田村智子

たむらともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数2回

田村智子の2022年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月25日第208回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  ロシアがウクライナ東部地域を一方的に独立国と承認し、ウクライナ各地に空爆等を行い、既に民間人も犠牲になっています。これは国連憲章、国際法を踏みにじるウクライナ侵略そのものであり、我が党も断固として糾弾し、ロシア軍が直ちにウクライナから...全文を見る
○田村智子君 プーチン大統領は、ロシアが核兵器大国であることを誇示して、欧米の批判や制裁の動きに対抗する姿勢を見せています。ロシアは今日、世界で最も強力な核保有国の一つであり、我が国への直接攻撃は悲惨な結果をもたらすと、これが大統領演説で述べられているんですね。通常兵器がロシアに...全文を見る
○田村智子君 核兵器による威嚇というのは、また、これ本当に制裁とかそういうのをやらせないという威嚇になっていくわけですよ。これについても許されないというのは是非明言いただきたい。
○田村智子君 この核兵器の存在ですよ、この核兵器の威嚇、ここは本当にやったら駄目。核戦争が起きかねないという事態を示唆しているわけですから、被爆国として断じて認めちゃいけない。この点についても強い抗議をしていただきたいと思いますし、ウクライナ侵略反対、この一点で国際社会が一致結束...全文を見る
○田村智子君 この十一月に示した取組の全体像の見直しを含めてと、全般的な対応方針を示してほしい、また、医療逼迫の危機的状況、これを正しく認識されるよう強く発信してほしいと。この二日後に岸田総理、会見を行いましたが、この要望に応えるものでしたか。
○田村智子君 様々な対策がばらばらばらばらと出てくる。だから、知事会がオミクロン株への全般的な対応をと求めた。いまだにそれ結局示されていないですよ、全体像として。  しかも、医療逼迫の危機的状況どころか、総理は会見で、必要な医療は提供していると、そういう認識を示されたんですよ。...全文を見る
○田村智子君 これね、六週連続で過去最多。六千六十四件のうち三割がコロナの患者、コロナ疑いの患者さんということなんですね。  都内二十六か所のER、救命救急センターのうち八か所が受入れ制限せざるを得なくなりました。腸閉塞で急変した患者さん、搬送先が三時間以上見付からず、家族と相...全文を見る
○田村智子君 もう、重症者病床の使用率だけ見て、医療は提供されていると。実態は見ていないということなんですよね。本当重大ですよ、こういう発言すること自体が。その医療の支援も細切れで臨時的で、本当に求められているのは、医師、看護師、そして病院の病床数そのものを増やすということがこの...全文を見る
○田村智子君 パネルでも示しました。全国で、国の補助金を受けて、このコロナ危機の下で二千八百四十六ベッドが減らされた。急性期病床が主です。二千四百四減った。そのうち百四は最も病床逼迫している大阪府です。  また、東京都は今月、都立病院廃止条例案を都議会に提出して、医療への公的責...全文を見る
○田村智子君 いや、病床逼迫で大阪とか臨時的医療施設だってやらなきゃいけない下で、急性期の病床が百四減っているんですよ、その大阪で。これが地域のニーズですか。地域の医療ニーズなんですか。私たちずっとコロナ危機の下で、止めましょうよと、この病床削減計画は、言い続けても止まらない。来...全文を見る
○田村智子君 じゃ、今のコロナ危機が終わったらもっと減らすという御答弁ですよね。これでパンデミックが本当にまた襲ってきたらどうなるかということになりますよ。やっぱり、医療を金食い虫扱いしてきたようなその政治そのものが私は問われているというふうに指摘しなければなりません。  次に...全文を見る
○田村智子君 では、国は目標がないということになるんですよね。  昨日もいろいろお話をお聞きしましたら、その自治体に示したものというのの基準は、過去最高の検査数と、そこからいろいろ今後の感染も考えながらと。でも、過去最高の検査数では駄目だったんですよ。破綻しちゃったじゃないです...全文を見る
○田村智子君 自治体に任せた結果が、この四か月でたった五万件しか増えなかったということになるわけなんですよ。それで、医療機関での検査さえ逼迫しちゃった、こんなのあり得ないです。さらには、高齢者や障害者施設、保育所、学校等でクラスター感染防止するための定期検査が必要。社会機能を維持...全文を見る
○田村智子君 PCR検査も抗原検査も、パンクしたから増やそうってしたら駄目なんですよ。だから、戦略と計画持って、政府がね、やってくれって求めているんです。是非お願いしたいと思います。また検査パンクなんてことを起こしちゃ駄目だという指摘なんですから、受け止めてください、聞き流さない...全文を見る
○田村智子君 保健所業務がパンクするとどれだけ深刻な事態になるか、私たちもそういう影響についてつかむ努力をしています。  枚方市の四十代の男性、勤務先の大阪市で陽性診断となったのが、その入力できなくなった一月二十六日なんです。基礎疾患もあり、せきが止まらなくなった、心配した家族...全文を見る
○田村智子君 臨時的な増員のお話、増員というか、臨時的に人を応援というお話もあったんですけど、それも大切です。二年間、本当に逼迫したままなので。  でも、保健所の現場からは、臨時的な応援は助かるけれど、短期で人が入れ替わってしまうと。二週間ぐらいで入れ替わっているというところも...全文を見る
○田村智子君 これ、私の事務所で保健所一か所当たりで試算してみると、今年度と来年度の二年間を掛けて保健師は二・二人、これを含めて職員数二・四人分の増額、二年掛けてです。二年掛けて保健師二人、保健所一か所当たり。  総理、これが国の財政措置なんですよ。これを現場の保健所で頑張って...全文を見る
○田村智子君 とても本気で取り組んでいると思えないですよね。  全国で注目されているのが人口二十七万五千人の墨田区の保健所です。感染症対応の職員はコロナ前十人だったのが第六波では百八十人です。区職員の応援や専門職の派遣などももちろんこの中に入っていますが、感染が落ち着いていると...全文を見る
○田村智子君 人口二百七十五万人の大阪市で保健所一か所なんですよ。こういうことを機能強化だっていって進めてきちゃった。だけど、私たちパンデミックを経験して、やっぱり崩壊しない公衆衛生、医療体制、これをつくることこそが国民の命と暮らしを守るし、経済を回していく、その保障なんだという...全文を見る
○田村智子君 それでも足りないっていう要望ですから、受け止めて改善いただきたいと思います。  次に、男女賃金格差の是正、これジェンダー平等を進める土台として大切だと思いますので質問いたします。  このパネルは、正社員の基本給を、男女別、勤続年数ごとに示したものです。勤続年数ゼ...全文を見る
○田村智子君 企業の賃金格差の実態を開示させる、これはもう私たちが何度も求めてきたことで、このことは評価いたします。ただ、同時に、もっと分析しなきゃいけないこと、いろいろある。  勤務年数ゼロでの格差、これはどういうものかということで、ある有名デパートの募集要項を、たまたま私、...全文を見る
○田村智子君 今、大臣、責任や職務が違えばと言ったけど、これ、どう見たって新入社員ですからね。一緒に売場に行くんですからね。これ一緒でしょう。それでも賃金格差なんですよ。  安倍政権のとき、女性の活躍、働き方改革だといって、同一労働同一賃金のガイドラインも作った。しかし、今の答...全文を見る
○田村智子君 このガイドライン出されたとき、非正規雇用であっても同じ仕事なら同じ賃金になるんじゃないかと多くの女性の皆さんが期待した。ところが、政府のガイドラインはまさに、これは不合理ではありませんよという例外の列挙だったんですよ。  正社員に仕事を教えるほど知識や経験があり、...全文を見る
○田村智子君 現に負っている責任じゃないんですよ。将来責任を負うであろうといって、格差を設けることを不合理ではないという、これは国際基準の同一価値労働同一賃金ではあり得ないです。  国際労働機関ILOは、同一価値労働同一賃金のガイドブックを出しています。本文の最初の段落を読み上...全文を見る
○田村智子君 審議時間が長いせいか、だらだらだらっと、こう、さっと読んだんですけど、かみしめて読んでほしいですよね。  これね、同じ仕事、類似の仕事は同一賃金、これは全ての男女に与えられた人権だと。さらに、女性の多い職業がより低賃金であることを考慮して、全く異なる仕事であっても...全文を見る
○田村智子君 労働時間等々の問題もそうなんですけど、私は、この同一価値労働同一賃金というこの原則に政府が立たなかったら、賃金格差の是正なんかできないと思う。  最初に賃金格差で示した資料をもう一回見てほしいんですけど、男女雇用機会均等法によって男女別の募集、採用が規制された。す...全文を見る
03月04日第208回国会 参議院 議院運営委員会 第11号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  死亡者数が昨年夏を超える深刻な状況が続いていて、高齢者への感染をどう抑えるかということが問われています。  高齢者施設でのクラスター感染、昨年一年間の最多は、一週間で百七件です。今、最新データを見ると、二月二十一日の週で三百三十三件...全文を見る
○田村智子君 いや、検査なしには止められないんですよ、高齢者施設でのクラスター感染。だから、厚労省も原則週一回と。これ、衆議院でも議論があって、週一回でいいのかと。オミクロン株はもう二日に一回で世代時間あるんじゃないかと、だから週二回必要じゃないかということを私たち要求しています...全文を見る
○田村智子君 東京都と大阪府には、高齢者に特化した臨時的医療施設もつくられました。  国からの医師、看護師の派遣によって、大阪府でも二月二十二日に受入れを始めています。介護を必要とする人も入所可能なので、待たれていた対策です。しかし、ビジネスホテルの転用なので、ストレッチャーが...全文を見る
○田村智子君 これは、本当にまん延防止重点等措置を解除できるかどうかというのは、高齢者の方の感染、重症化、死亡者、本当にどうやって抑えていくかと、これが本当問われているんですよ。  是非実態を見て有効な対策取っていただきたい、このことを要望して、質問を終わります。
03月08日第208回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  冒頭、私もロシアのウクライナ侵略に強く抗議をし、また三月八日にジェンダー平等を求めるムーブメントへの連帯を表明いたします。  ワクチン副反応被害の救済について、まず質問いたします。  感染症対策としてワクチン接種は重要な柱であり、...全文を見る
○田村智子君 副反応疑いの死亡事例は一千四百五十件ぐらいになるでしょうか、それを超えますね。ところが、審査会にかかった件数は五件でよろしいですか。で、全て保留となっているというふうに認識します。申請そのものが六十七にとどまっているということなんですね。  死亡事例以外では、認定...全文を見る
○田村智子君 幾つか問題点、指摘したいんです。  資料の一ページ目、「接種後死亡 救済進まず」と共同通信が配信し、一月二十五日に京都新聞に掲載されたものです。  東広島市の岡本さん、息子さんが昨年八月、二回目接種から二日後の就寝時に突然死をされたと、翌月、申請書を東広島市に出...全文を見る
○田村智子君 自治体からの声がこうやって報道もされているわけですから、今のでいいんだということにしないでほしいわけですよ。  厚労省にお聞きすれば、書類が十分でなくとも国への申請をということも含めて言われて、私は説明を受けているわけですから、まず申請してほしいと。だったら、そう...全文を見る
○田村智子君 ワクチンをめぐっては、いろんないわゆるフェイクの情報が流れるわけですよね。そういうのを許さないような、やっぱりちゃんとした、政府が取り組んでいるよと、被害があったときもそれを隠したりとかしていないよと、ちゃんと対応しているよということを示すことが求められていると思い...全文を見る
○田村智子君 次に、日本の研究力について取り上げます。  科学や技術の発展、また、経済社会を豊かに発展させる上でも、これ重要な課題だと考えています。  菅前総理は施政方針演説で、科学技術立国日本にとって、二十年近くも続く研究力の低迷は、国の将来を左右する深刻な事態ですと述べま...全文を見る
○田村智子君 今の論文数のことは、私、実は二〇一四年に取り上げてから何度も質問をしてきたことなんですね。そこに政府も注目しているということについては、かなり共通認識になってきたのかなというふうにも思うわけです。  言われたとおり、本当に論文数そのもの、そして引用の多い優れた論文...全文を見る
○田村智子君 今の分析が資料の三ページ目、令和三年版科学技術・イノベーション白書で文科省が分析したグラフとして書かれているんですね。教員の研究時間の減少、博士課程に進む学生の減少、研究に必要な原材料費の減少と。これらは安定的に研究に取り組める条件が劣化した、研究に必要な予算が減少...全文を見る
○田村智子君 根本的なところの分析ないと思うんですよ。これ、劇的転換のときに何があったかなんですよ、やっぱり。  二〇〇四年に国立大学は独立行政法人となって、運営費交付金、基盤的経費が年々減らされていきました。国立研究機関は独立行政法人となってもしばらくは踏ん張っていたけれど、...全文を見る
○田村智子君 経営基盤を強化していったのが外国の大学だと。だけど、その経営基盤を国が削っちゃったんですよ、その予算を。そこへの反省がまずないんですよね。  大学ファンドについては、今国会、法案提出されていますので、ここでは具体の議論はいたしませんけれども、これ、最大年間三千億円...全文を見る
○田村智子君 今、安定的ポストとか任期なしのポストということを強調されたんですけど、プロジェクト型ではそれは難しいんですよ。基盤的経費が削られる一方で、プロジェクト型予算で大学を支援する、これが延々やられてきたんです、もう。それで何が起きたか。二〇〇〇年以降、任期付きの教職員が大...全文を見る
○田村智子君 是非分析していただきたいですね。  国大協の総会では、人員を増やしてほしい、任期付きではなく、任期のない教職員を増やすことが根本的な解決だという声も上がったとお聞きしています。  プロジェクト型は、もう大臣言われたとおり、事務作業が本当に多い。これ、デジタル化し...全文を見る
○田村智子君 基盤的経費を本当に増やさない限りは安定したポストを若手の方々にというふうにならないわけですから、実際に使い捨てのような事態が起きていますので、これ是正を強く求めておきたいと思います。  そして、今、今の副大臣の御答弁とは違う方向のことが進んでいるので、具体の問題に...全文を見る
○田村智子君 ちょっと、これは労働法の問題でもありますので厚生労働省にも聞きたいんですけどね、労働契約の無期転換ルールは労働者の雇用の安定が制度の趣旨なんですよ。施行から五年目のときにも、法改正があったからということで雇用期間五年上限だという契約を押し付けられた労働者が、まさに理...全文を見る
○田村智子君 そうなんですよ。これ裁判で闘えば、これなら理研負けますよ。だって、ずうっと働いて、契約ずうっと上限なしでやってきて、しかもプロジェクトの途中ですよ。雇い止めする合理性なんて何一つないじゃないですか。だけど、研究者に裁判闘わせるのかという問題ですよ。そんなの文科省が、...全文を見る
○田村智子君 今、この雇い止め、研究者の雇い止め重大問題だというこの署名は三万筆超えています。理研の理事長に提出されたと聞いています。日本の研究にとっても重大問題ですからね、そういう目でしっかり見ていただきたいと思うんですね。  それで、国立大学法人の方でも同様に、無期転換の申...全文を見る
○田村智子君 無期転換を逃れようとするのは、やっぱり運営費交付金が減らされてきた、苦しい、財政、基盤的な状態が非常に苦しいと。今後もまた減るんじゃないのか、あるいは根本的には増えないだろうと、こういうことを見越していつでも切れるようにしておきたい、無期転換しちゃったら切れるってい...全文を見る
03月16日第208回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  まず、ウクライナ情勢についてお聞きします。  今、ロシアによる戦争をどうしたらやめさせられるのかと、日本の国内でもこの思いがあふれています。ロシアのウクライナ侵略を国連憲章違反として非難する国連決議には、百四十一か国、加盟国の七割以...全文を見る
○田村智子君 国連の主要機関である国際司法裁判所は、ウクライナからの提訴を受けて調査を行い、今日判断を示すと報じられています。戦争犯罪を裁くという判断が下されるかどうかということですね。国連決議以降もこうした新たな動きがあります。  何よりも、女性も子供も犠牲となり、市街地は廃...全文を見る
○田村智子君 これ、答弁聞いていてもよく分かんないんですよね。  資料の一見てください。外務省在ロシア日本大使館ホームページの特設ページです。八項目の協力プランのアピールなんですが、協定当時の安倍総理とプーチン大統領がにこやかに握手する写真が今も大きく出てきます。  そして、...全文を見る
○田村智子君 昨日、電話でこれのうちどれと聞いたら、明確に言えたのは一番下の分野横断的事項のJBICとロシア直接投資基金との共同投資の枠組み、ここはもう政治、政府事業だからと言ったけれども、あとはもうほとんど民間事業に関わってくるんですよ。何が見直されるのかがこのままじゃ分からな...全文を見る
○田村智子君 これ、だから、予算の執行だけの話じゃないんですよ。日本の参加している民間企業とどう話し合っていくのかということをやらなければ経済協力どんどん進むということになっていくわけですよね。  この八項目の協力プランは、二〇一六年に安倍総理が自ら提案したものです。二〇一五年...全文を見る
○田村智子君 その一方で、経済協力で、在ロシア日本大使館の特設ページで、プーチン大統領と安倍総理がにこやかに握手して、八項目の協力プランなんですよ。これでいいのかということを私は指摘している。それは国際的にどういうメッセージになりますかということを指摘しているんです。  是非、...全文を見る
○田村智子君 次に、保育所等への実地検査の規制緩和についてお聞きします。  安全で質の高い保育を子供たちに保障するために、児童福祉法によって保育所等に対する年一回の実地監査が都道府県、政令市、中核市に義務付けられています。ところが、今、地方自治体からの提案に基づいたということで...全文を見る
○田村智子君 これ、だから新型コロナへの特例的なものだったら特例で考えればいいんですよ。何で施行令そのものから義務付けを廃止してしまうのかなんですね。  これ、新型コロナ感染症の前、二〇一九年度、保育所に対する監査実施率を見てみると八二・三%、これは書面監査なども含まれていて、...全文を見る
○田村智子君 保育所等の箇所数が大幅に増加した、保育料の実質無償化に伴って認可外施設への立入検査の強化も求められた。業務量は大幅に増加したのに、職員数を増やしていない。これが最大の理由ですね。  また、実施率の大きな差を見れば、自治体の姿勢も厳しく問わなければならないと思います...全文を見る
○田村智子君 これ、子供たちにどういう影響を与えるかなんですね。  資料の四ページ目を見てください。  二〇一五年以降、主な施設類型ごとに、意識不明や骨折などの重大保育事故、それから死亡事故、この発生件数をまとめてみました。死亡事故は残念ながらゼロにならずに毎年発生しています...全文を見る
○田村智子君 二〇一八年の地方からの提案、ここでもやっぱり実地監査を緩めてほしいって規制緩和の要求出ているんですけれども、これは、実地監査を行うべき保育所数も増大する一方、職員の増員等の体制整備は容易ではなく、一施設当たりの監査に充てることができる時間、労力を削減せざるを得ない状...全文を見る
○田村智子君 東京などを見て分かるとおり、法律、法令上義務付けられているのにやられていないんですよ。それで、その法令上を緩めたらどうなっていくか、ここでしっかり見る必要あると思います。保育需要の高まりで、もうけ本位の悪質な事業者の参入、これ繰り返されている。私も何度も取り上げてき...全文を見る
○田村智子君 この委員会では企業主導型についてもかなり議論をしてきたわけですよ。まさに電子申請だけでどんどんつくるのを認めてきたことで、現地に行かないことで、非常に悪質な事業者がたくさんあったということ大問題になって、私たち、内閣委員会として視察までやったんですよ。やっぱり実地調...全文を見る
○田村智子君 実地検査の規制緩和はあり得ないと、このことを強調して、質問を終わります。
03月22日第208回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  まず、ロシアのウクライナ侵略についてお聞きします。  三月十六日、国際司法裁判所が、ウクライナからの提訴を受けて、ロシアに対する仮処分の命令を行いました。これはどのような内容ですか。
○田村智子君 この判断について岸田総理からも見解をお願いいたします。
○田村智子君 ロシアは、病院、原発、子供たちが避難している学校や劇場、こういうところへも攻撃を繰り返して、多数の子供や女性たちが犠牲になっています。  国連総会でも新たな人道支援決議の採択に向けた動きがあるとお聞きしますが、承知していますか。
○田村智子君 国際司法裁判所の判断、また、新たな国連総会での決議採択の動き、これらはロシア軍の攻撃が市民を対象とした国際人道法に反するまさに戦争犯罪であるとロシアに迫るものとなると思います。  三月二日のロシア非難決議に棄権、退席した四十七か国にも働きかけて、更にロシアを包囲す...全文を見る
○田村智子君 次に、ロシアへの経済協力である八項目の協力プランについてお聞きします。  まず、二〇一六年九月三日、東方経済フォーラムでの安倍総理のスピーチを紹介してほしいと思います。
○田村智子君 これ、資料でもお配りをしていますので、是非見ていただきたいんですね。  これ、ソチでお会いしたというのは二〇一四年です。このときの安倍総理の提案が八項目の協力プランになったという経緯がよく分かるスピーチなんですね。毎年ウラジオストクで会って進捗状況を確認しようとい...全文を見る
○田村智子君 それでは、まあいいです、もう今日は早く進めたいということでしょうから。  これ、一九年のときには、十二の国家プロジェクトについて、ロシアのプーチン大統領の計画をよくよく日本は検討をしたんだと、そこに合わせるようにして八つの協力プランというのをまとめたんですよと、そ...全文を見る
○田村智子君 ロシアによるクリミア併合、EUの経済制裁、岸田総理は当時外務大臣でした。外務大臣としてどう対応されたんですか。
○田村智子君 二〇一四年、ロシアはクリミア共和国の独立を一方的に認めて、その直後に併合をしました。EUが経済制裁を行いました。岸田総理、このEUの経済制裁は支持されたんじゃないですか、当時。
○田村智子君 ところが、全く同じ時期に安倍総理がロシアへの経済協力を熱心に売り込んで、日本の大企業、中小企業を参加させる国家プロジェクトに踏み出したと。当時、外務大臣として、これは国際的に筋が通らないというふうにお考えになりませんでしたか。
○田村智子君 紛争の解決のために両国に働きかける、それは分かりますよ。だけど、経済協力をその紛争の一方の国に対して国家プロジェクトとして進めるんですよ。東方経済フォーラムで安倍総理、四回にわたってスピーチしている。全部読みました。ウラジーミルと何度も呼びかけて、君と僕は同じ未来を...全文を見る
○田村智子君 それは全く道理がないとしか言いようがないですね。  この経済協力とともに日ロ首脳会談で合意したのが北方四島での共同経済活動を前に進めるということ、ロシアが実効支配したままロシアの主権の下で行われるとロシア側が繰り返し表明したのに抗議もしなかった。  我が党は、歯...全文を見る
○田村智子君 資料の一枚目は、在ロシア日本大使館特設ページの八項目の協力プランで、ウラジミールさんと安倍総理がにこやかに握手をしたままの写真がこんなふうに載ったままでいいのかということなんですよね。こういう総括、反省、これ是非しなければ今の事態に対して国際連帯ということになってい...全文を見る
○田村智子君 これは、学術会議の会員の補充、つまり補欠の会員の推薦が必要だったんです。ところが、推薦名簿を総会で決定する前に任命権者、つまり官邸が一人について推薦名簿を変更すべきだと強く要求をしてきた。しかも、その理由が示されない。理由も分からずに名簿を変更することはできない。変...全文を見る
○田村智子君 会員の推薦と、選定と推薦は学術会議が行う。任命権者には法律上何の権限もありません。  推薦名簿の変更を求める、これは違法な介入ではありませんか。総理、いかがですか。
○田村智子君 答えていない。  名簿の変更を求める、これは違法な介入ではありませんか。
○田村智子君 推薦名簿の変更を求めた、理由も示さない、こんなの考え方のすり合わせじゃないですよ。これは推薦に対する介入ではないですか。違法な介入ではないですか。そんな権限がありますか。
○田村智子君 選考をするのは学術会議の権限なんです。名簿を変えろというのはその選考への介入ですよ。違いますか。
○田村智子君 名簿を変更しろ、理由は示さない、これが意見交換ですか。これは介入以外の何物でもないですよ。  官邸からの会員選考への介入が問題になったのが二〇一八年八月二十二日。九月十二日に推薦見送りの結論を出さざるを得なかった。学術会議事務局が内閣法制局に、内閣総理大臣の任命手...全文を見る
○田村智子君 総理にもお聞きしたいんですよ。  これ、もうこうやって選考会議の審議録が出てきているんですから、これよく読んでくださいよ。これが正常な選考の在り方ですか、名簿の順位を変えろと。その理由はと学術会議側が聞いても答えない。指示に従えと言うだけではありませんか。
○田村智子君 なぜこういう介入が起きたのか、誰がどういう理由でこういうことになったのか、是非、岸田政権として調査をし、本委員会に報告することを求めて、質問を終わります。
03月28日第208回国会 参議院 決算委員会 第1号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  国連では、ロシアによるウクライナ侵略戦争に対して、二度目の非難決議が再び圧倒的な賛成で採択をされました。新たな決議は、市民を犠牲にし、病院や避難所、原発をも攻撃することは国際人道法に反する戦争犯罪だという圧倒的な国際世論を示す力となっ...全文を見る
○田村智子君 その点で、是非、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加ということも真剣に検討いただきたい、強く求めておきます。  この戦争によって、エネルギー、穀物価格など、更なる物価の急激な上昇が懸念されています。ガソリン価格の激変緩和補助金、トリガー条項の凍結解除、こう...全文を見る
○田村智子君 その四月末までにという検討で是非やっていただきたいことが、やっぱり消費税の緊急減税ですよ。  みずほリサーチ&テクノロジーズのリポートでは、今後の物価高によって、年収三百万円未満の世帯では消費税が五%から八%に引き上げられたときと同程度の負担率になると、こういう推...全文を見る
○田村智子君 これ、もうコロナへの対策としてもう多くの国が踏み切っているということを何度も言ってきました。生活必需品に対する対策としてこれほど有効な対策ないと思うんですよ。検討していただきたい。  加えて、物価高が暮らしを直撃しているときに、四月から公的年金〇・四%の減額が決定...全文を見る
○田村智子君 六か月ずっと上がっていると。  一月の本会議で我が党議員が、生活必需品の価格が高騰するさなかに年金を減額するのは生活実態を無視するものではないかと質問いたしました。総理は、物価、賃金がマイナスとなったことを反映していると答弁をされたんですが、これ、物価、どこがマイ...全文を見る
○田村智子君 今回の年金の引下げの基になったのが、今お話しされた令和三年、二〇二一年の物価指標。これマイナスになったのは、スマホの料金値下げの影響なんですよ。賃金指標は二〇二〇年度までの三年間を見ていますが、消費税増税の影響で実質賃金が下がった、そしてコロナの影響でのマイナスなん...全文を見る
○田村智子君 年金というのは、高齢者にとって生活の基盤ですよね。この年金支給額減らしながら、与党の自民党、公明党が年金生活者に五千円の臨時給付金と政府に要望する、これは余りに筋が通らないですよね。マイナス改定ごまかすようなやり方ですよ。  総理ね、やっぱり四月からのマイナス改定...全文を見る
○田村智子君 年金制度から論点そらしていますよね。  この年金は、この二十年間、名目で三・三%も減っているんですよ。政府のモデル世帯、夫婦二人で月二十二万円の年金という世帯で見ると、二十年前と今とでは年九万円もの減額です。その上、この年金から天引きされる保険料は軒並み上がってい...全文を見る
○田村智子君 グラフを示します。(資料提示)  研究力を何で測るかは単純ではないんですけれども、総理も言われた論文数、これ指標の一つとされています。中国や韓国は九〇年代後半から急速な伸び、アメリカはもはやグラフに入り切りません。ドイツ、イギリスも右肩上がり。ところが、日本は九〇...全文を見る
○田村智子君 十三年間減らしたままの状態だと。それで、一方で、外部からお金取ってきなさいよというやり方なんですよ。  今、大学ファンドということもしきりに旗振っているんですけれども、これで財政支援の基盤を強くするんだということを政府言ってきましたが、これ、僅か五つか六つの大学に...全文を見る
○田村智子君 だから、その競争的な資金は期間限定だから、これ若手研究者が育たないよと、基盤的経費を削減したままじゃ駄目だって、これはノーベル賞を受賞した科学者の方々始め、さんざんたくさんの学者の皆さんが何年にもわたって指摘をし続けてきたんですよ。こういう科学者の声も意見が届かない...全文を見る
○田村智子君 もっと詳しくつかんでいると思うんですよ。これ、契約通算期間の上限十年以内っていう人が二百九十六人いて、ここが二百九十六人切られてしまうという危険性が今非常に強まっているんです。  これは、理化学研究所は、この労働契約法が改正された後に任期付きの研究者に対する就業規...全文を見る
○田村智子君 これ今司法において判断と言われたんですけど、この労働契約法の雇い止め法理というのは、幾つもの裁判例で、これまで非正規だったとしてもずっと雇われてきたと、今後も雇われるという期待があるんだから、それは雇い止めは無効だという判例が幾つもあると、これを条文に落としたんです...全文を見る
○田村智子君 これね、研究の成果を分析しての組織改編なんかと全然違いますよ。先ほど紹介したBDRというのは外部の評価も受けていて、国内外の大学研究者による外部評価では大変高い評価がされているんですよ。差し迫った問題はこのラボが閉鎖されてしまうことだと、雇い止めに対して厳しい指摘を...全文を見る
○田村智子君 実は、この方からはその後もメールが寄せられているんですよ。今この研究機関や大学での雇い止めというのがだんだん問題になってきて、私も内閣委員会でも質問しました。  その後にもメールが寄せられていて、同僚と二人で教授に呼ばれたと。大学から、期待を持たせるなとその教授に...全文を見る
○田村智子君 人件費はコストで、抑えるのが当たり前だと、安定した働き方では組織が停滞すると、雇用の流動化が必要だと、こういう政策が経済だけでなく研究分野にも徹底されて、今や日本が成長する力が奪われているということだと思います。  最後、総理に聞きたかったんですが、ちょっと時間が...全文を見る
03月29日第208回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  法案審議の前に、二之湯国家公安委員長に自民党京都府連への献金についてお聞きせざるを得ません。  京都の自民党では、国政選挙の年に候補者が京都府連に寄附を行い、その寄附額と全く同額が選挙のときに地方議員に資金提供をされてきた。議員一人...全文を見る
○田村智子君 知らないという答弁は分かっているんですよ。ただ、それも、京都府連を大臣自身が会長を務めておられたとき、二〇一七年、平成でいうと二十九年、この引継ぎ文書を作成した元事務局長は京都府連に対して解雇の無効という訴訟を起こしていて、この公判の中で引継ぎ文書の存在を被告、原告...全文を見る
○田村智子君 だから、知らなかったというのは、じゃ、おいておきましょうと。これだけ問題になって、今もいろんな報道がされているんですよ。お調べになって、ちゃんと説明する必要があるんじゃないですかと聞いているんです。
○田村智子君 参議院広島選挙区の河井事件では、候補者から直接地方議員にお金が渡されて、公職選挙法違反、買収と断じられています。二之湯大臣自身も、二〇一六年、自分の選挙の前に二回に分けて地方議員一人五十万円分の寄附をしていて、実際に地方議員に五十万円ずつ渡されたんです。これは、一般...全文を見る
○田村智子君 問題は問題として認めるべきだと思いますよ、私は。何の問題もないなんて開き直りをしてしまったら、今言ったみたいに、どっかの団体使えば幾らでも、選挙直前にも選挙中にも、これは単に政治活動だといって候補者がお金配れるというシステムをつくっちゃうことにもなりかねないんですか...全文を見る
○田村智子君 新たに講じられたのは苦情の申出という程度だということなんですよね。あとは信じてくれと。  今の御答弁でも、重大サイバー事案に限定しているというふうにおっしゃるんですけれども、じゃ、重大サイバー事案とは何なのかと、これ、法案、非常に分かりにくいんですよ。まず、三つの...全文を見る
○田村智子君 だから、今の答弁を聞いても、かなり広いぞということしか分からないわけですよ。何がおそれかは起きてみなければ分からないということになっていきますのでね。  それで、その重大サイバー事案に関わるその捜査というのは、これ第五条四項に十六号を新設をしているんですね。たった...全文を見る
○田村智子君 今、人数を答えましたっけ、ごめんなさい。  私聞いているのは、七十二人がサイバー特別捜査隊に置かれる予定で、そのほかに一名隊長が置かれて、技官は百人程度ですね、かき集めてくるというふうに聞いているんですけど、違いますか。
○田村智子君 かなりの人数ですよね。二百人ぐらいの捜査メンバーを持つ、常に持つということになりますね。これ、どこから持ってくるのかなというふうに考えると、サイバー特別捜査隊は捜査権を有して強制処分も可能としている。担う任務の性格上、経験のある捜査官を充てる必要がありますよね。そう...全文を見る
○田村智子君 現在、全国十四の都道府県に二百八十人、サイバー攻撃特別捜査隊、こういうのを置かれていて、そこの隊長というのは警部又は警視を充てることになっているという説明を受けています。一方、サイバー特別捜査隊の隊長というのは警視正を充てる予定だと。そうすると、これ当然のことなんで...全文を見る
○田村智子君 今、ちょっと質問の足りないところを補ってもらって、済みません。  そうなんです。六十一条の三の三項で、共同で捜査を行うと、そのときにどっちが指揮を執るかということは法案上はないんですよね。法案上はないんですよ、共同でやるときに都道府県なのか、それとも警察庁なのかと...全文を見る
○田村智子君 そう、この法案では、新たにサイバー局というのを警察庁に置くことになるんですね、第二十五条。これ、元々にある情報通信局と全くその所掌事務の中身が変わるんですよね。サイバー事案に関する警察に関することというふうになるので、非常に広いんですよ。  つまり、何が重大事案に...全文を見る
○田村智子君 ちょっとかみ合っていないんですけど。  だから、判断するに当たっては、たくさんのサイバー事案がちゃんと報告をされていなければ判断が付きませんよねと聞いているんですよね。それを、それが各地で起きている犯罪だけではないんですよ、おそれも含めているんです、もうサイバー事...全文を見る
○田村智子君 ちょっとね、大臣、今分かりましたでしょう、私が聞いたこと。サイバー事案というのは非常に広いんですよ、この法律では。おそれを含んでいるんですよ。この中から重大サイバー事案を取り出してくるんですよ、どれが捜査に当たるのかと。そうしたら情報収集常に常にやるということで、そ...全文を見る
○田村智子君 そうですね、これ、やっぱり極めて限定的なものではなくなってきますよね。警察庁自体が捜査で動くというためには、大量の情報を警察庁自身が、集中し、掌握し、そしてそれを検討し、判断して、これを重大サイバー事案と定めて捜査を行っていく。そして、今やり取りしたとおり、その捜査...全文を見る
○田村智子君 問題点がたくさんあるということが分かった質疑だったと思います。  以上で終わります。
○田村智子君 日本共産党を代表して、警察法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本案は、戦後初めて国の機関である警察庁に捜査権限を付与し、警察庁直轄のサイバー特別捜査隊を設置するものです。サイバー特別捜査隊が対象とする重大サイバー事案の定義には具体的な線引きがなく、...全文を見る
03月31日第208回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  コロナ危機の下での事業者支援について、これは支援しても支給に届かないという問題を、これまで我が党は、私も含めまして何人もの議員が取り上げてまいりました。  三月一日の予算委員会では、岩渕議員が、事業復活支援金でも不備ループでいつまで...全文を見る
○田村智子君 コールセンターで言われることがころころ変わる、言われたとおりの書類を送信しているのに不備だったり、これは放置ですよね、こういう事態が結局続いているんですよ。  このAさんも、申請月を変えて再申請できるかとコールセンターに問い合わせたら、できるという回答を得た、だけ...全文を見る
○田村智子君 これ、不正は許されないんですけど、何でこれで不支給なのというのの救済措置がないんですよ、はっきり言えば。  山際大臣にもお尋ねしたいんです。  コロナ危機と物価高とで、中小事業者はまさに事業継続か廃業か倒産かと、こういう瀬戸際のような状況にあるというふうに思いま...全文を見る
○田村智子君 おっしゃられたとおり、この事業復活支援金だけではちょっといいのかという事態でもありますので、是非、支援策、新たなものも含めて考えていただきたいと思います。  それでは、山際大臣と中小企業庁の皆さんにはここまでですので、退席いただいて構いません。
○田村智子君 次に、保育分野における公定価格について質問いたします。  介護、保育、幼児教育分野で働く職員の処遇改善のため、内閣府の公定価格検討委員会で議論が行われています。先般、中間報告が示されました。  その中では、処遇改善の最終的な目標として、仕事の内容に比して適正な水...全文を見る
○田村智子君 資料もお配りいたしました。これ、財政制度審議会に提出された資料なんですけれども、保育士、介護職員の給与が全産業平均と比べて極めて低い水準だということがよく分かります。また、非正規雇用の割合が、保育士、介護職員で大変多いと。この資料で見ますと、保育士のうち四二・二%が...全文を見る
○田村智子君 今日はちょっとその規制緩和が与えている影響というのをもう少し見てみたいんです。  私は、この短時間、それから有資格でなくてもいいというのは、明らかに処遇を低くする方のインセンティブになっていると、委員も指摘せざるを得ないんですね。  もう一つ、民間の保育所は自治...全文を見る
○田村智子君 今、株の配当に回すことは認めていないとおっしゃったんですけど、本部上納金だというふうに上納されちゃったら、お金に色は付いていないわけですよね。株式会社が経営する保育所では、役員報酬として株式配当や利益処分を計上しているんですよ。株式配当を認めていないというのならば、...全文を見る
○田村智子君 委託費のうち一部をため込まなければならないというのは、施設の改修とか大規模改修などの補助金がとても十分ではないという問題もありますので、それは私も理解をします。  しかし、今、利益目的での株式会社の参入が現にあって、そういう保育所では保育士さんが余りの処遇の低さや...全文を見る
○田村智子君 そうなんですよね、消費税増税のときにやりますと言った四歳児、五歳児の配置基準の改善さえも棚上げにされたままという本当におかしな事態になっているんですけど、何でこういうふうに実態に見合わないのかというと、やはり保育所は今十一時間開所が原則で、さらにその上の延長保育も求...全文を見る
○田村智子君 こういう置き去りというのはあってはならないんですけれども、背景にある事情は保育士だけの責任ではないと、朝日新聞にはこの専門家のコメントも報道されているんですね。  その一つが、園庭がなくていいという規制緩和が行われたことにもあるんじゃないのかと。保育園を考える親の...全文を見る
○田村智子君 これまでの保育行政は、待機児童対策のためには保育の質が置き去りにされても仕方がないという方向でひたすら規制緩和を進めてきたと言わざるを得ないんです。定員超過、園庭必要ない、保育士が足りなければ有資格者でなくてよいなどですね。また、都市部での人口密集を放置して、タワー...全文を見る
○田村智子君 保育士で驚くのは、こういう人の配置のときに小数点以下の人数残しているようなお金の出し方しているんですよ。これ、学校じゃあり得ないですよ。小学校一年の三十五人学級は、三十五人を一人でも超えればクラスは二つになって、先生は二人になります。でも、保育士はそうならない。計算...全文を見る
04月05日第208回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  岸田総理は、昨年十一月に発表した経済対策の柱として成長と分配の好循環を掲げ、賃上げを推進すると表明されました。さらに、今年二月、物価高への対策としても賃上げを強調されました。大企業に恩恵の厚い賃上げ減税など、その政策には賛同しかねます...全文を見る
○田村智子君 日本国家公務員労働組合連合会が昨年九月から十一月に実施したアンケートでは、四九・五%が生活が苦しいと回答しています。本格的な賃上げをしてこなかった影響は、物価高騰の前から既に現れています。  今年六月期に支給される手当が〇・一五月分の引下げとなるだけではなくて、昨...全文を見る
○田村智子君 人事院勧告は、日本の雇用者人口の約一三%、七百七十万人の労働者に影響を与えると言われています。国と自治体の公務員だけでなく、公定価格で給与水準が示される保育士などの処遇にも直接影響を及ぼします。大臣の認識以上に経済へのマイナス効果がもたらされてしまうということを私は...全文を見る
○田村智子君 民間準拠と言いますが、最賃割れの給料なんというのは民間ではあり得ないですよね。やっちゃいけないことなんですよね。そういう地域が広がっているというのは、これ重大事態だということを重ねて指摘したい。これ、在り方見直さなければ駄目だと思いますよ。  それから、今年三月で...全文を見る
○田村智子君 これね、不合理としか言いようがないわけですよ。それでもいいんだと言い張るわけですね。  先ほど紹介した国公労連のアンケートで、再任用者の約七五%が生活が苦しいと回答しているんですよ。長きにわたる定員削減方針の影響で国家公務員の年齢構成にはゆがみが生じていて、経験の...全文を見る
○田村智子君 つまりは、長く働いていて、その仕事も常勤の方と同じような仕事をやっている方は減額をしてしまうと。  非常勤の方々の処遇というのは各省庁に任されていて、昨年七月に人事院が非常勤職員の給与指針改正して、雇用期間や仕事の内容を参考にしつつ常勤職員の支給月数を基礎とするよ...全文を見る
○田村智子君 これ、内閣人事局の資料を見ますと、厚労省は今、非常勤の職員四万九千三百四十九人と、これ常勤職員よりも一万七千人以上多いんですよ。もちろんコロナの影響などで特別な臨時的な雇用というのがやられているかとは思います。それでも、非常勤職員なしには業務は成り立たない。法務省も...全文を見る
○田村智子君 明らかにこの一年で男性の育休取得率が大きく上昇したということは私も注目したいし、評価できる取組だというふうに思います。対象となる職員全てについて育休取得の意向を確認し、あらかじめ計画を作る、男性職員の育休取得率を管理職の人事評価の要素とするなど、本気で位置付ければ短...全文を見る
○田村智子君 この在庁時間の調査というのは、今後も私たちに示されるものは出されてくるんでしょうか。これ是非検証していかなきゃいけないと思うんですけど、その点いかがですか。
○田村智子君 それでは検証できないんですよね。こういう深刻な事態が改善に向かっているのかどうか、これ是非検討していただきたいと思います。  そもそも、やっぱり定員そのものを増やさなければ、これほどの長時間勤務を解消することできないわけです。その中で育休をということで今一生懸命進...全文を見る
○田村智子君 是非、育休取得にやっぱり理解が広がるようにするには、人の手当て以外にないんですよね。定員そのものを増やすか、代替職員どうするか、こういうところを是非踏み込んでいただきたいと思います。  非常勤職員の育休取得の保障はどうなっているんでしょうか。期間業務職員の場合は、...全文を見る
○田村智子君 制度上は保障するようにしますがということなんですけど、これが果たして本当にどこまで適用されていくかなんですね。  期間業務職員の三年で公募に掛けるというこの細切れの雇用については何度も質問してきました。二〇二一年七月時点で、非常勤職員約十六万人、常勤、非常勤合わせ...全文を見る
○田村智子君 是非、職員アンケートというのはとても大切だと思うんですね。その職場の人間関係含めてどうなっているかということはしっかり見ていくことが必要だと思いますので、非常勤職員も含めて職員アンケートという形での調査も是非とも行っていただきたいと思います。  最後、大臣にお聞き...全文を見る
○田村智子君 先ほど、国家公務員を目指す人が減っているんじゃないかという議論もありましたけれども、やっぱり長時間労働で大変そうということが大きな理由だと思います。また、その国家公務の仕事がどこを向いて誰のための仕事なのか。コロナ対応での布マスクなど、政権の意向で業務がゆがめられて...全文を見る
○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、国家公務員一般職給与法案に対し、反対の討論を行います。  本案は、新型コロナウイルス感染症、物価高騰、ウクライナ情勢等、急速に経済状況が悪化する下で、国家公務員の期末手当を引き下げるものです。  人事院は、民間準拠だけを理由に期末手当...全文を見る
04月07日第208回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  新型コロナの第六波は感染再拡大の兆候が現れています。全国知事会は、まん延防止等重点措置の解除のときに、重点措置を再適用する基準を示すこと、また、重点措置の適用に至らない場合であっても、政府として早期に現場で取るべき対策に関する新たな方...全文を見る
○田村智子君 オミクロン株の感染拡大に対しては、政府としてまとまった対策を示すべきだということが、全国知事会も求めた、私も何度も予算委員会やこの委員会でも求めてまいりました。だけど、それが必要ないという認識だというのはちょっと私はいかがなものかなと、自治体任せでいいのかなというふ...全文を見る
○田村智子君 私は、その示した総合的な方針というのがとても十分ではなかったから、第六波の死者数は昨日までに一万人を超えるという、本当に過去最多ですよ、大変な広がりとその死者数になってしまったというふうに思うんですよね。ワクチン接種の遅れも非常に深刻な事態をもたらしたわけですから、...全文を見る
○田村智子君 私も、医療機関でコロナの後方支援病院担当してきた方にお話をお聞きしました。  これまで入院患者の、このオミクロン株の下で、入院患者のほとんどが介護を必要とする患者さんで、食事、トイレの介助を含め全面的に介護が必要だと。コロナ病床三床運用するには、六床の受入れを止め...全文を見る
○田村智子君 第六波では、介護施設で治療を行わざるを得ない事例が多発しました。二月にクラスター感染となり、ほぼ一か月を掛けて収束をさせたある介護施設では、コロナ対応での掛かり増し経費、これは三百八十万円だったと、一方、減収は一千四百万円だったというふうにも聞いています。介護施設へ...全文を見る
○田村智子君 蔓延してからの集中的実施では遅いし、今、県によっては過去最高の、過去最多の感染状況になっている県が幾つも出てきていますよね。集中的って、期間限定じゃ駄目だと思いますよ。収束するまでこの感染状況においてはやはりやってほしいというふうにやらなければ駄目だと思うんですよね...全文を見る
○田村智子君 これは、全国知事会からも繰り返し、この費用は国負担にしてくれって求められているんですから。確かに、もう民間の検査機関と契約しているところ増えてきているでしょう。そうしたら、もうその請求を国にできるという仕組みを是非つくっていただきたい。もう重ねてです、何度目になるか...全文を見る
○田村智子君 その支援として対応のマニュアルが必要ではないかという問題提起です。  答弁いただいた厚労省のホームページというのも確認をいたしました。それが資料の一枚目と二枚目です。予防接種健康被害救済制度についてのホームページの資料を抜粋したんですけど、ここに必要書類の一覧があ...全文を見る
○田村智子君 これね、予防接種により死亡したということが因果関係の証明まで求めていないというふうに読めないですよ、予防接種により死亡したことを証明と書いてあるんですから。  そもそも、予防接種との因果関係は国が審査をするんです。しかも、因果関係が明白に否定される事案以外は原則と...全文を見る
○田村智子君 三月八日にも言いましたけれど、コロナのワクチンは過去に例がない規模とスピードでやっているんです。しかも、三月八日にも取り上げた、それから私のところにも連絡のあった方は突然死なんですね。その場合には、接種後に医療機関にはかかっていないのでこの診療録というのは提出が困難...全文を見る
○田村智子君 済みません、八日に政務官に来ていただいたので、副大臣、大変失礼いたしました。ありがとうございます。  是非、是非検討していただきたいのと、ホームページ、やっぱりね、これ変えた方がいいですよ、因果関係の証明求めているかのような書類に読めますから。これ、是非検討してい...全文を見る
○田村智子君 是非お願いします。  コロナについては以上ですので、山際大臣と関係の答弁者の方、御退席いただいて構いません。
○田村智子君 次に、子供の貧困対策として、生活保護世帯、生活困窮世帯の大学進学についてお聞きします。  政府の子供の貧困対策大綱では、検証、評価の指標として生活保護世帯の大学進学率を挙げています。直近の数字、二〇二〇年三月末、全国の平均三七・三%、これ保護世帯です。全世帯の大学...全文を見る
○田村智子君 支援があっても、なおこの格差ということですのでね。  それで、今回、都道府県ごとの進学率を見てみたいんです。資料の三ページ目からです。ケースワーカーや研究者で構成される生活保護情報グループが厚生労働省に情報開示請求をして、都道府県別の数字をこうして公表していただき...全文を見る
○田村智子君 私も、数字だけですので、ただ、問題意識としては、例えば日本の大学は八割が私立です。給付制奨学金や授業料支援を受けても、私立大学に進学すれば学費の一部負担は生じてしまいます。しかも、その大学は都市部に集中している。そうすると、地方の方は、住居費や食費や、新生活を始める...全文を見る
○田村智子君 厚労省としてヒアリングを、都道府県、特に低いところの県に行うと、これ大切だと思うんですけど、ただ、これは今回、生活保護情報グループによる努力があって、こうやって地域格差という問題が議論できるようになったんですよ、オープンに。こういう実態、要因など分析することで、克服...全文を見る
○田村智子君 これは内閣府にもお聞きします。  子供の貧困対策大綱で様々な指標を掲げているんですけれども、これも全国ベースの数字なんですよね、基本は。これやっぱり自治体ごとの数字も示していくということは、各都道府県の議論を進めていく上でもとても大切なことになっていくと思います。...全文を見る
○田村智子君 是非よろしくお願いします。  最後に、関連してなんですが、生活保護のケースワークについてなんです。  生活保護のケースワークの外部委託についての調査研究事業が昨年度終了しました。報告書の提出はこれからということですけれども、このケースワーカーの訪問頻度やケースワ...全文を見る
○田村智子君 これは、中野区で大問題になった、NPOのスタッフが高齢者に対してケースワークやると、それで、認められているはずのアパートの更新料の支給を問題視して、権限もないのに返還請求書をケースワーカーと一緒に出して、大問題になったんですよ。  同じようなことができるというよう...全文を見る
04月12日第208回国会 参議院 内閣委員会 第9号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  今回の道路交通法の改正で電動キックボードが対象になるんだというふうに最初聞いたときには、私、てっきり規制を強化するのだとばかり思っていました。交通ルールを無視した危険な運転の実態が報道番組でも取り上げられていて、安全対策が必要だという...全文を見る
○田村智子君 今人身事故に限ったようなんですけれども、私、事前に聞いていた数字では、事故件数、二〇二〇年十件、二〇二一年百十件と、二〇二二年二月までの数字で十六件というふうに聞いているのですが、それは正しいですか。
○田村智子君 足し算すると私が今言った数字ということになろうかと思います。  資料の一枚目、各月ごとも含めてその事故件数を示しました。急増しているんですね。この昨年の事故増加、原因をどのように分析されているでしょう。
○田村智子君 利用が増えているからではないかということなんですね。  警察庁は、昨年九月、都道府県警本部長宛てに通達を出しています。  「近年、電動キックボードを始めとする低速・小型の電動モビリティ(以下「電動キックボード等」という。)に対する社会的関心が高まっており、電動キ...全文を見る
○田村智子君 通行区分違反が一番多いと。  昨年五月、大阪市で、歩道通行中に歩行者に衝突をした電動キックボードがそのまま逃走したと、歩行者は重傷というひき逃げ事故も起きています。これも通行区分違反ですよね、まずはね、歩道を走っているわけですから。  資料三ページ目からは、昨年...全文を見る
○田村智子君 今回の法案の改定を実証実験やったところで違反がこれだけ急増した。歩道を走れるという誤解が広がって違反件数が増えたとも言われているんです。電動キックボードは歩道通行できないということを私は徹底すべきだったというふうに思います。  ヘルメット着用義務も緩和されます。警...全文を見る
○田村智子君 現行、免許証必要ですから、交通ルールはたっぷり勉強して試験も受けているんですよね。そこを緩めて講習でルールを徹底しますというのは、私は違うと思いますよね。  自転車について、信号無視や右側通行、あおり運転などを道交法の処罰対象としました。これも講習命令で、違反繰り...全文を見る
○田村智子君 今回、海外と比べて過剰な規制があるために手軽なパーソナルモビリティーが普及しない、だから規制緩和をという議論がこの法案の背景にあると私は理解をしています。しかし、先に爆発的に普及した海外ではどうなっているか。  経済産業省、第三回多様なモビリティ普及推進会議で、ジ...全文を見る
○田村智子君 そういう問題が多発して、アメリカのカリフォルニア州でも規制を強化しています。フランスでは、二〇一九年十一月に最高速度二十五キロに制限し、歩道の通行禁止、専用レーンか車道のみ走行可能としました。パリ市は、これに先立って二〇一九年七月に駐車スペース以外の駐車を禁止し、最...全文を見る
○田村智子君 私には、参考にしているとはちょっと到底思えないですよね。自民党のMaaS議員連盟や事業者から電動キックボード普及に向けた要望を受けて今回の規制緩和が進んでいるというふうにも私は受け止めています。  電動キックボードの事故が更に増えるという懸念は、新聞各紙あるいは車...全文を見る
○田村智子君 これはやっぱり私は、高齢者や子供さんや障害者の方の安全が本当にどうなるかなということをとりわけ危惧せざるを得ません。  次に、自動運転についてお聞きします。  今回、レベル4、運転者がいない状態での自動運転を可能とする法案です。  昨年、東京パラリンピック選手...全文を見る
○田村智子君 乗車は可能であって義務付けではないんですよね。それで果たして事故が起きたときにすぐに救護ができるのか、どこかから駆け付けてくるのを待つということですもんね。それから、そのことによってもたらされる交通の混乱、それについて誰が対処するのかということになると思うんですよ。...全文を見る
○田村智子君 これ、だから、人が乗っていなくてというのは、例えば子供だけが乗っているという場合だってあり得るということなんですよね。誰も義務付けないんだもんね、大人は乗らなきゃいけないという義務付けないんですものね。本当にそういう法整備でいいんでしょうかということを私はとても強く...全文を見る
○田村智子君 今回、マイナンバーカードを免許証に代わって使うというときには、提示しただけでは分かりませんよね、視覚的には分からないわけですよね。何らかの読み込むものを、それじゃ、警察官みんなが持つんですかということにもなるんですよね、そんな読み込むものを。提示しただけでは分からな...全文を見る
○田村智子君 これ、だから、まだほとんど普及していないような状態から、じゃ、全国の警察の方がそのカードリーダーをみんな持つんですかということになりますよね。検問やるときだけじゃないですもんね。まあちょっと私は刑事ドラマの見過ぎかどうか分かりませんけれども、何かの捜査していて、何と...全文を見る
○田村智子君 じゃ、逆にあれですね、だから携帯端末で情報を送って、その情報が集中しているところからの連絡で確認するということになるわけなんですよね、ということですか。
○田村智子君 じゃ、どこまでの確認かというのはちょっとよく分からないんですけれども、いずれにしても、ぱっと見てとは違うシステムになっていってしまうということですよね。ぱっと見て分かるということではない。  逆に、今の聞いていて、私は、そうすると別の情報もすっとその警察のところに...全文を見る
○田村智子君 いずれにしても、マイナンバーカードの普及のために、道交法による免許証所持や提示の義務が果たされているかどうかのこの確認の手順を要は複雑化するというようなことは、私は本末転倒だと思います。一体どこにメリットがあるのかということを指摘して、質問を終わります。
○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、道路交通法等改正案に対して反対の討論を行います。  反対の理由の第一は、電動キックボードの運転を免許なしで行えるようにし、自動車道や歩道でも通行可能とするからです。  急速な普及に伴って、全国で電動キックボードの事故が急増しています。...全文を見る
04月13日第208回国会 参議院 本会議 第16号
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○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律案について、岸田総理大臣に質問いたします。  この法案は、通称、経済安全保障推進法案と呼ばれていますが、経済安全保障とは何か、なぜこの法案が必要なのかが、提案理由説明を聞...全文を見る
04月19日第208回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  国民の命、財産、国の主権を守るための政策というのは経済という分野においても必要だと私も思います。しかし、漠とした不安をあおって企業活動や学術研究への介入、管理、監視、これを強めるというものであってはならないということも思います。本会議...全文を見る
○田村智子君 今後というより、これまでやられてきたことに即して私は質問したいんですけれども。  二〇一七年の外為法改正では、機微技術が海外に流出することへの対策として無許可輸出への罰則強化が行われました。この法改正後に無許可輸出事案として、大川原化工機の役員三人が検挙、起訴をさ...全文を見る
○田村智子君 月刊誌「世界」で青木理氏による詳細なルポルタージュが掲載をされています。大川原社長、海外営業担当の島田氏、技術者で会社顧問の相嶋氏の三名が二〇二〇年三月逮捕、五月に再逮捕、起訴に至るも、翌年七月三十日、初公判の四日前に突然公訴が取り消されて終了となった事件です。公訴...全文を見る
○田村智子君 これ、兵器転用可能な技術の疑義が生じていたんだけれども、しかし、その起訴が取り消されたということでよろしいですよね。
○田村智子君 この逮捕の理由というのは、まさに兵器転用可能な技術だから規制が掛かっていると、それに対して、その要件満たしているという疑義が生じたから、兵器転用可能となるという要件が満たされたから不正輸出とされた案件ですよ。  大川原化工機は、スプレードライヤー装置で確かな技術を...全文を見る
○田村智子君 そう、今でも読めるんです。白書に書かれているんです。  回顧と展望では、令和二年三月には、警察庁が、経済産業大臣の許可を受けずに軍用の細菌製剤の開発に使用されるおそれのある噴霧乾燥器を中国に輸出したとして、会社役員らを外為法違反(無許可輸出)で検挙しましたと太字で...全文を見る
○田村智子君 警察白書にまで記載した事案が無罪なんですよ。公訴さえできなかったんですよ。それはね、国家賠償請求訴訟をやられているから何にも答えられません、それで経済安全保障についてこの委員会で審議できますか。私は前提欠いていると思いますよ。  三月八日、参議院経済産業委員会で森...全文を見る
○田村智子君 これは言い方を変えているんですよ。判断するのは警察なんですよ。ただ、警察だけで判断はしないと、そういう意味ですよね。所管する省庁の意見を聞いて、だけど、判断するのは経産省ではなかったんでしょう、今回の大川原化工機事件も。違いますか。
○田村智子君 では、私が言ったとおりなんですよ。独自には判断しませんよと、関係省庁からの意見を踏まえて判断をしますよという意味ですよ。  大川原化工機は経産省の規制強化に積極的に協力してきた企業です。海外への輸出の際には、兵器への転用はしないという顧客からの誓約書も自主的に取っ...全文を見る
○田村智子君 大川原化工機事件は、装置を分解せずに内部の滅菌又は殺菌ができるという要件に当てはまると警察が見立てをして、七十二回も実験をしたけれど、結局証明できずに公訴を取り消して、裁判所からも無罪だというふうに指摘をされた。この要件の曖昧さということも問題視をされています。 ...全文を見る
○田村智子君 輸出という極めてリアリズムな世界の中で起きていることでも、見込み捜査によって、曖昧な要件のまま、何が禁止されているかよく分からないまま突然の捜査が入ってしまったわけですよね。これ、研究という課題にまで広げていったらどういうことになるのかと。捜査が入るだけでも企業活動...全文を見る
○田村智子君 企業や大学がこのセキュリティーに関係してそういう専門の人を様々に機関の中に入れるという、これは私もあり得ると思いますよ。だけど、先ほどの大川原化工機事件を一つ見てみても、警察等々の関係者が何のためにそういうところに入っていくのか、アウトリーチ活動をするのか、ここにつ...全文を見る
○田村智子君 基本指針に定めて、後は協議会ごとの規約などで定めるということなんですね。  それで、守秘義務の範囲は協議会メンバー全員の同意というふうな答弁も繰り返されているんですけれども、全員ということは、官側、政府側が同意しなければ成り立たないという意味でもありますよね。そう...全文を見る
○田村智子君 そうなんですよ。その機微な情報等々に関しては事前に守秘義務を付けるということはあり得るという今御答弁だったんですね。だから、協議会の中で初めて合意を形成していくんじゃないということになりますよね。  そもそもこの官民の協議会つくるのはなぜかといったら、官側がどうい...全文を見る
○田村智子君 さっきの答弁とちょっと食い違ってくるんですよね。  やっぱり機微な情報を提供した場合に、やっぱり守秘義務掛かっていきますよと。そういう機微な情報が提供されて、その情報を基にして行われた研究は、その機微情報が推測されるということが往々にして考えられるんですよ。違いま...全文を見る
○田村智子君 ケース・バイ・ケースなんですよ。公開、公開、それが原則だというのはちょっと違うと思うんですよね。  研究成果が守秘義務の対象というふうに合意されたら、守秘義務を解除したいという状況になったときも協議会全員の合意が前提となります。協議が調うまで研究成果は秘密とすると...全文を見る
○田村智子君 これ結局、研究成果の取扱いは協議会の協議事項だとしても、私は、官側の意向が強く働いて、官側が守秘義務を求めれば秘密とされるという危惧、これはやっぱり払拭できないんですよ、協議会全員の合意だから。条文上も、研究者の意向の尊重という文言はどこにもこの法案の中には出てこな...全文を見る
○田村智子君 そうすると、守秘義務のその機微な情報の提供等々、その守秘義務の範囲をあらかじめ官側が決めて、その上で協議会のその事項に従ってですね、四項に従って研究の成果等々についてどうするかというのは決めますよと。  秘密の範囲、守秘義務の範囲、あらかじめ官側が決めてというふう...全文を見る
○田村智子君 後でちょっと議事録を精査したいと思います。  ちょっとこの、だから、守秘義務というのは本当、この第七項だけなんですよ、六十二条第七項だけなんですよ、秘密、秘密というふうに出てくるのは。そこについては何の限定もないんですよ、事務だから。事務というのが研究の成果に関わ...全文を見る
○田村智子君 情報を適正に管理するというところに守秘義務を読むというふうに言いますけどね、その用語がないもの。そうなんですよ、七項に限定がないんですよ。守秘義務を規定した七項に限定がないんですもの。  私が何を危惧しているかというと、大川原化工機事件は、まさにその規制の曖昧さ、...全文を見る
○田村智子君 非常に、だから官側の意向が強く働くという懸念を私は払拭することができません。是非、この守秘義務のところは改めて次の機会に質問をしたいと思います。  ちょっと時間が大分押してしまいましたので、デュアルユースに関わる問題で、一つちょっと具体の事例で質問をしたいんです。...全文を見る
○田村智子君 非常に広く対象になり得るんですね。  それで、デュアルユースについてはもう大分議論がありました。やはりデュアルユース技術などが特定重要技術として協議会が組織されて、やはり非公開とするもの等々についてもいろいろ議論がされながら協議会で進んでいくんじゃないかというふう...全文を見る
○田村智子君 協議会の事項は原則その協議事項について公開するということだったんですけど、こういう機微情報のところというのは、公開、原則公開、これはもうケース・バイ・ケースってならざるを得ないでしょうね。  この事案について報道をした日経サイエンスは次のように論じているんですよ。...全文を見る
04月21日第208回国会 参議院 内閣委員会 第12号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  本日は本当にありがとうございました。  今回の法案は、アメリカの経済安全保障戦略と軌を一にして、明らかに中国を念頭に置いているものなんですね。それはもう、法案審議のときの与野党の質問の中にもう既にそのことは表れています。  ただ、...全文を見る
○田村智子君 ありがとうございます。  確かに、説明の中にもありましたけど、アメリカは、リストも作って、この企業、この製品というのは排除というのを政府調達などでもやっていると。それで、日本も既に政府調達ということについては、国家安全保障局が情報を上げてもらってチェックをして、こ...全文を見る
○田村智子君 だからこその政府が持つ情報の提供ということを求められたんだというふうに思うんですけどね。私、それは大企業等はちょっと機微な情報に接近するようなところまでの情報提供のやり取りってあり得るかもしれないんですけれども、中小企業が非常にこれは心配だなというふうに思うところな...全文を見る
○田村智子君 じゃ、同じ質問、白石参考人、いかがでしょうか。アメリカがやっていて、日本でも今後必要となってくるであろうと思われるものはありますでしょうか。
○田村智子君 時間が参りましたので、ここで終わりたいと思います。ありがとうございました。
04月26日第208回国会 参議院 内閣委員会 第13号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  十九日に続いて、官民協議会を設置して行われる特定重要技術の研究開発について質問いたします。  協議会メンバーに課される守秘義務は六十二条七項に定めていますけれども、秘密の範囲が限定されていないということを前回指摘いたしました。答弁は...全文を見る
○田村智子君 政府からの情報だけじゃなくて、そこに参加する研究者から提示された情報もあり得るというふうになると、どうやって事前に守秘義務の対象というのを決めることになるんですか。
○田村智子君 協議会の中の協議によってこういうものは機微な情報だからという確認をしていくという答弁だと、これも後で速記録確認しますけどね。  ただ、いずれにしましても、大臣、今のような答弁が、一連の答弁が条文上何ら担保されていないんですよ。何も担保がないんです。そうすると、これ...全文を見る
○田村智子君 最低限の確認を今したということになるんですけれども、議会の協議は公開が原則という答弁がありました。また、研究成果も公開を基本とするという答弁がありました。例外的に官側が非公開を要請する場合があるんだと、非公開というのは例外的なんだと、こういう答弁繰り返されてきたんで...全文を見る
○田村智子君 政府側が守秘義務を課さないと提供できない機微情報や、政府側のニーズや秘匿されたデータ、これらの提供を受けて行われる研究とはそもそもどういうものなのかということがやっぱり具体に全然明らかになっていかないんですね。これはやっぱり、具体の目的を持った軍事研究や警察関係の研...全文を見る
○田村智子君 国防に関することという、広い意味での国防に関することというようにも私には受け取れたんですけれどもね。  本会議で総理は、研究開発の成果について、論文等の成果発表については、守秘義務の対象となる情報を除き、制約は課さず、公開されることとなりますという答弁をされました...全文を見る
○田村智子君 まあ軍事的な要素ということですよね。やはり軍事的な要素、テロを含む軍事的要素と。  もう一点確認したいんです。政府側が非公開を要請する研究成果、技術というのは、本法案での守秘義務の対象とならないとしても、機微技術として外為法上の輸出規制、あるいはみなし輸出規制の対...全文を見る
○田村智子君 具体にはよく分からないと。なり得ると私は思えるんですけどね。  それで、特定重要技術として政府が指定した研究の促進を図るために協議会は組織されます。それは安全保障のためだということは、もうこの法律の目的ですよね。日本の技術が不可欠性を持つためでもあると。最先端の技...全文を見る
○田村智子君 今の答弁にもあったんですけど、守秘義務の対象となる情報を除き公開されるべきだという答弁なんですね、ずっと。政府があらかじめ守秘義務の範囲としたデータ、情報、これは非開示となって、論文が公開されるという意味です。  研究開発の発展というのは、私は、検証ということが行...全文を見る
○田村智子君 今追随しているわけではないと言われたんですけれども、二〇一九年に在日米大使館と内閣府との間で量子協力に関する東京声明が取り交わされています。これは、在日米国大使館のホームページで大きく、日米が画期的な国際量子声明に署名というふうにタイトルを付けて、ホワイトハウスの科...全文を見る
○田村智子君 いや、知的財産の保護というのは別の文脈にあるんですもの。この研究セキュリティーって何なのかということはこれ問われなければならないんですよ、声明として結ばれているんですからね。大体、東京声明にはインフラ及びデータを共有する手段の推進というふうにあるんですから、アメリカ...全文を見る
○田村智子君 これ、量子研究というのはアメリカの中で極めて重要な戦略として位置付けられていて、法律も作られて、もう国の研究機関だけではなくて、国防総省とか国のその警察に関わるような情報機関とか、そういうところも一体的な組織を持ってこの量子研究を、アメリカがつまりリーダーシップを維...全文を見る
○田村智子君 ちょっともう時間が来てしまって、実はシンクタンクのこととか、何ゆえ日本から研究者が中国や海外に行ってしまうのかという問題も質問の準備をしていたんですけれど、これやはり十分な質疑時間が更に必要だというふうに考えます。  それから、政府は否定されるんだけれども、私は、...全文を見る
04月28日第208回国会 参議院 内閣委員会 第14号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  おとといに続いて、特定重要技術研究についてお聞きします。  第六十四条では、この研究促進と研究成果の適切な活用を図るために内閣総理大臣が調査研究を行うとした上で、二項で法人への委託を可能としています。これまでの審議では、委託を前提と...全文を見る
○田村智子君 十九日、福島みずほ議員の質問に、一般法人への、一般の法人への委託を想定していると。情報公開はそれぞれの組織ごとに判断される、独立行政法人の場合にはそれに関する情報公開の法律に服することになるだろうという答弁がありました。  独立行政法人、国立大学法人は情報公開法に...全文を見る
○田村智子君 シンクタンクが行う調査研究を考えると、これ開示が難しいということも想定されると思うんですよ。一般的な報告、概括的な報告、これにとどまることがあり得るんじゃないかと。また、行った研究というものが結果として論文として公開されないということも十分あり得るというふうに思いま...全文を見る
○田村智子君 なかなかそうですかと納得は難しいんですよね。透明確保法ですよね、いわゆるね。それ自体も様々な問題がこれまでも指摘されてきたことですからね。  シンクタンクと政府との人材交流が予定されていますけれども、機微な技術情報を取り扱う典型的な組織である自衛隊との人材交流、ま...全文を見る
○田村智子君 国内外ということですから、前回、協議会に米国の関係者もあり得ますよねと言ったら、排除されないということがあったんですけど、シンクタンクも同じだと。  そうすると、例えば、防衛省の職員などが元の身分を離れて、シンクタンク職員の肩書で軍事研究を忌避する大学との交流を進...全文を見る
○田村智子君 従来、日本学術会議が、各学術団体から日本のアカデミアを代表して科学技術政策に関して提言を行ってきました。  例えば、二〇二〇年七月、化学、これバケガク、ちょっと紛らわしいのでバケガクと読みます。「化学・情報科学の融合による新化学創成に向けて」との提言が出されていま...全文を見る
○田村智子君 安全保障という枠組みでの新たなこうした大きな資金をどこに付けるかということについて、言わば、権限と言ってしまったら違うかもしれませんけれども、重要な情報を政府に提起できるシンクタンクが政府と本当に官民共同でつくられていくということについては、私は様々な危惧をやっぱり...全文を見る
○田村智子君 事実上、科学者の取締りとしてのチャイナ・イニシアチブは終了するという旨が語られたという報道なんですね。  チャイナ・イニシアチブは、科学者や大学に何をもたらしたか。ネイチャーダイジェスト版、二〇二〇年三月十二日に、FBIとの関係を深める米国の大学という記事が掲載さ...全文を見る
○田村智子君 先行しているとも言われるアメリカの状況をもうちょっと見てみたいんですけど、MITテクノロジーレビューは、中国イニシアチブの、チャイナ・イニシアチブの結果、中国系の研究者が米国を避けるようになっており、これは科学の発展のためにも米国のためにも良くないとの専門家のコメン...全文を見る
○田村智子君 特定の国ではないと言いながら、なぜこの委員会でこれほどまでに中国の千人計画が自民党から指摘されるんでしょうか。  二〇二一年九月に、光触媒反応の発見で知られ、ノーベル賞候補にも挙がる東京理科大学名誉教授の藤嶋昭氏が研究チームごと上海理工大学に移籍することが明らかに...全文を見る
○田村智子君 研究開発環境を崩してきたことについては、日本学術会議も始め、繰り返しの批判をしてきた。そういうことに耳を傾けずに、そういう政策に反省もなく、国家安全保障に、まさに研究閉じていくかのようなこういう議論が本委員会で行われていたということはとても残念です。  まだまだ質...全文を見る
○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  経済安全保障については、我が国の経済構造の自律性の向上、技術などの優位性、不可欠性の確保ということが強調されていますが、かつて日本の強みであった半導体産業がなぜ衰退したのかの検証抜きには、この議論、あり得ないと思うんです。  日本は...全文を見る
○田村智子君 アメリカが日本を脅威と言ったのは、半導体というのはやはり兵器にも使われると、国防上の問題でもあるということで、まさに日本が標的にされて、経済安全保障政策をまさに仕掛けられたんですよね。やっぱりアメリカとの関係での自律性ということをしっかりと検証することが私は求められ...全文を見る
○田村智子君 目の前で行われようとしている研究者の使い捨てに対しても、いまだまともな対策は取られようとしていないんですよ。理化学研究所、六百人を超える雇い止め、このままだったら進みますよね。研究者や労働者、この人の力こそが日本の経済の自律性であり、技術やその産業の不可欠性、優位性...全文を見る
05月10日第208回国会 参議院 内閣委員会 第15号
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○田村智子君 私は、日本共産党を代表し、経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  本法案が、中国に対抗する米国の経済、軍事両面の安全保障戦略と軌を一にして日本の経済安保施策を促進するものであることは、自民党の政策や質疑...全文を見る
05月17日第208回国会 参議院 内閣委員会 第16号
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○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  三月八日の内閣委員会、二十五日の決算委員会に続きまして、日本の研究力について質問いたします。  日本の論文数の傾向について、まずおさらいをしたいんですね。研究論文は複数の研究者が関わっており、十人が関わっていたら、それぞれの人を一と...全文を見る
○田村智子君 事実ですから、そのことを確認をしたということになります。  NISTEPの研究を政策に生かすためには、これをどう分析するかが問われてくると思うんです。企業の研究論文数の減少傾向は、技術者を含むリストラ、人件費抑制政策の影響だと私は考えています。  経済安保推進法...全文を見る
○田村智子君 非正規雇用化がどういうふうに影響を与えているかはまだ分析できていないということなんですが、八日の質問、文科省にも同じことを質問いたしました。  国立大学と私立大学で研究者の任期の有無が論文数に与える影響について更に分析したい旨の答弁がありましたが、二か月たって何か...全文を見る
○田村智子君 先ほど大臣が指摘された要因というのは、別に国立大学と私立大学で差があるわけじゃないと思うんですよ。競争的資金に係る事務手続、資金の獲得、むしろ国立大学の方が資金獲得のための取組、様々にやっている大学がありますよね。  そうすると、私立大学は論文数維持している、減少...全文を見る
○田村智子君 高橋文科大臣政務官、科学技術・イノベーション計画にはキャリアパスの明確化やテニュアトラック制の積極的な活用が盛り込まれていること、また、国立大学運営費交付金で、今大臣の答弁のあった若手研究者割合の減少についての対策取ったということが説明をされました。  このテニュ...全文を見る
○田村智子君 これ、問題は安定的ポストが増えるのかなんですよ。正規研究者の増員が図られるのかどうか。それには、やはり基盤的経費の増額をしなければ、退職者に見合う採用という既存の人事の在り方は変わらないということになってしまうんですね。  八日のやり取りの中では、地域中核・特色あ...全文を見る
○田村智子君 十二年以降も是非見ていただきたいと思いますが、一年たっただけで二割近くが切られているという意味ですよ、今のは、逆に言うと。  こういう研究大学総合振興パッケージは期限を切ったプロジェクトの寄せ集めなんです。大学にとってプロジェクトというのは横出しなんですよ。既存の...全文を見る
○田村智子君 運営費交付金を戦略的に使えでは駄目なんですよ。増やさなかったら正規雇用は増えないんですよ。  今、国立大学では、非正規雇用の研究者が大量に雇い止めされようとしているんです、正規雇用を増やすという抜本的な対策がないから。国立大学法人、大学共同機関利用法人の非常勤職員...全文を見る
○田村智子君 十年超えれば無期転換の申込みをする権利が生じるんですね。その無期転換逃れのために雇い止めのおそれのある研究者が最大三千九十九人ということになります。東北大二百七十五、東大五百八十八、千葉大九十四、名古屋大二百六、大阪大百二十六、九州大八十七などですね。  五年前の...全文を見る
○田村智子君 大切な答弁でした。  そういう問題意識があるので、私の事務所で文科省に調査要求をして各大学について細かく聞き取ってもらったんです。そうやって要求しないとこういう調査もやらないですよね、文科省。  その回答を基にまとめた資料を皆さんにもお配りしているので、是非見て...全文を見る
○田村智子君 周知徹底だけでは駄目なんですよ。それでは違法、脱法行為を許すことになってしまうんですよ。  これ、労働契約法第十九条、雇い止め法理に照らせば、雇い止めしてはならない人たちがほとんどだと思われるんですよ。裁判したら勝利するという可能性が高い事例がほとんどだと思います...全文を見る