竹村泰子

たけむらやすこ



当選回数回

竹村泰子の1984年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月10日第101回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○竹村分科員 靖国神社公式参拝問題について質問いたします。  九月から検討を進めてこられました自民党の靖国神社問題に関する小委員会(奥野誠亮委員長)は、去る十一月二十四日内閣総理大臣による靖国神社への公式参拝は合憲であるとの見解をまとめ、自民党政調審議会の了解を得られました。小...全文を見る
○竹村分科員 多分そういうお答えが返ってくると思っておりました。  靖国神社は、御存じのとおりかつて天皇制軍国主義のシンボルとして創建された国立の神社で、国家神道の三本の柱であったと同時に、軍の管理下に置かれる宗教的軍事施設の最高峰でありました。天皇のために忠節を尽くして倒れた...全文を見る
○竹村分科員 中曽根首相は、戦後の見直しを公然と始めておられます。中曽根さんの思想や行動をつぶさに拝見していますと、戦後の見直し作業には四つの柱があります。改憲、靖国、教育、軍拡です。この歴代の首相がなし得なかった見直し作業を精力的に進めていく実に偉大な方だと思います。  この...全文を見る
○竹村分科員 神道指令が効力を失っているという御発言なんですね。しかし私のお聞きしたのは、神道指令そのものが効力を持っているかとお聞きしたのではなくて、その神道指令が我が国の憲法二十条、八十九条にどのように影響を与えたか、その関連をお聞かせくださいとお尋ねいたしました。
○竹村分科員 それでは、私たちの今の日本国憲法の二十条、八十九条に神道指令が非常に大きな影響を持ち、また密接なつながりを持っているということをお認めになるわけですね。
○竹村分科員 はい、ありがとうございました。  そして、多くの人は総理の公的な参拝を望んでいるというのですけれども、多くの人というのは何人を指すのでしょうか。調査をして決められたのでしょうか。  私の知っている一人の老婦人は、御主人がフィリピンで現地召集され、戦死されたのです...全文を見る
○竹村分科員 中曽根総理も一人の人間として、戦争のことに大変心を痛めておられるとおっしゃいますけれども、わきから拝見しておりますと、さっきから私が申しました改憲、靖国、教育、軍拡というこの一連の行動を拝見しておりますと、どうしてもそういうふうには思えない。非常に精力的に戦後の見直...全文を見る
○竹村分科員 そのことはよくわかります。大変勉強されたそうで大変結構なことだと思いますけれども、私がお聞きしましたのは、八三年に中曽根総理が公式参拝合憲根拠づけの指示をしておられるのです。このことを総理としてどうお考えになりますか。そしてできれば撤回を求めたいのですが……。
○竹村分科員 今持ってきておりませんけれども、現参議院議員の板垣正さんが英霊にこたえる議員協議会の事務局長に就任されました。そして村上勇遺族会会長とお二人で中曽根首相に要望がありました。中曽根首相はこの要望を受けて、公式参拝を何とか合憲根拠づけをして早く実現しようではないかという...全文を見る
○竹村分科員 もう時間がありませんので、深く今追及することはできないと思いますけれども、そういうニュアンスではなかったのです。もし御希望であれば後日お持ちいたします。私はそこにいたわけではありませんけれども、そういう報道が幾つかの新聞にされております。  先ほども申し上げました...全文を見る
○竹村分科員 わかりました。これは証拠不十分で、もう少し調査して、この次お尋ねいたします。  靖国問題の質問を終わります。ありがとうございました。
03月10日第101回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○竹村分科員 私は、きょう初めて質問いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。  ここに一人のお母さんを御紹介したいと思います。この方は、広島に住む本畝淑子さんという方です。この方の書かれた本の初めをちょっと読ませていただきます。   赤ちゃんが高い熱を出しました。お父...全文を見る
○竹村分科員 厚生省がどちらを向いていらっしゃるか、それはいいといたしまして、先ほどのレセプトですとか投薬証明、カルテ、そういったものを知る権利が私たちにはあると思います。何を飲まされたか、何をされたか。これは間違っていますか。
○竹村分科員 自然な姿であるということは、出すべきだということですか。
○竹村分科員 大臣、あなたは二月二十七日、薬害の人たち、クロロキン、スモン、未熟児網膜症その他の薬害の方たち八十人が全国から集まり、その苦しみと怒りをぶつけ、涙のうちに、厚生省は責任をどうとるかと迫ったとき、出席なさいませんでしたが、報告をしっかりお聞きになりましたか。本畝さんが...全文を見る
○竹村分科員 私は、大臣に、どういうお気持ちで花束をお受け取りになりましたかとお聞きいたしました。
○竹村分科員 どうぞよろしくお願いします。  昨年四月、大阪小児学会が、ライ症候群に関連して、小児にアスピリンを使用することに慎重でなければならないという通達を出しています。アメリカでは、サリチル酸系製剤がライ症候群を引き起こすのではないかという報告が一九六二年に出ています。そ...全文を見る
○竹村分科員 注意を喚起していらっしゃるけれども、今のところはそのヨードの入った造影剤を使わざるを得ないわけですね。
○竹村分科員 そうしますと、国ではがん検をしろしろと非常に奨励していらっしゃるわけですけれども、私たちも四十を超えたら必ず一年に一回とか、一年に一回では遅いのだ、半年に一回とかということを聞くわけですけれども、余りにがん検診を受けてはいけないという注意をどこかで出されているんでし...全文を見る
○竹村分科員 危険なものを使って検査するというその矛盾ですね。私は一人の庶民として大変不思議に思うわけですけれども、その辺のところ、今後の厚生省の御検討、そして研究の進みますことを祈るしか今はないわけですね。  私はここで、チバガイギーの今回の事件及び富士見病院事件のことなど少...全文を見る
○竹村分科員 その医薬品副作用被害救済基金の法案が国会に提出されたときの議事録のコピーもありますけれども、その辺はちょっと時間の関係で省略いたします。  そこで、その判定ですけれども、どのような判定基準があるのか、厚生省にお問い合わせしましたけれども、判定基準は特にはないという...全文を見る
○竹村分科員 大臣、お願いします。
○竹村分科員 いいえ、そうではなくて、要求書とその回答書を半月以内ということです。
○竹村分科員 私の言ったのは、多分大臣は見ていらっしゃらないだろうと思うのですけれども、二月二十七日に薬害の人たちと本畝さんが要求書を出しているわけです。半月以内に回答をということですので、どうぞ後でごらんになって、しっかりと対処していただきたいと思います。  サリドマイドのア...全文を見る
03月29日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第4号
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○竹村委員 富士見病院事件と、それから児童扶養手当について質問させていただきます。  まず、一九八〇年にこの事件、富士見病院事件が発覚しましてから、被害者同盟が把握しました被害者の実態は、北野早苗が操作するMEの検査で、だれもが一様に子宮筋腫と卵巣膿腫の病名を告げられ、これに基...全文を見る
○竹村委員 どうして困難と決めてしまわれるのでしょうか。埼玉県衛生部ではつかんでいるわけですね。保健所も防衛医大などで再診を受けるように指導しておりますから、その辺が、埼玉県の衛生部がち上記千百四十人の状況を整理分類をした報告を求めることはなぜできないのでしょうか。
○竹村委員 被害の実態、病院の医療内容など、ほとんど調べられていないんですね。それで厚生省の責任がとれているとは私は思わないのですけれども、国会に調査報告を提出させる必要があると思います。政府に熱意がないのは、現行制度のもとでは医療内容の適否をチェックするシステムがないことにも原...全文を見る
○竹村委員 事務レベルの、ただ保険医療の指導監査をするだけということなんですね。そうしますと、薬づけ、検査づけと言われる体制を、社会保険報酬、レセプトとか支払い制度との関係で、不正請求はもとよりですけれども、不当診療のことにまで入って調べることはできないとおっしゃるわけですか。
○竹村委員 「昭和五十九年度医療費支出の適正化対策」というものがございますね。これによりますと「指導監査体制の強化 専門医師による顧問団の新設 専門的分野の医師、歯科医師及び薬剤師からなる顧問医師団を活用し、指導・監査を実施」と書いてありますね。そうしますと、先ほどからお聞きして...全文を見る
○竹村委員 やっていらっしゃるわけではなく、そして今後もやる気はおありにならないわけですね。
○竹村委員 大臣にお聞きしますけれども、それでは厚生省は、こういう宇都宮病院事件でありますとか富士見病院事件のような、後を絶たない非常な薬づけ、検査づけ、あるいは乱療などのことが次々起こってくるわけですけれども、今後どの辺で、どういう体制でチェックしていこうと思っていらっしゃいま...全文を見る
○竹村委員 ちょっとよくわからないのですけれども。その辺の厚生省の責任を問いたいわけです。今医療監視員という方が全国で五千六百人ぐらいいらっしゃるとお聞きしました。そして年に一回監査をしておられるわけですね。こういうことはそれで十分とお思いなのでしょうか、どうでしょうか。
○竹村委員 そこが守られていないからこういうことが起きるわけですよ。もちろん立派なお医者さんはたくさんいらっしゃると思います。全部が全部とは申しませんけれども、医師の良心が守られていないから次々後を絶たないわけですね。そこをお聞きしたいわけです。
○竹村委員 ここで押し問答していても仕方がありませんから、十分にそれは……。  私が先ほど言いました二十人の医師の方たちの監視体制を、例えば富士見病院事件のように手術の必要があったかどうかなど、医療内容に踏み込んだ審査を行える唯一の機関として位置づけることは、法律的に見て可能で...全文を見る
○竹村委員 よくわからない答弁が多いのですけれども、私、頭が悪いものですから。  外国では、難度の病気を診断するためには複数の医師の診断を必ず必要とするとかそういう処置がとられているわけで、日本では、お医者さんは大変偉くてだれもタッチできない、その診療内容に踏み込むことは厚生省...全文を見る
○竹村委員 足も手も出ないということで、この点は十分に検討していただきたい課題としてぜひここで明らかにしておきたいと思います。  それから、先ほど私が申し上げました富士見病院事件の患者さんに対する被害の実態、これは厚生省の仕事としてぜひやっていただきたいと思いますけれども、その...全文を見る
○竹村委員 埼玉県に資料がないということは突きとめておられるのですか。
○竹村委員 それはぜひ調査をすることをお願いしたいと思います。  それから医師と患者の契約関係ですね。私が先日薬害の方たちとともに出しました要求書に回答をいただきまして、ありがとうございました。この回答書の中に「診療内容について必要な説明を行うことは医師の責務とされている」とあ...全文を見る
○竹村委員 どうぞよろしくお願いいたします。  次に、児童扶養手当について質問いたします。  昨年三月、政府は、児童福祉問題懇談会という厚生大臣の私的諮問機関を設けて、報告を十二月二十六日に出しておられます。この報告をもとに扶養手当法の改正、改悪と言いたいのですけれども、それ...全文を見る
○竹村委員 私は今そこまでお聞きしませんでしたけれども、その辺は十分に説明を受けております。よくわかっております。  私は一人の母親として、この二カ月、地元北海道で、また東京でもたくさんの離別母子の方々と会ってきました。お便りもいただいております。例えば職業訓練校へ入ることもで...全文を見る
○竹村委員 私は、就労機会が増大ということをお聞きしました。そう見ていらっしゃいますか。
○竹村委員 しかし、子供を抱えて夕方早く帰らなければならない、日曜日の出勤は大変に困る、できない。そして保育所のことがありますね。保育所が何時まででも預かってくれないという現状の中で、お母さんたちが非常な苦労をして働いておられること、このことをやはりわかっていただきたいと思います...全文を見る
○竹村委員 借りたものは返さなければなりませんですね。それがどんなに大変なことか、もう日日、毎日大変な暮らしの中から返していくということは大変なことです。  それから、離別して七年でお切りになる理由をちょっと聞かせていただきたい。簡潔にお願いします。
○竹村委員 大体七年で自立していかれるとおっしゃいますけれども、それはちゃんと数字として出ておりますか。
○竹村委員 それは、離別母子の調査をなさってそういう数字が出できているのでしょうか。
○竹村委員 離婚の件数なのですが、一九八一年には十五万四千件、八二年には十六万四千件、八三年には十七万八千件という数です。その理由は、妻の場合トップが経済問題です。ギャンブル、浮気、サラ金、アル中などから生活費を入れず、逆に妻から持ち出していく、そういう地獄の中から抜け出ようとす...全文を見る
○竹村委員 その取り決めがされているというのと、実際に履行しているというのとは全く違うわけで、私の調べましたところによりますと、一九七八年の厚生省の出しておられます人口実態調査によりますと、五〇・七%の人しか養育費を払っていないという数字が出ておりますね。ですから、私は言いたいの...全文を見る
○竹村委員 それがちゃんと履行されておりましたら、私はこんな質問をしなくて済むわけです。それをちゃんと調べていただき、きちんと指導していただかないと非常に困ります。その点おわかりいただきたいと思います。  それと、今度は未婚の母を切り捨てなさいますね。このことについて、私はきょ...全文を見る
○竹村委員 それでは、今までおかしいことをなさっていたわけですか。
○竹村委員 死別と離別はもしかしたらあるいはそうなのかもしれませんけれども、それでは離別と未婚の場合をどうやってお分けになるのでしょうか。またこのことは、離別の母子であるか未婚の母子であるかを調べる場合に、大変なプライバシーの侵害が起きるということを私は思っております。政府案をつ...全文を見る
04月19日第101回国会 衆議院 本会議 第19号
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○竹村泰子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま提案されました児童扶養手当法の一部改正案に対し、総理、厚生大臣、自治大臣並びに労働大臣に質問をいたします。  総理ほか各大臣にはお子さんがいらっしゃいますね。総理にはかわいいお孫さんもいらっしゃいます。ですから、子供の...全文を見る
07月05日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第21号
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○竹村委員 富士見産婦人科病院事件のことが出ましたので、短く関連質問をさせていただきます。  厚生省は、今回の健保法一部改正について医療費のむだを省くとしきりに強調していらっしゃいますけれども、全く患者の責任ではない医療費のむだを省くのに患者の負担増をもってするというのは、余り...全文を見る
○竹村委員 プロジェクトチームは四年間作業をなさったわけですか。今のその二本の柱を出されたわけですか。
○竹村委員 結論を得られたわけですね。そして、プロジェクトチームはもう今は存在しないわけですね。そうすると、富士見病院事件については厚生省はもう終わったと思っておられるわけですか。
○竹村委員 終わらないのに、何の報告書も出されておらないのに、プロジェクトチームはもう解散されたわけですね。
○竹村委員 わかりました。  「現代」という雑誌があります。富士見病院の院長であった北野千賀子さんが、でっち上げ記事で富士見病院をつぶしたある新聞社を訴えるという手記を載せているのを御存じでしょうか。その中で北野さんは、厚生省の医務局指導助成課医療監視担当官の越智昌幸氏に同病院...全文を見る
○竹村委員 きょうは時間が少ししかありませんので私は余り追及することができないのですけれども、資料を、総括した厚生省としての責任を、きちんとお出しくださいと再三再四請求しております。この前の社労委の中でも請求いたしましたけれども、資料はございませんというお返事をたびたび受けており...全文を見る
○竹村委員 総括をしたものを、厚生省としてどうこの富士見病院事件をお考えになるか、きちんとした報告書をお願いいたします。  私の質問を終わります。(拍手)
07月10日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第23号
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○竹村委員 六月二十六日、本会議におきまして土井先生代表質問、七月三日、社労委員会におきまして金子先生質問がそれぞれありましたけれども、そこで問題となりました女性差別撤廃条約と機会均等法案の関連について詰めてみたいと思います。  人類の歴史は、近世から近代へ移りますとき、封建的...全文を見る
○竹村委員 婦人局長にお伺いいたします。  あなたは、女であるがゆえに差別されているとお感じになったことがおありですか。
○竹村委員 あなたは余り差別をお感じになったことがない方ではないかと私は思うのですけれども、もう一つ婦人局長にお伺いいたします。  女性に対するあらゆる差別撤廃条約は女性の生き方をどう変えるとお思いになりますか。
○竹村委員 私は、女性の生き方をどう変え得るかとお尋ねいたしましたので、どうぞ、たくさんお聞きをしたいことがありますので、簡潔にお答え願いたいと思います。  条約の理念と欧米諸国の対応についてお尋ねいたします。  女性差別撤廃宣言というのがありましたのは一九六七年、その後女性...全文を見る
○竹村委員 私がお聞きしましたのは、差別撤廃宣言及びその条約の内容についてどんな変化がその間にありましたかとお聞きしたのです。
○竹村委員 もう少し詳しく説明していただきたいのですが…。
○竹村委員 女性に関する分野で大変大きな特徴があるのですけれども、宣言はこう、条約はこうという違いがあるはずですけれども、おわかりではないでしょうか。
○竹村委員 それでは、時間がもったいないのでお教えいたします。宣言は家事、育児を女性の役割であることを前提にして、この役割に留意して男女平等を実現することにしておりましたけれども、条約では家事、育児を両親の役割とした上で、母性の尊重と男女の役割分担を変更することが平等実現に不可欠...全文を見る
○竹村委員 まとめてしまわれますと、大事なところが抜けてしまっているのですけれども、その中で一カ所申し上げますと、「国際連合及びその専門機関の主催の下に締結された男女の権利の平等を促進する国際条約を考慮し、国際連合及びその専門機関により採択された男女の権利の平等を促進する決議、宣...全文を見る
○竹村委員 私は「理念」とは何とお思いになりますかとお聞きいたしました。大臣どうですか。「理念」とは何ですか。
○竹村委員 現実的なわけですね、あるべき姿。「理念」というのは、私もちょっと辞書を引っ張りましたけれども、「理性によって到達する最高の概念」ということです。  この第二条に示されております「基本的理念」は理想の目標ですか。労働省の理性によって到達する最高の概念なんですか。大臣ど...全文を見る
○竹村委員 女性に対する差別撤廃条約は、この点について差別をどのようなものと規定しているでしょうか。
○竹村委員 どうも先ほどから大事なことを飛ばされるので困るのですけれども、第二条「性別、特に婚姻上若しくは家族上の地位に関連した理由に基づくいかなる差別も存在してはならないことを意味するものである。」また、その3及び4に「本指令は、女子保護に関する規定、特に妊娠・出産に関連した規...全文を見る
○竹村委員 欧米諸国、特にEC加盟諸国については、国名も明らかにしてください。
○竹村委員 ありがとうございました。  イギリスの法律で、一九七五年の性差別禁止法というのがございますね。その目的、理念、原則、それからついでに、フランス、西ドイツ、イタリア、スウェーデン、アメリカなど、理念、目的、原則についてどう書かれているか、教えてください。
○竹村委員 イギリス、フランス、西ドイツ、イタリア、スウェーデン、アメリカとお聞きしたのですが、それで全部ですか。
○竹村委員 目的、理念というのはそうかもしれませんけれども、各国とも人間の尊厳、男女の平等、女子の労働権は基本的人権であると考え、また宣言していると思いますが、違いますか。そして、雇用の入り口である募集、採用、配置から賃金、昇進、訓練、退職、解雇に至るまで、つまり雇用のあらゆる段...全文を見る
○竹村委員 ありがとうございました。  大体共通して言えることは、雇用のあらゆる段階で女子労働者の差別的取り扱いを禁止している、そして男女平等はなかなか実現しにくい、家事、育児は男女及び社会の責任であり役割分担は変更されなければならないというような、基礎的な幾つかの点は共通して...全文を見る
○竹村委員 そうですか。では、ILOについてお伺いします。  外務省、ILOに対する十年、五年前からの日本の拠出金は第何番目ですか。それと金額も教えてください。
○竹村委員 ありがとうございました。  ILO百十一号条約についてお伺いいたします。  昨年のILO総会で、チェコスロバキアがILO百十一号条約に違反しているとして条約勧告適用委員会で問題になりましたね。私はここにそのILOの総会に実際に参加された中山和久さんという早稲田大学...全文を見る
○竹村委員 そこで、その条約についてお尋ねいたします。  これはどんな趣旨の条約なんですか。説明してください。
○竹村委員 ありがとうございました。  人種、皮膚の色、性、宗教、政治的見解、国民的出身、社会的出身に基づくすべての差別を禁止しておりますね。これは一九五八年、二十六年も前に採択されておりますが、日本の政府はどういう態度をとりましたでしょうか。
○竹村委員 結構です。  このILO百十一号条約よりはるかに進んだ内容を持つ差別撤廃条約を批准するのですから、このILO条約も当然批准していいのではないですか。いかがですか。なぜ二十六年も批准しないのですか。
○竹村委員 現在とおっしゃいますけれども、二十六年間です。なぜこれは二十六年も批准できないのでしょうね。日本にチェコを非難する資格がありますか。どうですか。
○竹村委員 二十六年も国内法を整備できない。どこがひっかかっているのですか。
○竹村委員 どこが抵触しているかお聞きしたいところですけれども、今現在すぐに言えないでしょうね。外務省はどうですか。
○竹村委員 わかりました。今のお答えで、性差別禁止のところが大きくひっかかっているということがよくわかりました。  賛成しているのに批准の努力をするのは当然の責務であると私は思うわけですけれども、批准するのですか、しないのですか、あるいは検討するのですか、そのめどはいつごろです...全文を見る
○竹村委員 めどはお聞きしても出てこないようですけれども、少なくとも検討していただくことをお約束していただけますか。
○竹村委員 大臣、どうですか。
○竹村委員 お約束いただいていいのですね。  私がなぜこうしつこく言っているかといいますと、この百十一号条約から、募集、採用から退職まで雇用のすべての段階で差別は禁止しなければならないということになるからでございます。ILOの総会で百十一号条約を根拠にチェコを非難された日本政府...全文を見る
○竹村委員 納得できませんね。おかしいですね。よその国に対しては百十一号条約の尊重を迫りながら自国では尊重しない、随分身勝手な話じゃないでしょうか。どうですか、日本の態度としてそういうことでいいのでしょうか。
○竹村委員 同じことじゃないですか。非難しておきながら日本は批准しない。同罪じゃないですか。先ほどお聞きしましたけれども、拠出金は世界で第三位、金額も三十二億円、大きなお金ですね。この態度は立派だと思います。しかし、お金は出すけれども批准はしない。これは何でしょうかね。まさにエコ...全文を見る
○竹村委員 どうもよくわかりませんね。お金は出すけれども、後々影響を及ぼしそうな批准についてはまあやめておこう、これは外務省は労働省に対して、困るじゃないかと苦情を言ってもいいんじゃないですか。どうですか。
○竹村委員 女性差別撤廃条約に署名したあのときの毅然とした態度で臨んでほしいと思います。  ここで一つ確認しておきたいことがあります。  屋山太郎という政治評論家がいますね。この人が雑誌「諸君」の五月号に、男女雇用平等法について論文を書いておりますね。この方は政府の審議会の委...全文を見る
○竹村委員 この論文は極めて重要な問題を提起していると思うのです。論文全体について私は全然価値を認めませんけれども、ここで事実問題としては一つ確認しておきたいことがございます。  この方は、差別撤廃条約の第二条について、政府の国連局の仮釈によりますと、「男女平等の原則の実際的な...全文を見る
○竹村委員 フランス語では「ou」になっているわけですか。英語では「and」になっているわけですね。やはり「立法そしてその他の適当な手段」という方が正しいのではないかと思いますけれども、まあフランス語のことはよくわかりませんが…。  そこで、お願いをしますが、屋山さんのような方...全文を見る
○竹村委員 お約束くださってありがとうございます。大臣、あなたにも一般的にお願いしておきたいのですけれども、今後は国際的な文書の翻訳に当たっては、今指摘したことのないように、日本語は難しいですから十分配慮していただけますか。どうですか。お約束ください。
○竹村委員 外務省は、今の労働大臣の発言もあり、今後翻訳については十分よくわかる日本語で訳していただけますか。よろしいですか。
○竹村委員 ありがとうございました。  少し話題を変えます。雇用平等法と勤労婦人福祉法の改正についてお尋ねしたいと思います。  さて、先ほどの質疑で、差別撤廃条約の趣旨や欧米諸国のその具体化についての考え方、取り組みがはっきりしたわけですけれども、国内法をどう考えるべきかにつ...全文を見る
○竹村委員 その後、一九七九年十二月には男女平等問題専門家会議が発足しています。八二年五月に出されたこの専門家会議の報告書「雇用における男女平等の判断基準の考え方について」は、「雇用における男女平等」あるいは「機会の均等及び待遇の平等」という言葉を使っていますね。どうですか。
○竹村委員 立法化の準備に当たった婦人少年問題審議会でも「男女雇用平等法」あるいは「機会の均等及び待遇の平等」という言葉が使われていますね。どうですか。
○竹村委員 ところが、今度政府から御提案されたこの法律では「平等」という言葉は一つもないのです。「均等な機会及び待遇」となっていますね。どうしてですか。
○竹村委員 言葉は厳密でなければならない。一つの法律の中に同じ内容の言葉を二つ使うのはぐあいが悪いということですね。  労働省婦人少年局編「男女平等への道」という本がございますね。七九年三月に出されておりますけれども、この中の前書きで森山眞弓前労働省婦人少年局長がこういうことを...全文を見る
○竹村委員 同じだとせんだってから繰り返し言われるわけですけれども、「均等」な待遇と「平等」というのは、外国語は同じかもしれませんが、日本語の意味としてはニュアンスが大分私は違うように思います。これはまた後で取り上げることにいたしまして、次に移ります。  そこで、政府案は、現行...全文を見る
○竹村委員 ありがとうございました。  この勤労婦人福祉法を制定するきっかけというと何なんでしょうか。
○竹村委員 私はそのきっかけをお聞きいたしましたので、大変御丁寧な説明をいただきまして…。  その家庭責任を持つ婦人労働者の雇用に関するILOの勧告がございますね。それをちょっとお聞かせください。
○竹村委員 私の言い方が悪かったのでしょうか。ILO百二十三号勧告というのがありますね、それの目的とねらいをちょっとお聞きしたかったのですが、勧告が出たことはわかっております。
○竹村委員 今私がお聞きしたのは、百二十三号の勧告の目的をお聞きしたのです。
○竹村委員 女子労働者に向けて、家庭責任があり、働くこと、家庭責任を果たすことを両立させる必要があるからその条件づくりを進めよう、こういうことだと思いますけれども、その後その勧告については、先ほどおっしゃいましたように一九七五年に決議を行っておりますね。それはどんな決議なんでしょ...全文を見る
○竹村委員 この決議に対して日本の各代表はどのような態度で臨んだのでしょうか。
○竹村委員 そして、その後ILOは、おっしゃったように新しい条約と勧告を採択しておりますね。これはどんな勧告ですか。
○竹村委員 この百五十六号条約及び百六十五号勧告、それぞれ主な目的、どんな目的を持っておりますか。そして、この条約及び勧告を採択するについて日本の各代表はどういう態度をとりましたか。
○竹村委員 わかりました。  そうすると、百二十三号勧告は実質上廃棄されて、男女ともに家庭責任があり、労働者は男性も女性も、いいですか、男性も女性もですよ、家庭責任を果たすことと働くことと両立させなければならない、そのための条件づくりを国は積極的に講じなければならないということ...全文を見る
○竹村委員 またしても賛成はするが批准はしない、そればかりなんですね。  この百五十六号条約を批准した国は現在何カ国ぐらいあるのでしょうか。北欧、EC諸国、アメリカなどで批准している国があったら、その名前をお教えください。
○竹村委員 私は、何カ国か、批准した国をちょっと教えてくださいと申し上げたのですけれども、今おっしゃいましたか、私聞こえなかった、おっしゃいましたか、三カ国。いいです、わかりました。  ところで、ILOにおいて今はっきりしたように労働者の家庭責任問題についての考え方にも変化があ...全文を見る
○竹村委員 それは女性差別撤廃宣言ですか。今のは前文ですか、大事なところ…。
○竹村委員 その点について、一九七九年の女性差別撤廃条約は、先ほど確かめましたように、両親の役割を改めて、家庭責任を男女と社会の共同責任とし、社会と家庭における男女の役割分担を変更することが必要だと強調しているわけですね。  また、国連は、人権規約を定めていたわけですけれども、...全文を見る
○竹村委員 何かはっきりよくわかりませんけれども、大臣、あなたは先週、愛知委員の質問の中で次のようなことを言われましたね。昔と違ってよく女子も勉強するようになり、この女性の能力を活用することによって人的な社会財産とする、これまで男性主導社会であったが、女性をうまく誘導することによ...全文を見る
○竹村委員 その後半の部分は結構なんですけれども、女性がこれまで能力を十分に発揮できない歴史的なことがあったことは認めます。しかし、それはだれがその能力を抑えつけ、教育をせず、女性をそういう位置に追い込んできたのかそういうことは全く大臣の頭の中にはないのではないでしょうか。この考...全文を見る
○竹村委員 国内法の整備、どんなふうな具体的な整備が必要であるかとか、それからどんな努力をしなければならないかとか、そういう具体的な案は何もお持ちし年ないわけですか。
○竹村委員 なるほど検討し努力を少しはしていらっしゃるかもしれませんね。しかし、余り具体的なはっきりとした方向が私は見えないのですけれども、また、その事態が余り進展していないその理由、原因についてはどうお考えになりますか、また、今後どう対処されるおつもりですか。
○竹村委員 大臣、どう思われますか。行政的か指導もしていくようになさいますか。
○竹村委員 余りILOの条約を批准しようという誠意が全く感じられないですね。やる気があるのでしょうかね。  政府、大臣は行政的な指導も強めなければならないとお思いだと思いますけれども、日本は行政指導の国ということで諸外国にも有名ですね、特に通産省などは財界と一緒になって我が国の...全文を見る
○竹村委員 労働省は六十歳定年制を掲げておられますけれども、この目標はいつ設定されたもので、それが実現するのは一体いつなんですか、もうかなり前から六十歳定年のことを言われておりますけれども。
○竹村委員 先ほど政策課題をお聞きいたしました。その中で六十歳定年制のことを挙げられたわけですけれども、加藤職安局長、六十歳定年のことを六十年ごろにはかなり一般化できるとおっしゃいましたが、目途というか、どのくらい一般化できるとお思いですか。
○竹村委員 例えば労働時間などにつきましても、労働省は年間労働時間を二千時間以内にするという目標を立てられましたね。これはいつ設定されたもので、それが実現するのは何年ということになっておりますか。また目標設定時と現在の労働時間を教えてください。
○竹村委員 欧米諸国では年間総労働時間千六百時間ないし千八百時間になっているわけですから、日本の年間二千時間というのは、それに比べて実にささやかな目標であると思います。日本は経済大国を自負しているのですから、この点はぜひ御努力いただきたいと思うわけです。そこで次に、私は育児休業制...全文を見る
○竹村委員 現在、育児休業制度を実施している企業はどのくらいありますか。十年前の数字とあわせて教えてください。
○竹村委員 育児休業制度、これは女性にとっては大変大切な制度なんですけれども、この育児休業制度のもとで働いている労働者はどのくらいおりますか。これも十年前の数字と一緒にお示しください。
○竹村委員 今のところわからないということですね。  現行の勤労婦人福祉法は、育児休業について国や事業主の責務を定めております。どのような条文になっておりますか。
○竹村委員 事業主は「育児休業の実施その他の育児に関する便宜の供与を行なうように努めなければならない。」とあるわけですね。そして、法律でそのように国や事業主の責務を定めたにもかかわらず、また、国は努力されたにもかかわらず、育児休業制度はなかなか普及しておりませんね。なぜなんでしょ...全文を見る
○竹村委員 事情は種々あるでしょうけれども、事業主の努力義務、政府の行政指導だけではなかなか実現しない。努力義務ではだめなんですね。  今回の政府案も努力義務が非常に多いわけですけれども、それはなかなか実現しない、八年たっているわけですから。所期の目標なり目的なりを実現するため...全文を見る
○竹村委員 子供を育てながら仕事をする、働くということがどんなに大変なことか、大臣には余りおわかりにならないかもしれませんけれども、この育児休業法を制定するために、ぜひ法実現の努力をお願いしたいと思います。お約束いただけますか。
○竹村委員 鋭意努力をということですね。引き続き、これまでのようではなく、もっと一心に、この育児休業法を制定するために努力をお願いしたいと思います。育児休業などの問題につきましては、また別の機会に御質問させていただくことにします。  それから、先ほどからのILO条約の批准につき...全文を見る
○竹村委員 先ほども指摘しましたように、女子労働者の労働権を確立するためには欠かせない条件なんですね。よくおわかりだと思います。雇用における男女平等の実現のための、あえて言えば絶対的な条件です。そのために、この百五十六号条約を批准できるように国内法の整備その他、絶対に早急にやって...全文を見る
○竹村委員 百五十六号条約についてですね、今おっしゃったのは。百六十五と聞こえたのですが…。
○竹村委員 政府提案の機会均等法に戻りたいと思います。  現行の勤労婦人福祉法に規定されている目的は、政府案によればどう改められるのでしょうか。
○竹村委員 そうしますと、結局、女子労働者の福祉の増進及び地位の向上を図るということが目的であるということは変わらないわけですね。これはおかしいですね。現行の勤労婦人福祉法の基本理念はどう改められるのですか。
○竹村委員 「重大」が「重要」に改められるのですね。字句上の修正や入れかえはあっても、この基本理念については変わらないわけです。  今まで議論してきた観点から考えました場合、現行法の基本理念の柱の一つは、女子労働者は次代を担う者の生育について重要な役割を有するということですね。...全文を見る
○竹村委員 順序を入れかえられたのはよくわかるのですけれども、しかし、今お答えにありました父親もというのは、どこで判断できるのですか。
○竹村委員 難しい読みをしなければならないのですね。「次代を担う者の生育について重要な役割を有する」ということで、父親も母親もともに家庭の仕事を分業するということを読み取らなければならないのですか。
○竹村委員 何か国語の時間みたいになりますけれども「家庭の一員として次代を担う者の生育について重要な役割を有する」というのは、これは女子労働者のことでしょう。女性のことを言っているわけですね、どこに父親ということが出てくるのでしょうか。
○竹村委員 大変難しい読みをしなければならない法律であるということなんですね。  もう少し、この目的や基本理念について質問してみたいと思いますが、勤労婦人福祉法は、女子労働者が「経済及び社会の発展に寄与する者である」ということを法律制定の理由にしていますね。そして、このことは新...全文を見る
○竹村委員 その「家庭の一員として」という言葉で、父親の存在をそこでほうふつと想像しなければならないわけですね。そういうことですか、「一員として」と入っているということで。ちょっとよくわからないのですけれども。
○竹村委員 これは法律なんですよ。法律でいいかげんな、あいまいなことをもし父親の姿をここではっきりと想像しなければならないのであれば、なぜ父親もとお書きにならないのですか。法律をおつくりになるのに、しかも男女雇用平等に関する法律をつくるときに、そのようないいかげんな表現では困りま...全文を見る
○竹村委員 家族の一員、ほかの構成員ということをおっしゃいますけれども、父親のいない家庭もございますね。そういうこともあるわけです。まあ余りこれを深追いしていると時間がもったいないですからやめますけれども、男女が協力をして家庭の仕事を分担するとお思いになるなら、なぜそうお書きにな...全文を見る
○竹村委員 なるほどそうすると事業主や国、地方公共団体は、配慮したり、努めたりする点では全く同じですね。これも少しも新しくなっておりませんね、どうですか。
○竹村委員 ところで現行の勤労婦人福祉法も、新しくつくろうとされている均等法も、女子労働者に対して義務を課しておりますね。それぞれどういう規定になっておりますか。
○竹村委員 なぜ女子だけが努力し、自覚しなければならないか、その辺も大変問題なんですけれども、それはちょっと後に回します。  この今の点でも全く同じわけです。この法律の最も基本的な点で、最も大事な柱で何の変化もないわけなんですね。これはどうしたことなんでしょうか、一体どういうこ...全文を見る
○竹村委員 最後の点です。こういう平等や女子の労働権がなかなか実現されないから、根強く残っているから、特別の立法や処置が必要だと女性差別撤廃条約がうたっているのではありませんかとお聞きしたのですが。
○竹村委員 大臣、今の最後の点、どうお思いになりますか、御感想。
○竹村委員 大変大臣はやさしく親切なお方であるからだろうと思いますけれども、そういう差別を取り除いてあげたいとか向上をしていただきたいとか、やはりそれは男性優位の考え方なんですね。これは国や社会がしなければならないことなのです。そこのところをよくわかっていただきたいと思います。や...全文を見る
○竹村委員 そうしますと、条約の要請にこたえて雇用における男女の平等の確保を図るべき法律は、その目的や理念において男女の平等を確認し、あらゆる男女差別の禁止を訴える、その実効性を確保するために求められる公的な機関を設けることを明らかにするということが筋なのではありませんか。大臣、...全文を見る
○竹村委員 労働大臣もそうお考えになりますか、今の考え方。
○竹村委員 この目的や理念が確立していないから、よくわかっていないから、あるいはあいまいであったり筋違いであったりするから、それに基づく、この後の具体的な規定が条約の趣旨に沿わなくなってしまうのだと私は考えるのです。具体的な諸規定については後日また私なり同僚の議員なりが改めていろ...全文を見る
08月01日第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第30号
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○竹村委員 身体障害者福祉法の一部を改正するに当たりまして、提案理由の説明に、一九八一年の国際障害者年の理念をこの福祉法に盛り込むと書いてございますね。その一九八一年長期行動計画というのが国際障害者年に当たって出されておりますね。我が国の今までの障害者運動との違いはどういうところ...全文を見る
○竹村委員 それは、この福祉法の改正のどこに盛り込まれておりますでしょうか。具体的にお答えいただけますか。
○竹村委員 すなわち「完全参加と平等」ということですね。  その長期行動計画の中で、障害者の権利宣言はどういうふうにうたわれておりますでしょうか。長期行動計画というのが出されましたね、そちらにあると思いますけれども。その中で障害者の権利宣言というのが出されていると思うのですけれ...全文を見る
○竹村委員 私が申し上げましたのは、その長期行動計画というのを八一年の国際障害者年にお出しになりましたね。そのところで障害者の権利宣言をうたったものがあるのですけれども、それをお読みいただきたいと思ったのですが、いいです。  今、この理想は「完全参加と平等」ということですけれど...全文を見る
○竹村委員 在宅福祉とケアつき住宅について、私はきょうちょっと質問させていただきたいと思います。  一九八二年に出されました身体障害者福祉審議会の答申、この法案資料の終わりに出ておりますけれども、この第四章三項にこういうところがあります。   日常生活活動にかなりの制限をもつ...全文を見る
○竹村委員 重い障害を持つ人は施設に入るべきだというお考えではないですね。もしその人が望むなら地域に住んでもいいということですね、大臣。もう一度お願いします。
○竹村委員 スウェーデンなどでは、実際にもう今施設をどんどん壊して、そういう在宅に近い形の住まいを多くしているということでありますけれども、戦後、日本は、高度成長期までどちらかというと障害者はほうっておかれたといいますか、どうしようもなかった。昭和三十年代に入ってから収容施設が次...全文を見る
○竹村委員 ある施設では、真ん中に管理棟を置きまして、放射線状に周りに、きちんと一つ一つ家庭のようにお台所をつけて、おふろをつけて、そういう建物を建ててしまった。それなのに、そういうものは公衆衛生上とかいろいろな観点から許されないということで、今お台所やおふろは全く使われないで、...全文を見る
○竹村委員 東京にもケアつき住宅の建設運動をしている人たちがおりますけれども、民生局と建設局の当局者、そして身障者が多数参加して、検討会がつくられているようですね。  スウェーデンにフォーカスアパートというのがあるのですけれども、そのことを紹介した、御自分も身障者で、イエテポリ...全文を見る
○竹村委員 福祉法ができて三十五年たっているわけですね。社会は大きく変わってきたんですが、福祉の理念では、相変わらず生かしておくの域を出ていないのではないかと思われるようなことも間々あります。  今回の身障者福祉法の一部改正は、この基本線を変え得る、特に在宅ケアの問題などで行き...全文を見る
○竹村委員 私は八一年に出されました長期行動計画の中から質問を幾つかしたいと思っておりますけれども、障害者の差別と偏見の除去について言っているところがあるのですけれども、どういうふうに書かれておりますでしょうか。
○竹村委員 その中に「医療の問題」という項がございます。その中で一九七〇年に制定された身障者対策基本法というのがあるのですけれども、これで心身障害者とはどういう人だというふうに言っておりますでしょうか。
○竹村委員 心身障害者とはそういう人を言うわけなんですけれども、我が国では問題なのは、その中にも書かれているんですけれども、従来から障害者の範囲をほかの国に比べて非常に狭く限定しているということがございます。この考えは変わらないのでしょうか。例えば精神障害の方も非常に狭く限定して...全文を見る
○竹村委員 先日四月二十四日の参議院の社労委におきまして、本岡委員が大変詳しく質問をしておられますことですけれども、今回の法改正において政令で定める障害の中に人工肛門、人工膀胱のことが加えられ、厚生省の御努力と御理解が示されて大変大きな進歩であると評価するところですけれども、これ...全文を見る
○竹村委員 身体障害者福祉法に身体障害者福祉審議会というのがありますね。この身体障害者福祉審議会に障害者の参加を拡大するという問題ですけれども、五十七年三月の答申では、その身体障害者については視覚障害、聴覚障害、音声二言語機能障害、肢体不自由、内臓機能障害、全身性障害の六つの分類...全文を見る
○竹村委員 先ほども申し上げましたけれども、今回の改正で、政令で定める障害を設けられた、そして人工肛門、人工膀胱を入れることとなさった。これにCPなどの全身性障害というのをつけ加えるべきではないかと思われるわけですけれども、その点についてはどうお考えですか。
○竹村委員 できるだけ速やかに、またそう決まったときには、抜本的に見直しをぜひしていただきたいと思います。  時間がありませんので、再び在宅福祉の問題に戻りますけれども、現在のところ在宅福祉の対策が何もないのに、福祉、福祉とかけ声だけという感がしないでもないのですけれども、ヘル...全文を見る
○竹村委員 ケアつき住宅ですね。これは例えば公営住宅で、全入居者のうちの何%かを障害者住宅にする、そして独身の障害者にも開放する、今家族と一緒に住んでいる人とか夫婦の人は入っていらっしゃる場合がありますけれども、独身の人にも開放する。欧米にありますように、そして常駐のヘルパーさん...全文を見る
○竹村委員 何もこれは、それほど奇想天外なことを申し上げているわけではなくて、既にスウェーデンやアメリカなどではごく普通にもう実現しているわけですね。そういうケアつきの公営の住宅というものを厚生省なども本気で研究しておられますでしょうか、どうでしょうか。
○竹村委員 さきに申し上げました北海道のいちご会などでは、もう十年近くもこの要求をして、実験的に自分たちが、障害者も町の中で何も危なくないんだ、なかなかわかってくださらないので、もう十年近く実験生活をしているわけです。何の事故も障害も起きておりません。そういうことがありますので、...全文を見る
○竹村委員 文部省の方では大変かたい態度をとっておられるわけでして、障害児が普通に自分のすぐ近くの学校に行くというのは、今現実の問題として非常に難しいことになっております。その辺を厚生省もぜひ御一緒に努力をして、検討を重ねていただきたいと強く希望を申し上げて、終わらせていただきま...全文を見る
12月18日第102回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
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○竹村委員 婦人の年金権について質問いたします。  ちょっとショッキングなことを申し上げますけれども、今回の政府案は、前提条件として一人一年金が徹底していないところに大きな問題があると思うわけです。夫婦がセットで一年金であるということです。  ちょっと申し上げますと、政府案で...全文を見る
○竹村委員 それは宣伝しておられることですけれども、年金の受給権というのは保険料の支払いによって生じるわけですね。とすれば、無業の妻が保険料を払わないでも六十五歳になれば支給されるこの基礎年金については、給付と拠出の非常な不公平が起きてくる、問題が大き過ぎるのではないかと思われる...全文を見る
○竹村委員 三・四ということですけれども、これははっきりそういうふうに算出できているわけですか。
○竹村委員 妻の分は結局はっきり出せないわけですね、プールというお答えでしたから。ですから、それから考えても、妻の保険料という独立したそういう権利というものは全くないと言っても言い過ぎではないと思われますけれども、例えばこういうことが起こり得るわけです。  夫が失業しますね。保...全文を見る
○竹村委員 いろいろな事情があって夫と妻が別居をされる、そういうときに無業の妻の年金権は二重になるということが起き得るわけですね。例えば別居をなさる場合にはいろいろな事情があるわけですけれども、そういうケースが今非常に多い。そして、新たにまた違う女性と一緒に生活をともにされるとい...全文を見る
○竹村委員 有業、無業を問わず、婦人が年金保険料を免除されますのは、ヨーロッパ諸国でやっているように、例えば育児期間でありますとか老親の介護期間でありまして、あくまでも自立した婦人が自前の保険料を支払って年金権を獲得することを基本とすべきだと私どもは思います。  それから、有職...全文を見る
○竹村委員 それは御夫婦が円満に一生、いつまでもずっと添い遂げられる場合はそれで大変結構なんですけれども、必ずしもそうとは言い切れない現実が不幸にしてあるわけですね。しかもその数が非常に多い。そういう中で今回の政府案の問題点、余りにも大き過ぎるのではないかと私は申し上げているわけ...全文を見る
○竹村委員 掛け捨てになるのですよね。掛け捨てになりますので、働く婦人たちは今非常にこのことで激しく運動を広げておられますし、また怒りを持っておられるわけです。  それからまた、現行の厚生年金で、婦人の老齢年金支給開始年齢を五十五歳から六十歳に引き上げることも検討されているわけ...全文を見る
○竹村委員 これはいつ発行されましたのですか。
○竹村委員 五十五年六月、四年前ですけれども、その後の適用状況はどうなっておりますか。うまく徹底しておりますでしょうか。
○竹村委員 パートの就労状況その他、社会保険の適用状況がどういうふうになっているかという調査はしておられないというわけですね。今労働省も要綱を出されたりしまして、パートタイマーに対する雇用状況は非常に厳しいものがあり、またその処遇を十分に対応していただかなければならないという世論...全文を見る