鮫島宗明

さめじまむねあき



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開催日 会議名 発言
02月06日第136回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○鮫島委員 私の質問時間の中で、私の質問に先立って草川理事より若干の関連質問がありますので、先に草川理事が発言いたします。
○鮫島委員 新進党の鮫島でございます。  きのうあるいはきょうの質疑の中で、きょうも農林大臣、午前中御答弁なさっていましたけれども、やはり農協系統の金融がほかの一般の都市銀行や何かと違って、農協法の縛りもあってなかなか内部留保ができない、そういう体力の弱さも勘案し、またこの住専...全文を見る
○鮫島委員 済みません、ちょっと確認ですけれども、じゃ五・五兆円は住専七社から系統に払い込まれるということなんですか、この処理機構からではなくて。
○鮫島委員 次に、五千三百億のことについてちょっとお伺いしたいのです。先ほど午前中の谷口委員からの質問で、この五千三百億という数字が出てきた根拠について、農水大臣は、積み上げの結果だということでした。このことについてはちょっと後ほどまた触れさせていただきますけれども、なぜ贈与とい...全文を見る
○鮫島委員 五千三百億の件ですけれども、ちょっともう一度だけ確認させていただきますと、贈与にしたということは、いわば住専の破綻についての責任は系統にはない、したがって、債権放棄とかそういうことをする必要はないけれども、全体の金融システムの安定のために系統としてもできる限りの協力を...全文を見る
○鮫島委員 大蔵省にお伺いしますけれども、この贈与は課税の対象になるのでしょうか。
○鮫島委員 今回のケースに限らずということも念頭に置いての今の御答弁だと思いますけれども、一般に法人が、出す側と受け取る側、両方に課税の機会があると思います。出す側の方でいいますと、幾らでも損金算入できるというわけではなくて、損金算入の限度額は決まっていると思いますけれども、系統...全文を見る
○鮫島委員 次に、系統が住専処理機構に二・二兆強融資することになっていますけれども、これは農水大臣あるいは政府委員でも結構ですけれども、利息は幾らになるのか。それから、信連が農協に保証している利息があると思いますけれども、逆ざやになるおそれはないかどうか。この点、御答弁いただきた...全文を見る
○鮫島委員 多分このラジオを聞いている組合員の方々も心配していると思うんですけれども、今の御答弁は、場合によったら逆ざやになるケースもあり得るという意味なのか、それとも逆ざやにならないように何らかの措置をとる、あるいはならないように努力するという意味なんでしょうか。
○鮫島委員 正確な額はわかりませんけれども、二・二兆円強と言われていますけれども、この元本は保証されているんでしょうか。
○鮫島委員 もう一つお聞きしたいんですけれども、二次損失分についてです。  先ほど、午前中の質疑の中で大蔵大臣は、努力次第では七割程度は戻ることも考えられるというような趣旨の御発言がありましたけれども、農協系統が二次損失分を負担させられることはあるのでしょうか、あるいはその懸念...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと農水大臣にお聞きしたいんですけれども、今の銀行局長の御答弁ですと、まず二次損失分が、これはほとんどまくら言葉に今なっていますけれども、生じないように最大限の努力をする、しかし万一生じた場合には、国あるいは民間もさまざまな工夫を凝らす、系統にも相談させていただく...全文を見る
○鮫島委員 ちょっとよくわからない。  農水大臣にお答えいただきたいんですけれども、つまり五千三百億というのは、全国の信連あるいは場合によったら農協まで含めてどこまで出せるのか、ぎりぎり検討して絞り出したお金、もう逆さにしてもあと一文も出てこないというようなニュアンスの御答弁で...全文を見る
○鮫島委員 組合員に対してどういうふうに説明するかということですけれども、今の御答弁だと、二次損失分が一・二兆生じた場合は、場合によったら系統が応分の協力をすることもあり得るというふうにしか受け取れませんので、そういうことにしておきます。  次に、一般行についてちょっとお伺いし...全文を見る
○鮫島委員 先ほど農水の政府委員の方からは、元本は保証されるのかということを系統の融資について聞いた場合に、二・三兆円の元本は優先的に保証されるものと考えているという答えがありましたけれども、この一般行の場合と系統の場合と、何かこの二・二兆円強の元本の保証について、現時点で既に違...全文を見る
○鮫島委員 いや、今私が伺ったのは、預金保険機構から保証するとしても、系統の方を優先的に保証するということがあり得るのかどうかということを聞いたのです。
○鮫島委員 ちょっとよくわからない面がありますけれども。  次に、一般行は二次損失分を負担させられることはあるのかどうか。もうまくら言葉は結構ですから、万一その一・二兆円の損失が生じた場合、一般行は負担させられることがあるのかどうか。
○鮫島委員 ちょっと銀行局長にお伺いしたいのですけれども、一般行に参加してもらうこともあり得る。系統に参加してもらうこともあり得るのでしょうか。
○鮫島委員 きのうからけさにかけての平田委員からの質問にもありましたけれども、一般行に一・七兆円のロス負担をさせる理由が、いまだにその合理的な根拠がないと思います。そもそもこのロス負担をさせる理由は、貸し手責任に基づくものなのか、根拠が何なのかを教えていただきたい。  それで、...全文を見る
○鮫島委員 そうすると、一般行が一・七兆円出すのは、その責任に基づいて出すわけではなくて、今の局長の言い方ですと、各セクターにあんたはどこまで出せるのだとぎりぎり迫って、一般行は一・七兆出せます、系統は五千三百億の贈与ができます、母体行は三・五兆出せますと、いわば根拠なく、その大...全文を見る
○鮫島委員 じゃ、お伺いしますけれども、母体行には責任はあるんですか、ロス負担をする責任は。
○鮫島委員 今の局長の話を聞いていますと、全部、母体行も一般行も系統も、ある種合理的な責任分担なりこれまでの果たしてきた経緯に基づいて定量的に判断しているわけではなくて、極めて情緒的にこの数字が出てきているように聞こえますけれども、じゃ自発的に母体行も一般行もこの負担をしょったの...全文を見る
○鮫島委員 今どう担保されているかという意味は、母体行は、局長自身の話によると、責任も感じてこの三・五兆円の負担を決定した。一般行は、責任に基づいてじゃなくて、どこまで出せるかを話し合ってこの一・七兆が決まってきたということですけれども、例えば母体行が、これは午前中の質疑の中で百...全文を見る
○鮫島委員 今の問題、もう一回戻りたいと思いますけれども、一般行と農協系統、今までの質疑の中でお伺いしていると、やはり系統に対する優遇措置、特に一般行との比較において、が顕著でありまして、系統に対してはこの全額の返済を保証しへそれから利息についても、先ほどの御答弁だと新たに融資す...全文を見る
○鮫島委員 農協系の救済だけを目的としたものではないというのはそのとおりだと思いますけれども、ではちょっと別の角度からお伺いしますと、このままほっておくと系統で取りつけ騒ぎが起きるかもしれない、そういう危機感を総理はお持ちなんでしょうか。
○鮫島委員 ちょっと農水大臣にお伺いしたいんですけれども、今総理からの御答弁がありました。農水大臣は、この住専問題の処理がおくれると金融システム全体にいろいろな影響、マイナスの影響が及ぶという御認識はお持ちでしょうけれども、特に都市銀行あるいは地方銀行、興長銀、いっぱいありますけ...全文を見る
○鮫島委員 新聞に、政府首脳が、この住専処理を急ぐのは農協救済のためだという趣旨の御発言がありますけれども、官房長官はどうお考えでしょうか。
○鮫島委員 この救済のスキーム全体を見ると、特にある意味では、都市住民側から見ると非常にバランスを失したスキームだというふうに見ざるを得ない。特に、系統が元本の全額返済を受ける、どういう責任があるのかわからない一般行が一・七兆円の出資者比率を超えた負担を負わされるという根拠につい...全文を見る
○鮫島委員 農協自身が協同住宅ローンを経営していて、今経営が破綻して整理の対象になるのは七つですけれども、農協自身も全く同じ設立趣旨に基づく住宅ローンを経営しているわけでして、つまり住専の経営の仕方なり住専経営の危なさ、あるいは住専経営のメリットについては農協も実は大変深いところ...全文を見る
○鮫島委員 どうも丁寧な御答弁、ありがとうございました。  農水省の方にお伺いしたいんですけれども、今の総理の御答弁にあったように、当時、土地の値上がりに歯どめがかからなくなっちゃった。やはり地価を適正水準まで下げるためには総量規制が必要だ。当然、これには農協もその対象になった...全文を見る
○鮫島委員 私はむしろモラルの問題を聞いているわけでして、つまり、協住ローンはこれ以上貸し込むと危険な面もあるということで、そこには貸し込まない。ほかの住専がどうなっているかを全くわからなかったなんということはあり得ないわけでして、実は「住専七社の種類別融資残高の推移」を見ても、...全文を見る
○鮫島委員 いや、全くおかしいですよ。つまり、ちょうど総量規制が出た平成元年度末には、既に住専全体で個人住宅向けに比べて事業向けの融資が三倍以上になっているわけでして、このことを農水省あるいは系統の幹部が知らなかったわけはないわけでして、余り演技をするのをやめていただきたいという...全文を見る
○鮫島委員 毎日新聞の一月二十七日あるいはその次の二十八日によると、日住金の再建計画を策定するときの議事録が公開されていますけれども、実は、大蔵省が大変露骨にごり押しをして、嫌がる母体行に押印を迫った。それで、母体行の方が、これで後で縛られると困るので、折衝した後、何かよくわかり...全文を見る
○鮫島委員 どういう資料がそろえば判断できますか。
○鮫島委員 これは実は五・五兆円が系統に返されるか返されないかにつながる大変大きな問題ですから、縦割り行政の中での所掌の問題にすりかえられても大変困る問題でして、ちょっと……。  一歩戻って、もう一度農水省にお伺いしますけれども、第一次再建計画が平成三年の十月にできた。このとき...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと時間がなくなってきたので、きちっとお答えいただきたいと思いますけれども、野呂田農水大臣は十二月の予算委員会のときに、再建計画を策定するに当たっては、「母体行から母体行の責任において対応するという誓約書を大蔵省に出しており、それに基づいて大蔵と農水が、この問題に...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと法務大臣にお伺いしますけれども、官僚の権限の範囲といいますか公務員の職権乱用の定義についてお伺いしたいんですが……。
○鮫島委員 先ほどの大蔵省の説明では、覚書それからこの念書というセットは契約と言えるほどの有効性はないという話でしたけれども、では、そのような契約としての有効性のない、ある意味では紙くず同然の文書に基づいて母体行に元本保証を強制するのは職権乱用に当たらないのかどうか。これも法務省...全文を見る
○鮫島委員 きのう以来平田委員の方から言っているように、今一体何が正しくて何が間違っているのか、むしろこの国で正義はどこにあるのかということが問われているのがこの問題の背景にあるわけでして、明らかに法的裏づけのない、あるいは契約書とも言えない紙くずに基づいて母体行に元本保証を強制...全文を見る
○鮫島委員 全然、紙くずすらも集まっていない。ただ覚書だけがかつてありましたということだけでして、今、実はこの閣議決定のスキームもここに根拠を置いているわけですから、これがもし意味がないということになりますと、今のスキームそのものが崩れてくる、あるいは系統だけを優遇する最大の論拠...全文を見る
○鮫島委員 確かに元本保証をするということは明記されていないけれども、期待感を与えた、あるいは負担をかけないというような表現になっているから今日の全額保証につながるんだということは全く納得できなくて、つまり、こういう漠然とした期待を抱かせたことで、それを根拠に母体行に三兆五千億の...全文を見る
○鮫島委員 農水大臣、お願いします。
○鮫島委員 大蔵大臣の答弁は全くわからない。つまり、覚書、念書は今の全額返済の根拠になっていない、それだけが根拠ではないということはわかりましたけれども、では何が根拠になっているのですか。  つまり、経緯、いわば住専発足以来今日までの経緯が根拠だと言われても、私が先ほどからるる...全文を見る
○鮫島委員 大蔵大臣の言うことは全くおかしいですよ。例えば預金者保護と言いながら、あなたの視野にはどの預金者が入っているのか。系統の預金者は入っているのかもしれないけれども、一般行や母体行の預金者もあなたの視野の中に入っているのか大変疑わしい。  自発的に民間の発意でこれができ...全文を見る
○鮫島委員 十年前の大蔵省の銀行局長が言うことでしたらまだ少しは社会的信用があったかもしれませんけれども、今大蔵省の言うことは、残念ながら余り社会から信用されていない。したがって、この閣議決定の内容がどう担保されているかというのは、特に体力が落ちている系統に預金をしている方々にと...全文を見る
02月23日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第3号
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○鮫島委員 新進党の鮫島宗明でございます。  初めに菅大臣に、議院内閣制のもとにおいて、国民の代表である国会議員が大臣に就任したとき、どういう姿勢でその職責を果たすべきかということについて、私は、日々大変いいお手本を菅大臣が示してくださっていることについて、敬意を表したいと思い...全文を見る
○鮫島委員 私が今言ったような意味でのアルツハイマー病による老人性痴呆がどのぐらいかという数字はおとりになっていないようですけれども、現在、日本に三十から六十万人の患者さんがいる。それから、アメリカでは既に四百万人が、レーガン前大統領も勇気を持って自分がアルツハイマー病であること...全文を見る
○鮫島委員 確かに、さまざまな研究が行われている割には、高齢期でないと発症しないというこの病気の特性もあって、なかなか予防法、治療法も有効な手だてが見つかっていないというのが現実だろうと思います。  先ほど、老人性痴呆のうちアルツハイマー性のもの、あるいは脳血管障害に起因するも...全文を見る
○鮫島委員 それなりに深い関心を持ってWHOの会議にもお出になっているということですけれども、それでは、現在、日本各地の水道水中でアルミニウム濃度が実際どうなっているか、そういう発表できるようなデータはお持ちなんでしょうか。
○鮫島委員 ちょっと角度を変えますけれども、厚生省としては、このアルミニウムという金属をどう考えておられるのか。毒性物質という御認識がおありかどうか。つまり、アルミニウムが人の脳の神経細胞を冒す神経毒であって、人に対して痴呆症を起こす原因物質だという御認識をお持ちなのかどうか、あ...全文を見る
○鮫島委員 もちろん、地球上にたくさんある元素だということは結構ですけれども、生体にとって、生物にとって必要な元素でないというぐらいの生物的知識はお持ちだろうと思います。  平成四年六月に、厚生省の方は「アルミニウムを含有する医薬品による副作用等の発生を防止するため、医薬品の添...全文を見る
○鮫島委員 時間の関係もあって、少し話をはしょります。  私は、大げさに言うと水俣病の再来を恐れて言っているわけでして、水俣病の場合でも、一般に、重金属のような物質あるいはこのアルミニウムのような金属物質が毒性があるかどうか、あるいは慢性毒性についてどう評価したらいいかという場...全文を見る
○鮫島委員 日本の今の学会の中でのテーマの決め方というのは、これは大蔵省の予算査定の思想の問題もあって、実は別の問題としてとらえた方がいいのではないか。つまり、データが出やすい研究課題というのはたくさん申請があって、結果が見通せるものについては大蔵省も喜んで予算を出す。しかし、困...全文を見る
○鮫島委員 必ずしもアルミニウムについてはまだ水銀と同程度のデータの蓄積やなんかがなされているとは思えませんけれども、かなり疑いというのが強まっている中で、今、厚生省はアルミニウムについては水質基準の中でどういう取り上げ方をされておられるのでしょうか。
○鮫島委員 快適水質項目でしたか、あるいは水質基準、この基準項目に入っている場合は、多分法律的に水道事業者がこれを守る義務を課せられるのだろうと思いますけれども、今おっしゃいました快適水質項目に入っている場合は、これはどのような遵守義務といいますか、どういうことが水道事業者に課せ...全文を見る
○鮫島委員 厚生省の方でも、アルミニウムを透析を受けている患者あるいは腎臓の機能が低下している人たちに投与すると例えば胃薬のレベルでも必ずしも安全とは言えない、こういう神経毒を持っているということは御認識しておられると思いますけれども、健康に関連する項目ではなくて快適水質項目、罰...全文を見る
○鮫島委員 健康に関する基準とか水質について、性状に関連する項目とか快適水質項目とか、そういう日本型の分類を採用している国は少なくて、一般的な飲料水基準としてこういう項目が入っていると思いますけれども、今おっしゃった数字は最大許容濃度についての御紹介が中心で、ドイツでもイギリスで...全文を見る
○鮫島委員 厚生省に比べると世間の関心はもっとはるかに高くて、いろいろな大学の先生あるいは生活衛生に関する方々がさまざまなところで調査しておりますけれども、アルミニウムの缶で特に酸性の飲料、酸っぱいジュース類とかそういうものを含んでいる場合は、あるいは果実酒なんかもそうですが、厚...全文を見る
○鮫島委員 何百種類にわたるアルミ缶の飲料が既に市販されていて、その中には〇・二ppmの基準値を超えているものがかなりあるということは既に知られておるわけですから、そういう意味では、食品行政についてもう少しきめ細かい気配りをいただきたいというふうに思います。  アルミなべを使う...全文を見る
○鮫島委員 厚生省として疫学調査を行う御予定といいますか、御計画はありますか。
○鮫島委員 少し水道の問題に力点を置いて言いましたけれども、先ほど紹介したように、調理で使うアルミなべの問題あるいは容器として使われているアルミ容器の問題、それから意外と無視できないのが多分日常的に使われる胃腸薬、お医者さんが使うのじゃなくて普通に薬局でだれでもが買える胃腸薬、こ...全文を見る
○鮫島委員 規制緩和がこの永田町では一つの流行語のようになっておりますけれども、経済的規制は緩和した方がよろしいのでしょうけれども、やはり命や自然を守るという意味では、むしろ疑わしきは罰するという態度でお臨みいただきたいし、今、欧米で採用されている〇・〇五というガイドラインの濃度...全文を見る
02月23日第136回国会 衆議院 文教委員会 第3号
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○鮫島委員 新進党の鮫島でございます。  きょうは、我が国の大学院の抱える問題について少しお尋ねをしたいと思います。  大臣も御承知だと思いますけれども、平成七年の六月末に大学審議会の答申が出まして、教員の任期制についてとかあるいは大学運営の円滑化について提案がなされたところ...全文を見る
○鮫島委員 この問題の次にポスドク制度の問題については改めてお伺いしようと思うのですけれども、今おっしゃいました学振の特別研究員制度のうちで、博士課程の大学院生の枠というのは何人ぐらい用意されておられるのでしょうか。それから、先ほど研究投資の枠の方で、四百二十六人だと思いますけれ...全文を見る
○鮫島委員 もう一度整理しますと、博士課程に在籍している大学院生の約半数強に当たる五三・一%が日本育英会の奨学金を受けている。それから、二千二百人が今度学振の特別研究員制度で生活費がカバーされる。この場合は、年間二百三十万程度というふうに聞いております。それから、ティーチングアシ...全文を見る
○鮫島委員 次に、ポスドクの問題に移ります。  今の学振の特別研究員制度は、博士課程の学生に対する奨励を行うと同時に、ポスドクに対しても年間三百三十四万という奨励金を渡せる制度になっています。今度、同じ文部省のポスドクの中で、先ほどおっしゃいました投資的経費で雇える枠、この場合...全文を見る
○鮫島委員 私は、大学院の問題を調べるために、この間大学の先生方何人かを訪問していろいろ話を聞きましたけれども、ポスドク制度の全容をつかんでおられる先生はまずいなかったんですね。文部省でも、今おっしゃったように三種類ぐらいの制度があって、渡されるお金の性格も何やら微妙に違う。それ...全文を見る
○鮫島委員 確かに、大講座制という名前にしてそこに教授の名前を五人、助教授の名前を五人、助手の名前を五人書けば大きくなったような気分にはなりますけれども、実態として、ではこの五人の人たちが大教授室というようなところにいるのかどうか、それともそれぞれの教授はいわば五人の中では同格な...全文を見る
○鮫島委員 少なくとも東京大学に関して言えば、全く従来と変わっていない居住の仕方、教授室はそのまま教授が住んで、皆さん、まあ東大に限らず国立大学の教授の方々、プライドは大変お高いですから、なかなかその五人の中でチーフを決めろと言っても潔しとしないということが大学人の一般的なキャラ...全文を見る
○鮫島委員 今博士課程大学院の入学者が大体一万二千人程度、これが毎年入ってくるわけですから、多少の目減りがあっても一万人近くが一応博士課程を卒業する。一方で、ポスドク制度の枠の拡大によって、平成八年度予算案では三省庁合わせて六千人弱という枠がありますから、一万六千人ぐらいが、いわ...全文を見る
○鮫島委員 非常に大事なことなんですけれども、これは多分、私は自信を持って、世界の科学者の共通認識だと思いますけれども、研究というのは人がやるものだと。幾らお金があったり立派 な設備があっても、人の頭脳が自由に羽ばたく環境がない限り、そういうお金は非常に効果が薄いものになります...全文を見る
○鮫島委員 先ほど私は、日本のポスドク制度が充実していくのは結構なのですけれども省庁間のアンバランスがひど過ぎるという問題を指摘しましたけれども、少なくとも科技庁と通産省のポスドクになった場合は、これは、その後国の研究機関に勤めればちゃんとその年数の職歴としてカウントされることが...全文を見る
○鮫島委員 少なくとも、科学技術創造立国の一翼を担う、大上段に振りかぶる、あるいは文部省がむしろその中で中核的な行政組織として推進役を果たすという意味では、私は、これはかなり重い責任と複雑な業務をしょうことになるなという気がいたします。恐らく、研究従事者の流動化を図ったり海外との...全文を見る
○鮫島委員 どうもありがとうございました。  これで質問を終わります。
02月29日第136回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○鮫島分科員 新進党の鮫島でございます。  通告はしていないのですけれども、初めに住専の問題で一言だけ大臣の御所見を伺いたいのです。  先ほどあるいは予算委員会を通じて、大臣はいつも、今度の政府の処理案については、関係者の同意がなければこれはなかなかスムーズに発足するものでは...全文を見る
○鮫島分科員 住専問題については、また別の場で御見解を伺う機会もあろうかと思います。きょうは、大蔵省の造幣局東京支局の移転の問題についてお伺いしたいと思います。  久保大臣は、私の名字を聞くと、恐らく多少なじみがあるというふうにお感じじゃないかと思いますけれども、私の曾祖父、ひ...全文を見る
○鮫島分科員 筑波大学の関係者も入ってということでよろしいのですか。
○鮫島分科員 筑波研究学園都市も、それこそ筑波おろしの吹くカラマツ林を切り開いて、ほぼ山手線の内側と同じぐらいの面積を研究学園都市として整備したわけですけれども、何もないところに夢の都市をつくるということで、関係者の御苦労は大変だったと思います。  やはり日本の頭脳があそこに集...全文を見る
○鮫島分科員 確かに、国の研究機関の半分ぐらいが筑波に集積しているわけですし、行政との対応の必要もあり、また霞が関との連携も国の研究機関である以上必要であると思いますし、今お答えいただいたように、研究支援機能としても、特殊な資材とか機器についてはやはり東京から直接運ばないとなかな...全文を見る
○鮫島分科員 あと一点だけ。  筑波に移転するときには、移転反対運動等もあってなかなか大変だったというふうに私も聞いておりますけれども、今、筑波の生活環境という意味でいえば、子供の教育とか医療とかいう意味で、普通に健康で文化的な生活を営む上で、特にある種のハンディキャップをしょ...全文を見る
○鮫島分科員 造幣局の東京支局の移転の問題に話を移しますけれども、この問題は、昭和五十四年、昭和五十六年、昭和六十一年、平成二年の四回にわたり、この予算委員会の分科会で取り上げられております。特に昭和六十一年、平成二年については、旧公明党の長田武士さんという議員が取り上げられてお...全文を見る
○鮫島分科員 私はこれまでの議事録も読んでおりますと申し上げましたけれども、ほとんど言い分としては今までと変わらなくて、今の大蔵省の言い方は、かつて移転の対象となった国の研究機関の労働組合の言い分と全く同じでして、私は、いつから大蔵省が労働組合と同じ言い分をするようになったか疑問...全文を見る
○鮫島分科員 そんな簡単な問題じゃなくて、市町村別に見た危険度というのが全部、震災が起こった場合にどうなるかというのを東京都が細かくまとめていまして、人的被害、火災の発生、それから建物の被害、避難の難しさ、この四項目で、平均を一とした場合にどのぐらい丸からはみ出すかということでス...全文を見る
○鮫島分科員 もう時間が来ましたので、一言だけ。  確かに、造幣局も避難場所に指定されておりますけれども、建物がたくさん建っていて、敷地の割には避難場所として使える有効面積が狭くなっておりまして、実際、三万平米あるのですけれども、避難できる人口としては一万ぐらいということになっ...全文を見る
03月27日第136回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○鮫島委員 新しくできます科学技術振興事業団法案に関連する質問をさせていただきたいと思います。  既に何人かの委員の方々がかなり関連の御質問をされていますので、一部重複することがあるかもしれませんけれども、お許しをいただきたいと思います。  新しい事業団が発足することによって...全文を見る
○鮫島委員 既に論文として公表されているもののデータベースは世界規模のものが既にできておりますので、むしろ今おっしゃったのは、そういう意味では、まだ公表された論文の形になっていないような中間的な成果なり、あるいは論文にするにはやや不十分といったようなデータが別の形でデータベース化...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと、何となく質問と答えがぴったり合わなかったような気がしますけれども。  私も、長年、筑波の研究現場にいましたけれども、実際の現場的な意見としては、私の聞いている範囲では、やはり一番支援を必要としているのは、先ほども言った英語化の一層の進捗によって翻訳的な機能...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと私、議事録を確認してみないとわかりませんけれども、あのときの議論では、科学と技術ということで、ワンワードの科学技術といいますと科学的成果の利用体系ということで、これは、ある意味では非常に目的意識的な 研究というふうに枠を狭める考えなのでやや問題があるのではな...全文を見る
○鮫島委員 実は、どうしてそういうところへこだわるかといいますと、例えば先ほどの提案理由の中にも、二ページ目の真ん中に「新技術の創製に資すると認められる基礎的研究」というような表現ですね。これは、ただの基礎的研究じゃなくて、「新技術の創製に資すると認められる基礎的研究」という縛り...全文を見る
○鮫島委員 ありがとうございました。  この基本計画の中で、基本法にも強くうたわれていますけれども、やはり研究者の流動化といいますか、先ほど原田先生の方からも、一たん大学教授のポストを得るとそのまま終生そのポストに平和にいられるということが問題ではないかという話がありましたけれ...全文を見る
○鮫島委員 もう時間ですので、あと一問だけにしますけれども、日経サイエンスの中に「センター・オブ・エクセレンスの構築」という論文を東大の名誉教授の猪瀬先生が書いておりますけれども、「今日までの日本に対する国際的な評価は、経済大国でありながら、いまだかつて世界人類の思想、科学、芸術...全文を見る
○鮫島委員 どうもありがとうございました。
05月16日第136回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○鮫島委員 現在審議の対象となっております、法律案に含まれるといいますか法律案が対象としている事象は非常に限定的ですので、私が用意していた質問の既に七割方は他委員が質問済みですので、通告していない質問がかなり出てしまうことを最初にお許しいただきたいと思います。  私はまだ議員に...全文を見る
○鮫島委員 長官の民主主義についての深い御認識を聞いて安心いたしました。  排他的経済水域及び大陸棚に関する法律案に関連して、初歩的なことといいますか基本的なことでちょっとお伺いしておきたいのですけれども、二百海里の排他的経済水域を決めるときに、基線をもとにそこから二百海里とい...全文を見る
○鮫島委員 わかりました。満潮時でも頭を出していなければいけないというのが条件だろうと思います。  ちょっと気になりますのは、そういう、ほっておくと水没してしまいそうなときに、沖ノ鳥島についてはかなりの補強工事が行われたわけですけれども、それは、この条約が締結されてもそういうこ...全文を見る
○鮫島委員 わかりました。  もう一点ですけれども、海洋法条約に規定されている国際航行、通航する権利に関してですけれども、特に船について、一定の条件を満たす国際航行に使用されている海峡においては、これは二十四海里より外側の話ですけれども、無害通航権に比較してより自由な通過通航権...全文を見る
○鮫島委員 ここで、予告してないのですけれども、人工衛星の通過に関して、宇宙条約等々では何らかの規制なり制限はあるのでしょうか。
○鮫島委員 ありがとうございました。  ちょっと用語についてお伺いしたいのですけれども、この排他的経済水域及び大陸棚に関する法律案、この日本語をおつくりになったのはどこなのでしょうか。
○鮫島委員 いわゆる学校で習う言葉の使い方と大分違っている点が特に二点ありまして、大陸棚という言葉なのですけれども、今度ここで新しく定義された大陸棚というのは、地理で言うあるいは地勢学で言う大陸棚と無関係に、経済水域の海底及びその下、これをどうも大陸棚というふうに再定義したようで...全文を見る
○鮫島委員 内容は私も理解しているつもりでして、今用語の適正についてお伺いしたので、海溝が含まれるような部分まで大陸棚と呼ぶのはいかがかというのが私の質問でございます。  それからもう一つ、深海底という呼び方がありまして、これは経済水域外の海底及びその下がこの法律案では深海底と...全文を見る
○鮫島委員 もし、お子さんをお持ちでしたら、おうちに帰られてよく教えてあげてほしいと思います。  次に、先ほどから前の委員の方も旧ソ連による北極海域あるいは極東海域における放射性物質の投棄、累積的な投棄について質問が出されましたので、このことについては私も重ねて聞きませんけれど...全文を見る
○鮫島委員 あと、専ら旧ソ連の話が中心でしたけれども、ほかの国は大丈夫というふうに考えてよろしいのでしょうか。例えば、中国、朝鮮民主主義人民共和国等については。
○鮫島委員 今度この法案では、そういう不法投棄といいますか違法投棄が見つかった場合には立入検査ができる。先ほどから、海上保安庁と科技庁とが緊密な連携をとって有効にこれが措置されるように努力するということでしたけれども、私は三年前にロシアが日本海で九百立方メートル、約一キュリーの核...全文を見る
○鮫島委員 ぜひ、新しい領域ですので、必要な人材の確保については御努力いただきたい、教育訓練についても一層の御努力をいただきたいというふうに思います。  今の放射性物質の海洋投棄そのものについての質問は私はこれで終わりまして、関連で、科技庁の大きなスローガンで「科学技術が未来を...全文を見る
○鮫島委員 メリットとデメリットがあると思いますけれども、こういう排他的経済水域を決めると、ある種の資源ナショナリズムというのが心情的には何となく各国とも出てきて、いろいろな、特に広い海洋を回遊するような魚類の研究だとかという場合には、恐らくまたがる経済水域が六個ぐらいあるとか、...全文を見る
○鮫島委員 世界に冠たる日本の縦割り行政が海底にまで及んでいることを知ってある種の感動を覚える次第でありますけれども、ぜひそういう批判を越えて相互に連携しながら、資源の少ない我が国ですから、海底の天然資源の調査、開発についても一層の御努力をいただければありがたいと思います。  ...全文を見る
05月30日第136回国会 衆議院 消費者問題等に関する特別委員会 第3号
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○鮫島委員 前委員の高通な総論を受けて、やや身近な各論についてお伺いしたいと思います。  消費者の豊かさの実感を確保するという立場で、規制緩和についてきょうは幾つかお伺いしたいと思いますけれども、平成八年三月二十九日の閣議決定でも、従来の五カ年計画を前倒しして三カ年計画で、千七...全文を見る
○鮫島委員 次は、順序は任せますから、あと通産省と大蔵省、お願いします。
○鮫島委員 私は、それぞれの省庁が国民に向かって宣伝するいい機会を与えたつもりだったのですけれども、それぞれの省庁の体質が見事に浮き彫りにされたなという気がいたします。  規制緩和は、細川政権の誕生以来、政治の場でもかなり大きなイシューになりましたけれども、やや粗雑な取り扱われ...全文を見る
○鮫島委員 今一応各省庁からそれぞれ、規制緩和によって競争条件が緩和される、しかし、その競争に直接参加できる体力のある社はいいのですけれども、体力のない場合にはやはりその競争に参加できるような基礎体力をつける措置が必要であろうという観点から、今通産省にもお伺いしたわけですけれども...全文を見る
○鮫島委員 通産省の方でもあれば、どうぞ。
○鮫島委員 今各省庁からそれぞれ手短に規制緩和の目玉商品と、あるいは規制緩和によって派生的に、二次的に生じた、ある意味では二次、三次産業における弱小部門の空洞化ということについて、その対策について簡単に紹介していただいたわけですけれども、この三年間の規制緩和の動き、現実的にはやは...全文を見る
○鮫島委員 長官の得意な分野なので、全部質問時間を食われてしまいそうな気もいたしますけれども。  やはり規制緩和を行うときに、競争原理の導入または促進のためというのが最大の目的ですから、競争条件が整わないで規制緩和だけやっても余り効果が上がらないということが一つあると思います。...全文を見る
○鮫島委員 どうもありがとうございました。  公正取引委員会が行う業務の中で、やはり公平な競争条件を確保する。ただ、私、先ほど、規制緩和を行うときに競争条件が確保されないと規制緩和は意味がないというふうに言いましたけれども、その例としてよく引き合いに出されるのが航空運賃の問題で...全文を見る
○鮫島委員 済みません、時間がなくなってきましたけれども、あと一問だけ。  ちょっと話が飛びますけれども、やはり新しいビジネスが育つような環境をどう整えるか。アメリカでは、この十年間に女性の社長が七百七十万人誕生したと言われています。私の友人で、市民バンクというのをやっている片...全文を見る
○鮫島委員 時間なのでやめますけれども、今の、間に立つ人は恐らくホームページを貸す人というか、場の提供者というのが多分仲介者として登場する可能性があると思いますけれども、こういう新しい世界がどんどん始まっていく中で、ぜひ活力をそがないような御判断をお願いしたいと思います。  僕...全文を見る
○鮫島委員 どうもありがとうございました。
06月06日第136回国会 衆議院 金融問題等に関する特別委員会 第10号
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○鮫島委員 冒頭に理事の方から申し上げましたように、このきょうの質疑は一般質疑としてさせていただきます。私もそのような認識のもとに一時間の質問をしたいと思います。  私の方からきょう御答弁をお願いしている大臣は、総理大臣と大蔵大臣、農水大臣のお三方ですけれども、きょうはほぼ全閣...全文を見る
○鮫島委員 わかりました。自発的な関心の高まりではなくて、しかるべき筋からの指示に従って来ているというふうに了解させていただきます。ただ、せっかくおそろいですので、場合によったら、きょう御出席の方々に突然質問が飛ぶかもしれません。  先ほど笹川委員の方から、検査についての問題提...全文を見る
○鮫島委員 私の認識では、日本の予算でも、一部相手国政府に渡されるあるいは相手国機関に渡されるというようなものは会計検査の対象になっていないというふうに、むしろ外務省の自主的な検査にゆだねられているというふうに認識しておりますけれども、内部中の内部、つまり自分で自分の検査をすると...全文を見る
○鮫島委員 いや、それは一月ぐらいの御答弁だったらわかるわけです。まず先行して住専問題を処理したい、そしてそれが片づいた後金融機関の破綻処理についての一般的な措置を充実していきたいということは、一月とか二月におっしゃっているのならわかるのです。  今住専問題についての、私どもの...全文を見る
○鮫島委員 今の点が余り国民には理解されていない。何か系統がごねているというような印象を与えているわけですから、どういう経緯があったのか、一般的な経緯ではなくて、この全信連の文書にも、当時としては債権回収という方針を我々は出したというのが明文化されているわけですから、このことはや...全文を見る
○鮫島委員 この場は国民に向かって少しでもわかりやすく今のこの六法の内容を説明する場だと思いますので、私は割合わかりやすく質問しているつもりなんですけれども、御答弁で一々わかりにくくされるというのはやや心外な気がいたします。非常に数字としてはっきりしているわけでして、一般行くの一...全文を見る
○鮫島委員 我が新進党の農業政策を考えるグループでは、やはり食管法が廃止されて新農政のもとで新しい力強い農業、農村を建設していく上では、消費者と生産者の信頼関係の強化が不可欠だということをベースにして私どもは検討を進めているのですけれども、今、消費者側といいますか都市住民側から見...全文を見る
○鮫島委員 やはりこの自己責任というもの、自己判断力と言ってもいいのかもしれません。前の第二次再建計画のときも、系統はある程度の認識は持っていた。つまり、母体行みずからがリテール分野で積極的に進出して、子会社である住専との業務分野を調整しないまま、みずからの住宅ローン業務を拡大さ...全文を見る
○鮫島委員 次に、系統のリストラに関係してですけれども、系統金融の三段階というのが普通の一般の金融機関と構造も違うし、性格も違う。一番上に農林中金があって、真ん中に信連があって、その下に農協があります。農協は全国で二千六百農協があって、平均の貯金額が二百五十三億円。つまり、小さな...全文を見る
○鮫島委員 私は信用事業に限って聞いたわけでして、そうしますと、例えば信連の検査というのは、大蔵、農水、どちらかの省が定期的におやりになっているのでしょうか。
○鮫島委員 大蔵省としては、この系統の行う信用事業について、今共管ということでしたけれども、御自分たちの責任はどの範囲だというふうにお考えなのか、大蔵側から御発言いただけませんか。
○鮫島委員 農林中金に対する検査はどちらが行っているのでしょうか。
○鮫島委員 大蔵が検査をしているということだと思います。  先ほど農水大臣が、これから農林中金の役割が非常に大事だ。あるいは国際金融機関としての体質強化ということもあるのでしょうけれども、業域の拡大ということも当然御検討されていると思いますけれども、これは農水大臣が考えることな...全文を見る
○鮫島委員 そういうことだと思います。今農政審議会の中で多分この系統の信用事業の問題も論議されているんだと思いますけれども、ぜひ金融の専門家を大蔵省とも御相談の上そういう場に入れておかないと、またある程度閉鎖系の議論のままで終わってしまうということを懸念するものですから、今のよう...全文を見る
○鮫島委員 確かに自己資本比率は健全性をあらわす一つの指標だとは思いますけれども、もしある金融機関が非常に積極的に不良債権の処理を進めて、一時自己資本が減ってもしようがない、内容的な健全性を目指すために積極的な償却を進めるという場合には、一時的にその自己資本比率は下がる、しかし体...全文を見る
○鮫島委員 つまり、自己資本比率で見る限りは、あの腐り切ったと言うとおかしいですけれども、債務超過になっている兵庫銀行も表向きは自己資本比率を割り込んでいなかった。つまり、この自己資本比率という評価軸からいくと、本当はもう破綻している金融機関も見えてこない。健康診断でいえば血圧と...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと何の資料なのかよくわかりませんけれども。配られている資料はないと思いますけれども。  私は、透明性を高くすべきだと言ったのは、何も指標を一つにすべきだという意味ではなくて、多様な指標でやっても透明性は高くなるというふうに思います。  実は、こういうことを決...全文を見る
○鮫島委員 先ほど文書と言ったのは、この「自己資本の充実の状況に応じ大蔵大臣等が講じる監督上の措置についての具体的な発動基準ととられる措置の具体的な内容」ということだと思いますけれども、まだまだ私はこれでは実際に金融機関の健全性を評価するには不十分だろうというふうに思います。これ...全文を見る
○鮫島委員 それは、処理スキームをつくった当事者としては希望するのはわかりますけれども、具体的な実務処理としてどうなさるのかということを私は聞いているわけでして、これがまた発足がおくれますと、系統側としても考えなければいけない問題が出たり、早く処理しないといろいろな問題が生じるか...全文を見る
○鮫島委員 そういう無責任な発言が大変数々の問題を呼んでいるわけで、じゃ、あしたから西村銀行局長は日住金の株主の家を一軒一軒回って、何とか議決、賛成していただきたいと言う覚悟があるならそういうことを言うのはわかりますけれども、一局長の立場でただ希望しておりますということだけでこの...全文を見る
07月18日第136回国会 衆議院 金融問題等に関する特別委員会 第12号
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○鮫島委員 新進党の鮫島でございます。  初めに、大蔵省に。平成七年度の税収が見通しを七千億ほど上回ったという報道がなされていますが、そういう事実はございましたでしょうか。
○鮫島委員 今の法人税一兆円が見通しより上回ったということですけれども、住専絡みの不良債権の処理で多くの母体行がこの三月期に償却を積極的に行ったと思いますけれども、有税償却を行ったところと無税償却を行ったところ、母体行によって償却態度に違いがあったということも報道されていますが、...全文を見る
○鮫島委員 そうすると、今の住専絡みの不良債権の処理で有税償却を行った母体行が支払った税金の総額は約六千億円という推定値がありますけれども、これは大体その程度ということでよろしいんでしょうか。
○鮫島委員 最近新聞報道で新基金という言葉が多用されるようになっていまして、どうも一カ月ほどブランクがあるもので内容がよくわからないのです。いわゆる住専勘定の中には、国が主に財政支出をする緊急金融安定化基金と民間が出資する金融安定化拠出基金、この二種類が住専勘定の箱の中にスキーム...全文を見る
○鮫島委員 きょうが最後だそうなので、なるべく簡潔にわかりやすくお答えいただきたいのですけれども、何のためにこの新基金を新たに募っているのですか、この新基金の機能は何ですかということを聞いているわけでして、つまり、この今の国民の負担をできるだけ軽減するということと新基金を大きく積...全文を見る
○鮫島委員 ちょっと質問と答えがかみ合わないのです。  では別の聞き方をしますと、幾ら新基金が積まれれば六千八百億の財政措置は必要なくなるのですか。それとも、この新基金が幾ら膨らんでも六千八百億の財政措置には何の影響もないのかどうか、この点だけはっきり答えてください。
○鮫島委員 この間の大蔵省の民間の銀行等に対する圧力のかけ方なり指導については多くの疑義が出たと思いますけれども、何のためにどう使うのかわからない新基金、あるいはその新基金を積むことによって財政負担が減ることもはっきりわからない新基金を、出せ出せと言って歩くこと自身が道義的にも問...全文を見る
○鮫島委員 農水省の方は、一貫してぎりぎりの対応ということでやってきている。本当にそれがぎりぎりかと思うと、またその後ぎりぎりの対応というのがこの間何度か出てきているわけですけれども、そういう意味で、やや不信感を持たれているということをちゃんと意識していただきたいというふうに思い...全文を見る
○鮫島委員 大蔵大臣にお聞きしますけれども、今の国家財政にとっての最も重要な事項といいますか、トッププライオリティーは何かということだけ簡単にお伺いしたいのです。  私どもの認識では、やはり財政の健全化、それからミクロな課題としてはこの住専の処理に国民の負担をなるべく負わせない...全文を見る
○鮫島委員 そうしますと、この一兆二千億の見通しを上回る税収増は、当然、かなりの部分は赤字国債の償却に使われ、そして残りの一部はこの住専問題の処理に使われる、そういうふうに大枠では考えてよろしいのでしょうか。
○鮫島委員 もう一度確認しておきますけれども、ことししか無税償却できませんというのは当然そのとおりだと思いますけれども、少なくとも幾つかの銀行が有税償却を行って住専絡みの不良債権の処理で生じた税金ですから、これは実は優先的に、本当はひもつきで住専問題の処理に回すべきだろうというふ...全文を見る
○鮫島委員 今の全体の税収なり財政の動きからいって、私は、その六千八百億の財政措置、直接安定化基金に入れてそれを住専処理に使うという仕組みについては見直す必要があるのではないかと思います。  一方で、この六千八百五十億を税金から使って、そのことによってますます財政が悪化するから...全文を見る
○鮫島委員 ここではきょうはそのことが本筋ではありませんので多くは触れませんけれども、景気回復の確かな足取りが確認できること、あるいは行政改革をきちっとやってむだな歳出を削減することというのが大前提にあったはずでして、そのことを抜きに六千八百五十億の住専処理への税金投入を行い、そ...全文を見る
○鮫島委員 実態として、少なくともこれまでは、その自己資本比率と銀行が破綻するかどうかということは直接関係がないという数字がかなり積み重なっていると思います。恐らく自己資本比率といっても、銀行が不良債権を抱えたままではなくて、ちゃんと損切りといいますか償却をしていれば、それは自己...全文を見る
○鮫島委員 今大蔵省が把握しておられる数字で、グループ別にといいますか、都市銀行あるいは地銀、それから協同組合金融機関、そういうところを含めて、この自己資本比率の基準を既に下回っているところがそれぞれのセクターで何%ぐらいあるか、現在どういうふうに把握しておられますでしょうか。
○鮫島委員 どうもよくわからないのですけれども、この早期是正措置にはすべての金融機関が対象になっているというふうに聞いています。系統金融も含めて早期是正措置の対象になっていると。  しかし、例えば協同組織の金融機関の場合には、自己資本比率を何らかの事情で割り込んだ場合に、それを...全文を見る
○鮫島委員 ぜひ実態に応じて、適正な評価といいますか、早期是正措置の指標をつくっていただきたいというふうに思います。  これからその住専の処理、住宅金融債権管理機構が動き出し、あるいはノンバンクも含めて不良債権の処理がかなりの巨額に上ると言われていますけれども、いずれにせよ、こ...全文を見る
○鮫島委員 共国債権買取機構がこの二年間に行った実績からいっても、競売にかけて土地を処分した場合には、平均でいって担保額の一七%しか回収できていない。建物がついていても二二%しか額面としては回収できない。  この不動産市況が冷え切っていて土地価格というのが一体何によって形成され...全文を見る
○鮫島委員 まあ打つべき手は打っている。しかし、まだマーケットにはその効果は反映されていないと思います。  バブル以前に戻したからいいということでもないと思っていまして、いわゆる土地神話の崩壊というのはもうちょっと構造的な意味を持っていて、多分、バブル以前に戻しても、あのころは...全文を見る
○鮫島委員 これまでも系統金融については大蔵省と農水省の共管ですということを御答弁いただいていますけれども、多分、見方が違うのではないか。  農水省が見る場合には、あくまでも農協の総合的な経営という観点から見て、例えばの話ですけれども、多少信用事業部門の体質が悪化していても購買...全文を見る
○鮫島委員 その見方が違うのではないかというのは、私は根拠がなくて言ったわけではなくて、それが実は前回の、最終日のこの委員会での審議の場に端的にあらわれた事例があります。それは、ノンバンクヘの七・七兆円の融資のうち不良債権額はいかがですかという話の中で、大蔵基準で出した不良債権額...全文を見る
○鮫島委員 この七千億円の貸付金のうち三千億円がしこっているというのは、必ずしもほかの住専に比べて成績優秀とは言えないと思いますけれども、この不良債権の処理を今後どのように進めていくおつもりなんでしょうか。
○鮫島委員 ちょっと時間がないのではしょりますけれども、系統金融を取り巻く環境というのはいまだに楽観できない状態にあると思います。この協住ローンが抱えている不良債権の処理もやはり系統金融の圧迫要因ですし、それから新基金への積み増し、これは利息を期待できないお金を千五百億出さなくち...全文を見る
○鮫島委員 ぜひ大蔵省の方でも、共管ということですので、この中金の機能の拡大、特に海外事業については、多分海外の組合員というのはいないんじゃないかと思いますけれども、柔軟に、中金が系統資金の運用について十分な機能を果たせるような措置をお願いしたいというふうに思います。  最後に...全文を見る
○鮫島委員 例えば、自己資本比率を六%から八%に引き上げなければいけないというと、貸出総額を二五%圧縮しないとできない。そういうふうに、自己資本比率を余りにも額面どおり運用すると、本来民間金融として出てくるお金が一時的に非常に縮小してしまう危険性がありますので、その自己資本比率の...全文を見る
○鮫島委員 どうもありがとうございました。