竹村泰子

たけむらやすこ



当選回数回

竹村泰子の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月26日第102回国会 衆議院 予算委員会 第19号
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○竹村委員 関連で、女性に関する質問をさせていただきます。  まず、労働省に伺いますけれども、多岐にわたり数々の問題がありますが、私は、きょうの時間の都合もありますので、幾つかのことをお尋ねしたいと思っております。一般的には余り知られていないと思いますが、特に大臣に御理解をいた...全文を見る
○竹村委員 ぜひしっかりお願いしたいと思いますけれども、労働大臣いかがでございますか。
○竹村委員 期待しております。女性の労働力が山村林業の中で重要な位置を持っていることを認識して、しっかり対応していただきたいと思います。特に民間の林業労働者は、雇用契約もない短期日雇い、六カ月雇用がほとんどですが、低賃金、社会保障も満足ではない、こういう状態で働いているわけであり...全文を見る
○竹村委員 冬場には仕事がない、女の働く仕事がないとおっしゃるのがいつもの言い分のようですけれども、私の住んでおります北海道などでも、冬場にも山へ入っているのですね。実際には男女が全く同じ仕事をしている場合もあるわけです。しかし、こういう差別が明らかに行われているということは、雇...全文を見る
○竹村委員 チェーンソーの関係が出ましたけれども、その辺はよくわかっておりますが、同じ仕事をした場合に、雇用延長についてもぜひ真剣に労働省は対応してほしいと思います。する気がありますでしょうか、どうでしょうか。大臣、いかがですか。
○竹村委員 若い新進気鋭の大臣に期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  次の質問をさせていただきます。  今、チェーンソーのことが出ましたけれども、国有林の人事院規制など、危険有害業務についての就業というものがあります。また、労基法六十三条にも「危険有害業務...全文を見る
○竹村委員 ありがとうございました。それじゃ、チェーンソーも労働省では、「身体に著しい振動を受ける業務」として女子及び年少者の就業が禁止されると解釈してよろしゅうございますね。  それではその次に行きますけれども、刈り払い機というのがあります。下草などを刈る機械ですけれども、こ...全文を見る
○竹村委員 私、きょうは時間の関係で余り深く入れないのですけれども、チェーンソーと刈り払い機の体への影響の違いを労働省ではどう見ておられるのか。実際には、民間林業の女子の労働者はチェーンソーも刈り払い機も使用しているわけなんですね、現実の問題としては。その辺をぜひ母性保護の観点か...全文を見る
○竹村委員 私が持っております「民間林業における年度別振動病認定者数及び療養継続者数」という資料によりますと、私の住んでおります北海道では、この数字が、一九八三年度千七百十七人中百七十八人が女性でございます。これはチェーンソーではないとすると、刈り払い機の振動病と見られるものと思...全文を見る
○竹村委員 それによって散布に当たる労働被害、吐き気、食欲減退、皮膚のただれなどなど、若年の女性労働者がいれば被害はもっと違った方面にあらわれることも考えられるわけです。生態系の破壊になるかもしれないことが起きてくるかもしれません。  そういう中で、民間の林業労働者については健...全文を見る
○竹村委員 よろしいんじゃないかと思われては困るのでして、ダイオキシンを含む2・4・5Tの場合も、よろしいんじゃないかと思っておられたから使われたのですよね。後でこういうダイオキシンが、枯れ草剤が入っていたなどということが出てくるわけですから、健康管理、健康診断をするようにぜひ図...全文を見る
○竹村委員 それができていないのでお願いしているわけでございますから、よろしくお願いいたします。  今、主として女性労働者が従事しております薬剤散布、塩素酸系の薬剤ですけれども、シマジンとか、これは雑草の芽が出ないように土に膜をつくってしまう薬だそうですが、また臭化メチル、ネキ...全文を見る
○竹村委員 国有林でも民間でも、薬剤散布に従事するのは同じことですからね。国有林なら守って民間ならほっておいていいというわけではないわけですから、同じ人間なのですから、ぜひこれはきちんとやっていただきたい。そして、後で2・4・5Tの場合のように大変な薬だったなんて言われてももう遅...全文を見る
○竹村委員 多少では困りますので、厚生省というのは、あるいは厚生大臣というのはこういった事実に対してほかの省庁や出先機関に対して十分なチェック、指導をしていただかなければ国民としては大変に困るわけでございます。  もう終わりますけれども、どうぞ最後にお願いを申し上げたいと思いま...全文を見る
○竹村委員 お約束していただけますね。——よろしくお願いいたします。終わります。
03月08日第102回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○竹村分科員 政府開発援助、ODAのあり方について御質問いたします。  今問われているわけですけれども、六十年度予算案でも二千七百五十一億円、九・五%の伸びですね。ほかの部門が軒並み頭打ちだったり減額されていたりしますときに、これは極めて大幅な突出だと言えます。大臣の御尽力も大...全文を見る
○竹村分科員 五十八年度を初年度として、三年間で新規派遣数を倍増する計画をお立てになっている。六十年度では八百名ですか、予算も七十七億六千五百万円、十五億円余り伸びているわけですね。一方では、発展途上国からの要請に対する実際の派遣数つまり充足率は、それまで五〇%前後で推移していま...全文を見る
○竹村分科員 充足率は順調にということですけれども、このことは今後に期待するということですね。  私、協力隊員のOBの何人かの方にお会いしてみたのですけれども、押しなべて大変孤独感を持っておられる。それは何も情緒的に孤独ということではなくて、私が向こうに行ってやったことが後で果...全文を見る
○竹村分科員 二十年ですからね、まだまだこれからと言えるでしょうけれども、しかし、二十年というのは決して短くはないですよ。しかも、これは外務省の目玉商品と言っては何ですけれども、大変力を入れていらっしゃる、大変よいプログラムである、事業であるということは私も認めるわけですから、も...全文を見る
○竹村分科員 そうですか。文部省では、所管ではないとおっしゃいますけれども、やはりこれは大変大切なことですし、ぜひいろいろな部門でお考えいただきたいことだと思います。例えば教育、文化関係の方たち、二四・五%ですか、大変多く行っておられるわけですね。しかし、帰ってきても先生になれる...全文を見る
○竹村分科員 私が調べたところですと、そうみんなが休職を認められて、帰ってきてまた復職できるという形ではないようですね。文部省でどう把握しておられるかわかりませんけれども、その辺のところ、やはりお考えいただきたいと思います。  それから、先ほどの協力隊員の充足率、そしてただいま...全文を見る
○竹村分科員 外務省の御努力はわかるのです。遅まきながら、進路相談カウンセラーというのを今度新規に設けられておりますね。四百万円という金額でどれくらいのことができるかなと、ちょっと不思議に思うわけですけれども、とにかくしておられる。しかし、労働省ではこれまでにそういったことで何か...全文を見る
○竹村分科員 大変正直なお答えをいただきまして、ありがとうございます。ぜひ、その貴重な財産を地に埋もれさせることなく、不況で大変就職難の折ですけれども、御指導いただきたい。これはお約束いただけますね。
○竹村分科員 厚生省にお聞きしたいのですが、国立病院、公立病院その他の施設でのこの人たちの受け入れはいかがでしょうか。
○竹村分科員 看護婦さんの状況は割といいのですね。しかし、今要請先から最も期待されているのはドクターなんですね。そういう意味で、やはり厚生省も、これまでは余りよい対応ができているとは私は思えませんけれども、ぜひお力添えを考えていただきたいと思います。  きょうは、時間がありませ...全文を見る
○竹村分科員 労働省の御見解も聞きたいところすけれども、時間の関係で触れられません。  私は、このJICAの意思決定を下す理事会のメンバーを見ましたのですが、ほとんどが外務省、農水省、通産省などからの天下りのお役人ですね。どのくらいの意思決定をされるかということはわかりませんけ...全文を見る
○竹村分科員 大臣の今のお言葉に私は期待をしておりますけれども、もう時間ですので終わらせていただきますが、今あたかもブームのようにアフリカの飢えが語られ、気の毒な海の向こうの遠いところのお話として貴重な善意のささげ物がされております。それはそれでもちろんすばらしいことなのですが、...全文を見る
○竹村分科員 指紋押捺の問題では数多くの論議がされておりまして、ただいまも佐藤議員から御論議があったようでございますけれども、私は、これまでとちょっと違った局面が今出てきているのではないかと思っているわけですね。ことしの二月の二十日過ぎぐらいから、例えばイタリアの特派員の方が数次...全文を見る
○竹村分科員 そうしますと、この新聞の報道は、法務省としてはそう定かなものではない、そういうコメントは全然していないということですね。どうですか。
○竹村分科員 私がさっき言ったのはそういうことではありませんよ。「指紋押捺運用緩和へ」「内閣官房が中心となって調整を進めた結果、まず、制度運用の緩和方針のとりまとめを急ぐ」と内閣官房が言っているということと、それから法務省方針で緩和をしようという方針であると。決めたとは言ってませ...全文を見る
○竹村分科員 わかりました。この読売と毎日の二つの新聞は、全く虚偽を言っているわけではないけれども、検討を進めているということですね。  外国人登録法に関して各自治体で改正決議をしておりますね。現在どのくらいですか。
○竹村分科員 私の調べたところですともう少し多くて、六百六十九くらいになっているのですけれども、まあ六百三十にしましても決して少ない数ではないですね。日本の人口のどのくらいがこの市町村に所属しているかということははっきりいたしませんが、六〇%くらいになるのではないかと思います。こ...全文を見る
○竹村分科員 要望が出てきているということは大変大きなことだと思うのですが、私の手元に今、札幌弁護士会人権擁護委員会と山梨県弁護士会人権擁護委員会の二つの要望書があります。  これは八四年十月四日に札幌弁護士会人権擁護委員会から出されたものですけれども、李稔浩という方の人権侵犯...全文を見る
○竹村分科員 同一性を確保するためと言っていますけれども、こういうことがあるのですね。一九五三年五月の国会では犬養健法務大臣が、「一番大きい問題は治安問題でありまして、治安状態が今よりもさらに悪化いたしますと、あるいは少し貿易関係で来ている人の感情を悪くしても、あえて指紋をとると...全文を見る
○竹村分科員 では、今は治安問題でとっているわけではないのですね。
○竹村分科員 確認は写真で十分なんじゃないですか。指紋が実際に使われたことがありますでしょうか。指紋を犯罪捜査には使わない、同一人と確認するために指紋が必要と述べていらっしゃるのだけれども、実際はどうなんでしょうか。  八三年九月に、韓宗硯さんという方の第二回公判が東京地裁で開...全文を見る
○竹村分科員 じゃ、パスポートとか運転免許証とかは、どうして写真でいいのですかね。そのことは御検討いただくとしまして、余り時間がありませんので申し上げにくいのですけれども、法務省は登録時、初回一回だけということも検討されているとお聞きしておりますけれども、一回であろうと五回であろ...全文を見る
○竹村分科員 外務省の中に、人権難民課というのが去年できだそうですね。それまではなかったわけですね。日本は、人権という問題では大変後進国だと私は思っているわけですけれども、今の法務省のいろいろな指紋押捺拒否の問題などお聞きになってもおわかりのとおり、やはり人権難民課というのが、し...全文を見る
○竹村分科員 もう時間が参りました。  外国人登録法のうち指紋押捺制度の廃止、登録証の常時携帯、これもまた大変大きな問題なんですね。ちょっとお買い物に行くのにも、事情に応じてと言っておられますけれども、極端に言うと、おふろに行くときにも買い物に行くときにも持っていなければならな...全文を見る
03月28日第102回国会 衆議院 社会労働委員会 第11号
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○竹村委員 児童扶養手当改正案を出しておられるわけですけれども、これはまれに見る悪法中の悪法ですね。離別母子のお母さんたち、それを支援する人たちがそう思うのはもちろんのことですけれども、法律の専門家から、日本弁護士会や、それから東京弁護士会の法律家からも激しい反対や抗議が出ており...全文を見る
○竹村委員 どうもよくわかりませんけれども、政府は改正の理由として、離婚による母子世帯が増加し、現在の財政状況のもとでは従来の形で制度を維持できない、母子世帯の経済的な自立条件が格段に整備されたことを挙げて、真に困っている母子世帯のために合理化、適正化を図ったとされておりますね。...全文を見る
○竹村委員 それは寡婦及び身障の方も入っているわけですか。
○竹村委員 先日の予算委員会で金子議員の質問に対して、六十年度の予算額を、この特定求職者雇用開発助成金を十億円以上削られたその理由について、野見山政府委員は支給実績との乖離を挙げておられますね。この制度に対するPRが足りなかったことも反省しておられる。これ、十分に知らされていない...全文を見る
○竹村委員 女性の就労機会がふえているということについても、不安定なパート労働が増加しているだけでして、賃金も極めて低いわけですよね。それはもう労働省よくわかっていらっしゃるはずです。一時間平均五百六十円、最低賃金、その辺のところですね。そして、パートで三時間か四時間働いて、子供...全文を見る
○竹村委員 社会保障制度は予算を伴うものであります以上、国家財政の事情によって影響を受けることは否定できないと思いますけれども、児童扶養手当の支給水準をどこに決めるか、それはこのような事実を抜きにして費用の削減を図るのみでは、まさに財政的理由からの福祉切り捨てとしか言いようがない...全文を見る
○竹村委員 いたし方はない、引っ込める気はもちろんないし、悪いとも思っておらぬということですか。
○竹村委員 こういうことですから困るのですね。こういう厚生省の基本的な理念でありますから、困るのです。  児童扶養手当法、先ほど金子議員も触れられましたけれども、これは国民年金法によって死別母子世帯に母子福祉年金が支給されるようになったことに続き、手当支給の必要があるものとして...全文を見る
○竹村委員 その点は先ほどから聞いておりますし、ここで今幾ら追及いたしましてもそれ以上のお答えは出てこないと思いますので、次に移りますけれども、非常に大きな問題であり、だれもが、これはおかしい、ここのところはどんなことがあっても許すわけにはいかないと思っている大きな問題点であるこ...全文を見る
○竹村委員 だって、事実上行けなくなるじゃありませんか。月に三万何がしかのお金がおりなくなる。そうすると、全部が高校に行かれなくなるわけではございませんとおっしゃいますけれども、もちろんそういう何らかの方法で無理をしてやりくり算段をして行く人もあるでしょうが、事実その年齢までしか...全文を見る
○竹村委員 今、児童扶養手当をもらうのと貸付金を借りるのとは違うと私申し上げましたけれども、そのようなことをあえてされる。これはやはり今申し上げました児童憲章、福祉法、憲法その他まだまだ挙げればたくさんあります、そういったことにすべて逆行するものであるということをしっかり頭に入れ...全文を見る
○竹村委員 さっぱりわからない御答弁なんですね。父親にこういった法的な義務といいますか、そういう強制的な措置が全くされない中で今度の児童扶養手当の改悪が出されていることに私は激しい憤りを感じます。なぜ母親ばかりがそんな割を食わなければならないのですか。父親の責任はどこにあるのです...全文を見る
○竹村委員 その辺はまことにおかしい理屈でして、外国の例をいろいろきょうは持っておりますけれども、ちょっと引用する暇がないと思いますが、例えばアメリカなんかでは児童扶養手当のようなものはありませんね。そのかわり法律的には厳しくどこまでも追いかけていって、父親は子供に対する責任をと...全文を見る
○竹村委員 そんな御努力に期待して法律を改正されちゃ困るのですよ。そんななまぬるいことでは困るのです。ですから、法律的にきちんとその手だてが立ってから児童扶養手当改正を考えてくださいよ。今することないじゃないですか。その辺よく考えてください。  次に、未婚の母について質問いたし...全文を見る
○竹村委員 未婚の母についてこういうふうな文章を出して、そして不正受給が多いとおっしゃりたいのだろうと思います。不正受給も確かにあるでしょう、人間は完全なものじゃないですから、あるいは悪い人もいると思います。しかし、そういうことで法案を改正しようというお粗末な論理なんですね。まこ...全文を見る
○竹村委員 その調査なんですけれども、父親が一年以上子供を遺棄している場合も関連しまして、両方について伺いますけれども、これは未婚の母あるいは事実婚の場合と同様そう認められなければならないわけですね。未婚の場合は、定期的な訪問があったり、定期的に生計費の補助を受けていたりする場合...全文を見る
○竹村委員 本人に聞くとおっしゃいますけれども、本人がすべてのことをきちんと言える事情であれば一番いいわけですけれども、民生委員さんが聞かれる場合が非常に多いと思います。  私が先ほど警察と言いましたのは、そんなことがあったら大変なことなんですけれども、実際には戸別訪問して、定...全文を見る
○竹村委員 世界的には、婚姻外による母と子に対しては特別な保護や配慮が古くからなされている。日本はそのような状況にはないわけですね。もっと未婚の母と子に対する配慮があってもよいように思います。それどころか、今全く世界の趨勢に反して、逆行して、これはすべて切り捨てようとしておられる...全文を見る
○竹村委員 随分簡単なお答えで、全然何かわからないのですけれども、そっけないお答えなんですが、私が言っているのは、もっと温かい施策をしていただきたい。厚生省というのは国民の福祉、幸せを預かる省なんでしょう、違いますか。切り捨てることばかり、お金がないから切りやすいところを切る、そ...全文を見る
○竹村委員 もう少し人間的なお答えがいただきたかったのですけれども、厚生大臣という厚生省のトップにおられる方ですから、私は、期待する方が無理なんでしょうか、そういうことを期待してお答えをいただきたかったのですけれども、これらのことを、行政改革から来る財政負担の軽減を図ることに目を...全文を見る
○竹村委員 長々といろいろなことを申し上げましたけれども、時間が参りました。  これらの主なポイントを十分にいま一度検討し直していただいて、そしてできることならば、できないとおっしゃるでしょうけれども、考え直しをしていただきたい。大変恥ずかしい法案をお出しいたしましたと、潔く引...全文を見る
04月18日第102回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
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○竹村委員 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、修正案にも原案にも断固反対するものであります。  まず第一番目に、本来、児童の健全育成を目的に母子福祉年金の補完として発足したものでありますけれども、今回の改正案は、その年金的性格を放棄し、一般の社会福祉政策にすりかえる...全文を見る
04月23日第102回国会 衆議院 社会労働委員会 第18号
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○竹村委員 派遣事業と女性労働者に焦点を当てて質問をさせていただきたいと思います。  政府案は登録型、常用雇用型双方を制度化しようとしているわけですね。双方についてさまざまな問題点があると私たちは思っておりますけれども、制度化された場合の影響など解明すべきことは非常に多い。しか...全文を見る
○竹村委員 特にまだ調査をされておらない、はっきりはつかめないということなんですね。事務職には伝統的に女性が配置されていたという歴史から見てもそれは当然と言えるのかもしれないのですけれども、マンパワー社やマン・フライデー社という人材派遣会社、そういうのが一定の女性の就業希望にこた...全文を見る
○竹村委員 大臣は時短の問題に大変熱心でいらっしゃいますけれども、年次有給休暇ですね、現行労基法では一年間継続したら六日間もらえます。その後、勤続年数がふえるに従って一日ずつふえていく。十六年目でやっと二十日間の年次有給休暇が与えられることになっております。その辺の実際の年休の付...全文を見る
○竹村委員 実際にはなかなかそれもとれていない現状があるわけですけれども、それはさておきまして、マンパワーの人材、スタッフとなるまでの実務経験年数を見ますと、六年以内が五六・一%と半数以上を占めております。八年以内では七一・四%と三二%、これはマンパワーの数値ですけれども。例えば...全文を見る
○竹村委員 大臣にお伺いいたしますけれども、今海外旅行が非常にふえている。ヨーロッパツアーの場合、大体普通何日間ぐらいの日程があればいいと大臣はお思いになりますか。
○竹村委員 与えられた六日間も満足にまとめてとれない状況の中で、私がなぜ海外旅行のことをお聞きしたかといいますと、庶民のささやかな楽しみであるそういう海外族行のツアー、それも自分の都合のよい時期に与えられるわけではないわけですね。そういうこともままならぬ現状があるわけです。これは...全文を見る
○竹村委員 休暇のことにつきましては大臣のお答えがあったわけですけれども、そういう現状であるということをやはり御認識いただきたいと思うわけです。  次に、私どももせんだって男女雇用平等法、機会均等法審議のときに論議したことですけれども、母性保護に関する質問を少しさせていただきた...全文を見る
○竹村委員 産前産後の休暇及びその所得保障が少しよくなりそうだということは大変すばらしいことだと私も認めますけれども、それでは育児休業及び育児時間ですね、この点についてはどうですか。
○竹村委員 育児休業は今公務員だけに現状は適用されているわけですね、公務員、保母。そして、その割合がたしか一四・何%の普及率だったと思いますけれども、これはたしか努力義務なんですね。ですから、なかなか普及していかないということをせんだっての雇用平等法の審議のときにも申し上げたこと...全文を見る
○竹村委員 そこのところを、やはり労働省はどういうふうにこれからの労働問題を考えていっていただけるか、もう十分にお考えくださっているとは思いますけれども、なお一層押さえていただきたいと思うところでございます。  次に、二番目に回答数が多かったのは、「能力と経験を生かしたかった」...全文を見る
○竹村委員 自分の技能が評価されない、そういうこと、年功序列型の雇用慣行、日本の労働の非常に大きな雇用慣行への抗議ではないかと思うのですけれども、どうですか。
○竹村委員 次に、三番目に多かったのは「年齢制限がない」、これは一二・四%という数字ですけれども、この年齢制限がないという数字を労働省はどう受けとめられますか。つまり二十五歳から二十九歳、三十歳から三十四歳、そういう女性としての年齢別有効求人倍率、これはどうなっておりますでしょう...全文を見る
○竹村委員 そうですよね。とりわけ大企業の場合、新規の学卒者がほとんど主体であって、三十歳を過ぎた女性を採用してくれるところなんてなかなかありません。最近は再雇用制度などを導入する企業がふえてきたようですけれども、どのぐらいですか。
○竹村委員 非常に少ないのですね。ですから、労働省がもっと再雇用制度というところに力を入れていただいていれば、母性保護、つまり出産や育児に関する保護が確立していれば、女性は結婚する、出産するというときにも一たん離職する必要はないということにはならないでしょうか。これは、次に多かっ...全文を見る
○竹村委員 女性が自分で自分の子供の育て方、家庭のあり方を選択する、これは全く自由だし、労働省に介入していただいたら大変なことなんですから、そんなことではないのでありまして、やはり働きたい人が子供を育てながら働ける、そういう条件を労働省ではもっと意欲的にもっと熱意を持って一育児休...全文を見る
○竹村委員 先日から社労委員会の中で、大臣は、厚生省との共同のプログラムといいますか協議といいますか、そういうことをぜひ進めたいと意欲的にお答えになっておりますけれども、これも今始まった問題ではないのでして、ぜひ強い御指示をお願いしたいと思います。  次に、女性がなぜマンパワー...全文を見る
○竹村委員 パートバンクのお話が出ましたけれども、女性労働者にとっては派遣労働とともにパートタイムの就業を希望される方が非常に多いわけですね。今パートバンクの設置状況について御説明いただきましたけれども、これは最初にできたのはいつとおっしゃいましたか。そしてその目的といいますか、...全文を見る
○竹村委員 五十五年にシステム研の提言がされて、それ以来いろいろな対応をしてこられたと思うのですけれども、私ども見ておりまして、やはりそういった女性労働者の就業希望に十分に積極的にこたえてこられたとは思えないテンポといいますか、余り熱意が感じられないという気がするのですけれども、...全文を見る
○竹村委員 先ほど私が出しましたシステム研究会の提言ですが、これには「公共職業安定所の組織の整備とその機能の強化が不可欠である。そのためには、職業安定行政の一層の効率的な運営に努めるとともに公共職業安定所の職員の大幅な増員」という提言がされております。これ以後、昭和五十五年以後、...全文を見る
○竹村委員 下がっているわけですね。ふえてないんですね。削減されている。これでいいとお思いでしょうか。計画的な増員が求められているにもかかわらず削減されている、労働大臣いかがでしょうか。これでいいとお思いでしょうか。
○竹村委員 定員を削減せざるを得ない、これは臨調行革路線に原点があるのではありませんか。問題があるのではないでしょうか。  職業紹介は単なる需給調整システムではなくて、つまり人間の問題なんですね。物ではない。人間の需給調整のシステム、このような分野に安易に民間事業の参入、つまり...全文を見る
○竹村委員 私もマンパワーとか人材派遣会社、そういう会社が、先ほども申し上げましたように、女性の労働者の就業希望にこたえている、また企業側のニーズにもこたえているという点があることは十分に認めます。  企業側のニーズとしては、例えば技術職をふやしたいとが、中途退職者の補充をした...全文を見る
○竹村委員 何社ぐらいあると推定――推定では困るのですけれども、現在そう思っておられますか。
○竹村委員 全国で約二百社ぐらいと言われているわけですね。事務処理業で働く女性は、推定ですけれども、労働省でお調べになった数字と少し違うと思いますけれども、登録者で三十万人ぐらい、就業者で十三万人ぐらい、これは多いでしょうか、といたしまして、二百社ぐらいで割りますと、一社平均大体...全文を見る
○竹村委員 厚生年金、健康保険などは雇用形態に適合した制度がないために適用していないというところもあるわけですね。これはかって日雇い健保を適用した時期があったけれども、昭和五十五年あたりから社会保険庁から実態的に合わない部分があると言われて、しばらく中止してほしいという通達があっ...全文を見る
○竹村委員 私はさっきも申し上げましたけれども、マンパワーやマン・フライデーのような大きな会社はともかく、小さい会社では福利厚生の面でもあるいはスタッフの管理面でも保険の面でもあるいはその他のさまざまな待遇の面で、まだまだ一定の基準までいかないというところが非常に多い。また、これ...全文を見る
○竹村委員 民営でも同じタイプの労働者は扱っていますね。例えばホテルなんかに紹介されている配ぜん人、これは民営紹介所にとってもホテル側にとっても大変常連といいますか、そういう労働者であるわけです。そして、ホテル側にも希望されて認められ、見込まれて常用労働者として雇い入れたい、しか...全文を見る
○竹村委員 適当でないとおっしゃいますけれども、現実には実際にこういったことが起きているわけでして、民営の場合に、教育機能を持たせて、そして教育をする、例えば受け付け手数料のほかに教育費を一定額法令で定めて認める、こういうことは考えられませんか。
○竹村委員 また労働者の中には、民営に求職を申し込む、一方で人材派遣会社にも登録をしている、そういう人たちがかなりいるとお聞きしております。ともかく仕事がないというのは非常に厳しいことでして、働きたい、そういう意欲を持っておられる、そういう方たちが非常に多いということですね。 ...全文を見る
○竹村委員 それはその一般労働者派遣事業の許可というところのどこで調整をされますか。
○竹村委員 その今のある一つの企業の子会社的な人材派遣会社、それは「需給の適正な調整の促進のために必要であり、かつ、適切」ではないと判断をしていただけるのですか。
○竹村委員 この傾向は今後ふえてくると予想されるのですけれども、この中に一項目、一つの企業のために派遣される人材派遣会社というのではなく、多くの企業のために派遣されるものであるとするというような一項目をお入れになる気はありませんか。
○竹村委員 ついでにと言ってはなんですが、「労働力の需給の適正な調整の促進のために必要であり、かつ、適切であること。」という許可の部分ですけれども、その次の「派遣労働者に係る雇用管理を適正に行うに足りる」ものであるかどうか、あるいはその次のハの労働者派遣「事業を的確に遂行するに足...全文を見る
○竹村委員 それにしましても、こうした新しいタイプの就労をする労働者、テンポラリーワー力ーと言うんですか、新しい労働者ですけれども、一企業に終身雇用的に就職するのではなくて、一企業からは独立して働く、そういう労働者の意識や行動には今後注目すべきものがあると思うわけです。日本的な雇...全文を見る
○竹村委員 花形と言われるソフトウェアの労働者派遣の実態の中にもこんなアンケートによる結果が出ております。例えば派遣先の勤務形態で派遣先に管理される、自社には自分の机はないしスペースもない、極端な場合は会社の事務所も存在しない。給与は銀行振り込みで、ここも自社の人と接する機会はな...全文を見る
05月24日第102回国会 衆議院 外務委員会 第15号
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○竹村委員 今議題となっております条約について、与えられた時間内で質問させていただきますけれども、まずその前に、どうしても気になることが一つあるのです。これは女子差別撤廃条約とされましたね、なぜ女子という言葉を使ったのですか。
○竹村委員 最も適当であるというのは、何に照らして最も適当なんですか。
○竹村委員 この法律の趣旨、精神に即して、適当であると思われたというのですね。私は、訳し方としては最も不適当な言葉だと思うのですけれどもね。女性といういい言葉があるじゃないですか。なぜ、これを男子、女子というふうにお呼びになったのですか。
○竹村委員 法律用語には、女性という言葉は余り使われないということなんですね。
○竹村委員 女子というのは、女と子供という字ですよね。法律は別として、一般の社会の中で女子というのは、女子高校とか普通の成人ではない未成年というふうに使われていることが非常に多いと思います。字からいっても女、子供と書くわけですから、この辺は慣習的に、民間企業なんかでも、うちの女の...全文を見る
○竹村委員 こちらも大変残念に思うわけですけれども、一般的な、特に日本ではまだまだ男女が平等とは言い切れない状況が非常に大きなものとして横たわっている。その中で男子も——私は、男子がよくて女子が悪いと言っているのではないのですよ。男子も女子も、ともに一人前として扱っている言葉では...全文を見る
○竹村委員 先ほども山田国連局長はそのようにお答えになりまして、鋭意検討いたしますと約束をされたわけですけれども、この差別撤廃条約は、その前文で、女性に対する差別は権利の平等の原則及び人間の尊厳の尊重の原則に反するものだとうたっております。母性の社会的な重要性並びに家族及び子の養...全文を見る
○竹村委員 この百五十六号条約及び百六十五号勧告は、家庭責任を持つ男女の労働者の機会均等、均等待遇を実現するために必要な措置、課題、そういうことについていろいろ提起しております。  きょうは私、時間が余りありませんので、その中の幾つかを御質問したいと思います。  まず、労働時...全文を見る
○竹村委員 随分違いますね。欧米諸国、特にヨーロッパの国々、労働時間が随分格差があるわけです。我が国が差別撤廃条約を批准したとしても、実際にはこのような労働時間関係の格差が非常に大きい。これは大臣もよくおわかりだと思いますけれども、それが改善されないというのでは問題ですよね。これ...全文を見る
○竹村委員 外務大臣として、これは国際的に非常に恥ずかしいことですよね。各国が全部労働時間短縮のために鋭意努力をして、実際に実効を上げている。しかし、日本はそれが全然進んでいない。今、改善されているとおっしゃいましたけれども、ちっとも進んでいないじゃないですか。私がこの次に例とし...全文を見る
○竹村委員 外務大臣は、次の総理・総裁を目指す実力者でいらっしゃるわけですから、ニューリーダーにふさわしい国際的感覚、国際的な視野に立ってこういう労働界の国際的な批判を十分に受けとめて、それにふさわしい、日経連のアナクロニズムをしっかりと説得して、国連条約の趣旨に沿った労働時間の...全文を見る
○竹村委員 課題じゃ困るのです、課題はみんな持っているわけですからね。ぜひ、努力をお約束をしていただきたいと思いますが。いかがですか。
○竹村委員 次に、私ども女性にとりましては大変大事な育児時間のこと、育児休業のことについて質問をさせていただきます。  四月に、東京都の田無市では、男性職員にも育児時間を認めた制度を発足させております。夫婦ともに田無市市役所に勤める場合には、限定されてはいますけれども、育児時間...全文を見る
○竹村委員 外務省としては、これを評価しておられるのですね。  保育の問題につきましては、たくさんいろいろなことがあり、また、女性が子供を育てながら働くということの大切さ、さまざまな論議がありますけれども、原職復帰の保障や収入保障を定めて、男女のどちらでもが育児休業を選べる、選...全文を見る
○竹村委員 役割分担という言葉を使われましたけれども、家庭内の役割分担が差別撤廃条約あるいは機会均等法審議の中で非常に大きな問題となったことは、大臣御存じですか。
○竹村委員 どちらが育児をしてもよい、どちらが社会に出て働いてもよい、ある期間交代をしてもよい、そういうふうにお考えになっているとお受けしてよろしいですか。どうですか、大臣。何かちょっとけげんな顔をしていらっしゃいますけれども、お答えいただきましょう。
○竹村委員 どういう調和が、よくわかりませんけれども、大臣が本当に、真にそうお思いになるのでしたら、やはりこれは労働省と協力して育児休業制度の普及にもっと力を入れていただきたいと思います。  それから育児休業制度ですが、外務省にお尋ねいたしますけれども、西欧諸国、特にEC諸国の...全文を見る
○竹村委員 内容についてもお聞きしたいのですが、ちょっと時間の関係がありますので。  それらの国は育児休業法、法律として制定されているわけですね。ですから、普及率というふうにお聞きしましても、日本の場合と違いましてもし違反した場合は法律違反になるわけですから、法制化されている国...全文を見る
○竹村委員 労働省にお聞きいたしますけれども、それでは我が国の育児休業制度の普及状況はどうなのでしょうか。
○竹村委員 これは雇用均等法を審議しておりましたときにも私はお聞きいたしましたけれども、この普及の状況は非常に低いですね。十年前からだったと思いますけれども、ほかの国では、特にヨーロッパの国々ではもう法制化されている。労働省、今後の展望も含めてどう思われますか。
○竹村委員 外務大臣、これは今明らかにいたしましたように、日本とEC諸国の間の育児休業制度の普及状況は非常に格差があるわけです。これは条約との深い関連がありますので、労働時間の問題と同様に、国際感覚を身につけられました政治家として積極的に育児休業法制定に取り組むように、ぜひ労働省...全文を見る
○竹村委員 努力いただくことをお約束いただいて、ありがとうございます。私どもは期待しておりますので、女性労働者が一様に期待を集めていると思いますので、ぜひお約束を果たしていただきたいと思います。  次に、少し問題を変えまして、条約の第六条では、「女子の売春からの搾取を禁止するた...全文を見る
○竹村委員 きょうは余り時間がなくて、このことを追及できないのが残念なんですけれども、観光売春地である台湾、韓国、フィリピンなどへの渡航者数は男性が約八割を占めておるのです。きょう私は、外務省の方にそういうリストとか国別人数などいただきたいと思いましたけれども、ちょっと時間の関係...全文を見る
○竹村委員 この悪質な旅行業者のリストとかあるいは外務省の対応策とか、そういったものがありますか。
○竹村委員 そういう取り決めがおありになるけれども、今のところ何も効力を発揮していないという現状があるわけですね。これからもぜひ御努力をいただきたいと思いますし、もっと強力な方策をぜひ考えていただきたいと思います。  もう時間が参りましたので、あと一つだけ聞かせていただいて終わ...全文を見る
○竹村委員 もう時間がありませんので深く追及できませんけれども、もちろんこれは外務省だけの問題ではなく、労働省も警察もみんなかかわっていただかなければならないことですけれども、外務省は何ら抵触しないと思っておられる、これは非常に大きな問題だと私は思います。このまま野放しで、恐らく...全文を見る
○竹村委員 ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。  終わります。
06月14日第102回国会 衆議院 環境委員会 第7号
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○竹村委員 私の地元であります札幌、仙台などで特に著しいスパイクタイヤの粉じんについてお伺いをいたします。  現在、二十三都道府県では何らかの形でスパイクタイヤの粉じんの被害に悩まされている現状があるわけでありますけれども、人体の影響被害についてまずお尋ねしたいと思います。 ...全文を見る
○竹村委員 先ほど一日平均二百トンと申しましたけれども、越冬汚泥、つまり冬を越した汚泥は五十九年度で二万六千六百トンという大変な量であります。もちろんこれは泥も入っておりますけれども、その中の七〇%が車粉、スパイクタイヤがアスファルトを削った粉だと言われている。これが体に悪くない...全文を見る
○竹村委員 今世界の状況をお聞きしましたけれども、全面禁止にしているところがかなりある。それから使用期間、スパイクを使う期間を短くする、その制限をしているところがかなりある。ヨーロッパで全く自由に制限なし、規制なしというところはイギリスとポーランドくらいのものなんですね。日本のよ...全文を見る
○竹村委員 九十億円ですね。これはスパイクタイヤによるばかりではないというお答えでしたけれども、夏のタイヤが削る量なんというのは知れているわけです。  この九十億円という金額は、建設省の道路維持修繕費の何%に当たりますか。
○竹村委員 これに地方自治体管理の地方道損失分を含めますと、札幌市の場合は昨年だけで約四十億四千百十三万二千円を出しております。これを加えますと、さきに参議院でお答えがありましたように二百億円近くになりますね。違いますか、いいですか。
○竹村委員 二百億円近いお金が道路の補修費、維持修繕費のために使われているという。これは国の経費もそうですけれども、各自治体管理の地方道の区画線の書き直しやら補修費など、大変な費用分担と思いますけれども、自治省はどう思われているのでしょうか。率直な御意見をお聞かせください。
○竹村委員 札幌市からは昨年十二月に「スパイクタイヤ対策にかかる財源措置等について」という要望書が出ています。「積雪寒冷地におけるスパイクタイヤによる影響は、環境悪化及び道路摩耗に伴う補修費の増嵩等重大な行財政問題となっていることから、その使用制限や新たな財源措置について抜本的な...全文を見る
○竹村委員 スパイクタイヤを禁止できたらかなり国の経費が節減できるはずなんですけれども、その辺のところ、率直に御討議いただきたいと思います。  通産省にお尋ねしたいのですが、車粉じんの被害で悩んでいる地域住民は、どこも同じですけれども、例えば札幌市民などは、アンケート調査によれ...全文を見る
○竹村委員 もっと前にこれは本当は出るはずだったんですね。基準が下方修正され、それも新基準として今すぐ打ち出されない、検討中検討中と言ってかなりもう長いわけですけれども、これはいつごろお出しになるつもりですか。
○竹村委員 近々というのはどのくらいの近々ですか。
○竹村委員 出ますのを期待しております。  それでは次に警察にお伺いしたいのですが、警察は交通安全の立場から、この間も参議院の予算委員会で、三月二十五日に太田交通局長が、スパイクタイヤは冬の交通安全に役立っており、現在それにかわるものはない、直ちに法的規制をするには問題があり、...全文を見る
○竹村委員 時間の関係もありますので、スパイクタイヤの段階的規制に関連して幾つかお伺いしたいと思います。  最初にスタッドレスタイヤについて、例えば札幌市ではスタッドレスタイヤのモニター制度を取り入れております。スタッドレスタイヤの普及について力を入れているわけですけれども、こ...全文を見る
○竹村委員 もう少しお聞きしたいところですが、余り深く追及できませんが、次に運輸省にお伺いいたします。  大型車の問題としては、スパイクタイヤの全面禁止、スタッドレスタイヤの開発が早急に無理とすれば、現実的な対応策としてスパイクの装着期間制限、これをさらに短縮する必要が急務と考...全文を見る
○竹村委員 札幌市ではスパイクタイヤ対策協議会というのを設立しまして使用制限を五十八年四月から施行しています。六十年一月から条例化の研究のため建設局内にスパイク主査というのを新設しています。また、北海道はスパイク問題対策協議会を設立して、あるいは車粉じん健康調査検討委員会を発足さ...全文を見る
○竹村委員 大変うれしいお返事をいただきましたけれども、道路で一日じゅうずっと工事をしている人たち、あるいはさっき申し上げましたような子供、それから非常に交通量の激しいところにお店を構えていらっしゃる方たち、タクシーの運転手さん、そういった方たちは、本当にもろにこの被害者なわけで...全文を見る
○竹村委員 私は、三年ぐらいをめどに全面禁止に向けて何とか努力をしていただけますでしょうかとお聞きしたんですけれども、そのお答えはどうですか。
○竹村委員 どうして困難なんですか。
○竹村委員 大変官僚的なお答えでして、三年で努力いたしますなんて言っちゃったら、後、大変ですからわかりますけれども、しかし、不可能でございますと言ってしまうことはないんじゃないかと思います。  環境庁長官、いかがお考えでしょうか。
○竹村委員 結構です。これは多くの省庁にまたがることですので、命にかかわる問題ですから、各省庁の御努力を私ここで御期待して、終わらせていただきます。  ありがとうございました。
06月20日第102回国会 衆議院 社会労働委員会 第26号
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○竹村委員 季節労働者問題についてお伺いしたいと思います。  まず、季節労働者に対する認識の点でありますけれども、北海道には季節労働者と言われている人が三十万から三十二万おります。この数は北海道の就労人口二百八万八千人の約一五%を占めている。家族を含めますと実に百万人、北海道人...全文を見る
○竹村委員 今、通年雇用のことが出ましたけれども、私ちょっと小耳に挟んだところによりますと、きょうは労働大臣がILOに御出席のためお留守で大変残念ですけれども、大臣が北海道においでになった際に、何か通年雇用、通年施工の方向で考えたい、ただし、建設省そのほかの関係省庁とも横の連絡を...全文を見る
○竹村委員 この連絡会議はこれからも何回かお開きになる予定でしょうか。
○竹村委員 私はここに、北海道季節労働者組合協議会、略して道季労と言っておりますけれども、ここで発行しております「季節労働者白書」、第一巻は一九八一年九月、第二巻は一九八四年一月に出しております。これはもう労働省の皆さんあるいは政務次官、十分ごらんくださっていると思いますけれども...全文を見る
○竹村委員 先ほどの政務次官からお答えがありました連絡会議ですか、その点を十分にしっかりと主張していただきたいと私からもお願い申し上げたいと思います。  このような就労期間で一カ年の生活資金を稼ぎ出さなければならない。この年収が何と男子百七十四万円、女子八十九万円というのが現実...全文を見る
○竹村委員 社会保障なんかも、雇用保険と労災には加入しているけれども、厚生年金、健康保険はほとんど加入していない。大部分手前持ちの国民年金、国民健康保険なのであります。健康保険法の改正に伴ってますますこの傾向が多くなってきている。それから労働条件は、最近の雇用不安の中で雇用主側の...全文を見る
○竹村委員 そうではないのです。私がお聞きしたのは、いつの時点からいつの時点まで冬期雇用促進奨励金を支給されますかとお聞きしているのです。
○竹村委員 例えば離職時に約定書を交わした時点ということにはなっていないのですよね。申請に応じてということですね。その辺はどうですか。考え直せませんか。
○竹村委員 それから事業主に対しての積極的な利用、活用に対する具体策についてお伺いしたいと思います。
○竹村委員 十分に行政指導をしていただきたいと思いますが、よろしいですね。  それでは次の質問ですが、こうした悪条件の中での季節労働にも高齢化の波が押し寄せているわけです。五十歳以上の人が六三%を占めている。それから一般企業よりもこれが加速的に進展しています。五十歳台の人が三三...全文を見る
○竹村委員 講習課題とか健康、安全に対する講習の中での受講とか、高齢化対策で考えておられるのはそういうことだけですか。
○竹村委員 季節労働者だけの高齢化対策というふうにお聞きするとあるいはまだそこまでお考えに至っていないかとも思いますけれども、総括的にいって、高齢化社会を今迎えているわけですけれども、労働省の雇用政策といいますか、非常に大きなことですから一口には言えないかもしれませんけれども、ち...全文を見る
○竹村委員 少しもとに戻りますけれども、「季節労働者白書」の第二巻には集中的に四月、五月の就労状況について調査をした結果が出ているわけです。男性が四月稼働したのが十・五日、賃金が八万二千四十四円、五月稼働が十六・九日、賃金が十二万八千六百四十九円、女性が四月稼働が七・一日、賃金が...全文を見る
○竹村委員 冬期職業講習助成金及び受講給付金制度の改善についてお伺いしたいのですけれども、例えば助成金及び受講給付金の金額の引き上げについてはどう思っておられますか。
○竹村委員 先ほども申しましたように、生活保護世帯よりも低い水準で暮らしておられる、一生懸命働いて、冬期間は仕事がない、そういう状況で暮らしておられるわけですから、今のお答えのように今後もぜひ努力していただきたいと切にお願いいたします。  それから、この制度の適用業種の拡大につ...全文を見る
○竹村委員 ゴルフ場などを通年雇用にはできないからということですか。しかし、水産加工場とか、中には適用できる業種もあると思うのです。全く閉めてしまうところはおっしゃるとおりかもしれませんけれども、その辺の適用業種の拡大についても門前払いをしないで少し柔軟に考えていただきたいと思い...全文を見る
○竹村委員 きょうは大臣がお留守ですから、それ以上のお答えは要求しても無理と思いますけれども、今局長おっしゃいましたように、北海道の状況は決してよくなっていない、むしろ悪くなっている。しかも景気が停滞している。そして春先の発注が非常におくれている。そういうことから季節労働者の方た...全文を見る
11月21日第103回国会 衆議院 社会労働委員会 第2号
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○竹村委員 医療法改正案についてお伺いをいたします。  医療法改正案にはいろいろ問題点があるわけですけれども、たくさん御質問したいことがありますけれども、私はまず大臣にお答えいただく三点をすらすらと申し上げますので、まとめてお願いを申し上げたいと思います。  まず、都道府県に...全文を見る
○竹村委員 大臣、大変元気がないように思いますけれども、よく聞き取れなかったのですが、地域医療計画の策定を余り情熱的に考えていらっしゃらないのじゃないかという気がしますけれども、そうではなくて、やはりこれは力を入れてやっていただかなければ、大変大事な地域医療の問題ですので、どうぞ...全文を見る
○竹村委員 当たり前です。私は今のことを聞いているのじゃないんです。そういう事実でずっと二年間経営を続けてきたわけです。後で申しますけれども、医療監視を予告するわけですから、十分それに対応できるような余裕があるわけです。患者は、オーバーヘッドだったら急いで退院させればいいのです。...全文を見る
○竹村委員 それを受けた道の改善計画についてという書類もあるのです。これによりますと、医師を獲得するために「努力が足りない旨指摘した。」「院長自身が専門医の確保に真剣に努力するよう指導した。」「院長が医師として、病院管理者として研修を積むことに努力するよう指導した。」こういうふう...全文を見る
○竹村委員 私はこれは証言によって得ておりますので、必ずこれを聞いて調査していただきたいと思います。  それから、医療監視の方法と体制をお聞きしたいと思います。チェックポイントあるいはその他のこと、時間がありませんので、チェックポイントを全部読み上げていただかなくて結構ですから...全文を見る
○竹村委員 事前予告は何日前にされますか。
○竹村委員 十日もあれば十分に準備ができるわけですね。定床オーバーであれば減らせばいいのだし、カルテが書いてなかったら、この院長さんのように二百枚も急いで書けばいいのだし、いろいろ準備ができてしまうわけですね。それで本当の医療監視ができるとお思いですか。
○竹村委員 そのほかに、この院長さんにはもう一つ大変な事件があるわけなんです。  名前は申し上げられませんけれども、五名の女性患者に対して破廉恥な行いをしておられるのです。一人の方を申し上げますと、この方は、Aさんと言っておきますけれども、一番最初、お昼間一階の診察室へ来いと言...全文を見る
○竹村委員 もし事実であれば医道審議会にかけてきちんと罰していただけますか。約束していただけますか。
○竹村委員 わかりました。もし私に言っていただければ喜んで証人を御紹介いたしますので、どうぞお申し出ください。  お約束をいただきましたので、次に移ります。  今出ましたけれども、この医道審議会というのは罰金以上の刑が確定したときにのみ今かけられるのですよね。裁判にかかって罰...全文を見る
○竹村委員 こういうふうに蒔田病院のことをいろいろ調べできますと、言い過ぎかもしれませんけれども、院長は通常の精神状態ではないのではないか。こんなことが普通の人間にできますか。精神鑑定の必要があると思いますけれども、もしそうだとしますとどこがしますか。  精神衛生法二十九条の二...全文を見る
○竹村委員 人の命を何百人も預かってこれだけの違反――法律違反ですよ。医師法違反、薬剤師法違反、その他たくさんの違反を重ねて、おまけに五人もの女性患者に破廉恥事件まで起こして、これが他人に害を及ぼさないですか。そうお思いになるのですか、厚生省は。
○竹村委員 点滴やレントゲンや全く診ない、それから薬剤師の無資格、こういうのは命にかかわりますよ。「他人を害するおそれ」どころではない、命にかかわる問題です。そして、女性の患者さんたちだってこれからの将来のある人です。こういうことをされて、もしかしたら自殺する人だってあるかもしれ...全文を見る
○竹村委員 適時立入検査じゃだめなのですよ、適時立入検査は十一回もやっているわけですから。保健所が十一回、道が二回入っているわけです。ですから、緊急に根本的な調査をしていただきたい、それは厚生省の責任で。どうですか。
○竹村委員 道あるいは札幌市に対して十分に行政指導をしてくださるわけですね。よろしいのですね。
○竹村委員 ありがとうございました。医療監視ということを本当の意味でもっと徹底してやっていただかないと、こういうことが続々起きますよ。精神病院で幾つ問題が起きているか、十分御存じでしょう。  次に移ります。  精神病院の問題を続けていたしたいと思いますけれども、精神病院は子供...全文を見る
○竹村委員 配慮されているとは思っていらっしゃらないわけですね。  登校拒否とか家庭内暴力とかは、いわゆる精神病ですか。
○竹村委員 一部の人に精神障害があるかもしれないけれども、全体的に精神病であるかどうか診断する基準は確立していないですよね。すべて医師の裁量で決まるわけでしょう。そこで、子供を懲罰のために、懲らしめのために精神病院に入院させるというケースも起こり得るわけです。病気でないのに入院さ...全文を見る
○竹村委員 これらのケースについても、病院名についても子供の名前についても、今明らかにすることはできません。後日具体的なケースを御報告すれば、直ちに調査をしてくださいますか。そして、調査の結果、事実となれば是正指導をしてくださいますか、どうですか。
○竹村委員 精神障害ではない子供たちがこういうふうに精神病院に入れられている例がもし事実として確認できれば、きちんと行政調査をしてくださるんですね。約束してくださいますね。
○竹村委員 電気けいれん療法というのがありますね。これを懲らしめとか懲罰として用いた例があります。健康保険法に基づく治療指針においては、このような用い方はあり得ないはずですけれども、どうですか。そもそも子供に電気ショックといわれるものを使うことは許されないと思いますけれども、どう...全文を見る
○竹村委員 電気けいれん療法を受けるとどんなふうになるか御存じですか。ベッドの反対側へすっ飛んでいってしまうのですよ。明くる日も頭ががんがんして、目まいがしてとても起きていられない。そういう大変なものを子供に使っている事実があるのです。今の御答弁では満足できません。電気けいれん療...全文を見る
○竹村委員 子供たちのために、ぜひ速やかに検討していただけますようにお願いいたします。  私がきのう見学しましたある精神病院では、二百二十四人の入院患者のうち、十五歳から十八歳の間の児童が十三人おりました。そのすべてが閉鎖病棟に拘禁されておりました。かぎのかかるところです。しか...全文を見る
○竹村委員 精神病院の閉鎖病棟に子供が拘禁されているということは、人権面から非常に多くの問題があります。  例えば、こんな例があるんです。ある精神病院に入院した方の証言ですけれども、ここの病院には十代から二十代の思春期病棟があって、そこに入ると聞いていたのですが、大人の精神病者...全文を見る
○竹村委員 法務省が来ておられると思いますけれども、法務省はどうお思いになりますか、このこと。
○竹村委員 それはもちろんですよね、言うまでもないことですけれども、このことについて法務省はこういう事実を御存じてしたか。精神病院にたくさん子供たちが今はうり込まれている、こういう事実を十分把握しておられますか。
○竹村委員 法務省の人権擁護局でいらっしゃいますよね、永井さんは。人権を守る方でいらっしゃいますよね。私たち国民は、それを信頼しているわけですけれども、子供たちの人権がこんなに侵されている、こういう事実をやはりきちんと調査して把握していただかないと、そしてそれに対して対策を立てる...全文を見る
○竹村委員 日弁連なども子供の人権に照準を合わせて、校則の実態調査や「子どもの人権一一〇番」などを始めましたね。法務省は今後十分具体的に取り組みをしていっていただきたいと強く希望するわけでありますけれども、よろしいですね。
○竹村委員 再び厚生省にお聞きいたしますけれども、登校拒否症の短期入院療法を提唱し実践しておられます筑波大学の稲村博先生という方がおられますね。この先生によりますと、精神病院に短期入院させるケースとしては三つの基準を挙げておられます。これは一九八五年に出された「思春期学」という本...全文を見る
○竹村委員 無縁ですよね、この二番についてはそういうことは関係ありませんね。  私が見ました稲村先生の指導を受けております精神病院、幾つかの病院があるようですけれども、子供の場合、入院後二週間は面会も通信も遮断してしまう、こういう療法をとっておられるのです。厚生省はさきに通達を...全文を見る
○竹村委員 ちょっと意味がよくわからないのですけれども、厚生省がこの前出されました通信、面会の自由を確保するようにという通達と、稲村先生のやっていちっしゃる方針、この遮断期間というのは「入院直後~入院二週、複数人数の部屋に収容し、厳しい外部との遮断(電話、面会等の禁止)を原則とし...全文を見る
○竹村委員 現行法では、医師の裁量権ということで、患者は面会、通信の自由すらも確保されないんですね。それほど人権は侵されてしまっているんですね。そのことを厚生省は十分わきまえておられますか。大臣、感想はいかがですか。
○竹村委員 あってはならないけれども、事実されているじゃないですか、甚だしく、著しく。私、さっきからるる申し上げているのは、全部人権が阻害されているわけでしょう。だから、こんな通達を出されても、実際には抜け穴だらけ、何の役にも立っていないということですね。  面会、通信の自由な...全文を見る
○竹村委員 それはわかっています。だから、個々の患者の場合に侵害されていないかとお聞きしているのですけれども、もう何回お聞きしても同じですから、いいです。このように通達が形骸化していて、こういう事実が起きてしまっているということを十分お考えになってください。よろしくお願いいたしま...全文を見る
○竹村委員 例えば、教師が精神病院に入院中の子供にどうかかわっているのでしょうか。義務教育期間の話ですけれども、復学の促進とか人権の確保のために、先生方はどのように子供たちにかかわっておられますか。
○竹村委員 文部省からいただいた資料によりますと、「登校拒否に関する教育相談の件数」というのがありますね。これによりますと、登校拒否の子供に精神障害があるかどうか調べておられるのですね。子供の精神障害の有無について、この調査ではだれが判断したのですか。
○竹村委員 その相談機関のどなたが判断したのですか。そこに専門医がおられるのですか。都道府県、指定都市の教育委員会が所管する教育相談機関に専門医がおられるのですか。
○竹村委員 ここにあります、五十八年度では三百二十人、五十九年度では計四百八人の子供たちは全部きちんと専門医の診断を受けていると考えてよろしいのですね。
○竹村委員 もし専門家以外の人が、例えば相談員とかそこの所長さんとか、そういう方が「精神障害による拒否で、精神的な疾患の初期の症状と見なれる型」であるという判断をしているとすれば、これは大変なことですね。ぜひそういうことのないように、今後十分な指導をしていただきたいと思います。 ...全文を見る
○竹村委員 全然違います。初めの方なんです。「父親」「母親」というところがありまして、原因や背景、家庭、家庭の人間関係、そういうふうなところ、この本全体にこういう決めつけが大変多いんですね。文部省でこういうものをお出しになるときは十分な――このためにどれだけの親や子供たちが落ち込...全文を見る
○竹村委員 いろいろ配慮をして書かれたとおっしゃいますけれども、「父親が社会性に乏しく、無口で内向的であり、男らしさや積極性に欠け、自信欠如である」「母親が不安傾向を持ち、自信欠如、情緒未成熟、依存的、内気」こういうふうに書き並べられますと、どんな気持ちがしますか。もしあなたが登...全文を見る
○竹村委員 全部ではないのだったらどうしてお書きになるのですか。おかしいじゃないですか、決めつけになるじゃないですか。本当にこれは困ります。これは何部お刷りになったのか知りませんけれども、できれば私はこれを撤回していただきたいのです。どういうふうにこれを配付して使っておられますか...全文を見る
○竹村委員 まだ残部がありますか。これは五十八年十二月にお出しになったのですが、残部があったらそれはぜひ使わないでいただきたい、私はそう思いますけれども、どうですか。
○竹村委員 今余り文部省を追求しても仕方がないかもしれませんが、私の希望としては、これはできるだけ撤回、回収していただきたいと思います。 最後に、三省にお聞きしたいと思いますけれども、子供たちが安易に精神病院に入院させられるのを防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。私は、次の三...全文を見る
○竹村委員 どうしてそんなに難しいのですか。登校拒否児がこんなにふえている。このデータを見ればわかりますけれども、大変な増加をしている。そうして、いじめの問題がこれだけ騒がれている。しかも、少し暴れた子供たち、非行やシンナーの子供たちがほかに行きどころがない。全部とは言いませんけ...全文を見る
○竹村委員 さっき三点申し上げましたことはわかっていらっしゃるんですね。病院や施設に隔離するよりも、家族と生活のあり方を改善することに骨身を削るチームをつくってほしい。精神病院入院の可否を判断する機関を設置してほしい。これですか、今お答えになったのは。それから三番目が、子供の自由...全文を見る
○竹村委員 個々になんという御返事をいただきたかったのじゃないのです。これらのことを総体的に、十分に三省で考えていただいて、子供たちを守るために努力をしていただきたい、そういう場をつくっていただきたいとお願いをしているんです。大臣、一言感想を聞かせてください。
○竹村委員 ありがとうございます。大変いいお返事をいただきまして、うれしく思います。  終わります。