高野博師

たかのひろし



当選回数回

高野博師の1995年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月24日第134回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○高野博師君 まず、本国会に提出されました二つの協定に関しての意見を述べます。  千九百九十五年の国際穀物協定は、ただいまの質疑、答弁を踏まえて、また先般の大臣の趣旨説明のとおり、世界の穀物事情や各国の政策動向を知る上で、また我が国が行っている食糧援助を円滑ならしめるためにも有...全文を見る
○高野博師君 先般、アメリカのある有力紙に、沖縄は米軍人にとって天国だ、ゴルフは四ドルでできる、住宅、教育その他の環境事情は非常にいい、こういう報道があったというのをNHKのラジオで私は聞きました。米国の軍人にとっては天国かもしれないけれども、沖縄県民にとっては地獄である。法的な...全文を見る
○高野博師君 済みませんが、時間がないので簡潔にお答え願いたいと思うんです。  この提案を持ち出したのは大臣の方でしょうか。
○高野博師君 私、本年の前半に埼玉でワールドカップの日本招致ということで署名運動をやりました。わずか二週間で約二十八万五千人の署名が集まりました。サッカーファンがいかに多いかいかに日本開催に期待しているかということがわかると思います。  ただいまの大臣の御答弁にありますように、...全文を見る
○高野博師君 次のテーマに移りたいと思います。  自民党の歴史・検討委員会が作成しました「大東亜戦争の総括」という冊子について伺いたいと思います。外務大臣はこれを読まれたでしょうか。
○高野博師君 これは、読んでいなければ前自民党の総裁として、また外交の最高責任者として甚だ不勉強と言わざるを得ないと思います。  この冊子の中で、獨協大学の中村教授が一貫して戦争を肯定しているような論文を載せておりまして、例えば次のようなことが書いてあります。  一つは、大東...全文を見る
○高野博師君 事実を誤認しているのはどうも大臣の方だと思います。これは歴史・検討委員会編ということで、この委員会には百五名の自民党の衆参両院議員が入っております。
○高野博師君 それでは、ほとんどの議員が自民党、すべてがそうでありますが、この歴史・検討委員会の編、彼らが作成したということであります。  この中でいろいろ問題点を先ほど言いましたように含んでいるわけですが、外務大臣の侵略戦争かどうかということについての御意見を伺いたいと思いま...全文を見る
○高野博師君 この本についての責任ではなくて、大臣御自身の御意見を伺いたいということでございます。
○高野博師君 この冊子の中で検討委員会の山中貞則委員長は、この委員長を引き受けた理由として、細川総理になってからさきの大戦は侵略戦争であったと公言したことが引き金となった、それで委員長を引き受けた、戦死者を冒涜する声に我慢ができなくなったと、こういうことを述べております。また、原...全文を見る
○高野博師君 宗教と民主主義の関係についてはどう思われるか、御所見を伺いたいと思います。
○高野博師君 それは具体的にはオウムを頭に入れての話ですか、それともほかのことでしょうか。
○高野博師君 時間がありませんので最後に。  歴史的に見ても信教の自由というのは民主主義の根幹である、基本的人権の根本であると私は思います。  一九四一年、まさに日本が宗教統制、弾圧をしていた時期に、アメリカのルーズベルト大統領は有名な四つの自由を発表しております。すなわち、...全文を見る
11月08日第134回国会 参議院 本会議 第9号
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○高野博師君 私は、平成会を代表し、ただいま趣旨説明のありました在日米軍駐留経費特別協定に関連して、総理及び関係閣僚に御質問いたします。  その前に、去る四日、忌まわしいテロの凶弾に倒れたイスラエルのラビン首相の死に対し、我々平成会は、謹んで深い哀悼の意を表するものであります。...全文を見る
11月30日第134回国会 参議院 外務委員会 第9号
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○高野博師君 それでは、若干の質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に、先般、当委員会でイスラエルのラビン首相の葬儀にどうして総理が出席しなかったのかということに関していろんな議論があったんですが、外務大臣の方から元総理よりも現職外務大臣の方がプロトコル上、上だと、こ...全文を見る
○高野博師君 ラビン首相の葬儀はまさに外交だと思います。その外交的な儀式に元総理が行くかあるいは外務大臣が行くかということで、どちらが要するに重要かということであれば、これは元総理ということになっております。
○高野博師君 私もこれ以上言うつもりはありませんが、少なくともプロトコル上は上ということになっております。  それでは、人種差別撤廃条約に関して二、三質問をさせていただきます。  この条約については、もう三十年ほど前に国連総会で全会一致で認められたということですが、なぜ今これ...全文を見る
○高野博師君 要するに、なぜもっと早くできなかったのか。第四条を留保するということでないとこれは批准できないということはかなり前からわかっていたはずだと思うんですが、この点についてはどうでしょうか。
○高野博師君 この基本的人権の尊重という人類普遍の原理にかかわる重要な条約、これについては他の先進諸国あるいはアメリカ等についても、アメリカについては去年の十月に批准したということでありますが、ほかの国についてはかなり早い時期に批准しているわけで、こういう条約についてはもっと日本...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、この条約とは直接的な関係はないんですが、実は先般の沖縄の少女暴行事件、これの被疑者というか被告が黒人だということですが、この被告の家族から黒人だから日本側へ引き渡したんではないかというような抗議があったという報道がありましたが、この事実関係はどうなって...全文を見る
○高野博師君 米国では御承知のとおり人種問題等については、シンプソン裁判に見られるように、非常にデリケートな問題であります。したがって、この事件について被疑者家族を含む米国側に日本の司法当局とかあるいは政府に対して不信を抱かせないようにできる限りの情報提供等が必要ではないか、被告...全文を見る
○高野博師君 それでは、若干時間がありますので、ほかのテーマについてお伺いします。  APECの評価でございますが、私はこのAPECは総理が自画自賛しているという感じを持っております。通産省、外務省を含めて官僚がおぜん立てしたものに乗っかって無難に乗り切っただけではないか、そう...全文を見る
○高野博師君 このAPECに関連して、クリントン大統領が訪日を中止したということですが、この理由は国内的な事情があるということなんですが、外務省はこれをどういうふうにとらえているでしょうか。
○高野博師君 私は、この訪日を延期された本当の理由というか本音のところは、クリントン大統領が村山総理とこれからの十年先、二十年先の日米安保体制も含めた日米関係の非常に重要なテーマについて話してもしょうがないというような、そういう本音を持っているんではないか、というのは、日米安保に...全文を見る
○高野博師君 クリントンの訪日中止というか延期に関しては、村山さんと話してもしょうがないというそれだけの理由で来なかったとは私は言っておりません。その一つの理由としてそういうことも考えられるんではないかと、そう思っているということであります。  もう一つ、これは外務省の所管では...全文を見る
○高野博師君 一言。この情報は官邸には届いたけれども総理には届かなかったというところに問題があるのではないか、私はそう思っております。  時間がありませんので、これで終わります。
12月12日第134回国会 参議院 外務委員会 第10号
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○高野博師君 御承知のとおり、きょうの夕方、キューバのフィデル・カストロ議長が訪日されて一泊される。滞在中は、河野外務大臣との会談、非公式会談と聞いておりますが、日玖議員連盟主催の昼食会あるいは日玖懇話会との意見交換等が予定されていると聞いております。そういう中で、内外の関心が高...全文を見る
○高野博師君 キューバ国内におけるカストロ議長の立場とか指導力、あるいは国民的な支持等についてはどうでしょうか。
○高野博師君 中南米諸国あるいは世界全体におけるカストロの影響力、こういう点についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 冷戦時代にカストロが左翼勢力、特に中南米の左翼勢力に与えた影響力というのは圧倒的なものがあると思いますが、冷戦が終わってカストロの、あるいは共産主義の歴史的な使命が終わったということが言われて、当然の結果としてカストロの影響力は低下した、こう思われます。そのカリスマ...全文を見る
○高野博師君 政治あるいは社会体制の違いはあっても、同じラテン系の文化とか音楽とか言葉あるいは歴史的な背景、そういうものを持っているということで、当然、中南米諸国はキューバに対してシンパシーを持っているというか、連帯意識を持っていると思います。経済状況が非常に悪化しているというキ...全文を見る
○高野博師君 マイアミのキューバの社会というか移住者、これとの関係はどうでしょうか。
○高野博師君 何か現在アメリカの議会でキューバに対する新たな経済制裁法案、これが審議中だと言われていますけれども、どんな内容になるのか承知しているでしょうか。
○高野博師君 次に、日本とキューバの関係の現状についてお伺いいたします。  経済貿易関係、あるいは人的、文化的な交流、技術協力等についてお伺いいたします。
○高野博師君 この外務大臣の日本訪問は日本政府の招待ですか。
○高野博師君 技術協力については、九四年度まででJICAベースで三億七千五百万というのは具体的に何をされているんでしょうか。
○高野博師君 キューバには在留邦人が二百三十八人、それから日系人が約七百人いるということですが、在留邦人はキューバでどういうことをされているのか、あるいは今の日系人の生活等の状況はどんなことになっているのか、お伺いいたします。
○高野博師君 キューバの現在の経済状況に照らして日系人も相当厳しい生活をしているんではないかと予想されるんですが、この日系人に対しては何らかの援助をしたことがあるんでしょうか。
○高野博師君 一般的な話ですけれども、中南米には日系人が非常に多いということで、日本人自身も、日系人自身も日本と相手国のかけ橋になりたいというようなことを思っている方もいるし、そういうことも期待できる。日系人が移住先の市民権を取っている、あるいは国籍を持っているということで、これ...全文を見る
○高野博師君 ところで、カストロ議長が今回日本に立ち寄ると、給油ということでありますけれども。日本に来る前に中国とベトナムを訪問された。この中国とベトナムの訪問については何か注目すべき成果があったのかどうか、情報を持っているでしょうか。
○高野博師君 キューバは、中国、ベトナム、北朝鮮等々と非同盟諸国ということで非常な友好関係にあると思いますが、実は、ちょっと余談になりますが、先週、ラ米のある駐日大使と懇談したんですが、カストロ自身が近い将来自分の落ちつき先として、ちょっと突拍子もないと思われるかもしれないけれど...全文を見る
○高野博師君 私は、カストロは世界の現代史に間違いなく残る人物の一人であろうと。キューバ革命の英雄とも見られているわけですが、冷戦時代に各国の左翼勢力に対して与えた影響は、先ほど申しましたけれども、その功罪は別にして極めて大きかった指導者、革命家、思想家であった。また一方で、冷戦...全文を見る
○高野博師君 ショートノーティスだということも含めて会談の実現は難しいという見方かもしれませんけれども、この激動する国際情勢の中で、これからもショートノーティスというような場面がたびたび起こるんだろうと思います。  キューバのカストロについては、少なくとも二、三日の余裕はあった...全文を見る
○高野博師君 それでは、時間がありますので、ODAの問題についてちょっとお伺いしたいと思います。  十二月六日の読売新聞に、これは会計検査院の報告ということで、フィリピンのODAの中で、二百五十四億円かけて架設された送電線の九五%が盗まれていた、あるいは二十九億円を投資して掘っ...全文を見る
○高野博師君 ODAの案件が問題になったケースの大半は、日本側というよりもむしろ受け入れ国側の事情が大きかったのではないかというふうに思います。  例えば、受け入れ国側の経済事情が悪化した、したがってローカルコストの負担ができなくなったとか、あるいは機材、施設の維持管理が困難に...全文を見る
○高野博師君 時間が余りありませんので簡単にしたいと思うんですが、マスコミがこのODAの問題を取り上げるときに非常にセンセーショナルな報道の仕方をする。ODAという言葉自体が非常にネガティブなイメージで一般に受け取られがちな面がある、これは非常に残念ではないかと思っております。 ...全文を見る
○高野博師君 そういう事情もやっぱり国民によく理解してもらうというのが大事ではないかと思います。相手国の経済社会発展に大いに役立っているプロジェクトもたくさんあると理解しておりますけれども、よいことはマスコミにもなかなか取り上げられないという事情があります。政府はもっと広報に努力...全文を見る