高野博師

たかのひろし



当選回数回

高野博師の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月02日第142回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○高野博師君 公明の高野でございます。  イラク情勢が大変緊迫している状況なので、総理にこの現状の分析と認識についてまずお伺いいたします。
○高野博師君 オルブライト長官が重大な決断を下す時期が近づいているという発言もされておるし、アメリカとしては一九九一年の湾岸戦争を上回る爆撃機を配備している、空母インディペンデンスも現地に向かっている、こういう状況にありますが、我が国はアメリカの武力行使を容認するんでしょうか。
○高野博師君 我が国は日米同盟関係の枠内であるいは憲法の枠内で何らかの行動をとることはあり得るんでしょうか。
○高野博師君 それでは、新ガイドラインというものはこのイラク情勢、この事態に適用されるんでしょうか、外務大臣。
○高野博師君 周辺事態についてはこれから聞こうと思ったんですが、まずこのガイドラインについては国内法の整備がまだできておりません。そういう中で、もし万一有事が起きたときに、自衛隊の行動を初めとして超法規的な措置に出ることはあり得るんでしょうか。
○高野博師君 要するに、この新ガイドラインで国内法の整備ができていない、まだ法案も提出されていない。こういう状況の中で、もし万一、これはイラク情勢ばかりではなくて周辺事態ということが起きたときに、これはどういう法的な根拠に基づいて自衛隊あるいは民間の協力等を得るのかどうか、それに...全文を見る
○高野博師君 ということは、超法規的な行動はあり得ないという理解でよろしいでしょうか。
○高野博師君 今、イラク情勢についてはいわゆる周辺事態には当たらないという御発言でございましたが、当たらない理由をもう一度聞かせてください。
○高野博師君 周辺事態は地理的な概念ではないということは政府は何度も答弁しているわけであります。イラクについては、我が国の安全と平和に重大な影響を及ぼさないということであれば、これは日本として行動をとる一つの根拠は、国際社会の一員としての行動、それのみの行動しかあり得ないと思うん...全文を見る
○高野博師君 このイラク情勢については、我が国政府としてはあくまでも話し合いによる平和的な事態の解決ということで努力をすべきである。先ほど総理からもいろんな外交努力をしているというお話がありました。  アメリカあるいはイギリスに対しても武力行使については賛成できないという明確な...全文を見る
○高野博師君 イラク情勢について一言だけ追加的にお伺いいたします。  このイラク情勢の問題に関して、湾岸戦争のときと同じように日本政府はお金だけを出すというやり方は恐らくないと思いますが、念のため確認いたします。
○高野博師君 それでは、別のテーマに移ります。  中国の恵州柏塘養鰻事業、中国におけるウナギの養殖に関してOECF、海外経済協力基金の方から融資をされたんですが、これまでの経緯と問題点について御説明ください。
○高野博師君 このウナギの養殖事業について、今お話がありましたように十億五千万が不明になっているという点、これが問題になっております。  基金の内部としては、内部の処分をされたと聞いておりますが、どういう処分、だれに対する処分で、そしてその中身は何でしょうか。参考までに、西垣参...全文を見る
○高野博師君 どこの出身ですか。
○高野博師君 これは、OECFの融資の金額十億五千万が消えたという話でありまして、基金内部の処分で済む問題ではないと私は思います。  そこで、この融資案件の決定の過程において、いずれかの政治家から基金に対して何らかの働きかけがあったのかどうか、念のため確認します。
○高野博師君 電話が入ったかどうかというのは、私は聞いておりません。  この融資は、四回にわたって約三十三億七千万の融資が出ているのでありますが、ことごとく失敗しております。ほかの三件については銀行保証があったので、お金は返ってきております。しかし、この最後の案件については返っ...全文を見る
○高野博師君 この室町支店の口座には平成六年の三月三十一日に十億五千万が入金されております。そこで、この三月三十一日の二日前に口座が開設されておりまして、名義人は恵州柏塘養鰻有限公司、署名人は小嶺信子日盛産業社長、それから葉山一雄日盛産業取締役、この二人であります。  実際に問...全文を見る
○高野博師君 銀行に振り込まれた後、本来は中国に送金されていなければならないのでありますが、この後、全く中国側にはこのお金は行っておりません。  そこで、経企庁と会計検査院は、この点について調査したんでしょうか。
○高野博師君 この問題は、遺憾で済む話ではないと思います。  それから、先ほど総裁は、なぜ三月三十一日に振り込んだかという点については全く答えておりません。もう一度お伺いいたします。
○高野博師君 なぜ三十一日かと聞いているんですよ。
○高野博師君 それでは、なぜ三月三十一日に振り込まれたか。  このお金というのはODAの一環であります。これは経企庁も監督不行き届きだと私は思いますが、平成六年三月三十一日に十億五千万が振り込まれた。同じ日に一億六千万が国内の大和銀行神田駅前支店の口座に移されておりまして、そし...全文を見る
○高野博師君 この問題は大変な犯罪の可能性があると思います。その点について、警察当局の見解を求めます。
○高野博師君 徹底的な調査をしていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  松永大蔵大臣が新しく就任されまして、大臣は大蔵省の信頼回復とそれから綱紀粛正、そういうことで大きな役割を果たすという期待がされているわけでありますが、この問題、新しい大臣の就任に当た...全文を見る
○高野博師君 この大蔵省の汚職の問題についてはまた別な機会に質問いたしますが、単なる綱紀粛正とかあるいは公務員の倫理法の規定等だけで解決できる問題ではないと私は認識しておりまして、問題の本質はもっと根の深い構造的なものだというふうに思っております。  ところで、松永大臣に若干個...全文を見る
○高野博師君 この草加園に関していろんな問題があるということは御存じでしょうか。
○高野博師君 私、個人的な名前を挙げようと思わなかったんですが、大臣の方から名前が出てきましたので、この内田さんという元市会議員でありますけれども、株に失敗した、その後老人ホームをつくり出した。どうしてそんなお金があるのか、私は不思議に思います。  この草加園ができる途中、平成...全文を見る
○高野博師君 実は、この特養ホームの草加園をめぐって数々の問題、疑惑があります。  一つは、今おっしゃられた前田秘書が秘書という立場を利用して、草加園の開設認可とかあるいは建設補助金等の事案がうまく運ぶように埼玉県あるいは草加市に働きかけていたということが言われております。前田...全文を見る
○高野博師君 不適切じゃなくて、これは違法と違うんでしょうか。
○高野博師君 確実にできるかどうかは、できてみなければわからない話でありますから、これは不適切ではなくて明らかに違法だと私は思います。いかがでしょうか。
○高野博師君 必ずしも珍しくないという随分いいかげんなやり方をしていると私は思います。  そこで、この老人ホームができた当時、厚生省から埼玉県庁、そして草加市に出向していた人はどなたでしょうか。
○高野博師君 茶谷滋氏と吉田氏、この二人が、補助金の交付の時期、このつじつまを合わせるために文書をつくっていた可能性が私はあると思います。  そこでもう一つ、社会福祉・医療事業団、これは特殊法人ですが、この二億円の融資については草加園の開設の四カ月後に出されているわけであります...全文を見る
○高野博師君 この融資については異例だと、こう言われているのでありますが、この事業団からの融資に関して、埼玉県とそれから草加市から事業団に対して、本件について特別な扱いをしてくれないかという電話が入ったということが一部雑誌に出ております。この点について、だれからそういう電話が入っ...全文を見る
○高野博師君 そういう電話によって特別な扱いをしたということでありますが、これまで明らかになった事実というのは、今、大臣がお話しされましたように草加園の事実上のオーナーは内田元市議、それから理事長の新井氏、これも松永大臣の後援会の幹部だということでありまして、また老人ホーム建設に...全文を見る
○高野博師君 この特養老人ホームに関しましては、先ほど指摘しましたように、元秘書の前田氏がいろんな動きをされた。これは、大臣の指示で動いたのか勝手に動いたのか私はわかりませんけれども、大臣の責任は全くないとは言えないのではないか。  大臣がこのたびの就任の記者会見の中で、徹底し...全文を見る
○高野博師君 秘書というほどではないと言いますけれども、秘書という名刺を使わせたと今おっしゃられましたけれども、これがやっぱり重大な事実だと私は思います。その名刺を使って、肩書きを使って相当のことはできる、やる人もいるというそういう事実があります。  最後に、総理の所感を伺って...全文を見る
○高野博師君 終わります。
02月04日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第2号
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○高野博師君 寺島参考人にお伺いいたします。  アジアの経済危機がアジアの安全保障にどういう影響を与えるのかという観点なんですが、私は、中期的に見れば、今アジアの経済が一時悪くなったけれどもまたもとへ戻ってくるという観点からすれば心配ないだろうと見ていたんですが、イラクの情勢が...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
02月05日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第1号
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○高野博師君 中央アジアに関して一つお伺いしたいんですが、去年の九月に、ここにいらっしゃる広中先生を含めまして五人でしたか、カザフスタンとウズベキスタンにお邪魔をしまして、お二人の大使には大変お世話になりましたので、この場をおかりして厚く御礼申し上げます。  実は、中央アジアに...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
○高野博師君 時間がありませんので、簡単に。  小畑大使にお伺いしたいんですが、NATOの東方拡大に伴って、ロシアが中国との戦略的パートナーシップとかあるいは日本との関係強化とかいろいろ東に目を向けてきた。特に中央アジアとの関係では、中央アジアそのものがロシア離れをしている、あ...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
02月25日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
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○高野博師君 岡部先生に一つだけお伺いいたします。  冷戦が終わった後、協調的安全保障の概念が重要になった、それは予防外交とか信頼醸成とか、あるいは紛争の平和的解決が中心だというお話なんですが、先生は人間の安全保障という概念、ヒューマンセキュリティーという考え方についてはどのよ...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
03月11日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第4号
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○高野博師君 今までの先生方の御意見を聞いていまして、この議論が全部パワーポリティックスという、あるいはバランス・オブ・パワーという力の均衡の発想から全然出ていないのではないか。日米中のトライアングルを構築すべしという田先生のお話、あるいはロシアも入れた四極構造、いろんな民間交流...全文を見る
○高野博師君 最初に、山本先生のお話のソフトナショナリズムという考え方、私、非常に関心を持ちました。  一つは、ソフトナショナリズムと同様に、トランスナショナルという主権国家の併存している今の国際社会を、国家を超えたそういう何か運動、例えばNGO、あしたカーターさんが来られるん...全文を見る
03月12日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第4号
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○高野博師君 公明の高野でございます。本日はカーター元大統領に御質問できることを大変光栄に思っております。  私、カーター元大統領が現職のときに、米中国交を正常化されたときにちょうどニューヨークにおりまして、大変印象深く思っておりました。  きょうは二点だけお伺いしたいと思う...全文を見る
03月25日第142回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○高野博師君 公明の高野でございます。  最初に、外交・防衛問題についてお伺いいたします。  中国の江沢民、朱鎔基、新しい体制ができましたが、この新しい体制をどう認識されておるのか。日中関係に与える影響はどうなのか。また、中台関係に何らかの進展というのが期待されるのか。実は、...全文を見る
○高野博師君 それでは、新ガイドラインの関係でお尋ねいたします。  総理が、先般、防衛大の卒業式のスピーチの中で、新ガイドラインとの関係の関連法案を提出する予定だということを明言されておりますが、この関連の国内法と新ガイドラインの関係はいかなるものなのか、関連法案の法的根拠は何...全文を見る
○高野博師君 それは私の答えになっておりません。法的な根拠は何かと。  そうすると、新ガイドラインということでよろしいんでしょうか、法的根拠は。
○高野博師君 それは全然おかしい話で、ガイドラインは条約でもない、協定でもない。そうすると、そういうことが実際、要するに法的根拠というのは、ガイドラインは、それじゃ国際約束というとらえ方でよろしいんでしょうか。
○高野博師君 明快じゃありません。  このガイドラインに、先ほど長官がおっしゃられましたように、行政上、立法上、予算上の措置を義務づけるものではない、しかし具体的な政策や措置に適切な形で反映することが期待される、こう書いてあるんですが、旧ガイドラインには期待されるというようなこ...全文を見る
○高野博師君 ちっとも明確じゃありません。  新しいガイドラインというのは、要するに日米安保条約の極東条項から踏み出して周辺事態という新しい概念を取り入れている。そして、専守防衛から新たに拡大された行動、こういうことも要求されている。いわば新しい枠組みをつくった、これが新ガイド...全文を見る
○高野博師君 この一体性というのは、実態上の一体性という理解でしょうか、それとも法的な一体性。形式上、実態上も要するに一体性があるというとらえ方でよろしいんですね。
○高野博師君 ガイドラインと関連の国内法が一体性があるという答弁が今ございましたが、関連法は当然法律ですから国会の承認を得るわけでありまして、その一体性を持っている新ガイドラインは国会の承認を得なくてもいいということは法理論的に矛盾しないでしょうか。
○高野博師君 何か明快じゃありません。  新しいガイドラインの中に、「日本のすべての行為は、その時々において適用のある国内法令に従う。」と規定されております。ですから、この関連法が出てきたときには、これは国の安全保障、防衛、そして国民の権利義務にかかわる重大な規定がここに述べら...全文を見る
○高野博師君 今、法制局長官の憲法第七十三条に憲法上の根拠はあるという御答弁は、それは明快だと思います。  いずれにしても、この問題は関連法が出てきた段階でまた議論したいと思いますが、私の意見を言えば、これはガイドラインも含めて国内法、国会の承認を得るというのが最もわかりやすい...全文を見る
○高野博師君 今、厚生大臣のこの検査結果については軽視すべきではないという発言は重要な点だと思います。それから、外国のデータ等も調査をしながらという御発言もございました。  この検査結果は、厚生省が定めている一日の耐容摂取量である一キログラム当たり十ピコグラムの約七倍に当たる、...全文を見る
○高野博師君 今動物実験のデータに基づいてと言いますが、日本は動物実験をやったんでしょうか。
○高野博師君 それでは、アメリカの環境保護庁の基準値、これがなぜこんなに二けたか三けたも違うほど厳しいか。これはどういう認識をされておりますか。
○高野博師君 議論じゃなくて決まっていると私は承知しております。  アメリカのカリフォルニア州はさらに厳しくて〇・〇〇七という基準を決めております。これは御存じでしょうか。
○高野博師君 こんな大事なデータを担当の局長が知らないということでは、本当に国民の健康、生命を守るような行政をやっているのかどうか、甚だ疑問だと私は思います。  そこで、アメリカの環境保護庁が定めている〇・〇一ピコグラム、これは相当厳しいんですが、政府としてはこの根拠を十分調べ...全文を見る
○高野博師君 そのデータを調べた上で、ぜひとも今の甘い日本の基準を改正するように努力をしていただきたい、そう思っております。  環境庁は、この基準値がまた半分になって五ピコグラムと。これは環境リスクという観点から決めているのでありますが、この根拠は何でしょうか。
○高野博師君 人間の場合は、アカゲザルとかあるいはモルモットとかいろんな動物よりもさらに敏感だと言われております。望ましいというのであればもっと少ない方が望ましいので、ドイツだって目標値を一に決めているわけです。なぜ五なのか、よく理解できません。  そこで、文部省の方にお伺いい...全文を見る
○高野博師君 この通知に、「ダイオキシン類等の有害物質の排出に対する安全性の確認がされない限りは、原則として使用取りやめ廃止すること。」と、こう書いてあります。今、大臣の答弁にありましたように、厚生省でこの小型焼却炉の研究等を進めているという御発言がございました。この文部省の対応...全文を見る
○高野博師君 メカニズムがよくわかっていないとかいろいろ言っておられますが、これはもう現実問題として非常に重大な問題なんですが、焼却炉の研究を進めているというさっき文部大臣の発言ありましたが、その点はどうでしょうか。小型焼却炉。
○高野博師君 小型焼却炉の方が温度が低いという点だけでもダイオキシンが発生しやすいということはもう常識であります。  そこで現在、廃棄物処理法でダイオキシンの規制対象外となっている小型焼却炉は全国でどのぐらいあるのか、そのうち全国各地の自治体が補助金を交付して市民にあっせんした...全文を見る
○高野博師君 先ほどの文部省の通知のように、安全性が確認されない限りは原則として使わないという、これは重要な認識だと思うんですが、厚生省にはそういう認識がないんでしょうか。  というのは、家庭用の小型焼却炉というのは、最も身近なところで手軽に、しかも危ないという認識がないままに...全文を見る
○高野博師君 自治体は厚生省の指示あるいは行政指導がなければ動きません。自治体の責任にするのは私は無責任だと思います。  そこで、家庭用焼却炉の購入に補助金をつけるという各自治体の制度ですが、厚生省はこれを何らかの形でバックアップした事実はありませんか。
○高野博師君 やっていたということですか、八年まで。これは大変な事実です。  厚生省はバックアップをしていたということでありますが、それでは去年の十一月に厚生省が全国の自治体に対して小型焼却炉の補助金制度の自粛ないしは廃止を求めたという事実はありますか。
○高野博師君 自粛を求めた理由は何でしょうか。厚生省の考え方とは何でしょうか。
○高野博師君 このまま続ければ健康に被害を及ぼすというような、あるいは危険性があるというような認識はないんでしょうか。
○高野博師君 それも大変な事実であります。私は所沢に住んでおりますが、有名な産廃銀座と言われているくぬぎ山、この周辺の新生児の死亡率も最近非常に高くなっております。  実は、家庭用焼却炉、この普及が補助金制度によって行われた自治体、例えば埼玉県の杉戸町、これは三割の住民が自宅焼...全文を見る
○高野博師君 民間団体の調査によると、今の事実とは全く逆であります。吉田町ないしは杉戸についてぜひ調査をしていただきたいというふうに思います。  そこで、国民の生命とか健康に対して厚生省は被害を未然に防ぐ、これが行政の姿勢だと思うんですが、備えあれば憂いなし、あるいは疑わしきは...全文を見る
○高野博師君 政府の対応が非常に甘い、私はそう思っております。危険性を認識していながら有効な対策をとらないとすれば、薬害エイズと同じような問題になる危険性が十分あると私は思います。  そこで、このダイオキシンの問題というのは政府の危機管理の問題ではないかと思うんですが、そういう...全文を見る
○高野博師君 それでは、大蔵省主管の公益法人の問題についてお伺いいたします。  大蔵所管の公益法人数、天下り役員の総数、補助金の総額、委託金の総額についてお伺いします。
○高野博師君 天下りの数が百六十二人ということでありますが、自分の主管の公益法人に対して、補助金はないにしても委託金を出すということについて、これはいわゆるお手盛りあるいは裁量の余地が十分あり得ると思います。自分の省出身の役員がいるんであればなお甘い判断になるんではないか。そうい...全文を見る
○高野博師君 この国際金融情報センターは常勤が一名ということでありますが、理事長が元財務官であります。副理事長と合わせて給料は二人で四千二百万、一人当たり二千百万。それから顧問が三人おられまして、この顧問は元財務官あるいは次官。非常勤でありますが、三人で三千万、一人一千万の給料を...全文を見る
○高野博師君 ちなみに前理事長の退職金は三年六カ月の勤務で二千六百四十六万円であります。これは在職月数に俸給の月額を掛けて、それにまた〇・三六を掛ける。どこからこういう基準が出てきたのかわかりませんが、膨大な退職金をもらっている。  そこで、この三法人の会員の年会費は幾らでしょ...全文を見る
○高野博師君 このJCIFについては会費二百八十万と大変な高額であります。  そこで、証券投資信託協会と公社債引受協会、これに対して大手の四大証券会社の昨年の会費は幾らになっていますか。
○高野博師君 この証券投資信託協会に野村証券は去年七千二百万の会費を払っております。大和が五千九百万円、日興証券が五千六百万円、山一が三千三百万の会費を払っておりますが、もう一方の公社債引受協会、これに対して野村証券は去年だけで三千六百万円の会費であります。大和が二千三百万、日興...全文を見る
○高野博師君 これについては詳細な調査をしていただきたい。公益法人を通じて大蔵省と証券会社のこの密接な関係を示して余りあると私は思います。  そこで、JCIFですが、これは事業計画書によれば、世銀とかあるいはIMFあるいはEBRD等の国際機関の支援もあります。二万六千以上もある...全文を見る
○高野博師君 答弁になっておりません。  これらの法人は収益事業を行っておりますか。
○高野博師君 公益事業と収益事業の違い、公益事業とは何ですか、定義を聞かせてください。
○高野博師君 実は、公益法人の公益性というのが大変私は問題があると思っております。  民法三十四条で規定する公益法人、この規定に合致していない法人が多過ぎるのではないかと思うんですが、特定された会員の利益あるいは法人のみの利益、これを追求するのであれば公益法人としては問題がある...全文を見る
○高野博師君 終わります。
03月26日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第5号
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○高野博師君 公明の高野でございます。  本日はダウナー外務大臣と意見交換する機会を得られまして光栄に存じます。  二つお伺いしたいと思います。  アジア太平洋の安全保障、安定と平和のためにオーストラリアの重要性というのが最近非常に強まっている、高まっていると私は認識してお...全文を見る
03月31日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第6号
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○高野博師君 最初に、ロシアの内閣改造と日ロ関係についてお伺いいたします。  先ほど外務大臣の方から、今回の政変があっても政策の変更はない、意味しない、対日政策については変更がないという見方なんですが、そうすると、政策が解任の理由ではないとすると権力闘争かという見方が一つありま...全文を見る
○高野博師君 チェルノムイルジン前首相が解任の五日後に大統領選に出馬するという宣言をされているのですが、その中で、エリツィン大統領から権力の禅譲があったのかどうか。あったようなないような不明確な言い方をされているのですが、この政変がロシアの政財界再編の起爆剤になるのではないかとい...全文を見る
○高野博師君 四月のエリツィン大統領の訪日は予定どおりだということなんですが、六月にはチェルノムイルジン前首相の訪日が予定されていたんですが、新しくかわったキリエンコ氏のチェルノムイルジン氏にかわっての六月の訪日というのは、これを働きかけるようなことはあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、北方領土問題についてお伺いいたします。  歯舞、色丹の返還については、法的根拠は五六年の日ソ共同宣言にあるとするロシアの外務省の議会に対する報告がありますが、これとの関連で、国後、択捉、この返還の法的根拠というのはどういうことになるのか。日本側の原則は四...全文を見る
○高野博師君 そうであるならば、なぜ今の段階でロシアの外務省は歯舞、色丹という二島だけに限定して、これは法的根拠があるという報告を議会にしているんでしょうか。東京宣言にはそういう明快に四島が書いてあるはずなのに、ここはどうでしょうか。
○高野博師君 日本側は北方領土四島の返還がこれは正義だと、しかしロシア側は領土問題については絶対に譲歩しないということ、こういう立場であったのがかなり変わってきたということが言えると思うんですが、特にロシア国内の世論が変わってきたということは指摘できると思うんです。そこで、ロシア...全文を見る
○高野博師君 それでは、二〇〇〇年の平和条約締結に向けての努力というか、そのタイムスケジュールをどう描いておられるのか伺います。  四月にエリツィン大統領が訪日されるということで、一国の首脳の訪問ですからノーネクタイとはいえ手ぶらはあり得ないだろうと。パノフ大使が特に新たな合意...全文を見る
○高野博師君 時間がないものですから簡潔にお願いいたします。  今の大臣のお話で、橋本総理が来年、ことしですか、公式訪問される予定ですね。
○高野博師君 はい、わかりました。  橋本総理がまだ総理のお立場におられれば公式訪問をされると。これで合意に向けてかなり進展すると思われるんですが、来年エリツィン大統領が、またこれも順調にいけば訪日されると。  そこで問題は、来年の十二月にはロシア側には議会選挙があります。再...全文を見る
○高野博師君 それでは、防衛庁長官が来られていますので、二、三お伺いしたいと思います。航空自衛隊の隊員がロシアのグロモフ飛行センターでスホーイ27の実地訓練を受けていたという報道がありますが、この事実関係と、またこれに関連して、取材には応じないようにとロシア側に歎きかけていたとい...全文を見る
○高野博師君 もう結構です。
○高野博師君 基本的に国民の理解と支持を得るという観点からすれば、そういう例外的なものは余り設けない方がかえってわかりやすいと思うんです。  それではもう一つ、最近のハイテク武器の購入についてお伺いいたします。  AWACS一機五百七十億円、これを二機購入された。ミニ空母と言...全文を見る
○高野博師君 世界的な軍縮傾向の中で、日本の新しい武器の購入というのは日米貿易摩擦解消のためだという見方もありますが、この点についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 もう終わりますが、このAwAcSにしても、今のミサイルの時代にこういうものが本当に有効なのかどうかという議論もあります。  防衛庁は、防衛力については適切、効率的な防衛力というようなことを言うんですが、最近は有効なという言葉が入ってきて、有効な防衛力の整備とかとい...全文を見る
○高野博師君 終わります。
○高野博師君 湾岸四カ国との航空協定に関連して、これら湾岸四カ国も含めてアラブ諸国は先般のイラク危機に対しての我が国の対応についてはどうとらえているんでしょうか。
○高野博師君 この四カ国が高い評価を与えている、イラク自身も高い評価を与えていると今おっしゃいましたけれども、ここは私若干疑問を持っております。  そこで、イラク危機についてお伺いしますが、イラク危機の際にアメリカのリチャードソン国連大使が訪日されましたけれども、これは日本の国...全文を見る
○高野博師君 先ほどの、イラク側が日本に対して高い評価を与えているという件に関しまして、この所信の中に、日英共同提案によってこの安保理の決議が採択されたことは、日本側の外交努力が結実したものとして喜ばしいことであるという自己評価をされているのでありますが、イラクの対日論調といいま...全文を見る
○高野博師君 そういう何か評価しているという報道は一切出ておりませんが、これは出ていますか。
○高野博師君 私の知っている報道では、イラクのサハフ外相が、日本が我が国に対して、要するにイラクに対して敵対姿勢をとり続けることは日本の国益を損なうと。これについてはニューヨークで日本側代表に抗議する予定だ、こういう報道が出ているんです。今の話だと評価したということになっているわ...全文を見る
○高野博師君 それでは、イラクが湾岸戦争の後の後遺症があるという報道がたくさんあります。最近では現地で小児がんが相当発生している。これは湾岸戦争のときの生物化学兵器、こういう工場とか兵器そのものがアメリカの爆撃によって、要するにこれによる被害だという説もありますし、また劣化ウラン...全文を見る
○高野博師君 イラク側としても、もし万一の場合には生物化学兵器を使う、あるいは使ったであろうということは当然予想されるんですが、それによる被害というのは当然考えなくてはいけない。そういうことも含めて、日本側の対応に若干の私は懸念を持っておりましたが、この間のテレビの報道でイラクの...全文を見る
○高野博師君 それでは、イランとの関係についてお伺いいたしますが、近々高村次官がイランを訪問されるということが言われておりますが、対イラン外交の基本方針は何でしょうか。
○高野博師君 では、なぜこの時期にイランに行くのでしょうか。そして、なぜイラクには行かないんでしょうか。イラクが高い評価を与えているのであれば、イラクにも行ってしかるべきではないかと思うんですが、どうでしょうか。
○高野博師君 高村次官がなぜこの時期にという点についてはどうですか。
○高野博師君 ハタミ政権との政治対話ということで、一つはイランの対米関係改善、これを日本としても側面的に援助するということと、日本の石油資源確保に重要なこの湾岸地域の安定ということで、日本が今の政権と対話をしていくということではないかと見ておりますが、イラン、イラク二重封じ込め政...全文を見る
○高野博師君 アメリカとイランの関係ですが、アメリカは、イランはテロ支援国家だと今までずっと否定してきた。それから中東和平を妨害しているというとらえ方、あるいは大量破壊兵器を開発しているんではないか、これをやめると、こういう条件つきでアメリカはイランとの関係改善に臨んでいるんだと...全文を見る
○高野博師君 イラン側が日本からの経済協力を望んでいるということで、フゼスターン州のダム建設、こういうものの円借を希望しているというようなことも言われておりますが、今回次官が行かれて何らかの協力案件等は具体化するんでしょうか。
○高野博師君 わかりました。  湾岸地帯の安定という観点から、そして中東和平に貢献するという日本側のこれまでの姿勢を貫くような行動というか関係を持ってもらいたいと思います。  次に、臨界前核実験についてお伺いいたします。  ロシアが毎年二、三回ぐらい臨界前核実験をやっている...全文を見る
○高野博師君 問題は、新たな核兵器の開発につながるという点にあろうと思うんです。その点については、日本としてはCTBTに違反するかしないかということではなくて、CTBTの本来の目的等の絡みできちんとした意見を表明すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○高野博師君 インド等はこのCTBTに対しては核保有国に有利な不平等条約だというような言い方をしている。また、臨界前核実験についても反対を表明しているという理解をしておりますが、やはり日本としてもきちんとした態度を表明すべきではないか。検討するのは結構ですが、これはいいことではな...全文を見る
○高野博師君 プルトンはどういう意味でしょうか。
○高野博師君 プルートーというのは冥王星のことなんです、冥王なんですね。要するに、これは闇の世界の王だということで、悪魔の世界の王様だということで、プルトニウムというのは悪魔の物質と言われているんですね、日本語に直訳すれば。二十五万年も半減期がかかるということで、こういうものを使...全文を見る
○高野博師君 終わります。
04月02日第142回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○高野博師君 お二人の貴重な御意見を伺いまして、大変参考になりました。  それで、内藤先生と西澤先生に一つずつお伺いしたいと思うんです。  最近の新聞で、これは三月二十七日の読売新聞の社説に、「「荒れる学校」に外の支援も」という表題で論説が出ておりました。もう一つは、これは産...全文を見る
○高野博師君 内藤先生にお伺いいたしますが、先ほどの遊びと言葉が足りないという点は非常に重要だと思うんですが、遊びが足りないということに関しては、遊びを与える余裕がないと、今の学校のカリキュラムは。学習指導要領とかいろいろあると思うんですが、そこは具体的にどうしたら遊びを与えるこ...全文を見る
○高野博師君 それでは、最後に西澤公述人に。  先ほど価値観の統一ということをおっしゃられたんですが、私の理解がちょっと十分ではないかもしれませんが、むしろ多様な価値観を受け入れる社会をつくっていく必要があるのではないかという点に関していかがでしょうか。    〔理事岡部三郎...全文を見る
○高野博師君 もうちょっと時間がありますので、もう一つ。  これは私のアイデアなんですが、今の教育、問題はやっぱり文部省に相当あるなと私は見ているんです。文部省は教育現場での経験が全くない人ばかりが役人でやっているわけで、あれは例えば四、五年教育の経験を積んだ人から文部省の職員...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
04月06日第142回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○高野博師君 最初に、ASEMの首脳会議についてお伺いいたします。  ASEMの主要テーマは、アジアの経済危機への対応をどうするかということでありました。結論として、アジア諸国は即効性のある支援を求めたのでありますが、通貨統合等を控える欧州の関心は低かったということが指摘できる...全文を見る
○高野博師君 そこで、インドネシア問題についてお伺いいたします。  アジアの経済危機の中心はインドネシアの危機だということも指摘できると思いますが、我が国政府が、インドネシアに対しては二百億円の円借款あるいは二十億、三十億円の緊急無償援助あるいは五十万トンの米の支援、こういうこ...全文を見る
○高野博師君 大統領のファミリービジネスについては、関連企業は数百もあると言われております。国内のありとあらゆる分野にわたって経済社会構造そのものになっているという指摘もあります。インドネシアは見せかけの民主主義だ、あるいは大統領一族の支配は縁故資本主義だ、こういう報道もあります...全文を見る
○高野博師君 それでは、ロシア関係についてお伺いいたします。  エリツィン大統領の訪日が延期になったということでありまして、これはロシアの国内政治が理由でありますが、ロシアでは常にあらゆるものが突然に変化すると同時に何も変わることがない、そういうことも言われております。この意外...全文を見る
04月07日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第7号
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○高野博師君 予算との関係で在外公館等の警備等を含めた件についてお伺いいたします。  公安調査庁は来られていますか。じゃ、後で結構です。  それでは最初に、ペルーの大使公邸の人質事件が解決してからほぼ一周年を迎えようとしておりますので、これに関連して、あの事件の教訓はどのよう...全文を見る
○高野博師君 公安調査庁が最近出した「国際テロリズム要覧」の中にこのペルーの事件については、「我が国の国際社会におけるプレゼンスが高まるにつれ、在外権益や邦人に対するテロの脅威が一段と増大していることを如実に示したものであるとともに、我が国のテロ対策の在り方を改めて問い直すむので...全文を見る
○高野博師君 それでは、具体的に二、三お伺いいたしますが、平成十年度の予算面で危機管理あるいは安全体制の強化を中心として本省及び在外公館で合計九十三名の増員を図るとありますが、その中で警備担当は具体的に何名でしょうか。
○高野博師君 ちなみに、九年度はこのペルーの事件を踏まえて何名増員したのでしょうか。
○高野博師君 九年度については要員が三百七十名というのは、かなりの数字かなと思います。  そこで、もう一つ、在外公館の機能強化について、施設等の強化とそれから危機管理体制、海外邦人の安全対策の強化のために今回は四百十億円を計上しているというんですが、これはまた膨大なお金なもので...全文を見る
○高野博師君 そのほかに情勢判断を的確に行うために不可欠な通信・情報収集等機能の推進に要する経費として五十五億円というのが出ておりますが、その中で治安対策、テロ対策としてはどのぐらいを占めているんでしょうか。
○高野博師君 在外公館がペルー事件と同様の緊急事態を未然に防止するという観点から、この対応策は特にソフト面ではどういう強化をされたんでしょうか。例えばテロとかゲリラ組織に関する情報収集能力の強化等についてはどうでしょうか。
○高野博師君 具体的には、相手国の治安当局とか、あるいは諜報機関との連携というか情報交換、情報収集、この点についての強化はいかがでしょうか。
○高野博師君 警備官も含めた館員の危機管理マインドというか、あるいは警備訓練等についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 公安調査庁の国際テロリズム要覧によれば、「経済大国のイメージと海外での防衛意識の低さから、我が国の海外進出企業がテロ組織による資金調達の対象」とされる可能性が強いというようなことが書かれていますが、在留邦人の安全対策についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 今までのお話を伺うと、在外公館での警備体制はかなり強化されたという認識でよろしいでしょうか。大臣、いかがでしょうか。
○高野博師君 去年の予算委員会とか当委員会でも提案をさせていただいたんですが、旧大使公邸は現在どうなっているんでしょうか。新しい公邸はどうなっているんでしょうか。
○高野博師君 私は、旧公邸については平和公園等にしたらどうか、移住百周年という事業もあるのでということを提案したんですが、この点についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 それでは、公安調査庁にもお伺いいたしますが、テロリズム要覧の二ページ目の後段の方で、在外邦人とか施設がテロの直接の対象とされる危険性がある一つの要因として、「国連安保常任理事国にも推される立場となり、国際的地位の高まりとともに紛争地域における平和維持活動や人道支援活...全文を見る
○高野博師君 ちょっと答えになっておりませんが、常任理事国入りとの関連で言うとどうなりますか。常任理事国に入ると危険性が高まるという認識はあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、防衛庁長官にお伺いいたしますが、この公安調査庁の分析によると、PKOとかあるいは人道援助、こういう活動がふえてきているのでテロに遭う危険性が高まっているという認識を公安調査庁はしているんですが、この認識は同じでしょうか、防衛庁は。
○高野博師君 一般犯罪等に遭うという危険性はあると思いますが、テロの場合は、この報告書によるとテロリズムの定義はある政治目的を持ったものだ、こういう定義をしているものですから、政治目的を持ったテロに、人道援助をしているあるいはPKOをやっているという日本のグループがこういうものに...全文を見る
○高野博師君 それはPKOとか人道援助にかかわらず、海外にいる日本人は同じような危険性にさらされるのではないかと私は思うんです。
○高野博師君 それでは公安調査庁長官に二、三お伺いいたしますが、今回の報告書、これまで出してこられなくて、なぜ今回出すことになったんでしょうか。
○高野博師君 私はこれをざっと読んでみたんですが、国際的なテロ情報はどこからとっているのかなと。公安庁が情報網を持っているわけではない。この情報の幾つかの部分についてはどこかで見たことがあるなというのもたくさんありましたし、それから誤字もかなりあるということで、これは何の役に立つ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
04月08日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第8号
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○高野博師君 ベトナムに対する円借款の件についてお伺いいたします。  きのうのある新聞の報道によりますと、ベトナムに対する円借款の関係で大型発電所、これはファライ火力発電所に対する円借款約七百億円、これに関連して入札に不正があったというような報道がされております。この件について...全文を見る
○高野博師君 そこで、今厳正に行われた、また、早く契約をまとめるようにということを先方に申し入れたということも今おっしゃいました。遅延していたのは先方の事情があるんだと思いますが、この件に関して急ぐ必要はなかったのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。一般的におくれていると...全文を見る
○高野博師君 これはOECFも同じようなことをやったんでしょうか。
○高野博師君 そういう説明は結構でございます。事実関係を教えてください。
○高野博師君 今のお話だと特に問題がないということでありますが、入札をやった後、落札をした後、契約をするまでに三番手のグループの価格よりも十六億円も上回っている。これは尋常な話ではないので、入札そのものは不正はなかったかもしれないけれども、その後なぜ十六億円も上がっているのか、こ...全文を見る
○高野博師君 途上国から先進国に発注先を変えたということでありますが、何のための競争入札をやっているのか。入札が終わった後、こんなに値上がりするようなことを政府としても認めているんでしょうか。
○高野博師君 十六億円という金額は、これは通常の範囲だということでしょうか。
○高野博師君 どうもOECFは我々の感覚とは違うような感じがいたします。  そこで、今回この不正云々という話になった一つの理由の中に、OECFのコンサルタントの雇用基準があいまいだという指摘がありますが、これはいかがでしょうか。
○高野博師君 私は問題があるんではないかと見ておりますが、これについてはもう少し調査をして、また伺いたいと思います。基金のガイドラインについては、ぜひ後で私の方に一部いただきたいと思っております。  それから、ベトナムについては、今東南アジアの方で全体として円借款離れをしている...全文を見る
○高野博師君 これは、米軍の海兵隊の第三一機動展開部隊が沖縄のキャンプ・コートニーから南下してオーストラリア周辺に出ていたということなんですが、その目的というのはインドネシアにアメリカ人が二万五千人もいるということで今回の事態に対してこういう行動をしたんだという報道であります。こ...全文を見る
○高野博師君 そうすると、アメリカの方はある意味では救出準備に入ったということ、万一に備えてこういう行動をとったと言われているんですが、これについては事前の協議なり相談というのはなかったんでしょうか。アメリカが行くのに、日本はインドネシアに一万人の在留邦人がいるわけですから、自分...全文を見る
○高野博師君 シンガポールとマレーシアが、もしインドネシアに何か暴動等があった場合に難民が流出するのではないかということで、これに備える行動計画をつくっていたということも言われておりますが、こういう中で、これはガイドラインとか日米安保条約との関係でいうとどういうことになるのか。 ...全文を見る
○高野博師君 何度聞いても仮定の話とかそういうお返事ばかりなんですが、かなり現実的な問題だと思うんですね。インドネシアについては、今学生運動とか住民暴動も起きている。ことしに入ってから一万六千人ぐらい失業している、解雇されているということもあって、今の体制に対しての不満も相当ある...全文を見る
○高野博師君 そうすると、ガイドラインとは関係なく軍事的側面がないという意味で、あそこで内乱等があったときの邦人救出という場合にはどういう手段でやるんでしょうか。
○高野博師君 それは、ガイドラインとの関係でいうと軍事的な側面がなくてはならぬ話ですね。
○高野博師君 そこは非常に微妙なところで、暴動とか内乱とかを口実にして出ていくという可能性はないことはないわけです。
○高野博師君 そのとおりだと思うんですが、その場合に、今の自衛隊法であると自衛隊機があるいは政府専用機しか行けないと。インドネシアには一万人も在留邦人がいるわけですから、これは事態によっては飛行機で幾ら運んでも間に合わない。そうするとやっぱり船で行かなくちゃいかぬということになる...全文を見る
○高野博師君 時間がないので一つだけ。  こういうときに、アメリカが自分の国の国民を救いに行ったときに一緒に日本人も助けてくれるのかどうか、あるいは日本が行ったときにアメリカ人を助けなくちゃいけないのかどうか。その辺はまだきちんと決まっていないと思うんですが、見通しはどうでしょ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
04月15日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第5号
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○高野博師君 公明の高野でございます。  この最終報告書は大変立派なものができておりまして、私も、ODAの理念とかODA大綱の見直し云々ということで、基本的には賛同しております。  一つ、私のアイデアとして、このODAが、先ほど馳委員からもお話があったように、日本の経済状況に...全文を見る
04月16日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第10号
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○高野博師君 最初に、防衛庁設置法等の一部を改正する法律案に関して何点かお伺いいたします。  この設置法の一部改正の目的は何でしょうか。そして、なぜ今改正をしなくてはいけないのか、それについてお伺いいたします。
○高野博師君 大震災を非常に強調されておられますが、それならもっと早く改正をしてもよかったんではないかという気がいたします。  それに関連して、若干私も疑問を持っておりますが、統合幕僚会議の機能の充実、そして陸上自衛隊の旅団の創設、それから海上自衛隊の補給本部の設置、この三つは...全文を見る
○高野博師君 この統合的な運用という言葉がよくわからないんですが、大規模災害等のときは派遣をするわけですが、出動と派遣と運用というのはこれは違うんでしょうか。
○高野博師君 運用はどっちに入るんでしょうか。運用というのは何でしょうか。
○高野博師君 よくわかりません。  例えば、周辺事態に対応して自衛隊を出動か派遣するのかわかりませんが、これは統合的な運用というカテゴリーに入るんでしょうか。
○高野博師君 余り繰り返さないでください、時間がありませんから。
○高野博師君 わかりました。  またよく理解できていませんが、要するに運用の中に派遣と出動と両方あると。出動と派遣というのは有事と平時という分け方でこれは対応できますか。例えば派遣の場合は平時であって、出動の場合は有事だと、そういう分け方はできますか。
○高野博師君 含めていないと。
○高野博師君 御参考までにお伺いしたいんですが、周辺事態が起きたときは、これは平時でしょうか、有事でしょうか。平時ではあり得ないと思うんですけれども。
○高野博師君 平時。
○高野博師君 周辺事態は平時。これは重大な話じゃないでしょうか。
○高野博師君 ますますわからなくなってきたんですが、そうすると、周辺事態において日本が対米協力をするというのは全部平時という概念でこれは処理しなくちゃいかぬということになりますね。そこは問題ありませんか。
○高野博師君 わかりました。これは大事な話だと思います。  そこで、有事というのは日本が攻撃を受けたときということなんですが、これはやっぱりきちんと定義すべきじゃないでしょうか。あいまいな概念に基づいて使っているということではいろいろ誤解を受けるんではないかと思うんです。  ...全文を見る
○高野博師君 そういうことを言うから余計わからなくなるので、きちんとそうだと言った方がいいんじゃないでしょうか。要するに、国内法の整備というのは、ガイドラインとの関係で言うとこれから関連法案がいろいろ出てくるわけですね、その整備の一環ととらえた方がわかりやすいんだと、私はそう思う...全文を見る
○高野博師君 そんな説明要りません、時間がありませんから。
○高野博師君 そういうことであるのであれば、早く出した方がいいと思うんです。今こういうことがまとまって出てくると、これはガイドラインとの関係で位置づけるのはもう当然ということだと思います。  時間がありませんので、別な点をお伺いいたします。  日米物品役務相互提供協定、ACS...全文を見る
○高野博師君 別建てということでこれは何らかの交渉をやっているんでしょうか。というのは、国務省とやっているといいますけれども、ガイドラインの中には邦人救出という項目が入っているわけですね。そして、そのガイドラインは両国政府が実効性を確保するために努力するということも規定されている...全文を見る
○高野博師君 ちょっと最後の、米側の何ですか、最後の部分。
○高野博師君 それでは、邦人救出という点についての日米協力はどういう形でやるんでしょうか。これは当然ガイドラインとの関係。
○高野博師君 そうすると、報道にあるように、ACSAの中にこれを盛り込むということはしないわけですね。そこはもう決定したわけですね。
○高野博師君 ですから、私が聞いているのは、それではその実効性を確保するためのほかの枠組みをつくろうという努力はされているんでしょうか。
○高野博師君 新しいガイドラインの関係でいいますと、周辺事態が起きたときに我が方の対米協力というのが主なポイントであります。しかし、その中で周辺事態が起きたときの邦人の救出ということをきちんとどこかで明文化しないと、このガイドラインがどういう意味を持っているのか、単なる戦争マニュ...全文を見る
○高野博師君 基本的には自国民については自国で救出するという原則、これはよくわかるんですが、日本はこれまで専守防衛ということに徹してきたわけですから、そういう中で能力にも限界がある。例えばインドネシアにいる一万五千人の邦人、もし何かあったときにどうやって救出するのかと。これは自衛...全文を見る
○高野博師君 ノドン一号については何回かいろんな報道があってその存在が懸念されているわけですが、北朝鮮がパキスタンを使ってノドン二号の実験をしているというようなとらえ方もされております。我が方としては北朝鮮との関係で今国交正常化に向けての努力をされていると思うんです。拉致事件とか...全文を見る
○高野博師君 終わります。
04月20日第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第6号
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○高野博師君 総括的なお話ではないのですが、私の所感を簡単に述べたいと思います。  アジア太平洋の平和と安全という観点から、この問題については三つの側面から考えることができると思うんですが、一つは軍事的な面、それから二つ目は経済的な面、そして三つ目は文化的な側面ではないかと思い...全文を見る
04月23日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第11号
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○高野博師君 最初に、新宇宙基地の協力協定とイギリスとの原子力協定について簡単に触れたいと思います。新宇宙基地協力協定については、平和目的に利用されるということが担保されているのであれば、これはいいのではないか。ただ、三千億円もの膨大な資金を投入するわけでありますので、十分な成果...全文を見る
○高野博師君 簡潔にしてください。
○高野博師君 日本は、イギリス、カナダ、オーストラリア、中国、米国、フランスと原子力協力協定を結んでおりますが、まだロシアとは結んでおりません。そこで、二国間関係が今進展している中で、ロシアとの原子力協定、これは必要ではないかと私は思います。核軍縮との関係で核物質の貯蔵とか安全管...全文を見る
○高野博師君 それでは、先般のロシアのエリツィン大統領の訪日に関連にして一つだけお伺いいたします。  先方から、北方領土四島における水産加工工場、それに付随する道路、港湾、空港建設等インフラ整備などの共同経済活動を提案してきたと思うんです。橋本総理は平和条約締結交渉とあわせて検...全文を見る
○高野博師君 通常の共同の経済活動は、関税の問題とかあるいは徴税の問題等があって、施政権がどちらにあるかということに絡む問題で、領土問題の本質に深くかかわっている、そう思います。交渉のいろんな過程がありますのでこれ以上踏み込みませんが、今、大臣がおっしゃられたように慎重に対処をし...全文を見る
○高野博師君 貧困とか戦争、紛争あるいはこれらに起因する難民等の問題で子供の基本的人権が侵害されているという地域とか国は数多くありまして、それらには国際的なあるいは地球的な規模での対応が必要かと思うんです。しかしこの条約は、今大臣がおっしゃられたように、これらの地域とかあるいは発...全文を見る
○高野博師君 日本の場合は物質的には豊かでありまして、教育を受けるという機会にも恵まれている。にもかかわらず子供たちが追い詰められて、あるいは居場所を失って、遊びを奪われて、悩み苦しんでいる。いじめとか不登校あるいはナイフ事件、児童の虐待等さまざまな問題を抱えている。  この条...全文を見る
○高野博師君 今の答弁、いろいろ問題が私はあると思いますが、これは後ほど指摘したいと思います。  この条約の第四十二条で、「締約国は、適当かつ積極的な方法でこの条約の原則及び規定を成人及び児童のいずれにも広く知らせることを約束する。」、こう書いてあります。  政府はこの広報、...全文を見る
○高野博師君 いろんな広報活動をやってきたということでありますが、ポスターもつくっただけと、学校の教室にはほとんど張られてもいない、テレビ、ラジオ、新聞等も利用されていないと。この条約についてはほとんどの大人も子供も条約の存在すら知らないというのが実態ではないかと思うんです。継続...全文を見る
○高野博師君 簡単にしてください。
○高野博師君 形式的にはそういうことが言えるのかもしれませんが、実態的にはほとんど知られ一でいないということだと思います。  そこで、一九九四年五月二十日、これは条約発効の二日前でありますが、各都道府県の教育委員会等にあてた児童の権利条約に関する文部事務次官通知について伺います...全文を見る
○高野博師君 それでは、この通達の中身について若干お伺いしたいと思います。この通達の前文の中で、「本条約の発効により、教育関係について特に法令等の改正の必要はないところでありますが、」と、こういうふうに書いてありますが、法令等の改正が必要ないという前提を決めてかかっているというの...全文を見る
○高野博師君 実態的に子供たちの状況がどういうことになっているかということについては後ほど触れます。人権尊重云々と言っておられますが、人権が侵害されているケースが非常に多いということであります。  この通達の四には何と書いてありますか。
○高野博師君 五は何と書いてありますか。
○高野博師君 一見もっともらしいことがここに書いてあるんですが、実は重大な問題を私は含んでいると思います。この通達は条約を事実上骨抜きにする、あるいは無視してもいいという内容になっているのであります。  特に児童の意見表明権、これは子供が自由に自分の意見を述べるという権利、これ...全文を見る
○高野博師君 まさにそこに問題があるわけです。カリキュラムの問題とかあるいは校則の問題、これについて児童の意見が本当に反映されているのかということが問題だと私は思います。  日本の子供というのは、自分を殺す、意見を表明しないように訓練されてきている、それが価値だというふうな環境...全文を見る
○高野博師君 私はそれは実態ではない、そう認識をしております。一方的に校則を決めている学校が圧倒的に多いのが現実だと私は思います。そういう意味で、もし通達を出すのであれば、文部省は改めてこの意見表明権を明記した上で各関係機関に通達を出すべきではないか、そう思います。  それから...全文を見る
○高野博師君 この条約の中には国旗・国歌というようなことは一切触れてありません。しかも、文部事務次官通達のこの表題は「「児童の権利に関する条約」について(通知)」と、こうなっているわけでありまして、何の関係があるのか、良心の自由とか国際性とか言っていますが、全く関係ないことだと私...全文を見る
○高野博師君 そういう議論があったことと、この通達の中にこれを入れるというのは全く違う話だと私は思います。そういうことであるならば、それはまた別途出すべきではないかと思います。  この報告書について若干伺います。  この報告書の序論の一ですが、先ほども広報義務の件について伺い...全文を見る
○高野博師君 まさにそこの認識が私は事実に即しているとは思えないのであります。  もしここにいらっしゃる皆さんにこの条約について知っているかと聞いたときに、何人の方が知っているか。恐らくほとんどの方は知らない。名前については知っているかもしれないけれども、実態、中身についてはほ...全文を見る
○高野博師君 それならそういうふうに書いたらいかがでしょうか。  序論の六で、我が国では一九九二年度から学校週五日制を導入した、これは児童の生活リズムにゆとりを与え、そして家庭や地域で児童により豊かな生活体験や活動体験を提供する契機になっていると。また、我が国の児童福祉法では、...全文を見る
○高野博師君 私が今指摘したような点についてもできるならば追加的に報告をしていただきたいと思います。  この報告書が実態を正確に反映していないという理由の一つは、これは政府だけでつくっているからではないか。この条約に関するNGOというのは、今日本全国で百三十以上もあります。さま...全文を見る
○高野博師君 このNGOとの意見交換ですが、形式だけのヒアリングの機会だけではなくて実質的な意見交換の場にする必要があるのではないかと思います。単なる開きっ放しでは意味がない。そしてまた、NGOはさまざまな出版物を出しているとか、貴重な身近な問題点の本質を指摘しているものもたくさ...全文を見る
04月28日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第12号
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○高野博師君 それでは、日中漁業協定と関連しての日韓漁業協定、今大臣からお話がありましたが、それと関連して一つだけお伺いしたいと思います。  現行協定は一月二十三日に一方的な終了通告ということで、一年間は有効なのでありますが、それまでに新しい協定がもしできなかった場合には国連海...全文を見る
○高野博師君 それでは、前回の委員会の質問に引き続いて、児童の人権条約に関する問題を取り上げたいと思います。  実はきのうの産経新聞の夕刊に「広島県の学習指導要領逸脱問題」という記事が出ておりまして、文部省が異例の調査をしたということで、これは県の学校が反国歌・反国旗教育などを...全文を見る
○高野博師君 今回文部省が特別現地調査を行ったということは、私は戦争中の文部行政をある意味で想起したのでありますが、日本の国歌と国旗は何でしょうか。簡単に答えてください。
○高野博師君 実定法上の根拠はありますか。
○高野博師君 国民的な合意ができていると、そういう明言ができますか。
○高野博師君 学習指導要領にはどう書いてありますか。
○高野博師君 学習指導要領は小中高と、このうちの小学校の音楽の部分に「国歌「君が代」は、」とさらっと書いてあるんですが、君が代を国歌とするとかあるいは日の丸を国旗とするというような明文規定はありません。学年の児童の発達段階に即してこれを指導するということになっておりまして、君が代...全文を見る
○高野博師君 児童の人権条約から見ると、子供たちがこれを拒否するということは承認されるべきではないかという解釈が私はできると思います。  私は日の丸、君が代に反対しているわけではありません。ただ、実定法上何の明文規定もないという事実があるわけです。ですから、こういうものをはっき...全文を見る
○高野博師君 その法的拘束力を持っているという根拠は何でしょうか。
○高野博師君 この最高裁の判決の中で、法規としての性格を有するという部分については、これは学界で議論が真っ二つに割れているところでありまして、これが即法的拘束力を持つということにはつながらないという意見もあります。これは半分以上あるわけです。そういう中で文部省が勝手に法的拘束力を...全文を見る
○高野博師君 この指導要領のすべての内容について、これは教師が教える義務があるんでしょうか。
○高野博師君 文部省作成の学習指導要領というのは、文部省による教育行政の中核をなすものだと私は思っておりますが、この学習指導要領によって今起きていろいろんな問題、落ちこぼしとかいじめとか登校拒否とかあるいは不登校、中退、校内暴力、こういうさまざまな問題の原因の一つになっているとい...全文を見る
○高野博師君 今答弁されたような事実ではない、相当レベルは上がっているというのが事実ではないかと私は思うんですね。  これは、小学校の教師の、江東区のアンケートですが、八三%の教師が国語の漢字が多過ぎる、それから九三%の教師が算数の学習内容を定着させる時間が足りない、こういう回...全文を見る
○高野博師君 前回の委員会でも週五日制の問題を取り上げましたが、週五日制にするということに相応する学習指導要領の内容の変更がなければこれはますます負担になるということでありますから、ぜひこの点は考慮していただきたい。  それから、高校の進学競争についてですが、全日制高校入学を希...全文を見る
○高野博師君 今、高校入学を希望している者を全部入れてもそれを受け入れるだけのキャパシティーがあるにもかかわらず、何ゆえに希望者全員に、入学のための計画進学率を設定して進学率を抑制するということをやっているんでしょうか。
○高野博師君 今、一万三千人の子供が希望しながら入れなかったという事実があるわけです。これは私立に行くのかどうするのかわかりませんが、こういう計画進学率をつくることによって競争に駆り立てているということが問題だと思うんです。中央教育審議会、これが第十四答申の中で、受験競争の弊害に...全文を見る
○高野博師君 日本が学歴社会だということと日本の経済発展のために役立つ人間を画一的につくってきたというこの教育目的そのものが今行き詰まっていると私は思うのでありますが、この学校間の格差をなくすというようなこともぜひ前向きに取り組んでいただきたい。十四、五歳の一番多感な時期に受験勉...全文を見る
○高野博師君 終わります。
05月07日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第13号
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○高野博師君 それでは、三人の大使に一つずつお伺いしたいと思います。  まず、中国の谷野大使ですが、中国の関係は、香港の返還があってから来年はマカオの返還も成るということで、これも順調にいくという見通してあります。その後中国はやっぱり中台の統一に最大の努力を注ぐのではないかと思...全文を見る
05月12日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第14号
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○高野博師君 三つの協定については問題ないと思います。  それでは、先ほど御質問がありましたインドの核実験について一つお伺いいたします。  インドが今回の地下核実験をやったということは、世界の平和あるいは核廃絶に向けた各国の努力、CTBT、これに対する挑戦ではないかと私はそう...全文を見る
○高野博師君 それではもう一つ、最近の報道によりますと、エリツィン大統領が日本に来られたときの橋本総理の領土問題に関する新提案でございますが、これは各紙に出ておりますように、国境は国後・ウルップ間に引くと。それで、四島一括返還には固執しないということでロシア側から何らかの譲歩を引...全文を見る
○高野博師君 それからもう一つ、先般外務大臣が出席された先進国外相・蔵相会議の中で、対人地雷について日本側が前向きの提案をされたという報道がありますが、日本側がこういう点でイニシアチブをとるのは大変結構だと思うんです。しかし一方で、国内では指向性散弾地雷の開発をやっているというこ...全文を見る
○高野博師君 条約の趣旨に反しないということだけではなくて、代替兵器を開発するということに問題があると私は言っているのであります。この問題は後で取り上げたいと思います。  それでは、きょうは文部省と厚生省と法務省に来ていただいておりますので、引き続き子供の人権条約に関してお伺い...全文を見る
○高野博師君 実は、私はこのリストを見まして唖然としたのでありますが、この中に学校長というのが圧倒的に多い、学校の先生、教授も圧倒的に多い。やっぱり選び方に一つの偏向があるのではないか。財界云々と言いますが、これは若干名にすぎない。ほとんどが教育関係者。そして、学校長が多いという...全文を見る
○高野博師君 初等教育では校長、学園長、これが八人、中等では六人、高等では五人、こういう数字が出ておりますが、やはり私は一つの偏向があるという見方をしております。これはぜひもう一度見直していただきたい。弁護士もいるし、民間のいろいろな分野で教育問題について携わってきた方もいらっし...全文を見る
○高野博師君 前回の委員会で、学習指導要領にいろいろ問題があるのではないか、学習指導要領が毎回だんだんレベルがアップしているという問題があって子供が相当苦しんでいるということを私は指摘したんです。まさにこの審議会がきちんとこの問題をいろいろな角度から検討できるような、そういう人選...全文を見る
○高野博師君 それでは、ぜひこの教育課程審議会のメンバーに子供の権利条約についてどのぐらい知っているのか、アンケート調査をやっていただきたい。ぜひこれはお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○高野博師君 ですから、私が言いたいのは、教育課程審議会で出てくる答申等について、子供の権利、この精神を理解していないんではないかというようなことなんであります。そういう意味では、もうこの権利条約を徹底していろんな方に理解してもらうということが重要ではないかと思います。この点を指...全文を見る
○高野博師君 まさにそこに最大の問題があると思います。高校入試の選抜資料になっているということでありますが、教師による評価というのは通信簿があるわけです。  通信簿と違う内申書、これも秘密にされている。これについて、内申書に不利な記載をされるのを恐れて、親や子供が学校あるいは教...全文を見る
○高野博師君 いろんな問題が起きているという実態をつかんでいるのかどうか。それからこの内申書の中で、クラブ活動あるいは部活動の記載の欄が設けられている。したがって、内申書重視の傾向のある高校入試に向けて熱心な活動が成績の評価として要求される。これが子供に対して大変な圧力、ストレス...全文を見る
○高野博師君 時間がないので簡単にしてください。
○高野博師君 まさに高校入試の問題は前回取り上げたとおりでありまして、今、公立高校で入りたいという人を全部入れても、それを受け入れるだけのキャパシティーがある、それをなぜ試験をやって落とさなくちゃいけないのか、こういう問題を指摘したわけでありますが、その点も踏まえてこの内申書問題...全文を見る
○高野博師君 今答弁されたように、優勝を目指してなんということがやはり最大のストレスになっているのでありまして、そういうことも十分考えていただきたい。ぜひこのガイドラインについて検討していただきたいということを申し上げます。  それでは外務省に伺いますが、九七年十月二十二日付で...全文を見る
○高野博師君 各省庁の意見を取りまとめるということについては非常に時間を要するということも言われておりますが、ぜひ総合的な調整機関というものをつくったらどうかと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 それでは厚生省に児童福祉に関する問題についてお伺いいたします。  児童の虐待の問題あるいは児童福祉施設内での体罰等のいろんな問題が報告されておりますが、この原因は一体何なのか。社会的なあるいは法的な背景について厚生省の認識を伺います。
○高野博師君 そういう浅い認識だからこの問題について前向きに取り組めないんだと私は思います。  子供の人権条約というのは子供の権利を主体的に規定しているわけでありますが、日本の児童福祉法第一条は、「すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。」という規定...全文を見る
○高野博師君 よくわかりません。  乳児院とか養護施設とか教護院等の福祉施設で生活するいわゆる要保護児童というのは九五年で約三万人いると言われていますが、施設の運営というのは厚生省が定める児童福祉施設最低基準によって行われてきた。この基準というのは、一九四八年、終戦当時のまさに...全文を見る
○高野博師君 戦後間もなくできたこの最低基準の改正ではなくて、厚生省の規則ではなくて法律で定めるべきではないかと思います。また、この児童福祉法には体罰禁止を明文規定すべきではないかと思いますが、見解を伺います。
○高野博師君 それでは、児童虐待についてお伺いいたしますが、我が国の児童虐待に対する対策というのは十分ではない。日本の法制度上、先ほど言いました親権の行使のもとに虐待が行われた場合でも、家庭への介入が困難となっているというのが現状であります。  虐待の通告義務も実質的に機能して...全文を見る
○高野博師君 児童虐待というのが病理性というか、そういうことについてもきちんと認識をしなくてはいけないと思います。  今、答弁の中で、通告義務者が法文上特定されていないのをこれから特定すると。いかなる国民も虐待の状況を発見した場合には通告の義務がある、そういう規定をされるという...全文を見る
○高野博師君 法務省に少年法の改正問題についてお伺いしたいと思ったんですが、時間ですので、次の機会にぜひお伺いしたいと思います。  終わります。     —————————————
05月14日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第15号
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○高野博師君 私、前回の委員会でもこの問題を取り上げましたので繰り返しませんが、二回目のインドの実験は核廃絶に向けての国際社会の努力に対する挑戦だと、大変残念、遺憾だと思います。特にインドは日本とは非常な友好関係にある、親日国であるということを考えますとなおさらであります。  ...全文を見る
○高野博師君 もう一点だけ。  ODAに関して、インドに対するこういう制裁措置をとるということはありますが、パキスタンあるいはパキスタンに大量破壊兵器等を輸出している中国の動向も含めて、このアジア地域での大量破壊兵器の動向をODA原則に照らして注視していくということが必要だと思...全文を見る
○高野博師君 終わります。
05月19日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第16号
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○高野博師君 最初に、インドネシア情勢についてお伺いいたします。  私は四月八日に、インドネシアの情勢についてかなり緊迫してくるんではないかという質問をいたしました。これについて防衛庁長官はこういうふうに答弁しております。「特に、我が国の在外邦人等も多うございまして、万一の場合...全文を見る
○高野博師君 今の発言を聞きますと、自衛隊の派遣の必要性は余りないというような感じにとれますが、どうでしょうか。
○高野博師君 わかりました。  それでは、今のインドネシアの情勢を外務省はどういうふうに認識しているんでしょうか。これは暴動なのか、騒乱なのか、内乱なのか、あるいは民主化の運動なのか、こういう認識はどうでしょうか。
○高野博師君 私の質問は、暴動ととらえているのか、あるいは民主化運動ととらえているのか、そこを聞いたのでありますが、そこはどうでしょうか。
○高野博師君 私は、基本的にはこれは民主化運動だというふうに見ております。  そこで、市民とか学生の目的は今のスハルトの退陣を求めているということでありますが、経済危機から政治危機になってきたということで、これが世界恐慌の引き金にならなければいいなというふうに思っております。 ...全文を見る
○高野博師君 クリントン大統領は、インドネシア国民に真の発言権を与えることが人権と法の支配に基づく秩序と安定の回復につながる、すなわち強権的なこのやり方には反対するという立場を明確にしているのでありますが、日本政府は邦人救出だけでもうほとんど頭が回らないのかな、こう思うんです。 ...全文を見る
○高野博師君 私は四月六日の予算委員会でもこのインドネシアの問題を取り上げて総理に質問をいたしました。日本のODAとスハルトファミリー企業との問題で、このODAのあり方に問題はないか、現政権を支えてきたその一人は日本ではないかと。  そこで、人権状況とか民主化という観点からのO...全文を見る
○高野博師君 それでは、危機管理という観点から政府の対応について伺います。  邦人救出ですが、海上保安庁の巡視船が派遣されたんですが、この法的根拠はどこにあるんでしょうか。
○高野博師君 外務省設置法に海外邦人の保護という規定はもちろんありますが、今の海上保安庁法第五条第十七号というのは省庁間の協力という項目でありまして、巡視船を海外に派遣するというのは、これは拡大解釈じゃないんでしょうか。
○高野博師君 万一に備えてというのは先ほど防衛庁長官もおっしゃられました。非常に重要なことであると思うんですが、きちんとした法的な根拠、明快な法的根拠がなくてこれを派遣するのはいかがかと思うのであります。  この巡視船の「みずほ」というのは、国際法上は軍艦ではない。しかし、三十...全文を見る
○高野博師君 話がかみ合いませんのでやめますが、要するに邦人救出というようなことはどこにも書いていないわけですね。したがって、外務省の要請云々ということではなくて、明確に海上保安庁の役目として公海上は活動できるということはありますが、邦人救出ということは規定されていないというとこ...全文を見る
○高野博師君 それでは、インド情勢についてお伺いいたします。  インド・パキスタン情勢について、私も四月十六日にこの委員会で、パキスタンがミサイル実験をやったということで、インドがこれに対して反応するというか、両国関係が非常に危険になるのではないかということを質問したんです。そ...全文を見る
○高野博師君 そもそもこういう問題についての危機意識というか問題意識が浅いのではないかと思いますし、当委員会での質疑のやりとりも単に聞き流しているということはないのかどうか、私はちょっとその辺については疑問を持っております。  それでは、平林大使が帰国されたということで、平林大...全文を見る
○高野博師君 大使が、なぜこの時期に核実験を行ったのかわからない、それから各国の秘密情報機関も情報をつかんでいなかった、こう言われたそうなんですが、なぜこの時期に行ったかわからないということについては、これはミサイル実験を隣の国がやったという事実があるわけで、これに対しては非常に...全文を見る
○高野博師君 ところで、パキスタンの核実験実施というのは決定されたのでしょうか。これは確認できているんでしょうか。
○高野博師君 日本側も特使を派遣してパキスタンに実験を断念させるようにいろいろ働きかけをやっていると理解していますが、アメリカが、もしパキスタンが実験をやめれば戦闘機を売却することも考えている、そういう情報もあります。これはパキスタン、インド両国間の軍拡をあおるのではないか。また...全文を見る
○高野博師君 非常に難しいとは思うんですが、安全保障上の措置として、対応として戦闘機を売るというアメリカ側の考え方はいかがなものかと。こういうことに対しても日本として何らかの意見を言うぐらいのことがあってもいいんではないかと思うんですが、そこはいかがでしょうか。
○高野博師君 先ほど同僚委員からも御質問がありましたが、インドネシアの場合と同様に、インド、パキスタンあるいは中国等に対するODAの供与について、ODA大綱の徹底を図るということが私は重要ではないかと思うんです。パキスタンに対しては中国がミサイルを輸出しているとか、あるいは核技術...全文を見る
○高野博師君 それでは、大臣に二言お伺いいたしますが、インドのナショナリズムというか大国主義、これについてどういう認識をしておられますか。
○高野博師君 最後に一つだけ。先般のバーミンガム・サミットでエリツィン大統領から二〇〇〇年のサミットの開催をロシアに譲ってくれないかという案について、報道によると政府は前向きに考えているということでありますが、この点はいかがでしょうか。
○高野博師君 終わります。
05月20日第142回国会 参議院 本会議 第28号
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○高野博師君 私は、公明を代表して、ただいま議題となりましたいわゆるPKO法改正案について、総理及び防衛庁長官に質問いたします。  その前に、東洋通信機の不当な過大請求問題に関して、元防衛庁幹部が不正査定をした事件の報道について、事実関係、防衛庁長官の責任と問題に対する対処、予...全文を見る
05月21日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第17号
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○高野博師君 最初に、インドネシア情勢について一言お伺いいたします。  スハルト大統領が退陣されてハビビ新大統領が就任されたということで、経済、政治の再建とそれから民主化の推進ということ、これを望むわけでありますが、邦人の国外退去を今まで進めておられて、政情が安定化したときに戻...全文を見る
○高野博師君 もう一つ、ぜひ聞いてもらいたいということがあります。このインドネシアに民間のチャーター機を政府が何機も出したんですか、それに乗ってくるときの費用は乗客が払うんでしょうか。その場合、幾ら払うんでしょうか。
○高野博師君 それでは、自衛隊機に乗った場合はこれは費用を払うんでしょうか。
○高野博師君 検討中じゃ遅いんではないでしょうか。これはもしただなら自衛隊機に乗りたいという人がいるかもしれません。それから民間チャーター機も、普通の民間機と同じなら政府が差し向けたのには乗りたくないという人がいるかもしれない。しかし、危機が迫ったときにそういう判断が非常に重要に...全文を見る
○高野博師君 それでは防衛庁長官にお伺いいたします。  今、同僚議員のこの問題を取り上げた答弁を聞いていますと、随分防衛庁もモラルが低下しているというか、士気がたるんでいるんではないかという印象を受けます。この問題は私もきのうテレビを見ておりまして、当の元副本部長は何の背任に当...全文を見る
○高野博師君 もう少し具体的に話してもらえませんか。
○高野博師君 今の御説明は、大変重大な話だと思うんですが、防衛秘密に関するものを財団法人が扱うということは問題があるんじゃないでしょうか。財団法人というのは民法第三十四条による公益法人ですから、この防衛秘密等は一般の人がアクセスできるんでしょうか。今の保全管理という点を含めて一般...全文を見る
○高野博師君 まさにそれは、公益法人の目的というかあり方というのは、不特定多数の人に対する利益というか公益なわけです。限られた防衛秘密情報だけを扱うという財団法人は本来の財団法人のあり方からいうとおかしいんじゃないでしょうか。どうでしょうか。
○高野博師君 これは大変私は重大な問題を含んでいると。この財団法人を通じて民間の発注業務等で秘密文書を扱っているとすれば、ここから国家機密、防衛機密の情報が漏れる可能性は十分ある。そこの監督はどうしているんでしょうか、管理は。
○高野博師君 要するに、この財団法人は防衛装備品等の発注の中間業者的な役割をやっておるわけです。しかも、国家機密にかかわる重大な情報を扱っているという意味で、私は財団法人にはなじまないと思います。  そこで、防衛庁に資料を出せと言ってもなかなか出てこないんですが、その資料によれ...全文を見る
○高野博師君 満たしていませんよ。
○高野博師君 しかし、ほかの理事がみんな同じ業種だということで、この役員の顔ぶれを見ただけでもこれは不特定多数のための公益法人にはなじまないというか、あり得ない。  そこで一つ、この財団法人の会員の年間会費は幾らでしょうか。
○高野博師君 この会費をぜひ調べていただきたいと思うんです。受託業務をやってその収益等でこの財団法人の運営をしているということなんですが、私はいろんな資料を要求しているんですが、財務状況がどうなっているのかあるいは事業計画はどうなっているのか何にも出てきません。この一枚紙と寄附行...全文を見る
○高野博師君 今の発言は重大な発言でありまして、政府の答弁として、これは昭和六十一年か二年がちょっと記憶は今ありませんが、当時の官房長官が、そういう特定の分野というか特定の業界、これに対して利益を与えるのは公益法人の趣旨には合致しないという答弁を明確にやっておりまして、今までそう...全文を見る
○高野博師君 公益法人の問題はずっとそれは議論されてきたわけです。それは公益法人にはなじまないという一応の結論はもう出ているんです。  もしこういう国家の機密を扱うのであれば、これは特殊法人なり指定法人なり別のやり方があると思うんです。公益法人は不特定多数を対象にするということ...全文を見る
○高野博師君 それでは、調達本部についてですが、先ほど取り上げられた問題以外に一般的な話として、防衛庁が戦闘機とか艦船とか、要するに防衛用のいろんな設備、装備、こういうものを購入するときの適正価格というのはどうやって決まっているんでしょうか。
○高野博師君 この問題についてはまだ改めて取り上げますが、きのうの本会議で防衛庁長官に防衛庁の予算のチェック体制はどうなっているのかという御質問をしたんですが、明確な答弁はありませんでした。今言われたような適正価格の問題も含めて、専門家でしかわからないというところにいろんな問題が...全文を見る
○高野博師君 それで結構です。
○高野博師君 最近若干ふえてはいますが、戦後、この少年法ができてからの傾向としては減少傾向にある、そしてまた依然低い水準にあるということが統計上出ておりまして、アメリカは日本より人口も多いが、事件の件数も圧倒的にアメリカは多いのであります、日本よりも。フランス、ドイツ、これは日本...全文を見る
○高野博師君 まさに少年法の第一条で、少年の健全な育成を期すという、これが目的になっているわけですが、そうだとすると、今の議論は全然違う次元からの議論になっているんではないかと思います。  そこで、この少年法が罪を犯した少年の立ち直りというか更生というか、それを図るということで...全文を見る
○高野博師君 要するに、子供をよい子にするためにつくられたのであって、その子がやったことをどう処罰するかという建前でつくられている法律ではないと。したがって、少年法というのは刑法とかあるいは刑事訴訟法とか、それとは全く異質の法律だと、これをきちんと認識する必要があるんだと思うんで...全文を見る
○高野博師君 時間がありませんが、児童の権利条約ではまさに三十七条で、子供が成長過程にある存在であるから子供の逮捕、拘禁などの自由剥奪は最後の手段で、かつ最も短い期間でなければならない、こう定めております。  したがって、今回もし改正をしてこれを延ばすとすれば、あるいは勾留期間...全文を見る
○高野博師君 終わります。
05月28日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第18号
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○高野博師君 それでは、午前中の質疑に引き続いて、若干インドネシアへの自衛隊機派遣の問題についてお伺いいたします。  その前に、周辺事態の関連で防衛庁長官が国会は物を言えないというような表現を使われましたが、これは非常に重大な表現だと私は思っておりますが、これはどういうことを想...全文を見る
○高野博師君 それ以上追及しません。  インドネシアの問題で、自衛隊法の百条の八に基づいて準備行為ということで自衛隊機をシンガポールに派遣したんですが、午前中もこの法的根拠が明確ではないんではないかという質問がありましたが、長官の御説明というか答弁によりますと、この準備行為は非...全文を見る
○高野博師君 済みません、そういう説明は要らないんですが。基準があるのかと聞いているんです、準備行為の。
○高野博師君 よくわかりません。  それでは、この準備行為の中に政府が得意の地理的概念というのは入っているんでしょうか。
○高野博師君 じゃ、結構です。  地理的概念というのは、インドネシアで何らかの緊急事態が起きて邦人の救出に向かうというときに、中国とかイラクとかインドとかパキスタンとかに派遣できるんですか、準備行為という目的で。そこを聞いているんですよ。
○高野博師君 そこの線引きはどうやってやるんですか。
○高野博師君 だから、そういう基準をきちんとつくるべきじゃないかと言っているんですよ。  そこで、この邦人救出という目的に反した場合には何らかの罰則というのはあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、準備行為の中での武器使用というのは認められるんでしょうか。
○高野博師君 いずれにしても、準備行為に関するきちんとした規則をつくるべきじゃないかと思うんですが、そこはどうでしょうか。
○高野博師君 僕は、細かい規則をつくれと言っているわけじゃないんです。きちんとした原則を決めておく必要はないかと言っているんです。そこはどうでしょうか。
○高野博師君 それでは、そもそも今回インドネシアに自衛隊機を派遣したということについてその必要性があったのかどうかという議論の中で、総理大臣が、本当にむだでよかった、巡視船の派遣も含めてむだに終わってよかった、こういう発言をされているんですが、官房長官、同じような考えでしょうか。
○高野博師君 法的なきちんとした整備ができていないままに既成事実だけがどんどん積み上げられていくということに対して私は若干懸念を持っております。  そこで、今回のインドネシアの事態に対して軍隊を派遣した国はあるんでしょうか、近隣諸国も含めて。
○高野博師君 そこで、日本の自衛隊機の派遣に対して近隣諸国では若干の懸念を抱いている国があります。僕は直接在京の隊員に聞きました。政府としてそういう認識はあるんでしょうか。
○高野博師君 中国系住民が六百万人ぐらいいるということなんですが、この大半はインドネシアの国籍を持っているいわばインドネシア国民ですから、その救出という名目で中国は行動はできないと思うんです、内政干渉ということも懸念されますので。しかし、数万の自国民がいるという理解をしております...全文を見る
○高野博師君 仮定の問題をきちんと議論しておくということが重要なので、まさに危機管理というのは仮定の問題であるわけです。仮定の問題だからこれは答えられないという話ではなくて、いろんなことを想定しておくことが重要なので、これは僕はきちんと議論すべきだと思います。  そこで、もし万...全文を見る
○高野博師君 徹夜で仕事をされたことは多といたしますが、きちんと法的な問題も含めて整備をした上で、何かなりふり構わず行けというような感じでは僕はいかぬと思うんです。  今回は幸い順調にいったということでありますが、事態によってはいろんな混乱も当然想定されるわけで、そういうことも...全文を見る
○高野博師君 それでは、周辺事態の問題についてお伺いいたします。  けさの政府答弁でも、日米安保条約の枠を超えない、それから地理的概念ではない、事態の性質に着目するんだと、これは一貫して言っているんですが、今回のこの日米安保条約の枠を超えないということについて若干お伺いしたいと...全文を見る
○高野博師君 長官の今おっしゃられている外側というのは地理的概念そのものと違いますか。それは大変矛盾した答弁だと思いますが、どうでしょうか。長官に聞いているんです、長官に。
○高野博師君 それはちょっと問題のある答弁だと思うんです。まさにいろんな議論があった中で、極東というのはどこまでかということをきちんと明確にしたのと違いますか、この日米安保条約の中では。しかし、平和と安全ということだとそれを超えるという可能性もあるという今のお話ですね。それはもう...全文を見る
○高野博師君 今の長官の答弁に対して外務省の見解を求めます。
○高野博師君 長官の先ほどの極東の平和と安全という問題は、この極東周辺、どうもそこのところがよりあいまいに、今までの何かもとに戻ったなと、議論が。最近やっとわかりやすくなってきたなと思ったら、またわかりにくくなった、そんな印象を私は持っているんですが、今のお話だと、日米安保条約の...全文を見る
○高野博師君 そうすると、極東有事よりも限定的という理解ですね。極東有事と周辺事態というのは同じではないんですね。
○高野博師君 説明を聞くほどわからなくなってくるんですが、日米安保条約の枠を超えないということであれば、極東有事の枠内に周辺事態は入ると考えていいんでしょうか。簡単に答えてください。
○高野博師君 僕が聞いているのは、極東有事の枠内にあるかと聞いているんです。そこだけ答えてください。
○高野博師君 日米安保条約というのは冷戦時代に結ばれた条約で、まさに冷戦時代の産物であるわけです。その枠を超えないという考え方は、今まで政府は、冷戦後の新しい国際情勢に対応して、そしてアジア太平洋の平和と安全のために新しいガイドラインをつくった、新しい枠組みをつくった、体制をつく...全文を見る
○高野博師君 しかし、日米安保条約の枠を超えないという言い方そのものはまさに日米安保条約そのものなわけで、後方支援云々という話もありますけれども、自衛隊の行動そのものはかなり拡大されているわけですね。これは違いますか。日米安保条約の枠内での行動と新しいガイドラインのもとにおける自...全文を見る
○高野博師君 まさにそこのところが、自衛隊の行動が拡大されているということが日米安保条約で言っている権利義務を超えているんではないかという私は理解をしているわけです。だから、日米安保条約の枠内、日米安保条約の枠を超えないという言い方はおかしいんじゃないかと。そこはどうですか。
○高野博師君 この続きはまたやりますが、政府の答弁にはどうも矛盾がある、そういう私は認識をしております。  それでは、時間の関係もあるので、PKOについて若干お伺いしたいと思います。  私も本会議でこの質問をしておりまして、それに対しての総理の答弁もいただいているんですが、若...全文を見る
○高野博師君 日本の自衛隊というのは実戦の経験が全くないわけです。そういう中で、停戦状態にあるとはいっても、そういう地域というのは非常に異常な状況、異常というか普通の心理状態ではないような状況に置かれる可能性が十分あるわけです。そういう中で、正常な判断ができる上官だという前提だと...全文を見る
○高野博師君 それでは、個人の武器使用が部隊としての統制を欠くとかあるいは混乱を招くことがあり得ることが感得された、こういう話なんですが、けさの質問にもありましたけれども、感得というのは非常に感覚的なとらえ方であって、科学性とか実証性とか、そういうことに欠けるんじゃないでしょうか...全文を見る
○高野博師君 僕はそんな長い答弁を求めているのではありません。  要するに、そういう感覚的なとらえ方じゃなくて、実証性と科学性がないんじゃないか、こう言っているんですよ、根拠が弱くないかと。
○高野博師君 もう一つ、武器が適正に使用されたかどうかということを客観的にどうやって判断するんだということを本会議でも質問したんですが、総理は、「適否を事後的に第三者が判断することも可能だ」と、こう言っているんです。そういうことも可能でしょうが、このニュアンスだとそうでないことも...全文を見る
○高野博師君 そんなことは言えるんですか。要するに、第三者が見ていないわけですね。その部隊が報告をしたときに虚偽の報告をすることだってあり得るんじゃないでしょうか。適正に使われたとは言えない事態があり得ないかそこを聞いているんです。
○高野博師君 わかりました。  それでは、防衛庁の装備品の過大請求疑惑問題、これはまた別途当委員会で集中的に審議することになっておりますので、若干、会計検査院も含めてこの問題についてお伺いいたします。  東洋通信機以外にニコー電子とかほかの防衛四社ですか五社ですかそれの水増し...全文を見る
○高野博師君 それでは会計検査院にお伺いいたしますが、この問題については会計検査院は全く知らなかったんでしょうか。
○高野博師君 ということは、特別の対応、調査はしていなかったということですね。
○高野博師君 資料等がなくて事実の解明が困難だと、それは重大な話じゃないでしょうか。こんな百何億円も隠ぺいされたとかという話の中で、資料がないというのはどういうことでしょうか。
○高野博師君 会計検査院は、防衛庁の全体の予算のチェック等についてはどういう調査をやっているんでしょうか。
○高野博師君 そのレーダー基地の、適切でなかったというのはどういう指摘でしょうか、中身は。簡単に説明してください。
○高野博師君 そうすると、防衛庁仕様ということで特別につくったんだけれども実際には市販されていたということですね。
○高野博師君 ちょっとそこは気になるんですが、そうすると防衛庁仕様の方が市販品よりも安かったんですか、高かったんですか。
○高野博師君 どのくらい節減できたんですか。
○高野博師君 三千万。これは後ほど調査させていただきます。  防衛庁の関係で公益法人、この前も若干質問させていただきましたが、防衛施設周辺整備協会というのがありますが、これは年間四十四億円以上の補助金を国からもらっております。この財団法人の役員のうち、理事長一人、専務理事一人、...全文を見る
○高野博師君 ちょっと待ってください。  では、援護協会の方について聞きますが、この周辺整備協会については別の機会に質問いたします。  自衛隊援護協会という財団法人があるんですが、これは補助金を平成八年度は五億四千八百万円国からもらっていますが、この主な仕事は退職した自衛官の...全文を見る
○高野博師君 全然わかっていない話でありまして、退職後の防衛官僚の生活保障をこの公益法人がやっている、要するに補助金で賄われているということに問題はないかと言っているんです。国民がそれで納得するのかどうか。要するに税金で、退職した防衛官僚が膨大なというか大金を、給料をもらっている...全文を見る
○高野博師君 時間が来ましたのでこれで終わりますが、自衛官の精強性を確保するためにこういう団体が必要だという必要性はわかります。しかし、天下った役人がこんな給料をもらっていて、それが税金で賄われていいのかという、そこのところを僕は問題にしているのであります。
○高野博師君 理解できませんが、これで終わります。
06月04日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第20号
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○高野博師君 それでは最初に、防衛庁の過大請求疑惑問題についてお伺いいたします。きのうも衆議院の方でこの問題が取り上げられたんですが、若干私が感じていることも含めてお伺いいたします。  きのうの衆議院の議論の中で虚偽の答弁をしたんではないか、そういう疑いが強くなったというような...全文を見る
○高野博師君 これはなぜ入ってないんでしょうか。
○高野博師君 要するに、この協会は財団法人なんですが、いろんな防衛庁の秘密文書等も含めて民間に発注するときに間に入って、その秘密文書等の管理もきちんとやらせるという意味を持ってつくられた財団法人なのでありますが、そうすると、この財団法人が業務を委託される場合の基準というのは何なん...全文を見る
○高野博師君 それはもうわかっているんです。
○高野博師君 ただ、民間の企業に仕事を発注する際にこの協会が間に入るか入らないかという問題があると思うんですが、その基準は何かということを聞いているんです。  先ほど言ったセミナー云々とか公益性云々と言うんですが、セミナーなんか本当にやっているかどうか、後で一覧表見せてください...全文を見る
○高野博師君 この協会は年間十億円を超える収益事業をやっているんですが、そうすると、今回の過大請求疑惑に関する書類等は一切持っていないということですね。そこは確認できますか。
○高野博師君 ないかどうか、あったかどうかは確認できますか。
○高野博師君 それではそれは確認をしてください。  それでは防衛庁長官に、きのうの衆議院での答弁の中で長官の責任問題を問われているんですが、長官の答弁を聞いていますとほとんど責任については触れていないんですが、念のためにもう一度私はお伺いいたします。
○高野博師君 僕は大変無責任な発言だと思います。  防衛庁は、人事がどう変わろうが仕事の継続性というのが当然あるはずです。その中には責任というのも当然継続されるのでありまして、僕が言っているのは、刑事責任はこれは当局が今調べているわけですからそれについて云々ということではありま...全文を見る
○高野博師君 国の防衛について責任を持たれる立場の長官があいまいな発言をされていては国民は不安になるのであります。  そこで、先ほど過去の問題等でいろんな資料がないとか事実関係がよくわからないとかと言っておりますが、これだけ何百億という問題になっている、あるいは具体的には何十億...全文を見る
○高野博師君 それではテーマを変えます。  インド、パキスタンの問題についてお伺いいたします。  この両国の核実験に対して、我が国政府としてはいろんな経済的な制裁を加えているわけでありますが、インドにしても経済制裁というのはもう見込んでいたということで、実験をやったらすぐ経済...全文を見る
○高野博師君 それではちょっと確認をしておきたいんですが、日本政府の核に対する立場というか態度、考え方についてお伺いいたします。  核兵器の使用というのは実定国際法上違法性があるという立場をとっているんでしょうか、とっていないんでしょうか。
○高野博師君 国際司法裁判所の勧告的意見、これが一昨年の七月に出されたときは、核の使用は一般的に国際人道法に反すると、問題があるという言い方ではないと思います、反すると言っているはずですが。それで、究極的には使用もやむを得ないということも言っているんですか、僕はそこは知りませんが...全文を見る
○高野博師君 日本政府は、それではこの国際人道法に反するという立場ですね。
○高野博師君 かつて政府が実定国際法上違法とは言えないというような見解を示したことがあるんですが、これはどうでしょうか。
○高野博師君 若干あいまいな点があります。この核兵器の使用というのは人類の生存権、これをまさに否定する根元的なものでありますので、人道法上反するということも含めて、唯一の被爆国である日本がこの点について厳粛に受けとめるのではなくて、もっと前向きに世界に向かって発信する必要があるの...全文を見る
○高野博師君 繰り返しになりますが、国際人道法上問題があるのではなくて国際人道法に反するという明確な態度をとっていただきたいと私は思うんですが、そこはいかがでしょうか。
○高野博師君 それでは、この核の問題について若干お伺いいたしますが、今回のインドとパキスタンの核実験、これによって日本の安全保障政策あるいは核軍縮政策を根本的に見直す必要性に迫られているのではないかと私は思います。  今回の実験によってインドとパキスタンの偶発的な戦争、この可能...全文を見る
○高野博師君 それでは、防衛庁長官にお伺いいたしますが、アメリカの東アジア戦略というのは核兵器というものを念頭に置いてつくられているんでしょうか。
○高野博師君 ちょっと、そんなことを聞いていないんです、時間がないんですから、念頭に置いていたのか、いなかったかというその認識はどうでしょうか。
○高野博師君 冷戦後のアジア太平洋の平和と安定ということをにらんで、それでこの東アジア戦略はできていると思うんです。しかし、この中でパキスタン、インドも含めて、核兵器を持つ国を相当深刻に受けとめてつくられた戦略かどうかというのは私は疑問があると思っております。  日米安保条約に...全文を見る
○高野博師君 新たな核の脅威に対して、誤認とか事故によって弾道ミサイルが発射されはしないかという懸念に対して、戦略ミサイル防衛、いわゆるTMD、これを検討する必要があるんではないかというような意見が防衛庁内にあるという情報もありますが、これについてはいかがでしょうか。
○高野博師君 研究を続けているとか検討をしているということでありますが、日本も軍拡路線に走りはしないか、エスカレートしないかという懸念を私は持っておりまして、憲法の精神である国際協調主義とかあるいは平和主義、これを堅持することが重要ではないか、そう思っております。この点については...全文を見る
○高野博師君 冷戦直後のPKOの役割あるいは貢献度は徐々に薄まりつつある。これは費用の問題等あるいはPKO機能の限界等もあって各国の意欲というか、この期待感というのは薄れつつあると。そういう中で何か日本が一生懸命これからPKO派遣、積極的に派遣していく、あるいは貢献していくという...全文を見る
○高野博師君 ちょっと待ってください。地域紛争の抑止ですか、抑止のために派遣するんですか。
○高野博師君 時間がないので最後に一問だけ。  今回の改正が日本の将来の安全保障とか、あるいは平和という点に関して誤った方向に行かない、誤った方向に行く端緒にはならない、決してそういうものではないということを明快に否定する答弁を求めます。
○高野博師君 終わります。
06月11日第142回国会 参議院 外交・防衛委員会 第21号
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○高野博師君 四人の参考人の先生方の非常に貴重な御意見をお伺いしまして、大変ありがとうございます。  簡単にお伺いしたいと思うんですが、冷戦後の国際情勢が変化して、その中で核兵器に対する考え方、核兵器に対する認識を変える必要があるんではないか。インド、パキスタンのあの情勢を見る...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございました。
06月17日第142回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○高野博師君 核兵器と憲法の問題についてお伺いいたします。  我が国は、非核三原則を国是としている、それから原子力基本法を持っている、あるいはNPTやCTBTを批准しているということから、核兵器を保有しあるいは使用することは考えられないのでありますが、これは政策とかあるいは法律...全文を見る
○高野博師君 全然答えになっておりません。  私が聞いているのは、憲法上、核兵器を持つことが許されるのかどうかということを聞いているんです。
○高野博師君 自衛のための必要最小限度の核兵器は持てるということでありますが、必要最小限度だということはだれが判断するんでしょうか。
○高野博師君 それでは、現実の問題として、防御専用の核兵器とか、あるいは必要最小限度に使える核兵器というのは存在するんでしょうか。
○高野博師君 それでは、核兵器の使用について、日本国憲法からいうとどういう解釈になりますか。
○高野博師君 政策は非核三原則、その他法律は理解できますが、僕は憲法上の解釈とその理論をきちんと聞いているんです、法的な解釈を。これは国際司法裁判所もこれに対する判断を、まあ判断はしていないんですが、これについてもきちんとしたものを出しているわけです。  日本政府はこれについて...全文を見る
○高野博師君 僕は、保有じゃなくて使用について聞いているんです。
○高野博師君 よくわかりません。  核保有に関する政府の解釈は、使用についても妥当するということである、使用もできるということでよろしいでしょうか。念のため確認します。
○高野博師君 国際司法裁判所は、核兵器の使用については、国家の存亡がかかるような究極的な状況、そういう自衛状況での核兵器による威嚇または使用については合法か違法かは明確な結論を出すことができない、こういうことを言っているんですね。そうすると、今の答弁によりますと、日本政府の解釈は...全文を見る
○高野博師君 核兵器の破壊力、殺傷力、これは先般総理も外交・防衛委員会の中で言及されていますが、こういう兵器を使うこと自体が防衛であろうと過剰防衛になることはもう十分考えられるわけで、憲法の法理論解釈じゃなくて、ICJは判断できない、こういう結論を出している。日本政府は一歩踏み込...全文を見る
○高野博師君 それでは、具体的に一つお伺いいたします。  九六年の国連総会で採択されました核兵器全面禁止条約の早期締結に向けた交渉開始を求める決議について日本政府は棄権をしていますが、その理由は何でしょうか。
○高野博師君 その理由は対米配慮だと私は思いますが、米国の核抑止力に頼っているという事情があるためだと思いますが、そう解釈していいでしょうか、外務大臣。
○高野博師君 アメリカの核抑止力に頼っているからじゃないか。
○高野博師君 冷戦終結後については、米ソの対立が消滅したということもありますし、インド、パキスタンの動向を見ると、核抑止論というのは有効性が崩れつつあるのではないか、私はそういう危惧を持っておりますが、核抑止論というのは冷戦時代のいわば思考停止時代の産物じゃないか、そうも思います...全文を見る
○高野博師君 防衛大綱には、核兵器の脅威に対してはアメリカの核抑止力に依存するものとするということが書いてあります。アメリカ側には書いたものがあるんでしょうか、同じように。
○高野博師君 アメリカの核の傘のもとにある国は、日本以外にどういう国があるでしょうか。
○高野博師君 それでは、日米同盟、この関係で新しいガイドライン、これの関連法案も出てくると思うんです。  この日米ガイドラインというのは通常戦争というか通常兵器を使った戦争を想定しているんだと思いますが、こういうインドとかパキスタンのような新しい動きが出てきたときに、日米の防衛...全文を見る
○高野博師君 それでは、時間がありませんので、最後に一つだけ総理にお伺いしたいと思うんです。  アメリカが戦争中に中南米から日系人をアメリカに連れてきて強制収容させた。これについて補償とか謝罪の問題がずっとあったわけですが、これが最近和解をして、大統領が謝罪文とともにこの日系人...全文を見る
○高野博師君 終わります。
08月21日第143回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○高野博師君 まず最初に、けさの米国によるアフガン、それからスーダンのテロ拠点攻撃に関して二、三確認したいと思います。  この攻撃について、事前の通報は日本政府にあったんでしょうか。
○高野博師君 通報があった国は御存じでしょうか。
○高野博師君 軍事行動の事前通報というのは同盟関係の根幹にかかわることだと私は認識しておりますが、日米同盟関係ということであれば、その信頼にかかわるものではないかと私は思っております。  特に、アフリカについては日本の経済協力の重点地域になっているわけで、日本も大きな関心を持っ...全文を見る
○高野博師君 軍事行動をとったことについてはどうでしょうか。
○高野博師君 きょうの朝のNHKのニュースによれば、イギリスには通報があったという報道であります。そこで、正確な事実を把握なしに理解を示すということはないと思いますが、いずれにしても武力に対しては武力をもって応ずるというアメリカの行動に対しては、これは若干私はこういう姿勢はいかが...全文を見る
○高野博師君 今のお話の中で、犯罪が増加しているということでありますが、実際に増加しているんでしょうか。
○高野博師君 犯罪白書あるいは警察白書によれば、これは戦後一貫して減少傾向にあります。特に凶悪犯罪についても、今言われたようなピークのときはありましたけれども、依然としてこれは低い水準を維持しているということが指摘されております。  したがって、最近犯罪が増加しているというのは...全文を見る
○高野博師君 刑罰を適用する年齢を下げるという考え方についてはどういう認識をされていますか。
○高野博師君 私は、少年法を改正しても犯罪は減らない、そういう認識をしております。法律による厳罰あるいは法による威嚇、これによっては犯罪を抑止することはできない、そう思っております。  最大の刑罰というのは死刑でありますが、死刑は廃止する方向にあるのは、これは世界の潮流でありま...全文を見る
○高野博師君 まさに少年法の第一条にそう書いてあるわけですが、犯罪を犯した少年の立ち直りあるいは更生ということに主眼が置かれているのでありまして、要するに刑法とかあるいは刑事訴訟法とは全く異質の法律だと、そう言われております。したがって、少年法を改正して刑罰年齢を下げるということ...全文を見る
○高野博師君 これは非常に重要な条約でありまして、この条約も知らないで少年法改正云々を話をするのは私はナンセンスだ、そう思っております。  この条約の第三条に、公共の安全の維持とかあるいは処罰の優先ではなくて、あらゆる機関が子供の最善の利益を第一に考慮することを規定しております...全文を見る
○高野博師君 何を言っているのかよくわかりません。  私は最近の少年犯罪との関係性を聞いたのであります。私は大いに関係があるとそう認識をしておりますが、とすれば学校教育のどこに問題があるのか、どこをどうすればいいのか。心の教育とか家庭の教育とか父親の参画とかありますが、それ以前...全文を見る
○高野博師君 何か他人事みたいなことを言っておりますが、この問題はまた別な機会に取り上げたいと思います。  それでは、台湾問題についてお伺いしたいと思います。  江沢民主席が九月に訪日されるということで、この問題に関して、特に台湾の問題についてはクリントン大統領が訪中したとき...全文を見る
○高野博師君 今、中国、台湾からいろんなミッションが日本に来ておりまして、ある意味で対日攻勢をかけているところがあります。そこで、日本側の対応次第ではこの台湾問題をめぐって東アジアに緊張が走る、緊張あるいは不安定化するようなことがあってはならないと思うのであります。  台湾を追...全文を見る
○高野博師君 終わります。
09月03日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第2号
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○高野博師君 この北朝鮮のミサイル発射事件については、危機管理にとって最も重要なポイントである情報の収集能力ということなんですが、この点について若干お伺いしたいと思います。  ただいまの防衛庁長官と外務大臣の御報告によりますと、日本海及び三陸沖に着弾した可能性が高いと依然言って...全文を見る
○高野博師君 今のお話で、第一報は米軍から入ったと。三時の段階で、太平洋に落ちた可能性があるというのはどこから入ったんでしょうか。
○高野博師君 我が方の情報というのは、こういう情報をキャッチできるほどの情報を持っているんでしょうか。韓国からは入らなかったんでしょうか。
○高野博師君 一点だけ。  韓国側は日本海に落ちたということは一切発表していないのですが、この第一報というのは米軍の方の情報の誤りなのか。この辺については私ちょっと疑問を持っておりまして、この報告によると、諸情報を総合的に分析したということを言っているんですが、総合的というのは...全文を見る
○高野博師君 とりあえず一言、これで終わります。  いずれにしても、相当の分析をされたのかどうかわかりませんが、太平洋側に落ちたという事実だけは、確認できればこれは早急に公表すべきだと思うんです。その点が相当おくれているという点に私は問題があるのではないかと思いますが、とりあえ...全文を見る
○高野博師君 一つだけお伺いしたいんです。  本会議でも質問をしたんですが、KEDOの問題について、先ほどこちら側のメッセージ、誤ったメッセージを送ってはならないという発言がございました。その関連で言うと、KEDOの事業を当面見合わせるという政府の判断は、僕はこれは当然正しいと...全文を見る
09月03日第143回国会 参議院 本会議 第6号
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○高野博師君 私は、公明を代表して、先日の北朝鮮による弾道ミサイル発射事件に関連して、総理に質問いたします。  そもそも国の安全保障とは、政府が国民の生命と財産を守るという基本的な統治能力の一つであり、危機管理の最たるものであります。しかし、一般的には、安全保障ということを当然...全文を見る
09月08日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第3号
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○高野博師君 最初に、外務大臣に北朝鮮のミサイル発射事件についてお伺いしたいと思います。  今回の弾道ミサイル発射ということでいろいろな反響があるんですが、人工衛星の可能性も否定できないという報道があるんですが、ミサイルであったという物的な証拠は今のところ見つかっていない。ただ...全文を見る
○高野博師君 仮に人工衛星であったとしても、北朝鮮に対する制裁措置というのはミサイルであったと同様にやるということでしょうか。
○高野博師君 わかりました。恐らく国際社会に対する訴え方も同じようにやるという理解でよろしいでしょうか。
○高野博師君 それでは、砂漠化対策条約に関して二、三お伺いいたします。  この砂漠化対策条約については、先ほどお話がありましたように、全世界の人口の六分の一、約九億人が影響を受けている、これは年々砂漠化が進んでいるということですが、政府の資料によりますと、この砂漠化問題というの...全文を見る
○高野博師君 九一年五月に世銀の中に地球環境基金というのができまして、これに対して日本は四・一五億ドル、二〇・五%、アメリカに次いで二位の拠出金を出しているんですが、これは九一年にできてからこれまで過去七年間でどういうプロジェクトを、具体的にどのぐらいの規模で、主なものとしてどう...全文を見る
○高野博師君 この基金のさまざまなプロジェクトの決定の過程で日本はどういうかかわり方をしているのでしょうか。例えば、事務局あるいは意思決定の理事会かなんかに日本の専門家なりを送り込んでいるとか、そういうことはあるのでしょうか。
○高野博師君 日本のODA関連の砂漠化対策のプロジェクトと、ここの基金でやっているプロジェクトの関係は何かあるんでしょうか。それぞればらばらにやっているのか。
○高野博師君 それでは、この砂漠化の問題は、アジアが約十三億ヘクタール、アフリカが十億ヘクタール、この二つ合わせて地球全体の三分の二、砂漠化が進んでいるということなんですが、今回の条約は特にアフリカの国においてということが言われているんですが、中国については毎年二千四百六十キロ平...全文を見る
○高野博師君 この条約の中で、地域住民の協力を得るというか、地域住民に対する啓蒙というようなことが規定されているんですが、これは非常に難しい問題だと。特にそれは生活がかかっているという点で非常に難しいと思うんです。  私はアマゾンの熱帯雨林の現場に行ったことがあるんですが、そこ...全文を見る
○高野博師君 時間ですので終わります。
09月10日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第4号
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○高野博師君 それでは、この防衛庁の背任事件について何点かお伺いいたします。  先ほど同僚委員からの質問もありましたように、この報告書というか、長官の報告を伺っていても、当事者としての意識が薄いんではないか、この問題に対する自覚が足りないんではないかというふうに私は感じておりま...全文を見る
○高野博師君 北朝鮮のミサイル発射事件、こういうのがあって、安全保障上の問題があるということで国民も大変不安に思っているわけです。そういう中で、一方で国の防衛に責任を持つ防衛庁の中でこういう事件が起きているということで、国民の信頼は失墜しているということは大臣も先ほどおっしゃった...全文を見る
○高野博師君 今、防衛庁内の改革を断行するとおっしゃられましたが、そうしますと、今回の事件は個人的な問題ではなくて防衛庁の組織的な問題があるという認識でしょうか。
○高野博師君 明快じゃありません。  個人であってもそれは組織内の人間ですから、組織全体として一定の責任があることは間違いない。そして、防衛庁長官はその長ですから、これは当然政治的なあるいは道義的な責任があると思うんですが、そこについての認識はいかがでしょうか。法的な責任は司法...全文を見る
○高野博師君 今回のこの事件は、国防というもの、あるいは国防にかかわる予算、それは税金でありますが、これを食い物にしているという、こういう問題だと思うんですが、こういう防衛庁に本当に自国の安全保障を任せられるのかというのが恐らく国民の率直な気持ちではないかと私は思っております。 ...全文を見る
○高野博師君 これからやるということですね。
○高野博師君 やっているところですね。  それでは幾つかお伺いします。会計検査院は来ておられますか。——会計検査院は、この問題について防衛庁との間でいろんなやりとりがあったというような報道がありますが、一つは、この新聞報道によると、会計検査院に防衛庁からのいろんな働きかけがあっ...全文を見る
○高野博師君 就職のあっせん、天下り等についての何らかの働きかけがありましたか、防衛庁から。
○高野博師君 接待を受けたというような事実はありませんか。
○高野博師君 あなたのことじゃありません。会計検査院の幹部あるいはしかるべき担当官、これについてはどうでしょうか。
○高野博師君 ありませんか。
○高野博師君 わかりました。  それでは、この東洋通信機の問題について、会計検査院の検査はどういう形でやったんでしょうか。あるいはやらなかったんでしょうか。
○高野博師君 七月ですか。
○高野博師君 七年の一月。  それで、その結果はどうだったんでしょうか。
○高野博師君 平成六年六月に防衛庁から報告があったということですが、この報告は義務づけられているんですか。
○高野博師君 では、この報告は義務づけられていないけれども、報告があったから検査をやらなかったということでしょうか。
○高野博師君 ですから、その一年の間はどうしていたんでしょうか、検査院は。
○高野博師君 新聞報道によると、調達本部と東洋通信機の間で、会計検査院にこの事件が発覚した場合に対処するための覚書をつくっておいたというようなことが報道されております。これは、計算方法とか補正方法などについては翌年度以降見直すというようなことで覚書ができていたということで、言い逃...全文を見る
○高野博師君 会計検査院はどうですか。
○高野博師君 この覚書が事実だとすれば、これは覚書をつくった諸冨前長官、あるいは東洋通信機の方でこの問題について不正ということを認識していたということは明らかだと思うんですが、これもいずれ当局によって明らかにされると思います。  会計検査院が防衛庁のいろんな金の動きをきちんと検...全文を見る
○高野博師君 会計検査院のOBが防衛関係の企業あるいは防衛庁が主管の財団法人、こういうものに天下りしていますか。
○高野博師君 四つですね。
○高野博師君 企業はどうでしょうか。この東洋通信機あるいは問題になっているニコー電子、あるいは四社についてはいかがでしょうか。
○高野博師君 OBの子弟はどうでしょうか。
○高野博師君 けさの新聞によると、返納金の減額でこの上野容疑者が四つの条件をつけたと。その中に、会計検査院OBの受け入れとか幹部子弟の関連企業への採用等が入っているという、非常にこれは問題のある条件だと思うんですが、時間がないので、これはまた別の機会に追及いたします。  そこで...全文を見る
○高野博師君 よくわかりません。  これは非常に大事な話だと思うんです。この防衛庁と防衛産業、企業との関係あるいは水増し請求、こういう問題が起きてくる背景に自衛隊員の再就職問題があるとすれば、これは非常に構造的な問題であると思うんです。  しかし、事件そのものと自衛隊員の再就...全文を見る
○高野博師君 結構です。二十一世紀の問題じゃなくて、自衛隊員の再就職問題について聞いているんですよ。これが今回の事件とどういう関係があるのか、なぜ報告の中にこういう言い方をしているのかと、そこを聞いているんですよ。
○高野博師君 ということは、それは事件と何らかの関係があるということですね。
○高野博師君 全然事件とは関係のない話をしているわけで、それは次元の違う話だと思うんです。  二十一世紀に自衛隊をどうするのか、防衛庁をどうするのかという話と今回の事件とどういうかかわりがあるのか、直接的な因果関係があるのかないのかということを私は聞いているんですが、全然すりか...全文を見る
○高野博師君 自衛隊員の再就職の問題等については、きちんとその待遇とか給料とかそういう部分で手当てをすべきであって、今回の事件の背景にそれがあるとすれば、自衛隊員の問題については根本的に変えなくてはまたこういう事件が起こり得るということになると思います。  時間がありませんので...全文を見る
09月17日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第5号
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○高野博師君 防衛庁の背任事件について防衛庁長官にお伺いいたします。  ただいまの質疑の中で、秋山事務次官の辞任については何もまだ決まっていない、検討もされていないということでありますが、長官の責任について、長官は一切の弁明は許されない、国民におわびするということをおっしゃって...全文を見る
○高野博師君 野中官房長官が、防衛庁長官の責任について、時期的に関係ないということで政治責任についてはこれは問われないというような趣旨の記者会見の発言がありました。この点について、背任事件があった時点では時期的に合わないかもしれませんが、証拠隠滅ということに関しては、これは防衛庁...全文を見る
○高野博師君 事実はこれから解明されると思いますが、証拠隠滅の事実が明らかになった場合、長官はこの事実を知っていたとしたらもう共犯だと、知らなかったとすれば監督不行き届きという点で責任は免れないと私は思いますが、この点について一言お伺いいたします。
○高野博師君 それでは、具体的にお伺いいたします。  調達実施本部が証拠隠滅の疑いということで当局の捜査を受けているんですが、証拠隠滅の場合は刑法第百四条で規定されている。公文書等の毀棄ということで、焼却した事実がわかれば、これも刑法二百五十八条が適用されると思うんです。調達実...全文を見る
○高野博師君 警察庁出身の総務担当の副本部長、これが証拠隠滅の関与の疑いがあるということでありますが、課長クラスを集めて強制捜査を受けた際の心構えとかあるいは注意事項を話したというようなことも報道されております。文書処分も指示したのかどうかを含めて、これが事実だとすれば、これはも...全文を見る
○高野博師君 いない。  これまで関係部局の職員約八十名ぐらい事情聴取を行ったということでありますが、この八十人もの多くの職員から事情を聞いた今の段階で、これらの証拠隠滅等についてあるいは公文書の焼却等について、かなりの事実はもうつかめていると思うんですが、その点いかがでしょう...全文を見る
○高野博師君 先ほども質問がありましたが、東京地検に上申書を防衛庁として出していたと。法務省にも出していたという報道がありますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 法務省に出したという事実は。
○高野博師君 それはどういう意図で法務省に出したんでしょうか。
○高野博師君 法務省を通じて東京地検に圧力をかけるというような意図はなかったんでしょうか。
○高野博師君 それから、上野容疑者が退職直前に大手の通信電機メーカーの総利益率、これをアップさせたと。もともと総利益率を一%下げるということが決まっていたのをまたこれは〇・五%にしたということで、〇・五%上がっただけで一社相当の利益が上がる、数億の利益が上がるということであります...全文を見る
○高野博師君 この利益率による各企業の収益の増減というか増収に合わせて天下りの数を決めていたということも言われていますが、この点いかがでしょうか。
○高野博師君 それでは、NECの幹部も、今回の逮捕に関して何の罪か理解に苦しむ、防衛産業が続く限り天下りは受け入れる、こういう発言を記者会見でやっているんですが、防衛庁は検討委員会で天下りの見直しについて検討を進めていると理解しています。今まで東洋通信機への天下りは三名いるんです...全文を見る
○高野博師君 それでは次に、財団法人の防衛装備協会について伺います。この公益法人ですが、簡単に言うと何をやるところなんでしょうか。
○高野博師君 役員が六名いるんですが、有給の役員はほとんどが防衛庁出身でありますが、理事長の給料は一千三百五十万、専務理事が一千二百万、それから理事が一千万、これは間違いありませんか。
○高野博師君 これは防衛庁からもらった資料です。
○高野博師君 そこで、この防衛装備協会が事業の中で、装備品等の生産調達について顕著な功労のあった企業に対して防衛調達功労企業表彰を行うということが事業内容の二番目に挙げてありますが、問題になっている四社、五社、これは表彰されているんでしょうか。
○高野博師君 水増し請求をして問題のあるこれらの企業が防衛装備協会によって表彰されているということで、この財団法人、そしてまた防衛庁の天下りを含めて、関連企業とのなれ合いというか癒着の構造は非常に明らかに出ているんではないかということを指摘しておきたいと思います。  次に、会計...全文を見る
○高野博師君 七十名の専門家がこの問題についてなかなか見抜けなかったというのはどこに限界、問題があるんでしょうか。
○高野博師君 報道によりますと、上野容疑者が東洋通信機の返納額減額を部下に指示した際に、会計検査院幹部の名前を挙げて、検査院は押さえてあるから大丈夫だというような話をしていたと言われていますが、検査院の影響力を誇示していたということでありますが、この点についてはどういう認識をされ...全文を見る
○高野博師君 もう一つ。東京地検も今の点について調達本部の関係者のメモを既に押収している、検査院関係者から事実関係について説明を受けたと、事情聴取とは言っておりません、説明を受けたというようなことが言われていますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 それでは、総務庁の行政監察局にお伺いいたします。  行政監察局が平成三年に防衛庁の調達実施本部の監査を行ったということで、その結果として勧告をしていると思うんですが、簡単に勧告の内容についてお伺いします。
○高野博師君 この効率的運用ということで、随意契約が金額で言うと八五%を占めている防衛庁のこの契約を一般競争にもっと移すべきではないかというような勧告、あるいは防衛庁仕様をもっと一般スペックにすべきではないかというようなことでありますが、会計検査院も去年の段階で同じような指摘をし...全文を見る
○高野博師君 それでは、北朝鮮問題についてお伺いいたします。  先般、日米防衛のハイレベル協議が行われたんですが、このミサイル発射事件についてアメリカがどういう認識をされていたんでしょうか、簡単にお伺いいたします。
○高野博師君 人工衛星を乗せて失敗したということですが、これが五千三百キロとかあるいは六千キロ以上も飛ぶ、そういう能力を持ったものであったということで、北朝鮮のミサイル技術が相当進んでいる、そういう認識はされなかったんでしょうか。
○高野博師君 この件については、近隣諸国及び米国も含めて驚異だという認識はしていたんでしょうか。
○高野博師君 そこで、アメリカ側はこれはミサイルではなくて人工衛星だと結論づけたという報道がありますが、これについて額賀長官は人工衛星だとは断定できない、こういう発言をされているんですが、アメリカ以上の情報をもってアメリカ側の出した結論を覆すのはかなり難しいと思うんですが、根拠は...全文を見る
○高野博師君 その結果によっては、ミサイルではなく人工衛星であったというように結論づけることもあり得るということでしょうか。
○高野博師君 このミサイルあるいは人工衛星については二段ロケットだと防衛庁はずっと言ってきたんですが、実際には三段ロケットだったというアメリカの発表ですが、防衛庁の情報収集能力あるいは分析能力に問題があるんではないでしょうか、それが事実だとすれば。
○高野博師君 この日米防衛ハイレベル協議の中で、日本側が偵察衛星を持つということについてアメリカ側の同意が得られたような報道がありますが、多目的にしてもあるいは偵察衛星にしても、これは国際法上あるいは宇宙条約との関係で全く問題ないんでしょうか。
○高野博師君 それでは、この宇宙条約に基づいて六九年に国会決議を出して、宇宙利用は平和の目的に限るということを決議されているんですが、これに抵触するということはないんでしょうか。
○高野博師君 この平和の目的に限るという解釈については二つあると。一つは、使用態様限定説というのがあって、これは平和的使用、すなわち非軍事的な使用に限るという考え方と、平和的目的に限定する使用目的限定説ということで、目的によっては軍事的な使用も許されるという解釈があるわけですが、...全文を見る
○高野博師君 時間がありませんので簡単にお伺いしますが、防衛体制を整備するということは重要なことだと思うんです、これは現実的な対応が必要だということで。しかし、北朝鮮との関係でいくと、将来的にどういう関係を構築するのかということが非常に重要ではないかと思うんです。ですから、ミサイ...全文を見る
○高野博師君 これで終わります。  軍事的、防衛上の観点からこの対北朝鮮問題に対応するのではなくて、もっと幅広い政治とか経済あるいは外交を含めた対応というのが求められて、この北東アジアの平和あるいは安定のために北朝鮮とどういう関係を持っていくかというビジョンを示すべきではないか...全文を見る
○高野博師君 終わります。
09月25日第143回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○高野博師君 最初に、小渕総理とクリントン大統領との首脳会談を踏まえて、北朝鮮のミサイル問題について若干御質問いたします。  この首脳会談で、日本の安全保障に直接かかわるだけではなくて、北東アジアの平和と安定にとって極めて憂慮すべき行為だと、そういう認識で一致したということであ...全文を見る
○高野博師君 重大な脅威だという認識はございますか。
○高野博師君 脅威かどうかということを聞いているんですが、お答え願います。
○高野博師君 総理の認識を聞いているのでありますが、いわゆる2プラス2の会議では、これは日米両国の安全保障にとって、そして北東アジア地域にとっての重大な脅威だと、こういう認識で一致したということでありますが、そのとおりでしょうか。
○高野博師君 重大な脅威という言葉は何度も報道もされておりますし、先ほども総理も使われておりました。脅威というのは、攻撃する能力があるか、そして攻撃する意思があるか、この二つがなければ脅威とは言えない、こう言われておりますが、ミサイルであれ人工衛星であれ、攻撃する能力があるという...全文を見る
○高野博師君 今まさに北朝鮮のミサイルが問題になっているのであって、一般的な弾道ミサイルの話をしているのではありません。明確に答えてください。
○高野博師君 この間の発射のときにそういう攻撃の意思があったかどうかというのではなくて、脅威は将来的なことでありまして、将来的にそういう意思があるかということについて伺っているんですが、この点はこれ以上踏み込みません。  そこで、日朝関係全般についてでありますが、こういう問題が...全文を見る
○高野博師君 そういう交渉の過程の中で、核の問題あるいはミサイルの開発には反対だと、国交正常化の条件としてそういうことを先方に提示してきた経緯はあるんでしょうか。簡潔にお願いします。
○高野博師君 私が誤ったメッセージを送ってきたんではないかということは、日本はおどかせば譲歩を引き出せる、そういう誤解を与えてしまったのではないかという、そういう懸念があるわけです。  野中長官は、加藤前幹事長あるいは山崎拓前政調会長、これらの方々と同じようなスタンスで北朝鮮問...全文を見る
○高野博師君 それでは、BMDの件についてお伺いいたします。  ミサイル発射事件をきっかけに、偵察衛星の配備とかあるいはBMDの共同開発、そういう方向に今議論がされておりますが、力に対して力をもって対抗するという考え方は簡単でありまして、いかにして戦争を起こさないで平和を確保す...全文を見る
○高野博師君 日米同盟、日米安保体制の根幹にかかわる問題としてその信頼性というのがあると思うんですが、もし在日米軍基地が攻撃されたら、これはアメリカは当然直ちに反撃すると思うんですが、ほかの東京とか大阪とかそういうところがミサイルで攻撃されたときに、この場合にアメリカがニューヨー...全文を見る
○高野博師君 日米安保体制が確固たるものであれば、これは当然抑止力としても働く、そういう意味で日米体制の強化というのは必要だと私は認識しておりますが、そういう日米安保体制をきちんと確認した上で、BMDとかTMDとか、そういう議論をしていくべきではないか、一気にBMDの共同研究開発...全文を見る
○高野博師君 水増し請求というのは防衛産業の常識だと、そう言われているそうでありますが、東洋通信機の問題は氷山の一角ではないか。そうであるかもしれない。防衛産業は二百八十社余りあると言われているんですが、これと調本との関係、調達実施本部との関係は徹底的に究明すべきだと私は思います...全文を見る
○高野博師君 内部調査を今進めていると思うんですが、その内容について、調本の副本部長が関係書類を自宅に持ち帰ったとか、あるいは親族宅に移した、あるいは海幕の方に移動させていた、そういう事実が明らかになっていると思うのであります。証拠隠しの意図はなかった、そう言っているらしいんです...全文を見る
○高野博師君 上野容疑者が返還額の減額を天下り受け入れのおどかしに使ったりとか、あるいは天下りOBの待遇アップを要求していた、これは相当悪質だと私は思うのでありますが、天下り問題はほかの省庁も共通した問題であります。むしろ、調達実施本部の仕組みとかあるいは調達装備品の購入の透明性...全文を見る
○高野博師君 時間が余りありませんので、防衛産業にとってTMDとかBMD、これは生き残りの最後の切り札だとも言われておりますが、防衛庁の不祥事問題を抱えたままでこういうプロジェクトを実施していくということについては国民も納得がいかないと思います。相当膨大な予算を使うということであ...全文を見る
○高野博師君 このクリントンの発言については、日本政府がかなり根回しをして言わせたのではないかと思われる節があるのでありますが、外圧を利用したとすれば小渕総理もなかなかしたたかだなという感じがするのであります。  宮澤大蔵大臣は同席をしていなかったんですが、先方は財務長官あるい...全文を見る
○高野博師君 それでは、宮澤大臣に若干お伺いしたいと思います。  長銀の問題で、長銀への公的資金の投入が決まったらさっさと大蔵大臣をやめる、そういううわさがあるようでありますが、何か心当たりはございますか。
○高野博師君 長銀が日本リースに約二千五百五十六億円を融資している、こう言われますが、日本リースがどんな会社に融資しているのか、これを知っているんでしょうか。ある情報によれば、大口の三十社等はもうほとんどがペーパーカンパニーだということで、こういうことが本当に事実だとすれば長銀の...全文を見る
○高野博師君 宮澤大臣のファミリー企業が日本リースの大口融資先に入っているとの報道も一部にありますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 長銀への公的資金の投入というのは農協救済の住専処理と全く同じだということも言われております。国民は長銀に対して膨大な公的資金を投入することについては納得いかないのではないかと私は思うんです。  最後に長銀の問題。長銀が破綻をすれば世界金融危機になるという理屈はなか...全文を見る
○高野博師君 時間ですので、終わります。
09月29日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第6号
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○高野博師君 それでは、小渕総理に何点かお伺いいたします。  まず、小渕総理は外務大臣のときからこの対人地雷禁止条約に関心を持たれておったわけですが、その主たる理由は何でございましょうか。
○高野博師君 対人地雷の非人道性あるいは無差別性あるいは民間人が被害を受けている、そういう残虐性も含めて、この対人地雷と核兵器について総理はどうお考えなのか。核兵器こそが非人道的、まさに無差別な兵器なのでありますが、その点についてはどういうお考えをお持ちでしょうか。
○高野博師君 究極的な核廃絶を目指すという立場からすれば、今回アメリカが行った臨界前核実験についてはどういうとらえ方をされているんでしょうか。
○高野博師君 アメリカの核実験については理解を示したということでしょうか。
○高野博師君 CTBTでは禁止されていない臨界前核実験ですが、核兵器の安全性とか信頼性を確保するためだというこの目的は、結果としては核兵器による国際の平和と安全を脅かす、あるいはアメリカがこういう実験を行えば国際社会における信頼性を失うということになると思うんです。  今、積極...全文を見る
○高野博師君 総理は、二十一日の国連総会で、核不拡散あるいは核軍縮について核保有国も含めて積極的に取り組むべきだという訴えをされたわけですが、アメリカのこの未臨界核実験、あるいはロシアも近くやると言われている、これは結局は核兵器の開発につながる実験でありますから、これについても抗...全文を見る
○高野博師君 それでは最後に、これはまた後ほどの質疑の中で取り上げますが、防衛庁の背任事件、それからこれがかなり広がりを見せている。それから、秘密文書の流出事件も明らかになっている。  そういう事情の中で、防衛庁の藤島官房長の更迭を政府が決めたということでありますが、これは当然...全文を見る
○高野博師君 終わります。
○高野博師君 TMDの研究に関してお伺いいたします。  報道によると、二十四日のアメリカの下院の外交委員会の公聴会で、キャンベル国防次官補代理が先般の2プラス2の会合の中でこのTMD共同研究に関する了解覚書に署名したということを証言されているんですが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 そうすると、キャンベル次官補代理はアメリカの議会でうそをついたということでしょうか。
○高野博師君 この公聴会の議事録は見ましたでしょうか。
○高野博師君 なぜ見ないんでしょうか。
○高野博師君 そうすると、これは明らかにキャンベル次官補代理が了解覚書に署名したといううその証言をしたということ、そういうことになりますね。
○高野博師君 これは非常に重要な話だと思うんですが、このTMD共同研究開発というのは非常に日本の安全保障にとっても重要なプロジェクトなわけで、それについてアメリカ側の言っていることと今大臣が言っていることが違うということは非常に重要な、重大な話じゃないかと思うんですが、これは事実...全文を見る
○高野博師君 2プラス2では何か合意文書はっくつたんでしょうか。
○高野博師君 そうしますと、この合意というか、共同開発するというのは、口頭で一応の了解がとれたという、そういうことでしょうか、長官。
○高野博師君 その共同発表は後でぜひ一部いただきたいと思うんですが、よろしいでしょうか。  それでは、防衛秘密文書の流出事件について、防衛庁長官にお伺いいたします。  航空自衛隊の新自動警戒管制、いわゆるバッジ・システム、この関連の秘密資料がNECの工場から流出したという報道...全文を見る
○高野博師君 この件は背任事件で問題になった上野被告がもみ消し工作をした、そしてNECに対しては軽い処分を行った、これが九一年四月から二カ月間の取引停止と。それから、今後こういう事態を起こさないという誓約書を書かせたということですが、これも事実でしょうか。
○高野博師君 この問題に対する、この重大さに対する認識はどのようなものでしょうか。
○高野博師君 防衛庁がこの秘密文書が流出したことを知ったのはいつでしょうか。
○高野博師君 これも報道によれば、一九九〇年六月に、フィリピンである日本人が犯罪組織に売り渡す交渉中だという情報を現地の警察がキャッチして、それを在フィリピンの日本大使館を通じて通報してきたということでありますが、この犯罪組織というのはどういう犯罪組織か、つかんでいるんでしょうか...全文を見る
○高野博師君 どういう犯罪組織だったのか、身元不詳の日本人とは一体だれだったのか、もっとこれは調査すべきではなかったんでしょうか。
○高野博師君 非常にこの問題に対しての認識が甘いというのと、危機意識が非常に欠けているのではないかと思うんですが、このバッジ・システムというのは我が国の安全保障でどういう位置を占めているんでしょうか。
○高野博師君 NECは、この秘密文書が流れたのは八五年七月から八六年の初めにかけてだという報告をしているそうですが、これは間違いありませんか。
○高野博師君 このバッジ・システムというのは我が国の防衛体制の中で安全保障上、非常に根幹、中枢部分を占めているということでありますが、この文書が冷戦時代に流出していたということも非常に重大な話だと思うんです。危機管理体制が全くできていないのではないか、あるいは民間にそういう秘密文...全文を見る
○高野博師君 民間に防衛装備品を発注する中で、財団法人の防衛生産管理協会が発注装備品の関連の情報を管理しているということを、これは以前にもこの委員会でも質問をいたしましたが、こういう財団法人が秘密情報を管理しているということ自体も、民間の秘密文書の流出と同じように非常にこれは問題...全文を見る
○高野博師君 それではもう一つ。  九月十七日のこの委員会で、財団法人の防衛装備協会が事業の一つとして、装備品等の生産調達について顕著な功労のあった企業に対して防衛調達功労企業表彰を行っているということについて、どういう企業を表彰しているのかということを聞いたんですが、その中で...全文を見る
○高野博師君 では、時間ですので最後に。  この防衛装備協会が個人に協会賞を出しているんですが、この個人に表彰している中で、現在逮捕され、あるいは被告になっている人はいるんでしょうか。
○高野博師君 これは調べて教えてください。
○高野博師君 終わります。
10月01日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第7号
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○高野博師君 防衛庁の問題の前に北朝鮮の問題について何点かお伺いいたします。  先日、中国の唐家 外相が、これはアメリカのオルブライト長官との共同記者会見の中で、北朝鮮の、ミサイルではなくて人工衛星だと判明した以上は冷静かつ慎重に対応をすべきだ、そして朝鮮半島の平和と安定に有害...全文を見る
○高野博師君 九月二十八日に米朝のテロ防止協議という会議があったと思うんですが、その中で、アメリカ側が北朝鮮に対して日本人の拉致疑惑について取り上げたと、これの真相解明を求めたんですが、これについては北朝鮮側が本国に持ち帰るという対応をしたと思うんです。この問題、アメリカ側が取り...全文を見る
○高野博師君 いろんなルートを使ってということではありますが、中国も使うということは考えておられますか。
○高野博師君 では、そのあらゆる可能性の中で、例えば国交正常化の交渉あるいはKEDO支援の凍結解除というふうな中で、その一つの条件にこの拉致問題の真相究明というようなことは条件として出すことはできますか。
○高野博師君 私は、絶対的な条件にしろと言っているわけではありませんが、これまでの食糧援助とかいろんな形での日本側の対応の中で強く言ってこなかったんではないかという感じがあるわけです。  そういう意味で、この問題はアメリカも取り上げたということもあってかなり表に出ている話ですか...全文を見る
○高野博師君 それでは、この米朝のテロ協議の中で、よど号事件の元赤軍派メンバー、この送還についてですが、アメリカ側がテロ支援国家の指定から外すという条件の中に北朝鮮からの元赤軍派のメンバーの送還ということを要求していると思いますが、これはもし今北朝鮮にいる元メンバーあるいはその家...全文を見る
○高野博師君 受け入れるというのは、要するに日本で彼らが犯したその犯罪については日本の法律に服させる、しかし身柄を含めてそれは受け入れる、そういう用意があるという理解でいいんでしょうか。
○高野博師君 それでは次に、KEDOの資金拠出の凍結解除についてお伺いいたします。  報道によれば、解除をする方針だと、あるいは解除する方向で今考えているということですが、これについて解除する理由は何でしょうか。
○高野博師君 これは、凍結は北朝鮮のミサイル発射実験に対する一つの対抗措置だということでありますから、当面凍結というんですが、その当面の間に何らかの事態の進展あるいは変化がなければ凍結解除をする理由にはならないんじゃないでしょうか。
○高野博師君 よくわかりませんが、何かそういうあいまいな対抗措置というのは効果がないんじゃないか。要するに制裁の一種でありますから、何らかの、例えば北朝鮮側の謝罪とか、あるいはもう二度とこういうことはやりませんというような何らかの成果を上げなければ、一体何だったんだと、これは。そ...全文を見る
○高野博師君 その意義について、私は大変疑問を持っております。この点はまた別の機会にやりたいと思います。  それでは、背任事件について防衛庁にお伺いいたします。  内部調査の中間報告がおくれているということでありますが、先月中に出すという予定だったんですが、これはなぜおくれて...全文を見る
○高野博師君 二百人前後の職員から事情聴取をすれば相当の事実関係はわかっているんだと思うんですが、それが何にも出せないということは非常に問題があるんではないか。いろんな職員のいろんな発言あるいは話の食い違いがある、矛盾がある、当然あると思うんですが、証拠隠滅をやったのかどうかとか...全文を見る
○高野博師君 それでは、証拠隠滅した疑いのある資料の中に、石附前副本部長が特捜部対策のためにつくったいわゆる青本が含まれていたとか、あるいは過大請求の年表というかスケジュール表をつくった巻紙、こういうものが含まれていたというような報道がありますが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 青本と巻紙があったかどうかなんて整理する必要ないんですよ。事実関係だけ教えてもらいたいんです。
○高野博師君 ちょっとそれは話になりませんね。何を青本と言っているかわからないようじゃ、調査をやっているんですか、あなたは。巻紙が何を意味するかわからない、そんな話はないでしょう。これは防衛庁の中では常識でしょう、こんなことは。事実関係だけ、あったのかないのか、教えてください。
○高野博師君 休日も返上してやっていて、そんな程度の答弁しかないんでしょうか。どこまで一体調査をやっているんですか。さっぱりわかりませんよ、そんなことじゃ。少なくとも国会会期中にきちんとしたものを出してください、国会だって国政調査権があるんですから。長官、どうでしょうか。
○高野博師君 それでは、前回もちょっと取り上げましたが、藤島官房長の更迭問題について。  長官は、職務遂行に支障が生じないように、停滞が生じないように万全の体制でこの人事を決めた、職務の遂行に支障を来すおそれがあるからということで人事を行った、そういう発言をされていましたが、何...全文を見る
○高野博師君 統括責任者であるから、人の職務も重要であるからまさにその責任をとってやめさせたということでないとこれは全く理解できません。同じことを繰り返したくないので、これはこれにとどめます。  もう一つ、防衛企業の約二百八十社の調査、これはどのぐらい進んでいるんでしょうか。
○高野博師君 五年間もかかるんではこれはちょっと気が遠くなるような話じゃないでしょうか。
○高野博師君 なかなか理解できません。  そこで、日本航空電子工業が東京地検に上申書を出していた、調達システムを批判する内容があって、これを水増ししなければ赤字になる、水増しは氷山の一角だ、そういう上申書を出していたという情報がありますが、これは御存じでしょうか。
○高野博師君 日本航空電子。
○高野博師君 それは調本でしょう、NECが調本に出した意見書の中で。それとは別途、これは新聞報道にありましたけれども、要するに東京地検に上申書を出したと。要するに、水増ししなければ赤字になる、これはNECも九六年ごろ調本に意見書を出したと。調達システム自体に問題がある、調本の仕組...全文を見る
○高野博師君 ぜひ調べてください。  それでは、時間がありませんので。財団法人の防衛装備協会、この協会が燃料の検査を独占していたということで、実際の仕事はメーカーにやらせておきながら年収三億円程度の収入を上げていた。これは調本の方針に基づいてやっていたと。防衛庁がこの財団法人、...全文を見る
○高野博師君 時間がないので終わりますが、行政コストがわざわざかかるシステムをつくっているのではないかと思うんです。そこに問題があると。したがって、こういう財団法人をつくってそこに天下りをさせて、そこに収益が上がるようなシステムを防衛庁がつくっているのじゃないかと、そういうことを...全文を見る
10月08日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第8号
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○高野博師君 最初に、防衛庁の背任事件問題についてお伺いいたします。  前回の十月一日の当委員会で藤島前官房長の更迭の理由を伺ったのですが、その際には職務遂行に支障を来すおそれがあるためということで更迭をしたというのが長官の説明でありましたが、同じ日の秋山次官の記者会見によれば...全文を見る
○高野博師君 どうもそういう理由ではなくて、内部資料を廃棄したという、これは重大な事実が明らかにされているわけで、更迭の理由はまさにこれではないかと思うのですが、そうじゃないという理由は全く理解できません。そこはどうでしょうか。要するに証拠隠滅をしたおそれが十分ある、疑いがあると...全文を見る
○高野博師君 この委員会で質問をしていろんな理由をただした後に記者会見で別な事実を新しく出すということは、我々はマスコミ情報を追ってその情報をここで確認しているわけじゃないので、防衛庁はこの場できちんと正確な情報を我々に出すべきではないかと思うのですが、まさに国会軽視ではないかと...全文を見る
○高野博師君 そこのところがよく理解できません。秋山次官は、藤島前官房長と田中義人さんですか、副本部長が関係資料を自宅に持ち帰っていたと。この田中さんも同じように資料を廃棄していたのでしょうか。
○高野博師君 伊藤官房長代理も、資料を持ち帰った職員がほかに数人いるということを記者会見で言っているそうですが、だれなのでしょうか。
○高野博師君 いわゆる青本というか青ファイルが約十部ぐらい石附元副本部長がつくられて最高幹部に配った、こう言われているのですが、最高幹部とはだれに配ったのでしょうか。
○高野博師君 詳細は中間報告でこれは公表されるのだと思いますが、この中間報告あるいは最終報告に基づいて防衛庁が自浄能力があるということを示す必要があるんだと思うんです。  そしてまた、責任を明確化する、けじめをつけるという意味では、調査結果を踏まえて防衛庁自身での処分が当然ある...全文を見る
○高野博師君 わかりました。  ぜひ、今おっしゃられたような厳正な処分を行って責任の所在を明確にするということは極めて重要だと思いますので、その点を強調して、質問を終わります。
10月15日第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第9号
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○高野博師君 それでは、防衛庁の背任事件についてお伺いいたします。  中間報告書を一見しまして、予想どおり何ら注目すべきところのない、問題の本質に迫るどころか、矛盾と疑問の多い無意味かつ無責任な中間報告であるというのが私の印象であります。  具体的に何点かお伺いいたします。組...全文を見る
○高野博師君 燃やしちゃったわけですからどうやって確認できるんでしょうか、それが入っていたか入っていなかったかということは。コピーでも持っているんでしょうか。
○高野博師君 非常にいいかげんな話だと思うんですが、この焼却した五十箱の中に公文書は入っていなかったんでしょうか。
○高野博師君 防衛庁は通常の保管期限を過ぎた書類の焼却は毎年四月から五月にやっている、こう言っているんですが、これは九月から十月にかけてやっているわけです。これは通常の焼却と違うわけですね。もしこの中に公文書が入っていたとすれば、これは刑法にひっかかるんじゃないでしょうか、公文書...全文を見る
○高野博師君 そこが非常に私は疑問が残ると思います。  それでは、一部の職員が上司の指示を受けて藤倉航装関連の資料を焼却したということもここに書いてありますが、一部の職員、何名か知りませんが、上司の指示を受けて焼却したということはこれは組織的な行為じゃないんでしょうか。
○高野博師君 判断したとあります。ここには、前任者から引き継いだ藤倉航装関連の資料を内容を確認しないまま焼却した、そういう聞き取りがあるというんですが、内容を確認しないまま焼却したとすればこれはまた公文書投棄罪にも当たるおそれがあるし、どういう中身だったのか。これは非常に重要な話...全文を見る
○高野博師君 簡潔に答えてください。
○高野博師君 焼却しちゃったものをどうやって調査を続けられるのかどうか私はよくわかりません。  そこで、藤倉航装については上野容疑者がゴルフ会員権の提供を受けたとかあるいは接待を受けたという報道がありますが、そういう事実関係についても調べたんでしょうか。
○高野博師君 ですから、今回の中間報告のこの調査というのは非常に矮小化した形、四社事案関係だけをやろうと。それが組織的に大量に焼却したんではないというそれだけの結論を得るためにやっているような感じが私はするんですが、これは非常に問題があると思います。  そこで、書類の件に関して...全文を見る
○高野博師君 この移転された書類の中に想定問答集が入っているということでありますが、この想定問答集というのは何を想定してだれが答弁するためのものだったんでしょうか。
○高野博師君 この場合のことを聞いているんです。
○高野博師君 この想定問答集はこの四社事案に関しての想定問答集でしょうか。
○高野博師君 よくわかりません。  想定問答集をつくった人がいるわけですから調べればすぐわかるはずだと思うんですが、もしこの想定問答集が防衛庁の背任事件についての問題を想定して、そしてだれでも答えられるようにつくってあるとすれば、これは組織的な対応をしているんじゃないかと私は思...全文を見る
○高野博師君 ちょっと聞いてもしようがないのでやめますが、証拠隠滅に該当するかどうかは地検の判断にまつべきだということが書いてありますが、防衛庁自身が判断できなければ調査能力の限界がある、あるいは判断能力がない、そして自浄能力がないということを意味するのではないかと思うんです。不...全文を見る
○高野博師君 この中間報告書の「総括」の中に、「組織全体のモラルの問題がある」とか、「組織としての体質そのものが問われている」という、こういうくだりがあるんですが、そういう認識をしているということでありますが、今回の事件が組織的に行われたという事実がなければこういうことは言えない...全文を見る
○高野博師君 調本の解体をも視野に入れた抜本的な見直しを行う必要がある、こう言っているんですが、かわりにどういうシステムをつくるつもりでいるんでしょうか。
○高野博師君 調本の解体という非常にドラスチックな立て直しをやるようなことが書いてありますが、本当にできるのかどうか。調本だけの解体ではなくて、防衛庁自体の解体をも考えるぐらいの立て直しが私は必要ではないかと思うんです。  そこで、今回の調査委員会は秋山事務次官が長になって調査...全文を見る
○高野博師君 政務次官も内部の人間だと思うんですが、政務次官というのは防衛庁内部の事情については余り知らないんでしょうか、知ることができないんでしょうか。
○高野博師君 今の防衛庁の事務次官それから防衛局長、これは大蔵省出身なんですが、防衛の専門家でもない大蔵省出身の官僚が防衛庁のトップにある、あるいは中枢にあるというのはこれはいかがなものかと思うのですが、防衛庁は大蔵省に支配されているのと違うんでしょうか。どうでしょうか。
○高野博師君 この点の出向の問題も含めて、ぜひ防衛庁の改革の中で検討していただきたいと思います。  それから、この証拠隠滅以外の問題はどのようにして解明するんでしょうか。  この背任事件がなぜ起きたのかという本質的な問題、これを究明しなくてはいけないと思うんですが、この点につ...全文を見る
○高野博師君 時間が余りありませんので、もう一度確認したいんですが、今回の事件が組織的なものではないとすると、上野容疑者とか諸冨容疑者等の属人的なあるいは個人的な問題だと、そういう認識でしょうか、防衛庁は、長官。
○高野博師君 答弁になっておりません。  要するに、これは個人的な問題だという認識でしょうか、この事件は。
○高野博師君 明快な答弁ではありません。  最後に、今回の事件、調査結果を踏まえて、今回の調査、中間報告では我々は全く納得できない、何にも明らかにされていない、だれも処分されない、だれも責任をとらないということでありますが、防衛庁長官自身は今回の事件を踏まえて早期に辞任すべきだ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
12月03日第144回国会 参議院 外交・防衛委員会 第1号
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○高野博師君 最初に、日韓漁業協定について一、二お伺いいたします。  同僚議員からも質問がありましたので繰り返しは避けたいと思うんですが、先般の金大中大統領の来日で日韓関係が友好協力の未来志向ということで動き出した感じがするわけですが、この新漁業協定の締結もその流れの中で位置づ...全文を見る
○高野博師君 締結されたことによってというよりも、この協定で暫定水域をつくりましたから、暫定水域で事実上資源の管理等をやっている間に、一応領有権問題は棚上げという形になっているわけですが、そうするとその間に実効的支配というか、どんどん事実上の支配が進みはしないか。そこはどうでしょ...全文を見る
○高野博師君 ちなみに、竹島のこの領有権、今の切り離しということなんですが、これと暫定水域を設けて漁業資源の管理をやっていくというこの考え方は、例えばロシアが北方領土問題については、これを棚上げというのか切り離しというのか知りませんが、経済の共同開発をやっていこうというような提案...全文を見る
○高野博師君 それでは、日韓関係全般についてお伺いいたしますが、金大中大統領の我が国訪問と小渕総理との首脳会談があったわけですが、この大統領の来日の最大の成果は何だったのか、どういうふうに評価されているんでしょうか。
○高野博師君 日韓の共同宣言の中で、歴史認識の問題に関しては痛切な反省と心からのおわびということが明記されたわけですが、金大中大統領も今後この歴史認識問題については触れない、そう発言したと聞いています。これによって日韓関係というのは一つの区切りがついて、新しい二国間関係がこれから...全文を見る
○高野博師君 平和と発展のための友好協力パートナーシップの確立に合意したということで、また政治、経済、文化全般の各般の協力関係を打ち出したということは評価できると思うんですが、江沢民氏の来日についての時期の選び方とかあるいは十分な準備とか中国側の国内事情等、もっと見きわめる必要が...全文を見る
○高野博師君 このパートナーシップの表現なんですが、日中関係は友好協力のパートナーシップ、しかし中米あるいは中ロは戦略的パートナーシップという表現をしているんですが、この戦略的パートナーシップと友好協力パートナーシップはどういう違いがあるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、日ロ関係について若干お伺いしたいと思います。  昨日、パノフ駐日大使にお会いしたんですが、パノフ大使は、平和条約の締結については、領土問題の道筋はつけるけれども領土問題の解決は非常に難しいと。ロシア国内世論の七〇%以上は領土返還に反対しているというような...全文を見る
○高野博師君 外交交渉の過程ではそういうことが言えると思うんですが、重大な国益にかかわる問題について、国民の支持というか理解が得られないとそういう外交交渉はうまくいかないんじゃないかと思うんです。  川奈提案については、潜在的主権と施政権を分ける、あるいは国境画定をする、そうい...全文を見る
○高野博師君 国民感情が非常に関係しているということなんですが、まさにそうであるからこそ、一方の側から情報がいろいろ漏れてくるというのではなくて、もうここまで出ている以上はきちんと説明する必要があるんじゃないかと思うんです。  そこで、橋本・エリツィンの関係で、二〇〇〇年までに...全文を見る
○高野博師君 この問題はまた別の機会に取り上げたいと思います。  最後に一つ、日米関係の中の東アジア戦略レポートが先般アメリカ側から出たんですが、これについては発表の前には事前に日本政府に何か発表するぞというような打診があったんでしょうか。
○高野博師君 発表の時期が十一月二十三日ということで、沖縄県知事選の一週間後にこれが出されたんですが、この東アジア戦略は、九五年のときと基本的に戦略の変更はない、東アジアに十万人の軍人を配備するということについても継続して行っていく、ただ北朝鮮とか、あるいはインド、パキスタン等新...全文を見る
○高野博師君 時間ですので終わります。
12月10日第144回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○高野博師君 日ロ関係についてお伺いいたします。  最近のある新聞社の世論調査によれば、日本が優先的に取り組むべき外交課題として領土問題がトップに上がっておりますので、北方領土問題を中心にお伺いします。  まず、先般の小渕総理のロシア訪問、エリツィン大統領との首脳会談の成果は...全文を見る
○高野博師君 今、国境画定委員会の設置が今回の総理の訪ロで決まったということでありますが、そもそも国境を画定するという考え方は、いつ、どこで、だれから出たんでしょうか。
○高野博師君 そんなことを聞いているのじゃありません。国境画定委員会を設置するというからには国境を画定しようという議論が当然あったわけでありますが、それはいつから始まったんでしょうか。
○高野博師君 どの総理が、いつですか。
○高野博師君 これは小渕総理が提案されたということでよろしいんですね。
○高野博師君 明快じゃありませんが、それでは北方領土問題に対する日本政府の考え方、対ロ交渉の基本的な方針について伺います。
○高野博師君 東京宣言には国境を画定するという言葉は書かれていないと思いますが、それでは川奈会談で橋本総理が出された川奈提案とはどんな内容でしょうか。
○高野博師君 政府委員とやっているんじゃなくて、私は総理と外務大臣にお聞きしたいので、ぜひ答弁していただきたいと思うんですが、今、川奈提案については外交交渉の内容だから言えないということでありますが、これが言えない理由をもう少し詳しくお教えください。
○高野博師君 基本的な考え方も余り明らかにされていないと私は思っておりますが、明らかにした場合、それではどんな悪い影響が出るのか、これについてお伺いしたいと思います。  例えば、スペインとイギリスの場合は二百七十年間もジブラルタルの返還交渉をやっているわけです。その中でスペイン...全文を見る
○高野博師君 領土問題というのは、先ほど言いましたように、国民の理解と支持がなければ一たん解決したとしてもまた再び火種になるということも十分あり得るわけです。そういう観点からすれば、北方領土問題の交渉については秘密主義でやっているんではないか。  ちなみに、川奈提案が公表されて...全文を見る
○高野博師君 二〇〇〇年までに政府が望んでいるような方向でまとまらなかった場合は、これはどうするんでしょうか。
○高野博師君 永遠に交渉の中身をやみに葬るということはよくないと思う。  そこで、この領土問題についての交渉は、国の政策の一つでありますから、したがってもし外交政策が失敗した場合に、成功したかどうかこれはだれもわからない。秘密裏にだれがやっているのか。これは重大な国益を損ずるこ...全文を見る
○高野博師君 ちょっと静かにしてください。  ロシア側の回答を見ると、川奈提案がどういうものであったかということも大体わかるのであります。九日付の新聞報道によれば、サハリン州知事あてのカラーシン外務次官の署名入りの手紙、公文書でありますが、そこでロシア側は北方領土の日本側の主権...全文を見る
○高野博師君 潜在的主権について僕は聞いているんです。潜在的主権です。
○高野博師君 そもそも国家主権というのは唯一絶対、最高、不可分ということでありますが、潜在主権というのは対日平和条約の第三条で沖縄の地位について適用された考え方ですが、主権を潜在的主権と、これは領土処分権、そして施政権、これは立法、司法、行政の一切の権力、二つに分けた考え方。これ...全文を見る
○高野博師君 中身は恐らくそうであろうと思いますが、それでは、川奈提案がベストだという言い方を外務省の幹部はしているそうですが、交渉に当たって川奈提案がベストだということには変わりありませんか。
○高野博師君 川奈提案に政府が固執し過ぎるのは危険があるんではないかなと私は思っているんです。スペインとかイギリスの領土返還交渉を見ても、相当長い間、二百七十年もかけてやっているわけです。条件の提案も基本的な考え方についても余り理解されていない、一般に国民に。一部の専門家、一部の...全文を見る
○高野博師君 終わります。
12月11日第144回国会 参議院 外交・防衛委員会 第2号
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○高野博師君 この最終報告書を私も読みましたが、この報告書の中で、チェック機能が働かなかったとか、随意契約というシステムに問題があるとか、調本の人材不足だとか、調達本部内の問題に矮小化している感じがしまして、もっと本質的、構造的な問題にメスを入れる必要があるのではないか。今回の報...全文を見る
○高野博師君 それから、額賀前長官が北朝鮮のミサイル発射事件に関係して、情報本部とかあるいは防衛局、運用局、陸海空の幕僚監部からの情報がばらばらに上がってきていると情報伝達システムの不備、問題点を指摘しているんですが、そのほかに、防衛庁内部の意思決定の機関として制服組と内部幹部と...全文を見る
○高野博師君 長官は就任されたばかりなので、まだぬるま湯につかっているかどうかわからないかもしれませんが。  防衛庁の再生について前長官は、さまざまな問題が噴出している、うみを出してしまわないといけないと、こういう言い方をしているんですが、前長官はうみを出し切らないで辞任したの...全文を見る
○高野博師君 それに加えて、防衛庁が安全保障だけじゃなくて、災害など民生部門を含めた情報収集あるいは分析体制を整備して情報官庁を目指すべきだ、それから地域戦略も重視する必要があると、こういう発言をされている。私も全く同感ですが、今回の背任事件、証拠隠滅事件を契機に、単なる防衛調達...全文を見る
○高野博師君 今回の改革の基本的方向についてを読みましたけれども、この改革の基本的な方向だけでは不十分だと私は思いますが、どうでしょうか、その点は。
○高野博師君 ぜひ努力をしていただきたいと思います。  それでは、具体的にこの「四社事案関連文書の管理実態に関する報告」についてお伺いいたします。  「幹部の対応」の中で、秋山事務次官、これは「国民の間に重大な不信を抱かせる結果となった。」という記述があります。それから藤島前...全文を見る
○高野博師君 みずからを律し云々ということでありますが、責任をとってきちんとやめたということでないと国民は納得しないと思います。  一連のこの事件について、だれもきちんと責任という言葉を明確にしていない、そこに本質的な問題があるんではないかと思うんですが、長官、どうでしょうか。
○高野博師君 それから、先ほど同僚議員も指摘されましたが、今回の資料の処分とか移転、これが「組織的な行為であると受け取られてもやむを得ないものがある。」とか、「強制捜査直前に資料の移転、処分を行ったこと自体が組織的行為だと指摘されても弁解できるものではない。」というこの記述は大変...全文を見る
○高野博師君 今回の一連の事件は組織的な行為だと、こういうことですね。これは重大なことだと思います、この組織的に行ったということについては。  それでは、組織的に行ったというこの事件と自衛隊員の再就職の問題、この再就職のあり方がこの事件の背景にあったという言い方を一貫して言って...全文を見る
○高野博師君 国会に報告するというのは非常に重要だと思いますが、これは防衛庁に限らず役所全体としてそういうシステム、体制をとるべきではないかと私は思います。  今回の事件は、国会に対する背任であります。それから、国民に対する背信でもありまして、前代未聞の不祥事だ、深刻であり非常...全文を見る
○高野博師君 終わります。