鈴木淑夫
すずきよしお
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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04月22日 | 第136回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第4号 議事録を見る | ○参考人(鈴木淑夫君) 野村総合研究所理事長をしております鈴木淑夫でございます。 それでは、日本経済の課題と経済運営のあり方につきまして、主としてマクロ経済の観点から私が考えておりますことを申し上げて御参考に供したいと思います。お手元にレジュメとそれから図表の一から八のセット...全文を見る |
○参考人(鈴木淑夫君) ただいま二つ御質問いただきましたので、お答えをいたします。 さっきも申しましたように、財政赤字の削減というのは中長期的な政策目標としては非常に大事であります。一番大きな理由は、財政赤字が縮むことによりまして民間の投資が拡大し、民間支出主導型の自律的な持...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) はい。 私は、さっき図表の二を示しながら申し上げましたように、それは事業規模では何十兆円やっかということになっておりますが、表上で眺めますと公共投資というのは十五兆円しかふえていない、実質GDPでは。それに対して設備投資は一十兆円も落ち込んでいるんです...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 私、さっき景気後退が三十カ月と申し上げたんです。これは経済企画庁の定義です。しかし、九二年から現在ただいままでの五年間景気は停滞していると申し上げましたので、中島先生の認識と全く同じでございます。特に地方の地場産業は非常に苦しんでいるという実情は先生の御指...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 牛嶋先生御指摘のとおり、今回の景気後退の一つの特色は、今まで景気に後からついてきていた個人消費が逆に独自の動きをして景気を引っ張った、それも下へ引っ張ったということが少なくとも二度ございました。 一回は、九二年に入って急激に経済が冷え込んできて株が暴落...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 牛嶋先生の御懸念はもつともでございます。 今のところ、かつて高度成長時代、これは鉄鋼などの輸入原材料多消費型の沿岸立地の素材産業、これが引っ張ったわけです。それで、高度成長が終わった後は、今度は自動車に象徴されるような加工組み立て型の高付加価値型、知識...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 今の千葉先生の御指摘でございますが、まことにごもっともでございまして、社会保障が発達していれば安心して消費ができるから貯蓄率が下がるという側面は確かにあるというふうに思います。 しかし、国がやる活動と個人の自由に任せて個人に選択させた場合と、どっちが経...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 今二点お尋ねをいただきましたので一つずつお答えいたします。 最初の点は、公共投資の乗数効果が落ちているんじゃないかということの御確認だと思うんです。大変大きく落ち込んだという議論は賛成できませんが、じりじりと落ちてきていると私も思うんです。 大きな...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 初めに申し上げますが、公共投資の乗数効果は下がってきたとはいうものの、消費よりは大きいと思います。設備投資は一番大きいと思います。だから、景気刺激を考えた場合には、公共投資より減税だとは必ずしも言えない面があります。 それから、私自身は赤字国債の発行と...全文を見る | ||
○参考人(鈴木淑夫君) 今、先生、スタグフレーションとおっしゃいましたが、スタグフレーションというのは、スタグネーション、停滞とインフレーションの共存で、今物価がどんどん落ちていますので、そういう意味で真性デフレーションだと思うんです。 だけれども、低成長にうまく安定させられ...全文を見る | ||
12月09日 | 第139回国会 衆議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○鈴木(淑)委員 新進党の鈴木淑夫でございます。初陣でございますので、何とぞよろしくお願いいたします。 私からは、政府の経済政策運営の基本姿勢を中心にお尋ねさせていただきたいと思います。 まず、足元の景気の話から入りますが、経済企画庁は、十月までの月例報告では、景気は回復...全文を見る |
○鈴木(淑)委員 ありがとうございました。 三塚大蔵大臣、ただいまお話がありましたように、民間需要はかたり足元がしっかりしておりますが、それにもかかわらず、金融市場を見ますと、株価が大変弱い。金曜日は、アメリカのグリーンスパン連邦準備制度理事会議長の発言に刺激されたとはいえ、...全文を見る | ||
○鈴木(淑)委員 ぜひ注意深く見ていただきたいと思いますが、一日一日の動きとか短期の株価、金利の動きというのは、蔵相がおっしゃいますようにいろいろな要因がありますからこれは特定しがたいのですが、半年ぐらいの単位で、ことしの春先まで元気があった株価が今低迷している、あるいは上がって...全文を見る | ||
○鈴木(淑)委員 私は、今お答えいただいたようなそんな小さなデフレインパクトではないと思っています。消費税率の二%上げたけで〇・九%下がりますよ。それ以外にまだ四兆円所得を削る形のインパクトが来る。それから、さっきから言っているように自動車や住宅投資の反動があるわけですね。それか...全文を見る | ||
○鈴木(淑)委員 私、初陣なものですから大いに戸惑っておりますが、後半でお尋ねしようと思っているような財政赤字の話まで行ってしまって、最初に端的にお答えいただきたかったところが最後にちょっぴり出てきました。しかし、時間もどんどんたっていきますので、総理に端的にお尋ねをしたいという...全文を見る | ||
○鈴木(淑)委員 総理おっしゃいますように、総理が掲げている五つの改革、これはいずれも大事なことで、後回しにしてはいけないような問題だ、この点は私も同感でございます。 しかし、私は、来年の四月以降に起きるであろう経済の落ち込みというのは、今総理おっしゃった中で九兆円の国民負担...全文を見る | ||
○鈴木(淑)委員 総理がレーガノミックスの話をされましたので、私も、アメリカあるいはEUの経済との比較でお話をしてみたいと思います。 なお、レーガノミックスの評価につきましては、総理と一点違っております。それは、減税で民間にやる気を起こさせながら規制緩和で民間のビジネスチャン...全文を見る | ||
○鈴木(淑)委員 私は、総理が今おっしゃったこと、すなわち五つの改革は全部必要なことだと思っております。それを後回しにしろなどとは一言も言っていない。そうではなくて、この五つを実現するために必要な条件としてマクロ経済の問題がありますよということを言っているわけです。デフレギャップ...全文を見る | ||
12月12日 | 第139回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第2号 議事録を見る | ○鈴木(淑)議員 尾身委員の御質問にお答えをいたしたいと思います。 御指摘のように、日本の財政事情は、先進諸国に比べても、今や赤字の対GDP比率でもイタリアに次いで悪い。この調子でいくと一番悪くなるかもしれない。また政府債務残高の対GDP比率も非常に高くなっております。しかし...全文を見る |
○鈴木(淑)議員 初めに申し上げますが、伊吹委員が、経済をうまく回るようにしなければ財政赤字削減なんかできないという新進党の主張、私の主張をそうだとお認めになったこと、それからもう一つ、行政改革、地方分権等による財政支出カットなしに財政再建なんかできないということもお認めになった...全文を見る | ||
○鈴木(淑)議員 北側委員のお尋ねにお答えいたします。 今のグラフにもございましたけれども、九二年度から四年度まで三年間ゼロ%台成長、その後、昨年度と本年度は恐らく二%台成長でありましょう。しかし、これは日本の実力から見ると大変に低いのですよね。御承知だと思いますが、高度成長...全文を見る | ||
○鈴木(淑)議員 さっき村井委員の質問の中に非常におもしろい数字が出ていたのですよ。それは、叶さんという民間で非常に評価の高いエコノミストですね、国民経済研究協会の、ついこの間まで理事長です。彼が何と言っているかといいますと、消費税の税率三%据え置き、特別所得減税二兆円継続、との...全文を見る | ||
○鈴木(淑)議員 お答えいたします。 来年一-三月に補正予算で公共投資を追加した場合の波及効果は、異常に低いだろうと思います。なぜなら、四月から特別減税の打ち切り二兆円、消費税率引き上げ五兆円、そして国民負担率の、さらに保険料に伴う上昇二兆円、合計九兆円、国民所得の二・三%ぐ...全文を見る |