庄司中

しょうじあたる



当選回数回

庄司中の1992年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月12日第123回国会 参議院 産業・資源エネルギーに関する調査会 第2号
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○庄司中君 私は、補足意見として一点だけ申し上げてみたいと思います。  一点だけといいますのは、来るべき高齢化社会と中小小売業の関係をどうしていくかという問題であります。これを消費者の側から見た場合に幾つかの望ましい観点というものが必要だろうというふうに思います。一つは、車、電...全文を見る
03月05日第123回国会 参議院 労働委員会 第2号
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○庄司中君 これから質疑をいたしますけれども、一番最初の問題は、現在問題になっておりますガット・ウルグアイ・ラウンドの中でサービス貿易の分野で単純労働者の問題が出てきております。我が国の外国人労働者の問題に関係をしまして、これはかなり大きい問題、現在だけじゃなくて将来にわたって大...全文を見る
○庄司中君 附属書に関係しまする議長案は、政府間の交渉の対象職種は制限を設けない。制限を設けないということは、専門的な技術者だけじゃなくて単純労働者も入ってくるというふうになっております。ですから、そういう点では議長案自身を必ずしも義務づけられないということでありますけれども、議...全文を見る
○庄司中君 この問題はかなり大きい問題ですから、その背景とか状況とかをよく押さえておかないと、我が国の対応が非常におくれるというふうな状態が僕は出てくる可能性があると思います。  例えば、この問題がいわば公式のガットという場合、多国籍協議の場に上ったという意味というのは非常に大...全文を見る
○庄司中君 今の問題をもう少し具体化してみますと、サービス貿易の分野というのは幾つかあるわけです。その中で単純労働者に関係しそうな職種を挙げてみますと、業種でもいいわけでありますが、一番大きいのはやっぱり建設です。それから運輸が入っております。そしてホテル、レストランが入っており...全文を見る
○庄司中君 別な面から考えますと、こういうことが考えられるんじゃないかというふうに思います。  例えば、サービス分野の交渉の中には、先進国が非常に興味を持っております金融であるとか通信、これは先進国がやっぱり強い。これを途上国に受け入れさせるためには、ある意味ではギブ・アンド・...全文を見る
○庄司中君 ちょっとくどいようでありますけれども、新聞なりなんなりの報道によりますと、今言ったようなギブ・アンド・テークという関係で、欧米は当初はおっしゃったように拒否していたけれども、やはり金融とか通信を認めさせるためには譲歩しなきゃならないとして態度が軟化している、あるいは譲...全文を見る
○庄司中君 答弁の中にもまだまだ、これからの可能性という点から考えますと、そんなふうにはいかないんじゃないだろうかというふうな感じも実は持っているわけであります。恐らくこれから外国人労働者の問題が、我が国にとっても、それから国際的にも大きな問題になってくる非常にデリケートな問題で...全文を見る
○庄司中君 時間の関係がありますから、大臣の答弁にほぼ共鳴できますので、次の問題に移りたいというふうに思います。  現在、労働問題で、例えば今春闘の真っ盛りでありますけれども、その課題の中心の位置を占めておりますのは時間短縮の問題だろうというふうに思います。そして、時間短縮とい...全文を見る
○庄司中君 大臣からの答弁がございましたけれども、その中を拾ってみますと、あと一年ではちょっと難しいという御判断がおありになるようにうかがえます。そして、全力を挙げてこれから努力をする、新しい法律でもつくってというお話でよろしゅうございますか、その辺は。難しくなったという点は認め...全文を見る
○庄司中君 施策を強化しないと短縮は進まないだろうという点についてあると思います。だから、例えば今までは大変な景気の上昇期にあって、上昇期にあったから残業がふえた、今停滞しているから残業は減るだろうというふうに考えて、総実労働時間が減るだろうというふうに経済循環だけで自然に見てい...全文を見る
○庄司中君 大臣も局長も、施策を強化していくというふうな方向で、しかも従属変数じゃなくて独立変数にこれをとらえていくというのは非常にやっぱりいいことだというふうに思います。  施策を強化していくというのは、法律をどうしていくかということが一つの大きな問題だろうというふうに思いま...全文を見る
○庄司中君 今の段階で方向とかそういうことは話をするのは難しいというふうに思いますから、次の問題に進みたいというふうに思います。  大臣がさっき、例えば時短を独立変数にしていく、経済の従属変数じゃなくて独立変数にしていくというのは全く賛成でございまして、むしろ強力な独立変数をや...全文を見る
○庄司中君 大体了解できますので、次の問題に入りたいと思います。  去年の労働白書の中で、労働時間の問題についての国際比較、寄与率まで計算をして出していただきまして非常におもしろかったわけでありますけれども、もう言うまでもなくアメリカ、イギリスと比べますと二百時間日本が多いとか...全文を見る
○庄司中君 お話しの今度の法律、促進法に関係する問題は、その時点でまた突っ込んだ議論をしたいというふうに思います。  それから、二番目の有給休暇の問題でございますけれども、確かにさきの基準法の改正で最低付与六日を八日、十日にいたしまして、それから中小の場合も去年から八日にしてい...全文を見る
○庄司中君 取得率の問題もありますけれども、付与日数が少ないということは非常に大きな問題だろうと思います。つまり、権利を行使しようと思ってもできないわけでありますから、僕はドイツの半分というのはちょっと、平均的ですよね、あれ。やっぱりひど過ぎるというふうに思います。ですから、六日...全文を見る
○庄司中君 総理府の調査の中で職場の雰囲気でとりにくいというのは、つまり企業条件の中に労働者の権利を制限する要因があるということでありますから、その点をしっかり踏まえていただきまして今度の施策に生かしていただく必要があるだろうというふうに思います。  それから、その次の問題の残...全文を見る
○庄司中君 さらに、サービス残業という問題が所定外にはあります。例えば、昨年東京の労働基準局が都銀の五社の立入調査を行いました。そして、勤務時間の把握を正確にしなさいという厳重注意を与えました。ところが、内部の関係者の声を聞いてみますと、銀行には時間外の予算制度がある、だから幾ら...全文を見る
○庄司中君 局長、これは国際的にはかなり大きい問題だと思います。やっぱり契約社会の人からはとても考えられない事態だというふうに思います。そういう点ではもっと重く受けとめる必要があるだろう。重く受けとめるという意味では、労働と私的な時間、つまり生活時間と労働時間の定義をもう一度する...全文を見る
○庄司中君 もう一つ別な角度から考えてみまして、例えば残業の単価の計算というのは基準法で大体労働の対価以外の賃金項目から全部除かれます。例えば通勤手当であるとか、あるいは家族手当であるとか、一時金までこれは除かれます。そうしますと、残業の単価二五%を加えましても、一時金というのは...全文を見る
○庄司中君 そこで大臣、今御存じのとおりいろいろ課題を抱えているわけです。時短を促進するためには、大臣がおっしゃった独立変数を、むしろ制度的な与件とか前提にまで高めないととても事態は進まない。今省内で検討されているお話を聞きましてもそんな感じを持ちます。  ところが、客観的な情...全文を見る
○庄司中君 大変な問題ですから、おっしゃられましたように、かたい決意で断固として進んでいただきたいというふうに思います。  それから、次の問題に移りたいというふうに思います。  次の問題は高齢者の雇用問題でございまして、これまた大変な課題でございまして、二十一世紀に向かいまし...全文を見る
○庄司中君 定年制の問題については、法律の中で六十歳未満定年であることに特段の事情がないと認めるものについては一定の行政措置を行える。最終的には企業名の公表とかそういうことを意味していると思いますけれども、それ以前に幾つかの段階がございます。そして最終的には企業名の公表になるわけ...全文を見る
○庄司中君 ありがとうございました。  次の問題に移りたいというふうに思います。  もう一つの問題といいますのは、年金との関係が実はかなり大きい問題になっているわけであります。御承知のように、厚生年金を土台にしますと在職老齢年金という制度がございまして、そしてこの前の制度の改...全文を見る
○庄司中君 具体的な例を挙げまして、この現行の制度が持っている機能と役割について認識していただきたいというふうに思います。  例えば、標準的な金額でいきますと、今年金をもらっている標準というのは、もらっている人たちを見ますと二十万円ぐらいが大体中心なんです。そして、これはもう労...全文を見る
○庄司中君 実際の現場を踏んでみますと、この問題は非常に大きいわけです。六十歳になりますと年金をもらえますから、体力があって働く意欲がある人が働こうとすると、この制度が抑制型に働いちゃうわけです。働いたら引かれちゃう、ばかばかしい、おれは能力を持っているからもっと高い賃金もらえる...全文を見る
○庄司中君 どうもありがとうございました。  終わります。
03月27日第123回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○庄司中君 どうもおくれまして申しわけありません。では、早速質問に入らせていただきます。  最初の問題はかなり基本的な問題でございまして、今度の改正が、財政事情が非常に好転をした、だから保険料率と国庫負担を当面の措置として減らすということでありますけれども、実際に保険料率につき...全文を見る
○庄司中君 雇用保険の収支の改善をずっと追ってみますと、大ざっぱに言って三つの収支の改善の要因があるというふうに思います。  一つは、例えば計算の条件を見てみますと、景気の上昇が八七年からずっとありまして、そしてこの景気というのはもう後半ではバブル現象、過熱現象になっていったわ...全文を見る
○庄司中君 大臣、そう言いますけれども、昭和六十年度から平成二年度というのはかなり異常な年月であるというふうに考えられます。ですから、長期展望では大臣がおっしゃるように、恐らく労働力の需給関係というのは中長期には引き締まり基調で進む、というのは今週の月曜日に発表されました長期の労...全文を見る
○庄司中君 中期あるいは長期については全くそうだと思います。例えばこれは世界的にそうですけれども、技術革新が基調にありますから、やはり経済は上方、上の方に向かっていくというのが長期的には全くそうだというふうに思います。  ただ、短期にとりますとやはりいろいろ問題があるんじゃない...全文を見る
○庄司中君 つまり、頭数の問題にどんな影響を持ってくるかというものがこの委員会の問題だろうというふうに思います。  そこで、大臣そう言いますけれども、やっぱり幾つかの心配事は僕はあるだろうと思います。一番大きいのは当面の景気調整過程で出てきておりますのは、今まではちょっとそうい...全文を見る
○庄司中君 大臣は強気で大丈夫だというお話で、一面では安心をいたしますけれども。ただ、僕は幾つかの心配が残るというのは、不透明の部分が広がってきたという感じがどうもやっぱりぬぐえないわけです。  それから、今度の調整局面のもう一つの特徴は、雇用情勢が例えば有効求人倍率にしても高...全文を見る
○庄司中君 それでは、保険料率と国庫負担率の問題に移りたいというふうに思います。  雇用保険の財政収支の推移をずっと見てみますと、例えば平成四年度は保険料率を引き下げ、国庫負担を引き下げた数字で計算をしておりますから、保険料収入はたから当然減ります。そして失業給付が少しふえます...全文を見る
○庄司中君 保険料率の問題につきましては、また議論をする時間があればしたいと思いますけれども、国庫負担率の引き下げの問題についてお伺いをいたしたいというふうに思います。  この案によりますと、平成四年度には今まで四分の一の負担率を十分の九にする。そして、平成五年度には四分の一を...全文を見る
○庄司中君 保険料率との関係で国庫負担を引き下げる、それとの対応関係で引き下げるというふうに受け取りますけれども、つまり国庫負担がある何か存在意義といいますか、それ自身の必要性といいますのは、雇用失業情勢に対する国の責任の表示だというふうに思います。ですから、失業給付に対する、費...全文を見る
○庄司中君 負担のあり方の基本問題とは一応切り離して暫定的にというお話でありますけれども、政府が切り下げの暫定的な措置を決めたということはつまり下げたいという一種の意思表示であろう、あるいは基本問題に対する一つの政府の示唆であろう、そういうふうに受け取られることだろうというふうに...全文を見る
○庄司中君 局長の答弁ですと、国が雇用失業問題について責任を持つと。例えば産業政策であるとかそういうものが雇用情勢に影響を持つから、それに対する責任を持つという考え方はそのとおりだというふうに思います。今後の経済的あるいは社会的な情勢を考えてみますと、確かに量的には人手不足がもう...全文を見る
○庄司中君 そういう点からいきまして、雇用保険制度が新しい時代の中で中身を変えていく条件が今できてきている。例えば育児休業の問題もそうですし、介護休業の問題もそうだろうというふうに思いますので、そういう点では政府の責任というのはむしろ大きい、一回り大きな転換に差しかかっている。そ...全文を見る
○庄司中君 もう一つ、また別な面から、何といいますか、積立金の適正規模という問題について触れますけれども、確かに剰余金の平均の計算のところで、保険料収入の二倍というものがありますが、今度は支出の方をとってみますと、失業給付額の方をとってみますと積立金はもう三倍になっているわけです...全文を見る
○庄司中君 わかりました。なお検討の余地がありそうでございますので、まだこれからの議論の中でそれをしていきたいというふうに思います。  それから、局長がさつさ言われましたように、今度の措置が暫定的で当分の間、あるいは当面の対応というふうに言われましたけれども、もうちょっとはっき...全文を見る
○庄司中君 性格の問題は、いわば決して下げるのを既定路線としているわけじゃないと、国庫負担についても。検討によっていろいろ変わり得るという話だろうというふうに思います。  それからもう一つは、当分の間あるいは当面の対応といいますのはある時期の想定があると思いますね、さっきは暫定...全文を見る
○庄司中君 大臣、局長から今答弁をいただきましたけれども、やっぱり今度の問題というのはかなり大きい問題を実は含んでいます。  例えば、国庫負担がずっと四分の一であったのが五分の一というふうに、三十年以上ぶりに問題提起があったということ、それから制度の改正が基本的に検討に入るとい...全文を見る
○庄司中君 基本的ないろんな問題を抱えておりますけれども、例えば経済自身も日本の役割自身も大きな転換点に今あるわけでありますから、それに伴って雇用なり失業問題に新しい条件が出てくる可能性も僕はあると思いますので、特にこの問題につきましてはこれからの大きい国の政策の一つだというふう...全文を見る
04月23日第123回国会 参議院 労働委員会 第6号
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○庄司中君 私は視点を変えまして、民間から見た今度の法改正の意味ということにつきまして幾つかの質問をしてみたいというふうに思います。  さっきもちょっとお話がございましたけれども、物をつくる技能といいますか、つくる技術といいますか、この方に我が国は非常にすぐれているというお話が...全文を見る
○庄司中君 これにはかなり最近も研究が進んでおりまして、例えばある研究者によりますと、日本の技能者はNC旋盤を一人で三台使っている、ところが東南アジアヘ行きますとどうしても一台しか使えない。これはもうある意味では技能に対する文化的な背景なしにちょっと考えられません。しかし今局長が...全文を見る
○庄司中君 例えば、今度の改正が六〇年改正にさらに何といいますか、事業主、労働者等の自主的な職業能力開発を支援するというのがずっと前面に出てきました。これはいいことだと思いますけれども、そうしますと民間が自主的に能力を開発していこうとする、そして今度の改正でそれを支援しようとする...全文を見る
○庄司中君 その点でもう少し具体的に踏み込んでみたいんですけれども、例えば労働省が実施をしました民間教育訓練実態調査というのが平成二年三月実施ということで去年結果が発表されたわけであります。  これを見ますと、民間の教育のシステムがかなり明瞭に出ているだろうと思います。例えば、...全文を見る
○庄司中君 例えば、各県の能力開発校、今まで県訓というふうに私たちは呼んでおりましたけれども、それから短大でもそうであります、それから促進センターでもあるいはおっしゃったように開発協会でもいろんなサービスを行うというふうになりました。いろいろなサービス機関がありますけれども、どこ...全文を見る
○庄司中君 問題は、やっぱりそれぞれが分担をしながら援助のノウハウを持つというのは必要ですけれども、相談を受ける側からしますと多様な相談ですから、こういう問題についてはこの部分のこういうものをというふうな、ある意味ではネットワークがありませんとまずいだろうと思うんです。だから分担...全文を見る
○庄司中君 もう一つは援助の中身です。例えば訓練のプログラムにしましても、カリキュラムみたいなものは非常に大事だろうというふうに思います。そうしますと、ニーズに応じて非常に敏速に、それから的確なサービスをしていくということを考えてみますと、決して容易なことじゃないだろうというふう...全文を見る
○庄司中君 そこで、大臣、今ちょっと幾つか申し上げましたけれども、民間の自主的な能力開発、それに公共が支援をしていくというのは実は大変な問題がある。これからいろんなことをしなきゃならない。今までのをそっくりそのまま持ってきて通用するわけはない。例えば、産業の高度化というのが一方に...全文を見る
○庄司中君 次の問題に移りたいと思います。  特に、これは法律の中に明記されておりますように、例の有給教育訓練休暇の問題を軸にしまして、いわば給付金が持つ問題点みたいなものを幾つか質問してみたいというふうに思います。  自己啓発助成給付金というのがありまして、主として有給教育...全文を見る
○庄司中君 この問題ですけれども、実施の状況の中に少し入ってみますと、それ自身にも問題があるわけです。実施をした人たちをとってみますと、一番大きいのは、これは当然かもしれませんけれども、専門技術職、これが七〇・八%です。次いで多いのが管理監督職、これが六八・二%ということになりま...全文を見る
○庄司中君 一番大事なことは、これは自主啓発ですから、労働者に情報が届かないと意味がないわけです。事業主の意向で事柄が動いていく形というのは自己啓発にならないわけです、これは。  それから、先ほども問題が出ましたけれども、労働者に情報が届くということは労使協議が要るんですね。労...全文を見る
○庄司中君 自己啓発型の訓練といいますか、訓練機会を提供するというのはこれはもう非常に大きい問題だし、恐らくこの問題は今後の我が国の産業とか国の発展に果たす役割というものは恐らく非常に大きいだろうというふうに思います。そういう点で、例えば先ほど技能を尊重する社会の形成というお話が...全文を見る
○庄司中君 給付金制度のあり方みたいなもので自己啓発の問題を取り上げていきまして、自己啓発自身が非常に大きな柱になっていくということを申し上げたかったわけでありますが、大臣の答弁がございましたので、次に移りたいと思います。  次の問題は、民間の認定訓練制度の問題でございますけれ...全文を見る
○庄司中君 二つだけ言いますと、例えば現行の養成訓練をやっていますね。新しい基準になりますと位置づけが変わりますか。その辺が一つです。  それからもう一つは、自由にやっていただきたい、やってくださいというお話ですけれども、養成訓練、あるいは養成課程と言ってもいいわけですけれども...全文を見る
○庄司中君 ありがとうございました。  それからもう一つは、認定訓練の場合、中小企業の団体がやっている場合にはお金が心配なんですね。助成基準、つまり今度新しい基準になりまして、そのために今度は助成のレベルが下がっちゃうとこれは大変だという不安が実はあるわけですね。ですから、基準...全文を見る
○庄司中君 全体として見ますと、例えば今例が出ました建築大工みたいなものは、ある意味ではこれは工業技術とはかなり性格が違うだろうというふうに思うんですね。技量といいますか、腕といいますか、理論的なものよりもやっぱり体で覚えていく技能ですね。そういうふうになりますと、さっきもちょっ...全文を見る
○庄司中君 ヨーロッパにおける職人労働みたいなものを中心にした労働分野のふところの深さみたいなものが我が国にもかなりある、それが非常に我が国の技能の性格、特色みたいなものを規制していると思うんですけれども、例えばそういう技能の、局長さっき言われましたけれども、技能世界のこれからそ...全文を見る
○庄司中君 どうもありがとうございます。
05月28日第123回国会 参議院 労働委員会 第9号
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○庄司中君 ただいま大臣から本案の趣旨の説明がございましたけれども、私は、まずその辺から入っていきたいと思います。  趣旨の説明にありましたように、幾つかの重点の項目がございます。例えば、国による推進計画の策定であるとか実施体制、企業内労使で委員会をつくる問題であるとか、あるい...全文を見る
○庄司中君 そうしますと、今までずっと時間短縮の促進の施策を続けてきたわけでありますけれども、ここに新たな促進の施策を提起していく、こういうことだろうというふうに思います。  今まで労働省がずっと計画を促進してきた、そしていろんな施策をとってきたわけです。例えば、時短の推進計画...全文を見る
○庄司中君 今まで労働省が進めてきた施策をずっと追っていきますと、大体大きく二つに分かれるというふうに思います。  局長、今具体的なことをおっしゃいましたけれども、一つやっぱりかなり力点を置いてきましたのは、国民的なコンセンサスの形成というところがあったんだろうというふうに思い...全文を見る
○庄司中君 国民的コンセンサスの形成につきましては、御承知のとおり昨年の七月に総理府が調査を実施いたしました。これはかなり有名でありますから、もう皆さん御存じだと思います。この調査の結果を見てみますと、かなり大きな変化が出てきている。つまり、この五年間にかなり大きな変動といいます...全文を見る
○庄司中君 具体対策のところでいきますと、今度の法律に非常に関係を持つわけでありますが、今までいろんなことをやってきています、さっきも局長おっしゃいましたけれども。    〔委員長退席、理事仲川幸男君着席〕 例えば、事業主に対する集団的な指導とか説明会であるとか、特に週休二日...全文を見る
○庄司中君 そこで、既に労働基準法の改正問題に中央労働基準審議会が入っているということでありますから、審議会の結論は別にしまして、今までずっといろんなことをやってきたわけですから、法整備の必要性あるいは法整備に対する認識といいますか、審議会の審議の一歩手前のところで問題を考えてみ...全文を見る
○庄司中君 いわば独立変数の効果というのは、もう大臣がおっしゃるとおりでありまして、時短促進については独立変数の効果、つまり法制度の整備であるとか、あるいはそれ以外の環境も含まれますけれども、やっていく必要があるということだろうというふうに思います。  それから、最近平成三年度...全文を見る
○庄司中君 今月の二十一日に、新経済五カ年計画を策定しております経済審議会の生活大国部会が報告書を発表いたしました。これを読んでみますと、かなり表現が変わっています。労働時間短縮のところでは、年間総労働時間千八百時間を目標とするというふうに、はっきり条件も何も付さないで、留保条件...全文を見る
○庄司中君 よくわかりました。その問題は後でまたもう一度触れたいというふうに思います。  それから、現行計画の中で、これは労働省のいろんな要綱とか計画の中にもございますけれども、千八百時間モデルというのがございます。これは、現行計画をつくるとき経済審議会の国民生活部会が提起した...全文を見る
○庄司中君 現在、中央労働基準審議会で労働時間の問題の審議が既に行われている、検討項目も明示をされております。そうしますと、この千八百時間モデルというものを具体的な制度というふうな形で展開をしていきますと、週休二日制というのはつまり週四十時間制である、これを制度から見ますとそうい...全文を見る
○庄司中君 それとは関係をするわけでありますけれども、審議の方向、つまり方向についてめ認識というところでございます。例えば、今月から国家公務員が完全週休二日制になりました。それから、地方自治体もできるだけ早い時期に完全週休二日制に移る、そういう準備が進められているわけであります。...全文を見る
○庄司中君 ついでにちょっとお聞きしておきたいんですが、現在中央労働基準審議会で基準法の問題を審議しておりますけれども、これは結論が出るのはことしいっぱいという話を聞いておりますが、そういうふうに受けとめてよろしいでしょうか。
○庄司中君 ことしじゅうに結論が出るということを一方で押さえていきますと、例えば一定の規模、業種についての猶予措置というのがございますね。現在、四十六時間の猶予措置が行われておりまして、この猶予措置が完了しますのが来年の三月の末、それ以降は全部いわば四十四時間制になる。つまり、こ...全文を見る
○庄司中君 わかりました。さっきも言いましたように国民的コンセンサスができているわけでありますから、できるだけ早い機会に基準法の改正を行っていただきたいというふうに思います。  次の問題は、時短を進める上での考え方の問題でございます。といいますのは、労働時間といいますのは、賃金...全文を見る
○庄司中君 例えば市場経済にしましても、これを有効に機能させるためには独禁政策が要るんです。市場といってもコストがないわけではなく、大変なコストをかけないと市場の活性化というのはできないわけです。自由にやっちゃいますと、これはもう不公正な取引がどんどん出てくるわけでありまして、そ...全文を見る
○庄司中君 先進国の傾向でありますけれども、特に時短先進国でありますECですね、その辺がもう四十時間を超えて次の段階に移行している。恐らく共通の目標というのは、三十五時間ぐらいがこれからの課題になってくるだろうというふうに思います。やはり世界の時短の動向ということを、何も最先端に...全文を見る
○庄司中君 大臣おっしゃいましたように、時短と並行しまして構造改善といいますか、今までの雇用システムであるとか業務システムであるとかをもう一度そこで見直してみる。そういうことによって物価に影響する部分を抑えていくということがやっぱり必要だろうというふうに思います。共通的に一番心配...全文を見る
○庄司中君 そして、まず有給休暇の国際比較を単純にしてみますと、スウェーデンが七七年で五週間です。つまり、向こうの表示がみんな週間なんです、大臣おっしゃったように連続して休暇をとりますから、みんな何週間という表示になるわけですね。スウェーデンが七七年で五週間で、フランスが同じよう...全文を見る
○庄司中君 今お聞きしていますのは、世界的な動向に対する認識在どうお持ちかということで、基準法の結論について聞いておるわけじゃありません。やっぱり前提となる、今までずっと推進をされてきているわけですから、それについて国際的な動向との関係でどんな認識を持っているかということをずっと...全文を見る
○庄司中君 これは国際条約ですから、経済大国日本が二十年たってもまだ距離があり過ぎるという状態は非常に恥ずかしいことだというふうに思います。いわば、条約を批准するということを射程の中に入れておかなきゃいけない。例えば、基準法を検討するのであれば、射程の中に入れた検討をしていかなき...全文を見る
○庄司中君 さらに、付与条件については非常に大変な問題を持っている。千八百時間からいっても、実際にはそれに適応しないような条件を実は日本の制度というか現状というものは持っているということを指摘しましたけれども、阻害要因というのを労働省は八九年の十月に時短に関する意識調査という形で...全文を見る
○庄司中君 今度、阻害要因の職場、一部触れられましたけれども、企業側の要因といいますか、これが圧倒的に多いわけですね、実際には。まず一位がそうです。それから、ずっとそれが並んでいくというふうな状況になっています。労働省がそれを何とかしていくためには、計画的な取得ということがやっぱ...全文を見る
○庄司中君 日本の場合には、もう一歩やっぱり年次有給休暇の考え方の発想の転換が要るように思います。  例えば、ECが昨年の暮れに例の基本法であるローマ条約の改正を行いまして、単一通貨の問題であるとか共通外交とか安保政策まで共通性を持とうということで、そのときに非常に大きな問題に...全文を見る
○庄司中君 どうもありがとうございました。     ―――――――――――――