号
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○佐藤(観)委員 きょうは、日本輸出入銀行法に関するものと、それからIDAに関する二法についてやるわけですけれども、その前に、これからの海外協力について、基本的な点について二、三お伺いしたいと思います。  それは、愛知外相が、日本政府は一九七五年までにGNPの一%は海外協力に回...全文を見る
○佐藤(観)委員 七五年に福田内閣かどうかわかりませんけれども、この前私が本会議で税について、特に所得税などについて質問を行なったわけですけれども、そのとき、物価の上昇率を引いてみると大体千二百億、これを一億人で割ってみると、一人当たり、赤ん坊も何もかも入れて、一千百円くらいの減...全文を見る
○佐藤(観)委員 外務省の経済協力局長さんにちょっとお伺いしたいのですが、日本も過去ずいぶんいろいろと経済協力をやってきたわけですけれども、どうもいろいろ批判が多い。日本の経済協力というのはひもつきだとかあるいは中途はんぱだとか、あるいは、福田大蔵大臣がたびたび言われますように、...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま局長さんのお話がありましたけれども、たとえばインドのテンサル・スチールのように日本が援助して工場をつくった。しかし外貨不足でインドでは原料の手当てができない。そのために結局低操業を余儀なくされてしまって、結局鉄ができないというような援助のしかた。ここまで、運...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう一点だけ聞いて、ある程度抽象的な話になってしまいますので、やめにしたいのですが、いわゆる経済協力と貿易との関係というものは一体どういうふうなものだろうかということを非常に疑問に思うのです。というのは、たとえば、いま東南アジアの話が出てまいりましたけれども、東...全文を見る
○佐藤(観)委員 この点についてもまだまだ質問したい点があるのですが、時間がありませんので本論のほうに入らしていただきたいと思うのです。  私はきょうは輸出入銀行の問題について問題をしぼってお伺いしたいのですが、まず外務省にお伺いしたいのです。  この十年間のインドネシアの政...全文を見る
○佐藤(観)委員 ところがどうも私はそう簡単にものは考えられないのです。というのは、いま局長のお話があったように、共産党とそれから軍部とが握っていて、経済的に非常にファナティックな政策をしていたということもあります。それから通産省の貿易振興局から出ている「経済協力の現状と問題点」...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかし私はそうは思わないのです。何度かインドネシアも経済計画をやっておりまして、たとえば一九六一年から六九年までの総合開発八カ年計画も始めようとしたのですが、これが一九六三年九月のいわゆるマレーシアの対決政策によって、イギリスなりアメリカなりの反発を食うようにな...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと資料的にお伺いしたいのですが、いまとりあえず本年度四十二億円ですか、政府出資の要請が出ているわけですけれども、つまり戻ってきてないお金、昭和四十一年六月までに総額二百二十七億円ですか、累積してこれだけになったわけですけれども、その年度ごとの資料というのが...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間がないので、突き詰めてお話しをしたいのですが、いま九千六百九十万ドル、これは民間の延べ払いの簡単にいえば輸出入銀行の肩がわりだと思うのですが――ちょっと肩がわりという意味が違うかもしれませんけれども、そうすると問題になってくるのは、先ほど私が申しましたような...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうなんですよ。起こるのですよ。これだけの額を結局焦げつきというか、輸出入銀行が肩がわりさせられる。よくよく見ると輸出入銀行は法律的には、国際金融のことですからおそらく大蔵省の国際金融局が貿易に関して許可をおろすんだと思うのです。そうしてそれに対してなお輸出入銀...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、いまの御答弁で、あぶないとかあるいは心配だということがわかっていても、政府にそれは参考意見としては述べられるけれども、具体的におたくの輸出入銀行法の中には、それに対して、いや、これは政府が保証をつけたとしても銀行としてはできませんと、つまり輸出入銀...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間がないのでもう一問だけ。  いやだと言える権限はあるというふうにお答えになっている。それから政府の行為が先行してそのあと――国際慣例もあるでしょうし、確かにあると思うのです。私がお伺いしたいのは、おたくの輸出入銀行法の中にそれをノンと言える権限があるのか。...全文を見る
○佐藤(観)委員 残念ですけれども、これはちょっと途中にしまして、参考人の方が見えましたので、さらに質問を続けさしていただくことにして、私の質問を中断さしていただきたいと思います。     ―――――――――――――
○佐藤(観)委員 先ほどの点に関してもう少しお伺いしたいのですけれども、はたして現在の法律体系の中で、日本輸出入銀行に、たとえばこのスカルノ債権ならスカルノ債権に限って、こんなあぶない、政情がはっきりしないところへの輸出に対してはうちの銀行からは貸し出せませんというような、拒否権...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに、この日本輸出入銀行法は昭和二十五年の施行でございますから、体系としては輸出振興の体系だったと思うのです。それは外国為替及び外国貿易管理法なんかにしてもできたのは昭和二十二、三年ですか、そういう意味で法体系としては輸出振興の面があったと思うのです。  し...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは、さらに突っ込んでお伺いしたいのですが、通産省のほうから、延べ払い輸出として出すのが適当かどうかという判断、それから第二はチェックとして、輸出保険の対象にしていいかどうかというチェック、二つのチェックの関門があるというふうにお話があったわけです。それでは...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう一点通産省にお伺いしたいんですが、今度のリファイナンスをしなければいけない額というものは、これは全部民間の延べ払いということでございますけれども、政府の経済協力に対しては賠償の物品が担保になっているわけですけれども、民間の場合にはこのスカルノ債権に相当する期...全文を見る
○佐藤(観)委員 今度の場合、やはり何といっても相手がインドネシアであること、賠償のときからいろいろ黒いうわさがあってなされてきた、しかも今度のこれだけの、リファイナンスしなければならない額が二百十一億あるということを見ますと、いろいろ私はこのシステムを考えてみると、非常にふしぎ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは時間もないのであれですが、やはり気になることは、一つは石田総裁にお伺いしたいのですが、石田総裁のいまのことばの中に、政治問題はよくわからないけれども、経済問題では見ていたつもりだというお話でございますけれども、インドネシアの、少なくともスカルノ債権にかか...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、一番最初の輸出の承認をした通産省にお伺いしたいのですけれども、通産省、四つばかり民間の担保がとってあるということでございますけれども、担保というのは、輸出入銀行のリファイナンスしなければならない額との関係は一体どういうふうになっているのか。いまその担保...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に、沢木経済協力局長のお話もございましたけれども、これからの経済協力というのは、何といってもやはりまだ十分経済が発展してないところ、しかも政情が不安であるというところにどんどん出さなければいけないわけですから、そういう点から考えて、輸出の承認あるいは輸出保険...全文を見る
02月26日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
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○佐藤(観)委員 せっかく通産省のほうから資料が出ましたので、ちょっとこれについて御質問申し上げたいのですが、この備考のところに「対象期間は一九六六年一月より一九七〇年十二月末まで」とありますけれども、これはどういう意味なんでしょうか。これは保険金が支払われた時期が六六年の一月か...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、輸出保険が支払われる時期はわかるのですが、支払われる長さですね、つまり輸出保険は一時金にぽんと出ますか。
○佐藤(観)委員 それから、この輸出保険というか、インドネシアに対して輸出承認をとめたのはいつの時点ですか。
○佐藤(観)委員 しかし、事は延べ払いですね。そうすると最低三年から十年ぐらいの長期にわたって払うわけですから、六五年九月に政変が起こって十二月にはお金が来なくなった、だから輸出承認を見合わしたということは、あまりにも措置としておそ過ぎるのじゃないかという感がするわけです。外務省...全文を見る
○佐藤(観)委員 その場合に、輸出の承認をとめたということは、これは契約をとめたということだと思うのです。そうしますと、それ以前に契約していて、現実には政変後も、あるいは輸出承認がとめられた一九六五年十二月の時点でも、実際に物はインドネシアに行っているという事例もあるのじゃないか...全文を見る
○佐藤(観)委員 ですから、別ですから、輸出承認をしないということのほうが先になると思うのですね。それからもう一つは、いまの御答弁あまり納得しないのですが、政変が起こったからもうおれは知らぬぞと言われても、実はそういうことは歴史上幾らでもあるわけですね。今度のスハルト政権の場合に...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間がございません。もう一点だけ輸銀の総裁にお伺いしたいのですが、四十二年六月九日から三回にわたってインドネシア中央銀行に対してリファイナンスされている額が、合計で二百十一億七千万円ですね。それでこのスカルノ債権にかかる輸出保険、これは平均九割が出されているわけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 じゃ、もう一度御質問申し上げます。つまり、輸銀が三回にわたって二百十一億という額をインドネシアの中央銀行に出した。それだけいったということは、インドネシアの中央銀行がそれだけ穴があいているということですね。総裁、いいですね。インドネシアの中央銀行は、この延べ払い...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもこの点に関して疑問が残るのでありますけれども、大蔵大臣が見えましたので、また機会があればもう一度御質問申し上げたいと思います。
03月02日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号
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○佐藤(観)委員 まずきょう入場税、相続税に入る前にお伺いしたいのです。  ということは、私は今度非常に不快な事件に出会ったのです。それというのは、私が直接出会ったわけじゃないのですが、ある交通事故、場所は名古屋ですけれども、名古屋のある会社の支店長の車が出会いがしらにぶっけら...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は、その問題は個人的な問題である程度解決しようと思えばできるので、この委員会では特に問題にするわけではないのですが、祝金を納めるということと税金を取るという態度の基本については、やはりはっきりしておかなければならないことだと思って冒頭に申し上げたわけです。それ...全文を見る
○佐藤(観)委員 臨時の場合というのは、私ははっきり一年間にどれくらいあるかということを、確実なことは、企画その他によりますからつかめないと思うのです。しかし百十六の映画館なりあるいは劇場、つまり入場税法が適用されるところはたった百十六なんですね。三%なんですね、三十円が百円に上...全文を見る
○佐藤(観)委員 確認をしておきたいのですけれども、その減収によって本年度の入場税法による収入というのはどれだけを見込んでおりますか。
○佐藤(観)委員 それで、全体の館数からいくとわずか三%程度しか恩恵に浴さない入場税というものはもう少し考えてみなければいけないのじゃないかと思うのです。この法律改正によって免税点が三十円から百円に上がったことで、わずか三%しか恩恵に浴さないということでは、もう一度入場税というも...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま間接税というのは個々の事情を勘案してあれする、考えるにはなじまない、その論議はいろいろあると思うのです。ところがいま言ったように免税点方式あるいは控除方式、税の考え方の体系としてはいろいろあると思うのですけれども、たとえばいま六百円の映画館の例にとってみます...全文を見る
○佐藤(観)委員 先ほどの答弁の中に、これが一種の間接税であるということで、こういう控除方式というのはなじまないということだそうでございますので、率直にお伺いしたいのですが、三十円から百円になったということですね。それの恩恵に浴するのは全国の映画館、劇場なんかのうちのわずか三%で...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかし物価水準を比べれば、昭和三十七年から今日まで割ってみればいいわけですけれども、減税ということになりますと、これは適用されるところがわずか三%である。私が知っている範囲でも、私は名古屋市を除く西側の選挙区でございますけれども、あるいは私は東京にも長いのですけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そういうところが東京都内にもあるなら、私もひまがあったら行ってみたいと思うのですけれども、全国でもわずか三%がそれに属するくらいでは、減税効果ということはあまりないんじゃないかと思うのです。  それから、いま局長が言われた子供の問題ですけれども、これはいままで...全文を見る
○佐藤(観)委員 そういうおことばが出るだろうと思って私も待っていたのですけれども、きょうは実は文化庁の方にも来ていただいて、少し論議をしてみたいと思うのですが、いま政務次官のお話の中にもあったように、成人映画あるいは風俗映画と申しますか、こういうものに対して、たとえば免税点を高...全文を見る
○佐藤(観)委員 私も別に芸術家ではございませんけれども、まあ国家権力が芸術というものを認定するのは非常に困ると思うのです。ただ成人映画あるいは風俗映画、こういうものに対しては、いわゆる広告なんかでも、私は詳しくは知りませんけれども、成人映画という文字が、あるいはそれは新聞の広告...全文を見る
○佐藤(観)委員 それじゃちょっと話を変えまして、せっかく映画の話が出たので映画にちょっと触れますと、昭和三十三年に映画の観客動員数というのは十一億二千七百四十五万人、十一億ちょっとですけれども、それで四十四年度、これが二億七千六百万人、ほぼ四分の一になっちゃったわけですね。映画...全文を見る
○佐藤(観)委員 私も映画の愛好者なものですから非常にいろいろ心配しているわけです。いまの答弁、非常に心強い限りなんですけれども、そこで私は局長にお伺いしたいのですが、こういう映画なり演劇なり、いわゆる入場税法が適用になるところから取る税金は、こういう文化の保護というか文化の育成...全文を見る
○佐藤(観)委員 ということは、私はいつも常々思うのですが、これは文化庁の方にお伺いしたいのですが、文化財の保護ですね、これは十分予質的に措置されておりますか。
○佐藤(観)委員 たとえば、この前の飛鳥の問題、これは佐藤首相も行かれてじかに見られたわけですけれども、こういうものにしても、あるいは普通の皆さんの選挙区の中にあるような文化財にしても、その修理あるいは保存というものに対して、国は国宝なりあるいは文化財というふうにラベルは押すけれ...全文を見る
○佐藤(観)委員 まだ論議があるところですけれども、時間の関係もございますので相続税のほうに移らしていただきたいと思います。  まず冒頭にお伺いしたいのですが、これは私があとあとまで質問するのに関連してきますので、最初にお伺いしておきたいのですが、政府のほうから出された相続税法...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、そういう認識に立つならば、たとえば一年結婚しても、そこでできたわずかの財産あるいは夫を働かせる力というのも、内助の功ということばはいけないと貝沼委員は言われましたけれども、そういうふうな夫の活動を助ける意味の妻の功績というか、妻の働きに対する認識が...全文を見る
○佐藤(観)委員 今度の法案の理由にも書いてあるように、気持ちとしては妻の座を税制の面で確立するということだと思うのです。しかしやっていることの中身としては、たとえば贈与税の問題の贈与税の配偶者控除が多くなるあるいは相続税の遺産にかかる配偶者控除が多くなるということでございまして...全文を見る
○佐藤(観)委員 局長のお話があるように、いまの民法下では固有財産制でございまして共有財産という観念がいまの民法にないわけです。それできょうは法務省の方に来ていただいたわけですけれども、現在の民法では七百六十二条に「婚姻中自己の名で得た財産は、その特有財産とする。」ときめてありま...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと確認をしておきたいのですが、法制審議会の答申待ちということもあるでしょうけれども、いわゆる法務省の考え方ですね。従来からいろいろ蓄積があって、考え方があると思うのですが、法務省の考え方も大体その方向であるというふうに考えてよろしゅうございますか。
○佐藤(観)委員 法制審議会もまだ審議中でございますし、いろいろ問題があると思うのです。  税制とのかね合いでもう一つお伺いしたいのですが、いわゆる民法が変わらなければ、民法の条文の中にこの妻の座というか、妻との共有財産制というものが認められなければ、現在の税制では、今回の改正...全文を見る
○佐藤(観)委員 というのは、私がお伺いしたいのは、現在では、いま法務省の課長さんからもお話がありましたように、サラリーマンでも妻の座というのは単なる相続人の一人という立場でしかないわけですね。たとえば二人だけで生活をしていたとしてもあるいは子供があったとしても、つまりかせいだ半...全文を見る
○佐藤(観)委員 この相続税の問題は個々にやっておりますと非常に時間がかかるわけで、私もこれで質問を終わりにしたいのですが、ただこの前の農地払い下げの問題のように、現状と法律とが合わないということになってくると、やはりこれも法律をつくるほうの、国会のほうの責任だと思うのです。そう...全文を見る
03月09日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第16号
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○佐藤(観)委員 まず最初にお伺いしたいのですが、関税の問題をずっと当たってみると、関税の性格というものはこの五、六年ずいぶん変わってきたのではないかと思うのですが、本来関税というものは何のために課せられたものなのか。国家収入の面及び国内産業の保護ということがあったと思うのですが...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに関税というものはかなり目的税的になってきたということは私も思うのですが、ただ自由化なりケネディラウンドなりの点からいって、国内産業の保護という観点がそう関税ではできなくなってきたと思うのです。  それで、たとえば国家収入に占める関税の割合を見ましても、四...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、本論に入りたいのですが、まず物価対策ということで三十八品目、本年度で関税が大かたは下げられているわけですけれども、その品目というのを見ますと、これがはたして物価対策というふうに大蔵省のほうで分けた範疇に入るのだろうか。こういうものの関税を下げるとほんとう...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこまではっきり物価対策上と言われると、私もどうしてももう少し追及したくなるわけですが、たとえばいま申しましたように、たいへん私もへそが曲がっているかもしれませんけれども、生鮮ナツメヤシの実とかイチジクとかメロン、こういうものを輸入量を多くしたからといって、物価...全文を見る
○佐藤(観)委員 物価対策上関税を下げなければいけない、あるいは輸入量をふやして物価抑制策に供するというのは理論的にいいわけです。そうしますと問題は、結局最終的には物価対策上この三十八品目にしぼられてきたということですね。結果はこの三十八にしぼられてきたわけだけれども、私はその過...全文を見る
○佐藤(観)委員 私が問題にしたいのは、もちろん百二十四品目ですが、今度の関税の引き下げをすれば、それらの個々のものは、それがいま申しましたように市場価格にどういうふうに影響になるかどうかはわからないわけですけれども、その際に、物価対策上といわれるからには、やはり市場のメカニズム...全文を見る
○佐藤(観)委員 経済企画庁にお伺いしたいのですが、ここに三十八品目というのは物価対策上の配慮から下げたということで、たとえばバナナなんか見ましても、確かにいままで、前の関税率ですとキロ当たり九十九円関税がかかっていたわけです。それが今度の改正案によりますと、これは季節関税でござ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこでもう少しお伺いしておきたいのですが、つまり個々のものについて一体市場メカニズムがどういうふうになっているのか、あるいは個々の価格にその関税の占める割合がどうなのか、あるいは輸入シェアというものは一体どういうふうに影響するだろうかということで、まず通産省にお...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま御答弁あったように、確かに、八・二%というと小型乗用車ですと関税を下げたことによって受ける影響は大体五万七千円なんですね。大型乗用車では六・四%、十三万六千円というものが関税の額からいうと下がるわけです。これは八・二%、六・四%という数字を見ているとたいした...全文を見る
○佐藤(観)委員 いままでの日本の乗用車の関税というのは大型で一七・五%、小型で二〇%、これが今度一律一〇%になるわけですね。ケネディラウンドの最終でアメリカが三%、イギリスが一一%ということでございますので、大体イギリス並みにはなったということはいえると思うのです。ただ問題なの...全文を見る
○佐藤(観)委員 それからカラーフィルムなんですが、これは六種類あるわけなんですけれども、いろいろ調べてみますと、カラーフィルムというのは外国製品はほとんどコダックが扱っているようなわけで、私がさっき申しましたように、いわゆる三十五ミリというのですか、普通の写真用のものでしたら、...全文を見る
○佐藤(観)委員 それじゃ農林省にお伺いしたいのですが、農林省の品目として真珠とそれからウサギの肉、生鮮ナツメヤシの実、イチジク、メロン、馬肉、インスタントカレー、バナナ、それからハッカもそうですが、ハッカからとった油もまた物価対策用ということで入っているわけですけれども、これな...全文を見る
○佐藤(観)委員 個々についてもう少しお伺いしたいのですが、時間もございませんので、もう一つ厚生省のものも入っておりますけれども、とにかく関税をかなり大幅に下げても市場価格にちっとも影響しないということでは、いわゆる日本の国内の産業に対してもこれは刺激にはならぬと思うのです。その...全文を見る
○佐藤(観)委員 まあ先のことを言うのはなんでございますけれども、御存じのように公害対策ということでこれはもっともだと思うのでございますが、将来ともこの原重油に対する関税、これはますます下げていく傾向にあると考えてよろしゅうございますか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、それは局長としては、将来のことはそう確定的にはだれも言えぬわけでありますけれども、昨年度、脱硫装置ですか、それに対して、たしか四十八億だったと思うのですが、原重油関税がまけられましたな。本年度二年目ですけれども、そういうことで、大体原重油に対する軽...全文を見る
○佐藤(観)委員 ところでお伺いしたいのですが、石炭の今後ということが問題になってくるわけですけれども、一応石炭特会は四十八年で終わることになっておりますが、それで目安がつくものでございましょうか。
○佐藤(観)委員 どうしてもこの原重油の関税を問題とするとやはり石炭の今後ということに触れておかなければいけないと思うのですが、去年の十一月二十日の石炭鉱業審議会の中間答申にもありますように、いま阿部さんのほうからお話がありましたけれども、実はこの第四次の対策をやって助成の拡充に...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや私の申したのは、基調を変えたということではなくして、先ほど言われたように、石炭特別会計ができた当時というのはスクラップ化だけだったと思うのですね、おもに基調が。そうでもないですか。
○佐藤(観)委員 それでその点はいいのですが、法制局にお伺いしたいのですが、石炭特別会計法の第三条の一号には、その収入として、「次条の規定により石炭対策に要する費用の財源に充てられる関税収入」ということが書いてあるわけですけれども、いま石炭特会というのは四十八年度まで、とりあえず...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう一点だけお伺いしておきたいのですが、この石炭特会がとりあえず四十八年度までということになっておるわけですけれども、そうすると、関税定率法のほうには石炭特会に使うということは書いてないわけですね。おそらく書いてないと思うのですね。つまり、原重油の関税というのは...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はこの原重油に対する関税の一問題を考えるときに、二つの矛盾しているものが一本に結びついているのはどうもあまりうまく納得できないのです。というのは、石炭鉱業審議会のほうで、一番最後に財源措置として、「財源の確保」ということで、「以上の諸対策その他石炭施策の実施に...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題は、局長からお話があったように、日本の今後のエネルギーをどうするかという非常に大きな問題になってきますので、この点についてはそう簡単に議論できることじゃございませんので、この際はこれまでにしておきたいと思います。  その次に特恵問題についてお伺いしたい...全文を見る
○佐藤(観)委員 逆の聞き方をすれば、UNCTADに入っている国、いまほぼ百ぐらいあると思いますが、そのうち除外される国も可能性としてはあるわけですね。その基準みたいなものはどういうふうにお考えになっておりますか。
○佐藤(観)委員 それから第八条の三なんですが、農水産物についてこういう項目がありますね。その輸入が、これと同種の物品その他用途が直接競合する物品の生産に関する本邦の産業に損害を与え、又は与えるおそれがあり、当該産業を保護するため緊急に必要があると認められるときは、「という条項が...全文を見る
○佐藤(観)委員 政府は政府ですけれども、それは関税局ですか。
○佐藤(観)委員 先ほどの竹本さんの御質問ではないですけれども、日本も、ダンピングだ、ダンピングだとアメリカで騒がれおるわけですね。そういうことの裏返しに、おそれがあるといっても、一体どういう状況になったらおそれがあるのか、それの判定というのが非常にむずかしいと思うのです。また、...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、これは重大なことだと思うのですが、UNCTADの最終会議は、いつですか——これを見ればわかるのだけれども、そのところの最終議定書に原産地証明の規則、これが討議されたと思うのです。その中身については詳しくはまだ確定していないと思うのですが、その辺はどうい...全文を見る
○佐藤(観)委員 UNCTADで原産地規則が討議された内容には、このできたものがその特恵国、もちろん手をあげて特恵関税を受ける国ですけれども、その国の中でできたものならば何でも——何でもというのはもちろん特恵関税をかけられるものですけれども、その特恵国でできた、その場所でできたも...全文を見る
○佐藤(観)委員 それではお伺いしますが、そのつくっている工場の——工場というか、会社の資本比率は全然関係ないわけですね。
○佐藤(観)委員 私はちっともいいと思わないんですね。これはたいへんな問題だと思うのです。御存じのように、韓国というのはUNCTAD下もちろん手をあげると思うんですね。日本の企業が韓国に一〇〇%の資本を持っていって工場をつくる。これはたしか韓国も保税地域になっていたと思うのですが...全文を見る
○佐藤(観)委員 これはやはりたいへんなことだと私は思うんですね。つまり、ほんとうの意味で経済協力というなら、あるいは経済援助というならわかるわけです。それはあくまでもやはり従来の国の力をテークオフさせるということが本来の経済協力でございますから。それが外国の——いま韓国と日本の...全文を見る
○佐藤(観)委員 特恵は、その開発途上国が一日も早く先進国並みに、経済的にもあるいは国民生活の面でもテークオフする、そこまで引き上げることを目的とするのであって、日本の企業が資本を韓国に持っていって——それは確かに韓国の方々の労働力を吸収する面にはなります。しかし本来の意味での韓...全文を見る
○佐藤(観)委員 たとえば、これはまだ特恵ではございませんけれども、大島つむぎが韓国でつくられて日本に戻ってきて、本来の大島つむぎに打撃を与えたり、あるいはワイシャツの加工を韓国でやるとか、特恵が設けられるということになったら東芝が韓国に進出して卓上の電子計算機をつくる、あるいは...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は必ずしもそういう観点に立ってないのですが、最後に、やはりこのごろの世界貿易なりあるいは経済進出というものは、非常に法律的なものがうしろにあってやられてくると思うんですね。というのは、資本自由化の問題、自由化にしても、あるいはいまの問題にしましても、何かやはり...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に、確かにお話は、形の上ではそういうふうに見えますけれども、いまの日韓関係、経済的な状況——これはもっといろいろなことを詰めていかなければなりませんけれども、そういうことから考えますと、特に南北に分かれているところでもございますし、私は必ずしもそういうことは...全文を見る
03月17日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
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○佐藤(観)委員 まず所得税法の改正についてお伺いしたいのですが、今度の所得控除の引き上げ、すなわち基礎控除が十八万円から十九万円、配偶者控除が十八万円から十九万円、扶養控除が十二万円から十三万円というふうに上がっておりますが、この一万円というのは一体どういうところからはじき出し...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、確認をしておきたいのですが、何と申しますか、いわゆる普通家族、夫婦と子供二人、これの大体生活様態を考えまして、その控除額を大体きめてからこれに案分するというか、いろいろな意味づけをして各一万円ずつ、それから勤労者控除の場合には、これは三万円上がりま...全文を見る
○佐藤(観)委員 今度、給与所得控除の定額部分が十万円から十三万円に引き上げられますけれども、サラリーマンというのは御存じのように必要経費というのは認められないわけですね。しいて意味づけて考えれば、給与所得控除、これがサラリーマンを続けていくための必要経費であるというふうに考えて...全文を見る
○佐藤(観)委員 その場合、サラリーマンといってもいろいろ種類、態様があると思うのです。どうしてもおつき合いをしなければ自分の仕事が全うできないようなものと、そういうものじなくて、極端に言えば毎日毎日通っていればそれでこと足りるというと非常に語弊があることばになるかもしれませんが...全文を見る
○佐藤(観)委員 私がいろいろ事業者なり、サラリーマンの方々と座談会なりやってみますと、やはり一番不満が多いのは、サラリーマンの方というのはちっとも必要経費——感覚としては、いま局長がおっしゃったように意味づけはされているのですが、なかなかそれはそういう感覚でとらえられない。そう...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かにいろいろ繁雑になると思うのですが、その点はもう少し技術的な問題も加わってまいりますので、きょうはあまり時間もございませんから、次の問題なんですが、いわゆる課税最低限の目安なんです。これは一体どういうところでおきめになるのか。私は先ほど申しましたように、夫婦...全文を見る
○佐藤(観)委員 わかったようなわからないような話なんですが、ここにございます五分位階級別の収入を見ますと、五段階がございまして、その平均が——課税最低限の場合には消費支出を問題にしていいと思うのです。そうしますと月平均が八万二千百一円でございますけれども、第一分位の場合には五万...全文を見る
○佐藤(観)委員 所得税の課税最低限の問題は去年のこの委員会でもかなり論議されておりますし、前の方もずいぶんされましたので、次の所得税と住民税との関係についてちょっとお伺いしたいのですが、自治省の方いらっしゃいますか。——いま住民税の課税最低限は幾らくらいになっておりますか。
○佐藤(観)委員 それで、住民税を納めなければいけない人の数というのは全国的にどのぐらいございますか。
○佐藤(観)委員 昨年の夫婦子供二人の場合の課税最低限は、住民税の場合には六十四万円でございましたね。その際から今度の七十二万八千九十一円に課税最低限が上がったことによって、ふえているか減っているか知らないですが、納税者はどういうふうに変化しておりますか。
○佐藤(観)委員 それで、現在所得税の課税最低限との差が二十三万五千六百三十六円ですか。それで、四十五年度の場合も所得税の課税最低限が八十八万三百二十八円、住民税がさっき申しましたように六十四万九百四十円、その差は二十三万九千三百八十八円。先ほど申しました本年度改正案によります二...全文を見る
○佐藤(観)委員 その点が、その差が実は国民に、住民税が大衆課税である、あるいは重税感というものを与えているんじゃないかと思うのです。たとえば夫婦子供二人の場合、いまのように課税最低限が住民税の場合には七十二万八千九十一円でございますので、年間所得がこれ以上の人はここから住民税が...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかしその考え方ですと、この差というのは別にかまわないというふうに私はとれるんじゃないかと思うのです。いまちょっと資料が見当らないのですが、おたくの大臣はだんだんこの差は縮めなければいけないというふうにおっしゃっておられると思うのですが、いかがですか。
○佐藤(観)委員 そうなんですよ。いま言われたように非常に若干しか差は縮まっていないわけですね。そこが私はやはり問題じゃないかと思うのです。確かに地方税のほうは、考え方としてそういうふうに各自治体の、簡単にいえばクラブ員のようなもので、みんながクラブ会費を納めなければいけないんだ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、いま徴税コストの問題も出ましたのでちょっとその問題に移りたいのですが、実は昨年の四月九日の当委員会において、平林委員から徴税コストの問題が取り上げられまして論議がされているわけなんですが、政府側の意見としては、これは一元化のために積極的に取り組むというこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに、一緒にするといっても、なかなかむずかしい問題がいま局長が言われたようにあるわけですが、そうするとお伺いしたいのですが、それは仮定にもよるのですが、私が申し上げましたように、そのままいまの地方自治体の徴税行政を徴税庁なりに移管をする、国のものも徴税庁で集め...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は、住民税の付加税化には反対なんですね。反対だけれども、課税最低限を一緒にして、それから用紙を一枚にして、それで、もちろん所得税が幾ら、それからそのうしろに今度は住民税が幾らと、あくまで住民税ということばは残すわけですね。確かに額に汗をしてと言うけれども、たと...全文を見る
○佐藤(観)委員 この辺のところは、かなり地方自治と現状の地方行政、地方事務、そのあたりとの関連で、度合いの取り上げ方だと思うんですね。理屈としては確かに自分で取らなければ地方財政の独立性ができないといいますけれども、実はいろいろな意味で支出が押えられれば、地方自治体もそれにこし...全文を見る
○佐藤(観)委員 ですから私が言っているのは、その地方に住んでいらっしゃる住民の方が負担していただくわけでございますけれども、それを徴収するのには、何も県なら県の職員でなければいけないということはないと思うのです。その辺のところは、県も市も町も村も国の税金も、一体化して一本で取る...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題の最後に政務次官にお伺いしておきたいのですが、御存じのように、いま中間報告として五点にわたって報告され、その報告というのがなかなか適宜を得たことばで書かれていると思うのですが、それについていま自治省の方が述べられ、あるいは細見局長のほうから述べられたよう...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題は、また堀委員にあと詰めていただくことにいたしまして、もう一つ別法の問題についてお伺いしたいと思うのですが、今度所得税法の改正で二百二十三条、これは改正がございますね。これはどういう理由でございましょうか。
○佐藤(観)委員 つまり、これは申告書を公示しなければいけないというわけですね。その額が五百万円から一千万円になるということですね。そうすると、この改正が通りますと国会議員は公示されますか、されませんですか。
○佐藤(観)委員 公示が要らなくなるわけですね。いままでは公示されていたわけですね。いままでの歳費が、年間いろんな手当もありますけれども、こまかいのは入れないで、四十五年四月一日から五百十八万円ですから、これは五百万円以上でございますからみんな出ていたわけですね、国会議員は。四十...全文を見る
○佐藤(観)委員 三十九年ですね。それで、国会議員の年間収入が百万円をこしたのは三十三年四月一日からなんですね。そこで二十七年からたしか公示しなければいけない額が二百万円になっていると思うのです。ですから、三十三年四月一日から百八十万円になっておりますから、このときには公示されま...全文を見る
○佐藤(観)委員 それはいいんですよ。いいのだけれども、確かに言われるように三十九年から四十五年、この七年間というものが五百万円で来たわけです。それから、本年度改正になるということでございますけれども、七年たって物価上昇を考えてみますと、いままで倍々で五十万円、百万円、二百万円、...全文を見る
○佐藤(観)委員 官僚の方というと失礼な言い方になるもしれませんが、それはそれでいいと思うのですが、しかし、国民の側は、公示されているというのを、そういうような局長の言われた意味づけで必ずしもとっていないと思うのです。今度公示が一千万円ということになると、何だ、国会議員は自分たち...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は、つまり高額所得者という考え方だけでいったらいけないと思うのです。そこで、いま政務次官が言われました別のルートで考えるべきではないかということは、別のルートで考えてみましょうということですか。
○佐藤(観)委員 私の言っているのは、国会議員というのは世にいう高額所得者かどうかわかりませんけれども、とにかくいままでは、国会議員というものは全部見えていたわけですね。どれだけ申告漏れがあるかどうかわかりませんけれども、五百万という公示額のために国会議員全部が見えていたわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは考え方を変えまして、局長にお伺いしますが、これを改正しないで五百万のままにしておきますと、どういう弊害が起こりますか。
○佐藤(観)委員 私は先ほど数字を控えるのを忘れたのですが、いままでの場合には、五百万以上の高額所得者といわれるものが国民の中で一・何%ですね。そうだったわけですが、今度の場合、本年度五百万以上とした場合と一千万円以上とした場合と、実数でどういうふうになりますか。
○佐藤(観)委員 丹羽先生、ちょっと誤解があって、局長を責めてもむずかしいのですが。いま数字をあげられましたけれども、五百万円の場合には十六万五千人、一千万円の場合には五万人ということで大体三分の一ですけれども、私がなぜこういうことを言うかと申しますと、政治不信というものが残念な...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題は、私の論点としては、確かに技術上のことは局長の言われることあるいは政務次官の言われることはわかるのですが、やはりこれは国民への政治姿勢の問題だと思うのです。これだけ政治不信、政治家不信がただよっている日本において、今度の税制改正によってほとんどの国会議...全文を見る
○佐藤(観)委員 この不合理性については、去年の委員会で広瀬委員も、あるいは広瀬委員に限らずいろいろな方が、引当金の額は〇・二%、〇・三%くらいだ、非常にこれは保護していることにならないか。確かに税の繰り延べだということになるかもしれないけれども、この引当金が無税で、いわば内部留...全文を見る
○佐藤(観)委員 そういうふうに委員会で、検討してみたいというふうに述べられて、何にもなされていない、あるいはこれが検討に値したものだろうかという点が多々あるので、きょうは三点ばかりにしぼってお聞きしたいのですが、もう一つは輸出振興税制の問題ですね。これについても去年の委員会で広...全文を見る
○佐藤(観)委員 あくまで租税特別措置というのは、税の公平ということを欠いて一つの政策目標のためにやるわけですね。ですから、それが数字的にそれだけ十分政策目的に合致するかどうか、その点はやっぱり十分追跡しながらやっていかなければいけないのじゃないかと思うのです。去年の委員会でも、...全文を見る
○佐藤(観)委員 私が問題にしたいのは、これは去年の租税特別措置法に対する反対討論の中の一文でございますけれども、租税特別措置法が「政一策効果をねらう減税だといいながら」も、私が先ほど読みましたように、その政策効果が証明されていないわけですね。「証明されないままにおいて、今日まで...全文を見る
○佐藤(観)委員 その探鉱準備金の問題でも、去年の委員会で、公明党の二見委員に対する佐藤首相の答弁にも、「また本来から申しまして特別措置というものは特別措置、そういう形のものが幾つもできては、これが税の公平さを欠くおそれもございますから、これはもうお説のとおりだと思います。それぞ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは、政務次官にこれについてお伺いしたいのですが、よく、検討いたしますという御答弁がございます。佐藤首相は、慎重に検討いたしますというのが口癖でございますけれども、慎重に検討いたしますというのは、こちらの質問者の意見の中身が大体わかってその方向で検討しようと...全文を見る
○佐藤(観)委員 事ほどさように、私もわざわざ議事録を読み上げましたように、昨年度やった問題わずか三点についても、このように全然——私が普通の日本語で考えれば幾らか変わるのじゃないかと思ったことがちっとも変わってないということで、やはりこれでは小林法務大臣のことばではありませんけ...全文を見る
03月24日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第24号
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○佐藤(観)委員 私は、日本社会党を代表して、所得税法、法人税法、租税特別措置法の一部を改正する法律案につき、反対の討論をいたします。  まず、所得税法について申し述べます。  減税額というのは、政府が国民の税負担をどれだけ軽くするかをあらわすバロメーターの一つだと考えます。...全文を見る
04月28日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第28号
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○佐藤(観)委員 まず確認のために、前の御質問者から何度かありましたので少しダブるかもしれませんけれども、確認のためにちょっとお伺いしたいのですけれども、四十年以降の米の生産量と消費量、五年間でございますけれども、ちょっと数字をあげていただきたいんですが……。
○佐藤(観)委員 いま食糧庁の答弁からわかりますように、生産量と消費量との差が出てきたのは大体四十年以降と見てよろしゅうございますか。
○佐藤(観)委員 それでお伺いしたいんですけれども、この過剰米の問題を考えるときに、現在七百二十万トンあるわけですけれども、どうして四十二年度で現在のような生産調整あるいは買い入れ制限、予約制限、こういうようなものができなかったかという問題なんです。四十二年、四十三年、四十四年、...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、そのために今日まで四年間というもの——また法制局が入ったらちょっと食管法の第三条についてお伺いしたいわけですけれども、今日まで四年間というもの、できただけ買い上げたということになりますか。つまり、天候の事情あるいは今後の生産技術について自信が持てな...全文を見る
○佐藤(観)委員 ここでほんとうは法制局に食管法の第三条について一応確認をしたいのですけれども、まだ法制局いらっしゃっていないようなので、ちょっと話を変えますが、本年度の生産調整これは各都道府県に一カ月くらい前に通達が出ていると思うのですけれども、その結果というのは出てきておりま...全文を見る
○佐藤(観)委員 これは取り入れ時期にならなければわからないということも、天候の事情その他である程度あると思うのですけれども、その予約限度数量がどのくらい、農林省が考えている生産調整を達成できるのかどうかということは、ある程度作付のときにわかるのじゃないかと私は思うのですが、それ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでお伺いしたいのですが、農林省あるいは食糧庁の方々は、今度は過剰米が出ない、つまり生産調整がぴったりうまくいくと、過剰米が出ないということは自信ございますか。
○佐藤(観)委員 いまこの法案そのものは過剰米の処理の問題なんですけれども、その前提として、この法案は今後過剰米を出さないという前提でものを話している、あるいはその処理のやり方を考えているわけですけれども、まだ本年度過剰米が出るといった場合にはこれはどうなりますか、お伺いしたい。
○佐藤(観)委員 それでお伺いしたいのですが、昨年の、予算編成期に宮脇農協会長と倉石農林大臣の間で、ある文書が交換された。その文書というのは、日本語の最も悪文だと思うのですが、「やむを得ざる事由により予約限度数量を越えて生産されたコメで、調整保管されたものが万一売れ残った場合には...全文を見る
○佐藤(観)委員 おそらくその答弁というのは、私は参議院の予算委員会であったと思うのですけれども、その答弁では、農林大臣は、余剰米が出ない、過剰生産はあり得ない、もうそのことばで終始されてしまって、万が一出た場合のことについては結局何も答えられていないと思うのです。現在過剰米の処...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はどうもその辺が、現在の農業政策は場当たり的だと思うのです。万が一出てきた場合には——天候の事情もありましょうけれども、ある程度、このくらいコンピューターの発達した時代でございますから——私はこの四年間、五年間というものがそのまま放置されて、今日まで七百万トン...全文を見る
○佐藤(観)委員 そういう御見解だと、今度は施行令のほうなのですけれども、これは何条で、また今度から、四十六年度から買い入れ制限をする場合に、施行令のほうはどういうところを直さなければいけなくなりますか。
○佐藤(観)委員 しかしそれはちょっと違うのじゃないですか。本年の二月五日に、政府に売り渡すべき米穀に関する政令と、食糧管理法の施行令の一部を改正しているはずなんですよ。官報をきょう読んできてないものだから、どこのどこがというふうに言えないのが残念なんですけれども、いまの御見解で...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも私の調べてこなかったのが悪いのですが、私のいま見ているのは四十四年の十一月三十日の発行のやつなんです。それはいま法制局の方が言われたように、ちゃんとそういう条文で書いてあるわけなんです。これは四十四年ですから、本年の二月五日のが載っているわけがないわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと今後とも、モチ米に関しては輸入は四十六年度もあり得るということでございますか。
○佐藤(観)委員 その次に過剰米の処理についてお伺いしたいのでございますけれども、たしか昨年度もある程度過剰米について、これは試験的かもしれませんけれども、処理をされたと思うのですが、その実績について簡単に御報告を願いたいのです。
○佐藤(観)委員 そこの、いろいろな事情がございましてというのがちょっと問題だと思うのですね。本年度の過剰米の処理方法というのは、大体飼料用が百四十万トンですが、それから工業用が二十万トン、それから輸出用が四十万トンということになっておりますけれども、これは全部こういうふうに大体...全文を見る
○佐藤(観)委員 横流しの件についてはもう少しあとでお伺いしたいのですが、値段の問題なんですけれども、飼料用はトン当たり二万三千五百三十三円ということでございます。もちろん御存じだと思うのですけれども、輸入のほうが安いのだそうですね。アルゼンチン産のマイロで五千円安の二万五百円、...全文を見る
○佐藤(観)委員 ということは、この予定しておる価格よりも安く売られることも、アルゼンチン産あるいはアメリカのトウモロコシ等の価格の変動によってはあり得るということですね。そう見てよろしゅうございますね。
○佐藤(観)委員 私が売れるかということを心配しておるのは値段の問題なわけですね。それだけの変動をして安く売った場合には、またこれは財政支出として、簡単に百四十万トンというけれども、一万トン当たり幾らか違っても百四十万でございますから百四十倍しなければいけないわけです。たいへんな...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまの御答弁にあったように、変形加工に関しては横流しはある程度防除できる。ただし、売るときに、過去一年間というのは売り渡している量がけたが違うわけですね。昨年度で過剰米を売り渡している量は九万トンぐらいですか。今度は一けたも二けたも量が多くなるわけですね。その際...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう一つ。まるのままのものが非常に問題になると思うのですが、たしか私の聞いたところでは、変形していない、まるのままの過剰米については、横流しをした場合の保証金を取っていると思うのですが、トン当たりどのくらいの額を取っておりますか。
○佐藤(観)委員 それで、そのみそとか玄米茶は現在は需要が非常に多いのですか。まるのままほしいという要求は多いのですか。
○佐藤(観)委員 私はやはり、これは正直言って残念なことでございますけれども、これだけとにかく国庫のほうにお金を入れてもらわなければ——これはやはり国民の税金から全部出ているわけですから、正直言って、なるべく多くもとへお金が戻るようにしてもらいたいと思うわけなんです。それで、いろ...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと聞き忘れたのですが、みそと玄米茶の売り渡し価格は、私もはっきりした数字をいま覚えていないのですが、幾らでございますか。
○佐藤(観)委員 玄米茶のほうは資料ありますか。
○佐藤(観)委員 そうすると、もちろんこれは工業用よりも高いのですが、これはまるのままだということがその理由ですね。  最後に、私もいま申しましたけれども、これは要望があるならば——ないならしょうがないけれども、あるならば、やはりみそなり玄米茶なり、幾らかでも国庫にお金が返るよ...全文を見る
05月07日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第29号
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○佐藤(観)委員 大臣、私はきょうちょっと時間がかかるのですけれども、いま六時半で、お食事はよろしゅうございますか。私は大臣の年齢の半分以下でございますから一食ぐらい抜いてもかまいませんけれども、何ぶん私のおやじと同じ年の大臣でございますので、いたわらないといけないと思うので——...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、自動車といってもいろいろ多いわけなんでありますけれども、五千億、これは平年度にして大体千二百億ですけれども、千二百億のうちバス、トラック、ハイヤー、タクシーというものは一体おのおのどのくらいの額になりますか。
○佐藤(観)委員 あとの質問に関連してきますのでちょっと確認をしておきたいのですが、その場合の乗用車と申しますのは、いわゆる自家用のバスとか自家用のトラックというのはもちろん入ってなくて、乗用車というのは人が乗る車だということですね。自家用というのはこの際関係ないのですね。
○佐藤(観)委員 それでは本論に入りたいのですが、運輸省関係は運輸省が入ってからお伺いしますけれども、とりあえず大蔵省のほうにお伺いしたいのです。  これはちょっと的が違っているかもしれませんけれども、先ほどの中島委員のほうの質問にもございましたけれども、今後の輸送機関として車...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はその論議は逆だと思うのですね。いま局長自身も言われましたように、運輸省の運輸政策審議会でいまやっているわけですね。今後の総合交通体系というものは一体どうするかということをやっているわけです。中島委員の御質問にもありましたように、その総合運輸体系という中には道...全文を見る
○佐藤(観)委員 第一点は、いまのでおかしいのは、運輸政策審議会の総合部会では、運賃のこと、あるいは総合交通体系ができた際の財源の問題もひっくるめて全部やらなければだめなんだということをわさわざ——単なる日本国じゅうにどういう交通体系をつくるかという問題だけではなく、そういうフィ...全文を見る
○佐藤(観)委員 円滑な輸送ということでは答弁にならぬのであって、それでは都市交通、大都会の中で、たとえば東京の中で新宿から各勤労者の方々を職場に運ぶ、この場合にいろいろなことを判断をして、地下鉄がいいのか、自動車がいいのか、あるいはトロリーバスがいいのか、あるいはバスがいいのか...全文を見る
○佐藤(観)委員 ということは、いま小林さんが言われましたように、地下鉄を中心にしてバスなりあるいはタクシーなり、おのおのの輸送機関というものを再編成するかどうか、こうかということは、まだ運輸政策審議会でやっている過程ですね。まだこれは何も結論が出ていないわけですね。いま自動車重...全文を見る
○佐藤(観)委員 そしてその運輸政策審議会では「総合交通体系に関する中間報告」として「その1」「その2」というのは昨年の十二月の二十五日に出されているわけですね。もちろんそれは小林さんよく内容を御存じだと思いますけれども、まだそれは、総合交通体系というのはまずこういうものである。...全文を見る
○佐藤(観)委員 私が再三申し上げますように、鋭意作成中であるということは、自動車の交通機関における位置づけというのはまだ確定されてない。それは道路も含めて——私は同じことだと思うのです。その総合交通体系というのは実は、小林さん御存じのようにたいへんなんですね。たいへん多岐にわた...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は小林業務部長の見解もわからぬわけではないんですが、ちょっと私、異なことだと思うんですね。これはちょっと大臣にもお伺いしたいんですけれども、運輸省の諮問機関で、道路をどうしようか、鉄道をどうしようか、飛行機をどうしようかという総合的な運輸体系をきめつつある。し...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかし、先ほど食管の問題で農業政策もあったわけですけれども、今度は道路をつくれ。道路をつくったはいい。しかし現在のように自動車には八つも税金がかかり、さらに自動車新税がかかるということになると、そのうちに、道路ばかりできたはいいけれども、今度は走る車がなくなっち...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに、ここにいただいた本年の二月二十三日の運輸政策審議会の総合部会のプリントには、「七月中に総合交通体系についての答申案をとりまとめるものとする。」ということになっているわけですね。だからそれからでも——どうせこれは、たとえば自動車トン税が通ったとしても施行期...全文を見る
○佐藤(観)委員 まあこの自動車トン税の出てくる背景には——あとからまた背景もちょっと御質問申し上げるわけですけれども、イコールフッティングの考え方があるわけですね。鉄道と自動車というものを競争させるには同じ条件のもとで競争させなければいけないというイコールフッティングの考え方が...全文を見る
○佐藤(観)委員 総合交通体系との関連ばかりやっていてもこれは前へ進みませんので、次の観点に移らせていただきたいと思うのです。  それは、細見さんでけっこうでございますが、この自動車重量税が出てくるまでにつきましては、二年間ぐらいずいぶんいろいろな経過を経ているわけです。それは...全文を見る
○佐藤(観)委員 いろいろ自民党との関係、経緯についてはまあお話がなかった。私も逐次お聞きしたいわけですけれども、ちょっといまの中で気になったことなんですが、それは、税調は自動車新税はかまわないと言われたと細見さんおっしゃいましたけれども、新聞によりますと、それはかなり政治的に税...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は結論だけ見れば確かにそうなると思うのです。しかし、税制調査会の臨時小委員会のほうに大蔵省が提示したのが昨年の十二月十九日に作成して、二十日に税調で答申が出ているわけなんです。違いますか。——それで、東畑会長は私と同じようなことを一つ言っているわけです。これは...全文を見る
○佐藤(観)委員 答申の問題はいまやるのは本旨ではないのでやめますけれども、「必要最少限度」といったって、これは国の防衛みたいなもので、一体どこが必要最少限度なのか、そんなことはだれもわかりゃせぬです。ただ自分の都合のいいように必要最少限度といっているだけの話で、細見さんは五年間...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はそこを問題にしたいんですよね。この法案の精神というのは確かにいま細見さんの言われたとおりだと思うのですが、広く今度自動車に求めるということならば、私は、トン税つまり重量によってその額を変えるという必要はないと思うのです。いままでのように、あるいはガソリン税な...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもあまり御了承もできないのですけれども、私の言っていることはわかりますでしょうね。つまり重量税という発想は、重いものは道路をこわすんだ、日本の調査でも、トラックは道路をこわすわりには半分しか税金を負担していないという、たしか半分だったと思うのですが、調査があ...全文を見る
○佐藤(観)委員 税のバランスということを言うならば、私は世の中でこんなに税金のかかっているものはないと思いますよ。それはあとでまた御質問申し上げます。  私はいま法案の背景として、今日までこの法案が出てきた二年間の歴史的な——歴史的というのはオーバーですけれども、ものについて...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題、ちょっと大臣にお伺いしておきたいのですが、いま申しましたように、この二年間の経緯の中には、ガソリン税を値上げして補ったらどうか、あるいは揮発油税を値上げしたらどうかという意見も実はあったわけですが、それがどういうかげんか、とにかく却下されて、自動車新税...全文を見る
○佐藤(観)委員 その次に、これは先ほど中島委員もお伺いになりましたけれども、この法案の提案理由の冒頭に、「道路その他の社会資本の充実」に使うというふうになっているわけですが、「その他の社会資本の充実」というのは、巷間いわれておりますように新幹線あるいは地下鉄、あるいはエアポート...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで私もどうもわからないのですが、この自動車新税というのは法律的には一般財源でございますね。
○佐藤(観)委員 一般財源であるということになりますと、この法案の提案理由なりその他のところに書かれている使用目的というのか、財源の行き先というのは法律的にはどういう拘束になりますか。
○佐藤(観)委員 もう一度、すみません。
○佐藤(観)委員 そうしますと、いままで論議してきた総合交通体系なりあるいは道路網の整備なりということは——金には名前が書いてございませんので、これは自動車からきたのか所得税からきたのか物品税からきたのかわかりませんから、ここで上がってきた平年度千二百億、当初の本年度約四百億の財...全文を見る
○佐藤(観)委員 これは非常に重大な問題だと私は思うのでさらに詰めておきたいのですが、しかしそれは予算の大きなワクの中で確かに何かの項目が三千億足りなくなるわけですね。三千億足りなくなってくるから新しい税の徴収方法、つまり税制を設けてそれを調達しようということになっているわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 それではお伺いしたいのですが、福田大蔵大臣は昨年の十二月の末に、自民党との協議の結果、四十七年度からはこれは特別会計にするということを言われましたですね。よろしゅうございますね。
○佐藤(観)委員 ここにも自民党の方たくさんいらっしゃいますから、いまの発言というのは私は問題になるんじゃないかと思うのですがね。新聞の報道によりますと、四十七年からはこれは特別会計にする。そういうふうに自民党とはお約束なさったと私は新聞で、それも一紙だけじゃなくて、見ているわけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 検討しますということは、まだ四十七年度のことでございますから、福田さんは、失礼ですが大蔵大臣のままでいらっしゃるかどうかわかりませんわね。総理大臣になられるかもしれないし、それはわかりませんが、とにかく新聞の報道では、いま申し上げたように自民党の強い要請によって...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは逆の聞き方をしたいのですが、盛んに大臣も、とにかく非常に道路はおくれているということを前の御答弁でも強調されているわけですけれども、そのくらいのことになりますと、ひとつこれは特別会計を設けてやらなければいかぬのじゃないかという気もするのですが、なぜこれは...全文を見る
○佐藤(観)委員 その問題がはっきりしないとわからなくなってくるのは、先ほどから申しているように、予算の中にはこれが自動車新税からきたお金だというふうに書いてない。とにかく総額をはじいてみると、最終的には三千億足りないということでございます。そうしますと、道路をつくるのに特定財源...全文を見る
○佐藤(観)委員 これは細見さんでけっこうなんですが、そうしますと、つまりこういう財源、一般会計でありながら何か特別会計のような感じのものですね、こういうものがいわゆる利用者負担という考え方、これはどういうことになりますか。やはり政治的には特別会計、特定財源なのだから、これはある...全文を見る
○佐藤(観)委員 その次の点に移りたいのですが、先ほどもたびたび論議に出ておりますけれども、国と地方との問題はありますけれども、現在、車には物品税、自動車取得税、自動車税、軽には軽自動車税、それから四つ燃料に税金がかかっているわけです。燃料税という税があるかどうかは別として、物品...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから物品税をお願いします。
○佐藤(観)委員 まず物品税からお伺いしたいのですが、そもそも物品税というのは何ですか。
○佐藤(観)委員 物品税については、今国会では法案がなかったものですからいろいろ洗い直すこともできませんでしたけれども、いまいろいろ不公平が物品税に関してはあるわけなんです。私は不公平と思うのです。  そこで自動車に物品税というものはかけられているということなんですが、いま局長...全文を見る
○佐藤(観)委員 見直さなければならないということは、将来——将来というのはどのくらいかわかりませんけれども、私はなるべく早くだと思うのですが、近いうちには自動車の物品税というのはなくす方向で考えなければいけないという意味ですか。
○佐藤(観)委員 しかし細見さん自体も、私はずいぶん混乱があるんじゃないかと思うのです。というのは、私は先ほど物品税とは何かとあらためてお伺いしたのは、物品税法の総則の第一条に何にも書いてないのですね、物品税というのはどういう担税力に課すべきであるかということを。私は驚いたのです...全文を見る
○佐藤(観)委員 そのことを言うなら私も言いたいのですが、たとえばここに勤労者の所得階層別の乗用車の保有台数があるわけですけれども、これを見ますと、年間所得が三十万以下、この人の六十四万世帯に車があるわけですね。まあこまかくなりますからあれですけれども、とにかく百五十万円以下の人...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に、物品税のことについてでございますが、大臣にお伺いしたいのですが、先ほどももう生活必需品になっているということまで言われたのでございますけれども、こういうものに現在なおいかにも大正期の初めのように、自動車というものは高級なものである、奢侈品である、あるいは...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題は、もう一回物品税をやるときにもう少し論議したいと思うのですけれども、どうも納得がいかないのは、現在タクシーにも物品税というものがかかっておりますね。違いますか。
○佐藤(観)委員 営業用のバスやトラックには物品税がかかっていないで、どうしてタクシーには物品税がかかるのですか。
○佐藤(観)委員 しかし、そうしますとバスだって、これは歩くより早いんですよ。すわって行けるんですよ。すわって行けるか行けないかわからないけれども……。しかも現在のタクシーの情勢というのは、いまタクシーを使うということは、へたをすれば、五人で一緒に割り勘で乗ればバスより安いことが...全文を見る
○佐藤(観)委員 それではもう一回お伺いしますが、バスとは一体どう違うのですか。へたをすればタクシーよりバスのほうが早く着くことがあるし、タクシーのほうがその行く目的地の近くまで行けて安いことも十分あり得るわけです。それではその理屈は通らないじゃないですか。
○佐藤(観)委員 ちょっと苦しいですね。そうすると一人でも気の合わない人が入っていたら物品税を取られないことになりますね、同じ営業車であるならば。タクシーというものは現在では特別奢侈品でもないわけですし、タクシーに乗るということは特別大きな所得のある人でなければ乗れぬということで...全文を見る
○佐藤(観)委員 ただ、それを聞いておきたかったのは、そういう横流しをする危険があるので、タクシー用といって安く買って一般乗用車に使う危険があるので物品税がかかっているということならば、いまのタクシーというのはほとんどプロパンでありますから乗用車と十分分けられるわけなんで、そうい...全文を見る
○佐藤(観)委員 確認しておきたいのですが、自動車税が財産税的な性格をも持っているというこはありますか、ありませんか。
○佐藤(観)委員 ちょっと私、確認し忘れたのですけれども、自動車税というのは、その自動車を持っている、それはある意味では財産であるという意味もあるでしょうし、それから道路を破壊するということもあるでしょうし、営業用の車をそれだけ使わなくなるという意味もあるでしょうし、とにかくその...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、これは哲学を論ずるわけではないのだけれども、所有というのは、自動車を所有したって自動車を床の間に飾っておく人は世の中にはおらぬと思うのです。自動車というのは車にガソリンを積んで走るわけですね。走らなければ意味がないわけです。そうしますと、この自動車...全文を見る
○佐藤(観)委員 だから私は床の間の例を使ったので、所有者というものはいま言ったように床の間に置いておく人はいないわけですよ。車を持っておるということは車を走らせることと同意義だと思うのです、現実的にはですよ。ですから車を所有するということは、所有という概念の中には使用する、ガソ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それならレンタカーというのはどうなんですか。所有者はレンタカーの会社ですね。それで使用者というのはだれなんですか。これはさっきの話だと、レンタカーを一日借りてきた人が使用者ですか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、たとえば運送業をやっている人、この登録されている人はおそらく運送店の主人が車の登録になっていると思うのです。これは私は所有者だと思うのです。それで実際にほとんど使う人というのは、これはそこに雇われている運転手さんですな。これが使用者ですね。そうする...全文を見る
○佐藤(観)委員 ですからもとに戻るわけですよ。所有ということと使用ということは自動車の場合にはほぼ同意義ではないか。実態的にはほとんど一緒ではないか。所有という事実に税金がかけられ、使用という事実にかけられていることはダブルパンチじゃないかということです、私の言いたいのは。
○佐藤(観)委員 そういうことを言うなら、それでは細見さんが言われるように月賦の車の場合に、所有者がディーラーであって、それでまだ名義が移っていない。つまり使用者に、買ったほうの人ですかな。そうなりますと、自動車税というのはこれはディーラーが払って、自動車重量税というのは、今度は...全文を見る
○佐藤(観)委員 細見さんが言われるのは、使用者と所有者が違う。おそらく世間では例外的な例ばかり言って、二重課税ではないのだということを言っておられるのですよ。それで先ほどの堀委員への御答弁にあったように、法律的には使用者と所有者が違うけれども実態的には同じだということは幾らでも...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、細見局長の言われたことというのは、特にわざわざ分けて御答弁になったのじゃなくて、大体私は理解できると思うのです。ただ、いまの御答弁ですと自動車税というのはむしろ財産税——これは私は財産ということだって、持っている、所有という観念には間違いないと思うのですが...全文を見る
○佐藤(観)委員 頭のいい細見さん、ちょっとお疲れになったのじゃないかと思うのですが、私が比較しておるのは重量税と自動車税じゃないのです。いま自動車税というのは財産税的な系列に属するものだということなんで、財産税的というならば、これはある程度豪華な——豪華ということばは少しオーバ...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっとぼくも聞き漏らしたかもしれないのですが、消費にかかるというのが物品税だというのですね。消費にかかるというのだったら自動車取得税だって消費じゃないですか。つまりお金を使って——きょう車の模型を持ってきたが、車を買ったから、そのために取得という行為に対して自...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま言われたように生産過程にかかるということならわかるわけです。ところが消費ということばを使われると、自動車取得税との関係が非常におかしくなってくるわけです。  話をまたもとに戻しますけれども、とにかく自動車税の中に財産税的な——つまり五十万なり百万円なりとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はそれでも論理は同じだと思うのです。現在の日本の自動車の制度では、とにかく普通の乗用車なら二年ごとに車検を受けなければ走れないわけですから、そういう面では所有という行為がずっと続いていて、さらに新たに二年なり一年ごとに車検をとるときに車検税というものを設けた。...全文を見る
○佐藤(観)委員 大臣は、総体的に見れば自動車税は高くないと言われますけれども、私はそうは思わないですね。たとえば大都市におけるタクシー一台当たりの年間納税額——これは価格が、二〇〇〇ccの車で七十五万円くらいのタクシーの車ですが、これはタクシーですから月間一万キロ走るといたしま...全文を見る
○佐藤(観)委員 きょうは残念ながら外国との比較を私も勉強してきておりませんので、その点については……。(「資料要求」と呼ぶ者あり)それでは、主税局のほうで、外国の自動車に対する課税の現状というものを出していただいて、またそのとき審議をするとして、私の申し上げたいのは、確かに、大...全文を見る
05月10日第65回国会 衆議院 大蔵委員会公聴会 第1号
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○佐藤(観)委員 先生方にいろいろとお伺いをしたいのでございますが、時間の制限がございますので簡単にひとつお話をお聞かせ願いたいと思います。  まず、清水先生にお伺いしたいのでございますけれども、今後の総合交通体系と申しますか、問題になっている自動車、これが国民の交通体系の中で...全文を見る
○佐藤(観)委員 第二点目は、今野先生と井手先生にお伺いをしたいのでございますけれども、実は税制面において自動車というのは非常に現在かけられ過ぎているのではないかと私は思うのでございます。たびたびお話にもございましたように、現在八つの税目がかけられ、しかもその目的というのが非常に...全文を見る
○佐藤(観)委員 私の最後の質問は高橋さんにお願いをしたいわけなんですが、実は私も今度の法案についていろいろ調べておりますけれども、私は別に業界と関係がないのですけれども、ハイヤーにしろタクシーにしろ、あるいはトラックにしろバスにしろ、決して現在の運賃というものは十分認められてい...全文を見る
05月11日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第31号
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○佐藤(観)委員 金曜日に引き続きまして、自動車重量税について御質問を続けたいわけなんですが、この前福田大蔵大臣との話の中で、はたして日本の自動車にかかる税金が外国に比べまして高いのか安いのか、そういう相対的な比較の問題が出たわけなんですけれども、ここで大蔵省のほうで用意していた...全文を見る
○佐藤(観)委員 それとやはり肝心なことは、税体系そのものが日本の場合には国家収入においても三分の二が直接税であり、間接税は三分の一だ、そういう比べ方と、フランスのように付加価値税を中心とする税体系の中で自動車に対してこういう税金がかかっているという、その税体系全部の中でものを考...全文を見る
○佐藤(観)委員 次長さん、結局支出のほうはわかるので、収入のほう、たとえば揮発油税、石油ガス税、その使い道ですね。一般道路か地方の単独道路か。これはちょっといまそう問題にならないと思いますので、財源のほうだけひとつお願いしたいと思います。
○佐藤(観)委員 いま支出のほうとして十兆三千五百億というのは、これは全部、国も地方も、それから高速道路等も含めての支出でございますね。そして、いま御説明あったのは、国費として国だけが使うのが三千億足りなくなるというお話なんですが、この十兆三千五百億の中には地方がやらなければいけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 第六次道路整備五カ年計画の中で、いま申しましたように全部の総ワクというのは十兆三千五百億なわけですね。それでいま竹内さんからお話しございましたように、そのうちどこに、地方に使うか国に使うかは別としても、国が必要とする財源というのは、竹内さんもおっしゃったように四...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから財投でやらなければいけない分、公団債なり地方債券などでやらなければならない分、そういうところから財源をとってやるものもありますね。それは幾らですか。
○佐藤(観)委員 ですから、そういういま言いました国費の四兆八百三十億、地方費の四兆二千七十億、それから財投の一兆九千六百億、これを全部合わせますと、第六次道路整備五カ年計画合計十兆三千五百億ということになるわけなんですね。それでは、国の場合には竹内さんもいまお話ございましたよう...全文を見る
○佐藤(観)委員 竹内さん、そこまでこまかくやっていると時間がかかりますから、地方の財源として地方道路譲与税もあるし、石油ガス税もあるし軽油引取税もあるわけですね。そのくらいのところでけっこうでございます。
○佐藤(観)委員 それで地方費においては一兆八千七十億ですか、これだけ足りなくなるということになりますが、これは一般財源の伸び、地方財政における伸びを見て、これもやはり一〇%程度ということになりますと、一体地方費における従来の一般財源というのは幾らくらい足りなくなる計算になります...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、あとのこともいろいろからんできますのでもう一度確認しておきますが、地方の場合にはこまかい計算も必要になってきますが、一般財源としては一千億第六次の道路整備五カ年計画には足りなくなる。市町村の場合には一千億。府県の場合には大体まかなえるということです...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、その財投については、本年度一年間、つまり四十六年度では、ある程度公団債なり地方債なりというものの財源がそういう形で確保できるということで予算を組んであるわけですね。ですから、たとえば四十六年度については公団債を幾ら持つあるいは地方債の財源から幾らくら...全文を見る
○佐藤(観)委員 ほんとうはもっとそれを詰めなければいけないのですけれども、話が非常にややこしくなるので、もう一つだけお伺いしたいのです。有料道路をつくるときにもちろん資金が出ていくわけですけれども、どうもいろいろ資料を調べてみますと、有料道路からあがってくるお金、これはどこに入...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、いま竹内さんのほうからお話がございましたように、大体国費において三千億第六次五カ年計画では足りなくなるということでございますので、この三千億を五で割りますと、大体本年度六百億一般財源が足りなくなるということでございますね。そうして主税局のほうで想定してい...全文を見る
○佐藤(観)委員 よくわかりました。そうしますと、この予算書についております道路及びその他の社会資本の充実ということが非常にわからなくなってくるわけなんです。いま細見さんが言われましたように、大体、自動車重量税によって五千億、五年間——自動車の趨勢が変わるから幾らか数字が違うかも...全文を見る
○佐藤(観)委員 ですから、その「主として」というのが問題なんであって、やはり問題は、自動車から取っていった。道路を破損するから取るんだ、あるいはこれは道路利用税である。自動車から取っていった税金を自動車へ戻す。これは道路へ使う。これはきのうの公聴会でも、いろいろそんな狭いこと言...全文を見る
○佐藤(観)委員 局長、そういうことをいえばあなた、ますます道路以外に使う財源が多くなるということでしょう。これからこの法案が通れば十二月一日から施行されるわけでしょう。そうしますと本年度は四百億ですね。そして全部、つまり第六次道路整備五カ年計画が終わるときまでに大体自動車重量税...全文を見る
○佐藤(観)委員 金に糸目がつかないというのはそういうときに使うことばじゃないと思うのです。しかし、私はこの論議の前提には、この前金曜日のときに、これは一般財源なのか特定財源なのか、一般会計なのか特別会計なのかということを大蔵大臣にもお伺いして、大体話の中身は、確かに形式的にある...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも竹内さん、おかしいと思うのですね。第六次道路整備五カ年計画というので一般財源が幾ら足りないかというと三千億足りないのです。三千億ということは五カ年間ですから年間六百億足りないわけです。事実三千億が足りるか足りないか、もっとこまかく見てみないとわからぬですけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、竹内さんのいまのを要約すれば、国に入ってくる自動車重量税による収入というのは三千七百五十億で、とにかく五カ年計画で足りないのは三千億である。しかしその三千億も竹内さんのいまのお話では、年によってだんだん道路のほうもお金がかかるようになってくるしとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、第六次道路整備五カ年計画にはいろいろな重点施策があるわけですけれども、この残りの七百五十億は、四年間とか三年間に直してでございますけれども、残りの部分で上越新幹線と東北新幹線と東京と成田の間の新幹線三本に振り向けられることになったという記事を、昨年...全文を見る
○佐藤(観)委員 金に名前がついていないから、行ったか行かないかわからないということになるかもしれませんけれども、いろいろ話の経緯から行くと、これは自動車から取っていった税金というものを他の輸送機関に回す、一部が回るということになると思うのです。大臣がちょっと出られてしまったので...全文を見る
○佐藤(観)委員 大体政府の考え方はけちなんですよ。いまなぜ私がこういうふうに数字をあげて竹内さんのほうからお伺いしたかというと、数字的には三千七百五十億のうち大体七百五十億が他の財源に行くか行かないか、その他の社会資本の充実、いま言ったように国鉄なり地下鉄なりの建設に行くかどう...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう一つ政務次官にお伺いしたいと思います。  きのうもお聞きになったように、自動車運送業の人が税金を取られる。それも新たに税金をかけられるわけですから、非常に重いわけです。それと同時に、先ほども申しました他の輸送機関、将来は自分たちの対抗馬になるような輸送機関...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、ぼくの質問に答えてないと思うんです、肝心なところに。私の聞いたのは、トラック業者は今度法案ができれば税金を納めなければならない。税金を納めて経営が苦しくなっただけではなくて、今度それが、自分たちが積んでいる荷物を運ぶ他の輸送機関を強化するために使われるとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 政務次官はそういうくらいでがまんすると言われるかもしれないけれども、やはりこれは生活のかかっている方もあるのですからそうはいかないと思うし、どうも政務次官のお話を聞いておりますと、トラック以外のハイヤー、タクシー、バス、これは何かトラックの巻き添えを食った形です...全文を見る
○佐藤(観)委員 皆さんもお聞きになったと思うのですけれども、政務次官は、そもそもこの発想はトラック税の発想だ、つまりものをこわすから、あるいは他に比べて安かったからというようなことでございますが、いまの主税局長のお話では、これは個別物品税の体系であるからいままで自動車税というの...全文を見る
○佐藤(観)委員 この点ではまだ詰めたいのですけれども、税の考え方について私は金曜日もやりましたので、またほかの方がやってくださると思います。  この問題についての最後ですけれども、政務次官の御見解でも、トラックとハイヤー、タクシーあるいは他の乗用車でも、またたとえばバスと地下...全文を見る
○佐藤(観)委員 その部分の話はまだ私はわかるわけですよ。わかるけれども、きのう見えたように、高橋さんという、川崎ですか、トラック二百台を持って輸送をやっていらっしゃる運送業のこういう方が、こう言ったら失礼かもしれません、次元が低いかもしれませんけれども、高橋さんのおことばのよう...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも経営効率が道路整備五カ年計画ができればあがるという保証はないと私は思うのです。この点についてはまたあとから次の観点から申し上げたいと思いますけれども、細見さんの言われるように高い次元からいえば確かにそうなるかもしれない。まあならなければいかぬだろうけれども...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま業務部長のほうからお話があったわけですけれども、私の持っている運輸省の自動車局の自動車運送事業経営指標、これは四十四年版ですけれども、それを見ましても、たとえばバスなんかにしましても、非常に経常利益をあげているところが少なくなって、損失を出しているのが多くな...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま運輸省のほうからもお話がありましたけれども、人件費がかなりの部分を占めている。このように経費の中、業務の内容の中で人件費が占めておるということは、いろいろの数字を見ても確かに事実だと私は思うのです。  ところで労働省の方にお伺いをしたいのですが、それではバ...全文を見る
○佐藤(観)委員 私の資料によりましても、これは非常におもしろい資料だと思うのですけれども、三十五年くらいというのはタクシーの方々の平均賃金は非常に高くて、魅力のある産業だったわけですね。三十五年が平均四万一千三百四十二円、都内の全産業の平均賃金が二万六千五百十一円ということでご...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまタクシーは御答弁はありましたか。それから、運賃改定を済ましたと小林さん言われるけれども、さらにまた運賃値上げの申請が出ているのじゃないですか。
○佐藤(観)委員 ちょっと話がそれるかもしれないのですが、バス、トラックの運賃というのは運輸審議会の答申があればできるようになっておりますね。ところが、タクシーのほうは、法律上は陸運局長権限ということになっているわけですけれども——間違っていたらあとで訂正してください、実際は経済...全文を見る
○佐藤(観)委員 私が疑問に思うのは、どうしてタクシーだけが物価の観点からということで三つの閣僚の協議会——法律上は陸運局長権限ということで、運輸大臣から委任されておりますけれども、実際のところは三つの閣僚協議会を経なければいけない。どうしてそういうふうになっているかがわからない...全文を見る
○佐藤(観)委員 じゃ、話をタクシーにしぼりますと、道路運送法の第八条には原価と適正な利潤という項目があるわけなんです。私は別にタクシー業界とは関係ないわけですが、いまのタクシーの状況を見ていますと、昨年の三月の値上げ、その後もどんどんつぶれていっているわけですね。小林さん御存じ...全文を見る
○佐藤(観)委員 昨年の値上げでもまだ経営が苦しくて、借り入れ金がたいへんあるわけですね。最近一年間の実績を見ましても、倒産したり転廃業をしたものが十九社、千三百十六両、会社数においては五・九%減っておるわけですし、車の数においては五・四%減っておる。四十四年五月以降十月末までで...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、私は物価対策上もちろん運賃値上げをしようということを言っているのじゃなくて、しないにこしたことはないわけなんです。ただ、私がいろいろ調べてみると、政府の言う物価対策というのは、これは認可しないということだけの話なんですね。上げることを認めないというだけの...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで本論に入るのですが、今度自動車重量税がかかった場合に、さらにいまの経営状態に加えて税金を納めなければいけないことになるわけなんです。これは非常に経営の苦しい各業界にとって非常に大きなことになるのじゃないか。ただでさえ値上げの申請が続々と出ているところに、追...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はその数字についてもずいぶん小幅に見ているのじゃないかと思うのでありますけれども、時間もございませんので経済企画庁の方にお伺いしたいのです。  いま言ったような状況で、バスにしろトラックにしろタクシーにしろ、経営状態が非常によくない。そしてその中には、先ほど...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に、せっかく大臣もお見えでございますので、私の質問の締めくくりをさしていただきたいと思うのですが、先ほど大臣がちょっといらっしゃらなかったときに中川政務次官ともお話ししたのですけれども、いろいろ数字をくくってみますと、結局三千七百五十億というものがこの自動車...全文を見る
○佐藤(観)委員 必ずしも私自身も満足できるわけじゃないのですが、たいへん私の質問も長くなりましたので、これで終わらせていただきたいと思います。(拍手)
05月14日第65回国会 衆議院 大蔵委員会 第33号
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○佐藤(観)委員 せっかくいま阿部委員のほうから、法人税についての課税がまだ足りないんじゃないか、つまり自動車新税を取らなくても一財源はあるんではないか、それは政府のやり方次第であるんではないかという話に触れましたので、ちょっと御質問申し上げたいんですけれども、きょうの日本経済新...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題はこの前の当委員会の一般質問のときに、堀委員、広瀬委員のほうからお話があって、円切り上げの問題とからませながらこの輸出振興税制については話があったと思うのです。この新聞の報道によれば、とにかく来年度から、輸出税制というのは四十九年まで続くはずだったのを切...全文を見る
○佐藤(観)委員 それではそれはまた別の機会にもう少し討議をするとして、もう一つは、たびたび阿部委員が言われたように、非常にこの税金というのは不明確である。細見局長の話を聞いても非常に性格がはっきりしない。使うところもはっきりしないけれども、この税金自体もはっきりしない。これは私...全文を見る
○佐藤(観)委員 それならば登録税というのは何ですか。なぜ登録すると税金がかかるのですか。それはいままで言ってきた、いわゆる道路が必要なんだ、それは道路を使う、あるいは道路をこわす人に負担してもらいたい、そういう発想と全然違うじゃないですか。
○佐藤(観)委員 それでは、いままでにたびたび御答弁のありましたような、車が道路をこわすからこれはかけるのだ、道路を車が利用するからかけるのだ。利用するのも重い車のほうが道路をこわす、つくる反対のことをするから、重いものにはなるべく負担をしてもらうのだ。道路の損傷の代償であるとい...全文を見る
05月20日第65回国会 衆議院 本会議 第34号
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○佐藤観樹君 私は、日本社会党を代表して、自動車重量税法につき、数々の反対の理由を述べたいと思います。(拍手)  この法案は、第六次道路整備五カ年計画の財源不足三千億円を調達し、あわせて、その他の社会資本の充実を期するために、自動車の重量に応じて税金を徴収しようとするものであり...全文を見る
09月17日第66回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○佐藤(観)委員 永野さんにお伺いしたいのですが、実は私の質問はたいへん意地悪い質問になるのでございますけれども、もしお差しさわりがなければ、最初に新日鉄、これは一企業ということで申しにくいかもしれませんけれども、鉄鋼業界が債務としてドルをどのくらいお持ちなのか、もし差しさわりが...全文を見る
○佐藤(観)委員 実は、この前の九月一日に当大蔵委員会が開かれたわけですが、そのとき田中通産大臣のお話では、大体鉄鋼業界として八千六百億円くらいのドル債務があるんじゃないか、それから石油業界が一千七百億円ということを言われていたわけなんですけれども、これはちょっと数字がかなりかけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 実は、これもちょっと確めたいと思って政府のほうに資料を要求したんでございますけれども、いろいろな関係があるのでちょっと出せないということでございますが、その点はまた午後からするといたしまして、実は永野さんが一番最初言われましたように、いわゆる商工会議所の会頭とし...全文を見る
10月27日第67回国会 衆議院 本会議 第7号
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○佐藤観樹君 かつて、故池田勇人氏が通産大臣のときに、「中小企業の一つや二つつぶれてもしかたがない」と放言し、不信任をされたことがあります。いわんや、田中通産大臣がこのたびアメリカ政府と仮調印した日米政府間繊維協定は、その被害の及ぶところ、中小企業の一つや二つどころではありません...全文を見る
○佐藤観樹君(続) さらに、との政府間協定を結んだことは、おそからず、対米依存率の高い自動車、カラーテレビ、卓上電算機、カメラ、雑貨等の輸出に依存する数々の業種に対して政府間協定を迫ってくることは、ドル危機に悩むアメリカにとって必定であります。  通産大臣は、一国の産業を振興す...全文を見る
10月28日第67回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○佐藤(観)委員 いまちょうど丹羽先生のほうから繊維問題が出ましたので、私も党の繊維協定破棄・繊維対策闘争本部の事務局次長をやっておりますので、ちょっとお伺いしたいのですが、これはこういう短い時間では詰まりませんけれども、いま丹羽先生が言われたように、今度の政府間協定によって倒産...全文を見る
○佐藤(観)委員 これはたいへん左問題なんですけれども、実は私もきょうはそれをやるつもりじゃなかったのですから、これは私はあらためて別の機会にぜひやらさせていただきたいと思うのです。  私に与えられた時間は五十六分ということでございますので、簡単にひとつ詰めて私もお伺いをしたい...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもあまりよくわからないのですが、先ほど申しましたように、いわゆる日本の経済というのは、現在三分の一以上がアメリカにたよっている。これで、今度のニクソンの新経済政策第八項目ということで、日本がたいへんガタがきているのです。その面では、今後の日本の伸びる道という...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで私はお伺いしたいのですが、大臣御存じのように、わが国では、輸出入銀行がブラント輸出に対する延べ払いということを現状においては認めてないわけですね。今後やはり日本は日中貿易を考えていく場合には、当然これは輸出入銀行による延べ払いを認めるという方向に進んでいか...全文を見る
○佐藤(観)委員 それは実態的には、事実認めてないわけですね。  そこでお伺いしますけれども、三十九年のいわゆる吉田書簡、これは大臣の頭の中では現在どのように生きていますか。
○佐藤(観)委員 輸銀で、あるいは日本側で認めたけれども、向こうが断わった例というのは、どういう例ですか。
○佐藤(観)委員 そうすると、稲村局長でけっこうなんですが、それはいわゆる輸銀の延べ払いを認めたケースですか。輸銀の延べ払いがくっついての案件ですか。
○佐藤(観)委員 どうも話が違うのですが、私は、そもそも輸銀の話から始めたわけです。いまの局長のお話では、それはつまり輸銀をつけない。つまりこれだけ膨大な額になると、普通の銀行では延べ払いということは、ブラント輸出ということになりますとできないわけです。それで輸出入銀行というもの...全文を見る
○佐藤(観)委員 いたさなかった、それはあとでお伺いするにしても、それは何年のことですか。
○佐藤(観)委員 それは、いたさなかったのではなくて、三十九年に吉田元首相が台湾に行って、蒋介石主席に、中共向けのプラント輸出に対して輸銀の延べ払いを認めることはいたしませんといういわゆる吉田書簡が生きているから、三十九年にそれができて、四十年にそういうものを出しても、実質的には...全文を見る
○佐藤(観)委員 では、きょうはその件については、先ほどの予算委員会でいくとテークノートですか、ノートしておくことにいたします。  私は、この際、いま言ったような新しい中国との関係を迎えて、やはりここでさらに前に進んで、この前の福田大蔵大臣のときには、輸銀の延べ払い輸出に対して...全文を見る
○佐藤(観)委員 全部の国にそうだというふうに大臣おっしゃられますけれども、やはりそれは違うのであって、いわゆる経済ベースとして合わぬものは、これはまた別ですね。しかし、そうじゃなくて、経済ベースとしては合うんだけれども、相手が中国だからいかんのだ。いわゆるプラント輸出ということ...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも残念ながらあまり前向きな答弁がないのですけれども、そうしますと、いわゆる相手が中華人民共和国であるからということによって差別は受けない。いわゆるコマーシャルベースに合わないものでしたら、私はかまわぬと思うのです。ただし、東南アジアに対するブラント輸出、それ...全文を見る
○佐藤(観)委員 現にそうしているかどうかは、先ほどの話に関連してくるわけなんですけれども、そこで、やはり中国との貿易を拡大するにあたって一つ問題なのは、これは直接大蔵大臣の所管ではないかもしれませんけれども、ココム、チンコムの制限品目があるわけです。この際に、それは私たちは軍需...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、この報道によりますと、現在百六十七品目あるわけですけれども、政府としてはまずはとりあえず百品目ぐらいに下げたいというふうに報道されているわけですけれども、それはそのとおりだと受け取ってよろしいですか。
○佐藤(観)委員 所管は通産省になると思うのですが、方向としてやはり国の経済を成り立たせていくことですから、これはやはり大蔵大臣も関係があると思うのです。ですから、所管ではないが、一閣僚としてやはりそういう方向にいくべきだと私は考えますが、大蔵大臣の御所見をお伺いしたいわけなんで...全文を見る
○佐藤(観)委員 懲罰的ということについてはちょっと私引っかかるのですが、あまり時間もありませんので……。  これは大蔵省の所管になるわけですけれども、今日まで中国との正常な条約がなかったわけです。このために中国に対しては高い関税をかけられているものは、たとえば紅茶とか生糸とか...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもあまり前向きでないので非常に残念なんですけれども、もう一つお伺いしますが、さらに進んで中国から特恵を供与してくれ、こういうようなたとえば申し出があった場合、これは認めるというぐらいの前向きの考え方はございますか。
○佐藤(観)委員 いや、私は局長の話じゃなくて、これはやはり新しい日中関係あるいは日中貿易が必要であるという新しい段階に向かって、いま申しましたように、ココム、チンコムのリストを減らす、あるいは先ほど申しましたような、特別に中国に対して高い関税になっているものを減らす、あるいは場...全文を見る
○佐藤(観)委員 最初に、水田大蔵大臣はいま姿勢は変わらぬと言われたのですが、それがどうも私は納得いかないわけです。一方では、新しい時代を迎えたから、いわゆる中華人民共和国が中国の唯一の正統政府である、北京政府が唯一の正統政府であるという新しい時代に入ってきたわけですね。それに従...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも私は、政府としては対応策がおそ過ぎるのではないかと思うのです。たとえばことしアルバニア決議案が通らなかったとしても、おそらく来年は通ったでしょう。それは、時間というのはわずか一年間のことです。正式に入ろうと入るまいと、やはりこの日本の持っている対米依存率の...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題は非常に大きな問題ですので、私はさらにまた別の機会に、今度は具体的な例で輸銀の問題をまた質問いたしますし、それから今後の政府の中国に対する具体的な姿勢というものについて問うていきたいと思っておりま  す。  もう一つの問題は、これは予算とも関連をして...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間もないので、もう一問だけお聞きしますけれども、大蔵大臣が言われたように、四十年の場合には、これは財政法ができたときから初めてやるので、ですからいわゆる特例法によったんだと言われますけれども、初めてだからとか初めてじゃないからというのは、私はあまり意味がないと...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもこの問題はそう簡単に私は引き下がるわけにいかぬわけですが、一兆二千億当初予算にはワクはあったのだけれども、それは使わなかったのだ、そのワクを今度はまた生かしてきたのだという論理ですね。私は、これは非常な財政の便宜主義だと思うのです。こういう精神を財政法第四...全文を見る
11月09日第67回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
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○佐藤(観)委員 いま藤田委員から御質問があったように、あるいは景気の問題にしろ、あるいは景気の問題にしろ、あしたはコナリー財務長官が来るというし、あるいはマクラッケン諮問委員長も四日に参ってお話をしたわけですか、そういう問題について、きょうは私は若干お伺いをしておきたいと思うの...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はちょっとことば上の確認をしておきたいのですが、いわゆるEC六カ国蔵相会議での多角的ということですね、それから従来多国間で解決すべき問題であるというふうに言われているのは、——多角的というのは、おそらく通貨のレートだけの問題ではなくて、そこに課徴金の問題も含ま...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこでお伺いしたいのですが、あしたコナリー財務長官が来るわけですけれども、そのときに一番問題になるのは、私もいま林さんが言われたように、そういうふうに解決すべきだというふうに考えておるわけです。その際に、あしたコナリー財務長官が来て水田大蔵大臣と会われるというこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 今度コナリー財務長官が来たときに、おそらく円の切り上げは最低一五%ということを言うと思う。それに対して政府は大体一二・五%くらいができるぎりぎりのところだ。たとえば切り上げ問題についてもそれだけ意見が違うわけですが、これは単なる日本とアメリカだけの話ではなくて、...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと林さんのことばじりをとらえるかもしれませんけれども、二国間できめられる問題ではなくて、私はきめるべきではないというふうに理解しているわけなんですね。  それでもう一つお伺いしたいのは、二日の閣議で、コナリー財務長官以下いろいろの方が見えるわけですけれど...全文を見る
○佐藤(観)委員 政務次官にお伺いしますけれども、いま林さんからお話があったように、いわゆる今度の通貨調整というのは、円切り上げをどこまでするか、ドルをどれくらい下げるかという単なる通貨だけの問題ではないことは御承知のとおりだと思うのですけれども、円の大幅切り上げを向こうでは要求...全文を見る
○佐藤(観)委員 しかし、いわゆる資本自由化の問題あるいは対米の輸出規制の問題あるいは自由化の問題、このあたりはやはり所管はいわゆる通産省になるから、いま林さんが言われたように、円の切り上げの問題、通貨問題と申しますか、これを一手に大蔵大臣が窓口になるというのと少しニュアンスが違...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、もう少し通貨調整の今後の見通しについての中身についてお伺いしたいのですけれども、とにかくいまの情勢では、ドルを切り下げないということなものだから、いまIMF体制そのものの根幹がくずれていて、金とドルとは交換を停止しておりますから、そういう意味では、それが...全文を見る
○佐藤(観)委員 それについて、万が一というかそのピボットレート方式できめた場合、たとえばマルクにしろ、フランにしろ、そうなるとある程度の切り上げになる。もちろん円も切り上げになるでしょうね。その際に、結局現実的にはIMF体制でいま金とドルとが兌換を停止されておりますけれども、そ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、いわゆる金価格の引き上げということも当然行なわれないわけだし、それから金とドルとの交換というものが半永久的になるという可能性というのはそこで出てくるのじゃないですか。やはりそういう一つの制度、この方式自体は、いま次長が言われたように、ある程度期間的...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、次長の言われること、ぼくはよくわかるんですよね。ですから、一つはレートが変更になる。これは次長が前に言われたように、ある程度安定的な通貨、安定的な為替相場をつくるために、ある意味では半永久ということばはちょっと語弊がありますけれども、ある程度の期間このレー...全文を見る
○佐藤(観)委員 まあ、あしたコナリー財務長官と水田大蔵大臣が会われるので、実はその前にいろいろな点を念を押したかったわけなんです。いろいろ時間のぐあいでできませんので、一つは、二国間であまり詳しくと申しますか、やはり十カ国蔵相会議の場で、その間でやれば、相手の、つまりEC六カ国...全文を見る
11月16日第67回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号
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○佐藤(観)委員 きょうは、八月の十六日以降のドル・ショックによるところの日本経済に与える、特に中小企業に与える影響大なるものがあるということで、国際経済上の調整措置の実施に伴う中小企業に対する臨時措置に関する法律案、これの金融、税制部分が私のほうの委員会に回ってきているわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 その問題は二番目に聞くのですが、私のお伺いしたのは、八月十六日のニクソン大統領のいわゆる新経済政策八項目があって、輸入課徴金の問題、金とドルとの交換停止の問題が直接日本にはかぶってくるわけです。それでこの調整が先進十カ国間で行なわれているわけですけれども、私が申...全文を見る
○佐藤(観)委員 私も、おそらく次長からでは、非常にむずかしい問題ですから、国際通貨情勢の見通しについてお答えも出ないし、あるいは大蔵省に聞いてもこれはおそらく出ないと思うのですね。そういうことで、国際通貨情勢の見通しいかんによって、これはいろいろ考え直さなければいけないと思うの...全文を見る
○佐藤(観)委員 少し話が先にいってしまいましたので戻しますが、出荷額の中で中小企業が占める割合、それとその中で輸出が占める額、これをちょっと数字をあげていただきたいのですが……。
○佐藤(観)委員 四十四年しか出てないのですが、四十四年度の中小企業の総出荷額、それとその出荷額に占める輸出の額、パーセンテージはどのくらいになっておりますか。
○佐藤(観)委員 私の質問はそうじゃないのです。そういう質問じゃなくて、資本金五千万円以下、従業員三百人以下を中小企業というわけですが、中小企業が現在次長言われたように、国民総生産の三八%ですか生産をしておるわけです。その額があるわけです。その額があって、そして総生産の中で輸出を...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもその辺が私の感覚及び数字と少し違うのです。私の数字では四十四年度の出荷額が大体二十八兆円、その中で四十四年の輸出額が二兆二千億ですね。ですから輸出実態としては、中小企業がつくっているもので輸出が占めている割合というのはわずか八%ぐらいという数字を見ているの...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、八・六%というのは全輸出の中で占める中小企業の割合ですか。——どうも数字がおかしいな。四十四年度の数字があるわけですね。四十四年度の中小企業、いわゆる資本金五千万以下従業員三百人以下の中小企業がつくった総出荷額ですね——つくった総出荷額ということばはないで...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、そうじゃないのですよ。それは全輸出の中で中小企業がつくっているものはどれだけかという話でしょう。そうじゃなくて、私のお聞きしているのは、いわゆる国民総生産の中で中小企業がつくる部分というのはあるわけですね。四十四年度で中小企業が出荷する額というのはあるわけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま数字が出ましたように、つまり四十四年度の出荷額がほぼ二十八兆円。中小企業がつくった二十八兆円の中で輸出に向けられる分というのは約二兆二千五百億円ですか。そうしますと、中小企業がつくったものの中で輸出に向けられる分というのは、計算をしてみますと大体八%ぐらいに...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、私は大体一兆円と踏んでいたのですけれども、その四分の三ぐらいしかないわけですね。そうしますと、中小企業がつくった製品の中で、これは大体三%を切る二・八%程度が対米輸出の額ということになると思うのです。そうすると、話を簡単にして三%にしてもいいと思う...全文を見る
○佐藤(観)委員 円切り上げの問題あるいは輸入課徴金の問題、これは当然輸出入に関係するいわゆる貿易上の問題ですから、当然それは輸出関連になるわけですが、不況対策あるいは年末の融資、これはある意味では従来からやられていたことですね。それに加えてここで出されているいわゆる国際経済上の...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、今度のこのドル・ショックによるところの問題から発生して、いろいろと私は中小企業問題というものはある意味では原点に戻ったのではないかと思うのです。と申しますのは、いままで国際競争力をつけるつけるということでいろいろ指導して構造改善もやってきたわけですね。普...全文を見る
○佐藤(観)委員 その辺で私は、今度の法案及びこの閣議決定のことについて若干疑問を持つわけなんです。というのは、確かに次長が言われるように、当面というのはどのくらいの期間かわかりませんけれども、いま言われたように、ある意味では、悪くいえば当面起こってくる問題についてばんそうこうを...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと調べておいていただきたいのだが、私が知った範囲では、中小企業の輸出構成の中でも四十五年度くらいで約五五%くらいがもう重工業化している。四十五年度で五五%くらい重工業化しているということを、私はいろいろな資料でいま覚えているわけですが、こうなってくると、か...全文を見る
○佐藤(観)委員 私がいま重工業化についてお伺いしたのは、ある意味では逆にいえばこういうことがいえるのじゃないかと思うのです。つまり重工業化していない部分の中小企業というのは、いわゆるアメリカに入った、まあ簡単にアメリカというふうにいえると思うのですが、アメリカに入った場合にその...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは話をまた続けますけれども、ところがそういう考え方からいくと、いわゆる従来のものに事業転換の部分、今度のこの委員会に出されておる法案にもありますけれども、事業転換の部分については私も非常にいいと思うというか、ある意味ではこれではやり足らないのじゃないかと思...全文を見る
○佐藤(観)委員 それを早いところやらなければいけないわけなんですが、私が冒頭申し上げたように、今度の問題というのは、単に中小企業一般ではなくして、いわゆる産地産業、それにしぼられてきていいと思うのです。それでお伺いしたいのですが、いま次長も言われたように、転換というのは非常にむ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そういうことになりますと、大体その百業種について考えなければいかぬわけなんですが、いま申しましたように、地域産業としてその地域に対しては非常に大きな影響を持つ中小企業が多いわけですね。それでこの開発ですけれども、私は先ほどから申しましたように、単なる物が安いとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 それはある意味では従来からも研究をしていたと思うのですけれども、四十七年度の予算までにはつくるということですか。
○佐藤(観)委員 そこで、今後の中小企業対策の基本の問題なんですけれども、いわゆるアメリカへの輸出ができなくなった、それで変動相場制で輸出成約があまりうまくできないとか、そういうことで、この閣議決定によるような税制、財政上の措置がされるというふうに理解するわけですけれども、再び今...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうもこれからの中小企業対策について、いわゆるドル・ショック以後について、中小企業庁としても、あまり大きな政策の転換というか、思考の転換というか、私は考え方が転換されてないのじゃないかと思うのです。それは全部中小企業政策審議会のほうにおろすと言いますけれども、こ...全文を見る
○佐藤(観)委員 これからのやり方もあまりまだきめられてないようですので、その辺のところがわかったということで、ひとつ構造改善問題について、ちょっと触れたいと思うのです。  これは非常に大事な問題だと思うのですけれども、繊維なんかでも構造改善、構造改善というこので、いわゆる古い...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこでちょっとお伺いをしていきたいのですが、今度の臨時措置の中に、いわゆる政府が構造改善で貸したお金ですね、資金、これを一年なり三年なり支払いを猶予するという項目がありますか。
○佐藤(観)委員 私もこの前、北陸地方を回ったときの現状では、織屋さんが最低三百万の借金が、構造改善であるわけですね。中小企業庁あるいは通産省の行政指導によって、構造改善しろ、構造改善しろということでお金を借りてやってきた。ところが、いわゆる無登録織機があるし、そういうことで今度...全文を見る
○佐藤(観)委員 ところが、佐藤首相が三年前に本会議の席上で、銀行の貸倒引当金は実態にそぐわないから廃止しますと言ったって、いまだになされないわけですから、前の福田大蔵大臣も、この輸出振興税制についても、あるいは他のいろいろ問題のある租税特別措置についても廃止の方向で検討いたしま...全文を見る
○佐藤(観)委員 検討している最中だということでございますので、差損についてはそういう措置がされますけれども、今度は差益ですね。為替差益だと、何にもしなくて、ちょっとレートを変えれば左うちわでもうかるわけですね。そこで、差損についてはそういうことでございますけれども、差益のほうで...全文を見る
○佐藤(観)委員 前者の部分ですけれども、私はいずれ一度これは流通過程の問題として、たとえば石油にしても、これはとにかく原価が、変動相場でいま円高が九・九%ですか、くらい高くなっているわけですから、今度は原油自体が仕入れのときに安くなっているわけですね。この部分が本来、いまの論理...全文を見る
○佐藤(観)委員 交際費が額が非常に大きく、しかもそれが経営の正常な状態を脱しているという例が数々あるわけなので、さらにこれも大蔵省としても考えていただかなければならぬと思うのです。  それから、この前の日曜日、菊花賞があったわけですけれども、いわゆるギャンブル課税ですね。これ...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題については、本年の三月に堀委員が福田大蔵大臣とも話をしておるわけですけれども、いわゆる税金を取るというと、何かそのことについて、ギャンブル性のものについて認めているというか、非常に税金がたよっているというようなやり方でまずいという考え方も一方には確かにあ...全文を見る