田村智子

たむらともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数2回

田村智子の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第1号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  これまでの競争的資金による研究というのは、FIRSTを含め、研究者がテーマを申請し、研究者に予算が提供されるというボトムアップ型で行われてきました。しかし、このImPACTは、総合科学技術会議がテーマを設定、これに基づいて総合科学技術...全文を見る
○田村智子君 極めて研究者にとってハイリスクだということをお認めになりました。  ImPACTはアメリカのDARPAをモデルにしていますが、このDARPAは年間二割のプロジェクトが成果を得られないということを理由に入れ替えられているという報告もあります。  日本でも競争的資金...全文を見る
○田村智子君 基盤的経費がずっと削減されている下でこういう手法が持ち込まれている、これは私、大変危惧を覚えます。  ちょっと時間がないので、次にデュアルユースについてお聞きをいたします。  国民の安全、安心に資する技術と産業技術の相互に転用可能なデュアルユース技術を視野に入れ...全文を見る
○田村智子君 それではもう一点確認をしますが、ImPACTというのは日本の産業や社会に大きな影響を与える研究ということで、研究成果は広く産業や社会に生かされなければなりません。  それでは、防衛省技術研究本部がImPACTの研究に加わった場合、その研究の内容や成果については広く...全文を見る
○田村智子君 はい。最後に一言ですけれども。  やはり、防衛省技術研究本部がプログラムマネージャーになって大学や研究機関に研究を発注することができるという新たな枠組みがこのImPACTでつくられていくということを、私、大変危惧をしております。基盤的経費の削減の下でこのような研究...全文を見る
○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人科学技術振興機構法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、独立行政法人科学技術振興機構に、二〇一三年度補正予算案に計上された革新的研究開発推進プログラム、ImPACTを実施するための基金を設置するものです...全文を見る
02月26日第186回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。本日はありがとうございます。  まず、大橋参考人にお聞きをいたします。  私も昨年九月のODA調査団の中に一員として入れていただきまして、インドネシアなど東南アジアの国々を視察をしてまいりました。その中で、インドネシアのジャワ島の火山噴...全文を見る
○田村智子君 続いて、塚越参考人にお聞きをしたいんですけれども、私、やはり新しいODAの方向ということでは、この間、アフリカ会議が日本で行われて、そしてこれからは援助から投資へということが安倍内閣の一つのスローガンにもなってということで、アフリカに対する投資というのに一つ大きくか...全文を見る
○田村智子君 答えにくい質問で済みません。  やはり、政府間の話合いの中で決まることを、その実際の利害の異なる立場の人をどう捉えるかというのはこれ非常に重要な問題になると思いますので、私たちもこれから深めていきたいと思います。  最後に、佐藤参考人にお聞きをしたいんですけれど...全文を見る
○田村智子君 終わります。ありがとうございました。
03月05日第186回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  教育改革の一つの柱である教育委員会改革についてお聞きをいたします。  現在示されている自民党案は、首長の意向の反映を目的の一つに掲げて、首長が教育委員長と教育長を一本化した新教育長を任命する、首長が主宰する総合教育施策会議を設置して...全文を見る
○田村智子君 地域の民意を反映するのが首長だと言われますけど、これ、やっぱり何人もの候補者がいる中で一人の首長が選ばれているということですよね。  それで、教育委員会の改革についてどういうことがやっぱり懸念なのか。これ、二月十八日報道の朝日の世論調査見ますと、政治的な考え方に左...全文を見る
○田村智子君 いじめの事件などで誰が責任者かと。子供の命に関わるような問題が起きたときに、これ自治体の長も責任を持って行動を起こす、これは当たり前のことで、今の法制度の下でもできるわけです。  この問題では、例えば大津のいじめ事件では、第三者調査委員会の調査報告書では、なぜ教育...全文を見る
○田村智子君 次の質問までお答えいただいちゃったので、長くなったんです。  この裁判は、やはり都議が視察で養護教諭を侮辱したのは不当な支配だと、都教委は教員を保護する配慮義務に違反したと、都教委による教員の厳重注意は裁量権の濫用であるということが認定をされた。そして、手作りの教...全文を見る
○田村智子君 それは判決を理解していないですよ。  七生で取り上げられた教材というのは、例えば男の子がおしっこをするときにズボン下げてお尻見せたりしちゃ駄目だよと。そういうことをやると性犯罪者にさせられちゃうこともあるわけですよ。では、どうするのか。タイツで性器も描いたものを男...全文を見る
○田村智子君 判決は、学習指導要領に沿ったものであると。それなのにそういう答弁出てくるから不安になるんですよ。  もう一つ事例挙げます。埼玉県の事例です。  これ、昨年十二月、埼玉県議会文教委員会で県立朝霞高校の台湾への修学旅行と平和教育の内容を問いただす質疑が行われました。...全文を見る
○田村智子君 これ、生徒の感想文まで提出させるのは異常だと思いませんか。検定合格している教科書を採択したのにその理由を問いただされる。異常だと思わないんですか。もう一度お願いします。
○田村智子君 これ、そういう答弁が出てくるのは、やっぱり安倍総理の教育改革の方向とも重なっているんじゃないのかと思わざるを得ないわけですよ。  総裁直属の組織、自民党教育再生実行本部は、昨年六月、教科書についての中間まとめを総理に提出をしています。ここでは、多くの教科書にいまだ...全文を見る
○田村智子君 そうすると、その中間まとめにある、多くの教科書はいまだに自虐史観に立っていて、これは教育基本法の趣旨にそぐわないということなんでしょうか。
○田村智子君 そうおっしゃるんですけれども、実は安倍総理御自身が特定の教科書の採択促進に大変力を注いでこられた、こういう事実もあります。  前回、二〇一一年の教科書採択では、育鵬社の歴史・公民教科書出版記念行事に、安倍総理、元総理という立場で御参加をされ、新しい教育基本法の趣旨...全文を見る
○田村智子君 でも、元総理という肩書で、教育基本法を改正したにもかかわらず、このようなことが行われているという立場での御発言なんです。  私は、やはり時の政治家の思惑でこういうふうに学校は振り回されている、埼玉でも、なのに、そのことに批判もできない、総理の歴史観や道徳観を教科書...全文を見る
03月12日第186回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  二月十四、十五の大雪は、山梨県、長野県の東信、南信、埼玉県、東京都など豪雪の経験がない地域に過去に例のない積雪をもたらしました。  私たち日本共産党は、山梨県などの地方議員や県の組織から寄せられる情報から、人命や市民の生活の安全が脅...全文を見る
○田村智子君 前倒しでの交付というのは大変大切な判断だったというふうに思うんですけれども、これ長野県で対象となったのは、お話があったように災害救助法適用となった茅野市、軽井沢町、御代田町、富士見町の一市三町のみだったんです。観測史上例のない八十一センチの積雪となった飯田市や、住宅...全文を見る
○田村智子君 これ、是非お願いをしたいと思います。  それで、お聞きをいたしましたら、三月十一日ぐらいを締切りで費用の報告も自治体に求めているやにお聞きをしていますが、私も地方議員通じて幾つかの自治体に問い合わせたんですけれども、実はまだ費用負担がどれぐらいになるのか集約ができ...全文を見る
○田村智子君 これまでの豪雪では、特別交付税だけでなく、国土交通省が市町村道除雪費補助として国負担二分の一の特例措置というのも行ってきた経緯があります。二〇一二年度には百二十二市町村に四十七億円、二〇一一年度には二百七十五市町に百六億円の国費の補助が行われています。  国土交通...全文を見る
○田村智子君 これ、国土交通省の方も今集計中なので、是非、今つかんでいる数字以上にあるんだと御理解いただきたいと思うんです。  昨日聞きましても、長野県の一メートル超える積雪あったある市は、六十八区があって、区長さんが生活道路の除排雪するためにもう独自にどんどん民間業者に重機を...全文を見る
○田村智子君 もう一点、県の除排雪費用についてもお聞きをしたいんです。  国土交通省所管で、三分の二を国負担とする除排雪補助の制度がありますが、これは豪雪地の道県を対象としたもので、今回被害の大きかった山梨県、埼玉県などは対象外です。  山梨県は、二月、雪害対策の補正予算約六...全文を見る
○田村智子君 古屋大臣、これも一言いただきたいんですけど、やっぱり豪雪地域ではないので同じ補助率は難しいかなという声も聞こえてきているんですね。  ただ、私たち聞いていましても、豪雪地域ではないから、例えば融雪のためのいろんな設備とか、雪解かすためにパイプ通すとか、そんなことを...全文を見る
○田村智子君 是非、ここでも踏み込んだ支援をお願いしたいと思います。  私、これにこだわりますのは、やっぱり除排雪費用を国がちゃんと補填をしてもらえれば、地方自治体は別のところにその予算を回すことができるわけで、例えばカーポートが倒れちゃって壊れたとか、雨どいや家屋の一部が壊れ...全文を見る
○田村智子君 これ、単価の引上げということではなくて、山梨県で言われているのは、果樹のビニールハウスというのは造りが頑丈で構造も複雑だと。しかも、倒壊の仕方がぺしゃんと崩れていないんですよ。木がそれを支えていて、全部崩れるのが崩れていないという状態で、どこからどう壊していくかとい...全文を見る
○田村智子君 終わります。
03月13日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第4号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  昨年十月、全日本教職員組合が教員の勤務実態調査二〇一二のまとめを発表いたしまして、その内容がマスコミにも大きく取り上げられました。この調査は、二〇〇六年の文科省調査と同じ調査票を使って五千八百八十名の教諭を含む六千八百七十九名分が集約...全文を見る
○田村智子君 私もそのとおりだと思うんです。  この教員の多忙化、長時間勤務はこの間様々な機関で議論や検討が行われてきました。二〇〇七年中央教育審議会答申、今後の教員給与の在り方についてでは、先ほど紹介した文科省の調査についても取り上げていますが、教員の勤務実態について、どのよ...全文を見る
○田村智子君 今お話のあった休憩時間九分とか十分というのは、これは本当は労基法では四十五分、これを保障しなければならないとなっていますから、本当に異常なんです。  加えて、やっぱり私重大だと思うのは、恒常的な時間外勤務になっているというふうに言われているんです。これは、そのこと...全文を見る
○田村智子君 これはいろんな過労死裁判などを見ても、それは言葉で命令されていなくても黙示のこれは指示であるというような過労死裁判も行われているわけですから、教員が勝手にやっていることでは決してない、通常の業務の中でこれだけの長時間勤務が起きているんだ、これはやっぱりちゃんと認識し...全文を見る
○田村智子君 それは、私が指摘したところの前段階までなんですね。その後に続けて、教員の時間外勤務が抑制されるような仕組みをつくっていく必要があるということもちゃんと書かれているんですよ。これはもう大臣にお聞きをしたいと思います。  この給特法の規定というのは、民間事業者でいいま...全文を見る
○田村智子君 これは、労基法はやっぱりペナルティー的な意味合いを込めての割増し給料なんですね。それで抑制させようと。やっぱり同じような、ある意味、力も働かせることが必要ではないかという問題意識を持っています。  実は、この何時間働いても手当が変わらないということが、今大臣お話し...全文を見る
○田村智子君 やっぱり前提として、勤務時間がどうかという把握が適正に正確に行われることが求められると思うんです。  私、幾つか学校の現状を聞きましたら、こういう通知も受けてタイムカードで把握しているという学校も確かにあります。しかし、別の学校に行きますと、目視で校長などが確認す...全文を見る
○田村智子君 これ、大臣、先ほどどんなふうに働いているかということも調べなくちゃいけないとおっしゃられたんで、これやっぱり、どうやって勤務時間つかんでいるかというのは、全くのこれ原点なんですよ。それがなければ何も進まないんですよ。是非、その実態調査、行っていただきたいと、これ要望...全文を見る
○田村智子君 これ、やっぱり文部科学省というのは、法令に基づいて学校運営が行われているかどうかということに極めて重い責任を持っていると思うんですね。これ、もう違法状態が恒常化されている、この認識で、是非、その解決のために何が必要か、これ財務省とももちろんそのつもりで、違法状態なん...全文を見る
○田村智子君 はい、一言だけ。  留年している子供の中に定時制の高校生、結構多いんですよ。本当に苦しい家庭の中で学んでいる子たちのその卒業を応援するという制度にしなくちゃいけないと、このことを改めて求めて終わりたいと思います。
03月17日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第5号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  昨年十一月二十八日の本委員会で、臨時教員などの社会保険の適用についての質問をしました。実態は継続任用なのに、年度末などに一日あるいは数日の空白を置くことで社会保険から一旦脱退させる事例が少なくないと。こうした事案について厚労省からは、...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  この課長通知が出されたことで、三月分の社会保険負担分を補正予算で手当てをして、この三月、脱退手続を取らないことになったという県が実際にあります。  しかし、その一方で、自治体によっては、問合せをしても、そのような文書は見ていないというふ...全文を見る
○田村智子君 この問題で、大臣にも一言いただきたいんです。  空白の一日あるいは数日、この問題は長きにわたって臨時教員の権利を侵害してまいりました。社会保険の脱退手続を取られることで、年度末、年度初めの非常に忙しい時期に国保、国民年金への加入・脱退手続を自分でやらなければならな...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  厚労省さんへの質問は以上ですので、委員長のお許しあれば退席いただいて構いません。
○田村智子君 じゃ、続けます。  次に、就学支援金についてお聞きしますが、質問の前に一点、要望をしたいことがあります。  公立高校授業料不徴収の条文を削除したことで、単位制の定時制高校などで入学時に年間授業料を徴収しようとすると、こういう動きが実際にあります。  私、この問...全文を見る
○田村智子君 これは、政令市含めて二十七自治体、二〇一二年度というふうに私たち聞いているんですけれども。  これはお配りした資料を見ていただきたいんですが、日本高等学校教職員組合が授業料徴収の実態を全都道府県教育委員会にアンケートを送って調査をいたしました。直近の二〇一二年度を...全文を見る
○田村智子君 いろんな困難な事情があってのことだと私も思うんです。  この日高教の調査では徴収の理由についても集計をしていまして、これはクロス集計ではないんですけれども、授業料徴収のその理由の九割が留年者だという結果にもなっています。そうすると、定時制で授業料徴収されている者の...全文を見る
○田村智子君 その無気力や遊びが一体どこから来るものなのかということもやはり丁寧に見ていくことが必要だと思うんですね。  ネグレクトがある、虐待がある、あるいは家庭の事情が複雑で仕事に一生懸命ならなくちゃいけなくて、仕事の方が面白いと、学校へ行って難しいことを習うよりもと気持ち...全文を見る
○田村智子君 そうなんですね。授業料が例えば留年して発生したと、そのことが理由になっちゃって、じゃやっぱり卒業はもう諦めようと、そこから中途退学ってなっちゃうのが私は一番悲しいことだと思うんですよ。その授業料が発生してしまうことをもって卒業への意欲が失われてしまうようなことのない...全文を見る
○田村智子君 今の大臣の数字でも、無気力、遊びが五割ぐらいだと、私はそれも原因よく見るべきだと思いますけれども、逆に言えば、じゃ、四割ぐらいの子供はそうじゃなくて留年をしているということじゃないですか。経済的な理由とか家庭の事情とか、そういうことですよね。そういう子供たちも支援し...全文を見る
03月18日第186回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  津波被害からの住宅やなりわいの復興は本当にこれからというときに、いよいよ消費税の増税は秒読みとなってしまいました。被災地に大きな負担となる消費税の増税、これはやるべきではないということを冒頭申し上げまして、質問に入ります。  東日本...全文を見る
○田村智子君 これは進捗はもうゼロという状況ですので、是非、進捗状況を見て、期間の延長を是非、検討もお願いしたいと思います。  それから、浦安市の場合、この市街地液状化対策事業は十六区域が対象になっています。実は、その対象外のところも面的な被害が明らかに大きいなと思える住宅地が...全文を見る
○田村智子君 これ、市民からは埋立てのずさんさを指摘する声が多数上がっています。傾いた家をジャッキで直そうとしたら、家二軒分の敷地にまたがるほどの大きなコンクリートの塊が砕かれずにそのまま埋められていたと、こういうことも聞かれていまして、是非、例えば開発業者に費用の一部負担を要請...全文を見る
○田村智子君 これは医療関係者から様々な意見がありますので、長期的によく見ていただきたいと思いますが、この検診の調査は、県立福島医科大学、保健センター、学校などで甲状腺の超音波検査を行って、画像判断の結果が後日送付されるというもので、結節や嚢胞が認められても、その大きさが結節で五...全文を見る
○田村智子君 確かに、大規模に甲状腺のエコーの検査というのは確かに子供たちにやられていなかったことなので、だから、もちろん私も、全体の傾向がこれからどうなっていくかということはつかんでおくことは必要だと思いますが、私がお聞きしているのは、やっぱり個々の方の健康管理をどうフォローし...全文を見る
○田村智子君 これは、二〇一二年度時点で、医療施設に従事する医師の数というのは人口十万人に対して福島県は百七十八・七人と、全都道府県の中で四十四位という深刻な実態があるんですね。是非、これ国挙げて、全国的な医師の支援とか、緊急的にはそういうことも含めて検討いただきたいと思います。...全文を見る
03月20日第186回国会 参議院 本会議 第9号
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○田村智子君 私は、日本共産党を代表し、二〇一四年度政府予算三案に反対の討論を行います。  第一に、四月一日からの消費税増税を断じて認めるわけにはいきません。  消費税率八%への引上げを発表した際、安倍総理は、アベノミクスの効果が現れている、経済対策を進めれば景気は低迷しない...全文を見る
03月25日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第7号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  私も、本法案のきっかけとなった堀越学園の問題をちゃんと総括することというのが大変重要だと考えます。  文部科学省は、二〇〇九年、平成二十一年に、三月六日、堀越学園に対して、財務計算書類に虚偽記載があるとして二〇〇八年度の経常費補助金...全文を見る
○田村智子君 今大臣おっしゃられたとおり、確かに私立学校法四十七条、先ほどもありました、学校に在学する者又は利害関係者から請求がある場合、財務諸表を閲覧に供さなければならないとしていると、そのとおりなんです。じゃ、何でこれできなかったのか。  二〇〇九年三月二日の情報提供の際、...全文を見る
○田村智子君 教育上大きな影響がもたらされるという段階になってから文科省が措置命令を下すということなんです。これでは、問題の解決を遅らせてしまう、手遅れになるという危険性も依然として残されてしまいます。  私は、やっぱり堀越学園の問題でちゃんと文科省が総括をしなければならないの...全文を見る
○田村智子君 四十七条の規定を繰り返し説明されるので、だったらなぜその規定違反があるのにちゃんとした指導をしなかったのかということが、やっぱり文科省、問われちゃうんですよ。内部チェック機能を軽視していると言わざるを得ないんです。  大臣おっしゃるとおり、確かに、大学、短大、高専...全文を見る
○田村智子君 これ、理事会に忠実義務という規定を置かなければならないほど、専断的な運営というのは決して堀越学園だけの問題ではない。だから忠実義務というのを置いたりもするわけですよね。内部チェック機能ということを是非実現できるような法改正ということを強く求めておきたいと思います。 ...全文を見る
○田村智子君 とても冷たい答弁で、私、責任をもう学校法人が果たし得ないということが分かっているから解散命令なんですよ。出すぞってもう言っていたんですよ。で、教職員の給料も払われていないということを百も承知だった。かすみ食って生きているわけじゃないんですよね。  今も五十代のある...全文を見る
○田村智子君 済みません、最後、一言だけ。  文科省の責任も是非総括をいただいて、対処をお願いしたいと思います。  終わります。
○田村智子君 日本共産党を代表して、私立学校法の一部を改正する法案に反対の討論を行います。  本法案は、群馬県の学校法人堀越学園への解散命令を契機とし、学校法人が法令違反をしたときなどに、解散命令に至る前の段階で、措置命令等の文科省による関与を強化するものです。  現行の私学...全文を見る
03月31日第186回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  いよいよ明日から消費税が八%へ引き上げられようとしています。  今月二十日、二〇一四年度予算案成立のときに安倍総理は記者会見で次のように述べられました。とにかく、消費税アップによる経済への悪影響を最小限に抑え、できるだけ速やかに景気...全文を見る
○田村智子君 これは、成長軌道に乗せるためには、負担を上回るような所得の回復というのがどうしても必要になってくるわけですよね。でも、今ニュースで流れているベースアップというのを聞いてみても、これはもうほんの一部の大企業にとどまっている。安倍内閣、しかも、政策的に物価を二%アップさ...全文を見る
○田村智子君 確かに、トヨタなど大企業の一部は上がっている、それはあるかもしれません。でも、今後三年間で六から七%も上昇するというのが日銀の見込みじゃありませんか。  総理もお答えいただきたいんですよ。景気回復、軌道に乗せるんだと。それを上回るような賃上げが、これ中小企業も含め...全文を見る
○田村智子君 いいですよ。もう時間ないから、総理でいいです。甘利さん、もう十分聞きました。
○田村智子君 既にこれだけ所得が奪われていて、ちょっとばかり回復して、それで消費が増えるかって、ならないですよ。消費税の増税、物価の上昇、社会保障のためだと言うけど、この国会では介護保険も医療も負担を増やす方の法案が出されているじゃありませんか。こうやって可処分所得を減らしていく...全文を見る
○田村智子君 長く御答弁いただいたんですけど、聞いていることにお答えいただいていないんですよ。  労働者全体の中で非正規の割合が増えていってしまうと、これでは社会全体の賃上げになんかつながらないんですよ。労働者全体の中で非正規増えていく、これやっぱり減らしていって正規の割合増や...全文を見る
○田村智子君 いいです、いいです。指名していないし、要求もしていないから、いいです、いいです。要らないです、要らないです。
○田村智子君 総理がもう正規の割合を増やすことが必要だって言ったんですから、田村大臣、出てくる必要ないですよ。そうだと、非正規の割合減らして正規の割合増やしていくことが必要だとお認めになったんですから。  そこで取り上げたいのは、では公務の職場でどうかということなんです。これも...全文を見る
○田村智子君 ここは、是非総理にも認識をお聞きしたいんです。  やっぱり、非正規の正規化ということを総理が御自分の答弁で、この国会、何度も繰り返しをされておられるわけですね。この十年来、自治体の公務職場では約三分の一が非正規になってしまったという指摘もあります。その多くが年収二...全文を見る
○田村智子君 そういう不安定な働き方が増えちゃっているということについての認識、なかなかお述べいただけないんですけれども。  私、そもそもこういう自治体の公務職場で非正規の職員が大幅に増えたのはなぜかと見たときに、自治体が勝手にやったことでは決してない。小泉内閣の三位一体の改革...全文を見る
○田村智子君 もう今、公立保育所の保育士は過半数が非正規なんですよ。こういう働き方にしてきたんです、国が。  じゃ、具体的な事例を私も挙げていきます。非正規で働く方々の実態、私もお聞きをいたしました。驚いたのは、その細切れの働き方のひどさなんです。  東京都のある自治体で学童...全文を見る
○田村智子君 これ、臨時でもないのに臨時的とみなすためにわざわざ空白期間を置くと。こんなやり方で十年、二十年って働いている方、いっぱいいるんですよ。保育士とか教員、調理師、栄養士、図書館の司書、有資格者ですよ。  総理にも是非お聞きしたいんです。  例えば、こういう方々、能力...全文を見る
○田村智子君 非正規の正規化、言ったからにはその政策を本当に進めてもらわなきゃ困るんです。  私、もうちょっと実態を見たいんです。この非正規の自治体の職員の多くが実は女性であると。先ほどのパネルの下の方をもう一度見てほしいんですけれども、これ、二〇一二年度、非正規の自治体職員に...全文を見る
○田村智子君 明確にお答えいただけないんです。臨時的任用というのは、どんなに長くても任期は半年です。そして、更新は一回なので、一年で切れるということが大前提です。この方々は、今言った地方公務員育児休業法の対象になるんですか。
○田村智子君 これは、法律上は適用外になってしまうんです。さっき言いましたけど、この臨時的任用で働いている方の八割以上が女性です。  実は、各自治体はそれでは駄目だということで独自に条例などを作って、何とか臨時的任用であっても何年も働いている方がいらっしゃるんですね、実態として...全文を見る
○田村智子君 これは自治体任せにしていたらいけないんですよ。総理、これだけ育児休業のことを言ってきたじゃないですか、女性が働きやすいようにって。八割以上が女性なんですよ、臨時的任用の。なのに、法的に育児休業は認められていない。制度としてないんです。自治体の条例も進んでいないと。自...全文を見る
○田村智子君 いや、いいです。  これ、公務の職場というのは、まさに政策でできるところなんです。臨時的任用といいながら臨時的でない働き方をしている方、この方々どうするのかということは、すぐにでも政府が挙げて取り組むべきだと思うんですよね。  これ、総理、やっぱり御答弁いただき...全文を見る
○田村智子君 実は、この臨時職員の方々は、育休にたどり着けないだけではなくて、事実上、産前産後の休業も取れないような、そういう方々もいらっしゃる、そういう働き方だと。大体任期が半年になっていますので、その間に妊娠が分かれば次の任用が切られてしまうという方は、これ何人もいらっしゃる...全文を見る
○田村智子君 これは総務省も実態調査をやっていて、実際にその産前産後の休業を保障するようなそれぞれの規則とかあるいはそういう制度を自治体は持っていますかという調査をやっているんですよね。それで、二〇一二年の四月一日現在を見ると、そういうのを持っていないと答えるような都道府県や自治...全文を見る
○田村智子君 これは住民サービスの関係でも、本当は専門的な職場が臨時的任用だってころころ人替わるような、こういうやり方は決していいことではないんですよ。私たちは、民間でも三か月や半年の雇用契約何度も更新する、こんなこと駄目だということを言い続けてきました。
○田村智子君 まして、非正規の労働者を増やすようなやり方には反対です。公務、民間とも正規が原則という、このルールを確立することを強く求めまして、質問を終わります。
04月03日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第8号
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○田村智子君 学校でのアスベストの問題についてお聞きいたします。  大阪府立高校の理科、化学の授業を担当していた教員が中皮腫で死亡したのは学校での理科実験によるアスベスト暴露が原因であるとして、今年一月、地方公務員災害補償基金大阪府支部審査会は公務上災害と認定をしました。公立学...全文を見る
○田村智子君 アンケート調査ですから、これは少なくとも六年間で百三十九人がアスベストによる健康被害だとして救済認定をされたということになります。  総務省に確認をします。  公立学校の教員で、アスベスト起因の疾病だとして公務災害の申請が行われた件数及び認定がされた件数はどうな...全文を見る
○田村智子君 石綿救済法による救済認定というのは百三十九名と、これ実は二〇〇六年から二〇一一年度の六年間なんですね。この六年間で見ると、中皮腫を公務災害として申請した件数は先ほどの十八件のうち僅か十件、これだけの乖離があります。認定されたのも三件ですが、実は本省協議ではいずれも公...全文を見る
○田村智子君 もうちょっと一歩踏み込んで御答弁いただきたかったんですけれども、石綿救済法での救済というのは、これは労災では救えない方々、公務災害でも救えない方々が出ちゃうわけですよね。雇われていないような一人親方とかこういう方は労災にも入れない。で、どうするんだと。で、石綿救済法...全文を見る
○田村智子君 これ、私は、石綿救済法での救済の件数と見ても余りに乖離があるということは、是非総務省の中でも厳しく検討していただきたいというふうに思うんです。  これ、欧米では、教員はアスベスト暴露の危険職種とされていて、実際に教員の中皮腫発生増加というのが報告をされています。こ...全文を見る
○田村智子君 最後、一言だけ。
○田村智子君 はい、一言だけ。  これは、その場に子供たちもいたということなんですよね。だから、教員がどういう石綿暴露の実態があったかということを調べることは、今後、子供たちに対しての健康被害が出るのかどうかということを考える上でも非常に重要になってきます。  また今後もこの...全文を見る
04月07日第186回国会 参議院 決算委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  私も、生活保護の問題で、まず一問お聞きをいたします。  昨年の生活保護法の改定に基づいて、実施要領の改定が現在行われています。その中で、二〇一一年度から始まったクーラー購入のための生活福祉資金貸付けに関する規定が変更されるというふう...全文を見る
○田村智子君 冷暖房の設備を、例えば生活保護を受けるときにそれがないという場合に設置が認められたりという場合はあるんですけれども、しかし、生活保護を既に受給している方が、もうクーラーも壊れちゃったと、どうするんだ、買うことができない、で、生活福祉資金が借りられるよと。これは本当に...全文を見る
○田村智子君 いや、後で答弁求めますので、いいです。  これ、一か月ごとにやはりお金を持って窓口に行かなくちゃいけないと。お金持ってきたら渡すみたいになってしまうと、これなかなか納付ができない、お金の工面ができなかったという方は、本当に市役所の窓口の敷居が高くなってしまう。これ...全文を見る
○田村智子君 実際に短期保険証が留め置かれているという事例は決して少なくないんですよ。  この問題、以前にも我が党議員が質問で取り上げて、二〇〇九年十二月十六日には、国保課長名で「短期被保険者証の交付に際しての留意点について」という通知が出されていて、そのときに、厚労大臣がおっ...全文を見る
○田村智子君 家族が窓口に行くというのは、もうどうしようもない状態になって行くというパターンがほとんどなんですよ。短期保険証ってそういうものじゃないですよね。どうしようもなくなって出すものではなくて、医療が必要になったときにはいつでも保障ができるように発行すべきものなわけですよ。...全文を見る
○田村智子君 これは是非、実態調査を私重ねて求めたいと思います。  それで、これ、留め置きが、長期にわたって医療が受けられない事例が幾つも起きていると。その原因の一つに、さきに私が読み上げました国保課長の通知、この中で留保が長期間に及ぶことは望ましくないというふうに言っているん...全文を見る
○田村智子君 これ、改めて求めておきたいのは、やっぱり一か月という短期保険証が出されるようになってから留め置きが増えているという指摘もあるわけですよ。だから、一か月というやり方は是非これ改めるように検討をしていただきたいし、それから、先ほど来大臣おっしゃられているとおり、やっぱり...全文を見る
○田村智子君 御本人の住所が確認できていればこれは郵送でやるべきだと思うんです。局長、それ、そうすべきですよね。だって、滞納問題の解決と保険証が手元にあるかどうかというのは別の問題なんですよ。滞納問題の解決のために面接やったり相談に来てくださいねと働きかけるのは、それは引き続き訪...全文を見る
○田村智子君 これは、保険証を郵送して届けるということを否定しないでしょう。これは確認したいんですけれども、なかなか、分納できなきゃ保険証出しませんよじゃ、制裁ですよ、それじゃ。制裁じゃないんでしょう、短期保険証は。違うんですか。
○田村智子君 これ、私、後で、緊急な事態のとき、医療の必要があると、だけど、お金がなくて医療費も払えない、保険料もすぐに滞納になって解決できないという場合に、これは確かに通知も出して、短期保険証はすぐに発行しなくちゃいけない。これ、もう時間がなくて質問できなくなっちゃったんですけ...全文を見る
○田村智子君 今や所得の二割を超えるような保険料を低所得者の人ほど負担しなくちゃいけないと……
○田村智子君 これで払えないんですから、十分な対応を求めて、終わります。
04月08日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第9号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  今回の法案は、沖縄県八重山地区での教科書採択をめぐる混乱や問題を理由としているものです。文部科学省は、二〇一一年に起きた八重山地区の問題を受けて、翌二〇一二年九月二十八日、「教科書採択の改善について」とする初中局長通知を出し、今回の法...全文を見る
○田村智子君 この九年通知は政府の行政改革委員会の意見を受けて出されたもので、別添二として、行政改革委員会がまとめた規制緩和の推進に関する意見を示しています。その結論部分とも言える最後の文章をちょっと読み上げます。  私立の小・中学校においては、各学校の教育課程に合わせて学校単...全文を見る
○田村智子君 今大変いい答弁をいただきまして、私、だから、この九年通知がなぜ行革委員会の意見のまとめの方を付けて、その半年前に行われた閣議決定、今局長が言われた閣議決定を付けなかったのかなと、これは大変疑問に残るところなんですね。  ただ、いずれにしても、将来的な学校ごとの採択...全文を見る
○田村智子君 これは行革委員会の意見の取りまとめの過程では、文科省、文部省ですね、当時は、文部省は学校単位での採択ということには大変強固な反対の立場を主張され続けたわけですね。この九年通知でも、別添としては意見を付けた。だけど、文部省自らが書いた文面の中では、将来的な学校単位での...全文を見る
○田村智子君 結論としてそれはあり得るかもしれませんが、その評価について議論もしていないんですよ。議論もしていない。教員による調査研究に基づく綿密な採択という観点からは、これは問題があるんじゃないですか。
○田村智子君 大変苦しい答弁だなと思います。  これは育鵬社の教科書をめぐって起きたことです。採択協議会では、この八重山地区だけでなくて、それ以前にももめた案件があります。一体どのような教科書をめぐるものが採択協議会の中でもめる事案となったのでしょうか。
○田村智子君 これ、一事例を除いて全部扶桑社、育鵬社、つまり二〇〇一年に新しい歴史教科書をつくる会が主導する扶桑社の教科書が登場してからもめ事が始まっている。今度はそのもめ事を収めるために法律出してきて、多数決で決めなさいと求めるということなんですね。  当時、二〇〇一年当時の...全文を見る
○田村智子君 開き直るような答弁なんですけれども、私はこれ自体大変問題だなと。政務官という立場ですからね。そういうサジェスチョン与えるということ自体非常に問題なんですが、次に進みます。  今年、二〇一四年四月号のWiLLという雑誌で下村大臣は、戦後の自虐史観教育や約十五年に及ぶ...全文を見る
○田村智子君 射殺と書いたから自虐史観だというのはちょっと、全然違うでしょう。日本の歴史教育が自虐史観だとあなた述べられているんですよ、大臣は、大臣の肩書で。  今も伊藤博文の記述のことありました。こう書いているんですよ。最近の記述は安重根に射殺された人物ということになっていま...全文を見る
○田村智子君 ちょっと一言だけ、済みません。  光というならば、その侵略戦争に反対する運動が国民の中にもあったということこそ私は光だと思います。  戦争の政治責任をごまかすような、こういう教科書への……
○田村智子君 攻撃というのは、絶対に許されないと申し上げて、質問を終わります。
○田村智子君 質問の冒頭なんですけれども、八重山地区では、竹富町だけでなく石垣市の市民の皆さんも含めて多くの方々が民主的な協議によって同一の教科書採択をするということを今も求め続けています。共同採択をやめればいいということでは八重山地区の要求はないということは冒頭ちょっと指摘をし...全文を見る
○田村智子君 修正案によっては、今の是正指導は法的には撤回ができないということになってしまうわけですね。  もう一度お願いします。この修正案によれば、今行われている是正指導もこれは撤回されるということに……
○田村智子君 ではないわけですね。分かりました。  それで、そういう介入がふさわしくない、望ましくないということは先ほど来の民主党の議員の皆さんの質問を聞いていてもよく分かるんです。今後はそういう介入を起こさないようにという修正案であるということも分かります。  それで、那谷...全文を見る
○田村智子君 終わります。
○田村智子君 日本共産党を代表して、義務教育教科書無償措置法の一部を改正する法案に反対の討論を行います。  義務教育教科書無償措置法の目的は、憲法第二十六条の義務教育無償の原則を実現することであり、教科書の無償供与は全ての児童生徒に与えられた権利です。この当然の権利を保障するた...全文を見る
04月14日第186回国会 参議院 決算委員会 第4号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  初めに、前回の質疑で残してしまった質問がいっぱいあったんですけれども、一つだけ厚生労働省に質問をさせてください。  国民健康保険の保険税・料を滞納して資格証が発行されていても病気の治療が必要な場合には短期保険証の発行は可能であると、...全文を見る
○田村智子君 命に関わる問題ですので、済みません、前回の積み残しで一問お聞かせいただきました。  保険局長、御退席いただいて構いません。ありがとうございました。  じゃ、続けます。今日は、待機児童の問題をまずお聞きをしたいと思います。  待機児童、引き続き深刻な状態にあると...全文を見る
○田村智子君 その初期投資の補助の上限も、三百万円から二千万円に引き上げたというふうなことも説明の中でお聞きをいたしました。  これは、世田谷区で国有地を活用して増設した保育所の賃料が、高いところでは年間一千七百二十六万円にもなるということは私も昨年御指摘をいたしましたら、そう...全文を見る
○田村智子君 是非御努力を、昨年議論したときも麻生財務大臣はなかなか固い答弁で、どうしてもお金は払ってもらうんだということだったんですけど。土地の活用という点で、やっぱり待機児童の解消と一体に国有地活用されるって非常に大切だと思いますので、森大臣からも是非財務省への働きかけもお願...全文を見る
○田村智子君 自らも母親になって、あるいは男の保育士さんもいらっしゃいますので、父親になって更に保育士として働くということは、やっぱり親御さんの気持ちもより分かるようになるんだ、やっぱりそういう保育士さんが自分の力を本当にどんどん使って日本の子供たちを育ててほしいなというふうに私...全文を見る
○田村智子君 これ、ですから、八時間超えた分は保育士さんを一人って、一人は無理でしょうって思うわけですよね。どういう保育所も一人は加配していますって、それは無理なんですよ。現に、昨年、杉並区で昨年開設した保育所で次々と保育士さんたちが辞めていくという事態が起きたんですよ。それは、...全文を見る
○田村智子君 是非具体の検討をお願いしたいと思います。  もう一点、新制度の下で確認したいことがあります。  保育士さんの処遇の問題も、これ与野党問わず昨年の国会でもいろいろに取り上げられてきました。やっぱり、保育士さん途中で辞めちゃう理由が、これだけ大変な仕事で、こんなに責...全文を見る
○田村智子君 是非長く働き続けられるシステムになるようお願いしたいと思います。  こうした保育士の不足が指摘される下で、甘利大臣に今度はお聞きいたします。  産業競争力会議では准保育士という提案がされていて、これがマスコミでも大きく取り上げられました。実は、この准保育士は、二...全文を見る
○田村智子君 今も保育の支援員など、資格とは違うところで働いている方はいるんですけど、今度は准保育士という別の資格というのを持ち出してきているわけですから、ここに危惧が集まるのは当然なんです。  私は、保護者というのは、預けられれば誰でもいい、どこでもいいなんて思っている方はま...全文を見る
○田村智子君 これは私も資料でお配りをしました。それがどういう事故だったのかというのを情報開示を、赤ちゃんの急死を考える会が行ったものをまとめていますので、御覧いただきたいと思うんです。  これ、子供たちというのは圧倒的に認可保育所が多いです。認可外の保育所を利用している子供さ...全文を見る
○田村智子君 これ、じゃ、厚生労働省は、こうした准保育士という提案についてはどのような見解を持たれているんでしょうか。
○田村智子君 これは、もし准保育士という資格がつくられて、そういう方が保育の現場で働くということになりますと、例えば、先ほど来言っている保育士の処遇の改善にも結び付かなくなっていくんじゃないだろうか。当然、准という立場になれば、これは給料も保育士よりも低いというふうになっていく、...全文を見る
○田村智子君 この問題はまた議論をしたいと思います。  稲田大臣、お待たせいたしました。次のテーマに移ります。  規制改革会議、三月二十七日に選択療養、今度は医療の話です、の創設についてという論点整理を行いました。これ、患者と医師が合意をすれば、保険外診療に対して保険外併用療...全文を見る
○田村智子君 現在でも、先進医療というところでは保険診療と保険外診療を組み合わせて受けられるようになっています。これは治療を決めたり薬を決めたりしてやっていることなんですけれども、その中の先進Bというものは薬事承認を前提としない評価療養、これは未承認薬とかを使う、そういう医療をや...全文を見る
○田村智子君 稲田大臣にお聞きします。  昨年十一月、この問題で公開ディスカッションが行われていて、大臣は、保険適用まで行かなかったとしてもずっと併用して、保険適用の分と自由診療の分と混合でずっと認めていっていいじゃないかという発言をされているんですよ。  ある医療技術、ある...全文を見る
○田村智子君 これ、保険外併用の制度で、効果が認められれば当然保険収載されていくわけですよ。先進医療、評価療養の制度というのはそういうもので、ディスカッションの中で問題になったのはカフェイン併用療法のことだと思うんです、私もそれ読みましたので。  これは、あのときなぜか事実誤認...全文を見る
○田村智子君 これ、治療の、定型化しない、医者と患者の個人の契約でその申請を出す、私、非常に危険なものだというふうに思います。現に難病、慢性疾患の当事者団体からは、確かに国内未承認薬がなかなか使えない、それは承認の体制をもっと整えて承認を早くできるようにすればいいことなんだと。私...全文を見る
04月21日第186回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○田村智子君 高規格堤防整備事業、いわゆるスーパー堤防について質問をいたします。  この事業は、民主党政権時の事業仕分で廃止と宣言をされましたが、国土交通省は有識者による検討会などを経て、整備区間を六河川八百七十三キロメートルから五河川百二十キロメートルに絞り込むこととして事業...全文を見る
○田村智子君 いつ完成するか、事業費が幾らかは分からないということです。  では、百二十キロメートルのうち整備済みは何キロメートルで、進捗率、整備率は何%になるんでしょうか。
○田村智子君 このスーパー堤防については、会計検査院が二〇一二年一月に本院に報告書を提出しています。この中で、国交省が整備済みの算出に暫定完成及び事業中を含めていることを厳しく批判をして、暫定完成や事業中の状態においては、破堤しないという効果は発現しないという意見を付しています。...全文を見る
○田村智子君 スーパー堤防として完成をしているのは僅か三キロメートル余りということです。事業規模を当初計画の一四%に絞り込んでもなお進捗率は三%にも達していません。事業開始は一九八七年でしたから、二十七年が経過してこの整備率では、百二十キロメートル造るのに単純計算で九百年以上掛か...全文を見る
○田村智子君 国有地と国の施設でさえも暫定完成の状態がいつまで続くのか分からないという状態です。これ、断崖絶壁ですから、上に住んでいる方はつづら折りの階段を下りながら下に下りなければならないという状態です。  国交省は、三十Hでなくても堤防の幅が拡幅されているので堤防強化の効果...全文を見る
○田村智子君 ここは車両基地ですからね、通常堤防があって、車両基地で途切れて、その後ろに盛土があって何の意味があるのかということなんですよ。そのことを会計検査院は厳しく指摘をしているわけです。このような事業が果たして堤防事業と言えるのかということだと思うんです。  更に事例を見...全文を見る
○田村智子君 調整が調わなかったと。新しいマンションですからね、一度建てたら建て直すというのは百年とか掛かるんじゃないかと思うんですが。そうすると、この東電跡地でのスーパー堤防事業は断念するということなんでしょうか、それとも住友不動産は将来盛土にするということを了承しているのでし...全文を見る
○田村智子君 不動産会社もこんな形で盛土する必要はないと考えたということなんですよ。こんな事業が必要なのかと判断をされたということなんです。  会計検査院にお聞きをいたします。  二〇一二年一月提出の検査報告書では、まちづくりと一体でという事業スキームそのものについてどのよう...全文を見る
○田村智子君 まちづくりと一体の事業は機能していないと、事業を廃止しない場合は実現可能性ある事業スキームを構築することと。これは、言い換えれば、実現は不可能に等しいと言っているに、同じなんですよ。これだけの指摘を受けながら、まして人口密集地の百二十キロメートルでまちづくりと一体で...全文を見る
○田村智子君 それだけ急がれる事業だったら何で財務省のところがスーパー堤防にならないんですか。おかしいじゃありませんか。住民合意ができてもいない地区なんですよ、今も住み続けているんですから。江戸川区が要望したらそれでいいのかと。江戸川区は今、篠崎公園地区でもどんどん家潰して、先行...全文を見る
○田村智子君 これは江戸川区の事業ではないんですよ、もう共同事業なんですよ。  じゃ、国交大臣、住んでいる方がいらっしゃるのに目の前で取壊しやってもいいよと言っちゃうんですか。共同事業なんですから、これちゃんと住民の皆さんともう一度話合いをやるべきだと思いますけど、いかがですか...全文を見る
○田村智子君 七年も八年も区から嫌がらせを受けていたら、嫌でも出ていく人は増えていくんですよ。当たり前のことなんですよ。泣く泣く出ていった方が何人いると思っているんですか。  私は、二〇〇七年からこの北小岩十八班地区のスーパー堤防の問題に何度も関わってきました。何度も足運びまし...全文を見る
○田村智子君 江戸川河川事務所が想定破堤点というのを二十五か所挙げているんですが、当該地区はその中にも含まれていません。  会計検査院の報告では、所見として次のように記されています。高規格堤防整備事業が、その整備に相当程度の期間と費用を要する事業である一方で、通常堤防の整備や堤...全文を見る
○田村智子君 会計検査院の検査というのは本委員会の要請によって行われたものです。報告書を本委員会が重く受け止めて、政府に対して意見を述べることを強く求めまして、質問を終わります。
04月22日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第11号
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○田村智子君 よろしくお願いいたします。日本共産党の田村智子です。  まず、高須参考人にお聞きをいたします。  やはり御主張の中心点が、出版権の一号と二号を一体的にということが御主張の中心点だったかと思いますので、その件に関してなんですけれども、やはり一号のみで契約になってし...全文を見る
○田村智子君 やはり大手のプラットフォーマーなどに対してどう対抗していくかということが一つ大きな問題になっていくんだろうということは私も理解をいたします。  その問題では、先ほどフランスなどでは、電子書籍の価格についても一定の価格の値崩れを防ぐような価格維持法のような法整備がフ...全文を見る
○田村智子君 同じ質問を植村参考人にもお聞きをしたいんですけれども、やはり電子書籍は購入ではなく閲覧や使用だと、基本的には。そういうことも含めて、じゃ、価格の一定のルールというのはやっぱり国境がないのでなかなか難しいところはあるかもしれないのですが、何か一定のルールというものが求...全文を見る
○田村智子君 幸森参考人にお聞きをしたいんですけれども、幸森参考人は、一号、二号の一体的というのは余りに出版者側の権利として強大になり過ぎるのではないかというお話だったんですけれども、その出版者と著作者の契約の在り方、先ほどもお話がありましたが、やはりこれ改善をしていく上で具体に...全文を見る
○田村智子君 もう一つ、先ほどの御意見の中でも塩漬けの問題というのもあったかと思います。著作権法上は八十四条で、六か月を過ぎても出版がされない、今回はインターネットでも配信されないが加わりますけど、その場合には、義務に違反をしたということで出版権を消滅させることができる。それは理...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  もう一点なんですけれども、高須参考人と幸森参考人にお聞きをしたいんですけれども、現行法上、雑誌を丸々一つの単位として出版権を設定できるか否かというところが明確にはなっていないというふうに思います。それで、今回の出版権を電子書籍にも拡張した...全文を見る
○田村智子君 最後に、私もちょっと電子図書館の問題で植村参考人にお聞きをしたいんですけれども、先ほども質問にお答えいただいているんですけれども、図書館に行かずに得ることができるということで使用料、サービス料が発生する。ただ、公立図書館の場合はやはり無料で閲覧ができるということが大...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございました。終わります。
04月24日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第12号
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○田村智子君 海賊版への対策が急がれる下で、電子書籍への出版権の拡大は必要な法改正だと考えます。一方で、参考人質疑でも指摘をされました、紙の出版物と電子書籍双方の発展のために施策検討は大変重要ですが、時間が大変短いので、これは指摘にとどめます。  視聴覚的実演家の権利について質...全文を見る
○田村智子君 現行法制度が作られた一九七〇年当時から、映画の二次利用というのは今日大変に拡大をしています。秀和システム社がまとめた二〇〇六年のデータを見てみますと、映画の興行収入はこの年、二千二十九億円、これに対して映画のマルチユース市場は五千四百八十億円と、二・七倍にも上ってい...全文を見る
○田村智子君 是非、私は法改正にまで進んでいくようなことが必要だと思いますので、前向きに取り組んでいただきたいと思います。  この映画については、一昨日、二十二日、文化芸術振興議員連盟の映像問題研究会で、映画監督の崔洋一氏から映画制作に関する報告をお聞きする機会もありました。そ...全文を見る
○田村智子君 平成十七年当時と比べても、今デジタル化が進んでいて、更に労働条件厳しくなっているという指摘もあるんですね。  今、クールジャパン戦略にアニメ産業が位置付けられていて、文化庁も若手アニメーター育成プロジェクトとして二〇一〇年度からOJTを中心とした事業を制作会社に委...全文を見る
○田村智子君 最後にですけれども、映像文化制作者へのそうした支援というのは本当に急がれていて、単行本で大ヒットをして、昨年テレビアニメ化された「進撃の巨人」が放映開始から間もなくアニメーター急募ということを総作画監督がツイッターで発信してファンに衝撃を与えたという、こういう事例も...全文を見る
05月12日第186回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  在日アメリカ軍に関する問題について質問いたします。  今年三月二十五日、日米合同委員会施設調整部会は、神奈川県横浜市内にある深谷通信所を今年六月末までに、同じく上瀬谷通信施設を来年六月末までに返還する、そのための手続を開始することを...全文を見る
○田村智子君 真摯に協議とおっしゃいますけれども、全く使われていないまま、市民が使っていないところはもう荒れ地の状態でずっと置かれていたんですね。これは全く返還のやり方として、こういうやり方では日本側の権利というのが本当に侵されたままだなということは強く申し上げておきたいと思いま...全文を見る
○田村智子君 是非、利用が既にされている、公共的に利用されているところは本当に丁寧にやっていただきたいというふうに思うんです。  上瀬谷の敷地というのは二百四十二万平米以上、深谷も七十七万平米以上と大変広大な土地になります。上瀬谷はしかも民有地が四五%あるということで、今後、土...全文を見る
○田村智子君 単なる国有地ではないんですね。やはり米軍基地として様々な不利益を地元の皆さんは受けてきたわけで、是非、横浜市の要望をよく聞いて、土地の活用が進むように御協議いただきたいということを重ねてお願いをしておきます。  次に、昨年十二月十六日に発生をいたしました米軍ヘリ墜...全文を見る
○田村智子君 この事故が、不時着し横倒しになったと。これ、報道の方も、そういうふうに政府の側が言うので不時着というふうになっているんですけれども、私はそのことに強い違和感を持っています。  目撃者からの通報を受けて三崎警察署が現場に駆け付け、十五時三十二分に第一報を出しています...全文を見る
○田村智子君 その感覚が私はおかしいと思うんですね。不時着というのは、コントロールができて、ふだんちゃんと着地しなきゃいけないところではないところに何らかの現象があってコントロールしながら着陸したと、それが不時着だと思うんですよ。  米海軍は航空機事故を三段階で評価していますが...全文を見る
○田村智子君 テールローターというのは、ヘリコプターの尾翼部分の重要な部品です。進路をコントロールするために不可欠のもので、テールローターがなければ機体はメーンローター、上にあるプロペラですね、この回転と逆方向にぐるぐると回ってしまう、うなずいていらっしゃいますが、これ操縦不能、...全文を見る
○田村智子君 重大事故だという認識が本当に欠如していると思うんですよ、不時着だとアメリカ側にそう言われたからそう説明するというのは。  沖縄県の基地被害というのは県民の限界を超えるものだと思いますが、神奈川県も同様です。米軍機墜落事故、部品落下、爆音、米軍人による犯罪など、在日...全文を見る
○田村智子君 これ、同型のヘリコプターは、昨年八月、沖縄の米軍基地内で墜落、炎上しています。そのときも、事故の原因究明もないままに同型機の飛行は再開をされました。今回ももう飛んでいるんですよね。今回は、機体に重大な問題が生じたということは間違いないんです、テールローターの脱落です...全文を見る
○田村智子君 五日間捜したけれども見付からなかったと。海に落下したものを三か月も経過して捜索するなんというのは、まともに事故原因の究明をするつもりがあるのかと疑問を抱かざるを得ないわけです。テールローターって、MH60の場合、相当大きいんですよ、プロペラだから。ないなんということ...全文を見る
○田村智子君 米軍に抗議すべきですよ。  これ、在日米軍による過去五年間の事故を防衛省にまとめてもらいました。資料の三を見てください。二〇〇九年度から順に、五件、十八件、十一件、十二件、昨年二〇一三年度は二十一件と急増しているわけです。これは、米軍から防衛省が報告を受けたものだ...全文を見る
○田村智子君 もう、いつ市民の命が犠牲になってもおかしくないという事態なんですよ。再発防止ということを真剣に求めるならば、事故原因の解明と再発防止の徹底した対策を、アメリカ側からの報告を受けるだけではなくて、日本側が検証すべきだと思うんです。  三浦市でのヘリ墜落事故は、二〇〇...全文を見る
○田村智子君 ガイドラインが無意味だとは言いませんが、住民や通行人が事故現場に近づかないよう日本の警察が規制を行うというルールを決めたにすぎないわけですね。  今回の事故では、事故発生の翌十七日には米軍の合意を得て神奈川県警と米軍による合同の現場検証が行われました。この点は沖縄...全文を見る
○田村智子君 今までと同じことをやっていたら再発防止にならないんですよ。米軍の機密と日本国民の命、どちらが大切かということです。  私が求めているだけじゃないんです。神奈川県と県内九市で構成する基地関係県市連絡協議会は、相次ぐ米軍機の事故について、外務省、防衛省に対して具体的な...全文を見る
○田村智子君 原因究明までの飛行中止、それから日米合同による事故原因の究明、これは絶対必要だということを重ねて要望しておきたいと思います。  次に、原子力艦の原子力災害対策についてお聞きをいたします。  東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故によって、原子力災害対策指針が大...全文を見る
○田村智子君 これ、三・一一から既に三年がもう経過してしまっているんですね。余りにも無責任だと思います。  米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンが係留する横須賀市では、市長が原子力艦の原子力災害について避難基準を明らかにするよう外務省に重ねての要望をしています。外務省はどのよ...全文を見る
○田村智子君 マニュアルで対応しなさいというふうに言っているわけですけれども、原発の事故に対応する原子力災害対策指針と原子力艦の事故に対応するマニュアルとでは避難の基準は大きく異なります。  資料でお配りをいたしました、資料四です。  原発については、毎時五マイクロシーベルト...全文を見る
○田村智子君 これね、百マイクロシーベルトなんて基準をいまだに示していることは異常なんですよ。これはあり得ないですよ、福島の事故を得てから。  横須賀基地の周辺自治体では、市民の安全を守るためにこれまでの防災計画の見直しを始めています。横須賀市に隣接する三浦市では、地域防災計画...全文を見る
○田村智子君 これね、いろいろお話聞いていますと、説明に来ていただいたときには、商業用原子炉と原子力艦はいろんな意味で違うからとかと言われるんですね。だけれども、この避難基準で、放射線量五マイクロシーベルトで避難するか、百マイクロシーベルトで避難するか。これ、原発から出される放射...全文を見る
○田村智子君 これね、適切に対処と言っているので、それじゃお聞きしますけれども、原子力艦の中にある核廃棄物、これが拡散したらどうなるか、こういう検証を行っているかどうかなんですよ。原発は、一年ごとに核燃料を交換するので、核廃棄物というのも、死の灰ですね、これはその核燃料を交換する...全文を見る
○田村智子君 三・一一以降、何らの検証も行っていないということなんですよ。  アメリカ政府は、米国政府は、原子力軍艦の安全性を説明するとして二〇〇六年にファクトシートを日本政府に示しています。その中で、仮に原子炉に問題が生じても燃料からの放射能は全て艦内にとどまる、艦船から放射...全文を見る
○田村智子君 ならば、このファクトシートに対して意見を言うべきだと思うんですね。私、このファクトシートは安全神話そのものだというふうに思います。  原子力軍艦の事故はこれまでも繰り返されてきました。二〇〇六年から二〇〇八年にかけては、原子力潜水艦ヒューストンは日本の米軍基地周辺...全文を見る
○田村智子君 だから、説明を受けただけで、何にも検証をしていないんですよ。水位がどれだけ下がったか、着底までに何メートルだったか、どれぐらいの引き波が来たときに危険になるかなんというのを調べるのは、私はイロハのイだと思いますよ。そんなこともやらないでどうやってマニュアルの見直しを...全文を見る
○田村智子君 そういうのを安全神話というと思うんですね。ファクトシートに遠慮していないと言いましたけど、遠慮しているじゃないですか。  横須賀基地のある三浦半島は二つの活断層が確認をされていて、地震の周期からはいつ大きな地震が起きてもおかしくないという状態なんです。こういうとき...全文を見る
05月13日第186回国会 参議院 内閣委員会 第13号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  健康・医療戦略推進法案及び日本医療研究開発機構法案は、昨年閣議決定された日本再興戦略の具体化とされています。この日本再興戦略では、戦略市場創造プランに医療分野を位置付けて、「我が国発の優れた革新的医療技術の核となる医薬品・医療機器・再...全文を見る
○田村智子君 衆議院の審議の中でも、今私たちの国は輸入超過であると、もっと輸出しなくちゃいけないという議論が大分行われていたようです。  推進法案の二条、基本理念には、基礎から実用化までの一貫した研究開発の推進とその成果の実用化、健康長寿社会の形成に資する新たな産業活動の創出及...全文を見る
○田村智子君 これは私が危惧しているだけではなくて、日本再興戦略が応用及び実用化を重視する日本版NIH構想を打ち出した際に、日本生化学学会などライフサイエンス関係の学会から基礎的研究費が大幅に減るのではないかという危惧の声を上げていたわけです。こうした声を受けて、文科省所管の科研...全文を見る
○田村智子君 衆議院の議論では、機構の成否はプログラムディレクターに懸かっているなど、研究についての目利きが重要だということも大変に強調されていました。研究が実用化につながるかどうかを見極めるということに重きが置かれた議論だと思います。  利根川博士は、トップダウンで研究の方向...全文を見る
○田村智子君 今の厚労省の科研費も基礎的研究というのは行われていたはずですから、そこが集約されていくのですから、これは、やはりこういう危惧というのは声が上がるのは当然だというふうに思うんです。  利根川博士は免疫学の権威であられて、御自分のこの研究ががんや関節リウマチの薬につな...全文を見る
○田村智子君 その利根川博士自身がこのような政府のやり方に対して異論を唱えているということはこれは重く受け止めるべきですし、基礎的研究を出口で縛るべきではないということは強く申し上げておきたいと思います。  次に、日本再興戦略は、医療関連産業の活性化のために、医療分野の研究開発...全文を見る
○田村智子君 この保険外併用療養制度については政府内で議論が行われていて、規制改革会議が選択療養という制度を提案されました。今御説明があったとおりです。これは、医師と患者が合意をすれば保険外の治療を保険医療とともに受けられるようにしようというもので、混合診療の全面解禁につながると...全文を見る
○田村智子君 様々な難病患者の皆さんの要望をまとめている団体からはそんな声は上がっていないということなんですよ。当事者は保険外併用療養制度の抜本的な見直しや選択療養には強く反対をしている、これが事実です。そうすると、これは誰のための見直しということになるんでしょうか。稲田大臣、お...全文を見る
○田村智子君 こういうのの具体的な例として、稲田大臣は規制改革会議の公開ディスカッションで、抗がん治療であるカフェイン併用化学療法は市場性がないために薬事承認が期待できないとして、こういう事例こそずっと併用して保険適用の分と自由診療の分と混合でずっと認めていいんじゃないかという発...全文を見る
○田村智子君 稲田大臣がディスカッションでずっと保険と保険外の医療の併用を認めてよいのではないかと、こう言っていたカフェイン併用療法は、実施していた金沢大学において倫理審査委員会に継続の手続を取らず、一年九か月もの間継続実施するという臨床研究倫理指針違反等が明らかになったため、中...全文を見る
○田村智子君 今でも先進医療Bは、その治療の安全性や有効性、最低限担保するための審査というのは六か月で行っているんですよ。今後、三か月に短くするという方向だというんですよ。それよりも短くして、一体どうやって患者の安全性あるいは治療の有効性、それ保証することができるんでしょうか。 ...全文を見る
○田村智子君 これ、安全で有効であることを実験するかのようにも聞こえるわけですよ。私、とんでもないことだと思います。  患者と医師というのは、対等な立場で治療について話し合うということは相当に困難なんです。これは選択療養は医師と患者の合意によって行われると。何が有効な治療か分か...全文を見る
○田村智子君 この日本再興戦略の方向というのは、本当に患者置き去り、あるいは基礎研究置き去りということになりかねない。これは見直しを求めて、質問を終わります。
05月13日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第13号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  私立高校の学費負担について質問いたします。  今年度の新入生から、低所得者世帯の高校生には就学支援金が増額されることとなりました。ところが、保護者の学費負担は支援金の増額分が反映していないという指摘があります。全国私学助成をすすめる...全文を見る
○田村智子君 調査の結果を見ますと、岩手県、沖縄県では県の減免制度を新入生から廃止をしています。今新入生ですけど、来年は一、二年生、その次は三年生、このままでは二年後に全面的な廃止になってしまうんじゃないかということが危惧されるわけです。  また、都道府県の私立高校生に対する減...全文を見る
○田村智子君 この低所得者層への就学支援金の拡充は、高校授業料無償化を廃止し、公立のですね、公私立高校とも就学支援金の支給に所得制限を設けるということと言わば引換えに行われたものです。  それだけに、本委員会の附帯決議には次のような内容が盛り込まれました。「所得制限の導入により...全文を見る
○田村智子君 是非、強く要請をお願いしたいと思います。年収が二百五十万円未満の世帯で保護者の負担変わっていないなんという現状が現にありますので、是非お願いしたいと思います。  今回の国の就学支援金は、生活保護世帯及び年収二百五十万円未満の世帯については年二十九万七千円としていま...全文を見る
○田村智子君 これ、保護者にとっては、授業料なのか施設整備費なのかは本当関係なく一括で払っているものですから、是非、学費全体の負担軽減が図られるよう、更なる施策の拡充をお願いしたいと思います。  次に、特別支援学校の医療的ケアの問題についてお聞きします。  二〇一三年度の文科...全文を見る
○田村智子君 札幌市の事例では、訪問教育だけだったという子供たちが通学ができるようにということを保護者も要望して、そのために付添いを条件としたという経緯があるということはお聞きしているんです。しかし、それは三十数年前のことで、それから障害者の権利保障というのは大きく前進をしていま...全文を見る
○田村智子君 そうです、一律ではなく、やっぱり話し合って合意ということが、それが重要だということが法案の審議の中でも繰り返し述べられてきたので、是非これお願いをしたいと思うんです。  特別支援学校の現場では、子供たちの学習権保障されるために様々な努力が行われてきました。保護者か...全文を見る
○田村智子君 この医療的ケアは本来は医療行為であって、私はやはり看護師が行うことが望ましいというふうにも思います。  お話あったとおり、昨年度から看護師配置のための補助事業、国が費用の三分の一を補助する、これは現場で歓迎されているんですけれども、やはりこれでは足りなくて、多分予...全文を見る
○田村智子君 終わります。
05月15日第186回国会 参議院 内閣委員会 第14号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  今日は、大変この法案についての考えを深めることができるお話を聞かせていただきまして、ありがとうございます。  医薬品、医療機器、再生医療を成長戦略に位置付けて、実用化までの研究開発を国策として進めると。そうなっていくと、臨床研究や治...全文を見る
○田村智子君 今の点で濱口参考人に関連でお聞きしたいんですけれども、先ほどのお話の中で最後に日本の医療研究の信頼はがた落ちであると研究倫理についてお話をされて、ちょっとショックを受けました。この点、もう少し補足してお話しいただけないでしょうか。
○田村智子君 そうしたチェック体制の問題というのは、本当に今回の法案の中でも私なかなか見当たらないんですよ。加えて、今の選択療養というような話が規制改革の中でどんどん出てくると。私、そういう中で実用化、応用化ということが非常に重点化されるということにちょっと実は危惧を持っていると...全文を見る
○田村智子君 そうした医療特区の実態というのもよく見て今後の政策を考えていきたいというふうに思います。  続いて、永井参考人にお聞きをしたいと思います。  先ほど、基礎研究が臨床研究につながっていくと、そこで終わりじゃないと、また新たに基礎研究にフィードバックをして発展的なサ...全文を見る
○田村智子君 最後に一点、濱口参考人にお聞きしたいんですが、その基礎研究といったときに、そうはいっても科研費や、今度集約されたのは競争的資金であって、独立行政法人の大学や研究所の基盤のところの予算というのはやはり運営費になると思うんですね。それがずっと削られ続けている。競争的資金...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。終わります。
05月19日第186回国会 参議院 決算委員会 第8号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  来年は終戦から七十年を迎えますが、日本の侵略戦争によるアジア太平洋地域の被害、また日本国内の民間人被害など、政府はまともな調査をしないまま年月が過ぎております。  戦時中の空襲被害については、一九七七年の日本戦災遺族会の調査で、一都...全文を見る
○田村智子君 これは数字出てこないんです。  総務省は、今御答弁ありましたように、戦没者の追悼の予算と事業というのを所管していますが、この枠組みで空襲被害の調査をするということには本当に限界があります。一方で、広く国民の戦没者を対象にした事業は総務省しか所管をしておりません。 ...全文を見る
○田村智子君 このままでは日本政府としての戦争被害という調査が、あるいは記録がないままになりかねない。これ、是非検討していただきたいんです。政府としての調査というのは、空襲被害者からも繰り返し要望がされています。私は、死傷者の人数、規模ということにとどまらず、空襲被害がなぜこれほ...全文を見る
○田村智子君 国家賠償についてお聞きしたわけではないんですね。追悼ということをやるのであるならば、一体なぜ死ななければならなかったのかという調査をなぜ踏み込んで行わないのかということを私、問題提起をしているわけです。  三月まで放映されたNHKの連続ドラマ「ごちそうさん」でもこ...全文を見る
○田村智子君 是非、政府に問題提起をしていただきたいというふうに思うんです。  これまでも、原爆による被爆者、それから中国残留邦人、シベリア抑留、これは、最初の時点では救うことができないと言われてきたものを特別措置の法律によって救済が、援護が行われてきたという経緯があります。空...全文を見る
○田村智子君 この確定判決は、どういうときが預金債権であっても差押えが禁止されるのかと、三つの点を述べているんです。一つは、児童手当が振り込まれる口座であると認識できたという認定。そして、二つは、児童手当振り込み時間と処分執行時間との近接性、振り込まれてすぐに差し押さえたと。そし...全文を見る
○田村智子君 今答弁されたように、判決から二日後に総務省は周知する事務連絡を出しておられます。  広島高裁の概要だけでなく、この事務連絡の中には、四月十五日の先ほど私が言った議事録の抜粋も添付をされています。この議事録では、新藤大臣は、法律上、差押えが禁じられていないとか、滞納...全文を見る
○田村智子君 こういう差押えが禁止される手当はほかにもあるんですね。児童扶養手当とか、それから年金も先ほどお話あったようにそうです。それだけに丁寧な周知に努めていただきたいと思います。  この地方税法十五条の七に関する問題についてもお聞きをいたします。  今年一月、総務省は初...全文を見る
○田村智子君 私たちのところにも、滞納処分を行った後、債権者が抗議をして、そしてやっと本人の生活状況の調査を行うと、実情を聞くというような事例というのは度々に寄せられてくるわけですね。  預金債権に転化をしてしまえば差押えが可能だということで、振り込まれてしまえばもう差押え可能...全文を見る
○田村智子君 最後に、生活保護世帯への保険料の請求、滞納処分についてお聞きをいたします。  生活保護費に対して公租公課は禁止をされています。しかし、実際には滞納分について国保税や地方税が請求をされて、支払うのが義務だなどという説得もされています。そのために滞納分を分割で支払わせ...全文を見る
○田村智子君 これ、大阪府は、生活保護受給が決定したら速やかに滞納処分の停止を行うべきという内容の通知を出しています。これも資料でお配りをいたしました。厚労省のQアンドAという形で出しています。もちろん財産を隠し持っているなどの不正受給を排した上でのことですが、厚生労働省、この通...全文を見る
○田村智子君 一方で、五月十五日の東京新聞で報じられましたけど、生活保護受給者に対して脅しに近いように支払えということをやっていると。  これ、不適切なやり方を未然に防ぐためにも、総務省として、生活保護になった場合には地方税法十五条の七を適用して速やかに滞納処分の停止を行うよう...全文を見る
○田村智子君 終わります。
05月20日第186回国会 参議院 内閣委員会 第15号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  健康・医療戦略推進法案第二条、基本理念では、創薬や先端的医療機器技術、再生医療などの実用化、産業化、海外への展開を掲げ、国はこの基本理念に沿った施策を行う責務、地方公共団体にも基本理念にのっとった施策を行う責務を課しています。  地...全文を見る
○田村智子君 推進法八条は、国、地方公共団体、研究機関、医療機関及び事業者の間の連携を図るための施策を講ずることとなっていますが、どのようなものが想定されるのでしょうか。また、これまでの政府の施策で八条に該当する施策というのはあるのでしょうか。
○田村智子君 これは、文科省の知的クラスターなどもこういうものに当たるのではないかというふうに思いますが、よろしいでしょうか、文科省が進めている知的クラスター。
○田村智子君 国と連携したそういう研究に地方自治体も取り組んでいくことになると。じゃ、具体的にどういうことが起こるのか。  神戸市は、二〇〇二年に文科省の知的クラスターに指定をされています。現在、ポートアイランドに理研などライフサイエンス関係の研究機関、企業、先端医療センター等...全文を見る
○田村智子君 現実には市民や県民に何がもたらされているのか。神戸市は、三百八十二億円の建設費だけでなく、毎年五十億円もの市税を病院の運営費として投入をしています。一方で、中央市民病院の二次救急患者の受入れ停止は、二〇一二年、二千七百十八時間、これは移転前の二〇一〇年の二・七倍にも...全文を見る
○田村智子君 中央市民病院の移転も一万三千を超える市民の反対署名というのが集められたんですよ。医師会もこうした病院の移転には反対ということを言い続けてきた。これで地域の皆さんの意見聞いていたなんというのは全然成り立たない議論だというふうに思いますよ。  続けます。  推進法第...全文を見る
○田村智子君 これは、今でも医師の不足から、入院がなかなか決まらないとか手術の期間がなかなか決まらないという事例は全国でも起きているわけですよ。これが先端医療となれば、ますますこういう事例というのは起こってくると思うんです。それでも海外からどんどん受け入れていくと。倫理上の問題や...全文を見る
○田村智子君 現実に起きていることと官房長官の答弁というのは非常に乖離があるように感じます。  推進法第五条は、大学、研究開発法人に対して先端的、学際的、総合的な研究を行うよう責務を課しています。この大学、研究開発法人には大学病院や国立がんセンターを始めとするナショナルセンター...全文を見る
○田村智子君 これは人も施設も限界があるわけです。そして、今まで作られてきた計画に新たなものがどんどん加わっていく。そのときに起きる矛盾ということに対して、余りにもそれは検討されていないと言わざるを得ません。  次に、研究推進体制の問題についてお聞きをいたします。  これ、十...全文を見る
○田村智子君 これは、見直しを行うということは研究が打ち切られることがあるということです。これ、研究打ち切られると多くの研究員などが行き場を失うことになります。こうした競争的資金では、プロジェクト限定で研究員を雇うことしかできないんです。  国立大学や独法の研究機関の運営費交付...全文を見る
○田村智子君 これ、非正規で研究を打ち切られるかもしれない、成果出さなきゃいけない、そういうことが温床になって倫理の欠如が生まれているんじゃないかと、この問題、ちゃんと見るべきだと思います。  今回の法案で中核的な役割を果たすことが期待される理研を始めとするナショナルセンターな...全文を見る
○田村智子君 終わります。
○田村智子君 日本共産党を代表して、健康・医療戦略推進法案、独立行政法人日本医療研究開発機構法案に反対する討論を行います。  反対の理由は、予算配分の重点化による基礎研究体制の弱体化、また、地域医療の機能を低下させないことなどへの懸念、情報が国民に開示されないこと、国民全体が医...全文を見る
05月23日第186回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第6号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  福島県では避難指示区域の解除に伴い様々な問題が生じていますので、この問題をお聞きします。  まず、緊急時避難準備区域とされていた地域での帰還状況についてお聞きします。  二〇一二年三月三十一日に避難指示が解除された広野町、私も厚生...全文を見る
○田村智子君 こういうのなかなか答弁嫌がっていたんですよ。どうして答弁してくれないのかなと、私、質問通告したときに思ったんですけれども。本当に帰れていないという実態だと思うんですが、すっと答弁出てこないというところに、私、やっぱりどれだけの世帯や住民が戻ったのか戻れないのか、これ...全文を見る
○田村智子君 今大臣が答弁された放射線の問題、これは、避難指示の解除については、確かに三つの要件、年間積算線量が二十ミリシーベルト以下になること、二つ目がインフラや医療、介護等の生活サービスが復旧すること、三つ目が県、市町村、地域住民との十分な協議を行うことと。  この放射線二...全文を見る
○田村智子君 経産省が引き取って答弁してくれたんだなと。昨日、これ質問通告したら答弁のたらい回しに遭いまして、もう私の事務所に、うちのところじゃないと、ここに聞いてくれ、ここに聞いてくれと、三時間たっても答弁者が決まらないという事態だったんですよ。  私は、二十ミリシーベルトが...全文を見る
○田村智子君 これはもう、だから、避難指示解除を切ったらもう戻るのが当然で、そこから先はどんどん生活再建できるよという大前提の下で作っているとしか、あるいは賠償の打切り、慰謝料の打切りというのが行われたとしか思えないんですが、それは実態から見て余りにも懸け離れているのが現に避難指...全文を見る
○田村智子君 もう帰還が大前提で、一年あれば元の生活に戻れるでしょうという、絵に描いた餅なんですよ、それは。広野町とか川内村を見れば、どれだけ皆さんが苦しんでいるか、戻りたくても戻れないという状態にあるか。私、戻った方々だって、これ本当に打ち切っちゃっていいのかと思うんですよ。 ...全文を見る
○田村智子君 その川内村の村長さんが、この賠償の打切りの問題について意見を上げているんです。私はそのことにも取り組んでくれと言っているんです。その努力を否定するものでは決してありません。  一言申し上げて、質問を終わります。
05月23日第186回国会 参議院 本会議 第24号
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○田村智子君 日本共産党を代表して、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案について質問します。  今回の法案は、教育の自主性を保障するためにつくられた教育委員会の制度を大きくつくり替えるものです。教育委員会を代表する教育委員長のポストをなくし、その職務を教...全文を見る
05月26日第186回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  まず、前回の委員会で自治体による滞納処分の問題を質問したんですけれども、答弁が明確でなかった点があるので、確認を一点いたします。  総務省は今年一月に、各地方団体においては滞納者の個別具体的な実情を十分に把握した上で適正な執行に努め...全文を見る
○田村智子君 上でということは、執行する前にということでよろしいわけですね、原則として。
○田村智子君 ありがとうございました。差押えの問題というのは本当に生活が懸かっていますので、確認をさせていただきました。  次に、子ども・子育て新システムについてお聞きします。  保育料の徴収については、公定価格に上乗せして徴収をすることを可能とする検討がされています。教育標...全文を見る
○田村智子君 徴収の理由をあらかじめ開示し、保護者に説明、同意を得るということなんですけれども、これは何千人という子供たちを入所決定をしていくと。そのときに一つ一つ、じゃ、ここの上乗せ徴収はこういう金額になりますがここはどうでしょうかなんという利用調整を自治体がやるなんというのは...全文を見る
○田村智子君 これは実際に進んでいくと市町村に大きな混乱がもたらされかねないんですね。現在も制度上は認可保育所、上乗せ徴収できるということになっているんですけれども、これは市町村の同意が前提であって、実際には行われていないというふうに聞いています。やっぱり、市町村が絡んで入所決定...全文を見る
○田村智子君 以上のことを踏まえて大臣にお聞きしたいんですけれども、新制度の下でも市町村には保育の実施義務があると、これは大臣が野党時代にそうやって法を修正させたからそうなったんですよね。公定価格も保護者の負担も自治体が定めることになっています。ところが、この上乗せ徴収ということ...全文を見る
○田村智子君 是非見直しを求めていきたいと思います。    〔理事熊谷大君退席、委員長着席〕  最後に、認定こども園の三歳児以上は、学級編制基準三十五人学級と、職員の基準はないが一クラスを担任一人で受け持っているところが少なくありません。一方、保育所は三歳児で二十対一、四歳児...全文を見る
○田村智子君 終わります。
○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、二〇一一年度一般会計東日本大震災復旧・復興予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外九件について、二〇一二年度一般会計経済危機対応・地域活性化予備費総調書、二〇一二年度一般会計予備費使用総調書(その1)、二〇一二年度特別会計経費増額総調書...全文を見る
05月27日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第14号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  この法案は、首長の判断で大綱に教育内容に関することも書き込める、教育委員会のトップとなる教育長も首長が任命するなど、教育への政治介入の懸念が払拭されません。  政府は、教育行政への首長の意向の反映を民意の反映と説明をしますが、それは...全文を見る
○田村智子君 そう簡単にお答えになったんですけれど、それでは少し具体的に、現実に私が述べたような懸念を広げる事態がこの法案審議のさなかに起きているということを指摘したいと思います。  文部科学省作成の道徳教材「私たちの道徳」、これをめぐる問題についてお聞きをいたします。  こ...全文を見る
○田村智子君 私も説明を受けまして、法的には都道府県や市町村に対する指導、助言、援助であると。ほかにも例示として幾つか示されていまして、手引書を作成し利用に供することと、教育及び教育行政に関する資料又は手引書を作成しと、これにも基づいているんだという説明も受けたんです。それが、全...全文を見る
○田村智子君 文科省が使用を義務付けることはできないということになります。  もう一点確認をします。週一回程度の授業の教材などは通常学校に置いていて、必要なときに持ち帰らせるということはよくあることだと思います。同じように、「私たちの道徳」を教室に置くのか、家に持って帰らせるの...全文を見る
○田村智子君 文科省としての趣旨はあり、期待はしたとしても、法的に使用方法について文科省が義務付けることはできないということも確認をしました。使用義務はないし、使用する場合も持ち帰らせるなどの使用方法についての義務はないと。これは、教員の裁量、教育の自主性に関わる教育行政の基本的...全文を見る
○田村智子君 大変長く読んでいただいたんですけど、要約しますと、これは完全な自由を認めているということではない。それは当然です、私たちもそう思います。大学の教授のように自分の研究でどんどん教えていいということではない、年齢や発達にふさわしい教育内容などを国が法律などで示す、しかし...全文を見る
○田村智子君 局長の答弁を聞いていたのかなと、ちょっと、大変疑問に思いましたね。教材をどのように扱うかは文科省は義務付けることなんかできないんですよ。  それじゃ、大臣、これは持ち帰らせるということを大臣としては義務付けるということなんですか、どうですか。
○田村智子君 文科省の意図がどうであれ、これどうやって使うかというのは学校の裁量、教員の裁量なんですよ。そのことをずっと確認したわけですよ、憲法の原則からも。  文科大臣が文科省として指導したいからと不特定多数に調査を呼びかけ、持ち帰らせていない学校名や自治体名を報告させる。こ...全文を見る
○田村智子君 これ、そうでないところは指導したいなんて書いたら、これは問題だというふうに扱っているのと同じなんですよ。事実上の義務付けを学校に課しているのと同じだというふうにしか受け取れないわけです。ただ、義務付けるものではないというふうにおっしゃいました、お願いのレベルだと。書...全文を見る
○田村智子君 あなたが義務付けであるように書いたから、こういうコメントが寄せられる。あなたが誤解を広げた。私だったら、違法、違憲なんてコメントが来たら、それは違いますよと書きますよ、当然。だって、大臣だもの。法律預かっているんですもの。そのまま放置されて、不特定多数が今もこうした...全文を見る
○田村智子君 ここ、中学の道徳、この教科書を作った出版社は、「私たちの道徳」、文科省はこれ、中学三年間一冊なんですよね。ここの出版社は、一年、二年、三年用って、こうやって作っているんです。これ、小学校、中学校、これだけになるんですね、一年生から中学三年生まで。中身も相当に工夫され...全文を見る
○田村智子君 お願いベースでお願いベースでと言いますけど、お願いベースでずっと持ち帰れ持ち帰れと言っていたら、それは義務付けになっちゃうんですよ。それはやってはならないということを、もうずっと局長とのやり取りで確認しているんです。大臣、この確認をしっかり踏まえてもらわなかったら困...全文を見る
○田村智子君 そうやって誹謗中傷にさらされている、道徳に熱心ではないとレッテルを貼られていると、こういう事態をどう思いますか。
○田村智子君 事実関係に沿っていますよ。
○田村智子君 学校名があります。
○田村智子君 学校名、幾つか挙がっているんです。
○田村智子君 誤った情報が流れていたら、それを正す義務は情報を発信した側にはあるはずです。  「私たちの道徳」の中学の版のところには、情報社会に生きる一人として絶対にしてはいけないことというページがあって、こう書かれています。インターネット上での誹謗や中傷、あるいはメールを介し...全文を見る
○田村智子君 じゃ、なぜ全国の全児童生徒数に匹敵する数が配られることになったのか、このことも私もちろん後で質問する予定でいましたので、そこに入りたいと思うんですが、その前に一言、やっぱり大臣、余りに反省がないというふうに思うんですよね。  局長とのやり取りで明らかなように、教材...全文を見る
○田村智子君 大臣がお願いだと言っても、事実上、持ち帰りなさいと求め続けることになると。  私、今度文科省にちょっとお聞きしたいんですよ。  義務付けではないということをおっしゃったので、これは是非私も発信したいと思います、義務付けではないと。大臣がどんなに持ち帰ったかどうか...全文を見る
○田村智子君 あくまでお願いだと。  それでは確認しますが、文科省は今後、初中局として、「私たちの道徳」を家庭に持ち帰らせているかなどを、その使い方を特化して調べる、そういうことはやらないですね。
○田村智子君 持ち帰っているかどうかに特化した調査を行うということはあるんですか。
○田村智子君 これ、教材を使うかどうかは学校と教員の裁量であると。しかも、先ほどの文書はお願いだと言っているんですから、それにふさわしい扱いをしてもらわなきゃ困ります。  私、何も道徳教育をどのように進めているか調査を行っちゃいけないなんて思いませんよ。だけど、その場合にも、教...全文を見る
○田村智子君 必要部数の調査というのは、それを求める通知が昨年の九月六日、初等中等局教育課程課発の文書で出されています。その中にどう書かれているか。調査票について、各都道府県委員会が作る調査票ですね、その調査票について、平成二十六年度在籍見込みの該当児童生徒数に乖離した数にならな...全文を見る
○田村智子君 これ、東京都教育委員会が国の通知を受けて区市町村教育委員会等に宛てて通知を出したわけです。そこでも必要部数は在籍見込みの児童生徒数について作成しますというふうにされているんです。これを受けた市区町村の教育委員会はどうしたかと。私、幾つかのところに尋ねたところ、学校に...全文を見る
05月29日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第15号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。今日はありがとうございます。  私は、教育というのは、人格の形成、完成を目指す、また真理の探求、そして文化の創造という言わば普遍的な営みであるだけに、政治からの独立、教育の自主性ということが本当に求められているんだと思います。教育委員会の...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  もう少しちょっとお聞きをしたいんですけれども、首長が様々な、大綱の中に書き込みたいと。確かに教科書の在り方とか教材の在り方とか、あるいは学校統廃合、あるいはより権限を持っている、県でいえば大学、あるいは私立の学校と、こういうところに具体の...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  先ほどの運用の改善というのは、本来は法案の中に盛り込めるようにちょっと今後の審議の中でも頑張りたいなというふうに思います。  次に、天笠参考人にお聞きします。  法案は、教育委員長と教育長を一本化するという説明がされているんですけれど...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  次につながるようなお話もいただいたので、とてもうれしく思ったんですけれども。  私、事前にいただいた資料の中で、天笠参考人にもう一問なんですが、東日本大震災のときにやはり千葉も様々な被害を受け、また放射能の汚染の問題などで非常に不安が広...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございました。  事前にいただいた資料の中には、どうしても目前のすぐに対応しなきゃいけないところに教育長以下事務局の皆さんが本当に一生懸命対応されていたと。そういうやっぱり一歩引いたところで、より広い学校現場がどうなっているかなという視点からいろいろ教育...全文を見る
○田村智子君 人事権。
○田村智子君 終わります。ありがとうございました。特に義務教育の分野でより現場に近い市町村のところを本当に大切にというのは重く受け止めたいと思います。  ありがとうございました。
○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  四人の参考人の皆さん、本当に勉強になりました。ありがとうございます。  まず、三上参考人にお聞きしたいと思います。  お話の中で、教育委員会改革は目的や方向性が最も問われるんだというお話でした。法案は、元々中教審への諮問も、テーマ...全文を見る
○田村智子君 次に、今田参考人にお聞きをしたいんですけれども、今田参考人は、最初の資料のところで教育委員に机も椅子もないのかということで、まずその机と椅子をそろえさせた。実は、私たちも、やっぱり教育委員が本当にその役割を果たす上で余りにもそういう当たり前の条件も整えられていないじ...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  岸参考人、よろしいでしょうか、お聞きしたいんですけれども。  とても、学校の運営の中に、学校の中に本当に住民の皆さん、保護者の皆さんが関わっていくというのはすばらしい取組だなということで経験をお聞きしていました。  私は、教育委員会も...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございました。  終わります。
06月03日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第16号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  国と首長の関与は教育の自主性を侵すのではないかということがやはり法案に対する最も大きな懸念だと思います。そこでまず、この国の関与について私も質問したいと思います。  法案第一条の三によって、地方公共団体の長は、国が定める教育振興基本...全文を見る
○田村智子君 あくまで参考であるということを確認いたしました。  憲法や学校教育法など基本的な法律に基づいてそういう地方自治体が教育の方針を作るというのは、これは当然のことで、私は、わざわざ国の基本方針を参酌するよう義務付ける必要もないんじゃないかというふうに思います。子供の権...全文を見る
○田村智子君 新たに国の関与を強めるものでもないということも確認しました。  教育委員会制度の第一の眼目は、やはり教育の地方自治だと私は理解します。美浦村の教育振興基本計画は、子供たちの成長のために、また学校や教職員を支援するために、一人一人の村の皆さんが何か自分ができることか...全文を見る
○田村智子君 そうなんですね。教育が知事や市町村長が属する党派の利害に左右されることがなく、個々人の判断や恣意の介入を防ぐ仕組みと、こういう指摘なんですね。  大臣にお聞きをしたいんですけれども、やはり今回の法案は、この中教審答申を踏まえて合議制の教育委員会を維持したものと考え...全文を見る
○田村智子君 もちろん私も、どの政党、党派であろうと政治的主義主張を教育に持ち込むべきではないということは、もちろんそのとおりだと思うんです。  ただやはり、中教審はそれを前提として、地方自治体において大きな権限を行使し得る首長の属する党派の利害に左右されることなくと、こういう...全文を見る
○田村智子君 もう一度お聞きしたいんですけれども、やっぱりより多様な民意を反映するという意味において、というのは、民意の反映ということが、首長が関与することが民意の反映ということがずっとやり取りがされていて、もちろん首長さんも民意を受けて当選されている方ですからそれを反映するとい...全文を見る
○田村智子君 実は、中教審の中では首長の関与について民意の反映ということは一切語られていないんですね、そういう問題意識もあってちょっと質問したんですけれども。今大臣もおっしゃられたように、地域の民意が十分に反映されていない、これが教育委員会改革の眼目だと、私もそれは本当に必要なこ...全文を見る
○田村智子君 現行法では不十分だということでの改正だと思うんですね。確かに会議録の公表ということは行いますと。これは民意の反映というよりも情報開示ですよね。そこから住民の意見や要求を取るというような仕組みとはまたちょっと違うと思うんです、情報開示である、まあ前提であるかもしれませ...全文を見る
○田村智子君 本当に残念ながら、多数の教育委員会が、アンケート実施せずが市町村で八九・五%ということは、本当に九割近い市町村の教育委員会でアンケートもやっていないと。意見を直接聞いているところがまあ半数ぐらいはあるのかなというのはあるんですけれども。それにしても、保護者や住民ある...全文を見る
○田村智子君 大臣もこういう改善が必要だというところではお認めいただいたと思うんです。  それでは、今度は局長にお聞きしたいんですよ。これまで文部科学省は、そういう教育委員会の活性化についての通知、こういうのを出してきたんだろうかと。公聴会やアンケートあるいは学校訪問などを行う...全文を見る
○田村智子君 これは、大臣にも伺いたいんですね。  各教育委員会へのアンケート調査で言わば喚起しているというんですけれども、しかし出てきている数字、だから毎年のように調査やっているんですよ、それで改善していればまだ分かります、アンケート調査やって年々改善しているぞと。でも、アン...全文を見る
○田村智子君 私は、そういうことが一番の教育委員会改革として必要なことだろうと思うんですね。  もちろん、今も民意反映の努力を行っている教育委員会というのはあります。例えば、比較的小さな自治体の中には、教育委員の皆さんが小まめに学校訪問をして子供たちの様子を見ていたり、校長先生...全文を見る
○田村智子君 すばらしい提案と、ありがとうございます。そうなるように、だからそういう法案を出していただけたら私たちもそれはいい法案だとなるんですけれども、そういうところの直接の条文がないというのが非常に残念なところなんです。  私も校長先生を務めておられた方からもお話お聞きした...全文を見る
○田村智子君 もう一点、そうした体制つくっていくためにはやっぱり予算が必要で、これまでの審議の中では教育委員会事務局の指導主事の配置についてはこれ充実していきたいというお話があったんですけれども、私は教育委員への活動の支援、これはやっぱり必要だというふうに思うんです。特に小さな規...全文を見る
○田村智子君 そうです。教育委員の活動そのものですね。
○田村智子君 はい。
○田村智子君 是非お願いしたいと思います。  最後に、教育長と教育委員会の関係について質問をいたします。  スーパー教育長という言葉がこの委員会の中でも何度か出てきているんですけれども、教育長は、教育委員会からの委任を受け、教育委員会の意思決定に従って具体的な事務の執行に当た...全文を見る
○田村智子君 これ、スーパー教育長という言葉が独り歩きすると誤解が広がりかねないというふうに私は思っているんです。教育委員会においては教育長は代表、法案でも代表であって、それは、決定権限は合議体である教育委員会にあるんだということはしっかりそれぞれの自治体の中に、法案の中身、知ら...全文を見る
○田村智子君 勧告を行った場合にはそれに従う必要があるということを確認をいたしました。  この村上参考人の運用に対する仕組みの提案というのは非常に大切なものが幾つもありまして、これちょっと通告していなかったので質問にはしないで、これ確認が必要だったら次回確認したいと思うんですけ...全文を見る
06月09日第186回国会 参議院 決算委員会 第10号
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○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、二〇一一年度及び二〇一二年度決算並びに二〇一一年度及び二〇一二年度国有財産増減及び現在額総計算書について是認することに反対、二〇一一年度及び二〇一二年度国有財産無償貸付状況総計算書については是認することに賛成の討論を行います。  二〇一...全文を見る
06月10日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第17号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  初めに、今年一月八日、長崎県新上五島町で起きた中学三年生の自殺事件について一問お聞きします。  報道や文科省からの説明によれば、男子生徒は学校の中でもリーダー的存在だったが、あるとき、うざいなど本人に聞こえるように陰口が言われるよう...全文を見る
○田村智子君 それでは、法案についてお聞きします。  先日、名古屋市で行われた地方公聴会では、大綱について首長がどこまで書けるのか、決められるのか、これが明確ではないという懸念が何人もの方から示されました。この点について私は、五月二十三日の本会議の代表質問で、首長の判断で教育委...全文を見る
○田村智子君 端的に確認しますが、法案そのものによれば、教育委員会のみに権限が属することも首長の判断で大綱に書き込めるということなんですか、教育委員会が適切と判断しなくても。イエスかノーかで。
○田村智子君 起こり得るというか、法案はそれを許しているという法案だということだと思います、起こり得るということは。これ、総理の答弁と百八十度違ってきちゃうわけですよ。  じゃ、もう一歩踏み込んで聞きます。  それでは、愛国心教育に最もふさわしい教科書を採択するなど教科書採択...全文を見る
○田村智子君 私が聞いているのは、教育委員会が適切だと判断しなかった場合はどうなんですかということです。
○田村智子君 これはもう総理の答弁と全く違うわけですよ。本会議で私は、法案の解釈として、愛国心教育に最もふさわしい教科書を採択するなど首長の政治的意向を込めた方針も書き込めるのではないですかという質問をしたわけです。総理は、教育委員会が適切と判断した場合においては、教科書の取扱い...全文を見る
○田村智子君 いや、これが矛盾しないのかなんですね。  教育委員会の権限に属する事項は教育委員会が適切と判断した場合に大綱に記載できるというのと、教育委員会の権限に属する事項でも教育委員会の判断のいかんによらず大綱に記載できると、これがどうして一緒になるかなんですよ。同じだなん...全文を見る
○田村智子君 もう法案の解釈に関わる問題なんですよ。  これ、大綱というのは、これ全自治体に策定が義務付けられるわけです。法案の条文に則して一体首長がどこまで記載が可能なのかというのをはっきりさせるというのはこの法案審議の中で当たり前のことで、だから、私は本会議の場でそのことを...全文を見る
○田村智子君 これ、それでは私、与党合意との関係でも見たいと思うんですね。  これ、法案は与党の側から審議を尽くして提出されたんだと、自民党の議員からはですね、法案審議の冒頭で強調されました。では、その与党合意ではどうなっていたのか。今日は、私、その与党合意の文書と別添資料とい...全文を見る
○田村智子君 これ通常行われないかどうかじゃないんですよ。法案がどういう中身になるかというのの図なんですよね。だから、これ私、与党議員の中にもこういう答弁に驚く方がいらっしゃるんじゃないかと思うんですよ。どう考えたって、教育委員会の判断を受けて書くことが可能というものと、教育委員...全文を見る
○田村智子君 先ほどの法案の答弁については、是非総理に対して私もただしたいというふうに思います。  学力テストなんですけれども、この都道府県の教育振興基本計画、今度は大綱にどう書かれるかということになるんですけれども、その目標をずっと調べてみたものも、これも資料でお配りしました...全文を見る
○田村智子君 これは、序列化や過度な競争の懸念があると判断すれば学校ごとの平均点の公表を見合わすべきだという答弁だったというふうに受け止めます。  これが、首長の関与を強める今回の法案によって、首長の圧力で無理やり公表させられるのではないかという懸念がやはり生じてくるわけです。...全文を見る
○田村智子君 これは大臣にもちょっとお聞きしたいんですね。  学力テストの結果の取扱いは、一歩間違えれば過度な競争や序列化を生み、学校の授業や行事にまで悪影響を与えます。そうである以上、これを公開するのかどうかということはすぐれて高度な教育専門的な判断が不可欠だと考えます。また...全文を見る
○田村智子君 時間ですので終わります。
○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  今日は本当にありがとうございます。  まず、岡田公述人にお聞きします。  先ほどの意見陳述の中で、責任の所在は法的には明確だと。私は、この御指摘は全くそのとおりだと思っておりまして、教育に関する事務の執行は教育委員会全体が責任を負...全文を見る
○田村智子君 神谷公述人に次にお聞きしたいんですけれども、今度は教育委員会の側から見てということでお聞きをしたいんです。  私は、今度の法案の中で、教育委員の皆さんの活動が活性化していくような中身というのはちょっと読み取ることができないんですね。質問を先日行いましたら、議事録の...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  次に、ちょっと法案の中身にも関わることでお聞きしたいんですけれども、先ほど皆さんから、法案に対して評価をいただいている方からも、総合教育会議とこの大綱が、どこまで協議、調整事項がその中に入ってくるのかということについて懸念の意見が表明され...全文を見る
○田村智子君 最後にもう一問だけお聞きしてもよろしいですか。  鈴木参考人にもう一問だけお聞きしたいんですけれども、私たち、資料で東海市の学校教育の基本方針というのをいただいています。  私、文部科学省に聞きましたら、大綱というのは知事が主宰をして知事にその決定の権限があるの...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございました。
○田村智子君 日本共産党の田村智子です。大変長時間になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、興公述人にお聞きします。  教育委員会と教育長の関係についてお聞きしたいんですが、先ほど、良い緊張感を持ってと、事務局に教育委員の側も意見を言い提案もすると、こういう緊張...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございました。  川勝公述人に、せっかく静岡での公聴会ですので、学力テストをめぐることについてお聞きしたいと思います。  私も、いただいた資料も読みまして、一つどうしても疑問に思うのは、最初、最下位百人の校長名を発表するぞというふうにおっしゃられた。そ...全文を見る
○田村智子君 そうしますと、教育委員会との協議や調整を行ったのではなくて、知事としての権限で子供たちのためにということで行ったということだと思うんですが、それでは、これから総合教育会議というのは、まさに知事さんや市長さんたちの権限に属することと教育委員会の権限に属することとがどの...全文を見る
○田村智子君 ちょっと聞き方がいけなかったですね。  総合教育会議では、市長さんの、知事さんの権限で会議が持たれますので、どういうことを協議するのか、それから大綱にどういうことを書くのかというのは知事さん、市長さんにその権限があるというのが文科省の説明でもあるんですね。  そ...全文を見る
○田村智子君 突っ込んだ質問で申し訳なかったんですが、ありがとうございました。今後の審議の参考にしたいと思います。  もう一点だけ、梅澤公述人にお聞きしたいんですが、梅澤公述人は教員の養成に関わる研究もされておられるので学校現場にも足を向けておられるかなと推測する下で、この校長...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  終わります。ありがとうございました。
06月12日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第18号
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○田村智子君 首長の意向の反映が学校教育に何をもたらすか、これが法案への大きな懸念です。そこで、教育についての大綱を首長が策定するというこの法案と類似した制度を先行的に実施している大阪府、大阪市について見てみたいと思います。  府、市とも、二〇一二年に、自治体の教育振興基本計画...全文を見る
○田村智子君 計画の議会同意という点を除けば、今回の法案と同じように首長の関与を強めるという仕組みを導入したということです。その後、二年で大阪の教育の自主性、自律性は大きく崩れ、保護者、住民の教育への信頼を損ねる事態が次々と起きています。時間の関係で、ここでは一例として民間人校長...全文を見る
○田村智子君 これもう大臣も失格だとお認めになったわけですけれども、市の教育委員会事務局は事実調査を行った上で更迭案を上げたんです。ところが、市教育委員会の会議では、これは橋下市長に賛同する委員が多数のためなのか、更迭案を否決したんですね。保護者たちは納得せず、市議会に更迭を求め...全文を見る
○田村智子君 適当ではないし、従う義務もないと確認しました。  次に、総合教育会議の協議題にすべきでない事項として、委員会の審議では教科書と人事に関することがあるということが答弁されましたが、間違いがないかを確認したいのと、加えて、その他教育の自主性、自律性、政治的中立性の観点...全文を見る
○田村智子君 それは協議題にもすべきでないということを確認しました。  教育委員会の権限に属する事務で、教育委員会が反対したにもかかわらず、協議を尽くさず首長が大綱に記載する、こういうことは教育委員会制度の趣旨に照らしても問題が大きいことだと思います。教育委員会が教育専門的な判...全文を見る
○田村智子君 望ましくない事態が起こらないためにも適切ではないと考えますが、いかがですか。
○田村智子君 次に行きます。  法案第一条の四、九項で、「前各項に定めるもののほか、総合教育会議の運営に関し必要な事項は、総合教育会議が定める。」とあります。この定めるというのは、教育委員会と首長の双方が同意をして定めるということなのか、また、その運営に関する事項の中に、大綱以...全文を見る
○田村智子君 総合教育会議は教育委員会と首長との連携を強めることが趣旨だと言っている以上は、以上のように協議題にふさわしくないものを首長が一方的に決めるべきではないと思いますし、その大綱の記載が逆に対立を深めるというようなことがあってはならないと思うんです。それだけに、施行通知に...全文を見る
○田村智子君 それから、調整の付かない事項を首長が大綱に記載した場合、これは起こり得るわけです、権限を持つ教育委員会が執行しない事項を記載することになり、そのような記載は意味がないという答弁が繰り返されました。仮に首長がその意味のないことを書く場合、これは意味がない部分だというこ...全文を見る
○田村智子君 教育委員会自ら広報できると。首長が判断すれば自ら付記できることは、首長の判断ですから私はできるというふうに思います。  最後、一問、教育委員の任命の在り方について大臣にお聞きします。  これ、多様な教育についての民意を反映する上では、一党一派に偏った委員構成では...全文を見る
○田村智子君 終わります。
○田村智子君 五月二十三日の本会議質問で、この法案によって全自治体に策定が義務付けられる大綱、教育の基本方針ですね、これについて総理に質問しました。大綱には、首長の判断で教育委員会の専権事項、例えば、愛国心教育に最もふさわしい教科書を採択するなどの内容まで書き込めるのではないかと...全文を見る
○田村智子君 私は望ましいケースを聞いたのではなく、法案の解釈について質問をしたんです。教育委員会が適切に判断した場合と、教育委員会の判断のいかんにかかわらずというのは、全く違います。  この法案によって、教育の自主性が首長によって侵されるのではないかということが国民の中でも最...全文を見る
○田村智子君 質問したことに答えていないんです。現在使われている従軍慰安婦について記述した高校教科書は、教育基本法の目的や目標に沿っていないんですか。
○田村智子君 慰安婦の問題を政治化させているのは、自民党の皆さんたちの質問の中からどんどん出てくるわけですね。今のことについても明言されないというのは、私、重大だと思いますよ。私は、やはり河野談話を継承すると言っている以上は、政府としても、従軍慰安婦はただの売春だったなどという河...全文を見る
○田村智子君 私のときだけそう言うのは非常に不当だと思います。
○田村智子君 私は、歴史教科書の問題は政治的中立性の問題なので聞いています。  この五百二十九点の資料のうちの一つは、野戦酒保規程改正に関する件、慰安所が軍の正式な施設として位置付けられたことを示す公文書です。オランダ領インドネシアのバタビアでの裁判資料には、ジャワ島に憲兵隊長...全文を見る
○田村智子君 女性たちを慰安所に連れ出した手口が生々しく書かれています。  総理、歴史教育や教科書の在り方を検討するためにも、こうして提出された五百二十九点の一部でも自らお読みになり、また一つ一つを政府として検証する、そのことが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○田村智子君 河野談話を検証するといった場合には、その河野談話の中で強制を示す資料はなかったということを言われているんですけれども……
○田村智子君 それが本当だったのかということについても検証することが必要だと思います。  委員長に一言申し上げます。  私は、河野談話の問題は今国会でも何度も議論になってきた。しかも、それは……
○田村智子君 歴史教育、歴史教科書を問題とする中での議論になってきています。今法案の審議でも、このことが政治的中立性の問題として他党の議員からも何度も質問がされました。そのときに、私の質問に対してだけそのような抗議をするということは、私からも抗議を申し上げたいというふうに思います...全文を見る
○田村智子君 日本共産党を代表して、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  第一の理由は、教育への首長の関与を強めることは教育の自主性、自律性を脅かすからです。  本法案は、自治体の教育政策の大本となる大綱の策定、決定権限を首長...全文を見る
06月13日第186回国会 参議院 本会議 第31号
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○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  第一に、首長の教育への関与を強めることは、教育の自主性、自律性を脅かします。  法案は、地方自治体の教育政策の大本となる大綱を首長が主宰する総合教...全文を見る
06月17日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第19号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  国立大学の学長選考について、「学長選考会議が定める基準により、」と条文に加える理由について、大学のミッションを実現する適任者を獲得するために必要となる学長に求められる資質、能力の明示が事前に十分にされていないとの答弁が繰り返されてきま...全文を見る
○田村智子君 いずれにしても、答弁は、現行法にある、人格が高潔で、学識に優れ、かつ大学における教育活動を適切かつ効果的に運営する能力を有するだけでは駄目だと、これを前提にして大学のミッションを実現する適任者を選考すると、こういう答弁なんですね。では、この大学のミッションというのは...全文を見る
○田村智子君 この国立大学のミッションの再定義は、文部科学省が各大学に期限付でデータの提出を求め、文部科学省が説明会を行い、文部科学省が各大学との協議の調整をしてつくられたものです。私も幾つかのミッションの再定義に目を通しましたが、明らかに文科省がひな形を示したなと分かるものが多...全文を見る
○田村智子君 これ、大学の組織再編へのリーダーシップも期待されるということも含む答弁だったんですね。  一方で、大学の主体的な判断というふうに強調されるんですけれども、これがどこまで尊重されるのか、これ大変疑問です。  大学改革プランでは、ミッションの再定義を踏まえ、学部、研...全文を見る
○田村智子君 これは既存予算の枠内だと言うんですね。運営費交付金の総枠が大きく増えない限り、重点支援を行おうとすれば、どこかを薄くしなければなりません。国立大学の独法化以来、運営費交付金は総枠で一割以上も削減をされて、もはやぎりぎりの人件費にしかならないという悲鳴にも似た声が国立...全文を見る
○田村智子君 学科の再編などを強力に進めていく、学内の反対を押し込んでも。やっぱりそういう学長が必要だという立場に立った法改定だと私は受け止めるんですけれども、その点、いかがですか。
○田村智子君 教授会の意見もこれは尊重する、聴くということでしたので、その点は確認したいと思うんですが。  いずれにしても、大学のミッションということがしきりに言われる。そのミッションってどこから出てきたか。文科省主導で行ったミッションの再定義なんですよ。その進捗状況に応じて運...全文を見る
○田村智子君 あり得るけれども、そうしないことも、それは大学の判断だということでよろしいですか。
○田村智子君 ミッションの再定義を含むかどうかは大学の判断ですよ、別のものだと言っているわけですから。  ある大学が公表した学長選考基準が、ミッションの再定義で示されたものと全く異なる、あるいはミッションの再定義の内容に異を唱える立場の人が選考対象となる、そういう基準であると、...全文を見る
○田村智子君 考えるけれども、主体性であって、大学の決めたものに対して口出しはしないというふうに確認をしたと思います。  次に、教授会の役割について聞きます。  大学の経営、運営の決定権は学長にあり、教授会は審議機関であって決定権限を持つものではないと、このことを法律上明確に...全文を見る
○田村智子君 大学の教育研究と大学の運営や経営というのは大変密接な関係にあると思います。大学改革に対して教授会が意見を述べ、大学運営についても影響力を持つと、これは私は、大学自治の要であって、大学の発展という点からも重要な意味を持つものだと思うんです。  文科省がこれから進めよ...全文を見る
○田村智子君 私、重大だと思うのは、こういうポストの中には教授会の審議もなく学長や理事の判断で設けられたというものが少なくないわけです。教授会が認識しないポストが増えて、そのポストを非正規の研究者が埋めて教育研究活動を一定期間行うけれども、やがていなくなってしまうと。これでは、大...全文を見る
○田村智子君 時間なので終わります。次回にまた。
06月19日第186回国会 参議院 文教科学委員会 第20号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  学校教育法の改定九十三条二項では、学生の入学、卒業について学長は決定を行うに当たり教授会に意見を求めることを義務付けています。  例えば入試についてですが、実際には学長から教授会に権限が移譲され、あるいは教授会の下に置かれた合否判定...全文を見る
○田村智子君 これ、教授会などが決定した合格者をそのまま認めるのも駄目だと、こうなりますと、じゃ、法案にそのまま忠実に沿えば、学長が受験生を一人一人チェックして判断するということになるんですよ。例えば早稲田大学では二〇一三年度の一般入試は、受験者数だけで八万人を大きく超えています...全文を見る
○田村智子君 形式的に学長の名前で行うというのは分かりますよ、それは。だけど、この合否判定についてまで教授会の決定権限を認めない、決定権限は学長だというふうに強調される。だから、この法案審議が進めば進むほどに、全国の大学の教員の方、教職員の方からは、この法案が大学の自治を壊すんだ...全文を見る
○田村智子君 今日の朝日新聞で、筑波大学教授の中教審のメンバーでもあった金子教授が寄稿しているんですよ。例えば、改正九十三条、学長個人が経営的な観点から特定の学生の入学や卒業を決定することを許容するのだろうかと、こういう疑問の声が中教審のメンバーだった方からも寄せられてくるわけで...全文を見る
○田村智子君 本当に陳腐な法案だと私言わざるを得なくなってくるんですね。だから、これを運用されるときに歯止めを幾つも掛けていかなければいけませんので、そういう意味でお聞きします。続けます。  九十三条二項三号、これまでの答弁では、教育研究に関する重要な事項で、学長が教授会の意見...全文を見る
○田村智子君 事前にこういうことは含まれ得るのかと渡しているんですよ、昨日、一つ一つ。含まれ得るのかどうか、文科省の認識を示してください。
○田村智子君 ちょっと、昨日、私たち一時間ぐらい、もう質問通告終わってからやり取りしたんですよ。それで、私が、例えば学部内の教員ポストの配置、これは確認できるかと言ったら難しいとか、次から次へと言うわけですよ。入学定員、それは含まれ得るというのはなかなか難しいとか。私はそういうも...全文を見る
○田村智子君 ちょっと待ってください。文科省は学内規程に対して是正を求めることがあるのかどうかと聞いているんですよ。
○田村智子君 もう一つ、学長選考基準についてお聞きします。  一般論で確認しますが、あくまで法律に基づいて自主的、自律的に大学が定めるべきものであって、文部科学省は決定過程に干渉すべきではないし、決定後に変更を求めるべきではないと考えますが、どうですか。
○田村智子君 やっと明らかに関与しないって出てきたんですね。ここまで大学の内規に手を突っ込むような答弁が続くと、本当に私も危機感をこの審議の中で募らせざるを得ません。  こういうカリキュラム編成など大学の教育研究に直接関わる事柄でも教授会の権限を法律で縛ろうとする、やっぱりこの...全文を見る
○田村智子君 ところが、この法案が衆議院で審議されているさなかに、この学問の自由、とりわけ教授の自由への文科省の姿勢が問われる事態が起きているので、このことはどうしてもここで質問しなければなりません。  本年四月、広島大学で日本軍慰安婦を取り上げたドキュメンタリー映画「終わらな...全文を見る
○田村智子君 講義の内容について文科省が調査を行えば、それだけで圧力になり、学問の自由を侵しかねません。ましてや、国会で議論があるということを伝えた上で調査を行うと一層の圧力になる、こういう認識は文科省にありますか。
○田村智子君 そうしましたら、政務官の答弁ではこうも言っているんです。一般的に、一面的な見解のみを取り上げるのではなく、多様な見解があることを取り上げ考察することは、科学的あるいは批判的な思考力を、思考的な能力を養うためにも重要であると考え、文科省としましては、各大学で適切な対応...全文を見る
○田村智子君 これ、じゃ、大臣にもお聞きしたいんです。  そもそも大学における講義というのは、教授会などによってカリキュラムが定められ、それに沿って講義のテーマも決まり、個々の教員が自らの研究と学問的信念に基づいて行うものです。その内容は教授の自由によって完全に保障される。もち...全文を見る
○田村智子君 大臣、文科省は講義の内容についての確認を行っていないんですよ。そんなことやっちゃいけないという立場なんですよ。そのことは私、一言言っておきたいと思います。  じゃ、進めます。私、これ何で取り上げるかというと、この答弁、本当に問題なのは最後のところなんですよ。特に政...全文を見る
○田村智子君 さきに紹介しました日本科学者会議広島支部幹事会の声明ではこうも言っているんです。「ドイツでは、政権獲得前のナチス党が、その青年組織に告発させる形で意に沿わない学説をもつ大学教授をつるし上げさせ、言論を萎縮させていった歴史がある。その忌まわしい歴史を彷彿とさせる本件に...全文を見る
○田村智子君 日本共産党を代表して、学校教育法及び国立大学法人法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  第一に、教授会の審議事項を制限し、実態として学長の諮問機関化することは、大学の自治、学問研究の自由を脅かすものです。多くの大学で教授会は、憲法二十三条が定める学問の...全文を見る
○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  学校図書館は、子供たちの読書活動のみならず、豊かな学校教育にとって不可欠なものですが、その役割を十分に果たせるか否かは学校司書に懸かっていると言っても過言ではありません。  今年三月、文科省の学校図書館担当職員の役割及びその資質の向...全文を見る
○田村智子君 大変専門性の高い役割なわけです。  私も、岡山市の取組を視察をいたしまして、学校教育を豊かにする学校司書の役割、実感してまいりました。  視察をしました小学校では、低学年のクラスの授業が学校図書館を教室にして行われていて、ちょうど動物園の遠足の前だったんですね。...全文を見る
○田村智子君 副大臣にもお聞きしたいんです。  衆議院の審議でも紹介されていましたが、岡山の学校司書の皆さんの調査では、常勤の学校司書が一校に一人配置されている、そういう岡山市内の小学校、子供一人当たりの本の平均貸出冊数は八十三・三冊。ところが、同じ岡山県内の別の自治体、一人で...全文を見る
○田村智子君 この法案によって、専門性を持った学校司書が専任で各学校一人、正規、少なくとも常勤で配置されるようになるのか、それとも非正規で、複数学校の兼務で、学校図書館の整理係のような配置になってしまうのか。雲泥の差なんです。このことを学校司書として働いてきた皆さんは一番懸念をさ...全文を見る
○田村智子君 文科省の資料を見ても、高校の学校司書の方などはぐっと非正規の方が増えたんですよね。増えているんですよ、この間も。常勤という方が逆に伸び悩んじゃっているというのがもう明らかに表れているんです。現在、この学校司書の皆さんからは、一九九七年の体験も踏まえて、専任、専門、ま...全文を見る
○田村智子君 文科省にもお聞きします。  今回も自治体に対して施策の後退が起こらないようにと、これ委員会として附帯決議もこの参議院でも予定されているんですけれども、これはやはり一九九七年時の、同じことが、後退を一部であれ自治体の中で起こしたと、こういうことを繰り返さないことが本...全文を見る
○田村智子君 法案では附則で、法施行後直ちに学校司書の資格や養成の在り方について検討を行うとなっています。学校教育についての知見が必要ということはもちろんですが、やはり土台となる専門性は図書館の司書としての図書館学等の知識だと私は思うんです。  司書資格を持つ学校司書の方にお話...全文を見る
○田村智子君 御答弁いただいたように、本当に専門性もあり知識もありという方を配置していくんだと。ところが、やはりその財政措置が、地方自治体への財政措置がそれにふさわしいものではなく余りに貧弱だと。これが専任、専門、正規の司書配置が難しい、学校司書配置が難しいという現状だと思うんで...全文を見る
○田村智子君 これ地方交付税の措置というのは、どういうふうな算定基準にするかというと、やっぱり前年度がどうだった、前々年度になるのかな、がどうだったかということを踏まえていくものですから、これ抜本的に拡充しようとしたときには、この交付税措置だけでやっていくのって非常に困難なんです...全文を見る
○田村智子君 終わります。
○田村智子君 私は、ただいま議題となっております学校図書館法の一部を改正する法律案に対し、日本共産党を代表して、修正の動議を提出いたします。  修正案の内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  学校図書...全文を見る
06月20日第186回国会 参議院 本会議 第33号
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○田村智子君 日本共産党を代表して、学校教育法及び国立大学法人法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  第一に、教授会を実態として学長の諮問機関化することは、大学の自治、学問研究の自由を侵すものです。  教授会は、大学自治の根幹を担う機関であり、多くの大学で、予算や...全文を見る
10月16日第187回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  昨年度の全国学力・学習状況調査の追加調査として、保護者に対する調査が実施されました。保護者の所得や学歴を指標とした調査で、有効回答が約四万に上っています。この中で、家庭の社会経済的背景と学力の関係についてどのような分析が行われたのか、...全文を見る
○田村智子君 この報告の一部を私も資料でお配りをしました。私も、保護者の所得や学歴が子供の学力を決めるものではないというように思います。  しかし、一方で、この調査の結果で大変衝撃を受けましたのは、いわゆる社会経済背景、SESといいますが、これが最も低い層の子供で学習時間が三時...全文を見る
○田村智子君 これは、経済的背景と学力の相関関係を調べたこれだけ大規模な調査って初めてのことだと思うんです。悉皆調査による全国学力調査で都道府県や学校を単純に序列化すると、こういうことがしきりに行われてきましたが、私は今回お示ししたような調査こそ注目すべきだと思っています。  ...全文を見る
○田村智子君 是非継続した調査をお願いしたいと思います。  それで、今年八月に閣議決定した子供の貧困対策大綱、子供の貧困率どう下げるかの数値目標がないなど問題点は指摘されていますが、省庁の枠を超えて対策を取っていこうということが示されたと思っています。その対策の四つの柱の一つ目...全文を見る
○田村智子君 このスクールソーシャルワーカーの方にお話を伺いますと、学校で気になる子供、あるいは困った子供、この状況を粘り強くつかむ努力というのをされています。家庭訪問はもちろん何度もやります。あるいは、卒業した小学校とか保育園を訪ねて、その子の生育の状況ですね、何か気になること...全文を見る
○田村智子君 これ、一時間三千五百円、週一回三時間で四十八週、年収にすると五十万四千円なんですね。一人で五校担当すれば五人分払えるんだという御説明も受けたんですけど、それでも年収二百五十万円程度という計算になってしまうんですよ。  埼玉県のスクールソーシャルワーカーの方、一日六...全文を見る
○田村智子君 是非、待遇改善をお願いしたいと思います。大変、抱えている情報も、個人情報、極めて重いものを抱えながらの仕事で、その職務にふさわしい待遇改善になるようにお願いしたいと思います。  今日は厚労政務官にも来ていただきまして、ありがとうございます、厚労大臣政務官。  次...全文を見る
○田村智子君 この事業は二〇〇八年度のスタート時から今年度まで国庫負担一〇〇%なんです。ところが、来年度から生活困窮者支援法に定める任意事業となるため、国庫補助率が二分の一になってしまいます。これは自治体に衝撃を与えていて、沖縄県では地元紙の一面で来年度は継続困難という報道がなさ...全文を見る
○田村智子君 今、地方交付税措置でということをお聞きして少し安心したんですけど、これ関東知事会からも是非一〇〇%の国庫補助の継続をという意見書が上がっていたり、沖縄県の浦添市議会も全会一致で九月三十日に同様の意見書も採択をしています。是非、事業が継続されるように、また増えていくよ...全文を見る
○田村智子君 よろしくお願いします。  今日、最後残された僅かな時間なんですけれども、ちょっと予算委員会で我が党の大門議員が取り上げたカジノの問題について、どうしても下村文科大臣にお聞きしたいと思います。  この予算委員会の質疑で、カジノ合法化を目指す議連の顧問を辞すつもりは...全文を見る
○田村智子君 二〇〇八年のスポーツ投票法案、いわゆるサッカーくじ法案のときに、当時、文教委員会の委員でおられた下村大臣は、サッカーくじは競技の賭博やギャンブルではない、宝くじと同じであって、青少年に悪影響を与えるものではないという立場での御質問をされています。  ということは、...全文を見る
○田村智子君 大臣も視察されたというシンガポールのカジノですけれども、確かに立入り制限などの対策取っています。その立入り制限者は、二〇一〇年の設立当時は百八十三人、二〇一二年には十万人を突破、二〇一四年六月には二十一万五千人を超えているわけですよ。青少年は入らないかもしれない。で...全文を見る
○田村智子君 最後に一言。  今日、午前中、日本食の話もありましたけど、やはり文科大臣として推奨する文化としたら、私は日本食とか日本の芸術文化だと思うわけですよ。  初めからギャンブル依存症の人はいません。ギャンブルに手を染めた依存症になった男性で、最初にギャンブルをやったの...全文を見る
10月28日第187回国会 参議院 文教科学委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  今月九日、泉南アスベスト訴訟で最高裁は、初めて国の対策の遅れが被害を広げたことを認める判決を言い渡しました。原告の皆さんは、肺がんや中皮腫などの重篤な病気を抱えながら、謝罪、賠償とともに、アスベスト被害の根絶を命懸けで求めておられます...全文を見る
○田村智子君 私も、今すぐいきなり行えと求めているわけではなくて、ゼロアスベストを目指すという方向性が必要だというふうに思います。  大阪府立金岡高校で、二〇一二年十月から十一月にかけて、発がん性が最も高い石綿、青石綿の飛散事故が起きました。大規模改修でひさしの天井板を剥がした...全文を見る
○田村智子君 この金岡高校については、事故の原因解明と説明が不十分だということで、保護者の皆さんが今も運動を続けておられます。是非、原因解明と説明が行われるよう、また、長期にわたる生徒や教職員の健康観察がしっかりと行われるよう文科省としても必要な指導を行ってほしいと要望しておきま...全文を見る
○田村智子君 これ、フォローアップ調査というのは、基本的にはまだ調査が行われていないところと吹き付けアスベストが見付かったところのその後がどうかという調査というふうに通知がされているんですよ。だから、私は、調査は終わったところで見落としが起きている、これがなぜなのかという分析が必...全文を見る
○田村智子君 今の御答弁のとおり、見るべき場所が分かると。それから、お聞きしましたら、虫眼鏡で見ても石綿なのかどうかというのの見極めが大体付くということなんですね、専門的なことを学んだ方は。この資料を見ますと、やっぱり見るべき場所の見落としということが決してレアケースではないとい...全文を見る
○田村智子君 是非、見落としがあるんだということを注意喚起をして、できる限り専門家を使った調査、長期に掛かってもやはり専門家が調査したというように、学校を一つ一つチェックしていくというふうなことを検討していただきたいと思います。  私は、今の時点ではレベル3建材などについては調...全文を見る
○田村智子君 電気工事などで暴露しちゃった場合、それは設置者に責任があるわけですよ、アスベスト建材だって知らずに電気事業者がエアコン設置で暴露しちゃったら。こういうことも是非真剣に考えていただいて、レベル3についても調査広げていく方向を検討していただきたいと思います。  最後に...全文を見る
○田村智子君 終わります。
10月30日第187回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  我が国では、一九五〇年、昭和二十五年に、銃砲等の許可基準の欠格事由として、年齢を十四歳未満としました。つまり、法規制の対象となる銃砲の所持等を許可する年齢を十四歳以上と定めたということです。次いで、一九五五年、銃規制の対象に空気銃が追...全文を見る
○田村智子君 警察図書出版株式会社発行の「銃砲刀剣類等所持取締法の解説」には、十四歳未満の者は肉体的にも精神的にも未熟であり、先ほどお話あった刑法上責任無能力者の取扱いをされているので、銃砲又は刀剣類が危険物であることに鑑みというふうに書かれてあるわけです。  銃規制における年...全文を見る
○田村智子君 刑事未成年との関係もあり十四歳以上としていたけれども、事故発生率が高いとかほかの危険物の取扱いの法律との整合性もあって、危害予防という銃刀法の目的から十八歳以上に引き上げた、しかし選手が競技ができるように特例の措置は設けたということだと思います。  この特例措置に...全文を見る
○田村智子君 この年少射撃資格制度の創設、二〇〇八年の改正によるものですけれども、これは当時、猟銃乱射事件など銃犯罪が社会問題となったことを背景に、銃規制の強化、厳格化をすることが目的でした。その一つが、十四歳から十八歳の年少者に対して空気銃の所持を認めない、指導員の監督の下での...全文を見る
○田村智子君 今の制度で事故が起きていないと。今、だから、年齢十四歳以上なんですよね。今回ヒアリングしかやっていないんですよ。懇談会のように議論やっていないんですよ。  このときの、二〇〇八年、平成二十年の懇談会のときは、第五回の議事要旨に、現段階においては、銃砲スポーツ振興の...全文を見る
○田村智子君 ヒアリングの意見の中でも疑問の声というのは出されていたわけで、私は、銃刀法の原則を変える、これについては慎重な議論が必要だということを申し上げたいと思います。  この法案、オリンピックということも関連して出されてきていますので、それに関連して質問したいと思います。...全文を見る
○田村智子君 京都朝鮮第一初級学校に対して在特会は、二〇〇九年十二月から二〇一〇年三月にかけて大音響での示威行動を繰り返しました。ヘイトスピーチです。京都地裁が事実認定した内容の一部を挙げますと、学校は北朝鮮のスパイを養成している、学校の児童の保護者は密入国者であるなどのデマ、約...全文を見る
○田村智子君 在特会がそういう団体だという認識だということでよろしいですか。
○田村智子君 そういう見解を、なぜ九月二十五日の外国特派員協会での会見で明確に示されなかったのでしょうか。記者から、在特会の価値観、在特会が訴えるような政策に反対されるかというふうに問われて、大臣は、コメントをすることは適切ではないと答えただけだったんです。在特会の活動について一...全文を見る
○田村智子君 全文を持ってきました。タイムズの記者が在特会の価値観、在特会が訴えるような政策に反対されますかと聞いたときに、一般論として、いろいろな組織についてコメントすることは適切ではないと考えておりますとしか答弁をされなかったんですよ。それだけではありません。  この会見で...全文を見る
○田村智子君 これは、一番外国の方々の質問が集中することは当然予想されたんですよ、例の写真の問題で、外国で報道されていたわけですから。そこで、在特会がどういう団体と認識されているのかというふうに聞かれて、答えなかったり、あるいは、日本のメディアには在特会のホームページからそのまま...全文を見る
○田村智子君 いや、そう書いてあるんですよ。大臣のところで、同団体については、だから、在日特権をなくすことを目的として活動している組織と承知していますと、こういう書面をもらったというふうに日本のメディアの方が質問をしたところ、山谷大臣は、在特会のホームページから引用したものをその...全文を見る
○田村智子君 大臣の回答を読み上げたんですよ。私、全文持っているんです、全文、持った上で聞いているわけですよ。だから、いいですよ、そのやり取りの中で、在特会、一言も批判しなかったでしょう、いずれにしても、外国特派員協会とのやり取りの中で。そうですよね、大臣。本来ここは反省してやる...全文を見る
○田村智子君 これは、インターネットでもこの会見の全文というのはいろいろなところで読めますので、是非皆さん見ていただきたいと思うんです。  大臣、在特会について言ってないんですよ。在特会についての批判をされてないのは事実なんです。だからそれは、やはり記者会見の場とかそういう場で...全文を見る
○田村智子君 在特会について山谷大臣自身もそういう認識だということで、違法行為を行う、取締りを行わなければならないような、ヘイトスピーチやっているから取締りを行わなければならないような、そういう対象であるという認識だということで、もう簡潔にお認めいただきたいんです。そういうことで...全文を見る
○田村智子君 ここが曖昧に聞こえるものですから、今、国民の皆さんの中には、そういう山谷さんが国家公安委員長も務められていて、果たして本当にヘイトスピーチを止めるような、やめさせるような、そういうことが日本政府にできるんだろうかという疑問の声が上がってくるわけです。  ちょっと前...全文を見る
○田村智子君 日本共産党を代表して、銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  スポーツである射撃競技の発展を支援することは当然であり、本法案の空気銃に関わる練習射撃場制度を新設することには賛成です。しかし、年少射撃資格者の年齢下限を現行の十四歳から...全文を見る
11月11日第187回国会 参議院 文教科学委員会 第4号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  九月二十五日、NHKの「クローズアップ現代」で「おなかいっぱい食べたい」というタイトルの番組が報道されました。  農家や企業から規格外の商品を集めて福祉施設などに提供しているNPO法人フードバンク山梨と新潟県立大学が調査をしたところ...全文を見る
○田村智子君 この夏、厚生労働省の科研費補助金による研究、世帯の経済状態と子供の食生活との関連についての実証的研究というものの中間的報告が行われました。その中で、低収入の世帯の児童は休日の朝食の欠食が多い、それから家庭での野菜の摂取頻度が低い、インスタント麺やカップラーメンの摂取...全文を見る
○田村智子君 中学校給食を実施していない学校の様子について少し聞き取りをしてみました。ある女子中学生は、お弁当を作ってもらえないし買えない、昼食の時間はトイレに隠れている。別の中学生は、友達から少しずつ分けてもらったり、給食の時間は机に伏して寝ているふりをしていると。学校の先生も...全文を見る
○田村智子君 この中学校での学校給食をと求める運動も粘り強く取り組まれているんですが、先ほどあったように、調理施設の設置にお金が掛かるからと、これをやらずに、申込制のお弁当を給食だとしている自治体もあります。これがおいしくないとか、冷めているとか、結局子供たちがばらばらのお弁当を...全文を見る
○田村智子君 これは規模の大きい自治体のその財政負担は確かに大きいと思います。それで後回しになったり、いろんな理由を付けて取り組めていないということだと思いますので、是非、給食の位置付け、先ほど大臣が答弁いただきましたように、やっぱり貧困の対策という意味もあるんだということなども...全文を見る
○田村智子君 是非、学ぶ意欲が持てないような子供たちをどう支援するのか、ここが本当に貧困の対策として求められているところだと思いますので、今後とも是非積極的に取り組んでいただきたいと思います。  ありがとうございました。
11月17日第187回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  宮城県石巻市で、甚大な津波被害を受けながら復興推進地域の指定から外れているいわゆる白地地区についてお聞きいたします。  石巻市が、北上川河口と石巻湾に面した平地部に人口十一万人、五万世帯が密集していたため、市街地の住宅地で約七割が浸...全文を見る
○田村智子君 この白地地区の中には、ほぼ全戸が流失し犠牲者も相当数に上るなど危険区域と同様の被害を受けた地域も含まれていて、ここに住んで大丈夫なのかという不安の声も起きています。  ところが、石巻市は、白地地区の住民に津波シミュレーションを示して多重防御の効果を説明したのは今年...全文を見る
○田村智子君 とても大事だと。是非そうなるように復興庁としても手を差し伸べていただきたいんですけれども。  この白地地区の中でも被害の大きかった渡波の長浜海岸沿い、松原町、長浜町などでは、元の土地に戻りたいと考えている人は半数以下で、時間がたつにつれて、この地域は見捨てられた、...全文を見る
○田村智子君 その意見交換会というのが、先ほど言った町づくりの支援事業で、住民の皆さん、どうぞお話し合いくださいと、市が何か事業をやるわけじゃなく、お話し合いくださいという、そういう場になっているから、話合いをしても住民の皆さんの不満というのが、これが増長しているわけなんです。こ...全文を見る
○田村智子君 だから、自立再建先にありきではない対応がやられなければ、住民の皆さん等の不信というのはこれは取り除かれないと思うんです。  これ、ちょっともうここではこれ以上の議論にならないと思いますので、ちょっと次の、ほかの質問もしたいこともありますので、今後、石巻市と一緒に私...全文を見る
○田村智子君 これ、町のほとんどが長期に、しかもいつ住めるのか分からないというほどの長期に居住困難、これは現行法の制度が前提としていない事態だというふうに思うわけです。就職などを機に町を出たけれども、避難先の親御さんを心配で同居決めたと、やっぱりこの町の復興のために役立ちたいと、...全文を見る
○田村智子君 難しい課題なんですが検討も必要ということで、これは是非検討課題に入れていただきたいということを要望しておきたいと思います。  最後に、子供たちの甲状腺の検査の問題について取り上げます。  昨年も、福島の甲状腺検査について本委員会で取り上げました。当時の浮島政務官...全文を見る
○田村智子君 これ、議論を待っていたら、どんどん保護者や子供で不安を抱えている方というのはその気持ち収まりようがないわけですよ。やはり、保護者や子供の不安がある以上、その不安は県境を越えても応えるような健康観察を行うべきだというふうに思います。  例えば、宮城県の南部の地域、こ...全文を見る
○田村智子君 時間ですので、終わります。