谷垣禎一

たにがきさだかず



当選回数回

谷垣禎一の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月31日第186回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○谷垣国務大臣 事実上義務化したという塩崎委員のお考え、私は、そういう評価は十分可能だと思っています。  御承知のとおり、これを決める過程では相当賛成、反対論がありましたので、正面から義務化するという形は確かにとっていないわけです。だけれども、今委員が説明されましたように、今度...全文を見る
02月05日第186回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 海上保安庁もそうでございますが、私どもも検察であの事件には関与しております。  そこで、今海上保安庁長官からお話がありましたように、我々も刑事訴訟法の下で仕事をしておりますので、原則として四十七条の縛りが掛かっております。  しかし、当時の衆議院議長...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 海上保安庁と検察庁と扱いは違うのかもしれません。私、海上保安庁の方はよく存じませんが、検察の場合は、基本的に捜査活動、つまり裁判上の資料として行うものでございますから、先ほど来御議論の秘あるいは極秘というような分け方とは別として、原則としてこれは訴訟に関...全文を見る
02月06日第186回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今国交大臣から御答弁がございました、東京オリンピック・パラリンピックをどうしていくか、あるいは震災の復興を加速化しなきゃいけない、そのための労働力が足らない。この点は入管行政としても当然協力をしなければならないわけで、今いろいろ御協議をしている。  し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 選択的夫婦別姓については、法務省もかつて法制審議会からそのような答申をいただいていることは事実でございます。しかし、選択的夫婦別姓にするかどうかというのは、家族の、あるいは家、家族の在り方、家庭の在り方というのに大きく影響いたしますから、国民意識と余り離...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この制度につきましては、平成二十一年の入管法の改正のときに衆参法務委員会から附帯決議をいただいておりまして、制度の在り方の抜本的見直しについて総合的に検討せよと、こうされております。    〔委員長退席、理事北川イッセイ君着席〕  それから、この制度...全文を見る
02月07日第186回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 昨日、私、委員の御質問が、詐欺に当たるか、詐欺罪に当たるかということ、どう答弁したらいいのか、今日委員会に出てよくお考えを承ってからお答えを申し上げたいと思って出てきたんですが、犯罪は、もう私が申し上げるまでもなく、やはり厳格に構成要件を定めて、こういう...全文を見る
02月13日第186回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○谷垣国務大臣 技能実習制度は、これは本来、国際貢献という観点からつくられた制度でございますので、労働力が足らないから、すぐそれを活用だというのは、ちょっと本来の目的とは離れているわけですね。  ただ、技能実習制度も、国会の委員会の附帯決議で制度の見直しをするようにという御指摘...全文を見る
02月18日第186回国会 衆議院 法務委員会 第1号
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○谷垣国務大臣 法務大臣の谷垣禎一です。  国民生活の安全、安心を確保し、社会経済を持続的に発展させていくためには、揺るぎない法の支配の確立が必要です。そのために、法務省は、国民から負託を受けた権限と責任に基づき、法秩序の維持、基本法制の維持整備、国民の権利擁護、出入国の公正な...全文を見る
02月21日第186回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○谷垣国務大臣 大変難しい御質問でして、通常は、聖徳太子の憲法十七条、今も生きている実定法というふうには考えられていないと思います。今の実定法を集めました大変大きな法令集等にも載っているわけではございません。  先生のそういうお尋ねがありましたものですから、実際、実定法は、現在...全文を見る
○谷垣国務大臣 結局、今の御議論は、法規範というものがどこまで適用できるのか、通用できるのかということと関連してくると思います。  今おっしゃった十七条の憲法を初めとする、いろいろ、あるいは自治体なんかのおつくりになったものの背景にある和というようなものは、長い間に日本人の一つ...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなか、今のような御質問は、事務方が答弁原稿を書いてくれるわけではありませんので、御質問のたびに頭をひねりながら答弁を考えているわけですが、それはおっしゃるとおりだと思います。  そして、事柄は、決して日本だけではないんだと思います。例えば法の支配というのは、...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどからの御議論ですが、裁判制度というのも、一つはやはり人の問題であるというふうに思います。裁判に携わる方々の、専門的な研さんはもちろんのことですが、幅広い社会のあり方あるいは人のあり方という、世態人情というんでしょうか、そういうものにやはり通じていていただきた...全文を見る
○谷垣国務大臣 まさに矯正施設は、矯正という言葉がございますように、犯罪を犯した人が矯正施設の中で単に罰を受けるというだけではなくて、いつかはまた世の中に戻っていくわけですから、改善の実といいますか、そういうものがいかにして上がっていくかというのは極めて大事なことでございます。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の問題点を大変的確に捉えた御質問をいただいたと思います。  実際、矯正施設で勤務する常勤の矯正医官は、平成二十五年四月一日現在の数字ですが、定員の二割以上が欠員となっております。それだけを捉えましても、これは大変、危急存亡のぎりぎりのところに来ていると私は思う...全文を見る
○谷垣国務大臣 栃木刑務所につきましては、法務委員会としても御視察をいただきまして、女子刑務所の問題点をいろいろ研究していただいているのは大変ありがたいことだと思っております。  それで、刑事施設における受刑者数は、平成十八年度がピークで、それから少しずつ減ってきている傾向にあ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、神山委員がおっしゃった技能実習制度は、本来からいえば、技能等を開発途上国等々へ移転していくという国際貢献を目的とした制度でございますから、今委員がおっしゃったような観点、労働力不足を補うという観点から、余りそこにぴたっと一致してくる制度では必ずしもないわけです...全文を見る
○谷垣国務大臣 やはり出所者の就労先を確保するためには、つまり、前科等があることもわきまえながら雇ってくださっている協力雇用主の活用は必要だと思います。  それで、一つは、遠山先生が御努力された、ミスマッチをなくしていくといいますか、マッチングをよくしていく。今の新たな仕組みと...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、階委員がおっしゃいましたように、昨年の一月に、刑事司法制度特別部会で、今後の検討事項や検討方針を示した基本構想を取りまとめたわけです。そして今、その部会のもとに設けられた作業分科会でつくったたたき台をもとに議論が進められているところでありますが、その中では特段...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、先ほど一般論で申し上げたようなことを踏まえていかなきゃいけないとは思っております。あとは法制審議会でどういう御議論をしていただくか、その結果は見守らせていただきたいと思います。
○谷垣国務大臣 一つは、法の支配というような考え方が、日本だけではなく、先進国と言ってはよくないのかもしれませんが、ある意味で、目指すべき方向の基本にそういう流れがあるのではないかと私は思っております。したがいまして、国際的にいろいろな意味での交流を結ぶ場合も、法の支配の浸透度合...全文を見る
○谷垣国務大臣 集団的自衛権の問題は、ここが議論する場か、私が政府を代表して御答弁する立場にあるかどうかがありますので、一般論として申し上げますと、私は、憲法解釈というのは、やはり国の基本法でありますから、やたらにぐらぐらするようなものであってはいけないと思います。やはり安定性と...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の階さんの御議論は、では、その主権者の判断をどこでするか。これは、法の場合は、それが選挙なのかどうかというのもなかなか難しいところでございます。  それから、最終的にはそれは主権者ということになるんでしょうが、私は、先ほど申し上げたこと、ちょっと階さんの問題意...全文を見る
○谷垣国務大臣 保護観察は、その期間中、対象者に対して、これを守ってくださいと一定の遵守事項を定めた上で、保護観察官やあるいは保護司がいろいろな指導をする、監督をする、それから種々の支援もする、こういうことでございますから、実施しない場合に比べて再犯が減少することは当然期待される...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員のお考えも、あるいは、きょういろいろありました御議論も、矯正施設の中での処遇ということだけではなく、社会内の処遇というものをいかに活用して再犯を防いでいくか、そのためにはどういう手法が一番いいかということなんだと思うんですね。  それで、今委員のおっしゃった...全文を見る
○谷垣国務大臣 分割刑制度は、法制審議会の御議論の中でも、今委員がおっしゃったような観点から、これを採用することがいいのではないか、導入を支持する御意見もあったわけでございます。  確かに委員のおっしゃったようなメリットがある制度であることはこれは間違いないだろうと思いますが、...全文を見る
○谷垣国務大臣 この御質問の前に、委員がそういうお考えをお持ちだということを伺いまして、法務省内でも若干議論をいたしまして、委員のお考え、構想が私に十分理解できているかどうかわかりませんが、今のところ、ぱっと考えますと、分割刑における独立の保護観察期間中に罪を犯したことを刑の加重...全文を見る
○谷垣国務大臣 何か韓国では、それに類した制度をつくっているということも伺いました。  ただ、私も前職との関係があるんですが、財務大臣をやっていたころは、母屋でおかゆをすすっているのに離れですき焼きを食っているなんというようなことがございまして、特会をできるだけ合理化し、また減...全文を見る
○谷垣国務大臣 親告罪の目的は、おっしゃったように、被害者の名誉やプライバシーを守るということだと思うんですね。  平成二十二年十二月に第三次男女共同参画基本計画というのが閣議決定をされておりますが、その中でも、性犯罪に関する罰則のあり方を検討することとされておりまして、例えば...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の御質問を聞きながら、何を答えていいのかなと実は思ったわけですが。  少し振り返って考えてみますと、先ほど階委員にもお答えしたことかと思いますが、私は、国際環境を見ておりましても、日本が、やはりきちっとした公正な法のもとに統治が行われている、そのもとで社会をつ...全文を見る
○谷垣国務大臣 法教育ですけれども、今、高橋委員の御質疑を伺いながら、私、一つ思い出したことがございまして、私は、一九四五年、昭和二十年の生まれでございます。前の戦争で日本が負けたわけですね。その敗戦の後、日本社会の中では、なぜ自分たちは負けたんだろうというような深刻な反省が起き...全文を見る
○谷垣国務大臣 この問題は、上野政務官がおられますが、学校教育の現場でももちろん一生懸命取り組んでおられると思います。ただ、もちろん、その御努力は大変大きなものがあるんですが、学校教育だけでまた解決できるかというと、必ずしもそうではないと私は感じております。  ちょっと語弊があ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、高橋委員は福知山の法テラス事務所をお取り上げになりました。末広町と申すのはまさに駅前でございまして、中川ビルという名前のビルでございますが、その三階にございますのは、法テラスの事務所と、もう一つは谷垣禎一事務所です。その三階のフロアにございます。  それで、...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、刑務官、午前中の議論にもございましたけれども、女性刑務官、なかなか数が得られない、なかなか定着しないということもございます。それから、矯正医療に当たっているお医者様、これも本当にピンチでございますから、力を入れなければならないのはもちろんでございます。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、川崎支部で脱走事件が起きて、御心配をかけました。大変申しわけないことだと思っております。  それで、いろいろな改善策を考えているわけですが、一番は、やはり設備をきちっとつくらなきゃいかぬ。今、百九十二億、施設整備費が計上されているという、そのとおりでござい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名委員がおっしゃいましたように、平成十七年の最高裁判決がありまして、仮に接見室がなくてできない場合でも、弁護士から接見をしたいといったときに、では、職員が立ち会ってもいいか、いいよというときに、それは認めてもいいじゃないかという判例がございまして、これは要す...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、従前の少年審判の構造は委員がおっしゃったとおりでございます。  それから、二〇〇〇年の改正のときに私自身も提案者になりまして、二〇〇〇年改正、検察官の関与部分を広げたということがございます。  それで、当時、そういう議論が起きましたのは、それまで少年審...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名さんのようなお考えもあると思いますが、法制審では、被害者側の方から、そういう構造は、検察官関与をしてほしいという御要望がございますので、それもやはり一つの大事なポイントなんじゃないかなというふうに思っております。
○谷垣国務大臣 技能実習制度については、椎名先生からもたびたび御質問もいただいておりますし、また、御指摘のような弊害を、国内からだけではなく海外からの御批判も含めまして、批判的な意見があるということは私も承知しております。  そこで、まずやらなきゃならないことは、技能実習制度の...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、個々の、個別の立証活動とかそういうものに対して、大臣がこうすべきだと余り個別の問題に対しては言うべきでは、余りというか、言うべきではないと思っております。  ただ、今の御議論の中で大事なことは、例えば、やはり記憶にあるものをその記憶どおり答えるというのが刑...全文を見る
02月24日第186回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○谷垣国務大臣 小宮山委員には昨年の予算委員会でもこの問題を取り上げていただいておりまして、重要性を深く認識していただいて、常に問題提起をしていただいていること、大変ありがたいと思っております。  それで、今、もっと力を入れて取り組むべきではないかということでございましたが、平...全文を見る
02月26日第186回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○谷垣国務大臣 平成二十六年度法務省所管等予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  法務省は、法秩序を維持し、国民の権利利益を擁護するという基本的な任務の遂行を通じて、国民生活の安全、安心を守るため、法務行政の充実強化を図っており、現下の厳しい財政事情のもとではありま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今まで御議論がありましたように、國重さんがおっしゃったように、子供は資力がない場合が多いと思いますね。その場合に、では、親に求める道は開かれているけれども、なかなか簡単でないかもしれない、それも、しかも職権でつけるんだろう、そうであれば国が公費で払うべきではないか...全文を見る
○谷垣国務大臣 「アンネの日記」あるいは関連書籍が次々と切り取られるといいますか破られる事案が発生していることは、私も新聞等で読みまして、一体どういう動機とか背景があるのかわかりませんけれども、いずれにせよ遺憾なことでございますし、何らかの人種差別的背景を持って行われているとすれ...全文を見る
○谷垣国務大臣 障害者に関しては、内閣府が中心になって取りまとめられまして、基本法ができた、私は、これは大変画期的なことだと思っております。  外国人についていかなる観点から定めていくかということについては、まだ議論が十分煮詰まっていないと思います。法務行政の立場だけから申し上...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、今刑事局長が御説明いたしましたように、個々の検察官がどのように判断してやっていくかということなんだと思うんですね、基本は。それに対して、弁護人の方も、被疑者、当事者と余人を交えずに、つまり秘密のうちに、秘密を確保しながら接見交通する。ちょっと難しい、通常用...全文を見る
○谷垣国務大臣 共同親権についての考え方は、私が大学で法律を学んだころは、もう大分昔でございますから、諸外国でも共同親権をとっている国というのはなかったと言っていいだろうと思います。  その後、ハーグ条約加盟国で見ますと、共同親権制度に移る国が多くなりまして、それが圧倒的と言っ...全文を見る
○谷垣国務大臣 山内さんがおっしゃるように、ヘイトスピーチと言われるものの中には、外から見ていてどのように見えるかという問題をはらんでいるものもたくさんございますし、いたずらに人種間の対立をあおるようなことは決してよいことではない。我が国が品格ある国家を目指すのであれば、非常に憂...全文を見る
○谷垣国務大臣 こういう人種差別、人種対立をあおらず、一人一人の人権がきちっと守られていく社会を日本は目指さなきゃならないと私も思います。  ただ、今おっしゃった一九九五年、人種差別撤廃条約に加入した当時と少し違っているのではないかというお話がございました。私は、現時点において...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃるように、現行法で対応できることはかなりあると思うんです。刑法上も、名誉毀損とか侮辱罪というようなものも考え得るわけでございますし、それから威力業務妨害罪みたいなものも態様によっては当たり得る、あるいは脅迫罪とか強要罪みたいなものも場合によっては使い得ると...全文を見る
○谷垣国務大臣 公安調査庁の調査能力というのを上げていく必要があるというのは、我々にとって一つの課題でございます。  ただ、限られた資源と人材をどこに振り向けていくかということでございますが、やはり日本の治安にとって脅威になるような新しい事態が次々と生じてくる、これも事実だろう...全文を見る
○谷垣国務大臣 山内さんのおっしゃった、プロパーの方々の士気といいますかやる気を高めていくためには、上はみんな常に天下ってくるというのでは何となく元気が出ないというのは、私もそのとおりだと思います。  私も、過去やらせていただいた閣僚、それぞれの場所で多少そういうことも工夫して...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、今おっしゃるように、我が国の財政は非常に厳しい状況にございます。財政法四条違反とおっしゃいましたけれども、だからこそ、特例公債法を毎年国会に提出して御審議をお願いしながら運営してきている。  非常に財政も硬直化しておりますので、私、一番、もちろん将来にわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 庁費というようなものに関しては、できるだけ効率化を図り、無駄を削減していくというのは当然のことでございます。  ことしは消費税が四月から入るということで、額面自体は昨年より、その分の上積みがございますのでふえておりますが、全体を厳しく絞っていかなきゃいけない。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃいましたように、法務省予算の中で情報処理に係る金額というのはばかにならないものがございまして、これは大事なことですから、削るのがいいというばかりではない、やはりきちっとした機能も有しておかなきゃいけないわけですね。かつては、レガシーシステムなんというのはい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のお話を聞いておりまして、やはり世の中には、自分の権利主張が強烈な余り、何でも人権だ人権だということを言い募り、周囲の者がもううんざりしてしまうというような、人権疲れといいますか、そういう現象も全くないわけではないと私も思います。今の委員の御議論は、そういう実情...全文を見る
○谷垣国務大臣 保護司は、申すまでもございませんが、要するに、ボランティアの方々に、収容されていた方々の更生、復帰のお手伝いをしていただいている。私は、よく我が国の先輩たちがこういういい制度をつくってくださったなと思います。それで、保護司の方々のお話を伺いましても、非常にある意味...全文を見る
○谷垣国務大臣 実は、数日前、刑務所におられる方を五十年間にわたって実際に雇用してくださった企業に表彰状をお贈りいたしました。  それで、五十年、御苦労はたくさんあったと思うんですが、五十年前どうしてこういうことを始められたのかと聞いたら、まことに率直なお答えで、人手不足です、...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃるように、薬物から足を洗うというのは非常に難しいことじゃないかと思いますね。  そこで、今、刑務所の中で、やはり再犯防止というには、それぞれみんな、どういう罪を犯したかによって矯正のプログラムは違いますので、薬物に関しても、いろいろな最近の知見を取り入れ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど申し上げたように、先輩たちの御努力で、本当にボランティアとして、こういう一度罪を犯した方々の社会復帰のために努力をしていただく、これは本当にありがたい制度だと私は思っております。  そして、繰り返しになりますが、それぞれのお話を伺いますと、本当に心を打たれ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ヘイトスピーチというのは何なのか、まだ必ずしも法律学上の概念としてきちっと定義をするというところには至っていないのかなと思いますが、ごく常識的に言えば、例えば人種間の対立をあおったり、そういうことによって差別意識を助長されるというようなものをヘイトスピーチと言うの...全文を見る
○谷垣国務大臣 先日も、そこにおられた、もう一人の山田さんが予算委員会で、アメリカでアジア系の方々から日本人の子弟がいじめられる例があるようなお話を伺いました。  私自身も、アメリカで生活をされた方々から、悩みは、やはり子供が非常に、そういう意味で、おまえらの国は一体何をやった...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員のお問いかけなんですが、私は、記者会見で御答弁するときもそうですが、特に国会で答弁するときは法務大臣として答弁しているつもりでございます。昨今は、個人としての意見を軽々におっしゃる方がいて、取り消されたりいたしますが、私は、閣僚としては、そういうようなことがし...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、弁護士会、それから検察といいますか法務・検察、それぞれ、矯正を担当したりいろいろございますが、法務・検察当局、あるいは裁判所も含めて、あるときは法廷で対峙しなければならないし、裁判所にもいろいろ対峙、対峙と言うといけないかもしれませんが、いろいろなことでやっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も藤原さんと同じように弁護士としてスタートをしたんですが、三十年国会におりまして、もう法律はほとんど忘れてしまったというのが実態でございます。  ただ、三十年いろいろな日本の政治や国際社会を見ておりまして、法の支配ということが、これは日本だけではありません、そ...全文を見る
02月28日第186回国会 衆議院 予算委員会 第15号
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○谷垣国務大臣 今、山田委員おっしゃいましたように、今の最高裁判所は、憲法の規定によって、個別の事件の処理に必要な範囲で憲法適合性を判断するということになっております。  それで、委員は、今、憲法裁判所ないしは最高裁判所の中に憲法部みたいなものをつくるということはどうだという御...全文を見る
03月03日第186回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 先週から、随分登記に時間が掛かっている、三か月ぐらい掛かっているという御指摘が衆議院でもございました。それで、これは大変だと思って私も調べさせましたが、そういう事実はございませんで、大規模に団地造成なんかをして大規模にその地元から出てきますと、大体嘱託を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大崎とちょっと気仙沼はまた若干離れておりますので、できれば現地で処理をするのが一番いいと思います。  したがいまして、全国からの応援、現地に集中する、もっとも現地もスペースが必ずしも十分ではないということがございます。したがいまして、今現地の方でもいろ...全文を見る
03月04日第186回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 法テラス、今の御議論のような特殊詐欺に掛かった高齢者に特化した仕組みを持っているわけではありませんが、委員がおっしゃった法の精神に従いますと、高齢者の中には、自分が法的な被害に遭ったとか法的な問題に関わっているんだという、そういうことも十分認識できない方...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 福島の子供たちの安全と未来に自分は責任を持つ、これは日本のリーダーとして私は当然の発言だろうと思います。  私は、僣越ながら、安倍総理を前にして大変僣越ですけれども、安倍総理の強みは、こういうストレートな言葉が何のけれんみもなくすとんと出ていくところに...全文を見る
03月07日第186回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○谷垣国務大臣 おはようございます。  裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の員数を増加するとともに、裁判所の事務を合理化し及び効率化することに伴い、裁判官以外...全文を見る
03月11日第186回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 所信を申し上げる前に、東日本大震災でお亡くなりになった方に謹んで哀悼の誠をささげ、そして被災者の皆様にお見舞いを申し上げたいと存じます。  法務省としても、全力を尽くして被災地の復興にこれから努力を更に加速してまいりたいと思っております。  それでは...全文を見る
03月13日第186回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、新しく最高裁長官に寺田さんが、四月一日からですか、就任をされるということについての私の考え方をお問いかけになりました。  もちろん、最高裁長官、司法部のトップでいらっしゃるわけですが、今、長い間行政におられた、法務省におられた、そのことによって何か...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) オリンピックの誘致に成功しまして、法務行政を所管している者としてはいささか我が田に水を引くようなことになるかもしれませんが、この日本の高い治安水準といいますか、安全、安心に生活を送れるということがあずかって大きな力があったんではないかとひそかに思ってまい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も実はいろいろ考えを巡らせているんですが、なかなかすぱっとしたお答えができるかどうか分かりません。  私、昔、ある店に行きましたら断られたことがございます。それは、一見さんはお断りやと言って入れてもらえませんでした。じゃ、そういうのは、日本の文化とい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今日の御議論の中で、先ほど有田委員がおっしゃった模造刀を持って襲いかかるなんというのは、これはもう明らかに犯罪行為でありますから、そういうものに対する摘発というようなことはきちっとしていかなければいけないんだろうと思いますね。  結局、この話が悩ましく...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 昨年、平成二十五年の予備試験でございますが、結果ですか。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、合格者数三百五十一人ということになっております。これはその前の年の二百十九人に比べますと百三十二人増加しているということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) いろんな議論がございますが、私、今の委員の問題意識とちょっと違うことをまず申し上げますが、やっぱりこれ、制度をつくりますと、完璧な制度というのはなかなかないのかもしれませんが、それで問題点が出てくる。で、いろいろ議論が進んでいく。  今、私、受験生の心...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、小川委員がおっしゃった点は、去年九月に法曹養成制度改革推進会議ができまして、その下で推進室というのが内閣官房に置かれておりますが、今検討しているところでございます。その中で、その予備試験科目の改革については、特に今おっしゃった一般教養科目については、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 佐々木先生に行っていただいた神奈川医療少年院、これは障害あるいは疾病、こういうものを有する少年を収容する施設でありますけれども、そういったところを中心に、まず少年院の体制としても、精神保健福祉士であるとかあるいは社会福祉士といった福祉の専門スタッフをきち...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、やっぱり少年院というのがどういうところで何をやっているのかということを広く知っていただくというのが極めて大事じゃないかと思います。知りませんと、やっぱり何かえたいの、えたいの知れないと言っちゃ言葉が悪うございますが、何か悪いことをした子が行くところ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど少年院と福祉の連携ということで御議論をさせていただいたわけですが、法テラスの活動にとりましても、今まで佐々木委員がおっしゃったように、福祉との関係というのは大変大事だと思います。  高齢化社会でだんだんお年取ってみえますと、自分が法律問題を抱えて...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 二〇〇九年に国連女子差別撤廃委員会最終見解という中で、今、行田委員がおっしゃったような指摘を受けていることは私も承知しております。  それで、世論調査によるのではなくというような記述がございますが、私は、例えば選択的夫婦別氏制度、こういったものの導入は...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の携帯弁はちょっと存じませんでした。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私の手元にある資料ですと、これはいろんなばらつきはあるんだろうと思いますが、これはフォーラムでの調査、私はフォーラムでの調査を見ているわけですが、例えば修習の返還が開始される弁護士六年目の平成二十二年分所得額は平均値が千七十三万円、中央値が九百五十七万円...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) あのフォーラム以来いろいろ確かに議論がございまして、その議論を重ねまして、去年六月に法曹養成制度検討会議で、これは貸与制を前提としているわけでありますが、司法修習生の経済的な対応をもう少し変えられないかという議論の中で、昨年十一月修習開始の六十七期ですが...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、谷委員がお触れになりました政府の産業競争力会議で成長戦略進化のための今後の検討方針が一月に決定されたわけですが、その中では、外国人材の受入れに関しまして、「労働人口の減少等を踏まえ、持続可能な経済成長を達成していくために必要な外国人材活用の在り方につ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この問題で、いろんな側面がございますが、一番考えなければならないのは不法滞在等々をどう防いでいくかということだろうと思います。  これについては今新しいやり方の中でどういう問題があるか詰めているところでございますが、今お引きになりましたように、警察等々...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今官房長から説明を申し上げましたが、法務省全体の課長室長相当職以上は六・三%ということでございますが、これは一応、第三次男女共同参画基本計画の定める政府目標は五%でありますから、まあそれはクリアしているということでございます。  今後とも女性の力を活用...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私が大学で民法の親族法や相続法を勉強した頃の考え方でいいますと、こういう夫婦が同一の氏、同一の姓を名のるというのは、家族というのは社会の基本的単位と考えまして、特に夫婦を中心とした核家族を社会の基本的単位として、その名称として、私の場合でいえば谷垣という...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、大森元法制局長官の御答弁を糸数委員がお引きになりました。  大森さんの御意見は御意見といたしまして、私は、委員のお問いかけですが、必ずしも人権問題という捉え方はしているわけではございません。それは、現実に、社会の中で旧姓を使用するとか、そういうよう...全文を見る
03月14日第186回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○谷垣国務大臣 大変重要なポイントだろうと思います。  矯正施設の人員に関しましては、総務省とよく話さなきゃいけません。それで、そのときに総務大臣が自分も見に行きたいとおっしゃいまして、御一緒に府中刑務所等々伺ったことがありますが、田嶋委員がおっしゃるように、厚生行政との連携と...全文を見る
○谷垣国務大臣 この点は私も努力をしなきゃいけないと思います。
○谷垣国務大臣 PFIを導入しましたときに、かなりあのときは定員なんかも満杯でございましたから導入しましたが、現在、若干ゆとりが出てきたというか収容者が減っておりますので、今時点でPFI刑務所をさらにつくっていく、ふやしていくという計画はございません。  それともう一つは、今お...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、新たにPFI刑務所を設置するという点では、現状では先ほど申し上げたような御答弁になります。  しかし、今後の民間委託等々の拡大は、公共サービス改革基本方針というのが昨年の六月十四日に閣議決定されておりますが、それに基づきまして、ことしの政府予算案では、府...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、英米法型と大陸法のハイブリッドというような表現をされました。  いわゆる英米法系では、PFI刑務所において、権限委任の理論というんでしょうか、要するに、全ての権限は、それが正当に行使される限りにおいて私人にも委任ができるという整理で運用されているようでござい...全文を見る
○谷垣国務大臣 最終ゴールというのは、いろいろ、事件数や何かもしょっちゅう変動がございますので、その都度考えていかなければならないのではないかと私自身は思っておりまして、むしろこれは、法務省から裁判所の定数についてこうこうということを申し上げるよりも、やはり裁判所自体がどういうふ...全文を見る
○谷垣国務大臣 個々の執行の判断については、今までも御答弁を差し控えております。私はそれが必要だと思っておりますが、一般論として申し上げますと、死刑執行に関しては、まずやはり、私は、裁判所の判決が確定して以降、さらに法務大臣の命令が必要とされているということは、それだけ慎重な手続...全文を見る
○谷垣国務大臣 世論調査については、統計的なという言葉を使っていいのかどうかわかりませんが、いろいろな御議論があるようでございまして、この死刑についても、平成六年でしたか、専門家の意見ももう一回いろいろ伺ってつくり直したというふうに聞いております。  それから、もう一つは、こう...全文を見る
○谷垣国務大臣 実は毎年、今の委員のような御議論があるわけでございます。  それで、まず頭を整理いたしますと、国家機関の組織に関することは基本的にまず法律で定めなければならないという一般原則はあるだろうと思います。しかし、それだけですと、今委員のおっしゃったように、枠を大きく決...全文を見る
○谷垣国務大臣 裁判所がどういうふうに裁判官を採用されるかというのは、まさに専権でございますから、行政府、特に隣接する部門である私がああせい、こうせいと言うのは、これはいかぬのじゃないかと思っております。  ただ、政府としては、先ほどおっしゃったように、目標を立てて女性の登用を...全文を見る
○谷垣国務大臣 去年も椎名議員とは同じ議論をさせていただいたと思うんです。  先ほど高橋委員にもお答えをいたしましたが、現時点での考え方を整理しますと、国家機関の定員、基本的なことはやはり法律で定めなければいけないということだろうと思います。  そこで、では、毎年毎年それを決...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名委員が挙げられました御本、実は、椎名先生が大変問題意識を持って読んでおられるということで、私も手に入れまして、帯のところにはダンテの神曲みたいな文句が書いてあり、なかなか難しそうな本だなと思っております。  それで、今の法曹一元と申しますか、判検事交流、...全文を見る
03月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま矯正局長から、矯正医療の特に定員の充足等々について御答弁申し上げました。  それで、今のような状況が続く、それを座視していますと、矯正医療は本当に崩壊をしてしまうという危機感を持っております。そういう中で、昨年七月に矯正医療の在り方に関する有識...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 山下委員は佐賀の御出身でいらっしゃいますので、この問題については地元として強い関心を持っておられることはよく承知しております。  この諫早湾干拓排水門をめぐっては、国は、今お話がありましたように、開門義務とそれから開門禁止義務という相反する二つの法的義...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成二十五年度の補正予算につきましては、二つの目的があって編成されたところであります。  一つは、消費税率の引上げが四月一日からあるという。そうなりますと、その反動減が起こってくるおそれがございますので、十分予想されますので、それをどう緩和していくかと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、法務省に新しい産業を興せとかいう施策を求められましてもなかなか難しいことは事実でございます。  ただ、今、昔からいうビジット・ジャパンとか、ようこそ日本とかいってやっておりますが、海外からたくさんの方に来ていただく、その措置を後押ししていくとい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 検察の方も、今最高裁の人事局長から御答弁がございましたけれども、全くどのルートを通ってきたということで取扱いに差別を設けるというようなことはいたしておりません。何期卒業で一緒に任官をしたという扱いでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員が、十分土地家屋調査士の仕事について理解が得られてないんではないかということをおっしゃいました。私も、委員がおっしゃっていることはよく、そういう感じがするときもございます。ただ、三月十一日のあの東北の大震災でいろいろ土地家屋調査士の方々に大変な御活...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員の御関心、私も共有しているつもりでございます。これからも努力をさせていただきたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 地図を作るのは国交省と協力をしてやっておりまして、国交省の方で地籍調査をお願いし、私どもの方では特に大都市部の筆界等々が余りうまくいっていないところを中心に担当しております。しかし、今委員がおっしゃいますように、かなりそういうところがたくさんございますの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これからも努力してまいります。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、可視化に関しましては、法制審議会の新時代の刑事司法制度特別部会で御議論をいただいている最中です。そこで御議論されているのは、取調べとかあるいは供述調書に過度に依存した捜査、公判が今まであったのではないか、その在り方をどう見直していくかと。  それか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、私は諮問を申し上げている、議論をしていただいている立場ですから、余り細かなことについては申し上げるつもりはございません。  でも、先ほど申し上げましたように、今まで供述調書とか取調べに非常に重点を置いた捜査の在り方というものを見直していく必要がある...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今検察当局でやっておりますのは、被疑者の身柄を拘束している事件の中で裁判員裁判の対象事件。それから、知的障害によりコミュニケーション能力に問題がある被疑者等がおりますので、それに係る事件。あるいは、精神の障害等によって責任能力の減退あるいは喪失が疑われる...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 決して消極的になっているというわけではありません。先ほど申し上げたようなことにつきましては引き続き積極的にやっていかなければならないと考えておりまして、その数もかなり増えてきております。これは民主党政権時代の数字でございますが、平成二十三年度は例えば総数...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 諮問は民主党政権の時代でございましたので、私はその諮問をもう一回就任して読み直しまして、先ほど申し上げましたように、一つは、取調べや供述調書に過度に依存した捜査の在り方あるいは公判の在り方というものをどう見直していくか、それから、可視化と申しますか、取調...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと待ってください。  先ほど間違ったことを言いまして、訂正させていただいてよろしいでしょうか。  先ほど、取調べの録音・録画化で、平成二十三年度二千百八十件が二十四年四千五十一件になっていると申し上げましたが、ちょっと足すのを忘れておりまして、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まだ十二月のまでは出ておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 個々の場合、いろんなことがあると存じますが、今までのいろいろなこの種の案件の議論等が積み重ねられてまいりました。それで、特定秘密に係る罪の刑事裁判においては、いわゆる外形立証によりまして特定秘密に該当する情報であるということを立証することが想定されている...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、報道機関もいろんなものがあると存じます。それで、一概に、何というか、抽象的にお答えするのは難しゅうございまして、捜査機関において個別具体的な事例に即して判断すべきものでございますので、法務大臣としてはちょっと言いにくいところがあるわけですね。 ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたように、一般論として、罪を疑うに足る十分な理由があれば、それは令状の下でできることはできます。ただ、それと同時に、先ほど申し上げたような特定秘密法案の二十二条であるとか過去の裁判例、報道の自由あるいは知る権利に対する尊重ということの裁判例...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに委員が指摘されましたように、高齢者の中で認知症等々もこれから患者が増加するということが予想されますので、成年後見制度に対するニーズというのはこれからも拡大を続けるのではないかなと予想しているところでございます。  それで、この制度は、実際に成年後...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の委員の御指摘は多岐にわたっておりましたけど、一つは、成年被後見人の死亡後の成年後見人の事務の範囲が不明確な部分があるのではないかという御指摘だろうと思います。  それで、この問題について、現行法における対応で十分なのかという問題意識を委員がお持ちで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 裁判官の員数につきましては、裁判所において裁判実務の現状及びその必要性を踏まえて増員を行ってきたところでございますし、司法改革以来の数字を見ると、かなり定数は付けてきているということではないかと思います。  それから、法務省では、現在の犯罪情勢、それか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど、小川先生からの録音・録画の数、質問についてお答えした際に、少し誤った数を申してしまいました。  正確には、裁判員裁判の録音・録画件数は、平成二十三年度二千五百五件、平成二十四年度三千六百八十件、それから平成二十五年の四月から十二月まで、まだ年度...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘の十四条地図、登記所備付け地図、それは登記されている土地の位置それから区画、これを特定して明確にするものでございます。これによって現地における各土地の筆界ですね、筆界を特定することができるようになる、そのための道具でございます、道具立てでございます...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、平成十五年度の都市再生本部の方針がございまして、法務省と国土交通省が連携して登記所備付け地図の整備事業を強力に推進せよということになっております。この方針の下で法務省が担当しておりますのは都市部における地図混乱地域、ということは公図と現況のずれが...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは今法制審議会で御議論をいただいているところでございますが、保証制度、特に個人保証とおっしゃいましたけれども、中小零細な経営者が資金を借りたいという場合に、どうも中小零細なところだけではどうしても信用が足りないから貸せない。したがって、保証を立てるこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘のように、前回のこの法務委員会の質疑におきまして、私は、選択的夫婦別氏制度の導入は必ずしも人権問題とは考えていないと答弁をいたしました。その趣旨は、私としては、人権問題、これは憲法が保障する基本的人権を侵害するおそれのある問題と捉えた上で、この選択...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法務省では、従来から、不適正な受入れを行っている疑いのある実施機関あるいは監理団体に対しては実地調査を実施して、不正行為と認められたものは、その類型によりますけれども、最長五年受入れ停止をするというような対処をしてまいりました。  それから、関係機関と...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今年の一月二十四日、関係閣僚会議をいたしまして、建設分野においてやはり人手不足が相当深刻であると、そこで外国人材の活用について、この年度内、この三月までということでございますが、年度内をめどに時限的な緊急措置を決定しようと、それを目指していこうということ...全文を見る
03月19日第186回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○谷垣国務大臣 家族のあり方というのは、人倫の基本でございますし、私どもの社会生活の一番基本となる組織だと私は思うんですね。今事実婚か法律婚かというようなお問いかけがございましたけれども、法律の方も、こういう国民の、家族はどうあるべきか、家族というものをどう捉えるかという意識とは...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに家族のあり方というのは、もちろん、民法等が大きな関係を持つことは間違いありませんが、あるいは、相続法制がどういうふうになっていくかが大きな関係を持つことは間違いありませんが、それだけで論じ尽くせるものではない、おっしゃるとおりだと思います。社会保障のあり方で...全文を見る
○谷垣国務大臣 成人年齢、一応二十ということが日本人の頭の中にあると思いますが、その規制といいますか、飲酒はどうかとか、いろいろな法律がございまして、それぞれの、何歳から成人としているかというのは若干意味合いが違うんだろうと思うんですね。だから、そういった問題を議論するときは、大...全文を見る
○谷垣国務大臣 離婚後の親子の関係は、その当事者の具体的な関係でもさまざまな問題があるんだろうと思うんですね。一般論として申し上げるのはなかなか難しいですが、今御議論の面会交流あるいは養育費等々のことを考えれば、一般論として言えば、子の最善の利益がどこにあるかということで判断をし...全文を見る
○谷垣国務大臣 検察は、身柄の、特に裁判員裁判の事件、それに関する事件を中心に、積極的に今まで試行、試みをしてまいりました。その結果、委員が今おっしゃったように、確かに今まで、非常にこれはメリットがあるということ、それは検察にとってだけじゃなく国民にとってもメリットがある側面もた...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょう、この司法解剖等々に関する御質問は、私、法務大臣になって初めていただく質問でございます。  それで、私自身も以前、この議論が始まりましたとき、自民党の中で議連を開いてやるときに参加をした記憶がございまして、郡委員がおっしゃいましたように、民主党政権時代、三...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょうの御議論、私、大変勉強させていただきました。  司法解剖や検視が充実して行われる体制をつくっていくということは、実体的真実の発見とか、それから適切な捜査、公判が行われるという意味でも極めて重要でございます。ただ、関係する機関が多岐にわたっておりまして、総合...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の技能実習制度の見直しは、委員がおっしゃいましたように、分科会で今議論をしていただいておりまして、年央をめどに、ことしの真ん中ごろですね、一応のめどをつけて今議論をしていただいているんです。  それで、さっき、官房長官の方から、年度末にというのがあったというこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなかこれは難しい問題なんですね。  今の委員の御議論を聞いておりますと、一方、司法というものがあるじゃないか、司法というものがあって、人間あるいは国民の権利なり人権なり自由というものは、そこできちっと守られるべき、また裁かれるべきものだという御議論が一つある...全文を見る
○谷垣国務大臣 さっき申し上げたことの繰り返しになってしまうかもしれませんが、司法と違う柔軟性であるとか簡易性、迅速性というものは、やはり存在意義のあるものだと私は思っております。  ただ、委員の問題意識と照らし合わせてみますと、やはり、簡易迅速で柔軟であるということ、それから...全文を見る
○谷垣国務大臣 一応拝見いたしました。
○谷垣国務大臣 今の建設現場で労働力が足らない、そのことが東北の大震災の復興に影響があったり、あるいはオリンピックの準備が十分できない、こういう御指摘があることは私も承知しております。  それで、ことしの一月二十四日に関係閣僚会議を開きまして、建設分野における外国人の方の活用に...全文を見る
○谷垣国務大臣 法務省といいますか検察も、この間、試行、試みですが、裁判員裁判事件を中心にかなり積極的に試みを行ってきたわけです。  午前中の質疑でも御答弁申し上げたところですが、今、高橋委員がおっしゃったようなメリット、これは捜査、公判を担当する側としても、もちろんそれだけで...全文を見る
○谷垣国務大臣 この点は、委員と私、若干といいますか相当違うのかもしれませんが、考え方が違いまして、我が国の刑事司法手続で、被疑者の取り調べというのは、事案の真相を解明するために不可欠な手段であるということで制度設計がされているんだと思います。極めて重要な役割を果たしてきた。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、刑事施設で、接見交通権というのはきちっと法によって認められた権利でございます。そこで、一定の条件のもとで弁護人による録音機の使用やパソコンの使用については認めております。  しかし、弁護人が面会室の中で携帯電話を用いて、未決拘禁者と弁護人との間以外の間で話を...全文を見る
○谷垣国務大臣 やはり過去の事例から見まして、特別養子縁組を活用しなきゃならない場合というのはあるんだと思うんです。  ただ、委員がおっしゃったように、これは子供の利益のために、養子縁組成立の日から実親との関係は一応切ってしまうということですから、そういう前提のもとに幾つか要件...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから刑事局長が答弁しておりますけれども、これはもう言うまでもなく、偽証を教唆するというようなことは、これはもう刑事罰をもって禁じられていることでありますし、それから誘導尋問というものが認められていないことも御承知のとおりです。  ですから、証人テストという...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、今、私は新時代の捜査のあり方等々諮問をしている立場でございますから、法制審議会の審議が熟してくる、いい議論をしていただけるだろうと期待しております。  ただ、証人テストに対する可視化は、余り、今までほとんど論点にはなっていないと存じます。ですから、そうい...全文を見る
○谷垣国務大臣 少年法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  少年審判及び少年の刑事裁判に対する国民の信頼を確保することや非行少年の再犯防止は重要な事項であります。そのためには少年審判において適正な事実認定が行われ、それに基づいて非行事実の存否が的確...全文を見る
03月20日第186回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 小川委員も法務大臣をお務めでございますから十分御承知のことと存じますが、両方で何というか力点を置くところがちょっと違っているものですから、誰が考えてもメディアの正当な業務行為である、こういうところに強制捜査が入るということは通常あり得ませんね。ただ、どう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この問題で私が政府を代表する立場かどうか分かりませんが、カジノとは、一応刑法上、賭博罪ないし賭博開帳図利罪等との関係が問題になります。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは法律で決めておりまして、御承知のように、刑法三十五条による法令による行為、そういうことによって違法性が阻却されるということであります。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、賭博罪がなぜ定型的に違法行為として決められているかということに関わってまいります。その理由は、賭博行為が、勤労その他の正当な行為によらず、偶然の輸贏によって財物を他人と争うという、そういうものでありまして、そしてまた、射幸心を刺激して勤労の美風を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そこはこれから議員立法でおやりになるんでしょうから、どういう御議論をなさるかで、まだ政府としてその内容を十分承知しておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 官房長官と同じ考えでございます。
03月25日第186回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○谷垣国務大臣 確かに、委員が今おっしゃいましたように、平成二十年の改正少年法附則第三項というのがございまして、三年後にきちっと検討せよということでございました。  そこで、それを踏まえまして、平成二十年改正少年法で導入された諸制度、今お触れになったような諸制度につきまして、見...全文を見る
○谷垣国務大臣 モニター傍聴につきましては、今までの御議論の経緯は私が先ほど申し上げたとおりでございます。  それで、私としては、傍聴制度等々もあるわけでございますので、今後の定着の状況をもう少しよく見てみたいなと思っております。
○谷垣国務大臣 平成十六年の刑法改正のときに少年の刑事処分に関する規定の見直しを行わなかったわけですが、これは、先ほど刑事局長が申し上げたとおり、少年法独自の観点からの検討が必要である、それでこういう検討は平成十六年の刑法改正の趣旨を超えるものであると当時理解されていたのだと私は...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと今、階委員のおっしゃったことを私十分に理解できているかどうかわからないんですが、現実に幾つかの事例で不均衡を生じているということがあるわけですので、私は、階委員のおっしゃる御指摘は必ずしも当たらないのではないかというふうに思います。
○谷垣国務大臣 今の階委員の問題提起というか、あるいは武さんの御意見ということもあるわけですが、私は、今の問題は、少年法の基本的な、何というか、考え方の違い、違いかどうかわかりませんが、に基づくものではないかと思います。  やはり少年法は、まだ少年は、悪にも染まりやすいけれども...全文を見る
○谷垣国務大臣 私どもは民法その他基本法を所管しているわけでございますが、今の案件は、年金関係の法は本来厚労省において運用されるべきものでございますが、当然、時効というようなことになりますと、民法の、基本法の考え方との整合性というものが必要になってくるだろうと思います。  した...全文を見る
○谷垣国務大臣 現在、私は、私のもとで死刑に関する特別の検討会をつくるということは考えておりません。
○谷垣国務大臣 これは、長いいろいろな法務省の中での経験もあり、中での議論はいろいろあると思います。そういういろいろなお声には私も十分耳を傾けていくつもりでございますが、やはり安定性も必要だということが一つございます。  それからもう一つは、法務省としては特にこういうことを考え...全文を見る
○谷垣国務大臣 こういう質問の立て方、若干変化がなかったわけではありませんが、基本的にこういう質問の立て方をしてきておりますのは、要するに、この問題の論点と申しますか、死刑制度の存廃に関する我が国の議論が、結局のところ、あらゆる犯罪について死刑を廃止すべきかどうか、つまり全面的に...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、田嶋委員が強調されたところまで、すぐ私、はい、そうでございますとはまだ申し上げにくいですが、十分、世論調査の専門家等の御意見も勘案しながら考えてまいりたいと思います。
○谷垣国務大臣 これは、世論調査の実施主体である内閣府がまず第一義的に御検討いただくべきものだと思いますが、現在、内閣府でも検討していただいていると聞いております。  何を検討しているかということですが、今の、個票データの取り扱い、それを公表せよということでございますが、例えば...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど階委員の御質問にもちょっとお答えしたところでありますけれども、少年法の基本的な考え方として、少年は一般にまだ人格といいますか心身も未成熟である、人格形成途上にあるということだろうと思います。したがいまして、まだ固まっていない、フレキシビリティーがあるといいま...全文を見る
○谷垣国務大臣 そこは非常に難しいところだなと思うんですね。  なぜ一般成人の場合と区別して少年法が適用されているかということになりますと、一方で、人権を尊重して、大人の場合は、行為に対する責任を問うという考え方がやはり刑法そのほかの考え方にはあるだろうと思います。少年の場合に...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは先ほど申し上げたことのやや繰り返しになりますが、被告が少年であって、人格形成の途上にある、したがって、弾力性もあるし悪にも染まりやすいが改善更生も期待できるから、処遇も柔軟なものにしようということがあるんだろうと思いますね。  それから、若い人に対しては、...全文を見る
○谷垣国務大臣 基本的に、刑務所内の矯正と出た後の更生保護との切れ目のない連携をやっていくということは必要なことだと思います。委員がおっしゃったように、性犯罪に関してはそういうようなことがかなり試みられてきている。かなり成果を上げ得る分野だと思います。  それで、刑事施設におけ...全文を見る
○谷垣国務大臣 再犯防止対策の中で、それぞれ受刑者の種類に応じたいろいろなプログラムを用意するということを重視しておりますが、これをきちっとやっていくためには、基本的にそれを担当する人を得なければできない。  先ほどの三・三対一・二というのは、少年院とまた職務が違いますのですぐ...全文を見る
○谷垣国務大臣 西田委員のおっしゃるように、厳罰化と評する向きもあるんですが、私は、結論としてそれは当たらないと思っております。  少年に対する科刑を一律に引き上げるというようなことを目的としているわけではございません。そういうことではなくて、現行の少年法の規定によって少年に科...全文を見る
○谷垣国務大臣 通常の刑事訴訟であれば、検察官がこちらの側面から光を当てる、それから弁護人が反対側の側面から光を当てることによって、激しく対峙し合うことによって事実を浮かび上がらせるという当事者主義的構造がとられていると思いますが、少年審判の場合には、検察官が関与し、あるいは弁護...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど西田委員にもお答えしたところでありますが、高橋委員は厳罰化というふうにおっしゃいましたが、私はこれは厳罰化に必ずしも当たらないのではないかと思っております。  今回の趣旨は、今まで少年法で科することのできる刑の範囲内ではいかにもアンバランスが感じられること...全文を見る
○谷垣国務大臣 例えば再犯率が減るとかいうことを直ちに申し上げるわけにはまいりませんが、行為の実態に応じた科刑をしていくということが、いろいろな意味で犯罪の抑止とかそういうものに役立ってくることはあるだろうと思います。
○谷垣国務大臣 今回、家裁の裁量による国選付添人制度の対象を拡大していく。  それをやりますのは、一つは、現行法による国選付添人制度の対象とされていない事件の中にも、より適切な事実認定をしていくためには国選付添人が関与することが必要だな、なかなか事実関係の認定が難しい場合もござ...全文を見る
○谷垣国務大臣 通常の訴訟では、先ほどおっしゃったような予断排除の原則であるとか伝聞法則というものが取り入れられておりまして、裁判所は、起訴状だけを見て、そして訴訟の場では当事者が提出した証拠によって判断していく、そして双方が激しく争う中で事実関係を確定していくということになりま...全文を見る
○谷垣国務大臣 結論から申しますと、私は、検察官関与の対象事件を国選付添人の拡大と連動させるというか一致させることが必要だろうと考えております。  それは、検察官関与制度の対象事件を拡大しないで、家庭裁判所が裁量で国選付添人制度の対象事件の範囲だけを拡大することにするとしますと...全文を見る
○谷垣国務大臣 付添人がつくということは、事実認定だけではなくて、早い段階から少年の社会復帰や更生を目指していろいろな活動をしていくという意味では、これは検察官と対峙する必要がない、それぞれの付添人の重大な仕事だと思います。  しかし、私が申し上げているのは、仮に事実関係が争わ...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、検察官は関与できるようになった、そして弁護士である付添人もついた。そうすると、今委員がおっしゃったことは、まさに通常の刑事裁判そのものに近づいてきているという御認識ですね。  だけれども、やはり全体の構造として、先ほどからも御議論のあったところですが、予...全文を見る
○谷垣国務大臣 椎名さんの問題意識に私うまく答えられるかどうかわからないんですが、いろいろなほかの方法もあるじゃないかという御意見ですね。  いろいろなことが考えられると思うんですが、家庭裁判所というものをつくって、少年審判事件、いろいろな問題もあったけれども、やはり日本なりに...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃったことは、見直しをせよという条項について、これは先ほど階委員からの御質問でしたか、お答えいたしましたが、階委員からはちょっとあのときの考え方と違う案を出してきたんじゃないかとお叱りを受けたんですが、私も傍聴等を認めたというのはこの前の改正の大きな点だっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど椎名委員から、いいとこ取りであると言われてしまったんですけれども、私は、基本的に職権主義の構造をとった少年審判、それがやはり少年の人格の可塑性であるとか、悪にも染まりやすいけれども、改善の可能性も、固まっちゃった人よりはできる面があるというようなことを考えた...全文を見る
○谷垣国務大臣 けさからたびたび議論があったところでありますが、少年に対する有期刑の上限が、無期の緩和刑としての定期刑を除きますと、五年以上十年以下の懲役または禁錮となっているわけですが、科せるのが、無期刑、そうでなければ五年以上十年以下の不定期刑ということになると、そこに乖離が...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、テレビで拝見しておりましたが、これも参考人との御質疑の中でも出てまいりましたし、今までも御意見がございました。  それで、結論から申しますと、これは厳罰化を目指すものではないというふうに私は申し上げたいと思います。  先ほど申し上げていましたように、現行の...全文を見る
○谷垣国務大臣 刑罰は何のために科すかと、えらい大上段に振りかぶって申し上げてなんでございますが、仏教の方では因果応報なんて申しますが、仏教の因果応報とはちょっと違いますが、応報というのは一つ刑罰の目的というか理念でございます。そういうことをやるとその結果に応じた責任を問われるぞ...全文を見る
○谷垣国務大臣 弁護士である付添人は、少年の正当な利益をきちっと守って、少年審判が適正な審判を行い、それから適正な処遇決定のために尽力してもらわなければいけないわけです。そして、そういう中で、少年がきちっと更生をしていく手だても講じていくことが期待されているわけですから、今、遠山...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、国選付添人、これを広げていくと、当然その予算というものをお願いしなきゃいかぬということになります。  まず、こういう裁判所の裁量による国選付添人を広げていくというのは、一つには、今までは国選付添人の対象とされていない事件の中にも、より適正な事実認定をして...全文を見る
○谷垣国務大臣 これもきょういろいろ御議論になったところでございますが、少年法は、保護主義といいますか、職権主義的な審問構造、つまり、裁判官が懇切を旨として、和やかに行うというように定められているわけですね。  そういう中で、検察官は、そこに関与する場合であっても、通常の刑事訴...全文を見る
○谷垣国務大臣 いろいろな御批判もあるわけですが、特に少年犯罪の動向が減ってきたとか、あるいは、こういう傾向があるからということで今回の改正を考えているというわけではございません。  むしろ、先ほど来何度か御答弁を申しておりますように、例えば無期刑と五年以上十年以下の有期刑とい...全文を見る
03月25日第186回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の員数を増加するとともに、裁判所の事務を合理化し及び効率化することに伴い、裁判官以外の裁判所の職員の...全文を見る
03月27日第186回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、若林委員が質疑をされましたけれども、法の支配の下で裁判所が世の中にある事件あるいは紛争を適切に迅速に処理をしていく、解決していくということは、安心、安全な社会をつくる、自由で公正な社会をつくる、不可欠のことだろうと思います。それには裁判所の人的な体制...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当然のことだろうと思います。やはり労働というのは国民一人一人にとって極めて重要な問題でございます。そこで紛争が起きた場合にそれが適正に迅速に解決される、これは暮らしの安心ということにとっても極めて大きいし、日本社会の安定ということにとっても望ましいことで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現時点では、平成十九年四月一日に運用を開始したわけですが、今までに百二十八の認証紛争解決事業者が活動中でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) ADRの必要性というのは、もう先ほど小川委員がおっしゃったとおりだと私は思うんですね。  そこで、今百二十八出てきておりますが、やはりそれぞれの参加していただいた方の特色があると思います。それぞれの専門性と申しますか、やはりそういったところの、どういう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在、法制審議会で民法、債権法関係の改正に関する審議を行っているところでございますが、これはもう民法ができて百十年以上になります。その間にもちろん社会経済は大きく変化をしておりますし、その対応をしなきゃなりません。それから、相当判例等も積み重なりまして、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 行田委員がおっしゃいますように、司法改革の過程の中で三千人の合格者を目標とすべきであるという方向が出まして、これは、これから事件数、いろいろ専門性も高まっていくだろう、いろいろ事件数も増えていくだろう、そういう中で、日本は人口当たりの法曹比率も非常に低い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、最高裁判所の裁判官を含めた人的体制をどういうふうに整備していくかということは、まず裁判所自身が適切に御判断なさるべきだというのは、これは司法の独立の一つのある部分で意味を成し、司法の独立の意味も持っているというふうに私は思っております。  ですか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、谷委員がおっしゃったように、平成八年に民事訴訟法を新たに作りまして、裁判所は民事訴訟が公正かつ迅速に行われるよう努め、当事者は信義に従い誠実に民事訴訟を追行する責務を負うとされたわけでございます。そしてまた、制度的にも、さっき委員がおっしゃった争点整...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘の判決は、おっしゃった男性、ガーナ人の男性の死因、それから制圧行為と死亡との因果関係の有無、それから制圧行為の違法性の有無等につきまして国側の主張と異なる認定が裁判所でなされたものでございます。現在判決内容を精査しておりまして、その上でどう対応する...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ビデオ撮影につきましては、これは入国警備官による制止といったような行為が果たして、職務行為、適切かつ適法に行われているかどうか、それを証明する、それを見るのには非常に有効な手法であると私たちも思っております。しかし、もっとも、航空機内でのビデオ撮影、特に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のこの退去強制をしなければならない場合の扱い方につきましては、この事件を機に見直しを進めまして、より安全かつ確実な送還に万全を期すための改善策として、護送、送還に係る要領改正、それから通達を出しました。それから、継続的な護送、送還担当者の実技訓練という...全文を見る
03月28日第186回国会 衆議院 法務委員会 第7号
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○谷垣国務大臣 ただいま可決されました少年法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。  また、最高裁判所に係る附帯決議につきましては、最高裁判所にその趣旨を伝えたいと存じます。     ———————————...全文を見る
03月31日第186回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 指揮権を発動せよということでございますが、これはやはり個別の事件でございます。それで、基本的な制度の立て方として、まず、検察がどうするか、これは法と証拠に基づいて判断する。それで、私は、もちろん今おっしゃったように指揮権というものも最終的に持っているわけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっとお待ちください。──今、三月二十七日現在でございますが、法務省で把握しておりますのは、死刑判決確定者人数が百三十一名、そのうち再審請求中の人数は九十名であります。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、再審請求される方は様々な、何というんでしょうか、思いあるいは様々なことからされるんだと思いますが、個別のそれをどう論評するかは差し控えたいと思います。  それで、もちろんこういう再審請求、多分次の御質問、先に飛び越えちゃうかもしれませんが、この...全文を見る
04月01日第186回国会 衆議院 法務委員会 第8号
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○谷垣国務大臣 今、橋本委員おっしゃったように、戸籍法はそのように定めているわけですが、これは人が亡くなった場合、戸籍に死亡した日、死亡した時間、それから死亡した地、場所ですね、地等の記載がされて、その死亡の事実が公証される、公に証明されるという仕組みになっているわけですが、そこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の委員の御議論を伺いまして、このおつくりになった資料の、委員のお顔が吹き出しになっているのを拝見しますと、橋本さんのいら立ちが伝わってくるような御質疑だったと思います。  やや求めておられる感想と違うかもしれませんが、私も今まで議員立法を何件かやってまいりまし...全文を見る
○谷垣国務大臣 矯正医官が本当に不足して、矯正医療がもう非常にぎりぎりのところまで来ていると私は思っております。  それで、今委員もおっしゃいましたけれども、矯正施設は、国家権力でもって人の自由を剥奪して、そこに入れておくわけですから、社会の一般的な医療水準から照らして適正な医...全文を見る
○谷垣国務大臣 事実でございます。  きのう、スラジュ氏、ガーナの方でありますが、その死因、制圧行為と死亡との因果関係の有無、あるいは制圧行為の違法性の有無等について、国側の考え方、主張と相異なる認定が地裁でされたということがありまして、昨日、三月三十一日に控訴したところでござ...全文を見る
○谷垣国務大臣 技能実習制度は、今さら申し上げるのもなんでございますが、技能の開発途上国への移転による国際貢献という考え方でつくった制度でございまして、今の緊急の事態とか、そういうことに直接リンクさせるのはよくないと思います。やはりそれはそれで、長期の見通しのもとでこの制度をつく...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど御答弁申し上げたとおり、技能実習制度は、技能実習制度本来の目的があるわけですから。そして、今委員がおっしゃったように、議論の中には、両方を混同してと言うと言葉は悪うございますが、そういうふうな報道とか議論もないわけではありません。しかし、技能実習制度は技能実...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、委員が長野オリンピックの例をお挙げになって、委員の今おっしゃったことは、要するに、そのとき、多少不法であろうと、外国人労働者を不法滞在の者でも使って、その後摘発を強化したような事実があったのかと私もちょっと調べてみたんですが、そういうことは確認できませんでした...全文を見る
○谷垣国務大臣 私、急がなきゃいけないと思っているんです。  それで今、先ほども申し上げましたが、人事院であるとか厚労省、総務省、それから文科省等々も協議中でございます。ねじを巻かなきゃならないと思っているんですが、相手方もあることで、今、いつとは明確にお答えできないのが残念で...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員の今のお考えは、死刑というのは、もし冤罪が起きたら取り返しがつかないということもある、今の無期ですと途中で出てくる場合もある、だから終身刑というものを導入して死刑を抑制していったらどうかというお考えのように思います。  実は、私は、今から十年ぐらい前に、当時...全文を見る
○谷垣国務大臣 裁判員制度は、国民の感覚を裁判の内容に反映させよう、そして、司法に対する国民の理解と支持を深めていこうという狙いだったと思います。  そう考えますと、最も深刻な犯罪であり社会の関心も高い死刑が言い渡されるような刑事裁判に裁判員が参加をするというのは、制度趣旨とし...全文を見る
○谷垣国務大臣 技術的には、今刑事局長が御答弁になったようなことで、なかなか簡単でないところがあると思います。  しかし、私は、証拠の扱いそのものは、私が余り口出しすべきことではないと思っておりますが、再審等々、きのうも御答弁申しましたけれども、百三十一件で再審が八十ですね、当...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、刑事施設は、保険料の納付は国民の義務である、だから納付できる者についてはちゃんと払いなさいという指導、それと同時に、所得が少ないとかいう理由で払うのが著しく困難な場合には、申請によって免除の申し出ができるのでそれをやりなさいという指導をしているわけでございます...全文を見る
○谷垣国務大臣 地方公共団体については、平成二十二年八月に大阪の吹田で初めて保護観察対象者等を雇用する取り組みが開始されまして、保護観察所においては、保護司会長等とともに首長を訪問するなどして、その理解と協力が得られるよう働きかけを今続けているところでございますが、現在まで、全国...全文を見る
○谷垣国務大臣 死因究明で、やはり解剖の重要性というのは、これはもう基本的に一番大事だと私は思いますが、今おっしゃったように、そのAiを導入する、そういうAiを含む科学的な手法といいますか科学的な調査を活用する、それによって死因究明がより効率的というか効果的にできていくという面が...全文を見る
○谷垣国務大臣 正直申しまして、大変難しい問題ですので、一刀両断の答えが私はまだできないんです。  昔、私が学生のころ、我妻栄先生の親族法を、ちょっともう古いことですのであるいは記憶が間違っているかもしれませんが、そういう生殖補助医療なんかで人から精子の提供を受けた場合、複数の...全文を見る
○谷垣国務大臣 罪刑法定主義というのは、一定の行為を犯罪として処罰するためには、あらかじめ成文の刑罰法規で犯罪と刑罰が規定されていることを必要とするということでございまして、その実質的内容として、今おっしゃった遡及処罰の禁止、つまり、事後法の禁止ということが出てくる。そのこと自体...全文を見る
○谷垣国務大臣 余り法的に詰めて考えたことがなかったわけですが、アメリカの国会がなさったのかな……(杉田委員「ニューヨーク州の上院です」と呼ぶ)ニューヨーク州の上院の御判断、私、論評は差し控えたいと思います。
○谷垣国務大臣 私は、自分の職務と直接関係のないことを御答弁することは原則として差し控えているんです。恐らくこれは外務大臣にお聞きになるべきことであろうと思います。
○谷垣国務大臣 それはいろいろな問題問題に応じて、当然のことながら、外務省と法務省が協議をするということはございます。それから、今委員がおっしゃったように、外務省よりも、むしろ法務省の方が海外の情報もとりやすい分野もございます。  そういう意味ではいろいろ情報提供をいたしており...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、御質問の趣旨が、ちょっと私、よくつかめているかどうかでございますが、これは司法への対応、もし国際司法裁判所への提訴のようなことをおっしゃるならば、それは基本的に外務省の判断になると思いますが、要するに、むしろそれよりも、委員のおっしゃっていることは、日本として...全文を見る
○谷垣国務大臣 少年法の適用対象年齢は、刑事司法全般で、成長過程にある若い方、若年層をどう取り扱うかということにかかわってくる問題でございまして、もちろん、公職選挙法をどうしていくか、それから民法をどうしていくか、よりそちらの方が一般的な法律でございますので、そちらの公職選挙法や...全文を見る
○谷垣国務大臣 関係法令をどうしていくかですが、今それぞれの所管の官庁において検討をして、内閣官房で取りまとめをしております。  そこで、検討対象法令数は、おっしゃったように、三百四十三ございます。内訳は、法律が二百八、政令が三十七、府省令が九十八。このうち九割については各府省...全文を見る
○谷垣国務大臣 今御議論の尊厳死、これは、死への末期症状に至るなど生命維持装置に頼らなければ延命の方法がないような場合に、本人の生前の意思に基づいて、そういう処置を施さない、あるいは、それを取りやめて尊厳のある自然な死につかせる、そういうことを意味しているというふうに理解しており...全文を見る
○谷垣国務大臣 検察も人間の組織でありますから、無謬ということはないでしょう。ただ、一つやはり心構えとして、日に新たに、日々に新たに、また日に新たなりという気持ちは必要だろうと思います。そういった気持ちが「検察の理念」にも書かれているんだろうと思いますので、それはよく踏まえてやっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 外国弁護士による法律事務の取扱いに関する特別措置法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、法律事務の国際化、専門化及び複雑多様化により的確に対応するため、外国法事務弁護士が社員となり外国法に関する法律事務を行うことを目的とす...全文を見る
04月02日第186回国会 衆議院 法務委員会 第9号
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○谷垣国務大臣 法の支配をあまねく推し進めていくという観点からいいますと、日本の弁護士だけではなくて、外国法事務弁護士の法的サービスが充実して、国内法、国外法両方のサービスを十分に受けられるようにする、その基盤をつくっていくということは私は極めて大事だと思います。  先ほど副大...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員がおっしゃいましたように、EBC、欧州ビジネス協会等々からは、弁護士及び外国法事務弁護士がともに社員となる法人の制度、いわゆる共同法人とかB法人とか言っておりますけれども、それに対する強い御要望もあったことは事実でございます。  ただ、それにつきましては、...全文を見る
○谷垣国務大臣 外国法事務弁護士法人も、弁護士との関係で緊密な提携・協働関係をつくって、複雑多様化している法的需要にきちっと対応していく必要性がある、これは当然でございますが、それは自然人である外国法事務弁護士も同様であるということから、外国法事務弁護士法人についても日本の弁護士...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはなかなか難しいところもある問題でございますが、今おっしゃった秘密保持義務というか守秘義務は、これは、弁護士の仕事というのが、依頼者が法律事件について秘密に関する事項を打ち明けて法律事務を委任するという、その職務の特質がありますから、弁護士にとっては基本的な職...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員おっしゃるように、今の日本の弁護士、現行の弁護士法人の社員、これは無限責任を負う、それで外弁法人にも同様な規律を及ぼしていこう、こういうことなんですが、その背景にある考え方は、いわゆる外弁法人も弁護士法人と同じように、基本的には、構成員たる社員個人の人的信用を...全文を見る
○谷垣国務大臣 袴田事件については、今委員は、死刑確定から再審開始決定まで三十四年というふうにおっしゃいました。特に、平成二十年の四月に第二次再審請求がなされまして、ことしの三月二十七日にその第二次の請求の中で再審開始決定がなされた。そうすると、今三十四年とおっしゃいましたけれど...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の階委員の問題意識に私も十分お答えする能力があるかどうかわからないんですが、かなり多面的なことを考えなければいけないのではないかと思います。  現行制度のたてつけは、要するに、いわゆる原判決をした裁判所で行うという仕組みになっております。今委員のおっしゃったよ...全文を見る
○谷垣国務大臣 きのう、鈴木貴子委員の御質問にも、日々に新たにというような言葉で私は御答弁を申し上げたところでございますが、今現実に即時抗告を申し立てているところでございますので、私が、証拠の評価はどうあるべきかとか、そういう問題について詳細に申し上げるのは差し控えたいと思ってお...全文を見る
○谷垣国務大臣 その点は先ほどの繰り返しになりますが、当然即時抗告の過程の中で問題点が明らかになってくると思いますし、適切に検察としても当然対応しなければなりません。  私としては、現在、この即時抗告に関して、裁判所で審理が行われるということを重視したいと思っております。
○谷垣国務大臣 確かに、今、階委員がおっしゃったように、四百四十八条二項は、明文では拘置の執行を停止するということは書いておりません。かつては、拘置の執行を停止できないという、明文規定がないことを理由にこれを否定する見解もあったようでございますが、いわゆる松山事件や島田事件等々で...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、先ほどの島田事件、松山事件と申しましたのは、再審無罪判決後にそのような判断をしたということでございます。
○谷垣国務大臣 そのような解釈が確定していると考えております。
○谷垣国務大臣 私も、この記事が出たのは早速拝見しまして、承知はしているんです。ただ、法務大臣として、被害者の御遺族が亡くなったか否かというのを、こういう形では知ったわけでございますが、公的に知る立場にございませんし、また、そういう報告があるわけでもございません。ですから、ちょっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 二つ今お挙げになりました、冤罪の発生を防ぐ、恣意的ではないということが何よりも大事なことだと私も思います。  私も、なかなかお答えが難しいなと思ってここに立たせていただいたんですが、冤罪を防ぐという点になりますと、恐らく、先ほどの担当する検察官の調査もそうですし...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと私も頭を切りかえませんと。  確かに、今おっしゃったように、非常に複雑多様化、専門化、国際化している、先ほど副大臣からも御答弁があったところでございますが、こうした法的ニーズに今まで外国法事務弁護士という方々が対応してこられた、これだけ複雑化してまいりま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今度の制度改正が認められますと、先ほど申したことの繰り返しになるかもしれませんが、資格取得国が異なる者を含む、例えばイギリスであったりアメリカであったり、あるいはオーストラリアであったり韓国であったり、その複数の資格者が法人として組織されるということが可能になりま...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員のおっしゃったことは、私もそうだと思います。  平成十三年の六月十二日、司法制度改革審議会の意見書にも、国際化時代の法的需要に十分対応するため、弁護士の専門性の向上、執務体制の強化、国際交流の推進、法曹養成段階における国際化の要請への配慮等というようなこと...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、先ほどもちょっと申し上げましたし、今も委員が指摘されましたけれども、現に、登録されている外国法事務弁護士は九割が東京三会に集中しているということは事実でございます。  それで、今まで法人化というものが認められておりませんでしたから、従たる事務所も設置する...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、今委員がおっしゃいましたように、弁護士の数がふえているということも事実でございますから、日本の弁護士は、もちろん国内法事件も充実して、さらに職域も広げていく、これは努力をしなきゃいけない、法務省としても大きく関心を持っているところでございますが、それと同時に...全文を見る
○谷垣国務大臣 この制度は、昭和六十一年に外国法事務弁護士という制度をつくったときから始まっているわけですね。その当時、私は、法務委員会に所属していたのか、私どもの党の法務部会で議論したのか記憶は定かでありませんが、当時の私の印象としては、外国の弁護士さんが入ってくる、黒船来ると...全文を見る
○谷垣国務大臣 外国法事務弁護士というのは、二つといいますか、制約を負っているわけですね。一つは、国内法の事務をやってはいけない、外国法の事務であるということですね。それからもう一つは、これは決して外国法事務弁護士に関してだけではございませんけれども、弁護士法は、かなりいわゆる非...全文を見る
○谷垣国務大臣 この委員会には、横路前議長を初め、弁護士でいらっしゃる先輩、同僚がたくさんいらっしゃるので、では弁護士法第一条はどういう意味だというのもなかなか答えづらいなと思いながら立たせていただきました。  今委員がおっしゃったように、私の理解するところでは、この弁護士法と...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、経産省の西山審議官から御答弁がありましたけれども、先ほど遠山さんに御答弁したところでありますけれども、やはり日本では、弁護士あるいは弁護士事務所というのは、社員というか弁護士の個人的な資産と申しますか個人的な人的信用が背景にあって制度がつくられているんだろうと...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃるように、その議論をする前に、まだ詰めるべき議論はあるのかなと思いますが、御指摘のような法人の制度を設けるかどうかということは、結局のところ、今までの問題意識からしますと、そこに社員として参加される隣接法律専門職がその権限を越えて、本来弁護士が行うべき法...全文を見る
○谷垣国務大臣 諸外国の例ということになりますと、私どもの承知している限りでは、こういう要件を認めている国は余りございませんで、あるのは、韓国が日本とほとんど同様の規定を置いているというふうに承知をしております。  しかし、これは、今、相互主義との関係でおっしゃいましたけれども...全文を見る
○谷垣国務大臣 今お話がありましたように、ガット・ウルグアイ・ラウンドとか、あるいは構造協議で議論されてきたものは、かなりこなしてきたのかなという思いはございます。ただ、今後どういうふうに議論になっていくのかはわかりませんし、やはりいろいろな、こういう国際的な法律業務の変貌してい...全文を見る
04月03日第186回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 少年法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  少年審判及び少年の刑事裁判に対する国民の信頼を確保することや非行少年の再犯防止は重要な事項であります。そのためには、少年審判において適正な事実認定が行われ、それに基づいて非行事実...全文を見る
04月08日第186回国会 衆議院 法務委員会 第10号
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○谷垣国務大臣 御自身が医師である三ッ林委員が、この委員会でこの問題を取り上げていただいたこと、大変ありがたいと思っております。  それで、矯正施設は、国家権力でもって、収容者をその施設の中に入れておく、閉じ込めるわけでございますので、その中にいる間、社会一般の医療水準から見て...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、三ッ林委員の御質疑を伺いまして、本当にお医者様も、尊厳死をどうするかというような問題では苦労されているんだなということを感じた次第でございます。  この問題は、もちろん法的な側面もございますけれども、医学の面あるいは道徳、倫理、こういったものが幅広く関連して...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回の少年法改正は、今まで少年に判決を出しますときに、一方で、無期というのは選択肢であった。しかし、無期から不定期刑というのも非常にその差があり過ぎて、刑の選定にしばしば裁判官も不都合を感ずることがあった。その間を埋めようということでございますので、必ずしも重くす...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、この法務大臣という職につきましてから、犯罪というのは、社会の問題性と申しますか、そういうものを拡大して、普通ではその問題点が余りあらわれないのが、犯罪の局面ではそれが拡大してあらわれてくるというようなイメージを持っております。  今、横路先生が指摘をされま...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、少年というのは、いわゆる可塑性という言葉で言っておりますけれども、まだ人格が形成途上である、それだけまた逆に言えばいろいろな教育指導などが効果を上げ得る、そういうことがございますので、やはり弾力的な対応というか、フレキシビリティーを持った対応というのが必要な...全文を見る
○谷垣国務大臣 法制審でいろいろ議論していただいたときも、もう不定期刑は余り意味がないんじゃないかという御意見もないわけではなかったんですが、全体としてはやはり必要だということで、残していこうということであります。  それで、期待しているところは結局さっき申し上げたところであり...全文を見る
○谷垣国務大臣 最初に御答弁いたしましたように、少年の改善の可能性というのは、やはり我々はそれを生かしていかなきゃいけないと思っておりますので、適切な運用になるように、いろいろなところが関与しておりますから、私ができる範囲とできない範囲がございますが、私のできる範囲でそれは努力を...全文を見る
○谷垣国務大臣 私はそう思っております。  これは、この制度の利用の仕方はいろいろでございまして、中には困った事例というのもないわけではありません。  しかし、おいでいただいた海外の方をきちっと教育して、その地域ともいろいろな連携をうまく図れるように工夫し、そしてまた、一度本...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはいろいろ考えようだと思うんですね。やはり日本周辺の国々を見ますと、人口の大きさから見ると、圧倒的な人口を持っているのは中国ですから、ある意味で中国の方が大勢見えるというのは自然なところがあるように私は思います。  それから、今、中国と日本との外交関係が必ず...全文を見る
○谷垣国務大臣 西田委員がおっしゃったように、いわゆるADR法が施行されましてから、この四月で七年たったところでございます。  そして、西田さんがおっしゃったように、あっせん、調停などの和解の仲介を行う民間事業者から申請があった場合に、法定の基準、要件を満たしているか否かを審査...全文を見る
○谷垣国務大臣 このADRにどういう法的効果を与えるかという議論はいろいろあると思いますが、私はまだ、すぐに、ではこういう法的効果を与えるべきだというようなことを必ずしも考えているわけではありません。  先ほど、執行力ということをおっしゃったけれども、これは金銭問題の解決のAD...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、高橋委員おっしゃったように、現行の制度のもとでは、成年後見開始の審判を申し立てられるのは、本人、配偶者、それから四親等内の親族、保佐人等、それから検察官及び市町村長というふうになっているわけですね。  こういうふうになっておりますのは、本人はもちろん本人とし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、高橋さんの御質疑を聞いて思い出したんですが、もう大分前ですね、まだ成年後見制度ができる前、禁治産者とか準禁治産者という制度のころですけれども、私の地元で、お年寄りで、何度も羽根布団を売りつけられて、幾つも幾つも羽根布団を買っちゃう。それで、その近所の方たちが心...全文を見る
○谷垣国務大臣 法文の上では、成年後見人が被後見人の医療行為に同意できるかどうかということは何も書いてはありません。ただ、この制度は、法律行為に関するものとして立てられておりますので、そういう制度からすれば、成年後見人に医療行為の同意権はないんだとお答えせざるを得ないんだろう、つ...全文を見る
○谷垣国務大臣 成年被後見人が亡くなったとしますと、成年後見はそこで終了してしまうというのが制度のたてつけでございますから、成年後見人は法定代理権も失ってしまう。その時点で、亡くなった方の例えば財産管理とかいうのは、本来、相続人に移るべきものということに制度としてはなっていると思...全文を見る
○谷垣国務大臣 弁護士法人は、いわゆる準則主義というか、要するに一定の基準を満たしていればそのまま設立が認められる、こういう仕組みになっておりますね。ですから、逆に言えば、その準則を満たしているというだけでは、いろいろな問題が生じないとも限らない。そういう弊害が起きた場合、是正す...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名さんがおっしゃった解雇権濫用の法理は、民法の一般条項を個別の事件に適用して裁判所が法創造を行ってきた顕著な事例といいますか、労働法の講義を聞けば必ずそういうことを教わるということですよね。  それが問題があるのではないかという問題意識をお持ちのようですが...全文を見る
○谷垣国務大臣 会社法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、株式会社をめぐる最近の社会経済情勢に鑑み、社外取締役等による株式会社の経営に対する監査等を強化し、また、株式会社及びその属する企業グループの運営の一層の適正化等を図るため、会...全文を見る
04月10日第186回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○国務大臣(谷垣禎一君) まず前提として、少年に対する刑罰についても罪刑の均衡ということが必要であろうと思います。そこで、犯した罪に比べて著しく軽い刑を科すということは、これは少年の健全育成あるいは社会復帰という点を考慮したとしても相当ではないというふうに私は思います。  それ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の小川委員のお問いかけに私も十分答えられるかどうか分からないんですが、私どもが今までこういう少年法の考え方の背景にあるものというふうにして考えてきたのは、いわゆる保護主義ですね。つまり、先ほど委員がおっしゃったように、まだ人格が形成途上である、いわゆる...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員の、二分の一とかどうかは別としまして、確かに、少年に対しては世間の非難感情も成人の場合に比べると弱いという部分は現実にあるだろうと思いますね。まだ子供なんだからという感じがないわけではないと思います。  しかし、今回の改正は、もう小川委員がよく御承...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、そこは必ずしも私はそのようには考えておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 虞犯、最初に平仮名でぐと書いて犯と書いてあるとなかなか意味が分かりにくい言葉でございますが、これは、委員がおっしゃるように、国選付添人制度の対象事件の範囲とはされていないわけでございますね。これは、犯罪に結び付くような問題があって非常に要保護性は高いと、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員御指摘の袴田事件については、今年三月二十七日に静岡地裁が再審開始決定を出しまして、三月三十一日に静岡地検が同決定に対する即時抗告の申立てをしたことは承知しております。  ただ、今おっしゃったその五つの衣類という最も重要な証拠をどう評価していくかと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そういう前提で話しておられますが、まさにこれはこれから再審開始決定の問題について静岡地裁で審判されるわけでございますから、私からその問題について触れるのは差し控えようと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) この問題は平成十二年の少年法改正で取り入れられたわけでございますが、平成十二年の改正のときに議論されましたことは、要するに保護、少年の保護という点は非常に今までの少年法で理念も明確であったわけですが、事実認定で少し甘かったところがあるんじゃないかという反...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほどの御答弁と重複してしまうかもしれませんが、先ほどの答弁を要約して申し上げますと、まず第一に、少年審判は家庭裁判所による職権で動いていく事件でございますけれども、非行事実の認定上問題がある一定の事件については、少年側以外の公益的観点からの視点による証...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これも先ほど申し上げたことの繰り返しになってしまうんで、ちょっともう少し別な言い方をそれではしてみたいと思いますが、少年法は、今更申し上げる必要もございませんが、職権主義的な審問構造というんでしょうか、それで成り立っているわけでございます。  だから、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 前川委員がおっしゃった少年審判の基本構造はその御説明のとおりだと思います。  それで、現在、そこに検察官が関与するようになりましても、あくまで手続の主宰者は裁判官である、こういうことだろうと思います。そこで、先ほど私が申しましたように、訴追をしていくと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大分、以前に比べますと、私どもが刑事訴訟法や刑法を学んだ頃には被害者の視点というものはほとんどなかったわけでございます。その後、いろいろな方が御努力の結果、このような被害者の視点というものを入れて考えようということになってまいりまして、そういう訴訟やある...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) なかなか全体の哲学をどういうふうに整理していくかは難しい問題だと思います。  今委員がおっしゃったことは、平成十二年の少年法改正でも同じような問題が議論されたと思っております。それで、私は、先ほど申し上げたことを繰り返しになりますが、大きな哲学としては...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、厳罰化を意図したものであるのかということでありますが、そういうふうに考えてやったわけではありません。今回の少年に関する刑事処分の規定の見直しは、現行の少年法の規定によって少年に対して科すことができる刑の枠の範囲内では適切な科刑ができない事案というも...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 国選付添人制度について、今後更なる改正と申しますか、そういうものが行われるのかどうか、またどういう内容を含むのかというのは、現時点では私お答えする材料はございませんが、今回の流れの中で、今回の前の法制審議会の御議論の中では、この検察官関与制度と国選付添人...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 当然、行田委員のおっしゃるように、弁護士である付添人はこの少年審判の意義といいますか意味合いを十分理解して付添人にならなければいけない、それだけの識見、素養のある方になっていただく必要があるわけで、資質をしっかり確保するということは極めて大事であると思い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の少年に対する刑事処分の規定の見直しは、今もいろいろおっしゃった中にございましたけれども、少年に対して科すことができる刑の枠を広げるということでありまして、そのことによって少年に対する適切な科刑を可能とするというのを目的としたわけでございます。一律に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 不定期刑に対しましては批判的な意見もあることは事実でございます。  それで、一つは、刑の執行が余り早期に終了しちゃうんじゃないかと、終了する可能性があることに疑義があるという、これはどちらかというと被害者の側からの御意見ですね。参考人としてお出になった...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 審判傍聴制度は、平成二十年度改正少年法で導入されたわけですが、この制度については、法務省において、平成二十年改正少年法等に関する意見交換会、こういうのを法務省で行いまして、その中で、犯罪被害者の方から、審判傍聴対象事件の範囲を拡大すべきであると、それから...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回、家裁の裁量による国選付添人の制度を、対象事件の範囲を拡大を行いますが、それは、まず第一に、現行法による国選付添人制度の対象とされていない事件の中にも、より適切な事実認定のためには国選付添人が関与することが相当であろうと思われる事件があるということが...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成二十六年度予算で国選付添い事業経費については約五億六千九百万を確保しているわけですが、これは平成二十五年度と比べまして、増加するというので、約五億一千三百万を増額したものでございまして、これで十分対応できるのではないかと考えております。  しかし、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 虞犯事件は、犯罪に結び付くような問題行動があって要保護性は高いけれども、犯罪には至らないような少年に係る事件ということだと思いますね。  それ自体は、罪を犯した少年と比較すると、社会的に見て重要である、重要な事件であるとまでは言えないと、そして虞犯少年...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 国連の児童の権利条約でございますが、この条約の解釈については外務省の所管事項でございますので余り踏み込んだことは申しませんが、その児童の権利条約四十条二の(b)の(Ⅱ)というところにいろいろ規定がございます。ここに書いてあることは、児童が法的その他適当な...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の個別の例は別としまして、一般論で言えば、家庭裁判所が特定の検察官を指名したり、あるいは排除した形で検察官関与の決定を行うことは現行法上想定されておりませんし、そういう運用があるとも承知しておりません。  今更こんなことを申し上げてもなんでありますが...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 可視化は現在試行中でありますけれども、試行の実施状況を把握するための調査を行っているわけですが、少年事件については、少年事件自体が試行対象事件とされてはおりませんので、今委員がおっしゃったように、その件数については今まで把握してきてはおりません。もっとも...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今度の少年法改正は、一つは、家庭裁判所の裁量による国選付添人制度、それから検察官関与制度の対象事件の範囲を拡大していこうということが一つですね。それからもう一つは、少年に対する刑事処分の規定の見直しを行おうというのがもう一つです。  それで、そのうち、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、谷委員からタイのシリントン少年院のお話いただきまして、大変タイで高く評価されております。タイの王様の御長男の皇太子殿下のその御長女というと、日本でいえば愛子様のような方でございますが、検察官でいらっしゃいまして、日本にも時々おいでになりますが、大変こ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 警察では、今もお話がありましたように、少年サポートセンターを中心に、学校あるいは児童相談所その他の関係機関と団体、密接に連携しながら、問題を抱えた個々の少年に対し積極的に手を差し伸べる、その立ち直りを支援すると、そういった活動を展開していただいているわけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、糸数委員がおっしゃいましたように、刑事裁判におきましては、当事者主義的な対審構造と。検察官と被疑者が対立して、そしてそこに裁判官が臨むという形を取って、そういう中での刑事裁判における検察官の役割は、被告人の処罰を求める訴追官あるいは原告官としての役割...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 過去の同種事例と比べて一般的に量刑が上昇しているかどうかと、これは実はなかなかぽんと言うのはちゅうちょを覚える難しいところでございまして、要するに、量刑が個別の事件における事情を踏まえて決せられるものであるわけでございますので、一概に申し上げることはなか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年法というのはもう随分長い歴史のある法律ですが、やっぱり成人と違う少年の特質に合わせてこういう法律を作って運用してきたというのは、私は守っていくべき日本の法制度の伝統の一つだと思っております。  ただ、確かに、大きな改正が例えば平成十二年にございまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 自民党の中で今先生のおっしゃった検討をしたのは私どもが野党の頃であったと思いますが、余り個々のことはよく記憶していないんですが、この今の個人通報制度ですね、条約をきちっと実効ある体制にしていこうという面ではなかなか面白い制度であるんですけれども、現実にじ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました少年法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。  また、最高裁判所に係る附帯決議につきましては、最高裁判所にその趣旨を伝えたいと存じます。
04月11日第186回国会 衆議院 法務委員会 第11号
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○谷垣国務大臣 大変難しい御質問で、私、企業経営の経験もありませんので、上手に答えられるかどうか自信がないんですが。  安藤さんも私も、選挙区は京都ですよね。やはり京都の町にも、私の地元丹波にも、あるいは安藤さんの南山城にも、長い間続いた商家と申しますか、長い間みんなから尊敬さ...全文を見る
○谷垣国務大臣 会社法は、平成十七年に成立して、平成十八年五月から施行されているわけですが、会社法におけるコーポレートガバナンスに関する規律につきましては、経営者からの影響を受けない社外取締役、そういった機能を活用するとか、あるいは取締役に対する監査、監督のあり方を見直すべきであ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今度の改正法は、社外取締役の選任を義務づけるということにはしておりません。これは、ここまで来る議論の中で、現時点で社外取締役の選任を義務づけると、かえってそれぞれの会社の状況に適した体制の構築がうまくいかなくなるんだというような御意見がかなりあったからでございます...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回、監査等委員会設置会社というものを導入するわけですが、これは、取締役で構成され、かつ、社外取締役が過半数を占める監査等委員会というのを設けまして、これが監査を行うことによって、業務執行者に対する監督機能を強化していくとともに、社外監査役との重複感を生ぜしめるこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 同じ繰り返しになりますが、やはり日本の会社経営の風土の特殊性もあります。  ただ、法律ですから、そこにきちっと書いてあって、その制度の仕組みをよく理解すれば、理解していただけるだろうと思いますので、その周知、広報には意を用いてまいりたいと思っております。
○谷垣国務大臣 私も、極めて大物と申し上げていいかもしれませんが、ある社外取締役をしておられる方に、この議論が起こっておりますときに、社外取締役というのはどんなものでしょうかと聞いたことがあるんです。そうしたら、容易じゃありませんよ、たまにちょっと出ていって、説明を聞いて、何らか...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、法制審議会の議論でも相当甲論乙駁あって、重要な検討課題として相当熾烈な議論があったところでございます。  法制審議会の部会では、社外取締役の導入について、社外取締役に監視される立場にある業務執行者の自律性に期待することには限界があるといったようなことを理...全文を見る
○谷垣国務大臣 証券取引所の役割に対する見方というのも国によって随分違うと思うんですが、例えば、アメリカのニューヨークの証券取引所などは、上場会社は取締役の過半数を独立取締役としなければならないというふうに規定しているというふうに承知しております。ですから、法律で義務づけているの...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなかこの説明は難しいんです。  今、遠山さんがおっしゃったように、アメリカでは各州の判例によって多重代表訴訟が認められてきたわけですが、それ以外に多重代表訴訟という制度を設けている国はほとんどないというふうに聞いております。  それで、なぜこういうことが問...全文を見る
04月15日第186回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 外国弁護士による法律事務の取扱いに関する特別措置法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、法律事務の国際化、専門化及び複雑多様化により的確に対応するため、外国法事務弁護士が社員となり外国法に関する法律事務を行うこと...全文を見る
04月16日第186回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○谷垣国務大臣 今の大島委員の問題意識にうまく答えられるかどうかわかりませんが、現行会社法、昔、会社法のゼミで研さんを積まれたということですが、私も実は今回この改正法に当たりまして会社法を勉強しましたら、有限会社がなくなっているんだとか、最低資本金の規定もなくなっているんだという...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはまず、法制審議会で相当御議論をいただきまして、社外取締役をより積極的に活用すべきであるという強い御議論もございました。これは、取締役会の業務執行者に対する監督機能を強化していくことが必要である、そういう強い御指摘もありまして、法制審議会の会社法制部会におきま...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かにこういういろいろな委員会の設置の仕方は非常に複雑でございますので、外から見たときに、日本の会社法制というのはなかなか、ある意味ではわかりにくくなっているようなところもあると思います。しかし、それだけ多様なメニューが可能になっているといえば、そういうことだろう...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃったように、確かに附則の二十五条で検討条項というものがあって、これをきちっと使っていかなきゃならないわけですが、この趣旨は、コーポレートガバナンスに係る制度というのは、その性質上、完全ということはなかなかないんだと思いますね。要するに、我が国における...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、民事局長から答弁を申し上げましたけれども、この相当でない理由の説明、これは、株主総会で取締役が、質問を待たずに、自分から積極的に、直接口頭で、社外取締役を置くことが相当でない理由を説明しなければならない、こうされているわけで、これはかなり重い規定だと私は思いま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の委員の御質問は、何人社外取締役を置くのが適切か、必要かという御質問で、これは、一般論でこうですとお答えするのはなかなか容易でないと思います。ですから、私は、今回の制度の概要を申し上げることによってお答えにかえないと仕方がないのかなと思って、立たせていただきまし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、階委員がおっしゃいましたように、自由民主党は、平成二十五年六月二十日にJ—ファイル二〇一三、総合政策集というのを発表しております。そこで、社外取締役の導入促進、上場会社における複数独立取締役選任義務の明確化など、各種具体策についてその導入、推進を検討して、企業...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員は、資料に基づいて、パブコメについておっしゃったわけですが、これは、法制審議会会社法制部会が平成二十三年の十二月に取りまとめた中間試案について、パブリックコメントの手続を行ったわけです。  それで、A案、B案、C案と、委員のおっしゃったとおりでございますし、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、階委員がお挙げになった例で、まだ創立それほど間がたっているわけではない、発展途上である、そういう企業であっても、当然のことながら、十分なガバナンスが行われている、適切な企業統治のもとに活動しているということは極めて大事なことだろうと私は思います。  そのため...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も十分な知見があるわけではありませんが、実は先日、大変個人的なことを申し上げていけませんが、私の大学のときのクラスのクラス会、毎年一回やっているんですが、ございました。ちょうどことしは大学に入りまして五十年目でございますが、ほとんどの同級生は、オーナーは別といた...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、階委員のおっしゃるように、義務づけるという結論をもって法改正をされるというのも一つのお立場だろうと私は思います。  それで、現実の効果がどれほど違うか、我々の案と民主党がおつくりになった案とどれだけ違ってくるのかということを、私は今、正確に見通す力はござ...全文を見る
○谷垣国務大臣 実は、この階委員の御質問は私の盲点でございまして、こういう御質問があるのかと思って実は伺ったわけでございます。  もちろん、今、安倍内閣が取り組んでおりますように、女性の活躍の場を広げていく、女性の力をフルに使えるようにしていくということは、社会にとって極めて大...全文を見る
○谷垣国務大臣 法務省が所管しておりますのは、いわゆる基本法制、民事でいえば民法、商法、あるいは民事訴訟法、刑事でいえば刑事訴訟法、刑法、こういったような基本法典を担当しているわけですが、恐らく、こういう基本法典を改廃するとなると、社会の一番基本的な仕組みをつくるわけですから、や...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、高橋委員が、極めて今の制度は複雑過ぎるんじゃないかという御意見をおっしゃいました。私も、実は今回、会社法を答弁するに当たりまして、教科書をまた新たに買い込みまして読んでみたら、あっ、有限会社もなくなってしまっているんだとか、結局のところ、平成十七年の改正は、何...全文を見る
○谷垣国務大臣 天下りにどういう問題があるのか、公務員の規律の問題としても、あるいは官民の癒着の問題としても、今までいろいろな議論を積み重ねてきまして、いろいろな対策があることは御承知のとおり。これは非常に重要な案件だと思います。  ただ、私の頭の中で、あるいはこの立案に当たり...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃいましたように、株式会社の業務執行者に対する監督で、社外取締役に重要な役割を果たしてもらいたいという期待がございます。その意味で、極めて重要な役割を社外取締役が今後も果たしていかなきゃならないことは御指摘のとおりでございます。  また、もう一つ委員...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、松田委員が御自分の経験からおっしゃった点は、私もかなり多くの経営者から伺ったことがございます。  実は、この委員会でこの御答弁を申し上げるのは初めてではないんですが、経済界の非常に大物の方と申し上げていいと思いますが、いや、それは、社外取締役といったってなか...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、閣僚として執務するに当たりまして、特に国会という権威のある場で御答弁をさせていただくということになると、議事録にも残ります。もちろん、閣内の一員として連帯して責任を負わなければならない。全てにわたってそうでございますが、自分が直接責任を負えないことを、いろい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、委員の御質問が、必ずしも私、正面から受けとめられているかどうかわかりませんが、今回は民事基本法の改正でございますから、やはり選択肢の多様性を用意した。率直に申しますと、明示の義務づけはしておりませんが、かなり義務づけに傾いておりますね。ただ、どういう人を社外取...全文を見る
○谷垣国務大臣 松田委員の問題意識にうまくお答えできるかどうかわかりませんが、確かに、日本も、我々が今、これが日本だと思っているものが全てかどうかと、もう少し頭を柔軟にする必要があるなというふうに私は思います。  それと、もう一つ思いますのは、頭を柔軟にする必要はあるけれども、...全文を見る
04月17日第186回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第2号
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○谷垣国務大臣 ヘイトスピーチと言われるようなものもいろいろなものがございまして、法律的に定義がこうというわけではありませんけれども、今委員がおっしゃったように、特定の国の人を挙げて、出ていけだとか殺せだとか、まことに聞くにたえない言論が一部で横行していることを私は大変憂慮してお...全文を見る
04月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、山下委員が引かれた報告書、これは法務省と日弁連がやった報告書でございますが、確かにこの中では、今おっしゃったように、日本の弁護士と外国法事務弁護士が共に社員となる共同法人、いわゆるB法人ということでございますが、これについて、外国法事務弁護士である社...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 外国法事務弁護士、私も略して外弁と言わせていただきますが、これは、国際取引、国際金融あるいは国際投資などの国際的な案件に関しまして、それぞれの外弁の方は原資格国というものをお持ちでありますから、その原資格国法等に、ちょっと舌が回らなくなって申し訳ありませ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、前川委員おっしゃいましたように、一番多いのはアメリカでございます。それから、その次がいわゆる連合王国というかイギリスですね。それで、この二つで全体の四分の三ぐらいを、要するに、大きく言えば英米法系の弁護士さんで四分の三を占めているということでございま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと必ずしもそこのところは私よく分析できておりませんし、また、実はこの間余り私、法務担当をしておりませんでしたので国会内でどういう議論の状況だったのか必ずしもよく承知しておりませんので、少しまたそういうことも改めて勉強いたしたいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、前川委員が弁護士になられた頃のその垂れ幕が張ってあった状況というのは、私も、このかいわいを歩きましても東京の弁護士会もそういうようなものを張り出しておりましたので、当時の雰囲気は記憶いたしております。  それで、その当時はやはり、何というんでし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) はい。確かに、委員のおっしゃったような面もあって、随分オープンといえばオープンになってきたという面はあると思います。ただ、もうこれで打ち止めかどうかは私分かりません。やっぱり具体的な、今度の改正案にしても、実施してみてまたその辺りを見ながら議論しなければ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 弁護士に限らず、日本の法曹有資格者と申しますか、法律家が国際的なあるいは専門的能力を身に付けて海外に拠点も設けて活躍する、そういう活動領域を広げていくということは我が国の企業の海外進出を支援する上でも大変重要でございますし、それから昨今の事例では、捕鯨に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いろんな制度、なかなか長い名前になっておりまして時々舌をかむことがございますので、弁護士と外国法事務弁護士が共に社員となる共同法人というと長過ぎます、いわゆるB法人というふうにこちらの方は申し上げたいと思います。  それで、いわゆるB法人の社員である外...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、谷委員がおっしゃいましたように、日本の法律事務所が国際的にももっと進出していくと、そしてまた日本の弁護士が国際的ないろいろな法律事務を処理する能力を更に高めていって、日本の企業の海外発展、これは大企業というだけではなく、中小企業でもそのような能力を持...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今日の御質疑の中で何人の先生かから、海外からもちろんいろいろな弁護士が見えて法的サービスを充実させるというのに加えて、日本の法律家自身がこの海外展開というものをもっと推し進めて、日本人の経済生活等々にもっと良質なサービスを提供できるようにせよという御指摘...全文を見る
04月21日第186回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、風間委員から現状について大変深刻な認識がお示しいただいたということでございます。  それで、今の対応は政府委員からお答えしたとおりなんですが、やはり過去の法曹養成制度改革の歩みを考えますと、委員は、定員三千人というのは少し犯罪的であったのではないか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 冒頭に申し上げましたが、ロースクールに行かれ法務博士の資格をお取りになったけれども、司法試験には合格されなかったと。これ五年で三回という制約を付けて、今度それはやっぱり五年で五回にしたらどうだと、受け控えなんというのはやめにしたらどうだということで制度改...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 矢倉委員御自身が国際交渉をいろいろ経験されて感ずること、たくさんおありだったと思います。  おっしゃるように、日本の法律家、これが国際的な専門的能力を身に付けて、いろいろ日本の国際的な通商問題や交渉の過程に参画していくと。これは、日本の国際競争力を付け...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、法務大臣の役割ですけれども、確かに基本法は、刑法、民法、商法というのはみんな私の所管でございます。ただ、憲法は、率直に言って私は所管しているわけではございません。ただ、もちろん、私の仕事をやってまいりますときに、私の所管している法律が憲法解釈上いか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは記者会見で記者に聞かれましてお答えしたことであります。  国会では私はできるだけ自分の職責に限定して御答弁をしようと思っておりまして、特にこの決算委員会のようにいろんな閣僚が見えるところ、法務委員会ですとほかに閣僚がお見えになりませんので時として...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の私の立場、閣内の一員でございます。それで、集団的自衛権に関しましては、累次、法制局長官が御答弁をなさったり、あるいは質問主意書に対して閣議決定をしてお答えをする、あるいは内閣の統一見解というのを国会にお出しした場合もあったと思います。累次積み重ねてお...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、名称はちょっと今おぼろげですが、法制懇といいましたかね、そこで今どういうことをすべきなのかというのを検討されていると思います。私は、その中身に関しては時々報道では承知しておりますが、それ以外には全く関知しておりません。  今の私の立場は、先ほどから...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはいろんなお考えがあるだろうと思います。私の基本的な立場を申し上げますならば、先ほどお読みになったように、憲法解釈というのは安定性が必要であるからふらふらしてはいかぬと私は思っております。しかし同時に、長い間に憲法解釈が今までの憲法解釈でよかったかな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、藤巻委員が提起された終身刑の問題は今までも度々議論されてまいりました。そして、その議論の方向は、今もお触れになりましたけど、二つの方向があったと思うんです。一つは、死刑制度に疑問を持たれる方々が、いきなり死刑廃止というのは難しいかもしれないと、しかし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変難しい御質問ですが、法の支配には幾つか要素があると思います。  余り細かく申し上げるのは差し控えますが、一つは、やっぱりプロセスの重視ですね。デュープロセスということがあると思います。それからもう一つは、私は、権力も法に服すると。細かに申し上げると...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法の支配ということでいいのかどうか分かりませんが、どこか結び付く観念だろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、度々御答弁申し上げておりますが、憲法の解釈や憲法、基本法、私の所管ではないと考えております。もちろん、私が法務大臣として仕事をしますときに、その限りにおいて、憲法との適合性を判断しなければなりません。そういう意味で、私は憲法解釈も全く関与しないとは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、ここで体系的に申し上げる能力はございません。私の立場は、ここでも繰り返し申し上げておりますが、憲法九条に関しては、累次、内閣法制局長官の答弁や場合によりましては質問主意書に対して閣議決定してお答えしている、あるいは、過去を見ますと内閣の統一見解を求...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今までの閣議決定なり内閣法制局の長官はそういうことで整理されてきたと考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 量的という今の意味はよく分かりませんが、その辺りは法制局長官なり、何らかが詰めておられるのじゃないかと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 法制局長官がお答えなんだから、そうだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは私、最近の解釈を細かに見たことがございませんので、ここで自信を持って御答弁するわけにはまいりません。ただ、私、ちょうどサダム・フセインがクウェートに侵攻した頃、防衛政務次官をやっておりまして、当時何を日本ができるかということを検討したときに、もう、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それは論理としては、多分当時の論理は、日本国憲法九条は必要最小限の防衛力は、ラフに申し上げますと、必要最小限の自衛力は認めている。それで、必要最小限イコール個別的自衛権という組立てであったと思いますが、その細部の表現は正確には記憶しておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げたことの繰り返しになりますが、内閣を代表して私がお答えする立場にあるとは思っておりません、今の集団的自衛権の解釈の問題ですね。一般論として申し上げますと、私は、長い間に解釈の変更を認めざるを得ない場合、あるいは認める余地が出てくる場合、そう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その辺は今いわゆる法制懇で議論しておりますので、私は過去のその閣議決定などに縛られていることは事実でございますが、これからどうしていくのか、どういう結論を出すのか、今の段階では、今までの過去の閣議決定等々に縛られているということだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) この法理論の問題も、私は内閣を代表してお答えする立場にはないと思っております。ただ、先ほど申し上げましたように、一般論としては、長い間に憲法の解釈を変える必要が出てくる、また変えなければならない場合もないとは言えないと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 最近の答弁なのかどうか、私は十分、二〇〇〇年代に入っての答弁は検討しておりません。また、検討してこの参議院の決算委員会でお答えする立場にもないと思っております。  その程度かという挑発的な御質問をなさいましたけれども、私は、解釈というのは多様にあり得る...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 頑張ってくれと言われると大変うれしいような気がしないでもございませんが、私は、先ほど来繰り返して申し上げておりますように、憲法の解釈というのは一義的だと福島さんおっしゃったけれども、やっぱり必ずしも一義的ではないと私は考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 繰り返しになりますが、私は、今の刑法もお挙げになりました、刑法の解釈はもちろん厳密でなければなりません。しかし、刑法の解釈も長い間に解釈を変える余地はあるんだと思います。ですから、そこのところは私と福島さんで法律の見方、法律の解釈論が少し違うように思いま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 三月二十七日に静岡地裁がおっしゃったような決定を出したことは事実です。しかし、これも裁判所の判断ですから、私は個別の裁判所の判断を論評するようなことは差し控えます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 新しい時代の刑事司法の在り方ということで今議論を始めていることは事実でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 刑事訴訟法の四百七十九条に、今委員がおっしゃったように、「死刑の言渡を受けた者が心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によつて執行を停止する。」と、こうなっております。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、私は個別の死刑確定者の精神状況がどうであるかというようなことはコメントはしないことにしております。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、今更、福島委員に申し上げることはありませんけれども、きちっと、特に死刑判決が出るようなものは必ず必要的弁護ですね、それから三審制の下で議論をされる、こういうことでございますから、確かに人間のやることでございます、畏れを持ってやらなければいけないこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員がおっしゃったのは、全面開示をせよとおっしゃっているわけですね。  それで、これは現行制度を導入した司法制度改革のときにも相当長時間を掛けて議論されたと記憶しております。被告人側の主張が明らかでない段階で全ての証拠を開示することは、争点及び証拠の整...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、大きな意味では、新しい時代の刑事司法をどうつくっていくかという中でいろんな議論を闘わせていただいているということでございます。  それからあと、個別の今お挙げになった事件での証拠の評価等については、私は感想を申し上げるのは差し控えたいと存じます...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほども申し上げておりますように、かなり今の類型証拠や何かを出してくると、これでかなり制度は整ってきたと、証拠開示について、私は考えております。  それから、反省はないのかということでございますが、今可視化等々についても議論が進んでいる。それで、法務省...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今のお二人も入っていただいて議論をしていただいているわけですね。私は、今答申をお待ちしている立場ですから、こういう結論を出せというような立場ではございません。私は、やはりバランスの取れた結論を出していただきたいと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) そのためにいろいろ可視化等々、何ができるか議論していただいているわけですね。
○国務大臣(谷垣禎一君) ヘイトスピーチの対応の仕方というのはいろいろだと思うんですね。一つ、今、福島さんがおっしゃったように、それが名誉毀損であったり、いろいろな不法行為に当たるものであれば、明らかに損害賠償であると、こういうことだろうと思います。  それで、今、福島さんがお...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今やっておりますのは、とにかくこういう問題はまず啓発活動は大事だということで、かなり啓発活動は徹底的にやっております。  私も国会で何度かこのヘイトスピーチに関して危惧を表明いたしまして、そういったものは常にホームページに上げております。それから、学校...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) やはりこの分野は人が必要なんですね。それで、最近は少し、こういう治安とか入管等々、人が必要だということで少しずつ増やしていただいたりしておりますが、なかなか今の政府全体の中で予算を確保するのも大変ですが、人を確保するというのはこれまたなかなか大変なんです...全文を見る
04月23日第186回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○谷垣国務大臣 今、大塚委員がおっしゃいましたように、経済界、いろいろな企業も、この会社法改正をにらみまして定款変更を考えている、準備している、たくさんあると聞いております。  したがいまして、そういうところからの早期成立を望む声が強いということは私も感じております。この改正法...全文を見る
○谷垣国務大臣 今度の改正法は、いわゆる社外取締役を法的に義務づけるということこそしておりませんが、社外取締役等の活用によってコーポレートガバナンスを推し進めていくということが望ましいという判断に立っているわけでございます。  それで、社外取締役を選任しようという流れがかなりで...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の大塚委員の御指摘に、私は大変共感を覚えます。  この仕事につきまして、翻訳ということを超えまして、法システムの質といいますか、それと法システムに対する透明性といいますか、こういうものが国際競争力、単に経済上の競争力というだけではなく、それぞれの国を評価する大...全文を見る
○谷垣国務大臣 この立案に至る過程で、法制審議会の議論は、社外取締役等について非常に厳しい対立があったことは事実でございまして、義務づけに至らなかったのは、一つは、コンセンサスが得られなかったということも、そういう御説明もしているわけです。しかし、反対論の中には、まさに今委員が指...全文を見る
○谷垣国務大臣 なかなか先の予想は難しいんですが、先ほどから申し上げたことの繰り返しになるかもしれませんが、コーポレートガバナンスが向上している、実が上がっているということが必要だろうと思いますね。  ただ、この議論を聞いておりますと、我々の学生時代は、社会主義に対する憧れも強...全文を見る
○谷垣国務大臣 まさにおっしゃるとおりであろうと思います。  今回つくられた制度、社外取締役も、もちろん、それによってコーポレートガバナンスが向上していくように、それから監査等委員会設置会社、つくったけれども利用されないということでは残念でございますので、ぜひ利用が進んでいると...全文を見る
○谷垣国務大臣 二年後見直し規定がある、そのことを余り形式的に考えてはいけないんだろうと思います。もちろん、二年後、企業界の状況がどうなっているのか、経済界の状況がどうなっているのか、全部予測する力は私にはございませんけれども、その時点でまたきちっと検討して、新しい課題に対応でき...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の点ですが、冒頭に委員がおっしゃいましたように、法制審議会でも多様な議論があった、きちっと置いて企業統治を進めるべきだという強い御意見もあったけれども、先ほど大塚さんと議論させていただきましたように、要するに、法律で決めることによってかえって実質的に形式的なもの...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、人材が果たして得られるのだろうか、そういう経営に対して識見のある層というのが社外から自由に来ていただけるような現状には日本はなっていないのではないかという議論も強くあると思います。  それから、先ほど大塚委員のおっしゃられたことですが、特に地方などへ参り...全文を見る
○谷垣国務大臣 もちろん、まず第一に、それぞれの企業において、企業それぞれ、特殊性を持っておられますから、それぞれの特殊性においてどういう方が適任かということをよく考えていただかなきゃならない。政府としても、そういう方向に進んでいくようにバックアップをしなきゃいかぬと思います。
○谷垣国務大臣 この点は、私、一概にはなかなか言いにくいなと思っております。  今おっしゃったように、例えば、監査、財務等に専門的知識を持っているとか、あるいは、いろいろな専門的知識があって、それを持っておられる方が望ましい場合は当然あると思います。しかし、その専門的知識の内容...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回のこの法改正は、というよりかは、やはり多様な選択肢を企業に提供するというところがあると思います。  委員のおっしゃるように、いわば監査役は独任制ですから、監査役がそういう形できちっとおやりになる場合も、専門的知識を持っておやりになる場合もあると思いますし、今...全文を見る
○谷垣国務大臣 監査役会設置会社は、まさに今委員のおっしゃったとおり、常勤の監査役を置け、こういうことになっておりますが、今度の監査等委員会設置会社では、常勤の監査等委員を置くということは求めておりません。  これは、先ほど申しましたことの繰り返しになるので、できるだけ簡単に申...全文を見る
○谷垣国務大臣 鷲尾委員は、公認会計士としてこのような問題に経験が豊富でいらっしゃると思います。私は、もう正直に白状しますと、法務大臣になりまして、えっ、有限会社はなくなっていたのかとか、そういうところから勉強し直しましたので、十分な御答弁ができるかどうかと内心じくじたるところが...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃいましたように、会計監査人の報酬を会計監査人の監督を受けるべき取締役会または取締役が決定するのはインセンティブのねじれがあるじゃないかという議論は、従来から、現在もあると思います。それで、これは監査役等の権限でやるべきだという強い意見もあることは承知して...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員のような御主張も強くあることは承知しております。  ただ、私も経営に直接関与したことは少ないので、自分の経験に照らして申し上げることはできませんが、やはり報酬のあり方というのは、全体の資金計画等々に関連してくることではないかと思っております。  それから、...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどから御答弁していることの繰り返しになってもいけませんが、私、今度のたてつけはたてつけとして一定の考えがございます。ただ、今後、運用等も十分見ながら判断していかなければいけないと思います。
○谷垣国務大臣 建前から申しますと、会社法は企業に関する基本法でありますし、それはやはり企業を形成する人たちの利害というものをどう調整するか。それに対して、今おっしゃった金融取引の方からは、やはり投資家等々の保護、消費者の保護ということもあるかもしれません。たてつけが違うというの...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員のまず最初の御質問でありますが、私どももこういう御指摘があるということは承知しております。  しかし、実務上と申し上げちゃいけないんですが、改正法案は、コーポレートガバナンスの強化、それから親子会社に関する規律の整備を図るものでありまして、もちろん、成立し...全文を見る
○谷垣国務大臣 企業の社会貢献というのは望ましいことでもあり、特に今委員がおっしゃったように、あれだけの震災復興、ずたずたに切り裂かれた鉄道をどういうように再建していくかというのは大変大事なことだと思います。  ただ、今政府委員と先生の質疑を私聞いておりまして、会社法制として今...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、どういう形で今後、会社法制というだけではおさまらない問題だと思います。長続きする視点で、被災地の復興を遂げていくどういう制度があり得るのかという幅広い観点から検討しないと、なかなか答えは出てこないのかなというふうには思っておりますが、委員の問題提起を私も受...全文を見る
○谷垣国務大臣 けさ役所に参りまして、きょうの委員会ではどういう議論をするのか、西田さんは何をお聞きになるのかなと。監督とは何かというお問いかけですけれども、おお、そう来たか、実は予想もしていないボールが飛んできたなということでございます。  それで今、神田先生の言葉を引かれま...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の委員の御質問は、今度の制度の基本的なたてつけに関するといいますか、私の御答弁もやや理に走ってしまった答弁になるかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。  それで、言い間違えないようによく舌の回転を滑らかにして申し上げなきゃいけませんが、監査等委員会...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、今回の制度の立て方は、法制審議会等々の議論を踏まえまして、社外取締役を義務づけするというコンセンサスは得られなかったから、義務づけはしておりません。しかし、今度の制度の立て方は、形式的に社外取締役をつくるだけでは意味がないではないか、では、社外取締役を置かな...全文を見る
○谷垣国務大臣 監査等委員会設置会社がどういうふうになっていくかというのは、今予想するのはなかなか難しいなと思いますが、ただ、私どもが聞いておりますのは、海外の機関投資家の方々なんかは社外取締役の選任というのにかなり注目しておられて、それに期待する向きがかなりあるように聞いており...全文を見る
04月24日第186回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○国務大臣(谷垣禎一君) これは、政府全体の調整の中で最後こういう結論になったんだと思いますが、個別の作成経過は私は必ずしも十分につまびらかにできるわけではございません。  ただ、委員がおっしゃいましたけれども、人権擁護行政というのは一種のADRみたいなところがございまして、確...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 財務大臣をやりましたのも国交大臣をやりましたのも昔のことでございまして、法務委員会で私が今の問題をお答えする資格があるのか、ちょっと悩みながら立たせていただきました。  しかし、先ほどの山下議員の、私の名前を挙げて言われました、私記憶は定かでありません...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法務省の庁舎内のトイレで盗撮が疑われる状況がございました。そこで、法務省は、これにつき、盗撮かどうかその当時よく分からなかったものですから、疑われる状況ということでございましたので、建造物侵入ということで所轄警察署に被害届を提出して、今警察で捜査中でござ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) その辺は現在警察において捜査中でございますので、詳細は今の時点ではお答えを御容赦願いたいと思います。いずれ警察の捜査を見ましてきちっと私どもも御説明をしなきゃいかぬと思っております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、ある程度事実関係を確定して前川委員おっしゃいましたけれども、現在捜査中でございますから、今のような個別に特定したようなものにお答えするのは、今、御容赦をいただきたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 全く一般論として申し上げますと、その場合はもう裁判官の身分を離れておりますので、検察官、つまり法務省に検察庁があるわけでございますから、法務省ないし検察庁としての処分をどうするかという問題になろうかと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと私記憶が定かではございません。  ただ、やはり民法改正となりますと、基本法中の基本法と、特に債権法ということになりますとそう申し上げて間違いじゃないと思いますので、恐らく自民党の法務部会関係でも何らかの報告を聞きつつ議論していたのではないかと思...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かにこれは膨大なものになるんだろうと思いますが、今まで、基本法も、法制審議会から答申をいただいた場合には法案を速やかに作成して国会にお出しをするというのが例でございまして、今のところ、前川先生の御意見でございますが、法案を分割するということを特に想定し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 民法で賃貸借の規定の見直しということは、法制審の今の部会における調査審議のテーマに、対象になっております。例えば、敷金に関する法律関係であるとか、あるいは賃貸借が終わった後の原状回復義務をどうするかというようなことは規定の新設が検討されておりますが、今委...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 総合法律支援法が施行されましてから十年たったわけですが、この十年間で相当日本社会は大きく変化してきていると思います。一つは、今指摘されたことですが、高齢化が急速に進行してきて、いろんな問題が生じてきている。それから、東日本大震災を経まして、今後、やはり忘...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今これ様々な分野の有識者に、地方自治であるとか福祉、消費問題、あるいはジェンダー等々もございます、今熱心に御議論をいただいておりますが、そういうものを最後御報告にまとめていただきますと、恐らくかなりのものになるんだろうと思うんです。それで、我々としては、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 行田委員が今おっしゃったような経緯を踏まえて、法制審に新時代の刑事司法制度特別部会ができたわけですね。  それで、去年の一月、私が法務大臣に就任して直後でございましたが、いわゆる基本構想というのがその中でまとめられまして、今おっしゃったように、取調べの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今資料としてお配りいただいた五人の方の意見書、私も読ませてこれはいただいております。  それで、今、何かこの法制審議会の審議の在り方、議事進行の在り方に問題があったのではないかという行田委員の問題意識でございますが、これを、私もこの五人の一般有識者の委...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 拷問禁止委員会の見解を示した文書で、全過程の可視化と電磁的な記録ということが盛り込まれている、もうこれは委員の御指摘のとおりでございます。  それで、それに対応、対応してと言ってはちょっと違うのかもしれませんが、先ほど来御議論の法制審の新時代の刑事司法...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 袴田氏につきましては、今委員がおっしゃいましたように、三月の二十七日、静岡地裁によって再審開始決定とともに拘置の執行停止決定がなされまして、それを受けて、検察当局、同日、袴田氏の釈放手続を行ったわけで、私も報道を通じまして御本人の様子を拝見したところでご...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 再審決定いたしまして、これから裁判所の判断があるわけでございますから、私としては、個別の死刑確定者の状況についてコメントをするのは差し控えたいと思います。  ただ、今いろいろおっしゃいましたけど、例えば東京拘置所は医療法上の病院としての承認を受けている...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 個別の事件について申し上げるのは差し控えますが、先ほど委員がおっしゃいましたように、刑事補償ないし、あるいは免田法案というのも議員立法で作っていただきましたね。そういった制度があることは当然でございますから、そういった制度の適用というのはきちっとその要件...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この個別事件に関しましては、今、即時抗告審で再審開始決定の是非が争われるわけですね。そういう段階でございますから、また当然その中で、証拠の評価等が裁判の過程の中で議論されると思います。そういう段階でございますから、私から、何というんでしょうか、これ以上の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今これは法制審で御議論をいただいているところですから、私はその結論を待ちたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の法制審の御議論が、村木事件等々を踏まえて、検察の在り方がどうあるべきかと、取調べの在り方がどうあるべきかという問題意識で議論をしていただいているわけですね。私は、真摯に議論を行っていただいていると思っておりますので、その結論を待ちたいと思っております...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も、法務大臣に就任した直後だったと思いますが、弁護士会の方々から、このIBA総会が東京で開かれると、それについては、それをよく認識して政府としてもこの重要な存在をよく、何というんでしょうか、頭に入れておけというようなお話をいただきまして、総理と官房長官...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員がおっしゃった、分科会でどういう議論をしてきたか。実は先ほど申し上げたことともちょっと関係があるんですが、一つは、海外に進出している日本人あるいは日本企業、それが現地で必要としている法的支援のニーズはいかなるものかと、それでそのニーズにどう対応して...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、母子関係ですけれども、これは、明文の規定はないんですが、分娩の事実によって当然に母と子という関係が生ずるというふうに理解されておりまして、分娩者が母になると、こういうことですね。それで、これは母と子の関係を分娩という外形的な事実に係らせるということ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員が指摘されました、死亡者が続いたわけですね。私も、続くのはこれはどういうことだというので、よく調査をするように命じまして、今回のことに関して医療に特別な不備があったということではなかったと、今のところ私は思っております。  ただ、入管のこういう施設...全文を見る
05月08日第186回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○国務大臣(谷垣禎一君) おはようございます。  会社法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、株式会社をめぐる最近の社会経済情勢に鑑み、社外取締役等による株式会社の経営に対する監査等を強化し、また、株式会社及びその属する企業グループ...全文を見る
05月09日第186回国会 衆議院 法務委員会 第15号
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○谷垣国務大臣 司法試験法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、法科大学院における教育と司法試験との有機的連携を図る等の観点から、司法試験の短答式による筆記試験の試験科目の適正化を図るとともに、司法試験の受験期間内に受けることができる司法...全文を見る
05月13日第186回国会 衆議院 本会議 第23号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 鈴木義弘議員にお答え申し上げます。  まず、二〇〇五年に設置された知的財産高等裁判所において、現在までの約十年間、審決取り消し訴訟が行われた事例がどのくらいなのか、専門性の高いものとそれ以外のものの峻別を明確化しているのかについてお尋ねがありました。 ...全文を見る
05月13日第186回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、石井委員から、どのように今回の法改正が日本経済の成長につながっていくのか、またアベノミクスの中での位置付けは何なのかというお問いかけでございました。  今回の会社法改正は、いわゆるコーポレートガバナンスと申しますか企業統治、現行法ですね、現行法では...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 安倍総理がダボス会議で今おっしゃったような発言をされたということは私も承知しております。  それで、社外取締役導入の促進策として、まず、社外取締役を置きやすい会社類型というのをつくる、監査等委員として社外取締役を最低二人置く必要がある監査等委員会設置会...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 業務執行者に対する監督機能を強化する、そのためには社外取締役をより積極的に活用すべきであるという指摘は今までも強くされてきておりまして、それで法制審議会の会社法制部会におきましても、これを義務付けるかどうかということが一番の論点となったわけでございます。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど石井委員にお答えしたことと重なってしまうと思いますが、民主党政権でこういう諮問が行われたことは、千葉大臣がされたことは事実でございますし、また民主党政権の間に法制審議会で検討が進んだということもおっしゃるとおりだと思います。そして、その背景には、外...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆるキャッシュアウトということでございますが、これは実務上、上場会社等において次のような、今から申し上げるような幾つかのメリットがあるということで行われてきたわけです。  まずその一つは、長期的視野に立った柔軟な経営を行う必要がある、それから株主総...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、確かに小川委員がおっしゃいますように、民法の場合には同時履行の抗弁権が一般的には認められている。ただ、契約等々によって同時履行ではない場合もいろいろございますし、その設計の仕方はいろいろだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、法制局長官のおられる前で憲法解釈を云々するほど学はございませんが、これは、企業ですね、企業にはたくさんの株主がおりまして、要するに共有しているわけですね。そして、その企業統治がうまくいくように、それぞれの所有者というのは、個々の株主というものの権利が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘のように、監査等委員会設置会社では、現行法上の委員会設置会社とは違いまして、指名委員会それから報酬委員会を置くこととはしておりません。これは、現行法上の委員会設置会社を採用する会社が極めて少数にとどまっていることの原因として、社外取締役が過半数を占...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 社外取締役の導入を促して我が国の企業統治を強化していこうというのが今回の改正法の狙いの主要な狙いでございますが、導入すればそれで能事終われりというものでないことは明らかでございます。それぞれの企業において社外取締役の機能が十分に発揮できるように、これは努...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 監査役会設置会社が監査等委員会設置会社に移行する際に、今までの社外監査役が社外取締役に言わば横滑りするということは制度の上では可能です。  私の知人でも、今まで社外監査役をやっていたんだけれども、今度から社外取締役になることになったと、そういうことをお...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のおっしゃるように、特段の経過措置は設けられておりません。この理由は、何らかの新しい制度をつくるとかいうことではなくて、要するに、社外取締役を置いていない、置くことが相当でない理由というその説明をすればいいことだし、それから、できるだけ早くそういう制...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今度の改正法の附則第一条で、「公布の日から起算して一年六月を超えない範囲内において政令で定める日」というのを施行日としているわけですね。  それで、改正法案はコーポレートガバナンスの強化、それから親子会社に対する規律等の整備を図るものでございますから、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現行法では、株式会社の株主はその株式会社の取締役等々に対しては代表訴訟を起こすことができるわけですけれども、その株式会社の子会社の取締役に関してはこれを提起することができません。  ただ、この頃、近年、持ち株会社形態や完全親子会社関係にある企業グループ...全文を見る
05月14日第186回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○谷垣国務大臣 今回の法改正は、ポイントは二点なんですね。  それは、いわゆる司法試験の短答式試験の受験科目を憲法、民法、刑法の三科目に限定しようということですが、これは、新しい司法試験制度になりまして、特にロースクール中心の制度にしたわけですが、法学未修者が必ずしも法律の基礎...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の点は、司法制度改革審議会におきましても、大学における法学部というのがあるわけですが、その大学における法学部教育を、何らかの方法でプロの法律家養成という方にできるように改善すればという議論がございまして、今の委員のおっしゃった、医学部のように、一貫してプロの医師...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、神山委員のおっしゃった点は非常に重要なポイントでございまして、一つの例を挙げますと、この間、いわゆる調査捕鯨の問題で国際司法裁判所に提訴をしたわけでありますが、我が国は敗れました。やはりあれを支える国際感覚のある法律家の層がもっと必要だったのではないかというよ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、大口委員から、論文式試験の選択科目の廃止については慎重に考えろという御意見をいただきました。  これは、今までの検討の経緯でございますが、去年の六月の法曹養成制度検討会議の取りまとめでは、法科大学院教育において、基本的な法律科目をより重点的に学修できるよう改...全文を見る
○谷垣国務大臣 予備試験制度については、大学生や、あるいは今おっしゃったように法科大学院生の受験が非常にふえてきている、本来の制度趣旨とは異なる状況が生まれているんじゃないかという御指摘も強いものがございまして、ですから、バイパスとして利用することを制限しなきゃいけないんじゃない...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃった新しい職務領域の拡大というのは極めて大事だと私も思っております。  これは、職域を拡大していく、そういう表現が使われますが、やはり法の支配というものをあらゆるところに推し広めていこうという高い理念に立った場合にも努めなければならないことだと私は思っ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今までは年間司法試験の合格者三千人ということでやってきましたけれども、それは現実的でないということで、一応、その三千人という目標は撤回したわけです。  それで、三千人というのがどういうところから来たかということになりますと、必ずしも具体的な調査なりそういうものが...全文を見る
○谷垣国務大臣 昨年六月の法曹養成制度検討会議取りまとめというのがございましたが、そこで法曹志願者が減少している理由について分析しておりまして、司法試験の合格状況における法科大学院間のばらつきが大きくて、全体としての司法試験合格率が高くなっていない、また、司法修習終了後の就職状況...全文を見る
○谷垣国務大臣 法曹養成制度検討会議の取りまとめでも、有資格者の活動領域は、広がりつつあるものの、いまだ限定的と言わざるを得ないという指摘がされております。  それで、どこに問題があるのかということでございますが、一つは、法律家を使うと、役に立つといいますか、便利だといいますか...全文を見る
○谷垣国務大臣 司法制度改革審議会の意見書の中で、恐らく今、郡さんがおっしゃったのと同じような問題意識だと思いますが、予備試験では、実社会での経験などで十分ロースクールを出た者に匹敵し得る、同等の能力があるかどうかをしっかり認定できるようなことにすべきだという意見をいただいており...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず確実に言えますのは、五年に三回ということですと受け控えというものが出てきてしまった、だから五年に五回とすることによって受け控えが減少するということは確実に予想されると思うんです。  ただ、それを超えて実際の受験者数がどのように変化していくかということになると...全文を見る
○谷垣国務大臣 ここも、今、階委員がおっしゃったように、いろいろな見方が可能だと思うんです。  ただ、ここも一つ確実に言えることは、法学未修者の問題というのが相当今までも議論されてきまして、やはり基礎的科目に集中していく時間が、時間といいますか、そういう方向になっていくことは、...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回のこの質疑は、ある意味で、私にとりましても非常に刺激的なのは、委員の御意見がそれぞれ皆大きく違っておりまして、それぞれのスタンス、とっておられるお立場によって意見も鋭く違っている。これが、私にとりまして、刺激でもございますし、答弁もなかなか難しいなと思っている...全文を見る
○谷垣国務大臣 今までのスケジュール等、私もそれは必要だとは思っております。ただ、先ほども申し上げたように、いつまでもマンマンデーでやっておりますと、実際、なかなかこれはリスクの多い試験であるというようなイメージばかりが広がってはいけない、少しでも早めるように頑張らなきゃいけない...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員も旧司法試験をお通りになって、たしか階先生は民間企業にお勤めになりながら受験をされたんだと思います。  私も旧司法試験制度で受けまして、階先生ほど優秀でなかったものですから、余り自分の経験ばかり申してはいけませんが、何度も落ちまして、試験一発でやることのつ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、階さんのお話を伺いますと、司法試験をともかく点として受けて、そして、その後またロースクール。そのプロセスでロースクールのいいところを活用すればいいじゃないかということだと思いますね。  そうすると、今のお話を伺いますと、ロースクールを司法研修所にかえれば、昔...全文を見る
○谷垣国務大臣 今度の法曹養成制度改革についての議論は本当に多岐にわたるので、今度の改正法は、ある意味では極めて、局部的と言ってはいけませんが、部分的なものだと私は思います。  しかし今、司法法制部長からもいろいろ御答弁がありましたように、一つは、やはり基本を重視していこう。特...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、予備試験の見方に関しましては、先ほども、階先生に御答弁申し上げたのか、立場によって相当見方の違いがあると思います。  ただ、今私たちが目指しておりますのは、あくまでプロセスとしての法曹養成ということが基本である、したがって、それは、学部教育、ロースクール、...全文を見る
○谷垣国務大臣 最初に、今の高橋委員の御質問とちょっと違うことを申し上げますが、この法案の審議の御参考に。  きょうから司法試験が始まった、先ほど階委員からお問いかけがございましたが、五月十八日までの間実施されることになっておりますが、速報値として、ことしの受験者数は八千十五人...全文を見る
○谷垣国務大臣 調査等は文科省の方にお聞きをいただいた方がいいと思うんですが、せっかく法科大学院で学ばれて、これを修了されますと法務博士というような学位もいただけるわけですね。そういった知識経験というのはぜひ社会の中で活用を、埋もれさせてしまうのは惜しいなと私は思っております。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今般、憲法、民法、刑法、短答式はその三科目にするという趣旨は、特に法学未修者は、基本的な法律科目をより重点的に学んでもらおう、法科大学院教育として今までの運用を見て、その辺を少し、もう一回光を当てていこうということだろうと思います。したがって、そういう動向と司法試...全文を見る
○谷垣国務大臣 今回のこの点の改正は、法科大学院で勉強する、そうすると、統計的に見ましても、修了してから五年ぐらいの間に受かる確率が一番高い、そこを超えちゃうと実際なかなか受かりにくくなってくるというデータがございますので、一番受かりやすいところで、今までは、本来そんなことがある...全文を見る
○谷垣国務大臣 この前の法曹養成制度、プロセスを中心としてやっていこうという改革、私、今になって、法務大臣になって思いますのは、あの当時、やはりきちっと議論を煮詰めていなかったなと思うことが幾つかございます。  その一つは、今委員がおっしゃったように、学部で法学部というものがこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 ただいま可決されました司法試験法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。     —————————————
05月15日第186回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 社外取締役に期待されるのは業務執行に対する監督ですよね。だから今指摘のようなお声があるわけですが、立派な社外取締役を選んだからその企業が急に成長していくのか。特に、業務執行はもう一つだなということであれば、それは成長には結び付かないと思うんですね。  ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 御指摘の修正は水俣特措法に関するものでございまして、これは環境行政とも関するところがございますので、法務大臣としては、いささかもごもごしたところもあるわけでございます。  ただ、今おっしゃったように、五年前、各党各会派大変御努力をされまして、そして、あ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いわゆるキャッシュアウトというのは、今までの現行法でもできないわけではなかった。しかし、今までの制度がキャッシュアウトそのものを目指していた制度とは必ずしも言えない面があったのではないかと思います。  そこで、先ほど民事局長がいろいろ御答弁申し上げまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私もこの立法に当たりましてはいろんな方の御意見を伺いまして、様々なお考えがあるなと思いました。それで、公的に申し上げれば、やっぱりきちっと監督機能、業務執行に対して第三者的な立場といいますか、利害関係が直接ない方々が監督機能を発揮し得る、それは業務執行者...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど山下委員との御質疑の中で民事局長が既にお答えしたところではございますけれども、今委員のおっしゃったような制度の立て方ですね、アメリカ等では確かに重要な取引先の関係者でないことを社外取締役の要件とすると、そういう制度を取っているところもございますし、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現行法はいろんな類型が会社にあるわけですが、主な類型としては監査役設置会社とそれから委員会設置会社ということになりますが、先ほど委員がおっしゃったように、委員会設置会社はほとんどない。上場企業の東証の場合には九七・八%が監査役設置会社でございます。ただ、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は企業経営の経験がございませんので、なかなか肌身で感じるというようなことを申し上げることができないんでございますが、通常、取締役会の機能というか役割というのは大別して二つ言われていると思うんですね。一つは、業務執行に対する監督、取締役会としてきちっと監...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成十一年の借地借家法の改正は、今、前川委員がおっしゃいましたように、良質な賃貸住宅等の供給の促進に関する特別措置法の形で行われたものでございますが、今、第一条をお読みになりましたが、その中に、その目的を、良質な賃貸住宅その他賃貸の用に供する建物の供給を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、前川委員、前回もあるいは今回も、具体的なアルルと言うんでしょうか、名をお挙げになって、そこの実態をおっしゃって、御地元としてそういう御心配をされることは私もよく分かります。よく分かりますが、ですから、いろいろとこの契約については書面等を要求して、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、前川委員おっしゃいましたように、私も、余り会社法等々得意でないせいもございますが、なかなか正直言って読むのには苦労するというのが率直なところでございます。前川委員おっしゃいましたように、引用であったり括弧書きみたいなのがたくさんありまして、なかなか読...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この条文はたくさん括弧等が付いておりますので、まず、その括弧等を取り外して、株式会社の特別支配株主は、当該株式会社の株主の全員に対し、その有する当該株式会社の株式の全部を当該特別支配株主に売り渡すことを請求することができると、まず括弧を外して読まないとな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も不勉強であったんですが、今いろいろ御議論を聞いておりまして、十分の九と定めたのは、確かに今長官がおっしゃった事業譲渡とか組織再編の場合の十分の九というのと言わば平仄を合わせたと。そのときに、どういう平仄を合わせたのか、どう規定するかというのは多分いろ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 請求の方法ですね。これは、特別支配株主が株式等売渡し請求する条件がございます。価格は幾らにするかとか、あるいは売渡し日はいつにするかとか、そういう条件等々を定めまして、これを対象会社、当該会社に通知をすると、そのことによって開始するということであります。
○国務大臣(谷垣禎一君) 三号ですか。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、誰に幾ら割り当てるかということと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 二号は要するに総額で幾らになるかということでございまして、それで三号の方はそれぞれ、確かに前川委員のおっしゃるように、株主平等の原則が働きますから、一人一人の価格が違うというようなことがあってはいかぬですが、それぞれ何株持っておられるというのは違いますか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 対象会社に通知をいたしまして、それでもちろん対象会社の取締役が、まあ取締役会ということになることが多いと思いますが、そこでその提示された条件を承認するかどうかという手続がございます。それができますと、今おっしゃったような段取りになっていくということだと思...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員がおっしゃったのは、そのときの時価で、時価といいますか、相場、市場の価格でなければいかぬのかということだったと思います。  必ずしもこの法においてはそこは定められてはおりません。もちろん金銭でなければならないことは言うまでもございませんが、それら...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはおっしゃるとおりです。厳密な意味での市場価格というのでなくてもよろしいと。場合によってはむしろ高くするというような場合もあるだろうと思いますが、著しく不当になれば当然今おっしゃった手続が今度出てまいりますので、おっしゃるとおりだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) その点は、今五百五十円、時価が五百五十円で、五百円だったらどうなるのかということですね。恐らく、こういう企業買収等々の場合には、なかなか五百五十円のものを五百円というような提示で通る場合は私は少ないんじゃないかと思うんです。何らかのメリットを含めて提示を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もちろん、今のようなある程度フレキシビリティーを持たせて、売買の場合にはそのメリットもやっていくような値付けというのがあるのが普通だろうとは思います。ただ、この制度の立て付けとしては、一つはそれを、先ほど申し上げているように、取締役が善管注意義務をもって...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の点は、会社の取締役ないし取締役会がその価格の妥当性を含めて申出を承認するかどうかを決めるということは、当然、これは少数株主を保護する役割をこの承認のプロセスに、手続に委ねたわけでございますから、その場合、買取り請求の相手方になっている少数株主の立場に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと今、条文は私すぐ頭に浮かびませんが、要するにこの制度の全体の立て付けとして、少数株主の利益をどう守っていくかということが一つの制度の立て方、立てた場合のポイントでございまして、そのときに当該会社の取締役の承認ということに係らせようとしたわけでござ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるように、特別な、いつまでに決めろという規定はございません。
○国務大臣(谷垣禎一君) そういうことは可能性としてはあるだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) そうです。まだ売買価格の決定のない段階ですね。おっしゃるとおりです。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、法律の立て付けの上ではそういうことが全くないとは言えない仕組みになっていると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、これは解除、債務不履行であれば解除になるというのは、これは一般原則だと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 民法の一般原則に戻るということです。
○国務大臣(谷垣禎一君) 結局は売買契約ですから、それが解除の対象になろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、確かに取締役会の承認で権利移転と申しますか売買が成立するような形になっておりますから、それを解除するということになると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは民法上の典型契約の売買と同じではないと思います。今委員がおっしゃいましたように、少数株主が承諾をする、売るぞという意思表示は行わない、その代わりに対象会社の取締役の承認に係らせるという構成を取っておりますから、売買というのが適当かどうかは分かりませ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 民法上の典型契約の売買ではないと申し上げているんですが、やはり契約には典型契約以外のいろんなものがあると思いますし、今度の会社法のこの問題では、これを売買と名付けるのか、そこはちょっと私定かではございませんが、少なくとも対象会社の取締役の承認ということに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはどういうふうに言葉を定義していいのか私も迷いますが、ただ、申し上げられるのは、民法上の典型契約の売買と同じではないということは申し上げられると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) それはそうだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、必ずしも解除というのは典型契約だけに適用されるわけではない一般原則であろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは定義にもよると思いますが、私今すぐ例を思い出すわけにはいきませんが、要するに、権利移転の効果が生ずるような、法律効果を生ずるようなものの中に必ずしも当事者の意思の合致を要求していない、いろいろな事例があったと存じます。今すぐちょっとそれを思い出して...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の会社法ですと、コーポレートガバナンスに関する記述については、社外取締役の機能を活用するなど、取締役に対する監査、監督の在り方を強化せよという御提言が今までもずっとあったわけですね。この背景には、もちろん今、仁比委員がおっしゃったような悪質なものを入れ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、非常に違法な活動をして、それがどこかに金銭が消えてしまう、富が消えてしまう、今までもそういうことがなかったわけではありません。そういうことがしばしば行われていいはずはないんで、やはりそれはきちっと、企業統治そのほか違法の摘発等々やらなきゃならない...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 昨年の六月、日本再興戦略が決定されまして、その中に今、谷委員がおっしゃったようなことがいろいろうたわれているわけですが、一つは、社外取締役の導入を促進していかなきゃいけないと。今回の改正では、社外取締役を置きやすい新たな会社類型を考えようということで、監...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) コーポレートガバナンスにつきましては、特別な定義というか明確な定義というものは必ずしもないのかもしれません。  ただ、一般的には、今委員がおっしゃいましたように、いろいろ不祥事等も起こりました。企業経営がやはり適法なものでなきゃいけない。そういう監督と...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の改正法の評価、内外の投資家がどう見ているか、いろいろだと思いますが、一つの目的は、日本企業は少しコーポレートガバナンスが弱いんじゃないかと、それが結局収益性等も十分でない理由ではないかというような見方が従来なかったわけではありません。それで、それを...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現行の会社法におけるいわゆるコーポレートガバナンスについては、幾つかの批評がございまして、要するに、取締役に対する監査、監督の在り方が少しぬるいのではないかと、そこを見直すべきであるというような御指摘がありました。それで、それは結局のところ、こういう御指...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 会社法とそれから金融商品取引法を一本化したらどうだと、特に開示制度等々は一元化すべきではないかというようないろんな御議論があることは私も承知しております。  ただ、会社法は、やっぱり企業の設立、あるいは組織、運営、管理、こういうものに対する組織の基本を...全文を見る
05月16日第186回国会 衆議院 法務委員会 第17号
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○谷垣国務大臣 家族のあり方、親子のあり方、どういうふうに現状を見、どういう方向が望ましいと簡単にはなかなか言いにくいんですけれども、どういう方向を目指していくべきなのか。なかなか難しいですよね。特に、私は法務大臣になりまして、犯罪等々と向き合わなければならないわけですが、そうい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、黄川田さんが、何が起こっているか事実をよく知ることが大事だとおっしゃったのは、私はそのとおりだと思います。  戦後の民法親族法の改正のときも、いろいろな議論はあったんですが、あのとき、例えば柳田国男というような方は、どうも事実をよく踏まえないで議論だけが先行...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、宮崎委員が自民党内で緊急提言をまとめたというお話をされまして、あなたが事務局長として議論をおまとめになるのは大変だったと思います。確かに、自民党の中にもいろいろなお考えの方がある。  実は、法務省におりまして、この法曹養成制度の議論をしておりますと、議論が多...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、今委員からいただいた資料を拝見しますと、研修所といいますか、二回試験を終えて法曹資格を取得した、弁護士の登録の数はふえているけれども、裁判官、検事はふえていない。確かに、毎年で見るとこうなんだなと。委員がそこのところを問題視されるのはよくわかります。しかし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の宮崎委員のお話を伺っておりまして、例えば、法務省にも、いろいろな大使館に法律問題もいろいろ出てきたからリーガルアタッシェをもう少し出してもらいたい、外務省からそういう御要請があったとしても、なかなか、検察官もみんないろいろな事件を抱えておりまして忙しい、とても...全文を見る
○谷垣国務大臣 これからどういうふうに持っていくかというものと、今までがどうだったという議論と、二つあります。  私、実はきのう、韓国大使館にお招きを受けて、韓国大使初め、あるいはリーガルアタッシェのような方といろいろ議論した中に、あそこもある意味では日本の影響を受けてロースク...全文を見る
○谷垣国務大臣 私のところに御提言をいただいて、それで直ちに、各司法試験委員には、こういう御提言が出ているというふうにお伝えしました。  それから、まだこれに関しての議論が行われたわけではないのですが、今後、司法試験委員会の議事として取り扱われるものというふうに考えております。
○谷垣国務大臣 宮崎委員が大変熱い気持ちを持ってあの提言を取りまとめていただいた。私も、先ほど申し上げたように、若い優秀な人を確保する、それはほかの分野との競争でもあるけれども、法の支配をきちっと隅々まで及ぼしていくためには、ここは頑張り抜かなきゃいかぬ、このように思います。
○谷垣国務大臣 保護司の方の活動というのは大変貴重なものだと私は深く思っております。  しかし、保護司の活動は、今、宮崎さんがおっしゃったように、保護司、それから法務省と保護司がしっかり連携するというだけではできません。地域の行政との連携、それから地域そのものの住民の方々との連...全文を見る
○谷垣国務大臣 まだ伝わっていないのではないかと思いますが、手順を踏んで、きちっとやりたいと思います。
○谷垣国務大臣 確かに、今回の試案は、委員がおっしゃるような構成になっているわけです。しかし、これは、部会における議論を取りまとめる方策として、事務当局で一つの案として作成したものでございますので、確定的なものでもございませんし、これからきちっと、部会での議論を踏まえた上で、順序...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃったように、事務当局試案にはA案、B案と二つがございまして、一つは裁判員制度対象事件とするというA案、それから、それに加えて、全身柄事件における検察官の取り調べも対象に含める。これは、今までの部会の議論を踏まえまして、さまざまな意見がございましたので、一...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、今までの部会の議論で、暴力団による犯罪の捜査に支障が生じては困るので、端的に、暴力団の構成員であることを取り調べの録音、録画義務の例外事由とすべきだというような意見、これは特に、現場の警察官が捜査をするときに余り取り扱いに迷うようじゃ困るというようなことが...全文を見る
○谷垣国務大臣 昨年の一月の基本構想では、被疑者取り調べの録音、録画制度の検討を踏まえつつ、必要に応じて検討するということになっておりました。  それで、その後の議論でいろいろな議論が出まして、参考人取り調べの録音、録画制度は設けるべきだという御主張もありましたし、他方、参考人...全文を見る
○谷垣国務大臣 階委員がおっしゃったように、今度の試案には今の点は触れられていないわけです。  今までの経緯を申しますと、昨年一月の基本構想では、通常審における証拠開示のあり方と異なる観点があるから慎重に検討せよということで、通常審における証拠開示制度のあり方についての具体的な...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは具体的な証拠活動ということになりますので、私としては、一般論を申し上げれば、偽証とか誘導尋問を教唆するようなことであってはいけない、これは当然だろうと思います。その上で、どうしていけばいいかということは、個々の立証活動として、原則を踏まえ、法を踏まえてやって...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かにこの問題は、衆議院の委員会では余り御議論がございませんで、たしか椎名委員からいわゆるキャッシュアウトについての御議論はあったと思いますが、今、階さんがおっしゃったこととは少し違う観点からの御質問だったように記憶いたします。  要するに、特別支配株主が、キャ...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどロースクールの議論で、きのう韓国大使館へ行って、法務アタッシェのような方といろいろ議論したということを申し上げましたけれども、実は、今の問題も、韓国大使館担当官の方々といろいろ意見交換をしたり教えていただいて、きょう出てまいりましたら、郡先生からこういう御質...全文を見る
○谷垣国務大臣 この委員会には弁護士もたくさんいらっしゃるわけですが、私、二枚看板でございまして、一方で弁護士である、他方で、恐らく弁護士会が、法務省の尻に敷かれるようなことだけは避けたいと思っているその法務省にいるわけでございまして、二枚看板でございます。  それで、昔、弁護...全文を見る
○谷垣国務大臣 いや、もう大変難しい御質問で、この前御答弁申し上げた以上のことを申し上げられる用意がないんですが、日弁連が本当にいろいろな御主張をなさっている。私も、閣僚をやる前、弁護士会のメンバーでもございますから、いろいろなところに日弁連の方あるいは弁護士会の方がおいでになっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはもう先ほどからの御答弁の繰り返しになりますが、弁護士法を所管しているのは確かに法務省です。ただ、先ほど申し上げましたように、議員立法でおつくりいただいたわけでありますが、要するに、弁護士自治、弁護士会の独立ということがこの弁護士法のいわば根本でございますから...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、弁護士法を所管している立場からも、各国の弁護士会制度と申しますか、そういうものがどうなっているのか、よく研究していかなければならないと思います。
○谷垣国務大臣 代理出産とか生殖医療みたいなものは、今の民法親族法が想定をしておりませんので、それで全て、今起こっている、起こりつつあることに対応することはできないですね。そして、現実に、例えば海外へ行ったり、あるいは国内でもあるかもしれません、そういうものが行われていて、そうい...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはまだ試案でございまして、おっしゃるように試案の中にはA案、B案があって、それに加えて、録音、録画義務の例外事由として、一定の事情によって録音、録画をやると被疑者が十分供述できないおそれがあるような場合を記載しているわけですね。  それで、今までの議論の経緯...全文を見る
○谷垣国務大臣 冤罪事件と言うかどうかは別として、痴漢事件というのは物すごくしょっちゅうあるんだと思いますね。私も幾つかの役所で閣僚等をやらせていただきましたけれども、余りこういうことは言ってはいけないかもしれませんが、それぞれのところで、不祥事が全くないようなことであるとうれし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今いろいろな事件と絡めておっしゃいましたので、慎重に、具体的な事件の取り調べということとは切り離しまして、一般論として申し上げますと、それは確かに、疑わしきは罰せずというか、被告人の利益にというのは刑事の一つの基本的な考え方ですね。  だから、検察官あるいは司法...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名さんおっしゃったように、実行行為をやっていない者を、おまえが犯人だといって罪に陥れる、これはもうやってはならないことであるのは明らかですね。しかし、それは、その人の人権だというだけではなくて、陰でほくそ笑んでいるような者を許す、被害賠償もできないような形に...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、椎名さんの御議論は、初めは、親の権利が強過ぎる、親の力が強過ぎるというようなところから議論を始められましたね。それで、その中で、里親というか、そういうものの活用がもう少しできないかということもおっしゃいました。実は、海外の方からは、日本の養子制度というものは、...全文を見る
○谷垣国務大臣 新時代というネーミング、共産党なんかが昔お好きな名前ではあったわけですが、新時代というようなネーミングがどうしてついたのか。  これは私が就任する前でございますが、恐らく、今まで、取り調べあるいは自白調書というようなものを偏重し過ぎた司法であると言われていた、そ...全文を見る
○谷垣国務大臣 少年院法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  現行の少年院法は、昭和二十三年に制定されて以来、社会情勢が大きく変化したにもかかわらず、抜本的な見直しがなされることなく今日に至っているため、矯正教育に関する規定は乏しく、少年院に収容される在院者の権利義務...全文を見る
05月20日第186回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今までのキャッシュアウト、委員がおっしゃいましたように、株式交換でされている例もありますし、それから全部取得条項付種類株式、使ったのもあるわけですね。  株式交換の場合でも、確かに株式交換という手法は用いるわけですけれども、その目的そのものは制限は私は...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、決して小川委員と御一緒に、そういう機会があるかどうか分かりませんが、企業経営をする局面になったら、嫌というふうなことはございません。  ただ、今の委員の御議論は、株式を交換するというのは確かに企業再編等々を目的とするものであることは間違いない、その...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと私もぐるぐる回りの議論をしているような気がするんですが、この今回のいわゆるキャッシュアウト、これは、今、小川委員はいろんな幅広いもっとほかの目的にも使えるじゃないかとおっしゃいましたけれども、結果として、もしこれが支配株主の請求どおり動いていくと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いやいや、これを使えばそういう形になっていくんだと思うんです。ですから、結果として、企業再編という形がそこで結果するわけです。  だから、今委員のおっしゃった、それ以外の目的にも使えるとおっしゃったことは私ちょっとよく理解していないのかもしれませんが、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ちょっと議論がうまくかみ合っているかどうか分からないんですが、内心の意図はそれはいろいろ、例えば株式を交換する場合でも、それを請求する者の内心の意図はいろいろだと思います。いろんなことがあって、あるいは良くない腹でやる場合もないとは言えないかもしれない。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いやいや、要するに、子会社という表現をするかどうか、つまり一〇〇%の私が株式を支配するという形になるわけですね。それはそういう会社の、何というんでしょうか、親子会社関係、個人という場合ももちろんあり得るわけですが、そういう再編を招来するんだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の点は、これ企業をどうコントロールしていくかという、それぞれいろいろな、悪い言い方をすれば手練手管といいますか、良く言えば知恵を絞っていろいろやるということはあり得るだろうと思います。しかし、今の問題は、株式交換をやっていく場合にも今おっしゃったような...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、ちょっと先ほどから委員と私の認識がかみ合っていないなと思いますのは、委員はやはり、一〇〇%の親会社といいますか、それはあくまで法人形態である、だから再編なんだと。私は、それが自然人であろうと法人であろうと、一〇〇%を持つということが結果としてキャッシ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、確かに委員のおっしゃるように、こういう会社をめぐって、いろんな企業がありますから、いろんな駆け引きの手段として使われる可能性というのはこれは否定できないと思います。ただ、その場合にどういう手だてを講じて救済していくかというのは、今回の場合、もう私、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 行田委員がおっしゃるように、特別支配株主は、恐らく一般的に言えば、少しでも安く買いたい、それから売渡し株主は少しでも高く売りたいと考えるのは当然のことですから、利益相反になると。したがって、行田委員がおっしゃるように、取締役ないし取締役会は難しい判断を迫...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、多重代表訴訟は上場会社に限定しているというわけでもありませんし、また、一%以上を有する株主、これ大企業でもないとは私は思いませんが、一般的に言えば、大企業よりも中小企業の方が、中小企業は最終完全親会社である場合の方が一%以上の株を持っているという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この個別の企業の今の問題を私も、今委員からいろいろお話は承っておりましたが、十分に承知しているところではありませんので、その論評はあえて踏み込みません。  しかし、コーポレートガバナンスでいろんな仕組みを改善してきたと。だけど、仏作って魂入れずというこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) コーポレートガバナンスの強化自体につきましては、今回の改正法でも見直し規定を入れております。  今、仁比先生のおっしゃった問題提起は恐らく会社法制の根本に関わるもので相当な議論をしなければいけないと思いますが、今後ともコーポレートガバナンスの強化につい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 株式売渡し請求は、確かに株主間の取引ではございますけれども、対象会社の大部分の株式を有する大株主が少数株主の株式について対価を支払って、言わば強制的に取得することを認める制度です。  そこで、少数株主、つまり売渡し株主の利益をどう守っていくか、確保して...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 対日直接投資に関する有識者懇談会報告書、これは四月の二十一日に取りまとめられたわけでありますが、我が国のコーポレートガバナンスの強化に関して外国企業がどう見ているかという指摘がございます。これは私どもも承知をしております。  それで、今までもこの点に関...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 近時、詐害的な会社分割が行われているという指摘がございまして、つまり、吸収分割においては、吸収分割会社が、吸収分割承継会社に債務の履行を請求することができる債権者とそれから吸収分割承継会社に承継されない債権者を恣意的に分けて、吸収分割承継会社に優良事業や...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 承継されない債権者は異議を述べられないということがございまして、それで今回のような制度にしたということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今度の改正法では、吸収分割会社が、承継されない債権者を害する、そのことを知って会社分割した場合、こういう債権者は、吸収分割承継会社に対して、承継した財産の価額を限度として債務の履行を請求することができると、こういう基本的な仕組みですね。  それから、改...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、そういう意味では、前川委員のおっしゃる横並びといいますか、今まで会社法上のいろいろな少数株主において要求される持ち株割合、最も小さいものが一%、それと横並びで定めたというのが主な理由だろうと存じます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 東京証券取引所から資料をいただきまして、それによりますと、東京証券取引所以外に一般的に統計があるわけではございませんので東京証券取引所の資料に基づきますと、最も時価総額が大きな持ち株会社、これは株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループで、これは本年四月...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、時価総額八兆円で百分の一といっても相当巨額なものになることは委員おっしゃるとおりでございます。  ただ、実際の、今の三菱UFJフィナンシャル・グループでいいますと、少なくとも十社は百分の一を超える株主があるということでございますし、そのほか、発...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、キャッシュアウトいたしますときに株主総会を不要とするということが必要でございますので、そういう株主総会不要の数字ということで十分の九ということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) キャッシュアウトは、法制審議会がこういう言葉を使っておりましたので、私も英語が弱いものでございますので一知半解で使っているところがございますが、要するに、今回こういう、例えば十分の九の大株主であれば少数株主に売り渡すように請求が、要求ができるということに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは一つは、先ほどやや申し上げましたが、長期的視野に立った柔軟な経営が必要だとされる場合があると。それから、株主総会の特別決議というものをしばしば要求していると、なかなか迅速な意思決定ができない。それから、株主管理コスト、いろいろな通知等々の管理コスト...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは企業も、私も企業経営の直接の経験がございませんので、十分実情に触れた答えかどうか分かりませんが、ある意味で非常に国際化したり市場の変化も激しいときに、やはり十分の九と十分の一で、迅速な意思決定というのはかなり違うのではないかと思います。  先ほど...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少数株主というものがおりますと、やはりそれに対する当然善管注意義務というのがあるだろうと思います。一〇〇%子会社にいたしますと、そういう判断も極めて早くなるのではないかと考えます。その辺りのことが、例えば一〇〇%子会社になる当該会社も、上場、非上場いろい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは私、企業経営をしたことはないんで、本当に自分自身の、何というんでしょうか、得心として申し上げるわけには必ずしもまいりませんが、話をいろいろ聞きますと、今の、何て委員おっしゃいましたか、何とかジャッジメントルールとおっしゃいました、そういうようなもの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 要するに、支払能力があるかどうかというようなことは、承諾を与える上での一つの重要な判断要素に当然なると思います。しかし、今委員がおっしゃったのは、じゃ、あらかじめ用意しておいて、つまり同時履行的に支払わすべきではなかろうかと、こういうことですね。  た...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これ、大量処理の必要性のあるときにはしばしばこのような手法が取られているのではないかと思います。現行法で行われるいわゆるキャッシュアウト、一〇〇%子会社をつくろうという、現行法の上においても同じ結論になっていると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは通常、客観性といいますか妥当性を確保するために、これが行われる場合には、第三者算定機関から株式価値の評価書を取得した上で、そして対価の相当性を確認するという実務が確立しているということでございまして、第三者算定機関は、もちろん算定するときに基礎は市...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 条文の上では、最初、申出のときに価格を決めるという条文、ちょっと今すぐ見当たりませんが、あると思います。それで、その中身そのものが書いてあるわけではありません。これは、あくまでちょっとでも不安があれば価格決定の申出ができるという仕組みになっております。そ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 売買価格、これは最初に要するに売渡しを請求する株主がこういう株価を一応自分で算定するわけですが、そのこと、中身自体はこれには十分書いてございません。ただ、不安な場合は売買価格の決定の申立てが行われる、それは裁判所に対してすると、こういう仕組みになっていま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるように、直接は書いてございません。当然の前提として、先ほど私が申し上げたような実務慣行を前提としてこういう仕組みになっているということです。
○国務大臣(谷垣禎一君) これはケース・バイ・ケースと申し上げるしかないと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 差止め請求を認める要件としては著しく不当な対価ということですけれども、実際にその売渡し請求を承認するかどうかの場合には、先ほど申し上げたような実務慣行というものがあるわけですから、やはりそういうものが一つの基準になるだろうと私は考えます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 要するに、対象会社が第三者算定機関から評価を取得した上で対価の妥当性を、相当性を確認すると。それで、この第三者算定機関は要するに時価が標準となって判断するわけですが、市場時価を基礎としながら株式の客観的基準、価値を算定して、それにプレミアムを付加するとい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 証券会社等々がその役を担っているということだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、独立性を担保する人でないとこの第三者算定機関はできないと、こういうことのようでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは実務慣行でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、支払を確保するというのはいろんな手法があると思うんです。  まず、ちょっと、えらくそもそもに戻ってしまいますが、要するに、取締役会あるいは取締役が承認するという中に、その支払の確実性というものを考慮しながら判断するということが入ってくると思いま...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、事務方に聞きますと、民主党にお示ししたのと同じ資料で与党に説明したと聞いております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、御説明が足りない点があったとすれば、おわびを申し上げなければいけません。  今後とも、できるだけ法律の内容を幅広にきちっと御説明申し上げて、御理解がいただけるように努力をさせたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今いただいた御注意はよくこれから体してやりたいと思います。  ただ、私も法務大臣になりまして、法務省の仕事も幅が広いものでございますから、私一人がカバーできる範囲は知れております。衆知を集めて仕事をして、最後は、責任は私が取らなければならないわけでござ...全文を見る
05月21日第186回国会 衆議院 法務委員会 第18号
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○谷垣国務大臣 自民党の方で、刑務所出所者等就労支援強化特命委員会、古賀委員も中心的なメンバーとして緊急提言をまとめていただきました。  その中で、今おっしゃったような協力雇用主に対する就労・職場定着奨励金支給制度、それから就労継続奨励金支給制度の創設を提言していただきました。...全文を見る
○谷垣国務大臣 非行少年の再非行防止あるいは社会復帰支援、これは関係者がやはりばらばらに対応していたのではうまくいかないので、今委員のおっしゃった情報の適切な共有、もちろんこういう情報でございますから、プライバシーの保護とか守らなければならないものはありますけれども、情報を適切に...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、遠山委員から、ソーシャル・インパクト・ボンドという新しい取り組みを御紹介いただきました。私も十分承知しているわけではありませんが、英米あるいはオーストラリアで取り組みが始まっていると。この英国のところに、遠山委員が指摘されましたように、受刑者社会復帰とありまし...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員のおっしゃった御心配は、新しい法体系でやっていく場合に全く払拭し切れるものではない面もあると思います。  ただ、今まで、おっしゃったように条文も少なくて、そこで、ある意味では自由にできる面もあったかもしれませんが、結局、在院者の権利義務であるとか、あるいは...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、横路先生から、今回の改正法について評価できる内容だと言っていただいて、大変ありがたいと思っております。先ほどの遠山委員の御指摘にもありましたように、今まで余りにも簡単な法律でやっておりましたので、新しいものはずっとよくなっていくと思いますが、従来の運用とぎくし...全文を見る
○谷垣国務大臣 少年院に限らず、矯正全体で医官をどう確保するのかというのが極めて大きな問題でございまして、なかなか常勤の医師を得ることが難しくなってきております。これは、矯正だけではなく、田舎の方の自治体なんかでもみんな苦労をしているわけですけれども、これはやはり、処遇のあり方、...全文を見る
○谷垣国務大臣 やはりこれはお互いに情報を共有して協力し合っていくということが私は必要だと思います。もちろん、プライバシーの問題とかいろいろなことがございますけれども、大きな目的で協力できるところは協力していくということで、今何が足りないかということをよく検討したいと思います。
○谷垣国務大臣 今度の法案にあります救済の申し出は、簡易迅速ないわゆる行政救済を受ける機会を保障しようというものですが、そのときに、相談員がその申し出の記載の仕方あるいは手続についてアドバイスをする、その他の相談に応ずる、こういうことです。  そこで、確かにおっしゃるように、外...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、苦情の内容がわからないという御返事をしたのがちょっと私よくわからないんですが、私のところに来ております報告は、現行の苦情の申し出制度は、法務大臣または監査官に対する苦情の申し出と、それから少年院長または少年鑑別所長に対する申し立てというものがあるわけで、先ほど...全文を見る
○谷垣国務大臣 そうではございませんで、全体の数字を、どういうことが出てきたかというと、こういうことだということです。
○谷垣国務大臣 これは、要するに、少年院や何かではなく、私のもとに矯正局がございます。その矯正局の中にこれを専門にやる部局がございまして、私はその報告を受けているということでございます。  それで、今おっしゃった三件の内容ですが、これは、一つは、職員が在院者に不適切な言動をした...全文を見る
○谷垣国務大臣 今度の法案では、概要を公表するとなっているんですね。これの趣旨は、委員会が述べる意見、あるいはこれを受けて施設長が講じた措置の内容ということについては、特定のこういう在院者がこうこうだったという識別することができる情報等々を公表することは適切ではない場合がしばしば...全文を見る
○谷垣国務大臣 予算、何をするにしても先立つものは予算でございます。  今回の少年院あるいは少年鑑別所、これで新しい法制度をつくっていくわけですが、それに関連しましても、先ほど来の御議論のように、やはり問題のある子供たちがふえている、いわば育て直しみたいなことをしないとなかなか...全文を見る
○谷垣国務大臣 御指摘のように、少年院施設は、老朽化が極めて激しくなっているもの、それから、現在の耐震基準に適合していないものが随分ございます。それで、ほっておきますと、大規模災害が発生したような場合には、収容されている少年だけではなくて、職員あるいは来庁者の身体安全、不安な状況...全文を見る
○谷垣国務大臣 今委員から、広島少年院の事件、これは、暴行事件、大変ショッキングなものでございました。それから、茨城の方は、これは私が法務大臣になってからの事件でございますが、入所している者にみだらな行為をしたという事件で、大変私もショックを受けたわけでございます。  こういう...全文を見る
○谷垣国務大臣 被害者の視点を取り入れた教育というのは、少年院においては、入院から出院するまでの全過程で体系的に行わなきゃならない、そういうわけでございますので、全少年院において実施をするということでございます。  これは、結局、入ってきた者が、自分のやったこと、みずからの非行...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど横路先生の御議論の中で、現在の少年非行のどこに問題があるのかといういろいろ分析をなさいました。それを聞いておりましても、やはり家庭に問題のある子供、家庭の問題を抱えている子が非常に多いと思いますね。  本来、保護者は、在院者の権利、少年の権利や、あるいはそ...全文を見る
○谷垣国務大臣 広島事件のような不祥事、結局、原因は、原因というか問題点は、不服申し立て等々がうまく機能しなかったということが一つあります。それから、やはり閉鎖的な環境で、なかなか外部の目が行き届かないというようなことがあったと思うんですが、そういう意味で、今回、不服申し立て等に...全文を見る
05月22日第186回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今年の受験者数は八千十五人、昨年より三百六十二人増加しております。これはあくまで速報値ですので、今後、若干正式には変わるかもしれません。  それで、なぜそうなったのかということでございますが、確たる原因は不明と言わざるを得ないんですが、今おっしゃいまし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 大変その点は私どもも頭痛の種でございまして、去年六月の法曹養成制度検討会議の取りまとめでこのように法曹志願者が減少した理由については分析をしておりまして、一つは法科大学院間のばらつきが大きいと、そして、全体としての司法試験合格率が高くなっておらず、それか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) かつては点、司法試験という点で養成しようという、それだけではいろいろ弊害が大きかったので、プロセスとして養成していこうという仕組みにしたということでございます。それで、そのプロセスというのは、法学教育、それから司法試験、その後の司法修習、三つが有機的に連...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 予備試験は、おっしゃったように、経済的な事情、あるいはいろんな事情があると思いますが、既に実社会でいろんな経験を積んでいると、必ずしもロースクールに行く必要がないとか、いろんな方がいらっしゃるわけで、そういう方々の、バイパスという言葉が適切かどうか分かり...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今から考えますと、げすの後知恵と言ってはなんでございますが、やっぱりこの制度をつくりますときに、日本の法学教育というのはいわゆる法学部を中心に行われてきたと、アメリカなんかはポストグラデュエートのロースクールというものでやってきたと。そういうかなり出自の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 自民党司法制度調査会でこの間、大変熱心に御議論をいただきまして、法曹人口に関して緊急提言を取りまとめていただいたのは大変有り難いことだと思っております。  それで、法曹人口に関しては毎年合格者を三千人にするという目標でこの制度をスタートさせたわけですけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) どの職業もそうだと思いますが、こういう法律家、専門職で一人前に育っていくためには、先輩弁護士から指導、助言を受けながらオン・ザ・ジョブ・トレーニングをやっていくということは、もうこれは欠かせない極めて大事なことだと思っております。  それで、登録一年未...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ロースクールでは、一つはやはり法律家として基本になる基礎的な知識と申しますか、そういうものをしっかり身に付けさせなければならない、これは当然のことだと思いますが、今おっしゃったように、実務法曹としていろんな分野で活動していくためには、その基盤となる多様な...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、若林委員おっしゃいましたように、法曹有資格者の活動領域の拡大に関する有識者懇談会というのをつくりまして、日弁連や何かと御一緒に、国、自治体、あるいは福祉、それから企業、それから海外展開、こういった各分野の活動領域をいかにして拡大していくかということで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 小川委員が御心配のように、確かに一部では、そちらの方がむしろ、予備試験でスムーズに合格をしていって司法試験も合格していく、短期間で進む方がエリートコースであるというような受け止め方も一部にはあるように聞いております。  そして、受ける方がロースクールに...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに一つは、経済的に十分ではなくてロースクールの学費に負担できないという方を救済するといいますか、その方は、じゃ予備試験で頑張ってくださいというのは一つの目的ですね。ですから、やっぱりそういう方々にきちっと法律家の道を歩んでいただけるような奨学金なり、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 公式には、これは改革推進会議の下で検討を行っているということでございます。それからまた、教養科目がかなり大学間の差別といいますか、こういうものにもつながりかねないのではないかという御指摘、委員の御指摘があるわけですね。それに対しては、できるだけ出題の仕方...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 論理的におかしいということは私はないと思うんです。いろいろな幅広い教養を法律家が実務の上でも必要だろうと私は思いますので、教養科目を要求する意味もそれはないわけではないと思うんです。  ただ、それが余りにも重荷になっていないかとか、あるいは大学間の差別...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、法科大学院の場合にも前の学部というようなものがある程度想定されているということはあると思うんです。したがいまして、予備試験においでの方もいろんな方がいらっしゃると思うんですね。  ですから、学部、学部といいますか、四年の学部の課程でどれだけ教養...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回のこの法案につきまして、事前の御説明やあるいは説明資料につきまして不十分な点があったとすれば、これは大変申し訳ないことで、おわびを申し上げたいと思っております。  それで、私も若干、どうしてこういう説明資料になったのかというのを事務方に聞いたわけで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は何回かレクチャーを受けておりまして、一番最初に、今回どういう法案を出す、会社法、登録をするときの説明は、かなり簡略な資料で大体こういうものであるということだったと思います。  しかし、具体的に法案の審議入りが迫ってまいりました段階ではかなり丁寧なレ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに委員のおっしゃるように、当初は一〇〇%減資ということを主として想定してつくられた制度だと私も思います。当時の審議を私、必ずしもよく承知しているわけではございませんが、ただ、確かにその限定がなかったものですから、恐らく実務上そういうものが使われていっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の委員の御説明、私が十分理解できていないのかもしれませんが、確かに会社が取得するという場合、それから、こちらの方は、十分の九は持っているけれども、これは企業である場合もあるし個人である場合もあり得るだろうと思うんですね。  ただ、今おっしゃったのは、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法科大学院を全国に適正配置していく、そしてそこで質の高い教育を行ってもらうというのは大変必要なことだろうと思います。現在、例えば四国においては法科大学院の募集をしておる学校は、ロースクールは一つもなくなるということですと、やはりなかなか地元と離れ難い状況...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 予備試験についての現状は、本来の、何というんでしょうか、在り方と随分懸け離れてきているんじゃないかという御指摘はかなり強くあるわけですね。特に先ほど小川委員とも御議論をしたことでありますが、そっちの方がエリートコースであるというような受け止め方なども出て...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 経済的な事情によって法律家への道を諦めるというようなことがあっては私はいけないと思います。やはり、志を立てた多様な方、優秀な方、法律家になっていただきたい。したがって、法科大学院に入られた方に経済的支援をしていく、奨学金その他の方法で経済的支援をしていく...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 国会で裁判所法の改正案を作っていただきまして、経済的に困難である事由として最高裁判所の定める事由があるとき、これは返還猶予事由とすると、これ平成二十四年七月に成立して、十一月に施行されたところでございます。  それで、実際の返還は平成三十年から始まると...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 毎年三千人の合格者を出すという目標でやりまして、まず良かった点を申し上げますと、例えば弁護士が一人もいない地域というのはなくなりました。それで、そういう意味で、かなり過疎地であっても司法サービスに国民がアクセスしやすくなったということはございます。それか...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 三千人目標を事実上撤回した後、あるべき法曹人口は何人かと、これは様々な分析をしながら、事情を勘案しながら適切に検討を行わなきゃならないわけですが、今、内閣官房法曹養成制度改革推進室で多角的な視点から、確かに、さっきおっしゃったように、以前のときはフランス...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 政府の立場としては、先ほど申し上げましたように、今調査をして、それを踏まえて数値をどうするかということになりますので、直接、与党ではございますが、自民党ないし公明党の見解、お答えをできる段階にはございません。  ただ、これはやや担当閣僚としての私的な感...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、昨年六月の法曹養成制度検討会議の取りまとめで分析をしていただいておりまして、私もその分析が当を得たものではないかと思っているんですが、そこでは、司法試験の合格状況で、法科大学院間のばらつきが大きくと、こう書いてあるわけです。それから、全体としての...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 司法制度改革審議会の意見書では、ロースクールを出た場合、おおむねその七、八割ぐらいの合格率ということを想定していたわけでございますが、現状はとてもそうなっていないと。  そこで、なぜかというと幾つか理由が考えられるわけですが、法科大学院をつくるときに、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) やはり、法律家に求められる、何というんでしょうか、識見が非常に多様化、複雑化しているというよりか、法律問題、法律が裁かなければならない問題自身が極めて多様化、複雑化しているのではないかと思います。  例えば、訴訟におきましても、極めて基本的な、何という...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 現在も法曹を一体として養成していく、修習していく、そういう理念は私は崩れていないと思っております。やはりそういうことは、何というんでしょうか、努力をしていかなければならない目標ではないかと、このように思っております。  ただ、やはりそのプロセスとしての...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成十九年の戸籍法改正というのはなかなか大きな改正だったと私も思います。一つは、今まで戸籍は公開制度だったけれども、個人情報の保護も図ろうということですし、それから、記載の真実性を担保するためにもいろいろな制度をつくっていこうということであったわけですね...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) フランスは、司法制度等々いろいろ日本が参考にしてきた国の一つでもございますし、特に検察官や裁判官は相互交流もかなり盛んに行ってきた国でございますけれども、今回、改めてこのソーシャルファームを見まして、矯正とか保護の領域、罪を犯した人の社会復帰をどう支援し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 女子の刑事施設は、今、糸数委員がおっしゃいましたように、過剰収容とか高率収容、それから随分高齢者もたくさんおります。また、男子の刑務所で余り経験しないんですが、摂食障害というようなこともいろいろ、やはり女性特有の問題もたくさん抱えている。  それから、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私も栃木等の女子の刑務所へ参りまして、女性刑務官の話もいろいろ聞いたりいたしました。  女性刑務官につきましては、これはほかの職場でもそうでしょうけど、結婚とかあるいは出産、育児、こういったことがきっかけで離職をしてしまうという方々が少なくないんですね...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 予備試験の受験者が増えてきているということと、それから法科大学院受験者が減っていると、これは、ただその関係というと実はなかなか難しゅうございまして、予備試験の受験者の中には法科大学院生もおりますので、今のような形で直ちに評価することは私はかなり難しいなと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) どうも糸数委員から、あんたも三十数年前に給費制を受け取ったろうと言われますと答弁が難しゅうございますが、確かに当時、司法修習生になりまして給与をいただき、特に、六月でしたか、ボーナスをいただいたときは大変うれしかった記憶がございます。  ただ、今、昨年...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 司法試験法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、法科大学院における教育と司法試験との有機的連携を図る等の観点から、司法試験の短答式による筆記試験の試験科目の適正化を図るとともに、司法試験の受験期間内に受けることが...全文を見る
05月23日第186回国会 衆議院 法務委員会 第19号
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○谷垣国務大臣 今、階委員がおっしゃったように、刑法九十七条の規定によりますと、裁判の執行により拘禁された未決の者となっておりますので、これは、被疑者または被告人として勾留状の執行によって拘禁されている者をいうということになります。したがいまして、少年鑑別所送致の観護措置をとられ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは階先生の方がよく御存じなわけですが、民主党政権当時、平成二十四年当時、少年鑑別所の名称につきましては、法律上は少年鑑別所という名称を残すこと、しかし、非行の専門機関としての役割については、地域に受け入れられやすく国民が利用しやすくしていくため、通称を使用する...全文を見る
○谷垣国務大臣 今伺ったお考えも一つあるのかなという気はいたしますが、いずれにせよ、少しそういう方面の御議論もまた国会でもいただけたらと思っておりまして、当面は、やはり私は、先ほど申しましたけれども、職員等の、私もちょっと聞いてみました、鑑別という用語それからその職域に誇りを持っ...全文を見る
○谷垣国務大臣 現行少年院法の第十六条の二第一項の規定がございまして、少年鑑別所は、家庭裁判所等以外の者からの依頼に基づいて、家庭裁判所からの依頼というのは本来業務でございますが、そういった方々以外からの依頼に基づいて少年の資質を鑑別する、これを一般少年鑑別と言っておりますが、そ...全文を見る
○谷垣国務大臣 この規定は、少年鑑別所が有する少年非行に関する知識経験、知見に基づいて寄与できることをやっていきたいという趣旨でございまして、特に能力が発揮できますところは、犯罪少年の心理分析とか、それから少年非行に関する専門的知見、技術と経験、こういうものを活用することだと思う...全文を見る
○谷垣国務大臣 今おっしゃった、学校からの相談などには積極的に応じていく必要があると思っておりますので、そこはちゃんと応じていきたい。  それから、今のメールですが、差し当たってこういう業務を設けましたので、一般相談をしやすい環境を整えるという意味で、専用の電話回線を全庁に配備...全文を見る
○谷垣国務大臣 やはり、専門的知識、知見を利用していただくためには広報も必要だろうと思いますし、それから、委員がおっしゃったように、では援助業務を実施していくけれどもその効果の検証をしないということでは、やはり実績が上がらないのだろうと思います。  ただ、効果の検証、実はなかな...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も少年院に参りまして、SSTと呼んでおりますが、テレビゲームじゃありませんが、ロールプレーイングゲームというようなことをやって、それぞれ社会に復帰したときにどういう問題に遭遇するかというのを、それぞれ役割分担をしながらその研究をするというようなことをやっているわ...全文を見る
○谷垣国務大臣 出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  経済のグローバル化や少子高齢化の中で、今後、日本経済を新たな成長軌道に乗せるために、高度の専門的な能力を有する外国人材の受け入れを促進することが求められております。また、...全文を見る
05月26日第186回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 確定判決には、もう委員よく御承知ですけれども、判断された事項について、当事者を拘束する効力、既判力などの法的効力が認められるところであります。そして、この既判力を奪うためには、つまり、既判力を消滅させてしまうためには、民事判決に関しても再審の訴えがござい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、いろんな主張が入り乱れまして、いろんな訴訟が行われております。  それで、これをどうほぐしていくかというのは容易ではございません。一般論として、和解にふさわしい事件について裁判上の協議が行われるように力を尽くすべきという点は、私は委員御指摘のと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この開門をめぐる紛争を解決するためには、まさに委員のおっしゃったように、対立している関係者の錯綜した利害を踏まえた上で協議により解決していくということでなければなりませんが、先ほど申し上げたように、現状では、開門に反対する方々が開門を前提とした裁判上の協...全文を見る
05月27日第186回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今、山下委員おっしゃったように、ロースクールを出た人が司法試験に受からずに、仮に受かったとしても、いわゆる法曹資格を、法曹資格といいますか、弁護士になったりしないでいろいろ活躍される、それはそれで意味があることですし、恐らく、企業だけではなくて、例えば公...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、山下委員おっしゃったことは私も全く共感いたします。  試験を受けて法律家になろうと思っておられる方もそうでしょうし、あるいは私なんかは、両親の気持ちを考えますと、何度も試験おっこちて両親に心配を掛けました。現に、今司法試験を受けておられる親御さんな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の先生のお考えは、法曹養成制度の基本的な設計にも関わってくるんじゃないかと思うんですね。  私、現在の制度を見ましたときに、これ今までも委員会で御答弁申し上げたことがあると思うんですが、学部があり、そしてロースクールがあり、その上にさらに司法試験終わ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはなかなかお答えするのも難しいので、例えば日弁連なんかに聞きますと、日弁連のどの方に聞くかによっても違うかもしれませんが、訴訟事件なんかも決して増えていないと、過払い訴訟を別とすればそんなにないんだとか、いろんなお答えが返ってきますね。  それで、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 改正によって受験者が増えて合格率が低くなってしまって、ますます司法試験離れというかロースクール離れを加速していくんじゃないかというお問いかけですね。  今の時点で数字がどうなっていくのか明確に予測するのは難しゅうございますが、今年の試験は、ずっとこのと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回のこの改正法案、御審議いただいているのは、確かに、取りあえず緊急に意見のまとまったところを改善していこうということで御審議をいただいているわけですね。それで、それだけじゃ足らない、それはおっしゃるとおりだと思います。  これは、要するにプロセスとし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申し上げましたように、法科大学院ではやはり法律家として世に出ていく一番基本的なものはしっかり身に付けなければなりませんが、それと同時に、社会に出ていったときに様々な分野で実務をきちっと裁いていけるような、そういった教育もロースクールに私は期待したい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 国際的な問題で法律家が関与しなければならないことというのは、どんどん増えていくのじゃないかと思います。今委員がおっしゃった法制度支援みたいなこともそうでございますし、それから国際的な紛争の解決、あるいは国際交渉で、弁護士、法律家出身者がその国の交渉を支え...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、いわゆる狭義の法律家にならなくても、ロースクールで学んだ法的な素養というのは役に立つのではないかと思います。先ほど山下委員の御質問のときにも、山下さんの御友人でロースクールを出られて民間企業の法務部に入って、それは社外の弁護士と連絡調整するには非...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 質、量共に豊かな法律家をつくっていきたいということが理念なんですが、まず一番やはり基本的な法律知識というものがしっかりしていなければ、その土台がしっかりしないところになかなか物が育っていかないと、こういうことがあると思います。応用能力を付ける、ロースクー...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 論文式試験で試せるものと短答式試験で試せるものというのは多分違うんだと思うんですね。短答式試験ですと、かなりいろんな条文等々の理解度といいますか知識も試せる。しかし、論文式試験には必ずしも向いていない条文というのはありますよね。やっぱり論文式試験の場合に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 非常に難しいことを今、仁比先生お問いかけですので、私もちょっとうまく頭の中整理できないんですが、司法試験の在り方そのものが変わってくるとはまだ必ずしも、まだ議論の最中ですが、必ずしもまだそう結論付けているわけではございません。
○国務大臣(谷垣禎一君) まず最初の点ですが、法曹需要、どれだけあるのかという調査ですが、大塲室長が答弁いたしましたように、なかなか、初めてのことでありますから、どういうものがどういうふうになってくるのか、実は我々もまだよく分からないところがございます。  一つは、前回決めたと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私が公的に御答弁申し上げるとなると、今推進室で法曹需要を調査するということになっておりますので、その結論が出ない先に結論めいたことを申し上げるわけにはいかないんですが、この調査は少なくとも迅速にやらなきゃいけないと思っております。  それで、そういう公...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法改正があったとき、できるだけ受験生に無用な負担を掛けないようにという御趣旨、私どももそのとおりだと思います。  それで、今おっしゃったように、この法案の附則で施行期日は平成二十六年十月一日としているわけですが、これは平成二十七年の司法試験から今回の改...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 嫡出推定を受ける子供が生まれた、しかし前夫の子となってしまうのは困るというようなことで無戸籍になっている方がいらっしゃると。それがまた後々大変、社会生活の上で、基本的な身分関係が明確にならないわけですから、学校へ行くのも困るとか、あるいは大きく成人されて...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、糸数委員がおっしゃったように、生殖補助医療によって生まれたお子さんの中には、大人になってその事実の告知を受け、俺は一体何者なんだろうというようなアイデンティティーの危機と申しますか、そういう感覚を持ったり、あるいは親や医療に怒りの感情を抱くというよう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました司法試験法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
05月28日第186回国会 衆議院 法務委員会 第20号
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○谷垣国務大臣 ただいまの郡委員の御質問ですが、現行法ですと、退去強制令書の発付に至るまでの違反調査あるいは口頭審理については、いろいろな公私の団体に対する照会の根拠規定がございました。しかし、退去強制令書発付後の執行手続については、同じような規定はありません。  ところが、実...全文を見る
○谷垣国務大臣 入国者収容所等視察委員会について郡委員から今厳しい御指摘があったわけですが、私は、これができましてから今まで、何回かの意見の提出をいただいているわけですね。それで、実際に、これを踏まえまして、入国者収容所等におきましてはいろいろな改善措置を講じてきております。です...全文を見る
○谷垣国務大臣 海外から優秀な人材に来ていただくためには、出入国管理における優遇措置ということだけではなく、今委員がおっしゃったような、生活環境上といいますか、労働環境、いろいろなものの整備、調整というものが必要だろうと思います。  私、昔、科学技術庁長官という今はなくなってし...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、委員のおっしゃるように、日本の生活環境、治安のよさや、すぐれた社会の連帯感等々、我々の祖先が営々と築いてきたものだと思います。  ただ他方で、私は、入管行政というだけじゃなしに、政治家として世界をあちこち歩いてみて一つ思いますのは、やはり日本にいろいろな...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃるように、観光立国等では迅速、円滑な入国管理行政が必要だ、しかし、テロ対策等々を考えると厳格な体制をつくっておかなきゃいけない、これはややもすると矛盾するわけでございまして、矛盾するからといって平重盛になっているわけにはまいりませんので、やはり今おっ...全文を見る
○谷垣国務大臣 現行法上では、クルーズ船の外国人乗客、ちゃんと船に帰ってきたかどうか、帰船の報告については、今の五十六条で、運送業者等に対して、帰船していない乗客が確認された場合には速やかな報告をせよ、こういう規定になっているんですね。それで、この規定に基づきまして、各入管の記録...全文を見る
○谷垣国務大臣 永住者を減らしていくために今度の高度専門職第二号を設けたわけではありません。  今度のこの法改正の狙いは、先ほど私は西田委員への御答弁の中で、やはり日本にいろいろな人に来ていただいて、日本で仕事をしたり、いろいろな研究をしたり、そういうことが非常に刺激があってお...全文を見る
○谷垣国務大臣 不法残留の方に対する対応というのはなかなか難しいところがございまして、不法に残っているという方は、やはり原則として帰っていただくということをまずきちっとやらなければいけないと思うんですね。  しかし、その上で、しばしば問題になりますのは、特に在留特別許可をもう少...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は、まだその番組を実は見る機会がございませんでしたので、あるいは委員の問題意識とちょっとずれるところがあるかもしれません。  しかし、伺いますと、やはり、夫婦関係が破綻して、あの夫の子には、元夫かもしれませんが、子にはしたくないという強い思いがあって、今の民法...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、制度的にどうできるか、きちっと検討しなければならないんですが、やはり、今まで戸籍のない方、どうやって戸籍を得させるかという手だてをきちっと研究して対応しなければいけないと思います。
○谷垣国務大臣 今の事実関係等をまだ私は詳細に把握しているわけではございませんが、問題は、現に戸籍を持っていない無戸籍の方がいらっしゃる、それをどう救済するかという問題、それから、これから起こってくるであろう、嫡出推定にまつわって、家庭がもう破壊しているような方がどういう行動をと...全文を見る
○谷垣国務大臣 高度専門職第二号、今度つくるものですね。これは、それに当たる方には、自分が一体どういうところで仕事をしているのか、あるいは、どういうところで研究をしているのか、そういう所属機関などに関する届け出義務が課されております。それから、どこどこ会社に勤めているんだというと...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃるとおりだと思います。  先ほど郡委員にもお答えをしたところでございますけれども、私もかつて、筑波学園都市に見えている外国の研究者の方々から、お子さんの教育であるとか、あるいは家族の医療に関する問題だとか、いろいろな御要望がございました。ですから、入管だ...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、法務省が関与するのは出入国管理、どういう外国の方に入っていただくか、どういう外国の方に帰っていただくか、出入国管理という局面で我々は制度を組み立てて運用している。  ただ、この問題は、要するに労働政策、雇用政策とまた密接に関連がある。したがいまして、こう...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、この技能実習制度は、制度の目的は技術移転による国際貢献ということでございます。  それで、ともすると、いろいろ労働力不足があったときに、この技能実習制度でもっと対応せよというお声が出てくるのは事実です。  しかし、もともと技術移転による国際貢献という中...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、法制審議会で議論をしていただいて、私は諮問している立場ですので、それを飛び越えてこうあるべきだとはなかなか言いにくいんですが、ただ、今試案が、A案、B案というのがあって、それなりに案は示されて、井出さんはその見方が、否認事件かどうかという観点から見ていくべきだ...全文を見る
○谷垣国務大臣 安藤委員のおっしゃることは、私はよく理解できる部分がございます。野方図に外国の人に入ってもらえばいいというわけではありません。  ただ、今の委員の御議論の中で、私はもう一つつけ加えたいことがございます。やはり、日本がつくってきた文明というか歴史とかは決して恥ずる...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、遠山委員おっしゃったことは、私も事務方から説明を受けまして、これまでの経緯については大体わかりました。  そこで、晴れて韓国の再審で無罪になった方々に対して、特別永住者の地位の復活を認める救済措置、いろいろ尋ねて、事務方とも議論しましたが、現行法のもとでこれ...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、入管法上、配偶者として在留資格を認めるには、その国籍法で法的関係にあって配偶者として認められていることが必要である、それとともに、我が国においても配偶者として扱われるようなものであることが必要だ、一応そのように考えております。  こういう観点からいたしま...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、日本のために何が一番働いてくださる方かというのはいろいろな考え方があると思いますね。ただ、今、田嶋委員はあちこちを放浪してとおっしゃいましたけれども、放浪というと私もちょっと答えにくいなと思います。  ただ、先ほどどなたかにも御答弁をいたしましたけれども...全文を見る
○谷垣国務大臣 一番基本的な考え方は、やはり高度な能力を持った方には、日本に来ていただいて、日本に刺激を与えていただきたいと思っておりますし、単純労働力については、余り簡単にぱっと扉をあけるのは私はよくないと思っております。  一応そういう大きな流れの中で、確かに今は、二〇二〇...全文を見る
○谷垣国務大臣 発展系と申しますか、技能実習は技能実習として、技術移転による国際貢献だということをやはりよく踏まえないと、要するに、単純労働が必要だから、技能実習でちょっと使いやすい人がいるからそれでやってくれというのは、技能実習制度に過重な負担がかかってくる。だから、先ほど申し...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、クルーズ船の規模とか乗客あるいは寄港地、さまざまな事情があって、一律に全部報告を義務づけることまではないだろうということで今回の法律は一応つくっているわけですが、ただ、結局、治安や何かの点で、委員の御懸念は私はごもっともだろうと思います。  実は、先ほど...全文を見る
○谷垣国務大臣 当面と申し上げましたのは、いろいろ運用を見て変えていかなければならない点があるのかもしれません。さらに強化していかなきゃならないこともあるかもしれません。それを当面という言葉に込めました。
○谷垣国務大臣 結構です。
○谷垣国務大臣 今局長が御答弁いたしましたように、APIについては現行でも一律に報告を求めることができるわけですね。それに加えてPNR、これは求め得るということにしたわけですが、これはAPIでかなりカバーできる場合がございまして、必ずしも、それに加えてPNRによってさらに詳細な分...全文を見る
○谷垣国務大臣 これは、私は、現状もAPIで、先ほどかなりという言葉を使ったかもしれません、カバーはできていると思っております。やはりそれで分析したときに問題があるというような場合には、先ほど局長も申しましたように、いろいろ、相当、PNRの場合には情報量も格段に違いますので、それ...全文を見る
○谷垣国務大臣 やはり、観光立国で、迅速に、円滑に入っていただくと同時に、水際はきちっと阻止するということになりますと、結局、人員と、もう一つはこういうシステム機器を整備していくということだろうと思います。  ですから、こちらの方は迅速に入っていただいて、そこで手が余ったと言う...全文を見る
05月28日第186回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○谷垣国務大臣 私は自分をリベラルと思っておりません。私は、自分は保守だと思っております。  加えまして、総理大臣になった経験がございませんので、仮定の御質問にはお答えしない方がいい、このように思っております。
05月29日第186回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 少年院法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  現行の少年院法は、昭和二十三年に制定されて以来、社会情勢が大きく変化したにもかかわらず、抜本的な見直しがなされることなく今日に至っているため、矯正教育に関する規定は乏しく、少年院に収容される在院者...全文を見る
06月02日第186回国会 参議院 憲法審査会 第6号
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○国務大臣(谷垣禎一君) まず民法ですが、私どもも、前提として、最終的には、国民投票法、それから公職選挙法、あるいは民法の成年年齢、最終的には一致することが適当である、望ましいと思いますが、理論的に必ず一致しなければならないかというと、必ずしもそうではないというふうに考えているわ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 八党間の合意事項がどのように実現していくか、その実現可能性、これは各党で協議をされていることでございますので、法務省としてそれにコメントするのは差し控えたいと思っております。  民法に関しては先ほどのような問題点がありますので、そしてこれも、八党合意や...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど申しましたように、十八歳、十九歳のものを一律に保護処分の対象から除外すべき必要性は必ずしもないのではないかというふうなのが我々の基本的な考え方でございます。ですから、公職選挙法上の選挙権年齢が満十八歳以上に引き下げられたとしても、少年法の適用対象を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、お尋ねでございますが、内閣の中でもっと私よりも適切にお立場として、お役目として答弁される方がいらっしゃると存じます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 私がどういう職責を持ってここでそのような御質問にお答えするのか、ちょっと正直言って戸惑っております。  ただ、私は、先ほど私の記者会見、記者さんに聞かれたことの答弁をお引きになりましたけれども、私はそのときもう一つ、長い間には解釈を変える必要性が起きて...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、国会で法務大臣としてはお答えしますが、それ以外のことをなぜお答えをしなければならないのか。やはり内閣にはそれぞれの所管の方がいらっしゃいますから、所管でない者が自由に処士横議のようなことをするということはよくないと私は基本的に思っておりますので、今...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私どもの基本的立場も、新藤大臣がお答えになったことと違うわけではございません。一致することは確かに望ましい、しかし、立法趣旨は違うから論理的に一致しなければならないというものでもないと、こういう立場でございます。  そして、今の民法で申し上げますと、や...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、若干総務省と法務省は今までの議論の中で力点の置き方が違っていたことは事実でございます。しかし、今お触れになったような八党の合意あるいは国会における議論を踏まえまして、先ほど来、理論的に一致させなければいかぬということはないけど、それが望ましいとい...全文を見る
06月03日第186回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 成人矯正の分野では、今、山下委員がおっしゃったように、監獄法、これは本当に古い法律でございまして、片仮名で書いてあって明治の頃にできたものではなかったかと思いますが、平成十八年に新しい刑事収容施設法に改正ができたわけですね。それで、そうなりますと、今まで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 存じております。  今でも、青いバスに乗せられて、揺られ揺られて行く先は、その名も高き練馬区の、東京少年鑑別所、歌えと言えば歌えるように頭の中にしみ込んでおります。
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員は、オウム真理教等々の問題、非常にずっと追及をされてこられたので、いろんな経験をお持ちだと思います。  私自身は、現在も、例えば死刑執行をするときに過去の犯罪の記録を読まなきゃなりません。それから、私、若い頃、若干でございますが刑事弁護もやったこと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは全く委員の御議論のとおりだと私は思います。  少年院でも育て直しというテーマは極めて大事でございまして、やはりそれまで、何というんでしょうか、家庭環境、親子関係等々で、十分な自分の人間性というのかそういうものが、あるいは、もっと、人間性とまで大き...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この矯正医療がまさに崩壊の危機に瀕していると、私、矯正局から報告を受けまして、一番、何というんでしょうか、危機を覚えたのは、日本の矯正医療のある意味で中核は八王子の医療刑務所でございますが、そこで、要するに、充足している医師が定員の半分にも行かなくなるん...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、有田委員の酒鬼薔薇事件の分析等を伺って、大変勉強になったなと思っております。  それで、私も世間の耳目を聳動するような犯罪事件というのは非常に影響があると思うんですね。伝播すると言っては適切ではないかもしれませんが、そういう力を異常な事件というのは...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年院に入ってくる子供たち、先ほど有田委員の表現で使いますと、今まで様々な生育上の問題も抱えている、それに対して言わば育て直しのような作業が必要だということになりますと、かなり密度の濃い矯正教育をやっていかなきゃいけない。  それで、今の体制ですと、在...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年院に入ってくる子供たちの付添人を務められた弁護士が、その後も面会に行かれたり、いろいろと支援を行ったりしていただいている例があるということは私も承知しております。そういう方の中には、それこそ帰住先の確保であるとか、あるいは職場を紹介するとかいうような...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員のおっしゃるように法務省令や通達によって補われてきたわけですけれども、その理由として、一つは監獄法がなかなか改正ができなかったということがございまして、そういう状況の中でこの少年院等の少年施設の管理運営や少年の処遇について下位規範で補ってきたわけです...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この事件によりまして矯正行政の信頼は大きく失墜をいたしまして、もう極めて遺憾な事件でございました。  それで、この原因として、いろいろ中で議論などはしたわけでございますが、原因として、まず、それは職員の人権意識とか服務意識に問題があったということはこれ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 保護者は少年院におります子供たちの権利や利益の擁護者といいますか、少年の社会復帰や更生のために努力をすべき立場の方であると。それから、子供たちの引受人であることもほとんどの場合がそうですね。ですから、少年、子供たちの改善更生、社会復帰のために保護者との連...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 仁比委員のおっしゃるとおりだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、今、仁比委員がおっしゃったように、この頃、少年院に入ってくる子供たちの状況を見ると、もちろん少年院では個別的な処遇と集団的処遇と両方をうまく組み合わせるわけですが、集団的処遇というよりも個別的処遇に重点を置かなければならないような者が増えてきてい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほども御答弁申し上げましたけれども、やはり個別処遇等々、きちっとやっていかなきゃならない領域が増えてきておりますので、増員に向けて努力をいたしたいと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 法務省では今までも被害者支援等々の制度の整備やってきたわけですが、特に少年事件との関連で申し上げますと、一定の重大事件について犯罪被害者等が少年審判を傍聴することができる少年審判の傍聴制度、一般にはこれは非公開でございますが、被害者にはこういう傍聴制度が...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 犯罪被害者全般を見渡しての対策をもう少しやっていけというお声は随分あると思います。これは法務省にとって大事な課題であると思います。  そこで、先般の、少年法改正やっていただきましたが、それもある意味で犯罪被害者の心情にも配慮した対応ができるようにという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年の再非行を防止してその健全育成を図る、これは再犯防止の中でも極めて大事な部分でございます。それで、今おっしゃったように、平成二十四年七月に再犯防止に向けた総合対策ができまして、それに基づいて法務省としては仕事を進めているわけですが、一つは、少年院にい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど仁比委員も議論なさったところでございますが、糸数委員、今引かれましたように、少年矯正を考える有識者会議で提言をいただいて、その中で少年矯正の基本的理念として、日本国憲法第十三条の個人の尊重、それから児童の権利に関する条約第三条の児童の最善の利益等の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 保護者の役割が極めて大事だというのは、もうこれは否定することができませんね。  多くの場合、保護者は、少年院にいる子供たちの引受人でもありますし、健全な社会復帰と申しますか、立ち直りを大きく支えていただかなきゃならない方々ですね。ただ、実際、少年院にい...全文を見る
06月04日第186回国会 衆議院 法務委員会 第21号
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○谷垣国務大臣 法務大臣としてお答えいたしますと、今、これはコミックスですね、それを表現の自由の名のもとに放置していいのかどうかというお尋ねでございます。  私は、こういうものの中には、子供の性をもてあそぶ極めて好ましくないものがある一方で、表現の自由ということは十分に尊重しな...全文を見る
06月05日第186回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員から四月三十日に事務当局が作りましてお示した試案の記述の順序、これについて御疑問をお持ちだということでございます。  そこで、この試案は、部会における議論の取りまとめに向かう方策として、部会長の御指示を得まして事務当局において一つの案として作成し...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員から公明新聞のこの記事いただきまして、私も京都選出でございますから、要するに京都で起こった事件、この本も一度読ませていただこうかなと思っております。  それで、個別的なこの事案の評価は別としまして、ずっと有田委員がこの問題を取り上げておられるわけで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 満期釈放者のうち、親族とか適切な帰住先がない者が相当おります。大体年間約七千人ぐらい、そういう適切な帰住先のない者がいるわけです。それで、先ほどの御質疑の中にありまして、齊藤保護局長から御答弁いたしましたように、更生保護施設は全部で百四、そして定員は二千...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 少年の場合、抱えている問題は様々でありますので、きめ細かな対応というものが必要でありまして、そのことが再非行防止あるいは社会復帰促進には欠くことができないと考えております。  それで、今も御指摘のように、更生保護施設に入所することになる少年は、多くの場...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 平成二十四年七月にできまして二年たったわけです。そこで、今一番努力しておりますことは、中長期在留者の身分関係であるとかあるいは居住関係、活動状況、これを継続的に把握して、在留管理に必要な情報を正確そして最新のものにしていく、内容に保つように今努力を一生懸...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど入管局長が御答弁いたしましたように、国土交通省でこういう確かに算定の中で六年間で七万人という数字を出されたのは私どもも聞いて承知しておりますが、これは今までの対象となる技能実習生の在留数であるとか過去の修了者の人数から、一応受入れの対象となり得るの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 児童虐待は重大な人権侵害であるということはもう言うをまたないことでありますが、児童虐待の事例等を見ておりますと、児童虐待をした親といいますか、それが実は小さいとき児童虐待を受けていたというような事例もあるやに聞いております。連鎖していくというふうに申し上...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど人権擁護局長が御答弁申し上げたように、児童虐待等々で人権侵犯事件として調査を始めると、こういうことになりますと、一番大事なのは、児童相談所やそういったいろいろな関係機関との連携だと思うんですね。これをしっかりやっていかなきゃいけない。  それで、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今年三月、糸数委員がおっしゃいましたように、東日本入国管理センターで相次いで二件の収容者死亡事案が発生したということでございます。  それで、この件に関して、六つの弁護士会とそれから一つの弁護士会連合会、関東の弁護士会連合会でございますが、声明をいただ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の読替規定に関するところですが、意見陳述権を、意見陳述の機会を与えることが適当でないと認める場合、それを判断するのは、改正法の下で今度新たに審理手続の主宰者となる難民審査参与員が個別の案件ごとに判断をするということになりますが、その中で、御指摘のその他...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 若干答弁が長くなるかもしれませんが、まず設置趣旨でございますが、今の難民認定制度は平成十六年に難民審査参与員制度等々の創設が行われて以来、既にかなりの期間を経過しているわけですね。その間に、申請件数が大幅に増加してくるとか、あるいは申請内容が非常に多様化...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の入管法の改正は、行政不服審査法の改正で審理員というのができますね。そうしたときに、難民認定では難民審査参与員制度というのがあって、その関係はどうなるのかということを位置付けを明確にするための改正でございます。ですから、これは、先ほどお答えしましたよ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  経済のグローバル化や少子高齢化の中で、今後、日本経済を新たな成長軌道に乗せるために、高度の専門的な能力を有する外国人材の受入れを促進することが求められております...全文を見る
06月06日第186回国会 衆議院 法務委員会 第22号
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○谷垣国務大臣 今、予備試験についてはいろいろな議論があるわけですね。予備試験というのは非常に大事な試験だという方もあれば、ちょっと本来の趣旨を超えてきているんじゃないかというような御議論もあって、私どもも、今、法曹養成制度改革の中でいろいろ議論をしているわけですが、今の、法科大...全文を見る
○谷垣国務大臣 この司法制度改革をやってロースクールを導入するまでは、日本の大学はアンダーグラデュエートの法学部があって、そして司法試験を受ける者は、大学院等々に進んだ方もいますけれども、制度としては、そこで試験を受けて、司法試験になって、法律家になっていくという道が想定されてい...全文を見る
○谷垣国務大臣 私の公式な立場からしますと、今、法曹需要がどれだけあるのかきちっと調査をして、その調査を待って解決しようということになっておりますので、それを踏み越えて、今こうだというのは、公式にはなかなか難しゅうございます。  ただ、今までの法曹養成改革、改革議論がかつてから...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず最初に、横路先生が、矯正や保護の問題、今エネルギッシュに研究されて、いろいろ御議論を賜り、また御提言もいただいていること、大変ありがたく思っております。  そして、今御指摘がございましたけれども、総務省の方で、四点というふうに要約されましたけれども、御指摘を...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も横路先生の御指摘のとおりだと思っております。  先ほど申しましたように、再犯防止の充実強化というときに、保護観察所はまさに中核的な役割を果たしているわけですが、そのために、いろいろな施策を考えてやってまいりました。  就労支援が大事だ、あるいは帰住先が大事...全文を見る
○谷垣国務大臣 私もあちこちの保護司にお会いして、なかなか熱心に仕事をしていただいているし、大変だなと思ってまいりましたが、この横路先生の御友人の記録のような具体的なものを見るのは初めてでございまして、これを拝見しますと、これは本当にいい資料をつくっていただいたんですが、ボランテ...全文を見る
○谷垣国務大臣 現状では、今、横路先生がおっしゃったように、専門家が大変必要になってきている。これは、個別的な、それぞれの犯罪に応じた処遇を考えるというような意味でもそうでございますし、就労支援とかそういうことでもそうでございます。  それで、今のところは、非常勤職員を活用して...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほどおっしゃった検討会の最終報告書に基づきまして、今、死因究明等推進計画、近々閣議決定の運びということでございますが、まだ最終調整が済んでおりませんので確たることは申し上げにくいんですが、積極的に私たちも取り組んでまいりたいと思います。
○谷垣国務大臣 今お引きになりました立憲主義、主として立法権を縛るというような感じで西田委員おっしゃいましたけれども、私は、立憲主義は、もちろん、立法作用そのものをコントロールするというのは立憲主義の一つの要素ですが、行政権も司法権もやはり立憲主義によって縛られるものだと思います...全文を見る
○谷垣国務大臣 先ほど刑事局長が御答弁申し上げたように、内乱罪は、暴動を起こす、あるいはその予備もしくは陰謀というようなことがなければ適用されない。では、平穏裏に俺たちの地域は独立するんだというのにどう対応するか。  それで、私、十分調査したわけではありませんが、事務方に、日本...全文を見る
○谷垣国務大臣 去年お答えしたときから、さほど私は進歩しているわけではございませんので。  これは、こういう間諜罪、八十五条でしたか、こういうものがなぜ、当時、戦前はあったわけですが、戦後これが削られて廃止される、そういう経緯もよく踏まえなきゃなりませんのと、それからもう一つは...全文を見る
○谷垣国務大臣 きょうは西田委員から次々と難しい球が飛んできて、どう答えようかなと頭を悩ませているんですが。  私も、実は、西田委員がおっしゃったように、堕胎罪の刑法の規定というのは、法務大臣がこういう言い方をしてはいけませんが、事実上死文になっているというようなイメージを持っ...全文を見る
○谷垣国務大臣 法的拘束力とおっしゃったんですが、どういう法的拘束力か、いろいろな場面が想定できると思うんです。  ちょっと頭の体操をしてみますと、医療従事者に何らかの作為義務あるいは不作為の義務を課すということも考えられますし、それから、そういう、例えば書面なら書面で表明され...全文を見る
○谷垣国務大臣 もちろん行政も、先ほど厚生労働省から御答弁がありましたように、ガイドラインをつくったり相談員を養成するとか、いろいろな努力をしておられますね。そこで得られた経験というものをどう生かしていくかということはございます。  ただ、それに本当に、例えばガイドラインのよう...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、可視化の問題をおっしゃいましたけれども、この問題をこういう形で議論しておりますのは、厚生省の局長の取り調べでいろいろなことが起こりまして、結果として無罪判決というのが出ているわけです。  それは、大変、検察の取り調べにおきましても、大きな反省事項でございまし...全文を見る
○谷垣国務大臣 御指摘のように、高度ポイント人材制は平成二十四年五月から実施したんですが、十一カ月後で、認定実績約四百三十人にとどまっていた。  昨年六月に日本再興戦略を閣議決定しまして、その具体的な数値目標こそ定められてはおりません、表現は飛躍的な増加という表現であったと思い...全文を見る
○谷垣国務大臣 鑑定は裁判所の依頼によって行うわけですが、先ほど局長が答弁しましたように、そういう裁判所の依頼に対して、刑事施設の長は、これはきちっと対応しなきゃいけないことは当然です。  ただ、本人が明確に否定しているような場合に強制できるかというと、やはりこれはなかなか難し...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、袴田事件とおっしゃいましたが、これは個別具体的でございますので、私としては、この問題に特化した御答弁は差し控えたいと思います。  しかし、先ほど、ちょっと条文は忘れてしまいましたけれども、ああいう条文がある、そして成年後見制度というのもあるわけでございますか...全文を見る
○谷垣国務大臣 我々が、我々がといっても私は捜査官ではございませんが、法務大臣として、取り調べをする検察等々も私のところの組織にあるわけですね、一番考えていかなきゃならないのは、実行行為をしていない人を実行行為者だと認定してやっていくようなことは、これは一番いかぬわけですね。人間...全文を見る
○谷垣国務大臣 私は今、法制審議会で議論していただいている、諮問をしている立場、まあ、諮問したのは私ではございませんが、それを引き継いでいる立場でございますから、バランスのとれた、よい結論を出していただきたい。  そして、そういうものの中で、先ほど巨悪を眠らせてはいけないという...全文を見る
○谷垣国務大臣 これはかなり昔の事件もありますので、今からなかなかその問題点の追及も難しいと思います。  私は、捜査当局は、能力を常に磨いて、それできちっと適切な捜査をして、真犯人をきちっと、挙げていくという言葉は悪うございますが、それがやはり、被害者の心情を思いやっても、それ...全文を見る
○谷垣国務大臣 公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金の提供等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  近年、テロの脅威は衰えることを知らず、昨年一月にアルジェリア民主人民共和国において、多数の犠牲者を出すテロ事件が発生したことも、記憶...全文を見る
06月09日第186回国会 参議院 決算委員会 第10号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 技能実習制度は、本来、技能、技術を海外、発展途上国等に移転する国際貢献の制度としてスタートしたんですが、残念ながら、今指摘されましたように、一部に不適正な受入れを行う監理団体あるいは実習実施機関等が存在するのも事実でございまして、制度の趣旨に沿った運用と...全文を見る
06月10日第186回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○国務大臣(谷垣禎一君) しておりません。
○国務大臣(谷垣禎一君) 昨年十二月三日、委員とそのような議論をしたことは私も記憶しておりますし、そのときに事実関係を確認するという御答弁を申し上げたこともおっしゃるとおりです。それで、その後、その事実関係の確認を十分先生に御説明していなかったということであれば、これは私どもも十...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) インターネットによって得られました客観的な情報を提供したことは事実でございますが、参考人の適格性については一切述べていないということでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、私が、法務大臣が法制審議会にいろいろ、特に基本法を制定いたしますときに法制審議会に諮問をいたしまして、そこで専門家の知恵を集めていただいて審議をしていただいてその答申を受ける、こういう諮問機関でございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるとおりでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今までも国会対策的な判断をしますのは、法制審議会に限らず、ある程度案がまとまりましてから、今度はこういうものを出したいと、与党の国会対策委員会とも御相談して、その出し方等を御相談するということでやってきたと思います。  したがいまして、今も委員おっしゃ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、西村副大臣が申されたとおり、今お取りまとめの最中で、我々としては、その中に、当然のことながら適切な成長政策が盛り込まれることを期待しているわけですが、現在協議中の改訂の考え方の中には、コーポレートガバナンスの強化、それからリスクマネーの供給促進という...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど私は、複数の取締役を入れる方向で議論するというようなことは申し上げておりません。成長戦略の中で、コーポレートガバナンスコードを策定するということは入っておりますが、それ以上は先ほど申し上げたように入っていないわけで、私の今の立場と申しますのは、今御...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはいろんな意見の方がいらっしゃるのは事実でございますが、私としては、今御審議をお願いしていることが成立して、その成果がどうなるのかというのをやはりある程度見極めたいという気持ちがございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) 株主代表訴訟の制度がございますので、それによる追及ということはあるんだろうと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) この問題は、小川委員、前川委員、この委員会でも非常に力を込めて議論をされてきたところでございます。  それで、私もある程度は御答弁しましたので、あるいは前申し上げたことと重複するかもしれませんが、前川委員からいただいた質問主意書に対する答弁書の中でまず...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) アメリカ、それから英国、ドイツでも株式等売渡し請求制度と同様の制度が採用されているようでございますが、その制度の詳細については、民事局にも例えばアメリカで会社法を専攻してきた弁護士がいたりするわけでございますが、なかなか詳細にわたってはよく分からないとこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そもそもというのをお答えするのが一番難しいんですが、やはりどこの国でも入国管理というのをいたしておりまして、外国の方々が自由に出入りするという、完全にそれを認めている国はないと存じます。それはやはり経験的に見ましても、例えば一国が急に経済成長を遂げたよう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、基本的にはそのとおりだと思います。  ただ、現実となりますと、例えば治安を害するかどうかというような判断、これは一義的に全部それで明確に決まるわけではございませんので、実際にはある程度裁量でやらなければならないところもあるというふうに考えており...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは要するに、入国管理、やる部署としては、技術的に私どもが実際に最初のところ、我々が接触するわけでございます。  しかし、今委員のおっしゃった法務省令でどう定めていくかということは、現実には我が国の研究教育体制がどうあるべきかということとよく相談をし...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 具体的にどう詰めていくかというところまで私、今、その省令の作成には関与しておりませんが、やはり、学問の場合は、あるいは研究の場合には、私は基本に、日本に来て研究することが魅力的だと思っていただかなきゃならないわけでございますが、そういう方に日本に来ていた...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、ここはなかなか経営能力、高度の経営能力、管理能力をどう判断するのかというのは、あんまり簡単ではないと思います。  それで、できるだけ客観的にということで、このポイント制では学歴、職歴、あるいは年収とか、こういうものをある程度の基準にしているわけ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これはいろんな御意見があると思いますが、私は、これは主として、むしろ私のやや個人的な思い込みというのもあるかもしれません。やはり日本という国が閉ざされた国ではない、そのためにはやっぱり人と人が交流して新しいものを生み出していくことに関して日本は刺激のある...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、今、前川委員がおっしゃったことは、私もそのとおりだと思います。  実は私も、随分前になりますが、江田先生もおやりになったけれども、科学技術庁長官というのをさせていただきまして、そのときに、つくばに学研都市がございます。それで、つくばの学研都市の外国...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど前川委員との御議論の中でも、日本にいろんな人が海外から来ていただいて、日本で研究したり仕事をすることが魅力があると思っていただけるような国にしたいということを申し上げましたが、別な言い方をしますと、いわゆる高度人材と申しますか、研究者、経営者等々、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 船舶観光上陸許可の対象となる指定客船の指定基準でありますけれども、一つは、クルーズ船を運航する運航業者が乗客の乗船、下船、そこで本人確認をする。その本人確認が、的確に本人確認の措置が行われているということが一つですね。  それからもう一つは、日本に入っ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、法務大臣になりまして、以前と認識を改めたことが一つございます。それは、それぞれの国の法制度の質とかあるいは法システムの透明性というのが、それぞれの国の評価といいますか、あるいは国際競争力といいますか、そういうものに極めて大きな影響があるということをつ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 久しぶりに真山委員と議論ができまして、大変私もうれしく思っております。  それで、今お尋ねの点でございますが、今委員がおっしゃいましたように、この入国管理というのは、ある意味で国内のいろいろな事情、例えば雇用情勢とかあるいは観光を振興したいとか、国内の...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 高度人材といいますのは、先ほど来のこの委員会の御議論の中で申し上げておりますが、要するに、我が国の産業だけではなく、いろいろ学術等々にもイノベーションをもたらす、そして日本人との切磋琢磨を通じまして、専門的、技術的な、ある場合には労働市場の発展を促すとい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 移民という言葉は、お使いになる方で様々な定義といいますかニュアンスを持ってお使いになっておりますので、何か一義的なあるいは学術的な定義というものがどうもあるわけでは、私も調べてみましたけれども、ないようでございます。  ただ、我が国の入国管理制度は、我...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、投資移民という言葉をお使いになりましたが、現状、今は投資・経営という形で在留資格を出しておりますが、その審査に当たりまして、新規に会社を設立して、そういうことで在留を申請する者については、そういう会社がペーパーカンパニーであるのかどうかというようなこ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員のおっしゃったこと、ちょっと私あるいは勘違いしていればあとは事務方から補足してもらいたいと思いますが、今、通過上陸許可というのがございまして、船舶に乗っている外国人の乗客が日本に入って日本の国内で今おっしゃったような移動する間、観光のために陸路を使...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど御答弁したように、私の理解は、それはできることになっていると。  ただ、今の船舶観光上陸許可というのによりますと、例えば、私の選挙区ばかり挙げてはいけませんが、舞鶴に船が、降りる、そうすると、また舞鶴で出るときは帰船したということを確認しなきゃな...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私、これは真山委員のおっしゃるとおりだと思います。先ほど申し上げましたように、この出入国管理はいろんな言わば手段として使われることが多いのではないかと思うんですね。労働政策や雇用政策をどうしていくか、あるいは観光政策をどうしていくか、今の御指摘の点は教育...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、山下委員が読み上げられましたように、入管法第五条第一項第十四号、これは、日本国の利益又は公安を害する行為を行うおそれがあると認めるに足る理由がある場合、入国を拒否することができるとなっております。  ただ、この判断は個別の事案ごとになされるべきもの...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) この出頭申告の御案内、副題は不法滞在で悩んでいる方へと、こういうことになっておりますが、これは、今委員が御議論なさった、制度改正の中で住民基本台帳にも載らなくなってしまった方があると。そうすると、不法滞在になって載っていなければ行政サービスは受けられない...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、平成二十三年十二月当時、当時の大臣が二千人程度という数字を口にされたというか公にされたということがございました。ただ、私、これはどういう数字だったのか聞いてみますと、要するに、高度人材ポイント制の申請を行えば高度人材として認められ得る人数が大体こ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回は、今委員が御議論されたように、技能実習制度自体様々な問題を抱えているということを指摘されておりますから、確かに緊急措置で復興であるとかオリンピックに対する対応で人が足らないならそれを何とか工夫しなきゃいけない。しかし、問題とされている技能実習制度を...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、特定活動というのは、ある意味でそのときの経済情勢あるいは国際情勢に対応しながら弾力的に運用するように作った条項でありますので、今回のような緊急事態への対応、もちろん今議論がありましたように、今までの監理システムよりもきちっとしたものを組み立ててや...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の引下げの点でございますが、法務大臣の私的懇談会である出入国管理政策懇談会からの報告書であるとかあるいは日本再興戦略の内容を踏まえて、関係省庁と協議の上、見直したわけでございますが、今の年収要件を下げた点ですが、高度学術研究分野で活動する高度人材の最低...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) まず、法務省としては、こういう高度人材についてのいろいろ優遇策、入国管理上の優遇策をいろいろ考えているわけですが、その狙いなどを正しく伝えていく必要がありますね。ですから、ポイント制などを分かりやすく説明したリーフレットを日本にある在外公館とかあるいは外...全文を見る
06月11日第186回国会 衆議院 法務委員会 第23号
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○谷垣国務大臣 可視化をいかに進めていくかということについては、今、法制審議会で御議論をいただいているわけですが、検察でも現在可視化の試行というのを行っております。  そこで、どういうことを目的にしているかと申しますと、基本的に取り調べの適正を確保する、そして、特に検察の任務に...全文を見る
○谷垣国務大臣 何が任意捜査で、何が強制捜査であるかということについては、今までいろいろな最高裁判所の判例等々が積み重なっております。やはりそれをきちっと守っていかなければならないのは当然のことだろうと思います。それはいろいろな形で、検察内部の取り調べにおいても、いろいろな議論、...全文を見る
○谷垣国務大臣 私も、司法修習生のころ刑事訴訟法を勉強いたしましたときに、そのミランダ、ミランダというのは耳にたこができるほど聞いた言葉でございますし、また、いろいろとどこまでがミランダ・ルールで、適用はどこなのかということも相当やかましい議論になっております。  しかし、少な...全文を見る
○谷垣国務大臣 今いろいろ御議論がありましたように、そして、この法案の提案理由説明で申し上げたように、本法は、テロを許さない国際環境を日本としてもつくっていくことに努めなきゃいけないという観点から、FATFの指摘に対応して所要の法整備を行おうとするものでございます。  それで、...全文を見る
○谷垣国務大臣 法案の必要性、切迫性等については、十分に御説明するように努めたいと思います。
○谷垣国務大臣 本法の一条、公衆等脅迫目的の犯罪行為というのは、これは、テロ資金供与防止条約で犯罪化が求められております既存のテロ防止関連九条約上の犯罪行為などを包摂するようには規定されているわけですが、その中では、一般的な意味でのいわゆるサイバーテロについては、公衆等脅迫目的の...全文を見る
○谷垣国務大臣 田嶋委員の御指摘は、今度の改正案は、まず第一に、法定刑が懲役七年以下または罰金七百万円以下である、これは三条二項ですが、それからもう一つ、法定刑が懲役五年以下または罰金五百万円以下である三条三項と四条一項の罪、こういうふうな仕分けになっているわけですが、こういう法...全文を見る
○谷垣国務大臣 国内において、テロリストへどういう資金提供が行われているのか、あるいはきたのか、実態は必ずしも十分に解明されているわけではないんですが、確かに委員のおっしゃるように、現行法で検挙するとか、現行法で起訴をするといったような事案は、私の承知する限り、ございません。 ...全文を見る
○谷垣国務大臣 資金の解釈をめぐっては、今、階委員がおっしゃったように、この前の立法のときにもいろいろ議論をされておりまして、当時の当局はそのような答弁をしていることは私もよく承知しております。それで、そのような答弁をしているということは、あるいは今後、仮に裁判上問題になったとき...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、今度の立法では、主観的要件がある意味では犯罪の外延を画するものでもあり、それから、確かに、みずからテロをやる者、一次協力者、二次協力者、あるいは準一次協力者と申しましょうか、それぞれの犯罪類型を分けるものに主観的な要素というものが大きく意味を持っているわけ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、試案にA案、B案があるわけでございますが、これはまだ、事務当局として、取りまとめに向けての試案として出したものでございますので、さまざまな意見があると存じます。  いずれにせよ、私としては、これで決め打ちというわけではございませんので、法制審議会の中でバラン...全文を見る
○谷垣国務大臣 実は今、審議会に審議をお願いしておりますので余り、申し上げにくい立場でございますが、私としては、今までいろいろな御指摘がございました、もっと進めるべきだというのもあれば、そこに一種の問題を見つけておられる御見解もある、しっかり詰めてよい結論を出していただきたい、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の、上野委員ですか、御発言と同じようなことは、実は学者の方々からも出ているところでございます。  私は、個々の委員のおっしゃったことをいい悪いと申し上げるつもりはございません。ただ、大きな目標でいいますと、やはり検察も、いろいろな問題が起きて、国民からいろいろ...全文を見る
○谷垣国務大臣 決して、法制審議会の方でも、この可視化の問題、いつまでも議論を続けようと思っておられるわけではないと思います。結論を出すべきときには出さなければいけないわけでございます。  今回の法案は、法制審議会の議を経ておりません。しかし、法制審議会にかけるかかけないかとい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の御質問に御答弁する前に、日本国内でテロの危険がどれほどあるのかという御質問でございました。  私は今、法務大臣という仕事をしておりますが、やはり常に頭の中の片隅にございますのは、オウム事件という大きなテロ事件を我々は経験しているんだということでございます。現...全文を見る
○谷垣国務大臣 ちょっと私、間違っていたら事務方から補足してもらいたいと思いますが、私は聞いておりません。
○谷垣国務大臣 物などを供与していたような事案、そして現行法では処罰できなかったというようなこと、そういうことも私どもは承知しておりません。
○谷垣国務大臣 余り今まで考えたことがなかった御質問ですので適切にお答えできるかどうかわかりませんが、私も、過去、国家公安委員長のとき、財務大臣のとき、あるいは今は法務大臣として、いろいろな観点からテロ資金あるいはテロ対策というものを見てきたわけです。  やってみますと、テロ対...全文を見る
○谷垣国務大臣 今の点は構成要件上は明確に区別がされている、まず結論から申しますと、そういうことだと思います。ちょっとそれだけでは、何を言っているんだ、こういうことになりますから。  要するに、三条二項前段の提供罪と、それから四条一項の提供罪、これはどっちも、公衆等脅迫目的の犯...全文を見る
○谷垣国務大臣 今、五条のお話ですが、五条の罪を設けている趣旨は、テロ行為の実行を助長ないし促進する行為、これは極めて危険な行為でありますので、そこに着目して処罰をしようということですね。  それで、実行のために利用されるものとして提供等を行ったという規定になっておりますが、そ...全文を見る
○谷垣国務大臣 国際テロ組織は、国境を越えて活動しているというのが実態だと思います。したがって、テロ行為を抑止していくためには、国際社会が幅広い分野で連携して、緊密に協調していかなければ実効が出てこない。そういうことから考えますと、我が国も、国際社会と連帯してテロを許さないんだと...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かに、処罰が広がり過ぎるのではないかという御懸念は日弁連等々もおっしゃっていますし、また、きょうの先ほどの質疑の中でも、その辺に対する警戒の御意見、テロ対策は必要なんだとおっしゃりながら、そういう警戒の御意見はあったと思います。  しかし、私どもは、構成要件は...全文を見る
○谷垣国務大臣 頻繁に見直せという西田委員の問題意識に直接お答えすることができるかどうかはちょっと別としまして、これは、平成十四年に、いわゆるテロ資金供与防止条約の担保法として現行法ができた。それで、一応、当時は、この条約が処罰することを求めている範囲については犯罪化されたという...全文を見る
○谷垣国務大臣 おっしゃるとおり、おつき合いで、言われているからというだけでは、これは私は足らないと思います。  繰り返しになりますが、やはりテロは国境を越えて行動しておりますし、どこか一つが抜け穴みたいなことになりますと、今の進んだいろいろな通信技術やいろいろな金融取引の実情...全文を見る
○谷垣国務大臣 まず、やはりテロに関する内外の情報を幅広く収集していくという能力がなければなりません。私の担当しているところでいえば、公安調査庁の能力を高める、機能を高めるということが必要だろうと思います。  それで、そういったものを分析した上で、これは公安調査庁だけが決してこ...全文を見る
○谷垣国務大臣 二〇〇二年に、私は国家公安委員長をやっておりまして、その当時、関心を持っておりましたのは、アメリカの九月十一日以降のテロ対策立法といいますか治安対策立法というものを、相当関心を持って見ておりました。当時の日本のそれまでの法制度から見ますと、歯にきぬ着せず言えば、こ...全文を見る
○谷垣国務大臣 委員がおっしゃるように、現行法が適用された事例、あるいは、捜査に着手したけれども法が十分使えなくて不都合が生じたというような事例も承知はしておりません。  それで、今まで一度も使われたことがないというのは、立法事実が、そもそも必要性がないんじゃないかという御指摘...全文を見る
○谷垣国務大臣 FATFから指摘を受けておりますのは、先ほど財務省の仲さんから御説明があったとおりでございます。それで、その中に、テロ資金供与の犯罪化等々の問題がございましたので、テロ資金提供処罰法を所管する法務省としては、まずこれをきちっとやって国会で御承認をいただこう、こうい...全文を見る
○谷垣国務大臣 今のテロ資金提供処罰法は、資金のみを規制対象としているわけですが、改正法案は、資金以外の土地、建物、それから物品、役務その他の利益であって、公衆等脅迫目的の犯罪行為、つまりテロ行為等の実行に資するもの、これも処罰対象に含めようというものでございます。  これは、...全文を見る
○谷垣国務大臣 二条一項それから三条一項の罪に係る罰金刑の多額は確かに一千万でございます。そして、両罰規定もございまして、法人が対象になるということも十分想定し得るところであります。  それで、安過ぎるんじゃないかということでありますが、これは我が国の罪質、共通するところのある...全文を見る
○谷垣国務大臣 改正法の三条二項前段に規定されている公衆等脅迫目的の犯罪行為の実行を容易にする目的というのと、それから四条一項は、三条一項の提供罪の実行を容易にする目的、こうありまして、あくまで内容を別個にする、別個の目的であって、それぞれの目的に応じて、提供者の立場や、それに伴...全文を見る
○谷垣国務大臣 残念ながら、このFATFの審査では日本は大変成績が悪くなっております。それはなかなか不名誉なことであるという以上に、先ほどからるる答弁しておりますように、テロリストの活動は国境を越えて活動している、今のいろいろな技術、通信技術や金融のいろいろなあり方から考えまして...全文を見る
○谷垣国務大臣 確かにこの法の適用事例は一つもございませんし、また逆に、これでやろうと思ったけれども、この法が不備でうまく処理できなかったというような事例についても、私は承知しておりません。  それで、国内における、国際テロリスト、あるいは国際とは言わなくてもテロリストの資金提...全文を見る
○谷垣国務大臣 街頭で、パレスチナの子供に寄附をしようといって寄附をした、それが罰せられるということは、これはありません。なぜ、ないか。それは、今度の改正法案は、資金の提供者等を処罰するためには、テロ行為の実行が、テロ行為というのは一条に定義してありますが、テロ行為の実行が具体的...全文を見る
06月11日第186回国会 参議院 憲法審査会 第8号
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○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました日本国憲法の改正手続に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
06月12日第186回国会 参議院 法務委員会 第23号
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○国務大臣(谷垣禎一君) まず、小川議員がこの問題について非常に詳細な吟味をされましていろんな御検討をされているということを民事局から報告を受けております。この詳細な検討をされていることにまず敬意を表したいと思います。  それで、今、一つの事例を示されましたが、確かに、今のよう...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の御議論の前提として、まず、代金が支払われなければどうなるのかと。健全性といいますか、きちっと支払を受けられるような配慮というのは法の立て付けとしていろいろしているわけですね。  そして、確かに特別支配株主が対価を支払わずに、言わば、今の例では、言葉...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今おっしゃった中で、九割を支配している株主がいるんだから、対象会社の取締役は実際上その影響下にあるというふうに小川委員は見ておられる。  しかし、この制度の立て付けとして、確かに支配株主は大きな力を持っていることは、これは事実でございます。しかし、この...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 一番、残高証明書等々できちっと資金があるというのは、これは大事な要素だと思います。  しかし、取締役の善管注意義務の内容として、実は背後にいる者が、つまり悪名、ハゲタカというふうにファンドもいろいろでしょうけれども、悪名高いかどうかここはなかなかちょっ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 結局、会社法の立て付けというのをどう考えるかということになってくると思いますが、全体の経済取引の言わば生理現象のようなものがまずうまく動いていくということを法は考えなければいけないと思います。そして、やっぱり全体の生理現象とちょっと違うような病理現象とい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かにおっしゃるとおりでございます。買取り請求ができると、こういう仕組みになっております。
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるとおり裁判所が価格を許可するということになっていると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) それはそうだと思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 横領ないし背任になる可能性は十分あると思います。
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員が取り上げられた例もいろいろメリット、デメリット、双方あるんだと思います。  大きな意味でいえば、今回導入する手法も従前使われていた手法も、何というんでしょうか、一〇〇%子会社をつくるというか、そういうキャッシュアウトの大きな意味での共通性はござ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 度々、当委員会の御質疑の中でも、どういうことが今度の制度のメリットかということを申し上げました。この間も前川委員にもかなり詳細にお答えしましたので、それを今もう一回引用することは差し控えたいと思いますが、そういうことを通じて全体の経済システムが健全に動い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、いろいろなキャッシュアウトをやるときの事情はそれぞれの企業によって様々でしょうから、抽象的に申し上げると、前回、前川委員にお答えしたようなことになると思います。それぞれの事情はもう少し個別的にいろいろあるんだろうと思いますね。  それで、今まで...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 企業の利益だと、企業の都合じゃないかということですね、分かりやすく言えば。しかし、それは、企業の都合というか、要するに、支配株主であろうと少数株主であろうと、やっぱり企業を健全に動かして、何というんでしょうか、長期的に投資効果が上がるようにというのがそれ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) いろいろ例をお考えになるので、私ちょっと頭の中で十分こなせているかどうか分からないんですが、老舗旅館で苦しいというのは、私の地元でも時々ありそうな事案のような気はいたします。  ただ、やはりそれは、なかなか老舗旅館で経営が苦しい、実際上資産家に見えても...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 結局、今のような事例ですと、同族が例えば取締役であったり善管注意義務を負うと。しかし、オーナーそのものもその土地では資産家だけれどもいろんな借財をしょっているというような事例は、現実には企業の価値自体も相当多分経営の過程の中でいろいろあるような事例が多い...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) それはまたいろいろ、今の取締役が承認するときの話ですね。
○国務大臣(谷垣禎一君) いや、それですぐ全部、取締役の善管注意義務が果たされたということにはならないのではないかと思います。  それからもう一つ、今委員の設例を伺っていて、そういう、いろんな問題を指摘されました。それは、従来の全部取得条項付種類株式でやるような場合でも、やはり...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 確かに、株式売渡し請求では、少数株主が売買価格決定の申立てをしたような場合でも対価は特別支配株主から支払われることになるわけですね。  それで、しかし、資力の不安等、今のようなかなり、ほかにぱっと流用しちゃったというようなことも含めて資力の不安等の問題...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今委員のお話を伺っていますと、今のような、じゃ夫婦関係がどうであって亡くなってどうというのは、あらゆる場合に生ずるんだと思うんですね。今回の事例だけではなくて、いろんなケースに今のようなことは生ずると思います。  それに対して全部、じゃ個別の対応が可能...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今の小川委員のお話を伺いまして、これは初めからの当委員会のこの法律の議論の言わば対立点ということになるだろうと思いますね。  結局のところ、民法上の原則として認められている同時履行というものが、今回の制度では認められていない。結局、大量に処理をしたり、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 委員との間で民事局、大分いろいろもんでいただいているという報告を受けております。大変そこは緻密にいろいろ委員もお考えになっているというふうに報告を受けております。  ただ、先ほど、当該会社、取締役の責任、善管注意義務等々である程度、保証ではございません...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは清算の場合だけに出てくることではなくて、基本的な制度の在り方として、私は、株主は言わば会社内部の人間ですから、債権者に劣後するということで全ての制度をつくっていくというのが会社法の基本的な仕組みなのではないかと考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 現行法では、公開会社は払込金額が引受人にとって有利な金額である場合、いわゆる有利発行、このいわゆる有利発行でない限りは、定款に定められた発行可能株式総数の枠内で取締役会決議によりましてこの発行を決定することができるという仕組みになっております。それから、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、先ほど深山民事局長が御答弁いたしましたように、要するに、支配株主の異動は大変公開会社の経営へ大きく影響を与えると。そこで、一定の場合には情報開示が株主に対して必要だ、場合によっては株主の意思を問うことも必要だと。そこで、どういう場合にするかという...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、日本はある意味でアメリカの会社法制度と共通なところがございまして、ヨーロッパはまたちょっと違う立て付けをしているんだと思います。余り私、そういう日本やアメリカの会社法の流れの中で今まで取締役会だけでできるとしていたのを、少しヨーロッパに近づけたと...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど民事局長が御答弁を申し上げたように、従来の我が国の考え方は、株主は余り自分の会社の持ち株比率の動向等には関心がそれほどないんではないかということの前提の上に、機動的な資金調達という方に重きを置いていたと。しかし、先ほど来御議論のように、いろいろな問...全文を見る
06月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 附則三条二項にございますインターネットによる閲覧の制限について、これ、現在におきましても、関係省庁、法務省も含めまして、警察であるとかあるいは総務省も場合によっては含まれるわけでございますが、事業者団体の協力を得ながらブロッキング等の技術開発に関する検討...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 小川委員がおっしゃいますように、表現の自由等々と非常に関係がございますので、やはり事業者と事業者団体、こういうところで自主的ないろいろな努力をしていただくことがまずあるべきであり、望ましいと思います。  ただ、委員がおっしゃるように、じゃ全てそれに任せ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 遠山衆議院議員から御答弁がございましたように、児童に対する性的搾取あるいは性的虐待、これが児童の権利を著しく傷つけるというだけではなく、その健全な成長も、何というんでしょうか、阻害してしまう。こういうことから、単純所持等々、そこに書いてある行為をしてはい...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 人権擁護機関ですね、法務省、それ持っております。  これまでもいろんな形で、インターネット利用者等に対して、個人の名誉あるいはプライバシー、こういうものに正しい理解をしていただくように、インターネットを悪用した人権侵害をなくそうというのを啓発活動の年間...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) これは、先ほどから御答弁がありますように、証拠に照らして個別に判断しなければ該当するかどうかというのは申し上げにくいんです。  ただ、一般論として申し上げれば、いわゆるコスプレ写真であるか否かにかかわらず、この二条三項三号の要件を満たす写真等々をネット...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 議員立法で今審議中のものに法務大臣がお答えするのは適切かどうかということがございますが、私は、今までの御議論を聞いておりまして、この十六条の三の趣旨は、椎名衆議院議員が答弁されましたように、努力義務を負わせているものである、捜査機関の捜査権限を拡大する趣...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の改正法案、それからいろいろなその対応、議員立法でやっておられる最中、法務大臣としてお答えが大変しにくい、ですから踏み込んだことは私は申し上げません。  ただ、私自身、平成十一年にこの法案ができる前、当時、準備の段階は自社さ政権だったと私の記憶では...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 法務大臣としては、こうして国会で熱心に御議論をいただいた成果、法律となりましたら、それを誠実に執行していくというのが、もうこれ以外のお答えはないんでございますが、今、谷委員から触れていただきましたように、私も当初からこの問題には関心を持ってまいりました。...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) ただいま可決されました児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
06月19日第186回国会 参議院 法務委員会 第25号
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○国務大臣(谷垣禎一君) 小川委員とはいろいろこの問題について議論をさせていただきました。  それで、株式売渡し請求につきましては、集団的、画一的な株式の移転というキャッシュアウトの本質的な要請といいますか、それに応えることから、株式の移転と代金の支払を同時履行とはしていない、...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) そういうことだと考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) そういうことで結構だと考えております。
○国務大臣(谷垣禎一君) 先ほど、対価の交付の見込みを定めるとしておりますが、もう少し具体的に申しますと、対象会社の取締役が確認いたしますのは特別支配株主から売渡し株主に対する対価の交付の見込みでございますから、対象会社の取締役は、特別支配株主の資金確保の手段だけではなくて、その...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) おっしゃるとおりでございます。
○国務大臣(谷垣禎一君) これは繰り返しになりますが、委員はずっとそのような御懸念を表明されてこられました。  それで、先ほど来申し上げましたように、現状でそういう事態を回避するための手段というものは相当取り入れていますし、先ほどのような法務省令というのも、そういった事態を回避...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、石原大臣がおっしゃったこと、詳細な事実関係というのはよく承知しておりません。報道で拝見するというのを超えないわけでございますが、若干舌足らずといいますか、そういうところがあったことは否定できないのではないかと、こういうふうに思っております。  舌...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) もう委員のおっしゃるように、法律というものはやはりプロが読まなきゃ分からないというのではいけないので、一般の国民に読んでいただいて分かるということが大事だと思います。  委員もそうでいらっしゃると思いますが、私ども、まだ会社法が商法の中身として規定され...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 三月でしたか、委員とそういう議論をさせていただきました。  私も委員と同じように、法務省を所管しておりますと、不動産表示に関する登記の代理権、あるいは登記所備付け地図の作成に関与と、非常に登記制度を支える、我が国のもう非常に大事なインフラであります登記...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、現行の会社法は平成十七年にできまして、その翌年、十八年の五月から施行されているわけでございますが、この中で、会社法におけるいわゆるコーポレートガバナンス、これに関する規律につきましては、経営者からの影響を受けない社外取締役の機能を活用するなどして取締...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今回の議論の背景には、幾つかの企業で不祥事が起こったというようなことが背景にあるだろうと私も考えておりますが、制度からいいますと、内外の投資家の不信感がよって来るゆえんは、主に上場会社の大多数が監査役会設置会社という形になっております。それで、私は率直に...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、真山委員の御趣旨は、義務化まで進まなかったのはなぜかということだと思うんです。  それで、まず、社外取締役に関する議論は、これは業務執行者から独立した地位にあるということが要件でございますから、代表取締役に遠慮したり、あるいは社内のしがらみにとらわ...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 今、幾つか御指摘いただきました。この法律が施行されました後、どういう問題点が起こるのかを、ある程度それを防ぐ手段は講じているつもりではございますが、どういう問題が起こってくるのかということは注意深く見ていかなければいけないと思っております。  それから...全文を見る
○国務大臣(谷垣禎一君) 私は、株主代表訴訟それから多重代表訴訟、先ほど局長が答弁いたしましたように、取締役の任務懈怠を防いでいくというか抑止していくという機能を持っていまして、それは非常に有益なものだと思います。  他方、株主代表訴訟の場合は単独株主でもできる、こっちは一%だ...全文を見る
09月30日第187回国会 衆議院 本会議 第2号
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○谷垣禎一君 自由民主党を代表して、安倍内閣総理大臣の所信に対し、質問いたします。(拍手)  九月二十七日午前十一時五十二分ごろ、御嶽山で噴火が発生しました。現時点で、行方不明者等の正確な人数は把握できていない状況ですが、一人でも多くの方の生存を心よりお祈り申し上げますとともに...全文を見る