田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月30日第118回国会 参議院 内閣委員会 第1号
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○田渕哲也君 大蔵大臣も十一年も放置しておったことにびっくりされたようですが、私はやっぱりその原因をしっかり把握しないとこれからも同じようなことが続くおそれがあると思うんです。  それで一つは、今、星川委員からお話がありましたように、どれぐらい乖離したら見直すというような基準を...全文を見る
○田渕哲也君 それから、私は財政事情というものも多分に影響しておると思うんですね。赤字国債をずっと発行してきたような中で、やっぱりともすれば費用がかさむようなことは避けようという意識が働いてきたのは事実だと思っているんですよ。  それから、旅費の予算額の過去の経緯を見てみまして...全文を見る
○田渕哲也君 例えば実費弁償の国鉄運賃が三割も上がっているのに旅費の予算は六十年と五十四年では三%ほどしか上がっていない。ということは、実際の出張を減らしているということになるわけですね。
○田渕哲也君 それで支障はなかったのかどうか、いかがですか。
○田渕哲也君 終わります。
05月24日第118回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○田渕哲也君 まず初めに、法制局にお伺いしますが、皇室典範の第二十四条には「皇位の継承があつたときは、即位の礼を行う。」と規定されております。この皇室典範にいう即位の礼とはどういう儀式を指しているのか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 旧憲法下においては旧皇室典範に基づいてつくられた皇室令の中に登極令が定められておりました。そして、その中に践祚、即位の礼の範囲が定められておったのでありますけれども、現在の憲法下におきましてはこの登極令は廃止され、そして皇室典範第二十四条にいう即位の礼の範囲を定めた...全文を見る
○田渕哲也君 ことしの一月十九日に海部総理を委員長とする即位の礼委員会が「「即位の礼」の挙行について〔大綱〕」を発表しました。これによると、即位の礼の範囲は即位礼正殿の儀、祝賀御列の儀、饗宴の儀の三つと定められております。先ほどの剣璽等承継の儀、それから朝見の儀は入っていないわけ...全文を見る
○田渕哲也君 剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀というのは国の儀式として行われたわけですね。ただ、剣璽等承継の儀につきましては、これは多分に宗教色があるといいますか、神話に基づく儀式であると考えられるわけでありまして、これを国の儀式として行うことについて違法性はないのかどうか、お伺い...全文を見る
○田渕哲也君 登極令に定められておる剣璽渡御の儀、それから践祚後朝見の儀、これは名前が変わっただけで、内容は登極令と同じような形式で行われたわけですか。
○田渕哲也君 登極令に定められた剣璽渡御の儀、それから践祚後朝見の儀というのは非常に宗教色が強くて、そのまま行われるというのは現在の憲法にそぐわない、そういう意見があるわけですけれども、したがって今度新たに行われた剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀は登極令に定められたやり方とは違った...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、基本的な行事のやり方というのは昔と変わらないということですか。
○田渕哲也君 それでは、引き続いて質問をやりたいと思います。  当内閣委員会における法制局の答弁によりますと、登極令が廃止されたのはその内容が現行憲法に違反するかどうかということにかかわりなく法体系上の問題として一律に廃止された、したがって登極令の内容が現行憲法に違反しておるか...全文を見る
○田渕哲也君 即位の礼に関連する事項でやはり国民の意見が一番分かれておるのが大嘗祭についてではないかと思います。  政府は、昨年十二月二十一日の即位の礼準備委員会で、大嘗祭の趣旨、形式等からして宗教上の儀式としての性格を有することは否定できない、ゆえに大嘗祭を国事行為として行う...全文を見る
○田渕哲也君 大嘗祭に対する国民の世論、これは毎日新聞が一月の終わりに調査したものがありますが、国の儀式としてやるべきだという答えの方が三〇%、公的な皇室行事として行うべきだというのが二九%、私的な皇室行事としてやるべきだいうのが一六%、関心がないが二三%、こういうふうに言われて...全文を見る
○田渕哲也君 即位の礼と政教分離の原則を考える場合に、外国の例を見ますと、比較的我が国に近い政教分離をきちんと定めたアメリカの場合でも、大統領の就任式は宗教色を持ったものになっておる。また、イギリスにおける戴冠式は全く宗教行事と言っていいほどの形式で行われておる。こういう点からみ...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、大嘗祭を国事行為としてやる場合にはやはり何らかの宗教的な効果というもの、効果を及ぼすというふうに考えておられると見ていいわけですね。
○田渕哲也君 それでは次に、大嘗祭の意義づけというものについて質問したいと思いますが、即位の礼準備委員会において、大嘗祭について「その中核は、天皇が皇祖及び天神地祇に対し、安寧と五穀豊穣などを感謝されるとともに、国家・国民のために安寧と五穀豊穣などを祈念される儀式」である、このよ...全文を見る
○田渕哲也君 大嘗祭の本来の意義として、政府の見解にあります豊年を祈念する意義も当然あるわけですが、それとともにやはり天皇神格化あるいは服属儀礼、こういった面も含むというふうにされておるわけですが、この点についてはどう考えておられますか。
○田渕哲也君 大体、大嘗祭の意義づけというのは、これはどこが決めるべきものなのですか。内閣が決めるべきものなのか、あるいはその持ち方について内閣がどの程度関与できるものなのか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 大嘗祭については「国がその内容に立ち入ることにはなじまない性格の儀式」だということがあります。したがって、これは本来、皇室が主宰される、あるいは天皇陛下が主宰されるという行事。だから、内閣が勝手にそういう意義づけをやってもそれでどのような効果があるのか疑問ではないか...全文を見る
○田渕哲也君 天皇の行為の種類には国事行為、皇室の公的行為、それから皇室の私的行為とあるわけですが、予算あるいは費用の出し方も、国事行為の場合は内閣の予算、各省庁の予算でやる、皇室の公的行為の場合は宮廷費でやる、それから私的行為の場合は内廷費でやるということになっております。それ...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、内閣が大嘗祭の意義づけについてこういうものを決めるということは、皇室あるいは天皇陛下は当然これに従ってその儀式が行われるというふうに解釈していいわけですか。
○田渕哲也君 その点はよくわかるわけですけれども、問題は、この大嘗祭の意義づけとか持ち方というのがやはり国民の関心が持たれると思うんです。したがって、この政府の見解のように五穀豊穣を祈念するというのがそれの最大の意義づけである、内閣がそういう意義づけをした場合に、当然皇室、天皇は...全文を見る
○田渕哲也君 私は、伝統を重んじてこういう儀式が行われるというのは非常に重要なことであり、賛成するものでありますけれども、先ほどからお伺いしておる点は、大嘗祭の意義づけとかそういうものも時代によっては教学的にいろんな説が出てきたり、あるいは国策上いろんな意義づけをしたりすることが...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので次の質問に移りますが、恩赦についてお伺いします。  昨年、昭和天皇が崩御された場合には恩赦が行われました。この恩赦制度というものの意味ですね、これをお伺いしたいのですけれども、歴史的にこれは君子の慈悲の大権とされて、国家的慶事に際して君子の...全文を見る
○田渕哲也君 昭和天皇が亡くなられたときにも恩赦が行われましたけれども、天皇崩御という出来事と罪を犯した者が許されるということの関係は一般国民にとっては必ずしも理解できるものではないと思うんです。やはり国民主権の平和憲法のもとでは恩赦制度の性格は昔とは変わってきておるのではないか...全文を見る
○田渕哲也君 恩赦は行政権による司法権に対する介入ということも言えるわけであります。独立した司法権が決めたものを行政の権力によって変えるわけですから、この制度の運用は慎重でなければならないと思うんです。  それから、今も御答弁にありましたように、私も恩赦を全く否定するつもりはあ...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
05月29日第118回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○田渕哲也君 まず、恩給のベースアップというものについてお伺いしますが、恩給のベースアップの意義及び目的は実質的価値の維持ということだと言われておりますが、この実質的価値の維持とはどういうことなのか、この点についてお伺いをします。
○田渕哲也君 実質的価値の維持のために一番合理的な基準というのは公務員の給与にスライドするということではないかと思いますが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 ここ数年来この恩給の問題につきましては臨調あるいは社会保障制度審議会、さらには衆参両院の委員会あるいは国家公務員等共済組合審議会、これらの答申あるいは決議等が出ておるわけでありますが、これではやはり恩給制度と公的年金制度との間にアンバランスがある、これを是正するため...全文を見る
○田渕哲也君 総合勘案方式を導入したというのはこれらの年金制度とのバランスを考慮して行われたと思います。しかし、総合勘案方式が六十二年度から採用されたにかかわらず、その後、六十二年度における国家公務員等共済組合法の年金の額の改定の特例に関する法律の一部改正についての答申、社会保障...全文を見る
○田渕哲也君 恩給のベースアップについて総合勘案方式が導入された理由の一つとして、国家公務員等の共済年金の額が物価スライド方式に移行したことが挙げられております。しかし、国家公務員等の共済年金は、毎年の物価スライドに加えて、財政再計算時に年金算定の基礎となる標準報酬月額を再評価す...全文を見る
○田渕哲也君 総合勘案方式に対しましてはどうも明瞭ではない。どういう仕組みでこういう数字が出てきたかということがはっきりしない。公務員の給与の改善率あるいは物価の変動等を総合勘案するということになっておりますが、この等というのに何が含まれているかよくわからない。それから、政治の介...全文を見る
○田渕哲也君 最後に、恩給のベースアップの方法としまして、昭和五十一年から六十一年度までは公務員の給与にスライドしながらも、給与回帰分析方式というのがとられて上下の上がりぐあいというものが反映されたわけですが、総合勘案方式になるとこれが全部一律になる。今回も二・九八%ということで...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
06月01日第118回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○田渕哲也君 初めに防衛庁長官にお伺いをしたいと思います。  現在もアメリカで米ソの首脳会談が行われ、軍縮の問題で話し合われておると聞いておりますけれども、世界の情勢が非常に大きく変化しております。そういう変化を反映して、米ソを初めとして各国は防衛構想や防衛力整備の見直しに着手...全文を見る
○田渕哲也君 防衛力の整備というのはやはり中長期にわたってやるべきものであって、すぐ強くするとか弱くするなんというのはなかなかできないわけでありますが、それから国際情勢の変化も昨年始まったばかりでありまして、非常に大きな変化だと思います。恐らく第二次世界大戦後初めてと言っていいほ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、やはり防衛体制をつくる上に一番大事なのは国民の合意だと思うんです。そして、それに基づいた国民の協力だと思うんですね。したがって、こういう大きな変化の中でまだ事態はそんなに確定しておりませんから、軽々しく一つの方針を出せないと思いますけれども、やはり将来どういう...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この日本の防衛体制とか防衛力というものがどういうものかということの理解は、恐らく日本の国民全般にもアメリカの国民にも理解されていない面があるのではないかという気がします。  防衛計画の大綱に従ってやってきたわけですけれども、これは非常に限定的な防衛計画なんで...全文を見る
○田渕哲也君 先ほどの世論調査で、日本は独自の防衛体制をつくる必要があるといる意見が多いのとこれは反するようなことですけれども、反面、日本の防衛力の急増は他国に脅威を与えるという警戒心も非常に強い。日本では四八%がそういう考えを持っている。アメリカでは六〇%がそういう考えを持って...全文を見る
○田渕哲也君 あと、ちょっとまだ別の問題用意しておりましたけれども、時間が中途半端になりましたので、きょうはこれで終わりたいと思います。
06月14日第118回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○田渕哲也君 大分時間も経過しておりますので、私は提出されております防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案に関連した問題を中心に、かいつまんで質問をしたいと思います。  まず第一は自衛官の処遇改善についてでありますが、この法律案提出の背景につきまして、防衛庁の資料によりますと、...全文を見る
○田渕哲也君 このような状態は今に始まったことではなくて従前からこういう状態はわかっておったと思うんですけれども、今日まで防衛庁としてどのような対策をとってこられたのかお伺いをします。
○田渕哲也君 一昨年、航空自衛隊が隊員の意識調査のアンケートを実施しておりますが、この中で自分の息子たちを自衛隊に入隊させたいと思うかという設問に対しまして、過半数の五六%が思わないという返事をしております。そして、その理由の中で一番多かったのは若年定年、早くやめなければならない...全文を見る
○田渕哲也君 自衛官自体の処遇改善についての要望とか生の声というのはなかなかこれは聞く機会というのはないように思うわけです、労働組合があるわけでもないし。したがって、今まで防衛庁としては自衛官自身のそういう要求というものをどのような手段で把握されてきたのか、お伺いしたいと思います...全文を見る
○田渕哲也君 このアンケート調査の結果は、これはアンケートをとるときに結果を公表しないという前提でアンケートをされておるようでありますが、私は必要なものはやはりできるだけ公表して、国民全般に自衛隊の方がどういう考えやどういう不満を持っておるかということがわかった方がいいと思うんで...全文を見る
○田渕哲也君 防衛においては装備品がいかに優秀でもこれを使うのは自衛官、人間自身でありますから、やはり優秀で士気が高い人材を常に確保するというのは極めて大事なことだと思います。そのためには自衛隊が隊員にとって魅力のある職場でなければならないし、またそのような社会的な待遇や処遇が与...全文を見る
○田渕哲也君 それから、自衛官の仕事というのはやはり非常に特殊性があるわけでありまして、例えば常時勤務態勢というようなこともあるし、それから離島とか遠隔地勤務ということもあります。したがって転勤も多い、あるいは単身赴任も多い、こういう勤務条件とすれば一般のところに比べてはやや厳し...全文を見る
○田渕哲也君 それから、隊舎とか宿舎等の生活環境面でもまだまだ量的、質的に不十分だということも指摘されておりますが、特に宿舎の現状についてお伺いしますが、まず、一般公務員と比較して充足状況とかあるいは宿舎の状態というものはやはり悪いということも聞いておりますが、この辺の状況をお伺...全文を見る
○田渕哲也君 それから、宿舎の質といいますか形態といいますか、国設宿舎という率が自衛隊の場合非常に低い。国が設けた宿舎というのが低くて、それから共済からの借り上げとか民間の借り上げというのが他の公務員に比べたら非常に多いということを聞いていますが、その内訳はどうなっておりますか。
○田渕哲也君 一般公務員の場合はどうなっていますか。
○田渕哲也君 一般公務員全般については私もわからないんですが、大蔵省で聞いてみると国設宿舎が九七%、それから法務省の場合は九九・九七%、省によってかなり差があるのかもしれませんけれども、自衛隊がこういう国設が少なくて借り上げが多いというのは特段に理由か何かあるわけでしょうか。
○田渕哲也君 次に、今回の若年定年退職者給付金というのは、若年定年退職後の所得保障、不利益のカバーといった観点から説明されております。しかし、もう一つの面として共済年金の一元化ということが言われておるわけですが、やはり自衛官の場合は早くやめるから掛ける期間が短い、それから早く支給...全文を見る
○田渕哲也君 自衛官の共済年金を将来一元化していくというのは、大体どういう手順で、どういう方向で行われるわけですか。
○田渕哲也君 自衛官の共済年金の財政見通しあるいは成熟度、こういう問題は去年の財政再計算のときに公務員共済連合会が試算しておると思いますが、どのようなものになっておるか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 これから日本の社会全体が高齢化社会に向かうわけですが、その中で各年金はいずれも厳しい状況になっていくわけですが、特に自衛官の場合は非常に単位が小さいということ等もあり、それから若年退職等というような条件もあって、一層その厳しさが増すと思います。将来保険料率も一般公務...全文を見る
○田渕哲也君 それから、政府は将来において各公的年金の年金支給開始年齢を六十五歳に引き上げようという計画があるわけですが、公務員の年金支給開始年齢も仮に六十五歳に将来引き上げられたとした場合、自衛官の年金も当然そうなるわけですね。
○田渕哲也君 今回の給付金は大体六十歳までの措置ということですが、例えば年金支給年齢が引き上げられた場合はこれは六十歳のままでいいのか、あるいはまたその時点で新たに考え直すのか、その点はいかがですか。
○田渕哲也君 次に災害補償の問題についてお伺いしますが、自衛官の場合も一般公務員と同じシステムで災害補償が行われると考えていいわけですね。
○田渕哲也君 これは平時の場合はそれでいいと思うんですけれども、しかし自衛隊というものはそもそも有事に備えてあるものですから、有事になった場合その同じシステムでできるのかどうか、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 これはまだこういうことが全然決められずにほうっておくということはいかがなものかという気がするんですが、どうですか。
○田渕哲也君 次に、自衛隊の充足率についてお伺いします。  平成二年度予算におきましては、陸海空各自衛隊の充足率を二%ずつ下げております。この理由は何なのか、まずお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 充足率の低下によって、自衛隊の維持管理に関してどのような問題が生ずるか、あるいはそれに対してどのように対処するのか、この点お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 この充足率というのはそもそも一〇〇%でなければならないものなのか。あるいは普段はある程度低くても構わないというか、ある程度低い方が経費上も望ましいという考え方もあると思いますが、そういう点はいかがですか。それからギリギリ下げるとすれば、どの程度まで可能なのか、お伺い...全文を見る
○田渕哲也君 現在でも特に実戦部隊である小隊レベルではさらに充足率が低くなっていると言われております。特に陸上は低いわけですが、これが陸上の全体でも今度は八四・五%になるわけですが、これは例えば小隊レベルではどのようになると見込まれますか。
○田渕哲也君 新聞の報道によりますと、次期防において今までは陸上は有事十八万人体制をとってきたのを平時十六万人体制に転換する、これに伴って現在の各連隊、中隊とも均一の充足率で編成する充足管理方式をやめて、完全充足の部隊と未充足の部隊とに差をつける欠編部隊方式を採用するという報道が...全文を見る
○田渕哲也君 外国の場合は、やはり平時編成と有事編成と分けて考えているところが多いと思います。私も前にこの問題でお尋ねをしたことがありますけれども、我が国の場合はあくまでそういうことは考えない、常に必要なものを保持しておいて、仮に有事があってもそれで対応するというのが原則だという...全文を見る
○田渕哲也君 次に、任期制自衛官の問題でお尋ねをしますが、今非常に募集難であるということをお伺いしておりますが、現在任期制自衛官の募集状況はどのような状況になっていますか。
○田渕哲也君 任期制自衛官の募集難の原因はどこにあるとお考えですか。
○田渕哲也君 任期制の場合は大体二年ないし三年でやめられるわけです。まだ非常に若いときにやめるわけですから、この後の就職というのが非常に大事だと思うんですが、就職状況は現状はいかがですか。
○田渕哲也君 そうすると、後の就職が心配で自衛官に行くのがためらわれるというようなことは余りないわけですか。
○田渕哲也君 この任期制の自衛官も二年、三年とはいえ、その間国の防衛のために職につかれるわけであります。その間、有事があれば身を賭して戦わなければならない。こういう人はやはり私は社会的にいろいろ配慮をするということが必要ではないか。例えば大企業とか一流企業などの協力度合いはいかが...全文を見る
○田渕哲也君 こういう非常に公的な任務につかれる方は、特に若くして退職されるような方は、後のことについてやっぱり社会がきちんとそれを受け入れるというような環境があることが非常に大事ではないかと思うんですね。また、それに対して少なくとも一定の規模の企業はそういう社会的責任も果たして...全文を見る
○田渕哲也君 それから婦人自衛官の問題についてお伺いしますが、まだアメリカなどに比べると我が国は婦人自衛官の割合が非常に少ない。アメリカでは大体一〇%ぐらい婦人の軍人がおるけれども、日本の場合は二%程度だと言われておりますが、将来これをさらに増加することが可能かどうか、お伺いをし...全文を見る
○田渕哲也君 次に、限られた予算とか限られた資源の中で防衛をやるわけでありますから、やはり効率的な防衛ということを考えなければならないと思います。我が国の場合は三つの自衛隊がありますが、この三自衛隊の防衛力を総合的に発揮する体制になっておるのかどうか。現在、自衛隊においても統合訓...全文を見る
○田渕哲也君 よく言われることは、三自衛隊の防衛構想が別々ではないかという意見もあるわけです。例えば陸上自衛隊は北海道を中心とする北方重視だと、海上自衛隊はシーレーンなどの南西海域重視、航空自衛隊は本土防空重視。確かに侵略の態様は多種多様なものだと思いますけれども、やはり自衛隊と...全文を見る
○田渕哲也君 終わりに、一層効率的な防衛のためにもこの三自衛隊の機能面の統合化といいますか、これまででも補給面での統合化とかそういうことが行われてきておると聞いておりますが、さらにこれを進めて、同種装備あるいは器材の共通化、あるいは通信などの共通化、それから情報の共通化、こういっ...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
06月21日第118回国会 参議院 内閣委員会 第10号
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○田渕哲也君 昭和五十六年に第二臨調が設置されてから九年たっております。その間、第二臨調初め第一次、第二次の行革審と審議会も相次いで設けられたわけでありますが、この間の行革の推進について政府はどう評価しておられますか。先ほどの質問で、成果について大臣の方からいろいろありました。私...全文を見る
○田渕哲也君 成果について御答弁があったわけですが、確かに国鉄を初めとする公社の民営化、これも非常に大きなことだったと思うんです。よくできたものだという気もするぐらいでありますけれども、それからまた特例公債の発行が本年度からゼロになった、これも大きな成果だと思います。  しかし...全文を見る
○田渕哲也君 私は、ある意味では行革が一つの曲がり角に来ておるのではないかという気がするわけです。三公社の民営化が実現された、それから財政の特例公債の発行もゼロになり、財政再建もある程度のめどが立った。そうしますと、何となく行革の意欲というかそういうものは鈍ってくるのではないかと...全文を見る
○田渕哲也君 やっぱりできるだけ具体的な目標をつくることと、それから抽象的ではない、余り広げずに、重点を例えば三つとか四つとかに絞って第三次行革審では検討してもらって、そして具体的な意見をまとめてもらうことが大事ではないかと思います。総花的にやるとなかなかこれは難しい。  それ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、公的規制の実質半減を目指すという答申が出ておるわけでありますが、これは今までの経過を見ましても公的規制というものの拾い方ということもあると思いますけれども、例えば許認可等の総数ということで見ましても全然減っておりません。むしろふえておるわけです。もちろん、...全文を見る
○田渕哲也君 これは臨調あるいは旧行革審の答申の指摘事項というのがありまして、五百十一事項あって、そのうち四百九十八が何らかの形で措置をされたと。これも全体から見るとわずか五%にすぎないわけです。この程度のことで半減というのはよほど大変なことだと思いますが、実際にやるとすればこれ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、非常に重要なことでありながらなかなか具体化がしていないのは地方分権ということだと思います。今回の答申の中でも地方分権についていろいろ述べられておるわけでありますけれども、その中に「都道府県の区域を越える広域社会経済圏に対応し、かつ、広範な行財政権能を備えた...全文を見る
○田渕哲也君 道州制の問題ですが、これは昔から出たり消えたりしておる問題ですが、最近もまた関西の財界を中心として非常にそういう意見が出てきております。私、後でまた触れますけれども、首都分散というか、そういう問題でやはり道州制の問題というのは非常に新しい問題として取り上げる必要もあ...全文を見る
○田渕哲也君 次に、遷都問題あるいは首都幾能の分散といった問題についてお伺いしたいと思いますが、第二次行革審の土地対策検討委員会、これが昭和六十三年五月三十日に「地価等土地対策について」という報告を出しました。この中で「いわゆる遷都問題についても検討を進める必要がある。」と指摘さ...全文を見る
○田渕哲也君 現在、東京はいろいろな意味で非常に問題が多いとされておりますけれども、現在の東京が抱えておる最大の課題について政府はどのように認識されておりますか。
○田渕哲也君 もし遷都とかあるいは首都機能の移転ということを行った場合、東京の一極集中問題の解決にどの程度効果があるかお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 今のお話にありました国土庁長官の諮問機関である首都機能移転問題に関する懇談会、これではどのようなことが今まで話し合われておるのかお伺いします。
○田渕哲也君 これはいつごろまでにどのような事項について意見を集約されるのかお伺いします。
○田渕哲也君 それから、六十三年の七月に閣議決定された移転対象機関の移転が現在進められておりますが、現在までの実施状況はどうなっていますか。
○田渕哲也君 今までに七十九機関十一部隊の移転が対象となり、七十六機関、十一部隊が行き先が決まっているということでありますが、これ以外も引き続いてこの計画はどんどんやっぱり拡大していくわけですか。
○田渕哲也君 この機関移転を促進しておる国の機関等移転推進連絡会議というのがありますね。それと先ほどの首都機能移転問題に関する懇談会、これの検討内容の関連があるのかないのか、お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 私がこの問題をお伺いしたのは、現在国の行政機関等の移転先を見てもほとんど首都圏ですね、東京に隣接する県が多いです。それ以外は七十六機関中四機関にすぎない。これは東京が首都であるということを前提に移転しておるわけですね。もし将来首都そのものがほかに移るという可能性があ...全文を見る
○田渕哲也君 次は総理府にお伺いしますが、首相官邸の建てかえ問題については、昭和六十一年度から今年度まで毎年調査費がついております。昭和六十三年度までで約九千七百万円が支出されておりますが、官邸移転のめどは立っているのか、また今までにどのような調査をされたのか、お伺いしたいと思い...全文を見る
○田渕哲也君 確かに、現在の首相官邸は非常に古い建物だと思います。しかし、首相官邸というのは一遍建てかえたらまたすぐ建てかえるというものでもないと思うんです。そして新たな官邸の予定地というのは、今の官邸のすぐ西隣に移る計画だと聞いておりますけれども、しかし首都移転問題、これも懇談...全文を見る
○田渕哲也君 この首相官邸の移転を実現するとすれば、いつごろになる見通しですか。
○田渕哲也君 終わります。
06月26日第118回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○田渕哲也君 今まで政府の進めてこられた行政改革は、三公社の民営化ということもありましたが、それも含めて財政再建というものを優先させてきた。そして、行革の最も基本的な部分である中央官庁の組織の改編とか公的規制の緩和とか地方分権の推進、こういうことは余り進んでいないというのが現状で...全文を見る
○田渕哲也君 時間がありませんので、次の問題に進みます。  第三次行革審の重要な課題の一つに国際的調和ということがあります。この国際的調和で問題になるのは、何といいましても公正な競争が確保されておるかどうか、フェアかアンフェアか、こういうことでよく問題にされておるわけです。それ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、金のかかる政治とかあるいは政治家の倫理、個人の倫理性とかそういうものは重要だと思いますが、もっと大事なことがあると思うんです。その腐敗とか倫理にもとるようなことがなぜ起こるか。私は、政治の場における公正な競争が確保されていないといけないと思いま す。これがや...全文を見る
○田渕哲也君 私は、民社党・スポーツ・国民連合を代表して、臨時行政改革推進審議会設置法案に対し、賛成の討論を行います。  第二臨調が設置されて以来、行革審、新行革審と九年にわたって行政改革の推進が図られてまいりました。しかし、国鉄や電電の民営化などの改革が行われたものの、我が党...全文を見る
07月31日第118回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 集中豪雨による九州における災害によりまして、交通関係におきましても、JR九州を初めとしまして、西鉄、松浦鉄道、島原鉄道、熊本電気鉄道等、広範囲にわたって被害が出たわけであります。そのうち、JR九州の豊肥本線の一部を除いて復旧したというふうに伺っておりますが、問題はこ...全文を見る
○田渕哲也君 復旧方法について検討中ということでありますけれども、必ず復旧するという方針は変わらないわけですね。もうやめてしまうということはないですね。
○田渕哲也君 この復旧の時期についても、この年度内は困難だろうというような見通しが先ほどから語られておりますけれども、こんな長期間こういうものが放置されておるというのは好ましいことではないと思うんです。それからまた、JRだけでは対応できない問題がたくさんあるわけですね。やっぱり線...全文を見る
○田渕哲也君 それから、JR九州は民営化して以来経営内容も上向いてきておるとは言われておりますけれども、しかし平成元年度の営業損益では二百八十七億円の赤字であります。それを経営安定基金のおかげで何とか三十八億円の経常利益を出しておるわけでありますが、このような状況で、被害の額が豊...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、災害による直接の被害と減収額と合わせましても、経費の方はそんなに減らないと思いますからこれは大体損になると見ていいんですけれども、そうすると六十億というようなことになるわけでありまして、これは一年間の経常利益をやっと三十億そこそこ出しておる会社にとって...全文を見る
○田渕哲也君 これは基準とかそういうものは決まっておるわけですか。あるいは大ざっぱな判断で、それは勘でやるわけですか。いかがですか。
○田渕哲也君 JR発足当初、国会において、この民営化によってやっぱり災害の場合の懸念というのがいろいろ質疑の中で行われておるわけでありますが、これに対して、参議院の特別委員会で当時の橋本運輸大臣が次のように答えられております。国鉄における過去数年間の災害復旧費の実績に基づいて災害...全文を見る
○田渕哲也君 それから、先ほどから問題になっております河川改修と鉄橋との関係の問題ですけれども、これはもう既に玉来川におきましては改修計画が採択されておる、大野川におきましても計画が進んでおるところだと言われております。これは改修計画が進んでくれば、当然鉄橋のかけかえをやらないと...全文を見る
○田渕哲也君 もともとこの協定はこういう災害を想定した協定じゃないわけですから、当然そういうふうになると思いますが、私は今回のようなケースの場合、何か特別な運用方法というか特別な処理方法というものを考えていただかないといかぬと思うのです。これは閣議決定ですか。閣議決定とするならば...全文を見る
○田渕哲也君 質問を終わります。
09月04日第118回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第1号
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○田渕哲也君 イラクのクウェート侵攻が起こってから一カ月余りたちましたが、私はこの間の政府の対応を見る場合に余りにももたもたしておるのではないかという感を禁じ得ないのであります。いわゆる危機管理能力ということが言われますけれども、どうも危機管理能力が不十分ではないかという気がしま...全文を見る
○田渕哲也君 私は、これからはやっぱり日本としては情報収集ということにもっと力を入れないといけないんじゃないかと思います。武力行使はしないという国是でありますから、それだけに情報を早くキャッチして国民の安全を図るという努力をぜひしていただきたいと思います。  それからその次に、...全文を見る
○田渕哲也君 一般には、海部総理の姿勢が、各官庁のそういう意見を取りまとめてから物事を判断する、ところがこういう緊急な場合にはまずトップの責任者が必要な判断をするということが大事ではないか、こういうことがいろいろ書かれておるものもありますけれども、この点はやはり日本の国としてこれ...全文を見る
○田渕哲也君 それからもう一つ、安全保障という考え方について、私はやっぱり情勢の変化というものを踏まえないといけないと思うんです。戦後四十五年たちましたけれども、戦争が終わって間もないころは、日本の安全といえば、外国が日本へ攻めてくるのをどう防ぐか、自衛隊も日本に攻めてきた外敵を...全文を見る
○田渕哲也君 次に、人勧に関連する問題を二点ほどまとめて質問したいと思います。  まず第一点は、今回若年層が大幅に引き上げられました。これは初任給を引き上げたことによる措置だと思いますけれども、しかし一級、二級の方が七・一%、七・二%という上昇率に比べまして三級からずっとだんだ...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
10月18日第119回国会 参議院 本会議 第3号
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○田渕哲也君 私は、民社党・スポーツ・国民連合を代表して、総理の所信表明に対し質問を行います。  去る八月二日、イラクのクウェート侵攻という重大事件が発生しました。  これに対する我が国政府の対応は不手際の連続です。情報収集能力の弱さや危機管理体制の不備から在留邦人の退避がお...全文を見る
12月18日第120回国会 参議院 内閣委員会 第1号
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○田渕哲也君 まず初めに、総務庁長官に対しまして、国税職員の定数増についてお伺いしたいと思います。  これは前に当委員会において同僚委員から取り上げられたこともございますし、大臣自身専門家でございますからよく御承知のことと思いますが、最近は日本経済の発展、それによって納税人口が...全文を見る
○田渕哲也君 大臣がおっしゃられましたように、徴税全般の改善に対する施策は今の御答弁のとおりだと思います。  ただ現在、ちょうど平成三年度の予算が大詰めに来ておりますし、定員の問題も大詰めに来ておるわけであります。したがって、私はここのところでまずこの定員増ということについて強...全文を見る
○田渕哲也君 消費税もだんだん本格的な運営ということになってくるわけでありますし、それに加えて消費税の欠陥是正というものも各党で協議されておるような状態です。来年度予算でこれは間に合わないという状態だと言われておりますが、いずれ是正しなければならないだろうと思いますね、簡易税制と...全文を見る
○田渕哲也君 アメリカのまねをされるのも結構ですが、そのアメリカでは一九八三年に非常な財政危機の中で、内国歳入庁の定員を一挙に五千人ふやしております。そのうち四千人は徴税職員、千人は調査官に充てられたわけです。アメリカではこういう思い切った政策をとるわけです。そして、徴税のための...全文を見る
○田渕哲也君 大臣の遠大な構想は結構ですけれども、しかしここ十年間見ても執行面の不公平というのは余り是正されていないと思います。やっぱりそれをきちんとしないと国民の税に対する信頼感は出てこない。そういった面で、当面、来年度の国税職員の増員について、これは国税庁からもいろいろ要請が...全文を見る