田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1975年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月23日第75回国会 参議院 決算委員会 第3号
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○田渕哲也君 私はこの中間報告を見まして失望を禁じ得ないわけです。もちろんこれは最終報告ではありませんから、これだけをもって決定的な評価をすることは誤りだと思いますけれども、この報告から類推をしますと、最終報告においても田中金脈問題をほんとうに解明できるだけのものからはほど遠いの...全文を見る
○田渕哲也君 この決算委員会でいままで田中金脈問題について数々の問題が提起されておりますけれども、それらの問題はこの中間報告にありますように、単なる計算の誤りやあるいは税務当局の解釈の食い違い、こういう問題ではないわけです。極言するならば犯罪的行為であります。これはもちろん法律に...全文を見る
○田渕哲也君 それでは、この最終報告において、少なくともこの委員会で各委員から提起された問題に対しては何らかの解明なり釈明がされると、そういうことはお約束できるわけですか。
○田渕哲也君 私は、その内容についてやはり守秘義務の問題もあるでしょうけれども、それの許される範囲内においてここでそれを明らかにしてもらわなければ何にもならないと思うんです。私たちにまかしてほしいだけではいけないと思うんです。なぜかと言うと、田中さんは前の総理大臣です。それから総...全文を見る
○田渕哲也君 私がお聞きしたのはそういうことではなくて、大臣は現在でもその田中さんとは利害関係がある人である、その大臣の判断だけで守秘義務についてどうこうということについてわれわれに信頼せよと言っても、それは無理だ。だから、この程度のものは出すべきだ、出さないかというのは、やはり...全文を見る
○田渕哲也君 大臣のおことばを信頼いたします。ということは、この最終報告においてわれわれが納得できるものを出していただくということによってそれが判断できると思います。この点をお願いしたいと思います。  それからこの具体的な問題についての調査の経過について若干お伺いしたいと思いま...全文を見る
○田渕哲也君 確かにこれは十年以上前の問題でありますから、資料が残っておらないでしょうし、調査権の問題もあろうかと思います。しかしながら、前回の委員会で当時の柳田政務次官は、法的には時効であるけれども、国民の疑惑を晴らすという面から調査する必要がある、そういう面について検討したい...全文を見る
○田渕哲也君 この問題は昔の問題ではありますけれども、当時検察庁が一応調べた問題であります。だから、刑事訴訟記録の中にはこの経緯というものはかなり明らかになっておるわけです。子して当時検察庁は新星企業の山田泰司氏あるいは銀行等から調査資料を取っておるわけですね。こういうものに基づ...全文を見る
○田渕哲也君 そういう問題の調査に当たって、検察側とも状況を連絡されておるわけですか。
○田渕哲也君 それでは現在その調査も一応進行しているんですね。
○田渕哲也君 終わります。
02月26日第75回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○田渕哲也君 私は社内預金の問題について少し質問をしたいと思います。  労働省は、一月二十二日に九百六十五事業場を対象に行った社内預金の実態調査結果について発表しております。その調査による社内預金の状況及び監督指導結果について、まず簡単に説明していただきたいと思います。
○田渕哲也君 この調査結果によりますと、この社内預金の状況の中で、昭和四十九年度の夏期賞与一時金から社内預金への承け入れを特に勧奨したものが、四八・二%、同じく年末賞与一時金から予定するものが四九・六%、このようになっておるわけです。ところがこの年末の実態は、いわゆる不況あるいは...全文を見る
○田渕哲也君 社内預金は、先ほど報告されましたように昭和四十九年の三月末現在で四万五千二百四十七事業場で実施しております。さらに、五百八十万人の労働者が預金をしておる。そして領金総額が、先ほどの報告のように二兆一千三百億円、非常に巨額に達しておるわけです。そしてこれは、この指導基...全文を見る
○田渕哲也君 ところが先ほどの調査結果では、労働基準法に違反しておるものが実に二九・一%、さらに指導基準に違反しておるものが五四・六%、きわめてその管理がずさんであるという結果が明らかになったわけです。しかも、この調査の対象はわずか九百六十五事業場、全体のたった二%について調査し...全文を見る
○田渕哲也君 ところが、調査結果がこのように労働基準法並びに指導通達に違反しているものがきわめて多いということは、いままでの指導監督が不十分であった、こういうことになろうかと思いますが、この点はどうなんですか。
○田渕哲也君 確かにこの調査の結果では、たとえば、貯蓄を強制しておるものはきわめて低いパーセンテジになっております、合計一・二%。ところが実際には社内預金の中には、明らかに強制しておるとは言えないまでも、ある程度精神的に強制されておる部分が非常に多いと思うんです。たとえば、一時金...全文を見る
○田渕哲也君 それは昨年一年間の数字ですか。
○田渕哲也君 現実にその社内預金の保全が行われない事例も起こってきておるわけです。したがって私はこの保全の方法についても、これは調査結果をきわめて満足すべきものではないと思うんですよね。今後これについてどういう具体的措置をとられるのか。ただ単に抽象的に指導強化をするというだけでは...全文を見る
○田渕哲也君 それから、私は社内預金のもう一つの問題点があろうと思うんです。それは先ほどよく言われる預金の目減りの問題ですね。一般預金についてもこの目減りの問題が非常に大きな課題となっておるわけでありまして、しかもこれはやはり社会的不公正の一つだというふうに言われているわけですが...全文を見る
○田渕哲也君 一般の利率の問題ですと、利率体系あるいは金融体系の問題ですから簡単に手を触れられない。それから利害関係者も非常に複雑だということになるわけですけれども、企業内預金の場合は、預けておる方がその企業に働いている労働者である。借りておる方はその企業である。きわめて簡単なん...全文を見る
○田渕哲也君 私がいま申し上げておるのは、一般的に金利を引き上げろという意味じゃなくて、こういうインフレのひどいときには預金の目減りに対する何らかの措置を社内預金に限ってとれないものか、例外的にですよ、これは。いつもこんな物価が上がったら困るわけです。そういう点でお伺いしているわ...全文を見る
○田渕哲也君 金利の上限が、指導基準によりまして、「最高が貸付信託(五年もの)の年利七分三厘七毛であることに留意の上、高利率の排除に努めること。」こういう文言があるわけです。そして去年の六月に一年間の暫定措置として上限利率を八・五二%に引き上げております。この根拠は何ですか。
○田渕哲也君 そうすると、現在の貸付信託の五年ものの金利は九・〇二%というふうになっておるわけです。そうするとこの八・五二をさらに九・〇二まで上げる必要があると思うんですが、この点はどうですか。
○田渕哲也君 しかし、一応貸付信託の五年ものの金利が基準になっているわけでしょう。そうすると、こっちの方がどんどん上がっている、一般金利が上がっているわけです。それに社内預金の金利だけ八・五二で押えるというのは私は不自然だと思うんですがね。
○田渕哲也君 最後に労働大臣にお伺いしたいわけですけれども、この社内預金というものはいわゆるさまざまな問題を含んでおるわけです。今後の社内預金に対する基本的な考え方をお伺いしたいんです。こういうものをふやしていくのが望ましいのか望ましくないのか。
○田渕哲也君 時間もありませんので、最後に一つだけお伺いしますが、基本的にはこれは労使できめるべきものだと思います。そうすると、目減り補償についてこれもやっぱり労使で話し合って合意すれば、それは構わないということですか。
○田渕哲也君 私はそこでちょっと矛盾があると思うんですがね。基本的には労使で話し合って合意すればいい。現実にはインフレで労働者側が目減りで損をしておる。その分企業が丸々もうかっているかどうかわかりませんけれども、ある程度メリットを得ている。労使で話し合って目減り補償で特別に金利を...全文を見る
○田渕哲也君 別の観点というのはたとえばどうういうものですか。
○田渕哲也君 利子以外のものというのはよくわからないんですが、やっぱり社内預金にかかわって損得が出ておるわけですね。だから、利子以外のもので、たとえば一時金を出すとか、そういうものとはちょっと性格が違うんじゃないかと思うんです。だから、この目減りの問題について労使で話し合って、社...全文を見る
○田渕哲也君 それは労使で合意すればやっても差し支えないという意味ですね。
○田渕哲也君 私が、言おうとしていることは、そういうときに、預金の目減りについて労使が話し合って相互にそれを補償しようというのに、労働省が指導基準に従ってやってくださいと言うことは、それはいけませんということです。守る守らないは自由にしても、それはいけませんということですよ。その...全文を見る
○田渕哲也君 いま言われるのは一般論でありまして、一般的に、その金利があまり高くなるとやっぱり私企業のほうは困るし、それがはね返って労働者が困る。一般論です。いま異常なインフレ下にあるわけで、その中で特別の措置として預金の目減り措置を講ずことがいいのか悪いのかはっきり言ってほしい...全文を見る
○田渕哲也君 わかりました。  終わります。
03月14日第75回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○田渕哲也君 行管の問題は後でまた議題があるわけですけれども、この天下りということは、私は官公庁と民間との人事交流という面から考えるならば、一概に否定すべきものではないと思いますけれども、ただ天下りという言葉は、私は官界と民間との対等の立場における人事交流というイメージじゃないと...全文を見る
○田渕哲也君 いまの関連で一言だけ言っておきたいと思います。行管の答申や勧告がほとんど実施されていないというのは、これはどういうところに原因があるか。私は基本的にはやはりなれ合いではなかろうかという気がするわけです。同じ内閣の部内ではお互いの立場というものがよく理解でき過ぎる。大...全文を見る
03月29日第75回国会 参議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○田渕哲也君 私は、まず深夜の割り増し手当に対する免税についてお伺いをしたいと思います。  以前、鉄鋼労連から交代勤務者に対する減税についての要請が、これは田中内閣時代だったと思いますが、総理大臣、大蔵大臣、労働大臣、各大臣に提出されたわけであります。もちろん当時の大蔵大臣も大...全文を見る
○田渕哲也君 私は、基本的な考え方として、労働の質によってその収入——労働の質か違うからそれに対して税を変えるというのは、これは困難だと思うのです。理論的にもなかなかこれはできるものじゃない。ただ、こういう考え方はできるのではないかと思うんです。といいますのは、特に深夜勤務の場合...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば西ドイツでは、すでに御研究されておると思いますが、休日出勤、祝祭日出勤並びに深夜業に対する法定の割り増し、あるいは労働協約に基づく割り増し分については税金を免除しているわけです、こういう考え方からすれば、やはり何らかの措置というものを講じた方が私は公平ではな...全文を見る
○田渕哲也君 労働省はお見えになってますか。  労働省の方からこの問題についてのお考えをお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 ただいまのお話にもありましたように、最近特に深夜に働くということをいやがる傾向が非常に強くなっているわけです。看護婦さんにしてもそうですし、それから交代勤務にしてもそうだと思います。それにせっかく割り増しもらっても、割り増しをもらう分についての税金は非常にふえていく...全文を見る
○田渕哲也君 この問題は、前の田中内閣時代にいろいろ要請活動をやってきた問題だと思います。ある程度そういう方向で検討されておったということは私も聞いておるわけです。ただ、内閣がかわったので何となく立ち消えになってしまったんではないかと思うんです。自民党の税制調査会で五百円ぐらい控...全文を見る
○田渕哲也君 政府の税制調査会にこの問題について諮問はされたかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 この問題について最後に大臣にお願いをし、御見解を求めたいわけですけれども、やはりこれは検討に値する問題ではないかと思うんです。だから、本年度はもう間に合わないにしても、来年度の税制改正のときに税制調査会その他で一応検討すべきだと思いますけれども、その点について大臣の...全文を見る
○田渕哲也君 それでは次に、非鉄金属鉱業関係の問題について若干質問したいと思います。  日本の国内の非鉄金属鉱山は、現在国際価格の下落等もありまして非常にピンチの状態に立たされておるわけでありますけれども、国内鉱山の存在の意義についてはいまさら申すまでもないと思います。一つは、...全文を見る
○田渕哲也君 まあ現在、先ほど御説明のありました償却の問題とか、あるいは金属鉱業等の公害対策特別措置法による積立金の制度があることは存じておりますが、この程度ではなかなか賄い切れないわけですね。だからもう少しスケールの大きなもので利益留保、またそれを鉱山が縮小した後の公害対策の費...全文を見る
○田渕哲也君 それから、現在の特別措置法による積立金は、これはいわゆる保安対策事業ですね、事業費ですね、これは。被害者救済に対することは認められていないわけですが、被害者救済に対する面まで拡大してほしいと思いますが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 ただまあ公害問題の被害者というのは、なかなかこれは予測しがたい面があると思うんですね。初めからここでこれくらいの被害者が出るだろうなんてわかるはずがないわけです。わかっていたらそんな事業はやらないでしょう。だから、これからどんどん思わぬところにカドミウムが発見されて...全文を見る
○田渕哲也君 これも企業内に任意に留保できるということなら問題だと思いますが、たとえば、金属鉱業事業団等に預託するとか、そういうことならある程度弾力性は認めても差しつかえないんじゃないかと思いますが……。
○田渕哲也君 たとえば、現状ではどういう不合理があるかというと、もうかっているときは人並みに税金を取られる。鉱山が閉山したら収入が一つもないわけです。経費だけ出ていくわけです。本当はその分の経費というのはもうかっているときにとっておいたもので埋めなければいけないものですよ。ところ...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば、それを公害対策とか被害者救済に払わないで、払う必要がなくなった場合には、その時点で課税するということはできるのじゃないですか。
○田渕哲也君 確かに理屈はそのとおりだと思いますが、ただ、現状そういう非常に矛盾が出てきておるわけです。もうかっているときはがっちり税金取られて、全然事業収入がなくなってから費用がどんどんかかる。これはちゃんと鉱山保安法と鉱業法でそういう義務を負わされているわけでしょう、鉱山の場...全文を見る
○田渕哲也君 こういう問題は、理屈から言えばむずかしい問題を含んでいると思いますが、何らかの方法で、通産省も関係あると思いますけれども、相談していただいて、合理的に現在の鉱山が公害対策や被害者救済ができるような方法を検討いただきたいと思うのです。
○田渕哲也君 時間が余りありませんので、最後にもう一つだけ、関税の問題について触れたいと思いますが、今度関税暫定措置法が改正されて、これは銅の無税点が引き上げられるということになりますが、この無税点四十四万円の根拠についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私は時間がないので簡単にやりますが、その根拠の中で、合理化努力一五%というのは、合理化によって一五%コストを引き下げられるということの意味でございますか。
○田渕哲也君 現在の国内鉱山のコストは大体五十五、六万円ということを聞いているわけですが、国内鉱の保護という面で関税が設定されるとするならば、この四十四万円はもっと上げるべきだと思うんですが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 終わります。
05月07日第75回国会 参議院 決算委員会 第8号
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○田渕哲也君 この委員会におきまして、大平大蔵大臣初め国税庁当局は、田中氏の関連企業の申告及び課税は適正に措置されている。こういう答弁を何回もされております。ところが、今回の調査の結果きわめて多額の税金を追徴することになったという報告があったわけでありますけれども、これでは適正に...全文を見る
○田渕哲也君 つまり、いままでの税金徴税の業務というものは田中さんに対しては一般並みではなかったということをお認めになるわけですね。
○田渕哲也君 そうすると、この程度の——まあ金額は明らかにされておりませんけれども、推定によればやっぱり何千万円という追徴額だと思います、田中さん個人についてですね、この程度の税金の誤差というのは一般的にあたりまえだということですか。
○田渕哲也君 田中さん以外に個人について調べられております先ほど言われた十五、六名の方、この方の中で追徴の税金をかけられるべき人は何名おりますか。
○田渕哲也君 その氏名は。
○田渕哲也君 私は今回のこの脱税問題ですね、これは田中氏個人にとどまらず、その親戚、秘書を含め、いまの発表では五名、それから関連企業の中で十数社、こういうものが全部脱税しておるわけですね。言うならばこれは一つの脱税集団であり、脱税グループなんですよ。これについて単なる不正や偽りが...全文を見る
○田渕哲也君 時間がありませんので、また改めてこの問題取り上げますけれども、最後に大蔵大臣にお伺いしたいんです。この田中金脈が国会で取り上げられた、それはなぜか。やはり田中氏が資産形成についての不当性というものが疑惑が持たれた。その資産形成についてどういう不当なことをやったかとい...全文を見る
○田渕哲也君 私は国鉄の再建問題について御質問をしたいと思います。  国鉄の財政再建計画というものが過去何度か立てられたわけでありますけれども、いずれももうすでに破綻しておるわけです。四十四年のやつはもちろん、その後新たに立てられた四十八年の再建要綱に基づく計画についてももうす...全文を見る
○田渕哲也君 確かに適正な運賃あるいは政府の適正な助成というものも必要だと思いますけれども、私はこの運賃引き上げが国民の合意を得られるような情勢をやっぱり国鉄自体がつくらなきゃいかぬと思うのです。それには私は余りにも不合理な面がそのまま残されておると思います。一例を挙げれば赤字路...全文を見る
○田渕哲也君 私はきれいごとじゃいけないと思うんですね。公共性の名のもとに赤字路線を残さなきゃならぬ、これは当然だと思うんです。しかし、それを言うなら私は、ナショナルミニマムとして、国民の足として鉄道が奉仕をするなら、人が一人でもおれば全部鉄道を敷くべきですよ。そういうことはでき...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしても、こういう問題に対するはっきりした方針を出し、国民に納得のいくようにしてもらわないと、政治家の選挙のために赤字路線をどんどんつくって、赤字がふえたから運賃値上げだということでは国民は納得しないと思うのです。  それからもう一つ私がお願いしたいのは、内...全文を見る
○田渕哲也君 それから労使関係の問題があると思うのです。ストライキの状況も年々エスカレートしてきておるように思うわけです。そしてもちろんストライキは違法でありますから処分の対象になる。そしてストと処分の悪循環が続く、それがますます拡大しつつある。この悪循環をどうして断ち切るのか、...全文を見る
○田渕哲也君 総裁は三月二十五日の談話で、この処分の留保ということを発表されたわけです。この処分を留保された理由といいますか、それに関連して、労使はお互いに信頼し合い、自粛自制し、良識ある行動をとらなければならないときである——この良識ある行動というのは一体どういう行動を指してお...全文を見る
○田渕哲也君 この良識ある行動と、この留保というものとの間にどういう関係があるのか、お答え願いたいと思います。
○田渕哲也君 つまり、三月の終わりごろにストライキに突入して国民の足を奪うことが避けられれば処分を留保してもいいというような意味だったと思うんです。それから、ことしの春闘についても処分は留保するから良識ある行動をとってくれと、そういう趣旨じゃないんですか。
○田渕哲也君 時間がないからもうじき終わりたいと思いますが、きょうの正午から在来線の特急、急行はもうすでにストに入っております。そのほか順法闘争で一割の減速である、これはもうすでに実施されておるわけです。そしてあす以降は予定どおりストライキが実施される。藤井総裁のこの談話の良識あ...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、留保した処分についてもこれはまだ白紙に戻して考えるということになりますか。
○田渕哲也君 それじゃ最後に一言だけ。  やめたということは私は河も言っていないわけです。留保を解除するのかということです。これを読んでみると、良識ある行動をとることを期待して、あえて年度末に予定していた処分の発令を当面留保すると。この関連から見ると、ストライキをやるということ...全文を見る
05月21日第75回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○田渕哲也君 時間が非常に限られておりますので、一問だけという御要請でありますので、官房長官に対する質問と法務大臣に対する質問と、一つずつ一緒にまとめてお伺いをしますので御答弁をいただきたいと思います。  私は、法務委員会並びに決算委員会において、この問題でかなり長時間論議され...全文を見る
○田渕哲也君 ちょっと答弁漏れがありますので……。  法務大臣にお伺いしたのは、改憲論者かどうかということをお伺いしたのではありません。学問的、理論的に検討すべき点があるというふうに訂正した場合に、それと改憲論者であるということはつながらないということです。  それと、官房長...全文を見る
○田渕哲也君 納得できませんが、これで終わります。
05月23日第75回国会 参議院 決算委員会 第10号
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○田渕哲也君 私は、ことしの賃上げ並びに物価あるいは景気、こういう点について質問をする予定でおりましたけれども、大体同趣旨の質問が案納委員並びに田代委員からされておりますので、できるだけ重複を避けて、二、三の点についてお伺いをしたいと思います。  まず初めに、ことしの賃上げです...全文を見る
○田渕哲也君 物価を抑制するために、賃金も一つの要素だと思いますけれども、そのほかに主な要素というものはどういうものがあるとお考えですか。
○田渕哲也君 私は、やはりこの物価の抑制ということが国民の最大の重要課題だというふうに考えておるわけでありますけれども、少なくとも賃金の賃上げがこの物価を抑えるための障害となしない、いわゆる賃金が高過ぎたから物価が一けた台にならなかったということは言えないという状態はつくれたと思...全文を見る
○田渕哲也君 まあ、具体的に介入という言葉は適切ではないかと思いますけれども、しかしあらゆる機会をとらえ、また、政府としてその可能な許される範囲内でのあらゆる行動をして抑圧策をとられたということは事実だと思うんです。ところが、この賃上げの率の問題というのは、これは単に組織労働者の...全文を見る
○田渕哲也君 私は、いまの御答弁の中にもありましたけれども、配当の問題を取り上げてみたいと思いますが、この三月期の決算状況を見ると、企業の業績は確かに悪化しておるわけです。ただ、この配当の状況はいわゆる東商一部、二部上場企業について調べてみますと、七百十四社の中で約六〇%の四百十...全文を見る
○田渕哲也君 それから製品の値上げの問題ですけれども、もうすでに鉄鋼とか石油製品の値上げが具体化しつつあるという段階だと思います。すでに鉄鋼では神戸製鋼が線材並びに条鋼、トン当たり平均一万二千円の値上げを通告しておるという事実があるわけでありますけれども、これはかなり大幅の値上げ...全文を見る
○田渕哲也君 民間の製品の値上げ抑制に関連して、私は公共料金の取り扱いがやはり問題になってくると思うのです。福田長官はいままで、賃上げ抑制のために公共料金の凍結は必要だ、こういう考え方を主張してこられたと思います。ところが、この賃上げが終わった途端といいますか、これから公共料金の...全文を見る
○田渕哲也君 まあ来年の三月、九・九%が一番重要な目標だということになりますと、問題はやはり海外の要因というものがどう影響するのか。たとえば石油の価格にしても、OPECでは九月に大体一〇%ないし一五%の石油の値上げを主張する動きがある。こういう点を見ると、なかなかこれは楽観を許さ...全文を見る
○田渕哲也君 最後に景気対策の問題について質問をしたいと思いますが、この政府の景気政策といいますか、経済政策は、とにかく春闘で賃金を抑制するということに重点を置いてきた関係で、少し冷やし過ぎた。オーバーキルの政策をとってきた。それが現在の不況の深刻化あるいは長期化という、長期化の...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
05月28日第75回国会 参議院 決算委員会 第11号
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○田渕哲也君 私は原子力船「むつ」の問題について二、三御質問したいと思います。  まず第一は、この「むつ」の放射線漏れ事故によりまして母港の移転問題が生じておるわけでありますけれども、この問題が今後のわが国の原子力船開発に与える影響というものについて、まずお伺いしたいと思います...全文を見る
○田渕哲也君 私はこの問題が、この原子力開発船に非常に重要な、重大な打撃というか、影響を与えたと思うんです。  それから、さらにこの母港の移転ということになれば、いままでの母港建設費、さらには移転費あるいはそのほかの補償費、こういうものも概算しましても数十億円の規模に上るわけで...全文を見る
○田渕哲也君 私はこまかなことを言っておるわけではないわけでありまして、つまり政治責任ですね、政治責任は一体どこにあるのかということです。
○田渕哲也君 私はいままでその責任が明らかにされていないと思うんですね。これほど大きな問題を起こしながら、だれかが責任をとったということを聞いておりません。この点についてどう思われますか。
○田渕哲也君 私は次官とか、事業団の幹部に責任を押しつけられるものかどうか、これはぼくはもっと大きな問題だと思いますね。日本の一つのエネルギー政策の一環としてこういう問題を進めて、それが失敗したのみならず、国民の血税を実に数十億円むだ使いする。それについてほんとうの意味の政治責任...全文を見る
○田渕哲也君 外国がやるから日本もやるんだということでは説得力は弱いと思うのですね。外国の場合はやはり軍事目的にも原子力を使っているわけです。軍事目的に使う場合は経済性を度外視しても、その作戦上必要な性能ということで原子力の開発はメリットがあるということは言えるわけですけれども、...全文を見る
○田渕哲也君 私は原子力船の開発の必要性を否定しておるわけではありませんけれども、必要だということは漠然とわかりますけれども、もう少し具体的な構想とか、何年先には実用化のめどがつくとか、それから何年先には経済的に採算が合うとか、ある程度の長期的なスケジュールというものを示してもら...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、原子力船の基本的なこれからの方向というのは、この原子力船懇談会の結果が出なければ決まらないということですか。
○田渕哲也君 少し問題を変えまして、昨年のこの「むつ」の放射線漏れによって具体的にどのような被害が出たかお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 そうしますと、陸奥湾岸の地元対策費というものが出ておりますね。これは十月十四日の「原子力船「むつ」の入港及び定係港の撤去に関する合意協定書」という中で決められたわけですけれども、この地元対策費の内訳は、市内関連公共施設整備の問題、これは道路整備、体育館の建設あるいは...全文を見る
○田渕哲也君 いや、その経過はよくわかっておるわけですけれども、問題は、この「むつ」の開発と、この市内関連公共施設の整備、これのために金を出すということと、漁業振興対策費を出すということにどういう関連性があるのかということをお聞きしているわけです。
○田渕哲也君 経過はよくわかっております。だが私か聞いておるのは、たとえば——じゃ内容に入っていきましょう。むつ市内の関連公共施設整備とこの「むつ」開発と、たとえば道路と体育館、放送施設等と直接関係があるのかないのか。
○田渕哲也君 間接的に若干のひっかかりはあるでしょうけれども、私はこの項目を見た場合、この道路整備、体育館、放送設備、それから漁業振興対策の中で陸奥湾漁業振興対策ということで保管施設あるいは作業施設、これ八億八百万円出ております。これは直接関係はないと思うのですね、直接的な関係は...全文を見る
○田渕哲也君 この中で直接的な関係がありそうに思うのはホタテ稚貝減産等補償対策、これは「むつ」が放射線漏れを起こす、そういうことによってホタテ貝が順調に生育しなくて減産する。これは直接関係がありそうな項目になっておるわけです。それからもう一つは魚価安定対策及び漁業金融対策。これも...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、減産もなく風評による魚価の下落もなかったということですね。そうすると、この一億円と三億円は具体的にどう使われておるわけですか。
○田渕哲也君 時間が余りなくなりましたので先を急ぎますけれども、つまりこの「むつ」の問題に関連して出された公共施設の整備の費用、それから漁業振興対策の費用、その中で少しは関係がありそうな減産補償費、それから魚価対策費、こういうものをすべて「むつ」とは直接関係がなく使われておるわけ...全文を見る
○田渕哲也君 最後に一つだけ。私はこういうあいまいな金の使い方自体に非常に問題があると思うんです。こういうあいまいな金を出してまでしなければできない開発なのか。ということは、国民の合意が得られていないという証拠じゃないか、こういう気がするわけです。だから、そういうわけのわからない...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
06月06日第75回国会 参議院 決算委員会 第13号
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○田渕哲也君 私はこの田中金脈問題に対する三木総理の態度、どうも納得しかねるわけであります。といいますのは、三木内閣がなぜ生まれたか、これは言うまでもなく田中前総理が金脈問題で国民の不信を受けて、そしてその座を去られたわけです。したがって、私は三木内閣の使命の一つに、やはり田中金...全文を見る
○田渕哲也君 私は総理大臣の権限としてなし得る範囲があると思うんです。たとえば田中さんの疑惑の中で地位利用の問題がある、あるいは脱法行為がある、脱税問題がある。脱税問題については大蔵省が調査されて国会で一応の報告はありました。しかし、守秘義務ということでその内容は全然明らかにされ...全文を見る
○田渕哲也君 この金脈の問題はいずれ引き続いてこの決算委員会で審査されることになると思いますけれども、利は引き続きまして公共企業体労働者のスト権の問題、処分の問題についてお伺いをしたいと思います。  六月三日の衆議院の社労委員会で長谷川労働大臣は、公共企業体労働者のスト権につい...全文を見る
○田渕哲也君 私は、総理も労働大臣も、あるいは国鉄総裁にしてもストと処分の悪循環を断ち切らなければならない、こういう発言をされておるわけでありますけれども、ストと処分の悪循環を断ち切るためには違法のストライキをやめるか、あるいはストライキそのものが違法でなくて処分をしなくてもいい...全文を見る
○田渕哲也君 私はこのスト権の問題と処分の問題、それからこの一連の違法ストの問題というのは、わが国の議会制民主政治にとってきわめて好ましくない方向に来つつあると思うのです。違法ストがどんどん強行される、そういう中で処分というものがなし崩しに緩和されてきておる。四十七年度の処分を見...全文を見る
○田渕哲也君 私はこの公労法の問題と、それから関連して電気事業並びに石炭鉱業のスト規制法の問題があると思うのです。現在御承知のように、このスト規制法ではストライキが禁止されておる。そうして電気事業法というものがありますから、電気事業法では違法のストライキによって電気の供給をとめた...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、昭和四十七年度決算外二件について是認することに反対し、内閣に対する警告決議案は賛成の態度を表明いたします。  以下、数点にわたって決算外二件に反対する理由を申し述べたいと思います。  私どもは、決算審査に当たりまして、予算及び関係法律が適...全文を見る
06月12日第75回国会 参議院 予算委員会 第23号
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○田渕哲也君 私は、外交、防衛問題について、総理並びに関係大臣に質問をしたいと思います。  まず初めに、現在の国際情勢の分析と外交の基本方針についてでありますけれども、最近のインドシナ情勢の急変によりまして、アジアの情勢に大きな変化が訪れようとしております。このような変化に対応...全文を見る
○田渕哲也君 まず、このベトナムの情勢についての考え方をお伺いしたいと思いますが、宮澤外務大臣が四月に訪米されたときに、キッシンジャー国務長官、あるいはインガソル国務副長官との会談の中で、インドシナに対する日米双方に見解の相違が見られた、このように報道されております。同様の質問は...全文を見る
○田渕哲也君 私は、今後このベトナムがどういう方向に動くかというのは、特に東南アジアのこれからの動向に非常に大きな影響を持つと思います。また、ベトナムがどういう行動をとるかという判断をするに当たりまして、今回のこのベトナムの情勢をどのようにとらえるか。これ、民族解放、民族自決とい...全文を見る
○田渕哲也君 大体の情勢は外務大臣のおっしゃるとおりだと思いますけれども、私は、日本政府の立場というか、見解というものをお伺いしたいわけです。やはり民族自決、民族解放ということを非常に重く見るのか、あるいはあくまでも共産主義勢力の拡大を阻止する、そういう点にウエートを置くのか、こ...全文を見る
○田渕哲也君 私はそうは思わないわけです。といいますのは、やはり民族の自決、朝鮮半島が平和的に統一されて、民族自決によって新しい道を選ぶということに重点を置いて考えるならば、私は木村前外務大臣の発言がふさわしいと思うんです。それから、あくまでも共産主義勢力の進出を韓国のラインで食...全文を見る
○田渕哲也君 もう少し議論を進めていきたいと思いますが、東郷外務次官が六月六日の近代化協会主催の昼食会でこういうことを言っておられます。朝鮮半島では当分南と北の併存という形以外にはない、南北の力関係が急に変化することは日本の安定保障、アジア情勢全体にとって好ましいことではない、し...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この次官の考え方というものは、やはり日本の安全のためには、将来は別にして、長期的な将来は別にして、やはり現状固定化が望ましい、こういう発言だと思うんです。ところが、三木内閣はしばしば朝鮮の平和統一促進ということを言っておられますけれども、政府は一体このどちらの...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この平和統一というのはだれでも口にすることだと思うのです。しかし、口先だけの平和統一論というのは、私は現状固定化論だと思うのですね。なかなかこれは実際にできないことを言っているにすぎないわけです。だから、平和統一促進と言うからには、具体的にどういう行動をとるか...全文を見る
○田渕哲也君 私は、確かにこの平和統一といいましても、これは基本的には両当事者の問題だと思います。しかし、私はこの周りの国の対応の仕方というものも非常に大きな影響を持つと思うのです。特に日本はこの朝鮮半島とは非常に深い関係があるわけです。現在、平和統一促進といいながら、日本は韓国...全文を見る
○田渕哲也君 朝鮮半島とわが国の防衛、安全保障の関係はきわめて重大だと思います。だから、韓国条項あるいは木村前外相の発言があると思うのでありますけれども、そうすれば、わが国の防衛政策ないしは防衛計画というものは、朝鮮半島の状態とどういう関係にあるのか。現在立てておる防衛政策、防衛...全文を見る
○田渕哲也君 もう少し具体的にお尋ねしますと、いまは韓国における情勢の大きな変化がないという前提で防衛計画を立てられておるという御答弁だと思います。  そうすると、韓国の情勢が変わった場合、たとえば、北から南に対する武力侵略があった場合、あるいはその他の情勢の変化があった場合に...全文を見る
○田渕哲也君 だれでもいますぐ韓国に大きな変化があるとは考えていないと思います。しかし、可能性が全然ないと考えている人もないんじゃないかと思います。これは仮定の問題かもわかりませんけれども、防衛とか安全計画というもの、安全保障というものは、常に仮定を想像して立てるものじゃないです...全文を見る
○田渕哲也君 防衛庁長官は私の質問に答えていないわけです。いまおっしゃったことは全部わかり切っていることでありまして、そんなことはいまさら聞かなくてもいいわけです。私は、韓国条項というものは政府が認められておるわけでしょう。韓国の安全は日本の安全にとって緊要である、韓国条項という...全文を見る
○田渕哲也君 私は、安保条約との関係で、日本に基地がある、米軍がおる、韓国でもし事が起こった場合には日本が戦争に巻き込まれる可能性もある、こういう重要な状況があるわけですよ。その中で、韓国条項というものがあって、日本は韓国の安全にコミットしておるわけですね。だから、韓国というもの...全文を見る
○田渕哲也君 総理が言われることもあたりまえの話で、私が聞いておることと違うわけです。韓国条項というものがあるわけでしょう。韓国条項というのは、日本の安全のためには韓国の安全が重要だと。これまた安保条約と関係があるわけですよ。日本の国内に基地を置いて、米軍を置いておることも関係が...全文を見る
○田渕哲也君 私も、いま日本の安全ということを前提に置いて論議しておるわけです。  もう少し具体的に言いますと、ベトナムが終わって、次はアジアで緊張の焦点になるのは韓国だという情勢である。しかも、韓国は日本とは非常に距離的にも近いし関係も深い。だから、韓国がどうなれば日本の安全...全文を見る
○田渕哲也君 韓国に戦争とか、そういうことが起こらないことを望むというのは、これはだれも同じことですよ。ただ、だれも望まないことが起こる可能性があるから、日米会談においても共同声明の中で韓国条項ということに触れざるを得ない。また、韓国の安全が日本の安全にとって緊要だということも言...全文を見る
○田渕哲也君 ぼくはそんなのは答弁にならないと思うんですね。国会で安全保障論議をやるのは何のためにやるのか。やっぱりベトナムの次は韓国の情勢が緊迫してきたと、あるいは今度はアジアの中で戦争が起こるとすれば韓国だということをみんな言われておる。だから、それが日本の安全保障に大きな影...全文を見る
○田渕哲也君 じゃ、次に事前協議の問題に移りますが、事前協議制度が日米安保条約で設けられた理由は何ですか。
○田渕哲也君 装備並びに配置の変更については当然だと思いますけれども、この戦闘行動について、戦闘作戦行動について事前協議が設けられる理由をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 この戦闘作戦行動に対する事前協議は、この第六条に関連しておるわけですけれども、日本以外のところに出撃する、それがこの日本の安全とどれだけ関係があるか、いまの御答弁のとおりだと思います。ということは、日本の安全と余り関係がないところで米軍が出撃をして、それで日本が戦争...全文を見る
○田渕哲也君 日本の安全に関係のある場合に出撃する場合は、これは当然だと思いますけれども、関係がないと思われるときに出撃することを日本が歯どめをかけ得るというのは、関係がないことで戦争に巻き込まれる、報復を受ける、こういうことをやっぱり防止する意義があると思いますが、いかがですか...全文を見る
○田渕哲也君 私は現在、この事前協議の対象となっております戦闘作戦行動についての解釈は、きわめて限定され過ぎていると思うんです。しかも、その限定された解釈というものは、これは政府の統一見解ですね。昭和四十七年六月七日の政府の統一見解でそれは出ております。そのほかの配置とか装備に対...全文を見る
○田渕哲也君 承知しておるというのはどういう意味ですか。アメリカと合意したものではないでしよう。
○田渕哲也君 この承知しておるという意味は、国会で論議して政府が答弁しておるということを知っておるという意味でしょう。アメリカがその保証をしておるというわけではないと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 そうすると、アメリカがこういう場合は事前協議をやりますということを保証していないわけです。私はこういうあやふやなかっこうで事前協議制度というものを運用するというのは非常に問題だと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 私は、これは非常に重要な問題だと思うんです。いま政府の統一見解で戦闘作戦行動というものについて出ておりますけれども、この経緯を考えてみますと、アメリカがベトナムとかその他のところにどんどん出て行くという事実があった。そのたびに事前協議というものの申し入れはなかったわ...全文を見る
○田渕哲也君 明白になっておると言われますけれども、それはわれわれが勝手に考えておるだけじゃありませんか。アメリカも認めておりますか。
○田渕哲也君 それから朝鮮半島への出撃の場合、イエスもあり、ノーもあり得るという答弁を総理はされております。もしイエスと言った場合、私は先ほど申し上げました想定が可能性があるとするならば、当然日本に対する報復攻撃がされます。総理はイエスと言う場合には、その報復攻撃を受けるという覚...全文を見る
○田渕哲也君 当然、イエスと言う場合には報復攻撃を覚悟した上でのことだと思うのです。ただ問題は、日本の現在の防衛力に報復攻撃に対応する体制というものはあるのかないのか、これは防衛庁長官にお伺いします。
○田渕哲也君 それは当然なことで、問題は、イエスと言った場合に報復攻撃がある、それに対応する体制が現在の日本の防衛力にあるのかということをお伺いしておるわけです。
○田渕哲也君 そうすると、総理にお尋ねしますが、日本が対応できる防衛力がないぐらい大規模な攻撃、報復が行われる想定の場合には、イエスとは言わない、これは当然のことだと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 時間が余りなくなりましたので、最後にまとめてひとつ質問をしたいと思います。  そういうことが起こらないようにあらゆる努力をするというのはこれは当然の話でありまして、そんなことは質問の答えではありません。ただ、あらゆる努力をしても万が一という場合に備えて論議をするの...全文を見る
○田渕哲也君 われわれは安保が信用できないと言っているのじゃないんですから。安保条約をもっと有効に機能させるために、事前協議をもっときちんと詰めろということを言っているのですよ。
○田渕哲也君 事前協議の問題をあいまいにしておくからそういうことになるのですよ。
○田渕哲也君 だから日米会談で取り上げるのか取り上げないのか、こっちから出すのか出さないのか、それだけ……。
06月17日第75回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○田渕哲也君 ILOの六十九号の関係で質問したいと思いますが、すでに衆議院の外務委員会並びに先ほどの各委員の質問がありまして、若干関連し、重複する部分もあるかと思いますけれども、当局の考え方を確かめさしていただきたいと思います。  まず、船舶料理士の試験についてでありますけれど...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つは、指定養成施設の設置の問題でありますけれども、これの場所並びに数について、現在どのように考えられておられますか。
○田渕哲也君 そうすると、現在は四カ所ということですね。海員学校を除きまして塩釜、横浜、長崎、那覇、これは地理的な分布で見ますと、どうしても阪神地方だけちょっと空白になっておるような気がするわけです。先ほどの質問にもございましたけれども、阪神地方に設けられない理由というのをお伺い...全文を見る
○田渕哲也君 具体的な希望というのはどういう意味ですか。もうすでに全日本海員組合の方からは阪神地区に設けてほしい、特に海技大学校の中にそういうものを設けろという要望が出ておるわけです。
○田渕哲也君 もし具体的にそういう要望が出た場合、たとえば海技大学校の場合もことしの予算ではもうないわけですね。来年度予算で学校の拡張とかそういうことを考えないといかぬと思いますけれども、来年度の予算でそれを実現されるというお考えはあるわけですか。
○田渕哲也君 それから先ほど質問のありましたこの省令の経過措置の中の、たとえば十年以上の司厨長の経験のある者、こういう者は講習を除外するというようになっておりますけれども、行政指導でできるだけ講習を受けさせるように努力するという御答弁がありました。しかし、これは義務づけないとなか...全文を見る
○田渕哲也君 一〇〇%可能と言いましてもこれは義務づけられでなければ、こういう人たちは資格証明書がもうぐ交付されるわけでしょう。交付された後で講習を受けさせるといっても現実にはなかなかむずかしいような気がしますが、これはどういう手段をとられますか。
○田渕哲也君 それから、この指定養成施設の講習の講師ですね。この講師の中に海上実務の経験者を加えるべきではないか、こういう要望がやは海員組合の方から出ておりますけれども、この点についてはどう考えられますか。
○田渕哲也君 それからこの船舶料理士の資格取得ですね、これはもちろん個人の資格になるわけですから、個人が負担すべきだという考え方もあるかもわかりませんけれども、しかし、これはやはり船主の責任で行わしめるというふうにすべきではないかと思うのです。この点はどうですか。
○田渕哲也君 たとえば、この受講に要する費用とかその間の休暇の問題、有給休暇扱いとか、そういうことについてもこれは船主負担で行うべきだと思いますが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 それから、船舶料理士と船員法八十二条の二で決められておる衛生管理者の責務との関連ですね、たとえば衛生管理者の職務の中にも、食事並びに水に対する衛生管理という項目があるわけですけれども、この衛生管理者の責任と船舶料理士の責任、この関係はどうなっておるのか、お伺いをした...全文を見る
○田渕哲也君 たとえば、食中毒の問題等が起こった場合は、食品の管理に問題があった、この場合には船舶料理士の方に第一義的な責任があるという解釈ですか。
○田渕哲也君 それから、先ほど立木委員から質問のありました食料の保存の問題です。これは確かに、冷凍設備ですね、厚生省の食品衛生法に基づく冷凍食品の保存基準、これはマイナス十五度Cということになっておりますけれども、少なくともこのマイナス十五度Cの冷凍ができる設備、この設備の義務づ...全文を見る
○田渕哲也君 それからILO七十号、七十一号条約について、これも全日本海員組合から運輸、厚生、労働各大臣に五月十九日に早期批准についての要望が出されております。これが批准できないというのは、船員保険の関係で、陸上の失業保険その他との差異がある、こういう点だと思いますけれども、今後...全文を見る
○田渕哲也君 大体問題点はわかりましたけれども、今後これを早期批准の方向で検討されると思うのです。これは衆議院の委員会でもそういう答弁がされていると思います。その場合に、たとえば国内的にどういう折衝が必要になるのか、あるいはどういう措置が必要になるのか、どういう点が問題になってい...全文を見る
○田渕哲也君 これは検討だけではいつまでたっても批准できないわけで、具体的に、たとえば来国会ぐらいで批准できるようにそういう作業を進められるのかどうか、そのつもりがあるのかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 質問終わります。
○田渕哲也君 すでに各委員からいろいろ質問されておりますので、なるたけ補足的に二、三の点についてお伺いをしたいと思います。  まず、第三条に規定してあります「民主主義の原理に反する統治」、これの先ほどの御答弁によりますと、この判断は行政府が行うと。私はこれは非常に問題があると思...全文を見る
○田渕哲也君 御趣旨はよくわかりますが、もしこれ、精神規定という意味で解釈されるんならば、私はもう少し精神規定的な文章にした方がいいと思います。対外援助の目的は、民主主義、平和主義とかあるいは人道主義とか、そういうようなことを書いて、制約の条件として、「民主主義の原理に反する統治...全文を見る
○田渕哲也君 対外経済協力の問題を国会で審議するということは、私は基本的には賛成なんです。国民の税金を使うわけですから、これは国内で使う場合でも予算審議というかっこうで行われます。特にそれを外国へ持っていく場合には、より厳密な意味での国会の審議が必要ではないか。これは同感でありま...全文を見る
○田渕哲也君 いま大臣のおっしゃった相手側との関係のことは確かにあると思いますが、それはやっぱり交渉過程の問題じゃないでしょうか。ある程度交渉の金額まで煮詰まってくると、それは公表されるということでそんなマイナスがあるでしょうか。
○田渕哲也君 しかし、いずれその援助の額が決定した場合は、これは何らかのかっこうで公表されておりますね。だから、その前に国会の承認を受けることは、事実上そんなに支障があると思えないわけです。ただ、しいて考えますと、交渉が煮詰って、額が決定してから国会がすぐ承認されればいいけれども...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
11月12日第76回国会 参議院 本会議 第11号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました酒税法及び製造たばこ定価法の一部を改正する法律案について総理並びに大蔵大臣に質問をいたします。  まず、総理にお尋ねをしますが、施政方針演説でも議会制民主主義の擁護を訴えられた総理の立場に照らして廃案というものをどう...全文を見る