谷口隆義

たにぐちたかよし



当選回数回

谷口隆義の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月29日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第1号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  本日は、大蔵大臣の所信に対しまして質問をさせていただきます。また、本日は、この遅い時間にかかわりませず、日銀総裁に来ていただきまして、ありがとうございます。また後ほどお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、現下...全文を見る
○谷口委員 今、日本売りという言葉が、セル・ジャパンというような言葉があるわけでございまして、株価が下落し、円安の進行に一向に歯どめがかからない、このようなことで極めて国民は不安心理に駆られておるわけでございまして、この背景に、橋本政権の構造改革に対する投資家の不安感と申しますか...全文を見る
○谷口委員 今大蔵大臣の御所見を聞きましたが、私は、ちょっと問題意識が乏しいのではないかと思いますね。確かに、表面的には我が国の景気指標は上向いておるかもわかりません。しかし、その基本的な部分がむしばまれておる。ですから、今の株価はそのようなことがあらわれておる、予兆、こういうこ...全文を見る
○谷口委員 法人税の議論はまた後日そういう機会がありましたらやりたいと思いますが、今我が国はどんどん産業の空洞化が進んでおります。また、一方では金融の空洞化も進んでおると言われておるところでございます。  今世界は、貿易中心から直接投資主導の経済に移行している、このように言われ...全文を見る
○谷口委員 一番初めに大蔵大臣がおっしゃったように、現下の急激な円安はやはり好ましくないというような判断をなさっていらっしゃるようでございますが、今度二月にG7がございますね。その際に、現下の我が国の円安の状況について、先ほど申し上げたようにアメリカのルービンさんはドル高を堅持さ...全文を見る
○谷口委員 ちょっと私意味がわからなかったのですが、今の御答弁は。要するにそういうことも当然、まず初めにテーマになるのでしょうか。この我が国の急激な円安がG7のテーマになるとお考えですか、大蔵大臣。
○谷口委員 ちょっと私は今の答弁にはっきり、何か理解できないと申しますか、聞いていることに対する回答になっていないといいますか。  要するに、今極めて急激な円安を懸念されているわけでしょう。これは我が国だけではなく、為替というのは国際協調が前提になってくるわけです。急激な円高の...全文を見る
○谷口委員 また後の問題でこれに触れる場合があると思いますが、この際、次の問題に移りたいと思います。  きょう、日銀の総裁、来ていらっしゃいますが、日銀法の改正についてお伺いいたしたい。  この日銀法の改正が急がれておる理由があります。これは、この景気の低迷から抜け出し得ない...全文を見る
○谷口委員 アメリカFRBのグリーンスパンさんは、理事会への政府代表の参加は一九三〇年代のアメリカでもあったが、これでは明らかに独立性が損なわれるために中止したとおっしゃっております。また、今回問題になっております議決延期請求権のモデルになっていると言われておるドイツのブンデスバ...全文を見る
○谷口委員 先ほど私申し上げたように、今のこの金制調の審議というのは時代に逆行しているのではないか、このように思わざるを得ません。日銀の独立性を確保するように強く申し上げたいというように申し上げまして、この質問を終わらせていただきます。  次に、ちょうど一昨年の一月にあの阪神・...全文を見る
○谷口委員 私は、今までの護送船団方式で、銀行不倒神話、一行も銀行をつぶさないというのはよくないのだと思います。昨年の金融三法は、一つは銀行の破綻の道筋をつくったわけですね。ですから、それはもう立ち行かなくなった金融機関はそうせざるを得ないと私は思うのです。これを政府が無理に支え...全文を見る
○谷口委員 私が恐れておるのは、こちらの都合どおりそういう経営危機は起こらないわけでありまして、突然同時多発が起こった場合に、その対応は果たしてできておるのかどうか。これは冒頭申し上げましたように、ある意味では危機管理体制でございますので、もし起こった場合の体制がどの程度できてお...全文を見る
○谷口委員 現下の金融システムにかかわる省庁と申しますと、当然大蔵省、またノンバンクの通産省、また系統の農水省、また労金の労働省等々、省庁が縦割りになっておるわけであります。このような中で、一元的な管理と申しますか、私が申し上げた危機管理体制という意味での一元的な管理、今話題にな...全文を見る
○谷口委員 今問題になっておるノンバンク、これも極めて経営状況の悪い、もう死に体のノンバンクがたくさんあるわけであります。また、御存じのとおり、住専の国会においていろいろ議論になりましたが、農協の県信連、これは極めて悪いところがあると聞いております。後でまたお話ししますが、早期是...全文を見る
○谷口委員 冒頭申し上げました大震災の折のことであるとか重油流出事故であるとか、起こるということを前提にしてこれはつくっておかなければいけないと私は思います。  例えば、信用組合であっても一兆円規模の預金量があるところがあったわけでありますから、信用組合は機関委任事務で都道府県...全文を見る
○谷口委員 もう時間が参りましたので、最後の質問をして終わりたいと思いますが、先ほど申し上げました早期是正措置を厳格に行うとすればこれはきわめて大きな問題になるわけでございますが、まず初めにこの早期是正措置を厳格に行うのかどうかということをお聞きしたいのと、破綻処理はもう先送りで...全文を見る
○谷口委員 じゃ、時間が参りましたので、これで終わります。
02月26日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第5号
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○谷口委員 質疑に先立ちまして、一言申し上げたいと思います。  本日は、新進党の両院懇談会におきまして、大蔵委員会の開催、御迷惑をおかけいたしました。また、御配慮いただきましてありがとうございました。この場をおかりいたしまして御礼申し上げます。  それでは、租特の改正法案を質...全文を見る
○谷口委員 これは、昭和六十三年四月の政府税調の中間答申の結果設けられた税制でございます。このときには明確に、バブル抑制という観点で設けた税制だ、こういうように述べられておるわけでございまして、そういう観点からつくられた税制ということですね。  今、御存じのとおり、極めて土地が...全文を見る
○谷口委員 今まさにおっしゃったようなことだと思います。これは四年間損金算入できなくて、経過後に、四年で崩していく、こういうようなことであるようでございますが、これは、私が今見ておるのは、東京国税局の法人税課長が編者の「決算と申告の実務」という本があるのですね。ここにこの特例がど...全文を見る
○谷口委員 これも、先ほど申し上げましたように、既にもう前提が崩れておるわけでありますから、正常な形に戻すべきである、総合課税の観点から損益通算をすべきである、このように私は強く申し上げる次第であります。  資料があるかどうかちょっとわかりませんが、先ほどの新規取得土地の損金不...全文を見る
○谷口委員 数百億という単位であれば、これはもう廃止すべきであるというように私は思います。これが極めて重荷になって、さっき冒頭申し上げました土地の流動化が進んでおらないというような現状があるわけでございますので、ぜひ廃止の方向で御検討をお願いいたしたいというように思います。  ...全文を見る
○谷口委員 私が申し上げているのは、準備金も引当金も一緒にした議論はおかしいですよ、本来積み立てるべきものと、産業政策上一定の政策目的のために積み立てることができるものと一緒の議論がどうもなされておるようでございますので、そのあたりをきちっと峻別して議論をしなければだめですよ、そ...全文を見る
○谷口委員 実績であろうと簡便であろうと、これはもう要するに根拠があればいいのです。  私が申し上げているのは基本的な問題でございまして、ですから、引当金の議論をする際に、私が申し上げた趣旨を十分勘案していただいて議論を進めていただきたい。また今後、多分そういう税率の引き下げの...全文を見る
○谷口委員 大蔵大臣、もう行かれたかどうかわかりませんが、税の現場に、確定申告時期の職員の激励にぜひ行っていただきたいというように思います、御存じのとおり、実調率も、これを見ておりますと、六十年から平成六年度に至るまで、平成六年度が六・五%、実際に調査に行っておられるその率、実調...全文を見る
○谷口委員 今おっしゃったのは第二地銀以上でございますね。  五十四兆円というようなお答えでございましたが、金融機関からしますと、住宅ローンの焦げつきは一時的には、大体金融機関の関係会社がローン保証会社というのをつくっておって、これはほとんど一〇〇%子会社に近いような子会社で、...全文を見る
○谷口委員 ですから、五十四兆円という融資残高を今おっしゃったわけでございますが、今銀行局長がおっしゃったように、どうも全容がわからないというのが現状のようでございまして、私は大変危惧しておるところでございますが、五%であるとか 一割と言う人も中にはいるのですが、 五%と考えて...全文を見る
○谷口委員 ですから、金融機関の保証会社は大蔵の管理下にあるのですか。
○谷口委員 ですから、そういう意味において、やはり一元的管理ということで、さっき申し上げましたように表に出てこないわけですから、そういう捕捉の仕方を考えていただくか、今度、金融監督庁の問題等々ございまして、一体どこが責任を持って管理するのか、一元的管理を行うのか、こういうこともこ...全文を見る
○谷口委員 今おっしゃったように、多重債務から自己破産というプロセスを経て、我が国では昨年自己破産が五万件を超えた。ところが、アメリカではもう既に百万件を昨年超えておる。我が国でも、冒頭申し上げましたように予備軍が百万人はいらっしゃるというようなことでございまして、これは極めて大...全文を見る
○谷口委員 今申し上げた現状を十分踏まえて、今おっしゃったように、法制審議会の方で議論もなさっておられるようでございますので、今後また折につけてお聞きいたしたい。極めて重要な問題でございますので。  私は、地元へ帰りますと、よくこういう自己破産の問題で相談に来る方がいらっしゃっ...全文を見る
○谷口委員 税制の大原則、公平、公正という観点は、これは見失ってはいけないわけでありまして、NTTといえども、他企業と比べてそういう税制の恩典を与えるということではなくて、この際やはりこの連結納税を正面から議論をしていく必要があるのではないか、私はこのように考えております。  ...全文を見る
○谷口委員 何か野村総研の試算によりますと、四千億ほどの減収というようなデータが出ておりましたが、いずれにしましてもかなりの減収になることは間違いないようなことでございます。  総理は、この連結納税は商法上問題があるのじゃないか、こういうような御答弁をなさっていらっしゃるようで...全文を見る
○谷口委員 時間が参りましたので、最後、これで終わりたいと思いますが、今主税局長がおっしゃったように、経済構造改革がどんどん進んでおります。またビッグバンが二〇〇一年三月まで、このように総理もおっしゃっておりまして、急激に我が国のこの周りの状況が変わっておるわけであります。また、...全文を見る
○谷口委員 それでは終わります。
03月05日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
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○谷口委員 私は、新進党を代表して、ただいま議題となりました租税特別措置法及び阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案に反対し、平成九年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案、酒税法の一部を改正する法律案、関税定...全文を見る
03月06日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第2号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。ただいまから、新進党、太陽党共同提案の法案につきまして質問をさしていただきます。  先ほどからの議論にもございましたように、バブル崩壊以後、我が国国民は景気低迷の中で大変苦しんでおるわけでございます。今回、この四月から消費税の五%への引き上...全文を見る
○谷口委員 今御答弁のとおり、表面的な問題だけではなくて、極めて構造的な問題である、こういうふうなことであります。  我が国の経済は、振り返って考えてみますと、戦後早々大変な経済的な状況の中から我が国の経済は高度成長をし続けてきたわけでありますが、そこにいわゆる政官財、鉄のトラ...全文を見る
○谷口委員 このようないわば勤労者いじめというようなやり方を変えていかなきゃいかぬ、そういう意味において今回の特別減税の打ち切りは極めて問題がある、このように私は申したいわけであります。  その次に、財政構造改革元年と、このように銘打って今橋本内閣はやっていらっしゃるわけであり...全文を見る
○谷口委員 ありがとうございました。  今村井先生の方からもおっしゃっていただきましたように、私も、これも先日の大蔵委員会で質問したのですが、景気の現状また世界の中の日本の状況、このようなことを踏まえて税制全体を今こそ見直していかなければいけないときである、このように考えており...全文を見る
○谷口委員 今おっしゃっていただきましたように、民間エコノミストの間では、一を切るかもわからない、このようなことさえ言われておるというようにお聞きいたしたところでございます。極めて景気に対する影響も大きい、このように認識いたしておるところでございます。  こういう状況の中で、こ...全文を見る
○谷口委員 時間が参りましたのでこれで終わりますが、この特別減税二兆円はぜひ継続していただきたい。これは国民の要望であります。  私は大阪が地元でございますが、もう本当に陳情がずっと私の方の事務所に来ておりまして、経済の現状を考えた場合に、ぜひこの特別減税の継続は必要であるとい...全文を見る
03月24日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第4号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。質疑を始める前に一言委員長に申し上げたいと思います。  新進党、太陽党共同提出法案、特別減税継続法案でございますが、委員長が質疑終局宣言をなされていらっしゃって、かつ採決が行われておらないということでございます。極めてこれは異常な事態であり...全文を見る
○谷口委員 ですから、あえて申し上げているわけです。
○谷口委員 採決をやっていただきたいと思います。採決をやるのが当然じゃないですか。(発言する者あり)不信任とは関係ないじゃないですか。採決の問題じゃないですか。採決をやってもらいたい、このように申し上げておく次第でございます。
○谷口委員 消費税の問題について本日はお聞きいたしたい、このように思います。  もう一週間ほどしますと四月に入ります。御存じのとおり、消費税が五%に上がるわけであります。我々は、この消費税五%、約五兆円でございますが国民負担がふえる、景気に水をかけないか、冷や水をかけていかない...全文を見る
○谷口委員 今、薄井主税局長がおっしゃいましたように、本来原則的には、課税売り上げに対する課税仕入れ、また非課税売り上げに対する非課税仕入れ、こういう対応を突き詰めていかなければいけないということであります。ですから、原則的には個別対応方式であるとか一括比例案分方式であるとか、こ...全文を見る
○谷口委員 この議論は、極めて専門的な議論で非常にわかりにくいので、余り取り上げられておらないのですが、先ほども申し上げましたように、これは金額がかなり大きい。私がまた後で、次に質問する項目も含めて、金額が大きいのですね、この特例の。ですから、これは大きな問題であるという認識の上...全文を見る
○谷口委員 私が申し上げたいのは、どうしてこのような簡便法を認めるのかということでございます。原則法を貫いて精緻な方法、さっき申し上げましたように、個別対応であるとか一括比例案分であるとか、このような方法があるわけでありますので、このような九五%ルールというものをどうして認めてお...全文を見る
○谷口委員 先ほど申し上げましたように、大企業は十分それに対応するだけの事務処理能力を兼ね備えておるわけでございますので、事務処理の簡便化を図る必要がないのではないか、私はこのように思っております。中小企業の特例は、これはまた別でございますから。ですから、そういう意味において、こ...全文を見る
○谷口委員 再度お聞きしますが、事業者とは、どのような形態のものを事業者として認定されるのでしょうか。
○谷口委員 私は、ちょっとこれでいいのかなというように考えておるのは、先ほども申し上げましたように、新たに賃貸用の建物を取得してそれに対する消費税を払った、その年は、いわゆる課税事業者、原則課税の適用事業者としての届け出を出す。これは二年間は続けなければいけませんので、その二年を...全文を見る
○谷口委員 やはり私はちょっとおかしいのではないかというように考えておりまして、このあたり、またよろしくお願いいたしたいと思います。  次に、先ほど午前中聞いておりますと、この問題について質問が出ておったのですが、ビッグバン。これは、二〇〇一年三月までに、こういうように総理がお...全文を見る
○谷口委員 時間が参りましたので、最後に一つだけ質問して終わりたいと思います。  今、主税局長がおっしゃったように、税体系も変えなければいかぬ、また、例えば、聞くところによりますと、相続対策を海外不動産に求めてやるのではないかというようなことであるとか、今現実の問題として、タッ...全文を見る
○谷口委員 それでは終わります。ありがとうございました。
04月11日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、金融問題並びに証券取引問題等を中心にしてお伺いいたしたい、このように考えております。また、参考人として日銀総裁、おいでいただきましてありがとうございます。後ほどまたお聞きいたしたいと思います。  まず初めに、為替相場のこと...全文を見る
○谷口委員 先日のアメリカFRBのFOMCですか、フェデラルファンド・レートが引き上げられて、日米の金利差が五%を超えるというようなことになった結果、我が国の機関投資家あたりが外債の購入に向かって、それが一層この円安に拍車をかけておるというようなことも言われておるわけでございます...全文を見る
○谷口委員 それではちょっと日銀総裁にお伺いいたしたいのですが、先ほども申し上げたように、仮にアメリカにおいてもう一段の利上げが行われた場合に、我が国としてそれを十分考慮に入れた政策をとられるのかどうか、お願いいたしたいと思います。
○谷口委員 この為替相場の問題は極めて重要な問題なんですが、一応この問題についてはこのぐらいにいたしまして、日債銀の問題です。  先日の報道によりますと、日債銀と全米第七位銀行持ち株会社のバンカース・トラストとの業務提携が発表されたということでございます。御存じのとおり、二〇〇...全文を見る
○谷口委員 新聞を見ておりますと、大蔵省の幹部の方ということでございましたが、今回のこの外国金融機関の提携のことについて、サッカーのJリーグというのがございますが、このJリーグは海外の選手を入れてそのためにJリーグ全体が非常に盛り上がった、だからそういう意味でいいのではないか、こ...全文を見る
○谷口委員 今回のこの外国金融機関との提携の一般論としてお聞きしたいのですが、これから具体的に日債銀の問題に関してお伺いいたしたい、このように思います。  昨日の株価を見ておりますと、東証の方で一時はかなり急騰したのですが、引け値と申しますか、最終的にはまた若干値を落としたとい...全文を見る
○谷口委員 先ほど申し上げましたように、イギリスでは証券業界中心にビッグバンが行われたわけでありますが、ジョバーであるとかブローカーであるとか、ほとんど外国資本に取ってかわったわけですね。  それで、我が国は今後どうなるのかということでございまして、これも昨日の新聞を見ておりま...全文を見る
○谷口委員 競争というのは極めて厳しいものでございまして、御存じのとおり、メガコンペティションと言われるような時代であります。一刻の猶予もならない、こういうような競争の時代、オープンになって外国資本がどんどん入ってくる、こういう大変厳しい時代に、事によると外国資本に席巻されて大変...全文を見る
○谷口委員 我が国の金融機関、銀行と呼ばれる金融機関は都銀、長信銀、信託、地銀、第二地銀、このように約百五十行あるというように聞いております。その下に協同組織の金融機関が信金、信組というようにあるわけでございますが、先ほど申し上げたように、我が国の金融行政は過保護行政、一番下に照...全文を見る
○谷口委員 はっきりわからない御答弁でございましたが、金融機関というような下に信金、信組という協同組織金融機関があるわけですね。私の地元大阪でも木津信用組合、これは不良債権が一兆円近くあった。このように信用組合といえども無視できない大きい状況であります。先ほど申し上げたのは、そう...全文を見る
○谷口委員 そういう厳しい状況の中で、さっき申し上げたように、破綻する金融機関もこれはもう当然出てくると思います。その準備もなされているのだろうと思いますが、そこで問題になるのは、いわゆるセーフティーネット、もっと言うと危機管理体制。我が国の営々と築かれた金融インフラが一瞬のうち...全文を見る
○谷口委員 ちょっと御答弁が、私の申し上げたことに答えていただいていないのですが、要するに、弱小の金融機関、協同組織金融機関においても、護送船団行政でいきますと、一そうでもつぶれると全体に影響を及ぼすような金額がある、こういうことでございまして、この農林系金融機関においても、今か...全文を見る
○谷口委員 もう一つ、農水省にお聞きしたいのですが、今回、農水省は直接関与されていない問題ですが、日債銀と農林系金融機関との間で念書を出されておるというようなことで、果たしてプロラタでいけるのかどうかということが今巷間言われておるところでございます。これについてはどのようにお考え...全文を見る
○谷口委員 当事者間の問題でございますので、そういうことなんだろうと思いますが、いずれにしましても、どうも聞いておりますと、プロラタに対して問題ありというようなお話も出てきております。  そんなことで、またさっきのセーフティーネットの話に戻るのですが、弱小金融機関、また大蔵省所...全文を見る
○谷口委員 金融三法は信用組合の救済でございまして、それだけでは十分対応できないわけであります。  先日申し上げたように、この危機管理体制は、起こることを前提にやらないと、今まで阪神・淡路大震災のときもそうでしたし、重油の流出事故においてもそうでした。起こることを前提に、政府の...全文を見る
○谷口委員 要するに、今この八%基準を入れるとほとんどがクリアできないというのは、逆に言いますと、今までの護送船団行政の中でそのような極めて財務体質の悪い金融機関をつくってきた、こういう責任はやはり感じなければいけないだろうと思うのです。この競争社会に耐えられない金融機関は当然破...全文を見る
○谷口委員 それなら、国際的に活動しているところだけは、BIS基準で国内もやるということも考えられるわけですから、それは僕は問題があるというように思っております。  それと、今回のこの日債銀の再建案を見ておりますと、九年三月期不良債権処理額が四千六百億円で、その結果、最終的に資...全文を見る
○谷口委員 極めて難しい問題なのですが、今回の日債銀の問題、先ほども申し上げましたように、日銀、大蔵省主導で奉加帳方式をまたやられたのではないか。現実に奉加帳方式をやられておる、このように私は思っておるわけでございますが、これはやはり問題があるのだろう。グローバルスタンダードから...全文を見る
○谷口委員 そうしますと、大銀行といわゆる大銀行以外の中小金融機関と扱いをこれから変えていかれるということはないのでしょうか。  この際、ツー・ビッグ・ツー・フェールというような原則があります。これは、コンチネンタル・イリノイ銀行が一九八四年に大変な経営破綻を招きかねないような...全文を見る
○谷口委員 それなら、今まで自己責任原則、透明行政と言われたこの銀行行政のあり方を、今回のような奉加帳方式でやるとか護送船団の揺り戻しのような処理をどうしてされたのですか。こういうことをやっておると、せっかく生き残れる金融機関を護送船団のために全部つぶしてしまう、そういうようなこ...全文を見る
○谷口委員 日債銀の発行しておる金融債の問題についてお聞きしたいのですが、御存じのとおり、三月二十一日に米ムーディーズ社が格下げを行いまして、投資不適格、こういうような形になったわけであります。状況を聞いておりますと、今回の提携の問題なんかも含めまして、また検討したいというような...全文を見る
○谷口委員 余り時間もないので、拓銀・道銀の合併についてお聞きいたしたいと思います。これは、来年の四月に合併をされるというようにお聞きいたしております。  今までの合併というのは、二つの形に分けられた。一つは相互補完型合併、もう一つは救済型の合併。相互補完型の合併は、典型的な例...全文を見る
○谷口委員 まず、メリットとして考えられるとするならば、北海道における寡占化の問題だと思うのですね。競合しているところが競合しなくなる、こういうことによって、そのメリットを受ける。  そうしますと、これは独禁法の問題もこれあり、公取の方もコメントをされておるのですが、拓銀、道銀...全文を見る
○谷口委員 では、時間が参りましたので、これで終わらせていただきます。     〔委員長退席、保岡委員長代理着席〕
04月15日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、大変お忙しい中、各参考人におかれましては御出席賜りまして、ありがとうございまし た。本日は、各業界の生の声をぜひお聞きしたいと思います。  この外為法の改正は極めて重要な法案でございまして、二〇〇一年三月までにビッグバン...全文を見る
○谷口委員 ホールセールの分野と、またリテールの分野で影響があるというようなことを言われておりまして、例えばコンビニのPOSを利用した、銀行決済に近いようなシステムを利用して行われる可能性がある。今銀行の窓口業務は大体午後三時で終わられるというようなことでございますが、コンビニで...全文を見る
○谷口委員 きょうは伊藤忠から森澤参考人に来ていただいているのですが、商社などは海外の金融子会社、これは金融機関もつくっていらっしゃるわけでございますが、海外金融子会社が邦銀よりも海外では信用力があって、低コストで資金調達をやっておるというようなお話を聞いております。  このよ...全文を見る
○谷口委員 もう一問、産業・貿易の森澤参考人にお聞きしたいのですが、先ほどもビジネスチャンスというような話が出ておりました。産業・貿易の業界におかれては、今回のこの外為法の自由化は、メリット、デメリットを比較するとメリットの方が大きいというように私は感じておるのですが、新規の産業...全文を見る
○谷口委員 わかりました。ありがとうございました。  今度は安岡参考人にお聞きしたいのですが、今回の日債銀の問題で、初めて外銀が業務提携をされた。これからのビッグバンの先駆として今挙げられておるわけでございます。今後は外銀の資本提携を含めた業務提携がどんどん進んでくるのではない...全文を見る
○谷口委員 どうもありがとうございました。
04月22日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第16号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、日銀総裁、お忙しいところ出席をいただきまして、ありがとうございました。  まず初めに、日銀総裁並びに大蔵大臣にお聞きいたしたいと思います。  御存じのとおり、先月、FRBにおいてはフェデラルファンド・レートの引き上げを行...全文を見る
○谷口委員 日銀総裁、私が先ほど質問いたしました、仮に五月に株が大きく下落するとか、また百三十円に円安が進んでいくというようなことを念頭に入れた場合に、それは金利水準を検討する一つの要因になるのでしょうか。
○谷口委員 同様に、大蔵大臣に御所見をお聞きいたしたいと思います。
○谷口委員 ありがとうございました。  次に、この外為法の自由化が行われる前提で、前回、私質問を行った折にも申し上げましたが、不良債権の問題。先日参考人に来ていただいてお話をしておりましたら、当然のことながら、金融機関における外為収益は低下するわけであります。また、現下の我が国...全文を見る
○谷口委員 金融機関の不良債権は、御存じのとおり、破綻先債権と延滞債権と金利減免債権、このように三つありますね。日米の認識の違いで、先日参考人が来ていただいたときにお話に出ておりましたが、アメリカは三カ月延滞、我が国は六カ月延滞というような形であるので不良債権の認識の金額が違うの...全文を見る
○谷口委員 お金というのは、これは金利の概念で常に考えなければだめなんですね。全然関係ない話でありますが、例えば七%の金利を十年続けると元本が倍になるのですよ。そのくらい金利を無視した考え方というのは、これはもう今だめなんですね。  そういう考え方を導入しますと、私が今申し上げ...全文を見る
○谷口委員 そういう考え方もやっていかなければいかぬと私は思います。  次に、ペイオフについてお聞きしたいのです。これは先日、日曜日の朝の番組で榊原国金局長が、ペイオフは保証されておるというような発言をされました。それで、このペイオフは法的裏づけがあるのかないのか、御答弁をお願...全文を見る
○谷口委員 ですから、ペイオフをしないというのは法的裏づけがあるわけではなくて、やらないという決意表明なんですね。どうですか。大蔵大臣、ちょっと御答弁お願いできますか。
○谷口委員 いや、金融三法で、さっき銀行局長がおっしゃったように、これは何ら法的裏づけがないものなんですね。ですから、そういう意味では、橋本内閣がそういう決意表明をされた、こういうことなんでしょう。大臣は今金融三法でとおっしゃいましたが、そういうことになっておらないですね。
○谷口委員 ですから、今の御答弁をお聞きしますと、決意表明だというようなことで、法律的な裏づけがないものなんだというように私は理解いたしました。  最近、公的資金導入の議論が時々なされます。それで初めにお聞きしたいのは、先ほど私は銀行局長に不良債権の問題をお聞きしたのですが、そ...全文を見る
○谷口委員 当然皆さんもそういうようにお考えだと思いますが、この金融インフラを崩壊させてはいけない、これはもうどんなことがあってもそういうようにやっていかなければいかぬ、こういう意味では共通の認識だと私は思うのです。  そういう意味において、一つは、昨年の住専国会の折に、六千八...全文を見る
○谷口委員 ちょっと答弁にはなっていないのですね。この公的資金の議論の前提は、私は、不良債権を発生するに至った関係者、これは金融機関の経営者その他、このような関係者の責任を明確にしてやっていく必要がある、当然のことながらこういうようには思うわけでありますが、しかし、このようなこと...全文を見る
○谷口委員 ちょっと明確な御答弁が得られなかったのですが、日銀総裁、帰っていただいて結構でございます。ありがとうございました。  大蔵大臣、先ほどお伺いして明確な御答弁がいただけなかったのですが、この問題、極めて重要な問題であります。ですから、当然私自身も、今の現状はもっと厳し...全文を見る
○谷口委員 よろしくお願いいたしたいと思います。  次は、規制という観点からお伺いしたいと思うのですが、個人資産が千二百兆円、このようによく言われております。これは平成八年九月末現在の我が国の個人部門の状況を見ますと、一千百九十兆というような個人部門の資産になっておりまして、こ...全文を見る
○谷口委員 実は〇・一なのです。手取りでいきますと〇・〇八になっているわけです。そうしますと、百万円預けますと、金利は年間八百円です。年間八百円しかないのです。  それで金融機関の現在の手数料の体系を見ますと、先日参考人が来ていらしたときに営業時間の問題であるとか手数料の問題が...全文を見る
○谷口委員 これから外銀がどんどん入ってくるということを前提にしますと、手数料も十分競争力のあるような体系に持っていかなければいけないのではないかというように私は思っております。  また、営業時間の問題が先日も出ておったのですが、銀行法の施行規則を見ますと、営業時間について午前...全文を見る
○谷口委員 しかし、この外為法が自由化されて国際競争社会の中へ入っていくわけですから、そういう意味において十分競争力のある、これは大蔵省の省令で決まっておるわけでありますから、そういう弾力的な体制をしかれてもいいのではないかというように私は思いますが、改正の意図はございませんか。
○谷口委員 今度、外為の自由化に伴ってこういう銀行に対する規制と申しますか、そういう諸規制、これを全般的に見直すという方向はございませんか。
○谷口委員 わかりました。  そういう、外為法が自由化される、我が国の金融機関が厳しい競争社会の中に置かれるという前提でぜひやっていただきたいというように申し上げたいと思います。  その次に、ユーロ円債、海外で起債をする場合の利子の非課税措置についてお伺いいたしたいと思います...全文を見る
○谷口委員 今おっしゃったのは、外貨建て、円貨建て含めてですか。
○谷口委員 このユーロ円債、非居住者向け利子課税の免除措置、こういうことなんですが、九八年、来年に還流制限の撤廃が行われるというように聞いておりまして、居住者が非居住者を装っての課税逃れを防ぐという意味で免除措置を廃止の方向で検討されておるというように聞いておりますが、これについ...全文を見る
○谷口委員 このユーロ円債、日本企業が海外起債をしている大きな理由は、一つは規制がうるさいということとコストがかかるということで、本来なら国内で起債したらいいわけですよ。ところが、そういうような理由があって海外で起債をしておる。ですから、大方は、例えばこの円貨建てのユーロ債なんと...全文を見る
○谷口委員 そういうことだろうと思うのですね。  これは、外為法が自由化になりますから、居住者が海外で国外市場から取得をするというような形になるというようなことで、今検討されておるのは、この免除措置を廃止する、しかし、今おっしゃったように、非居住者ということが確認できた段階では...全文を見る
○谷口委員 時間が参りましたので、これで終わらせていただきます。
05月07日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第18号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、日銀法のこの法案に入ります前に、この連休前に発生しました日産生命の経営破綻の問題についてお聞きいたしたい、このように考えております。よろしくお願いいたします。  これは新聞記事でございますが、これを見ておりますと、日産生命...全文を見る
○谷口委員 この債務超過が、先ほども申し上げましたように、三年から四年前からもう継続して債務超過が続いておった。それで、この社長のお話によりますと、配当についても、実は債務超過の状況であるが配当の認可をお願いしてきた、このようにおっしゃっております。  先ほど私が質問しました、...全文を見る
○谷口委員 生保の業界が四十四社あるのですか、ちょっと私調べますと四十四社あるということで、このような経営が悪化されておるような生保がこの日産生命以外にあるというようにお聞きいたしておりますが、そのあたりの状況について御答弁をお願いいたしたいと思います。
○谷口委員 金融機関においては自己資本比率というような指標があって、来年からそれに基づいた早期是正措置が行われるというようなことになっておりますが、この生保業界においても、昨年、保険業法の抜本的な改正があって、ソルベンシーマージン比率という経営体力をはかる指標と申しますか、このよ...全文を見る
○谷口委員 仮に死に体の生命保険会社があるとすれば、それはその段階でこれを指摘し改善をさせなければ、契約者、国民が大変大きな被害をこうむることになるわけでございます。先ほど申し上げましたように、金融機関においては来年から早期是正措置というようなことになっておるわけでございますが、...全文を見る
○谷口委員 金融機関は、先ほども申し上げました自己資本比率を一つの指標として行うわけですが、債務超過になれば、あの阪和銀行のように業務停止命令が下るわけであります。生命保険会社の場合は、今の御答弁をお聞きしておりますと、実質的な債務超過ということはもう認識しておったというような御...全文を見る
○谷口委員 今の保険部長のお話によりますと、持っておる資産の含み損益が影響して債務超過になる場合があるというようなお話でございました。これは大蔵省当局が一番よく御存じでございますが、バブルの時期に大量契約した個人年金保険を中心にして、現行の超低金利の状況の中で非常に高い予想利率、...全文を見る
○谷口委員 実は、ちょっと新聞記事があるんですが、今生命保険業界で、金融機関とタイアップして提携ローンをつけてやっておる、ああいうような変額保険が大変話題に上っております。  一方、今回、この日産生命の高利回り年金に提携ローンをつけてやっておった。この日産生命の一九八七年から三...全文を見る
○谷口委員 保険契約者保護基金というのがありまして、ファンドが現在二千億ぐらいというようなお話を聞いておりますが、日産生命にこのファンドを使うということで、このファンドがどうも足りない可能性があるというようなことで、引き受けをするような受け皿会社も採算が合わないということで契約者...全文を見る
○谷口委員 九六年十二月末現在の生保四十四社の総資産が百八十七兆二千億というようなことのようでございます。このうち九十四兆六千億、約半分が有価証券のようであります。先ほど私申し上げましたように、この時価情報の開示と申しますか、これが極めて大事だと思うんです。この九十四兆の有価証券...全文を見る
○谷口委員 いずれにしましても、さっき私が申し上げておりますように、生保の業界は体質的に極めて赤字体質になっておるというようなことで、第二、第三の日産生命が続かないとも限らないわけでありますから、そのあたりの状況も踏まえて、先ほどの、私がお話ししたような銀行業界における早期是正措...全文を見る
○谷口委員 私がお聞きしたことの答弁にはなっていないんですが、要するに日銀の独立性というのは極めて大事だ。この論文からもですよ。かつて日銀が大蔵省に従属しておったということから、今回のバブル以後の日本のこの長期にわたる不況が続いておる、こういうことを繰り返してはいけない、日銀は今...全文を見る
○谷口委員 そのような御答弁はわかるのですが、どうもいろいろ情報をお聞きしておりますと、日銀独立封じ、強引に大蔵省がやった、こういうようなことでありまして、私は大変そのあたりを危惧しております。冒頭お話をさせていただきましたように、日銀の独立性を行うことの原点、もともとその議論は...全文を見る
○谷口委員 その次に、為替介入についてお聞きしたいと思います。  中長期の為替相場は、経済のファンダメンタルズによって市場がこれを決定するということは当然のことでありますが、問題は、ごく短期の為替相場の乱高下に対するスムージングオペレーション、このような場合の為替介入の問題は、...全文を見る
○谷口委員 政府の為替介入の資金が、政府の発行する政府短期証券、FBによって極めて低い金利で調達されておる。市場ではそういう低い金利で調達できないものですから、日銀がそれを引き受けておるというような状況でございます。今見ておりますと大体三十兆以上の残高になっておるというようなこと...全文を見る
○谷口委員 対政府信用供与の禁止というのは、これはイギリス、アメリカはもちろんのこと、欧州統合に際して各国中央銀行が義務づけられたいわばグローバルスタンダードということであります。しかし我が国は、先ほども申し上げましたように、為替資金を日銀から調達しておる。このようなFB方式の発...全文を見る
○谷口委員 そのような低い金利でないというなら、これはもうむしろ市場で調達すればいいわけでありまして、ですから、非常に調達しやすい、低金利だということがFBで安易にそこから調達する一つの理由になっておるのだろうと思います。まさに今、国金局長言われましたように、利子補給をしておると...全文を見る
○谷口委員 だからこれは水かけ論ですが、そうするなら市場で調達すればいいわけでありまして、これは金利が低いというのが一つは大きなメリットというか、その使われている大きな理由だと思うのです。ですから、そういう意味において、FBの発行形態については、今検討されておるというような話もご...全文を見る
○谷口委員 済みません、今ちょっと聞いておりましたが、なぜ考査が任意契約になっておるのかというようなことについて、もう一度御答弁をお願いしたいのですが。
○谷口委員 建前はそうですが、今の現状をお聞きしますと、実態はほぼ強制的に日銀考査が行われておるという状況のようでございますが、今後、この新しい日銀法においても、建前は任意契約ということでございますが、ほぼ強制的に考査が行われると予測されていらっしゃいますでしょうか。
○谷口委員 時間が参りましたので、最後に一つだけ今の問題についてお聞きしたいのですが、信用秩序の維持という観点で考査が行われるとすると、これはやはり任意で行われるべきではなくて、対象となるべき金融機関すべてに考査が行われるべきであるというように私は考えておりますが、日銀総裁の御見...全文を見る
○谷口委員 以上で終わります。
05月07日第140回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、このストックオプション制度を可能たらしめるための提出された二法案に対しまして、賛成の立場から質問をさせていただきたい、このように考えております。  先ほど、横内議員の質問の中にもあったわけでありますが、今回、このストックオ...全文を見る
○谷口委員 もう一つは、先ほどの質問にも出ておったのですが、既存株主の保護の観点でちょっと質問したいのです。  自己株式方式と新株引受権方式がありますね、ワラント方式。ワラント方式の場合には、株に転換しますと発行済み株式総数がふえますから、既存株主の持ち分が希薄化すると申します...全文を見る
○谷口委員 よくわかったのですが、次にちょっと質問したいことは、今、尾原さん、御答弁の中で自己株式方式のことを金庫株方式とおっしゃったのですね。私、今ちょっと提案者の方に確認をしたいのですが、今回の自己株式方式は金庫株方式ではありませんね。御答弁をお願いいたしたいと思います。
○谷口委員 一般的に金庫株と申しますのは、会社が自己株を取得して従業員なり役員なりに売却を予定して金庫の中に入れておく、こういうのが金庫株なんですね。今回の場合は、買いたいという人がおって、その人のためにひもつきの自己株を買う、こういうことじゃないのでしょうか。
○谷口委員 理解できました。  一般に金庫株方式と申しますと、さっきからの繰り返しになりますが、売却する当てのないような自己株を一たん買っておくというのを通常金庫株方式と申しますので、そういう形ではないということでございますね。わかりました。  あとはちょっと細かい問題を何点...全文を見る
○谷口委員 ありがとうございました。  それでは、株主総会で決議事項になっております自己株式方式における譲渡価額、ワラント方式における発行価額、これらは絶対価額で議案を作成し決議をする必要があるのかないのか、御答弁をお願いいたしたいと思います。
○谷口委員 先生、ちょっと今のはわかりにくかったのですが、絶対価額でもいいと。要するに、株主総会の招集通知を出します、またその次に株主総会の決議がございます、その決議が終わった後に実際の自己株式取得の契約をやるわけですね。こういうような三つの時点で株価がそれぞれ異なっておるという...全文を見る
○谷口委員 そうしますと、本来インセンティブを高めるためにこの制度があるわけなんですが、絶対価額で決議をするといったときに、株価が下落した場合に、そのインセンティブ性というのが薄れるのではないかというような危惧がされるわけでございますが、そのような観点で考えた場合にはどのようにお...全文を見る
○谷口委員 それでは、その次にお聞きしたいのですが、取締役がストックオプションの権利を行使して自己株式を取得するということは、証取法百六十四条、不当利益の返還の規定の対象外になるのかどうか、これについて御答弁をお願いいたします。
○谷口委員 わかりました。省令で適用対象外にするということでございますね。  先ほどお聞きした質問の中に、要するに、このストックオプションというのは、この対象になるのは従業員もしくは役員が対象になるわけでございますが、この行為を行うことによって、一般株主にも大きな影響があるとい...全文を見る
○谷口委員 わかりました。  次に、株式分割、株式の併合、また時価以下発行等々のときに、自己株取得方式では譲渡価額、ワラント方式では発行価額でございますが、この期間中にそういうようなこと、先ほど申し上げました分割であるとか併合であるとか時価以下発行が行われた場合に調整は行われる...全文を見る
○谷口委員 一般的に、公開会社の場合はマーケットプライス方式であるとか、非公開の場合にはコンバージョンプライス方式であるとか、こういうような調整の方法があるようでございます。こういう極めて具体的な質問をするというのは、先ほど申し上げましたように、もう早々に、施行がされて、もうこの...全文を見る
○谷口委員 わかりました。  その次に、今回のこのストックオプションの制度ではないのですが、今回のストックオプションは、先ほどから申し上げておりますように、権利の付与があって、権利の行使があって、権利の行使のときに従業員なり役員なりは資金を必要として、それを買い取らなければいか...全文を見る
○谷口委員 もう時間が参りましたので、最後に申し上げたいのですが、先ほど冒頭お話をしましたように、今回のこのストックオプションの国会における審議の状況がマーケットに与える影響がもう既に昨日あたりは出ておるというようなことも聞いております。極めて経済的にも大きな影響を与える制度でご...全文を見る
05月09日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第19号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、参考人の皆様には、大変お忙しい中、御出席を賜りましてありがとうございました。  本日、日銀法の改正の質問をさせていただくわけでございますが、御存じのとおり日銀法は五十六年ぶりの改正でございまして、その中の最大の眼目は、先ほ...全文を見る
○谷口委員 そうしますと、今回の日銀法の法案が成立した暁には、私がさっき申し上げました、失敗といえば失敗、バブルが発生した原因が独立性に問題が奉ったというようなことは阻止できる、阻止できると言ったらちょっと表現が悪いですが、そういうような牽制的な働きができるというようにお考えだと...全文を見る
○谷口委員 今、答弁の中に、日銀の目的が今回物価の安定ということになっておるが、これは通貨価値の安定というように考えるべきであるというような御発言がございました。  物価の安定といいますと国内物価が中心になるわけでありまして、為替相場については、御存じのとおり今回は政府の専管事...全文を見る
○谷口委員 これも三木谷先生がおっしゃっていたと思いますが、為替介入の資金を政府短期証券、FBで調達する。これは、市場で調達できない、非常に低金利ですから。政府の方はそれの方がいいわけでございます。安易に調達できるといえば調達できるわけで、このような調達方式に対して批判も多いわけ...全文を見る
○谷口委員 ありがとうございました。  次に、佐伯参考人にお聞きしたいのですが、御存じのとおり、今ビッグバンが二〇〇一年三月を目途として進んでおりまして、順調にまいりますと来年の四月から外為法の自由化が始まる。そうしますと、銀行業界を取り巻く環境が大変厳しくなってくる。先ほど市...全文を見る
○谷口委員 もう一点、佐伯参考人にお聞きしたいのですが、考査の問題でございます。日銀考査が、従来は法的根拠がなかったわけでありますが、今回は法的にも明確に打ち出されたということでございます。今、銀行業界では、日銀の考査と銀行局の検査と、まあ証取法に基づく監査法人の監査もありますが...全文を見る
○谷口委員 ありがとうございました。  もう時間が参りましたので最後の質問にしたいと思います。福川参考人にお聞きしたいのですが、先ほどお話をされていらっしゃいましたように、中銀研に入っていらっしゃるということでございますね。中央銀行研究会のメンバーである、座長代理をなさっておら...全文を見る
○谷口委員 ありがとうございました。  これで質問を終わらせていただきます。
05月21日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第5号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  今、大変貴重な御意見をお聞きしたわけでございますが、初めに竹内参考人にお聞きいたしたいのです。  今回、先ほどお聞きしておりますと、金融システム改革、ビッグバンとの関連のことをおっしゃったわけでございますが、私は、このビッグバンに関し...全文を見る
05月21日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  質疑に先立ちまして、一言委員長に申し上げたいと思います。  この日銀法の改正案、私たち、これに対しまして対案をつくっておったわけでございますが、昨日の理事懇談会において、委員長が委員長権限でもって、本日質疑終局、採決ということになりま...全文を見る
○谷口委員 今、大蔵大臣、全く関係のないことをおっしゃったのですが、後でまた聞く予定にしておったのですが、ちょっとそのことに触れてお聞きしてから、また先ほどの問題に戻りたいと思います。  この為替の問題、また金利の問題、今自民党で、党の首脳がこの金利の引き上げ、利上げについて御...全文を見る
○谷口委員 まさに今大臣がおっしゃったように、この独立性の問題を審議しておるさなかに党の首脳がいろいろな意見をおっしゃる、これはもう金利について極めて影響が大きいわけでありますので、ぜひ差し控えていただくようにお願いいたしたいと思います。  また、先ほどの第一勧銀の件に戻るわけ...全文を見る
○谷口委員 今そちらに、例えば銀行局長でも結構ですが、住宅ローンを借りている方もたくさんいらっしゃると思うのです。住宅ローンを金融機関から借りるのに、形式的要件がかなりうるさいのですよ。収入の証明を持ってこいとか、今どういうような立場のお仕事に携わっておるのか、そういうように極め...全文を見る
○谷口委員 今回のこの金融機関、一勧のこのような問題は、我が国の金融業界全体に与える影響が極めて大きい。これは証券業界のリーディングカンパニーの野村証券の利益供与事件から波及してきた問題でありますが、この野村証券も証券業界におけるリーディングカンパニー、またこの一勧も金融業界にお...全文を見る
○谷口委員 捜査の段階ではあるのですが、この情報を入手しますと、ほぼ今私が申し上げた状況のようでございます。極めて憂慮すべき事件が起こったなと私は思っておるわけであります。  例えば先ほど申し上げました利益供与を受けた総会屋企業の資本金が、聞くところによりますと四千五百万円のよ...全文を見る
○谷口委員 ここでまた日銀総裁にお聞きしたいのですが、日銀の政策委員会の都銀代表委員として一勧の元頭取の宮崎氏がほぼ決まっておったようでございますが、昨日の報道を見ますと、これも断念した。今回の事件があったからなんでしょうが、断念した。また昨年三月から地銀代表委員が空席になってお...全文を見る
○谷口委員 極めて異常な状況でございますので、一刻も早く正常を状況に持っていっていただきたいというように思います。  あと、昨年住専問題が大きな議論になりまして、公的資金を投入したのですね。一方、先ほどの第一勧銀の不正融資があった。このような業界に果たしてこの公的資金を投入して...全文を見る
○谷口委員 九五年の七月に榊原さんとサマーズさんの合意があって、九五年の九月でございましたか、超低金利〇・五%の公定歩合になったようであります。ですから、一年半を過ぎた状況でございます。  これはいろいろな意味合いがあったのでしょうが、一つは金融機関の不良債権を早く償却したいと...全文を見る
○谷口委員 昨日の報道を見ておりますと、一勧の状況を大蔵省の方が聞かれたと。銀行局長あたりは立ち会われたのかどうかわかりませんが、そのような状況、今回の事件にかかわるヒアリングの状況、御報告をお願いいたしたいと思います。
○谷口委員 今回、この事件は野村証券関係から波及した問題でございますが、昨日また同じように報道を見ておりますと、官房長官の方から、VIP口座に関連して閣僚の野村証券にかかわる取引についての御報告があったようでございます。それはどうも閣僚の方個人の取引ぶりについての御報告であったよ...全文を見る
○谷口委員 だから、また後日、家族、秘書、政治団体、このようなことも含めて御報告される予定でございますか。
○谷口委員 後日ぜひ家族の方、また秘書、政治団体等々含めて御報告をお願いできればありがたいというように考えております。  第一勧業銀行のこの問題は、ちょっと見ておりますと、九七年三月期五千五百億の不良債権処理をやっておるようでございまして、最終的には三千億の経常赤字を上げられた...全文を見る
○谷口委員 ですから、前回質問した折にも申し上げたのですが、債務超過にはなっておらないという判断でございますね。
○谷口委員 また、このところ金融にかかわる事件、出来事が大変多く起こっておるわけでありますが、日産生命の問題、私は先日このことについてお聞きしたのですが、ここへ来て、生保業界が中心となって、日産火災を中心にして受け皿会社をつくろうというようなお話のようにお聞きしております。その際...全文を見る
○谷口委員 先ほど申し上げましたように、この奉加帳方式と申しますか、こういうようなやり方を脱却していかないと、また同じようなパターンになってしまうのではないかと私は思うわけでございます。  また、金融機関の方はペイオフは二〇〇一年までやらないということで、これは法的裏づけがない...全文を見る
○谷口委員 国民の立場から見ますと、預金者であろうと保険の契約者であろうと、利益を擁護してもらいたいというようなことは当然の要望でございます。  先ほど申し上げましたように、預金の方は、これは本来そうではないというような今御答弁でございましたが、いずれにしましても、事実において...全文を見る
○谷口委員 余り時間がないので、日銀法に移りたいと思います。  日銀法の主要な目的が掲げられておるわけでありますが、物価の安定というようなことでございます。物価は、資産価格とともに通貨の対内価値にかかわるものであって、日銀の方は対外価値も含めた通貨価値の安定とすべきであるという...全文を見る
○谷口委員 確かに、実務をやられるかわかりませんが、為替市場の介入権はこれは政府にあるわけですね、今回の。  また、榊原国金局長にお聞きしたいんですが、それならば、政府が為替介入権を持つ積極的理由、これについて根拠を教えていただきたいと思います。
○谷口委員 確かにアメリカでは財務省が介入権を持っているわけでありますが、一方ではニューヨーク連銀も介入をすることができるというように聞いております。これはどうなんですか。
○谷口委員 私は、通貨価値の安定というようにとるべきではないかというように考えているところでございまして、日銀にも為替介入権を与えるべきではないか、このように考えております。  次に、これは日銀の公債の引き受け、これは前回もFBについてお話をさしていただいたところでございますが...全文を見る
○谷口委員 もう時間が参りましたので最後の質問としたいのですが、今おっしゃったこともわかるんですが、要するに市中金利は安いんですね。だから、その市中金利で調達するというようなことをやるべきではないか。  ひいては、日銀が財政の下請化というようなこと、そういうことになっちゃう。今...全文を見る
○谷口委員 時間が参りましたのでこれで終わらしていただきます。
05月26日第140回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第9号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日、新進党提出の金融委員会設置法案並びに日本銀行法案の二法案に対して質疑をさせていただきたい、このように考えております。  まず、その前に、ただいまの柳沢委員の御発言に対する御答弁が、時間の問題もございましたので、若干言い足りな...全文を見る
○谷口委員 ありがとうございました。極めて明快に御答弁をしていただきまして、ありがとうございます。  それにつけ加えて、先ほどの御答弁の中にもございましたが、今回、財政政策と金融政策を分けるべきである。先ほども私、冒頭お話をさせていただいたところでございますが、なぜ分離をしなけ...全文を見る
○谷口委員 まさにおっしゃったとおりだと思うのですが、今鈴木委員が御答弁されたように、政府短期証券、FBが日銀の引き受けということになっておりまして、市中金利よりも安く引き受けておる。まさにそういう意味においていわゆる財政の下請化を日銀が担っている。こういうような状況は決して好ま...全文を見る
○谷口委員 今鈴木委員の御答弁は、要するに、長期的視点に立った法案ではない、こういうようなお考えだと私は理解をさせていただきました。いずれ行革の中で、またビッグバン全体の中で、今アメリカにおいても業界の垣根を乗り越えて、こういうような段階になっておるわけでございますが、その段階で...全文を見る
○谷口委員 そういう意味では整合性のとれた案というようにおっしゃったのだろうと思っております。  その次にお伺いしたいのですが、従来は日銀の専管事項とされておった公定歩合等の決定を、今回のこの新進党案におきましては、現在の日銀の政策委員会を取り出して国家行政組織法の三条委員会と...全文を見る
○谷口委員 日銀の独立性という観点で見た場合に、今回の政府案というのは、やはり日銀が認可法人であるということにおいて、今鈴木委員おっしゃったように独立性に対して圧力がかかるおそれがある。こういう観点で、この新進党提出法案の三条機関というのは、大蔵省と同等の立場でやるべきだ、こうい...全文を見る
○谷口委員 私の最後の質問でございますが、先ほどFBの話をいたしました。現在、大蔵省が為替介入資金の調達等でFBを発行して、この引き受けを日銀がやっておる、市中金利以下の低利でもって調達しておる、これは財政の下請化である、このように私は申し上げました。  また一方、日銀特融とい...全文を見る
○谷口委員 どうもありがとうございました。  これで私の質問は終わりますが、私の時間内での関連質問を北側議員がさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
06月12日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第6号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  先ほど質問があったわけでございますが、グローバルスタンダードについて田中参考人にお聞きしたいと思います。  今、野口先生の本に「一九四〇年体制」という本がございます。これは、要するに一九三八年の国家総動員法に基づく戦時経済体制が今も残...全文を見る
06月17日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第22号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  まず初めに、第一勧業銀行の総会屋に対する利益供与事件について御質問いたしたいと思います。  六月十三日に第一勧業銀行の現役の副頭取並びに専務が逮捕されたわけでございまして、同行の逮捕者は合計十名という極めて深刻な事態になっておるわ...全文を見る
○谷口委員 今御答弁していただいたように、極めて形式的と申しますか、本来、検査をやる場合には、実質的に支配力の及ぶ範囲、私はもうこのように考えておるのですが、このような観点で検査をやらないと、今回この一勧の事件で明確になったように、迂回融資をしておる、口頭で債務保証をして大和信用...全文を見る
○谷口委員 大蔵大臣に一言御答弁をお願いしたかったのですが、御答弁の内容はほぼ予測できますので結構でございます。  今検査部長がおっしゃったように、ですから、検査の効率性という観点から、十分満足できるような検査が今実質的にできておらないというのが現状だと思うのですね。だから、私...全文を見る
○谷口委員 ちょっと時間がないものですから、答弁は簡潔にお願いいたしたいと思います。  あと、ちょっと検査の関係で二つ申し上げたいのですが、一つは、先ほどお話をしたように、この第一勧銀以外の他行にもこのようなことは十分考えられます。ですから、大蔵大臣、早急に総会屋関連融資にかか...全文を見る
○谷口委員 ちょっと時間がないものですから、次に参ります。  今回、第一勧銀と総会屋が癒着したわけでございます。利益供与したんですね。先日、私は、住宅金融債権管理機構の中坊社長にお会いして、お話をする機会がございました。そのときに、なぜ企業はいわゆる総会屋と癒着するのか、なぜ訴...全文を見る
○谷口委員 ぜひ、こういう総会屋の癒着を断ち切るために、警察もそういう対応をとっていただきたいというように思います。  先ほどライベックスの話を私はしたのですが、第一勧業銀行は、平成二年九月に同行新宿西口支店からライベックス社に二十五億を融資した。この融資金は、小池容疑者の実弟...全文を見る
○谷口委員 そういうことで極めて悪質な犯罪でございますが、大蔵大臣は従来から、大変厳しい行政処分をしたいというような御発言と私は聞いておるのですが、今回銀行法第二十七条に基づく業務停止命令をも視野に入れた行政処分を考えていらっしゃるのかどうか、このようなことについて大蔵大臣の御見...全文を見る
○谷口委員 それと、いわゆるMOF担というのがいらっしゃるらしいですね、金融機関から出向しておるというか。大手銀行の検査は大体三年から四年の周期でなされておる。各行は、いわゆるMOF担と呼ばれる専門行員を置いて、大蔵省に出向させてやっておる。一勧も毎年一人から三人の行員が派遣され...全文を見る
○谷口委員 今おっしゃったように、確かに制度ではありませんね。ですから、大蔵省の方でそういう受け入れを拒否するというか、もう来てもらわない、こういう姿勢をぜひ貫いていただきたいというように思います。  余り時間がないもので、次に参りますが、今、護送船団行政とよく言われておるわけ...全文を見る
○谷口委員 整合性のとれた形でそのようなコーポレートガバナンスを進めていかなければいけないという観点から、そういう法整備をぜひこのビッグバンと歩調を合わせた形でやっていくべきであるというように思います。  もう時間が参りましたが、最後に一つ、日産生命についてちょっとお聞きしたい...全文を見る
○谷口委員 では、これで終わらせていただきます。
10月21日第141回国会 衆議院 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第4号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  まず初めに、先ほど午前中の我が党の鈴木議員のお話でございますが、昨日、野田先生の質問に対しまして、レベニュー・ニュートラルですか、財政中立の立場から実質減税はやらないというような方向であるというように今まで私は理解しておりましたが、大蔵...全文を見る
○谷口委員 今おっしゃったことは極めて重要でございまして、今度のこの景気対策、まあ、きょうの午前中の株式市場を見ておりますと若干持ち直しておるようでございますが、発言の御真意いかんで大きく株式市場も振れるというようなことでございますので、確認をさせていただいたわけであります。 ...全文を見る
○谷口委員 冒頭お話をさせていただきましたように、どうも景気認識に違いがあるのではないか。  御存じのとおり、金融政策は超低金利、〇・五%の公定歩合でございますので、もうそれからほとんど引き下げることはできないわけでございますので、限度がある。まさに金融政策を発動できないような...全文を見る
○谷口委員 今、大蔵大臣のお話を聞いておりますと、一番最大の目的は財政赤字の削減というようにお話してございましたが、実は、この財政構造改革を考える場合にもっと深く念頭に置かなければいけない問題があるんだろうと思うのですね。  これは、今までの我が国の金融市場と申しますのは、極め...全文を見る
○谷口委員 私が申し上げたのは、このいわゆる財革法の目的と財政構造改革とはこれは違うんだろうと思うのです。  財政構造改革を総理はやろうというようにおっしゃっておるわけでございまして、財政構造改革法案は、今おっしゃっているように、我が国にたまった五百兆を超える財政赤字を削減して...全文を見る
○谷口委員 ちょっと私が申し上げたのとは違うんですが、要するに、我が国の戦後のこの発展過程を振り返りますと、制度そのものが行き詰まりを見せてきた。  一つは、今まで我が国は、戦後、キャッチアップシステム、追いつき追い越せ、大量生産・大量消費によって、官僚が旗を振って、政官財とい...全文を見る
○谷口委員 本当は、小手先で対応するのではなくて、構造そのものを変えていくというのが構造改革でございますので、ぜひそういう観点に立っていただきたいというように思うわけであります。  今回、財革法、この内容を見ますと、国、地方合わせた財政赤字をGDP比三%以内に、これは二〇〇三年...全文を見る
○谷口委員 今行われておる、例えばきょうの午前中にもございましたが、いわゆる隠れ借金というのがございます。これはいわば経理操作をして実態を変えていくと申しますか、そういうところがあるわけでございまして、この赤字国債ゼロにこだわり過ぎますと、予算操作が常態化して、財政の本当の姿が見...全文を見る
○谷口委員 二〇〇三年までに特例公債をゼロにするというような目標は、先ほど私が申し上げました、一般会計から特別会計へであるとか隠れ借金であるとか、こういうようなことを常態化する傾向がございますので、そのようなことを申し上げたわけであります。  また、今この財政構造改革法案を行う...全文を見る
○谷口委員 今大変重要なことをおっしゃったと思いますよ。本当に金融機関の状況を十分、まあ大蔵大臣ですから御存じだろうと思いますが、公的資金の導入の議論の余地をやはり置いておかなければ大変大きなことになりかねないような状況でございますので、これは、大蔵委員会でまた預金保険法の改正の...全文を見る
○谷口委員 それにつけ加えまして、最近、アジアの通貨危機の問題が起こっております。  本年の七月二日に、タイのバーツが切り下げられて、ドルにリンクしておったのが切り下げられまして変動相場制に移行したというようなことで、昨日あたりはもう極めてタイのバーツが悪化いたしておりまして、...全文を見る
○谷口委員 今はアジアの通貨危機のお話をさせていただいたのですが、またもう一つは、先ほど触れましたゼネコンの経営危機なんですね。大和総研の調査によりますと、上場会社十七社が実質的に債務超過である、このように言われております。現実に三社、上場会社がもう倒産いたしておるわけでございま...全文を見る
○谷口委員 我々は、公共投資五カ年計画を廃止し、その予算単価を見直し、入札制度を改善し、予算規模を削減して事業量をふやしていったらどうか、このように提案しておるわけでございますが、今、私何点か申し上げました、ゼネコンの問題、金融機関の問題、またアジアの通貨危機の問題、アメリカの景...全文を見る
○谷口委員 時間が終わりましたので、一言申し上げて終わりたいと思いますが、一九三〇年代のアメリカの大恐慌時に、均衡財政と通貨安定に固執して、緊縮財政を堅持して未曾有の長期不況を生み出したと言われているフーバー大統領の二の舞にはならないように、橋本総理、ぜひ景気活性に全力を注いでい...全文を見る
10月30日第141回国会 衆議院 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第11号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  本日、四人の先生方におかれましては、大変お忙しい中、当委員会に御出席を賜りまして、ありがとうございました。また、先ほどはそれぞれの先生方から大変御高説を承ったわけでありますが、今、当委員会におきましては、御存じのとおり財政構造改革法案、...全文を見る
○谷口委員 八巻先生、お願いいたします。
○谷口委員 あとお二人にお聞きしたいと思いましたが、ちょっと時間の関係がございまして、またお伺いいたしたいと思いますが、次の御質問をさせていただきたいというように思います。  今、八巻先生がおっしゃっていただきましたが、今回財政赤字を削減する過程で、景気インパクト、当然景気に与...全文を見る
○谷口委員 さらにもう一問、ちょっと八巻先生にお聞きしたいのですが、今回の財政構造改革というのは、歳出面がメーンと申しますか、歳出面をとらえてやっておるわけでございますが、歳入面については全く今考慮されておらない。  先ほど私冒頭申し上げましたように、今から我が国は、グローバル...全文を見る
○谷口委員 どうもありがとうございました。  次に、佐高先生にお聞きしたいのですが、先ほどお話を聞いておりますと、金融と財政の分離のことをおっしゃっていらっしゃいました。それで、先ほど富田先生のお話にもございましたが、我が国の戦後は、政官財を中心にしたキャッチアップ体制がつくら...全文を見る
○谷口委員 今最後に先生がおっしゃったこと、私、届かなかったのですが、もう一回ちょっとお聞かせ願えますか。
○谷口委員 いや、我々は基本的には最後まで反対しておりましたし、私がこの引き上げ法案を国会の中で代表をしてさせていただいたわけでございますので、先生、ちょっとそれは御理解違いだというように思っております。  さっき申し上げた金融と財政の分離の問題は極めて重要な問題だというように...全文を見る
○谷口委員 それじゃ、時間が参りましたので、これで終わらせていただきます。
11月07日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  本日は、税二法につきまして御質問をさせていただきたいというように考えております。  前通常国会におきまして外為法の自由化の法案が可決成立したわけでありますが、この外為法の自由化は、ビッグバンの進展に伴ってフロントランナーとして位置...全文を見る
○谷口委員 主税局長には、もう一つ詳しく、具体的に、今おっしゃったような観点から、どういうように規定されておるというようなところを教えていただければありがたいというように思います。  また、それにつけ加えまして、今回、資料情報報告制度におきましては、従来アメリカでは一万ドル、ま...全文を見る
○谷口委員 おっしゃることはよくわかります。  今後、この外為法の自由化に伴いまして、国境を超える資金移動がどんどんふえてくるだろうというように考えるわけでありますが、一つ私、本法案とは若干違うわけでありますが、質問したいことがございます。  それは、外国税額控除という税制が...全文を見る
○谷口委員 ただいまみなし外国税額控除でどのくらいの減収額になっておるか、これが適用されてどのくらい税収が減っておるか、資料がございましたら御報告をお願いいたしたいというように思います。
○谷口委員 先ほど私申し上げましたように、みなし外国税額控除の本来の趣旨とは大分現状は変わってきておるように思うわけでございまして、今後このあたりの状況も含めて検討をお願いいたしたいというように思います。  それともう一つは、今回このように自由な資金移動ということになりますと、...全文を見る
○谷口委員 現行法体系の中でも、私が今申し上げたようなことはできるようでございまして、外為法が、来年四月からでございますが、自由化になりますと、大きく資金が国際間を移動するというようなことになることも想定されるわけでございまして、今後、そういうような事例が出てくる可能性があるので...全文を見る
○谷口委員 わかりました。  それでは問題を次に移しまして、私は前通常国会の外為法審議の折に、資金が国際的に移動するというようなことになりますので、税の捕捉という観点もこれは念頭に入れなければいけないというようなことを申し上げました。ことしの二月二十六日でございましたが、国税組...全文を見る
○谷口委員 先ほどからずっと申し上げておりますように、これから海外との取引がだんだんふえてくる、資金移動がふえてくる。海外の税制も状況を知っていく必要がある。そういう意味では、そういう国際的な税制を知っていらっしゃる方を養成していかなければいけませんし、そういう人たちの対応も十分...全文を見る
○谷口委員 十一月四日に橋本総理が、これはマスコミ、新聞報道なんですが、あんなにひどいのはほかにあるのか、特殊事例だと思うというようなコメントをされたというように聞いております。実は私は、そのように思わないのです。これは、業界全体が大変経営状況が悪化しておるのではないかというよう...全文を見る
○谷口委員 今ビッグバンということで進んでおるわけでありますが、ビッグバンというのは、従来から言われておった護送船団行政、密室行政と申しますか、大和銀行のとき、あの事件も大変このことで大きく議論されたわけでありますが、これからの決別というようなことであるわけでございますが、どうも...全文を見る
○谷口委員 大蔵大臣、一言。
○谷口委員 先ほど申し上げました、ビッグバンの進展とともに護送船団行政との決別をぜひやってもらいたい。もうだめなものはだめなんですから、それに社会的にコストのかかるようなことをしてもだめなんですよ。そういう観点でこれから対応する必要がある、このように強く申し上げたいというように思...全文を見る
○谷口委員 いずれにしても、制度化されたものにぜひしてもらいたいというように思う次第であります。  その次に、時間がございませんので簡単に申し上げますが、先日来のアジアの通貨危機、これは大変な状況でございまして、本年の七月二日にタイのバーツが切り下げられまして、固定相場から変動...全文を見る
○谷口委員 時間が参りましたので、あとは、要するに、香港だけで申し上げますと八百七十五億ドルですか、十兆円近い金がかなりの部分不動産市場に流れておる、これが焦げついておるのではないかというように危惧されるわけでありまして、それが我が国の邦銀の経営体質をより一層悪化ならしめておると...全文を見る
○谷口委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表いたしまして、案文を朗読し、趣旨の説明といたします。     内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) ...全文を見る
11月13日第141回国会 衆議院 本会議 第11号
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○谷口隆義君 私は、新進党を代表いたしまして、ただいま御提案のありました政府提出の預金保険法の一部を改正する法律案並びに農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案について、橋本総理並びに関係大臣に質問を行うものであります。  現下の景気動向は確実に悪化の方向にあります。先...全文を見る
11月25日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第5号
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○谷口委員 新進党の谷口でございます。  まず初めに、先ほどから並木委員また北脇委員が質問をいたしたわけでございますが、現下の金融情勢の混乱状況についてお聞きいたしたいというように思います。  先週の、十一月十七日の月曜日に北海道拓殖銀行の経営破綻、また十一月二十二日でござい...全文を見る
○谷口委員 要するに、山一証券は再建は不可能であったということでございますか。
○谷口委員 マスコミの報道の範囲でしか私はまだ今情報を入手しておりません。  それで、何点かお聞きいたしたいわけでありますが、今回、先ほどから出ておりました簿外債務があった。当初、長野証券局長の記者発表によりますと、二千億以上というような話でございましたが、どうもこれは二千六百...全文を見る
○谷口委員 これもマスコミの報道でございますが、山一本体の借り入れ総額が三兆二千億程度、また連結決算ベースのグループの負債総額が六兆七千億程度というような報道がございますが、これについて正確な数字がおわかりでございましたら御報告をお願いいたしたいと思います。
○谷口委員 それは簿外債務は入っておりますか。
○谷口委員 これは大変な事態でございまして、先ほどから申し上げておりますように、市場も混乱をいたしておるようでございます。  それで、日銀の方もかなりの資金を投入されていらっしゃるようでございますが、いま一つお聞きしたいのは、山一証券また拓銀の関係で日銀特融を今現在の時点でどの...全文を見る
○谷口委員 それを拓銀と山一に分けて、山一で幾ら幾ら、拓銀で幾ら幾らというように御報告をお願いしたいんですが。
○谷口委員 山一証券は、本日一日で出た日銀特融でございますね。
○谷口委員 松下総裁の、これは二十四日の談話であったと思いますが、日銀は、山一の主力取引銀行と協力しつつ、日銀法第二十五条に基づき、顧客財産の返還、内外取引の決済、海外からの撤退などに必要な資金を供給する、また、山一は債務超過でなく、政府も寄託証券補償基金制度の法制化など適切な対...全文を見る
○谷口委員 いずれにしましても、回収可能性のないような日銀特融はないと考えてよろしいのでしょうか。
○谷口委員 本日のインターバンクマーケットの状況、私まだその情報を入手しておらないわけでございますが、先ほどお話ししましたように、例の三洋証券のデフォルト以降、大変疑心暗鬼が出ておって、そういう危ないうわさがあるところについては全然資金を出さないというような状況の中で、どんどん硬...全文を見る
○谷口委員 これも十一月二十四日の大蔵大臣の談話でございますが、預金などの全額を保護するとともに、インターバンク取引などの安全を確保し、金融システムの安定を確保していく、このように三塚大蔵大臣はこの談話でおっしゃっておるわけでございますが、このインターバンク取引などの安全を確保し...全文を見る
○谷口委員 先ほど申し上げましたように、このインターバンクマーケットにおいて資金のやりとりにブレーキがかかる可能性がある。これは大変まずいことでございます。そういうことは避けなければいかぬわけでございますが、市場金利が急上昇し、資金調達が困難になる可能性もあるわけで、そういう意味...全文を見る
○谷口委員 これは先ほど質問の中に出ておりましたが、山一の顧問と財政担当役員から富士銀行役員に対して、国内千六百億、海外一千億の簿外負債があるというようなことで、十月六日に口頭でわかった。ところが、大蔵省の方は十一月十七日に聞いたと言われておる。先ほど大蔵大臣の御答弁を聞いており...全文を見る
○谷口委員 大変大きな出来事でございます。  先ほど十一月十七日の拓銀の問題もちょっと申し上げましたが、拓銀の問題を何点かちょっとお聞きしたいのです。  拓銀の直近の大蔵省検査はいつあって、どのような状況でございましたでしょうか。
○谷口委員 これも先ほど質問に出ておったのですが、公表不良債権の金額ですね。銀行局長、先ほど御答弁をされていらっしゃいましたが、一番大きな問題は、追い貸しをしておる、不良債権でありながら不良債権でないような対応をしておるというのが最も大きな問題なのだろうというように私は考えており...全文を見る
○谷口委員 銀行局長のお話で、来年の四月から早期是正措置が開始されますから、最近は、その対応に金融機関が追われております。ですから、今、貸し渋りの問題が出ております。この貸し渋りも、正常な営業循環の中での貸し付けの貸し渋りと追い貸しの貸し渋りとあるわけでございまして、いずれにしま...全文を見る
○谷口委員 拓銀のこの九七年九月末の決算は、巷間これは債務超過ではなかったのかと言われております。これについて、どうでしょうか。  債務超過であれば、日銀特融は、先ほど総裁のお話によりますと、何兆円かちょっと今メモがございませんのであれですが、出しておるわけでございますが、九月...全文を見る
○谷口委員 そうすると、日銀総裁にお聞きしたいんですが、拓銀は債務超過でないというようなことで日銀法二十五条の特融をされたのかどうか、御答弁をお願いいたしたいと思います。
○谷口委員 今回の拓銀の処理についても、極めて異常といいますか、道内の営業を引き受けたのが北洋銀行、第二地銀でございますね。この第二地銀の頭取が記者発表をしておりまして、このようなことをおっしゃっているわけでございます。「十五日夕刻に、大蔵、日銀から強い要請があり、数時間のうちに...全文を見る
○谷口委員 銀行局長のおっしゃりたいことはよく理解できるわけでございますが、いずれにしましても、今、当初からのルールがずっとやはり批判を大変浴びておるわけでございます。大蔵省、日銀が無理やり引っ張っていく。もっと過去を振り返りますと、道銀と拓銀との合併の話においても、どうも道銀は...全文を見る
○谷口委員 次の金融持ち株会社の質問に移りたいわけでございますが、いずれにいたしましても、先週十七日また二十二日にこのニュースが出てまいったわけでありますが、金融に与える影響が極めて大きい経営破綻でございます。ですから、また、当大蔵委員会においても一般質疑をやっていただくよう、こ...全文を見る
○谷口委員 それでは、金融混乱状況におきます質問を終わりまして、金融持ち株会社の質問をさせていただきたいというように思います。  今回の金融持ち株会社は、銀行持ち株会社、また保険持ち株会社、また証券持ち株会社と、それぞれの業法に基づいて行われるわけでございますが、三者の対応が異...全文を見る
○谷口委員 わかりました。  次に、今回、三角合併方式のスキームが法案として出てきておるわけでございます。  三角合併方式とは、既存銀行がまず一〇〇%出資で持ち株会社となる子会社を設立し、さらにこの子会社が一〇〇%の出資で銀行の孫会社として銀行を設立した上で、この設立した銀行...全文を見る
○谷口委員 金融持ち株会社も、先ほども出ておりましたが、税制上の対応を行わないと、現実の問題、なかなかこれは法律をつくっても進まないというような問題がございます。それで、これも先ほど出ておりましたが、連結納税について、現在、OECD加盟国二十九カ国の中で、十八カ国で導入されておる...全文を見る
○谷口委員 もう一つ、税制上の対応についてお聞きしたいのですが、資産譲渡益課税というのがございます。新設の子会社に対して営業移転を行う場合に、特定現物出資等に土地等が含まれる場合の圧縮記帳の問題がございまして、これが現在課税繰り延べ割合が八〇%というようになっておるわけでございま...全文を見る
○谷口委員 わかりました。  そろそろ時間が参りましたので、最後の質問としたいと思います。  これは冒頭お聞きしなければいかぬことを、ちょっと失念いたしておりまして、お聞きしたいと思います。  今回のこの金融持ち株会社というのは、ビッグバンの関連で、ビッグバンを行う、グロー...全文を見る
○谷口委員 それでは、時間が参りましたので、これで終わらせていただきます。
12月02日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第8号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  今般の金融情勢の混乱状況は、極めて重大な事態に陥ったというように考えております。今回、一連の金融機関の破綻の始まりは三洋証券の経営破綻。これは、今までの短期金融市場において初めてデフォルトが行われた、そういう状況の中で、短期金融市場...全文を見る
○谷口委員 大蔵大臣、それは違うんです。私は、市場関係者、市場の声をずっと聞いてまいりました。そうしますと、大蔵大臣のおっしゃった発言は、政府は今の金融情勢の悪化をコントロールできなくなった、市場に任せてしまった、こういうようなことで大きく株式市場が反応したのであります。それにつ...全文を見る
○谷口委員 市場の宣告に対して政府がどういう対応をとるかというようなことが問われたわけでございます。  今、確かに株価は戻っております。私は今回のこの預金保険法の改正案の折に本会議において代表質問をさせていただきました。その折に、今やこの金融状況の悪化は公的資金の導入の議論をや...全文を見る
○谷口委員 ただいまはシステミックリスクきわまれりというような状況でございますので、政治がリーダーシップを発揮するとともに、大蔵大臣の発言は十分慎重にやっていただきたいというようにお願いする次第であります。  それで、これもマスコミの報道によりますと、十一月二十九日に総理から、...全文を見る
○谷口委員 今回のこの預金保険法の改正法案は、私はまさに、また後ほどこれは申し上げたいと思うわけでございますが、不可欠性の原則に基づいて地域の金融機関を守っていかなければいけない、こういう発想から出ておる法案でございまして、そういう意味において、私は、総理が仮に、今銀行局長は否定...全文を見る
○谷口委員 私は、橋本総理の発言は大変前向きな発言で、実は大変評価したのです。今、そういう発言はしておらないということをまたこの大蔵委員会で述べられたので、大変がっくりきたわけであります。  今我が国は経済の二重構造、非常に生産性の高い産業、これは自動車、また工作機械であるとか...全文を見る
○谷口委員 今回の預金保険法の改正でございますが、先ほども申し上げましたように、これが実質的破綻金融機関の延命であってはならない。また、銀行救済であってはならない。先ほど銀行局長が御答弁されましたが、あっせんを求めるのは金融機関だというようなお話でございましたが、金融機関の側から...全文を見る
○谷口委員 先ほどのまた繰り返しになりますが、今回の預金保険法の改正は、先ほどのアメリカの破綻処理の変遷で申し上げますと、不可欠性の原理が採用されている。地域においてこれはつぶすわけにいかないという観点で行われたものでありまして、既にアメリカにおいては採用されておらない破綻処理の...全文を見る
○谷口委員 総裁にまたお尋ねしたいわけでございますが、今、債務超過でないというような御判断でいらっしゃいますが、債務超過でなければ日銀特融は全額回収できるというように考えていらっしゃるのでしょうか。
○谷口委員 これは総裁のおっしゃるような形にはならないと僕は思うのですね。  というのは、十一月末現在で、日銀特融の残高が、これは新聞に載っておりまして、北海道拓殖銀行が二兆二千億、山一証券に一兆一千億。一兆一千億山一に対して特融を今現在なされているようですね、十一月末現在で。...全文を見る
○谷口委員 これは多分九月末現在の、これは新聞報道でございますが、貸借対照表、BSから持ってきたのだと思いますが、簿外負債がない限り、これ以上の資産は多分ないと思います。むしろ毀損する部分が資産の方で出てくる可能性が一般的にはございまして、ですから、今このBS上一千億ということは...全文を見る
○谷口委員 私が申し上げました、その前の質問ですね。要するに、一千億の資産に対して一兆一千億の特融がある。この回収の問題について、そうしたら、証券局長。
○谷口委員 一つは、今証券局長おっしゃったように、じゃ現金の積み上げはどのくらいあったのか、また他の債務についてはどのくらいあったのか、これを御報告をお願いいたしたいと思うんです。
○谷口委員 債務超過でないということを従来から日銀総裁談話の中でもおっしゃっておりますし、山一に対する特融を発動する一つの大きな根拠としておっしゃっておるわけでございます。  ですから、私が申し上げておるのは、債務超過でないから全額が回収できるわけではないですよ。一般的な議論を...全文を見る
○谷口委員 そうじゃないというようにされたので私お聞きしたのですが、簿外債務が、今証券取引監視委員会の方で調査なされておるようでございますが、これも一般的に、東洋経済あたりは五千億ぐらいある、このように報道しております。そうしますと、一遍に債務超過になつちゃうわけ でございます...全文を見る
○谷口委員 今、自民党の党内でも、公的資金の導入の方法をめぐっていろいろ議論があるというように報道されております。先ごろ私が本会議で申し上げましたように、いろいろな越えなければいけない前提条件がございますが、この公的資金の問題を避けて、この難局は乗り越えることはできないというよう...全文を見る
12月04日第141回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号
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○谷口委員 新進党の谷口隆義でございます。  まず、審議が始まる前に一言申し上げたいというように思います。  昨日の大蔵委員会、当委員会の理事会におきまして、本日は定例日ではない、そういうようなことで開会はすべきでないというように申し上げておりましたが、委員長の職権で本日委員...全文を見る
○谷口委員 これは前回も私申し上げたのですが、この十二月十二日で会期末を迎えるわけでございます。その後、年末を迎えて、また新年を迎えるわけでございますが、今おっしゃっているようなお話はいつ議論をするというようにお考えでございますか。  市場の方はこれを先取りして、どうも順調に審...全文を見る
○谷口委員 この預金保険法案は、私は従来から申し上げておるわけでございますが、その地域にとって重要な金融機関をつぶしたくないという不可欠性の原則に基づいてやられるものでありまして、前回申し上げましたように、我が国の金融システムが破綻するというシステミックリスク原則と申しますか、そ...全文を見る
○谷口委員 先ほど申し上げましたように、来年からの早期是正措置は、あれはたしか四%、二%、〇%、このように区分されておって、〇%を下回るということは、これは債務超過になるということですね。債務超過になった金融機関については破綻の道を考えていく、こういうような基準であるわけでござい...全文を見る
○谷口委員 確かに流動性の問題が大きいわけでございますが、ただしかし、この二%であるとか四%であるとかという、破綻に至らないまでも自己資本比率が極めて低下してきたというような基準は、一つの大きな基準になり得ると思うわけでございまして、そのように申し上げたわけでございます。これに対...全文を見る
○谷口委員 これが私は極めて重要だというのは、もう糸一本でつながっている企業があるわけですよ。この糸一本でつながっている企業というのは、実質的に不良債権化しておるのだが、金融機関が追い貸しをすることによって、それで正常債権であるかのごとくやっている。この一本の糸がぱちっと切れたら...全文を見る
○谷口委員 要するに、決算書がございます、決算書というか財務諸表が。あの財務諸表がすべてを物語っているんです。例えば立てかえがあれば立てかえ金と出てくるんです、全部それに。それ以外に簿外の資産があったりとか、簿外の負債はございません。いや、粉飾したらまた別ですよ。  ですから、...全文を見る
○谷口委員 ちょっと今のも理解できないんです。  要するにロスが出てくるのは、どんな株かわかりませんよ、たくさん株があって。今おっしゃるように、その株の取得価格と時価があって、時価と取得価格がわかっていないとロスが出ないんですよ。ですから、株の明細もあるはずなんです、そういう意...全文を見る
○谷口委員 要するに、その簿価の対象となった有価証券が捕捉されておるという前提でないと損失は出ないのですね。わかりますね、ロスだけ出ませんから。それはもう捕捉されているんですねということを聞いているわけです。
○谷口委員 これは要するに、証券取引監視委員会が今検査に入っておるというようなお話を聞いておりますが、この簿外負債というのは、発見がやはり極めて難しいのですね。  それで、すぐにこの二千六百億という数字が出てまいりましたので、私は、これはもう当然ながら、今申し上げたように有価証...全文を見る
○谷口委員 今本間理事がおっしゃったのは、いわゆる平常時に比べると大体どのくらい多いのですか。
○谷口委員 それで、今度二十五条の特融のことをお聞きしたいのですが、日銀開聞以来、特融のピークは一兆二千億だったというように聞いておるわけでございますが、現在、先日の当委員会において総裁がおっしゃったのは、大体三兆八千億ぐらい今出しておるというような状況のようでございます。  ...全文を見る
○谷口委員 最後でございますが、一点だけ、本間理事、今申し上げたように、今円安傾向が続いておるわけでございますが、これに対して危惧、危機感を持っていらっしゃいませんか。最後にお聞きして、終わりたいと思います。
○谷口委員 以上で終わります。
12月10日第141回国会 衆議院 本会議 第19号
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○谷口隆義君 私は、ただいま議題となりました新進、民主、太陽三党提出の大蔵委員長村上誠一郎君解任決議案に対し、三党を代表いたしまして、賛成の立場から討論を行うものであります。(拍手)  本決議案の提出理由によりますと、委員会運営について、村上委員長は、中立、公平を守らなければな...全文を見る