島津幸広

しまづゆきひろ



当選回数回

島津幸広の2017年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月23日第193回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第2号
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○島津分科員 日本共産党の島津幸広です。  東日本大震災での福島第一原発事故から既に、もうすぐ丸六年がたとうとしています。  もともと技術的に未完成な原発が地震が多発する日本の各地に建設されていますが、その中で、二〇一五年八月に鹿児島の川内原発が再稼働する、そして現在は愛媛伊...全文を見る
○島津分科員 今るる述べられましたけれども、コストの問題については後で議論したいと思うんですけれども、安全性の問題一つとってみても、福島の事故が示すように、万一事故が起きたときには本当に取り返しのつかないことになるわけですし、また、今、世界的には再エネへの転換というのが流れになっ...全文を見る
○島津分科員 規制委員会の田中委員長は、規制委員会はあくまでも新基準に適合するかどうかを判断するだけで、原発の安全性を判断するものではない、このように言っています。  伊方原発は、国内最大級の活断層、中央構造線から六から八キロの至近距離にあります。再稼働は無謀だ、こう指摘する専...全文を見る
○島津分科員 今御答弁あったように、浜岡原発の場合はまだ計画が決まっていないわけなんですけれども、これは何でなんでしょうか。
○島津分科員 今御答弁あったように、非常に多くの人口を抱えているというわけです。  私も現地に行って話を聞いてきましたけれども、この広域避難計画作成に当たって、県や市の担当者の方は本当に苦労されていました。今あったように、浜岡原発の場合は、避難対象となる十一の市町には約九十四万...全文を見る
○島津分科員 実際には、県も市町の担当者も、もっと国にしっかりかかわってもらいたいという声が出ていますので、ぜひ受けとめてほしいと思うんですけれども、避難先が決まっても、次から次へと解決しなきゃいけない問題が生まれてくるわけです。ですから、それこそ担当者の皆さんは悲鳴を上げている...全文を見る
○島津分科員 バスの必要な方がどのぐらいいらっしゃるのかというのが、私も聞いてきて、まだ今これからだという話だったんですけれども、相当これも苦労する話なんです。  ただ、それを決めたとしても、自家用車で避難するというふうに決めていても、地震が来て当然自家用車も壊れる、こういう場...全文を見る
○島津分科員 二方向だと言うわけです。今は四万八千人ということですけれども、単純に計算しても二万四千人、それが一つの道路に殺到したら、当然大渋滞が起きるわけですよ。この問題なんかはどうするのか。また、地震が起きれば、道路が当然無事じゃなくて、陥没したり崩壊したり、橋の問題もありま...全文を見る
○島津分科員 答弁を聞いただけでは本当に不安は解消しないんですけれども、すぐに避難する方と一時的に屋内退避するというのは、境界線があるわけですよ。道路一本挟んで、この皆さんはすぐ避難する、この皆さんは屋内退避してくれと。ある市の担当者に聞きましたら、あなたのところはすぐ逃げてくだ...全文を見る
○島津分科員 今は御答弁ありましたから、しっかりかかわっていってほしいと思うんですけれども、ただ、現状では、いろいろ今大臣はおっしゃいましたけれども、実際には、内閣府の皆さんも御苦労されていますけれども、人数が余りにも少ない、こういうことも聞いています。ぜひそこは今後課題としてや...全文を見る
○島津分科員 配付資料をお配りしました。一に示しましたけれども、私たちが調べたらちょっと今の御答弁と違うんですけれども、いずれにしても、総発電量、供給は減っています。  では、最大発電量、需要の推移はどうなっているか、調べてみました。日本の歴史上、最大の発電量は一兆一千九百五十...全文を見る
○島津分科員 企業にとってみても省エネというのは非常に大切なことで、我慢しているというよりも、やはり、これを機会に省エネにシフトしていくという流れだと思うんですよ。  いずれにしても、経済の低成長もありますし、企業や家庭の節電の定着、これが要因なわけです。  私、電力需要、こ...全文を見る
○島津分科員 節電などによる発電量の減少が原発の何基分に相当するのか、計算してみました。発電能力百万キロワットの原発、これは原発といってもずっと稼働しているわけじゃありませんから、これまでの設備利用率から一基当たりの発電量を年間六十一億キロワット時として計算すると、原発約二十二基...全文を見る
○島津分科員 今お答えあったように、福島第一原発の事故を受けて、安全対策のコストが急増しているんです。建設費は当初の予定の三倍近くに膨らむ。工期もおくれる。リスクが非常に高くなっているのが現状です。  東芝は、二〇〇六年に、今あったように、アメリカの子会社ウェスチングハウス社、...全文を見る
○島津分科員 決定がないと言いますけれども、協力していこうということで、具体的な名前も挙げて確認しているわけです。  安倍政権は、インフラ輸出を成長戦略の柱に位置づけて原発の輸出を進めていますけれども、今、原発輸出に対する逆風が強いんです。その中で、政府は、官民連帯でイギリスで...全文を見る
○島津分科員 世界は原発から撤退する流れなんですよ。先ほども幾つかの国を紹介しました。原発大国フランスでも、原子力依存度を現在の七五%から二〇二五年までに五〇%に減らす、こういう流れです。  それから、COP21の問題も出ましたけれども、日本原子力産業協会の服部フェロー、前理事...全文を見る
○島津分科員 時間がありませんからもう議論できませんけれども、安倍政権は福島に対しては、賠償の打ち切りや除染のおくれ、不徹底など、切り捨てが本当に目に余ります。一方で、原発メーカーに対しては巨額の支援もいとわない。本末転倒じゃありませんか。  原発の推進、輸出に固執することは、...全文を見る
03月10日第193回国会 衆議院 内閣委員会 第3号
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○島津委員 日本共産党の島津幸広です。  きょうは、初めに成年後見制度についてお聞きしたいと思います。  初めに加藤大臣にお聞きしますが、所信で大臣は、成年後見制度の利用促進をお述べになりました。なぜこれは促進なのか、成年後見制度の利用促進の意義は何なのか、簡潔にお答えくださ...全文を見る
○島津委員 今お答えがありましたように、判断能力が不十分な高齢者や障害者の皆さん、これは虐待を受けていたり、あるいは財産管理の被害、守っていく、こういう権利を守る上で、この制度というのはこれまで役割を果たしてきたと思うんです。  そこで、この制度を利用している件数についてお答え...全文を見る
○島津委員 先ほど大臣もお答えがありましたように、今後もふえていくわけです。いわゆる団塊世代が後期高齢者になっていく。二〇二五年には認知症有病者数が約七百万人という推計もされています。成年後見制度の利用は今後ますます増加していくと予想されているわけなんですけれども、役割はますます...全文を見る
○島津委員 そのうち、専門職はどうでしょうか。
○島津委員 専門職、被害額は減ったとはいえ、件数は二〇一四年の二十二件から三十七件とふえています。いろいろな原因があるんですけれども。  そこで、冒頭指摘したように、後見人の本来のあり方に照らして、現状のままでいいのかというのがやはり今問われていると思うんです。  後見事務の...全文を見る
○島津委員 後見人の仕事は、今紹介したように非常に多岐にわたり、何よりも労力が必要だと。多くの後見人の方は、このように御苦労されていると思うんですけれども、一方で、先ほど統計的に紹介していただきましたけれども、不正がある、トラブルも少なくない、改善しなければならない問題点、たくさ...全文を見る
○島津委員 これから解決していくということなんですけれども、具体的に幾つか聞きたいと思うんです。  例えば、後見人の事務の報告について、これは東京家庭裁判所の運用なんですけれども、収支報告書を撤廃して、十万円以下の領収書の添付は不要だ、こういうふうになっている。ですから、これで...全文を見る
○島津委員 先ほども紹介しましたけれども、無理やり施設に入れられてしまう、こういう事例を私は聞いているんですけれども、こうしたことを掌握しているんでしょうか。掌握しているなら、どういう対策をとるか、これをお聞きしたいと思うんです。
○島津委員 いろいろ問題を挙げれば切りがないので、時間の関係でもうやめますけれども、この制度というのは、開始決定されれば、期間の制限や定期的な見直しもされない、基本的には死ぬまで継続する、こういう問題点もあります。  二〇〇〇年の施行当時は、自己決定権の尊重を重要な趣旨とした点...全文を見る
○島津委員 ぜひ、そうした方向で改善していっていただきたいと思います。  残りの時間で、雇用促進住宅に関連して質問をさせていただきます。  昨年十月、国は、雇用促進住宅を東日本と西日本の二ブロックに分けて一括で売却する一般競争入札を行いました。結果、西ブロックは三百六十六億二...全文を見る
○島津委員 入居者の不安の要因の一つに、民間への移行後どうなるのか、その説明がない、これは私もいろいろなところから聞いています。  現在、入居者には、所有者変更に伴う賃貸契約の継承のお知らせという一枚のペーパーが入っているだけです。住宅によっては、それが張り出されているだけ、こ...全文を見る
○島津委員 既に説明会を終えたということなんですけれども、では、その説明会に入居者の何割の方が出席したのか。私が聞いているところによりますと、説明会の情報さえ知らされていなかった、こういう例があったり、あるいは、自治会があるところでは一部の代表だけに説明が行われた、こんな話も聞き...全文を見る
○島津委員 ぜひ、皆さんが納得いくように説明を尽くしていただきたいと思うんです。  十年間は家賃等の変更はない、こういう保障です。十年は住み続けられる。では、十年が過ぎたらどうなるのか。今の入居者の皆さんは、十年後も住み続けたい、この願いは当然あるわけです。これはどのように担保...全文を見る
○島津委員 十年後は借地借家法の世界に入っていくわけなんですけれども、この借地借家法の精神というのは、居住者の権利をいかに守るのか、つまり居住権の保障にあります。普通契約者に適用されている借地借家法では、正当な事由がなければ家主による立ち退き請求は認められていない、こうありますか...全文を見る
○島津委員 しっかり書いてありますから、そこのところは確認したいと思うんですけれども。  今最も心配されているのが、定期契約で入居している人たちです。私の事務所にも、定期契約の人が、次の契約更新のとき保証人を求められる、そうすると保証人が確保できない、こういう方が、たくさん心配...全文を見る
○島津委員 新しい家主との交渉でそういう道も開かれる、保証人なしでもいいということで。実際に、募集のときには保証人なしでやっているわけですから、開かれるということだと思うんです。  一九九九年に、この雇用促進住宅問題の発端になったのが、雇用・能力開発機構法案の審議の際、このとき...全文を見る
04月12日第193回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
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○島津委員 日本共産党の島津幸広です。  午前中に随分議論がありましたので、私の質問は重複するところもあろうかと思いますけれども、確認の意味で、ぜひしっかりお答え願いたいと思います。  最初に、今度の法案の目的に、「健康・医療に関する先端的研究開発及び新産業創出を促進し、もっ...全文を見る
○島津委員 具体的に、ここにある先端的研究開発及び新産業の創出を促進とは、これは具体的にどういうことなんでしょう。
○島津委員 いずれにしても、先進医療や革新的な医薬品の研究開発、こういうことで長寿社会に資するための産業の創出、活性化ということなわけですけれども、我が国は、一九九〇年代から、社会保障の削減に次ぐ削減が続いています。  安倍政権でも、社会保障改革の名で大なたが振るわれているわけ...全文を見る
○島津委員 この日本再興戦略では、戦略的市場創造プランの一つに、国民の健康寿命の延伸を掲げています。  その具体策を見てみると、健康関連商品、サービスの市場形成や、国際展開を視野に国を挙げての医薬品、医療機器等の開発促進など、市場拡大の内容がずらっとこう並んでいるわけです。そし...全文を見る
○島津委員 それから、同じく日本再興戦略の二〇一五年の改定では、医療、健康等の分野において、各機関等からの個人の情報を収集、管理する代理機関制度を創設し、民間事業者による新サービスの創出のためのインフラを活用する、こういうふうにしているわけです。  そして、その上で、二〇一六年...全文を見る
○島津委員 具体的に、先ほど確認した公的保険外サービス産業の活性化、保険給付対象範囲の整理、検討、これが挙げられているわけですけれども、非常にこれに対して危惧の声が上がっています。ある研究者は、この二つはセットで保険の内と外を整理し、保険給付を狭めて民間サービスに置きかえていくと...全文を見る
○島津委員 つまり、本来、個人に関する情報は本人以外にむやみに知られることのないようにすべきものだと。  プライバシーを守る権利は、憲法によって保障された人権の一つです。現代の高度に発達した情報社会の中では、国家や企業などに無数の情報が集積されていて、本人が知らないところでやり...全文を見る
○島津委員 漏えいすれば、プライバシーの侵害のみならず、本人やその子孫にわたるまで不当な差別、偏見の不利益を与えるわけです。それほど大事な情報を扱うわけですから、万全に万全を期す必要があるわけです。  今度の法案、まず、医療機関にかかる患者の皆さんの立場から見たらどうかというこ...全文を見る
○島津委員 文書を配るというお話でしたけれども、文書を渡す以外にも何か方法はあるんですか。想定しているんですか。
○島津委員 文書、いずれはタブレットという話でしたけれども、今最初に、どういう中身をということはお答えがありましたけれども、その文面ですよね。  文面が、こっちの病院のときには非常にわかりやすく書いてあった、違う病院へ行ったら何かよくわからなかった。今でも約款で、長いものが出て...全文を見る
○島津委員 ひな形ですので、必要な項目が入っていれば任せられるということだと思うんですけれども、これは本当に大事なことですので、やはりきちんと、ひな形のみならず、統一的な形式なりなんなり、そういう検討も必要があるんじゃないかと思うんです。  それでは、急患で来た場合、これは当然...全文を見る
○島津委員 これは先ほど議論がありましたけれども、では、その後、停止、嫌だと言っても、そのときにかかった情報はどうなるかという話もありますけれども、多くの、多くのというか、ある方にとっては、医療情報というのは非常に複雑ですから、本人の情報が重要なのかどうかというのがわからない、よ...全文を見る
○島津委員 書面を渡されても認識できないという方がそのまま通っちゃった場合でも、同意になっちゃうわけですよね。  次に、それでは、拒否した場合に患者の不利益が生まれないかどうかという話なんです。  実は、これは私ごとになるんですけれども、私の母が、もう十五年ぐらい前になるんで...全文を見る
○島津委員 定めていないのは当たり前のことで、指導していくということなんですけれども、どこまで徹底されるかというのは、これはちょっと非常に心配なことだと思うんです。  国民は、どんな自己情報が集められているかを知って、不当に使われないように関与する権利、自己情報コントロール権、...全文を見る
○島津委員 自分の情報がどこにどのように使われているか、これは知る権利があるわけですけれども、それでは、今回の法案で、渡した自分の情報がどう使われているか、知ることができるという仕組みはあるんでしょうか。
○島津委員 後で停止できるわけです。最初はいいよと思ったけれども、こんなことに使われるんだったらやめてもらいたいということも当然あると思うんですけれども、その判断基準というのが、これではわからないじゃないですか、知る仕組みがなければ。
○島津委員 ちょっと納得できないんですけれども。  それでは、自分の情報を、ここまでなら利活用してもいい、しかしここからは嫌だ、こういう場合もあると思うんです。別々の受診機関にかかって、この病院はいいけれどもこの病院は嫌だということはあり得るんですけれども、同じ総合病院なんかで...全文を見る
○島津委員 今ずっと聞いていても、やはり、非常に重大な医療情報の扱いとしては、本当に問題が多いと言わざるを得ません。  次に、それでは患者の皆さんの医療情報を認定機関に提供する医療機関のことについてお聞きします。  今、電子カルテは、会社がたくさんあって標準化していません。医...全文を見る
○島津委員 この医療情報の提供というのは、個人の開業医も対象となるんでしょうか。
○島津委員 これは、手挙げ方式で、私のところは提供しますよというふうに待つのか、それとも積極的に働きかけて提供してくださいとなるのか、それはどうでしょう。
○島津委員 働きかけはないと。任意でということでもないんですね。まあいいです。  情報の提供を受けるに当たって、これも議論になりましたけれども、情報を受けた場合に、それに見合う対価の支払い、こういうものは想定しているんでしょうか。
○島津委員 基本だということなんですけれども、きちんとしていただけるようにしないと、困るところは多いと思うんですよ。  情報提供しない病院が、不当な取り扱いや不利益を受けることがあってはならない、これはもう当然のことなんですけれども、これは担保はあるんでしょうか。
○島津委員 想定していないということでもあると思うし、考えられないということなんだけれども、安全神話みたいな話ですよね。想定外だってあり得るんじゃないんですか。これはやはり、ちゃんと担保する必要があると思うんですが。
○島津委員 だから、想定しないと言っていると、安全神話みたいな話になるんですよ。  不利益を受けた場合には、では、医療機関から声を上げていくと思うんだけれども、どこを訴えればいいんですか。
○島津委員 こういうことを聞き出すと切りがないんですけれども。  次に、患者が情報の流出などで損害を受けた場合、その責任というのはどこになるんでしょう。
○島津委員 患者の皆さんは、その病院を信頼して治療を受けているわけです。そして、その治療などのデータが認定事業者から漏れて損害を受けた場合に、その責任は認定事業者にあるわけなんですけれども、当然、患者と病院等との信頼関係に及ぶわけですよ。そうした場合の医療機関などへの補償というの...全文を見る
○島津委員 保険の話が出たんですけれども、そういう場合、患者の皆さんの損害でもそうなんだけれども、このところをちゃんとしておく必要があると思うんですよね。いや、出たときに考える、保険に入っているだろうということじゃ、やはり安心して医療機関の方も情報提供できないわけですから、これは...全文を見る
○島津委員 いずれにしても、今の答弁でも、流出は絶対ないということではないんですけれども、やはり安全神話だと思うんですよね。こういうことはほとんどあり得ないから大丈夫だ、こういうことではやはりだめだと思うんですよ。  それでは次に、いわゆる認定事業者についてお聞きします。  ...全文を見る
○島津委員 そういう設備が整っていればいいということなんですか。  では、その設備の整い方なんだけれども、ここまでならいいけれども、これ以下だったらだめよ、こんな基準というのはあるんですか。
○島津委員 そういうマニュアルみたいなのがあるわけですか、その基準が。
○島津委員 次に、この認定基準で、「十分な匿名加工技術を有している」、こうあるわけです。これは具体的にどういうことなんでしょうか。有していないと判断する基準というのもあるんでしょうか。
○島津委員 要するに、この情報は隠して、匿名化して、この情報は残す、そういうことができるかどうかということなんですか。
○島津委員 わかりました。  認定基準の中に、安定的な運営が可能というのもある。これは何となくわかるんですけれども、その次の、医療等情報の円滑な利活用のための標準や品質水準等に対応できること、これが今お答えになったことなんでしょうか。
○島津委員 それらの基準を満たしていると認定された事業者が当たるわけですけれども、しかし、その事業者が将来にわたってその基準を満たしていけるかどうか、こういう心配もあるわけです。  匿名加工する際に、利用者の求めに応じたデータを提供するわけですけれども、データが足らずに水増しを...全文を見る
○島津委員 計画をまずチェックして、途中でその認定の状況をということなんですけれども、どのぐらいの範囲、間隔というか、どんなことを、それで適正にやっているかどうか、記録上、計画上は幾らでも出せるわけですよ。その辺はちゃんと見きわめることができるんでしょうか。
○島津委員 次に、その認定事業者のセキュリティーについてお聞きします。  マイナンバーがスタートして一年余がたちました。マイナンバーは、個人情報よりも機密性が高い特定個人情報なので、個人情報の一部として個人情報保護法の適用も受けるとともに、万が一にも流出させてしまえば、個人の細...全文を見る
○島津委員 いずれにしても、外部漏えいはないといっても、流出は流出なわけです。マイナンバー法で定められた重大な事態に当たるわけですよね。  この事例を含めて、マイナンバーの流出というのはどれほど起きているんでしょうか。
○島津委員 この百四十九件というのは、その重大な事態に当たるというものの合計なんですか。
○島津委員 件数はわかりました。  では、人数はどうなっているんでしょうか。
○島津委員 一千四百人。これは、先ほどのある自治体の一千九百九十二人は、まだ報告の期間外ですので、入っていないわけですけれども、それ以外にも、重大事態以外にも数があるわけですよね。  一般の個人情報よりも厳しく管理されているはずのマイナンバーでも、わずか一年余でこれだけの流出が...全文を見る
○島津委員 万全というのはないわけです。しかも、人が扱うわけですから、本当に慎重に、きちんとやる必要があると思うんです。  今もお話がありましたように、幾重ものセキュリティー対策がとられているわけですけれども、しかし、悪意があれば、その網の目をかいくぐって情報を盗み出すというこ...全文を見る
○島津委員 悪意で名簿会社などに情報を流す、ベネッセなんかもそうだったわけですけれども、医療情報の場合には、いろいろな使い方、悪用される危険性があるわけですよね。悪徳商法、例えば、健康不安につけ込んで洗脳して、高価なつぼを売りつけた、こういう事案、事件が社会問題になりました。また...全文を見る
○島津委員 悪意があれば持ち出せるんですよ。医療情報を悪用して、ぬれ手でアワの大もうけができるわけです。そうすると、個人情報の不正提供で、今回、二年以下の懲役もしくは百万円以下の罰金、こういう罰則規定があるわけですけれども、罰金を払っても十分おつりが来る、こういうことにもなりかね...全文を見る
○島津委員 なかなか納得できないですけれども、次の質問に移ります。  次に、匿名加工医療情報の利活用についてお聞きします。  まず、匿名加工、匿名加工と言いますけれども、どんな情報を集めて、どこをどう加工するのか、その結果どんな情報になるのか、これは国民の皆さんが非常に関心の...全文を見る
○島津委員 国民の皆さん、患者の皆さんが、そういうことで情報が蓄積されているわけなんですけれども、こちらの医療機関、こちらの医療機関ということで、その特定の個人の方の情報というのは名寄せされるんですか。
○島津委員 匿名医療情報、これが認定事業者から利活用者に渡って、情報がどう利活用されたのか、結果ですよね。それから、それを、では誰がチェックできるのか、この辺はどうなんでしょう。
○島津委員 認定事業者から医療情報を買った機関だとか団体、その利用目的を達した後のデータはどうなるのか。あるいは、その情報を提供した、渡した、売った、そこのところが解散だとか倒産した、こういう場合には医療データはどうなるんでしょうか。
○島津委員 なかなかそれがきちんとやれるかどうかというのは不安が残るところですけれども、時間がありませんので。  二〇一七年二月に一部変更された健康・医療戦略の中で、達成すべき成果目標が示されています。医薬品の創出や医療機器の開発、革新的な医療技術など、世界最高水準の医療の提供...全文を見る
○島津委員 今、テレビでは、健康食品だとかダイエット機器だとか健康機器だとかを紹介する、販売する、いわゆるテレビショッピングが盛んにやられていますよね。こうした企業も含まれるんでしょうか。
○島津委員 支援していきたいのはそうでしょうけれども、今度の法律で情報提供が可能になるというのは、私が今言ったような、いわゆるヘルスケア産業、こういうところも可能になるんですか。
○島津委員 では、テレビショッピングでやっているようなヘルスケア産業には情報は行かないということで理解していいんですね。
○島津委員 念頭ですから、行く可能性もあるというわけです。  戦後の日本は、かつての侵略戦争の痛苦の反省から、再び戦争をしない、個人の尊厳を守る、これを誓ったわけです。そして、それを憲法に書き込みました。全ての国民は個人として尊重される、十三条。憲法、戦争放棄の九条なんです。戦...全文を見る
○島津委員 そうした反省から医療倫理の基準を定めて、学術分野、研究等をやっているわけですけれども、今回の法案で営利企業にもデータが行くということになると、医療倫理がしっかり守られるかという保証が怪しくなる。医療倫理の崩壊にもつながる心配があると思うんです。  日本は、国民皆保険...全文を見る
○島津委員 時間がありませんのでちょっともう議論できませんけれども、この法案をめぐっては、私もいろいろな医療団体やほかの皆さんからも御意見を伺っています。私は当委員会の理事会で参考人質疑を要求したんですけれども、かないませんでした。きょうの審議を通じても、生煮えのままだ、こういう...全文を見る
○島津委員 最後に繰り返しますけれども、個人情報というのは一旦流出すれば取り返しのつかないことになります。医療情報の場合はなおさらです。これまでの議論でも、この法案はさまざまな懸念が拭い切れません。社会的な合意の形成は欠かせない、それも不十分。このことを指摘して、終わります。
05月16日第193回国会 衆議院 地方創生に関する特別委員会 第10号
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○島津委員 私は、日本共産党を代表して、国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の改正案に反対する討論を行います。  小規模保育事業所の対象年齢の拡大は、保育の質を後退させるものです。  事業主の判断で五歳児までの受け入れを可能にすれば、保育条件は大きく変わる一方、保育士の増...全文を見る
06月06日第193回国会 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第5号
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○島津委員 日本共産党の島津幸広です。  きょうは、貴重な意見、お話をありがとうございました。  核融合の話を聞きまして、私は、若いころに見た映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というのがあるんですけれども、あれを思い出したんですよ。車型のタイムマシンで過去、未来を行き来...全文を見る
○島津委員 ありがとうございました。  ぜひ、政府としても、やはり国民の皆さんへの発信、理解を得ながら進めていくというのは大事だと思うんです。  次に、核融合と核分裂、よく比較されるわけですけれども、きょうもお話がありました。  核融合では、福島第一原発事故のように暴走はし...全文を見る
○島津委員 ありがとうございました。  もう一つ、核融合は原発と比べて安全性が高いわけなんですけれども、しかし、リスクがないわけじゃないと思うんです。  例えば、核融合炉での爆発というのはまずないわけですけれども、電気系統などからの爆発なんかは想定されるんじゃないかと思うんで...全文を見る
○島津委員 どうもありがとうございました。
○島津委員 二回目ですが、よろしくお願いいたします。  ちょっと角度を変えるんですけれども、核融合の研究開発は、二〇一六年四月に、当初の日本原子力研究開発機構から分離されて、放射線医学総合研究所から名称変更された量子科学技術研究開発機構に移されました。この量研機構のホームページ...全文を見る
○島津委員 ありがとうございました。
06月07日第193回国会 衆議院 内閣委員会 第7号
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○島津委員 日本共産党の島津幸広です。  きょうは、高齢ドライバーの交通事故とその対応についてお聞きしたいと思っています。  最初に、幾つか確認をいたしますけれども、運転免許を持っている人のうち満七十五歳以上の方の割合、そして直近と十年前について教えてください。あわせて、今後...全文を見る
○島津委員 次に、交通事故のうち死亡事故の件数、直近と十年前はどうなっているのか。そのうち、満七十五歳以上のドライバーの件数と全体の事故との割合はどうなっているかを教えてください。
○島津委員 今お答えしていただいたように、全体の死亡事故は減少しているけれども、満七十五歳以上のドライバーの死亡事故はほとんど変わらず、割合はかなりふえていると。これは、配付資料でもお配りしましたので一目瞭然だと思うんです。  それでは、高齢ドライバーの事故、この対策をどうとっ...全文を見る
○島津委員 まだ施行されたばかりですけれども、高齢者の運転免許の自主返納、これが進んでいると思うんですけれども、実態はどうなっているんでしょう。
○島津委員 増加しているとはいえ、まだまだこのところはこれからの課題だと思うんです。  朝日新聞の四月六日付で、免許返納、高齢者をどう説得、こういう記事が出ました。私はコピーも持ってきたんですけれども、熊本県のことを紹介しているんですね。  熊本県では、二〇一五年二月から、運...全文を見る
○島津委員 熊本の例では、自主返納に交付される運転経歴証明書、これを使っていろいろなサービスを受けられるんですけれども、そういう紹介をしたり、あるいは介護サービスなども希望する人には紹介する、こういう免許の返納後のフォローもしっかりやっている。ですから、この新聞報道だけ見てもかな...全文を見る
○島津委員 全国の運転適性相談窓口にこうした専門家を配置するのは非常に大事だと思うんですけれども、これは自主的な取り組みということで、お任せじゃなくて、やはり国が、大臣、国としても積極的にかかわって進めていくべきだと思うんですけれども、どうでしょう。
○島津委員 ぜひ、全国でこうした取り組みが広がるようにしていただきたいと思うんです。  次に、二〇一五年の道路交通法の改正の際に、附帯決議が全会一致でつけられています。この中で、高齢者の免許自主返納に関する部分、これを紹介していただけますか。
○島津委員 松本大臣にお聞きしたいんですけれども、この附帯決議の部分、運転に不安のある高齢ドライバーの不幸な事故をなくすためにも非常に大事な指摘だと思うんです。この決議から二年近くたつんですけれども、ここで指摘された対策、これは実現されているというふうに思っているんでしょうか、認...全文を見る
○島津委員 まだまだ十分な対応がされていないというのが現状です。いろいろな課題があります。  実は先日、我が党に福井県越前市の八十一歳の男性から次のような手紙が来たんです。自主免許返納の場合の一番の問題は、公共交通機関が弱い地域の在住者は交通弱者となり、日常の買い物や病院などに...全文を見る
○島津委員 今あったように、免許を自主返納した人がこれまでと変わらない生活を送るためには、足の確保、公共交通の整備というのが不可欠なわけです。これは、免許自主返納者に限らず、高齢者を初め要支援者にとっても強く望まれていることなわけです。  私は、愛知県の蒲郡市に行って話を聞いて...全文を見る
○島津委員 今お答えしていただいたんですけれども、バス一つとってみて、広域の複数の自治体をまたぐ路線バスの支援というのは、これはあるわけですけれども、では、一つの自治体の中での民間路線バスの支援というのはあるんでしょうか。
○島津委員 コミュニティーバスは、民間の路線バスなんかが廃止されちゃって、いよいよ困って自主的にやっていくわけなんですけれども、複数の都市、自治体をまたぐ基幹的なバスの支援はあるけれども、自治体の中で完結するバスの路線への支援はやっていないわけですよね。
○島津委員 民間の路線バスの話をしているわけで、やはりないんですよ。複数またぐものはあるんだけれどもね。やはり、今求められているのは細やかな生活の足の確保なんです。  民間の公共交通が衰退する中で、この蒲郡市では、今もお話がさんざん出てきましたけれども、ある一つの地区でコミュニ...全文を見る
○島津委員 それで十分かどうかというのがあると思うんですけれども。  今では、地域のコミュニティーバスの運行、これはふえているとはいえ、まだまだ少ない。住民の皆さんが希望しても、財政的な理由で実現していないわけです。  静岡県の掛川市でこんな話を聞きました。掛川市や袋井市を初...全文を見る
○島津委員 まだまだ不十分ですので、しっかりやっていただきたいと思うんです。  ちょっと時間がありませんので、次に進みますけれども、免許自主返納者のタクシー利用についてお聞きしたいと思うんです。  先ほど手紙を紹介した越前市では、市民の要望を受けて、七十五歳以上の免許返納者の...全文を見る
○島津委員 これから調査で実態把握ということなんですけれども、現に私も聞いているわけですから、これは沼津市で聞いただけじゃなくて、掛川市でも聞きましたし、静岡市でも聞きましたし。静岡市の場合は、あるタクシーに乗ったら、会社は最初、労働者負担を提案してきたそうなんですよ。労働組合が...全文を見る
○島津委員 社会全体でということで総理大臣も言っているわけですから、ぜひ、ここのところは改善するように、政府としても国交省としてもきちんと役割を果たしていってもらいたいと思うんです。  タクシー労働者の生活というのは本当に大変なんですよね、給料も低くて、過当競争で、会社の経営も...全文を見る
○島津委員 ぜひ、改正道路交通法の附帯決議に基づく取り組みをしっかりやっていただきたいということを求めて、質問を終わります。