田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1972年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月01日第68回国会 参議院 本会議 第6号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、今回の米中首脳会談を中心とする最近の国際情勢の変化に対して、一、情勢の変化に対する基本認識、二、日米関係の調整、三、日中国交回復の促進、四、わが国の経済進出、経済援助に対する基本態度の転換、五、ココムの廃止、以上五点について質問を行なうもので...全文を見る
04月08日第68回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○田渕哲也君 私は本論に入る前に、まず冒頭に、現在大きな問題となっております国家機密の漏洩と報道の自由の問題に関しまして、総理の所信をお伺いしたいと思います。  この問題はすでにいろいろ論議され、総理からの見解も伺っておりますけれども、かなり問題が錯綜し、混同されておるきらいが...全文を見る
○田渕哲也君 国会の審議のあり方について見解を述べたいと思いますけれども、憲法六十二条には御承知のように国政調査権というものがあるわけです。この国会の国政調査権と、もちろん政府には行政の機密というものがあるのは当然だと思います。これとのかね合いをどうするかというのが非常に重大な問...全文を見る
○田渕哲也君 証言法というのがあるわけです。議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律、これの第五条には、公務員が証人の場合には、当然行政の機密ということを聞かれる場合がある。その場合には監督官庁の長の許可が要る。長が許可しない場合は、さらに議院がその証言を求めた場合には、内閣...全文を見る
○田渕哲也君 今回、新聞記者の取材の内容が国会において露呈したわけです。これは取材源が漏れたということで、非常に遺憾であると思います。また、その取り扱いについても、必ずしも適切でなかった面もあろうかと思います。しかし、どうしてこういう問題が起きたかというと、国会で幾ら聞いても具体...全文を見る
○田渕哲也君 私が申しておるのは、この問題は一つの例てあって、この問題に限りません。すべてのことがそういうふうにやらなければ、政府はなかなかほんとうのことをしゃべらない。毒ガスの問題にしてもそうです。核基地の問題にしてもそうです。常に野党が具体的な証拠をさがし回って突きつけなけれ...全文を見る
○田渕哲也君 この問題を契機にして、一部には、もっと機密の保持を厳正にやるべきだということから、機密保護法というものを制定すべきだという意見も出ておるかに聞いております。しかし、私はこれは日本の平和国家、民主国家としての性格からするならば逆行であると思いますけれども、この点どうお...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、機密保護法制定については考えられておるということですか。
○田渕哲也君 私は、ここで佐藤内閣の政治責任の問題を少しただしたいと思います。今日外交問題、国際外交の面でもまた国内経済、内政の面でも非常に大きな転換期を迎えております。かつてなかったような大きな転換期だと思います。ところが残念ながら、国会の審議を通じましても、あるいは総理大臣が...全文を見る
○田渕哲也君 私はここで佐藤内閣にやっていただきたいこと、国民としてやっていただきたいことは何であるかと言いますと、昭和三十九年よりすでに七年間余り非常に長期の政権を担当してこられました。その間に成果があったことも私は否定はいたしません。しかし、いろいろ欠陥、問題点があったことも...全文を見る
○田渕哲也君 総理としては日本の国家目標をどういうものに置くべきだとお考えですか。
○田渕哲也君 私もそれには同感であります。やはり日本のこれからの進むべき道は、世界平和のために貢献する、それから世界人類の福祉のために貢献する、言うならば日本の経済発展をあくまで世界に脅威を与えない、世界のためにプラスになるために使うということではないかと思います。それから福祉、...全文を見る
○田渕哲也君 それではその中の、まず平和外交について二、三お伺いをしたいと思いますけれども、平和外交のポイントはどこに置くべきだと思われますか。
○田渕哲也君 私も同感であります。(笑声)ただ、もう一つ加えるならば、世界の平和を守るためにはやはり国連機構の充実ということに日本が力をかすべきではないかと思います。この点いかがですか。
○田渕哲也君 私は、これは念願だけではだめなので、実績でやはり示してもらいたい。たとえば国連に対する分担金を見ましても、一番最近のもので、日本は全体の五・四%の負担であります。これは日本の経済力から言うならば、他国に比較すれば少ない金額である。たとえば日本のGNP対比で見ますと、...全文を見る
○田渕哲也君 日本の防衛力は、当然のことながら、GNPに比べた比率では各国に対して小さいわけです。私はこれは平和憲法のたてまえから当然だと思いますし、またできる限り小さくすべきだと思いますけれども、私はその分を、外国に比べて負担が少ないわけですから、私はその分は外国よりたくさんの...全文を見る
○田渕哲也君 外務大臣と私と考え方が同じというのはけっこうだと思いますけれども、私はそれだけでは困ると思うんですね。なぜならば、外務大臣というのは国の外交政策を実行する権限と義務を持っておられるわけです。考え方が同感だからということで済ませられては困ると思うんです。具体的に実行し...全文を見る
○田渕哲也君 私はどうもそうは思えないんですね。日本がいままでやってきた政策というのは、やっぱり日米安保体制の中で、アメリカのかさの下で、軍備に対する負担を少なくしてぬくぬくと育ってきた。そして、その経済的な余力を自分の国の経済発展にがむしゃらに突っ込んできたのが事実ではないか。...全文を見る
○田渕哲也君 私は、世界における日本の立場がどうとか、世界からどう評価されるかと、そういう発想自体がすでにうしろ向きだと思うのですよ。  私は、ここで総理にお伺いしたいと思うのですが、私は、やっぱり平和外交というのは、日本の国の力を使うというのは国民にそれだけの負担を求めること...全文を見る
○田渕哲也君 総理にお尋ねしたいと思いますけれども、私が最初に国家の理想とか国民目標とか申し上げたのは、やっぱり日本の国が世界のために役に立っておる、そのために日本国民は何をするか、こういう自覚があって初めて日本人としての誇りが出てくると思うのですね。いまのように、ただ単に経済発...全文を見る
○田渕哲也君 次に、平和外交のもう一つのポイントである、どの国とも仲よくするというこの面についてお伺いしたいと思いますけれども、世界の情勢がいま非常に大きく変わりつつあります。ニクソンの訪中によりまして、いままでのいわゆる東西対立というものが終わりを告げつつある。そうして、極端に...全文を見る
○田渕哲也君 外務大臣にお伺いしますけれども、総理の答弁もございましたけれども、私は、いままではやはり日米安保体制ということで、日米が非常に緊密な関係にあった。それから、中ソはややもすれば若干遠い距離にあったと思います。しかし、先日のニクソンの外交教書にも見られますように、日米関...全文を見る
○田渕哲也君 ソ連との関係は非常に友好ムードが促進されまして、年内にも平和条約交渉が始まろうとしております。ところが、一方で、中国との関係というものもこのソ連とのからみで非常に微妙な問題を持っていることも事実であります。この中国、ソ連とわが国との関係といいますか距離、どのようにし...全文を見る
○田渕哲也君 ということは、中ソとわが国との距離は大体等距離で考えていくということですか。
○田渕哲也君 現在このソ連との友好ムードに比べますと、やはり対中国の問題は非常に困難な問題を含んでおると思います。特に政府は、中国との政府間交渉を早く回復したいということを述べておられますけれども、具体的にどうするか、この点はなかなか具体案が出てこないようであります。現在民社党の...全文を見る
○田渕哲也君 中国問題でもう一問だけお伺いしたいと思います。  わが国が中国との国交正常化を進める上で一番大きな問題は、やはり台湾問題であろうと思います。台湾とわが国との関係があるために政府もいろいろ苦慮されておることだろうと思いますけれども、私は、今後の政府の考え方として、台...全文を見る
○田渕哲也君 次に、防衛問題についてお伺いをしたいと思いますけれども、最初に、防衛の基本原則について総理大臣にお尋ねをしたいと思います。  この国会は、四次防の先取り問題をめぐりまして、また、その他の多くの部分がわが国の防衛のあり方について費やされております。これは、現在、平和...全文を見る
○田渕哲也君 三十二年に定められた防衛の基本原則というものは確かにございますけれども、きわめてこれ抽象的なんですね。それから憲法の規定ではこれは明確にしてありますけれども、それにもかかわらず、わが国の防衛力というものがどんどん増強しつつある。こういうなしくずしに既成事実をつくりつ...全文を見る
○田渕哲也君 それでは四次防の大綱についてお伺いしますけれども、ニクソン・ドクトリンあるいは米中接近、沖繩返還、このように五年前と比べて非常に大きな変化があります。また、アメリカの駐留軍も、日本における駐留軍は五年前から比べて約一万人以上の減少を見ておる。アジアにおける各種の米軍...全文を見る
○田渕哲也君 四次防の規模、どの程度のものをお考えか、再度ここで確認をしたいと思います。
○田渕哲也君 金額的には、概算どれぐらいですか。
○田渕哲也君 大体新聞等では五兆三千億程度のものを考えておるということが報道されております。この点はどうですか、大体その見当ですか。
○田渕哲也君 大体われわれの想定するところでは、五千億余りというぐらいに考えておるわけですけれども、見当としてはそれぐらいでいいわけですね。そうすると、三次防のときに二兆三千億、今度は三次防の引き継ぎであるといいながら五兆三千億、私は、三次防大綱と変わらない四次防大綱を出しておき...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、時代の進歩、変化に伴って兵器が近代化される、こういうために金を使われるわけであります。言うならば、防衛力の増強といいますか、相手国といいますか、外国においても兵器の進歩があるわけですから、それに対応した質的な変化、向上をやるけれども、絶対的な防衛力の向上...全文を見る
○田渕哲也君 私は、国民が疑惑を持つ、あるいは他国が脅威を感ずるというのは、防衛の基本原則あるいは三次防、四次防の大綱、こういうものは大体変わらないのに実際に予算がどんどんふくれ上がる、また防衛力が増強される。これなら、なしくずしに既成事実をつくられるということになるわけです。こ...全文を見る
○田渕哲也君 次に、この国会で一番問題になりましたこのシビリアンコントロールの問題について、まず総理にお伺いをしたいと思います。  これは、衆議院の議長あっせんというものが出て、一応衆議院のほうは軌道に乗ったわけですけれども、ところが、この議長あっせんの内容ですね、特に三項目、...全文を見る
○田渕哲也君 国会に常任委員会を置くことは必要だと思いますけれども、単に委員会を置いただけでは私は必ずしも十分じゃないと思います。やっぱり国会のコントロールを強めるためには、少なくとも防衛の長期計画は国会の承認事項とすべきだと思いますが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 外務大臣にお伺いをしますけれども、平和外交をわが国の基調とする限りにおいては、やっぱり防衛力というものは最小限にとどめるべきだ。また、それにいろいろな制約があってしかるべきだと思うのですね。その制約の中の重要なものに、私はシビリアンコントロールというものがあると思い...全文を見る
○田渕哲也君 私は予算案の審議ということで言っているんじゃなくて、やっぱり防衛のもっと基本構想についての論議が国会で行なわれ、そして国民の代表である国会の承認を受ける必要があるのではないか。そのためには長期計画を国会の承認事項にしろ、こういうことを申し上げておるわけです。
○田渕哲也君 総理にお伺いをします。防衛の基本はやっぱり国民合意だと思うんですね、そうすると、防衛の基本方針についてはやっぱり国会の論議をして、やはり合意というものをできるだけ幅広くつくる必要があるのではないか。内閣が策定してそれを形式的に国会の承認をとる、こういうことでは私はい...全文を見る
○田渕哲也君 次に、産軍癒着の問題について防衛大臣にお伺いしたいと思います。  今回の四次防先取り問題でもやはり産軍癒着が陰にあるということが取りざたをされております。わが国のこの平和憲法の趣旨から見て、特にこの産軍癒着ということは最も警戒しなければなりませんし、その排除に意を...全文を見る
○田渕哲也君 これは氏名並びに行き先企業を明らかにできますか。
○田渕哲也君 数字だけではなくて、だれがどこへ行ったかという、その氏名までわかりますか。
○田渕哲也君 数字だけの資料はもらっておるのですがね、この氏名を明らかにできないということで手に入らなかったわけです。これはあとでもらえますね。
○田渕哲也君 数字だけ見ましても特にこの将官、将補、一佐、そういうふうに分けて計算しますと、地位の高い者ほど登録会社に就職する率が高いわけですね。私はここに非常に大きな問題があると思うのです。特に将官の場合は登録会社に就職する率が全体の離職された方の中で六割以上である。六割——六...全文を見る
○田渕哲也君 私に特に一般公務員の場合と自衛隊の場合と比べて条件の差もあろうと思います。だから、ほかの会社へ就職することについてある程度の自由というものは保障すべきだと思いますけれども、ただ特にこの登録会社に対する就職については、やっぱりきびしい制限とチェックがなければいかぬと思...全文を見る
○田渕哲也君 この六割という数字は昭和三十八年から四十六年までの合計です。合計の将官のやめた方が百九十八名。そのうち百二十二名が登録会社に就職されております。それから一佐以上の合計ではこの期間に二千二十五名の方がやめられて、三十一%の六百三十八名が登録会社に就職されておる。私は特...全文を見る
○田渕哲也君 九年間に百二十二名ということでありますけれども、私はそれはいまおられるかどうか別にしましても、とにかくやめられた方の六割がまずこの登録会社に就職されておる。そこには現職中に何らかのつながりがあったか、あるいはこれからの先の利用度を見越して登録会社が就職させたか、そう...全文を見る
○田渕哲也君 私は現在就職しておる方がどうこうということは申しておりません。ただ、これから先、こういう状態が続くと産軍癒着が起こりやすいから、未然に防ぐ意味においてですね、このように六割もの方が登録会社に就職するというような事態を改めるべきだ、こういう主張をしておるわけですから、...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つ、この防衛生産、防衛装備の発注状況ですけれども、これは昭和三十八年から四十五年まで統計をとってみますと、上位五社あるいは上位十社さらには上位二十社、こういうものの占めるシェアがだんだんふえてきております。四十五年はこれは航空機の発注の関係で特殊な事情...全文を見る
○田渕哲也君 それでは次に国鉄の問題についてお伺いをしたいと思います。  まず初めに総理にお伺いをしますけれども、政府は国鉄運賃の大幅値上げを行なおうとされております。現在この円切り上げ下の不況下にあって、しかも、その不況の中での物価上昇というものが国民の生活を大きく圧迫をして...全文を見る
○田渕哲也君 運輸大臣にお伺いしますが、この運賃値上げについて運輸審議会に諮問されました。運輸審議会が諮問を受けたのが一月の二十一日、わずか二十三日の審議で、二月の十二日に申請どおりに値上げを認める、こういう答申がされたわけです。私は、これでは、運輸審議会のあり方に非常に疑問を持...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの運輸大臣の御答弁でありますけれども、私は、この審議会の構成をやっぱり変えて、たとえば利用者の代表を入れるとか、もう少し広く各界の代表を入れたほうがより適切な答申ができるのではないかと思いますが、この改組についてお考えはないかどうか、お伺いしたいと思うのです...全文を見る
○田渕哲也君 まあ公聴会という話ですが、非常に形式的な公聴会をやっても、あんまり効果がないと思うのですね。だから、私は、この審議会——これは運輸審議会だけでなくて、各種審議会にこういうことが当てはまると思いますけれども、もう一度そのメンバーを洗い直してもらいたいと思います。  ...全文を見る
○田渕哲也君 この赤字廃止路線、廃止すべき赤字路線を決定された基準をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 赤字線の基準はいまお話しになったとおりですけれども、現在この赤字線の廃止が叫ばれる一方で、新線がどんどん建設されております。しかも、この新線建設の中では、廃止を勧告された八十三線につながるものが非常に多いのであります。工事線五十二線のうち、十五線は廃止勧告された八十...全文を見る
○田渕哲也君 工事中の新線の状況を見てみますと、私は、廃止すべきだとされた八十三線の基準をさらに下回るものがたくさんあると思うのです。これは諮問委員会の意見書にも出ておりますけれども、大部分は廃止すべきだという線よりまだ下回った基準なんですね、一日の輸送される輸送量が。だから、こ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、いままで線路を廃止する場合には、代替輸送の問題とか、そこに住んでおる人が困らないか、そういう配慮は当然しなければならないと思います。ところが、新しく線を引く場合、明らかに鉄道輸送に適していないところがたくさんある。鉄道よりも自動車のほうがいいとか他の交通機関の...全文を見る
○田渕哲也君 これは、去年の予算委員会でも同じような問題が問題になっているわけですよ。そうして、一年たっても全然状況が変わっていない。相変わらず赤字路線がどんどんつくられているわけです。こういう問題を放置しておいて、国鉄の経営内容が悪いから運賃値上げしろと言うても、国民は納得でき...全文を見る
○田渕哲也君 これはまあ抽象的な答弁だけじゃなかなか納得がいかないですね。したがいまして、撤廃する線路の基準より下回るものはつくるべきじゃないと思いますね。しかも、いまある線路は、ランニングコストで計算すればいいわけです、新たに設備投資する必要ないわけですから。新線建設の場合は、...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この新線建設の決定のしかたに非常に問題があると思うんですね。これはまあ鉄道敷設法という大正十一年にできたあの古くさい法律があるわけですけれども、これも国会で再三論議されておりますけれども、その中で、どの線を着工するかきめるのは、どうするんですか、どういう経路で...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この鉄道建設審議会も非常に問題があると思うんです。二十七名の委員のうち、十一名が国会議員である。しかも、この大部分が自民党の大幹部がずらりと顔を並べておるわけですね、総務会長、政調会長、幹事長。まあ、言うなら、これは選挙対策向けの我田引鉄なんですね。だから、こ...全文を見る
○田渕哲也君 答弁は納得できませんけれども、時間が来ましたので、あと少しだけ国鉄総裁に国鉄自体の経営努力についてお伺いをしたいと思います。  去年は、いわゆるマル生運動で非常に大きな騒ぎが起こりました。これはまあ生産性向上運動の進め方に若干問題があった、間違っておったということ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、国鉄の現在の状況から見たら、生産性向上というのはやはりやらなければならないと思いますし、そういつまでも考えておるだけじゃ困ると思うのですよ。国民は運賃の値上げを来月からでもやられるということを迫られているわけでしょう。肝心の国鉄総裁がいつまでも考えておられたら...全文を見る
○田渕哲也君 最後に、もう一つだけ念を押したいと思いますが、どうも国鉄のいまの内容は、私は非常にもたもたしていると思うのです。国民に値上げを要請するだけの内部体制がないと思うのです。たとえば、過員というものがある。過員というのは、合理化の結果余った人員の配置転換の問題だと思います...全文を見る
04月25日第68回国会 参議院 地方行政委員会 第12号
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○田渕哲也君 まず初めに、地方制度調査会の第十五次の「地方税財政に関する当面の措置についての答申」というものが出ております。この中に「昭和四十六年度において行なわれた所得税減税に伴う地方交付税の落込みについては、その影響が恒久的に継続するものであることにかんがみ、交付税率の引上げ...全文を見る
○田渕哲也君 私はことし、四十七年度の地方財源の不足というのが一時的なものか、あるいは長期的に続くものか、その判断の食い違いがあるのではないかと思います。大臣のいままでの答弁を見てみますと、これはまあ一時的なものである、景気がよくなれば回復するんだと、財源の面でももとに回復するん...全文を見る
○田渕哲也君 それから今回は交付税、特別会計によって資金運用部からの借り入れ一千六百億というのがあります。これは前年度の補正措置において借り入れられた千二百九十五億円、合計しますと約二千九百億、これの借金の返済が多いときで、年間五百億円をこえるような状態になっております。それから...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、地方公務員のベースアップ額がどうあろうと、さらに借り入れするということは考えておられないわけですか。
○田渕哲也君 それから四十一年度の場合の措置と本年度の措置と比べた場合に、私は非常に基本的な差があると思うんですね。四十一年度の場合には、一つは地方交付税率の引き上げをやっております。それから臨時地方特例交付金が四百十四億出ております。それから特別事業債千二百億円、しかも、特別事...全文を見る
○田渕哲也君 あまり時間がありませんので次へ進みますけれども、今回のこの法律案要綱によりますと、「引き続き過密地域、過疎地域に対する基準財政需要額の算入の強化をはかるとともに、」こういうことがうたってあるわけです。ただ、特に過密地域対策として、人口急増地域の市町村あるいは府県から...全文を見る
○田渕哲也君 立法を準備されたようですが、日の目を見なかったのは非常に残念に思いますけれども、私は、特に最近人口急増地域の市町村でどんどん住宅地ができる、宅地が開発される。中にはそれに伴う公共費用の負担増を、困るからそれを拒否するとか、いろんな条件をつけるところが出てきております...全文を見る
○田渕哲也君 まあ大臣は法律違反だとは言えないという御答弁ですけれども、しかし私は、それは詭弁ではないかと思うのですね。結局この人口急増地域で公共事業費がたくさん要る。それに対する国の適切な措置がないから、こういうこそくな手段で何とかしなければならない。そうして結果的には、回り回...全文を見る
○田渕哲也君 たとえばそこの宅地に住む人ですね。まあいやならそこに住まなくてもいいではないかと。だから住むのは任意だからそれに割りがけされても違法ではないと、こういう詭弁は成り立つと思うんですよ。ただ、いまの住宅事情からするならば、やっぱりほかに住むところがないわけです。そこに入...全文を見る
05月10日第68回国会 参議院 議院運営委員会 第13号
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○田渕哲也君 まず法務大臣にお伺いしますが、先ほどからも言われておりますように、昨日、自民党の保利幹事長が、沖縄返還は国連加盟、講和条約と並ぶ国家的慶事であるから、当然この二つの前例にならって恩赦が行なわれるべきだ、これは当然大赦を指し示していると思います。ところが、法務大臣は、...全文を見る
○田渕哲也君 法務大臣が先ほどのように言われたことを総合して考えますと、今回の沖縄恩赦において、特にこの大赦のような政令で非常に大規模な恩赦を行なうことは望ましくないというふうにとれるわけですけれども、そう理解していいわけですか。
○田渕哲也君 恩赦の意義について、先ほどから大臣は、思わざる喜びを分かち与えるというようなことを言われましたけれども、民主主義というのは三権分立というのが基本になっております。それで恩赦は言うまでもなく、司法権に基づく裁判の決定を行政権が変えるものですから、私はこれは軽率にやって...全文を見る
○田渕哲也君 私は、過去もうすでに二十年、三十年、この長い間にわたって恩赦のたびに選挙違反者が大量に救済されておるという点は、やはり現在の選挙法自体にも問題あると思うのです。だから、私はこういう恩赦がずっと継続して常習的に選挙違反を救済するよりも、選挙法に改正を当然これは考えなけ...全文を見る
○田渕哲也君 私はそういう点で、この恩赦で選挙違反者を救済するというのがもう過去二十年以上にわたってずっと常習的に行なわれておる。これは、まず選挙法の改正を行なうべきである、こういうふうに考えるわけです。それはさておいて、今回の沖縄恩赦の意義というのは、やはり中心には沖縄県民の救...全文を見る
○田渕哲也君 私はほかのものは全然やるなんとは言っておりません。ただ中心はそこに置くべきだと思うんですけれども、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 それから、特にこの大赦の場合問題になるというのは、選挙違反者を大赦でやった場合、現在係争中のものが、一ぱいあります。各地方自治体においても、選挙違反で引っかかって間もなく執行する、こういう該当者も一ぱいおるわけですね。これが一挙に全部救われるとなれば、やっぱり先ほど...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
05月18日第68回国会 参議院 運輸委員会 第9号
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○田渕哲也君 まず初めに大臣にお伺いしたいと思いますけれども、この改正法案の提案理由の中に、大都市交通の問題の解決のためには私鉄の努力のみでは困難ということが書いてありますけれども、しかしこれはいまに始まったことではないのでありますけれども、現在の状況を見ますと、やっぱり大都市圏...全文を見る
○田渕哲也君 運輸省がいま大臣の御答弁にあったような措置をとってこられたのにかかわらず、現状としてはかなりおくれておると思います。したがって、今回この法律案ができたのは、私は一歩前進だと評価していいと思うのでありますけれども、しかし、この程度のものではたして問題解決になるだろうか...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、この事業団をつくるという構想の場合、事業団が行なうべき業務内容、これがそのまま今度は鉄建公団でやると理解してよろしいわけですか。構想は全然変わっていない、事業団でやるべきだと予想しておったものは全部鉄建公団に移るということですか。
○田渕哲也君 それからもう一つの考え方としては、今回の鉄道建設公団法の改正によってやる場合は、公団が新線なりあるいは改良工事をやって、それを私鉄に譲渡するということでありますけれども、実質的には、金融面のメリット、あるいは金利に対する補給、あるいは償還期限のワクが非常に長期である...全文を見る
○田渕哲也君 いまの御説明で、大体公団がやる場合にメリットというのがわかったわけですけれども、反面デメリット、欠点もあると思うのですがね。そういう点はどうですか。
○田渕哲也君 鉄建公団がつくった線路を譲渡する場合、その譲渡の条件並びに価額はどういうふうになりますか。
○田渕哲也君 この場合、原則として建設に要した原価で譲渡するわけですね。ただ問題は、私鉄自体が建設を監督するのではなくて、建設公団がやっておる。当初予想した金額よりもふえるということが考えられるわけですね、工事費とか、あるいは用地の買収費とか。その場合、私鉄の当初考えておった計画...全文を見る
○田渕哲也君 それからメリットの面ですが、実際問題として、自分で資金手当てをする必要がないということはあろうと思います。それから金利が利子補給によって若干安くなる。しかし、安くなったにしても、六分五厘の金利がかかるわけですね。従来、私鉄自体がやる場合には、開銀融資と民間融資の金利...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、営業収入が約一億で、多摩ニュータウンの十五億と比較的安い新線にしても、金利だけで営業収入が全部吹っ飛んでしまう。こういうような状態で、はたしてメリットと言えるかどうか。これだけで私鉄はそういう新線を建設しようという意欲が出てくるかどうか疑問だと思うので...全文を見る
○田渕哲也君 これは、将来の非常にばく然としたものの期待で、現実に金利だけで営業収入が飛んでしまうような事業を私鉄が始めるかどうか疑問だと思うのですよ。きょうは民営鉄道協会のほうから参考人がお見えになっておるようですが、お見えでしたら、この点について御意見を伺いたいと思いますが。
○田渕哲也君 けっこうです。そういう点、非常に将来もっと収入がふえてもうかるかもしれないというようなばく然たることで、現実に営業収入あるいはそれを上回る金利を負担しなければならないような新線をはたして建設するだろうか、この点についてはいかがですか。
○田渕哲也君 大都市交通に対するビジョンといいますか、基本計画というものが必要だと思うのですが、先日都市交通審議会の答申というものが出ております。これは、運輸省としては答申に基づいて基本計画をつくられるわけですか、この点をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 この答申の線に沿って新線を建設した場合、あるいは改良工事をやった場合、これに要する資金量の概算はどれくらいになりますか。
○田渕哲也君 この一兆七千億のうち、私鉄がやる部分、すなわち今回の鉄道建設公団が引き受ける部分、資金量はどのくらいですか。
○田渕哲也君 大ざっぱに言って、概算では大体どれくらいですか。
○田渕哲也君 かりに、このうちの何分の一になるかわかりませんけれども、半分としても一兆近い資金が要るということになるわけですね。そうすると、この公団に、私鉄のほうに使う資金の長期的な計画というものも立てる必要があると思うのです。この点についてはどうなんですか、長期的にそういうめど...全文を見る
○田渕哲也君 先ほどの答申は六十年目標ですから、もうあと十三年ですか、十三年としまして一兆七千億の投資が必要だと言われているわけです。そのための一つの活動の一環として公団法の改正が行なわれるわけですけれども、これの四十七年度の予算は百二十五億で、これは出資金から見たらきわめて、非...全文を見る
○田渕哲也君 まあ、いまこの所要資金が非常にふえていくと思うのですけれども、問題は、その場合、利子補給は現在国と地方自治体が半分ずつやるということになっておりますけれども、この金額がどんどんふえた場合に、それだけの負担が特に地方自治体で可能かどうか、この辺のめどはどうですか。
○田渕哲也君 それから、交通関係の投資の資金の配分を見た場合に、これは国全体として見た場合ですね、私は非常に大きなアンバランスがあると思います。特に鉄建公団の四十七年度の予算を見ても、地方のAB線で二百億ですか、それからC線二百億、D線四百十億というふうになっておりますけれども、...全文を見る
○田渕哲也君 それから、鉄道建設公団が新たな事業をやるわけですけれども、鉄道建設公団はこれから新幹線の部分も非常に大きなウエートを占めてくるわけですね。そうすると、現在の能力で、さらに私鉄の工事というものが入ってきて、消化能力はあるかどうかという点ですが、この点はどうですか。
○田渕哲也君 私は、鉄道建設公団の役割りという面を考えました場合、やっぱり時代の変化に従ってだんだん変わってきて当然だと思います。それで、いま交通関係で一番問題になっているのは、一つは全国的な新幹線とか海峡線というような新たな線をつくるという点、それからもう一つは大都市交通線だと...全文を見る
○田渕哲也君 次に、今回のこの法案によれば、私鉄の申し出によって運輸大臣が適当と認めたときに公団が建設をやるということになっておるわけですけれども、ここに一つの問題があると思うんですね。まず、私鉄の申し出ということでありますけれども、これはやっぱり私鉄が営業ベースで考えて線をつく...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの例としてあげられた多摩ニューダウンの場合ですけれども、この多摩ニュータウン線の完成のめどはいつですか。
○田渕哲也君 多摩ニュータウン線ができますと、もちろんそれまでもバスか何らかのかっこうで、そこの人は流れ込んでおるわけですけれども、特にニュータウン線ができますと、それに接続する京王線、小田急線、これの幹線といいますか、その能力というものが問題になってくると思います。現在もその京...全文を見る
○田渕哲也君 これは、私鉄の側として考えた場合は、ニュータウン線のような新しい団地のところに線を引くのは、現在採算には合わなくても、将来だんだん開発されて採算に合うだろう、こういうことも言えるわけですね。それからその線を引けば開発利益というものも吸収できる。ところが、複々線化の場...全文を見る
○田渕哲也君 それから、運輸大臣が適当と認めたとき、これの基準はどうなんですか。
○田渕哲也君 私はそのときの判断にぜひ入れていただきたいことがあるのですが、一つは都市計画との関係なんです。それで、交通、特に大都市圏の交通投資というものと都市計画というものと、これは不可分のものでなければならないと思うのですね。それでないと、だんだん団地が土地の安いところを求め...全文を見る
○田渕哲也君 事務所規制の方法というのは、どういう方法でやられるんですか。工場はいま工場等制限法というのがあるわけです。構想としては、どういう方法でやられますか。
○田渕哲也君 それからもう一つお伺いしたいことは、通勤圏というものをどう考えられるか。現在は非常に通勤圏が延びておりまして、鉄道がまた引かれれば引かれるほど遠いところから通勤するようになるわけですけれども、しかし、あまり遠くから通勤するというのは、通勤の往復に要する時間とか、それ...全文を見る
○田渕哲也君 ここで運輸大臣にお伺いしたいんでありますけれども、やはり大都市交通線、特に私鉄の公団による建設を行なう場合、どの程度を適当と認めるかの中に、やっぱり都市計画の構想による通勤圏というものを頭に入れるべきではないか。だから、遠くに団地ができて必要だからというのでどんどん...全文を見る
○田渕哲也君 それから、この交通投資のあり方について御意見申し上げたいんでありますが、やっぱりこれは先行投資でなければならないと思いますね。団地ができて通勤に困る人ができたから線を引くというのは逆であって、やっぱり初めからその都市計画に基づいて、この辺は住宅地域にするといろ計画に...全文を見る
○田渕哲也君 こういう質の面の向上というのは、私鉄にとってみれば、あまり採算面でプラスにならないと思いますね。冷房つけたところで、採算がよくなるわけじゃない。それから、混雑率が緩和すれば、かえって採算が悪くなる、こういう問題があると思うのです。だから、これほうっておいたら、これも...全文を見る
○田渕哲也君 単にコストとか資本費の問題から考えるのではなく、結果からやっていく必要があるのではないか。たとえば事故を非常に起こさないところは、それだけ安全なサービスを提供しておるから、質の高いサービスを提供しておるから、運賃が上がっても何とか納得するだろう。冷房を完備しておると...全文を見る
○田渕哲也君 これで終わります。
05月23日第68回国会 参議院 運輸委員会 第10号
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○田渕哲也君 すでに藤田委員、田代委員がるる述べられましたので、私の言わんとするところはほとんど言い尽くされておるわけでありますけれども、できるだけ重複を避けて私の意見を申し上げ、答弁をいただきたいと思います。  五月十九日の職権開会につきましては、先ほどからの発言のように、私...全文を見る
○田渕哲也君 さらに私は意見を申し上げたいのでありますけれども、やはり参議院の価値というものを高からしめるとするならば、いままでの審議のあり方というものについて反省をする必要がある。これはわれわれみんなを含めてだと思いますけれども、いまの国会というものは、やはり極端に言うなれば、...全文を見る
05月25日第68回国会 参議院 運輸委員会 第12号
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○田渕哲也君 いままでたくさんの委員の方が質問されておりますので、中には若干重複する面もあろうかと思いますけれども、質問の順序の関係であらためてお答えをいただきたいと思う次第でございます。  まず初めに、今回の道路運送車両法の改正によりまして、軽自動車の車検を実施するということ...全文を見る
○田渕哲也君 二十六年にこの車両法が制定された当時には、軽は除外されていなかったと思います。それが翌年の二十七年の改正で軽が車検からはずされた。当時の理由はどういうわけですか。
○田渕哲也君 先ほど、軽の車検を実施する理由が何点かあげられたわけですけれども、私は、その理由が現状から見て必ずしも納得いかない点があると思います。  まず最初にあげられた点は、車両事故件数の問題があげられております。従来は、整備不良による事故率が一般車に比べて低かったというこ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この軽の車検実施に反対する考えはないわけです。むしろ車検の実施には賛成でありますけれども、ただ問題は、タイミングとして非常におそかったんではないかという気がするわけです。次の理由に「保有台数は著しく増加し、」ということが書いてあります。ところが、その軽の保有台...全文を見る
○田渕哲也君 大体、今後の推移としましても、だんだん伸び率は減ってくる、それから、大体四十九年くらいには頭打ちになるんではないか、七百万台くらいで大体頭打ちになるんではないか、そのような想定が一般にはされているわけです。ところが、今回の車検の実施は四十八年十月からということですね...全文を見る
○田渕哲也君 それから、もう一つの理由に公害問題があげられております。公害というのはいろいろありますけれども、その中の大きなものは排気ガス公害だと思います。この軽の場合は大体二サイクルで、いわゆる混合油を燃料に使っておる場合が多いわけですけれども、これが一般のほかの登録車ですね、...全文を見る
○田渕哲也君 いまの一八%というのは排気ガス総量の計算ですか。有害ガス、有毒ガスということでなくて排気ガス総量の計算ですか。
○田渕哲也君 これはもう少し詳しくお伺いしたいと思いますが、どういう計算でなっておるわけですか。
○田渕哲也君 軽のこの車検の有効期間は二年ということになっておりますね。営業用、自家用、乗用車、トラックを問わず二年となっておりますが、現在の登録車の場合には、トラックは一年、それから乗用車の営業車は一年ということでありますけれども、これは軽は全部二年とした理由はどういうことです...全文を見る
○田渕哲也君 先ほどの排気ガス公害との関連で考えますと、二年に一回の検査では排気ガスのチェックは必ずしも十分ではないと思います。したがって特に二年に一回の検査で排気ガス公害の問題がチェックできるかどうか、非常に疑問だと思いますが、この点いかがですか。
○田渕哲也君 いままでも定期点検整備というものは義務づけられておるわけですが、私は、これからは排気ガス公害の面から考えると、あるいは車両の保守、安全の面から考えると、定期点検整備というものをもっときっちりやるべきじゃないか。そのためには、もっと義務づけというものを強化すべきではな...全文を見る
○田渕哲也君 現在、軽の定期点検整備率はどのくらいですか。
○田渕哲也君 一般の登録車の場合は何%ですか。
○田渕哲也君 まあ登録車の場合もあまりよくないわけですけれども、これはなぜ一〇〇%にならないわけですか。
○田渕哲也君 そうすると軽自動車の場合、車検の実施によって定期点検整備率というものはかなり上がると考えていいわけですか。
○田渕哲也君 次に、今度は軽自動車の検査の実施の体制についてお伺いをしたいと思いますけれども、今回は軽自動車検査協会というものをつくってやるというようなことになっております。これは協会をつくってやる理由について端的にお答えをいただきたいと思います。
○田渕哲也君 もう少し具体的にお伺いをしたいのですけれども、国がやる場合と、協会のような代行機関をつくる場合と、具体的にどういう差が出てくるか。どういうメリットとデメリットがあるか、この点お伺いをいたしたいと思います。
○田渕哲也君 いま説明を受けたような利点があろうかと思いますけれども、私はひとつデメリットとしまして、いままでの国がやっておる検査と二元的になるわけですね。今度は検査協会というふうなもので一元的なものでなくて二元的になる。これはたとえば二重投資というようなことにならないか。あるい...全文を見る
○田渕哲也君 もう少し具体的に入りたいと思いますけれども、現在まあ軽自動車の保有台数は約六百万台——五百八十九万二千六百五十四台、これは昨年の十二月末の数字ですけれども、全自動車保有台数の約三〇%ということが言われております。  それから、これからの増加を見ますと、月間の増加は...全文を見る
○田渕哲也君 検査協会のこの車検場の数とか、広さとか、コース数、それから人員の規模についてお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 ただいまの規模で年間消化できる検査台数は何台になりますか。
○田渕哲也君 そうすると、民間の指定工場でもやるわけですね。その分とこの協会でやる分との比率はどうなんですか。
○田渕哲也君 先ほどのお話では、大体一県当たり一カ所の検査場をつくるというお話があったわけですけれども、現在この登録車の場合では東京には四カ所の検査場がある。大阪には二カ所ある。それが今回の場合はそれぞれ一カ所ということですね。これは東京、大阪だけではなくて、どこでもそういうこと...全文を見る
○田渕哲也君 現在、東京にある検査場の個所並びにコース数をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それから、今度軽自動車の検査場をつくられる場合の東京の規模というのはどうなんですか。
○田渕哲也君 軽自動車の台数は、東京の場合と全国と同じとすると、三〇%ということにしますと、まあもちろんコース数は——一コースでできる検査数というのは、まあ軽自動車の場合は一般車よりも多いかもわかりません、かりに同じだとすると、一般登録車が三十二コースあるから軽自動車の場合には少...全文を見る
○田渕哲也君 かりに、東京に何コースかある検査場を一カ所つくられるとしますと、先ほど私が申し上げた趣旨からいうと、そういう軽自動車専門の検査場を一カ所つくるよりも、たとえば品川の八コースのうち一コースを軽自動車用に充てる、あるいは足立の六コースのうち一コースを軽自動車用に充てる、...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば、機械でしたら移転すればいいわけでしょう。まあそれは、若干ピットとか、そういうものがあればつくりかえなければいかぬ面もあるでしょうが、機械設備なら、これは移転すればできるわけですからね。それから、いまのところで一ぱいだというけれども、それならやっぱりほかにど...全文を見る
○田渕哲也君 現在、検査場に行くのが非常にこれはたいへんなんですよ。整備した車を非常に混雑しているところを長々と時間をかけて行く。これが交通混雑を増すということにもなっているのですから、やはり検査場をつくるならば、できるだけ地域的な配分ということを考えて、そして軽自動車の場合も、...全文を見る
○田渕哲也君 ことに、場所だけではなくて、そういう二カ所ができた場合に、こっちは一般登録車専門だ、こっちは軽自動車専門だということにせずに、こっちの一部で軽自動車をやらせる、新しくつくるところも一般登録車ができるようにする、そういう共用といいますか、一緒の検査場の中で両方ができる...全文を見る
○田渕哲也君 それが片一方が協会で違うから、人格が違うからできないということならば、私はこの協会をつくるというのはやはりおかしいのじゃないか、こういう気がするわけです。この点いかがですか。
○田渕哲也君 これはぜひ現在車検に行く非常な不便さを解消する意味において、せっかくこの軽自動車の検査体制をつくるときに——それだけの投資をされるわけです。これはもう検査協会がやろうと、国がやろうと、国家的にそれだけの投資をするわけですから、その投資をできるだけ利用者に便利なように...全文を見る
05月30日第68回国会 参議院 運輸委員会 第13号
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○田渕哲也君 関連。  ただいまの問題に関連しまして、一点だけ確認をしておきたいと思います。二十七日に、全日本海員組合のほうから運輸大臣に申し入れをしてあります。一つは再掃海を行なえということ、それからもう一つは、新潟港の安全が確認されるまでは、大型船一万トン以上のものの入港は...全文を見る
○田渕哲也君 今回の問題、たまたま機雷の爆発事故が起きたわけですけれども、新潟港の底の泥の中には、まだかなりたくさんの機雷があるということが予想されております。特に新潟港の場合は比較的底が浅くて、二万トン以上の船が入る場合には、底をするケースがかなり多いということが報告されておる...全文を見る
○田渕哲也君 しかし、現に一万トン以上の船が入っているわけでしょう、新潟港には。こういうものがやはり触雷する危険性があるから、今回の事故を契機にして、新潟港の再掃海をやるなり、安全性が確認をされるまでは、少なくとも一万トン以上の船は入港させない、こういう方針を出すべきだと思います...全文を見る
○田渕哲也君 検討といいますけれども、そうすると、まだそのまま入港を許しておりますと、また引き続いて事故が起きる可能性もあるわけですね。少なくとも安全性が確認されるまでは即時中止すべきではないかと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 前の質問に引き続いて質問を行ないたいと思います。  まず、検査協会の車検場の設置についてお伺いしたいと思いますけれども、全国で何ヵ所、それからコース数は幾つですか。
○田渕哲也君 愛知は何コースですか。
○田渕哲也君 そうすると、いまちょっとコース数の面で疑問の点があるわけですけれども、登録車の場合、東京では二十六コース、大阪では十四コース、それが軽自動車の場合には、それぞれ三コースということになるわけです。もちろん、登録車といいますか、軽自動車と登録車の各県別のシェアはそれぞれ...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、東京の場合、三コースで検査できる台数は何台になりますか。
○田渕哲也君 三万四千台というのは年間の車検の台数でしょう。
○田渕哲也君 この場合、指定整備の五〇%ということを前提にしておりますけれども、東京の場合それが可能だと思われますか。
○田渕哲也君 この指定整備の問題につきましてはあとでも触れますけれども、次に、これだけの車検場をつくるのにどれだけの費用がかかるか、その内訳をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 もう少し詳しく、たとえば一コース当たりどれくらいの土地を手当てして、どれくらいの設備がかかるとか……。
○田渕哲也君 この場合一コース当たり千平米というふうに見ているわけですが、現在、登録車の場合、東京においては約二千平米余り、大阪では五千平米あるわけですね。軽自動車の場合には宙が小さいから若干少なくていいと思いますけれども、ところが、現在この東京の検査場というのは、もうすでに狭く...全文を見る
○田渕哲也君 それから次に、協会の収支計画についてお伺いしたいのですけれども、この収支計画の中で、業務収入というのは四十八年度九億一千万、四十九年度十九億、こういう金額があるわけですけれども、これの試算の内訳をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 そうすると、先ほどの整備部長のお話とちょっと食い違うと思うのですが、これはそうすると検査を受けるとき対象車は全部車検場でやるという計算になっているわけですね。半分、指定整備でやるとすると、検査料収入はそうならないと思いますが……。
○田渕哲也君 いまお伺いしますと、検査料は車検をやった場合に六百円、それから新規の場合、指定整備の場合は四百円ということでありますけれども、これは現在の小型車と同じ料金ですね。軽自動車で小型車と同じ料金を取るというのは少し高過ぎるのじゃないかと思いますが、どうですか。
○田渕哲也君 その点も私は質問したいと思っていた点ですが、いま申し上げた点は、軽自動車と小型車と全く同じ料金というのは、軽自動車のほうが高過ぎるのではないか、こういう点を申し上げたわけでございます。
○田渕哲也君 そうすると、かりに軽自動車が六百円、四百円というふうにきまった場合でも、将来、小型を引き上げるということはないわけですね。軽自動車とは常に同じということを前提にして考えていいわけですね。
○田渕哲也君 それから先ほどの点ですが、検査をやる場合と新規指定整備の場合、二百円しか違わないわけですが、これは一般経費が両方にかかるからということですけれども、たとえば、その土地の手当てにしろ、施設の手当てにしろ、全部これは検査をやる車のためのものですね、そういう経費はどうなっ...全文を見る
○田渕哲也君 一般的に考えると、その新規とか指定整備の場合は、書類だけなんですね。書類がくるくると回ってくるだけで、それだけで四百円取られるのは非常に高い感じがするわけですね。片っ方は車の上から下まで見てもらって六百円というのは、四百円に比べたら安いのじゃないか。本来は、やはり検...全文を見る
○田渕哲也君 指定整備の場合は、大体民間の指定整備事業者で検査をやっているわけです、検査をやって責任を持たしているわけです。しかも、そういうものの書類を扱わせるだけで四百円も取るというのは、ちょっと取り過ぎだと思います。やっぱり指定整備で、それだけ民間の業者で金をかけているわけで...全文を見る
○田渕哲也君 特に型式指定なんというのは、四百円も取るのはちょっとべらぼうだと思うのですがね。もちろん、その前の、型式指定するためのいろいろな検査のために費用がかかると思いますけれども、すべての新車について一台四百円も取るというのは、ちょっとこれ、べらぼうな気がしますが、そもそも...全文を見る
○田渕哲也君 先ほど民間車検の指定整備と検査協会でやる検査との比率を大体半々ということを言われたわけですけれども、これは初めから半々の比率でできるという見通しですか。
○田渕哲也君 現在、整備業で構造改善事業が進められておりまして、これが進められますと、指定整備工場がどんどんふえてくると。そうすると、この指定整備率というのが上がってくるというふうに考えられます。そうすると、軽自動車の場合も将来はやはり指定整備の率が高くなるのではないか。これは、...全文を見る
○田渕哲也君 軽自動車の保有台数というのは、パーセンテージでは年々減ってきております。三十九年度で三九%、それから四十七年度では三〇%、五十一年度では推定二五%。また、絶対的な台数も、ある試算によれば、四十九年度でピークに達して七百二十五万台程度、こういうことがいわれておるわけで...全文を見る
○田渕哲也君 次に、検査の具体的な内容についてお伺いしたいと思いますが、軽自動車の車検の具体的内容について、どのような基準に従って、どの程度の検査をするのかお答えいただきたい。
○田渕哲也君 排気ガスの問題について少しお伺いしたいと思いますが、現在、軽自動車の場合と一般の自動車の場合と、この排気ガスの規制の許容限度は違いますね。大気汚染防止法第十九条の一によって定められた自動車排出ガス量の許容限度という表を見ますと、軽自動車の場合には、一酸化炭素について...全文を見る
○田渕哲也君 それから、一酸化炭素の規制について現在登録車の場合ですけれども、国の規制は五・五%となっておりますね、新車の場合を除きまして。ところが、東京都の場合は条例で五%と規定しております。この場合、東京都の検査場はどっちで検査しておるのですか。
○田渕哲也君 ことしの十月から四・五%になるということを言われておりますが、反面、東京都ではさらに四%くらいにしようという動きもあるようです。そうすると、この東京都の基準と国の基準と違うわけで、その場合やはり都条例があるとするならば、その条例を尊重するなり、少なくとも、東京都の車...全文を見る
○田渕哲也君 それから、この排気ガス等は車検のときに検査してもほんとうはあまり意味がないと思います。特に軽自動車の場合は、一年に一ぺんということであるならば、あんまり意味がないのではないか。したがって、この定期点検整備がどうしても必要だということになりますけれども、この定期点検整...全文を見る
○田渕哲也君 次に、指定整備の問題で若干お尋ねしたいと思いますが、現在の指定工場の数は幾らですか。
○田渕哲也君 その指定工場の中で、軽自動車の車検整備が行なえる工場というのはどれくらいありますか。
○田渕哲也君 先ほどのお話しのように、半分を指定整備でやるとすると、その消化能力は現状で十分あるわけですか。
○田渕哲也君 軽自動車の指定工場の基準についこれは特に問題になるのは、面積と人員だろうと思うのです。現在、軽自動車の専門の修理工場は、ほとんどが零細企業で、五人以下のところか九割ぐらいあると言われておりますけれども、ところが、指定工場の基準となれば、広さ、人員というのはどうなるわ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、現在の指定工場の約半飢が、軽自動車の車検整備ができると言われましたが、こういうところでは、軽自動車専門の車検機器というものを持っているわけですか。
○田渕哲也君 これは、非常にラフな調査ですからどこまで信憑性があるかわかりませんけれども、大体いまの指定工場は、たとえば軽自動車をやる場合にたちまち差しつかえるのはブレーキテスター、スピードメーター・テスター、それから排気ガステスターというふうにいわれておるわけです。それで、ブレ...全文を見る
○田渕哲也君 それから指定工場の場合、検査機器というのはたいがい備えつけなければならないわけですけれども、この検査機器の使用は、大体一工場当たり年間約四百台くらいの自動車を検査するのにブレーキテスターからヘッドライトテスターから検査機器を全部据えつけなければならない、これは非常に...全文を見る
○田渕哲也君 次に、構造改善の問題について簡単に触れたいと思いますが、構造改善による自動車分解整備事業の近代化はどのように進捗しておるかお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 この構造改善の大きな障害となっておるものに、特に大都会の場合に土地の問題があげられると思います。それで、東京都の場合は、公害防止条例によって、住宅地域に五十平方メートル以下の工場しかつくれない。そうすると、最低の認証工場でも五十・二五平方メートル要るわけですね、小型...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば現在は、杉並地域ですね、これはこういう住宅地域に指定されておるためにほとんどの工場が認可をもらっていない。認可をもらっていないから、構造改善の近代化設備資金も都の施設合理化資金というものももらえない、こういうことで構造改善を進めるにも進められない、こういう状...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば、五十平方メートルという制限があるわけですけれども、ここで五十平方メートルの工場をつくった場合ですね、これは認証がやっぱりされないわけですか。
○田渕哲也君 この整備事業の実態を見ますと、現在、四十七年三月で六万二千六百二十二企業ということになっております。しかも、その七割ぐらいが従業員五人以下の零細企業である。そして片方では整備業の近代化、構造改善を進めてグルーピングによって適正規模化するということを進められておるわけ...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つの、構造改善の柱に作業制度の向上という意味があげられているわけです。これは安全性あるいは公害の除去、こういう点から考えても当然だと思いますけれども、特に最近の高速化あるいは排気ガス公害、それから騒音公害、こういう面から見ましても、私は認証許可基準とい...全文を見る
○田渕哲也君 それから、現在は二級整備士をとれば検査主任者の試験を受けられるわけですね。それでその資格をもらえばすぐ事業を始められる。そうすると二級整備士をとるのには大体六年くらいでとれるわけです。これももう少し経験年数というものを上げる必要があるのではないか。先ほどから質問にも...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば一級整備士というものを現実につくって、もう少し経験を積んだ者に事業を始めるようにさせると、そういうことは考えられないんですか。
○田渕哲也君 最近の零細整備工場がふえる原因としまして、六年ぐらいどこか都会の整備工場で勉強して、すぐ今度は国へ帰って二十歳余りの者が事業を始める、こういうことが非常に手軽に始められるわけですね。手軽に始められるというのは悪いことではありませんけれども、それがはたして自動車の安全...全文を見る
○田渕哲也君 それから最後に一点だけお聞きしたいと思いますけれども、自動車重量税について「当分の間、届出軽自動車」として云々ということがあるわけですね。「当分の間」というのはいつまでを考えられておるわけですか。
06月01日第68回国会 参議院 運輸委員会 第14号
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○田渕哲也君 ただいま委員長が指摘されましたように時間もかなり経過しておりまするし、また、田代委員もかなり広範囲に質問されておりますので、私は、この事件に関連しまして二、三疑問の点をただしたいと思います。  まず第一に、今回の事故の原因ですけれども、これは現在調査中でございまし...全文を見る
○田渕哲也君 従来から調査結果が出るのが非常におそ過ぎるような気がするわけですが、これはもっと短縮して原因をはっきり究明しないと、すべて対策もそれだけおくれるということになるわけです。したがって、この点はできるだけ早めるようにしていただきたいと思います。それから現在のところはっき...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの局長の答弁は、たとえば不定期航空路線にしても計器飛行を取り入れるという、そういう改正を考えようという趣旨ですか。
○田渕哲也君 原因が出るのは半年あととしますと、半年間はいまのまま飛び続けるわけですね。そうすると、第二、第三の同様の事故が起こらないとも限りません。したがいまして、航空局としましては、できるだけ早く、暫定的にでもいいから、そういう手を打ってもらいたいと思うんです。  私は、今...全文を見る
○田渕哲也君 私のこのコピーは交通公社の出している時刻表ですが、、これには全然そういうことが載っておりません。そうすると、これを見れば乗客はやはり誤解をするわけですね。これが現地において、今度は、航空会社に対する乗客の圧力ということになるわけです。そうすると、航空会社は少々無理し...全文を見る
○田渕哲也君 一般の定期路線の状況と比べた場合どうですか、この比率というのは。
○田渕哲也君 それからこの路線は現実的には非常によくはやっておるといいますか、季節的には非常に混雑するということをいわれておるわけですけれども、これだけ需要が多い場合、当然これは定期路線にしてもいいのではないか、この場合に、先ほどのいろな条件というものが条件づけられるわけですけれ...全文を見る
○田渕哲也君 現在不定期航空運送事業の免許を持っておる会社が三十四社ありますけれども、これらの不定期航空運送の需要の動向というのはどうですか。ふえておるわけですか。
○田渕哲也君 将来、たとえばこの北海道でどんどん需要がふえてきた場合、現在の不定期航空路を定期航空路に変えるというようなことを当然考えられなければならないと思いますが、この場合、たとえば横浜航空がそのまま定期航空をやるというようなことになるわけですか。
○田渕哲也君 そうすると、現在の不定期航空路を需要がふえた場合に、定期航空なみに格上げをするという方針と、三社に限定するという方針はちょっとこれ非常にむずかしい問題をはらむと思うんですが、そういう状態があれば、なおさら横浜航空というのはいつまでも不定期航空のままやらなければならな...全文を見る
○田渕哲也君 しかしこれ常識的にいって、お安さんが少ない間は不定期で横浜航空にやらして、ふえてきて東亜航空や全日空にやらせるという一とは、これは横浜航空が承知しないと思いますバね。この辺ぼつぼつ考えておかないとたちまち困るのではないか。特にいまの不定期航空路の欠陥というものが指摘...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると定期航空路とする場合にはかなり大型でないと認めないということですか。セスナ機では定期航空路は認めない、そういうあれはあるのですか。
○田渕哲也君 そうすると、航空局が現在考えておる対策というのは、不定期航空路を定期航空路に格上げする方向ではなくして、いま定期航空路のような運航をやっておるのはあくまで不定期だということを明確にして規制をきびしくして、悪条件の場合には飛ばさないようにする、そういうふうに解釈してい...全文を見る
○田渕哲也君 それから先ほど田代委員が少し中途はんぱにも触れられましたけれども、補償問題について確認をしておきたいと思いますけれども、横浜航空の経営状況はいかがですか。
○田渕哲也君 そうすると、先ほど局長は、横浜航空に補償の責任があるということを言われましたけれども、補償能力はあるわけですか。
○田渕哲也君 この場合は、その補償に要する金額の全額は保険から出るわけですか。
○田渕哲也君 最近のこのばんだい号とか、あるいは雫石の事故の例を見ましても、大体一千万をこえるというふうに考えられるわけですけれども、まずそうすると、一千万をこえる金額になった場合でも、それは全部保険から出るわけですか。
○田渕哲也君 けっこうです。
06月05日第68回国会 参議院 運輸委員会 第15号
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○田渕哲也君 私もオブザーバーとして理事会には出席さしていただきました。そして理事会の中で、われわれはこの日程には承服できない旨の意見を言いましたけれども、オブザーバーですから、これは正式の理事会における発言にはなりません。したがって、この委員会において一応私の態度というものを明...全文を見る
06月12日第68回国会 参議院 運輸委員会公聴会 第1号
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○田渕哲也君 まず初めに全公述人にお伺いをしたいと思いますけれども、いまわれわれは国鉄、特に国鉄運賃の値上げについて審議をしておりまして、また、われわれは、この値上げというものについては大衆の負担増になる点で反対という態度をとっておるわけですけれども、ただ、考えてみますと、国鉄が...全文を見る
○田渕哲也君 次に、池田先生にお伺いしますが、先ほど、公共性と競争原理の導入というものは矛盾するということを言われました。それからさらに、行政政策の選択の権限は国民にある、こういうおことばもあったわけですけれども、この公共性と競争原理の導入の矛盾というのは、ある程度社会化といいま...全文を見る
○田渕哲也君 次に、川口先生にお伺いしますが、通勤定期の問題が出たわけですけれども、確かに通勤定期の値上げというのは、特に中小企業労働者に大きな負担を与える、あるいは一定以上の限界しか出ていないところでは非常に大きな伸び率になる、これはおっしゃるとおりですけれども、だからといって...全文を見る
○田渕哲也君 次に、岡田先生にお伺いしますが、やはりある程度サービスをよくするためには値上げも必要である、こういうおことばがあったわけですけれども、過去において国鉄運賃は何回か値上げをされてきておりますけれども、ほんとうにそれでサービスがよくなったかどうか、これは非常に疑問じゃな...全文を見る
○田渕哲也君 もう一点岡田先生にお伺いしますが、現在、貨物輸送の合理化、近代化を進めておるということでありますけれども、将来性ですね、いままでの例を見ますと、やっぱりトラックにどんどん食われております。将来、貨物輸送の近代化、合理化を国鉄が進めるならば、鉄道が進めるならば、これは...全文を見る
○田渕哲也君 次に、宝田さんにお伺いしたいと思いますが、先ほども赤字線の問題が出たわけですけれども、私はこの赤字線というものはシビルミニマムとして必ずしも残さなくてもいいような気がするわけです。なぜならば、交通機関というものが非常に多様化しつつある、やはり一番適した、最小の費用で...全文を見る
○田渕哲也君 もう一点だけ宝田さんにお伺いしたいと思いますけれども、先ほど人件費の問題が出たわけですけれども、私も調べてみますと、必ずしも国鉄の労働者の賃金は高くないと思います。ただ、人件費のコストとしては、かなりウエートとしては大きくなります。これはどこに原因があるかといいます...全文を見る
06月16日第68回国会 参議院 運輸委員会 第18号
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○田渕哲也君 時間が十分と限られておりますので、いずれ後日またあらためてこの問題の調査をすることにしまして、きょうは、二、三の点について簡単にお伺いをしたいと思います。まず、この航空事故が国内においても非常に絶えないといいますか、だんだんこれふえてくるような感じもするわけです。二...全文を見る
○田渕哲也君 次に、日本航空の斉藤専務にお伺いをしますけれども、日本航空はいままで世界一安全な航空会社といわれてきたわけですけれども、それが今回こういう事故を起こしたのは、非常にわれわれも残念に思います。ただやはり、飛行機をつくるのも人間であり、動かしているのも人間である。完全に...全文を見る
○田渕哲也君 まあ過当競争でないと言われますけれども、現在国際線の収支というものは必ずしもよくないのではないかと思います。それで、ある説によりますと、日本航空は国際線に専門に従事をして、それから国内線はほかの会社にまかせたほうが国際線に専念できてよりいいのではないというようなこと...全文を見る
○田渕哲也君 運輸大臣にお伺いしますけれども、現在の国際線の状況はやはり過当競争に近いような状態にある、これは特に安全の面から国際的に何らかの協定というか、協調する必要があるのではないか、こういうことが叫ばれておるわけですけれども、この点についてはどうお考えかお伺いしたいのです。
○田渕哲也君 終わります。
06月16日第68回国会 参議院 本会議 第21号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、ただいま上程されました佐藤内閣総理大臣を問責する決議案に対し、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)  最近の各新聞社の世論調査によりますと、佐藤内閣に対する国民の支持率は、すでに二〇%を下回り、まさに、戦後歴代内閣の中で、最低の状態を...全文を見る
09月21日第69回国会 参議院 運輸委員会 閉会後第2号
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○田渕哲也君 大臣の時間が非常に迫っているようなんで、問題をしぼりまして質問したいと思います。  問題は、まあけさからいろいろ論議になっておる点でありますけれども、私は、現在のこの順法闘争で国民大衆が迷惑しておる、一刻も早く政府は収拾のための手を打ってもらいたい。しかし、けさほ...全文を見る
○田渕哲也君 それじゃ私の判断を申し上げましょう。もちろんこれは全部網羅されているとは言えませんし、また妥当であるかどうかわかりません。私は、一つは労使関係の不信感がある。まあ一つはというよりも、それが一番大きな問題です。その原因は、先ほどからいろいろ社会党の委員も言われたように...全文を見る
○田渕哲也君 いまあげた三つの原因は、大臣はたくさんある中の大きな原因だということを言われたわけですけれども、そうすると、これの改善に対して努力をされるわけですね。
○田渕哲也君 私は当事者能力、スト権の問題はもうすでに触れられておりますので、第三点の共通の基盤がないという点について、大臣の御見解を聞きたいと思います。これは労使共通の基盤とは一体国鉄の場合には何を言うのか。どう思われますか。
○田渕哲也君 労使共通の目的といいますか、使命といいますか、国鉄の場合には、そういうものをどこに持っていくか。
○田渕哲也君 そのとおりだと思いますけれども、私はやっぱり国民のための国鉄である、国民にサービスする、国民の生活の利益のために奉仕をする、それが共通の基盤でなければならないと思いますが、いかがでしょうか。
○田渕哲也君 私は今回、台風並びにスト騒ぎの最中にちょっと旅行をしました。そのときの例を申し上げたいのですが、台風が来たので、これは国鉄だけの責任とは言えないと思いますけれども、山陰線が不通になりました。で、私は和田山駅までタクシーで行って、次はいつ汽車が来るかと聞いたら全然わか...全文を見る
○田渕哲也君 私は国鉄の、これは労働組合だけとは言いません、労働組合だけの責任とは言いません。また、国鉄当局だけの責任とも言いません。やっぱり当局は、私は経営者じゃないと思うのですね、管理者ですよ。やっぱり政府と当局と労働者、これが国民のために奉仕するという共通の目的を忘れている...全文を見る
○田渕哲也君 私は一中小企業、民間会社の出身ですから、特に国鉄の運賃値上げ問題、それからいろいろなストの問題等、国会で論議されるたびに、少なくともわれわれ小さな中小企業で働いた者の常識からは越えております。もちろん民間の中小企業だってストライキはします。しかし、たとえばデパートで...全文を見る
○田渕哲也君 私は、やっぱりまた政府の姿勢に問題がありますね。これは運輸大臣に一言だけ言いたいのですがね。この間、北海道の白糠線を認可されました。これは赤字路線です。営業係数おそらく何百倍、何千倍でしょう。私はその赤字路線をつくるのは悪いとは言いません。将来そこの地方の発展を見通...全文を見る
○田渕哲也君 さように考えて許可されたわけですか。
○田渕哲也君 国民経済的に考えるということは、それだけ投資をして、その投資が、はたしてそれが生む価値との比較で考えなければならないのです。大臣が自分の金で事業をされるなら投資されますか。されないでしょう。いかがですか。
○田渕哲也君 いろいろ大臣にも言い分はあろうかと思います。また、その途中から判断すればそういう判断もできると思のです。私は基本が間違っていると思うのです。大臣にお願いしたいことは、やっぱり国鉄というのは国民のものである。というのは、一部の国民の利益もあるでしょうけれども、やっぱり...全文を見る
○田渕哲也君 私は、そこにも一つの、まあいまの総裁はそういう努力をしておられると思いますますが、いままでの国鉄の経営姿勢が、やはり長年の伝統があらわれておると思うのですね。もちろんいずれにもあるでしょうけれども、私はどこの国鉄に乗っても、議員として乗れば、みなサービスがいいですよ...全文を見る
○田渕哲也君 国鉄の再建計画にしても、運賃値上げの問題にしても、私はやはり国民に納得してもらわなければならないと思います。やっぱりこれが、運賃値上げが廃案になったというのは、世論の賛成を得られなかったからであります。そのほかいろいろな要素があるでしょうけれども、これに賛成したのは...全文を見る
○田渕哲也君 それからこの処分の問題ですが、九月十四日、なお九月二日、二回のこの発表で三万八千七百七十二名という大量処分が発表されたわけです。これだけ大量の人を処分しなければならないような状態なのかどうか。この点いかがなんですか。
○田渕哲也君 三万八千といえば大体国鉄の職員の一割近いと思うんです。そんなたくさんの人が処分の対象にならなければならないということは、処分するからには、やはり法律に違反しているか規制に違反しているかでしょう。言うならば、国鉄という内部は風紀紊乱、無法地帯といってもいいんじゃないで...全文を見る
○田渕哲也君 あの九月十八日の新聞には、この処分はちょっと過当だから一段減軽と、刑じゃありませんけれども、緩和するという報道が出ておりました。これはどうなんですか。
○田渕哲也君 国鉄の労働協約には弁明、弁護の制度があるということを聞いておりますが、こんなたくさんの人を処分通告して、弁明、弁護はほんとうにできるんですか、事務的に処理ができるんですか、いかがですか。
○田渕哲也君 先ほど運輸大臣の答弁の中に弁明、弁護を通じて処分を緩和することを考えたいという発言があったわけですけれども、いままで弁明、弁護で処分が軽くなった例というのは何%ぐらいあるんですか。
○田渕哲也君 そうすると、先ほど大臣が言われた弁明、弁護を通じて緩和するという方針はどうなんですか。特に今回はあんまり大量でひど過ぎるから、少しゆるくしようという心づもりがあるわけですか。
○田渕哲也君 時間がありませんので終わります。
10月17日第69回国会 参議院 運輸委員会 閉会後第3号
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○田渕哲也君 初めに航空問題についてお伺いをしたいと思いますけれども、すでに森中委員も触れられておりますので、できる限り重複を避けて簡単に行ないたいと思います。  日中共同声明によりまして日中間の航空協定の締結が進められるということがきめられましたけれども、日中航空協定締結交渉...全文を見る
○田渕哲也君 その場合いろいろな問題点があると思うんですが、もうすでに乗り入れ会社、特に、具体的にいえば日本航空と全日空がこの日中路線に乗り入れようということで火花を散らしておるというのが新聞等でも報ぜられております。したがって、どの会社を選定するか、これはもちろん日本政府が決定...全文を見る
○田渕哲也君 四十五年十一月の閣議了解、さらには本年七月の大臣通達によりますと、国際路線のあり方について、一元論、日本航空が一元的にやるのが原則だという精神に貫かれておるように感じます。この国際路線のあり方について、一元論がいいのか、あるいは二社で競合したほうがいいのか、いろいろ...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、政府のいまの現時点における見解も、原則として一元的に運営するのが望ましい、そう解釈していいわけですね。
○田渕哲也君 私は一つ要望申し上げたいんですけれども、航空路線の問題に、往々にしていろいろ政治的に動きがあるということを聞いておるわけです。ところが航空行政というものは、そのときどきのそれぞれの会社の利害に応じて政治的に動いてものを決定するということは、長期的な政策を誤るものでは...全文を見る
○田渕哲也君 航空関係は以上で打ち切りたいと思います。  次に国鉄の問題に入りたいと思いますけれども、まず、先日の順法闘争の際に行なわれた労使交渉の内容についてお伺いをしたいと思います。  特にこれは、九月二十七日の労使の交渉で、処分の軽減について取りきめが行なわれたというこ...全文を見る
○田渕哲也君 その弁明、弁護という制度があるわけで、それを通じて実情に即した措置をとる、事実を調べて情状酌量の余地のある者は軽減すると言われましたけれども、これは従来からそういうことはやってないわけですか。
○田渕哲也君 私は、いまの説明だけではちょっとわからない面があるわけです。なぜならば、実情に即した措置をとって情状によって酌量するというのは、これは当然やられなければならないことです。ところが、今日たび重なる順法闘争の組合側の要求は、やっぱり処分の撤回が一つの目的だったと思うので...全文を見る
○田渕哲也君 それから今度の妥結内容ですね。そのときの労使双方の約束で、労働組合は掲示板に掲示しない、口頭で伝えるというようなことも新聞紙上に伝えられております。これは事実ですか。
○田渕哲也君 私は、ちょっとこれは不審に思うことがあるわけです。というのは、労使の話し合いの内容にまで一々第三者が立ち入る必要は私はないと思うんです。当事者同士で話し合って話がつくことはそれでけっこうだと思うんですけれども、今回の順法闘争の場合は国民が多大の迷惑をこうむっておりま...全文を見る
○田渕哲也君 私は、詳しい内情のことはよくわかりませんけれども、少なくともマスコミとか、あるいは私が知ることのできる限りの情報では、今回の問題で基本的に問題が解決されたという気がしないわけです。なぜかと言いますと、私はやっぱり順法闘争というのはこれは違法な闘争だと思います。違法闘...全文を見る
○田渕哲也君 次に、十月の十二日の労使の話し合いの内容についてお伺いをしたいと思います。  これは新聞で報ずるところによれば、鉄道百年祭に労働組合が協力をする、そのかわりにマル生はやらない、こういう話し合いがなされたと報道されておりますけれども、これをもう少し具体的に話をしてい...全文を見る
○田渕哲也君 この場合、私は不当労働行為を伴うような運動というのは本来間違った運動だと思うのですね。ただ、そういうものはやらないというのはわかるけれども、生産性向上の努力をしないということまで約束されたわけですか。
○田渕哲也君 新聞によりますと、マル生教育を含む一切のマル生運動を今後行なわないことを当局は約束したものと労働組合が受け取っておるという記事があります。これはどうなんですか。
○田渕哲也君 そうすると、せっかくここで労使の話し合いができて百年祭に協力するようになったといっても、労使の間に見解の食い違いがあるのじゃないですか。組合側は一切の生産性運動はやらないというふうに理解しておるし、当局は、そうではないというふうに理解しておる。こういうあいまいなかっ...全文を見る
○田渕哲也君 九月二十七日の交渉といい、あるいは十月十二日の交渉といい、私はやっぱりまだ問題が非常に残っておるというような気がします。また、これで問題が済んだのだといわれると、国民としては何が何だかわけがわからなくなる、何のために順法闘争で足をとめられたのか、それもわからなくなっ...全文を見る
○田渕哲也君 最後にもう一言だけお願いしたいんですが、確かに労使の話し合いの発表というのはかなりむずかしいと思うんですね。結局どちらの顔も立てなきゃならない。当局が負けたようなかっこうになってもまずいし、組合の幹部が折れたようでもまずい。ですから、抽象的な発表で事をおさめざるを得...全文を見る