高野博師

たかのひろし



当選回数回

高野博師の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月20日第140回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○高野博師君 それでは、何点か質問させていただきます。同僚議員が北朝鮮の黄書記の亡命について何点か質問されましたので、繰り返さないように、別な観点からお聞きしたいと思います。  一つは、前回の委員会で、十二月十二日に北京の日本大使館の件が「諸君!」という雑誌に出た中で、五月に北...全文を見る
○高野博師君 事実関係は明らかになっているんでしょうか。
○高野博師君 この件はまた別の機会に質問させていただきます。  北朝鮮の黄長燁書記の亡命事件についてですが、これが朝鮮半島へどのような影響を与えるかということでいろんな報道もされております。万一に備えて有事の対応策等もしておくことは当然必要であろうと思いますし、亡命者の李韓永さ...全文を見る
○高野博師君 黄書記が賠償金云々というようなことも言及しているので、これはどうしてかなと。具体的に賠償金というふうな話は日朝国交回復のときの話ではないかと推測されるんですが、そういうことをもう既に日本側が持ち出しているのかなというような私は印象を持ちました。この辺はどうでしょうか...全文を見る
○高野博師君 それでは、食糧援助についてですが、アメリカが一千万ドル援助するということを決定した、それから韓国は三百万ドルぐらいやるだろうと。これらは亡命事件に好影響を与えるとの期待感があるというような報道もされておりますが、我が国は援助しないんでしょうか。
○高野博師君 実は、きのう橋本総理が、米国政府と北朝鮮との間に少女拉致事件はあったのか、あるいは李恩恵の問題はあったか、単純に比較するものではないんだと、こういう発言をされておりまして、援助には慎重な姿勢を示したわけですが、それでは一昨年の五十万トンあるいは去年の六百万ドル、どう...全文を見る
○高野博師君 今四者協議等について言及されましたけれども、アメリカはあくまでも人道的観点から援助するんだということを繰り返し強調しております、建前は。  先ほどの総理の件については歩きながらの発言だということでありますけれども、歩きながらであろうが何であろうが、やっぱり総理の発...全文を見る
○高野博師君 これらの件については外務省としては何らかの外交的な措置なり対応をしたんでしょうか。
○高野博師君 米の援助あるいは食糧援助についてはいろんな要素を勘案しながら実施するということですが、それであるならば、人道的観点の食糧援助と言いますけれども、日本人の人道はどうなんだ、日本人の人権はどうなっているのかということを強調されて、そしてぜひこの援助に結びつけてもらいたい...全文を見る
○高野博師君 それではお伺いしますけれども、日本等が援助した米の大半は軍に優先的に配給されたと、残りは今度は中国国境で一対八の比率でヒエにかわっている、交換された、こういうことをWFPが発表しております。一方、外務省は再三にわたって北朝鮮に対する援助は各地方に、これは北朝鮮側の報...全文を見る
○高野博師君 私は今までこの委員会で援助した米が北朝鮮の国民の口に入っているのかということを何度も質問いたしました。答弁は入っているという報告だったんですが、WFPのこういう発表がありますので、これはぜひWFPに問い合わせをして確認をしていただきたい、そう思います。
○高野博師君 私は、国民の口に入るのであれば米がヒエにかわってもまあいいと、そう思っているんですが、しかし軍の方に優先的に配給されているという点については日本側の援助のあり方としては問題だろう、そこをちょっと指摘しておきたいと思います。  去年の十二月に日韓議連の関係で私は韓国...全文を見る
○高野博師君 先ほど指摘がありましたように、平成四年には日本大使館で車爆弾事件があった。それから、後でちょっと述べますが、日本赤軍メンバーがペルーにおいてかなり動きがあったという報道もあります。それから、今御指摘のように、テロ件数も激減したと、この数年間で。しかしながら、九六年前...全文を見る
○高野博師君 途中で出てこられた人もいると思いますが、いずれにしてもMRTA側が、大使公邸の警備は信じられないほど手薄だったというようなことをセルパ自身が言っているわけです。  この種の事件については、中南米では事前の予告というか、あるいは脅迫とか、そういうものがあるんですが、...全文を見る
○高野博師君 一九八〇年にコロンビアのドミニカ大使館が占拠された事件ですが、これは当初は日本大使館がターゲットになっていた、しかし大使館の警備が厳重なんでドミニカに変えたという情報がありますが、その辺は御存じでしょうか。
○高野博師君 それで、そもそも政府要人あるいは外交団、大使館員が集まるナショナルデーのパーティーは犯罪組織にとっては最大のターゲットになっているというのは少なくとも中南米では常識だと思います。当時、大使館として警備体制、また治安情勢に対する認識の甘さ、油断があったんだと言わざるを...全文を見る
○高野博師君 日本政府は、MRTAを反政府ゲリラ組織ととらえているのか、それともテロリストととらえているんでしょうか。そこは峻別しているんでしょうか。
○高野博師君 テロリストということで統一されているわけですね、政府としては。
○高野博師君 反政府ゲリラということであれば、これは将来の合法政党化というような可能性もあります。しかし、冷戦が終わった後の反政府ゲリラ、左翼ゲリラというのはもう存在理由を失った、あるいは歴史的な使命が終わった、そう言われているんですが、合法政党化の問題についても国民の一般の支持...全文を見る
○高野博師君 私は個人的にはMRTAと日本赤軍あるいはセンデロ・ルミノソと日本赤軍は多分に関係があったと見ております。  先日も五人の日本赤軍メンバーがレバノンで身柄を拘束されたと言われておりますが、奥平と戸平についてはエクアドルの偽造パスポートを持っていて、去年の一月ですか、...全文を見る
○高野博師君 法務省に伺いますが、ビザなしで日本に渡ってきて入国を許可されなかった、それで退去命令を受けた人が相当いるというんですが、どのぐらいの数があるんでしょうか。
○高野博師君 ビザなし入国を認めたというのは、不法労働者が大量に入ってくる可能性も当然考えられたし、日本赤軍が中南米を相当動いているという情報もあるわけですから非常に危険だと私は思うんですが、そのような判断がどうしてできなかったのかなと。  それから、周知徹底させるといってもな...全文を見る
○高野博師君 それはわかっております。  日本人という概念、外国人という概念とパスポートというのは全然違う話で、日本人であっても外国のパスポートを持っている人がいるわけです。外国人でも日本のパスポートを持っている人がいるわけです。こういう場合にどうするんですか。全然概念が違うの...全文を見る
○高野博師君 ですから、その日本語がおかしくないかと私は言っているんです。日本語と一致していないわけですよ、概念が。ほかの国では居住者とか非居住者、あるいはシチズンかノンシチズンかという分け方をしているはずですが、日本だけ日本人か外国人かという分け方を平気でやっているというのはお...全文を見る
○高野博師君 日本はふさわしいんですか、それで。
○高野博師君 ですから、外国人でも日本のパスポートを持っている人がいるわけです。帰化すれば日本の国籍を持てるわけです。その人はどっちへ行ったらいいんですか。
○高野博師君 だから、私は日本人とか外国人という区別の仕方がいかにも古い日本の差別的な意識が根底にあるような感じを受ける。もっと正確な言葉を使った方がいいと思うんですよ。どうでしょうか、変えるつもりはないんでしょうか。
○高野博師君 それなら一切そういうのを掲げない方がすっきりしていいんじゃないでしょうか。もう結構です。これは検討してください。これにこだわっていると時間がもったいないので。  先ほどのペルーの事件に戻りますが、予備的対話とか保証人委員会の動きがありますので中身についてはこれに触...全文を見る
○高野博師君 これはいざというときに責任転嫁するんではないかなというふうに私はとれました。個人でやっているということはあり得ない。日本政府を代表して、オブザーバーであればオブザーバーという立場で彼は働いている。個人的に云々ということは全くあり得ないと私は思います。  そこで、日...全文を見る
○高野博師君 一連の事件で日本が自分の国での有事にも対応できない。もしアジア太平洋で何か緊急の事態が起きたときに一体何ができるのか、そういう疑問を持った人も多いんではないかと私は思いまして、将来、安保理の常任理事国というようなことになったときにでも国際の平和と安全を守るということ...全文を見る
○高野博師君 最後に、このペルーの事件の問題について責任の所在というのは一体どこにあるのか。私は二つあると思うんですが、一つはペルー側のやっぱり治安の問題という点がある。それから、日本側には公邸の警備という責任があるんだと思うんです、日本側にあると。そしてまた、世界じゅういろんな...全文を見る
○高野博師君 終わります。
03月14日第140回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。  まず最初に、ペルーの人質事件についてお伺いいたします。  ペルーの日本大使公邸人質事件についてどのように認識されておられるか、総理と官房長官そして外務大臣にお伺いいたします。
○高野博師君 聞こえないんです。
○高野博師君 官房長官は。
○高野博師君 私はこの事件の状況とか経過を聞いているのではありません。もっとこの問題の本質的な認識をお伺いしたがったわけであります。  私は、この事件によって日本の国家としての尊厳がおとしめられている、そして日本国及び日本国民の名誉が著しく傷つけられたと。犯人は人命を手段とする...全文を見る
○高野博師君 この人質が人間として最も屈辱的な状況に置かれている、生存権という最も重要な基本的人権が侵されている、脅かされていると、こういう厳しい状況にあるわけであります。  そしてまた、国家として最も重要な機能の一つであります外交機能の一部、少なくともペルーにおいてはその機能...全文を見る
○高野博師君 それでは、橋本外交の外交方針、スローガンとは何でしょうか。
○高野博師君 橋本外交は創造的外交と自立的外交というのをスローガンにしておりますが、このペルーの事件でどこが創造的でどこが自立的な外交なんでしょうか。
○高野博師君 全然答えになっておりません。  例えば、総理や外務大臣がドミニカ共和国あるいはキューバに飛ぶ、そういうようなことがあってもいいんではないかと私は思っております。  ところで、この事件に関する日本側の最高責任者は官房長官でしょうか、それとも総理でしょうか。
○高野博師君 ということは、この事件の最終的な責任は総理にあるということでよろしいですね。  それでは、官房長官にお伺いいたします。  事件の発生直後の十二月十九日、記者会見で、大使公邸は日本の主権が及んでおり、ペルー政府が何らかの行為をとる際には日本の了解を得なければならな...全文を見る
○高野博師君 ちょっと待ってください。官房長官。
○高野博師君 事実を。
○高野博師君 だめだよ、事実を聞いているんだから。
○高野博師君 事実を言ってください。
○高野博師君 私もテレビで見ておりまして、主権が及ぶという表現を明確にしておりました。それはお認めになりますか。  では、主権とは何でしょうか。法制局長官。
○高野博師君 官房長官のあの主権という発言は、そういう意味には一般にはとっておられません。まさに日本国が持っている主権という、その後のマスコミ論調、国民の理解、これはみんなまさに主権、唯一絶対、不可侵、不可分、国内的には最終的に政治を決定する権力、あるいは対外的には独立性を意味す...全文を見る
○高野博師君 そんなことはありません。これはマスコミ論調等を見ればわかります。日本の領土と同じだという理解をしている人が相当数おります。これは、ミスリードした官房長官の発言の責任は私は重いと思います。  それでは、ウィーン条約二十二条とはどういうものでしょうか。
○高野博師君 もっと具体的に二十二条の二項を説明してください。
○高野博師君 このウィーン条約は、一般的に外交使節などに対して接受国が主権を持っている、その国内法の適用を受ける。しかしながら、外交的な任務を能率的に円滑に遂行するためにある程度の特権、免除が認められている。そういうことで、この二十二条は、接受国の側で外交使節、公館、公邸を保護す...全文を見る
○高野博師君 私は責任を聞いているんです。どちら側にあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、在イランの米国大使館で同じような、性格はちょっと違いますが、こういう事件がありました。この概要についてはどうでしょうか。
○高野博師君 その結果責任についてはどういうことになっておりますか。
○高野博師君 ペルーの場合も、ぺルーの一般的な治安状況を含めて警備体制を十分にとらなかったということであれば、国際法的にはペルー側に責任があると言えると思うんですが、どうでしょうか、総理。
○高野博師君 重要なことは、ペルー側が厳重な警備体制をとろうということを妨げる事由が日本大使館側に存在すれば、これは日本側の責任も生ずると思います。この点、いかがでしょうか。
○高野博師君 それは当然であります。私もそう願っております。  しかし、一部報道によれば、これはペルー国家警察の内部文書によると、日本側が厳重な警戒を断ったという事実が明らかになっております。これについてはどうでしょうか。
○高野博師君 全然質問に答えておりません。  この内部文書を毎日新聞が三月七日付で出しておりますが、公邸内の警備は大使館の警備スタッフがやる、したがって地元警察は公邸外の警備をしてもらいたい、交通整理などをやってもらいたい、こういうことを依頼したと。それから、警察側から爆発物の...全文を見る
○高野博師君 担当者が今人質になっているということはわかります。しかし、何人かは出ているわけです、人質の中から。これは事情を聴取すればすぐわかるはずです。金属探知器があったのかないのか、あるいは千二百人ぐらいいたのかいないのか、このぐらいはすぐわかると思います。そういう調査もやっ...全文を見る
○高野博師君 私も自分の友人が人質になっております。毎日気にかげながら仕事をしております。その思いは総理に劣らないと私は自負しております。  総理は今いろんな情報が相手方にも入るとおっしゃいましたけれども、例えばトロントに行かれたときに気が重いとか夜も眠れないとか、そういう情報...全文を見る
○高野博師君 公邸の不可侵権というのがウィーン条約二十二条で定められておりますが、この公邸の不可侵権の及ぶ範囲はどこまででしょうか。
○高野博師君 全然答えておりません。どこまで及ぶかと言っているのであります。公邸は建物と敷地に及ぶというのが常識であります。それで、その不可侵権は地下まで及ぶんでしょうか。
○高野博師君 そうであれば、当然トンネルを掘る場合には日本国の使節団の長の同意が必要だと思います。  したがって、もし掘っていたという事実が本当であれば、これはフジモリ大統領の方に二つ問題がある。一つは強行突入の選択肢、武力行使の選択肢を彼は持っていた、もう一つはトンネルを掘る...全文を見る
○高野博師君 フジモリ大統領は、平和的解決の条件としては人質の生命と健康が尊重されることを挙げている。そして、この条件が守れない場合は武力行使も辞さないという意向を表明しておりますが、この点は政府は納得しているんでしょうか。
○高野博師君 保証人委員会については日本政府は公式オブザーバーという形で参加しておりますが、なぜ正式メンバーになっていないんでしょうか。そして、正式メンバーとの違いはどこにあるんでしょうか。
○高野博師君 実質的にどこが違うかということを聞いているんですが、答えておりません。  この保証人委員会の議案の作成とか、寺田大使が中心的にやっておられる。口上書も連名で出している。ほとんど正式メンバーと変わりないことをやっておるんですが、オブザーバーという形をとったことによっ...全文を見る
○高野博師君 全然答えておりません。
○高野博師君 それでは、危機管理についてお伺いいたします。  阪神の大震災、あるいはサリン事件、O157、ペルー事件、重油の流出事件、一連の事件は政府に危機管理能力がないということをさらけ出したと私は思います。国民の生命と財産を守る危機管理ということは国家としてなすべき最も基本...全文を見る
○高野博師君 ガバナビリティーがないと言われてもこれはやむを得ない、そういう批判は甘んじて受けるということでございますね。  第一報が重要だということは、危機管理上これはもう論をまちません。しかし、私が先ほど何度かお伺いしたのは、責任の所在が明確でないところには危機管理能力の向...全文を見る
○高野博師君 それでは、ペルーの件は最後の質問一問だけにしたいと思いますが、この大使公邸は事件が解決したらどうされますか。
○高野博師君 そんなことを聞いているのではありません。あの大使公邸は、全世界にあの中、公邸の構図、全部出ているわけです。恐らく解決した後は大使公邸としては使えない、そういう認識があるかどうかを危機管理能力があるかどうかということで伺ったわけです。  いずれにしても、この公邸は何...全文を見る
○高野博師君 それでは、北朝鮮問題についてお伺いいたします。  北朝鮮の有事をにらんでアメリカ側が日米共同行動の指針の早期整備を要請したとの報道がありますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 これは二月二十三日と三月三日、ワシントン発の共同で伝えられておりますが、この報道によれば、アメリカ側が日本の危機管理能力に不安を持っている、アメリカにとって日本の危機管理体制の強化が緊急な課題だということでこの要請をした、それと日米防衛協力のためのガイドライン協議の...全文を見る
○高野博師君 これが全くの推測記事であるとすれば大変重大なことだと私は思います。  それで、半島の情勢に対する日本側の認識を伺います。そして、アメリカ側がどういうふうに見ているのか、もしこれもわかればお教え願いたい。
○高野博師君 北朝鮮の問題については国民の七五%が不安を持っているという世論調査が出ております。国民の関心が非常に高いと私は思いますが、朝鮮半島情勢の認識について日米間に認識の差が基本的にないということであれば、それは日米安保体制のことも含めて円滑な運用上非常に重要なことだと思い...全文を見る
○高野博師君 半島有事の際には難民が出るというのは共通の認識になっておりますが、一般難民に加えて武装難民あるいは工作員の潜入等も予想されるというようなことも言われております。  アメリカの報道によれば、中国は北朝鮮との国境に約十万人ぐらい収容できる難民の収容施設を建設中というよ...全文を見る
○高野博師君 確認できないということでありますが、中国側は難民という問題を相当深刻にとらえていると私は思います。日本の場合もやはりこの問題に対しては相当前向きの対応をしておかないと大変なことになるなと。  それで、先般黄書記が亡命を求めました。黄書記は、北朝鮮では毎年数万の餓死...全文を見る
○高野博師君 それでは、きのうの産経新聞のトップに、新潟の少女が拉致されたという報道の中で、北朝鮮の亡命工作員が本人に会ったというようなインタビューの記事が載っておりますが、この拉致事件について捜査は今どういうことになっておるでしょうか。
○高野博師君 日本は、食糧援助、一昨年は五十万トン、昨年もWFPを通じて六百万ドルですか、こういう援助をやっております。そういう援助でありますが、まさに人道的な援助ということでありますが、日本人の人道、人権が侵されているというこの事実に対して、これは先方に対してどういう対応、措置...全文を見る
○高野博師君 一昨年の五十万トンの米の援助については、WFPの発表によれば、米の大半は軍に優先的に配給された、残りは中国国境で一対八の比率でヒエに交換されていたということが発表された旨の報道があります。このWFPの発表は確認できたんでしょうか。
○高野博師君 やっていないんでしょうか。
○高野博師君 この問題については確認するようにお願いしてあると思いますが、何もやっていないんでしょうか。
○高野博師君 答えになっていない。
○高野博師君 私が聞いているのは、WFPの発表について、これが真実かどうか確認をしたかということを聞いているのであります。
○高野博師君 そうすると、この米は、大半は軍に行った、それからヒエにかわっているという事実を認めますか。
○高野博師君 これは昨年の八月三十日に産経新聞に出ております。重大な報道でありますが、これについて何の確認も今までしていないということは問題があると私は思います。政府は一貫して米は北朝鮮の国民に配給されたと主張しております。北朝鮮側の報告をうのみにしていた。政府は、もしこのWFP...全文を見る
○高野博師君 それでは、確認するという理解でよろしいですか。
○高野博師君 なぜ直接問い合わせをやらないんでしょうか。
○高野博師君 ないということではなくて、この報道に対して、もう一回直接WFPに、あるかないか、こういう発表をしたかしないか、その事実を確認してもらいたいと思います。
○高野博師君 全然答弁になっておりません。この事実関係を確認していただきたいということであります。
○高野博師君 答弁になっておりません。確認をしていただきたいとお願いしているわけです。
○高野博師君 これは重大な報道なのであります。ぜひお願いしたいと思います。  それと、外務省は外交的な措置として、北朝鮮に対して、おたくの国は我が国民を拉致したのかと問い合わせているということでありますが、これは正面から先方が是認するわけがない。この少女の拉致事件その他の事件も...全文を見る
○高野博師君 終わります。
03月17日第140回国会 参議院 外務委員会 第4号
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○高野博師君 それでは、環境保護に関する南極条約議定書についてお伺いいたします。  本議定書は、一九九一年の十月四日に採択、署名されたと。なぜ国会提出まで六年間も要したのか、お伺いいたします。
○高野博師君 この議定書の重要性は十分理解しているんですが、国内的な法の整備とか国内法の準備を含めて、ほかの国の動向を見るために六年間も要するんでしょうか。
○高野博師君 例えばグリーンピースが、日本は昭和基地での観測等については優等生だ、しかしその日本がなぜこの批准におくれているんだというような話をしておりますが、私は六年間もかかるというのはどうかなと。ほかの国の動向を見ているといいますけれども、三カ国しか残っていないわけで、ほかの...全文を見る
○高野博師君 この議定書の説明書の中で、「早期国会承認が求められる理由」というのが書いてあります。これ自体が私はよくわかりません。国会がおくらせているわけでもないのに、なぜ早くしろと言っているのか。むしろ行政の側の方がおくれていたのだと私は思っております。  その中で、(1)の...全文を見る
○高野博師君 今回のこの批准に至るまでのおくれは、むしろ日本が消極的ではないかという姿勢が見えるんではないか。  その次の段で、「我が国が南極条約体制において行ってきた積極的貢献を更に推進する」というのが書いてありますが、「積極的貢献」とは具体的に何を言っているんでしょうか。
○高野博師君 余り具体性がないんでよくわかりませんが、その(2)の中で、先ほど私指摘しましたように、三カ国しか残っていないから早く承認をしろという言い方はどうも納得いきません。  そこで、アメリカとロシアはなぜおくれているのか、御説明願いたいと思います。
○高野博師君 これまで、署名がされてから今日まで六年間で南極の環境が悪化したとか、あるいは生態系に変化があったという具体的なデータはあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、南極に関する基本的な点についてお伺いいたします。  まず、今人口は何人いるんでしょうか。あるいは長期滞在者というんでしょうか。
○高野博師君 何名とおっしゃったんですか。
○高野博師君 そこで、今南極の環境保護についての最大の問題は何なんでしょうか。いろいろありますけれども、温暖化の問題とか海洋汚染とか、今緊急に最大の問題は何なんでしょうか。
○高野博師君 訪問客というのは観光客ですか、主に。
○高野博師君 南極地域に入る人の総量規制をするというような動きはあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、我が国の地球環境に関する基本政策、方針は何なのか、お伺いいたします。
○高野博師君 この基本政策あるいは方針を貫いている理念はなんでしょうか。
○高野博師君 私は、地球環境に関する理念としては、やはり人間の安全保障とかあるいは人類益とか、そういう哲学が必要ではないかなと思っております。  そこで、地球環境問題での国際協力、特にODAの実態はどうなっているでしょうか。
○高野博師君 ODA大綱あるいはガイドラインで環境関係の協力をやっていく中で、今回環境アセスメント法が国会に出されて、これが通った場合には、JICAとかOECFがやっている援助の環境アセスメント、ガイドライン、これは見直す必要があるんではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○高野博師君 地球環境に関しては、将来の日本の国家像として環境大国を目指すというような考えも我が党の中にありますが、経済大国ではなくて、これからどういう国を目指すかという中で環境大国というような考え方はどういう認識をされるのか、大臣にお伺いいたします。
○高野博師君 今回の議定書は、国内法との関係で、南極地域の環境の保護に関する法律案が出されると、出されているんでしょうか。これの関係で、この法律案に基づいて環境庁が南極地域で行うさまざまな活動等に関して監視したり指導したり監督する、あるいは評価する、そういうことが定められていると...全文を見る
○高野博師君 それでは、この議定書に関して最後の質問ですが、この議定書によって環境保護委員会が設置されることになると思うんですが、我が国は委員会の構成国となるつもりはあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、関連の質問をさせてもらいます。  通産省にお伺いいたしますが、ODAの第五次中期目標が九七年末で終わる。これに関して通産省がODAの抜本的な見直し、特に円借款事業についてはアンタイドになっているけれども、日本企業の受注率を高めるための基準というか、これの...全文を見る
○高野博師君 私はまさにその特定の部分についてお伺いしているのであります。この新聞報道によれば、国際入札ルールを見直しする、応札業者の技術水準を重視する、公害防止技術など日本企業が得意とする分野の援助比率を高める、そういうことを検討しているという報道がありまして、これは私は国際的...全文を見る
○高野博師君 それでは、橋本総理が先般、一月でしたかASEANを訪問されたときにベトナムにも行かれたと。これまた報道なんですが、首脳会談でベトナム側が戦争責任について言及しないように先方にODAの見直しをほのめかしながら根回しをしたというのが出ておりました。この事実関係はどうでし...全文を見る
○高野博師君 そう言うだろうと思いました。  ODAは外交の重要なてこでありまして大いに利用するべきだと私は思います。ただ、報道に言っているような歴史認識をある意味で封じ込めるような形で使うのは私は筋違いだろうと思います。歴史認識の問題については正面から取り組まないといけない、...全文を見る
○高野博師君 今回、レバノンで赤軍派メンバーの拘束というニュースが報じられて、すぐ外務省が対応されたということについては非常に迅速で適切だったというふうに私は認識をしております。  シリアがレバノンの背景にあるということは報道等も含めていろいろ言われております。シリアはアメリカ...全文を見る
○高野博師君 レバノン、シリアに対して引き渡し協力を強く要請していただきたい、私はそう思います。  もう一つ、警察庁にお伺いいたしますが、北朝鮮との関係で、兵庫県警が、水銀とかフェノール等の毒物あるいは劇物と指定されている物質を大量に密輸していた、その関係者が逮捕されたという報...全文を見る
○高野博師君 この劇物、毒物の利用目的等については調べているんでしょうか。
○高野博師君 もう一つ、北朝鮮から輸入された魚のハタハタの中に鉛が入っていたという報道もありまして、これはテレビで報道されましたが、この関係は調べているんでしょうか。
○高野博師君 どうして調べないんでしょうか。
○高野博師君 鉛が入った魚を食べれば大変なことになるんで、やっぱり犯罪の一種としての捜査をすべきではないかと私は認識しておりますが、いかがでしょうか。
○高野博師君 国民生活が脅かされる事態も予想されるので、これも慎重に検討していただきたいと思います。  それと、少女拉致事件等も含めて北朝鮮との関係で、捜査当局も含めて、国民、国家の主権が脅かされているような事件も多々あるわけでありますので、この辺も適切に対応していただきたいと...全文を見る
03月27日第140回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○高野博師君 それでは、きのうの予算委員会で同僚の議員から財団法人海外漁業協力財団と補助金の関係の質問がありまして、この関係で私自身として納得いかない点が多かったので、これについて質問させてもらいます。  新聞報道によれば、この財団が補助金すなわちODAの五百億円をため込んで、...全文を見る
○高野博師君 それでは、設立当初の基本財産は幾らだったんでしょうか。そして、現在は幾らあるんでしょうか。
○高野博師君 それから、貸付事業資金というのは当初は幾らあったんでしょうか。そして、現在幾らあるんでしょうか。
○高野博師君 これはどうしてこんなにふえたんでしょうか。
○高野博師君 もともとの原資が二億ですか、現在が九十六億、基本財産がこんなにふえるというのはどういうことでしょうか。
○高野博師君 その剰余金はどこから出たんですか。
○高野博師君 二億から九十六億円に基本財産がふえている、それから貸付事業資金が十億から八百五十四億、これはもうけた違いにふえているんですが、貸付事業で上がる収益でこれだけふえるわけはない。補助金は当然全部ここに、特に基本財産については補助金の剰余金というか運用資金をつくってそれを...全文を見る
○高野博師君 運用益というのは補助金を運用した金ですか。これも入っていますか。
○高野博師君 それでは、ちょっと具体的にお伺いいたしますが、総務庁の指摘によれば、財団の毎年度の事業計画に盛り込まれた貸付予定案件の大半は翌年度以降への繰り越し、あるいは最終的に貸し付けに至らないものとなっている状況が見られるとしておりまして、特に平成三年から七年度の年間事業計画...全文を見る
○高野博師君 資金を造成するのはいいんですが、資金の需要がないのにどんどんふやすというのはどういうことでしょうか。
○高野博師君 それにしても、三十数件の計画を立てて、実際に貸し付けやるのが三件とか五件とか、これはもう見通しが悪過ぎるというか、計画が悪過ぎるのと違いますか。
○高野博師君 海外の事情に影響されるにしても、そのぐらいの幅というか、見通しは立たないんでしょうか。けたが違うと思うんですが、それはもう結構です。  それで、総務庁がもう一つ指摘しているのは、財団の貸付事業資金の運用による収益、運用益ですが、これについては必要経費充当後の残りが...全文を見る
○高野博師君 それは補助金の補助の目的に合わないのと違いますか。基本財産に入れることができるんですか、法的に。農水省がつくっている実施要領というのは法律、すなわち補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律に反するのと違いますか。
○高野博師君 財団の人件費ですか、それは。職員及び役員の。
○高野博師君 これは補助金の補助の目的に合っていない。それから、先ほど私言いましたように、総務庁の指摘の剰余金ですか、要するに貸付事業の資金の造成に充てられていないということは認めますか、運用益が。
○高野博師君 結構です。そんな勝手な実施要領をつくることができるんですか、各省庁で。
○高野博師君 だから、造成に使われてなければ、それは目的に合わないんじゃないですか。
○高野博師君 今、繰り入れられてないと言ったんじゃないですか。
○高野博師君 ちょっと待ってください。  それじゃ、今財団には基本財産それから貸付事業資金、そのほかに何か資金を持っておられますか。あるいは預金の口座か何か持っていますか。
○高野博師君 それでは、ちょっと具体的に聞きますが、平成七年度の収入予算額は幾らだったんでしょうか。
○高野博師君 九十五億。そのうち国庫補助金は幾らだったですか。
○高野博師君 そのうちの貸付資金造成費の補助金は幾らだったですか。それから振興協力事業費補助金は。
○高野博師君 八年度のは数字をもらっていますが、この補助金の消化状況はどんなぐあいですか。
○高野博師君 執行されたのは何件ですか。事業は何件ありましたですか、今年度、八年度。
○高野博師君 九件で幾らですか。
○高野博師君 そうすると、貸付資金の造成費の補助金が約三十五億、実際に貸し付けしたのが見込みとして四十億。そうするとわずか五億ですね。  それで、振興協力事業は全体として幾らぐらいかかっているんですか。時間がないんで早くしてください。
○高野博師君 そうすると、これは補助金全額でやったということになりますね。補助金が二十一億出ているわけですね。
○高野博師君 何ですって。
○高野博師君 節約がかかっているのはいいんですが、補助金全額でやっているんじゃないですか、ほとんど。おたくの手持ちの事業資金でやっているのと違うんじゃないですか。
○高野博師君 その前の年ですか。その前の年の余っている金があるということですか。
○高野博師君 通常は補助金というのは大体四分の一が目安と違いますか、こういう補助に関しては。
○高野博師君 それはこの財団に限ってですか。特別の理由があるんですか、それは。一般に公益法人に対する補助金というのは全体の事業の大体四分の一が目安と違いますか、これは私の理解が間違っているかもしれませんが。おたくのというかこの財団の事業はもう大半が補助金でやっている。しかも基本財...全文を見る
○高野博師君 この単独事業は八億かかったということですが、後でこれは明細を見せてください。例えば相手国の政府の要人を六カ国から呼んでいるとか、あるいは専門家派遣を二カ国にやったと、これが八億もかかるとはちょっと思えません。これは後で結構です。  それで、この財団の人件費あるいは...全文を見る
○高野博師君 その経費はどこから出ているんですか。
○高野博師君 随分いいかげんな金の出し方で、これはもう当然補助金をもらった剰余金、これで役員の報酬等にも入っているわけですね、当然。
○高野博師君 それは実施要領ですね。  総務庁にお伺いしますが、こういう実施要領、補助金の目的に合わないというか、本来の支出の目的に合わないような使い方をしてもいいような実施要領は勝手につくれるんでしょうか、各省庁は。簡単に答えてください。
○高野博師君 それでどうして行政監察ができるんでしょうかね。実施要領を見ているのはだれですか。これは後で結構ですが、私に見せてください、その実施要領。これが補助金にかかわる法律に違反している可能性は私は十分あると思います。  それから、団体の役員の中で理事長が農水省の構造改善局...全文を見る
○高野博師君 ODAの金で年間五十数億円も出ているこの財団に対して、そういう会計検査もまともにやっていない。総務庁の方も、この財団ができてから二十五、六年、過去何回やったんでしょうか。
○高野博師君 会計検査も総務庁の行政監察も私は問題があると思います。  それで、今回明らかになった部分だけでも、いずれにしても、ODAというのは政府開発援助ということになっておりまして、相手国の経済社会開発、発展に資するというのが本来の目的でありますから、この財団に対するODA...全文を見る
○高野博師君 時間が来ましたので、最後に、農水省所管の公益法人でODA関連の補助金を受けている団体のリスト、そしてその概要、補助金の金額等を資料要求いたします。それから、これらの法人に対して行政監察あるいは会計検査をやった結果についても資料を要求いたします。  以上で終わります...全文を見る
03月31日第140回国会 参議院 外務委員会 第7号
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○高野博師君 在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案については特に問題がないと思いますので、賛成であります。  それでは、一般質問に移らせていただきますが、最初に海外経済協力基金の出資問題について経企庁とそれから基金の参...全文を見る
○高野博師君 この中国のウナギの養殖事業については具体的にどうだったのか。この辺については、これはODAの一部ですから外交的な判断というのはあったんでしょうか、あるいは事業の見通し等についてはどうだったんでしょうか。簡単で結構です。
○高野博師君 そうすると、これは基金が独自に判断したということの理解でよろしいですか。
○高野博師君 そうしますと、この融資事業が万一完全に失敗したということになって返済不可能ということになったときはだれが責任をとるんでしょうか。
○高野博師君 一時的に回収できなかった時期があったわけですからこれからどうなるかわかりませんが、万一失敗した場合の責任を聞いているんです。そこだけ答えてください。
○高野博師君 ですから、私が聞いているのは、回収できなかったときにはだれが責任をとるんですかと聞いているんです。そこだけ答えてください。説明は要りません。
○高野博師君 それでは、上海の金融センタービルの建設に関するプロジェクトなんですが、上海環球金融中心投資株式会社が上海でこのビルを建設するというプロジェクトがありまして、総事業費七百五十億円、完成すれば九十五階建て、高さ四百六十メートル、世界一の超高層ビルになると言われているんで...全文を見る
○高野博師君 聞いていることにだけ答えてください。  OECFの出資が開発事業の遂行のために特に必要がある場合にのみ貸し付けにかえて行うことができるということは海外経済協力基金法に定められていると思うんですが、これが特に必要があると認められたんでしょうか。そして、この審査をする...全文を見る
○高野博師君 長い説明は必要ありませんで、簡潔に答えてください。  このプロジェクトはもともと輸銀に融資の依頼をしたけれども断られたと。その理由は、この事業はコマーシャルベースに乗ることが容易だというのと、輸銀が低利の融資をする必要性が認められなかった、リスクが少なくて援助性が...全文を見る
○高野博師君 繰り返しはもう結構です。
○高野博師君 要するに、援助性が低いんではないかと思うんですよ。そこのところの説明はどうですか。
○高野博師君 そういう言い方をすると何でもできることになると思います。ウナギの養殖にしてもこの不動産の問題にしても、ODAという観点からすれば、貴重な税金を使うということであれば、もっと厳密な審査をした上で本当に基金が援助しなくてはいけないのかどうかと、そこのところが非常に甘いと...全文を見る
○高野博師君 聞いていることだけ答えてください。
○高野博師君 要するに、そういう背後関係がなくても一般的に納得のいく出資であるかということがポイントだと思うんですが、客観的にそれが説明できるかというと必ずしもそうではないと。リスクの問題あるいは援助性の問題等極めて不自然な点があるということからこういうことが取りざたされるのであ...全文を見る
○高野博師君 答えになっていません、それは。万一失敗したらどうなるんですかと言っているんです。だれも責任とらない体制になっているんですか。企画庁ですか、それとも基金ですか。もしこのビルが途中で挫折したと、できなかったと、あるいはこの出資をした目的として金融センターにならなかったと...全文を見る
○高野博師君 要するに、事業が失敗したときにどうなるのかというんです。国民の税金を使って、結果的にむだ遣いしたんではないかという批判にどうやってこたえるんですか。  こういうODAの問題、やっぱり責任の所在を明確にしてもらいたい。勝手に出資、融資を決めるのはやっぱり問題があると...全文を見る
○高野博師君 繰り返しなら結構です。
○高野博師君 もう結構です。  それでは、次の問題に移らせていただきます。  旧日本軍の化学兵器の遺棄の問題ですが、旧日本軍がさきの大戦時代に中国に遺棄した化学兵器について、中国側の調査によれば、砲弾で約二万発、化学剤で約百トン。それから、これまでにこの化学兵器によって二千名...全文を見る
○高野博師君 中国側の調査方法はどういう形でやったんでしょうか、この二百万発というのは。
○高野博師君 日本側はこれまでいろいろな調査をやってきて七十万発という数字が出ているんですが、この調査を今後も続けていくと相当ふえる可能性はあるんでしょうか。
○高野博師君 CWC、化学兵器禁止条約は本年の四月二十九日に発効が確定しているということなんですが、化学兵器を保有している可能性の高いアメリカそれから中国、ロシア、この三大国が批准していないということと北朝鮮も入っていない。この条約の実効性に疑問があるんではないかと思うんですが、...全文を見る
○高野博師君 日本側のこの遺棄化学兵器に関する調査結果を中国側はどういうふうにとらえているんでしょうか。
○高野博師君 この日本側の調査結果については、一つの科学的調査結果と受けとめるというのと、しかし最終的には掘り出してみなくちゃわからないというような言い方をしているということを聞いているんですが、その点はどうでしょうか。
○高野博師君 新聞報道によると、この吉林省に兵器解体の小型試験施設を建設することを日本が日中共同作業部会で提案すると伝えられていますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 この七十万発の砲弾の処理に要する経費は概算で出ているんでしょうか。
○高野博師君 先ほどの答弁の中で、中国は批准はしているということですね。
○高野博師君 そうすると、これは間もなくという理解でよろしいんでしょうか。
○高野博師君 これは私の個人的な杞憂かもしれませんが、この条約が発効すると十年以内に廃棄する義務が締約国にあるわけですが、中国がことしから十年以内、早目に入ればいいんですが、ずっとこれを延ばしていって、それで十年間近になってから入った場合には日本は廃棄できないことになるわけですね...全文を見る
○高野博師君 これは仄聞した話ではあるんですが、七十万発という廃棄には膨大な費用がかかる、一説によると、日本が今円借款で貸している公的債務に匹敵するぐらいの金がかかるというようなことが言われておりまして、この廃棄と絡んで日本側の費用負担の問題、円借と絡めて何か中国からアプローチな...全文を見る
○高野博師君 それでは、限られた時間ですが、外務大臣の訪中についてお伺いしたいと思います。  今回の訪中の最大の成果は何だったんでしょうか。
○高野博師君 時間がありませんので、簡単に二つだけお伺いしたいと思うんですが、一つは十七億円の無償援助再開ということで交換公文に署名をされてこられたということなんですが、対中国のODA供与との関係で、あるいはODAと関係なく、日本が中国に対して国防費の透明性を高めるようにというこ...全文を見る
○高野博師君 わかりました。終わります。
04月01日第140回国会 参議院 外務委員会 第8号
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○高野博師君 それでは、中東・北アフリカ経済協力開発銀行を設立する協定に関して何点かお伺いいたします。  先般の大臣の趣旨説明によれば、我が国がこの協定を締結することは中東和平プロセスを経済的側面から支援することに資するものであり、また国際開発金融機関による地域の経済開発及び発...全文を見る
○高野博師君 イスラエルとの経済関係はどうでしょうか。
○高野博師君 我が国の経済的支援に対して関係国の評価はどういうものでしょうか。それから、友好関係はどうでしょうか。
○高野博師君 経済的側面からの援助に対しては関係国からの高い評価があるということでありますので、それであるならば、我が国がより一層もっと政治的、外交的に中東和平プロセスに貢献できる、そういう立場とか時期にあるとは言えないでしょうか。この点、どうでしょうか。政治的な貢献をすることに...全文を見る
○高野博師君 ぜひ政治的な役割あるいは政治的なイニシアチブをとる外交を展開していただきたいと思います。  それでは、最近の中東情勢は楽観できないと思うんですが、どのような現状認識をされているんでしょうか。
○高野博師君 最近の情勢は和平プロセスがとんざしたのではないかという見方ができるかと思うんですが、先ほど大臣がおっしゃられましたように、ネタニヤフ政権が東エルサレムにユダヤ人の住宅建設に着工したということで、アラブ諸国が三十日にアラブ連盟外相会議を開いて、その中でイスラエルとの外...全文を見る
○高野博師君 今危機的な状況と言えると思うんですが、これに対してアメリカはどのようにこれをとらえて動こうとしているのか。あるいは、フランス等のヨーロッパ諸国は中東の今の現状に対してどういうふうにとらえているんでしょうか。
○高野博師君 新入植地の建設凍結というのは故ラビン首相がパレスチナ側との和解の前提として実施したいわば信頼醸成措置だと言われておったわけですが、この凍結を解除したということは土地と平和の交換という和平の大原則を真っ向から否定するものだと、イスラエル側はこれを破ったと言えるのではな...全文を見る
○高野博師君 済みません、今だれを派遣するとおっしゃいましたか。
○高野博師君 今,大臣が御説明されたように、先方のレビ外相に対して強い申し入れを行ったと、それがら橋本総理もこの入植地建設については残念に思うと述べたという報道がありますが、この点についてはもっと明確に、もっと強く言えなかったのかという批判があります。  イスラエルの場合は和平...全文を見る
○高野博師君 そこで、我が国政府の対人地雷禁止に対する考え方、方針、政策はいかがなものでしょうか。
○高野博師君 去年六月のリヨン・サミットで、橋本総理の方から、国連などの地雷除去活動あるいは地雷探知・除去技術の開発、犠牲者支援、これは先ほど東京会議での成果もありますが、こういう国際協力を提唱したと。それから、留保条件つきで全面禁止努力を支持する政府決定を発表しています。国連総...全文を見る
○高野博師君 今地形的な観点から、あるいは敵が来たときに歩兵云々とかいうことを言っておられましたが、海に囲まれた日本でそういう必要があるのかどうか、そもそも敵とはだれを想定して  いるのか、この辺はいかがでしょうか。
○高野博師君 その点についてはまたお伺いいたします。  専守防衛に対人地雷が必要だという考え方は世界的な潮流とは相入れないんではないかと私は認識しております。  そこで、自衛隊は現在対人地雷を何個保有しているんでしょうか。
○高野博師君 防衛能力にかかわるので公表できない兵器とできる兵器との基準は何かあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、平成七年から九年度までの対人地雷のための予算額はそれぞれ幾らだったんでしょうか。
○高野博師君 九年度は何で一億もふえているんでしょうか。
○高野博師君 そこのところをもう少し説明していただけませんか。
○高野博師君 それは全然説明にならないのです。  報道によれば日本の場合は百万個有していると言われておりまして、自己破壊装置がついていない対人地雷を装置がついたものに今取りかえつつあるということも言われておりますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 衆議院の安保委員会で久間防衛庁長官が答弁されているのは、七億円の予算は装置つきを教育訓練用に調達するためというふうな答弁をされているんですが、これはどういう意味でしょうか。
○高野博師君 自己破壊装置のついていない地雷は使わないということであれば、これは廃棄しないんでしょうか。
○高野博師君 日本政府としては全面禁止支持の方針をしているのと、現在自衛隊がやっている防衛政策、行動というのは私は矛盾しているんではないかと思います。現有の対人地雷を廃棄するとか新たな製造を中止しないと日本が国際的な信用を得られない、あるいは人道上の立場というのは疑われるのではな...全文を見る
○高野博師君 ちょっと時間がないので結構です。  私が言っているのは、そういう自衛隊の方針というか政策と、日本がとっている国際的な立場での政策とは矛盾しているんじゃないかということを言っているんです。  対人地雷禁止についてはオタワ方式と軍縮会議方式の二つがあるということで、...全文を見る
○高野博師君 時間がないものですから、ODAとの関係をお伺いしたがったんですが、対人地雷を製造しているあるいは輸出している国に対して日本はODAを供与はしていないのかどうか、その辺のチェックはやっているのかどうか。ODAの原則は、ODA大綱によれば大量破壊兵器の開発とか武器の輸出...全文を見る
04月15日第140回国会 参議院 日米安全保障条約の実施に伴う土地使用等に関する特別委員会 第4号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。  まず最初に、きのう私の尊敬する椎名議員から、在日米軍はそば屋じゃなくて番犬だという議論がございました。私はちょっと反論があるものですから、少々お話をさせていただきたい。  この番犬論については、先生のお話によると、いざというときにほ...全文を見る
○高野博師君 それでは、アジア太平洋地域の政治情勢と日米安保の意義についてお伺いいたします。  この問題については、アジア太平洋地域は世界で最も不安定要因の多いところということはこれまで何度も議論されているところでありまして、核兵器を含む多大な軍事力が存在するとか、あるいは領土...全文を見る
○高野博師君 この覇権国という点については、村上東大教授が次のように再定義しております。歴史の流れを把握して、世界のあり方を提示する思想の力を持ち、それを実現する方向で国際公共財を提供する経済力を備えている国だというふうに言っております。私は、総理がこういう覇権国についての認識が...全文を見る
○高野博師君 いろんなさまざまな要因を総合的に勘案してこれを検討するということでありますが、今の政府の立場として、少女の拉致事件、さまざまな事件があって、正面切ってこれを持ち出すことはなかなか難しい面もあると思うんですが、こういうことも考えて今の立場をずっと堅持すると、実際に援助...全文を見る
○高野博師君 それでは、コーエン国防長官の発言についていろんな議論があるんですが、朝鮮半島統一後も在日米軍を含むアジア太平洋の米軍兵力を維持するという発言をめぐっては、アメリカ国内向けの発言ではないかとか、あるいは北朝鮮の脅威を理由にした有事の主張が説得力を失った、アメリカと北朝...全文を見る
○高野博師君 それでは、在韓米軍の兵力の推移については、八三年から九六年ぐらい、どのように減少しているのでしょうか。
○高野博師君 韓国では、沖縄の基地問題は日本のためだけにあるのではない、日本は非常に内向きな議論をしているというような批判もあります。在韓米軍については、先ほど答弁がございましたように太平洋地域の安全ということなんですが、東アジアの平和と安定を維持する、この地域に覇権勢力が登場す...全文を見る
○高野博師君 それでは、領土問題と日米安保条約の関係について二、三確認しておきたいと思います。  尖閣諸島について日米安保条約が適用されるということはアメリカ側も明言しておりますが、竹島、北方領土について日米安保条約は適用されるんでしょうか。
○高野博師君 竹島は日本の施政下にはないということでございますね。これは重大な発言だと思いますが、念のためにもう一度確認したいと思います。
○高野博師君 この問題は後ほど別な機会にまたやりたいと思います。  それでは、アジア太平洋地域における軍事力について、過去十年間の防衛費の伸び率、世界で上位三位はどの国でしょうか、日本は何番目でしょうか。
○高野博師君 実に変な答弁であります。  この「日米安保ハンドブック」には主要な国の防衛費について一覧表があります。これを見ると、防衛庁はいろいろな計算の仕方があると言っておりますが、防衛費、国防費の支出というのは大半の国が出ております。これによれば、NATO諸国はもう相当減少...全文を見る
○高野博師君 全然答えになっておりません。必要最小限度の自衛力というのは一体何を基準にして言っているのか。  これはまた別なところでは、日米安保体制によって、核の脅威に対しては米国の抑止力のもとで適正規模の自衛力を保持し侵略を未然に防止する、これは防衛の方針でありますが、この新...全文を見る
○高野博師君 要するに客観的な基準がないということだと思うんです。したがって、これはもう歯どめがきかない、その時々の国際情勢等によって幾らでも幅のある、そういう防衛力になりはしないかという危惧を私は持っております。  国際環境の変化の中でも、PKOとかあるいは災害対策、テロ対策...全文を見る
○高野博師君 この地域の軍備力の近代化でこれがこの地域の安定を損なうものではないという御答弁が今ありましたけれども、地域の安定を損なうおそれがあるという、まさにそこに日米安保体制の存在の意義というものがあるんだと思います。ですから、総合的に勘案してODAを供与するという、まさに総...全文を見る
○高野博師君 その世論調査については後で聞こうと思ったんですが、もう答えていただきましたので……。  これはちょっと余談になりますが、トインビーが政治建築の最高傑作だと、こう言っているのがローマ連合であります。紀元前の話でありますが、ローマがラテン同盟ということで、今で言う集団...全文を見る
○高野博師君 それでは、日本の防衛の基本政策についてお伺いいたします。
○高野博師君 この防衛の基本政策の中で、日本がアメリカのあるいは日米同盟あるいは日米安保体制の抑止力を期待しているということは、バランス・オブ・パワーという考え方に立っているんではないでしょうか。そう理解してよろしいでしょうか。
○高野博師君 アメリカの対外政策と防衛政策の基本理念もお伺いしたいんですが、時間がないので私の理解している限りで述べますと、アメリカは自由と民主主義あるいは人権という普遍的価値を守るためならばもう世界のどこでも飛んでいく、しかしそれでも代償を求めないというところがあるのではないか...全文を見る
○高野博師君 アメリカの対外政策についてキッシンジャーは、歴史上アメリカがバランス・オブ・パワーに参加したことはない、冷戦はバランス・オブ・パワーとは全く違った原理に従って動いていた、深いイデオロギー上の対立があったというようなことを述べております。  しかしながら、私は実際に...全文を見る
○高野博師君 その点も私も認識は同じであります。現実は非常に厳しいという中で、しかし目指すべきものはそういうことではないかというふうに考えます。  それでは、先ほどの竹島の問題について、時間がありますのでもう少し触れたいと思います。  先ほどの答弁で、竹島は事実上実効的な支配...全文を見る
○高野博師君 安保条約の適用の対象にはならないという発言は韓国政府に誤解を与えないでしょうか。
○高野博師君 固有の領土といっても、施政権下にないという状態が相当長い間続くとすれば、これはもう固有の領土という主張は通用しなくなると思いますが、いかがでしょうか。
○高野博師君 今の問題についてはまた再度別の機会でやりますが、やっぱり施政下にないというか占拠状態にあるということをいかにして早く排除するかというのが大事だと思うんです。その努力をこれからも続けていただきたい。一日も早く日本の政府の施政下に置くような状況にしてもらいたいと思います...全文を見る
○高野博師君 時間がありませんので、最後に沖縄の基地の問題について、政府と沖縄県知事あるいは沖縄県民との間の信頼関係というのが損なわれないようにしていただきたいというか、もしこの信頼関係が損なわれると、長期的に見て日米安保体制にいい影響を与えないというふうに認識しております。その...全文を見る
05月09日第140回国会 参議院 本会議 第23号
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○高野博師君 私は、平成会を代表して、ただいま総理から御報告のありました訪米等につき質問をいたします。  まず、御報告の中でも言及されている在ペルー大使公邸占拠事件に関して何点かお尋ねいたします。  最初に、犠牲となられた方々に対し、衷心より哀悼の意を表するものであります。 ...全文を見る
05月13日第140回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○高野博師君 青木大使には、大変お疲れのところ本委員会に参考人として御出席いただきまして御苦労さまでございます。けがをされているということもありまして、ゆっくり休養していただきたいところでありますけれども、やはり重大な事件でありますので、大使から直接事実関係をお伺いして、今後の教...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、事件前のペルーの治安情勢についてお伺いしたいと思います。  大使は平成六年の十一月にペルーに赴任されたということでありますが、大使館として任国のペルー情勢、治安情勢に関する情報をどういう方法で入手していたのでしょうか。
○高野博師君 大使館としては治安関係の情報提供者等いろいろな情報源はあると思うんですが、ペルーの場合はフジモリ大統領が最も治安関係の情報を多く持っているんではないかと思います。軍とか警察、テロ対策本部を直接指示していたようなところもありますし、そのフジモリ大統領に対しては大使は直...全文を見る
○高野博師君 そういう情報の分析として、依然として厳しいという分析が出ていてしかるべきではないか。その背景として、九一年のJICAの職員の殺害とか九二年の大使館の前での車爆弾の爆発事件、あるいは日本赤軍のメンバーの動向等もかなりの情報が出ておりました。先ほどおっしゃいました一昨年...全文を見る
○高野博師君 この種の事件が起きるときは、特に中南米では犯行の予告あるいは脅迫状とか、何かその前兆、予兆といったものが時々あるんですが、ペルーの場合はどうだったでしょうか。
○高野博師君 それでは、大使館の警備体制についてお伺いいたします。  まず、天皇誕生日のパーティーですが、これまでは昼間行っていたというのを夜に変更した理由は何でしょうか。
○高野博師君 ちなみに、天皇誕生日のレセプションに関してでありますが、私は今回の事件を契機に自粛とか取りやめるというようなことは必要ないと思っております。ほとんどの国が独立記念日あるいは国王の誕生日とか、ナショナルデーというのを持っておりまして、在外公館では重要な外交活動あるいは...全文を見る
○高野博師君 それで、パーティーの規模ですが、先ほどのお話だと七百人ぐらいの招待客があったということで、他の大使館と比べて非常に多過ぎるということはないという御発言でございます。問題は、ペルー国家警察の内部文書によれば日本側が厳重警備を断ったということが言われておりますが、この事...全文を見る
○高野博師君 ペルーの警察側はテログループによる襲撃の可能性を排除できないとして軍部隊も含むそういうような配置の計画を提出したと、しかし大使館側は公邸内は大使館スタッフで十分だとして断ったと、パーティー直前にも警察側が確認したらば必要ないということだったと、こういう報告書が出てい...全文を見る
○高野博師君 それからもう一つ、玄関入り口の金属探知機を外したとか、あるいは入り口が招待客でごつた返していたというような報道もありますけれども、この辺は事実でしょうか。  私の経験では、日系人というのはかなり時間に正確で、かなり早くから来て玄関で待っていて、時間になるとみんな一...全文を見る
○高野博師君 公邸の裏側の空き家を犯人側は利用したという事実、あるいは救急車を装って犯人グループが侵入、突入してきたということでありますが、このときの状況を含めまして警備体制に油断あるいは甘さがなかったとは言い切れないと思いますが、いかがでしょうか。
○高野博師君 それから、報道によれば、人質生活の中で大使と人質との間でいろんな対立があったということが言われておりますが、極限状況に置かれた中での出来事でありますので、その是非について云々するつもりはありません。  ただ、大使は一国の代表でありますので、その責任は重大でありまし...全文を見る
○高野博師君 もう一つ、日本政府はこの事件直後に人命尊重、平和的解決、テロに屈せずということを強調したわけでありますが、これは人質になっておられた大使も中で当然認識されていたと思うんです。人質にある間にトンネルを掘削していたという事実を知っておられたということが報道されております...全文を見る
○高野博師君 時間が余りありませんので、今回の事件で大使が学ばれた最大の教訓とは何でしょうか。そして、それは今後どう生かしたらいいのか、簡単にお答え願いたいと思います。
○高野博師君 もう一つ、MRTA側が日本の経済協力について、これは貧困対策に役に立っていないんではないか、あるいはフジモリ大統領を利するだけではないかという今回の事件の一つの口実を、理由を言っているわけでありますが、日本の対ペルー経済協力について大使はどうお考えでしょうか。見直し...全文を見る
○高野博師君 それでは最後に、大使公邸そのものについて私は予算委員会でも言及したんですが、事件解決前の段階でしたけれども、大使公邸は公邸としてもう使えないだろうと。あれだけ全世界に大使公邸の中までわかってしまった。今回事件が解決した段階ではもうほとんど使えないということで、これは...全文を見る
○高野博師君 ペルー問題について私はこれまで何度も質問をさせてもらいました。きょうはこれで最後にしたいなと思っているんですが、何点か自分で納得いかない点がありますので、この点を確認しておきたい、そう思っております。  最初に外務大臣にお尋ねしますが、事件が解決してすぐペルーに行...全文を見る
○高野博師君 それでは、武力突入に関して事前連絡がなかったということに対して総理も遺憾だということは言われたわけですが、遺憾の意は先方には伝えていないという理解をしているんですが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 それから、フジモリ大統領が当初武力解決を不可能と見ている国に通告はできないという不信感を言われた、あるいは日本が平和的解決と言っていながら具体的には何も示さなかったというような発言をされているようです。その後はちょっとトーンダウンをしてこういう言葉は出なくなったんで...全文を見る
○高野博師君 警察庁が武力突入のシミュレーションをやったと。これによれば、武力突入をした場合には人質の三割から四割ぐらいの死傷者が出るだろうという結論であったそうですが、このシミュレーションが、日本政府が平和的解決というか、武力突入、武力行使に反対した、足を縛ったといいますか行動...全文を見る
○高野博師君 このシミュレーションの中で現地の大使館からの情報もあるんだと思いますが、トンネルを掘削するということについては全く頭に入れていなかったのではないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○高野博師君 私は予算委員会でもちょっと言及したんですが、中南米ではトンネルを掘るという事件はしょっちゅうあるわけで、そういうことを考慮に入れないシミュレーションをやったということは非常に全体観に欠けているのかなと思う。中南米の事情をよく知っている人間も入れた上でのシミュレーショ...全文を見る
○高野博師君 大臣御自身は自分の責任についてはどうお考えでしょうか。
○高野博師君 この間の本会議でも質問をしたんですが、外務大臣が向こうに行かれて間もなくというか、すぐに無償援助を十四億六千万円供与したということでありますが、この点については、どうしてそんなに急ぐ必要があったのかという疑問を私は持っております。少なくとも、けさもちょっと言及しまし...全文を見る
○高野博師君 この案件は九六年度の案件だと理解していますが、そうでしょうか。
○高野博師君 前年度の予算を、予算がついているから何とか消化しなくちゃいかぬという発想でやったとすれば、僕はそこに問題があるんではないかなと思います。  もう一つは、全体として対ペルーに対する経済協力をもう一回総括する必要はないのかどうか、その辺はいかがでしょうか。
○高野博師君 ペルーに対してのODAですが、フジモリ大統領が就任する前と以後でどのぐらいの違いというかふえ方、これについてちょっとお伺いいたします。
○高野博師君 貧困という問題がテロの温床になっているということであれば、今ペルーに対する援助の額を示されたんですが、ペルーばかりじゃなくて中南米には貧困問題を抱えている国はたくさんあるわけです。これとの比較で、日本の経済援助がフジモリ政権の浮揚というか、フジモリをバックアップする...全文を見る
○高野博師君 この人質事件との関係でキューバ、ドミニカとの関係なんですが、キューバについては、フジモリ大統領自身もキューバを訪問されてカストロとも会談されている、それで犯人の出口についての議論もされたようであります。その中で、これは報道なんですが、フジモリ大統領がキューバ側に日本...全文を見る
○高野博師君 わかりました。  それでは、キューバもドミニカ共和国についても日本に対しては好意的に協力をしてくれるというような約束もあったわけですから、この二つの国に対してはどういう形で礼を尽くそうとしているんでしょうか。
○高野博師君 それでは、総理のペルー訪問について何点かお伺いいたします。  総理がペルーに行かれてフジモリ大統領に謝意を表明された、あるいはこれからも経済協力を続行するとかいう発言をされておりますが、今回総理がペルーを訪問する必要性がそもそもあったのかなという私は行く前から疑問...全文を見る
○高野博師君 総理がペルー滞在中に在外公館というか大使館の情報収集能力の強化をすべきだという発言をされているんですが、この発言の背景には情報収集能力に問題があるという認識を総理は持っておられるのかどうか、これは総理に聞きたいところですが、外務大臣、いかかでしょうか。
○高野博師君 もう一つ、特殊部隊の訓練、これは海外での共同訓練等も検討するという発言もされているんですが、この特殊部隊SATの海外派遣については警察法六十一条との関係もあっていろいろ問題はあると思うんですが、この法改正等も含めて検討していくということでよろしいでしょうか。
○高野博師君 来るサミットでテロ対策についても提案したいということを言われていますが、まず我が国のテロ対策を強化しなくちゃいけないと思うんですが、今テロ対策の提案についてはどのような検討をされているのか、お伺いします。
○高野博師君 ちょっと質問が前後するんですが、外務大臣がペルーに特別機で行かれて、帰りのフライトで人質になっていた在留邦人あるいはその家族はだれも乗らなかったということで、在留邦人と大使館あるいは大使との関係、この辺はどういうことになっているんでしょうか。乗らなかったということは...全文を見る
○高野博師君 武力行使について事前の通報がなかったということと、それから実際に武力突入のあった後、事件の解決した後、現地の日本側の対策本部には解決して四時間たってもペルー政府から何の連絡もなかったというような報道がありますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 それでは、時間がありませんので、赤十字の活動についてちょっとお伺いしたいと思います。  ミニグ代表を初めとして赤十字がいろんな活動をされたわけですが、実際には例えば盗聴器とか小型のビデオとか、いろんなものが赤十字が活動していたものの中に入っていて、ある意味で利用さ...全文を見る
○高野博師君 ペルーに関する質問はこれを最後にしたいと思うんですが、けさの参考人とのやりとりの中でも私ちょっと言及したんですけれども、大使公邸をこれからどうするのかという話で、私は一つのアイデアとして日本庭園あるいは公園にしたらどうかということを言ったんですが、この点について大臣...全文を見る
○高野博師君 終わります。
05月15日第140回国会 参議院 外務委員会 第12号
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○高野博師君 まず最初に、核搭載艦船の領海通過に関して日本が黙認しているということに関するきのうの報道なんですが、アメリカの国家安全保障会議研究メモ第五号に領海通過に関して日本は黙認しているということが明記されていると報道されましたけれども、この事実関係は御存じでしょうか。
○高野博師君 まだそこまで聞いていないんです。聞いておりません、そこは。これから聞くんです。  これはアメリカ側の文書だからということですが、この文書は非常に重要な中身を含んでいるわけです。  この中に、「日本は現在」、というのは返還前ですが、「核兵器を装備した海軍艦船の通過...全文を見る
○高野博師君 日本側が一方的に否定しても、この文書自体はアメリカ側に厳然と存在しているわけです。それに関しまして、トランジットが事実だとすると非核三原則にも反する。  それで、これから日米防衛協力のためのガイドラインの作成において、核搭載艦船の通過、寄港について恐らく表立っての...全文を見る
○高野博師君 それでは別のテーマに移ります。  北朝鮮の食糧問題とミサイルの問題ですが、アメリカの下院で、既にこれは外交委員会を通った外交政策改善法案の中に、北朝鮮の軍が備蓄食糧を一般国民に配給しない限りアメリカ政府は北朝鮮に追加食糧支援実施をしてはならないという法案を今通そう...全文を見る
○高野博師君 この法案の五つの項目については、我が国が北朝鮮に援助をするときの参考になる条件として、我が国としても当然こういうことを考慮しなくてはいけないんではないかと私は思っておりますが、大臣の見解はいかがでしょうか。
○高野博師君 それから、アメリカの軍の情報として、北朝鮮が開発しているミサイルのノドン一号の最大射程距離がこれまで言われている一千キロではなくて一千三百キロだと。そうすると、日本全土が射程距離の中に入る。それから、米国の偵察衛星が、既にノドン一号が北朝鮮の北東部の日本海沿岸に三基...全文を見る
○高野博師君 できるだけ早急にこの事実の確認を急ぐ必要があると思いますし、対応措置も十分とっておく必要があろうと思います。  日本は、アメリカとの戦域ミサイル防衛構想、TMDの技術的可能性を探っているというようなことも報道されております。一方で、北朝鮮が十二、十三日にアメリカで...全文を見る
○高野博師君 このノドン一号にもし化学弾頭とか、何かそういうものを搭載して日本のどこかに着弾すれば日本じゅうがパニックになるだろうと、そういうことを言っている。これが一つの心理的な威嚇効果を強調している、こう言う専門家もいるという報道もあります。政府は、慎重、真剣に対応すべきでは...全文を見る
○高野博師君 アメリカは年間五百億ドルほどの消費をしていると言われています。また、年少者の使用者が増加しているというようなこともありまして、生産国側、中南米でいえばメキシコ、コロンビア、ペルー、ボリビアというような国が挙げられると思うんですが、両方の責任というか両方が協調してこの...全文を見る
○高野博師君 経済協力との関係ですが、麻薬組織とかテロ組織、これらに対する犯罪捜査の技術的な援助、これは軍に対しては軍事協力になりますので、例えば警察に対しては世界で最も日本が進んでいると言われている指紋の判定機器の供与とか、あるいは今回ペルーの事件でも問題になった刑務所の改善と...全文を見る
○高野博師君 それでは、アメリカが南米に対してハイテクの兵器の解禁に動いているという情報がありますが、アメリカが中南米諸国への戦闘機ミサイルを、これは通常兵器として今までも輸出してきたんですが、ハイテクの兵器については一九七〇年代末から自粛してきた。しかし、最近輸出解禁に向けて動...全文を見る
○高野博師君 それではもう一つ、ペルーの事件ですが、おとといに私ちょっと言及するのを忘れたものですから。毎日新聞が五月十一日の報道で、流れ弾に当たった女医さんの件を取り上げております。子供さんが四人もいる、だんなさんも病気だと、そういう中で今生活に困っているという、これは事件の流...全文を見る
○高野博師君 だれが撃った弾かわからないとかウィーン条約云々と、そういうことを言っているようでは僕はおかしいと思う。事件の被害者であることには間違いないわけです。ですから、そういう観点からできるだけ援助をしていただきたいと思います。時間がないのでこれ以上は言いません。  次に、...全文を見る
○高野博師君 時間がないんで、説明を私は要らないんです。もう全部知っているんです、それは。今言ったように、日盛産業の会社の実態を明らかにしてもらいたい、こう言っているわけです。  それから、OECFの融資の決定の過程を明らかにしてもらいたい。できれば事業を決定したときの役員会の...全文を見る
○高野博師君 今のお話では全然明らかになっておりません。  最後の第四次の融資については銀行保証がないままに貸し付けたと。そもそも現地につくった会社にもうつぶれそうな日盛産業が債権保全しているということもおかしい話でありまして、債権回収のめどが立っていないままに現在に至っている...全文を見る
05月29日第140回国会 参議院 外務委員会 第13号
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○高野博師君 航空協定二本については特に問題がないので、賛成でございます。  それでは、海外経済協力基金の総裁においでを願っていますので、前回、それから前々回、二回にわたっていろいろ御質問をさせていただいたんですが、直接御本人から伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします...全文を見る
○高野博師君 私、そこまでは聞いていないんです。  経済援助についての認識、その中でOECFの果たす役割についての認識をお伺いしたいわけですが、今民間企業に対する投融資の問題をお話しされました。いずれにしても、円借款の問題にしても投融資にしても資金は国民の税金で賄われている、こ...全文を見る
○高野博師君 資金の運用については、補助金に関する法律あるいは海外経済協力基金法という法律があります。公正な、厳正な、適正な運用について規定されているわけです。当然過ぎることでありますが、そういう認識はお持ちだと思います。これらの原則あるいは法律に反する場合は、当然これは責任問題...全文を見る
○高野博師君 それでは、具体的にお伺いいたします。  上海の金融センタービルの建設運営事業について、これは基金がつくってこられた資料に基づいてでありますが、この事業については基金が五十億円の出資を行うということで、現在まで二十六・七億出資しているわけであります。一九九四年の二月...全文を見る
○高野博師君 内談というのはどういう意味か私は正確に理解しているわけではありません。しかし、こういう重要なプロジェクトで、担当の部局だけで内談が進んだ上でOECFが現地調査を行っているわけです。これはその次の年の二月に現地調査を行っている。そして、その現地調査の段階で上海市長から...全文を見る
○高野博師君 まさにそこのところが問題になっているのでありまして、経済協力性があるかどうかという判断であります。  そこで、基金法によれば、出資というのは非常に限定的に規定されておりまして、出資は開発事業の遂行のために特に必要がある場合にのみ貸し付けにかわって行うことができると...全文を見る
○高野博師君 それは円借款の要請をされたわけですか。
○高野博師君 それではお伺いいたしますが、経済協力性が高いというのは具体的にどういう意味でしょうか。何をもって経済協力性があると言っているんでしょうか。
○高野博師君 簡単に説明してください。
○高野博師君 それだけで経済協力性があるというのは私は非常に疑問だと思っておりまして、このビルの建設については、経済効果としてこの間もいろいろ答弁いただきましたが、納得いきません。  国家的プロジェクトだという位置づけは向こうの政府から基金に話があったということでありますが、こ...全文を見る
○高野博師君 この点については外務省は認識はございますか。国家的プロジェクトだということで経済援助をするという点について、これは援助するのが適切だと、そういう認識がございましたですか。
○高野博師君 それだけ重要な国家的プロジェクトであれば、出資じゃなくて円借款でやったらどうなんでしょうか。経済企画庁はどうですか。
○高野博師君 援助性ということとリスクの問題等がある。今回のこの金融センタービルの建設というのはいわば不動産事業でありますが、これは民間レベルで実施すべきものでありまして、コマーシャルベースで当然やるべき話であって、基金が出資をするようなプロジェクトではない、これが一般の認識だと...全文を見る
○高野博師君 民間だけではできないという判断はどうしてやったんでしょうか。むしろ基金がイニシアチブをとってこの事業を進めたのと違いますか。
○高野博師君 このプロジェクトについては要するに森ビルの不動産投機に基金が力をかした、こういう批判がありますが、これについてはどう反論しますか。
○高野博師君 それではお伺いいたしますが、森ビルの社長と総裁の関係はどんなぐあいでしょうか。
○高野博師君 私が聞いていないことまで答えていただいたんですが、森ビル内にいろんな事務所がありまして、各役所の幹部等が政策勉強会的なグループを組んで時々やっているという情報もありますが、そういうことに参加したことはございませんか。
○高野博師君 この金融センタービルに関しては森ビルの社長と総裁が直接お話しされたことはございませんか。
○高野博師君 それは電話でしょうか。
○高野博師君 わかりました。  この件については、経済協力性、援助性あるいはリスクの問題等々考えて、総合的に見ても基金が出資をするにはふさわしくないという私は認識をしております。  この事業については間もなく工事が着工するんだと思いますが、万一この事業がうまくいかなかったとき...全文を見る
○高野博師君 そんなこと聞いているんじゃありません。責任はどこにあるかと聞いているんです。
○高野博師君 私は精神を聞いているのじゃありません。責任の所在はどこにあるかと聞いているんです。
○高野博師君 答えになっておりません。  それでは、次に中国養鰻事業についてお伺いいたします。  御承知のとおり、日本の日盛産業が中国でウナギの養殖をやるということで基金が融資をやっているんです。今まで四回に分けて合計三十三億円以上の融資を行っています。この案件について、現在...全文を見る
○高野博師君 国際的に評価云々ということを幾ら言っても、四回にわたって融資をした事業がことごとく失敗しているという事実が重要なのであります。  それで、私はこの日盛産業の会社の概要について基金から資料を取り寄せましたが、極めて簡単なというか、ほとんど情報を持っていない。従業員は...全文を見る
○高野博師君 この養鰻事業についてはどこのだれから要請があったんでしょうか、基金に対して。
○高野博師君 この融資の要請は、それではどういう形でなされたんでしょうか。
○高野博師君 これだけの、十億円以上の資金が焦げついている話について、そんないいかげんな情報でやっていけるんでしょうか。——ちょっと待ってください。答弁の時間が長いものですから、質問はこれで終わりませんので、次回また来ていただこうと思っております。  最後の十億五千万を融資した...全文を見る
○高野博師君 事実はそうじゃないんじゃないかと思います。  それから、前回三回やった融資について経済効果が上がっていないのは残念だと、そんな簡単に済まされる問題なんでしょうか。そういう前例がありながら、最後にまたこれだけの膨大な金額を融資したということについては問題がある。特に...全文を見る
○高野博師君 今のお話の中のウナギの関係で、日本のウナギの値段が下がるとか、いろいろ今おっしゃられましたが、その辺の資料を出してください。一体どのぐらい生産をして、輸入をして、日本全体のウナギの消費量あるいは生産量の中でどのぐらいの位置を占めたのか、それを出してください。
○高野博師君 それで、内部の文書が私の方に届いておりまして、基金が現地の合弁会社に指示して、この十億五千万を受けた会社ですが、問題の本事業のバランスシートを改ざんさせているというような告発もされております。また、西垣総裁がたかが十億ぐらいというような発言もしているという情報もあり...全文を見る
○高野博師君 そういういいかげんな会社に金を出すことにやはり問題があると思うんです。  それで、いずれにしても、この十億五千万がどういうふうに使われたのか、これを基金としても確認していただきたい。  それから、最終的にこれが未回収のままになった場合には総裁の責任であると思いま...全文を見る
○高野博師君 会計検査院と総務庁にお伺いしますが、本件についてもう一度行政監察をきちんとやってもらいたいということと、会計検査院はもう一度この金の流れも含めて検査をしていただきたい、答弁をお願いします。
○高野博師君 予定に入れていただきたいという要請をしているのであります。
○高野博師君 プログラムはわかっています。しかし、これだけ重大な事件でありますので、特別監査をしてもらいたい。
○高野博師君 時間です。終わります。この件についてはまた別の機会に取り上げさせてもらいます。
06月03日第140回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○高野博師君 この条約については賛成であります。  それでは、この間外務大臣が訪問されましたロシア関係の質問をさせていただきます。  前回の委員会でも外務大臣からの御報告がありましたので、その部分については省略させていただきますが、現在のロシアのエリツィン政権の安定度について...全文を見る
○高野博師君 それでは、北方領土問題に関してですが、外務省がつくられたペーパーによりますと、領土問題あるいは平和条約の交渉の問題について、外務大臣の方から帰属の問題と環境整備の両方の問題で車の両輪のように同時に努力をしなくてはいけないという考え方を強調されたと、これに対してロシア...全文を見る
○高野博師君 このエリツィン大統領の発言というのは、領土問題のカードを使って日本から最大限の援助を引き出すという戦略というか戦術があるんではないかというような見方がされていますが、この辺についてはどうお考えでしょうか。
○高野博師君 それでは、環境整備という観点で共同経済活動の提案が出されていると思うんですが、この点についてどういうふうに考えておられるでしょうか。
○高野博師君 この共同経済活動の提案については、当然のことですが、ロシア側の実効支配を認めるようなことに基づいてやるということは当然認められない話なんで、この点については十分慎重に検討すべきではないかなと私は思います。  もう一つ、北方領土のロシア軍の退役軍人の職業訓練あるいは...全文を見る
○高野博師君 これはODAを使ってやるということでしょうか。
○高野博師君 この問題については、ODAを使うにしても使わないにしても、先方からの要請に基づくということではないんでしょうか。日本側のこれはアイデアでしょうか。
○高野博師君 この問題については、私は北方領土問題が解決したらば退役軍人の再就職問題について援助してやろうというんであれば筋が通ると思うんですが、どうもその逆だなという私は感じを持っております。日本でそういう援助をしたところで、これはロシアの経済全体の問題にもかかわる話で、実際に...全文を見る
○高野博師君 環境整備という点に関しては私も賛成であります。しかし、一方的にロシアに利用されるというようなことがないように十分注意していただきたいなという感じを持っております。  それからもう一つ、これは防衛庁にお聞きしたいんですが、原子力潜水艦の放置の問題。これはもう相当古く...全文を見る
○高野博師君 この点については当然軍事機密等の問題もあると思うんですが、日本側で何らかの形で協力というようなことは考えられないんでしょうか。
○高野博師君 私が質問したのは、退役軍人に対する先ほどの職業訓練等もあるんですが、こういう核の問題というか、この点について何らかの形で協力というのはあり得ないんでしょうかということです。それでは外務省の方に。
○高野博師君 それでは、防衛庁にまたもう一つ。  先般、ロジオノフ国防大臣が訪日されて、ロシアに戻られて間もなく解任されたということがありましたけれども、この点について、国防軍内部の情報についてはどの程度の情報を持っておられたのか。それで、すぐやめるような人をなぜ訪日招待をした...全文を見る
○高野博師君 軍の改革とか軍内の掌握力、エリツィン大統領の掌握の度合い、あるいは軍内部の権力闘争等いろいろ言われておりますが、解任の真相はどの辺にあると見ておられるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、ロシアとNATOの協力合意について二、三お伺いいたします。  NATOの東方拡大に関して、NATOが反ソの軍事同盟から欧州の平和維持機構へと性格を変えたとか、いろいろ言われております。ロシアの孤立化というようなとらえ方もされている。あるいは、ニューヨーク...全文を見る
○高野博師君 ロシアがこのNATOの東方拡大との関係で極東の方に軍事的に重点を移すんではないかという見方、これについてはどうお考えでしょうか。
○高野博師君 この問題はまた別の機会に質問させていただきたいと思います。  それでは、アフリカの問題でコンゴ民主共和国について二、三お伺いいたします。  これについては日本政府は政府承認をするという閣議の了解が出たと聞いております。このコンゴ民主共和国について私が一番懸念して...全文を見る
○高野博師君 一般的に、ODAの政策というのはアジアからアフリカに重点を移すという方針の転換があったと聞いているんですが、アジアで一定の成果をおさめたということもあって、これからアフリカにもっと援助を、特に貧困問題について重点的にやっていくという方針だと理解しています。  実は...全文を見る
○高野博師君 わかりました。  ちょっと時間がないので、北朝鮮の問題について二、三お伺いいたします。  けさほどの情報で、北朝鮮との電話が通じにくくなったというのと、もう一つ中国の国境で中国軍の動きが活発になったという情報があるんです。これは確認されておりませんが、そういう情...全文を見る
○高野博師君 そうですが。これはけさのあるジャーナリストからの情報でありますので、御参考までに。  それで、四月の上旬に、北朝鮮の貨物船チ・ソン2号ですか、これが宮崎県の日向市で大量の覚せい剤を積んでいたということがありまして、七十キロぐらいの、末端価格にして百億円近い覚せい剤...全文を見る
○高野博師君 最後に一言。  北の化学兵器の問題で、コーエン国防長官が北朝鮮の化学兵器については攻撃能力が高いというような発表もされている。韓国側の情報では、北朝鮮が七、八カ所、年間千トンの化学兵器生産能力を持っている、現在約五千トンを保有していると推定されている、こういう情報...全文を見る
06月05日第140回国会 参議院 外務委員会 第15号
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○高野博師君 それでは、CTBTについて外務大臣にお伺いいたします。  このCTBTの歴史的なあるいは軍縮外交史上の意義及び日本外交にとってどういう意味があるのか、簡単で結構でございますので大臣にお尋ねいたします。
○高野博師君 このCTBTについては、核兵器の垂直拡散、それから核保有国の核軍拡あるいは水平拡散、核兵器保有国数の拡大を防ぐ、それと核兵器の研究開発にも歯どめをかけるというねらいがあると言われております。大臣が今言われたように、核のない世界を目指す、核軍縮あるいは恒久平和に向けて...全文を見る
○高野博師君 それでは、もう少し具体的に、CTBTが真の全面禁止条約であるためには、核爆発だけではなくてコンピューターによるシミュレーション、あるいは流体動力試験とか未臨界実験、あるいはレーザーを使っての高エネルギー・密度試験とか粒子加速を使っての兵器効果試験、こういう核兵器の改...全文を見る
○高野博師君 この未臨界実験については核実験の予行演習だと、そういう意味合いが強いという意見もあります。この実験は、地下核実験がもし再開されたときにはこれに対応できるような技術の維持をするという意味も含まれているとも言われる。そういうこともあり、要するにCTBTが見える核実験を禁...全文を見る
○高野博師君 中国はまだできないだろうと言われておりまして、パキスタンは可能だという情報もあります。フランスについては九五年から九六年に南太平洋で実施した核実験によって、起爆から核爆発までの反応で起きる高温高密度の状態をスーパーコンピューターで再現する技術をほぼ手中にした、こうい...全文を見る
○高野博師君 現在保有している核弾頭等の信頼性の確保という意味で今回の実験をやるということですが、アメリカはこの未臨界実験については化学実験だという言い方をしております。しかし、これは実質的には条約の抜け道を通ろうとしているという批判もかなり強いものがあります。  この未臨界実...全文を見る
○高野博師君 ぜひそういう情報を入手すべきじゃないでしょうか。どうでしょうか。
○高野博師君 私はその点については疑問を持っております。というのは、危険性がなければなぜネバダの核実験場でやらなくてはいけないのか。相当の危険性があるんではないか、私は個人的にはそう思っておりますが、そういう情報がもしあれば、もう少し収集してもらいたいと思います。  いずれにし...全文を見る
○高野博師君 それでは、この条約の実効性の問題についてお伺いいたします。  条約の発効の条件として、インドとかパキスタンあるいは北朝鮮、これらの署名、批准が必要でありますけれども、これについての見通しはいかがでしょうか。政府はインド等について説得等の対応をしているんでしょうか。
○高野博師君 核実験については世界で一番最初に核実験を中止する何らかの取り決めが必要だということを訴えたのはインドのネルー首相だと。インドについては中国あるいはパキスタンとの国境の問題等複雑な問題があるので核の選択肢を捨てることはできない、こう言っているのでありますが、アメリカは...全文を見る
○高野博師君 このCTBTとの直接の関係はありませんけれども、我が国は核廃絶のためのバイの協力を実施しているということで、例えば対ロシア非核化支援プログラムを実施しているんですが、この実施状況はいかがでしょうか。放射性廃棄物の処理施設の建設等具体的に何をやっているのか、お伺いした...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、CTBTに続く核軍縮の重要なステップとして、核保有国の核にも監視の網を広げる必要があるということで、兵器用核物質生産禁止、いわゆるカットオフ条約及び核先制不使用の条約等の策定の交渉の段階になると思うんですが、これらに対して政府の方針はいかがでしょうか。
○高野博師君 このカットオフ条約の交渉というのはジュネーブの軍縮会議で行われることになるんでしょうか。
○高野博師君 ジュネーブの軍縮会議というのはコンセンサス方式で行われているのでありまして、CTBTについてはインドの反対でジュネーブでの軍縮会議でこれが阻止された、それで国連総会で採択されたということでありますが、軍縮会議のコンセンサス方式の原則というのがこれによって崩れたという...全文を見る
○高野博師君 時間がちょっとありますので、先ほどのインド、パキスタン等の関係でちょっとお伺いしたいと思うんです。  中国がパキスタンにミサイルを輸出しているということは前から言われております。また、中国はイラン等にもミサイルあるいはミサイル搭載の艦船、そういうのを輸出していると...全文を見る
○高野博師君 核の問題は、核弾頭とミサイルあるいはその生産の物質というか、そういうことが一体になって核兵器としての効力を発揮するわけですが、フランス等もかなりミサイルを輸出している。アメリカもハイテク兵器の輸出をするような動向もあるということもありまして、全体としてこういう動向に...全文を見る
○高野博師君 総理、きょうは御多忙の中を出席いただきまして、ありがとうございます。  海部総理以来の総理の外務委員会出席でございまして、これを評価したいと思います。この外務委員会各委員の強い要望でもありますので、今後とも重要な法案があったときはぜひ御出席をお願いしたいと思います...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。  平和は人類の願望でありまして、世界平和にとって最大の脅威は核兵器であるということは論をまたないところであります。我々は、すべての人間は生存の権利を持っている。核兵器はその生存権を脅かす最たるもので、いかなる理由があっても、これを使用する...全文を見る
○高野博師君 それでは、核兵器の使用とか威嚇が国際法上違反であるかどうか、国際司法裁判所、ICJの勧告的意見を踏まえての総理の御見解をお伺いいたします。
○高野博師君 この点については先般の衆議院での本会議の中で同じような質問がありまして、総理は、「核兵器の使用は、その絶大な破壊力、殺傷力のゆえに、国際法の思想的基盤にあります人道主義の精神に合致しないと考えております。」というお答えをされております。これは、この問題について国際法...全文を見る
○高野博師君 時間がありませんので、その点については私は総理と考え方を異にしておりまして、むしろこれは解釈を変更してもいいのではないか、あるいはすべきではないか。当然、このCTBTの後にカットオフ条約とか全面的な核兵器禁止条約等、今後の展望に立ったときに日本側のこの解釈というもの...全文を見る
○高野博師君 終わります。
06月10日第140回国会 参議院 外務委員会 第16号
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○高野博師君 まず、香港の返還に関しまして、香港返還をどのように認識しておられるのか、基本的な点についてお伺いしたいと思います。政治的、経済的観点から、簡潔にお伺いいたします。
○高野博師君 経済的に見れば香港の経済に変化が起こるということは考えられない、香港と中国の経済的な一体化はもう既に進んでいるということで、七月一日の返還というのはその確認のセレモニーにすぎないという見方もあります。  それで、中国は世界最大の海外直接投資の受け入れ国で、その中で...全文を見る
○高野博師君 経済発展が高度になるほど政治的な自由とか民主化の要求が強くなるというのは韓国とか台湾等、あるいはほかの国でも見られるとおりでありますが、香港を通じてこれまで中国内部の情報というのは相当得られてきたと。返還後、中国政治を自由に分析する、あるいは情報がとれるのかどうかと...全文を見る
○高野博師君 それでは、香港返還が中台統一に与える影響というか、中台統一の関係について簡単にお伺いいたします。
○高野博師君 この一国二制度というのは、もともと七九年に中台統一の原則として全人代の常務委員長の葉剣英によって提起されたものだと理解しておりますが、これは台湾より先に香港に適用されることになったと、香港で実験されているということでありますが、これがうまくいかなければ中台統一に影響...全文を見る
○高野博師君 中産階級の政治的な自由とか民主化の要求、あるいは江沢民の権力基盤の脆弱さとか、あるいは社会主義の実態が崩れつつあると。しかし、共産党としては共産党の支配だけは失いたくないということで社会主義の看板をおろさない、こういうのを背景にしてナショナリズムが時に強くなって尖閣...全文を見る
○高野博師君 コンピューターとか通信機器とか先端機械部品等、軍事と民生両用の転用可能な技術、デュアル・ユース・テクノロジー、こういう分野でアメリカの場合は中国向けでも輸出認可にストップがかかった例が百七十件、あるいは香港向けでは輸出されそうになった例が三十件あったという報告が報道...全文を見る
○高野博師君 それでは、北方領土問題についてお伺いいたします。  現在ネムツォフ第一副首相が来日中だということで、同副首相が来日中に北方領土問題について討議することを拒絶したという報道があります。この点についてお伺いいたします。
○高野博師君 このネムツォフ第一副首相は将来の有力な大統領候補の一人と言われておりますけれども、この領土問題についてきちんと理解してもらうことが非常に重要ではないかと思うのであります。領土問題と環境整備、大臣がおっしゃられた車の両輪ということでありますが、機会をとらえてこの問題を...全文を見る
○高野博師君 デンバーでの日ロの首脳会談、あるいはその直後の橋本総理のロシア訪問ということで、この北方領土問題については、もし総理がロシアを訪問することになれば田中総理以来ということで、領土返還に道が開けるんではないかという国民の期待が非常に大きく高まるんではないかという感じがし...全文を見る
○高野博師君 それでは、最後に防衛庁にお伺いいたします。  ロシア製の戦闘機の購入を検討しているという報道がありますが、この事実関係について、防衛機密ということで恐らく答えられないんだと思いますが、念のため伺います。
○高野博師君 戦闘機購入の関係で、パイロットを派遣するというような情報もあります。これはいかがでしょうか。
○高野博師君 ということは、購入しなくても調査研究はできるということでしょうか。
○高野博師君 日ロの防衛協力ということ、あるいは共同訓練とかハイレベルの対話促進と同時に、低迷するロシア経済の後押しというねらいがあって購入を考えているというような報道があります。それが事実かどうか私はわかりませんが、このスホーイ27とかミグ29、一機二十億から三十億もするという...全文を見る
06月12日第140回国会 参議院 外務委員会 第17号
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○高野博師君 先ほどの近隣諸国への説明の点に関しまして、国会での説明の前に中国とか韓国に説明に行っていると。国内での論議が始まる前に既に近隣諸国に行っているというのは外交姿勢として私は問題があるんではないかということを指摘しておきたいと思います。同時に、議論するのはいいですが、国...全文を見る
○高野博師君 その辺の事情は結構でございます。
○高野博師君 そうすると、これはどういうカテゴリーに入るんでしょうか。簡単にお答えください。合意でもない、約束でもない、法的な義務は伴わないとしても一種の国際約束というとらえ方はできませんか。
○高野博師君 国家の安全保障とか国民の生命、財産を守るという重大な国家の存立にかかわる内容を含んでいるものでありますから、私はぜひこれは国会承認事項とすべきだと思っております。  それでは、先ほどの周辺有事の対象範囲ということでの議論の続きをさせてもらいます。これも簡単にお答え...全文を見る
○高野博師君 そうしますと、おとといですか、局長は中東、インド洋での補給等は想定されていないという発言をされています。明言されているんですが、これは地理的概念とは違うんでしょうか。とすれば、先ほど言った日本の安全にかかわる重大な事態ということを総合的に勘案するということになれば、...全文を見る
○高野博師君 よくわかりません。  総理が、アメリカは中東を南西アジアに含めている、日本とアメリカとで認識に差があるんではないか、したがって周辺有事の範囲を米側と詰めるように指示したという報道がありますが、アメリカは中東を南西アジアに含めているんでしょうか。これもイエスかノーか...全文を見る
○高野博師君 それでは、地理的範囲でないとは言えないというか、そうしますと南西アジアというのは入らないんですね。
○高野博師君 そうしますと、例えば中東とかインド洋で何か問題が起きたときに日本がどう対応するか、総理は別のカテゴリーだ、こう言っておられます。  ガイドラインに基づかない日米協力というのはあり得るということが言われているんですが、もしそうだとすれば、その協力についても何らかの指...全文を見る
○高野博師君 個別に考えるにしても、何らかの基準というか、それは必要ではないかと思うんですが、結構です。  もう一つ、自民党の政調会長が、日本に直接影響のある周辺有事ということになれば中台の軍事的対立は含まれない、こういう発言をされていまして、そして仮に中台で軍事的衝突が起きた...全文を見る
○高野博師君 周辺地域については特定の地域を念頭に考えていないということなんですが、特定の地域を考えていないのに南西アジアは入らないとか中東とかインド洋は入らないとか、そういうことを言っているんで、こういう答弁は国民は理解できない。私は、念頭には置いているけれども特定して明言はで...全文を見る
○高野博師君 中台で軍事衝突が起きたときに米軍の介入が予想される、日本の基地の一部から発進することになるという発言に関して、そもそも日本が基地を提供する、あるいは基地から直接発進するという行為自体が敵対行為とみなされるおそれが十分あるわけです。そうなると、日本は紛争や軍事衝突に巻...全文を見る
○高野博師君 ところで、中国が台湾問題は基本的に中国の国内問題だと。日中の共同声明もありますが、日本政府のこの見解に対して国際公約として遵守するように外交ルートを通じて求めてきたということが言われておりますが、日本周辺有事に関する日米共同対処計画を策定する場合に中国側にも事前説明...全文を見る
○高野博師君 ところで、朝鮮半島とか台湾海峡は想定していないという話なんですが、それはそれとしまして、朝鮮半島であれ台湾海峡であれ、米国の軍事行動が国連決議に基づいているか否かということは非常に重要なポイントであると思うんですが、国連決議に基づかない軍事行動に日本が援助を与える場...全文を見る
○高野博師君 国連憲章には合致するけれども、国連の決議がなかった場合にも日米安保条約それからこのガイドラインというのは適用されるんでしょうか。
○高野博師君 例えば臨検をするとか、おとといですか、政府の発言の中でこれは国連の決議を前提として臨検等を行うという発言がありましたね。そのほか非常に細かいことがたくさんありますが、機雷の掃海あるいは後方支援を含めて、いろんな事態は、その前提として国連が、例えばどこかの国で侵略行為...全文を見る
○高野博師君 時間がないので次の点をお伺いしたいと思います。  日本側の臨検とか機雷の掃海、後方支援等が米軍との武力行使の一体に当たらないように厳密に規定するというのは非常に困難であろうと私は思います。これらの行動というのは日本の領海領土外で武力行使ができるという前提がなければ...全文を見る
○高野博師君 この中間報告の中に、船舶の臨検、機雷の掃海、米軍支援、集団的自衛権との関係でいえば米軍の武力行使と一体とみなされる行為との線引きの難しいいわゆるグレーゾーンに踏み込んだと思われる部分が相当あるわけで、憲法上の制約の範囲内でという政府の見解には私は疑問があります。 ...全文を見る
○高野博師君 時間がないので、最後に一問だけ防衛庁の方に。  「新たな指針策定後の取組み」の中で、「準備のための共通の基準の確立」の中の「日米両国政府は、また、周辺事態における協力措置の準備に関し、合意により共通の準備段階を選択しうるよう、共通の基準を確立する。」という、この「...全文を見る
○高野博師君 準備段階というのは英文ではレディネスステージという言葉を使われているということは、つまり今言われたような情報交換とかさまざまなことがあるわけですが、要するに臨戦態勢の段階だという意味ではないか。危機の度合いに応じてこのような態勢をとるという基準をつくることは、日米が...全文を見る
○高野博師君 終わります。
06月17日第140回国会 参議院 外務委員会 第18号
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○高野博師君 それでは、ペルー事件の報告書に関して質問をいたします。  ただいま外務大臣から御報告がありましたとおり、この報告書は事件について警備体制とそれに関連する情報収集云々という観点からのみ見ていると、これは事件の本質を見失うおそれがあると私は思います。より総合的なマクロ...全文を見る
○高野博師君 なぜ日本がねらわれたかという点について、例えばペルーにおける対日イメージあるいは日本人のイメージとか、フジモリ政権と日本政府との関係、経済協力のあり方、あるいは日系人の社会的な立場、進出企業の受け入れ、こういう問題について総合的な両国関係の観点から、視点から事件をと...全文を見る
○高野博師君 対日イメージという点については事件の本質にかかわる部分もあるんではないかと私は思っているんですが、これは簡単に調査できる話でもないという意味では世論調査等を行うべきではないかなというふうに私は思います。日本というのは経済大国だ、金持ちだ、ダッカ事件等の前例もある、テ...全文を見る
○高野博師君 この調査報告書では青木大使から直接いろんな事情を聞いたというところが余りないように私は感じましたが、私設顧問みたいなことというのは具体的にどういうことを指しているのか、これはぜひ本人に聞いていただきたいと私は思います。  問題は、同様なケースがいろんなところである...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、外務大臣御自身の責任問題についてお伺いいたします。これはきのうも衆議院の方でも議論されたことでありますが、改めて何点かお聞きいたします。  大臣が、我が国の外交に関する信頼を失った責任はまことに大きい、その罪を負う意味で総理に職を辞させていただきたい...全文を見る
○高野博師君 もう少し明快に、端的に答えてください。  今でも責任を感じておられるということでありますので、責任を感じておられるのであればやっぱり責任をとるということを貫くべきではないかということを私は感じます。今回簡単に辞表を撤回したという外相辞任劇というのはいわば茶番劇であ...全文を見る
○高野博師君 警備強化は大臣がやられなくても私はできると思います。外交についても必ずしも池田外務大臣でなくてはできないということではないと今の時点では私はそう思います。  私は危機管理体制強化の原則というのは責任の所在を明確にするということを一貫して主張してまいりました。青木大...全文を見る
○高野博師君 梶山官房長官は武力突入が始まった段階で辞任を考えたと、日本人人質が犠牲となった場合は議員バッジを外すつもりであった、そういう覚悟をしていたということが報道されております。真偽のほどについては私は知りませんが、外務大臣は武力突入の際にそのような覚悟はされたんでしょうか...全文を見る
○高野博師君 今回の事件で犠牲者がペルー側で三人出ているわけですが、日本人犠牲者が出た場合と違いはあるとお考えでしょうか。
○高野博師君 犠牲者の国籍あるいは人数にかかわらず犠牲者が出たという事実は非常に重いと思います。そういう意味での責任は非常に重いと私は思います。形式上も実態上も外務大臣の責任は私は極めて重いと、日本の外交史上最大の汚点となった、あるいは国家の尊厳をおとしめられた、世界各国に迷惑を...全文を見る
○高野博師君 さっとこの提言を見て、他人事みたいな表現が多過ぎるという印象を持ちました。  そこで、ひとつお伺いしたいんですが、事件が発生する前に本省として定期的に査察を行っていると思うんですが、いつ、だれが事前に査察に行かれたでしょうか。
○高野博師君 当然査察使は青木大使から仕事のやり方あるいは任国政府の情勢等についていろんな報告を受けたと思うんですが、この査察使はどういう評価をされていたんでしょうか。特に治安情勢、テロ関連情報等についてお伺いいたします。
○高野博師君 治安情勢は改善される趨勢にあるという今回の調査委員会の報告とほぼ同様というんですが、簡単に言うとどういう認識でしょうか。警備上の不備等の指摘はあったんでしょうか。
○高野博師君 大使館の活動とか運営状況等についていろんな調査をする中で、査察使が治安というものに重点を置かないとすれば査察としてはへんぱになるのではないかと私は思うんです。もし、きちんと査察を行っていれば、公邸等も当然見るんでしょうから、事件をあるいは未然に防げたかもしれないと思...全文を見る
○高野博師君 それでは、そういう目的を持った査察使等も考えたらいかがでしょうか。  それじゃ次に移りますが、日本大使公邸の警備というのは他の先進諸国と劣らない、これは青木大使が発言しているんですが、これについて報告書も「各公館とも物事の性格上公表できない事項が多く、具体的かつ詳...全文を見る
○高野博師君 時間がないので簡単に触れたいと思うんです。  公邸のボーイの問題ですが、このボーイにMRTA側のテロリストが潜入していたという事実について調査が不十分ではないかと私は感じるんです。二人の館員は別のレセプションで見覚えのある人間がいたと。担当の館員はないと言っている...全文を見る
○高野博師君 それでは最後に、海外の在留邦人の治安対策について、先日もフィリピンで事件が起きておりますが、テロとか誘拐の危険というのは増大していると思うんです。治安関係の官民合同会議は今うまく機能しているんでしょうか。現地の大使館と、それから進出企業との連絡とか情報交換というのは...全文を見る
○高野博師君 終わります。
10月29日第141回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第1号
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○高野博師君 この調査会の資料がきのう届いて、まだ目を通していないうちに先ほどの御説明をいただいたんですが、要領がよ過ぎてよくわかりません、正直なところ。幾つか基本的なことをちょっとお伺いしたいと思うんです。  公共事業については、景気対策という観点からすると、もう経済学的に常...全文を見る
○高野博師君 それでは、建設省にお伺いいたします。  この資料の二ページに「住宅・社会資本の整備水準・目標、国際比較」というのがあるんですが、この中で、下水道とかあるいは都市公園、住宅、道路、治水、これが二十一世紀初頭における目標で、例えば下水道の場合は五四%の現在の水準から九...全文を見る
10月30日第141回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○高野博師君 大使の皆様、大変御苦労さまでございます。  最初に、ペルーについてお伺いいたします。  二〇〇〇年のフジモリの三選についてどういう見通しを持っておられるか。最近、特に支持率が非常に下がっていて、今十数%だと思いますが、フジモリさんのイメージが非常に強権的だとか、...全文を見る
11月10日第141回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第2号
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○高野博師君 厚生省と労働省に一つずつお伺いいたします。  まず厚生省の方ですが、少子・高齢化で「少子化は、我が国社会への警鐘」だと書いてあるんですが、この報告書を見ると、少子化の非常にネガティブな部分だけ強調し過ぎてはいないかなという気がいたします。  それで、人口減少社会...全文を見る
11月19日第141回国会 参議院 環境特別委員会 第3号
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○高野博師君 平成会の高野でございます。  きょうはダイオキシンの問題について、これまでもいろんな委員会で取り上げられて議論もされてきたんですが、自分は所沢に住んでおりまして、特に問題が深刻化しているということもあります。それから市民運動も盛んでありますので、この問題について幾...全文を見る
○高野博師君 私のこの問題についての認識は、地球温暖化の問題は今長官の言われたとおりでありますが、まさにこの問題はグローバルな国際的ないわばマクロの問題であると思うんですが、一方、ダイオキシンの問題というのは我々の生活環境に密着したいわばミクロの世界の問題であろうと思います。しか...全文を見る
○高野博師君 魚の奇形等については、小さい魚はほぼ一年とか二年しか生きられない魚でありますから、たまたま生きている状態でたまたまそこを通った人が発見したということで、実際には相当数が発生しているのではないかと私は思うんですが、今の調査の方法、やり方を含めて私は甘いのではないかなと...全文を見る
○高野博師君 ほとんど調査をしていないんだろうと私は思うんですが、このダイオキシンの問題というのはもう二十年前から日本で問題になっている。そういう中で今までちゃんとした調査もやってこないというのは私は問題があるんではないか、行政の責任ということが言えるんではないかと思うんですが、...全文を見る
○高野博師君 今のお話だと年間五・数キロということでありますが、学者によっては年間十五キロぐらい排出されているんではないかということも言われておりまして、この十五キロあるいはまた五キロにしても、十五キロの場合はベトナム戦争当時のダイオキシン総量の約十分の一と、こう言われておりまし...全文を見る
○高野博師君 今の環境庁の発言は大変問題があると思います。なぜかといいますと、短期のうちにベトナムの場合はまかれたといいますが、ダイオキシンそのものは難分解性でありますから蓄積性があるんです。したがって、年間数キロ、五キロとか十キロ、十五キロという排出量があれば同じような状況にな...全文を見る
○高野博師君 この問題について、それでは、私地元の埼玉県の所沢に住んでいるんですが、そのある地域について独自の調査をいたしました。その結果について取り上げたいと思うんですが、プライバシーの問題もありますのでお名前については一切出さないことにしたいと思いますが、地元の市会議員さん等...全文を見る
○高野博師君 全然前向きな答弁ではありませんが、いずれにしても調査はやるという理解でよろしいでしょうか。  今、環境庁の方で年齢の問題とか言っておりましたけれども、これは二十代から三十代前半ぐらいの女性であります、すべて。それから医療機関については、もちろんちゃんとした病院であ...全文を見る
○高野博師君 私が先ほど取り上げました川魚の奇形の問題とか、この所沢市の催奇性の問題、これがベトナムで発生したあの被害状況の事例と余りにも酷似しているということを強調したいのでありまして、ダイオキシンの発がん性については、もうこれはWHOが発がん性があるというのは認定しております...全文を見る
○高野博師君 一九七七年に廃棄物処理法の改正を行いましたけれども、この法改正前の欠陥処分場についてはこの素掘りというのは適用外となつておりまして、いわば二十年間放置した状態に置かれたわけでありまして、去る十月一日に厚生省は早期閉鎖というのを地方自治体に指示したようでありますが、こ...全文を見る
○高野博師君 ダイオキシン問題、一般的な問題ですが、政府はどうか知りませんが、各地方公共団体でダイオキシン関連の調査について事実を隠すといいますか、虚偽の報告とか、あるいはできるだけ数字を低く出すための調査の方法等をやっているというような報道もされておりまして、これは国民に対する...全文を見る
○高野博師君 サンプリングの問題ですが、これは報道によると、できるだけダイオキシン濃度が低く出るような深さを、このサンプリングは、見本はあるかもしれませんが、そういうやり方をしているという報道もされております。  それから、局所的な、所によって濃度が違うということでありますが、...全文を見る
○高野博師君 人体汚染が深刻化するという点についてはどうお考えでしょうか。簡単に答えてください。
○高野博師君 非常に甘い認識だと思います。これはもう大変な問題になると私は思います。  ふえないという根拠は何でしょうか、五年間に。
○高野博師君 ふえないということはないと思うんですね。ダイオキシンというのは体内に蓄積性があるわけですから、どんどんふえていっているという現実があるわけです。それについては非常に甘い認識だと私は思います。  この五年間に、業者によってはこの五年間今のままで焼却をできるだけやる、...全文を見る
○高野博師君 もう一度確認いたしますが、この五年間で被害がさらに大きくなったということに対しては行政側は責任とるんでしょうか。
○高野博師君 全然答えになっておりません。責任をとるかどうかということを聞いているんです。もう一度答弁をお願いします。
○高野博師君 実行に移した結果の責任はとるということでよろしいでしょうか。
○高野博師君 全然答えになっておりません。行政の責任を明確にしてもらいたいということでありますが、この今言いました私の質問に対してきちんと答えてください。
○高野博師君 先ほど私が写真を公開しましたが、こういう問題について因果関係が明らかになったときは、今政府が答弁したような発言については重大な責任問題になると思いますが、長官の御感想をお伺いいたします。
○高野博師君 今、長官の、現実と行政側の対応がギャップがあるという認識は非常に重要だと私は思います。  そこで、ダイオキシンの問題ですが、焼却という、いわば出口の規制ばかりではなくて、要するに入り口、すなわち製造の段階での規制、チェック、いわゆる発生源の抑制というのが必要ではな...全文を見る
○高野博師君 塩ビ製品については、国によってはもう製造を中止しているという国もあるわけであります。私はもっと通産省に前向きに積極的に取り組んでいただきたい、そう思います。  焼却主義をやっぱりやめるという方向に持っていかなくちゃいけない。先ほど言われたように、容器包装リサイ...全文を見る
○高野博師君 これまでの政府の答弁を聞いておりますと、このダイオキシン問題について、ダイオキシン汚染が危機的な状況にあるという認識はほとんど見られません。  我々自身がベトナム戦争当時の、あるいはチェルノブイリ事故あるいはイタリアのセヴェソ事故、こういう問題のただ中に置かれてい...全文を見る
11月27日第141回国会 参議院 外務委員会 第3号
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○高野博師君 小渕外務大臣はこの委員会で初めてでございますので、最初に外務大臣の外交理念とは何なのか、何に重点を置いて外交をやられようとしているのか、簡単にお伺いいたします。
○高野博師君 それでは、最近のアジアの経済危機についてお伺いいたします。  この経済金融危機について基本的にどのような認識をされているのか、外務大臣にお伺いいたします。
○高野博師君 アジア経済に関しては日本経済そのものが深くかかわっている。アジアの金融危機、経済危機というのは日本経済を大きく左右するほど緊密な関係にある。例えば、日本の輸出総額はアジア全体の四二%、また信用供与額は、これは一九九六年末の統計ですが、全体の三五%、約三十二兆円の金額...全文を見る
○高野博師君 先ほどの大臣のファンダメンタルズは良好だという認識は、私はいささか甘いのではないか、楽観的に過ぎないかなという感じを持っております。  韓国と香港についてはいかがでしょうか。これも簡単で結構でございます。
○高野博師君 タイの通貨危機については、パーツが他のアジア諸国の通貨に比べて割高感があったということ、これはもうIMFなんかも指摘しているわけであります。前の大蔵大臣がドル・ペッグ制を維持するという人だったんですが、新しい大臣になってからこれに柔軟性を持たせるような発言があったと...全文を見る
○高野博師君 そこで、今回のアジア各国の経済金融危機に関して、関連の情報収集というのはどういうふうに行っていたんでしょうか。  この危機に対してある程度の予測というものはできなかったのかどうか、外務省と通産省と大蔵省にそれぞれお伺いいたします。
○高野博師君 それはこの危機が起きてからの話でありますが、私が言っているのは、危機が起きる前にある程度の予兆なり予測というものができなかったのかどうか、その点について伺います。
○高野博師君 外務省も大蔵省も一般的な情報の収集のあり方じゃなくて、今回の危機に限って予測できていたのかできていなかったのか、その辺について簡潔にお答えください。  通産省、お願いします。
○高野博師君 それではお伺いいたしますが、通貨危機の予測をするときのポイントとは何でしょうか。大蔵省で結構です。
○高野博師君 そうしますと、先ほど外務大臣はファンダメンタルズについては楽観的な見通しをされておりましたが、このファンダメンタルズが強固でなければこういうペッグ制はとれないという基本的な認識があるんであれば、これはファンダメンタルズが強固でなかったということになりませんか。  ...全文を見る
○高野博師君 それでは、先ほど外務省、通産省、大蔵省は情報収集・分析をやっていたということなんですが、この収集した情報とか分析結果についてはどの程度の公開をしていたんでしょうか。  これは、危機があるからということでの公開はできないと思いますが、基本的にどんな状況にあるのかとい...全文を見る
○高野博師君 今回の経済危機について、アジアに最も日本はコミットしているわけですが、日本が一番アジアの経済事情をよく知り得る立場にあるし、知っていなくてはいけないと思うんです。今、ジェトロとかアジ研とかいろいろ言っていましたけれども、一体どういう見通しをしていたのか。  私の知...全文を見る
○高野博師君 もっと具体的に言ってください。
○高野博師君 大蔵省は、タイヘの輸銀融資で二十億ドルあるいはインドネシアのスワップ支援ということで五十億ドルを限度として通貨の交換をする、こういうことをやっているんですが、やはり事後処理的な面が強過ぎる、どうしてもっと事前に対応できないのかということを私は感じております。そういう...全文を見る
○高野博師君 経協のあり方について問題はなかったかということなんですが、例えばタイの場合には、対外民間債務の七百三十億ドルのうち三分の一が不動産に行っているわけです。インフラ関連の日本がやった援助等が一つの呼び水になってはいないかなという感じがするのであります。  いずれにして...全文を見る
○高野博師君 今回の経済危機について、一つは、日本側の経済についての危機管理能力というのが問われているのではないかと私は思うんです。私はいろいろなところで指摘をしてきているんですが、いろいろな事件が起きる、起きなければほとんどやらないというような現状があって、これはまさに政府とし...全文を見る
○高野博師君 残りは午後にしたいと思います。
○高野博師君 それでは、午前中に引き続いて質問をいたします。対人地雷禁止条約に関しまして、これは我が国も署名することになったわけですが、これに対する小渕大臣のイニシアチブについて評価したいと思います。  これは署名前に、日本の場合は米国とはいろんな了解を得るとか協議をしていると...全文を見る
○高野博師君 認められるんですか。
○高野博師君 日本政府としては、日本国内での使用を断る方向でしょうか。
○高野博師君 それでは、対人地雷の代替兵器というものを開発する意向があるんでしょうか。  防衛庁に伺います。
○高野博師君 急いでいるというのは問題があると思います。  今年度予算は、対人地雷として七億円ついているわけですが、この七億円で指向性散弾地雷を購入するというような情報がありますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 この指向性散弾地雷というのは、遠隔操作をすればこの禁止条約で言っている地雷には当たらない、条約上の地雷には当たらないと、こういうことなんですが、この辺の事実関係はどうでしょうか。これは日本で生産されているんでしょうか。それとも、買うとすれば輸入するものでしょうか。
○高野博師君 これまで、どのぐらい生産されているんでしょうか。
○高野博師君 これはもう大変重大な問題だと思うんですが、まずこういう地雷をつくっているという事実がある。それと、この対人地雷禁止条約に参加というか署名するというのは人道的観点から踏み切ったわけです。防衛上の問題はいろいろある、それにもかかわらず人道上の観点から締結をするということ...全文を見る
○高野博師君 この対人地雷にかわる代替兵器を開発しようとしている、あるいはそういう動きのある国はヨーロッパにあるんでしょうか。
○高野博師君 ヨーロッパの場合は、まさに防衛上の問題がいろいろあるけれども、この禁止条約に踏み切ったという国が多いわけですが、やはり日本も将来的に見れば兵器のない世界というか戦争のない世界を目指すという理念を持っているのであれば、持っていなければ問題ですが、持っているのであれば、...全文を見る
○高野博師君 それでは、ガイドラインについてお伺いいたします。  周辺事態という問題についてはもう今まで何回となく議論されてきたんですが、私はちょっと自分として疑問に思っている点も含めてお伺いいたします。  周辺事態の周辺とは地理的概念ではないということは何度も言われていると...全文を見る
○高野博師君 ちょっと理解できません。  周辺という言葉を取ったときにガイドラインの意味がなくなるんではないか、半減するのではないかと私言っているんですが、イエスかノーかで答えてください。
○高野博師君 ということは、まさにそれは地理的概念そのものじゃないでしょうか。
○高野博師君 どうも言っていることに僕は矛盾があると思います。  それでは次の質問に移りますが、この新ガイドラインとの関係で中国側は台湾を範囲に入れるならば当然受け入れられないと、かなり強硬な姿勢をとっているわけです。しかし、台湾問題と台湾海峡の問題というのは別問題じゃないかと...全文を見る
○高野博師君 台湾海峡には公海というものはありませんか。
○高野博師君 思っているなら、事実として公海があるわけですね。  そうすると、公海では一般にだれでも無害通航権というのがあるわけです。その海峡で他国に危害が及ぶようなそういう行動がとられれば、これはアメリカだけじゃなくて日本も相当懸念を抱かざるを得ない、こう思うんです。そうする...全文を見る
○高野博師君 僕は周辺事態を聞いているんではありません。台湾問題と台湾海峡問題は別だろうと、そこは明確に区別できるんではないかと聞いているわけです。その点、どうでしょうか。
○高野博師君 していないんですか。それはすべきじゃないかと言うべきじゃないでしょうか、いかがでしょうか。
○高野博師君 全然答えになっておりません。僕の聞いていることに答えてください。
○高野博師君 その前に、日本側がきちんと認識しているかどうかということを確認した上でそこを確認いたしたいと思いますが。
○高野博師君 これはまた別な機会に取り上げたいと思います。  それでは、温暖化防止京都会議について伺います。  この会議に対する政府の外交上の方針あるいは戦略とは何でしょうか。何をもってこの会議の外交上の成果と言えるんでしょうか。
○高野博師君 そこで、意味のある合意、中身のある合意が得られるようにということですが、これは非常に重要なことだと思うんですが、我が方の提案の五%削減目標等について、これで会議をリードできるとお思いでしょうか。
○高野博師君 二十五日のAPECの会議の中で、二十一世紀に向けた環境開発支援構想、いわゆる京都イニシアチブというのを日本側で橋本さんの方から発表されたんですが、これは非常に私は評価できると思うんですが、温室効果ガスの削減、抑制に途上国をどうやって巻き込むかという点が一つのポイント...全文を見る
○高野博師君 日本の対ユーラシア外交とか対中央アジア外交についてもお伺いしたがったんですが、時間がないので一つだけ。  日米中ロの四極時代ということが盛んに言われているんですが、最近この四カ国の首脳会談が活発に行われている、非常にダイナミックな動きがある。各国それぞれの外交方針...全文を見る
○高野博師君 もう終わりますが、今この三大国の中での軍事衝突だけは絶対に避けるというような平和志向の外交が日本に求められているのではないかと思うんです。先ほど質問しましたガイドラインとかあるいは日米安保条約とか日米同盟、これに頼るということは非常に危険があるのではないか。そういう...全文を見る