谷垣禎一

たにがきさだかず



当選回数回

谷垣禎一の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月29日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第6号
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○谷垣国務大臣 このたび、金融再生委員長を拝命いたしました谷垣禎一でございます。  金融行政大変重大な折、このような仕事を引き受けまして、大変重責を感じております。  どうぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)      ————◇—————
○谷垣国務大臣 越智前委員長は、金融行政について大変明るい方で、私も、いろいろ越智前委員長から今まで教えていただいたことがあるわけでございますが、今の金融をめぐる情勢を十分御存じの方でございますから、私は、直接大蔵委員会等での越智委員長の答弁は伺っていないのでありますが、越智委員...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は越智委員長自身ではありませんので、越智さんの真意を十分に私が申し上げるというわけにもいきませんけれども、要するに、私も金融再生委員長になりまして改めて金融再生委員会それから金融監督庁、金融監督のそれぞれの検査の権限のあり方というものをもう一回勉強し直してみたわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 資本注入をいたしますときの公的資金が大臣のポケットマネーでないなどということは当たり前のことでございまして、私は、そんな認識は毛頭持っておりません。  そしてそれに加えまして、これも申し上げるまでもないことでございますけれども、資本注入をいたしますときは、これは...全文を見る
○谷垣国務大臣 私どもが所管しております法に従ってきちっとやりたい、このように覚悟を新たにしております。
○谷垣国務大臣 今おっしゃった信金、信組というのは大変地域に密着して、地域の方々の経済活動や生活に密着したものであって、我が国の地域経済にとって重要な役割を果たしておるところが多いわけですね。それはおのずから都銀等の大銀行と違うではないかという御趣旨だと思います。  それで、今...全文を見る
○谷垣国務大臣 積み増しは余りにも無責任であるという御指摘でございますが、今宮澤大蔵大臣が二年前のことを思い出されて、当時の経緯をいろいろお話しになりまして、私もあの当時は大蔵大臣のもとで政務次官を務めておりましたので、いまだにきのうのことのような気がするわけでございます。  ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今横光委員がおっしゃいましたように、国会の議論もちょうどたけなわになってきておりますところに、いわば途中から参加するようなことになりまして、しばらく後方におりました時差を早く埋めようと思って、今一生懸命やっているところでございます。  そこで、基本認識をまずはっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなかここのところは表現が難しいのでございますが、先ほど佐々木委員にも申し上げましたけれども、組織の上で、要するに合議体としての金融再生委員会が権限を持っている、その代表者が委員長である私である、こういうことになっております。  そして、確かに権限は金融監督庁...全文を見る
02月29日第147回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○谷垣国務大臣 町村さんの今の御意見は、金融機関の合理化やリストラの努力がまだ足らないんじゃないか、こういう御趣旨だと思うのです。  一般論として言えば、金融機関の効率化、合理化というのは、それぞれの金融機関がまず判断してやらなきゃいかぬ、これが一番基本だと思うのですが、現在の...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから横路委員が言っておられますように、今は金融秩序が非常に大事なときでございますから、私も、今おっしゃったような透明性、それから公正なルールのもとで透明に行政を展開していくということを、折に触れて、あらゆるときに強調をして、目的を達成していきたいと思っており...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから池田委員がいろいろおっしゃっておられますように、大体今の金融行政、いろいろ変わってまいりましたけれども、池田先生があの議論の中で、今もおっしゃいましたように、よく承知でございます。  私も、金融再生委員会に参りまして、合議制というものがうまく機能してい...全文を見る
03月01日第147回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) このところ、御承知のように金融行政の機関というものは逐次変化をしてきております。その中で、そこに流れる精神というのは、私は公正なルールをつくって透明な行政をやっていかなきゃいかぬと、こういうお考えで国会においてもいろいろ御議論をされて、こういうような仕組...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今まで金融再生委員会のもとで行われてきた行政につきましては、先ほど総理からもお答えがございましたけれども、私は金融再生委員会が総力を挙げて一生懸命取り組んできたというふうに考えております。  もちろん、これから来年まで金融再生委員会というのが存続いたし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) お答えいたします。  今、法務大臣から司法上の結果については御報告がございましたけれども、本件に対する金融監督当局の対応としましては、事件の重大性にかんがみまして、当時の大蔵省銀行局から富士銀行に対しまして、今回の事件によって銀行の信用を著しく失墜せし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 短い時間で要領よく御説明できるかどうか自信がないんですが、この話は要するに、二年前のあのときの緊迫感というのがやっぱり記憶にありますとすとんと胃の腑に落ちるんですが、あれを忘れてしまいますとなかなかこれはどうなんだという話になるんじゃないかなと、私は結局...全文を見る
03月06日第147回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) お答えいたします。  金融再生委員会、それから金融監督庁ができまして、行政の基本的な方針も、今、先生が御指摘のような公明なルールのもとで透明な行政を行っていく、そして自己責任というものを重んじていく、こういう方向に変わってまいりました。その方針のもとに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在、金融自由化も進んでまいりますと非常に激しい競争が起こることがこれから予想されるわけでありまして、各金融機関ともそれぞれ真剣に自分の体力を高めて国民の期待にこたえられる、それぞれ地域の期待にこたえられる、こういうことを真剣に模索していただかなければな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今御指摘になりましたように、バブル期を振り返ってみますと、やはり銀行経営者の判断にいろいろな問題点があったんだろうと思います。  一つは、御指摘の中にもございましたような適切なリスク管理とか自己責任原則を欠いたまま安易に融資を拡大したということが言える...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 厳正な審査をして体力を高め健全化を図っていくという目標と、それから今、委員が御指摘をされました国民に対する貸し渋り等、こういう問題に対応していくというのは、これはある場合には矛盾することも率直に申し上げるとありまして、この二つを同時に解決していくというこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、このような公的資金というものを投入している以上、先ほど申しましたように、その責任の追及は、責任の追及と申しますか、公的資金の場合も二つあるわけでありますけれども、倒産して大きな迷惑をかけたところには、これはきちっと法的責任を追及していかなければな...全文を見る
03月08日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
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○谷垣国務大臣 外形標準課税一般につきましては、これは御担当は大蔵大臣でございますので私から多くは申し上げませんが、政府税調の中で、昨年の十二月にも、景気の動向等を見きわめながらできるだけ早期に導入するように議論を詰めろ、こういうことになっておりますことは承知いたしておりまして、...全文を見る
○谷垣国務大臣 早期健全化法では、金融再生委員会は経営健全化計画の履行状況の報告を求めてこれを公表すること、これは条文にもそう書かれているわけでございますね。それで、この履行状況の報告、公表というのは、決算期ということを基準にいたしまして、半期の決算期ごとに行っているわけでありま...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も今政務次官が御答弁申し上げた態度でございますけれども、やはり我々としてもいろいろ持っている手段をどう使うかということはいろいろ考えているわけでございまして、そういう定性的な取り組みの中で、あるいは今までの数字の中で数値が下がってきているようなものに関しては一層...全文を見る
○谷垣国務大臣 今具体的なお名前をお出しになりましたが、具体的な問題、具体的にどこがどうということは抜きといたしまして、事業会社が銀行に進出していこう、こういうことに関しましては、私は金融再生委員長に就任する前からも大変個人的に関心を持っておりました。  今までの自分の事業の中...全文を見る
○谷垣国務大臣 再生委員長に就任しましてから、こういう職務を担当いたしますので、私の秘書に命じまして、今までどういう関連のところから政治献金を受け取ったのか少し精査をしてみろということで調べてみましたら、五年前の平成七年、八月であったと記憶いたしますが、五十万円幸福銀行から政治献...全文を見る
○谷垣国務大臣 その一回限りだと思います。
○谷垣国務大臣 私、余り金融機関と従来おつき合いがなかったのですが、全くなかったわけではございません。いずれも政治資金法上適正な処置をしておりましたが、今回こういう職につきましたことにかんがみまして、すべて返却をいたしました。
○谷垣国務大臣 私がこの職についております間、そういうことは私は慎むべきである、こう考えております。
○谷垣国務大臣 今退職金のことをおっしゃいましたけれども、旧経営陣が、頭取経験者及び平成元年以降に退職した代表取締役経験者二十三名おられます。故人は除きますが、その二十三名で支給された額は、税引き後の手取りでございますと、二十九億九千三百万でございます。その中から五億五千五百万円...全文を見る
○谷垣国務大臣 長銀の旧経営陣の退職慰労金の返還につきましては、長銀が金融再生法に基づいて作成して、金融再生委員会が承認した経営合理化計画、これに基づきまして、先ほど申しましたように、頭取経験者及び平成元年以降に退任した代表取締役、故人を除く二十三名に対して、退職慰労金の自主的な...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、この退職金の返還というのは、民事、刑事の責任追及というのとはまた別の範疇に属するものでございまして、自主的、自発的な部分によらざるを得ない性格のものだろうと思うのです。  そういう中で、先ほど申し上げた金額は、当事者としてはそれなりの努力を払ったものだろうと...全文を見る
○谷垣国務大臣 長銀につきましては、去る二月三日、平成八年及び九年に受けました計三千六百九十六万円の寄附、これは国民政治協会に対してでございますが、これを返却されております。また、日債銀からのものに関しては、同じく平成八年及び九年に受けた計三千六百九十六万円、すべて返還されたもの...全文を見る
03月08日第147回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、大蔵大臣が御答弁されたことと違うことを申し上げるわけではございませんが、やはり破綻をいたしましたときは全額保護をしなきゃいけない。これは今法によって負わされている義務でございますから、それはきちっとやっていかなきゃいけない。そして、しかも一年ペイオフ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この日債銀の優先交渉先を決めましたときに、金融再生委員会としては、今後の考え方を整理いたしまして三つに整理をいたしております。その三つの中に、今、池田委員がおっしゃいました国民負担を最小にしていく、できるだけ少なくしていくという原則を掲げております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、既存優先株式をできるだけ多く機構が保有すれば、それだけ多く後にキャピタルゲインを回収する可能性ができてくる、これはそのとおりだと思います。  しかし、ソフトバンクグループの提示条件におきましては、新生日債銀の経営権、みずから責任を持って経営して...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今ほとんどを償却とおっしゃいましたが、優先株式のうち六千五百九十二万株を預金保険機構が引き続き保有する。それから五千四百八万株、それから第二回、第三回の優先株式を無償償却するということになっているわけであります。  今キャピタルゲインがどれだけこれから...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少し技術的なことでございますから、事務局長に答弁をいたさせます。
03月09日第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) このたび金融再生委員会委員長を拝命いたしました谷垣禎一でございます。  我が国金融システムの安定と再生のために全力を尽くして任に当たってまいる所存でありますので、当委員会の委員長及び各委員の皆様には御指導のほどよろしくお願い申し上げます。  本日は、...全文を見る
03月09日第147回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 貸し手である銀行と借り手の力関係がえらく開いているじゃないかという御趣旨だと思いますが、貸し手、借り手の力関係というのは、そのときの金融状況やあるいは借り手の財務内容とかあるいはその事業、どういう事業を営んでいるかによって変わってくると思うんです。  ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ある意味では委員の御専門の医学と似ているところがあるんだろうと思います。やはりいろいろな治療をおやりになるに当たって、常に一つの目的だけを追っていけばいいというわけではないんだろうと思います。先ほど申し上げたこともそういうことでございまして、こう言うとち...全文を見る
03月10日第147回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 金融再生委員会設立時からの延べ金融再生委員会開催回数ですが、一年二カ月余りの間に百四十回、それから一昨年十二月にできましてから昨年十二月までのちょうど一年間をとりますと、百十九回であったと思います。平均会議時間は一回約三時間弱でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 申しわけございません。先ほど申し上げた数字をちょっと訂正させていただきたいと思いますが、九八年の十二月から九九年の十二月までの一年間、百十九回と申し上げましたが、百十八回でございました。
○国務大臣(谷垣禎一君) 金融再生委員会委員の報酬は特別職の職員の給与に関する法律に基づきまして給与または手当として支給されておりまして、給与の場合は俸給月額で百三十四万六千円、年額で約二千六百万円となっております。  なお、金融再生委員会委員は内閣総理大臣の許可があれば他の職...全文を見る
03月13日第147回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) お答えいたします。  益田委員御指摘のように、金融ビッグバン、日本でも本格的に進み出してまいりまして、やはりこれに向けて私たち日本の金融システムというものがしっかりしたものになっていかなきゃいけない。今までこの十年、口の悪い方では失われた十年などという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実は、金融再生委員会におきましても、一昨日でございましたか、論点を整理して議論を始めたばかりでございますので、今の益田委員の御質問に対してストレートに答えるのは私もまだ準備がございません。  一つは、今おっしゃいましたように、今の銀行法上、事業会社、親...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今御指摘の日債銀と第一火災との間の報道もございました。これは、委員がおっしゃいましたように、法律上有効なものとして同契約に基づいて日債銀が債務を履行したと報告を受けております。  この具体的な契約内容は、日債銀からは平成九年六月十九日、第一火災とそれか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃいますように、金融再生委員会にとどまらず、最近、金融行政機関というものの組織というのはこの数年間目まぐるしく変化をしております。  今さら繰り返すまでもございませんけれども、おととしの六月に金融監督庁ができた、そして十二月に金融再生委員会がで...全文を見る
03月14日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第8号
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○谷垣国務大臣 今、今までの過程の中で起こったいろいろな事件、上田委員はお触れになりました。  個別のことを今細かに申し上げる時間はありませんけれども、そのときそのときのやはりセーフティーネットのあり方で、当事者が全力を尽くして当たったものではないか、私はこう思っております。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 国民銀行と八千代銀行の件に関しましては、ほかに受け皿銀行として手を挙げたところが確かにございました。ですから複数競合したわけでございますが、その中から、デューデリジェンスをやりまして、こういう俗っぽい言葉を使っていいかどうかはわかりませんが、一番よい値段をつけてく...全文を見る
03月14日第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第3号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、寺崎委員お尋ねの日債銀と第一火災との関係でございますが、報道がございました。  まず、契約内容から申し上げますと、日債銀から受けております報告ですが、平成九年の六月十九日に、第一火災と、日債銀の関連親密先である株式会社長浜地所というのがあるわけです...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 日債銀が保証債務の履行として支払った、こういうことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 他に優先してという意味合いではございませんで、日債銀が破綻をいたしまして特別公的管理に移りましたときに、単なる預金のみならず債権債務関係を全部保護する、こういう方向で処理をいたしまして、その一環としてこの六十五億が支払われている、こういうことでございます...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変難しい問題でございますが、このような第一火災と日債銀との契約が有効であるということは、これは弁護士の判断でございますが、そのほかの企業がこのようなものを結ばなかったのが経営者のミスであるかどうかということにつきましては、これはそのときの経済情勢の中で...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、浜田委員からの御質問でございますが、昔、浜田さんと一緒にいろいろ議論をしたころを思い出しますと、逆に私の方が、浜田さん、あなただったらどうするんだということを聞きたいような気持ちでございます。  今、ペイオフ一年延期の本当の理由は何か、こういうお尋...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 日賦貸金業者につきましては、委員の御出身である九州方面で、しょうけつをきわめているという言葉を使っていいのかわかりませんが、大変問題があると聞いております。  先ほども監督部長の方から御答弁申し上げましたように、今、鋭意実態把握に努力をいたしておりまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 早期健全化法では今おっしゃった経営健全化計画の履行状況の報告を金融再生委員会から求めるということになっておりまして、これを公表する、こういう仕組みになっております。  それで、健全化計画は年度を通じたものとなっておりまして、中間期における計画値というの...全文を見る
03月15日第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第4号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 平成十二年度における総理府所管の金融再生委員会、金融監督庁及び金融庁並びに内閣府所管の金融庁の歳出予算要求額について、その概要を御説明いたします。  平成十二年度一般会計予算につきましては、中央省庁等改革に伴う新体制移行を反映させたものとなっており、金...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 金融機関が破綻しました場合に、世耕委員が御心配のように、善意で健全な借り手というものがどうきちっと融資を受けられるようにして、そこでおかしなことが起こらないようにしていくかというのは破綻処理の一つのポイントだろうと思うんです。  制度的に申しますと、こ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員がお触れになりました委員の御地元の金融機関が破綻した例を実は私もけさ事務方から聞いておりますと、確かに委員が御指摘のように、全国の例の中でも受け皿が受け継いでいった割合が非常に少ないケースの一つというふうに聞いておりまして、多分、委員もそういう中...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、櫻井委員が言われましたように、長銀につきましては既存株式約二十四億株、これをパートナーズ社に対して対価十億円ということで売却をいたしました。また、日債銀につきましても、ことし二月二十四日、いわゆるソフトバンクグループを優先交渉先として選定をいたしまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆる二次ロスという中で、では何が契約の中で補てんする責任を負っているかということになりますと、これもえらいぎりぎり法律議論をしますと難しいのでございますが、瑕疵担保責任という民商法にございます概念をかりまして、要するに長銀譲渡後三年以内にこの瑕疵、二...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) こういう契約条項が結ばれているということは、全くそんなことはあり得ないと思って結んでいるわけではございません。やっぱりそういうことも場合によっては出てくるかもしれない。しかし、これは金融再生委員会が一つ一つの債権をチェックしまして、そしてこれはちゃんとし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも額で何兆になるとかいうふうにお答えすることはちょっと難しいと思っております。新聞紙上等ではそんなことを算定しておられる方もあるようでございますけれども、これも多分前提の置き方をどうされたかによって全然違ってくるだろうというふうに思います。  例え...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 上手にお答えできるかどうかわかりませんが、私たち金融再生委員会のスタンスというのは、こういう議論のときに常に申し上げているんですが、我々が主導して再編を推し進めていくとかというような行政手法は用いておりませんで、やっぱり民間の中から、こういうペイオフ解禁...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 長銀、日債銀のロスの穴埋めに使われた資金が一体どこへ行くのかということでございますが、長銀譲渡の際の必要な公的資金につきましては、ことし二月末時点での暫定的な貸借対照表に基づいて、さっき御指摘された金額の中の一部でございますけれども、約三・六兆円のロス補...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、私が申し上げましたことは、長期信用銀行の貸借対照表をごらんいただきますと、その貸借対照表の中に債券がどれだけ、預金がどれだけと書いてございますから、当然そういうところに振り向けられていくということであろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かにこれだけの公的資金を投入することは事実でございますけれども、一方、金融機関というのはそれぞれの生きた経済主体とのいろんな信用関係もあり、それぞれのいろいろな企業運営の秘密というものもございまして、それを全部開示していくということは金融機関としてはや...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 午前中の質疑のときにも申し上げたことでございますけれども、どうしてこれだけの公的資金を投入して、しかもこういう価格で売るのかということは当然私たちも十分説明しなければなりませんし、ここのところを御理解いただけないとなかなか話が前に進まない、私もそれはそう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 譲歩とおっしゃいますけれども、先ほど申し上げましたように、やはり競りにかけて値段を決めたということでございます。  それから、含み益とか、こういうものもおっしゃったわけでありますけれども、資本注入していく、こういうものもきちっとやっていただければ後でそ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、上限を区切っているのはおかしいとおっしゃいましたが、事務局長が御答弁をいたしましたように、やはりこれから民間銀行として生きていくためには国の支払いの上限というものも要るだろう、そして健全な姿で生きていっていただかなければこの銀行が国民経済の中で役割を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この瑕疵担保というのは、売買というものがありましたときに、その売買の目的物と申しますか、この場合は多少いろんな法的構成がございますけれども、保証した評価に誤りがあった、減価が生じた場合にはそれを補てんしていくというのは、これは民商法等にも瑕疵担保責任とい...全文を見る
03月23日第147回国会 衆議院 本会議 第14号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 北橋議員にお答えいたします。  まず、預金保険法改正案を見直すべきではないかというお尋ねがございましたが、この法案は、一つは、預金全額保護の特例措置終了後に恒久的な制度を整備する必要がある、そのあり方を示した昨年十二月の金融審議会答申、これを一つ踏まえ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 横光議員にお答えいたします。  信用組合の検査、処理とペイオフ延期との関係についてのお尋ねがございました。  我が国の金融システムにつきましては、先ほど北橋議員にもお答えしたところでございますが、二年前の金融国会で御議論いただきおつくりいただいた法の...全文を見る
03月23日第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第7号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 基本的には、私どもは健全化計画というものを各行に出していただいておりまして、その健全化計画とどういう整合性をとっていくかということが一番のポイントであろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のおっしゃっていることが私よく理解できないのかもしれませんが、合併と健全化計画を進めていくということにそんな矛盾があるんでしょうか。私はそんな矛盾があるようには思えないんですが。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、池田委員がおっしゃった日本公認会計士協会の金融商品に関する実務指針でございますが、中間報告という形なんですが、確かに委員のおっしゃるように、預金などを受け入れている金融機関とそのほかの金融機関、一般法人というものと扱いに若干違いがある内容になっており...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 公認会計士協会の実務指針は、公認会計士がどういう基準で仕事されるかという、あそこで自主的に御判断されるものでありますし、我々の検査は金融検査マニュアルというもので、やっぱり検査の基準というのは、これは実際は今まで同じになっているわけですけれども、我々で決...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、星野委員が御指摘になった相談役に触れておるのか、いないのかと。  私が受けております報告は、経営健全化計画全体の中で役員の数をどう削減していくか、この点については報告を受けておりまして、その観点からまいりますと、昨年の九月期におけるリストラの状況と...全文を見る
03月24日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第9号
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○谷垣国務大臣 きょう、この委員会でお答えをすることを考えておりました大体の内容は、今、石井委員からおっしゃっていただいたような気がいたします。  それで、一年間延期したことによって、金融システムを改革していく熱意が緩んでしまうのではないか、こういう御心配でございました。  ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も同様でございます。
○谷垣国務大臣 協同組織金融機関に対する資本注入のあり方につきましては、今御審議をお願いしているこの法案が、法改正を踏まえて、今後、金融再生委員会において議論をしていかなければならないことなんですが、その際、踏まえておかなければならないことは、私は大きく言うと二つなのではないかと...全文を見る
○谷垣国務大臣 大蔵大臣の御答弁につけ加えることはございませんが、仕組みの上でも、金融危機対応会議で判断して、その上で総理が御判断をされる、それで決めた場合には国会に報告しなければならないという厳重な手続がとってありますから、仕組みの上からも乱用されることは私は万々が一にもないの...全文を見る
○谷垣国務大臣 大野政務次官は教授に対する学生とおっしゃいましたけれども、私も昔、先生やあるいは阪大におられた蝋山先生がやっておられた勉強会、末席で加えていただいて勉強したころのことを思い浮かべますと、お釈迦様に説法する門前の小僧のような気がいたしておりまして、大変居心地が悪い思...全文を見る
○谷垣国務大臣 今鈴木先生おっしゃいましたように、ことしの一月二十五日、越智前委員長も、今度の決定によってモラルハザードが起こることを心配されまして、各業界団体にあてて手紙を出され、またその手紙にそれぞれ返事をいただいておりまして、それぞれモラルハザードが起きないように努める、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私どもも、例えば格付機関等が日本の金融機関の格付を低めたとかそういうような情報には、現在のところ全く接しておりません。
03月29日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号
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○谷垣国務大臣 先ほど総括政務次官からお答えした以上のことについて、私、今御答弁する準備はございませんけれども、一つは、政務次官が御答弁しましたように、このような形態の保険に対するニーズというものは非常に強いということがやはりあるのだろうと思います。それで、一定額を保証すると商品...全文を見る
○谷垣国務大臣 結論から申しますと、ペイオフの一年延長というのは、中小の一部金融機関をこの期間にできるだけ健全な確実なものにしていこうという観点からこういう決定に至ったものと考えておりまして、今並木委員がおっしゃった、ビッグバンの対応のおくれからとか、あるいはマネーセンターバンク...全文を見る
○谷垣国務大臣 自己資本というのは、貸出資産が通常想定される危険度を超えて貸し倒れたという場合などに備えるバッファーとしての役割があると思うのですね。だから、市場において金融機関が円滑に資金供給や資金調達を行う、そして預金者の安全も図っていくという上では、自己資本比率というのは極...全文を見る
○谷垣国務大臣 どういうふうに特に協同組織の金融機関に資本注入等を考えていくかということにつきましては、今まではなかなか実際上やりにくかったわけでございますので、今優先出資法等の改正をお願いしておりますので、この国会の方での御審議とあわせて我々も考え方を詰めていかなければならない...全文を見る
○谷垣国務大臣 今具体的な名前をお出しになって御質問でございますが、私、これから金融再生委員会に上がってくるといたしますと、予断を与えるようなことは申し上げにくいので、個別の名前は別として一般論として申し上げますと、一方で今まで事業をやっていた会社が銀行業に乗り出してくるというこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 突然のお尋ねですので、その国会の開会状況と記者発表の状況がいかなる関係にあったのか、私、つまびらかにはいたしませんが、私が参りましてからいろいろ議論をしておりますのに、そのような国会の委員会の開会しているときを避けて物事を行おうというようなことを考えている、あるい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今後進めていきます場合に、委員のおっしゃったように、わざわざ避けてやったというようなことはないと私はかたく信じておりますが、今後とも、わざわざ避けてやるというようなことを意図的に行うことはいたさないということは申し上げたいと思います。  それと同時に、法の仕組み...全文を見る
○谷垣国務大臣 長銀と日債銀のフィナンシャルアドバイザーとの間で締結されたフィナンシャルアドバイザリー契約でございますけれども、この分野は、委員、長い経験でお詳しくていらっしゃるのだろうと思って、釈迦に説法のようなことを申し上げるのは恐縮でございますけれども、どうもこれは大変、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど御答弁申し上げたことの繰り返しになりますけれども、このフィナンシャルアドバイザー契約、この中には、やはりフィナンシャルアドバイザーというものはどういうことをやっていくのかというノウハウそのものが込められているというふうに私は理解をしておりまして、それで当事者...全文を見る
○谷垣国務大臣 たびたびのお尋ねでございますから、私も同じことを何度も繰り返すのは心苦しいのでございますが、先ほど森事務局長が、昨年四月にいろいろ検討の結果ここまでは出せるとまとめたペーパーを一部読み上げさせていただきましたけれども、その内容にもございますように、フィナンシャルア...全文を見る
○谷垣国務大臣 モルガン・スタンレーに関しましては、委員はかつてそこで仕事をしていらしたことがおありですから、これはよく御存じなのだろうと思いますが、私は、代表者のポルテさんがそのようにおっしゃっているというふうには聞いておりません。
○谷垣国務大臣 今回のパートナーズ社との契約では、預保が株を持っておりますから、その株の売買益、キャピタルゲインは国に将来入ってくる仕組みになっておりますが、今委員がおっしゃっているのは、買い主である方々のキャピタルゲインですね。(岩國委員「もちろんです」と呼ぶ)それについては、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回のこの売却に関しましては、今の委員の御質問は、内外無差別であるという前提に立って私どもはやっておりますので、そのことの是非はいろいろ御議論があろうかと思います。いろいろなお考えがあろうかと思いますが、私どもの方針は、内外無差別ということでやらせていただいてこの...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、直接当時の金融再生委員会内部の議論を、全部参加していたわけではございませんので、事後の報告でございますが、先ほど森局長が申しましたように、内外無差別という原則を立てるとすると、特に今のような、キャピタルゲインがどうなるかというようなこと、これは本当に区々に分...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、先ほど金融再生法の法のことを申し上げましたけれども、これは閣議の了解とか閣議での了承というようなマターにはなっておりませんで、金融再生委員会がその責任と権限でもって決定をするという仕組みになっております。もちろん事後的に閣議に報告はいたしてございます。
○谷垣国務大臣 九月二十四日に優先交渉先を決定いたしまして、その次の機会の閣議で報告を済ませておりますが、特段議論はなかったと聞いております。
○谷垣国務大臣 FA契約につきましては、先ほど申し上げたことと違うことを同じ委員会で申し上げるわけには残念ながらまいりません。  それと、あと、三条委員会だといって免責されているのかというお問いかけがございましたけれども、これは、独立行政委員会でこれを処理せよ、これをやれ、こう...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはそれぞれ受け皿になろうと言って手を挙げられた方々が、これからどういう経営戦略を持って札を入れようかとされたそれぞれの御判断でありますから、確かに長銀と日債銀が全く同じものであるのかどうか、どちらが価値があるのかないのか。宮澤大蔵大臣はノミナルなものとおっしゃ...全文を見る
○谷垣国務大臣 そういうことでございます。
○谷垣国務大臣 今委員が指摘された問題は、事実関係から申しますと、日債銀から受けております報告でございますが、平成九年の六月十九日に、第一火災と同行の関連親密先である株式会社長浜地所というのがございますが、それとの間で貸し株契約が締結されまして、その契約において、株価が一定金額を...全文を見る
○谷垣国務大臣 ほかの企業がどうなさるかということは私はよくわかりません。ただ、あの契約の内容も一方的な損失補てんというようなものではございませんで、上がった場合はどうする、下がった場合はどうする、そういう形での契約になっていたと聞いております。
○谷垣国務大臣 余り私が評価的なことはできるだけ申し上げないように先ほどから御答弁を申し上げているのですが、確かに幾つかある中で一つだけこういうことをなさったところがあるのかということにつきましては、少なくとも憮然たる思いがするということは申し上げたいと思っております。  ただ...全文を見る
○谷垣国務大臣 そのときにどういう判断を具体的にすることになるかは、私も今何とも申し上げられませんが、私の直観では、これは長銀であるとか、日債銀であるとか、あるいは北海道拓殖銀行、この数年間の間に経験したようなケースは、これは恐らくシステミックリスクであるという判断をして対処して...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと法律的な補足をいたしますと、支店が破綻をしたということは、支店だけの破綻ということはちょっと法律上はない話でございまして、やはりその企業体と申しますか、法人そのものが破綻をするということでありましょうから、ある支店が破綻をしたときにほかの支店が受け皿になる...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、預金保険機構の松田理事長から御答弁がありましたように、日本で認可を受けて、そこでそれなりの内部の手続で選任された人事であろうと思います。いろいろな人事の形態があり得るのかもしれませんが、私としては、それ以上申し上げるのは差し控えさせていただきます。
○谷垣国務大臣 今おっしゃったように、十九の北朝鮮系信用組合が合併して、四つの組合に再編されたということまでは承知をしております。  それから、今おっしゃった、破綻が公表されてまだ処理が決定していない北朝鮮系の信用組合が十三ございますが、これは個別の処理に関することでございます...全文を見る
○谷垣国務大臣 個別の決定をしましたときは直ちに公表をしておりますけれども、処理の途中いろいろなことを発表しますと、こういう期間、例えば、預貯金が急激に移動するとか、いろいろなことがございますので、これ以上申し上げることは差し控えさせていただきたいと思います。  いずれにせよ、...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、きょう初めて聞かせていただいたようなことも幾つかございまして、これからよく勉強してみたいと思っております。  ただ、一般論としてしか申し上げられませんが、今、適格性の認定に関するようなお話もいろいろございました。適格性の認定をするということになりますと再生...全文を見る
○谷垣国務大臣 背任かどうかはやはり、捜査を遂げた上で、それぞれの捜査機関が御判断になることでありますから、私としては、仮定のお話、背任に当たるかどうかというような見解は差し控えさせていただきたいと思います。
○谷垣国務大臣 いずれにせよ、適格性の認定をしなければならぬということになれば、法に照らしてきちっとやりたいと思っております。
03月31日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第11号
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○谷垣国務大臣 いろいろな状況がございますから、イフというのにはなかなかお答えがしがたいのですが、やはり早期発見早期是正という処置が十分に行われていたら、随分事情は変わっていたのではないか、こう思っております。
○谷垣国務大臣 今佐々木委員がおっしゃいましたように、主要十五行、平成十一年四月から本年の三月三十一日、すなわちきょうまでの一年間に三兆円を増加目標としているわけでありますが、九月の、上半期では約七千億円増加している、それは目標の二三%にとどまるという御指摘でございまして、それは...全文を見る
○谷垣国務大臣 もう努力がきょうしかないではないかとおっしゃるのは、確かに、本年度末までの数字が達成されているかどうかという意味での努力はきょうが最後であることは、これはおっしゃるとおりでございます。  しかし、今、村井政務次官が答弁いたしましたように、確かに定性的ではございま...全文を見る
○谷垣国務大臣 大野政務次官と同じことをお答えすることになるかもしれませんが、護送船団方式への逆戻りではないかという御意見でございますが、この数年、御承知のように金融をめぐる行政組織というのは、大きく、あるいは目まぐるしく変化してきたと言ってよいかと思います。  私、今金融再生...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回お願いしております法改正で、協同組織の金融機関にも資本増強のいろいろな手だてが講じられるようになるわけでございますが、その際にどういう考えで臨んでいくかということは、改正法に基づいて告示というものをつくっていかなければならない、こう思っているわけでございます。...全文を見る
04月04日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
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○谷垣国務大臣 信用組合などの単位協同組織金融機関は、早期健全化法のもとでも対象金融機関となっていることはなっているわけですが、現実には、この資本増強の仕組みを使おうとしても非常に使いづらかった。一つには、優先出資法上、現状では優先出資の発行が認められていないということもあります...全文を見る
○谷垣国務大臣 根本委員のおっしゃるように、護送船団というような行政手法から脱却して、透明に事後的に対応していくということを言いましても、本当に行政の側がこれからの金融システムに対して何のイメージも持たなくてよいのかというと、そこは私はそうは思わないのでございまして、今まで国会で...全文を見る
○谷垣国務大臣 日債銀では、金融再生法の五十条で、旧経営陣の民事上、刑事上の責任の追及を図る。そのために、去年の一月二十七日に、経営直轄の独立した委員会として内部調査委員会をつくりまして、部外の弁護士四名、それから公認会計士一名を委員とする構成でございますが、そこでいろいろ、経営...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、詳しい資料をもっと出すようにという御請求でございますけれども、内部調査委員会の報告書は、昨年の七月二十三日に、それを受けまして、旧経営陣を証取法違反、有価証券報告書虚偽記載ということで捜査当局に告発しておりますし、また、民事責任の追及に関しましては、内部調査委...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょう午前中の当委員会の参考人に対する質疑の中で、杉田全銀協会長が、暫定版ということであろうと思いますが、概略の数字を報告されたということは承知をしているわけでございます。  私自身も、率直に申しますと、前が六千八百億、約七千億弱でございますから、果たして三兆の...全文を見る
○谷垣国務大臣 今上田委員がおっしゃったようなたぐいの件については、私自身は承知はいたしておりませんが、今後、この数字の意味するところは何なのか、私たちも十分報告を受けて研究したいと思っております。
○谷垣国務大臣 給与等についてもう少し個別的な資料を要求せよ、こういうことであろうと思いますが、健全化計画の中では、これは委員からおしかりを受けるかもしれませんが、概算という全体をまとめた形で、例えば役員の給与だとどうか、こういう形で決めておりますのは、これはやはり個々の職員のプ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど根本委員の御質問にもお答えしたところでございますけれども、今回、これを協同組織金融機関について一年間延長したと申しますのは、今までも預保の対象に協同組織の金融機関は入っていたわけでありますけれども、優先出資の面からも、あるいは早期健全化の方の仕組みからいいま...全文を見る
○谷垣国務大臣 その点につきましては、先ほど、資金を投入する場合の基準がはっきりしない点が問題だったとなみはやに関して御指摘がございましたけれども、どういう基準でもってこの制度を使っていくかということはこれからきちっと整理しておかなきゃいかぬと私は思っております。  それで、今...全文を見る
○谷垣国務大臣 ここらは非常に悩ましいところでございまして、要するに、国会で立法をしていただいて、行政府で政令なり省令なり細則を詰めていく。だから、建前で申し上げれば、あくまで法が先にあって、その法の委任を受けて政令なり省令をつくっていくということであろうと思いますから、順序はそ...全文を見る
04月12日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号
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○谷垣国務大臣 私個人の考え方というのはなかなか申し上げにくいのですけれども、私個人としては、今岡田委員がおっしゃいましたように、事業会社が銀行業に参入してくるということは、今までの他業種におけるノウハウと金融業というものを結びつけて、一種のシナジー効果というか、そういうものが期...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の銀行法自体は、事業会社が金融機関を行うことについて原則的にノーであるというようなことは書いてございません。  ただ、私、どういう要件が書いてあったか、正確にちょっと今申し上げられないのですけれども、その今ある要件の中でいろいろ考えなければならない点はございま...全文を見る
○谷垣国務大臣 もちろんこれは具体的な個別の申請がございましたときに、その申請する方々の能力とか、いろいろなことを調べなければならないわけでございますけれども、銀行法四条に三つの基準が書いてございます。  免許を申請する者が、銀行の業務を健全かつ効率的に遂行するに足りる財産的基...全文を見る
○谷垣国務大臣 まだ金融再生委員会の中の議論はそこまで、率直に申し上げまして、煮詰まってきているわけではございません。諸外国の例なども調査に出しておりますが、ヨーロッパ等では、基本的に、事業会社が金融機関を営むということについてゴーサインという形でございますけれども、アメリカは、...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと私ミスリーディングな申し上げ方をしたかもしれませんが、海外調査はもう既に終えておりまして、海外調査の結果も、一応その論点の整理は終わっております。私どもも、じんぜん日を送るというようなつもりはございませんで、できるだけ早く審議をいたしまして方向を出していき...全文を見る
○谷垣国務大臣 ペイオフの開始が迫りますにつれて、ディスクロージャーをきちっとやっていけという委員の御趣旨は、私もそのとおりだろうと思います。  それで、ディスクロージャーを金融機関がしなければならない根拠というのはおおよそ二つあると思います。  一つは、金融機関の経営の透明...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃいますように、金融機関の経営の健全性については、いろいろな手段があるわけでありますけれども、まず、経営者それから監査役による内部監査によって基本的なことは本来確保さるべきことであると思います。これがまず適切に行われることを前提としまして、そこに公認会...全文を見る
○谷垣国務大臣 まだ最終的な結論が出ているわけではありませんけれども、先ほど申しましたのをもう少し正確に申しますと、信用金庫につきましては預金等総額が二千億円以上、それから、信用組合及び労働金庫につきましては、預金等総額が二千億円以上で、かつ員外預金比率が一五%以上というふうにな...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、中川委員のおっしゃったことは、大変幅の広いと申しますか根本的な問題点でございまして、上手にお答えできるかどうかわからないのですが、一方で、今御指摘になりましたように、債権放棄の問題というのがこれから、どんどん出てきてほしいと思っているわけではありませんけれども...全文を見る
04月14日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号
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○谷垣国務大臣 長銀で適と判定いたしましたものの中で、引当金を積んだのが約九千億でございます。今二〇%以上とおっしゃいましたが、その細部については発表いたしておりません。
○谷垣国務大臣 先ほど約九千億と申しましたが、その内訳につきましては、現在民間銀行となっております長銀の経営の中身に関してまいりますので、御答弁は差し控えさせていただきたいと思います。  後段の引き当て、今おっしゃったのは……(仙谷委員「引き当て率の高いものは何か、何%だったか...全文を見る
○谷垣国務大臣 今七五%とおっしゃったのは七〇%でございます、それから一〇〇%、いずれも適の中に入っているということでございますが、一〇〇%については、先ほども申し上げたような法的整理に入っているようなものの中の更生債権であるとか共益債権であるとか、そういった例外的なものでござい...全文を見る
○谷垣国務大臣 長銀に対する債権放棄の要請はいろいろな程度のものがあったわけでございまして、打診程度のもの、あるいは口頭でなされるものと、態様もまちまちでございますので、どれだけ債権放棄要請に係る計数があったかということは、ちょっと申し上げることが難しいのでございます。  いず...全文を見る
○谷垣国務大臣 債権放棄の要請を受けて、しかし適と認めた、債権放棄の要請を受けた企業のその債権を適と認めたという例はあるようでございます。  それで、それがどういう場合かと申しますと、特別公的管理下の銀行だけに債権放棄の要請をしているわけではなくて、ほかにもいろいろ債権放棄の要...全文を見る
○谷垣国務大臣 ただいまの仙谷委員の御質問は個別の取引に関するものでございますので、答弁は差し控えさせていただきたいと存じます。
○谷垣国務大臣 今ここにお挙げになりましたけれども、先ほど申しましたようにいろいろな打診、それからいろいろな程度がございまして、この中からどうというのは実は非常にお答えがしにくい、ちょっと整理ができていないということでございます。
○谷垣国務大臣 まず仙谷委員が、資産判定において何らかの政治的な思惑があって本来不適とすべきものを適としたのではないか、最初そうおっしゃったわけでございますけれども、資産判定基準では、債務者の特殊事情、特許取得や保証などそういった特殊事情に基づいて将来の収益とか債務の履行を見込ん...全文を見る
○谷垣国務大臣 適不適の判定は、先ほど申しましたように、平成十一年の二月の段階の資料で判定しているわけです。ただ、引き当てをどう積むかという判断は十二年二月のクロージングの日を基準としてやって整理をいたしております。
○谷垣国務大臣 昨年の二月を基準として判定したものがその後資産劣化したということは確かにあったのだろうと思います。しかし、仙谷委員のおっしゃっているように、そこは政治的配慮でいいかげんにやったというようなものではございませんで、先ほども申し上げましたように、いろいろな基準をもちま...全文を見る
○谷垣国務大臣 債権放棄をした場合、これが今度の契約における瑕疵担保の瑕疵に当たるということは、確かにそのとおりだろうと思います。ただ、瑕疵担保契約で解除権が発生するかどうかということは、契約上二割の減価ということが決まっておりますので、その二割の減価に当たるかどうかということだ...全文を見る
○谷垣国務大臣 仙谷委員に法律論争をするような愚かなことはしようとは思っておりません。  先ほどの瑕疵担保の解除権の問題ですけれども、もう一度申し上げますが、金融再生委員会が適とした債務者が債権放棄の要請を行うような状況に立ち至っている、これは確かに瑕疵に該当すると判断されるわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 個別案件ごとに御報告をするというのはちょっと無理でございますが、これはそういうことをいたします場合には金融再生勘定に出てまいりますので、それは国会に御報告をする、こういうことであろうと思います。
○谷垣国務大臣 劣後ローン、劣後債でございますが、特別公的管理開始以降、基準日までの間に、金融債は約四兆九千億円償還されました。それから、劣後ローンは約二百億円償還されたというふうに承知しております。
○谷垣国務大臣 金融債だけです。
○谷垣国務大臣 劣後債、劣後ローンについて、仙谷委員が従前から批判をお持ちであるということは承知をしておりまして、柳沢再生委員長のときに、国会で御議論した後、検討するとおっしゃって、委員にお答えをする機会がなかったようでございますので、ちょっとそのあたりも申し上げたいと思うのです...全文を見る
○谷垣国務大臣 私どもが把握している数字は、先般、全銀協の会長が当委員会で参考人としてお出になって、見込み値といいますか暫定値を発表されたと思いますが、現在のところはその数字を把握しているのみでございまして、その数字の精査をしていくというような作業はこれからでございます。
○谷垣国務大臣 先ほどと同じ御答弁になりますけれども、先般、見込み値といいますか暫定値として発表されたものにつきまして、今後、決算作業を経て確定する計数につきましては、それぞれの銀行で取りまとめられ次第、早期健全化法の第五条四項でございますが、これに基づいて、確定計数とあわせて、...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから御答弁申し上げておりますが、今後報告を求めまして数字を精査していく、それから、どうして貸出量がふえたかというようなことも聞き取りをしていくわけでございますけれども、その際、今委員が御指摘になったような点も念頭に置きまして作業を進めたい、こう思っております...全文を見る
○谷垣国務大臣 今いろいろ佐々木委員の御見解を承りました。  ただ、先般公表された中小企業向け貸し出しの計数というのは、国会での御議論も踏まえまして、全銀協として、あえて三月期の計数を見込み値といいますか、そういうもので報告したものと承知しておりますので、これの精査は、先ほどか...全文を見る
○谷垣国務大臣 ある意味で大変お答えしづらい御質問なんですが、全く法の建前でまいりますと、合併、事業譲渡などにより消滅する金融機関の職員の再雇用問題については、金融当局としては関与する法的な根拠というようなものはないわけなんでございますね。だから、その再雇用問題については、当事者...全文を見る
○谷垣国務大臣 通常、存続する金融機関が消滅金融機関の職員の再雇用について協議するに当たりましては、事業譲り受け後の業務運営の円滑な遂行ということも視野に入れた上で、今おっしゃった雇用の問題等も決定しているというふうに承知しているわけなんですが、当局として、合併等を認可するに際し...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、大野総括政務次官とは別人格でございますが、全く同じような感想を持ちながら伺っておりました。  まず、委員がおつくりになったバランスシートでございますけれども、私どもがこの数年経験いたしましたのは、後に振り返りましても歴史的な経験だったと思いますので、これが...全文を見る
○谷垣国務大臣 前回の委員会のときも、たしか上田委員にお答えしたのか、どなたにお答えしたのか失念いたしましたけれども、私自身は、やはりこの三月末に目標達成というのは、前回が七千億を切っておりますから、これは容易ならぬことだなと思っておりまして、その結果が出たときに、また国会ではど...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと上田委員、話が先へ進まれてしまいまして、先ほど、一週間以内に調べて答えを出せということでございますが、やはり私もこの場でお答えをするとなりますと余りいいかげんなことでお答えをすることができませんので、前回、九月の中間値を出しましたときも、できるだけ前倒しを...全文を見る
04月18日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第15号
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○谷垣国務大臣 今、村井総括政務次官から御答弁申し上げたこととそれほど違うことを申し上げるわけじゃないのですが、金融機関の数が多過ぎるという議論は、まさに石原委員がおっしゃったように、地域によってもかなり違いがございますので、多過ぎるという議論は確かに存在するのですが、地域によっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 上田委員が言っておられるように、その日付の扱いがさかのぼった日付である、それが内部の処理というだけでは納得できないとおっしゃるのは、先ほどから聞いておりまして、私自身も、確かにそういう扱いが大銀行の中で行われていたのが適切かどうかと聞かれると、これはやはりおかしい...全文を見る
○谷垣国務大臣 金融再生委員会、金融監督庁は、まだ歴史の新しい役所でございますので、幸か不幸かと言ってはいけないかもしれませんが、まだ一人も天下りを出したという経験はないわけでございます。  しかし、今委員が御指摘のように、この四月から信用組合が国の権限になってきた。それで、一...全文を見る
○谷垣国務大臣 大蔵大臣と同様でございます。
○谷垣国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その趣旨に留意してまいりたいと存じます。
04月21日第147回国会 参議院 本会議 第19号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 簗瀬議員にお答えをいたします。  過去の破綻信用組合処理の問題をめぐる東京都との協議と結論についてのお尋ねでございますが、金融当局といたしましては、信用組合の中央組織であるいわゆる全信組連の機能を強化していかなければならない、こういう観点から、東京都に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 三重野議員にお答えいたします。  まず、平成八年度以降の金融機関の破綻における損失額のお尋ねがございました。  この平成八年に御指摘の預金保険料率の引き上げを含む制度改正が行われたわけでありますが、その後、本日までに預金保険機構により決定された金銭贈...全文を見る
04月24日第147回国会 衆議院 予算委員会 第15号
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○谷垣国務大臣 先日も、与党三党でいろいろ金融機関と御議論をしていただいたわけでございますが、検査のあり方、特に金融検査マニュアルというのをつくりましたけれども、その検査のあり方がみんな一律であっていいのかどうかという亀井先生の問題意識でございます。  私は、大きな意味では、金...全文を見る
04月25日第147回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 都市銀行の資産構成ということですが、平成六年度から十年度までの五年間で、都銀の総資産に占める主要資産の比率を見てみますと、おおむね貸出金が六二%から六五%、それから有価証券が一二%から一五%、それから現金預け金あるいはコールローンなどが五%から一三%の間...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のお尋ねの公的資金、二種類、二つのものがございまして、一つは預金保険機構が政府保証で借り入れた借入金でございますが、この残高が十二年三月末時点で十五兆五千三百二十一億円であります。それから、いわゆる交付国債を償還した使用額が四兆七千九百一億円となって...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まだ処理の過程でございますから、現時点では何とも申し上げようがないんですが、今申し上げた四兆七千九百一億円の方には長銀等の処理の費用が含まれているわけでございます。  それから、今、委員のおっしゃった日債銀等につきましては、去年九月期の債務超過相当額が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、ちょっと私、計算能力がございませんので……
04月26日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第3号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 私、昔弁護士をやっておりましたころ、この利息制限法違反の問題は随分やったことがございまして、今、浅尾委員がおっしゃいましたように、判例もいろいろ、私も昔のことでございますから最近のものまでフォローしておりませんが、いろいろな判例がございまして、例えば内容...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 一応目を通しております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 当時のいろいろな経緯につきましては私も十分まだフォローできていない面があろうかと思いますので、事務局から御答弁をさせたいと存じます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変お答えが難しい御質問ですが、それは一般論といたしまして、日本のようなこれは大きな国でございますから、日本の方が信用が低いなんということは、大臣をしております者として、お答えができないわけでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど国とこのLTCB・パートナーズとどちらが信用力が上かというお問いかけでございましたけれども、一般に民間企業と国と比べますと、それは国の方がうんと信用がある。それで、民間企業も信用はいろいろでございますが、こういう金融機関をもう一回どういうところに売...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そうでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) やはり取引上の観点からそういう契約の個別の内容、ゴールドマン・サックスなりモルガン・スタンレーなりが拒んでいる限りは、我々としては……
○国務大臣(谷垣禎一君) いやいや、我々としてはお出しするわけにいかないわけでございますが、以前のこの当委員会、浅尾委員との御議論の中で、モルガン・スタンレーはOKをしていると、出すことに対して異議はないというお話があったと聞いております。  私どもも、それだけでああそうですか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 浅尾委員は明らかにこれは日本側に不利であるというふうに断定をされるわけでありますけれども、これは私も渉外取引というようなことはよく存じないわけでございますが、この長銀買収に係る補償とか表明とかいろんな条項が通常の企業買収の場合に比して著しく不利なものかど...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私自身読みまして、これはいろんな過程もあったと思いますが、特段これでもって著しく不平等なものであるというふうには認識しておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) これが問題じゃないかという御指摘ですが、ゴールドマン・サックス社からは去年の秋ごろソフトバンクグループのフィナンシャルアドバイザーを受注したいがどうかというお話があったようであります。それで、金融再生委員会としては、ゴールドマン・サックス社が長銀譲渡に関...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 長銀、日債銀の旧経営陣の退職慰労金の返還につきましては、その二つの銀行が金融再生法に基づいてつくりまして金融再生委員会が承認した経営合理化計画というのがございますが、それに基づきまして、もう亡くなった方を除きますが、平成元年以降に退任した代表取締役に対し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申しましたように、この退職金返還請求が経営合理化計画に基づいた自主的なものでありまして、当時の国有管理下の長銀の経営陣にその義務を自主的なものとして、何というか、取り組みをやってもらっているということでございます。  しかし、そのほかに民事、刑事...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 知恵を絞れということでございますが、我々今行政の場におります者としては、知恵を絞った場合にまず第一にできますのは民事、刑事上の法的の責任追及でございます。  それ以外ということになりますと、先ほど申し上げましたように、自主的な返還努力に期待するというこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど委員がおっしゃいましたように、私もロス埋めに注入した額の大きさを思いますと、この返還額を見まして憮然たる思いは禁じ得ないところでございますけれども、しかし先ほど申しましたように、じゃどういう手段があるかといいますと甚だ手詰まりでございまして、その辺...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、日債銀の中に内部調査委員会というものをつくりまして、そこが一応報告書を出しております。その報告書では、民事責任の追及について提訴すべき案件なしという報告になっておりました。  しかし、いろいろなその報告書に問題点の指摘がございまして、その問題点...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘のように優先交渉先が決まっておりまして、私どもとしてはできるだけ早く結論を出したい、時間をかければ資産が劣化してきて国民負担も多くなるわけでございますから、できるだけ早く売却先を見つけたいわけでございますが、それで、今の委員の御質問は、それとこうい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げた自主的な返還については、さらに努力をしていただく必要がございますし、現に努力が行われている最中というふうに聞いております。  それで、今の内部調査委員会の報告では、民事上の責任追及に値するものなしという報告でございますが、今監査役等で検...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当然のことながら、最終的に売却先を決めて民間に、今は国有管理下にありますが、民間に移す前までには今の問題に一つの結論を出さなければいけないんだろうと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先日、衆議院の参考人質疑で、全銀協の会長が国会のお求めに応じられて暫定値を発表されたわけで、その暫定値をどう見るかについていろいろな御議論があったわけでございます。  我々としては、まだその暫定値がどういう性格のものであるか十分に確認できておりません。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ここまで、ここまで参りますとというのはちょっと表現がいいかどうかわかりませんが、いずれにせよもう近々、近々というのも正確な表現ではございませんが、六月末各行決算期でございますから、それに向けて今いろいろな数字をどうするかというのを整理しておられる最中で、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 決してゆっくりやろうなんということを申し上げているつもりではございませんで、数字がある程度整理されたものの上に乗って議論をしませんと、きちっとした結論が得られませんので。  今各金融機関において数字を、六月末が決算の期でございますから、それ以前にかなり...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 杉田前全銀協会長がそのような趣旨の御答弁を参考人質疑の場で、銀行の子会社向け融資の月次残高の推移については全銀協に持ち帰って検討するという発言をされたということは承知しておりますので、私たちとしては、その全銀協の対応も注視していきたいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の御質問の御趣旨は、平成十一年度に関しては、要するにこの間暫定値が出て、これから確定した数字を出していただくということですが、平成十二年度のこと……
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成十二年度の件につきましては、当然次の計画を、この間の数値をきちっと確定していただいて、同時に平成十二年度の計画も出していただかなければいかぬということだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃった点も、この平成十一年度の末、この三月ですね、この三月の数字がどういうものかというのを分析していく中で今のようなこともあわせて考えていくということではないかと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 基本的には、経営健全化計画に基づいてどういう数字を達成していただいたかというようなものは公表しまして、それでそれによって一種の何というんでしょうかパブリックプレッシャーといいますか、そういうものによって各金融機関にまた次の努力を促すというのが第一でござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大脇先生は法律家としても大先輩でいらっしゃいますので余りこちたき議論は申し上げるつもりはないんですが、要するに、どういう根拠に基づいて請求をしていくかというのがなかなか難しゅうございまして、いわゆる民事上の契約責任、不法行為責任と言えたり、あるいは刑事責...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 長銀におきましては、金融再生法四十七条に基づく経営合理化計画で人員や営業経費の削減等のいわゆるリストラ策を掲げまして、人員削減については、ピーク時が平成五年の四月末四千六十人でございましたが、その四割削減を図って、去年九月末の時点での行員数を二千四百五十...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法律家であると先輩からおっしゃられて進退きわまったような気がするわけでございますが、今現に特別公的管理下にある日債銀につきましては当然のことながら返還を求めていく努力を徹底的にやっていかなければいけないと思っておりますが、長銀につきましてはことしの三月一...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 長銀の優先交渉先の選定に当たりましては、今大脇委員がお挙げになりましたような種々の観点、公的負担の極小化が図られるか、あるいはその譲渡が我が国の金融システムの安定化とか効率化とかさらには再編や活性化というようなものに資するかとか、こういうようなもろもろの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、渡辺先生がおっしゃいましたように、破綻銀行の処理はスピード感というものがある程度ありませんと、実際今まで持っていた財産自体がどんどん悪くなっていきますし、それから特にこういう地域地域に根を張った銀行になりますと、融資先も零細な中小企業者がたくさんおら...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、渡辺先生大変大事な御指摘をなさったというふうに思っております。  それで、今の金融行政組織は、もう今さら繰り返すまでもございませんけれども、二年前金融監督庁ができ、そしてその年の暮れに金融再生委員会ができて、金融監督庁をその下にぶら下げたと言っては...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 我が国の経済が二十一世紀の少子高齢化社会においても活力を保っていくためには、これだけではできないんですが、やっぱり金融システムが安定してしっかりしていなきゃいけない。そして、きちっとした、利用者のニーズにこたえられて国際的な競争にもたえられなきゃいけない...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 高齢化社会になって、いろいろ金融機関の合理化や競争が激しくなって、そういう中でお年寄りに対するサービスみたいなものを切り捨てていくことになってはいかぬのではないか、こういう御質問でございます。  これはいろいろなところでこういう問題意識がございまして、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、西川委員が引用されました新聞に報道されましたような事件というのは、これはやっぱり高齢化社会が進んでくると大いに気をつけなきゃいけないんだろうと思うんですね。成年後見制度とかあるいは地域福祉権利擁護事業というようなものの環境整備が進んでいるわけでありま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もう大蔵大臣から御答弁があったところでございますが、従前も都道府県の事務でございましたから、都道府県としてそれぞれ検査はやっておられたわけでございますし、必要があれば我々も国の方としても連携というものがあったわけでございます。  ただ、それを十分掌握す...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ことしの四月に信用組合に対する検査や監督事務が都道府県から私どもの方に移ってくる前は、都道府県が所管する信用組合については、いわゆる協金法というんでしょうか、協同組合による金融事業に関する法律、これの第七条で、都道府県知事の要請があってかつ国が必要と認め...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もっと国が一緒になってやればもっと前からはっきりわかっていたんじゃないかという御主張でございますが、それはおのずからやはり、先ほど申しましたような通達を出したり、あるいは先ほど申しました法律のそのような要件に従って共同で検査をできるということはもちろんご...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) やはり、経営主体が大きく変わりますが、健全で善良な債務者と申しますかクライアントに大きく地位を変動するようなことは好ましくないので、三年間従前の態度を守ってくれということはこの契約の中でかなり大きな意味を持った部分であるというふうに思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変欠陥のある、何にも守るあれがないではないかという御批判でございますけれども、先ほど申しましたように、先ほども浅尾議員のときにいろいろ議論をいたしましたが、向こうに売り渡したわけですね。三月一日から日本の新生長銀として営業を開始しているわけでございます...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 契約上の権限としては、委員が御指摘のように、私どもも契約の一方の当事者でございますから、契約に従って履行してくれと言う権限は持っております。それで、今委員は、じゃ、それを担保するものは何かと。  それで、担保するのは必ずしも行政上の監督権限とぴたっと一...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そこらは確かに小川委員がおっしゃるように、具体的にじゃ三年間の履行義務に対してこのような形での担保なりあるいはそのときのペナルティーというものが直接の形で決められているわけではございません。  だから、私が先ほど申しましたように、監督権限というものがす...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) だから、それは契約で向こうに義務を負わせているわけです。  それで、委員は性善説ばかりに立つわけにはいかぬというお考えかもしれません。確かに、当時の再生委員会の議論に私直接関与しておりませんから、後から聞きますと、やはり今委員がおっしゃったのは、いわゆ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどと違う御答弁ができるわけではありませんけれども、先ほど事務局長が御答弁いたしましたように、長銀というある程度、ある程度というか、一回は破綻をいたしましたけれどもうみを取り払ってすっきりさせた大きな金融機関が日本の中にあって、それに対して我々は監督手...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも何度も同じことを押し問答のように申し上げるのは恐縮でございますが、監督権限と契約上の義務を履行させるものがパラレルに結びつかないというのはそのとおりでございます。しかし、これだけの規模の金融機関というものがやはりこの契約を履行させるときの最終的な担...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 何の責任追及もできないというのは私は少し違うのではないかと思います。行政の持っている権限は先ほど申し上げたようなことでございますが、やはりそこに司法というのもあるわけですよね。だから、何の責任追及もできないというのは、やっぱり私は違うんだと思います。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 趣旨に反してというふうにおっしゃった、その趣旨に反してということですが、どこかの段階で行く行くこの銀行が立派な銀行になって株の値段もうんと高くついて、それでその段階でパートナーズが仮に売るというようなことがあって立派な経営者に譲り渡すのなら、それはそれで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどから申し上げておりますように、株を売ってはいかぬという条項はないわけですね。だから、そのいわゆる売り抜けをしたときの、何と申しましょうか、制裁といいますか、法律違反というものはこの契約上はないわけでございます。  ただ、その場合でもこの契約に定め...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いやいや、売ること自体は、売ること自体はいかぬとは書いておりませんから、そのこと自体に契約違反はないわけですね。  そうすると、それは何を追及せよとおっしゃるんでしょうか。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、先ほど事務局長が御答弁申し上げましたように、前文に長期にわたってということが書いてございます。それでこれは、契約の趣旨と申しますが、この契約の趣旨が契約内容にどう入ってくるか、これは解釈の余地があろうかと思いますが、私はそういう意味での契約の前文...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、先ほど、売ること自体はできるわけです、売ること自体は禁じておりませんから。  ただ、個々の、先ほど申し上げたようないろんな誓約やらなんなりに反している場合は、これは当然損害賠償ということがあり得るわけでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、売った場合には当然代価が入るわけでありますから、それをどう確保するかという司法上の問題になろうかと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) この守秘義務の何というか仕組みですね、これはFA契約の中に守秘義務があるからというわけではなくて、先ほど事務局長が言いましたように、国家公務員法上我々は守秘義務を負っているわけですが、その守秘義務はどういう場合に守秘義務がかかってくるかということになるわ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたことの繰り返しになりますが、国家公務員法上で我々も法上の守秘義務を負っているので、向こう側が出してもよいということになればこれはお出しできるけれども、それでは困ると言えば出せないと、こういう関係でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは相手方が当分オープンにしてもらっては自分たちの営業上困ると言っておりますので、それはそういうことであろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃった点は好ましい点ではありませんので、やっぱりポイントは、本当に何というんでしょうか資金需要のあるところに貸し付けているかどうかと、こういうことでございますから、そのあたりのことはこれからチェックを、我々どういうふうでああいう数字になったかヒア...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今NHKでそういう報道をされたということでございますが、私は全く関知をしていない情報でございまして、率直に申しますと、今まで率直に言わなかったわけじゃないですが、率直に申しますと、数値がもう少し確実に出てまいりますのは連休が明けてからもうちょっとたつと思...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この今おっしゃった記事は、私も新聞をちょっと前に読んだんですけれども、これに対応する事実はございません。
○国務大臣(谷垣禎一君) さっき申し上げたことから出ていないのでございまして、要するに数字が固まってきて、そしてその数字の意味をやはりヒアリングでやっていくと。それから、特に平成十一年度は三月いっぱいで終わっているわけですけれども、来年度のことを考えていかなければなりませんので、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かにそのようなことを申しました。  ただ、一般論として、再編とか新たな統合とかいうのをどう考えるかということでございますが、これは私ども金融再生委員会として、こうせよ、ああせよというような行政指導をしながらやっていくというわけではございませんで、それ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、今私どもの仕事の根拠になっておりますのは、一つは金融再生法ですし、もう一つは早期健全化法、ほかにもいろいろ預金保険法や銀行法もみんなそうでございますが、今金融再生委員会の仕事の根拠になっているのは主として金融国会でつくられた二本の法律だと思うんです...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 金融監督庁でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 銀行法もありますけれどもというのはちょっとミスリーディングな表現だったかもしれませんが、銀行法は、一般法といいますか基本法として、平時のときもあるいは今のようなある意味での非常に不安のあって、今不安は去りつつあると思っておりますが、そういうときにも適用さ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 合併、統合等の再編の計画の中で、いろいろな意味での何というんでしょうかぜい肉をどう落としていくかということをお考えなのは承知しております。
○国務大臣(谷垣禎一君) その方針、今お読みになったのは富士銀行の方針でしょうか。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、今伺っていて、それほど間違ったことをおっしゃっているとは思わずに聞いておりました。  ですから、例えば余り利幅の上がらないものはITなどで徹底的にコストを削減していくというようなことも別段悪いことではなくて、やはり経営の効率化を図ることによって、例...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 笠井先生のおっしゃったことは、確かに一面の真実ではあろうかと思います。  私の地元でも、金融機関が合併いたしまして、そのせいで一番地元の支店がなくなってしまった。今まではげた履きで行って気軽に相談に応じてくれたのに、今度は遠いところまで電車で行かなきゃ...全文を見る
04月27日第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第13号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 主要十七行の平成十二年三月期における不良債権処理額は、今各行とも決算作業中でございまして、取りまとめを一生懸命している最中でありますのでまだ確定しておりませんが、各行が昨年十一月の十一年九月期中間決算の発表時に見込み計数としておりました不良債権処理見込み...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、乾監督部長からもお答えしたところでありますが、十一年三月期には自助努力による増資、それから金融機能早期健全化法に基づく資本増強も活用したわけでありますが、そういう十分に自己資本を積んだ上で、担保や保証で保全されていない不良債権については、もうこれは委...全文を見る
04月28日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第4号
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○国務大臣(谷垣禎一君) お答えいたします。  この債権放棄をめぐりましては、けさも大変残念な事件が起こりまして、それぞれ渦中にある方々は本当に身を削るような思いでやっておられることだろうと思いますが、あの不幸な事件に対しましては心から御冥福を祈りたいと思っております。  そ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、大蔵大臣が御答弁になりましたが、経営健全化計画の中に、減配とか役員賞与の縮減等によって利益流出を十分に抑制するというようなことを評価項目の中に加えてございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私どものスタンスは、統合であるとかあるいは再編というのはあくまで民間の自発性というか、そういうものでやっていただかなければならない。それで、それをお手伝いできる手法があればお手伝いをするというのが私どもの手法でございますけれども、今おっしゃった経営健全化...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先般、衆議院の大蔵委員会で、全銀協の会長、当時は第一勧銀の頭取でいらっしゃいますが、御出席になって、三月現在の経営健全化計画に基づく中小企業向けの貸し出しの暫定値を報告されたわけでありますが、それがある意味では、予想以上にと言うと語弊がございますけれども...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のおっしゃるように、金融界の土壌も変わってきておりますし、金融商品なんかの開発もいろんなところで新たな動きがある、いろんな刺激をやっぱり取り入れていかないと、旧来の手法だけではなかなか私はうまくいかないんだろうと思います。  したがいまして、そのあ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今先生お尋ねの件は、私どもからいたしますと、今回の改正の一つの目玉と申しますか、まさにポイントだろうと思うんです。それで、金融機関が破綻した場合あるいは財務状況が悪化して回復の見込みがなくなった場合に、預金者の損失とかあるいは預金保険の負担をできるだけ小...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 本当は宮澤大蔵大臣に答えていただくと……。  私は宮澤大蔵大臣のように歴史的に日本の経済社会あるいは政治の過程の中でこの問題をどう処理してきたかお答えをする自信はないのでございますが、確かに今日出委員がおっしゃいましたように、たまたま日本の金融機関はた...全文を見る
05月08日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、先生が御専門の人体と対比されながらお話をされたのは、私も確かにそういう面があると思うんです。先ほど宮澤大蔵大臣が答弁されましたように、自己資本比率といいますか、そういうものが非常に低くて、国から公的資金で注入しなければなかなか回っていかないような状況...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、政府参考人から答弁をいたさせましたように、今のは主として主要行の話をしていたと思います。そういうところの不良債権処理は、まだ完璧と言っていいかどうかわかりませんが、先ほど申し上げた数字のようにおおむね峠は越えたんではないか。もちろん、今後とも、地価の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 不良債権処理という点では山は越したなと思っております。  ただ、もちろんこういう中で競争が激化してまいりますから、不良債権処理がおおむね済んだということだけで新しいいろいろな競争環境に対応できるものがすべて整ってきたかどうか、これはこれからの工夫なり努...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) やや感覚的な御答弁になるかもしれませんが、まあ、八合目ぐらいまで来ているんじゃないかなと、こう思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 計数ですから。
○国務大臣(谷垣禎一君) 不良債権の処理を一生懸命やれというのは私もそのとおりだと思います。  それで、かなりこの面では先ほどから答弁を政府参考人もしておりますけれども、引き当てをどのぐらい積むかということも目標を定めましてやってきまして、バランスシートから落としたものもかなり...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私もそのように思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、公的資金といいましても、受けた公的資金の性格によって違うと思うんです。破綻した銀行で特別公的管理に入った長銀あるいは日債銀のようなものは、穴埋めに莫大な公的資金を使っているわけでありますけれども、これらの旧経営陣に対しては、民事、刑事の両責任とい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 二年前の金融国会でいろいろ御議論をいただいたわけですが、あの当時の状況を考えてみますと、やはり日本の金融機関全体として不良債権をたくさん抱えていた、これはバブルの処理、先送りという言葉がいいのか悪いのかわかりませんが、先送りをしたことによってだんだん傷が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 朝銀大阪に金融整理管財人を……
○国務大臣(谷垣禎一君) 朝銀大阪ではなく。
○国務大臣(谷垣禎一君) これからですか。これからは、個別の破綻処理の問題になりますから、それについてはどうするかということをお答えするのは差し控えさせていただきたいと思いますが、いずれにせよ、金融再生委員会において適格性の認定をしなければならないと、こういうことになりましたとき...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 個別の案件にはお答えしないという前提のもとで、一般論として、置くことはもちろん可能でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 適切にお答えできるかどうかわからないんですが、こういう公的資金を使うような手法をとる場合に、モラルハザードが生じるのではないかというのはやはり当初からあった懸念であることは間違いがありません。  それで、今、海野委員のおっしゃったことは、モラルよりも景...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員がおっしゃった素朴な疑問に対して、なかなか委員御自身も金融の世界に身を置かれながらうまく説明できないんだとおっしゃったのは、実は私も、今般の都知事のああいう課税を打ち出されましたときに、都知事は税をお取り上げになろうと、私の方はそこに公的資金を入...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはたびたび宮澤大蔵大臣が御答弁なさっておられますように、やはり一部の金融機関について我々も十分実態を把握していなかった。今まで都道府県がもちろんやっておられなかったわけじゃなく、都道府県自体もいろいろな状況の把握は努めておられたと思いますが、我々とし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 交付国債四兆七千九百一億円、これが平成十一年度末の交付国債の償還累計額でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) その点は、これも宮澤大蔵大臣がいろんなところで御答弁になっておりますが、十分余裕がある額であると思っております。  我々として、これから使用していかなければならない額は、いわゆる日債銀の三兆余のお金と、あと破綻金融機関が幾つもございますけれども、これは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、森本委員がおっしゃいましたように、信用組合あるいは信用金庫、中小企業あるいは個人を対象とする専門金融機関として、小さいものであってもそれぞれの地域経済の中ではもうかえがたい役割を果たしている、ひいては日本全体の経済にも多大な貢献をしているということだ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、森本委員がおっしゃいました二つの信用金庫は、中選挙区時代私はそこを選挙区にいたしておりまして、親しい方がたくさんおられますので、私自身も実はいろんなことを聞いておりまして、森本委員が御心配をされて取り上げていただいたことは私も大変ありがたいことだなと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実は、私も今、森本委員がお読み上げになった手紙と極めてよく似た内容の手紙をいただいておりまして、私ども行政をやっておりますと個別の案件までなかなかできないものでございますから、ふがいないといいますか大変もう隔靴掻痒のいら立たしい思いを感ずることも事実でご...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 一般に、預金保険法に基づいて資金援助に係る営業譲渡などに際しては、破綻金融機関とそれから救済金融機関、受け皿との協議によって資産の振り分けが行われるわけです。  それで、国会での今おっしゃった御議論なども踏まえまして、金融再生委員会が資金援助に係る適格...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど森本委員にも御答弁を申し上げましたが、まずやはり受け皿金融機関が早期に見つかることというのが大事なことだと思います。  それから次に、先ほど申し上げたことの繰り返しでございますが、引き続き資産を保全して、そして健全な借り手に融資を行っていくという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 預金保険機構のお立場としては合理性があるものと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 預金保険機構としては合理性があると思っていると御答弁したとおりでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 預金保険機構がこうされることはそれは私は合理性があると、こういうふうに申し上げているわけでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど御答弁いたしましたように、委員の御議論、柳沢大臣の御答弁、そういった議論を踏まえまして、適格性の認定をするときには資産の振り分けというようなことを、今までは金融再生委員会にかかってまいります適格性の認定のフォーマットにそういう項目はございませんでし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 信用リスクの判断の仕方というものが大きな金融機関と小さな金融機関で違っていていいとは私は思っておりません。  ただ、委員がおっしゃるように、金融検査マニュアルにおきましても、銀行、信用金庫あるいは信用組合を初めすべての預金等受け入れ金融機関を対象として...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 総括政務次官から答弁いたしましたことの繰り返しになってしまうかもしれませんが、信用リスクのとり方というもの、そしてそれにどう引き当てなどを行っていくかということは、私はこれは大小で違いがあってはならないんだろうと思うんですね。これはまた先ほどの繰り返しで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これを担当しておりますのは金融監督庁でございますが、金融監督庁というのは、先ほど政務次官から御答弁申し上げましたように執行官庁でございまして、執行官庁として与えられている権限は残念ながら先ほど御答弁したことしかない。そうすると、それを超えて、今の措置が適...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 田名部委員の御疑念は極めて率直な国民の中にある考え方ではないかと思います。これに明快に疑問が氷解したというふうにお答えすることはなかなか難しくて苦しんでおるんですが。  例えば三年前、北海道拓殖銀行が北海道で手を上げたときに、私はあのとき宮澤大臣の下で...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) オーバーバンキングという議論があることは確かでございます。それで、今、田名部先生がおっしゃったように、しかしながら銀行の数が多いか少ないかというのは、もう地域によって著しく違います。うまくすみ分けができて適切な規模になっているところも、数になっているとこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 極めてお答えしにくい御質問なんでございますが、当時の議論として、やはりソフトランディング論とハードランディング論というのがあったと思うんです。それで、ソフトランディング論というのでいけば、やはり合併をさせて資本注入でもして、何とか生き延びさせた方がいいぞ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今後どれだけ破綻金融機関にコストが、公的資金が要るのかと、こういうことでございますが、破綻金融機関、破綻したときのその債権債務の状況というのは、ほっておくとどんどん悪くなっていくということが一方にございます。それからもう一つ、先ほどからの御議論のように、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、個別の要請をしているかどうかというのは、私たち必ずしも承知しておりません。  それから、一般論で申し上げますと、この前も御答弁したことでありますが、債権放棄の要請があるというのは、契約条項に言う瑕疵に当たるわけですから、ですから当然あとは二割減価...全文を見る
05月10日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第6号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 生保会社につきましては、平成十年三月期から自己査定制度が導入されておりまして、また昨年の四月から早期是正措置制度が導入されましてソルベンシーマージン比率に基づいて必要な措置が講じられる、こういうことになっておりますが、平成十一年五月から財務内容等の実態把...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、峰崎委員のおっしゃったことは私もよくわかりますが、ただ、単に内部における責任分担というのと違いまして、実は私も金融再生委員会に参りまして、金融をめぐる行政組織というのは御承知のようにこの数年大きく変化して、それも逐次変化してまいりますので、権限範囲等...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 個々の企業のポートフォリオの内容については監督庁の方でいろいろ見ているわけでございます。私としては、逆ざや問題というのはやはり大きな問題だと思っておりますから、その限りにおいてはよい影響が金利の問題が上がってくる場合にはあるだろうと思っておりますが、全体...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員の御議論を伺っておりまして、金融の再編成にもいろんな局面があると思いますが、銀行の場合には大きなメガバンクはどんどん進んでいる。それから地域の信組等は、いろいろこれ生き残りの上からいろんな動きがあると思うんですが、これから進んでいくんじゃないかと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 提案は大蔵大臣なのでございますが、この七月からいろんな形で金融庁となってまいりますので。  今、委員が戦後の経験を交えてお話になりましたように、現在でも保険というもの、生保というもの、あるいは損保も含めまして、今委員がおっしゃったような戦後一生懸命説か...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 冒頭に田名部先生から、私の前任者、柳沢さんそれから越智さん、谷垣、みんな違うではないかという御指摘がございました。人間が違いますから若干違うのはこれはやむを得ぬかと思いますが、そのために国民の側あるいは我々の行政の対象となる方々が無用な混乱になっているこ...全文を見る
05月11日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第7号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 朝銀信用組合について、破綻をしたものが今まで十三ございまして、そしてそれが地域ブロックごとに四つの信組への事業譲渡を行うよう当事者で準備が進められている。そのことは当然私どもも承知しているところでありますが、そこから先はまだ個別の破綻処理に関することなの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも先ほど申し上げたような理由で、個別の場合になぜ置かないかということはちょっと差し控えさせていただきたいんですが、一般論として申し上げますと、金融再生法の八条一項には金融整理管財人を置く場合の規定がございまして、運営が著しく不適切な場合あるいは受け皿...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど、あるいは委員は回りくどいと思われたかもしれませんが、法の規定を挙げまして、こういう場合には置けることになっていると申し上げました。それ以上、置くか置かないかというような話は、これは個別の中をどう見ているかということになりまして、したがいまして、そ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 金融整理管財人を送った場合は金融整理管財人が職務として今委員がおっしゃったようなことを遂行するということでございますが、置かない場合は預金保険法上の扱いをするわけであります。この場合は、資金援助の適用を受けた破綻金融機関の経営陣の責任につきましては、これ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 個別のコメントは、残念ながら差し控えさせていただきたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の委員のお尋ねは経営陣の異動についてお尋ねでしたので、これはちょっと個別のことになるかなと、こう思ったわけでございます。  それで、私どもは、今の仕組みでございますと、どこで判定をするかということになりますと、実際にいわゆる穴埋めをするということにな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 常に置くことができるというわけではございませんで、先ほど申し上げましたように、八条一項に要件が書いてある二つの場合であれば置くことができるわけでございまして、そういう認定に至った場合には八条の規定が使える、こういうことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 恐れているとかいないとかいうことではございませんで、先ほどの法の要件に照らして、法の要件が認められて必要性があるということになれば置けるわけでございます。そうすれば、先ほど申しましたように、金融整理管財人は当然法上の義務を負ってまいりますからやりますね。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) より大きな観点からいいますと、ちょっと私は具体的な条文自体は覚えておりませんが、銀行法は、監査は犯罪捜査目的でやってはならないと書いてございます。それで、問題はその趣旨は何なのかということになってくるんだろうと思うんですね。  それで、確かに金融監督庁...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 著しく不適切である場合の判断は、これはいろんな場合があり得ると思いますから一概に申し上げにくいですが、例えば破綻したときに、これはどうも著しく乱脈であったようだというようなことは、通常の場合は事前の検査等でその情報を把握し判断するということになるのではな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはいろんな場合があろうかと思いますから、ケース・バイ・ケースというふうにお答えするしか仕方がないんだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) そこは委員のおっしゃったようにストレートに結びつくものとは必ずしも言えないと思うんです。まさに結びつく場合もないとは、もちろんあるだろうと思いますが、ストレートに結びつくわけでは必ずしもないと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のこれはいろんな場合を想定しながらの判断になると思います。一概に、今のも確かに結果として欠損がうんと出ているというのがそれに当たる場合、不適切だったと当たる場合もそれは私はかなりあるだろうと思います。でも、それでそれがすべてであるというふうにはまだ今断...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) あらゆる場合を場合分けして今お答えする自信はございませんが、委員のおっしゃるようなことがかなりの蓋然性ではあるんだろうなと思う一方、そこだけで断言してよいのかなという気持ちも持っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 著しく不適切というのにいろんな場合があると思うんですが、主として考えているのはやはり違法事実だろうと思うんですね。違法というのは、背任であるとかそういうことによって著しいさっき委員がおっしゃったような欠損が出てきたと、例えばタコ配を行っているとか、そうい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) だから、先ほど申し上げましたように、事前の検査等によってかなりその疑いがあるとか、それは明確に認定するのはなかなか難しいと思いますが、そういうようなことをかなり想定しているんだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) もう一つ申し上げますと、著しく不適切である場合に必ず置かなければならないとは書いてございません。著しく不適切な場合に置くことができると書いてありまして、確かにここには裁量の余地があるわけでございます。  したがいまして、そういう書きようになっておって、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは一つの適用のかなり重要な要件だろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、先ほどから私もここは少し慎重に答えておるんですが、違法の事実があるかどうかの認定も、今までの検査結果で全部つかめているかどうかということがございます。あくまで疑いの段階にとどまる場合もございます。いろんな場合がございますが、そういう違法が相当蓋然性...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはまだ、これは仮定の事実になりますので、それは具体的な場合でないと、個々の具体的な事案に当たりませんとこれが違法のかなりの蓋然性があるのかないのか、そういうことも言えないわけでございまして、ここでいろいろな場合を分けて、こういう場合はこうである、こう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員の御指摘になりましたのは「偶発債務等の補償」というところで、「長銀において、実行日において存在又は係属しているか、又は実行日前に」、これは要するに移転する日でございますが、「発生又は存在していた行為又は状況によって生じたあらゆる潜在的、未実現又は偶...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはいろんな売買契約というものがあろうかと思います。たばこの場合どうするかということは私必ずしも一般例をよく知っているわけではありませんが、これは要するに、実行日前に存在していたあるいは係属していた偶発的な債務が実現した場合の損害について、売り手側であ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) たばこ会社の売買の場合にどういうことを御判断になって、あるいは何が一般であるのかは必ずしも私は存じませんが、先ほど水野社長がああいう御答弁をされまして、たばこ会社においてはああいう例があるいはあるのかもしれません。その辺は私もつまびらかにいたしておりませ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) おかしいというアドバイスがあったというふうには聞いておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 思想としてとおっしゃいますと幾つか基準があったんだろうと思いますが、第一は委員がおっしゃったようなコストを最小にしていくというのが中心の考え方であったと思います。  それで、今柳沢大臣の御答弁を引用されておっしゃった点は、金融再生法に基づく資産判定基準...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もちろん、支えていこうと言っているからすぐ認められるというようなものではございません。何らかの形での保証なり裏づけというものが必要であることはもちろんでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員がおっしゃったのは、債権放棄を認めた場合には瑕疵担保の解除権がないというのはおかしいではないかと、こうおっしゃっているわけですね。  確かに、確かにと言うとあれですが、融資を受けている者を徹底的に保護していこうという考えに立つんだったら、委員の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 社会的な影響ということをおっしゃったわけで、それで先ほど私は資産判定のときの一つの文書を引きましたが、それもあくまで先ほど申しましたように一定のやはり何らかの裏づけがある場合ということがまず前提でございます。  それから、もう一つ我々再生委員会としては...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) できないのが当たり前という、ちょっとそこのところをもう少し敷衍して言っていただけないでしょうか。
○国務大臣(谷垣禎一君) 債権放棄をやはり認めるか認めないかというのは、求める方もあるいは求められる方もぎりぎりの経営判断を求められることじゃないかと思います。したがいまして、極めて右から左にさっさと物を移すように簡単に債権放棄というのはできるものではないんではないかというふうに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その当時、実は私はおりませんで、具体的な議論については承知しておりませんので、よろしければ当時の事務局長に答弁をいたさせます。
○国務大臣(谷垣禎一君) そこで今聞きまして、そういう議論は当時なかったということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 思想が分裂しているというふうにおっしゃりたいんだと思うんですが、確かに費用最小の原則というものもございます。それから、先ほど一行申し上げたような社会的な影響というものを考慮しようという思想もございました。  やはり生き物を相手にしておりますから、一つの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは今の新生長銀の経営陣がどう判断されるかということ、第一義的にはそうでございますから、私ができるできないというようなことを申し上げるのは差し控えさせていただきますが、私は、全くできないという趣旨のことを委員が今おっしゃいましたけれども、そのようには受...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の点は、これはまた経営判断でございますけれども、長銀の出しております経営健全化計画の中にも債権放棄を認められる場合というのが書いてございます。その中の一つに、やはり全体の債権回収等から見て合理性のある場合ということが書いてございますが、全体として一番被...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いえ、そういうことではございません。経営健全化計画に書いてあるのは、資本注入を受けた長銀がどういう場合に債務免除を認められるかという、できるかということで書いてあるわけでございますが、当然その可能性がゼロに近いというような表現で今おっしゃったと思いますが...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もう一回確認しましたが、もちろん瑕疵担保全体の仕組みに関しては随分議論をしたと聞いておりますが、今の解除権と債権放棄との関係については、今委員のおっしゃるような形で更生した方が合理的ではないかというような議論はなかったと聞いております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどからの繰り返しになってしまいますので多くは申し上げませんが、私は、この規定のもとでも債権放棄のなし得る場合があるのではなかろうかと、こう思っておりますし、また、債権放棄そのものがそんなにどんどん行われるのがまたいいことなのか悪いことなのか、その辺の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のおっしゃっている思想に合わせれば、それはそのとおりなんです。
○国務大臣(谷垣禎一君) ただ、これはやはりいろんな、思想も純粋無垢に結晶のようになかなかつくり上げることができませんので、国民負担をどうするかとか、いろんな観点になっておりますので、委員の目からごらんになると少し混濁しているのではないかという御批判があるのだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 浅尾議員がおっしゃった、モルガン・スタンレーの東京の社長とおっしゃいましたが、その方に、金融再生委員会の事務局から、モルガン・スタンレーの社員の方に、浅尾議員がこういうことを、つまり開示してもよいということを聞いたようだが、その社長にちょっと真意を聞いて...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに委員のおっしるように、譲渡禁止というものがかけてあるわけではありませんで、前文で、「長期的な視野から投資を行い、成長力のある銀行として長銀を運営する目的で長銀の株式を購入する」と、こういうふうに書いてあるわけです。  この前文の効力がどういうこと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも当時交渉の過程でいろんな議論があったようでございますけれども、税効果は出発時点ではゼロだということで、特に曲げたものではないと、こういうふうに聞いております。
○国務大臣(谷垣禎一君) いずれにせよ、日本の会計基準に違った形で規定したものではないというふうに報告を受けております。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは日本の会計の基準を変えたものではなく、出発日はゼロだということを確認の意味で書いたと、こういうことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは会計基準にのっとって当てたわけでありますけれども、ひとつやっぱりそれだけ長銀が資産が劣化していたということだろうと思います。  それで、特にその適という基準日が、ちょっと今日付は正確でございませんが、一年前でございますから、その一年前というのは譲...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、浅尾議員がおっしゃったのは、金融再生委員会としていろいろ判定の基準みたいなものを出したわけですね。その時点をおっしゃっているんじゃないかと思うんです。  それで、その適、不適の判断の前提となる資料、それは破綻時を基本としているということでございます...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 東京三菱をどう評価するかということにもなると思うんですが、東京三菱とやはり手を上げた長銀とを比較するのは私は少し違うんではないかと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、悪い部分を除いたとおっしゃいますけれども、その引き当てを積んで持たせているというものが確かにあるわけでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは現実にきちっと会計基準に照らして引き当てを積んだらこうなったということでございまして、委員のおっしゃるように、何か積み増しをしたとおっしゃっているかどうかわかりませんが、そういう性質のものではございません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私ども聞いておりましたのは、長銀の貸し出し関連資産について債務者分類ごとの簿価あるいは貸倒引当金の内訳はどうだったかという、何%ということではなく……
○国務大臣(谷垣禎一君) 実はこれは、長銀が継続保有する貸し出し関連資産の債務者区分ごとの簿価とか引当金の内容は、当該区分に属する債務者が少ないために個別債務者がこれはどこだとわかってしまうというようなことがあるわけです。その結果、無用の憶測とか混乱を来す事態がかなりの蓋然性で想...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 国内取引先に関しては、正常先が〇・五%、それから要注意先が三・二%、それから要管理先が二七・三%、こうなっております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 結果的にその要管理に引っ張られたということだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたような基準で、引き継ぐものも引き継がないものもあると、こういうことだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) その点はまた先ほど申し上げたことの繰り返しになってしまうんですが、それはやはりいろんな場合があり得るんだろうと思います。委員のおっしゃるように、一概にこれで全部シャットアウトだというものではないんではないかと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かにいろんなオプションはあったんだと思いますが、委員のおっしゃるその解除権というものをふさぎましたのは、先ほど申し上げたように、無制限になかなか認めるわけにはいかないんではないかと、国民負担等の観点でもそうなのではないかという考え方があったわけでござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そこのところも、先ほどから実は同じ御答弁になって恐縮でございますが、やはり生き物を相手にいろんな思想が入っているということであろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 商法の権威の神田教授に向かっていくようなドン・キホーテ的なことは考えておりませんが、確かにこういう解釈というのも私は一つの解釈としてあり得るんだろうと思います。すべて論理的にこうでない、株主平等というのは全然違うんだという解釈ばかりではないんだろうと思い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 何が通説かというような議論になりますと、学理上の議論を国会のここでやるのは大変あれなので私が答えるのが適切かどうかわかりませんが、この点に関しましては、私どももいろいろ法務省の特に商法関係の実務に携わっている方あるいは法律事務所等にもいろいろ相談をして、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 多分、神田先生のあのペーパーの中で、むしろその方が実質的公平だとおっしゃっているのは、今の浅尾委員のようなお考えが背景にあるのかなと。ちょっとあそこのところは十分に書いてございませんが、多分そんなふうに私は考えながら読ませていただいたわけでございます。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) こういう手法が議論されましたときのことを考えますと、やはり日本の金融システムの問題点、不良債権もたくさんあったわけでございますが、やはり自己資本比率が非常に低くなっているということがあって、何とか緊急、応急に乗り切っていかなきゃいかぬという考え方が振り返...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いろんな表現が可能だと思いますが、道具はつくったけれども使えないというものは避けたいという気持ちが恐らく当時あったというふうに私は理解しております。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは資本注入のときにどういう条件をつけてやるかということは、もう委員御承知のように、基準を発表しておりますけれども、これもその程度によって違っているということは御承知のとおりでございますから、決して一番緩やかな基準をつくったというふうには理解しておりま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、日債銀をお挙げになりました。これは優先交渉期間を一カ月延ばしまして、今月末まで一カ月延ばしたわけで、今いろいろ議論をしている最中でございますから、まだどういう形で仕上がってくるかというようなことをちょっと今申し上げるわけにはいかないわけでございますけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど株価のことも申し上げましたが、やっぱり新しい民間の金融機関として出発していただくときに、どういう株価が、株価というのはこれは上場してからの話でございましょうが、どういう株価になっていくかというようなことはやはり民間の金融機関としては極めて重要な要素...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もちろん買収して経営される方々が持つのは当然のことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、ですから、資本注入をするときに、果たしてそれが使い得るものになるかどうかという観点だということは先ほどから繰り返して申し上げているとおりでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今具体的な契約の詰めの交渉中でございますから、ここらはなかなかまだお答えのしにくいところでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、ですから、個別の場合ではなく一般論で私としてはお答えせざるを得ないんですけれども、果たして、では資本注入をしてくれ、いたしましょうという場合に、今後の株価がどうなるかというようなことを経営する方は当然お考えになるだろうと、こういうことだろうと思い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員の御質問は、だから、普通株から減資をするという規定をすればその責任の所在がはっきりするじゃないかとおっしゃっているんですね。  それは確かに一つの見解だろうと私も思いますが、先ほどから結局同じことの繰り返しになってしまって大変申しわけないんですが、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のような形で契約を結びましたのは、やはり買う側として、民間銀行として出発したときに、いつまでも政府の介入というと言葉は悪いかもしれませんが、もう少し自由な経営をしたいという気持ちがやはりあったんだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、もちろん委員のおっしゃるように議決権を持っているわけではないんですけれども、公的資金を受けて国が相当大きな、経営健全化計画もございますし、いろんなものがあるわけでございまして、できるだけ早く自立をしていきたいという気持ちは私はやはり経営される方と...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 曲げられると言うと言葉は悪うございますが、もちろん資本注入をしているところには経営健全化計画を出していただいて、我々はやはり公的資金を入れているわけですから、フォローアップして見ていく責任があるのは当然でございますが、他方金融機関からすれば早くそういう状...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはきのう委員から御通告をいただきまして、けさになってから連絡をとろうとしているようですが、まだ向こうの弁護士と連絡がとれません。  これは、先ほど委員がおっしゃったFA、フィナンシャルアドバイザーと同じでございまして、向こうが発表してよいと言えばい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) だから、どこということも向こうがオーケーと言えばいつでも言える。今連絡をとっているところでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) どこと契約を結んでいるということに守秘義務がかかっているというふうに理解しております。
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、相手側の法律事務所がオーケーと言えばいつでも開示いたします。
05月12日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第8号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今回のこういう逮捕に至ったわけでございますが、金融整理管財人が内部で調査チームをつくられまして事実関係を解明しながら告訴をされ、そして今回の逮捕になったわけでございますが、今後司直の手で実態が解明されてくると思いますが、その過程を私たち注目いたしたいと思...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 金融整理管財人の方から、この告発がございます前日に、このような事実が解明できているので明日こうこうしたいと、こういう趣旨の報告を受けました。
○国務大臣(谷垣禎一君) 金融検査も、検査技術を磨いて眼光紙背に徹するようなことで今のような何というんでしょうか経済犯罪も見抜く目を持てたら、それが私は一番よいんだと思います。先ほど御答弁を部長がいたしましたように、あくまで犯罪捜査を目的とするものではないとはいえ、こういう財務の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の法案の中で事前に準備をする形、それから特に一番実態を本来よく知っている当該破綻に瀕している金融機関みずから申し出る方法と、いろんな方法を設けていただいておりまして、今までよりもいわゆるPアンドAをやりやすくなるような手法は整ってきております。  ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) アメリカと比べると随分貧弱じゃないかという御指摘だと思うんです。  こういう公務員をめぐる情勢でございますから、なかなか多々ますます弁ずというようなことは申し上げにくいわけでございますけれども、金融の検査監督の分野に関しましては、二年前に金融監督庁が発...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先日来、大脇先生の問題意識を伺って、年金受給権を担保に供することを禁止されている、それの潜脱手段みたいなことが行われているのはおかしいじゃないかと。私もそれは確かにそういう感じがするなと思いまして、法律書生のころたしか恩給受給権がどうだというのは民法九十...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 前回、西川委員とここで御議論をしましたときに、私いろいろな数字を申し上げまして、前提も幾つか設けました。だんだん時間がたつと劣化をしてもっと額がふえてくる可能性もある。また、あるいはペイオフの枠内で払えるものがあるから、これより相当減っていく面もあるとい...全文を見る
05月15日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第9号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 五月十一日の当委員会におきまして浅尾委員から御指摘のありました、減資の際に優先株主を有利に扱うように定款で定めることを資本増強の条件とすること及び日債銀に資本増強される優先株の取り扱いにつきまして、改めて所見を申し述べさせていただきます。  商法上は、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今申し上げた考え方は、要するに株主平等の取り扱いに関しては、浅尾委員が御指摘になったような神田教授のような御意見も有力に存在するだろうし、ほかにもそれに疑義を呈する見解もあると。  したがって、ここのところは実はいろいろ見解がございますねということに加...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 要するに、特別の定めをすること自体は認められているけれども、どういう定めをしたら株主平等原則に反するかどうかというのは種々の見解があり得るんだろうということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 数種の株式が定められているわけでございますから、それぞれが特別の定めをすること自体は商法が許容している、それは確かにそのとおりだと思います。  ただ、先ほどからの解釈論は、どこまでそれが認められるかということだろうと思いますので、それについては私はいろ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 同じことの繰り返しになって恐縮でございますが、私どもはそういう、ここは解釈が分かれている以上、最後は結局きちっと解釈をできるのは裁判所ということになると思いますけれども、そういう問題が、いろいろ考え方は分かれており、先ほど申し上げたような実務的な問題点も...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実務的な問題点が今委員のおっしゃるようなことなのかどうか、これもいろいろ議論はあるんだろうと思います。しかし、百歩譲って特別公的管理であれば委員のようなことだといたしましても、先ほど申し上げましたように、いろんなこの問題について解釈があり得る以上、できれ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この点は、株価の問題は、確かに現在は特別公的管理に入っているわけでございますから、その株価形成がどうだという問題はございません。むしろ日債銀の場合は、将来どういう会社に育っていくかという、また育てなければならないかということではないかなと、こう思っており...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、そういう学説があるということでございまして、その学説が何を考えているのかまで私ここで御答弁をする立場にはないんだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私の申し上げていることは、学説もいろいろであると。学説が一致してこうだと言うんであれば我々も判断は易しいわけでございますけれども、学説もいろいろあるときに、確かに委員は一つ一つの内容もよく理解せよとおっしゃるんですが、それは読みようによっていろいろ読みよ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 同じことの繰り返しで恐縮でございますが、学説をお書きになった方はそれなりの御判断でお書きになったんだろうと思います。私の申し上げていることは、学説が幾つか分かれているなということを申し上げているわけでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、その学説の御著者が「実質的衡平」をどうお考えになっているかということについては、私はお答えする立場にはないんだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変何か押し問答みたいなことになって恐縮でございますが、確かに浅尾委員がおっしゃるように、種類の株主が定められているわけですから、いろんなそこで定めができることは当然でございますけれども、どこまでできるかということについては学説によって違いがある。それで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その点は、特別公的管理、そのほか金融破綻処理をしていきます場合に、費用最小化の原則というものがございますから、そのことは要するに今浅尾委員がおっしゃったこととほぼ同じ内容であろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 繰り返しの答弁になりますが、私たちはやはり一種の総合判断として考えたので、それぞれの学説の中の何が「実質的衡平」かというようなところを、繰り返しになりますが、私どもが議論する立場にはないんではないかと思っております。  それから、もう一つ申し上げますと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 個別具体の話はちょっと今お答えは差し控えたんですが、一般論として申し上げて、困ることが想定できるかどうかというのは、これは交渉してみなければわからないことだろうと思います。  それと、先ほどのをややもう少し一般論で申し上げますと、一体普通株式を消却する...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そういう御判断ももちろんあるだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これもですからまたもとにぐるぐる回るんですけれども、要するにどこまで債権者平等の例外というか種類株主の方で決められるかという問題は、私は再三申し上げているわけですが、いろんな考えがあり得るので、これできるではないかと浅尾先生はおっしゃっているわけでござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申しましたように、私どもが、例えばこれは商法でございますけれども、いろいろ実務を進めていく場合に商法をどう解釈するかというときに、我々は有権解釈ができる立場ではありませんので、場合によっては法務省に問い合わせることもございますし、リーガルオピニオン...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) というよりも、それは債権者平等に反する、つまり別種の取り扱いをすることが債権者平等に反する可能性があるという考え方もかなりあるんだなという理解でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 矛盾はないと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 矛盾はないと思っておりますが、もう一回私の申し上げていることをちょっとくどくなるかもしれませんが申し上げますと、原則として数種の株主が認められている以上、それは少し違う扱いがあるということはこれは商法上認められている、これは大前提でございますね。  た...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そこらはなかなか解釈上難しいところであるから、我々としてはいろんな解釈があり得る以上、そこから先は踏み込まない、こういうことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 余り何度も同じことをお答えするのは恐縮でございますが、あくまで商法上別種の定めをできるということを私は否定しているつもりは一度もございません。  ただ、どこまでできるかということについてはいろんな考えがあるんだろうということを申し上げているわけでござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、精神とおっしゃったんですが、御承知のように、この長銀の譲渡契約書においては、買い主であるパートナーズ社が保有する長銀株式、それをパートナーズ社が売却してしまうということについては特段の制約は課せられていないという構造になっておりまして、ただ、この長期...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 我々は三・六兆と、こういうふうに申し上げているわけでありますが、当然、こういう公的資金を投入してロスを埋めて新しい銀行として再出発してもらったわけですから、我々としては、これがきちっと成長し、成長といいますかきちっとした金融機関にもう一度育っていって、国...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 長期保有を目的とするということが前文に入っているということは、いろんな契約を解釈する場合の、これもちょっと精神というあいまいな言葉を使って恐縮ですが、いろんな場合、解釈する場合の一つの精神、指針というものにはなってくるんだろうと思いますが、そのことが直ち...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この譲渡契約書は、委員がおっしゃるように、預金保険機構とパートナーズ社との間の契約でございますから、三年間適切な融資を継続するというこの十一条の規定も、パートナーズ社を縛るものではありますけれども、それを超えてその買い主に一般的に適用されるという性質のも...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かにこの点の借り主保護の三年間の規定、売っ払ってしまった場合にはかかってこない、おっしゃるとおりだと思います。  ただ、これは先ほどの早く売り抜けた場合にどういう問題が起こるかといったときと似たような問題がございまして、やっぱり一種のレピュテーション...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは経営健全化計画一般の効力の問題として、時々フォローアップをして定性的なヒアリングをし、報告を徴求する。それは世間に発表して、言うなればそういうパブリックプレッシャーみたいなものをかけて、まず自主的にやっていただくという、それでパブリックプレッシャー...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その点は、小川委員のおっしゃったように契約上の効力と違いまして、こういう行政上の監督権限というものが私法上の効力まですぐ立ち入るようなことができるかどうかというのは委員のおっしゃるとおりだろうと思います。  ただ、こういう形になっておりますいろいろな、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆるハゲタカファンドなんという言葉がございまして、そういうものに日本の破綻したとはいえ金融機関を公的資金を入れて売っていいのかという御議論が一方であることは私もよく承知をしております。  それで、私も国際社会における契約のルールというものがどういう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはそういうお考えもあるのかもしれませんが、当時の議論はそうではなかった。それはいろいろな契約条件を検討して、その比較の中でこれが一番我々にとって有利な提示であった、結論から申し上げればそういうことであろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) その当時の交渉経過については、ちょっと今私事務局に問い合わせませんと正確にお答えする自信はありませんので、よろしければ事務局に答弁をさせます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 第一義的にはやはり委員のおっしゃるように、パートナーズの代表者が今長銀の経営陣に入っております。ですから、まず第一義的には彼らの、パートナーズの代表でありしかも長銀の経営に参画している人たちの、信義違反をすれば、彼らの評価、信義というものに対する傷がつく...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、投資をした、それをどう回収するかということだけ考えれば、今委員のおっしゃったようなことが、現実にそういう長銀の業績に対する、新生長銀に対する評価が高まって高い価格で売れるということになると、短期で売った方が利益が回収できるではないかという判断もあ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 日本の法制で何に当たるのかちょっと正確には申し上げられませんが、パートナーズ社のパートナーとして責任を負う人と、それからリミテッドパートナーというのは責任が限定されている、二種類あると記憶しております。ちょっと正確には事務局に御答弁させます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員の御質問の点はこの委員会でも随分何度も御議論をしていただきまして、衆議院でもいろいろ御論議がございました。私としましては、できるものはできるだけ開示していくべきだと考えて、中も指導しているつもりでございますが、やはり民間のいろいろなところと契約をし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) アドバイザリー契約の報酬は幾らかというお話でございますね。  これは先ほど事務局長も御答弁を申し上げたところでございますが、アドバイザリー契約で幾らで向こうからすれば請け負ったということだろうと思いますが、彼らの経営ノウハウといいますか、そういう企業秘...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 小川委員は、要するに、信義に頼るだけで法的な担保が何もないではないかと。  これは、確かに先ほど事務局長がお答えしておりますように、こういう政策でこういう運営方針で運営してほしい、運営してくれという、向こうのいたしますよという表明でございますから、これ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員がいろいろ指摘されたような想定しなかった事態が起こった場合にどうするんだと、こういうことでございますが、そのリスクをどのぐらいのものとして考えるかということにもよるんだろうと思いますね。ですから、あらゆる事態に万全を期せ、そのための損害担保の方法...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 契約上それにペナルティーを負わせるということはこの契約としてはなっておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、そこで何か損害が発生してくるということが具体的にあればまた違うかと思いますが、今のように売り抜けること自体が直ちに契約違反という構造になっておりませんので、それを差しとめするということは少し考えにくいかなと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 契約上そういう義務を負っているわけではありませんので、契約違反として差しとめるということはこれはこの契約上できる構造にはなっておらないと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 意図を表明しただけであるというのには私は同意いたしませんが、法的な構造としては委員のおっしゃるとおりだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは長銀に限らず、海外の方が投資して運営に有利であればそれはできるわけでございますけれども、もしパートナーズ社がそれを目的として長銀を買収したということになりますと、長銀は、今いる人的構成といいますか従業員も日本人が中心でございますし、日本の国内に貸し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のおっしゃったことも私は今の金利差ではもちろん理解できないわけではないんですが、ただ私どもの判断は、長銀という銀行の組織そのものが必ずしもそれに向いたわけではないからそういう方向で動いていくということを、もちろん契約の目的自体もそういうところにあった...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の点に関してどういう議論があったかも実は私正確に今、事務局の方が正確だろうと思いますが、その点は、先ほど申し上げたように、十一条というものが委員の御指摘のように必ずしも政策意図の表明であるということであってもかなりそういう役割は果たしているのではないか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員がおっしゃったような点は、銀行法上の大口融資規制とかアームズ・レングス・ルールといいましたか、そういうようなものが銀行法上でもございますので、今委員がおっしゃったのはそういうことで対応できるのではないかなと、厳密に解釈するとどうか事務局から補足をあ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと今の点は事務局から答弁をいたさせますが、私はさっき申し上げたようなことにかかってくるんじゃないかなと思いますが、詳しくはちょっと事務局から。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは取引の行われるところによってまた違ってくる、それぞれの法制によるんだろうと思いますが、ちょっと税法のことでございますので事務局から答弁をさせたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、佐々波委員会の……
○国務大臣(谷垣禎一君) 日債銀の方ですか。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、預金保険機構は、長銀の優先株を約六億七千四百五十三万株持っているわけです。公的資本で増強した分が六億株と、それから佐々波委員会のときのが残っているのが七千四百五十三万株保有しておりますが、こういった優先株については、今お聞きになった長銀譲渡に係る最終...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そういうことでございます。両方合計して六億七千四百五十三万株になっておりますが、これが五千億円を超えた場合、こういうことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のようなことになっております契約の考え方は、パートナーズ社が新生長銀の経営権を持つわけでありますが、それを確実にしてみずから責任ある経営を行う観点から、政府保有の優先株式については、先ほど申しました公的資本増強分六億何がし分も合わせてこれら優先株式が普...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今事務局長が御答弁しましたように、二千五百億の含み益と、それから二千四百億、これは注入しましたからそれだけは確実に取り返さなければならないことである、二千五百億の含み益はそれを実現させなければいけない、それに若干上乗せをしまして五千億ということを考えたわ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 迅速な処理は、ペイオフになりますと全額保証されませんので、ほっておくとどんどん悪くなっちゃうということがございますので、迅速にやれと。これはもう当然のことでございますが、問題点は二つでございまして、一つは、経営状況が悪化した金融機関でその金融機関が破綻に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは先ほど申しましたように、今度は内閣総理大臣のもとに置かれるわけですけれども、そこで破綻する蓋然性が高いと認められる金融機関については、その関連の資料等をいざというときに受けてもらえそうなところに交付してあっせん等の必要な準備行為は行うことができる、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 契約に至った場合はその内容が公開されているわけですが、契約に至らなかった場合の……
○国務大臣(谷垣禎一君) それは契約に至らなかった場合の条件、相手方の条件も公開をしなければいかぬという、委員の御議論だとそうなるわけでありますが……
○国務大臣(谷垣禎一君) いやいや、要するに比較の問題になりますですね。ですから、相手方、個別金融機関の経営に係るいろいろな秘密に属する事項ということが含まれておりまして、相手方が開示することにやはり反対している以上なかなかこれは開示できないということになろうかと思います。
05月19日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第18号
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○谷垣国務大臣 今上田委員がおっしゃった、一兆円の金を、いわゆるアサギンと申しますか、朝銀に資金援助するといいますか、そういうことは、最近も私はある週刊誌でそのような記事を拝見して、そういう報道があることは承知しているわけでございますけれども、今委員がおっしゃったような事実は一切...全文を見る
05月19日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) お答えをいたします。  先ほどの検査の御質問でも七月一日から新しい組織になるという御指摘がございまして、七月一日から大蔵省から大部分の金融企画機能を金融庁ということでいただく。そうしますと、今の御質問は立法論にわたるところが多分にございましたので答えや...全文を見る
05月22日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第11号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに委員がおっしゃるように、破綻したときの影響というのは、雇用であるとかあるいは倒産であるとか、皆所管が分かれておりまして、一元的にどれだけ雇用がどうなったとか、そういうような計数をきちっと把握する体制はできていないんだろうと思います。その辺をどうした...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) たしか私もノウハウという言葉を使って御説明したような記憶がございまして、果たして適切だったかどうかという気もするんですが、私があそこで申し上げたかったことは、いろいろこういう我々も特別公的管理を進めていったりあるいはいろんなことをやっていく場合に、官庁だ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、両大臣がおっしゃったとおりでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員がおっしゃったとおり、いわゆるソフトバンクグループを優先交渉先にして今基本契約の詰めを行っておりますことは委員のおっしゃるとおりでございます。それで、委員の御質問は、十億円という価格が適正かということでございましたけれども、御指摘のように、預金保...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、他の買い手というようなことで名前をお挙げになりましたけれども、優先交渉先とならなかった受け皿候補先につきましては、その具体名ももちろんなんですが、提案内容についても個別金融機関の経営に係る重要な秘密に属する事項であるということで、また相手方もこれを開...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その辺はまだ最終的な契約案は今詰めているところでございますけれども、ソフトバンクグループの事業計画案の中に、新興企業等との取引拡大を通じて日債銀の収益性、成長性を確立して、日本経済活性化への寄与を図るということを経営目標として掲げておりまして、こうした方...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 情報公開法が実際に施行されましたら、それは私どもはもちろん情報公開法の趣旨にのっとって対応させていただくということであろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在は現在の法のもとで判断をいたしております。そして、情報公開法の施行はたしか来年だったと思いますが、来年その情報公開法ができればもちろん当然それを前提にして私たちは判断するわけですが、今その判断が違ってくるかどうか、私はそこのところはまだ十分詰めており...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在は現在の法にのっとって解釈をしているということでございます。  それで、まだ私は十分検討していないので、情報公開法になったらこうなるこうならないというのを今余り責任を持ってお答えできないんですが、今お話を伺っていてそんなにえらい違いが出てくるかなと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当然、その時点その時点で判断をするわけでございますし、またこの公開の問題はいろんな側面があるんだろうと思うんです。相手方の同意が要る場合、要らない場合、あるいは時を経て公開できるようになるもの、いろんなものがあろうかと思いますが、当然のことながら、情報公...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、新規参入といいますか新しい形態による銀行業参入に関して見解を取りまとめたとおっしゃいましたが、もう少し正確に申し上げますと、こういう銀行業への事業会社等異業種の参入の問題は、再生委員会、金融監督庁でいろいろ議論をしてまいりました。まだ最終的な結論は出...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その辺をどう詰めていくかというのは実はこれからの議論だと思っておりますが、ただ、一つ申し上げたいことは、こういう特別公的管理のもとで金融機関をどこかに売却しようという枠組みと、それから銀行法のもとで新たに設立される銀行に免許を付与しようという場合は、やっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 免許の観点とそれから今までのこの特別公的管理を新しく買うという観点は今申し上げたように若干違うと思っておりますが、ただ、できた後にこういう指針をつくって、この指針のもとで監督をしていくという場合には当然この指針の適用があるというふうに考えます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 監督について書いてありますところは、そういう考え方で既存の銀行にもこれからの監督には適用されるというつもりで書いてございます。これは、最終的な結論はまだでございますが、そういうつもりで書いてございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは当然、これから免許を付与する場合に使われるわけでございまして、既往にさかのぼって今までの銀行にそういうことをつけ加えるということはないわけでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 大分当委員会で何回も浅尾委員とこの問題、議論させていただきましたけれども、今委員が要約されましたように、やはり減資の際に普通株だけというのはいろいろな法律上も解釈上も問題があるだろう、実務上も問題があるので、今にわかにその見解にはくみしがたいというのが私...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先生さっき一県二行主義とおっしゃいましたけれども、金融再生委員会として一県二行主義ということを申し上げたことは、私もここへ参りましてちょっとさかのぼって調べてみたんですが、なかったと思っております。  そういう一県二行主義ということがあちこちでささやか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど一県二行主義というのはとっていないと申し上げたわけでありますが、そしてあくまでこれは民間がこれからの時代どう生き延びていこうか、どういうふうにして地域経済にも貢献していこうかと考えていただくのが第一義だというふうに私は考えているわけでございます。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 地元の実情もよくわきまえずに推し進めたと。我々が推し進めたようにおっしゃっているのは、何度も申し上げて恐縮でございますが、ちょっと理解が違っておられるんじゃないかと思います。  あくまで両行が県内における経営基盤の強化を図ったり地域経済の発展とか顧客サ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど大蔵大臣並びに大蔵政務次官からお答えしたことで私はよいのではないかと思っております。  それで、具体的な問題は、先ほど乾監督部長が申し上げましたように、具体的にフォローする道というのはあるんだろうと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、乾部長が答弁いたしましたように、見かけの数字はこうなっておりますが、私はこれからのいろいろな競争の展開の中で変化が出てくるのではないかと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど、中立でありませんと申し上げたのは、どこそこの銀行に妙に肩入れしようとか、そういうつもりで申し上げたわけではありませんで、再生法や早期健全化法で仕事をしている我々の立場がどういうことであるかということで申し上げたつもりでございまして、あくまで統合や...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もう来年から二十一世紀でございますが、少し視野を広げて見た場合にどういうふうになるかというのはなかなか確たることを申し上げるのは難しいのでございますが、一つは、やはり高齢化社会がこれだけ進展してきておりますから、医療とか介護とか年金といった分野における多...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、どういうふうに将来を描いて進めていくかということと同時に、金融行政の立場から申し上げますと、もう委員もよく御承知のように、この数年、金融をめぐる行政組織というものが大きく変化してまいりまして、その変化の背後にありましたものが、例えば市場重視とか自己...全文を見る
05月23日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第12号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 結論から申しますと、委員のおっしゃったとおりでございます。今度、今御審議をお願いしている法律で協同組織系の金融機関にも資本注入が具体的にできるようになる。今まで機会がありませんでしたから、一年間延ばしてほかのところよりも資本注入の機会を認めようというわけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 仕組みの上で今のようなことが全くできないわけではございませんが、今基本的に考えておりますのは、単位信用組合にそれぞれ注入していくということを基本的に考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私たちが、例えば今現在ですと金融再生法ですが、再生委員会で具体的な破綻金融機関をどこに受け皿を求めていくかという議論をしますときに、一番の中心は、今委員がおっしゃいましたように、それぞれの提案の条件の比較検討ということに一番時間を使っているわけでございま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げましたように、いろいろ企業機密とか、受け皿がどうあらわれることを確保するかというような観点、これはあるんだということを前提の上で、できる限り今後とも国会報告の内容は工夫していくということは我々も考えていかなきゃならぬと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在、日債銀の譲渡問題については、ソフトバンクグループとの間で最終契約の締結に向けて鋭意協議中でございまして、現時点で最終契約の内容がどうなるかについては今ちょっと具体的にまだ申し上げにくいわけでございます。  いずれにせよ、日債銀株式がソフトバンクグ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 一つは、今おっしゃいましたように、現在、ガイドラインを整備している最中だということもございますが、もう一つは、今いろんなことを当事者の間で検討、協議している最中である、こういうことでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) ですから、今、どういう条件あるいはどういう形で売却ができるかということの詰めを行っているところでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) そういう問題とおっしゃいましたが、やはり私どもとして、いわゆる機関銀行化というようなものに対する懸念というものは払拭されるような形で、新銀行、日債銀が新しい形で譲り渡されたときに、機関銀行化というようなものの懸念が払拭されるような形はいろいろ考えておかな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ですから、そこらを含めて契約条件は今詰めているところで、これ以上のお答えは差し控えさせていただきたいと思うんですが、今お答えできますことは、今いろいろ議論を詰めておりますこのガイドラインは、当然、成立後といいますか譲渡後の監督関係には適用されていくという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) のっけから水増し問題と言われますと大変御答弁を申し上げにくいのでありますが、ちょうど今決算の数字が、銀行によって違いますが、先週の金曜日から出始めたところでございまして、決算短信ですね、それで私どももちょうどそういうときでありますのでヒアリングを開始した...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるとおりでございまして、下半期の各行の中小企業向け貸し出しの増加要因等についてヒアリングを今行っているところで、きちっとまとめたいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 六月中旬公表をめどにしております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 例はいろいろございますが、ございますがと、今のぴたっと合うような例を必ずしも把握しているわけではございませんが、よく目は光らせていかなきゃいかぬと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私どもは、先ほど申し上げましたように、さっきもお答えした資本注入した十五行とかいろんなスキームで見ておりますので、それは今後ともきちっと見ていきたいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいまの御決議につきましては、その趣旨に留意してまいりたいと存じます。
05月30日第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第21号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 大蔵政務次官からお答えがございましたように、今は全額保護ということで保護の対象になっているわけですけれども、当然、検査においては借名口座預金について、これは金融機関に対して現在我々が特に観点を置いておりますのはマネーロンダリングといった観点から防止しなき...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 全額保護という観点でそういうふうに扱われているということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) ことしの三月の初めに、金融監督庁から、都道府県、財務局に対して貸金業規制法等に基づいてきちっと対応するようにというような指示を出しまして、その中で、監督態勢の強化とか、それから日賦貸金業者に関する情報の把握にもっと努めなさいとか、あるいは出資法違反を含め...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の法案は、先ほど提案者から御説明がありましたように、特例金利を見直していくという点も大きいことでございますが、もう一つ、今、総括政務次官からも御答弁しましたように、日賦貸金業者が営業所等で自分がそういう業者である、法で定められた業務の方法はどういうも...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今登録されている日賦業者というのが平成十一年度末で財務局登録が七十九、それから都道府県登録は二千四百十八、こういうことになっておりまして、平成十一年度で見ますと、財務局登録については十二業者検査を行っている。それから、都道府県の方に関しては、正確な数字で...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、三重野委員がおっしゃいましたように、三月の初めだったと思いますが、御指摘の五件の点につきまして、各都道府県、財務局に対しまして、金融監督庁の方から、貸金業規制法等に基づいた適切な対応を五点を踏まえてやっていただきたいという指示をしたところでございます...全文を見る
10月24日第150回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○谷垣議員 今佐々木委員が御指摘になりました井垣判事の論文につきましては、実はけさ目を通させていただいたのですが、「自由と正義」の方の論文は私の机の上に置いたままで、まだ不勉強で読んでいないのです。  それで、井垣論文の方ですが、委員がお読み上げになりましたところ、私もまだ眼光...全文を見る
○谷垣議員 ただいま御指摘の改正法の五十六条三項、これは、十六歳未満の少年受刑者については、今おっしゃった所定の作業を行わせることを定めている刑法十二条二項の規定がありますが、それにかかわらず少年院において刑を執行するということとしておりまして、また、その後段では、「この場合にお...全文を見る
○谷垣議員 今の委員の読み方と、五十六条三項の「懲役又は禁錮の言渡しを受けた十六歳に満たない少年に対しては、刑法第十二条第二項又は第十三条第二項の規定にかかわらず、十六歳に達するまでの間、少年院において、その刑を執行することができる。」こういうことでございますから、十二条二項にか...全文を見る
○谷垣議員 十六歳に満たない間は、この条文は、矯正教育を受けるということは決めております。しかし、十六歳を超えた後どうするかということになりますと、禁錮と懲役の違いというものははっきりしてくる、こう考えております。
○谷垣議員 もちろん、受けている刑の名前は違うことは明らかでございますが、少年院で矯正教育を受けるという意味においては共通でございます。
○谷垣議員 具体的な処遇のあり方につきましては、今後行政当局においていろいろ工夫をされることだと思います。したがいまして、私どもとしては、この法文の上で、懲役ないし禁錮を受けた十六歳未満の者は少年院において矯正教育を受ける、こういうところまで法律で定めて、立法府の意思として示そう...全文を見る
○谷垣議員 原則逆送を入れた理由は、これも原則逆送するものは相当絞られているわけですね。十六歳以上、故意の犯罪行為によって被害者を死亡させた、こういう罪の事件、これは非常に重要な、何物にもかえがたい人命を尊重するべきであるという基本的な考え方に立って、こういう故意の犯罪行為によっ...全文を見る
○谷垣議員 結局、今の御議論を聞いておりまして、本来の訴訟のように検察官と被告人が対決して裁判官が裁くというような構造のものもありますし、それから、今の少年審判は対決してということをねらっているわけではなくて、仮に検察官や弁護士の付添人をつける場合であっても、裁判官のリードのもと...全文を見る
○谷垣議員 先ほど麻生提案者がおっしゃったように、今肥田委員のおっしゃったような懸念が私はゼロだとは思いません。  しかし、刑事の手続に持っていけば、それはもう対立構造で、弁護人と検察官がいろいろぶつけ合って、両方から光を当てて裁判官が判断するという構造をとらざるを得ませんし、...全文を見る
10月25日第150回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○谷垣議員 できるだけ符牒を使わないで御答弁をしようと思うんですが、今、野田委員が抱かれたような懸念は、やはり刑事裁判の法廷を基本的にイメージしておられると思うんですね。そこでは、裁判官がいて、一方で被告人とそれの弁護人がいる。それで、それぞれが攻撃、防御といいますか、権利として...全文を見る
○谷垣議員 入ります。
○谷垣議員 今お挙げになった中で、自殺関与罪は入らないと思います。
○谷垣議員 入ると思います。
○谷垣議員 私どもの案は、まず一つは、生命をあやめたというその結果の重大性に着目しております。しかし、単に生命をあやめたという、いわゆる過失致死罪というようなものを取り上げておりませんのは、やはり、故意である犯罪行為をして結果として人の死に至らしめたという重大性に着目しようとした...全文を見る
○谷垣議員 先ほど委員の御質問の中で、これが原則的逆送の場合に当たるかどうかといろいろな罪名を挙げてお尋ねになりました。私、ちょっとあのとき、刑法二百二条の条文をよく見ないでお答えしてしまったのですが、今見てみましたら、自殺関与それから同意殺人、いずれも要件に該当する、このように...全文を見る
○谷垣議員 先ほど漆原さんが御答弁されましたように、あくまで審判に対する協力者でありまして、にらみをきかすというような立場で参加するのでないことは明らかでございます。
○谷垣議員 これは、二十二条三項に書いてございますように、職権主義的な構造をとっておりますので、あくまで裁判長がその判断をして指揮をしていく、こういうことだろうと思います。
○谷垣議員 抗告受理申し立ての要件は、「決定に影響を及ぼす法令の違反」というふうに書いてございますが、これは刑法とかそのほか実体法の適用の誤り、それから事実認定に関する審判手続の法令違反、この二つを意味しているわけでございます。  それから、「決定に影響を及ぼす」というのは、も...全文を見る
○谷垣議員 昨日も御答弁を申し上げたんですが、そのことでもって今の抗告申し立ての要件に当たるというわけではありません。
○谷垣議員 「重大な事実の誤認」、これは、事実の誤認は事実認定の誤りでありますが、重大なというのは、そういう誤認がなかったならば最終的な結論が変わるであろう場合、こういうふうに定義できると思います。
○谷垣議員 ありません。
○谷垣議員 それはおっしゃるとおりだと思います。
○谷垣議員 今おっしゃったとおりだと思います。
○谷垣議員 先ほど、山内委員の、抗告があった場合、高裁でいろいろ判断が出たような場合に、執行停止や何かのいろいろな関係があって、処遇はどうなるのかという御質問に対しまして、私の御答弁申し上げた中に若干舌足らずなところがございました。  一つは、先ほど漆原委員がおっしゃいましたよ...全文を見る
10月31日第150回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○谷垣議員 今山花委員御指摘のように、昭和二十六年それから三十九年、五十八年ですか、三回ピークがあったわけですね。社会現象と少年非行や犯罪との関係というのはやはりいろいろな相関関係がありますので、なかなかその分析も難しいのです。  ちょっと個人的なことを申し上げて恐縮ですが、今...全文を見る
○谷垣議員 先ほども漆原委員から御答弁申し上げたところでございますが、八条がございます。送致を受けたときはその事件について調査をしなければならないと書いておりまして、これは原則逆送の対象となる事件であっても同様である、つまり八条の規定は一項にも二項にもかかってくるんだ、一項の「調...全文を見る
○谷垣議員 日野委員のおっしゃるとおりです。
○谷垣議員 今の日野委員の御議論の前提として、第二項の「前項の規定にかかわらず、」というのを、一項に書いてあります「調査の結果、」とお読みになっているように今伺ったわけでありますが、私どもは、その「前項の規定にかかわらず、」というのは、一項が保護処分を原則としているにもかかわらず...全文を見る
○谷垣議員 被告人という言葉が少年審判の場合に適切かどうかわかりませんが、おっしゃった原則はここでも通用するのだろうと思っております。
○谷垣議員 これは要するに裁判官の心証形成ということになるだろうと思いますが、少年法の構造として、疑わしきものを少年の不利益にという構造にはなっていない、こういう解釈だと考えております。
○谷垣議員 それは、刑事訴訟法の中にもそのこと自体は直接は示されていないと思うのですね。刑事訴訟の、要するに裁判官の心証を形成していくときの前提の原理として理解されているのだろうと思います。この少年法でも同じように理解してよいのではないかと考えております。
○谷垣議員 これは、日野委員もおっしゃるように、少年法が、多分、柔軟に事実認定、審判をやれという構造に立っているという理解のもとに、職権主義的な事実認定を規定したわけですね。  それで、そもそも大前提としまして、日野先生は、事実認定をきちっとやるためには当事者主義的な対審構造の...全文を見る
11月08日第150回国会 参議院 本会議 第7号
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○衆議院議員(谷垣禎一君) 少年審判に検察官が関与することなどによって冤罪が生じるおそれがあるのではないかというお考えの御披瀝がございました。  少年法は、少年の早期の保護育成を達成するために、家庭裁判所が審判を主宰して、柔軟で非定型的な職権主義審判構造を採用しているというふう...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 福島議員にお答えを申し上げます。  少年法改正に関する立法事実についてお尋ねがありました。  今回の改正を支える立法事実は全くないと断定されましたが、その議員の立論の基礎にある統計の読み方は、私たちとは異なっておられるようでございます。  私ども...全文を見る
11月09日第150回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○衆議院議員(谷垣禎一君) 現行少年法には少年に対する死刑や無期刑を緩和する規定がございまして、これは少年の人格の可塑性であるとか、あるいは年少の少年はまだ人格的に成熟していないことによって責任が軽いと考えられる場合が多いことや、あるいは社会から見た場合の少年に対する追及心と申し...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 少年非行の場合には、本人に問題がある場合ももちろんたくさんあるわけでございますけれども、家庭と申しますか保護者にむしろ問題があるという場合も少なくないわけでございます。  それで、少年の再非行を防止してその健全な育成を図っていくためには、その少年に対...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今、石渡議員がおっしゃいましたように、現行法の二十二条第一項は「審判は、懇切を旨として、なごやかに、これを行わなければならない。」と書いてございます。これは、少年審判の手続が少年を保護して教育をする場であるという考え方に基づいてこういうふうに決められて...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今回の改正で裁定合議制度を採用いたしましたのは、少年事件でも複雑なもの、それから事実認定に困難を伴う事案というものが見られるようになってきておりますので、それで事案に応じて、今までは単独の裁判官でやっていたわけでありますが、事案に応じて三人の裁判官の合...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 私どもも、そうそうたる委員の皆様がたくさんおられる前に出ますと若干気おくれを感じたりすることがないとは申せませんが、やはりそれぞれ人間でございますから、相性等、一人の裁判官では必ずしも十分に物を言えないけれども、それぞれの裁判官の、三人おりますと自分の...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 触法少年や虞犯少年、触法少年であれば十四歳未満、虞犯少年であれば犯罪というには当たらないということでございますけれども、そういう場合に、では判断が常に簡単にできるかというと、必ずしもそうは言えない。そういう場合でも判断に困難を伴う事案というものが必ずし...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今度の改正案では、一定の重大事件、故意の犯罪行為によって被害者を死亡させた罪、あるいは短期二年以上の懲役もしくは禁錮に当たる罪、こういう一定の重大事件については非行事実を認定するための審判の手続に検察官が関与する必要がある、こういうふうに裁判所が認めた...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) いわゆる逆送をいたしまして刑事手続に行きます場合は弁護人というものがつくわけでございまして、国選弁護の制度も整えられているわけでありますが、少年審判の場合は刑事法廷のように被告人と検察官が両方対峙し合って攻撃、防御をしていくというような仕組みになってお...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今の福島先生のあれに直接お答えになるかどうかわかりませんが、我々の考え方と先生のお考えの違いにあるものは、先生は多分非行を犯した少年の処遇とか改善とか教育というものに重点を置いてお考えですから、それならば、少年院で処遇を受けるなら、もともと少年審判の対...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 提案理由等にどう書いてあったか、私はっきり記憶がないんですが、現在におきましてもこの少年法を改正することによって少年非行の抑止に役立てていきたいという発想は私たちにございます。
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今、中村委員がおっしゃった具体的なところから議論をしようというのは、私は大賛成でございまして、この少年法の議論は、実は私若いころから思っているんですが、よく言えば哲学的といいますか、悪く言えばイデオロギー的と申しますか、ややそういう議論が目立つ分野では...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 従来、現行の少年法に基づく制度がある程度うまく機能してきたというのは、私は中村委員のおっしゃるとおりだと思います。私たちが実感として割合安全感を持って日本で生活できたということがその裏づけだろうと思うんですね。  ただ、先ほど申し上げましたように、平...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今、全受刑者の場合と少年院の場合と再犯の率が違うというふうにおっしゃいまして、それは私はある意味で当然だろうと思います。ある程度人格も固まり犯罪傾向の進んだ者と、それから少年の場合にこのような保護手続をとっておりますのは、やっぱり少年の場合は人格が固ま...全文を見る
11月14日第150回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○衆議院議員(谷垣禎一君) いわゆる山形マット死事件で、委員のおっしゃることは、もう少し事前の段階の捜査がきちっと行われていればああいう混乱は起きなかったのではないか、こういう御趣旨だと思います。  事実関係の詳細は承知しておりませんが、高裁の判断にかんがみますと、捜査の問題と...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) どうやったら適正な事実認定が行われるかというのは、これはやはり少年の保護という点から考えてもそれを抜きにしてやることはできないと思いますから、どういう事実認定が一番適切なのかという努力は我々も十分しなきゃいかぬと思うんです。  ただ、今、小川委員がお...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 事前に裁判官が一件記録を十分読んでそれで審判計画を立てて臨むという基本構造からしますと、刑事訴訟におけるような伝聞証拠というものは外していくというのを原則とするということはなかなかとり得ないんだろうと思うんですね。  ただ、もちろんそのことが伝聞証拠...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 民主党のお考えも一つのお考え方だと我々は思いますが、ただ私どもは、先ほど述べたように、やはり職権主義的な構造でやっているこの少年法の基本というのは意味のあることだというふうに思っておりまして、そういう観点からすると、別個の当事者主義的な構造の事実認定手...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 小川委員がおっしゃっていることは、実際の審理の上でそういう問題を考慮していくということは私は十分あるべきことだろうと思っております。  職権主義的な構造の中で裁判官の裁量権を認めているわけですが、その運用は適切でなければならない。私どもの今度の案です...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 大変原理的な御質問で上手に御答弁ができるかどうかわかりませんが、私も今二人の子供の父親でございますけれども、今の先生の御質問にお答えするのに、どういうふうに自分の子供に育っていってほしいか、そしてそのためには何が必要かということを考えてみますと、やっぱ...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) この法律の議論とうまくかみ合うかどうかわからないんですが、私は、今、前尾先生の御議論を平野委員に御紹介いただいて、最近、前尾先生の遺稿集が出ましたが、そこに平野委員が前尾学についていろいろお書きになっているものも拝見したわけでございますが、郷土の先輩に...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 先ほどから御議論がありますように、厳罰化と言われておりますけれども、十四歳、十六歳の間の年少少年も刑事司法の対象になってきた、それをどういう基準で送るのかというのは、私は先ほどからの御議論のように数は多分余り多くないんだろうと思うんですね。  それで...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) いわゆるIT化に関しましては、私は、やはりやるべきことはやっていかないと、国際社会の中で立ちおくれたということになりますと、それは全体の立ちおくれにつながっていくと思いますから、きちっと対応できるようにしていかなきゃいけないと基本的に思っているんです。...全文を見る
11月16日第150回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○衆議院議員(谷垣禎一君) 「審判は、懇切を旨として、なごやかに、これを行わなければならない。」と、こういう規定がございますのは、少年審判の手続というものが少年を保護して教育する場である、こういう考え方から「懇切を旨として、なごやかに、」という規定が入っておりまして、そして少年の...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 審判のありようというのはいろいろだろうと思います。  ただ、私どもは、今回の全体の改正の中で、教育あるいは少年の健全育成、保護を図っていく場合にも、場合によっては規範に直面させ、あるいは自分の行った事実に直面をし、そして被害者の感情等に思いをはせる、...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今までの規定自体、和やかに行う、懇切を旨とするという規定の中にこういう真摯な内省を旨とするということが含まれていないとは思っておりません。今までの審判の中にも、当然今までの規定の上でもそういうことが行われてきたのであろうと思います。  しかし、先ほど...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 善解していただいて大変ありがたいと思うんですが、内省を求めるとかいうのは当たり前のことで、ここに書いてあるのは別な面を強調しなければいけないからだと、こういうふうに江田先生はおっしゃいましたけれども、私どもは当然のことであっても法律に規定することに意味...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 助け船を出していただいてありがとうございます。  ただ、これはやはり法律でございますから、世間一般に向けられているだけではなくて、もちろん裁判官にも向けられている。だから、私は、先ほどから繰り返し申し上げておりますように、当然のことを書き加えた、今ま...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) それで結構だと思います。
○衆議院議員(谷垣禎一君) それで結構だと思います。  先ほどの御議論の中にあるように、具体的には裁判官の裁量になると思いますけれども、原則として調査が行われるということを予定しておる、こういうことでございます。
○衆議院議員(谷垣禎一君) はい、先ほどから御議論がいろいろございますが、そうでございます。
○衆議院議員(谷垣禎一君) 私どもは必ずしも数で考えているわけではありません。この規定はやはり死という重い結果を生んだ場合どうなるのかということの原則をはっきり示したということで、この運用の結果、数字がどうなってくるかというのはまた別のことでございます。
○衆議院議員(谷垣禎一君) 江田先生がおっしゃるのは、起訴状一本主義で区切れていない、予断排除の原則もない中でこういう構造をとるのは問題ではないかという御指摘なんだろうと思います。  ただ、少年審判というのは、江田先生にイロハのイみたいなことで非常に申し上げにくいんですが、やは...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 刑法四十一条の刑事責任能力というのはもう先生の今おっしゃったとおりだと思うんですね。  そこで、現行少年法の二十条ただし書きで十六歳を基準時としていることの意味、先生は今当事者能力という観点からではないかとおっしゃったんですね。私これができたとき一体...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今の御議論を聞いておりまして、当事者主義と職権主義のいろんな特徴があると思うんですが、やっぱり当事者主義の一番の粋は、何が事実か認定するというのは、これは起訴状一本主義ですね。その後、証拠を提出して立証する責任はすべて検察官が負っている、こういうことだ...全文を見る
11月24日第150回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○衆議院議員(谷垣禎一君) 小川先生が検察官の関与に疑念があるということで今いろいろ御議論がございまして、これはもう衆議院以来、また参議院でもずっと議論の一番のポイントの一つだったと思うんですね。  それで、結局この問題はどういうねらいで検察官を導入するかということに、検察官の...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今、橋本議員がおっしゃった適正手続というようなものが少年法の場合にも必要ではないかというのはそのとおりだろうと思うんです。それで、流山中央高校でしたか、あの事件の最高裁判決におきましてもその旨の判示が行われておりまして、その後あの最高裁判決が実務の基本...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 今、法と道徳とを分けて中村委員はおっしゃいましたけれども、この刑事関係で問題にしている法といい道徳というものは、最大限の道徳を求めているわけではないと思うんですね。世人の指標となるような高い道徳を求めているわけではない。要するに、社会生活をともにして一...全文を見る
○衆議院議員(谷垣禎一君) 先ほどと同じことの繰り返しになりますが、確かに法というのは社会とともに移っていく、委員のおっしゃるとおりだと思います。しかしながら、人類の歴史を見てきても、法の内容で、例えば人を殺すのは自由自在に殺してよいなんていう国家はおよそなかったわけでありますし...全文を見る