田渕哲也

たぶちてつや



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田渕哲也の1970年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月12日第63回国会 参議院 商工委員会 第4号
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○田渕哲也君 質問時間が非常に限られておりますので、質問も簡単にするつもりですが、ぜひ答弁のほうも簡潔、明瞭にお願いをしたいと思います。  まず初めに、繊維の対米交渉の問題ですが、対米覚え書きの内容を見ますと、一応アメリカ側の第二次提案ははっきりと拒否されて、しかし反面、被害が...全文を見る
○田渕哲也君 私の申し上げたのは、対米輸出の規制の問題だけではなくて、EEC諸国が日本品の輸入によって被害を受けておる、そういう例もあるわけですけれども、そういうものに対して一つの足がかりを与えるのではないか、こういう危惧があるというふうに考えるのですが。
○田渕哲也君 それから、この覚え書きに示された条件というものは、いろいろございますが、大きなものとしましては、一つは重大な被害があるものに限って選択ベースで行なうということ、それから第二番目は、あくまでガット十九条援用までの暫定措置である、三番目は、被害の認定は輸出国との協議と納...全文を見る
○田渕哲也君 いままで佐藤総理はじめ宮澤大臣も、繊維の問題は早期解決に努力するというようなことを言われておりますけれども、私はあくまで経済問題として筋を通すならば、いま言ったこの三つの条件をアメリカ側に受け入れさせるというのは、そう簡単なものではないんではないかというふうに考えて...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、いまの大臣の御答弁は、政治問題的な色彩と経済問題的な姿とがぶつかり合った場合には、あくまでも経済問題として筋を通すということを重点に考える、経済問題として筋を曲げてまで政治的に妥協することはないというふうに判断していいのですか。
○田渕哲也君 次に、資本の自由化の問題について若干お伺いしたいのですけれども、去る六日衆議院の商工委員会で大臣は、これまで政府がきめた貿易、資本の自由化の日程を繰り上げる方向で再検討する、こういう発言をされておられますけれども、この考え方は、昨年の秋に自由化時期を昭和四十六年十月...全文を見る
○田渕哲也君 それでは具体的にお伺いしますけれども、自動車の資本自由化の時期は、昨年の秋にきめられた四十六年十月という線は堅持するということですね。
○田渕哲也君 自由化の時期と同時に、内容が非常に問題になろうかと思います。現在は五〇対五〇あくまで新設、合弁に限るというような条件がついておるわけですけれども、   〔委員長退席、理事近藤英一郎君着席〕 この内容を、もし堅持する限り、これはアメリカ側にとっては非常に魅力のない...全文を見る
○田渕哲也君 昨夜アメリカのECATの対日経済使節団が参りまして、この使節団は日本にいる間に佐藤総理並びに宮澤大臣に会って、主としてこの自由化の問題、さらに繊維の問題も含めていろいろ話し合いをする予定だということを聞いております。この中にはアメリカの自動車関係の代表者もかなり含ま...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、いままでの大臣のお話を総合しますと、いまのところは四十六年十月の自由化実施時期というものの変更は考えていない、それから自由化の態様でありますけれども、これも既定方針の五〇対五〇、新設、合弁に限るという線の変更は考えていない、ただ個別的なものの審査とか、...全文を見る
○田渕哲也君 そこでお伺いしたいのですけれども、自動車産業の日本の経済における価値というのは、やはり輸出産業としての価値というのが非常に大きいのだろうと思います。それから、これからしばらくの将来を考えた場合に、やはり外貨を獲得するかせぎ手として期待されるところが大きいというふうに...全文を見る
○田渕哲也君 先日新聞に三菱、クライスラーの問題については事前に審査をして認可をして、四十六年十月に発足できるように考慮するというような記事が出ておりましたけれども、これは、言うならば外資との提携の第一段といいますか、第一番目のケースだと思います。これもいろいろ審査されて決定され...全文を見る
○田渕哲也君 もう一つ最後に、部品メーカーの問題が自由化の場合に非常に大きな問題になると思いますが、現在機械整備振興臨時措置法があるわけですが、四十五年度で期限切れになります。そのあと、この機振法にかわる法律の整備、何か構想がありましたらお答えいただきたいと思います。
03月25日第63回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 第3号
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○田渕哲也君 この間衆議院の予算委員会で、山中総理府の長官が、交通災害を昭和五十年には半減させるということを言われましたけれども、きょうは大臣がお見えにならないので調査室長にお伺いしたいと思いますが、これは単にアドバルーンをあげても、お題目を唱えても、交通事故の半減ということは簡...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまのお話ですと、事故の半減の目標というのは歩行者についてということですが、この歩行者の事故を減らす一番有力な方法というのは、やっぱり歩行者と車と分けることではないかと思います。これはすでに交通安全調査室のリポートからも、もし歩道率が一〇〇%になるならば、事故は...全文を見る
○田渕哲也君 いままでは歩道、横断歩道橋、一つの例ですけれども、私は事故半減ということをほんとうにやられるという目標であるならば、もっと一つ一つの原因を探究して、それに見合っただけの予算措置も必要であろうし、対策が必要ではないかと思うのです、現状を見ると。この予算の面については大...全文を見る
○田渕哲也君 全体の道路整備との関連は確かにあると思います。ただ全体の需要に見合った道路整備といいましても、現在の状況はすでに需要からははるかにおくれた状態ではないか、道路整備の状況は。それに今後自動車保有台数の伸びを考えますと、四十年度から発足した新しい五カ年計画、道路整備五カ...全文を見る
○田渕哲也君 それでは次に、被災者救済の面で自賠責保険について運輸省にお聞きしたいのですが、これは四十三年度で一千七百億円の契約ベースの赤字ということが言われておりますが、これは現在ではどのくらいの赤字になっておりますか。
○田渕哲也君 去年の十一月に保険料を改定して約二倍近く上げておるわけですが、この倍近く保険料を上げてもこの赤字は解消できないわけですか。
○田渕哲也君 もし現在の保険料率のまま推移するとさらに赤字は累積するんじゃないかと思いますが、そうすると、やはり保険料の再引き上げということが必至になろうと思いますが、この辺の見通しはどうですか。
○田渕哲也君 制度の改善につきましては、今度の国会に改正案が提出されると思いますけれども、その改正案の内容を見ますと、去年の十月七日の保険審議会の答申に比べましても、非常にわずかな部分しか改正はされていない。特に一番大きな保険制度の矛盾点である医療費支払いの適正化、これについては...全文を見る
○田渕哲也君 医療費支払いの適正化についてですが、明細書の添付の奨励ぐらいでこれが実現できるかどうか疑問だと思うんです。将来はやはり法的に何らかの法改正をしてそれをきちんときめておく必要があるのじゃないかと思いますが、そういうお考えを持っておられるかどうか。
○田渕哲也君 最後にもう一点だけお伺いしたいのですが、これは排気ガスの問題です。排気ガスの公害問題が非常にやかましくなっております。これは公害委員会でも扱われる問題だと思いますけれども、自動車から出ておるということで、交通安全にも関係があろうかと思いますのでお伺いしたいのですが、...全文を見る
○田渕哲也君 一酸化炭素については環境基準もできまして、それから自動車に対する規制もかなりのものが整備されているわけですが、ほかのものについてはいまのところはっきりしたそういう基準もないように思います。アメリカではニクソン大統領の公害教書に基づいて一酸化炭素、それから窒素酸化物、...全文を見る
○田渕哲也君 次に、通産省にお伺いしたいのですが、いずれこの排気ガスの問題は、だんだん世論としてもクローズアップされてこようかと思います。それから日本の国内の公害除去という見地から考えることは当然でありますけれども、一方、産業政策的に考えても、アメリカでだんだんこういう基準がきび...全文を見る
○田渕哲也君 この面の技術開発とか研究について、日本はかなりおくれているのじゃないかと思いますが、たとえばアメリカなんかの研究に比べてどの程度なんですか、かなりおくれているわけですか。
○田渕哲也君 それから重要なのは、共同研究の問題だと思いますが、これはなかなか実際問題として言うべくして行ないがたい問題ではないかと思います。やはり各社の秘密ということもありますし。問題はしかしそのおくれを取り戻すには、こういう安全、公害の問題こそ共同研究に力を入れるべきであるし...全文を見る
○田渕哲也君 以上で終わります。
04月01日第63回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○田渕哲也君 外務大臣の時間の都合がございますので、質問の順序を変更いたしまして、外務大臣に対する質問から行ないたいと思います。資本の自由化並びに繊維の規制等の、この日米の経済問題についてお伺いしたいと思いますが、たとえば、この自動車の資本の自由化をとってみましても、四十三年の八...全文を見る
○田渕哲也君 外務大臣の御説明によりますと、この日米の経済力の変化ということもあげられておりますけれども、これも確かに大きな要素としてあると思います。しかし、私はもう一つの要素としまして、やはりアメリカからの圧力といえば語弊があるかもわかりませんけれども、要請が非常に強まるにつれ...全文を見る
○田渕哲也君 大胆の時間があまりありませんので急ぎたいと思いますが、あと関連の質問、通産大臣並びに大蔵大臣に対しましては後ほどやらしていただきたいと思います。  まず外務大臣に対しまして、日米関係は、日本の経済の発展によりまして非常に変化してまいっておるということは事実だと思い...全文を見る
○田渕哲也君 外務大臣は時間の御都合がおありのようですから、これでけっこうでございます。あと引き続きまして通産大臣に質問をしたいと思いますが、自動車の資本の自由化の時期、昨年の十月の閣議決定では四十六年十月ということがきめられておりますが、その後、先ほどECATのケンドール会長の...全文を見る
○田渕哲也君 重ねて通産大臣にお伺いしますが、先ほど外務大臣の質問の際に申し上げましたように、約二年前、一年半くらい前から自由化の目標が非常に急速に変わってきているわけですが、これは日米経済の状態の変化ということもありますけれども、それにしてもあまり目標が変わり過ぎるので、これは...全文を見る
○田渕哲也君 あと関連しまして大蔵大臣にお尋ねしますが、自動車の資本の自由化も非常に必要でありますけれども、むしろ対米関係を考えた場合に、資本の自由化より前に貿易上の制限をもっと減らしていくということも必要ではないかと思います。また、現在乗用車の物品税が非常に高いということもアメ...全文を見る
○田渕哲也君 重ねてお尋ねしますが、たとえば、特にアメリカの大型車に対して物品税は非常に高いわけです。これはこれからの日米間の交渉の中でやはり大きな問題になろうかと思いますが、いつまでもこのまま下げずにいくということがはたしてできるかどうかお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それでは、初めに総理大臣に全国新幹線鉄道整備法案についてお伺いをしたいと思います。  今回の国会で自民党のほうから議員提出として出されるやに聞いておりますけれども、この新幹線法案と新全国総合開発計画との関連について御説明いただきたいと思います。
○田渕哲也君 新全総に基づいた計画であり、しかも、この具体的な法案の要綱あるいは路線というものが運輸大臣の諮問機関である鉄道建設審議会で決定されたということを聞いておりますが、それなら、この法案は政府提案とするのがより妥当ではないかと思いますが、この点いかがですか。
○田渕哲也君 この法案の内容あるいはこの路線について見てみますと、きわめて総花的な感じがします。各県庁所在地を全部網羅する、こういうような案は、すでに府県制というものが問題になっております、道州制の検討も始めなければならぬ、こういう時期に、各県庁の所在地を全部網羅するような新幹線...全文を見る
○田渕哲也君 総理のおことばですと、その法案の整備には少し消極的なニュアンスがくみ取れたのですが、そうすると、自民党から議員立法として提出されるということはまだ検討中ということでありますか。
○田渕哲也君 すでに衆議院段階で自民党側から各党に具体的に相談に来ております。この段階で自民党の総裁の総理が御存じないというのは、非常におかしいと思うのでありますけれども、この点いかがでしょうか。
○田渕哲也君 次に、これは運輸大臣にお伺いすべきことかと思いますが、おられませんので、代理の大臣あるいは政府委員の方でもけっこうでございますが、この法案、この構想が総合交通体系の上から考えてどうかということをお聞きしたいのであります。たとえば、鉄道以外に航空機あるいは自動車、船舶...全文を見る
○田渕哲也君 運輸大臣が二月二十五日の閣議後の記者会見で、昭和六十五年を目標とする総合交通新体系を秋までにつくるということを発表されております。そうすると、この総合交通体系の新しい構想ができる前にこういう法案ができるというのは、私はむしろ順序が逆じゃないかと思うんですが、この点を...全文を見る
○田渕哲也君 それから交通体系の面だけではなくて、将来のわが国の産業発展の地理的分布がどうなるか、あるいは経済圏のあり方、こういうものとの関連において路線というものは決定すべきだろうと思います。どうもこういうものとの関連が非常にあいまいである。  それからもう一点は、技術革新の...全文を見る
○田渕哲也君 では、次に大蔵大臣に、この構想の財源的な裏づけはあるのかどうか、こまかくはできていないと思いますが、大ざっぱでもけっこうですから、お答えいただきたいと思います。
○田渕哲也君 まあこういう非常に大きな構想ですから、当然かなり大きな財源が要ることになろうかと思います。それだけ大きな財源が要るならば、当然国民の負担ということも考えなければならないわけで、したがって、十分この財源の裏づけを検討された上で、この法案というものは成立させるべきだろう...全文を見る
○田渕哲也君 それでは、次に国民生活上の問題について二、三お尋ねをしたいと思います。  現在国民が一番悩んでおるものは物価だというのが一番多い答えだと聞いております。また一番不足して、ほしいと思っておるのは住宅である、また一番不安に思っておるのは交通災害である。こういうことがよ...全文を見る
○田渕哲也君 私がしました質問の趣旨と少し違うのですが、といいますのは、住宅の問題につきましていいますと、四十三年の報告でも三百六十万の不足ということが言われております。この住宅難というものがいつになったらなくなるのか、そのめどを示していただきたい。それから物価の問題では、政府の...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの建設大臣の御答弁は、昭和五十年になれば住宅難はなくなるということですね。
○田渕哲也君 総理大臣にお願いがあるんですが、できるだけ大胆にこういうことを国民に公約していただきたいと思う。いままでともすれば、言ったことができなければ責任問題になるから、国会の答弁を見ても、議事録を見ましても、できなくても責任を取らなくてもいいようにちゃんと答えてあるわけです...全文を見る
○田渕哲也君 では、総務長官にお尋ねします。  交通災害を五十年に半減させるという方針を出されましたけれども、これは非常に大胆な方針で、こういう方針をはっきり示されたことは高く評価すべきだと、かように考えております。ただ具体的な政策の裏づけがなくては無意味だと思いますが、具体的...全文を見る
○田渕哲也君 総務長官のお答えでは、まず第一には規制に重点を置く、第二には交通、安全施設の設置に重点を置くということでありますけれども、現在歩行者の事故の大きな原因はやっぱり歩道がないということにあろうかと思います。現在の歩道率は四十三年度末で、交通安全指定道路のうち、市街地だけ...全文を見る
○田渕哲也君 お尋ねした歩道率のアップ率はどれぐらいになりますか。
○田渕哲也君 そうしますと、一般道を含めて歩道率は、年に直しますと、大体八%前後だろうと思います、歩道率のアップは。ところが、総理府の陸上交通安全調査室のレポートで、統計学による試算が出ているわけですが、これによりますと、歩道率を一〇%アップして進行中の歩行者の事故が一一%減る、...全文を見る
○田渕哲也君 交通災害の点は以上にしまして、時間もありませんので、次に老人対策の面で厚生大臣にお伺いしたいと思います。  老齢人口が急激にふえる傾向にありますが、その中で特に老人の医療問題が重要な問題になってきておりつつあります。特に老人の自殺数もふえておりますけれども、その原...全文を見る
○田渕哲也君 特にデータによりますと、五十五歳以上の受療率が極端に減っておるわけです。これは定年になって、いままで会社で受けておった健康保険が受けられなくなって、国民健康保険に切りかえても三割負担はしなければならない。その辺で経済力のない老人が気がねしてお医者さんにかからない、こ...全文を見る
○田渕哲也君 先ほど老人専門病院の設立はなかなか困難な問題があると言われましたけれども、寝たきり老人が六十五歳以上四十万人、七十歳以上二十万人というデータが出ております。最近は家族単位構成がだんだん核家族になって家族の単位が小さくなりつつある。それに住宅問題も関連して、寝たきり老...全文を見る
○田渕哲也君 時間もありませんので、最後に総理大臣に一点お伺いしたいと思います。  これは地方自治体の首長、特に知事の多選禁止の問題でありますけれども、現在京都府の知事選挙が行なわれておりまして、蜷川現知事が当選すれば六選目ということになります。京都に限らず、香川県、奈良県、愛...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
04月23日第63回国会 参議院 商工委員会 第15号
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○田渕哲也君 それでは、再びこういう悲惨な事故を起こさないように事故防止の見地から若干の御質問をしたいと思います。  すでに各委員からの質問がございまして数々の点が明らかになっておりますけれども、それでも私としまして、まだ若干ふに落ちない点あるいは不明確な点が残っておりますので...全文を見る
○田渕哲也君 私がお尋ねしておるのは、まず第一義的な責任の所在、いわゆる最高の、最高のといいますか、最終の監督権、そういうものはどこにあるかということです。今度の場合も、先ほどの御答弁の中で私がふしぎに感じたのは、仕様書を大阪瓦斯のほうに出されて、ガス会社のほうからこれに対して付...全文を見る
○田渕哲也君 こういう問題は基本的な問題で、私は、本来ならば市長あるいは助役さんで答えらるべき問題じゃないかと思います。これは今度の事故についてどうこう言うよりも、今後も地下鉄工事はどんどん進んでいくわけですから、その場合の導管の保安について最終的に責任はどこが持つのか、これがは...全文を見る
○田渕哲也君 現在地下鉄では工事をやっておる業者が二十幾つあると聞いておりますが、この業者の選定の要素、これはもちろん見積もりで入札してきめられると思いますけれども、そのほかいろいろな要素があると思いますが、これ、ごく簡単にどういう要素を参考にしてきめられておるかお聞きしたいと思...全文を見る
○田渕哲也君 先ほど大矢委員の質問にもありましたけれども、私もこの鉄建建設株式会社さん、いままでの大阪の地下鉄の工事の中では比較的事故、まあ今度のような大きな事故ではありませんが、導管とかそういうものに対する破損事故が多いという資料を手に入れたのですけれども、これを、先ほど交通局...全文を見る
○田渕哲也君 それでは現在地下鉄の工事をやっておる各建設会社の先ほど申し上げたような過去における事故、そのデータもお持ちなんですか。
○田渕哲也君 でも、そういうデータはあることはあるわけですね。
○田渕哲也君 それから鉄建建設の社長にお伺いをしますが、おたくの工事の中で、建設会社はどこでもそうですが、かなりの部分を下請にやらせておられると思うのです。現在その下請比率といいますか、全部の売り上げの中でどれくらいのパーセンテージが下請がやっておるわけですか。
05月06日第63回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 第5号
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○田渕哲也君 もうすでに各委員から詳細にわたり質問がされておりますので、できる限り重複を避けたいと思いますけれども、ただ前後のつながりで若干重複する面も出てくるかと思いますので、この点はあしからず御了承いただきたいと思います。  まず、この交通安全対策基本法、これができればかな...全文を見る
○田渕哲也君 確かにいま海上、陸上あるいは空の交通安全を総合的に考えることが必要だと思いますけれども、私は今日この日本の中において交通災害の中で最も重大なものはやはり自動車事故ではないかと思います。これは年間非常に多数の死傷者を出しておりますし、この自動車事故にやはり最重点を置い...全文を見る
○田渕哲也君 私も長官の御意見に大体同感でありますけれども、ただ、自動車の台数の増加ということがございますが、私はそれに対応する一つの政府の施策、そういうものに一つ問題があるのではないかという感じがいたします。たとえばまず第一には、交通政策が立ちおくれているのではないか。といいま...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げたいことは、結局いままでの交通安全対策というのが、ややもすれば現象面に対する対策にとらわれがちであった。したがって、どちらかというと非常に狭義に交通安全対策なり交通安全施設というものを考えてきたきらいがなかったか。したがって、これがややもすれば対症療法的...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの説明を聞いた範囲では、交通安全設備整備計画の中の考え方というのは、私は非常に狭義なものだろうと思います。したがって、これにとどまる限りにおいては従来とそう変わったことはない。もちろん予算の面でかなり大幅にふえるとか、そういうことはあるでしょうけれども、考え...全文を見る
○田渕哲也君 現在日本の自動車の保有台数は千五百万台をすでにこえておると言われておりますけれども、将来まだまだ伸びるのではないかということが一般的には予想されております。たとえば昭和五十年には大体何台くらいになる、あるいは六十年には何台くらいになるであろうか、その辺に対する政府の...全文を見る
○田渕哲也君 確かに今後の政策によって変わってくると思いますけれども、一応例としてあげられました総務長官の予想でも五十年には二千九百万台、現在の約倍であります。そうすると、いま片方建設省で第六次の道路五カ年計画をつくっておりますけれども、この第六次五カ年計画ができる、これが四十九...全文を見る
○田渕哲也君 それから次に、やはり建設省の道路企画課長にお尋ねしたいのでありますけれども、歩道率は現在交通安全指定道路については二九%という数字が出ております。これが三年後昭和四十六年には五四%まで上げるという計画がありますけれども、この場合少し疑問に思うのは、交通安全指定道路と...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、これはちょっと私はこの数字だけの説明では十分ではないと思うのであります。というのは、昭和四十三年度末の指定道路の延長は、ここに書いてあるように七万三百八十九キロ、それから四十六年も同じように七万三百八十九キロ、ほんとうはこの指定道路に該当すべき道路とい...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、大体この市街地の延長の部分もほんとうはふえなければならないわけです。同じ基準で交通量やその他の施設の面を考えても、また今後市街化する地域がふえれば当然これがふえるわけです。したがって、この二九%が五四%になるということ自体非常にこれはあやしいものであっ...全文を見る
○田渕哲也君 どんどん新しい家が建って、住宅地化しつつある区域もあるわけでありますけれども、私があちらこちら行ってみましても、大体たんぼの中にどんどん住宅が建って、歩道のついた道路の建設も後手後手になっておることが非常に多いわけです。これでは片方で幾ら安全施設をつくっても、先ほど...全文を見る
○田渕哲也君 これは任意保険ですから、ほんとうはコマーシャルベースで組み入れられればいい問題ですが、現在の自動車損害補償については強制保険だけではどうしても足らないわけです。だから一般的には強制保険プラス任意保険というかっこうで補っておるのが普通じゃないかと思います。したがって、...全文を見る
○田渕哲也君 いま御説明がありました契約拒否の動きは、特に営業用トラックとかタクシー等において行なわれておりますけれども、これは非常に重大な問題ではないかと思います。この点について保険料の引き上げによってこの点は完全に解消されるのかどうか、お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 時間がありませんので、最後に一点だけ確認をしたいと思いますが、NHKのニュースやあるいは新聞等の記事によりますと、大体六月一日実施、それから料率も出ております。対人一・七、対物一・四、これはいまの御説明ではまだきまっていないということでしたけれども、全然根拠のないこ...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
05月08日第63回国会 参議院 本会議 第15号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、四十四年度中小企業白書について質問いたします。  わが国経済の中で、中小企業が果たす役割りの重要性は、いまさら云々するまでもありません。また、将来にわたり、中小企業がその創意と自主性と機動性を十分に発揮して、わが国経済の活力の根源となること...全文を見る
09月11日第63回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 先ほどの御質問にもありましたが、宇宙開発関係で大臣にお伺いしたいと思うのです。  昨年十月の宇宙開発委員会で、Qロケット、Nロケットを中心とする固体燃料中心の開発計画が作成されたわけであります。あれから一年たたないうちに基本的な計画変更をされる。これは、ロケットの...全文を見る
○田渕哲也君 まあ、固体燃料のこれからの開発の見通しがどうかとか、それから液体燃料に切りかえたほうがいいか悪いか、私、しろうとですから、よくわからない面がありますが、まあ技術的にむずかしい面があると思いますが、技術的な面での検討というのは、どの機関でやられたのですか。
○田渕哲也君 その技術部会ですが、技術部会で十分な論議が行なわれたかどうか。私らの聞くところによれば、それほど論議が行なわれていない。最近開かれた技術部会は八月二十五日でしたか、そのときにもいろいろ議論が出たけれども、結局、結論は出ずじまいといいますか、部会長が計画の切りかえを再...全文を見る
○田渕哲也君 これは、手続としましては、技術部会で一つの結論が出てから宇宙開発委員会にかけることになるわけですか。
○田渕哲也君 この技術部会が技術的なことを論議するとするならば、その中で、いままでやはり固体燃料関係の推進してきた技術者がおるでしょうし、それから液体燃料関係の技術者もおると思いますが、やはりそこいらの話し合いを十分やって、技術的には納得のいった上で進めてもらわないと困ると思うの...全文を見る
○田渕哲也君 それから、ちょっと費用の面でお伺いしたいのですが、固体燃料の開発計画は六年間で約千五百億円ということを聞いていたのですが、液体燃料に切りかえた場合、これはどのくらいの費用の計画になるのですか。
○田渕哲也君 外国の例を見ましても、コストの面ではやはり液体燃料のほうが大体高くつく、特にソフトウエアとか施設費を含むと約二倍というのがその相場だということを聞いておりますが、そうすると、費用の面では、液体燃料に切りかえる場合では、やはり多額の費用が要るのじゃないかと思いますが、...全文を見る
○田渕哲也君 どちらにしても、これは多額の金が要るわけですし、それから日本の国としても非常に大きな計画ですから、その辺の経費の問題ももう少しはっきりした見通しなり、あるいはわれわれが見ても納得のできるようなものをやはり出していただかないと、やってみて、液体燃料のほうが高くつくから...全文を見る
○田渕哲也君 それから、いままでのQ計画を進めてきたというのは、一応打ち切って捨てるということになるわけですが、その間経過的にかかった費用というのは、大体総額どれくらいですか。
○田渕哲也君 それから、液体ロケットに切りかえた場合、アメリカの技術を導入するということになると思うのですが、この導入あるいはアメリカのロケットを購入する、その機種についてはどう考えておられますか。
○田渕哲也君 ソー・デルタについてですが、最近のアメリカの技術雑誌を見ますと、ソー・デルタが非常にトラブルが多いというようなことが載っているわけです。特にこのソー・デルタは、すでに十五年前に設計されたもので、言うならば中古品に似たようなものじゃないか、そういうこともあって最近トラ...全文を見る
○田渕哲也君 これはアメリカの「プロダクト・エンジニアリング」という雑誌に出ているのですが、特にソー・デルタのロケットの事故の例を全部あげているわけですが、最近かなり事故がふえているというようなことが書いてある、ことしの二月の発行のあれですがね。この事故がふえている原因は、一つは...全文を見る
○田渕哲也君 それから安全性の面ですが、液体ロケットが事故を起こした場合には、火災とか、そういう面で大事故になる可能性があるということも言われております。特に日本の打ち上げ場の場合は比較的住居に接近しているわけですから、そういう辺の対策はどうなんですか。
○田渕哲也君 それでは、あまり時間もありませんので、この辺で終わりにしますけれども、一つ要望したいことは、やはりこれは技術的に見てもいろいろな面から論点があろうと思うのです。だから。固体燃料の技術者は、固体燃料のほうが絶対いいんだ、これで開発も可能だと、それから大型ロケット、大型...全文を見る
09月11日第63回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 閉会後第2号
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○田渕哲也君 関連して一点御質問したいと思います。自動車の安全公害に関する問題というのは、これは非常に重大な問題でございまして、またこれはそれぞれの特定の企業の問題ではなくて、実は自動車産業全般に与えられた非常に大きな課題であろうというふうに考えております。最近は各メーカーともこ...全文を見る
○田渕哲也君 自動車工業会で具体的に現在進められておる機関、自動車研究所というのがせんだってできましたけれども、これの活動状況、それからこれに対する各メーカーの投資額、それからそのほかにそういう機関があるのかないのか、それから具体的にいまここでどういう問題を研究されてどういう成果...全文を見る
○田渕哲也君 それでは初めに自賠責保険の問題についてお伺いしたいのですが、自賠責保険の累積赤字は現在どれくらいありますか。
○田渕哲也君 その後ふえているのですか。
○田渕哲也君 現在のところ実態はつかめてないというのが事実ですね。
○田渕哲也君 これは保険協会のお話によれば、かなり赤字がふえておるということなんですが、常識的に考えても二・七倍に上げるべきところを二倍にとどめたということであれば、ふえておると思うのが妥当だと思うのですが、そうすると料率の見直しということをやらなければならぬ。これは去年の答申に...全文を見る
○田渕哲也君 その料率の問題と並びまして、去年十月の審議会の答申では、たとえば治療費の適正化、あるいはメリット、デメリット制をどう見るか、その他制度改善に対するいろいろ意見が出されておるわけですが、これについて現在どの程度検討され、どの程度実施に移されつつあるか、お伺いしたいと思...全文を見る
○田渕哲也君 この治療費の明細書の添付の励行、これは義務づけられるわけですね、今度。明細書をつける場合に、それを審査してチェックすることまでできるんですか。明細書をつけるだけなんですか。
○田渕哲也君 これも保険料の再引き上げの問題ともからみまして、やはり自動車のユーザー側の意見としましては、必要なものは出さなければしかたがないと思うのですが、ただ、やはり医療費というものに対する不満といいますか、あるいは信頼できないというそういう苦情が非常に多いわけです。だから今...全文を見る
○田渕哲也君 自賠責審議会のメンバーの増員という話があるわけですが、それについての事情をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それではそれはあと回しにしまして、排気ガス対策で主として通産省にお伺いしたうのですが、運輸省の案で四十八年規制、五十年規制というふうに出されたのですが、これは自動車業界等の意見を聞きましても、大体四十八年規制までは何とかめどがつくけれども、五十年規制、あるいは将来そ...全文を見る
○田渕哲也君 それから特に新しいエンジンの開発をする、そういうことになれば、政府としても大型。プロジェクトをつくって研究投資をやられると思いますが、来年度の予算の計画を、この間ちょっと新聞にも出ておりましたけれども、もう一度お聞かせいただきたいと思います。
○田渕哲也君 特に排気ガス対策というのは非常に急を要する問題だと思うんです。そこで、いまお伺いしたような程度のことでほんとうに五十年に間に合うかどうか。もちろんこれは通産省がやる以外に企業独自の努力というものも必要ですけれども、企業独自の努力にしましても、いまの日本の公害に対する...全文を見る
○田渕哲也君 それでは最後に、大蔵省の保険部長が見えられましたので、一点だけ質問したいと思います。  自賠責審議会のメンバーの増員ということが出ていましたけれども、それについての構想をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 先日の新聞では、その臨時に増員するメンバーはお医者さんと弁護士と、それから被災者、そういう代表の方というふうに書いてありますが、今度加害者側といいますか、あるいは保険をかける側の自動車の一般のドライバーとか、保有者とか、そういう人の代表がないように思うのです。運送業...全文を見る
11月16日第63回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 閉会後第3号
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○田渕哲也君 それではまず玉井さんにお伺いしたいのですけれども、遺児の数が約三万人というふうに言われておりますが、実際、いまのところ奨学金を受けている人数が少ないのですね。先ほどのお話によりましても千二百人か三百人。これはやはり育英会の資金が足りないからこれは少なくせざるを得ない...全文を見る
○田渕哲也君 それから先ほどのお話の中で、将来の資金調達の予定は四十億というお話聞いたんですが、この四十億集めるのになかなか御苦労だと思いますが、いまのところ大体いつごろになればこの四十億が調達できる見込みですか。
○田渕哲也君 それから先ほどのお話と関連するわけですけれども、年間千三百人、これは千三百人にワクをしぼらざるを得ないということですか。ほんとはもっと広げたほうがいいんじゃないかと思いますが、これは資金の関係で千三百人ということにしているわけですか。
○田渕哲也君 そうすると、資金さえたくさん集まるならば、これはやっぱり二千五百人めんどうを見たいという気持ちですか。
○田渕哲也君 自賠責の問題でちょっとお尋ねしたいのですが、運輸省はまだ見えていませんか。——大蔵省の保険部長にお伺いしたいと思いますけれども、先ほども玉井さんのお話の中に、根本的な解決策としては、やはり交通事故による貧困家庭というものをなくするようにしなければならない、それが根本...全文を見る
○田渕哲也君 実は交通遺児の問題に関連して、自賠責の問題で二、三お聞きしたいんですが、先ほどから玉井さんのほうから、十億円何とか政府で出してくれというような御要望があるわけですけれども、私はこの自賠責の中の政府保障事業の勘定がありますね。これが年々剰余金がふえてきておるわけです。...全文を見る
○田渕哲也君 現在二千万円出している額は、これは補助金として出してるわけですか、出資金として出してるわけですか。
○田渕哲也君 これはまあこの保障勘定が年々余ってくるとすれば、出資金としてこれを振り向けるというようなことは考えられないんですか。
○田渕哲也君 それでは最後に関連して、この自賠責保険の運用の問題についてお尋ねしたいんですが、やはり現在の自賠責保険の制度というのは非常に大きな矛盾があるわけです。私はこの制度の運用よろしきを得るならば、交通遺児の問題でもこの中で十分消化できると思いますし、またそういうことまで自...全文を見る
12月03日第64回国会 参議院 商工委員会 第2号
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○田渕哲也君 それでは自動車の資本自由化の問題についてお伺いしたいと思います。  先般いすずとGMとの提携の問題が発表されたわけですけれども、これでビッグスリーが三社とも日本上陸の一つの方針というものを出すに至ったわけですが、来年の四月かに予定されております自動車の資本自由化に...全文を見る
○田渕哲也君 こちらの原則という、その原則の内容はどういうことですか。
○田渕哲也君 乗っ取りの防止といいましても、これは非常にむずかしいことではないかと思います。といいますのは、ヨーロッパのビッグスリー進出の例を見ましても、最初は一部の株を持っていても、最終的には大体大半ないしはほとんど一〇〇%の株を取得して、経営権を取るというのがビッグスリーの従...全文を見る
○田渕哲也君 大体ヨーロッパの例を見ましても、乗っ取り防止のためにいろいろの手が打たれおりますが、一つは、やっぱり政府が介入をして、出資比率、あるいは役員構成、あるいは輸出政策とか雇用対策上の経営方針、そういうものに一々口を出すということもあるわけですけれども、出資比率とか役員構...全文を見る
○田渕哲也君 それから安定株主の問題ですけれども、業績が非常に悪いような会社ですと、安定株主構成がなかなかできにくい面があると思います。これについてイギリスやイタリアでやっておりますような、持ち株会社的なものをやはりつくる必要が出てくるのじゃないかと思いますが、それについてはどう...全文を見る
○田渕哲也君 資本の自由化に対する考え方ですが、通産省としては従来自動車産業の体制整備ができるまでは自由化は引き延ばしたいというような方針があったと思いますけれども、大体来年の四月に自由化をする。さらに具体的に個別審査でビッグスリーの進出も検討するという段階に来ておりますが、自動...全文を見る
○田渕哲也君 現在の自動車産業の状態を見ましても、非常に過当競争の状態ですし、それからトヨタ、日産というメーカーでの利益の額はかなり大きなものを出しておると思いますが、販売店、下請まで含めて考えた場合に、私はやはりそれほど体質が強化されていないのではないかという考え方を持っており...全文を見る
○田渕哲也君 最近アメリカが保護貿易主義的な考え方が非常に強くなっておるわけですけれども、大体われわれが、自動車の自由化にしても推進する一つのメリットは、やはり自由貿易というものを推し進めていかなければならない。それから、日本の自動車もアメリカやほかに輸出しておることですから、そ...全文を見る
○田渕哲也君 現在アメリカは自動車の資本の自由化というのは非常に強力に要望しておるわけです。ただ、資本の自由化の場合は、簡単に、アメリカがそれじゃ輸出制限したから日本は資本自由化をやめたというわけにはいかないと思うんです。逆戻りはなかなかしにくい問題ではないかと思うんです。そうい...全文を見る
12月04日第64回国会 参議院 本会議 第5号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、ただいま提案されました公害対策基本法の一部を改正する法律案について政府の見解をただしたいと存じます。  まず第一に、公害に対する基本的な考え方についてであります。よく経済優先か、あるいは人間尊重かということが言われますが、公害問題というのは...全文を見る
12月11日第64回国会 参議院 公害対策特別委員会、地方行政委員会、法務委員会、社会労働委員会、農林水産委員会、商工委員会、運輸委員会、建設委員会連合審査会 第1号
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○田渕哲也君 まず総理に、公審に取り組む基本姿勢についてお伺いをしたいと思います。  総理はいままでの委員会での御答弁の中に、経済成長と福祉というものは二者択一でないということも言われております。しかしまた経済成長という、福祉のための手段を防いでしまっては何にもならない、まあこ...全文を見る
○田渕哲也君 総理の生活優先ということばは再再お聞きしておるわけですけれども、私はどうも、それがことばだけに終わるような感じを受けるわけです。といいますのは、いままでのいろいろな論議を通じて感ずるところは、やはり経済というものを無視できない、これは事実であります。だからその公害対...全文を見る
○田渕哲也君 確かに公害を解決するには、技術が必要である、また科学的な研究も必要であるということは同感であります。しかしこの論議も、いうならばマクロの立場に立った論議ではないかという気がするわけであります。今日のこの公害のほんとうの問題は、確かにこのマクロの問題をそういうふうに考...全文を見る
○田渕哲也君 私の申し上げたいことは、確かに経済成長というのはやっぱり必要なことなんです。だから経済成長のために、ある程度やむを得ないというような、そういう考え方あるいはそういう発想をやめていただいて、個別的に不当なことが行なわれて被害者を出しておるというこの現実に対して、やはり...全文を見る
○田渕哲也君 今度の臨時国会に当初提出される予定で、準備の都合で間に合わなかったもの、あるいは途中で取りやめたものもありますけれども、まず第一に、この無過失賠償責任制の確立の問題であります。それから第二点としましては、国の地方財政に対する特別措置。第三点は公害防止投資に関する税制...全文を見る
○田渕哲也君 公害について特に開かれた今国会の任務といいますか、あるいは国民がこの国会に期待するものは、私は、環境保全も含めて、国民の健康と福祉を目ざす政治方針の確立がまず第一だろうと思います。  第二は、現在具体的に公害の発生原因となっているものを除去することである。  第...全文を見る
○田渕哲也君 ここで厚生大臣にお伺いしますが、現在の公害病患者の実態を簡単に報告していただきたいと思います。実態と言いますのは、その種類、人数、病状さらに会社との紛争の状況、係争の状況、さらには生活実態、この点について簡単に御答弁いただきたいと思います。
○田渕哲也君 厚生大臣の御報吉がありましたけれども、それ以外に食品公害の患者もおります。特にカネミオイルの患者が千人余りおる。そのように考えた場合、しかもこれらの患者の中で生活が困窮しつつある人が非常に多いわけです。そういう意味から考えましても、私は特に今度の国会では、この被害者...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの法務大臣の御答弁でありますけれども、私はここでそれなら無過失責任の立法化ですね、個別法によるものでもけっこうですから、いつやられる予定か、また挙証責任の転換についても、それは次の通常国会で提案される予定なのか、それをお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 各省で検討されるということですが、いままではまだ各省では全然検討されていないわけですか、これから検討されるわけですか。
○田渕哲也君 次に、被害者の救済措置の問題でありますけれども、先ほどもこの問題で論議が行なわれましたけれども、やはりこういう裁判が非常に長引くおそれがあるわけです。それで、おそらくほとんどの被害者がその長い裁判に耐えられない状態になっていると思います。ところが、現在の救済措置の内...全文を見る
○田渕哲也君 確かにいまの御答弁のように、本来は公害発生の原因者である企業が負担すべきものであることは事実であります。しかしまあ、企業から取るのにひまがかかってしかたがない。だから、その間せめて立てかえ払いですね、立てかえ払いをして裁判で企業から取れたときに返してもらうという制度...全文を見る
○田渕哲也君 それでは総理にお伺いしたいと思いますが、ただいまの御答弁を総合しますと、少なくとも被害者の救済については、具体的に何ら前進を見なかったということになると思いますが、この点いかがですか。
○田渕哲也君 総理がもう時間のようなので、あと、じゃあ山中総務長官にかわってお聞きしますが、先ほど私が総理にお伺いしたときに、やはり被害者の救済が一番緊急を要するということをお認めになったわけですよ。ところが、肝心のその無過失責任の挙証責任の転換も全然実現されない。それからただい...全文を見る
○田渕哲也君 今回の公害対策関係法案がたくさん出たわけですけれども、たとえば大気汚染防止法にしましても、水質汚濁防止法にしましても、肝心の基準は全部政令、省令できめることになっております。したがって、国会で審議しておるのは、いうならば中身のない外ワクだけ論議しておるというような気...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げたいのは、今度の国会で公害関係法案がたくさんできましたけれども、ほんとうに国民がこれを見て、じゃあ安心だというところがなかなかないわけですね。たとえば公害罪法案にしましても非常にあいまいであって、どの程度実効があがるか非常にわからない。また肝心の被害者の...全文を見る
○田渕哲也君 ただいま法案についていろいろ御説明がございましたけれども、私は、実際に法案をつくっても、それを実行する体制がなければ何にもならない。現在、わが国の場合を見てみますと、公害対策本部が三十五名、それから厚生省関係で公害担当者が三十名、それから通産省が二十四名、経済企画庁...全文を見る
○田渕哲也君 六千名ですか——失礼しました。六千名に比べて、これはあまりにもお粗末な体制ではないかという気がするわけです。この点について、どういうふうにこれからされるのか、お答えいただきたいと思います。
○田渕哲也君 次に、公害罪の問題で若干お伺いしたいと思いますけれども、いままでのこの論議を通じましても、適用基準はきわめてあいまいだという印象を受けるわけです。そうして、よくこれは実効のないザル法ではないかといううわさも立っておりますけれども、その点について二、三御質問したいと思...全文を見る
○田渕哲也君 それから、排出基準を守っていれば処罰されないという答弁もありましたけれども、これは基準が未設定の場合にはどうなるのか。たとえば水俣とか阿賀野川とか神通川の場合、かつてはこれは基準がなかった、こういう場合にはこれは適用されないのかどうか。
○田渕哲也君 それから念のためにお伺いしたいのでありますけれども、今度の直罰主義に変更されたわけですけれども、その行政罰について、この場合は故意・過失が要件になるのかならないのか、この点をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それからもう一つの要件である、健康に危険を生ぜしめた場合ということがあるわけです。これは、おそれとかおそれがないとかというのは、もうすでに言い尽くされておりますから省略しまして、今回の場合、人体に限るわけですね。たとえば四日市港では廃酸が多量に出て、船舶や施設に被害...全文を見る
○田渕哲也君 それからこの処罰の要件として、やっぱり危険を生じた場合というようなことがあれば、この危険を常に察知するというのは、これは容易じゃないと思うのですね。そこで総点検、常時点検が行なわれていないと、やはり実際問題としてはなかなかむずかしいのではないかという気がします。特に...全文を見る
12月14日第64回国会 参議院 公害対策特別委員会 第3号
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○田渕哲也君 まず、総務長官にお伺いしたいと思いますが、今度の国会で、公害対策基本法の改正あるいは費用負担の法律、さらには公害罪、そのほかたくさんの公害関係の法律ができましたけれども、しかし、具体的にどのように公害が改善されるか。これは、こまかな点が政令、省令等に全部委譲されてお...全文を見る
○田渕哲也君 公害対策基本法の第九条に、環境基準について定められておるわけです。それから、従来は、九条にも経済の健全な発展との調和という規定があったわけですけれども、今回は削られております。これが削られたことによりまして、いままで閣議できめられた環境基準をやはり改正する必要が出て...全文を見る
○田渕哲也君 従来は環境基準をきめるについて、健康保護の面についてはこれは経済との調和ということは考えないんだ、これは絶対条項だ、それから、しかし生活環境保全については経済との調和を考えていくんだと、こういうことが大体基本的な考え方としてあったと思います。今後この基本法の改正によ...全文を見る
○田渕哲也君 いままでの環境基準の設定の基準についてお伺いしたいと思いますが、いろいろな基準がありますね、たとえば労働環境では恕限度というようなものがある。それから建築衛生基準では至適度ですか、それから裁判上では受忍限度というようなことが使われております。それから健康上の絶対限度...全文を見る
○田渕哲也君 硫黄酸化物についての閾値は、二十四時間平均で〇・〇五PPM、一時間では〇・一PPMということが言われております。ところが環境基準のほうは、一時間値で〇・二PPM以下のが年間の九九%、あとの一%は〇・二PPMを越えてもいいということになっておりますね。それから〇.一P...全文を見る
○田渕哲也君 それでは一酸化炭素についてお伺いいたしますけれども、一酸化炭素の環境基準は、二十四時間で一時間平均一〇PPM以下、それから八時間平均で二〇PPM以下ということがきまっておるわけですけれども、一酸化炭素の閾値というものはどうなっているんですか。
○田渕哲也君 そうすると、二十四時間平均で一〇PPM以下というのは、やはり閾値から見ればかなりゆるい基準ではないかと思いますが。
○田渕哲也君 そうしますと、いままでの環境基準のきめ方は、大体閾値に基準を合わせておると解釈していいわけですね。そうすると健康保護に関する限りは、いままできめたものを公害対策基本法の調和条項がなくなっても何ら変える必要はない、こういう御見解ですか、総務長官にお伺いしたいと思います...全文を見る
○田渕哲也君 健康保護の面からの考え方は大体わかったわけですけれども、次は生活環境保全の面から考えて、たとえば植物が枯れるとかあるいはといが腐るとか、こういう植物や器物についての判断尺度をいままでは環境基準をきめるにあたって考えられたのかどうかお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 まあそれはあくまで推定であって、これから調和条項がなくなったとするならば、人の健康について害はなくても、植物が枯れるとか器物が破損するとかいう場合には、環境基準をさらにきびしくしなければならない、理屈上はそうなるわけですけれども、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 それから今度大気汚染防止法で、一酸化炭素以外の炭化水素、鉛ということも加えられたわけですけれども、もちろんこの大気汚染防止法ではこの排出の許容基準をきめるわけですが、この炭化水素とか鉛についての環境基準ですね、これはやはりきめる必要があるのではないかと思いますが、こ...全文を見る
○田渕哲也君 それから自動車の排気ガスの中には、一酸化炭素、炭化水素、鉛のほか窒素酸化物があるわけですが、これについても環境基準作成を考えておられるわけですか。
○田渕哲也君 環境基準で、もう一つお伺いしたいんですが、いままでの環境基準のきめ方は、健康保護の見地から、一つ一つの閾値を基準にして考えられたと思いますが、一つ一つで健康保護の面を考えても、これは複合的な作用もあると思いますが、これはどうなんですか。
○田渕哲也君 それから次に、硫黄酸化物と一酸化炭素の環境基準がすでにきめられておるわけですけれども、これの適合状況、実際これに合っておるところがどれぐらいあるか。これはそれぞれ自動測定ステーションが設けられてデータが出ておると思いますけれども、四十二年、四十三年、四十四年の比較で...全文を見る
○田渕哲也君 詳細な数字はあとでいただくことにしまして、いまこの四十二年、四十三年、四十四年と比べて、一酸化炭素の場合、傾向としてはどうなんですか。悪くなっているのか、よくなっているのか。
○田渕哲也君 環境基準の目標達成の計画ですね、何年ぐらいかかって環境基準に適合させるようにするのか、この点についてお伺いしたいと思いますが。
○田渕哲也君 この硫黄酸化物の十年という目標が少し長過ぎはしないかと思うんです。この十年というきめ方も、やはり低硫黄化政策とかいろいろなことを考えた上きめられたと思うんですが、技術的に困難な面もあろうかと思いますけれども、対策基本法の経済調和条項がなくなれば、もっとこれは早まるの...全文を見る
○田渕哲也君 次に公害防止費用についてお伺いしたいと思いますが、これ、来年度において、これは非常に大ざっぱな質問になると思いますが、全部でどれくらいのものが見込まれるか、概算でけっこうですが、お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 ただいま企業の設備投資額に占める公害投資の割合の説明があったわけですけれども、もちろんこの日本の場合と外国の場合とかなり条件が違うと思いますが、外国の例、わかっておりますか。
○田渕哲也君 いままでの論議の中で総務長官も言っておられますが、やはり将来は一〇%ぐらいが必要じゃないかということを言われております。ということは、やはりいまの公害投資の倍くらいやらないと日本の場合いけないんではないかということですか。
○田渕哲也君 もし日本の産業の総投資額の一〇%を公害投資に回したと仮定した場合に、これは経済企画庁にお伺いしたいのですが、日本の経済成長に与える影響ですね、これはほかの条件がいろいろありますから、簡単には出ないと思いますが、ただその面に限って言えばどのような影響があるという見通し...全文を見る
○田渕哲也君 それでは大蔵省にお伺いしたいのですが、この間の連合審査会で公害防止については国が第一義的責任を負うべきである、財政負担を地方に押しつけることがあってはならないという政府の統一見解が出されたわけですけれども、そのために国も多額の財政措置というものが必要になると思います...全文を見る
○田渕哲也君 私も本会議で大蔵大臣にお聞きしたときには、来年はかなり自然増収があるから特別に税をふやすとか、特別な収入面での措置はとらなくともだいじょうぶだということの答弁があったわけです。そういう面について私は必ずしもそうは言えないんじゃないか、かなり公害投資ということは多額に...全文を見る
○田渕哲也君 私は、公害の財源というのはやはり、それは目的税にするかどうかは別にしまして、やはり何らかの措置が必要ではないかというふうに考えるわけです。たとえば自然増収があってもこれはやはり一般国民大衆の負担にすべき性格のものではない。したがって、企業といいますか、企業にやはり適...全文を見る
12月15日第64回国会 参議院 公害対策特別委員会 第4号
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○田渕哲也君 それでは二見さんにお伺いしたいと思いますが、ただいま漁業に携わっておられる者の立場から公害に対するお話があったわけですけれども、もうすでに瀬戸内海も近い将来死の海になるだろう、こういうような観測もされております。すでにこれは昨年のデータで六百三十四億の水揚げがあった...全文を見る
○田渕哲也君 ただいま二見さんの御説明によりますと、公害問題は漁業者にとっては、これは確かに健康保護に対する被害を与えたということには該当しない、しかし、単なる生活環境の保全というようなものではなくて、やはり生活権を根底から脅かされておる。非常に重要な問題だと思います。今回の審議...全文を見る
12月16日第64回国会 参議院 公害対策特別委員会 第5号
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○田渕哲也君 最初に、公害病患者の救済と、公害防止計画の推進について質問したいと思います。  きのうのテレビ放送で富士市のぜんそくの問題が取り上げられております。富士市の工場群から出る煙がスモッグを起こして、そして子供、赤ちゃんがぜんそくであえいでおる、こういう光景が写っておっ...全文を見る
○田渕哲也君 ただいま厚生省のほうから答弁がありました公害病指定地域の条件ですね。相当範囲とか多発とか、非常にばく然としたことばで、広さできめるとか、人数できめるとか、その辺の基準はどうなんですか。
○田渕哲也君 これは具体的に広さについても人数についてもそういう基準はない、ただ、いままできめたところに比べたらその程度が小さいとか、少ないからやらないということで、ちょっとこれは理由にはならないような気がするわけです。それで富士市の場合も、現実の問題として硫黄酸化物による汚染が...全文を見る
○田渕哲也君 いままでこういう地域の指定というのは、地域からの要請に基づいてやったのですか。
○田渕哲也君 まあ現在公害病に指定されている地域が四カ所あるわけです。これ以外に、まあ富士市以外にいま厚生省ではどういうところが汚染がひどいから、そういうことを検討しなければならない、その辺、そういうところあれば……。
○田渕哲也君 まあいままでの御答弁を聞いておりますと、どうも動きが鈍いような気がするわけですよ。やはり確かに地域からの要請に基づいて腰を上げるのじゃなしに、厚生省みずからこういう地域をあらかじめ調査して前向きに取り組んでいくということが必要だ。これはまあ大臣もそういうことをおっし...全文を見る
○田渕哲也君 まあ厚生大臣の御答弁は、全部やってもいいけれども、金がないからできないというような趣旨ですけれども、今度の公害国会でいろいろな法案が整備され、そういう被害者の救済についても前向きに取り組んでいこうと、こういう政府の姿勢があると思うのですね。そこへもってきて金がないか...全文を見る
○田渕哲也君 この被害者の救済について、今回の国会での野党側としての不満は、無過失賠償責任とかあるいはこの被害者救済法の救済措置の内容の充実ということが見られなかったわけでこの点は残念に思っておるわけですけれども、せめていま厚生大臣が言われた運用の面で対象を広げるとか、あるいはも...全文を見る
○田渕哲也君 もう一度確認したいと思いますが、この公害病の指定地域についての基準はもっと積極的に対象を拡大して考えていく方向なのか。それから医療費の分担についても事業団分の負担分をふやすように要請されるのか、この点はっきりした答弁をお願いしたいと思うのです。
○田渕哲也君 それからきのうの大喜多参考人の意見の中で、公害病に対する認定基準そのものもひとつ研究を要するのではないかという御意見があったわけですけれでも、この点について医学的あるいは疫学的、化学的に認定の基準というものを国として確立すべきではないかと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 けさの朝日新聞にも出ておりましたけれども、公害病——同じような病状の人が一ぱいいるけれども、そのうちで公害病に認定されていない人もかなり多いというようなことも書いてありました。したがって、現在の基準で妥当かどうか、これは私は再検討を要するのではないかと思います。やは...全文を見る
○田渕哲也君 それからやはりけさの朝日新聞の川崎の公害病患者の例の中で、公害病に認定されておる人の八〇%が生活難におちいっているということがありました。やはり公害病救済の場合に、現在のように医療だけに限定しておるというのは、私は非常に不十分ではないかという気がするわけです。この連...全文を見る
○田渕哲也君 では次に、地方公共団体の公害行政体制の強化整備についてお伺いしたいと思います。  すでに全国的に公害の発生が激化しておりますし、また、今回の法律案の作成あるいは改正によりまして地方の規制監視事務がやっぱり増加すると思います。それからもう一つは、やはり国の権限委譲に...全文を見る
○田渕哲也君 現在地方の公害関係の担当組織、公害担当組織の現況を見てみますと、公害担当の専門の課を持つものが昭和四十三年度で都道府県では二十八、それから市町村では五十五というふうになっております。それから専門の係を持っているものが都道府県では十七、市町村では百五十七、これは非常に...全文を見る
○田渕哲也君 この市町村や府県に対する公害の専門の課を置くとかそういう面について、国として一つの指導方針を持っておられるかどうか。それからこれについての財政援助というものはどうなっておるのか。
○田渕哲也君 それからやはり昨日の参考人の中で、横浜の公害センターの所長の助川さんから、公害の初動調査のために、やはり市長の立ち入り検査の権限とかそういうものがどうしても必要だというふうなお話もあったわけですけれども、少なくとも政令市については市長への権限委譲ということを考える必...全文を見る
○田渕哲也君 あと時間がございませんので、一点だけこの法案上の疑問の点をお伺いしたいと思うのですが、大気汚染防止法の第四条の都道府県の上乗せ条例というものがきめられたわけですけれども、この中で政府はこの上限をきめないという統一見解を出しておられます。それに従って、「政令で定める基...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
12月17日第64回国会 参議院 公害対策特別委員会 第6号
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○田渕哲也君 それでは、初めに総務長官にお伺いしたいと思いますが、公害関係の法律がいかに整備されても、具体的にこれを解決するとなれば、技術開発というのが非常に重要だろうと思います。したがって、この技術開発に積極的に取り組まない限りなかなか解決が進まないのではないか。ところが、日本...全文を見る
○田渕哲也君 まあそれに関連しまして、次に、公害研究のための職員養成体制の充実についてお伺いしたいのでありますが、一昨日の参考人の意見を聞きましても、たとえば光化学スモッグの原因となるオキシダントの問題あるいは窒素酸化物の問題、さらには自然公園の植生に対する自動車排気ガスの影響、...全文を見る
○田渕哲也君 大臣はあまりもう時間がありませんようですから、大臣にもう一つだけ御質問したいと思いますが、今回の公害防止費用の事業者負担法によりまして衆議院の改正によりまして住宅移転がつけ加えられたわけです。今度はこの住宅移転の条件、住宅移転を公害防止事業とする場合の条件というもの...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、この場合の条件というのは、たとえば環境が悪いとかあるいは被害が大きいとか、そういうことが条件にはならないということですか。環境が非常に悪くて、この地帯空気が悪くて人が住めなくなったから移転しようとかそういうこともあるわけですか。
○田渕哲也君 大臣はもう時間がきたようですから、けっこうでございます。  それでは先ほどの問題に戻りましてお伺いしたいと思いますが、先ほどの研究職員の充実の問題ですが、特に地方公共団体の公害関係職員、研究所についてお伺いしたいと思います。  地方公共団体の公害関係職員は三千六...全文を見る
○田渕哲也君 地方の公害関係職員の待遇のあり方につきましても、一昨日の参考人の意見の中にはやはり公害関係職員を別途の、特に技術職員ですね、国との関係とかあるいは自治体の固有の事情もあろうかと思いますけれども、特に待遇の問題を考える必要があるということを指摘しておられましたけれども...全文を見る
○田渕哲也君 次に、公害研究所の問題についてお伺いしたいと思いますが、これも山中長官が、前に公害研究所の構想を出されましたけれども、やはり公害専門職員養成のためにこういう施設が必要だと思いますけれども、   〔理事杉原一雄君退席、理事鬼丸勝之君着席〕 しかし、連合審査会のとき...全文を見る
○田渕哲也君 職員の研修養成のための講師自体が非常に少ないということも聞いておるわけですけれども、現在の国や地方でとらえておるスタッフではやはり足りないというような感じがします。したがって、職員の養成のために、こういう公害研修所、研修所での養成というものを早くやらないと間に合わな...全文を見る
○田渕哲也君 先ほどの住宅移転の問題について、若干質問し足りなかった面を続けたいと思いますが、長官は、住宅移転よりも学校移転を優先すべきだというお答えがありましたが、学校移転の場合にしても、それぞれ条件があろうと思いますが、たとえば住宅を移転する場合にそれを公害防止事業として認め...全文を見る
○田渕哲也君 それから、公害防止事業に認定された場合は、そういうようないろいろな助成が行なわれるわけでございますけれども、これは必ずしも被害を受けておる住居のすべてがそういうふうに認定されるとは限らないわけで、むしろ現実の問題としては、私は、いまの環境の悪い住居の中でも、そういう...全文を見る
○田渕哲也君 それでは、あまり残り時間もありませんので、最後に、環境基準と排出基準の問題についてお伺いしたいと思いますが、環境基準というのは望ましい基準というふうに指定されておるわけですが、望ましい基準というのはそれに到達する目標だというふうに解釈されると思います。しかし、本来か...全文を見る
○田渕哲也君 環境基準につきましての、いままでの審議の中での御答弁によりますと、これ以下なら老人や子供でも大体被害が出ないと思われる基準だと思います。ということは、環境基準を越えた状態のところでは老人や子供には被害が出るおそれがあると考えられるのではないかと思いますが……。
○田渕哲也君 どのくらい安全率を見込んであるのですか。
○田渕哲也君 それから排出基準の問題ですが、これは法律によりましてもこの排出基準は大体環境基準に適合するように定めることが趣旨だろうと思います。ところが最近、各地において結ばれておる公害防止協定によりますと、大体国がきめた排出基準よりもかなりきびしい基準できまってるわけですね。先...全文を見る
○田渕哲也君 それから今回のこの大気汚染防止法によって、知事に上乗せ権限を与え、かつ政府が上限を定めないということは非常に大きな進歩だと思います。ただ、残念ながら現在の大気汚染の中で一番重要な問題である硫黄酸化物が除外されておる。これでは全くしり抜けだという感じも一般には受け取れ...全文を見る
○田渕哲也君 現在の硫黄酸化物による汚染の中で占める電力並びにガス事業の寄与率はどのくらいになっておりますか。
○田渕哲也君 そうすると、電力が大体半分ぐらいということになると思いますが、今回この大気汚染防止法の中でやっぱり電気事業法、ガス事業法に規定する施設についてはかなりの部分が適用除外になっているわけです。第六条から第十二条までの届け出とか、いろいろな手続、それから第十四条の第一項改...全文を見る
○田渕哲也君 電気事業法に確かに届け出とか設備の改善とかいろいろなことが規定されておりますが、特に公害に関してそういうことをやることが明文化されていないように思いますがね。それはどこできまっているわけですか。
○田渕哲也君 大体省令できまっているわけですか。
○田渕哲也君 まあ大気汚染防止法のほうは大体法律においてかなりこまかなことがきまっておりますし、それから知事の権限も非常に強いわけですが、電気事業法においては法律にはあまりそういうところが明確にされないで全部省令でこまかくきまっておると、やはりかなり格差があるように思うわけですね...全文を見る
12月18日第64回国会 参議院 公害対策特別委員会 第7号
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○田渕哲也君 それでは、自動車の排気ガスの問題につきまして質問したいと思います。  まず、運輸省にお伺いしたいのでありますけれども、十六日に、アメリカの議会の両院協議会におきましてマスキー法案が承認されたということが報道されております。マスキー法案というのは、御承知のように、現...全文を見る
○田渕哲也君 通産省、見えていますか……。現在の中間答申の五十年目標でも、現在の日本の技術水準ではきわめて困難だということが言われておりますが、これがマスキー法案でさらに強化されるとなると、これは、わが国の基準をどうこうするにかかわらず、現在はかなり対米輸出をしているわけですから...全文を見る
○田渕哲也君 最後に、総務長官にお伺いしたいと思いますが、公害除去という面から考えても、それから産業政策という面から考えましても、私は公害規制というものをもっと積極的に強化していくべきではないかという意見を持っているわけです。現在の自動車の排気ガスの問題にしましても、日本の場合は...全文を見る
○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、政府提出の公害対策基本法の一部を改正する法律案に反対、公害防止事業費事業者負担法案、大気汚染防止法の一部を改正する法律案、騒音規制法の一部を改正する法律案に賛成の意を表明し、また、日本共産党提案の修正案にそれぞれ反対の意向を表明いたします。 ...全文を見る