田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1974年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月02日第72回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○田渕哲也君 まず初めに、通産省にお伺いをしたいんですけれども、先ほどからの石連の密田会長のお話を聞いておりますと、今回のいわゆる元売りの引き上げ限度額、これ平均で八千九百四十六円に上げられたわけですけれども、現状ではこれでも無理なんだ、だから、できる限り早くこれは変えてもらいた...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの答弁によりましても、大体通産省のほうでは、せっかくきめたからには、そう短期間でころころ変えるようでは、これは石油製品の価格の安定につながらないと思うんです。だから、もし現状が大きく変わらなければこれをずっと持続されるという前提に立っておると思うんですがね。...全文を見る
○田渕哲也君 石油連盟のほうは、これではとても維持できなくなると、言うなら、国民に対してこれでは安定供給ができないおそれがある。これは非常に重大なことだと思うのですね。私は、通産省がこの指導価格をきめられるならば、やはり安定供給ということも強力にやっぱり指導していただかないと困る...全文を見る
○田渕哲也君 次に、この元売り価格のほうは高い、安い、これで妥当か妥当でないか、いろいろ論議があろうかと思いますけれども、この問題は、ここでは触れないことにしまして、私は、末端指導上限価格というものについてお伺いをしたいと思います。ガソリン、軽油、A重油についてこれがきめられたわ...全文を見る
○田渕哲也君 先ほど松村全石連会長のお話もありましたから、大体わかっておるわけですけれども、通産省の調べによりましても、石油危機が起こる前は、流通マージンは、ガソリン一リッター当たり十四円七十五銭、石油危機のさなかの十二月には二十九円六十銭、今回の新価格では二十二円四十銭というこ...全文を見る
○田渕哲也君 通産省にお伺いをしたいと思いますけれども、通産省のデータでも、十二月では二十九円六十銭、一リッター当たりの流通マージンがあるということがあげられております。これはそれまでの石油危機以前のマージン十四円七十五銭がかりに適正なものとするならば、倍増しておるわけです。これ...全文を見る
○田渕哲也君 ちょっとその考え方は、私は、おかしいのじゃないかと思うのですがね。というのは、流通マージンを圧縮するといいましても、この二十九円六十銭を基準に考えるということは間違いだと思うのです。これはいわゆる石油危機の中における異常なマージンの増額の金額です。その前が十四円七十...全文を見る
○田渕哲也君 私は、その九月の時点の数字はちょっとおかしいのじゃないかと思うのですがね。総理府の小売り物価の統計と日銀の卸売り価格では、この石油危機が起こる十二月までは、マージンというのは大体十一円ないし十二円できわめて安定しておったと思うのです。それから通産省の調べによりまして...全文を見る
○田渕哲也君 かりにそうしましても、去年の三月と比べた場合に、これは通産省のデータだと思いますけれども、十四円七十五銭の流通マージン、それが今回の決定では二十二円四十銭、これが税金の関係で二十一円七十銭、それでも五割ふえているわけです。五割というのはちょっと多過ぎるんじゃないかと...全文を見る
○田渕哲也君 大体ヨーロッパ諸国でもこの石油の価格の改定をやっておるわけですけれども、イギリスは二月に価格の改定をやりまして、レギュラーガソリンでは、マージンの改定は旧の六円七十銭から七円五十銭まで、一割程度しか上がっておりません。フランスは四円十銭から四円二十銭まで、フランスは...全文を見る
○田渕哲也君 いや、価格の絶対額はいいんですよ。
○田渕哲也君 いや、流通機構の問題も言ってないんですよ。上がり方がひどいということだけ言っているんですよ。
○田渕哲也君 私の質問の趣旨とちょっと答えが違っておるようでありますけれども、時間がありませんので、最後に日石の社長とそれから通産省に一緒にお尋ねをしたいと思います。  ただいま私がいろいろ言いましたように、流通過程においてまだまだ私は合理化の余地があると思うんです。一年前まで...全文を見る
○田渕哲也君 日石の社長、いかがですか。
07月31日第73回国会 参議院 本会議 第5号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、ただいま提出された内閣総理大臣田中角榮君問責決議案に対し、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)  すでに野党各党代表の討論で明らかなごとく、田中内閣の失政は枚挙にいとまがありません。そればかりでなく、田中総理は、基本的に総理としての適...全文を見る
08月20日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○田渕哲也君 私は政府の独占禁止政策について若干質問をしたいと思います。  まず初めに公取委員長並びに通産大臣にお伺いしたいと思いますけれども、現在公取委員長は独占禁止法強化の方向で法の改正について検討されておられるようでありますけれども、わが国の独禁法は昭和二十四年並びに昭和...全文を見る
○田渕哲也君 私は、現在のこの独禁法の改正ということが問題になっておるわけでありますけれども、法の改正ということも必要かと思いますが、一つは、この法の運用の面においても、過去二十年代から三十年代にかけては公取委員会そのものがきわめて弾力的な運用をされたということが言えるのではない...全文を見る
○田渕哲也君 公取委員長は先日海外の諸国の独占禁止政策の状況視察に行かれましたけれども、その結果感じられたことといいますか、特にわが国と比べて外国の例はどうかという点、あるいはわが国の独禁法改正の上で取り入れたらよいと思われる点、こういう点についてもしお伺いできればお答えいただき...全文を見る
○田渕哲也君 すでに独占禁止法研究会の中間報告というものが発表されております。これは成案は九月に出るということでありますけれども、中間報告によりましても、企業の分割を命令する権利、それから価格引き下げ命令、さらに原価公表制度、課徴金、それから持ち株の制限、こういう五つの項目があげ...全文を見る
○田渕哲也君 この五つの項目に対して、もうすでに財界等からかなりの反対があるわけでありますけれども、財界に限らず通産省あたりからも反対が予想されるわけでありますが、公取委員長としてはどの程度の決意を持って臨まれますか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 なお、公取委員長は、独禁法改正について財界とも積極的に論議をして合意を得たいということを言っておられますけれども、もちろんこの財界と話し合うということも必要でありますけれども、財界と意見が対立しておる消費者団体の代表とも同時に話し合うべきだと思いますが、この点はいか...全文を見る
○田渕哲也君 若干具体的な内容に入りたいと思いますが、基本的なお考えだけでもけっこうですからお聞きしたいと思います。  独占禁止法研究会の中間報告では、企業分割の必要性について、独占に近い市場構造が存在し、企業の業績あるいは市場行動の面で、競争政策上具体的な弊害か生じている場合...全文を見る
○田渕哲也君 公取委員長が海外視察から帰られて後の記者会見あるいはその他いろいろの発言を見ますと、やはりあくまでも自由経済の機能を維持するためにこの独占禁止法の改正が必要だと、こういう判断に立っておられると思いますけれども、私はやはりこの際問題があると思うんです。一つは、スケール...全文を見る
○田渕哲也君 次に、持ち株制限について若干触れたいと思いますが、現在法人の全発行株の約三分の二は法人が持っております。それから個人の所有は三分の一と。これは十年前から見ればその比率は逆転しておるといわれますけれども、特に法人の持ち株の中で、そのうちの約三割は銀行が所有しております...全文を見る
○田渕哲也君 それから次に、最近は多国籍企業の進出が著しいわけでありますけれども、多国籍企業の市場支配あるいは価格操作等に対する対策も必要になっておると思います。また、諸外国においてもこういう対策が進められておると思いますけれども、わが国の独禁政策の場合には、こういう面に対する対...全文を見る
○田渕哲也君 公取委員長から独占禁止法の強化の必要性ということをお伺いしたわけですけれども、通産省は独禁法の強化の方向での改正ということにどう考えておられるか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 ここでも一つ従来の行政指導という問題があるわけですけれども、行政指導で、言うならば国際競争力の強化とかあるいは不況からの企業の救済とかいろいろ目的があると思いますけれども、競争制限的な政策が出されておるわけです。そうして一方では、公正取引委員会をはじめとして、競争促...全文を見る
○田渕哲也君 それじゃ時間がありませんので、最後に一問だけ。これは大蔵大臣並びに公取委員長にお伺いをしたいと思います。  ビールが八月の初めに価格凍結品目からはずされましたけれども、とたんにこの年内値上げのうわさが出ております。ビールは御承知のようにガリバー型寡占の典型とも言う...全文を見る
08月29日第73回国会 参議院 外務委員会 閉会後第2号
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○田渕哲也君 あまり時間がありませんので、簡単に日ソ問題について質問をしたいと思います。  昭和四十八年十月十日の日ソ共同声明の中で、「双方は一九七四年の適当な時期に両国間で平和条約の締結交渉を継続することに合意した。」、こういう文書があるわけでありますけれども、一九七四年とい...全文を見る
○田渕哲也君 さらに、共同声明の中では、ソ連の首脳の訪日、これもこちらから招請したことに対して受諾するという文面もあるわけですけれども、これの進展状況、あるいは可能性はどうですか。
○田渕哲也君 もし平和条約の交渉が継続されるとするならば、やはりソ連の首脳の訪日の時期と合わせて行なわれると考えるのがまあ常識だと思うんです。ところが、いまのところこの点についてソ連から何らの確答がないのが現状ではないかと思います。もし、ソ連の首脳が来て平和条約の締結交渉をすると...全文を見る
○田渕哲也君 きのうの新聞に、ソ連から木村外務大臣に対して訪ソの招請がきているという記事がありましたけれども、これに対してはどうされるつもりですか。
○田渕哲也君 外相の定期会議というものが行なわれているわけですが、ことしはこの日本でやるというのがその予定だったと思いますが、これの見通しはどうですか。
○田渕哲也君 五月の十六日にモスクワで重光大使がコスイギン首相に田中総理の覚え書きを渡されたということも聞いておりますけれども、これに対する回答も、経済問題を除いてはほとんどソ連から回答がきていないということも聞いております。この点はどうですか。
○田渕哲也君 私が心配するのは、ことしも三分の二過ぎた段階になって、この平和条約の交渉について具体的なめどが何にも立っていないというのが現状ではないかと思うのです。今後これに対してどういう手段で打開されるか、まあどういう方策、対策を考えておられるのか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私の推測では、やはりこの領土問題というものが大きなネックになっておるのではないかと思います。八月十八日のプラウダには、領土返還要求を日本が続ける限りにおいては、平和条約の締結は困難である、こういう記事も載っておりましたけれども、ソ連としては、この領土問題について触れ...全文を見る
○田渕哲也君 私はここで、去年田中総理が訪ソされて日ソ共同声明を出されたわけでありますけれども、その際のわれわれが政府から聞いた説明というものと、現在の、現実の日ソの間における領土問題に対する解釈というものは、やはりかなりズレがあるような気がするわけです。確かに、この共同声明の中...全文を見る
○田渕哲也君 以上です。
09月10日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第3号
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○田渕哲也君 私は日台航空路線再開の問題について外務大臣にお尋ねをしたいと思います。  日中の航空定期便の一番機が日中国交回復ちょうど二周年目の来たる九月二十九日に飛ぶことになったわけであります。この点は私も非常に喜ばしく思うわけでありますけれども、それにつけても思うのは、断絶...全文を見る
○田渕哲也君 私は日本が外交政策として中華人民共和国の政府を合法政府として選択したわけです。その方向についてはわれわれも支持をしたわけですから、こういう方針に従って今回の日中の航空協定の交渉の過程で日台路線が全力を尽くしても断絶がやむを得ない、不可避である、こういうことならばわれ...全文を見る
○田渕哲也君 私は一ぺん断絶されたものを再開する努力、またその困難さというものは、この断絶を防ぐための努力や困難さよりもはるかに大きいと思うのです。こういう点から考えても断絶というのは日本と台湾双方にとって非常に大きな不利益であり、不幸である。私が申し上げたいのは、やはり台湾との...全文を見る
○田渕哲也君 もちろん当時の外務大臣は大平さんですから、いまの外務大臣の責任ではないかもわかりませんが、木村外務大臣は就任当日の記者会見で日台路線の復活を強く希望しているというふうに述べられておるわけでありますけれども、今後こういうことをやるその衝に当たる大臣としてやはり何らかの...全文を見る
○田渕哲也君 日台路線を復活するための条件として何が必要と考えられますか。
○田渕哲也君 私は、台湾側が一月十八日に、張亜東関係協会理事長から板垣交流協会理事長への回答がきているわけですけれども、この中にやっぱり断絶の理由というものがはっきり出ているように思うわけです。もちろんこの国旗の問題とかあるいは名称の問題というものが大きな問題だと思いますけれども...全文を見る
○田渕哲也君 再開についての見通しはどう思われますか。できるだけ早いほうがいいにこしたことはないと思いますが。
○田渕哲也君 七月の八日から行なわれていた日中の海運協定交渉が双方の調整がつかず、一時中断されたわけですけれども、これでネックになっておる点というのはどういう点ですか。
○田渕哲也君 新聞等の報道によれば、台湾政府の青天白日旗の撤去をめぐっての問題があるというふうに伝えられておりますけれども、この船の場合の旗というものは航空機の場合と違って、いわゆる標識ではなくて船舶の旗は国籍を示す国旗であるというふうになっております。だからこの問題の解決は、航...全文を見る
○田渕哲也君 海運協定の交渉によって、この青天白日旗の扱い方がどのようになるかわかりませんが、これがさらに日台路線復活に影響が出ると思います。この点についてはどう思われますか。
○田渕哲也君 私は台湾側が日台航空路線を打ち切ってきた理由の中には、やはり青天白日旗に対する、日本の認識に対する談話がありまして、これがやはり原因になっておると思います。こういう点から考えますと、私は海運協定の交渉におけるこの青天白日旗の扱いが日台の航空路線の復活に影響がないとは...全文を見る
○田渕哲也君 それから日中の定期航空路の開設に伴って、中国機が大阪に寄港することになっておる予定でありますけれども、大阪空港は騒音問題で御承知のように発着回数に制約があります。運輸省は日台路線停止によるあきワクをこの日中の定期航空路の便数に充当するということを言っておりますけれど...全文を見る
○田渕哲也君 十月末に日台の協力委員会の合同会議が開かれる予定になっております。これに岸元総理が出席される予定と聞いておりますけれども、ここでは日台路線復活について話し合われる予定になっておるかどうか、お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 終わります。
09月11日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第4号
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○田渕哲也君 私は、まず初めに、蓄積公害対策につきまして通産大臣にお伺いをしたいと思います。  環境庁は、九月二日、「昭和四十八年度カドミウム及び銅による土壌の汚染調査結果について」を発表しております。それによると、カドミウムは三十六地域から一・〇PPM以上の汚染米が見つかって...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この蓄積公害の問題については、現行法というものが非常に不合理な面が多々あるんじゃないかと思います。具体的に言えば金属鉱業事業団法それから鉱山保安法、さらに鉱業法、こういうものについてやはり公害対策に対する取り組みが必ずしも十分に行なえないような状況を来たしてお...全文を見る
○田渕哲也君 私は単なる助成をふやすとか、あるいは融資をふやすとか、そういうことだけでなかなか解決できない問題だと思うんです。  やはり、いわゆるPPPの原則に基づいて、自分たちの責任で出したものは自分たちで処理させる。同時に、自分たちの責任でないものまでそれをやらせるというの...全文を見る
○田渕哲也君 確かに政策面でもそういうことを配慮していただきたいと思いますが、私が申し上げたのは、法律面で現行法はちょっと問題がある。  これは鉱山保安法の二十六条の問題、それから鉱業法の百九条の問題、つまり自分たちがやったことについてあと始末をするのは当然かもわかりません。こ...全文を見る
○田渕哲也君 私は別にPPPの原則を緩和すべきだということを言っているわけじゃないわけです。やはり自己の責任の存在するものはやっぱり負わせなければいかぬ。ところが、最近は、無過失責任ということもありまして、そういう古いものについてもやっぱり責任を負わなくちゃならないということにな...全文を見る
○田渕哲也君 次に、自動販売機の点についてお伺いしたいと思います。  自動販売機について四十六年の十月に通産省がアンケートの調査を行なわれたということを聞いております。この調査によると、利用者のほとんどが故障等で非常な不便をこうむり、不満を持っておるということがいわれております...全文を見る
○田渕哲也君 次に、酒類、たばこ類の自動販売機の規制についてお伺いをしたいと思いますが、これは大蔵省ですか——。  最近は、酒類、たばこ類の自動販売機が非常にふえておるわけですが、これが非常にまあ問題があるわけです。たとえば未成年者が簡単に買える、あるいは運転手が買っていわゆる...全文を見る
○田渕哲也君 それから設置場所もですね、いまは屋外に設置してある場合が非常に多いわけですが、これは全部屋内に改めるべきじゃないかと思いますが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 次に、このあきかん公害についてお伺いをしますが、最近、どこの道ばたでもあきかんがごろごろころがっておるわけであります。この原因の一つには、やはりこの自動販売機の普及というものもあると思います。どこでも買ってその場で飲まずに自動車の中で飲んで窓から捨てる、あるいは歩き...全文を見る
○田渕哲也君 少し前の新聞に、通産省では資源の再利用という観点から、このリサイクリングのための法案を準備しておられるということが報道されておりましたけれども、この点についてはどうなんですか。
○田渕哲也君 資源節約という見地から回収の必要性ということはこれは異論のないところだと思います。ただ問題は、回収のための最大のネックは回収のコストがかかり過ぎて採算に合わないというところだと思います。  そこで具体的な一つの方法として、アメリカのオレゴン州等ではこういう方法をや...全文を見る
○田渕哲也君 以上です。
10月24日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第7号
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○田渕哲也君 私は、まず、政府の人口政策について質問したいと思います。  ことしの四月に、十五年ぶりに人口問題審議会が人口白書というべき「日本人口の動向」という報告をまとめたわけでありますけれども、その中には狭い国土にすでに一億九百万を数える日本の人口問題を解決するため、静止人...全文を見る
○田渕哲也君 ことしの七月に開かれた日本人口会議における宣言の中で「〃子どもは二人まで〃という国民的合意を得るよう努力すべき」だ、こういうふうなことばが述べられております。このことに対する大臣の見解はいかがですか。
○田渕哲也君 人口がこれ以上あまりふえないようにすることが望ましいという御見解でありますけれども、単に望ましいというだけで具体的に政策面で何らかの形であらわさなければ、これは効果があるかどうかきわめて疑問であります。もちろんこれは大臣も言われましたように、子供をつくるのは根源的に...全文を見る
○田渕哲也君 大体、いろいろな調査によりましても、客観的に見た場合、日本の人口をこれ以上ふやさないほうがいいという合意は得られると思うのです。  ところが、問題は、個々の夫婦間の問題ですから、そういう全体的に望ましいというあり方と個々の夫婦間の意識というものとは必ずしも一致しな...全文を見る
○田渕哲也君 いまの御答弁に関連してですが、日本人口会議の主張によれば、ピルまたIUDの公認ということを主張しております。これについてどういう考えを持っておられるか。  また人口庁の設置及び人口研究機関の拡充ということも言っております。この両点についての政府の見解をお伺いしたい...全文を見る
○田渕哲也君 次に、児童手当の問題について質問したいと思いますが、児童手当制度の目的は、家庭における生活の安定に寄与するとともに、児童の健全な育成及び資質の向上に資することとされております。しかし現状は、御承知のように支給対象は十八歳未満で義務教育終了前の第三子以降となっておりま...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この人口問題との関連において静止人口が望ましい、そして静止人口を実現するためには子供はやっぱり二人が望ましい、ということになるならば、この児童手当制度においてもやっぱりそういう方向に適した制度をつくるべきではないかと思うんです。第三子以降だけに出すというのはこ...全文を見る
○田渕哲也君 本来の趣旨はそうだと思いますけれども、しかし、実際問題としてこれはこういう制度ができる場合に、いまの金額は微々たるものですから、どちらにしても問題にするに足りないと言えばそれまでだと思います。しかしこれを充実させていく過程においては、政策の目的としては貧困を救助する...全文を見る
○田渕哲也君 私はむしろ、政府はこの財源をしぼるために第三子以降に限定したと思うんです。私はこの財源そのものをもっとふやすべきだと思うんです。社会保障の中に占める児童手当のパーセンテージから見ても、日本は世界の中で最も低いランクですね。それから国民所得に占める比率を見ても最も低い...全文を見る
○田渕哲也君 家計の貧困救済と言われるなら、現在ほとんどのところは高校へ行くわけです。義務教育以下の年齢にしぼるということもこれは矛盾があると思うんですね。むしろ学費は高校へいくようになってからかかるわけです。したがって、こういう面でもその支給対象を拡大すべきである。十八歳未満で...全文を見る
○田渕哲也君 このほかにまだ所得制度の問題もあるわけですが、私は児童手当の予算の増額について、単にいまのワクだけで金額を上げるのではなくて、やはり年々この支給対象を広げるという意味で拡充をはかるべきだと思います。来年は予算で、いまの第三子以降ということで六千円に上げるということだ...全文を見る
○田渕哲也君 撤廃するとかですね。
○田渕哲也君 以上です。
10月25日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第8号
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○田渕哲也君 先ほどから文芸春秋の十一月号に出ております田中総理個人及び田中派の金脈関係についての質疑が行なわれておりますけれども、これはきわめて重大な問題でございますので、私も本論の質問に入る前に二、三大蔵大臣にただしておきたいと思います。  文芸春秋に出ておることに対しまし...全文を見る
○田渕哲也君 具体的な方法については検討中かと思いますけれども、ただ大蔵大臣として、現在疑惑が持たれておるこの疑惑をはらすための処置をする義務があるということはお認めになるわけですね。
○田渕哲也君 大蔵大臣の現在の立場とすれば、正当に処理されておるというふうに確信を持たれておると思いますが、国民の目から見た場合にそれがわからない、非常に疑わしい、したがって正当に処理されておるということならば、それが国民の前に明らかにされなければならないと思います。したがって、...全文を見る
○田渕哲也君 現在のこの脱税に関する疑惑と同時に、これは昔の話になりますけれども、田中総理が大蔵大臣時代に職権を乱用した事実もいろいろ言われておるわけです。たとえば小佐野賢治氏のハワイのプリンセス・カイウラニ・ホテルの買収契約、これが無効になるおそれがあったときに、当時は認められ...全文を見る
○田渕哲也君 まあこれはほんの一例でありまして、そのほか田中総理のこの大蔵大臣時代のいろいろな疑惑というのはたくさんあるわけです。もちろん現在の大蔵大臣としましては、この先任の大臣のしたことにいろいろ手をつけるというのはなかなかやりにくいことかと思いますけれども、しかし少なくとも...全文を見る
○田渕哲也君 まあいずれ本委員会で小委員会が設置され、田中総理の答弁もお願いし、まあこれは後刻の理事会で検討されると思いますけれども、詳細な質問はそのときに譲らしていただきたいと思います。  そこで、一応この問題は以上にいたしまして、本日予定しておりました土地税制についてお伺い...全文を見る
○田渕哲也君 私はその土地がかなり動いたからこれが効果があったというふうには見られないと思うんですね。やはり土地が動くというのはやっぱり庶民の住宅用地、国民の住宅用地の確保ということができなけれらなはないと思うのです。その点に限って見るならば、住宅用地というものはあまり確保できな...全文を見る
○田渕哲也君 私は所期の効果をあげたというような評価は誤りだと思うのですがね。たとえば東畑前税調会長自身がですね、土地税制は失敗だったということを認めておられるわけです。政府だけがこれは所期の効果があがった。そして国民大衆はマイホームの夢を打ちくだかれた。これはちょっとおかしいん...全文を見る
○田渕哲也君 やはり一つの政策というものは総合的なものが必要なんで、したがってこの分離課税が成功であったかどうかを結果を見て判断しなければならないと思うんです。現実に国民大衆が大都市周辺に住宅地を求めようと思っても買えません。こういう現実があるわけですね。こういう現実が出ておるの...全文を見る
○田渕哲也君 ただ、この税制は土地成り金について税金をうんと軽くするというきわめて大きな問題点を持っておるわけですね。こういう問題点を持った法律を施行したのも、一つはやはり宅地供給が促進されればこれは非常にけっこうだという目的があったからだと思います。ところが、この二つを比べてみ...全文を見る
○田渕哲也君 私はそれは実態を正しく把握しておられないと思うんです。やっぱり一番必要な大都市周辺の土地はあまり出ていないんですよ。たくさん出ているのはむしろ地方のほうです。地方のほうを大法人とかデベロッパーが買い占めをしておる、あるいはゴルフ場をつくったり何かしておるというのが実...全文を見る
○田渕哲也君 私は当初この税制ができるときに、まずきざみの問題に問題がある、大都市周辺の土地の値上がりのテンポから比べたらはるかに低い税率のアップですね。これじゃ大都市周辺の土地は出ないだろう、こういう指摘も委員会でされたと思います。数々のそれに対する危惧あるいは問題点も予算委員...全文を見る
○田渕哲也君 だいぶこれ認識のずれがあるようですが、あまり時間もありませんからいずれあらためてまた質問をしたいと思ますが、問題は、次は、利子・配当課税あるいは富裕税についてお尋ねをしたいと思います。  インフレが激しくなって所得分配の不公平というものが拡大しております。  そ...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしてもこの大蔵省の報告によるように逆累進性というものが明らかになっております。これに対する是正は考えなければならないと思うんです。この点はどう考えておられるかということが一つ。それからそれの元凶はやはり土地譲渡所得と利子配当課税にある。したがって、この二つの...全文を見る
○田渕哲也君 あと一分になりましたので、最後に大蔵大臣に二点お伺いしたいと思います。キャピタルゲイン税は来年度から創設の方向だということが新聞の記事に出ておったようにうかがいますが、ほんとうにこのキャピタルゲイン税を創設されるつもりかどうか、これが第一です。  それから次は、い...全文を見る
○田渕哲也君 これは証券の分じゃないかと思いますがね。
○田渕哲也君 以上です。
11月08日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第10号
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○田渕哲也君 私はまず日照権問題、特に公共建築物による日照被害の問題について質問をしたいと思います。  昨年の予算委員会で私は公共建築物による日照被害に対する補償について政府の方針をただしたのでありますけれども、当時の金丸建設大臣は四十八年中、つまり昨年中に基準をきめ結論を出し...全文を見る
○田渕哲也君 長引いている理由は何かという点についてお伺いしたいと思います。  それから今後の見通しといいますか、大体いつごろその結論が出るのか、こういう点についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 最近札幌の住宅公団の日照権問題に対する裁判の判決が出たわけであります。この判決では公共建築物といえども日照権の侵害は許されない、それに対する損害補償をすべきだということを示しておりますけれども、これを政府はどう受けとめておるか、この点についてお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 現実に高速道路あるいは国鉄の高架化等によって日照被害というものが出ております。私が去年の予算委員会で取り上げたのは総武線の新小岩並びに市川の問題でありましたけれども、これも国鉄側は建設省がこういう日照被害に対する基準をきめるのを待ってから処置をしたい、こういう答弁で...全文を見る
○田渕哲也君 これがもし基準がでかれば、電現紛争中のもの、過去のもににさかのぼってやはり補償するということは可能なわけですか。
○田渕哲也君 次に、地価の問題について質問をしたいと思いますが、国土庁は十月一日現在の全国地価動向を発表されました。これによると公示価格に比べて、つまり一月一日の調査に比べて三・一%と上昇しておりますけれども、七月に比べては全国平均〇・九%の下落ということが報告されております。こ...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、金融引き締め、総需要抑制政策は、これが解除されればこの原因は今度は逆に転ずるわけです。それから、これから高成長は望めない、これはまあかなり長期的な様相かと思います。それから国土利用計画法もこれからの問題でありますから、これからの地価の見通しについてどう考...全文を見る
○田渕哲也君 地価が下落の傾向を示したとは言いながら、これはごく微々たるものでありまして、いままでの年間三〇%をこえる上昇、こういう状態が続いてきたのに比べたら、これから暴騰はそれほど予想できないにしても、高値維持ということが言えるわけであります。現在の地価は、もうすでに異常に高...全文を見る
○田渕哲也君 望ましい地価水準から現在の地価を見てみますと、大体まあ倍ぐらいになっていると思うんです。そうすると、これからの政府の地価対策は、やはり現在の地価を半分ぐらいにするぐらいの目標を立てて地価対策を立てる必要があると思うんです。具体的にどういう対策を考えられますか、お伺い...全文を見る
○田渕哲也君 地価の安定のために、長期的に考えた場合にやはり需給の均衡をはかる、それから供給としましては公共的に安価な宅地を供給する、そういうことが必要だということは十分わかりますけれども、急な間に合うかどうかとなれば、なかなか急速に効果をあげないのではなかろうか。私は、やはり直...全文を見る
○田渕哲也君 もう時間がありませんので、あとまとめて二、三点質問しますので、お答えいただきたいと思います。  この第二期住宅建設五カ年計画、これは当初の計画どおり建たないということがいわれております。大体百万戸ぐらい下回るのではなかろうか。これ、達成の見込みがないとするならば、...全文を見る
○田渕哲也君 以上です。
11月14日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第11号
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○田渕哲也君 文藝春秋にも田中総理の金脈問題について、その中で、サンウエーブの社長の自宅を田中さんが入手した問題について記事が載っておりましたけれども、私はその問題について事実を明らかにしながら二、三お伺いをしたいと思います。  サンウエーブ工業株式会社は、御承知のように三十九...全文を見る
○田渕哲也君 逆算して計算するとどれぐらいになるわけですか。
○田渕哲也君 この価格について、所有者であった柴崎さんは、元麻布のほうが坪二十万円ぐらい、飯倉のほうが当時で三十万円くらいということを言っておられます。そうすると、元麻布のほうで少なくとも六千二百万、飯倉のほうで六千万円、それに家屋が——これは当時はまた新しい家屋でありまして、大...全文を見る
○田渕哲也君 この不動産の売買にかかわらず時価より著しく低い価額で買い取ったとするならば、これは相続税法第七条によって贈与とみなされるという規定があるわけでありますけれども、このような例の場合贈与税の対象になると思うけれども、この点いかがですか。
○田渕哲也君 そうすると、この場合は名義は田中角榮氏じゃなくて新星企業になっているわけです、買い主は。そうすると、新星企業は安く買った分だけ法人税の課税の対象になるということでありますが、これは現実にその分は課税されておりますかどうか、いかがですか。
○田渕哲也君 この場合新星企業はこの不動産を幾らで買い取ったことになっておるか、これはいまわからないですか。
○田渕哲也君 これはいまから調べたらわかりますか、わかる問題ですか。
○田渕哲也君 その場合その資料は提出できますか。
○田渕哲也君 私は、この柴崎氏の言によりますと、契約書は売り主が柴崎勝男氏、買い主が新星企業、価額は五千万円となっておるわけでありますけれども、私の推定では、この新星企業の申告しておる取得金額とはかなり開きがある、このように考えるわけです。なぜかというと、柴崎さんの言によりますと...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つ、これに関連したことがあるわけです。これはサンウエーブの紛飾決算の件に関する刑事訴訟記録の被告人の柴崎さんの供述書の中にあるわけでありますけれども、その二、三関係のある点だけ抜き出してみたいと思います。「私が個人で所有していたサンウエーブ工業株式会社...全文を見る
○田渕哲也君 これは訴訟の中で検事が調べて証拠調書として採用されておるものです。もちろんこれが一〇〇%真実であるかどうかという疑いが皆無というわけじゃないと思いますけれども、しかし一応証拠として採用されておるものである。それから現実にまあこういう小切手というものも存在しておる。そ...全文を見る
○田渕哲也君 次官にお伺いしたいと思いますが、一般の場合はただいまの答弁でいいのではないかと思いますが、今回の問題は、何といっても田中総理にまつわる疑惑についての問題ですね。だから、この疑惑を晴らすために、やはり国税庁のほうではこういう問題を解明する必要があると思うのです。新星企...全文を見る
○田渕哲也君 それから、先ほど職権乱用の疑いがあるということを申し上げたわけですけれども、この点についてもう一つ、これ柴崎さんの供述書の中にあるわけですけれども、「私は田中さんに家や土地を安く持っていかれてしまったので、私が持っていた絵を高く買ってもらおうと思い、奥さんにお願いし...全文を見る
○田渕哲也君 まあいずれにしましても、これは刑事訴訟記録に載っておることでありまして、これはもう公開されておる文書です。したがって、公開されておるこの文書の中で、田中さんにまつわる疑惑が職権乱用の問題、脱税の疑い、さらには私文書偽造、こういう問題があるわけでありますから、やはり金...全文を見る
11月15日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第12号
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○田渕哲也君 私はまずこの現在の混迷しておる政局について二、三大蔵大臣の見解をお伺いしたいと思います。  田中総理は帰国後内閣の改造を強行されました。当初、早期内閣改造には消極的であったといわれている大蔵大臣が、この中央突破作戦と受け取られるような内閣改造に賛成されたのはどうい...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵大臣は、去る十三日の近代化協会の昼食会で講演されました。その講演の中で「最高の公人として田中氏は一身の利害得失にはみじんもとらわれることなく、去就進退について深刻に受けとめていると思う」、このように述べられたわけであります。このことばは田中総理の早期退陣もあり得...全文を見る
○田渕哲也君 さらに、同じ席上で大蔵大臣は、現在問われておるのは政策でなく政治的モラルである。田中氏はこれにこたえなくてはならない。こういうことを言われております。私はこの内閣が衆議院を解散する場合、これは筋としては政策や主義主張が国会と内閣との間に対立を生ずる。こういう場合に内...全文を見る
○田渕哲也君 総理も記者会見の中では、疑惑を晴らす処置をとるということを言われておるわけです。問題は国会において総理が何らかの解明をされると思いますけれども、その場合に国会がそれについて了承できない場合ですね、やはり国会と総理との間に対立が生じます。そして国会運営が行き詰まるとい...全文を見る
○田渕哲也君 それでは、次に国政調査権と守秘義務の問題についてお伺いしたいと思いますが、すでに衆議院においても参議院においても各委員会でこの問題が論議されてきたわけであります。しかし、私はもう一つ釈然としない面が残っておりますので、お伺いをしたいと思います。  きのうの参議院の...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵大臣は、前のこの大蔵委員会ですね——十二日でしたか、ケース・バイ・ケースということばも使われております。そのケース・バイ・ケースの場合だれが判断するのか、この資料は出す、出さないという判断はだれがするのか、お伺いをします。
○田渕哲也君 大臣のおことばでありますけれども、現在においては野党側がいろいろな資料を要求しておるけれども、大蔵省のほうはなかなかお出しいただけない、これは現実なんです。協議してもこの協議がととのわないわけですね、判断が一致しない。問題はそういう場合にやはりどちらが優先するかとい...全文を見る
○田渕哲也君 司法、行政、立法、それぞれ独立しておるわけです。その中でも特に立法府の国会は国権の最高機関ということが憲法にうたってある。現在この司法権を行使して調査する場合、あるいは国政調査権を行使して調査する場合、それとその行政府の持っておる守秘義務との関係、これは現実に司法権...全文を見る
○田渕哲也君 その場合の具体的な事例として、いわゆる徴税問題、税金問題についての資料は、いままでの慣例として出されておりますか、拒否されておりますか。
○田渕哲也君 一般の場合はどっちが多いのですか、その証拠、その資料を出す場合と拒否する場合と。
○田渕哲也君 そういう第三者的な場合じゃなくて、たとえば被疑者に対する調査で資料の要請があった場合、提出する場合と拒否する場合とどっちが多いかということをお聞きしておるわけです。
○田渕哲也君 私は、実際の場合は、そういう資料は出されておるケースが非常に多いのじゃないかと思います。ところが、国会が要求してもなかなか出さないというのは、司法、行政、立法、特にその国会が国権の最高機関であるという憲法の規定があるにかかわらず、私はちょっとおかしいような気がするわ...全文を見る
○田渕哲也君 現在問題になっておる田中総理に関するこの税務資料の場合は、これは国家の重大な利益に関するから言えないというよりも、むしろやはり個人のプライバシー、人権を尊重する立場から出し渋っておられると思います。そうすると、たとえば国会を秘密会にした場合、その場合ならプライバシー...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵大臣にまずお伺いしたいと思いますが、私は個人の秘密といっても総理のような公人の場合と、一般人の場合には差があるべきだと思うのです。やはり総理は外人記者会見でも公私を区別してもらいたい、こういうことを言われましたけれども、公人は私生活においても潔白さを証明しなけれ...全文を見る
○田渕哲也君 あまり時間がありませんので、大蔵大臣にお伺いしたいと思いますが、大蔵大臣は先ほどの講演の中でも、またその後の委員会の答弁の中でも、過去五年ぐらい調べてみて課税漏れがあれば的確に是正するということを言っておられます。これは一体どういう意味かお伺いをしたいのです。単にミ...全文を見る
○田渕哲也君 最後に一問。私が聞いた意味はそういう意味じゃなくて、普通の場合、課税漏れがあった場合に、それを更正決定しましてもそれはやはり明らかにはされないわけですね。ところが、現在は田中総理にまつわっていろいろな疑惑が投げかけられているわけです。そして調べて見て、やはりその疑惑...全文を見る
○田渕哲也君 委員長、一言だけ。  大臣にお伺いしますが、各野党からいろんな疑惑が提出されておるわけです。脱税の疑いもあるわけです。そういうものについて質問しておるけれども、いまのところ資料は出てこない。そして大蔵大臣のほうでは過去にさかのぼって調べてみるということを言っておら...全文を見る
○田渕哲也君 以上です。
11月27日第73回国会 参議院 決算委員会 閉会後第14号
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○田渕哲也君 大臣の時間が限られておりますので、簡潔に質問をしたいと思います。  まず第一に大平大蔵大臣にお伺いしたいことは、きのう田中総理が辞意の決意の表明をされたわけであります。この田中総理の決意表明は、今回問題になりました田中金脈問題に対する政治モラルの点で責任をとられた...全文を見る
○田渕哲也君 さらに、決意表明の中で、田中総理は、私個人にかかわる問題に端を発し云々、あるいは、私個人の問題でかりそめにも云々、——「私個人」という表現を再々用いておられるわけであります。これは確かに、この田中さん個人のおい立ちや性格や人生観、こういうものに由来して起こった問題で...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げておるのは、この事実の解明の問題はまだ残っております、これは当然やらなければならない問題だと思いますが、もう一つ指摘したい点は、田中さんのやった行動——中には違法行為あるいは地位利用の問題もあろうかと思います。しかし、かりにそういう問題がないとしても、モ...全文を見る
○田渕哲也君 本来なら大蔵大臣にすべき質問でありますが、大臣がおられませんので、次官にお願いしたいと思います。  田中総理は、決意表明の中で、「私個人の問題で、かりそめにも世間の誤解を招いた」、こういうことばを言っておられるわけです。現在起こっておる田中金脈に関する疑惑が、はた...全文を見る
○田渕哲也君 私は、これもしモラルの問題だけとなった場合でも、田中さんは退陣したことによって政治的なモラルの問題を責任をとったと、それで事が終われりという問題じゃないと思うんです。なぜかと言うと、この田中さんのやったことは、われわれあるいは国民の推測によりましても、氷山の一角にす...全文を見る
○田渕哲也君 大臣がおられないのでしかたがないと思いますが、次の質問に移ります。  この財産公開の義務の問題でありますけれども、アメリカでは御承知のように、一九六五年のジョンソン大統領時代の大統領行政命令によって義務づけられているわけです。これは行政職員、大統領を含んで全員に対...全文を見る
○田渕哲也君 それではまた次に進みまして、第三点の守秘義務と国政調査権の関係について質問したいと思います。  今回の審議を通じて、田中総理大臣の金脈疑惑問題の究明が、委員会の審議においては、いわゆる守秘義務の壁にはばまれて進展を阻害されておる。私はこれはきわめて遺憾だと思うわけ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、その表現の仕方に問題があると思うのです。実際問題としては、そのときどきで内閣が判断するということになると思うのですね、これは議院証言法第五条によってそういうことがきめられておりますから。それは、どちらが優先するというような問題ではないという表現ではまずいと思う...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、そういう証言法に基づく場合でも、内閣の判断で、国の重大な利益に影響を及ぼす場合にはこれは断われるということになるわけですね、声明を出して断われる。それで、今回の場合問題になっているのは、やはり私は、大蔵大臣の判断で出すか出さないかということが最終的にきま...全文を見る
○田渕哲也君 では、時間が来ましたので、最後に一言だけお伺いしたいと思います。  私は、単に今回の問題に限って守秘義務と国政調査権の問題について言っているわけじゃないわけです。先ほどから申し上げておりますように、この政治家のモラルを確立するための慣行をつくるために、第一番の政治...全文を見る