武田一夫

たけだかずお



当選回数回

武田一夫の1980年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月16日第91回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○武田委員 私は、農業問題を中心にいたしまして、関係閣僚並びに当局に若干の質問をしたいと思います。  まず、この八〇年代の農政を展望いたしますときに、私は非常に内外とも厳しい環境に置かれているというように思うわけでありますが、振り返ってわが国の農業というものをつぶさにながめます...全文を見る
○武田委員 総理の施政方針演説の中では、対米基調を今後も一層強めていくという、そういう感じが受け取られるわけでありますが、私は、この政治姿勢というものが今後一つの口実となって、これから一層ますます輸入攻勢というのが農産物について行われないという保証は一つもないし、どちらかというと...全文を見る
○武田委員 外務大臣にお尋ねしますが、先ほど農林大臣は食糧が戦略物資化したという認識のもとで話がありましたが、外務大臣はそういう認識をお持ちかどうか。  それからもう一つ、十四日、外務省顧問である牛場さんが自動車輸出問題につきまして非常に貴重な意見を言っておるわけですが、私はこ...全文を見る
○武田委員 農林大臣には、いま新聞の記事で述べましたような決意をもって臨んでもらわなければならないと思いますが、それは答弁は結構でございます。  次にお尋ねしたいことは、六十五年の農産物の需給見通し、これはいま作成中であるというけれども、漏れ聞くところによりますと、どうも六十五...全文を見る
○武田委員 そうしますと、現状のまま穀物の自給率が減っていくということは必至だと考えていいわけです。  それで、現在でも米は大体一〇〇%自給できるとしても、それ以外の自給率が三・一%だ。日本はいま約二千八百万トンですか輸入しているわけでありまして、米が千二百万トンとしても二倍強...全文を見る
○武田委員 次に、いわゆる水田利用再編対策の問題について。  非常に残念な思いでありますが、二、三年にして当初の計画が大きく狂ってしまった。天候の度合いがどうとか条件がいろいろあったということでございますが、そういうような中で農家が第二期目に挑戦をしてその対策に取り組まなければ...全文を見る
○武田委員 大蔵大臣、大蔵省関係ではときに変な茶々を入れまして、これは検討するとかなんとか言っているようですが、大臣としてはどうなんですか。農林大臣は十年間、私はきちっとこれが定着して、穀物、いわゆる米などと同じように、そういうようなものに見合うだけのものにするまでは当然必要であ...全文を見る
○武田委員 農林大臣、私、いまちょっと前に言ったのですが、将来五年くらいのめどをひとつ目標にしまして、これは奨励金でなくて価格制度として確立する方向、その間準備期間としましては基盤整備等いろいろ転作条件の大事な要件というのを整備しながら準備を整えて、将来その方向へ持っていくという...全文を見る
○武田委員 私は、そういけば過剰の問題で相当——たとえば米をつくっている方々が転作で酪農をしよう。ところが既存の酪農家がいて、牛乳が過剰になって生産調整をしなくてはならない。われわれは転作してこうなったんだから、これは買ってもらわなくちゃいけない。酪農の方は、われわれはもうすでに...全文を見る
○武田委員 そこで、文部大臣にお尋ねしますが、いつも消費拡大というと文部省、こうなって恐縮なんですが、大臣かなり張り切って米飯給食に取り組んでいくという積極的な御発言がありまして、私も心強い限りでありますが、いままで決められた、五十六年でしたか週二回というような既定方針が、大臣の...全文を見る
○武田委員 積極的に推進している地域もあるし、反面、非常に遅々として進まずという地域もある。そういう地域に対しては、特に文部省としては今後かくかくしかじかの手を打たなければならないとかいうようなものをお持ちでしょうか、文部大臣。
○武田委員 そういう努力をしながら、進まない地域というものの指導というものはやはりもっとしなくてはいけないと思う。そういうところが余りいかなかったら、もう弁当持参にでもさせたらどうですか。大臣どうですか。
○武田委員 私はその趣旨はわかります。学校教育の一環である、となれば、私は教育に偏りはよくないと思うのです。その点をやはり検討して、そうした偏った教育ですね、文部省の教育の一環とするならば、そういうものをやはり是正しなければならないと思うのです。それを放置しておくというのはいかぬ...全文を見る
○武田委員 時間の関係でその辺にしておきますが、えさ米、いわゆる飼料米の問題についてちょっとお尋ねします。  八十万ヘクタールというふうな大規模な減反をしたときに、やはり何を植えればいいかという問題で農家は相当苦労します。明確な目標というか、指標を示さなくちゃいけない。いままで...全文を見る
○武田委員 聞くところによりますと、その研究はいまのような状況でやっているというけれども、研究用の予算がずいぶん少ないようですね。たとえばずいぶん長ったらしい名前なんですが、「転換畑を主体とする高度畑作技術の確立に関する総合的開発研究」こういうのがあるのだそうですね。それで五十四...全文を見る
○武田委員 それはその辺にしておきます。また次の機会に……。神武以来の長い話ですから。  そこで次に、時間の関係で、価格制度の問題についてお尋ねします。  政府は、今国会に農用地利用増進法案(仮称)、それから農地法の一部を改正する法律案、また、これと関連して農業委員会等に関す...全文を見る
○武田委員 それでは小作料の問題ですが、四十五年の農地法改正のときに統制小作料が一応廃止されることになったけれども、その後十年間の経過措置として適用を認められてきた。ことしの九月末日に期限切れになりますね。これは米価算定においては、農林省にとりましては、統制小作料を使う根拠を失う...全文を見る
○武田委員 相当大きな影響力があると思うのですが、この笑納小作料の米価算定の適用はことしの米価からか、それとも来年なのか、これはどうなんですか。
○武田委員 それではその次に、時間の関係で補助金のあり方ですね、ちょっと一問質問したいのですが、私は、補助金農政といいますか、これはやはり見直しすべきだと思うのです。メスを入れるときではないか。そういう意味で、いままでのように地域の実情を無視したそういう画一的なものは検討しなくて...全文を見る
○武田委員 農業問題の最後に、簡単に文部大臣にお尋ねしますが、小学校から中学校の教科書をずっとぺらぺらめくってみまして、私も七年教員をやったのですが、農業についてうんとうなるようなものがないのですね。いわゆる国民的な合意とか世論の形成というものは、子供のときから形成しておかなくて...全文を見る
○武田委員 そうした配慮の中で、ひとつ国民的に農業の重要性というものが理解できるような、そういうものをひとつ考えていただきたい。  時間が来ましたので、最後に三全総の問題、東北開発を中心として、通産省、国土庁、そして文部省にお尋ねいたします。  三全総というのがスタートしてか...全文を見る
○武田委員 残り時間は同僚の柴田委員に譲りますので、以上で終わります。
03月05日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第7号
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○武田委員 年金基金法の一部を改正する法律案、この問題について毎年当委員会でいろいろと論議が尽くされておりまして、今回もまた出てきたわけでありますが、私は数点にわたって質問いたします。  まず、農業者年金制度というのは、農業者の経営移譲というものを軸としまして、農業経営の若返り...全文を見る
○武田委員 それはあたりまえなことですが、農業者年金の今後の財政収支の見通しを農林省としてはどういうふうに見ているのかということをお伺いしたいのです。厚生省の試算によりますと、大体現行の仕組みのまま保険料を据え置いたとした、こういう仮定を持った場合でも、収入と支出というのは、昭和...全文を見る
○武田委員 財政再計算のお話が出ましたが、前回財政再計算をしましていろいろな見通しがずいぶん狂ってしまいましたね、加入者の問題とか経営移譲の受給率が倍にふえたとか。そこで、今度また財政再計算の時期を迎えまして、こうした基礎データというものを相当慎重に考えた上で、そうした見通しの狂...全文を見る
○武田委員 ただ数値がはっきりしたものが言えないというならあえて聞こうとしませんが、言えることは、この計算によりまして保険料が現在の水準よりかなり上がるのではないかという心配というか、見通しというものを大方みんなしていると思うわけです。この点は、やはりその見通しというのはそのとお...全文を見る
○武田委員 恐らく、ずっと今後の推移を見ていきますと、いずれそうした保険料の引き上げというのは、政府の考えとして、年金財政の健全な運営のためにはやむを得ないという基本姿勢として貫いていくと思うのですね。そうすると、問題は、そうした保険料の値上げというものによる農家負担というものが...全文を見る
○武田委員 大臣にちょっと聞きますけれども、いま農家の方が、夫婦で月平均大体どのくらい、国民年金、農業者年金含めまして支払っているとお思いですか。
○武田委員 大体一万二千円くらいですね、一万一千九百十円。それで年間十四万二千九百二十円。息子夫婦がもしそこにおって、やはり同じような家庭でやると、息子の場合は割引があるということで大体十二万九千二百三十円、これが年間支払い。そうすると、合わせますと大体二十七万円を超しますね。ど...全文を見る
○武田委員 相当いい数字がいま出てきたのですが、これは平均的にはもっと下回ると私は思うのですよ、実際に歩いてみて。ですから、そうした数字の中で、一組の夫婦の保険率が何%で現状どうなるか、夫婦の二組がいるという場合全体何ぼあるかというと、やはり夫婦二組だと、純粋の専業農家という方が...全文を見る
○武田委員 それじゃお尋ねしますが、加入者がなければ、もらう方ばかり多くてこれはどうしようもないわけですからね。前にもこの問題については皆さん方がいろいろと質問しておりますが、二十から二十九歳という段階ですね、これが全体で一・九%、大体二万くらいですか、余りにも少ないということは...全文を見る
○武田委員 わからないというようなことをいまちょっと言いましたね、理解ができないと。私は問題だと思うのですよ。その階層は一番理解しやすいと思うのです。それがわからないとするならば、わからないとする方がわからないのじゃないかと私は思うのです。  それじゃ聞きますけれども、このクラ...全文を見る
○武田委員 各年代別に二十代、三十代、あるいはその中を今度は二十、二十一、二十二というふうな細切れにしたとしても一これはもう何年になるのですか、年金というのが出て十年近いのでしょう。そうした数値の異動なんて、そんな突然変異というのはあるわけじゃないのですからね。ただ、農業をするか...全文を見る
○武田委員 ですから、加入対象者のきちっとした目標設定というのが非常にあいまいである。たとえば、いま聞きたいと思うのですが、ことし卒業する子供さんあるいは去年卒業した子供さんのうち何人が、あるいはまた十八で卒業すると十八、十九の二年間ですね、いわゆる第二予備軍といいますか、加入資...全文を見る
○武田委員 それはわかっていて言ったわけですからね。そのむずかしいところを何とかするのが努力であって、言うなれば、要するに本当に農家らしい農家というものを一生懸命つくって育てようとする考えがもし政府にあるとするならば、高等学校からそのまますぐに職場を農家に求めて自分の跡継ぎとなっ...全文を見る
○武田委員 今後の作業過程の中で、これは毎年のように年金制度の充実が強く打ち出されるわけですから、柔軟に農業の構造全体の確固たる骨組みといいますかそういう体制のために、ひとつそのお考えを頭のどこかに、片すみにでも置いておいてもらいたいなと思います。  ところで、加入促進の方策と...全文を見る
○武田委員 そうすると、おやじさんがなくなりまして自分が経営主となって農業しているというときに、これは特定後継者と極端に言えば言えないわけですね。ただ、経営移譲が自動的になっているわけでしょう。そういう場合、普通おやじさんが健在で三十五歳の息子に経営移譲したというときと同じように...全文を見る
○武田委員 ですから、そういうのを条件緩和の中で検討しながら、そういう人たちを救済する方向をひとつ検討したらどうかということなんですね。  たとえばこういう場合もありますよ。農家の場合最近なかなか嫁さんの来手がないのと同じに、正直言いまして、娘さんだけの家庭にはお婿さんはなかな...全文を見る
○武田委員 そういうふうに大変むずかしい問題がいっぱいあるわけです。その問題の大変なところに一つ一つメスを入れていかないと、いずれにしましてもこの年金は大変なんですよ。ですから、いま二、三例挙げましたが、事例がその他あると思います。そういうケースがどれくらいあるものかも、恐らく実...全文を見る
○武田委員 そういうお勧めをしていても、結局さっき最初に話したような実態であるということも再考しなければならないということで、やはりその問題についての見直しといいますか、もっと突っ込んだ議論の中で、厚生省等とけ連携の中で、今後の課題として真剣に取り組む方向、ずいぶん英知を集めれば...全文を見る
○武田委員 ひとつ一生懸命進めてほしいと思うのです。  五十四年の調査でしたか、農業をやっている方々に、あなたは今後規模拡大をやる考えがありますかというアンケートをとったときに、二五%は、やりたい、それから、七〇%近くでしたかね、そんなにいかなかったかな、四〇%ぐらいかな、かな...全文を見る
○武田委員 いま、今後の一つの指針、指標として考えているようですが、大臣、どう考えますか。
○武田委員 それでは時間が一分三十秒ばかりありますけれども、余裕を持ってバトンタッチしたいと思います。  最後に、農業というのは総合的に力を加えていかないといけないのだということは十分におわかりだと思います。それから年金の問題も、あるいは土地基盤の整備の問題等も、あるいはその他...全文を見る
03月05日第91回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○武田分科員 時間の制約がありますので、簡潔にひとつお願いしたいと思います。  まず最初に、警察庁に伺います。  最近、少年、特に小学生、中学生の非行が非常に凶悪化している、その数もふえている、こういうことでございますが、五十四年度を中心としまして、その非行の実態、傾向という...全文を見る
○武田分科員 大臣、この実態を聞きましてどういうふうに思うか、それに対して、各学校に対してどういうふうに指示、指導したか聞きたいと思います。  きょうも新聞を見ましたら、葛飾で中学生同士がはでにやっておりましたね。集団化する傾向は、私も教員をやった経験でわかるのですが、それが非...全文を見る
○武田分科員 警察庁もこの傾向を非常に危険な徴候である、こういうように見ておりまして、総合的な防止対策を考えなくてはいけないのではないかという警告はしておるわけです。政府としても非行対策関係省庁会議等を行っておるようですが、いろいろな省庁の関係者が集まって具体的な話し合いをしてお...全文を見る
○武田分科員 そういう問題は学校、家庭、地域社会、こういうものが総合的にやはりかみ合って効果があると思うわけです。そういう意味では、学校と同時に家庭の問題があるにしましても、もう一つ社会のそうしたものに対する取り組みというもの、これはまあひとつ厚生省に伺いますが、犯罪者の更生保護...全文を見る
○武田分科員 次に、養護学校の義務化が行われまして、いろいろと御苦労なされながら各地でその活動を開始したのですが、どうも現場の声を行って聞いてみますと、準備不足は否めないわけです、いろいろ苦労はあるようですが。ですから、これが始まったばかりだということだけでなくて、やはりこうした...全文を見る
○武田分科員 時間の関係で、これはまた次の機会にもっと深くお尋ねしたいと思うのですが、最後に、運輸省来ていると思いますので、ちょっとお尋ねします。  国鉄経営再建促進特別措置法案というものを今国会に提出する予定である、かなりの赤字路線を廃止しようという大変な御計画のようでござい...全文を見る
○武田分科員 ダイヤの編成を考えたり、あるいは路線のちょっとした延長さえ考えれば、さらに飛躍的に利用者がふえるというような地域までこの対象の中に入っているようですが、そういう点はもう一度見直しをして——そうしたやむを得ない事情というのは私もわかります。ですから、その点の見直しをよ...全文を見る
○武田分科員 時間が来たのですが、文部大臣、教育的な観点からしまして、そういうことはやはり運輸省にちゃんと物を言ってください。恐らくデータも調べてあると思うのですよ。どの程度子供さんが利用して、その中で私学はどのくらい利用してどのくらいの負担なのか。まあ私学の教育負担というのは限...全文を見る
○武田分科員 では、これで終わります。
03月27日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第12号
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○武田委員 五十五年度の畜産物価格の決定がもう間もなくでございますが、畜産農家が安心して生産に励めるように、さらにまた日本の畜産振興のために、政府が前向きの努力をされることを期待しているわけでありますが、先日も私たちは党の農林部会としまして六項目にわたる申し入れをいたしまして、農...全文を見る
○武田委員 御承知のとおり、最近の原油の値上がり、これは生産資材の値上がりというふうにつながりまして、肥料あるいは農薬、配合飼料、特に飼料が昨年の七月ですか、今年の一月と合わせましてトン当たり一万六千五百円、こうした上昇がある。さらに配合飼料につきましては、私は、世界的な食糧需給...全文を見る
○武田委員 いままでのケースを見ておりますと、たとえば、五十四年の政策価格算定資料の政府試算と、農協の要求価格算定の生産費あるいは五十三年度農林水産省の生産費調査結果の三つを比較してみますと、いずれも低政策価格をねらいとした行き方をとっているように思えてならないわけです。たとえば...全文を見る
○武田委員 それでは、ちょっとお尋ねしますが、畜安法の運用です。  その前に、畜安法の目的の一つに、安定帯価格内での畜産物価格の運用ということがあるわけですね、どうですか。
○武田委員 農家の皆さんも、最近の、去年の七月以降ですか、特に豚価の低迷それから飼料の値上がりなどで経営が非常に圧迫されて、危機的な状況の中で、やはり非常に現況の厳しさを受けとめまして生産調整に協力してきているわけです。しかし、農家の人々にとりましては、豚肉が安定基準価格を大きく...全文を見る
○武田委員 三十六年にこの畜安法が制定をされましてもう十九年になるわけです。この十九年を迎える過程をずっと見てみますと、豚の枝肉卸価格の年平均価格が安定上位価格を上回った年は十九年中七年、それから上位価格に近い年は五年、これに対しまして基準価格に近い年は一年、中心価格に近い年はわ...全文を見る
○武田委員 ことしの場合、いま申し上げましたように、安定帯の幅については実情に合わせた設定というのはぜひひとつ前向きに検討してほしい、こう思いますが……。
○武田委員 時間の都合で次に移りますが、輸入の問題ですが、やはり生産農家にとってやりきれないのは、一生懸命生産調整しているときに、その間隙を縫うように輸入の拡大が進められている。これは許せないことだ。これは心情は御理解できると思うのです。ですから、この点はひとつ、農家の努力を逆な...全文を見る
○武田委員 確かに、豚肉の輸入分のほとんどが加工用原料に向けられたりあるいは業務用が多い。家庭用の消費には余り向かないということですが、だからといって、どんどん輸入を拡大、定着させるという論法はまずいと思うわけです。どうもこの論文を書かれた人の意図はわからないのですけれども、そう...全文を見る
○武田委員 そこで、そうした豚の問題、これはビッグサイクルなんてあるけれども、最近はときどきそのサイクルも多少狂ってきているのじゃないかと思う、いまの天気予報みたいに。いままでのような感じでいかないのじゃないかという心配をしていますが、いつまたおかしくなるかわからない。そのための...全文を見る
○武田委員 最後に、時間の関係で、配合飼料の価格の高騰が今後どうなるのだと心配だと思いますが、やはり養豚農家の経営が不安定な一つの要素は、非常に上がったり下がったりするのが多いわけですね。過去の例を見てみましても、配合飼料というのは四十八年に三回値上げしているわけですね。四十九年...全文を見る
○武田委員 最後に、基金の問題です。  これは非常に心配しているわけです。残っているのが百三十五億とかで、六月までは何とかいいわけですが、七月以降どうするのかということです。これは、飼料安定基金の補てんもやはりいまから真剣に考えておかなければならないのじゃないかと思いますが、こ...全文を見る
○武田委員 時間が来ましたので、終わります。
04月03日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第15号
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○武田委員 私は、三点につきましてお尋ねいたします。  まず最初に、米の品質表示の適正化の問題について食糧庁にお尋ねします。  最近、米の品質表示の適正化、これに乗り出すことを決めたようですが、簡単にその要点、ポイントとなる点を説明していただきたいと思います。
○武田委員 従来から表示されたものと中身が違うということで、特にこれ大都会が多いようですね。東京とかそうしたところの消費者の皆さんが、たまたま私たちのような宮城県のところでおいしい米持ってきて売りますとはっきりするわけですね。この間も、宮城県で西武デパートで一週間にわたってササニ...全文を見る
○武田委員 これは十分になされないとかえって反発が大きいと思うのですよ。これは十分御理解していると思いますが、それだけにやはり、その指導に当たる知事にせよあるいは食糧庁の担当官にせよ、十分なるキャリアと、また、いつ巡回するのかとかというのは私はわかりませんけれども、そういう期間の...全文を見る
○武田委員 それで、もう一つお尋ねしますが、店頭精米のものをどうするか。私は、どちらかというとこっちの方が、正直言うとこれは申しわけないですが、問題になってくると思うのですが、余りにも多いわけですね。本当は小売店さんが、全部とは言わないですよ。インチキしていると私も思いませんが、...全文を見る
○武田委員 そうすると、それも何か巡回指導みたいなことを本当はしなくちゃならないわけですね。だけれども、現実問題として、たとえば東京なんかでは小売商組合ですか、自主検査をしているそうですが、これはお互いの信頼関係ですから何とも言えないのですが、消費者にとっては、やはり同じ仲間でな...全文を見る
○武田委員 これはこれから始めるわけですから、その推移を見ながら、気がついたことがあったらその都度またいろいろと御質問なり何なりでお聞きしたいと思いますので、このくらいにしておきます。  次に、鯨肉の問題でお尋ねします。  最近の新聞記事で、違法の鯨肉が輸入されたのではないか...全文を見る
○武田委員 いつごろまでにそういう事実関係がわかるか、大体の見通しですね。もしこれが言われるようなものであるとすれば、これは問題ですね。それでなくても鯨は問題になりますね、日本人は鯨のとり過ぎだとか食べ過ぎだとか。しかもこういうルール違反ということになれば、ことしの七月ですかIW...全文を見る
○武田委員 それがわかれば、その状況をもう一度公の場所で教えてもらいたいと思います。これはお願いしておきます。よろしゅうございますか、水産庁。
○武田委員 わかったらこちらにも教えてください。  時間の関係で、最後に、もう一つ水産庁にお尋ねしますが、日本は御承知のとおりすべての面にわたって資源が少ない国ですね。特に魚についても無尽蔵にとれる時代でもなくなったわけです。いままでの遠洋漁業がどんどん縮小されてきたし、近海漁...全文を見る
○武田委員 その水産増養殖に関する懇談会というのは五十二年から始まったわけですか。そうすると、そこでいままで毎年行われてきて、いろいろな提言が出てきた。その中で、いままでそうしたものが行政の皆さん方の仕事の上にどれくらい生かされて、一つの形のものとして出ているか。集まってくる人の...全文を見る
○武田委員 私の地元の漁業組合長さんの後藤さんという人が、かつて漁業栽培協会の設立というものを強く提唱した。だけれども、本人は、農林省が賛同しておりながら、実質計画を予算に盛っておりながら、大蔵省が新事業はまかりならぬというのでばっさり切っちゃったなどと、みずから書いて新聞に投書...全文を見る
○武田委員 ちょっとした行き違いというのはこわいのですよ、何事によらず。ですから、そういう点では、何か大蔵省は悪者になっていますから、大蔵省も少し守ってやらなければ、来年また金をお願いするときに大変ですからね。ひとつ地元の方にもそういういきさつはきちっと申し上げて、十分に反応して...全文を見る
○武田委員 時間が来たので、最後に要望しておきますが、大きい方に有利な金の使い方というのは間違いなくあるのです。ですから、その点、百五十億にしましても、肝心の一番困っている人たちに重点的にいくような方法ですね。長期低利という問題につきましても、やはり貸すときにそういう対象をよく見...全文を見る
04月18日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第21号
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○武田委員 本日は大変御苦労さまでございます。日本の今後の農業の構造、日本の農業の発展に非常に大事な改正の内容でございますので、今後の法案審議の中で皆さん方の御意見を参考にさせていただきたいと思います。  午前中いろいろとお聞きいたしましたけれども、まず最初に、梶井、谷本、齋藤...全文を見る
○武田委員 その次、ちょっとお尋ねしますが、この土地の流動化が進まない理由としまして、一つは、一つの意見としまして土地の改良事業のあり方が大きな問題ではないか、これに一つの工夫をすべきではないか。それからもう一つ、残存小作地というものをどういうふうな形で処理するかということをはっ...全文を見る
○武田委員 その点で、ちょっと谷本さんから残存小作地について御意見だけ聞かしてください。余り延ばすと申しわけないものですから……。
○武田委員 どうもありがとうございました。
04月22日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第22号
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○武田委員 先週から審議されております農地法関係三法の改正の問題につきまして、いろいろと論議が尽くされてきたわけでありますが、私も数点にわたりまして大臣並びに当局にお尋ねをいたします。  まず、今回の法改正に当たりましての提案の理由を見まするに、農業生産の中核となる生産性の高い...全文を見る
○武田委員 それではお尋ねしますが、この間、中核農家というのはどのような成長といいますか推移を示してきているか。  それからもう一つ、いま土地の流動化が進んでいるということが、果たしてそれは事実かどうか。聞くところによりますと、この流動化の問題もかなり問題があると思いますので、...全文を見る
○武田委員 この五十三年度百万戸、これは今後の見通しとして、昭和何年にどのくらい、あるいは昭和何年に幾らと、言うなれば、いま六十五年見通しを立てているわけですね。そうすると、そのときにはどのくらいまで持っていけばいわゆる理想的な中核農家としての機能が発揮できるものだ、こういうふう...全文を見る
○武田委員 それでは、土地の流動化の問題ですが、農地の利用増進事業というのが一定の成果を上げたというのですが、これは果たして十分な実態を調査してこういうことを言っているのかどうか、私は大変疑問に思います。何か逐次実態を調査して吸い上げたという作業があって、こういうものが間違いない...全文を見る
○武田委員 聞くところによりますと、これは利用増進事業によって動いたというよりは、どちらかというと従来やみ小作であったものが浮上してきたのでないか、そういう土地が増進事業に組み込まれたのだ、そういう指摘があるわけです。ですから、ある模範的な利用増進事業の事例を見ても、八、九割がや...全文を見る
○武田委員 大臣に質問します。  先週の審議を通じまして、また参考人のいろいろな御意見を伺いまして、この三法案が円滑かつ有効に動いて将来の日本の農業に大きくプラスになるためにはこれだけでは不十分だということは大臣も認められまして、そのためにはやはり生産の問題、価格、地価対策、福...全文を見る
○武田委員 いずれにしましても、ビジョンがはっきり出せない、作業がおくれたということは反省しなければならないと私は思うのです。やはりそういう大事な問題は、国民の前で多く議論をしながら、しっかりとした裏づけと安心を持たせるものでなければならない。これが出た後で六十五年見通しが出てく...全文を見る
○武田委員 そこで、いま二種兼業農家の話が出ましたが、政府が農地の出し手として多く期待している階層である、こういうふうに思います。白書によってもそれば明らかでありますが、この二種兼業農家というものをどういうふうに考えるかということは、今後の農村社会における重要な課題の一つになって...全文を見る
○武田委員 いま御説明をいただきまして、やはり二種兼の中にも二つの種類があると思いますね。いま言われましたように、土地は狭いが、一生懸命農業をこれからもやっていきたいと努力をしておる。現実に私たちの地方でもそういう地域が出ておるということも事実ですね。狭いけれども、それを最高度に...全文を見る
○武田委員 一つの事業計画をやるときは一つの目標というものがあるわけですよ。ただ漫然とどこかでいっているだろうという形で受けとめていることは、これはいかぬと思うのですね。どの地域でどういう階層がどのくらいの土地を移動しているか、どの階層はどうしても土地を動かさないというようなもの...全文を見る
○武田委員 そうしますと、先ほど大臣が言われた二種兼業の中でも農業をしていくという意欲に燃えている方々、ここへの土地の流動も力を入れていく必要があると思います。そして、そのための施策ももっとはっきりしたものをこの際出してあげなければならぬじゃないかと思うのです。白書を見ますと、と...全文を見る
○武田委員 私は、この事業を進めるに当たって、二種兼の中への土地の流動というのを無視してはならないということをここでもう一度重ねて強調しておいて、そのために、そういう方々が農業を営めるような今後の温かい後押しをやってほしいという要望をしておきます。  それで、反面、貸し手農家と...全文を見る
○武田委員 もう一回確認します。貸し手農家として高齢で後継者のいない農家、五十五万戸、さようですか。
○武田委員 そうすると、これは新聞の書き間違いだと思うのですが、大臣は二百万戸とこう言っているわけです。百二十三万ヘクタールがこの制度を利用していただける、それが貸し手農家としての高齢で後継者のいない農家と新聞にあったものですから、これは新聞社の間違い、大臣が間違うはずはないので...全文を見る
○武田委員 老齢化社会がこれから非常に進んでまいります。現在進んでいますね。そうすると、これは今後の農業の中における農家構成の中の土地保有との関係で非常に考えなくてはならない問題だと思います。将来、今後十年見通しを考えたときに、これはどういうふうになるものかということを考えたこと...全文を見る
○武田委員 もう一つ、土地を離したいけれども、不安定なそういう職業についている方々——農村の工業誘致というのは遅々として進まないのです。三全総であれほど強く掲げられていながら全く進みません。大臣は東北だけと言うけれども、これは全国的です。特に東北が進まない。こう考えますと、誘致す...全文を見る
○武田委員 ぜひその点を一つの大きな施策の課題としてお考えいただけばありがたいと思います。  それからもう一つ、農地の資産化というのはいろいろと論ぜられているわけですが、歯どめをかける必要が間違いなくあるわけです。どうも政府の地価抑制対策というのは思わしくないようでして、閣僚懇...全文を見る
○武田委員 次に、土地の基盤整備の問題です。  この間私は、この問題でいろいろと農家の皆さん方の意見を聞いてみましたが、専業農家でも集団的に非常に効率的な農業をやっている方の家に行ったら、貸してくれるといっても、二兼農家の持っておる荒らしたたんぼや構造基盤のないようなものはいた...全文を見る
○武田委員 その際、たんぼがたんぼとして利用されるのは正直言って困るわけでしょう、減反しているわけですからね。ですから、その点やはりいまの村のルールの中でいろいろ相談しながら決めるということになりますと、私は、交換分合とかいろいろと手間がかかると思います。ただ単発的にお互いに賃貸...全文を見る
○武田委員 わかりました。それじゃ次の質問に移ります。  この三法案による土地流動化では、当初、二月でしたか、一つの案が出されましたね。当初考えたときには、標準小作料制度の廃止ですか、それから小作地所有制限の緩和というのがありましたね。ところが今回はこれが見送られているわけです...全文を見る
○武田委員 その小作料の問題ですが、九月三十日ですか、統制小作料の撤廃となるわけです。いま農家の皆さん方の心配は、やはりどこに行っても、そのときどうなんだ、この法が出て小作料がどういうようになるんだ。標準小作料というのはあるわけですね。ところが、実勢小作料というのですか、どこへ行...全文を見る
○武田委員 不当に高い小作料を防止するために、減額勧告制度ですか、こういうのがあるということですが、もうほとんどそういうものが動いたためしがないのだ、こういうふうに聞いております。そこで、不当に高い慣行小作料といいますか、それが適用されては困るということでありまして、その勧告制度...全文を見る
○武田委員 とにかく貸したら返されないという認識は相当強く持っています。これは間違いありません。ですから、土地を貸し借りするために関係者がいままでどれほど苦労したかというと、聞くところによれば、ある人は十数回通いながらお互いを結びつけたというような苦労の連続だと私は見ています。今...全文を見る
○武田委員 これはあきらめずに粘り強くやる必要があると思います。場所によっては適切な値段で売れる、または買える場所もあるわけです。また手放そうという人もおりますが、聞いてみますと、問題は税金なんですね。間違いなく税金がこわいのです。ですから、たとえば一町歩のたんぼを売る、一反二百...全文を見る
○武田委員 計算してもらいますが、いずれにしましても、兼業ですから自分の勤めているところから給料をもらっている。最低二百万もらっているとしますね。そうすると、二千五百万プラス二百万で二千七百万となるでしょう。税金がかかってきますね、これがこわいと言うのです。これをどの程度国が真剣...全文を見る
○武田委員 計算をきちっとして後で出してもらいますが、高い税金の中で自分の貴重な財産が、命の次に大事なわけですから、ぱっとなくなることにどうしようもない不満を持っています。これは間違いないわけですから、皆さん方も地域を歩いてごらんになると恐らくこの問題が出てくると思います。  ...全文を見る
○武田委員 大臣もこの問題を研究して、所有権も移動するということを賃貸の中での移動とあわせてもっと表面に出てくるようにしておかないといけないと思う。これをやっていますと、全部貸し借りだけでやろうということにしか受け取れない。これは不幸だと思います。せっかくやってきまして、そういう...全文を見る
○武田委員 言葉では、間違いなく民主的なルールの中でお互いの理解の中でやると言っても、これは事業を進める、上の立場に立つような方々の意識の中には大変な——また恐らく農協の方々、農業委員会、市町村もこれに協力するでしょう、これは後で聞くのですが、主体者の問題、これまたもめると思うの...全文を見る
○武田委員 次にお尋ねします。  従来の農用地利用増進事業は、市町村を実施主体としつつ実際上農業委員会とか農業協同組合というのが主体になっている例も見られますね。ですから、必ずしも全国的に統一されたものになってない、こういう指摘があるわけです。この点、今後のことを考えますと、や...全文を見る
○武田委員 先日参考人の意見を聞いていますと、町村会の代表さんは、もっとこっちに権力が来るように、要するに力があるようにしてほしい、これは首長さん方に会いますと、そう言いますわ。農業委員会の皆さん方はわれわれの方にと。農協は農協で、八〇年代の今後の一つの課題としまして土地の問題に...全文を見る
○武田委員 その点の指導といいますか、今後の課題だと思いますので、ひとつスムーズに協力関係の中で効果的にこの事業が進むような手配を怠らないようにしていただきたいと思います。  ちょっとお尋ねしますが、いまはどうかわかりませんが、ここ四、五年ぐらい前、都心に農地を持っている農家の...全文を見る
○武田委員 それは当然ですね。ただ個々に買ったり売ったりすることはできるわけでしょう。そうなりますと、やっぱり何か特殊な事情があったような、たとえば借金のために土地を売らなくてはいけないというときに、周りの人はどうも希望する値では買ってくれない、たまたまほかで買ってあげようという...全文を見る
○武田委員 次に、土地の所有権と利用の問題につきましてお尋ねしますが、正常な行為でなく、−要するに、土地を明らかに資産的な方向に使おうとして持っている農家があることも事実なんですよ、それで動かさないという。そういう人ほど豊かです、正直言いまして。この農地をどうするかという問題は、...全文を見る
○武田委員 ですから、そういうようなものがほかのものに転用は絶対できないんだと、もうはっきりしたものを出しておかないと、どこかに一つでもすきがありますと、人間ですからいい方向にとこう考えて、一つの例を申し上げますと、私の方のある地域では、夫婦でもって一生懸命耕すのですな、春になる...全文を見る
○武田委員 もう一つお尋ねします。  要するに、土地を貸しまして、土地がなくてもこれは所有権があるから農家として認めるわけですね。それでみんな貸しますね。そうすると、土地を持たない農家というのがどんどん出てくるということですね。こういう人たちが、見てますとわりと活動的なんですね...全文を見る
○武田委員 その問題につきましては、要するに、その息子や孫などの後継者がまたそういうケースをたどるわけですね。そのとき、農家のことが十分に理解できないでそういう農村社会の中に入って、たとえばリーダーになるということは、私は大きな不幸だと思うのです。ですから、たとえばそういう一つの...全文を見る
○武田委員 時間が五分前ですが、先日三分オーバーして非常な厳しい指摘がありましたので、五分残しまして、次回に残りはやりたいと思います。  以上で終わります。
04月23日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第23号
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○武田委員 昨日に続きまして、持ち時間で二、三質問いたします。  きょうは農業委員会の問題を中心に質問いたしますが、その前に一つ税金の問題で、昨日も多少触れましたが、土地の流動化と税金のかかわり合いにつきまして、人に貸した場合いわゆる税金上の特例措置が打ち切られる。そうすれば、...全文を見る
○武田委員 大臣、いまの問題につきましては、大臣からもひとつ、お答えは必要はございませんが、当局との話し合いの中で強烈に進めていかないと、より有効的に効果的に実りあるものにするための一番の課題となってくるのはこの税金の問題だと、洗ってみてしみじみと私は感じます。ですから、ひとつそ...全文を見る
○武田委員 こういう法改正の問題が出てきたわけですから、その過程の中で、担当機関は、そうしたものが効果的に実効あらしめるための農業委員会の体制といいますか充実というものはあわせて検討しながら、体制も大丈夫だ、だからこういうことはできるという想定のもとにこれが出てきたと思うのです。...全文を見る
○武田委員 言われることは、農業の基盤である農地行政体制が非常に弱い、こういう指摘はどこへ行っても聞かれます。それで、農業委員会がその業務を担っているわけですけれども、そういう現場の方々が一番要望している一つの中には、やはり事務局体制というものをもっと強化しなければならないのじゃ...全文を見る
○武田委員 許可権限の委譲等につきましてお尋ねしますけれども、政府案では、耕作目的での農地等の権利移動の許可及び農地等の賃貸借の解約等の許可については、原則として都道府県知事から農業委員会に委譲する、こういうふうになっている。これはどういう理由によるものか。いま局長から話がありま...全文を見る
○武田委員 局長の言われるとおりなんです。任意事項だから一生懸命やるところと一生懸命やらないところと明らかですが、そういうことではいかぬと思います。ですから、やはり一生懸命やっているところにはそれなりの効果も出ているわけですが、してないところをそのままにしておくということは、これ...全文を見る
○武田委員 大臣はどう思いますか、この三者の関係ですね。この事業を効果あらしめるためにはどういうふうにやるのが理想的か、特に地域の調整、調和ということを考えますと、強烈なオルガナイザーというのですか、そういうふうな立場の方々が育つ条件整備というのが非常に大事になってくると思うので...全文を見る
○武田委員 農業委員の中に、議会の方から推薦されてくる学識経験者云々というのがいますね。あれはどういうことなんですか、学識経験者云々ということの内容ですが。
○武田委員 具体的に言いますと、どういうような方々が比較的多く推薦されているかということです。
○武田委員 そういう方々の動きというのはどういうふうにとらえていますか。
○武田委員 やはり学識経験者という中身をもう少し整理して、これからこういう方々のお力添えというのは相当広範にわたって発揮してもらわなければならないのが、今回の法改正の一つの大きな意義でもあると私は見ています。いままでのような形の学識経験者であるならば、農家の方々の不満とか不平とい...全文を見る
○武田委員 もう一つ、農業の若返りということを言われていますね。やはり後継者をどんどん育てて、農業も若返っていかなければいけない。ところが、ああいうところというのはなかなか若返りができないという残念ながらそういう体質があるようでございますね。これを当局としてはいかがすべきと考えて...全文を見る
○武田委員 最後に、これは全体的なこととして大臣にお願いがあるわけですが、きのう私が申し上げましたが、土地の流動化に当たりまして、強制的な力の加わるようなやり方でなくて、民主的な運営の中できちっとやってもらいたいということであります。これはもう一度、水田利用再編対策の問題につきま...全文を見る
○武田委員 大臣初め当局が理解しているその理解が、そのまま体で受け取っているようでいないという事実をよく銘記して、さらに重ねてそのことに指導対策というものをしてほしいということでございますから、よろしくひとつお願い申し上げます。  以上で、私、質問を終えまして、次の瀬野議員の方...全文を見る
05月09日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第26号
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○武田委員 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、若干御質問いたします。  この制度は、毎年のように、一層の発展と充実を期するためにいろいろと対応を考えられておるようでありますけれども、特にこの問題に関係があるのは財政的な問題である。しかも、本制度とい...全文を見る
○武田委員 急速な老齢化、しかも農村、漁村という地域は特にそうした傾向が深刻になってくることは、いろいろなデータを見ても明らかですが、そういうような状況の中で、この農林漁業団体職員の皆さん方というのは、大体そういうところに基盤を置いて生活をなさる方々が圧倒的だろうと私は思いますが...全文を見る
○武田委員 ひとつ精いっぱいの努力をして、そういう方々の生活環境というものを、一層の充実を期していただきたいと思います。  ところで、日本の年金給付水準というのは、他の諸外国と比べまして非常に立ちおくれているというような指摘がされているわけでありますが、こうした点、いろいろと他...全文を見る
○武田委員 わが国の社会保障費の負担率ですね、これは国際的に見てどのくらいの水準にあるのか、その点。
○武田委員 そうしますと、今後ぎりぎりどのくらいまでこういうものが受け入れられるというか、負担の可能の限度、どの辺まで可能なのか、あるいはどこまで持っていけばいいものかという、非常なむずかしい問題が出てくると思うのですが、そういうことについてはいろいろと研究、検討もしていると思う...全文を見る
○武田委員 次に、遺族年金の問題ですが、この給付水準の引き上げについてどういうふうなお考えを持って取り組まれているか。この件につきましては、毎回強い要望が出ておりまして、支給額の率の改善につきまして政府も真剣に考えていると思うのでありますが、その点の御見解をまず伺いたいと思うので...全文を見る
○武田委員 この問題につきましては、給付水準が国際的に見ても低いと言われていますし、社会保障制度審議会の答申でも、その改善というのは緊急を要するものと、こういうふうに認めているわけであります。こういうことから考えまして、わが国の年金制度の体系の中で、遺族年金の給付水準のあるべき姿...全文を見る
○武田委員 大臣が来ましたので、時間もございませんから大臣に最後に質問したいと思います。  財政再計算期を迎えまして、国庫補助率の引き上げ等々に取り組むお考えは十二分にあると思いますが、大臣としまして、今後この問題についてどのように取り組んでいこうとするか、その問題をまずひとつ...全文を見る
○武田委員 この問題につきましては、五十四年十二月の改正法案の際の附帯決議の中でも、増大する不足財源に対処するため、給付費に対する国庫補助率を百分の二十以上に引き上げるとか、あるいは財源調整費補助の増額を図るとかいうような、財政基盤の強化ということが、これは大事な問題として指摘さ...全文を見る
○武田委員 この年金制度というのは、長期的かつ継続的に給付を行うというものでありますから、いま大臣から話がありました点が今後の相当大事な作業、こうなっていくことは当然でありますから、そういう点の内容の充実にひとつ力を入れてほしい、こういうふうに私は思います。そして、やはり長期的な...全文を見る
○武田委員 時間も来ましたが、そういう検討会の問題につきましては、やはり逐次国民の前に中間的なものが明らかにされながら、またいろんな意見もその中に吸収しながら、よりよき制度というものの実現をひとつ期していただきたい、このことを要望しまして、時間が来ましたので、質問を終わらせていた...全文を見る
05月14日第91回国会 衆議院 農林水産委員会 第28号
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○武田委員 私は、三全総の問題につきまして、国土庁、自治省、通産省、農水省、それぞれの立場から、数点にわたって質問いたします。  最近、ここ数年のことでありますが、地方都市の見直し論や、再評価がにわかに目立っておりますが、近年、特に八〇年代を迎えまして、地方の時代あるいはまた地...全文を見る
○武田委員 国土庁に尋ねます。  いまいろいろと話がありましたけれども、国土庁としましては、各省庁のまとめ役として、現実の作業の進行状況とかいろいろ考えまして、地方の時代というのは間違いなく地方の時代らしくこれから作動していくかという問題について、どういうふうに考えていますか。
○武田委員 三全総の話が出てきましたが、その前に第一次、第二次とありましたね。その目的によってその中身もずいぶん違っていたわけですが、三全総は定住構想がその主体であるというわけです。これは東北、北海道という地方を一つ考えますと、どうも農村が一つの大事な拠点になっているようですが、...全文を見る
○武田委員 三全総によりましていわゆるモデル地区が指定されましたね。一県一つですか、そうすると全国で四十一ですか、この中でいまどういう作業が行われているのか。特に東北に限って、地域はどこで、いまどういう作業が行われているのか、まず国土庁から聞きまして、次に、その件につきまして、自...全文を見る
○武田委員 そうすると、前半で計画策定が完成する、こういうわけですね。そうしますと、いま東北は六県ありますから、そのおのおのの県に、たとえば自治省、通産省あるいは農水省としまして、特にいろいろとアドバイスするなり御相談を受けるなりして話をした中で、同じレベルでこの仕事を進めていか...全文を見る
○武田委員 三全総を総合的にやるためにこれは非常に結構なことだと思うのですが、大都市圏が、東京、大阪を中心としたところの過密というものが一つの大きな問題になってきて、そういうところからの機能の分散とか人口の分散ということが言われておる、これは一つの大きな問題であることは否定し得な...全文を見る
○武田委員 それから、自治省にちょっとお尋ねします。  これをやるには、計画の策定から実施に至るまで、やはり地方自治体が主体的に動かなくてはいけないわけですね。しかしながら、現今の地方の行財政の弱さというものを考えたときに、それは相当強力にバックアップしなければならないことは御...全文を見る
○武田委員 これは、国のそうしたバックアップがあって地方自治体も相当努力しなくちゃいけない。こういう低経済成長の中ですから、限られた財源だということもわかります。地域住民の福祉の向上等を含めました都市づくりというものには、地方自治体も、俗な言葉で言えば民間的な企業努力のような努力...全文を見る
○武田委員 通産省にお尋ねしますが、東北というのは非常に自然に恵まれていまして、いろいろなこれからの開発の仕方によっては相当すばらしい地域になると私は確信しています。  そこで、一つは、エネルギーの確保の問題について、ローカルエネルギーというのですか、こういうものの計画が相当進...全文を見る
○武田委員 地場産業とか伝統的工芸云々という、これは要するに、つくっても流通の問題とかそれで生活できないような問題であったら困るわけです、趣味でやるわけじゃないのですから。こういう点のことも含めて——いまはもう工場誘致だって大体希望者がいないというのですよ。出ていけと言っても、地...全文を見る
○武田委員 やっぱり各都道府県で——東北だけでもいいです。東北六県というのがありますね。いま宮城県であれば農業就業者が五十年で十八万四千人いるわけです。そして、それが今度たとえば何年後かには何万人減る。たとえば宮城県の場合、六十五年に予定では十万八千人というふうに農業就業者が減っ...全文を見る
○武田委員 いずれにしましても、農政審で一つの答申が出まして一つの見通しが出てきたときに、それじゃ各県が、岩手の場合だったらこれから九月までに出てくる、宮城県でもきちっとしたものをつくっている、そういうものと整合しまして農業の今後のあり方というものを検討していくのでしょうけれども...全文を見る
○武田委員 それでは、次に移りますが、木材の問題につきまして白書が出ています。いわゆる木材価格の異常高騰というのが、非常に庶民のマイホーム建設あるいはまた林業経営に大きな影響を与えている、そういう問題自体を早急に解決しなければならないというそういう事態だと思いますが、この点につき...全文を見る
○武田委員 将来木材の輸入が逼迫するのではないかということも言われているわけですが、やはり木材自給率の向上が必要だと私も思いますし、これは力を入れていかなければいけないと思うのですが、将来のわが国の自給率というものにつきまして、どの程度を一つのめどとしているのか、そのための施策を...全文を見る
○武田委員 次に、造林事業の件ですが、どうも近年非常に停滞ぎみだ、特に拡大造林がちょっと心配だということですが、これはどういう状況ですか。これに対してそうした落ち込みをどういうふうにして今後回復するという、今後のそういう対策について聞かせていただきたい。
○武田委員 この件につきまして、造林、保育に投入し得る家族労働力の減少も一つの原因である、こういうふうにありますね。確かに人はずいぶん不足していますね。若手がどんどんいなくなっている。こういうものをカバーするために、何かもっと真剣に取り組まなければいけないのじゃないかと思うのです...全文を見る
○武田委員 私は、自然と労働ということを教育の一つの大事な中身として考えたらいいのじゃないかと思うのですね。最近ひ弱な子供が多い。これは、やはり自然を十分に遊び回れるというか、何か昔のそういうものが最近なくなってきた。ですから、子供たちの健康の面においても、また自然を愛するという...全文を見る
○武田委員 農水省としては、先ほど人手が足りない、それは人手に駆り出せというわけじゃないですが、実用という面と、そうした問題を解決する面においても、これはやはり相当文部省なんかと協力しながらいま考えていくべきときじゃないかと思うのです。  私は宮城県ですが、宮城県もそうした地域...全文を見る
○武田委員 最後に、水産庁にお尋ねします。  日韓漁業交渉の問題でありますが、北海道沖の韓国漁船操業をめぐる日韓漁業紛争の解決を促進するために、近く対韓交渉を再開する予定だということでありますが、そのスケジュール、派遣される方々、どういう交渉の内容をもって臨まれるのか、この点ま...全文を見る
○武田委員 これまでの交渉の中で、何が原因でそうした常識的に守らなければならないその常識を向こう側がのまなかったのかということなのですが、その点はどういうところに原因があるわけですか。
○武田委員 いま長官が指摘されたように、これはやはり今回の交渉に当たってもその点の説得ある力強い主張はしなければならないと私は思うのです。ですから、北海道漁民が受け入れ、守っている操業規則を、韓国漁船にもその点守ってもらうように、これはやはり根本的に大事なんです。道民の切実な願い...全文を見る
○武田委員 時間が来ましたので、以上で終わります。
07月31日第92回国会 衆議院 農林水産委員会 第2号
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○武田委員 私の持ち時間は十二分だそうでございますので、その中で質問いたします。  まず私は、ことしの米価を要求した生産者の皆さん方の運動を見ておりまして、要求米価というこの四文字の復活ということ、そしてまた据え置き打破というスローガンというものを、やはりまず深刻に政府も認めな...全文を見る
○武田委員 ここ二年間据え置きされまして、その間諸物価の上昇がございますね。生産資材の高騰、あるいは公共料金なんか相当値上がりしていますね。光熱等の値上がり等を総合的に考えますと、一つの計算では、大体生産資材の額が、農機具なんか八%ぐらい値上げ、あるいは肥料が八・五%とか光熱費が...全文を見る
○武田委員 私は、それは理解しているのではなくて、自分で勝手に解釈しているのだと思うのです。であるならば、今後の日本の農業ということを考えるときに、果たして今回の措置で満足な答えが出て、特にこれから農業を支える多くの若い皆さん方が満足して、十分に納得して農業をするか、私はとんでも...全文を見る
○武田委員 時間が来ましたのでこれで終わりますが、いろいろとさきざきの質問、回答をお聞きしましたけれども、誠実に真剣に、日本の農家の皆さん方を大事にするというその政治の原点をやはり踏まえた結論を私はお願いして、私の質問を終わらせていただきます。
○武田委員 午前中に続きまして質問いたします。  まず政務次官にお尋ねしますけれども、農家と財界という一つのものがあるわけです。今回の米価は、要するに自民党が大勝利を得た一つの恩賞としまして財界の声も相当聞いているという話です。要するに、その結果、米価を上げる、下げるについては...全文を見る
○武田委員 米価のときにいつも政府が口を開いて値上げに対する困難な訴えをすることは、過剰の問題であります。それから財政難の問題。大体この二つが話題に上がってくるわけです。しかしながら、たとえば米の過剰一つとりましても、御承知のとおり、毎年大変な中で生産調整に協力をしてきていまして...全文を見る
○武田委員 供給の過剰、いわゆる米の過剰という問題をちょっと聞きますけれども、今後また生産調整をするわけですね。七十六万ヘクタール、八十万ヘクタールというのですが、これからやってどんどん協力しますね。ことしも非常に協力しております。ほとんど目標にいっているんじゃないかと思いますけ...全文を見る
○武田委員 大蔵省が来ておりますので大蔵省にお尋ねしますが、先ほどから問題になっているように防衛予算の問題ですけれども、非常に窮屈な台所であるということはわれわれも理解しているわけですね。ですが、そういう中で、一般の要求に非常に厳しいけれども、防衛予算には非常に寛大であった。しか...全文を見る
○武田委員 ですから、この食管赤字というものを大蔵省としては正常な経費として、国民の生命を守るという、大事な食糧をつくるという観点から、当然の経費の中で認めるくらいの、そういう気持ちで大臣をひとつ説得して、農林省を喜ばしてもらいたいと思うのです。そうでないと、もう農家の皆さん方は...全文を見る
○武田委員 それは農外収入というものが相当ウエートを占めているわけではないですか。専業農家とか一種兼業農家を中心に考えてみてもらえますか。そうすれば、そんなのは私はとんでもないものだと思うのですよ。ですから稲作中心の、たとえば東北、秋田とか宮城、山形あるいは北陸等々の十県がありま...全文を見る
○武田委員 どうも農家の生活感情というか、生活実態というものを十分踏まえての米価に一生懸命取り組む姿勢が私には見られないのが残念です。これは何度も問題になったわけでありますが、算定方式の問題一つにしましても、上昇要因あるいはマイナス要因等々判断しても四ないし五%でしょう、五・三%...全文を見る
○武田委員 時間が来ましたので、終わります。
09月26日第92回国会 衆議院 農林水産委員会 第3号
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○武田委員 今回の異常な冷害、異常気象につきまして、一説には天明以来の飢饉ではなかろうかという、そういう異常な状態、あるいはまた昭和にはかつて経験のない大変な事態であるということは、これはひとしく認識をされているところでありますけれども、日本、特に東北を中心とした地方、ここに被害...全文を見る
○武田委員 天災融資法とかあるいは激甚災害法の発動、これは急いでなさっていただいて、それに対応する経営維持資金等の確保、これは非常に重要な問題ですが、私は宮城県でございまして、宮城県の場合などは、御承知のとおり四十九年、五十一年が冷害、さらに不幸にして五十三年には宮城県沖地震とい...全文を見る
○武田委員 この問題はやはり一番大事な問題ですから、相当細かに、きめ細かな対応をして、農家の皆さん方が立ち上がれる、そういう力の一番の原動力にしていただきたい、こういうふうにお願い申し上げます。  次に私は、救農土木とかと言っていますが、救農事業、この問題についてちょっとお尋ね...全文を見る
○武田委員 わかりましたけれども、でも、何かこれは検討できないものかと思う。農林省の方では何かこういう問題に今後ぶつかった場合、いま労働省ではどうも思わしくないと言うのですが、何か対応できるようなものを考えてほしいなと私は思うのですが、どうでしょうか。
○武田委員 もう一つ労働省に伺います。  冷害の影響によりまして農業経済が非常に低迷しますと、どうしてもやはり地方の景気も悪くなりますね。必ず相関関係があります。最近の報道によりましても雇用情勢が非常に影響が目立ってきておる、こういうことでありまして、たとえば七月ころに調査した...全文を見る
○武田委員 農林省に伺います。  救農事業につきましては、五十一年の冷害のときは十一月から受け入れを始めたようでございます。いまその準備作業をしていると思うのですが、これを早くやってもらいたい。どのくらいの人がどういう希望でいるか、どのくらいの人数かというので、いろいろと各市町...全文を見る
○武田委員 そこで、公共土木事業といいますと、どうもいろいろ聞いておりますと、たとえば林道開設のために金をとっている。ところが、これは人手が余り必要ないということらしいですね。ですから、修繕とか維持、こういう方向だと人手がたくさん要るような方向であるけれども、すぐに公共土木事業と...全文を見る
○武田委員 それからもう一つ。たとえば間伐なんかも冬にでもやれるということなんで、そういう点の事業を考えてもらいたいと思います。  それから、マツクイムシによって枯れた木などは伐採する方向で人手をずいぶん使うでしょう。今回などは特にそういう方向で、集団的にもほかから出かせぎに行...全文を見る
○武田委員 いずれにしましても、そういう地域の方々は大変な心労で、仕事も手につかないという地域ばかりでした。ですから、ひとつ計画にのっとって、早期にそういう被害が未然に防げるような対応をお願いしたいと思います。  それから、通産省の方来ていると思いますが、農業経済がそういうふう...全文を見る
○武田委員 これからいろいろとその飛ばっちりが出てくるわけですから、ひとつ十分な対応をして、連鎖倒産などのないように御配慮をいただきたい。  最後に大臣に伺いますが、冷害がひどい地域、これはごらんになっておわかりと思いますので、先ほどから話にありました二期減反対策の問題について...全文を見る
○武田委員 では終わります。
10月08日第93回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第2号
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○武田委員 今回の冷害につきましては、すでに農林水産委員会におきましてもいろいろと質疑がございまして、るる私たちはお聞きいたしました。特に今回の場合は水害というものもございまして、ダブルパンチであったということが被害をさらに大きくしているように、私は実態を見てまいりまして痛感して...全文を見る
○武田委員 ひとつ各省庁に呼びかけまして、この問題は総合的な問題でございますので、一段のお力添えをお願いしたいと思います。  そこで、農林省に伺いたいと思います。  いろいろ要望あるいは要請がございまして、るる御検討なさって、御苦労なさっていることは私たちも理解しているところ...全文を見る
○武田委員 いろいろ具体的な問題を通してお尋ねしてお答えがありましたが、やはり対策というのは早目に手を打っていかないと、冷害が今度は人災というものになりかねない、これは深刻な問題となってまいります。ましてこれからは暮れに向かいます。そして、来年の営農の問題等もございますと、農家の...全文を見る
○武田委員 次の問題はこれと関係あるわけですが、作況指数とか、要するに損害評価というのがいつも現地の見方、実態と合わないということで、問題になるわけです。  今回も、この作況指数の問題では東北四県を例にとりましてもずいぶん違うじゃないか、こういうことで、特に九月十五日に出しまし...全文を見る
○武田委員 その点、ひとつ要らざる不安を一層大きくすることのないような方向で検討しながら対処していただきたいことをお願い申し上げます。  次に救農事業の問題ですが、特に出かせぎの問題であります。  通年大体十七、八万人という出かせぎがあるんだそうでありますが、ことしは出かせぎ...全文を見る
○武田委員 農水省も一生懸命やっておりますので、援護射撃としての労働省のお力添えも相当必要になってくると思うのです。これからの問題だと思いますので、ひとつ十分なる指導監督の上で万全を期していただきたい、このことをお願い申し上げます。  次に自治省にお尋ねいたしますが、市町村、特...全文を見る
○武田委員 これは十分なる配慮ができない、要するに金が余りなかったのだ、また来年もこれがどんどん厳しくなっていくということでありますが、こういう冷害、災害というものは大変いろいろと財政的に負担の大きいものでありまして、青森県のある町の場合などはほとんど皆無作、それでどうしようもな...全文を見る
○武田委員 次に、これは二期対策の問題でありますが、当面は冷害に全力を投入していくというお答えはお聞きしておるわけでありますが、時期が時期だけに、その当面というのはいつの時点までを言っておるのか、そろそろ一つの答えを出してもらわなければならないときが来ているのじゃないか。  た...全文を見る
○武田委員 これについては農家の皆さん方は、今回の被害というのは、場所によってはもう三年分くらいの減反にも等しい冷害であるというような地域もたくさんございますし、改めてやはりそういう地域等を十分に踏まえた上での、上積みあるいはまた減反の二期対策というものの強行というものだけは差し...全文を見る
○武田委員 農林省に伺います。  いまの話を聞いていると、やはり心配しておいた方がいいのではないかと思うのです。農業観測というようなものが、果たして農林省として技術的な——たとえば今回ずっと見てみますと、高冷地地帯の対策というものがずいぶんおくれているのじゃないか。高冷地地帯で...全文を見る
○武田委員 なぜ特に高冷地帯の問題を取り上げたかといいますと、やはりこれは十分にやっていないわけなんです。ですから、たとえば岩手県などでは県独自でもってそういうようなものをやろうということを決めたようでありますし、やはり国はこういう問題にもっともっと真剣に取り組んでおいた方がよか...全文を見る
○武田委員 時間がもうなくなりましたが、いずれにしましても、一日も早く農家の皆さん方が元気に立ち上がって農業に取り組めるような、万全の対応をひとつ強くお願い申し上げましても質問を終わらしていただきます。(拍手)
10月15日第93回国会 衆議院 農林水産委員会 第1号
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○武田委員 畑作物価格決定を目前にいたしまして、価格決定等について政府の所見をお伺いいたします。  カンショ、バレイショなどいわゆる甘味資源作物あるいは大豆等は、五十五年価格決定につきましては、午前中からいろいろと質疑がございましたが、パリティ方式による決定が慣例化してきたわけ...全文を見る
○武田委員 上げ幅を抑えようということで、六月の麦あるいはなたね同様の奨励金を外しての算定ということは、要するに下方修正を行うんだ。他作物との価格のバランス云々ということは言いますが、これはこういうことでもってバランスをとることだけ意図してそういう作業を進めながら、生産農家の生活...全文を見る
○武田委員 こうした作目というのは、その地域の、北海道あるいは沖繩、鹿児島等においては、われわれの宮城県で言えば米がその地域の中心的な産業として生活の糧であると同じように、基幹的な作目でございますから、そういう点を十分踏まえながらの措置でなければその農家の皆さん方は大変御苦労なさ...全文を見る
○武田委員 大臣にお尋ねいたしますが、五十三年の十月、当委員会におきましてもこの問題については決議を六党一致しましてしておるわけでありまして、第一項目をちょっと読ましていただきます。「てん菜の生産者価格については、前年度最低生産者価格に奨励金を加えた額に農業パリティ指数を乗じた価...全文を見る
○武田委員 法律というのは、農家あるいは国民を守る、安心して生活できるように、そういう方向への運営が根本でございますので、どうかそういう点の御配慮で、大臣のいまの決意を実行の中で具体的にあらわしていただくことを要望します。  次に移ります。  畑作の振興についてちょっとお尋ね...全文を見る
○武田委員 いろいろとなさっているものもございますが、私は、いま局長さんが前にお答えになった五つばかりの項目の中での一つの基盤整備の問題、これをちょっとお尋ねしたいのですが、畑地帯の基盤整備はどうなっているか。それから農道とか畑灌、区画形状等ございますが、この進捗率というのはどう...全文を見る
○武田委員 実は私もこの点心配であっちこっち歩きますと、どうもこれはおくれているのが目立つわけです。わが宮城県、東北を見ましても、これはずいぶんおくれている。一つは米を中心にやってきたという点もありますでしょう。私この間九州にも行ってきました。九州も農業県と言われる長崎あるいは福...全文を見る
○武田委員 ぜひそうした配慮をお願いしたいと思います。  次いで、畑作の輪作経営の強化をして、健康な土づくりというもの、これも取り上げる一つの大きな今後の課題になってくるのじゃないか。私は、その時期をいまと見ているわけでありますが、地力の増強対策、こういう面での対応というのは、...全文を見る
○武田委員 それから連作障害というものの原因がまだ解明されていないと聞いているのですが、こうした研究というのはどういうふうなことになっていますか。
○武田委員 大臣にこの点についてお願いがあるのです。私はいろいろな県庁その他のいろいろなところに行きますと、どうも技術屋さんというのが非常に歓迎されていないのですな。歓迎されていないというのは、出世しないというのですよ。要するに、庶務関係の方々は出世するけれども、技術屋さんという...全文を見る
○武田委員 キャベツ等々はいま研究しているということですが、大体どのくらいの期間でこれらが一つの制度の中に取り入れられるのかという見通し、この点どうですか。
○武田委員 実は今回長雨と冷害で大変な被害に遭ったのですが、米の方にはずいぶんお力を入れていただいていますが、野菜もやはりずいぶん被害を受けているのは御承知だと思います。私の地元でちょっと一例を申し上げますと、五人の専業農家が金を出し合って、一億円の金を借りまして二十ヘクタールの...全文を見る
○武田委員 それでは、時間が来ましたから終わります。
10月28日第93回国会 衆議院 商工委員会流通問題小委員会 第1号
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○武田小委員 両参考人には大変御苦労さまでございます。  最初に参考人の中江さんにちょっとお尋ねしておきます。この矢野経済研究所の調査は三年間くらいかかって調べられたというふうに私伺ったのですが、その結果は二十二、三万反というのが出ているということですが、これはいつごろから追跡...全文を見る
○武田小委員 通産省にお尋ねしますが、先ほど課長さんはこの三万六千五百反の輸入枠よりは上回ったものが出ているという問題意識を持っている、一応よけい出ているということは認められる発言でした。いろいろと問題はあるけれども、この矢野研究所の調査というのはそうした余分に出ているということ...全文を見る
○武田小委員 矢野研究所では十月から三月、約五カ月間にこの調査をしたわけですね。そうすると、通産省としましてもやはりそういう一つの問題意識を持っているとするならば、その実態というものを、日本の業界を守るという意味において、そして二国間の協定を韓国に守らせるための事実関係の調査とい...全文を見る
○武田小委員 警察庁にお尋ねしますが、大島つむぎの偽造商標事犯はどのくらいあるか、ここ五十二、三年以降の実態をお知らせ願いたいし、取り締まりの状況等、数字的なものをひとつお知らせ願いたいと思うのです。
○武田小委員 大蔵省にちょっとお尋ねします。伺っておりますと税関の中でチェックした件数は非常に多いようですが、先ほどちょっと聞きましたのですが、六十九件が六百六十件に増加しているというのはどういう内容か、その点もう一度。
○武田小委員 検挙された等のものを見てみますと、数にしては一件、二件、五十五年が二件というわけでありますが、税関の方の反数というのは非常にふえているということを考えますと、これはやはり相当それ以外に漏れているものもあるんじゃないかなと私は思うわけであります。こういうチェック体制と...全文を見る
○武田小委員 参考人の皆さんにちょっとまたお尋ねしますけれども、技術者から見れば手ざわり等でわかるという発言が先ほど嘉野参考人でしたかございましたね。たとえば着物などにしまして一般の方々が着ますね。そして、着た何年か後にこれは本場の竜のかどうかという、そういう判定というのはむずか...全文を見る
○武田小委員 通産省はそういうふうな一つの具体的なものがはっきりとわかっていて、もしそういうものがはっきりしているならば、そういう技術者というものに本物かにせものかという判断をさせることはできるのじゃないのでしょうか。そういう人をたくさん養成するかどうかによってそういうことの規制...全文を見る
○武田小委員 そうすると、通産省としては、一〇〇%はっきりしなければ相手方に言うわけにはいかないというわけですが、一〇〇%きちっとそういうものが技術的にわかるというようなための、要するに業者の皆さん方任せではなくて、通産省自体としてもこうした日本の産業を守るための対応は、一生懸命...全文を見る
○武田小委員 どういう形でやっているのか具体的にここで説明してください。たとえばこういうふうな機関とか、そういうものを教えてください。
○武田小委員 時間も余りないものですから、次の問題を聞いてみますが、伝産法を改正して、いわゆる原産国虚偽表示製品の輸入に関する規制強化を図るということに対して、通産省としてはどう考えておりますか。
○武田小委員 先ほど、中国や香港等におけるチェックはこちらでできる、最近日本からの技術導入というのが非常に進みまして、中国あるいは香港等の技術も非常に向上している、こういうことで、いまチェック体制は国の方で十分できる、こういうふうな答弁がありまして、中国物については心配ないという...全文を見る
○武田小委員 つむぎをつくっている方々を見てみますと、非常に零細な規模の方が多うございます。しかも御家族で一生懸命なさっているような方が多いように伺っておりますが、言うならば非常に足腰が弱いように私は考えておるわけであります。こういうような日本の伝統的な産業というものは、いまのと...全文を見る
10月29日第93回国会 衆議院 建設委員会農林水産委員会連合審査会 第1号
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○武田委員 農住組合法案の中身につきまして関係省庁にお尋ねいたします。  第一条の法律の目的を定めてある中に「必要に応じ当面の営農の継続を図りつつ」「農地を円滑かつ速やかに住宅地等へ転換するための事業を」云々とあるわけです。そこで、当面というその内容をまず具体的にお聞きしたいの...全文を見る
○武田委員 聞くところによると、この当面というのは十年程度ということを聞いています。それで、もしそうだとすると、一団の営農地に対しまして第一種生産緑地地区に指定されればこの地は宅地並み課税等は免除されるものの、この指定は十年以上、こういうふうになるわけです。これが十年以上の営農継...全文を見る
○武田委員 この法案の実効、効果、これはどのように予測をしているか。具体的なものがあれば、このようにしたいとか、こういうものがございましたらちょっと聞かせてもらいたいと思います。
○武田委員 十年間で七百カ所、四千ヘクタール、こういう数字もお出しになっているようでありますが、この根拠というのはどこからこういうふうなものを出してきたのかお聞きしたいのです。
○武田委員 第三次全国総合開発計画による新規宅地の必要量、これは五十一年から六十年。それから、これは全国三大都市圏でそれぞれ幾らと見ているか。
○武田委員 全国で十二万八千ヘクタールですか。そうすると、年間大体一万二千八百ヘクタール。三大都市圏の場合は四万六千ヘクタールくらいというふうに伺っているが、この点はどうですか。
○武田委員 三大都市圏の中における市街化区域面積が先ほど九万と言いましたか、そのぐらいある。それでそのうち農住組合の設立の必要単位である二ヘクタール以上のまとまり農地というのはどのくらいあると見ているのか。
○武田委員 農水省、いまのデータについて確認するが、農水省としてもその程度と見ておるのかどうか。
○武田委員 それじゃ重ねて農水省にお尋ねしますが、この法案の実行に当たって農地が必要以上に宅地化されるというおそれはないものかどうか、その点まず。
○武田委員 それじゃ、現在農地面積はどのくらいあって、その中でこの三大都市圏の市街化区域内の農地は、たんぼと畑に分けて幾らあるものか。そして、その農地が毎年どのくらい増減しておるか、その数字をちょっと農林水産省、話してみてください。
○武田委員 ここ数年間、毎年農地がどのくらいふえているか減っているか。
○武田委員 いま農政審で今後の長期見通しを出している。これは間もなく出てくるわけですから、私はそれを見た上でまたいろいろとお尋ねしなければならないときが来ると思いますが、ずっと見ていますと、やはり食糧の安定確保、自給率の向上とかいう問題を含めまして、農地という基盤がしっかり確保さ...全文を見る
○武田委員 それじゃ、農水省は、都市農業というものの位置づけ、役割りをどう見ているか。
○武田委員 私は、生鮮食料品といいますか、こういうものが大消費地の中で生産され、そして提供される役割りは非常に大きいと見ていますし、これからも大きくなるのじゃないかと思いますが、たとえば東京都あるいは大阪府下で生産され、提供されているものは現在どのくらいあると見ているわけですか。...全文を見る
○武田委員 私は、四%ないし八%くらいまであるのじゃないかと思う。大阪などでは八%くらい。これは五十三年のデータなどによると、東京はやはり四%くらいですか。あと大阪の場合が八%近くも供給しているというのですから、これは絶対量から言えば決して少ない量ではないだけに、結局はそういう生...全文を見る
○武田委員 時間がないので次へ移ります。  生産緑地制度というのがあるわけですが、いま十分にその効果を発揮しているかどうか、まず現状をお尋ねしたいと思います。
○武田委員 こういう制度の中で今後第一種、第二種の生産緑地がふえるものかどうか、その点どう見ていますか。
○武田委員 いろいろと制約があるだけに入りにくいということはわかりました。  それでは、現行の生産緑地について農住組合に加入できるようにいわゆる生産緑地法の指定解除などの適用緩和というようなことも検討すべきじゃないかという声が出てくるのもむべなるかと思うのですが、その点はいかが...全文を見る
○武田委員 この組合に加入できるように、要するに生産緑地法の指定解除などのいろいろな適用がございますが、そういうものを緩和して、それでこちらの方に入れるという方向で検討していくことはどうなのかということなんです。
○武田委員 次に、農住事業がもし本格的に効果あるためには、いろいろとその対応を考えているようでありますが、具体的にどういうふうなものを考えているのか、お示し願いたいと思います。
○武田委員 時間がないので最後にお尋ねいたします。  中核地方都市といいますか、人口が六、七十万、百万近くの地方は三大都市圏と匹敵するぐらいに大変な状況にある、そういう地域も皆さんの方でもつかんでいると思いますけれども、そういう人口の急増の著しい地域に対する拡大的実施というもの...全文を見る
○武田委員 そうすると十年の間に——ここ二、三年の間に東京あるいは近畿ですか、あるいはまた名古屋というような地域とあるいはそれ以上の大変な急増地域が出てきた場合はどういうふうに対応していくかということは考えなければならない大きな問題じゃないかと思うのですが、その点どうですか。
○武田委員 いずれにしましても、時間が来ましたので質問を終わりますが、人間が住むための状況というのは、やはり自然の保存というものも重要でありますので、これは農林省にお願いしたいのです。要するに都市農業という問題を含めまして、そうした問題がこの法の実行によって虐げられるような方向で...全文を見る
10月30日第93回国会 衆議院 農林水産委員会 第3号
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○武田委員 最初に、急に質問通告して御迷惑をかけましたけれども、通産省それから厚生省がおいでになっていると思いますので、ディルドリンの汚染問題についてちょっとお伺いいたします。  けさテレビを見ていましたら、この問題がまた瀬戸内海で問題になっておるようであります。ことしの六月に...全文を見る
○武田委員 次に、汚染の経過と現状、それから被害の状況がわかっていたらちょっと聞かせてください。
○武田委員 汚染の因果関係をどういうふうに見ているか、その点どうぞ……。
○武田委員 これはイガイというものに大変あるというのですが、それ以外の魚介類はどうですか。
○武田委員 これは健康への影響はないものかどうかという調査、それからあと魚介類にも、イガイ以外にいろいろとたくさんありますけれども、農薬の残留基準を設定するということを検討していないものかどうか。五十五年の六月に厚生省と何か話し合いをして、今後相談していろいろと検討していくという...全文を見る
○武田委員 ディルドリンというのは非常にPCBによく似た性格を有していると聞いています。とするならば化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律、いわゆる化審法、こういうものに基づいた特定物質に指定しながら、輸入あるいはまた製造、販売、使用禁止なども検討しながら、今後の課題としてい...全文を見る
○武田委員 このイガイの出荷規制についてどう考えているか。これは厚生省の方かな、農水省かな。
○武田委員 そうなると、三千万相当の被害が出ているとなると、因果関係が明らかになったときに当然国はそれなりの補償ということも心配しなくてはいけなくなってくるのではないか、こう思いますが、この点どうですか。
○武田委員 この間私瀬戸内海へちょっと行ってきました。非常にきれいな海で、玉野栽培漁業事業場を見てきたのですが、それで帰ってきたらこういう問題がありまして、これは大変なことだな、漁場の汚染は相当深刻だなと思うにつけて、やはり原因究明の上、その対策を十分に講じて今後の対応を考えても...全文を見る
○武田委員 ただ、非常に大変な状況でございますから、問題は、もし解決する道として検討しながら改善していく道があるならば、検討しながら対応していく賢明な方策をひとつ御検討いただきたい、こう思うわけです。  それからイカなどでも同じでありまして、イカなどでもやはりいままで四万四千く...全文を見る
○武田委員 そういうものによってたとえばイカあるいはマグロ等の皆さん方が心配しないような、そういう対応として効果が上がっているのかどうか、その点はどうなんですか。
○武田委員 一つの流れを見てみますと、昭和四十五年ごろから今日まで魚価とA重油の価格の推移をグラフで見てみますと、大体四十六年ぐらいから四十八年ぐらいは多少もうかっていた。要するに値段がわりと上り坂、油は少し落ちついていた。第一次石油ショックのころから油はぐっと上がって、魚価が上...全文を見る
○武田委員 いま経営の合理化という話も出たのですが、マグロ船の場合などはそれを真剣に考えているようです。ですから、経営の安定を図るためのやむを得ない減船をしようというふうに考えているとも聞いておりますが、そういう場合にはやはりそれなりの、円滑に進むような措置というものも考えてあげ...全文を見る
○武田委員 その場合、たとえば韓国の問題が出てくるわけですが、自分たちが非常にそういう経営の合理化のために減船をしたとしても、韓国から余分なものが入ってこられると困るという、そういう問題もまた投げかけられておるわけであります。両者間の輸入量というものはきちんと決まっているわけだと...全文を見る
○武田委員 次はブロー法案というものについてお聞きしますが、遠洋漁業に出ている方々は、これはどういう成り行きかというので非常に心配していることを伺いました。それで、その現状をどういうふうにつかんでおられるか。これは、こういうものが出るとほかの国への影響というものも相当あるのじゃな...全文を見る
○武田委員 大臣にお願いしたいのですが、そういう環境にあるものですから、これは相当深刻な問題になりかねないという前提のもとに、約一万数千人の方々が成り行きを非常に注目しているだけに、大臣としても、こういう問題が漁業者の危機につながらないような懸命の努力をひとつお願いしたい、こう思...全文を見る
○武田委員 もう時間がなくなりましたので、最後に栽培漁業についてお尋ねしたいのです。  国営の栽培漁業センターがずいぶんつくられまして相当効果を上げておる。私たちもこの間、岡山にあります玉野市の国営の栽培漁業センターを見てまいりました。  そこで、いろいろと問題はあったのです...全文を見る
○武田委員 時間が過ぎて申しわけないのですが、大臣、これは大事な問題だと私は思います。この栽培漁業では人が一番大事だと私は気がついてきました。それだけによく実態を調べられまして、そうした方々が大変な苦労をしている環境の改善を十分に努力なさって、これは日本の漁業の新しい一つの目玉だ...全文を見る
10月31日第93回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○武田委員 まず最初に、最近の日米あるいは日英の通商摩擦という問題、これは特にマスコミ等をにぎわしておりまして、非常な関心のある問題ではないか、こう思いますので、この問題についてお尋ねいたします。  いろいろ聞くところによりますと、GMが七月から九月の第三・四半期の決算で米企業...全文を見る
○武田委員 ECの方の問題は特に深刻だと思うのですが、先日も英国の下院議員の一行が参って懇談したときも話の中に出てまいりまして、このまま対日貿易の赤字が減らなければ高まる保護主義の圧力に耐え切れなくなる、こういうことを何度も重ねて力説しておったようでありまして、今後こうした問題と...全文を見る
○武田委員 アメリカにしましてもEC諸国にしましても、不況からの立ち直りに非常に苦慮している、こういうわけでありますので、わが国としてもこのままこうした輸出偏重といいますか、そういうような行き方というのは続けていくわけにはいかない、そうすると、やはり国内として考えなければならない...全文を見る
○武田委員 次に、石油、特に原油、灯油の問題についてお尋ねいたしますが、二十五日の新聞報道によりますと、フランス石油がイラク原油の供給がとまったための措置として対日供給を削減した、外国に対する削減をしたのですが、とりわけ日本に対する削減をしたという、とりわけというのも気になるので...全文を見る
○武田委員 国内の石油製品の価格の面での見通しはどうなっているか、この点について。
○武田委員 価格的には下がってきている、こういうことですが、私もあちこち歩いてみますと、価格の問題、特に灯油ですが、どうも地域によっては値上がりしているという声も聞こえるわけで、データによると下がってきておる、安定しているというのですが、その実態は確かなものかという問題、これは生...全文を見る
○武田委員 それでは次の問題に移りますが、非常に寒い異常気象、冷夏あるいはまた長雨の影響で野菜等が非常に値上がりなどして、いろいろと消費者物価の問題についても、政府目標の六・四%はちょっと赤信号ではないかということが政府部内でも心配されているということでございますが、この点どんな...全文を見る
○武田委員 今後のいわゆる物価動向を占う一つの材料としては、私は、一つは野菜が今後どういうふうな状況でいくかということと、それからもう一つ、やはり十月ピークになる衣料品の価格がどこまで上昇するかというような問題などがその要素になってくるのじゃないかと思うのですが、これはどういうふ...全文を見る
○武田委員 次に、中小企業の景気対策についてお尋ねいたしますが、九月の企業倒産件数は幾らで、そのうち中小企業関係の倒産件数は幾らかということが一つ。それからもう一つは、中小企業についてのみ見た場合の現在の景気動向はどうなのかという問題について、具体的な例を二、三挙げて御説明いただ...全文を見る
○武田委員 そこで私は、冷夏の影響がこれからじわじわ出てくるという東北を中心として実態を多少申し上げて、いろいろとこれに対する対応をひとつ御検討願いたいと思うのであります。  十月二十七日の調査によりますと、東北の各県とも異常な冷害でございまして、特に太平洋側、青森、岩手、宮城...全文を見る
○武田委員 この中小企業体質強化資金助成制・度、伺いました。貸付金利がおおむね七・三%から八・三%、貸付限度おおむね一千万から三千万といいます。担保必要、保証人も必要。ない方は保証協会による貸し付けを受けるが、金利は一%上がるであろう。ですから一〇%近くになるかもわからないという...全文を見る
○武田委員 時間も少なくなりましたが、これから米の共済が行われまして、いろいろ金を、その他の維持資金等で農家の方々が借りる、それを今度商店の皆さん方に前借りをして買っているものに対して支払うというようなことで、私は、いまの共済から見ましても、維持資金等々の問題を見ましても、しばら...全文を見る
○武田委員 どうもありがとうございました。  以上で終わります。
11月05日第93回国会 衆議院 農林水産委員会 第4号
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○武田委員 まず最初に、マツクイムシの問題についてお尋ねします。  まず九月現在の被害状況についてお聞きしたいわけでありますが、その際、ふえておる地域と減っておる地域とがあるようですが、どういう理由によってそうしたものができたものか、特にふえておる地域に対する対応に何か問題等が...全文を見る
○武田委員 次に、過疎地対策についてお尋ねいたします。  最近国土庁が発表しました過疎白書によりますと、いわゆる過疎地が高齢化社会に突入した、こういうように報道されております。こうした地域の所得水準はきわめて低い。たとえば一例を申し上げますと、山陰、南九州地域の所得は、県民の配...全文を見る
○武田委員 私はこれは常識だと思ったからお尋ねしたわけでありまして、確かに五十三、四年ごろの調査によりましても大体五三%からあるということですから、六割だと思います。ということは、一つは山がないところはほとんどどこの市町村、県でもないということだと思うのです。ですから、今後こうし...全文を見る
○武田委員 木というのは、山というのは活用の範囲が非常に広い。木一つをとりましても、根っこから葉っぱまで十分に活用できるという一つの貴重な存在でありまして、調べてみますと、建築物、各種用具、食品、繊維それから染料、燃料、薬用、装飾用、人間の生活のほぼ全領域にわたってこの林野性植物...全文を見る
○武田委員 こういう地域は、やり方によっては若い者も年をとった者も女子、子女も生活ができるという環境があるわけでありますから、厳しい環境ではございますけれども、今後特に東北あるいは北陸等々のそういう地域を中心とした生活水準の向上とか環境の改善のために相当力を尽くしていく部分の占め...全文を見る
○武田委員 いろいろと対応されているようでありますけれども、これをやはり実りあるものにしていくための一層のきめ細かい対応を私は今後要望しておきたいと思うのです。働く人がいる。国有林もあるし民有林もあるわけですが、特に民有林のような場合には、山を持っている経営者の経営というものは、...全文を見る
○武田委員 そこで、森林施業計画というのがあるのだそうですが、この計画に乗って事業を進めている人はどのくらいいるものか、それは全体のどのくらいのパーセントを占めるのかという問題、まずお答え願いたいと思うのです。
○武田委員 半分ぐらいということですから、やはりそれなりに半分の方々が乗ってこれないというところもあると思うのでありまして、今後何かこういう計画に乗った事業を進めていくという方に対する恩典というか、メリットというのを考えてあげることも研究すべきじゃないか。特に、最近とみに相続税の...全文を見る
○武田委員 経営者とそこで働く方々の関係というのは密接な関係でございますから、両者合わせてひとつ一層の御配慮をいただきたい、こう思います。  最後に伺いますが、建設省おいでになっていると思いますが、木材の需要と住宅建設の動向について、最近の動向をまずお尋ねしたいと思います。
○武田委員 いま四月から八月五十八万、この調子でいくと最終的にどのくらいまでいくという、その見通しですね。どうでしょうか。
○武田委員 年々家を建てるのが少なくなってきているわけですね。そこで農水省にお尋ねしますけれども、木材の需給動向はどうなっているものか、これをお尋ねしたいのです。
○武田委員 山に行って、あるいはその周辺の製材業者等に伺いますと、一つは木材価格が低迷していることと、木を切っても売れない、どうしても外材に押されぎみだというのが現実の悩みでありまして、私は、先ほど建設省の話にありますように新設住宅数が減っているということ、そしてこの減り方という...全文を見る
○武田委員 できればこういうものが国産材の低迷した状況の解決の糸口になるような方向での取り組みを、もっと積極的に進めるべきだということを申し添えておきます。  時間がなくなりましたので、文部省にもおいで願っているものですから、学校建築についてちょっと伺いたいと思うのですが、木材...全文を見る
○武田委員 時間もなくなりましたが、いろいろと工夫しながら木というものを生活の中で、子供たちがはだで感ずるようなものをやはり教育の中へ取り入れるのが当然だと思う。火災の問題を非常に心配されていますが、こういうものがあると火災に対する反応が敏感になるということも忘れてはいかぬと思う...全文を見る
○武田委員 時間が来ましたから、終わります。
11月11日第93回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
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○武田委員 農政審議会から、約一年半かかりましてまとめ上げた「八〇年代の農政の基本方向」、それから「農産物の需要と生産の長期見通し」の全容がようやく明らかになったわけでございますが、現在の日本の農業を取り巻く環境というのは非常に厳しいわけでありまして、大量の過剰米、あるいはまた財...全文を見る
○武田委員 農政審議会の会長さんが、農政審というものの性格というのは、農政の基本方向だけを示すのだ、あとはその具体化は農林水産省が考えてくれというようなニュアンスのことを言っているわけでありますが、そうだとしますと、農政審と並行しまして、すでに農林水産省としましてもしかるべき方向...全文を見る
○武田委員 いろいろといまおっしゃられましたが、そこでひとつ、自給率の問題が出てきましたので、この問題についてちょっとお尋ねします。  長期見通しの焦点だった食用農産物の総合自給率、これを見ますと現状水準の七三%、それから穀物の自給率は三四%から三〇%、これは数で見る低下である...全文を見る
○武田委員 自給力という言葉を使っていますが、自給力というのは一体どういうものかまず説明してもらいたいし、それと自給率との関係性、これを簡潔にわかりやすく説明してもらいたいと思います。
○武田委員 抽象的で目に見えないものが表に出ている。  それでは、たとえば七三%という食用農産物の総合自給率というものを出す、まあ出てきているわけです。その自給力、いわゆる農地がどうであって、あるいは水、土地利用はどうであるというような細かいものはお持ちなのですか、どうですか。
○武田委員 すると、自給率というのは国民の食べ方で決まってくるということですか、その点どうですか。国民が食べる食べ方によって自給率というのが決まってくると……。
○武田委員 何か国民の食べぐあいに転嫁するような、そういう感じではちょっとまずいのじゃないかと思うのですよ。やはり自給力というものがあって、それが一つの数字として出てくるものが自給率という、食糧の必要なものであるという、そういう何か関係性がさっぱりわからぬと、われわれも聞いてもわ...全文を見る
○武田委員 いまいろいろお話があったのですが、いろいろな排水改良事業とか圃場整備等々の事業が急ピッチに進んだとしても、私は、すぐに畑作が可能なそういう状況になるものとは考えられないと思うのです。まして現在、この湿田の転作、きわめて困難でありまして、やはりあちこち見ますと、転作した...全文を見る
○武田委員 三十七年、四十三年あるいは五十年と三回見通しが策定されまして、それが途中で実態に合わなくなったということでまた新しい見通しをつくるということになったその一番の原因は、この自給率向上に消極的であった、そういう点に目を向けなければならないと私は思うわけです。ですから、そう...全文を見る
○武田委員 農林水産省にお聞きします。  この日本型食生活、二千五百カロリーという一つのカロリーを基準に今後も持っていきたい、その中で、やはり日本型という以上は米、魚を中心としていくのだろうと思うのです。ところが、こういうふうな日本型食生活であっても、やはり十年後には米の消費が...全文を見る
○武田委員 もう時間がなくなりましたので、備蓄の問題等を聞きたいと思ったのですが、後日に譲りまして、最後に一つだけお聞きします。  加工食品の輸入の実態、これはどうなっているのか。これが需給見通しの中において見通しを大きく狂わせるものにならないかというふうな心配がある。なぜかと...全文を見る
○武田委員 もう時間が来ましたので終わりますが、ひとつ今後この点の積極的な取り組みを私はお願いしたいと思います。  終わります。
11月26日第93回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号
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○武田委員 私は二期対策について、二十分の限られた時間ですので二問お尋ねいたします。  農林水産省は水田利用再編第二期対策に対する基本方針を示したわけでありますが、正直言いまして、農家あるいは農業団体の皆さん方は非常な不満と不安というものを覆い隠せないような状況を、事実としてあ...全文を見る
○武田委員 減反政策の基本的な考え方というのは、農家の経営安定をにらみながら需要に合った生産を行うよう政策的な誘導をすべきであろうというふうに私は考えておりますが、この考えはいかがでございますか。
○武田委員 農家の経営の安定という点の配慮はその中に十分入っている、こういうふうに受けとめてよろしゅうございますか。
○武田委員 全体の中でのその要素は重く考えてもらわなければ困ると私は思います。これは農家にとっては切実な問題であります。  そこで、大臣がこの二期対策のことにつきまして、第二期は奨励金への依存を次第に脱却し得る定着性の高い転作営農を確立する第一歩とする、こういうことを言われたそ...全文を見る
○武田委員 それでは余りさびしいじゃございませんか。私はそれでは以下何点かについて続けて質問いたしますが、その一つ一つについてお考えをお聞きいたします。  まず、この転作の実質的な定着を図れるようにする、これは当然必要なことであります。そのために、再三当局の皆さん方がおっしゃっ...全文を見る
○武田委員 こうした大きな事業を三年間という期限の中でやるということでありますから、前回のように途中でまた計画変更などということをなさいますと、それでなくてもそのときどきに大変に各関係者は苦労なさるわけであります。ましてこれからはこうした厳しい環境でございますから、相当その厳しさ...全文を見る
○武田委員 時間が来ましたので、終わります。