田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1977年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第80回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
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○田渕哲也君 まず山下先生にお伺いをしますが、この法案の目的を端的に御説明願いたいと思います。
○田渕哲也君 つまり政策的な目的としては、やや過剰的な傾向にある稲作を減らして、そうして不足しておる大豆とか麦とか飼料作物、こういうものに変えていこうという、そういう政策目的を持つものですね。
○田渕哲也君 私は、そういう政策目的については、全く妥当だと思いますし、賛成するものでありますけれども、そういう目的のためにこの制度が本当に効果を上げておるかというと疑問を感じ得ないわけです。先ほどもこの定着率の問題で御質問がありましたけれども、答弁を聞きましても、その定着率は大...全文を見る
○田渕哲也君 農林省にお伺いをしますけれども、やはり転作の定着を強力に推進して、食糧の総合的な自給度の向上を図るためには、私はやっぱり従来のやり方を基本的に改めなければだめだと思うんです。まず稲作の転換にしても、国から都道府県、それから市町村、そうして生産者というふうに上から転作...全文を見る
○田渕哲也君 並行的に進めながらと言われますけれども、現在が並行的に進んでいないから問題があるわけですね。だからこういう提案されているような法律案が出されても、それはそれで私は全く無意味とは言いません。だからやらないよりはましだと思うんですね。あくまでもこれはやらないよりはましだ...全文を見る
○田渕哲也君 時間がありませんので大蔵大臣並びに農林大臣に一つだけお尋ねをしたいと思います。この法案につきましてせっかく衆議院の御提案でもありますし、またやらないよりはましだと思いますからあえて反対はしませんけれども、ただ農林大臣も先ほど言われましたように、過剰ぎみの米作を転換を...全文を見る
○田渕哲也君 ちょっと、もうちょっとはっきり言ってください。
○田渕哲也君 それでは時間もありませんので、簡単に質問したいと思いますけれども、これは大体共済保険でありますから、結局私は、危険を補償するための掛金と給付の関係、その運用がうまくいくならば私は農家の人は進んでこれに加入すると思うんです。しかも、これは国庫負担がかなり多額にあるわけ...全文を見る
○田渕哲也君 損害額に応じて全額補償する比例てん補方式というものの希望が非常に強いわけです。しかし、これは現実の問題としてなかなか実現はむずかしいだろうと思います。したがって、たとえば全損の場合に一〇〇%補償しろとは言いません。この場合に八〇%とか、その辺の補償でがまんしてもらう...全文を見る
○田渕哲也君 無事戻し制度の場合は、現在までは大体三年間その被害がなければ大体掛金の三分の一戻ってくるというふうに伺っておりますけれども、今回は具体的にどのように改善されますか。
○田渕哲也君 農業共済保険の再保険の一般会計からの繰り入れの特例につきましては、これは当然必要なことだろうと思いますし、賛成するものでありますけれども、ただ、大臣に一つお願いしたいことは、片や世界的に資源の有限時代に入っており、しかも、先ほどからいろいろ論議されておりますように、...全文を見る
03月10日第80回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
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○田渕哲也君 時間も大分遅くなっておりますので具体的な問題一つだけ、一点だけ大臣に質問をし、また要望をあわせてしたいと思います。  それは、租税特別措置法の第三十五条に居住用財産の譲渡所得の特別控除の制度があります。ところが、これはきわめていい制度だと思いますけれども、しかし、...全文を見る
○田渕哲也君 法律の字句の解釈からいえばそういうふうに取り扱われるべきものかもわかりません。しかし実際はこれは非常に不合理な例があるわけですね。たとえば転勤先から帰る場合に、この法律をよく知っておれば、一遍もとのうちに帰ってしばらく住んでおって、新しい家を買いかえて入ればこれは税...全文を見る
○田渕哲也君 まあその法律の解釈の上からそうなる。それを弾力的にするにはむずかしいという答弁は答弁としまして、現に国税庁が税金を取られる、譲渡所得に税金を取られる。その仕事をしておられるわけですけれども、非常にこの関係のトラブルが多いわけです。それで東京国税局の管内で一年間の例を...全文を見る
○田渕哲也君 異議申し立てまでいく件数は少ないかもわかりません。その前でいろいろトラブルがあって、それで結局幾ら粘ってみても税務署の方が勘弁してくれないから、泣く泣く払っている人がいっぱいいるんですよ。何百万という税金を払っている人がいるわけです。それもらまくやれば払わないで済む...全文を見る
○田渕哲也君 最後にもう一言だけ。  大臣に考えていただくついでに、この問題と同時に、もう少し制度自体の幅を広げられないものだろうか。たとえば、将来家を建てようと思って土地を買っておったけれども、そのうち転勤になってしまった。前の土地の上に家を建てても仕方がない、それで、その土...全文を見る
○田渕哲也君 最後にもう一言だけ。  余り時間をかけられたら困るわけでして、法律を改正するとなればそう簡単にはいかないかもわかりません。しかし、いまは法律があって、施行令があって、それから通達があるわけです。その通達でも、通達の段階でももう少し幅を広げられないか。会計検査院にし...全文を見る
03月16日第80回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○田渕哲也君 まず、教育費の減税の問題についてお伺いをしたいと思います。  教育の機会均等ということが言われておりますけれども、実際には親の負担といいますか、経済的な負担というものはばかにならないわけでありまして、特に公立に行く場合と私立に行く場合とでは、親の負担は格段の差があ...全文を見る
○田渕哲也君 税制面で考えた場合に、ただいま大臣が御指摘になったように、税を納めていない人に対する恩恵がない、これはもうおっしゃるとおりだと思うのです。だから私は本筋としては、やはり補助をもっとふやして負担を少なくするのが筋だと思いますけれども、そうは言っても公立と私立と全く同じ...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵省、来ておられましたら同じ問題でお答えをいただきたいと思うのです。  私は、公立、私立の不公平というものは、やっぱりいろんな制度を設けなければ、一つの制度でこれは解決できるものではないと思うのです。補助金の増額だけで格差が埋まるものでもありませんし、それから奨...全文を見る
○田渕哲也君 しかし、現に医療控除、保険料控除、寄付金控除、住宅貯蓄控除、こういういろんな控除があるわけですね。そういう項目に比べて私は、教育というものは税金を安くする対象とならないということにはならぬと思うんです。ほかのいろんな控除があるなら、教育費についてもそういう点を考えて...全文を見る
○田渕哲也君 ちょっといまの答弁では釈然としない面もあるわけですけれども、住宅控除その他もあるわけですね。それから、やはり教育というものは、親の生活、所得のある人の生活を充実するためにあるんじゃない。むしろ、きわめて社会的な性格が強いと思うんです。だから私は、全然これはだめだとい...全文を見る
○田渕哲也君 それなら歳出をもっと大幅にふやして、いまはやっぱり親の負担が過大だから私は問題にしておるわけで、まあ適当な負担ぐらいならそんな問題にすることはないわけです。特に入学金とか授業料、どんどん上がっているわけでしょう。そういうことから考えると、そんなことは必要ないと言われ...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つ、親の負担でアンバランスがあるのは、地方と都市という問題があるわけです。入学金、授業料、施設負担金というものもばかになりませんけれども、それよりもばかにならないのは子供の下宿代とか生活費です。したがって、地方に住んで都会の大学に子供をやる親の負担とい...全文を見る
○田渕哲也君 奨学資金についてお尋ねをしますけれども、前から問題になっておる問題ですが、日本育英会の奨学貸与金、これは五十二年度予算では若干の改善が提案されておりますけれども、やはり受給者の内訳を見るとかなりアンバランスがある。国立大学の場合は大学生の中の三〇・八%が受給者である...全文を見る
○田渕哲也君 この比率のアンバランスを改善する方法というのはあるわけですか。
○田渕哲也君 特別奨学生以外はどうですか。
○田渕哲也君 数の問題じゃなくて、公私立のアンバランスの問題の是正についてどうするのかということをお聞きしておるわけです。
○田渕哲也君 もう一つ私立大学の奨学事業援助制度というのがあるわけですけれども、これが余り利用されていないということを聞いておるわけです。五十年度でとってみますと、予算額十億円に対して使われたのは二億五千万にすぎない。しかも、四百五校の私立大学のうち利用したのはわずか二十四校とい...全文を見る
○田渕哲也君 この問題は、やはり返還の責任が大学に負わされておる。だから、事務的なことも大変だし、万が一取りはぐれた場合に大学が責任を負わなくてはならない。だから、大学がいやがって余りPRしないわけです。だから、学生の中で知らない人がいっぱいおるわけで、利子がつくということもあり...全文を見る
○田渕哲也君 次に、入学時の納付金の前納制の改善について、これは五十年の九月一日に通知を出されまして、それによって若干改善が見られつつあるようでありますけれども、それでもまだかなり問題があるようであります。また、最近は入学時の納付金が非常に上がっておりまして、ことしは七割以上の大...全文を見る
○田渕哲也君 時間が来ましたので、最後に重ねてお尋ねをしたいわけですけれども、授業料、施設利用料等は返すというのがたてまえだけれども、先ほど申し上げましたように、やはりそれでもまだ十分カバーできない面が出てくるわけです。これは入学試験と発表期日の関係でそういう部分が一部出てきてお...全文を見る
03月31日第80回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○田渕哲也君 まず初めに、現在難航しております日ソ漁業交渉についてお尋ねをしたいと思います。  現在日ソ漁業条約が有効に存続しておると思いますけれども、これが有効に存続しておる現在、二百海里の漁業専管水域についてソ連の国内的決定があったにしても、漁獲量等につきましては当然現行条...全文を見る
○田渕哲也君 四月一日からは、わが国の漁船はソ連の二百海里水域内では操業停止せざるを得ないわけでありますけれども、これは三月三日に鈴木・イシコフ会談で三月三十一日までの操業は認める。その間に暫定の取り決めを行おうと、こういう話し合いであったと思います。このときの三月三十一日まで操...全文を見る
○田渕哲也君 現在、この日ソの漁業条約が有効に存在しておるし、また三月三日の暫定取り決めについての交換書簡、こういう点から見ても、いまのソ連のとっておる態度というのは余りごり押し過ぎると思うんです。そのソ連が理不尽とも思えるごり押しに出てきておる背景は何かと見ておられますか。
○田渕哲也君 これを打開する決め手は何ですか、決め手がありますか。
○田渕哲也君 私がお伺いしているのは、この難航を打開するための何か決め手を持っているのかということなんです。
○田渕哲也君 政府が特使を派遣されることもその一つでしょう、それから超党派の議員団が行くこともいいと思います。これは日本の決意がかたい、それから日本の国民の総意である、これをソ連に示すということは一つの方法だと思います。ただ、国際交渉というものは、それだけではなかなかうまくいかな...全文を見る
○田渕哲也君 総理にお伺いしますが、何らかのこの対抗措置について検討されておるかどうか。
○田渕哲也君 わが国が二百海里を設定したところでソ連にそんな大きな打撃は与えないような気がしますが、いかがですか。
○田渕哲也君 まあ交渉中の問題ですからなかなか具体的なことはお答えできないと思いますが、やはりかたい決意を持って交渉に当たってもらいたいと思います。  次に、この間、日米の首脳会談が行われたわけですけれども、これに関連しまして、アメリカの対外経済戦略と日本の役割りについて総理に...全文を見る
○田渕哲也君 具体的にアメリカの要求にこたえるためには、本年の政府の目標である六・七%の成長を達成することと、それからもう一つは、経常収支というものを黒字から七億ドル程度の赤字にする、そういうことだと伝えられておりますけれども、その辺についての話し合いはあったわけですか。
○田渕哲也君 いずれにしても景気振興への努力は、これはわが国のためにもあるいは国際的な経済のためにも必要だと思いますが、ただ、本年のその政府の見通しが、最近出された公共投資の繰り上げ等の四項目の施策によって本当に達成できるのかどうか、ここら辺はどう見ておられますか。
○田渕哲也君 政府与党である自民党は、現在のままではこれはとうてい不可能だ、こういうことから、さらに公定歩合を二%程度引き下げるべきだ、さらに一兆円以上の大型補正予算を組むべきだ、こういう方針が決められたというふうに聞いておりますけれども、これに対する総理の見解はどうですか。
○田渕哲也君 補正予算を組むにしましても、財源の問題もこれ絡んでくるわけですけれども、私は比較的手の打ちやすいのはやはり公定歩合の大幅引き下げだろうと思います。まだ、西独の三・五%に比べたらわが国は六%とまだ高いわけでありますから、やはり二%程度の引き下げというのは必要なような気...全文を見る
○田渕哲也君 金融政策あるいは金利政策についての機動性を持たせるために金利の自由化ということもいろいろ検討されておると思いますが、これについてはどう考えておられますか。
○田渕哲也君 いずれにしても、現在でも長期金利については引き下げの傾向にもあるわけですけれども、金利の引き下げの問題が早晩これ大きな問題になってくると思うのです。その場合に、預金金利と連動せざるを得なくなったときにどういう対策を立てるか、これは政府としてもやっぱり考えてもらわない...全文を見る
○田渕哲也君 日米共同声明あるいは総理のナショナルプレスクラブでの演説等の中でやはり日本が世界の中で果たすべき役割りというものについて触れられております。その中では主としてやはり日本の景気を振興する。そして世界の中で機関車的役割りを果たすということになると思うんですけれども、同時...全文を見る
○田渕哲也君 カーターの人権外交についてお伺いしますが、この問題は首脳会談では出なかったようですけれども、この人権外交というものについて総理はどう評価されておりますか。
○田渕哲也君 ロッキード事件について、アメリカの首脳と話し合われましたか。
○田渕哲也君 私がお尋ねしておるのは、そういう処理の問題ではなくて、ロッキード事件を初め政治汚職の問題について、首脳会談で話し合われたかどうかということをお伺いしているわけです。
○田渕哲也君 私は、ロッキード事件というのは単なる偶発的な一事件であるとは思っておりません。去年の五月、超党派の議員団がロッキード調査でアメリカに行きましたけれども、そのときに当時のロックフェラー副大統領は、ロッキードだけではありません、ほかの企業もそういうことはやっておるはずだ...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後に参議院の選挙制度の問題についてお伺いをしたいと思います。  参議院の地方区の定数是正についての野党四党の改正案が提出されております。ことしの選挙までにこの定数是正は実現すべきだと思いますけれども、自民党の総裁である総理の考えをお伺い...全文を見る
○田渕哲也君 総理は二十八日の官邸における記者会見で、五十五年の参議院選挙から全国区の拘束比例代表制にしたい、こういう発言をされておりますね。全国区のその比例代表制に変えるのは五十五年からだ、定数是正は必ずしもこれと一緒でなくてもいいというお考えですか。
○田渕哲也君 じゃ確認をしますけれども、比例代表制については今度の選挙には間に合わないから、やるとしても五十五年からだという意味だと解釈していいですね。  それから、定数是正については、これは各党で話し合ってやってくれということだから、これは間に合えばことしの選挙からやれればや...全文を見る
○田渕哲也君 そのことはよくわかっておりますが、比例代表制の問題と定数是正というものは、必ずしもセットとば考えなくてもいい、そう解釈していいですね。
○田渕哲也君 自民党の責任者としてどうお考えですか。
○田渕哲也君 最後にもう一つだけお伺いしますが、拘束比例代表制は政党化の傾向をさらに強めるので好ましくない、参議院の全国区における拘束比例代表制ですね、これは政党化の傾向を一層強めることになるから好ましくない、このように河野議長の見解にもあるわけですけれども、これについてはどう考...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。(拍手)
04月14日第80回国会 参議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○田渕哲也君 先ほども若干論議をされた点ですけれども、大蔵省は三月に中期財政見通しというものを出されております。これによりますと、昭和五十五年度には赤字国債の発行をゼロにすると、こういう目標を立てておられるわけですけれども、果たしてこれが可能かどうか、まずこの点について大蔵大臣に...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、改めて確認をしたいと思いますけれども、五十五年度に特例公債をゼロにするというのが前提になって増税その他の方策が決められる、このように考えていいわけですか。
○田渕哲也君 まず、歳入面でのことについて試算の表が出ておるわけです。これはケースA並びにケースBというふうに分けてありますけれども、これは経済成長率の関係で二つのケースに分けて書いてあります。これによりますと、大体五十三年度以降どの程度の増税が必要になるのか、この点についてお伺...全文を見る
○田渕哲也君 もちろんこのケースA、ケースBそのものが仮定に立った計算ですね。成長率を仮定した場合の試算であります。したがって、ある程度そういう仮定に基づいた見通しであることは避けられないと思いますけれども、税収のGNPの伸びに対する弾性値は一般には一・三と言われておると思います...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしましても、もうすでに五十三年度から自然増収だけではとても足りない、増税が必要になると思います。さらに、五十四年、五十五年と年を追うに従って増税の額というものをふやしていかなくてはならない。これは避けがたい事実ではないかと思います。したがって、現在税調でも新...全文を見る
○田渕哲也君 具体的にはまたこれからの討議に待たなければならないと思いますけれども、もうすでに五十三年度からかなりの増税をしなくてはならない。さらに、増税の規模から見まして、いままでのすでにある税金の増額だけではとても賄い切れないという感じがするわけです。だから、いままである税の...全文を見る
○田渕哲也君 私どもここで指摘したいのは、経済成長の一つの見通し、仮定というものの上に成り立った試算ですけれども、その経済成長の見通しと、いま論議しております増税というものが、やはり矛盾する関係にあるのではないか。たとえば、税金をあんまりふやしますと、それは経済を抑制するというこ...全文を見る
○田渕哲也君 ということは、この試算にある程度の歳入をふやすに必要な増税をやってもこの仮定である十三%の名目経済成長には影響がないと、そのような計算が成り立っておると言われる、そういう理解をしていいですか。
○田渕哲也君 私は若干そこには無理があるような気がするわけです。本年度の経済見通しにしましても、六・七%の達成が現状でどうかということになれば、かなり困難だというふうな評価がされておるわけです。また、税金面におきましても、これは衆議院の予算委員会におきまして与野党折衝の中で政府修...全文を見る
○田渕哲也君 それから私がもう一つこの計画を見て感ずることは、既定経費の節減、洗い直し、あるいは補助金等の整理、それから行政機構の簡素化とか合理化による経費の節減、そういうものをどの程度見込んでおるのか、これはいかがですか。
○田渕哲也君 私は、先ほど論議になりましたようなきわめて多額の増税というものが、経済成長そのものが鈍化しておる中で国民の負担にたえ得るかどうか、これはきわめてむずかしいと思います。そうすると、やはりこの「その他」のところの歳出をもっと思い切って削減をする必要があるのではなかろうか...全文を見る
○田渕哲也君 時間の関係もありますので次に進みますけれども、本年の予算で三千億の減税上積み、こういうことになったわけですけれども、それの財源について現在衆議院の大蔵委員会で検討中だということを聞いております。大蔵委員長から出された案としまして、五十一年度の剰余金をそれに充てる、そ...全文を見る
○田渕哲也君 まあ理屈の上からはそういうことになろうかと思いますけれども、私は結局これは赤字国債の増発と全く同じだと思うのですね。五十一年度の剰余金は本来なら全額赤字国債の減債に充てる。その分を五十二年度で減税の財源に使う、それからそれで足りない分は五十一年度の未発行の枠の中で赤...全文を見る
○田渕哲也君 まあ衆議院でどういう決定がされるか知りませんけれども、結局こういうことになるならば、五十二年度の赤字国債を増発によって財源を賄ったというのと何ら変わらないと思うのですね。年度がずれるだけの話であって何ら変わらない。思想においては変わらない。私はきわめてこれは安易なや...全文を見る
○田渕哲也君 次に、公定歩合の再引き下げ論というのが最近総理もそういう趣旨の発言をされておりますし、いろいろ新聞等で取りざたをされておるわけです。私は、現在の景気の状態から見るならば、やはり公定歩合の再引き下げはやらざるを得ないと思います。しかも、先進国の首脳会議の前あたりにはや...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
○田渕哲也君 五十一年度の消費者物価上昇率は政府見通しの八・六から実際は九・二%というふうに公約を果たせなかったわけですけれども、これはまあ主として異常寒波の影響だということが言われておりますが、しかし、この五十二年度の目標である七・七%という年度中の上昇率というのは本当に大丈夫...全文を見る
○田渕哲也君 これはある時点にこういう目標をつくるわけですから、それからの情勢の変化その他いろいろあることは間違いがないわけで、したがって、つくる時点で想定されるだけの要素というものをできるだけ正確に把握する必要があると思うんです。当然これはOPECの原油の値上げは見込んでつくら...全文を見る
○田渕哲也君 それから最近のこの円レートの上昇については、これは見込んでおられなかったと思いますけれども、その円レートは幾らで計算してありますか。見込みの設定の当時ですね。
○田渕哲也君 そこで、資源エネルギー庁にお伺いをしたいのですけれども、石油価格と円高との関係ですね。原油価格がOPECの値上げによってことしから上がっているわけですけれども、これは加重平均でしますと大体何%の値上がりになりますか。
○田渕哲也君 それからこの円高の、円の為替レートの問題は、去年の十二月時点で二百九十五円としますと、大体昨今で二百七十一円前後というふうに言われておりますから、これまた八%前後のアップになっておるわけです。もしいまの相場が大体、これでずっと続くかどうかわかりませんけれども、二百七...全文を見る
○田渕哲也君 需要業界では大体六月ぐらいまでは値上げに応じないというような態度を示しておるようですけれども、この円高の影響というものの調整は、これはもちろん政府が直接介入すべき問題ではないと思いますが、やはりその時期を延期するとか、石油業界の要求しておる値上げ幅を縮小するとか、そ...全文を見る
○田渕哲也君 先ほどこの円レートの問題が消費者物価というものに与える影響についての論議がありましたけれども、もちろんこれは海外の物価の動向等が関係しますから、直に消費者物価に結びつくものではないと思います。しかし、理論的にこの円高があった場合となかった場合とはやっぱり差が出るわけ...全文を見る
○田渕哲也君 一%の為替レートの上昇で〇・一%下がるということですか。
○田渕哲也君 もちろんそのタイムラグというものがあるわけですけれども、理屈で言いますと、最近の円高が去年に比べて大体八%としますと、〇・八%消費者物価は安くなってしかるべきだと、こういうことになるわけですね。
○田渕哲也君 次に、二百海里問題と物価の関係に触れたいと思いますが、先ほどの答弁によりますと、三百海里問題がわが国の漁獲量に与える影響というものは、対米で約一一%減、それからソ連がまだわかりませんけれども、まあこれが仮に半分に減るとしましても、全体に与える影響というのはそれほど大...全文を見る
○田渕哲也君 私は二百海里問題は、これは漁業そのものにとっては非常に重大なことですけれども、国民の食生活、それから物価というものを考えた場合は、本来はそれほど大きな影響があるべき問題ではないという気がするわけです。ただ心配なのは、石油ショックのときと同じように投機が起こる。あるい...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げたいことは、大変でないとは思いませんけれども、石油ショックのときにそうであったように、大変だ大変だと騒ぐことによってよけい便乗値上げがひどくなる。それと同じような傾向が今回も起こらないかということなんです。もうすでにスケトウダラの産地価格が二倍以上にはね...全文を見る
○田渕哲也君 余り時間がなくなりましたけれども、最後に、最近の円周が輸出に与える影響というものはやはり無視できないと思います。五十二年度の政府の輸出の見通しは前年度に比べて一二・一%増ということですけれども、これに影響が出るような気がするんですけれども、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 私は、この見通しをつくられた時点では円高の要素は入っていなかったと思います。それが、円が八%も高くなってもこのとおりいくというのはちょっと楽観的過ぎるんじゃないかと思いますが。
○田渕哲也君 私は、その答弁はちょっと納得いきかねるわけです。なぜなら、この数字はそんないいかげんなことで出した数字じゃなくて、やっぱりいろんな情勢を背景にして算出されたものだと思いますね。それに、そのレートが八%も上がっているのに修正しなくてもいいなんて言えるほどのものかどうか...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
04月26日第80回国会 参議院 大蔵委員会 第9号
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○田渕哲也君 昭和五十一年分所得税の特別減税の減税財源について、政府は、五十一年度の剰余金、さらに五十一年度分の未発行分の赤字国債の発行によって財源を生み出そうとされております。これについてはいろいろ論議をされておるところでありますけれども、すでに何度も述べられておりますように、...全文を見る
○田渕哲也君 特別減税そのものは確かに六党一致の要求であることは間違いがありません。しかし、その財源については意見が必ずしも一致していない。しかもその中で、赤字国債で財源を賄えという意見は、私は、きわめて少数意見だったと思うんですね。結果としては、赤字国債で財源を生み出すようなこ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、三千億の減税の上積みをするなら、当然予算というものの内容を組み替えなければならないと思うんですね。それを避ける、何とか避けたいという意図が働いた。したがって、こういうこそくな手段をとらざるを得なかったと思うわけです。その論議はさておくとしましても、もし仮に赤字...全文を見る
○田渕哲也君 私は、そのどういう相違があるかということがよくわからないわけです。歯どめと言われますけれども、歯どめというのは一体何なのか、お答えいただきたいと思います。
○田渕哲也君 その歯どめといいましても、それは結局その特例法で認めて、予算で数字を決めておるだけの話でしょう。だから、それは減税のために必要なら、その数字を変えるということはできるわけで、その歯どめというのは具体的に何なんですか。
○田渕哲也君 いや、私が言っておるのは、どっちにしろ特例を認めることによって歯どめを外されているのじゃないかと思うのですね。五十一年度の赤字国債で減税財源を賄うことはできないはずです。それができるように今度の特例法を出しておるわけです。歯どめを外れておるわけです。こういう観点から...全文を見る
○田渕哲也君 私は、どっちにしろ変わりがないと思うんです。ただ、このようにすれば、どういうふうに違うかというと、予算の中に占める国債による歳入ですね、公債による歳入がかろうじて三〇%を超えない。五十一年度もそうなる。五十二年度もそうなる。私らもそれしかメリットがないと思うんですけ...全文を見る
○田渕哲也君 これが関係ないとすると、なぜ五十二年度の赤字国債をやるといかぬのかと、その理由私わかりません、どういうわけですか。
○田渕哲也君 結局、前の五十一年度の剰余金にしろ、赤字国債の未発行分にしろ、これは五十一年度の問題なんですね。で、今度必要なのは五十二年度の財源でしょう。だから、そういう剰余金が本来なら充当できないから、特例法を設けて充当させると。あくまでこれは便宜的な措置にすぎないわけです。財...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後になろうかと思いますけれども、私は、この歯どめなんというのは、法律をいじくり回して解釈をしてつくるもんじゃないと思うんですよ。財政運営上の節度というのは、どの程度国債の依存度が抑えられるかということじゃないかと思うんです。だから、この法...全文を見る
○田渕哲也君 最後に一つ確認しますけれども、やっぱりこの三〇%という線は、一つの歯どめとして考えるのか考えないのか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 終わります。
04月27日第80回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○田渕哲也君 まず、領域十二海里並びに二百海里の漁業水域の設定に関連しまして、海上警備、管理体制などの問題についてお伺いをしたいと思います。  初めに、二百海里時代に突入しつつあるわけで、もう近いうちに領海法あるいは二百海里法が国会で成立するようでありますけれども、現在の海上保...全文を見る
○田渕哲也君 これからの海上警備あるいは管理というものをあくまでこれは海上保安庁でやられる方針なのか、あるいは自衛隊の支援というものも必要と考えられるのか、この点はいかがでしょうか。
○田渕哲也君 運輸大臣にお伺いをしますけれども、二十一日の臨時閣議で運輸大臣は、いわゆる海上保安体制の強化のために予算の追加補正を行う必要がある、こういう発言をされたと報道されております。この点について、やはり補正予算というものを要求されるのかどうかお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 二百海里時代に備えてどの程度の装備が必要になるか、これに対する何らかの構想とか、そういうものがありますか。それから、予算、費用の面について大体どのぐらいのものが必要になるのか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 そうすると、五十二年度から発足をしました三カ年計画というものは、大幅にこれは見直しをする必要がある、そのように伺っていいわけですか。
○田渕哲也君 そのためのやっぱり補正予算というものも、体制を整備するためには必要になろうかと思うんですけれども、ただ問題は、国の財政事情からそう簡単にはいかない面もある。したがって、私は、海上保安庁だけで当面それだけの体制をつくるのにはかなり時間がかかると思います。こういう場合に...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、現在の自衛隊法の改正までは考えていない、支援を求めるとしても現在の自衛隊法の枠内で求めるのだ、そういうふうに理解していいですか。
○田渕哲也君 現在の自衛隊法では八十二条というものがあって、「特別の必要がある場合には、」云々ということがあるわけです。この「特別の必要がある場合には、」という解釈はどうですか。
○田渕哲也君 「特別の必要がある場合」というものの解釈で内閣法制局では一海賊が大挙出没する場合、不法行為を犯す船舶が多数出没する場合、たとえば他国の漁船が大量に二百海里内に来て不法な漁業をやる場合、こういう場合にはこれに該当するものですか。
○田渕哲也君 九年前の五十八国会でこの点について論議されておるわけですが、当時の佐藤総理も、国際漁業紛争にはもう自衛隊は出動させることは問題があるというふうな答弁をされております。それから当時の増田防衛庁長官も、李ラインとかマッカーサーラインのような紛争のときにはわれわれは出ない...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、再度確認をしますけれども、昭和三十五年に海上における警備行動または治安出動に関する協定というのができております。これもそのままでいい、それで自衛隊はあくまで後方支援、これもこのままでいいということですね。
○田渕哲也君 それから、現在の三カ年計画の中には含まれていませんけれども、たとえば飛行艇の問題ですね、飛行艇の利用の問題、それから海洋監視衛星の問題、こういう点についてはどう考えられておりますか。
○田渕哲也君 それからもう一点、これから外国船の洋上臨検ということをやるというようなケースもふえてくるわけですが、現在海上保安庁には特にロシア語等の外国語の要員が非常に少ないと聞いております。これの実態と、今後に備えての対策はどうなのか、お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それでは次に、国鉄関係について若干お伺いをしたいと思います。  本年一月の閣議了解で、五十四年度で収支均衡という目標を出されておりますが、これは実現可能かどうか、運輸大臣の見解をお伺いします。
○田渕哲也君 運輸大臣のそういう御答弁でありますけれども、私はいろいろ考えてみても、これはきわめて困難ではないかと思うわけです。なぜかといいますと、これの三本柱というのは財政補助、もう一つは運賃値上げ、もう一つが経営努力、このようになっているわけですけれども、財政補助の面は一応さ...全文を見る
○田渕哲也君 先ほどの論議の中で、大臣は国鉄運賃との均衡上、航空運賃を引き上げるようなことは絶対しない、こういう御答弁を聞きまして、非常に心強く思っているわけですけれども、私はこれに似たような質問ですが、やはり国鉄料金も高くしなければやっていけなくなる。ところが航空機や自動車に比...全文を見る
○田渕哲也君 大臣のお考えはよくわかりました。ただ、いま論議されておる中に、たとえばガソリン等の道路特定財源、こういうものを、道路投資というのは大体かなり完備されてきた、何か最近はガソリン税もどんどんふえて、特定財源はちょっと余裕ができたからこれを一般財源にして、やはり国鉄のこれ...全文を見る
○田渕哲也君 もしそれが行われると、私は、結果的には先ほど言ったようなことと同じことになると思うんですね。たとえば、自動車が道路財源としてのガソリン税とかそういうものを負担するというなら、利用者負担ということですからわかりますが、それを一般財源にして国鉄補助の財源をつくるというこ...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
04月30日第80回国会 参議院 農林水産委員会、外務委員会連合審査会 第1号
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○田渕哲也君 まず初めに、領海法と非核三原則の問題について若干質問をしたいと思います。  領海法の附則2に「当分の間」という言葉がありますが、この「当分の間」というのはいつまでのことですか。
○田渕哲也君 そうしますと、国連海洋法会議で国際海峡の通航の方法が決まれば、この分についても十二海里に広げると解釈していいわけですね。
○田渕哲也君 政府は、いままで非核三原則はあくまで守るということを繰り返しておられるわけですけれども、国連海洋法会議で現在非公式単一草案というもので国際海峡での妨げられない通過通航権、こういうことを言っております。これについて核積載艦は含むか含まないか、これはいまだに検討中のこと...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの趣旨ですと、国際海峡の通航権はできるだけ自由にする、そして船舶の種類を問わないと。そうなると、核積載艦も通すということになると思うんですね。日本は、通すべきだという主張をしているのですか、核積載艦は例外で通すべきではないという主張をしているのですか。今後ど...全文を見る
○田渕哲也君 私は、政府の言うことに若干矛盾があると思うんです。できるだけ自由な通航をするように主張をしておきながら、非核三原則を持っておるから尊重してくれるだろうと言ったって、わが国があくまで非核三原則を政府の言う形で守ろうとするならば、国際海峡は核艦船を通すなという主張をしな...全文を見る
○田渕哲也君 私は、そういうことは言っていないわけです。タンカーとかその他の船舶の自由な通航というのは、大いにこれは主張すべきなんです。ただ、わが国の非核三原則と、そういう海洋法が決まったときのあり方によって、これは非常に大きな矛盾ができるだろうと思うんですね。自由な通航で核艦船...全文を見る
○田渕哲也君 時間がありませんから、最後に一言だけ申し上げますけれども、私は、今回の領海法のこの附則の2というのは、当然こういう論議をしなければならない問題を避けておるわけです。私は、いずれ国連の海洋法会議で、妨げられない通過通航権が普遍的な法則として認められる、核艦船もそれに含...全文を見る
○田渕哲也君 大臣は何かありますか。
○田渕哲也君 終わります。
04月30日第80回国会 参議院 農林水産委員会、内閣委員会連合審査会 第1号
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○田渕哲也君 まず、防衛庁長官にお伺いをしたいと思います。  領海の十二海里化さらには二百海里の漁業専管水域の設定によりまして、わが国の主権の及ぶ範囲並びに経済権益の及ぶ範囲が拡大されますけれども、これらの水域の警備並びに防衛について基本的にどう考え、どう対処しようとしておられ...全文を見る
○田渕哲也君 これは、わが国の防衛上きわめて大きな状況の変化だと思うんですね。こういう問題について、当然国防会議にかけられるべきことだと思いますけれども、防衛庁長官並びに国防会議事務局長の見解をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 私は、二百海里の漁業水域の問題だけ申し上げておるわけではありません。領海が三海里から十二海里に拡大されるということは、これは非常に大きな問題であります。大体、国際慣行であったこの三海里の領海の幅がどうして決まったかと言うと、昔の沿岸砲の弾の届く距離というようなことが...全文を見る
○田渕哲也君 領海が三海里から十二海里に広がったことで、防衛の基本方針が変わるとは当然思いません。しかし、それに付随したいろいろなことが変わってくるわけです、条件が。たとえば今度の領海法によりましても、政府案によりますと、五つの海峡は三海里にとどめて自由通航の範囲を残しておる。と...全文を見る
○田渕哲也君 領海の拡大に伴って、当然領空も拡大されるわけですね。いままででも論議されておりますけれども、これは三海里から十二海里に広がることによって、特にレーダーサイトの機能等で現在の体制を変更する必要があるのかないのか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 それから、海峡等で領空になってしまうところもかなりふえるわけです。いままではあいていたところが今度は領空になってしまう。もちろんその五つの海峡は窓口はあけてあるわけですけれども、ただ五つの海峡でもこれから国際海峡の通航権ということでいろいろ海洋法会議で論議されるわけ...全文を見る
○田渕哲也君 今回の領海の拡大等について、現在ポスト四次防の構想というものがいろいろ論議されておりますけれども、このポスト四次防の構想というものに領海の拡大というもので考え直すとか、何らかの変化を与えるということはあり得ますか。
○田渕哲也君 そうすると、領海の拡大あるいは二百海里水域について日本の防衛装備あるいは防衛の方針については何ら変わらないと、そういう御答弁と理解していいわけですか。
○田渕哲也君 ということは、領海の拡大等に伴って、いままでの計画に対して若干やっぱり変更すべきところがある、あるいは装備の点についてもそういうものについて対応すべき点がある、そういうことですか。
○田渕哲也君 私は、当然やっぱり領海の拡大によって何にも変わらないということはないわけで、やはり領海を潜水艦が侵犯したり、そういうことに対する対応策というものは考えなきゃならない。領海を広げただけで何にも防衛上変化がないんだということはやっぱりおかしいと思うんですね。領海はやはり...全文を見る
○田渕哲也君 私は、領海を十二海里に拡大する、あるいは二百海里の漁業水域を設定する、これは当然必要なことだと思うんです。必要なことですけれども、それを拡大するためにやはり何がしかの負担が国民にかかってくる、これも避けられないと思うんですね。もうすでに海上保安庁は、その装備その他体...全文を見る
○田渕哲也君 私は、先ほども申し上げましたように、やはり領海法の審議とか二百海里の審議のときは、もうできるだけそういう問題は逃げて触れないようにして、全く自衛隊は出ませんとか、自衛隊の装備を増強する必要はありませんとか言って通しておいて、それで後になってから対潜能力の強化のために...全文を見る
05月11日第80回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○田渕哲也君 ロンドンにおける先進国首脳会議についてお伺いをしたいと思います。  先ほど外務大臣は、その成果として、各国が協力してこの危機を乗り越えようというそういうことが一つの成果だと言われましたけれども、もう少し具体的に成果と問題点についてお伺いをしたいと思います。  各...全文を見る
○田渕哲也君 いま挙げられた点は、成果という判断もされようかと思いますけれども、同時に、これは問題点でもあろうと思うんです。それで、インフレ克服が合意された、これはきわめて当然のことであって、特にこれは具体的な成果と言えるかどうか。それから、保護主義を排するといいましても、この自...全文を見る
○田渕哲也君 今度の共同宣言の中では、開放的国際貿易体制という言葉が使われております。これはこの自由貿易体制とどのように違うものか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 私は、必ずしも全く同じという感じを受けないわけです。自由貿易というのはもう自由競争というものが前提となった考え方である。ところが、開放という、オープンというのは、いわゆるその非関税障壁というようなものをできるだけなくして、特に黒字国の輸入義務というものにウェートが置...全文を見る
○田渕哲也君 共同宣言の中には、確かに、いわゆる開放された貿易というものを言葉ではうたっておりますけれども、私は、その背景にある情勢とか、あるいは条件というものを考えてみますと、必ずしも福田総理が喜んでおられるような自由貿易体制というものとはうらはらのものがあるような気がします。...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、これで言っていることは全く矛盾したことになるわけですね。経済力の強い国は国際収支でも黒字になりやすい。ところが、そういうところにたくさん赤字を配分すべきだというのは、全く矛盾したことを言っておるわけです。したがって、これは何らかの人為的なものを加えなけれ...全文を見る
○田渕哲也君 原則としてはそういうものは残っておりながら、実際面においては、かなり自由競争という度合いに制約を加えざるを得ないのではないか、私はそういう気がするわけです。特に、このロンドン宣言の趣旨に沿って考えた場合、日本の貿易政策のやはり軌道修正というものが必要になると思うんで...全文を見る
○田渕哲也君 特に、わが国の貿易政策で、もうすでに政府も表明しておられますが、一つは集中豪雨的輸出の抑制。それからさらには輸出の伸び率ですね、余り急激に伸びる場合には何らかの制限手段というものをとる必要に迫られるのではないか。それからもう一つは、いま言われました輸入の拡大でありま...全文を見る
○田渕哲也君 私は、ランブイエの会議にしても、サンフアンの会議にしても、今度のロンドンの会議にしても、先進国首脳が集まっていろいろ論議しておるけれども、根本的な問題はやはり、OPECの石油の価格の値上げによるOPECの膨大な国際収支の黒字、これが基本に横たわっておるわけです。だか...全文を見る
○田渕哲也君 時間もありませんので、次に、核の処理問題についてお伺いをしますけれども、これは今後二ヵ月をかけて研究をするということになったようでありますが、これの見通しはどうですか。二ヵ月たてばこの問題について結論が本当に出るのかどうか。それからさらに、わが国が準備しておるこの東...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
05月13日第80回国会 参議院 本会議 第12号
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○田渕哲也君 私は、民社党を代表し、ただいま上程されました日韓大陸棚協定に関し、以下七点について政府の所信をただしたいと思います。  まず第一は、わが国のエネルギー政策についてであります。  昭和四十八年の石油ショック以来、わが国の経済は深刻な不況に突入し、いまだに立ち直れな...全文を見る
05月18日第80回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○田渕哲也君 私は、福田内閣の行政改革に取り組む方針、それからいままで自民党内閣が行革にどのように取り組んできたか、こういう点について若干の質問をしたいと思います。  まず、福田総理は、八月までに行政改革のプランを出すという約束をされております。その準備を現在進めておられると思...全文を見る
○田渕哲也君 これはたしかことしの国会、この通常国会が始まったときの代表質問の中で、民社党の佐々木副委員長が行政改革について質問をして、そこでも総理は、八月に方針を出すというような答弁をされたと思います。ところが、それからもう三カ月以上もたっておるわけですけれども、具体的にどのよ...全文を見る
○田渕哲也君 現在進めておられるこの作業が進みまして一つのプランができたら、これはどういうかっこうで発表されるわけですか。閣議決定というかっこうになるわけですか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 特に行政管理庁長官として、目玉商品といいますか、こういう点に重点を置きたいとか、そういう構想というようなものはございますか。
○田渕哲也君 行政改革を進めるに当たって、長官は財界との懇談を過日行われました。これも非常に有効なことだと思いますけれども、引き続いて労働界、学者グループとの意見交換を予定されておるというのを新聞記事で見ました。私は、特に労働界といいますか、労働組合との話し合いがきわめて重要だと...全文を見る
○田渕哲也君 マスコミ関係の方とか、あるいは学者グループその他の意見を聞くという面と、労働組合というのは当事者になりますね。たとえば一つの省庁をなくすとか削減するとか、あるいは公団を整理するということになれば、直接その雇用の問題とか生活の問題に響いてくる当事者になるわけです。だか...全文を見る
○田渕哲也君 それから、もう一つ私は提案としてお願いをしたいんですけれども、やはり各政党との、単に政党の非公式のルートで意見を聞くというのではなくて、できれば党首会談ぐらいやって超党派的に取り組む体制をとらないと、なかなかこの行政改革というものは実行できにくいものだと思うんです。...全文を見る
○田渕哲也君 次に、いままで行政改革あるいは地方と国との事務配分合理化、こういうものに関する答申というものはいっぱい出ておるわけですが、答申ばかり出ておって、実際には余り何も行われていないというのが実態だと思います。  特に、国と地方の事務再配分の問題について調べてみますと、私...全文を見る
○田渕哲也君 私がいま申し上げました六つの答申の中で、特に一つの例を取り上げてみますと、昭和四十年の九月十日に第十次の地方制度調査会の答申が出ております。この中で措置すべき件数として百七十六件、具体的な項目が挙げられておるわけです。そのうち措置が必要でない、不要となったものの四件...全文を見る
○田渕哲也君 困難なということはわかるんですけれども、それなら答申ばかり求めても仕方がないと思うんです。十年以上前の答申について八〇%が未措置である、こういうことは全くやる気がないとしか思われないわけです。  それから、行政管理庁についでにお伺いをしたいわけですけれども、昭和三...全文を見る
○田渕哲也君 内訳がわかりましたら言ってください。
○田渕哲也君 それから、引き続いて五十年の十二月三十一日の閣議了解の特殊法人の整理合理化ということが出されておるわけです。これにつきましても、大体十八団体の整理合理化が決められておるわけです。このうちその措置が行われたものはどれどれで、何件ありますか。
○田渕哲也君 いままでの、いまの御報告のように三十九年に行われた答弁についても、まだかなりのものが未措置で残っておる。十年以上経過している。何ら措置をされていないものがかなり残っておる。しかも、五十年は閣議了解までしたものが手をつけられたのがほとんどわずかである。こういう点から言...全文を見る
○田渕哲也君 次に、大蔵省にお伺いをします。  これは補助金行政の改革についてでありますが、先日、大蔵省が行政改革の一環として補助金の見直しを考えておるという記事が出ておりました。この方針の基本的な考え方についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 大蔵大臣の答弁でもう時間がなくなってしまいましたけれども、最後に一言質問したいと思います。  大蔵大臣が言われたように、補助金の見直しというのは必要ですけれども、私が言っているのは、一つ一つ見直して、そのうち不要なものを切る、この作業も必要だと思います。しかし、私...全文を見る
05月20日第80回国会 参議院 決算委員会 第8号
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○田渕哲也君 現在、日ソ漁業交渉は調印を目前に控えておりますけれども、これはきわめて緊急性の高い問題でもあり、また、領土という国家百年の大計に影響する重要問題だと思います。したがって、あえてこの際、総理の見解をただし、また、私の要望を申し上げたいと思うのであります。  総理は、...全文を見る
○田渕哲也君 日本側がソ連の水域に入る場合の線引きとしてソ連の主張するラインを認めた。そうすると、ソ日漁業交渉では、日本はこれと違ったラインというものを主張されますか。
○田渕哲也君 そうすると、ソ日漁業交渉の線引きに当たっては、今回の日ソ漁業交渉の線引きとは全くとらわれないで、わが国の主張を出せるということですか。
○田渕哲也君 では、確認しておきますけれども、ソ日漁業交渉におきましては、あくまで現在日本が主張する国後、択捉島も含めた、つまり日本領とした二百海里の線を主張するということですね。これは確認しておきたいと思います。
○田渕哲也君 では、もう一度確認しますけれども、ソ日漁業交渉において、日本の主張はあくまでそのラインである、国後、択捉を含めてわが国の領土とした場合の二百海里の線引きである、それでよろしいですね。
○田渕哲也君 それから、私はもう一つ、領土の件においていささかも損なわないと思わない点は、領土に関する日ソの間の合意事項というのは、四十八年の日ソ共同声明というのがあります。この中では、「第二次大戦の時からの未解決の諸問題を解決して平和条約を締結することが、」云々ということがある...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、この点についても再度確認をしたいと思いますけれども、四十八年の田中・ブレジネフの日ソ共同声明のときに決めた線から、今回の漁業協定は領土問題では一歩も後退していない、そういうふうに総理は言い切れますか。
○田渕哲也君 それからもう一点、日本の主権に関する問題は、領海内の操業の問題があるわけです。これは今後のソ日漁業交渉の中で決められる問題と思いますけれども、総理は、あくまでわが国十二海里領海内のソ連の操業は認めないという基本方針を貫かれるのかどうか、この点を確認しておきたいと思い...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後に要望を申し上げたいと思います。  私は、この日ソ漁業交渉というものは、きわめてむずかしい交渉であるということはよくわかっております。しかし、魚をとるか領土をとるか、二者択一の立場というものも政府に迫られてくる。しかし私は、領土の問題...全文を見る
○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、昭和四十八年度決算外二件について是認することに反対し、委員長提出の警告決議案については賛成の態度を表明いたします。  以下、反対の理由について申し上げます。  本件決算につきましては、本委員会において予算及び関係法律が適正かつ効率的に執行...全文を見る
05月27日第80回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○田渕哲也君 まず生田先生にお伺いしますが、一九八〇年代にエネルギー危機が来るということはCIAの報告とか、あるいはWAESの報告とかいろいろあるわけです。ところが、反面それに反対するような楽観的な意見もあるわけですけれども、日本エネルギー経済研究所ではこれについてどう見ておられ...全文を見る
○田渕哲也君 波多野先生にお伺いしますが、先ほど大陸だな条約の批准の問題は、共同開発かあるいは韓国の単独開発を許すかの選択だと言われましたけれども、もしこれが批准されなければ韓国は単独開発をするとお考えですか。私は、いろいろ情勢考えてみますと必ずしもそうではないと思うんです。一種...全文を見る
○田渕哲也君 先ほど南部の大陸だなの埋蔵量七億キロリットルを超えるとも推定されると言われましたけれども、それの対象区域はどうなっておりますか。
○田渕哲也君 尖閣列島はどの辺ですか。
○田渕哲也君 そうしますと七億キロリットルだと、大体そこにある色のついているところの推定量ですね。そうしますと、今度の大陸だな協定の開発区域はそのうちのどれくらいを占めるのか。七億キロリットルのうちのどれくらいを占めるのか。
06月03日第80回国会 参議院 外務委員会 第16号
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○田渕哲也君 宮崎先生にお伺いしますが、大陸だな条約に直接関係がありませんが、先生がお触れになったので私の見解を申し上げたいと思いますが、会期を延長して自然承認にもっていくことは参議院の審議権の無視だと言われましたが、私はそうは思わないわけです。なぜかと言いますと、この会期は審議...全文を見る
○田渕哲也君 私は、会期延長したからこの問題が解決済みだというのは、一体だれがそういうことを言っているわけですか。われわれは何にもそういうこと言っておりません。参議院でどういう結果が出るかもまだわかりません。それから両院協議会に持ち込むか持ち込まないかも、これは今後の問題でしょう...全文を見る
06月04日第80回国会 参議院 外務委員会 第17号
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○田渕哲也君 日米漁業協定につきまして若干質問をしたいと思います。  先ほど、アメリカが国連の海洋法会議の決定を待たずに二百海里法を率先して踏み切ったその理由、背景について説明があったわけですけれども、アメリカの沿岸二百海里の水域において本当に漁業資源が枯渇するような状態にあっ...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、ある程度そういう客観的な事情があったというふうに理解していいと思うんです。  それで、政府はアメリカの二百海里法の実施を予測されておったかどうか。
○田渕哲也君 私が申し上げたいのは、このアメリカの二百海里法の設定が引き金となって、カナダ、ヨーロッパがそれぞれ設定し、さらにそれがソ連にはね返って今回の日ソ漁業協定の交渉になったわけですね。日ソ漁業協定で日本は本当にあわてふためいて非常に困った立場に追い込まれたわけですけれども...全文を見る
○田渕哲也君 私は、日本の立場として二百海里に反対することは一向差し支えないと思うんです。それから、アメリカがこういうことをやるのは望ましくない、それも日本としては当然のことです。これしかし、われわれの考え方であり、われわれの希望なんで、国際情勢はわれわれの意図している方向と逆の...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、わが国の二百海里の漁業水域もしくは経済水域に対する態度は、先ほどから質疑されておりますけれども、もう一度確認をしておきたいと思うんです。  わが国とするならば、できるだけこんなものはない方がいいという基本態度はよく理解できるわけです。ところがアメリカが...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、国連の海洋法会議にわが国が出た場合に、いまとなっては二百海里の経済水域は設定すべきである、そういう方針ですね。
○田渕哲也君 海洋法会議の単一草案によりますと、経済水域の条項と大陸だなの条項とは若干相矛盾するといいますか、お互いに競合している部分があるわけです。これは矛盾しておる、競合しておると解釈すべきなのか、あるいはどちらかが優先しているから競合していないと解釈すべきなのか、この点はい...全文を見る
○田渕哲也君 いまの御答弁は、大陸だな条項の方が優先しておるという解釈ですか。
○田渕哲也君 そうすると、別に単一草案の中にあの二つの条項があっても、これはお互いに競合しておるものではないということになるわけですか。   〔理事秦野章君退席、委員長着席〕
○田渕哲也君 日米漁業協定の中にも、アメリカは二百海里内のあらゆる魚類、それから同時に回遊魚、これは二百海里外においても管理権を持つ、同時に「大陸棚の生物資源」ということも書いてあります。これは二百海里外ということですね。その二百海里外のアメリカのこの漁業協定に言う生物資源という...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、この協定の最初にこれは分けて書いてありますけれども、これはまあ実際にはないということですね。
○田渕哲也君 それから、この三百海里の水域、二百海里というものの意味ですね、合理性といいますか、それはどういう点ですか。
○田渕哲也君 それから漁業保存水域外における、つまり二百海里外における溯河性の魚種についての取り締まり行為は、これは協定ではアメリカがその管理権を持つことになっておりますが、合意議事録では日本との協議ということがうたわれております。この日本との協議というものはすでに行われたのか、...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、いまのところはまだ具体的な取り締まりの方針が出ていないから日本の漁船はそれの取り締まりを受けることはない、そういう理解でいいわけですね。
○田渕哲也君 それから、入漁料が取られるわけですけれども、アメリカの場合は一総トン一ドルの許可料、それから水揚げの三・五%の漁獲料ということになっているわけです。この入漁料の根拠ですね、ただ単に当てずっぽうにいいかげんな額で決めるべきものなのか、何か根拠があるのかどうか、この点は...全文を見る
○田渕哲也君 ただいまの計算の根拠ですけれども、いずれ日ソの間でも問題になると思います。ことしは取らないと言われていますけれども、来年からは問題になる。それからほかの国とも問題になる。その場合も大体いまのような基準で考えていくと想定していいわけですか。
○田渕哲也君 それから、漁獲量のことで一点だけお伺いしますけれども、漁獲量の決定は余剰原則によるという御説明があったわけです。それで問題は、総可能漁獲量ですか、そこからアメリカ側がとれるものを引いて、あとの残りを各国に配分する。問題は、その各国に配分する関係は、大体日本がいままで...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、総可能漁獲量が減らないとすると、アメリカの漁業が急速に魚をとり出さない限りはいままでの実績は大体確保できると見ていいわけですね。
○田渕哲也君 最後に、アメリカで現在この協定の承認についての国会の動きはどうなっておりますか。
○田渕哲也君 終わります。
06月07日第80回国会 参議院 外務委員会 第18号
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○田渕哲也君 私は、ただいま議題となっております三案件の内容には民社党として賛成でありますけれども、ここにおいて採決をするという委員会の運営に反対の意を表するものであります。  日韓大陸だな協定は、憲法六十一条の定めにより、自然成立を八日に迎えることになっておりますけれども、だ...全文を見る
06月08日第80回国会 参議院 外務委員会 第19号
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○田渕哲也君 私は、まず政府のエネルギー政策について質問をしたいと思います。  カーター大統領がエネルギーの新しい計画を出しました。これはきわめてシビアなもので、その根底には一九八〇年代のエネルギー危機というものが予想される、こういうことも言われておるわけですけれども、よく一九...全文を見る
○田渕哲也君 昭和五十年に、政府は「総合エネルギー政策の基本方向」というものを出されております。そして、この中に長期エネルギー需給の計画が書いてあるわけですけれども、最近エネルギー総合計画の見直しということが言われております。このエネルギー総合計画の見直しが必要になった理由は何か...全文を見る
○田渕哲也君 石油の需給というものがだんだん逼迫してくる、これがエネルギー危機の根拠だとしますと、長期エネルギー政策の中で大事なのは石油の依存度というものをどのように下げていくことが可能か。それからもう一つは、エネルギーの自給率をどのように上げていくか、この二点がきわめて重大だろ...全文を見る
○田渕哲也君 五十年のときの見通しでは省エネルギー率というのが昭和六十年度では九・四%に見ております。その後もアメリカのエネルギー計画でもさらにこの省エネルギーを進めるという方向は出されておりますけれども、政府の方でもこの省エネルギー促進ということにさらに力を入れられるということ...全文を見る
○田渕哲也君 次に、石油の備蓄計画についてお伺いしたいと思いますが、現在石油の備蓄状況はどうなっておるか、さらに将来の計画はどうなのか、この点についてお伺いします。
○田渕哲也君 それでは、次に海洋法会議の関係の質問をしたいと思いますが、この委員会でもよく問題になっておりますけれども、国連海洋法会議の単一草案の中に排他的経済水域の条項があります。同じく大陸だなの条項があるわけで、海底資源の開発についてはこの両者が競合しておると、こういう関係に...全文を見る
○田渕哲也君 海洋法会議の情勢なり見通しについてはいまお述べになったわけでありますけれども、ただ日本の国として、海洋法会議では各国がそれぞれ主張するわけですから、情勢をお聞きしておるのではなくて、日本はどういう主張をしてこの矛盾したものを統一しようとするのか、この点についてお伺い...全文を見る
○田渕哲也君 両制度の矛盾をなくするために努力するということはよくわかるわけです。その努力の方向についてどういう考えを持つか、たとえば二百海里の排他的経済水域というものを推していくのか、あるいは大陸だな条項の方を強く推すのか、どちらかしかないと思うんですね。この点の日本の態度をお...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、日本はやっぱり排他的経済水域二百海里説を強く主張しておると、したがって競合する場合には中間線論を主張しておると、こういうことでいいわけですね。
○田渕哲也君 それから単一草案の第七十条にレベニューシェアリングという条項があるわけです。これは沿岸国が二百海里を越える部分の大陸だなの非生物資源の開発については全面的な権利を有しない、その収入の何%かを国際機関に支払わなくてはならない、こういう条項があるわけですね。ところが今回...全文を見る
○田渕哲也君 わが国の場合はもちろんこれは適用されません。ただ、もしこの単一草案が条約として有効になった場合には韓国側には適用されるわけですね。だから韓国側はその石油の取り分の中から幾らか拠出しなくてはならない、こういうことになる理屈ではないかと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 もしこのレベニューシェアリングが共同開発区域の南の方に適用されても、わが国には好ましくも好ましくないこともないので、関係ないわけであって、韓国からすれば自分のところに全面的な権利はないということになるわけです。だから、韓国側がそこからの収入を得た場合には、その何分の...全文を見る
○田渕哲也君 わかりました。  次に、中国との問題ですけれども、いままで私なんかの質問に対しましても、政府はこの大陸だな協定を進めても日中関係に悪影響はないと、こういう趣旨の説明をされてきたわけです。ところが先日も、五月二十七日に中国側に説明したところが、非常に手厳しい抗議を中...全文を見る
○田渕哲也君 中国からこの問題について話し合い、申し出があった場合には話し合いに応ずるということを政府は言われております。もしこの日韓の共同開発区域について話し合いに応ずるとすると、それはどういうポイントについて話し合いをするわけですか。
○田渕哲也君 ということは、線引きの問題だけだというふうに解釈していいわけですか。たとえば、線引きの問題以外に、中国もあの地域についてはどうしても権利があるんだという主張をしてきて、共同開発に参加させろと言った場合、そういうことには応ずる余地はあるのかないのか、この点はいかがです...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、われわれが考えておる中国との話し合いのポイントは線引きの問題、これは韓国側はどうですか、韓中間の線引きについては韓国も中国と話し合う姿勢は持っておるのですか。
○田渕哲也君 将来さらにその共同開発区域より南東部の開発をするようになった場合、これは中国との関係が出てくるわけです。その場合は、わが国が中国と話し合いをする場合は、やはりその中間線論というものはあくまで主張するのかどうか。
○田渕哲也君 ところが、日中間の大陸だなも地形的には大体似たようになっているわけですね。そうすると中国は、やはり韓国との間で共同開発でやったんだから共同開発でやれという主張をしてくることは考えられるわけです。その場合は同じような共同開発方式にならざるを得ないのではないかと思います...全文を見る
○田渕哲也君 次に、北朝鮮との関係ですけれども、北朝鮮も依然として抗議をしておるわけでありますけれども、将来、朝鮮半島が統一されて現在の国の形態が変わった場合にこの協定はどうなるものか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 統一の形によっては継承されない場合もあると、それはたとえばどういう形の場合ですか。
○田渕哲也君 次に、石油開発公団は来ておられますか——これも本会議もしくは委員会で取り上げられた問題ですけれども、石油開発公団は韓国側の開発権者には融資をしない、こういうことが確認をされております。これについてもう一度確認をしておきたいんですが、これは法的にはどれによるものか。石...全文を見る
○田渕哲也君 これは、第一条の趣旨はあくまで産油国であるということが条件ですね。たとえば産油国でなくて石油は輸入しておるけれども、ここからとれた石油の一部を日本に輸出するという、そういうかっこうの場合は該当しないと見ていいわけですか。
○田渕哲也君 石油開発公団の融資条件というのは、現在は必要な費用の七〇%、それから金利は六・七五%以上ということがいわれております。ところが、大陸だな石油開発協会からもっと条件をよくしろという要望が出ておる。比率を八〇%に上げて金利は六%に下げろという要望が出されておりますけれど...全文を見る
○田渕哲也君 現在の公団の投融資額は、三十八社に投融資をしておる、そして二社に債務保証がある。投融資額の残高が五十一年度末で二千九百四十億円、債務保証が同じく二千二百三十億円、このように聞いておるわけです。問題は、このうち回収可能見込みのものはどれぐらいあるのか、また、回収不能見...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、七社に投融資をしたもの、あるいは債務保証したものは回収の見込みがない、こういうことになるわけですね。その額はどれぐらいになりますか。
○田渕哲也君 次に、開発権者に対する租鉱料、日本で言えば鉱産税ですか、これに非常に大きな差があるわけです。韓国側は租鉱料が一二・五%、ロイアルティーですね。そのほか署名賞与金とか生産ボーナスというものを取る。日本の場合は鉱産税一%ということになっておりますけれども、これだけですか...全文を見る
○田渕哲也君 その鉱区税というのは大体どれぐらいになるんですか、収入に換算した場合。
○田渕哲也君 参考人の意見を聞きましても、韓国側の一二・五%のロイアルティーにしても、これは一九五〇年代の水準だということなんです。現在はそこの鉱区を持っておる国の権利というものをもっと高く取ると。ところが、それに比べて日本の場合はきわめてこれは低いわけですね。だから、これが石油...全文を見る
○田渕哲也君 ということは、たまたまその探鉱が成功して、どんどん出てくるような場合にはこれを上げることもあり得るということですか。
○田渕哲也君 北海油田の場合は、生産開始とともに、イギリスにしてもノルウェーにしても国営会社あるいは公社を設立してやっておるわけです。わが国においても開発権者として特定企業やメジャーに任すのではなくて公社公団というものでやるべきではないか、こういう質問が衆議院でなされて、通産大臣...全文を見る
○田渕哲也君 それから、共同事業の契約のひな形というものをこの間いただいたわけです。特に通産省としてこの共同事業の契約についてチェックする個所、それをお伺いしたいと思います。特にこの条件がなければ認めないという個所。
○田渕哲也君 それが唯一の条件ですか、認める場合。
○田渕哲也君 たとえば、石油の価格の問題などはどうなりますか。たまたまここの開発した石油が非常にコストが高くついた場合に、全額日本へ持ち込んでもそうすると高い石油を日本が買い取り義務があるというようなことになるとこれはまずいと思うんですが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後に防衛庁にお伺いをしたいと思います。  この共同開発地域に石油採取の施設ができた場合に、この施設の防衛についてどう考えるのか、まずこの点をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 日米安保条約はそういう場合に適用されるかどうか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 これは確かに領域外ですから、日米安保条約の適用の範囲外ということになろうかと思います。そうすると、これはやはりあくまでも自主防衛ということになるわけですね。
○田渕哲也君 終わります。
06月09日第80回国会 参議院 外務委員会 第20号
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○田渕哲也君 まず、鈴木農林大臣は非常に長期間にわたりまして御苦労さまでございました。非常に苦労されたわけでございますけれども、今回の日ソ漁業交渉というものは非常に難航したわけであります。しかも、その難航した背後には領土問題が絡んでおるということは紛れもない事実であります。  ...全文を見る
○田渕哲也君 今度の交渉で北方領土周辺の二百海里の線引きを認めたわけです、ソ連側の。これはこの区域におけるソ連の主権行使を認めたことになるわけですけれども、これを認めた理由は何ですか。
○田渕哲也君 ソ連の最高幹部会令あるいは閣僚会議の決定の線引きを認めなければ交渉に入れない、その事情はよくわかるわけです。それから、いわゆるこれからのソ日協定、これでソ連がわが方の二百海里の線引きを認めなければこれまた交渉に入れない、これはよくわかるわけですけれども、私は線引きと...全文を見る
○田渕哲也君 確かに、二百海里の線引きを認めたことは、全面的にソ連の主権を認めたことにはならないかもわかりません。限定的にそのソ連の主権の行使を認めたということになると思うんですね。そのソ連の主権の行使を認めた理由は、現実にソ連がそこの施政権を持っておると、そういうことに基づいて...全文を見る
○田渕哲也君 もし彼らがそれを不法な占拠であるとするならば、限定的にせよ主権の行使を認めるというのは非常に大きな矛盾ではないかと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 ソ連側が最高幹部会令とか閣僚会議決定で線を引きます、それは向こうの勝手ですからこれはいいんですよ。これについてとやかく言っているものではない。われわれがそれを認めなければ、不法だと言っておれば、それは認められないと言えばそれでいいわけですけれども、現実に今回の日ソ漁...全文を見る
○田渕哲也君 ソ連があそこを占有しておる事実というのは、これは変わらないわけです。だから、われわれが幾らそこは領土だと言っても現実にはソ連が占有しておる、それはそれで仕方がないと思うんですね。ただ、何らかのかっこうで日ソ間でその既成事実を認めるということをしてはいけないと思うんで...全文を見る
○田渕哲也君 したがって、これを認めなければ魚がとれないという現実的なことはよくわかります。これがいわゆる魚か領土かという一つの論議だと思うんですね。  それで、いまの御答弁を総合すると、若干領土問題では矛盾を生じたけれども、魚を確保するためにやむを得なかったと、こういう解釈に...全文を見る
○田渕哲也君 第八条では確かにそういうことは書いてありますが、これはいわゆる玉虫色の表現でして、このことについて日本の領土の主張権を向こうが保障したことでもなんでもない。いわゆる領土の問題については、いままでの平行的な主張をそのまま認めたにすぎないわけです。だから、ここの第八条に...全文を見る
○田渕哲也君 私は玉虫色を非難しておるわけじゃないわけです。もともとこれは日ソの領土に対する立場が違うわけですから、両方が合意する文章となれば、これは玉虫色にならざるを得ない。これは四十八年の田中・ブレジネフ会談の共同声明においても、これはやはり玉虫色なんですね。未解決の問題を解...全文を見る
○田渕哲也君 私は、ソ日協定は、あと漁業の問題だけ決めればいいということでなくて、いま言ったその領土問題についていままでちょっと押されておる。これをやはり押し返すチャンスじゃないかと思うんです。だからソ日協定についてはその辺をもっと強い態度で臨んでもらいたい。  それに関連して...全文を見る
○田渕哲也君 ソ日協定の締結は、六月中にできる見通しはありますか。
○田渕哲也君 先ほど申し上げましたこの主権の線引きの問題、わが国の二百海里法に基づく線引きの問題並びに競合しておる地域のその主権の主張、こういうもののやり方によってはこれはなかなか簡単にはまとまらないと思うんです。もしソ日協定が六月末日までにまとまらない場合はどうなりますか。
○田渕哲也君 相互的な関係から言うと、ソ連の方も一カ月間の猶予期間があったんだから、こちらも一カ月間の猶予期間を認めてもいいではないかと。これは理解できるわけです。ただ問題は、そのときの領海内操業はどうなるのか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 私は、いままでは日本が非常に日ソ漁業暫定協定の締結に当たってはこちらは全く出漁できない期間が長引けば長引くほど打撃が大きくなる、非常にせっぱ詰まった立場にあったと思います。今度のソ日協定は、この話し合いが決裂して日ソ協定にまで影響を及ぼすようなことがあると大変ですけ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、ソ日協定が行政協定になるのかあるいは国会の批准を必要とする条約になるのか、これもいろいろ論議されておるところですけれども、私はやはり日ソ協定と対になるものである、ワンセットで考えるべきものであるということが一つ。もう一つは、いま言ったように領土に絡む問題が...全文を見る
○田渕哲也君 ただ私が先ほどから言っておりますように、この協定が領土に全く無関係なものでないということはお認めになりますね。日本の領土権に対して非常に大きな影響を持つものであるということは認められるでしょう。この点はいかがですか。
○田渕哲也君 海洋二法というのは国内法ですからね、問題はソ連との交渉で日本の主権に基づく海洋二法をどこまで認めさせるか、これが私はソ日協定の一つの課題だと思うのです。だからそのままソ連が認めてしまえばかけなくてもいいかもわかりません。ということは、北方領土を含んで日本の管轄権、裁...全文を見る
○田渕哲也君 私は、ソ日協定の領土に対しての重要性というものを認めていただきたいわけなんです。枠内と言うけれども法律には十四条、あれ政令で適用除外できるわけでしょう。だからそれは法律的に言うならば、それだって枠内ということになるかもわかりません。しかし、その十四条の適用の仕方によ...全文を見る
○田渕哲也君 認めることがあればということですけれども、日ソ協定では一応認めたわけです。漁業についての管轄権は認めたわけです。双方が主権を主張し合っているところにおいて、少なくとも漁業についての管轄権は日本は認めたわけです。だから今度はソ日協定で日本がそこを放棄するとなると、これ...全文を見る
○田渕哲也君 それはおかしいと思うんですよ。政府がいままで言ってきたこともそうでしょう。線引きの相打ち論ということを言ってきたわけです。線引きの相打ち論を言う以上は、ソ日協定でそういう線引きの問題が入ってくる。線引きの問題というのは、ただ単に地図に線を引くわけじゃなくて、国の主権...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後にもう一度確認だけしておきたいと思いますが、ソ連側が最高幹部会令並びにその閣僚会議の決定で線引きをして、しかもそれはソ連の主張どおり日本に認めさしたわけですね、漁業については認めさしたわけです。それで日本はそれを認めるのにちょっと抵抗が...全文を見る
○田渕哲也君 最後に一言だけ。  先ほど特定の地域で適用除外を決めるとか、そういう例外措置がある場合は当然批准をすべきものだ、そういうお考えでいいわけですね。海洋二法の適用についてソ連に対して例外措置を認める場合には批准すると、それはいいわけでしょう。
○田渕哲也君 終わります。
○田渕哲也君 今回の日ソ漁業交渉はまだ完結しておるわけではありません。ソ日協定さらには長期協定が残っておりますから、それがすべて終わらないといまの段階で総合的な評価というのはできにくいかと思います。しかし、いままでの交渉の経過を考えてみますと、私はソ連側がとっておる態度というもの...全文を見る
○田渕哲也君 総理の口から非友好的であるというような言葉はなかなか言いにくいと思いますけれども、私は客観的に見て決して友好的とは思えない、このように思うわけです。われわれもソ連の二百海里設定のやむなきに至った実情、あるいはソ連の国の食糧事情、こういうものの厳しさはよく理解しており...全文を見る
○田渕哲也君 私はそういう理念的なものはよくわかります。ただ、そういう莫然としたものが交渉力にはなり得ないと思うんですね。これは一般的な国際的な道徳としてそういうことが言えても、それがすなわち交渉力には結びつかない。私は、日本がソ連と対等の武力を持てなんと言うつもりは毛頭ありませ...全文を見る
○田渕哲也君 これは対ソ連の問題だけではないと思いますね。これからいよいよ資源ナショナリズムがますます盛んになる。そういう中でわが国が資源がない。やはりわが国の国民生活を守る上には資源を提供してくれる国、そういう国との関係を常によくしておかなくてはならない。  それから、外交と...全文を見る
○田渕哲也君 あと余り時間がありませんから、二点ばかり質問をしますけれども、先ほども質問したんですが、これから行われるソ日協定の交渉です。これがまだ行政協定にするか、国会の批准を求めるか、これからの推移を見なければわからないという答弁ですけれども、総理に確認をしたいと思います。も...全文を見る
○田渕哲也君 私は、国民の権利義務に関係することだけに限定されるものではないと思いますね。たとえば国の領土権とか主権とかというものに何らかの制約を与えるなら、それは当然批准すべきです。この点についてお答えいただきたい。  それから、時間がないから一緒に言いますけれども、漁業の転...全文を見る
○田渕哲也君 漁業政策を転換する長期計画をつくるべきだ、三カ年計画とか五カ年計画とか、それを早急につくるべきだと。
09月09日第81回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 まず、総務長官にお伺いします。先ほどから見切り発車の問題がいろいろ議論されておりますが、見切り発車とは何か、どういう状態なら見切り発車でないのか、この辺が少しまだあいまいな気がするわけです。私は、最低限度沖繩の県並びに市町村、これが合意する、それから、この交通方法の...全文を見る
○田渕哲也君 那覇市の問題を言われましたけれども、沖繩市も反対しておったということを聞いております。だから、私が言いましたように、やっぱり少なくとも沖繩の各地方自治体が合意する、これが必要だと思います。  それから、関係の深い団体ですね。この点についてはそのとおりだと思われます...全文を見る
○田渕哲也君 総務長官は来年の七月三十日の実施の線は大体動かす意向はないようにお見受けしております。そうすると、タイムリミットとして九月の中ごろまでには政令を出さなくてはならない。あと幾ばくもないわけでありますけれども、この間に行うべき手順として何が残されておることになりますか、...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、今月の中ごろまでのあと数日間に、私が言いましたような沖繩の各地方団体、地方自治体と関係諸団体との間に完全に合意ができる、こういう見通しをお持ちというふうに理解していいわけですか。
○田渕哲也君 次に、交通安全対策の問題についてお伺いをします。  やはり右側通行が左側に変わるというのは、これは非常にむずかしいいろいろな難問がたくさん出てくると思うんです。本土と同じような普通の状態のところでも、これは非常に混乱があるだろう。したがって、できるだけそういう場合...全文を見る
○田渕哲也君 私は先ほどからの論議を聞いておりまして感じたことは、たとえばすみ切りの問題にしても、基本的な考え方は現状と同程度のものにする。つまり右が左に変わった状態で現状と同程度のサービス水準、こういうことを言われておりました。私はこういう発想そのものにちょっと問題があるような...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げたいのは、やはり右を左に変えるという、こういう非常に大きな事業ですね。これをやるには、もう少し環境の整備をして、たとえば歩道の設置率とか、あるいは横断歩道橋とか、そういうものも本土に比べてやっぱりうんと上の水準にしておかないと危ないような気がするわけです...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、減価償却や金利負担の補助金は、どういうかっこうで出るということになりますか。これ何年かにわたって長期的にめんどう見るということになりますか。
○田渕哲也君 最後に、運輸省並びに通産省にお伺いをしたいと思いますが、現地の沖繩の自動車販売協会から、バス並びにタクシーに一度に新車の需要がたくさん出るわけですけれども、一度に出るということは、今後何年間かもう注文がないということになる。だから、これはぜひ現地の販売業者を通じてこ...全文を見る
09月13日第81回国会 参議院 文教委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 先ほどから医大並びに歯科医大等についていろいろ論議されております。  私もまず初めにこの医大、歯科大学の問題、寄付金の問題について文部大臣にお伺いをしたいと思います。私立医大、歯科医大の多額の寄付金、さらに不正入試などが現在大きな社会問題となっておるわけであります...全文を見る
○田渕哲也君 私は今回の通達が、入学時の寄付金、さらにそれにまつわるこの不正入学、そういうものについて一つの禁止措置を設けられた、これは一歩前進だと思うんです。しかし、この通知の全部をながめてみたときに、私は、まだまだこれでは解決しないんじゃないかという気がします。なぜならば、根...全文を見る
○田渕哲也君 それに関連して一つ疑問があるんですが、私立大学の場合、経常経費ですか、経常経費が三百二十八万円とした場合に、来年度の予算で、概算要求で一人百八十万という線が出ておりますね。これは私学振興助成法の第四条との関係ではどうなりますか。経常経費の二分の一……。
○田渕哲也君 わかりました。ただ、いずれにしましても、約八十万国が補助をされる、出したとしても、その額かそれ以上のものを私学側で負担しなくてはならない。そしてこれが学生あるいはその父兄の負担となれば、やはり一千万近い、六年間でですね。一千万円前後の負担とならざるを得ない。もしこれ...全文を見る
○田渕哲也君 大臣にお伺いしますけれども、この通知は、先ほど申し上げましたように、入学時の寄付金による不正入学を防止する、そういう意味では一歩前進ですけれども、反面、私は逆に問題が一つ出てくると思うんです。どういうことかと言いますと、五十二年度の寄付について文部省の発表があります...全文を見る
○田渕哲也君 私は、これは非常に大きな問題でありますから、ただ単にこのことだけで解決すると思いません。たとえば国公立の医大をもっとふやすとか、あるいは私学の援助に対する基本をもう一遍考え直すとか、そういう大きな措置も伴わなければ、たとえ多少節約してみたところにしろ年間何百万という...全文を見る
○田渕哲也君 それから、この中に書いてある一番むずかしいことが入学者選抜の公正確保であります。先ほども質問に出ておりましたけれども、これは結局、裏口入学でありますから表に出てこない。表に出てこないように不正入学させるわけですね。だから、そういうものは関単には発見できないわけです。...全文を見る
○田渕哲也君 それから、私は、幾ら私立大学にしろ、国から多額の補助金が出ておるわけですから、その教育内容というものにやはり重きを置かないといかぬ。したがって効果的な教育が行われないようなところに多額の国民の税金を使うわけにはいかないと思うんです。したがって、これも私は補助金交付の...全文を見る
○田渕哲也君 時間も残り少なくなりましたので次の問題に移りますが、現在の大学のあり方についてお伺いをしたいと思います。  現在、非常な不況が長続きしておる中で求人倍率というものが低下しております。特に大学卒業生の就職難はますますひどくなりつつある、そして将来を展望してみても大学...全文を見る
○田渕哲也君 文部大臣は、指定校制の廃止を経営者団体に要請されたということを聞いております。これについて、その後の経過はどうか、それから今後の見通しはどうか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私は、大臣がこの指定校制の廃止を呼びかけられ、また、それについて経営者団体も、必ずしも完全とはいかないまでも、その方向に対して努力をしておる傾向は見られております。これはやはり一歩前進ということで評価したいと思いますけれども、ただ問題は、この指定校制というものを採用...全文を見る
○田渕哲也君 大学がそのふさわしいものというのは具体的にどういうふうなことですか。
○田渕哲也君 終わります。
10月26日第82回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 第2号
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○田渕哲也君 時間が限られておりますので、まず基本的な問題について官房長官にお伺いをします。  今回のハイジャックの処置について、西ドイツのとった処置とわが国のとった処置と非常に大きな違いがある。しかし、これは両国の国情の違いもあります、また価値観の違いもあります。だから、私は...全文を見る
○田渕哲也君 新聞の評価だけではないと思うんです。たとえば西ドイツに対して各国の首脳から祝意のメッセージとか祝電が送られております。わが国がこの問題を解決したときにそういうものが来ましたか、どこかの国から。
○田渕哲也君 私は日本のとった人命尊重を基本とする政策は悪いと言うつもりはありません。これは当然のことであるし、また非常に大事なことだと思うんです。ただ、各国からわが国が批判を受けるというのは、このハイジャック犯に対しては、やはり国際的な一つの共同戦線、協力というものが必要なんで...全文を見る
○田渕哲也君 公安官制度は先ほど質疑出ましたけれども、もう一つ、機動隊の海外派遣、それをするための警察法の改正ということも、新聞等の情報では検討されておると流されております。この点についてはどう考えておられますか。
○田渕哲也君 じゃ、もう時間がありませんので、一言最後にもう一問だけお伺いします。  そうすると、その海外派遣ということはやらないというふうに理解していいわけですね。  それから、もう一つついでに意見を含めて尋ねますけれども、私の意見は、公安官制度にしても、機動隊の派遣にして...全文を見る
○田渕哲也君 時間もありませんので、官房副長官に二、三点かいつまんで質問をしたいと思います。  まず最初は、今回の政府のハイジャック防止対策の六項目は、内容は四十八年八月のハイジャック防止対策要綱とほとんど同じであります。これは先ほどもお話にありましたように、十分実行されなかっ...全文を見る
○田渕哲也君 次に、今回のハイジャックに対する対処の仕方を見ますと、非常に政府の対策の中で混乱が見られると思います。たとえばいわゆる旅券冊子の交付についても、これは石井次官が現地でやむを得ない判断でされたことだと思いますけれども、これが全然報告されていなかったり、あるいは持ってい...全文を見る
○田渕哲也君 ハイジャックという事態はきわめて不測の事態ですから、それから緊急にその対処が迫られるわけですから、私は政府の中で混乱が起こるというのもある程度やむを得ないと思うんです。しかし、本当はこういう緊迫した中でそういう混乱が起こってはならないのでありますから、私はやはり今後...全文を見る
10月27日第82回国会 参議院 文教委員会 第2号
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○田渕哲也君 私は、最近わが国の国際的な諸活動が進展するに伴いまして長期間海外に勤務する人がふえております。それに伴って義務教育相当年齢の子女もこの六年間に二倍にふえるという、こういう状態があるわけであります。同時に、長期間の海外勤務から帰国する子女というものも急増しておる、こう...全文を見る
○田渕哲也君 この身分の問題ですが、これも出張扱いで統一させるといいましても、教員は地方公務員でありまして、人事権は各都道府県の教育委員会が持っておるわけであります。したがって、統一させるといいましても、これは各都道府県に属する問題ですからそう簡単にいくのかどうか、この点はいかが...全文を見る
○田渕哲也君 大体各都道府県ともこれに対して協力されるであろうという見通しでありますけれども、もしこの取り扱いが統一された場合には、すでに海外に派遣されておる教員についてもこれは適用されるわけですか。
○田渕哲也君 この海外にいる子女に対する教育の責任は、これは本来どこにあるべきものですか。国が責任を負うべきものか、都道府県が負うべきものか、この点はいかがでしょうか。
○田渕哲也君 これは当然そうですけれども、基本的に教育、特に義務教育の場合は国がそれをやる責任がある。それを地方においても、地方に分担さしておるということもあるわけですけれども、海外に住んでおる人たちの教育の責任は行政の面ではどこが持つべきものか。
○田渕哲也君 つまり文部省で責任を持つべき部分と外務省で持つべき部分とあると。しかし、いずれにしても海外の場合は国が責任を持つべきだと、そういうことは言えるわけですね。間違いありませんか。
○田渕哲也君 もちろん、海外でありまして、日本の主権が及んでおりませんから国内の場合とは同一にはいかないと思いますが、とにかく国か都道府県かどちらかが責任を持つとすると、やっぱりこれは国だということは間違いないと思いますね、都道府県は責任の持ちようはないわけでありますから。  ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、派遣教師だけでは必ずしも全部満たされるわけでありませんから、現地採用教師というのがありますね。現地採用教師というものの取り扱い、これは派遣教師との間で非常に差があるわけです。これはできるだけやはり均衡を図るべきだと思いますけれども、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 これは処遇の均衡ということも重要ですが、もう一つはやはり費用の負担ということですね。現在国からのこれに対する助成はどれぐらいあるか、あるいは今後これはどうなるのか、その点はいかがですか。
○田渕哲也君 現在、基本的にこの日本人学校が少ないと思うんですね。特に全日制の学校というのは非常に少ない。大体海外にいる子女の三分の一ぐらいしか入れないというのが現状ではないかと思うんです。来年度の予算では、ウィーンとかワルシャワ、シカゴ等七都市に全日制の学校を増設する要求をされ...全文を見る
○田渕哲也君 しかし、いずれにしてもこの全日制の学校が足りないことは事実だと思うんです。今後やはりこの全日制の日本人学校をふやす、これは非常に重要だと思うんですけれども、来年度は七校の概算要求ですけれども、海外勤務者がどんどんふえておる、これからもまたふえていくであろう、そうする...全文を見る
○田渕哲也君 それから、日本人学校の事務員の給与は現在どうなっておりますか。
○田渕哲也君 これについてもやはり援助をふやすべきだと思うんですけれども、いかがですか。
○田渕哲也君 次に、帰国子女の問題についてお伺いをしたいと思いますが、この帰国子女の日本の学校の受け入れ体制はどうなっておりますか。これは義務教育、高校、大学、それぞれについて現状をまずお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それから海外の日本人学校、もちろん外国の学校も同じでありますけれども、この日本の学校とその学期の、学年の始まる時期が違うわけですね。このずれというものが非常に問題です。これは海外子女教育推進の基本的施策に対する研究協議会、ここにおいてもこの点についての要望が出されて...全文を見る
○田渕哲也君 それから、海外からの子女の受け入れについて五十三年度の予算の概算要求では、特別学級をつくるところが三校、それから混合受け入れ方式のところが五校の増設をこの概算要求で要求されております。この程度で果たして十分なのかどうか、これはいかがでございますか。
○田渕哲也君 私立学校ですね、私学においてもこのような帰国子女に対する教育を行っておるところがあるわけですけれども、こういうものに対する助成というものはどうなっておりますか。
○田渕哲也君 やはり最近の情勢が変わりまして、海外在住の子女が急激にふえておると、それに伴って今度帰国子女も急激にふえておる。だから、やっぱりその教育に対応する体制というものを早急につくっていただくべきだと思うんです。一つは、先ほど言いましたように、日本人学校の増設をやってもらう...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
11月21日第82回国会 参議院 法務委員会、運輸委員会、交通安全対策特別委員会連合審査会 第1号
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○田渕哲也君 私は、このハイジャックの防止のための法改正ですけれども、確かにこれは必要だと思います。しかし、法律改正をしたからハイジャックが全く起こらないということは考えられないわけです。もちろん、ダブルチェックの強化その他あらゆる手は打ってもらわなくてはなりません。しかし、私は...全文を見る
○田渕哲也君 ハイジャック犯というものは、人命を盾にとって、いわゆる人質をとっての行動でありますから一人命を守りながらしかも犯人の要求に応じないということは非常に困難なことです。しかし、その困難を追求していくというのは私はまず政府の基本的な姿勢でなくてはならない、このように考える...全文を見る
○田渕哲也君 私が政府の後の混乱を見ておりまして感じたことは、それぞれが責任逃れをやっておるという感じを受けたわけです。ああいう場合ですから非常の措置をとらなくてはならない。また、その措置が結果として国民から批判を受けるような措置もあり得ると思うのです。そういう場合に、おれは知ら...全文を見る
○田渕哲也君 それから、私はハイジャックが起こった場合には、ハイジャック犯人との戦争でありますから、戦争に勝つにはこちらの手ごまが多い方がいい。こちらの打つべき手というものの幅が広い方がいいわけです。そういう観点から質問をしたいと思いますけれども、警察官を飛行機に乗せるとか、ある...全文を見る
○田渕哲也君 運輸大臣はいかがですか。
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後にもう一つだけ質問させていただきたいと思います。  警察官の海外派遣、あるいは機動隊の海外派遣、こういうこともいろいろ論議されておりました。今回はそのための警察法の改正は見送られたわけでありますけれども、これは警察法の改正をしなくても...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。