田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1981年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月30日第94回国会 参議院 本会議 第4号
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○田渕哲也君 私は、民社党・国民連合を代表し、鈴木内閣の所信をただしたいと思います。  まず第一は、財政再建についてであります。  大蔵大臣は、一月六日の記者会見で、「今度の予算は財政再建一年目の予算としては満点」と胸を張られたのであります。私は、これは大臣一流の自己宣伝かジ...全文を見る
03月28日第94回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○田渕哲也君 まず、外務大臣にお伺いをしますが、訪米の結果の報告を聞きまして、特に新聞報道によりましても、対ソ認識の一致あるいは強いアメリカ政策の支持、さらにはパートナーシップに基づく協力の約束、こういうようなことが強くうたわれておるわけであります。しかし、外交交渉というものは、...全文を見る
○田渕哲也君 それから、SALTの交渉についてもアメリカに意向をただしたいということでしたけれども、それはいかがですか。
○田渕哲也君 それから、アメリカの経済援助の後退ということが言われておるわけです。特に、多国間経済援助については見直すというような方針も出されておりますけれども、これについて外務大臣は、やはりこういうものをアメリカに国際的な役割りを実行するように要請するということを言われましたけ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、防衛問題についてでありますけれども、基本的な面でアメリカもわが国の諸条件、制約というものは理解しておるということでございましたけれども、しかし、平和憲法の枠内といっても私は双方の考え方にかなり大きな差があるような気がするわけです。そして、外相の訪米の中で出...全文を見る
○田渕哲也君 総理にお伺いをしますけれども、防衛計画の大綱は当面見直しは考えていないということですけれども、私はその理由として現在まだその水準まで行っていない、だから見直す必要はないんだという言い方、そういう答弁というのは私は一種のごまかしたと思うのです。防衛計画の大綱というのは...全文を見る
○田渕哲也君 総理が今度訪米されるわけですけれども、外務大臣の訪米の結果を踏まえて、総理が訪米されたときにアメリカと話し合いをしなければならないこと、訪米でしなければならないポイントは何か、それをお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 午前中もちょっと触れましたけれども、防衛計画の大綱の問題で再度外務大臣に確認をしたいと思うのです。  ワインバーガー長官は、防衛計画の大綱は五年前のもので、その後のソ連の軍事増強並びに世界侵略の現実に十分対応したものとは思われないと不満を表明した、こういう新聞記事...全文を見る
○田渕哲也君 防衛計画の大綱には全然触れなかったということですか、ワインバーガー長官。
○田渕哲也君 外務大臣が述べられたことに対して、長官はどう言ったのですか。
○田渕哲也君 次に、自動車の問題についてお伺いしますけれども、もうすでに規制の台数についてアメリカ大使館、マンスフィールド大使を通じて非公式に伝えられておるという報道があります。これは事実かどうか。
○田渕哲也君 通産大臣にお伺いします。  この自動車の輸出規制というのは、アメリカの要請に基づいてやるというのですか、あるいは日本が自発的にやるのか、どちらでしょう。
○田渕哲也君 外務大臣の訪米に関する記事によりますと、自主規制を向こうは希望しておるという記事があるわけです。自主規制というのは形は日本が自主的に自発的に規制するということになりますけれども、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 要請するというような言葉はなかったと思います。恐らくこれはアメリカが来ていろいろアメリカの事情を説明し、あるいは議会の動きとか、そのほかの状況を説明する。その状況を判断して日本が自発的に規制をするということになるのではなかろうかと私は思うわけです。  その場合、問...全文を見る
○田渕哲也君 外務大臣の話し合いで、この自由貿易主義を守るためにという言葉があります。しかし、自由貿易主義を守るためにというなら、本当はいかなる形でも規制をしないというのが原則であります。それから、規制をするならガットのルールに基づいてやるというのが私は自由貿易主義を守る道だと思...全文を見る
○田渕哲也君 あくまでも緊急避難的なものだとするならば、その緊急避難を要する一つの何らかの事態というものがあるわけです。だからこういう措置をとるわけですね。そして、そういう事態がなくなればこれは直ちに解除されるべきものである。それなら、一体その事態というものは何であって、そしてど...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、あと一言だけお尋ねしたいと思います。  この事態、どういう事態を緊急避難が必要だと認めるか、これはかなり私は限定的にしぼってもらいたいと思うのです。あれもこれもいろいろあるから、これで緊急避難だと言うんじゃなくて、ごく例外的な特殊な非常事...全文を見る
05月07日第94回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○田渕哲也君 まず初めに、蚕糸砂糖類価格安定事業団法というものについてお尋ねをしたいと思いますけれども、この法律は、日本蚕糸事業団と糖価安定事業団を合併して新たにこの事業団をつくるというものであります、  そして、その業務内容については従来どおり変更はないのだというふうに説明さ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この事業団の業務について若干質問をしたいと思いますけれども、特に蚕糸事業団の業務についてお尋ねしたいと思うんです。  蚕糸事業団の業務、これは繭糸価格安定法に基づくものでありますけれども、本当に日本の養蚕業というものを完全に守れる制度かどうか、私はちょっと疑...全文を見る
○田渕哲也君 絹製品の需要減退の理由というのはいろいろあろうかと思います。生活様式が変わったとか、あるいは不況によって実質所得が減ったとかありますけれども、私はやはり二力に生糸価格の高騰ということがあると思うのです。昭和四十年と現在と比較してみて、他の繊維との価格を比較してみます...全文を見る
○田渕哲也君 それから、私はこの事業団の価格安定機能というものに一つの矛盾点があると思うのです。  それはどういうことかというと需給調整というのが過去の数字——これは農蚕園芸局から出された資料ですけれども、糸換算で国内の生産、輸入というものが書いてあります。それから需要の合計も...全文を見る
○田渕哲也君 それはよく理解しておるわけですけれども、私が指摘しておる点は、これはあくまで価格安定制度ですから、統制じゃないわけですね。いわゆるその買い入れ、売り渡しによって価格を安定させようということですから、あくまでその市場原理というものに基づいたものなんです。ところが、それ...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしても、絹製品というものは完全にシャットアウトするわけにはいかぬ、ある程度の貿易管理令による制約はあっても、完全に閉鎖市場にするわけにはいかないということが言えると思います。そうすると、わが国の養蚕業というものを維持するためには、その養蚕業の需要家である絹織...全文を見る
○田渕哲也君 いまのお話を伺っておりますと、具体的にはやはり基準糸価なりそういうものを下げざるを得ないということになるように例えるわけです。もちろん先ほど言いましたように、絹製品が完全な閉鎖市場ではない、それから完全な統制の制度でない以上、私はこの価格帯の設定、どのところに設定す...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この制度が完全な保護制度でない以上、日本の養蚕業が生き残る道というのは、やはり生産性向上をしてコスト引き下げがどこまでできるか、それがその国際競争に耐え得るか、完全な国際競争までは無理としても、国際価格との差をどれだけ縮められるか、それがやはり養蚕業が存続でき...全文を見る
○田渕哲也君 次に、若干具体的な問題で質問したいと思いますが、まず事業団の在庫を何とか減らさないとこれは大変なことになると思うんですね。在庫の内訳は実需割り当て分の凍結分、これが二万三千八百五十俵、それから一般輸入糸が八万三千九百七十五俵、それから国内生糸が四万俵余りということに...全文を見る
○田渕哲也君 お話はよくわかりますけれども、私は先ほど言った矛盾点が具体的にここにあらわれておると思うんですね。非常に需要が減退して実勢糸価、が下がってくるとマル実が出せなくなる。それから、マル実がこれ実質的にはもう二年ほどストップしておることになります。これは機屋さんの立場から...全文を見る
○田渕哲也君 それから、輸入生糸の値段ですけれども、二国間協定で入ってくる値段は国際相場に比べてかなり高いわけです。これはもっと安く買うようにできないわけですか。
○田渕哲也君 ただいまは輸入糸の在庫も豊富ですから、無理して買わなくてもいい状況だと思うんです。ただ、二国間協定のあの歴史的なものから見てゼロにはなかなかできないと思いますけれども、この際やっぱりできるだけ安くしてもらうことが大事だと思います。  それから、最後に通産省に、絹製...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
05月21日第94回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○田渕哲也君 私は次の三つの点を要請し、またそれに関連をして質問をしたいと思います。  まず第一は、先般のはえなわ切断の事故に続いてまた新たに流し網の切断というような問題が生じておるわけでありますけれども、まず、今回の合同演習によってもうこれ以上絶対に被害を出さない、そのための...全文を見る
○田渕哲也君 防衛庁、どうですか。
○田渕哲也君 農林水産大臣は再び演習の中止を申し入れられますか。
○田渕哲也君 それから第二の問題は、やはりこの被害補償に万全を期すということだと思います。これは事実調査をやられておるわけでありますけれども、事実調査の結果現在までにわかっておる被害を与えた可能性のある艦船の名前、どの程度わかっておりますか。
○田渕哲也君 被害を与えた可能性があるというところまでわかっておりますけれども、被害を与えたということがまだ立証できていない、それならこれを立証するために現在どのような措置をとっておられるのか、現在可能性のあると言われておる艦船はアメリカ四、ソ連一と言われておりますけれども、アメ...全文を見る
○田渕哲也君 これはその海域にいたということがわかっても、その艦船自体がはえなわを切ったという自覚がなければわからない、立証はできないと思うのです、もちろん日本の漁船の方でその証拠になるようなものを持っておれば別でありますけれども。したがって、この加害者の特定並びに立証というのは...全文を見る
○田渕哲也君 問題はどのようにして立証するか、また、そのために現在どういう措置をとっておるかということについてお伺いしたいわけです。各省どこでも構いませんが、どこがどのようにしてやっているのですか、何もやっていなければこれ被害補償というのはできないでしょう。
○田渕哲也君 問題は、その場合にじゃどの分をアメリカに要求し、どの分をソ連に要求するわけですか。
○田渕哲也君 漁民が受けた損害の中で、アメリカに対してもソ連に対しても一応請求するけれども、それが立証の問題で壁に当たって損害賠償が行われない。アメリカの方は先ほど非常に好意的だという話がありましたけれども、ソ連の方は必ずしもそうではないと思います。損害賠償を受けられない場合は国...全文を見る
○田渕哲也君 それから、出漁見合わせのための逸失利益被害というのがあるわけですね。これはどこが損害賠償をすべきものですか。
○田渕哲也君 いずれにしても、この被害補償というのはこれはなかなかむずかしい問題をたくさん抱えておると思うのです。したがって、これは迅速にやはり被害者を救済するために何らかの特別措置を講ずる必要があると思いますけれども、そういうおつもりは農林大臣は持っておられますか。
○田渕哲也君 時間も余りありませんので、最後に、まあ訓練海域の設定の適不適という問題が今回あったと思いますけれども、これは今後防衛庁の方で訓練をされる場合には、事前に農林水産省その他と十分協議されるということが必要だと思いますけれども、これを再度確認したいと思いますが、いかがです...全文を見る
○田渕哲也君 最後にもう一問。  それから、四月二十三日にソ連の艦船による実弾射撃が無通告で行われたという問題があります。それからアメリカのポラリス原潜の日昇丸への衝突事件、それから今回の事件。で、今回のはえなわを切った事件も、アメリカの軍艦とソ連の軍艦が同じような海域の中にお...全文を見る
○田渕哲也君 ちょっと答弁漏れがありますので。
06月02日第94回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
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○田渕哲也君 まず初めに大臣に、食管制度がいままで果たしてきた役割りについて、どのように評価されるか。メリット、デメリット、すなわち功罪両面についてお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 大臣の答弁をごく簡潔に言いますと、メリットの方は米の安定供給ができたということだと思います。それから、デメリットは財政負担の増大ということだと思いますけれども、私はもう少しあると思うのですね。  メリットの方は、米の安定供給と同時に、やはり農家の所得補償がこれによ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、農家の所得を維持向上する、そのための補償が必要だということは否定しません。また、それについて食管制度は大きな役割りを果たしてきたことも否定できないと思います。私が言っているのは、農家の所得を補償しながら、しかも生産性向上をもう少し進めて——もちろん第二次産業と...全文を見る
○田渕哲也君 一般には、食管制度というものは食糧の安全保障のために必要な制度である、このように考えられるのが常識だと思うのです。ところが、私は若干それに疑問を持つわけです。なぜかというと、食糧の安全保障というのは米だけではない。確かに米の自給率は一〇〇%以上は維持されてきたけれど...全文を見る
○田渕哲也君 確かに、米については非常に効果があったと思うのです。ところが、反面、それが逆に他の穀物については裏目に出た要素がある。だから、総合的に見た場合は必ずしも成功していない、これがこの数字ではっきり結果に出ているのじゃないかと思うのです。この点はどうですか。
○田渕哲也君 先ほども申し上げたとおり、私は農業の所得補償ということはきわめて重要だと思うのです。それは否定するものじゃありませんけれども、その役割りを食管制度が果たしてきた。ということは、米だけにその役割りを負わせてきたのではないかという気がするわけです。だから、これ農業の所得...全文を見る
○田渕哲也君 私は、食管制度というものがきわめて重要視されるというのは、単なる米政策だけではないと思うんですね。やっぱり農業の所得補償も含めた社会政策的な意味を負わされているからだと思うのです。それが私は米にばかりおぶさり過ぎるから今日のような過剰米の問題が生じたりあるいは高米価...全文を見る
○田渕哲也君 私は食糧の安全保障政策というのは、結局有事の場合にも国民の食糧を確保できるということだと思いますけれども、その有事でもいろいろな形があるわけで、いわゆる不作とかそういう面もあれば、あるいは戦乱とかそういうことで外国から入ってこなくなるという面もあるというふうに思うの...全文を見る
○田渕哲也君 理想的に言えば、やはり農業の国際競争力が強いというのは本当は一番安全保障力になると思うのです。アメリカのような国は圧倒的に食糧の安全保障の面では強いわけですけれども、日本の場合は国情が違うから一律にそうはいかないと思いますけれども。それと同時に、安全保障という立場か...全文を見る
○田渕哲也君 やはりこの農業の生産力をつけるということ、それから自給率を高めるということが安全保障のためのきわめて基本的要件だと思います。  それと同時に、非常事態に対応する政策です。先ほど少し答弁の中でも触れられましたけれども、私はまず第一に備蓄だと思うのですね。最も手っ取り...全文を見る
○田渕哲也君 次に、食管制度をこれからどうするかということについて少し質問をしたいと思いますけれども、私は現在の食管制度はいろいろな面で壁に当たりつつある、行き詰まりつつあるのではないかと思っております。  一つは、やはり過剰米の問題でありますけれども、これだけ過剰米がふえたと...全文を見る
○田渕哲也君 それともう一つは、減反とか転作ということが本当にスムーズに進むのだろうかという危惧があるわけです。現在は水田利用再編対策費ということでかなりの補助、奨励金を出しておるわけですけれども、今後減反、転作がふえていくと、この奨励金というのも非常に莫大な金額に上って、いずれ...全文を見る
○田渕哲也君 今回の食管法の改正は、この現在の食管制度のそういう問題点あるいは矛盾点、こういう問題について抜本的な対策を避けて、現状追認にとどまっておると言われる節もあります。この点はどうなのか。  それから、今回の改正のねらいは何なのか、この点についてお伺いをしたいと思います...全文を見る
○田渕哲也君 今度の改正の中で、一つのポイントとして、米穀の管理に対する基本計画の策定ということがあるわけです。これはいままでかなり委員会でも論議されてきておりますけれども、これは法律の趣旨説明の中で、米穀の需給調整、その他本法の目的を遂行するためにやるんだと。主な目的は米穀の需...全文を見る
○田渕哲也君 この生産調整については法的強制力はないとされておりますけれども、法的強制力がないとすると、何によって生産調整をやるのか。これはたとえば価格操作といいますか、価格政策、いわゆる市場原理に基づく生産調整というのが一つある。もう一つは、この補助金政策で転換をした方が有利だ...全文を見る
○田渕哲也君 補助金政策でやると言っても、私は農家の自由意思だけで決められてはいないと思うのですね。やっぱり法的強制力がないと言いながら、予約限度制度を設けて、それ以上つくっても買わないぞというようなことで半強制的にやられるから、奨励金もあることだし、いやいや転作をするというのが...全文を見る
○田渕哲也君 次に、流通部門についてお伺いをしますけれども、これはどういう方向に持っていこうとされるのか。まあ法制が緩和されたということですけれども、競争原理の導入についてどう考えられるか。あるいは効率的な流通ということも言われておりますけれども、これはどのような方向でそれを実現...全文を見る
○田渕哲也君 今回の改正で米穀業者の登録制が許可制になったわけですけれども、この許可制ということは新規参入の抑制につながらないだろうか。また、それが競争原理の導入に逆行するのではないかと思いますけれども、いかがですか。
○田渕哲也君 既成の米屋との意見調整機関を設置するということですけれども、具体的にこれはどのような構成になるのか、あるいはどのような運営がされるのか、お伺いいたします。
○田渕哲也君 それから、やみ業者の取り締まりは具体的にどうするのか。たとえば神奈川県では正規の業者三千に対してやみ業者が三千もあると、大体同数あると言われておりますけれども、これが完全にシャットアウトできるのですか、いかがですか。
○田渕哲也君 そうすると、いままでの無登録業者も許可申請をすれば中には認めるものもあるということになりますか。
○田渕哲也君 たとえば今度不正規流通の取り締まりを厳格にしてそういうものを取り締まった場合に、やはり消費者に対する供給面できわめて不便になるということはあり得ないですか。
○田渕哲也君 不正規流通米、すなわちやみ米が発生するにはそれなりの原因があると思うのです。その原因は何とお考えですか。
○田渕哲也君 やみ米発生の原因というのは種々あると思いますけれども、次のようなケースも考えられると思うのです。一つは、政府米、いわゆる標準価格米の配給といいますか、売買の場合、あるいは自主流通米にしても、完全に自由ではない。本当に好きなものが好きなだけもらえるわけではない。中には...全文を見る
06月03日第94回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
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○田渕哲也君 山地さんがおっしゃいましたように、食管法が過去において、あるいは過去から現在に引き続いて、社会の安定のために非常に寄与してきた、そういう反面、効率の面では問題があったと、やはり私は功罪両面があると思うのです。私は、もちろんすべての政策がいい面ばかりというのは余りない...全文を見る
○田渕哲也君 時間が余りないようですから、一点だけについてお尋ねをしたいと思います。  不正規流通米の件ですけれども、この発生源は生産者から出るものと、それから流通段階から出るものとあると、このような御説明があったわけですけれども、これの——もちろんやみ米ですから中身はなかなか...全文を見る
07月14日第94回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 私は、この米価についての政府の態度、方針、こういうものは矛盾とごまかしに満ちておると思うんです。といいますのは、生産者米価の据え置きを今回諮問するというのは食管法に定められた生産費・所得補償方式をなし崩しに転換しようとするものだ、こういう気がします。しかしながら、現...全文を見る
○田渕哲也君 私は、食管制度の成果というものを全面的に否定しておるわけではありません。食管制度がきわめて大きな役割りを果たしてきたと思いますけれども、少なくとも米が過剰の状態になってきた、それから財政的な困難な要因がふえてきた、そういう中で十分対応し得なくなってきておるということ...全文を見る
○田渕哲也君 最後に大臣に一問お伺いしますけれども、将来の米価水準、目標ですね、大体どういう米価水準を目標とされるのか。それから日本の米作農業についてのビジョン、こういうものについてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 第二臨調の第一次答申の中に、食糧管理の問題あるいは水田利用再編対策の問題さらにその他の農業助成の問題、いろいろ触れられておりますけれども、この内容はわが国の農業にとってはきわめて厳しい内容だと思います。しかしそれだけではなくて、私はこの本質というものは、いままで政府...全文を見る
○田渕哲也君 私はこの答申が出てきた原因というのは、主として財政的な問題だと思います。特にこの第一次答申というのは、五十七年度予算というものをどう編成するか、増税なしで財政再建路線を行うためにはどうすればいいか、そういう発想から出てきておるわけですね。だから財政的な立場からいうと...全文を見る
○田渕哲也君 私はいままで長年にわたってやってきた自民党政府の農政というものは、必ずしも評価できないと思います。なぜかというと、あれだけ多額の補助金をつぎ込み、また食管制度も含めてたくさんの国家の財源を使いながら、日本の農業の体質というものはそれほど強くなっておりません。やはり農...全文を見る
○田渕哲也君 私は、臨調の中に米並びに麦の価格決定の問題について触れておりますけれども、まず米価については、臨調の答申の中に「政府米の売買逆ざやの解消に努めるとともに、品質別需給の動向を踏まえつつ、今後の品質格差の取扱いに適正を期する。」、このようにうたっておるわけです。この売買...全文を見る
○田渕哲也君 私は、米の価格の問題でも麦の価格の問題でも、本音とたてまえがだんだんずれてきておるような気がするわけです。先ほど岡部委員からも質問がありましたけれども、この算式というのを見てみますと、この中の変数というのは−Cと−Hなんですね。それで問題はこの需給状況、需給状況がこ...全文を見る
○田渕哲也君 最後に過剰米の問題についてお伺いしますけれども、過剰米処分に伴う財政負担は今後七年間に約一兆三千億円要ると言われております。そして五十七年度は大体五十六年度の二倍、一千六百億ぐらいは必要だと言われておりますけれども、これはゼロシーリングが言われておる中でどのような措...全文を見る
○田渕哲也君 最後に、臨調答申に「過剰米処理の合理化に努め、」という言葉がありますけれども、具体的にどういう方法があるのか、輸出のお話も出ましたけれども、輸出などの今後の見通しはどうかお伺いしたいと思います。
09月03日第94回国会 参議院 安全保障特別委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 まず防衛庁長官にお伺いをしたいと思います。  本年度の防衛白書では、ソ連の軍事力の増強について「わが国の安全保障にとって潜在的脅威の増大である」、このように書かれているわけであります。  そこで、私がまずお伺いしたいのは、現在の防衛計画の大綱策定の時点、つまり昭...全文を見る
○田渕哲也君 政府がソ連の軍事力を潜在的脅威であるという言葉で表現したのは、私の記憶によりますと昭和五十四年の二月の衆議院の予算委員会においてからだと思います。それ以前にそういう言葉を使った事実はありますかお伺いします。
○田渕哲也君 去年の十一月の衆議院の内閣委員会において大村防衛庁長官はこのように言われております。脅威というのは侵略する能力と意図と結びついて顕在化する。現在はそこまでいっていないから、この侵略する能力に着目して潜在的脅威と判断しているわけだけれども、ソ連の軍事力を潜在的脅威であ...全文を見る
○田渕哲也君 現在防衛白書の中では、ソ連だけを潜在的脅威として規定をしておりますね。ほかの国の軍事力についてはそういう言い方をしておりません。現在わが国はそういう判断ですか。潜在的脅威としてわれわれが見ているのは、ソ連の軍事力だけであるというふうに考えていいわけですか。
○田渕哲也君 そうすると、わが国の防衛計画を立てる場合には、ソ連の軍事力のみを念頭に置いて立てるということでいいわけですか。
○田渕哲也君 北朝鮮についてはどう見られるのか。朝鮮半島の平和と安定は、わが国の平和と安全にとってきわめて重要である、こういう認識を政府は持っておられると思います。とするならば、もし北朝鮮の軍事力というものが、朝鮮半島の平和と安定にとって脅威であるとするならば、すなわち北朝鮮の軍...全文を見る
○田渕哲也君 わが国の国益に沿うものでないということは、ちょっと余分なことだと思うんですね。本当に脅威である、潜在的脅威であるかどうかという判断をするということと、どう表現するのが外交上プラスかということと、両方の要素があると思うんです。国益に沿わないということは、むしろ後者のウ...全文を見る
○田渕哲也君 韓国の問題は後でもう少し触れることにしまして、もとに戻りまして防衛計画の大綱の問題ですけれども、やはりわが国を取り巻く情勢の中の潜在的脅威というのはソ連であります。北朝鮮はそれほど潜在的脅威ではないという答弁があったわけでありますから、潜在的脅威というのは、ソ連の軍...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、現在防衛計画をつくる上の大きな要素が変更したけれども、変えなくていいという判断の基礎には、私は現在のソ連の軍事力が増強しておるけれども、それを念頭に置いた上においても現在の大綱の水準を達成すればそれで十分対抗できる、こういう判断を政府は持っておられると...全文を見る
○田渕哲也君 私はそれは少しおかしいと思うんですね。たとえば、現在のわが国の防衛計画をつくる一つの基本構想というものがなければならない。私は大綱というものはそういうものだと思うんです。そして、その基本構想というものは現在のわが国が置かれておる状態から出てくるものだと思うんです。そ...全文を見る
○田渕哲也君 私はその説明では納得できないと思うんですね。やはり現在の世界情勢とか、わが国を取り巻く潜在脅威の状況とか、それに対応するためには防衛力をこの程度ふやすことが必要である、そういう国民の合意ができて初めて予算も組めるし、何もできるわけです。ところが、いまの大綱というもの...全文を見る
○田渕哲也君 大村長官は先日のテレビ座談会で、わが国周辺数百海里、航路帯千海里の防衛は、現在の大綱の水準では不十分だと、こういう趣旨の発言をされておりますが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 現在の大綱の水準達成は、一次の五六中業でやるということですけれども、これの達成できる時期ですね、一般には六十二年度と言われておりますけれども、アメリカからはもっと早くしろというようなことも言われておるようであります。政府としてはこれどう考えておられるわけですか。
○田渕哲也君 それから防衛白書では「国を守る気概」の必要性を強調すると同時に、民間防衛の問題を取り上げております。民間防衛の問題は、戦争という極限状態の中で、国民の生命並びに財産に及ぼす被害を最小限度に食いとめるために必要だと思いますけれども、しかし、政府は本当にこの問題に本格的...全文を見る
○田渕哲也君 民間防衛を取り上げるとするならば、私は有事法制というものはこれは密接な関係を持ってくると思うんですね。有事法制そのものも、戦争という非常事態の中でも、できる限りいわゆる超法規的と言いますか、無法あるいは無秩序、混乱というものを最低限度に抑える、そして国民の権利義務に...全文を見る
○田渕哲也君 それから、大村長官は、今回の五十七年度予算編成の問題に触れて、防衛費の七・五%増は最低限必要なんだということを主張されております。五十六年度予算編成のときには概算要求九・七%が実際には七・六%になって、アメリカ側が非常に期待外れだということでごたごたしたわけです。私...全文を見る
○田渕哲也君 それからアメリカがソ連の脅威というものについて、同盟国並びに同盟国の国民の理解を得るために、これは主としてNATO諸国の要請にこたえて、ソ連の軍事力配備の秘密条項について公表する、こういうことを決めたというふうに報じられております。当面はこのNATO諸国に対してとい...全文を見る
○田渕哲也君 外務大臣にお伺いしますけれども、日米の首脳会談におきまして鈴木総理は、防衛努力の増大を求めるレーガン大統領に対して、日本にはいろいろな制約があるから軍事面での協力はできない、しかし総合安全保障の立場に立って積極的に経済協力を進めていくと答えられた。特にその中で中国と...全文を見る
○田渕哲也君 私は総理の言われる総合安全保障構想というものと、今回韓国が要求をしておる安保がらみの経済援助、これは具体的にどう違うのか、お答えいただきたいと思うんです。
○田渕哲也君 私は総理の言われる総合安全保障構想というものが、非常に誤解を招きやすいと思うんですね。日本は軍事的な貢献、国際的な役割りが果たせないから、そのかわりに経済力でやるんだということになると、アメリカ側だってどうとるかというと、日本は軍事的な援助を同盟国あるいは西側諸国に...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
11月19日第95回国会 参議院 行財政改革に関する特別委員会、農林水産委員会、運輸委員会、建設委員会連合審査会 第1号
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○田渕哲也君 まず、農林水産大臣にお伺いをしたいと思います。  農林水産省は、補助金の件数においては各省庁の中で最も多い。また金額についても、社会保障や教育と並んできわめて大きな額を占めておるわけであります。また最近、第二臨調の方針として、特に農水省関係の特殊法人の思い切った整...全文を見る
○田渕哲也君 私は、特に農林水産省の行政改革に当たりまして、ひとつ発想を転換して抜本的に農林水産省のあり方を変えたらどうかと思うわけです。といいますのは、いま現在の農林水産省というのは、ややもすれば生産者サイドに偏りがちである。もっとも、つくるのは生産者でありますから、生産者サイ...全文を見る
○田渕哲也君 私も農林水産委員会で大臣の御苦労というのはよくわかるわけです。蚕糸の問題にしても、米の問題にしても、いろいろ御苦労なさっておるということはよくわかりますけれども、しかし、いままでのこの農林水産省の機構そのものが私はやっぱり生産者ベース的に組み上がっておるような気がす...全文を見る
○田渕哲也君 現在第二臨調では、許認可事項の整理についての答申を作成するための検討がされておると聞いております。農林水産省としてこの許認可事項の整理については具体的に何か考えられておりますか。
○田渕哲也君 それから補助金の件数が五十六年度各省庁全体で三千五百十五件、そのうち農林水産省が千百二十六件、五十七年度の概算要求ではこれを約半減しておるということを聞いておりますけれども、この補助金の削減がかなり業務そのものの簡素化につながっていくだろうと思います。これが人員とか...全文を見る
○田渕哲也君 行政管理庁の答弁によりますと、補助金業務に従事する公務員、これは地方自治体で約十万人というふうに言われております。人件費等の経費で約四、五千億円。したがって、農林水産省が千百二十六件を半分に減らせば、中央省庁、国の省庁だけでなくて、地方団体も含めてかなりの人員並びに...全文を見る
○田渕哲也君 次に具体的な問題としまして、農林水産省の統計情報事務所というのがあります。それから食糧事務所、特にこの二つについては抜本的な整理を行う必要があるのではないかと思います。  食糧事務所の問題は、わが党としましても前々から取り上げておりますので再度繰り返しませんけれど...全文を見る
○田渕哲也君 それから行政管理庁も改善を指摘しておりますけれども、改良普及員あるいは生活改良普及員というのがあります。特にこれはもうすでに定型化しておるし、それから地域の自主性ということも考えて、これは補助金によるのではなくて、地方自治体の一般財源によってこういうものを設けろとい...全文を見る
○田渕哲也君 それから、今回の行政改革の中で、比較的中央部局の整理とか統廃合というものが進められる気配がないように思うわけです。韓国などでは、思い切った中央部局の整理統廃合をやっておるわけです。もちろん韓国の大統領は権限が非常に強力ですから、わが国と同じには、一律には扱えませんけ...全文を見る
○田渕哲也君 これは具体的な一例にすぎませんけれども、たとえば蚕糸関係ですね、繭糸課それから蚕業課、蚕糸改良課、この三つ課があるわけです。蚕糸というのは、残念ながらだんだんわが国の養蚕は縮小してまいりまして、現在では養蚕に従事する農家も約十万戸、非常に規模が小さくなってきておるわ...全文を見る
○田渕哲也君 それから特殊法人について若干お伺いしたいと思いますけれども、最近は特殊法人の役員、幹部にも民間の活力をもっと導入しろというような意見も強まっております。農林水産省所管の特殊法人につきましては、特に生産者、それから流通業者、消費者等の幅広いニーズにこたえていくことが必...全文を見る
○田渕哲也君 同じような趣旨から畜産振興事業団、これは現在消費者の代表という形では入っていないと思いますけれども、これもやはり消費者の代表的な人を入れる必要があおと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 それから臨調の第一次答申の中で、農業基盤整備事業について、補助金でなくて融資に切りかえることを検討をすべきだというような方針が出されております。これについての農林水産省の基本的な考え方をお聞きしたいわけです。  現在、この農業基盤整備事業、特に第二次土地改良長期計...全文を見る
○田渕哲也君 次に、砂糖関係の問題で若干質問をしたいと思います。  現在異性化糖あるいはビート糖の急激な伸びによりまして、砂糖の市況が非常に混乱しております。そういう中で精糖業界が非常に困った状態になっておるわけでありますけれども、まず第一の問題点としまして、この異性化糖と砂糖...全文を見る
○田渕哲也君 もう一つ関税の問題があると思うのです。砂糖の関税というのがかなりかかっておるわけですけれども、これの引き下げについて考えられるおつもりはないのか。もっとも、これは大蔵省にも関係があるわけですけれども、一つは、最近は関税撤廃、貿易摩擦とか国際収支の不均衡からくる欧米か...全文を見る
○田渕哲也君 この異性化糖の問題も、それからビスケット、チョコレートの関税引き下げに絡む製菓業界の問題も、そのもととなる点は国内産の砂糖の問題なんです。特に最近はビート糖というのがどんどんふえておるわけですけれども、これは米作の転換として進められておるわけであります。ところが、米...全文を見る
○田渕哲也君 時間も少なくなりましたから、最後に運輸大臣に一点だけお伺いをいたします。  車検制度についていろいろ検討されておるわけでありますけれども、これが大体どのような方向にいくのか。特にみんなが関心を持っておるのは、車検期間の延長の問題であります。先日新聞には、新車三年に...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。