高野博師

たかのひろし



当選回数回

高野博師の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月03日第145回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号
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○高野博師君 岡崎参考人にお伺いいたします。  中国が台湾問題で武力行使をしない、平和的解決を認めるということによって東アジアの平和というか安定が確保できるのではないかということなんですが、武力行使をしないと言った途端に台湾は独立するんじゃないか、したがって武力行使をしないとい...全文を見る
02月10日第145回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第2号
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○高野博師君 二つ、お伺いしたいんです。  一つは日米関係なんですが、日米関係の微妙な変化というところはお話をされなかったんですが、そこのところを簡単にぜひお伺いしたいのと、日米関係が日本の外交の基軸だということを一貫して政府は言ってこられているんですが、日米安保体制の重要性は...全文を見る
02月18日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第1号
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○高野博師君 林大使に一つお伺いいたします。  通貨統合でヨーロッパのユーロが誕生した。これからは政治的な統合のためのEUの外交とか、あるいは防衛力の強化というようなことが課題になってくるのかと思うんですが、イギリスのブレア首相がEU軍の創設というようなことを提案されているとい...全文を見る
○高野博師君 よくわかりました。ありがとうございました。
03月08日第145回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○高野博師君 日本国の憲法平和主義とそれから国際協調主義についてお尋ねいたします。  最近の我が国の憲法、安保論議の中で軍事面というのが非常に強調され過ぎてはいないか。あるいは戦争不可避論的な意見も時々出ている。これはまた憲法の基本理念に対する理解がゆがめられつつあるんではない...全文を見る
○高野博師君 小渕総理は国連の理念と日本国憲法の理念は同じだという、そういう見方をされていますか。
○高野博師君 類似点があるのは当然でありまして、野田大臣が言われたように軌を一にする部分もあると。当然だと思いますが、国連の場合は基本的には集団的安全保障という考え方に立っている。さまざまな紛争の平和的な解決のシステムも持っている。しかし、国際の平和を破壊する者、侵略者に対しては...全文を見る
○高野博師君 旧敵国であったから大それたことが言えなかったという発言でありますが、むしろ日本の場合は、まさに憲法前文に言っているように、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、」「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持...全文を見る
○高野博師君 国際環境が変化した、あるいは日本の国際的な立場、こういうものを考慮すれば、これまでの政府解釈については妥当性を失っているのではないかという意見もかなりあります。しかし、解釈をなし崩し的に変えていく、これはやるべきではない、もし必要であれば憲法改正をするべきだと私は思...全文を見る
○高野博師君 同じこの論文の中で小沢さんが、   湾岸戦争時、法制局長官は武力行使はもちろん、後方支援といえども武力行使と密接不可分の一体の行為であるから、一切やってはいけないとした。その解釈を今なお変えないと言いながら、ガイドラインでは無原則にそれを拡大しようとしている。しか...全文を見る
○高野博師君 小沢さんは、「ガイドライン関連法案のように、明らかに戦争への参加、武力の行使に繋がるような法案に対しても、」と、こういう言い方をしているんです。こういう認識は野田大臣も同じでしょうか。
○高野博師君 小沢さんとは認識が違うということだと思います。  そこで、ガイドラインについて少し入りたいと思うんです。このガイドラインについては、正文は英語だと思うんですが、日本語訳は政府の公式な訳なんでしょうか、それとも仮訳なんでしょうか、外務大臣。
○高野博師君 それを聞いているんじゃありません。日本語訳は政府が責任を持つ訳なのかそうでないか、そこを確認したいんです。
○高野博師君 責任を持つ訳だとすると意図的につくった誤訳が多過ぎる。これはどなたかも一回指摘していましたが、僕も一応読んでみました。いろいろ問題があります。これは責任持てるんでしょうか。  例えば、主たる責任は日本側にあるという表現をしているところ。これは主体的に行動するとか、...全文を見る
○高野博師君 全然それは話が違う。日本が武力攻撃されたときに責任を持ってこれを防衛しなさいという言葉、表現なんです。主体的に行動する云々の話じゃないんで、責任を持てと言われているんです。そこを隠している、外している、これは重大な話だと思います。第一義的に責任をとれという表現なんで...全文を見る
○高野博師君 今の説明の中でも一線という言葉は出てこないと思います。もう明らかに危なくないような印象を持たせている。そういう訳を勝手に考え出している。それは問題があると思います。  大臣、どうですか。今の質問について答えてください。
○高野博師君 全然答えになっていない。あの英語が正文だとすれば、例えば中国も韓国も北朝鮮もあの英語を見て理解しているわけです。日本国民はこの日本語だけで大半の人は理解をしているわけですね。大臣もそうでしょう。それが誤訳が多過ぎるということについては重大な問題だと思うんですね。これ...全文を見る
○高野博師君 まさにそこが問題なんですよ。誤訳じゃないということがわかりますか。  それでは、ガイドラインの中身について若干伺います。  三番の「平素から行う協力」ですが、平素という言葉自体も問題があると思うんですが、まさに平時の協力だと思うんですが、その中で、「米国は、その...全文を見る
○高野博師君 そんな軽い話ではないと思います。日本側の新防衛計画大綱の中にはアメリカの核の傘のもとにあるという言葉が入っているんですが、アメリカ側は一切そういうことを言っていない。どこの文書にも出てこない。秘密文書があるかどうかわかりませんが、公式な文書の中でアメリカ側には、日本...全文を見る
○高野博師君 この核の抑止力というのは日米安保体制の根幹、本質にかかわる言葉であると私は思うんです。そして、これは日米全般にもかかわる重要な問題だと思うんですが、非核三原則との関係で、具体的にどのような形でアメリカの核の抑止力を保持するのか。ここですべてを明らかにしろとは言いませ...全文を見る
○高野博師君 総理にお伺いします。  ガイドライン関連法案そのものが第三国に対して抑止的な効果を持つという意味もあると思うんです。それがあるとすれば、その最たるものはまさに核抑止力の保持という点にあるのではないかと思うんですが、総理はどういう認識をされていますか。
○高野博師君 それでは、周辺事態について若干伺いたいと思います。  周辺事態は、日本の平和と安全に重要な影響を与える事態である、事態の性質に着目したもので地理的概念ではないと耳にたこができるほど聞いているんですが、それでは日本の平和と安全とはどういう意味でしょうか、外務大臣。
○高野博師君 そういう単純な理解ではないと僕は思います。  日本というのはどういう概念なんでしょうか、外務大臣。
○高野博師君 ここで言っている我が国の平和と安全という我が国とはどういうことかといいますと、我が国の領土、領海、領空、その中に存在するすべての国民の生命、財産、これが入るんだと思いますが、それでよろしいでしょうか。
○高野博師君 それでは、在外にいる邦人の生命、財産は入りますか。
○高野博師君 それでは、公海上あるいはその上空にある日本の船舶、航空機そのものと、その中にいる国民の生命、財産、これは入りますか。
○高野博師君 僕が聞いているのは、公海上のと言っているんですよ。
○高野博師君 公海上は入らないという理解でいいんでしょうか。  我が国の平和と安全に重要な影響を与える事態と言った場合に、日本の近海にある公海で船が例えば直接攻撃をされたと。日本近海でなくてもいいんですが、インドネシア沖で日本のタンカーなり船舶が攻撃を受けた場合には、日本に対す...全文を見る
○高野博師君 これは政府の答弁で、平成五年に、日本の自衛隊の陸海空の艦船、航空機じゃなくても、一般の船舶であっても、それが公海上にあって組織的、計画的に攻撃を受けた場合には、これは日本の自衛権の発動になるという見解を示しております。  それは間違いないでしょうか、防衛庁長官。
○高野博師君 これは僕の見解じゃありません、政府の見解です。  そこで、直接攻撃を受けないような状況の中で、例えば日本の船舶のすぐそばに外国の艦船が来て、要するに攻撃の脅威にさらした、こういう状況になった場合には、これは周辺事態と言えるんでしょうか、言えないんでしょうか。
○高野博師君 今あなたは、日本の周辺地域におけるというまさに地理的概念を使っているんじゃないでしょうか。それは矛盾しているんじゃないでしょうか。地理的概念ではないと言っているはずですが。
○高野博師君 僕は今具体的に聞いているんですね。日本の船舶、タンカーでもいいんですが、それが今まさに攻撃されようというような状況に置かれている、あるいは威嚇を受けている、脅威にさらされているというときに、これは周辺事態という認定ができるケースもあるんじゃないでしょうか。
○高野博師君 そういう一般的な話にすると見えなくなるんですが、こういう事態もあるという認識を僕はしているんだが、外務大臣、どうでしょうか。態様によってはあると。
○高野博師君 こういう大事な話をきちんと議論して詰めておかなくてはいけないんじゃないでしょうか。いろんな態様によるとか文脈によるとか、わけのわからないことを言っていますが、こういう攻撃ではないけれどもまさに攻撃されようとするような状況は、これはまさに日本の平和と安全に重大な影響だ...全文を見る
○高野博師君 僕が言いたいのは、日本の平和と安全に重要な影響を与えるというその事態、それが幅があり過ぎる、いかようにも判断できるかもしれない、それであっては歯どめがきかないんじゃないかと思うんですね。私、今例を引きましたが、その態様によっては総合的に判断すればこれは周辺事態だと日...全文を見る
○高野博師君 それは想定しておく必要があるんじゃないでしょうか。この周辺事態に地理的な枠をはめないといろんなケースが考えられる、そして自衛隊の行動が無制限に広がる可能性もあるわけです。  そこで、我が国の平和と安全に重要な影響を与える事態とは一体どういうことかといろんなケースを...全文を見る
○高野博師君 判断の基準も非常にあいまい、そして総合的に判断するとか文脈に応じてなんということを言っているようではだめだと思います。もう明らかにこれは日本有事につながる事態が周辺事態だと、私はそういう認識をしていますが、総理はどうでしょうか。
○高野博師君 時間がないので。  周辺事態については小沢さんも中国に行かれていろんな議論をされてきたようでありますが、この周辺事態は地理的概念ではないということに対しては、物事の本質をぼかし、あいまいにするものだという政府批判をしております。  これは野田大臣も同じような考え...全文を見る
○高野博師君 もうそんなことは百も承知なんです。ただ、物事の本質をぼかしてあいまいにしているんじゃないか、そこは同じかという認識を聞いたんですが、結構です。  長官にお聞きしたいと思うんですが、三日の衆議院の委員会の中で、日本は先制攻撃ができるという発言をされていました。四日の...全文を見る
○高野博師君 着手した時点というのは、わかる場合もあるし、わからない場合もあると思うんです。したがって、そもそも先制攻撃をするというこの言葉自体もこれはもう憲法に違反した言葉だと私は思っているんですが、この着手の時点というのはどういうふうに判断するんでしょうか。
○高野博師君 政府はいつも総合的に勘案してと、こういう言葉を使うんですが、非常にあいまいな表現を使っているんです。  この先制攻撃に対しては、韓国側がこれは反対だという表明をしております。当然だと思います。例えば、北の方に日本が先制攻撃をかけたときに韓国も被害を受けるのはもう当...全文を見る
○高野博師君 時間ですので終わります。
03月09日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第3号
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○高野博師君 それでは、朝鮮半島情勢に関して質問をいたします。  ペリー調整官が昨日韓国を訪問されて、きょう日本に来る予定だと思いますが、ニューヨークでの米朝協議も膠着状態にあるという中で、きょう来られてどういう話し合いになるのかわかりませんが、韓国側が太陽政策というのをとって...全文を見る
○高野博師君 この韓国側の包括的解決構想の中で、日本がどうこうするという話については、日本側に協議とか話し合いは何かあったんでしょうか。
○高野博師君 何か主導権というかリーダーシップは韓国側にあって、日本がそれに使われているというような印象を受けるんです。アメリカも、基本的な対北朝鮮政策として封じ込めの政策はとらないとか、あるいは無制限、無条件の援助、こういう政策もやらないという、そういう原則の中で地下核施設の問...全文を見る
○高野博師君 KEDOの支援をするつもりというのは、いつ、どういう理由でこれは決めたんでしょうか。
○高野博師君 よくわからないんですが、KEDOがそもそもそういう経緯で行われている、米朝の枠組み合意の中から日米韓が協力するというそういう経緯は当然わかっているんですが、テポドンの発射があった後、これはやらないということで、一種の制裁措置をしたわけですが、どうもこのKEDOはやる...全文を見る
○高野博師君 そうすると、今行っている制裁措置の中にKEDOの支援はやらない、これはもう入っていないということですね。そういう理解でいいんでしょうか。
○高野博師君 今行っている制裁措置はあと何がありますか。
○高野博師君 食糧援助については人道的な観点というのは当然ありますが、制裁措置としてこれは非常に大きな柱になっているわけですが、これが私先ほど言いましたように、韓国とアメリカのいわば圧力のようなもので行わざるを得なくなるというような状況にこれはならないと思うんですが、いずれにして...全文を見る
○高野博師君 建設的対応の中で具体的に幾つか挙げることはできますか。
○高野博師君 もろもろのものが考えられるといいますが、米朝関係はそれは米朝間での交渉の問題であって、それが進展したということは我が方に対する建設的な対応とみなしていいんでしょうか。
○高野博師君 そこのところがよくわからないんですが、そうすると、米朝の協議が合意に達すれば食糧援助はやるという理解でいいんでしょうか。そうしますと、この制裁措置をとったときの理由とはかなり違うんじゃないでしょうか。
○高野博師君 テポドンの発射が理由でこういう制裁措置をとったわけですから、二度とやらないというようなそういう約束を取りつけるというのは一番重要なことなんじゃないでしょうか、この建設的な対応の中で。これはどうでしょうか。
○高野博師君 外交の足を縛るというよりも、責任を問われないようにしておくというようなニュアンスがあるのかなと思うんですが、いずれにしても、何の成果も上げないまま日本が援助をするとか今までの制裁措置を解除するというのは外交上の失敗じゃないかなと、そういう位置づけを僕はされると思うん...全文を見る
○高野博師君 余り追及しませんが、ミサイルは二度とやらないということと、あるいは拉致事件、拉致問題が解決したというようなことがあれば、これは建設的な対応として成果があったということで日本はまた援助再開ということはあり得ると思います。  もう一つは、さっき言いましたように、日本は...全文を見る
○高野博師君 時間がありませんので、一つだけ。  これは先般、新聞報道に出ていたんですが、アメリカがロシアの研究者に研究開発費として援助していた、そのロシアの研究者の一部が核開発を含む大量殺りく兵器の開発にかかわっていた、こういう報告書をアメリカの会計検査院が出しているんです。...全文を見る
○高野博師君 これは重要な話ですので、ぜひ調べていただきたいと思います。  北朝鮮のミサイル問題あるいは核の疑惑、いろんなことについてロシア側からの技術者とかロシアの技術が入っているということが言われているわけで、そのロシア側の援助の中で何らかの形で日本が間接的であれ援助してい...全文を見る
03月15日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第5号
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○高野博師君 最初に、防衛庁長官にお伺いいたします。先制攻撃について若干確認したいと思います。  先制攻撃については、憲法上、理論的には可能だという見解ですが、最近の中国の新華社通信にこれを批判するような記事が出ておりまして、先制攻撃可能発言は中国を含めた周辺諸国の関心と不安を...全文を見る
○高野博師君 そうすると、相手が急迫不正の侵害をする、武力攻撃に着手したという段階ではあり得ると。これは先制攻撃とは言わないんでしょうか。
○高野博師君 この先制攻撃という言葉がかなりひとり歩きしている面もありますので、いかなる国に対しても先制攻撃するつもりはないということを明言できるでしょうか。
○高野博師君 それでは、念のため確認いたしますが、相手が急迫不正の侵害に着手したという段階でこちらが攻撃するという、その能力は今、日本は持っているんでしょうか。
○高野博師君 それでは、そういうときに攻撃できる、攻撃に転用できる技術は持っているんでしょうか。
○高野博師君 具体的にどういう訓練をされているんでしょうか。
○高野博師君 日本独自ではそういう能力はない、日米安保体制というか、アメリカに依存するしかないという理解でよろしいでしょうね。  それでは、防衛庁長官の所信表明の中で、「引き続き節度ある防衛力の整備に努める」という表現があるんですが、「節度ある防衛力」とはどういう意味でしょうか...全文を見る
○高野博師君 非常にこの言葉はあいまいで情緒的な表現だと思うんですが、これは憲法上認められている必要最小限度の防衛力と同じ意味だと理解してよろしいでしょうか。
○高野博師君 今、長官がおっしゃられた適正な防衛力とか効率的な防衛力という表現は、これは必要最小限度というのとはかなり意味が、ニュアンスが違うんじゃないでしょうか。
○高野博師君 それでは、抑止力について若干お伺いいたします。  抑止力という言葉は、特に核の抑止力というのは冷戦時代によく使われた言葉であり考え方なんですが、日米安保条約とかあるいは新ガイドライン、あるいはその関連法案、これが抑止力になるという議論があるんですが、これについては...全文を見る
○高野博師君 具体的にどこに対してどういう抑止力かというのが大事だと思うんですが、日米安保体制あるいはガイドライン関連法案というのはどこに対しての抑止力でしょうか。
○高野博師君 抑止力というのは、ある程度までそれが通じる相手には効果があると思うんですが、限度を超えれば相手から脅威とか挑発とか挑戦というふうにみなされる危険があると思うんですね。これに対して相手が過剰反応するということもあり得る。北朝鮮の場合は、金容淳書記が、日米韓が戦争挑発を...全文を見る
○高野博師君 抑止力の背景には軍事的な力の対決というか力の均衡あるいは不均衡があるわけで、そのために恐怖とか不安ということが抑止力として働くんだと思うんですが、究極的にはこれは、ある段階までは抑止力というのは効果がある、必要であるかもしれませんが、本当に平和を達成する手段とはなり...全文を見る
○高野博師君 それでは、日米韓の防衛機構の創設というテーマについてお伺いいたします。  最近アメリカの有力議員が、北東アジア弾道ミサイル防衛機構という、これの創設を提言したという報道がありますが、これはNATO型の機構を視野に入れてこういうものをつくろうということらしいのですが...全文を見る
○高野博師君 この三国間のNATO型の防衛機構というのは集団的自衛権の行使なくてはあり得ないのだと私は思いますが、現在のガイドラインあるいはその関連法案についても、中国側から見ると既にこれは東のNATOだというようなとらえ方もしているという報道もあります。  こういう考え方は、...全文を見る
○高野博師君 それでは、ロシア関係についてお伺いいたします。  平和条約締結の問題あるいは北方領土問題について、今ロシアとの関係はどういう現状にあるのでしょうか。
○高野博師君 報道によればイワノフ外相が来られたときの交渉は平行線をたどったと。しかし、今、大臣がおっしゃられたようにロシア側が加速化したいという言葉を使われた、あるいは一連の合意宣言に沿って平和条約を締結するというモーメンタムは失いたくないというロシア側の発言に期待しているとい...全文を見る
○高野博師君 もともと四月ごろはエリツィン大統領の訪日という予定が入っていたかと思うのですが、これは今どういうことになっていますか。
○高野博師君 もう一つ。周辺事態の問題で、周辺事態、地理的概念ではないと言っているのですが、これはもう小沢党首なんかも含めてロシアが含まれるというような発言もありますが、もしロシアが含まれるのであれば、北方四島を日本に返還すれば当然米軍が駐留してくるのではないかということでロシア...全文を見る
○高野博師君 要するにこのガイドライン関連法案の問題はロシア関係、日ロ関係に影響を与えないという理解でよろしいでしょうか。
○高野博師君 それではもう一つ、これはロシア政府が非公式に環境関係の円借款約二十億ドルを日本政府に要請した、これに対して日本側がこれを断ったという報道があるんですが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 これは橋本前総理のときから、ロシアとの関係は経済的な関係、経済協力、そして政治問題、これは車の両輪として推進していくということ、そういう方針だったと思うんですが、これから特に環境問題についての円借款はODAの対象外じゃなくてもやる方向にあるのと違うんでしょうか、一般...全文を見る
○高野博師君 北方領土問題はロシア側の国民の支持がないとなかなかうまくいかない。そのためには、ロシア国民の民生の安定というか生活の安定というのは非常に重要な点ではないかと思うんです。  そういう意味でODAの対象外、一般的には対象外でありますが、これはもっと経済協力関係を強める...全文を見る
○高野博師君 実は、きのうの夜、テレビのCBSのリポートを見ていたんですが、アメリカにとって最大の脅威は、ロシアの核兵器あるいは技術、技術者、核物質の流出だと。ロシアには現在、ソ連時代からつくっていた秘密都市が十カ所ぐらいある。その各都市には十万前後の人が住んでいて、核兵器の生産...全文を見る
○高野博師君 それでは、韓国の問題について伺います。  小渕総理が近く韓国を訪問されるということですが、金大中大統領がある新聞のインタビューの中で、小渕総理との会談については、一つは、昨年秋の日韓共同宣言、これを着実に実行する方策を話し合う、もう一つは、日韓経済協力の一層の強化...全文を見る
○高野博師君 総理の訪韓の際に、日韓の文化交流会議みたいなものを設置して日本文化の開放を韓国側は図るという報道もありますが、これはどうでしょうか。
○高野博師君 天皇陛下の訪韓については今どういう準備を進められているんでしょうか。
○高野博師君 環境整備、もう少し具体的に教えてもらえますか。
○高野博師君 日韓関係は金大中大統領の訪日で非常に進展したと思うんですが、しかしまだ依然として従軍慰安婦の問題とか、あるいは漁業問題についても懸案の点が残っていると思うんですが、こういう問題について整備していくという理解でよろしいでしょうか。
○高野博師君 最後に、国旗と国歌に対しての認識についてお伺いしたいと思います。  防衛庁長官は、日の丸と君が代に対してどのような感情、意識を持っておられますか。
○高野博師君 もう少し突っ込んだ話を聞きたいんですが、外務大臣は個人的にはこの日の丸・君が代の問題に対してどういう認識をされておられるのか。  ちょっと視点を変えて、最近の安全保障問題についていろんな論議がありますが、その背景と日の丸・君が代の問題、この法制化を図るという動き、...全文を見る
○高野博師君 終わります。
03月23日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第7号
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○高野博師君 それでは、日韓首脳会談についてお伺いいたします。  小渕総理の韓国訪問で、特に北朝鮮問題での日韓連携の進展が見られた、対北朝鮮政策の落差を埋めることができたのではないかな、そう思っておりますが、重要なことは、小渕総理が金大中大統領の太陽政策、包容政策について初めて...全文を見る
○高野博師君 韓国が最近、北がミサイルを再発射した場合には、北朝鮮に対して外交的な圧力をかける方針だというのを打ち出したそうであります。  この場合でも、韓国側はミサイルとKEDO事業は切り離してとらえるということなんですが、万一北朝鮮がミサイルを再度発射した場合には日本側はど...全文を見る
○高野博師君 その事情はよく理解できますが、韓国の場合はミサイルとKEDO事業は切り離すということを明確に打ち出しているんですが、この点についてはどうでしょうか。答えにくければ結構でございます。
○高野博師君 それでは、北朝鮮に対して日米韓が整合性のある対応をするということは非常に重要だと思うんですが、この日米韓の外交上あるいは軍事的な協調に対して中国はどういうふうに見ているんでしょうか。わかれば教えてください。
○高野博師君 将来的に北朝鮮の問題が解決した段階で、日米韓の協調関係というのが将来的に中国に向けられるようなことがないだろうかというような懸念は持っていないんでしょうか。
○高野博師君 総理が記者会見の中で、和解と交流を目指した対話の扉を開こう、そういう発言をされたということであります。近々ペリー調整官の報告書も出される、それから米朝合意も達成された、食糧援助も実施される。いろんな状況から日本が強硬姿勢をとり続けることはもう適当ではないという環境に...全文を見る
○高野博師君 拉致問題についてなんですが、小渕総理は記者会見の中で、拉致疑惑という言い方をしないで行方不明という言い方をされたというんですが、これは事実でしょうか。
○高野博師君 これは何か北朝鮮に対するメッセージを送るために行方不明という言葉を使ったんでしょうか。トーンダウンしたような感じがありますが、この辺どうでしょうか。
○高野博師君 韓国の場合は四百数十名も拉致されているということが言われているんですが、韓国は一切拉致問題というのは正面に出していない。日本の場合は外交上これを前面に出し過ぎたんではないか、これがネックになっている。ミサイル発射事件に対するいろんな制裁措置を含めても、何か起こるたび...全文を見る
○高野博師君 そうであれば、小渕総理がなぜ行方不明という言葉を使うのか。今までどおり拉致問題だ、拉致事件だというのを前面に出すべきじゃないでしょうか。
○高野博師君 この言葉の使い方も含めて北側に間違ったメッセージを送らないか、足元を見透かされないかという私は懸念があります。これについてはまた取り上げたいと思います。  いずれにしても、拉致問題というのは国家がかかわった犯罪でありますから、行方不明は全然犯罪とは関係ない概念であ...全文を見る
○高野博師君 それでは、ロシアと北朝鮮の関係についてお伺いします。  三月十七日に北朝鮮とロシアが友好善隣協力条約に仮調印したということで、今度ロシアもイワノフ外相が五月ぐらいに北朝鮮を訪問して新しい条約に調印する見通しもあるということですが、これはロシアの北朝鮮に対する影響力...全文を見る
○高野博師君 時間がありません。この北朝鮮とロシアの関係、これがまた冷戦時代の対立の構図みたいなものができなければいいがなという懸念を持っております。これはまた別の機会に取り上げます。  最後に防衛庁長官に、日米地位協定の二条四項(b)の問題について大きく新聞に報道されています...全文を見る
○高野博師君 では、外務省に最後に一つだけお伺いします。国民の権利義務に直接かかわらないから基本計画は国会承認ではなくて報告で足りると、こういう答弁を小渕総理もされているんですが、民間の空港とか港湾、さまざまな問題で国民の権利義務にかかわらないということはあり得ないんです。この点...全文を見る
○高野博師君 終わります。
03月25日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第8号
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○高野博師君 今回の不審船舶の侵犯事件で、政府の対応が適切であったかどうかということについては、十分精査して議論する必要があると思います。  そこで、まず幾つか具体的にお伺いしますが、今回、今のお話では二十一日あたりから断片的な情報がもたらされていたということですが、米軍等は偵...全文を見る
○高野博師君 二十二日と二十一日はどこにいましたか。
○高野博師君 そうすると、二十一日には既に断片的な情報が入っていたわけで、その情報に基づいて二十二日に出航したということではないんでしょうか。
○高野博師君 その点はちょっと釈然としません。  それでは、警察庁にお伺いします。不審船の活動目的は何だったのかという点については、拿捕していないのでこれは判明していないわけですが、能登半島とかあるいは佐渡島等の近辺にいたということで、これは情報スパイ活動とかあるいは麻薬の密輸...全文を見る
○高野博師君 今のお話だと相当のいろんな事件が起きているということでありますので、これは警察としても相当の対応をすべきではないかと思います。  それでは、今回の政府側の一連の措置、これは海上保安庁、防衛庁を含めまして、海上警備行動の発動等について、不審船が北朝鮮のものであるとい...全文を見る
○高野博師君 もし不審船が中国とか韓国あるいはロシアの船であるという可能性が高かった場合に海上警備行動を発動していたかどうかという、この点についてはどうでしょうか。
○高野博師君 ということは、今回の発動は、政治的な判断に基づいたのではなくて、純粋に法的な根拠に基づいてとったという理解でよろしいでしょうか。
○高野博師君 結果的には、北朝鮮に対して毅然たる態度をとった、措置をとった、抑止の点からも適切であったという評価は一応はできるんではないかと私は思います。  しかし、北朝鮮の船でなかった場合には、これは相当不測の事態あるいは外交上の問題等に発展しかねなかったんではないかと思いま...全文を見る
○高野博師君 その点は全く同感であります。  今回は海上警備行動を発動したという対応が適切であったのかどうか、海上保安庁の巡視船での対応では不十分であったのかどうかということ、その問題があると思うんですが、特に治安維持という観点についての判断はかなり難しいのではないかと私は思っ...全文を見る
○高野博師君 この不審船が北朝鮮の北部に入ったということを確認されたということですが、これは北部の羅津という港でしょうか。
○高野博師君 どういう影響があるのか。北朝鮮に入ったという確認をするためには、どこの港に入ったかという確認ができなければそれは言えないんじゃないでしょうか。どういう影響が考えられるのか、お伺いします。
○高野博師君 その点はちょっと理解できません。  今回、拿捕できなかったという技術的な問題がある、あるいは法的な問題もあるということですが、自衛隊の行動は本来的には専守防衛ということでありますから極めて抑制的であるべきだと私は思いますが、十分な武器使用ができないということから拿...全文を見る
○高野博師君 法整備の必要性を認めて、これは法整備に着手するという考えでしょうか。
○高野博師君 外務大臣にお伺いしますが、北朝鮮がこの引き渡しに応じなかった場合には何らかの措置を考えているんでしょうか。
○高野博師君 今回の事件が日朝関係に与える影響をどのように見ておられますか。抑止と対話というこれまでの政府の政策に変更はないのでしょうか。
○高野博師君 今回の事件は、先ほど大臣がおっしゃられましたように日朝関係に水を差したということですが、これは非建設的な対応という見方をされているんでしょうか。
○高野博師君 時間ですので、最後に防衛庁長官に。今回の事件から学んだ最大の教訓は何でしょうか、簡単にお答えください。
○高野博師君 終わります。
04月14日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第10号
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○高野博師君 それでは最初に、IMF関連の質問を何点かいたします。  IMFに対して日本がODAとして増資をしている額は年間幾らでしょうか。
○高野博師君 IMFには日本人職員は何名いて、そのうち大蔵省の出向者あるいはOBは何名いるんでしょうか。
○高野博師君 これはなぜ大蔵省の出向者だけなんでしょうか。
○高野博師君 それはIMFが大蔵省からの出向者を希望しているということでしょうか。
○高野博師君 職員じゃなくて、大蔵省からの出向者について聞いているんです。
○高野博師君 為替とか金融の専門家は学者も評論家もたくさんいるはずなんで、ほかの省庁にもいると思うんですが、大蔵省の人間だけが行くということはIMFの意向だとは思えませんが、これは日本政府あるいは大蔵省が勝手に送り込んでいるのと違うんでしょうか、実態は。
○高野博師君 できるだけ幅広く人材を送り込むという観点から、大蔵省の人間ばかりじゃなくてほかの省あるいはほかの分野の専門家も送るべきではないかと私は思いますが、その点についてと、日本からの出向者あるいは理事室にいる担当理事、これは相当の権限を持っていると思うんですが、大きな役割を...全文を見る
○高野博師君 それでは、日本にあるいろんな団体、特殊法人とか公益法人、このセミナーとかシンポジウム等に対してIMFから援助を受けていると思うんですが、これは総額にすると年間幾らぐらいでしょうか。
○高野博師君 それでは、IMFの関連で外務大臣に一つお伺いしますが、IMFに対しての批判がかなりあると思うんです。  例えば、アルビン・トフラーのような未来学者が、IMFというのはどういう国に対しても同じ処方せんしかやらない、緊縮財政をしろとかあるいはインフレを抑えろというよう...全文を見る
○高野博師君 それでは、IMF関連はこれで終わります。  次に、NATOのユーゴ空爆についてお伺いいたします。  このNATOの行動に対する日本政府の立場は簡単に言うとどういうことでしょうか。
○高野博師君 理解するという立場でしょうか。
○高野博師君 いや、そのまま全部読まなくて結構ですが、一言で言うと、要するに理解をするという立場なのか、そうでないのか。
○高野博師君 NATOが主権国家にこういう問題で軍事介入をしたというのは創立以来初めてだということなんですが、その正当性というのは、人道的な観点から干渉しているんだということが言われているんです。人道上の観点から武力介入することによって民間人の犠牲者も出ているということ、これは、...全文を見る
○高野博師君 僕が聞いているのは、全体的ないろんな条件の中で何を根拠にしているのかということなんですよ。それは答えになっていないと思うんですが、どうでしょうか。
○高野博師君 国連の決議があるかないかという基準は、これは判断の一つの根拠になっていませんか。
○高野博師君 ということは、国連の決議があるかないかというのは非常に重要な判断の基準の一つになっているのと違いますか。まあ、いいです、これは結構です。  今回の空爆は国連の決議なしにNATOが独自に決めたわけですが、それは日本が国連中心主義をとっているという観点からすると、日本...全文を見る
○高野博師君 済みません、時間がないものですから簡潔にお願いしたいと思うんですが、民族問題を抱えるロシアとか中国あるいはインドネシア、これは非常に懸念をしていると思うんです。民族問題に武力介入することの是非は問われなくちゃならないと思うんですが、これはまた別の機会にします。  ...全文を見る
○高野博師君 それでは、防衛庁長官に一言お伺いします。  NATO軍の発表によれば、鉄橋を空爆した、この際に列車も爆破されて、民間人十人以上の死者が出たということなんですが、鉄橋はコソボに駐留するユーゴ軍への戦略的に重要な補給路になっているという、そこで空爆の対象になったという...全文を見る
○高野博師君 一線を画すこと云々についてはここで議論しませんが、非常に危険があるという認識は必要ではないかと僕は思います。  それでは、JICAの総裁においでいただいていますので、JICAのODAによる留学、これに官僚の特別枠があるという報道があるんですが、このJICAの海外長...全文を見る
○高野博師君 国際協力の質的な向上を図る、あるいは人材の育成を図るという観点からすると、過去、昭和四十九年から平成十年までで七百二十二人のうちの三百十八人が官僚だったが、その大半の官僚は国際協力には従事していないということなんです。これは事実でしょうか。
○高野博師君 それで、一般公募の人と、それからJICAの職員あるいは各省庁の役人と選考の基準が違うというんです。これは本当でしょうか。
○高野博師君 公募の仕方は、どういう分野にいる人間であれ同じ選考の基準でこれを公募する必要があると思うんです。  ODAというのはそもそも何かというと政府開発援助、発展途上国の経済社会開発の発展に資する援助だということで、ODAを使ってのこの制度は年間四億七千万円ほど使っている...全文を見る
○高野博師君 何という項目でしょうか。
○高野博師君 それでは参考までに、その行政経費というのは一体どういうものがあるのか、後で結構ですから教えてください。  要するに、ODAの本来の目的からすると、こんなに大量の官僚がこれを利用して留学しているというのは問題があるんではないか。むしろ途上国の人間を日本に留学させると...全文を見る
○高野博師君 この選考の方法あるいは適正性とか公正性とか、帰国後、援助業務についていない等の問題があります。  それからまた、研修期間中の給料は一体どうなっているのか。本省での給料体系とこの留学中の給料はどうなっているのか、参考までに教えてください。
○高野博師君 滞在費の中身は何でしょうか。
○高野博師君 そうすると、各省から来ている人間は各省でまた給料は別にもらっている、しかし滞在費の中身は一般公募の人間と同じような手当だとすると、これはやっぱり二重取りということになりませんか。
○高野博師君 大変問題があると思うんです。ジェトロもあるいは石油公団も同じような制度を持って役人が相当の数留学している、非常に優遇されているというのは問題があると思うんです。JICAがやっている、特にODA用のお金を使っているということですから、これは私は特別枠というような形は撤...全文を見る
○高野博師君 時間がないので終わりますが、どのように改善されたか、後で報告をお願いします。  終わります。
04月27日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第11号
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○高野博師君 最初に、総理の訪米について、二、三質問をいたします。  小渕総理が訪米されるんですが、日米首脳会談のメーンのテーマは何になるんでしょうか。
○高野博師君 新聞報道等によると、両国が二十一世紀に向けて共通の価値観で結ばれた日米の同盟関係を確認する、あるいは今おっしゃったような地域の安全保障とか世界経済の安定に向けての両国の協力関係、これを築いていくというようなことが書かれているんですが、これはそのとおりでしょうか。
○高野博師君 そこで、共通の価値観というようなことについては、ここはそのとおりでしょうか。
○高野博師君 特に共通の価値観で結ばれた日米同盟ということを強調しているんでしょうか。特にそれは強調していないんでしょうか。新聞を見ると、共通の価値観ということを何かえらい強調しているように見えるんですが、その点はいかがでしょうか。
○高野博師君 別にこれにこだわっているわけじゃないんですが、日本周辺には価値観が違う国があるわけですが、そういうことを意識して殊さら共通の価値観ということを表に出しているのかなとも思えるんですが、そこは結構です。  それで、当然、北朝鮮の問題とかあるいはコソボ情勢等についての意...全文を見る
○高野博師君 それでは、総理の訪米については帰国後の報告を待って質問したいと思います。  NATOのユーゴ空爆について若干お伺いいたします。  このNATOのユーゴへの空爆という行動は、国際法上どういうふうに位置づけられるんでしょうか。
○高野博師君 日本としては法的な判断は下さない、下す立場ではないということでしょうか。
○高野博師君 人道的な立場からコソボに介入したということですが、ユーゴ政府は、NATOの空爆を非人道的行為だとしてオランダのハーグの国際戦争犯罪法廷に提訴するなんという動きもあると伝えられています。  これはこれとしまして、国際法上、この安保理の決議がなくて今回の空爆をしたとい...全文を見る
○高野博師君 それでは、NATOサミットが採択したNATOの新戦略概念について、これはどういう認識をされていますか。
○高野博師君 今、域外の軍事行動、これを初めて正式に承認したという点が注目されると思うんですが、NATOのこの軍事同盟、この二十一世紀の方向性、これを定めたのが今回の新戦略概念ではないかと思うんです。域外について、これも欧州大西洋地域とするということですが、いろんな議論があった。...全文を見る
○高野博師君 僕は同じだと言っているわけではなくて、かなり共通点があるのではないかと。いずれにしてもアメリカ主導になっているんです、NATOも日本も。それから、国連軽視の傾向というのがかなり出てきている、軍事力による紛争解決というものが前面に出てきている、こういう点からいえば、そ...全文を見る
○高野博師君 僕は、そういうレトリックだけ言ってはだめだと思うんです。実態的にそうじゃない。これはまた特別委員会でもゆっくりやろうと思いますが、きょうは時間がないのでこの辺にしておきます。  対ユーゴの石油禁輸のための船舶臨検について、NATOがこの船舶臨検をやるということに対...全文を見る
○高野博師君 僕はそんなことを聞きたいんじゃなくて、船舶検査そのものは非常に危険を伴うのではないか、そういう認識があるかということ。これは、ユーゴの場合でさえロシアとか、こういう国の反対が当然予想される。そういう反対を押し切って船舶検査あるいは臨検をやることは非常に危険を伴うので...全文を見る
○高野博師君 それでは、時間がありませんので、最後にインド・パキスタン情勢について一つお伺いします。  四月十一日にインドがミサイル実験をやった、これは核保有の認知を迫ったものだとも言われていますが、それに対して十四日にはパキスタンがガウリ2の試射を行ったと。これは、両国は事前...全文を見る
○高野博師君 何ですか。
○高野博師君 やめなかったんですが、この両国に対しては、これまで核実験の際にも経済制裁等をとってきた経緯があるんですが、何らかの具体的な措置はとるんでしょうか。
○高野博師君 これで終わりますが、円借款あるいは無償援助の停止という経済措置をとっても全く効果がないというところに問題があるのかなと。申し入れ等だけではほとんど言うことを聞かない今の現状、もう少し強い何らかの対応ができないのかなという感じがありますが、最後に一言だけお伺いして終わ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
04月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○高野博師君 公明党の高野でございます。何点か質問をさせていただきます。  最初に、趣旨説明の中でもまた質疑の中でも言及されました児童の権利に関する条約との関連で意見を述べさせてもらいたいと思います。  この条約は、児童の基本的人権の保護に関して普遍性のある国際的な基準を定め...全文を見る
○高野博師君 それでは、インターネットとの関係ですが、インターネットにわいせつな映像がはんらんしているということが大きな社会問題になっているわけですが、インターネットを利用して不特定または多数の者に対して児童ポルノを閲覧させた者にはどのような犯罪が成立するんでしょうか。
○高野博師君 それでは、第三条の「この法律の適用に当たっては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。」という条文の趣旨は何でしょうか。
○高野博師君 それでは、この児童ポルノ頒布等の罪、第七条と、刑法のわいせつ物頒布等の罪、刑法百七十五条との違いは何でしょうか。
○高野博師君 それでは次に、入荷した写真集等が児童ポルノであることがわからないまま店頭に陳列して販売した者は処罰されるんでしょうか。
○高野博師君 それでは、児童ポルノの製造を罰するのはなぜでしょうか。刑法百七十五条では、頒布、販売、陳列を罰しているが、製造は処罰の対象になっていない。なぜ児童ポルノに限って製造行為を処罰の対象としたのでしょうか。
○高野博師君 第九条は、「児童を使用する者は、児童の年齢を知らないことを理由として、第五条から前条までの規定による処罰を免れることができない。ただし、過失がないときは、この限りでない。」。この条文を置いた趣旨は何でしょうか。
○高野博師君 それでは最後に、第九条の「児童を使用する者」とはどういうことか。児童福祉法第六十条にも同様の規定がありますが、そこで言う「児童を使用する者」と同じ内容と考えていいのでしょうか。
05月10日第145回国会 参議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第3号
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○高野博師君 公明党の高野でございます。  ガイドラインの関連で、まず最初に国際情勢と日米同盟関係、これについてお伺いいたします。  なぜ今、日米同盟の強化なのか、そして新ガイドライン関連法案が必要なのか、より深いそして明確な理解が求められていると思います。そのためには、冷戦...全文を見る
○高野博師君 私が期待した答弁とは全然違うのであります。  冷戦後の世界というのが不安定な要因が非常に増している、多様な形態の紛争あるいは戦争が起きている。そして、冷戦時代のイデオロギーにかわって民族主義あるいはナショナリズム、そういうものが戦争の、紛争の要因になっている、そし...全文を見る
○高野博師君 東アジア戦略についてはまだ聞いておりません。  基本的な国防政策は何かと。これは、新しい形態の脅威が増大している、冷戦時代のようなソ連の脅威というわかりやすい敵とか脅威がなくなった、目の前に存在しない、そのために安全保障政策が国民に理解されるというのは非常に難しく...全文を見る
○高野博師君 そういう抽象的な話ではなくて、国益というのはアメリカは国防政策の中できちんと出しているんですね。これは四つありまして、一つは死活的な国益とは何か、二つ目は重要なもの、そして三つ目は人道上の問題、四つ目は軍事介入のコストとリスクとそれに見合う利益があるのかどうか、この...全文を見る
○高野博師君 アメリカの場合は、その死活的な国益が危機に瀕した場合には、必要なら軍事力の一方的な単独による使用を含むあらゆる防衛手段を講じると。この軍事力の一方的な使用も辞さないというところにアメリカの国防政策の本質が私はあると思います。安保理決議等国際法上の法的根拠、これは考慮...全文を見る
○高野博師君 そういう抽象的な話ではなくて、国益というのはかつての国家主義的なそれではなくて、国民の利益というとらえ方でいいと思うんですが、この国益というのは、周辺事態法案で言うところの周辺事態とは日本の平和と安全に重要な影響を与える事態という中の日本の平和と安全、この中身とも深...全文を見る
○高野博師君 まさにそういう抽象的な表現が太平洋戦争のときには国益を求めて外国にどんどん出ていったわけです。そういう歴史を反省して、日本の国益は何かということはきちんと明確に定義をしておく、そして枠をはめて歯どめをかけておくということが必要ではないかと思います。  国の外交防衛...全文を見る
○高野博師君 それでは、その日本の国益が侵害されそうになったときにはどういう手段でこれを防ぐのでしょうか。
○高野博師君 もう少し深く考えてもらいたいんですが、この国益を守る手段としては、一つは脅威そのものをなくすために非軍事的な外交手段あるいは国際協力、まさに平和戦略をつくるべきだと我々が主張しているのはそこにあるわけです。もう一つは脅威に対する自助努力、これはまさに自衛権の行使だと...全文を見る
○高野博師君 それでは、具体的にお伺いいたします。  アジアの平和と安定あるいは世界の平和のためには、中国との関係、日中関係が非常に重要だと、日中友好というのは不可欠であると私は認識をしておりますが、周辺事態の中に台湾が含まれるかどうか。否、その議論の以前の問題として、日中両国...全文を見る
○高野博師君 台湾問題で米中が対立するようなことが万一あった場合に、日本は米国に対してノーと言うことも当然あり得ると私は思います。それはまさに国益に反するからであろうと思います。周辺事態、この法律を持ち込む以前の政治的な判断が重要ではないかと思います。  もう一つ、尖閣諸島の問...全文を見る
○高野博師君 それでは、アメリカの東アジア戦略、これについてお伺いいたします。  先ほど総理大臣もお話をされましたが、アメリカがアジアをどういうふうに見ているかといいますと、民主的な改革あるいは市場経済を奉じて安定した繁栄する東アジアを追求する、これがアメリカの大方針であります...全文を見る
○高野博師君 これは昭和五十六年に当時の鈴木総理が、日米同盟は軍事的意味を持つものではないという答弁をされておりますが、今、総理のお話だと、軍事的な同盟の意味もあるという理解でよろしいでしょうか。
○高野博師君 総理は衆議院の委員会での質疑の中で、日米同盟の中においてアメリカが何らかの行動をとったときに日本は中立を保つことはあり得ないという発言をされておりますが、そのとおりでしょうか。
○高野博師君 それでは、改めてお伺いしますが、同盟にはいろんな形態があるわけで、防御同盟もあるし攻撃同盟もある、攻守同盟もある。さまざまな関係があって、対等なものもあるし、双務的なものもあり片務的なものもある。いずれも共通の利害、利益の同一性、あるいは補完性というのがなくては同盟...全文を見る
○高野博師君 ということは、中立的な立場をとることもあり得るという理解でよろしいですね。  それでは、日米安保共同宣言。  国際情勢が変化した中で、不安定、不確実な要素がいろいろふえてきたという中で、日米安保体制というのが、冷戦時代のソ連の脅威に対応する敵対的な機能からアジア...全文を見る
○高野博師君 朝鮮半島の問題が解決したならば日米同盟というのは見直すことも必要ではないかと私は個人的には思っております。そして、地域の集団的な安全保障あるいは信頼醸成機構等を構築していく、そういうことも考える必要があるのではないかと思っておりますが、ガイドラインというものが意味を...全文を見る
○高野博師君 アメリカは三回もやっているわけですよ。日本は一回もやっていない。連絡網の整備なんということでは危機管理としては僕はなっていないと思うんですね。どうでしょうか、総理。
○高野博師君 余り時間がないので、邦人救出についてもう一つだけ関連でお伺いいたします。  周辺事態が起きたというときに日本が後方地域支援をやる、あるいはさまざまな協力をする、そういう事態になったときに、対象となる国あるいはその周辺にいる在留邦人あるいは日本の船舶、こういうものに...全文を見る
○高野博師君 若干時間がありますので。  周辺事態が地理的概念ではないということは何遍も繰り返しているんですが、地理的要素が入っていないとは言っていない、これは外務大臣が答えられているんですが、日米安保共同宣言と新ガイドラインの経緯からしてアジア太平洋を越えることはないと思いま...全文を見る
○高野博師君 終わります。(拍手)
05月27日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第12号
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○高野博師君 NATOのユーゴ空爆について、最初に国際法上の問題について何点かお伺いいたします。  政府は、このユーゴに対するNATOの空爆については有権的解釈をする立場にないということですが、それでは、これはなぜそういう立場にないと言っているんでしょうか。なぜ有権的立場にない...全文を見る
○高野博師君 これはきっちり日本政府としても国際法上の位置づけというのはやっておくべきではないかと思うんですが、第一義的に安保理とおっしゃいましたが、NATO諸国とかあるいは国際司法裁判所、有権的解釈ができる機関、人はほかにたくさんいるんじゃないでしょうか。そこはどうでしょうか。
○高野博師君 それでは、ユーゴ空爆の国連憲章上の位置づけというか、この法的根拠についてはNATOは何と言っているんでしょうか。
○高野博師君 NATOの国際事務局の説明は、ユーゴは三つの国連決議、これは一一六〇、一一九九、一二〇三、これに対する違反を繰り返した、そして人道上の破局を生んだので、これに対する制裁だと、こういう言い方をしているわけですね。  安保理決議は、中国とロシアの拒否権があるのでこれは...全文を見る
○高野博師君 NATOの主張は別にしまして、現代国際法上の最も重要な原則として、武力行使は禁止されている、これは確立された国際法だということは認めますでしょうか。
○高野博師君 この武力行使の禁止原則、憲章の二条四項は今おっしゃったとおりですが、これは例外として二つあって、安保理の決定に基づく強制措置の場合、それから集団的あるいは個別的自衛権の行使の場合、この二つの場合は例外として認められている。  ところで、憲章の五十三条に、地域的取り...全文を見る
○高野博師君 NATO側は地域機関ではないというような言い方はしているんですが、しかし実態的にこの憲章の五十三条で言う地域的な機関ではないかと私は思うんです。  問題は、国連での合意形成が非常に非効率的だ、安保理決議もなかなか出ない、それでアメリカも含めてNATO等が自国の軍事...全文を見る
○高野博師君 NATO側は、論拠としては人道上の介入だと、これを強く前面に出しているんですが、一九八六年にアメリカがニカラグアに干渉したときに、これはその理由の一つは人権侵害があったということで、いわゆるニカラグア事件ということで国際司法裁判所に提訴されているんですが、国際司法裁...全文を見る
○高野博師君 NATO空爆の合法性について、イギリスの代表が、ユーゴ当局による過酷な抑圧状況のもとでの圧倒的な人道的必要性を理由とする例外的措置として軍事的干渉が法的に正当化できる、現在用いられようとしている武力は専ら人道的破局を避けるためにのみ用いられる、この目的のために必要と...全文を見る
○高野博師君 私が期待した答弁と違うんですが。  ちょっと変えますが、武力介入の限界というのが今明らかになっているのではないか。今まで二万回以上の空爆をやっても解決にほど遠いと。そういう状況の中で、例えば地上軍の投入ということにでもなった場合に、ユーゴ側が生物化学兵器なんかを使...全文を見る
○高野博師君 それは調べることができるならぜひ調べていただきたいと思います。  それからもう一つは、膨大な戦費を使って空爆をやっている。アメリカが補正予算として百五十億ドルを認めたということなんですが、こういう空爆の背景に軍需産業の存在というのがあるのではないか。その目に見えな...全文を見る
○高野博師君 到底考えられないと言い切れるほどのものかどうか、僕は若干疑問があると思います。  もう一つ、コソボ問題でNATOが失敗したらどういう影響が出るのかということも若干議論されているようですが、軍事介入の成否、成功したかどうかというのはアルバニア系難民がコソボに戻ること...全文を見る
○高野博師君 難民がかわいそうじゃないかと、それは当然でありますが、難民が出てきている原因の一つとしても空爆があるわけですから、ではその空爆はどうするんだという議論がなければ、ただかわいそうじゃないかという議論では僕はおかしいと思います。
○高野博師君 私は、一方的に空爆をやめろなんということは一言も言っておりません。しかし、空爆を開始してから二十万人もの難民が出ているという事実もあるということと、この問題についてミロシェビッチ大統領がG8等の停戦合意を受け入れればいいんだということもありますが、このコソボ問題につ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
06月01日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第13号
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○高野博師君 それでは、ロシアの問題について、特に北方領土問題に関連してお伺いいたします。  外務大臣のただいまの発言で、エリツィン大統領は予想したより大統領の力はある、あるいは予想したよりも政局は安定しているのではないかという印象を持ったと言われていましたが、一面ではそういう...全文を見る
○高野博師君 報道によれば、高村大臣が、領土問題解決のかぎとなるのは北方領土の帰属の問題、これを解決することだというふうに迫ったと書いてありますが、この発言というのは川奈提言に基づいての主張でしょうか。そう理解してよろしいんでしょうか。
○高野博師君 川奈提案というのは、私の理解では日本側が最大の譲歩をした提案だと思っておりますが、これは、ステパシン首相が大統領が訪日したときにロシア側の提案に対する日本側の回答がこちらを失望させないものであることを望むというような発言をしたという報道がありますが、この辺はいかがで...全文を見る
○高野博師君 相手側がわかったと言うのはどういう意味かわかりませんが、平和条約締結と領土問題は分離しようというのがロシア側の主張であると思います。これはもうエリツィン大統領の国内事情あるいはリーダーシップの問題で、分離するという考え方を簡単に向こうが変更するとは思えないのでありま...全文を見る
○高野博師君 それまで強気な発言をされるのであれば、ぜひこの問題については責任を持って取り組んでいただきたいと思います。  これも報道によると、日本政府としては、反復は力だ、同じことを繰り返し言い続けるしかない、そういうことも政府高官が言っているようでありますが、それだけしかな...全文を見る
○高野博師君 それでは、ケルン・サミットに関連して二、三お伺いいたします。  アメリカ政府が日欧各国にヨルダン向けの公的債務削減を要請したという報道があります。これは、ヨルダンの経済的負担を軽減させて内政を安定させた上で中東和平を促進させるというアメリカの考え方に基づいてそうい...全文を見る
○高野博師君 この同じサミットで、アフリカ等の重債務最貧国向けのODA、これについては一〇〇%その債権を放棄するという、それについての合意も見込まれているということでありますが、これはいかがでしょうか。その場合には何カ国ぐらいを対象にどういう基準でやるのか、お伺いいたします。
○高野博師君 ヨルダンは中所得国ということで、この債務削減、債務救済については政治的な特例措置だということで対応を検討しているんだと思いますが、日本国内の経済不況あるいは失業率の増大等も十分考慮した上で、そしてまた中東和平の促進ということは我が国にとっても重大な国益にかかわる問題...全文を見る
○高野博師君 それでは、北朝鮮問題について二、三お伺いいたします。  ペリー調整官の北朝鮮訪問については、訪朝の目的は達成したというような報告をされたようでありますが、ペリー調整官と金正日総書記との会談が実現しなかったという事実がありまして、これについては北朝鮮側の国内事情ある...全文を見る
○高野博師君 同じく、ペリー調整官が日本人の拉致疑惑について北朝鮮側に言及したと。しかし、北側から何の反応もなかったということであります。北側は当然何らかの言及をそこでするとは思えませんが、非常にこの問題についても現実は厳しいんではないかと私は思っております。ペリー報告書というの...全文を見る
○高野博師君 ぜひこの問題について積極的に取り組んでもらいたいと思います。  それから、ガイドライン関連法案について今回のソウルでの会合では米韓から何らかの言及があったんでしょうか。
○高野博師君 終わります。
06月04日第145回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第4号
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○高野博師君 二つだけお伺いしたい。  一つは、金容淳書記の件で重村参考人にお伺いしたいんですが、かつてはこの人が対日関係のキーパーソンだったと思うんですが、日本が米の無償援助を五十万トン供与したときとかその前後では日本の政府高官あるいは政治家と相当の接触があった。今回というか...全文を見る
06月08日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第15号
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○高野博師君 拷問禁止条約について、二、三お伺いいたします。  先ほども質疑がありましたが、なぜ十五、六年も前に国連総会で採択されたのに今の締結なのかということについて、外務大臣の方から人権という観点から非常に重要な条約だということをおっしゃっているんですが、それにしてはおくれ...全文を見る
○高野博師君 それでは、具体的にお伺いします。  アルゼンチンの件ですが、これは一九七六年から軍事政権がずっと続いて、その軍事政権時代に相当の人権侵害があったということで、行方不明者も数万に上るとも言われております。先般、ある新聞でも、この軍政時代に刑務所で生まれた赤ん坊の誘拐...全文を見る
○高野博師君 この軍事政権時代に、日本政府はアルゼンチン政府に対してどういう対応をしてきたのか。特に人権問題について、例えばODA等の関係で、これについて何らかの言及をしたことがあるのかどうか、この辺で人権状況についての改善を求めるというようなことをしてきたのかどうか、お伺いいた...全文を見る
○高野博師君 わかりました。  そこで、ODAの関係で言いますと、一般的な話ですが、これはODAの基本理念の一つの中に人権的考慮というのが入っております。それから原則の一つの中に基本的人権、自由の保障状況に配慮するということがうたわれておりますが、特に締約国になっている国で拷問...全文を見る
○高野博師君 それでは、もう一つ具体的な話ですが、九八年の十月にチリの元大統領のピノチェト氏がイギリスで逮捕されました。その逮捕の法的根拠としては拷問禁止条約がある。これに対してスペインが犯罪人の引き渡しを要求しているということになっていますが、これは今どういう現状にあるんでしょ...全文を見る
○高野博師君 ピノチェト元大統領の時代にも左翼狩り等が行われて、数千人の行方不明者、死者が出たということで、私も迫害に遭って逃げてきたチリ人に会ったことがあります。  今お話がありましたピノチェト氏に対する裁判権免除については、八八年にイギリスとチリが拷問禁止条約を締結した以降...全文を見る
○高野博師君 それでは、残った時間で北朝鮮問題について伺います。  村山訪朝団が近く北朝鮮に行かれるということですが、この村山訪朝団に対して政府も全面的な協力をする姿勢だというようなことが報道されておりまして、外務大臣も重要な対話の契機になり得るものという発言もされていますが、...全文を見る
○高野博師君 よくわかりませんでは困るんで、重要な対話の契機になり得るというのであれば、何を向こうでやってくるのか政府は当然重大な関心を持っていると思うんですが、このミッションが政府がやる食糧支援についてコミットするようなことはあり得ないと考えてよろしいんでしょうか。
○高野博師君 食糧支援等、何にも手土産を持たないで行くとほとんど相手にもされないんではないかという感じもあるんですが、外交の一元化という今おっしゃられたような観点からすると、こういう援助等については政府がきちんと対応すべきだと思います。  前回、五十万トンの米の支援を行ったとき...全文を見る
○高野博師君 それでは最後にもう一つ、朝鮮半島有事に関して、これも新聞報道ですが、六〇年安保改定時に、朝鮮半島有事の際には在日米軍の行動について日米間の事前協議の対象としないという極秘の約束があったということを示すアメリカ側の内部文書が見つかった、こういう報道がありますが、これに...全文を見る
○高野博師君 密約なんかはないということですが、核の問題についても先般国会で取り上げられましたが、核の密約があったというような文書がアメリカ側で見つかっていると。それはアメリカ側の公式文書だから知りませんで済むのかどうか。  この問題については、国益という問題とそれから国民の知...全文を見る
○高野博師君 結構です。終わります。
06月29日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第16号
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○高野博師君 それでは最初に、KEDOとの資金拠出協定について二、三お伺いいたします。  政府がつくったペーパーには、KEDOは北朝鮮の核開発を阻止する最も現実的かつ効果的な枠組みであって、KEDOを維持することは我が国自身の安全保障上極めて重要だと、そういう意義づけをして、そ...全文を見る
○高野博師君 そこで、北朝鮮が再びミサイル発射実験を準備中ということが言われているんですが、先ほどの外務大臣の御答弁の中で、差し迫っているとは思わない、あるいは総合的に判断して近々発射するとは判断されない、こういう発言でしたが、総合的と言えるほどの情報を持っているんでしょうか。こ...全文を見る
○高野博師君 防衛庁長官にお伺いしますが、アメリカも相当の情報を持っていると思われますけれども、日米韓の情報交換というのは行われていると思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○高野博師君 アメリカ側は、北朝鮮が再発射をした場合には対抗措置をとるという警告を発しているんですが、この対抗措置の中身については米国と意見交換はしているんでしょうか。
○高野博師君 そうしますと、その対抗措置の内容によっては、その措置をとった場合には我が国の平和と安全に重要な影響を及ぼすというような事態も考えられるんでしょうか。いわゆる周辺事態というようなことも考えられるんでしょうか。
○高野博師君 ということは、例えば経済的な措置とかというような理解でいいんでしょうか。要するに、軍事的な対抗措置というかそういうものではないという理解でいいんでしょうか。
○高野博師君 日本ではなくて、アメリカのことを聞いているんですが。  それで、まだ発射が差し迫った状況にはないということなんですが、しかし、日本としても何らかの警告をきちんと発してもいいのではないかと思うんですが、その辺はどうでしょうか。
○高野博師君 そこで、北京では米朝の高官の協議がなされて、その中で北朝鮮側がミサイルの輸出については保証があれば中止できる、しかし開発、実験というのは国家主権に属することだと、こういう主張を繰り返したという報道がされているんですが、今回のミサイル実験の準備というのは当然のことなが...全文を見る
○高野博師君 おっしゃられたとおりだと思うんですが、北朝鮮一流のいわゆる瀬戸際外交とか、あるいは恫喝というのはきつ過ぎますけれども、おどかしに近い意図があるのかどうか。いずれにしても、いろんな要素を含んでいることは間違いない。そこの判断は難しいと思いますけれども、読み間違えてはな...全文を見る
○高野博師君 六月二十六日付の産経新聞の記事に、ペリー調整官が五月に訪朝した、そのときに小渕総理のメッセージを口頭で伝えた、これに対してかなり冷たい反応だったという報道だったんですが、この新聞によりますと、ソウルの外交筋、これはペリー調整官が寄ったときにそういう情報が漏れたのかと...全文を見る
○高野博師君 同じ新聞の記事、報道によりますと、KEDOによる軽水炉の建設とかあるいは食糧支援等についても、くれるというからもらってやると、そういう対応だと。軽水炉の建設については、こちらから頼んだものではない、そちらから建設を持ちかけながら建設がおくれているのはどういうことかと...全文を見る
○高野博師君 それでは、村山訪朝団の訪問延期について二、三お伺いいたします。  対話の糸口、国交正常化、再開のきっかけをつかむという意味でも、政府はかなり期待感を持っていたのではないかと思うんです。前回の委員会でも取り上げましたけれども、訪朝団に対して北側が何らかの援助等を要求...全文を見る
○高野博師君 招待状は受け取っていなかったという、そういう事実は御存じでしょうか。
○高野博師君 北朝鮮との関係について外務大臣が今何度もおっしゃいましたように、抑止と対話という方針をとっているわけですが、対話のチャンネルも行き詰まっている。ミサイルの再発射というような報道もあって、抑止というのも余り効果を上げていないんではないか。対話と抑止というのが行き詰まっ...全文を見る
○高野博師君 そこで、小渕総理が七月八日からですか、訪中する、外務大臣も同行されるということですが、昨年の江沢民の来日の場合には若干後味の悪いものが残った。そういうことからも、二国間関係の改善とかあるいは友好関係の強化という観点から小渕総理の訪中は非常に重要だと思うんです。  ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
07月06日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第17号
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○高野博師君 まず最初に、IAEAとの保障措置協定追加議定書について幾つかお尋ねいたします。  査察制度というのは核物質の計量管理が正しく行われているということを確認するためにあるということで、これは国とIAEA、そして事業者との関係でありますが、イラクや北朝鮮の場合のように申...全文を見る
○高野博師君 それではもう一つ、国内的な問題です。  国内にある国立大学あるいは研究機関等が核物質を使っての研究をしていると思うんですが、この各研究機関が扱っている核物質の量が、幾つかの研究機関の量を合わせた場合には、これは核兵器を製造できるような量になるのかどうか、そうならな...全文を見る
○高野博師君 それでは、小渕総理の訪中に関して二、三お伺いいたします。  一つは、総理訪中の際に、旧日本軍の遺棄化学兵器の処理について覚書を交換する見通しと言われておりますが、そのとおりでしょうか。
○高野博師君 この遺棄化学兵器の処理というのは戦後処理の懸案の重要な一つでありますので、これが動き出しているということは評価できるのではないかと思います。  これは報道による情報ですが、この廃棄に関しては日本が必要な資金とかあるいは技術を提供する、中国側がこれに対して協力をする...全文を見る
○高野博師君 この化学兵器の遺棄に関する協議の中で、まず前提として旧日本軍が自分たちの意思であるいは自発的に兵器を遺棄したということを日中双方が認めた上で進めているという理解をしていいんでしょうか。  つまり、中国側が兵器を置いていけと言ったから置いてきたというような考えはとら...全文を見る
○高野博師君 それでは、総理の訪中に関してもう一つお伺いします。  今回の訪中は日中友好協力の二十一世紀のかけ橋と位置づけているということでありますが、当然北朝鮮問題等についても相当突っ込んだ話し合いがされることを期待しておりますが、一つだけ、尖閣諸島付近での中国の海洋調査船の...全文を見る
○高野博師君 海洋調査船が尖閣諸島付近の排他的経済水域内で調査を行っているという問題はもう数年前から起きているんですが、これに対して日本側としては毅然とした態度を示すべきではないかと思うんですが、大臣、いかがでしょうか。
○高野博師君 もう一つ、これも新聞報道によりますと、アメリカのある研究機関の訪中団が中国側に対して、北朝鮮のテポドンの再発射、ミサイルの再発射あるいは開発の抑制のために、中国が北朝鮮に対して影響力を行使してくれないかという要請をしたのに対して、中国側が、日米が共同で開発している、...全文を見る
○高野博師君 もう一つ、これは北朝鮮に関連してですが、ミサイルを再発射した場合には追加的な制裁、これを今検討していると言われているんですが、具体的に何を検討しているのでしょうか。
○高野博師君 北朝鮮への送金の停止とかあるいは定期便の運航停止、こういうことを考えているとも言われているんですが、再発射した場合にいかに北朝鮮にとって不利益になるかということを強調する意味では、むしろ公表しておいた方がいいのではないか、その方が抑止になるのではないかと思うんですが...全文を見る
○高野博師君 時間ですので一つだけ、印パ紛争について。  これは、紛争が激化してあるいは第四次印パ戦争になるのではないか、そういうことまで指摘されたんですが、パキスタンのシャリフ首相が訪米して、クリントン大統領との会談で実効支配線の回復ということが合意された。その合意の背景には...全文を見る
○高野博師君 終わります。     ─────────────
07月19日第145回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○高野博師君 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました平成十一年度補正予算二案に対し、賛成の立場から討論を行います。  賛成の第一の理由は、我が国の経済は依然として厳しい状況にあるものの、本年に入って景気回復の兆しが見えてきた中で、この傾向をより強くするためにも、今最も...全文を見る
07月27日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第19号
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○高野博師君 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部改正について二、三お伺いいたします。  今回の改正というか機能の強化について、具体的にどこがどのように強化され、合理化されるのか、予算面ではどうなるのか、簡単にお伺いいたします。
○高野博師君 数の問題ではなくて、中身の問題ではないかと思うんです。情報本部は毎年増員になっているんですが、この情報本部に関して一つお伺いしたいんですが、大量破壊兵器、これに関しての情報というのは、これに対応する体制というのは防衛庁内にできているのかどうか、これについてお伺いしま...全文を見る
○高野博師君 核兵器とかあるいは化学生物兵器、これは条約上は禁止されているわけですが、現実問題として国際テロ組織とか、あるいは国際約束を無視する国家もあり得るわけで、通常兵器のみではなくて大量破壊兵器についても、もっと総合的にあるいは専門的にこれに対応できるような組織的な対応とい...全文を見る
○高野博師君 それでは、北朝鮮の問題についてお伺いいたします。  ミサイルの再発射について、新たな動きに関する情報をお持ちかどうか、お伺いいたします。
○高野博師君 八月十五日は解放記念日、それから八月三十一日はテポドン発射の一周年、九月九日は建国記念日だと。こういう日の前後に発射する可能性があるという情報もあるんですが、その辺についてはいかがお考えでしょうか。
○高野博師君 韓国の国防大臣が、北朝鮮が中国国境付近にミサイル発射基地と見られる工事を行っていることを確認したという発言をしているんですが、この関連情報はお持ちでしょうか。
○高野博師君 ベオグラードの中国大使館の誤爆事件の後に、中国が北朝鮮にミサイル関連部品を供与したという、これはワシントンタイムズ紙の報道に対して、オルブライト国務長官が懸念を表明して徹底的に調査すると、そう述べたという報道がされています。  先般、小渕総理が中国を訪問したときも...全文を見る
○高野博師君 それでは、中台関係について一つ二つお伺いいたします。  中台関係がある意味で特殊な国と国との関係だという李登輝総統の発言があって中台関係が緊張したのでありますが、シンガポールでオルブライト長官と唐家セン外相の会談で米中関係は修復するということで一致したということも...全文を見る
○高野博師君 これから聞こうと思ったことをみんな答えられたのでこの辺でやめますが、香港の新聞で、南京、広州あるいは済南の三戦区の部隊が移動を開始したというような報道もされたようでありますし、今回のこういう中台関係の緊張の場合には米軍、米側から我が方、防衛庁に対して何らかの働きかけ...全文を見る
○高野博師君 終わります。
08月06日第145回国会 参議院 外交・防衛委員会 第21号
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○高野博師君 それでは最初に、自衛隊法等の一部を改正する法律案について二、三お伺いいたします。  調達実施本部の背任事件とか、あるいは元防衛政務次官の贈収賄事件、その他さまざまな不祥事件が相次いで起こったんですが、防衛庁あるいは自衛隊員に対する国民の信頼が失われたわけですが、こ...全文を見る
○高野博師君 私は何回も指摘をしているんですが、調達本部の不祥事と自衛隊員の再就職とは関係ない、次元の違う話だと言ってきたんですが、どうもそこのところがクリアになっていないと思うんです。  そこで一つお伺いしますが、再就職に当たって、再就職の承認についての具体的基準ですが、これ...全文を見る
○高野博師君 その一定水準という考え方は、だれがどうやって決めるんでしょうか。というのは、企業の規模によっては水準は変わる可能性があるわけで、それはどういうふうにお考えでしょうか。
○高野博師君 それでは長官にお伺いします。  情報収集衛星の国産化、あるいはTMDの共同研究、こういうプロジェクトについては膨大な予算を伴うわけですが、これらにかかわる民間企業に対して天下りする数が相当ふえるんではないかと思うんですが、この点についてはどういう認識をされています...全文を見る
○高野博師君 企業によってはもう既に活発な動きをしているという情報もありますし、ぜひその透明性あるいは公正性というのを守っていただきたいと思っております。  それでは、北朝鮮の問題についてお伺いいたします。  先ほど局長からもお話があったように、ミサイルの再発射阻止に全力で外...全文を見る
○高野博師君 この北朝鮮のミサイル問題というのは我が国の危機管理能力が問われているのではないか。したがって、現実的な対応、準備は進めておく必要があると思いますが、冷静な対応も求められているのではないかと思うのです。  そこで、万一北朝鮮がミサイルを再発射した場合にどういう措置を...全文を見る
○高野博師君 単独で経済制裁を発動すべきだという議論もあるという情報がありますが、経済制裁の場合には制裁をして効果がなければ意味がないので、これを単独でやった場合に、例えば送金停止ということについて実効性に問題があるのではないか。あるいは国連決議あるいは主要国の協調行動、これが前...全文を見る
○高野博師君 それでは、中国問題について伺います。  去る二日に中国がICBMの東風31号、これの発射実験を行ったと。その目的あるいは影響等について長官はどのように認識されているでしょうか。
○高野博師君 アメリカは新たな脅威とは見ないという冷静な対応をしているということですが、しかし本音は穏やかではないと思います。今回のミサイルが固体燃料を使っているとか移動性が高いとか、あるいは射程距離が八千キロということであると、アメリカにとっても相当の脅威になることは間違いない...全文を見る
○高野博師君 北朝鮮と中国では次元が違う。しかし、言っている主張、論理は同じでありまして、領土保全あるいは国家主権に属する問題だということで、これは北朝鮮にむしろ力を与えるんではないかなと。北朝鮮が再発射をしないように小渕総理からも中国に要請をしているわけですが、その論拠を失って...全文を見る
○高野博師君 先ほど防衛庁の方から、中国が量から質への転換を図っているのではないかという指摘なんですが、そこで、中国は先般も中性子爆弾の開発も行っているというようなこと、あるいは小型戦術核兵器、これを独自に開発しているというようなことも言っている。中国の核戦略が変更したのではない...全文を見る
○高野博師君 ところで、韓国が現在保有しているミサイルというのはアメリカ製で射程距離百八十キロでピョンヤンまで届かない。これはいざというときはアメリカが防衛してくれるということになっている。  しかし、最近韓国が射程五百キロのミサイルを独自に開発することを決めた、これに対してア...全文を見る
○高野博師君 東アジアが不安定化していくというような状況の中で、我が国の平和戦略というのが一向に見えない。こういうときにこそ、予防外交なり信頼醸成措置というか、そういうことに努力すべきではないかと思うんですが、その点は外務省はいかがでしょうか。
○高野博師君 最後に、普天間飛行場の返還問題について。政府は年内決着という動きをしているという情報もありますが、これはなぜ年内なのか。これはクリントン大統領が任期にあるうちにと。来年は予備選挙も始まる。あるいは沖縄県議選が来年になるとある、那覇の市長選挙もある、あるいは衆議院選挙...全文を見る
○高野博師君 終わります。
11月16日第146回国会 参議院 国土・環境委員会 第2号
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○高野博師君 それでは、最初の委員会でありますので建設大臣と環境庁長官に、まず最初に国土・建設行政を通じて、あるいは環境行政を通じてどういう国をつくろうとしているのか、長官、大臣は非常に見識の高いお二人でございますので、できるだけ簡潔にお伺いしたいと思います。
○高野博師君 それでは、環境庁長官にお伺いしますが、現代の世界が抱えている最も深刻な問題として戦争と平和というか、戦争と貧困の問題とがあると思います。  そこで、地球環境にとっての最大の脅威は戦争あるいは地域の紛争等ではないかと思います。コソボの問題あるいは湾岸戦争あるいは東テ...全文を見る
○高野博師君 それでは、所信あいさつの中身についてお伺いしたいと思います。  この長官のあいさつの中で、地球温暖化の問題あるいはダイオキシンの問題等について、これを根本的に解決するためには最適生産それから最適消費、最少廃棄とこれを内容とする循環型社会を構築していくことだ、これが...全文を見る
○高野博師君 この最適生産、最適消費、最少廃棄という考え方は非常に重要な考え方だと思うんですが、環境庁はいつごろからこの言葉を使っているんでしょうか。
○高野博師君 初めてこの言葉を使われたということでございますので、相当深い意味があって使っているんだと思うんですが、私はこれができれば環境問題は解決する、そう思っております。  そこで、そもそも最適生産とは何なのか、あるいは最適化というのはどういう意味か、お答えください。
○高野博師君 適切とか適正とか適量とかというのと最適は全く違う概念なんです。最適化とはどういうことか。人間そのものは最適化を目指して行動しているとも言われているんですが、具体的な例を挙げますと、東京から名古屋まで車で行くときにガソリンを節約したいということが求められたときに、最適...全文を見る
○高野博師君 先ほど文明論的にどういうことかということなんですが、大量生産、大量消費、大量廃棄というのは、どちらかというと欲望拡大型の仕組みであった。それを最適生産、最適消費、最少廃棄にするというのは、欲望を抑制する、コントロールする、そういう社会、文化、文明を目指しているのでは...全文を見る
○高野博師君 その言葉はもう前から使っているんですが、最適というのはオプティマイゼーションという言葉でありまして、これを使うというのは大変なことだと僕は思っているんですが、環境白書を見ますと、最適生産と使って、その次に適量消費という言葉も使っているんですね。これは一歩後退した話、...全文を見る
○高野博師君 この話はこの辺でやめておきますが、違う概念を具体的に使っている国はたくさんあるわけです。例えば環境の効率性というような考え方、あるいは資源の生産性というような考え方、これはもう世界的に使われている言葉であります。しかし、最適生産、最適消費というのは非常に重要な概念で...全文を見る
○高野博師君 そこで、京都議定書、これが発効して各国で削減の努力をしていく、そういう努力をしていくことは非常に重要だと思うんですが、その努力をしていっても地球の温暖化というのは避けられないんではないか。二一〇〇年までには二度Cぐらい上昇する、あるいは海面が五十センチぐらいアップす...全文を見る
○高野博師君 スウェーデンとかスイスはもう原発を閉鎖しておりまして、ドイツ、デンマーク、イギリス等もそういう方向にある、そう理解をしております。  そこで、この間の臨界事故等も含めまして、やっぱり安全性の問題というのはずっとこれはつきまとう問題でありますが、環境に負荷を与えない...全文を見る
○高野博師君 この自然エネルギーについては、私も先般北海道の苫前町へ行ってまいりまして、風力発電の実態を見てまいりました。この風力発電についても、あの風しか吹かなかった寒村が今町おこしで沸いている、それはもう風力発電によると。北海道電力が、若干高い電力ですが、それを買い取るという...全文を見る
○高野博師君 持続可能な経済社会をつくるためには四つの条件というか、いわゆるナチュラルステップという考え方がありまして、これは地殻の物質をシステム的に自然界にふやさないとか、あるいは化学物質をこれもシステム的に自然界にふやさないとか、自然の循環と多様性を支える物理的基盤を守るとか...全文を見る
○高野博師君 ありがとうございます。  それでは、グリーン税制の問題についてお伺いいたします。  地球に優しい車の税金は安くする、あるいは地球を汚す車は税を高くする。いわゆる新自動車税制についてですが、これが今暗礁に乗り上げている、こういうことでありますが、最初に運輸省につい...全文を見る
○高野博師君 それでは環境庁長官、環境庁が環境省に格上げになることもありますし、こういう問題についてもっとリーダーシップを発揮すべきではないかと思うんですが、このグリーン税制についてどうお考えでしょうか。
○高野博師君 それでは、建設大臣にお伺いします。  建設省は反対をしているということなんですが、今いろんな関係者にこの理解を求めているといいますが、政府の中では通産、建設、大蔵が大反対をしているということなんです。自動車重量税がグリーン税の導入で減収になる、どうもそれが理由らし...全文を見る
○高野博師君 政府内で歩調が調ってからということになりますと、ほとんど調わないんだろうと僕は思います。その間にCO2の削減をするという国際的な公約が、約束が守れないんではないか。  要するに、縦割り行政の弊害という、そこにメスを入れるのが行革だと思っているんですが、この問題につ...全文を見る
12月07日第146回国会 参議院 国土・環境委員会 第4号
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○高野博師君 参考人の先生方の貴重な御意見、ありがとうございました。  私は住宅、住居に関する基本的な考え方についてちょっとお伺いしたいと思います。  この定期借家権の導入ということについては、経済的な観点あるいは住宅事情の改善、さまざまなメリット、デメリットがあるような御意...全文を見る
○高野博師君 そこで、甲斐参考人にお伺いしたいんですが、この定期借家権を導入することによって在宅介護を不可能にするというたしか先ほどの御意見だったと思うんです。これをもうちょっと説明していただけませんか。
○高野博師君 ありがとうございました。  居住の権利という点についてなんですが、住居がないという人が世界で一億人いる、そして適切な住居を持たないという人が十億人いる。これは今世界各地でいろんな紛争の問題あるいは貧困の問題等で増加傾向にあると、そう言われているんですが、ハビタット...全文を見る
○高野博師君 それでは、本郷参考人に最後にお伺いしますが、先ほどのお話の中で、収益還元法ということによって土地についての投資、これは定期借家権によって投資等が起こりやすくなる、特に外国からの投資等についてはもっと活発になるんではないかという御意見だと思うんですが、ここの点について...全文を見る