谷垣禎一

たにがきさだかず



当選回数回

谷垣禎一の2013年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第183回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○谷垣国務大臣 法務省としましても、石井先生の問題意識は全く共有しております。  復興大臣から包括的な御答弁がございましたけれども、民法上の権利者がはっきりしない場合の、あるいは相続人がはっきりしない場合の取り扱い等がございますので、これは家庭裁判所と自治体がよく緊密に協力して...全文を見る
○谷垣国務大臣 その任にあらざれば事を論ぜずというのが私のモットーでございますが、若干過去に関与していたこともございますので、その限りでお答えをしたいと思います。  自民党の中で、財政規律を守らなければならないという議論は長いいろいろな議論がございまして、最近の議論でいえば、平...全文を見る
02月08日第183回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○谷垣国務大臣 証拠書類の押収の件について御質問がございました。  私ども、個別の事件の捜査、どういうふうにしているかということは言及しないことにいたしております。捜査は適切に行われなければなりません。それは検察において適切に行っているというふうに私ども考えておりますし、私ども...全文を見る
02月12日第183回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○谷垣国務大臣 今、小泉さんから、現地に行かれてなかなか進まない状況を見てこられた、その観点からのお話がございました。  私の所管で申しますと、復興住宅を建てるとか、あるいは潰れてしまった町をもう一回立て直すにしても、土地の権利関係を明確にしておかないと、誰と話をしていいかもわ...全文を見る
02月13日第183回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○谷垣国務大臣 馳理事がこの問題に非常に熱心にお取り組みいただいてきたことに心から敬意を表したいと思っております。  今御指摘のように、国際的な結婚の破綻に伴う子の返還といった新しい裁判手続をつくっていかなければならないわけですので、相当な体制整備が必要である、これはもう委員の...全文を見る
02月18日第183回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、松浦さんがおっしゃった最高裁に行っている事例、事案でございますが、私どもも、最高裁がどういう判断を下すかということは、これは非常に注目して見ております。  それで、今おっしゃった、なぜこういう問題が起こってくるかということでありますが、民法七百七十...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 結局、嫡出子というのは何であるのかということに来るのだろうと私は思うんですね。それで、確かに民法ができたときには今のような事例が余り想定されていなかったものですから、要するに法的に正式に婚姻をしている、本来、本来と言うと言葉はおかしいですが、男女から生ま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も窓口の実務の取扱いを全部承知しているわけではありません。したがって、ちょっと私も勉強してみなければなりませんが、先ほど申し上げたように、推定するということは、推定を破る場合にはこの規定が適用されないということになるんだと思います。そこを、知る知らない...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、先ほど申しましたように、何が嫡出子かというようなことをずっと議論をいたしまして、特に今のような、言ってみれば生殖治療と申しますか、そういった手法をつくったときにどうするのかというのは実は相当議論しているんですが、議論をしてまいりますと、先ほど申し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その問題は、今の親子の問題と同時に、戸籍というものをどう考えるのかと。やはり戸籍は今いろいろ個人のプライバシーなどもございまして、現在の、何というんでしょうか、例えば婚姻をすれば新しい戸籍を編製する、今の、性転換をすればまた新しい戸籍を編製するということ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げた、実は前に、法制審議会でこの問題を十分検討するようにという方向が出まして相当議論をしたんですが、結局のところ議論が収れんしないままに終わっているという、つまり、非常にそれだけ解決が難しかったということがございます。よく研究させていただきた...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も、先ほど申し上げたように、ちょっと窓口の実務の取扱いまでは十分分かりません。先ほど申し上げたように、要するに推定規定でございますから、推定を破る場合には今のようなことが起こり得るということだけ申し上げておきたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、省から聞きますと、今の内容の通達はしていないということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の、自殺をされた方の、心から御冥福をお祈りしたいと思っております。  それで、法務省でも、人権擁護機関を通じまして、性的指向を理由とする差別をなくそうと、それから性同一性障害を理由とする差別をなくそうという啓発活動、これ年間強調事項として掲げまして、...全文を見る
02月21日第183回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、森委員からお尋ねがございましたように、今日、三名の死刑を執行いたしました。  死刑は、言うまでもなく、人の命を奪うという極めて峻厳な刑罰でございます。したがいまして、これを取り扱うについては慎重の上にも慎重を期す必要がございます。それと同時に、法治...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 犯人でない人が処罰を受ける、実行行為をしていない人が刑の執行を受ける、こういうことはあってならないことは当然でございます。  そこで、無罪判決というのは、これは極めて多いわけではありませんが、無罪判決が出ることがこれはございます。無罪判決が出る理由とい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃるような証拠書類あるいは捜査報告書を捏造する、これは当然あってはならないことでございます。  そのために、やはりきちっと先ほど申し上げたような捜査の基礎に立ち返るということが大事でございますが、同時に、検察あるいは捜査機関というものが非常に重...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 既に検察部内でこの問題にどう対応するかという検討もいたしまして、捜査報告書等の扱いについては安易に使わないようにすると、きちっと取調べをして、調書というのは当然取調べ対象者の同意が要りますので、そういった運用に改めるような議論をいたしております。
03月12日第183回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○谷垣国務大臣 私も推薦いただいておりました。
03月13日第183回国会 衆議院 法務委員会 第1号
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○谷垣国務大臣 法務大臣の谷垣禎一でございます。  法務行政の責任者として、改めて政権の中で緊張感を持ち、職責を果たしてまいる覚悟でございます。  法務行政は、国家の基本原理の一つである法の支配を貫徹するため、法的基盤を整備し、国民生活の安心、安全を支えるという重要な役割を担...全文を見る
03月13日第183回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○谷垣国務大臣 今の葉梨委員の御指摘は大変重要な御指摘でございまして、今の制度の運用の改善、あるいは、自治体とも一緒になって、具体的な事例に即していろいろ検討しておりますが、足らない部分があったりした場合は、いろいろ御一緒に検討させていただいて、柔軟に対応していきたいと思っており...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、石田委員の御指摘になった用地取得の問題、所在が不明でわからないとかいろいろな問題があるというのは、当委員会の御審議の中でもたびたび御指摘をいただいているところでございます。  これに対する民法上の制度としては、不在者財産管理人制度、それから相続財産管理制度と...全文を見る
03月15日第183回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○谷垣国務大臣 今、ふくだ委員がおっしゃいましたように、民法の債権法に関する部分、法制審議会でいろいろ議論していただいております。  それで、今なぜ債権法の部分を改正するかというのは、二つ理由がございます。  一つは、今委員がおっしゃったように、明治二十九年に制定をされまして...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員の問題意識、中小企業、中小零細企業に応えられるような政治あるいは立法を行っていこう、大変大事な視点だと思います。  民法そのものは、市民社会の中の民事部分、一番基本的な法律ですから、個人から大企業に至るまで、皆一般原則として適用させなければならない。したがっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この間、二月、中間試案が取りまとめられたところなんですが、今後、パブリックコメントに付すことにしておりまして、そこに小規模零細企業を含めたさまざまな方からできるだけ御意見を出していただいたのを受けとめたい、こう期待しているわけです。  こういう基本法中の基本法で...全文を見る
○谷垣国務大臣 企業活動、経済活動をしていく場合に、どうやって必要な資金を調達していくか、これは基本的な問題だろうと思います。  それで、自分の資産、信用だけでお金を借りられる人は、それでオーケーなんですね。ただ、自分の資産、信用だけではお金が借りられない、担保に提供するような...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、おっしゃるように、この問題は民法の制度だけではなくて、全体の金融システムあるいは金融機関のいろいろなノウハウとか、そういうようなものによって、あるいは、さらに政策金融というようなものもあるかと思いますが、そういうものも相またないと全体的なものがつかめないだ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も余り金を貸す立場になったことがありませんので、十分行き届いた御答弁になるかどうかわかりませんが、今、ふくだ委員が触れられたように、有限責任が原則なんですが、中小零細の場合には、必ずしも個人の資産と企業の資産といいますか信用というようなものが十分切り離されていな...全文を見る
○谷垣国務大臣 法制審議会で、中間的な論点整理、これは一昨年の四月十二日にまとめたものなんですが、このときにパブリックコメントをやりました。そのときに個人保証の実態に関する意見というのも相当寄せていただきまして、そういうのを拝見いたしますと、結局、個人保証制度のあり方を検討するに...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、法制審議会で議論していただいているんですが、結局のところ、今まで御指摘のあったような弊害をどう回避できるか。  しかし、さりとて、事業資金が借りられないような状況になってしまってはこれまた全く逆効果になってしまうということもございまして、今保証の弊害として指...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、さっきちょっと昔の思い出話を申し上げましたように、そういうチャレンジできる仕組み、民法というのは一番の基本法ですから、そういう基本法の中にもそういう精神がどこかなきゃいかぬのだろう、また、民法だけでできるものとも思いませんが、何かそういうところがなきゃいかぬ...全文を見る
○谷垣国務大臣 再犯をどうやって防止し、少なくしていくかということを考えますと、それぞれの受刑者の犯した犯罪といいますか、それまでの成り立ち、それまでの自己形成といいますか、そういうものに着目しながら、それに応じたプログラムをつくっていくということは極めて大事だと思うんですね。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 遠山委員から過分のお言葉をいただきまして、大変恐縮に存じております。  大臣所信でも申し上げましたように、法務行政、本当に大事な分野でございます。全力を挙げて取り組みたいと思いますし、また、遠山委員におかれましては、与党公明党の法務部会長として、またいろいろ御指...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど遠山委員がおっしゃったように、保護観察中に無職であった者の再犯率、これは有職者の五倍あるというのが現状でございます。ですから、刑務所出所者等の職をどう確保していくかというのは、これは再犯防止や安全な社会をつくっていくためには極めて大事であることはもう申すまで...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、遠山委員から野口さんのお話、いろいろ御苦労も伺いまして、今おっしゃらなかったもっともっといろいろな御苦労がおありだろうと思うんです。本当にありがたいなと思います。ありがたいという意味は、感謝する、サンキュー・ベリー・マッチという意味でありがたいだけではなしに、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、遠山委員おっしゃったように、第三国定住難民の受け入れというのは、この難民問題の非常に重要な柱だと国際的にも認められているわけでございます。  それで、我が国は今、パイロットケースとしてやってきたわけですが、一年目、二年目で九家族を迎えられたけれども、三年目は...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、法務大臣になりまして、この法務委員会で与野党の皆様と実りある議論をして、少しでも日本の法務行政と申しますか、法の支配にも貢献してまいりたいと思っております。田嶋理事におかれましても、よろしくまたお教えをいただきますように、まずお願いを申し上げたいと思います。...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、十年前に、国家公安委員長、つまり警察を担当する仕事をしておりまして、その当時、警察庁におきましても、インターネット、ITの犯罪にどう対応していくかというのを、その当時、まだまだ陣容も少なかったものですから、極めて大きな課題となってまいりました。それで、十年たっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 インターネットは大変便利なもので、現代生活にはなくてはならないものだと思いますが、その反面、今おっしゃった匿名性、それからさらに国際性、もう国境を越えていろいろな問題が起こってくるということでございますから、日本の捜査活動としてはそこの壁がある、それはおっしゃると...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃいましたように、性犯罪の再犯防止というのはなかなか難しいんですね。特に、私は、性犯罪の中でも、これは必ずしも役所に確認したわけではございませんが、要するに、子供に対しての性犯罪というのは、これはなかなか予防が難しい、予防というか再犯防止も難しいのではない...全文を見る
○谷垣国務大臣 田嶋委員おっしゃっていただきましたように、前の自民党政権の最後のころ、私もいろいろな方からお話を伺いまして、これは力を入れて取り組まなければいけないというので、いろいろ勉強いたしました。野党になりまして、野党総裁をやっている間、つい関心がほかの方にずれてしまいまし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の田嶋委員のお問いかけは大変難しい問題でございまして、いつの日か廃止されるべきかどうかというと、実は頭を抱えてしまうというのが今の正直な私の気持ちでございます。そもそも刑罰なんかが要らない国になるならなおいいがという気持ちもございますが、なかなかそうはいかないの...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の階委員のお問いかけは、恐らく、国法学と申しますか、憲法理論の一番難しい課題の一つ、憲法改正の限界という問題ですよね。これは、どういう法哲学、法理学的立場に立つかによっても随分違うんだろうと思います。法実証主義的な立場に立つのか、あるいは自然法的な理論に立つのか...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、今のお問いかけに決して逃げるわけではないんですが、発議をするのは、すぐれて国会の権限でございます。したがいまして、今行政の場にいる法務大臣がお答えすべきことかどうかというのも実は非常に迷うわけでございます。  ただ、この九十六条の問題は、今の日本国憲法は非常...全文を見る
○谷垣国務大臣 これもなかなか法務大臣として御答弁をするということにはならないと思います。  ただ、私、実は、自民党総裁の時代に自民党としての憲法改正案をまとめたわけでございます。そのとき思いましたのは、憲法改正に関してもいろいろな考え方があるだろうと思います。  日本人は、...全文を見る
○谷垣国務大臣 法制審議会の民法部会では、委員御指摘のように、約款に関する規定を新たに設けられないかという議論が行われております。これに対しては、やはりさまざまな議論というか懸念もあることも事実です。  一方において、誰も読まないようなと言うといけませんが、思わざる条項があって...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど宮澤委員も個人保証の問題についてお触れになりました。  一方で、やはり、現実にいろいろ活動していくための血液というのは資金でございますから、それを獲得するために自分の信用で足らざる部分を補う手段というのがなければ、経済は動かなくなってしまうだろう。しかし、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、階委員から、今の刑事司法制度特別部会の審議の進め方について御批判があったわけでございます。  確かに、委員のおっしゃるように、これの一番最初のきっかけは、大阪地検特捜部のもろもろの事件、村木事件等々が発端になりまして、検察の信頼をいかに回復するか、検察の在り...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員が御指摘になったように、この基本構想では、一つは、一定の例外事由を定めつつも、原則として、被疑者取り調べの全過程について録音、録画を義務づけるというのが一つ、それからもう一つは、その録音、録画の対象とする範囲を取り調べ官の一定の裁量に委ねるものという、二つの...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは先ほどの御答弁の繰り返しになりますが、法制審議会でどう議論を煮詰めていただけるか、よく見守ってまいりたいと思います。  それで、一つつけ加えますと、私、先ほど田嶋委員にも御答弁を申し上げましたが、十年前、国家公安委員長をやっておりました。そのときにも、こう...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員が数字を、グラフを示してお示しになりましたように、志願者が減少していることは、もうこれは間違いない事実でございます。  その原因につきましては、今、法曹養成の中でもいろいろ議論していただいているところですが、一つは、司法試験の合格状況、当初の見込みといいま...全文を見る
○谷垣国務大臣 多分委員は、その言葉を申し上げるとそれがナンセンスだとおっしゃるのじゃないかと今伺いながら聞いておりましたが、司法制度改革のときに、単に一回の試験で決めるのではなく、プロセスで決めていこうという理念がございました。その理念にも私は捨てがたいものがあるなと思っており...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回の事件は、刑事施設の中で刑務所の検察事務官が覚醒剤を渡したという疑惑で、今、私たち自身も静岡県警の捜査の対象になっているわけでございます。  したがって、この事件そのものに関しては私どもは多くを語るわけにはまだまいりませんが、事実だとすれば極めて遺憾な事件で...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、刑務所の職場の規律からいうと、なかなか上司に相談できるかというお考えをお示しいただいたわけです。  ただ、私、今度の事案を見ていますと、やはり、ごく初期の軽微な段階に上司に相談をする、こういうことをしていればずっと違ったと思うんですね。ですから、内部でやはり...全文を見る
○谷垣国務大臣 局長からも答弁がございましたけれども、もう少し詳細に申し上げますと、今、課長以上の幹部職員については、おおむね三年に一回程度の頻度で、施設を異にする異動を行っております。それから、係長以下の職員についても違う施設に持っていくという異動を行っておりますが、特に、採用...全文を見る
○谷垣国務大臣 午前中も田嶋委員の御質問にも御答弁を申し上げましたけれども、この性犯罪者の再犯防止というのはなかなか難しいんですね。だから、諸外国の事例も、午前中にも御答弁しましたけれども、諸外国のいろいろな試みも我々は参考にしながら工夫をしていかなきゃいけない。  そこで、昨...全文を見る
○谷垣国務大臣 組織のあり方は、いろいろな考え方が可能だと思うんですね。昔は保護局と矯正局は、随分昔の話でありますが、一つの局であった時代もございます。今、保護局と矯正局に分けておりますのは、やはり施設内とそれから施設を出た後、それから、施設内の問題でも、仮釈放の適否というような...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員が御指摘になった親御さんの帯同、これは出入国管理及び難民認定法の既存の在留資格では認められていないものなんですが、高度人材に対するポイント制を導入したときに、共働きの高度人材外国人の世帯に対する子育て支援という観点も入れなきゃいかぬ、それで優遇措置の一つとして...全文を見る
○谷垣国務大臣 入管の処理の上では、日本国の国内法によって配偶者と認められるものを配偶者として扱っているということでございます。
○谷垣国務大臣 そういう方がおられるのは事実でございます。
○谷垣国務大臣 これは、外交関係に関するウィーン条約に基づいて、「外交官の家族の構成員でその世帯に属するものは、」という扱いの中で認められているわけでございまして、外交官以外に及ぼしている措置ではありません。
○谷垣国務大臣 やはり、成長のためにはどのような制度が必要かというのは、これは極めて重要な視点であることは私も否定いたしませんが、現在、日本の家族法、親族法等々が委員のおっしゃるような方向ではないというのは、やはり日本人の考える家族観と申しますか、そういうものが背景にあるというふ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がおっしゃったような報道があるのは承知しております。  そして、一般論で申し上げますと、法務省の人権擁護機関でも、これは法務省の文書でございますが、「法務省の人権擁護機関では、性的指向を理由とする偏見や差別の解消を目指して、啓発活動や相談、調査救済活動に取...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、相続財産管理制度は、相続人がいないとき、いるかいないかわからないとき含めまして、相続財産全体、債務も含めて整理をしてしまおうというものですから、かなり重い制度なんですね。ですから、ある程度財産のある人だったら、それは十分役に立ちますが、孤独死をするような身...全文を見る
○谷垣国務大臣 西田委員とこういう形で議論をさせていただくことになって、大変うれしく思っております。  それで、選択的夫婦別姓制度というのに関しましては、個人の意見はとにかくとして、法務大臣としてはなかなか発言しにくうございます。それは一つは、私は、平成八年の法制審議会答申、も...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、余り大臣は個人的な発言をしてはいけないと思っておりまして、だから、先ほど、平成八年の方針を踏まえてというふうに申し上げました。  今のところは、その答弁でお許しをいただきたいと思います。
○谷垣国務大臣 今、椎名委員がおっしゃいましたように、前政権のもとでもこの法案が出ておりました。それから、自民党時代も、題名は、題名というか法の名前は違いますが、かなり共通の趣旨の法案が出ておりまして、さまざまな議論がございました。  したがいまして、現在は、これまでなされてき...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名議員の発言を伺っておりまして、確かに、日本の国内でも、離婚して子供をどうするか悩んでおられる方はたくさんいらっしゃる。ひょっとしたら、椎名さんのところに行っておられる方と私のところに見える方は共通の方じゃないかと思うぐらい、私が伺ったのと同じことをおっしゃ...全文を見る
03月19日第183回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○谷垣国務大臣 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の員数を増加するとともに、裁判所の事務を合理化し、効率化することに伴い、裁判官以外の裁判所の職員の員数を減少し...全文を見る
03月19日第183回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 法務大臣の谷垣禎一です。  法務行政の責任者として、改めて政権の中で緊張感を持ち、職責を果たしていく覚悟でございます。  法務行政は、国家の基本原理の一つである法の支配を貫徹するため、法的基盤を整備し、国民生活の安全、安心を支えるという重要な役割を担...全文を見る
03月21日第183回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 法務大臣もお務めになりました小川委員とこうして議論をできますことを大変うれしく思っております。  それで、今お尋ねの独立の人権委員会をどう考えているかというお問いかけでございます。これについては、今委員がおっしゃいましたように、民主党政権時代に人権委員...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まだ十分頭が整理できているわけではございませんけれども、今の法務省の人権擁護局の仕事そのものは、例えばいじめの問題があったりいろいろございます。  積極的に取り組んでいかなければならないと思っておりますが、別個にその組織をつくっていくとなりますと、今、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 誠におっしゃるとおりだと思います。民主党時代にレールを敷いていただいたものでありますが、今回の震災復興に当たりましても、登記簿がきちっとしている、その地図がきちっとしている、こういうことがいろいろ移転計画なんかを作るときの根本にもあると思いまして、まさに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当然のことながら、実行行為を行っていない者が犯罪者として逮捕、起訴されるというようなことがあってはならない、これは当然のことでございます。  これに関しては、このサイバー犯罪の極めて技術的な問題も一つはございます。それに対して十分、何というんでしょうか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは今、小川委員が御指摘いただいたように、民主党政権時代も、検察改革の、江田法務大臣も当然それに大きな役割を果たされたわけですが、検察改革の路線を敷いてこられました。そして、その中で「検察の理念」を策定したり、あるいは取調べの在り方も最高検に監察指導部...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、もちろん、法制審でこの問題をきちっと整理していただいて的確な指針を示していただきたいと思っておりますが、今、小川委員がおっしゃいましたように、こういう実行行為を犯していない者が実行行為者、犯罪者として扱われるということはあってはならないことでございま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) こういう証拠を捏造するというようなことは、あってはなりません。こういうことがあれば、検察の信頼が大きく揺らぐことは明らかでございます。これらに対しても厳正に対応していかなければいけないと、このように考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほども申し上げたことでございますが、厚生省の村木元局長等々の事件、一連の経過を受けまして、検察においてはこれまでに、国民の信頼を回復するために、一つは、「検察の理念」みたいなものを、これは民主党政権下でございましたが作っていただきました。それから、最高...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、前川委員から過分なお言葉をいただきまして痛み入ります。これからいろいろ切磋琢磨して議論をさせていただきたいと思っております。  それで、今、民法、債権法の改正についてのお尋ねでございますが、これは従来敷いていただいた路線と大きく異なるものではござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変小さな文字で、目がちらちらしてよく内容を読み取れないわけでございますが、確かに、この条文というわけではございませんが、最近の法律の中には、何というんでしょうか、やたらにいろいろなことが、やたらと言うとちょっと、この言葉ちょっと撤回させていただきます、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 前川委員御指摘のように、まだ法制審議会の議論も結論が出ているわけではございませんし、具体的にどういうそれぞれの条文になるのかも全くまだ分かっていないわけでございますけれども、この改定をする目的からして、読んでいただいて分からないようなものであってはこれは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 最高裁で大法廷に送られたということは私も承知しておりますし、大法廷に回されたということはそれなりの理由があるんだろうとは思っておりますが、まだ判決が出たわけではありませんので、法務大臣としてその判決の内容、予想等は差し控えさせていただきたいと思います。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、先輩からこういう、閣僚になったら、国会運営については、国会は国会で御判断いただくべきもので、行政府におる人間が口を挟むことは差し控えると、こういう答弁をすべきだというふうに御指導を受けてまいりまして、全くそう思っております。  他方、私も、衆議院...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私個人としての見解を申し上げる場ではないと思います。ただ、委員が御指摘になりましたように、この件に関しては、平成八年の法制審議会で答申をいただいているということが背景に私どももしょっているわけでございます。いろんな事情がありまして、この法制審議会の答申は...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 保証は、やはり事業をしたりいろいろな社会経済生活を送っていく場合に、金の流れというものが血液の流れのようなものですから、その資金繰り等々で借入をしなきゃならない場合が生じてくると。その場合に、自分の信用だけではなかなか借りられない場合があって、信用の補完...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、磯崎委員がおっしゃいましたように、社会の状況というのは刻々と変化をしてまいりますから、法が必ずしも、変化の大きい時代であればあるほど法がそれをきちっとフォローできていないということも数多く現れるんだろうと思います。ですから、私、行政府におりましてこう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当然そういうことはあると思います。  日本が近代法を作りました当初は、特にフランス革命なんかの影響もございまして、裁判官は要するに法をしゃべる口である、つまり自由な解釈をしてはいかぬ、むしろ立法府の命じた、つまり国民主権が背景にある法律を厳格に適用すべ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、磯崎委員から役所も気合を入れてこの国会に臨めと、こういう、委員会審議に臨めとハッパを掛けていただいたんだと思っております。  今御指摘のありました再犯防止をどう進めるか、あるいは復興に障害となるような制度はどう改正していくべきか、あるいは国際的な子...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっとうまく磯崎委員の御質問に答えるだけの準備がないわけでございますけれども、今までも随分判例の変遷等もたくさんございました。大きな解釈の変動も幾つもあったわけでございます。それから、いろいろ、何というんでしょうか、役所の方でも、法令は変えられなくても...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員が御指摘になりましたように、数年前に司法制度改革というものをやりまして、裁判員、一般国民の方にも裁判員として司法に参加していただくようになったと、そうなればますます法教育というものは必要になってくると、これは当然のことだろうと思います。  しかし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年法六十一条、今お挙げになった法律は、何というんでしょうか、少年は人格もまだ形成過程にあると、固まり切ったわけではないと、したがって、憎むべき罪を犯したとしても、その辺りを十分に考えながら対応を進めていこうという観点から、少年の犯罪に対する出版、出版と...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成二十年改正の少年法の施行状況の検討結果、どういうふうに施行されているかというのを検討いたしまして、その中で、被害者団体の関係者あるいは刑事法研究者、弁護士等々から少年法全体について見直しを要するという、考えられる事項について御意見をいただき、その上で...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今お話がありましたように、少年犯罪につきましても、単に少年法改正というだけではなく、総合的な対策を講じていくということは極めて大事なことだと思います。これは少年犯罪だけに実はとどまるわけではありませんで、再犯防止ということを考えていくためにも、判決の在り...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、魚住委員がおっしゃった判決ですが、私は国の訴訟担当者でございまして、従前、この訴訟において、国側の主張としては、選挙権の行使に最低限必要な判断能力を有しない者に選挙権を付与しないとする立法目的には合理性があると、その上で、成年被後見人とは家庭裁判所の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃったように、三月二十八日が控訴期限でございます。  それで、私は国の訴訟担当者ではございますが、選挙法に関しては、もちろん国会議員でもございますから国会でどういう選挙法に議論していくかというのはございますけれども、法務大臣としては選挙法そのも...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、魚住委員おっしゃったとおり、高齢化等が進んでまいりますと、今までの禁治産とか、ああいう制度ではいかにも硬直しておりまして、こういう成年後見制度というものの時代的意義は私は非常にあるのではないかと思っております。したがいまして、これの利用促進というのを...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 罹災都市法の方は、これも随分古い法律でございますが、家屋等が焼失、倒壊等々したときに、借家人に直ちに借地権を与えてしまおうと、そうすると、過大の権利を与えてかえって物事が動かなくなってしまうということが今まで指摘されてまいりました。  それから、被災マ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今御指摘になった二重ローン問題に関しての個人版私的整理ガイドライン、これは破産手続などを使いますと大変な不利益を、破産と認定されれば不利益を被ってしまうと、そういうことで、そういう不利益がないようにいろいろ工夫をしたものでございますから、周知徹底をしてこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃったように、この一般相談というのは個人であるとかあるいは学校の先生方、一般の方から依頼に応じて、この子をどうしていったらいいかというような御相談に応じるものでございますが、大体年間千件以上あることはあるんです。しかし、来ていただいて相談に乗ると...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年鑑別所は、やっぱり少年非行に対して今まで経験も持っておりますし、役立つ知見というものを相当蓄積していると考えておりますので、地域社会における非行や少年犯罪の防止には相当寄与することができると、このように思っておりますし、また期待もしているわけでありま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、御指摘のような不祥事が起きて、私は大変申し訳ないことだと思っております。どの事件も大変けしからぬ事件でございますが、最初におっしゃった、なかんずくその府中刑務所の受刑者に覚醒剤を渡すなんというのは、全く言語道断としか言いようがない事件でございます。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実は、あの記事を読みまして、私もあれっと実は思ったわけでございます。こういう、三千人を撤廃するというのをまだ結論として出したというふうには私は報告を受けておりません。  今、おっしゃるように法曹養成検討会議で検討していただいておりまして、様々な意見がご...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今まだ議論中でございまして、私、諮問している立場からすれば、こうだああだと余り申し上げにくいことも事実でございます。  確かに、この法科大学院の合格率といいますか合格者数を見ますと、とてもこれでは続けられるかなと正直言って疑問を持たざるを得ないようなと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 真山委員とは放送の仕事をされていたときにいろいろお世話になりまして、またこういう形で議論を御一緒にすることができまして大変うれしく思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それで、今、法教育でございますが、これはおっしゃるように、司法制度改...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるとおりだと思うんです。  私も、法教育って一体どうやっているんだと、こう法務省の事務方に聞きますと、例えば学校の校庭で今まで野球部とサッカー部がグラウンドを使っていたと。ところが、学校の工事をすることになって半分しか使えなくなったと。じゃ、野...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私はまるでドメスティックな人間でございまして余り海外の事情はよく分かりませんけれども、確かに法思想というのは西欧で成長してきた、成熟してきたものを明治に日本が取り入れたという面もございまして、日本としては法の支配とかそういうものを徹底していくには、相当努...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 真山委員に保護司をやっていただいているというのはこの委員会に参りまして初めて知ったわけでございますが、全国たくさんいらっしゃいますが、無給のボランティアで犯罪者の社会復帰のために本当に頑張っていただいていること、本当に有り難いなと思っております。  そ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 真山委員おっしゃいましたように、今保護司の定員は五万二千五百人なんですが、現状は四万九千人程度で、充足率が九一・四%。少しずつ下がっていっている傾向があるわけですね。だから、こういう保護司の方をどうリクルートしていくかというのは、もう極めて大事なことにな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど魚住委員の御質問でもお答えしたわけでございますが、私はこの訴訟は国の訴訟担当者でございます。  従前私どもがしておりました主張は、一つは、選挙権の行使に最低限必要な判断能力を有しない者に選挙権を付与しないとする立法目的、これ自体は合理性があると。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 能力を欠く常況にある者というのは、そういう判断能力を欠く常況にあることが通常であると、通常である者という意味だと思います。それで、したがって、そういう状態であれば、当然、判断能力があるときもあるということだと思います、言葉の意味としましては。ですから、一...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、井上委員がおっしゃるように、契約等の法律行為あるいは財産管理をする能力に着目してこの成年後見の規定はできていると思います。選挙法はこれを言わば借用というか、援用したもので今の選挙法を構成したわけでありますが、必ずしもこの概念は選挙権を行使すること...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今御指摘のように、成年後見制度を選挙権が剥奪されているからちゅうちょしているという方があるという指摘は、私どもも伺っております。  ただ、我々は成年後見制度を所管していることはもうこれは当然事実でございますし、これを今の流れに従って普及していかなければ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今御指摘になりました大阪地検の村木元局長問題に端を発しましたいろいろな経過は、大変検察に対する国民の信頼を損なったと思います。そこで、前政権の時代からこの検察の再生についてはいろいろお取組もあり、現在私どももそれを継続して進めていかなければならない、信頼...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 何が反省点であったのかというのはいろんな見方があると思いますが、私は根本は今引用されました点にあるのではないかと思っております。つまり、取調べあるいは供述調書へ過度に依存をしたと。そうすると、どうしても自白を求めなければならないということになってまいりま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 基本構想では、先ほど井上委員が指摘されましたように、一つは、一定の例外事由を定めながら、原則として被疑者の取調べの全過程について録音、録画を義務付ける制度案というのが提示されております。これについては、先ほどおっしゃったように、裁判員制度対象事件の身柄事...全文を見る
03月22日第183回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○谷垣国務大臣 安藤委員の御質問にお答えをしなければならないんですが、私は、この委員会の答弁の姿勢として、私は法務行政を所管している大臣としてここに立たせていただいておりますので、自分と余り直接関係のないところを無責任にぺらぺらしゃべるというのは控えようと思っております。ですから...全文を見る
○谷垣国務大臣 この判決でございますが、私は国のこの訴訟の担当者ということでもございます。  それで、従来どういう主張をやっていたかということになりますと、一つは、選挙権の行使に最低限必要な判断能力を有しない者に選挙権を付与しないという立法目的には一定の合理性があるだろう。そし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の坂本副大臣と同じ答弁になりますが、いろいろなことを考えていかなきゃいけないんだろうと思います。  一つには、ほかにもたくさん訴訟がございますから、下級審でそのまま確定させてしまっていいのかどうかというような配慮もあると思います。  しかし、今おっしゃったよ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も枝野委員と同じように、五百人ぐらい合格していた時代、今の戸倉総務局長もその時代に司法試験を通ってきたものでございます。  それで、今、枝野委員がおっしゃった弁護士数ですが、平成十四年から比べますと、現在約一・七倍、それから検察官の方あるいは裁判官の方も大体一...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げましたように、司法改革の議論の中で、法律化をどういうふうにしていくか、それをどう配分していくか、これは極めて大事でございますので、十分問題意識を持って、統計の表に惑わされないように眼光紙背に徹して考えていきたいと思います。
○谷垣国務大臣 確かに、今委員が御指摘のところは、法曹養成制度、今見直しの議論をしているところですが、その中でも一番の問題点の一つではないかと思っております。  これは、もともと、先ほど委員が御指摘のように、法科大学院を修了した者程度の学力があれば通るという仕組みで、これは司法...全文を見る
○谷垣国務大臣 五百人のころからも、枝野さんのような秀才は別として、私なんか何度も司法試験におっこちまして、さっきの初任給を比較すると、枝野さんの初任給の方が大分よかったような気もいたします。  あのときも、一回の試験だけで判断していいのかという議論がございました。プロセスで選...全文を見る
○谷垣国務大臣 実は私、どういう立場でここに立っているのかと思うんです。  要するに、私がこの法案の提案者、法務省が出しまして、私が大臣で担当していることは間違いございません。しかし、司法権の独立というのがございまして、特に裁判官をどうしていくかというのは、司法権の構成にかかわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員の御指摘のような目配りは、しなければいけないと思います。  ただ、今刑事局長からも御答弁を申し上げました。現実に治安関係等の必要な検事というのは私は要ると思います。  しかし、今後とも十分目を光らせながら定員については考えたいと思っております。
○谷垣国務大臣 判検交流ですが、私は判検交流にはやはり必要性もあると思っております。  まず、法務省の仕事もいろいろでございますが、司法制度、それから民事、刑事基本法令の立案、それから、今訟務にお触れになりましたけれども、訟務に関しましても、裁判実務の経験を有する者がその衝に当...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃった法務省の仕事の中にも、保護とか矯正とかいう大変重要な分野がございます。そういうところは必ずしも検事というのでなくても、立派な方は幾らでも得られると思います。そういうことはもちろん考えていかなければいけないんだろうと思いますね。ただ、基本法制の立案とか...全文を見る
○谷垣国務大臣 結局、法科大学院に検察官なり裁判官なり実務法曹を送るということは、やはり極めて必要なことでございまして、私は派遣法というのをつくったことはよかったと思います。  ただ、今の階委員の御疑問にそのままお答えすることになるかどうかわかりませんが、本当に法科大学院が当初...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほども御答弁しましたように、司法権の独立の中で人的構成をどうしていくかというのは、まず司法部において適正に御判断をいただかなければならないわけですが、私どもとしては、司法部、裁判所がその信託に応えて迅速、確実に業務を処理していく体制、それを法務省としてもバックア...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、西田委員がおっしゃったことは、刑事裁判官が検察へ行って現場で働く、あるいはその逆に、検察官が裁判所に行って刑事裁判官として働く。これは、癒着が、癒着といいますか、外から見たときに、役割が違う者がやっているので、そこになあなあとしたようなことが起こるのではないか...全文を見る
○谷垣国務大臣 この制度が入りました当時、私は自民党の法務部会でその議論に参画もしておりました。記憶が正しいかどうかわかりませんが、あのころはまだバブルもはじける前でございましたから、何か整理が行われないとアジア各地からどんどん労働者が集まってくる、そこにどういう秩序を与えたらい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今まで毎年定員法を出して御審議をいただいている理由というのは、裁判所という国家機関の組織に関することであるから、それは法律事項であるという理解が一つあったと思うんですね。それで毎年毎年やる必要があるのか、確かにそれは裁判所の機構に関する、特に人員に関するものは法律...全文を見る
○谷垣国務大臣 これをどこまでリジッドに考えるかというのは、いろいろな判断があるのではないかと私は思います。  ちょっと例は違いますが、例えばそこに速記官がいらっしゃる。衆議院と参議院で両方速記官の養成所を設けるのが合理的かどうかというのは昔から議論されておりますが、これも、衆...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなか答弁しづらいんですが、要するに、今、法制審議会で議論していただいておりますので、それを見守りたいと思いますが、やはりあのとき、私の記憶では、相当真剣に議論したことは真剣に議論したと思います。しかし、多様な価値観がやや混在していたかなという印象を私は持ってお...全文を見る
03月26日第183回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○谷垣国務大臣 ただいま可決されました附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。  また、最高裁判所に係る附帯決議につきましては、最高裁判所にその趣旨を伝えたいと存じます。     —————————————
03月29日第183回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○国務大臣(谷垣禎一君) この成年後見制度は、これだけ高齢化も進んでまいりました、それから、老後の福祉サービスなんかをいろいろな、例えば民間事業者と契約しながら老後の福祉サービスを確保していくというような動きも出てきておりますので、かつての禁治産制度というようなものよりもっと現代...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、この訴訟、選挙制度をどうするかは総務大臣の主管でございますが、国が被告になる場合は私が言わば国の代理人ということになっているわけでございます。そして、私の下の訟務部門が具体的にこれを担当すると。当然、訟務部門ではこの判決を詳しく検討させましたし、私...全文を見る
04月01日第183回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○谷垣国務大臣 井出委員から大変理解ある言葉をいただいて、うれしく思っています。こうしてあなたとまたいろいろ国会で議論できることを大変喜んでおります。どうぞよろしくお願いいたします。  それで、今、裁判員制度の件ですが、その前に、こういう法務の問題、政権交代があったけれども継続...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、十年前に国家公安委員長をしておりまして、そのときも、可視化というものは必要じゃないかという議論が、特に弁護士会を中心としてありました。しかし、その当時は、警察もあるいは検察も極めてリラクタントだったと思いますね。そういうことをしてしまうと、結局、取り調べがうま...全文を見る
○谷垣国務大臣 この可視化の議論は、やはり裁判員制度と非常に大きく関係があったんだと思うんですね。  調書の信用性、こういったものが争われた場合に、どういう取り調べをしたか、今まではプロの間の議論でやってきたわけですが、そこに、そういうプロではない市民感覚を取り入れるという場合...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げたように、ちょっとくどい言い方になるかもしれませんが、基本構想の中に二通りの中間報告というような形で二通りのまとめになって、その上で議論をしていただくわけですが、これをもって何らかの制度の採否や内容を確定するという段階ではまだありません。それまでの議...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、やはり審議会の審議経過もありますので、今、私が決め打ちで申し上げることはまだできない段階です。そこはちょっと御了承いただきたいと思います。
○谷垣国務大臣 全国各地を回って、自民党を再生させようと思って、いろいろな方の御意見を聞いてまいりました。私は、それはよかったと思っています。それを評価していただくのは大変ありがたいと思っております。その上で、政権交代が起こったからといって全部ひっくり返すようなことをやっていたら...全文を見る
04月03日第183回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○谷垣国務大臣 大見委員が浦野先生のところで修行をされて、そして今日こうして国会においでになった。私も、浦野さんは当選がほとんど同期でいろいろ親しくさせていただきましたので、大見さんがこうやってこの委員会で立っておられる姿を浦野先生も喜んでおられるだろう、こう思っております。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先日、階先生がおられますけれども、岩手県の大船渡に法テラス気仙というのが開所、オープンしまして、私もその開所式に出席してまいりました。  地域の方々初め多くの方に御参列をいただいたことも大変ありがたかったんですが、そのときにあわせて法律相談会を開きましたところ、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、枝野委員がおっしゃいましたように、東電が、時効の完成、これに柔軟に対応すると表明していることは私も承知しておりますし、これはなかなか時宜を得たものだろうと思います。  他方、しかし、民法百四十六条、あらかじめ時効の利益を放棄することができないと明文で規定して...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、枝野委員が指摘されたような状況は私どもも意識しております。私としても、国の代理人になる立場もあり、また、基本法制というものを所管しなきゃならない立場もございまして、今にわかに明確な、快刀乱麻を断つような答えを申し上げることは大変難しゅうございます。  ただ、...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も何度も司法試験をおっこったものですから、点で判断するというのは嫌だなと、プロセスに期待した一人でございます。  それで、枝野委員御指摘のように、法科大学院でしっかりやれば、大体七、八割はプロセスとしてきちっと選ばれるというのが前提だったはずですが、これは今、...全文を見る
○谷垣国務大臣 仕組みとしては、今文科省と先生の間の御議論のとおりだと私も思うんですね。  それで、この制度ができたときのいろいろな経緯は、私も十分、全部詳細に把握しているかどうかは別としまして、やはり参入障壁をつくることに対する警戒心が非常に市場を重視する方々からは強く出てい...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはなかなか、私も今、これは諮問をしている最中でございます。法曹養成検討会議の中でも、定数をどうしていくかとか、そういった問題ももちろん大きな問題でございますが、同時に、今のような問題、司法修習生に対する経済的支援のあり方、これも大きなテーマでございます。  ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、予備校もないころ司法試験を受けていたもので、今、枝野委員のお話を伺いながら、なるほどと感じました。  ただ、法曹養成検討会議では司法修習生に対するアンケートもやったようですし、それから、ちょっとお触れになりましたけれども、その検討会議の方々に法科大学院にも...全文を見る
○谷垣国務大臣 犯罪被害を受けられた方々に対して、弁護士によって必要な法的支援が行われる、これは極めて大事なことだと私も思います。  今、階委員がおっしゃいましたように、法テラスでは、被害者参加人のための国選弁護制度あるいは民事法律扶助制度、これを活用するなどした犯罪被害者援助...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、そういう寄り添いという気持ちを法律家が持ち、そのための制度を整えていこうということは私は大事なことだと思います。  ただ、やはり、そういう制度をどう整えていくかという観点に立ちますと、全体の財政状況等も見ながらやっていかなきゃならない、そういうことだろう...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、四番目の項目について、性犯罪についておっしゃいました。  まず、そこから申し上げますと、性犯罪について、これは、今のような附帯決議の御指摘もありますのと同時に、男女共同参画の観点からも、性犯罪に対してどう取り組んでいくかをきちっと検討せよという宿題を私ども負...全文を見る
○谷垣国務大臣 把握していないと事務方が先生にお答えしたかどうか、ちょっと私、十分報告は聞いておりませんでしたが、把握していないというのは、私の聞いている報告では、ちょっと行き過ぎなんじゃないかと思います。検察庁の方から法務当局に必要な報告は上がっていると思います。ただ、網羅的に...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、田沼委員の質問通告をいただいたときに、これは難しい問題をお問いかけだなと思いまして、正直申し上げて、自信を持ってお答えすることがまだ私の頭の中に思い浮かばないんです。こう言うと、こういう委員会の質疑の場で、閣僚として答弁を申し上げるのに非常に不適切なのかもしれ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今免許証をお示しになって臓器移植の欄があるとおっしゃいました。今伺いましたように、臓器移植法をつくるときのいろいろな議論も思い出しまして、やはり法律でどこまでそういうものが、ある程度整備しておかなきゃならないのは事実ですが、どこまで踏み込めるかという議論もあのとき...全文を見る
○谷垣国務大臣 安倍総理がいわゆる日本版NSCの設立に極めて意欲を持っておられるというのは、かつてからそうでございました。  それで、今、有識者会議が、先々月からですか、始まったと承知しております。どういう議論をされているのか、私はまだ詳細には存じ上げていないんですが、委員が今...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の委員の問題意識は、私も、大変貴重な問題意識、大事な問題意識だと思います。  今、債権法をどうしていくか、抜本的に改めていこうということを法制審議会で議論していただいているんですが、その際にも、当然、今委員が指摘をされているような問題意識が背景になきゃいけない...全文を見る
○谷垣国務大臣 法整備支援について、法務省では、東アジアを中心とする諸国に対して、これは法務省だけでやっているわけじゃなしに、当然、外務省、最高裁あるいは日弁連、それからJICA、こういったところと協力しながら、対象国の実情やニーズなんかも踏まえながら、特に基本法令の起草と、それ...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、幾つかボトルネックがあるのは事実でございます。  ただ、日本の法制度支援は、現に、どこの国とは申しませんが、かなり自分たちの法制度を与えてやるというような態度で臨んでいる国もないとは言えないと思います。我が国はやはりそれではいけない。やはり相手側のニーズ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどからの委員の問題意識、やはり日本の法の考え方、世界のいろいろな法の議論があるけれども、日本の法の考え方が国際社会にも受け入れられていくように努力することが必要じゃないか、それが日本がやはり世界でいろいろな働きをしていく上にも必要じゃないか、そのとおりだと思い...全文を見る
○谷垣国務大臣 犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律及び総合法律支援法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  平成十九年六月に犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事訴訟法等の一部を改正する法律が成立し、これ...全文を見る
04月04日第183回国会 衆議院 本会議 第14号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の締結に伴い、我が国において子の返還及び子との面会交流に関する援助を行う中央当局を指定し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 菊田真紀子議員にお答え申し上げます。  まず、昨年の国会に提出された条約の承認案件及びその実施法案が審議されなかった理由についてお尋ねがありました。  その理由につきましては、当時の国会をめぐるさまざまな情勢によるものと考えております。  次に、本...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 小熊慎司議員にお答えをいたします前に、先ほど、菊田議員からの、子の返還の強制執行についてのお尋ねに対しまして、子の心身に配慮して、安心な返還を実現するための措置を講じておりますと答弁いたしましたが、安心な返還を、安全な返還に訂正させていただきます。失礼い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大口善徳議員にお答え申し上げます。  まず、親子の所在地等の情報が含まれる裁判記録の取り扱いについてお尋ねがありました。  本法律案は、家庭内暴力の被害を受けた者の住所等の情報については裁判記録の閲覧を制限することとしており、裁判記録から加害者である...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 三谷英弘議員にお答え申し上げます。  まず、離婚後の共同親権制度の導入についてお尋ねがありました。  離婚後の共同親権制度の導入につきましては、賛否の意見が分かれているところであり、実際にも、離婚に至った夫婦間では意思疎通がうまく図れず、子の養育監護...全文を見る
04月09日第183回国会 衆議院 予算委員会 第21号
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○谷垣国務大臣 憲法十四条というのは、確かに、人権の根本的な平等という近代法思想の根幹を表現した条文だろうと私は思います。それが一票の格差とどういう関係にあるのかというのは大変難しいお問いかけで、ただ、ここに国務大臣として立たせていただきますと、先ほど御指摘の平成二十三年の最高裁...全文を見る
○谷垣国務大臣 法務大臣としてはお答えすべきことではないんですが、せっかくの穀田委員のお尋ねですので。  私も、総務省の平成二十三年度分の政治資金収支報告書の概要というのを見てまいりました。おっしゃるとおり、七二・五%というふうに記載されておりました。
04月10日第183回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○谷垣国務大臣 田嶋委員の問題意識に正面からお答えできるかどうか、ちょっと自信がないんですが、三千人というのは現実的ではなかったなというのがあの検討会議の大方の理解のように私は思います。  ただ、今、アメリカ型か、それとも少数精鋭かという対比でお話しになりましたけれども、日本に...全文を見る
○谷垣国務大臣 これも、田嶋委員の問題意識、この質問通告を伺いまして、事務方は答弁原稿を書かないということで、頭を抱えながら、ここに立たせていただいたわけなんですが。  確かに、今、弱者とおっしゃいました。ただ、私は今、法務行政の責任者でございますから、弱者というだけじゃないと...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、犯罪被害者をどう刑事手続の中で位置づけていくのかというのは、従前の制度の捉え方からすると難しい面があったことは事実だと思うんですね。この背景には、やや理屈を述べれば、国家権力が犯罪を摘発し、刑罰を与える、その反面として、個人の私的救済は禁ずる、自力救済は禁...全文を見る
○谷垣国務大臣 読みましたが、就任直後で、ちょっと細部まで十分……。
○谷垣国務大臣 確かに、おっしゃるように、犯罪被害者は非常に厳しい立場に立たされている方がたくさんいらっしゃいます。そういう方々に寄り添っていく、そういう気持ちで法務行政を進めたい、このように思っております。
○谷垣国務大臣 ちょっと記憶しておりません。
○谷垣国務大臣 これは、今、田嶋委員の御質問は極めて理念的なことを問われておられると思いますが、私はやはり、現状でできることをきちっと進めていく、そういうことでやらせていただきたいと思っております。
○谷垣国務大臣 確かに犯罪被害者の方々に寄り添っていかなければいけませんが、今委員がおっしゃったことは、原則として犯罪被害者の刑事手続上の出費は国が賄うべきものだというお立場ですね。  私は、そうお答えしたい気持ちはやまやまですが、刑事司法に関係する方は多数の方がいらっしゃいま...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはやはり制度の立て方も関係してくると思うんですが、犯罪被害者の参加人は、法廷に出ることを必ずしも義務づけられているわけではありません。出ようと思っていたけれども、やはり怖いから嫌だとか、出ていくことがプライバシーを暴かれて嫌だとか、そういう方もたくさんいらっし...全文を見る
○谷垣国務大臣 制度を動かして、さらにどう改善できるかというのは十分考えなければならないとは思いますが、しかし、これは今、口座等に払い込むことを想定して制度をつくっていると思います。その場合に、仮においでにならなかったような場合にどうするか、そういったことも考えますと、今のような...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、法テラスが支払うという形で制度がつくられております。法テラスは、直接出廷しているかどうかというのをわかりません。ですから、どうしてもそのような手続を直ちにとるというのは難しいと思います。
○谷垣国務大臣 これは総合法律支援法の中にそのように定められております。
○谷垣国務大臣 これはできる限り早くお届けできるようにするのは当然のことだと思いますし、何ができるかということは、さらに詰めなきゃいけません。  しかし、他方、制度としては安定的に運用するということも考えなければなりませんから、その二つを、片っ方だけというわけには私はいかないの...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは今の制度ですが、家庭裁判所は不在者の財産の中から相当な報酬を与えることができるとされておりまして、財産管理人の報酬額は、一般的には、財産管理人の請求によって家裁裁判官が判断して、そしてその額を土地の売却代金の中から支払うことになるというのが現在の制度でござい...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、私も勉強してみましたら、条文にははっきり書いてないようですね。  それで、これからは解釈論ということになるわけですが、一応、不在者の生死が判明するまで売却代金を保管する義務を負うということに恐らくなるだろう、解釈としてはなるだろうと思います。  それか...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど階委員がおっしゃいました新聞に発表されていたというのは、復興庁の方で第二弾という形で発表されたものだと思います。まだ復興庁で根本大臣が発表されたという段階でございますが、今の階先生がおっしゃったところまではまだ十分検討はできておらないだろうと思います。  ...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、無料法律相談というようなことを、今回、岩手では行ったわけですね。大変好評を得たと思います。  ただ、これをどこまでどういうことに広げていくかということになりますと、ちょっと後ろ向きだとお叱りを受けるかもしれませんが、法的サービスを必要とされている方々には...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、日弁連委託事業という形でやっているわけですね。  それで、そのあたりも、私どもとしては、二期の犯罪被害者計画の中で、これからもいろいろ、検討会議もつくりましたので、いろいろまた御意見が出てくるだろうと思います。そのあたりも十分に中で議論をしていきたいと思って...全文を見る
○谷垣国務大臣 いろいろ御縁のある西野委員とこういう形で議論をさせていただくことになりまして、余り私的なことを申し上げてはいけませんが、あなたのお父上も大阪で遺族会で大変頑張っておられた、私も京都の遺族会でございますので、そんな御縁もいろいろございました。今こうして議論をさせてい...全文を見る
○谷垣国務大臣 幅広くいろいろなところでおられると思います。例えば刑事事件であれば国選弁護というものも確かにあるわけでございますが、資力が乏しいのでなかなか弁護士に頼めないという方もいろいろなところにいらっしゃると思うんですね。  どこにどういう手を差し伸べるのかというのは、あ...全文を見る
○谷垣国務大臣 それぞれの、どういう弁護士の法的サービスかによって、それは一律に決めているわけではもちろんありません。国選弁護のような制度もあれば、あるいは、法律扶助制度というもので資力の乏しい方をお助けするという制度もございます。  それで、ここの今回設けようとするのも、被害...全文を見る
○谷垣国務大臣 結論だけ言ってしまえば、国の財政も無限ではございませんから、リーガルサービスが必要な方、どこに焦点を当てて提供していくかという判断は現状では私は必要なものだと思っております。したがいまして、被害者の方でも資力が十分な方も、それは数は多くないかもしれませんが、いらっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 要するに、例えば医療でいいますと、資力のない方も一定の医療サービスが受けられなければいけない。それは保険制度によってそういうものをつくっている。その中にはもちろん国費、税も入っているということですね。  まだ司法制度にはそういうようなものはできておりません。でき...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどの田嶋委員の、政治が手を差し伸べるべき者は一体誰なんだというお問いかけがありました。今の西野委員の御発言も、それと非常に関連のあることを問うておられるんだと思います。  それで、確かに、今おっしゃったように、金額だけからすれば、これだけを見れば、私がこんな...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどちょっと申し上げた、懇談会と申し上げましたか、平成十九年改正刑事訴訟法等に関する意見交換会というのが正式の名前でございました。そこで今の犯罪被害者の問題等も、まだ残された課題がございますし、今までの運用がどうだったのかということについてもいろいろ議論していた...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のお問いかけは、私は大変重要なお問いかけだと思います。  確かに、過去の刑事司法というのは、弾劾する検察官と、それから被告人と、そして裁判所ということですね。それで、被害者の方々から見れば、被告人の権利は守られているじゃないか、手厚く保護され過ぎているじゃない...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど意見交換会というのをやり始めたと申しました。今、西野委員が示唆された幾つかの問題は既にその中で問題提起が行われております。  ですから、今申し上げたような、当事者そのものではないという今位置づけですが、どこまで参加人の地位を高めていけるのかいけないのか、十...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のところ、具体的に申し上げられるのは、第二次基本計画をできるだけ早く実行していくということにまず全力を注ぎたいと思っております。
○谷垣国務大臣 今、遡及というようなことにすぐお答えできるだけのまだ準備がないんですが、今非常に熱心にいろいろ研究もされ、御議論もいただきました。私は、今のお気持ちも受けて、懇談会もございますけれども、被害者の方々がよかったと思う制度を少しでもつくっていきたい、このように思ってお...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がおっしゃいましたように、第二次の基本計画ができました後、その策定過程でもいろいろ、犯罪被害者団体の方々からお話も伺ってきたり、被害者の方々からもお話を伺ってきたんですが、それに加えまして、先ほど田嶋委員も引用されました、平成二十三年十一月から二十四年の一月...全文を見る
○谷垣国務大臣 平成十九年の刑事訴訟法改正で、被害者参加制度それから被害者特定事項秘匿制度といったものが導入されたわけでありますが、その施行状況について検討を行って、必要があると認めれば、その結果に基づいて所要の措置を講ぜよと、三年ということで書かれているわけですね。  そこで...全文を見る
○谷垣国務大臣 既に幾つか、先ほども西野委員の御質問にもございましたけれども、被害者団体等の要望を踏まえた意見が出ていることは出ております。
○谷垣国務大臣 総合法律支援法ができた当時、私は余り法務行政あるいは法務畑でないところで仕事をしておりまして、はっきり当時の議論状況の記憶はございませんが、今回、法務省の事務方にいろいろ聞いてみますと、確かに、委員の御指摘のように、これは、法テラスと弁護士が契約したりいろいろなこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 国会の中でも法曹養成は議論しなければいけないんじゃないかという委員の問題意識でございますが、今政府にいる私どもとしましては、まず政府の中でしっかり議論をやっていこうということで、関係閣僚会議、そしてそのもとに検討会議を置いて今議論をして、その検討会議が、きのう開催...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、その報道は大変関心を持って読ませていただきました。  ただ、田中耕太郎長官とか砂川事件というと、何か少年時代の、少年時代と言うとあれですが、もう本当に若いころのことでございますから、これはアメリカの公文書館にあったというんですね。ですから、日本政府としてそ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、大口委員から、今まで推進してきて評価されるべきものだと思っていると。私も基本的にそのように思っております。  四年余り経過したところでございますが、裁判所から被害者参加の許可を受けて刑事裁判に参加された被害者の方の数も、年々増加してきております。それから、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 旅費、日当それから宿泊料、これは御指摘のとおり政令で定めるということになっているわけでございます。まだ具体的な額についてきちっと詰めているわけではありません。  ただ、おっしゃいましたように、この法律が成立した後、刑事手続における証人をどう扱っているか、あるいは...全文を見る
○谷垣国務大臣 方向性と詰められましても、まだ十分方向性を煮詰め切れてはないんですが、ただ、刑事の手続等の場合には、証人は出頭を義務づけられるというようなこともあります。それから、裁判員の場合は、かなり長期に及ぶ場合、自分の業務に影響してくるというようなこともあります。そういった...全文を見る
○谷垣国務大臣 この間から、先ほどからの委員会の中の御議論もおありですが、やはりこれは、犯罪を受けたことによって相当経済的にも困窮しておられる方がおられることも事実でございます。そういう方が、しっかり自分の考え方をこの手続において主張できないというようなことがあってはならないとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、カウンセラーなどの同席によって発生する費用、これは民事法律扶助制度で法テラスが支援しようということでありますが、これはまだ結論を申し上げるわけにはいかないのですが、関係機関と今鋭意協議をしているところでございます。
○谷垣国務大臣 できるだけ早く結論を出します。
○谷垣国務大臣 まず、参加制度の中で、対象事件と非対象事件があって、その場合、併合されている場合、他方については参加できないのはおかしいじゃないかということでございます。これは、既に意見交換会でもこのような議論が出されておりまして、ここでしっかり議論しなきゃならないことでございま...全文を見る
○谷垣国務大臣 本法律案に対する修正案については、政府としては反対であります。     —————————————
○谷垣国務大臣 日本人の国際結婚、国際離婚の増加に伴い、近時、国境を越える子の連れ去り等の問題が顕在化してきており、ハーグ条約を締結することにより、国際的なルールに従ってこれらの問題を適切かつ迅速に解決することは、子の利益の観点から重要であると認識しております。  私は、諸先輩...全文を見る
○谷垣国務大臣 国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の締結に伴い、我が国において子の返還及び子との面会交流に関する援助を行う中央当局を指定し、その権限...全文を見る
04月12日第183回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○谷垣国務大臣 今、四つのケースをお挙げになりましたが、子を連れ去った親がもとの居住国に入国できない場合、第一の例でございます。それから、子を連れ去った親がもとの居住国に戻ると逮捕、刑事訴追のおそれがある場合、これが二番目。それから、子を連れ去った親がもとの居住国に戻った後の生計...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がお引きになったノイリンガー事件、これは、欧州人権裁判所で、ハーグ条約に基づいてされた子の返還命令の執行が具体的事情のもとでは欧州人権条約に違反すると判断された、そういう事例であるというふうに承知しております。  そこで、この判決は一体どういう評価をなすべ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ハーグ条約を日本が受け入れて実施していく上で、子の利益の確保というものが最重要事項であるということはもう御指摘のとおりでございます。ですから、今回のハーグ条約の実施法においても、その第一条で、「子の利益に資すること」、これがこの法律の目的である旨を規定しているとこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、大口委員が御指摘されましたように、民事法律扶助では上限は十万ということになっております。しかし、ハーグ関連の案件では大量の法律的文書の翻訳が必要になってくるだろうと、これは当然想定されるわけです。したがいまして、こういう特殊性を踏まえた検討がもちろん必要でござ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ハーグ条約は、申し立てから六週間以内に子の返還についての判断がされない場合には、申請者が遅延の理由を明らかにするように求めることができる、こう規定されておりまして、今度の法律案の百五十一条はこのハーグ条約の規定に則した規定であるわけですが、その趣旨は、こういった規...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、最高裁からも御答弁がありましたけれども、国内の子の引き渡しの強制執行は、現行の実務では、まず間接強制の方法による。そのほかに、一定の場合には直接強制の方法によっているもの、こういう場合もあると承知しております。しかし、直接強制については、これを許容する執行実務...全文を見る
○谷垣国務大臣 沖縄から颯爽と当選されてこられた宮崎委員とこういう形で議論ができますこと、大変うれしく思っております。  それで、今、管轄のお話ですね。こういうふうに東京家裁と大阪家裁に集中した理由は、これは全く新しい類型の判断をしなきゃならない、そこで、これを適切かつ迅速に処...全文を見る
○谷垣国務大臣 今御指摘のように、大阪と東京に集中させることにはしております。しかし、私も、委員のお考えと同じように、子の返還申し立て事件の当事者が遠隔地に所在するということを理由にして不利益をこうむるようなことがあってはならない、これはできる限りの配慮をすることが重要だと思って...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、宮崎委員がおっしゃるように、沖縄の今までの歴史、そういったものを踏まえて、いろいろ今御指摘のような状況があるんだろうと思います。そして、そのことが、いろいろな意味での沖縄の重荷でもある面もあるし、それから、将来の希望もぐっと凝縮したものであるという表現をお使い...全文を見る
○谷垣国務大臣 夫婦間の暴力でやむを得ず子を連れ帰ったというような案件は十分想定されるところですね。それで、これについてはどう判断していくか。この法律案の第二十八条第一項四号に、返還拒否事由の一つとして、「常居所地国に子を返還することによって、子の心身に害悪を及ぼすことその他子を...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、小田原委員のお話を伺っておりまして、参議院にチャレンジし、そこで苦杯をなめられ、そして今度の衆議院選挙で当選してこられた御苦労があったんだろうなと思います。  それで、委員がおっしゃった、国際結婚に限らず、家庭なんてなかなかそう簡単にいくものじゃないぞ、それ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この法律は、国際結婚が破綻して、離婚して帰ってきても国が守ってくれるという観点から理解すべき法律ではないのではないか。これは先ほどのお答えと通じますが、どうしていくかという技術的な法律だというふうに私は捉えております。  したがいまして、もしこれがなければ、さあ...全文を見る
04月15日第183回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
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○谷垣国務大臣 平成二十五年度法務省所管等予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  法務省は、法秩序を維持し、国民の権利利益を擁護するという基本的な任務の遂行を通じて、国民が安全で安心して暮らせる社会を実現するため、法務行政の充実強化を図っており、現下の厳しい財政事情...全文を見る
○谷垣国務大臣 いわゆる司法制度改革で、法科大学院を中核として、司法試験、司法修習と有機的に連関させながら、質を確保して、同時に量も、今までよりも多くの法律家を養成していこうという狙いがあったわけですね。  ところが、今、藤原さんが指摘されましたように、質が落ちたという議論を確...全文を見る
○谷垣国務大臣 プロセスとしての法曹養成というのが、法科大学院を入れたときの一つの理念でありました。しかし、そのとき、同時に、法曹の継続教育も必要であるということが強調されていたのではないかと思います。  主として、当時は法科大学院にも一応、出て、実務家になった後の継続教育とい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、藤原委員がおっしゃったように、当初、裁判員裁判、市民である裁判員に的確に供述の信用性、任意性を立証していく必要がある、これが出発したときのかなり大きな動機だったわけですね。しかし、徐々にその試行範囲を広げてきたことも、先ほどからの御答弁にあるとおりでございます...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、樋口委員が、再犯率を下げるという観点から質問に立たれたわけですね。実は、私が法務大臣をお受けしましたときに安倍総理から特に御指示がありましたのが、再犯率を下げて、安心、安全な社会をつくるように努力せよということでありました。そして、この課題をやっていくためには...全文を見る
○谷垣国務大臣 この問題は、法務省だけで取り組めば済むというものではございません。再犯を防止するためには、政府全体を挙げて取り組む必要がありますし、特に、再犯を防止する、社会復帰ができるということのためには、社会に居場所がなきゃならないということでございます。つまり、住むところも...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、私のブログも引いていただきましたが、私は、被災地へ行きまして、本当に保護司あるいは人権擁護委員といった方々の使命感といいますか献身的な働き、震災ですからもちろんインフラの復興なんかは必要ですが、それと同時に、心のケアみたいなところまでいかないとなかなかできない...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、樋口委員からお話のありました職親プロジェクト、これは私どもにとりましても大変ありがたいお取り組みでございまして、やはり社会に居場所をつくっていくという意味から非常に大きな力を与えていただいていると思っております。  それで、今もお話がありましたように、千房の...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは非常に画期的な取り組みでございますが、同時に、就労を支援しようという企業も相当数出てきていることは間違いございません。  それから、例えば、検察官等が、取り調べをし、いろいろ自分が知り合った、知り合ったと言うと変ですが、取り調べでの対象に、検察官が個人的な...全文を見る
○谷垣国務大臣 平成二十五年三月二十八日、大法廷判決がございまして、これは非常に大事な判決でございます。  その中身は、家事調停において面会交流に関する合意が成立して、または面会交流を命ずる審判がされたにもかかわらず、その履行がされていない、つまり子供と会わせていない、そういう...全文を見る
○谷垣国務大臣 今まで取り組んできたことを申し上げますと、要するに、両親、父母が離婚の際にきちっと協議をして、面会交流等について適切な取り決めをする、これを履行することが子の利益の観点から大変大事である、こういうことをまず周知徹底、今の制度を周知徹底しなければなりません。これをわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと今の点は私も勉強不足でございますので、これからよく勉強しまして、民間等のお取り組みでどういうことができるかも研究してまいりたいと思います。  それから、先ほど申し上げたことで一つ、申しわけありません、大法廷判決と申しましたが、小法廷判決の間違いでございま...全文を見る
○谷垣国務大臣 小林鷹之委員がこうして当選をされまして、国会で立派に論陣を張っておられる姿を拝見して、本当にうれしく思っております。どうぞ頑張ってください。  今、児童相談所のお話がございました。いわゆる児童虐待事案、大変憂慮すべきものがありまして、私も自民党の総裁だったときに...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がおっしゃったような考え方、配慮、こういうものを持ちながら我が国の検察も活動していく必要が私は非常にあると思います。  しかし、幾つかまた問題点もあることも事実でして、今までの取り組みで、必要に応じて、例えば事情聴取の場所を子供の自宅とか子供が保護されてい...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、司法制度改革をやりまして、今までよりも質、量ともに豊富な法律家を養成していかなきゃいけない。それで、その中核は法科大学院という、要するに、司法試験という点だけではなく、法科大学院というプロセスで教育をして法律家を育てていこうという制度を十年ほど前につくった...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、小林委員のお話を聞いていまして、昔先輩から教わったことを思い出しました。私の先輩、尊敬する法律家で、弁護士から最高裁判所判事になられた方がおられまして、私が国会議員になったときに、その先輩からこう言われました。裁判をやって、どういうふうにこの法律を解釈、適用す...全文を見る
○谷垣国務大臣 岩永委員ともいろいろ御縁がございまして、岩永さんの選挙区である甲賀、すぐ隣の京都府、昔は私、中選挙区時代、選挙区だったこともございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。  それで、地下鉄サリン事件ですが、あのときのことを今思い出しますと、地下鉄でサリンがまか...全文を見る
○谷垣国務大臣 平成九年の一月に、公安調査庁によって破防法に基づく解散処分請求をしたわけですが、委員がおっしゃったように、公安審査委員会において棄却されたということは承知をしております。このとき、公安審査委員会においては、もちろん当然のことながら、法と証拠に基づいて審査をされ、決...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の岩永委員の御質問も、選挙区の方々の不安、恐怖、こういうものを背中にしょっての御質問だったと思います。  私のところにはオウム関連の施設のある地域の自治体の方々あるいは住民の方々がおいでになりまして、いろいろお話を伺っておりまして、風化と今おっしゃいましたけれ...全文を見る
○谷垣国務大臣 小宮山委員には、日ごろから、法務行政、特にこの地図の問題は大変力を入れて研究もいただき、また御支援もいただいて、深く感謝申し上げたいと思います。  今御指摘になりましたように、これは今回の震災に始まったことではございませんが、こういう震災を経てみますと、復興、再...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、小宮山委員から、もっと頑張って予算をとらなければいけないぞというお叱りを受けたわけでございます。  私としましては、いろいろ、決してあそこにおられる主計官の代弁をするわけではありませんが、なかなか厳しい財政状況でもございます。しかし、この事業は大事でございま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、こういった事業の費用単価についてお触れになったわけですが、登記上の地図整備事業の費用単価というのは、同じような事業の費用単価を参考にしながら、過去の入札の実績等も踏まえて毎年見直しを行っているところでございます。ですから、今後とも、適正な費用単価となるように随...全文を見る
○谷垣国務大臣 検察審査会法は、小宮山委員がおっしゃいましたように、裁判の中に市民的感覚も取り入れる必要があるということで導入されたものだと思っております。そして、今、その運用の現状は、まだ件数が少ないものですから、確定的な意味での評価を行うことはやや難しい段階だなと思っておりま...全文を見る
○谷垣国務大臣 私の方は、今、民法改正、債権法改正の中で、こういう保証制度等々をどうしていくかという議論をしております。  そして、保証というのは、もう今さら申し上げるまでもありませんが、一方で、やはり事業等々をしていくときの血液である資金を借りたいけれども自分が十分に信用がな...全文を見る
○谷垣国務大臣 法曹人口のあり方についてはいろいろな考え方があるわけでありますが、十年ほど前に改革が行われまして、現在、この運用を見て、内閣に設置されました法曹養成制度関係閣僚会議の下に法曹養成制度検討会議を設けまして、そこで検討していただいております。  そこで四月九日付で中...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、中野委員御指摘のように、新しい制度になりまして、在留カードそれから特別永住者証明書、その氏名欄は、原則として旅券上のアルファベットによるものとしております。ただ、本人が漢字氏名の表記を希望する場合は、これを併記できることにするというわけですが、その際、漢字もい...全文を見る
○谷垣国務大臣 永住者それから特別永住者の方々の多くは、平成二十七年の七月八日、このときに、在留カードまたは特別永住者証明書とみなされる外国人登録証明書の有効期間が満了する。ですから、その日までに在留カード等に切りかえていただく必要があるわけですね。  廃止になった外国人登録制...全文を見る
○谷垣国務大臣 河野委員の御質問にお答えしたいと存じます。  昨年十一月、御指摘のように、福岡県知事あるいは福岡市長、こういった方々から要請書をいただきました。そして、その中では、工藤会等々の暴力団犯罪に的確に対応しなきゃいかぬという観点から、一つは、通信傍受、こういったものの...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申しましたように、私として、今、法制審議会に御審議をお願いしております。ですから、まだ私としての確定的な見解を申し上げるわけにはまいらないわけでございますが、先ほど申し上げた基本構想の中では、取り調べの録音、録画制度のあり方に関して、一定の例外事由を定めなが...全文を見る
○谷垣国務大臣 当然、暴力団を押し込んでいくためにはこの面の検討は極めて大事だと思いますから、連携をよく図ってまいりたいと思います。
○谷垣国務大臣 これは私の所管というわけではございませんので、所管外のことに余り介入してはいかぬと思っております。
○谷垣国務大臣 今御議論がありましたように、福岡県内では、暴力団によると思われる発砲事件等が相次いで発生して、大変な不安感を与えているわけですね。福岡県のみならず、福岡県の周辺の市町村も、そういったものの波及を相当恐れておられる。私も、市長さん等々からそういったお話も伺っておりま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、河野委員おっしゃいましたように、大変クルーズ船も大型化してきまして、そして、これが一回寄港すると経済効果も非常に大きなものがある、だから円滑な入国審査をしていくことが大事だと。これは全国あちこちの港を抱えた首長の方々から御陳情がございますが、博多のございます福...全文を見る
○谷垣国務大臣 泉委員とは同じ京都選出でございますが、こうやって国会で議論をするのは初めてじゃないかと思います。  それで、今、成年後見制度について御議論がございました。法務大臣は、国を当事者とする訴訟全て、国を代表して訴訟を担当する立場にございます。したがいまして、この案件で...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは選挙制度の判断でございますから、法務大臣が直接御答弁申し上げることではないと思います。
○谷垣国務大臣 今まで泉さんの議論を聞いておりまして、能力論は否定すると多分おっしゃったんだと思うんです。  ただ、私は、選挙法そのものは私の所管ではございませんが、基本法を所管する立場から申しますと、あらゆる法律制度の背景には一定の能力というものを要求していると思います。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 亀岡は泉さんの選挙区でございますが、昔、私の選挙区でもございました。  それで、個別の事件について私が法務大臣として申し上げることは差し控えますが、確かに御遺族の感情はよくわかるんですね。無免許で、しかも夜中、夜通し運転するようなことをして事故を起こして、何だと...全文を見る
○谷垣国務大臣 国選付添人制度の意義については、今委員からお話がございました。そういう制度を進めるために今まで頑張ってこられたことに心から敬意を表したいと思います。  そこで、今お話しのとおりに、対象事件の範囲拡大をせよということで、ことし二月八日に、少年法改正の案につきまして...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、國重委員がおっしゃいましたように、虞犯事件の中には、保護環境が非常に難しいこと、そういう子がたくさんおります。この間、私がある少年院に行きましたときいろいろ伺いました話の中では、特に女の子の場合、男の子もいろいろ厳しい環境なんだろうけれども、女の子なんかの場合...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃったように、刑事施設というのは、結局、きちっと収容することによって国民の安心、安全を確保するということと、それから、再犯を防止するために適切な処遇をやって、再犯の防止につなげていくという役割を担っているわけですね。いろいろ政策経費が行ったりなんかするけれ...全文を見る
○谷垣国務大臣 やはり、こういう施設でいろいろな問題が生じてきておりまして、そういった不祥事は根絶しなきゃならない、そのとおりだと思います。  そういう中で、今おっしゃったように、刑務官に対するいろいろな研修、なかんずく人権研修、これは極めて大事なところでございますし、法律の上...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、法務省に参りまして、改めて、今委員の指摘された、きちっとした医師を確保することが極めて大きな問題になっているということを認識したわけであります。いろいろな手だてを講じなきゃなりません。  それで、今おっしゃった外部委託、一部の刑事施設においては、旧構造改革...全文を見る
○谷垣国務大臣 さっきおっしゃいました刑事収容施設法五十六条で、社会一般の医療と匹敵するものを、水準に照らして適切な措置を講じろということになっております。そして、実際の血液検査に関しては、先ほど局長が答弁いたしましたように、医師の裁量ということになっているわけですね。  ただ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この開示の問題では、二つの法律の適用を受けております。一つは、行政機関の保有する情報の公開に関する法律、それからもう一つは、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律、これによって規律されておりまして、もう委員も御承知のところでございますが、情報公開法による場合...全文を見る
04月23日第183回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、指揮権発動何かということでございますが、これは検察庁法の十四条に規定がございまして、法務大臣は検察官の事務に関して検察官を一般に指揮監督することができると、ただし、個々の事件の取調べ又は処分については検事総長のみを指揮することができると、こういう規定...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、紙はございませんが、犬養健法務大臣のときに指揮権の発動、当時の検事総長、佐藤総長とおっしゃったと思いますが、指揮をした例がございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) やみ指揮権という今御主張ですが、これ、私受けております報告は、これは検察当局において決定したものであると。そして、その決定に当たっては那覇地方検察庁が上級庁である福岡高等検察庁、それから最高検察庁と協議して決定したものであるという報告を受けております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今お話がございましたように、法務省入国管理としてもインバウンドを重視していかなければいけないと思っております。  今、境港の例をお挙げになりましたが、境港にとどまらず、例えば福岡で博多であるとか、あるいは私の選挙区でございますが舞鶴であるとか、港を抱え...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この地図は今まで拝見したことがなかったですけれども、西田昌司先生のお地元でございますが、これはいかにもひどい地図だなと思います。  それで、事実、現状におきまして、全国的に見ますと、登記所に備え付けている地図の整備が必ずしも十分でないと答弁原稿には書い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) お尋ねの小沢一郎代議士のいわゆる陸山会事件、御指摘のように無罪となったわけでありますが、これは元々は検察は不起訴としたものでございます。それを検察審査会の起訴相当という決議を受けまして、指定弁護士が公訴を提起したという案件でございます。  したがいまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、検察審査会が不起訴ではいかぬと、起訴をせよということで起訴をしたものの中には、その後に無罪が出てきたものがかなりあることは、これは事実でございます。  これをどう評価するかというのはなかなか難しい問題でございます。検察が元々起訴しなかったものを...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在、法制審議会で、委員のおっしゃった可視化等を含めました新時代の刑事司法制度特別部会、ここで録音・録画制度の導入等について議論をしております。  いろんな議論があるわけでございますが、これが一体取調べにどういう影響を与えるのか。そういった点でバランス...全文を見る
04月24日第183回国会 衆議院 法務委員会 第10号
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○谷垣国務大臣 四月十二日のこの委員会の質疑で、私は確かに、この法律は離婚して帰ってきても国が守ってくれるという観点から理解すべき法律ではなく、技術的な法律だと捉えているというふうに発言いたしました。若干舌足らずなところがあったかなと実は思っております。  この趣旨は、ハーグ条...全文を見る
○谷垣国務大臣 過去の家庭内暴力の事実を立証したからといって、将来の家庭内暴力を受ける可能性を立証したということには、理屈の上では、論理的にはそうではないんですが、しかし、実際問題として、将来の事実を直接立証することはできませんので、通常は過去の事情あるいは現在の状況から将来の事...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは今度の法律の七十七条二項で、子の返還拒否事由に関する資料は子の返還申し立て事件の相手方において提出すべきものとされております。ですから、基本的には相手方が提出するということになるわけですが、もっとも、事情によっては相手方が裁判資料を提出するということが困難な...全文を見る
○谷垣国務大臣 そういうことです。
○谷垣国務大臣 はい、そういうことです。
○谷垣国務大臣 二十八条二項第二号「子に心理的外傷を与えることとなる暴力等」、例えば子の返還申し立て事件の申立人が相手方に身体的暴力や心理的圧迫を加えて、そしてその状況を子が目の当たりにしているような場合、あるいは、申立人が相手方に子のいないところで身体的暴力や心理的脅迫を加えた...全文を見る
○谷垣国務大臣 相手方が刑事訴追されて、かつ、帰国後、相手方が身柄拘束される可能性が高い場合には、常居所地国においてみずから子を監護することが困難となると考えられますので、二十八条第一項第四号の返還拒否事由の有無を判断するに当たって考慮すべき事情である「相手方が常居所地国において...全文を見る
○谷垣国務大臣 ハーグ条約を締結しますと、国境をまたぐ子の連れ去り事案で、中央当局による相手方の所在調査が可能になる、しかし、国内における事案では、この相手方の所在調査の仕組みがない、だからダブルスタンダードではないか、こういう御議論があるわけですね。  それで、国内において子...全文を見る
○谷垣国務大臣 今民事局長からもお答えしましたように、今の二十八条第一項四号の事由を立証することは、まず相手方が裁判資料を出すことになるわけですが、特に高い証明の程度が求められているものではない、一般通常の要求されているものと同等である。  それから、同時に、当事者が、相手方が...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃるとおりだと思います。八十八条に決めておりますところは、言語的表現のみによることじゃなくて、年齢、発達の程度に応じて子の意思を考慮するよう努めるべきものとする趣旨だと考えております。  実際の手続では、これは言語によることなくというのもなかなか難しいこと...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、枝野先生と違って国際私法を余り勉強したことがないものですから、ちょっと正確に申し上げられるかどうかわかりませんが、国内法の家事審判や家事調停の手続を選択することも日本人同士であればできるんだろうと思います。しかし、こっちの手続を利用するということも、今、枝野...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、家事審判と今度の法律の手続の違い、即時抗告を与えているか否か、違いがございます。  今、枝野委員がおっしゃったように、ハーグ条約、この法律のもとでは、原則は常居所地国に帰せということに対して、子供自身がそれを拒否する特別な地位を持っている、そしてまた、子...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに明文の規定もない。それで、実際上は、裁判所は子の利益ということを第一に考えながら強制執行の是非を検討していると思いますが、こういうハーグ条約関連の法案ができますと、この点は検討しなければならないことだと思います。
○谷垣国務大臣 あれは平成二十三年度でしたか、平成二十三年度の法改正のときに親権について検討せよという附帯決議がございまして、現在、各国に照会したりして基礎的な検討をしているところでございます。  共同親権を認めることがいろいろな、離婚の場合にも円満に物事が進んでいく一つのきっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと済みません。今、平成二十三年と言いましたのは面会交流の間違いでございました。しかし、私どももいろいろな研究はしております。申しわけありません、ちょっと混同しました。
○谷垣国務大臣 先ほど、ちょっと私、混同しまして、間違ったことを申し上げました。平成二十三年の改正に伴って附帯決議があるというのは面会交流の話でありまして、したがって、照会をしているのもその事案でございます。  それで、共同親権については、ハーグ条約を結ぶについてさまざまな議論...全文を見る
○谷垣国務大臣 継続性の原則という考え方、これは、親子の心理的な結びつきを重視すれば、それまでの監護状態を継続させる方が子の利益にかなうという考え方だろうと思うんですね。今おっしゃったように、それにも一定の合理性がないわけではないんですけれども、では、実際の実務でそれだけを考えて...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も寛容性の原則だけで判断していいとは思いませんが、それは大事な原則だろうと思います。それから、実際、一方の親が他方の親と子供の面会交流について積極的であるということは、子の利益のためにも一般論から言えば望ましいことだろうと思います。  しかし、他方、先ほど申し...全文を見る
○谷垣国務大臣 西根委員は先ほどから個別の裁判についての感想、所見をおっしゃっていますが、私は法務大臣として、この委員会で個別の裁判手続について判断を申し上げるのは差し控えなければならないと思っております。  その上で、子の連れ去りというものが、裁判所が、親権者、監護者の指定等...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げたことは決して、一裁判の事例を西根委員がおっしゃっているだけじゃないかと言ったんじゃないんです。行政府にいる法務大臣としては、個別の裁判の内容に入ってそれを論評することは差し控えたいと申し上げたわけでございます。  その上で、今、立法府の意思を反映...全文を見る
○谷垣国務大臣 その点は、先ほど申し上げましたように、個別の問題に法務大臣が申し上げるわけにはいきませんが、私は、裁判所の実務としては、先ほど最初にお答えしたような、多面的な事情を考慮しながら判断をされているのではないかというふうに思っております。  したがいまして、それをさら...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の委員の御質問は、日本では、連れ去った者、つまり継続性の原則を過度に適用して、連れ去った者が有利になっているのが日本の実務の実情であるという御判断の上にそういう議論をされているんだと思いますが、私は、先ほどから申し上げておりますように、多面的な事情を判断しながら...全文を見る
○谷垣国務大臣 この法律案には、面会その他の交流という概念が多くの規定で用いられておりますが、これは民法七百六十六条の「面会及びその他の交流、」と同じ意味です。  それで、面会や手紙やメールのやりとり、あるいは電話、学校行事への参加等、その時々の状況によって子の利益に最も適した...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、強制的な手法を定めたとしても、金を払っても会わせたくないという方には、これは実効性もないし、望ましい方法でもないわけですね。  それで、今おっしゃったように、親権者、監護権者を変更するというようなことを考えるべきだとおっしゃっているわけですが、こういう面...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから三点セットというようなことをおっしゃり、DV冤罪ということもおっしゃって、そういう指摘があることは私も承知しておりますが、そういう実態がどれだけあるかについては、私は今、十分知見はございません。  ただ、子の返還申し立て事件の手続で、当事者双方にそれぞ...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに私はこの間、そういう答弁をいたしました。  今、今井委員から改めてそういうお問いかけがありますと、これは考えていきますと、実は、そう簡単な問題ではないんですね。基本法を扱う法務大臣の立場からいたしますと、確かに、戦後、戦前の家制度を中心とした親族法、相続法...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、これは国あるいはその地域の文化によって違うかもしれませんが、日本の文化にもプラスマイナスがたくさんございますが、ある意味で、よく言えばきずななんですが、共同体のいろいろな規制を押しつけるということもかつては随分あったように思います。また、現在、逆に、そうい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の御経験を伺いまして、今井委員の場合、私は論評する資格はありませんが、非常に今井さんももとの奥様も賢明に行動されたな、聡明な行動をされたなと心から敬意を表したいと思います。  確かに、離婚した後、それはいろいろな事情があるんでしょうが、一度も子供に会えないとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、今、枝野委員いらっしゃいませんが、枝野委員がおっしゃった制度というのは、特定の方だけを対象とするのではなくて、いろいろなケースに対応できるような考え方でもって整備をしていくのが望ましいと思います。  ただ、これも場合場合によって違うと思うんですね。やはり、...全文を見る
○谷垣国務大臣 丸山委員の御提起された問題にぴたっと合うかどうかはわかりませんが、ハーグ条約に関して、子の返還申し立て事件あるいは面会交流事件の当事者となる日本人、やはり法律的なバックアップも必要だろうということで、いわゆる法テラス、総合法律支援法に基づいて、この支援センター、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 丸山委員がおっしゃっておりますように、今御議論いただいている法律案、変な運用をされると、日本人である親、子、これは重大な被害を生ずる、重大な問題が生ずるわけでございまして、条約とこの法律案が目指している子の利益という観点に沿って、この法律の運用あるいは条約の運用が...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、棚瀬参考人の議事録を読ませていただきました。  今おっしゃったことは、二十八条二項というものを設けたことによって、本来返還されるべき事案についても拒否される場合がふえてくるのではないかという懸念を示しておられたわけですね。  ただ、今民事局長が申しました...全文を見る
04月25日第183回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の員数を増加するとともに、裁判所の事務を合理化し、効率化することに伴い、裁判官以外の裁判所の職員の員...全文を見る
04月25日第183回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 簡潔に申し上げるのはなかなか難しいんですが、御指摘のように、昨年の九月、法制審議会から要綱をいただきました。  これはコーポレートガバナンスの強化、それから親子会社に関する規律等、こういったものに対する答申でございますが、その中身をもうちょっと申し上げ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいまの点も法制審議会で相当熾烈な議論があったと報告を受けております。  そこで、やはり社外取締役を本来設けた方がいいけれども、設けないと言っているところは、やっぱりそれなりの合理的な理由を外に公表しなきゃいかぬとか、そういう縛りを掛けまして、この社...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実は、去年九月に法制審の答申をいただきましてから今日まで、具体的な法案化ができていない。これ、大変私、答申いただいたのは民主党政権時代ですよね、それまだ私どももできていない、若干内心じくじたるところがございまして、今、舛添委員から力強い、何というか、応援...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も余り商法、会社法はよく勉強していなかったものですから、法務大臣は答弁が大変だとおっしゃっていただいて、よくよくこれから大車輪で勉強しなきゃならぬなと思っているところでございますが、今おっしゃった多重代表訴訟というのは、完全親会社の株式や議決権、これの...全文を見る
04月26日第183回国会 衆議院 法務委員会 第11号
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○谷垣国務大臣 定期的に、二週間に一回、御一緒になりまして、いろいろ当面の問題であるとかあるいは国会運営に対するいろいろな感想であるとか、そういう協議をして、協力体制を整えてやっていく、こういう体制でやっております。
○谷垣国務大臣 松本委員が最初におっしゃったことをちょっと振り返らせていただきますと、大臣、副大臣、政務官の協力という点でございますが、かつて政務次官というものがあった当時は、よく盲腸などと言われておりまして、必ずしも大臣と政務次官の連携がうまくいっている場合が多いとは限らなかっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょうは、外務大臣、副大臣として、ハーグ条約、そしてそれを国内でどう制度をつくっていくか、大変心を砕かれた松本先生からのお考えを承りまして、それを私どもも生かしていくように努力をしたいと思っております。  そして、解釈の透明性や運用の予測可能性を確保していくとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 ごくコアのところを簡潔に申し上げますと、要するに、国境をまたぐ不法な連れ去りあるいは留置、こういったものに起因する紛争について、子の利益を最重要視した国際的なルールのもとで適切な解決を図っていくことを可能にしていく、これがハーグ条約そして本法案の持つ意義だろうと思...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、先ほど外務省の新美参事官が答弁されましたように、これは、違法な連れ去りの場合、常居所地国に戻す手続を決めたもので、その国の親権制度のあり方は基本的には関係ないんですね。  ただ、今委員が指摘されましたが、ハーグ条約が適用されるためには、連れ去りまたは留置...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、御指摘のとおり、国境を越える場合と越えない場合では扱いの違いというのはあるわけです。  そこで、ハーグ条約は、結局、国境を越えた親子間で面会交流事案についてどうするかというのは、これは国内の場合よりもはるかに連絡あるいは折衝等難しいことがありますので、そ...全文を見る
○谷垣国務大臣 前回の御議論で、今現在、では見直しする必要があるかと考えているわけではありません。しかし、具体的な運用を通じて何か問題が生じたときは、それは見直しの議論が起こることは当然のことである、私はそう思います。
○谷垣国務大臣 今、委員がおっしゃったことが今度のこの法案に対する懸念のかなり大きな部分を占めている、私もそういうふうに思います。  そこで、今、実体判断とおっしゃったのは、申立人と相手方のどちらが親権者あるいは監護者として適当であるかという判断だと思うんですね。だけれども、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、平成二十三年のときの改正で国会の附帯決議にそういう御指示がございまして、現在やっておりますが、まだ各国に状況を問い合わせて照会している段階でございまして、一定の方向性というものが出ているわけではありません。  ですから、今、まだその調査の状況を十分お答え...全文を見る
○谷垣国務大臣 ただいま可決されました国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
05月09日第183回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、有田議員から、私が最初に選挙に出ましたときのことをおっしゃっていただきました。有田さんのお父上と御一緒に私、初陣を戦ったんですが、当時はまだ立会演説会のある時代でございまして、七月末から八月の暑い盛り、補欠選挙でございましたが、京都の北から南までお父...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ヘイトスピーチという概念がもう確定した、きちっとした定義があるのかどうか、私、存じません。まだ流動的な概念なのかもしれないなと思いますが、ちょっと何か文献等ないかと思って調べましたら、人種や国籍、ジェンダーなどの特定の属性を有する集団をおとしめたり、差別...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これ、先ほど安倍総理の御答弁もございましたけれども、私もこういう問題は誠に憂慮に堪えないと思います。ひところ品格ある国家というような言葉がございました。我々日本の社会が品格ある国家、社会を目指さなきゃいけない、あるいは成熟した社会をつくらなきゃならないと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) こういう参議院の法務委員会という権威ある場で法務大臣としてお答えするのは、非常に実は悩みながらお答えを申し上げるわけであります。  個人として言えば、このような発言は私は極めて許されるべきものではないと思います。しかし、じゃどうするんだと問われたときに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、人権擁護行政を私ども所管しているわけですが、そこで調査をすべきではないかとお問いかけがございました。  人権擁護機関の責務として、当然、いろんな問題がございますが、この人種差別についても十分我々は関心を払っていかなければならないし、その状況をきちっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 魚住委員の公明党さんは大変この成年後見制度、熱心にお取り組みになっておられまして、心から敬意を表する次第でございます。  そして、今おっしゃったように、市民後見制度、これは拡充していかなきゃならないという問題意識は私も共有しておりまして、そしてやはり市...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 魚住先生も私も出自が弁護士でございますので、こういう仕事の委任を受けながら不祥事を起こすなんというのは誠にもって情けないことだなと私、思わずにはおられません。したがいまして、今先生がおっしゃったような、司法書士の場合にはいろいろ工夫してかなり成果を上げて...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、魚住委員がおっしゃるように、被後見人が亡くなってしまうと、そこで後見人の権限も終わってしまうと。ですから、今おっしゃったような、葬儀はどうするんだと、あるいは生前の治療費の支払はどうするんだというような問題も当然生じてくると思いますし、あるいは埋...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の問題は、これは確かに、成年後見制度というのは財産を保護するということを主たる目的としておりますので、それ以外の、医療行為はどうするんだということは、これ、法律の解釈としては現行法ではそういうような権限はないと言わざるを得ないと。そして、医療行為の同意...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現行の法律は、婚姻中は共同親権、そして離婚をした後はどちらかの親が単独で親権を取ると、こういう構成になっておりまして、私としては当然それでいくということでございます。  ただ、平成二十三年に成立した民法等一部改正案、これは衆議院、参議院それぞれの法務委...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 余り私個人の見解を申し上げる場ではないと思いますが、実はハーグ条約、この審議に臨むに当たりまして、私、学生時代の親族法の教科書、我妻栄先生のお書きになったものを引っ張り出して見ますと、もう古い本でございますから、共同親権なんてどこ探しても出てこないわけで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、真山委員がおっしゃいましたように、一般的には両親が離婚してしまったと、その後であっても双方の親と接触を保ち、いろいろ愛情も受けて育っていくと。そういう意味で、平成二十三年の法改正で子の面会交流というのを考えて規定を作っていただいたわけですが、それが適...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 計画的な整備の必要というのは森先生のおっしゃるとおりだと思います。それで、今までの、もちろん明治というような古いものもあるわけですが、今までの耐震基準を見ますと、昭和五十六年に大きな基準の変更がございまして、それ以前に建設された施設については優先的な耐震...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 例えば少年院等を視察をいたしますと、まだ人格形成中の子供たちといいますか、どういう環境でやはり社会復帰をできるようにしていくかというのは極めて大事だと思います。もちろん、こういう施設でございますから、ぜいたくなもの、華美なものというわけにはいかないことは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この案件につきましては、先般、検察審査会で一つ方針が出たわけですね。個別事件でございますから、今それについて私はお答えをするのは差し控えたいと思います。  ただ、今回のこの一連の事件で検察の信頼はきちっと回復しなければならない、それは当然のことだろうと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆる砂川事件に関して、検察当局におきまして、昭和三十四年四月三日、第一審の判決で法律が憲法に違反するものとした判断が不当であるということを理由として最高裁判所に跳躍上告したということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) それはやはり跳躍上告は刑事訴訟規則二百五十四条にございますが、「その判決において法律、命令、規則若しくは処分が憲法に違反するものとした判断又は地方公共団体の条例若しくは規則が法律に違反するものとした判断が不当であることを理由として、最高裁判所に上告をする...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆる砂川事件の跳躍上告審の公判期日でございますが、第一回公判期日は昭和三十四年九月七日、第二回が同じく九月九日、それから第三回が九月十一日、第四回が九月十四日、それから第五回が九月十六日、それから第六回は九月十八日、こういうふうなものであったと承知し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 何分にも古いことでございますし、特に最高裁長官と米国大使館との対話というようなことでございますから、法務大臣としてはコメントは差し控えたいと思います。  私は、これはもう五十数年前のことですから、歴史学の問題としてきちっと問題を解明していただく問題だと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、全体の司法試験合格の数は増えておりますので、その中で裁判官、検察官にならない方はほとんど弁護士になられる。だから、弁護士はどんどん増えてきているわけですが。検察それから裁判官をどうお選びになるのかは、検察官はもちろん私のところでございますけれども...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは少し司法改革等々を踏まえた長い視野も必要になるのではないかと思います。  それで、今から振り返ってみますと、私自身は、法務大臣としてそう考えたというわけではなくて、私自身としては、こういう司法制度改革があると、それは一体どういうことなんだろうかと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、有田委員がおっしゃった田代検事の問題ですが、これは今現在再捜査が行われている最中でございます。したがいまして、これをどうするかということは、今この再捜査をきちっとまずやっていただく。これは、個別事件は、私は今申し上げるのは差し控えなければいけないと思...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、真山委員がおっしゃいましたように、司法制度改革審議会の意見書、これは我が国において、先ほどもちょっと申し上げましたけど、司法の役割というのはいろんな意味で重要性が増大しているだろうと。そして、そういう意味で司法制度の機能を充実強化していかなきゃならぬ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは拝見しますと、なかなか読み方が難しいなと。我々の政治家の前に入れ墨師なんていうのもございまして、読み方、なかなか簡単じゃないなと思います。  ただ、やはりこの司法の質を上げていくときに、憧れ、やっぱり若い子供たちに少しは、ああ、ああいうところで頑...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、先ほどのこの十三歳のハローワークでは随分低い順序ですが、裁判官の仕事というのは、これはやりがいもあるし、非常に意義の高い仕事だと思うんですね。  それで、ただ、先ほど真山委員がおっしゃいましたように、やはり職業柄、何というんでしょうか、いろんな人...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、森委員から冤罪を防ぐためにということがございました。これは、結局は突き詰めていけば捜査の基本に戻るというしかないんだと思いますね。やっぱりきちっと証拠に基づいて判断をしていくということだと思います。  そういう意味では、私は、例えば今可視化というこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、最高裁の方でやっておられることは御答弁がございました。そういう形で障害者基本法を周知徹底させるということをやっていただいているわけですが、それに加えまして現行の民事訴訟法におきましては、当事者あるいは証人等々、口頭弁論に関与する者が、耳が聞こえない方...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、最高裁から御答弁がありましたように、手話通訳は当事者負担で、敗訴者が負担するのが原則だと。ただ、今委員のお問いかけは、事前に納付したりいろいろ負担もあるんじゃないかということだと思いますね。  それでもう一つ、要約筆記というのがございまして、やっぱ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その辺、いろいろまた状況をよく見て考えていきたいと思います。
05月10日第183回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○谷垣国務大臣 私もまだインターネットでこれを拝見したことはございません。ネットに流出したものと報告を受けておりますが、果たしてその真偽がどうかということは、私自身は確認しているものではございません。
○谷垣国務大臣 これは、今、階委員がおっしゃいましたように、最高検察庁として出したものでございます。これは、この件の捜査及び調査の結果を取りまとめて公表したものでございまして、組織としての最高検察庁の権限と責任において作成したものでございます。
○谷垣国務大臣 この報告書は、当時この事件、この事件と申しますのは、いわゆる一般市民から刑事告発を受けて捜査をし、そして監察調査を行ったわけでございますが、これは裁判所からもいろいろ指摘を受け、報道や国会等でも大きく取り上げられた検察官の捜査活動にかかわる問題でございますので、結...全文を見る
○谷垣国務大臣 この報告書は、不起訴処分としたこの事件の証拠の内容、あるいは検察官がこれに基づいてどういう事実認定をしたか等々、本来、捜査上、こういうものは非公開とするのが原則というか通常でございます。そういう非公開とすべき事項がこの中に記載されておりまして、事案の性質上、関係者...全文を見る
○谷垣国務大臣 検察庁法の第十四条、これは先ほどお示しになりましたように、「法務大臣は、第四条及び第六条に規定する検察官の事務に関し、検察官を一般に指揮監督することができる。但し、個々の事件の取調又は処分については、検事総長のみを指揮することができる。」というふうに規定しておりま...全文を見る
○谷垣国務大臣 在宅の被疑者やそれから参考人が取り調べ状況を録音することを認めるかどうか、これは、取り調べを行う検察官において、取り調べの機能を損なうおそれ、あるいは関係者の名誉、プライバシーの侵害、あるいは罪証隠滅のおそれ、こういったことを考慮して、事案に応じて判断すべきものだ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これも、大変木で鼻をくくったような答弁になってしまうかもしれません。  これは、今の議決書を踏まえてきちっと再捜査を検察で遂げなければならないわけですが、それについて具体的にどういう捜査手段をとるのか、どういう事情聴取を行うのかというのはその中で判断をすべきもの...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員の御所見は、階委員の御意見として私は伺っておきたいと思います。  私は、指揮権発動、検察庁法十四条というのは、それなりの根拠があってつくられた法律だとは思っております。しかし、法務大臣が、では、個別的事件に関して、指揮をしよう、あるいはしないということを申...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、先ほど申し上げましたように、前回のときにはいろいろな問題があって、説明責任ということからこういう報告書を作成したわけでございますが、その発表の仕方について、私、申し上げました。つまり、現実の捜査活動あるいは関係者のプライバシー等々に大きな影響がございます。...全文を見る
○谷垣国務大臣 教科書に書いてあるようにきちっと説明できるかどうかは自信がないんですが、多分に私のイメージだと思ってお聞きください。  私は、立憲主義というのは、ポイントは、今、世界の各国の中でも、この政治権力は法の上に立つという政治権力が現実に存在すると思います。立憲主義の一...全文を見る
○谷垣国務大臣 憲法に関してはさまざまなお考えの方がいらっしゃるので、私が理解できる考え方と理解できない考え方があるのは事実でございます。  ただ、今の引用されたお考えは、先ほど申し上げた私の憲法観とはかなり隔たりがあるなと思います。
○谷垣国務大臣 今お引きになった石原議員のお考えがどういうことなのか、私は詳細には存じません。  ただ、今までいろいろ憲法の議論をいたしますと、本当にいろいろなお考えの方があるんだなと思います。  それで、これは私の想像ですから、ほかの議員の方のお考えを勝手に想像して解釈する...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは私が自民党総裁時代に保利耕輔先生にお願いをいたしまして、保利先生を中心に議論を積み重ねてつくったものでございます。  私は、当然、そのときの責任者でございますし、私自身も幾つか意見を申し上げて、この我が党の草案、これは草案といいますか我が党の案ですね、これ...全文を見る
○谷垣国務大臣 そのとおりでございます。  それで、先ほどもちょっと申し上げましたが、今の日本国憲法の一番の問題は、当時、日本は要するに被占領国であった、主権が制限されている状況であった、その中でつくった憲法というのは、私は、いつか乗り越えなければならない、このように思っており...全文を見る
○谷垣国務大臣 人権のカタログにもいろいろなものがあることは事実でございます。ただ、やはり、近代国家としてどういう人権を保障しなければならないか、守らなければならないか、大枠ではほぼほぼ共通のものが私はあると思います。それが、先ほど立憲主義というお言葉をお使いになりましたが、立憲...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、これは法務大臣としてお答えするのがいいのかどうか非常に戸惑いを、別に法務省の見解というわけでもありません、それから、どちらかというと私の個人の見解でございますから、こういう場で大臣としてそういうことを申し上げるのがいいかどうかわかりません。  私は、率直に...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げましたように、出発点として、人権議論に、自然法論といいますか天賦人権論といいますか、天賦人権論というと随分大時代な雰囲気のような気がするんですが、そういう自然法的な議論の系譜があったことは、これは間違いない事実だろうと思います。  そして、やはり、...全文を見る
○谷垣国務大臣 公共の福祉という言葉を現行憲法がつくったときにも、公共の福祉というのは一体何なんだ、なかなかわかりにくいね、あるいは、こういう内容を持った方がいいのか悪いのかとか、いろいろな議論があったと思います。  それで、今は恐らく、公共の福祉というのは、ここにも書いてある...全文を見る
○谷垣国務大臣 例えば、私どもの経験としまして、オウムという事件がございました。破防法、破壊活動防止法という法律があることは、辻元さんもよく御承知のとおりです。あのときに、オウムに対応するのに、破壊活動防止法が使えなかったんですね。それで、今の団体規制法という形になりました。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 それは当然のことです。憲法は憲法でございまして、それをあと具体的にどうしていくかというのは法律で、私、先ほど申し上げたように、それは、破壊活動防止法がいいのか、あるいは団体規制法がいいのか、それに対する、当然、制定のときに反対論もあったわけですね。だけれども、法律...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、こういう考え方は、あってしかるべきだと思います。やはり、今まで非常にこういう問題では悩んできたことも事実です。まだこのあたりは、しかし、私は、十分国会で御議論をいただくべきことだとは思いますよ。思いますが、こういう考え方も、私はあってしかるべきだと思います。
○谷垣国務大臣 憲法というものも、それは確かに、一つは、権力を縛るという意味があるのは事実です。しかし、同時に、憲法はみんなで育てていかなければ、憲法というものも十分に機能しないと思いますね。ですから、国民がこの憲法を育てていこうという気持ちになっていくということは、私は十分理由...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、一〇〇%はなかなか難しいと。もうそれはおっしゃるとおりだと思います。  我々も実際に入管の業務を進めていくときにいろいろな問題がございまして、片方で、やはりこれだけ国際化でもございますし、迅速に人の受け入れをしなければいけない。しかし同時に、今おっしゃったよ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、このネグリ氏、実は、御本も読んだことはございませんし、先ほど引かれたような新聞等の一般的なことしか存じ上げません。  それからまたもう一つは、やはり、法務大臣として個人の思想、信条を論評するようなことは、時々そんなことを言ってしまいますが、余り好ましいことで...全文を見る
○谷垣国務大臣 御指摘の人物が日本に入国したことは事実でございます。それで当局から答弁したとおりでございますが、個別の事情については、私は詳細を申し上げるのは差し控えたいと思います。ただ、こういう上陸は適切なものであったというふうに私は考えております。
○谷垣国務大臣 まず、高度人材ポイント制の目的ですが、これは、世界各国で人材獲得競争というものがあるんだと思うんですね。その中で、産業イノベーションとか、あるいは高付加価値の商品とかサービスを生み出していくということが、我が国の経済成長にとっても重要であろう、必要であろう。そうい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今御指摘になりましたように、制度が発足して十一カ月たったのでしょうか、まだ数は集計中でございますが、今まで高度人材外国人として来ていただいた方、これは約四百人程度が現状でございます。ですから、先ほどおっしゃった平岡大臣ですかの御言及に比べても、やや、ややというか大...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の基本方針が、先ほどから御答弁にありましたように、高度な人材というのはやはり我が国の経済成長やあるいは人口減少の中で貴重な貢献をしていただける、だからこれは積極的に受け入れていきたい、しかし、単純労働者のような方を大量に受け入れることは問題があるであろう、そこは...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、今の中川秀直さんなんかの御議論の前に、外国人技能実習制度に対する認識でございますが、これは本来、先生よく御承知ですが、我が国で培われた技能等を途上国へ移転を図って、そこの国の、当該開発途上国の経済発展を担う人づくりに寄与しようという目的で始めたわけですね。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 はい。  他方、やはり、その場合の、例えば先ほどの治安の問題、あるいは日本人社会にどう溶け込む仕組みをみんながコンセンサスを持ってつくるかのまだ議論の過程で、まだそこは溝は全然埋まっていないのが現状だというふうに私は見ております。
○谷垣国務大臣 大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、大規模な災害の被災地において、当該災害により借地上の建物が滅失した場合における借地権者の保護等を図るための借地借家に関する特別措置を定めるものであ...全文を見る
05月15日第183回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○国務大臣(谷垣禎一君) まず、登記制度の仕組みでございますが、権利変動自体は当事者の意思で、契約で権利を変動させることができるけど、取引の安全のために登記を第三者の対抗要件としていると、私的自治の原則から登記をするかどうかは当事者の自由に委ねられているという、そういう制度設計が...全文を見る
05月17日第183回国会 衆議院 法務委員会 第13号
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○谷垣国務大臣 今野委員が大槌や山田で実際に弁護士として相談に乗られた、そういう経験を踏まえてきょう御質問に立たれた。私も一生懸命答弁させていただきたいと思います。  それで、今おっしゃった七条、被災地短期借地権制度ですが、これはもう委員には釈迦に説法ですが、借地借家法において...全文を見る
○谷垣国務大臣 従前の罹災都市借地借家臨時処理法、これは、災害によって建物が滅失した場合には、建物が再び建てられた場合に、今までの借家人が新しく建てられた建物を強制的に賃借することができる優先借家権制度というのが設けられていたわけなんですね。これは御承知のとおりでございます。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 三谷委員の所属しておられる事務所は、アジアで日本の弁護士がどう活動していくかということについて、大変意欲的な事務所に属しておられると伺っております。そういう観点から、大変実践的な御関心をお持ちなんだろうと今伺っておりました。  それで、今の前提ですが、何のために...全文を見る
○谷垣国務大臣 民法は、もう申し上げるまでもなく、取引の一番基本的な法律でございますし、安定したものでなきゃいけない。それと同時に、社会の現実に即したものでなければいけないということもございます。  それで、民法については、明治二十何年でしたか、制定されましてから、全般的な見直...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回の被災マンション法が、大都市の一般のマンション等々が老朽化したときどうするかということに考え方として資する面があるんじゃないかというお問いかけだったと思うんですね。  今回の法案そのものは、被災地の早期の復興を図る、そのために現状を放置すべきではないという観...全文を見る
○谷垣国務大臣 正当事由というのが余りにも硬直的に使用されているのではないかというお問いかけですね。  私も、初めて大学に入って法律学を勉強した当時、やや古い文献を読みますと、委員がおっしゃったように、かなり、イデオロギー的と言うとちょっと言い過ぎかもしれませんが、弱者保護に非...全文を見る
○谷垣国務大臣 私個人の考えというよりも、法務省の伝統的な答弁になってしまうかもしれません。  カジノは、刑法の賭博罪、それから賭博場開張等図利罪というんでしょうか、それが成立し得るものでございます。特別法を制定すれば、賭博罪が設けられた趣旨に反しない制度がそこで構築されれば、...全文を見る
○谷垣国務大臣 これにつきましては、かつてからも随分議論をされてまいりました。  それで、私は、現在の結論、私の考えを申し上げますと、登記はなかなか地方に移管しにくいのではないか、難しいのではないかというのが私の今の気持ちでございます。  と申しますのは、私もかつて弁護士とし...全文を見る
○谷垣国務大臣 この両方の法律案の検討に当たりましては、法制審議会の専門部会で御議論をお願いしたんですが、部会の委員に仙台弁護士会の方であるとか、あるいはNPO法人東北マンション管理組合連合会の方々等に入っていただきまして、被災地の実情の紹介、あるいはそれを踏まえた御意見をいただ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどの質疑の中でもいろいろ御議論があったところですが、まず、区分所有建物とその敷地の売却あるいは取り壊し、これは、民法の原則でいけば、区分所有者全員の合意が必要であるということになります。  そういう前提の中でどういう数字をつくっていくかということになりますと...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、これは現在、また再捜査が行われるということでございますので、個別具体的事件の証拠の内容を明らかにするということは、これは刑訴法四十七条でそうしてはならぬ、もちろん、ただし書きがございまして、例外も全くないわけではありませんが、そういうふうに決められております...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、法務省からお出しした回答、それを踏まえて御議論でございました。  御指摘の捜査報告書につきましては、その内容が、検察官の取り調べにおける取り調べ対象とのやりとりを具体的に記載したものと言われているわけですね。それで、類型的に関係者の名誉あるいはプライバシーへ...全文を見る
○谷垣国務大臣 実は、私どもも、今までの認識は、東日本大震災で大きな被害を受けた区分所有建物、これは大体、区分所有者全員の合意を得て取り壊すことができたというふうに聞いておりまして、これまで、この法律を適用する必要は必ずしもないのではないかというような認識でいたわけです。  と...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員がおっしゃったように、不在者財産管理人を選んで、その者が善管注意義務を守りながらやっていくということなんですが、不在者財産管理人として、善管注意義務、善良なる管理者として、決議を、賛否を決することになる。さてそこで何を考えるかというのは、実は個別具体的な事情...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、今の委員の問題提起はなかなか難しいなと実は思います。  といいますのは、やはり前の法律ではだめだ、それだけ過重な要件を課すると建物の再築等がちゅうちょされる、やはり再興等を考えたときは、そこをもう少しスピーディーに、スムーズに進むような制度をつくってもら...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、今のようなデメリットの指摘があったことは事実でございます。この背景には、やはり借地借家に関する実情が前の罹災都市法制定時から大きく変化したということがあるのではないかと思います。  要するに、当時は、第二次大戦後のときには、まだこういう被災地に対する公的...全文を見る
○谷垣国務大臣 それは、先ほども申し上げたところでございますが、極めて今よりも劣悪な住宅事情、それから公的関与等も非常に手薄であった時代に、賃借人の地位を保護するというメリットがあったんだろうと思います。
○谷垣国務大臣 確かに、私、いろいろこの議論を聞きまして感じますのは、先ほど申し上げたように、だんだんメリットよりデメリットが大きくなったということが客観的にはあったんだろうと思うんですが、阪神・淡路で適用しようということで適用した、それで、では、そのデメリットが大きくなっている...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは従前の罹災都市法といろいろ比較検討、かなり議論をしたと聞いております。  それで、復興の妨げとなると指摘される等々、現在において存続することが相当でないなという制度、先ほどのような優先借地権というようなものはまず廃止しよう。それから、現在においても必要と考...全文を見る
○谷垣国務大臣 田嶋委員の割り切った御提起には若干、何となく抵抗感も感ずるわけでございますが、確かに、過大な権利を与えると進まないというところがありますから、委員のおっしゃったような面があることはあるだろうと思います。
○谷垣国務大臣 これは、災害の原因が人為的なものであろうと、あるいは自然によって生ずるものであろうとを問わずに適用されるわけでありますから、原子力発電所の事故による災害についても政令で指定をして適用していくということは可能でございます。  その場合、滅失した建物というのが条文上...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっとよくわかりません。同潤会等が一番古いのかなと思いますが、ちょっとはっきりいたしません。
○谷垣国務大臣 老朽マンションに関しては、先ほどもやや長々と御答弁しましたので長々申し上げることは差し控えますが、もうじき、今のような震災の恐怖、震災のおそれも言われております。それから、やはり大量にマンションを建てた時期というのがやはり高度経済成長の時代にございまして、それがそ...全文を見る
05月21日第183回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○谷垣国務大臣 ただいま可決されました大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法案及び被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。     ——————————...全文を見る
05月28日第183回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 刑法等の一部を改正する法律案及び薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律案について、その趣旨を便宜一括して御説明いたします。  近年、我が国においては、犯罪をした者のうち再犯者が占める割合が少なくない状況にあることから、再犯防止の...全文を見る
05月29日第183回国会 衆議院 法務委員会 第15号
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○谷垣国務大臣 今、三ッ林委員がいろいろ議論をされてこられたような問題、たしか麻生政権当時だったと思いますが、当時の与党の中で、不審死の究明あるいは法医学をもう少し振興する必要があるのじゃないかというような勉強会がございまして、保岡代議士が中心でいらしたと思いますが、私は長崎の冨...全文を見る
○谷垣国務大臣 現在の趨勢、流れというのは、今御議論のあったとおりでございます。  それで、法科大学院の志願者が減少している要因としては、一つには、司法試験の合格率の低迷ということがあると思います。また、司法試験を終了した後もなかなか就職率が低いといいますか、就職状況が厳しいと...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の御議論で、だんだんロースクールの志願者が減っているというのは、ある意味では、定員管理なんかを厳格にやるように文科省も指導されておりますし、ある程度はそういう方向に持っていこうということで予想された面もそちらにはあると思うんですね。  それで、今のもう一つの日...全文を見る
○谷垣国務大臣 私自身は、まだ予備校が余り盛んでない時代に司法試験を受けたものですから、実は予備校の教育というのがいかなるものかというのも十分実感はございません。  ただ、いろいろな御指摘があることはやはり私もよく耳を傾けなければいけないと思いますが、しかし、ことし結論を出そう...全文を見る
○谷垣国務大臣 端的に言えば、今委員がおっしゃったとおりでございます。  要するに、もともとの制度設計として、経済的負担や何かによって法科大学院に行きにくい人を救済すると言うと言葉は変ですけれども、そういうルートとして設けたものですから、要は、法科大学院修了者と同等の学力、能力...全文を見る
○谷垣国務大臣 制度は、まさにおっしゃるとおりです。
○谷垣国務大臣 こういう国会の御議論を十分に踏まえた詰めをしていただけるものと思っております。  いろいろな御意見があるということも申し添えておきます。
○谷垣国務大臣 今、枝野委員の御議論を伺っておりまして、十数年前、アジア金融危機が起きた当時は、まだ日本の倒産法制の整備も極めておくれていた。長銀が倒産するときは、枝野議員も民主党の中で随分いろいろなお考えを出していただいて、当時の政権におりました私ども、それをぱくってと言うとち...全文を見る
○谷垣国務大臣 政府として、日本からアジアへの子の連れ去りの件数、あるいは、今おっしゃった家庭内暴力がそのうち、どういう原因になっているのかというようなことについて、必ずしも十分に把握できているわけではありません。  外務省やあるいは日弁連が行った調査結果がございますので、そう...全文を見る
○谷垣国務大臣 それぞれ、警察あるいは外務省、それから入国管理、いろいろなことがあると思いますが、今おっしゃったこと、ドメスティック・バイオレンス、これはやはり犯罪になり得ることを含んでいる、それから、人道的な観点からも的確な対応が必要な事案だろうと思います。  ですから、先ほ...全文を見る
○谷垣国務大臣 前回、憲法に関して辻元委員と御議論をさせていただいた後、私、大変反省をいたしまして、実は今、委員長も私のことを谷垣法務大臣と御指名をなさったと思うんですね。私は、ここに一議員として立たせていただいているのではなくて、法務大臣として立たせていただいている。まだこの案...全文を見る
○谷垣国務大臣 辻元委員の挑発に乗って余りしゃべらない方がいいのかなと思いますが、それは憲法審査会でまた十分御議論いただきたいと思います。
○谷垣国務大臣 人権宣言にはそう書いてございます。
○谷垣国務大臣 辻元委員の御意見はよく承りました。
○谷垣国務大臣 まず、受刑者にとっての年金制度の意味でございますけれども、これは、年金のイロハから申し上げるつもりはございませんけれども、やはり、老齢とか障害とか、そういうものによって生活が破綻を来すことを国民が助け合って維持していこうということですね。だから、これは受刑者にも本...全文を見る
○谷垣国務大臣 国の安全の基礎をどうつくっていくかというのは、これは十分に議論しなければいけないところだと思います。  ただ、今委員がおっしゃった昔の八十五条、文言も、極めて、確かに防諜というような言葉で今若い方が理解できるとは思いませんし、それだけではなく、現在の観点から見る...全文を見る
○谷垣国務大臣 そうでございます。
○谷垣国務大臣 一般論として、先ほど申し上げたように、個別的な事件についてはお答えするのは差し控えさせていただきたいということでございます。  加えまして、今、教員採用試験で行っているいろいろなテストは非常に人権侵害に当たるということでございますね。私は法務大臣でございますから...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどの繰り返しになってしまって恐縮でございますけれども、やはりそれぞれの県でおやりになっていること、具体的には相当、全く同じとは言えないと思うんですね。それで、いろいろございますし、それから私の立場としては、個別のそれぞれの自治体の試験の採用について申し上げる立...全文を見る
○谷垣国務大臣 何が採用試験の選抜方法として適切かということは、それぞれ教育委員会なり、それぞれのところで考えていただきたいと思います。  私は、これは本当に繰り返しになって恐縮でございますが、個別の案件で問題があるということであれば我々としてもそれは当然取り上げなければならな...全文を見る
○谷垣国務大臣 国連機関でもありますが、法務省の傘下にございますのにアジア極東犯罪防止研修所というのがございます。これは、各国の実務家を集めて研修等を行っているわけですが、大変成果を上げておりまして、各国で高い評価を受けているんですが、ことし、この間行われましたのは、矯正施設等々...全文を見る
○谷垣国務大臣 五年後の見直しをせよということで、平成二十三年六月一日から施行しているわけですね。  それで、先ほど、そういう委員会等の提言に対して、当然、尊重して取り入れるものは取り入れなければならない、それは規則にも書いてあるわけでございます。これは、さらにもっと強い勧告な...全文を見る
05月30日第183回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、有田委員がおっしゃいましたように、刑務所を出まして社会復帰をしていくためには、仕事、それから居場所というものがやはりなきゃいかぬと、こういうことだろうと思います。  それで、刑務所出所者の就労の確保のためには、今おっしゃった協力雇用主ですね、その立...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私どもは人権擁護機関を持っておりまして、その一年間の活動目標の一つに、外国人に対する偏見や差別の解消を目指そうということで、外国人の人権を尊重しようと、これを啓発活動の年間強調事項として掲げてまいりまして、全国各地でその講演会あるいは啓発冊子の配布といっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 人権擁護機関としては、先ほど申し上げた啓発活動というだけではなく、人権相談あるいは、何というんでしょうか、調査活動というのもあるわけです、人権侵犯事件。そういう観点から私たちも関心を持って見ていかなければならないわけですが、今の、今現在ですね、そういう人...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど有田委員との議論でも若干申し上げたところでございますが、今おっしゃるように、居場所、住むところと仕事というものがないとなかなか社会復帰ができないと、そのとおりだろうと私思います。  そこで、まず、刑務所出所者の帰住先確保、行き場のないというような...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回のこの法律で一部執行猶予制度というものを入れた場合に、年間どのくらいの事件について一部執行猶予の言渡しがあるのか、そのうちどのくらいに保護観察を付するのかというのは率直に言ってなかなか予想は難しいところでございますが、やはり私どもとすれば一定の見込み...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 若干ちょっと答弁が長くなってしまうかもしれませんが、今回のこの一部執行猶予制度、これは施設内処遇に引き続いて、必要そしてかつ相当な期間、執行猶予の取消しによる心理的強制の下で社会内処遇を実施して、そして再犯防止、改善更生を図るということが趣旨でございます...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 昨年十月から薬物事犯者に対するプログラムあるいは地域支援ガイドライン案というのをやって、あるわけでございますが、まず、規制薬物全般に対応できるように新たに薬物処遇プログラムというのを開発いたしましたが、これについては、一部猶予制度の施行に先駆けまして、昨...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の女子刑務所の現状は、今、森委員からお話がありましたように、過剰収容もございます。それから、高齢化も相当進み、いろんな問題点がございます。  そういう中で、非常に今、女子受刑者の処遇をどうしていくかということはよく研究して対処しなければならない問題だ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、森委員から女子刑務所の問題点もいろいろ御指摘をいただきました。  早急に取り組まなければならないことが多いのも事実でございまして、やはり女子刑務所でございますから刑務官も女子が中心になってやらなければならないわけでございますが、育児あるいは産前産後...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、井上委員がおっしゃいましたように、私も今回法務大臣となりまして、昔法律を勉強し、司法修習生などで検察で修習した時代に比べますと、保護、矯正と検察との間の連携というものが大分進んできたといいますか、その重要性を随分強調するようになったなということを感じ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 全部は読んでおりませんが、斜めには拝見いたしました。
○国務大臣(谷垣禎一君) 井上委員から大変今の保護観察の業務、保護観察所の業務について分かりやすくまとめていただき、あとの資料も大変有益な資料を付け加えていただきました。心から感謝申し上げます。  それで、今、先ほどからも御議論してまいりましたように、今度の新しい一部執行猶予制...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました刑法等の一部を改正する法律案及び薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律及び総合法律支援法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  平成十九年六月に犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事訴訟法等の一部を改正する法律が成...全文を見る
06月04日第183回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、小川先生がおっしゃったように、私も学生時代、法律を勉強、刑事訴訟法を勉強しましたときは、被害者というものの位置付けはほとんどなかったと言っていいだろうと思います。その点では大きな進歩があったなと思っております。  これまで法務省としては、犯罪被害者...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これもあくまで一般論でございますが、二つあると思うんですね。  一つは、犯罪を犯したわけですから、個別的な捜査の問題になります。それで、この個別的な捜査の問題に関しては、これはある意味では他の犯罪におけるのと全く同じだろうと思います。つまり、個々の捜査...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは田代事件でございますが、被処分者は東京地検特捜部の検事だったわけでございますが、政治資金規正法違反事件の捜査に従事しておりましたが、同事件関係の取調べを行った後、その取調べ状況を記載した特捜部長あての捜査報告書を作るに当たりまして、実際には同日の取...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは検察審査会の御判断ですから、私が論評をすることは差し控えた方がよろしいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、当然のことながら、不起訴不当ということでありますから、検察において再捜査を遂げるということになると思います。その点はそういうことだろうと思いますが、具体的な捜査に入りますので、それ以上のことは私は御答弁は差し控えたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) この問題は、その報告書が出ておりますのは説明責任を果たすためであったろうと。また、そのような報告を受けております。  しかし、現在、四月に不起訴不相当であるという、ああいう検察審査会の報告が出まして、段階は再捜査ということになっております。それ以上の論...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員がお書きになった本も実は森ゆうこ議員からいただきまして読ませていただきましたので、小川委員がおっしゃりたいことは私はある程度理解はしているつもりでございます。  その上で、今、検察審査会の不起訴不相当ということになりますと、今お読み上げになったこと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、今委員、るる委員の御意見をおっしゃいました。これから基本的に検察がやるべきことは、検察審査会等々の指摘も、議決の指摘も十分踏まえた上で再捜査を遂げるということだと思います。それがどういう結論になるかは、私は今、予断を持って申し上げるわけにはまいりま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員がお示しになりました第二次のこの基本計画、今回出しております法律も、御指摘のようにそれにのっとったものでございますが、今後法務省として検討しなきゃならないものは大きく申しますと二つ、今検討しているものは二つございます。  一つは、今おっしゃった日...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 国の被害者に対応する施策が十分効果を上げるためには、それからまた被害者の方々が地域社会で安心して生活をしていただくためには、委員おっしゃったように、地域社会あるいは国民の理解と協力というものがなければうまくいかないんだろうと思います。  そこで、今、そ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この法律ができまして平成二十三年度末までで、被害者参加制度の主な犯罪対象、この裁判の総計は三万六千六百三十八件でございました。それで、このうち被害者参加制度が利用された件数は千四百八十三件、これは割合は約四%であるということでございます。  それで、こ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど私御答弁した中で、危険運転致死の利用率、三二・三%と申し上げたようですが、老眼でちょっと、三二・二の間違いでございました。訂正させていただきたいと存じます。  それで、今お問いかけの支給対象にならない取扱いということでありますが、この法律案は、被...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、どこで線引きをするのかというのは実はなかなか難しい問題でございます。ですから、今回考えましたのは、あくまで参加人として、実際に御自分が参加人として公判期日に出てこられる方々を対象にしようと。それで、その上で、大変法務大臣としては答えにくいことでご...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、被害者参加人の出席というのは被害者参加人の意思に委ねるという立て方をしておりまして、そうすると、義務の履行に対する補償とは言いにくくて、被害者参加人に対する経済的支援としての性質を有するものだということではないかと思います。  それで、こういう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 犯罪被害者対策には基本的に、今、森委員がおっしゃったような気持ちといいますか、考え方が必要だろうと私も思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、井上委員おっしゃいましたように、性犯罪事件においては被害者の方が被害を親告しにくい、親にも言いにくいとかそういう心情にある、そういう特殊性に十分配慮して検察官が捜査、公判を行っていくということが必要ではないかと考えております。それで、性犯罪被害者の方...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 性犯罪に関しましては、今日は被害者の方からの御議論をいろいろいただきました。同時に、性犯罪者をどう矯正していくかという視点も力を入れていく必要があるだろうと思います。  しかし、被害者の方からもしっかりどういう手だてが講じられるかを推し進めていく必要が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律及び総合法律支援法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の締結に伴い、我が国において子の返還及び子との面会交流に関する援助を行う中央当局を指定し...全文を見る
06月06日第183回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○国務大臣(谷垣禎一君) これは、この条文は申立てを家庭裁判所に提出しなければならないわけですが、これは当事者及び法定代理人、これ名前だけでここは、申請書はいいということだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは二か所管轄がございますが、東京と大阪でございますが、東日本、西日本、これは裁判所が職権で調査をするということだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 申立書は、先ほど私が御答弁いたしましたように、当人の氏名を明記すればよろしいと、それから住所は申立書には書く必要はないという立て付けでございます。ただ、実際にそれで申請がありました後、裁判所が職権でそれを調査して管轄を決めると、そういう仕組みになっており...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどから私が御答弁申し上げておりますのは、法律上、申立書に記載を要求されているのは私が申し上げたとおりでございます。その後、実務的にどうしていくかは、まだ私どもの方で最高裁判所が規則をどういうふうに作られるかは十分に伺っておりません。これは裁判所が裁判...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のような規則で具体的なことを決めていく、恐らく私、ちょっとここははっきりは、今ぼやっとしたことを申し上げてはいけないんですが、民事訴訟においても法で決められているのは当事者の氏名であって、住所は規則に委任されていたのではなかったかと思います。それで、し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、今アメリカ法では両親、離婚した後も双方が親権を持っておりますけれども、お母さんの方が連れ帰ってきたということになりますと、お母さんとしては権利行使になるかもしれませんが、父の親権は侵害している、監護権を侵害しているということによってこの法律の適用...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、ハーグ条約及びこの法律の考え方の今先生がおっしゃったことは基本にかかわってくると思うんですね。  それで、この法律は、こういう形での子供をどちらで、父親、母親が対立する場合、そして連れ去った場合にどういうルールで解決するかということを決めた条約...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) はい、原則そのとおりでございます。もちろん、二十八条等々の要件がございますからいろんなことがございますが、原則としてはそのようになっております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の二十七条の四号に、当該連れ去りの時又は当該留置の開始の時に、常居所地国が条約締約国、あっ、ちょっと私これ今誤解して読みました。要するに、今の前川先生の設例の場合には、違法な連れ去りというのがない事案ではないかと思います。したがいまして、仮にこのような...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 前川先生は余りにも、私、当然の前提としていたことをお問いかけになりましたので、今どこを見ればそれにお答えできるか、ちょっと探していたところでございますが、やはりこの法律は、二条を御覧になりましても、連れ去りとか留置とか、不法な連れ去り、不法な留置、こうい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そもそもこの法律の第一条に「この法律は、不法な連れ去り又は不法な留置がされた場合において」と、こういうことを書いてございます。それから、二条に、先ほど申しましたように不法な連れ去り、不法な留置ということが定義をされておりまして、そういうことによってこの法...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、先ほど申しましたように、この全体の手続は不法な連れ去りあるいは出国ということが二条にも書かれてありましたけれども、そういうことが前提になっておりまして、そういう不法な連れ去りないし出国というようなものがあった中において、子の意思を尊重する必要があ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃいましたように、二十八条の五号では、子が帰りたくないと、こう言っている場合には返せないと、こういう規定でございます。そして八十八条の場合は、そのほかのいろいろな事由、子の意思というのが、帰るのを拒んでいるというだけではなくて、全体的にいろいろ親...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 裁量権といえばそうかもしれません。ちょっと言葉の厳密な定義は、私、分かっているかどうか分かりませんが、子供の意思というのはなかなか、余り小さければ親の言いなりになっているということもあるかもしれませんし、なかなか明確に自分の意思を表現できない場合もあるか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 前川委員は私の答弁も先取りされてお考えのようでございますが、これはやはり専門性、確かに今までこういう、この種の事案が全く裁判所も経験がなかったということもございます。それから、外国法制、他の締約国の運用の実態、こういったものの知見が必要でございますので、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) このハーグ条約は、こういう国際結婚の破綻によって、子の監護の状況等に不当な連れ去り等があって争いがある場合に、どこの国の法廷でその問題の解決を図るかという、そのルールを定めたものでございまして、つまり、不法な連れ去りが行われる前の、常居所地国といっており...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、魚住委員が指摘されましたように、こういう国際結婚が破綻して不法な連れ去りがあった場合に、常居所地国で問題を解決していこうという、そういう、各国でまちまちであるとなかなかうまくいかないので、そういう条約を作ってそのルールの下で解決していこうというのがこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、真山委員がおっしゃったような批判、そういう御議論が、私、一部あることは承知しております。ただ、どの程度それが子供拉致国家というようなことで日本の評判が損なわれたかどうか、私は定かに把握しておりませんが、もしそういうことであれば大変遺憾であると思ってお...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 締結した条約は誠実に守っていくと、これは憲法の要請でもございますし、我々行政府にいる人間としては当然のことだろうと思います。したがいまして、この法律もハーグ条約の趣旨にのっとってきちっと運営していくのは当然のことでございます。  ただ、こう御答弁申し上...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 森委員の御指摘によりまして、私も実は今までこの関係閣僚会議の了解事項を拝見してなかった、初めて拝見いたしました。そして今委員がおっしゃったような事項が子の返還拒否事由として列挙されていると。報告を聞きますと、これは諸外国の裁判例において考慮されている事件...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 井上委員のおっしゃったとおりだと思います。子の最善の利益を一番の基本としてこの運用をしていくべきであろうと思います。また、本法律案の中にも、子の返還申立事件の手続が子の利益に配慮した裁判手続となるように子の意思を把握するように努めろとか、子の年齢及び発達...全文を見る
06月07日第183回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○谷垣国務大臣 本法律案については、政府としては異議はありません。
○谷垣国務大臣 刑法等の一部を改正する法律案及び薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律案について、その趣旨を便宜一括して御説明いたします。  近年、我が国においては、犯罪をした者のうち再犯者が占める割合が少なくない状況にあることから、再犯防止のための取り...全文を見る
○谷垣国務大臣 犯罪や非行を犯した者もいずれは社会に帰ってくるということを前提としますと、その立ち直りを促して再犯防止を図っていく、それには、こういった人が地域社会の一員として根を生やすというか、受け入れられるような体制、改善更生や社会復帰に対する体制を整えていく、そのためには地...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょうの黄川田さんの御質問は、社会内処遇というのは極めて大事じゃないか、それは相当民間の方に頼っていかなきゃできない。中心になるのは保護司さんということでしょうけれども、保護観察官ももっと充実をする必要がある。それから、本当に頑張っていただいている保護司さんの活動...全文を見る
06月11日第183回国会 衆議院 法務委員会 第17号
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○谷垣国務大臣 おっしゃるように、出所者の就労支援は、これは大企業にも先頭に立っていただいて、そういう仕組みをつくっていくということが必要じゃないか、大企業の御協力は極めて大事じゃないかと思うんですね。  それで、一部の篤志家のみで支えられるような制度では、広がりがなかなか生じ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これもまさに、枝野委員がおっしゃるように、ペナルティーとして科してはいけないし、また、そういうものではないと思うんです。やはり社会貢献活動をやることによって、達成感とかそういうものを持ってもらうということが更生にも大きくつながるんじゃないか。  実は、昨日、山口...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃるとおりだと思います。特に、犯罪者、犯罪を起こして刑務所に入った人間もやがて社会に帰ってくるんだということを考えますと、社会の理解あるいは地域の理解、そういうものがなければなかなかうまくいかないと思います。  それで、今度の制度も、確かに、一部執行猶予を...全文を見る
○谷垣国務大臣 新しい仕組みを今度入れるわけですね。それで、まずそれがスムーズに施行できますように、体制整備をいろいろ今から準備していかなきゃなりません。  それで、今御指摘のように、保護観察官もふやしてはいただいているんですが、刑の一部執行猶予を入れることによって、相当数保護...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がお示しになりました勧告が出ているということは、私どもも承知しております。  それで、勧告にあります案件は、法制審議会の新時代の刑事司法制度特別部会で今御議論をいただいている内容でございます。取り調べあるいは供述調書に過度に依存した捜査、公判のあり方の見直...全文を見る
○谷垣国務大臣 慰安婦問題につきましては、日本政府としては、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であるとして、機会あるごとに、心からのおわびと反省の気持ちを表明してきたものと認識しております。  それで、今般、拷問禁止委員会から、御指摘のような点も含め、慰安婦問題に対する勧...全文を見る
○谷垣国務大臣 法曹養成制度検討会議、おっしゃるように、六月六日、第十四回の会議で、最終的な取りまとめに向けての座長試案が出されたところであります。もちろん、議論は相当大詰めに来ているんですが、まだ最終的な取りまとめには至っておりません。  この試案の中では、一定の結論を出した...全文を見る
○谷垣国務大臣 閣僚会議では、この検討会議の結論を得まして、八月二日までに結論を出すもの、こういうふうになっております。そして、その中で、政府としては、今おっしゃったような今後の改革あるいは見直しの、工程表と言っていいのか、そういったものをきちっと示していく必要があると思います。...全文を見る
○谷垣国務大臣 この考え方は、今までも何度もこの委員会の中で御議論があったと思います。  それで、この一部執行猶予制度は、もう一回そもそも論になりますが、決して厳罰化を狙うとか、あるいはそれを緩和することを狙うというものではなくて、本来、刑事責任に見合った量刑を行うということが...全文を見る
○谷垣国務大臣 三年を超える懲役とか禁錮が言い渡される事案については、現行制度のもとにおいても刑の執行猶予を言い渡すことができないとされているわけですね。その趣旨は、刑事責任の、やはり十年というと相当重大なものでありますから、そういう重大なもの、責任の重大性から鑑みると、およそ刑...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃった事件、私も逮捕されたことについては報告を受けております。  それで、今おっしゃったように、刑務所職員が、前回は覚醒剤を受刑者に渡したという案件でございましたが、今回はみずから使用したということだと今のところ聞いております。さらに、これは、事実関係は...全文を見る
○谷垣国務大臣 御趣旨のように、しかるべきときに効果を検証していくということは、これは検討しなきゃいけないと思います。  ただ、これは、そういう事例が少したまってくるといいますか、社会内処遇をやって、その後、再犯を犯すのか犯さないのかという、効果が出てくるまでには、効果が検証で...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃったダルクに限りませんが、NPO法人等の民間団体に対して宿泊場所の提供を委託する制度、自立準備ホームの取り組みを法務省としては実施しておりまして、宿泊場所の提供等に要する費用を委託費として支弁しております。これが平成二十三年度からです。二十四年度からは、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がもう御指摘になったところでありますが、満期釈放者でありますと、既に刑事責任を果たし終えたということでありますから、社会内処遇を実施することができないという問題点をこっちは抱えています。  では、仮釈放はどうかといいますと、現行の法のもとでは、仮釈放の期間...全文を見る
○谷垣国務大臣 結論から申しますと、先ほど申し上げた仮釈放の問題点、それから満期釈放の問題点を解決できるものというふうに考えております。  つまり、今度の導入によりまして、判決で、刑期の一部を実刑として施設内処遇を行うと同時に、残りの刑期については執行を猶予して、残刑期間に限定...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の御質問は、今、三年以下になっているんですけれども、もっと長いものもやれという御趣旨でしょうか。  これは先ほど階先生にもお答えをしたことでありますけれども、一つには、例えば十年というようなことになれば、それだけ重大な犯罪であるから、それがすぐ釈放で出てきてし...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどの御議論にもございましたけれども、委員は二分判決というふうにおっしゃいましたが、法制審議会では、いわゆる分割刑制度、部会の議論では、判決において一定期間の懲役または禁錮とその後の一定期間の保護観察の両方を言い渡すことを可能とする制度という議論で分割刑というの...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も刑事弁護の経験が余りあるわけではないんですが、今委員は、検事は、検察官は、要するに全部執行猶予なんかとるんじゃ負けだという求刑をするに違いないとおっしゃいました。  私も実は法務省に来てびっくりしたんですが、最近では執行猶予を求刑するということが取り入れられ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のような、刑務所内でMBAを取るところまで日本であるかというと、多分まだないんだと思います。  ただ、この間、私、美祢の社会復帰促進センターに参りましたら、かなり高度な、例えばコンピューターのプログラムを組む訓練などをやっておりまして、そして、そういう中で、犯...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、なかなか保護司を引き受けてくださる方を見つけにくくなっているのは事実です。  それで、今までは、保護司が退任される場合に、その方の人脈等を生かして後任を探してきてくださるというようなことに主として頼ってきた面がございます。ところが、地域のそういう人間関係...全文を見る
○谷垣国務大臣 保護観察対象者も、抱えている問題はさまざまですから、今おっしゃった保護司に限らず、保護観察官も含めて、いろいろな専門家と連携をしていくということが多分必要なんだろうと思うんです。  そこで、現状でも、個別の事案の処遇について、あるいは、特に覚醒剤なんかの処遇プロ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ただいま可決されました刑法等の一部を改正する法律案及び薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。  また、最高裁判所に係る附帯決議につきましては、最高裁判...全文を見る
06月11日第183回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 有田委員の今の御質疑を伺いながら、統一教会の例など、なるほど、いろんな多様な問題があるなと改めて感じさせていただきました。  国際化に伴って人間関係に交流が密になれば、そこに当然紛争も生じてくるのはやむを得ないことでございまして、ハーグ条約はその一つの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいまの早川参考人の御議論を私も議事録で拝見をしたところでございます。それで、国内でも夫婦間のトラブルに起因して子を連れ去る例というのがあるということは承知しております。そういう中で、中には子の利益の観点から極めて問題があって適切でないというものもある...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 離婚後、親子の面会交流が適切に行われるようにするというのは極めて大事だと思います。それで、これは当事者が、両方の親が協力しないとなかなか円滑に進まない、きちっと合意をして円滑に進むということが大事ですが、どうやったらそれができるようにしていくかということ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆる配偶者暴力防止法、これでいろんな手段が用意されておりまして、地方裁判所、地裁としては保護命令を発することができるわけですね。そのときにちゃんと、保護命令のときに限りませんけれども、ちゃんと事実認定をきちっとしてやっているのかというお問いかけだろう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のような、委員が指摘された、相手方に一発殴らせておいてからやればうまく勝てるというようなことを言う弁護士がいると、そういうことを確かにおっしゃる方があるんですが、私自身は、現実にそういうことがあるのかないのかということも、そういうことがあるのかといろい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどからの御議論のように、子の連れ去りが犯罪になる、逮捕される、勾留されるということがあり得る、しかも、かなり重罰をもってそういうことが掛かってくるという場合があり得るわけですね。  それで、今、外務大臣の御答弁のようなことも十分あり得ると思いますが...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 子の利益というのは一般的に言うのは大変難しいと思いますが、あえて抽象的に申し上げれば、親の利害とか親の思惑というのではなくて、そういった親の都合や思惑を捨象して、子供自身の一番良い育ち方をしていくにはどうしたらいいかということが子の利益ということなのでは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、井上委員御指摘のように、初めての経験でございますから、やってみたら思わざるところというのも出てくる可能性もございます。  ですから、しかるべき時期に、中央当局の仕組みはこれでいいのか、あるいは裁判所の運用がどうなのかということをきっちり調査、検証い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
06月13日第183回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、大規模な災害の被災地において、当該災害により借地上の建物が滅失した場合における借地権者の保護等を図るための借地借家に関する特別措置を定め...全文を見る
06月14日第183回国会 衆議院 法務委員会 第18号
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○谷垣国務大臣 今、田嶋委員から御指摘の新しい取り組み、受刑者に国民年金の手続を徹底していくということは、今御指摘のように、厚労省と法務省がしっかり連携しなきゃいけないと思います。今も相談をきちっとしておりますが、速やかに実施していかなきゃいかぬということでございます。  具体...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、要するに、住所の登録がありませんと申請ができないという仕組みになっていると思います。したがいまして、どうそれをするかということになるわけですが、刑務所に入っていて、刑務所に住民登録をするということについて、実際に行っている方もあるわけですが、心理的な抵抗を...全文を見る
○谷垣国務大臣 既に刑の執行開始時の指導を終えて受刑中の者、こういう方にも、今、厚労省と、実際の、どういう用紙を配付するかとか実務的に詰めているところでございますが、そういう詰めをきちっと行いまして、必要に応じて適切に免除申請用紙を配付するといったこと、引き続ききちっと指導してい...全文を見る
○谷垣国務大臣 現状の年金制度についてもしっかり説明して理解を求めていくことは当然ですが、今おっしゃった制度変更、それから、これからもいろいろな制度変更がないとは言えないと思います。その都度、きちっと制度変更の趣旨を徹底していくように措置をしていかなきゃいかぬと思っております。
○谷垣国務大臣 私も、法務大臣に就任しまして、実際、いろいろな関係の施設を視察しました一番最初は、両全会という更生保護施設に伺いました。そこで、やはり再雇用というか、就職先を見つけるのがいかに難しいかというお話をいろいろ伺いまして、今の障害者の雇用の話もちょっと頭に浮かびまして、...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは少年でございまして、ですから、少年を試みに採用するというような形で、今の国公法の壁を一応クリアしたことに、一応と言うと表現が悪いですが、しているわけでございます。
○谷垣国務大臣 今、地方公共団体については、全国の保護観察所から雇用のお願いをいろいろ、保護司の方々と一緒になって、積極的に進めているところでございます。  それから、国に関しましては、先ほど申し上げたような問題がございますので、法務省がこれからやっていく経験は、例えば犯罪対策...全文を見る
○谷垣国務大臣 法務大臣になりましてからは、東京拘置所、仙台の刑務所、それから、この間、美祢の社会復帰センター、あと、少年院は男子、女子それぞれ仙台のものを拝見しました。  昔は、私も自民党の法務部会や法務委員会にも籍を置いていたことがございますので、ちょっと記憶ははっきりいた...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、田嶋委員がおっしゃいましたように、女子の刑務所等々は過剰収容になっているわけですね。ところが、過剰収容になっている原因の一つが、女性ですから、男性の刑務官ばかりでやるわけにはいかない。だから、女性の刑務官を育てなきゃいけないんですが、やはり年齢構成が非常に若く...全文を見る
○谷垣国務大臣 刑事施設は強制的に受刑者を収容するわけですから、そこできちっと健康を守り、傷病を防ぐ、これは国の責務でもある、法律はそういうふうに仕組まれているわけですね。ただ、今局長が答弁し、西根委員がいろいろ申されたように、刑務所の医師、医務官は大変な特殊な厳しい状況にいるわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 東日本大震災の補償に関する時効の問題は、これは今の非常に重要な問題の一つだと思うんですね。  先ほどの附帯決議がございます。もちろん、国会でなされた附帯決議でございますから、政府としては十分に尊重していかなきゃならないのは当然のことでございますが、ただ、時効制度...全文を見る
○谷垣国務大臣 平成十九年の出所受刑者は三万一千二百九十七名なんですが、覚せい剤取締法違反が六千七百十六名です。そこで、この六千七百十六名のうち、平成二十三年末までに同一罪名、つまり覚せい剤取締法違反で再入所した者は、二千四百三十五名、三六・三%ということです。
○谷垣国務大臣 刑事施設内での薬物依存離脱指導、これは、麻薬あるいは覚醒剤、そのほかの薬物に対する依存がある受刑者に対しまして、まず、薬物依存であるということを認識させる、それから、薬物使用に係る自分の問題点が一体どこにあるのかということを理解させる、そういった上で、今後薬に手を...全文を見る
○谷垣国務大臣 基本的には一回ということです。
○谷垣国務大臣 頻度ないし期間が短いじゃないかと。この点は、先ほど局長からも御答弁申し上げたような研究会や何かで、またいろいろ知見も提供していただかなきゃならぬと思っております。  ただ、先ほどちょっとおっしゃったドラッグコートの事例などを見ますと、これはアメリカで薬物犯罪者を...全文を見る
○谷垣国務大臣 私が学生のころは、改正刑法草案というのがありまして、その中に保安処分を認める条項がございまして、当時、刑法の学界を二分するというか、大論争がございました。  その論争を私は全部今克明に記憶しているわけではございませんが、そもそも保安処分というのはどういう考え方な...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、鈴木貴子さんの初めての質問を伺いながら、私は、昔、あなたのお父上が質問主意書でこの問題をお問いかけになったのを拝見したことがございます。親子でライフワークのように取り組んでおられるのかなと思います。  今、さきにお触れになりましたけれども、袴田さんというお名...全文を見る
○谷垣国務大臣 自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  近時、自動車運転による死傷事犯数は減少傾向にあるとはいえ、依然として、飲酒運転や無免許運転など悪質、危険な運転行為による死傷事犯が少なからず発生しております。...全文を見る
06月18日第183回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 私も今、前川委員のおっしゃった記事は今朝拝見しました。  これは確かに今まで、何というんでしょうか、法科大学院を志望する方も少し減っているとか、それから法科大学院の中でもなかなか合格者を出しにくい大学院があるとか、いろんな問題がありまして議論されてきた...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、検討会議で最後の詰めの議論を行っておりますので、法務大臣としてそれを踏まえない個人的な意見を余り申し上げるのは差し控えるべきだと思います。  しかし、今の前川先生のお考えを伺いまして、私のやや個人的な感想になりますが、私が司法研修所で修習を受けまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 前回も私、かなり昔の記憶にたどって答弁したところがございますが、むしろこういう議論は私にお問いかけいただくよりも、民事局長あるいは最高裁の事務局の方に詰めたお答えをいただいた方が後の実務も混乱させないで済むなという気がいたしております。  ただ、私も前...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 野党になりまして、どういう考え方で臨もうかというのは、実は私自身、大変試行錯誤をいたしました。  自民党は余り野党になった経験がございませんでしたので、昔、細川政権のときは徹底的に抵抗するという、当時、私はまだ国会対策の責任あるような立場ではございませ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 保証制度ですね、これは今までどういうことが議論されていたかといいますと、中小企業金融等において重要な役割を果たしているけれども、他方、保証人が生活の破綻に追い込まれるといったようなことがよくあるじゃないかと、そういう問題が指摘をされておりました。したがっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この第二条では、大規模な火災、震災その他の災害と規定しているだけでございます。それで、実際は政令で指定をすることになっている、御承知のとおりでございますが、その際に、これはこれからの運用の問題でございますが、これはもちろん、何というんでしょうか、大規模と...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員がおっしゃいますように、借地借家法では滅失した場合でも当然には終了しないということになっているわけでございます。  それで、どこが違うのかなというのは、これ考えてみますと、大規模な災害が発生した場合には、被災した借地人が滅失した建物を再建する資力や...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、先ほどから事務方の答弁もございましたけれども、今までも当然委員がおっしゃるようなことは配慮して、マスキングをきちっとするとか、あるいは弁護人に被疑者には教えないでくれとかいうことをしているわけですが、このマスキングが徹底されなかったということで大...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大規模な災害が発生した場合に、あるいは未然に防止するためにも、今おっしゃったような、弁護士さんはもちろんでございますが、司法書士の方とか、あるいはこういう家屋が倒壊したときに土地家屋調査士のような方々、いろんな方々と連携を図らなければうまくいかないと思い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員の問題意識は恐らく広範にわたられると思いますので、法務大臣限りとして答弁できることは限られておりますが、まずやらなきゃならないことは、新しいこういう法制を作らせていただいて被災地の方々に利用していただくためには、十分周知徹底といいますか、広報活動とい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、真山委員から、ぴったりしたスーツを着ている中でだぶだぶのというお話がありましたが、委員のお話を伺いながら、むしろ復員兵の服装で現れたのではないかというような感じも持ちました。  それで、罹災都市法は昭和二十一年に制定されてから全面的な見直しがされな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 滅失というのは、ほかの法律でも使われている場合があったと存じますが、一般的に、単に建物が物理的になくなってしまったということだけではなくて、社会的、経済的に見て全体としての建物としての効用を喪失してしまった、失ってしまったという場合を含むというふうに言わ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、井上委員が指摘されました優先借地権制度でございますが、これは、災害によって借家が滅失してしまった場合に建物の借家人が借家権だけではなくて他の者に優先して借地権を取得することができると、かなり例外的な制度であったことは事実でございます。  しかし、そ...全文を見る
06月19日第183回国会 衆議院 法務委員会 第19号
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○谷垣国務大臣 法制審議会の特別部会、作業部会でたたき台を今つくって、検討状況を踏まえながら、この間も議論をしていただきました。  時期につきましては、現時点でまだ確定的な期限を、ここまでと区切って申し上げる段階には至っていないと思います。  いずれにしましても、さらに充実し...全文を見る
○谷垣国務大臣 この件については、以前にも階委員と議論をさせていただいたことがございます。  一般論としてまず申しますと、在宅の被疑者や参考人による取り調べ状況の録音を認めるということになりますと、録音媒体が適正に取り扱われる担保というのは、これはなかなか難しゅうございます。そ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この病気という点に関しては、既に道路交通法は、その症状に照らして、自動車などの安全運転に支障を及ぼすおそれがある、そういう病気として政令で定めるものについては運転免許の欠格事由としておりまして、運転免許試験に合格しても免許を与えない、または免許を保留する、あるいは...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の点は、先ほど御答弁したことの繰り返しにもなりますが、既に道交法等の規定の例があって、相当限定できるということが一つございます。  他方、やはりこの規定は、病気そのものに着目するというものではない、症状に着目した規定である。このことは、今委員が御懸念の点からし...全文を見る
○谷垣国務大臣 あくまで個別具体的なこと、事実認定にわたる部分もあるのでございますが、この条文の要件として申し上げますと、本罪では、薬物の影響によって正常な運転に支障が生じるおそれのある状態で運転するということに対する認識、故意が必要でございます。  そこで、被疑者、被告人が例...全文を見る
○谷垣国務大臣 田中委員は、亀岡が選挙区でいらっしゃいますから、この問題に関しては、御遺族のお気持ちも体しながら、非常に苦労されてこられたわけですね。かつては、私も、中選挙区時代は亀岡を選挙区としておりましたので、田中委員の御苦労はよくわかるわけでございます。  そこで、今の問...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、遠山委員お尋ねの三条の、政令で定める自動車の運転に支障を及ぼすおそれのある病気、これは病名だけで一律に対象とするのではございません。  道交法におきましても、運転免許の欠格事由が一定の病気で定められておりますが、そういった病気の例も参考にいたしまして、そして...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員が御指摘の件は、非常に大事なポイントだと思います。  そこで、まず、この法律の政令で定める病気ということについてもう少し申し上げますと、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態というのは、正常な運転が困難な状態、これは二条一項の規定でございますが、つまり、...全文を見る
○谷垣国務大臣 無免許加重については、先ほど田中委員にお答えするときも若干触れたわけですが、ちょっと舌足らずなことを申し上げました。  無免許運転による加重の規定を今度新たに設けました。そうすることにしている趣旨は、無免許運転が自動車運転のための最も基本的な義務に反した極めて規...全文を見る
○谷垣国務大臣 無免許が危険運転に入らないという点ですね。  これは先ほどお答えしたことでもございますが、一つは、もともとこの危険運転致死傷罪というものは、今までは業務上過失で罰せられたものを、もう少し重い手段で、重い刑罰を科そうと。傷害あるいは傷害致死の法定刑も同じなわけでご...全文を見る
○谷垣国務大臣 第二条第一号の罪、「アルコール又は薬物の影響により」というところでしょうか。
○谷垣国務大臣 第二条第一号の類型は、アルコールまたは薬物の影響によって正常な運転が困難な状況になっている、そのことを認識しながら自動車を運転して人を死傷させた場合、これを第二条の第一号では規定しているわけでございます。  それで、第三条第一項の罪は、アルコールあるいは薬物の影...全文を見る
○谷垣国務大臣 第三条一項のおそれのある状態というのは、現行の、つまり第二条の正常な運転が困難な状況ということまでは要しない、さっき申し上げたところでございますが、自動車を運転するのに必要な注意力あるいは判断能力、操作能力が、酒や薬物が入っていないときの状態と比べて相当程度減退し...全文を見る
○谷垣国務大臣 今まで、薬物によって現行の危険運転致死傷罪が適用された例としては、覚醒剤であるとか、あるいはいわゆる脱法ハーブ、脱法ドラッグ、それから睡眠薬、それから精神神経用剤とか抗不安薬、こういったものがあったということでございます。  そこで、今の御質問は、風邪薬等々の市...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、確かに反規範性が全く同じではないかもしれませんが、お医者様に処方されたものでも、あるいは市販の睡眠薬でも、先ほど申し上げたことですが、その薬理作用を利用しようと思って大量に服用したような場合に果たして反規範性が全然違うかというのは、私は難しいんじゃないかと...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、田嶋委員の御指摘は、私もそのとおりだと思います。刑罰法規というのは国民の行為規範となるものでございますから、施行前に十分注意喚起をするというか、いろいろな意味での啓発活動をするということ、周知徹底を図るということが必要だと思います。  ですから、これが成...全文を見る
○谷垣国務大臣 政令で具体的に病名も書くことは書くんです。だけれども、今局長が答弁いたしましたのは、これはどうなるか、まだ結論は決めているわけではありませんが、法制審議会では、認知症はその対応から外した方がいいんじゃないかという御議論が行われてきたということでございまして、しかし...全文を見る
○谷垣国務大臣 それは先ほどもちょっと申し上げましたが、例えば症状を抑えるために、薬を飲むことによって抑えられる病気というのは幾つもあると思います。しかし、そういう人が、自分は飲まなければ何か危険な症状が起こるけれども、あえて飲まずにそのことを知って運転をすれば、適用される可能性...全文を見る
○谷垣国務大臣 いろいろな事例を考えますといろいろな可能性がありますので、私も今、いろいろな事例を全て快刀乱麻を断つごとくお答えする自信はありませんが、今局長が答弁をしましたように、今回はやはりそこまで含めることにちょっと無理、まだすぐにはそこまで行けないかということだったんだろ...全文を見る
○谷垣国務大臣 過労運転は、場合によっては極めて危険性が高い、悪質性もあるという場合が十分あるだろうと私は思います。  しかし、いろいろ今回の議論の過程で、医学界でも、では過労をどういうふうに定義していくか、なかなか過労の定義が難しいなということが一つございました。その中でも、...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに危険性というのはあるんだと先ほど申し上げました。ただ、やはり刑罰でございますから、構成要件をどれだけ明確に規定していくか。先ほど申し上げたような、例えば何を故意とするかというような点でも非常に難しい点がございますので、今回の法案ではそこまではしなかったという...全文を見る
○谷垣国務大臣 きのうは自転車議連へ御参加いただきまして、ありがとうございました。  本法は、当然、その対象としているのは自動車と原付自転車、原付二輪だけでございます。  それで、今一番御指摘になりましたのは、歩道を暴走するというのは非常に、極めて危険な行為でございます。これ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど来御答弁してきたことの繰り返しになるかもしれません。  亀岡でこの件で処理をしなかったのかというのは、これは、具体的な捜査当局等々のことになりますから、私からお答えは差し控えさせていただきたいと思いますが、今回の立法との関係で申し上げますと、大きく言って二...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなか御答弁が難しい御質問ですが、私は、今の高齢者による事故をどう減らしていこうかという問題意識は極めて共有いたしますが、高齢者だけをいわば身分犯的に刑を加重していくというのは、今の私の感覚からしますと極めて難しいのではないか。  憲法十四条等をどうするかとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も椎名委員の質問通告を拝見しまして、えっ、まだ自動車に関して業過が使われているのかというのが最初の反応でございまして、事務当局に教えてもらったんですが、二類型あるようです。  一つは、平成十九年に自動車運転過失致死傷罪が創設される以前に発生した事件については、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回の法案は法制審議会からいただいた答申に沿って立案したものでございますけれども、どういうことがそれまでの過程で、法制審議会で、何かほかに対象として加えるべき類型があるのではないかという中で、今おっしゃった無免許運転あるいは過労運転、これにつきましては調査審議が行...全文を見る
06月21日第183回国会 衆議院 決算行政監視委員会第四分科会 第1号
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○谷垣国務大臣 平成二十一年度法務省所管一般会計及び登記特別会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計の決算についてであります。  歳入につきましては、歳入予算額は八百十七億七千三百十二万円余であります。  これに対しまして、収納済み歳入...全文を見る
○谷垣国務大臣 法務省の平成二十一年度、平成二十二年度及び平成二十三年度の予算の執行に関し、各年度の決算検査報告において、会計検査院から御指摘を受けました事項につきましては、極めて遺憾でございます。  御指摘を受けました事項については、真摯に受けとめ、是正に向けた措置を講じたと...全文を見る
10月23日第185回国会 参議院 予算委員会 第1号
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○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆるリベンジポルノとかあるいはサイバーリベンジと言われるものがこのごろしばしば見受けられるようでございます。  これ、我が国の現在の法制でも、ある程度想定される事案は大体処理はできることはできるんです。例えば、今、具体例は私の立場から申し上げにくい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに今までの事態と違う部分があるのかもしれません。ただ、事は刑事規制に関する問題ですから、その必要性は余り安直に考えてはいけないんで、しっかり支える立法事実を私も調査したいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 安直に考えているわけではありません。今の刑法体系、日本の刑事法体系でも、ちょっと私いろいろブレーンストーミングしてみますと、かなりの部分はこれでできます。できないところを探すのはむしろ難しいぐらいです。  それからもう一つ、今カリフォルニアの例をおっし...全文を見る
10月29日第185回国会 衆議院 法務委員会 第1号
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○谷垣国務大臣 法務大臣の谷垣禎一です。  委員長初め委員の皆様方には、平素から法務行政の運営に格別の御尽力を賜っております。  さきの通常国会においては、長い間懸案となっておりました、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律、いわゆるハーグ条約実施法、そ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど御挨拶を申し上げましたときに、会社法改正に関しまして、ちょっと軽率に読んだところがございますので、もう一回その部分を読ませていただきます。  社外取締役等による株式会社の経営に対する監査等の強化等、この等を抜かしました、強化等を図る会社法の見直しを内容とす...全文を見る
10月29日第185回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 法務大臣の谷垣禎一でございます。  法務省の重要な使命は、法秩序の維持や国民の権利擁護を通じて、国民生活の安全、安心を守るための法的基盤の整備を図り、もって法の支配をあまねく貫徹することにございます。後に詳しく申し上げますが、現在、法務省は多岐にわたる...全文を見る
10月30日第185回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○谷垣国務大臣 きょう黄川田委員が取り上げられた問題は、我が国の国益にとって極めて大きな重要な問題だと私も考えております。  今までの御議論を通じて明らかになってきたことは、今の外国人土地法が、現行の憲法なりあるいは日本が加盟している国際条約との関係では実際上極めて使えないとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 大分古いことでございますので、私も余り記憶ははっきりしていないところもございます。  しかし、当時のスパイ防止法は、内閣法ではなく、議員立法として、推進が必要だとおっしゃる方々がそういう議論をされていたわけですね。当時は、党内でも相当大きな議論でございまして、反...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほども申し上げたことでございますが、やはり全体の体制というものの中で個々の法案も判断されなければならないと私は思っております。  先ほども申し上げましたように、当時は、情報公開というようなものの基本的な仕組みもできておりませんでした。それから、現在は公文書管理...全文を見る
○谷垣国務大臣 私がもう一つ今考えておりますことは、たびたびそういうようなことも委員会でも申し上げていると思いますが、その任にない者が公の場で議論をすべきではないということももう一つ私は信条として持っております。  もちろん、内閣というのは合議体でございますから、内閣の決定につ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、先ほど申し上げましたように、私、当然賛成したわけでございます。  それで、賛成した理由は、先ほど申し上げたように、当時と情報公開あるいは公文書管理のあり方が相当変わってきている、そういう中では個々の要件の判断も変わってきている、こういう考え方で私は賛成を...全文を見る
○谷垣国務大臣 萎縮効果という問題は、何というんでしょうか、民主制の運用の中で極めて大事だと、現在、私も依然としてそう考えております。  ただ、細かなことは、細部にわたっては森大臣にお聞きをいただきたいと思いますが、その点で、私がこの文書を書いた当時から比べますと、いろいろな配...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、情報公開というものの充実は非常に重要だと思っております。ただ、今議論になっておりますことは、情報の中には、公開することが国益に必ずしも合致しないというものがある、それをどう扱うかということで議論がされているわけですね。  それで、今の現行の情報公開制度は、...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、またそういう御相談があれば、当然、総務省とも、法務省としてよく御相談に乗っていくということだと思いますが、現在、特別申し上げるように見解をまとめているわけではありません。
○谷垣国務大臣 できるだけ不在者財産管理人の数を減らして有効に働いていただこうという御提案でございますが、例えば共同相続人の中に複数の不在者がいる場合、これは利益相反があるということも多々あるわけですね。したがって、そういうことを考えますと、原則としては不在者ごとに異なる管理人が...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員の問題意識は、今御説明をいただいてよくわかりました。今の階さんのお話も、民法百八条の趣旨は趣旨としてもちろんあるんだけれども、より大きな公益目的のために、それを乗り越えることが必要ではないかという御議論ですよね。  ただ、私は、百八条はただ漫然と置かれてい...全文を見る
○谷垣国務大臣 要するに、権利者の意思が明確でない場合にどう進めていくかという問題ですよね。  確かに、所在不明の方、それから生死不明のような方々の問題はどう処理するのかというのは、単に不在者財産管理人を置くというだけではなかなか解決しない問題があり得るだろうとは思います。しか...全文を見る
○谷垣国務大臣 勧告があったことは承知しております。  それから、ちょっと先ほどの答弁の中で、一部管財人と言いましたのは、不在者財産管理人の言い間違いでございますので、訂正させていただきます。
○谷垣国務大臣 私は、この死刑の問題については、法務省なり法務大臣が主導してこうせよああせよということではなくて、国民の中でどういう議論が起こってくるかということがまずあるべきだと思っております。私のところにも、特に死刑制度に反対される方々がしばしばおいでになりまして、そのお考え...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、私は、個人の意見というよりも、法務大臣でございますから、現在の法制度の中で裁判所が判断をしてきたこと、これはやはりきちっと守るべきだというふうに思っております。したがいまして、法務大臣としては、きちっと死刑を、もちろんこれは極刑でございますから慎重に判断を加...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはまず一般論になりますが、先ほど申し上げたように、法治国家のもとで裁判所が示した判断というのは基本的に尊重する必要があるだろうと思っております。ただ、他方、これは極刑でありますから、自分なりに慎重に判断していかなければならないということも考えておかなければなり...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の階委員の御意見は、裁判員制度の存在にもかかわってくる問題じゃないかと私は思っております。  確かに、死刑が求刑されるような事件で裁判員に判断を求めるというのは、非常に重い責任と申しますか、重い判断を裁判員にお願いすることにならざるを得ないと思いますね。しかし...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから委員が御議論されておりますように、死刑の場合、やはり冤罪というものがあってはならないということが一番の基本だろうと思います。  それで、可視化の必要性ということをおっしゃったわけですが、現在、検察におきまして、死刑に当たる事件というのは、たしか内乱罪を...全文を見る
○谷垣国務大臣 申しわけありません。法制審議会、この部会の議論が、いつの段階で、どのようにまとめられるか、まだ私としてお答えできる段階ではございません。
○谷垣国務大臣 法務省としては、ああいう最高裁の決定を受けまして、嫡出でない子の相続分を嫡出子の相続分の二分の一とする部分を削ること等を内容とする改正法案を今国会に提出しようと、今準備を進めているところでございます。  それで、提出時期ということでございますが、現在、手続を進め...全文を見る
○谷垣国務大臣 最高裁判所で法令違憲の判断があった場合には、行政府としては、その趣旨に従った措置をとることが期待されているというふうに考えております。また、内閣法制局においても、過去に同様の見解を述べていると考えております。  ただ、今委員のおっしゃったように、直ちにとおっしゃ...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃるように、確かに法制審議会が過去にそのような答申を出されているということは私も十分承知しております。  ただ、今回考えておりますのは、先日の最高裁決定、要するに民法九百条第四号ただし書きの規定をめぐる問題で、まず法案を、改正の案をお出ししたいと考え...全文を見る
○谷垣国務大臣 法曹養成制度につきましては、現在、法科大学院ごとの司法試験合格率のばらつきが随分甚だしいではないかとか、あるいは法曹志願者が全体として減少してきているじゃないかというような、さまざまな指摘がされているわけでございますが、今までいろいろ検討してまいりまして、ことしの...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、私も、アメリカのNSCは、それと同時にCIAをつくったというふうに承知しております。  日本における議論がこれからどういうところになっていくのか、まだ十分私も予測できないところがございますが、私も、この間の本会議で、総理が「まずは」とおっしゃったところは...全文を見る
○谷垣国務大臣 国家安全保障会議を創設しよう、これを機に、政府全体としても、もちろんその中に公安調査庁も含まれるわけですが、情報の収集・分析能力を高めていく、当然そういうことにならなきゃいけないわけですね。  そのために、公安調査庁の、先ほどから、さらに一層研さんしていくという...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから御議論のとおり、民法七百二十四条、短期消滅時効、除斥期間が設けられた趣旨は、不法行為をめぐる権利関係を速やかに確定しようということだろうと思うんですね。  ただ、それがあらゆる場合に貫徹されなければならないのか、それに対する例外等を設けることができるの...全文を見る
○谷垣国務大臣 憲法十四条の規定は、絶対的な平等といいますか、そういうものを必ずしも定めたものでは、保障したものではない、差別するというか区別する合理的な理由がないのに差別ないし区別するということが禁止されているという趣旨であろうと思います。また、そういうことを判示した判例も多数...全文を見る
○谷垣国務大臣 存じております。私のところにも、そのメンバーの方がお見えになったことがあります。
○谷垣国務大臣 確かに、ことしの十一月から始まる六十七期の修習生から、今おっしゃったような経済的支援がスタートするわけですが、修習生の給費制の復活ということは、これは法曹養成制度検討会議の取りまとめにおきましても、「貸与制を導入した趣旨、貸与制の内容、これまでの政府における検討経...全文を見る
○谷垣国務大臣 現行の証拠開示制度は、おっしゃったように、平成十六年の刑事訴訟法改正によりまして、公判前整理手続、それから期日間整理手続を行う事件については、検察官手持ち証拠の開示の範囲が従来に比べて大きく拡充されたわけでありますが、被告人の防御の準備のために必要なものは基本的に...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、過去のその例を必ずしも法務大臣として報告を受けているわけではありません。  ただ、刑事裁判をめぐっては、例えば被告人の経験のある方などがいろいろな本をお書きになっている。私も読んだことがございます。したがいまして、そういう中では、今御指摘のようなことがいろ...全文を見る
○谷垣国務大臣 個別の事件について私が申し上げることは差し控えたいと思いますが、もちろん、法の精神、法の趣旨にのっとって、きちっとした立証活動、公判活動あるいは捜査活動を行わなければならないのは当然のことだろうと思います。
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げたように、捜査あるいは公判の活動、当然のことながら、法の精神にきちっとのっとったものでなければならないことは当然であります。  それで、証拠開示につきましては、先ほど申し上げましたように、今、法制審議会の方で議論をしていただいておりますから、ぜひと...全文を見る
11月01日第185回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○谷垣国務大臣 今おっしゃった、三条二項の政令で定める病気と道路交通法九十条の運転免許の欠格事由の関係でございますが、今度の道路交通法は、病名というよりも症状に着目して、自動車の運転に支障を及ぼすおそれのあるそういう行為に限定しようということでありますが、基本的には道路交通法九十...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のお答えをする前に、先ほどちょっと私言い間違えまして、先ほど、三条二項の政令については症状に着目してと申し上げるべきところを、道路交通法は症状に着目してと言い間違えたようでございますので、訂正させていただきます。  それから、今の御質問でございますが、古賀委員...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょうは、横路前議長がみずから質問に立たれるというので、私も大変緊張して臨ませていただきました。  非常に大事な法案でございますが、今、横路先生から御質問の点でございますが、法制審の刑事法部会で、自動車運転による死傷事犯の実情等に鑑みて、事案の実態に即した対処を...全文を見る
○谷垣国務大臣 今後、法制審等の審議に当たりましては、その内容に応じて、今、横路先生御指摘の点を十分に踏まえて、人選等、配意してまいりたいと思っております。
○谷垣国務大臣 障害者基本計画、しっかり踏まえて対応してまいりたいと思っております。
○谷垣国務大臣 先ほど来から、私、前回の通常国会の審議のときも申し上げましたが、特定の病名に着目するというよりも、具体的に運転の危険となるような症状に着目して政令を定めなければならないと考えていると申し上げたのは、今委員のおっしゃったような趣旨を踏まえなければという思いでございま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今現場におられる方からいろいろな懸念が寄せられまして、私も真剣に耳を傾けさせていただきました。  いずれにせよ、三条二項の政令を定めるときには、専門家等の意見も十分お聞きして、適切に決めていかなければならないと思います。  そして、今伺って感じましたのは、政令...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょうは参考人からいろいろな御懸念を伺いまして、何とかその御懸念を払拭できるような状況に持っていかなきゃいかぬと改めて思った次第でございます。  それで、先ほど来、ある病気そのものに着目しているのではないんだ、道路交通の、自動車の運転に支障を及ぼすような、その症...全文を見る
○谷垣国務大臣 過労運転については、先ほどから横路先生も、どういう理由でということを質疑の中でもおっしゃいました。  今にわかに、この過労運転ということ、場合によってはやはり過労運転というのは極めて危険なものであり得るわけですが、どういうようなものに限定していくかということは必...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回提出している法案は、今委員がおっしゃったような、無免許の形態によって分けるということにはなっておりません。  要するに、免許を取らずに運転をするというのは、最も基本的な義務を欠いているものであり、反規範的である、それが現実に顕在化して事故が起こった場合には併...全文を見る
○谷垣国務大臣 悪質、危険な自動車運転による死傷事犯、これはもうできるだけ減少させていきたいですし、一件もなくしたい、そういう強い思いを私も持っております。ただ、今お尋ねの点、さまざまな要因によって自動車運転による死傷事故というのは起こっておりますので、この法律でどれだけ具体的に...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回の法律に関しては、先ほどのような考えで成り立っている、それから、どういう適用の限界があるのかというようなことに関しては、法務省のホームページであるとか、あるいは、これから政令をつくるに当たっては通達を出さなければいけませんので、そういう通達等々でよく説明をして...全文を見る
○谷垣国務大臣 今質疑を伺いながら考えていたんですが、資質であったり、時々我々は反規範的人格とか反規範的態度とかいうことを言いますね。やはりその反規範的人格態度が、委員のおっしゃった資質というのもそういうところに関連してくる概念としておっしゃっているんだろうと思います。反規範的人...全文を見る
11月05日第185回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○谷垣国務大臣 ただいま可決されました自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。     —————————————
○谷垣国務大臣 私は、前に、短い期間ですが国土交通大臣を務めたことがございまして、その国土交通省の政策としても、観光立国は極めて大事であるということでございました。  今我が省、法務省の政策としても、やはり日本にもっともっと来ていただきたい、そして日本のよさを十分に味わっていた...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申しましたように、私、かつて国交大臣をやらせていただきまして、ちょうど観光庁ができるころでした。そのころは観光庁は、法務省ないし警察に、もっと人をどんどん、観光客をどんどん入れるような施策、ビザなんかももっと緩やかに出せないかとか、あるいは入国審査なんかもっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 去年の七月、民主党政権時代でございましたが、犯罪対策閣僚会議で再犯防止に向けた総合対策が決定されまして、政権交代が起こりましたけれども、これを基本としてやっているわけでございます。  これは、ずっと昭和二十三年以来統計をとってみますと、再犯者が三割を占めている。...全文を見る
○谷垣国務大臣 退去強制、送還、この基本的な法務省の考え方をまず申し上げたいと思います。  それは、退去強制手続におきましては、不法滞在等の外国人に対して、在留を特別に許可するかあるいは否かの判断をするわけですが、個々の事案ごとに、家族関係を含む諸般の事情を総合的に勘案しており...全文を見る
○谷垣国務大臣 私の記者会見の発言で、コストが安くかかるというところを取り上げてお話しになりましたけれども、私はそれだけを強調したわけではありません。  従来、退去強制が決定しているけれども忌避されている方々、こういう方々には、例えば飛行会社などから、送還を阻止する目的で迷惑行...全文を見る
○谷垣国務大臣 日本では余り見かけないと言うんですから、何でしょうか。(田嶋委員「今の観光に関連した話です」と呼ぶ)見なれないということになると拳銃等かなと思いましたが、観光に関連するとは思われない、ちょっとわかりません。
○谷垣国務大臣 法務省の関連では、先ほどおっしゃった一人、もうじき期間が終わりますが、今、再就職等に向けていろいろ相談に乗ったりしながらやっている。もう一人、実は法務省関連で雇用しているのがございます。  私どもはこの経験を踏まえて、どういうところに問題点があったのかというのも...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がおっしゃるように進めていくには、大企業だけじゃなく、大企業、中堅企業も含むそのあたりが、理解あるいは御協力いただけると進んでいくんだがなという思いは強くございます。  先般、内閣府が再犯防止対策に関する特別世論調査というのをやりましたが、約五七%の方が、...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、田嶋委員がおっしゃいますように、随分、協力雇用主や、実際に雇っておられる経営者とお会いしたことがあります。自分自身も若いころ、やんちゃやっていて、心理はよくわかるから、何とか、ちょっと支えてやればうまくいく場合もあるんだというようなことをおっしゃって、一生懸...全文を見る
○谷垣国務大臣 刑務所の中と、出てからの一般社会生活とのギャップが多過ぎるという点は非常に問題だと思います。  先ほど、大企業、これは私もちょっと感じただけで、実際に、実態がどうかまだ十分専門家に聞いたわけではありませんが、要するに、刑務所なんかにいますと、大きな組織の中で働く...全文を見る
○谷垣国務大臣 犯罪被害者の保護、支援というのは、政府にとりましても極めて大事な問題でございます。  そこで、今の、起訴状における氏名をどう表示するか。  これについては、まず、今検察では、裁判所やあるいは当事者の弁護人の理解も得ながら、柔軟に、この局面で一番適切な対処方法は...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃったような展示の企画があるということは、私も仄聞しております。ただ、たびたびこの委員会で同じようなことを述べておりますが、私は、直接自分の任務と関係しないことを法務大臣として国会で発言するのは差し控えるべきだと思っております。  ただ、今伺っておりまし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員のお話を伺いながら、ハンナ・アーレントが映画になるんだったら、エドマンド・バークも映画になるんじゃないかと思いながら伺っておりました。  それで、集団殺害犯罪のような国際社会全体の関心事、こういう最も重大な犯罪に対して、一体、日本はどう対処していくのかとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 外国人労働者の技能実習制度につきましては、平成二十一年度衆参法務委員会の附帯決議で、制度のあり方の抜本的見直しについて総合的に検討することとされております。  その中で、今月の八日から分科会を設けて第一回の会合を行いますので、そこでいろいろ検討してしていくわけで...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、今おっしゃったように、私も答弁したことでありますが、通常は、三審制度のもとで、最高裁までの段階で判断をし、そこで決着をつけるということであります。  しかし、白鳥事件の最高裁判決にありますように、新たに本人が行為をしたのではないと認められるような証拠が出て...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、一々の事件の個別的なことは必ずしもよく承知してはおりません。ただ、やはりその中には、例えば科学的捜査手段が十分でなかったということもあると思います。それから、よく言われることは、いわゆる自白偏重といいますか、自白の中で、自白調書をとることに偏重し過ぎているの...全文を見る
○谷垣国務大臣 事務当局からの説明を聞きながら、なるほど、そういうことがあったんだなということは承知しておりますが、それについて特段の指示はしておりません。いずれにせよ、こういう問題に対しては、現場できちっとまず判断をするということが大事であろうと思っております。
○谷垣国務大臣 今おっしゃったように、死刑については、今の問題も含めまして、単に裁判所の判断というだけではなくて、最後は法務大臣の命令によるということになっております。  もちろん私はその責任を負っているわけでありますが、実務としては、まず、これを専門に担当している検察官が十分...全文を見る
○谷垣国務大臣 過去のこういう問題についても報告を受けましたし、私になりましてからの報告も受けております。そのときに、やはりまずよく精査するようにということは申しております。
○谷垣国務大臣 裁判官の配偶者同行休業に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  政府においては、外国で勤務等をする配偶者と生活をともにすることを希望する有為な国家公務員の継続的な勤務を促進する必要があるという現状に鑑み、一般職の国家公務員について配偶者同行休業の制...全文を見る
11月05日第185回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) どこの役所もそれぞれの行政の専門知識を持った方がおられるわけですが、私は、法務省へ参りまして、ほかの役所に増して法務省という役所は専門家集団といいますかプロ集団だなと思いました。もちろん、民事、刑事を中心になって担っているのはプロの法律家でありますし、そ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 山下議員が新聞記者時代、番記者として日々お付き合いをして、若くて張り切っておられたあなたの姿、よく記憶しております。今回、大変厳しい選挙の中を勝って、こうして参議院に出てこられた。大いに活躍を期待しているところでございます。  そして、選挙区のいろいろ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確定判決で命じられた開門義務を果たさなければいけない、これが判決の命じるところでございます。しかし、実態を見たときに、じゃ何もしないですぐに開けられるかといえばそういうものではありません。対策工事、いろいろ考えられる影響がございますから、対策工事をきちっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたように、何らかの開門したときの弊害を回避するような措置を併せて講じなければならない。  そして、この工事は主として農林水産省が中心になって進めておられるわけですね。先ほどのような林大臣の御答弁がございました。私、今農水省が考えておられる...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) オリンピックにはたくさんの方に来ていただいて楽しんでいただきたいですし、さらに、オリンピックでなくても、多くの方に日本に来ていただいて日本の良さを知っていただきたいと思いますが、そうやってたくさんの方に来ていただけば、どうしても、好ましからざる人物という...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、委員のお話のように、大変このヘイトスピーチというものに対する関心も高まってきておると思います。有田委員も御著書をお出しになりましたし、関心は高まってきているなと思います。  それで、十月七日の京都地裁の判決は、これは今係属中の個別の民事訴訟でござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、これ内閣、閣法、提出の法案でございますから、当然閣議の一員として私も責任を負わなければならないことは事実だと思います、今度の法案につきまして。ただ、私は、自分の直接所管でないことを国務大臣として国会で答弁するということはできる限り控えるべきものだと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、今の法案の、森さんがお答えになるべきことでございますが、まだそれはどういう情報かも分からないのに、あらかじめこれはこうでございますと言うのはちょっと差し控えたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、その当時の状況でどうか、私、今は全部お答えする自信はありません。  また、こういう当てはめは具体的なことですから、直ちにテロ計画に当たるかどうかというのも私も答えにくいですが、そうなる可能性も大きいですね。そのようには思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたように、例えばこの委員会で、今の討論もそうでございますが、もし法案が成立したときに、国会でこういう議論をしているといって公定的な解釈の参考になるような議論だと思うんですね。  ですから、私は、もちろん閣内の一員として連帯して責任を持ちま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど来副大臣とも御議論をされておりますが、私は、最高裁判所があのような決定をお出しになった、相続というのは私人間で起こるものですから、法文の条文と最高裁の判断が違うというようなことは私人間の法律関係に混乱を来すものであると、このように感じておりまして、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法務大臣としては、今、小川委員がおっしゃったようなことを強く望んでおります。  ただ、我が政権は、政権の意思決定としても与党審査として並行して行うということにいたしております。ですから、今私が申し上げられるのは、与党の中でその御努力をいただいているとい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、佐々木委員が、法テラスが取り組んでおられる司法ソーシャルワーク、お触れになりました。  これはやっぱり、お年を召していたり、あるいは障害を持っていたりされて、自分が法的な問題を抱えているということもなかなか理解できない方がやはり世の中にはいらっしゃ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) やはりこの司法ソーシャルワークを進めていく上では担い手がちゃんと確保できていなきゃできません。  そこで、日弁連や、あるいは日本書士会連合会等々と提携させていただくのはもちろんですが、やはり法テラスの常勤弁護士の存在というのが極めて重要だろうと思います...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 子供はみんなかわいいという気持ちがございますけれども、おっしゃるように優先順位を付けなければ仕事が進みません。そこで、今日、衆議院で、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案、これが可決いたしました。継続審議になっていたのが可決したわけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 司法の現場ということになりますと、裁判所がどう判断されるかですが、先例拘束性、特に大法廷判決が出ますと、下級審ではそれを尊重しながら、それに従いながら、つまり判例をばらばらにさせないように、まちまちの判断が起こらないようにするということで、最高裁の大法廷...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたことの繰り返しでございますが、最高裁判所が、通常は立法府の立法に従って裁判をなさるわけですが、その法案が違憲であると判断されたときは、そういう判断権を持っているのは最高裁判所であると、裁判所であるということで、私どもとしては、その全体的な...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も、古いもので全部記憶しているわけではございません。しかし、今記憶しているのは二つのことを言ったんじゃないかと思います。一つは、先ほどの御指摘にもありましたけれども、刑法、刑事法の場合、罰則を科すのに余り曖昧な部分が残っていると、これやるとやばいんじゃ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも度々御答弁申し上げているところですが、私は閣議の一員として、これを閣議では認めたわけでございます。それで、連帯して責任を負うことはもちろんでございます。ただ、ここは権威ある国会の委員会で、国務大臣として答弁するからには、それだけの責任を持たなければ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 捜査等々は当然できた法律に従って行わなければならないわけですね。それ以上のことは今考えておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、この法案でもそうでございますし、あるいは国会の中で議員立法で作っていただく法律もそうでございますが、審議を、何というんでしょうか、並行しながらどうやっていくかということも検討していくわけでございます。もちろん、しかし、私どもも併せて研究はしなけれ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは、起訴事実も分からず証拠もなければ裁判ができるとは私は思っておりません。ただ、その辺をどう仕組んでいくかは、是非是非、担当閣僚との間で御議論をいただきたいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) その辺りもこの特定秘密の制度設計にかかわる問題ですね。是非、担当大臣との間で御議論を詰めていただきたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどから同じことばかり御答弁申し上げて誠に申し訳ございませんが、きちっと国会でこの制度設計について議論を詰めていただきまして、そして私どもは、まさに一般論ということになるわけですが、検察、当然、具体的にじゃ捜査もしなければいけないわけですね。それで公判...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 二つ申し上げたいと思うんです。  一つは、情報、今の萎縮ということも、情報保護、公開体制というのが一応あるところとないところではその持っている意味は全然違うと思っております。したがいまして、三十年ほど前の状況と現在は違っているというふうに私自身は判断し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、先ほど来から御答弁を申し上げているところですが、今の委員の御指摘にもあったように、法令が憲法に違反しているかどうかということは裁判所が、最高裁判所がその権限を持っているわけです。私どもは、私は今行政府の中にいる人間でございますが、やはり日本全体の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それを判断する権限は、日本国においては最高裁判所が持っておられるわけですね。ですから、そのような判断をされたということを、やはり日本国憲法を尊重して、日本国の国家統治システムというのをうまく動かしていく、いかなければいけないと、閣僚としている私の責任でご...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、先ほど来申し上げているように、最高裁判所が法律、法令が違憲であるかどうかというのを判断する権能、最終的な権能を持っているわけです。それをやはり尊重していくというのは、これは議会人としても、もちろん行政府にいる人間は当然のことでありますが、議会人とし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当時の、私も立法府の一員でありましたから、どういう表現でしたらいいのか。しかし、今国務大臣として、行政の中におります国務大臣として国会のそういう御判断を論評するつもりはございません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 我が国が批准した国際人権規約、諸条約に基づき設置されました各委員会から、今、仁比委員がおっしゃったようないろいろな指摘があったことは十分承知しております。  ただ、国内においても多様な意見があった、また現在でもあるわけでございます。私は、今、先ほど申し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、先ほど来かなり注意深く御答弁をしたつもりでありますが、日本国において法令が違憲であるかどうか最終的な判断権を持っているのは最高裁判所でございます。その最高裁判所が違憲であるとした以上、当然それを尊重しなければならない、これは当然のことだと思います。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず裁判員制度の施行がありまして、私びっくりしましたのは、裁判員になっていただきたいという候補者の方々に裁判所に出頭していただくわけですが、それぞれみんなお仕事を持っておられるだろうと思いますが、極めて高い割合で出頭していただいている。それからまた、実際...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 人権問題の所管であるということで糸数先生から御質問がありましたが、婚姻していない母に寡婦控除の適用を認めていないことが合理性のない差別である、日弁連等が批判しておられる、そういうことは私も承知しております。ただ、これは税、主として税務行政でございますので...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在、最高裁で法令違憲と判断されました民法九百条四号ただし書、これは、この前半部分を削除する改正と同時に、戸籍法、今御指摘の四十九条第二項第一号に規定いたします出生届の届け書きの記載事項から嫡出子又は嫡出子でない子の別、これを削除する改正法案を本国会に提...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 度々この委員会でも御答弁申し上げたことでございますが、違憲立法審査権を有する最高裁判所が憲法違反の判断をしたということは、私どもとして厳粛に受け止めなければならないことだと思っております。そして、最高裁が法令違憲の判断をされた場合には、法案を提出権を有す...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法制審議会、これは法務大臣の諮問機関でございますが、今、糸数委員がおっしゃったように、平成八年二月に答申を出しまして、それは嫡出子と嫡出でない子の相続分を同等とせよと、今度の最高裁の決定が要求しているものと同じことを言ったわけでありますが、それ以外にも、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ここは個人的意見を申し上げる場ではないと思っております。国民の合意がどこにあるのかを慎重に見極めながら進みたいと法務大臣としては考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほども申し上げましたが、国連及び国際機関から様々な勧告を受けております。その中には全然立場が、先ほど申し上げた、仁比先生にお答えしたのは余り卑俗に過ぎた回答、答弁だったと思いますが、しばしばそういうことがございますので、受け止め方、個人的には反感を持っ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、佐村局長の御答弁がございましたけれども、私も、女性が輝く社会をという安倍総理の御主張には全く賛成をいたしております。あらゆる局面から女性の進出というものは必要でございますし、女性の創意工夫というのも必要でございます。  私の役所のことばかり申し上げ...全文を見る
11月07日第185回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  近時、自動車運転による死傷事犯数は減少傾向にあるとはいえ、依然として、飲酒運転や無免許運転など悪質、危険な運転行為による死傷事犯が少なからず発生して...全文を見る
11月08日第185回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○谷垣国務大臣 昔は滅私奉公なんという言葉もございましたが、やはり現代においては、先ほども御答弁がありましたけれども、仕事と家庭生活を両立させていくというのは、これは公務員だけではなく、もちろん民間にも通ずることでございますし、裁判官にとっても仕事と家庭生活を両立させていくという...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員のおっしゃるように、一般職の国家公務員と特別職の公務員であります裁判官とはいろいろな人事上の規律も違うところがございます。しかし、そういういろいろ違うところは制度をいろいろ立てなければなりませんけれども、大きな方向としては、国家公務員の職務規律と大体同様なもの...全文を見る
○谷垣国務大臣 この法案を与党の中で審査していただく中で、自民党におきましても階委員と同じような御意見があったと承知しております。結局、公務員だけいろいろな勤務条件がいいのではないかということが出てくるのではないかという懸念を示す意見もありました。ですから、そういう懸念ができるだ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この法律案における配偶者は、階委員今おっしゃいましたように、届け出をしないけれども事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む、こうされているわけですね。  その認定に当たっては、必ずしも具体的な基準が法上定められているわけではありません。社会通念上夫婦であると認知...全文を見る
○谷垣国務大臣 特に、今の階委員の御発言は、必ずしも被災地だけではなくというニュアンスが含まれていたと思います。  裁判所のあるいは裁判官の人的体制の充実というのは、これは本来、最高裁判所で適切に御判断をいただけることだと思っております。  私としては、法務省としては、当然、...全文を見る
○谷垣国務大臣 行政府と立法府の関係から申し上げますと、ちょっとかた苦しいことを申し上げますが、これはやはり司法部、裁判所において適切に判断していただくと、私は本来答弁すべきものだと思っております。ただ、いろいろ伺いますと、例えば、今おっしゃったような、配偶者が死亡した場合あるい...全文を見る
○谷垣国務大臣 いろいろお考えになったことの御開陳がありまして、大変私も参考になりました。  この場は余り個人的なことを申し上げる場ではございませんけれども、あえて申し上げますと、私は昭和二十年の生まれでございます。ちょうど終戦の年ですね。それで、私の父と母は、私が両親からこの...全文を見る
11月11日第185回国会 衆議院 国家安全保障に関する特別委員会 第10号
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○谷垣国務大臣 今、大口委員から、私の若いころの論文について言及していただきました。  当時、スパイ防止法というものが出ておりまして、私は、それに対して、二つの面から問題提起といいますか、二つの面が重要だということを申しております。  一つは、機密に当たる、あるいは言論に影響...全文を見る
○谷垣国務大臣 今捜査で報道機関などに強制捜査が入ることはあり得るのかというお問いかけでございます。  これは、あくまで、具体的な事例に即して検察において判断すべきもので、法務大臣として一概に申し上げることは難しいんです。  ただ、今、大口委員が挙げられた今回の法案の二十一条...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の大口先生の御質問は、現行の刑事訴訟法の解釈としておっしゃっているのか、あるいは、立法論としてそういうものを求めるべきだとおっしゃっているのか、私ちょっと今よく理解いたさなかったのでございますが、いずれにせよ、先ほど申し上げたような、昭和四十四年の博多駅事件の判...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃった報告書の作成に当たりましては、法務省としても協力してきたところでございます。  それで、例えば、この報告書の作成過程で、特別秘密を含む捜査資料の取り扱いについて、例えば裁判官等が接する場合が出てくるわけですね、そういう場合に関連してどういう問題...全文を見る
○谷垣国務大臣 法案の作成過程には、この法案に限らず、いろいろな意見が出てまいります。いろいろな懸念も出てくる、いろいろな意欲も出てくる。しかし、いろいろな問題点を調整して、最後、案にまとめるわけでございますから、それを全部公表する必要があるかどうか、私は疑問に思っております。
11月12日第185回国会 衆議院 国家安全保障に関する特別委員会 第11号
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○谷垣国務大臣 今、赤嶺委員がおっしゃった文書の公開についての経緯ですが、法務省刑事局が昭和四十七年に、「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」というものを発刊したわけでございますが、これが、平成二十年、国会図書館で閲覧に供されていることが判明し、ちょっと今言い間違え...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはいろいろ関係者がおりますので、関係者と協議しながら逐次解除してきた、こういう経緯でございます。
○谷垣国務大臣 特定秘密の指定の要件は、情報公開法上の不開示情報の要件に必ずしも一致するものじゃありません。  それから、国会図書館において閲覧に供されている資料については、特定秘密の指定の要件は、森大臣からも御答弁がありましたように、非公知性というものが必要でございますから、...全文を見る
11月12日第185回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、若林委員が指摘されましたように、悪質な運転行為によって亡くなる方、犠牲になる方が絶えないわけでございます。それで、今までもこういった犯罪に対して適切な処罰を可能にしなければいけないということで、平成十三年には危険運転致死傷罪というのを新設いたしました...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 悪質、危険な自動車運転で亡くなる方あるいは大けがを負われるような方、こういう被害に遭われる方が一人でも少なくなるようにと私も強く望んでいるところでございます。  しかし、今委員の御指摘のとおり、これが法務省だけで、あるいはこの法律だけでできるものではな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 具体的には今、稲田刑事局長の答弁どおりでございますが、私もこの間議論をずっとさせていただき、それから関係団体の方々のお話などを聞きまして、これはやはり啓発活動というのは非常に大事だと思います。  これは法務省としても、もちろんホームページやあるいはいろ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その点は全く委員の御主張に同感でございます。  今いろいろと詰めた議論をしていただきまして私も大変勉強になったわけですが、実際にこれを運用していくとなると、どう判断していくかということも含めて、正しい医学の知識を借りないとなかなか進まないところがあろう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 衆議院あるいはこの参議院でのこの法案の審議通じまして、特に三条二項のような一定の病気、これは病状に着目すると度々申し上げておりますが、それが一定の病気の差別、偏見につながるのではないかという御懸念はずっと出ているところでございます。  それで、私どもの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど、危険運転致死傷罪というものが生まれたきっかけの事故、御言及されましたね。あれはそれまでは業務上過失で罰していたと。しかし、もっと悪質なものがあるじゃないかということで、いわゆる傷害罪、少なくとも暴行するには故意が必要な傷害罪あるいは傷害致死罪と同...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の御議論、私精細に検討したことはないんですが、私どもが考えておりますことは、従来、道路交通法等で定型的にやはり危険性のあるものとして一定の病気を挙げていたけれども、それは必ずしも病気、その特定の病名に着目したわけではなくて、それと同時に、その一定の定型...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員のおっしゃるとおりだろうと思います。実際の例えば裁判等に当たりましては、あるいは捜査についてもそうだと思いますが、きちっとした医学の所見を踏まえながらやっていくということが必要ではないかと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、重罰化をしたり新しい刑罰を設けたりすると、何というんでしょうか、それを潜脱するために、その網をかいくぐるためにまた悪知恵を使う人が出てくるというのは、残念ながらそういうことはございます。しかし、私としては、この本条を設けることによってやはり立法意...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはもう委員のおっしゃるとおりだと思います。  それで、三条二項の場合に、こういう罰則の類型、普通の過失傷害よりも過失致死、過失傷害を重く定めた理由は、そういうおそれがあることを知っていて、しかもやったというところに重い原因があると先ほど刑事局長が御...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この六条に関してはいろんな意見がございます。無免許運転そのものを危険運転にせよという御意見もありますし、今の糸数委員の御意見は、どちらかというと、その因果関係のないといいますか、そういうようなものを重く罰するのはどうかという問題意識に発して御質問があった...全文を見る
11月13日第185回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○谷垣国務大臣 私も、選挙法制を担当しているわけでもございませんし、それから最高裁判例は尊重しなければならないという立場でございます。感想でよいということでございますが、なかなか答弁はしにくいのが率直なところでございます。  それで、今御指摘になった昭和二十九年の最高裁判例、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、菅家委員がおっしゃったような技術革新というのは私も大変期待しております。ぜひ、今後の技術の発展によって、安全で世の中のためになる、そういう自動運転のような技術が確立していってほしい、このことは私も強く期待をしているところでございます。  そこで、その場合、事...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がお引きになりました共通到達度確認試験ですが、これはもともとは、平成二十四年の十一月三十日に、中教審の大学分科会法科大学院特別委員会で、ロースクールにおける法学未修者教育充実のためのワーキンググループで提言されたものでございます。そこでは、未修者が一年次に学...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員の御意見といいますか、今の御発言をあえて私なりに深読みいたしますと、委員のお気持ちの中では、法科大学院というのは、プロセスで教育するといってスタートしたわけですが、必ずしもうまく機能していない。それならば、予備試験というものが、ある意味では、昔の司法試験と同じ...全文を見る
○谷垣国務大臣 法曹養成制度検討会議の取りまとめで、法科大学院教育においては、特に法学未修者について、基本的な法律科目をより重点的に学習できるように改善を図ることとされております。このことを前提として、司法試験についてもそういう法科大学院教育における教育との連携を図る必要があるだ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、今おっしゃったように、均衡を図れというのがございまして、やはり余り偏るのは、どっちかの方が極めて、何というんでしょうか、合格率は高いけれども、こっちの方は極めて低いというようなことは余り好ましくないのではないかと私も思っております。  しかし、現実に、で...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の委員の御意見を伺って、先ほどちょっと申し上げたことですが、委員のお考えの中に、ロースクールが必ずしも機能していない、十分な教育も行われていないのではないか、むしろ昔の司法研修所の方がきちっとした教育ができたのではないかという御判断があるように感じます。  私...全文を見る
○谷垣国務大臣 もちろん、この事件について、第一審無罪判決が出たことは私もよく承知しております。  しかし、影響を与えない範囲でとおっしゃいましたが、この事件は指定弁護人によって公判が行われている事件でもございますし、また、個別の判断、特に確定もしていない判断でございますから、...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、ここでお答えするのは、あくまで法務大臣として、行政府をある意味では代表いたしまして答弁するわけでございますので、その立場としては、今の一審判決に意見を申し上げることは差し控えたいと思っております。
○谷垣国務大臣 先ほど来の御議論に、私は、刑事局長が答弁申し上げた以上のことを今お答えできるわけではございません。  それで、もし法人にも刑罰を与えるということになりますと、基本的には、けしからぬから刑罰を与えるというわけにはいきません。やはり、何が処罰すべき行為かというのにあ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この問題に関して、法務大臣としての立場は、世論調査だけで事を決するわけではありませんが、極めて国民の世論はまだ割れていると思います。したがいまして、これは、先ほど、検討していると言って、していないとおっしゃったんですが、この世論が割れているところを無理に押し切って...全文を見る
○谷垣国務大臣 法科大学院制度については、いろいろな論点がございます。  一つは、先ほど階委員の御議論にもございましたが、一体、どの程度の人数を法律家として、法曹として養成していくかという問題、それが同時に法科大学院の定数の問題にも響いてまいります。  そしてまた、法科大学院...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申しましたように、法科大学院、大変ばらつきといいますか、どれだけ合格できるかということもばらつきがございます。ばらつきが多いことと、もう一つは、やはり定員の数が合格者の数に比べてかなり多いですから、なかなか合格率が上がらないという面も出てくるだろうと思います...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどの、到達度試験をどうするかということを検討しているわけですけれども、特に言われておりますのは、法学未修者の法学のマスター度合いというのが弱いじゃないかということで、一年次から二年次に行くようなときに試験を活用して、ロースクールの教育を改善していくことができな...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、論者によって随分違うんだろうと思います。  私は、この法曹養成制度の改革がありましたときに、幾つかの問題点があったと思うんです。  それは、まず、あのころは、議論が起こった当時は、合格者は大体五百人ですね。五百人というようなことではとても需要に応えられ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ハーグ条約関連法案を国会で通していただきまして、共同親権の議論もその中でいろいろございました。  それで、今法務省としては、外務省を通じて在外公館等にもお願いをして、各国の実情を集めております。そして、ことし中にある方向を出したい、ことし中にそういう資料を集めま...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと、ことし中というのは言い間違いでございまして、今年度中に調査に行くということでございます。
○谷垣国務大臣 今のところ、特にリベンジポルノに対して新しい立法をするということを特別に考えているわけではございません。  その理由としては、リベンジポルノというのは何かという定義は別としまして、想定されるような問題は大体現行法で裁けるのではないか。  これは、個別具体的なこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 民法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、民法の規定のうち嫡出でない子の相続分を嫡出である子の相続分の二分の一とする部分は憲法違反であるとの最高裁判所決定があったことに鑑み、この部分を削除することにより、嫡出でない子の...全文を見る
11月14日第185回国会 衆議院 国家安全保障に関する特別委員会 第13号
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○谷垣国務大臣 今、丸山委員、いろいろ場合分けしておっしゃいましたけれども、捜査というのはそのときの状況で具体的に考えませんと、つまり、正当行為だったら、それは誰の目から見ても正当行為だとはっきりしているところに強制捜査は入らないですよ。だけれども、要するに、そこのところはどうし...全文を見る
○谷垣国務大臣 それは、今までの検察の行動も見ていただきたいと思います。今まで検察が、私はガサ入れというちょっと俗語は使いませんで、この種の事案のときに、報道機関等々に強制捜査に入る。私は全ての事例を承知しているわけではありませんけれども、極めて抑制的に対応してきたことは、これは...全文を見る
11月15日第185回国会 衆議院 国家安全保障に関する特別委員会 第14号
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○谷垣国務大臣 私も、今、石原先生がおっしゃいましたように、本来秘密とされていることでも、それを隠しておくことだけがいいわけではなくて、特定の国家目的のために、あるいは政策的な目的のために活用しなければならない局面もあり得るのではないかと思っております。  今までの御質疑を聞き...全文を見る
11月15日第185回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○谷垣国務大臣 この問題で国民感情がさまざまであるということは、私もよく承知しております。  土屋先生も当然いろいろな御意見を耳にしておられると思いますし、また、その御意見の背景にあるそれぞれの人生、家庭生活、親子関係、これもまた多様なものがあるんだと思います。今お話を伺って、...全文を見る
○谷垣国務大臣 土屋委員から、カトリックの教義からサルトル、ボーボワールに至るまで、また、儒教、神道も引いて、博引旁証の御議論でございました。それに対して余り事務的な答弁を申し上げるのは恥ずかしゅうございますが、最後におっしゃったように、やはり、通常、司法は立法府のつくった法律に...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の宮崎委員の御意見のように、最高裁から違憲の決定が出た、これがこの法改正のまず第一の動機である、これは間違いございません。では、その中身はいかん、ただそういう形式的な理由だけかという御質問ですね。  これは、最高裁の違憲決定にも触れられておりますように、父母が...全文を見る
○谷垣国務大臣 私の認識は、民法をつくったのは明治二十何年でしたか、その当時、法律婚を明治の民法は採用しました。しかし、その当時、まだ多くの日本の国民は、なぜ自分が結婚したときに役場に届け出なきゃならないのかとすぐにはなじめなかったと思います。ですから、当時は事実婚をどう扱ってい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回の最高裁判所の決定は、民法九百条四号ただし書きの規定そのものが憲法十四条第一項に違反する、いわゆる法令違憲であるとした判決ですね。  それで、法令違憲というのは、法令の規定そのものが憲法に違反する。一方、適用違憲と言われているものは、法令自体が違憲というわけ...全文を見る
○谷垣国務大臣 国会は立法機関でございますから、今、宮崎さんがおっしゃったように、これは私法であろうと公法であろうと、やはり国会でまずいろいろな利害状況と申しますか、全体の状況をよく議論し調整して決めていくというのが第一義であることは、これは間違いないと思います。  今問題にな...全文を見る
○谷垣国務大臣 最高裁の決定が出ますと、最高裁の判断は、その個別的事件を解決するということももちろんございますけれども、裁判所の判断がまちまちになってはやはり困る、要するに、司法部として解釈を統一していこう、そういう作用も持っているわけでございますので、今委員がおっしゃいましたよ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この最高裁決定が出ました後、直ちに公明党の法務部会の皆様が私のところにおいでになりまして御意見をいただいたこと、大変ありがたく思っております。  それで、今、遠山委員がおっしゃいましたように、最高裁判所が法令違憲の判断をしたときには、内閣としてはできる限り速やか...全文を見る
○谷垣国務大臣 私自身は、今度の法改正、先ほど申し上げたように、やや官僚的価値観と言われるかもしれませんが、やはり日本国憲法の三権分立の仕組みの中で、世の中に混乱が起こらないようにその秩序を運営していくというのは、大臣としてもあるいは政治家としても自分の職責だろう、こういうふうに...全文を見る
○谷垣国務大臣 婚外子が生まれる理由というのは、先ほども申し上げましたけれども、本当にさまざまでございます。私自身も、国会に出る前、弁護士として多少経験したことから見ますと、生まれる理由で、これはひどいなというのもあれば、やむを得ないな、苦しい中でこういう選択しかなかったんだなと...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど宮崎委員にもお答えしたことでありますが、私は、明治民法制定以来、いろいろ最初は葛藤がありながら法律婚というものが定着してきたことの意義というのは小さくないし、それは簡単に崩れるものではないだろうと思っております。  昨今では、何か時々、イデオロギーで事実婚...全文を見る
○谷垣国務大臣 相続財産の形成に関する貢献というのも、これもなかなか一概に言えないんだろうと思いますね。  糟糠の妻が子供と一緒になってお店を一生懸命守り立ててきた、それで、亭主が亡くなったら、どこかから子供が出てきて、私にも相続させろと言われたら、そういうさっきおっしゃったよ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今月の十二日に長崎地裁で諫早湾の排水門開門差しとめを認める仮処分が出たわけですね。おっしゃったように、平成二十二年十二月に福岡高裁は、確定判決になっておりますが、この排水門をあけろという判決を出して、まさに私、どちらもの被告としては、股裂きと申しますか、平重盛の心...全文を見る
11月19日第185回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○谷垣国務大臣 今、階委員が指摘されましたように、九月四日、最高裁の決定が出まして、いわゆる九百条第四号ただし書き前半部分は違憲であるという決定が出ました。それを受けまして、もちろんそこも改正すると同時に、今おっしゃった戸籍法四十九条第二項第一号後半部分を削除する旨の戸籍法改正案...全文を見る
○谷垣国務大臣 九月二十六日の最高裁判決がございまして、今委員がおっしゃったように、戸籍法の四十九条第二項第一号後半部分、これは憲法違反ではないという判決、判示があったことは承知しております。  この四十九条二項の規定、これは、民法上、嫡出子と嫡出でない子がある、こういう区別が...全文を見る
○谷垣国務大臣 九月二十六日の最高裁判決では、戸籍法の規定によって出生届書に嫡出子、非嫡出子の別を記載することを届け出人に義務づけることについて、戸籍の「事務処理上不可欠の要請とまではいえない」という判示があったわけですね。  また、平成二十二年、民主党政権時代、法務大臣は千葉...全文を見る
○谷垣国務大臣 今御指摘のように、兵庫県明石市長が、ことしの十月一日、嫡出子または嫡出でない子の別の記載欄を削除しました出生届書の様式を独自に用意されまして、今後、この様式による出生届も受理する旨を発表したことは御指摘のとおりでございます。  ただ、出生届書の様式は法務省令で定...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員は、届け出人がこういう記載をしなければならないことによってちゅうちょする、その結果、子に不利益が生じる、こういうふうにおっしゃったわけですが、平成二十二年の通知に基づく取り扱いは、補正ということをし、補正も何段階かあるわけですが、補正に応じていただけない場合...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のような、不貞、私の名前にも貞という字が、しめすへんがついておりますが、ついておりますので、余り不貞の子という言葉は使いたくないんですが、事実婚でも、別に不倫を親が働いたわけでなくても子供ができる、それは委員の御指摘のとおりで、まさに、その子に罪があるわけでも何...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、商業・法人登記、これは公開しております。それで、会社の商号、あるいは本店、代表者及び資本金等々が登記事項とされているわけですが、その狙いといいますか意味は、こういった情報を公開することによって、その会社と取引をしようとする相手方が会社の内容を確認することが...全文を見る
○谷垣国務大臣 ことしの六月の閣議決定、世界最先端IT国家創造宣言、これは法務省としてもしっかり取り組んでいかなきゃならないと考えております。  それから、今御指摘のように、まだ法務省が担当しているところは、所管の範囲は相当努力すべきところがあるなという認識を持っております。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、田嶋委員がおっしゃった、経産省と法務省は角突き合わせているみたいなことはやはりよくないんだろうと思います。何かの新聞で最近読みまして、私全く同じような考え方を持っているわけですが、やはり経済の発展や何かに資するインフラを提供しているのも法制度であるというふうに...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、私も実はまだ明確に全部事実関係がわかっているわけではありませんが、今、田嶋委員が御指摘になったように、政府全体の公開していくシステムが必ずしも今おっしゃったような、図等までできるようになっていないというふうに私は理解しております。  したがいまして、これ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、今、民事局長が御答弁いたしましたが、一つの問題は、委員もおっしゃいましたように、現実に、やはり職権で全部それをやっていくというのにはなかなかなじまないところがあろうかと思います。それからもう一つ、コンピューター化されていないものもございますから、一つ一つ手作業...全文を見る
○谷垣国務大臣 嫡出子、非嫡出子の区別というのは、民法上、この間の最高裁決定がありましても、依然としてそれは、法律婚あるいは事実婚という中であるわけでございます。  そういう中で、確かに、今、(1)、(2)とおっしゃいましたが、あくまで(1)が行われない場合の次善の手続として行...全文を見る
○谷垣国務大臣 この問題は、日本の憲法システムは、立法権は国会のみが持っているわけですが、そして、その立法に基づいて裁判所が判断をするわけですが、裁判所は、しかしながら、この法令が、法律が憲法に違反するかどうかという判断をする権限を持っている、そういう仕組みでチェック・アンド・バ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、不倫に至る心理について十分通暁しているものではございませんが、一般的に言って、不倫に至るときに、これによって生まれてくる子の相続分が半分かどうかなんということを考えながら浮気をしたり不倫に至る人は余りいないんじゃないかと思います。
○谷垣国務大臣 これは一般論でお答えするしかないと私は思うんです。先ほど来御答弁がありますように、行政府は、司法がそういう判断を下したら、それを尊重する、そしてできる限り速やかに対応するということが求められていることは事実でしょう。それから、今回のような案件は、私人間の権利関係は...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、嫡出子だけが相続人の場合と、非嫡出子もいる相続、どっちが難しいかといえば、事実的には、それは非嫡出子がおられる方が難しい場合が多いのではないかと思います。  ただ、今御懸念の案は、例えば、誰が一番子供の中で扶養義務を果たしたとか、親から誰が一番面倒見てもら...全文を見る
○谷垣国務大臣 要するに、国会は民意を受けているという今の御発言ですね。それは、当然、選挙で我々は選ばれてきておりますし、選挙で我々が感じてきた民意を代弁して国会議員は活動すべき、立法府はそういう判断をするわけですね。  ただ、我が国の制度は、もう御承知のとおり、それだけで動く...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、杉田さんがおっしゃったように、今までの九百条、嫡出子と非嫡出子の相続の、二分の一ということに非嫡出子がなっておりました。その意味は、あなたがおっしゃったように、二つ意味があったと思うんですね。  一つは、やはり法律婚を尊重して、法律婚の中から生まれてきた子供...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなか役所には答えにくいでしょうから。  今お引きになった国際条約に限らず、日本が批准した、あるいは承認した条約、いろいろなものがございます。あるいは、条約ではなくても、国際機関からいろいろ勧告を受ける、あるいは、国際機関だけではなく、いろいろな国からもいろい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、杉田さん、飛躍とおっしゃいましたが、そして、日本は修正動議も出していないとおっしゃいましたが、条約を結ぶときに留保条項をつけているのはたくさんあると思います。やはりこれは、今後国会でも新しく条約に入るときは御審議いただくと思いますが、そのあたりは十分御判断をい...全文を見る
○谷垣国務大臣 国民の意識が日々変化していく背景、いろいろなものが考えられます。社会の変化、価値観の多様化、いろいろございますが、なかなかこれは一概には言いにくいです。  でも、委員がおっしゃったように、私は、法律婚を基本的に尊重しなきゃならない流れというのは定着しているのでは...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の、単純婚外子と重婚的婚外子に分けて考えるのが妥当ではないか、そうすることによって具体的な妥当性を求めていこうというお考えですね。  分けて何をするのか、分けて、今度はそこにどういう効果というか結論を結びつけるかということに、すぐこれは関連してくると思うんです...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げたことは、少なくとも、今度の最高裁判所の決定の論理に立つと、相続分に関しては違う扱いというのは認めにくいんだろうと思います。それを否定してしまえばまた別の議論は出てくると思いますが、最高裁決定の論理を尊重するとそうなる。  ただ、今の委員の御議論は...全文を見る
○谷垣国務大臣 亡くなる方の順序によって相続分が大きく変わってくるということは、先ほど民事局長が答弁したとおり、いろいろなところで起こってまいりまして、それを種に推理小説も書けるかと思うぐらいいろいろなケースは考え得るわけですが、今の委員の問題提起は、結局、では、母は亡くなってし...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、司法部、最高裁判所がどう判断するかですから、法務大臣は最高裁判所がこういう判断をするだろうと余り予想しないことになっておりますが、あえて申し上げるならば、違憲というようなものではないんじゃないかという感じがいたします。
11月19日第185回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 例えば交通事故で亡くなる方の数は、いろんな施策を通じてだんだん抑えられてきていることは事実なんですが、しかし依然として、酒を飲んで酔っ払って運転するとか、あるいは無免許で暴走するとか、悪質、危険な運転行為というのがやっぱりなくなっていくわけにはいかない。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、かつて国家公安委員長を拝命したこともございます。それから国土交通大臣も務めたことがございまして、どちらの役所も、いかにして交通事故を減らしていくか、警察はもちろん、道路交通の体系といいますか、そういうルールですね、そういうことで大きな影響がございま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど警察の交通局長から御答弁がありましたように、道路交通法においてもそうですが、今回御審議をいただいているこの法律についても、医師に過剰な負担を掛けるような、あるいは過剰な法的責任を問うようなことではないというふうに私自身は考えております。  ただ、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もう一つ、やはり通達でも、今のような観点から、誤解を招かないようなきちっとした通達を出していく。ちょっと言い忘れました。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の真山委員の御議論は、衆参通じまして、特に特定の病気に対する偏見を助長するようなことにはしないでくれという御議論が多く、また参考人からもそういう御意見が寄せられたことはもう私もよく承知しております。それで、そこで私も度々、あるいはこの参議院でも度々御答...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の、いろいろ症状にも着目しているぞというこの資料を挙げて御説明になりました。実はかなりそれは日本も共通のところがあるのではないかと思っておりますが、例えば、道路交通法を受けまして政令で定める病気という中のその中でございますが、例えばてんかんというのを挙...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) できないということはないだろうと思います。しかし、今までの日本の法体系は、こういう一般的に無免許や無資格での行為に対する罪というのを規定しているものが幾つかございますけれども、それは皆、その免許や資格について規定している法律においてそういった制度を、それ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどの真山委員に対する御答弁と繰り返しになってしまうかもしれませんが、私はこういう御懸念があることも参考人質疑を記録を拝見しましてよく存じているつもりでございます。  しかし他方、今までの法律の書き方ということも一つあることはございますが、もう一つは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法務行政の果たすべき使命の一つとして、国民の安心、安全を確保するということが挙げられると思います。しかし、そのためには、犯罪被害者の救済、犯罪の被害に遭われた方々やその御家族の気持ちをよく理解しながら真摯に受け止めて、それぞれの立場を配慮しながら物事の処...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘のような懸念は生じないようにしなければならないわけでございます。まずは、政令等の決め方、専門家等の御意見をよく伺って適切、妥当なものにしませんと、今おっしゃったような懸念が生じてくる可能性がございます。まず差し当たってこれをしっかりやらなきゃいけま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、糸数委員がおっしゃったことは私も大変感ずるところがございまして、私のところは水害の常襲地帯なんですが、水害が起きそうだとなると、起こるようなところは、まず車を水のつからないところに避難させます。それは、公共交通機関が発達していない田舎では、車がなくな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
11月20日第185回国会 衆議院 法務委員会 第9号
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○谷垣国務大臣 今おっしゃったのは、最高裁が、司法部がいろいろ御意見をおっしゃったけれども、それに返ってこなかったということの御質問ですか。  これは、最高裁はいろいろな御意見があったと思いますが、こういう家族に関してはさまざまな意見がございます。  私どもも、確かに、私、ど...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、先ほど、平成八年と二十二年に法案を提出したと申しましたけれども、それぞれ準備をしただけで、法案提出には至らなかった。それには多様な意見があって、なかなかまとまらなかったということであろうと思います。
○谷垣国務大臣 今の御趣旨、私、十分理解できなかったんですが、今の御趣旨は、私なりに解釈いたしますと、やがてまたこれについても違憲判決が出るぞ、そういう御趣旨でしょうか。もしそうだとすれば、最高裁判所がどういう判断をするか、法務大臣としては事前に予測は差し控えたいと思います。
○谷垣国務大臣 今おっしゃったように、十一月五日の参議院法務委員会で、私は、糸数参議院議員の御質問に対しまして、今準備中である、戸籍法の点についても準備中であるという御答弁を申し上げたことは、御指摘のとおりでございます。  それで、答弁しましたその十一月五日の法務委員会の時点で...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の郡委員の御発言を承っておりまして、嫡出に正統という意味があるというふうにおっしゃいました。私は、もともと法律家の出身でございますので、この言葉を、要するに法律婚から生まれた子というふうに理解しております。  それで、今の点を全部改めろという御主張であるとする...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはいろいろな、日本だけではないと思いますが、言葉に非常な、何というんでしょうか、イデオロギー的な意味合いを込めて使う場合がございます。  私は、法律婚と事実婚、法律婚というものを立てた以上、今のような区別が出てくる、これはやむを得ないと思っております。ですか...全文を見る
○谷垣国務大臣 慎重姿勢とおっしゃいましたが、平成八年の法制審議会の答申にあります内容、その中で、嫡出子の相続分は、今回、こういう最高裁の決定が出ましたので、それに合わせて改正をいたしますが、他のお聞きになりました論点については、今のところ、民法改正をあわせて行うことは考えており...全文を見る
○谷垣国務大臣 大変難しい問題をお問いかけになったと思います。  確かに、今、今回の最高裁の決定を受けて西田委員が戸惑われる気持ちというのは、私もわからないわけではございません。ただ、今の憲法八十一条というのは一切の法律に対する違憲審査権を認めている、これはもう御承知のとおりで...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、国会に出ましてからいろいろな方の御指導をいただいてまいりました。私は、大平正芳総理の薫陶を受けた方からいろいろ教えをいただいてきたことが多かったんですが、大平総理が政治の論点を幾つか立てられまして、環太平洋構想であるとか、あるいは田園都市構想とか、そういう中...全文を見る
○谷垣国務大臣 少年非行の背景には多種多様な問題がございますけれども、大きなものの一つとして、今委員が指摘されましたシングルマザーの問題を初めとする、要するに、家庭、家族との関係、これがあるんだろうと思います。  それで、今も矯正局長が答弁しましたように、家族からの相談をできる...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名委員がおっしゃったように、違憲審査も付随的審査制である、それから個別的効力説であるというのが大方の理解ですね。その前提の上でありましても、違憲無効と判断されますと、その判断はやはり後の判決等も拘束して、事実上の拘束力を持つということになりますから、その時点...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、今おっしゃったように、法律婚を基本とする法律婚主義を否定してしまうものではないと思っております。例えば、法律婚による配偶者は相続権を持っているけれども、事実婚の関係にある男女には相続権はないなど、やはり法律婚を基本とし優遇していくという規定は随所にございまし...全文を見る
11月20日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 強制捜査の必要性は個別的な事案で判断しなければなりませんので一概には申し上げることはできませんが、あえて一般論として申し上げれば、現在の刑事訴訟法上、捜査機関は、罪が犯されたと、犯したと疑うに足りる相当な理由がある場合には、もちろん裁判官の発する令状、逮...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 検察の捜査に対してどういうイメージを持っておられるかによっても違うと思うんですが、現実に、今まで検察の捜査で報道機関に強制捜査に入るということは、私の記憶する限りほとんどないですね。それはこの法案では二十一条に表現されておりますが、昭和四十四年だったと思...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もちろん捜査の端緒が何であったかというのはそれぞれの場合によると思いますが、捜査段階において正当な業務行為であるかどうかは捜査機関が判断しながら進めていきますし、最終的には裁判所で正当業務行為に当たるかどうかを判断するということになると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) あくまでこれは個別の判断になりますけれども、一般論として申し上げれば、令状主義の下で逮捕、勾留あるいは捜索、押収ということはあり得るわけです。  もちろん、これはもう釈迦に説法でございますが念のために付け加えれば、それは決して被疑者のところだけに行くと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 一般論として申し上げれば、おっしゃるとおり、捜査段階では捜査機関、公判段階では裁判所ということになりますが、また繰り返しになりますが、先ほど申し上げたようなこの二十一条の縛り、あるいは昭和四十四年の博多駅事件の判決等々の先例をやはり尊重しながら行われると...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは御担当の森大臣から御答弁いただくのが正しいんだろうと思います。私は自分の職務でないことを国会で余りしゃべるつもりはありませんが、まあ捜査に関連しますとお答えしないというわけにもまいりません。  そこで、外形立証、いわゆる外形立証ということでありま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私の若いころの稚拙な文章を力を入れて読んでいただきまして心から御礼申し上げます。  そこに書いてありますことと、私もう一つ書いていると思います。構成要件の明確性ということはそこでそのように主張させていただいておりますが、同時に、情報公開なりそういうもの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、私は、繰り返し申し上げますが、当時は情報公開法も何もありません。それから公文書管理法もございません。そういう中における秘密保護法とそういうものがあるときの秘密保護体制の在り方は私は違うと思います。ですから、私が変わったとおっしゃいますが、私も日々に...全文を見る
11月21日第185回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 裁判官の配偶者同行休業に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  政府においては、外国で勤務等をする配偶者と生活を共にすることを希望する有為な国家公務員の継続的な勤務を促進する必要があるという現状に鑑み、一般職の国家公務員について配偶者同行...全文を見る
11月26日第185回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、石井委員から大変重要な見解を示されたと思うんですね。  私、法務大臣になりまして、よく犯罪の記録等を読みますと二つのことを感ずるんです。非常にやっぱり不幸せな生い立ちの人が多いと、だからといって罪を憎まないわけにはいかないという気持ちと、それから、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今年の六月に安倍政権として日本再興戦略というものを作りました。その中で、女性の採用、登用の促進や、男女の仕事と子育て等の両立支援について、まずは公務員が率先して取り組むとされているんですが、その具体策の一つとして、配偶者の転勤に伴って離職をしてしまう方が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は割合コンビニはよく使うんです。自転車に乗りますときに、コンビニに寄って、腹減ったらあんパンを買ったり、そういうことをしょっちゅうしておりますが、余りしょっちゅう使っておりますので、特別に、今、前川委員が何を意図しておられるのか、ちょっとよく分かりませ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 仕事の上でどういうふうに男女の違いが出てくるのか私よく分かりませんが、男性と女性ではやっぱり感覚が違うところも時々あります。それで、やはり、裁判所に限りませんけれども、法律の仕事というのは人の営みに向かい合っていくわけですから、男性だけの感覚で司法を運営...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) なかなかお答えが的確にできるかどうか自信がないんですが、昔は滅私奉公なんという言葉がございましたけれども、私を殺して公に仕えるというだけではやっぱり社会はうまくワークしないんじゃないかと私は思います。人間にとって仕事はもちろん大事でございますが、やはり家...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私のところ、法務省は裁判所職員定員法というのも所管しております。ただ、裁判所の要するに人的充実といいますか人的構成をどうしていくかというのは、すぐれて司法権の問題ですから、最高裁判所において適切な判断をされると思うんです。それで、私どもはその裁判所の意向...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、谷委員がおっしゃったとおりの経緯でこの法律を今出させていただいているわけですが、これは誰にとりましても、仕事はやっぱり充実したものであってほしい、それから、それがしかし家庭生活を圧迫するというようじゃ、これは個人の充実も妨げられるけれども、人はやっぱ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 仕事と家庭生活の両立というふうに言われますが、私はむしろ家庭生活の充実が仕事の充実につながっていくということなんではないかと思っております。ちょっと古い言葉でございますが、修身斉家治国平天下って、これ何千年か前の中国の古典の言葉でございますが、身を修め家...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 民法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、民法の規定のうち嫡出でない子の相続分を嫡出である子の相続分の二分の一とする部分は憲法違反であるとの最高裁判所決定があったことに鑑み、この部分を削除することにより、嫡出...全文を見る
11月27日第185回国会 参議院 本会議 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 真山勇一議員にお答え申し上げます。  まず、冤罪、国策捜査及び政治裁判の防止についてお尋ねがありました。  御指摘の冤罪については、法務省として、その定義について特定の見解を有しているものではございませんし、国策捜査や政治裁判の意味するところは必ずし...全文を見る
11月28日第185回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○国務大臣(谷垣禎一君) どうしてそういう出し方をされたのかは想像するしか仕方がございませんが、あえて想像を申し上げますと、夫婦別氏制と一緒にすると、それ様々な議論があって反対論も強いだろうと、せめて嫡出子、非嫡出子のこの九百条の問題だけでも早く処理をしたいというお考えであったの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この問題の検討は法務省の中でも長い経過があると思っております。平成八年の法制審議会の答申の中に、この九百条の問題それから夫婦別氏等々についても勧告がございました。法務省としては何回かその平成八年の答申に合わせて立法を準備した経緯がございましたけれども、様...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、余り判決が出る前に予測をして先読みをするということもいかがかということもございます。それから、今回、こういう効力について、最高裁判所は、平成十三年の七月でしたか、遅くともその時点で違憲になっていると判断の下に、しかし、それ以降の起こった相続につい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御答弁申し上げたように、確かに法務省としては戸籍法も改正する、併せて提出しようということで準備をしていたことは事実でございます。しかし、その後与党の審査の中でいろいろな御議論がございまして、それから、特に最高裁の判決におきましてもこの戸籍法の規定自体が違...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この戸籍法の届出をすることによって受ける不利益でございますか。
○国務大臣(谷垣禎一君) 特段の不利益はないのではないかと考えます。ただ、民法上、法律婚の体制を取っておりますと、法律上の婚姻から生まれた子、あるいは法律上の婚姻からではないところから生まれた子という違いというのは、どうしても民法上の扱いに違いが出てくるということはこれはございま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、そういう御議論があったと私は報告を受けております。戸籍法につきましてそれほど急ぐ必要はないのではないかという御議論があったというふうに私は承知しております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 嫡出の子と嫡出でない子の違いということでしょうか。それは一つございますのは、九百条を除きますと民法七百七十二条から七百九十九条、法律上の父と子の関係ですね。これは、嫡出子、いわゆる法律上の婚姻から生まれた子であれば、父が、母の夫である父が当然父であるとい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、網羅的に調べたかどうか分かりませんが、民法上は今申し上げたことでほぼ尽きているのではないかと思っております。  それで、戸籍法制の場合には、嫡出子は父母の戸籍に入るのに対して、非嫡出子は、嫡出でない子は母の戸籍に入る、これは戸籍法上の規定でございま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員の御指摘のように、今度の大法廷の決定は、平成十三年七月の時点では遅くとも違憲となっていたという判示をしております。  そうしますと、この決定の以降は、最高裁の、何というんでしょうか、判断に従って処理するにしても、その間は一体どうなるのかという問題が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 昔、冤罪の冤という字を漢和辞典で引いてみますと、ウサギが囲いの中に追い込まれて身動きができない状態というような解説がされていたという、記憶いたします。  ただ、これ人によって使い方様々な言葉でございまして、例えば、我々はもう原則としておりますのは、犯罪...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、実は広辞苑も引いてみました。実はもう一つよく理解できないわけですね。つまり、無実の罪ということであるならば、いろいろ争った挙げ句無罪判決が出た、無罪判決が確定したというのは冤罪だったのか、ないのか。つまり、そこまで被告人として過ごさなければならなかっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 冤罪、要するに適正な手法、捜査なり公判運営をしなければならない。適正に行われていく、そして、委員の言葉で言えば冤罪を発生させてはいけない、無辜の人に有罪を、罪を負わせるようなことがあってはならない、そのための、正しいといいますか、適正な捜査手続あるいは公...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど稲田刑事局長が答弁をいたしましたけれども、何も私たちも冤罪という言葉を一切使わないという趣旨で申し上げているわけではございません。やはり適正な刑事司法をどう築いていくかと。それは今私が答弁でも申しているというふうに真山先生に言っていただきましたけれ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、昭和五十五年とおっしゃいましたが、実は五十四年に作成、公表された相続に関する改正要綱試案というのがございまして、それに基づいてある程度法改正をした部分がございまして、それが昭和五十五年に法改正をしたということでございます。  そこで、その中身の概要...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも、先ほど来度々御答弁を申し上げているところでございますけれども、私どもは、やはり政府と与党というものが一体になって政策を立て法律化していかなければいけないという仕組みで行動しております。そこで、与党審査の過程の中で、先ほど申し上げたような、緊急性が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、仁比委員が昭和二十二年の親族法、相続法の改正のときからこの規定は違憲であったのだというふうにおっしゃいました。それが法曹界で有力な意見であるとおっしゃった。私は必ずしも、多分そういう議論は当時からあったのかもしれませんが、その議論が極めて有力だったか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 世論調査で全てを決めていくというのは、私、やっぱり違うだろうと思います。  ただ、今、仁比委員のお話を伺っておりまして、私と仁比委員と若干、私、これは法務大臣として申し上げているというよりも、大学で法律を学び、その後弁護士としての生活も送った者の、私の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、深山局長の御説明も、結局、結婚して、あるいは生まれて、誰が親であり誰が配偶者でありというような個人の身分関係を記録し公証するものであるとしますと、その前提となる秩序は民法によってその身分関係は定められている、それを反映するのが戸籍であるという関係だろ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 特別養子制度は、先ほどから民事局長が御説明しておりますように、やっぱり実親に監護をさせていくようなことが困難であったり不適切であるという場合に、こういう言葉が適切かどうか分かりませんが、実親ともう切り離して養親の元で育てようという制度ですから、ですから相...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私がこの委員会でも戸籍法の改正も準備していると、それが出せるように今準備をしているところだという趣旨の答弁をいたしましたのはおっしゃるとおりでございます。  いついかなる段階でそれを断念したのかという、私ちょっと正確に日時は記憶しておりませんが、私ども...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、日本語は言霊というものがあるという御意見がありまして、一つ一つの言葉が、何というか、中立的な概念として使われるという以上にいろんな陰影を帯びて使われるという局面があるのは承知いたしております。  ただ私は、余りにも、頭の固い法律家だと糸数先生に言...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 民法上、父母の婚姻中は父母が共同して親権を行使すると、それから、嫡出でない子の場合には母又は父が単独で親権を行使すると、こういう規定の仕方になっております。こういう規定をしているのは、民法が法律上の夫婦とその間に生まれた嫡出子から成る婚姻共同体、これを基...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これ、なぜ十六歳、私、昔からそういう、男は十八歳、十六歳という規定であると実は最近まで誤解しておりまして、調べましたら、昭和二十二年の民法改正でこういう規定になったということでございます。それまでは十七歳、十五歳ということであったということでございます。...全文を見る
11月29日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 本条に限りませんが、一般に目的罪の目的要件の判断は、捜査段階では委員のおっしゃるように捜査機関が証拠に基づいて判断するものですし、それから公判段階では当然のことながら裁判所が証拠に基づいて判断する。だから、最終的にはそういう形になるということですね。
○国務大臣(谷垣禎一君) 起訴状に公訴事実を記載することを当然要求されているわけですが、その目的は、公判手続の段階では、裁判所に対して検察官が求めた審判対象を特定するということであり、それから被告人に対しては防御の範囲を明らかにしていくと、こういう意味があって記載を要求されている...全文を見る
12月02日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第11号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 特定秘密に指定されているわけですから、通常はそれに対して検察官は争うと思いますね。ただ、最終的に、もちろん裁判所の判断として、証拠を開示すべきだという判断が下ることはあり得ます。その場合は、政府部内におきまして、司法判断を尊重して、関係機関の長において当...全文を見る
12月03日第185回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、私どもは、J—ファイルをお示しになったように、家庭基盤を充実させていく、家族のきずなを強めていくことが極めて大事であるという主張をしておりまして、私自身も全く現在もそのように思っております。  そこで、問題は、今回のこの法律の改正が家族のきずな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 自民党の中の法務部会でいろいろ御議論があって、やはり家族基盤を、家庭基盤というものを充実させていくための施策を自民党としても考えるべきではないか、そのようなプロジェクトチームといいますか、調査会と申しますか、そういうものをつくって議論しようという御意見が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 三権分立におけるチェック・アンド・バランスに関してはいろんな見方がございますし、それからいろいろな国の制度の立て方、あるいは歴史的伝統によっても様々だと思うんですね。しかし、私は大きな意味で、裁判所はもちろん独立で職権を行使するということになっております...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) なかなか難しい御質問で、上手に答えられるかどうか自信がないんですけれども、先ほど来御答弁を申し上げておりますように、立法府は基本的に、法律を作るに当たっては、立法府の判断、つまり裁量権を持っているわけですね。しかし、他方、憲法八十一条は「最高裁判所は、一...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) やはり三権分立のチェック・アンド・バランス、権力の濫用から国民を守ろうというのがその狙いだろうと思います。  そして、違憲立法審査権の在り方も、アメリカのような付随的審査をするところ、あるいは大陸のように憲法裁判所という、第四権と言っていいかどうか分か...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今日はお二人の参考人からお話を伺いまして、私も大変勉強させていただきました。やはり明治の初めから百数十年たって、物の考え方も変わってきているだろうと思います。いろいろな制度の立て方があると思いますが、最高裁判所の決定は、子供は親を選べないという観点から、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、仁比委員がおっしゃいましたように、法務省としてはこの戸籍法についても改正する準備をしていたことは事実でございます。ただ、度々御答弁申し上げておりますように、与党内の審査の中で、最高裁の判例も受けまして、それほど緊急性はないという御判断でしたので、私ど...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実は私も衆議院の法務委員会の審議で、今、前川委員がおっしゃったようなこの例とほぼ類似の場合もありますよと。前川委員のおっしゃった、二人で開拓をして、事実婚なんだけれども、いろいろなものを二人で新しい家族をつくり上げていったというような例も考えられますねと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) だからこそ人生いろいろだと申し上げたわけでありまして、私も、私自身の物の考え方、これは法務大臣としても当然でございますが、法律婚を尊重するという立場でございますけれども、やはり人生は様々であるということを考えながらいろいろな物事を判断していかなきゃいかぬ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは私はあえてお答えをすることは差し控えたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は自民党の法務部会に出ていっておりませんが、役所の担当者から聞きますと、その辺りは十分御説明申し上げたと報告を受けております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたように、当然、今の前川委員のおっしゃったようなことも説明していると報告を受けております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 何ともお答えするすべがございません。
○国務大臣(谷垣禎一君) まあ保守派という言葉はいろんな使われ方がございますのでね。今のお話を伺うと、自分が何であるか定義するにも保守派の定義から始めなければいけないのかなと思って伺っておりました。  ただ、そんなはぐらかしたような答弁ばかり申し上げていてはいけないんで、自民党...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 実は私が被告になっているのもあるようでございます。それは、国を訴えられれば私が被告となると、これは制度上そういうふうになっているわけですが、そのときに、併せて個人の責任、法務大臣個人の責任もお問いになる方があるようでございまして、実質は国相手の訴訟という...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは今年の九月末現在における数字でございますが、一万七百二十五件係属しているということであります。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、初当選以来、先輩から、立法府のお裁きは行政府にいる間では論評してはいかぬと、指図もしてはいかぬと、こういうふうに教わってまいりまして、それを忠実に実行いたしております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、法務省も、そういうような、やめてくれというようなことは言っていないと考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、教えることもできません、分かりませんもん。
○国務大臣(谷垣禎一君) 思いません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 不思議で思わないというよりか、私も分かりません、全く。全く分からないというのが正直なところでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 分かりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) うそとこの場でおっしゃられたら、私も反論せざるを得ません。  私は、先ほどから申し上げておりますのは、国会の中でどういう参考人をお呼びになるのかは国会の御判断である、委員会の御判断であると。  それから、私は、法務省も、そういうやめてくれということは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そこまでは私聞いておりません。分かりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 分かりました。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も今度の改正によって、不倫が助長する、生まれてきた子が相続分がこうこうだから不倫をやめようというようなことには必ずしもならないのではないかというふうに思います。そして、親のそういう不行跡を、子供の扱いによって何とかその不行跡をとどめられることができると...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 多数決というのは、特に立法府においては極めて重要な原理ですし、立法府だけではなくて、民主主義社会では重要な原理でございますけれども、憲法は、他方、多数決の限界ということも考えているわけですね。つまり、憲法に違反しない限りにおいて多数決定だけど、憲法上違反...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 相続財産の形成に誰が貢献をしたのかというのは、場合により様々だと思うんですね。一般論から言えば、委員が言われたように、婚姻共同体の中に一緒に入った嫡出子が寄与度が高い、寄与度といいますか貢献度が高いということがあり得ると思いますが、先ほど前川委員が挙げら...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 嫡出でない子が認知を受けた場合には、子が親に対して扶養義務を負う、そういうことでございますけれども、子が親から受ける扶養の権利については嫡出子との間に法律上の差異がない、これはもう御指摘のとおりだと思います。  ただ、あえて言えば、扶養の制度と相続の制...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回は非嫡出子の相続分を見直すという過程の中で、それだけ今までの生存配偶者ではない婚外子の方にも行く財産が多くなるわけだから、少しこの保護を考えなきゃならないんじゃないかというのが今回の議論の中で出てきたわけですね。  しかし、この問題は、先ほど民事局...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 嫡出、非嫡出というのに様々な、何というんですか、ニュアンスを感じられたり、ニュアンスを込めた議論があることは事実だろうと思います。しかし、法律上はやはりこの法律婚から生まれた子であるかどうかということでこういう規定をしている、これは民法の基本的な仕組みに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回、改正をお願いしておりますが、今までの現行の民法九百条第四号ただし書の規定の趣旨、それは、今、谷委員が当時のいろいろな議論を顧みられたところでございますが、要は、要約しますと、法律上の配偶者との間に生まれた嫡出子の立場も尊重すると同時に、他方で嫡出で...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 糸数委員がおっしゃったように、十一月二十八日ですか、委員会で、必ずしも不合理な規定ではないという答弁を申し上げたわけでございますが、そのときのあるいは繰り返しになるかもしれません。民法上、父母の婚姻中は父母が共同して親権を行使すると、それから、嫡出でない...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも委員がおっしゃるように、十一月二十八日、御答弁を申し上げました。それで、嫡出という用語を使わないでほしいという御意見があるということも承知はしておりますが、これも前回の繰り返しになって恐縮でございますが、嫡出あるいは嫡出でない子という用語は、あくま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 夫婦同氏制度に反対するお立場から、特に女性について、婚姻による氏の変更がその職業活動や社会活動に不利益をもたらすといった指摘がされておりまして、今日も参考人の御意見の中にもそのようなお声がございました。  もっとも、夫婦同氏制度は、夫婦、婚姻の際に定め...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これに関してはいろんな意識があるんだろうと思うんですね。儒教的な文化観、価値観に立てば、自分は、私は谷垣という家に生まれたわけでございますが、谷垣の血を引いて生まれたと。私の娘も谷垣という血を引いて生まれたと思っていると思いますが、だから、死ぬまでという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、糸数委員がおっしゃるように、今婚姻届を出そうとしても、夫婦が違う氏を名のるということでは受理されないから、法律上そういう形で婚姻届を出すのはできない仕組みになっております。  それで、今、糸数委員がおっしゃったような、そういう価値判断もこれは十...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これもこの前申し上げたことの繰り返しになるかもしれませんが、立法当時はやはりかなりそれなりに合理性は相当あったんだろうと思います。事実、かなり若くて結婚する女性の数も多かったわけですね。現在の意識にかなうかどうかというのはまた別個の問題としてあります。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私はこの場に法務大臣として立たせていただいているわけですが、最初に人口問題についてお触れになりました。  私は、実は超党派の人口議連の会長というのもこの度仰せ付かりまして、そこでのやっぱり人口問題に対する国際的に認知された考え方というのは、女性の選択肢...全文を見る