佐藤観樹

さとうかんじゅ



当選回数回

佐藤観樹の1976年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月02日第77回国会 衆議院 予算委員会 第21号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 大平さん、きのうはテレビ、ごらんになりましたか。
○佐藤(観)委員 ほとんどごらんになってない。じゃ、けさの新聞で大体、大臣、お忙しいからそう細かには見れないと思いますけれども、第二次喚問につきましてかなり大きく新聞は報じているわけですけれども、大ざっぱな話ですけれども、きのうの二次喚問、あるいはそれを新聞で見られて大臣の率直な...全文を見る
○佐藤(観)委員 私のお伺いしたのは、もっとざっくばらんに人間的と申しますか、そういった感想をちょっとお伺いをしたかったのです。  少し話を進めますけれども、大蔵大臣という非常に重要な地位、しかも三木内閣を支える主要閣僚として、今度のこのロッキード事件について一体どういうふうに...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう少し具体的にお伺いしますが、じゃ一体今度の——真相は実はまだはっきりしないわけでありますけれども、いずれにしろ、そこに何らか金が動き、政治的な力が動いたかどうかは別といたしましても、全日空の飛行機がトライスターになっている事実、あるいは自衛隊の対潜哨戒機がP...全文を見る
○佐藤(観)委員 私がお伺いしたのは、大臣のその認識はわかりました。大臣もいまいみじくも、この事件は今日初めて起こったような事件ではないということを言われたわけですね。その認識というのは非常に重要なことなんで、じゃなぜこういう事件がたびたび起こるのか。このことが非常に重要なことだ...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は、いま大臣が言われたその権力の行使という言葉は余り適切じゃなくて、むしろやはり地位の利用というふうに私は言った方がいいんじゃないかと思うのですが、じゃもう少し詳しくお伺いしますけれども、土曜日にわが党の稲葉議員の方から福田副総理に、今度の事件について一体どう...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は何も、誤解を招かないように慎重に答弁をしていただければいいので、いま大平さんが答弁をされたことは事の処し方、今度の問題をどう処理するか、そのことはいま大臣が言われたとおりだと思うのです。しかし、大臣もまさに御自分の答弁の中に言われたように、こういったような種...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうも少しすれ違うのですが、もう一つだけお伺いしておきますが、福田副総理は土曜日のわが党の質問に答えて、いまのような金権的な政治、金で政治が動かされる、こういう事態になっているのは、四十七年のときの総裁選挙から一段と高進をしたのだ、これが一段と、この総裁選挙が区...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう少し福田副総理の発言について大平さんに対照的にお伺いをしたいのでありますけれども、私も自民党に籍を置くものではないわけですから、総裁選挙のあり方まで立ち入って話をお伺いをする必要もないので、少し話を前に進めます。  もう一つ、主要閣僚、有力閣僚としてお伺い...全文を見る
○佐藤(観)委員 それと、もう一点大蔵大臣にお伺いをしておきたいのは、私きょうは本当は税の関係の話をロッキードに関係してお伺いするのですが、一点だけ支出関係について、今度の問題に関連をしてお伺いをしておきたいのです。  防衛関係費の中で、今度は航空機の購入費というのが千百七億円...全文を見る
○佐藤(観)委員 六機入っているのじゃないですか。ちょっと至急調べてください。
○佐藤(観)委員 それではそれがつくまでに、ちょっと話を先に進めさしていただきたいと思います。  今度のロッキード事件で国民が非常に怒りを感じているのは、しかもいま納税時期でありまして、こんなことなら税金を納めないという投書が幾らでもきておるわけですね。これは国民の一人として私...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこが本当に、私はいまちょっと投書を例に挙げましたけれども、国民には全く頭にくる問題だと思うのですね。いま現場で働いている五万二千の税務署の職員の方も、本当に大変な精神的な圧迫だと思うのですね。こういう国民、納税者の厭税気分というのですか、税を納めたくないという...全文を見る
○佐藤(観)委員 中橋さんは、どうせ大臣と中橋さんと横井さんのずっと答弁になりますから、時間がむだでございますから、こっちへ来てください。  長官は当然そういうふうに言わなければいかないわけであります。しかし、国民の側にしてみますと、本当に中小企業にとってみまして、いま納税時期...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、徴税庁としての税金を取るという立場——取ると言うとちょっと語弊があるかもしれませんが、徴収をするというのが正確かもしれませんが、その立場として今度のこのロッキード事件についての税金の徴収の問題というのは非常に大きなウエートを占めている。しかも、捜査につい...全文を見る
○佐藤(観)委員 いや、ですから、だれが幾ばくの所得を得たか、その所得を得た人が課税されるのは私もわかるわけです。その場合に、いま問題になっているのは児玉譽士夫の四十七枚の領収証が正当だという、まさにそれはあったのだということで捜査に入られたのだ、査察に入られたのだと私は思うわけ...全文を見る
○佐藤(観)委員 私、中橋長官はいま非常に重要な責任があると思うのです。きょうの私の質問の主題は実はそこにあるわけで、まさに長官としては非常に重要な、大変な責任がかぶせられていると私は思うのです。これは単なる脱税事件だけではなくて、そのことがはっきりしますと、これは贈収賄事件に発...全文を見る
○佐藤(観)委員 私も税務署の職員の方とのつながり、つき合いが非常に大きいので、税務署の職員の方の個々の能力あるいは日本の国税庁を中心とする徴税能力というのは非常に能力的に高いものだと評価しているわけです。これは何もお世辞じゃなくて、本当に大したものだと思っておるわけですね。とこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、いまの対潜哨戒機はP2Jですね。よろしいですね。これはどこ製ですか。
○佐藤(観)委員 いや、それは川崎重工がライセンスを得てつくっていますけれども、本体のそもそもの設計と申しますか、これはどこ製ですか。
○佐藤(観)委員 まあ私の質問の聞き方が悪かったと思うのですけれども、これはいまちょっと資料があるかどうかわかりませんが、いつから入っていますか。P2Jは一番最初はいつからですか。
○佐藤(観)委員 この問題は余り詰めていると私も時間がなくなるので、余り専門でもありませんので……。私のいただいた資料で四十一年改造型となっているのですが、そのことはいまさておきまして、これだけとにかく対潜哨戒機についていろいろの疑惑が出、そして国民は先ほど申しましたように、もう...全文を見る
○佐藤(観)委員 と申しますのは、児玉氏がロッキードと契約を結んだのが四十四年の一月十五日が基本契約になっているわけであります。そうなりますと、このP2Jについては四十一年から改造型が入っていたと思うのですが、果たしてその辺の関係はなかったのかどうなのか。またまた私は若干の疑問を...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう少し具体的にお伺いしますと、いま私が例を挙げましたように、二十四日の朝日新聞には、資料を児玉邸で焼いてごみ箱に捨てたという記事が出ているわけですね。こういったようなことを思うと、いま中橋長官も言われましたように、二月の四日以来あれだけ大々的になっているわけで...全文を見る
○佐藤(観)委員 児玉の場合に、それは確かに中橋流のやり方かもしれないけれども、私三度目に言うのですが、とにかく現実に朝日新聞に報道されたようにかなり資料が、どのくらい焼かれたのかわかりませんが、焼かれたというようなことが出ること自体、私はまずいと思うのです。国民に与える影響から...全文を見る
○佐藤(観)委員 これにつきましては、先ほど言った焼かれた資料の中に答弁の原稿の痕跡というか、そういったようなものが出てきて、いま申しました東京国税局への回答書が出ている。書いた痕跡が出てきたということが報道されているわけですが、それでは二月の九日か十日、いずれにしても二月四日に...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうしても私理解できないのは、二月四日に報道されてから少しその間に日にちがあるということ、それから中橋長官もお答えになりましたけれども、まず周りから調査していくんだというやり方をとられて、直接的に児玉宅へおたくの方から行かれたのは、いま申しましたように若干日にち...全文を見る
○佐藤(観)委員 その損益面、財産形成の面からというのはわかるのです。わかるのですが、問題は、これだけ外から大々的に報道されたら、どんな素人が考えても、必要書類はとにかく抹消しよう、証拠隠滅を図ろうと思うのは、皆さん方調査の御専門だが、そんなことはわれわれ素人でも当然思うわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 このことについては、初動捜査というのですか初動調査が本当によかったかどうかというのは最後の結論で決することだと思いますから、これ以上別に申しません。  もう一つ私が不思議に思うのは、丸紅についての脱税の問題です。これは警視庁が外為法違反ということで丸紅に捜査に...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、今度の事件の解明に、一体ロッキード社の経理はどうなっているんだろうか、向こうのコーチャン証言によるところの丸紅なりあるいは児玉を通して払ったと言われる資金、これは一体ロッキード社の中でどういう経理になって、どういう項目になっているんだろうかということは、...全文を見る
○佐藤(観)委員 二月の九日ですね。それで、それはロッキード社自体の経理はもちろんだと思いますが、当然この問題はコーチャン氏個人あるいはクラッター氏個人の税の申告がどういうふうにされているかということを調べていかないと全体の姿は私はつかむことができないのだと思うのですね。一体アメ...全文を見る
○佐藤(観)委員 どうして最後のところをわざわざつけ加えたかちょっとよくわからぬのですが、そうしますと、簡単に申しますと、いままでに日米の租税条約、これに基づいて情報の提供を受けたことがありますか。
○佐藤(観)委員 そこで、私この条約で若干ひっかかるのは、二十六条の第二項目に「(1)の規定は、いかなる場合にも、一方の締約国に対し、次のことを行なう義務を課するものと解してはならない。」ということで、(a)項には、簡単に申しますと「締約国の法令又はその行政上の慣行に抵触する行政...全文を見る
○佐藤(観)委員 今度の事件そのものは、まさに第二項の(c)に相当するような非常に微妙なことですから、私は非常に重要なことだと思うのですね。第三項に、「情報の交換は、通常の業務として又は特定の事案に係る要請によって行なうものとする。」ということで、二月九日にやられたということであ...全文を見る
○佐藤(観)委員 したがって、いま申しましたように、Cさんまで調査に行って初めて、これは私が冒頭にお伺いしましたように、正当な、正しい所得者に課税をするということになると思うのです。したがって、私はこの条約を使って——丸紅から政府高官に流れたという証言はたくさんあるし、あるいは児...全文を見る
○佐藤(観)委員 それは、いつごろまでに欲しいというような日にちの制限をつけて請求するものなんですか、そういう制限は全然ないのですか。
○佐藤(観)委員 もう一点。スイスに対しましては、スイスとの条約に基づいて、わが国の国税庁として何らかの依頼、情報の提供を要求されましたか。
○佐藤(観)委員 これはもう皆さん方御存じだと思うのですが、今度の児玉への資金が、スイスのロッキードの子会社であるところのロッキード・エアクラフト・インターナショナルAGから二万ドルが支払われているというコーチャン証言があるわけですね。スイスの子会社というものが今度いかに重要な役...全文を見る
○佐藤(観)委員 ということは、ロッキード・エアクラフト・インターナショナルAGを調べるに当たって、スイスから情報提供されるということは、向こうがよほど好意的であれば話は別だけれども、条約に基づいてということはできないということになるわけですか。
○佐藤(観)委員 時間が来ましたので、最後に大平さんにお伺いをしておきますが、いま私がずっと追及してきましたように、今度のことというのはきわめて国際的な事件でありますから、この租税条約を使って相手からの情報の提供を求めるというのは非常に重要な意味を持ってくると思うのであります。そ...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間が来ましたが、最後に銀行局と大臣にお伺いしておきたいのであります。  今度の事件では架名預金あるいは無記名預金、これが児玉の脱税の手に使われた。このことは何も児玉に限らず、だれでもやっているわけで、わが党の堀委員が昭和四十二年からこの問題をずっとやっている...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間が来ましたからやめますが、昭和四十二年から銀行協会を通してずっとやっているんですね。通達なりあるいはビラを張ったりしてやっているわけです。それでもなおかつ全然これはおさまらぬ。しかも、銀行局長が言うように、あなたは一番知っていると思いますが、これは預金者云々...全文を見る
03月29日第77回国会 衆議院 大蔵委員会 第4号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして反対の立場を明らかにいたしたいと思います。  まず冒頭、今国会がロッキード汚職事件に端を発し、その後の三木内閣の真相究明に対する積極的な姿勢が見られない...全文を見る
04月28日第77回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 ただいま議題となりました税制に関する件につきまして、提案者を代表して、その趣旨を簡単に御説明申し上げます。  なお、案文につきましては、お手元に配付してございますのでごらんいただき、朗読を省略させていただきます。  第一に取り上げましたのは、物価水準の推移に...全文を見る
05月06日第77回国会 衆議院 大蔵委員会 第8号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 きょうは参議院の方が予算に対する公聴会でございますので、大臣も久方ぶりで大蔵委員会にゆっくり来ていただきましたので、十分慎重に審議を始めたいと思うのであります。  まず本題に入る前にロッキード事件について、最近大平大蔵大臣のコメントが載りましたので、若干だけ御...全文を見る
○佐藤(観)委員 きょうはロッキード事件の真相解明の場でもないので、これ以上このことについてはお伺いしませんが、ただ私たちの見るところ、これは単に偶発的にこのことだけ起こったという認識ではどうも足りないのではないかという気がするものですから、若干指摘をさせていただいたわけでありま...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは本論の財特法に入らせていただきたいと思うのです。  まず、ちょっと事務当局にお伺いをしますけれども、建設国債三兆五千二百五十億、このうち四月に発行された額が五千六十億、それから五月、六月はすでにシンジケート団とネゴシエーションがされていると思うのですが...全文を見る
○佐藤(観)委員 私がなぜそのことを聞いたかといいますと、四月十三日に大平大蔵大臣が記者会見をして、理論的には九月までに成立すればいいのだというような発言があって、しかし九月に必ず成立するという見通しがないから、今度の国会でぜひともこれは通過をさせていかなければならぬ、こういう会...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、あなたの四月十三日の会見の真意というのは、国会の中ではっきりとしたわけでありますけれども、その十三日の記者会見がいろいろな憶測を呼んで、これは五月に解散があって、五月の解散が終わった後やるんだ、財政特例法はもう一回その後の臨時国会で審議するんだ、大蔵大臣...全文を見る
○佐藤(観)委員 財政の運営ができないんじゃなくて、それは大臣も理論的には認められているように、残りの建設国債、それから大蔵省証券、もちろんこれは原則的には三月三十一日戻すものでありますから、出納閉鎖期間以内に戻すものでありますから、これは一時的な借金ですけれども、財政の運営のこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 わかりましだ。  それでは、次の問題に移りますけれども、五十年度の税収見通しについてお伺いをしておいて、五十一年度の経済状況に移っていきたいと思うんですが、五十年度の三月末の税収実績、もちろん一般会計でありますけれども、どんなものであったか。特に新聞に報じられ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それと、今後を見通すのに非常に重要なのは法人税関係なんですけれども、法人税全体をとってみますと二八%の減少というふうに聞いているのです。ただし、六カ月決算法人の大法人の申告税額を見ますと、前期の何と三倍近くになっているというようなことが報道されているのですが、そ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、従来のパターンは必ずしも今度の五十一年度の先行きを見通すのに使えないとは思いますけれども、この法人税、特に大法人の申告税額が進捗率から言ってもそう悪くない。小さいものは非常に悪いけれども、大きいものについてはかなり業績がよかった。この辺は五十一年度の見通...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、トータルをしてみまして、補正に対しまして歳入増は、まだこれは全部締めておりませんから丸い数字で結構ですけれども、ざっとどのくらいになるのですか。
○佐藤(観)委員 それと、予算で言いますと歳出の不用額と税外の収入増が加わってきますね。これは税外だから大倉さんのところじゃないんだな。歳出不用だけはちょっと締めてみないとわからぬと思うのでありますが、どのくらいと見通しているのですか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、対補正に対する歳入増というのは、税増収が、丸い数字の話ですが、ざっと三千億、それから歳出不用、税外収入の増、これはざっと二千億、補正に対して合わせて五千億円の増加だということになりますね。それからこれに伴って当然出ていかなければならぬのが地方交付税...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、最終的には、これは丸い数字の話でありますけれども、四千億の剰余金が出てくる、こういうことになりますか。
○佐藤(観)委員 今度の特例法でも剰余金の扱いについては、五月末に国庫出納を締めたときに剰余金の全額は国債整理基金特会に入れる、全額これは入れるのですね。
○佐藤(観)委員 ちょっと私の誤解かもしれないのですが、先ほど言ったように歳入増としては五千億、丸い数字の話ですよ。それからそれに伴うところの歳出増が一千億、そうするとその差が四千億になってきますね。その点ちょっとわからないのですがね。それで、いま丸い数字で二千億、五十年度の特例...全文を見る
○佐藤(観)委員 わかりました。  で、確認をしておきますけれども、今度の剰余金も当然前年度同様、特例公債の償還まではその全額を国債の減債基金に入れる、これはそういうことになると思うのですね。それで、この問題は五月の末にある程度しりを締めてみないと確定した数字になりませんので、...全文を見る
○佐藤(観)委員 財政経済運営の責任者としての大蔵大臣もそのような認識に立っているというふうに理解しておいてよろしいですか。
○佐藤(観)委員 そこで若干私は企画庁なり日銀なり、日銀は若干慎重派でありますけれども、企画庁なりその他の現状のとらえ方に、果たして新聞がああ書き立てるほど本当に景気がよくなっているだろうかという疑問を呈するわけであります。それは要因としては四つあって、一つは輸出の先行きの問題で...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう少し細かに見てみますと、たとえば自動車や家庭電器製品、これは主にアメリカ向けでありますけれども、この好調というのも必ずしもアメリカ国内の消費じゃなくて、在庫の積み増しではないかという点、これがまず第一点。  それからいま青木局長からも言われたように、かなり...全文を見る
○佐藤(観)委員 特に大臣にお伺いしておきたいのは、最後の点の円の交換比率と申しますかの問題であります。特に輸出が好調になって、ことし四月も七億五千万ドルの外貨保有の積み増しだということになってきて、これは二月もそのくらいの七億ドル台ということになってきますと、またまた、これは円...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題が本題ではありませんので、これ以上このことについては触れません。  その次に設備投資の動向でありますけれども、月例経済報告によれば下げどまりの気配、こういう表現がされているわけでありますけれども、一番最近された日本興業銀行の設備投資動向調査なんかを見ま...全文を見る
○佐藤(観)委員 次に個人消費の問題でありますけれども、これがGNPに約六割弱占めるということで、非常にその動向が重要なわけでありますけれども、月例経済報告を見る限りは、二月の全国百貨店販売額が前年同月比で一五・七%の大幅増で、一月の増加率八・五%をはるかに上回っている、こういう...全文を見る
○佐藤(観)委員 逆のことを言いますと、預貯金の伸びがこの一月から三月非常に多かった。これはもう数字を挙げるまでもないと思うのでありますけれども、とにかく最高の伸びがなされたというようなことを考える。それから主要経済指標で個人消費支出の伸びを一三・七%ということで想定をしているこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 数々の指標は大方大体経済企画庁がつくられるのですから、それはそうそう違うというふうには言えるわけはないわけで、ただ私はいろいろな意味から疑問を呈しているわけです。  そこで、大臣に一問だけこのことについてお伺いしておきたいのは、御存じのように春闘がまだ仲裁裁定...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、いまの御答弁からはっきり聞き取れなかったのでありますけれども、今度の春闘相場というものは、経済成長五・六なら五・六を達成する面においても、あるいは経済全体のバランスを、雇用をふやすとかそういったバランスから考えてもまあまあ適当な数字ではないかという...全文を見る
○佐藤(観)委員 もう一つだけ触れておきますと、今後の物価の動向の問題なんですけれども、消費者物価も二月に対前年同月比で九・八%増ということですけれども、大臣の政治感覚というか庶民感覚と申しますか、確かに福田さんは予定どおり一けたで達成できたんだ、達成できたんだと言っているけれど...全文を見る
○佐藤(観)委員 だから、私が特に申し上げたのは、預貯金の金利との比較なんです。貯金をしていてもどんどん目減りをしていく。一時のように一六%の消費者物価ということではないけれども、評価はどうあれ短期的に二けたを割ったことは事実です。事実だけれども、いまだに預貯金の金利よりも高い消...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は物価水準と金利とを混同しているわけではなくて、大臣が前段言われましたように経済学的に金利というのは需給バランスで決まるわけですから、それは確かに別のもの、物価は物価で別の需給関係で決まるわけですから、これはまた別のものである、そのことはわかるわけであります。...全文を見る
○佐藤(観)委員 景気問題そのものがきょうの課題ではありませんので、一応いま申しましたように、私は四つの点について若干疑問を差しはさみながら財政当局の認識をお伺いしたわけでありますけれども、こういうように大臣のお考えでは経済成長としては大体実質五・六%達成できるのではないかという...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこでそれを踏まえて、ことしはそういったようなことで、政府が決めた主要経済指標を目指してほぼ進んでいるという前提に立って話を進めていきたいのでありますが、それは予算委員会に二月六日出された中期財政展望の問題です。  まずお伺いしておきたいのは、この中期財政展望...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで問題になってくるのは、この試算の性格なんでありますけれども、条件の中で、公共投資と振替支出が、閣議了解された「五〇年代前期経済計画概案」と若干数字が違うのでありますが、そのことはおきまして、その閣議了解された「昭和五〇年代前期経済計画概案」、これでは公債政...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、それに基づいて、つまり、あくまで公債政策の原則というのは建設公債である。公債政策の活用に当たっては、建設公債原則を基本とする。しかし、過渡期においては特例的措置として、なるべく早い機会に特例公債に依存しない財政に復帰するものとするということを受けて、昨年...全文を見る
○佐藤(観)委員 それで、中期財政展望、つまり五十五年度までの財政収支試算、これはあくまで試算でありますけれども、試算というのは、五十四年ないしは五十五年に赤字国債をゼロにするということで試算をされているということは、先ほど言った「昭和五〇年代前期経済計画概案」に沿って、特例公債...全文を見る
○佐藤(観)委員 その中身についてはまた後で細かにお伺いしますが、私のお伺いしたいのは、いま言ったように、閣議了解された「昭和五〇年代前期経済計画概案」あくまでこれを下敷きにして、数字もほぼこれを使い、そして中期財政展望というのを試算をしてみる。その試算をしてみる場合に、五十四年...全文を見る
○佐藤(観)委員 前回の大蔵委員会でも、五十五年をゼロにした場合に、あとの五十二年、五十三年、五十四年は、変な言い方をすれば均等分割されて、下から積み上げた数字ではなくて、五十二年、五十三年、五十四年については、五十五年を特例国債ゼロにするという想定のもとで、簡単に言えば均等分割...全文を見る
○佐藤(観)委員 それだけはっきりしたお話がございましたので、少しその細部に移らしていただきたいと思うのですけれども、今度出されました特例公債の第一条の趣旨というところを読むと、いわゆる特例法というものが特例ではなくてかなり通例法になりつつあるんではないか、その認識もかなり変えて...全文を見る
○佐藤(観)委員 五十年度のときには、この趣旨というのはなかったわけですね。ここで財政制度審議会の答申を受けて、この趣旨が第一条に入ってきたということ。それから、一応このことは高橋次長の答弁で確認をしておきたいわけでありますけれども、とにかくあくまでこれは特例法なんであって、あた...全文を見る
○佐藤(観)委員 高橋さんの言われる後半の部分、私も理解をするわけです。しかし問題は、その原則となっている——確かに国債整理基金特別会計法にいうところの国債というのは、財政法四条の建設国債だけでなく戦前国債もある。しかしそのときにはその範疇というのはあくまで、最大にあるのは財政法...全文を見る
○佐藤(観)委員 この試算を読みますと、振替支出つまり社会保障関係費の伸び率が五十二年、五十三年が一六%、一六・一%、五十四年、五十五年が一二・七%、一二・八%、こういうことにしてあるわけですね。ところが過去、昭和四十八年の予算では、社会保障関係費が二八・八%の伸び、四十九年が三...全文を見る
○佐藤(観)委員 高橋さんのそこまでの説明はわかります。  それで、確かに政府の閣議了解された概案では、振替支出を平均伸び率一七%にしておるわけですから、それよりもさらに一ポイントぐらい今度の試算では低くなっている。     〔森(美)委員長代理退席、委員長着席〕 そのこと...全文を見る
○佐藤(観)委員 要するに、国民の負担が大分大きくなるから、それと総合してある程度社会保障はさらに充実できるのだ、こういうことになるわけですね。つまり、もちろん社会保険ですから一部は企業が負担するものもあるわけですけれども、その国民の払う負担率、それと政府の払う負担率、これとが合...全文を見る
○佐藤(観)委員 これは今後の社会保障のあるべき姿とも関連してきますので、これだけ詰めても大分時間がかかりますからこの辺でやめておきますけれども、いずれにしろ、国民負担の方もかなり大きくなっていくということは否めないのではないかと思うのですね。  それともう一つは税収の問題です...全文を見る
○佐藤(観)委員 そのときはどういう情勢だったのですか。
○佐藤(観)委員 したがって、この前提に立って見るならば、とてもこの試算に出ているような一・六、ましてや一・七六というような租税弾性値が実現できるという可能性は、いまの税制においてはない。いまの税制においては、あるいはこの試算が予定をしている経済成長下においては無理である、こうい...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、あくまで五十四年ないし五十五年に特例公債、赤字国債をなくするという前提に立つならば、当然ここで増税を考えなければいかぬわけでありますけれども、大臣のこの前の委員会での御発言のように、付加価値税についてはまだその段階ではないという御発言がありました。それか...全文を見る
○佐藤(観)委員 ただ、五十二年度になりますと——私は七、八年ここで税制の論議をやっているけれども、余り大蔵省がドラスチックにやった例はないわけですから、租税弾性値一・六、これは現税制ではかなり無理な数字だと思うのですね。そうなってきますと、かなり国民的コンセンサスを得た増税でな...全文を見る
○佐藤(観)委員 私の方も、法人税法、所得税法あるいは有価証券取引税法あるいは土地増価税法等々いろいろ具体的な案があるから、よく検討してみてもらいたいと思うのです。  それで、時間の切りもありますので、もう一問だけ関連していることについてお伺いしておきますが、それは国債の償還計...全文を見る
○佐藤(観)委員 十年先と言うけれども、そう遠いことじゃないのじゃないか。十年先になると、私は四十四ですし、大平さんは七十五ぐらいですか、もう自民党の長老になっているか何になっているかわかりませんが、まだ四十四だと、恐らく私は国会におると思うのですね。そのときに皆さん方をもう一度...全文を見る
○佐藤(観)委員 十年先のことでとはいうものの、やはりこれを発行したときに考えていかなければならぬ問題だと思いますので、現大蔵大臣としては現在のような答弁しかなかなかできにくいと思いますが、時間も参りましたので、あとは午後に譲らしていただきたいと思います。
○佐藤(観)委員 午前に引き続きまして、午後は国債の流通問題についてお伺いをしていきたいと思います。  まず、現在の流通制度からいきますと、一年たつと銀行が持っているのは日銀がほぼ買いオペをするということになっているわけでありますけれども、四十九年度の国債の発行のうち、金融機関...全文を見る
○佐藤(観)委員 五十年度のやつはまだ一年たっていないものがずいぶんありますので、四十九年に限っていきたいと思うのですが、四十九年の日銀が引き受けた国債一兆五千八百六十三億円は、四十九年度銀行が引き受けた国債総額のどのくらいの率になりますか。     〔山下(元)委員長代理退席...全文を見る
○佐藤(観)委員 都市銀行に限ると、都市銀行が引き受けた四十九年度の国債引き受け額というのは六千九百二十五億円ということでいいですね。
○佐藤(観)委員 ちょっと時間がかかりますから、それじゃ感じとしてお伺いしますが、四十九年度金融機関が引き受けた国債のうち、買いオペの対象にならなかったものというのはありますか。
○佐藤(観)委員 そうしますと四十九年度に限って言えば、約四千億程度は金融機関が持っていたもので日銀の買いオペの対象にならなかった、こういうふうになりますね。
○佐藤(観)委員 ちょっと聞いていくうちにますます数字がわからなくなってきたんですが、要するに四十八年度までに発行されているもので証券会社以外の金融機関が引き受けたものというのは、額がまだ四十八年ですから小さいので、全部これは買いオペの対象になっているわけでしょう。四十八年から行...全文を見る
○佐藤(観)委員 皆さん方のいままでの説明ですと、日銀が引き受ける場合には、もちろん金融の緩慢の状態によるわけですけれども、成長通貨の範囲内で日銀が引き受けるんだということを言っていらしたですね。そうすると、四十八年の金融機関が引き受けた国債も適格要件があるのはわかりますが、どれ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと四十八年度発行のやつですね、いわゆる予算の会計上四十八年度に発行したもので、市中の金融機関が持っていたもので買いオペの対象にならなかった四十八年度債というのはあるのですか。
○佐藤(観)委員 四十九年はどうなりますか。
○佐藤(観)委員 この中で買いオペの対象になる適格債はどのくらいですか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、これは金融情勢、成長通貨に見合って買いオペの当然対象になる、それは成長通貨の量の問題だということになりますね。
○佐藤(観)委員 そこで私がお伺いをしたいのは、四十九年に発行したものが合計二兆二千億。そのうちいまの金融情勢からいって一兆二千二十一億円というのは私は若干多いような気もするのです。もう少し買いオペの対象になっているんじゃないかと思うのですけれども、いずれにしろ二兆円台の、もちろ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで午前中の論議とも絡んでいくのでありますけれども、これから五十五年に特例債をゼロといたしましても、いまの話を丸くして平均して五兆円近い国債を建設国債であろうと特例国債であろうと発行していかなければいかぬ、こういうことになってきますと、今後は、日銀が引き受ける...全文を見る
○佐藤(観)委員 私誤解されちゃ困るのは、だから全部日銀が引き受ければいいというのではなくて、問題はやはりそこで国債の流通性を持たないと、これは金融政策上非常にいびつなものになってくるということを考えるものですから、そこで少しお伺いしたわけですが、銀行局長としてはこの点については...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまお話があったように、とにかく動かない資金が、これはいろいろなはじき方があると思うのですけれども、都市銀行だけとってみますと、五十三年の三月末ぐらいで八%ぐらいまでになるのじゃないかとはじいている人もいるわけです。これは局長言われるように、預金量の伸びがどのぐ...全文を見る
○佐藤(観)委員 昨年、五十年の補正予算で出た特例債、これから大きく環境は変わったと私は思うのですね。それ以後一体いま、局長はいろいろな工夫をされたと言いましたけれども、どういう工夫を具体的にしてきたのですか。
○佐藤(観)委員 そこでお伺いをしておきたいのですが、最終的には証券市場において事業債なり金融債のように全く、全くと言うとまた語弊があるかもしれませんが、原則的にはフリーマーケットに国債もしていくのだ、こういう最終目標を持たれているのですか。
○佐藤(観)委員 私が言っているのは急速にしろということではなくて、どのくらいの時間をかけてやるべきかということはまだ論議がありますけれども、最終的にはそれは国債の魅力ということで、事業債のAA格の、われわれの聞いたところ、利回りで〇・五%ぐらいなら低くてもまあまあ対抗して売れる...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、これは公社債市場では一体どのくらいの率か、あるいは取引所を通すやつについては全商い高のどのくらいの率を占めているのですか。
○佐藤(観)委員 いま、たとえばわれわれが個人として国債を買う。いろいろ金の必要があって、買ったその証券会社に売ってくれということで戻したいというときに、証券会社は受け取りますか。
○佐藤(観)委員 それは最近行政指導が変わったから買い戻してくれるのですか。それとも前からそうですか。
○佐藤(観)委員 証券局長が承知しております程度では困るのです。確かに、A証券会社から私が国債を買う。金の必要があって国債をA証券会社を通して売る。その場合に、少し前までは、現実の場合には証券会社の手数料その他のことがあって、自分のところでもなかなか買わなかったのですよ。最近はど...全文を見る
○佐藤(観)委員 たとえば三月に発行したものが売れない場合があるわけですね。この場合、証券会社が手持ちを持っている。それが店頭で売れればいいけれども、証券会社が売れなかったものあるいは個人から戻ってきたものについて、それを場に戻してもう一度商いをするということはいま許されています...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、証券局長の御認識では、三月発行分がたとえば一億円分売れ残った、その場合に、うまく店頭で売れればいいけれども、売れなかったものについてもう一回東京証券取引所を通して、公社債市場を通してそのAという証券会社が流すことができるという判断ですか。
○佐藤(観)委員 それは全額可能ですか。そういう形で売れ残ったものについてあるいは他から回ってきたものについて全額場に戻すというか、場に出して商いすることができますか。
○佐藤(観)委員 それと、生命保険、損保、こういったものも自由に場に出すことができますか。
○佐藤(観)委員 なぜ私がこういうことを聞くかといいますと、一つは、証券会社については、売れ残ったから手持ちになっている、あるいは個人から戻ってきた、そして証券会社が持っている、これを全額場に出すことはできないというふうに私は聞いているわけです。では、どのくらい出すという何か決め...全文を見る
○佐藤(観)委員 ただ、先行き考えた場合、基本的には、取引所を通して大量の売りがあったら大量の買いがあって相対になるというのがいわゆるオープンマーケットのシステムですね。その意味から言いますと、本来いま決められている国債の、東京証券取引所なら東京証券取引所における価格というのは、...全文を見る
○佐藤(観)委員 それが、国債の場合には非常に不自然な形で取引所価格が形成されている。不自然な形というのは、余りにも量が少ないものですから、実勢に合わない価格がつけられているのじゃないか。いま若干いいものですから、ある程度実勢に合ってきたということは言えますけれども、原則的に、取...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、国債の現在の利回り、これは店頭もありますし取引所価格もありますね。それから他の債券の流通利回り、これは現在ではどのような率になっていますか。
○佐藤(観)委員 この数字を見る限り、国債の実勢価格あるいは応募者利回りというのはある程度他の債券と接近してきた、あるいはつり合いがとれるようになってきた、かなり現在の数字というのは実勢に合ってきたのじゃないかというふうに見られると思うのですけれども、それはそういうふうに理解して...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで私は、ある程度マーケットを広げていく環境というのは少しできつつあるのではないかというふうに感ずるわけなんですね。  そこで発行条件と関連をしてくることで、中期国債の問題と関連してくるのですが、これは松川さんのところの問題かもしれないのですが、予算決定する...全文を見る
○佐藤(観)委員 最近の個人消化がふえているのは、一つには、確かにかなり政府が国債というものを宣伝をしている、これは一つあると思うのです。それから証券会社のシェアが七%を切るというようなことになったものですから、かなり銀行団との問題があり、その意味でのがんばりがかなりあったという...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、大蔵省証券の発行限度額について少しお伺いしておきたいのですが、いままでは大蔵省証券、額としてはネグリジブルだったと思うのですけれども、今度二兆六千億ということになりますと、予算規模と比較をしてかなり大きなウエートを占めてくるので、やはりこの問題ははっき...全文を見る
○佐藤(観)委員 それじゃ四十八年から五十一年まで、一般会計の規模と蔵券の発行限度額、これはどういう関係になっていますか。
○佐藤(観)委員 五十年度の補正を含めて二兆二千億の蔵券発行限度額になっているわけですけれども、これは実際に一番ピークである十二月には最高幾らまで発行したのですか。
○佐藤(観)委員 十二月のピーク時に、ざっと一兆四千億の発行が最高だった、それにアローアンスを入れて二兆二千億に結果的にはなったわけですね。だれもなかなかアローアンスはわかりませんから、結果的にはこうなったことになりますね。いや結果論としてはそういうことになるでしょう。
○佐藤(観)委員 なぜ私がこのことを申し上げるかといいますと、確かに四十一年当時には一〇%台の蔵券発行の限度額があったわけですけれども、これは余り大幅に引き上げますと、われわれ、たとえば今年度の予算総則の二兆六千億を四兆円だと言われても、ああそうですかというようなもので、余り財政...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に大臣にお伺いしておきたいのですけれども、毎年——毎年といっても去年の暮れでありますけれども、財政特例法の審議が非常に難航するものだから、大蔵省の中には、予算総則の中に予算の執行に当たっては歳入関連の法案が成立するのを待って執行するという一文を入れたらどうか...全文を見る
○佐藤(観)委員 終わります。
05月12日第77回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 きょう、久しぶりに公職選挙法の委員会が開かれたわけですが、午前中は大臣がいらっしゃいませんので、重要な問題について、事務的レベルで少しお伺いしておきたいと思います。  まず、ロッキード事件に関連する問題なんですけれども、大体いま言われていることは、四十七年をピ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで部長、問題になるのは——その前に申しておきますけれども、児玉譽士夫は被疑者ですから、「さん」という言葉を使うことは必要ないと私は思うのです。それだけは申し上げておきます。  そこで、問題になるのは、「選挙に関し」というのは一体どういうことか。それから、児...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、こう整理をしておいてよろしいですね。いま、児玉譽士夫の関係するもので出ているのは、あくまでこれは仮領収証なんですよね。仮領収証で課税についてもこれは認めないという態度に出てきたわけですから、予想されることは、通過をしたという可能性が非常に強いと言っ...全文を見る
○佐藤(観)委員 その場合、さらに詰めていきますと、「選挙に関し」という場合には、一応この概念は、選挙が終わったときに届け出る選挙費用ですね。そこで、そういう狭い範囲に限られるのか、あるいはそれは事前運動なり選挙の前後に使う金というふうにある程度幅をもって考えるのか、それとも前段...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは、それを受けて今度新しく改正をされた、ことしの一月一日から施行になりました政治資金規正法の第二十二条の五に、改正前の公職選挙法の二百条の第二項というのは生きてきていると思うわけでありますが、この違いは、あくまで公職選挙法が選挙に関しての寄付であったのに比...全文を見る
○佐藤(観)委員 その場合、また問題になってくるのは、政治運動に関する寄付ということですね。このことは先ほど前段でも御質問をしましたように、政治活動に関する寄付ですから、政治家が行う個人的な消費以外のものはほぼ政治活動に関するものということになると思うのですね。その場合の形態につ...全文を見る
○佐藤(観)委員 それからもう一つ、旧法の公職選挙法の二百条についてお伺いしておきたいのですが、これは時効というものはあるのですか。
○佐藤(観)委員 どのくらいですか。
○佐藤(観)委員 では、次の問題に移ります。  次の問題は、政治家が個人としてもらった政治献金、私は余りそういうものがないのでどうも実態がよくわからぬのですが、その場合の税務上の申告の問題なんです。これは参議院においても青島議員が質問なさって、どうも法的根拠が余り明白ではなかっ...全文を見る
○佐藤(観)委員 その場合に、雑所得を書く欄がありますね。所得税の確定申告書でいきますと、8というところに雑所得を書くわけですが、たとえば私が個人として五百万の政治献金——そんなことはあり得ないですが、五百万の政治献金をもらった。そのうち四百五十万はいろいろなことに使った。そうす...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、収入金額、必要経費を書かなくても、所得金額だけを最終的に雑所得の欄に書けば税務署は通る、いまの税法の手続上はそういうふうになっているということでございますね。
○佐藤(観)委員 そうしますと、これは、たとえば原稿料等は皆さん方が見積もっている大体三〇%なら三〇%の必要経費をはじいていらっしゃるわけですね。その他の雑所得についても、この必要経費というのは、領収証あるいはそのコピーをつけなくても、いまの税法上は書類は通る、税務署は認める、こ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで問題になってくるのは、雑所得の所得金額がゼロになった場合あるいはマイナスになった場合、これはいまの税法上は雑所得にその金額を書かなければいけないということになっていますか。
○佐藤(観)委員 そうすると、たとえば政治献金を一千万もらった、そして経費としてあるいは個人的に自分の子分というのですか、そういうのに一千万全部おろした、そして差し引きゼロだったという場合には、その子分におろしたものが、たとえば私なら私の名義で出したとしても、結局雑所得はゼロにな...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、青島議員が御質問になったことは二点にわたっているわけですけれども、政治家の所得が、われわれのように国会からの歳費が九九%だという場合には問題にならぬわけですが、その他大物政治家になりますと、他に個人的政治献金という形で収入金額がある。これは、もらっ...全文を見る
○佐藤(観)委員 承っておるというのは、どこから承っておるのかわからないのですが、現行法ではそういうことはできないわけでしょう。
○佐藤(観)委員 できないというのは、現行法ではできないという意味であって、個人的な政治献金は幾らあって、それによるところの雑所得、課税所得は幾らになるかということは、新しい法律でもつくって公表する義務を課するということでもしなければ、現行法では無理だ、できない、こういうことです...全文を見る
○佐藤(観)委員 それともう一つ、選挙費用として受け取った金ですね。私なんかの場合にはそんなことはあり得ないのですが、ある人もあると思うのです。五百万いろいろな形で選挙中にもらった。それで選挙は四百五十万で済んだ。それは選挙管理委員会に届け出するわけですね。五十万残ったという場合...全文を見る
○佐藤(観)委員 選挙中に集めた金が選挙が終わって残っていた、それは次の政治活動に使われるから課税の対象にならない、こういうことですか。
○佐藤(観)委員 いやいや、選挙活動にはもう使った残りの問題なんですよ。だから、選挙活動に使うことはないわけなんです。たとえば、ことしの九月に総選挙がある、そして余ると、私なら私の五十一年の所得の申告に本来出るわけでしょう。そうすると余るものは、いまの御説明ですと、恐らく政治活動...全文を見る
○佐藤(観)委員 ちょっと土屋さん、私が理解したところでは、選挙中に集めた金で、たとえば例として五百万集めて四百五十万を選挙費用に使った、五十万余った、これは選挙管理委員会に届ければ、ちょっと何条か忘れましたけれども、現行法では非課税ということになるのじゃないですか。つまり、そこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、現行の所得税法の九条の解釈が若干違うのじゃないかと私は思うのですよ。土屋さんの言われるのと熊谷さんの言われるのは違うのですよ。要するに現行法の、自治省が考えておる考え方というのは、選挙期間中に集めたいわゆる選挙のために使う費用で余ったものについては、選挙...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、改めてお伺いしますが、選挙期間中に集めた金が選挙に使わずに余った、その場合の余った金というのは、とにかく選挙管理委員会に届け出をしてあって公表されているわけです。したがってこれをどういうふうに使おうと、とにかく現行法では非課税になっている。どのよう...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、なぜこの金が非課税になっているのかというのが私はわからぬわけですね。これは一体現在の税法というのは何を期待して非課税になっているのですか。
○佐藤(観)委員 わかりました。失礼いたしました。じゃ、いずれかの機会に主税当局にお伺いしたいと思いますが、そうしますと、執行上は、たとえばいま言ったように、例として五十万選挙期間中の金が余った、これはもう確定申告の際にその五十万というのは雑所得として上げる必要はない、つまり雑所...全文を見る
○佐藤(観)委員 ここで新しい問題が起こったと私は思うのでありますが、なぜこれが非課税になっているかというのは、確かに直税部長では御答弁が適当でないと思いますので、その点だけをきょうははっきりさせて、次の問題に移りたいと思います。  次の問題は、新聞等に、自治省に届けられた政治...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに一律収入のうち何割、過半数が主たる事務所以外のところからきているということになれば、これは当然そこは二つにまたがるから自治省まで届け出をしなければいかぬと思いますが、歳出、金の出る方もほとんど私の場合を例にとれば愛知県だけだ。しかも、その事務所も愛知県、政...全文を見る
○佐藤(観)委員 それから、これからも政治資金課というのをつくるわけですから、各選挙管理委員会に届け出をしている政治団体、こういったものは、それは自治省としての権限にはこれは完全に掌握——掌握ということは数とかその他の実態について掌握をしなければいかぬという義務はありませんけれど...全文を見る
○佐藤(観)委員 それじゃ次の問題に移ります。  次は、政治資金を、さらにいろいろ問題があるわけでありますので、自治省の方でも政治資金課というのをつくって管理をもう少しするということのようなんですが、これは新聞等で拝見すると、七月の一日から独立をするということが五月七日の閣議で...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、問題になるのは、いま調査中の中曽根派の政治団体の虚偽申請の問題と関連をしてくるわけですね。その場合に、政治資金収支報告の受理と公表、その場合に受理というのは、法律にはとにかく申請する方が正しいものを申請しなければいかぬということがあるわけでありますけれど...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、前段の、自治省の政治資金課というものが政治団体の収支にどこまで介入すべきかどうかの立法上の問題ですね、これは若干後に残すとして、実態的に千四百もある政治資金団体、いま届けられているものだけでも、それの実態を掌握する、虚偽かどうかをさらに確かめるとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、政治資金課というのができても、今度起こった中曽根派の政治資金団体の虚偽申請のような事件は起こり得る、こういう結論になりますね、まあ答えにくいでしょうけれども。
○佐藤(観)委員 それともう一つ非常に重要な問題は、確かにわれわれの方としても考えなければいかぬのは、自治省にじゃたとえばそれだけの検察権限のようなものまで、捜査権限のようなものまで持たせることは、政府と政党という関係からいって、これはいささか問題があるのではないかと思うわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまの答弁は非常に次元の高い大変りっぱな答弁だと私は思うのであります。  次の問題に移ります。これを最後にしたいと思うのですが、それは地方制度調査会の第十回の研究会で「住民の自治意識の向上に資するための方策に関する答申(案)」というのが出されているわけでありま...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま行政局長から御説明があったとおりのものでありますから、それはまだ中間的な答申案のたたき台ですから、それは行政局長から非常になかなか答弁しにくい段階だと思いますので、あくまでこの文書に書いてある説明ということで結構でございます。  そこで、「選挙期日の統一」...全文を見る
○佐藤(観)委員 まだこれは具体化しているわけじゃありませんから、私は指摘だけをしておきたいのですが、いま行政局長も言われたように、なぜ統一地方選挙が崩れてきたかというと、途中で亡くなった方、あるいは議会が行政側と対立をして解散になる、首長が途中で辞任をする、こういったような場合...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に一問だけお伺いしておきます。  もしこの半数改選制が行われるということになりますれば、市会議員の選挙のようにまだ小選挙区をやっているところがあるかと思いますけれども、市全体が選挙区だという場合には、ある程度選挙区をいじらなくても済むからできると思うのです...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまの小泉委員に対する大臣の御答弁も踏まえしまて、若干御質問さしていただきたいと思うのです。  冒頭、参議院地方区の問題に入る前に、初めての内容のある委員会でございますので、一つだけお伺いをしておきたいことは、例の中曽根派の政治団体の虚偽申請の問題であります。...全文を見る
○佐藤(観)委員 この問題も非常に重要な問題でありますので、もう少しお伺いをしたいのでありますけれども、限られた時間でありますので、次の参議院地方区の定数是正問題について若干お伺いをしたいと思うのです。  大臣のお言葉にもありましたように、この問題は、たとえば独禁法とかその他の...全文を見る
○佐藤(観)委員 それでは逆にお伺いしますが、考え方の中に、参議院地方区というのは考え方によっては地方の代表なんだ、したがって参議院地方区はちょうどアメリカの上院のように大きい県も小さい県も人口がどうであろうと一律表裏二名、つまり一名区で地方の代表なんだという考え方がある、あると...全文を見る
○佐藤(観)委員 わが党の立場をはっきりしておきますが、小さい県はじゃどっかの隣の県と合併して、そしてすべてを人口で地方区というのは議員定数を決めればいいんだと言っているわけじゃないわけですね。あくまで昭和二十一年に議員定数を配分したときのように、小さな県も大きな県も、これは表裏...全文を見る
○佐藤(観)委員 最後に一問、大臣に一応確認しておいていただきたいのでありますけれども、土屋選挙部長、この参議院地方区の議員定数ができたとき、時の担当大臣である大村清一国務大臣がこの地方区の定数についてどういう考え方で議員定数を配分をしたのかということを委員会で述べていますね。こ...全文を見る
○佐藤(観)委員 この立法のときの大臣の答弁から見ても、あくまでそこには面積とか地方代表的なとかあるいは歴史的なとか、そういうようなことはこのときの大村国務大臣の答弁の中に入ってないのですよ。あくまでこれは「各都道府県の人口に比例して、最低二人、最高八人の間におきまして半数ずつ交...全文を見る
05月12日第77回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 いま山田委員の質問を聞いていたのですが、三木総理はどうも事態の深刻さというのは、失礼だけれども余りちょっと御存じないんじゃないかという気がするのですよ。大変まじめな質問なんですけれども、これからわれわれが論じなければいかぬのは十年先の話をしなければいかぬわけです...全文を見る
○佐藤(観)委員 私は三木総理の運命を聞こうということじゃなくて、いま三木内閣のもとにおいて、山田さんからお話があったように、初めて三木さんが三十八年ぶりに総理についたら、たちまちこれは赤字国債を発行する、そして、これから、もうわれわれが見通せる中だけでも五年間はずっと赤字国債を...全文を見る
○佐藤(観)委員 そのとき、われわれの計算でいくと、もうわれわれの内閣ができて五、六年たっていることに予定はなっているわけです。ところが、いざ政権についてみたけれども、いや、三木内閣が発行した借金ばかりで、何をやろうと思ってもこれは全くやる財源がない。恐らく、そのときに自由民主党...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで、私は大変失礼だけれども十年先はというふうにお伺いをしたわけですね。確かにそれは時の現総理としてはそういう御発言になると思うのです。ところがそれは借金した以上はちゃんと裏づけがあって十年後には、いまは返せないけれども十年間にはちゃんと積み立てて返せますとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、整理をいたしますと、確かにいまの税制というのは高度成長下における税制であって、これから安定成長に変わっていくのだから、税制も、ある程度の財源が確保されるように税制自体を改革していかなければいかぬ、安定成長下に合った税制に改革をしていかなければいかぬ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、それはどうして五十一年度の税制で手をつけられなかったのか、そこが問題なんですね。山田委員も御指摘があったように、やはり歳出の方はこういう情勢だから切れるところは切る、それから歳入の方もできるだけ赤字国債には依存をしないというのが大原則ですから、その...全文を見る
○佐藤(観)委員 主税局長、じゃ、ことしの税制の改正によって一体幾ら増収になったのですか。丸い数字で……。
○佐藤(観)委員 いま答弁があったように、どう見積もったって平年度三千億の増収しかやってないわけですね、税制改正は。そうしますと、片方では三兆七千五百億の赤字国債を発行していながら、税収に頼るところは、どう大目に見積もったって平年度で三千億の増収だ。これではとてもじゃないけれども...全文を見る
○佐藤(観)委員 私はそのペースを少し速めてもらわなければいかぬと思うのです。またこれは政府の単純な試算でありますけれども、中期財政展望でも、来年もまた三兆円余の赤字国債、再来年は二兆円余の赤字国債、そして何とか五十五年には赤字国債だけでもせめてゼロにしよう、こういうふうに考えて...全文を見る
○佐藤(観)委員 三木総理の言を聞いていると、どうも実態の把握に深刻さが足りないのですよ。大平さん、いま三木総理は私に対する答弁の中で、二度にわたって、自然増収がどういうふうになるかまだ見なければわからぬから、次の来年度からの増税案はどういうふうにするかわからぬということを答えて...全文を見る
○佐藤(観)委員 全般のことでもいろいろと論議したい点はありますけれども、そのことはさておきまして、いずれにしろ五十一年度の経済で——確かに五十年度は、ざっとまるい数字で二千億くらいの剰余金が出る予定になるわけですね。これは委員会の中で詰めたわけです。何が出たかといえば土地税制な...全文を見る
○佐藤(観)委員 私も七年間ここでいろいろな、大平さんで四人目の大蔵大臣でありますけれども——五人目かな、ですけれども、いつも日本の経済というのは、いま三木総理から答弁があったように、一歩一歩おくれてきたんじゃないでしょうかね。四十七年の過剰流動性のときだって、あるいはドルショッ...全文を見る
○佐藤(観)委員 実際にならぬのじゃないかでは、国民の側からいったら総理済まされないんじゃないですか。今度の総選挙のときの大きな一大争点で、われわれが負託を受ける向こう五年間の経済に関することですから、やはり総選挙までにそれを間に合わして、国民的な論議、総選挙の中の大きな争点とし...全文を見る
○佐藤(観)委員 総選挙を前にして、三木さん恐らく解散をやられるつもりなんでしょうから、そのときにやはり国民に五十二年度から負担はこうなるんだ——これはだれかが負担をしなければいかぬのですから、しかもその後四年間は原則的には選挙はないのですから、やはりこれを示すのが政治責任だと思...全文を見る
○佐藤(観)委員 終わります。
○佐藤(観)議員 私は提出者を代表いたしまして、ただいま提案されております土地増価税法案につき提案理由及びその概要を御説明いたします。  わが国の経済はインフレと不況の共存というかつてない深刻な危機に陥り、国民生活は根底から脅かされています。今日の事態はもはや一時的な対策で処置...全文を見る
05月20日第77回国会 衆議院 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○佐藤(観)小委員 時間がありませんので、数点にわたってお伺いをしていきたいと思います。  まず最初に、私、先日公職選挙法の特別委員会で政治家の所得、その課税の問題についてお伺いをしたのでありますが、熊谷直税部長だったものですから、ちょっとどうしても疑問が残ったわけです。という...全文を見る
○佐藤(観)小委員 しかし、それはおかしいですね。つまり、非課税の課目の中に入れてあるということは、課税される場合が起こり得るから非課税ということにしておるのであって、したがって例を挙げれば、五百万選挙資金が集まった、五百万円もらった、ところが選挙には四百五十万しかかからなかった...全文を見る
○佐藤(観)小委員 あなたはいま残さないという前提だと言われるけれども、非課税という課目の中に入っているのは、起こり得るから所得税法の第九条の非課税の課目に入っているのでしょう。それじゃ答弁にならぬのだよ。
○佐藤(観)小委員 どうもよくわからぬな。おかしいんだよ。収入金額を確かに報告書に書きますわね。それから使った経費も、ポスター代が幾ら何が幾らと全部書くわけでしょう。私は収入金額を言っているのじゃなくて、選挙に関して受けた収入、そこからかかった費用を除く、そして残りが出た場合には...全文を見る
○佐藤(観)小委員 これは、選挙に関して受け取ったものについては選挙管理委員会に後で最終的に届け出るわけですから、その意味では収入が幾らあったか、選挙に関して幾ら使ったか、経費は届け出ることになっているわけですよ。そうして実際の場合に、一銭一厘たりとも同じ額で終わるということはあ...全文を見る
○佐藤(観)小委員 やっとそこまで来たわけです。それではなぜ非課税なんですか。
○佐藤(観)小委員 おかしいですね。国税庁の中橋さん、あなたも主税局長をやっていらしたからあれなんですが、やはり非課税に入れるということは、課税される可能性があるから非課税項目の中に入れるということだと私は思うのです。ですから、この立法の趣旨からいって、本来こういうふうに選挙に関...全文を見る
○佐藤(観)小委員 いまの答弁の中で何回かの選挙のうちに使うというのも、これまた実態に合わないんだな。たとえばわれわれの衆議院選挙でいえば、三年に一遍か四年に一遍あって、そのときに余ったお金というのは、さっきから言っているように、五十万なら五十万余りましたと言って選挙管理委員会に...全文を見る
○佐藤(観)小委員 では、次の問題に移ります。  次は住宅取得控除に関してですけれども、時間がありませんから端的にお伺いしておきます。  いまの住宅取得控除の制度ができたのは、住宅事情が非常にむずかしい、したがって家をつくる人に対して税の面において幾らかでも援助をしよう、こう...全文を見る
○佐藤(観)小委員 確かにいまの立法上の書き方というのはそういうことになっているわけですけれども、前のときには住宅取得控除を受けてない、しかし増築をして、その面積が五十坪以下といういまの規定に当てはまるもの、これはつまり、住宅の供給の促進ということは、幾らかでも国民に快適な住宅事...全文を見る
○佐藤(観)小委員 かなりこれは政治的な問題もありますので、政務次官には後でまとめてこの問題についてお伺いしたいと思いますけれども、もう一つの場合は、せっかくためて家をつくった。ところが一年くらい住んだけれども、会社の都合で転勤になってしまった。そうすると、いまの制度では住んでい...全文を見る
○佐藤(観)小委員 その場合、居住の用に供するという意味は、私は法律用語の解釈ではなくて、たとえばアパート業をやるとかこういったものまでいまお話があったように限られた財源の中で住宅取得控除をやるべきかどうかというのは、私はまた別な次元だと思うのです。ここで住宅取得控除というのはあ...全文を見る
○佐藤(観)小委員 私、ちょっと勘違いいたしまして、住宅貯蓄控除は中古の場合でも、いま御説明あったように途中からきくものですから、これは確かに適用になっているのですが、では取得控除の方はどうして中古の家ではいけないのですか。
○佐藤(観)小委員 その場合に、住宅がふえるというのは、何も新しい家がどんどん建っていく、そういう即物的な、自然的なものじゃなくて、要するに住宅がふえるということは、いままでアパートなんかに、小さなところに住んでいた、それが貯蓄をしてやっと家を持てるようになった、それは貯蓄の面で...全文を見る
○佐藤(観)小委員 山内さん、それじゃ、住宅取得控除あるいは住宅貯蓄控除、これによる減免額はことしは全部で、ざっと幾らですか。
○佐藤(観)小委員 いまお聞きのように、政務次官、かなり財政のことを言われるが、それはいまお聞きのように、合計しても百七十億ぐらいですね。こういうふうに、国民的に非常に還元できるものはもっと進めるべきであるし、いま私が指摘をしたように、数々の矛盾が出てくるわけですね。実際に、せっ...全文を見る
○佐藤(観)小委員 それにしても、そう大幅に違うほど大それた数字じゃないわけで……。その点はわかりました。  いま熊谷直税部長のお話しのように、領収書の件はそれですけれども、一点だけ確認をしておきたいことは、そういったようなことで、よく納税者の方がなまはんかというか中途半端な聞...全文を見る
○佐藤(観)小委員 まだまだ実は、医療費控除の問題、寄付金控除の問題、それから内職収入の問題、それから特にいま失業されている方が多いので、そういった中途の退職者の課税の問題、それから雑損控除の問題等々いろいろあるのですが、時間がなくなりましたので、また後日改めて質問さしていただく...全文を見る
05月21日第77回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 午前中の質疑に引き続いて基本的な点だけ若干お伺いをしておきたいと思います。  今度の改正で輸銀の借入限度枠の拡大、それから貸付限度枠及び債務保証の額が大幅にふえるわけでありますけれども、その基準となります五十一年度当初つまり資本金が今度もふえるわけでありますが...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、今度の法案が通りますと八千三百一億六千万円の十一倍の額が貸し付け及び債務保証の限度額だということになりますね。幾らになりますか。
○佐藤(観)委員 それが今度は貸付限度枠及び保証債務の限度枠というのは十一倍にふえるわけでしょう、今度の法案が通ると。ですから、そうすると幾らになりますか。貸付限度枠だけで結構です。
○佐藤(観)委員 それで五十年度末に貸してある貸付残高ですね、これは幾らになっておりますか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、今度の法案が通りますと、残りの枠の拡大としましては五兆七千四百八億円の貸し付けの枠ができる、こういうことになりますね。
○佐藤(観)委員 そうですね。これは一番重要なことですからぴちっとしておいてもらわなければいかぬのですが、今度、枠が拡大をして、そして五十一年度四月以降法案が成立しているとなりますと、五兆六千七百七十一億円の枠がふえる。そして今度の当初の計画では、貸し付けの計画が一兆一千億になっ...全文を見る
○佐藤(観)委員 たしか従来の額でいきますと、戻ってくるのが三千億ぐらいと見ていけばいいんじゃなかったかと思いますけれども、いずれにしろこれにそれだけをプラスした額が五十二年度の当初の枠になってくるということですね。  なぜこういうことをお伺いするかというと、貸付限度額及び債務...全文を見る
○佐藤(観)委員 ですから、私の言っているのは、じゃ、枠があるから全部使っちゃう、またそんなことはできるわけはないわけで、そんなに一挙に輸出、輸入がふえるわけはないわけですから、そういうわけではないことは私もわかっているわけですが、いま言われたように、この輸出入銀行というのが、こ...全文を見る
○佐藤(観)委員 財投が非常に大きくなって第二の予算だと言われるようになって、承認案件にしたのはたしか三年くらい前だと思いましたけれども、財政投融資が非常に大きな規模になってきますので、その意味では予算委員会だけで具体的に個々の公団のあり方についてチェックするというのはなかなかむ...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまの御答弁の中で、一つは在庫の問題ですね、つまり相手国における在庫の積み増しがほぼ終わったのではないかという見解、それともう一つは、いろいろな指標を見ますと、物量におきましてはかなり増加しているけれども、価格の面でいきますと前年に比べて低くなっている、つまり、...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、見通しというのはななかむずかしいですが、広瀬課長の見通しとしましては、ほぼ政府が五十一年度に組んだ経済指標どおり六百二十九億ドル、細かい端数は別としまして、これはいまの大方の見通しとしては達成できる、ふえてもそう特別ふえる数字ではない、こういうふう...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、六百二十九億ドルといいますと約十八兆八千七百億円、まあ十九兆と丸い数字にしておきます。そのときに輸銀の貸付計画一兆一千百億円、こういう数字になっているわけでありますけれども、輸出が十八兆八千七百億円組まれ、そしてそれに対する貸し付けというのは何か一...全文を見る
○佐藤(観)委員 確かに輸銀の場合には、大型のプラントの成約が一つあるかないかによって三百億も数字が違ってきてしまいますから非常にむずかしいと思うのでありますが、そうしますと、具体的に主要経済指標の六百二十九億ドルとこの輸銀を中心とした貸付額というむしろ、主要経済指標の方が非常に...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、これは広瀬課長にお伺いした方がいいのか浜岡課長にお伺いした方がいいのかわかりませんが、逆に言いますと、いまの輸銀の五十一年度計画というのはある程度それなりの積み上げ、それは細かい——細かいと言ったって二百億とか三百億ぐらいは違ってきますね、年度ごとに...全文を見る
○佐藤(観)委員 ということは、つまり六百二十九億ドルという、もちろんこれは通関の輸出ですから、貸し付けが必要でないものもありますから、輸銀を通さないものは幾らでもあるわけですから、もちろんすべての輸出でありますけれども、この数字の中には輸銀がある程度予想される輸出というものも計...全文を見る
○佐藤(観)委員 輸出のことについては、実はいろいろ、日本の為替相場がこれからこれだけ外貨保有が多くなってくるとどうなるかというような問題やら、ダンピングの問題やら、先ほどちょっと触れた積み増しがどうなっていくだろうかというような問題があるのですが、それまでやっているとまた時間が...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうすると、こういうふうに認識しておいてよろしいですか。共産圏からのそういった申し入れはある、しかしまだ結論として成約されたものはない、それから輸銀の方の態度として、共産圏向けのものだからいかぬのだという方針はとってない、こういうふうに理解してよろしいですか。
○佐藤(観)委員 それでは、そういった条件さえ調えば、別に相手の国の体制がどうであろうとそれは輸銀としては問題がない。ただ、きょう午前中横山委員からも質問がありましたように、国情によってはいろいろと複雑な問題があるところがありますからそれは別といたしましても、かつての冷戦下のよう...全文を見る
○佐藤(観)委員 次の問題は、いつも輸銀というと問題になる問題でありますが、貸付先が非常に大企業に偏っているのではないかという問題です。それで、五十年三月末現在の資本金別の貸付会社数の実態についてちょっと報告をしてください。     〔森(美)委員長代理退席、委員長着席〕
○佐藤(観)委員 いま総裁が言われたのは、資本金一億円以下の会社の数ですね。そうしますと、それ以上は一億円から十億円、十億円から百億円、百億円超、こういうことになりますと、会社数としてはどのくらいになりますか。
○佐藤(観)委員 それはきょう午前中の答弁の中にでも、総裁も話がありましたように、輸出ということになりますとかなりリスクも考えなければいかぬし、輸出業務の繁雑さもあります。したがって、やはり大きな企業の方がそれがやりやすいということはわからぬわけではないわけですね。しかし、日本の...全文を見る
○佐藤(観)委員 十億円超は幾らになりますか。
○佐藤(観)委員 そうしますと、一億円超の会社を合計しますと九九%、こういう数字になりますね。
○佐藤(観)委員 そこでもう少し実態をお伺いをしていきたいのでありますけれども、いま私お話ししたように、非常に資金の融資先が偏在をしている。これはおのおの理由があるのでしょうけれども、偏在をしている。先ほど午前中に総裁からあった輸出、輸入というもののむずかしさということもわかりま...全文を見る
○佐藤(観)委員 そういう理由というのは、つまり中小企業だから、資本金が小さいからという理由で断ったことはない。そうしますと、具体的に、持ち込まれる案件でこれはちょっと輸銀では無理ですという案件というのはどういうことになるのですかね。たとえば、この成約はちょっと危ない、相手の信用...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまの総裁の御答弁を聞いていますと、ほとんど断ることはない、双方とも相手国の信用保証の問題もあるし、おのおのそれなりの保険もかけていくから。いまの話ですと、いまここで上がってきた案件、いま申しましたように一億円以上の会社に対する融資額が九九%を占めているというこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間が来ましたのでまとめにいたしますが、いま輸銀の貸付残高で上位十社をちょっと挙げてみてください。ついでに額も一緒に。
○佐藤(観)委員 いまの総裁の答弁の中にもありましたように、十社のうち五社までは商社ですね。いま総裁も言われたように、日本の輸出入を扱っているのは、額としては確かに六割ぐらい商社であります。したがってこのことを考えていきますと、いま都市銀行からの商社に対する貸付枠、これは商社ばか...全文を見る
○佐藤(観)委員 終わります。
06月11日第77回国会 衆議院 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○佐藤(観)小委員 私は、きょうは証券行政だけについてお伺いをしたいと思うのです。  まず、五月十一日に証券取引審議会が「株主構成の変化と資本市場のあり方について」という答申を出されたわけであります。これをざっと読んでみて、非常に総論的と申しますか、果たしてこれがどこまで実現す...全文を見る
○佐藤(観)小委員 つまりこの答申をいろいろな形で完全に実施すればすばらしい証券市場ができてくると私は思うのです。問題はこの答申を絵にかいたもちにしないためにはどういうことをすべきか。これは従来大蔵委員会の中でもずいぶんやってきたけれども、社会的に批判が集中してそれによって幾らか...全文を見る
○佐藤(観)小委員 いまの結論から言いますと、証券局としては商法二百九十七条の社債の発行限度額のこの基本にかかわる問題については、もちろん法制審でいろいろな論議がありましょうけれども、大蔵省の考えとしてはこの商法二百九十七条はいじる考えはない、こう結論づけてよろしゅうございますね...全文を見る
○佐藤(観)小委員 何といったって、社債であろうと銀行からの借り入れであろうと、本来はこれは担保というか、その企業の資産の範囲内でやるというのがもう大原則であって、それを大きく外れた場合には、いざ企業が倒産その他になったときには大変な大混乱になるわけですね。特にいま社債の発行限度...全文を見る
○佐藤(観)小委員 一朝一夕には片づかないといつまでも言っていますと、いつまでたってもなかなかこれはできない問題だと思うのです。いま局長から御説明があったように、たとえば私が企業をやる場合でも、これはいまのシステムでは当然なんですね。借金した方がとにかく増資するよりも明らかに制度...全文を見る
○佐藤(観)小委員 ちょっと問題をはぐらかされたようですけれども、確かに支払い配当の課税の問題、これも確かにあります。しかしいまのこれはもう大蔵委員会の中でもずいぶん論議をしたように、支払い配当、受け取る配当を益金に入れるか入れないかという問題は非常に長く論争されてきた問題ですし...全文を見る
○佐藤(観)小委員 次の問題に移ります。  それは転換社債に次いで、株式の多様化の目玉商品だと言われている優先株の問題であります。細かい点についてはいろいろとお伺いしますけれども、基本的にこの優先株、もちろんいろいろと条件があるわけですので、具体的にならないといい悪いとは言えな...全文を見る
○佐藤(観)小委員 いま局長が言われた中で、確かに私も既存の株主をどういうふうにして保護するか、この問題というのは非常に重要な課題だと思うんですね。下手をすればますます株式に対する幻滅感を株の保持者が持つということになってはこれは何にもならぬと思うんですね。ですからその点では非常...全文を見る
○佐藤(観)小委員 ということは、結論的にはどういうことになっているのでしょうか。
○佐藤(観)小委員 というと、それは法律的にはこれは確かに許可という性格のものではありませんけれども、日立造船に限って言えば行政指導という立場だと思うんですが、アンダーライターからの要請に対して許可をした。許可というと、これは正式法律用語になってしまいますので、何という言葉にした...全文を見る
○佐藤(観)小委員 その際に、これは新聞の報道するところですから果たして正確かどうかわかりませんが、久保田鉄工あるいは日本ユニバック、日立金属等からも、もちろん条件は個々細かくは違うにしても、同様の申し出があったけれども、いま言ったところについては大蔵省としては認めないというよう...全文を見る
○佐藤(観)小委員 そこで、いま私冒頭にお伺いをしたように、もうほとんど株式市場で新規の株の発行がなかなかなされにくい。そして株数が非常に総体的に少なくなっているということでありますから、いわゆるほろ株的な、そういう優先配当権を持つ株ではなくて、本当に既存の株主を保護しながら、な...全文を見る
○佐藤(観)小委員 それは確かに行政の立場からいま私がお伺いしたような八つの型、スタイルのあり方は、抽象的に言うのはなかなかむずかしいと思うんです。ただ現実には、アンダーライターから申し出があった場合には何らかの形で判断を大蔵省証券局としてはしなければいかぬわけですね。その際に一...全文を見る
○佐藤(観)小委員 最後に売買損失準備金の繰り入れ割り当てについて若干お伺いをしておきたいのでありますけれども、現行税法上は売買益の六〇%まで積む分につきましては無税です。しかしそれを超えた分については有税ということになっているわけですね。税法上はこれを六〇%を五〇%に下げるとい...全文を見る
○佐藤(観)小委員 そこでお伺いしておきたいのは、税法上は下げているということは、つまり、もちろん売買益といっても、株価が高いときにはある程度売買益が出てくるわけですけれども、万が一乱高下した場合には、この場合には大変な損失が出てくるということですから、高く積ましていくということ...全文を見る
○佐藤(観)小委員 終わります。
07月05日第77回国会 衆議院 大蔵委員会 第15号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 まず、大蔵大臣には土曜日お帰りで、大変お疲れのところを御苦労さんでございました。  まず、そのサンフアン会議の成果についてお伺いをしておきたいと思うのでありますが、私もずいぶんいろいろ新聞等を読んでみたわけですけれども、今度の会議ほど何か大騒ぎした割りには中身...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま御説明のあった点を聞いても、ランブイエから七、八カ月後改めて七カ国の先進国首脳が集まって会議をしなければならなかったという何か目新しいものというのは、どうもいま大蔵大臣のお話をお伺いをしていてもない、確認集会——集会と言うと怒られるかもしれない、確認会議だっ...全文を見る
○佐藤(観)委員 いまお話があったような、皆さん方からいえば非常に重要なサンフアン会議に、大平大蔵大臣は三木首相の要請に基づいて一緒に行かれたわけでありますが、内心なかなか複雑なものがあったのじゃないかと私は思うのです。  国会が閉幕する少し前に、大平大蔵大臣の政治に対する感覚...全文を見る
○佐藤(観)委員 貴重な時間ですから、そうこだわるわけではありませんけれども、私がここで御質問しているのは、自民党の中のことを言っているのではなくて、あくまで内閣の非常に重要な地位を占める大蔵大臣としてのお考えをお伺いしているわけで、大蔵大臣が自民党員としていろんな考えを述べるこ...全文を見る
○佐藤(観)委員 私もそう余り生産的じゃないことにはこだわりたくもないのですが、その自由民主党をよくするよくしないという立場で私はお伺いしているのではなくて、大蔵大臣という非常に重要な、しかも、私はいまや政治の課題は財政の時代だと思っていますから、その意味では非常に重要な地位に大...全文を見る
○佐藤(観)委員 大体大平さんの言いたいことは、要するに、大蔵大臣という内閣の一員としてはその職責を全うする、しかし、自由民主党員という立場に立ったときには、自由民主党の再生を求めるというんですか、行動する、こういうことにいまの御答弁を聞いているとなりそうな気がいたしますので、ど...全文を見る
○佐藤(観)委員 私の手元に、東大和市の場合の大蔵省案として、五十一年一月十四日に出した図面があるわけです。これは全部で三十ヘクタールあるわけですけれども、一番西にA地域として地元利用地域、真ん中が保留地域、そして一番東がB地域として、十ヘクタールずつ機械的に南北の線でぽんぽんと...全文を見る
○佐藤(観)委員 それは答弁になっていないですよ。いいですか、それでは大きな国有地があって、それがたとえば基地でないといたします。そのときに、じゃ、その有効利用を図るというときに、中央審議会にかけたときに、国あるいは地方自治体、そして保留地、三分の一ずつ——基地じゃない場合ですよ...全文を見る
○佐藤(観)委員 十分納得してないから、かなり政治的な問題になっていると私は思うのです。私の手元にも渉外知事会の緊急要望書、渉外知事会ですから、これはある意味では当然ですが、そのほかに全国知事会、関東地方知事会、それから全国市長会、全国都道府県議会議長会、こういった地方自治体の関...全文を見る
○佐藤(観)委員 移転経費がかかるということについては私もわかりますよ。しかしそのことについては、これはもう時間がありませんから詳しく読みませんが、特別措置法の審議の中で、四十八年七月五日の参議院の大蔵委員会でわが党の竹田四郎氏が、それでは大変金がかかるじゃないか。「そうしますと...全文を見る
○佐藤(観)委員 きょうは時間がなかったから詰められませんでしたが、その三分割でも話を聞いてみますと、しゃくし定規というか、画一的というか、機械的というか、そういった意味で、かなり三分の一というのは大きなウェートを持った数字なんですね。そこがまず一つ問題である点。それからもう一つ...全文を見る
09月16日第78回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第1号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 動議を提出いたします。  委員長の互選は、投票によらないで、粟山ひで君を委員長に推薦いたします。
○佐藤(観)委員 動議を提出いたします。  理事の員数は八名とし、委員長において指名されんことを望みます。
10月15日第78回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
議事録を見る
○佐藤(観)委員 いま委員長からもお話がございましたように、本法律案は参議院からの送付の法律でありますので、前回質疑したことにダブらない点のみ、きょうは限られた時間の中で質問をしていきたいと思います。  まず前国会におきましても、個人消化を進めるという意味におきまして、私たちは...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、中期債発行に関して銀行協会から言われた、一応六つと言われておりますけれども、これらの点については、あくまで条件ではなくて、いろいろとそういう点について大臣が聞かれたので、これはしかるべき審議会、調査会、そういったところで審議をお願いすることであって...全文を見る
○佐藤(観)委員 それと、その話し合いの結果でありますけれども、一応大臣としましてはどのくらいの目安で、めどで、この中期国債について、発行時期の問題ですが、発行したいと考えていらっしゃるのか。大臣の口からは、この財特法の成立以降ということにはもちろんなると思いますけれども、一体そ...全文を見る
○佐藤(観)委員 若干事務的なことを岩瀬局長にお伺いしておきたいと思います。  条件ですね。十年ものと五年ものということを考えますと、これはそれとの条件、それから五年ものの、いま長銀なりあるいは興銀なりが出しております利付債との関係等々が、前も後ろも横もいろいろ考えなければなら...全文を見る
○佐藤(観)委員 それと、これはシンジケート団とのネゴシエーションがいつごろまとまるかによってくると思いますけれども、今度の財政特例法によって三兆七千五百億発行する、そのうち、もちろんこれはいま申しましたようにネゴシエーションの時期あるいは銀行協会等との話し合いの時期によるわけで...全文を見る
○佐藤(観)委員 特にいままでのお話をお伺いをして、私が若干疑問に思う点は、いままで二年間にわたって財政特例法を審議をし、償還表については十年償還ということでわれわれは頭で考えてきた。しかし十年は、いま国民感覚からいっても、個人消費を伸ばすという面からいっても長いのではないかとい...全文を見る
○佐藤(観)委員 その説明というのはどういう意味ですか。つまり償還表を四十六年度のときのように、恐らく皆さん方の感覚では四十六年度のときには七年債を十年債に直したから補正表を出された、今回は十年償還計画としていたのを五年にするのだから、罪は軽いではないかというのは変な言い方かもし...全文を見る
○佐藤(観)委員 そこで私は大臣にお伺いをしたのは、一体いつごろまでにこの話のめどをおつけになるつもりなのかということを、私はこのことがあるから若干お伺いをしたわけなんですね。つまり、今度の国会は御存じのように十一月四日までだ。われわれの任期も十二月の九日だ。しかも十月の三十一日...全文を見る
○佐藤(観)委員 この償還表の問題は、国債発行する場合に、先の財政の見通しが一体どうなるかに非常に関連をしてくるし、特に次の十年先の財政に関連をしてくることなので、前国会のときにさんざん議論をして、五年間に税負担をこれだけ上げなければ収入が合わなくなるということをやり合ったわけで...全文を見る
○佐藤(観)委員 時間がありませんので次の問題に移らしていただきたいと思います。  いま来年度予算の編成に入っているわけでありますが、三木内閣がどうなってくるのか、次が大平内閣になっているのかどうなのか非常にわからないことが多々ありますので、いろいろ事は複雑でありますが、いまと...全文を見る
○佐藤(観)委員 稲田経済企画庁長官、副総理はきわめて興味のある発言、発言じゃなくて提案である、五十二年度の所得税減税についてはきわめて考えなければいけない点があるという、われわれに言わせれば前向きの答弁をなさっているわけでありますが、それに加えて大平大蔵大臣は、新聞等で見ますと...全文を見る
○佐藤(観)委員 われわれが五十一三年、五十四年、五十五年等のそう先の一般論としての減税は論じても余り意味がないと思うのです。景気が中だるみ状態になる、その中の大きな要因の一つに個人消費の伸び悩みがある。これはやはりベースアップが抑えられたことやら、減税がなされなかったことやらあ...全文を見る
○佐藤(観)委員 そうしますと、いまの主税局長のお話を聞いていますと、税調の第二部会でそういう意見があったということであって、政府全体の考え方としては必ずしもそういった方向にまとまっているものではない、こう理解しておいてよろしゅうございますか。
○佐藤(観)委員 それにちょっと関連をしまして、昨年たばこの値上げのときにいろいろな角度から議論をしたわけでありますけれども、その中で一点、その後どうなっているのかなということを泉専売公社総裁にお伺いしておきたいのは、百円たばこの検討の問題であります。私も調べてみましたが、私の質...全文を見る
○佐藤(観)委員 総裁が述べられているのは、消費の動向も加味されているわけですね。いま消費の動向は思ったほど落ちていないという御答弁があって、なおかつ百円たばこが出せないというのはどういうことなのか。それから、実際に皆さん方の方では、いま十二月と言われているけれども、私の質問した...全文を見る
○佐藤(観)委員 いま総裁が言われた理由というのは、ある意味では何度かの審議の中で述べられている理由ですよ。そしてその理由は、いま言われたようにたばこの平均の価格は百二十七円だと思いますけれども、これ以下の百円たばこになるわけでありますから消費がそこに動く、このことはある意味では...全文を見る
○佐藤(観)委員 総裁、時間がありませんから、もう言いませんけれども、五十年度決算を見ますと、確かに販売数量では二%しか伸びていないけれども、売上額としては二二%伸びているわけですよ。ですから、四%下がったから、これは値上げすればある程度下がることもわかるわけで、その意味ではまだ...全文を見る
10月27日第78回国会 衆議院 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○佐藤(観)小委員 ちょっと関連。いままでの広瀬委員に対する銀行局長の御答弁を聞いていますと、労働金庫の経営に対する非常な不信がある。これは労働組合から出てきた人が理事をやったり労働組合をある程度終わった人が理事をやったりしているから経営が不安定だというように、根底には金融の専門...全文を見る
○佐藤(観)小委員 労金の全国統合についてもう一問だけ。  広瀬委員も言われましたように、これで論議が終わるわけではなく、きょうは出発のようにわれわれは考えていますから、次の議論に発展させるために、もう一問だけいままでの御答弁を聞いていてお伺いをしておきたいのは、いまの局長の御...全文を見る
○佐藤(観)小委員 ですから、そういう論理で突き詰めていきますと、福井県のように人口八十万人のところも労金が一つ、私の愛知県のように五百九十万の人口のところも労金が一つというのは、いまの局長の論理、考え方、思想からいくとおかしなことになるわけですよね。いわゆる人的な連帯感というの...全文を見る
10月27日第78回国会 衆議院 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○佐藤(観)小委員 限られた時間ですから、きょうは数点にわたって、国税庁の職員の処遇の問題に限ってお伺いをしておきたいと思います。時間的な関係もありますし、答弁される方の関係もありますので、なるべくたやすい問題から片づけていきたいと思うのです。  まず総理府に関係する問題ですが...全文を見る
○佐藤(観)小委員 一応いま参事官から言われたあれというのは私もわかります。これは単に個々の問題ではなくて、地域全体の問題として考えなければいかぬし、特に私がここで取り上げるのは、税務署の職員の場合には非常に異動が多いので、住居地から署まで通うのに、私が具体的に例を挙げたように名...全文を見る
○佐藤(観)小委員 それから、いままで余りこの問題は指摘をされなかったのですが、国税庁にお願いをしておきますが、要するに交通混雑な地域に官庁が所在する、税務署があるところはいいですが、いま言ったように、そこを通過する問題については余り考慮されなかったので、二年に一遍ずつ変わってし...全文を見る
○佐藤(観)小委員 大体長官の認識はわかりました。  それで、私はこの問題、いま申し上げましたように、また長官からもお話がございましたように、解決をするのを二、三年のうちにしなければ意味がなくなる。また、そうしなければいけないだろう。しかしその後は、これは事実上特三等級以上の方...全文を見る
○佐藤(観)小委員 非常に微妙な時期ですから、それは確かに表現もむずかしくなってくるとは思いますが、もしお答え願えるならば、最低——最低と言わない方がいいのかもしれませんが、大体毎年考えている程度ぐらいのことは、できれば私はいままで四十九、五十、五十一と御努力、御理解をいただいた...全文を見る
○佐藤(観)小委員 長官という立場からいうと、それは言いにくいかもしれませんが、ただ国税庁の職員の場合だけは——もちろん事務の合理化、簡素化、これはしていかなければならぬ。国民に対してのサービス面からいって当然のことと思いますけれども、国税庁の職員の場合には、ある程度人数をふやせ...全文を見る
○佐藤(観)小委員 そこで、行政管理庁にお伺いしたいのでありますが、先ほど申しました「昭和五十二年度以降の定員管理計画の実施について」、ことしの八月二十四日に閣議決定をした中で「大蔵省」というところを見ますと、五十一年度末の定員が六万七千四百三十八人、そして削減目標数が二千百二十...全文を見る
○佐藤(観)小委員 そうしますと、田辺国税庁長官が言われたこのままの推移、つまり毎年この二、三年間は六百人から八百人ぐらい、千人未満の方々の増員しか事実上なっていないわけでありますけれども、増員は増員、そして四年間の削減目標は削減目標、特にこの国税の場合には三・〇%ということで、...全文を見る
○佐藤(観)小委員 時間でありますので、いまの行管の御答弁を理解いたしまして、最後に一点だけ、時間がありませんので、これは人事院の方に質問をしておいて、できれば文書かなんかで答弁をいただければいいし、ないしは、ことしの寒冷地手当はもう支払い済みでありますから、私がもう一回国会へ出...全文を見る