高野博師

たかのひろし



当選回数回

高野博師の1996年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第136回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○高野博師君 新外務大臣を迎えての最初の外務委員会でありますので、まず外務大臣の外交理念とか外交姿勢とか、基本的な点についてお伺いしたいと思います。  その前に、一つだけ住専問題との関係でお尋ねしたいと思うんですが、大臣は住専関連の企業から政治献金とかあるいは役員報酬等を一切受...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。  橋本総理の施政方針演説の中で平和と繁栄の創造のための自立的外交の展開、それから外務大臣の外交演説の中で創造的外交を展開する、こう言っておられるんですが、自立的外交、創造的外交。外務大臣は自立的外交とは二百も言っておりません。それから、総...全文を見る
○高野博師君 私が伺いたいのはその中身の話なんです。一体自立的外交とは何を指すのか、創造的外交とは一体何なのか、そのことをお伺いしたいと思っているんです。
○高野博師君 総理が施政方針演説の中で「今や我が国は、従来型の国際貢献からさらに歩を進め、国際社会に受け入れられる理念を打ち立て、世界の安定と発展のためみずからのイニシアチブで行動する国家であるべきであります。」、こうおっしゃっております。従来型の国際貢献をさらに歩を進めるという...全文を見る
○高野博師君 アメリカのコロンビア大学のジェラルド・カーチス教授が、日本の外交政策はスローガンばかりでやろうとすることが見えない、こういうことを言っておられます。総理の演説、外務大臣の演説を見ましても、日本外交の方向性とか進路あるいは理念といったものが明確でないという印象を私は持...全文を見る
○高野博師君 私がお伺いしたいのは貧困の定義ではなくて、貧困が一体この国際社会の中でどういう意味を持っているかという観点であります。  世銀の報告によりますと、世界人口の五十八億人のうち十一億人は絶対的貧困層にある、六人に一人は絶対的貧困に属している、そして問題はその数が増加し...全文を見る
○高野博師君 橋本総理が、過去の大戦の目的や性格を特定するのは容易ではない、断定的に言うのは困難であると発言しておられますが、ほぼ同じお考えでございましょうか。
○高野博師君 この総理の発言については、韓国や中国のマスコミから、総理は侵略戦争であることを事実上否定した、こういう非難もされております。対アジア関係の最大のポイントはやはり我が国の指導者の歴史認識にあるとも言えると思います。韓国との竹島問題、これも根底にはやはり歴史認識の問題が...全文を見る
○高野博師君 日韓の友好関係がアジアの平和と安定にとっても重要であることはもう論をまたないと思います。東南アジアについてはASEANという一定のまとまった枠組みができている。東アジアについては朝鮮半島とか台湾とか日中関係を含めて不安定な要素が多いということで、政治的な対話を行う多...全文を見る
○高野博師君 首脳間の対話を通じての信頼関係を構築するということは二国間関係にとって非常に重要なことで、大いに歓迎すべきことだと思います。しかし、一部のマスコミでは、この時期の総理の訪米は住専問題で低落傾向にある橋本人気の復活を意図した側面もあることは否定できないというような報道...全文を見る
○高野博師君 国際貢献としてPKOも重要であると思うんですが、ソフトの協力としてこのUNVも考慮すべきではないかと思います。現在、世界各地で約二千人のUNVが働いている。その中で日本人は約三十人ということでありまして、今、大臣おっしゃられたように政府は二百五十万ドル、過去二年間援...全文を見る
03月27日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第3号
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○高野博師君 三人の先生方に簡単に一問ずつお伺いしたいと思います。  まずヴォーゲル先生ですが、国際問題あるいは安全保障の問題で欧米と日本の決定的な違いは、いざというときに欧米の場合は血を流す覚悟ができている、命をかけるということと、日本はそれができない、あるいは金しか出さない...全文を見る
04月03日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第4号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。  若林先生にちょっとお伺いしたいと思うんですが、一つ大胆な仮説というか結果論的なんですが、今回の緊張については台湾も中国もそれからアメリカももともと本気でやる気はなかったのではないかというふうに思うんです。  これは、一つは両岸の経済...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
04月10日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第5号
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○高野博師君 加藤局長にお伺いいたします。  中国の外交政策というか外交戦略の一環として大中小三つの三角形の関係があるというのをちょっと聞いたんです。一つの小三角形というのは中国と台湾と香港の関係、それから中トライアングルは中国とASEANとNIES諸国、それから大三角形が中国...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
○高野博師君 簡単にお伺いしたいと思います。  今の加藤局長のお話で大体解答はあるのかなと思うんですが、一つはこれから中国が一体どうなるのかということなんです。この膨大な十三億という人口を抱え、そしてまた広大な土地を持っている中国で当然、古い言葉ですが富国強兵、あるいはナショナ...全文を見る
04月11日第136回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○高野博師君 二つの案件に関してですが、まずインド洋まぐろ類委員会の設置に関する協定、これはマグロ類資源の安定的な確保、供給という観点からも一つの国際的な枠組みをつくるという点では有意義であろうと思います。これは賛成いたします。  それからもう一つのWTO関連の譲許表の修正及び...全文を見る
○高野博師君 今おっしゃられましたように、休戦協定から平和協定に変えることが目的だということ、これはマスコミでも言われておりますけれども、実際には政府と軍の鋭い内部対立があるというような見方もあります。この点についてはどう見られますか。
○高野博師君 今の状況については悲観論、楽観論さまざまありますけれども、悲観論の見方としては、今の北朝鮮の食糧問題が全然解決していない、本年の六月から七月には備蓄もほとんど底をつく、したがって食糧危機はもう最悪の状態になるだろうと、こう言われております。それから、先日もテレビで放...全文を見る
○高野博師君 少なくとも板門店近辺への渡航は自粛するとか、何かそういう措置をとってもいいのではないかと思います。  それからもう一つ、なぜ今この時期に休戦協定に違反するような行動に出たのかという点についてお伺いいたします。
○高野博師君 国交がないから余り情報がないということは当たらないと思います。例えば、在日朝鮮人も年間一万人ぐらい訪問しているし、北朝鮮と国交のある国を通じてもいろんな形で情報はとれるのではないかと思います。  この問題について、なぜ今やったかという点については、これはいろいろな...全文を見る
○高野博師君 韓国はこういう北との緊張関係の中で、日本とアメリカに対して北朝鮮との外交交渉等には応じないように要請もしたと、そういう報道もされております。一方で、韓国の野党の自民連の金鍾泌総裁が、北の兵士は去年政府が国会に相談もせずに送った米を食べて今板門店で我々を脅迫していると...全文を見る
○高野博師君 いずれにしても朝鮮半島の平和と安定は我が国の安全保障にとっても極めて重要なことでありますので、その動向には十分注意をして、そして必要があれば何らかの平和的な対応をとる、そういうことも見きわめる必要があるんだろうと思います。  それでは次の質問に移らせていただきます...全文を見る
○高野博師君 韓国のKGBの情報では、北朝鮮が八一年に高性能の印刷機を輸入して偽造を開始したというようなことも言われておりますしまた、ある筋の情報によれば、日本の有力政治家に非常に近しい人が、日朝の貿易関係に携わっている者がにせ札用の機械を日本から北朝鮮に持ち込んだという情報もあ...全文を見る
○高野博師君 この膨大なにせドル札が、麻薬の流通とか地下武器市場とかあるいはテロリストの支援とか、こういうやみの世界に流れ込んでいるとも言われております。これは大変ゆゆしき事態ではないかと思います。中には核物質の入手にも使われている、こういうことも言われております。北朝鮮側は今回...全文を見る
○高野博師君 この件については、橋本総理が、プライベートなルートでお互いいろんな交渉の糸口を探して混線するよりも政府間で進めた方がいいと強調したというふうに報じられております。チャンネルの一本化を強調した、こういう認識を示したと言われております。  この総理のコメントの背景には...全文を見る
○高野博師君 いずれにしても、国交のない国との交渉ですから、やはり正攻法で政府間で進めるのが適当ではないかと私は思います。  次に、米の支援問題についてお伺いいたします。これ喜で何度も各委員会で取り上げられていますけれども、改めて私の視点から幾つか御質問したいと思います。  ...全文を見る
○高野博師君 そうすると余り緊急性はなかったのかなという感じを受けますが、年間二百万トンぐらいの恒常的な食糧不足もあると言われております。  この米の支援については、どの時点でいかなる形でだれからだれに要請がなされたのか、種々論議があるところであります。この点についてはきょうは...全文を見る
○高野博師君 その九月四日の先方の回答は、実はその前に全容淳さんが韓国の「マル」という雑誌の中で、日本からの米の支援はこれは賠償の意味があるんだ、米は多ければ多いほどいい、家畜とかあるいは工業にも使えるというような発言、インタビューが載った後、政府ないしこれに関係した人たちがそう...全文を見る
○高野博師君 いずれにしても、米が市民に届いたという確かなデータはないのではないかと私は思います。そもそも膨大な国民の税金を使っての米支援でありますから、相手国の市民に役立っているかどうか確認ができない、国交がないからそれは難しいということであれば本来は二国間の援助をやるべきでは...全文を見る
○高野博師君 責任を持って決定したということですが、この援助自体に問題があったとか、あるいは何らかの問題が生じた場合には政府が責任をとるということでしょうか。
○高野博師君 理由が特殊であろうが例外的であろうが、やはりこれは国民の税金を使っているということが第一義的にあると思うんです。北朝鮮に対する米の支援についてはさまざまな疑問、疑惑が依然としてあって、まだ解明されていない。  きょうは時間の都合がありますので時間の範囲内でお伺いし...全文を見る
○高野博師君 わかりました。  それでは、一定の役割を果たした政府関係以外の人とは具体的にだれを指しているんでしょうか。
○高野博師君 加藤幹事長は入っておられますか。いるかいないかで結構でございます。
○高野博師君 入っているという理解でよろしいのだと思います。  それで、この一定の役割がなかったとすれば今回の支援は実現しなかったのかどうか、こういう一定の役割がなくても政府としてはいずれやるつもりだったのかどうか、その点をお伺いしたいと思います。
○高野博師君 当然政治的あるいは法的な責任も含めた一般的な責任という意味で、それはもう事と次第によって何らかの責任になると思います。  それで、この米が民生消費に供されたと言っておるんですが、万が一にも民生消費に供されていなかったということが判明した場合には当然責任問題になると...全文を見る
○高野博師君 時間がないので、次に食糧庁にお伺いしたいと思います。  援助米の五十万トンのうちの三十五万トンが有償資金協力、すなわち延べ払い輸出となっておりますが、この契約は食糧庁と朝鮮国際貿易促進委員会ということで、この国際貿易促進委員会というのは民間の団体であります。それで...全文を見る
○高野博師君 この促進委員会が支払いができなくなったといった場合には政府がかわって払うことになるんでしょうか。その点だけで結構でございます。時間がないので簡単にお願いします。
○高野博師君 契約の中に明確に政府が保証するということを入れていないと非常に危ないんではないか。この民間の団体が何らかの形でなくなった、解消しちゃった、政府は全然知りませんということになると払う人がだれもいなくなると思うんですね。そういう意味では非常にいいかげんな契約書ではないか...全文を見る
○高野博師君 結構です。  契約書はそうなっていますけれども、現場に行った米はだれもわからないと。一説によると日本のある団体がこれをみんな買って送ってくれたということが現地では言われていると、そういう情報もあります。したがって、日本の援助が本当に効果的であったのか、現地の国民か...全文を見る
○高野博師君 時間がないので一言だけにして、また次の機会に質問させていただきます。  この米の問題については、金丸訪朝のときあたりから、国交正常化に向けたその前の段階として、援助をやった上で国交正常化交渉をするというようなことが言われておりますが、こういうやり方は国交正常化した...全文を見る
04月26日第136回国会 参議院 外務委員会 第8号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。外務公務員法の一部を改正する法律案につきましては基本的に賛成であります。時間があれば最後に二、三の質問をしたいと思っております。  それでは、クリントン大統領の訪日、それにかかわる日米共同宣言あるいは普天間飛行場の返還等の一連の外交上の動...全文を見る
○高野博師君 今のお答えの中に創造的な外交とか自立的外交は余り関係ないような印象を受けます。  普天間飛行場の返還についても、アメリカ側はヘリポートを建設するとかあるいは滑走路の建設も要求していた。そういうことがわかって、実際には返還に要する費用が一兆円近くかかると言われており...全文を見る
○高野博師君 先ほどの話も含めまして、この新しい安保体制が二十一世紀の方向性を決めたというか、それを展望していたと、こういうお話もありましたが、このアジア太平洋地域の安定と平和を確保するために二国間のいわば軍事同盟を強化するという形をとることは、果たして現実あるいは将来の国際情勢...全文を見る
○高野博師君 この日米共同宣言も含めて、日米関係の中で日本がリーダーシップを発揮したと私は言えないんではないか、また国民に対するアカウンタビリティーというか説明する責任も欠けてはいないかなと、そういう印象を持っております。  共同宣言の中にASEAN地域フォーラム、こういうもの...全文を見る
○高野博師君 その場合に、その予算を使う基準とかあるいは限度というのはあるんでしょうか。
○高野博師君 要するに、援助の額の限度はないということですね。特に基準は設けていないということですね。
○高野博師君 その次に、去年の三月に渡辺訪朝団に同行した加藤紘一事務所の吉田猛氏がパスポートを持っていないで出たのではないかということがこの委員会でも質問がなされて、それに対する回答は政府から何もありませんけれども、この事実関係はどうなっているんでしょうか。
○高野博師君 その旅券はどういう種類の旅券でしょうか。
○高野博師君 旅券の発給について自民党に問い合わせるというのはおかしな話じゃないでしょか。自分のところでわからないんですか。
○高野博師君 実は、吉田猛氏は北朝鮮の。パスポートを持っている、日本のパスポートも持っているという情報があります。国によって使い分けをしているという情報があります。  それで、この吉田猛氏が一般旅券で渡航したのではないという確かな情報はつかんでおりますが、一般旅券でないとすれば...全文を見る
○高野博師君 いや、私が確認しているんです。  これは重大な問題なわけです。それで、どういう旅券で行ったのか、ぜひ調べていただきたい。
○高野博師君 それは外務省が調べればすぐわかる話でございます。どうしてそれを明確にできないんでしょうか。
○高野博師君 いや、適正か適正じゃないかじゃなくて、パスポートの種類を私は聞いているのであります。
○高野博師君 全く逆の話であります。どういうパスポートを出したかというデータについては外務省が持っているわけです、政府が。ですから、私が言っているのは、一般旅券で行ったのではないという情報があるので、もし一般旅券で行ったというのであればその証拠を見せてくれと、こう言っているわけで...全文を見る
○高野博師君 ですから、私が聞いているのはどういう旅券で行ったかということを聞いているわけです。それが大事な話なんです。  公用旅券で行ったとすれば、これは公務を持って行ったということになるわけです。そうすると、加藤局長が言われているように、政府関係以外の者がこの米支援について...全文を見る
○高野博師君 全く逆の話であります。私は、適正か適正でないかという話をしているんじゃないんです。どういう種類の旅券を持って行ったのか。旅券を発行するのは政府ですから、政府が知らないわけはないと思いますね。ですから、そういう疑念があるのであれば明らかにしていただきたいと、そう言って...全文を見る
○高野博師君 認めにくいかどうかというのは、もう事実関係を見ればすぐわかるわけです。それを明らかにしてもらいたい、こう言っているわけです、私は。よろしいでしょうか。
○高野博師君 確認した後、ぜひ報告していただきたいと思います。今の件については事実関係だけまず明らかにしていただきたいというふうに思っております。  いずれにしても、この一連の米支援の動きについてはいろんな疑惑があっていろんな報道がされている。政府としては、それを一向に明らかに...全文を見る
○高野博師君 効果が薄れた薄れないという話は関係ないと思います。実際に二百万トン以上の穀物が不足しているという現状にあるわけです。幾らもらっても足りない現状であります。  また、この問題に関連しまして、先般、神戸市内の貿易会社社員が外為法違反で兵庫県警に逮捕されたと。これは、サ...全文を見る
○高野博師君 北朝鮮に米の援助をして、北朝鮮から百隻以上の船が来ているわけです。これは氷山の一角ではないか、あるいは米支援の船を利用して相当の密輸があったおそれもないとは言えないのではないかという感じがいたします。この点についてはどう思われますか。
○高野博師君 それでは、これも米関連ですが、先般、北朝鮮の国際部日本課姜鐘勲副課長一行が訪日されたと。これは愛知県のある団体の招待によると聞いているんですが、自民党の野中幹事長代理に第三次米支援を要請したと。その中で、野中幹事長代理は、政府間の正式のルートで話し合うべきだというふ...全文を見る
○高野博師君 きのうの報道によれば五月上旬に北朝鮮の李種革アジア太平洋平和委員会の副委員長が訪日する予定ということが出ております。これは社民党と与党の招請によるもので、その目的は国交正常化交渉再開あるいは四カ国会談等も踏まえてのものだと。この四カ国会談は別にして、李種革さんが日本...全文を見る
○高野博師君 時間がないので、最後に一つだけお伺いしたいと思うんです。  北朝鮮に人道的な観点から米の援助をしたということなんですが、この人道的な援助に対して何らかの見返りを要求するというのは適当でないかもしれません。しかし、人道というのであれば北朝鮮側に人道的な対応をある意味...全文を見る
○高野博師君 時間ですので、質問を終わります。
05月07日第136回国会 参議院 外務委員会 第9号
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○高野博師君 それでは、北朝鮮の問題についてお伺いいたします。  先般、アメリカの国務省がテロに関する年次報告書の中で、キューバ、イラン、イラク、リビア、スーダン、シリアと並んで北朝鮮をテロ支援国家に指定することを明らかにしました。その理由は、北朝鮮はテロ禁止の国際条約の署名を...全文を見る
○高野博師君 要するにテロ支援をしている国家だと認めているわけでございますか。
○高野博師君 新しい日米安保体制の中でアジア太平洋地域の平和と安定に資する日米同盟ということで、この地域の不安定要因の一つは朝鮮半島だろうと思うんですが、この朝鮮半島あるいは北朝鮮に対する認識が日米間で一致していればいいんですけれども、微妙なずれがあった場合には、何か有事があった...全文を見る
○高野博師君 これとの関係で最近の北朝鮮の軍の動向をどう見ておられるのか。また、軍と党との関係あるいは政府との関係、そして金正日書記の軍部に対する指導力等について、簡単で結構でございますのでお答え願います。
○高野博師君 軍の内部の動向については何か情報をお持ちでしょうか。
○高野博師君 いろんな情報によりますと、昨年は清津駐屯第六軍団所属の多数の将兵が関与した反体制の事件が発生したとか、ことしの二月一日に百名以上の北朝鮮の軍人が中国側へ越境して保護を求めたとか、金正日書記の暗殺計画があったとか、一万五千人の武装反乱計画に労働党幹部が加担していたとか...全文を見る
○高野博師君 最近の新聞報道によれば、国家主席あるいは党総書記に就任するのは来年の七月以降ではないかというようなことも北朝鮮の政府高官が話をしたということが載っておりました。北朝鮮の現状はありとあらゆる面で麻痺状態にある、こう言われているわけですが、問題は、来年の七月まで現在の体...全文を見る
○高野博師君 それでは、今の北朝鮮の最大の問題は経済問題ということで、特に食糧事情が直接的には朝鮮半島の動向に影響を与える大きな問題ではないかと思うんですが、今の経済の状況あるいは食糧事情についてどのような情報をお持ちか、お答え願います。
○高野博師君 今月初めのニューズウイークによると、今難民の数が記録的にふえているということ。それから、チュチェ思想によって世界で最もゆがんだ経済体制になっている。巨大な鉄鋼業とかあるいは石炭産業、化学工業に従事する人間が人口の約六〇%。ソ連が崩壊する直前でも四〇%だったので、圧倒...全文を見る
○高野博師君 北朝鮮は検討中ということでありますが、アメリカと北朝鮮の折衝が非常に頻繁になっているという情報があります。また、先般は使用済みの核燃料棒の封入処理作業が開始されたということで、北朝鮮が核カードを切ったとも、そういう報道もされております。また、最近は北朝鮮が台湾との関...全文を見る
○高野博師君 時間の都合がありますので、前回に引き続き北朝鮮の米支援の関係でお伺いいたします。  前回の委員会で、対北朝鮮米支援をした中で、加藤幹事長の事務所の名刺を持った吉田猛氏が、昨年三月、渡辺訪朝団に加わって訪問した件について、同氏がどのような種類のパスポートを持って訪問...全文を見る
○高野博師君 国会の委員会で政府が事実に反する答弁をするはずはない、またそうあっては絶対にならない、発言に対する責任は極めて重いということを私は指摘しておきたいと思います。  それでは、公用旅券でなければどの旅券で行ったんでしょうか、明らかにしてください。
○高野博師君 要するに、公用旅券でなければ一般か外交しかあり得ないわけですが、そのどちらで行ったのかと聞いているんです。
○高野博師君 そうすると一般旅券でございますか。一般旅券だという証拠は出せますか。
○高野博師君 公用旅券を出していないという御答弁ですが、私の情報では、ある国内の機関に対しては公用旅券だという通報をしておりますが、事実関係をもう一度私は確認したいと思います。
○高野博師君 それでは、公用旅券の場合には当然公務を持って行くんだと思いますが、公用旅券を持った場合のことを聞いているんです、これは当然国政調査権が及ぶと思うんですが、過去三年間に民間のどういう人が公用旅券を持って行かれたか、リストを提出してもらえませんか。
○高野博師君 これはぜひ出していただきたい。私の情報では公用旅券で行ったと。外務省がほかの機関に出しているのを私は見ております。したがって、もし公用で行ったとなるとこれは大変な事実でありまして、政府が民間の人に公務を申しつけて行かせたということは一体どういうことになるのか。この米...全文を見る
○高野博師君 いずれこれは明らかになると思いますが、そのときは今の発言の重みを当然ながら感じられると思いますので、もしこの事実が違った場合には当然責任をとらなくてはいけない、私はそう思いますが、それでよろしゅうございますか。責任を持って間違いないと言えますか。
○高野博師君 それでは、一般的な言い方として、日本国籍を持った者が外国のパスポートを利用した場合には日本の国内法上どういう問題があるのか、旅券法ないしは出入国管理法令等でどういう問題があるのか、お答え願います。
○高野博師君 それじゃ、仮定じゃなくて、例えば具体的に元赤軍派の田中義三容疑者が外国で北朝鮮の外交官のパスポートを持っていたという報道がありました。彼は日本国籍を当然いまだに持っていると思うんですが、こういったケースの場合には国内法上どんな問題があるのか。わかりますか、質問の意味...全文を見る
○高野博師君 では、それは次回にお答え願います。  最後にサッカーのワールドカップの件ですが、これも報道によりますと、与党の訪韓団の山崎団長に対して韓国の外務大臣が日韓の共同開催について言及したという報道がありました。これに対して橋本総理が、共同開催は国際ルールにない、だからだ...全文を見る
○高野博師君 実は、去年の外務委員会で私は河野前大臣に御質問いたしまして、共同開催が日韓の外相会談の間で話題に出たと。そのときにどちらから先に出したんですかと聞きましたらば、どちらかと言われれば私だというふうに答えられました。河野大臣の方から言い出しておいたこの共同開催の問題が、...全文を見る
○高野博師君 質問を終わります。
05月16日第136回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○高野博師君 二つの条約については賛成であります。  メキシコに関する質問の前に、ワールドカップについて二、三お伺いいたします。  この間は、前回の外務委員会でも時間がなくなって途中になってしまったものですから、もう一度念のため、サッカーのワールドカップの共同開催に対する日本...全文を見る
○高野博師君 ということは、共同開催に対する政府の立場というのは特にないということですね。
○高野博師君 韓国の大統領の秘書室長が、韓国に招致が実現すれば北朝鮮と分散開催をする用意がある、南北の共同開催については朝鮮半島の平和と安定に貢献するんではないかと、そういうかなり政治的な発言をしたのを私はこの間テレビで見ました、衛星放送で。  北朝鮮に五、六万人のサッカー場を...全文を見る
○高野博師君 朝日新聞にスポーツの世界に政治を持ち込むべきではないという、外務省のどなたかが発言したものが載っておりましたけれども、これも事実でしょうか。
○高野博師君 わかりました。私はこの逆で、スポーツを政治の世界に持ち込もうという、そういうことの方が問題ではないかなという感じがしています。  また、個人的には共同開催には反対で、こういうことをやると、ルールを変更しなくちゃいかぬということもありますけれども、実際に開催場所の選...全文を見る
○高野博師君 午前中もメキシコの対外債務問題についての御質問がありましたので繰り返しませんが、九四年の十二月にペソの大幅な切り下げがあった、対外流動性の危機を招いた。九五年にかなり緊縮財政をとったけれども、成長率はマイナス六・九%、それからインフレ率が五〇%を超えた。テキーラ・シ...全文を見る
○高野博師君 政治関係についてはけさほども御質問がありましたので繰り返しませんが、メキシコの伝統的な政治体制というか、いわゆる制度的革命党、PRIの独裁というか、一党支配体制が終わりつつあるという認識をしておりますが、その中で国民行動党のような都市とかあるいは中産階級を基盤にした...全文を見る
○高野博師君 私は、このチアパス州には二度ほど行ったことがありまして、非常に関心を持っております。特に、榎本移民が最初に入植した地域でもあります。メキシコの中では最も貧しい地域だということで、根本的には貧困の問題があるのかなということと、サリナス政権が開発政策をとった中で社会的な...全文を見る
○高野博師君 移住百周年の事業の中でチアパスに文化会館を建設する計画があると。これについてはぜひとも前向きに取り組んでいただきたいと思うんですが、政府としては何か予算的な措置等を考えておられるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、時間がないので、ドミニカ共和国の移民問題についてお伺いいたします。  約四十年前にドミニカ共和国に移住したということで、この入植者が入植地の条件が余りに違うということで引き揚げ等の問題が起こりましたけれども、この問題は今どうなっているんでしょうか。
○高野博師君 実は、この件に関しては、数カ月前にテレビでドキュメンタリーをやっておりまして、私もそれを見て驚きました。いまだにこの問題は解決していなかったのかなということで、今、局長がおっしゃったように安定定着をしていない、四十年もたってまだ定着していないという、これは大きな問題...全文を見る
○高野博師君 この問題については、日本政府を相手に訴訟を起こすという動きがあるというふうに聞いております。そういうことになったときに、政府としてはこれを受けられるのかどうか。  私は、この問題が今まで四十年間も続いていて、今度裁判になれば、この問題は非常に複雑ですからあと十年と...全文を見る
○高野博師君 時間が来ましたので、この問題についてはまた取り上げたいと思っていますが、本件の最初の移住したときの調査報告書が、四十年前なので残っているかどうかわかりませんが、もしあればそのコピー、それから当時ドミニカ移住に関する宣伝、広報、あるいはあっせん等をやったんだと思うんで...全文を見る
06月06日第136回国会 参議院 海洋法条約等に関する特別委員会 第5号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。  海洋法関係の質問の前に、二、三お伺いいたします。  奥野元文部大臣が、従軍慰安婦は募集されて参加した商行為で、強制ではなかったという発言をされました。きのうの五日、韓国のマスコミ等で一斉に提言と批判されている。また、ソウルの日本大使...全文を見る
○高野博師君 それでは、日韓関係の中で竹島問題について、これまで何度も取り上げられていますので簡単に触れたいと思うんですが、日韓双方とも固有の領土であるという主張をしている。我が国の韓国に対して行っている抗議は、韓国による領有を中断させる上で決して十分ではないと私は思っております...全文を見る
○高野博師君 それでは、尖閣諸島問題についてお伺いいたします。  この諸島の領有権に関しては、政府は我が国の固有の領土だと、いかなる国とも話し合うつもりはないとの立場をとっておられます。実効的支配を行っている。一方、中国は一九九二年に尖閣諸島は中国領であると明記した領海接続水域...全文を見る
○高野博師君 実効的支配という観点から、それで十分だとお考えでしょうか。
○高野博師君 我が方の実効的支配を確実にするという点で、もっと目に見える形で、例えば韓国が竹島に対して行っているように、港湾等の建設とかそういう措置を講ずることは考えていないんでしょうか。このままだと将来の日中交渉で我が国が不利にならないのかどうか、いかがでしょうか。
○高野博師君 ことしの二月に中国がこの尖閣諸島北東海域で石油採掘らしい活動を行った、あるいは四月には中国とフランスの海洋調査船が日中の中間線を越えて日本側の沖縄西方海域で海洋調査を行った、これに対して政府が調査目的等を問い合わせた、中国側からは回答はないという、これは報道なんです...全文を見る
○高野博師君 中国の考え方というのは、海を押さえたものが資源をとる、先に開発したものが優位を占める、そういう考え方を持っているということが言われております。  そこで、中国側は、この海洋法条約を五月十五日に批准した。これをてこにして海洋権益の確保の姿勢を一段と鮮明にするんではな...全文を見る
○高野博師君 三月二十六日付の日経新聞の論評記事で、中国が尖閣諸島あるいは南沙諸島等の掌握に熱心なのは、この地域に眠っている石油だけが目的ではない、経済的に自信をつけ始めた中国が悲願の祖国統一に動き始めたと見るべきである、すなわちかつて西欧や日本によって分断された島々等を一つ一つ...全文を見る
○高野博師君 それでは、もう一度日韓関係に戻りまして、先般、サッカーのワールドカップの共同開催が決定されました。この決定に対して政府はどういうお考えを持っておるでしょうか、評価についてお伺いいたします。
○高野博師君 共同開催が決まった以上は、これを成功させるべく全力で取り組むというのは当然でありまして、難しい日韓関係の現状からして共同開催というのは一つの見識ではないかなと、前向きに歓迎するということは私も同感であります。  ただ、先ほど私が述べました奥野氏の発言のように、こん...全文を見る
○高野博師君 私もそういう認識をしていたんですが、この共同開催が決定した後、テレビのインタビューを見ていましたら、あるFIFAの理事が、日本の在外公館の大使からは一回電話があっただけだと、韓国からは十五回もあったと。インタビューを見まして私も驚きまして、一体これはどういうことなん...全文を見る
○高野博師君 共同開催についてはさまざま難しい点があるということはもう御承知のとおりであります。一々言及しませんが、開催まであと六年あるわけで、真剣にじっくり取り組んでもらいたいと思います。  この開催に当たって、韓国との関係で事あるごとに竹島問題とかあるいは歴史認識とか従軍慰...全文を見る
○高野博師君 最後に、海洋法裁判所の裁判官についてですが、山本教授が立候補される予定ということです。きのう参考人として同教授の意見を伺いまして、人格、見識、知識、全く申し分のない立派な学者だと私は思いまして、海洋法の第一人者という印象も受けました。  それで、この条約の批准を急...全文を見る
○高野博師君 質問を終わります。
06月07日第136回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。  二つの協定、条約については賛成でございます。  時間の許す中で、中東情勢その他についてお伺いしたいと思います。  中東情勢については、世界の平和と安定にとって非常に重要な意義を持っている位置を有すると思います。また、我が国も中東和...全文を見る
○高野博師君 当分は様子を見るということかと思うんですが、ネタニヤフ次期首相は、二日の勝利演説の中で、安定した平和、真の平和、治安の伴う平和を達成するために近隣諸国との対話を進展させる、こう述べておりますけれども、PLOについては一切言及しなかった。それから、エルサレムの帰属に関...全文を見る
○高野博師君 もう一つ、具体的な点なんですが、中東の包括和平へのかぎは、ゴラン高原からの撤退問題を核としている、対シリア和平交渉の再開、早期妥結にあると、こう言われますが、ネタニヤフ氏は撤退を拒否している。この態度を変えない限り交渉は成立しないだろう。シリアの影響下にあるレバノン...全文を見る
○高野博師君 今、大臣がおっしゃられましたように、日本政府としては引き続き中東和平に貢献していくという基本的な立場があると。現在、中東貢献策として具体的にどのような援助をやっているんでしょうか。
○高野博師君 クリントン大統領が、この選挙の結果のわずか数分後にネタニヤフ氏に電話を入れて祝福して、そして訪米を要請したと。極めて迅速な対応をしたということが伝えられております。クリントン政権にとって中東和平は外交面での最優先課題だということで、当然と言えば当然なんですが、きょう...全文を見る
○高野博師君 それなら結構でございます。  政府は、ネタニヤフ氏個人についてはどういう評価をしているんでしょうか。あるいは、この次期首相は訪日経験はあるんでしょうか。あるいはまた、現地の在外公館はどの程度接触してきて、同氏についてどの程度の情報を持っていたんでしょうか。
○高野博師君 訪日招待は考えておられるんでしょうか。アメリカがすぐ招待ということをやっておりますが、日本はどうでしょうか。
○高野博師君 招待についてはやはりタイミングというのが非常に重要ではないかということを感じます。  中東和平については、領土と平和の交換という原則に基づいて今まで進められてきたわけですが、日本政府としても、先ほど大臣がおっしゃられたように、引き続きこの中東の和平に積極的に貢献し...全文を見る
○高野博師君 ミャンマーについては、この名前自体を呼んでいる国はASEANと日本ぐらいで、ほかは軍事政権であるということでみんなビルマのままだと。この辺もちょっと日本は欧米等と歩調が違うというか、ASEANに合わせたのかどうか。この辺のことも含めて、ミャンマーに対しては、孤立化を...全文を見る
○高野博師君 日本政府としては、今の政権が民主連盟との対話あるいは国民和解への対話を働きかける、そういう外交努力を重ねるべきではないかと思います。また、ODAについても、軍事政権に対しては民主化とか人権、こういう問題についてもっとめり張りをつけて、何らかの申し入れ等をするとか、こ...全文を見る
○高野博師君 内部文書は、こういうものは存在しないということを言っているんでしょうか。
○高野博師君 この文書自体が正式見解ではないという断りがあるんですが、それはこれで結構でございます。  時間が来ましたので、終わります。
06月12日第136回国会 参議院 外務委員会 第15号
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○高野博師君 私は、一般国際情勢について御質問させていただきます。  まず、中国の核実験につきまして、去る八日、中国は国際世論の反対にもかかわらず核実験を強行した。極めて遺憾でありまして、深い憤りを禁じ得ないところであります。平和は国際社会の願望でありまして、核兵器は平和と人類...全文を見る
○高野博師君 今、大臣がおっしゃられたようなことは、日本の無償援助の凍結の効果ということは私は言えないというふうに、まあいろいろ見方があるかもしれませんが、私はそう見ております。  中国がCTBTの締結前の駆け込みということで実験をやったということ、また昨年の五月にNPTの無期...全文を見る
○高野博師君 余り時間がありませんので、簡潔にお願いいたします。  先ほど大臣が言われましたように中国は自衛のためにしか使わない、あるいは先制攻撃をやらないと、こういうことを言っているんですが、核兵器の破壊力からして核兵器の使用そのものが悪だという、そういうことを認識させること...全文を見る
○高野博師君 実験の目的についてはいろんなことが言われております。推測はできないということですが、中国はワシントンを含むアメリカの東海岸を射程に入れるための核弾頭の小型化がねらいだと、こういうことも報道では言われております。アメリカの核の脅威を前提に置かなければ、核保有国としての...全文を見る
○高野博師君 それでは、対中国の経済協力との関係で何点かお伺いいたします。  日中二国間の援助は現在どのぐらいで、それは我が国のODA全体の何%を占めるのか、二国間の援助実績、これはもう簡単な数字で結構でございます。
○高野博師君 二国間の援助の実績では全体の一三%を中国に供与しているわけですが、これだけの援助をしていて中国側は感謝しているんでしょうか。感謝の表明というのはあるんでしょうか。
○高野博師君 ところで、八日のこの核実験の後、橋本総理がこれについてコメントをされて、「残念だ。これで終わりにしてもらいたい」「中国をこの問題で国際社会に引き戻すようにしなければならない。円借款停止はそういう方向とは逆行する」と、こういう発言をされております。  これは、私は問...全文を見る
○高野博師君 日中間の安定的関係あるいは建設的パートナーということが重要で、これが中国の国益にもなるということなんですが、まさに建設的なパートナーということであれば、平和に対する中国の姿勢をもっと強く日本は求めてもいいんではないかということを感じます。それから、総合的に日中間の関...全文を見る
○高野博師君 簡単に言うと、このODA原則には反しないということでしょうか。
○高野博師君 はっきりしないんですが。  ODAというのは国民の税金で賄われているということで、今回の実験に対しては、被爆者団体とかあるいは市民グループとかの抗議集会を見ても、あるいはマスコミの論調を見ても、国民の大多数が核実験に反対している。その国民の反対があるにもかかわらず...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、北朝鮮の食糧援助についてお伺いいたします。  先ほど野沢議員からも御質問がありましたけれども、関連の質問をさせてもらいますが、国連が四千三百六十万ドルの要請を各国に行った、これに対してアメリカが六百万ドル、韓国が三百万ドル、我が国は六百万ドルの援助を...全文を見る
○高野博師君 ところで、北朝鮮がことしの一月に西欧の保険会社から凶作保険ということで一億三千万ドルを受け取っていたという情報があります。これは今回の国連の要請額の約三倍の金額ですけれども、この保険金によって食糧を購入していないという情報がありますが、この辺の事実関係を把握している...全文を見る
○高野博師君 いろんな情報によればかなりの食糧不足で国民が相当窮乏生活を強いられていると思われるんですが、この凶作保険金の問題、あるいは軍の戦時備蓄米がまだ在庫にあるという情報、これは韓国筋あたりから出ていますけれども、実態は不明というのが現状ではないか、かなりの部分はわかってき...全文を見る
○高野博師君 韓国の見方としては、この北朝鮮発表の被災者五百二十万人、損失総額百五十億ドルという、これは最大限の食糧物資を獲得しようという戦術的な誇張だと判断していると言われておりまして、今の金正日体制は動揺していない、したがって援助によって余裕を与える必要はないということを言っ...全文を見る
○高野博師君 私が伺っているのは、これから日本がやる援助あるいは国連の援助ではなくて、去年日本がやった援助についてどうしてモニタリングをやらないんだ、もっと透明度を求めてもいいんではないかと、そういうことであります。この点はどうでしょうか。
○高野博師君 以前にも何回かこの件については質問しましたのでこれ以上やりませんけれども、今回のこの国連を通じた援助については、アメリカの場合は六百万ドルと。しかし、この援助の背景には、ミサイル協議とか、あるいは朝鮮戦争の行方不明米兵の捜索等での政治的な判断も含めていろんな思惑が入...全文を見る
06月13日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第7号
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○高野博師君 外務省の局長にお伺いいたしますが、この外務省がつくったペーパーの四ページ目の4の「コメ支援・洪水支援」の(3)ですが、ここで「なお、我が国による支援を一つの契機として、韓国からの支援が行われるに至り、また、このような日韓からの支援が行われた延長線上で、北朝鮮は洪水被...全文を見る
○高野博師君 先ほどの矢田部議員の御意見とも関連するんですが、伝統的にアメリカの外交政策というか対外政策というのは、パワーポリティックスで成り立っているというか、脅威を見つける、そして力の均衡あるいは敵を力で押さえつけるという考え方がもともとある。  冷戦が終わった後、ソ連の脅...全文を見る
12月12日第139回国会 参議院 外務委員会 第1号
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○高野博師君 外務大臣はけさ出張から帰ってこられたばかりで、お疲れのところ恐縮ですが、幾つか質問させていただきます。  最初に、第二次橋本内閣が発足したときの外務大臣の記者会見での発言で、総理から外務省にかかわる行政改革あるいは規制緩和をしっかりやるようにと言われたと。それから...全文を見る
○高野博師君 橋本内閣が発足してから一年もたたないうちに、創造的外交とかあるいは自立的外交とか、そういう言葉がもうほとんど聞かれなくなってきている。外交方針あるいは外交哲学に変化はないと思いますが、この間、毎日新聞のインタビューで外務大臣は、外交の面でも首相が日本の国益のために展...全文を見る
○高野博師君 ちょっと一般に使われている規制緩和とは若干ニュアンスが違うんですが、外務省はいろんな規則を持っているんですけれども、その関係で若干運用の方に問題がないかなと。  非常に卑近な例ですが、この間、実はエチオピア航空の事故があったときに日産ディーゼルの社員が亡くなったん...全文を見る
○高野博師君 はい、お願いします。  尖閣諸島をめぐっての香港における反日運動は最近は下火になっておりますけれども、数カ月前の抗議行動の盛り上がりというか、異常なまでの激しさがあったわけですが、この問題についてどのようにとらえておられるでしょうか。
○高野博師君 この運動が盛んな時期に、八月末ですか、外務大臣が香港を訪問された。民主党など戦後補償を求める陳情団が陳情書を手渡そうとしたところ外務大臣がこそこそと逃げ回ったというような、そういう報道が現地でなされたようであります。また、現地の総領事が、この尖閣諸島は日本の領土だと...全文を見る
○高野博師君 ただ、そういう目的であればあの時期じゃなくてもよかったんではないか、私はそう思います。  アジアの国々の中には反日感情とかあるいは対日不信、こういう感情を持っている方が依然として一部には存在する。ちょっとしたこと、ささいなことでも政治的に利用されて、これが爆発する...全文を見る
○高野博師君 この問題は本質的には中国の国内問題だというふうに言えないか。私、香港へは最近行ってまいりまして、その中で現地の邦人記者なんかとも懇談しまして、あれは一種の集団的ヒステリーだというような見方をしている人もおりました。  先ほど局長おっしゃったように、ある意味で民主化...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、沖縄の基地の中で一部だけ沖縄大使を設置するというようなことなんですが、これは那覇の防衛施設局内に設置する外務省の出先機関に常駐させるというようなことのようですが、これも何か総理が沖縄に行かれたときのお土産だというような報道もありました。沖縄大使の任務と...全文を見る
○高野博師君 私は設置に反対しているわけではありませんが、現地で地元の住民のいろんな要望を聞くというようなことは県庁がやればいいんじゃないか。それから、沖縄についてはまさに日本の領土内なんで、そこで外務省の大使が米軍なんかと直接交渉するとかいうことは外交の一元化という点でもどうか...全文を見る
○高野博師君 ちょっと時間がないんで反論はしません。  もう一つ、最近「諸君!」という雑誌に掲載された記事に関してですが、先ほど同僚の議員からも御質問があったようなんですが、私もう少しお伺いしたいと思うんです。  この「土下座外交」云々というような、ちょっとセンセーショナルな...全文を見る
○高野博師君 専門調査員なので全体の大使館の仕事を知り得る立場じゃない、あれは個人的見解だ、そういう考え方自体にもやはり問題があるのかなと。大使館の中にいれば相当の情報が知り得るはずであります。  この大使館の情報収集の能力というかやり方、新聞も読んでいない館員もいる、幹部もい...全文を見る
○高野博師君 それでは、この中身について、先ほど申しましたように非常に重大な問題を含んでいるので、外務省として詳しく調査をしていただきたい。それで事実と違うのかどうか、一般的な言い方で認識に相当違いがあるということをおっしゃつていますけれども、もう少し調べていただきたい、それで報...全文を見る
○高野博師君 それでは最後にもう一つ、十日のNHKのテレビ放送で、アメリカが来月ネバダ州で核爆発を伴わない核実験をやるというようなことが放送されまして、この目的は一体何なのか、いかなる実験なのか、そういう情報を持っておられるのかどうか。私の理解では、核兵器が老朽化しているというこ...全文を見る
○高野博師君 CTBTが採択されたばかりでありますけれども、我が国はいかなる形でも核兵器の開発につながるような実験には反対であるというような意思表示を行っていく必要があるんではないか。CTBTに違反しなければいいということではないと思うんですが、我が国としては率先して核の脅威がな...全文を見る
○高野博師君 終わります。