田渕哲也

たぶちてつや



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田渕哲也の1984年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月02日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○田渕哲也君 それでは、私の質問をさしていただきます。  まず、国有林野事業についてお伺いをしたいと思います。  国有林野事業は、現在極めて厳しい状況にあるわけですけれども、そういう中で、国有林野事業改善特別措置法に基づく国有林野事業の経営改善はどのように進んでいるのか。今ま...全文を見る
○田渕哲也君 事業所もかなりの数が整理統合されておるわけです。この実情はどのようになっておりますか。
○田渕哲也君 さらに、定員内、定員外含めて人員、要員もかなり減っておりますけれども、その状況もお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 非常に急ピッチに営林局あるいは営林署の統廃合というものが行われておるわけでありますけれども、またさらにこの五十九年度の予算編成に当たりまして、十九営林署プラスアルファの統合、廃止が計画されておる。それからさらに、要員も中曽根総理が公務員全体で三千九百名の削減という方...全文を見る
○田渕哲也君 私は、事業の合理化とかあるいは行政改革の趣旨に沿った効率化ということに反対するものではありませんけれども、余りにもこれは目先のつじつま合わせということにとらわれ て、肝心のところで大きな問題点があるような気がするわけです。  一つは、国有林野事業というのは確かに...全文を見る
○田渕哲也君 それから問題なのが、もう今ちょうどこの時期が迫っておるわけですけれども、期末手当の問題なのです。これはいつも林野事業の経営内容がよくないということで連続的にカットされております。しかし、林野事業の赤字というものの構造的ないろいろの面もあると思います。非常に厳しい人員...全文を見る
○田渕哲也君 林野事業というものがやはり先ほど言いました森林管理とか国土保全といった面も含んでおる。それから長期的に見てたまたま伐採量が減っておるというようなことで現在赤字になっておる。だからといって、私はほかの赤字の公社と同じようにカットするということ自体ちょっと問題があるのじ...全文を見る
○田渕哲也君 それから最後に、桜島の降灰対策についてお伺いをします。  これは、昭和四十七年以来桜島の噴火によって降灰が続いておるわけですけれども、これの被害がもちろん林野のみならずいろいろなところに出ておるわけであります。特に冬場は風向きによって大隅半島あたりがもう降灰で、特...全文を見る
○田渕哲也君 大臣が来られましたので、まず大臣に基本的なことについて質問をしたいと思います。  大臣は、所信表明の中でも農林水産業の重要性を力説しておられるわけでありますけれども、最近の我が国の農林水産業を見た場合、非常に不安な要素が多いと思うのです。  農業の面で言いますと...全文を見る
○田渕哲也君 ある意味では私は大きな曲がり角を迎えておるような気がするわけです。例えば農業の自由化に対する国際的な圧力というものも非常に強くなってきておる。もちろんこれはアメリカを主としておるわけでありますけれども、大体農産物というのは従来ガットの場でも工業製品とはちょっと違った...全文を見る
○田渕哲也君 私は、米のことを言われましたけれども、これも一つの問題点だと思うのですが、穀物全体では自給率は三三%にすぎない。そしてもはや国民の食生活の中で米が本当に主食と言えるのかどうか疑問に思うわけです。そういう中で、余りにも米偏重の農業政策というものが今見直されなくてはなら...全文を見る
○田渕哲也君 それから、大臣の所信の中にも、農産物は国内で生産できる物は極力国内で生産をすべきだという言葉があります。これも私はやはり問題ではないかという気がするのです。確かに国内でつくるのがいいにこしたことはないけれども、外国から輸入した方が安くて質もいいという物もあるわけです...全文を見る
○田渕哲也君 やはり農業の生産性の向上ということが一番大事だと思うのですけれども、生産性の向上をどうしてやるかということが私は問題だと思うのです。やはりある意味では市場原理というものが働いて、そこで自由な競争が行われる。そういうものがこの農業においても一つの改革や活気をもたらすと...全文を見る
○田渕哲也君 私もやはり農業というものは完全にすべて自由化はすべきでないし、またできるものでもないと思うのです。しかし、一番大事なことは、自由化圧力というものはどんどんこれからも高まってくるだろうと思うのです。その場合にわれわれが対抗するまず第一は、やはり日本の農業も国際的に競争...全文を見る
○田渕哲也君 最後に林業の問題に触れて終わりたいと思いますけれども、先ほども少し政府委員の方に質問しておったのですが、国有林野事業にしても非常に経営内容が厳しいからというのでどんどん人員もいま減らし、あるいは営林署その他も減らして対応しておるわけでありますけれども、私は林野事業と...全文を見る
03月17日第101回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○田渕哲也君 私は、民社党・国民連合を代表いたしまして、五十九年度予算並びにそれに関連する諸問題について質問をしたいと思います。  まず、財政問題についてお伺いをしたいと思います。  この五十九年度予算というものを見るときに、総理はこれは臨調答申を忠実に守って編成したというこ...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵大臣、五十九年度の予算編成の基本方針というのが出ておりますね。「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方」、そのしょっぱなに書いてあることは何かというと、国債発行というものを削って昭和五十年度以降の実績の最低の二五%とすることができた、だからこれは財政再建に新た...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げたいのは、こういう数字のつじつま合わせのためのやりくりが多過ぎると思うんです。そしてそれがかえって判断を誤らせることになる。だから、いかにも国債発行が二五%で五十年以来最低だなんということを皆に思わせる、これは誤りだと思うんですね。それから定率繰り入れの...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしましても、これは五十九年度予算で措置をしなければならない問題でしょう。そうすると、今回の出された予算、当初予算というものはこの点に関しては補正予算を前提としておるということなんですか。
○田渕哲也君 財政再建というのはやはり非常にこれは重要な問題ですけれども、私はこの財政再建というのはそう短期に簡単にできるものではないと思うんです。したがって、その年度年度でやりくりをして体裁を整えるなんということをやっても、そんなことは全く無意義のことだということをまず主張した...全文を見る
○田渕哲也君 確かに、それは当面の目標でありまして、赤字公債の発行がゼロになったというのは、家計で言うならばもらってくるお金と出るお金が大体つり合ってサラ金から借金しなくてもやれるようになったという状態だ、確かにこれは第一段階です。ところが、今までのサラ金の借金がいっぱいたまって...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵大臣は、特例公債の借換債の発行の大体の予定というものは建設公債と同じように六分の五というめどを出しておられます。これでいきますと、六十五年に赤字公債の発行がゼロになっても、このとおりいきますとそれからさらに六十年かからないと残高はなくならないということになるわけ...全文を見る
○田渕哲也君 世代を超えてというのは大体どれくらいの期間がというのはいろいろあるでしょうけれども、私は少なくとも三十年ぐらいの間にはこれはなくしてしまわぬとまずいと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 それと、赤字国債であろうが建設国債であろうが国債であることには変わりがないので、財政的に見た場合にこれはそれほど分けて考えるべきものでもないという考え方もあろうかと思います。ただその場合に大事なことは、やはりGNPに比べての国債残高、これはひいては歳出の中に占める国...全文を見る
○田渕哲也君 今、三〇%というような数字も言われましたけれども、外国の例を見ましても、アメリカが三二%、イギリスが四五%、西ドイツが一八%。イギリスが非常に高いわけですけれども、アメリカもどんどん財政事情が悪化しつつある。それから予算に占める利払い比はアメリカが一二・五%、イギリ...全文を見る
○田渕哲也君 今まで一番長かった佐藤総理ぐらいやられたとしても、そのときはまだ日本の財政は健全な状態になっていないということなんです。竹下大蔵大臣もやがて総理大臣になられて、あるいはまたそれも卒業されるかもわかりませんけれども、そのときでも完全な状態になっているかわからない。自民...全文を見る
○田渕哲也君 後、十数年の間に野党が政権をとることがあるかもわかりませんけれども、そのとき野党の内閣がさすがあのときに中曽根内閣はちゃんとやっておいてくれた、だから我々もその方針を大体踏襲して財政再建ができる、そう評価されるようにぜひやっていただきたいと思うのであります。  そ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、財政再建をするために非常に重要なことは、中長期的に見て一定の経済成長というものがないとこれは非常に困難だろうと思うんです。過去の実績を調べてみましても、税収というものがそのときどきで上がったり下がったりして政府も非常に見込みが違う点が多々あったわけでありますけ...全文を見る
○田渕哲也君 私の言い方が少し悪かった面があるかもわかりませんけれども、政府の四%成長というのは、これは平均ですね。平均ですから、四%を超えるときもあれば、切って三%台あるいはそれ以下になるときもある。私が先ほど申し上げたのは、四%を切ると膨大な税収欠陥が出て財政が失速するという...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしても、これはやはり十年余り先を見ての政策でないといかぬと思うんです。だから、景気刺激策といいましても私は一時的なものじゃ財政再建の役に立たない、やっぱり中長期的に日本の経済が安定して、少なくとも五%程度の成長をするということが私は大きな条件のような気がする...全文を見る
○田渕哲也君 経企庁長官、お願いします。
○田渕哲也君 それから、それにつながる問題として私は具体的な提案をしたいと思うんですけれども、投資減税は今回の予算でも少し行われましたけれども、やはり投資減税にもっと力を入れるべきだと思うんです。その理由というのは、一つは、新しい分野というものを発展させるにはやっぱり投資というも...全文を見る
○田渕哲也君 投資源税と並んで大事なことは減価償却資産の耐用年数の問題で、最近アメリカ、ヨーロッパはどんどん短くしてきている。これはやはり経済を活性化するために投資を促進するための措置だと思いますけれども、例えば鉄鋼の設備を見ても日本が一番耐用年数が長いわけですね。日本の場合は圧...全文を見る
○田渕哲也君 それと、もう一つ大事なのはやはり住宅だと思うんです。仮宅に対する潜在的需要は非常に強いにかかわらず、これがなかなか顕在化しないのは土地の問題だと思います。やはり土地が高過ぎて、これが住宅対策とか住宅建設とかあるいは地域環境の整備の大きなネックになっておる。だから、地...全文を見る
○田渕哲也君 最近の事例で住宅・都市整備公団の分譲宅地、これは柏並びに川越地区の例ですけれども、なかなか高くて売れない。だからそれをまた売り出しに出すときに去年の値段より一五%もアップしておる。三年前に比べたら四二%も高くして売っておる。一般の地価上昇率、最近はやや鎮静化しており...全文を見る
○田渕哲也君 最近、国鉄の品川駅の貨物跡地を売却されましたけれども、この売却価格は幾らですか。
○田渕哲也君 これは、その辺の地価との関係はどうなりますか。それから国鉄が当初売ろうと思っていた価格との関係はどうですか。
○田渕哲也君 大体、地価の三倍ということだと思います。  それから予定価格というのは発表されておりませんからわかりませんけれども、区役所等で、国鉄の方が言っておられたことから判断しますと、大体坪二百五十万から三百万で売れないだろうかということを言っておられた。だからそれに比べる...全文を見る
○田渕哲也君 なぜ該当しないんですか、国鉄は。
○田渕哲也君 今回の国鉄のこの土地の売却は、そういう点を十分踏まえたものだというふうに判断されておりますか。国土庁長官にお伺いします。
○田渕哲也君 今後この問題、これはどういうふうに処理をされるんですか。なかなかこれは難しい問題だとは思うんですけれども、どうされますか、この問題は。
○田渕哲也君 国鉄は、これくらいの規模の土地を売る場合には運輸大臣の承認が要るわけでしょう。
○田渕哲也君 運輸大臣はどういうお考えで認可されたわけですか。
○田渕哲也君 国鉄の再建の立場から、高く売れるということはそれはいいことだと思うんですけれども、片一方、国土利用計画法というものがあって、土地には完全な自由経済にやや規制がかかっておる。そういう点について国土庁の立場と運輸省の立場と全くばらばらじゃまずいと思うんですね。私は、運輸...全文を見る
○田渕哲也君 これは運輸省、国鉄、さらに国土庁、それぞれの立場がある問題だと思いますけれども、総理大臣はどう判断され、どうされるおつもりですか。
○田渕哲也君 確かに、買う方はそれだけの価値があると思って買うわけでしょうから、民間の活力という面から見ればそれでいいと思いますが、そうすると国土利用計画法というのはだんだんこれは死文化してしまいます。国とか国に準ずる国鉄がそういう方針でやると、民間を取り締まるということはこれは...全文を見る
○田渕哲也君 次に、増税なき財政再建というものについてお伺いしますが、まず増税なきという定義、今までからも言われておりますけれども、もう一度総理に再確認をしたいと思います。
○田渕哲也君 今まで過去五年ぐらいとってみましても、この方針は守られておりませんね。いかがですか。
○田渕哲也君 これは大臣も、中曽根内閣が続く限りは大型間接税はやらないとたびたび言われておりますけれども、中曽根内閣の続く限りは増税なき財政再建を守っていくというふうに理解していいわけですか。
○田渕哲也君 中曽根総理は、答弁の中でも再再、財政再建という言葉は使わないんだと、財政改革だということを言っておられますけれども、その真意はどこにありますか。
○田渕哲也君 臨調答申は、当面はやはり増税なき財政再建を堅持して歳出のカットをやるという方針が出されております。しかし、より長期的には社会保障関係とかそういう面があるから増税というものは避けられないだろうということも書いておるわけですね。総理は中曽根内閣が続く限りは増税なき財政再...全文を見る
○田渕哲也君 私は、やっぱりこの増税問題と社会保障関係の問題とは考え方を分けるべきではないかと思うんです。将来はやはり高齢化社会に向かう。そうすると、それは保険料という格好で負担するのか、税という格好で負担するのか別にして、国民の負担というものは高まっていかざるを得ない。しかし、...全文を見る
○田渕哲也君 大蔵大臣にお伺いしますが、中期的な財政事情の仮定計算例というのを出されて、借換債を発行する場合と発行しない場合、それから一般歳出の伸びを五%、三%、〇%、それぞれのケースを出されておりますが、六十五年の時点で借換債を発行してなおかつ一般歳出の伸び率をゼロにした場合に...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、ゼロの場合は困難だとすると、六十五年赤字国債をゼロにするためには増税は不可避だということを言っておられるのと同じだと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 大蔵大臣は再々、どういう方向を選択するかというのは国会の論議とか国民の合意を踏まえてやる、そういう判断をしてもらいたいと言われておりますけれども、少なくとも今までお出しいただいている資料ではなかなかその判断ができないのであります。ゼロの場合、要調整額はどうだとか、そ...全文を見る
○田渕哲也君 その程度でもなかなかどういう姿になるかということが判断できにくいわけですね。まして私は、国民の皆さんにはなおさらわかりにくいんじゃないかと思うんです。だから大蔵大臣が、これはみんなで論議して、みんなで選択してもらう問題だと言われるならば、もう少し明らかにそれを出して...全文を見る
○田渕哲也君 私は、「財政の中期展望」自身が、政策とかそういうものについては大体従来のを踏襲するということで、変更を加えないということですから、これまた一つの仮定であって、必ずしも現実に即したものと言えるかどうか疑問だと思うんです。私は政府に本当に要望したいのは、やはり自民党政府...全文を見る
○田渕哲也君 私が心配するのは、そういった政策面の詰めがないままに間接税の問題が出てきたり、増税問題が出てくるというのが困る、それからなし崩しに増税が行われるということになると困ると思うんです。  例えば、物品税の問題がいろいろ問題になっておりますけれども、私は物品税の今までの...全文を見る
○田渕哲也君 次に、当面の経済政策で、積極政策をとるのか縮小均衡でいくのか、この点についてお伺いをしたいと思いますけれども、大蔵大臣は、この問題は結局日本の経済の潜在力をどう見るかの違いだというふうに言われております。この潜在力についてどう判断されておるのか、大蔵大臣と経済企画庁...全文を見る
○田渕哲也君 河本経企庁長官は、衆議院の予算委員会その他におきまして、財政の力は弱っておるとはいえ、経済成長に対してゼロの効果しか持たない予算は大変残念だと、そうはいってもしかし現状ではやむを得ないんだということを言っておられます。本当にやむを得ないとお考えですか。
○田渕哲也君 場合によっては補正予算を組むことも必要だということも言われておりますが、場合によってはというのは大体どういう場合ということになりますか。
○田渕哲也君 河本長官にお伺いしますが、公共事業の前倒しをやるということを伺っておりますが、前倒しをしても補正で追加を出さなければ意味がないというお考えを河本長官も言っておられたこともあると思います。その問題が一つですね。  それからもう一つは、最近の円高の傾向ですけれども、日...全文を見る
○田渕哲也君 では、河本長官の、場合によってはというようなことは、つまり経済成長が予定どおりいかないような場合、例えば四%いかないような場合には補正予算と、そういうふうに理解していいわけですか。
○田渕哲也君 大分時間もなくなりましたが、次に行政改革の問題についてお伺いをしたいと思います。  行政改革が最近ちょっと後退しておるのではないかということも言われておるわけでありますけれども、私もどうも行政改革についてまだなまぬるいというような気がするわけです。そこで二、三お伺...全文を見る
○田渕哲也君 私は、中央省庁の設置では一つは総務庁の問題、それから今御答弁にありました国土庁、北海道開発庁、沖縄開発庁の問題、これは臨調で出てきたわけですけれども、二つともこれは満足にできないんですね。総務庁の方も臨調の答申からかなり違った形になってきておる、やっぱりまず隗より始...全文を見る
○田渕哲也君 初めに、行管庁長官にお伺いしますが、公務員の定員削減の今までの実績と五十九年度の計画をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 ことし、非常に従来に比べて努力されたということは数字を見るとわかるわけですけれども、それでもまだ少ないと思うわけです。特にこの内容を見ますと、五十九年度の削減計画でも地方支分部局の方は四千五百八十三人削減しておるけれども、内部部局の方はたった八十六人。ちょっとこれは...全文を見る
○田渕哲也君 行管庁長官にお伺いしますが、総定員法というのがあるわけですが、暫定措置で四十八年以降設置される国立医大、それから沖縄関係職員、これは除外されておりますが、これはやはり入れるべきじゃないかと思いますが、いかがですか。
○田渕哲也君 地方事務官は五十九年度で廃止ということになっておりますが、そうするとこれも国家公務員ということになるわけで、これは総定員法の枠とはどうなりますか。
○田渕哲也君 国立医大も沖縄もこれは暫定措置ですから、その期間一緒に枠内に入れてしまったらどうですか、その分を含めて総定員法の数を変えればいいわけですから。
○田渕哲也君 次に、防衛予算についてお伺いをしたいと思います。  総理は、昭和五十一年の閣議決定、すなわち防衛費はGNPの一%を超えない方針を守っていくと言われておりますが、五十九年度の防衛費が一%を超えるかどうか非常に微妙であります。いろいろ不確定要素があるから今の段階ではは...全文を見る
○田渕哲也君 常識的には五十九年度のGNPがはっきりするのは来年の四月過ぎということだと伺っております。それから防衛庁の予算の決算ができるのが来年の秋ぐらい、そのころにならないと確定しないことになりますね。
○田渕哲也君 もしそのとき計算してみてGNPの一%を超えておったという場合はどうされますか。もう一%を超えたから新しい歯どめが必要だから新しい歯どめを考えるのか、たまたま五十九年度は超えたけれども、その後も一%の枠というものは守っていくのか、どちらなんですか。
○田渕哲也君 五十一年の閣議決定というのは、ちょうど防衛計画の大綱ができた時期で、同じときに防衛計画の大綱と関連してこの一%という閣議決定がされたわけです。現在は防衛計画の大綱を政府は当分見直さないという方針と伺っておりますが、防衛計画の大綱を変えない限りは一%枠も守るということ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この一%の枠を守る努力は非常に結構だと思うんですけれども、ただ、一%の枠があるためにしわ寄せはある部分にきております。一番しわ寄せがきているのは人の面だと思うんです。どうしても正面装備に力を入れて、人の面がおろそかになっておる。その中の二、三の例を質問したいん...全文を見る
○田渕哲也君 停年の延長計画は五十三年に既に長期的な計画があるわけです。これが、去年の八月というのは、ちょうど概算要求の時期にそろばんをはじいてみたら、どうも一%を超える可能性がある、これはそのまま停年になりますと、該当者が六百名から七百名、金額は約百四十億、この分だけでも助かる...全文を見る
○田渕哲也君 いや詳細なことは結構です。まあこういうことを言えばそういう言い方にならざるを得ないでしょうけれども、実態はやっぱり、ちょっとでも防衛予算を減らしておかないと危ないということでやった可能性があると思うんです。  それから自衛隊員の隊舎とか宿舎というのは実に老朽化して...全文を見る
○田渕哲也君 防衛予算が乏しい枠内でやりくりしておると言われますが、私はバランスが大事だと思うんですね。正面装備に重点を置き過ぎて人の面がおろそかになっておる。何ぼ優秀な装備を買っても、それを使うのは人なんですから。この間も自衛隊員の乱射事件がありましたけれども、やっぱり人を大事...全文を見る
○田渕哲也君 なぜ一〇〇%にしないんですか。
○田渕哲也君 これも財政上の理由が大きいと思うんです。現在、陸海空で不足数が二万八千六百名、大体人件費、糧食費、それに維持費を含めるとこの二万八千六百名でどれぐらい年間に費用がかかるかというと、約二千億かかるんです。もしこれを一〇〇%にすれば、もう既に数年前からGNPの一%を防衛...全文を見る
○田渕哲也君 もし有事の場合にはどうするのですか、足らぬ分は。有事の場合。
○田渕哲也君 そんなことじゃ間に合わないのじゃないですか。今、有事になったらどうするんですか。
○田渕哲也君 予備自衛官は、陸の面はまあいいですよ。海の面は六百の予備自衛官がいるけれども、足らぬのは千八百です。航空自衛隊は二千八百人足らぬけれども、予備自衛官はゼロです。どうするんですか。
○田渕哲也君 今後の努力はわかりますけれども、現在もし仮に有事になれば日本の防衛の状況はどうなるか。飛行機はいっぱい余る、戦車もいっぱい余る、乗る人がおらぬということになるわけですよ。こういう状態をつくっていくこと自体私は問題だと思うんですけれども、いかがですか。
○田渕哲也君 激励の言葉ではなくて、限られた防衛予算をより有効に使ってもらいたい、有効に使うにはバランスがとれていないとそれは非常に、むだな使い方をしておることになるという意味なんです。
○田渕哲也君 外国でも充足率は必ずしも一〇〇%にはなっていない。これはなぜかというと、戦時編成と平時編成と分けておるからです。それで我が国も、防衛費というものをより有効に使って有事に対応できるためには、これはやっぱり区別した態勢を考える必要があるんじゃないかと思うんですが、いかが...全文を見る
○田渕哲也君 戦時編成、平時編成というのは、装備の面というよりもやはり人の面の考え方が強いと思うんです。いつも有事に要るような人を自衛隊員として抱えて、給料も払い食事も面倒を見るということは費用が物すごくかかっているわけですから、だから防衛費を有効に使うためにそういった検討が必要...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。(拍手)
04月06日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○田渕哲也君 昭和五十九年度農林水産関係予算というものに関係をして、数点にわたって質問をしたいと思います。  まず、食糧の安定供給というのが極めて重要な問題でありますけれども、政府の食糧に対する基本政策、基本的考え方というものをお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 食糧の安定確保、さらには安全保障のためにはできるだけたくさんのものを自給した方がいいということはこれは当然だと思うのです。ただ、問題は、それなら国内で生産できるものはすべて自給すべきかというとこれもなかなかそうはいかない。それはどういうところに問題があるかというと、...全文を見る
○田渕哲也君 土地利用型作物というのがどちらかというと基幹的な食糧になるわけでありまして、そういう面で日本の与えられた条件が非常に不利だからそういうものを放棄するというわけにもまいらない。それから今言われました一戸当たりの耕地面積が狭いというのは、これは構造上の問題でありまして、...全文を見る
○田渕哲也君 私は、食糧の安全保障というものと自給率、それから自給率を高めるための保護政策、こういうものとそう簡単にストレートに結びつくものではないと思うのです。食糧の安全保障というのはむしろ危機管理、危機が起こったときにどうするかというそういう計画を持っておることが大事なのであ...全文を見る
○田渕哲也君 食生活の中における米のウエートというのは、これは今後の農政の基本方向の中にも触れられておりますけれども、だんだんやはり下がっていくだろう。それから六十五年度では大体必要カロリーの二五%程度ということになると言われているわけです。だから、米だけ非常に厳しい統制で一生懸...全文を見る
○田渕哲也君 米に対する需要が減ってきておるとはいいながら、しかし、国民の食生活のカロリー的に四分の一を占めるわけですから、ウエートの高いものには違いありません。しかも同時に、国際的な競争力も非常に弱い。そういう意味から考えますと、食管制度のような何らかの管理制度というものがない...全文を見る
○田渕哲也君 今もお話のありました新稲作運動というものが始められておるわけでありますけれども、これの目的、ねらいは何ですか。
○田渕哲也君 ということは、要約すると、現在の米の需給が逼迫しておる原因は異常気象にある、だからこの需給関係というものをより安定化させるために異常気象に耐えられるような目的でこれをやろうということですか。
○田渕哲也君 それは非常に結構なことだと思いますけれども、ただ、一方で水田利用再編対策によって大幅の減反政策をやっているわけです。これで米の生産を減らそうとしながら、一方では新稲作運動で米の生産を確保しようというのは、ちょっとこれは矛盾はないのですか。
○田渕哲也君 今回の水田利用再編第三期対策において、他用途利用米という制度が導入されたわけであります。これは、もし米の需給が逼迫した場合に、この他用途米を食用に転ずる可能性もあるわけですか。
○田渕哲也君 もちろん想定してできたものではないと思いますけれども、もしまた、猛烈な異常気象で足りなくなった場合、そういう可能性はないわけではないわけでしょう。
○田渕哲也君 他用途米といっても品質的にそれほど差のあるものではないと思いますが、これが流通段階で食糧の方へ転用されるという可能性はないわけなのですか。
○田渕哲也君 なお、この他用途米の配分ですけれども、大体転作面積の一割ということで指導されるというふうに聞いておりますが、こういう一律に配分するというやり方は果たしていいのかどうか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 私は、先ほどから言っておりますこの食管制度、こういう厳しい統制方式のやはり限界というものがあるような気がするわけです。一つはこの減反ということでありますけれども、これも各都道府県に一定の基準で強制的に割り当てられる、しかも、強制するからそれに対して補助金を出すという...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
04月10日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○田渕哲也君 まず初めに、大臣は我が国の農業に大きな支障を及ぼすものではないと確信しておる、こういう発言をされておりますけれども、その根拠をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 それから、協定期間を我が方の主張が五年を要求したのに対し、四年ということになりましたけれども、この次の四年後の交渉がまた大統領選挙とぶつかる。今回のアメリカがあれほど強硬な要求をしてきたのも、大統領選挙に重なっておるという政治的な要素がかなり大きかったと私は思うので...全文を見る
○田渕哲也君 私は、四年後は恐らく自由化の要求を突きつけてくる、それで我が方がそれをのめないとしても、自由化の時期についての確約は求めてくると思われるわけです。そこで私は、今度決まったことはこれはやむを得ないと思うのですけれども、これからの対策が重要ではないか。この四年間に何をや...全文を見る
○田渕哲也君 私は、自由化が事実上もう秒読みに入ったと言っても過言ではないと思うのです。永久に自由化が拒否できるものならいいのですけれども、なかなか最近のアメリカの姿勢からするとそれは困難ではなかろうかという気がします。なぜならば、アメリカは輸出の基本戦略はやはりハイテクノロジー...全文を見る
04月12日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○田渕哲也君 時間がありませんので、質問を二点まとめてお伺いしますので、お答えをいただきたいと思います。  まず第一点は、田中参考人と土方参考人にお伺いをいたしますが、この法律は、独占禁止法の適用除外といった点であくまでも臨時措置法であり、したがって時限立法として定められておる...全文を見る
04月17日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○田渕哲也君 肥料価格安定等臨時措置法の前身として肥料二法というのが制定されました。これが昭和二十九年でありました。当時は海外ダンピング、さらに国内の価格の割高という情勢にあったわけでありますけれども、    〔委員長退席、理事北修二君着席〕 さらに、この肥料二法が十年続いた...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしましても、状況が変化する中で同じ法律がそれぞれの役目を果たしながらきておるということになるわけですけれども、この法律は先ほどからも論議されておりますように、独占禁止法の適用除外を定めたものであり、あくまで臨時措置法として決められておるものであります。それな...全文を見る
○田渕哲也君 現在既に法律の期限が来ておるわけでありまして、これを延長するというのが提案であります。それならば、現在はどういう理由があるからこれを延長しなければならないのか、構造改善の問題もその一つだと言われましたけれども、理由を列挙していただきたいと思います。
○田渕哲也君 先日、参考人を招いてこの問題でお尋ねをしたときに、参考人の中の意見として、この法律はいわば空気のようなものだと、空気のようなものだということは、なくなれば窒息してしまうということであります。それから、臨時措置法ではなくてできるなら恒久立法にすべきものだという御意見も...全文を見る
○田渕哲也君 もしこの法律が今なくなったとすれば、現実にどういう弊害が予想されますか。
○田渕哲也君 肥料化学工業の立場からは、今の点についてどう考えられますか。
○田渕哲也君 そうすると、通産省の立場とすれば、現在の構造改善が進み、過剰設備の状態がなくなれば特にこの法律は必要としない、そういう解釈ですか。
○田渕哲也君 それから、法律の第二条第二項に価格取り決めについて規定されておりますけれども、この中の適合条件の一つとして「農業又は肥料工業の健全な発展に支障を与えるものでないこと。」というのがあります。これに適合しなければ農水大臣及び通産大臣は取り決めの変更を命ずるか締結を禁止し...全文を見る
○田渕哲也君 それらの資料あるいは実績原価というようなものもあくまで交渉のための参考資料であって、交渉はあくまでも当事者の納得で決まるものだと思うのです。その場合に、価格の取り決めが農業または肥料工業の健全な発展に支障を与えるものであれば大臣はその禁止を命ずる、だからその実績原価...全文を見る
○田渕哲也君 我が国の肥料化学工業の将来展望についてどう考えられますか。
○田渕哲也君 価格が輸入品並みになるというめどは、大体いつごろを目標にしておりますか。
○田渕哲也君 それから、現在でもアウトサイダーがあると思うのですけれども、アウトサイダーはどの程度ありますか。例えば生産業者の中のウエート、あるいは輸入品の占めるウエート、さらには販売業者、それぞれについてお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 販売業者は。
○田渕哲也君 現在の法律では輸入も禁止されておるわけではないし、アウトサイダーも禁止されていないわけですけれども、輸入がほとんどないというのはどういう理由からでしょう。
○田渕哲也君 現在アウトサイダーが価格決定に与える影響というものはどうなのですか、ほとんどないのか、あるのか。
○田渕哲也君 いずれにしても、こういう制限あるいは競争に対する規制というものは最小限度のものであることが望ましいわけで、したがってアウトサイダーというものもある程度ふえた方がいいのではないかという気もするわけであります。同時に、構造改善事業もできるだけ精力的に進めていただいて、で...全文を見る
04月20日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○田渕哲也君 時間がありませんので、二点に絞ってお伺いをしたいと思います。  まず第一点は、筒井参考人にお伺いをしますけれども、この配られたリーフレットに「円林政からだ円林政へ」という一つの提議がございます。私もこれは非常にもっともなことだと思うのであります。しかしながら、これ...全文を見る
04月26日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
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○田渕哲也君 まず初めに、国有林野事業改善特別措置法に関連をした質問をしたいと思います。  アメリカの政府が発表した未来予測「西暦二〇〇〇年の地球」によりますと、地球上の森林資源は年間千八百ないし二千万ヘクタールの割合で消滅しつつある。二〇〇〇年までに発展途上国の森林の四〇%は...全文を見る
○田渕哲也君 我が国の現在の木材需要は低迷しておると言われておるわけですけれども、将来にわたってこの木材需要というものがどうなっていくのか、また、その中に占める国産材あるいは外材の依存率というものがどういうふうに変化していくか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 それにしましても、将来も大体半分以上は外材に頼らなくてはならない。果たしてそれだけの外材の輸入がさらに長期にわたって見通した場合に確保できるかどうか、この辺はどうですか。
○田渕哲也君 我が国の林業というものの拡充を図って木材生産を継続的に充実していくという政策をとった場合に、大体どれぐらいのものが生産できるのか、この辺はどうですか。
○田渕哲也君 次に、我が国の国有林野事業の経営悪化ということが最近言われておるわけですけれども、これの原因についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 それぞれの原因に対する対応並びに今後の見通しについてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 今言われた中で、私は非常に構造的なもの、それから外部環境によるもの等と、それから自助努力によるもの等があると思うのです。例えばこの要員と事業量のアンバランスを適正化させるとか、あるいは官業に伴いがちな非効率というものを改める、これは自助努力に属するものだと思います。...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この伐採量とか材価というものが適正な水準に回復しても、やはりすべてを事業収入で賄うというやり方では足りない面が出てくるのではないかと思うのです。例えば保護育成の費用負担の問題、あるいは緑資源を守るという経費、これを木を売った収入でバランスできるかどうかというの...全文を見る
○田渕哲也君 私は、そういった非経済性の部分とそれから経済的な部分というものをやはりはっきりしないといけないと思うわけです。そういう保護のために費用がかかる、特に国有林野事業というものはそういう責務というものが大きいわけでありますから、そのために一般財源なりあるいは他の財源をつぎ...全文を見る
○田渕哲也君 現在、林野関係の予算で民有林に使われている部分と国有林に使われている部分の内訳はどうなっておりますか。
○田渕哲也君 一般会計の予算で林野関係が合計が三千五百六十七億、そのうち民有林に使われている部分が三千二百十四億円、国有林が三百五十二億円と、集計すればこういう結果になりますが、間違いありませんか。
○田渕哲也君 そうすると、やはり一般会計から国有林に使われている部分が非常に少ないような気がするわけです。国有林野事業はそのほかは林野事業の収入と、足りない分は借入金ということになっているわけでありますけれども、林野の面積からしても、大体民有林と国有林の比率は二対一だと。それから...全文を見る
○田渕哲也君 独立会計で事業を運営するというのは、これは民有林も国有林も同じなのです、民有林だって一つの事業としてやっておるわけですから。ところが、その生産高とか面積に比べて、比率において民有林の方が国の一般会計予算からたくさん出ている。これは理屈から言うとちょっとおかしいと思う...全文を見る
○田渕哲也君 確かに民有林の方は零細が多いということもあるでしょうけれども、反面保安林は国有林の方がはるかに多いわけで、そういう点から言うと国有林の方がたくさんもらうという理由もあるわけであります。いずれにしましても、私は国有林野特別会計に対する一般会計の投入が少な過ぎるという気...全文を見る
○田渕哲也君 やはり自助努力を進めると同時に、そういった面の改善もやっていただきたいと思います。反面この自助努力もやらないと、こういう点があるのにそんなことを言っても無理だというふうに財政の厳しい中ですから言われると思いますので、自助努力の面はきちんとやると同時に、国として援助す...全文を見る
○田渕哲也君 つまり森林にそれだけ手入れをするだけの経済的価値がなくなってきたということか、あるいは経済的余裕がなくなってきたということが大きな理由ではないかと思うのです。そうするとその原因を除去する対策を講じないとなかなかこれは改善しない。今回特定保安林の制度ができるわけであり...全文を見る
○田渕哲也君 勧告に従わなかった場合はどうするわけですか。
○田渕哲也君 私は、それで効果があればいいのですけれども、より効果あらしめるためには、やはりもう少し支援措置を強化することと、それから現在でも森林法で罰則というものがあるわけですから、これもやはり厳正にやるということが必要ではないかと思うのですけれども、いかがですか。
○田渕哲也君 最後に分収育林の問題についてお尋ねをしたいと思いますが、これは一般の人の森林育成への参加とか意識とかいろいろなことが言われておりますけれども、具体的な林野事業改善のためのメリットというのはずばり言って何ですか、お伺いします。
○田渕哲也君 最後に一つだけお伺いしますが、そうすると結局は資金対策、低利の資金を借りられるということだと思います。今でも財投の金を借りておるわけですから、それよりも低利な金が借りられればメリットになるけれども、低利にならなければメリットにもならない。ところが、余り低利にすると、...全文を見る
05月10日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
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○田渕哲也君 今回の地力増進法は我が国の土壌の力の低下を回復するためのものでありますけれども、しかし、最近は、世界的な土壌の荒廃が進んでおるということが言われております。先ほども御答弁の中で、アメリカでは表土の流失問題が起こっておるということでありますけれども、アメリカのみならず...全文を見る
○田渕哲也君 我が国の地力低下が言われておるわけでありますけれども、これはどの程度のものなのか、あるいはそれぞれの現状についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 我が国の土壌の性質悪化の状態が幾つか挙げられておりますけれども、それぞれについてその原因をお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 具体的な原因は以上述べられたことだと思います。しかし、私はさらにそれの背景があると思います。その背景というのは、農業自体が粗放化しておるということが言われておるわけでありますけれども、それならなぜ農業の粗放化が起こってきたか、この点はどうお考えですか。
○田渕哲也君 今言われた原因も確かにあると思います。農業自体がやはり構造的に変化してきたということも大きな原因だと思いますけれども、私はもう一つ心理的な問題として減反政策というものがかなり大きな影響を与えておるのではないかと思うのです。米が過剰になって生産を今度は減らしていく、そ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、土づくりの問題と労働生産性の問題は、目先的に見た場合にはこれは相入れざる面があると思います。しかし、農業というものはそう目先を考えてやるものじゃない。非常にやはり長期的に物を考えるべき経済活動だと思います。そういう点から私は長期的に見た場合、労働生産性と土づく...全文を見る
○田渕哲也君 次に、地力増進のために国がやるべき範囲は先ほども少しお聞きしましたけれども、これについてもう一度お伺いしたい。
○田渕哲也君 法律の中に、農林水産大臣が定める地力増進基本方針に「土壌の性質の基本的な改善目標」というものを定めるということがあります。都道府県が地力増進地域に指定する場合は、この農林水産大臣が定めた「基本的な改善目標」に該当するものについて指定するということになりますか。
○田渕哲也君 都道府県知事は、地力増進地域の指定は第四条第一項の基準に適合するものの中から「指定することができる。」ということになっております。「指定することができる。」わけですから、指定しないこともあり得るわけであります。そうすると、この基準に該当するところでも指定されたりされ...全文を見る
○田渕哲也君 全国で農林水産省が想定しておられる対象地域は先ほど二千六百というふうに伺いましたけれども、当面そのうちのたった百四十ぐらいしか指定されないということになりますか。
○田渕哲也君 これは指定されなかったところ、指定地域以外でも、土壌保全のための助言や指導が必要とされる場合があると思うのですけれども、これはどうなりますか。
○田渕哲也君 地力増進対策指針に基づく助言、指導の具体的内容はどういうものになりますか。
○田渕哲也君 地力を増進するために大事なことは、土壌の変化というものを早めにとらえてその土壌の性質に適した対策を営農技術の中に組み込んでいくことが必要だとされております。しかし、土地のそれぞれの要因が決して単純なものではない。したがって、高度かつ精密な土壌調査に基づく的確な処方せ...全文を見る
○田渕哲也君 確かに過去の経験を積んだ優秀な方がおられると思いますけれども、対象地域が百三十ぐらいしかできない、つくれないというのもやはり人員の数が非常に少ないということがあるのじゃないでしょうか。だから、将来は対象地域をもっとふやしていく必要が出てくるのではないか。そうすると人...全文を見る
○田渕哲也君 それから、地力増進に対する国の援助として「助成」という表現がされております。これは、具体的な財政上の援助ということはどういうことがありますか。
○田渕哲也君 最後に、土壌の改良資材の問題について質問いたしますが、これは品質の表示制度を設けるということであります。しかし、これは必ずしも全部が表示の対象となるとは限らないわけでありますし、また、その資材の効果とか安全性についての情報も十分ではない。したがって、この表示制度だけ...全文を見る
06月21日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第18号
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○田渕哲也君 まず、今回のような米の需給が逼迫した原因についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 いずれにしてもことしも、主食用は別だと言われますけれども、かなりタイトな需給状況であることは間違いがありませんし、また、来年になると非常にさらにそういうおそれも出てくるわけであります。しかも、天候のことも言われますけれども、昨年の作況は九六で、そんなに予想外のひどい...全文を見る
○田渕哲也君 やはり持ち越す量にしても非常に少ないし、また早場米を先食いしなくてはならない。こういうぎりぎりの計画を立てる理由は何なのですか。
○田渕哲也君 不作といいましても、四年前の作況は八七ですか、非常に悪かったわけです。その後五十六年は九六、それからずっと九六が続いておるわけです。四年間手をこまねいておるという必要はないわけで、悪ければ若干手直しをしてややゆとりのある計画を立てるべきだと思うのですが、それはどうな...全文を見る
○田渕哲也君 私は、その背景としてあるものはやはり財政事情ではないかと思うのです。過剰米というものが大量に出て、それは全部処理するのに二兆円を超える財政負担がかかっておる。それから、今までは多少とも過剰米が残っておる。それから、そういう財政的な面からできるだけぎりぎりの生産計画を...全文を見る
○田渕哲也君 私は、やはり過剰米の失敗に懲りて、あつものに懲りてなますを吹くといいますか、ややそういう嫌いがあったのではないかと思うのです。  それと、計画に幾らか余裕を持たせて平年作を常に想定しておるというのはちょっと甘いと思います。やはりやや不良ぐらいあり得るわけですから、...全文を見る
○田渕哲也君 安定供給のための必要な備蓄の水準はどの程度と考えられますか。
○田渕哲也君 備蓄の問題で、今のは安定供給のために必要な備蓄という考え方ですけれども、もう一つ食糧の安全保障といいますか、万が一不時の事態が起こった場合に食糧を確保するといった観点からの備蓄についてはどう考えられますか。
○田渕哲也君 そうすると、現在のところは全くこれに対する対策は考えていないということですか。
○田渕哲也君 次に、最近やはり米の需給逼迫を反映して自由米の相場が上昇しておるということが報道されておりますけれども、実態はどうですか。
○田渕哲也君 もし、ことしの天候が不順で、ことしもかなり作況が悪かった場合には、やはり米の需給がさらに逼迫するおそれがある。そうなると、それを見越して仮需要が起きる。そして、こういう自由相場がさらに暴騰する可能性もある。こういうものに対する対策は考えておられますか。
○田渕哲也君 その程度のことでおさまれば結構だと思いますけれども、おさまらない場合もあり得ると思うのです、最悪の場合は。その場合はどういう対策を立てられますか。
○田渕哲也君 今回、韓国から輸入する米は加工用であって、主食用には回さないということでありますけれども、韓国にはまだ貸しておる残があるわけです。これも一つの安全弁として使うことはあり得るわけですか。
○田渕哲也君 国内で需給がバランスする限りはもちろんこういうことをする必要ないわけでありまして、私が言っているのは、国内の需給のバランスが崩れた場合、一つの安全弁としてそういう可能性があるのかということを聞いたわけであります。  さらに、他用途米という制度を導入したわけでありま...全文を見る
○田渕哲也君 建前はそのとおりなのですけれども、やはり相手が農産物ですから、これは非常にいろいろなことが起こるということがあるわけで、いざという場合の安全弁というものを持っておかないといかぬと思うのです。輸入も一つの安全弁でしょうけれども、これはなかなかそう簡単にはやれない。そう...全文を見る
○田渕哲也君 最近アメリカのブロック農務長官が、カリフォルニア米の対日輸出について発言しました。この真意はどこにあると判断されますか。
○田渕哲也君 もちろんアメリカのブロック農務長官もそういうことは百も承知の上で発言しておると思うのです。ただ、私は、当面それは不可能だということはわかっておりますけれども、では、将来にわたってアメリカが日本に対する米の輸出を全く考えないかというと、そういうことはないと思うのです。...全文を見る
○田渕哲也君 この格差について政府はどう考えますか。
○田渕哲也君 私もそのとおりだと思うのです。米は重要な主食だから一〇〇%守らなければならないということも妥当だと思いますけれども、しかし、余り格差が開いた場合にはやはり貿易摩擦の大きな要素になる。それから国内の世論においても、輸入をしろという、世論の中にそういう声が起こってきます...全文を見る
○田渕哲也君 国産米の価格が割高な最も大きな原因は、やはり日本の農業の規模が零細である、しかも構造改善が遅々として進んでいないというところにあると思いますけれども、これに対して今後どういう方針で取り組まれますか。
○田渕哲也君 最後に私は、今回の韓国米輸入の事件というものでいろいろ問題になっておりますけれども、今度の事件というのは一つの現象にすぎない、やはり米、少なくとも米を中心にして今までの日本の農業政策が果たして成功してきたのだろか、私は疑問を感ぜざるを得ません。農水省の方々も皆一生懸...全文を見る
06月25日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第19号
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○田渕哲也君 私はまず、総理に質問したいと思いますけれども、米は輸入しないというのが政府の方針であります。それが、貸した米を返してもらうという名目にしろ、韓国米を輸入せざるを得なくなったというのはその方針がつまずいたということにほかなりません。総理は、その原因はどこにあるとお考え...全文を見る
○田渕哲也君 最も近い原因はそういうことだと思いますけれども、私はもっと背景になる原因があると思うのです。  その一つは何かというと、財政問題だと思います。過剰米によって財政赤字が二兆円以上も出た。それから米はいまだに逆ざやというものがある。つくればつくるほど財政赤字がふえると...全文を見る
○田渕哲也君 総理の言う発想の転換は、単に需給操作とか計画とかそういった点にとどまっておるように思うわけですけれども、私はこの際、やはり農業に対する政策を基本的に見直すべきではないかという気がするわけであります。先般、宮澤喜一さんが資産倍増計画という日本の経済政策の展望を出されま...全文を見る
○田渕哲也君 確かに農業は土地の条件あるいは気候とか自然的な条件に制約されますから、すぐ日本の農業がアメリカ並みになるべきだとか、あるいはすぐヨーロッパ並みになるべきだというのは私は暴論だと思うのです。しかしながら、政府の農業政策によって少しでも前進しておらなくてはならない。とこ...全文を見る
○田渕哲也君 詳細な論議はまた改めてしたいと思いますけれども、最後に総理にお伺いしたいのであります。  今回の問題は、一応農政の失敗は失敗とし、責任は責任としても、当面これからどうするかということが私は大事だと思うのです。  まず第一に、当面すべきことは、やはり米の安定供給に...全文を見る
06月28日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第21号
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○田渕哲也君 私は、青木参考人と大和田参考人にお伺いしたいのでありますけれども、構造改善ということが前から進められておるにかかわらず余り効果を上げていない。規模拡大も一戸当たりの耕地というのはそんなに目立ってふえていない、しかし私は、これはやはり進めなければ大変なことになると思う...全文を見る
07月03日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第22号
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○田渕哲也君 まず初めに、農振法は昭和四十四年に制定をされておるわけです。それから土地改良法は昭和二十四年にできておる。今までにこの二法が果たしてきた役割、さらにあわせてその問題点についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 いずれにしましても、この二法は日本の農業というものを体質を強化する、あるいは農業の発展振興のための極めて重要な基本的な法律だろうと思うのです。  そこで、まず包括的にお伺いをしたいのですけれども、過去二十年ないし三十年という中長期の期間をとってみた場合、我が国政府...全文を見る
○田渕哲也君 そのときどきのいろいろの状況とか問題点に応じてそれぞれ手を打ってこられたと思います。ただ、農業の力というものを判定する場合に、いろいろの見方があるしいろいろの指標があると思うのですけれども、極めて単純で簡単なものはやはり自給率というものが一つのバロメーターになると思...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つの指標として考えられるのが、いわゆる価格支持率。これは国際価格と国内価格の差というふうに単純化して考えてもいいと思うのですけれども、もちろんこれもどういう品目をとるかとか、どういうとり方をするかでいろいろ数字が違ってくると思います。これは政策フォーラ...全文を見る
○田渕哲也君 農水省が一九六九年に出されたものがありますし、それからやはり同じ年に経済企画庁が出されたものもありますけれども、いずれも価格支持率は上昇の傾向という事実が出ておるわけです。だから、傾向そのものは個々のとり方とか数値にはいろいろな出し方があっても、傾向そのものはやはり...全文を見る
○田渕哲也君 それから、こういう我が国の農業の体質の弱さの、何といいましても一番大きな問題点というのは、農地面積の絶対数が少ないということもありますけれども、やはり二戸当たりの農地面積が格段に少ない。アメリカは日本の百四十五倍、ECは日本の十四倍、日本がEC並みの農業を目指すにし...全文を見る
○田渕哲也君 私は、構造改善が進まない理由は今言われた点もあると思いますけれども、やはり政策的にやや問題があったのではないかという気がするわけです。これは後ほど少しまた触れたいと思いますけれども、その前にまず、農村地域への工業の導入について二、三質問をしたいと思います。  農村...全文を見る
○田渕哲也君 昭和四十六年に、農村地域工業導入促進法が制定されて、農村に対する工業の進出に税制、金融その他の面で優遇措置がとられました。その後の実績は、当初の計画から見れば余り進んでいないようでありますけれども、しかし、かなりの市町村においてこういうことが受け入れられ、進んでおる...全文を見る
○田渕哲也君 私は、農業の構造改善という点から考えた場合に、農村地域へ工業が進出することについてはメリットとデメリットと両方あると思うのです。メリットは構造改善にとってのメリットかどうかわかりませんけれども、やはり過疎化を防止する、出稼ぎとか日雇いという就業をなくして安定した就業...全文を見る
○田渕哲也君 次に、土地改良事業と構造改善について若干お伺いをしたいと思います。  日本の、特に米に例をとってみましても、生産費はアメリカに比べて約五倍だということが言われております。そしてその内訳を比較してみますと、特に目立って多いのが、もちろん肥料、農薬費等も多いのでありま...全文を見る
○田渕哲也君 これからの課題としては、やはり規模拡大が進まなければ、せっかくすぐれた農機を入れて生産性を上げて、確かに労働時間は短くなるけれども、農家の所得がふえない。労働時間が短くなった労働力というのが、兼業農家はいいのですけれども、専業の場合は使い道がない。結局農家所得は全然...全文を見る
○田渕哲也君 そうは言いましても、やはり米は日本の農作物の中の最も基本的なものであるし、生産額においても約三分の一を占めております。約三兆円になります。その主要農産物の米で構造改善が進みにくいような政策をとるというのは、私は問題だと思うのです。もちろん、米の需給調整を何らかの形で...全文を見る
○田渕哲也君 私は、今の米政策を基本とする場合は、減反はやむを得ないということは言えるかもわからないと思います。これはやはり価格政策との見合いでありまして、今の高価格支持政策をとり続ける限りは、減反というようなある程度強制的な割り当てで生産を減らさないと需給が調整できないというこ...全文を見る
○田渕哲也君 次に、補助金のあり方についてお伺いをしますけれども、補助金というのは非常に政策的に大きな役割を持っておると同時に、反面、補助金そのものの性格から欠陥を持っておるということも言えると思います。  一つは、この間の参考人の中の御意見にもありましたけれども、行政が画一的...全文を見る
○田渕哲也君 最後に一言だけ意見を申し上げたいのですけれども、私はその価格支持にしろ補助金にしろ不必要と思いません。それから農家の所得というものと一般の工業に従事する人の所得のバランスを何らかの形でとらなくてはならないことは事実です。ただ、できるだけ農業の中の活力というものを生み...全文を見る
07月12日第101回国会 参議院 農林水産委員会 第25号
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○田渕哲也君 大分質問も行われておりますので、できるだけ重複を避けまして、二、三の点についてごく簡潔にお伺いをしたいと思います。  まず第一に、この農林年金の年金額の改定に際して、国家公務員の給与の上昇率を基準とするというのが慣行としてやってきたわけでありますけれども、その理由...全文を見る
○田渕哲也君 私は、国家公務員の給与を一つの指標とするというのは、やはりこの農林年金の、農林漁業団体職員共済組合法の第一条の二にある「国民の生活水準その他の諸事情」、こういうものに比較的連動する、また非常に明らかであるし、とりやすい、そういうところで国家公務員というものの給与が一...全文を見る
○田渕哲也君 ただ、いわゆる人勧が国の財政事情により凍結されたり、抑制されたりすると、私はこの事情が変わってくると思うのです。むしろ、国家公務員の場合は人勧によって、この人勧そのものが民間準拠ということで、民間の給与の動向というものから割り出して勧告をしておるわけでありますから、...全文を見る
○田渕哲也君 共済年金の中で国家公務員の共済が大宗を占めておるとしましても、やはりこれは全く性格の違う団体である。農林漁業団体の場合には、あくまでもこれは民間であります。しかも、経済団体の性格が強いものであります。だからそういうところが、国家公務員の給料が抑えられたからといって年...全文を見る
○田渕哲也君 共済年金制度をつくる場合に、仕組みとして公務員の仕組みを参考にするとか、そういうことはあり得るし結構なことだと思いますけれども、ただ私は、あくまで慣行で指標として国家公務員の給与というものが使われてきておるというだけの話とすれば、明らかに法律では、「国民の生活水準そ...全文を見る
○田渕哲也君 政府は、国家公務員の給与の場合にも、人勧は尊重するということを言い続けておるわけです。本当は人勧どおり引き上げるべきだけれども、国の財政事情から見て凍結するとか抑制するとか、しかし、いずれはこの人勧の線に沿ってこれを埋めていくのだということを言っておるわけですね。だ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、本来なら人勧がそのとおり実施されない段階で、それにかわるべき措置というものを他の共済年金については考えなくてはならなかったと思うのです。それをせずに安易に横並びでやっているというのはどう考えても怠慢ではないかと思うのですが、いかがですか。
○田渕哲也君 次に移ります。先ほども少し論議がありましたけれども、この国会に公的年金制の一元化への一歩として国民年金、さらに厚生年金の改正案が提出されるという運びになっておるわけであります。政府は、共済年金についてもこの改正の趣旨に沿った制度改正を六十年中に完了する方針を決めてお...全文を見る
07月13日第101回国会 参議院 本会議 第22号
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○田渕哲也君 私は、民社党・国民連合を代表して、ただいま議題となりました臨時教育審議会設置法案に関し、総理並びに文部大臣に質問を行うものであります。  民社党は、結党以来、教育を重視し、教育国家建設の提唱を初め、中央教育委員会構想、中高一貫教育の推進、教育憲章の制定などさまざま...全文を見る
11月08日第101回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第2号
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○田渕哲也君 もう既にかなり質問もされておりますから、ダブる点は省略をしまして、それから大臣も就任してまだ間もないことですから、できるだけ具体的な問題ではなくて基本的な問題について二、三質問をしたいと思います。主として大臣にお尋ねをしたいと思うのであります。  現在、我が国の農...全文を見る
○田渕哲也君 私は、従来の農業政策そのものに若干疑問を持ってきておるわけであります。確かに農業というものは他の産業とは一律に論ぜられない面が多いわけですから、例えば輸入制限、価格支持政策あるいは補助金というものが不必要とは思いません。しかしながら、無目標で、しかも惰性的なこういう...全文を見る
○田渕哲也君 基本的には大臣のお考えも私の主張と余り違いはないように思いますけれども、私はやはり基本政策としては構造改善をもっと積極的に進める。生産性向上の努力をする。それからできる限り日本の農業も競争力をつける努力をすべきだ。確かに自然条件とか、あるいは地理的条件で簡単にはいか...全文を見る
○田渕哲也君 安全保障政策で一番緊急の場合にまず役に立つというのは、私はやはり備蓄だと思うのです。もちろん基本的にはエネルギー換算の自給率の向上だということだと思います。しかし、具体的にまずいざというときに間に合うのが備蓄だ。備蓄制度というものについて大臣のお考えを聞きたいのであ...全文を見る
○田渕哲也君 水田利用再編第三期対策について、まず食糧不足、凶作の連続による米不足という問題から見直しという議論が出てきて、またそれに対しても決議等も行われておるわけであります。今度は本年度の大豊作ということで若干情勢が変わってきた面もあるわけですけれども、水田利用再編対策そのも...全文を見る
○田渕哲也君 転作面積の検討というのは、米不足の状態から緩和する方向でいろいろ論議されてきたと思います。ことしの豊作がそういう判断にどういう影響を与えるのか。しかし、豊作であっても来年がまたどうなるかわからないから、少し前に論議された方向を継続して減反面積の緩和という方向で検討さ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、米価の問題で大臣にお伺いしたいのでありますけれども、現在の米価は割安であるという発言をされております。これは消費者米価値上げにつながるということで新聞等でも報道されたわけですけれども、大臣の真意はどういうところにあるのですか。
○田渕哲也君 これは生産者米価と消費者米価とうまく使い分けるわけにはなかなかいかないのでありまして、逆ざやというものの解消についてはどう考えておられますか。
○田渕哲也君 いずれにしろ逆ざやにしろこれは財政負担ということになるわけで、つまり逆ざやがあるということは直接消費者が米を買う、受益者が負担するか納税者が負担するかという差でありまして、いずれにしろ私は生産者米価と消費者米価というものは無関係のものではないと思うのです。これは余り...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。