田渕哲也

たぶちてつや



当選回数回

田渕哲也の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月02日第120回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○田渕哲也君 今回の法律は運輸省に運輸審議官を設置するとともに内部部局の改正を実施するものであります。この運輸審議官の設置につきましては、国際情勢の変化あるいは国際運輸行政を強力に推進するためということでありまして、結構なことではないかと思います。ただ、内部部局の改正につきまして...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、前回、五十九年に臨調の答申の線に沿ってこのように改革してみたけれども、余り現実的ではなかった、どうもしっくりこない、だからまた改正したというふうに理解していいわけですか。
○田渕哲也君 次に、総務庁にお伺いしますが、昭和五十八年の第百国会におきまして国家行政組織法が改正され、そして五十九年の七月一日から施行されました。この組織法の附則におきまして、政府は同法により新たに政令化された組織並びに官房及び局の総数の最高限度について、法律の施行の日から五年...全文を見る
○田渕哲也君 私は、この内部組織の変更というのが単なる形式的に切りかえるだけではなくて、その背後にある一つの思想というものがあると思うんです。それから、臨調の指摘した基本的な考え方というのは、できるだけ規制を緩和すべきである。国鉄の民営化もやっぱりその一つの基本的な考え方に沿って...全文を見る
○田渕哲也君 私は、このことに若干関連もあると思うんですが、整備新幹線の問題についてお伺いしたいと思います。具体的な法案は担当の委員会で審議されると思いますけれども、私は基本的な考え方についてお伺いをしておきたいと思うんです。  整備新幹線につきましては、昭和六十三年八月の着工...全文を見る
○田渕哲也君 今年度から急に整備新幹線建設が本格化した背景には、この国会に法律として提案されている鉄道整備基金、こういう財源の捻出の仕方が新たに考え出されたことがあります。  これは既存の新幹線設備をJR三社に売却するに当たって、従来の貸付料に一兆円上乗せした金額で、九・一兆円...全文を見る
○田渕哲也君 それでは、重ねてお伺いしますが、昨年十二月の「政府・与党申合せ」では、軽井沢―長野間がミニ新幹線という予定であったのをフル規格ということになりました。そして工事費も三千億円ふえることになった。この変更はJR東日本の考えに基づいて行われたものかどうか。  私はそうじ...全文を見る
○田渕哲也君 私は、国鉄改革、いわゆる民営化をした理念は、やっぱり国鉄がああいう破産の状態まで追い込まれた大きな要因として採算性を無視した政治の介入があったからだと思っております。したがって、今回の整備新幹線もそういう面を十分に配慮しないと第二の国鉄になることは間違いないと思うん...全文を見る
04月09日第120回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○田渕哲也君 私も、まず防衛大学の問題で質問をしたいと思いますが、入学の応募者というのはたくさんあるわけですか。
○田渕哲也君 そうすると、非常に倍率は高いといいますか、応募者は多いわけですね。それだけたくさん希望者があるという理由はどこにあるとお考えですか。
○田渕哲也君 それから、卒業生の中で任官を拒否された人たちは民間企業へ就職されるわけですか。
○田渕哲也君 これは確かに任官拒否者は非常に年々ふえているわけですけれども、ただ任官数そのものは減っておりませんね。だから、実際上の差し支えはないということになりますか。
○田渕哲也君 自衛官の中の人の配置その他を考えると、大体四百名前後の任官者があれば十分というふうに考えていいわけですか。
○田渕哲也君 そうすると、やっぱり九十四名ぐらい任官拒否者がいてくれた方がちようどいいということになるんじゃないですか。全部任官されたら幹部候補生が多くなり過ぎるということになりませんか。
○田渕哲也君 卒業生の数自体がずっとふえておるわけですが、これはやっぱりある程度任官拒否者が出るということを見込んでふやしてきておるということですか。
○田渕哲也君 それから、任官拒否者の理由は、魅力がないというのが三分の一というふうに言われておるわけですが、この魅力がない原因も先ほどから大臣からも答えがありました。私はやっぱり、少なくとも自衛官になる人というのは、一たん緩急のときには国のために命をかけなくてはならない、なまはん...全文を見る
○田渕哲也君 法律の解釈よりも、国会でいろんな論議がある、国民の間にも意見が分かれておることですから、やはり堂々と国会で法律を成立させて送り出すという方が、法律的な解釈は別としまして、少なくとも自衛隊の士気という面ではよかったと、私はそう思います。  それから、時間もありません...全文を見る
○田渕哲也君 それから、大臣の予算に対する説明の最後に、約一千億円の防衛費の削減が行われた、これは防衛庁、自衛隊にとってまことに厳しいものであるということをわざわざつけ加えてあるわけですが、これが我が国の防衛力の整備に及ぼす影響についてどう考えられますか。
○田渕哲也君 終わります。
04月18日第120回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○田渕哲也君 ゴルバチョフ大統領がソ連の元首として初めて訪日をされ、首脳会談が行われました。また、国会での演説の中でも触れておりますけれども、ゴルバチョフ大統領はソ連の新しい軍事ドクトリン、それからソ連の極東における軍縮、それからさらにアジア安保に対する構想等、演説の中でも触れま...全文を見る
○田渕哲也君 昨日の首脳会談の中で、総理は、ソ連の軍備について特にウラル以東における軍備増強について懸念の意向を言われたということも言われております。極東ソ連軍の軍事力について防衛庁としてはどのような認識を持っておるかをお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 先ほども質問がございましたけれども、昨年の防衛白書から「潜在的脅威」という文言が消えました。しかし、それに対する大臣の見解におきましても、これは期待を込めて取ったんだと。そうしますと、実際的にはまだ潜在的脅威が存在しておるという認識ですか。
○田渕哲也君 私は脅威というのは、意図とそれから力だと、戦力だと。戦力の方は若干数は減ったけれども、質的にはむしろ向上しておるから、そんなに低下していないと見るべきである。  問題は意図ですけれども、確かにゴルバチョフ大統領がペレストロイカを進められ、また新思考外交を進められる...全文を見る
○田渕哲也君 次に、新中期防についてでありますけれども、この基本的考え方と特徴についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 我が国の防衛政策において一番考慮しなければならないのは、やはり国際情勢の変化だと思うんです。これが非常に大きく変化しておることは間違いありません。しかるに、防衛政策の基本となる大綱は、十四年前につくられたものがそのままであって、これは国際情勢の変化に伴って大綱も本来...全文を見る
○田渕哲也君 私は、国際情勢の変化は確かに緊張緩和、安定化の方向だということは言えます。だから、大綱の水準をもっと下げてもいいんじゃないかということを単純に考えると言っている意味じゃありません。もっとほかの要素もあるわけですね。  それで、国際情勢の中で東西冷戦が終結したという...全文を見る
○田渕哲也君 新中期防の中の「その他」のところの二番目に「将来における人的資源の制約の増大等を勘案して、自衛官定数を含む防衛力の在り方について検討を行い、本計画期間中に結論を得るものとする。」とありますけれども、これは自衛官定数の変更も行うということを意味するものだと思うんですが...全文を見る
○田渕哲也君 この人的資源の問題も、これは国内の問題ですけれども、防衛計画に影響を与えるべき情勢の変化の一つだと思います。それから、先ほど私が指摘した幾つかの点も当然日本の防衛計画を根本的に見直さなければならない要素の一つだと思います。三年後に見直される場合には、ぜひそういう総合...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
04月23日第120回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○田渕哲也君 国家公務員の退職手当は勤務条件の重要な一つの要素ではないかと思うんですが、そうするならば、国家公務員の給与は人事院の勧告ないし意見の申し出によってそれが尊重されるということになっているわけでありますが、退職手当の場合にはそうはなっていない。人事院が民間企業の実態を調...全文を見る
○田渕哲也君 本来なら賃金、労働条件については労働組合と使用者側とが交渉して、そして協約によって決めるということになるべきものです。ただ、公務員の場合にはその協約締結権というものがないわけでありますから、それの代替措置として、独立機関としての人事院を設けてそこで勧告ないし意見を出...全文を見る
○田渕哲也君 その決められる経緯の説明については繰り返されましたのでよくわかりますが、しかし制度的に人事院というものがそういう労働権の制約に対する代償組織であるということを考えた場合に、退職金もやはり人事院の勧告というのを出してそれで決めるというふうにした方がすっきりするのではな...全文を見る
○田渕哲也君 退職金は報償的なものであると同時に懲戒解雇のようなときには出されない、つまり報償的な要素と懲罰的な要素を加味される。しかし、これはほかのものにおいても同じようなことはあるわけでありまして、報償とか懲罰ということも私は勤務条件の一つだと思うんですね。したがって、民間に...全文を見る
○田渕哲也君 御検討いただきたいと思います。  それから、公務員の給与の場合は国家公務員法において民間準拠ということが明文化されておりますね。ところが、退職金についてはそういう明文化はされていないわけですけれども、しかし今までの経緯を見ますと民間との均衡ということを考えて決めら...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、官民の退職金の比較検討ということが非常に重要になると思うんです。ところが、これはどういう比較の仕方をするかということで非常に結果が変わってくると思うんですね。  今回の改正案の柱になっておるこの長期勤続者に対する割り増し措置というのは、官民の退職金の...全文を見る
○田渕哲也君 前回の改正のときに、高卒を対象とする退職金の比較検討にあわせて、参考として大卒の官民の退職金の比較結果が示されております。それによると、高卒については官民の水準はほぼ均衡しておるけれども、大卒については民間の方が国家公務員を大幅に上回っておった、こういう結果があるわ...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、学歴別にそういうものの算定はしないというお考えはよくわかるわけですが、ただ、高卒の場合は民間よりよくて大卒の場合は悪くなる、これはどういうことでそういう結果が生まれるわけですか。
○田渕哲也君 官民の比較の場合、今回の場合も、勤続が二十年以上でしかも定年、勧奨等で退職した長期勤務者ということで平均給付水準の比較をしておるという比較の仕方なんですが、これだけで本当に官民の均衡が十分達成されるかどうか私は疑問を持つわけです。学歴別のはさておきまして、それならば...全文を見る
○田渕哲也君 時間がなくなりましたので、最後にもう一点だけお伺いしますが、公務員の退職手当の給付率というものを見ますと、ある年数の時期に非常に大きな段差がついておるわけです。例えば二十年からそれ以上に移るとき、それからもう一つは二十五年からそれ以上に移るとき。このような段差がつく...全文を見る
○田渕哲也君 その理由はよくわかるわけで、民間の場合も長期勤続者を優遇するという考え方はほぼ共通しておると思うんです。ただ、二十年から二十一年に一年変わると一遍に五カ月分ぐらい上がる。あるいは二十五年から二十六年になると、一年で十カ月近くも一遍に上がる。これはちょっと不自然ではな...全文を見る
04月25日第120回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○田渕哲也君 まず、行政改革について総務庁長官にお伺いしたいと思います。  臨調発足以来長年が経過しておりますが、特に行政改革については第二臨調が発足し、そして国鉄等の民営化が行われて画期的な進歩を遂げたというふうに思っておりますが、しかしまだまだ行政改革としてやるべきことはた...全文を見る
○田渕哲也君 私は、行政改革というものは非常に難しい仕事だと思うんです。したがって、最初の臨時行政調査会が発足してから長年たっておるにかかわらず、実態というものはそれほど進んだという感じを皆に与えておりません。ただ、第二臨調が発足し土光さんという人が臨調の会長に就任され、また中曽...全文を見る
○田渕哲也君 公社の民営化とかあるいは財政再建という問題は、これはマスコミも取り上げやすいし国民も理解しやすい問題だと思うんです。ただ、本当の中央官庁の統合、整理とかあるいは地方分権とか、こういうことになると、私は一般の国民もわかりにくいし、また関心も薄いと思います。それだけに一...全文を見る
○田渕哲也君 これまで臨調や行革審が国から地方への権限委譲とかあるいは国の関与の制限についていろいろな答申を出されました。その実施状況については先ほどの質疑の中で答弁がありまして、大体八割方は実施されたか、めどがついたものだということでございました。しかし、現在でも国の関与の件数...全文を見る
○田渕哲也君 私が申し上げたいのは、例えば第二次行革審の出された百四十二項目にしても、全体から見るとごく少数にすぎない。つまり、行革審のこういう答申そのものが非常に矮小化されつつある。というのは、私は各省庁の抵抗の少ないものだけ拾い上げていくという感じさえするわけです。国が現在持...全文を見る
○田渕哲也君 最近は東京の一極集中問題というのが非常に問題になっております。これは主として住宅問題、土地問題等に代表されるようであります。  しかし、こういうハード面の問題だけではなくて、その背後にあるソフト面のことをやっぱり注意しないといかぬ。特に、中央集権が進むとどうしても...全文を見る
○田渕哲也君 それから、地方分権に関連しますけれども、我々は前々から第二交付税ということを主張しておるわけです。これも実現するに当たってはいろいろ問題があろうかと思いますけれども、私はキャッチフレーズとかビジョンというもので何かこういう画期的なものを出して、そういうものの実現に向...全文を見る
○田渕哲也君 次に、特殊法人への天下りの問題についてお伺いしたいと思います。  これは午前中の質問でも触れられたようでありますけれども、この問題については今まで幾つかの閣議決定ないし閣議了解があります。昭和五十四年の十二月に行われた閣議了解では、「全特殊法人の常勤役員については...全文を見る
○田渕哲也君 国立大学の方が含まれておるかどうかわかりませんが、地方公務員は別に政労連の方も出しておるわけです。だから、国家公務員として出して五〇%を超えておる、四百五名、これは二年度でそういうあれが出ております。  それから、閣議了解にある直接の就任者というのはどういう者か、...全文を見る
○田渕哲也君 いずれにしましても、閣議了解がなされてから十二年たっておるにかかわらずこういうことがずっと続いてきたというのはちょっと理解に苦しむわけですけれども、これは一体どういうわけでしょうか。
○田渕哲也君 私は国家公務員出身の人が特殊法人である程度要ることは当然だと思います。問題は、閣議了解で半数以内にとどめるという方針を出されてから十年余りも改善されていないことがむしろ問題だと思うんです。役員の任期というのはあるわけですから、別の閣議決定でも大体ほぼ六年というふうに...全文を見る
○田渕哲也君 それと同じく、閣議決定で在職期間についての取り決めがあります。「在職期間はおおむね六年を限度とすること。ただし、総裁等又は副総裁等の職にある者で特別の事情がある場合は、この限りではないが、この場合においても、原則として八年とする」と、こういう閣議決定があるわけですが...全文を見る
○田渕哲也君 真にやむを得ないというのは、どの範囲でそれを決めるかなかなかあいまいな点があると思うんです。  しかし私は、閣議決定というのは我が国の行政権の最高の意思決定であると思います。それが無視されるというのは余り好ましいことではない。国家公務員から民間企業への天下りについ...全文を見る
○田渕哲也君 時間も余りなくなりましたが、最後に国有林野事業についてお伺いしたいと思います。  昨年八月に八九年度の国有林野事業決算が発表されましたけれども、これによりますと、五千八百三十九億円の収入のうち自己収入は約半分の二千九百六十二億円、借入金がこれとほぼ同じの二千七百億...全文を見る
○田渕哲也君 最後にお伺いしますが、国有林野事業の赤字体質になった理由は、やはり国有林野事業というものの採算性だけでこれは考えられるものではないと思います。やはり公益性というものがあるわけです。国土の保全あるいは緑の保全、そしてそれには経費がかかるわけでありまして、ただ単に材木を...全文を見る
09月05日第121回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○田渕哲也君 まず、先ほども質疑の中で触れられた点でありますが、今回の人事院勧告に先立って、去る五月十四日、閣議でいろいろ議論が出た、そしてその意を体して総務庁長官から人事院総裁に対して公務員の給与の改善方についての申し入れが行われた、このような報道がされておるわけであります。こ...全文を見る
○田渕哲也君 そうしますと、中央省庁の公務員の給与が民間に比べて低いということがクローズアップされているわけですね。  それから、官民較差の比較の方法に問題があるというのは、これは全般の話で、全般の公務員の給与も低いのではないかという趣旨と解していいわけですか。
○田渕哲也君 それに対して人事院の総裁はどのように感じられましたか。全く同じ問題意識を人事院としても持っておられたのか、別の意見を持っておられたのか。
○田渕哲也君 そうすると、中央省庁の給与が低いという意識は人事院も同じように持っておられたということになると思いますが、中央省庁の給与が低くなった理由はどこにありますか。
○田渕哲也君 今のお話を整理しますと、一つは、本省の採用する人は比較的水準の高い人であるし、また仕事の内容も質が高い、それに見合った給料ではない。それからもう一つは、東京は生活費が高い、だから地方から来たがらないというようなことになろうかと思うんです。生活費の問題はこれは調整手当...全文を見る
○田渕哲也君 そうすると、同じ学校から来た仲間とかそういう中で比較してみると、やっぱり安さが目立つ。ということは、官民比較の問題が全国一律にやって適用するというところにも問題があるような気もするわけですね。東京だけで官民比較をやるとやはりかなり差が出てくるということではないかと思...全文を見る
○田渕哲也君 それから、人事院勧告の早期完全実施の問題ですが、これはいつも人事院勧告が出る都度委員会でも問題になる点です。今回もいまだにはっきりした答弁が得られない、こういうこと自体が非常におかしなことではないかと思うんですね。特に困難な事情がある場合は別としまして、普通ならばこ...全文を見る
○田渕哲也君 財政事情と言われますけれども、これは当然必要な経費ですよね。だから本来ならやっぱり予算で見込んでおかないといかぬ。予算ではっきりした額を確定できないならば、予備費でそれが処理できるように当初予算で組んでおかないといけない問題ではないかと思うんです。それがその都度補正...全文を見る
○田渕哲也君 どっちみちこれ払わないといかぬものです。それならもう当初の予算に組んでおけば、人事院勧告が出れば間髪を入れず実施ができるわけですね。そういう制度に変えていかれるべきだと思いますが、どうですか。
○田渕哲也君 次に、指定職の給与の引き上げについて今回五%ということになっております。五%になったのは過去のおくれを取り戻すということだと思いますが、同時に官民較差というものについてどのように判断されておるか、お伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 官民較差のとり方もいろいろありますが、一例として五百人以上の民間企業の役員と比較した場合に非常に大きな較差があって、ちょっと現実的ではないような気がするわけですね。これはなかなか縮めるといっても不可能ではないか。  それから、民間企業の役員というのは給与も高いけれ...全文を見る
○田渕哲也君 それから、公務員の定年制というのがあるわけですけれども、離職状況を見ますと定年になる前にやめる人が非常に多いわけです。定年退職をする人よりもはるかに多い人が大体五十歳代後半ぐらいでやめる。これは勧奨退職という制度があるからだとも言われますけれども、私は定年制のある限...全文を見る
○田渕哲也君 これはぜひ早急に検討していただきたいと思います。これから高齢化社会を迎えますし、年金財政も非常に苦しいわけですから、やっぱり民間の人でも会社をやめてからも大体六十五ぐらいまでは皆働きたい、また働いている人も多いわけでありますから、公務員だってそれぐらいまでは働こうと...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
12月17日第122回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○田渕哲也君 まず、公務員の給与の改善の問題についてお伺いします。  ことしも終わりごろになって、何とか差額支給が間に合うというような状態になりました。例年大体これと似たような経過をたどっておるわけでありますけれども、私はこの人事院勧告制度というのは非常に合理的な制度だと思って...全文を見る
○田渕哲也君 この問題は何回も何回も同じようなことを国会で論議しているんです。同じようなことを論議して一つも前進しないというのは私は知恵がなさ過ぎるんじゃないかと思うんです。  それで私は、少しでも改善するための有効と思われることを少し述べてみたいと思いますが、まず予算計上、給...全文を見る
○田渕哲也君 私が言っているのは、せっかくこの合理的な制度があるのに、ほかのいろんな政治的な思惑とかなんとかを絡めていって運用が合理的になっていない。だから、今ごろになると公務員の方も人勧の完全実施なんという要求を掲げてデモをやらなければならない。こんなことはおかしなことで、あん...全文を見る
○田渕哲也君 週休二日制を実施することによって、例えば定数をふやさなければならない部局というのが出てくるのではないかと思いますが、その辺はいかがですか。
○田渕哲也君 基本的には、週休二日制の実施によって定数増ということは考えていないということですね。  それから、例えば週休二日制をやったがために時間外労働時間がふえるとか、そういうようなことも当然考えられるわけですが、そういうことも含めて予算措置あるいは役所の経費そのものが増大...全文を見る
○田渕哲也君 次に、育児休業制度の問題についてお伺いします。  官民の制度の間に若干の相違点があります。主な点を申し上げますと、取得の手続において、民間の方は事業主は従業員が要請すれば拒めないということがあります。ただ、官の方は承認が必要である。これは先ほど人事院総裁からもお答...全文を見る
○田渕哲也君 当分の間というのはいわゆる恒久的だという意味ではないと思いますね。つまり、何がその背景にあるのか。例えば全般的に給付というものが充実してきたら必要なくなるということを想定しておるのか、あるいは将来は一般の公務員に合わせてなくしていこうというふうにしているのか、あるい...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。
12月18日第122回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第5号
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○田渕哲也君 総理は、所信表明演説の中で、国際社会は「何百年に一度という大きな変化が起こりつつある」、さらに「新しい世界平和の秩序を構築する時代の始まり」と述べられております。  私は宮澤総理の経歴を読ませていただきましたが、昭和十七年に大蔵省に入省され、昭和二十四年には大蔵大...全文を見る
○田渕哲也君 そういう大きな情勢の変化の中で、このPKO法案の審議も行われてきたわけであります。私は、このPKO法案の審議を聞いておりまして感じたこと、並びに総理への注文を申し上げたいと思います。  まず第一点は、これからの新しい時代への理想というものをはっきり国民に示していた...全文を見る
○田渕哲也君 私は、憲法の制約があるということはよく理解しておりますし、また憲法を変えなければならないとも思っておりません。しかし、むしろ憲法というよりも、国会での政府の答弁はそのときばったりで、行き当たりばったりのいろんな解釈をやってそのときどきをすり抜けてきた、そういうものの...全文を見る
○田渕哲也君 私もやっぱり日米安保条約、ヤルタ体制の東西対立の中での日米安保条約というもので日本の平和が守られた、その役割は大きいと思います。それからまた、ある人は日本の平和憲法というものをその一つに挙げる方もおられます。  どちらも私は間違っておるとは思いませんけれども、しか...全文を見る
○田渕哲也君 私は、憲法というものはただ単にそれを消極的に守るだけではいけないのではないか、憲法に示されている理念をどう実現していくか、どう世界に広げるかということが日本の国民の使命だと思います。そういう観点に立ってこのPKOの活動についても考えなくてはならないし、またそういう論...全文を見る
○田渕哲也君 終わります。