田代富士男

たしろふじお



当選回数回

田代富士男の1965年の発言一覧

開催日 会議名 発言
12月28日第51回国会 参議院 社会労働委員会 第2号
議事録を見る
○田代富士男君 私は、国立療養所、元大阪厚生園におきまして、昭和三十二年ごろより昭和三十九年一月ごろまで、約六年間にわたり実施されておりました、じん肺健康診断並びに一般臨床検査の料金を国庫に納入せずに、病院内に特別会計を設置して、関係幹部数人で恣意に支出していた不祥事件について質...全文を見る
○田代富士男君 時間がないとおっしゃいましたので。
○田代富士男君 ここにいらっしゃる皆さん方に事件の概要を申し上げますと、大阪にございます国立養療所、現在は近畿中央病院という名前に変わっておりますが、元厚生園長の瀬良好澄、また、元医務課長の高木善胤、研究検査課医長の横山邦彦の三名は、当国立療養所のエックス線技官、あるいは臨床検査...全文を見る
○田代富士男君 いまのお話によりますと、厚生省の当局としましては、そのような、じん肺検診の権威者であるならば、そのような国立の療養所の施設を使ってもやってよろしい、施設も若干使っても権威者であるならばよろしいというようなお話でありましたが、これは間違いありませんか。
○田代富士男君 いまのお話でありますと、そのような、じん肺検診料等の謝金は受け取っても当然であると、そういうお答えでありますが、じゃ、いま国立の療養所が約百五、六十以上あると思いますが、そこでもそういうことをやって謝金を取っているわけなんですね。現在中央総合病院になっておりますが...全文を見る
○田代富士男君 私が聞いているのは、全国の各療養所でこういうことをやっているのかやっていないのか、その点を聞いているんです。その厚生園のことじゃないんです。それをそのように認めるならば、謝金は受けるのは当然である。まして権威者であるならば、このような国立の施設を若干使ってもかまわ...全文を見る
○田代富士男君 それであるならば、よそはやってなくて、じゃ、厚生園だけ認めるというような、そういうようなことはどうかと思うのです。まして、いま法務省の方が話されたとおりに、応は告訴事件になっているのです。また、そういうような金を自分たちが着服するということはできることであるかでき...全文を見る
○田代富士男君 疑問ではなかろうかという、最後のそれを私は聞きたいのです。だから私は、公計法の第二条にはどう載っておるか、今回の事件は、そのような瀬良病院長をはじめとした彼らが、そのような官の職責において国立療養所の人的、物的施設を使用し、料金を徴収しながら、国に納めなくちゃなら...全文を見る
○田代富士男君 じゃ、会計法第二条はどのようになっていますか。違反でないとしたら、第二条はどのようになっていますか、お願いします。
○田代富士男君 じゃ、園長が個人的なそういう問題でやったのは違法ではないと、間違いないわけなんですね。では、私お聞きしますが、国立療養所におきましても外来の患者があります。一回の集団検診は三百人から五百人来ます。じゃ、そのような国立療養所の病院長であるという責任者の立場の人が、公...全文を見る
○田代富士男君 では、外来が少なかったらやってもよろしいというわけなんですね、いまの言い方でいきますと。外来が少ないからそういうことをやっても差しつかえない、認めた上に外来が少ないからやる、こんな言い方はないと思うのです。これは純然たる国に納むべき金じゃありませんか。それを権威者...全文を見る
○田代富士男君 いまの話によりますと、じゃ、そういうことはやってもよろしいということなんですね、個人であったならば。本人は国家公務員の一人であるし、一面では瀬良病院長個人である、そういうことと思いますが、だから、そういう国家公務員であっても、病院長の権限においてそういうことはやっ...全文を見る
○田代富士男君 だから、いまの問題点につきまして、幸い厚生大臣いらっしゃいますが、財政法第八条におきましては、そういう半額等で診療する場合には厚生大臣の許可が要るようになっているかと思うんです。しかし、今回の瀬良園長のやったことは、そういう正式な手続もとっておりません。いま刀根山...全文を見る
○田代富士男君 いまの問題も、はっきりしたようなはっきりしないようなことですが、時間の関係で、また後日に詳しいことはお聞きしたいと思いますが、刑事問題であるから、そういう問題については触れられないということであるならば、厚生省の組織規程の第八十三条、八十四条にはどのようなことが載...全文を見る
○田代富士男君 八十四条。
○田代富士男君 いま八十三条、八十四条の説明がありましたが、これはいま庶務課はどういう仕事をやるか、あるいは医務課はどういう仕事をやるかと、その規定じゃないかと思うのです。その八十三条の中には「診療記録の保管」、あるいは「患者の入退所」、そのような事務は一切庶務課において行なう。...全文を見る
○田代富士男君 もう時間もあまりありませんから簡単にお聞きしますが、そういう個人の仕事として厚生省が正式に認めているならば、このような事件が起きたときに、フィルムの受け払い簿、あるいは金銭の出納の出入り帳ですね、そういうものを出してくれと請求されたときに瀬良園長は出さなかったので...全文を見る
○田代富士男君 じゃ、時間の関係で次にお尋ねいたしますが、この問題に関しましては、事業主と厚生園との間に堺市の労働基準協会という団体が関与しているわけなんです。その協会を経由して中央病院とのそのような、じん肺の検診等が行なわれたわけでありますが、この労働基準協会自身の主体性につい...全文を見る
○田代富士男君 いまのお話によりますと、法人格も持っていない任意の団体と思いますが、今回の厚生園の事件におきましては、レントゲンの受け払いの手数料とか、そのような問題につきまして瀬良園長と共謀して、偽りのそのような報告書ですね、それを作成して近畿地方医務局に出したというような事実...全文を見る
○田代富士男君 じゃ、最後に、時間もありませんから。今回の事件は、公衆衛生活動協力の美名に隠れてただいま申し上げました特別会計を設置いたしまして、じん肺検診料のみならず、一般診療費等までも国庫へ納入せずして自分の恣意に使っていた、これが国立療養所において行なわれている、このような...全文を見る