竹中平蔵

たけなかへいぞう



当選回数回

竹中平蔵の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月22日第154回国会 衆議院 本会議 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 私に対しては、今回の補正予算の財源にNTTの資金を活用するということについてどう認識するかという点のお尋ねがございました。  簡単に申し上げますが、本補正予算については、現下の厳しい財政状況にかんがみまして、政府が保有する国債整理基金の資金を活用して公...全文を見る
01月23日第154回国会 参議院 本会議 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 峰崎議員からは四点質問をいただいております。  第一は、第二次補正予算の執行により日本の経済は立ち直るかというお尋ねであります。  政府としては、この補正予算によりまして、御承知のように四・一兆円程度の事業規模を確保したいとしております。これは、我々...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 加藤議員からは四点の質問をいただいております。  まずは、第二次補正予算の短期的な効果でございます。  この効果につきましては、通年ベースでGDPを実質〇・九%程度押し上げる効果があるということを先ほども申し上げました。技術的にこれが短期的にどのくら...全文を見る
01月24日第154回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○竹中国務大臣 委員御指摘のとおり、どの指標をとりましても経済は大変厳しい状況にある、これはもう繰り返すまでもないことだと存じます。  しかし同時に、政府としては、経済の見通しの中で、新年度につきましてはゼロ%、今年度につきましてはマイナス一という数字でありますから、わずかです...全文を見る
○竹中国務大臣 ESPは、今ちょっと手にとったばかりなんでありますけれども、ESPという雑誌はかなりアカデミックな専門家にも御利用いただいている雑誌でありまして、その意味では、常にその時々の、奇をてらうことなく、経済の本質を議論する、大切な問題を議論するという姿勢だというふうに理...全文を見る
○竹中国務大臣 まず第一の、景気の循環の話をされました。その議論を持ち出すという点において、若干、委員は、供給の話と需要の話をやはりミックスして議論しておられるように思います。  どんな状況でも、供給側にどのような問題があろうとなかろうと、循環的な動きというのは必ず生じます。こ...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘の経済産業省の抜粋、今手元に持っております。大変申しわけありませんが、やはり委員の読み方はほぼ一〇〇%間違っておられるというふうに思います。  その中に、まず、まあお読みになったと思いますけれども、基本的には、不良債権の処理等々、生産性の向上を目指した...全文を見る
01月25日第154回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○竹中国務大臣 お答え申し上げます。  緊急対応プログラムの策定の前に、御承知の、もう一つの雇用を中心とした第一次補正予算というプログラムを編成しております。  実は、その第一次の補正予算を念頭に置いたプログラムの作成の指示が総理から出ましたのは、九月の初旬でございます。その...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、構造改革をさらに推進する。しかし同時に、これはもう前から言っておりますけれども、供給側を強くしながら需要側にも配慮する。しかし、需要側に配慮するに当たっては、景気が悪いからすぐに財政を出動するというような微調整の考え方ではなくて、あくまでデフレスパイラ...全文を見る
○竹中国務大臣 過去におきましても、需要側に配慮する政策、幾つかの異なったパターンが私はあったのではないかと思います。  例えば、九八年ごろだったと思いますが、極めて金融不安が高じて、それによって一種のコンフィデンスクライシスといいますか、信認の危機のような状況が起こりかねない...全文を見る
○竹中国務大臣 これはまさしく、長期的な財政の健全化に向けての動きと足元の経済に対する目配りと、その両方をどのようにバランスをとるかという、もうその問題に尽きているのだと思います。  一方で、今委員御指摘のように、中期展望の中で、中長期的に見て財政は健全化させていく。そうしない...全文を見る
○竹中国務大臣 今、私たちの経済はまさにジレンマの中にあるのだと思います。  委員御指摘のように、中長期的には財政を健全化しなければいけない。では、とにかく財政の引き締めを続けるのがいいことか。多分皆さんはそうは思われないんだと思います。今、足元の経済が非常に厳しい状況にある。...全文を見る
○竹中国務大臣 財政の健全化を棚上げにするということは、やはりこれはとれない政策なのではないのでしょうか。そういうふうな宣言をした途端に、やはりこれは、そうじゃなくても格下げが続いている日本国債に対する世界のマーケットでの信認は大きく揺らぐと思いますし、だから、ジレンマなんだと思...全文を見る
○竹中国務大臣 いや、これは申し上げましたように、財政の健全化を棚上げして需要拡大を当面するというような政策をとるのは、やはり適切ではないというふうに考えるわけです。その両方を追求しているんだという姿勢を示すことが、今の政府にとっては、マーケットに対する発信としては大変重要だと思...全文を見る
○竹中国務大臣 その意味では、二・五兆の需要をつけるということを私たちは否定していないわけです。そうすることによってまさにデフレスパイラルに陥るようなリスクを回避するということは、私たちは明確に申し上げているつもりです。  しかし一方で、これはぜひとも考えなければいけないのは、...全文を見る
○竹中国務大臣 一律にラベルを張るとかえって誤解を生む可能性もございますけれども、一義的な解釈として申し上げるならば、これから行おうとしている補正の需要の側面から見る限り、これは危機を回避するためのものである。その支出の中身について見る限り、これは構造改革を推進するためのものであ...全文を見る
○竹中国務大臣 きのう申し上げましたように、私、危機が到来するというふうに強く思っているわけではございませんけれども、いわゆる経済のスパイラル的な悪化、これが一つの危機だと思います。  つまり、経済というのは、特に一億二千七百万の人口を持つこの日本の経済というのは非常に複雑にそ...全文を見る
○竹中国務大臣 危機なら危機とはっきりと言ったらどうかという御指摘でありますが、では、危機とは一体何かということに関して言うと、これは定義はないのだそうであります。少なくとも経済に関して、実は、経済危機という言葉がよく使われますので、そういうことが国際機関等々でも話し合われたこと...全文を見る
○竹中国務大臣 個々のプロジェクトに関しましてはもちろん財務省が査定をしておられるわけでありますけれども、今、財務大臣の話にもありましたように、私も、かなり新しいものが入っている、羽田等々も含めてですね、そういうふうに認識をしております。  それと、これは、昨年の八月の概算要求...全文を見る
○竹中国務大臣 私は経済財政の担当でありまして、金融はまさに日本銀行の独自の判断のもとで専門性を活用して行われる。したがって、日本銀行がどのように通貨価値の安定を目指していくのか、その中でバランスシートをどう維持するかというのは極めて技術上の問題でありますから、ここはまさに速水総...全文を見る
○竹中国務大臣 これは本会議での御質問に対してもお答え申し上げましたけれども、後年度に対して何らかの負担が生じるということはあり得ることであるというふうに考えております。  しかし、その後年度に関しては、歳出の削減を行うことができれば、その部分、実は実質的な新たな国債の発行増に...全文を見る
○竹中国務大臣 いえ、そうではございませんで、後年度に関して、歳出額をトータルとして抑制していくという中で、どのような形で歳出と歳入のバランスをとりながらプライマリーバランスの回復を目指していけるかということを示したのがその改革の展望であります。  それぞれの年については、指針...全文を見る
○竹中国務大臣 中長期的に財政を健全化させていきたい、しかし、足元の経済が底割れしてデフレスパイラルに陥ると、その出発点の経済が非常に傷んでしまう、そのジレンマの中で今回のような意思決定を行ったということでございます。  そういうことを行って両立が可能か、矛盾はないかというお尋...全文を見る
○竹中国務大臣 お尋ねの一点目が短期的な効果、足元の効果ということでございましたから、これは、政府がお金を出すということに関しては、それなりの需要創出は短期的には間違いなく行われるわけで、その意味で足元の効果はある。むしろ難しいのは、それが長期的な経済の構造の強化につながるような...全文を見る
01月30日第154回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) まず、経済の現状をどのように見るかということでございますけれども、財務大臣の話にもありましたように、今年度マイナス一%、来年度ゼロ%ということで、当面やはり厳しい経済運営が続くということを覚悟しております。しかしながら、来年度の後半には循環的な、輸出、在...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いわゆるインデックス債というのは、アメリカ、ヨーロッパの幾つかの国で出しておりますけれども、幾つかのやはりメリットがあると思います。今、財務大臣言われましたように、技術的には幾つかの種類がありまして、これは当然検討しなければいけないということでございます...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) バランスシート不況は、一義的に言いますと、バランスシートが傷んでいることによって、主として企業、個人もそうですけれども、やはりリスクが取れないということに基本的な要因があるんだと思います。経済の発展というのは、リスクを取って、将来に向かって投資して初めて...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) アメリカの例が出ましたので。  アメリカは一九八九年にRTCを作って不良債権償却をやった。御承知のとおりだと思いますが、アメリカの専門家のある推計によれば、もう五年早くやっておけば処理額全体は三分の一で済んだのではないだろうか。やはり遅れれば遅れるほど...全文を見る
01月31日第154回国会 参議院 本会議 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 内藤議員からは三点の質問をいただきました。  まず第一は、国債価格の下落の原因についてでございます。  財務大臣のお話にもありましたように、この価格の要因を一つ二つの要因に求めることは難しいかと思います。あえて申し上げれば、財政の面からは、財政の持続...全文を見る
01月31日第154回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) モデル試算の大変専門的な、ある意味で技術的なお尋ねでございます。  モデルの乗数というのは公表させていただいておりますけれども、例えば短期日本経済マクロ計量モデルの乗数、初年度の名目で見た乗数は正に一・五という数字になっております。  ちょっと二点だ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) モデルの試算でありますので、モデルそのものは非常に複雑な動きをします。  一つの見方だけ申し上げておきたいと思います。お手元に御資料をお持ちのようでありますが、一つ前のモデルでは確かに一年目一・三、比べていただきたいのは三年目が一・九とか一・九七とかい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 個別の項目を承知しておりませんので、今の財務大臣の話にもありましたように、ちょっとその数字のことはにわかには判断し難いのでありますが、基本的には今回、研究開発等々に力を入れる、環境対策に力を入れる、都市に力を入れると。当然のことながら、例えば国立大学、国...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはちょっと説明が不十分だったかもしれませんが、中身については詳細は分からないというふうに申し上げたのは、そのプロジェクトの査定をどのような基準で行ったのか、これはまさに財務省の仕事でありますので、そういうところにはタッチしておりませんということと、そ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは間違いなく、四・一兆円の事業規模、いわゆる真水で見ても約四兆円の支出を行うわけでございますから、それがなかったときに比べまして実質で〇・九%、そういった押し上げ効果はこれは間違いなく存在するというふうに考えます。
○国務大臣(竹中平蔵君) 今日、今議論しているのは、政策効果に関する事前の評価を行っていると。それで、政策評価の事後的な評価をどのように行うべきか、これはこれで大変重要な問題であるというふうに思います。  マクロ的な効果に関しては、明示的に事後的な評価を行っておりませんが、議論...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今申し上げましたように、マクロ的には、今事前に議論している数字がほぼそのまま、これがなかりせばもっとこのようなマイナスの影響があったんではないだろうかという議論は成り立つんだと思いますし、議論の範囲としては恐らくそのぐらいのことしか技術的には難しいんだと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、今までもそういうことは白書等々でかなりしっかりとやられてきたというふうに私は思います。それがいろんな複雑な分析の中に埋もれていて、少し見えにくいというようなことはあったかもしれません。それはしっかりとできるだけ分かりやすいような形で提示をする、そ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 雇用の現状は、様々な統計指標に表れているように、極めて厳しいということを深刻に受け止めております。特に、雇用の数字というのは失業率、就業者等々、例えば生産とか消費とか、そういった他の経済指標に後れて動くものでありますから、生産がまだ落ち込んでいる中で更に...全文を見る
02月01日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) デフレそのものは、私が大臣に就任する以前から、景気判断の中で日本は緩やかなデフレの状況にあるということが既に言われていたかと思います。その意味ではデフレの状況が新たに現れたということでは決してないと思います。日本は既に四年、もうGDPデフレーターで見る限...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) その意味では、当初骨太の方針を考えたときに比べて需要の落ち込みが急激であるということが起こったというのは事実でございます。  その主たる要因は二つあるというふうに申し上げられると思いますが、やはり世界的なIT不況が予想より深刻であったということと、やは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 構造改革によって供給力をしっかりさせるんだということを申し上げてきましたし、今、委員も御指摘くださいました。  そこで重要になるのが、どういう供給力を付けるのかということなのだと思います。需要のない、今まで人々がもう見向きもしなかったようなものの供給力...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ここは本当に難しい問題であろうかと思います。  需要が正にスパイラル的に悪化するようなリスクがかいま見えると。であるからこそ、今回四・一兆円の規模の中規模の補正というものもこの中に入ってくるわけでございます。ただし、本当にスパイラル的に落ちていくかとい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ここは是非重要なポイントでありますのではっきりと申し上げたいと思うんでありますが、私たち今まで申し上げてきたのは、いわゆる景気の微調整、ファインチューニングとしての財政による需要管理は、これは慎むべきであると。これは、そうすることを繰り返すことによって、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、ちょっと表現正確には記憶しておりませんが、骨太の方針においても、さらにそれ以前の一番最初の総理の施政方針の、所信表明の演説においても、危機的な状況になったときは柔軟かつ大胆にやると、そういう形で明示してきたと思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) セーフティーネットに重点を置きました一次補正を編成しなさいというふうな指令、指示が総理から出ましたのは九月の最初でございます。九月の最初。それで我々作業を始めたわけでありますけれども、それで九月十一日にああいうことが起きました。しかし、その時点でも実はこ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 別の委員会でもお話をさせていただきましたが、危機という言葉の中には何か非常に広い幅がありますので、正確にはデフレスパイラルのリスクを回避する、デフレスパイラルが起きるというのは危機的でありますから、その意味では、正確に言うならばデフレスパイラルのリスクを...全文を見る
02月01日第154回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっとそういう計量的なことはやっておりませんが、一般的な考え方としましては、仮に、仮に一〇%為替の変化があるということになりますと、輸入のウエートというのはGDPの一〇%だとしますと、長期的に見て一〇%掛ける一〇%で一%である。しかし、これは長期的な効...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これ大変複雑でありますけれども、為替を通した効果、つまり価格の影響力というのは、総じて言うならば従来よりは少し高まっているというふうに思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 実質で〇・九、名目で一・二というふうに、乗数効果ですね、記憶しております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 内需の刺激によって物価の押し上げ、正確に言いますとマイナス幅を小さくする効果があるということであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 価格は需要と供給によって、これだけではありませんけれども、決まる部分がありますので、そのようなメカニズムが作用するということです。
○国務大臣(竹中平蔵君) 政策の手段の選択は、目的に合わせていろいろなされるべきだというふうに思います。  ただ、私、この分野の論文で博士号をいただいたものですからあえて申し上げますけれども、実はデフレの下では投資減税というのは効果が非常に低いと、これは理論的にはそういう帰結に...全文を見る
02月04日第154回国会 衆議院 本会議 第4号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策担当大臣として、日本経済の課題と政策運営の基本的考え方について、所信を申し述べます。(拍手)  総理のリーダーシップを支える知恵の場として新たに内閣府が設置され、一年がたちました。経済財政運営や予算編成の基本方針などについては、内閣府に置か...全文を見る
02月04日第154回国会 参議院 本会議 第5号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策担当大臣として、日本経済の課題と政策運営の基本的考え方について、所信を申し述べます。  総理のリーダーシップを支える知恵の場として新たに内閣府が設置され、一年がたちました。経済財政運営や予算編成の基本方針などについては、内閣府に置かれた経済...全文を見る
02月08日第154回国会 参議院 本会議 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 草川議員から一点質問をいただいております。  税制の総合的な見直しについては、十五年度からの実施は無理ではないかというお尋ねでございます。  言うまでもありませんが、税制の在り方は、経済再生基盤を築く重要なかぎでございます。今後は、経済活動における自...全文を見る
02月12日第154回国会 衆議院 予算委員会 第8号
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○竹中国務大臣 内閣府の試算と財務省の影響試算の位置づけの話であると思います。  御承知のように、経済財政諮問会議が昨年からスタートいたしまして、経済財政諮問会議という枠組みを使っての初めての予算編成ということになります。その中で、内閣府としましては、将来展望というのは大変難し...全文を見る
○竹中国務大臣 まさに今、麻生委員御指摘のように、今までの経済を支えていた幾つかの前提が非常に大きく変わってしまった。人口の動向というのが潜在成長力そのものを非常に大幅に下げてしまったし、これまでの成功体験に基づいて非常に高い技術進歩率を重ねてきた日本経済が、そのトータルとしての...全文を見る
○竹中国務大臣 昨年の前半に、まさに麻生委員が経済財政政策担当大臣でいらっしゃったときに、日本経済はデフレの中にあるというデフレ宣言をされました。それ以降、このデフレをめぐってはさまざまな議論が行われてまいったと思います。  現実問題として、物の値段が下がるのは消費者にとって悪...全文を見る
○竹中国務大臣 北側委員御指摘のとおりだと思います。  マクロ経済の専門家の間ではそのような議論を実はかなり以前からしていたのでありますが、生活者の実感からしますと、先ほども少し申し上げましたように、今まで日本の価格は高過ぎる、国際的に高いと言われていたんだから、それが下がるの...全文を見る
○竹中国務大臣 極めて総合的に考えなければいけないということになるわけでありますけれども、そのための準備としまして、既に経済財政諮問会議の下に日本銀行、財務省、経済産業省、内閣府から成るスタディーグループをつくりまして、今、議論の整理をしております。  総合的にと申し上げました...全文を見る
○竹中国務大臣 政府と日銀との協調、一方で、財務大臣が指摘されましたように日本銀行の独立性、それをどのように調和させるかということに関しては、幾つかの考え方があると思います。  これは私の解釈ですが、日本は、現状ではイギリス型になっているというふうに申し上げてよいかと思います。...全文を見る
○竹中国務大臣 そこに示されていた数字は政府の目標ではなくて、基本的には一つのシナリオとして描かれているものでありますが、しかし、まさに委員おっしゃったように、非常に緩やかな物価目標を政府はもう既に持っている、非常に緩やかな形で持っているというふうに私自身は解釈をしています。
○竹中国務大臣 物価が下がる、デフレの要因は何かということを、昨年十二月の経済財政白書の中で、その要因を三つ挙げさせていただいております。  一つは供給側の要因。技術進歩が速い、PCとか、それとか中国、グローバリゼーションで安いものが入ってくる。これは供給側の要因。需要側の要因...全文を見る
○竹中国務大臣 これは閣議で決定したものでございますが、強い意思を持ってこのシナリオに沿って政策を実行していく、そういった決意が込められているというふうに思っています。
○竹中国務大臣 岡田委員、いつの間にかなくなってしまったというふうにおっしゃいましたけれども、決してそういうことではございませんで、これはマクロ経済的な枠組みを示すということが目的でありますから、例えばプライマリーバランスについて今お尋ねがありましたけれども、現状四・三%のものを...全文を見る
02月14日第154回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○竹中国務大臣 政府経済見通しを作成するに当たりましては、これは年度の見通しということになります。特に雇用に関連しましては、マクロ経済の動向、その間に生じるであろう価格、具体的には賃金等々の変化等々も織り込みまして、足元の経済的な指標をできるだけ取り込むような形で予測を行っている...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、繰り返し申し上げますが、年度の推計でございますから、年度で二〇〇二年度五・六というふうな数字、そういったところで高どまっていくというような予測をしております。  しかし、足元の数字が今既に五・六に、御承知のように達しているわけでありまして、先ほど申し上げ...全文を見る
○竹中国務大臣 二点申し上げたいと思います。  経済全体は、二〇〇二年度の後半から循環的な意味で少し明るい局面に入っていくというふうに考えておりまして、それでマクロ的な予測を出しているわけですが、雇用の指標というのはそれよりかなりおくれる、いわゆる遅行性の高い指標でありますので...全文を見る
○竹中国務大臣 政府の経済見通しというのは、御承知のように、公約というものよりは、想定される経済の姿ということで、毎年毎年御理解をいただいているんだと思います。  しかし、委員お尋ねのように、足元の失業率が高まっている中で、想定されている姿がどのように今度変化するだろうかという...全文を見る
○竹中国務大臣 お尋ねの専門調査会の報告、五百三十万人、島田晴雄教授が中心になっておまとめになったものだと思います。  これは実は、どの部門にどのぐらいの潜在的な労働需要があるだろうかということを積み上げたものでありまして、その中での労働形態がどのようになっていくかということに...全文を見る
○竹中国務大臣 まず委員、取りまとめをしているのかということでございますけれども、通常のいわゆる経済対策の取りまとめというものではございませんで、できることからすぐやっていくという性格のものでありますので、ここがちょっと従来のいわゆる経済対策とは違うということを御理解いただいた上...全文を見る
○竹中国務大臣 論点整理という名のスタディーグループで取りまとめたものかというふうに思いますが、需給ギャップの問題に関しては、基本的には、第二次補正予算で四・一兆円の事業費を確保してGDPを〇・九%拡大させるような措置を講じた、それが中心になっております。  しかし、さらに需要...全文を見る
○竹中国務大臣 きのうの総理の御指示は、二月中、月内を目途に進めるということであります。  ブッシュ大統領の訪日というのはもちろん大変重要なイベントでございますけれども、それに合わせてこの対策をどうこうするということでは、これはやはり違うというふうに私も理解をしております。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 諮問会議の場等々でいろいろ議論はしておりますけれども、まさにこれを受けて正式にその五つの方向で早急に検討に入れという指示を昨夜いただいたところでございますので、まさにこれから逐次ということであります。
○竹中国務大臣 日米間では、経済の情報交換というのはまさにもう日常的にやっております。かなり頻繁に私は大統領のスタッフと電話で議論をしておりますし、したがって、訪日のために急いでどうこうと、これはやはりそうではない。日米間の関係というのはもっと頻繁、緊密になっておりまして、もちろ...全文を見る
○竹中国務大臣 どういう議論が出ているかということに関しては、経済財政諮問会議でこの議論をしておりましたので、諮問会議でどういう議論が出たかということでありますが、為替レートはマーケットで結果として決まるものですから、これを政策的にどうこうという議論は全く出ておりません。  た...全文を見る
○竹中国務大臣 昨日の五十嵐委員の、供給サイドの強化こそが必要だという点に関しては、全く同感であるという思いで聞かせていただきました。  需要が一時的に低下したときに一時的に政府が追加するといういわゆるファインチューニングは諸外国はやっていないわけで、それについても慎むべきであ...全文を見る
○竹中国務大臣 短期的に常に均衡させることが重要かどうかということについては、当然のことながら議論が御承知のとおりありますけれども、長期的にやはり持続可能であるためには、それはまさにプライマリーバランスを均衡させなければいけないと強く思っております。
○竹中国務大臣 私も若いころモデル分析を随分やりましたので若干申し上げさせていただきたいのですが、モデルというのは、今御指摘が一部あったようでありますが、やはり目的に合わせて使うようになっているものですね。  これに関して言うならば、まさに一年次、二年次ないし二年次、三年次ぐら...全文を見る
○竹中国務大臣 モデルは使い方だというふうな御指摘がありましたけれども、まさに、さっき委員が御指摘された非ケインズ効果というのが三年後、四年後と出てくるということをそれは示しているわけですね。つまり、乗数効果は下がってくるわけですから、これはまさに非ケインズ効果が出てくる。だから...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、予算項目の査定に当たって、それぞれどういう効果があるかということを各省が申し出て、財務省の方でそれに基づいて、その政策プロジェクトの優劣を判断しているというふうに承知をしております。したがって、詳細は財務省にお伺いしていただく方がいいかもしれませんが、その...全文を見る
○竹中国務大臣 現実に日本の経済のサプライサイドが弱体化して生産性の伸び率が低下している。いわゆる空洞化と言われるような現象も招くに至って、委員御指摘の点はまさにそのとおりだろうかと思います。  経済財政諮問会議では、ことしの大きな議論の項目として、したがって、税制の抜本的な改...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど委員御指摘の問題に加えて、金融政策の話をさせていただいたと思いますが、金融を入れて五点ということになると思います。
○竹中国務大臣 これは委員よく御存じだと思いますが、銀行監督の行政は、御担当は柳澤大臣でいらっしゃいます。私の方は経済政策全体の取りまとめということになるわけでありまして、そういったことも含めて議論はしなければいけないというふうに思っておりますが、これは基本的には、政策の中でも非...全文を見る
02月15日第154回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○竹中国務大臣 成長率をその辺におさめたということではもちろん決してございませんで、できるだけ客観的にいろいろな要素を考えて、そのモデルの中に反映させたつもりでございます。  しかしながら、十年間非常に低い成長率で停滞してきた日本の経済、これから構造改革を通して生産性を高め、さ...全文を見る
○竹中国務大臣 これは二〇〇三年の話でありますから、今の時点で政府の正式な経済見通し、閣議決定された経済見通しというようなものではございませんので、想定される姿だということで、これは委員御承知のように、内閣府の試算では〇・六というような形で、今後、潜在成長力に近づいていくというよ...全文を見る
○竹中国務大臣 中期展望に書いております数字の性格をぜひ御理解いただきたいと思うんですが、どのようなペースで日本が本来持っている二%近い潜在成長力に回復していくかというそのプロセスを描いているわけですね。  その中で、実は、そのモデルの制約条件としてるる述べられていると思います...全文を見る
○竹中国務大臣 内閣府として抗議を申し上げるような性格のものではないと思います。
○竹中国務大臣 これは、モデルによって、中期的なパスを示したモデルの試算結果を非常に着色せずに出しておりますので、高い低いということをいわゆる鉛筆をなめてどうこうしたという数字ではございません。したがって、高目にしている、低目にしているというような気持ちは一切持っておりません。
○竹中国務大臣 足元の経済をできるだけしっかりと運営したい、しかし、同時に財政の長期的な破綻は絶対に避けなければいけない、その狭い道の中でとり得るぎりぎりの選択肢であったというふうに思っています。
○竹中国務大臣 先日の、小泉総理から関係閣僚に対する指示というのが出ておりまして、ちょっと済みません、今手元にはございませんけれども、大きく二つの部分に分かれていたと思います。一つは、基本的な考え方がどうであったかということ、それと当面の対策がどうであるか。  その基本的な考え...全文を見る
○竹中国務大臣 今中塚委員がおっしゃった不良債権処理とデフレの関係というのは、確かに一面の重要なポイントだというふうに私も理解しておりますが、同時にこれは、はっきり言いますと鶏と卵の関係にある、両面があるというふうにぜひ申し上げたいと思います。(発言する者あり)いや、そうなんです...全文を見る
○竹中国務大臣 物価の動きについては、専門家の間でも非常に異なった見方があろうかと思います。  しかし、物価の上昇、下落というのは、究極的にはこれは貨幣的な現象でありますし、現状、金融は確かに、日本銀行は目いっぱいの緩和を続けて名目金利はゼロになっておりますが、一方で、この委員...全文を見る
○竹中国務大臣 これは課税のルールの問題だと思いますので、担当の大臣は別にいらっしゃいますけれども、基本的には住民の台帳に基づいて課税するということになっているんだと思います。  ただし、住民票を海外に移すというのは、そんなに自由に勝手にできることではありませんので、やはりそこ...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、事実の問題としまして、私は、九二年から九六年までコロンビア大学の客員の研究員をしておりました。したがって、その間は、家族を含めて、家もニューヨークに持ち、猫もそこで飼い、車もそこで持ち、アメリカで生活をしておりました。ただし、四月半ばから七月半ばまでは慶応大...全文を見る
02月18日第154回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○竹中国務大臣 これは、当局が検査をして監督をする話であります。当局の見通しのとおりなのだというふうに私も考えています。
○竹中国務大臣 ぜひ、そういう発言はしていないということをビデオ等々で御確認いただけると思います。  私が申し上げたのは、今、特別検査をやっているわけであります。その特別検査の結果が出て、もしも、これは司会者から聞かれたものですから仮定の質問として、何らか問題が生じるようなこと...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、常識的には、普通の場合はという強い限定でありますから、それはもう普通の場合はそういうことはあり得ないんだというふうに思います。しかし、その場合でも常にいろいろなリスクに備えなければいけないんだというような趣旨を今金融大臣はおっしゃっているんだと思います。
○竹中国務大臣 今のお話を聞いている限りはやはり、補助金というお話がありましたが、モラルハザードを起こす可能性もありますし、これは市場での価格での売買が原則だと思います。
02月19日第154回国会 衆議院 本会議 第9号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 中川議員から、構造改革に関して四点の御質問をいただきました。  まず、日本経済は内需拡大で立ち直れるところまで構造変化をなし遂げたのかというお尋ねでございます。  日本の経済は、平成十一年の年初から緩やかな景気回復過程をたどりましたけれども、その足取...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私に対しては、二点、質問をいただきました。  まず、景気悪化と物価下落の悪循環を断ち切るための包括的な政策いかんということであります。  デフレを克服することは、構造改革を円滑に進め、景気回復を図るために極めて重要であるというふうにもちろん考えており...全文を見る
02月19日第154回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○竹中国務大臣 これは銀行監督行政のオペレーションの問題でありますから、やはり担当の柳澤大臣のおっしゃったとおりなのだと思います。  私の立場としましては、マクロ的にはやはり金融仲介機能の一日も早い回復、そのためには不良債権処理が必要である。今の特別検査の結果に基づいて、それを...全文を見る
02月22日第154回国会 衆議院 本会議 第10号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 重野議員から、四点の御質問をいただきました。  まず、「改革と展望」における中期的な経済成長率とその改定についてのお尋ねであります。  「改革と展望」では、さまざまな構造改革を通しまして、二〇〇四年度以降は、実質一カ二分の一%程度あるいはそれ以上、名...全文を見る
02月22日第154回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○竹中国務大臣 ダボス会議の小泉エフェクトのセッションは、その部分は私聞かせていただくことができなかったんですが、日本の改革が急がれるということの非常に大きな要因として、御指摘のとおり、やはり人口的な変化、デモグラフィックな変化が予想以上に速いという点は間違いなくあろうかと思いま...全文を見る
○竹中国務大臣 その骨太と今の御指摘の問題との関係をちょっとあれさせていただきますと、骨太の方針の中では、社会保障の問題というのは確かに力を入れて書かせていただいております。  ただ、ごらんいただきましたらわかるように、その時点での緊急性にかんがみて、医療問題についてかなりしっ...全文を見る
○竹中国務大臣 しかし、先ほど、経済情勢と制度の維持を考えてというふうに申し上げましたけれども、現下の厳しい経済情勢の中で、私はやはり、やるべき、行うべき判断であったんだというふうに今でも思っております。  やれることからやっていくという、その御指摘は、これはまさにそのとおりで...全文を見る
○竹中国務大臣 経済財政諮問会議のことし以降のテーマは、昨年度、改革断行予算のための幾つかの仕組みをつくりまして、今年度以降は、まさに改革の中核的な部分について、大きな制度改革についてやっていこうということで、私たち、意識を高めております。その中核的な問題として、まさにやはりその...全文を見る
○竹中国務大臣 経済戦略会議は、小渕総理に答申させていただいたものであります。その意味では、閣議決定もその時点ではされたものではなかったというものだと思います。もちろん、大変議論を詰めて重要な提言をしたと私自身は思っておりまして、そういった議論はいろいろ形を変えて今の政策の中にも...全文を見る
○竹中国務大臣 経済戦略会議での議論の中で、完全民営化、二階部分の民営化という御指摘がありましたけれども、議論のそもそもの成り立ちというのは、今の年金の制度の中にはやはり人口変動のリスクと市場変動のリスクがあって、その人口変動のリスクが、先ほどから将来推計の話が出ていますけれども...全文を見る
○竹中国務大臣 年金資金の運用制度の詳細は、坂口大臣がお詳しいですから、また御解説があるんだと思いますが、基本的には、マーケットの資金が、リスクマネーに向かう資金が日本ではなかなかふえない中で、年金の規模、さらには中期的に年金の中でのポートフォリオを株式の方に向かわしめるというこ...全文を見る
○竹中国務大臣 マーケットが非常に薄い中で、年金の存在感が非常に大きい、かつ、それは国民のお金を預かっているという意味でも情報公開が必要だ、一層の公開が必要だというのは、全くそのとおりだと思います。  ただ、事後的にどのものを出せばいいかというのは、ちょっと私にはにわかに判断が...全文を見る
02月25日第154回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○竹中国務大臣 委員御指摘のように、医療の分野が経済政策の中でも極めて重要な位置づけを占めているということは、十分に認識をしております。  しかし、経済財政諮問会議は非常に幅広い議論をします。総理プラス十一人の委員ですべての分野をカバーするということは現実問題としてはできません...全文を見る
02月26日第154回国会 衆議院 予算委員会 第18号
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○竹中国務大臣 デフレ対策の中身は大きく四つの柱がありまして、一丁目一番地という表現が適切かどうか、すべてやはりあわせてやらなければいけないという認識を持っております。それにしても、不良債権処理が重要だというふうに考えております。  その理由でありますけれども、デフレ、物の値段...全文を見る
○竹中国務大臣 金融仲介機能の低下というのは、日銀が出したハイパードマネーがマネーサプライの増加になかなかつながらないということでありますから、マネーサプライの増加がデフレに対して二通りのルートを通じていい効果をもたらすということは、よく知られているのではないかと思います。  ...全文を見る
○竹中国務大臣 特別検査の結果に基づいて、自己資本、資産の査定、財務の内容をしっかりと査定をするというのが今の状況であるわけでありますけれども、そういった判定の基準としては、御承知のようにバーゼルの銀行監査委員会の基準、BISの基準というのが大変重要な重みを持っているというふうに...全文を見る
○竹中国務大臣 自己資本の中身については、御承知のように、さまざまなコンポーネント、中身があるわけです。それについては、この部分を除いてはどうか、除いたら比率は違ってくるぞというような話は、マーケットの中では頻繁に行われているわけですね。そういったことにも配慮して総合的に考えるべ...全文を見る
○竹中国務大臣 そういうようなことを前提にしているということは全くありません。  ただ、むしろ私たちとして重要だと思っていますのは、これは、当局はしっかりとまさに銀行を見ているわけであります。しかし、マーケットはマーケットの評価がありますから、当局の評価とマーケットの評価が同じ...全文を見る
○竹中国務大臣 これは両面あるんだと思います。後ろ向きのリストラといいますか、そういうものもやはりある程度やらなければいけない。その点に関してはデフレ圧力が出てくるということは、これは総理がそのことを痛みというふうに言っておられるんだと思いますが、同時に、しかし、さらに前向きの改...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のとおりであろうかと思います。景気という言葉そのものが気の景色という意味でありますから、その意味では期待というのが大変重要で、それが実は非常に今萎縮して、縮こまって、縮小均衡に陥る懸念があるというのが現状なんだと思います。  それを打ち破っていくのは、...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、まさに総合的に取り組んでいる構造改革の中身そのものであると思います。けさからの議論の中でも出てまいりましたけれども、不良債権問題というのは、不良債権という一つのリスクをバランスシートの中に持っているから、既にそういう大きなリスクを持っているからさらなるリス...全文を見る
○竹中国務大臣 決してアメリカの経済だけを頼りにしているわけではありませんで、そのときも申し上げたと思いますけれども、現実に主要な産業で在庫調整が進みつつある、その在庫の自律的な転換等々で、循環局面的には、むしろ世界全体が少しよい局面に入っていくという認識を示しております。  ...全文を見る
○竹中国務大臣 私は金融担当ではありませんので、そういうことを当局として判定する立場にはないわけでありますが、基本的な自己資本の考え方については、まさに柳澤大臣がおっしゃったとおりなのだと思います。  ただ、もちろん、市場はどのように見ているかということも含めて、これは多様な見...全文を見る
○竹中国務大臣 いわゆるBISの基準等々で選定されている資本の自己資本比率だけで判断できない難しい問題があるということは認識しておりますが、それをもって、つまり、これからこれを引いてこういう数字になるから資本不足であるというふうな判断は、現時点ではできかねるというふうに思っていま...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、もし不足しているということであれば、不足しているとどうこうであるという一つの監督行政の話でありますから、そういう、不足しているかどうか、監督行政に結びつく問題について私が答える立場にはないということを申し上げているわけであります。  しかし、現状としては...全文を見る
○竹中国務大臣 具体的にこういう何%の失業率を想定しているとか、そういう具体的な想定ではもちろんございません。  雇用の情勢に関しましては、非常に不確実性が高いものですから、不良債権問題の償却、その進捗をあわせながら、慎重にこの事態を見ていかなければいけない。諸外国の例等々を見...全文を見る
○竹中国務大臣 その通信社で何が流れているか私は全く承知しておりませんが、今お伺いする限り、そういう報告を私自身全く受けておりませんし、あした何を議論するかという素材は、きょうの予算委員会が終わってからじっくり検討することになっております。
○竹中国務大臣 日米、時代も違うし国も違います。置かれている立場が違いますから、一国の政策をそのまま別の国にという形で議論するのは適切ではないというふうに基本的には思います。  私自身の解釈を申し上げますと、アメリカの八〇年代の復活は、まさにサプライサイドの強化によって行われた...全文を見る
○竹中国務大臣 以前、予算委員会でも御議論させていただいたことがありますが、やはり危機というのは、予想できないような状況になって、経済がコントロールできない、アンコントローラブルになるということだと思うんですね。  したがって、例えば消費がたとえ大幅に落ち込んだとしても、それが...全文を見る
○竹中国務大臣 専門家の間では、戻し税の、特に消費税の戻し税の考え方というのは、いわゆる逆進性といいますか、それを緩和する制度として以前から議論されてきたことだと思います。  今我々で取り組もうとしております税制改革というのは、パッチワーク的なといいますか部分的な改定ではなくて...全文を見る
02月27日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
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○竹中国務大臣 本日、内閣委員会が開催されるに当たり、所信の一端を申し述べさせていただきます。  日本経済の現状については、平成十一年初からの回復は短命に終わり、景気は悪化を続けています。  このため、政府は、昨年十二月に、構造改革をさらに加速しつつ、デフレスパイラルに陥るこ...全文を見る
02月28日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第3号
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○竹中国務大臣 委員御指摘いただきましたように、まさに、行政でも営利セクターでもない第三のセクターとしてのNPO、NGO、成熟した市民社会というのが私は一つのキーワードだと思いますが、その中の非常に大きな主役にならなければいけない分野だと思います。そういったものに対する社会的な認...全文を見る
○竹中国務大臣 内閣と与党は、官房長官のお話にもありましたように、本当に協力、一体となって、同時にある種の緊張感というのは常にそこはあるわけでありまして、いろいろな経緯を経てでき上がった一つの方向であるというふうに思っております。  それについて、もちろんそれを、現状に満足する...全文を見る
○竹中国務大臣 現状をより的確に把握して大胆かつ柔軟な行動をとるためにということで、昨年の秋に特別検査を行うということを金融庁にも御決定をいただいたわけであります。それに基づいてまさに果敢な政策をとろうというのが基本的なスタンスでありますし、そのことはきのうのデフレ対策の中に織り...全文を見る
○竹中国務大臣 政府から漏れ聞こえるということが何を意味するのか。私の知る限り、そういった危機的な状況を事前に認識することは非常に困難であるというふうに、少なくとも金融当局は考えておりますし、総理もそのような答弁をしておられる。全くそのとおりなんだと思うのですね。  そこは、さ...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、そのように法律で定められているわけですから、そのようなおそれがあれば、検査がどうであれ、それは、そういうようなおそれがあれば積極果敢に政策を打つ、そういう強い、つまり金融危機は絶対に回避するという強い決意を持って臨んでいます。
03月01日第154回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○竹中国務大臣 御指摘のように、デフレの傾向というのは、例えば、GDPデフレーターで見る限り九〇年代の後半からもう五年ぐらい続いている、消費者物価、卸売物価に関しても過去二年はそういう数字が出ているということで、大変厳しい物価の下落傾向が続いています。したがって、デフレの克服その...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレの克服のためにも経済の活性化が重要であるという委員の認識は、全くそのとおりだと思います。  先般取りまとめました例のデフレ対応策に関しても、このベースにあるのはあくまでも経済活性化である。そのための努力を、昨年の骨太の方針以来、一貫して行ってきたつもりであ...全文を見る
○竹中国務大臣 これは大変重要な問題であると同時に、非常に難しい問題であるというふうに認識しています。これだけ大きなマーケットで、労働力だって優秀な労働力があるし、現地で資本調達することも可能なはずなのに、どうしてなかなか海外の企業が日本に来ないのだろうか。  たまたま、きのう...全文を見る
○竹中国務大臣 これは委員にはもう言うまでもないことでありますけれども、為替レートそのものは、決して政府がどうこうできる問題ではなくて、マーケットの需給で決まっている一つの結果、実態の反映であるということになるわけであります。  今まさに御指摘になりましたように、為替レートが高...全文を見る
○竹中国務大臣 失業、雇用の問題というのは、経済政策の中で、はっきり言いまして、最も重要な課題であるという認識を強く持っております。特に若年の方々、今特に問題になっているのは高校卒、新卒の就職難の話でありますけれども、これは、若者の将来、さらには、まさに日本経済の将来全体を考える...全文を見る
○竹中国務大臣 これは確かに本当に難しい問題であります。こういう点で、坂口厚生労働大臣、大変御苦労なさっているわけでありますけれども、結果からいいますと、私は、諸外国の産業構造とか諸外国におけるライフスタイルの変化等々を参考事例にする限り、結果的にはいわゆるサービス産業で雇用され...全文を見る
03月05日第154回国会 衆議院 予算委員会 第20号
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○竹中国務大臣 議論の中身に関しましては、各省からの、今回の場合ですと金融庁及び経済産業省、一部財務省からいろいろな議論を出していただきまして、それの取りまとめを行っております。  情報の管理には十分な注意をしているつもりでございますけれども、何分関係者が多く、今後、さらに情報...全文を見る
○竹中国務大臣 何を議論するかというのは、確かに予算委員会が終わりまして、どういう点を議論するかということを、民間人を踏まえて準備のための打ち合わせをしたわけでございまして、私が申し上げたことは決して間違いではないというふうに思っております。いろいろな、各省庁から上がってきた議論...全文を見る
○竹中国務大臣 ただいまの委員と財務大臣のやりとりに関連すること、若干付言させていただきたいのでございますけれども、今回のデフレ対応策というのは、詳細の最終的なものを今手元にお持ちだと思いますが、その中にしっかりと書いたつもりでございますけれども、経済活性化のための全般的な政策と...全文を見る
○竹中国務大臣 経済活性化そのものが重要であるということをその一番最後に書かせていただいております。経済活性化に関しては、今その税制の論議を含めてこういうふうに既に議論を進めておりますということを書いているわけでありますから、それはそれで進めるわけです。これは経済の活性化ですけれ...全文を見る
○竹中国務大臣 これはもう何度も申し上げておりますけれども、第一歩です。  デフレ対策そのものについて、どのようにどこまでやれば成果がどのぐらい出てくるかということは、理論的にもなかなか解決していない難しい問題でありますから、いろいろな政策について検討を深めながらさらに踏み込ん...全文を見る
○竹中国務大臣 金融政策もその他の構造政策も、今、未知の領域に入ってきているわけでありまして、ここから先どこまで行けるのか、その効果はどういうふうになるのか、非常に不確かなものばかりが目の前にあるのだと思います。そういうことを踏まえた上で、しかし、それでも政策を総動員して経済を活...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、会議の中で、懇談をするという部分がございます。懇談の部分については、当然のことながら記録には残さないわけでありまして、ここは懇談をさせていただいたということです。
○竹中国務大臣 消費者心理とですか。消費者の心理としては、デフレによって物の値段が下がる、自分の賃金の低下がそれにおくれますから、普通はおくれるでしょうから、賃金が余り下がらないで物の値段が下がるということに関しては、これは心理というよりは実質賃金がふえてプラスだと感じるという面...全文を見る
○竹中国務大臣 総理なり私なりが、デフレはきょうで終わりです、あしたから物の値段が上がりますというふうに言ったら、確かに枝野委員おっしゃったように、皆さん急いで物を買うかもしれません。しかし、現実問題として、物の値段のトレンドを変えるというのは大変なことで、そんなことはあり得ない...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどの御議論にもありましたが、政策が小出しであるというその表現に対しては、やはり正直言ってかなり違和感があります。  小出しということの意味は、もっとたくさんやればいいんだけれども、まあこのぐらいにしておこうかと、いわゆるけちる議論なんだと思います。しかし、そ...全文を見る
○竹中国務大臣 第一歩というのが小出しと受け取られるかどうかというのは、ちょっと私には理解しかねるところでありますけれども、その点は、今後の全体としてのデフレを克服するためのシナリオをさらに深めて提示することによって、そういった疑念が生じないようにぜひ努力をしたいと思います。
○竹中国務大臣 これは、先ほどの御答弁の中でも一部御紹介させていただきましたけれども、いわゆる予算を伴う経済対策というパッケージの何か取りまとめを行ったというものではありません。デフレに対応するためには、日本銀行はこれまでもさまざまな政策をとってきましたし、金融庁もさまざまな政策...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレによって生ずる悪影響を除去する、そういう趣旨ではございません。デフレを克服するということは中期展望の中に明示しているわけでありまして、その目標に向けてさまざまな政策をとっていかなければいけない。そういった趣旨で、それぞれの、まさに金融に焦点を当ててその対応策...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレを克服するためにとられた政策です。
○竹中国務大臣 まず前半の部分で、小泉構造改革がデフレを促進するものばかりであるという点、以前も少し議論をさせていただいたかもしれませんが、全くそれは違うというふうに思っております。  例えば規制改革、規制改革によって新しい事業分野が開拓されていく、これは通信の分野等々ではもう...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレスパイラルというのは、もう本当に、今御紹介くださいましたように、物価下落と実体経済の悪化が相互作用的に、加速度的に、らせん階段を滑り落ちるように生じるわけですから、一種の危機的な経済状況だと思うのですね。その危機を想定するのは非常に難しいんだという話を、たび...全文を見る
○竹中国務大臣 ざっくばらんにという御指摘なんでありますけれども、今回の政策は、今までの御議論の中でいろいろもう要因は出てきていると思うのですが、デフレを解消するためには経済活性化という大もとがやはり必要なわけですね。そのために、第二次補正予算も御承認いただいて、今の本予算を御審...全文を見る
○竹中国務大臣 金融庁において、さまざまな観点から十分な検討がされているというふうに認識しています。
03月06日第154回国会 衆議院 予算委員会 第21号
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○竹中国務大臣 今、財務大臣のお話にもありましたように、税制の改革というのは、非常に総合的な観点から今回行うわけでありますが、税制そのものは、税は税のために存在しているのではなくて、やはり経済のために存在しているという観点が大変重要であろうかと思います。そうした観点から、経済活性...全文を見る
○竹中国務大臣 緩やかな物価目標というお言葉を委員はお使いになりましたが、私も個人的にはそのような考え方が適切だと思いますし、現実はかなりそれに近い形になっているのだと思います。御紹介いただきました「改革と展望」では、二年でデフレを克服する。日本銀行の方は、昨年三月の政策決定会合...全文を見る
03月07日第154回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済の実態が悪いということとその中でのデフレの議論というのは、少し違う角度からも議論されるべきだと思います。  日本の今の成長率、まあマイナス一%ぐらいだと思いますが、これは二〇〇〇年から二〇〇一年に掛けて世界経済の中で起こったことをやはりフェアに評価...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 世界の経済が環境として悪化したということを私は申し上げているわけで、その中で日本としてできる限りのことをやらなければいけないということを私、申し上げているわけです。世界が悪いとかだれが悪いとかということを私はどこでも申し上げたつもりはありません。  た...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まあ今でこそデフレは悪だというふうに新聞もみんな書くわけでありますけれども、そうではなかったわけですね。良いデフレと言っていたわけです。これ、新聞見てみると分かりますけれども、去年一年でデフレ対策、デフレ政策というようなことを掲げた記事は、記事検索します...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 近年四、五年ということですので、平成九年春以降の、これは景気後退局面でありますけれども、個人消費は景気後退に先行してやや低調に推移したということだと思います。十一年春以降、景気が回復に向かったわけですけれども、個人消費は横ばい状況が続くという状況になりま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 景気認識のお尋ねでありますけれども、景気は悪化を続けているという厳しい認識をここ三か月続けて出させていただいております。  しかしながら、アメリカやアジアの一部には景気底入れの気配もありまして、具体的には、今年度マイナス一%から来年度ゼロ%というふうな...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 世間で若干誤解もあるようですので、是非政策全体の体系を御理解賜りたいんですが、経済を活性化させるということがやはり何よりも重要なわけであります。そのための構造改革のプログラムをずっとやってまいりました。さらに、税制改革を含めてそれを抜本的にしようというよ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは総理も財務大臣も私も申し上げておりますが、二年後にはデフレを解消したいという非常に長い戦いの第一歩であるというふうに思っております。  引き続き、果敢に、柔軟かつ大胆に考えていかなければいけないと思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) PFIは、具体的なプロジェクトについては、扇大臣、今御説明ありましたけれども、PFIの推進のための組織は内閣府の中にございます。その中で、今御指摘のようないろんなアイデアを検討させていただいているところであります。これは、既に地方公共団体においては全国で...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のような点、内閣府のPFIの推進委員会がありますので、その中で是非検討をさせていただきたいと思います。
03月08日第154回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと私の方に質問通告をいただいておりませんでしたので、九〇年代の細かい数字のことは持っておりませんのですが、財政がお金を出して需要を喚起するというのは、一時的には間違いなく効果のある政策だと思います。しかし、それは続けていきますと効果が落ちてきて、効...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申しましたように、政府がお金を出すことによってその需要を一時的に喚起できると、これはもう間違いない事実だと思います。しかし、先ほどの財務大臣の話にもありましたように、経済を持続的に発展させるためには、やはり経済のその供給力、生産性とか技術革新とか、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済の説明ですので少し抽象的だという御批判をまた受けるかもしれませんが、財政の役割というのは少し需要を押し上げて、その下で例えば民間の設備投資とか消費とか出てくる、これが前提になるわけですね。それがちゃんと出てくる状況を作る、これが私は構造改革なんだと思...全文を見る
03月11日第154回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○国務大臣(竹中平蔵君) いわゆる改革と展望について、その週刊誌等で書かれているようなこととどのように折り合いを付けて経済を活性化させていけるのかというような御趣旨だと存じます。  御指摘のように、改革と展望の中では今後五年ないし十年の中期的な展望をさせていただきました。そして...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨年来の骨太の方針等々におきましても、正にその新陳代謝といいますか、具体的に言いますとバイアブルかノンバイアブルかという言葉を使いますが、本当にこの企業はマーケットの中でやっていけるのかどうかと、その判断こそが大事なんだと。やっていける企業については手助...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私もごく部分的にしか拝見することができませんでしたが、疑問がある問題について責任ある立場の方々が双方真摯に向き合ってオープンに議論されたと、話し合われたということに意義があったと思います。
03月13日第154回国会 参議院 本会議 第8号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 櫻井議員からは二問御質問をいただきました。  最初は、日本の政治のどこを変えるべきかという、これは大変難しい質問であります。  非常に正直な民間から閣内に入った印象を一つだけ申し上げますと、やはり国会議員お一人一人の影響力が行政に対して非常に強いと。...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 池田議員から二問の御質問をいただきました。  まず第一は、構造改革から生活を立て直す方向に政策転換すべきではないのかというお尋ねであります。  政府としては、構造改革を進めることにより、中長期的に景気を回復させ持続的な経済成長を実現するということが重...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 平野議員から二点のお尋ねをいただいております。  第一は、景気の認識でございます。  議員御指摘のとおり、昨年十—十二月期のGDP、これはQEでありますけれども、マイナス一・二%と、三四半期連続のマイナスとなりました。消費はプラスであったものの、設備...全文を見る
03月13日第154回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 平成十一年第一・四半期のGDP速報が事前に漏れたということでございますが、当時は、その発表の日の十五時三十分に発表するということで、その日の朝、計数を確定いたしまして、以下の方々に事前に説明を行うというようなルールになっていたようであります。内閣総理大臣...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) お昼ごろだったということであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 乗数効果でございますが、記憶なんでありますけれども、実質が一・二程度、名目が一・五程度であったというふうに記憶をしております。  正確な数字がございましたので、実質は約一・一です。名目は一・五でございます。
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと一点、技術的でありますけれども、委員は勘違いをしておられないと思いますが、一般には若干誤解がありますので。  乗数というのは需要をどれだけ喚起するかという効果でありますから、これは実はプロジェクトごとに乗数効果を出すというのは無理でありますし、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 現状においてどうかというのは非常に多くの要因を考えなければいけないと思うんですが、これも委員は多分よく御存じだと思いますが、一般論としてあくまでもマクロ的に言うならば、政府が直接お金を出すのと減税とでは明らかに政府が直接お金を出す方が乗数効果は高くなりま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) その点は、マーケットでお金が経済の中に流れると、そういう意味では御指摘のような点はあろうかと思います。しかし、それが最終的な付加価値の増加に結び付くかどうか、これは正に乗数効果になるわけですけれども、この点は少し区別する必要があるのかと思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 税収の方は別途お答えがあるかもしれませんが、昨年の十—十二の経済成長率、QEは大変厳しいというのは御指摘のとおりであります。  しかしながら、正に今、第二次補正予算の効果がどのように出るか、十四年度に予定されている政策がどのように発現していくか、さらに...全文を見る
03月14日第154回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 本日、内閣委員会が開催されるに当たり、所信の一端を申し述べさせていただきます。  日本経済の現状については、平成十一年初からの回復は短命に終わり、景気は悪化を続けています。  このため、政府は、昨年十二月に、構造改革を更に加速しつつ、デフレスパイラル...全文を見る
03月15日第154回国会 参議院 本会議 第9号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 高橋議員から一問御質問をいただいております。中小企業の実態への認識とその対応策ということでございました。  中小企業の景況につきましては、昨年初めから悪化を続けておりまして、秋以降は大型倒産など関連中小企業に深刻な影響を与える問題を発生したと、その意味...全文を見る
03月15日第154回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○国務大臣(竹中平蔵君) お尋ねは要因ということであったかと思いますので、要因ということになりますと、これはもう圧倒的にやはり人口的な、人口学的な変化、デモグラフィックな変化、つまり高齢化というのが、やはりこれが圧倒的な要因になるのだと思います。  しかし、すべてが一〇〇%それ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、坂口大臣おっしゃったように、完璧にこれが最適な解だというようなものは存在しないのだと思います。  先ほど申し上げましたように、医療、年金、性格がちょっと違うところがありますので、それなりの組合せが必要なんだと思うんですけれども、医療に関しては、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 社会全体で見ますと、自己負担であれ医療費であれ公費であれ、これは必ず国民が負担するということになります、これは国民以外に負担する人はいないわけでありますから。その場合に、御指摘の点は、自己負担を増やす場合に、その人の可処分所得が減って、それによって消費へ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 内藤委員の御質問はどれもすごく本質的で、かつ、したがって難しい問題だと思うんですが、世代間の不公平の問題というのは実はやはりかなり総合的に考えるべき問題だと思うんですね。年金等々で御指摘のような問題があります。しかし一方で、プライベートな生活を見てみると...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この点はもう内藤委員御指摘のとおりであります。私が申し上げたのは非常にミクロの例ですから、世代全体の話にはなりません。  申し上げたかったのは、しかしそれでも今の若い世代というのはスタート時点で既に高い所得があると。親の時点では高い所得はなかった。その...全文を見る
03月18日第154回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 先般のデフレ対応策につきましては、金融面に焦点を当てて考えるというのが議論の大前提になっております。金融面、具体的には何かというと、やはりマネーサプライが増えるような状況を作りたいというのがその基本的な考え方です。したがって、日本銀行にまず協力を仰いでハ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には効果というのは徐々に現れてくると思いますが、目標としましては、改革と展望に示されていますように、集中調整期間が終わる二年後にはデフレは克服できるような状況にしたいと、そのぐらいのめどで基本的にはその効果の出現を考えているということであります。 ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず前段のお話で、需要と供給の話でありますが、前回も申し上げたつもりでありますけれども、需要の政策についてもかなりの大きな配慮をしていると。実際、国債三十兆円を発行するわけですから、三十兆円の景気刺激をやるわけであります。それを三十五兆にしろ、四十兆にし...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) スパイラルかどうかということですね。はい、失礼いたしました。  先般、十―十二月期のGDPの速報を発表しておりますが、その中で、設備投資は大幅に落ち込みました。しかし一方、消費はプラスでありました。スパイラルというのは各指標がらせん階段を滑り落ちるよう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) このグラフをちょっと今拝見したばかりでありますが、やはりややトリッキーであるというふうに思います。GDPはこれ名目でかいているわけですよね。名目でかいていますから、物価が下がればすべての指標は縮んでいくに決まっているわけでありますから、やはり実質で見てど...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、名目の数字は実質が一定であっても物価が下がっていけばどんどんどんどん小さくなるわけでありますから、それはその限りではグラフにかけば必ずそのようになるのだと思います。  繰り返し申し上げますが、これは名目、物価が下がっていっ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、日本の経済が悪化を続けていて、先月、今月、若干修正しまして、依然厳しいが、一部に下げ止まりが見える。しかし、下げていることは確かでありますから、これはしたがって不況の時期には必ず見られる状況ですよね。不況の時期には必ずすべての業種はこういうふうに収縮...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 名目の、繰り返して言いますと、名目値で取り上げますと、実質値が一定であっても、これは物価が下がっているわけですから、去年よりも更に下がる、来年は更に下がるというふうになると、どんどんどんどんそういうふうになっているわけです。したがって、デフレは止めなけれ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 物価が一%低下してもスパイラルということは起こり、起こるときは起こります。それは緩やかなスパイラルです。一〇%低下するときは厳しいスパイラルです。しかし、そのように実際は、だから、程度の問題ではなくて相互連関でこういうふうに下がっているかどうかということ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 繰り返して申し上げますが、名目値は下がり続けているわけでありますから、これは深刻な問題であると思っております。であるからこそ、そのデフレ対応策を取っております。  しかし、実質値で見ますと、つまり私たちの実質的な生活水準を測る、例えば実質個人消費とかそ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 物の値段が何で決まるかという非常に難しい問題だと思います。基本的にはいろんな要因が絡みますけれども、もちろん需要も重要です。だからこそ第二次補正予算もやりました。  しかし、基本的にはこれはやはり貨幣現象であるということで、マネーサプライを増やさなけれ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 消費は、個人消費はGDP全体の、総支出全体の三分の二を占めるわけでありますから、その動向に経済全体が大きく左右されているというのは、もうそのとおりだと思います。だから、そこを何とか活性化できるようにしたいというのは、まず思いは同じだと思います。  問題...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、そういった場合に、消費者は、国民は賢いと考えるか賢くないと考えるかの違いだと思います。私たちは、消費者は賢いと思います。だからこそ長期的に日本経済が良くなるという方策を取っていく、それが結局足下の経済活性化にも基本的にはやはりつながっていくと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正に、すべて今御紹介いただいた「改革と展望」の中にその財政規律をどう保っていくかということも含めて我々の考え方は示させていただいたつもりであります。  第一のお尋ねの、今後どのような形で財政赤字が推移していくだろうかということでありますけれども、基本的...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、大変御丁寧に私の著作も読み上げていただきましたが、基本的に言っていることは同じじゃないでしょうか。つまり、デフレというのは価格の低下ですからね。価格の低下という貨幣現象が次に実態的な悪化を引き起こすわけですね。それが相互作用でスパイラル、正にらせん階...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この点は、もう委員御指摘のとおりだと思います。  マクロできっちりとした安定的な枠組みを作った上で、さらに、具体的にそれは経済を動かすのは企業でありますし、特に中小企業の役割は重要でありますから、そういった意味での、特に中小企業の場合は、何か行おうとす...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、正に構造改革は本来前向きの構造改革でなければいけないと思います。  企業と家計、特に、具体的に企業に関して言うならば、企業の自由な行動を可能にするような規制改革というのはだから重要であると。官が民を邪魔しないように官を小さくしていく...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いろんな考え方があろうかと思いますが、基本的には、金融ビッグバン以降の考え方といいますのは、業態別の壁がなくなると。お互いにその業態を超えて総合的なビジネスをするというのが一つの金融ビッグバンの考え方であろうかと思います。ただし、そこには例えば情報のファ...全文を見る
03月20日第154回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 大変重要な御指摘をいただいたと思っております。  まず、デフレ対策の意義、位置付け、評価ということに関してでありますけれども、これ、今委員も御紹介してくださいましたんですけれども、そもそも、デフレ対策をやりたいというようなことをいろいろ去年から申し上げ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 公的資金に関しましては、金融危機的な状況のおそれがある場合は、おそれがある場合はしかるべく対応をすると。そういった中で公的資金の注入というのも当然ながらその選択肢に入ってくるわけでございます。これはもう御承知のような法整備がなされているわけでありますし、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、今回のデフレ対策を取る以前から、経済を活性化する、規制緩和や様々な制度改革によって需要を生み出して、需要創出型の改革というのは当然のことながらずっと一貫して考えているつもりであります。今回、特に遅れていた金融面に焦点を当てた...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、官房長官の御答弁にもありましたように、これはもう総理の特命、特命大臣をどうするかというのは総理の専権事項でございまして、命ぜられてもいないのにどうこうするかということは、ちょっとこれはお答えする立場にないのではないかなと思っております。  いずれに...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 改革と展望の中で委員御指摘のような数字を示させていただきました。これが楽観的かどうかというのはいろいろ御評価の問題だと思いますが、基本的には、日本の経済が持っているキャパシティー、能力を活用することによってどのぐらいまで成長が可能かというようなことをまず...全文を見る
03月25日第154回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○国務大臣(竹中平蔵君) アメリカの経済動向と、それとの関連で個人消費に関する政策ということをお尋ねでございますけれども、アメリカに関しては正に山下委員御指摘のように、予想以上に明るい傾向が出ているというのが現状であろうかと思います。アメリカのブルーチップスのコンセンサス等々で見...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御承知のように、公的金融、政策金融機関につきましては、経済財政諮問会議でじっくりと議論するという建前になっております。  議論の方向につきましては、これは基本的には民間を補完することに徹するべきであると。さらには政策、これは政策のために行うわけでありま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 諮問会議で議論を深める中で、本来、民間でできることは民間で当然やっていただくべきなんだけれども、その民間の金融市場がなかなかうまく機能していないという非常に重大な認識を私たちも持っております。  その意味では、少しその時間的な推移のパターンというのも考...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) もしも不良債権があったままで、これで今でも金利が低いからいいんではないだろうかと。ところが、正に委員も御指摘になったように、一部にやっぱり貸し渋りとか、本当に渋っているかどうかはともかくとしまして、お金が出ていかない、いっていないという事実は多々あるんじ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正に委員御指摘のように、これはもう両面出てくるわけです。総理はそれを短期的な痛みというふうに称したわけでありますけれども、淘汰されるような企業が出てきた場合には御指摘のようなことが起こり得る。であるからこそ、この二年ぐらいを集中調整期間として、この二年間...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) その受皿を見付けるのはだれなのかという問題なんだと思います。  政府が例えばこれだけの事業を確保しますと、これはやっぱりできないわけですね。その点は御承知いただけると思うんですが、そういったところを規制緩和とか様々な、民間でできることは民間にして更に事...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そのためにやるべき構造改革というのを、去年の秋に改革の政策項目を約五百リストアップしました。工程表であります。そのうち四百五十項目は今年度中にやるということを決めて、昨年十二月に集計した時点では、非常に地味なものの積み重ねではあるんですけれども、やっぱり...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今週の金曜日の経済財政諮問会議におきまして、民間議員が中心になってその論点とあるべき方向についての一つの考え方を提示していただくことになっております。  今日はちょっとその数日前でありますので、幾つかの方向は議論もちろんされておりますが、やはり経済の活...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 三十兆円の国債発行枠というのは、これはマクロ経済バランスのために是非とも維持しなければならないと思っています。しかし、頑張って投資をしていく、頑張ってリスクを取っていく人たちに対してそれなりのインセンティブを税で与えるということは、私は必要なんだと思いま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そういった財政の枠組み全体を議論する。それぞれ、やはり財政の支出は今までもそれなりの意味付けを持っているわけですから、確かにどれ一つカットしようと思っても大変なんでありますけれども、それを集中的に優先順位を付けてやる。実は、今御審議いただいている予算編成...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 税制に関しましては、やはり改革の中心的問題であるということで、経済財政諮問会議で大枠を議論する、さらに、財務省の政府税調等々で更にその制度設計を踏まえた詳しい議論を今並行してさせていただいております。  税制に関する基本的な考え方ということで活力という...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 実は、一月に出しました改革の中期展望におきまして、その中心的な概念は人であるということを明記させていただきました。これは、経済も社会もやっぱり人のためにあるというのが基本的な発想でありますから、同時に経済や社会を良くする主体としての人、それは委員おっしゃ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、経済産業活性化戦略という非常に今年前半の大きなテーマ、税制と並ぶ大きなテーマの中で、更に規制改革と人材というのは更にその中の大分類になると思いますので、それに関しましてはそこをヘッドクオーターの会議と言うかどうかはともかくとし...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 失礼しました。  今、お話を伺っていまして、山本委員御指摘のように、やはりもう一段、もう一押し、二押しする必要があるんだなと思います。  アメリカで、例えばハーバード大学のケネディ・スクールというところがありますが、そこは、夏休みワシントンに行って、...全文を見る
03月26日第154回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 評価の問題でございますので、これは是非客観的に国民の皆さんに評価をしていただくというものだと思いますが、担当している立場といたしましては、第一年次としてはそれなりの成果を上げられたのではないかなと一応考えております。  景気の問題どう考えるか、デフレ対...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 構造改革に対する基本的な考え方の御質問だと思います。  経済の発展を促すのは、中長期的にこれを持続的な発展をもたらすのは、やはりこれは経済の供給力サイドの力である、生産性が上昇して新たな付加価値を生み出していく力、これしかやはりないのだと思います。だか...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、いろんなものがあるのかと思います。  規制緩和の例では、例えば九〇年代半ばに起きました携帯電話のセルラーの買取りの規制緩和等々は、瞬く間に需要を広げたという例もございます。しかし、企業の行動を変え、消費者の行動を変えるという意味では、一年、二年...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政諮問会議と政府の税調の間には、おのずとやはりそれなりの役割分担があるというふうに考えております。  私たちは、少人数でそんな具体的な税制の細かい制度設計ができるわけではございませんし、基本的にマクロ経済の活性化等々との関連でどのような方向を模索...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正しく理解しているとよろしいのでありますけれども。  基本的に、やはり政策金融の問題というのは、幾つかの改革の中でもやはり特殊な要因を持っているのだと思います。あえて二つ挙げさせていただきますが、一つは、そもそも政策金融というのは政策の中でどういう役割...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) NPO支援、税、ちょっと別々の観点からのお答えをさせていただきたいと思いますが、まず税に関しては、委員御指摘のとおり、実は今回の論点整理の中でも、やはり多様な生活、多様な活動、多様なライフスタイルを保障できるような、そういった税制が必要であると、これは非...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 様々なリスク要因を考えて必要に応じて柔軟かつ大胆なというのは大変必要な重要なポイントであるというふうに思っております。  リスクという場合に何を想定するかというのは、なかなか想定できないものもリスクの中に入りますので難しいのでありますが、マクロ経済の運...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 高コスト構造の是正というのは、生活者の立場から見て極めて重要な問題であるというふうに、私自身はもう以前から非常に強く認識している問題であります。  これは評価の問題でありますけれども、いかがでしょうか、日本の高コスト構造というのはやはり近年かなり目に見...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御承知のように、このIT革命、五年で世界最先端のIT国家を作るということに関しましては、e―Japan戦略という基本的な戦略を立てまして、それに基づいてe―Japan重点計画という一種のアクションプランを作っております。それに基づいて政府が実施すべき施策...全文を見る
03月27日第154回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 民需の中心であります個人消費と設備投資、この二つに御指摘のような際立った違いが見られております。  一般的に言いますと、個人消費は常に安定的に動くということでありまして、そうした動きが出ていると。設備投資に関しては、景気動向を非常に加速度的に反映するも...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 持続的な物価下落が続いているという意味で、日本経済は緩やかなデフレの中にあるというふうに認識をしています。御指摘のように、GDPデフレーターに関しては、たしか一年次途中のプラスを挟んでもう七年間低下をしている。そのことを正に問題にしているわけで、デフレ対...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 構造改革なくして景気の回復、成長はないと、正に総理が力説しておられるその点に正に焦点を置いて経済政策を組み立てているつもりであります。  その中心は、ならば何かということになりますと、昨年の骨太方針で書かせていただきましたように、より効率的な部門にやは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、最初のお尋ねの現状認識と見通しでございますけれども、現状は、過去三か月間は景気は悪化を続けているというふうな判断を月例でしてきましたけれども、今月は、景気は依然として厳しい状況にあるけれども一部に下げ止まりの兆しが見られるということで、若干の上方修...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の政策全体の組立てについて是非御理解を賜りたいと思うんですが、経済を活性化させるということがやはり基本でありまして、そのためのこれは第二次の補正予算を含む様々な需要面を含む対応、構造改革をやってまいりました。  実は、デフレ対策として、対応策として二...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 人口が経済全体に与える影響というのは、非常に重い質問であろうかと思います。なかなかこれは難しい要因が幾つかあります。  ただ、需要と供給に分けて考えていただきますと、国内のマーケットが余り大きくならない。これはこれで大きな制約にはなるわけでありますが、...全文を見る
03月29日第154回国会 衆議院 本会議 第18号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 山井議員から、障害者雇用の考え方についてのお尋ねがございました。  構造改革を通じて実現する社会につきましては、今、官房長官からの答弁にもありましたように、「「人」を何よりも重視する国」でありますので、この点についての重複は避けさせていただきます。 ...全文を見る
03月29日第154回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 櫻井委員お尋ねの税の原則の話でありますが、まず今夜、経済財政諮問会議が開かれることになっております。そこで、民間議員からの問題提起として論点の整理、方向性の議論が提示されることになっております。したがって、その民間議員の、有識者議員からの提示に基づいて議...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと、中立という場合に、実はこの中立というのは、先ほど難しい言葉だというふうに申し上げましたけれども、いろんな解釈がなされるんですね。例えば、税収中立、財政中立というような言葉があります。これは要するに、歳出と歳入を中立的に扱って増税も減税もしない、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、まず税の論点の整理をしている段階でありますので、新聞にはもう本当にいろんなことが書かれておりまして私もびっくりしますけれども、私の知らないことが一杯書かれておりますのでびっくりいたしますけれども、そういう増減税云々の点に関し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の櫻井委員のお話は、いわゆる私は財政の中に組み込まれたビルトインスタビライザーの話だと思います。「改革と展望」の中でも、この財政の自動安定化装置、ビルトインスタビライザーを活用するということは明記させていただいております。  これは、経済が良くなれば...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そのNHKの報道、ちょっと、済みません、承知しておりませんが、何度も申し上げますように、諮問会議では今日論点の整理をして本格的な議論を始めるところであります。かつ、マスコミがじゃ間違っているのかということに関して言うならば、かなり間違っているというふうに...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 議論を深めるということは大変重要であると思っております。私自身は、ほかの内閣委員会で実は重要法案もこれからございまして時間的な制約等もございます。諮問会議のメンバーには塩川大臣もおなりになっていらっしゃるということでもありますので、私の時間等々も是非ちょ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これも政策の、そもそも今どういう政策体系になっているかということを是非とも御理解賜りたいんですが、今我々が直面している問題は物価下落を伴う経済の停滞ということなんだと思います。これを全体として解決することが私たちの課題です。そのためには経済活性化を幅広く...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 申し訳ありません。ちょっと手薄というのは表現として私は不適切だったというふうに思いますが、申し上げたかったのはこういうことなんです。  私は今、金融の問題というふうに申し上げましたけれども、これは不良債権の処理、一方でマクロの金融政策、日銀の金融政策、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、日本が流動性のわなの状況にあるか。ちょっとテクニカルな表現で恐縮でありますけれども、貨幣需要の利子弾性値が無限大に高い、マネーサプライを増やしても金利が余り反応しないというような状況にあるか、本当にあるかどうかということに関しては専門家の意見は分か...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) マネーサプライが増えないというのが、なかなか増えないというのが大きな問題だと思います。  御指摘のように、日銀はハイパワードマネーを、直近の数字だと多分二八%ぐらい増やしている。しかし、マネーサプライの増加は三%である。それはもう間違いなく金融仲介機能...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 貸出しの実態につきましては私十分な知識がありませんので、柳澤大臣、大変お詳しいと思いますが、私の認識では、大企業にお金が余っていて中小企業にないと、これは少し一面的なのではないかと思います。いい大企業といい中小企業には銀行はお金を貸したくて仕方がない、し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 政策全体の整合性と更に言えば戦略性が重要であるという委員の御指摘は全くそのとおりだと思います。  それで、実は一月に「構造改革と経済財政の中期展望」をまとめさせていただきましたが、あれはまあ、私はあえて、やはりあれが戦略と正に展望を示した重要な役割を果...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先般はマクロのメカニズムとしての議論をさせていただきましたが、国民の不安という観点からしますと、今、読売のアンケートを御紹介いただきましたが、他のアンケートによってもやはり不安の一位に来るのは間違いなく雇用の不安、それはもう御指摘のとおりであると思います...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、検査そのものに関しては検査局で大変厳しい厳格な検査が行われているというふうに私たちも、各議員も聞いておりますので、そのことそのものをそんなに明示的に議論したことはなかったのではないかと思います。  いずれにしても、今申し上げた認識を持っておりま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは対策の取りまとめの中に明示させていただいたつもりでありますが、デフレスパイラルを阻止するために措置を取ったということでございます。
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、総需要がらせん階段を滑り落ちるようにスパイラル的に悪化するのを防ぐと、そのために第二次補正予算を組んだと、そういう理解でございます。ただし、その場合も供給サイドに配慮しながら組むとか、そういう附帯条件はいろいろあるかと思いますが、メインの目的...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いや、総需要がスパイラル的に落ち込むことを防ぐということでありますから、その意味では間違いなく需要を支えるということを目的にしています。
○国務大臣(竹中平蔵君) 厳密に申し上げますと若干違うというふうに、ことになると思います。  これは、構造改革の目的は明らかに、供給サイドを強くすることによって持続的な経済発展を可能にするということを目的にしております。しかし、その骨太の方針の中にそういうことを書いておりますが...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、いわゆる景気の微調整ですね、そういう形で財政を使うということはありませんということです。  その第二次補正に関しては、特に予想を上回るような世界的な規模でもないIT不況、さらに加えて九月十一日以降の同時多発テロによる一時的な...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、私は政策転換とは認識をしておりません。これは例えば、いろんな状況があるんだと思います。例えば、一次的に非常に不況が深刻化して需要が落ち込んだ場合、これを持ち上げるというのも私はやっぱり微調整だと思うんですね。それがスパイラル的に悪化するということ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権が多くの努力によって償却しても償却しても次から次へ出てくるということに関しては、大変これは重大な問題であるという認識をまず骨太の方針の時点から書かせていただいております。  その中を読んでいただきますと、やはり不良債権が発生するメカニズムを踏ま...全文を見る
04月02日第154回国会 衆議院 財務金融委員会 第8号
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○竹中国務大臣 経済の活性化と財政の規律の兼ね合いに関しての重要な御質問だと思います。  基本的には、やはり経済を活性化させるということが大変重要であり、そのためにも税制の改革、産業の戦略を練りたいというふうに思っているところでありますが、やはり一方で、今の国債市場の状況を考え...全文を見る
○竹中国務大臣 委員よく御存じのように、今経済財政諮問会議で、六月を目途に取りまとめるということを念頭に置きながら税制改革の議論を進めております。  御指摘の三月二十九日には、重要な、ある意味で議論の出発点になります論点の整理と基本的な考え方について有識者議員、つまり民間議員が...全文を見る
○竹中国務大臣 御質問はかなり哲学的な問題を含みますので、これは財政学者が集まったら何時間でも、何日でも議論できるテーマなのかもしれません。  ちょっと誤解のないようにぜひ申し上げておきたいのでありますが、例えばレーガン税制の第二期の八六年の改革のときにもやはりこういう議論がな...全文を見る
○竹中国務大臣 重ねて申し上げますが、三原則を置きかえたわけではございません。解釈という趣旨であります。  その意味では、民間の有識者が提起された問題というのは、やはり今の日本の経済の現状を踏まえて、かつ、シャウプ勧告以来のさまざまな問題をやはり解決できるような非常に大幅なもの...全文を見る
○竹中国務大臣 税の論議の難しさというのは日ごろ痛感しておりますけれども、基本的な議論をすると、それぞれやはり皆さん大変興味のあるところをお持ちなものですから、必ず具体的な話になるということなのだと思います。  基本的には、経済財政諮問会議は細かい制度設計の議論をする場ではない...全文を見る
○竹中国務大臣 今の財務大臣のお話のとおりだと思います。  この議論、常に言葉がひとり歩きして、先行減税とか改革還元型といった場合も、それぞれがちょっと違ったとり方をされますので、これはマスコミがそういうふうに特に書き立てるものですから私たちも困っているのでありますが、まず、こ...全文を見る
○竹中国務大臣 もう一度申し上げますけれども、そこは実は財務大臣がおっしゃっていることと民間議員が言っていることは同じなんです、だと私は思います。  例えば、これはちょっと仮定の話をもうある程度せざるを得ませんけれども、これからの集中調整期間とそれ以降の期間とどのように対応を考...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的に総理からは、政府税調、経済財政諮問会議、それぞれ重複を恐れずに自由に議論しろというふうに言われております。その中でおのずと役割分担というのはできてくるんだと思うんですね。  海江田委員の御質問に対して財務大臣が先ほど答弁されたとおりだと私は思うんですが、...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、その内容によってよくわからないのではないでしょうか。
○竹中国務大臣 中塚委員のマクロ財政運営に関する考え方というのは私なりに理解はしているつもりであります。  ただ、今の私たちの内閣の考え方というのは、これはやはり長期的にプライマリーバランスを回復させる、その一歩としての平成十四年度三十兆円国債発行枠というのは、これはどうしても...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のように、そういった意味での財源をつくり出すことが簡単であるとは全く私も思っておりません。歳出規模をゼロで抑制するというふうに申し上げましたけれども、それすらもう極めて大変なことで、そこからさらに、そういった改革努力ができた分、財源になり得るということであり...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレ担当ということではないと思いますが、マクロ経済ということでお答えさせていただきます。  御指摘のように、いわゆる純粋に消費者から考えますと、物の値段が下がるというのは悪いことではない。しかも、日本の物の価格は国際的に見て高い高いと言われてきた、それが国際価...全文を見る
○竹中国務大臣 まさにこれは、物価というものを一般物価で議論するか、それとも相対的な価格体系の変化という形で議論するかという問題だと思います。  これはもう委員御承知の上で御発言だと思いますが、私たちが申し上げているのは、例えば国際的に高い物価が一〇%下がる。その場合、他の物価...全文を見る
○竹中国務大臣 今、五十嵐委員御指摘になった点が、まさに「改革と展望」のシナリオを書く上で私たちがやはり一番頭を悩ませた問題、今でも頭を悩ませている問題であります。  御指摘のように、金利が上がる場合に、いわゆる経済実態がよくなって、資金需要がふえて金利が上がる場合と、そうでは...全文を見る
○竹中国務大臣 政府の月例経済報告におきましては、景気は依然として厳しい状況にあるものの、一部下げどまりの兆しが見られるというふうな判断をしております。  しかし、御指摘のように、幾つかの考慮しなければいけないリスクファクターが存在しているということも十分に認識しているつもりで...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、リーディングインダストリーについてのお尋ねがございました。  この問題は、要するに、インダストリーというのをどのようにとらえるかということなのだと思います。戦略的に産業を活性化するということを考えるわけでありますが、いわゆる一九六〇年代から七〇年代にかけて...全文を見る
04月04日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第9号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 閣議でそういった日本銀行の政策について議論したことは今回もございませんし、過去にも私が知る限りでは全くなかったというふうに申し上げたいと思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 直接的には、物価が下がるデフレ状況をどうするかということから今の議論が出てきているんだと思いますが、委員も御指摘になられたように、デフレ要因は幾つかありますけれども、一つのやはり注目すべき問題は、マネーサプライが増えない。マネーサプライが増えない要因は何...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そもそも、経済政策全体のこれは組立ての問題を是非御認識いただきたいと思います。  経済実態をよくする、つまり経済の活性化こそが必要であるということは十分に認識しています。そのためには、経済の長期的な成長力を高めるという意味で、規制緩和も行わなければいけ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 原田次長の論文は私も読ませていただいておりますし、非常に貴重な点を指摘していると思います。  不良債権問題と過剰債務問題というのをあえて一体と考えますと、過剰債務、不良債権問題を起こす要因はデフレであると。しかし、デフレを起こす要因の一つが過剰債務、不...全文を見る
04月05日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第4号
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○竹中国務大臣 太田委員からたくさんの御指摘をいただきました。どれも基本的に私たちが構造改革の中で取り組みたいと思っております重要事項を御指摘いただいたというふうに思っております。  まず、構造改革が必要であり、それをどのように進めるかということに関しましては、これはもう委員が...全文を見る
○竹中国務大臣 産官学の協力による技術開発は、まさに尾身大臣が今最も力を入れていらっしゃることでありますので、尾身大臣がいろいろとお話ししてくださると思います。  私の方からは、ぜひ、その都市再生の意味づけというようなものと構造改革での位置づけについて若干お話をさせていただきま...全文を見る
○竹中国務大臣 経済が厳しい中で、しかし、淡々と、かつ強い決意で構造改革を進めなければいけないというふうに考えております。  足元の景気でございますけれども、先月の月例経済報告では、御指摘のように、景気は依然厳しいが一部に下げどまりの兆しというふうに評価をさせていただきました。...全文を見る
○竹中国務大臣 先般の諮問会議で論点について議論をいたしました。これは、決して諮問会議でその論点を決定したとかということではございませんで、民間の有識者議員からの論点整理ということで問題を提起していただいたものでございまして、それに基づいて議論を行ったというのが現状でございます。...全文を見る
○竹中国務大臣 日本の税制改革を考えるに当たって、間接金融から直接金融へ、いや、さらには貯蓄から投資へといった観点から、証券市場を中心とした税制の改革が大変重要であるというふうに私も認識をしております。その点で現状の制度が十分であるかどうかということに関しては、これはかなり踏み込...全文を見る
○竹中国務大臣 政府系金融機関のあり方に関しましては、経済財政諮問会議で議論をするようにという総理からの御指示をいただいて、議論を開始したところでございます。与党三党の御意見も承知をいたしております。  与党の政策責任者の皆さん方が御懸念していらっしゃるのは、やはり、こういう厳...全文を見る
04月08日第154回国会 衆議院 決算行政監視委員会第三分科会 第1号
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○竹中国務大臣 平成十年度における経済企画庁の歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、平成十年度の当初歳出予算額は百四十九億一千八百八十一万円余でありましたが、予算補正修正追加額九億六千五百四万円余、予算移しかえ減少額八億一千三百八十七万円余を増減いたしま...全文を見る
04月16日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第12号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には今、柳澤大臣がお答えになったとおりだと思います。  プログラムの取りまとめの立場から、これはまあ一般論的なお話になると思いますが、基本的には、企業がバイアブルかノンバイアブルかということを責任を持って判断する、バイアブルな場合は、どのようなや...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、検査そのものが信頼に足るような形で行われたかどうかという一般的な御質問に対しましては、これはもう当局が行うことでありますから、私たちはその当局において厳正な検査がなされてあるというふうに考えております。これは、柳澤大臣御自身も事あるごとに御説明くだ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレを克服するためには、政策を総動員することが必要であると。何よりも経済活性化がその前提でありますから、その経済活性化に関しては、今、峰崎委員も御指摘になりました税制の改革を含め、ないしは経済産業活性化戦略を含め、今、諮問会議で議論していることを粛々と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 浜田委員から御指摘いただきましたマクロ経済の運営と、その結果としての一つの不良債権の問題、以前もこの委員会で同様の御趣旨の質問をいただいたというふうに記憶しておりますが、経済実態が悪いから不良債権処理が進まないという側面は確かにあると思います。しかし、経...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、デフレ対策の話でありますが、デフレに関しましては、そのデフレの問題点というのは私たちはずっと指摘してきたつもりであります。ただ、これは消費者の代表の方々等も、去年の秋ぐらいまでの時点では少なくとも皆さんはデフレは歓迎だというふうにおっしゃって、だか...全文を見る
04月17日第154回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第5号
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○竹中国務大臣 不良債権処理のためにもデフレ対策が必要である、しかし同時に、デフレ対策を進める中心としてまた不良債権処理を進めなければいけないという大変難しい関係にございます。その点で金融担当大臣に御努力をいただいているわけでございますけれども、しかし、デフレを克服するためには何...全文を見る
04月19日第154回国会 衆議院 本会議 第26号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 阿部議員から、経済財政諮問会議における医療、介護、福祉分野の位置づけについてのお尋ねがございました。  医療、介護、福祉等の社会保障制度については、昨年六月のいわゆる骨太の方針におきましても、本年一月のいわゆる「改革と展望」におきましても、次の二点を指...全文を見る
04月22日第154回国会 参議院 本会議 第19号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 本田議員から公正取引委員会の位置付け等についてのお尋ねがございました。  我が国における最も重要なインフラの一つである市場、マーケットが機能するためには、参加者の競争状態を確保することが言うまでもなく不可欠であります。公正取引委員会は、市場における自由...全文を見る
04月24日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第9号
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○竹中国務大臣 経済に対する先行きの期待をどのように持つかということが大変重要である、その期待の持ち方によって今の経済も影響を受けるという御指摘は、もう先生御指摘のとおりだというふうに思っております。  中期的な経済の見通しといいますか、シナリオにつきましては、ことし一月に閣議...全文を見る
○竹中国務大臣 IMFが非常に厳しい見方をしている、そういう報告を出したということは承知をしております。  委員御指摘のように、経済、底入れを探っているわけでありますけれども、それにもかかわらず民需が大変厳しい、民需の飛躍的な増加はなかなか期待しがたいというふうにも私たちも考え...全文を見る
○竹中国務大臣 委員が御懸念される日本経済の問題点、今のお話で、大きくやはり二つあるのかな、二つ御指摘されたのかなというふうに思います。  一つは、リストラによって企業収益が改善する。これは大変改善しております。大手四百社のアンケート調査によっても、今年度、企業収益は五〇%、六...全文を見る
○竹中国務大臣 我々、景気がよい、悪い、経済が成長する云々というふうな形でマクロ的な議論をするわけでありますけれども、経済の基盤は、御指摘のとおり、人間一人一人がどのぐらいの付加価値を市場経済の中で生み出していっているのか、その集合体であるというふうに思います。したがって、その基...全文を見る
○竹中国務大臣 山を越えたという表現がどのようなことを意味するかということになるのだと思いますが、私は、やはりこの問題は継続的な努力が必要な非常に難しい問題であるというふうに申し上げるのが正確かと思います。  経済財政諮問会議の議論においてもそうでありましたし、私自身の考えもそ...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のとおり、今回の白書におきまして、実は、高齢者の間での所得分配、所得が非常にばらついているということを指摘する、そのファクトを指摘するというのが大変重要なポイントになりました。  これまでどちらかというと、一般的な認識として、高齢者はお金持ちだと。そういう...全文を見る
○竹中国務大臣 事実の、ファクトの問題といたしまして年金が極めて重要であるというのは、私もそのように思っております。ただ、今後高齢者がふえていく中で、全体の財政のバランスでありますとか、さらには労働市場の問題も含めて、少し踏み込んで立体的に考えていく必要もあるのかと思います。高齢...全文を見る
○竹中国務大臣 今回の白書の目的、性格に関しましては、先ほど申し上げましたように、まず、十分我々自身が認識していないファクトをできるだけ正確に把握しようということを議論の出発点にしております。それを受けて、ではどうするのかということに関しては、先ほども御紹介しましたように、デモグ...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のように、骨太の方針の中では、いろいろな社会保障のシステム、税のシステムを世帯中心じゃなくて個人でというふうに明記いたしました。この考え方は、我々自身が非常に多様なライフスタイルの中で現在生きつつあるし、結局のところ、その多様なライフスタイルを認め合う、そう...全文を見る
○竹中国務大臣 今のお話の中にも出てきましたが、正規労働という言葉が日本であるわけですね。考えてみたら、正規労働というのはまさにフルタイムで働いてどちらかというと終身雇用的な位置づけの中にいる労働者であって、パートタイムは正規ではないというようなことを言葉自身が意味しているわけで...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘の点は、私たちも十分に認識しているつもりでございます。経済財政諮問会議で経済と財政の問題を扱うという視点になると、生産性という言葉が出てきたり人材という言葉が出てきたりするのでありますけれども、さきの「改革と展望」では、私たちが目指すのは、結局のところ人...全文を見る
○竹中国務大臣 日本の金融、不良債権処理、より広く言いましたら、企業を含むバランスシート調整が引き続き大きな問題であるということは十分に認識しております。  ただ、よく比較されるアルゼンチン等との比較でいいますと、日本が持っている資産の分厚さないしは貯蓄率の高さ、潜在的な生産面...全文を見る
○竹中国務大臣 御承知のように、金融庁は特別検査を行いまして、その結果、かなり進展する部門は進展したというふうに認識をしております。  具体的には、オフバランス化に向けて処理が進んだということは、これは紛れもない事実でございますし、銀行の問題は、その貸付先である企業の問題でもあ...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的に景気が厳しい状況にあるということは認識をしております。特に、具体的に申し上げますと、設備投資の落ち込み幅がやはり依然として非常に大きいということ、雇用情勢が大変厳しいということ等々、厳しさが極めて顕著に残っているということを認識している次第でございます。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレ対策、デフレ対応策、景気対策、いろいろなレベルでの、ちょっと言葉が世間ではなかなか広く使われているのではないだろうかと思います。  基本的には、経済を活性化させることが我々の目標でありまして、そのために、まさに御質問のありましたような税制の改革、規制改革を...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと言葉が説明不足だったかもしれませんが、いわゆる不況対策をとらないということの意味は、いわゆるマクロ的な財政を使った景気の微調整というものは財政赤字の存在等々を考えてやるべきではないというふうな財政の規律、ディシプリンのことを申し上げているわけでありまして、...全文を見る
04月25日第154回国会 衆議院 本会議 第28号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 個人情報の保護に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  高度情報通信社会の進展のもと、情報通信技術の活用による大量かつ多様な個人情報の利用が、事業活動等の面でも国民生活の面でも欠かせないものとなっております。その一方で、個人情報は、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 山本議員から、大きく二点の御質問をいただいております。  まずは、いわゆるOECD八原則と本法案との関連でございます。  本法案では、OECD八原則に示されている内容を五つに集約して示しております。その五つとは、第一、利用目的による制限、第二、適正な...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 北川議員から、五点質問がございました。  法体系についてのお尋ねであります。  この法案は、IT社会における個人情報の保護を図るため、基本原則等万人について努力義務を定めることなどにより、民間、公的分野、その他の特別の個別分野を通じた、全体として総合...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 西川議員から、法案における報道の自由への配慮についてのお尋ねがございました。  私も、情報の観点から、個人の人格権を守ることと報道の自由を両立させることは大変重要なことだと思っております。  報道分野については、この点、法律案の第五章を適用した場合、...全文を見る
04月25日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第14号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政諮問会議での税の論議でありますけれども、今どこまで議論しているのかという御質問に対しましては、民間有識者議員から論点の整理を行ってもらったというところであるということであります。その論点の中で、したがってその方向といいますか、どういう議論がなされ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 実は、峰崎委員、今すべてある意味でおっしゃってくださったと思います。  今どういう状況かということなので先ほどのお答えを申し上げたわけですけれども、じゃ、今後どういうことを深めていくのかということに関しましては、正に今、委員御指摘になったように、国と地...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは全省庁を巻き込む非常に大きな問題でありますから、大変困難な問題であるということは承知しておりますが、そういった大きな方向性に触れないと我々経済財政諮問会議の役割を果たせないというふうに思っております。時間的制約は大変大きいですが、大きな方向性につい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まだ実は、骨子そのものをどのようにするかということは、内容そのものをかなり規定することになりますので、骨子の案というようなものをまだ経済財政諮問会議でお諮りはしておりません。  したがいまして、委員の御質問に今ちょっと直接お答えすることはできないのであ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、例えば地方への税源移譲の問題一つ取りましても、その受皿になる地方自治体をどのように作っていくのかというような一方で大問題があります。そういった制度そのものを作っていくというのは、これは一朝一夕でできることではありませんから、これは時間を掛けて少し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは工程表のイメージの問題だと思います。昨年十一月に作りました工程表というのは、五百の項目を挙げまして各省庁から極めて細かいものを寄せ集めた。そのようなものを作るということはイメージしておりません。  しかし、今申し上げましたように、様々な制度改革を...全文を見る
04月25日第154回国会 参議院 内閣委員会 第9号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 大変重要な広いお問い掛けだと思います。基本的には経済財政の基本運営方針の中でもこのNPO、NGOの役割というのは大変重視をしております。  公的なものというのはやはりどこの社会でも必要である、その公的なものを日本は伝統的に官の分野がある意味で独占してき...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 税制に関する基本的な考え方というのは、前回申し上げましたように、やはり多様性をいろんな形で認めていくと。それが税制のあるべき長期的な方向としても重要であるというふうに認識をしております。  一方でしかし、制度設計そのものは非常に長期の評価に堪えるような...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) その要望の内容ということでございますか。  十四年度の要望としては、みなし寄附金制度の導入、寄附金の損金算入枠を公益法人並みに拡大する等々、みなし寄附金の適用、そういったことを要望としては出しておるところでございます。
○国務大臣(竹中平蔵君) この件に関しましては私たちは要望する側でありますから、しっかりと要望すべきことを要望したいというふうに思っております。  そのためには、その判断材料、財務省としては財務省の判断の材料がありますでしょうが、私たちにも判断の材料が必要だというふうに思います...全文を見る
04月26日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第10号
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○竹中国務大臣 ただいま議題となりました個人情報の保護に関する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  高度情報通信社会の進展のもと、情報通信技術の活用による大量かつ多様な個人情報の利用が、事業活動等の面でも国民生活の面でも欠かせないものとなって...全文を見る
05月08日第154回国会 参議院 本会議 第22号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 辻議員から二問質問をいただいております。  経済財政諮問会議と政府税調の関係及び税制改革の重点等についてのお尋ねでございます。  経済財政諮問会議は、経済政策、経済財政政策に関する重要事項等について調査審議すること等を所管事務としております。  あ...全文を見る
05月17日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第11号
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○竹中国務大臣 お答え申し上げます。  もう言うまでもないことでありますけれども、日本は今まさに官民一体となりまして世界最高水準のIT国家を目指しているというところであります。IT担当大臣としてその任に私も当たらせていただいております。その基盤の法制として本法案の整備が急務にな...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、ITに関しまして、その重要性を御指摘いただきまして、IT担当大臣としては大変大きな激励を受けたというふうに思っております。  お尋ねの報道の件でありますけれども、一連の報道は十三日であったと思いますが、総理の発言をめぐってのものであるというふうに思います。...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど逢沢委員が、IT社会の重要性、その意義について非常に詳しく御説明をくださいました。まさに、ITの時代というのは、別な言い方をすれば、私たちの情報をデジタルな形で持って、デジタルな形で送って、デジタルな形で処理するということが技術的に極めて容易になった時代であ...全文を見る
○竹中国務大臣 経緯についてのお尋ねでございます。  委員御指摘のように、法案を立案することとなった一つのきっかけは、平成十一年の住民基本台帳法改正法案の国会審議の際に、先ほども申し上げました附則第一条第二項に次のような旨の規定が追加されたことでございます。「この法律の施行に当...全文を見る
○竹中国務大臣 まさに、デジタルな時代における個人情報の有用性の問題というのは、この立法の大変重要な背景であるというふうに認識しております。であるからこそ、この法律の第一条に、個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利を保護するんだということを明記しているというふうに私は認識をして...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど私が申し上げました個人情報の重要性につきましては、先ほど申し上げたとおり、第一条さらには第三条にそういった点が明記されているというふうに私は認識をしております。  それで、主務大臣の考え方でございますけれども、第五章の義務規定の順守、これは第一次的には個人...全文を見る
○竹中国務大臣 情報に関する検閲という御心配は当たらないと思います。  今お尋ねの、第四十一条に、確かに国家公安委員会という名称が出てまいります。この法案の第四十一条に規定する主務大臣については、基本的な考え方は、各事業を所管する大臣である、各事業を所管する大臣を主務大臣とする...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、人格権を守るということを実現するために、必要最小限の関与というものはどこかでやはりせざるを得ないのだと思います。その場合に、民主主義社会において選出された政府の責任者がそれに当たる。それで、それに当たっては、そうしたことを担保するために、問題を生じない...全文を見る
○竹中国務大臣 経緯のお尋ねでございますけれども、まず個人情報保護検討部会、これは、現在中央大学教授の堀部先生を座長とする検討部会でありますけれども、これが平成十一年の七月に、内閣の高度情報通信社会推進本部のもとに置かれまして、これには各界各層の代表がそのメンバーとして参加しまし...全文を見る
○竹中国務大臣 そのように認識をしております。
○竹中国務大臣 ちょっと細かいお尋ねでございますけれども、検討部会の中間報告では全分野を包括する基本法制の整備を提言した。同時に、基本原則の法的性格、適用除外のあり方、開示、訂正等の制度化、罰則、第三者機関等の問題については、引き続きその後の法制面からの専門的な検討にゆだねること...全文を見る
○竹中国務大臣 この辺の検討の経緯は、当時の責任者ないしは当時の専門家の意見をお伺いする必要があると思いますが、私の認識しているところでは、適用除外とすることが決まっていたわけではないということだと思います。  先ほど申し上げましたように、メディアに対する基本原則の要否等につい...全文を見る
○竹中国務大臣 堀部教授とは以前から面識もありまして、これのお話は伺ったことがございます。園部座長とは、この問題について直接議論をさせていただく機会は残念ながらございません。その法制化のメンバーには遠山現大臣が入っておられまして、遠山大臣から少しお話を伺ったことはございます。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 私が役所の外でだれと会ってどのような勉強をしたかということは、これはこういう場で申し上げるべきことではないと思います。私なりにしっかりと勉強させていただいたと思っております。  さらには、さまざまな検討会の経緯というのは既にウエブ上で公開されておりますので、そう...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、繰り返し申し上げますけれども、そうした議論の経緯というのは大変詳細にウエブ上に公開されておりますので、それで勉強をさせていただきました。会ったか会わないかということをいろいろ聞かれますので、先ほども申し上げましたように、以前から面識があって、プライバシ...全文を見る
○竹中国務大臣 情報の収集の仕方には、それこそこのITの時代、いろいろな問題がありますから、私なりの情報の収集はさせていただきました。  細野委員、具体的に私の例えばどの部分について基本的な情報収集が欠けているかとか、やはりそういう問題点をできれば御指摘いただきたいと思います。...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、IT担当大臣として、特にそういう認識を、正直言いまして、今まで十分に認識していたわけではございません。特にこれは党のお話等々であると思いますので、私としては必ずしも十分認識する立場にはなかったというふうに思っております。
○竹中国務大臣 概要だけ報告を受けておりますが、隅から隅まで読んだというわけではございません。
○竹中国務大臣 今委員お読みいただきました記者会見の私の議事録でありますけれども、その後も読ませていただきますと、「我々としては、もちろん政府案がベストだというふうには思っておりますけれども、よく勉強しておくようにというような総理のご指摘もありましたので、」というふうに私自身申し...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返しますが、修正を検討するとかということを総理は一切言っておられませんし、官房長官も私も一切そういうことは言っておりません。これからいろいろな議論が出てくるであろう、国会でいろいろな議論をいただくであろうから、こういうことも含めてよく検討しておけと。それであり...全文を見る
○竹中国務大臣 いや、ちょっと今の細野議員の論理は余りに無理があるのではないのでしょうか。  これは私は、修正という言葉は、総理からも、官房長官からも、私からも、一言も出ていないし、そういう案が、これだけ話題になっているんだから、しかも大新聞の一面に載ったものでありますから、そ...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと整理をさせていただきます。  十三日の総理の発言でございますけれども、発言の趣旨は、まず、十二日の読売新聞に掲載された修正試案に関して、非常に前向きに熱心に御議論をいただいている案である、よく勉強しておくようにということでございました。この点については、...全文を見る
○竹中国務大臣 読売の案等を含めていろいろな議論があるということを知っておかなければ国会での審議が十分にできないということでありますので、その意味において勉強し、検討しているということでございます。
○竹中国務大臣 繰り返し申し上げますが、我々は政府案がベストな案であるというふうに思っております。そうした考えに基づき、閣議決定をして、法案の御審議をお願いしているところであります。  繰り返しますが、修正案を、修正を政府が検討しているということはございません。
○竹中国務大臣 何度も申し上げますが、総理自身、記者レクでそういうことはないということを明言していらっしゃいますし、私もそういう指示は受けておりません。  繰り返し、私も官房長官も、政府でそういう修正を検討するということはしていないというふうに申し上げている。これは、いろいろな...全文を見る
○竹中国務大臣 もう一度申し述べさせていただきます。  十三日の総理の発言をめぐっての議論でございますけれども、発言の趣旨は、その前日、十二日の読売新聞に掲載された修正試案に関して、非常に前向きに熱心に御議論いただいている案である、よく勉強しておくようにということでありました。...全文を見る
○竹中国務大臣 さっき答弁したとおりでございます。  私もその中で言っていますけれども、勉強しておくようにという意味であるという趣旨の答弁をさせていただきました。  ちなみに、この質問に、この記者会見でこれを私が申し上げたのは、たしかその前の日の総理の発言をめぐって、総理が修...全文を見る
05月17日第154回国会 参議院 本会議 第24号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 浅尾議員から三点の御質問をいただいております。  まず、政策金融機関の在り方に関する総理からの指示の有無ということでございます。  政策金融機関につきましては、既に総理が施政方針演説におきまして、経済財政諮問会議で検討して、年内には結論を得るという方...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 二点、御質問をいただいております。  民間部門の金融仲介機能を一体どのように高めていくのかということ、それに関連して、特にサミット等々の時期を意識して諮問会議で何をするのかという御質問だったと思いますので、二つ合わせさせていただきたいと思いますが、基本...全文を見る
05月20日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
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○国務大臣(竹中平蔵君) NPOの重要性というのは、この構造改革の中でも大変高い位置付けを与えているつもりでございます。  成熟した市民社会において多様な価値を認めなければいけない、その多様な価値を認める上でそのNPO、NGOの果たす役割は極めて大きいと、こういった考え方そのも...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的に先ほど申し上げましたように、成熟した市民社会において多様な価値観を認めるといいますか、それがこういったNPO、NGO問題を考える上での大変重要な背景になっておりますから、その多様な価値をやはり認めるという姿勢はもちろん重要なわけでございます。 ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) したがいまして、山本委員のお尋ねは、認定NPO法人の税制上の優遇を与える場合の基準いかんというお尋ねかというふうに思いますけれども、税制上の優遇措置というのは公的サービスの財源となる租税を減免すると。つまり、公益サービスの財源となる租税を減免するというこ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 繰り返し申し上げておりますように、ここは委員も私も思いは同じだと思いますが、やはり多様な価値というものがこの問題を考える場合のキーワードなのだと思います。そこは十二分に承知しているつもりでございます。  ただ、税制上の優遇措置ということになりますと、先...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 評価委員会というのは、いわゆる第三者機関的なものを委員は指しておられるのかなというふうに思っておりますが、そもそもこの枠組み、法律枠組みの立法過程の議論において、NPOに法人格を付与する主体ですね、そのものについて、どこがふさわしいかということについて様...全文を見る
05月22日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第12号
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○竹中国務大臣 一連のその修正のお話、十三日の総理発言をめぐることでございますけれども、前回も明確に申し上げましたように、修正をしろ、修正を検討しろというような指示を総理から受けたことはございません。この点は総理自身が、十四日の記者との懇談会で、法案の修正を指示したものではないと...全文を見る
○竹中国務大臣 柔軟に対応といいますか、これはまさに幅広く国会で御議論いただくわけでございますから、我々としては、法案を提出する側としてはベストのものを提出した、その上でまさに国民の代表である皆さんに御議論をいただく、そういう趣旨で申し上げているわけです。
○竹中国務大臣 あくまで最善のものとしてお出ししておりますので、仮にというその御質問に対してはなかなかお答えのしようがないのでございますけれども、法案の性格として一つ申し上げるとするならば、基本的に、個人情報保護法というのはまさに基本法で、アンブレラの一番上のところに来るものであ...全文を見る
○竹中国務大臣 行政機関については、一九八八年の行政機関個人情報保護法が既に存在している、それの見直しを今行おうとしているわけです。一方、民間部門における法整備は全くといっていいほど整備されていない。むしろ、民間部門における法整備が急務であるという側面があるんだと思います。  ...全文を見る
○竹中国務大臣 法律の問題として、法体系の問題としてできるかできないかという問題が一つあろうかと思いますが、IT担当大臣としては、IT社会にふさわしい法整備をやはり全般としてやっていく必要があるということで今回のことをお願いしているわけで、IT政策、IT時代における人格権を守ると...全文を見る
○竹中国務大臣 情報公開法、平成十一年に制定されたそのものの立法過程において、委員御指摘のように、行政改革委員会の意見書の中で次のように述べられているところがあります。本人開示の問題は基本的には個人情報の保護に関連する制度の中で解決すべき問題である、そういう指摘がございました。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 総理が本会議で……(河村(た)委員「一言でいいです」と呼ぶ)そのとおりでございます。     〔委員長退席、野田(佳)委員長代理着席〕
○竹中国務大臣 基本的に立法者の趣旨としてそういうことを総理は表明されたわけで、非常に大きな意味を持つということだと思います。(河村(た)委員「何だって」と呼ぶ)立法者の趣旨として申し上げておりますので、そのとおりだということでございます。
○竹中国務大臣 九五年のEU指令の二十五条の話だと思いますけれども、加盟各国に対して法制化を求めるとともに、第三国の移転制限規定があるわけですけれども、日本に対して具体的に発動されたり議論された例はこれまでのところはないということであります。
○竹中国務大臣 基本的にこの立法の趣旨は、先ほども申し上げましたけれども、IT時代にふさわしい個人情報の保護、個人の人格権を守るということからこれは必要であるというのがIT政策上の大前提であります。  その上で、EUのお話が出ましたけれども、これまでのところはそういった議論はな...全文を見る
○竹中国務大臣 近い将来というのはあすにもそういうことがあるかもしれませんから、これはやはりきっちりと準備しておかなければいけないという趣旨です。
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたように、この法案の成立を急いでお願いしたいと思っている理由は一つではありません。基本的には、今この瞬間も私たちの個人情報ははんらんしているわけで、これはやはり一刻も早くとめなければいけない、そういう非常に強い懸念があるんだと思います。  そ...全文を見る
○竹中国務大臣 河村委員の持論は私なりによく存じ上げているつもりでございますけれども、立法の趣旨そのものはそういうふうに、これは総務大臣の方から後でお話があるかもしれませんが、むしろ国家がコントロールすることではなくて、むしろこれは逆に住民の、各自治体がネットワークをつくる、その...全文を見る
○竹中国務大臣 竹中さん、あなたは自由主義経済論者だろうというふうに河村委員からきょうは言われるだろうなというふうに思っておりました。  ちなみに、ケインズも国が国民を管理しろということはもちろん言っておられないわけでありまして、国民に付した番号をもとに国があらゆる情報を一元的...全文を見る
○竹中国務大臣 個人情報保護法の必要性でございますけれども、御承知のように、日本は今、世界一のIT国家を目指して、世界最高水準のIT国家を目指してさまざまな制度整備を進めております。企業等からの個人情報の大量な漏えい、個人情報の売買事件が社会問題化しているこの状況の中で、プライバ...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げておりますけれども、この法案のねらいというのは、IT社会を前提にしまして、主として一般の企業においてコンピューター処理されている顧客情報等を念頭に置いておりまして、消費者等の権利利益を保護するということであります。これによってメディアの活動を規制す...全文を見る
○竹中国務大臣 漆原委員の御指摘、重要なポイントであるというふうに思います。  この法案においては、取材相手が個人情報取扱事業者に該当する場合には、第三者提供の原則禁止を初めとする例の第五章の義務規定が適用されることになります。  ただし、これは、今委員も御指摘くださいました...全文を見る
05月23日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第16号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 柳澤大臣に先にお話しいただく方が直接的でよかったかというふうにも思いますが、金融システム、私の立場から申し上げますと、経済全体を支えるファイナンス、金融でありますから、お金を融通するシステム全体のことを言うということになると思います。  常に経済の中に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御承知のように、経済財政諮問会議では今年の最初から政策金融についての議論を始めました。方向性はまず大きく三つ掲げておりますけれども、民業補完、政策コストの最小化、そして機関・業務の統合合理化、このラインで議論を進めるに当たっての基本的な視点ということを掲...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 議論がなされているかどうかということに関しては、なされておりません。  むしろ、先ほど抜本的な議論というふうに申し上げましたのは、委員も先ほど御指摘になりましたように、まずやはりこういう政策が必要だという政策的な必要性、判断があるんだと思います。それを...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、議論の仕方としては、やはり本来あるべき論を議論して、それまでのプロセスを議論するというやり方が重要だと思います。  委員のお尋ねは、そのプロセスをまだ、究極的な議論はまだされてはいませんが、そのプロセスにおいて、現状の例えば...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレスパイラルの意味は、デフレは物価の下落であります。スパイラルというのは、物価が下落することによって、そうすることによって売上げが落ちて利潤が落ちて、それで賃金も下がって、消費や投資も下がると。  つまり、物価の下落が、実体的な経済の累増的な悪化、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、デフレに関して各経済主体によって様々な受け止め方があるというふうなことは承知をしています。ただし、マクロ経済、経済全体の運営といいますか、オペレーションから考えると、これはやはり非常に悪いという認識を持っております。そうした趣旨で先般の経済財...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは言葉の問題ではありますが、具体的に言いますけれども、実質消費ないしは実質GDP等が物価の下落とともに非常に下げ続けるという悪い悪循環にあるかというと、私はそれがデフレスパイラルだと思いますが、そうではない。  現に、例えば実質のGDPは、一—三月...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 繰り返し申し上げますけれども、実質的な意味での実体経済、これは下げ続けてはおりません。下げ止まったという認識で底入れをしているということでありますから、まず事実の問題としてそういうことにはなっていないということだと思います。  構造改革が求められたのは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、経済には常にトレンドの部分と、そもそも日本の経済が中長期的に何%ぐらい発展していく力を持っているのかというトレンドの部分と、しかし、経済は決してトレンドどおりにはいかないわけで、その時々で幾つかの循環的な動きを重ねておる。そのトレンドの部分と循環の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどから底入れの話をさせていただきましたけれども、同時に、循環的には底を入れたけれども、この回復力というのは決して強いものではないということを私たちは認識をしております。これは、在庫の循環等々、上がったり下がったりは必ずいたしますけれども、設備投資の循...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この問題は個別具体的にどのような規模でどのようなスピードでということになろうかと思いますので、どのぐらいの規模かというようなシミュレーションはあるかということに関しては、そのようなシミュレーションはございません。  ただ、総じて、私が思っておりますこと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 非常に狭い道ですけれども、そのようにしなければいけない、ほかに方法はもうないんだというふうに思います。  需要の話も、需要を付けるにしても国債の格下げの問題をどのように考えるのかという問題がありますし、今、不良債権の処理を進めるのが厳しいという議論も、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨年来、櫻井委員のそのような御懸念、何回かお伺いしていると思います。確かに、その懸念に対しては私たちも非常に大きな注意を払わなきゃいけないと思っております。  ただ、先ほど申し上げましたように、これはもうほとんど鶏と卵の関係の問題なんだと思うんですね。...全文を見る
05月24日第154回国会 参議院 本会議 第27号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 広中議員から四点の質問をいただきました。  環境問題に対応した技術開発を行い、それを世界に伝えることで、国際社会における日本の名誉ある地位を占めるべきではないかというお尋ねでございます。  日本は人口と経済活動等とが高度に集中しておりまして、環境制約...全文を見る
05月29日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第13号
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○竹中国務大臣 今のお尋ねの金融機関の件は、これは金融庁が所管していることでありますので、私は詳細を知る立場にはございませんが、まさにそういった情報の漏えいがさまざまな形で個人生活に影響を及ぼしているという強い懸念を持っております。  今のお話を伺います限り、もしそういうことが...全文を見る
○竹中国務大臣 一方で、非常に厳しい枠組みをはめることによって情報の不正な利用に歯どめをかけろという議論がございます。しかし一方で、けさほどから議論になりましたように、我々の社会が持っている本来の自由、特に表現の自由、それを保障するための報道の自由等々、これを死なせてしまっては元...全文を見る
○竹中国務大臣 よく熱心に議論いただいていると。先ほど総理の答弁でもありましたけれども、要するに、人格権を守るということと我々の表現の自由を守るというその狭い道を両立させなければいけない、そういうことに対して前向きに熱心に議論をしていただいている、そういう立場で総理からお話があっ...全文を見る
○竹中国務大臣 御承知のように、もう何度か議論されておりますけれども、この基本原則は、これに基づいて具体的な義務が課されるものでもなく、また公権力の関与や罰則も一切ないということであります。その意味では、さまざまなそういった意味での制限が出ることはないというふうに考えております。
○竹中国務大臣 まさに努力義務でありますから、努力をしていただきたいということです。
○竹中国務大臣 この法律の考え方といいますのは、全体として非常に包括的な個人情報保護の体系を今後整備していきたい。そのためには、基本原則を中心に包括的なものをつくり、さらに個別法を重ねていく。その全体の非常に重要な、まさに努力義務といいますか、包括的なことをこの基本原則で求めてい...全文を見る
○竹中国務大臣 これはちょっと何度もお答えしていることなんですけれども、これに基づいて具体的な義務が課されるものではなく、公権力の関与や罰則も一切ない。それによって裁判が起こしやすくなるかどうかというのは、これはさまざまなケースがありますので、一概に申し上げることはできない問題だ...全文を見る
○竹中国務大臣 例えばプライバシー侵害等を原因とする民事、刑事の裁判が別途行われて、取材方法の違法性が例えば争点になっているような場合、この基本原則がその解釈原理として働く可能性はあるということなのかもしれません。しかし、この基本原則が努力義務であって、適正取材が報道目的とプライ...全文を見る
06月04日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第18号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 金融政策を直接担当する日本銀行、これは非常に高度な金融に関する技術、知識を要して、非常に更に正確な高度な判断が求められる、その意味で政府から独立であらねばならないという、これは各国が経験してきた中で確立された一つの規律のようなものがあるというふうに思いま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 非常に貴重な御意見だと思いますので、私の心得とさせていただきたいと思います。ただ、その後、海外の方々ともお話を申し上げておりますが、基本的にはおまえの言うことは分かるというような評価をいただいているというふうに認識をしております。大変貴重な御忠告だという...全文を見る
06月05日第154回国会 参議院 本会議 第31号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 峰崎議員から五つの質問をいただいたかと思います。  まず最初は、景気回復と財政再建との両立についてのお尋ねであります。  今年一月にまとめました「改革と展望」の中では、この点に関連して特に二点書かせていただいております。  まず第一は、民間需要、雇...全文を見る
06月10日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 冒頭で、近藤委員が非常に広い観点から日本経済の現状について御指摘くださいました。正に御指摘いただいたすべての点が、私自身が持っている認識と共通しているというふうに申し上げてよろしいかと存じます。  御承知のように、五月の月例経済報告では、「景気は、依然...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政諮問会議では、今、総理の御指示によりまして六月中をめどに経済運営の基本方針を取りまとめるということをしております。これは、昨年六月末にいわゆる骨太の方針、これも基本方針でありましたですけれども、取りまとめさせていただきましたが、言わば我々の間では...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども少し述べさせていただきましたが、経済を活性化するということが何よりも構造改革の重要な目的であります。  デフレ対策という言葉にいろんな立場の方々がいろんな思いを寄せられるわけでありますが、デフレ対策の基本は正しく経済を活性化させることに尽きると...全文を見る
06月11日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第20号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 間違いなくそのように経済を運営したいというふうに思っているわけですが、今、試算のお話お尋ねだと思いますので、その試算の仕組みだけ申し上げておきますと、今いわゆるプライマリー赤字はGDP比四・三%に達しています。それは約十年間でということで、この委員会でも...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと技術的な誤解があるといけませんので申し上げておきますと、二兆円歳出カットすればそういうふうになるというふうな試算は行っているわけではありません。要するに、歳出はほっておいたら、今の制度のままではどんどん増えていきます。それはそれで、増えないように...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 財務大臣のおっしゃったとおりなんでありますけれども、私なりの言葉で申し上げさせていただきますと、総理就任直後の昨年の所信表明の中で、このプライマリーバランスといいますか、財政の再建は二段階で行うんだということを明記しておられるわけですね。第一段階というの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 総理のリーダーシップについてのお尋ねでございますが、私自身は総理を補佐する立場でありますから、これはそばにお仕えしていまして大変強いリーダーシップを発揮しておられると、これはもう是非この機会に申し上げたいというふうに思います。  税制の改革のお話があり...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 財務大臣からも御意見があろうかと思いますが、今委員は、メンバーの話、それとそれぞれの組織の役割の話、両方重ねてお尋ねがあったというふうに思います。  経済財政諮問会議は基本的には、経済政策の基本的な方向について、基本的な方針について議論をする場でありま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 自民党の政調、税調の方々と意見交換をさせていただいております。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、アレンジそのものはこちらから一方的にというようなことでもなく、ある意味であうんの呼吸で一度意見交換をということになるんだと思いますが、どちらかというと、一度こういった機会をということでこちらの方から申し上げて、是非来いと、そういうことになったとい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 党の税調の主要メンバーの方々の集まりの中に御説明をさせていただきました。
○国務大臣(竹中平蔵君) そのような発言は特にございません。
○国務大臣(竹中平蔵君) 今御紹介いただいたのはハーバードのマーチン・フェルドシュタインらの意見だというふうに思いますが、フェルドシュタイン教授は私が留学したときお世話になった先生でもありまして、実は大臣に就任してすぐフェルドシュタインから正にそういうことを書いた手紙を私いただき...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず私に対して、一年ということでありますけれども、少しおっしゃった税源移譲との絡みでありますけれども、ここの、今お手元に委員もお持ちかと思いますけれども、要するに今回の指示の重要なポイントは、補助金、交付税、税源移譲を一体で考えるということです。  こ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、五十五分からと承知しておりましたもので、お待たせして大変申し訳ございませんでした。  今、大門委員御指摘のように、景気は底を打ったという認識を持っておりますし、一―三月期のGDPも、数字そのものはプラスになったということではありますが、これはやは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 諮問会議に対する誤解を是非解いていただきたいというふうに思うわけでありますけれども、諮問会議での議論というのは、先ほどの峰崎委員に対する答弁でも申し上げましたけれども、基本的には基本方針であります。物事の考え方とか、世界の税制の動きに沿って、例えば広く薄...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 目指す社会というのを口頭で一、二分で申し上げるのは大変難しいかというふうに思うんですが、今の御指摘の中で、やはり所得再配分は重要だというその御指摘にある意味で尽きているのではないかというふうに思うんですが、それは私たちも全く否定するつもりはありません。非...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 牛尾会長の議論等々御紹介がありましたが、決して、税金を払っていない人は民主主義に参加する資格がないなどと、そういうことは牛尾会長も一言も言っておられないはずだし、私ももちろん、塩川大臣もそういうことは言った覚えはございません。  申し上げたいのは、この...全文を見る
06月28日第154回国会 衆議院 内閣委員会 第16号
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○竹中国務大臣 民間の企業について、民間部門等々について、このような情報の収集がどのような扱いを個人情報保護法の中で受けるのかという御質問だというふうに思いますけれども、個人情報保護法では、これが個人情報の取扱事業者である場合には、利用目的をできる限り特定する。それは、思想、信条...全文を見る
07月01日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第8号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 森元委員今御指摘のように、これは十四年の六月二十一日現在の数字でありますけれども、全国で五十七のPFI事業について実施方針が出されて手続が進捗中であるということであります。  二年以上経過したところなんですけれども、事業件数の推移としましては、十二年度...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 総理よくおっしゃいます、民間にできることは民間にと。正に民間の活力を生かす非常に重要な手法であると考えておりますので、これを更に積極的に活用しなければいけないと思っております。  今後の課題いかんということでありますけれども、ないしはそれへの対応策いか...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正に委員御指摘のように、これは魔法のつえではないということを認識することが大変重要であると思います。  プライベートなイニシアチブでありますから、ファイナンス、もちろん資金はありますけれども、それだけではなくて、経営ノウハウとか民間が持っているノウハウ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員の御質問は先ほどの扇大臣への御質問と少し重なっている部分があるかと思いますけれども、建設と維持管理と運営を一体化して考える、もちろん法律上はこれを切り離して事業とすることも可能なわけでありますけれども、一方でこれが、先ほどの将来の財政負担とも絡みます...全文を見る
07月05日第154回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 八年と十年とおっしゃったですか。
○国務大臣(竹中平蔵君) 九六年と九八年がどのように経済が悪くなったかという御趣旨でしょうか。  九六年の実質経済成長率は三・四%であったわけですけれども、その後九七年から陰りが見えてきまして、具体的には九七年の五月が景気の山であったというふうに認識しておりますが、その後谷に向...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、その一つの要因であったというふうに認識をしています。当時、九兆円ぐらいの負担増を行ったわけですから、GDPで一・八%、これはやはり大きかった。ただし、これは先ほど申し上げましたように、経済が悪くなった要因は非常に多様であるとい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 当時の混乱の最大の要因は、資産査定が正しく行われているかどうかに関する、その情報の正当性に対する信頼感がことごとく失われていたという点に私はあったのだと思います。その点からいいますと、度重なる検査の結果を反映して情報の信頼性、特に資産査定の正確な進捗が行...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどから、金融システムは安定化しているかどうかということに対して柳澤大臣へのお尋ねがございました。私は柳澤大臣がおっしゃったとおりだというふうに考えておりますが、私なりの言葉で申し上げるとすれば、システムの安定というのは、やはり小状況的な意味での安定と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これまた比較は大変難しいんでありますけれども、先ほど申し上げましたように、景気循環的に言うと、九六年というのは、九七年の五月が山でしたから、その山にどんどんどんどん向かっていくときだったわけですね。だからこそ、三・四%も成長をしておりました。  今は、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 櫻井委員、非常に詳細に数字を挙げてくださいました。いろんな解釈があると思うんですが、景気の現状が厳しいということはこれはもう疑いのないことだと思っております。そういう状況下で、今議論されているような国民の負担を求めることについてどのように認識するかという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 九七年の消費税引上げの後の九八年、九九年以降の大規模な刺激策の話も出ましたけれども、これは負担が増え過ぎたから負担を軽くしたというよりは、もっとこれはやはりマクロ的な対処であったと、経済がスパイラル的に悪くなることを抑えるための財政の出動であったというふ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 久しぶりに経済学者として話す機会を与えていただいたような気がいたしますが、基本的にはまず間接償却をしっかりと行って、引き当てを行って、それによって資産査定をするというのが、もうおっしゃるとおり、私も原則だと思います。  ただし、二点、それでも更に付け加...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 平野委員のお尋ねでありますが、私は、銀行の検査監督等々をやる立場ではありませんので、直接判断するものを、確固たるものを持っているわけではございません。その意味で、柳澤大臣がおっしゃったとおりであるというふうに思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のとおり、マクロ経済の状況が不良債権の状況に非常に大きな影響を与えるというふうには思いますし、同時に、不良債権の状況によって逆に景気の動向が大きな影響を受けるというのもまた一面の事実かと思います。  いずれにしましても、経済、マクロ経済全体に関し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的にはその数字そのものは出てくる数字なんでありますけれども、その数字を把握することによって、私たちがマクロの経済を考える場合に、どのぐらいの重みがあるかということに関しては、実は評価はなかなか難しいというふうに思っております。  その意味は、オフバ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどこれも私が先走って少しお答えしているかもしれませんけれども、まず、その正確なマクロ的な影響ですね、オフバランス化による、これは非常に難しいということが基本的にあります。  しからば、そのマクロ的なインパクトを何も考えていないのかというと、それはそ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) インパクトが大きくないという趣旨じゃなくて、経済に対してデスペレートなインパクトが生じるというようなことではないというふうに認識をしている。もちろん、十二万、十三万、十九万の失業の増加というのは、これは大変大きなインパクトでありますし、当事者にとっては一...全文を見る
07月10日第154回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第13号
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○竹中国務大臣 ワールドカップがもたらす経済効果につきましては、民間のシンクタンク等々で以前からさまざまな試算がございました。これは、私自身は、余り大きなものと考えない方がいいのではないかということを申し上げてきたのでありますが、それこそ、サッカー場の建設から考えると、それもまた...全文を見る
○竹中国務大臣 景気認識でございますけれども、委員御指摘のように、ことしの一—三月期は一・四%のGDPの増加がございました。このうち、〇・七が外需によるものであって、残る〇・七の分が内需によるものであるということで、外需に支えられながら、内需にも、在庫調整の進展、生産の持ち直し等...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、やはり複合的なものであろうかと思います。  一つには、金融部門、金融システムがなかなかうまく機能しない部分が残っている、したがって、日本銀行がベースマネーをふやしてもマネーサプライが十分にふえないという金融的な要因があろうかと思います。加えて、既に一九八...全文を見る
07月10日第154回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済の現状の認識でございますけれども、経済を見るときに幾つかの見方があろうかと思いますが、基本的にはやはり経済の根本にある生産動向がどうなっていくのかというのが重要であろうかというふうに思っております。生産に関しましては、底を打って持ち直しの動きも一部に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 構造改革というのは、やはり長期的なトレンドとしての経済成長を高めるためのものでなければいけないというふうに思います。そのために、不良債権の処理というのをまず一丁目一番地として、民間でできることは民間に、更には挑戦者を支援する、そして財政が中長期的に持続可...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレに対する政策がどのような構造になっているのかということに関しては、確かに見えにくいのではないかというような御質問を受けることがございます。  基本的なデフレに対する考え方というのは、やはり中長期的な経済活性化を実現することが何といってもその根幹に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 構造改革そのものは非常に幅の広い総合的なものでありますので、それを短い時間、短いスペースでお伝えするのが大変難しいという問題にいつも直面をしております。  その上で、やはり経済の基本というのは中長期的な日本の基礎体力を強くすることであって、それなくして...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 特区の、構造改革特区の考え方といいますのは、今回の第二骨太の経済活性化の中でもある意味で私たちが最も力を入れて期待している政策であります。  規制改革についてはこれまでももう何度も重ねて議論をされてきた。しかし、規制ができたのにはそれなりの理由もあるわ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはまだ推進室ができたところでございますので、どのような制度にするかの議論は特に進んでいないというふうに聞いております。  ただ、この骨太方針をまとめるまでにどのような意見があったかということを参考までに若干申し上げますと、やはり基本的には、これはい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 感想を述べよということでありますので、まあちょっと本当、感想かもしれないのでありますが、御指摘のとおり、諮問会議の議長は総理でいらっしゃいます。総理自身が議長を務められるのは、実は総合科学技術会議なども総理が議長をしておられるということですので、こういう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 医療、年金の制度を含む広い意味での財政が、マクロ経済とどのようにかかわっているのかと。このマクロ経済と財政の問題の関係を整合的に議論するというのが御指摘のとおり経済財政諮問会議に与えられた大変重要な役割であるというふうに思っております。  もちろん、医...全文を見る
07月15日第154回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、九八年、九九年、かなり大規模な減税が行われました。  その効果のお尋ねでありますけれども、効果という場合に、経済の供給サイドに与える効果と需要サイドに与える効果がありますが、当時の減税は基本的には需要を刺激するために行ったということ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 租税の三原則を考える場合に、御指摘のように、公平、中立、簡素という言葉がずっと使われておりましたし、諮問会議におきましてもその三原則はそのとおりであるというふうに考えているわけであります。  ただ、より分かりやすくそれを理解するために、アメリカの一九八...全文を見る
07月15日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第10号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 私に対するお尋ねは、マクロ経済的なインパクトという観点からであるかと思います。  基本的な認識としましてアメリカの経済を見る場合に、経済というのは常に、短期的には経済の需要サイドに非常に大きく影響される、しかし中長期的には経済を規定するのは経済の供給サ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には柳澤大臣がおっしゃったとおりのことでありまして、我々も、これにはやはり非常に総合的なビジョンが必要であるというふうに思いますので、金融庁で取りまとめになるそのビジョンを含めた政策に大変期待をしているところでございます。  委員のお尋ね、間接金...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私もシャウプの包括的所得税と最適課税の話をしようと思ったんですが、全部言われてしまいましたんですが、基本的にはもう柳澤大臣おっしゃったとおりなのかなというふうに思っております。  経済財政諮問会議におきましても、税制というのは、あるべき姿をしっかりと議...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 柳澤大臣がもうペイオフそのものについてはおっしゃったとおりでございます。  基本方針を取りまとめた私の立場から申し上げますと、市場の混乱を避けつつ、より強固な金融システムを作るということが基本的な政策目標であって、ペイオフ、さらには合併の促進というのは...全文を見る
07月16日第154回国会 参議院 内閣委員会 第15号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政諮問会議が発足したのは去年の一月でございます。一年半ばかりのまだ実績でございますけれども、言うまでもありませんが、基本的な機能というのは、予算の枠組みについて議論を行い、さらに経済政策の重要事項について審議を行う、調査審議を進める機関として機能さ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 様々な若干の試行錯誤の中で、諮問会議が果たすべき役割の一つのパターンのようなものを是非とも作っていきたいというふうに思っておりますんですが、今申し上げましたように、一年半の実績の中から出てくる一つの想定される姿としては、予算編成に先立って、政策の基本的な...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員のおまとめくださったように、一つは中期的な展望を示していく、これは予算編成に合わせて示していくと。それと同時に、政策の基本的方向を議論して、今回の第二骨太の中にも、基本的な方向を議論して、それを可能な範囲でいつごろまでに実現するというスケジュール的な...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘は京都大学の橘木先生の御意見……
○国務大臣(竹中平蔵君) 立花隆さん、失礼いたしました。  恐らく、すべてを市場のメカニズムに任す、すべてということは、資源配分のすべてを市場の配分機能に任せると、それでうまくいくというふうに考えているまともな専門家は一人もいないと思います。そこにはやはり公的な部門が介在して、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨年の骨太の第一弾に、経済政策を考えるに当たって七つの視点からプログラムが必要であるということを明示させていただきました。その中に、今、委員お尋ねの考え方というものをかなりはっきりと含ませていただいたつもりでおります。  まず何といっても、多くの人が自...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本方針に関連する質問でありますので、ちょっと私の方から申し上げたいと思うんですけれども、まず基本方針の位置付けでありますけれども、昨年の骨太、それと改革と展望、それと今回の第二骨太、これ合計で三位一体で一つの考え方を示しているものというふうにまず御承知...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まさかこの場で出馬表明をするわけにもいかないというふうに思いますが、どういうふうにその案について考えるかということでありますけれども、これは案でありますから、いろんな考え方があって、今正に議論されているのだなというふうに思います。  私としましては、国...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 難しい質問ばかりでございますけれども、新聞等々で諮問会議が総理の知恵袋というよりは調整の場になったのではないかという批判があることは承知しております。  しかし、あえて当事者として申し上げますと、そのような批判は的を射ていないというふうに思っております...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 諮問会議は内閣府の設置法等々に基づいてやはりそれなりの役割、マンデートを持っております。予算の枠組みをしっかりと議論して、経済政策の重要問題について調査審議するという役割を持っているわけでありますから、これはどの内閣になっても、今の法的な枠組みが変わらな...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 白浜委員適切に今御指摘くださいましたように、景気は一部底入れの動きはあるものの、これは循環的なものでありまして、日本経済の競争力を強めるということと、一方で日本経済のおもしになっているところの不良債権問題についてきちっとした対応を進めていくということが是...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 税制改革には非常に様々な視点が当然あるわけでありますけれども、やはり法人税に関しては国際的な整合性といいますか、諸外国の状況も踏まえてイコールフッティングになるような税負担の適正化というのがやっぱり必要になってくるのだと思っております。  その意味でい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) かなり具体的な問題でありますので、基本方針を議論した我々の中では、そういうスペシフィックな議論は、正直言いまして十分に議論をしておりません。一方で、それは税制の問題なのか会計処理の問題なのかという問題もあろうかと思いますので、そういった観点からも含めて議...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 財投機関債の議論が出てきたのは、いわゆる公的な機関に対してもある程度の市場のテストを受けろという声が非常に強かったからだというふうに思っております。これはこれで大変重要なことであります。  今、実は経済財政諮問会議で今年の後半、この政策金融の問題を中心...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先般、沖縄にお邪魔をいたしまして、特に観光業を支える財界人の方等々とも御懇談をさせていただきました。  特区につきましては、御承知のように先般の骨太第二弾の中の地域力戦略の非常に重要な項目として考えさせていただいております。ただ、この特区は、従来の、と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私は、少なくともそのときはそういう特別な思いで申し上げたのではありません。各地域で是非ともアイデアを出していただきたいという観点から申し上げたところでございます。  今、例えばカジノの例が出ましたけれども、その場合は例えば刑法をどのようにするかとか、そ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、規制改革というのは、総論賛成なんですけれども、各論になるとなかなか進まない。もちろん、規制には規制の理由があるわけでありますから、そうした議論を一概に否定することもできないわけでありますけれども、であるからこそ、各地域にアイデ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 常に株価の評価というのは大変難しいと思います。  御指摘のとおり、第一・四半期は一・四%のGDPの拡大があったわけでありますけれども、その間にアメリカの株式の市場が変化していると。そのアメリカの株価に連動する形で日本も影響を受けていると。その低下幅その...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 景気循環の中における製造業、非製造業の関係という御質問は、実はこれはかなり難しいやはり御質問であろうかというふうに思っております。  基本的には、長期的な傾向としては、むしろ先進工業国の中にあって日本のサービス業のウエートというのは相対的にはまだ低いわ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 事実関係から申し上げますと、むしろ今の景気を引っ張っているのは企業部門であるというふうに申し上げるべきだと思います。これは輸出がその典型でありますけれども、在庫の調整、さらには実は企業の収益見込みですね、企業収益は下期に掛けてかなり力強く回復するのではな...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 日本の景気が微妙な段階にある中で、やはりアメリカ経済の日本に対するインパクトというのはかなり大きいというふうに私自身も考えております。  加えて重要なのは、世界の経済循環がシンクロナイズしているというか、アメリカに合わせてアジアも動きヨーロッパも動くと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員の御指摘、正にそのとおりであるというふうに考えております。  先ほどの不良債権の問題もありましたですけれども、不良債権に手を付けるというのはなかなかしんどいことではあると思います。しかし、経済が底入れから持ち直しに動きつつある今こそ、むしろそういう...全文を見る
07月18日第154回国会 参議院 財政金融委員会 第25号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 景気判断の問題でございますが、まず、委員の御指摘の中で、旧の企画庁を含めてその見通しは大丈夫なのかという御指摘がありましたが、まず、この景気の判断というのは、見通しの問題ではなくて現状の認識である、現状の判断であるということを是非御承知賜りたいというふう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 約二年の集中調整期間においてデフレの克服というのは最大の一つのテーマであるというふうに引き続き認識しておりますので、骨太第二弾の取りまとめに当たりましてもその点については非常に強く意識をしたつもりでございます。  日銀総裁御指摘のように、卸売物価に関し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変重要なポイントだと思うのでありますが、でありますので、私はあえて経済の活性化というふうに申し上げたわけで、需要の拡大というふうには申し上げなかったわけであります。需要が拡大したことはありました。価格が下がる要因の一つとして需給ギャップというのはあった...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正にその点が、先ほど申し上げましたように、経済活性化を必要としているという要因だと思います。  ちょっと物事をあえて分かりやすくするために単純化して申し上げますけれども、価格競争をしているところでは、中国の要素価格の低下というのがもろ影響を受けると。し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨日の経済財政諮問会議で、予算編成のプロセスに入っていくに当たって諮問会議はどのような役割を果たすべきかというようなことについて議論をいたしました。  結論から申し上げますと、昨日の議論では、今、峰崎委員が御質問になったようなことを総括的に踏まえて、予...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 峰崎委員の御指摘は、正に予算編成プロセスにおいて、そのガバナンスをどのように発揮できるような仕組みを作るのかということなのだと思います。  これは、各国の政治・経済システムの差によって、各国それぞれに幾つかの自由な工夫をしていると思うんですが、ガバナン...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のとおり、六月の三日に財政制度等審議会の分科会から建議がございました。実は、たまたまですけれども、その同じ六月三日に経済財政諮問会議を開いておりまして、その諮問会議の場で塩川大臣からこの資料の御提出をいただいて、若干の御説明をいただいております...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 消費は言うまでもなく総需要の中で最も非常に大きなウエートを占めるわけで、その動向が経済を規定するわけですから、我々も大変大きな注目を常に払っているわけであります。  しかし一方で、消費の統計というのはなかなか把握しづらいものがありまして、家計消費、有力...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員、非常に多くの重要なことを御指摘になりましたので、申し上げたいこと多々あるのでありますが、直接のお尋ねはこれがどのように消費に影響を与えるであろうかということでありますので、恐らく短期的な影響ないしは直接的な影響と間接的な影響、そういうものを議論しな...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように、財政のバランスとマクロ経済の整合性を考えていくのが諮問会議の重要な役割であろうと思いますので、正に、ちょっと午前中の議論でも申し上げた予算の全体像の議論の中で、そういう議論を踏まえて、更にそれをより正確な数字として、年末に掛けて「改革と展...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと御紹介をいただきました各機関の数字は、通告もいただいておりませんでしたので、ちょっと私自身把握をしておりませんのですが、一般的に考えまして、将来不安のその不安を構成する要因は何かと。これまた実は心理的な問題も含めて非常に難しいものがあろうかと思い...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは心理的なものも含んでおりますから、大変難しい問題ではあると思いますが、基本的に恐らく、そういう複数回答のアンケート調査を読むときには、やはり幾つかの留意点が私は必要なのかなというふうに思います。  常識的に考えて、現実問題として保険の財政等々極め...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 一言で申し上げれば、それはどのぐらいのタイムスパンで調整を考えているかということに尽きるのだと思います。企業の利潤が増えればすべてうまくいくというようなことは言った覚えはないのでありますが、やはり、より長期の資本と労働のバランスというのを我々は念頭に置か...全文を見る
07月19日第154回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第4号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 広中委員から御指摘をいただいた基本方針二〇〇二、いわゆる骨太第二弾というふうに申し上げておりますけれども、予算プロセスに入っていく前の段階で改めて構造改革を進めるための基本的な方向について取りまとめを行ったものであります。その中には、税制の改革の話、来年...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 広中委員お尋ねのポイントは、要するに、市場メカニズムに基づくグローバルな規模でのバンキングといわゆるリレーションシップバンキングというようなものがやはり両方必要であって、それの両方の位置付けをしっかりすることが重要ではないかという点に恐らく集約されるので...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変大きな問題なんでありまして、御承知のように、経済財政諮問会議において総理は、政府系金融機関の在り方についても今年じゅうにその方針を取りまとめろということで、今我々も勉強しているところであります。  基本的な考え方というのは、やはり政府部門、公的な部...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、一概に言うのは、一概には言いにくいんでありますけれども、住宅金融等々に対しては、確かにアメリカのマネーセンターバンク等々で融資の中で住宅貸付けが占める割合というのは二五%ぐらい占めているところも結構あったかというふうに思います...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、政策金融というのは政策的な意図、意思をどのぐらい政治的に持つかということがその基本にあるわけでありますから、非常に強い政治的な意図を持って何かやらなければいけないときというのは、それは理屈の上ではあるわけであります。しかしながら、これは言うまでも...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと通告もいただいておりませんでしたし……
○国務大臣(竹中平蔵君) ドル安に対する対応ということでございますので、失礼いたしました、ドル安問題に対する御通告はいただいておりますが、私の直接の所掌ではありませんので、極めて為替介入をどのように考えるかという一般的なお答えしかできないのでありますけれども。  この問題は、マ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、一般論としましては、非常に大きなドル建て資産の取引に対して、我が国だけで介入できる余地というのは大変小さいと一般には思います。しかしながら、場合によっては、協調が望ましいとは思いますが、場合によっては円の価値を守る、適正に運用するというのはやはり...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) かねてからいろいろな場で申し上げているのは、マクロの問題と不良債権の問題は表裏一体の問題であると。ここでの今御紹介くださった報告書の部分については、そのマクロ政策が重要であるということを確かに書いておられるんですけれども、この報告書のほかの部分には、その...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、どうしてもこういう議論は水掛け論的にならざるを得ないのでありますけれども、例えば、じゃマクロ経済を良くしようと。マクロ経済が良くならない理由は何であるか、これはいろいろ要因があります。例えば、経済を活性化させるために特区を含めた規制改革をやってい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、経済財政諮問会議等々でもマクロ経済の関係とその金融システムの関係については常に議論をしておりますが、柳澤大臣の御努力によって特別検査を行い、その資産査定等々について、従来により比べて非常に改善されたという強い認識を私たちも持っております。  し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 第二次デフレ対応策と言われるものは、基本的にはデフレを克服するためには経済の活性化こそが最大のポイントであって、経済の活力を回復させるための、いわゆる骨太第二弾に書かれているものの中でできるだけ早くできるものをやっていこうではないかと、それが第二次の中身...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的な考え方は、短期的な経済のアップ・アンド・ダウンに対応して、それのための政策を行うということではありません。中長期的な改革と展望のシナリオにあくまでも現状は沿っている、その沿っている中で景気も底打ちしたというふうに認識をしています。しかし、活性化は...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、平野委員にも何度かお答えさせていただきましたけれども、景気の微調整というような形で財政政策を中心とした政策を使うということには決別しなければいけないと思っております。しかし、非常にパニックを起こすような何らかの非常に大きな外的ショックがあった...全文を見る
07月22日第154回国会 衆議院 予算委員会 第29号
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○竹中国務大臣 税の負担を御議論いただく場合に、いわゆるマクロの税の負担と、税を負担する構造の部分というのを分けて考える必要があるというふうに思います。  御指摘のとおり、これは基本的には税収の中立で総務省の試算はなされていると思いますので、その意味では、負担というのは当たらな...全文を見る
○竹中国務大臣 委員まさに御指摘のように、法人税の実効税率を下げるために外形標準の課税を導入するというのは、明らかにそういう考えではございません。実効税率をやはり下げるべきである、これは国際的な比較等々からさまざまに議論して、経済活性化をしようということが一方の議論であって、外形...全文を見る
○竹中国務大臣 委員お持ちの対照表、私、済みません、持っておりませんので、正確にはあれなんですが、恐らく一番よく御指摘になるのは公共事業等々の話ではないかと思います。  公共事業を削減ないしは縮減するというような表現が変わっているというのは事実でありますが、内容は実は「改革と展...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、デフレの原因が何であるかということと海外の物価がどのように関連しているかという御質問だと思います。  デフレの要因は幾つかございます。一つには、国内の金融仲介機能が低下していて、マネーサプライがなかなかふえないという事実もありましょう。また、国内で、...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、十三年度から十四年度にかけての財政運営の基本的な考え方でありますけれども、それは基本的には……(中塚委員「それはいいです。聞いていませんからいいです」と呼ぶ)その中で、十三年度から十四年度にかけては、財政の基本的な考え方の切りかえを行ったわけです。  世界...全文を見る
○竹中国務大臣 経済の状況が大変厳しいということは、私たちも当然のことながら十分に認識をしております。しかし、御承知のように、今、日本はGDP比で六%の財政赤字を計上している。六%の世界最大の景気刺激をある意味では続けている。その意味で、残念ですけれども、やはり私たちの、国民の生...全文を見る
08月08日第154回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○国務大臣(竹中平蔵君) これは委員御承知のように、高い低いというのはどういう指標に基づいて判断するかによって異なった意見があるというふうに思います。経済財政諮問会議の中でも異なった意見がございます。  利益に対する課税、表面的な実効税率という観点からすると、日本とアメリカと大...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 法人の税負担が高いということであるならば、これは法人税率だけではなくて様々な控除、税額控除等々含めて負担を調整していくという考え方になるのだと思います。  しかし、同時に考えなければいけないのは、活性化をする場合に二つの視点があるということだと思います...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 主か従かというのは、金額で御判断なされるのか、それとも、例えばアメリカの場合はどういう八〇年代改革をしたかといいますと、どちらかというと先に政策減税をやったわけですね。八六年の改革でその政策減税した分をどちらかというと法人税の引下げに変えていったという側...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御質問項目がちょっとたくさんあったと思うんですけれども、基本的には、減税、小泉内閣が目指す基本的なところは国民の信頼に値する小さな政府を作ると、もうその点が私はやっぱり大変重要なことだと思います。  小さな政府を作る、そのためには政府自らが身を削ると、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員よく御承知のように、一兆円の減税の中身が、これはもちろん仮のシミュレーションの話でありますけれども、それが所得として消費者に返るのか、企業に返るのか、企業に返る場合でも法人税の引下げとして返るのか、いわゆる投資税額控除のような形で返るか、これによって...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的にそういう総合的な判断は坂口大臣の下でなされるというふうに思っておりますが、我々はマクロのフレームワークを示します。そのマクロのフレームワークと整合的な形での労働政策、基本計画でなければいけない、これも法律で決められているところでございます。  ...全文を見る
09月12日第154回国会 参議院 決算委員会 閉会後第5号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 世界的に資産市場が大変不安定な状況に置かれておりまして、その大きなあらしの中に日本もある。さらに、それに加えて、日本には幾つかの独自の要因から株式市場に非常に強い下げ圧力が働いてきている。そういった事態に関しましては、極めて厳しい状況であるというふうに受...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 景気の現状認識というのはどういう観点から行うのかということなのだと思います。  これまでも常に景気に関して政府がその時々で判断をしてきたわけでありますけれども、常に景気の、マクロ的な指標から判断される景気の判断と実感というのはずれるのではないかというよ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 九〇年代の日本経済がある意味で大変な状況に置かれて、その中で政策面でも大いに反省すべき問題がたくさん出てきているというのは御指摘のとおりだと思います。  そうした場合に幾つかの国では、やはりいわゆるインベスティゲーティングコミッティーないしはそれに類す...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレ克服が構造改革の推進に当たって最重要の課題であるという認識は、骨太、「改革と展望」以来、私たちもずっと主張しているところでございます。  委員御指摘のように、しかしながら社会全般としては、良いデフレ、悪いデフレというような議論もなされて、デフレは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この金融政策の役割、金融政策の難しさについては、実は専門家の間でも、最先端の専門家の間でも意見が分かれているところだと思います。したがいまして、様々な意見があるということを前提にお話をしなければいけないというふうに思うんですが、私自身はやはり結果としてマ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的にはデフレというのは貨幣的な要因であると先ほど申し上げましたが、したがって、マネーを増やすことによってある程度のインフレ、デフレを克服して物価上昇率を若干プラスに持っていくことができるならば、それによって名目金利が一定の下では実質金利が下がって経済...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員、正に御指摘のとおり、配偶者に関する控除等の問題は、何々のための財源を穴埋めするということでは全くなく、閣議決定された文書にもうそのまま、今御指摘くださったとおりでありますけれども、女性の就業を始めとするライフスタイルの選択に中立的な社会制度を構築す...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これまでの税制改革の基本方針の決定の過程で、総理からは、少し踏み込んで一兆円を超える先行減税についても議論をするようにというような指示をいただいております。  そうしたことを受けまして、税制全体の制度設計の段階に今議論が至っているわけですが、その入口と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 予算編成の基本的な考え方が、今年一月に示された「改革と展望」においてこれまでとかなり違ったものになったというふうに我々は考えております。  それは、当初の予算においてマクロ経済と財政の関係を十分に考慮して責任のある予算を編成する、それ以外の問題に関して...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 総理と直接お話ししたわけではございませんけれども、先般の第二骨太の中で四位一体の改革というのを強力に主張しております。歳出の改革、歳入の改革、これは税制改革ですね、それと規制改革、金融システムの改革。  この中で、歳出の改革については幾つかの新しい試み...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと誤解のないように是非申し上げておきたいと思いますが、例えば年金等々の資産で、これは年金のために運用しているわけでありますから、その運用のためにもしもETFを買うのが有利であるというふうに判断するのであるならば、これはポートフォリオの一環としてその...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のとおり、シャウプ税制というのは包括的所得税の考え方にのっとって非常に整合的な思い切った改革を行った。それ以降、日本は毎年毎年税制というのは真剣に議論はされてきているわけですけれども、それ以降五十年間の改革というのはどういう方向であったのか。ど...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御承知のように、骨太第二弾で決められました経済活性化の一環として特区を進めるということは、これはもう既に内閣の方針になっております。推進本部も作られて、推進室も作られまして、特区を進める。その特区の構想そのものは各自治体等々、これは民間企業も含みますが、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的にむしろ見解の相違というよりも若干の議論の混乱があるということであろうかと思います。一般的に財務省がよくお使いになる数字はいわゆる実効税率というものでありますけれども、一方で経済産業省等がよくお使いになる、財界もお使いになるのは実効負担率という数字...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 何か随分以前にそういう発言をさせていただいたと思いますが、恐らくそれの前後に国会議員になるつもりはありますかというような御質問があったのではないかなと思います。私は先生方のように選挙に立候補するつもりはございません。まあ若干の専門的知見を持った人間として...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 広野委員御指摘のように、GDPの統計というのは、非常に多くの経済統計、ある意味で集約したという意味で大変重要な意味を持っていると思います。この日本のGDPの統計に対して、やはりこれを改良するという方向、二つの点で改良するという方向をずっと我々なりに議論を...全文を見る
10月22日第155回国会 衆議院 本会議 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 中西議員から、二問質問をいただいております。  公務員賃金削減の経済的影響についてであります。  今回の公務員給与の引き下げは、民間給与の最近の動向を踏まえ実施するものと承知をしております。これにより、家計消費等にある程度の影響が及ぶことは考えられま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 小池議員から、三問の質問をいただきました。  朝銀への公的資金投入に関するお尋ねについては、総理がお答えしましたとおり、朝銀の破綻処理は他の国内金融機関と同様のルールにのっとって行われるべきものと考えておりますが、経営の透明性、独立性を確保するため、受...全文を見る
10月23日第155回国会 参議院 本会議 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権処理策の取りまとめ作業について御質問がありました。  既に総理がお述べになったとおりでございますけれども、当初から不良債権処理策を月末までに取りまとめるということを目標として、途中、中間報告をすることも考えてまいりました。しかしながら、政府の内...全文を見る
10月24日第155回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○竹中国務大臣 不良債権処理、この問題を十六年度には終結させるようにと、総理から大変厳しい命を受けまして金融担当の仕事をさせていただいておりますが、基本的な考え方は、これはかねてより経済財政諮問会議で議論してきましたように、やはり四本柱のしっかりとした改革を同時並行に進めるという...全文を見る
○竹中国務大臣 ニューズウイークで、大き過ぎてつぶせない銀行はないというふうに私が発言したと報じられておりまして、それに基づいて、いわゆる竹中ショックというような言葉が使われているということも承知をしております。  まず、事実関係としてぜひ御認識を賜りたいのでありますが、そのイ...全文を見る
○竹中国務大臣 お尋ねの内容は、まさに不良債権処理の加速策として今月末にどういう内容を織り込むかということであろうかと思います。  申し上げましたように、今、論点の整理をして、さまざまな方の御意見を聞きながら、最終的な調整をしているところでございますので、内容のそれこそ是非につ...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のように、この不良債権問題というのは、ある意味で日本の経済をこの十年以上の長期にわたって覆っている問題であります。  これまでも金融庁は、不良債権の迅速な処理と企業再生を一体的に進めて不良債権問題を正常化するという中で、かなりいろいろな政策を行ってきました...全文を見る
○竹中国務大臣 井上委員御指摘の問題は、まさしくそのとおりだと思っております。  新聞報道等々では、一部の偏った議論がなされて、特にそこが大きくクローズアップされているわけですが、問題意識は、先ほども申し上げましたように、これは不良債権をどうこうするという問題ではなくて、日本の...全文を見る
○竹中国務大臣 海江田委員の御質問は、どういうところで金融改革が進んできたのか、そういう点であるところだと思います。  不良債権は、不良債権額そのものは、もうこれは言うまでもなく、金融庁が公表しているわけでありますから、ふえているわけでございます。しかし、それそのものが、実は金...全文を見る
○竹中国務大臣 この点は、実はけさも一度御答弁をさせていただいたのでございますが、そのニューズウイークのインタビューはもともと英語で行っております。その英語のインタビューで、例えばそういうことは一切言っておりません。これは英文の本論を見ていただきますと、その英文のタイトルにはそう...全文を見る
○竹中国務大臣 これは英語の問題でありますけれども、オリジナルなインタビューで申し上げたのは、企業の規模とその経営のパフォーマンスの間にどういう関係があるのかと。大き過ぎてつぶせないというふうに勝手に訳しておりますけれども、大きいからそのまま業績がいいということはないんだというこ...全文を見る
○竹中国務大臣 ツービッグ・ツーフェールという意味をどのように解釈するかという問題だと思います。まずそのことを申し上げたいと思いますが、それは二通りの意味があるんだと思います。大き過ぎてつぶせないという意味で使うことも確かにありますが、大きいからつぶれない、大丈夫だという意味もあ...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返し申し上げますように、その言葉をどのようにとるかというのは、確かに一つの問題であると思います。しかし、それはオリジナルのものを見ていただければ、主語が何であるか等々を含めて、そういうことは申し上げていないということは明白だと思うんです。  ただ、何度も申し...全文を見る
○竹中国務大臣 そのときも次のように答えているわけでありますが、銀行をどうこうすることについて私は言う立場にはありませんということをまず申し上げた上で、一般の企業については、その企業の規模とパフォーマンスの間には、それはそんなに明確な関係はないわけであって、大きい企業も頑張って経...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返し申し上げますけれども、これは海江田委員もいろいろインタビューの御経験があると思いますが、そういうものを、言葉を縮めて一つの流れをつくるということは、これは間々あるわけでございます。  繰り返し言いますが、私は、まず銀行のことにはコメントしないということを...全文を見る
○竹中国務大臣 危機をどのように定義するかということに尽きると思いますが、一般には、連鎖的な資金繰りの悪化でありますとか預金の連鎖的な取りつけでありますとか、そういうことが起こっていないという意味で、その意味では危機でないことは確かでございます。  しかし、財政の赤字と金利が非...全文を見る
○竹中国務大臣 五十嵐委員から、大変幾つか重要な御指摘をいただいていると思っております。  これは一つの枠組みの中で、その枠組みの中でそれぞれの金融機関なり企業がみずからの一種の最適行動を行って、しかし、それが結果的によい結果に結びついているかどうかという非常に根深い問題がある...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘の朝銀、朝銀信組をめぐりましては種々の問題が指摘されている、私も十分承知しています。  しかし、よく御存じのように、この信組は、我が国の法律に基づき設立された預金保険上の金融機関でありまして、他の金融機関と同様、預金者保護や信用秩序の維持といった預金保険法...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたけれども、基本的には、我々はこの法律の枠組みの中で仕事をしているわけでありますから、日本の法律に基づき設立された預金保険上の金融機関に対しては、やはりその国内法に基づいてしかるべき対応をしなければいけないというふうに思っております。  しか...全文を見る
○竹中国務大臣 まあ、しかし、超法規的に我々がそういうことをやるというような枠組みは持っていないわけでありますから、基本的には、日本の国内法に基づいて対処するというのが基本であります。  しかしながら、それぞれ例えば個別の問題がございます。例えば、関東信越地区の破綻五朝銀の受け...全文を見る
○竹中国務大臣 引用の御数字は、内閣府の勉強会で東大の西村教授らが試算された一つの過去の平均値に基づく雇用と債務、債権の関係を引用されていると思われます。  基本的には、その場合にオフバランス化される債務、債権がどのぐらいになってくるのかということ、これはまさに、そういうことも...全文を見る
○竹中国務大臣 不良債権問題に関連しまして、この一年間で、例えば経済実体そのものは「改革と展望」に沿った線でおおむね運営されてきているわけです。実体経済そのものが「改革と展望」の線から外れて大幅に悪くなっているということはありません。  しかしながら、一つ予想を上回る厳しいこと...全文を見る
10月25日第155回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) まず、誤解があるといけませんので。了承を得る、得ないというような会合ではまず自民党の役員会ではございません。論点について今詰めておりましたので、その論点についてお話をして御意見を伺うというのが当初からの目的でございました。  その後、官邸に行ったかどう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 論点の整理を進める過程でいろんな方に御相談をいたしました。論点そのものに加えまして、やはりそれに関連する諸政策、例えば雇用の問題、セーフティーネットの問題、中小企業対策の問題、やはりそういうものと併せて出す方が国民及び市場に対するメッセージとしては適切で...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 総理からは月内に報告を出せというふうに、これは命令として受けております。その過程でできれば中間報告をしたいということは申し上げました。  しかしながら、今申し上げたような情勢で、金融の問題というのは委員御承知のようにやはり大変微妙な問題でございますから...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 銀行から見た不良債権というのは、銀行はお金を貸して金利を稼ぐわけで、元本も返してもらうわけですけれども、それがビジネスでありますが、そういうビジネスの目的にきちっと稼働していないノンパフォーミングなものであるということに尽きると思います。  それがどう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは個別の債権の話でありますから、先ほど申し上げましたように、それが正しく認定されているかどうかも含めて、正確な判断をするというのは大変難しいと思いますが、少なくとも、その九〇年代の最初にどかっと価格が落ちたことによってその瞬間に発生してきたものという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) それは、バブル崩壊というのを単に何か外的なショックによる資産価格の低下と見るのか、より深刻な日本の構造的な劣化を反映したものかと見るかに懸かっていると思います。その構造的な劣化を反映したものという意味に関しては、まだそういうものはやはりあると考えなければ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 両大臣の御指摘のとおり、借り手の側、貸手の側、双方一体化、一体となった対応が必要であるというふうに強く思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレは世界的な傾向であり、大変難しい問題でありますが、やはり政策当局としては、これを克服する努力を強くしなければいけないというふうに思います。  インフレターゲティングにつきましては、日本銀行は物価がゼロ以上に戻るまで努力を続けるということですから、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今も申し上げましたように、こうした問題について議論を深める必要があるのではないかということを申し上げておりますけれども、取ってくださいなどと申し上げたことはございません。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは当局と経営の責任者がフランクに意見交換をした場でありますので、その議論の中身についてはコメントを差し控えさせていただきます。
○国務大臣(竹中平蔵君) 自己資本比率の算定は厳格なルールに基づいて行われているわけでありますけれども、それが市場、マーケットからはどう評価されているかということと併せて考える必要があるという観点に立っておりまして、そういったことを含めて、今最終報告に向けていろいろと議論をしてい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 竹中案というのが何を意味しているのか、そういうものがマスコミで、しかもいろんな内容で報じられておりますけれども、そういうものがあるわけではございません。  中間的な論点、何を議論すべきかということを整理していた段階で、正にそれを今議論して詰めているとこ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 当初、就任した当時から示した三つのポイントを重視しながら議論を進めております。  それは、資産査定をより厳格にする必要があるのではないか、自己資本は十分か、同時に銀行経営におけるコーポレートガバナンスをどのように発揮していくか。一つ一つの問題を取り上げ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のとおりだと思います。  銀行の機能、金融仲介機能がもっとしっかりと発揮されてお金がしっかり回って、企業が安心してお金を借りられて事業活動ができるようになること、正に銀行の基盤を強くして企業、産業を強くすること、これが私がやろうとすることの目...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは骨太の方針以来一貫した考え方でありますけれども、残念ながら、日本はやはりそのイノベーションの力といいますか、生産性を高めるようなそういう供給側の力が弱ってきた、これを、需要をうまくコントロールしながら、この供給力を強めて持続的な経済発展が可能なよう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そこは極めて御指摘のように難しい問題であると思います。  例えば無理やり、例えばですけれども、自己資本比率を高めろというようなことを、それだけが無理やり降ってきましたら何をするかというと、銀行は当然資産を圧縮するだろうと思いますから、その過程でいわゆる...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正に政府、日銀が一体となって日本経済活性化のための総合的な政策を取らなければいけないという強い考えを持っております。同時に、それは総理からの御指示でもございます。  だからこそ、今御指摘のように、金融システムの改革に併せまして、歳出、歳入の改革、これは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは難しくて、いろんな要因がありますから、余り単純化すると誤解を招くかもしれませんが、諸外国になくて日本にある一つの大きな要因は、やはり国債を国内でファイナンスできていると。つまり、非常に分厚い貯蓄があって国内でファイナンスできている。通常ですと、そこ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 冒頭で私が清算主義者じゃないということをきちっと御指摘いただきまして、大変ありがとうございます。その上で、御指摘のように、トータルとしてのしっかりとしたパッケージを出せるように、各方面とも協議をしながら努力をしたいと思います。  御指摘のその法的な枠組...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 新聞等々でいろんな考え方が報道されておりますが、繰り返し申し上げますけれども、今、まだ議論を詰めております段階で、数字のこと、やり方等々、まだそういうことは何も決まっているわけではございませんので、あくまでこれは一般論として申し上げるしかないんであります...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変御専門的な御質問だと思います。概念上は私も私なりに整理しているつもりでありますけれども、いわゆる部分直接償却のお話かと思います。  オフバランス化というのは、バランスシートから取り去るわけだけれども、それは企業そのものは何らかの形でバランスシートに...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、その全体にどのようにしていくかということに関しましては、今のような御指摘も含めまして月末の結論の中ではっきりと明示していきたいと思いますが、要は、今の二点のうちの第一点は、中小企業の金融に対していろんな問題が起こらないような配慮を組み込んでい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、DCFの考え方は、御指摘のとおり、これはある意味で当たり前の考え方でありまして、これはある有名な経営者の言葉ですが、これができないような人は経営者になってはいけないんだと、そういうこともあるぐらいごく当たり前のことなのだと思います。  また、一部...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) RCCの機能を建設的に強化していくという委員の御指摘は全くそのとおりであると思います。つまり、どうしても回収というイメージが非常に強いわけですけれども、本来、回収、売却、再生、それがやはりきちっとトータルとして力を発揮しなければいけないのだと思います。 ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 午前中も申し上げましたように、ここはやっぱり一種の悪循環といいますか、鶏と卵のような関係があることは否定できないと思います。しかしながら、どこでその悪循環を断ち切るかということになると、やっぱりこの不良債権のところで断ち切るというのが一番重要であると思い...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的に、トップたるもの、やはりいろんな問題に対して大きな責任を負っているというのが基本なのだと思います。  しかし、もちろんバブルのときの融資して焦げ付いたのが今の人の責任かというと、これはやはりそんな単純なものではないと思いますし、私としては、やは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 誤解のないように申し上げますが、公的資金をどうするかというのは一つの結果でありまして、そういうことを決めているとかそういうことではございません。  また、銀行を救うということが目的でないことは、これはもう明らかであります。しっかりとした銀行になってもら...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 三十社というお話がありましたが、何が三十社かというのも具体的にはよく分からない問題でありますし、個別のコメントは差し控えさせていただくべきだと思っております。  ただ、いずれにしても、この主要な債務者について、これは銀行の債権と企業の債務は裏腹の関係に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 目下、月末に向けましてどのような形で不良債権処理を加速するかというその政策の詰めを行っている段階でございます。そうした議論を踏まえまして、今後更に精緻な議論を行っていきたいとは思いますが、基本的にこうしたことの予測は、従来までもそうでありましたけれども、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 各大臣と相談いたしまして、しっかりと取りまとめたいと思っております。
10月29日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第1号
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○竹中国務大臣 このたび、改造で金融担当大臣を拝命いたしました竹中でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。  本日は、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと思います。  金融担当大臣の就任に当たり、総理からは、不良債権処理の加速化について具体策を早急...全文を見る
○竹中国務大臣 七条委員から、三つの重要な御質問をいただきました。  まず最初の、まさに総合力をどのように考えるか。  今回金融担当大臣を総理から仰せつかるに当たりまして、まさしく経済、金融を一体となってしっかりと総合的な政策を組み立てていけというのが総理からの大変重要な御指...全文を見る
○竹中国務大臣 委員から重要な御指摘、何点かございましたが、質問に関しましては、不良債権処理が先走っているのではないだろうかという点と、企業再生ないしは貸し渋り対策についてどう考える、この二点であったかというふうに存じます。  まず、不良債権処理が先走っているのではないかという...全文を見る
○竹中国務大臣 何を目指して不良債権処理の加速を行うのかというのは大変重要なポイントであろうかと思います。ただ同時に、この不良債権の問題というのが非常にある意味で広範な問題でありまして、究極的にはやはり信頼感、安定感、そういうふうな総合判断の問題に帰するところも非常に大きいと思っ...全文を見る
○竹中国務大臣 政策をまさに総合的に展開していくということ、石井委員の御指摘のとおりであると思っております。その基本は、先ほども申し上げましたが、金融システム改革、今回力を入れてやるわけであります。歳出の改革、効率的な歳出の配分によってそれが需要拡大に結びついていくような体制を整...全文を見る
○竹中国務大臣 経営者、特に大きな組織を預かるトップの方々の責任というのは、一般論としては、常に非常に大きいものがあるのだろうと思います。したがって、まず、そういった責任に関しては経営者としてみずからがしっかりとその判断をされる。加えて、これもやはり重要なポイントとしては、いわゆ...全文を見る
○竹中国務大臣 税効果の話に関しましては、さまざまな議論がジャーナリズムでなされております。これにつきましては、まず、政府は既にこういうことを決めたとかそういうことは一切ございませんので、その前提の上での御答弁ということであります。  まず、委員御指摘のように、制度の継続性の問...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘くださいましたように、これだけ大きな経済の金融部門というのは、やはり健全な民間企業が多くの信頼を得る中で粛々と業務を展開していく、そういう形を当然のことながらつくっていかなければなりません。したがいまして、一部に指摘されているような国有化を前提にするとか...全文を見る
○竹中国務大臣 もう日銀総裁がお答えになりましたので特に重複は避けますが、要するに、買い取り機構と日銀は補完的な役割を果たすものというふうに思っておりますので、その業務の円滑な遂行を通じまして所期の目的を果たすということを期待している次第でございます。
○竹中国務大臣 金融システムの強化のためには、基本的には、原則としては、先ほども申し上げましたように、資産の査定の問題、自己資本の問題、ガバナンスの問題、それをまさしく三位一体で改革、強化していくことが必要であるというふうに基本的には思っております。  ただ、まさしく委員御指摘...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘の最初の、信用収縮が起こらないようにどのような対応が必要なのか。万が一にも危機に陥った金融機関、経営危機に陥ったようなところに関しては、公的資金の問題もあるだろうが、それと並行して金融マニュアルの問題をどのように考えるのか。ここはまあ大変実務上の問題が絡...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のように、RCC、回収からスタートするわけでありますけれども、回収、売却に加えて、再生がやはり重要であるというような形で、強化は、もうまさに御専門のとおり、行われております。  その結果、RCCは、企業再生本部を設置した以降、企業再生本部の設置は昨年十一月...全文を見る
○竹中国務大臣 既に政策投資銀行等々の実績があるということは御承知のとおりであろうと思いますが、これは、民間も含めて、その再生のためのお金を集める仕組みをつくるということであります。  さらに、今後これをどのように強化していくべきなのか。繰り返しますが、不良債権の償却加速とあわ...全文を見る
○竹中国務大臣 いわゆる五十三条買い取りの対象でありますけれども、これは金融庁の告示にありまして、原則として、破綻懸念先、実質破綻先または破綻先に区別される債務者に対する貸付金というふうになっております。したがって、破綻懸念先以下に対する貸出金が原則でということになりますが、同時...全文を見る
○竹中国務大臣 再生に向けた新たな、より強い取り組みが必要ではないかという問題意識に関しましては、全くそのとおりだと強く受けとめております。  その際、どういう仕組みづくりがよいかということに関しては、今御指摘のとおり、やはり政策コストの問題、一方で効果の問題、これは大変難しい...全文を見る
○竹中国務大臣 正式に底入れ宣言というようなものがあるわけではございませんが、御承知のように、内閣府としては、毎月毎月の月例経済報告の中で、その時々の客観的な経済指標等に基づいてその判断をしていっております。その中で、ずっと減速していたものが下げどまって持ち直しの動きが出てきたと...全文を見る
○竹中国務大臣 実感とのギャップというのは、これは大変やはり重要な問題だというふうに私も認識をしております。経済指標と実感とのギャップというのは、たどれば恐らく非常に古くて新しい問題という側面もあろうかと思います。これはある専門家の指摘でありますが、バブルのときでも、景気はよくな...全文を見る
○竹中国務大臣 私自身、この経済財政政策担当大臣として就任以来、まさに今までの経験を生かして、非常にわかりやすくフランクに語りかけるようなものにしたいという努力はしてきたつもりでございます。したがって、厳しいという言葉と循環的な意味での持ち直しという言葉を並列に書いて、いわば非常...全文を見る
○竹中国務大臣 これは言うまでもありませんけれども、今の議院内閣制のもとで、「内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。」ということが明記されているわけでございますから、私としては、この内閣の一員として、総理を初め他の大臣の皆様方と一致協力して、内閣の方針に従っ...全文を見る
○竹中国務大臣 総理からは、十六年度までにこの不良債権問題を終結するように、まさにこの問題の解決に向けて政策を加速、強化しろという御指示をいただいております。そのための具体策につきましては今まさに検討しているところでありますが、どのように位置づけるかという御質問に対しては、私自身...全文を見る
○竹中国務大臣 危機という言葉、これは大変包括的な言葉でありますけれども、あえて人間の体に例えればいわゆる危篤状態とか、そういう状況に陥ったということはもちろんなかったわけでございます。そういうことに陥らないように、これまでも前大臣、金融庁、努力してきたわけでありますが、同時に、...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、あくまで大枠は構造改革を進めて日本経済を活性化させる、その一丁目一番地としての不良債権問題の解決を急ぐということが重要である、そのために金融、経済一体となってこの問題を加速、担当しろというのが総理の御指示だと認識しておりますので、これは昨年の骨太方針以来の...全文を見る
○竹中国務大臣 竹中案というのを私は出したことはありませんので、幾つかの仮定に基づいて計算しているその試算について、特に私、コメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、御質問の、どのような形で、短期的にデフレ圧力が加わった場合にこれを解消していくかという問題に関しては、まさ...全文を見る
○竹中国務大臣 今、各省に協力をお願いいたしまして、そもそもどのような政策が必要なのかという、その政策の中身を詰めているところであります。その政策の中身をしっかりと詰めた上で、どのような対応が必要かということは、これはその後にやはり判断をしっかりとしなければいけないのだというふう...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、先ほども一部御答弁をさせていただきましたが、これはやはり全体的な意味での市場、行政に対する信頼性の回復ということに尽きているのだと思います。したがって、判断は非常に総合的なものにならざるを得ないのだと考えます。  しかしながら、やはり当面のメルクマー...全文を見る
○竹中国務大臣 幾らあると認識しているかという御質問でありますが、これは金融庁の集計数値でありますが、十四年度三月期の預金取扱金融機関の不良債権残高は、これは例のSEC基準の考え方に基づいて開示されているものでありますが、五十二・四兆円という数字であります。こうした数字に基づきな...全文を見る
○竹中国務大臣 委員、今ちょっと数字を示されましたが、最近期に起こった不良債権の処理と新たな不良債権の発生というその比率を単純に延長していただいて議論をするのは、これはやはり少し誤解を招くというふうに思います。不良債権が今期新規発生した理由は、もちろん要因は幾つかございますけれど...全文を見る
○竹中国務大臣 まさに、まだ最終的にいろいろ集計して調整しているところでございますけれども、基本的な考え方というのは、先ほどからも申し上げましたように、四本柱の改革を進めていく、その四本柱の改革、歳出、歳入、金融、規制を、より大きな規模でやろう、より速い速度でやろう、それをよりわ...全文を見る
○竹中国務大臣 今委員が御指摘になった第一段階、第二段階というのが、ちょっと何を、どういう内容ないしは報道を指しておられるのか、申しわけありません、ちょっと理解できないのでございますけれども、一般論として、どのような手順でしっかりとやっていくのかということに関しましては、先ほども...全文を見る
○竹中国務大臣 既に実は特別検査というのは、これをリアルタイムで実施するというのは今年度も継続されているわけでございまして、これはその意味では既に行いつつあるというふうに御理解をいただくのが私は正確ではないかと思います。  決算期に合わせて、また金融機関が自己査定をするときに、...全文を見る
○竹中国務大臣 厳しい市場からの評価も踏まえて、もっとあるかどうかも踏まえて、きっちりと対応していこうというのが今回の基本的な姿勢です。
○竹中国務大臣 これは専門家の間でも、資産、特に生きている企業の、企業という一つの資産ですね、企業価値をはかるのは技術的には大変難しい問題であるわけでありますけれども、これについては、もう御承知のように、専門家の間でも幾つかの議論がなされておりますから、そういうものを取り入れるの...全文を見る
○竹中国務大臣 これは先ほども答弁させていただきましたが、私は、銀行を国有化するというようなことをいわば政策の目標にするなどということは、これは一切あり得ないことだというふうに思っております。  コーポレートガバナンスをより強く発揮していただいて、コーポレートガバナンスというの...全文を見る
○竹中国務大臣 これに関しても、ガイドラインが存在しているわけでございますけれども、コーポレートガバナンスの有効な発揮という中で、そういった問題も含めて総合的に、ガバナンス強化がどのようにできるのかということを今検討しているところでございます。
○竹中国務大臣 個別にどのように判断をするかというのは、これはまさに行政の判断の問題でございますから、今この場で私がどうこう言うというのは不適切であろうかと思います。
○竹中国務大臣 今御指摘の中で、最初は勇ましいことを言っていたけれども云々というあれがございましたが、私は、そういったことについて別に案を示しておりませんし、そういうことは何も言ってはおりませんので、一部報道にはいろいろなことがございましたが、この点はぜひ誤解なきようにいただきた...全文を見る
○竹中国務大臣 税効果の話に関しましては、先ほどからの御質問の中にも、そのルールの継続性というのをどのように考えるのか、ないしは、税制と企業会計の基準とBISに基づく監督の基準というのをどのように整理していくのか、さまざまな視点が必要だという御指摘がございました。  同時に、ま...全文を見る
○竹中国務大臣 目的が委員がおっしゃったようなところにあるのではないか、そういう御指摘については、これはそんなふうに決して決めつけないでいただきたいというふうに思います。  これは非常にトータルな観点から、コーポレートガバナンスの発揮の仕組みを通じて金融当局の監督行政を効率的に...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、具体的にその検査の強化体制をどのようにつくれるかというのは、大枠が決まった後で、ひとつ行政の問題として精緻に詰めなければいけない問題があるとは思っております。  しかし加えて、先ほどこれはもう既に御指摘を申し上げましたが、自己査定と金融庁の検査が違った場...全文を見る
○竹中国務大臣 もちろんその方法だけではないと思いますが、その方法をどのように取り入れることができるのか、その場合の問題点は何なのか。これはやはりスピードを持って資産査定の円滑化はやる必要があると思いますので、その時間の調整も含めて、できるだけ早く、よりよい資産査定の評価をつくる...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のとおり、この機構は運営委員会の決定に基づいて運営されているわけでありますけれども、二月十五日から四月二十六日までの間の期間に特別買い取りを実施しまして、千三百億円の株式を買い取ったところであります。この機構の運営委員会では、新たに五月十七日から十一月一...全文を見る
○竹中国務大臣 午前中も少し議論をさせていただきましたが、危機かどうかというのは、言葉の定義をめぐって少し哲学的な問いかけになってしまうのかもしれません。  一般的には、いわゆる預金の取りつけ騒ぎ等で決済機能が麻痺するようなことが起きているわけではないという意味では危機ではない...全文を見る
○竹中国務大臣 五十嵐委員が御指摘になったそのミクロの事例につきましては、これはちょっと私は、今お伺いしたところで承知をしておりませんが、マクロ的に今の日本の金融システムの問題をとらえるとするならば、御指摘のような問題が一部起こっている可能性はある、これは何としても正さなければい...全文を見る
○竹中国務大臣 幾つかの重要な御指摘があったと思いますが、土地担保主義に関しましては、まさに企業の価値というのは、その企業が生み出す将来価値を現在価値に置き直すことによって本来得られるわけでありますから、それを不動産鑑定士のやるような仕事として担保の価値でもしやっている銀行経営者...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどから何度も出ておりますが、資産査定をきっちりと、より厳格にやっていただく中で、どういう新しい方法をさらに採用していくことが可能かというのは、重要なテーマになっております。  これに関しては、もちろん御承知のように既にやっている金融機関もあるわけでございます...全文を見る
○竹中国務大臣 御承知のように、いわゆる去年行った特別検査に関しましては、マーケットの指標等々を参考にしながら、かつ、一定以上の規模のところ等々に焦点を当てて行われたものだと認識をしております。その意味では、今五十嵐委員がおっしゃったような問題意識に根差して私はやられてきたのだと...全文を見る
○竹中国務大臣 金融御専門家の中には、比較的このインフレターゲティング論を積極的に論じる方が多いというふうに認識しておりますが、今、五十嵐委員がどうしてこの問題に対して反対なのかということを、私なりに理解したつもりでおります。先ほどのまさに土地担保主義と関連いたしますが、資産デフ...全文を見る
○竹中国務大臣 日銀の独立性を重視しながら、これは、しかしやはり一回きちっと、技術的な問題点もありましょうから、議論をしたいというのが私の立場でございます。
○竹中国務大臣 そういう事実は全くございません。
○竹中国務大臣 これは当初から、ある時点までこれはきちっと深い議論をして、中間的な整理を行う必要があるだろう、中間的な論点整理を行った後は、その論点整理を踏まえて幅広くいろいろな方の御意見を伺おうというふうに考えておりました。特に、銀行は当事者でありますから、規制監督当局と監督さ...全文を見る
○竹中国務大臣 お配りいただいている資料は、これは私がつくったものでも、金融庁のものでもないと認識しております。これはまあ、出所はよくわかりません。  こういうものがテレビに映ったりしていたのは拝見したことがございますし、中身についてさらさらっと見せていただきましたが、これはま...全文を見る
○竹中国務大臣 私は、日銀総裁にそのようなものを渡しておりません。どうぞもう一度御確認ください。
○竹中国務大臣 私の頭の中に徐々に案ができつつありますけれども、繰り返し申し上げますが、そこに出ている、マスコミに出ているペーパーは、これはどこの過程のものがどういうふうに出たのか私にはよくわかりませんので、私の頭の中にあることに基づいて聞いていただくというのは、これはそのとおり...全文を見る
○竹中国務大臣 委員の御認識は一つの見方であろうというふうに思います。しかし同時に、銀行に対して、これはあくまでも自主的な民間の経営を発揮していただくことによってよい面が出るという御指摘も多々ございます。そうした点も踏まえまして、枠組み全体を整備する中で総合的に金融担当大臣として...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、ちょっと申し上げましたけれども、この制度一つ一つをどうするかこうするかというのは、これは最終的な報告の中で確定し、きょう総理も、今夕お帰りでございますし、総理と御相談しながら確定することでありますので、今この場で結論をというのは、これはちょっとなかなか難し...全文を見る
○竹中国務大臣 今月中にというのは総理からの強い指示でございますので、これは諮問会議等々の日程も踏まえて、明日中に結論を出すように今一生懸命調整をしているところでございます。
○竹中国務大臣 これは資産査定をしっかりとやって、しかし、マクロ的な環境の中で起こるものもございますので確たることを申し上げるのは大変困難であろうかというふうに思います。しっかりとした資産査定を進めながら、同時に、金融システム改革とあわせて総合的な対応策を検討しておりますので、そ...全文を見る
○竹中国務大臣 政府が出す数字には、幾つか性格の異なるものがあると思います。これは、例えば厚生労働省等々で、所管の官庁で一つの政策目標を立てて、その政策目標に向けて政策を組み立てていく場合の数字の出し方もあると思いますが、今御紹介をいただきましたものは、経済財政諮問委員会の専門家...全文を見る
○竹中国務大臣 改革先行プログラムの効果として、百万人の雇用でありますけれども、そのうち新公共サービス雇用については五十万ということでございます。その新公共サービス雇用五十万のうち、今は、先ほど申し上げましたように、本年度で約十四万人ということでありますので、三年間でありますから...全文を見る
○竹中国務大臣 これは年度ベースでしかとらえられないものですから、御指摘の数字につきましては、きちっと検証した上で改めてまた御報告させていただく、そういう機会をつくっていただきたいと思います。
○竹中国務大臣 雇用のみならず、さまざまな経済統計を内閣府では扱いながら分析をしておりますので、先ほど申し上げましたように、これは一種の政策評価の問題であろうかと思いますので、政策評価をどのように行っていくかというのは、これは実は経済財政諮問会議でもかねてから方法論としては議論が...全文を見る
○竹中国務大臣 これは主観の問題かもしれませんが、金融監督庁、金融庁においては、これまで国家公務員法に基づく人事院の承認を得て、いわゆる天下りとして民間金融機関へ再就職した実績はないというふうに理解をしております。  今後とも、金融庁職員の再就職については国家公務員法等の枠組み...全文を見る
○竹中国務大臣 再生の問題というのは、専門家、銀行家の方にお伺いしても、これはまさに個別の問題であるということに尽きるのだと思います。これはやはりそのときのサポート体制をどのようにつくるかということにも依存していましょうから、どのぐらいかと聞かれると、これは少し集計数値としては答...全文を見る
○竹中国務大臣 週刊誌の記事はさっと読ませていただきましたが、事実と違うところがかなりございます。  まず、これは堺屋太一事務所の話等々もございましたが、これは以前そういうような仕事をさせていただいたことがございますが、今は、これは私の出資資本関係もございませんし、役員になると...全文を見る
○竹中国務大臣 それは、私と独立の人格を持った法人がどのような資産を持っているかということは資産公開の対象になりませんので、公開はしておりません。
○竹中国務大臣 私も家族がおりますから、家は買わなければいけませんし、その家を買ったときが大臣になるはるか一年前で、一学者のときに、大臣になるだろうということも予想もしないで普通に取引をさせていただきました。  その頭金はどうするか、こうするかというような原則があるのかどうか知...全文を見る
○竹中国務大臣 長妻委員は、金融についてはお詳しいはずだと思います。  これは通常の借りかえでございます。借りかえに当たって、当時は、今もそうだと思いますけれども、金利一%の住宅ローンというのはたくさん出ているわけです。二%というのはどこからヒアリングされたかもしれませんが、私...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと、これも正確に私、小さなことで覚えておりませんけれども、多分それは非常に短い、変動の、変動金利ですごい短いということで、金利が安いようなものであったというふうに記憶をしております。  ちょっと、期間については、必要があればもちろんお調べをいたしますけれど...全文を見る
○竹中国務大臣 恐らく、高額の資産取引を、政策の中核にいていろいろなことを専権的に情報を、ある立場の者が悪用してはならないという趣旨、趣旨はそういうことであろうかというふうに思います。  しかし、繰り返し申し上げますが、私は不動産売買を一切行っておりません。それは事実であります...全文を見る
○竹中国務大臣 会社の代表取締役か総会か、そういうところであろうと思います。
○竹中国務大臣 私は、資本関係も持っておりませんし、人的な役員も務めておりませんので、これは私がこの場で申し上げることではないと思います。
○竹中国務大臣 私と別人格の法人が、そこが例えば犯罪的な行為をしたかどうかとか、そういうことでありましたら国会で問題にしていただいていいのだと思いますが、これは私として、もちろんだれか、私は知らないわけではありませんけれども、私と関係のないところの法人の中身について私がちょっとこ...全文を見る
○竹中国務大臣 それは、そういう形で私の個人的なマネジメントをしてくれた会社であったということは事実でございます。社長について、それはもちろん名前は知っておりますけれども、そういうことを、私と別人格で特に何か疑義があるわけでもない、これは私が疑義があるわけでもないところのことをこ...全文を見る
○竹中国務大臣 ですから、平成十三年の、去年の十一月ですね。ですから、だれか、私の家内であるかどうかとか、だれかとかということは、国会のこの場で御議論いただくことなのでしょうか。これはもう、お調べいただけたらすぐわかりますし、結構なことだと思いますけれども、この国会の場で私が、私...全文を見る
○竹中国務大臣 再建は、いかに再建を進めるかというのは、言うまでもなく、大変重要な問題であります。しかし、本当にその企業が再建にたえ得るものなのか、市場の中でいわゆるバイアブルなものなのかどうかという判定は、これはやはり責任を持ってきちっと行われなければならない。万が一にも、最初...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返しますが、再生というのは非常にきめ細かな個々の判断の積み重ねなのだと思います。一般的に想定されるような形で、一回やってみたけれどもやはりだめだった、そういうようなものに関しては、これはやはり厳しく対応することが必要であろうというふうに思います。そういった点も...全文を見る
○竹中国務大臣 再生の機能を社会全体として強化するためには、やはり新しい仕組みづくりが必要であろうかというふうに思っております。しかし、それをどのような形で実現したらいいかということに関しては、これはお金もかかることでありますし、人も要ることでありますし、それを実効あらしめるため...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレと景気認識ということでございますが、景気認識の方から申させていただきますと、御承知のように、月例経済報告の中で、景気は水準として依然として厳しい状況にある、一部に持ち直しの動き、しかし、環境は悪化している、その三つで大体基本的な認識は説明できるのではないかな...全文を見る
○竹中国務大臣 これも要因は決して一つではなくて、両方の要因はあるのだと思います。しかし、物の値段ということになりますと、これは私はやはり、金融的な要因としてのマネーサプライの伸び率がどの程度かという点は大変大きくあると思います。しかし、これを議論していくと、マネーサプライはどの...全文を見る
○竹中国務大臣 総理とはもちろん、不良債権問題を十六年度に終結させろという非常に大きな指示をいただいた上で、論点を整理しまして、先ほどから申し上げているような資産査定の問題、ガバナンスの問題、自己資本の問題等々について、これを強力に強化していく必要があるということで、その基本的な...全文を見る
○竹中国務大臣 それぞれの論点につきまして、こういう論点がある、ああいう論点があるということを解説しながら、基本的な方向はそれぞれについてこういうことではなかろうかということを御説明しているわけであります。
○竹中国務大臣 繰り返し言いますが、その紙については、これは私の案でも何でもございません。しかし、それぞれの重要な論点については総理に御相談をして、それぞれの論点ごとに、その基本的な方向はしっかりと進めていくようにという指示をいただいているわけです。
○竹中国務大臣 先ほど申し上げましたように、それまで議論を詰めてきました論点について、こういう論点がある、こういう論点があると、それについて御報告をして、基本的な方向はこういうことではないだろうか、そういうお話し合いを持ったことはございます。
○竹中国務大臣 基本的にはこれは金融担当大臣の仕事であるから、方向としてはこれはしっかりこの方向で、基本方針はまさにあなたの言うようにやっていく、言っていくのがよいと思う、ついては、与党ないしは銀行ともよく協議して、最終的にこの方向でまとめ上げるようにという指示をいただいておりま...全文を見る
○竹中国務大臣 英語の翻訳としてはそのとおりであろうかと思います。  あのとき、委員会でも申し上げたとおりなんでございますが、タイトル、翻訳のタイトルに、ヘッドラインに、メガバンクでも云々という、私は企業というのはそういうものだというふうに申し上げたんですが、メガバンクでもどう...全文を見る
○竹中国務大臣 あってほしい株価、株価は高くあってほしいとは思いますが、これは銀行のバランスシート等々の観点からポートフォリオも変わってくるわけでありますし、私自身、今の時点でこの水準であってほしいというように思っている特定の水準はあるわけではございません。
○竹中国務大臣 委員はインチキという言葉を使われましたけれども、基本的には、自己査定と金融庁の資産査定がある場合はそれをやはり埋めていただきたいというふうに思いますし、資産の内容について、より厳格に、厳しく、マーケットからの見方に近づけるために努力する余地はあるというふうに思いま...全文を見る
○竹中国務大臣 これは日銀も形を変えてそういうアナウンスメントがあるように聞いておりますけれども、これは、例えば中塚委員と私が同じ資産を査定したら、当然それは違ってきて当たり前なんだと思うのですね。その意味では、資産の評価というのは違ってくる、個々の評価によって当然のことながら違...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと誤解のないように申し上げておきますけれども、マーケットの見方というのも全然違うわけですね。だから、このラインより高く売りたい、安く買いたい、それぞれに物すごくいるわけです。  私が申し上げたのは、一般論として、一つの物に対するプライシング、つまり、プライ...全文を見る
○竹中国務大臣 いや、これはそのプライシングというのをどのような幅で見ているかということになってしまうのではないのでしょうか。  これは、例えば個別の債権について、これは将来どのぐらい返ってくる価値があるのかということを見るわけでありますから、ここはいろいろなやり方を組み合わせ...全文を見る
○竹中国務大臣 早期健全化法に基づいて、御承知のように、三十四行に対して約十兆円資本増強をした。これはこれで、失敗という言葉を使われましたけれども、金融システムに対する内外の信頼を回復するための緊急措置として、例えば当時ジャパン・プレミアムも解消したわけですし、やはりそれは当時の...全文を見る
○竹中国務大臣 産業構造が、より生産性が高く、収益率の高い方向に資本や労働が向いていく、そのアロケーションが変わるということがまさに産業構造の転換でありますから、そういうものを阻害している要因をとにかく取り除くという意味での規制の改革、これは大変重要であろうというふうに思います。...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘の公的資本増強行について、特に中小企業に対する貸し付けを見ていくというのは、とりわけ貸し渋り、貸しはがしの問題が指摘されている中で、これはやはり重要なことであろうというふうに思っております。  これまでに、御指摘のように十四年七月に十四年三月期の履行状...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、聞きっ放しではホットラインを設けた意味がないわけでありますので、その情報を集約しながら、金融庁としてできるべき対応策を当然検討していくということになろうかと思います。  究極的には、こうしたホットラインからの情報も銀行検査の中に生かしていくということはこ...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、ルールにのっとって計画を達成してもらうというのがやはり政策上も大変重要なことでありますので、今後、こういう大幅な未達成が生じないように厳しく指導に徹していくことが必要であると思います。
○竹中国務大臣 今伺って、営業用のマニュアル、問答集とおっしゃいましたが、これは恐らくいろいろなものが現場では存在しているのだろうなというふうに思います。  本質的に重要なのは、これは基本的には金融の問題でありますから、リスクとリターンが見合ったような形で、対になっていることに...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返し申し上げますけれども、リスクとリターンに見合ったような体系を中長期的にはつくりながら、しかし、弱い立場の借り手が不当に優越的地位が乱用されるようなことのないようにしっかりと行政をしていかなければいけないというふうに思います。
○竹中国務大臣 まず、竹中案云々でございますが、そういうものは存在はいたしませんので、その上で、御指摘のように、貸し渋り等々が起こらないようなよいシステムをつくっていくということをぜひ申し上げたいと思います。  ただ、今御指摘になったのは、やはり非常に、一般にはどちらかというと...全文を見る
○竹中国務大臣 植田委員の御指摘は、この政策問題を考える出発点として極めて重要であるというふうに思います。  植田委員の御指摘は、不良債権が償却しても償却しても次から次へ出てくるのはデフレがあるからである、このデフレをとめなければいけないという御認識に立っているわけでありますが...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、不良債権とは何か。銀行から見ると、非稼働な、稼働をなかなかしない貸付資産であるわけですけれども、その裏には、過剰な債務を抱えて収益力が十分でないという企業が存在しているわけで、つまり、そういうふうにバランスシートに非常に硬直的なものを抱えている段階で、企業と...全文を見る
○竹中国務大臣 私はマクロ的に御説明しましたが、金融機関という一つのミクロの単位で一体どういうメカニズムが起こっているのかという御質問だと思います。  これは、金融機関自身がリスクテークがなかなかできない状況になってきて、リスクテークができないということは資産の運用効率が落ちる...全文を見る
○竹中国務大臣 申し上げてきましたとおり、今回の一連の不良債権処理加速の中で、企業の再生というのがやはり大変重要になってくると思っております。その再生の中身は、今植田委員御指摘になったような形で、債務を抱えた企業の中身をより強くして、その際、資産、債務の中身をよくして、さらに競争...全文を見る
○竹中国務大臣 財政を拡大することによって総需要にどのような刺激を与えるかというその一点に関して言うならば、いわゆるケインズ政策は効果がないという言い方もありますけれども、これは明らかに、短期間、需要を押し上げる効果は、これは今でも間違いなくあるというふうに私は思っております。 ...全文を見る
10月29日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第1号
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○国務大臣(竹中平蔵君) このたび、改造で金融担当大臣を拝命いたしました竹中でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  本日は、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと思います。  金融担当大臣の就任に当たり、総理から、不良債権処理の加速化について、具体...全文を見る
10月29日第155回国会 参議院 内閣委員会 第1号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策担当大臣として、一言ごあいさつを申し上げます。  先般の内閣改造で、経済財政政策担当大臣に加えて金融担当大臣を拝命いたしました。我が国経済・産業の再生に向けて、経済財政、金融に一体として取り組んでまいります。  我が国の景気は、引き続き一...全文を見る
10月30日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号
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○竹中国務大臣 日本の経済の足かせの最大の問題が、過剰債務の問題、いわゆるデットオーバーハングの問題であるという認識は全く共通して持っておりまして、その過程で、渡辺委員の実行案についても私なりにかなり勉強させていただいたつもりでございます。  基本的には、私自身は、大きな仕組み...全文を見る
○竹中国務大臣 どのぐらいの政策コストがかかるのだろうか。今の御質問ですと、政策だけではなくて、グロスで、ネットだけではなくてどのぐらいの規模を考えなければいけないのだろうかという御質問だと思います。  言うまでもありませんけれども、これは、再生のスキームをどのような形でつくっ...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には奥山会長のおっしゃったとおりであろうかと思います。  ディスカウント・キャッシュフローといっても、幾つかのテクニカルな方法があるでありましょうし、このデフレの状況をどの程度と想定するかということにもよりましょう。したがいまして、技術的になかなか難しい問...全文を見る
○竹中国務大臣 大変本質的で重要な御指摘をいただいたというふうに思っております。  今まさに委員御指摘になりましたように、今回、繰り延べ税金資産がいろいろな形で議論の対象になっているわけでありますけれども、これはいわゆる経済実態、取引実態に即して表現されるべき企業会計の基準の話...全文を見る
○竹中国務大臣 大きな問題、三点だと思います。  コンティンジェンシープランに関しては、基本的にはこれは、万が一に、万が一にも金融機関に経営危機的な状況が訪れて、それが社会的な広がりを持つような場合には、やはりそこから、この問題から経済全体、金融を底割れさせないという仕組みをつ...全文を見る
○竹中国務大臣 その資産は私の所有ではございませんし、公開はしていないと思います。
○竹中国務大臣 手元に資料がございますけれども、その数字はちょっとございません。ちょっと、御確認、もう一度させていただければと思います。(長妻委員「奥様は」と呼ぶ)ございません。
○竹中国務大臣 ちょっと、手元に資料がございますけれども、そのような公表した資料は手元で確認してもないと思います。
○竹中国務大臣 所有している建物は、私と家内で共有しているマンション一戸でございます。私の持ち分と家内の持ち分がそこに記されているというふうに思います。
○竹中国務大臣 これは、こういうものが出回っておりますというのを秘書官からもらいまして、それで目を通したということです。
○竹中国務大臣 その点に関しましては、記者会見等々で重ねて、そういうものは私はつくっていないし、まだ私自身何も決めていませんし、そういうことはないということは繰り返し繰り返し申し上げたつもりでございます。しかし、この過熱報道の中で、結果的にはいわばそういうものがマスコミの中でひと...全文を見る
○竹中国務大臣 例えば、経済財政政策担当大臣として、経済財政諮問会議でこれまでもいろいろなことを言ってきましたが、その過程でも、こういうふうに決めた、こういう文書がつくられたと、私が見たこともないようなものが、これは物すごい数、新聞で出てまいりました。そのたびに、そういうものはま...全文を見る
○竹中国務大臣 総理の御答弁はもちろんよく承知をしております。昨日も少し申し上げましたけれども、基本的な目標というのは、金融システムを強固にすることであり、そういうような、信頼感を獲得するという全体的な評価であろうというふうに思いますが、一つのメルクマールとして総理が御指摘になっ...全文を見る
○竹中国務大臣 これは大変重い仕事でありますけれども、総理からは、とにかく十六年度には先ほど申し上げましたような総合的な信頼感を取り戻せているような状況をつくり出せ、それが不良債権問題の終結ということでありましょうから、これは大変、繰り返して言いますが、重い目標ではありますけれど...全文を見る
○竹中国務大臣 昨日申し上げましたのは、これはやはり政策の評価をしっかりしなければいけない、そういう中で、委員御指摘のような点についてもおこたえできるようにしていかなければいけないというふうに思っております。  これは、したがって、この問題だけではなくて、政策を打ち出して、その...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと、御通告もいただいておりませんでしたので。  それは統計のアベイラビリティーもございますし、事務作業等々の都合もございますので、これはもちろん早ければ早い方がいいわけでありますから、どのような政策評価の中での方法が可能かということをぜひ事務的な問題点も詰...全文を見る
○竹中国務大臣 まさしく今回の件は大変遺憾なことであったというふうに思っております。したがって、当局としても、毅然とした態度でこの両社に対して業務改善命令を発出した。これを着実に実行していただくことがやはり重要でありまして、業務改善計画提出後、三カ月ごとにその状況をチェックしてい...全文を見る
○竹中国務大臣 これは行政、仕組みのもとに基づいてやっておりますので、例のいわゆる健全化計画の中のチェックを金融当局がさせていただいているというのが基本的な立場です。それはもう十分おわかりの上での御発言でありますけれども、これについては、国民の感情というものもやはりあろうかと思い...全文を見る
○竹中国務大臣 これまでの厳しい経済金融環境の中で、前大臣、それと金融庁は、限られた環境の中で危機を起こさせないための万全の措置を講じてきた。特に、昨年、一年ないし一年半は、世界的に見て非常に強い下方圧力の中で、まさに危機を起こさせないために万全の政策をとってきたというふうに思っ...全文を見る
○竹中国務大臣 非常に重要な御指摘をいただいたと思います。  金融の話というのは、これはどちらかというと非常に抽象的な概念を積み重ねて議論をせざるを得ない面がありますので、大変経済にお詳しい方にもわかっていただくのがなかなか難しいという面があります。であるからこそ、この問題に対...全文を見る
○竹中国務大臣 全く佐藤委員のおっしゃるとおりであるというふうに思っております。  先ほど申し上げましたように、政策の取りまとめとあわせまして、御指摘のような、まさにそのプロセス、つまり何のためにやっているんだ、まずこういうことをやりましょう、それにあわせてこういうことをやって...全文を見る
○竹中国務大臣 何度かこの委員会で御指摘をいただいていますように、今回の措置、こういう事態を招いたということは、これは大変残念なことであるというふうに思っております。まさに御指摘のように、これは健全化計画の履行状況の報告を受けて公表しているわけですけれども、大手行では、みずほ、住...全文を見る
○竹中国務大臣 今回の件を一つの反省材料として、どういうような手が打てるか、しっかりと検討をさせたいと思います。
○竹中国務大臣 まさに、日本の銀行及び銀行システムの信頼性と透明性をどのように回復していったらよいのかという根本的な御指摘だというふうに思います。やはり私は、ここは日本の銀行にぜひとも襟を正して頑張っていただきたい重要な局面であろうかと思います。  これまで、日本の銀行システム...全文を見る
○竹中国務大臣 もう財務大臣がおっしゃったとおりであるというふうに思います。  民は民で、民でできることは民でというのが大原則でありますが、本来、民でやってほしいようなことが、現実に、非常に弱った今の民間のシステムの中ではできないという厳然たる事実がございます。  そういうと...全文を見る
○竹中国務大臣 天下りというのは、基本的には監督権限をある意味で活用して、ないしはその上に乗っかって、それで人的な、人員を送り込む、そういうことになるわけでありますから、これは本来やるべきではありませんし、そうしたことが、これは決して官民だけではなくて、民間の間の、親会社、子会社...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど申し上げましたように、金融の行政というのは、ある意味で非常に精緻な実務の積み重ねによって成り立っている部分がやはり否定できないと思います。さまざまな問題が生じる中で、しかし、この一つの実務といいますか制度、そういったものそのものが非常に複雑に絡み合って成り立...全文を見る
○竹中国務大臣 原点は、しっかりとした資産査定を行う、資産査定を行うことによって、簿価と時価が一致する中でオフバランス化を進める。しかし同時に、その中に再生のメカニズムをしっかりと入れていく。ともすれば、これまで回収のイメージが強かったわけですけれども、我々が目指すところは再生で...全文を見る
○竹中国務大臣 担当の大臣として、予見を持っていろいろなことを申し上げるのは適切ではないというふうに思いますが、あらゆる可能性を当然のことながら考えてやる、必要な場合には大胆かつ柔軟な政策をとるというのが基本的な姿勢でありますので、これは結果を、公的資金を入れるかどうかというのは...全文を見る
○竹中国務大臣 二点ございます。  まず、本文の方に関しては、これはインタビューで答えたことを要約して、その「ゼイ」が何であるかが非常にわかりにくくなっているわけでありますが、私は、一般的な企業の問題として、大き過ぎてつぶれない企業というのはないだろうと、私の意思としてはそのよ...全文を見る
○竹中国務大臣 その調整コストというのは、調整を早めなければいけないというのは、これはつぶすとかそういう話とは全然次元が違うことなのではないのでしょうか。  これはもうおわかりの上でお聞きだとは思いますけれども、きちっと資産査定をして、その資産査定を本来のあるべきものに近づけて...全文を見る
○竹中国務大臣 今の委員の御質問の中にも、そういう言葉を使うのは担当大臣としていかがなものかという御主張が前半にあり、後半で胸を張って言えばよいじゃないかという御主張があり、これは、やはり言葉の問題にはさまざまな受け取り方があるのだと思います。  委員会におきましては、そういう...全文を見る
○竹中国務大臣 達増委員の御指摘は、まさしく、自助努力のメカニズムをしっかりと組み込んで、銀行にまず努力させなければいけない、護送船団方式から脱して、リスクテークがきちっとできるような健全な金融機関にしていかなければいけない、その御指摘は全くそのとおりだと思います。  そのため...全文を見る
○竹中国務大臣 不良資産という一つの大きなリスクを抱えているがゆえに新たなリスクがとれない。しかも、資産査定をきっちりとやりましょうということは、まだリスクが隠れている可能性がある。それはしっかりと出して、それを切り離していきましょうというのがやはり基本的のとるべき道であるという...全文を見る
○竹中国務大臣 前半の合併等々の話、要するにこういうのは、まさに合併がよい悪いの問題ではなくて、それを戦略的な意識を持って行っているかどうか、行えるかどうかということに尽きるのだと思います。場合によっては合併がよいし、場合によっては分社化がよい場合もあるということなのだと思います...全文を見る
○竹中国務大臣 これまでも、不良債権処理に向けては計画を立て、ルールをつくり、銀行もそれなりに一生懸命やってきましたし、金融庁もそれをチェックしてきたというふうに思っております。  しかしながら、二点申し上げたいと思いますが、それでも見ていますところ、当事者から見ると、銀行から...全文を見る
○竹中国務大臣 発言について誤解があるといけませんので、ぜひ申し上げさせていただきたいんですが、経済危機が来るとか、私、そんなことは発言しておりませんので、その点は誤解のないようにお願い申し上げます。  それと、公的資金投入が必要だということをたびたび口にしているという御指摘も...全文を見る
○竹中国務大臣 危機が何であるかというのを特定化することは難しいわけでございますし、これはできないことだというふうに思いますけれども、先ほど申し上げましたとおり、信用秩序の維持に極めて重大な支障が生ずるおそれがあると認められるときには、金融危機対応会議の議を経て、資本増強を行う必...全文を見る
○竹中国務大臣 現時点において、直ちにそういった金融危機対応会議を開くというような状況にはないというふうに思っております。
○竹中国務大臣 柱としては、何度も申し上げておりますように、資産査定をしっかりとやる、自己資本が十分かを見直す、さらに銀行のガバナンスを発揮してもらう、その結果として、銀行の収益力が高まるようにしてもらう。さらには、けさからも少し話題になりましたけれども、企業再生の仕組みをそれと...全文を見る
○竹中国務大臣 私が申し上げたのは、佐々木委員が御指摘になったように、ほとんどすべての銀行で資本割れが生じるというような、そういう事態は想定しておりませんということでございます。公的資本の話がどうなるかというのは、これは結果であって、予断を持って申し上げるべきことではないというふ...全文を見る
○竹中国務大臣 その全体の枠組み、先ほど申し上げましたように、資産査定をきっちりして、自己資本の質を見直す、ガバナンスをそれにしっかりとやっていく、そういうものをどのように組み立てていくかという議論を今最終的に詰めているところでございます。
○竹中国務大臣 そういう点も含めて、トータルな仕組みを今最終的に詰めているところでございます。
○竹中国務大臣 銀行を中心とする金融システムは、社会のインフラとして大変重要な役割を担っております。そこが、今、さらに構造改革を進めるために必要な強い基盤を必要としている中で、銀行を強くしていくということが我々があくまで目指しているところであります。その結果として、銀行から融資を...全文を見る
○竹中国務大臣 いきなり大きな問いかけをいただいております。  今、アジアはというふうに限定されましたが、世界は、そしてアジアは、やはり日本経済を本当に注目していると思います。特に、日本の金融システムがいかに安定化し、強固なものになっていくかということに極めて大きな関心を払って...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと新聞の記事の詳細及び数字について正確に把握をしておりませんが、日本の金融機関は、もちろん金融機関としての独自の活動をしておるわけでありますけれども、同時に、海外で活動するメーカーを中心とした日本の企業の金融部門をサポートするという非常に重要な役割を担ってき...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のとおり、私、日銀の金融政策決定会合があった日だというふうに記憶しておりますが、金融政策について、いわゆるマクロの金融政策について議論をしているというふうに認識をしておりましたのですけれども、これは金融政策ではない、信用秩序の維持のための政策という形で御承知...全文を見る
○竹中国務大臣 技術的な問題はともかくとしまして、やはり説明責任はきちんと果たさなければいけないと思っております。  むしろ、今は基本的な枠組みを決める段階でありますので、しっかりと、さまざまな方の御意見を含めながら審議している段階でありまして、この基本的な方針が定まった後、こ...全文を見る
10月30日第155回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
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○竹中国務大臣 経済財政政策担当大臣として、一言ごあいさつを申し上げます。  先般の内閣改造で、経済財政政策担当大臣に加え、金融担当大臣を拝命いたしました。我が国経済、産業の再生に向けて、経済財政、金融に一体として取り組んでまいります。  我が国の景気は、引き続き一部に緩やか...全文を見る
○竹中国務大臣 これまでも、前金融担当大臣それと金融庁は、不良債権問題の克服に向けてさまざまな努力を行ってきたわけでございます。その意味では、特に過去の一年ないし一年半、世界的な経済が収縮する中で、いわゆる危機を起こさせないというような形での行政、そのための努力は、私はやはりそれ...全文を見る
○竹中国務大臣 金融担当大臣に就任してからいろいろな御指摘もいただきましたけれども、金融の規制監督当局というのは、やはり、自分自身の考えを申し上げて、それで後から制度を決めるというようなものであってはいけないというふうに思っております。さまざまな意見を聞きながら、こういう形でやる...全文を見る
○竹中国務大臣 資産査定をきっちりとやるという場合に、銀行の自己査定と金融庁の査定が違う場合には、これはやはり、もちろん話し合いをしながらではありますけれども、そのギャップは埋めてもらわなければいけない、資産査定の厳格化というのはやはりそういうところから出発するのだというふうに思...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたように、自己査定と金融庁査定のギャップをどのように埋めるかということは、これは資産査定を厳格化する上で大変重要な出発点であろうと思っております。  そのために、例えばそれを公表する方がよいのか、公表するとしたってどういう形でやればよいのか、...全文を見る
○竹中国務大臣 個別の、今の訴訟の問題につきましては、委員御自身、御指摘してくださいましたように、今控訴をされているということでもありますので、その判決へのコメントというのは差し控えさせていただきたいと思いますが、基本的な考え方としては、こういった意味での経営者の責任はやはり当然...全文を見る
○竹中国務大臣 もしも、御指摘のように本当に資本が過少であれば、それに合わせて資産を圧縮せざるを得ないような状況も生じ得ましょうから、健全な金融機関が十分な自己資本を持って運営しているというのは、これは一般論としては大変重要な状況であろうかと思っております。  私が金融担当大臣...全文を見る
○竹中国務大臣 これは具体的に議論を幅広く行いたいと思っておりますけれども、私は、個々の資産の査定を現実に合わせてしっかりとやっていくというオーソドックスなやり方がやはりベースにあるべきであるというふうに思っております。
○竹中国務大臣 御指摘のように、十月十八日に、UFJホールディングスとあさひ銀行に対して業務改善命令を発出しております。  御承知のように、これは業務改善計画に基づきまして中小企業に対する融資を確保しなければいけないわけでありますが、この二行について、その貸し出しの取り組み状況...全文を見る
○竹中国務大臣 いや、これは、中小企業に対する貸出計画の目標を決めさせているわけであります。
○竹中国務大臣 目標がこれだけ大幅に達成できなかったというのは大変大きな問題であるというふうに認識をしております。  当然、その理由等々の徴求をしているわけでございますけれども、一つには、中小企業向けの貸し出しが、需要がうまく存在しなかったということ、それと、大企業グループの中...全文を見る
○竹中国務大臣 メガバンクに限りませんけれども、やはり銀行が担っている社会的な役割、社会インフラとしての役割は極めて大きいものでありますから、であるからこそ、銀行の資産査定や自己資本やガバナンスを強化することによって健全な資金仲介機能が機能できるような状況に持っていく必要があると...全文を見る
○竹中国務大臣 業務改善命令を発出した後の対応でございますけれども、具体的方策を織り込んだ業務改善計画を平成十四年十一月十五日までに提出させる、それを着実に実施する、それについては、改善計画提出後三カ月ごとにその実施状況を報告することを求めるということにしております。
○竹中国務大臣 今委員が御紹介くださいましたように、既に先週、貸しはがし、貸し渋りのホットラインというのを金融庁の中に設けております。これを今、金融庁で稼働し始めた段階でありますけれども、金融庁、東京に知らせるということだけではなくて、地方でも対応可能なように、これは財務局等々に...全文を見る
○竹中国務大臣 これは基本的には、トータルの判断として、日本の金融システムが十分に安定して、より強固になったという、その信頼感を国民及び市場で得ていただけるような状況にするというのがまさに終結の意味であろうと思います。  とはいうものの、やはりその中間目標的なものは私は必要だと...全文を見る
○竹中国務大臣 今まさに議論をしているところでございますけれども、総理も以前、その比率を半分ぐらいにするというような御答弁をなさっておられますし、そういうこれまでの目標、その目標に向かって政策を加速させるという意味ですから、そうしたことも考慮に入れて今議論をさせていただいておりま...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のペーパーは民間議員の四名のお考えということだと思います。これは一つの考え方の整理ということで出されたものだというふうに思っておりますので、具体的にどのようにこれを政策としてやっていくかというのは、これは行政上の判断の問題になろうかと思います。  しかし、...全文を見る
○竹中国務大臣 大きく二つの御指摘と御質問があったと思いますが、まず、やや技術的なところからいいますと、いわゆる間接償却で引き当てる、それが先である、その後、いわゆるオフバランス化をしていくというプロセス、プロセスの認識としては御指摘のとおりだと思います。そうした議論が時として非...全文を見る
○竹中国務大臣 ルール変更というお言葉が出ましたが、その場合、この問題、今回非常にクローズアップされたわけですが、やはり三つのルール、三つの分野でのルールがあるということが重要なのだと思います。  一つは、やはり企業会計上の問題である。企業会計上、その資産性をどのように見るかと...全文を見る
○竹中国務大臣 やるということの意味だと思いますけれども、この問題については、自己資本をどのようにより厳格に見ていくかということの中でしっかりと議論をして、その新しい金融規制監督の方針の中に織り込んでいきたいというふうに思っております。
○竹中国務大臣 今基本方針を詰めておりますので、基本方針が決まり次第、具体的にどのような工程でやっていくかという工程表を直ちにつくる、今、そういうつもりでおります。
○竹中国務大臣 太田委員のお話の中で動体視力をしっかり持てという御指摘は、大変重要な御指摘であるというふうに思っております。重要なのは、中小企業の分野で特に信用が収縮している、この点をやはり経済の政策課題として直視するということが極めて重要であると思います。  しかしながら、こ...全文を見る
○竹中国務大臣 資産査定をしっかりとしていただかないと銀行が健全にならない、やはり、それはそれで大事なことであろうと思います。しかし、資産査定をしっかりするということの基本は、決して新しい何かの違った手法を取り入れるということではなくて、これは既に銀行は自己査定を行っておりますが...全文を見る
○竹中国務大臣 税効果の話に関しましては、背景となる税法の違い等々を含めて、やはりバックグラウンドを踏まえた議論が当然のことながら必要であるというふうに思います。御指摘の転売市場もそのうちの一つかというふうに思いますが、これは、じゃ、しからば、どのようにしたらそういった市場が広が...全文を見る
○竹中国務大臣 経済活性化を財政制約の厳しい現実を踏まえてどのように実現していくかということは、御指摘のとおり最大の課題であるというふうに思っております。  その中に攻めの姿勢を入れる、特に技術開発回りで工夫できることがあるのではないだろうかと。この攻めの点に関しては、ことしの...全文を見る
10月31日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 入澤委員の御指摘は、デフレ対策ではなくて金融再生の方ということでよろしゅうございますでしょうか。  当初案というものが出ておりますけれども、そういうことを前もって決めていたわけではございません。論点を整理した上で皆様方の幅広い意見を聴きながら私なりに最...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘の金融の不良債権処理加速に合わせて総合的な観点からの対応が必要だというのは、これはもう全く私もそのとおりだと思います。厳しい制約条件の中で、引き続きその点はしっかりと受け止めたいというふうに思っております。  二つの御質問のうちの第一の、繰延...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 資産の査定につきましては、これは、査定はもちろん決算のときに確定するわけでありますが、次の決算にしっかりとそれが反映されるように、その準備はもうすぐにでも始めていただかなければいけませんが、これはしっかりとやはりやっていく必要があると思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 政策をより強いものにする、政策の強化を行ったというふうに認識をしておりますが、これまでの政策をどのように踏まえて判断をしているのかという第一の御質問でございますが、これまでの政策は、とりわけこの過去一年、一年半というのは、世界的な経済動向に非常に強力なプ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 一般論としてでありますが、こういうシミュレーションは、私はやはり大変慎重でなければいけないと思います。どういう形で資産が査定されてくるのか、それが、その真実が分かるのは当事者と当局だけでございます。  今、民間のシンクタンクでいろいろやっているのは、こ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、まず特別検査につきましては、これは私もやはり柳澤前大臣の貢献は大変大きかったというふうに思います。  先ほど申し上げましたように、私は検査はかなり正確になされてきているというふうに思います。むしろ重要なのは、金融庁の検査と自己査定の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) UFJホールディングスとあさひ銀行に対する行政処分の件でありますが、既に御承知のように、早期健全化法に基づくいわゆる資本増強行は毎年度中小企業向けの貸出し等の増加計画を策定していると。その増加計画がちゃんと履行されているかということを確保するために、資本...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 貸出し残高、金利等々のお尋ねでございますけれども、貸出金につきましては、全国銀行、地方銀行等々のベースでとらえることはできます。ただしこれは、貸金業者とおっしゃいましたけれども、いわゆる非預金信用機関ということになりますので概念は異なってくると思います。...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 主要行の破綻懸念先以下債権ということで数字を申し上げさせていただきます。  平成十四年三月期でこれは十五・四兆円でございます。これは十二年九月期に残高十二・七兆円でありましたものが、これがいわゆる処理が進んだということと、一方で新規の発生が十三年三月期...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 公的資金は、注入するかどうかも含めて、その場合、その金額等々、これは容易に見積もれるものでもございませんし、そもそもこれは政策の向く、目指すところでもない、一つの結果として出てくることでありますので、今の時点でどのくらいのことを予測しているかということに...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この表、数字はちょっと事前に見ておりませんでしたので、今拝見させていただきまして円委員の御説明をいただきました。  これ、四つの要因に分けて数字を積み上げているというふうに思いますが、このベースとしている個々の分類の債権残高というのは、これは公表されて...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) もとより公的資金の注入を目的としているわけではありませんし、厳密に想定しているわけでもございませんですが、万が一にもそういうことが生じた場合には、しっかりとこれを管理して、金融から経済の底割れを起こさないようにトータルで仕組みを作っていかなければいけない...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 銀行が極端な資産圧縮をした場合にどのようにするかということだと思いますが、これは、例えば今、先ほども少し話題になりましたが、業務改善計画をもって中小企業等々に対して一定の貸出しを約束しているところについては、これは業務改善を通じて処分をするというのが一つ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように、現行法では、預金保険法百二条によって、「我が国又は当該金融機関が業務を行つている地域の信用秩序の維持に極めて重大な支障が生ずるおそれがあると認めるときは、」云々というふうになっております。これはもういろんな場で議論がされてきたことでありま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、ここはしっかりと実態を判断しなければいけないという問題であろうかと思います。  危機というのはいろんな意味で使われるようでありますけれども、事態が言わばアンコントローラブルな状況になるというようなのが一般には想定されている...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この報告書で書いておりますように、政府が保有している銀行の優先株の普通株への転換については、期限の到来、経営の大幅な悪化など、諸条件に該当する場合には転換するという方向でガイドラインを可及的速やかに整備するというふうにしております。  これはまず、新聞...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、個別の行政の判断を何か一つ行った場合に何が起こるかという御指摘でございますから、今の時点から何かを想定して議論を細かく詰めるというのは、これは正にケース・バイ・ケースでございましょうから、少し難しいのではないかというふうに思います。  ただ、御...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 円委員御指摘の、その問題の大きさにかんがみ、国民に見える形ではっきりとしっかりと説明責任を果たせという点は大変しっかりと受け止めさせていただいて、努力をしたいと思っております。  それで、大変今回の全体のプランの中で大きなウエートを今後占めてくると思わ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 再建を行うに当たって、直接銀行がいわゆる債権債務関係を持っているということ、これが非常に一体化してやる場合には良い面もありますけれども、非常に難しいプロジェクト等々でその採算性を客観的に判断するという場合には恐らく独立した専門家の機関がよいだろうと。そう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、私的整理のガイドラインと今回御議論が出てきました早期事業再生ガイドラインというのは、これはガイドラインとは付いておりますけれども、もう根本的に性格の違うものになろうかと思います。  私的整理の方は、正に手続をしっかりと決めて、それにのっとって手...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 再生という作業そのものが非常に膨大なプロセスを経る作業になるんだと思います。であるからこそ、内閣官房のようなところにヘッドクオーターを作って、今何をやらなきゃいけないかということをしっかりと整理しようというふうに決めた段階なわけです。  御指摘の私的整...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) その新旧勘定という言葉がいろんな形でちょっと使われているように思うんですが、今の御指摘は、銀行から融資を受けている中小企業の良い部分と悪い部分を分けるか、これはしかし銀行の正に経営の判断で、その企業をどのように認定しているかという問題なのではないかと思い...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 新生銀行、十四年三月期の数字を申し上げます。  総資産が八兆三千六百六十六億円でございますが、不良債権、いわゆるリスク管理債権は一兆四百四十一億円あります。不良債権比率で見ますと二〇・八%ということになります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどと同じリスク管理債権のベースでございますけれども、九・二%です。
○国務大臣(竹中平蔵君) 新生銀行、あおぞら銀行からの解除権の行使に対して預保が同意した件数、債権額等でございますけれども、預金保険機構が瑕疵担保条項に基づいて新生、あおぞら両行から買い取った債権は、八月末現在の数字、新生銀行については二百四件で七千九百九十五億円です。債権額が今...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いわゆる旧長銀の譲渡資産のうち、長銀の譲渡契約書に定める瑕疵担保条項に基づいては、瑕疵がある及び二割減価の要件が満たされたものについては、新生銀行から解除権が行使される可能性はあると思います。  しかし、今後どのような資産がどの程度出てくるか、そのうち...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権処理損失額ということで、二十八億円であります。
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと正確に数字が集計できないのでありますが、十四年三月期、主要行の合計、ざっとでありますけれども、七兆円ぐらいであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、新生銀行は御承知のように一度国有化されて、言わば、何といいますか、ある状況でセツルメントが終わった段階の後で出発、正に新しく生まれている状況でありますから、これまでの不良債権問題と戦ってきた主要行とでは、これは当然初期条件が、言わば初期条件が違っ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 新生銀行の設立、その株式の譲渡においては、限られた時間の中でいろいろ議論がなされてこういう結果になったというふうに聞いております。資産の内容を洗い出して金額を確定するというのは大変難しいことであって、その意味では一種の条件を付けた取引になったというふうに...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員正に御指摘くださいましたように、単に危機が起こるか起こらないか、危機を起こさないかということではなくて、日本の経済が二十一世紀に向けてより強固な基盤を作っていく段階で、金融システムというのはそれを支えるものでなければいけない、より強固な金融システムを...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権をやはりきちっと処理していかないと新しい経済を支える金融システムはやっぱり私はできないのだと思うんです。その意味ではこの政策は是非とも進めなければいけないと思うんですが、御指摘の副作用が大きくならないような手当てというのは、これはどうしても絶対に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変重要な問題を提起してくださっていると思います。  私自身も、基本的には、官が民を抱え込むのではなくて、官から独立した民が自由に自助自立で正しくやっていく姿を作らなければいけない、これはもう間違いないことであるというふうに思っております。ただ、そのプ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権の償却を加速して金融システムをより強固にしていくと、この政策目標がそもそも一体どういうところに根差しているかという点に関連しているかと思います。  委員のお話の中で、不良債権の処理は、加速はデフレ促進策であるというお話がございました。がしかし、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、この不良債権の処理の加速によってどういうことが起こるかということ、これにつきましては、今朝ほどもお答え申し上げましたけれども、これがどのようなスピードで出てくるんだろうかということと、一方でオフバランス化によって、不良債権と言われるものがオフバラン...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) その場のやり取りでどうしたかという御質問かと思いますが、これはいわゆる懇談という形で行ったものでありまして、何か新聞かなんかでお読みになったのだと思いますけれども、別にこれは議事録を取って議論したというようなものでもございませんので、懇談の場で何があった...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そういったことに対するモニタリングはルールを決めてきちっとやっていかなければいけないというふうに思っております。そのために、貸し渋り、貸しはがしのホットラインというものを既に開設しておりますし、それを今後活用して、場合によってはそれを検査などに活用すると...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、懇談したことで、単に風評で伝えられているようなことに基づいて子供の使いだというふうに言われても私も困りますので、これはそういう単に懇談をしたということであるというふうに是非御理解いただいた上で、御質問の件に関しては、これは個別の問題に関しては、先ほ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員、丸投げとおっしゃいましたけれども、これは当然、私は担当大臣でありますから、担当大臣としてしっかり案を作って、総理に御相談をして、総理がよしそれで行けというふうに言ってくださって、かつ閣議等々で、これは重要な問題であって金融庁だけの問題ではない、内閣...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 査定というのは、銀行が行っている自己査定と、それと金融庁が、これは特別検査も含めてでありますけれども、行っている金融庁の査定というのが当然のことながらございます。私は、前大臣の下で行われた特別検査等々が非常に有効に機能しまして、この金融庁の査定そのものは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨日発表しました金融再生プログラムの中で、こうした問題、金融庁の査定と自己査定の格差の問題につきましては、ルールを決めて集計数値で公表するということを明記しております。  これ結局、どのような形で集計して、いつの時点で公表できるかということを今事務的に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 公表する準備をしているということであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 申し上げたいのは、自己査定の、彼らが行っている自己査定と金融庁の間にずれがあるということです。
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、資産の査定を十分にやると。現状ではかなり十分な査定がなされてきているわけでありますが、これで十分であるというふうにも認識しておりません。  ですから、今回、そのプログラムに書いておりますように、一部の要管理先の大口債権につい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 資産査定基準というのは、これはマニュアルという意味でおっしゃっているんでしょうか。これは、企業会計上の問題、さらにはこれから新しく取り入れてしようとしているその手法の問題等々を含めて事務的に検討を始めたところであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、これは正確な資産査定を行いたいということでありますから、その結果、今までと、どっちに行くかはともかくとして、数字が変わることはこれはあり得る。いずれにしても、正確な査定をしたいということを申し上げているわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) そういうことが必要かどうかも含めて、査定をしっかりと得るために何をやるべきかということの検討を始めたということであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 私たちが目標としておりますのは、二年半、平成十六年度までにはこの不良債権比率を今の半分にするということであります。その過程でそれをどのように実現していけるかということを、正にこの目標に向かって今具体的なアクションを考えるわけでありますけれども、例えば資産...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私たちが目指していますのは、しっかりとした資産査定を行って、その上でコーポレートガバナンスを十分に活用して、その中でビジネスが主体的にそういったむしろ収益行動の中で不良な資産を処理していく、そういうメカニズムを作るということを目指しているわけです。  ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘の前半の部分で、査定をしっかりするということ、これは御指摘のとおりであろうかと思います。査定をしっかりすることによって、させることによって、簿価と時価が接近することによって、これは非常に強く銀行自身の力でオフバランス化をさせるというメカニズムが...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権処理の加速というのは、昨日のプログラムで明快に示させていただいたつもりであります。資産の査定をしっかりと行って、それによって不良な部分がどのぐらいあるかということを正確に把握する。銀行自身にも把握していただく。かつ、それを速やかにオフバランス化さ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員の御指摘で委員が何をおっしゃりたいかということが非常によく分かってきた気がいたします。  まず最初、査定をしっかりとしてオフバランス化を進める、それは柳澤大臣が言っていたことと同じではないかと。これは、まさしく政策転換ではないということをおっしゃっ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ロバート・フェルドマン氏はよく存じ上げております。私が二十数年前に初めてアメリカの大学に留学したときにお目に掛かって以来、そんなに頻繁ではありませんが、時々意見交換をする専門家であります。
○国務大臣(竹中平蔵君) テーラー次官がいらっしゃったときに、非常に短い時間、ごあいさつをしたことがあったと記憶しております。
○国務大臣(竹中平蔵君) マスコミにはいろんなものが流れておりますが、そういうことで納得していただかないように是非お願いを申し上げます。  まず、フェルドマン氏が何かおっしゃったということのようでありますが、私はフェルドマン氏にはここ数か月間会っておりません。フェルドマン氏に会...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の御質問は、何か竹中原案なるものがあって、そこから妥協したというような一つのシナリオに基づいているようにお聞きいたしましたが、正確な経緯を申し上げますと、まず私たちは、これは非常に技術的な問題の積み上げでありますので、しっかりと論点を整理をいたしました...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 財務大臣は百点と言えというふうに言っておられますけれども、これは自己査定が甘いといけませんですけれども、これは当初一か月に大きな基本方針を示すという意味では非常に満足のいくものであったというふうに思っておりますし、関係の皆様にも大変感謝をしております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 第一弾、第二弾というようなものがあるわけではございません。既に政策のメニューとしては、第二骨太のとき以来、非常に広範に行き渡った政策のメニューが示されていると思います。重要なのは、ここまで議論されてきた四つの改革のメニューを、より大きく、より早く、より分...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレと不良債権というのはもちろん相互にかかわっているわけです。デフレが進むことによって不良債権が新たに発生するという可能性、これはもう御説明の必要がないと思います。  問題は、じゃ、不良債権がデフレにどのようにかかわっているかということ。デフレという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 恐らく御指摘の原田論文というのは日経新聞の「経済教室」ではないかと思いますが、これは短いスペースでそのポイントだけ書いておりますので少し誤解があるといけませんが、原田次長は私どもの今スタッフでございましてよく議論をいたしますが、原田氏の主張と私の主張はほ...全文を見る
11月05日第155回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 十月の三十日に金融再生プログラムとそれに合わせて改革加速のための総合対応策というのを同時に発表をさせていただきました。その全体の成り立ち、位置付けについての御質問だというふうに存じます。  小泉内閣は、改革なくして成長なしの理念の下で、構造改革について...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 阿部委員の御指摘になったポイントは、大変重要なポイントであると同時に大変難しいポイントであるというふうにかねてから思っております。いろんなことをやらなければいけないというのが正直な気持ちでございますが、それによってなかなかその政策のめり張りというか焦点が...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 財政の健全化に向けたシナリオの問題と、それと六十年の国債の管理の問題、二点の御質問かと存じます。  まず、このシナリオでありますけれども、これは当然のことながら、今日のような財政状況を続けますと国債残高がGDPに対して無限大まで拡散、発散していく危険が...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 小泉内閣は、一貫して改革なくして成長なしの下で構造改革を断行する、さらに、その構造改革を加速するという方針を貫いてまいりました。何のためにこの構造改革を行うか。これは、骨太、第二骨太、そして改革と展望を通して、一貫して様々な形で主張をされてきたかと思いま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 岡崎委員の御指摘、経営者の責任は重要であるというその点については、私は全く異論はございません。ただ、今の御指摘の中に幾つかちょっと事実関係の認識のギャップもあるのかなというふうにも思います。  まず、中間報告で云々、こういうふうになっていたけれども最終...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今回の金融再生プログラムは、御承知のように、主要行を対象にしたものであります。まず、この主要行の不良債権問題にきっちりと決着を付けたいというのが私たちの強い思いでございます。  このことは何を意味するかというと、同時に、いわゆるリレーションシップバンキ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済を活性化する、この社会が持っている広い意味での資源、これはそれぞれの方々の能力を最大限に活用をしていただくという観点から、女性の立場、特に女性起業家の立場をしっかりと確立していることは大変重要であるというふうに認識しております。また、創業・開業支援の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この認定NPO法人の問題は、以前もこの委員会でいろいろ御質問、御指摘を、大変貴重な御指摘をいただいたというふうに思っております。  これは、政策的に見ると、政策ニーズが多様化する中で、政策的な公的な仕事をやはり民の活力でやっていくことがどうしても必要に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 政策決定のプロセスがどうだったかというその中身の話は後から出てくるんだと思いますが、プロセスそのもののお尋ねであろうかと思います。  しかし、今回の問題は、非常に特殊なある意味で意思、政策決定であったということをまず御理解賜りたいと思います。これは、言...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いや、むしろ途中では市場が非常に反応して何とかショックと言われたり、いろんなこともあったかと思います。その中で、市場の反応、市場の評価というのをどのぐらいの時間のスパンでとらえるかだということだと思いますが、三十日に発表した直後のマーケットそのものは、こ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変重要な御指摘をたくさん川橋委員からいただいたと思っております。  まず、坂口大臣のちょっと別の委員会での御答弁そのものは、私は手元に資料もございませんし、存じ上げないんでありますけれども、委員の御指摘は、これまでの給付金、助成金にとらわれない、より...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 諮問会議がしっかりとして正に内閣主導の政策を果たすということでございますので、先ほども申し上げましたように、これは主として、大臣を直接お呼びして、その場で総理を含めて本当の決断をしていただくという、その大臣イニシアチブの仕組み等を活用しながら、今御指摘い...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権の処理加速といいますのは、これは経済を良くするために行うものであります。したがって、その不良債権処理によって経済が悪くなるというような考え方につきましては、これはやはり少し違うのではないかということを是非申し上げなければならないと思います。  ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 金融の問題、特にこの不良債権の処理によって、今回は特に更に資産査定を厳格にしてくださいということを申し上げているわけですから、それによって今後銀行の不良債権額にどのような変化が生じ、更にどれだけのペースでオフバランス化が進んでいくのかということにつきまし...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 予測の数値は、前提を置けば非常に単純に出すことはできなくはないと思います。今挙げてくださった数値は、基本的には、銀行の子会社であるシンクタンクができるだけ不良債権の処理に対する厳格な金融行政を行うとむしろこういうことがあるということを言いたいがための、非...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは厚生労働省の所管の政策についてでございますし、ちょっと特に通告もいただいておりませんので、その政策そのものについてどうこうということをちょっと申し上げられる立場にはございません。  厚生労働省におきましては、坂口大臣の方で、雇用の中長期の具体的な...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) セーフティーネット策の強化の必要性については、私も経済全体を担当する大臣としてはより強化する必要があるという非常に強い気持ちを持っております。  ただ、お尋ねの制度の詳細につきましては、大変申し訳ありませんが、これはちょっと所管外でありますし、通告もい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどの雇用保険との関連で、保険の対象になる方ならない方、そうした点を踏まえて、総合的な観点からこの社会保障、広い意味でのセーフティーネットを拡充していくということは大変重要なことであるというふうに私も思います。特に、先進工業国を見渡しますと、やはりどの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御承知のように、九月三十日の内閣改造のときに、改造に当たって総理からは、不良債権問題の処理を加速して、平成十六年度までにこの問題を解決するように、終結させるようにという強い御指示をいただきました。  大転換かということでございますが、不良債権の処理とい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは現実の判断の問題でありますから、正しくシステミックリスクが生じるような場合には、これは速やかにそのような形を行って、金融から経済を底割れしないようなそういう措置を取る。これは法律に決められたことでございますし、現実にやはりそのようにするのが当然のこ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、現在公的資金を注入する必要が生じた場合には、これは預金保険法百二条の枠組みしかないわけでありますが、繰り返し言いますが、主要行においてそういった問題が生じた場合は、これは法律にのっとってしっかりとした判断に基づいて対応をしていくという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、今後金融改革を進める上で、貸し渋り、貸しはがしを絶対に起こさせないような行政をしていくことは私たちの大変重要な責任であり、経済政策運営上の言わば最も重要なポイントであるというふうに私も認識をしております。  まず御認識いただきたいの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) あの総合デフレ対策の中の一つの中心を占めました金融再生プログラムについて、とりわけ今、山口委員御指摘の税効果会計の在り方につきましては様々な議論がございました。これは言うまでもなく会計ルールとして確立された一つの考え方でありますし、我々の議論の中にも会計...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 現実問題として需給ギャップは存在しているというふうに認識をしております。  昨年の経済財政白書でその規模は三ないし四%というふうに推計をさせていただきました。同じ、ちょっと時期は違いますが、たしか日経センター、日本経済研究センターの試算でも三・五%程度...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の委員の御指摘の前段の部分で、税の負担、税負担を軽くするということはやはり民間部門に利用可能な資金、資源を残すという意味で、これは需要に関してもやはり直接的な効果はあるというふうに私自身は認識をしております。  その上で、お尋ねの件でございますけれど...全文を見る
11月06日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号
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○竹中国務大臣 増原委員の御質問、大変大きな観点からの御質問であると存じます。  まず第一は、デフレの病理をどのように見ているのかということでございますが、これは、基本的には三つの要因が非常に複雑に絡まって、今の日本のデフレ、物価の持続的な下落というのが起こっていると思っていま...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどから御指摘のありました、日本の構造改革を進めるためには具体的にはどのように考えたらよいか。かねてから、四つの改革の柱を進めていくべきであるということを、諮問会議を中心に検討してまいりました。  一つは歳出の改革。これは、財政の健全化を目指しながら、より有効...全文を見る
○竹中国務大臣 大変しっかりと評価をしていただきまして、ありがとうございます。  一言だけ、先ほどの点につきましては、総合対応策というのは、現段階で各省庁が取り組んでいるものを現時点で取りまとめたという性格のものでございますので、各省庁でこのようなことをやっている、それを一つの...全文を見る
○竹中国務大臣 御承知のように、万が一にも公的資金が必要になった場合に、現行の法的枠組みのもとでは、預金保険法百二条に基づいて二つの条件、具体的には、この資本注入等の措置が講じられなければ、我が国または当該金融機関が業務を行っている地域の信用秩序の維持に極めて重大な支障が生じるお...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘、御質問が三点あったかと思います。  第一の株式買い取り機構でございますけれども、確かに再生プログラムでは日銀の施策を早期にということに言及しております。もちろんこれは、買い取り機構の役割が大変重要であるということは私たち強く認識しておりまして、しかし、今...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のように、ジャパン・プレミアムは、九九年の半ばごろからいわゆるジャパン・プレミアムと称するものは消えていくという形で安定的に運営をされているというふうに承知をしております。  市場の評価というのは、市場の声は多様でありますから、これ一つということは、これは...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどの増原委員の御指摘とも少し絡む点がありますので、まず一点だけ最初に申し上げておきたいんですが、政府としてどういう対応策を、政策をとるべきかということに関しましては、ことし六月末の骨太の方針の中でかなり細かく、三十のアクションプログラム等々を掲げて、しっかりと...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、日本の対内直接投資、海外投資の受け入れというのは、これは大変諸外国等に比べても規模が小さいし、特に投資額に比べて規模が小さい。GDP比で〇・二%でございますから、アメリカの約三%、イギリスの約八%強に比べると、やはり著しく低い水準になっていると...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレ問題の難しさ、要因の複雑さについては先ほど御答弁させていただきましたけれども、その中の一つとしての金融要因、特にそれに関連して、やはり人々のデフレ期待を、デフレが続くのではないかという予想を払拭するためにもいわゆるインフレターゲティング論が重要であるという専...全文を見る
○竹中国務大臣 とてもお答えするその立場にはないというふうに思いますが、いわゆる極限的な状況においては、やはり自分の信ずるところをしっかりと踏まえてやっていく、最後はやはりそのように、自分自身で信じるところを責任を持って決断していく。もちろんその前にはしっかりとした情報の収集が必...全文を見る
○竹中国務大臣 みんなでまとめてリスクを軽減するシステム、できるだけ速度の遅いところに合わせて行政を行っていく、そういうものを総称して護送船団方式というふうに呼んできたのだと思いますが、これはもう明示的に、四年前の金融システム改革法の成立等々によって、さらに大蔵省からの金融監督行...全文を見る
○竹中国務大臣 産業再生機構、それを内閣としてサポートする委員会の仕組みというのは、まさに今回の一連の議論の中で、不良債権の処理の加速というのはまさしく産業、企業の再生のためにするものである、これを内閣を挙げて取り組むようにという総理からの強い指示を受けまして議論が始まったもので...全文を見る
○竹中国務大臣 このプロジェクトチームというのは、私自身がいろいろな政策を決定する上で、ぜひ参考になる意見を聞かせてください、ブレーンストーミングをしてくださいという、私自身のいわば勉強会でございます。これについては、今後さらに、再生プログラムを受けて工程表をつくったりいろいろな...全文を見る
○竹中国務大臣 為替の話そのものは財務省の御管轄ではございますけれども、御指摘のように、要素価格デフレという点が非常に強いということも踏まえて、そのような視点を持っていくことは重要であるというふうに思います。
○竹中国務大臣 金融政策の役割と効果、その限界につきましては、専門家の間でも実は意見が非常に微妙に分かれているところであろうかと思います。  私がよく申し上げるのは、今、マネーサプライの伸び率が三%とか三%台半ば。これは、日本の潜在成長力が二・五とかあって、それで、さらにそれに...全文を見る
○竹中国務大臣 構造改革が目指しているものというのは、これは総理がよくおっしゃいますように、民間でできることは民間に、地方でできることは地方に、それで民間の創意工夫を引き出すために規制改革をどんどん行っていこう、それによって民間部門がより活力を取り戻して、結果的に生産性が上昇する...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、実はデフレというのは世界的な問題であるというふうに思います。  先ほどから需要の問題とそれと供給サイドの問題、これは特に中国の人件費という問題に根差す部分が大きい、プラス技術進歩でしょうか、それと金融の側面というふうにあると申し上げましたが、...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のとおり、今回の再生プログラムは主要行を対象にすると。やはり主要行が果たしている経済的な役割、社会的な存在感にかんがみて、やはりこの問題をまずしっかりと決着させることが大変重要であるというような、いわば集中して当面はこれに当たるということにしているわけでござ...全文を見る
○竹中国務大臣 今の制度、対応策の基本的な枠組みに関するお尋ねだというふうに思います。  もちろんこれは一般論でございますけれども、金融機関が業務もしくは財産の状況に照らして預金等の払い戻しを停止するおそれがあるような場合においては、預金保険法に基づいて、金融整理管財人による業...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど御答弁したとおりでございますけれども、さまざまなそれに至る措置、努力を前提とした上での話でありますけれども、ペイオフ解禁後の現状においては、万が一金融機関が破綻に至った場合には、当該金融機関の資産の状況によっては定期性預金等の一千万円超の部分等については一部...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、産業再生機構をどのように位置づけるか、それと、先ほどからも御質問がありましたように、RCCが持っている再生機能とどのように位置づけをするか、それとの中できちっとした議論をこれからまさに行っていくところでございます。  言うまでもなく、中堅、中小に関しても...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、今申し上げましたように、産業再生機構をどの程度の規模で、どのように政府の役割を限定して行うかという根本的な役割定義の面でございますので、そうした中でしっかりと御議論をしていく。この議論、今一生懸命事務的に詰めているところでございますので、最終的にどのような...全文を見る
○竹中国務大臣 今、委員が御指摘してくださった二つの項目は、実は、今回の金融再生プログラムの中で、なかなか一般には目立たないんでありますが、私としては大変重要な部分であるというふうに認識をしています。  やはり、金融システム、金融市場、金融業界そのものを活性化させるためには、ま...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、そういうことを検討している当事者と、事業化について、私自身が交渉したわけではございません。  しかしながら、さまざまな情報を通じまして、そういうことは技術的に可能であろうし、参入の可能性を検討しているところもあるというふうに聞いておりますので、これはぜひ...全文を見る
○竹中国務大臣 これも恐らく知恵の出し方で、小口のものを集めるということも可能かもしれませんし、しかし、最初はある程度まとまった資金を持っている会社等々ということなのかもしれません。今の時点で予見は持っておりません。これはぜひとも金融の専門家に知恵を出してもらいたいところだという...全文を見る
○竹中国務大臣 この問題も、大体我々が役所の中で考えているようなことを超えて、どの国でもどの時代でも、やはり民間から常に新しいアイデアとエネルギーが生まれてきたというのが現状であったかと思います。これは、現実に非常に資金をたくさん持っているキャッシュフローの大きい企業というのは存...全文を見る
○竹中国務大臣 江崎委員は大変銀行の実務にもお詳しゅうございますから、さまざまな観点からの御示唆をいただいております。  今の時点で銀行法云々ということを申し上げるつもりはございませんけれども、やはり銀行業界、この産業を活性化する上で何が一体必要なのか、そういう新規参入者のアイ...全文を見る
○竹中国務大臣 金融担当大臣を拝命した直後からいろいろ御指摘をいただいていたのは、小泉総理から平成十六年度には不良債権問題を終結させよと。その終結というのは一体何なのかということだったと思います。これは、この委員会でも一度御答弁をさせていただきましたが、終結の意味は、これはやはり...全文を見る
○竹中国務大臣 金融再生プログラムとあわせてといいますか、同時に発表させていただいた総合対応策の中の政策項目でございますが、先ほどの答弁と一部ダブりますがもう一度あえてこの位置づけを申し上げさせていただきたいんですが、ことし一月に「改革と展望」を示しまして、日本の経済をマクロ的に...全文を見る
○竹中国務大臣 この総合対応策の中に明示的に書かせていただいておりますけれども、これは現在既に行っている政策ないしはこれから行うという政策でございますので、それをさらに制度化する中で、引き続きどういう措置が必要か、これは財政の措置も含めてということになると思いますが、どういう対応...全文を見る
○竹中国務大臣 金融再生プログラムの中核をなしますのは、金融行政の中での資産の査定の問題でありますとかガバナンスの強化であろうかと思っております。そうしたところに関しては、しっかりと各方面と相談をしながら基準をつくって、それを速やかに実行に移していただく。その意味で、こういうコア...全文を見る
○竹中国務大臣 これはいろいろな御意見があると思います。しかし、再生をどのようにしていくのか、その中でどのようなところを対象にしていくのか、これは非常に基本的な問題でございますけれども、現時点でまだそこまで議論が煮詰まっているということではございません。  したがって、その資金...全文を見る
○竹中国務大臣 制度設計の中で、最終的には、技術的な問題も含めて、さまざまな問題をクリアしなければいけないということにはなるのだと思います。ただ、今回の金融再生プログラムそのものの基本的な考え方は、資産査定をまずきちっと行うということでありますので、この資産査定が本当に厳密に行わ...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、より厳格な資産査定というのは、これは一刻も早く金融機関に行っていただきたいと思っておりますので、そういう姿が想定されるというのが私は望ましい姿であるというふうに思います。
○竹中国務大臣 御指摘のとおりだと思います。もちろん自己資本の問題、ガバナンスの問題、同時に解決していく必要があるわけでありますけれども、何よりも資産査定をきちっとやっていただくということが重要なスタートになると思っております。
○竹中国務大臣 江崎委員、専門家としてよく御承知のように、この税効果会計の問題というのは、税制の問題と、それと企業会計の原則、基準の問題と、それとBIS基準に基づく金融監督の基準、この非常に大きな制度が複雑に絡み合って、その絡み合った接点のようなところにある問題でございます。その...全文を見る
○竹中国務大臣 これは我々は、金融庁としては監督基準をどうするかということを考える立場にございますので、そういうことを踏まえながら、総合的に、しかし、監督当局として何が必要であるかということは、これは適宜適切に監督の立場から判断をしていかなければいけないと思っております。  た...全文を見る
○竹中国務大臣 日本の経済が、今日特にそうでありますけれども、やはり十年以上にわたって非常に厳しい状況に置かれてきたし、今まさにそのさなかにいるというのは疑いのないことであろうかと思います。  この現状をどのようにとらえるかという御質問だと思いますが、これは財政の問題一つとって...全文を見る
○竹中国務大臣 私自身が先ほど緩やかな衰退という言葉を使ったつもりでありますし、緩やかな衰退過程にあるということに関しては強い危機感を持たなければいけないと申し上げたつもりでありますので、そこは古川委員御指摘のところと全く違和感はないというふうに思っております。  まさに今、こ...全文を見る
○竹中国務大臣 スピードの時代に関して私のかつて書いた本の紹介を一部していただきまして、大変ありがたく思っております。  これはもう釈迦に説法でありますけれども、政策を決める、政策論というのはもう間違いなくプロセス論であると思います。例えば、財政においても、予算の編成のプロセス...全文を見る
○竹中国務大臣 チームというのは幾つかの意味で申し上げたかと思います。総理が中心となって、閣内、閣僚としてまとまって一体となってやっていくという意味でのチーム。さらには、大臣として何か仕事をする場合に私を支えてくれるさまざまな人員という意味でのチーム、これはもちろん最初からできる...全文を見る
○竹中国務大臣 その時々に応じて、時にフォーマルに時にインフォーマルに、やはりチームを柔軟に編成していくことが必要だというふうに申し上げたつもりでありますが、今回のプロジェクトチームはまさにそれに当たっているというふうに思っております。  これは何かの側道に外れたというものでは...全文を見る
○竹中国務大臣 過去の政策についての評価を行うということは、それ自体、委員が御指摘になっておられるとおり、大変重要なことであるというふうに私も思います。しかし同時に、けさほど古川委員が御指摘になったように、スピードが大切である。金融担当大臣としては、とにかく与えられた任務に向かっ...全文を見る
○竹中国務大臣 説明責任が重要であるという点については、私もそのとおりだと思います。  先ほども言いましたように、政策の評価に関しては、内閣府の中で、非常に評価にたえるような、非常にきっちりとした分析を積み重ねておりますし、それはそれで一つの政府の役割だと思います。さらに、同時...全文を見る
○竹中国務大臣 行政は、経済環境がどんどん厳しくなる中で、その時々の対応をしてきたものというふうに思います。とりわけ、この一年ないし一年半につきましては、やはり予想以上に世界の経済が低下した。アメリカもヨーロッパも日本も、前期に比べますと成長率がちょうど三%ポイントぐらい一気に下...全文を見る
○竹中国務大臣 ビジョンを示せという話は、さまざまな方から御指摘を受けます。これはもう一年半前、経済財政政策担当大臣に就任したときから、そのような御指摘は受けているというのは承知をしております。しかし、ビジョンというときに、いろいろな方にお話を伺いますと、それがイメージしているも...全文を見る
○竹中国務大臣 この点につきましては、先ほど申し上げましたように、政府系金融機関のあり方を議論する中で、まさにマクロの金融の流れ、これについてはしっかりとそのバックグラウンドを議論しようというふうに諮問会議の民間議員からの提案もございますので、繰り返して言いますが、政策金融機関の...全文を見る
○竹中国務大臣 したがいまして、目途としては、これは具体的に民間部門の金融の強化というのがどのぐらいのペースで進んでいくかということを当然見なければいけませんし、まさに資産査定もきっちりとこれから行っていただくわけですから、そういうものを見ながら、ある種並行して、民間金融がどのよ...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返し申し上げますけれども、民間と公的な部分の金融というのは、まさしくこの古川委員の表にも示されているように表裏一体の関係にあるわけで、これを同時に議論していかなければいけないという問題意識は強く従来からも持っております。であるからこそ、例えば経済財政諮問会議で...全文を見る
○竹中国務大臣 クアラルンプールに御一緒いたしまして、そのセミナーの中で、金融の問題と、それをサポートする関連する経済政策についてということを申し上げました。  今回の総合的なものについては、例えば来年度の予算編成を控えて、さらには引き続き検討する財政的な措置を含む検討項目を含...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど、政策の位置づけ、流れの全体的なことをお話ししたつもりでございますけれども、まず、金融再生プログラムに関しましては、今後検討していく中で法的な措置が必要なものも出てくる可能性はあるわけですけれども、基本的には、金融庁の行政の問題、行政権限の中で処理できる問題...全文を見る
○竹中国務大臣 この文書がどういうものであるのか、私初めて見ましたし、よく認識をしておりません。したがって、これに対するコメントは差し控えさせていただきたいと思います。  銀行は銀行の立場でいろいろ今考えていると思います。しかし、この問題をやはり解決に向かわしめなければいけない...全文を見る
○竹中国務大臣 一年半前に、小泉総理から、入閣して一緒に仕事をしてくれと言われましたときに、これはやはり私自身、正直言って驚きましたですね。これは大変なことであるなというふうに思いました。今回、二つの仕事をやれと言われたときも、これまた二重の驚きでございました。  御指摘のよう...全文を見る
○竹中国務大臣 小泉委員御指摘のような見方がある、かつ、一部の人たちがかなりな悪意を持ってそういうことを吹聴しているということも十分に承知をしております。  御指摘のように、そういう意味では、別の世界からぱっと来たものですから、そういう、なかなかお話しする機会もない。経済学者と...全文を見る
○竹中国務大臣 これは法律の枠組みにのっとってその手続を行ったという点は、今副大臣が答弁したとおりだというふうに思いますが、事後的にさまざまな思いをさまざまな方々が持ったということは事実なのだと思います。  なぜあのようなことになったかということを踏まえて考えますと、時間ととも...全文を見る
○竹中国務大臣 今の御答弁とダブりますけれども、これは、我々、国民生活を豊かにするためにこうした資源がさらに有効に活用されていくようにするというのが、やはり不良債権処理の重要なポイントであるというふうに思っております。  今申し上げた資産査定等々の三点を踏まえて我々としては対策...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、金融担当大臣を中心とした私的な懇談会であるということになろうかと思います。
○竹中国務大臣 これは、もちろん、何かを決定する機関ではございませんし、何らかの権限を与えられた機関でもございません。先ほども申し上げましたように、メンバーは、私と副大臣、それと金融庁の幹部、民間人は、金融庁の顧問としていろいろアドバイスをしてくれる立場でございますので、そういう...全文を見る
○竹中国務大臣 メンバーである木村氏は、金融のコンサルティングを仕事としていらっしゃいます。他の方々は、財団法人の理事長であるとか大学の教授であるとか公認会計士であるとか、それぞれの専門性を生かして貢献をしていただいております。  先ほど申し上げましたように、PTのメンバーは、...全文を見る
○竹中国務大臣 小泉総理のそばで、いろいろ経済の問題を担当させていただいて、議論する機会は多うございます。  このことはぜひ明確に申し上げておきたいと思いますが、小泉総理は、この前身である大蔵委員会で、大変長く活躍してこられたというふうにお伺いしております。委員長もやられたと。...全文を見る
○竹中国務大臣 ぜひ御理解賜りたいのは、小泉内閣のもとで経済財政諮問会議がさまざまな活動を重ねてまいりまして、その中で、財政とマクロ経済の間の整合性を保つためのこれまでになかったようなチェック機能がこの内閣府にあるということでございます。この経済財政諮問会議の議長は、総理自身でご...全文を見る
○竹中国務大臣 九七年から九八年にかけて、経済が非常に悪くなった。我々にとっても大変教訓とすべき幾つかの問題が確かにあるのだと思います。ただ、あの当時と比べて、違う点をあえて申し上げるとすれば、これは、当時、不良債権に関する情報の開示が全く進んでいなかった。例えば、財政だけの問題...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘の点は、これは大変重要な問題であるというふうに思っております。  統計そのものは、やはり手続にのっとってきちっとつくっていかなければいけない面がございます。統計は統計として、きっちりと継続性を持って分析しなければいけないという面は、これはこれでやはり重視は...全文を見る
○竹中国務大臣 統計を読むということだけではございませんけれども、経済の実態把握と分析に関しては、これは実質的に一つの局がございます。そこに政策統括官がおられて、ここは、まさに御指摘のように非常にプロフェッショナルが集まっているというふうに思います。旧経済企画庁の職員でこうした分...全文を見る
○竹中国務大臣 その想定された姿を描いたのが、先ほどから紹介している「改革と展望」であるというふうに思っております。不良債権処理を進める集中調整期間、この間につきましては、短期的にはさまざまな問題が起こり得ますので、これはしかし低い成長率を甘受しなければならない。しかし、それこそ...全文を見る
○竹中国務大臣 私は、実は、不良債権の処理を進めることによって日本の経済を活性化させる効果というのは、極めて大きなものがあるというふうに思っております。もちろんそれだけではなくて、イノベーションの力とか、そういうものを別途政策としてしっかりとやっていく必要があるわけでありますが。...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的に、土地という資産の価格下落をとめるということは、これはこれで大変重要なことであるというふうに思っております。であるからこそ、税制改革の中にも、この土地、資産税制についてしっかりとした枠組みをつくるべきであるということを諮問会議でもずっと議論してまいりました...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的に、金融再生プログラムは金融庁として取りまとめたものであります。  もちろんこれは極めて大きな方針でございますから、しかも監督当局のいわば行政権限の中での決定事項が非常に多いものですから、それを非常に前広に、幅広く議論して前広に議論するということはなかなか...全文を見る
○竹中国務大臣 委員からはバンクホリデーをやるほど大胆だという御評価を今いただきましたが、骨抜きであるという御評価も一方でありまして、大変多様な評価があるなというふうに改めて思うわけでございますが、私たちとしましては、バンクホリデーとかそういう性格のものではないともちろん思ってお...全文を見る
○竹中国務大臣 この問題は、経済財政政策担当大臣のときから申し上げてきたつもりでありますけれども、これは当局がある問題でございます。当局が当局としてしっかりと判断をしていく性格のものであるということであります。  以前私が主張してきたのは、これは、健全で競争的な金融市場において...全文を見る
○竹中国務大臣 その金融再生プログラムにすべてのことを、基本的な考え方に関してはすべて明記したつもりでありますけれども、基本的には資産の査定をしっかりとやっていただく、資産の査定をしっかりとやっていただくための幾つかの方法はこういうことであろうかというふうに明記させていただきまし...全文を見る
○竹中国務大臣 行政はルールにのっとって、最終的には行政が判断するわけでありますが、ルールにのっとって、それを、そのルールをオープンにした上できちんとやっていかなければいけないと思っております。その基本的なルールといいますか考え方を今回示したわけで、その基本方針にのっとって、すぐ...全文を見る
○竹中国務大臣 前回のこの委員会でも少しお話をさせていただいたかと思いますが、総理から命ぜられている不良債権問題の終結というのは一体何を意味するのか、これはいわばトータルの判断の問題だと思います。多くの方々、マーケットへの参加者、借り手等々から見て、日本の金融市場が非常に健全にな...全文を見る
○竹中国務大臣 特別支援という言葉は、御指摘のように、今回初めて使った言葉であるというふうに思います。  ここで明らかにしたかったのは、とにかく、現状の法律、預金保険法百二条等々に基づく現状の枠組みの中で、これに基づいて、万が一にも個別の金融機関に経営難等々の問題が起きたときに...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返しになりますけれども、万が一にもそういう問題が起きたらどうするのかということに関しては、金融問題から経済の底割れを起こさせないように、しっかりと金融当局としては運営していくということを示したわけです。これはもちろん今までの枠組みを使って当然のことながらやるわ...全文を見る
○竹中国務大臣 預保法百二条に基づく資本の注入でございます。
○竹中国務大臣 ちょっと申しわけありません。予防投入論と、あと何とおっしゃったのでしょうか。(中塚委員「危機対応投入、資本不足解消投入」と呼ぶ)ちょっと、今伺って、それぞれがどういう概念なのか、にわかに判断できないところがございます。  私の立場はどうかということになりますけれ...全文を見る
○竹中国務大臣 我々は、別にぎりぎり搾れとか、ぎりぎり搾るとかというふうに考えているわけではもちろんありません。きちっとした形での査定をしようではないか、そういうことを言っているわけです。  これは、やはり査定をしなくてよいという理屈はないのではないかと思います。査定については...全文を見る
○竹中国務大臣 危機によって公的資金を投入しよう、注入しようというふうに考えているわけではありません。これはもちろん一つの結果であります。  そこで書いているくだりは、その前後のことを読んでいただきましたらわかるように、個別の金融機関が危機に瀕したような場合について、どのような...全文を見る
○竹中国務大臣 御質問にお答えする前に、ちょっと二点、明確にさせていただきたいんですが、予算委員会での中塚委員の御質問等々を私も記憶しておりますが、私は、資本注入は必要であるというふうなことを答弁したことは一度もないと思います。  その点と、あと、繰り返しになりますが、危機をつ...全文を見る
○竹中国務大臣 吉井委員の御指摘は、GDPの重要なウエートを占める消費を活性化するためにも、やはり可処分所得が伸びなければいけないのではないかという点であろうかと思います。  基本的な、構造改革を通じての一貫した考え方は、可処分所得を伸ばしたい、しかし可処分所得はどのようにした...全文を見る
○竹中国務大臣 雇用については、日本を含め大変その見込みが、予測が難しいという基本的な問題があります。これは、よく言われる派生需要といいますか、民間の雇用でありますけれども、民間の企業は雇用をしようと思って存在しているわけではない、物を売って利益を得ようとして存在している、そのプ...全文を見る
○竹中国務大臣 厚生労働省の非常に細かなさまざまな政策を挙げる必要はないというふうに思いますけれども、今回の総合対応策においても、セーフティーネットにはやはり万全を期したいということで、就職、再就職の困難な状況に対応した給付の重点化を中心とした雇用保険制度の見直しでありますとか、...全文を見る
○竹中国務大臣 まさしく人間の生活がかかっている問題であります。であるからこそ、セーフティーネットをしっかりとしたものにするということに関しては、これは総理の談話も含めて、内閣として非常に重視して取り組んでいくつもりではおります。その意味では、先ほどから申し上げましたように、当面...全文を見る
○竹中国務大臣 残高については今ちょっと調べさせるようにいたします。  御指摘の点で、中小企業の対応策、特に金融が滞らないようにするということは、これは我々の当面の金融行政の中でも最も重要なポイントであるというふうに強く認識をしています。  今回のプログラムは、そこに書いてお...全文を見る
○竹中国務大臣 こちらの方で残高を確認できなくて申しわけございません。  残高のトータルを御指摘くださいましたけれども、一つには、やはり九〇年代に入ってこの残高がわあっと拡大していって、それの調整の局面というのも一つあるのかと思いますし、また、政府系の金融機関は、そこの中身をい...全文を見る
○竹中国務大臣 最初に、私の考えだということで要約されたのは、産経新聞とおっしゃいましたでしょうか。産経新聞のインタビューは私は受けておりませんので、これは、そういう解釈をしておられる方がいらっしゃったということだと思います。  私自身は、そういったふうにはもちろん思っておりま...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、社会資本、インフラ整備は大変重要な国家社会の基盤であるというふうに考えておりますし、それを質的に高めていくという点では、まさに植田委員がおっしゃったことは、我々の骨太の方針等々に書いて実行していることとほとんどそごはないというふうに思っております。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 将来のキャッシュフローの優劣を現在価値で置きかえることによって企業の価値をはかろう、これは決してそんな特別な方法ではありませんで、恐らく企業経営者としては、ある意味で反射的にといいますか、そういうことは行った上で常に経営の判断をしているのだと思います。  これを...全文を見る
○竹中国務大臣 企業向けかプロジェクトファイナンスかというのは、よく指摘される問題であろうかと思います。  しかし、プロジェクト向けじゃなくて企業向けに対してはそういうことが、もちろん難しい面もありますけれども、決してできないということでもこれまたなくて、プロジェクトの積み重ね...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、要求する私たちの側でございますので、どのような形で要求させていただくかということを今検討しております。
○竹中国務大臣 地域を支えてきた中小企業が、きちっとした金融を受けて、引き続きその地域に貢献していくという姿は、これはだれにとっても好ましいことであろうかというふうに思います。ただ、その場合に、例えば、金融当局がそういった企業を認定するというような、これは極端な例だとは思いますけ...全文を見る
11月07日第155回国会 衆議院 本会議 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) ただいま議題となりました、預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  まず、預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 山本議員にお答えいたします。  不良債権問題の終結についてお尋ねがありました。  今回の金融再生プログラムは、平成十六年度に不良債権問題を終結させることを目指して、三つの点、新しい金融システムの枠組み、新しい企業再生の枠組み、そして、新しい金融行政の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 五十嵐議員から、七点質問をいただきました。  金融再生プログラムにおける金融行政が守るべき対象に関する記述についてのお尋ねでございます。  金融庁としましては、これまでも一貫して、預金者、投資家、借り手の保護という観点から行政を取り仕切ってきた次第で...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 樋高議員から不良債権問題の正常化の意味等についてお尋ねがありましたので、総理の御答弁につけ加えて申し上げます。  まず、不良債権の最終処理とは、個々の不良債権をバランスシートから切り離すということを意味し、昨年四月の緊急経済対策以来、主要行の破綻懸念先...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 植田議員から、質問が四点ございました。  金融再生プログラム策定の過程において混乱が生じていたとの御指摘がございました。  このプログラムは、平成十六年度に不良債権問題を終結させるとの総理の指示に基づき策定したものでありますが、改革なくして成長なしと...全文を見る
11月07日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 金融システムが安定しているかというお尋ねでございますが、大変不安定で、ともすればパニックが起きる、そういう状況ではないというふうにはっきりと認識をしております。しかしながら、金融システムが万全かということになりますと、やはりそれはそうではないであろう、解...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 九八年の当時といいますのは、そもそも金融がどのような状況になっているかというその情報の公開も非常に不徹底なままで、そもそも一体どちらにどのような形に経済が向かっているのかという点が非常に分からない、すべてが非常に不確実な中に置かれていたというふうに思いま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 例えば雇用の水準とか……
○国務大臣(竹中平蔵君) そういう問題に比べて、水準そのもので今の方が厳しい面も確かにございます。しかし、当時はスパイラル的にどこまで行くか分からないというような一種の不安があったわけでありますけれども、現状は実物経済がスパイラル的に悪化していないという点も含めて、そういう九八年...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 健全度を正確に同じ情報ベースで比較するということは、これはなかなかできないわけでございますけれども、まさしく当時は非常にその情報もよく見えないままに不安感も含めて非常に不安定な状況であった。今は、その意味では、いわゆるパニック的な状況が起こっていないとい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 健全性というのをバランスシートの幾つかの指標で見るなり、収益率ないしはそういったものの指標で見るなり、現時点ですぱっと切ってみましたら、やはり経済が悪化する中で今の銀行の経営というのは一年前に比べて厳しくなっている面があろうかというふうに思います。  ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと現在というところで私が的確にお答えできなかったのかもしれませんけれども、現在の金融機関の状況というのは、十四年三月期の決算の数字で判断するという意味でお答えをさせていただきました。したがって、十三年三月と十四年三月の数字を先ほど言いましたようにバ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) もちろん、基本的な経済、銀行の体質云々というのは、把握できる正確な数字はそういうことでございますけれども、その後の実体的な経済の変化等々を踏まえて現状の認識を正確に持った上で、更に将来の動向を考えた上で今回のプログラムを作らせていただいたということであり...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) もちろん、今の時点でのバランスシートがどうかと聞かれたら、これは決算の数字を利用するしかないわけでありますから、これはお答えのしようがございません。  しかし、昨年のバランスシート、十三年三月期のバランスシートを基に、その後の経済実態の変化を踏まえて今...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは大変ちょっと抽象的なお尋ねでございますけれども、繰り返し言いますけれども、判断というのは常に総合的にせざるを得ません。しかし、バランスシートできちっとしたアベイラブルな決算というのは、十四年三月のものが新しい、中間決算についても幾つかの情報が入って...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと言葉じりかもしれませんが、今回は主要行を対象にしたプログラムを作らせていただいております。主要行について別に破綻があったわけではございませんし、主要行については破綻云々とは別に様々な経済的な指標、財務的な指標に基づいて判断をさせていただいていると...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 主要行については今申し上げたとおりでございます。中小につきましては、これは様々な見方があると思いますけれども、我々としましては、現状をもう少し詳しく分析して、地方ないしはそのリレーションシップバンキングの在り方そのものを問い掛けていこうという姿勢で今回の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは前回も御答弁をさせていただきましたけれども、これまで、危機を起こさせないようにするということ、危機を防ぐためということに多くの労力が割かれてきたわけでありますけれども、今、我々は構造改革を支えるためにより強い金融システムを作りたいというふうに考えて...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今回の金融再生プログラムの中にそうした点を、これは主要行に関してでありますけれども、解決すべき問題を三つの柱として提示をさせていただいたつもりであります。それは、資産査定の問題であり、自己資本の問題であり、ガバナンスの問題である。  繰り返し言いますが...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 資産の査定につきましては、金融庁も様々に指導し、金融機関も努力し、改善はしてきたわけですけれども、万全であるとは思っておりません。そうした点がマーケットからの様々な評価につながっているという点に対しては、これは謙虚に耳を傾けて、資産の査定はやはりより正確...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 資産査定というのは大変難しい問題だと思います。それに関してはこれまでも改良に改良を重ねて、例えば柳澤大臣がおやりになった特別検査というのはやはり非常に大きな成果を上げてきたというふうに思います。  今回、もちろん我々が目指しているのは、これまでも資産査...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これまでも努力をしてきましたけれども、現状を踏まえて更に高い目標を掲げてこれまで以上に厳格化を図りたいというふうに考えるわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、先ほども申し上げましたように、危機を回避するというのは大変重要なことであると思いますけれども、危機を回避するということを超えて、構造改革を支えるためのより強い金融システムを作っていく。ありふれた表現かもしれませんけれども、守りではなくて攻めの姿勢...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 構造改革そのものは大変大きな問題でございますけれども、基本的には、民間でできることは民間で行うようにする。自助自立の精神の下で、より生産性の高い部門がしっかりと育つような形で、これは資源の社会的な移動が可能になるように進めていく。資源の移動というのは、人...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の資金配分で反省すべき点は、ないしは修正を要するべき点は私はやはりあるということを認めるべきであろうかと思います。これに関しましては、これまでも経済白書等々でも一部議論がされてまいりましたけれども、やはり収益率が低い部門に対して、さらには低下している部...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 生産性が低いというのは、何々産業何々産業という形で明確に私はできないと思います。一つの産業の中でも、そうであるところとそうでないところがはっきり非常にしてきている。  そういった点も踏まえて、最終的にはもちろんこれは個別の判断になるわけでありますけれど...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権というのは、収益を稼げないところ、資本として十分に稼働しないところに言わば投下した資金が滞っている状況を意味するわけでございますから、その分、そこに張り付けられている分、本来貸さなければいけないところに対してお金が回らないということになります。 ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 恐らく国債に多くの資金が向かった理由というのは、リスク資産、リスクアセットを増やしたくないという一つの中での行動だと思いますが、今、委員がおっしゃったことは実は非常に本質的な問題でございまして、銀行はこれまで収益最大化の行動を取ってきたのかという問題なの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどは一つの可能性として私は申し上げたわけでありますけれども、それをもって資本が、もちろん資本との関係でリスクアセットの額というのは、リスク資産というのは影響を受けるわけでありますから、そういうふうな国債への投資という行動を取る場合に、これは自己資本が...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いやいや、これは当然のことながら両方だということだと思います。片っ方だけということではないと思います。  リスクアセットの中に、これはリスクアセットだからリスクを取って投資しているわけですから、当然、銀行から見ても高い収益を期待したいところであると。と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のとおり、今一連御議論させていただいたのは銀行の言わば貸出し行動をどのように考えるかということでございます。それに対して借り手の方はどのように今の問題を考えているだろうか。これはなかなか多様であるというふうに思います。  間接金融が非常に高いウエ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはもう企業によっていろいろあるということなのだと思います。設備投資そのものはここ一年ぐらい停滞、一、二年停滞をしておりましたけれども、それにも少し、最近はちょっと、非常に短期では違った動きも見られておりますし、その設備投資の需要の中で様々な資金調達行...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員のポイントは、要するに、今の金融システム全体を見ますと、貸出し市場、借入れ市場というふうに言ってもいいかと思いますが、供給の側と需要側のやはり両方の問題を考えなければいけないという御指摘なのだと思います。この点については私も全くそのとおりだと思います...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 実質金利の定義は名目の金利から期待インフレ率を引いたものでありますから、期待インフレ率をどのように考えるのか、現状のインフレ率で考えるのか、過去の平均で考えるのか、もっと違う手法で考えるのか、幅はあると思いますが、幾つかの検証事例があるというふうに承知を...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 中小企業に対する金融が重要であるという点は、私たちももう痛感しております。  しかしながら、この不良債権問題、この不良債権の問題によって経済効率全体が低下して、ともすれば何月危機、何月危機というようなことがささやかれもする。その一番大きなところをまずや...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 櫻井委員、同時にできるというふうにおっしゃいました。いや、現実問題としては、同時に中小企業に対する金融の手当てはかなりしっかりとやっているつもりでありますし、やっていくつもりであります。  先ほどにも申し上げましたけれども、今回、新規参入、この中小企業...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今のシステムといいますのは、銀行の自主的な判断に基づいて、自主的な計画に基づいて、それが実行されているかどうかを判断をさせていただくというものであると思っております。この仕組みそのものについても、さらには委員が御指摘になったアセスメント法案のような考え方...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的に、主要行を考える場合の、グローバルな活動をしている銀行の行動原理とコミュニティーに根差した銀行の行動原理、これは私はやはり違うと思います。その点は櫻井委員がおっしゃっていることと私たちが考えていることの間に基本的な差異はないのだと思います。またア...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 金融機関がしっかりとした財務的基盤を持つということは、何より安定的な資金供給を行うための重要な基盤であるというふうに思っております。その財政的基盤を強くするということは、これはこれでやはり私は重要なことであるというふうに思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、もちろん合併そのものは非常に戦略的に経営戦略をしっかりと立ててやられるものだと。これはもちろん民間金融機関同士がそういう意思の下に合併するわけでありますから、当然のことながら戦略的に再編をしていただかなければいけないというふうに思います。  し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 重要な点は、地域の言わば中小金融機関に関しても様々な戦略性があるということだと思います。正しく、非常に規模を小さいままにして非常に質の高いサービスを特定の地域に供給することによって高い評価を得て、高い安定性を得て生き延びていく金融機関も当然あるし、私はそ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私は、基本的な考え方でありますけれども、評価というのは、やはり利用者、預金者、投資家、貸手がなすべき、正に市場が、国民がなすべきであるというふうに思います。監督上、一つの例えば自己資本比率等々でその比率を基準に様々な早期の是正等々をやっていくというのと、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 銀行に対する国民の判断は非常に多様であるというふうに思います。非常に長期的に安定的な取引をずっとこの銀行はしてくれた、非常に安定的な財務基盤を維持しながら地域に貢献してくれた、そうした評価そのもののやはり多様な、多様性といいますか多様な評価は、これは現実...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどから申し上げておりますように、リレーションシップバンキングの在り方については、委員御提起の点も含めて、その在り方そのものをしっかりと議論をしたいと思います。  ただ、現状で、これは一般論として申し上げますけれども、規制・監督当局が何らかの一つの指...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 貸しはがし、貸し渋り、そういった不当なことが起こらないように金融庁としては最大の努力をしたいと思っております。ここでの情報を活用して、それを検査に生かして、更に必要な措置が、行政として取れる措置はしっかりと取っていくという覚悟でやっております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、不当な、いわゆる優越的な地位を利用して、それに基づいて健全な取引関係をゆがめるようなそういう行為をしてはならないというのは、これは公正取引上の当然のことの、私はむしろ法律体系が既に存在しているというふうに思います。  それそのものに対して何...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) バックファイナンスのいわゆる好ましくない取引というのはたくさんあると思うんですね。その好ましくない取引を例示するということが、例示で一つか二つを示すということが行政の在り方として良いかどうかというのは考えさせてください。  しかし、そういうことが本当に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、委員は銀行の活動に大変お詳しいですから言うまでもありませんが、それは個別の金融機関としてのリスクの評価とその条件の設定をどうするかという正に経営の判断の問題であるというのが基本であろうかと思います。重要な点は、繰り返し言いますけれども、これが何ら...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、委員もおっしゃったようにちょっとにわかには判断し難いところがございますけれども、日本の場合、やはり個人保証にしても物的担保にしても、いわゆる間接金融、銀行貸出しのウエートそのものが非常に圧倒的に大きいということによって、例えばですけれども、アメリカで...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 非常に一般的な書き方をしておられる概念図でありますので大きな方向ということだと思いますが、これに関して言うならば、破綻したら国有化、国有化というのは何を意味するかというのはちょっとございますけれども、概念としてはそのようなことだと思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 大塚委員のお考えは、お考えとしては一つの整合的なといいますか、コンシステントな面があるお考え方だというふうに思います。問題は、日本のように世界第二位の規模を持った私経済においてそういうことが本当に現実的かどうかという問題に尽きていると思います。  スウ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今回の対応策の基本的な性格、位置付けに対するお尋ねであると思います。  経済を活性化させるために四つの柱で改革を進めていく、歳出の改革、歳入の改革、これは税でございます。それと金融システムの改革、そして規制改革。規制改革、当面の大きな課題は構造改革特区...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私、かねてから申し上げているんですけれども、公私という言葉と官民という言葉は、はっきり言ってやはり使い分けた方が良いのではないんだろうかと。  公か私かというのは、公的な財・サービス、私的な財・サービスという一種の配分の問題だと思います。言わば私的な財...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いわゆる民間非営利の部門ということでいいますと、実は日本という国は既にかなりのウエートを持っているというふうに認識をしております。SNA統計の中に民間非営利の部門というのがあるわけですが、これは取り方にもよりますけれども、他の成熟した市民社会に比べてそん...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 実は私もNPO、NGO活動をやっていたことがございます。これは、アメリカに住んでいますときに、例のノーベル賞を取ったクラインたちが呼び掛けて、経済学者のNPO、NGOというのがありまして、いろんな活動をやるわけですが、そういう実は支部を日本に作ろうという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、先ほど申し上げましたように、政策の枠組みというのは基本方針二〇〇二、骨太第二弾のところで書かれたものでございます。これに関しては、NPOやNGOについてしっかりと位置付けをしていたと思います。それを今、営々と今一生懸命やっておりますという位置...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように、社会人の再教育、職業訓練、単にテクニカルなものを超えた再教育というのは私も大変重要であると思っています。  今、山本委員のお話を伺いながら、高校とおっしゃいましたけれども、これは人間力戦略の中で我々がコミュニティーカレッジというふうに言...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私の経済財政政策担当大臣としてのカウンターパートは、アメリカの政府の中ではそのCEA委員長のハバードないしは大統領経済補佐官のリンゼーということになると思います。したがって、経済問題に関する情報交換は、カウンターパートとしては当然のことながらしております...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 閣僚の任命というのは総理の権限の中でも最も重要なものの一部に属すると思います。これについては、総理が様々な点を考えて、総理の責任においてなされたことでありますので、私がどうこう申し上げるという立場にはないと思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) この枠組みをなぜここにこういう形で書いているかということでありますけれども、三つの意味があるというふうに考えております。  一つは、万が一にも経営難に陥るような銀行が生じた場合には、政府が日銀と協力して万全を期してそこから経済の、つまり金融から経済の底...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) それはその状況によってどのような改善策があるかということをこれは個別に判断せざるを得ませんですから、どのような方策が国民経済にとって一番良いかということを判断していくということになるわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) 日本には非常に厚い貯蓄資金があって、投資のための原資は十分にあるというふうに思っております。そうしたところを活用して、さらには優秀な経営ノウハウを持って積極的にいろんな形で貢献してくれるというようなところは、私は当然に存在していると思います。もちろん、最...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私は、韓国だけではなくて、こうした問題に悩まされた国の経験、アメリカもそうだったと思いますし、スウェーデンを中心とする北欧の国々もすべてそうであったと思います。そういうところで様々にいろんな試行錯誤がなされて、その中でうまくいった政策もうまくいかなかった...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権の査定を、洗い出しを厳格に行ったということ、それに関して公的資金が必要になった場合にはそれを速やかにスピードを持って投入して処理したこと、そういったこと一連のものについて学ぶべきことはそれぞれにあると思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 私も、大門委員が日本の大銀行を支持したのをちょっと驚きを持って今聞いておりましたんですけれども、誤解ないように是非申し上げますが、我々が韓国のまねをしているとか、大銀行の存続を前提としていないとか、そういう部分を部分部分で決め付けて話を展開していかれます...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 平野委員の御質問にお答えする前に、申し訳ありませんが、一点だけ、経済財政の関係で、三十兆の枠組みでございますけれども、私の経済財政の方に関連する点、一言だけ是非申し上げておきたいんですが、塩川大臣がおっしゃいましたように、要するにプライマリーバランスを回...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはRCCとの関連で書いておりますので、基本的にはRCC、既に資産の買取りを増やしておりますけれども、それを回収、売却、再生、それぞれの目的に合わせて、それぞれのパターンに合わせてしっかりと資産が新しく活用されているような形にしなければいけない、そうい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 規模そのものが十分ではないというふうに思っておりますし、さらには、そこがやはり、市場というのは情報交換の場でありますから、その情報機能、情報の仲介機能が必ずしも十分ではないという御指摘があるように聞いております。そうした取引情報をどのように集約していって...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと昨年の議論の議事録等々を改めて私も見させていただきますが、今の委員のお話を伺っております限りでは、これはマーケットに参加しようと思っている潜在的な、何といいますか、参加者というのはある、しかしながらそれが取引事例としてなかなかまだ成立をしていない...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 少なくともここで議論されている限りにおいてはそのとおりでございます。別途、様々な取引がいろいろな形で行われていく、その資産取引そのものがこの経済では必ずしもまだ、証券化等々の事例に見られますように、それほど十分に発達しているというふうには思っておりません...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権問題を終結させるということの重要な意味は、銀行のバランスシートからそういうものが離れて、そこでそういうものが回収、再生等々でしっかりとその対象になっていくということを意味しているわけであります。しかし、銀行のバランスシートから離れた後も、それが更...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨年秋の金融再生法の改正において、例えばRCC、買い取った不良債権の処理に関する規定を新設していると。具体的には、処分方法を多様化することに加えて、資産の性質に応じて、経済情勢、債務者の状況等を考慮し、当該資産の買取りから可能な限り三年を目途として回収又...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そこはやはり市場、マーケットというものをどのように考えるかということなのだと思います。一つのサービサーないしは一つの機関がすべての資源を有効に活用できるとは限らないわけです。私がうまく活用できないのを、例えば伊藤副大臣が活用できるということはあるわけで、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これまでの議論と重なる点があるかと思いますが、基本的には委員がおっしゃるとおりであるというふうに思います。強い信頼に足る金融システムを作るというのが目指すところでありまして、不良債権問題というのは言わばそのシンボル的な問題、その問題の処理を加速するという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) しっかりとした決意を持ってやれという御指摘は正にそのとおりだというふうに思っております。これは、総理御自身がおっしゃいましたように、これは全内閣を挙げて取り組むべき仕事であり、であるからこそ、中小企業に対する対策、セーフティーネット融資、セーフティーネッ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 責任、特に大きな組織のトップに立つ者の責任というのは大変やはり厳しいのだと思います。基本的には、やはりこれは今の経営、将来の経営に対して責任を持ってもらうというのが本来の意味での経営者の責任であるというふうに思います。  しかし同時に、今回の再生プログ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 減税の効果をめぐっては、御指摘のように、やはり需要サイドの効果と供給サイドの効果、これがやはりそれぞれに重要であって、その議論をきちっと両面からやはりやらなければいけないと思います。  需要側に関しては、正しく乗数効果がどれだけかということになりますが...全文を見る
11月08日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号
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○竹中国務大臣 ただいま議題となりました預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等...全文を見る
○竹中国務大臣 金融機関の不良債権の問題というのは、まるで表裏一体、コインの裏表のような関係でその産業の問題がある。産業のバランスシートの問題があり、そのさらに背後には産業そのものの供給過剰の構造がある。この点を最も早い時期から御指摘されてきたお一人が渡辺委員であるというふうに私...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘の点も踏まえて、技術的な問題をまさにこの準備室で検討し始めた段階でございますので、ちょっときょう、今の時点で私の方から確定的なことを申し上げる材料は持っておりませんけれども、DCFというのも、当然のことながら、それに適用される一つの方法であるというふうに思っ...全文を見る
○竹中国務大臣 渡辺委員は、議論の先の先まですべて読んで今議論くださっております。  先ほど申し上げましたように、きょうこの準備室ができる段階でございますので、委員御指摘のような点も含めて、まさにこれから検討をしなければいけないことだと思っております。  ただ、一般論として、...全文を見る
○竹中国務大臣 委員の御指摘である明快な基準をつくるべきであるということ、決定権は担当の大臣が責任を持ってお決めになるということ、それと事務局については、御趣旨は、民間からの英知も入れて、かつそれがしっかりとした常勤を中心としたポリシーユニットになるようにという御指摘であると思い...全文を見る
○竹中国務大臣 再生プログラムの中に明記しておりますように、個別の金融機関が経営難や資本不足もしくはそれに類似した状況に陥った場合に、現行の枠組みの中で、金融問題から経済の底割れを起こさせないような形でしっかりと責任を持って管理をしていきますというのがこの特別支援の趣旨でございま...全文を見る
○竹中国務大臣 今回の資本注入に際しては、今ここで、特別支援の中で議論しているその資本の注入で想定されるケースに関しましては預金保険法百二条に基づくものでありますけれども、どのような方法で行うかについては、基本的には個別ケースに沿って慎重に判断するというのが現状でございます。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、報道、雑誌では、ないことないこと本当にたくさん出ますが、御指摘の報道は、今精査しておりますが、かなり悪質であり、風評リスクをかき立てているという可能性もある、私に対する重大な名誉毀損になる可能性もあるという観点から、厳しく対応したいというふうに思っております...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、ペイオフは、金融機関に対してしっかりとした経営のインセンティブを持ってもらうという意味で、基本的には大変重要な問題であるという点、これはもう疑いのないところであろうかと思います。  今般、御承知のように、総理から、平成十六年度までにこの不良債...全文を見る
○竹中国務大臣 今、私、金融との関連でポイントを申し上げましたが、経済政策全体との関連でとらえるならば、委員御指摘のとおりであろうかというふうに思います。これまでも、さまざまに不良債権の処理、さまざまなシステムの改革を行う集中調整期間については、成長率も低いことを甘受しなければい...全文を見る
○竹中国務大臣 個々の取引の中にはいろいろなものがあると思います。貸し手から見ますと、やはりリスクをきちっと考えて、リスクとリターンに見合ったような運営をしなきゃいけないと銀行は銀行で考えておりますでしょう。しかし、借り手の方から見ますと、何で急にいろいろな意味での条件が変わるの...全文を見る
○竹中国務大臣 委員は水膨れという言葉を使われましたけれども、具体的には繰り延べ税金資産等々の話を指しておられるのであろうかと思います。  この問題は、本当に、税制の問題、それと企業会計の原則、基準の問題、それと監督基準をどうするかという問題、この三つが大変複雑に絡み合っている...全文を見る
○竹中国務大臣 これはもう何度かこの場でも申させていただきましたし、総理も答弁の中でおっしゃっておられますけれども、公的資金の投入、注入というのは、さまざまに自己資本の査定強化、ガバナンスの強化を行っていったときにあり得る一つの結果であって、それが目的などということは、これはあり...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、不良債権の処理、これはやはり不良債権というリスクを抱え続けている以上、新規の前向きの融資ができないという面がありますから、そこはぜひともやはり加速させていかなければいけない。しかし、その過程で、御指摘のような貸し渋り、貸しはがし等が起こらないよ...全文を見る
○竹中国務大臣 まさにそういう問題意識を持っております。これは分母と分子の関係で、分母を大きくする、少なくとも小さくしないようなインセンティブが働くというふうに考えておりまして、いわば、銀行が貸し渋りを行うという負のインセンティブを起こしにくいような目標設定を我々なりに考えたとい...全文を見る
○竹中国務大臣 廃業なのか休業なのかという問題はあろうかと思いますが、大臣としての仕事に精いっぱい打ち込んでおりますので、最先端の論文を読みこなす時間などもちろんありませんし、論文を書く時間もない。また、学会で発表するという時間もない。その意味では、廃業か休業かはともかくといたし...全文を見る
○竹中国務大臣 一つの学問がすべてのことを解明するということはあり得ないわけであります。したがって、今の事例でも、どうしてそういう行動をとるのか、そういった部分では、例えば経済学的な分析というのはあり得るのだと思いますが、まさに先生方が扱っておられる政治はトータルでありますから、...全文を見る
○竹中国務大臣 いや私は、その社会、トータルな問題を判断するにはやはりトータルな判断が要るのだというふうに思います。大学の答案であればトータルな判断なんということはあり得ないわけです、問題が非常に限定されているわけですから。しかし、現実の問題ではそうではない。考慮しなければいけな...全文を見る
○竹中国務大臣 保有しておりません。
○竹中国務大臣 理由は単純でございまして、ローンの返済に追われております。
○竹中国務大臣 今回のプログラムは、総理から、十六年度にはこの問題を終結させろというふうに御指示を受けまして、その基本的な方向を、一カ月という短い時間で方向を示して、不良債権問題の処理に、終結に向けて一つの流れをつくりたい、そういう趣旨があったわけでございます。  したがいまし...全文を見る
○竹中国務大臣 いわゆる政策を打ち立ててそのパフォーマンスレビューのようなものは、御指摘のようにしっかりとやっていかなければいけないというふうに思っております。  なかなか時間との制約の中で、必ずしも十分に行われているというふうには認識をしておりませんけれども、例えば、昨年の工...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、この金融の再生のプログラム、これはとりもなおさず、今なぜこの時点で不良債権処理を加速するのか、それがどのような背景から来ているのかという御質問かと思います。  これに対しては、一部この委員会でも御議論をさせていただいたかと思いますが、当初、我々が見込んでい...全文を見る
○竹中国務大臣 金融行政は、これまでも、そうした観点から危機を回避するということに重点を置いて、当然のことながら懸命に行われてきたものだというふうに認識をしております。  しかし、今回不良債権処理を加速するに当たって、例えば先ほどからも御議論になっているように、貸し渋り、貸しは...全文を見る
○竹中国務大臣 国有化というのを何をもって言うかということだと思います。わかりやすく言えば、株式を全部持っておりまして全く一〇〇%支配しているというのは国有化のわかりやすい例でございますけれども、ここの特別支援というのは、そういうことを何か先見的に想定しているわけではありません。...全文を見る
○竹中国務大臣 枠組みでありますから、確かに、今の利用できる法的な制度等々を活用して、その中でしっかりと底割れを起こさせないようにする、そこは先ほど申し上げたとおりでございます。  したがって、国有化というのを、先ほどと繰り返しになりますけれども、どういうものを意味するのか。例...全文を見る
○竹中国務大臣 国有化というのが、例えば五〇%以上議決権を持っているような状況であるというふうにもし仮定をするならば、最後のお尋ねは、非常にわかりやすい、私にでも理解できるお尋ねでございましたから申し上げますと、それは、そういう支援をすることはあり得るということになると思います。
○竹中国務大臣 これは、趣旨は、ガバナンスを強化して、しっかりとした枠組みで管理していくということであります。その場合の権限等については、御指摘のようにクリアしなければいけない問題はある。ただ、やはりしっかりとしたガバナンスを発揮するために、そういうことも視野に入れて、これは検査...全文を見る
○竹中国務大臣 このために法的な枠組みを変えるということは考えておりません。現行の枠組みの中で、どのようなことができるかということを含めて検討しているというふうに御理解いただきたいと思います。
○竹中国務大臣 御承知のように、現行の制度では、公的資金の注入が必要になる場合、なった場合、預金保険法の百二条に基づいて、まさにこれは何らかの意味で危機的な状況があって、金融危機対応会議を開いてということになっているわけであります。  現状、この枠組みの中で必要な措置を粛々とや...全文を見る
○竹中国務大臣 今申し上げましたように、百二条の発動には条件がございます。その条件、まさに危機的な状況であって、危機を宣言する、それでカバーされないものがあるのではないかということ。どういう場合かというお尋ねでございますから、今のその危機の二つの条件があるわけですね、危機であって...全文を見る
○竹中国務大臣 セーフティーネットというのはつくった直後に発動されるというのは、私は必ずしもそうではないと思います。それは、セーフティーネットの発動が喫緊の課題になって、非常にいわば追い込まれた状況で法整備をすることが現実には多かったということなのではないかと思います。セーフティ...全文を見る
○竹中国務大臣 その点は、まさに速水総裁が前から指摘しておられるコアキャピタルというものがやはり重要であって、そのコアキャピタルを中心に考えなければいけないということなのだと思います。先ほどから何度か、マーケットの評価というものにたえるようにしたいというふうに申し上げているわけで...全文を見る
○竹中国務大臣 あるときは学者的だと非難され、あるときは政治家になったと非難される立場にございますが。  まさにそういうところに問題があるというふうに認識しているから、こういう問題提起をしているわけなんです。それは、今おっしゃったような、コアキャピタルがゼロで繰り延べ税金資産が...全文を見る
○竹中国務大臣 どういう制度が望ましいかにつきましては、関係者を含めてしっかりと議論しなければいけないと思っております。そのためにどのような手続を踏んでいくかということに関しては、これは工程表の中で明言をしたいと思います。
○竹中国務大臣 重ねて申し上げますけれども、どのような考えに基づいてこの問題の解決を図るかということは、政策責任者として各方面の意見を聞いてしっかりと決めたいと思います。その上で、この問題はしかし、いろいろな委員会で民主党の先生方からも御意見をいただいておりますが、民主党の先生の...全文を見る
○竹中国務大臣 逆だと思います。私が学者であれば、学者としての見解を申し上げるべきだと思いますが、公人であるからこそ、最終的に決めなければいけない立場であるからこそ、個人的な見解というのを軽々に申し上げることは議論を混乱させると思います。
○竹中国務大臣 国債の問題は、私の経済財政の担当と金融の担当のまさに接点に位置する非常に重要な問題でありまして、現状のようなスタイル、形が幾つかのリスクをはらんでいるのではないかという永田委員の御指摘は、大変傾聴に値する部分があるとかねてより思っております。  その意味では、マ...全文を見る
○竹中国務大臣 問題の性格上、正確にこういうことが起こるというシミュレーションを行うのは大変難しいというのは御理解いただけると思います。  我々が目指しますのは、総理から御指示がありましたように、十六年度には不良債権問題が終結しているように、そのためには資産の査定をきっちりとし...全文を見る
○竹中国務大臣 中川委員御指摘の預金移動のやはり可能性があったのではないだろうかとか、地方の再編がおくれていたのではないだろうか、もちろんそういう幾つかの考慮すべき要因があるというのはそのとおりかもしれません。  しかしながら、先ほどちょっと御答弁させていただきましたのは、これ...全文を見る
○竹中国務大臣 今委員御指摘になったような例、これは事例はまちまちだと思います。しかし、まさに業況は、本業の方はきちっとやっている、しかし、ある日突然金融がつかなくなる、そういうような事例があるということは、私も身近に結構な数を聞くことがふえて、そういう機会がふえております。その...全文を見る
○竹中国務大臣 今回、資産の査定をさらにきちっとやろうということをプログラムに書いておりますけれども、項目としては幾つかのものがございますが、特に、やはり二つの点が大変重要であろうというふうに思っております。  第一は、銀行の自己査定と金融庁が行っている検査結果には乖離がありま...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のような点は、私たちも大変重視をしていろいろ政策を考えているつもりでございます。  まず確認させていただきますが、今回の措置は主要行にまず限っておりますので、地域の金融機関等々にこれが直接適用されるという性格のものではございません。  その上で、金融庁の...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、現場の話を紹介していただいた上で、非常にその現実は厳しいんだという御指摘、これはもう私もそういう事例がたくさんあるということを承知しております。  そうした問題意識から、例えば、経営実態のより的確な把握を目的として、金融検査マニュアル別冊・中小企業編という...全文を見る
○竹中国務大臣 引き当てという観点に関しては、先ほど、実は金融検査マニュアルの中で、中小企業については別途こういう判断をするんだということをもう明記しているわけですね。その意味では、これはダブルスタンダードと呼べば、やはりそれなりにもう既にダブルスタンダードになっているのだと私は...全文を見る
○竹中国務大臣 考慮すべきさまざまな要因はあると思います。しかしながら、基本的には、先ほど副大臣が答弁されたように、これは守秘義務という我々が守るべき一つの義務の中で、我々はやはり行政を積み重ねなければいけない。  別途考慮すべき要因があるという点については、それは委員の御指摘...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど私が申し上げたのは、今の副大臣の答弁にもありましたように、前回の事例では議院証言法に基づく諸手続を経た上で判断がなされていった、そういう手続の中で判断がなされていくべきであるというふうに申し上げたわけでありまして、副大臣が答弁した点と一致していると思います。
○竹中国務大臣 私が申し上げましたのは、繰り返しになりますが、考慮すべきさまざまな要因がある。中川委員が御指摘のも、そういった要因の一つであろうということであります。しかしながら、私たちにはやはり守るべき義務というものもある。  そうした中で、前回の住専の例に見られるように、こ...全文を見る
○竹中国務大臣 我々としては、定められた法律の枠組みの中でしっかりとした行政を務める責務がございます。その意味では、守らなければいけない義務等々は明確にある。その意味で、対応は副大臣が答弁したとおりの内容になるということであります。
○竹中国務大臣 我々は、基本的に金融行政に対して責任を負っておりますので、その金融行政の枠組みの中でやはりしっかりとした対応をしていくというのが基本でなければいけないと思います。
○竹中国務大臣 国内金融行政の中で責任を持った対応をしていく、その中身は伊藤大臣が申し述べたとおりでありまして、役員体制等については徹底した洗い直しを求めているところでありまして、そうした枠組みの中でしっかりと行政を進めていきたいと思っております。
11月08日第155回国会 衆議院 本会議 第8号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 北川議員から、二問、まず、雇用や年金に係る将来不安の解消についてお尋ねがありました。  雇用や年金などの社会保障制度は、国民にとって大切な生活インフラであります。同時に、国民の生涯設計における重要なセーフティーネットでございます。我が国が今後、経済発展...全文を見る
11月11日第155回国会 衆議院 特殊法人等改革に関する特別委員会 第3号
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○竹中国務大臣 生方委員、中小企業をつぶすような政策というふうに決めてかかっておられますが、今回の政策の目的は断じてそういうことではありません。中小企業に、本当に資金を必要としてしっかりとした事業をやっていけるところにきちっとした本当の意味での資金が回るようにしたい。結局のところ...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、十六年度までに不良債権比率を半分にするというのは、大変厳しい目標であるというふうには思います。これはしかし、金融システムを安定化させない限り、経済全体が活性化するということはあり得ないわけでありますから、これは目標として立ててしっかりとやっていきたい。...全文を見る
○竹中国務大臣 アメリカを基本的に信頼はするけれども、検証しなければいけない、一般論として私も全くそのとおりだと思います。  まず、基本的に重要な点は、例えばブッシュ大統領から、ないしはアメリカ政府から、日本に対して、不良債権問題を早急に処理せよという要求があったというような事...全文を見る
○竹中国務大臣 消費者から寄せられる苦情相談、これは大変重要な、国民生活に直結する問題だと思います。この苦情相談に関しましては、住民に身近な行政主体であります市町村において、あるいは、市町村が消費生活センターを設置していない場合でも、都道府県の消費生活センターにおいて受け付けの処...全文を見る
○竹中国務大臣 消費生活が多様化する中で、また最近のさまざまな安全の問題等々も踏まえて、今、委員御指摘のように、傾向としては、やはり消費者からの相談というのは当然のことながらふえてきましたし、これは今後もますます多様化してふえていくということなのだと思います。  こうした問題に...全文を見る
○竹中国務大臣 私が担当しております国民生活センターに対して非常に高い期待があるということで、私自身もその点は大変うれしく思います。  御指摘の点が、前回の十三年八月の我々の考え方を述べた中で、それは不適切であるとしていると。ただ、これは政府内の検討段階のものでありまして、我々...全文を見る
11月12日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号
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○竹中国務大臣 どこの国でも、経済を発展させたい、経済を成長させたい、切実に願っていると思います。しからば、その経済を発展させ成長させるためには一体どのようにしたらよいのか。ここがやはり政策論の非常に重要なポイントになる。これは言うまでもないことでありますけれども、日本の経済には...全文を見る
○竹中国務大臣 副大臣の御答弁のとおりでございますけれども、後半の、委員お尋ねの、原因か結果かという問題、それと、これで景気がよくなるのかという点に関して、若干の補足をぜひさせていただきたいと思います。  不良債権の問題とデフレというのは、はっきり言いまして、お互いがお互いに影...全文を見る
○竹中国務大臣 銀行を中心としました日本の経済システム全体が、高度成長期以降、地価と非常に強く結びついて動いてきたというのは、これは全くそのとおりであろうかと思います。こうした点に着目して、委員が「正論」等々で地価について非常に重要な警告を発しておられるという点も、私は問題の指摘...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、マーケットのシグナルを謙虚に受けとめるというのは、それはそれとして、私も大変重要なことであるというふうに思います。ただ、株価は大変低迷して苦しい状況にありますけれども、株価の低迷は同時に世界的な現象であるという点についても、これは客観的に見てお...全文を見る
○竹中国務大臣 一つは、緊縮財政という御指摘があったわけですが、これは総理も何回も御答弁をしておられますが、本当に緊縮財政なのか。赤字国債の発行額は二十八兆から三十兆にふえている。来年度については……(発言する者あり)新規国債の発行額についてはそのようにふえている。来年度の新規国...全文を見る
○竹中国務大臣 BIS規制の経緯は、今副大臣の答弁のとおりだと思います。  重要な点は、金融というのは、世界のネットワークの中でビジネスをしているわけで、国が違っても、お互い、影響を即時に、瞬時に受けざるを得ないという環境下に置かれているということであると思います。したがって、...全文を見る
○竹中国務大臣 中小企業に対する貸しはがし、貸し渋りについて、金融庁としては、当然のことながら、非常に高い関心を持ってこれまでも行政をしてきたと思いますし、私自身もそのような観点を強く持っております。私も、生家そのものも、生まれ育ったところも中小企業というよりは零細企業でありまし...全文を見る
○竹中国務大臣 経済的な理由で、経済的理由にもちろん限りませんけれども、みずからの命を絶つ、ないしは絶たざるを得なくなってしまった、大変むごいことであるというふうに思います。  日本の社会は、これまで、一回会社に就職したら、長期雇用で安心である、企業も、高成長の中で、そんなに、...全文を見る
○竹中国務大臣 以前も、前回も少しそういう議論をさせていただいたかと存じますけれども、健全かどうかというのは基本的にはトータルな判断になろうかと思いますが、私は、今の金融システム、銀行ともに、今すぐパニックが起きるというような意味での危機的な状況にはもちろんありません。しかし、や...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘の長官の会見は九月二日とおっしゃいましたんでしょうか。私が就任する以前ということだと思いますが。  当時の状況を勘案するに、先ほどから危機という言葉が何回か出ておりますが、パニックが起きるような意味での危機ではない、四%割れになるようなそういった意味での危...全文を見る
○竹中国務大臣 総理もクエスチョンタイムでお話しされたように、また、この金融再生プログラムに書いておりますように、金融機関を代表する経営者については、責任の明確化を厳しく求める。これはもちろん個別に判断をしなければいけない問題であるとは思いますけれども、国民の税金が再び投入される...全文を見る
○竹中国務大臣 責任のとり方はさまざまあろうかと思いますが、総理が常識的にと、国民感情に照らしてとおっしゃったのか、常識とおっしゃったのか、そういう観点からいうならば、当然のことながら、その責任の問い方の中には、進退の問題、給与の問題、さまざまな問題が入ってくるというふうに思って...全文を見る
○竹中国務大臣 三割ルールの説明をしろということでございますけれども、公的資本増強行については、当期利益または業務純益、ROEが計画比三割以上下振れした場合には報告を徴求する、さらなるリストラ等の措置を求め、必要に応じ業務改善命令の発動を検討することになっている、これがいわゆる三...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど金融再生委員会のときに作成した三割ルールの御紹介をしましたけれども、この十四年三月期は、御承知のように、特別検査を実施した、積極的な不良債権処理損失額の計上を行った、さらには、株式の強制評価減の実施等によって大手行では軒並み当期赤字になっている。これらの銀行...全文を見る
○竹中国務大臣 今般の金融再生プログラムによって、委員御指摘のように、その転換のガイドラインとか、そういったことを、ガイドラインが非常にわかりやすい例でありますが、枠組みをしっかりと整えて、その上で厳正な行政を行っていきたいというふうに考えているところでございます。  同時にま...全文を見る
○竹中国務大臣 その点に関しましては、基本的には、報告を徴求して、その上で健全化計画の履行状況を注視するというのが今の段階でございます。しかし、これまた金融再生プログラムにおいて、健全化計画の未達先については、その原因と程度に応じて必要性を判断して、行政処分を行うとともに、責任の...全文を見る
○竹中国務大臣 ハゲタカというのは何を意味しているのかということなのだと思いますが、基本的には、非常に弱みにつけ込んで荒っぽい商売をして、いわば暴利を得ているというような、そういうイメージなのだと思います。  基本的には、国内の資本、海外の資本を問わず、経営資源を持っているとこ...全文を見る
○竹中国務大臣 外資というのもいろいろな外資がございますでしょうし、それと、ハゲタカというのは、少なくともイメージされるところは、さっき言ったように、非常に何か局限的な、弱みにつけ込んで非常に荒っぽい商売をして、食い荒らして暴利をむさぼるということでしょうから、それは、そういうと...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、ディスカウント・キャッシュフローのみならず、資産の査定に関する部分というのはもちろん言うまでもなく決算で行うわけでありますが、一番近い決算は、基本的には、若干のずれはあるかもしれませんが、来年の三月期、この来年の三月期にはぜひともやっていただかないと、十六...全文を見る
○竹中国務大臣 この問題について、まだ金融庁は具体的にアクションを起こしているわけではありませんが、今、工程表をつくっております。  私としては、先ほど申し上げたように、資産の査定については来年の春の決算期でぜひとも実現できるような方向で努力をいたします。     〔林田委員...全文を見る
○竹中国務大臣 再生プログラムには、その部分に関しては、その上限の問題も含めて速やかに検討するというふうになっています。したがって、工程表には、どういう仕組みでどういう枠組みで、枠組みといいますのは、委員会とかそういう形で検討をしていくのか、その検討した結論は、検討期間はどのぐら...全文を見る
○竹中国務大臣 まさにその問題を検討してもらうわけであります。
○竹中国務大臣 その点に関しては、少しやはり見解が違うと思います。  先ほどから申し上げましたように、例えば資産の査定でありますとかガバナンスの強化でありますとか、これは恐らく、少なくとも金融問題の専門家の間では比較的合意があるところで、そうした問題に関しては、例えば資産の査定...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、私はセットにするということはむしろ問題があると思っております。  先ほど言いましたように、今後、この制度は税の問題、企業会計の問題、BIS基準の問題、ある意味でそれぞれ独立した目的を持った制度が複雑に絡み合っている。これをもしセットにしたら、一つの問題が...全文を見る
○竹中国務大臣 そのように要求をいたしました。
○竹中国務大臣 これは、文章を一字一句私は点検をしておりませんけれども、これはぱっと見て、中身も構成も全く違うものなのではないのでしょうか。パーツにおいてそうかという御指摘かもしれませんが、これはやはり違うものであるというふうにぜひ御認識をいただきたいと思います。
○竹中国務大臣 これは、その先日お配りいただいたものは、正式の文章でも金融庁の文章でもございませんし、金融庁として決定したものでもございませんし、私がどうこうしたというものでもない。その意味で、私の名前で出ているということですから、これはやはり私のあずかり知らない怪文書であります...全文を見る
○竹中国務大臣 もう一度申し上げますけれども、これはプロジェクトチームの方々ないしは金融庁のメンバー、いろいろな方々の御意見を集約する形で最終的な文章をつくっております。その途中、私の名前で出たものについては、そういうものが部分的に入っているという御指摘なのかもしれませんが、これ...全文を見る
○竹中国務大臣 議論の過程では、自薦、他薦を含めてさまざまな御提案のようなものがございました。その一つ一つを私、記憶はしておりませんけれども、少なくともそういうものを私は認知しておりませんでしたし、最後に出されたものが唯一、責任を持って金融庁、私たちでつくったものでございます。
○竹中国務大臣 私が作成していないものがどうしてこう書かれているのかということに関して、私としては説明のしようがございませんが、想像するに、先ほど申し上げましたように、いろいろな御意見がありますと。それを例えばどなたかが寄せ集めてつくったのか、それはちょっと、その先は私にはわかり...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返し言いますが、自分がつくっていないものがどうしてできたかというのは、ちょっと答えようがございません。最終的な文章というのは、まあ事務局、これは事務局長は副大臣が管理したわけでございますけれども、もちろん、自分でつくったといっても、自分でワープロを打ったわけで...全文を見る
○竹中国務大臣 私の名前で、そういう形で文章がどこからか出ているというのは、それはそれで大変遺憾なことであるというふうに思っております。  この金融庁の中に関しては、しっかりとその情報の管理をしておりますけれども、情報の管理、情報の漏れがないように、引き続ききちっと指導をしてい...全文を見る
○竹中国務大臣 私の案と称するものが出されていろいろな社会的な混乱を起こしたということは、これは私自身、私自身が最も遺憾に思っております。今委員言われたように、それがどういう意図を持ってなされたのかということも、私なりにいろいろ思うところはございます。しかし、これ、調査する云々、...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、非常に個別の案件の積み重ねですから、問題は重要でありますけれども、具体的な調査の方法と言われてもなかなか難しいのだと思います。  現実には、今、ホットラインでモニタリングを始めました。そのモニタリングに応じて、必要な場合は検査もするということでございます...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、冒頭に御指摘になりました、金融の基礎は信頼、まさにコンフィデンスであって、日本社会全体が深刻に受けとめなければいけない、全くそのとおりだと思っております。我々でできることに関して、一生懸命努力をしたいと思っているところであります。  お尋ねのデフレでありま...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、世界経済全体が、とりわけその牽引力となってきたアメリカ経済が、今非常に大きなリスクに直面しているというふうに思っています。  具体的に、最近は個人消費の伸びが鈍化し、生産が減少するというような傾向が出ています。したがって、景気の回復力は弱まっ...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘いただいた点は大変重要な問題であるというふうに、かねてより認識をしています。  構造改革を進めるというふうに言いますと、不安だという御指摘があります。しかし、そのときに必ず申し上げるのですが、では、何もしないでいれば、構造改革をしないでいると不安はないのか...全文を見る
○竹中国務大臣 ペイオフの二年延期というのは、私が金融担当大臣に就任して一週間以内ぐらいで決めたことだったというふうに記憶しておりますが、御指摘のように、この点に関してはきちっと説明責任を果たさなければいけないというふうに思っております。  いろいろな場でそのことは申し述べさせ...全文を見る
○竹中国務大臣 日本経済はこの十数年間、不良債権の問題をずっと抱えて走ってまいりました。不良債権問題が経済に対してどういう影響を及ぼすのかということが、私の知る限り、専門家の間でも十分に認識されるようになったのは九〇年代のむしろ後半であろうかと思います。  デットオーバーハング...全文を見る
○竹中国務大臣 この問題は、不良債権の処理の過程で実はいろいろなことが起き得ますから、そういう、短期的にデフレ効果があるのではないかという点に関しては、やはり十分に注意をして取り組まなければいけないと思います。  ただ、私が拝見していまして非常に大きな誤解があるのではないかなと...全文を見る
○竹中国務大臣 委員おっしゃいましたが、決して早急にということでは私はないのだと思います。  既に日本の銀行部門は大変努力を重ねて、非常に多額の不良債権を処理してまいりました。その意味では、今、ある意味で、これを正常化させる非常に重要な最終段階に近いところに私は来ているのだと思...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、そもそも決済というのは社会にとって欠くことのできない非常に重要なインフラであるということは申すまでもないと思います。  その決済がどのような形で行われているのか。委員、海外に、特にアメリカにお住まいになったということでありますが、ほとんどのものは、これは小...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどから金融再生プログラムのことをいろいろと御議論いただいておりますけれども、金融再生プログラムは、そこに明記しておりますように主要行を対象にしたものであります。いわゆる地域金融機関の将来像に関しては、リレーションシップバンキング等々どのようにあるべきかという観...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のとおり、これは金融機関のメリットだけのためにもちろんやるわけではありませんで、地域の金融が円滑に進むように、ひいては預金者や借り手に十分なメリットがあるようにということを目指して考えた法案でございます。  具体的には、幾つかあるかと思いますけれども、まず...全文を見る
○竹中国務大臣 大臣に就任しましてから、こんな強い激励をいただいたのは初めてであるというふうに思います。  感謝申し上げるとともに、同時に、今委員が最後に御指摘になったことは、やはり着実にきちっとやっていけ、ステディーにやっていけということと、一方で戦略性と大胆さを持てというこ...全文を見る
11月13日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第6号
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○竹中国務大臣 危機かどうかということに関しては、これまでも何度も議論をさせていただき御答弁もさせていただきましたが、同時にしかし、日本の金融システムには解決を要するさまざまな問題があるということを申し上げてきたつもりでございます。  今般、金融システム、金融行政そのものを、単...全文を見る
○竹中国務大臣 危機というのは、非常に連続的な変化ではなくて非連続的な変化でありますから、そう簡単に予測することは現実的には不可能であろうかと思います。その意味で、それの前夜であるかどうかというような問題の設定は、これはお答えするのがなかなか難しいということはぜひ御理解をいただき...全文を見る
○竹中国務大臣 五十嵐委員の御指摘は、現状をどのように解釈するかという問題と、百二条における予防的な注入は可能かどうかというその解釈の問題、二点おっしゃっているわけでございます。  現状の解釈については、現状の認識については先ほど申し上げたとおりでございますけれども、この百二条...全文を見る
○竹中国務大臣 民主党提案のいわゆる金融アセスメント法案によりますと、内閣府の外局として設置され、報告徴求及び立入検査権を有する地域金融円滑化評価委員会が評価を行うというふうにされていると理解しています。したがって、この点では、政府の一機関が個別金融機関の活動を評価するということ...全文を見る
○竹中国務大臣 十一月七日に藤和不動産が新経営計画を発表したということは承知をしております。これは個々の銀行の個別の取引に係る事例で、個別の問題でありますので、詳細なコメントは差し控えたいと思いますが、いずれにせよ、それぞれの問題について、関係者が再生に向けていろいろな角度から幅...全文を見る
○竹中国務大臣 五十嵐委員御指摘になったように、これは繰り返し言いますが、今回の個別の企業に対して物を申し上げるというのは差し控えさせていただきたいですが、一般論として、委員がおっしゃったように、もし本当にその不採算な企業を延命させるためにそこにお金をつぎ込んでいっている、その分...全文を見る
○竹中国務大臣 配付いただきました資料は、先週の金曜日に、これは、金融再生プログラムでの施策に基づきまして、自己査定と金融庁の査定の格差を縮める努力をやはりしてもらわなければいけない、そういった思いを込めて公表をしたものでございます。  ちょっと技術的なことでありますが、柳澤大...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたように、今回の公表の目的は、これは我々も非常に強い思いでこの再生プログラムに記載したわけでありますけれども、こうした数値を公表することによって銀行自身に非常に強い自覚を持ってもらう、その点に尽きます。  一方でしかし、銀行に対する風評リスク...全文を見る
○竹中国務大臣 デフレの問題、世界的なデフレの問題というのは、委員御指摘のように、我々やはり非常に深刻に、重大な問題としてとらえておかなければいけないと思います。  日銀総裁の話にもありましたように、需要の不足の問題もあるでしょう。しかし、同時に、重要なのは、やはり供給側の要因...全文を見る
○竹中国務大臣 けさ八時五十分に七—九月期のGDPの速報値が出されました。御承知だと思いますが、まさに外需がマイナス〇・一という、外需がマイナスに転じまして、結果的に、トータルの数字そのものは〇・七%でありますから数字そのものはそんなに低くないんでありますが、その半分ぐらいが在庫...全文を見る
○竹中国務大臣 ペイオフに関連しまして、まさに善意の預金者を守る、そのために金融のシステム、さまざまなシステムをしっかりと構築していかなければいけないという御趣旨は、私も全くそのとおりであるというふうに思います。  しからば、そのペイオフの延期というのは一体どういう意味を持つの...全文を見る
○竹中国務大臣 七月三十日の総理の指示、それと九月上旬の金融審議会の答申、それぞれ御紹介いただいたとおりでございます。  しかしながら、総理の御指示というのは、これは、ペイオフは原則として当然やるべきであって、我々も、金融、この問題が終結した後でそのことはしっかりやりたいと思っ...全文を見る
○竹中国務大臣 その点は先ほども申し上げましたように、蝋山教授の持説というのはさまざまな形で総理に伝わっていたというふうに私も認識しております。  それと、とりわけ、銀行のシステム障害で決済がどうこう、大丈夫かというような議論が四月にあった。そうした点にも大変関心が、これは政府...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、今回の問題というのは、例えば銀行が極端な経営危機に陥った場合とかそういったものを問題にしておりますから、直接の関連があるということではないと思います。ただ、仕掛かり中の決済の話とか、そういうものに関してはこれはやはり一部関連してくるものは出てくるかと思...全文を見る
○竹中国務大臣 総理からの御指示は、まさに政策全体として見れば、構造改革を一層加速する、その点に尽きるのだと思います。そのために十六年度に不良債権問題を終結させる。そうした中で、さまざまな政策的な手段といいますか、それをどのような順番、シークエンスでやっていくのかという問題になっ...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどから申し上げていますように、危機を回避するための金融行政をさらに一歩踏み出して、より構造改革を支える、しっかりとした強固な新金融システムをつくれというのが、これが基本的な考え方であります。その意味では、目標、ハードルを高くしたというふうに私自身は考えています...全文を見る
○竹中国務大臣 これまでに加えて、さらに一層資産の査定について強化を図っていってもらわなければいけませんし、自己資本、ガバナンスを、これはまあ銀行も今までだって当然努力をしてきたわけでありますし、そういう行政はしてきたわけでありますが、さらに一層進めていかなければいけないという意...全文を見る
○竹中国務大臣 小泉内閣ができた当初から、それなりの想定を持って経済の運営をしてきたつもりでございます。  先ほど、この七—九月期のGDPの数字が出たという話をしましたけれども、実は実質GDPの動き、実体経済の動きというのは、もちろん経済は非常にばらつきが大きいですから、現実は...全文を見る
○竹中国務大臣 委員の御指摘というのは、非常に理解できると思います。  であるからこそ、我々は、その不良債権処理にあわせて、それと対になっている総合的な対応策をとらねばいけないということを我々自身も強く認識しているところであります。  しからば、そのための政策として一体どうい...全文を見る
○竹中国務大臣 小泉構造改革の基本的な考え方というのは、今御引用いただきました昨年の経済財政白書でかなり明快に書いたつもりであります。そこで申し述べたいのは、基本的には経済のやはりサプライサイドをしっかりとさせなければ、持続的な成長はあり得ないという点であります。  まさに、白...全文を見る
○竹中国務大臣 需要の政策と供給の政策はコインの裏表であるという達増委員の御指摘は、私は全くそのとおりであると思います。ぜひ御理解いただきたいのは、需要管理をやらないなどということは、これは一言も言っていないわけです。  ことし一月の「改革と展望」の中で、これは需要管理は当然の...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたように、市場のメカニズムが万全などということはあり得ない。経済学者は何か市場メカニズムが万全だと思っているというような、何か世間一般で非常に偏見があるように思いますが、経済学の最先端の分野というのは、いかに市場メカニズムが働かないときにどうす...全文を見る
○竹中国務大臣 日本のように、政府部門の借金を民間部門の分厚い貯蓄が安定的にファイナンスしている国というのは、海外からファイナンスを受けている国とは違うのではないだろうか。これは、さながら私自身がお金がないときに、家族の、例えば私の妻から多少ファイナンスしてもらっているということ...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど、民では市場メカニズムで、官ではむしろそうではないメカニズムという御指摘がありましたが、これは、民の部門では市場の淘汰という形でそれなりのガバナンスを働かせる仕組みが官よりも比較的健全に働いている、私はやはりそのように考えるべきであろうかと思います。  そ...全文を見る
○竹中国務大臣 理想的には、例えばこの時点で、日本の金融システムが非常に健全で強固なものになっていて、それをもってペイオフも解禁されるような状況になっているということは大変望ましい状況であると思います。  しかしながら、現状の非常に難しい問題、先ほど申し上げましたように、実物経...全文を見る
○竹中国務大臣 これは本当にいろいろな要因があると思います。想定していたよりもデフレが深刻に進んだ要因、一つには、不良債権、それと、それによってマネーが伸びないことによってデフレが加速化されるという悪循環が、これは私たちの想定よりも厳しかったということが第一点だと思います。もう一...全文を見る
○竹中国務大臣 これは恐らく、今後、G7、IMFの総会、さまざまなところで、英知を出し合って解決していかなければいけない、ちょっとオーバーに言えば、人類共通の新しい二十一世紀の経済問題であろうかと思います。  したがって、現時点で、これをやればこれが妙薬であるということは、どの...全文を見る
○竹中国務大臣 中塚委員のお尋ねは、コストの話と、コスト比較との関係で銀行か企業かという、その二点であったかと思います。  まず、コスト、何でもってコストをはかるかというのは、これはもう委員御自身がよく御理解の上お尋ねだと思いますが、これはもう本当に難しい。資本に不足額が生じて...全文を見る
○竹中国務大臣 前回の御指摘を受けまして、これはことしの二月に中塚委員と柳澤大臣のやりとりで、それぞれ、資本不足解消、危機対応、予防的投入、そういう三つの考え方があるということを改めて確認をさせていただきました。  これはちょっと、それぞれどういう、微妙に何か境界領域のようなも...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、この手続の問題でありますので、その工程表等々の中で、どういう仕組みでやるのが一番よいのかということは検討したいと思います。しかし、現実的に、現実的な判断といいますか実質的な判断は、やはり担当の大臣としてしっかりとしなければいけないと思っております。
○竹中国務大臣 万が一にも公的資金を注入するというような場合は、これは一つの法律行為として、この金融危機対応会議で議論を当然のことながらするわけでございます。担当大臣として私なりにもちろん判断を申し上げますが、その決定といいますかは、議長である総理によって行われるべきものになりま...全文を見る
○竹中国務大臣 中塚委員、十分に先ほどの特別支援は詰めていないのかという御指摘もございましたですけれども、これはぜひ御理解賜りたいのは、不良債権の処理を加速するという中で、さまざまに一体何が起こるのかというような不安を抱く方も結構多いというふうに思います。そうした点も踏まえて、今...全文を見る
○竹中国務大臣 これは資本注入との関係ということでありますから、早期是正措置に従ってまず対応を求めるということになります。この時点で、例えばですけれども、金融危機であるというような状況で、その対応が宣言されていたならば、これは、銀行の申請によって資本注入の問題を当然のことながらこ...全文を見る
○竹中国務大臣 当然のことながら、まずは自力の調達で、この早期是正の枠組みの中で、自主努力によってしっかりとやってもらうということになります。
○竹中国務大臣 これは委員、個別の判断の問題でありますから、今の時点でそういうことを一般論としてちょっと想定してお答えできる問題ではないと思います。
○竹中国務大臣 オーバーバンキングというときに、いろいろな議論のされ方がなされていると思います。日本の地域金融機関について、そうしたオーバーバンキングの状況にあるという見方があるということはそれなりに承知をしていますけれども、各地域の具体的な実情や貸出先の状況、金融サービスに対す...全文を見る
○竹中国務大臣 改めて申し上げますけれども、今回の法案というのは、そういうマクロ的な意味といいますか、全体としての数量調整というようなものが念頭にあるわけではなくて、自主的に経営基盤を強化したいと思っている銀行が現実にある、しかしその障壁となっている問題がある、その障壁となってい...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のように、大きければよいということは、これはもう現実を見ても全くないわけであります。単に規模の拡大だけを追求する、合併して規模の利益というのは、非常に短期間にそういうものは出なくはないわけでありますけれども、それだけを追求した合併というのは、逆に、まさに戦略...全文を見る
○竹中国務大臣 全体としての貸付残高が圧縮されていく、しかしまだマクロの数値で見ると高いというふうに言われている、それに対しては貸し渋りという、一方で資金のニーズがあるところにお金が回っていない、その関係という御質問だと思います。  これは幾つかの問題があろうかと思いますけれど...全文を見る
○竹中国務大臣 ペイオフ解禁問題をきっかけに、やはりこのペイオフは当然のことながら、金融機関の自主的な経営に対していわばいい意味での健全な監視ないしはプレッシャーみたいなものが働くようにしていくということなんだと思います。そのときに、当然のことながら考えなければいけないのは、では...全文を見る
○竹中国務大臣 いわゆるオーバーバンキングの話はけさも少し議論させていただきましたが、これはいろいろな見方があるのだと思います。私自身は、むしろ金融機関の数云々というよりは、日本の金融システム全体が相対型の間接金融に過度に依存している、そういう状況はやはり是正されていくだろうし、...全文を見る
○竹中国務大臣 委員のおっしゃる資金の供給過剰というのが、短期的な意味でのマネーの供給過多ということをおっしゃっているのか、私が先ほど申し上げたように過度に相対型の間接金融に依存してきたということをおっしゃっているのか、ちょっと意味が定かでないところもございますのですが、私自身は...全文を見る
○竹中国務大臣 今委員、育成というふうにおっしゃいましたですけれども、育成ということになるのかどうか。基本的には、冒頭で申し上げましたように、リレーションシップバンキングのあり方については、これはやはり全体の姿をどのようにしていくかということをまずしっかりと議論した上で、当然のこ...全文を見る
○竹中国務大臣 地域の資金が地域のために使われるというような視点は、何らかの形で、これは社会として位置づけていくことはやはり必要であろうかというふうに私は思います。もちろん、非常にそれを硬直的にやると、また金融市場は基本的には全部つながっておりますから、これはこれで金融の資源配分...全文を見る
○竹中国務大臣 日本版CRA法というものでどういうものをイメージするのかということにもよると思うんですが、先ほど申し上げましたように、地域というものに対する何らかの視点は必要だ、しかし、それを非常にリジッドに割り当てをつくってしまうことによる弊害というものに対しても十分に警戒をし...全文を見る
○竹中国務大臣 銀行にとって資金が過剰かどうかということでありますけれども、これはどういう判断基準によるのかだと思います。銀行が利用可能な、例えば日銀等々、いろいろなマネーマーケットで調達可能な資金の量そのものは決して不足していないという意味では、これは、日銀総裁の言葉を御引用さ...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的に考えている枠組みというのは、お話を伺っている限り大きな差はないように、ここまでのところは思えます。  ただ、大変重要な点は、銀行から貸し出しがふえない理由は何なのか、そういうお尋ねでありますが、一つは、資金需要がないという御指摘、それは、現下の経済状況下...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、どういうようなタイムスパンでその貸し出し行動を評価するかということだと思います。  今、特定の銀行の例を出されましたけれども、これはそれ特有のいろいろな要因が働いていると思います。さらには、そこの社長なり頭取なりの方針によって、今、新しいビジネスモデルに...全文を見る
○竹中国務大臣 そこは一概には言えない問題であると思います。  不良債権の問題というのは、要するに、明らかにこれは銀行だけではなくて、すべての企業にとってのリスク許容度というのを弱めるわけでありますから、同じリスク許容度で判断するならば、当然のことながら、不良債権があることによ...全文を見る
○竹中国務大臣 お話を伺っている限り、私は全くそのとおりだと思います。ただし、非常に違う点があるとすれば、姿勢を変えさせなければいけない、姿勢はどうしたら変わるのかということなのだと思います。  一点、ちょっと補足させていただきますが、先ほど、個別の銀行の紹介がありまして、不良...全文を見る
○竹中国務大臣 今委員は、商工会議所のアンケート調査を御紹介くださいましたが、そうしたアンケート調査に示されているとおり、現状、大変厳しい金融環境が続いているということは承知をしております。  改めて申し上げますけれども、これまでの銀行の不良債権の処理のおくれが、こうした形でさ...全文を見る
○竹中国務大臣 現行法というのは預金保険法百二条のことであると思いますが、これは何度か答弁をさせていただきましたが、どういう場合にこの百二条が適用できるか、つまり危機と認定できるかということに関しては、これは一律に、一概に、前もって先見的に、危機はこうであるということを申し上げる...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、その危機につきましては、これは、今申し上げたことは何度も御答弁をさせていただいていることと共通であるというふうに思っております。  金融危機への対応にはさまざまな局面がありますから、その定義を具体的に申し上げることは困難である。あえて申し上げれば、信用秩序...全文を見る
○竹中国務大臣 現行の預金保険法百二条というのは、いわゆる危機を想定して、その危機時の対応の中で、危機宣言をした上で対応するということになっているわけでございます。その危機とは何かということについて、先ほどから何度かお尋ねがございましたし、それについて御答弁をさせていただいたつも...全文を見る
○竹中国務大臣 この金融再生のプログラムは、先ほどの委員の御質問にも関連しますけれども、基本的な方針を書いているものであります。しかし、言うまでもなく、金融行政そのものは緻密な実務の積み上げでありますから、実務の積み上げの話と基本的な方針の話というのは、これはやはり分けて考えてい...全文を見る
○竹中国務大臣 ですから、基本的な考え方を御説明申し上げているわけです。今の状況というのは、今の枠組みというのは危機が起きたときの枠組みであります。  では、危機が、危機的ではないような状況の中で何か対応策をとる必要もあるのではないかという専門家の指摘が幅広くある。その認識を踏...全文を見る
○竹中国務大臣 そういうことが必要かどうかも含めて検討をするということです。
○竹中国務大臣 まあ、合併というのはあくまで一つの手段でありますから、やる場合は、非常に意味のある、うまい戦略的な合併をしていただく、そうじゃない合併はもちろん意味がないのだと思います。一方で、独自で特色を発揮してやっていけるところも当然にある。そういう中で、もうこれは個々の経営...全文を見る
○竹中国務大臣 阿部委員に早く名前を覚えていただけるように、しっかりと答弁をさせていただきたいと思います。  御指摘のとおり、昨日、月例経済報告で、景気は、引き続き持ち直しの方向に向かってはいるんだけれども、そのテンポが緩やかになっているという判断をさせていただきました。これは...全文を見る
○竹中国務大臣 非常に長期的な観点からの産業調整のプロセスにあるという認識が必要だという御指摘は、全くそのとおりであろうかと思います。  私、午前中に、原口委員の質問に答えてバブル期の調整というふうに申し上げたのは、これは銀行信用の拡大、それがバブルのときに非常に拡大して、それ...全文を見る
○竹中国務大臣 リーディングインダストリー論というのは、詰めれば詰めるほど難しい問題であろうかと思います。ITしかり、バイオしかり、ナノテクノロジーの分野しかり。さらには、少し視点を変えれば、都市開発関連しかり、文化、環境しかり。いろいろなことが言えると思うんですが、私のイメージ...全文を見る
○竹中国務大臣 東アジア、東南アジアまで含めての地域でありますけれども、この地域は、専門家がさまざまに分析していますように、世界の中でも最も、いわゆるインテグレーション、統合の進んだ地域であるというふうに思います。  例えば、日本を代表する電気機械メーカー等々は、この中に、部品...全文を見る
○竹中国務大臣 大変大きな難しい問題であると思いますが、やはり当然のことながら、政策を遂行するに当たってそういうビジョンを持っていなければいけないと思います。  私は、日本の金融というのは、東アジアとの関連で、特にやはり二点、三点、重要なつながりが出てきていると思っています。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のはプログラムの四ページのところであると思いますけれども、これは、先ほども申し上げましたように、今の法律の枠組みでは、預金保険法百二条に基づいて危機宣言をして、公的資金を注入する。公的資金注入が必要かどうかはともかくとして、必要である場合はこの枠組みだけがあ...全文を見る
○竹中国務大臣 阿部委員が今お読みになったところの、その前文もぜひ読んでいただきたかったのでございますけれども、「公的資金を受け入れざるを得ない銀行の経営者責任が問われるべきことは当然である。」経営者責任ははっきりと問われなければいけないと思うということが、この経済戦略会議のとき...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、柳澤大臣として非常に強い思い入れを持ってこれまでの政策を推進してこられたというふうに、私も強く感じ入っております。柳澤大臣のその点での御指摘は、やはりこれは金融機関に、先ほどから私が申し上げている、一つのガバナンスといいますか、経営の主体性を持ってしっかり...全文を見る
11月19日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第8号
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○竹中国務大臣 不良債権問題の本質というのは、なかなか難しいといいますか、複雑であるというふうに私も思います。不良債権、不良とついていますから、何となくよくないという感じは皆さんお持ちになるわけですが、それがマクロ経済、経済全体にどのような悪い影響を与えるかということが割と専門家...全文を見る
○竹中国務大臣 竹本委員から、ディスカウント・キャッシュフロー的な方法による資産の評価をどのように位置づけるのかというお尋ねがございました。  冒頭で委員がおっしゃいました、各行の決算の数字というのは、まだ私たちは正式には承知をしておりませんので、一般論として申し上げたいという...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたように、これが日本のやり方、これが諸外国のやり方ということでは決してないというふうに思っております。RCCでは資産の評価として積極的にこのDCFを活用しているわけでございますし、日本の銀行にも活用しているところがある。  今、日本の金融シス...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどマーク・ツー・マーケットという言葉を使わせていただいたんでございますけれども、これは、より正確に言えば、グローバルな市場と直接関係をしているか、ないしは非常に強い関連性を持っている主要行の場合について、そういう基準なり目が大変求められているんだと思います。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 ニューズウイーク日本版、これはTBSブリタニカ社でやっておりますけれども、そこから十月の二十五日に、私及び私の代理人の弁護士あてに返事が来ております。答えは、訂正及び謝罪広告を掲載する必要があるとは考えておりませんというそのものでございます。  これを受けて、ど...全文を見る
○竹中国務大臣 これは今後法律的な対応もちょっと考えておりますので、余り詳細に言うのは戦術上の問題もございますのですが、大事なお尋ねでございますので、二点だけ申し上げたいと思います。  予算委員会で海江田委員とやりとりさせていただきましたように、破綻するには大き過ぎるという自動...全文を見る
○竹中国務大臣 これは予算委員会のときに申し上げたとおりでございますけれども、銀行については申し上げません、一般論として、したがって企業というものは、ゼイというのは、企業というものはそういうものであるというふうに認識をしております、そういうことを申し上げた。それを英文では縮めてそ...全文を見る
○竹中国務大臣 委員おっしゃるように、こういう議論を余り続けても仕方ないと思いますが、そういう趣旨では私は申し上げておりません。ここはニューズウイークの立場もございますでしょうから、彼らはこういう言い方をしておりますが、これを受けまして、法的に、他の対応措置も含めてどのようにすべ...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。
○竹中国務大臣 海江田委員の御指摘は、むしろ、決済機能の安定確保策を講じるために我々はそういう法の目的規定を改正しているわけだけれども、目的規定を改正するぐらいであれば、別の法律とか、何か別の枠組みでやるべきなのではないか、そういう御趣旨なのかと思います。  これまでの預金保険...全文を見る
○竹中国務大臣 ここは、決済性預金とは何であるかということの定義を通して、まさにいわゆるモラルハザードが生じないような仕組み、具体的には、金利がつかないという点が大変重要なポイントになると思いますけれども、そういう形で、もちろん我々が資金運用するときには、当然のことながら通常は、...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほどから海江田委員がおっしゃっているように、ペイオフを延期する。それは、一年か二年かという問題はあるでしょう。ペイオフを延期するという問題とこの決済性預金の問題というのは、独立のといいますか、これは別々に考えるべき問題という点、これは私はもう全くそのとおりである...全文を見る
○竹中国務大臣 簡単な話だから大臣だと言われてもちょっと困るのでありますけれども、これは、しかし、経済がよくなって活性化した後でも失業保険の制度というのは必要なわけでありまして、これはまさしくセーフティーネットである。そのセーフティーネットを整備するための仕組みであるというふうに...全文を見る
○竹中国務大臣 そのペイオフの仕組み、それによって預金者が銀行を選別して、健全なる競争状態ができるような形にしなければいけない、その御趣旨は私は全くそのとおりだというふうに思います。したがいまして、ペイオフを解禁できるような状況に一刻も早く、この金融再生プログラムをうまく働かせる...全文を見る
○竹中国務大臣 我々としましては、金融のシステムが、不良債権問題を終結させて、平成十六年度末には、これがペイオフをきちっと迎えられる状況になっている状況をまずつくるということ、その中で健全な預金者は金利を求めた預金行動をすると私は思いますので、こういう一つの今回やる決済預金が、新...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘の繰り延べ税金資産の問題は、その資産性をどのように認定するのかという点、これは大変重要な問題であるというふうに私たちも認識をしております。  御指摘のように、公認会計士協会の実務指針にのっとって、つまり、企業会計を見るという専門家の立場からこの資産性を今認...全文を見る
○竹中国務大臣 その資産性につきまして、ないしは資本の質というふうに呼んでもいいのか、繰り延べ税金資産の資産性について、マーケットからは厳しい目があるということを踏まえて議論をしたいというふうに思います。
○竹中国務大臣 これは一つの試算であるわけでございますけれども、先ほど申し上げましたように、資産性に関してそうした幾つかの異なる視点があるということを踏まえまして、しっかりと専門家によって英知を集めた議論をしなければいけないと思っております。
○竹中国務大臣 五十嵐委員の今の一連の御指摘は、金融庁、事務的に非常に甘いのではないかということを御心配いただいているということだと思いますが、そういうことは断じてないように大臣として仕事をしているつもりですし、金融庁の職員は金融再生プログラムの実現に向けて非常に努力をしてくれて...全文を見る
○竹中国務大臣 金融機関の個別債務者に係る情報につきましては、守秘義務の対象として開示できないことを御理解いただきたいと思います。また、総連向け融資については、責任追及作業、債権回収作業の過程でその実態解明を進めているところでありまして、この作業の途中段階で情報を開示することは、...全文を見る
○竹中国務大臣 金融再生の作業は大変難しい仕事であると思っております。しかしながら、日本の経済の再活性化のために、まさに今回の延期を繰り返すことのないように全力を尽くす必要があると思っております。  そのために、今回、資産査定のさらに一層の厳格化、自己資本の強化、それとガバナン...全文を見る
○竹中国務大臣 御承知のように、定期性預金の全額保護措置につきましては、ことしの四月に終了して以来、預金者による金融機関の選別等を意識した金融機関の経営基盤の強化に向けた努力が進んでいるところです。全額保護に戻すということは、金融機関の緊張感ある経営姿勢に逆行するものであるという...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のとおり、今、制度設計でありますから、非常に一般的な基本的な考え方ということにあくまでなりますが、銀行にとっては、貸付先を健全にあらしめて、そうすることによってみずからの債権の確保、回収を図るというのは、当然のことながら大変重要な仕事に入ってくると思います。...全文を見る
○竹中国務大臣 中塚委員御指摘のように、不良債権の処理、これはぜひとも加速させなければいけないのですが、同時に、産業構造のダイナミックな転換を通して資金需要が出てくるような、そういう状況をつくっていかなければならない、これはもう全くそのとおりであろうと思います。  そもそも九〇...全文を見る
○竹中国務大臣 この法律的枠組みのねらいというのは、今委員既にお話しくださいましたけれども、現実に金融機関からヒアリングをいたしますと、自己資本比率が健全な水準にある銀行が合併等を行う場合においては、それよりも低いところと一緒になってその低下が認められるような場合には、やはり若干...全文を見る
○竹中国務大臣 今申し上げましたように、資本増強の申請が行われるかどうか、これは個々の経営判断でありますから、一概には言えないということになります。資本増強の額については、合併等の前の自己資本比率を上限として、今申し上げたように、申請が行われるか、それと必要性、回収可能性を考慮し...全文を見る
○竹中国務大臣 委員のお尋ねは、中小企業向け貸し出しのいわば数値目標みたいなものをつくるべきではないかということなのだと思います。  そもそも今回は、地域金融機関を主として念頭に置いているわけでありますから、現実問題としてかなりのウエートが中小企業向け貸し出しであるというのが現...全文を見る
○竹中国務大臣 地域の中で、そうした金融と産業の活性化、それを実行する主体という一つの重要な役割は、私はやはり地域の金融機関であろうかというふうに思います。地域の金融機関はそうした役割をこれまでも果たしてきましたし、そこに特区とか新しい刺激が加わりまして、委員御指摘のような活性化...全文を見る
11月20日第155回国会 参議院 本会議 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 広野議員から、銀行の不良債権処理策と中小企業金融についてのお尋ねがございました。  民間金融機関の中小企業向け貸出残高が減少していることは承知しておりますが、中小企業向けの貸出しの減少の理由につきましては、金融機関の貸出し態度の厳しさに加えて、中小企業...全文を見る
11月21日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第6号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的に債権をどのように銀行が見るかというのは、正にこれはもう実態判断の問題だというふうに申し上げざるを得ないと思います。  償却・引き当てというのは、要するに、自己査定の結果に基づいて貸倒れ等の実態を踏まえて、債権等の将来の予想損失額から適時適切に見...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 是非御認識いただきたいですけれども、リスケジュールしたことが即そのまま条件緩和ということでは全くございません。それについて現場はどうなっているんだという御指摘でありますけれども、これは、現場は個々の正に判断をしているわけですから、恐らく借り手から見れば、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 申し上げましたように、研修等々でそういった徹底を行っておりますけれども、この徹底はやはり更に厳しく続けなければいけないと思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) いえ、そのために、ですからモニタリングのシステム等々を作っているわけであります。これは御指摘のとおり、確かにやっております、入口でやっておりますと、それで済むものだとは思っておりません。実態に即してきちっとやっていかなければいけないものだということは、こ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほどの答弁の繰り返しになるかと思いますが、リスケジュールだけで、リスケを行っただけで、リスケなどの条件変更を行ったことのみをもって債務者区分の判断を行わず、条件変更に至った要因等々について十分検討すべきであるという旨はマニュアルにも記述しております。 ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には今、副大臣が答弁しましたように、そういう保証付きの債権につきましては貸倒れを計上する必要はない、これはもう自明の理であるというふうに思います。恐らく多分誤解があるのは、全体に関しての貸倒れ実績の計算で、例えばこのように多分なっているようでありま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 銀行がどのようなポートフォリオを持って資産運用戦略に特化していくのかということと、それと、ある意味では非常に単純にその金融機関の規模、資産運用の規模の間にどのような関係があるかということに関しては、私は異なった幾つかの見方があるのだと思います。ただ、単純...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはいろんな問題があろうかと思います。そもそも、異なる種類の経営資源が一緒になることによって相互が補完的に戦略的な力を発揮できる、これが正に戦略的な合併の意味でありますから、単純に一緒になればいいというものでは全くないと思います。それは、個々の金融機関...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いえ、それは一概には言えないと思います。むしろサービスに強いところは本当にサービスに、それを強くする必要があるというのが一般的な考え方だと思います。  ただ、例えば今のサービスと建設のお話が出ましたが、サービスと建設の一体化、境界領域のような分野が今後...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 一つのパターンとして。
○国務大臣(竹中平蔵君) そこは本当にケース・バイ・ケースなんだと思います。ですから、一般論として合併が良いというふうに思っているわけではありません。合併が良いというふうに自主的に判断しているところがあれば、それはそれとして、政府としてそういった行為を容易にするための政策的枠組み...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと今手元にありませんけれども、お願いしようと思っているというのは、この場で御審議をお願いしようと思っているという趣旨で申し上げたと記憶をしております。ちょっと議事録は確認いたしますが。  まず、合併は本当に良いか悪いかというのは、これは実は極めて...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 恐らく、すごくいろんなことがあると思いますが、単純に言うと、経理部門が半分でいいとか、人事部の要員が半分とはいかなくても、一緒になったときよりも大分削減できるだろうと、間接部門の削減というのが当初は一番大きいのではないかと思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) それによって経営基盤が強化される、経営基盤が強化されることによって、そうした強い経営基盤に基づいて貸出し能力等々が高まっていく、結果的にそれが地域及び借り手にも及んでいくということが期待されるわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) いや、そこが正に戦略性の問題なんだと思います。  例えば、さっき間接部門で若干のコスト削減はできるのだと思うというふうに申し上げました。それをもって地域に対するよりきめ細かなサービスを充実させようという一つの戦略を持って金融機関が運営するならば、それは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まだ法案の御審議は始まっておりませんのですけれども、重要な問題あると思いますので繰り返し申し上げたいと思いますけれども、我々が考えるのは、その合併を、数の目標を決めてこれだけに合併しろというようなことでは全くございません。金融機関等が自主的な経営判断によ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 結果として、銀行の貸出残高がトータルとして減っている、特に中小企業向けが減っていると。その減り方がかなり大きいということに関しては、やはり政策の立場から見ても非常に大きく注目をしなければいけないというふうにかねてより思っております。  その要因は何なの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと二つとも大変難しい御指摘だと思いますけれども、一つはやはり、これは貸手にも借り手にも両方原因があると、要因があるということはまず申し上げなければいけないと思います。  貸手の銀行側から見ると、不良債権が増えるから貸せないのかという御質問だったと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 言うまでもないことでありますけれども、ゼロ金利の政策、これは金融政策でありますから、これは日本銀行がマクロ的な観点から行っている政策であります。したがって、マクロ的に金利を低くして経済運営をせざるを得ない状況がそこにあるという判断を、これは中央銀行の方で...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 余り気を楽にして答えられないような質問が一杯飛んできそうなんでありますが、外交問題評議会の存在は存じ上げておりますが、そんなに詳しく知っているわけではございません。そこに呼ばれてスピーチをしたこと等々数回ございますが、ニューヨークに本拠のある、外交問題と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 余り詳しく読んだ記憶はございません。そのたぐいのレポートというのは随分とたくさん出されていると思います。特に、大統領選挙がある前後には、これは自分たちを売り込んで、自分たちの売り込みも含めて非常にたくさんのそういった戦略物が出るというふうに認識しておりま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) それちょっと全体読んでおりませんので全体としての正確な判断はしかねるのでありますけれども、これは、シンクタンクというものの質も量も社会的位置付けもやはり日本とアメリカでは非常に大きく異なっているというふうに思っております。  シンクタンクはシンクタンク...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 所長は有名なフレッド・バーグステンという人で、バーグステン自身は、どの政権だったですか、一九七〇年代に、カーター政権だったんだと思いますけれども、そうですね、キッシンジャーの補佐官等々をして、その後、国務次官補か何かをやった人であると思います。彼は為替相...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) アダム・ポーゼンが影響力を与えているということは私は全くないと思います。彼とは何度も大激論をしたことがございます。彼は、先ほど言っているいろんな形で、私の観察によりますれば、常に非常に極端な議論をして自分を売り込もうとしているアメリカ型エコノミストの典型...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと存じ上げません。  恐らく、先ほど申し上げましたように、とにかく毎年毎年、数万人の人がアメリカでは経済学のPhDを取るわけですね。その人たちが自分たちのポジションをどこに求めるか。非常に実力があればアカデミックポジション、大学でいい大学に行ける...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今年の十月ですよね。
○国務大臣(竹中平蔵君) 去年の十月ですか。去年の十月ごろに、ちょっと十月だかどうか分かりませんが、何人かの連名でいろんな金融についてのレターをいただいたことはあったかもしれません。その中にギルトン氏がいたかどうかは記憶をしておりません。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、例えば、この場でも議論になりましたけれども、ハーバード大学のフェルドシュタイン教授が、自説の、要するに消費税を段階的に変えろというような案を私に送ってきたりとか、割と面識のある人は結構レターなんかは送りますし、正にそれも、割とこう、そんな売名行為...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ハバード氏は今、CEA、大統領経済諮問委員会の委員長でありますから、向こうで閣僚に準ずるポジションにいらっしゃる方でありますが、ハバードさんの場合はちょっと少し事情が特殊なのかなというふうにも思います。それは、就任前まではコロンビア大学の教授をしておられ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のような制度になっております。  つまり、会員である銀行等に当初拠出金及び売却時拠出金を拠出させると。それで拠出金合計額を基準として、例えば、これは残余財産がある場合は二倍の額を会員に分配する分配限度額とする一方で、機構に損失が生じた場合には拠出...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 日本銀行、財務省等々のやり取りを踏まえて私なりの認識はいかんということであろうかと思いますが、基本的に目指すところは、究極的には株式の買取りというところで同じであろうという平野委員の指摘は現実問題として理解はできるポイントはあるんでございますが、実際の政...全文を見る
11月21日第155回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 独立行政法人国民生活センター法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  国民生活センターは、国民生活の安定及び向上に寄与するため、総合的見地から、国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うことを目的として、昭和四十五年に設立された...全文を見る
11月22日第155回国会 参議院 本会議 第8号
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○国務大臣(竹中平蔵君) ただいま議題となりました預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  まず、預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等に関...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 円議員にお答え申し上げます。  まず、景気の現状についてのお尋ねがありました。  我が国の景気は、これまでに、輸出の増加、生産の持ち直しの動きが企業収益や設備投資の面に広がりつつあるなど、引き続き持ち直しに向けた動きが見られる一方で、これまで景気の牽...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 平野議員から四問の質問をいただきました。  総合対応策における需要喚起策についてのお尋ねでありました。  先般取りまとめました総合対応策におきましては、金融システム改革、税制改革、規制改革等の構造改革を加速し、日本経済を再生するための政策強化を行い、...全文を見る
11月25日第155回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○国務大臣(竹中平蔵君) よくそのハードランディングという言葉が使われております。私は、まず一番避けなければならないのは、言わばネバーランディングというか、いつまでたっても解決しないような状況は絶対避けなければいけない。だから、ランディングといいますか着地点を見いださなければいけ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 金融に限りませず、恐らく監督当局とそして現実の産業、業界との関係をどのように保っていくかというのは非常に、どの国においても、どの時代においても難しい問題の一つであろうかと思います。  私は、かねてから思っておりますが、特に金融等々に関しては、当局と業界...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘になったように、総合的な観点からこの正に国家的な難局といいますか、難しい問題にこたえていかなければいけない。負の遺産、これは御指摘のとおり、不良債権というのは言わば負の遺産でありますから、本来、前向きの信用創造ができるようになりたい、銀行自身も...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権処理、企業再生、そういうことの主役は、申すまでもなくこれはやはり民間部門である、これはもう大変重要なポイントであろうかと思います。実は、政府部門ができることの役割というのは、突き詰めて考えれば考えるほど、実は決してそんなに大きなものではなくて、民...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) BISの基準というのは、現実問題として、やはり非常に大きな意味合いをこの社会でもう既に持っているというのは御指摘のとおりだと思います。  ただ、現実に、じゃこれを否定できるかというと、これは銀行業務というのは結局のところマネーという非常に単一の商品を扱...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレの議論はこの予算委員会でも随分といろいろとさせていただいたというふうに思います。  重要な点は、金融が先行して、金融対策が先行してデフレ対策が後れているのではないかという御指摘だと思いますが、私はむしろそうではない形で議論が進んできたと思っており...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 株式市場を中心にやはりマーケットが非常に不安定な動きをしているという厳しい現実があると思います。特に、特定の銘柄がストップ安になったと思ったらストップ高になったり、その意味で風評のリスクへの対応として我々がしっかりと対応していかなければいけない問題は多い...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと、済みません、急に数字を聞かれましたので、家計の千四百兆という数字は頭へ入っておりますんですが、あとのバランスシートの数字はちょっと。必要でありましたら調べます。
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと塩川大臣に対する御質問の部分もあったと思いますが、マクロの全体の話については私の方からちょっと答えさせていただきたいんですが、先ほどから円委員がおっしゃっていることは、そのバランスシート調整が大変難しい、大変だという点ではよく理解できるんですが、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように、時価と簿価が違うと。簿価で、簿価上はあるように見えてもそれは実際に現実の価格ではないから、だからそれがマーケットに厳しい評価にも映って日本の経済が非常に不安定になっているという面があると思います。  そうした中で、しかし会計制度も徐々に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨日のNHKの「日曜討論」で申し上げたのは、法人税の実効的な税負担が国際的に比べて高いということ、これは明示的に申し上げました。その際に、税の負担にはいろいろなものがありますから、法人税の、国税としての法人税の税率を下げるべきなのか、しかしこれは地方税も...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今回の補正では、税の話というのは特に総理の御指示の中には全くございません。今年の最初から来年度の抜本的な税制改革について議論を重ねたところでありまして、来年度の税制改正の中で今申し上げましたような問題意識が反映されるような形になるべきであるというふうに思...全文を見る
11月26日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) ただいま議題となりました預金保険法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、預金保険法及び金融機関等の更生手...全文を見る
11月26日第155回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 亀井委員から財源措置と役員の構成についてのお尋ねがありました。正にこれは金と人の問題でありまして、組織を運営するに当たっての根幹にかかわる極めて重要な問題であるというふうに思います。  言うまでもありませんけれども、独立行政法人としては独立して採算性を...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 亀井委員御指摘のように、消費者保護基本法の改正は日本の経済社会の今後の在り方を考える上でも極めて重要な政策的な問題、イシューであるというふうに思っております。  今年の十二月にこれ国民生活審議会で中間取りまとめを正に行うことになっておりまして、来年五月...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたが、本当に消費生活のありようはこの数十年で、特にこの数年の間でも様変わりになってきていると思います。  我々は、やはり消費者としてだれもが快適な消費生活を送りたいと、そのために一生懸命働いてもいるわけでありますけれども、その中で、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のとおり、その相談業務というのは大変重要な消費者行政の中でもものであるというふうに私も思っております。  国民生活センターでは、消費者から直接苦情相談を受け、その処理をしたがって行ってきたわけでありますけれども、その一方で消費者からの苦情相談の大...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 以前もこの場でお話をさせていただいたと思いますが、その意味では思いは本当に同じでございます。  私自身、海外で住んだ、アメリカで住んだときに非常に印象に残ったものとしてコンシューマーズレポートというのがありました。これの発行主体はちょっと、正確にはどの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 財源措置につきましては、先ほど申し上げましたけれども、通則法の四十六条で業務の財源に充てるために必要な金額を交付するということになっているわけであります。もちろん国民生活センターについても引き続きこうした必要な財源措置を講じていく、これは当然のことであり...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 長は、これは主務大臣が任命する、内閣総理大臣が任命するということでありまして、私に任命権があるわけではないのでありますけれども、言うまでもありませんけれども、消費に、こうした問題に関して、あくまで一般論で申し上げれば、女性の方々の中にそういう優れた人材が...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 流れで。基本的には、こういう独立行政法人のトップの給与水準というのは、どういう水準になったら国民の皆さんも納得するだろうし、それで一方でいい人材が集まるだろうかという、やっぱりその根本問題なんだと思うんですね。  例えば、これは、この政策は今の日本国政...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員よく御承知のように、今回の独立行政法人というのは、中期的な目標を設定して、あとは任せます、しっかりやってくださいと、自由裁量にゆだねるところに大きな利点があるわけであります。しかしながら、御指摘の緊急時の指示規定というのがありまして、中期目標を今から...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはもう委員御指摘のとおりであろうかと思います。  原則としてはもちろん、自由裁量にゆだねることによって正に活力を発揮してほしいということなんでありますけれども、一方で、緊急時に象徴されるように、そこはやはり正に行政のめり張りであろうかというふうに思...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的な役割分担として、我々、経済財政諮問会議で基本的な方向を議論して、制度設計は政府税調でということでの議論が今進行しているところであります。  基本的な考え方としては、もう言うまでもありませんけれども、正にジェンダーニュートラルというか、個人のライ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 例として御指摘くださいました大学の非常勤講師のもの、立場というのは、これは実は正式の大学の教授、助教授になるには物すごい競争社会がありまして、その中でなかなか社会的にしっかりとした位置付けが与えられていない、大変大きな問題を抱えている分野だと思います。 ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 岩佐委員は正にこの消費者問題の御専門家でいらっしゃって、七〇年にこの消費者運動と接点を持ったというお話でございました。  今から振り返りますと、ちょうどそのころというのは正しく日本の所得水準からいってもいわゆる先進国の仲間入りをした時期でございます。私...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 国民の生命と財産を守るというのは、これは政府の根幹にかかわる重要な部分であると私も思います。その意味では、消費者の行政に関しても、そういった部分について国の役割というのは極めて大きいものがあると思いますし、それはしっかりとやっていかなければいけない。した...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 組織の運営に当たっては、非常に一見相矛盾する問題を同時に解決していかなければいけないという点があるのだと思います。  それは、やはり正にリーダーシップの発揮といいますか、責任のある立場の人がその人の責任と権限において速やかに意思決定して、それを強力に推...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 天下りに関する御質問でありますが、その前に運営協議会が廃止されるという御指摘がございましたけれども、今回の法律の枠組みというのは、法人の長の裁量によってそういった仕組みを決めるということになっているものですから、法令によってはそういうことを原則として設置...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように、独立行政法人等への役員の出向につきましては、昨年十二月の公務員制度改革大綱においてその導入が決定されたところであります。  法人役員への出向に当たっては、法人から各府省へ復帰した後、役員期間を通算して退職手当を支給するということで、退職...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、独立行政法人の長の結果責任とこの評価委員会の機能というのは、正に表裏一体を成してこのシステムを動かすものでありますから、御指摘の点は、もう極めて重要であるというふうに認識をしています。その目標に対して一体どのようなパフォーマン...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 実は私、十数年前に消費者問題に関する国際会議を主催したことがございます。そのときに、かなり大規模なある消費者団体の協力も得ましてアンケート調査を行いまして、私自身、大変、ある意味で勉強させられたことがある。それは、日本の消費者は一体どこから情報を得ている...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今回、国民生活センターを始め数多くの独立行政法人に関する、独法化に関する法律を議論をいただいております。恐らく、我々にとってこの消費者行政は大変重要なテーマでありますし、恐らく隣の隣の委員会ではODAが大変重要なテーマでありますし、国民の政策ニーズという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 重ねて、私は人事権者ではございませんので私が確定的なことを申し上げる立場にはないんでありますが、それは男女共同参画という観点からも、またこの消費者行政が、消費者行政の分野で特に女性の方々に活躍していただける部門が、分野が非常に大きいのではないかという基本...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政諮問会議において、今年一月から、あるべき税制の正にその税制改革について非常に幅広い検討を重ねてまいりました。その中には、非常にたくさんの要因があります。経済を活性化させるための税制改革でなければいけない等々、そのためには広く薄い税制でなければいけ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 非常にたくさんのことを田嶋委員おっしゃいましたですが、基本的に、鳥もちか何か分かりませんが、やはり主婦の行動を縛っていると、今の制度がですね、ではなかろうかと、それは巡り巡って結局男性の立場も窮屈なものにしているというその御持論に関しては、一般論としてそ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、私たちの世の中にはやはり公的なサービスを必要としている部分があるのだと思います。  私的なサービスは、これはこれで重要です。物とサービスと両方ですけれども、私的なサービスはマーケットで我々は自由に買うことができます、お金さえあればの話ですが...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 国民生活センターは、今日朝からずっと議論をさせていただきましたように、言わば消費者行政の中で、情報の収集、さらには情報の分析、それに基づく情報の提供、それに関連する、苦情処理等々を含む様々な問題、商品に関する試験、様々な消費者行政に関する非常に重要な公的...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) なかなかわくわくはしていただけないかもしれませんが、基本的には二十一世紀型の消費者政策で我々が目指すことというのは、今のある意味で成熟した市民社会にふさわしい消費者像を前提にして、これは非常に多様なニーズを求める消費者ということが一つあると思いますし、単...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今お尋ねの件は、単に国民生活センターだけではなくて、国と地方の役割の分担全体にまたがる大きな問題だと思います。この点に関しては、決して、何かを削減して、それを地方に全部丸投げするということではなくて、今、ちょうど今週末には、できれば今週中には予算編成の基...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変責任が重い答弁でございますけれども、是非とも御賛同をいただきたい。  これは、独立行政法人で長たる者の正に責任と権限を明確化することによって、その結果責任を問うんだと、もうここがやはり極めて重要な点だと思います。基本的なこういった組織のマネジメント...全文を見る
11月27日第155回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第3号
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○竹中国務大臣 委員御指摘のように、金融の取引というのは、高度に専門性が高くなっている商品、それに対して、販売する側と購入する側で非常に知識ギャップが広がっている分野、そういうものに関しては、やはり販売する側に説明責任が十分にあるということは大変重要なポイントであろうかと思ってお...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほど申し上げましたように、非常に情報格差がある場合に、売る立場には売る立場の責任というのが当然あると思います。一方で、買う側には買う側の責任というものも当然のことながらある。その情報量のギャップがあるということを前提にして取引の仕組みをつくっていくというのが、や...全文を見る
○竹中国務大臣 個々のケースでありますので、非常にいろいろなケースがあり得るのだと思います。  基本的には、銀行には、銀行のリスクをしっかりと管理しなければいけないという責務もあるんだと思います。そうすることによって、一方で我々は、銀行に預金を預けていて、その預金を保全してもら...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返しますが、個々のそれぞれの問題であろうかと思いますが、基本的には誠意を持って対応をしていただきたいなというふうには思います。
○竹中国務大臣 証拠の提出の話は、これはぜひ法務省の方できちっとお答えいただきたいというふうに思っております。  委員もアメリカにお住みになったというふうに聞いております。私もそういう経験を踏まえて、そういった、どちらに立証責任があるのかという点は、先ほど申し上げた情報量のギャ...全文を見る
○竹中国務大臣 イギリスの金融サービス・マーケット法のお話だと思います。これは日本でも、イギリスの金融ビッグバンの後、この金融サービス法が整備されていった、そういうことに関していろいろ勉強は重ねてきたつもりでございます。ただ、そういう場合の片務性というのが本当に社会で受け入れられ...全文を見る
11月28日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第8号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 中島委員御指摘のように、ペイオフをどのようにするかということに関しましては、恐らく国民の皆さんから見て一体どういう経緯だったのか、どういうことだったのか、非常に分かりにくいという御印象が確かにあるのだと思います。それに対しまして、我々やはり説明責任を果た...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように、十六年度までに終結させなさいという宿題を総理からもらっているわけでありますけれども、しからば終結とはどういう状況かというのは、考えれば実はなかなか難しい問題でございます。  今、解決すべき問題があるというふうに申し上げました。人間で言え...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレの進行と不良債権の拡大、増加に関する関係はこれはなかなかやはり難しい、正に鶏と卵のような関係にあるということはもう事実であろうかというふうに思います。  デフレというのを物価水準全般の下落というふうにとらえたならば、これはいろいろこれからも議論を...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘になりました十月三十日の改革加速に向けた総合対応策というのはデフレ克服という観点から見て甚だ力不足ではないかという御指摘は、確かにそういう御指摘をいただいております。  これ、実は新聞では、今おっしゃいましたように、デフレの総合対応策というふ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ペイオフの問題に関しましては、先ほどの御答弁と一部ダブるかもしれませんけれども、基本的には、我々にとってまず最も重要な政策の基本、総理がおっしゃる幹の部分というのは、不良債権の問題をきっちりと解決を付けることによって経済の活性化を図ることであるというふう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権問題の解決ということを言う場合に、想定されるやはり幾つかの段階があるのだと思います。その段階の問題と、それともう一つは、やはりこの一年、過去一年半、二年ぐらいの間に、これは当初予想できなかったような世界経済の悪化があったという点も、これは両方考え...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私が申し上げたいと思いますのは、政策的な課題というのは何かということなんだと思います。  この一年半の間に予想を上回るような世界経済の悪化があったというふうに申し上げました。当然のことながら、これまでも短期の課題、中長期の課題、両方に取り組んできたわけ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私が申し上げようとしていますのは、これは現実問題として、これは政府だけではなくて民間の機関の予測も是非御確認いただきたいと思いますが、多くの機関の予測を上回る形で経済の悪化があったと、これはもう事実であったと思います。  峰崎委員はその点を非常に賢明に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、このデフレ下で構造改革、不良債権処理を進めるのは非常に困難が伴うのではないだろうかと、過去にそういう事例はなかったのではないだろうかという御指摘は私も存じ上げております。  しかし、そもそも考えれば、近代国家になって、特に二十世紀以...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 日銀が方針を発表したのは九月の十八日であったと思います。私が金融担当大臣に就任させていただいたのが九月の三十日でありますから、二週間ぐらい前、経済財政政策担当大臣として。  私、その日のことをよく記憶しておるんでございますが、日銀の政策決定会合が開かれ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、峰崎委員がおっしゃったのは、正に金融政策としてこういう手段があるのではないだろうかとあなたは考えていたのではないかという御質問だと思います。  私が申し上げていたのは、いや、ですから正しく金融政策のことを議論しておられるのだなというふうに私は思って...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員が御提出されましたそのキャッシュフロー、いわゆる貯蓄投資差額、企業部門の貯蓄投資差額をどう見るかという問題は、日本の経済の現状把握と今後を展望する上で私も極めて重要なポイントであるというふうに思います。  元来、家計は貯蓄の提供者であり、法人部門と...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、物の値段が下がる要因には幾つかあるというふうに申し上げましたけれども、物の値段、物価の水準というのはやはりマネーサプライに影響を受けるマネーの変数であるという点が大変一つの重要なポイントだと思います。  繰り返し言いますが、需給バランスによっても...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 個別の企業の問題についてどうこう言う立場ではもちろんございませんですけれども、基本的に、やはり不良債権と言われるものが、その貸出し債権が三つ、四つの特定の業種にかなり大きく偏っているというのは、これはアンケート調査等々においても示されている事実でございま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 昨年の経済財政白書等でも分析をさせていただいたんですが、九〇年代の日本の銀行行動を見てみますと、先ほど申し上げました特定の業種、その特定の業種がどんどん利益率を下げていっている。その利益率を下げていっている特定の業種にむしろどんどん銀行が貸し込んでいった...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 白書の分析を御紹介くださいましたけれども、基本的には、今正に御指摘になったように、マネタリーベースの増加によって為替レートが円安になるということをこれは計量的に検証しているわけであります。つまり、量的緩和政策によって日銀当座預金残高が増加して、経済全体で...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 為替レートについて云々する立場にはございませんが、一般論としては、そういった、何といいますか、水準なり目標値というようなものは存在していないというふうに思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 十月の末に金融再生プログラムを発表させていただきましたときに、十一月中に、十一月を目途にだったか十一月中にだったですか、お約束をしております。十一月中にということになりますと、もう実は明日しかないわけでございまして、明日に発表できるように今は一生懸命努力...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) もちろん、まだ確定版は存在しておりません。
○国務大臣(竹中平蔵君) 工程表というものに対する世間では若干の誤解があるかもしれないんですが、基本的には工程表に新しい政策が織り込まれるわけではありません。これは、金融再生プログラムに政策は明示しているわけでありまして、この金融再生プログラムを実現していくに当たってどのような作...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まだその点に、スケジュールについては、これは検査の手順でございますので、これから検討することになります。  一つちょっと誤解なきように。  特別検査というものに関してこれまた若干誤解があるんでありますが、これは何か特別に今すぐ総動員掛けて実施すると、...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、工程表の中身につきましては、今日、国会の審議が終わりましてから最終的に私たちも議論に参加しようというふうに思っておりますので、ちょっと中身について今の時点で、これはいろんな御意見がございます、それを今最終的に調整しようとしている段階でございますの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、業務改善命令は年度の決算に基づいて行うというのが基本的な考え方であろうかと思います。様々な形で銀行に対してしっかりとした目配りをさせていただいて、金融全体が滞らないようにという、その一般的な努力は我々としてはさせていただきたいと思いますが、今御指...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、公的資金を入れた銀行に対しては健全化計画の中でその目標値を掲げてもらっています。しかし、この目標値そのものが年度の目標値なわけですね。年度の目標値しかありません。中間の目標値というのは実はないわけでありまして、これはやはり年度の目標値...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは、御指摘のとおり、今回初めて我々なりに本当にしっかりと考えてこのような形の公表に踏み切らせていただきました。  この公表した正に目的というのは、こういうことに関する情報を開示することによって、ある種、健全なプレッシャーを銀行が受けていただいて、し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) このディスカウント・キャッシュ・フローの話をしますと、必ずアメリカ的手法というまくら言葉が付くのでありますが、私はこれは決してそういうことではないというふうに思っております。  ある意味で、これは企業の、ないしは今ある何か資産の評価としては、これは当た...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 言うまでもございませんが、繰延税金資産というのは、これは会計原則に基づいて、これはしっかりとした基準に基づいて認定されている一つの項目でございます。しかしながら、この繰延資産の計上というのは、いわゆる将来の回収可能性、言わば一種の前払税金に当たるわけであ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この問題は二つに分けてやはり考えるべきであろうというふうに思います。  一つは、今、峰崎委員御指摘のように、その資産性をどのように認定するかというのは、将来の回収可能性については監査法人による検証を経なければいけない、その監査法人による検証の過程で実務...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) こういう試算は以前からも一部のアナリストによってなされていたものというふうに認識をしております。しかし、これは委員御指摘のように、もしこれとこれを除いたらこうなるという議論、これは仮定の議論に基づいて算出されたものでありまして、これはやはりこういう比率だ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的な考え方というのは、そもそも繰延税金資産、税効果会計の問題というのは、頑張って銀行としては償却を、不良債権の償却を行ったんだけれども、税務の取扱い上、これはコストとして認められなかった。すなわち有税償却をした、その有税償却をしたことによって、これが...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 優先株から普通株へのガイドラインそのものにつきましては、これはそのガイドラインをやはりしっかりと作るということは金融再生プログラムの中に書かせていただいたものでございます。誤解なきように、それによってこうしたことを、頻繁にこうした手段を使って国有化するの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げましたように、工程表というのは、再生プログラムに書いている政策をいつまでにどのような手続でやっていくかということを明らかにするものでございますから、このガイドラインの作成については、どのようにしていくということについて、いつごろまでにどのよ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 正にそれが工程表の意味でございます。
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、この項目を除いたらどうなるというその仮定の計算は、これはやはり誤解を生むということは重ねて申し上げさせていただきたいと思います。  ただ、市場からその資産性についていろんな声があるということを私たち認識しておりますから、そ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 新生銀行、旧長銀の株式売買契約書に基づく瑕疵担保条項の対象期間というのは、御指摘のとおり来年の二月末でございます。これについては新生銀行自身も新聞の取材に応じておりまして、解除権の期限延長の意向は持っておらない、当局への要請や交渉も一切ない旨の回答をして...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大手の生保十社と、十社の銀行との資本持ち合い状況につきましては、先般の十四年度上半期の報告におきまして各生命保険会社から公表しているところでございます。ちなみに、各保険会社が銀行との資本持ち合い状況を公表したのは、今回の上半期の報告が初めてであるというふ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) いわゆるダブルギアリングの問題といいますかお互いが、その資本を金融機関同士が持ち合いしていることによって、一方の経営状況の変化が他方に波及して、非常に不健全な状況になるのではないかという議論は確かに一般論としてはございます。  しかし、銀行と保険会社の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、三十兆というのは大変重要なシンボルであるというふうに思います。  我々が守るべきなのは、今年一月の最初に閣議決定しました「改革と展望」の中で、平成十年代の最初にプライマリーバランスを回復させると、これをやはり守らなければいけないのだと思いま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレの議論そのものがそんなに成熟していませんから、余り自信を持ってお答えできませんけれども、例えば、インフレにはコストプッシュとディマンドプルがあるという、そのコスト側の要因と、つまり供給側の要因と需要側の要因があるというような観点からしますと、これは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 全体の非常に、何といいますか、たくさんの観察例から出てきたものでは必ずしもありませんが、考えられる理由としては、需要が不足して物価が下がる場合と、供給側の技術進歩とか海外から安い物が入ってくるという供給側の要因で物が下がる場合と、マネーの量が増えないこと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そのリッチなデフレという言い方、私も聞いたことがありますが、多分そのあれは、デフレの影響がどのように出るのかという一つの形を描写したものだと思います。  つまり、名目の賃金が余り変わらないような状況で物が下がるということは、実質賃金は決して伸びていない...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 何が経済学的かということになるかと思いますが、今申し上げましたように、名目賃金よりも物価水準の方が下がり方が低くて、結果的に実質的に実質賃金が上がっているような状況というのは、これは一つ説明できると思います。  ただ、繰り返します。これは一つの側面であ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 生保の十四年度上半期の報告がございました。その三利源の話がありましたけれども、三つの利益ソースの中でいわゆる逆ざやの問題というのがある、しかしそれ以外のソースからは利益が得られているというのが御指摘のとおりの状況であろうかと思います。  これを収益構造...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 個別の問題といいますのは基本的には各社の経営戦略にかかわる問題であると思います。そうした経営戦略にかかわる計数を出すというのは基本的には不適切なことであるというふうに考えているわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的にそのように判断しております。
○国務大臣(竹中平蔵君) これはリスク管理の問題と、言わば競争戦略にかかわる内部管理指標の問題というのはやっぱり私は違うのだと思います。その三利源の話というのは各社の経営戦略にかかわる言わば内部管理指標であるというふうに考えまして公表もしていないわけであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) これは各社別のソルベンシーマージン比率がどうかということに関しては、これはもう御承知のように、それは当然公表しているわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) それは内部管理のものに関しては出すべきではないというふうに考えているわけです。
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、副大臣の答弁したとおりだと思うんですが、基本的に委員が御指摘のことは、要するにオフバランス化を証券化という形で進められるような場合には、当然のことながら資産内容は良くなるであろう、そういう御指摘だというふうに認識、それはそのとおりでございます。  ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 自己資本比率という一つの指標に着目していろいろ議論がなされている、そのことについての、やはりそれなりの功罪は私もあるのだと思います。  しかし、しからば、じゃどのような指標を持っていったらよいのかということになりますと、ここはやはりどこかでシンプルなル...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権比率は、このプログラムが発表された時点では今年の三月期の比率でございましたから、八・四%ということでありました。それを四%程度に持っていきたいということでございます。  ちなみに、この九月期にはこの八・四%を八・一%ということに、わずかでありま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権の比率というのは、基本的には低ければ低いほど良いのだと思います。四%でも、これはまだ高いじゃないかという御指摘は私はあると思いますし、個人的にも四%で十分低いというふうにお答えするようなつもりは全くございません。ただ、現状八%を少し超えるようなと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変申し訳ありません、ちょっと数字が今すぐ出ないのでございますが、不良債権とは何であるかという定義そのものが、例えば九〇年代の前半とは変わっておりますので、今すぐ比較可能なものはちょっと出てまいりません。大変申し訳ありません。後でまた御説明させていただき...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御質問は、その不良債権とは何ぞやということであろうかと思います。  金融機関は、基本的には、お金を貸し出して、その資産を運用することによって利益を得ると。その利益を得るということに参加できない、稼働していない資産が正に不良債権でありますから、これはその...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) どういう状況、その不良債権比率だけでこの問題の終結が図れるかどうかということに関しては、これは午前中も申し上げさせていただきましたが、そんな単純なものではないというふうに私自身も認識をしております。  やはり、まずマーケットがきちっと、いや、マーケット...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 大変申し訳ありません、ちょっと手元に今数字がございません。後日、御説明の機会をいただければと思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 日本の金融が担ってきた位置付け、銀行分野が担ってきた位置付け、ないしはそれを戦略的に今後どのようにやっていくのかと、そういう視点を踏まえて議論をしていかないと、矮小な議論だけでやると、方向が非常に見失うぞという御指摘に関しては、これはもう全くそのとおりだ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のリスクに関しましては、まずリスクを、そのものを減らすような仕組みを社会全体で作っていくこと、ないしはリスクを分散できるような別の社会の仕掛けを考えていくこと、最終的にはリスクがテークできるような自己資本を中心とした体力を付けていくこと、それを...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権の処理、銀行から見ると不良債権、企業から見ると過剰債務を抱えた企業の問題、これ何度かお話をさせていただきましたが、これが表裏一体となって解決されなければいけない、正に日本社会全体のバランスシート調整をいかに進めるかということなのだと思っております...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 企業再生機構ではなくて産業再生機構とあえてしたのは、やはり非常に積極的な意味があるというふうに私は認識をしております。  今回の改革加速のための総合対応策で、まず金融産業の再生ということで我々のプログラムを書いていただいておりますが、その中にも、むしろ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そもそも企業というのは何なのかということに直結する問題だと思います。  企業というのは、そこにまず元手としてのお金があります。それを担う人がいます。人はいろんな技術を持っております。その経営全体のある固まりが、これは内部の規律、就業規則まで含めて一つの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと小企業という場合どういうイメージなのかという問題かもしれませんが、私の認識しております限り、RCCというのは小企業も含めて再生の対象になっているというふうに認識をしておりますので、中堅企業以上とかそういうことでは必ずしもない、小さい企業体であって...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 企業再生ファンドのイメージということでありますけれども、先ほど言いましたように、お金、人、ノウハウ、いろんな経営資源の固まりをいろんな形で提供することによって企業をよみがえらせてくれる。これはもういろんなところが考えられるのだと思います。そういうお金とま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 何かよくこういう話をすると、必ず安く買って高く売るという言い方で売り抜けとか、場合によってはハゲタカとかいろんな言い方されるわけでありますけれども、重要なのはやっぱり再建をしないとその価値は高まらないわけです。高く売るというふうに言いますけれども、高く売...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 最後のファンドの所管官庁はどこかというのは、恐らくそれは私の少なくとも所管するところではございませんが、業種によっていろいろ所管が分かれているのだというふうに承知をしております。  それで、前半、大門委員が御指摘の点でありますけれども、基本的に、先ほど...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) マクロの経済統計と国民の実感との乖離というのは、これは常にいろんな形で問題になると思います。  GDP統計というのは我々が生み出している付加価値の合計でありますから、例えば、今年の前半から中盤にかけて輸出が非常な勢いで伸びた、輸出が伸びることによってそ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) そのような問題はもちろんあると思います。  家計調査というのはそもそも、いわゆる家庭があって、単身者ではなくて家計簿を付けてくれる人がちゃんといるような家庭、そのようなところの統計を集めて消費動向を見るならば、これは単身者とかそういうところは除かれるで...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 見通しそのものを述べるというのはなかなか難しいものでございますけれども、内閣府としては、今年度の経済の見通し、内閣府試算として、これは何月だったでしょうか、数か月前に公表をしております。何といってもアメリカの経済がどうなるかというような不確定要因がござい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政の運営は中期展望によって、「改革と展望」で示された中期展望によって行っていくということがまず基本であると。その中期展望に関しては毎年ローリングを行うことにしておりますので、それについての議論を経済財政諮問会議においても始めたところでございます。こ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これから先、そのような不良債権の処理によって様々な影響が出る可能性があるということは認識しております。そうしたことも踏まえて、今回、セーフティーネットの拡充等々で補正予算を組んでいるわけでありますので、これは、私が申し上げましたのは、現状の景気認識がそう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 産業再生機構の具体的な制度設計につきましては、その準備室を設けて今議論をしているところでございます。今日もこの後、第二回目ですか、三回目ですか、本部が開かれるのでありますが、その詳細な制度設計はまだ議論の途上であるというふうに聞いております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 産業再生機構の御担当は谷垣大臣でございますが、谷垣大臣の方で今非常に力を入れて御検討をいただいているところでございます。  いずれにしましても、不良債権の処理を加速する、それと表裏一体の関係にあります企業の再生を政府としても全力を挙げて進めるという決意...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 人々の安心感、消費をしっかりと支えるためにもその安心感が必要であるということは言うまでもないと思います。ともすれば、本当に実現できるか、もらえるかどうか分からないことについて大きな額を約束されるよりも、私は、少し金額は小さくても必ずしっかりと保証してくれ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のように十四年九月期決算が発表されております。  これは、単体で見ますと不良債権の残高というのは大変気になるところでありますけれども、破綻懸念先以下が全体で今年の三月に比べて一〇・六%減少しているという数字がございます。重要な点は、実質業務純益が...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の問いにお答えさせていただきます前に、先ほど不良債権の残高が破綻懸念先で一〇・六%減少というふうに申し上げましたが、全体で一〇・六%の減少ということでありますので、申し訳ありません、訂正をさせていただきます。  自己資本の充実策には、実はなかなかいわ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) このペイオフ延期の経緯につきましては、委員御指摘のように、国民から見るとなかなか分かりにくいという側面があったというふうに感じております。そういった点に関しては、本当に重ね重ねしっかりと説明をしていきたいというふうに思うわけでございます。  言うまでも...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 合併、組織再編というのは、経営基盤を強化するために一つの有力な手段であるということは、これは基本的にそういう側面があるというのは委員もお認めいただけるのではないかと思います。しかし、かといって合併すればうまくいくものではないと、これまた大変重要なポイント...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと、委員が言われるように、預金者の意見を直接吸い上げるというような、何か説明会でも開いてと、そういうことなのかということでありましたら、それは手続の中では特には予定されているわけではございません。  しかし、そういった合併に当たっての計画を出して...全文を見る
12月02日第155回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○竹中国務大臣 いずれも、大変不透明な状況下で経済をどのように見ていくかという基本的な御質問だと存じます。  まず、経済の状況をどのように見るか、来年度にかけて。  御承知のように、ことし四—六、ことし七—九のGDP統計は、実は、年率換算しますと四%成長、三%成長ということで...全文を見る
○竹中国務大臣 お尋ねのハナ信組、いわゆる関東信越地区の破綻五朝銀の受け皿組合についてでございますけれども、これは、経営の透明性、独立性を確保するという観点から、第一に、朝鮮総連を含むいかなる団体からの経営、人事に関する介入、関与を排除する、第二に、朝銀や朝鮮総連の役員経験者は役...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、タイムリミットは確かに迫っております。我々としては、そうしたことを意識しながら私どもも努力しておりますし、当事者の皆様にも努力をいただいております。  期限までに金融整理管財人が管理を終えることができるよう努めたいかどうか、これはまさしくその...全文を見る
○竹中国務大臣 本当に、結論から申し上げますと、やはり考慮すべき要因が非常にたくさんある、その要因が出そろうのを待ってきちっと判断する、それが総理の御答弁のまさに趣旨だと思います。  もう今さら申すまでもありませんけれども、これは国内の金融機関であります。そこにお金を預けた善意...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、我々は、断固たる決意で不良債権の処理を加速しないと新たな日本経済の発展はない、そのように強く考えます。その過程において、しかしながら、やはり非常に厳しいバランスシートの調整を銀行も企業もしなければいけません。それに対してはさまざまな形で手厚いまさに対応...全文を見る
○竹中国務大臣 繰り返し申し上げますが、我々は、検査監督を通して金融をきちっとするということをその行政の目的としているわけでございます。その意味で、貸し渋り・貸し剥がしホットラインというのは、検査に生かしたい、それを行政の対応に生かしたいということを目的としております。ホームペー...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、苦情処理は個別の取引関係でありますから、この個別の取引関係の苦情処理を行政がすべて扱うというのは、これは無理であります。我々は、あくまでも監督と検査をもって安定的なフレームワークをつくるということを目的にしているわけです。  先ほどちょっと御紹介しま...全文を見る
12月05日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第10号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 入澤委員の御指摘は、預保の性格がこれによって基本的に変わるのではないかと、恐らく、それに関連して、そもそもこういうことをすると保険になじむのかという、その二点の御指摘ではないかと思います。  まず、預保の制度でありますけれども、申すまでもありませんけれ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほども申し上げましたように、今の預保というのは、少額預金者の保護であると同時に、決済用の資金を一定水準まで保護することを通じて決済機能の安定確保にも役割を果たすという、そのトータルの役割を担うものであるというふうに認識しておりますので、今想定しているよ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 日本の金融システムが抱えている解決を要する問題というのはある意味で多方面にわたっているのだと思います。しかし、その根底にあるのは、個々の金融機関の経営基盤の問題、やはり経営基盤を強化する必要があるというのがいろんな問題を考える上での重要な出発点なのではな...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 問題を終結させるという、その問題であります。  これまで不良債権の償却に向けて銀行自身非常に努力をしてきたと思いますし、それに対する法的行政の枠組みも政府は提供をしてきた。にもかかわらず、何か期末ごとに何月危機が来るのではないかというようなことがささや...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 邦銀の海外支店、現地当局による検査における引き当て基準はどうかという御質問だと思います。  国際業務を営む金融機関においては、これは基本的には国の中、外、国内外ともに共通の自己査定基準を用いているというふうに承知をしております。このような自己査定に対し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員の今の御指摘は、日本では例えば三か月未満の延滞債権であれば引き当て率は低く済むけれども、アメリカはもっと厳しいのではないのかという御指摘だと思います。  日本の場合でも、元利の支払が遅延していない、あるいは延滞が三か月未満という支払、そういった支払...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど申し上げたことと同じなんですけれども、外部の格付と内部の評価というのはこれは当然に違うわけであります。その内部の査定に当たっては、金融検査マニュアル等々に定められていますように、これは先ほど申し上げましたように、総合的に勘案するということであります...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 非常に直接のお答えから言うと、金融機関を守るということではございません。これは、やはり金融システムを守って、結果的にそれによってそこに参加している国民一人一人、預金者、健全な借り手、投資家を守ると、そういうことを目的にしているわけであります。
○国務大臣(竹中平蔵君) 現状のような超低金利の中でいわゆる生保の逆ざや問題がある、非常に大きな問題であるということは十分に我々も承知をしております。今、金融庁としては生保をめぐる諸問題について最初から項目を絞ることなく幅広く勉強しているというところであります。  お尋ねの予定...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今の寺澤局長の答弁のとおりであろうと思います。  これは基本的には、今回、信用秩序維持のためにこういう措置を取ったということと、それと銀行は銀行で常に様々な情報に基づいて融資の判断を行っていくわけでございますから、それを直接結び付けるということにはなら...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 恐らく、日本のみならず中央銀行が世界的なデフレの中でどのような役割を果たしていくかと。従来とは違う役割を担わなければいけないというふうな側面も出てくるだろうし、しかし中央銀行としての正に独立性と健全性をいかに担保するかというぎりぎりの議論がなされ始めてい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員の御指摘は恐らく、非常に多様な指標等々でしっかりと客観的に金融システムの現状を把握する必要があるだろうと、それがちゃんとできているのかという御指摘であろうかと思います。  非常に、何といいますか、異常とは言わないまでも、尋常ならざる事態ではないかと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは先ほど大塚委員からの冒頭の御質問と少し関連している部分があるかというふうに思いますが、基本的にはどの指標でこうだということを申し上げるのは大変難しいというふうに思っております。正にそれは市場の、国民の金融システム全体に対する信頼を回復して、もって解...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私はしたがって、安定しているとか健全であるとか、そういうふうにももちろん考えてはおりません。繰り返し申し上げていますように、解決を要する多くの問題があるというふうに思っております。しかし、銀行システム全体から大幅な預金が流出したというふうには必ずしも認識...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これはまず、金融行政の中でどういう目標を立てるかと。今回、特に主要行を想定しているわけでありますから、主要行に対して、これは不良債権をなくす当事者はあくまで銀行でありますから、当局と銀行でこういう問題意識、メルクマールをシェアしてほしいという意味でこれは...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 銀行の不良債権の整理と言う場合には、まず不良債権を洗い出す、資産査定をしっかりと強化するというのが出発点になろうかと思います。その上で、再生させるものは再生させる、そうでないものも含めてそのオフバランス化をしっかりと進めていく、そういう手続になると。その...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 進んでいると認識をしております。進んでいるものと認識をしております。更にそれを加速させたいというふうに思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 進んでいるかいないかというのは、何を基準にしているかということだと思います。私が申し上げましたのは、不良債権比率が今年の三月期から六月期に低下しているという意味で、三月期に比べたら今日の方がオフバランス化は明らかに進んだと。その意味で進んでいるというふう...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権処理につきましては、不良債権残高、不良債権比率が今年の三月期から九月期にかけて若干ではありますが低下するなど進捗が見られつつありますが、今後、更にそれを加速する必要があると考えておりまして、その施策の充実に向けて努力をしたいというふうに思います。
○国務大臣(竹中平蔵君) 今申し上げましたとおり、不良債権残高、比率がわずかでありますが今年の三月から半年間で低下を示し始めたなど、進みつつある状況であると認識をしております。  今後、資産査定の厳格化、ガバナンスの強化、自己資本の充実などを通して更にそれを着実なものとすること...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) もちろん問題は終結しておりません。そのために十六年度までにはということで、それなりに我々にとっては大変厳しい時間的制約でありますが、二年半の時間の中でこの問題を解決したいというふうに思っているわけでございます。  委員お尋ねの、どこに問題があるかという...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 個別の金融機関の内情について、私、まだ担当になって新しいものですからそんなに熟知しているわけではございません。経営の合理化に向けて、経営の立て直しに向けて各銀行大変努力をしているというふうに思っていますが、その中では、まだ解決すべき問題もたくさんあるとい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 塩川大臣は私よりも非常に幅広い人脈をお持ちで、いろんな情報をお持ちであるというふうに存じ上げております。いろいろ話を伺って参考にさせていただきたいと思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) その辺は私にはよく分かりません。いろんな方のお話を伺いたいと思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 結論とは何か、それぞれの事情について私がどのように認識するかということは、これは私自身の認識の問題だと思います。それを踏まえてどのような政策を取るべきか、政策を取る必要があるということでございましたら、これはお示しして、この場でもお諮りをしたいと思います...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 立場でございますか。ちょっと哲学的な問い掛けのようにも思えますが、厳しい立場にあるというふうに思いますが、様々な情報を収集し、それを着実に政策に生かしていきたいと思っております。
○国務大臣(竹中平蔵君) 閣僚各人、それぞれ様々な問題について様々な御見解、御認識があるというふうに認識をしております。  この場で私が申し上げることは担当の大臣として政策的にどのように考えるかということでございましょうから、そういうことも踏まえていろんな方の御意見はしっかりと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 繰り返しますが、個別の金融機関の経営について私自身詳細に存じ上げません。しかし、もしそのような問題があったとして、じゃ、行政として一体何ができるかと。それは、そのもめているところへ入っていってまあまあまあというふうに言うのが行政の役割なのか。私はこれはや...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 我々は、金融に関する検査・監督の仕事というのは、まず本当に不良債権処理が、これは資産査定を行った上できちっと進んでいるかどうかをきちっと見極めることにあると思っております。  今、委員のお尋ねは、進んでいないとならば、その原因として云々ということであり...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私の認識では、そういった状況はかなりの程度改善をされてきているというふうに思いますが、しかしまだ完全に解消されていないということも事実なのだと思います。  しかし、そうした点は、正に非効率な店舗分布が残っているということは、これは必ずその収益力等々に反...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは個別にいろんな事情があるのだと思います。  私もあるところに預金を持っておりましたけれども、そこが急速に店舗統合をしていると。そこの店がなくなって次の店のここに口座に変わりましたというふうに言われて、それからまたしばらくたつと、その店も結局統合さ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) デフレ、物価が下落することによってどういうインパクトがそれぞれ家計や企業、政府、経済主体に及んでいるかということについては、それは極めて多面的であるというふうに思います。  例えばですけれども、賃金が固定されているような、賃金の硬直性が非常に高いような...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 内閣府の調査といいますか月例の経済の報告、経済の判断について御報告をさせていただきますけれども、我々は様々なマクロの経済指標、ミクロのアンケート調査等々に基づいて総合的な経済状況の判断を行っております。  それによりますと、景気は依然厳しい状況にあると...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、そのDI等々、その水準で判断をするのか変化で判断をするのかと、これは両方必要なわけであります。我々は、水準は依然として厳しいということを申し上げた上で、持ち直しの動きという言葉を使ってきたわけでございますから、その意味ではその認識に関して大きな格差...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 九七年から九八年にかけてのマクロ経済及び経済運営をどのように総括するかということに関しては、専門家の間でもまだ十分な議論がなされていないというふうに思っております。そういう議論を待たなきゃいけない部分が多々あると思いますが、基本的には、やはりこのとき三つ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策担当大臣の立場でお答えをさせていただきますが、小泉内閣ができまして、最初の施政方針演説で総理は財政の健全化を二段階で行うということをその施政方針の中で明言しておられます。基本的にはプライマリーバランスの回復を目指していくわけでありますけれども...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、計数等々が準備できるわけではありませんが、基本的には、合併利益を出すために努力をしているところであるということであると思います。  以前、これは委員に御答弁をさせていただいたかと思いますが、ある専門家の分析では、少なくとも短期的な意味での、間接部門...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 先般、いろんな御発言があったというふうにお伺いしておりますけれども、その参考人質疑の中で、御趣旨は、私の理解では、例えば地銀協として、第二地銀協として正式の要請はしていないと、そういう御発言であったというふうに認識をしております。これは、金融の実務の中で...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 私自身は、世界じゅうにデフレ圧力が掛かる中で、今後五年とかそのぐらいの間に金融政策の在り方そのものに関して世界的なイノベーションが起こるのではないだろうか、そういうものが求められるのではないだろうかというふうに実は思っております。  ともすれば非常に混...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ペイオフそのものは、健全な競争環境を金融機関に求める、もって健全な経営、健全な金融システムを作るために本来的には大変重要な一つの制度であるというふうに思っております。諸外国に現にそういうシステムが存在し、きちっと稼働しておりますし、日本もかつてそういうシ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、委員が例として出されましたのは、これは中小の金融機関でございます。今回の再生プログラムは主要行を対象にしたものでありますので、直接の類似というかアナロジーは必ずしも適切ではないような面があるというふうに思うんですが、まず、これはやはり、市場メカニズ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員は今、一種の一国二制度的な考え方はいかがかということを冒頭におっしゃいましたが、実は、その最終的な姿、思い描く姿はともかくとして、私自身も、就任当初から、グローバルバンキングとリレーションシップバンキングは違うルールであるというふうに認識しているとい...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 逆だと思っております。そういうふうには考えておりません。これも何度か御答弁をさせていただきましたけれども、国民、預金者、投資家、健全な借り手企業から、金融システムそのものは健全になったというその信頼感を回復する、信頼性が回復された状態を作り出すことが問題...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 池田委員、今、重要なポイントを幾つか御指摘になられました。確かに、信用残高、銀行の貸出し残高というのは、これは傾向的に縮小をしております。あえて言えば、不良債権処理を我々が加速するという以前に、一つのトレンドとしてかなり厳しい縮小トレンドを持ってしまって...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) どのような構成にするか等々、工程表に基づいて、できれば今月中に立ち上げたいと思っておりますので、詳細を今詰めているところでございます。  しかし、委員のお尋ねの、その基本的な性格ということでございますれば、これは基本的には、大臣に対する様々な助言を中心...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これから具体的な制度設計をやりますけれども、基本的には、そういう極めて何か大きな何条委員会とかというものではないというふうに認識をしています。
○国務大臣(竹中平蔵君) 定義に関しては、これはちょっと少し説明が長くなるかもしれませんが、基本的には、我々の金融問題から経済の底割れを起こさせないという一つの我々の決意を示す形で、今の枠組みの中でこういうことをしっかりとやって、たとえ悪い経営内容の金融機関が生じても問題を生じさ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 破綻というのは、公的資金注入は、破綻している云々ということでは必ずしもないと思いますので、まあ破綻直前といいますか、少なくとも何らかの政府のサポートを必要としている状態にある金融機関であるということでございます。
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員は権限を持っているというふうに言われるわけでございますけれども、これは大臣に対する助言でありますから、それそのものが何かを行使するという権限という観点からいうと、そこは少し違うのではないかというふうに思っております。  いずれにしても、これは、非常...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) まず、顧問になっていただくというのは一つの方法だと、方法かなというふうに私も思います。それは守秘義務とかあるからですね、そういう方法かなというふうに思いますが、そういうことも含めて、制度設計をまだしているわけではございません。一つの考え方、可能性としてそ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 金融機関に対する公的資金の投入というのは、金融機関が他の業種とは非常に異なる決済機能という一種の社会インフラを担っていると。その社会インフラがもし崩れたら、結局のところ、国民、企業全員が大きなその損を負うと。そういうことを防ぐために、あえてその金融機関が...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的に、公的資金を投入するというようなことがそんなにしょっちゅう起こってもらっては困るわけで、しかし、これはいざというときのために持っておかなければいけない。その意味では、この公的資金投入の制度というのは言わばセーフティーネットであるということだと思い...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 是非とも御納得、できればいただきたいというふうに思うんでありますけれども。  本当に、お金を出しますよ、政府がお金を出しますよ、出しますよというシステムだけを準備するのであるならば、これは、一種の社会的なモラルハザードも含めまして問題はあるのかもしれま...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっとなかなか株価を当てるのは難しいのでありますけれども、一般的には相場全体が下がる中で、かつ、ここに金融機関が挙がっておりますけれども、金融機関の最近の厳しい状況から判断するに、かなり低下しているのかなというふうに推察いたします。
○国務大臣(竹中平蔵君) マイナスになっているというのは、これはROEがマイナスということですか、リターンそのものがマイナスという意味ですね……
○国務大臣(竹中平蔵君) ですね。リターン。  恐らく業種によっていろいろ違いはあるんだと思いますが、金融機関の場合は、今特に特別検査等々で一生懸命不良債権を吐き出しておりますので、いわゆる損を出すプロセスにおいて非常に一時的に悪い状況が重なっているという面もあるのだと思います...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 市場経済の中で、産業の調整について政府がどのような役割を果たすべきか、非常に大きなチャレンジであるというふうに思います。もちろん、かつてのように、かつての通産省が産業構造ビジョンを作って、そうした下の中で何らかの割当てを行うと、そんなことは全く想定をして...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的に、組織の仕組みをどのようにするか、主務大臣がどうなるかということを含めて今検討しているところでございます。
○国務大臣(竹中平蔵君) 市場での価格でありますから、実際には売買される取引事例があれば一番分かりやすいわけですけれども、そういうものは普通はないわけですね。これからどういうふうにやるかと。  そのときにはケース・バイ・ケースでやりますけれども、分かりやすい例としては、これは将...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員の御質問全般に関するお答えになると思いますが、この金融再生プログラムというのは、見方によってはちょっと分かりにくいんじゃないかという御指摘を私もいただいております。  そのときに私自身が御説明を申し上げるのは、ここの中にはちょっと性格の異なる三つの...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、RCCというのは、今非常に高い能力を蓄積しつつあると思います。サービサーとしてとらえるならば日本で一、二を争うところに来ているという評判もよく我々は耳にします。これは大変私たちにとってもうれしいことであるというふうに思います。  し...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、処分を行う、どのようなことをするかということをやっぱり早く決めてもらいたいということなのだと思います。その上で、そのためには、彼らができることとできないことというのをはっきりと識別してもらう。繰り返し言いますが、そうしないと、特に公的な部門の...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 株式買取機構は今年一月に設立され、既にその業務を行っているわけであります。この金融再生プログラムにおいては、今後業務が開始される、その時点ではですね、今後業務が開始される日銀による株式買取機構について言及したところでありまして、現存する制度であって、既に...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権を償却しても償却しても新たな不良債権が出てくる、結果的に不良債権の残高を減らすことがなかなか難しいような状況、その原因を一体何と考えるかと、基本的にはそういうお問い掛けであろうかと思います。ここは本当に難しい問題であり、しかし、今後の不良債権の動...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) これは基本的には、理由が何であれ、そうした不良な資産の存在が今日の金融仲介機能を妨げているという、それを政策的に解消していこうというのが我々の目標でございますから、発生理由はともかくとして、これをしっかりとオフバランス化していくということは必要であろうか...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) それは、極端に言ってしまえば、フローを問題にするのかストックを問題にするのかという問題であろうかと思います。理由はともあれ、ストックとして出てきたものについては、これはやっぱりそれなりの期間でオフバランス化、処理をしていくということは必要なのではないかと...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 基本的には、甘いか甘くないかというのはちょっと解釈論かもしれませんが、少なくとも第一巡目について見ますと、これはマニュアルの適用の最初であり、なかなか徹底していなかったということもあるのでありますが、結果的に見ますと、自己査定というのは、やっぱりここに三...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) この点は平野委員には何度か御説明をさせていただいたつもりではございますが、まだ御納得いただけていないということであろうかと思います。  政策を強化する云々、その政策とは何かというと、やはり金融システムを強化するというのが政策であろうかと思います。金融シ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 来年の四月のペイオフ解禁に備えて、椎名委員御指摘のように、いろんな準備がなされてきたというその経緯は私も存じ上げております。しかしながら、決済の問題というのは、言わばこれはセーフティーネットの問題でありますから、来年の四月ペイオフするから流動性預金という...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、委員、十二月三日の参考人招致のときのお話を御紹介くださいました。私はちょっとそのときの様子は存じ上げないのでありますが、後で報告を受けたところによりますと、確かに、地銀協、第二地方銀行協会等々、協会として正式な要請はしていない。しかし、例えばですけれ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 恐らく椎名委員はブルッキングス研究所のバリー・ボスワースというエコノミストをよく御存じであろうかと思いますが、彼がよく言っていることでありますけれども、日本の経済は完全なデュアルエコノミーである、二重の経済であると。  今、官が、政府が民間に介入するの...全文を見る
12月09日第155回国会 参議院 決算委員会 第1号
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○国務大臣(竹中平蔵君) デフレの克服は、経済の安定的な発展のために私自身もやはり大変必要なことであるというふうに思っております。その手段として金融政策の役割が重要であるということも痛感しております。とりわけ、今、名目金利がほとんどゼロであると。しかし、経済に影響を与えるのは、名...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のとおり、実はその「改革と展望」では二〇一〇年代の初頭にプライマリーバランスを回復させたいというふうに述べているわけでありますが、財政の健全化という観点からは、正直言いまして非常に控え目な目標であるというふうに私たちも考えております。  プラ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 不良債権処理を加速する、これは言うまでもありませんが、日本の政策上必要であるということは御理解いただけると思います。それがどのようなインパクトをもたらすかというのは、まず技術的に非常に予測が難しいという、その困難性があるという点は一点御承知を賜りたいと思...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 繰延べ税金資産というのは、いわば税額を有税償却することによって前払した分が資産に立っていると。しかしながら、この資産性は、将来どのくらい税金を払う能力があるかによってその資産性にいろんな声がマーケットからはあるということで、御承知のように政策上もこれを真...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 今、中小企業をめぐる金融環境のお話、御指摘がございましたが、我々も日本経済を支える中小企業、そこに対する金融がこの不良債権問題の中で非常に厳しい状況に置かれているということを非常に重く受け止めております。  であるからこそ、今回の不良債権処理、金融再生...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 朝銀の問題につきましては何度か御議論させていただいておりますけれども、基本的には、金融行政の立場から見る限り、そこにはやはり善意の預金者がいるということなのだと思います。様々な問題が指摘されているということは我々も承知しておりますけれども、朝銀信組は中小...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 諮問会議では、この一月から中長期的なあるべき税制の姿ということにつきまして、集中的に議論をしてまいりました。その中で、一国の税制の基礎として広く薄く、そういう税制を作るべきである。さらには、その徴税等々、納得のいく徴税システムであるべきである。それと同じ...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 川橋委員の問い掛けは極めて今後の行政、政策に対して本質的な問い掛けであろうかというふうに思います。  先ほど坂口大臣とのやり取りの中でもございましたですけれども、例えば一つの例として、この業種、大学の講師は準備の時間が要るはずだと、それをどのように考え...全文を見る
○国務大臣(竹中平蔵君) 存じ上げております。  そういう、つまり多業種というのは、今の例にも見られますように、実は実態把握ないしは一律の枠を掛けることがほとんど不可能になってくるということをも意味しているのだと思うんです。  そういう意味からいいますと、規制緩和とともに、や...全文を見る
12月10日第155回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○国務大臣(竹中平蔵君) 本日、御審議をいただいております改正NPO法案は、市民の自由な社会貢献活動を更に促進するとともに、NPO法人の健全な発展に寄与するものでありまして、政府としても極めて重要なものであるというふうに考えております。  担当大臣として御指摘の点にお答えさせて...全文を見る
12月11日第155回国会 衆議院 財務金融委員会 第9号
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○竹中国務大臣 まずもって、参院の本会議と日程が重なりまして、おくれたことをおわび申し上げます。  私自身も、生保の問題に関しては、極めて重要であるというその重要性に関しましては佐藤委員と同様の強い認識を持っております。  国民から見ますと、これは、いわゆる預金の受け入れ機関...全文を見る
○竹中国務大臣 今お読みいただいたそのステートメントそのものは、事前にはちょっと承知しておりませんのですけれども、基本的な考え方は、やはり公的なものというのをどのように位置づけるかということに尽きるのだと思います。  こうした形でのみんなで支え合う形、これは例えば、非常に極端な...全文を見る
○竹中国務大臣 委員の御指摘の問題意識といいますか、しっかりとした基準をつくれというようなことに関しましては、私たちも十分に理解をしているつもりでございます。  しかし、その一方で、個別の判断というのはやはり極めて微妙な経営判断であろうかとも思いますので、その意味では、その委員...全文を見る
○竹中国務大臣 平成十六年度には不良債権問題を終結させる、具体的な一つの目標として不良債権比率を半減する、そういう目標を掲げております。その目標を実現するために、金融再生プログラムの中で資産査定等々さまざまな政策を講じようとしているということでございます。
○竹中国務大臣 不良債権処理を加速しなければ現下のデフレを克服することはできませんし、日本の経済の再生のためにはこれはぜひとも必要なことであるというのが重要な出発点でございます。  しかしながら、吉田委員御指摘のように、その場合、中長期的にこれは正しい方向であるにしても、短期的...全文を見る
○竹中国務大臣 委員の御指摘といいますか、御質問としては二問あったかと思います。一つは、渡辺美智雄先生のお話も引用されましたが、バブルのときの責任も踏まえて、やはり銀行には責任があるのではないのかということ。それとの関連で、RCCの取り立ての現状ということであろうかと思います。 ...全文を見る
○竹中国務大臣 この件につきましては、ソフトバンクからそのような正式な話は一切ないというふうに聞いております。  新聞報道等々で出ておりますけれども、三井住友銀行からはそのような問題について検討を始めたという報告を受けたところでございますけれども、これは検討を始めたという段階で...全文を見る
○竹中国務大臣 主要株主になれば、その場合は申請がこちらの方に出るということだと思います。
○竹中国務大臣 我々としては、銀行を検査監督する立場から、その銀行の経営が健全になされて、社会的に必要な機能を十分に果たせる、もちろんこれは経営の健全性ということも含まれますけれども、そういうことに関して適切な株主かどうかということで判断することになると思います。
○竹中国務大臣 ことし四月に改正銀行法が定められておりますけれども、この第五十二条の九以下で、銀行の主要株主、これは保有割合が原則二〇%以上のものについては内閣総理大臣の認可が必要であるというふうにされております。この主要株主としての認可申請があった場合には、以下の基準に適合する...全文を見る
○竹中国務大臣 私の理解では、柳澤大臣は、長期がどのぐらいかということを何年間などという形で具体的な期間を示すことは、その性格上難しいというような答弁をなさったというふうに記憶をしております。  記者会見等々で、上場までの準備期間等々で三年とか数字をおっしゃったことはあるのかも...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと、すべての議事録を私が見ていなかったということかもしれませんが、私の手元にあることしの五月二十九日の議事録に基づきますと、一般的には長期というのはあくまで長期であるというような趣旨の答弁を柳澤前大臣はしておられまして、何年というような形で申し上げることはち...全文を見る
○竹中国務大臣 これは、先ほどから申し上げていますように、形式的に何年というような形で申し上げるのはやはり困難であろうかというふうに思います。  いずれにしても、買ってすぐ転売して利ざやを稼ごう、そういう意図ではない、きちっとした銀行経営をやろうというふうに思っている、そういう...全文を見る
○竹中国務大臣 ソフトバンクが、孫さんのところが売ればという仮定の御質問でございますので、これはちょっと仮定の御質問であります以上なかなか具体的にはお答えできないということもぜひ御理解いただきたいと思います。  重要な点は、しかし、例えば何年間売ってはいけないとかいう売買の禁止...全文を見る
○竹中国務大臣 金融再生法に基づいて特別公的管理に旧日債銀は置かれたわけでありますけれども、この金融再生法に基づいて預金保険機構が取得した同行の株式をソフトバンクグループに譲渡した、それによって実はこの特別公的管理は終了しているわけであります。この金融再生法の法令上も、またソフト...全文を見る
○竹中国務大臣 御指摘のとおり、繰り延べ税金資産はいわば前払いの税金でありますけれども、その資産性をどのように認定するのかというのは、公認会計士協会の実務指針において、これはかなりきっちりと書かれているというふうに認識をしております。  その具体的な、非経常的な特別の要因がある...全文を見る
○竹中国務大臣 これはもう個別の話でございます。銀行がどのような決算を行うのか、そのときに監査法人がどのような認定を行うのかという問題であるというふうに思います。
○竹中国務大臣 金融担当大臣に就任した当初からこの場でお話をさせていただいたつもりでございますけれども、繰り延べ税金資産というのは、会計上認められた一つの資産項目である、これは言うまでもないことであります。しかしながら、その資産性についてマーケットはどのように評価しているんだ、そ...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、毎年、いわゆる一般検査を行っておりまして、年二回のリアルタイムの査定区分の検査を行っております。この検査が一巡した段階で、来年の三月期の決算に焦点を当てることになると思いますが、その段階で順次その点を明らかにできるのではないかと思っております。
○竹中国務大臣 今申し上げましたように、検査が一巡するのを待ちますので、検査が、そのタイミングによって、何月ごろというのをはっきりとお答えするのはちょっと困難でございます。
○竹中国務大臣 年一回の通常検査に我々は非常に大きな工数を割いているわけでございます。これは念のために、委員は御承知かもしれませんけれども、一回、一検査当たり何十人か行きまして、約二カ月ぐらいかけてやるわけでありますから、それが一巡するのを待たなければいけないというふうに思ってお...全文を見る
○竹中国務大臣 昨日、事務ガイドラインの改正を金融庁として発表しております。それにあわせまして、今委員御指摘のように、しっかりと、自己査定と金融庁検査の格差が正当な理由なく埋まっていない場合には報告徴求して、必要な場合には改善命令を出すということを改めて明言しております。  た...全文を見る
○竹中国務大臣 私としては、前回もかなり明確に言わせていただいたつもりなんでありますが、金融再生プログラムの中には、この点についてかなり明確に書かせていただいたつもりでございます。経営危機等に陥りまして、公的資金注入がやむないというような状況になった場合、やはり金融機関を代表する...全文を見る
○竹中国務大臣 例えば、代表権のあるというような特定、それと、それぞれの、どのような場合でそういったことが必要になるかというような個別のケースがあろうかと思います。それにふさわしい責任のとり方というのは当然あるわけで、例えば経営の怠慢によってそういった事態になったような場合であれ...全文を見る
○竹中国務大臣 ガイドラインにつきましては、これは工程表に示しましたとおり、年度内を目途に、わかりやすい形で準備をしなければいけないというふうに思っております。  その際の責任でございますけれども、これも、どのような理由でそのような転換をせざるを得ないような状況になるのかという...全文を見る
○竹中国務大臣 まさに民間の常識で、地位を利用して天下りをするというようなことは、これはあってはいけませんし、私はそういうことにはならないと思っております。政府全体がそういう方針を持っております。  しかし、今塩川大臣おっしゃいましたように、地域で例えば特別な事情でいろいろな要...全文を見る
○竹中国務大臣 政府系金融機関そのものを私は担当しているわけではありませんけれども、政府系金融機関のあり方に関しましては、経済財政諮問会議の方でその全体的な改革の議論を進めております。  今案を出しておりまして、この改革は三段階で進める。当面、不良債権処理を加速するこの二年半は...全文を見る
○竹中国務大臣 これは個別になかなかすべてをカバーすることはできない問題だと思いますが、御指摘のように、金融機関は金融機関として、しっかりリスク管理を行おうとしている。その中で、行内格付等々、さまざまな工夫をしているというふうに承知をしています。  これは、銀行システム全体とし...全文を見る
○竹中国務大臣 まず、銀行に優しいというふうに御指摘を受けたんですが、世間ではちょっと違うことを言われておりまして、優し過ぎても厳し過ぎてもいけないのかと思いますが、金融再生プログラムで掲げたことは、まさに銀行に対してきちっとした行政を行うということでありますので、そこはぜひ粛々...全文を見る
○竹中国務大臣 今の御質問を伺っておりまして、その点は、やはり経済に対する基本的な考え方がかなり委員とは違うのかなというふうに思いました。打ち出の小づちのように、ここにぱっと需要が出てまいります、これは、社会主義国でない限り、さらには、例えば国が特別の事業等々を行わない限り、そん...全文を見る
○竹中国務大臣 ちょっと御質問の通告をいただいておりましたので、数字は細かく全部頭に入っておりませんが、主として福祉関連の分野で今後需要が拡大する。諸外国に比べて、例えば、まだまだ供給が不足している、そういうことの積み上げとして、そのような五百三十万人という数字が出てまいります。...全文を見る
○竹中国務大臣 これはしかし、委員、本当に細かいものの積み重ねです。  例えば社会人向け教育サービスで約二十万人ふえると。これは、現状二十五万人ぐらいから四十五万人になると、日本の過去のトレンドを仮定して計算して、アメリカの今のサービス業を仮定して推計しているわけでありますけれ...全文を見る
○竹中国務大臣 文部科学大臣にお尋ねをいただきたいと思います。
○竹中国務大臣 委員長。
○竹中国務大臣 これはもう何度もここの場で申し上げたことでございますけれども、国内の金融機関として、国内法に基づいて、善意の預金者の保護という観点から必要な措置を講じていくということであろうかと思います。  アーミテージ氏の話は私自身全く存じ上げておりませんし、今まで申し上げて...全文を見る
○竹中国務大臣 小泉内閣になりましてから、「改革と展望」を作成しまして、中期的な観点から財政の健全化、それとマクロ経済の活性化、両立を図ろうというふうにしているわけであります。その枠組みの中で、その初年度である予算編成に当たっては、三十兆という枠組みに基づいて当初の予算を組んだ。...全文を見る
○竹中国務大臣 中塚委員が春先から、今御指摘のような、緊縮財政のもとでは財政再建そのものも難しくなるというような御指摘をしておられました。  しかし、ぜひ御認識賜りたいのは、今年度の、私たちは、政府経済見通しでゼロ%の経済見通しを立てていた。これは、まだ年度は半分しか統計が出て...全文を見る
○竹中国務大臣 工程表が株価に影響を与えたというふうには認識をしておりません。工程表というのは、ここで申し上げましたとおり、金融再生プログラムで決めたことをどのように事務的にやっていくか、そういうものです、ということを何回も申し上げて、実はそのとおりのものです。ですから、そのもの...全文を見る
○竹中国務大臣 基本的には、銀行部門も企業部門もそのバランスシートの調整を必要としていて、バランスシート上の問題を抱えているから企業はリスクをとって設備投資ができない、銀行はリスクをとって新規の貸し出しがなかなかできない、それが悪循環をもたらしているという状況にあるのだと認識をし...全文を見る
○竹中国務大臣 委員御指摘のように、通帳の盗難及び偽造された印鑑によって預金が引き出された案件がある、そうした場合の銀行の過失の有無をめぐって預金者と銀行の間で係争等が生じているということは、私たちも承知をしております。  このような問題に対応するためには、銀行が金融取引を行う...全文を見る
○竹中国務大臣 法律、まさにせっかくつくったわけでありますし、そのような施行が円滑になされるように努力をいたします。
○竹中国務大臣 先ほどから局長がお答えしていますとおり、検査結果の詳細について、これは、公表は我々としては従来より差し控えさせていただいているというふうに認識をしております。  そのときの判断としては、基本的には、財産的基礎を有しない法人に該当すると見込むまでには至らなかった、...全文を見る
○竹中国務大臣 私たちが把握しておる事実関係、今、五味局長がお話ししたとおりでございます。事務方から当時の担当者にも確認をしておりますけれども、業務改善命令を何らかの理由で、そういう外的な理由で撤回したという事実はないというふうに聞いております。  抵当証券業者の監督については...全文を見る
○竹中国務大臣 答弁ぶりが気楽だとか、そういうことは決してございませんで、この問題の重要さ、深刻さというのは我々なりに十分に認識をしているつもりでございます。委員御指摘のとおり、私も若干の土地カンがありますので、その問題等々はいろいろな形で感じるところがございます。  しかし、...全文を見る
○竹中国務大臣 先ほども申し上げましたとおり、そのような事実はないというふうに聞いております。金融の行政、抵当証券業規制法等に基づきまして、可能な範囲で指導監督を適切に行ってきたものというふうに承知をしております。