渋沢利久
しぶさわりきゅう
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月22日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第6号 議事録を見る | ○渋沢委員 大蔵大臣、お久しぶりでございます。竹下に明けて竹下に暮れるような毎日で、大変世間をお騒がせになっております。竹下総理などと呼んで質問をする日も遠くないような気もいたしますけれども、せっかく御健闘を祈りたいと思います。 何か大臣は予算委員会の関係で余り御在室の時間が...全文を見る |
○渋沢委員 在任中に関連するすべての法律を完璧に整備をするということまでは言い切れないにしても、その税制改正の主要な改定の実施について、責任を持って在任中にも果たしたいという決意をお述べになったと思うのであります。これは大変強い御決意だと思うのでありますが、お示しいただいた「財政...全文を見る | ||
○渋沢委員 それは税調は、総理から諮問を受ければ、それをいつまでにどうこなすかというのが税調のお仕事であることは言うまでもないのだが、税調は総理の諮問機関だから、総理がタイムスケジュールを含めてその内容について希望を付して諮問をするということは当然のことなんであって、総理といいま...全文を見る | ||
○渋沢委員 税制改正に本格的に取り組もうという決意だけは伺ったわけでありますが、そこで、どういう税制改正についての理念、どこに主たる眼目を置いてこの改正を行おうとするかということについて幾つかのお尋ねをしようと思うのですが、その前に、今までの状況の中で特に私が大蔵大臣のお考えを伺...全文を見る | ||
○渋沢委員 竹下さんが出して竹下さんが引っ込めたという話を私は言おうかと思ったけれども、まあこれはやめようと思って削っておったら御自身がおっしゃるので、あなたらしいけれども、控え目なポーズが売り物の構えの竹下さん時代のことで、今度はその殻を破っていこうというのですから、過去のこと...全文を見る | ||
○渋沢委員 小倉税調会長にお忙しい中をお出ましをいただきましたので、最初に会長に幾つかの点をひとつお尋ねをして御意見を伺いたいと思うわけであります。 昨年の暮れに自民党の税制改正大綱と政府税調の答申が出ておるわけです。マル優、郵貯などの非課税貯蓄の改革をめぐって非常に議論があ...全文を見る | ||
○渋沢委員 そのことについては、それ以上お尋ねしようとは思わないんですが、これはしかし、非常に強いそういう目があるということだけは心にとめておいていただきたいということを申し上げておきます。 さて、先ほど大蔵大臣にも尋ねましたけれども、これから税調が税制改正について本格的な議...全文を見る | ||
○渋沢委員 せっかく小倉会長がお見えなので、ひとつ専門家の御意見として伺っておきたいのです。私も不勉強なものですから。 直間比率の問題が、この新聞の社説等を読みましても、比較的、直間比率の不均等の是正はもう当然である、これは天の声であるというような風潮が国会の議論の中にもある...全文を見る | ||
○渋沢委員 特にこの機会に要望しておきたいと思うのでありますが、政府税調の答申を読みましたときには、そこでは、抜本改正という方向性の中でやはり税体系論というか税制のゆがみをどうするかという観点で表現されているように思うんだけれども、自民党税調のあれを見ると、これは一にも二にも財政...全文を見る | ||
○渋沢委員 会長、せっかく大変いい御意見を言っていただいたのだが、議事録の公開などもないのですね。ああいうことも本当はおやりになった方がいいと思うのですよ。私は、少なくともマスコミには公開して、後のまとめた記者会見なんというのじゃなしに、それは全部が全部そういうことをやらないまで...全文を見る | ||
○渋沢委員 政府委員室に引当金関係の資料を頼みましたが、どういうわけか、はいはいと言ってナシのつぶてでありましたので、私は自身で少し調べてみました。 この退職給与引当金と仮に貸倒引当金というものを二つ考えてみますと、退職給与引当金というものの利用状況は、例えば一億円以上の法人...全文を見る | ||
○渋沢委員 中小零細企業は確かにお話にあったように退職金規定もない、退職金の準備もできない、こういう状況ですね。ですから、そういう実態から見て、そういう零細な国民の目から見て、やはりこの制度がどう映っているかということを忘れちゃならぬということだけは申し上げておかなければならぬと...全文を見る | ||
○渋沢委員 これは局長もお認めになるように、限度管理を強化するということであれば、本人確認だけでは意味がないわけなんだ。意味がないとは言いませんけれども、これは極めて不十分なわけであります。やはり名寄せがあって、初めてそれが枠をどう超えたかということでの検討が出てくるということだ...全文を見る | ||
○渋沢委員 どうも郵政と大蔵省の名寄せの部分なんかも際立ってニュアンスが違う。郵政省の今の話を聞くと、名寄せもきちんとやります、両方やらなければいけません、本人確認もこれは前よりよくなりました、これならやれます、しかし、マル優さんの方のやり方といろいろ交流していかなければ本当のも...全文を見る | ||
○渋沢委員 どうもこれは、「税経通信」で福田さんという前の国税庁の長官ですか、「全く徹底しない限度管理に終わった」、彼の言葉をそのまま言うと、そういうことを言っておりますけれども、まさに今の説明を聞いておってもそういうことだろうと思うわけであります。 それで、今平均的に世帯の...全文を見る | ||
○渋沢委員 せっかく中村次官が座っていらっしゃるので、手持ちぶさたでございましょう。残された何分かの時間ですから、出番はちゃんとつくってお尋ねをしておきたいと思うのであります。 「増税なき財政再建」ということは中曽根内閣の一枚看板であるわけでありますが、最近十年間の税負担の伸...全文を見る | ||
○渋沢委員 終わります。 | ||
03月08日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号 議事録を見る | ○渋沢委員 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となりました租税特別措置法及び所得税法の一部を改正する法律案並びに法人税法の一部を改正する法律案に対し、反対討論を行います。 今国会での税制改革論議で最大の焦点となりましたのは、言うまでもなく大型間接税の問題であり...全文を見る |
03月27日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号 議事録を見る | ○渋沢委員 私も上田委員同様三時間程度の質問の要求を持っておりますが、きょうはとりあえず、おおむねお昼近くまで時間をいただきまして若干のお尋ねをしたいと思います。特に大蔵大臣と厚生大臣に質問をしたい点が多うございますが、きょうは何かまだ御出席がおくれているということでございます。...全文を見る |
○渋沢委員 そんなことを聞いているのじゃないのです。あなたたちだけがやっていると言っているわけじゃないのです。例えばあなたの省は、いずれにせよこのような処置をとった理由は何なのか、事業的にその削減をする、国の補助を減らす理由があるのか、そういう条件や事情があるのか、ないのか、ない...全文を見る | ||
○渋沢委員 各省が足並みをそろえるから減らすのだなどということは、国の責任の事業としてやってきた高率の国庫補助の削減理由に、あなたなりますか。そんな話にならぬ答弁をしてはいけませんよ。各省がおやりになるから、その音頭でよいしょと一緒にやっているだけでございます、そういう話はないで...全文を見る | ||
○渋沢委員 政府全体の方針にというなら、これは後藤田さん、あなたは今の課題についてはお答えいただけますか。後藤田さん、これは私の言葉じゃないのですが、こういう言葉をちょっと申し上げます。あなたの意見を聞きたいのです、行革的な視点で一体どうお受けとめになるか。補助金等の総額の抑制を...全文を見る | ||
○渋沢委員 あなたは賛意を示されるんですね。それはそうだと思います。この論理に異論を差し挟む者はなかろうと私は思うのですね。私は特に厚生省に、あなたのところはどうして、理由があるんでしょうと聞いたら、いや、とにかく政府が政府としてよいしょと、こうやろうというからやっているんです、...全文を見る | ||
○渋沢委員 今のあなたの答弁の中にもやはり問題が幾つかある。地方の財政が豊かになってきたから、国と地方との財政事情によって変わるものだ、それがまるで主たる理由のようにおっしゃる。これは国の補助金といいましても、先ほど上田委員も言われたように分担金と表現するのが適切なものが多い。む...全文を見る | ||
○渋沢委員 それは納得できる答弁にはなっておりません。聞きたいことがいろいろあるので、余りここだけで物を言っているわけにもいかないのですが、とにかく金の話が先に行って仕事が後からついて、これは逆さまだということですね。この思想はやはりおかしいですよ。 ちなみに、先ほど私が読ん...全文を見る | ||
○渋沢委員 あらゆる措置をとっているなんということはここに書いてあるんだよ。そのことを読んでくれと言ったんじゃなくて、今回の引き下げ措置によって地方財政の健全化が全く財政的に損われることはない、こう言い切れるんですかと聞いているんです。 | ||
○渋沢委員 個々の問題によってはいろいろ経過も出てきて、それは心配がないとは言い切れないけれどもと、そこが問題なんじゃないですか。今地方団体が危惧しているものも、あるいは役所の事業を通じて恩恵を受けるさまざまな階層の人たちも、そこを危惧しているんじゃないですか。野党も一番それを問...全文を見る | ||
○渋沢委員 それは大部分を例えば交付税で補う、補てんするというなら、ちょっとこういう言い方もわかるのですよ。借金でやれというわけです。それもちゃんと始末をつけますよという説明はあるだろうけれども、だれが考えたって、現金で仕事をするのと借金で仕事をするのと同じで影響がありませんなん...全文を見る | ||
○渋沢委員 自治省もお見えだと思うのですけれでも、日本の地方を代表する地方六団体というのが、この法案が出る過程でいろいろ政府や国会にも陳情があったと思うのですが、一番懸念しているのはその部分です。地方六団体というのは、例えば全国知事会あるいは全国市長会、全国町村会、おおむね自民党...全文を見る | ||
○渋沢委員 自治省の立場で言えば、政府が出した法案であるにもかかわらず、全くこれは納得のできる法案の中身ではない、しかし、予算編成に間に合わぬから、やむを得ず泣く泣くこれは同調したんだ、こういうお話です。一体こんな話がありますか。法案を出している政府、自治省が、これは本当に胸を張...全文を見る | ||
○渋沢委員 今までの質疑を通して明らかに私なりに理解することができたのは、これは今、後藤田長官にも聞いたんですが、後藤田さんは全く違うことを答えて出ていきましたけれども、要するに、今度の法律によって国と地方を合わせた公的な支出は変わらない。この高率補助率を引き下げる分について事業...全文を見る | ||
○渋沢委員 その基本的な議論の部分にもかかわることですからお尋ねをしておきたいと思うのでありますが、厚生大臣がお見えでありますので、大蔵委員会で厚生大臣の答弁を聞くというのも大変まれな機会でありますから、ぜひひとつお願いしたい。時間がありませんので、私も簡潔に尋ねるから、答弁も簡...全文を見る | ||
○渋沢委員 ですから、国の財政事情云々と言われましても、みだりにこの法律が定めた国の負担割合というものを動かす性質のもので本来ないというふうに思うのです。特に地方財政法の第十条には、「地方公共団体又は地方公共団体の機関が法令に基いて実施しなければならない事務であって、国と地方公共...全文を見る | ||
○渋沢委員 私は、このことで影響が出るとか出ないとかいうような議論は、実は大臣がおいでになる前に一時間近くやってきたことなので、そのことを尋ねたわけじゃなくて、生活保護法、地方財政法、憲法をにらみながらこの法律を考えると、まさに地方財政法十条が言うところの、これこれの事業について...全文を見る | ||
○渋沢委員 見直しということで言えば、それはそれなりの筋の通った話だと思うのです。ところが、一律でカットするという、ここが暫定的であっても問題だ、こういうことだと思うのです。これはもう大臣も認めざるを得ない。まさにこれはツケ回し、国から地方への財政上の転嫁という性質のものでしかな...全文を見る | ||
04月03日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第16号 議事録を見る | ○渋沢委員 本題に触れる前に大蔵大臣に一、二お尋ねしておきたいと思います。 きのう、きょうのワシントンからの報道で、日米経済摩擦打開のために来日いたしましたシグール大統領特別補佐官とオルマー商務次官と中曽根首相との会談及び首相の指示による郵政次官の対米親書等の新たな約束を通じ...全文を見る |
○渋沢委員 日米関係、国を挙げて最大の課題にかなり激しい綱引きとも思われるやりとりがあるのでして、全く知らないのでコメントのしようがないというのはいかがかと思うのであります。そういうことでしょうか。知ってはおるが、今いろいろあれこれの会合を用意しているので言えぬというならまだわか...全文を見る | ||
○渋沢委員 伝えられるような新たな約束あるいは新たな負担というものが新たな政治決着の見通しを開くと同時に、日本の中には新たな負担をどういう形で持ち込むことになるのだろうかということに関心を持たないわけにはいかない。これらの市場開放の課題というのは、もちろん財政当局にとりましても重...全文を見る | ||
○渋沢委員 閉鎖的な対応が認められる状況でないことは当然のことなんですが、しかし首脳会談でトップの勇み足が、あるいはロン・ヤスというようなことで非常に安易に言われておりますけれども、そういうものが非常に大きなツケ回しになって国内にしょい込まれてくるというような風潮が最近非常に際立...全文を見る | ||
○渋沢委員 その一年限りということは、本当に厳格な意味でとらえられて、ここでその一年の暫定措置ということが確認をされている、こういう趣旨に受け取ってようございますか。 | ||
○渋沢委員 ここで言うところの「六十一年度以降の補助率のあり方」というのは、国の補助金、負担金等すべての補助制度における補助率について見直しをやろう、こういうことですか、あるいは高率補助率について絞った見直し、こういう趣旨ですか。 | ||
○渋沢委員 そうすると、社会保障以外の高率補助率の扱いについては一年というような暫定的なものではない、こういうことになるわけですか。 | ||
○渋沢委員 どうもこの社会保障に係る高率補助率引き下げ一年の暫定措置というのは、いま少し疑問の余地のないように歯切れよく、確実に一年以内、この六十年度限りのものである、やはりこういう説明が欲しいと思うのです。地方の代表の皆さん、参考人の意見もきょうまた伺いましたけれども、これが再...全文を見る | ||
○渋沢委員 それから先は全く保証しないということじゃありませんか。冗談じゃない。 自治大臣、今大蔵大臣が言うようなそういう理解ですか、この覚書は。 | ||
○渋沢委員 ちょっと自治大臣、もう一度聞きますが、一年かかって協議をする、そして来年度は、六十一年度以降はその協議の結論に基づいて新しい取り組み、対応をするのであって、したがって、一年限りというのはまさに文字どおりこの六十年度で終わるもの、そういう意味で一年限り、そういう暫定措置...全文を見る | ||
○渋沢委員 それじゃ自治大臣、重ねて伺うが、一年かけて協議をした、それから先の問題については何が飛び出すか、それは全くそれから先のことだ、一割カット、このような案の延長とか恒久化ということもあり得るということを前提にして、あたかも白紙であるがごとき理解をしておるのですか。それとも...全文を見る | ||
○渋沢委員 今、自治大臣の決意なり考え方はよくわかりました。そのとおりだろうと思う。しかし、先ほどの大蔵大臣の答弁、これは全くあなた一流の茶化し、かわしの論理でありまして、これはこの間伊藤さんも本会議で言っておったけれども、鈴木善幸元総理が、これは決して美辞麗句で大演説をなさる方...全文を見る | ||
○渋沢委員 終わります。 | ||
04月10日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第17号 議事録を見る | ○渋沢委員 お尋ねしたいと思うことは幾つかありますが、今までの質疑の中でお答えをいただきまして、大変参考になりました。 時間がありませんので簡潔にお尋ねをさせていただきますが、知事さんは三重県における地方転嫁による影響額の試算は六十九億というふうに今おっしゃいましたけれども、...全文を見る |
○渋沢委員 知事にいま一つだけお尋ねしておきますが、御存じのように、このような高率補助率の引き下げについて一律カットというような方式は、政府部内においてもある時期までよくないという見解と、これはある程度恒久化していくという思想を下敷きにした考え方との調整があって、一年というのはと...全文を見る | ||
○渋沢委員 今井市長にお尋ねをしておきたいのですが、市長の先ほどの陳述を通してもよくわかるのでありまして、一応の財源措置をするということでやむを得ずこれは受けざるを得ないけれどもということであります。しかし、とりあえずの財源措置といいましても、五千八百億見込まれる地方への影響の中...全文を見る | ||
○渋沢委員 どうもありがとうございました。 | ||
04月12日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第18号 議事録を見る | ○渋沢委員 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となりました国の補助金等の整理及び合理化並びに臨時特例等に関する法律案に対し、反対の立場から討論を行います。 今回の補助金一括法案で一律削減の対象となった国の支出金の大半は国庫負担金であり、国が政策的意図に...全文を見る |
04月16日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第19号 議事録を見る | ○渋沢委員 この法案の中にもあるわけですけれども、言ってみれば国の財政窮迫の折から、御用金に似た御負担をちょうだいしようというようなものも盛り込まれておるわけですけれども、専売、電電が公社時代にもさまざまな形で調達を受ける、あるいは先般この委員会で審議に当たりました一括補助率の切...全文を見る |
○渋沢委員 先ほども言いますように、国有地の払い下げというような作業をめぐって、参議院でも指摘されたように実に安易に、しかも大蔵省がわずかな民間の新興開発デベロッパーとタイアップして調査をやったり報告書を出したりというような行為が、参議院においてたしなめられたので、文書をもってこ...全文を見る | ||
○渋沢委員 聞いた趣旨が通じてないようですから、私の方から申し上げますが、国有財産中央審議会の答申というのがあります。これは公用目的以外には、つまり民間には売らぬ——国有地の処分の不正をめぐって大変スキャンダラスな事件が相次いであった。その答申を手直しして当面答申ということで、あ...全文を見る | ||
○渋沢委員 答弁も私が一緒に申し上げて大変忙しいことでありますが、時間がありませんので先を急ぐことにいたします。 そこでこの答申、私が言うまでもないんですけれども、これはある意味で非常に問題なわけです。国有財産の処分に当たって、国の財政収入の増加を図るために処分に道を開いたと...全文を見る | ||
○渋沢委員 私は東京選出の議員でありますだけに、東京の都内から公有地について大変たくさんこの本部に持ち込まれて、これが民間払い下げの対象、言葉は払い下げとは言いませんけれども、民間活力の導入の可能な財産、こういうことになりまして、民間活力導入検討財産一覧表というものを大蔵省が絞り...全文を見る | ||
○渋沢委員 あなたが認めるように、推進本部に提案するのに地方公共団体の意を問わずして出した。しかも出した書類は、言うまでもありません、推進本部に出しておるのです。これは役所の書類ですけれども、民間活力導入検討対象財産ということで、具体的に国有地十二件、東京都内から出している。これ...全文を見る | ||
○渋沢委員 それなら、提案をしたいと思うのです。大蔵大臣、推進本部に提案をいたしました東京都内の十二件の国有地については、これはこのまま大蔵省が推進本部に提案をしたということは間違いである、答申の趣旨からいって重大な間違いであることをあなたはお認めになったわけです。これはまず撤回...全文を見る | ||
○渋沢委員 今私の言ったことには同意しますか。これは間違いを認めなければいけませんよ。やり直しなさい。 | ||
○渋沢委員 そんな無責任な答弁はありません。答申の趣旨からいって、大蔵大臣の責任を果たすことにならぬ。私は大体大きな声で物を言うのは嫌いたし、社会党でも最も温厚をもって鳴る議員であるからして、余り強いことは言いたくない方なんだ。その私があえてだんだん声が大きくなって、身を震わせて...全文を見る | ||
○渋沢委員 これは全く大蔵大臣の国有財産に対する責任感をよそに置いた答弁である。ここで議論していると、時間が非常に限られておるので、ほかの問題で尋ねることができませんからやめますが、これはいま少しあなた方の方も考え直してもらわないと困るという状況があると思います。 林野庁にお...全文を見る | ||
○渋沢委員 林野庁はこの港区の意向を受けて、その趣旨に沿うように、公団への払い下げを前提として話し合いをしているということであります。そういう意味では、公団に払い下げるという基本方針は決めたわけですね。今何を折衝しておるのですか。 | ||
○渋沢委員 林野庁としては、先ほど私が読みましたような趣旨の区の要望をもって林野庁に対して求めてきている、それを受けて公団と折衝している、公団側からまだ利用計画が出ていないので確定に至らないけれども、地元の意向に沿うような考え方で利用計画を検討して払い下げを決めていきたい、そうい...全文を見る | ||
○渋沢委員 大蔵省の方は、こういう六本木の林野庁の公務員宿舎跡地の処置のあり方については、今林野庁の態度を聞いたわけですけれども、どういう態度で臨んでおりますか、お尋ねします。 | ||
○渋沢委員 林野庁が答弁しておるように、大蔵省も公団が提出する利用計画を検討して、払い下げが適法かつ適正なものであるかどうかという趣旨について判断をする、これが一つ。 それから、林野庁も、地元港区の要請というものを尊重する立場で、この跡地利用に関する公団の利用計画というものを...全文を見る | ||
○渋沢委員 地元の要望を尊重するということを明らかにしたことは非常に結構なことですが、これは後で利用計画などが出てきたときに必ず問題になる。地方自治体の中でも問題になることでありますから念を押しておきますが、当該地方自治体港区、林野庁も大蔵省もその希望に沿っていきたい、こうおっし...全文を見る | ||
○渋沢委員 せっかく林野庁が見えておるので、ちょっと尋ねておきます。 さっき言いました、林野庁が大蔵省に出したレポート、報告書の中にこういう一項があるのです。「この公務員宿舎敷地を含む近隣一帯の再開発が、住宅・都市整備公団のほか周辺地域の開発を担当することとなる民間デベロッパ...全文を見る | ||
○渋沢委員 ここでは答えにくいということだろうと思って、これ以上聞きません。 そこで、最後にただしておきたいのは、三月二十六日付で港区議会の議長名をもって建設大臣、これは大蔵大臣にも、関係の各省庁の責任者に要望書が出されております。これは決議と言っていいですね。区議会満場一致...全文を見る | ||
○渋沢委員 林野庁、今の点について簡単でいいですから、同様の態度かどうか。 | ||
○渋沢委員 時間がありませんので、最後に公団と大蔵大臣の所見をただして終わることにしたいと思うのであります。 大蔵大臣、これはもう説明するまでもなく、例えば国会の他の委員会でも議論になりましたG地区研究などといって、林野庁の今尋ねました宿舎の跡地、宿舎用地の隣接地点を森ビルの...全文を見る | ||
○渋沢委員 大蔵大臣。 | ||
○渋沢委員 一般質問でまた改めてただしたいと思います。きょうは終わります。 | ||
05月22日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第23号 議事録を見る | ○渋沢委員 久しぶりの委員会でありまして、きょうの案件、証券絡みということもありまして、証券界のある種の傾向につきまして、本題に入ります前に若干お尋ねをさしていただきたいというふうに思うわけであります。 最近、誠備事件などというものもありまして、証券界のありようが一つ問題にな...全文を見る |
○渋沢委員 具体的に少しお尋ねをしておきますが、今の局長の話では、最近は証券業界も非常に明朗なものになりつつある、そういう努力をしておる、こう言うのでありますが、私、この問題をお尋ねしようという気になりました直接の動機は、親しくしておる方が身内の中にがんの患者が出て、がんの患者を...全文を見る | ||
○渋沢委員 そうなんですね。かなりの時間をかけて実験を繰り返す。厚生省の玄関に申請されたものでも、しかしまだそれから先があるわけですね。薬事審議会の審査で、長いものは十年以上というのが一丸山ワクチンなんか、特殊な例かもしらぬけれども、申請してから十何年かかっているのと違いますか。 | ||
○渋沢委員 もう一つだけ聞きます。 そこでちょっと伺いたいのですけれども、つまり厚生省の玄関に申請されるまでにとにかく大変な時間がかかる。それで、これは全くわからない。それから先もまたいろんな厳しい審査があって、長いものは本当に十年を超えるようなものもある。何かもう待ち切れな...全文を見る | ||
○渋沢委員 結構です。業務局に聞くことはそれだけです。 つまり、今証券業界を吹き荒れている制がん剤と言われるものは、薬の価値を定める、薬として認知されるかどうかというものを見きわめる段階としては全く海のものとも山のものともつかない段階で、しかしこの業界では、まさにすい星のごと...全文を見る | ||
○渋沢委員 時間がありませんから締めくくりますけれども、私がこれを取り上げたのは、持田製薬のトップが中曽根さんと同級生で、後援会幹部で、この株の問題がそれらしき政治株云々などというがごとき週刊誌の報道をそのまま真に受けて、だからこそ指摘をするなどということではさらさらないのであり...全文を見る | ||
○渋沢委員 言いにくいことになると個別の何とかということでおっしゃらないのだが、しかし、こういうことに対する調査あるいは指導がきちんと行われないところに株界、証券界に対する不信感が増幅する、そして誠備事件のような、あるいは次から次へと話題になるような、まさに詐欺事件と言っていいよ...全文を見る | ||
○渋沢委員 この種のことでいささか不愉快な材料を私は入手しているけれども、きょうの法律案の審査、質疑の目的からして、これ以上このことで時間を費やすのもいかがかと思うので、改めてこれは時間をいただいてただしていきたいと思います。 本題にひとつ戻りまして、大蔵大臣、サミットから帰...全文を見る | ||
○渋沢委員 経企庁が何かデパートがことしに入って少し売れ行きがいいというようなことを言ったり、連休に人出が多いとかいろいろ言っておるけれども、しかし全体のリズムとしては、まだそんなに明るさが個人消費の面で出てきたというものはないと私は思うのですね。消費者に必要なものの普及が一巡し...全文を見る | ||
○渋沢委員 期待したいのはいいけれども、そんなにこれから個人消費が伸びていくだろうと思われるような、あなたのおっしゃるような推定の根拠になる材料がない。頼みの設備投資、伸びた伸びだと言っているけれども、これがいよいよその伸びが大きく鈍化してきたというのが経済企画庁の調査で明らかに...全文を見る | ||
○渋沢委員 高度成長の甘味になれている体質があるということは、それは当たらないことではないと思うのですけれども、ただそういう言い方で言われると、確かに現実に今大臣も、アメリカの景気状況の中でいえば、一喜一憂はしないまでも、しかしそれは大事に見て内需振興問題について改めて考えなきゃ...全文を見る | ||
○渋沢委員 どうして内需振興拡大を具体的にやるかということになると、せいぜい規制緩和で民間活力でやる。民間活力というのは聞こえはいいけれども、実際、実効のあるもので当面の内需拡大にどういう役割を果たすのか。 おっしゃるように、中長期的なもので言えば、この民間活力の導入、拡大、...全文を見る | ||
○渋沢委員 かたくななまでの姿勢を貫くというあなたの強い決意は、それはそれなりに政治家として評価を惜しまないけれども、しかしかたくななまでに掲げ持った「増税なき財政再建」、緊縮財政の取り組みがうまくいっているのならいい。財政再建にそのことではっきりした希望が開けるような道筋を走っ...全文を見る | ||
○渋沢委員 しかし大臣、これはさっき言いましたように、六十五年度までに確実に赤字公債からの脱却を達成できるという手順を具体的に示さなきゃならない段階だろうと思うのです。それを具体的に示すということをしないでは、財政再建、財政再建と言いましても、六十五年度達成と言いましても、まじめ...全文を見る | ||
○渋沢委員 要するに、具体的なプログラムは出せない、その日暮らし、その年その年を精いっぱいやっていく以外にない、こういうことなんです。積極的な大幅減税、積極的な公共投資、積極的な内需拡大、そういう形を通して財政再建に弾みをつけ、寄与していくという、そういう意見もこれあり、さまざま...全文を見る | ||
○渋沢委員 いろいろ財政問題、不満が多いのでありますが、ただ、時間もありません。法律案が三つ出ておりますが、私が特に時間をかけてただしたいと思っております電電株の問題が残っておるわけでありますので、質問を変えたいと思います。私は四時間の質問希望時間を理事を通して申し出でございます...全文を見る | ||
○渋沢委員 営々と労使の努力でこの電電事業資産を形成してきた。しかし五兆六千億からの借金はそのまま背負わされておる。六千八百億の納付金は二重取りを含めて国に納付せしめられておる、そういう協力も積極的にしている。民間の会社になったけれども、さまざま公共の福祉、この事業の性格からいっ...全文を見る | ||
○渋沢委員 これは全く見解を異にするところでありますが、残念ながら議論をしている時間がないので、一、二具体的なことを尋ねておきたいと思うのです。 この株の売却は、具体的にはいつからどういう方法で売却するということを考えておられるか、計画しておられますか。 | ||
○渋沢委員 そうすると、いつからどういう形で売却するかということについてはまだ何も具体案はない、こういうことですか。 | ||
○渋沢委員 この法律が衆議院に提案されました際の本会議で、中曽根総理も、いやしくも利権絡みのことであってはならぬ、国民の疑惑を招くような売却手法があってはならぬ、毅然とした対応を示さなければならぬという趣旨のことを述べておるのです。総理が本会議で利権などという言葉を用いるのは余り...全文を見る | ||
○渋沢委員 株の売却益をどこに入れてどう使うかということだけ先に決めて、いつからどうして売るのか、国民の疑惑のない形でどう公明正大なやり方をするかということは行き先が決まってからじっくり考えることだ、そういう話はないでしょう。その帰属や売買益の使途がまさにこのように公横の穴埋めに...全文を見る | ||
○渋沢委員 これは政府といえども、この株はそう簡単に、あしたにも売れるというものではないでしょう。通常の常識的なやり方で言えば、その両事業年度にまたがるということでやはり二年の実績が必要であったり、上場には五年ということがあるでしょう。そういうことを、規則だから変えようと思えば変...全文を見る | ||
○渋沢委員 それは竹下さん、この電電の民営化法案の審議の中で、あなたは政府の統一見解というやつを、殊さら何回も委員会で文書でお読みになっていますね。そして、そこで議論が集中したのは、この売却収入の使途の問題ですね。これを一般財源に繰り入れるというのはおかしいと、いろいろ議論があっ...全文を見る | ||
○渋沢委員 終わります。 | ||
06月04日 | 第102回国会 衆議院 大蔵委員会 第29号 議事録を見る | ○渋沢委員 せっかく総理にお出ましをいただいて質疑を行うのでありますので、法案の質疑に入ります前に、一点お尋ねをしておきたいことがあるわけであります。 朝鮮半島の平和は、これは即日本の平和、世界の平和に通ずるという理解に立って、南北の対話の流れがどう展開するかということを注意...全文を見る |
○渋沢委員 大変前向きで積極的な姿勢を御説明なすったわけで、大変結構だと思います。ぜひ早期にこの訪朝団の派遣についても実現をしていただきたいものだと思っております。 さて、本題に入って幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 まず、ボン・サミットから帰られた首相の報告を受けま...全文を見る | ||
○渋沢委員 ところで、この内需拡大はいつまでにその成果を示すというか役割を達成すべきものであるか。当然タイムリミットを持って話し合われた課題だと思います。その点はいかがでしょう。 | ||
○渋沢委員 いつまでと言わなくても、それは、しかし来年の東京サミットまでには笑顔で話し合える状況をつくるというのが、おっしゃったとおり常識の線だろう。タイムリミットはないわけじゃありません、厳格にありますということだと思います。五年先、十年先でもええわいという、中長期の、二十一世...全文を見る | ||
○渋沢委員 二つのことをおっしゃったけれども、第一の点は内外の状況を見ながらということでありまして、要するに、最近総理が御自身であらゆる機会に強調しておられるのは、内需拡大の主力は民間活力、そのための規制緩和、これを主材にして都市再開発などを展開をする、ここに重点を置いた内需拡大...全文を見る | ||
○渋沢委員 今まで言われておる総理の内需拡大政策、その民活、規制緩和の施策の中身は、例えばそれがどう雇用にはね返っていくのか、変わっていくのか、個人所得がどうなっていくのか、あるいは民間資金投入、投資はどうなるか、それは個人消費にどう返っていくか、経済的な計量性というものが何にも...全文を見る | ||
○渋沢委員 率直に申し上げて、決して十分なお答えになっておらないと思うのであります。秩父セメントの諸井社長は、民活はあくまで長期的なもので、内需の即効性はない、こう言っておられる。新日鉄の斎藤会長は、例えば東京湾横断道路をとらえて、この種のものは二十一世紀につながるプロジェクトで...全文を見る | ||
○渋沢委員 労働時間の問題は、きょう私の持っている時間の範囲で、これは少し議論をせねばいかぬのですけれども、きょうやっておれませんので、これは省きます。 税制改正の問題ではお触れにならなかったけれども、これは後でまた改めて聞きます。 個人需要が伸びない、これは実質可処分所...全文を見る | ||
○渋沢委員 住宅投資減税という問題があります。来年の予算編成に向けて、これは積極的に検討するお考えはございませんか。 | ||
○渋沢委員 予算審議の過程で取り決められました与野党合意に基づく減税措置というものについては、これは総理は尊重して、これが実現されるように努力すると言っておりましたけれども、せっかくの機会ですから、改めてどう進められるのか、伺いたいと思います。 | ||
○渋沢委員 時間がありませんので、この部分では締めくくりをしなければならないと思うのでありますが、総理のお話聞きましても、タイムリミットを持った内需拡大というこの取り組みについて、具体的な、即効性のある成果を予見できるような施策は皆無である。皆無であると言わざるを得ない。これはど...全文を見る | ||
○渋沢委員 そのいい状況だけとらえておっしゃるのもいいけれども、しかし、ここ最近の設備投資の趨勢は停滞をしている。輸出も停滞状況がある。アメリカの経済も容易でない事態が出ている。この間竹下さんにそれを言うたら、いやそれは一時的なものだとおっしゃっていましたけれども、私は、そう状況...全文を見る | ||
○渋沢委員 総理は、今国会の予算審議の過程を通して税制改革に触れて、これを公平、簡素、公正、選択、それに途中から活力というものを乗っけて、五つのテーマを表題にされたわけであります。これは多分アメリカの財務省の提起、作文を参考にされたのだろうと思うのであります。 去年の十一月に...全文を見る | ||
○渋沢委員 私、内容についてはきょうは細かく触れませんけれども、ただ一つ、これだけは総理、申し上げておきたい。 一つ学ぶこと、それは十一月ですよ、財務省がレーガンに答申を出しているんですね、案を。それを受けて、今回大統領が大統領の税制改革案というものをお出しになった。これをま...全文を見る | ||
○渋沢委員 各種審議会等の機関設置が隠れみのになっておる、議会無視に通じておると思う。 そこで伺うが、さて、レーガン大統領の税制改革もさることながら、我が国の税制改革、これはあなたの在任中にどうしても実現したい、決めたいというふうにお考えになっていらっしゃると思うのです。そう...全文を見る | ||
○渋沢委員 私が聞いたのは、あなたの在任中にこれを仕上げるという御決意でしょうねと聞いている。 | ||
○渋沢委員 それはともかく、各種制度の戦後政治の見直しということで大きな決意を振りかざしてあなたは登場なさって、そしてさまざまな改革、教育改革、国鉄改革といろいろ手がけようとされておるわけです。その中で、税制改革というものは主要な柱になって残されておることは明らかで、私の在任中に...全文を見る | ||
○渋沢委員 私は、レーガンの税制改革案に学ぶところ多し、こう言いましたけれども、総理、表題だけでなしに、さらにその中身についても、あなたの御都合のいい部分だけつまみ食い的に利用されるというような扱いでなしに受けとめてほしいということをまず申し上げておきたいと思います。 それで...全文を見る | ||
○渋沢委員 労使の企業努力に加えて、電話加入者の財政協力というものが、口は出すけれども金は出さない政府のもとでこの事業を発展させてきた力であることは言うまでもないのです。そして、国の財政危機を理由に、金を出さない政府が、今おっしゃったように金を取り上げる政府となって、七千億に近い...全文を見る | ||
○渋沢委員 時間がありませんので、総理、最後にお尋ねをしたいと思うのであります。 とにかくこれはひどい法案だと私は思うのです。ひど過ぎて、まさに強権的、強奪的法案ですよ。赤字国債の大量発行というのは、時の政府の政策選択の判断の一つでやられたことなんだ。議会を挙げてやってほしい...全文を見る | ||
11月08日 | 第103回国会 衆議院 大蔵委員会 第1号 議事録を見る | ○渋沢委員 税調会長に早くからお出ましをいただきまして、大変恐縮でございます。幾つかお尋ねいたしたいと思いますが、最初に大蔵大臣に、先般総理の名において税調に諮問されました税制改革についての諮問、もう既に税調は作業を始めているわけでありますが、この諮問の特徴、性格ということで、ち...全文を見る |
○渋沢委員 そこで、言われるところの減税部分といいますか、「まず、税負担の軽減」この部分でひとつ意見をまとめて出してほしい、「次いで」ということで、非常に諮問の内容をあらかじめ区切って諮問をしている。大変異例な、おっしゃるとおりまさに気負ったと思われる中身で諮問されておるわけであ...全文を見る | ||
○渋沢委員 それはおっしゃるとおり、最終的には受けた側の税調でお決めになることですけれども、私は投げた側の願望といいますか意図というものについてお尋ねをしているわけですが、その内容でいうと、中間答申というか中間報告というか第一次提言というか、言い方は別として、まず一つの区切りのつ...全文を見る | ||
○渋沢委員 それはよくわかる。それは当たり前のことだと思うのですが、ただ、予算委員会で総理自身が説明しておられることによりますと、例えば、これはそのまま読みますと、政府税調に諮問したのは、まず減税の案を先行させてくれということである、それを国民の前に示していろいろ議論して形を整え...全文を見る | ||
○渋沢委員 しかし、例えば今度の税制改革に当たっての中曽根総理が描くプログラムというものは、明年度、六十一年度減税の実施、そして六十二年度ないしそれ以降、いわゆる増税を含む、財源方策を軸とする税制改革案という形で、二段にこの増減税を分離して施行するというプログラムがあるのではない...全文を見る | ||
○渋沢委員 そういうことだろうと思うのです。それは、中間報告とか中間答申とか第一次とか、そこまで際立っておっしゃったら大変おかしいことなんですが、しかしニュアンスとして総理が言われた意味は、今大臣もおっしゃるように、形はどうあれ、まずその部分について受けとめて、国民にわかる形で引...全文を見る | ||
○渋沢委員 つまり、二つに分けて国民に理解してもらいたいということを、正直に今あなたも御説明になったように、総理のあいさつの中にも、税に関する国民の中にある重圧感を除去したい、国民の理解を得ることが重要であるということにかんがみて、取りまとめの手順としてはまずここをお願いしよう、...全文を見る | ||
○渋沢委員 これはとても理解のできる話ではないのでありまして、何といいますか、私は、この諮問には政治的なにおいがまつわりつき過ぎていますよ。選挙のさなかにまさか税調が答申を出すということは、どうあってもまずありませんね。まして、国政選挙が予定されている時期が来年あるわけですから、...全文を見る | ||
○渋沢委員 会長、もう一つだけ伺います。 そうしますと、今のことで、まず減税で作業を始めたから、そのことについてのまとまりができた時期に、中間的だけれども、総理にそれを中間報告をするということは頭に置いておられるわけですか。 | ||
○渋沢委員 よくわかりました。これで総理の意図もある面では、そのとおり行われれば期待外れということになるだろうと思うのです。総理は明らかに、先ほど来申し上げたように、途中でその部分だけ切り離してつかみ取りをして国民の中に投げかけてということをお考えになっておったことは間違いない。...全文を見る | ||
○渋沢委員 関税割り当てで守るといっても、これは非常に限界がある。関税引き下げを課題に摩擦解消のための折衝がやられようとしている中で、靴革についてだけは大幅に関税の壁をつり上げてガードしようという、しかしもうそれでしか守れない、それでも本当に守り切れるかどうかということであって、...全文を見る | ||
○渋沢委員 終わります。 | ||
11月26日 | 第103回国会 衆議院 大蔵委員会 第6号 議事録を見る | ○渋沢委員 まず最初に、昨年来国民年金、厚生年金、こうして共済年金に至る一連の年金大改革の大目的を伺うところから始めたいと思います。まず先に大蔵大臣から、この一連の改正の大目的は何であるかということからひとつお話を承りたい。 |
○渋沢委員 厚生省。 | ||
○渋沢委員 今の御説明を聞きましても、大蔵省がお出しになりました解説書の説明を見ましても、言うところの長期的に安定した年金制度が維持されるようと、この一点に尽きる。今大臣が説明をされたことに集約されているわけであります。しかし、何十年に一度の日本の年金制度の大改革という場合に、長...全文を見る | ||
○渋沢委員 年金改革、今次の改正にかかわるさまざまな審議会の答申の中でも共通して明確に示されておりますけれども、あるいは過般の国民年金、厚生年金の改正案の衆参の審議経過を通して修正や附帯決議がさまざまな確認の中で指摘されているように、現在の年金水準を引き上げる。今、これは五年区切...全文を見る | ||
○渋沢委員 国民年金、老齢年金の現在の受給者の平均受給月額というのは幾らになっているのでしょうか。 | ||
○渋沢委員 千二百五十万いる老齢年金受給者の中で、月三万円以下という人たちはどのくらいの割合を占めているわけですか。 | ||
○渋沢委員 いろいろ申しませんけれども、私どもの調べた範囲ではもっとひどい状況になっていると思うのであります。現実は非常に低い年金水準にあります。 例えば、国民年金の保険料の滞納とか免除申請とかいうのは減る方向じゃなしにふえる方向に進んでおる。実質無年金状態。一番年金の重み、...全文を見る | ||
○渋沢委員 法定の免除、申請免除はおびただしい数になっておる。六人に一人くらいの割合になっておるのじゃないですか。これは大変おびただしい形でふえております。五十二年には九%程度だったものが、今一六・七%というような数字になっておるのじゃないですか。私、驚いたのは、保険料の検認率も...全文を見る | ||
○渋沢委員 水準が高いとかいろいろおっしゃったって、現状はこういうことなんです。無年金者は減らない。厚生省はあれこれやってきたといろいろおっしゃるけれども、それはもうずっと言い続けておられるので、なかなかそれは解決しないという状況で来ているというふうに思うのですね。やはり低所得者...全文を見る | ||
○渋沢委員 老後生活費用の基本的な部分をこれで賄うという、それがなぜ五万円なのかということのその根拠は、何を根拠にしておるのか。老後生活の、あなたの言葉で言うと生活費用の基本的部分を賄う金額、それが何で五万円なのか。 | ||
○渋沢委員 そこは、五万円で抑えなければならぬというところから出発しているのでしょう。だから、実際に生活費の基本部分をこれで賄うというところから出発して積算したものではないんじゃないですか。生活保護費より低い水準はいかがなものかという議論が随分あったわけですね。耳にたこができるほ...全文を見る | ||
○渋沢委員 それは、衣食住の費用を見て、ただしその他の雑費は除いた、そういうデータですか。住居費は入っているのですか。 | ||
○渋沢委員 それは総務庁の全国消費実態調査というものですね。これをもとにしたと言うのですけれども、これは実に低いものを探してきたという感じでありまして、実際に生活保護基準そのものを見てみましても、これはとても今の五万円というものが最低の生活を担保する額だというふうにはならないわけ...全文を見る | ||
○渋沢委員 連合会ですと、この共済はどこまで入っているのですか。 | ||
○渋沢委員 今御説明があったように国民年金、厚生年金だけでも七十年度三千億、八十年度には一兆三千億、九十年になると二兆三千億、それに今の国共済などが入ってくる、こういうことですから、少なく見積もってもざっとこの程度の国庫負担の削減だけは確かに見込まれる。これではこの基礎年金の導入...全文を見る | ||
○渋沢委員 日本の年金制度の充実を図るために、実は先ほど来川崎さんも言われたように、本当の意味で一元化というものを形の上だけで考えるのでないならば、その財投の問題を含めてさまざま詰めなければならないものがあるはずなのに、そういうところは避けて通る。そして今度の委員会の審査に当たっ...全文を見る | ||
○渋沢委員 定額部分が基礎年金に移ることで夫婦も、そして特に単身者の場合はおびただしい給付の切り下げが行われる、これは、御理解をいただきたいと言うけれども、ひどい話だと思うのであります。これは大蔵大臣、国庫負担が総体として削減をされていくということと全く無関係ではないですね。年金...全文を見る | ||
○渋沢委員 さらに、現在の受給者に物価スライドを停止する、これは大変な影響を与えるということになりますし、社会保障制度審議会の答申にも、そのままの言葉で言えば、「改正案は老後の生活設計に組み込まれている既裁定年金のスライドを停止する等年金制度に対する信頼を裏切りかねない内容をもつ...全文を見る | ||
○渋沢委員 どれを探しても何か一つや二つ、ひざをたたいてさすがこれはと思うようなものがあるかと思うとないんだ、どれを見ても悪くなる話ばかりであります。国家公務員は今度、ことしから六十歳定年制が施行されるということになったわけですね。そうですね。そういうことから言いますと、これは議...全文を見る | ||
○渋沢委員 実際の運用では支障がないようにしてあるという、しかし、この六十歳からの特別支給というのは、この財源には国庫負担が入っていないというものです。支障があるとかないとか言うけれども、これは本来六十五歳の設定に無理があるのですよ。今の国家公務員にとどまらず、雇用の実態からいっ...全文を見る | ||
○渋沢委員 まだある。 きょう、午前中に参考人の意見を聞いた中にも指摘がありましたし、審議会の答申の中にも指摘がありますけれども、官民格差の解消を大いにうたいとげているわけだけれども、共済組合にある処分などにかかわる支給制限条項だけは残っている。なぜこれが必要なのか。言ってみ...全文を見る | ||
○渋沢委員 これもかなり大きい認識の開きを感じるだけでありますけれども、これはさらに検討すべきものだということを強く申し上げておきたい。 もう一つある。 これまで民間の厚生年金には在職老齢年金制度があり、共済組合には減額年金制度がある、こういうことになっておったわけです。...全文を見る | ||
○渋沢委員 細かいことでいろいろ言いましたけれども、答申の中にも非常に鮮やかな指摘があるのです。今度のようなこんな大きな改革をやるときには関係者の十分な合意、理解を得ることが強く求められるという表現で答申がされておりまして、これは国共審だったと思いますが、これはそんな答申を受けな...全文を見る | ||
○渋沢委員 先ほど必ずしも明確に確かめておらなかったことですけれども、引き続いて意見を伺いたいことは、どういう物の考え方で基礎年金というものを位置づけるのか。これは、定額支給で国が責任を持つ部分だという思想でなければならない。全額国庫負担が原則。当面はこの公的負担をふやしていくと...全文を見る | ||
○渋沢委員 どうもそこの部分が、これは最後に強く意見として申し上げておきたいのですけれども、基礎年金というものを導入する以上は、掛金にかかわらず、ここに国が責任を持って老後の生活を最低限担保するという仕組みにしない限り、本当の年金制度にはならないというふうに考えているわけでありま...全文を見る | ||
○渋沢委員 これは大蔵大臣、国鉄の共済年金、どんな事情があれ、これを破産させるわけにはいかないということは明らかだ、これはもう国鉄の問題じゃない、年金制度そのものに対する信頼を壊してしまうことになることだと思うのであります。 さりとて先般来議論があったように、どこへどういう形...全文を見る | ||
○渋沢委員 これは、今いろいろ発言もあるけれども、僕らも実際はかなり我慢をして質問をしておるので、今言いましたように、本来説明を受けなければならない資料も方針も説明抜きで、しかし我々は、理事会の判断で委員会の審議をやっておるわけですけれども、しゃにむにこの法案を提起して、ろくな資...全文を見る |